約 173,352 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1331.html
ESTABLISHMENT DATA -設定資料集 near to you ■■■摩耶野市と神姫センター■■■ □摩耶野市(まやのし) 摩耶野市は関東圏に位置する都市であり、かつてはなだらかな平野を利用した田園都市として発展していた土地である。 近年では新都市構想によるテストベットとして多数の研究機関や企業が集う学術研究都市としての発展が著しい。 都市計画によって理路整然とされた街並みは合理的・機能的かつ優麗で、都市緑化を全面に押し出した景観は「都市=ビルの並ぶ無機質な空間」という概念を旧時代のものとすることに成功している。 その摩耶野市の中央地区、マヤノエクスプレス摩耶野駅近縁に存在するのが我らが「神姫センター・摩耶野市店」である。 ○センター地区 主要幹線であるマヤノエクスプレス線駅を中心とした中央地区。 公的機関、公共施設、大型商業施設、娯楽施設が集まる。 神姫センターはここに存在する。 ○研究地区 多くの研究機関や教育機関が集まる地域。 民間企業や民間研究機関が集まる研究開発区と、大学や公共研究機関が集まる研究教育区に分かれる。 ○住宅地区 都市計画したがった公団住宅、公営住宅や分譲住宅地、一般の民家が集まる。 ○郊外地区 元の平野の田園風景の面影を残した、公園や緑地も多い緑豊かな地区。 貯水用の人工湖などが存在する。 また、その特性から都心部には設置しがたい施設(戦略自衛隊技術研究所、丘陵を利用した宇宙太陽光発電の研究施設)などはこの地区に設けられている。 □神姫センター・摩耶野市店 神姫センター・摩耶野市店は、近年になってからのオープンという新しさもあって、それ以前の神姫センターにない試みが随所に取り入れられている。 そのひとつが「施設自体のアミューズメント化」である。 これはアミューズとして定着した武装神姫バトル人気を鑑みて、施設全体を「神姫センター=神姫を購入する場所」から「神姫センター=神姫と人々が集い、コミュニケーション・レジャーを楽しむ場所」へとシフトさせようという試みである。 いわば同神姫センターは、それ自体が神姫をメインにしたテーマパークのようなものであり、神姫購買層だけでなく神姫所持層、非神姫ユーザーの取り込みを狙った意欲的なものである。 同センターでは、神姫購入の他に様々なアフターケア、学習設備、ネットコミュニケーションによる全国各地の神姫センター間の交流などのサービスを受けることができる。 また目玉となる神姫バトルは最新鋭の設備を完備し、学術研究都市という土地柄を最大限に利用して日々改良、新たなる試みが取り入れられ全国の他の神姫センターとは違う、このセンターだけのサービスを多数設けると共に、そうした新技術の実働試験も兼ねている。 フィフスフロア 業務エリア 機械設備や事務室・中央監視室など(一般客立入禁止) フォースフロア アミューズエリア レストラン街、アミューズメントコーナー(武装神姫バトル筐体ほか) サードフロア 上級者エリア 主に神姫のカスタマイズパーツを扱った店舗が並ぶ セカンドフロア 中級者エリア 主に神姫の各武装パーツやクレイドルバリエーションモデルなどを扱った店舗が並ぶ ファーストフロア 初心者エリア 神姫の基本セットであるコアユニット・CSC・素体を主に取り扱った店舗が並ぶ グランドフロア エントランスエリア エントランスホール、セントラルコート。インフォメーションや、軽食店やグッズショップなどがある。 アクセス: マヤノエクスプレス線摩耶野駅下車、徒歩10分 この神姫センター・摩耶野市店のサービスでも取立てユニークなのが「神姫カフェ」である。 センター1階に存在する神姫カフェは、接客を始めとした店内の業務員のすべてを神姫のみで構成するという斬新なスタイルを取っている。 また同神姫センターのオリジナル神姫アイドルユニット「ブルーメンヴァイス」をはじめとした多くの神姫がスタッフとして人間スタッフに交じり、サービスに当たっており、これらが人気を博している。 戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/228.html
春夏秋冬の日々 駄文著者 3スレ目70改め 永眠者>のifな(ご都合主義とも言う)武装神姫のお話し 登場する人&神姫の紹介 平日 プロローグ 一日目 二日目午前 二日目午後 三日目午前 三日目午後 休日 一日目 ご来店有難う御座います 本日 - 昨日 - 総計 - またのお越しをお待ちしています 07/09/09現在 初めての方、いらっしゃいませ 以前からの方、本当にご無沙汰しています。申し訳ない。 本当に久しぶりの更新でございます。 バトロンやったり、バトロンやったり、仕事でテンぱったり、バトロンやったり・・・ 複数の事が同時にこなせない量になって少し現実逃避したり。 あれからさらに新たな方達が増え毎日のチェックが楽しみな日々。 そして次の更新は年内に出来るのであろうか・・・では。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/215.html
前へ 先頭ページ 次へ 第五話 相対 眼下のサルーンと巡航速度を同調させ、クエンティンは飛んでいる。 雪が前方から真横に吹き付けるが、不思議なことに一粒も彼女へぶつかることはなかった。 風圧のせいではない。彼女の周囲にはエイダにより目に見えないエネルギー膜が張られてあって、それで雪のみならず空気中の埃を払いのけ、さらに空気抵抗を大幅に減衰させてあの驚異的な高機動性を叩き出しているのである。 彼女の顔に当たる風は突風などではなく、ほとんどそよ風程度と言ってよかった。 サルーンとの同調速度から若干落とし、クエンティンは車の斜め後方上空へつく。さらに後方の光点、エイダとおなじメタトロン・プロジェクトのプロトタイプ、彼女のいわば姉妹機にも気を配る。まだ姿は見えない。攻撃してくる気配も無かった。 同調速度へ戻し、相手が接近するのを待つ。先制攻撃は向こうへくれてやるつもりだった。一般に戦闘においては先制攻撃側が有利とされているが、エイダが『問題ありません』と言ったのでそうすることにした。 エイダは姉妹機の武装を知っているようだった。具体的にはやはり情報機密ロックに該当するようで教えられなかったが、エイダは機転を利かせて間接的にアドバイスしているのである。 すると少なくとも相手は、あのアヌビスというやつは攻撃と同時に着弾するようなたとえば直進するレーザーのような武器は持っていないことになる。他の武装は、まあ、後々身をもって分かるだろう。 クエンティンはつい先ほどの、理音と鶴畑興紀の会話を思い返していた。 思い出せば思い出すほど悔しさがこみ上げてくる。 が、神姫に人権はあるべき、無くてよいなどという当為的な議論はともかくとして、人権が無いのは事実であり、また安易に人権などもらってしまえば神姫を趣味のためのツールと考えている人間の自由を剥奪してしまうことになるのもまた事実だった。 それは認める。認めるしかない。 だが、もっと重大な懸念がある。人権が与えられたその瞬間、武装神姫はその存在意義そのものを失ってしまう可能性があるのだ。 たとえば、もしバトルがしたくて神姫を買ったオーナーの元にバトルをしたくない神姫がやってきた場合。神姫に人権が付与されていたなら、オーナーは神姫の「バトルはしたくない」という権利を絶対に守らねばならない。 絶対に、である。理解のあるオーナーならいいが、全員が全員そうだとは限らない。 他にも、「ああしろこうしろ」とむやみやたらに命令することも許されない。 それらを破ったら即刻、神姫に対する人権侵害となる。 所有者が所有物の権利を尊重するという、立場の逆転が起こってしまうのだ。 武装神姫はオーナーがお金を出して買った所有物であり、だから武装神姫はオーナーの願いや命令を聞くのであり、すなわちそれこそが武装神姫なのである。少なくとも武装神姫という商品はそう作られた。 「神姫はパートナーだ」「妹だ」「娘だ」あるいは「恋人です」「女王様でございますうぅう!」などの、オーナーそれぞれの気持ちや理解は関係なく。神姫をどう捉えるかはオーナーの自由だ。 言い切ってしまえば人間の所有物だから武装神姫なのだ。命令を聞かなければ武装神姫として存在している意味が、無い。 オーナーが「君のやりたいようにやるがいい」と言ったとして、言われた神姫が自由にしているように見えても、当の神姫は――意識的であるにしろ無意識的であるにしろ――自由にやりたいことをやっているのではなく、「自由にやれ」という命令を聞いているに過ぎない。 武装神姫は明確な意思を持っているが、しかし人権を欲することはしたくてもできないのだ。少なくとも人の所有物として生まれている今現在は。人権が欲しいなら所有物であることをやめる必要がある。武装神姫でなくなる必要が。 いま、神姫が人間らしい――という表現も、自分が神姫だということをさし引いて考えるならおかしいな、とクエンティンは思った――生活を送れるかどうかは、ひとえにオーナー一人一人の良識に全てが委ねられているのである。 それならアタシは幸せだ。クエンティンは理音に心から感謝した。 心から? うーん、やっぱり神姫に心は、意思はあるかも。少なくともアタシ自身はそう思う。クエンティンはひとまず納得した。 変わって、正義の話に関しては、いささか疑問を感じていた。 『鶴畑興紀の話には条件が必要です』 クエンティンの思考を読んだのか、エイダが答える。そのとおりだ。 彼の『個人の正義は誰にも侵害されず、また自分の正義で他人の正義を侵害してもいけない』という主張は、個人体個人の間でのみ有効な主張だ。 これがもし集団が主体となった場合、彼の主張は一気に崩壊する。 なぜならば、集団の正義は往々にして他集団や他個人の正義を侵害することで成り立っているからだ。 いや、侵害という言葉は適切ではないかもしれない。集団そのものの意識や目的はともかく、集団というものは集団であるということ自体が理由となって、どうあがいたところで他の正義(思想や権利と言い換えてもいいかもしれない)のうえにかぶさる様にできている。 簡単な例を挙げるなら、企業がある。とあるひとつのカテゴリに属する企業は、同じカテゴリにある他企業の正義を押さえつけなければ存在できない。押さえつけなければその企業は死んでしまうからだ。製造販売業ならば、他企業よりも良いものを作って売るという行動がそれにあたり、その行為は同時に他企業を押さえつける行為となる。他企業は押さえつけられたままでは滅びてしまうから、同じようにより良いものを作って、売る。 そのいたちごっこが続く。俗に競争と呼ばれるやつだ。だからこそ技術は発展し続け、消費者はより良い生活ができる。お姉さまは「このケーキおいしくなったわね」と言える。 鶴畑コンツェルンがやっていることはまさに正義の押し売りなのかもしれない。他企業を押さえつけ、自らがのさばる。それを意図的にやっている。 ふと、クエンティンは思った。他の正義を押さえつけることは、すなわち支配ということではないか、と。 「支配者って、自分の正義を他人に押し付ける人のことかしら?」 クエンティンは個人ではなく企業人としての鶴畑興紀をイメージしながら、言葉に出して言って見た。誰に訊いたわけでもない。が、たぶんエイダに訊いたのだろうとクエンティンは思った。 『無条件ならば、そのとおりです』 エイダは答えた。 ならば、私はバトルにおいては自分の正義を他人に押し付けているのだろうか? 『それは違います』とエイダは言った。 「どうして? 私はバトルで、支配者になろうとしているのよ」 クエンティンはエイダと出会う直前に考えていた、支配者になるのだという考えを伝えた。相手に支配していると気づかせない、雪のような支配者になるということを。 『バトルは認められた戦いです』 エイダは即座に返答した。はからずも理音が考えていたことと同じことだった。バトルは認められた戦いであるし、どんなに戦ったところで(神姫に人権が無いことを前提とすれば、たとえリアルバトルでも)死者は出ないから、対戦者同士の正義はぶつかり合わない。 もしぶつかるとしたら対戦者相互の個人的な感情事情のみで、その多くは「自分が勝ったら何々をして(~になり)、相手が勝ったら何々をする(~になる)」というものである。バトルの勝ち負けによりどっちの願望が実行されるかというものだ。 正義という言葉を使うなら「自分が勝ったら自分の正義で相手の正義を押さえつけても良いね」という対戦者お互いの承諾なのである。バトルという行為そのものにはまったく関係が無い。 「……そうかな?」 『そうです』 エイダはさらに続ける。 仮にバトルの中で支配者となったとしても、それは相手の正義の侵害ではなく、バトルの中で展開を有利に運べるようになったというだけなのだ。勝っても負けても誰も死なないから、取り返しのつかないことにはならない。つまりバトル後もそれぞれの正義は続いてゆくのである。 『ただし、戦死者が出る実戦であった場合、意味は大きく違ってきます』 相手を殺さなければ自分の正義の遂行が危ういのである。 実戦とか死ぬとかいう例は大げさだが、これを現実的な事象になおしてみるならば、たとえ個人対個人でも正義のぶつかり合いはある。 間に権利的か利益的、企業的な干渉があった場合(たとえば子持ちの夫婦が離婚したときの親権争い、恋敵同士による一人の女性の争奪戦、どちらか一方しかその企業との契約がとれない場合における営業担当同士の交渉戦、など)、負けた側は自分の正義、あるいは願望を貫けないのだから戦わざるを得ない。 この部分が鶴畑興紀の主張に足りない。と、エイダは言った。たとえ個人でも、正義がぶつかるときがあるのだ。 正義を物質みたいに扱っているな、とクエンティンは感想を言った。死んだらその先に物質は持っていけないというわけか。 でも、自分自身に即してみるならば、と、クエンティンは考える。神姫に人権が無いという事実は置いといて、リアルバトルで破壊される、死ぬ、のはやっぱり嫌である。もうお姉さまとお話もできないと考えると、途方も無く恐ろしかった。人工知能基本三原則の自己保存でもあるが。 そのリアルバトルを今からやるのだよな。 改めて考えると、クエンティンは突然言いようの無い恐怖におそわれた。 メインジェネレータ、人間で言う心臓のあたりの鼓動が早くなり、全身の駆動部分が陽電子頭脳からの微弱なパルスを感じてぶるぶると震え始める。クエンティンはつまり怖さで縮み上がっているのだ。 負ければ壊される。死ぬ。という恐怖。リアルバトルをやるのは初めてではない。ついさっきだってあの一つ目どもとさんざリアルバトルをやったばかりだ。 なのに、この恐怖は何だろう。やめたい、やりたくない。死にたくない。あのサルーンの中に今すぐ取って返してお姉さまの胸に飛び込みたい。 「うっ……」 引きつった声が漏れた。声だけでなく、股間部の排出口から廃熱を吸い取り切った古い冷却水も漏らしてしまいそうだった。 やばい。このまま戦ったら負ける。確実に。 『感情回路の異常を感知。沈静プログラムオープン』 エイダが報告。 すると、途端に恐怖が薄らいでゆく。全身をすっきりした感覚が走り、ジェネレータの鼓動は平常に戻り、震えも止まった。 「あ、ありがとう、エイダ」 『どういたしまして』 鎮静剤を打たれたのと同じようなものだな、と思いながら、クエンティンはお礼を言った。彼女がいなければこのままちびっていたかもしれない。 「あいつは? アヌビスは」 『変化はありません』 後ろを振り返る。光点はまだ動いていなかった。さっきから同じ速度で追いかけてきている。接近するそぶりは無い。 「まだ仕掛けてこないなんて……。おかしいな」 そう言った瞬間だった。 光点がふっ、と消えた。 「えっ!?」 『警告、脅威接近、オンザノーズ!』 エイダが叫ぶ。 ギュバッ! 聞いたことの無い奇妙な音とともに、目と鼻の先にそいつが現れた。 ピンと立った細長い耳のようなアンテナのついた、犬とも狼ともつかないフードのようなヘッドギアをかぶった神姫だった。ハウリンではない。ハウリンのはこんなに鋭角なヘッドギアではないし、なにより目が隠れない。その神姫の目は見えなかった。ヘッドギアの側面から後頭部にかけて覆うように薄いレースのようなものが首まで垂れている。 背中に八枚の羽のようなユニットを浮かばせ――背中にくっついていない――、腕を組み、右手に錫杖の形をした長い得物を携えていた。 ボディの色は今のクエンティンよりも黒に近く、胸部の球体から赤いエネルギーラインが全身に渡っている。 静かな威圧感が自分をわしづかんだように、クエンティンは感じた。 『離脱してください!』 「はっ!?」 我に返ってバックブースト。左手でエネルギーシールドを張りつつ、クエンティンは間合いを取る。 攻撃されていたら間違いなくやられていた。なぜ攻撃してこなかったんだろう。やはり捕獲するためなのだろうか。 『MMSタイプ・アヌビス、「デルフィ」です』 「あいつが……!?」 瞬間移動してきた。リアルで。ありえない! 一体どんな原理が使われているんだろう。 『ゼロシフトです』 「え?」 『いまの瞬間移動のことです。エネルギーバリアの空気抵抗減衰能力と空間圧縮技術を応用し、現在位置と移動先の空間を圧縮することで短距離の超高速移動が出来ます』 「ちょっ、ちょっと待ってよ、あいつの武装データはロックが掛かってるんじゃないの?」 『デルフィの武装データはセンサーで確認した場合公開されたとみなし、その武装に関するロックが無効になります』 つまり奴からのあらゆる攻撃は一度見なければ情報ロックが解除されないというわけだ。 「それじゃあ分からないのと大差ないじゃない……」 避けられればなんとかなるが……、所見の攻撃の回避率が総じて低いことは経験で知っている。 しかしこれでもエイダはなんとか機転を利かせてがんばっているのだ。 「ノウマンって奴、恨んでやるわ」 クエンティンはロックをかけた顔も知らない責任者に、頭の中でパンチを食らわせた。 デルフィの表情は変わらない。唯一露出している唇は結ばれたまま、ピクリとも動かなかった。 表情や仕草から意図を読むことができない。クエンティンはバトルの際そうして戦ってきた。どんな行動にも予備動作というものが必ずあり、ほとんどの攻撃はそれで対応できたのだ。 こんなにも先の読めない敵は初めてだった。いや、正確に言えば初めてではない。エイダとの融合前の、一つ目との戦いもこんな感じだった。融合後は性能差で勝てたに等しい。 クエンティンはまだ、この融合後のボディに慣れきっていなかった。 奴の意図はなんだろう。自分を壊すのか、拉致するのか。 どちらであれ、いやだった。 『目的地まであと二分です』 エイダが報告する。 ギュバッ! 同時にデルフィは瞬間移動。クエンティンの目の前に出現する。 右手の錫杖がしゃらりと鳴り、横なぎに払われる。 「ぐっ!」 とっさシールドを張って重防御。にもかかわらず鈍器で殴られたような衝撃が全身を揺さぶった。シールドの衝撃吸収機能がほとんど役に立っていない。 『距離をとって戦ってください。近接戦闘は危険です』 言われきらないうちにクエンティン、バックブースト。 ガ、ガシォーン! ホーミングレーザーを放ちつつ距離をとる。サルーンと並行しながら動かなければならないから、制御が難しい。平行飛行の操作をエイダに委ねる。これでさほど気にならなくなるが、サルーン側へはすばやく移動することが出来ない。 ヅシャシャシャ! デルフィはシールドを張りつつ錫杖をぐるぐると回転させ、レーザーを防御。レーザーは一発も有効弾にならない。 グヴィーンッ デルフィの背中から何十本もの、血のように赤いレーザーが射出された。 『ロックオンレーザーです』 エイダが言った。 しかし、鋭角的にのたうちながら迫ってくるレーザーに、クエンティンはどう避けたらよいか見当が付かない。 『可能な限りひきつけ、前方へブーストしてください』 すかさずエイダのアドバイスが飛ぶ。 「可能な限り引き付けて、って……」 四方八方から迫るレーザーを見渡し、さらに間合いを取ろうとしながらクエンティンは怖気づいた。 「抜ける隙間がない!」 クエンティンはシールドを最大出力で展開、四肢を踏ん張って耐える態勢に。 着弾。 左手がばらばらに砕け散るかと思うほどの振動がやってきた。クエンティンは目をつぶってしまう。 レーザーの嵐は止まらない。ロックオンレーザーを時間差で撃ちつづけているのだ。それでも一撃一撃が重かった。 姉妹機のくせして、アタシはこんなに撃てない! 射撃がやむ。かろうじて左手は砕けなかった。 うっかり気を抜いてしまい、そのままシールドを解除する。 『攻撃警告!』 ギュバッ! キスでもしてしまいそうなほどの近くに、デルフィが出現した。 気を取り直す間は与えられなかった。 ドツッ! 錫杖が振り下ろされ、左肩口に痛打。 「ぎゃうっ!?」 異常なパワーをクエンティンは感じた。左肩装甲にひびが入る。 そのままデルフィは錫杖を振り回してうずくまるクエンティンを文字通り袋叩きにしてしまう。 右わき腹から左大腿、胸部、右腕部、左すね。回避するタイミングを逃したクエンティンは、手足をちぢこめて耐えるしかない。 一撃で倒すことはしなかった。デルフィはわざと急所をそらして殴りつけているのだ。それでクエンティンは、こいつは自分をさらっていこうとしているのだと分かった。 こんなところで黙ってさらわれるわけには行かない。 「うわあーっ!」 ブレードを跳ね上げる。 「!」 ギュバッ! デルフィはゼロシフトで離れる。口元がやや開いている。意外な反撃に初めて驚愕の表情を見せたのだった。 クエンティンは高速の思考でエイダに指令。 〝エイダ、一番簡単なサブウェポンを手動で出して!〟 〝しかし、多大な負荷がかかります〟 〝いいから早くやって!〟 エイダは手動プログラムを開始。途端にクエンティンの頭部から煙が上がり始める。この時代において容量、計算速度、冷却効率そのどれをとってもトップクラスのスペックを誇る陽電子頭脳に、その許容をはるかに上回る負荷がかかっていた。これでいて最も軽いサブウェポン一つを呼び出しているのだ。 頭痛ががんがんと暴れだしたがクエンティンは耐えた。 右手の平にいくつもの小さな螺旋が出現。それらは銀色の球体となって顕現する。 クエンティンは球体を握り締めると、腕をぶん回し、デルフィに向けて投げつけた。 サブウェポンを使われるとは考慮していなかったのか、デルフィは瞬間移動で回避することなく球体を当てられた。 球体はデルフィのボディにくっつくと、ボディと反対の方向に細長い光を放出した。 ゲイザー。 球体の強力な推進力により対象を拘束するサブウェポンである。 『鶴畑家対空ファランクス砲の射程範囲に到達しました。進行方向へシールドを展開してください』 クエンティンは言われたとおりにする。 直後、サルーンの向こう側からオレンジ色に光る筋が高速で飛来した。筋の正体は五発に一発装填されているファランクス砲の曳光弾である。 空気を切り裂く音が繋がって聞こえる。毎分六千発以上の高速射撃により、辺りは鉛の雨と化した。 二十ミリという大口径ライフル弾の衝撃を、クエンティンのエネルギーシールドは完全に吸収していた。もはやこれは武装神姫なんかじゃない、れっきとした兵器で通用する、とクエンティンは思った。それはたぶん当たっているかもしれない。人工知能基本三原則は付け忘れたのではなく、きっと最初から付いていなかったのだ。自分が死にたくないと思ったのは自分の感情であって、きっと三原則は影響していなかった。 エイダは答えなかった。回答不能なのかもしれない。 それに、三原則無しで死にたくないと思った私は一体なんなのだろう? ゲイザーによりシールドも展開できないデルフィは、無数の銃弾を浴びて火花を散らして墜落し、見えなくなった。 あんなものでは傷をつけることもできないとクエンティンは推測した。きっといまシールドを切ったとして、二十ミリ弾ぐらいではこのボディをぶっ壊せないだろう。あいつ、デルフィも同じだ。エイダとは姉妹機なのだから。 シールドを張りつつクエンティンはサルーンへ戻る。 サルーンはそのまま巨大な正門をくぐり、屋敷の敷地内へと消えていった。屋敷は煌々と明かりが点いていた。 その後二分間、デルフィが墜落したとされる範囲に射撃は継続された。二門のファランクス砲から発射された弾丸はのべ三万発以上にのぼった。 追撃は無かった。 雪が降り続いていた。 戦いの跡も、三万発の鉛の雨のえぐった地面も、すべからく雪の支配する世界に覆われた。 屋敷の明かりが一つ、新たに灯った。 つづく 前へ 先頭ページ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/83.html
<明日の為に、其の1!> 「これ以上戦えぬ者に手を出す気はありません、再戦を楽しみにしています。」 また今日もいつものように戦闘停止を申告し、結果的にはドローになる。 8戦やって0勝0敗8分、デビューしてから毎回この調子なのだ。 どうやら自分の趣味が彼女に変な価値観を植えつけてしまったらしい。 そもそも巷で大流行の武装神姫を購入する予定は一切無かった。 仕事で散々扱ってきたのに、病気で休職中の時まで見たくなかったのが正直な感想だ。 「リハビリ兼ねて、お前のボーナスは現物支給でコレだから。」 とは上司の台詞である。 本来は開発に携わった人物がバトルサービスに関わるのは好ましくないのだが、 神姫本体では無くバトルサービスのシステム開発部である事と、 ある種の市場調査を兼ねての特例との事らしい。 その際に都合良く休職中の自分に白羽の矢が立った訳だ。 こうして、我が家にフルチューンされたストラーフがやって来たのである。 正直、戦闘用フィールドばかりを手がけた為か、何から手をつけるのかすら知らない。 名称は事前に”エスト”として登録してもらっているので、とりあえず起動? 「はじめまして、今日からよろしくお願いします師匠。」 「おう、よろしく・・・って師匠!?」 「そのように呼称設定がなされておりますが、何か問題でも?」 「いえ、面倒なのでそのままで結構でございますです。」 面倒だからと初期設定を友人に任せるのは、余計に面倒な事態を引き起こすようだ。 起動から数時間、すっかりウ○ザードやト○ーズ閣下に感化されたようだ。 闘いの美学がどうとか、エレガントにとかブツブツ言いながら武装を選定している。 上司に渡されたカタログでスペックを確認してみるが、どうやらサード程度なら武装無しでも問題無いらしい。 某シューティングの1面で上上下下左右左右BAを使うようなものだろうか。 などと馬鹿な事を考えているうちに気に入った武装を発見したようだ。 自分の2倍弱程の長槍を満足気に振り回している。 「それって懐に入られると邪魔になりそうだな。」 「甘いですね師匠、ちゃんと中心で分割されて2本の槍になります。」 「それはそれは、無知で申し訳御座いませんねー。」 「だからお前は阿呆なのだ!」 いや、それ師匠と弟子の立場が逆だから。 「で、火器の類は見当たりませんがどうすんのさ?」 「そんなエレガントじゃない武器は必要ありません。」 言っても無駄なのを理解したので、残りのパーツで飛行ユニットをでっちあげて 勝手に護身用の銃器を仕込んでおいたのは別の話だ。 こんな調子でこれからやっていけるのだろうか。 師匠と弟子
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1330.html
ESTABLISHMENT DATA -設定資料集 near to you ■■■オリジナル武装神姫設定■■■ □天馬型オーラシオンver1.0 優がゼリスのために自作したオリジナル武装。 ゼリスの特性に合わせ、俊敏性と瞬発力に飛んだ装備となっている。 反面、各アーマーは戦闘時の過負荷から素体そのもの(ゼリス)を保護することに重点が置かれており、軽量化にともない防御力は最低限のものでしかない。 メイン武装は二丁の大型自動拳銃・エスペランサ。 また、特殊戦対応用の拡張武装として大型電磁砲、円状突撃盾などを装備可能。 [Ⅰ]バンデージ ‐電磁手甲 馬蹄を模した腕部装甲。 高磁圧を発生させ短時間のみなら一定の攻撃を跳ね返すことができる。 [Ⅱ]アクティヴスラスタ 翼を模したマフラー状の噴射ノズル。 アークジェット推進により複雑な高機動を生む。 初速や直加速に欠けるのが弱点。 [Ⅲ]エスペランサ ‐大型自動拳銃 腰アーマーにマウントされる二丁の拳銃。連射性に優れる。 また、近接戦用の打撃にも使用可能。 [Ⅳ]DIキャノン ‐大型特装電砲 神姫の身長とほぼ同サイズの重火器で、それに見合う攻撃力を有する。 砲身部を交換することで、レールガンのほか電磁機関砲など様々な用途に対応できる。 ゼリスは重くて大変なので、あまり使いたがらない。 [Ⅴ]ナスルーラ ‐突撃円状盾 円状の回転基部を持った突撃盾。 防御のみならず、回転基部をぶつけることによる近接攻撃もできる。 ゼリスは腕が疲れるので、あまり使いたがらない。 □妖精型テイタニヤ 摩耶野市の主要企業のひとつであるヴェクターインダストリジャパン社が開発した最新モデル武装神姫。 神姫センターとの提携の元、新世代型のコマーシャルヘッドとして、様々な新技術が用いられている。 フィシスはそのオリジナルテストモデルで、現在はまだ彼女以外量産されていない。 キャンペーン目的で作られた神姫のため、武装は様式美を重要視している。 メイン武装は、大儀仗サクラメント。 [Ⅰ]CIC-D/サクラメント(秘蹟) ‐複合情報管制デバイス 羅針盤と地球儀を模したデザインの長柄の杖。 センター内のマスターサーバとのインタラクト(相互作用)リンクによって、様々な電磁情報を高次処理する。 これによりジャミングなどを行えるほか、高磁気を収束することで障壁を展開できる。 また、EWI-Dと同時稼動することでマイクロ波を収束した高威力の電磁砲撃、通称「マ砲」による攻撃も可能。 [Ⅱ]ESP-D/レクテナ ‐エネルギー供給受電デバイス ドレスや貝を模した肩部装甲。 これ自体がエネルギーの供給蓄電器となっており、 センター側の親機(送電システム)からマイクロ波によって電力を受電する子機端末である。 これによってフィシスは(センター内に限られるものの)充電を必要とせず、供給が続く限り無限に稼動できる。 [Ⅲ]EWI-D/エーデルシュタイン ‐電磁波偏向デバイス 宝石とフリルを模した腕部装甲。 周囲の電磁波を偏向制御することで、電磁光弾を放つ。 また、CIC-Dと同時稼動することでマイクロ波を収束した高威力の電磁砲撃、通称「マ砲」による攻撃も可能。 [Ⅳ]UMPTS-D/アウローラ・フリューゲル(極光の翼) ‐統合管理型処理システム ハイパーモード時に現れる、妖精の羽根を模した巨大な翼。 フィシスと神姫センター内のマスターサーバ・各種システムが統合された証であると同時に、この状態の彼女にとっては神姫センターのシステムそのものが"武装〟となる。 より高次化した電磁処理により放たれる七色のホーミングレーザー 「ハイペリオン・シュトラール(太陽神の栄光)」は最大で1600の標的を同時に射抜くことが可能。 (本来はセンター内のバトル筐体の情報処理の限界試験のために考案されたものである) 戻る
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/pages/31.html
小ネタ ※新規ページを作るほどでもないネタ置き場。気軽に書き足していって下さい。 小ネタとネタバレをきちんと区別しましょう。ネタバレを嫌う人は多いです。迷ったらとりあえず【ネタバレ注意】の欄へ。 実用小ネタ高速化(スキップ) リアパーツとFATEシールド 名前を1文字にする方法 スクリーンショットをUPする際の注意点 戦闘後の評価のセリフに関して 季節イベント レベル差マッチングの回避方法 リセットの判定タイミング 非実用?小ネタスキル「毛筆乱舞」の文字 コナミコマンド 神姫たちの名前の由来 OPムービーと音楽データ オープニングテーマ、挿入歌の歌詞 オーナーズルームでの神姫の挙動 神姫に触る 待機中の挙動 試着室にて ハードポイント判定 コメント 実用小ネタ 高速化(スキップ) バトルロンドを起動してから【OPスキップ→START→同意する→ログイン】までは全てエンターキーで済む。 トレーニングの映像はESCキーでスキップできる。 リアパーツとFATEシールド リアパーツ エアリアルランドセル、レイディアントリアプレート、のぼり“天下布武装”“風林火山” これらの装備部位は背中ではなく「肩の中央」なので、背中にポラーシュテルン・FATEシールドが共存できる。 ランドセルとリアプレートには汎用ジョイントが無いので、使い方によっては便利。 逆に、これら4種のリアパーツは、装備部位が肩中央のシイタケ・シールド、ぬいぐるみ“ハピラピ”と共存できない。 名前を1文字にする方法 1文字名にしたい場合は、1文字の後に空白を入れる事で1文字名が可能。例「猫 」 スクリーンショットをUPする際の注意点 スクリーンショットをうpする時は名前の露出に用心。見落としたままうpした犠牲者、既に多数。 戦闘後の評価のセリフに関して 戦闘に圧勝したとき(勝利時残りLPが最大LPの75%以上)に褒めると、より大きく好感度が上がることが多い。 また、神姫の好感度が上がってくると、通常勝利時に褒めても大きく好感度が上がることがある。 ただし、すべてのコアに当てはまるわけではないため注意。 詳しくはネタバレ注意 セリフ集参照。 季節イベント 特定の日付に神姫を起動させるだけで好感度が上がるイベントあり。 コアによって上昇幅の差があるが、下がることはなく、それぞれの神姫らしい反応を示す。 詳しくはネタバレ注意 セリフ集へ。 イベントが発生した主な日元旦(1月1日) バレンタインデー(2月14日) 雛祭り(3月3日) ホワイトデー(3月14日) エイプリルフール(4月1日) 端午の節句・こどもの日(5月5日) 七夕(7月7日) ハロウィン(10月31日) クリスマス(12月24日) オーナーの誕生日 レベル差マッチングの回避方法 レベル差マッチングの解決法。 単純に先の方(=待機開始時の数が少ない状態)に並べばよかったのが変更された。 しかし人が少ないと効果は薄い。 また人が多くても自分以外高レベルだとやはり効果はない(´・ω・`)ショボーン そういう時はおとなしくPCから離れ、神姫の股をオープン クローズしよう。 リセットの判定タイミング CSCがフェードアウトしていく画面のロードが終わったところで(神姫の一覧画面に戻ったところで)初めてリセットが完了する。 「本当にリセット」を押しても、上記の手順を完了する前にウィンドウを閉じれば、リセットは回避できる。 非実用?小ネタ スキル「毛筆乱舞」の文字 各神姫毎に書く(描く?)文字が違う。ネタは神姫からある程度連想できる。 + 一覧 天使型アーンヴァル 天 悪魔型ストラーフ 魔 猫型マオチャオ ・ω・ 犬型ハウリン 太 「犬」ではない。 兎型ヴァッフェバニー 義 騎士型サイフォス Tres bien! フランス語で「トレビアン」。 侍型紅緒 武 サンタ型ツガル X XmasのXと思われる。 花型ジルダリア 花丸 文字で記載出来ない。本当に花丸。 種型ジュビジー 実 砲台型フォートブラッグ 撃 セイレーン型エウクランテ ナスカの地上絵(コンドル) 文字で記載出来ない。 マーメイド型イーアネイラ 魚拓 文字で記載出来ない。最大何mmの魚拓を取ったかは神姫レコードに記録される。「キャッチアンドリリース」の魚拓と同等の扱いだが、こちらは著しく小さい魚拓しか取れない。 イルカ型ヴァッフェドルフィン 河豚 ふぐ。イルカは「海豚」。 寅型ティグリース 「とら」の絵 文字で記載出来ない。独創的な虎(?)の絵と平仮名で「とら」。 丑型ウィトゥルース 牛乳パック 文字で記載出来ない。紙パックに「MILK」と書いてある。 建機型グラップラップ 重 HST型アーク 徐行 文字で記載出来ない。徐行の標識。ハイスピードとは真逆。 HMT型イーダ 転回禁止 文字で記載出来ない。転回禁止の標識。やはりハイマニューバとは真逆。 蝶型シュメッターリング しゅめったーりんぐ サインのような書体の平仮名、最後に蝶のマーク。 戦車型ムルメルティア 単式車 文字で記載しにくい。「戦車(→単戈)」ではない。 戦闘機型飛鳥 風景画 文字で記載出来ない。雲のかかった山、恐らく富士山。 火器型ゼルノグラード 火 「火」の形に組んだマッチ棒らしき絵。 カブト型ランサメント 兜 クワガタ型エスパディア Оленёк ロシア語でユーロオオクワガタ。 サソリ型グラフィオス 蠍 文字で記載できない。タトゥーのような蠍の絵。 コウモリ型ウェスペリオー 蝙蝠 文字で記載できない。蝙蝠の絵。 戦乙女型アルトレーネ 乙 戦乙女型アルトアイネス 女末 文字で記載しにくい。「妹(→女未)」ではない。 エレキギター型ベイビーラズ 音符 文字で記載できない。左から連桁付き16分音符、8部音符、8部休符。 ヴァイオリン型紗羅檀 音符 文字で記載できない。ト音記号。 天使コマンド型ウェルクストラ 天 「天」を集めて大きな「天」を作っている。 悪魔夢魔型ヴァローナ 夢 忍者型フブキ 忍 忍者型ミズキ あほ 阿比留草文字。 天使型アーンヴァルMk.2 使 悪魔型ストラーフMk.2 悪 ヘルハウンド型ガブリーヌ 吠 九尾の狐型蓮華 狐 フェレット型パーティオ 肉球 文字で記載できない。肉球のスタンプ。 リス型ポモック 狸に×印 シスター型ハーモニーグレイス 折に×印 「祈」ではない。 ナース型ブライトフェザー ナス 文字で記載できない。茄子の絵。 箸型こひる 和 スプーン型メリエンダ 洋 コナミコマンド タイトルで「コナミコマンド」(↑↑↓↓←→←→BA 最後のBAはキーボードのBとA)を入力すると、ランダムで神姫が喋る。 + 一覧 白子/忍子/兎子/武士子/砲子/種子「武装神姫 バトルロンド」 黒子「武装神姫 バトルロンドっ はじまりっ、はじまりっ♪」 犬子「武装神姫っ! ばぁとるろんどっ!!」 猫子「武装神姫 バトルロンドっ だよ♪」 騎士子「武装神姫 バトルロンド さあ、始めよう」 津軽「武装神姫 バトルロンドです♪」 花子「武装神姫 バトルロンド 始めるよ」 鳥子「始めるよ!武装神姫 バトルロンド」 イー姉「武装神姫 バトルロンドですよぉ」 $子「武装神姫 バトルロンド、開始します」 寅子「武装神姫 バトルロンドやっちゅーねん」 丑子「ぶっ 武装神姫 バトルロンドなんですぅ~」 建子「武装神姫 バトルロンド、始まるぜ!」 アーク/ゼルノ「武装神姫 バトルロンド、READY GO!」 イーダ「武装神姫 バトルロンドですわ」 蝶子「いえーいっ☆ 武装神姫 ばとるろんどだよっ☆」 ムル子「武装神姫 バトルロンド! 突撃っ!」 飛鳥「武装神姫 バトルロンド…始まります」 軽黒子「ふぁぁ~ ぶそーしんき、ばとるろんど むにゃむにゃ…」 軽白子「武装神姫 バトルロンド 行きます」 白忍子「武装神姫 バトルロンドじゃ!」 アルトレーネ「武装神姫 バトルロンド なのですっ」 アルトアイネス「武装神姫 バトルロンド! いっちゃうよ~♪」 白子Mk2「武装神姫 バトルロンド いよいよ開幕です」 黒子Mk2「武装神姫 バトルロンド ・・・始めようか」 ベイビーラズ「武装神姫 バトルロンド!始まるじゃん♪」 紗羅檀「武装神姫 バトルロンド 始めましょうか?」 神姫たちの名前の由来 名前の由来へ移動。 OPムービーと音楽データ OPムービーには2曲4パターンあり、タイトル画面のまま放置しているとランダムに再生される。 (注)08/03/21以降は新OPと旧OPが交互に流れ、旧OP3種はランダムで流れている模様。 OPムービー 1.白子バージョン brcommon10.bin 2.黒子バージョン brcommon11.bin 3.第3弾と第4弾のキャラ6体バージョン brcommon12.bin 4.第5弾と第6弾のキャラ6体バージョン brcommon13.bin 1~3までは白子と黒子の歌う旧OP「I WILL FOLLOW YOU」。 1と2はいわゆる1番と2番の関係。歌い手に合わせ映像も白子と黒子の順序が入れ替わっている。2弾キャラ+忍子も登場する。 3は第3弾と第4弾のキャラ6体が登場する別ムービー。3番だったり騎士子 武士子が歌っていたりはしない。 4は鳥子とイー姉の歌う新OP「Into the Shining World」。 第5弾と第6弾のキャラ6体が登場する新曲新ムービー。 08/09/12にアレンジされ差し替えられた(映像はそのまま)。 旧Verの4は現在ゲーム内に存在せず、神姫NETと、 コナミデスクトップツール:武装神姫スキンのビデオプレーヤーでのみ見る事が出来る。 いずれもMPEG動画の拡張子を変えただけの物で、拡張子をmpgに改めれば動画プレイヤーで観られる。 TMPGEnc等を使って、曲のみを抜き出して楽しむ事もできる様になる。 音楽データ brsound00.bin BGM brsound01.bin SE brdata00_XXX.bin 神姫音声データ XXXは型名(天使型アーンヴァル→agl、brdata00_agl.bin) binファイルはoggファイルを圧縮している。 ファイルの階層はKonami\BusouShinki\brondo\data ただし、データの抽出までは自己責任で。※実際にやると規約に抵触します。 オープニングテーマ、挿入歌の歌詞 マスターズブック、ラジオロンドCD、バトルロンド・オリジナルサウンドトラック(09/11/20予) これらに記載されている(されると思われる)ので削除。自力で聞き取るか購入してください。 ちなみに蝶型バトルモード「ソングフォーユー」の「グローイング・ラブ」についてですが、 バトル中にバトロンのウィンドウ自体をドラッグし続けると画面が止まる事を利用すれば、曲が一周するまで聴く事が出来ます。 ウィンドウを最小化してもバトルの進行を止めることが出来ますが、PC等の環境によるようです。 オーナーズルームでの神姫の挙動 複数の神姫を育成してるとき、メンテナンス画面で何もしないで放置しておくと他の神姫(起動している子に限る)が後ろをうろうろする。 行動 神姫 歩いて横切る(腰の前で手を組みながら、腰の後ろで手を組みながら) 全神姫? 歩いて横切る最中会釈を行う フブキ、白、犬、武、鳥、魚、イーダ、戦車、飛鳥、火器 腕を振りながら歩いて横切る 犬、猫、騎、寅、建、戦車、火器 両手を広げて(ブーンのポーズで)走って横切る 猫、寅、蝶 おどおどした様子で歩いて横切る 種、丑 短銃を持ち、警戒しながら歩いて横切る 兎、砲、弗、戦車、火器 銃器を持ち、普通に歩いて横切る 火器 銃器を持ち、歩いて横切る最中会釈を行う 戦車 そろそろと身を縮めて歩く その途中何故か驚く 猫、寅、火器 匍匐前進 兎、弗、火器 オブジェ(モアイ、ちゃぶ台、土鍋、ラブラブボンバー、“ハルバード”大型ミサイル、ビーチボール、金ダライ)を持ちながら歩いて横切る 犬、猫、丑、寅、建、ラズ 大剣(クライモア、ラムダオ、ガルガン、朱天、野太刀、大筆)、長槍(デファンス、破邪顕正)をかつぎながら歩いて横切る 騎、建 あくびをしながら歩いて横切る 花、津、寅、アーク、火器、軽黒 画面の8割くらいまで歩いて回れ右 出てきた方向に歩いて帰る 白、黒、猫、津、花、種、鳥、丑、蝶 掃除をしながら横切る(ホウキ・オブ・ザ・クリーンキーパー所持時) フブキ、白、武、種、魚、飛鳥 小走りで横切る フブキ、白、黒、犬、兎、騎、武、花、砲、鳥、魚、弗、丑、建、アーク、イーダ、蝶、戦車、飛鳥、火器 小走りで横切ろうとして転ぶ 起き上がった後、オーナーに見られていたことに気づきおしとやか風に歩いて横切る 白、犬、津、種、魚、丑、蝶 走って横切ろうとして派手に転ぶ 上記と違い転んだまま 猫、砲、寅、火器 画面端から顔を出し左右をきょろきょろ フブキ、黒、猫、兎、砲、弗、イーダ、火器 スキップで横切る 白、猫、蝶 神姫に触る 2009.2.26 のアップデートで、オーナーズルームで神姫の頭をなでなで、ほっぺたをぷにぷにできるようになった。 オフィシャルバトル、バトルシミュレータのカウントダウン画面でも可能。 反応は親密度によって変わる模様。 頭はなでるようにカーソルを動かす必要あり。顔はタッチ(クリック)だけで可。 2009.3.26 のアップデート以降、一部の装備に触れた際の反応も追加。 武装のタッチはメンテナンス画面(メンテナンス終了ボタンがある画面)でのみ有効。 現在までに反応のある装備は以下の通り。 黒ぶちメガネ・おしゃれメガネ(白) ストライプワンピース・チュニックワンピース シャツパジャマ セーラー服 巫女装束 和装束・和装束(矢絣)一部コアは巫女装束・和装束のセリフが共通 エンゲージリング アルテミスの泪 各キャラクターの反応はネタバレ注意 セリフ集を参照。 待機中の挙動 オーナーズルームやマッチング待ち中の挙動について。 行動 神姫 腕を後ろで組んで体を揺らす 全神姫? 右手を腰に当てて斜めを向く 猫 ちょっと覗き込む 白、種 ちょっと覗き込む→半回転して左側から振り向く 黒 右手で頬をグリグリ 猫 右手で頬をグリグリ→手を2回舐める 猫 何かを追いかけるように飛び跳ねる 猫 両手の人差し指で頬を刺す 猫 頭を左右に大きく揺らす 種 右手を口に当てて首を傾げる 種 頭の上で腕を組む 寅 あくびをしながら体を伸ばす 寅 驚く 寅 腕を磨く アーク 試着室にて 試着室で武装をつけた時の反応は神姫によって異なる。 ハードポイント判定 武装メンテナンス中のパーツ回転時、Tabキーを押すとカーソル最寄のハードポイントを選択する。 その状態でもう一度Tabキーを押すと更に最寄のハードポイントに選択が移行する。 エクステを複数装備したい場合に便利。 コメント 反対も無いようなので反応一覧を削除しました -- (名無しさん) 2009-08-23 23 53 36 ヴァローナがあくびをしながら通りました。 表記は書くとしたら「夢」でしょうか? -- (名無しさん) 2009-09-09 21 01 08 白黒ときてるから、軽黒にしてみました -- (名無しさん) 2009-09-12 22 24 47 セリフ集編集用の確認中、リセット判定タイミングのズレに気付いたので記載しました -- (名無しさん) 2009-12-22 19 50 27 「待機中の挙動」の項目を追加してみました。まだ作り立てなので随時補完していただけると助かります。 -- (名無しさん) 2010-01-12 03 28 35 「コナミコマンド」で、軽白子 「武装神姫バトルロンド 行きます」を確認 -- (名無しさん) 2010-01-16 21 29 13 コナミコマンドだけど、 BABの時点で喋るから、最後のAを入力しなくてもいいみたい? -- (名無しさん) 2010-03-24 19 51 16 コナミコマンドさっきやってみましたが、最後のBAいりませんでした -- (名無しさん) 2010-04-29 23 15 31 ↑↑↓↓←→←→BA ここまでがいわゆるコナミコマンド -- (名無しさん) 2010-04-29 23 48 49 ハードポイント判定は、ナインテイルの方向変更に役立ったな -- (名無しさん) 2011-07-15 17 35 21 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/busosodo/pages/110.html
【武装神姫】セッション3-0【SW2.0】 http //www.nicovideo.jp/watch/sm18943912 追加ハウスルール:ニトリの特殊加工 d66(1d6×2回の組み合わせ)を振って、その出目によって武具強化が出来る。 種類も効果もランダムな博打強化。ガンは今のところ未対応。 ランクBは4回まで、ランクAは3回まで、ランクSは2回まで、ランクSSは1回限り。 武器加工 2回目の出目 防具加工 2回目の出目 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 1回目の出目 1 ダメ増減 -1 -1 ±0 ±0 +1 +1 1回目の出目 1 強化失敗 1000Gが水の泡 2 威力増減 -3 -2 -1 +1 +2 +3 2 防護点増減 -1 -1 ±0 ±0 +1 +1 3 C値増減 +1 +1 ±0 ±0 -1 -1 3 回避増減 -1 -1 ±0 ±0 +1 +1 4 命中増減 -1 -1 ±0 ±0 +1 +1 4 必筋増減 +3 +2 +1 -1 -2 -3 5 必筋増減 +3 +2 +1 -1 -2 -3 5 魔法被ダメ増減 -1 -1 ±0 ±0 +1 +1 6 好きな種類 選んだ種類による 6 好きな種類 選んだ種類による 追加ハウスルール:≪かばう≫について ≪かばう≫を持たない人でも、補助動作と主動作を消費する事によって、対象に≪かばう≫を行えるものとする。 この≪かばう≫を実行する際、補助動作での行動や魔法の行使等は行えないものとする。 その他は通常の≪かばう≫と同様の制限を受ける。 例:各種練技、賦術等 以上原文ママ。 戦闘特技≪かばう≫を持っていなくても、補助動作・主動作を放棄することで、かばう宣言が出来る? (*1)
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1915.html
High School Of The Armed God Princess この物語は武装神姫が高校生活を疑似体験する物語です。 コラボする作品 双子神姫 クラブハンド・フォートブラッグ 鋼の心 ~Eisen Herz~ 犬子さんの土下座ライフ。 著 主催:小山田喜久子 ミヤコンさん ALCさん 土下座さん 出演神姫 アンジェラス クリナーレ ルーナ パルカ シャドウ=アンジェラス サラ アイゼン 犬子 以上です。 それではお楽しみください。 更新状況。 物語の始まり 100% 登校:100%画像壱枚 出会い&登校2:100%画像七枚 学校:100%画像壱枚 授業:47%画像製作中(選択あり)<画像と選択は今度更新します> 下校:0%画像製作中 物語の終わり:0%画像製作中 物語の始まり 登校 出会い&登校2 学校 授業 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/861.html
私、ニビルは無事だった あれだけ悲劇風味の展開を重ねておいてそれかい!とか突っ込まないで欲しい 認めたくない事だが、結局機械の体である以上、破損した箇所は取り替えてしまえば良いのもまた事実だった 特に、私のオーバーロードは、「オーバーロードの使用」それ自体には何のペナルティも無い 単に、ストラーフの主力武装の殆ど、武装神姫の素体直付けパーツの使用に制限があるだけである 無論、もしかしたら他にも何か見えないペナルティがあるのかも知れないが 顕現しないものの事まで考えていても仕方が無いというのが私の結論だった ズタズタになった神経系を修復し、新しい四肢に慣れるのに数日を要したが、あとはいつも通り。決勝リーグに向けての調整を重ねるのだった 「Somewhere Nowhere」 「・・・じゃぁ、姉さまが今迄強化パーツを使わなかったのは?」 「そうだよ、ニビルの体に宿ったオーバーロードが拡張端子の使用を困難にしてるのさ」 逆さまにひっくり返った状態で、ヌルはキャロの話を聞いていた 場所は槙縞玩具店の地下にあつらえられたリアルバトル用演習場である・・・本来はここも、槙縞ランキングの主要舞台の一つとして使用される予定だったらしいが、何故か皆川はバーチャルバトルに拘りを持っていた 愛玩派オーナーの参入も促しやすい事と、別にバーチャルバトルだからといって不平不満を述べる神姫も特に居なかったので、この演習場は放置され、時折ヌルやクイントス等が練習に使っているだけの施設に成り下がっていた 本来なら電動薬動の様々なギミックが盛り込まれていたのだが、天井の照明すら入っておらず、手入れも全くされていない様子であり、その種のギミックも全くの稼動不能状態である 「何で今迄言ってくれなかったんだろう・・・」 体を起こし、明確に不満を顔中に表すヌル 「あんたに話す必要がないと考えた理由ってんなら判らないでもないがね」 ヌルの肩にタオルをかけつつ、呟くキャロ 「拡張装備を使わずに・・・つまり普通に考えたら圧倒的に不利な状態で勝つ。そういう格好良い所をあんたに見せたかったんだよ。多分ね」 「いっつもそうだ・・・姉さまは・・・私は別に、姉さまの欠点だって含めて姉さまの事を愛せる自信があるのに・・・」 タオルで顔まで隠して蹲る 「惚気は良いけどさ・・・あんただってあるだろ?そういうの」 「どだいからして、準決勝でニビルと互角以上に戦う為に秘密特訓ってのも充分過ぎる程格好付けだと思うけどね、あたしゃ」 「・・・・・・」 確かに、並み居る強豪を押しのけて、準決勝でニビルとヌルが当たるというのは、両者の実力から考えて相当無理がある事を、ヌルはやはり知覚していた ニビルはまだオーバーロードがあるから良いが、ヌルは実戦経験という観点に於いて華墨とほぼ同等の新人であり、コネによる恵まれたトレーニング環境と、華墨のものほどまだ明白ではないが、ゆらぎ由来の密着格闘戦における天性のカンの良さで、幸運の女神に拾われたに過ぎない いざ戦闘になったら、どう考えても『ズィータ』や『ウインダム』には勝てないし、『ストリクス』『タスラム』相手では戦闘と呼べるものになるかすら怪しく、『仁竜』には得意距離における戦闘経験値に差がありすぎた (結局私は・・・あいつに勝つので精一杯なのか・・・) 『ジルベノウ』に勝った事実を、実感として明確に受け入れる事が彼女には出来ていなかった と、いうよりも、あの瞬間のヌルの戦力というのは実は相当な強運に恵まれた上での物に過ぎない事に、彼女自身が何よりも気付いていた (姉さまへの愛で私の心が満たされていたって、空を飛んでいる相手は降りてきてくれないし、長距離砲撃が出来る相手は近づいてはくれないよなぁ) 結局それまでの戦闘プランそのものが脆弱過ぎるのだ・・・だからここ数日、ヌルは新しいスタイルの模索を始めていた 憧れた銃撃戦のみでの戦闘スタイルを諦め、重装甲と白兵戦闘能力をより重視したスタイルへの転換・・・ 徐々に自分が嫌っている「あいつ」・・・つまりは華墨のスタイルに近付いていくのが厭だった 「体のほうは、もう良いのか?」 トレーニングを再開したニビルに話しかけるクイントス 「ええ、大丈夫よ・・・それにしても流石は、『私に挑む為にこの一連の闘いを経て君達がさらに強くなってくれるなら』なんて真顔で言うだけの事はあって余裕ね。別に貴女に心配される謂れは無いわ」 「・・・自分を偽っても仕方あるまい。どんなに繕おうと、自分は自分以外の誰かになどなれはしないのだからな・・・」 「・・・・・・っ!説教がましく言わないで・・・遅れを取り戻すのにこっちは必死なのよ」 「・・・済まない、邪魔をしたな・・・」 クイントスにとっては自分自身を含めて、あらゆる武装神姫の価値基準はただひとつ、「どれくらい強いか」なのであろう 自分自身もそう思われ、そういう風に値踏みされているであろう そういう考えは半ば被害妄想的ですらあったが、「どれだけ頑張っても武装神姫は武装神姫」という強固なクイントスの信念が、彼女の立ち振る舞いに現れ、貫かれるべき根幹を成しているのもまた事実であった そして、その点がまさしくクイントスを嫌う最大の理由なのではないかと、最近ニビルは気付き始めていた 彼女の誇る「完璧さ」は自分の目指そうとしている世界の扉を閉じてしまう・・・そういう厭な予感 彼女のあり方が武装神姫のあるべき姿なのではないかと思ってしまう強迫観念 本人にとっては全く謂れ無き嫌悪であったが、クイントスはニビルにとって、打ち破るべき磐石な、頭の固い常識の象徴であった 『自分の目指すものを否定する存在を嫌悪する』 そう書けば普通かも知れないが、だからといってクイントスの一言一句に食って掛かり、同じ部屋に居る事すら避けようとするニビルの態度はヌルならずとも相当鼻に付いただろう 「・・・やはり、相当嫌われてるのだな・・・」 自分の強さを妬まれ、憎悪される分には却って戦士を自称するクイントスにとって賞賛であったかも知れない だが、ニビルがそういう人格でない事を彼女は知っていた・・・だからこそ余計に、嫌われる理由に思い当たらないあたり、このふたりの関係はやはり良好と言えないものだろう 「やっぱり問題になるのは空中戦だって!装備をもちっと充実させて備えるべきだろ」 「何いってんのよ!むしろ今更慣れない戦術の練習をするよりは長所を伸ばすべきに決まってんじゃない!ばっかじゃないの!?」 「・・・仲良いというか・・・なんだかとても分かり合っているのだな、エルギール、マスター・・・」 「お前の為だろうが!!」(←同時→)「べ・・・っ別にアンタの為じゃないんだからね!!」 「・・・・・・」 エルギールが来た事によって、華墨は決勝リーグ開催迄の間練習相手に困る事は無かった ここで初めて、華墨はエルギールの『まだ誰にも見せていない』公式武装形態を見た訳だが、何故彼女が其処までしてくれたのかについて思いを馳せる事はついぞ無かったあたり、エルギールもかなり報われない神姫である 因みに、琥珀は普通の料理に関してはチョコレート程危険な腕前では無かった事が武士にとって幸運であった事もここに併記しておく 「何にせよ、僕らがここまでしてあげたんだ、そこそこ善戦してくれないと怒るよ」 「わ・・・判りました琥珀嬢!この華墨、この・・・」 丁度太刀を持っていなかったので、手近にあったフィギュアの剣を胸前に構える 「このまどろみの剣(注1)にかけて!無様な闘いはいたしません!!」 「うむ、頑張って来るが良い」 「勝手に俺のフィギュアの剣をかけてんじゃねえ」 決勝リーグは、もうすぐ始まろうとしていた 剣は紅い花の誇り 前へ 次へ 注1 2030年発売の、「ドラゴンクエストⅩⅤアクションフィギュア」No.12「遊び人ポルメ」の付属品
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2344.html
第一章 深み填りと這上姫 あらすじ: 大学のレポートに追われる毎日を送る俺がトイレに行って戻ってくると目の前に蒼髪の人形がいた。 それは武器と鎧を装い、人という神のために戦う姫という謳い文句の人形 武装神姫であり、乱暴なオーナーに捨てられたといって駆け込んできたらしい。 さて、どうしたものやら…… 第一話:潜入姫 第二話:金無姫 第三話:入城姫 第四話:盗賊姫 第五話:反省姫 第六話:逆襲姫 第七話:決別姫 総合トップに戻る