約 1,954,294 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/498.html
前へ 先頭ページへ 次へ 出撃~接敵 1223時 114サーバー、ブリーフィングルーム(VR空間) 最初のブリーフィングタイムは特にこれといった話し合いも無く、ほとんど気の合った仲間内での自己紹介に終始した。小さな体育館ほどの広さのブリーフィングルームに二百体近くがいるのである。とても全員の顔や名前は覚えられないし、ましてや誰がどのような戦い方をするのかも不明瞭。結局はかねてからの知り合いを呼び出したり、たまたま側にいた者たちでくっついたり、マイティたちのようにアクセスポイントが同じであるがゆえに成り行きで一緒になったりして、各々個別に飛行隊を結成するくらいであった。ほとんどが飛行隊と呼ぶには間に合わせの体たらくであったが、それでも気取ってソロプレイをさせようとするオーナーはまったくと言ってよいほどいなかった。 実際の戦争かバーチャルバトルかに関係なく、多数と多数がぶつかり合う戦いは徒党を組んだ方が明らかに強い。長い人間の戦争史がそれを何度も何度も懲りずに証明してきたし、また一般人に身近なオンラインゲームの多人数戦闘でも、草創期からそのセオリーは絶対に崩れなかった。一騎当千などスタンドアローンゲームの中の存在でしかないのだ。 全員がホビーショップ・エルゴからの接続神姫で構成されたエルゴ飛行隊(ERGO Squadron)と名づけられたマイティたちのグループは、そもそもエルゴのバトルスペースを利用する神姫たちのレベルが比較的高くまとまっているからか、だいたいまともな構成員が揃っていた。 まず、飛行隊の主宰がファースト、セカンド各リーグにおいてトップクラスの神姫が揃っていた。飛行隊長はファーストランカーのシヅ(ここで断っておくが、ランクはオーナーではなく神姫自体に付与される。複数所有していればそれぞれの神姫にそれぞれのランクが与えられるのである。所有神姫が一体のみならば、神姫のランク、イコールオーナー自身のランクと読み替えてもかまわない)が務め、副隊長にはセカンド強豪の一体であるアーンヴァルのスノーボウ、またセカンドでは中級ながらも神姫自身の気違いじみた超重装備とオーナーのマニアックが功を奏した戦術指揮能力を買われ、ヴァッフェバニーのバーニング・ブラック・バニー、二体が就任した。 彼女らは五つに分割されたフライトのうち三つのフライトリーダーも兼任した。この時点でシヅのオーナー、バセットにより、フライト(四機編隊)、そしてエレメント(二機編隊)が振り分けられ、飛行隊としての体裁が整いつつあった。彼女に比べればほとんどヒヨッコである他の十九人のオーナー、そして彼らの神姫は、実戦経験豊富な文字通り老練の隊長に従った。 が、それでも、間もなく始まる第一次会戦においてバセットが作戦会議として言ったことは、 「自由に戦いなさい」 これだけであった。 シヅがオーナーの言葉を継いだ。 「大規模空中戦は誰もが初心者です。経験やランクの差、リーグの違いはあっても、スタート地点は同じなのです」 飛行隊員をぐるりと見渡す。 「大事なのはまず誰よりも早く慣れることです。ブルーチームの一人として、飛行隊の一員として何ができるのか。最初の戦いはおのずと模索の段階となります。リラックスして望みましょう」 要するに一番大事なのは怖がらないことなのだ、とマイティは自分なりに噛み砕いていた。 それでも彼女は漠然とした不安を完全に消すことができなかった。初めてのことはやっぱり怖い。ここにアクセスしたとき悲鳴を上げそうになったのも――別の理由で実際に上げてしまったが――いきなり体験したことの無い環境にほっぽり出されたからなのだ。 自分が新しい環境にこうも適応しにくいというのをマイティは初めて知った。今までは、オーナー登録も、バトルも、何もかもが「武装神姫としてすべきこと」としてあったために特に拒否反応を起こさなかっただけなのだ。どんなにトリッキーな対戦相手が現れようとも、それがバトルであるかぎりマイティは自然に闘えた。それが武装神姫の根底に根付いているのだ。ただの「神姫」ならともかく、「武装神姫」に戦いの嫌いな個体など無い。「武装神姫」として生まれた以上、戦いは陽電子頭脳の根底に刻み込まれた本能なのだ。人が毎日ご飯を食べるように、息を吸うようにできることなのだ。腕前は別として、戦うという行動自体に何ら弊害は存在しない。 このイベントは仮想空間の構築実験としても史上初ならば、武装神姫にとっても前代未聞だった。 目の前に展開された環境は何もかも、ここにいる神姫全員にとって、大規模空中戦以前に初めてのことばかりなのだ。 よく発狂しなかったものだとマイティは自分に感心した。むしろどうしてみんな平然としていられるのかという方が不思議だった。自分が感じやすいだけなのだろうか? こんなんで空中戦に出たらお先真っ暗だ。ナーバスになっているうちに天井のスピーカーからアラームが鳴った。 「ひっ!?」 それでマイティはまた叫びそうになった。察したシエンがマイティの肩を抱いて、安心させた。 『これよりハンガーへ移動します。総員、そのまま動かず待機してください』 放送からきっかり十秒後、ブリーフィングルームが消失した。エルゴ飛行隊以外の神姫も。 ◆ ◆ ◆ 1225時 11番コンソールルーム バーチャル空間が移動しハンガーに移動するのが画面に展開されると、マスターのところにも指示が来た。 『オーナーの皆様はカードを開封してください。カードは現在より以後、カードリーダーに差し込むことでいつでも使用できます。使用回数は一回のみ、再使用はできませんのでご注意ください。カードの効果については表面をご参照ください。なお、カードの効果は複数種類あります』 画面にビジュアルつきで説明される。 マスターは封を裂いた。プラスチック製のカードが出てきた。 カードの表面を見て、ちょっと困ったような表情を浮かべた。 そのままコンソールの横に置いて、マスターは再び椅子に深く腰掛け画面に注意を向けた。 マイティが心配だった。もちろんのことだが、彼女の新たな問題を、マスターも初めて知ったのだ。 ◆ ◆ ◆ BGM Hangar 1(エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー オリジナルサウンドトラックより) 同時刻 ハンガー(VR空間) 空中空母、と呼ぶに相応しい空間だった。 先のブリーフィングルームよりもはるかに広かった。 格納庫兼着艦デッキらしく、壁のあるほうから見て、カタパルトの付け根が乗ったエレベーター、その後ろには格納庫としてのだだっ広い空間があり、半透明のシールドシャッターを隔ててさらに後方には、尻尾のように長い着艦路が伸びていた。着艦路の末端の両側には尾翼らしき羽がある。 ハンガーは吹きさらしではなく、ちゃんと天井があった。カタパルト付エレベーターに乗せられた戦闘機はそのまま天井のハッチの向こう側にあるカタパルトデッキに上げられ、そのまま射出されるのだ。 全てが等身大サイズであった。つまり、エレベーターが実際の戦闘機サイズ(もちろん神姫スケール、つまり神姫が人間の大きさだとしてなのだが)、大きすぎるのだ。 二百体以上のブルーチームメンバーが散り散りに広がっていた。それでもなお十分すぎる余裕があった。本来ならば数十機の戦闘機が整然と並んでいるはずなのである。 カタパルトだけが神姫を射出するための構造であった。普通はエレベーター一台に付き一基しか無いが、ここではエレベーター一台に八基も取り付けられている。二フライト単位で打ち出せるというわけだ。 そのエレベーターが壁際、つまり空母の進行方向の壁にずらりと十台ほど並んでいる。発艦シーケンスを三回繰り返せば全員射出できる計算だ。 時間は調整されることは無いから、つまり急いで発艦しないと戦場に出遅れるというわけだ。ブリーフィングタイムのラスト五分にドックに移されるわけである。 そうと分かれば急がねばならない。もう周囲ではメイン装備の呼び出しが次々と行われ、終わった飛行隊からどんどんカタパルトに向かっている。 エルゴ飛行隊は一番はじっこのカタパルトのまん前を占拠し、装備の呼び出しにかかった。 戦闘開始まで残り四分を切っていた。 「準備の整った隊員から順次発艦してください。合流はフィールドで行います」 シヅの指示が飛ぶ。メンバーは口々にオーナーに装備呼び出しを請うた。 マイティはおろおろしながらも、 「マスター、メインボード展開です」 と震えの抑え切れない声で要請。 『分かった、もう操作している。出るぞ』 マイティの体を光るポリゴンの粒子が包み込む。 あらかじめ設定しておいた装備が顕現し始めた。 リアウイングAAU7を背負いありったけの推進装備を付けた従来の装備とは、今回は大きく様相を異にしていた。 まずAAU7の推進器付き主翼が、脚部に普通に履かれたランディングギアAT3の側面に直付けされている。翼表面にはスティレット短距離ミサイルが四発。膝ジョイントにはガードシールドが取り付けられ、これだけでデルタ翼戦闘機の主翼と垂直尾翼だとすぐに分かる。 両手にはそれぞれアルヴォLP4ハンドガンとカロッテP12ハンドガンを持ち、両手首にはM4ライトセイバーを装備。このように手に持ちかえず、装着箇所から直接光刃を発生させるやり方は、ライトセイバー使いの間ではもはや常套手段である。いちいち外して手に持つ手間など無いほうが良い。 つづいて上半身の武装が現れる。 胸部装甲はスラスターの付いたホーリィアーマージャケット、頭部はオーソドックスにヘッドセンサー・アネーロ。バックパックが最後に出現し、それはレインディアアームドユニット・タイプγだったが、リアスラスターユニットの代わりに戦闘補助としてシロにゃんが乗っかり、フォービドブレイドは外されてAAU7のバインダーとハグダンド・アーミーブレードがあった。 素体にそのまま羽をつける飛行タイプ神姫のシルエットはほとんど残っていない。まるで体全体がそのまま、機首の二つに分かれた未来的デルタ翼戦闘機を髣髴とさせていた。どこからともなく「ビックバイパーみたいだ」という声が聞こえた。 もうエレベーターはいっぱいで、マイティは次の発艦を待つ。 その間にシエンが、少し離れた場所でメインボードの呼び出しを行っていた。 頭甲・咆皇、ドッグテイル、ヴァッフェバニーのアーマー類。 シエン自身の装備はそれだけで終わってしまった。 「あれ? シエンちゃん、飛行装備は?」 「ああ、マイティ、ちょっと離れてて」 シエンが手をかざしてマイティを制止した直後、シエンの周囲の空間に一瞬ジャギーが発生した。 ガカカカカカカカカカカカカカ。 重たそうな処理音とともに、なにか巨大なものがシエンの前に呼び出されようとしていた。 明滅するポリゴンが下から集まってくる。 まるで映画「アヴァロン」の多砲塔戦車ツィタデルの出現シーンである。 メインボード展開としてはかなりの時間をかけ、現れたのは確かにある意味、戦車であった。 神姫換算四メートルちょっとはあろうかという、真っ赤な頭をした一つ目のロボットが鎮座していた。 「これが私の戦闘機、『クリムゾンヘッド』さ」 誇らしげにシエンは言った。 シエンがバトリングクラブで使っている、1/12フルモータライズスコープドッグを、専用の飛行装備に換装して持ってきてしまったのだ。 『あらあら、大胆ねえ』 バセットは笑っていた。シヅは相変わらず、忍者型MMSフブキ特有の表情の無さで、驚くことなく見ていた。 マイティをはじめ、周囲の神姫たちはぽかーんとしてその巨人を見上げていた。 「シエンちゃん、これ・・・・・・」 大丈夫なの? とまで言えなかった。ここにあるということは、少なくとも「許可された」ということなのだから。 シエンは誇らしげに巨人の体をひょいひょいと登り、あっという間に乗り込んで始動をかけてしまった。 「準備ができました。行きましょう」 シヅの一声で我に返る。彼女はもう装備を終えていた。リアウイングに必要十分に武装を引っさげた、かなりの軽装である。射撃武装はスティレット短距離ミサイルとカッツバルゲル中型ミサイルだけで、両腕はシェルブレイクパイルバンカーと忍者刀・風花という完全近接戦闘武装である。 マイティも一応ライトセイバーを腕に取り付けてはいるものの、これはサブ機能のレーザーガンとして主に使う算段であった。ライトセイバーとして至近距離で切るなんてことは、空中戦ではほとんど無いだろうと考えていたのだ。 マイティがシエンのスコープドッグを見つめている間に、他の隊員は空いた隣のカタパルトも使って皆すでに飛び立っていた。エルゴ飛行隊で残っているのはマイティとシエンとシヅの三人だけだった。 ぎこちない歩き方でカタパルトに両足を固定する。ランディングギアは歩行には向かない。 右隣のカタパルトにはシヅが立ち、左隣にはカタパルトを片足ずつ、二つも使ってシエンのクリムゾンヘッドが立った。 ガコン。エレベーターが動き、せり上がる。 同時に天井のハッチが開いてゆく。外は晴天。 上がりきると、本当にまぶしいくらいの晴天だった。雲ひとつ無い。いや、雲は空母の下に流れているのだ。風は強かったが、慣れているから気になるほどでもない。 なんというハイクオリティの空間構築だろう。マイティは思わず驚嘆した。 突然ガクンとカタパルトが前に傾き、マイティはびっくりした。 倒れるかと思ったが、体がほとんど水平になって止まった。シヅもクリムゾンヘッドも、同じようにうつぶせに近い状態になっている。 なるほど、こうして飛びたつのだ。 《エンジン推力を最大にしてください》 管制官からの指示が来る。 マイティは言われたとおりに、主翼のスラスター、ランディングギアの補助バーニア、そしてエレクトロマグネティックランチャーの後部電磁推進器の出力を上げた。 途端に凄まじいGがかかった。カタパルトが射出されたのだ。すぐ下のデッキが目にも留まらぬ速度で流れ、気がつけば空中に投げ出されていた。 《姿勢を安定させて!》 慌ててマイティは背筋を伸ばして飛ぶ。通信で呼びかけたのはシヅだった。彼女はマイティのやや右後方を飛んでいる。 これ以降ほとんどの会話は通信で行われることになった。肉声ではほとんど聞こえないのだ。戦っている間に会話するなどということも、ほとんど無いことだった。 ぐうん、と体に影かかかる。左情報に陽光をさえぎってシエンのクリムゾンヘッドが、大きな主翼を展開させて白い飛行機雲を引いていた。 《フィールドとは空間続きです。全速で合流しましょう》 三人はアフターバーナーで高空を飛ぶ。 1234時 特設フィールド「諸島」 そのフィールドは輪をかけて広大だった。ヘッドセンサー・アネーロの見慣れたHUD(※ヘッドアップディスプレイ。速力や高度、状態表示、武装のコンディション、レーダー、マップなど、必要情報が視界に重ねて表示される)を操作し全体マップを表示しても、いつものバトルフィールドと違って自分の居場所が本当に点に見え、アイコンはちまちまとしか移動しない。 二百体以上のブルーチームメンバーが、青いアイコンで固まっている。全員南から北上する。進路上、マップの中心域には大小さまざまな島が点在していた。 全開出力で赤いアフターバーナーをちらつかせながら、チームはそのまま北上した。予想するにレッドチームは北から諸島上空目指して南下しているに違いなかった。時刻は1235時をまわった。接敵まで最大五分以上かかる。実際の戦闘時間は一時間いっぱいではなく、どんなに長く見積もっても五十分少々ということだろう。ブリーフィングタイムも実質二十五分なのだから、全ての所要時間はマイナス五~十分と見積もればよい。 島の上空に到達するまでに、マイティたちは飛行隊の編隊を組んでおく。 各フライトずつ四機、フライトリーダーを戦闘にして傘型陣形。主戦闘部隊のヘッド、アームズ、トルソー三フライトが前に出て、チェスト、レッグスの支援系フライトがその後方につく。シヅやスノーボウの的確な指示で素早く編隊が組み終えられた。おのずとエルゴ飛行隊が最前列につく。 他の飛行隊もエルゴを見真似ていそいそと編隊を組み始める。が、もう下には諸島が見え始めていた。 今回は諸島上空の制空権確保がその任務である。 《こちらニーズ1、敵集団をレーダーに補足》 亀の甲羅のようなレーダードームを背負ったレッグスフライトリーダー、オーリーエンダーが報告する。 まだ視界には捉えられない。 《ヘッド1了解。全機このまま前進しましょう》 すかさずシヅの指示が来る。が、オーリーエンダーが反論した。 《待ってください。敵の数が・・・・・・》 《どうしました?》 《アルタ、全員に私のスクリーンを送って》 《ラジャー》 ニーズ2、アルタを通じて、エリント機であるオーリーエンダーの捉えた広域レーダー映像が飛行隊全員に送信された。 「これって・・・・・・!」 マイティは息を呑んだ。飛行隊全員がこわばる空気を感じた。 《多すぎるよ!》 隊員のだれかが悲鳴を上げた。 レーダー映像には、ブルーチームよりもはるかに大きな赤い塊が映っていた。敵、レッドチームである。 《戦力は拮抗してるんじゃなかったんですの!?》 チェストフライトの二番機、パーシモンケープが抗議した。 その答えはアームズフライトリーダー、スノーボウがすぐに出した。 《カードを使ったんだわ》 《ねぇさま、カードって?》 ショルダー2、千乃が暢気そうな声でリーダーに訊くと、 《おばか、オーナーが一枚ずつ持ってる特殊効果が出るカードのことです》 四番機のマリオンがうんざりしたように教えた。 他の飛行隊も状況を悟ったらしく、混乱が広がり始める。 通信がうるさくなった。 どうするんだ、このままじゃやられちゃう、逃げたいよう。どれをとっても弱気な内容しか聞こえない。 そうしているうちに向こう側にぽつぽつといくつもの点が見え始める。 「てっ、敵です、敵! 肉眼で確認!」 あわててマイティが全体通信で叫ぶ。 半ば口論に近い言い合いをしていたチームはいっせいに前を向いた。 1236時 諸島上空 接敵 《戦闘機だ》 クリムゾンヘッドの望遠カメラで確認したらしく、シエンが言った。 マイティもヘッドセンサーの望遠機能で見る。 確かに戦闘機だった。レッドチームの神姫に混じって、本当に戦闘機が飛んでいる。 総数およそ四百機。 『こりゃあ、アレだぜ』 呆然としてシエンのオーナー、ケンが言った。 『ポーカーで席に着いたばっかで、まずは様子見と思っていたら、隣のヤツがいきなりフォーカードを出しやがった、って状況だ』 《敵機、ミサイル一斉射!》 オーリーエンダーが怒鳴った。 ビーッ! ミサイルアラート。HUDが真っ赤に染まる。 《回避! 高度を下げて!》 シヅの命令が飛んだ。 戦力差三倍、記念すべき初戦が始まった。 前へ 先頭ページへ 次へ
https://w.atwiki.jp/busou_bm2/pages/147.html
[部分編集] 第~弾 武装神姫のフィギュア発売順にナンバリングされた公式の呼び名。一般発売された同時発売の神姫、例えば初代アーンヴァルとストラーフをまとめて第1弾と呼ぶ。フルセット第~弾、ライトアーマー第~弾と呼称される。コナスタ限定発売だったフブキや、バトマス限定版のみのアーンヴァルMk.2&ストラーフMk.2、基本的に限定発売の各リペイント版は、従ってこの第~弾にはカウントされないので注意。ちなみにこの定義に従うと、第11弾はアルトレーネのみとなる(アイネスはもともと限定販売だったため)途中で面倒になった特殊な立ち位置の神姫(リペイント版など)が増えたり、ライトアーマーとフルセットが統合されたりしてカウントがややこしくなったからか、公式にカウントされたのはフルセット第12弾の紗羅檀&ベイビーラズまでであるが、ファンの間では他に適当な呼び方も無かったせいか、カウントが継続されている…が、一般発売されたリペイント版であるアーンヴァルMk.2テンペスタ&ストラーフMk.2ラヴィーナは第~弾にカウントするかどうかについて、ファンの間でも意見が割れてしまい、結果として第17弾がMk2リペイント組になるのか、その次のビックバイパー組になるかが微妙なことになっている。 大地さん ガイアの事。ガイアが大地の女神の名だったりすることから。 ダウンロードコンテンツ PlayStation®Networkを介して配信される追加要素。略称のDLCで呼ばれることも多い。内容は神姫そのもの(素体)や武装、追加シナリオなど様々。本作では発売直後から週一ペースで・・・のはずが、バグが発覚してから長らく配信停止状態になってしまい、11月になってようやく配信が開始された。配信が順調であった場合配信後に発売のハズだったアニメ「武装神姫Moon Angel」DVD発売日の事もあり、この配信の遅れをどう取り戻すのかが注目されたが、結局、停止期間の分2ヶ月ほど後にスライドしただけで終わる様子。容量が尋常ではないため(ベイビーラズのシナリオで197MB)、全てのDLCを入れるには高容量のメモリースティックDuo(最低でも8GB、余裕を持たせたいなら16GB以上)が必要になる。 タッグマッチ 味方1人、敵2人で2対2で戦うマッチ。…なのだが、味方は何の役に立たない事が多い上に、敵は強力(ハンディ戦と違って全力でくる)なので、特に高レベル遠距離戦となると2対1で反撃する隙もなく一方的にぼこられストレスがたまる。裸ナイフと並んでみぎぃする人多し。 種子 種型ジュビジーの俗称の一つ。「たねこ」と読む。 たま子 神姫マスター大木戸甚平のマオチャオ型神姫。メインストーリーや各神姫のイベントにといろいろな出番をもち、そのたびにアクシデントに見舞われていたりするが、マオチャオ型なので一切気にしていないようである。ある神姫のイベントでは彼女の過去について少し触れられている。 ヂェリカン 神姫用添加剤「ヂェリー」を封入したボトルで、直接神姫の口から摂取することで効果を発揮する。オプション装備品に属する。ちなみにジェリカンと書くとCHOCO氏が「ヂェリカンだっていってるぢゃねーかよ」とお怒りになるので注意。 ちっぱい 体のとある部位の大きさの表現。ここで多くを語る必要はないだろう…。 千歳 本作に登場するライバル神姫マスターの一人。フルネームは小早川千歳。相方はストラーフMk.2のリリス。ある意味、前作ではメインヒロイン的立場で、それなりに出番も多かったのだが、本作での追加部分ではかなりの空気である(まぁ、設定上仕方ないといえば仕方ないんだが)。とはいえ、ストーリー上何度も対戦したあげくに、最後は〇〇に来てくれる、まさにライバル。 痴豚 バトマスを(いろんな意味で)象徴する変態マスター。その趣味に付き合うミランダ嬢の言動に、イーダはこういう神姫という印象を持った紳士は多いはず。その人気っぷりは、某所でまとめ動画まで作られたほどだという…というか公共の場では自重して他人の迷惑にならないようにするのがマナー。彼に限った話ではないが紳士淑女はゲーム中の上級紳士の真似は絶対にしないように。 ちなみに「建機型神姫」は神姫ショップで買えるからなよろしく頼むぜ! 元ネタはバトルロンドでの建機型グラップラップのリョーコが店を出る際にかけてくるセリフ。あまりにも唐突かつ(フィギュア投売りでも在庫になってたり、バトロンでも使用する人が少ない為に)悲壮感の漂うセリフだったため、ネタとして関連スレに使用されるケースが多い。 超性能 種子ことジュビジーの口癖。 ちょっとコンビニ行って来る 武装紳士がこの呪文を唱えると、今作では財布の中身がなぜか未使用プレイステーションネットワークチケット(DL神姫を購入するためのチケット)になってたりする。 ツガル スタジオルーツ製神姫、サンタ型ツガル。基本はツンデレではなく素直だが、中の人繋がりでツンデレ的な発言をすることもある。元々はbeatmania IIDXに登場したキャラクター。メーカー非公式のデザイナーによる裏設定がある。 津軽 サンタ型ツガルの俗称の一つ。ツガルをそのまま変換した際の地名からそう呼ばれる。 ツバサ君 配信アニメ「武装神姫 Moon Angel」の主人公。一見無垢な少年のようだが、神姫が欲しいという純粋かつ邪な願いを持っている。ふとした切欠でアーンヴァルMk.2型のかぐやを手に入れることから話が始まる。外見からは小学生のように見えるが、傷ついたかぐやをパテで修復したり、自作の武装をプレゼントしたりと、ただの子供とは思えない能力を持っているが、2040年代の未来の小学生はそれくらいのスキルならあるのかもしれん。すごいぞ2040年。ちなみに声の担当はイー姉の中の人である。 ディオーネコーポレーション 武装神姫世界における神姫製造メーカーのひとつ。アルトレーネとアルトアイネスの素体部分のメーカー。武装部分はアームズインポケット社が手掛けるという共同開発の形となっている。 ですわ 標準イーダ型の語尾。すべての会話につける事で、あたかもイーダ様が発言なされた様に見える不思議。余談だが語尾に無理やり「…ですわ」とつけるイーダ型がバトロンにいたりする。 ですわですわ イーダの俗称の一つ。語尾の「ですわ」の印象が強いためにそういわれだした。 天使型あーんばるがいいと思うわ/あーんばるがいいと思うの かつて公式サイトで配信された「武装神姫RADIO RONDO」内での天使型あーんばるの中の人である阿澄佳奈先生による名(迷)台詞。(第14回の24分48秒辺り)時折ネタとして使用されることがあり、「あすみん先生、自重してください」と返すのがお約束。「わかりました!じゃーあ、ハウリンをかいます!」(by喜多村ハウリン犬子) テンペ 天使型アーンヴァルMk.2テンペスタの略称。テンペスタ(tempesta)は「嵐」ではなく、「大嵐」を意味するイタリア語。(英語ではテンペスト tempest)よく混同されがちだが、「嵐」は英語ではストーム(storm)である。(ちなみに嵐はイタリア語ではテンポラーレ temporale)立場的にはアーンヴァルMk.2のリペイントにあたる。DLC(アニメ「武装神姫Moon Angel」)の各号に付属特典として武装が登場している。 てんぺったん 天使型アーンヴァルMk.2テンペスタの俗称の一つ。別にぺったんなわけではなく、元がアーンヴァルMk.2なのでそこそこある。あれ、こんな夜更けに誰か来たのかな…。 闘神の玉座Mk2 称号の一つ。ゲームセンターと裏バトルとクリア後のF0大会に登場する全てのマスターに勝利することで手に入る、やりこみの到達点のひとつ。この称号の場合、同じ名前のライバル神姫でも装備が違うと別キャラと見なされる。つまりこのゲームで発生する全てのバトルをプレイしなければならない。当然取得には相当な時間を費やす。取得するとジャスティス型専用超強力レールアクションを入手できるが、果たして使って更に楽しもうという気力が残っているかどうか・・取得の為に本編クリア後のF0大会を何度もマラソンすることになるが、誰と戦ってないかが解らなくなると悲惨な事になるので、面倒でもライバルリストを自作し、戦った相手をチェックしながらプレイすることを強く推奨しておく。 トライク 三輪が車両の中心線を対照として三角形の形に配されたオートバイの総称。前輪もしくは後輪が二輪となる。日本で運転する際は普通免許が必要(二輪免許では運転不可)アーク イーダが高機動時(本作では専用RA発動時)にトライクモードに変形する。どちらも武装のみをトライクに変形させることが可能である。 ちなみにタイヤが三つだから「トライ」クと言う。バイクはタイヤが二つだから「バイ」ク(自転車も「バイ」シクル)。 トライファントム ストーリー終盤に登場する三人組。意味深な台詞を言う割に結局彼らの目的が何だったのか良くわからないまま話は終わってしまう。終盤でのステベロスの台詞をそのまま受け取ると、文字通りプレイヤーの経験値になるために出てきたそうなので、ラスボス戦も控えているしありがたく経験値になってもらおう。最初に出てくる禿スキンヘッドのアルゲス、紅一点のプロンテス、スケベイスとか名前を間違えられる津軽大好きなステベロスの三人で構成される。が、名前の割に前作の四凶に比べ影が薄い。ところでトライファントムなんて厨二病的な名前をつけたのは誰なんだろうか……やっぱりラスボスのあいt(うぅぅぅぅきゃぁぁ!)なお対戦時には「アルゲス神姫」のように愛着もくそも無い名前だが、ライバルデータで見ると神姫達に名前がしっかりついていたりする。 鳥子 セイレーン型エウクランテの俗称の一つ。 鳥P 武装神姫コンテンツの鳥山プロデューサーの事。武装神姫の責任者なのだがあちら側に行ってるかもしれない人。公式のアーカイブによると試作段階の神姫をよくみぎぃしてしまう危険人物らしい。作中ではバードマウンテンの名でレプリカ神姫に関わっている。 ドリル 穴をあける道具。なぜかフィクション等で武器として使用される。パイルバンカーと並ぶ漢の浪漫兵器。神姫の場合もそうだが、実は正確な円錐形のドリルというものは実際には存在しない。似たような形状の物としては、アクリルなどの脆くてやわらかい素材に使用される鋭角状のドリルや、薄板に使用される段付きドリルやステップドリル、ドリルではないが穴を広げるためのリーマ、といったところか。
https://w.atwiki.jp/strawberryrowa/pages/13.html
バトルロワイアルに興じることを強制された30人の参加者達 五十音順名簿 番号 名前_____ 番号 名前_____ 番号 名前_____ 番号 名前_____ 番号 名前_____ 01 Ana Coppola 07 伊藤 開司 13 桜木 茉莉 19 田村 ひより 25 藤林 秀麿 02 荒木 利行 08 伊藤 千佳 14 篠原 高志 20 Patricia Martin 26 船井 譲次 03 有賀 研二 09 伊藤 伸恵 15 篠原 美矢 21 原村 和 27 古畑 武志 04 安藤 守 10 岩崎 みなみ 16 高原 巌 22 柊 つかさ 28 松岡 美羽 05 石田 光司 11 小早川 ゆたか 17 高原 隆一 23 柊 かがみ 29 森田 鉄雄 06 泉 こなた 12 西原 杏 18 高良 みゆき 24 平井 銀二 30 Rebecca 作品別名簿 苺ましまろ 伊藤 伸恵 (いとう のぶえ) 伊藤 千佳 (いとう ちか) 松岡 美羽 (まつおか みう) 桜木 茉莉 (さくらぎ まつり) Ana Coppola (アナ コッポラ) 伊藤 伸恵 伊藤 千佳 松岡 美羽 桜木 茉莉 Ana Coppola らき☆すた 泉 こなた (いずみ こなた) 柊 つかさ (ひいらぎ つかさ) 柊 かがみ (ひいらぎ かがみ) 高良 みゆき (たから みゆき) 小早川 ゆたか (こばやかわ ゆたか) 岩崎 みなみ (いわさき みなみ) 田村 ひより (たむら ひより) Patricia Martin (パトリシア マーティン) 泉 こなた 柊 かがみ 柊 つかさ 高良 みゆき 小早川 ゆたか 岩崎 みなみ 田村 ひより Patricia Martin 咲-Saki- 原村 和 (はらむら のどか) 原村 和 賭博黙示録カイジ 伊藤 開司 (いとう かいじ) 石田 光司 (いしだ こうじ) 古畑 武志 (ふるはた たけし) 安藤 守 (あんどう まもる) 船井 譲次 (ふない じょうじ) 伊藤 開司 石田 光司 古畑 武志 安藤 守 船井 譲次 銀と金 森田 鉄雄 (もりた てつお) 平井 銀二 (ひらい ぎんじ) 有賀 研二 (ありが けんじ) 森田 鉄雄 平井 銀二 有賀 研二 ナイトクレーバー竜一 高原 隆一 (たかはら りゅういち) 高原 巌 (たかはら いわお) 荒木 利行 (あらき としゆき) ※アラキ 西原 杏 (さいばら あん) ※シュラ 藤林 秀麿 (ふじばやし ひでまろ) ※ヒデマロ ※本名の設定がない3人にはオリジナルの本名を設定しています。 高原 隆一 高原 巌 荒木 利行 西原 杏 藤林 秀麿 フランケンシュタイナー 篠原 美矢 (しのはら みや) 篠原 高志 (しのはら たかし) 篠原 美矢 篠原 高志 BLACK LAGOON Rebecca (レヴェッカ) Rebecca
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/398.html
アクションフィギュア・バトルロワイアル ◆ACT//GA03c氏主導のにより俺ロワ・トキワ荘で継続中の企画。 武装神姫の世界観をベースにした、リボルテックやfigmaなど可動フィギュアによるバトルロワイアル。 フィギュアとして発売済・発売予定なら参加可能だった為、他では見られない参加者がいるのが特徴。 2014/04/29 OP投下。企画開始。 参加者 【武装神姫】6/6 ○アーンヴァルMk.2/○ストラーフMk.2/○エウクランテ/○フブキ弐型/○マリーセレス/○アルトアイネス 【リボルテック】11/11 ○新ゲッター1/○ジェフティ/○プレデター/○阿修羅/○レヴィ/○ウッディ/ ○スネーク(PW版)/○伊達政宗/○ハンター(レウス装備)/○骸骨剣士/○ゲッターアーク 【figma】11/11 ○初音ミク/○テッカマンブレード/○如月千早/○島風/○沙英/○巴マミ/○チャリオット ○阿良々木月火/○タイムスクープハンター沢嶋雄一/○ロジャー・スミス/○朝比奈みくる 【S.H.シリーズ】8/8 ○仮面ライダーフォーゼ/○ワイルドタイガー/○ゴジラ1995/○デストロイア(完全体) ○仮面ライダーディケイド/○仮面ライダーオーズ/○仮面ライダーシン/○セーラーマーキュリー 【ROBOT魂】9/9 ○ダブルオーライザー/○ターンX/○エヴァンゲリオン初号機/○ドラえもん/○コダールi ○ザンダクロス/○ZZガンダム/○タウバーン/○ジム・スナイパーII 【スーパーロボット超合金】6/6 ○マジンカイザー/○天のゼオライマー/○ガオガイガー/○ガンバスター/○マジンガーZ/○UCR-10/A 【アーマーガールズプロジェクト】4/4 ○MS少女ユニコーンガンダム/○MS少女バンシィ/○セシリア・オルコット/○宮藤芳佳(震電装備) 【D-Arts】3/3 ○VAVA/○ロックマン/○アリサ・イリーニチナ・アミエーラ 【装着変身】1/1 ○仮面ライダーブレイド 【ULTRA-ACT】1/1 ○ウルトラマンタロウ 【聖闘士聖衣神話】1/1 ○双子座のサガ 【計61/61体】 外部リンク 支援サイト アクションフィギュア・バトルロワイアルまとめwiki スレッド アクションフィギュア・バトルロワイアル
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1383.html
作者・◆VxAX.uhVsM氏 第二弾です 超自己満足で楽しめないと思いますがよろしくお願いします。 2011/2/02 完結!ありがとうございました。 ジャンプキャラバトルロワイアル本編 ジャンプキャラバトルロワイアル本編SS目次・時系列順 ジャンプキャラバトルロワイアル本編SS目次・投下順 ジャンプキャラバトルロワイアル追跡表 ジャンプキャラバトルロワイアルの死亡者リスト ジャンプキャラバトルロワイアルの参加者名簿 ジャンプキャラバトルロワイアルの参加者名簿(ネタバレ) ジャンプキャラバトルロワイアル支給品紹介 ジャンプキャラバトルロワイアルの地図&ルール
https://w.atwiki.jp/busosodo/pages/59.html
「武装神姫×SW2.0」シリーズ(制作:Lyuu氏) nicovideo_mylist エラー ( マイリストURLの取得に失敗しました。正しいURLを入力してください。 ) パーティメンバー PL名 神姫型 キャラ名 種族 性別 生まれ 備考 アニエス 天使型アーンヴァルmk2 アールヴ=フロート 人間 女 傭兵 フロート家の双子の姉 シュトレン 悪魔型ストラーフmk2 ストラ=フロート ナイトメア(人間) 女 趣味人 フロート家の双子の妹 エスティ 犬型ハウリン リン=ハウル ドワーフ 女 練体師 リア 戦乙女型アルトレーネ レナ=アルト エルフ 女 魔術師 ニニアン 火器型ゼルノグラード ゼノン ルーンフォーク 女 軽戦士 マスター (GM) セッション1-0 セッション1-1 セッション1-2 セッション1-3 セッション2-1 セッション2-2 セッション2-3 セッション2-4 セッション3-0 セッション3-1
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2352.html
第1部 戦闘機型MMS「飛鳥」の航跡 第5話 「荒兎」 空中では航空神姫同士のすさまじい戦闘が繰り広げられている。 アラキナ「くそったれ!!ケツにつかれた!!」 リーザ「うわあああ、誰かコイツを追い払ってくれ!!」 フラヴィ「こいつ!!チョロチョロっと!!!」 無数の航空神姫が有視界戦闘で、互いに最も射撃に有利な位置である敵機の背後に占位しようとして、くるくると激しい機動を行う。 武装神姫の航空戦は、武装神姫の機種によって飛行特性が異なるため、複雑な航空戦になる。 2030年代当初は軽量級の軽戦闘機型MMSが航空戦のメインであり、低速で小回りが効く特徴のため、最高速よりも軽快な旋回性能が重宝される傾向があったため、ドッグファイトは空中戦の基本であった。 単機格闘戦では武装神姫の技量が如実に反映されるため、軽戦闘神姫はもてはやされた。ただし、重くて強力なエンジンを積んだ高速機による一撃離脱戦法も使用されている。 2040年代になると航空神姫同士の空戦は、さらに混沌とした物となり、複数の航空戦闘では編隊を組んで戦う。高度な戦闘方法も編み出された。 エーベル「気をつけろ!!ガーリオンタイプは突っ込みが早い!!格闘戦闘に持ち込むんだ!!」 ジャネット「敵は軽戦闘機級の航空神姫ばかりだ!!一撃離脱で潰せ!!」 廻り込もうとするもの、高度を取って攻撃するもの、何が正しくで何が間違っているのか、分からない。 ただ、一つ分かることは、ミスを、小さなミスを犯したものからやられる。 ローズマ「うわあああ!!しまったァ!!いつの間に後ろにッ!?」 一匹のクワガタ型の後ろにピッタリと銃口を向けるカリーヌ。 今西「カリーヌ!!そいつを落とせ!!」 カリーヌ「イエス、マイマスター!」 ドドドドドン!! カリーヌがレールガンを撃つ、ローズマに命中し装甲がバラバラっと剥がれ落ちる。 ローズマ「うわああ!!」 よろめくローズマを直上からケイトが熱く熱されたブレードをぶううんと頭に叩き落す。 ドズン!! ケイト「もらったァーーーー!!!」 ローズマ「ぶぎゃ」 □クワガタ型MMS「ローズマ」 Sクラス 撃破 テロップがバトルロンドの画面に流れる。 折原「ろ、ローズマ!!」 ケイト「1機撃破!!」 エーベル「ローズマがやられた!!」 アミアス「マヌケ!!」 リーザ「グズが!!Sクラスのくせに真っ先にやられてんじゃねえ」 アオイがエーベルに近づく。 アオイ「なんだ!?もう1機やられたのか?」 エーベル「アオイ!敵はベテラン神姫だ。おまけに機種を統一してやがる。こりゃ一筋縄ではいかんぞ」 アオイ「ガーリオンタイプか・・・6機いるな、あいつらは必ず二機一組のロッテで襲ってくる。一人は囮で、もう一人がスキを見せたら喰ってくる。古典的な手だ」 エーベル「どうする?」 アオイ「相手にするな。相手の目的はあの戦艦型神姫の護衛だ。適当にあしらっておけ」 エーベル「簡単に言いやがる!!」 その頃・・・戦車型MMS「ヴァリア」は後悔していたと同時にマスターを恨んでいた。 ヴァリア「うううう・・・マスターのバカ!!アホ!!どうやって倒すんだよ!!こんな化け物!!」 ドンドンドンドンドン!! 戦艦型神姫、3隻がヴァリアたちに猛烈な艦砲射撃を行っていた。 ドセット・シャア「目標捕捉!!MKS40 2mm砲、斉射ッ!!!」 ドセットの主砲が速射をかける。強力な砲撃が行われ、砂地で砲撃していた神姫があっという間に撃破されていく。 バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッ MKS40 2mm砲はカタリナ社の開発した艦載砲で、発射速度は毎分60発という強烈な速射砲。もちろん一発でも喰らえば通常の神姫はバラッバラになって砕け散る。 火器型MMS「ゼルス」 Bクラス 撃破 カブトムシ型MMS「ロムウェ」 Aクラス 撃破 直撃を喰らって、バラバラに吹き飛ぶゼルスとロムウェ、2人は悲鳴を上げるまもなく、吹き飛ばされる。 ドセットは正確なレーダー射撃で、遠距離から命中弾を叩き込む。 ドセット「敵、神姫を撃破、命中!!命中!!」 ヴァリアが戦車砲で砲撃する、弾丸はまっすぐにドセットに向かって命中するが・・・ クワン!! ヴァリア「くそう、はじかれた!」 松本「インターメラル3.5mmだぞ!!せ、戦艦型ははじくのか!?これを!!」 ドセット「戦艦型の装甲を舐めるなよッ!!!!!戦車型を捕捉ッ!!砲撃開始!!」 ヴァリアは続けて砲撃するが、むなしくはじくだけだった。 ヴァリア「畜生、鐘ついているんじゃねーんだぞ!!」 キャナ「っわ・・・わああたしは・・・もうダメですぅ!!に、逃げよう」 キャナは武装をぽいっと捨てると逃げ出した。 ミーヤ「あっ!まって!!おいてかないで!」 ミーヤもあわてて逃げ出した。 ヴァリア「うっわあああ!!コラアァ!!お前たち!逃げるな!!戦え!!」 ケンタウルス型のコルコットは四本足ですばやく逃げ出す。 ヴァリア「お・・・おまえらァ!!」 ドセット「ファイヤ!!」 バンバンバンバンバン!! ドセットがヴァリアに向けて発砲する。 チカチカっと砲塔が光る。 ヴァリア「ひ、ひいい!」 ヴァリアはインターメラル3.5mm砲やリアパーツ武装を排除して逃げ出した。 ドッガーーーン!! ヴァリアの武装にドセットの砲撃した弾が命中して大爆発を起こす。 松本「逃げるなヴァリア!!戦え!」 ヴァリアがぶちキレる。 ヴァリア「マスタァ!!おまえがやってみろォ!!やってられるか!!畜生ッ!!!!!」 帽子を地面に投げつけるヴァリア。 ドセット「敵は追い払いました。損害は軽微」 細田「うむ、よくやった。引き続き追撃しろ」 ドセット「了解」 ドセットはヴァリアたちに向けて砲撃を行う。 バンバンバンバンバン ミーヤとキャナは岩の陰に大慌てで隠れる。 ズズズン!!ドゴオオーーーン!! 着弾で地面が大きく揺れる。 ミーヤ「うわああ!!」 キャナ「ひいい」 コルコットが、ミーヤの横に転がり込む。 コルコット「はあはあ、んく・・・はあはあはあ」 ミーヤ「あれ?コルコット?」 キャナ「逃げてきたの?」 コルコット「ああ・・・危なかった」 ミーヤ「ヴァリアは?」 バンバンバン!! ドセットがまた砲撃を行う。 ドッガガガン!!ズウウン!! 砂埃が舞い上がる。 ヴァリアがミーヤたちが隠れている岩に飛び込む。 ヴァリア「ああああ!!」 ミーヤ「あーヴァリア」 キャナ「なんですか、自分も結局、武装捨てて逃げてきたんじゃ・・・」 ヴァリアは拳を握り締めてミーヤとキャナを殴る。 ミーヤ「痛い!やめっ!!なにすんの!」 ヴァリア「このこの!!真っ先に逃げやがって!!」 キャナ「やめてよ!ヴァリア!」 コルコット「お前だって、逃げてきただろう」 ヴァリア「うるさいうるさい!!みんな嫌いだ!!コンチクショウ!!」 コルコット「落ち着けよ」 ヴァリア「・・・・・くそう、バカスカ撃ってくるあいつを黙らせたい」 ミーヤ「無理だよ」 コルコット「そういえば、ケトは?どうした?」 一人の砲台型MMSが即席で掘った穴の中に砂を埋めて隠れている。 ゴオオンゴオオンゴオオオン・・・・ ちょうど真上を通過していく戦艦型神姫たち・・・ 林「まだよ・・・ケト・・・」 ケトはごくりと唾を飲む。 アオイに攻撃され、スタビライザーが壊れた戦艦型MMS「スーザン」がケトの真上を通過しようとしたそのとき。 林「今よ!!ケト!!エンジン部分を狙って!!」 ケトがばっと砂の中から姿を表わし、砲身のキャップをはずすと、スーザンのエンジン部分目掛けて滑空砲を放った。 ケト「ウオオオオオオオオオッ!!」 ズドン!! スーザン「!?ま、真下に砲台型MMS!!!」 西野「な、なに!?」 To be continued・・・・・・・・ 前に戻る>・第4話 「戦兎」 次に進む>・第6話 「重兎」 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/pages/311.html
名前の由来 武装神姫バトルロンドの元ネタ探しです。 神姫とその付属品第1弾、第2弾 第3弾、第4弾 第5弾、第6弾 第7弾、第8弾 第11弾 第12弾 ライトアーマー第1弾 オンライン専用装備コナミ自社ネタ 神話・伝承 それ以外 神姫製造メーカー イリーガル神姫、イベント敵キャラ コメント 神姫とその付属品 第1弾、第2弾 天使型アーンヴァル(ANGEL/AGL ARNVAL)イタリア語で「突撃」。オランダ語の「aanval(攻撃)」とも。どちらにせよヨーロッパの言葉。他の固有名詞もヨーロッパのものが多い。 リニューアル版「トランシェ2」の「トランシェ(tranche)」は、フランス語で「一区切り」「一切れ」。デザイナーの非公式設定上はトランシェ1~3が存在することから、ヨーロッパの戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」を意識しているとも考えられる。 「ライトセイバー」は映画「スターウォーズ」シリーズに登場する、原理不明の切れ味が良すぎる剣と同名。グリップの形状、リペイント版も合わせたカラーバリエーション数は「ガンダム」シリーズなどのSFロボットの俗に言う「ビームサーベル」を思わせる。 「アルヴォ(alvo)」はポルトガル語で「白」もしくは「標的」。 アルヴォPDW9の「PDW」は「Personal Defense Weapon」の略。実銃としては「FN P90」など。バトルロンドでは「機関銃」に分類されるが、実際には短機関銃と小銃(アサルトライフル)の中間に分類される。 「アネーロ(Anhelo)」はスペイン語で「あこがれ」。 悪魔型ストラーフ(DEVIL/DVL STRARF)「ストーラフ(страх)」はロシア語で「恐怖」。軍事用語で航空機/ヘリコプターによった機銃/ロケット弾を用いる(いわゆる爆撃とは異なる)地上攻撃という意味もある。 リニューアル版「bis」は「二度目」「(兵器の)改良型」。フランス語では「アンコール」と同じ意味。 「ジレーザ(железо)」はロシア語で「鉄」。 「サーバーカ(собака)」はロシア語で「犬」。 猫型マオチャオ(そのまま/CAT MAOCHAO)「猫爪」の中国読み。武装も全て中国読み。 犬型ハウリン(そのまま/DOG HOWLING)「吼凛」の中国読み……ではなく、「howling(ハウリング:咆哮)」の当て字と思われる。 マオチャオと違い、こちらの武装は全て日本語読みのため。 ※台湾の方からの投稿:吼凛は「ホウリン」、咆哮は「パウシャオ」と発音。 兎型ヴァッフェバニー(RABBIT/RBT WAFFEBUNNY)「ヴァッフェ(Waffe)」はドイツ語で「武器」、「カロッテ(Karotte)」は「人参」。 「TMP」とは「Tactical Machine Pistol」の略。 上へ戻る 第3弾、第4弾 騎士型サイフォス(KNIGHT/KNI XIPHOS)ギリシャ語で「剣」。 「コルヌ(Cornu)」はラテン語で「角」。 「デファンス(dèfense)」はフランス語で「防衛」。「ラ・デファンス地区」というものもあるが。 「クリニエール(crinière)」はフランス語で「鬣(たてがみ)」。以降注釈の無い場合フランス語。 スキル「サクレクール(Sacré Cœur)」は「聖心(聖なる心臓)」。フランス語圏の実在の寺院の名前でもある。 スキル「フレシュドエクレール(flèche d'éclair)」は「稲妻の矢」。時折エクレアと読む人もいるが、エクレールを英語で読むとそうなるので、別に間違ってはいない。 スキル「グランシュヴァリエ(Grandes Chevalier)」は「高位の騎士」。 「ソルダットアルミュール」は「兵士の鎧(Soldate Armure)」、「キャヴァリエアルミュール」は「騎士の鎧(Chevalier Armure)」。こちらの「騎士(Chevalier)」は「キャヴァリエ」。 侍型紅緒(SAMURAI/SAM BENIO)単に女性の人名、または紅色の緒。 「怨徹骨髄」「為虎添翼」「破邪顕正」「気炎万丈」は全て四字熟語。 アーマーはほぼ全てが「赤」に関連する。「茜之~(アカネ-ノ)」の茜は暗めの赤。 「蘇芳之~(スオウ-ノ)」の蘇芳は黒味を帯びた赤。固まりかけの血の色。 「紅蓮之籠手(グレン-ノ-コテ)」の紅蓮は赤い蓮(ハス)のこと。 「朱雀之臑当(スザク-ノ-スネアテ)」の朱雀は南方を守護する朱(赤)の鳥。 サンタ型ツガル(SANTA/SNT TSUGARU)コナミ社「beatmania IIDX」シリーズに登場する同名キャラクター「ツガル(菱宮津軽 ひしみやつがる)」。デザイナーGOLI氏の日記では、彼女を元に作られたAIという設定が語られている。 「リンゴみたい」と言われるのは向こうでも同じ。またパチスロ、ドラマCDといった派生作品でもバトルロンドと同じく釘宮理恵さんがキャスティングされている。 リアパーツやバトルモードの「レインディア」はトナカイの意。「ホーンスナイパーライフル」はトナカイの角。 花型ジルダリア(FLOWER/FLO ZYRDARYA)「宇宙に飛び立った土地」(メーカーの項で後述)の発言より、バイコヌール宇宙基地の所在地、カザフスタンのシルダリヤ川と花のダリアより。 武装やスキルは花や植物に関する単語を冠している。 種型ジュビジー(SEED/SED JUVISY)「空へ飛び立った土地」より、飛行場や天文台が存在したフランス、パリ近郊のジュヴィジーからか。 武装やスキルはジルダリアと同様に花や植物に関する単語。 「キュベレーアフェクション」のキュベレーはアナトリア半島(現在のトルコのアジア側)で崇拝されていた大地母神。 砲台型フォートブラッグ(CANNON/CAN FORT BRAGG)米国ノースカロライナ州にある陸軍基地の名前。 「M16A1」はアメリカ軍制式採用アサルトライフルのバージョンの一つ。名前だけもらった様で、あくまで「FBモデル」のためか実物と神姫用は似ていない。 上へ戻る 第5弾、第6弾 セイレーン型エウクランテ(SEIREN/SEI EUKRANTE)ギリシャ神話のネレイデス(ネレウスとドリスの娘である50人のニンフ)のうちの一人。 武装は全てギリシャ神話の風の神々より。それぞれ、ボレアス=北、カイキアス=北東、エウロス=東、アペリオテス=南東、ノトス=南、リプス=南西、ゼピュロス=西、スキロン=北西を司る。 合体メカ「プレステイル」はギリシャ語で「暴風」を意味する言葉。 「イリス・マスクパーツ」のイリス(アイリス)は虹の女神。 マーメイド型イーアネイラ(MERMAID/MER IANEIRA)エウクランテと同様に、ギリシャ神話のネレイデスのうちの一人。反対からローマ字読みにすると「ARIENAI(アリエナイ)」になるが気のせいである。 武装も同様に海の神々より。合体メカ「オケアノス」も含む。 「オルフェウス」はギリシャ神話に登場する琴の名手の名前。 イルカ型ヴァッフェドルフィン(DOLPHIN/DOL/WAFFEDOLPHIN)「兎型ヴァッフェバニー」と一部共通。 「トーペード」はドイツ語で「魚雷」、「ヴァッサーマン(Wasser-mann)」は「水瓶座(水の男)」。 寅型ティグリース(TIGER/TIG TIGRIS) 丑型ウィトゥルース(CALF/CAL VITULUS)ラテン語でそれぞれ「虎」「子牛」。「丑寅」と記すのは「鬼門(鬼)」を表すため。 合体武装「真鬼王(シンキオウ)」は神姫/鬼王のダブルミーニング、「ファストオーガ」の「オーガ(ogre)」は人食い鬼。 寅の「朱天」は「朱点童子(酒呑童子)」?前述の合体武装や、他の武装(「風神」「雷神」「極閻魔」)から、「朱天」も「鬼」に関すると思われる。 丑の「コンビクトU7」のCONVICTは「有罪判決を下す」。 「ルインM21」のRUINは「破滅」「破壊」。 「ラピッドランチャー」のRAPIDは「迅速」。 建機型グラップラップ(BUILDER/BUI GRAPPRAP)建設機械(油圧ショベル=ユンボ)のアタッチメントの一種で、物を掴む「グラップル(GRAPPLE)」、軽く、素早く叩く「ラップ(RAP)」の2つで、韻を踏ませた造語と思われる。 上へ戻る 第7弾、第8弾 ハイスピードトライク型アーク(HIGH-SPEED-TRIKE/HST ACH)ギリシャ神話に登場する俊足の英雄、アキレウス(アキレス/achilles)より。所々にある「ach111es」のマーキングはこれをもじったもの。 「シルバーストーン」はイギリスに実在するサーキットの名前。 「バンチョーmk3」は「直線番長(コーナーリングなどを度外視したスピードチューン)」。 スキル「ファントムアクセル」の「ファントム(phantom)」は「幽霊」「幻想」。それぐらい早いということ。 可変トライク「パトロクロス」はアキレウスの友人。上から見下ろすとアークの頭文字「A」のような形をしている。 ハイマニューバトライク型イーダ(HIGH-MANEUVER-TRIKE/HMT YDA)俊足で知られる仏教の神、韋駄天(いだてん)より。ヒンドゥー教の神シヴァの子、スカンダ(カルティケーヤ)と同一とされる。 所々にある「YDA010」のマーキングは「イーダ・テン」→韋駄天。 「マニューバ」は旋回などの意味での機動。 「エアロヴァジュラ」のヴァジュラは、密教仏具・金剛杵のこと。ズバリそのまま金剛杵の「ヴァジュラ」もバトルロンドにはある。 スキル「シンハーグラップル」のシンハーはサンスクリット語で「獅子(ライオン)」のこと。グラップルは組み付きを意味する格闘技。 スキル「ドゥルガースレイ」のドゥルガーはヒンドゥー教の女神。シヴァの神妃パールヴァティと同一とされる。なお、スカンダはパールヴァティの子ではない。 スキル「ヴリトラリバーサル」のヴリトラはインド神話に登場するアスラの一人。 スキル「アーナンタ∞アサルト」のアーナンタ(アナンタ)はヴィシュヌ神のベッドとなっている龍王(蛇王)。「永遠、無限」の意。 可変トライク「ヴィシュヴァ・ルーパー」はヴィシュヌ神の別名。「あらゆる姿を持つもの」「全知全能のもの」の意。ヴィシュヴァは「全て(森羅万象などと同じ意味)」、ルーパーは「色(色即是空の色と同じ意味)」。 リブ三神がブリハスパティ神のために造った牝牛の名でもある。 上から見下ろすとイーダの頭文字「Y」のような形をしている。 アーク・イーダ共通名前は片仮名で書いても英語で書いても3文字。 以降のネタはデザイナーCHOCO氏の武装神姫サポートページも併せて参照。 リペイント版「ストラダーレ(stradale、略称st)」はイタリア語で「ストリート」。転じて「レーシングマシン(通常のアークとイーダ)の公道仕様」を指す。 「ヂェリカン」は神姫用添加剤「ヂェリー」を封入したボトルなので「JELLY CAN」。「ジェリカン(JERRY CAN)」と書くと「ヂェリカンだっていってるぢゃねーかよ」とCHOCO氏がお怒りになるので注意。 「OS-35 アサルトライフル」「OS-36 アサルトカービン」マウントの反対側で廃莢を行うため、両方にマウントすると動作不良を起こすという設定。この設定を顧みなくとも物理的に廃莢する場所が無いのだが、バトルロンドでは両方にマウントしている。 マガジンポートのマーキングは「DON'T LOAD TO JELLY CAN(ヂェリカンを装填するな)」マガジンとヂェリカンは同サイズのため、フィギュアでは実際にマウントも可能。ジオスタは未検証 フィギュアのパッケージイラストで、アークはヂェリカン片手にライフルを撃っている。ドジっ子疑惑。 ヂェリカンとマガジンにはそれぞれ名前がついており、名前を表したようなパターンがついている。 + ヂェリカン・マガジン一覧 ヂェリカン 読み 備考 付属セット Nitro ニトロ ニトロの爆発性≒人間におけるアルコール アーク、イーダ Oil オイル 潤滑油≒人間における栄養ドリンク Coolant クーラント 冷却材 ODEN オデン おでんのヂェリカン→おでん缶 アークst Jolokia ジョロキア ハバネロより辛い唐辛子 DieGinjo ダイギンジョー 大吟醸ニトロヂェリー B・H・S バナナ・ハバネロ・スパークリング 武装神姫2036に登場するヂェリカン イーダst CHOCOLATA チョコラータ 単にチョコレート武装神姫2036のアーク イーダのオーナーの名前(このオーナー自体がデザイナーCHOCO氏のもじり) Vanila バニラ CHOCOLATAの対? マガジン 読み 備考 付属セット SPEAR スピアー 徹甲弾 アーク EXPLOD エクスプロード 正しい綴りはEXPLODE イーダ SNOW スノー 氷結弾 アークst CREAM クリーム 食用のクリーム Paint ペイント 模擬戦闘用のペイント弾 MOCHI モチ パターンの形は鏡餅。粘着弾 イーダst PEPPER ペッパー 胡椒弾 MATATABI マタタビ 武装神姫2036劇中で暴走したイーダをマオチャオたちの壁「まお☆ばり」で止めようとした絡みから(ただし劇中ではヴィシュヴァ・ルーパーで突破している) 蝶型シュメッターリング(BUTTERFLY/BTF SCHMETTERLING)ドイツ語で「蝶」。 「マルレーン712」はドイツの歌謡曲「リリー・マルレーン」より。 「ポシェットマイン」には「ONE FLAP,GLOBAL IMPACT.」の文字が刻まれている。「1匹の蝶の羽ばたき(ONE FLAP)が台風をも起こす(GLOBAL IMPACT)」という地雷廃絶のスローガン。 「リリー・マルレーン」も反戦のイメージとして選ばれているのだろう。 戦車型ムルメルティア(PANZER/PNZ MURMELTIER)リス科の動物「マーモット(英語でWoodchuck、ドイツ語でWaldmurmeltier)」。 「PANZER(パンツァー)」はドイツ軍の戦車を特定する単語。 フィギュアではハーケンクロイツ(ナチス・ドイツのシンボル)に似たマークが確認できるが、オンライン版データでは×印に修正されている。 戦闘機型飛鳥(FIGHTER/FHT ASUKA)航空機以外の接点が無いが、NAL(現JAXA)が開発していたSTOL実験機「飛鳥」? 巫女らしいカラーリングから、奈良県の高市郡明日香村、「飛鳥坐神社」? 「霊刀 千鳥雲切」は、「雷切(らいきり)」より。武将・立花道雪は雨宿りの際に雷に打たれたが、半身不随になりながらも生きていた。このため人々が「雷を切った」と噂し、道雪はその時に所持していた刀「千鳥」を「雷切」に改名したという。 「flak17 1.5mm機関砲」のflakは「高射砲」。 「三六式航空爆弾」「三七式一号二粍機関砲」「三八式特殊電探」は、武装神姫の年代設定にあわせたもの。203X年採用→三×式。武装神姫フィギュア発売当時は2006年に対し2036年なので、飛鳥発売の2008年に対し2038年と仮定すれば、この3年間に採用されたものに振られる型番になる。各種イベントも現代+30年の設定になっている。 スキル「飛燕」「烈風」「天雷」「極光」は全て第二次世界大戦時の日本の戦闘機の名前から。 火器型ゼルノグラード(FIREARMS/FRA ZELNOGRARD)ロシア南部、ロストフ州ゼルノグラード市。北カフカーズ軍管区。 上へ戻る 第11弾 戦乙女型アルトレーネ(VALKYRIE/WAL ALTLENE)「MMS TYPE VALKYRIE」の英字表記だが、頭文字はドイツ語表記「Walküre」から取られている模様。 形式番号「DI/AIP-001X1」には柳瀬敬之氏デザイン(フォートブラッグ、ゼルノグラード)の「AIP」のメーカー名が含まれるが、実際に2つのメーカー(2人のデザイナー)が携わっている。 各パーツ名の「ヴァイス」(Weiß)はドイツ語で白。 「ブラオシュテルン」ドイツ語で青い星。 「ニーベルング」は「霧の国の人」の意。北欧神話におけるニブルヘイム(冥界)にあたる。 「ジークフリード」は「ニーベルングの歌」の主人公。 「ジークリンデ」は「ニーベルングの歌」の登場人物。変形形態「フリューゲルモード」はドイツ語で翼。 「フレイアヘルメ」は北欧神話の女神フレイヤ(Freja, Freyja)。 「ブリュンヒルデ」北欧神話に登場するワルキューレ。勝利のルーンに通じる者。 スキル「ゲイルスケイグル」ワルキューレ(ゲイルスケグル/ゲイルスコグル)。槍の戦。 スキル「ランドグリーズ」ワルキューレ。盾を壊す者。 スキル「レギンレイヴ」ワルキューレ。神々の残された者。 スキル「エンゼライゼ」ドイツ語で天使の旅。 戦乙女型アルトアイネス(VALKYRIE/WAL ALTINES)「戦乙女型アルトレーネ」と一部共通。 各パーツ名の「シュヴァルツ」(Schwarz)はドイツ語で黒。 「ロッターシュテルン」ドイツ語で赤い星。「ツヴァイシュテルン」ドイツ語で二つの星。 「ジークムント」は「ニーベルンゲンの歌」に登場する人物。 「ノインテーター」ドイツの吸血鬼。ドイツ語で「9の殺人者」。 「ヘルヴォル」13世紀ごろの伝説「ヘルヴォルとヘイズレク王のサガ」より。ワルキューレ。 「エルダヘルメ」のエルダは「ニーベルングの歌」に登場する知恵の女神。北欧神話の女神ヨルズに当たるとされる。 スキル「ジークフリート」は「ニーベルングの歌」の主人公。 上へ戻る 第12弾 ヴァイオリン型沙羅檀(VIOLIN/VLN SHARATANG)スキルの多くは音楽記号などに由来する。 スキル「スピリトーゾ」 「精神を込めて」の意味。 スキル「グランディオーソ」「優美に」の意味。 スキル「プレスティッシモ」「非常に急速に」の意味。 スキル「ディミヌエンド」は「デクレッシェンド(だんだん弱く)」の別の言い方。 上へ戻る ライトアーマー第1弾 天使コマンド型ウェルクストラ(ANGEL-COMMAND/AGC WERKSTRA)「天使型アーンヴァル」と一部共通。 悪魔夢魔型ヴァローナ(DEVIL-SUCCUBUS/DVS VALONA)「ヴァローナ(ворона)」はロシア語で「カラス」。 上へ戻る オンライン専用装備 コナミ自社ネタ 「モアイ」は「グラディウス」に登場する敵。ぷちモアイのスキルと同じ「イオンリング」を撃ってくる。「モアイ」は投擲武器だが、爆発後のエフェクトがイオンリングの形をしている。特徴的な外見故かコナミ作品に登場することが多く、このモアイもサービス開始時から存在していた。 「オプション」は「グラディウス」のパワーアップ(兵装)の一つ。最大4機まで増える。スキル「レーザー・オブ・ネメシス」のレーザーも同じくパワーアップの一つ。ネメシスは同作の海外版タイトル(ギリシャ神話の復讐の女神)。 名前だけでなく外見・発射音・被弾音・エフェクトもオリジナルを忠実に再現している。 「ツインビー」の自機が「ツインビー(1P)」「ウインビー(2P)」。見ての通り「ツインビームガン」「ウインビームガン」のこと。 この2機が横に手を繋いで合体すると巨大ショット「ファイヤー攻撃」が撃てる。 機体にグリップを生やした外見をはじめ、こちらもオリジナルに忠実。 「マジックアカデミー女子生徒制服」は「クイズマジックアカデミー(QMA)」シリーズで女子キャラクターの着ている制服。改造制服や別カラーも存在するが、武装神姫で登場するのはベーシックなタイプ。 フィギュアでもMMSとしてQMAシリーズが発売されている。 QMAでも武装神姫にちなんだ問題が出題されたことがある。 上へ戻る 神話・伝承 北欧神話「レーヴァテイン」は古ノルド語でレーヴァ(Læva)が「災厄」、テイン(teinn)が「枝、杖」を意味する。ケニング(古ノルド語の迂言法)には「~の枝」で「剣」を意味するものがあり、レーヴァテインも剣であるとされる(ことが多い)。炎の巨人「スルト」の「炎の剣」と同一とする説に基づいてか、燃焼機構が仕込まれているという設定。 「ガンバンテイン」はヘルモーズ、スキールニルの使用した「魔法の杖」として有名だろうが、ゲーム中では豊穣の神「フレイ」の剣とレーヴァテインとの3本を同一の剣と解釈した説を元に、レーヴァテインの兄弟剣の氷の剣とされている。 「ミストルテイン(ミスティルテイン)」は古ノルド語で「宿り木」。光の神「バルドル」を傷つけないことを唯一”誓わなかった(誓っていなかった)”若い宿り木のこと。後にバルドルへ向けて投げられた際に槍となった。 「グングニル」は主神オーディンの持つ魔槍(神槍)。投げた後は何者もかわすことが出来ず、貫いた後は持ち主の元に戻る。戦いの先触れとして敵陣に投げつければ、必ず勝利が得られるともいわれる。 「ミョルニル」は雷神「トール」の持つ戦槌(ウォーハンマー)。古ノルド語で「打ち砕くもの」の意。投げれば相手を打った後に戻ってくる。掲げて雷を呼ぶこともできる。 ミョルニルを扱うために必要なものの片割れが、力を倍にする帯「メギンギョルド(メギンギョルズ)」。もう一つは鉄の籠手「イルアン・グライベル」。どちらもミョルニルと同時に装備する必要はないし、そもそも後者はゲーム未登場。グングニルもミョルニルもゲーム中は打撃武器だが、本来は上記の通り投擲武器。神話の武器を由来通り忠実に再現した場合、バランスどころの話ではないため、北欧神話に限らず、あくまでそれを元にした武器でしかない。 「スクリューブレード“グラム”」のグラムは「ヴォルスング・サガ」に登場する英雄、シグルズの剣。古ノルド語で「怒り」を意味する。「ニーベルングの歌」の「バルムンク」にあたる。 ケルト神話「カラドボルグ」はアルスター伝説に登場する英雄フェルグスの剣。「硬い(calad)稲妻(bolg)」の意。アーサー王伝説「エクスカリバー」の原型とも言われる。 「レーヴァテイン」「ガンバンテイン」との合体攻撃が可能だが、伝承上の接点は無い。 「ブリューナク」は太陽神ルーが持つ槍。「貫くもの」の意。 日本「天羽々斬」はスサノオがヤマタノオロチを退治するときに使った十拳剣(「羽々」は大蛇のこと)。このとき、オロチの尻尾の中にあった天叢雲剣に当たって刃が欠けたとされる。 「天叢雲剣」は退治されたヤマタノオロチの尻尾の中から見つかった剣。後にヤマトタケルノミコトが草を薙ぐのに使ったため「草薙剣」と呼ばれるようになった。 「タートルシェル」のスキル「リューグーダンス」はそのまま「竜宮ダンス」。タートル→亀→竜宮城の舞い踊り。 中国「方天戟」は中国の北宋代の武器。三国志演義にて呂布が愛用する方天画戟の元になった。 「如意棒」は西遊記の孫悟空の武器。「如意」は「思いのまま」の意。 ギリシャ「イージスの盾」はギリシャ神話で女神アテナの持つ、あらゆる災厄を払うという盾。スキルも「災厄からの護り」。イージスは英語読み、原語は「アイギス」。後にペルセウスがメドゥーサを退治すると、アテナはその首をアイギスにはめ込んだといわれる。 「螺旋槍“グラティオン”」のグラティオンはギガース(巨人族)の一人。 「イカロスの羽根」はダイダロスとイカロスの親子が、蝋で固めた鳥の羽根で作った翼で塔から脱出した神話から。その際イカロスは、歌でよく知られているように高く飛びすぎて、太陽の熱で翼を溶かされ墜落死してしまう。 「スパイダーシェル」のスキル「アラクノフォビア」は「蜘蛛恐怖症」の意。ギリシャ神話でアテナによって蜘蛛に転生させられた女性の名を取り、ギリシャ語で蜘蛛を「アラクノ(アラクネー)」と呼ぶ。 上へ戻る それ以外 「サイズ・オブ・ザ・グリムリーパー」は「死神の鎌」。「冷酷な(Grim)刈り取る者(Reaper)」→死神。「ホウキ・オブ・ザ・クリーンキーパー」はそれに音を似せたセルフパロディ。 「“ピースビルダー”リボルバー」は西部劇やメタルギアソリッドシリーズでおなじみ、「コルト シングルアクションアーミー(SAA)」の通称「ピースメーカー」より。ビルダー⇔メーカーで意味するところは同じ。 「クライモア(クレイモア/Claymore)」は、スコットランドの高地地方の住人(ハイランダー)が使用していた両手持ちの大剣…のはずだが、あちらは両手持ちとしては小振りな剣であり、傾斜した鍔も持つなど、バトルロンドのクレイモアとはまるで似ていない。「龍すらも屠る」「無骨な鉄の塊」という商品説明とその外見、スキル「ドラゴンクラッシャー」の名は、漫画「ベルセルク」の「ドラゴンころし」を思わせる。 「怒りのブドウ」はアメリカの作家ジョン・スタインベックによる同名の小説から。 「ソード・オブ・ガルガンテュア」はルネサンス期のフランス小説「ガルガンテュア(ガルガンチュワ)とパンタグリュエル」に登場する巨人より。スキル名の「ロア(roar)」は「咆哮」。 「バルムンク」はドイツ叙事詩「ニーベルングの歌」の主人公「ジークフリート」の愛剣。北欧神話の「グラム」。 「サルンガ」はインドの叙事詩「ラーマーヤナ」に登場するヴィシュヌ神の化身「ラーマ」が用いた、太陽の力を撃ち出す弓。 「聖槍“ロンギヌス”」は磔にされた「イエス・キリスト」の死を確認するために脇腹を刺した「ロンギヌスの槍」。イエスの血に触れた聖遺物なので「聖槍」。「ロンギヌス」は槍を刺したローマ兵の名前。 「魔槍“グングニル”」と対になる名前だが、伝承上の接点は無い。 世間一般で「聖槍」とされるものはバトルロンドのような槍ではない。 「ナヴァグラハ」はサンスクリット語で、インドの天文学や占星術における「九曜」のこと。 「星槍“レゴール”」のレゴール、およびそのスキル「アル・スハイル・アル・ムリブ」は、帆座γ星の固有名。 「鋼の翼」のスキル「ステラ・コメータ」はラテン語で「毛の生えた星」「長い髪をなびかせた星」の意(英語のコメット 彗星の語源)。 「カーレンギア」のカーレンはアンデルセン童話「赤い靴」の主人公の少女の名前。 「ユニホーン」は「ユニコーン」の角→ユニコーン・ホーンの略称、およびコーンとホーンで韻を踏ませている。スキル「ヒーリング・ホーン」は、ユニコーンの角に解毒作用があるといわれていたことから。 「ポラーシュテルン・FATEシールド」は「ポラーシュテルン(またはポーラシュテルン Polar Stern)」は北極星、FATEは運命、宿命。スキル「ステディプロテクション」の「ステディ」は安定の意。真北の方向から動かない北極星にちなんでいる? 上へ戻る 神姫製造メーカー メーカー名(カナ表記/略称) 型番/所属モデル 由来と思わしきもの Group K2(グループ・ケイツー/GK) GK06N1/忍者型フブキGK06N1X/忍者型ミズキGK011EW/エレガンスホワイト素体GK012EB/エレガンスブラック素体GK021B/バンテージブラック素体 コナミ開発室(Konami-Kaihatushitu→K2)武装神姫のオンライン部門→2番目のサービス Front Line(フロントライン/FL) FL012/天使型アーンヴァルFL013/悪魔型ストラーフFL801/戦闘機型飛鳥FL802/戦車型ムルメルティアFL014/天使コマンド型ウェルクストラFL015/悪魔夢魔型ヴァローナFL016/天使型アーンヴァルMk.2FL017/悪魔型ストラーフMk.2 (戦場における)最前線最前線で戦う神姫(兵器)、武装神姫「第1弾」 Kemotech(ケモテック/KT) KT36D1/犬型ハウリンKT36C1/猫型マオチャオ ケモノ+テクノロジーケモノらしく、かつメカの意匠を組んでいる Vulcan Lab(ヴァルカン・ラボ/VL) VLBNY1/兎型ヴァッフェバニーVLDLP1/イルカ型ヴァッフェドルフィン ミリタリー→火器→ヴァルカン The Sixth Factory(ザ・シックス・ファクトリー/T6F) T6FK45/騎士型サイフォスT6FS60/武士型紅緒 デザイナー名、篠房「六」郎あるいは「房六」→「六房」→「第六工房」 Studio Roots(スタジオ・ルーツ/SR) SRX03/サンタ型ツガル 同コナミ社アーケードゲーム「ビートマニア」に登場するファッションショップ「Roots26」から名前を借りた?ビートマニアにツガルの元ネタ(ルーツ)がある「スタジオ」「ルーツ(rootで基音)」はいずれも音に関係する Plants Planet(プランツ・プラネット/P2) P23701/花型ジルダリアP23702/種型ジュビジー デザイナーいわく「空に、宇宙に飛び立った土地」→飛び立った先で惑星を作り上げた? Arms In Pockt(アームズ・イン・ポケット/AIP) AIP021/砲台型フォートブラッグAIP305/火器型ゼルノグラード 神姫サイズ(ポケットサイズ)の兵器 Magic Market(マジック・マーケット/MM) MM08SR/セイレーン型エウクランテMM09MR/マーメイド型イーアネイラ 架空の生物モチーフ→魔法? Union Steel(ユニオン・スティール/US) US4TI/寅型ティグリースUS4CA/丑型ウィトゥルース デザイナー2人共同なので「ユニオン」(連盟、組合) Constructive Tyrant(コンストラクティブ・タイラント/CT) CTMP04/建機型グラップラップ 戦う建機(直訳は「建設的な暴君」) OHMESTRADA(オーメストラーダ/OS) OSA111/HST型アークOSY010/HMT型イーダ honest(誠実)+strada(イタリア語 道)青梅街道(おうめかいどう)イタリアのオーメ(Ome)などなど、諸説ありただし前二者はデザイナーの発言による Production Fairies(プロダクション・フェアリーズ/PF) PF07B/蝶型シュメッターリング かわいらしく Dione corporation(ディオーネ・コーポレーション/DI) DI/AIP-001X1/戦乙女型アルトレーネDI/AIP-001X2/戦乙女型アルトアイネス ギリシア神話の女神Dione? 上へ戻る イリーガル神姫、イベント敵キャラ ネタバレ回避のため折り畳み。 + イリーガル神姫 原則的にオリジナルの頭文字から名付けられている。特別な意味のある名前ではない(と思われる)。 神姫 イリーガル 備考 アーンヴァル アリス 神姫NETジャーナルver2.0第10回時点では天使型に多い名前のようである ストラーフ スウ マ'オチャオ マリーシア ハウリン ハートゥース ヴァッフェバニー ヴォルヴァ サイフォス サーシャ 紅緒(べにお) 紅天蛾(べにすずめ) 頭文字が「紅」かつ「べに」 ツガル つなみ ジルダリア ジャスミン ジュビジー ジュデッカ フォートブラッグ フォルテ エウクランテ エルザ イーアネイラ イレーネ ヴァッフェドルフィン ヴァネッサ ティグリース ティンベル ウィトゥルース ウィラキア グラップラップ グラミス アーク アッシュ イーダ イルミーナ シュメッターリング シャロン ムルメルティア ムーラ 飛鳥(あすか) 飛魅子(ひみこ?) 頭文字が「飛」 ゼルノグラード ゼノン アルトレーネ アルマ アルトアイネス アルル ベイビーラズ ラズベリー 「ラズ」のしりとり 紗羅檀(しゃらたん) シャーリー アーンヴァルMk.2 アメリア ストラーフMk.2 ストラス ウェルクストラ ウィルマ ヴァローナ ヴァレリア ミズキ 魅姫(みき?) 頭文字が「み」 フブキ(→吹雪) 雪乃 「雪」のしりとり + 各イベント イリーガルNAKED それぞれの色からある程度連想できる名称であると思われる。 サマーフェスタ(ミッションバトル/トレジャーアイランド)の登場ステージ名も併記し解説する。 ガイア(赤:灼熱の罠)はギリシャ神話の大地の女神。大地≒地球の力強さを溶岩=赤で表したものか。 ウロボロス(青:全てを呑む渦)は古代ギリシャの「尾を飲み込む蛇」。様々な宗教や文化で不老不死、永劫回帰、永続性などの象徴として用いられている⇒「全てを呑む」。 「渦(を巻く)」=青。 ドリュアス(緑:ラビリンス)はギリシャ神話の木の精霊(ニンフ)。緑色の髪の娘の姿で男を誘惑し、木の中へ引きずり込むと言われている。 引きずり込まれた木の中が「ラビリンス」? ヴァイス(灰:夏の夜のアブダクション)は宇宙人「グレイ(Greys)」か。「アブダクション」とは、宇宙人による誘拐のこと。 グレイに引っかけたグレー色? だがドイツ語でヴァイスは「白(Weis)」。英語なら「悪(vice)」。 ミラージュ(白:ウインターフェスタ2008にて初登場)は「幻影(Mirage)」。シークレットミッション「白き幻影」にて再登場。 トレーニングで登場しない、存在しないはずの白のNAKEDなので「幻影」。 逆にフィギュアではイリーガルNAKED5体中唯一存在する色。頭部・胸部パーツに違いがあるので完全に同一のものではないが。 + ウィンターフェスタ2009(WF 09)サイバーフロント攻略作戦 ラスボス 自身の名前とスキルがUNIXに由来した名称を持つ。 全能なる者“root”管理者権限のこと。アクセス権の設定に関わらずフルアクセスが可能。(Windowsで言うところのAdministrator) 慈悲なき隔絶“umount -f”接続した外部周辺機器を取り外すコマンド。 完全なる停止“kill -9”プロセスに対して強制停止などのシグナルを送るコマンド。killだけだと「後処理を含めて停止させろ」の命令(kill -15と等価)だが、-9のオプションを付与すると「後始末を問わず停止させろ」の命令になる。 虚無への回帰“rm -f”ファイルを削除するコマンド。本来は削除前に確認を行うが、-fのオプションを付与すると確認を行わない。 永劫の沈黙“shutdown -h”電源の管理を行うコマンド。-hのオプションを付与し、システムの停止(halt)の命令になる。実行にはroot権限が必要。 + サマーフェスタ2009(SF 09)サイバーテロから街を救え! 「黄道十二宮」の12星座をはじめ、「星」との関わりが見られる。 Satelliteを除くアクセスポイントの名前は全て12星座のもので、 十二宮を白と黒でそれぞれ別々の方向に回る順で開放された。 Cancer Leo Gemini Virgo Taurus Libra Aries Scorpio Pisces Sagittarius Aquarius Capricornus Satellite 敵神姫は全て12星座の恒星・星団から名付けられている。 天使型メサルティム=おひつじ座γ星 悪魔型ハクラビ=てんびん座γ星(ズベン・エル・ハクラビ) 忍者型シャウラ=さそり座λ星 猫型アスケラ=いて座ζ星 犬型カストル=ふたご座α星 兎型デネボラ=しし座β星 騎士型アウストラリス=いて座ε星 侍型ゲヌビ=てんびん座α星(ズベン・エル・ゲヌビ) サンタ型アルタルフ=かに座β星 花型レグルス=しし座α星 種型アクベンス=かに座α星 砲台型スカト=みずがめ座δ星 セイレーン型グラフィアス=さそり座ζ星 マーメイド型サマカー=うお座β星(フム・アル・サマカー) イルカ型サダルメリク=みずがめ座α星 寅型ハマル=おひつじ座α星 丑型サバイジャワ=おとめ座β星 建機型プレアデス=おうし座散開星団 HST型ポリマ=おとめ座γ星 HMT型ヒアデス=おうし座散開星団 蝶型エルナト=おうし座β星 戦闘機型ゾスマ=しし座δ星 戦車型アルヘナ=ふたご座γ星 火器型サダルスウド=みずがめ座β星 AGは防衛を担当するMAP(星座)から名づけられている。 サンタ型bx.AG/プレセペ=かに座散開星団 戦闘機型nf.AG/アルギエバ=しし座γ星 戦車型dw.AG/ポルックス=ふたご座β星 HST型st.AG/スピカ=おとめ座α星 HMT型st.AG/アルデバラン=おうし座α星 天使型bk tr2.AG/シェラタン=おひつじ座β星 悪魔型wh bis.AG/カマリ=てんびん座β星(ズベン・エス・カマリ) セイレーン型bk.AG/アンタレス=さそり座α星 マーメイド型bk.AG/アルレシャ=うお座α星全AGはリペイント版であり(サンタ型は厳密には違うが)、通常版と同じ星座の別の星の名前を冠している。 「アルテミス」は月を象徴するギリシア神話の女神。オーナー「シンシア」はアルテミスの別名「キュントス(Cynthia)」の英語読み。 最終マップ「Satellite」は軍事(人工物)に限らず衛星を指し、月は地球の衛星である。軍事衛星と月=アルテミス自身のダブルミーニングとも受け取れる。 おまけ SFとは直接関係ないが元ネタが同じ、または類するもの。 メインウェポン「“アクベンス”シザーアーム」。アクベンスもこの武装を使用している。 間垣氏デザインの蠍型神姫「グラフィオス」。 武装神姫・ラジオ劇場の主役のアーンヴァルの名前「スピカ」。天使≒乙女?準主役のハウリンはアルドラ(おおいぬ座η星)。 ジャーナルの戦車型神姫「ベガ」は、こと座α星(織姫星)。一人だけ出番が多いのはこのため。 上へ戻る コメント 種子のイリーガル名ジュデッカはダンテの神曲にでてくる第九圏 裏切者の地獄 - 「コキュートス」の 第四の円 ジュデッカ のことでは? 主人に対する裏切り者が罰を受けるところ(?よくしらん)で、おそらくヤンデレネタからかと。。 -- (名無しさん) 2011-04-09 15 11 39 Magic Market社の由来は間垣先生の昔の同人サークル名(?) である魔法屋から来ているのではないでしょうか? -- (名無しさん) 2011-06-10 12 28 53 ガブリーヌの名前の由来…おそらくガブリエルハウンド(冥界犬)かと。 -- (名無しさん) 2011-07-08 18 24 47 ぬいた+.(・∀・).+☆ http //jn.l7i7.com/ -- (ありません) 2011-12-29 12 58 05 I’ve got a masive stash with tons of items I was so excited for when I bought them and can’t seem to part with. I think this class would be so amazing for helping me learn to really use up my stash and make purchasing smartly in the future. With stretchble in mind! cheap nike air max sale http //www.cheapnikeairmax4sale.co.uk/ -- (cheap nike air max sale) 2014-12-12 23 04 51 名前 コメント すべてのコメントを見る 上へ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/520.html
前へ 先頭ページへ 次へ ~三十分経過 ブルーチーム所属の二百数人のオーナーで、いわゆる「航空支援」に値するカードはなんと一枚しかなかった。その効果も次のようなものだった。 《効果発動時の戦況に合わせた航空機を一枚につき一機召喚。効果発動までにディレイ五分。航空機は自由行動し、撃墜されるか燃料が尽きて墜落するまで稼動し続ける》 初期段階にできるだけ制空ポイントを稼ぎ引き離しておこうと、レッドチームが豪勢に四十枚も使用した航空支援カード。それに比べてうちのカードはなんと貧相な効果か。コンソールのディスプレイに表示されたこの説明文を読んだブルーチームのオーナーたちは、一様に不満を抱いた。 が、そのただ一機の援軍が登場した途端、乱戦でぎりぎり拮抗していた戦況は、スイッチをパチリと切り替えるようにブルー側の優勢に激変した。 「効果発動時の戦況」にあわせた援軍がやってきたのだ。 現れた航空機はAWACS、早期警戒管制機といった。胴体上部にゆっくりと回転するレーダードームを装備した、E-3セントリー。コールサインは「スカイアイ」。 『どこからともなくワイルドカードが現れて、手札がありえねえファイブカードになりやがった』 この一連の流れを評して、シエンのオーナー、ケンは言った。 1245時 諸島上空(VR空間) 《こちらがフィルタリングしたコーヒーを全員にふるまう。戦闘管制システムの空きを二十だけ作ってくれ》 スカイアイの言葉に応じて、ブルーチームの全員がそうする。 瞬時にデータリンクが施される。 それは意識が鮮明になり、チームの全員とより密接に繋がりあう感覚だった。神姫の誰もが感じたことのあるご存知の感覚。そう、クレイドルからネットワークに直接接続したときのようなセンセーション。 マイティのHUDにも変化が現れた。というよりは、マイティの感覚に直にHUDが取り込まれたようだった。 いちいち目視で確認しなくても、どれが敵でどれが味方か分かるようになったのだ。 肩の荷がすうっと降ろされたような気がした。いちいち注意して撃つ必要がなくなったのだ。敵だと感じたらそのまま撃てばよい。 チームの他のみんなも同じように感じているのだろう。機動に迷いがなくなっている。 おっと、よそ見をしている場合じゃない。 マイティは飛ぶ。先ほどよりものびのびと。 ゆるやかにバレルロールしつつ高度をかせぐ。八千フィートでぴたりと真横にロールし、数秒前から目星をつけていた相手の後方にぴたりとつける。 以前のマイティのような、リアウイングAAU7にありったけの推進装備を取り付けたアーンヴァルだった。 その装備の長所も欠点も、良く知っていた。莫大な推進力を持つ反面、運動性能が犠牲になるのだ。レッドチームの援軍、MiG-31Dのように。 引き離される前に勝負をつける。 マグネティックランチャーを高電圧精密射撃モードに。 三秒弱のチャージの間に後方から被ロックオン警告。 後ろを見もせずミサイルの一本をガランと落とす。弾頭がちょうど後方を向いた瞬間に点火。スティレットミサイルはまっすぐ追跡者に飛来し、真正面から命中。頭部を吹き飛ばされ、爆発のエフェクトとともにポリゴンの塵となって消えた。 チャージ完了。このときすでに着弾誤差も計算済み。弾切れの心配はないからといって無駄弾は出さない。 ペレットパージ。一発だけ。青白いスパークを引いて高速の合金ペレットがアーンヴァルに吸い込まれる。 主翼の片方を撃ち抜き、そのままショックウェーヴで引きちぎる。 片翼で飛べる神姫は今のところいない。いまだに数え切れない改修を経て現役のF-15戦闘機を研究すべきだろうか。きりもみしながらあわれ墜落してゆく敵を尻目にマイティは思った。 《なかなかやるじゃない、ノーマリズマー》 そう通信してきたのはアームズフライトリーダー、セカンドの強豪、スノーボウだった。 彼女の翼の配置こそF-15に酷似していた。リアウイングAAU7をそのまま背負い、ツガルのホーリーブースターブーツを履いているが、つま先を排除して、水平尾翼、垂直尾翼を付けている。垂直尾翼がかかと側でなくつま先側に伸びていることを除けば、バランス的にはF-15そのものだった。きっと推進器関係も強化しているに違いない。スティレット短距離ミサイル四発、カッツバルゲル長距離ミサイル二発を懸架し、加えて強化ジェネレータを増設しているLC3レーザーライフルを持ちながら出力重量比が一を超えるように。出力重量比が一を超えると、翼の揚力に頼らず推進器の推力だけで飛べるのだ。 マイティでさえ出力重量比は一未満である。スノーボウがF-15ならば、マイティは欧州のユーロファイターかラファールのような、デルタ翼の戦闘機バランスだった。ランディングギアに直付けしたAAU7の主翼がもろにデルタ翼を形成している。デルタ翼はコンパクトにまとめられる反面、低速時の運動性や安定性に欠けるからおのずと高速戦闘機になる。 が、そのままでは今撃墜したアーンヴァル、以前のマイティの装備のダウングレードになってしまう。 あの装備の欠点は、推進器が多すぎてウィークポイントの塊となり、さらに構成としてもピーキーなことである。要するに、どれか一つでも損傷したり不調を起こしたりすればたちまちバランスを崩してしまうのだ。 復帰しようとして不調な推進器と対になる正常な推進器をどんどん脱落させていってしまうと、結果デフォルトなアーンヴァル装備と行き着くところはほとんど変わらない。 それでは意味が無い。ありったけの推進器を付けるというやり方は分かりやすく、確かに性能は向上するが、戦闘に際してアーンヴァルが元来持っている問題は少しも解決されていない。それどころか悪化しているともとれる。ただ追加するだけではだめなのだ。 飛行型武装神姫は戦闘機ではない。 空飛ぶ神姫が誰でもぶつかる壁は、戦闘機というまさに飛ぶために形作られた先輩機械に対する固定観念なのだ。 誰もが戦闘機を目指そうとするがゆえに、戦闘機ではない壁に阻まれ、伸び悩んでしまう。戦闘機ではないのだから当たり前である。武装神姫は空を飛べても戦闘機そのものには絶対になれない。 自分は武装神姫なのだという基本を踏まえつつ、戦闘機の長所を踏襲し、武装神姫ならではの飛行に昇華する。これができれば飛行型神姫の実力は一気に跳ね上がる。 余談だが、「戦闘機」の部分を「鳥」と読み替えてもよい。白き翼などを愛用する神姫は鳥を目指すがゆえに鳥では無い壁に阻まれ――あとは一緒である。 自分は戦闘機ではない。その意識こそ今のマイティはしっかり持っているが、目指すマニューバーと、それを生む装備構成に関してはほとんど五里霧中な模索の只中だった。 デルタ翼について回る低速時の問題点をカバーするために、マイティは様々な対抗策をこの装備に講じていた。 まず、主翼はリアウイング時と同じく一点付けのため三六〇度回転するようになっている。さらにレインディアアームドユニットの基部を利用し、推進器にもなるマグネティックランチャーと、AAU7のパーツであるバインダーで安定させている。この合計四つからなるスタビライザーの操作は、同じく基部にくっついているシロにゃんに任せている。つまり、安定性の悪い前進翼を持つ戦闘機が空力制御をコンピュータに頼るのと同じことをやっている。サブコンをぷちマスィーンズにさせるというのはいかにも武装神姫らしい。 結果、マイティは前装備の絶大な推進力を失う代わりに、通常の飛行装備ではなしえない運動性能と、ある程度の損傷にも耐えられる幅の広いダメージコントロールを手に入れた。デルタ翼の欠点は納得のいくレベルで解消されている。総合的な戦闘適応力が上がったのである。 「あ、ありがとうございますっ」 飛行タイプの上位に褒められて、マイティは悪い気はしなかった。実力を認められているということなのだから。 《あのシヅが目を付けるのも当然ね》 「あの人もノーマル装備主義だと聞きました」 《ええ。ただ、あなたのように飛行装備特化じゃないわ。彼女はあくまで忍者型が持つあらゆる装備への適応力を生かして戦う。今回の飛行装備もその一環。・・・・・・ねえ、マイティ》 「はい?」 《あなたをシュリークと呼ぶわ。わたしがTACネームを付けてあげる》 「あ、はい、ありがとう。・・・・・・それで、シュリークって」 《ブリーフィングルームでのあなたの悲鳴、面白かったわよ》 はっ、と、マイティは気がついた。 シュリークとは金切り声という意味なのだ。 「えっ、あのっ・・・・・・!」 《今後、どこにいてもあなたのことをシュリークと呼ぶわ。いい? 分かったわね》 そう言い残してスノーボウは離れていった。 これはいわゆる、後輩いびりというやつかしらん? でも悪気は無いように見えたけど・・・・・・。 ビーッ! 「ミサイルアラート! ぼーっとしていちゃだめですよっ」 背中でシロにゃんがわめいた。 「分かってるわよ!」 マイティ、アフターバーナーを焚いて垂直急降下。 切り込む大気が肌にしみる。 ずいぶん高性能なバーチャル構築だこと。 ◆ ◆ ◆ BGM アンテナの森(戦闘妖精雪風 オリジナルサウンドトラック1より) 1258時 十一番コンソールルーム 間もなく三十分が経とうとしていた。 画面の向こうでひっきりなしに展開される諸島上空における乱戦は続いていた。マイティは被弾することも無く、なんとか戦い続けている。AWACSのスカイアイはそこからはるかに離れた洋上を飛んでおり、エルゴ飛行隊のチェストフライト、レッグスフライトをはじめ何体かの支援装備の神姫が直衛についていた。 ブルーチームの優勢は揺らいでいなかった。圧倒的というわけではなかったが、順調に押してきていた。 が、マスターは先ほどから何かが引っかかっていた。嫌な予感がする、と言ったほうがよいのだろうか。 『なあ、これホントに一時間続けんのか?』 単調な展開で痺れを切らした、というよりは、やはり不安そうな声色でケンが言ってきた。 『何か終了条件みたいなモンはねぇのかよ』 「・・・・・・おそらく片方の神姫が全員やられるか何かで戦闘続行が不可能になれば、一時間を待たずに次に行く事はあるかもしれない。だが、このままでは一時間ぶっ通しで戦うことになる」 はっ、とマスターは思い当たって、マイティに通信を開いた。 「マイティ」 『・・・・・・あ、はい?』 「疲れていないか」 『えっ?』 「疲れは無いのか?」 『え、ええと。ちょっと眠いです。ずっと乱戦から変わらないからだと思いますけど』 「・・・・・・そうか」 マスターは額を押さえて考え込んだ。主催側が、一回の戦闘時間を一時間という長期に設定した理由。 通常行われるバトル、いわゆる一対一、多くても二対二のバトルは、どんなに長期になろうと十分ちょっとが限界である。実力が拮抗している、というのもあるが、たいていは時間制限が設定してあるか、お互いに隠れたままで動かない場合戦意喪失とジャッジが見なして警告を発し、それでも動かなければ自動的にノーコンテスト(ドローゲームではない)となるからである。後者は一般にネガティブペナルティと呼ばれている。ネガティブペナルティが適用された試合は、双方のポイントが引かれてしまう。だから隠れたままというのはできないわけだ。隠れながら攻撃するというのなら話は別だが。 一般の試合に比べて、今回のイベントは一戦闘一時間。どう考えても長い。このイベントには様々な実験的意味合いが含まれている、と、マスターは日暮店長から聞いた。参加規約にもそのような旨が記載されていた。 この一時間という長時間戦闘も実験なのだ。 マスターはコンソールを見渡す。マイティのコンディションモニターが目に留まった。 「これは・・・・・・」 いつもは気にならない数値が、今は重要な立場にあった。 まず、陽電子頭脳の熱量が上がっている。ずっと飛びながらひっきりなしに戦っているマイティは、演算を休める時間が取れないのだ。熱を持てば眠くなるのは当然である。つまり脳が疲れているということなのだ。 さらに、もっと分かりやすいものが、燃料だった。 アーンヴァルの推進器には、当たり前だがちゃんと推進剤というものがある。実際のパーツに置けるそれはジェット燃料のように高額なものではなく、水を神姫本体のエネルギー源である電力で分解・再反応させるいわゆる自己生成型水素エンジンである。つまり燃料は水なのである。 この燃料の数値はバーチャルバトルにおいてもきちんと設定されているが、通常のバトルではまったく気にならない。たとえ始めから終わりまで全力でアフターバーナーを吹かそうとも、十分やそこらで空っぽになるなどということはありえないのである。 マイティの推進剤残量は、いまや二十パーセントを切っていた。 さらに、あれだけ用意したはずのサイドボードのミサイルも心もとなくなっていた。 一時間の狙いはまさにこれなんだ。マスターはそう確信した。 「マイティ、空母に帰還しろ、RTBだ」 ◆ ◆ ◆ 1301時 諸島上空(VR空間) 「えっ、マスター?」 いきなり何を言い出すのかという風にマイティはぽかんとした。 『気がつかないのか。燃料が無いんだ。おまけに脳みそに疲労が蓄積している。ミサイルもそろそろやばい。このまま戦っていたら力尽きて戦闘不能になるぞ』 「あわわ、本当だ。マイティ様。戻りましょう。燃料がギリギリです」 確認したシロにゃんも警告する。 「・・・・・・やっと戦いのペースがつかめてきたのに!」 不満を抱きながら乱戦から抜け出し、マイティは南下する。 《シュリーク、ビーキューブの所へ来い》 B3のオーナーが通信をかけてきた。シュリークというあだ名はもう広まってしまっていた。 《修理はできんが、予備弾薬と燃料(水)を持たせてある。前線基地の役職は伊達じゃないぞ》 「ラジャー。向かいます!」 シュリークについては考えなかった。もうどうでもいいやと半分投げてもいた。 《私もビーキューブのところへ戻ります。ご主人様、いいですね?》 『ああ、今のうちに行っとけ』 シエンのクリムゾンヘッドも続いた。多少の被弾をものともしないアーマードトルーパーも、燃料となると話は別だった。重い分神姫よりも燃費が悪い。 他の神姫たちも、隙を見て基地へ戻り始めたり、エルゴ飛行隊ではないのにB3にお世話になろうとマイティについてきたりする者がちらほら見え始めた。 レッドチームの方も同様だった。まだ戦い続けられる神姫たちにその場を任せ、乱戦から離れてゆく。 まるでF1のピットインだ、とマイティは思った。できるだけ早く戦線に復帰する方が有利なのは間違いない。が、F1と違うのは休養が必要なところだ。燃料、弾薬補給をと修理を済ませても、陽電子頭脳の疲労回復には時間を置かねばならない。 マイティはB3に感謝した。 ◆ ◆ ◆ 1302時 諸島地上、森の中(VR空間) 「頃合いだ」 戦闘開始からずっとここで上空を見つめていたその神姫は言った。 彼女を含め五体の影が森の陰から現れた。ずっと休まされてエンジンが、やっと活躍のときを与えられて唸りを上げだした。 「飛行隊、出撃」 五機が飛び立つ。綺麗な傘型陣形を敷いて。 前へ 先頭ページへ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2283.html
3rd RONDO 『そうだ、神姫を買いに行こう ~2/4』 大学構内。 城尊公園。 白築通り。 町を優しく淡く包み込み、しかし鮮麗に燃える高揚感を描くような桜色。 雨よりも、雪よりも、陽光よりも軽く儚く舞う花。 人が燃え上がる火の粉に心を奪われるように。 散る桜もまた、誰の情を惹きつけて止まない。 「こうして歩いてると、なんだか物語の主人公になった気分にならない?」 くすぐったそうな笑みを零して、姫乃は俺の顔を覗き込んだ。 それが、この瞬間が、二度と訪れることのない情景であることが寂しくて。 俺は返事を返せないでいた。 「桜の魅力――ううん、魔力かな。 ずっとずっと昔から」 たくさんの人が、この魔力に魅せられてきたのよね。 姫乃はそう言って一歩先へ出て、絹のようにしなやかな身体を翻した。 白いシャツが、透き通るような肌が、桜に負けないくらい、眩しい。 「弧域くん、後でお花見しない?」 桜色に満ちた世界を後の楽しみにして。 「――――二人だけで、ね」 俺たちは、大型家電量販店 『ヨドマルカメラ』 へ向かった。 ―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽― あなーたの(ヨドマル♪) そぉーばに(ヨドマル♪) ヨドマルカ~メラァ~ いつーでも(ヨドマル♪) どこーでも(ヨドマル♪) なんでもそ~ろうぅ~ テレビにエアコンそうじきゲーム けいたいでんわもパソコンもぉ~ 「あなたの暮らし、私たちにお任せください!」 ヨドマルカ~メ~ラァ~アッアァア~ ―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽― 念のために言っておくが、俺も姫乃も花鳥風月をこよなく愛する類の人だ。 姫乃の趣味は知らない土地の一人歩きで、その土地での風景や出会いを宝物にしている。 廃墟になった神社でパジャマの領収書を拾ってきたり。 野良犬と折りたたみ自転車で頭文字Dしたり。 至高のメロンパンを鞄いっぱいに詰め込んだり。 猫にジブリ映画よろしく山道を案内してもらったり。 その山道から人様の民家の庭に出たり。 丁度そこの住民と出くわして気まずく挨拶したり。 小学生に吠えられたり。 女子用ス◯水を拾ってきたり。 一人歩きは本当に危ないからやめてくれと口をすっぱくして言っても、休日にふらっといなくなったと思ったら聞いたこともない土地から写真を送ってきたり、わけの分からない土産話を持って帰ってくるのだ。 「神姫売り場ってどこ?」 「二階。 おもちゃ売り場の中に特設コーナーがあるのよ」 俺も日本らしい趣が好きで弓道をやっている。 鳶の鳴き声。 矢が放たれる瞬間の甲高い音と、的の紙に穴を空ける音。 この三つの音だけが響く弓道場はなんというか、いやなんともいえずたまらんのだ。 (現実は180度逆で、高校生や大学生の弓道は他のスポーツに負けず劣らず五月蝿い。 そもそも鳶が鳴く弓道場なんて俺の知る限り、我がボロアパートから電車で三時間はかかるド田舎にしかない) 弓道の腕前はお世辞にも良しとし難いものだけれども。 独特の雰囲気に飽きることなく、高校生から大学生になった今でも真面目に練習に取り組んでいる。 「二階って寄るとこないもんなあ。 ヨドマルに来る用事なんて本かパソコンくらいだし、地下と三階にしか行ったことないや」 「私も電球が切れなかったら二階に行くことなんてなかったわ。 三階の本屋ってすっごく品揃えがいいのよね」 だが花は花で、団子は団子。 一度神姫を買うと決めて以来、今日この日曜日に至るまでどの型を選ぶかで頭がいっぱいで、桜が丁度見頃になっていたなんて気付きもしなかった。 どの神姫を購入するかはまだ決めていない。 徹夜でネットを徘徊してはみたものの、あまりに種類が多すぎて目移りするばかりだった。 それに俺はてっきり “武装神姫” を扱っているのはコナミ一社だとばかり思っていたのだが、実際は数々の会社がそれぞれ特色を持った神姫を売り出しているらしく、それもまた混乱に拍車をかける要因となった。 結局のところ、店で現物を見て選ぶのが一番ということのようだ。 一応候補を挙げるならばやはり、姫乃が持つ Front Line 製悪魔型ストラーフに対抗して、同社の天使型アーンヴァルだろうか。 公式サイトで画像を見る限り、白を基調とした落ち着いた雰囲気のボディにサラサラの金髪ストレートで、ストラーフよりも幾分優しい顔をしていた。 ニーキにギャフン! と言わせるためとはいえあからさまに対抗する形となるが、性格はパッと見大人しそうで手がかからなさそうだし、なかなか悪くない選択だと思う。 それに、悪魔をボコボコにするのは天使の役目と相場が決まっている。 「姫乃ってストラーフ型に手ぇ振ってもらったからニーキ買ったんだよな。 そのストラーフが売り子やってんの?」 「他にもいろんな神姫がいたわよ。 自分と同じ型を買ってもらおうって、みんな頑張ってたわ」 何より忘れてはならないのは、俺が神姫を買うことに抵抗があっても一緒に買いに行くことで同意してくれた姫乃の意見だ。 俺が選んだ神姫の種類に文句を言う姫乃ではない(と思う)が、彼氏たるもの、彼女の意見は極力尊重するつもりだ。 ……将来尻に敷かれそうだなあ、なんて思ったりもする。 ちなみにニーキは当然留守番だ。 店に神姫を連れ込んだら問答無用で万引き犯扱いされてしまう。 神姫と一緒に買物を楽しみたいオーナーもいるだろうに、純真無垢な神姫に万引きの手口を教え込む輩が後を絶たないのだ。 迷惑極まりない話だが、俺としてもニーキにデートの邪魔をされたくない。 購入予算は……まぁ、一括ニコニコ現金払いで神姫一体ギリギリ買えるだけ預金口座から下ろしてきたものの、型式によっては若干オーバーしたりもする。 そのへんの兼ね合いも考えて、良い神姫に出会えたならば重畳だ。 一階からエスカレーターに乗ると、上から特売商品を売ろうと客引きする声――では断じて無い、怒号に近い声が聞こえてきた。 「武装神姫コーナーは只今大変危険となっております!! 近づかないようお願いしまーす!! えー武装神姫コーナーは大変危険と――!!」 《私たちは要求する!! 神姫の労働条件改善を!! 神姫の正当な権利保証を!!》 玩具コーナーの一角、神姫特設スペースは混沌の様相を呈していた。 遠巻きに取り囲む客を近づけまいと警備員が警戒し、その輪の中で店員と神姫達が何やら言い争っていた。 というより、拡声器を使って叫ぶ神姫に店員が一方的に捲くし立てられている。 至近距離で拡声器から放たれる神姫の叫び声に耳を塞ぐしかないようだ。 ピラミッド状に山積みされた武装神姫の箱の上に見栄え良く武装された色とりどりの神姫達は、頂上で拡声器に向かって魂の叫びを上げるアーンヴァルを守るように仁王立ちし、下の方では何故か数体の神姫達が戦っていた。 店員はなんとかそれを止めようと接近を試みるが、 「いつでも発射できるぞ」 と言わんばかりに戦闘態勢をとっている神姫達に近づけないでいる。 神姫達の表情はどれも命を賭して戦う者のそれだ。 今日は販促イベントの日なのか? 世界征服を目論むアーンヴァルを倒すヒーローショー的なあれか? 「ここでヒーローの名前を叫んだら五色揃った五体の神姫が駆けつけてくるのかね?」 「叫んでもいいけど、その時はいくら弧域くんでも他人のふりをするからね。 今はあの神姫達に冗談は通じないと思うわよ」 「だよな、人形とは思えないくらい殺気立ってるし。 春だから春闘のまねごとってわけか」 基本的に人間に従順な神姫が反乱を起こすくらいだからよほどの悪条件で働かされているのだろうけれど、雇用主に訴えるならばせめて営業時間外にやってほしい。 拡声器といい、ピラミッドフォーメーションといい、事前に計画していて事を起こしたようだ。 だが日曜日を狙って店を困らせるとは浅はかなり。 一杯食わせたい気持ちは分からなくもないが、そんな方法で要求を飲ませるのは “駄々っ子” でしかない。 警備員が強攻策に出さえすればそれでお終いだろう。 「ま、客が心配することでもないか。 仕方ない、神姫はまた今度にして今日は花見するか」 姫乃が何気なく目線を下げ、 「そうね、野次馬になるのも迷惑になきゃっ!?」 その先に何か黒光りするものが飛び込んできた。 「ひめ――」 手を伸ばしたが遅かった。 姫乃はツルツルに磨かれた床でスニーカーを滑らせ、盛大にロングスカートを広げて 「白!」 尻餅をついた。 「なんで叫ぶのよ!?」 強かに尻を打ち付けた痛みと絶対領域を全開放した羞恥のダブルパンチで顔をボッ! と赤くした姫乃は尻餅の体勢のままスカートの前後を押さえた。 その一瞬だけ目に写った影と白のコントラストは、しかし一瞬だからこそ鮮烈に記憶に焼き付き、普段は野暮ったく見えるロングスカートの中にどれほどの夢が詰まっているかを垣間見るに十分であった。 もう何度想像したか分からないその禁断の領域を垣間見た俺はその瞬間を “名画” のようだと思った。 ほんの一瞬という人間の認識では連続で有り得ないその止まった時の中に輝く “白” は一瞬だからこそ無限の想像を溢れさせ、いや、その想像はある方向にのみ断固として無限ではない。 人の憂慮すべき探究心は時にその禁断のカーテンの向こうへと飛翔する。 嗜みある紳士ならば、この先俺が何を主張したいのか察してもらえることだろう。 ……さて、どうやって怒られる前に機嫌を取ろうか、と助け起こすのも忘れて熟考に入ろうとしたところで、姫乃に尻餅をつかせた黒光りする物体が 「いった~!」 と声を上げた。 もちろんそれは “G” ではない。 先日俺の眉間に穴を空けてくれた忌々しいツインテール。 それと同型のストラーフは、起き上がりつつ姫乃のほうに顔を向けて 「すみません、お客さ……あ、お姉さんは確かあの時の!」 と甲高い声を上げた。 「え? あ、あの時のストラーフさん?」 そのストラーフは姫乃がニーキと出会うきっかけとなった神姫だった。 素体はニーキと変わらず黒を基調としたもので、大きく違う点は、その神姫はゴツい武装に包まれていた。 足は膝から下が長く機械的な見た目に変わっており、脚力を上昇させるパーツのようだが、単純な機動力強化でないことは足先に取り付けられた短剣から容易に想像がつく。 神姫の身体と不釣合いに大きいそのレッグパーツとのバランスを取るように、背中にシールド付きの無骨な肩が取り付けられており、そこから機関銃の銃身のような異様に長い腕が伸びている。 肩のシールドにはさらに細身の剣が上に伸びるように取り付けられており、実用的ではなさそうだが、ストラーフのシルエットがより悪魔に近いものになっている。 腕の先についた神姫の頭ほどもある手の五本の爪は相手を引き裂くのか、それとも巨大な武装を振り回すのだろうが――このストラーフは両方の腕に二体の神姫を抱えていた。 一体は腕と脚が白く所々青いペイントが入っていて、腰の辺りまで伸びた癖のある豊かな金髪と相まって上品な印象がある。 もう一体は黒に赤と真逆のカラーリングで、紫のショートカットと左右二箇所でまとめたお団子が子供っぽい。 二体とも色と髪型を除けば同じ装飾がなされていて、目を閉じた顔は姉妹のようによく似ている。 この二体は確か、どこのブランドだったかは忘れたが、一ヶ月くらい前に発売された―― 「お姉さんゴメン! 悪いけどこの二人、ちょっと預かっててよ!」 「ふぇ? なに?」 あっけにとられて立ち上がれない姫乃のスニーカーにストラーフはその二体を横たわらせた。 動けばその二体がコテンと倒れてしまうため、身動きがとれなくなった姫乃は顔だけをあたふたさせる、なんて器用な真似をしてみせた。 「ちょ、ちょっとどうすればいいの? 弧域くん?」 「いや、俺に聞かれても」 「君、お姉さんの彼氏? 説明してる暇はないんだ。 悪いけどその二人を守ってあげて――よっと!!」 一瞬だった。 戦国時代風の鎧に身を包んだ神姫がストラーフの元にいつの間にか飛び込んでいて刀を振り下ろし、ストラーフはそれを片方の剛腕で防ぐと同時にもう片方の腕で武士型の神姫を殴り飛ばした。 突然だったとはいえ、それはギリギリ目で追える程の攻防だった。 ハナコの異様なまでに綺麗な字といい、今の目の前の交錯といい、神姫の能力の高さには舌を巻くばかりだ。 今の一瞬だけで思わず手に力が入ってしまった。 姫乃は手品でも見せられたかのように吹き飛んだ武士とストラーフを交互に見て一人状況から置いていかれていた。 まあ、俺も神姫の動きが見えただけで何がなんだか分からないのだが。 軽く1mは吹き飛んだ武士がふらつきながらも刀を杖にして立ち上がり、その隣に今度は西洋風の鎧を見に纏った神姫が並んだ。 二体とも、遠くから分かるほど、顔が濃い…… 「レミリア、あくまでその二人を渡さないつもりか!」 「当然。 エルもメルもまだまだ将来が楽しみな神姫なんだ。 あんた達みたいにやさぐれて育っちゃ、先輩神姫の名折れだからね。 それに――」 レミリアと呼ばれたストラーフはププゥ! と噴出し、 「 “あくまでその二人を” ってダジャレ? そりゃあそうだよ。 だって私、悪魔だもん」 全力で悪魔らしく、嘲笑った。 「貴様武士を愚弄するかあああああ!! 『魔剣・烈風斬!!』」 「後悔しても遅いぞ! 『エクスカリバー!!』」 「ハンッ! そうよアンタ達みたいな雑魚は二人まとめてかかってきなさい! 『デーモンロードクレイドル!!』」 三人の衝突によって、一瞬、僅かだが、空気が震えた! 冗談だろ!? たかが15cm程度の人形がここまで激しく動けるのかよ! 二人の剣士が渾身の力で放った斬撃をレミリアが突進で蹴散らし、そこから先はもう俺の目にも止まらぬ攻撃の応酬になった。 間近で見る迫力なんてものじゃない。 とても玩具と呼べる代物じゃない。 ――――これが、神姫バトルなのか! 神姫の戦いに見惚れていると、 「弧域くん、この二人どうしよう」 と姫乃が眉を八の字にして俺を見上げていた。 スニーカーに身体を預けた二人の神姫に触れていいものか分からず、立ち上がれずにいるらしい。 残念なことにスカートはばっちり抑えている。 「預かるっていっても、あのお侍さんと鎧さんに襲われたら私はどうすればいいの……」 「いや、さすがに人間には攻撃してこないと思うけど」 眠っているのか電池切れなのか、ピクリともしない白と黒の神姫をとりあえず預かろうとした――その時。 「うぉおおう!?」 白いほうの神姫の目がくわっ! と見開かれ、文字通り飛び起きた。 「レミリア姉さん? レミリア姉さん!?」 「あー、お姉さんならあっちでほら、戦っ――ってちょっと待てオイ!」 俺が指を差した方向で、レミリアは武装の片腕を折られていて残った腕と膝を床につき、その目前に立つ二人の剣士は大上段に構えていた。 剣士二人とは格が違ったように思えた悪魔も、二対一のハンデを覆すまでには至らなかったようだ。 だからレミリアを姉と呼ぶ白い神姫が加勢に向かったのはあまりにも当然で正しすぎる行動だ。 だが、何の武装も無しに斬撃に飛び込むのは自殺行為でしかない! その神姫に気づいたレミリアが 「っ!? バカ来るなぁ!!」 叫んだがもう遅い! 剣を振り下ろした武士と騎士が 「なっ!? エル!?」 気づいたがもう止まらない! 振り下ろされる凶刃に間一髪間に合った、間に合ってしまった神姫は金髪を靡かせ、両腕を広げて―――― 「っ痛ったぁ!?」 間一髪白い神姫と斬撃の間に手を滑り込ませて神姫を掴んだまではよかったが、手を引っ込めるのは間に合わなかった。 玩具でありペーパーナイフ程度の切れ味しかないはずの二振りの剣は見事、俺の右手の甲に二本の切り傷を作ってみせた。 「くそっ、マジで切れやがった! おもちゃってレベルじゃねぇぞ!」 手に走った二本の赤い線からじわぁっと血が滲み出てきた。 その血に合わせるように、痛みもじわじわと手全体に広がっていった。 ニーキといいこいつらといい、俺は神姫に怪我させられる運命なのか!? いや、手を出したのは俺だけれども!! ニーキは姫乃に手を出そうとした俺を邪魔しやがったけれども!! ああもうホントに痛い! これ絶対風呂でしみるぞ! 「きゃあああ!? 弧域くん血出てる、血!!」 「……そ、そんな……私の剣が、お、お客様、を……」 「さんざんお客さんや店に迷惑かけた奴のセリフじゃないね。 暫く頭を冷やしな」 失意の内に刀を落とした武士の頭頂にレミリアの踵落としが決まり、武士はその場に崩れ落ちるように膝を折った。 「き、貴様よくも私の剣を汚しギハッ!?」 「自分の剣に責任も持てないなんて、仮にも同じ剣士なのに恥ずかしいよ、まったく」 いつの間にか目を覚ましていたらしい黒い神姫は携帯電話 (同型同色の携帯をとても身近な人が持っていた気がする) を振り下ろした格好で武士と仲良く並んで倒れた騎士を見おろして、というより侮蔑をたっぷりと込めて見くだしていた。 携帯電話 (あの十字架のストラップにも見覚えがある) を放り出した黒い神姫はレミリアに駆け寄るなり 「レミ姉腕! 腕が!」 と騒ぎ出した。 「オプションパーツだからいくらでも替えが効くって。 だーいじょうぶ大丈夫」 「あんなゴッツイ腕が折れるくらい激しく戦ったんでしょ! お願いだからレミ姉、ボク達なんかさっさと見捨てて、危ないことしないでよぉ……」 「にゃははは! カワイイ妹達を見捨てる姉なんていないって!」 残ったほうの手で黒い神姫の頭をグリグリとなでて、仲睦まじくじゃれ合う二人。 もう一人の白い神姫は―― 「(じーっ)」 俺の手の中に収まったまま、こちらを凝視していた。 眉間の穴が再び開きそうなほど凝視されていた。 「(じーっ)」 「ああ、悪い。 咄嗟だったもんで、掴んで振り回しちゃったな。 怪我はないと思うけど酔ったりしてないか? っつーか神姫って乗り物酔いとかするのか?」 「(じーっ)」 「どうしたんだ? また俺の眉間に風穴でも空いてるのか?」 「(じーっ)」 「おーい、神姫さんやーい」 「じーっ」 「いや、口で擬音を出すなよ」 「……………………(ぽっ)」 「何故そこで赤くなる!?」 白い神姫からの突き刺すような視線は、下ろしてやった後も暫く続いた。 NEXT RONDO 『そうだ、神姫を買いに行こう ~3/4』 15cm程度の死闘トップへ