約 1,954,248 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/746.html
『鬼奏』在庫案内 (神浦琥珀のHPより一部抜粋) 現在、神浦琥珀作の神姫用刀剣を扱っている専門店での、在庫情報です 下記の注文用コメント欄からお願いします(あ、リクエストもうけつけております) 武装神姫用剣鉈 『皇呀(オーガ)』 全長約61mm、刃長約36mm ダマスカス風味仕上げ 樫の木風銃塗り茶仕上ハンドル、ステン特製亀甲ヒルト 赤革ショルダーベルトとシース付き 武装神姫用小太刀二刀流 『双刀(ソウド)』 鞘収納時全長約108mm(鍔刀53mm、鞘刀50mm) 長刀と見せかけて二刀流 忍者お約束の仕込み刀 注 本製品のみ黒漆風仕上げ鞘仕様と朱漆風仕上げ鞘仕様の二振りが展示されています 武装神姫用斬馬刀 『伐荒(バサラ)』 全長150mm、刃長約105mm 黒漆+金箔風仕上げ鞘+龍文奉納袋付き 拵えも豪華な斬馬刀。そのままひな壇に飾って頂いてもぐーです 武装神姫用峨嵋刺? 『死屠(シド)』 全長約30mm マットブラック仕上げの針ナイフ12本セット 気分は黒い天使です。「地獄へ逝けーー」←棒読み 武装神姫用外套 『恐血(オロチ)』 武装神姫用外套 裾が刃物になっています。取り扱い注意 武装神姫用ショートソード 『鬼刃(キバ)』 全長67mm、刃長48mm あざらし皮風鞘付き 動物の牙をアレンジしたワイルドなデザインの柄の片手剣です 武装神姫用大剣 『絶刀(ゼット)』 全長162mm、刃長127mm 神姫共通ジョイント仕様ベルトシース付き それは剣というには大き過ぎます 武装神姫用ポールハンマー 『怒鎚(イカヅチ)』 全長166mm 穂先はウォーハンマー、垂直ピック、グレイブとなっています 特製シース付き 神姫用包丁 『琥珀ちゃん印神姫包丁』 神姫サイズの包丁セットです。豪華革製風ケース付き 以下『魔剣』 武装神姫用バスタードソード 『呀狼(ガラン)』 全長100mm(125mm)、刃長74mm(96mm) 黄金仕上げ風鞘付き(注 バスタードソード時のみに対応) 大振りな長剣から大剣に変形します。原理は聞いてはいけません。魔剣ですから バーチャルバトルでも使用可能です 武装神姫用中華長剣 『鬼眼(キガン)』 全長約79mm(房含まず)、刃長61mm 木製朱染風鞘付き 眼球と鬼面模様があしらわれたお洒落な(突っ込み無用)中華風長剣です。半自動追尾能力を持っています 単に血に飢えた魔剣?いやいや滅相も無い←棒読み バーチャルバトルでも使用可能です 注 夜中に鞘にきちんと収めず就寝すると危険です 武装神姫用短剣(?) 『狩闇(ガリアン)』・・・売約済 全長45mm、刃長26mm(約250mm) 封印呪紋済み鞘付き 隕鉄風の短剣です。刀身からぁゃιぃオーラを発して大剣以上の広範囲を攻撃出来ます バーチャルバトルでも使用可能です 注 ぁゃιぃオーラは半透明なので素振りの際はくれぐれも周囲に気をつけて下さい。また、鞘の呪紋は消したり削ったりしないで下さい。収納できなくなる恐れがあります 注2 「トールクロウ」は再現されておりません。ご容赦下さい 武装神姫用鎌+腕甲 『ファントムハーケン カドリーユ』 柄長130mm、刃長85mm(ファントムハーケン) 黒い左腕甲外套と、直角刃タイプの大鎌のセット 『カドリーユ』の指は爪状になっていて、白兵戦にも対応 魔怪焔を操る能力を持ちます。原理は聞いたら厭です 鎌に焔を乗せて攻撃するといい感じです バーチャルバトルでも使用可能です 注 魔怪焔は非常に高温で危険かつ、装備の厨っぽさも相俟って、精神的にも危険です。注意してください 注文用↓ というわけで、槇野晶が“鳳凰カップ”の場で依頼した“魔剣”の希望スペックです。メモ書きでこれを渡したという事で、正式な依頼とさせて頂きます。なお、金額については晶は言い値でも買うつもりです……彼女ら四姉妹が満足すれば、ですが。(汗) -- 妄想の人 (2007-03-18 16 07 06) ・アルマ用:既存の剣型装備(ガジェットブレード“ヨルムンガルド”)を活かす“魔剣” ・ロッテ用:射撃技能を殺さず(防御、援護射撃、白兵の何れでもいいので)活かす“魔剣” ・クララ用:膂力を必要とせず、技術と知恵を備えるクララにとり最も扱いやすい“魔剣” -- 妄想の人 (2007-03-18 16 08 18) なお“魔剣”という言い回しですが、剣・刀型でなくともあまり大型で無ければ何でも大丈夫です(大型の武器に変形するのは勿論問題有りません)し、“魔剣”にする必要性がなければ通常型でもOKです。また作中の通り、断って頂いても一向に構いません。(笑) -- 妄想の人 (2007-03-18 16 09 01) それでは、初依頼かな……?どうぞ、宜しくお願いします。長文、失礼致しました。(平伏) -- 妄想の人 (2007-03-18 16 10 07) 発注依頼・観奈&ミチルが『鬼眼(キガン)』 を欲しがっています。鬼眼には明確な意志はあるのでしょうか? -- 優柔不断な人(仮) (2007-04-11 06 58 09) すいません。別に作って貰う事にした為、『鬼眼(キガン)』 はキャンセルさせていただきます -- 優柔不断な人(仮) (2007-04-12 00 35 43) お世話になります。事後承諾になるのですが、ドキB本編2話で、鳳凰杯で売っていた『なんだかよく斬れる魔剣』をひと組買わさせていただきました。……というのも、ここに書いて良かったのでしょうか? -- ドキ(ryの人 (2007-06-07 12 43 34) 名前 コメント 作者注:コラボ大歓迎!↑に書き込んでマヂで注文してもらうのも面白いかと 剣は紅い花の誇り
https://w.atwiki.jp/battleconductor/pages/121.html
レイドボスバトル 概要 難易度設定 基本攻略アクティブスキルについて 編成について waveごとの攻略 報酬参加ご褒美 小型雑魚&中型雑魚撃破時 レイドボス撃破時 アップデート履歴 コメント レイドボスバトル 基本的に期間限定イベントの形を取る協力型バトル。 第二回までは武装神姫Rの世界から出現した「バグ」、第三回以降はバグに似た姿をした「エラー」が敵となる。 現在のレイドボスバトルはこちら(第十三回/復刻レイドバトル)。 + 過去のレイドボスバトルはこちら レイドボスバトル(第一回) レイドボスバトル(第二回) レイドボスバトル(第三回) レイドボスバトル(第四回) レイドボスバトル(第五回) レイドボスバトル(第六回)※復刻。ストーリーなし レイドボスバトル(第七回) レイドボスバトル(第八回) レイドボスバトル(第九回) レイドボスバトル(第十回)※復刻。ストーリーなし レイドボスバトル(第十一回)※第四回の復刻 レイドボスバトル(第十二回)※第五回の復刻 オンラインでプレイヤーが揃わなかった時や、オフラインでのバトルにおいてはプレイヤーの神姫、あるいは(基本的に)当該レイドのストーリーに即したNPC神姫が登場する。 マッチングに[オンラインマッチ][オフラインマッチ][店内マッチ]の三種類があり、それぞれに[初級][上級]の難易度が用意されている。 オンラインマッチのマッチングは1分。見つからなかった場合は、オンライン続投(初級/上級の難易度変更も可能)かオフラインに変更か選べる。オンラインを続投した場合、不足人数分をCOMが補うことになる。 ソロの場合はオフラインと同じ仕様。二人の場合はCOM1とCOM2がお互いのスロット2の神姫が、三人の場合はCOM3はNPC神姫が担当する。 オフラインマッチの仕様は、基本的に10戦で1周(ただし画面表示の都合上、5戦×2となっている)。 COM1はスロット2の神姫、COM2はスロット3の神姫、COM3はNPC神姫が担当する。 第六回以降は「ボス討伐タイムランキング」が実装されており、初級/上級それぞれトップ3のマスター名がサブ画面に表示されるようになっている。 店内マッチの仕様は、オンラインマッチの検索範囲を同一店舗内に限定した物。イベントやソロでの腕試しなどに便利。 マッチングは1分。見つからなかった場合は、不足人数分をCOMが補うことになる。 なお第七回以降、NPCアルゴリズム見直しの影響でNPCが全体的に弱体化。wave3でもなかなかボスを狙わなくなった。 (従前のレイドで横行していた「AUTO周回放置プレイヤー」対策とみられる) 概要 最大4人のマスターと協力して、大挙して押し寄せてくる敵と戦う。 60秒×2回にわたって襲来する集団を撃退した後、続いて240秒の時間内にボスを討伐する事が出来れば勝利となる(ゲーム時間は最大360秒)。 初級・上級を問わず、出現するレイドボスの確率はランダムである。 青い敵には近接武器、赤い敵には遠距離武器が有効。 どちらも制限時内は常に倒された分だけリスポーンするので、実質無限湧き。撃破しても数秒当たり判定は残っているがダメージは入らない(あまりに撃破が早過ぎる場合、処理が追い付かない事も)。 バーストに関しては、雑魚に囲まれた時の緊急回避に有用。 ただし発動可能条件は通常通りであり、仲間が近くにいると一緒に吹き飛ばしてしまう事、ボスには通じないという事にも注意。 ターゲット変更ボタンは通常のジェムバトルと働きが違い、 基本的にレバー上側が最も近い相手、下側が最も遠い相手からそれぞれロックオンしていく。 これとは別に、wave3限定でレイドボスのみをロックオンするボタンが画面内に実装されている。画面右下にあるボスの顔を表示したボタンのタップで機能のオンオフ切り替えができる。 レイドボスを直接タップしても機能がオンするが、再度直接タップしてもオフにはならないので注意。 仲間の神姫と同じ敵をロックオンすると、攻撃にダメージボーナスが追加される。 (2人で+20%、3人で+40%、4人で+60%) また、毎回敵への補正値(ダメージボーナスまたは耐性)を持つ装備が用意されている。 回復・補助武器で仲間に攻撃を当てると、仲間のLPを回復させる事が出来る。 一部ボスを除き、敵はいずれもスキルによるデバフの影響を受ける。効果量はジェムバトルでの仕様と同じだが、ボスのアクティブスキル発動中は無敵判定が発生している事に留意されたい。 またボスによっては、一部のスキルは効果を受けなかったり、反射されてしまうものもある。 神姫が撃破された際の交代時間は通常ジェムバトル時より長くなっている(オフラインを除く)。 これはジェム回収ボタンで回収範囲を撃破された仲間に当てて救助(再出撃までの交代時間を短縮する)する事が可能。 画面右下、5種類あるチャットボタンのタッチによって他マスターへメッセージを送れる。 難易度設定 「初級」と「上級」の二種類がある。 ※所属リーグに関係なく、他のバトルモード(マッチング)と共有しない。 「初級」はエンジョイジェムバトルと同じく、武装LVが20に強制統一される。 「上級」には武装LVの強制統一などはない。敵のLVは所属リーグに影響されない(LV120相応)。 オンラインマッチ、特に上級は限界突破推奨とだけあってオフラインマッチよりも難易度が上がっている。 店内マッチは特に記載されていないが、オンラインマッチと同じ難易度になっている。 基本攻略 同時ロックオン補正があるが、それ以上に武器補正ダメージボーナスの方が大きいです! 例) 誰もロックオンしていない近接バグに遠距離攻撃>4人全員がロックオンした近接バグ(+60%)に近接攻撃 武器の威力は 対敵特効+神姫の得意武器>対敵特効武器>神姫の得意武器>それ以外。 対敵特効武器は基本的に公式から開示されるので、手持ち及び各神姫の得意武器ジャンルとも相談して決めていくとよい。 白兵武器ひとつ、射撃武器ひとつを装備するのがセオリーとなる。更に射撃系[RW]装備があれば、WAVE1~2での雑魚掃討に活用できるだろう。 回復・補助武器を使う場合は、味方の中でもレアリティの高いSR・UR神姫に目標設定して戦線の維持に努めたい。直接攻撃も出来なくはないが威力は雀の涙程度なので、最後の手段と心得よう。 各レイド毎の細かな差異等は、各詳細記事に記載するので順次参照されたい。 アクティブスキルについて 最初から結論を出してしまうと、以下のものが適している(赤字は入手機会が限られるイベント装備が必要となる事に留意)。 攻撃スピードアップ/ゴールデンエンジェル/デスナイト/シルバーナイト/銀侍 手数を上げる事で与ダメージを上げるため、SRやURと相性がいい。 ただし攻撃力ダウン系のデバフを撒いてくるボス相手には、ゲージを稼がれてしまうという欠点も。 なおデスナイトは、条件武器となる「バルムンク[夜]」にレイドボス特効が付いている事も多いのでお得。 後天爆裂/バッカルコーン+E83 多弾ヒット系のアクティブスキルは、レイドにおいても高い効果を期待する事が出来る。 もちろん雑魚に対しては完全に過剰火力となるため、基本的には対ボス限定となるだろう。 ただし発動後の隙が大きかったり誘導力が低かったりするので、そこは立ち回りでカバーして行きたいところ。 そして、攻撃力ダウン系のデバフを撒いてくるボス相手には相性が悪くなるのにも要注意。 攻撃力アップ/花より団子 攻撃スピードアップと同様に、与ダメージを上げたい時有効な手段。やはりSRやURと相性がいい。 防御力ダウン/ケタケタトリック 攻撃力アップとコンセプトは真逆ながら、ほぼ同様の目的を見込める。デバフ系なのでNやRでも使えるのがポイント。 死出の旅路 防御力ダウンと同様だが、こちらは装備した神姫が打たれ弱くなるという事に注意(爆弾戦術をとるなら別)。 なおシーズン2では、条件武器「死神の鎌」の入手条件が緩和された。 全員攻撃スピードダウン 敵の攻勢を抑えたいならこれ。重ね掛けも効き、ボスによってはサンドバッグ状態になってくれる事すらある。 すべてのレアリティで有効。 状態異常スタン/チャーミークリアボイス 全員攻撃スピードダウンとほぼ同様の目的を見込める。こちらもすべてのレアリティで有効。 ガードされると意味がないので、仲間の攻撃でガードが解けた隙に叩き込もう。 特に後者の場合、発動時の台詞のためにそれなり長いタイムラグが生じるため、普通に使っても無駄にタイムを空費してしまうだけになりやすいが、攻撃型アクティブスキルを使ってくるボス相手の場合は(そのタイムラグ中の無敵時間を活かして)敵のアクティブスキル発動に合わせカウンター気味に使うとよいだろう。 ただしレイドボスによっては、これらのスキルの一部または全部が通じなかったり、場合によっては反射してきたりするものもいるので、気をつけていこう。 逆に、適していないのは… 追尾突進系&レーザー系全般 無限湧きの雑魚相手に判定せいぜい1~3発程度ではあまりに手数不足、ましてやLPの高いボス相手には有効打にすらなりにくい(5~6ヒット以上するものやスタン判定が発生するものなら、なんとか有効?という程度)。 モーション発動直前のタイムロスも地味に痛いところだが、その間に発生する無敵時間をうまく利用すればボスの攻撃型アクティブスキルをやり過ごせる可能性がある。 ボスのLPが残り少ない時にカウンターでこれらを発動して仕留める事まで出来れば、英雄になれる……かもしれない。 LP回復 元々このスキルを使ったところで、回復出来るLPの量はほぼ雀の涙というレベルな上、特にボス相手となるとあちらの攻撃力があまりにも高過ぎるため、到底おっつかなくなる事の方が多い。 回復武器持ちの仲間に回復してもらったり、wave3限定となるが途中出現するLP回復ポッドを攻撃する方がより効率的なので、別のスキルを設定した方が良いだろう。 編成について 編成研究も参照。第七回からのNPCの弱体化によって、編成面レベルでの攻略考察も必要となったため記載する。 基本的にはSR-N-SR編成が有効である。 wave1~2では総合力の高いSRにまず矢面に立ってもらい、wave3開幕と共にスキルを放って2人目以降へと交代していくようにすると楽になる。SR2人ならネジに優しく安定した火力を見込めるし、更に6V個体なら強力なUR武器の装備も不可能ではない。 次点はUR-N-N編成またはSR-N-N編成。こちらは総合力の高いUR(SR)に頼りつつN2人はスキル放出要員として割り切った運用となるが、それだけにソロプレイにはより効果を期待できる。ただしUR(SR)が落とされた場合の復帰時間は半端なく長いのでそこだけ要注意。 また、これに次ぐのがUR-N-R編成。2人目を一番弱いNにするのは、特にソロプレイまたは2人プレイとなった場合2人目が確実にNPCとして出撃する事を想定したもの。NPCは復帰後即スキルを放つ傾向が高いため、「死出の旅路」や「全員攻撃スピードダウン」といったデバフスキルを設定しておけば、どんどん落とされても比較的早く復帰し即スキルを放ってくれるという形になり、攻略が楽になる。 R-R-R編成は復帰が早めである事を活かしてCHAを上げられる装備で固め、落ちまくってスキルを撃ち続ける事が第一義となるが、ATK特化1V個体で固めればそれなりの火力は出るとはいえ全体的に無理など出来ないので、より玄人向けと言える。 N-N-Nも同様だが、言うまでもなく総合力は最低レベルのため、より苦行となる。 1人目はほぼほぼwave1~2を中心に戦う事となるため、フォートブラッグやムルメルティアといった砲戦に強い神姫、それもURやSRといった総合力の高いものを配し、出来ればATK特化1V個体や5V・6V個体を起用していきたいところ。 武器はその神姫の得意ジャンルとも相談しつつ、特効武器それも射撃武器を主軸にするのが良いだろう(もしあるならステクロ武器や、多段系武器で唯一ナーフされていないうまい棒を使う手も)。wave3対策で武器2に白兵武器を持っておくとなおよい。 2人目に最適任なのは前述した理由でN、それも次の神姫への交代速度が全神姫中最速のシュメッターリング。ただし戦闘力と言う面ではないない尽くしの神姫なので、極力そこを補うように個体や武装を選ぶ(DFE特化1V個体にCHAが増える武装で固めれば最適)か、武器2に回復系を持たせて回復・レスキュー要員に特化するとよいだろう。高レアな仲間を回復・レスキューすれば、戦線が崩れにくくなる。 武器1は死神の鎌安定。なければ特効武器のどれかを、その神姫の得意ジャンルとも相談しつつお好みで。 3人目は多くの場合wave3でボスと対峙する事となるため、前述したスキル要員として割り切る運用を除けば「ボスに密着して殴り合う」事を念頭に考えて、神姫や装備を厳選するといい(その意味でもSR-N-SRは適した編成といえる)。 近接戦に強い神姫はストラーフ系やアルト姉妹を筆頭に数多くいるので、その点はほぼ困らないはずだ。ATK特化1V個体ならばなお良い。 武器は特効武器のうち白兵戦用のどれかを、その神姫の得意ジャンルと相談で。ただしスキル要員として割り切る場合は、死神の鎌が最適となる。 上記とは別に、もしシュメッターリングのNが3体いて、なおかつ死神の鎌のNを持っているのなら、それを全員に持たせスキルを「死出の旅路」に統一した上で投入する、という方法もある。 これは「鎌シュメッ単」または「鎌シュメメメ」と呼ばれる編成で、全神姫中復帰時間の一番早いNシュメでもって兎に角「死出の旅路」を連発する、というもの。「死出の旅路」の効果は累積するため、兎に角硬い相手には特に有効となる。 更に仲間が「ゴールデンエンジェル」や「デスナイト」、あるいは「後天爆裂」や「バッカルコーン+E83」などを併用してくれた場合、相当下手を打たない限りぐっと勝率が上がるし、うまく決まればボスを瞬殺する事すら夢ではないだろう。 当然自分の耐久力は大幅に犠牲となるが、もとより被撃破を前提とした爆弾戦術そのものなので、仲間達のためにもどんどん使っていきたいところ。その上で、もしスキル発動後手が空くようなら仲間達のレスキューに走ってもよい。 ただし、第八回のバニーミラージュや第九回のフレッシュミラージュのように、場合によっては「死出の旅路」の効果を反射してくるボスが現れる事もあるので、そこだけは気をつけておきたい。 もちろん、これらは最適解を求めた場合の事であるため、好きな神姫&武装で戦いたいという方はその気持ちに従おう。 好きこそものの上手なれ(ただし足を引っ張らない程度に)である。 なお余談だが、レンタル神姫やレアリティ未詳のデジタル神姫(DN)はほぼNと同程度の戦闘力に過ぎないため、多くの場合これらを運用する事になるであろう初心者は特に気をつける事。 最低でも親密度レベルを10にはしておかないと神姫の固有スキルが開放されず、ただ仲間達の足を引っ張るだけとなるのがオチなので、親密度レベルはきちんと上げておこう。 waveごとの攻略 wave1 基本的に小型エラーが出現(たまに中型エラーが混ざる)。 フィールドの中央に陣取り、ターゲットをこまめに変えつつ遠距離武器と射撃系[RW]装備を連打。大体の場合近付かれる前に撃破されてくれる。 それでも近付かれた場合は間合いを取って撃つか、格闘戦を挑むか。いれば白兵主体の仲間に任せてもよいだろう。 ただし、AUTOモードやNPCは基本的に挙動の信頼性が心許ないため、これらの比率が高くなった場合は、状況により各種アクティブスキルを活用してでも独力で打破して行かねばならない場合もある。 そうした場合、このwaveで出現する緑ポッド(スキルゲージ)は是非壊しておこう。 なお、この後のwave2にも共通するが赤エラーと青エラーの集団での出現率が偏っており、パターンによっては赤青どちらかしか出てこない事すらあるので、敵種に合わせた武器の切り替えも心掛けていきたいところ。 wave2 赤青問わず中型エラーだけが出現。赤青の出現率については、wave1とほぼ同様。 図体が大きいので攻撃自体は当てやすくなるが、流石に小型エラーよりは硬い分飛び道具だけだと手数不足になる事もある。 したがって、赤エラーを優先して飛び道具で落とす事を意識しよう。 というのも、落とされたエラーはリスポーンした後、撃破した神姫をロックしてくる傾向があり、特に青エラーは射程の長いレーザーを放ってくるため、下手すると複数の青エラー達から集中砲火を喰らってしまう事態すらあり得るからだ。 こうした事から、このあたりでエラーを撃破しつつぼちぼち仲間を回復・救援するよう立ち回っていくのも有効となる。特にプレイヤーが操作している神姫を救援すれば全体の手数も向上し攻略も楽になる訳だが、シーズン2(第八回)以降は歩きながら救援出来るようになったので、以前よりも立ち回りやすくなっている。 また、防御ダウンや攻撃スピードダウン、スタンといったデバフ系のアクティブスキルを使うのもかなり有効。その場合はこのwaveでも出現する緑ポッドでゲージを回復すればOKだ(もちろん、wave3に備えてスキルを使わずゲージを温存してもいい)。 これはマッチング次第だが、味方の方で格闘戦と射撃戦を分担する事が出来れば、より効率的になるだろう。 wave3 レイドボスと護衛の小型・中型エラーが出現。 すべてのボスに共通する事だが、なにしろ非常に硬く足が速いので、基本的には攻撃をボスにのみ集中する事が重要。この期に及んで雑魚にかかずらっていては、時間切れする危険性が非常に高い。 【とりあえずボスをロックして攻撃し続けること】 もしあなたがレイド完全初心者で何が何だか分からなくても、これは大原則となるので肝に銘じておこう。 特にシーズン2(第八回)以降は雑魚を倒してもご褒美がもらえるようにはなったし、「MVPの獲得」だけを目的とするのであるならば雑魚の撃破も重要なのかもしれないが、それらばかりに拘泥して本来の「ボスを撃破する」という目的を見失ってしまっては元も子もない。 特に、碌に働いてくれないNPCがいるような状況でまでこのような行為に走ったならば、真面目に戦っている共闘相手から顰蹙を買う事は確実だ。 どうせやるのなら、個体値と武装を「オフライン初級のボスを30秒以内に倒せる」ようなレベルで攻撃力一辺倒に最適化した上で臨む事。 そこまで出来ないのならば、よしておいた方が賢明だろう。 ボスの発動する攻撃型アクティブスキルについては、基本的に「発動予告が長い割に発動自体は一瞬(多段ヒットはする)」なので、発動モーションを見た直後その場でガードを行うか、範囲外に逃れればほぼ大丈夫だ。 たまにこちら側にデバフをばら撒いてくるボスもいるので、その場合は適宜対応するバフ系アクティブスキルで相殺を図るか、いっそ落とされて交代する事で強制的に効果を逃れるという手もある。 いずれにしても発動モーション中は無敵判定が発生しているので、攻撃する必要はない。 全員がボスに密着して殴り続ける事を意識すれば、もし仲間が落とされたとしても、白兵戦時のジェム展開範囲の広さを利して復帰する時間を早める事が出来るだろう。 そのためにも兎に角ボスを動き回らせない事が肝要なので、攻撃スピードダウンやスタン系のアクティブスキルを使えるようなら、積極的に使っていきたい。 ただし、一部のボスはそれらを常時反射してくる事があるので、特に初見となるボスの挙動には気をつけよう。 なお、このwaveでは緑および青(LP回復)ポッドが出現する。 ボスに殴られてしまうとこれらを回復されてしまうので、もし余裕があるなら出来るだけこちらで壊しておこう。 報酬 参加ご褒美 オンライン及び店内バトルの参加報酬として、初級は【Rネジ】×10個、上級は【Rネジ】×15個を獲得できる(オフラインでは各-5個) 更に… 小型雑魚&中型雑魚撃破時 好感度アップアイテムを獲得できる事がある。レアリティは獲得時にランダムで決まる様子。 WAVE1~3を通じて獲得でき、その数量に上限はない様子。 (※シーズン1ではコンテナだった。各記事参照) レイドボス撃破時 コンテナを21個獲得。そのうち1個はレイドボス固有の装備をドロップする。 それ以外に、その回に登場しなかったレイドボスの装備をドロップする事が稀にある。 レイドボスを撃破できなかった場合、レイドボスのダメージ量に応じた個数のご褒美が貰える。 アップデート履歴 2024.08.08~10.08 レイドボスバトル(第十三回)※復刻レイドバトル 2024.06.05~08.06 レイドボスバトル(第十二回)※復刻レイドバトル 2024.02.08~04.22 レイドボスバトル(第十一回)※復刻レイドバトル 2023.09.14~11.14 レイドボスバトル(第十回)※復刻レイドバトル 2023.05.11~08.0809.05 レイドボスバトル(第九回) 2023.02.16~04.1005.08 レイドボスバトル(第八回) 2022.11.08~2023.01.10、2023.01.13~01.23 レイドボスバトル(第七回) 2022.09.13~11.01 レイドボスバトル(第六回)※復刻レイドバトル 2022.07.11~09.06 レイドボスバトル(第五回) 2022.05.17~07.04 レイドボスバトル(第四回) 2022.02.17~05.11 レイドボスバトル(第三回) 2021.10.07~12.24、2022.1.21~24 レイドボスバトル(第二回) 2021.08.18~09.06 レイドボスバトル(第一回) コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2596.html
作品中に登場したこの作品専用の用語を解説します。ネタバレを盛大に含むので注意。 あ行 エンノオヅヌ 正式番号MF-0071改【エンノオヅヌ】。大破した【ニニギ】から回収されたデータチップをもとにクズハが製作した。使用者は【ニニギ】同様ヒルデガルド。 薄青色の前腕部を覆い尽くす腕甲状の武装と、漆黒の掌パーツが組であり、左右で1セット。 【ニニギ】と比べて電力吸収率、増幅放出量共に増加しており、精密機器である神姫に対してはバーチャル、リアル関係なく一撃必殺の可能性を秘めた武装である。しかし、対象に触れる必要があるという欠点も改善されてはいない。 MF社製武装の中では汎用性は高いものの製造コストはかなり低く、また威力も低め。 か行 さ行 袖状パーツ(そでじょうぱーつ) 第一部でヒルデガルドが装着していた武装の一つ。MF社製のプロトタイプ武装で、MF-0071【ニニギ】と言う開発コードが付いていた。 右腕で電力を吸電、左腕で放電するという機能を持ち、対神姫戦では絶大なアドバンテージを発揮する。 一方、触れなければ効果は発揮できず、なおかつ吸収した電力は神姫のバッテリーにプールされるため、バッテリーの劣化を早める原因ともなり、吸電しないまま放電すれば、自身のバッテリーを著しく消耗する。 作中ではもっぱら、ヒルデが相手の無力化し、凌辱するのに用いていた。 た行 な行 は行 ま行 ミラージュフォックス社(みらーじゅふぉっくすしゃ) クズハ・狐ノ宮が社長を務めるハンドメイド武装メーカー。通称MF社。 各種公式メーカーサイドが思いつかないような視点から武装を作る存在であるということが一部アンダーグランドで有名だが、クズハが気に入った人間や神姫にしか装備を渡さないうえ、自ら喧伝もしていないため、半ば都市伝説化しており、実際の知名度は限りなくゼロに近い。 一応、有限会社に近い体裁をもってはいるが、その実態は個人の同人サークルのようなものである。 武装を「道具」とみなし、汎用性よりも専門性に極端に特化させて提供される武装は、どれもレギュレーション抵触ギリギリのハイスペックを誇り、素人マスターと神姫であっても、その武装さえ使いこなすことさえできればランカー相手でも通用すると言われている。 や行 ら行 レーティング・バトル(れーてぃんぐ・ばとる) バトルロンドにおける対戦モードの一つ。各神姫それぞれに持ち点が与えられ、戦闘結果に応じて増減される。マッチは近い持ち点を持つ相手と組まれる。どんな強さの神姫でも初期の持ち点は一緒であるため、回数を重ねるごとに自然と実力の近い相手と対戦することができるようになる。 メインリーグであるランク(ファースト、セカンド、サード)とは関係なくマッチングが行われるため、ファーストランカー対サードランカーなどといったマッチングも起こりうる。 わ行 トップへ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2802.html
残虐描写が多数存在します。そういったものに嫌悪を抱かれる方は戻ることを推奨します。 武装神姫草創期、それは同時に武装神姫の暗黒時代でもあった。 規定がおざなり且つ曖昧で違法を裁くものが存在しなかった当時は過剰強化された自作武装が表立って猛威を振るい、又は神姫を全く別の物に造り替えてもCSCさえあれば公式バトルに参加出来るような、正に混沌を極めた時代であった。 現在ではオフィシャルの設立、積極的な介入により規定は正確に設定され一応の安寧が訪れているが、その混沌の渦中で破壊された神姫の数は確認されただけでも当時稼働していた全ての神姫の一割に昇ると言われている。 戦いに敗れ破壊される神姫、オーナーによって狂わされた神姫、名誉の為に自害を選ぶ神姫。そうした光景が決して珍しいものではなかった当時を、生き残った神姫達とそのオーナー達は「十五センチの地獄」「世界最小の戦場」「血は流れなかった戦争」等と様々な名称で表現している。 …これはそんな混沌とした時代を潜り抜けた一組の神姫とオーナーの物語である。 そのオーナーはとても幼く、新品のランドルセルを背負っていた。神姫の方も何の変哲も無い、強化改造や自作武装が普遍していた当時ではむしろ異常と言える無改造のストラーフ型であった。 無邪気にバトルに赴く彼らを見た神姫オーナーは誰もが思った。何も知らず神姫バトルの世界に踏み入れてしまった為にストラーフ型は誰かの武装の実験台になり、幼いオーナーにはパートナーを失った傷痕が取り残される。閉鎖的な環境は他人を助けると言う人道的な選択を凍結させ、ただ冷淡と一組の死別を予知させていた。 しかしその予知は大きく外れることになる。ストラーフ型は勝ち続けた。自身は非改造の公式武装にも関わらず自作武装や強化改造を施された神姫を相手に互角以上に戦い、時には最早神姫とは言えない異形の怪物さえも捩じ伏せた。 幼いオーナーはただ応援するだけ。ストラーフ型に何か特別な改造を施された形跡は無く、また強化された武装やオーダーメイドの武装を使うのでもなく、ただ公式の武装だけで、実質何の援助も無しに勝ち続けていく。 何故そんなに強いのか。あるオーナーの質問にストラーフ型は「私はマスターが信じてくれる私自身を護る為に戦っているだけ」と答えている。いつからかストラーフ型は『鬼子母神姫』と渾名付けられた。 …。 …。 …。 泡のように浮かんだ1が弾けて0に溶ける。目覚ましたイシュタルに映ったのはそういう世界だった。ここは神姫の夢の中。広大なハードディスクの中でポツリと浮かぶAIの中。マスターに自分の中身を点検させる度に訪れる異世界である。ただ普段と異なり自分は自分の中に拘束されて身動きが取れない。どうしてこうなっているのかと今にまで至る経緯を振り返る。 休日ということで普段よりも遅くに起床。今朝のマスターの朝食はバタートーストとベーコンエッグとレタスとトマトのサラダ。早めに部屋の掃除を終え電車に乗ってエルゴに。エルゴでマスターは自分の部品と何かの本を買って修理室を借り整備を済ませる。ジェニーと雑談をしていたら日暮夏彦にAIの調査を頼まれたので引き受けた。調査後バトルに繰り出したが満足の出来る強敵とは出会えなかった。帰宅時に神姫狩りに襲われてマスターの無事と引き換えに連れて行かれてしまう。 ということは今ここは神姫狩りのパソコンの中か。素体との接続は保たれており、手が入れられていないことに安心する。マスターと一緒に設計した素体だから他人に解体されていたらどうしようかと思った。そして自分とマスターとの大切な思い出には閲覧記録が無いので二度目の安堵をする。 予想通り今は自分に蓄積されている戦闘データをコピーしているらしい。現状を把握したところでセキュリティの眼を盗んで感覚を広げ今自分の居るパソコンの中を調べる。自分の一部を有象無象のデータの中に飛び込ませ今自分が欲している情報だけを持って来させた。神姫狩り達の行動は非合法とされる賭けバトルへの参加、自作武装の強奪なんて小さな悪事の他、何と世界的に禁止されているはずのMMSの軍事利用を研究している組織とも繋がりが有ることが判明した。 高名な神姫は貴重且つ膨大な戦闘データを持っている。自分もまたそこら辺の神姫とは比べ物にならない戦闘経験を持つ歴戦の兵であると自負していた。それを考えればそれを狙う神姫狩りが自分を狙うというのは正しい審美眼を以て行われた犯罪とも言える。 しかし、それはそれ、これはこれ。他人の神姫のデータを不正コピーさせているパソコンをネットに繋げたままにしているのは迂闊としか言いようが無い。御蔭で衛星を通して今居る場所を割り出す事が出来た。今居るのはエルゴからはそう遠くは無い場所にあるビルの中だ。今直ぐ日暮夏彦にメールを送れば数時間後にはマスターの下に帰れるだろう。だがそれはしない。 武術の達人曰く「武を振るうは下策、その時すでに護身は失敗と心得よ」。それは理解してる。このまま何もせず他人に任せた方がずっと安全だ。けれど悪党を見て自分は何もしない言うのは寝覚めが悪く、調整したばかりの身体を試してみたい気持ちも有り、何よりマスターを傷付けた連中をわざわざ警察に任せ懲役云々で済ませるのは例えマスターが許しても自分自身が許せなかった。…と言うわけで。 「なっ…なんだよ、これっ!」 世界を流転させる。自分を縛り付けていた施錠は藻屑と消える。AI複製ソフトは台無しになり元も子も無くなる。幾らこの世界の向こう側から指示を出そうとも、もう遅い、パソコンの中を調査している間にハッキングを掛けてオーダーの支配権は全て奪い取った。もうここは「私の」世界だ。 世界は流転する。自分自身を砲弾として向こう側の世界に撃ち出す。海の様に緩やかな世界から抜け出した途端、不自由な重力が身体を縛る。二次元の物は三次元に。0と1は隅に追い遣られ赤ん坊が産声を上げている。パソコンの中の世界とは違い、現実世界は思い通りにはならない。だからこの瞬間だけは胸が高鳴った。 感傷に浸る暇も無く素体の中で目覚めたイシュタルは目覚めとほぼ同時に駆け出して慌しくパソコンを操作していた痩せた男の手に昇る。そこから息も吐かせず身体を駆け上がり、その途中で胸ポケットから奪ったボールペンを額に突き立てた。 「なぁ、んがっ?」 混乱、覚醒、襲撃。現実の変動に男の認識が間に合っていない。その隙に首の後ろに回られて、ドスンと一撃。走馬灯に馳せる暇も無く即死する。 神姫にプリインストールされているロボット三原則などイシュタルにはあってないようなものだ。人間にとっての憲法や法律と同じもので守る必要が有ると思えば守るし破っても構わないと思えば平気で破れる。 「…ふむ」 イシュタルは崩れ落ちる人体に巻き込まれる前に着地。神姫である自分にも罪悪感なるものが存在するのか殺めた手から後味の悪い感触が伝わっきたが、大したものでもないので無視する。 それよりも次はどうするか。残り二人とその神姫達は皆殺しにするのなら一人づつ静かに消していくのが効率的だ。全身から電磁波を飛ばしその反射波をレーダーとして建物の中の構造と人物と神姫の動向を把握する。 キッチンで女が調理をしている。リビングで男が飲食している。玄関にフォートブラッグ型と紅緒型が将棋をしている。洗濯機の前でジュビジー型がアタフタしている。小部屋でムルメルティア型が射撃訓練をしている。冷蔵庫の近くでストラーフ型が食材を運んでいる。小皿に乗せたコーヒーカップを持ったエウクランテ型がこちらに向かっているので急いで駆け出した。 「マスター、コーヒーを持ってきました」 出会い頭にエウクランテ型をボールペンで殴打。小皿とカップを奪い取り音を立てさせないよう床に転がした。エウクランテ型は混乱しながらもイシュタルを認識し後方に跳びながら体勢を立て直す。 「貴方一体どうやって…いやそれよりも、貴方、マスターに何をしたの!?」 自分と大差ないストラーフ型の向こうに何倍も大きな人影が倒れていた。身動きどころか呻き声すらも上げないマスターの姿は否が応でも嫌なものを連想させ、それを振り払うように声を張り上げる。 「君のマスターは『君の仲間に』殺された」 イシュタルは嘘を吐くと同時にイシュタルはエウクランテ型に接近し押し倒した。首を絞めコアとCSCの接続を捩じり切る。 真実を教える必要は無い。大事なのは相手が全く想像していなかったことを言い放って、その意味を考えさせる事だ。一瞬の隙が致命傷に繋がる場において口先三寸ほど有効なものは無い。 電磁波を使ったレーダーで今のエウクランテ型の大声を聞き付けた人物は居ない事を確認する。 「マスターを苦しめた武器を私が使う事になるとは」 流石にボールペンは取り回しが悪いので物言わぬエウクランテ型からエウロスとゼピュロスを拝借した。そして誰にも見つからないように音を立てず隠れながら自分のCSCが発する電磁波の周波数も書き換え対神姫センサーにも引っ掛からないように移動。先ずは誰とも一緒に居ないムルメルティア型だ。 確か向こうの神姫には自分と同じストラーフ型が居た、それを利用させてもらおう。表情の違和から別の神姫だとばれないよう俯きながら如何にも悲しい事が起きた後の様な重い足取りでムルメルティア型が居る小部屋に侵入する。 「おぅ、ストラか。…どうした、またマスターに怒鳴られたのか?」 「そうなの…マスターが…」 ムルメルティア型は気付いていない。イシュタルはちょっと自分を褒めたくなった。それを抑えて可哀想なストラを演じながらも何も言わずにムルメルティア型の胸に飛び込む。 「しょうがない奴だなぁ。今から一緒にヂェリカンを飲もう。愚痴を聞いてやるから」 気の良いムルメルティア型の胸にそっと手の平を重ね、微弱な電気をエネルギー供給路に流し込み強制的に停止させた。 「おっと」 自我を失い崩れ落ちるムルメルティア型を床に降ろして胸のハッチを開きCSCに電磁波を利用したハッキングを仕掛ける。 手から発する電磁波の周波数を調整、イメージとして自分の手をクレイドルに、素体をパソコンに変えてムルメルティア型に自分のAIをインストール。セーフティを外す為に正規のセキリュティソフトが取り除かれていた御蔭で楽に侵入出来た。バックアップをクラックしオーバークロックを掛けてメモリに過負荷を与える。全てを書き換える必要は無い、とりあえず自分以外のものは全て倒すべき敵であると錯覚してもらえればいい。 エラー、バグ、メッセージ、レジストリの抵抗を一切踏み躙ってムルメルティア型のAIをそういう風に作り変える。自分一人で全てを倒すのは大変だが二人、それも敵の仲間を裏切らせたとなれば敵に対する衝撃は大きく殲滅作戦も遣り易くなる。 僅か五分足らずでハッキングを終え、再起動させらたムルメルティアの眼には光が無く、そこに居るのはイシュタルの命じられるがまま動く人形だった。 「派手に暴れて来い」 「了解、マスター」 ムルメルティア型には自分の武装を装着させてからリビングに向かわせ、その後ろをイシュタルは誰にも見つからないように隠れながらもついていく。 リビングでソファに腰掛けていた男は酒を飲んでいた。飲み始めてから随分経っているのかアルコールの臭いが充満していて自分の神姫を見る視線にも焦点が有っていない。直ぐ近くで起きた異変もそこに倒れている仲間の死体にも気付かずまだ大物を捕らえた達成感に酔っている。 「ぁー? 今日くらいはいいだろぉ、なんたって大物を捕まえたんだからなぁ」 酔いの所為かムルメルティア型に砲口を向けられても、それはただの威嚇だと思っていた。しかしその予想に反し3.5mm主砲は唸りを上げ徹甲弾が酒に蕩けた目玉を四散させる。 「ウギャァァアアアアアア!?」 自分のマスターの悲鳴を気にも留めずムルメルティア型は接近し鋼芯を叩き込んだ。元々最大級の火力を誇るそれは違法改造によって最早人を殺傷出来る凶器と同義であり易々と人肉を食い破って内臓に風穴を開ける。 血の噴水に床が汚され自らを赤く染め上げてもムルメルティア型は止まらない。生存本能に振り回された両腕を無視して人体に穴を開ける作業に没頭する。肝臓と腎臓が穿たれ激痛にのたうちまわり、とうとう左胸の上に標準が合わせられたところで、 「何やってるんだよ、ルーティ!」 悲鳴を聞いたストラーフ型の放ったウラガーンに妨害され玄関に居たフォートブラッグ型と紅緒型、洗濯機の前でアタフタしていたジュビジー型も駆けつけた。全員、只事ならぬ事態を感じ取っていたのか武装している。 「クレナイは田西さんとクウを呼んできて! 念の為、ユーは僕のマスターのところに!」 「心得た、直ぐに戻ってくる!」 「分かりました!」 ストラーフ型の指示によりジュビジー型はキッチンに向かい、紅緒型はイシュタルが居る方に向かい、残ったストラーフ型とフォートブラッグ型が暴れ回るムルメルティア型に応戦する。 イシュタルは壁の上に立つことで紅緒型から見つからないようにやり過ごし音も無く紅緒型の背後に降り立つと振り向かせる暇も与えず首を掴んで中の回路を捩じり切った。 残るは洗脳したムルメルティア型と戦っているストラーフ型とフォートブラッグ型と、キッチンから動こうとしない女性とそれを護るジュビジ―型。建物の中を調べられ自分達の犯罪行為の証拠を見つけられる事を恐れてか警察や救急車を呼ぶ気配は無い。それはイシュタルにとっても好都合な事なので恐怖で気が変わらない内に女性とジュビジー型から始末することにする。 「大丈夫ですよ、マスター。きっと畑野さんなら無事です…」 キッチンではジュビジーがリビングの惨劇を己のマスターに教え、慰めていた。女性は神姫達に任せれば大丈夫だからと自分はキッチンの隅で縮こまっていることを選んだようだ。キッチンの出入口から女性とジュビジー型の居る場所までは大分距離が有る。 ムルメルティア型にしたように仲間のストラーフ型の振りをして近付くことも考えたが、武装の有無から怪しまれるかもしれない。出入口からジュビジー型を操作することも出来るが遠距離から神姫を操るなると自分のバッテリーを大量に消費する上に命令から行動までにタイムラグが生じ女性を逃す可能性も有ると判断し真正面から堂々と忍び込んだ。 特に神姫であるジュビジー型には一瞬でも見られてはいけないので特にそれを気にしつつ少しづつ接近していく。勿論、リビングでの戦況の把握も忘れない。ムルメルティア型があっさり負けてしまわないよう祈りながらも物陰から物陰に移動し壁を這い蹲って天井を走り、数分掛けて何とか彼女達の真上の天井に立つ。 ゼピュロスを投げ一人と一体の視線がそちらを向いている内に落下、女性の首筋に着地して振り返りながらも一閃。エウロスの刃で頸椎を切断し、混乱と恐怖の中で絶命させた。 「なっ、貴方は…っ!?」 ジュビジー型の驚きを余所に問答無用でCSCを狙い突くも、エウロスは固い装甲に遮られる。 「無駄です!」 「そうかな」 ならばもう片手での正拳突きを繰り出した。これも装甲に止められたが問題は無い。拳から装甲を通してジュビジー型のCSCに電磁波を流し込むことで強制的に停止させ、今度こそCSCを貫いた。フィクションの拳法に頑強な鎧を着た相手に自分の気を通してダメージを与える鎧通しという技が存在する。神姫であるイシュタルは機械の動力である電気を気の代わりにすることで神姫流の鎧通しを編み出していた。 「さてと」 一人と一体を暗殺した後でもリビングでの戦いはまだ続いている。人間の方は皆殺し終えたのだからもう隠れる必要は無いと判断してイシュタルは堂々とリビングで姿を見せる。ムルメルティア型のオーナーだった男は出血多量で死んでいた。 「な、お前は…っ!」 ムルメルティア型は大分傷付けられていたが致命的という程でも無さそうだ。イシュタルは安心して近くに居た、又同型と言う理由でストラーフ型に襲い掛かる。エウロスの刃先を副腕で持ったグリーヴァで受け止め両手に持ったコートとコーシカで突き出された腕を斬り落そうと振り上げたがイシュタルは斬撃より一歩早く腕を引いて、ならばと繰り出された追撃の回し蹴りも脚が胴を捕らえると同時に衝撃と全く同じ方向に跳ぶ事で完全に威力を完全に殺しつつも距離を取った。 着地し無防備になったその瞬間を狙いフォートブラッグがイシュタルを狙撃しようとしたがムルメルティア型によって妨害される。操られた3.5mm主砲が仲間の足を引っ張った。 「くそっ、とっとと目を覚ませ! お前の相手は俺じゃねぇだろぉ!」 ストラーフ型がロークのガトリング銃口を突き付けた先にもうイシュタルはおらず、瞬間すぐ間近にまで迫っていた。放たれた拳がストラーフ型の胸に当たる寸前で副腕で受け止められるが、それなら副腕に触れる手から電気を流し込む。本来ならこのまま先のムルメルティア型、ジュビジー型と同じ運命を辿るはずだったストラーフ型は何と直感で嫌な気配を感じ取り電気がCSCに至る前に副腕を強制排除することで逃れた。 「ほぉ」 理由は分からないが、よくぞ破った、流石は自分と同型と口には出さないが自画自賛。自分の必殺技が破られたところで平静は揺るがない。イシュタルは蛇行しながら走ることでジーラヴルズイフの狙いを乱し格闘戦に持ち込んでエウロス一本でコートとコーシカの二刀流を相手に圧倒する。改造と非改造の性能差を埋めて凌駕する技術と経験の差がストラーフ型を追い詰めコーシカが弾き飛ばされた。大袈裟に距離を取ろうとしているストラーフ型をつまらなさそうに笑う。 「弱いな。そんなだから、自分のマスターさえ守れないんだ」 「…!」 平静を保とうとしていた感情の琴線がピクリと動いた。 「一体マスターに何をした!」 「殺した。そこに死体があるぞ、見てくるか?」 「…貴様ァァッァアア!」 まるで明日の天気でも話しているようなその口に目掛けて、過剰負荷を掛けてでも一瞬でブースターを最大出力にまで噴出させ防御も何も考えない特攻を仕掛ける。触れれば何もかもを壊してしまいそうな純粋な憤怒、確かにそれを真正面から受け止めるのは恐ろしいがそういうものほど折り易いものは無いことをイシュタルは知っていた。 だから身を屈めるだけでも容易く無防備な真横を取ることが出来、エウロスの切っ先でストラーフ型のCSCを貫く。 エウクランテ型を嵌めた時とは異なり今度は嘘を吐かなかった。不安は心を揺らがせ怒りは眼を曇らせる。言葉責めは戦闘の常套手段だ。尤も、スポーツマンシップに反するので公式の試合では使えないのが玉である。 兎にも角にも残るはフォートブラッグのみだがそれも直ぐに決着が着いた。 「くそっ、くそっ…くそぉおおっ!」 ムルメルティア型を盾にしたイシュタルに力押しで接近されフォートブラッグ型は成す術も無く殴り壊される。今際の断末魔がフォートブラッグに出来た唯一の抵抗だった。これでビルの中で動くものはイシュタルとムルメルティア型だけになる。そのムルメルティア型も自由意思は存在しないのだから実質はイシュタルのみ。 後始末をしなければならない。三人も殺せば自分の廃棄処分は免れない事は理解しているのでそうならないよう今の状況に細工を加える必要がある。 「止まれ」 「了解、マスター」 命令に従って自ら停止するムルメルティア型を再びハッキングし最後の役割を命じる。警察はこの殺人事件調査する際、真っ先に神姫のメモリを閲覧するだろう。それを見越してムルメルティア型のAIとメモリを「度重なる違法改造で狂ってしまった」と書き換えて、この惨劇の犯人に仕立て上げさせようとしていた。 やや苦しい言い訳だが上手く騙し通せる自信が有る。改竄された形跡を残さないと言い切れるのも有るが、何よりも証拠が無いからだ。神姫に指紋なんてものは無いし頭髪にしても同型が居る。電磁波を使ったソナーでカメラが無い事も確認済みで唯一の手掛かりは神姫の中身だけ。 そして最後にして決定的な証拠である自分自身の記憶でさえも問題は無い。ムルメルティア型のAIとメモリの書き換えを終えたイシュタルは最後の仕事として自分の胸元に手を置いた。「自分自身の心と記憶を書き換える」。ここでやったことの記憶を全て消せば自分はただの被害者であり人間を攻撃出来ないノーマルの神姫だ、オフィシャルもそれは疑わない。 薄れゆく意識、失っていく記憶、消えていく自我の中、殺人姫は満足げに微笑んだ。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2124.html
ウサギのナミダ ACT 1-11 ◆ 久住菜々子は大学生である。 東京にある大学からの帰り、あのゲームセンターに寄るのは、一度最寄り駅を行き過ぎなくてはならない。 また、武装神姫を常に持ち歩いているわけではない。 だから、あのゲームセンターに行くのは、週末にしていた。 だが、今日は違う。 朝からミスティを連れ、装備の入ったアタッシュケースを持って、大学に行った。 はやる気持ちを抑えて、大学の授業をみっちりと受け、講義が終わったらダッシュで駅まで。 それでもゲームセンターにたどり着いたのは、夕方も遅くなってからだった。 今日は金曜日。 繁華街は、翌日休みの気楽さで、週末の夜を楽しもうと、すでに多くの人が繰り出している。 浮ついた世間の雰囲気とは逆に、菜々子の心は緊張していた。 ゲームセンターにつくと、すぐに武装神姫のコーナーへと向かう。 平日とはいえ、金曜日の夕方。休日に劣らず盛況である。 壁際に、見知った顔を見つけた。 大城大介だ。 雑誌を片手に、なにやら難しい顔で、バトルロンドの筐体を睨んでいる。 「大城くん、こんばんは」 「おお、菜々子ちゃん!」 振り向いた男の顔がぱっと明るくなった。わかりやすい。 「もう、来ないかと思ってたぜ……」 「うん……迷ってたんだけど……やっぱり、ね」 微笑みながら頷く大城。 そんな彼に、菜々子は片手を突き出した。 「その雑誌……またティアが出てるんでしょう? 見せて」 「いや、あの……これは」 雑誌と菜々子を見比べながら、困った顔をする大城。 「刺激が強すぎるから……見ない方がいいんじゃ……」 なかなか雑誌を渡そうとしない大城を一瞬睨み、菜々子は物も言わずに雑誌をひったくった。 薄い雑誌をぱらぱらとめくる。 中ほどの袋とじに、目的の記事はあった。開封されている。 扉は写真の反転画像で、黒の背景に白のラインで女性の姿を形作っている。 「大反響アンコール! 淫乱神姫・獣欲のまぐわい」と、また奇妙な字体で貼り付けられていた。 菜々子には中身の想像がつかないタイトルだ。 意を決して、一枚目をめくる。 「……っ!!」 肩にいるミスティが息を飲む気配。 震える手で、二枚目をめくる。 次のページを目にした瞬間、菜々子は雑誌とミスティを大城に押しつけると、すごい勢いでお手洗いに駆け込んだ。 「だからいわんこっちゃない……」 半分あきれ気味に大城が呟いた。 確かに、あの内容なら、見るのを止める方が親切よね、とミスティも思う。 しばらくして、菜々子が戻ってきた。 顔面は蒼白。ハンカチを口元に押しつけている。身体は小刻みに震えている。 それでも菜々子は、また黙って、大城に片手を突き出した。 「いや、だから、やめといた方がいいって」 「わたし、決めたの……もう逃げないって。あの二人の力になるって。だから、どんなに辛くても、わたしはそれを見なくちゃいけないのよ」 大城はため息をつくと、雑誌とミスティを菜々子に手渡した。 ミスティを肩に乗せ、再び例の記事を開く。 今度は、さっきよりも冷静に見ることが出来る。 しかしまた身体が震えだした。 「……ひどい……」 怒りだ。怒りに身体が震える。 雑誌の中で、ティアは陵辱されていた。 よつんばいのティアの後ろからのしかかっているモノ。 人間じゃなかった。人型ですらなかった。 犬だ。 神姫サイズの犬型ロボットが、ティアの背後から覆い被さっている。 雑誌の中のティアは、苦悶と恍惚が入り交じった表情を浮かべていた。 写真を見ているだけで、胸が張り裂けそうになる。気が狂いそうになる。 ティアは……毎日、こんな仕打ちに耐えていたというの。 菜々子の耳に、笑い声が聞こえてきた。 少し離れたところで、数人の男達が同じ雑誌を見ている。同じページを開いている。 下卑た笑い声を上げ、ティアのことをあることないこと声高に話している。 みな見知った顔だった。このゲーセンの常連達だ。 だったら、知っているはずではないのか。ティアと貴樹がどんな戦いをしたのか。それを見てもまだ、そんなバカにしたことが口に出来るのか。 ミスティは憎しみすらこもった眼差しで、猥談に花を咲かせる男達をねめつけた。 「あいつら……ふざけやがって……」 憎々しげな呟きの主に目を転じると、それは虎実だった。 ミスティはちょっと驚いて、虎実を見つめた。 「あら……虎実はちがうの?」 「たりめーだろ! ティアと戦ったヤツにはわかるはずだ! こんなクソ雑誌の記事なんか……いまの二人に何の関係もねぇんだって!」 虎実はミスティを睨んだ。 「アンタもそうじゃないのかよ、ミスティ」 ミスティを見る虎実の目は、真剣だった。 いつもはミスティがからかったのを真に受けて、ただ怒った視線を向けてくるだけだ。 だが今日は違う。 眼差しの質が違う。 自分の確固たる信念の下に、相手の嘘を許さない、揺るぎない視線。 「わたし、初めてあなたに関心したわ」 「……どーゆー意味だ、それ」 「あなたと同じ意見、っていう意味よ」 ミスティは薄く笑いかけた。 「虎実、わたしたち、協力しない? ティアが戻ってこれるように力を尽くすの」 「だったら……一時休戦すっか?……ティアのために」 「いいわ。これからわたしたちは仲間……戦友よ」 ミスティが握った拳の親指を立て、サインを出す。 虎実もサムアップして頷いた。 奇妙なシンパシーでつながった二人の神姫に、マスター達は顔を見合わせて、肩をすくめた。 そして、大城が、ちょっと難しい顔をして、言いにくそうに口を開く。 「先週末……遠野が来てな……日曜日に、ちょっと騒ぎになった」 「え? ……なにが、あったの」 日曜日の出来事を、大城はかいつまんで話した。 菜々子の顔がみるみる険しい表情になっていく。 「壁叩いて右手壊したって……あの、遠野くんが……!?」 にわかには信じがたい。 あの、いつもクールな雰囲気の遠野が感情を剥き出しにして自分を傷つけるなんて。 それほどまでに、彼は深く傷ついているのだ。 菜々子の想像よりも遙かに。 菜々子がうつむいて、思いを巡らせていたその時、 「よお、エトランゼ。珍しいな、平日の夕方に来るなんて」 男が声をかけてきた。 思わず睨みつけてしまったのは、タイミング的に仕方がないことと思う。 むしろ、空気を読め、と菜々子は言いたかった。 声をかけてきたのは、ヘルハウンドのマスターだった。 一緒に二人の男がいる。 いずれも見知った顔だった。 「三強が揃い踏み……ね。何か用?」 菜々子ははっきり言って、三強のマスター達が嫌いだった。 『ヘルハウンド・ハウリング』の二つ名を持つハウリン・タイプのマスターは、坊主頭で日焼け肌の男だ。 三人の中では一番の常識人だが、自分が三強の一角であることを時々鼻にかけることがある。 後ろの男達の一人は、ウェスペリオー・タイプのカスタム機のマスター。 『ブラッディ・ワイバーン』と呼ばれている。 背がひょろひょろ高く、薄気味悪い顔色。 困ったことに菜々子に気があるらしく、しょっちゅう言い寄ってくる。 このゲーセンに来た頃、「バトルに勝ったらデート」を無理矢理承諾させられた。 もちろんバトルは菜々子が勝ったが、その後の対戦者も次々に同じ条件を申し入れてきて、断れなくなった。 それを見た遠野に釘を刺されたのは苦い思い出だ。 遠野くんがわたしを、そんなに軽い女だと思っていたらどうするつもりなのかと、この男と顔を合わせるたびに腹が立つ。 もう一人は、年下の高校生だ。 三強の一角だけあってバトルは強いのだが、とにかく「俺強い」と主張する。 バトルに勝てば、相手を見下し、自分の強さをえらそうに自慢する。 逆に負けると、今回チョイスした武装、自分の神姫のせいにして、やっぱり対戦相手を見下す。 ミスティに言わせれば、最低の武装神姫プレイヤーだ。 そんな彼の神姫はエスパディア・タイプ。基本ユニットと素体はエスパディアだが、武装は種類も搭載量も毎回違う。 対戦相手に合わせてチョイスしているわけでも、武装を試しているわけでもないのだ。 あまりにも毎回武装が違うので、『玉虫色のエスパディア』と呼ばれていた。 本人は意味をよく分かっていないらしい。 三強を代表して、ヘルハウンドのマスターが口を開く。 「エトランゼを誘いに来た。……俺達の仲間に入らないか?」 「……あなた達の……?」 「強いヤツは強い者同士が仲間になった方がいい。情報交換や練習、戦術の研究もその方が効率的だ。 あんたの実力は、俺達三強も認めるところだ。だから誘いに来た。 それに……」 ヘルハウンドが一瞬口ごもったのを引き継いで、ワイバーンのマスターが口を挟んだ。 「それに、ティアのマスターも、もう来ないしさぁ! り、陸戦トリオも解散だよねぇ!」 ワイバーンのマスターは嬉しそうだ。 菜々子に気があるワイバーンにしてみれば、いつも菜々子のそばにいる遠野は、目の上のタンコブだったのだろう。 さらに、玉虫色が言った。 「てか、もうアイツはここに来られねーよな。あんな風に発狂しちゃったんじゃさ! あはははは!」 「……は、はっきょう……って……?」 「ああ、ティアのマスター、こないだの日曜日にキレて暴れ出したんだよ。 『悪いのは全部人間だ』とか言っちゃってさ。 他の男にヤられた神姫使っておいて、そんなこと言うなんてさ! 笑っちゃうよね! あはははははは!!」 「おい……言い過ぎだぞ」 さすがに、ヘルハウンドのマスターが、玉虫色のマスターの態度をとがめた。 菜々子は、そっと、唇を噛んだ。 あの遠野くんが、そこまで怒ったの。 あそこまで真っ直ぐに神姫と向き合っている人を。 あなたたち、そこまで彼を追い詰めたの。 菜々子は、肩にいるミスティにだけ聞こえる声で、ささやいた。 「ねえ……この悔しさって、遠野くんの悔しさに比べたらどれくらいかな」 「いいとこ、百四十四分の一くらいじゃない?」 「ずいぶんキリのいい数字ね……」 もう、許せない。 意を決して、うつむけていた顔を上げる。 菜々子は三強の男達を鋭く見据えた。 「わかったわ……それじゃあ、わたしとバトルして、あなた達が勝ったら、仲間になってもいい」 「なに?」 「わたしだって、組むなら強い人と組みたいもの。あなた達の実力、もう一度見せてもらいたいわ」 「そうか……わかった、今からバトルしよう。それでいいか?」 「ええ」 「対戦する順番は……あんたが指名してくれるのがいいかな……」 「何言ってるの?」 ヘルハウンドのマスターの言葉を、菜々子は鋭く遮った。 「違うわよ。『あなたたち』って言ったでしょう?」 武装神姫コーナーの奥、複数人数同時プレイ可能な大型の対戦筐体を指さした。 「スリー・オン・ワン。三人まとめてお相手するわ。準備して」 次へ> トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1244.html
愛と情熱のタッグバトル 前編 『やったー、今回も來華選手の大勝利だーっ!!』 とあるバトル会場、竜崎賢市率いる『チームフレグランス』は経験値稼ぎと言わんばかりに地域大会に出場、堂々と勝利をつかんだのだった。 「おつかれ來華、今日もいいファイトだったよ」 カプセルから出てくる來華を賢市は迎えてあげた。 「もち、楽勝だったよ。必殺の『六方爪激斬』、見てくれた?」 「ああ、ここ数ヶ月お前も腕を上げたようだ。僕もお前の事を誇りに思ってるよ」 しかし賢市の側で思わしくない顔で見ている人、いや神姫がいた。 「あ、あれ?凛花姉、嬉しくないの?」 來華の質問に凛花は何食わない顔で答えた。 「さっきの試合を見ていたけど、あなたは相手に突っ込み過ぎる癖がありますわね」 あくまでも冷静な視線でバトルを見ていた凛花は、妹に対して冷たい言葉を発した。そのような態度を見た來華は、少し落ち込んだ感じになった。 「い、いや、あれはね、一気に片付けた方がいいからそうしたからであって…」 「今日は勝てたからいいものの、一歩間違えたら來華、あなたは敗れてたかもしれないのよ。それにあの技、見栄えがよくありませんわね。それなら私の『昇龍天雷』のほうが美しく決まりましたのに」 駄目押しといえる突っ込みに、來華はますます落ち込んでいった。 「ううっ、けっこうがんばったのに…」 「まあいいじゃないか」 後ろから賢市が落ち込んでいる來華にフォローを入れてあげた。 「今日だってお前はがんばったんだし、闘い方も悪くはなかったよ。まあ、これからの事を考えるともう少し努力が必要かな」 「主人、フォローになってるのかなってないのか分かんないよ~」 どうやらフォローを入れるどころか、混乱させる原因になってしまったようだ。賢市は気を取り直して來華を肩の上に乗せた。 「まあ、今日は來華のために何かプレゼント買ってあげるよ。とりあえずこれで機嫌直してな」 それを見ていた凛花は呆れた顔で賢市を見た。 「まあ、ご主人ったら來華には甘いんですから。でも今回は大目に見ることにしますわ」 來華を肩に乗せたまま会場を後にする賢市を後ろで追いかけながら、凛花は少しだけ笑みを浮べた。 次の朝、賢市の家に訪問者が訪ねてきた。 「こんな朝早く誰が尋ねてきたんだ?事務所の人にしてはまだ早い時間帯だし…」 モニター越しから訪問者の顔を見てみると、そこにはガッチリとした体型の男が立っていた。 「どなたですか、何か御用でも?」 「すいません、竜崎賢市さんいらっしゃいますか?」 やっぱり自分に用がある客のようだな…。賢市は服を着替え、客を応接間に案内した。 「始めまして、私はこのようなものでございます」 男は名刺を賢市に渡した。そこには『メディアトライブ』の営業部員、「和多清治」と書かれてあった。 「どのような御用ですか?仕事の事できたのでしょうか?それとも僕の芸術品のことについてでしょうか?」 「実はあなたが最近武装神姫を始めたとのうわさを聞いたのですが、どのようなことがきっかけで始めたのでしょうか?」 なるほど、営業部員というよりはジャーナリストというわけか。賢市はすこし頭を下げ、こう答えた。 「別に答える必要はありません。僕はただ有名になりたいだけですから」 賢市はあまりインタビューに答えるということはしない性質である。今までもそれほど目立つようなことをしてはいなかったのだ。記者会見だって数えるほどしかしていないのである。 「では、私の相棒と闘っていただければお答えいただけますか?」 和多は自分のトランクを机に置き、中を開けた。 「これは…?」 これを見た賢市はこの男が尋ねてきた本当の意味を知った。トランクの中には二人の神姫が賢市をじっと見ていたのだ。 「お恥ずかしながら私も神姫のオーナーをやっておりましてね、右にいる朱色の髪の子が「ヤクト」、左にいるピンクの髪の子が「カウベル」です。まだそれほどバトル経験を積んでおりませんが、お相手できればと思いまして伺いました」 そうか、この男は僕の神姫たちを試そうとしているわけだな…!賢市の心はもはや決まったも同然だった。 「なるほど、こういうことでしたか。僕の神姫とあなたの神姫、どちらが強いか決めたいといいたいわけですね」 「いいえ、これはあくまでも模擬試合のようなものです。もちろんあなた方の神姫を破壊するような事はいたしませんし、あなたにとってもプラスになることだと思いますが」 プラスか…。この男は何のために凛花たちを戦わせようとしているんだ…?和多の口実に疑問を持つ賢市は話を進めることにした。 「詳しく説明していただけませんか?回答によっては僕も考えてもいいですが」 「実は私、新しく開発したリングの試験者として選ばれましてね、神姫を一組所有している対戦相手を探してほしいと頼まれまして、あなたの噂を聞いてわざわざご自宅まで訪問してきたのです。もちろんそれ相当のものはご用意しております。宜しければご対戦していただけませんでしょうか?お願いします」 新しいリング…それに凛花と來華がデビューする…。悪くはないな。賢市は和多の条件をのむことにした。 「分かりました。それではいつ試合を?」 「それはお決まりしだい電話かメールでお伝えします」 「そうですか、それではこの名刺に連絡先とアドレスが書かれていますので、ここに連絡してください」 賢市は和多に名刺を渡した。そして彼に凛花たちに合わせてみようと思った。 「宜しければうちの神姫たちに合わせてみますか?彼女達も喜ぶと思いますが」 しかし和多は時計を見ながらそれを断った。 「申し訳ありませんが、もう会社へ出勤する時間が近づいていますので、これにて失礼させていただきます」 「もしかしてあなたはわざわざ勤務外にここに尋ねてきたのですか?こちらこそ申し訳ないことをしてしまいました」 この時賢市は和多の意思が本物だと言う事を実感した。なぜなら普通そんなことをしなくても予約を取って勤務中に訪問するはずである。それなのにこんな事をしてまで訪問するということは、彼の決意は相当のものだということになる。賢市は彼の目を見て改めて決意する事にした。 「では、数日中にご連絡いたしますので。失礼しました」 扉が閉まり、応接間に残された賢市の顔には僅かながら笑みがうかんでいた。 「まさかこんなことになるとはな…。これは凛花や來華にとっても経験を積むチャンスだし、僕にとってもさらに注目を浴びるチャンスになるはずだ。何せ相手の会社は世界で有数の企業、アークトランスだからな」 賢市はあのトランクの内側に書かれていたメーカーの名前を見ていたのだ。まさかトランクを開けた本人がその企業に関わっていたとは、それを見るまでは思いもしなかった。メディアトライブというのは関連会社なのだろう。だがこれではっきりした。これは神姫界に自分の名前を売り込むチャンスだ。 「さっそく二人を起こしてそのことを伝えるか。これから面白くなるぞ」 賢市は応接間を後にし、二人がいる居間室に向かった。 数日後、和多から電話がかかってきた。 「お待たせしてすいません、試合日と試合場所が決まりました。4日後の午後2時に集合、場所はサテライトスタジアムです」 サテライトスタジアム…?そこは建設中の場所のはず…。賢市は建設中の施設がなぜ試合会場に選ばれたのか分からなかった。 「そこはまだ立ち入りできないはずなのでは…?」 「前にも言いましたが、この試合は新しいリングのテストも兼ねています。そしてサテライトスタジアムはロボットバトル会場のステージでもあるのです。そこであなたをお尋ねしたのです」 なるほど、そういうことか。試合会場と聞いたが、こんな場所を試合場所に指定してくるとはな…。賢市は少し後悔していた。 「それで、そこまでは車で来たほうがいいですか?」 「そうですね、裏に仮の駐車場がありますからそこで待ち合わせしましょう。そこからは私とスタッフがご案内します」 「分かりました。では、試合楽しみにしてますよ」 「こちらこそ。あの子たちも闘えるのを楽しみにしていますから。それではこれで失礼します」 電話がきれ、賢市はすこしやるせない気持ちになった。 「会場は建設中のバトルステージ、それも極秘扱いときたもんだ。たとえ闘っても公式の試合じゃないから注目されるわけじゃないしランクが上がるわけでもない。それにどうして極秘でやらないといけないんだ?」 ソファーに座った賢市はそのことを考えた。 「建設中の会場とそこに隠されたバトルステージ、それにスタッフと言ってたな…。おそらくアークトランスのスタッフだろうな。こりゃ本当に新ステージのトライアル…だな」 そこへ模擬バトルを終えた凛花と來華が賢市の側までやってきた。 「主人、今回の試合点数、最高得点取ったよ。ここまで得点取るのに苦労したんだから」 「あのね來華、最高得点といっても模擬試合の中で、でしょう?そんなこと言いたいなら本番で勝ってからにしたら?」 相変わらず冷静な口調の凛花に、來華はむすっとした顔になった。 「凛花姉はいっつもそうなんだから。良くやったわね、來華、なんて一言も言ってくれないんだもん」 「あら、本当のことを行っただけですわよ。こんなことで怒るのはあなたが単純だからでしょ」 一触即発の状態になりかける二人に、賢市はなだめるように止めた。 「まあまあ、二人ともやめておこうか。それより今度の試合が決まったぞ。4日後にサテライトスタジアムで試合をするそうだ。相手は二人だからタッグマッチと言うことになるだろうな。その間にコンビネーションを完璧にこなしておくんだ」 賢市の一言で、二人の口げんかはぴたりとやんだ。 「そ、そうでしたわね。タッグですもの、二人で力を合わせないと」 「そうそう、早いうちにコンビネーション磨いておこうよ、凛花姉」 こんなところは素直な二人である。いくら口ケンカしていてもすぐに仲直りしてしまうのだ。 「そうだ、今日は新しい武器を購入しようか。今の武器も改良しないと」 「そういえば私、今回の試合用にあの武器を購入したいと思ってますの。宜しければ…」 「それじゃ、こっちも何か買ってもらおうかな~」 それぞれ注文を言ってくる二人に、賢市は喜ぶように答えた。 「そうだな、今日は好きなものかってやるよ。じゃ、出かける準備でもしようか」 「賛成!」 そんなわけで賢市達は市街地にあるショップまで車を走らせる事にしたのだった。 中編へつづく もどる 愛と情熱のタッグバトル 中編へ
https://w.atwiki.jp/irohahifumi/pages/23.html
バトルロワイヤル開始 ◆DzuK1MKXmE ──遥か彼方で鐘が鳴っていた。 それは日常が終わりを告げる音だった。 幾千年もの年月を経て、闇の深遠で眠っていた絶望の城が、長きに渡る眠りからいま目覚めようとしていた。 それは白亜の大宮殿にして魔の居城。或いは絶対的な力と権力の象徴でもあり、ソレは見るもの全てを圧倒させる何かを内包していた。 神聖なる大宮殿の奥深く、謁見の間にて一人の男が頭を抱えながらも目を覚ます。 「ここは…いったい何処なんだ?」 男は未だはっきりとしない意識のままに、自分の置かれた状況を理解するべく周囲を見渡してみると、そこには大人から年端のいかぬ子供まで、男女を問わず多種多様で様々な服装をした者達の姿が視界に飛び込んでくる。 ──状況が理解出来ない、と思っているのはその男だけではないようだ。よく見ればすぐに分かる事だが其処に居る者は皆、その男と同じように戸惑いと困惑の表情を浮かべていた。 広間全体に重く静かな男の声が響き渡った。 「皆の者よ、静粛に──」 いつの間に現れたのか、前方に見える玉座の脇には黒い道化師と白い外套を纏った二人の男が立っていた。 「此処は大魔王バーン様の御前である」 外套の男が発した名に後方の少年が拳を握り締めながら驚愕の声をあげる。 「大魔王バーン…じゃあここは…」 「おおっと。ダイ君、今は動かない方が君の身のためだよ?」 「一体何を企んでいるんだキルバーン!!」 ダイと呼ばれた少年が剣の柄を素早く?み、黒い道化師へ一気に距離を駆け寄ろうとした。 が、しかし、その動きは玉座と広間を隔てる透明な障壁によって阻まれてしまう。 「くっ、こんなもの」 「やめろ、ダイ。今は落ち着いて状況を確認するのが先だろう」 「ヒュンケル、だけどあいつは…!!」 両手に構えた剣を全力で振るってみても壁には傷一つさえ付かずにいた。 「まったく、ダイ君はせっかちだねえ。そんな態度じゃあ君を見せしめにしちゃうよ?」 「…キルバーン」 「はは、冗談だよ。彼がこのゲームの中でどうするのかは僕らやバーン様にとっても一番の見ものだからね。ここで殺しはしないよ」 黒い道化師がくつくつと笑う。 「さて、このままじゃあ他の皆様方が状況を理解出来ないだろうから、 僕らの自己紹介を含めて、皆がどうして此処に集められたのかを話そうじゃないか。 まず僕の名前はキルバーン、そっちの無口なのがミストバーン。 僕らのことは大魔王バーン様の側近とでも覚えてくれればいいさ。 そしてここからが本題、さっきもいったけれどこれから君たちにはあるゲームをしてもらう。 なあに、ルールはいたって簡単さ」 黒い道化師の仮面がよりいっそうの笑みを浮かべ──。 「君たちにはこれから殺し合いをしてもらう」 その言葉に広間からは反発の声があがる。 「なっ…ふざけるな!!」 「どうして私たちがそんな事をしないといけないんだ!!」 広間からは多くの反発の声があがるが、理由もわからずに突然殺し合いをしろと言われては当然の反応だろう。 しかし彼らの声をキルバーンは一蹴した。 「ふふっ、君たちは自分の首にある物に気付いていないのかな?」 そう、ここに集められた者達の首には一人の例外も無く見慣れぬ金属製の首輪が嵌められていた。 「何だこれは?」 「いつの間に…」 「それは君たちの力を制限する枷さ、もちろんそれだけじゃあない。 折角の楽しいゲームなのに随分と不満の声が多いようだから、 皆にはこの首輪がどういった物なのかを教えてあげよう」 不意に、キルバーンが片手をあげると同時に参加者の中にた金髪ロールの奇抜な髪型をした男が空中へと浮かびあがり。 次の瞬間。 ボンッ、という爆発音と共に鮮血が飛び散った。 「ア…アバン先生!!」 空中から力無く落下した男の体が広間の中央に叩き付けられて血の海を作る。 その体に少年が駆けより、青年が少年の肩を?む。 「やめろ、俺たちまで二の舞になるぞ!!」 「でもッ!!」 首輪の爆発により物言わぬ死体となった男の姿にキルバーンは満足する。 「という訳さ、わかってもらえたかい?」 今の男が殺されたのは、逆らおうとしても無駄だと知らしめる為の見せしめだったのだろう。 眼前の男の死に様と己の首にある冷たい感触を確かめた者達はもう何も言えなかった。 「ふふっ、理解が早くて助かるよ。それじゃあそろそろ僕の方からこのゲームの、 そうだね便宜上《バトルロワイヤル》とでも名付けようか。 本格的な説明をさせてもらうから聞き逃しの無いようにしてくれるかい」 ────────────────────────────── 《バトルロワイヤルの基本ルール》 バトルロワイヤルの参加人数は42人+10人の計52人で行う。 参加者は最初に特設会場へとランダムで転送される、その際に基本支給品一式+ランダム支給品(武器+その他アイテム1~2)が支給される。 基本支給品の内容は以下の通りである(一日分の水、一日分の食料、地図、コンパス、筆記用具、参加者名簿) 参加者名簿の記載は当初42人の名前が載っており、開始から6時間後に追加の参加者の名前が自動で浮かびあがる。 首輪の爆発は必ず死ぬ。首輪によって個々人毎に制限が掛かる(次点参照) 魔法、闘気、法術、変身、やそれに順ずる特殊能力はその全てに一定の制限が掛かる(能力、威力の低下や体力が大きい等) 6時間毎に3箇所の進入禁止エリアが追加される。禁止エリアに進入すると30秒後に首輪が爆発する。 バトルロワイヤル開始から6時間毎に放送間の死者と禁止エリアの発表をする(聞き逃しに注意) 参加者は最後の一人が決まるまで殺し合いをする。 ────────────────────────────── ルールの説明を一通り終えたキルバーンは皆が理解した事を再度確認すると満足気に笑う。 「僕からの説明はこれで終わりさ。あとは皆を特設会場に移動させるだけなんだけど…。 最後に大魔王バーン様から君たちへの激励があるみたいだね。 よろしくお願いしますよ、バーン様」 キルバーンの言葉が終わり、玉座のヴェールが微かに揺れて、皆がそちらを注視する。 「余が──大魔王バーンである」 玉座から伝わる声が圧倒的な威圧感を伴い謁見の間をを揺るがす。 「此処に集う幾多の世界の強者達に問おう。 お前達は己の力が何処まで通じるのかを知りたくはないか? 真に世界の最強たる者は誰なのか?それを確かめて見たいとは思わぬか?」 ここに来て急に発せられたバーンの意外な問い掛けに反応する者が複数居た。 「本来このような無用な殺し合いは望まぬ処だが…、この剣が世のどこまで通じる物なのか…」 歴戦の兵法者や戦士達の眼光が最強たる者の言葉を聞き輝きを増していく。 「ふふふ、此処に来てその威勢はさすがよな、トゥバン・サノオ。 まあそうは言っても、お前達もただ殺し合いをしろと言われても張り合いがでないだろう。 そこでだ、この殺し合いの優勝者には魔界の神である余がありとあらゆる願いを叶えると約束しよう。 例えば地上の全てが欲しい、でも誰かを生き返らせたい、でも何でも構わぬぞ」 再び参加者達の間で最初とは違うどよめきが起きる。もしも本当に願いが叶うのなら、と──。 「ああ、忘れておった。無論、余の命が欲しい、でもよいぞ。 優勝者がそれを望むのならば余はその者と対等の勝負をすると約束する。 余からはお前達に伝える事はそれだけだ。では諸君らの健闘を期待しよう」 その言葉を最後にバーンの影が王座から消えて、参加者達の転送が始まる。 ─遥か彼方で鐘が鳴っていた。 それは凄惨な殺し合いの始まりを告げる音だった。 大魔宮殿バーンパレスは静かに天空への飛翔を始めていた。 バトルロワイヤル、スタート。 【アバン先生@ダイの大冒険 死亡】 主催 【大魔王バーン@ダイの大冒険】 【キルバーン@ダイの大冒険】 【ミストバーン@ダイの大冒険】
https://w.atwiki.jp/dbrp/pages/7.html
バトルロイヤルR設置サイトのリストです。 まだ情報不足なので、追加等自由にどうぞ。 また、「自分のバトロイ載せるな」等あったらご自由にどうぞ。 []内は題名がバトルロイヤルR以外の物の題名です。 但し設置しているだけで、別にサポート等はしてないので注意。 アイコンデフォルト サイト名 URL 登録枠 試合間隔 初期LIFE 優勝戦名 優勝戦出場条件 LIFE回復連勝数 備考 Marinonet. http //marinonet.org/battle-r/battle.cgi 30 6分 10ないし12 D-BR杯 5勝 2連勝 ひんこのページ2 Extreme QX9770 http //hinko.s14.xrea.com/battle/battle.cgi 13 3分 5 D-BR杯 2勝 3連勝 abc1234のページ NEO http //abcneo.com/game/battle-r/battle.cgi 13 3分 5 D-BR杯 2勝 3連勝 STADIAM http //team-aone.com/ 25 12分 5ないし7 A-ONE杯 2勝 3連勝 画像がちょっと特殊? game.www12.net http //game.www12.net/ 23? 3分 5 MHNMC杯 3勝 3連勝 ※URNは該当サイトTOPページ バトルロイヤルR of 広場 http //ribia.net/battle-r/battle.cgi 13 5分 5 D-BR杯 2勝 3連勝 みんなあつまれ!バトロイ大会!? http //battleasian.atspace.cc/battle-r/battle.cgi 60 3分 10 決勝大会 5勝 2連勝 2016.10.27完成 バトロイR最新作。家族や友達みんなで楽しめるバトロイ。 Connecting With you バトルロイヤル!? http //connectingwithyouteruzuki.atspace.cc/battle.cgi 13 3分 10 LastWar 5勝 3連勝 名前欄の限界が全角14文字に、バトロイRとしてはネーミングが異質。ネームコンセプトは「闘え、その力を尽くすまで」。 サイト名 URL 登録枠 試合間隔 初期LIFE 優勝戦名 優勝戦出場条件 LIFE回復連勝数 備考 ひらお電鉄?[バトロイ研究室] http //www20.tok2.com/home/akihira26/exercise/battle.cgi(閉鎖) 8 1分 5 データ決勝戦 2勝 3連勝 作者対抗トーナメント対抗戦 http //www20.tok2.com/home/akihira26/mybatoroy/battle.cgi(閉鎖) 8 3分 5 決勝杯 3勝 3連勝 BOSSキャラがいます LIFE50バトルロイヤルR http //www20.tok2.com/home/akihira26/mybatoroy-r/battle.cgi 40 3分 50 再戦 15勝 3連勝 LIFEがおかしい。 OverDriveバトルロイヤルR 閉鎖 30 3分 10 D-BR杯 5勝 2連勝 能力がおかしい。 ノヒタのホームページ[バトルロイヤルN] http //www48.tok2.com/home/kirin33/roiyai/battle.cgi 10 2分 4 N-BR杯 4勝 1連勝 音楽がうまく鳴らない Limiter Cut Battle Royal http //s1534.cs.land.to/ba-ro-/battle-r/battle.cgi 99999 3分 1 D-BR杯 2勝 無し 制限が殆ど無い アイコン変更、追加あり サイト名 URL 登録枠 試合間隔 初期LIFE 優勝戦名 優勝戦出場条件 LIFE回復連勝数 備考 ポケモンチャンピオンリーグ~セキエイ高原~ http //w10.oroti.net/~hak/rakisuta_frame/battle.cgi 13 10分 5 マスターボールカップ 5勝 3連勝 2015/7/30 6時頃多重登録被害発生。 最近過疎気味? ポケモンバトロワ杯 http //w4.oroti.net/~ikuseiron/cgi-bin/batoframe/battle.cgi 13 4分 10 ポケモンリーグ 4勝 ?連勝 ひらお電鉄 http //www20.tok2.com/home/akihira26/battle-r/battle.cgi(閉鎖) 20 3分 20 再戦 トータル15勝 2 名称不明[帰ってきたロワイヤル(嘘] http //hpcgi2.nifty.com/cyberdude/battle.cgi 天下一武道会~バトルロイヤル~ http //lonsroom.k1.xrea.com/battle-r/battle.cgi 13 5分 3 天下一武道会 決勝 3勝 http //myhome.ryuhoku.jp/brr/battle.cgi こっちは連続登録不可。 http //r-style2.sakura.ne.jp/cgi-bin/battle.cgi ver1.17と1.32をログで再配布。 http //gew6.web.fc2.com/
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1188.html
「トリッキーな攻撃で相手を翻弄させるルーナで」 「あら、アタシを選んでくれるのね。嬉しいかぎりだわ」 右肩で、しなやか身体を動かしながら喜ぶルーナ。 まぁ喜んでくれるのは嬉しい。 だけど他の三人は少し残念そうな感じだ。 『後で他の奴等と戦うから、その時にな』と言うとパア~と明る表情になる神姫達。 さて、そろそろ対戦するか。 装備…よし! 指示…よし! ステータス…よし! ルーナを筐体の中に入れ、残りの神姫達は俺の両肩で座ってルーナの観戦をする。 「ルーナ、頑張れよ!」 「勝ったらご褒美くださいね、ダーリン!」 「油断しないでしっかりね。頑張るのよ、ルーナ!」 「負けるじゃないよ!一番最初の闘いなんだからな!!」 「ルーナさんー!頑張ってください!!」 「まかせなさい」 ルーナは少し淫靡な笑顔を俺に見せ筐体の中へと入って行く。 気がつくと俺は両手で握り拳をつくっていた。 いつになく俺の心は興奮していたのだ。 何故だろう? 多分、誰かを応援している事によって熱くなっているのかもしれない。 それとルーナに勝ってほしい、という気持ちがある…かもなぁ。 俺は筐体の方に目を移すと中には空中を飛んでいる二人の武装神姫達が居た。 READY? 女性の電気信号がの声が鳴り響き、一気に筐体内の中に緊張が走る。 勿論、外に居る俺達もだ。 FIGHT! 闘いの幕があがった。 お互いの距離150メートルからスタートして、敵のストラーフが接近しルーナは…あれ、ニコニコと笑いながら戦闘態勢にもはいっていないでその場で静止し続けている。 おいおい、これじゃあどう見たってルーナの方が不利だ。 出遅れもして更に武器すら構えていない。 いったいどうゆう事だ? 何か秘策でもあるのだというのか? 「はああああぁぁぁぁーーーー!!!!」 敵のストラーフがDTリアユニットplusGA4アームに付いてるチーグルで攻撃しようとした。 そこでルーナがクスッと笑い、背中に隠していたクライモアを取り出した。 ガギン! チーグルとクライモアがぶつかって鈍い音が聞こえる。 ルーナの奴、何時の間にあんな武器を隠し持っていたんだ? まぁ確かに装備させておいたけど…。 「残念でしたね~。そんな安直な攻撃では、あたしに届きませんよ」 ニッコリ笑うルーナ。 余裕綽々みたいだ。 あの自信はいったい何処から湧き出てくるんだろう。 「チッ!」 一度、ルーナから離れる敵のストラーフ。 ルーナの奴はクスクスと笑いながら追撃しない。 何故なんだろう、絶好の攻撃のチャンスだったのに。 「次はちゃんと攻撃してくださいね」 「クッ!バカにしてー!!このーーーー!!!!」 シュラム・RvGNDランチャーを準備しルーナに狙いを定める。 その間のルーナは…。 「あら、物騒な武器ですわね」 笑みを浮べながらビルの背にして移動する。 ちょっと、オカシイだろ! 普通、回避行動をしたり接近したりビルの背後に隠れたりするだろうー! なのに何故逃げづらい場所に行くのかな~。 訳解らん。 「クラエー!」 「当たればの話ですけど」 ドンー! シュラム・RvGNDランチャーから発射された弾がルーナを襲う。 でもルーナは避けようとする素振すらしない。 このままじゃヤバイ! 「避けろー!」 ドカーン! 俺が叫んだ直後、ルーナの背後にあったビルが爆発する。 煙がモクモクと噴出しルーナが何処にいるか解らない。 もしかしてシュラム・RvGNDランチャーの弾に命中し吹き飛び、ビルに当たったんじゃ…。 「あらあら。駄目でしたね~」 「えっ!?」 突如ルーナの声が聞こえた。 でも姿が見えない。 煙の中にいるのか? あっ! ルーナの奴、いつの間にか敵のストラーフの背後に居て右腕を回し、短剣のグリーフエングレイバーをストラーフの首に突きつけている! 何時の間にあんな所に居たんだ? まるで忍者みたいだ。 敵のストラーフは急所を突きつけられているので身動きが取れない。 寧ろ動いたらルーナに攻撃されると思っているのかもしれない。 「もう一度チャンスをあげます。次の攻撃で、あたしに命中しなかったら…貴女は負けます。いいですか?」 そう言ってルーナはストラーフから離れる。 また絶好のチャンスだったのに攻撃もせずに…だ。 完璧に相手の事をおちょくっているな、あれは。 お~お~ぉ、敵のストラーフは顔を真っ赤にして怒っているよ。 こえ~コエ~。 にしてもルーナの奴はなんであんなにも闘い慣れているんだ? 今日が初めてのバトルだというのに…。 「さぁ…遠慮なく攻撃してくださいね♪」 ニッコリと笑い、どっから見ても無防備に見えるポーズをする。 敵に対して火に油を注ぐような行為だ。 挑発、と言えば簡単だろう。 「このー!」 敵のストラーフはカンカンに怒りながらモデルPHCハンドガン・ヴズルイフを乱射した。 『フゥ…』と溜息をつき、顔を左右に動かすルーナ。 呆れてるようにも見える…だがすぐに真面目な顔つきになり。 「…!」 ん!? 消えた!? ルーナが敵のストラーフに向かって突っ込もうとする動作が視認出来たがその瞬間、オバケのように消えてしまった。 勿論、乱射されたモデルPHCハンドガン・ヴズルイフの弾はルーナに当たっていない。 そりゃそうだ。 なんたって標的がいないのだから。 「どこ!?どこに言ったの!」 「…ここよ」 声がした方に顔を向けるストラーフ。 向いた方向…ストラーフの真上だった! しかも空中で逆立ちしていた、逆立ちというよりもただ単に上下逆に飛んでるようなものだ。 「残念でした♪機会があったらまた会いましょう」 ルーナが言い終わると何故か敵のストラーフは地上に転落していき、ゲーム終了した。 筺体に付いてるコンソールを見るとストラーフのLPは無くなっていた。 ルーナが右手に持っている武器を見ると短剣のグリーフエングレイバーを持っていた、逆手持ちで。 目には見えない早業でストラーフをグリーフエングレイバーで切り刻んだのか? まさかな…いや、やっぱりそのまさかもしれない。 後で少し探ってみるか。 俺の方の筐体に付いてるスピーカーから『WIN』と女性の電気信号の声が鳴り響く。 多分、相手の方では『LOSE』と言われてるだろう。 そりゃそうだ。 勝ちがあれば負けもある。 二つに一つ。 「ダーリン、勝ちましたよ。ご褒美くださいね♪」 筐体の中で俺の事を見ながら喜ぶルーナ。 俺も自分の神姫が勝った事が嬉しくて微笑む。 両肩にいるアンジェラス達も喜びはしゃいでいる。 そうか…。 これが武装神姫の楽しみ方か。 確かにこれは楽しい。 おっと、ルーナを筐体から出さないといけないなぁ。 俺は筐体の神姫の出入り口の中に手を突っ込みルーナを待つ。 数秒後、ルーナは優雅な足取りで俺の右手の手の平に乗った。 そのまま俺は右手を自分の目線と同じぐらい高さまで持っていきルーナを見る。 「お前…何であんなに余裕で勝てたんだ?今日が初めてのバトルだろ?」 「そうですよ」 屈託のない笑顔で答えるルーナ。 最初は何か隠してるようにも思えたが…気のせいかぁ。 「それより早く~。ご褒美頂戴♪」 「あ、そうだったな。っと言ってもなー。ルーナはどんなご褒美がいいんだ?」 「そうですね~…あたしのオデコにキスしてください」 「ナッ!?キスだと!?!?」 「駄目ですか~?」 どうしよー。 キスかぁー…。 う~ん、ここでもしルーナにキスしなかったら…。 ☆ 「オデコにキスはちょっと…」 「そうですか。じゃあ、あたしからしますねー。濃厚なキスを…ね♪」 「や、やめろ!こんな人が沢山いるところで!!」 「もう遅いです~!ブチュー~」 「ギャーーーー!!!!」 ★ …ここはキスすべきだろう。 嫌な予感しすぎて背筋がゾッとするからなぁ。 「解ったよ。キ、キスしてやるから目を閉じろ」 「わーい。さぁっ!目を閉じましたから早く!!」 あぁ~、本当にキスをするハメになっちまったぜ。 ここは我慢だ、俺。 羞恥心を無くせ! ルーナをオデコに俺の唇を近づけさせる。 神姫だからオデコの広さ凄く狭い。 下唇が触れるぐらいが丁度いいかもしれない。 …チュッ 「…ンァ」 よし! 狙い通りに下唇をルーナのオデコにキスした。 キスした瞬間を見た他の神姫達が。 「いいなぁ…。ご主人様、ご主人様、次の試合は私を指名してください。絶対勝ちますから!」 「あー!いいなぁ~ルーナの奴~。よし!!次の試合はボクが出る!!!」 「あの…私のバトルは最後でもいいので…もし勝ったら、お兄ちゃんのご褒美くれますか?」 両肩で何やらルーナに嫉妬しているように見える三人の神姫達。 そんなにご褒美が欲しいのか? まぁ今日はトーブン、ここにいるから一応全員バトルさせてやるか。 すぐさま唇を離すとルーナが不満そうな顔しながら。 「あれで終わりですか?キスした瞬間、舌で舐め回してもよかったですのに」 「俺はそんな事しね~よ。つか、舐め回してって…」 「ダーリンの意気地なし。でも一応、キスしてくれたから許してあげます。気持ちよかったですし」 「許すもなにもないだろ。だぁー疲れた」 本当に疲れた。 体力が、というよりも精神的に…。 まぁいいか…、ルーナが気持ち良くなるのなら俺はなにも文句は言わん それにキスした時のルーナは可愛いかったし。 またキスしたくなるような表情だった。 ここでまた再びルーナのオデコにキスをすると乗っている三人に何されるか解らないのでキスはお預け。 ルーナを両手から右肩に移動させ、俺は次の筐体に向かった。 闘いはまだ始まったばかりだ。 「さぁ行くぞ!俺達のバトルロンドの幕開けだー!!」 こうして俺達のバトルロンドがスタートした。 そしてこの日からルーナの二つ名が出来た。 名は『刹那を操る者』…。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1916.html
物語の始まり 朝の午前七時、とある神姫センターで四人のオーナーと七人の武装神姫が居た。 このオーナー達と武装神姫達はVIS社に招待されて来ていたのだ。 全国からの武装神姫のオーナー達からランダムで選び、選ばれたオーナーの数は四人、男性三人、女性一人。 名前を順々に発表 天薙 達悪 石川 和弘 島田 祐一 七瀬 春奈 以上、四名。 VIS社は主に武装神姫のメンテナンス、ネットワークシステム、セキュリティーなどなどを研究や生産している会社。 以外にもVIS社が調べた結果この四人の中ではそれなりの関係があるらしい判明したが、本人達まったく気づいていない。 天薙達悪の場合、VIS社でバイトしているので、本人意思関係なくこの企画に強制参加しなければならない事を除いては。 今回のこの企画は前回の企画、バーチャルバトルに酷似していて、その元データをベースにし改ざんや修正をしたものである。 前回の企画に参加した者の発表 天薙 達悪 七瀬 都 七瀬 春奈 八谷 良平 以上の四名である。 因みに名前は変わり、サイバースペース(仮想情報ネットワーク空間)というものになった。 架空ネット世界、と言い換えれば理解しやすい。 前回とはまったく変更がないというのは、各自の武装神姫を筐体の中に入れ、筐体の中にあるコンピュータが武装神姫の人格及び能力を読み込みデータ化し立体ホログラム化するということ。 武装神姫は人間と同じ機能、『感覚』というものがる。 ホログラム化された神姫はこの『感覚』がよく鈍る。 前回の企画では保々成功に近い『感覚』を神姫達に感じさせる事が出来たらしいが、VIS社は納得できる結果ではなかった。 そこで今回の企画がでてくる。 『感覚』というものは外界を感知するための多種類の感覚機能のこと。 大きく分けて五種類にすると、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさし五感という表現が正しい。 そしてこの『感覚』を前回よりも改ざんされ、テスト上ではより感じやすく、よりリアルに近づく事に成功した。 しかもバリーションが増え、様々な状況や設定が出来る。 そんな筐体の中でオーナー達の神姫達にモニターをさせるのだ。 でも今回の招待の内容はバトルではない。 招待の内容は武装神姫達に我々人間同様の生活をさせたらどーなるのか、という理由である。 これを口実にVIS社が『感覚』のデータを収集するのです。 天薙達悪はこの事に気づいていたので警戒していたが、今回はバトルではなかったので、ある程度は警戒を解いていた。 だがもし万が一に何かあった時は他のオーナー達や神姫達を助けようと思っていた。 そんな疑惑を思いながらも天薙を含め他のオーナー達も各自の神姫達を筐体に入れていく。 この先にある物語はどのような展開になっていくのか…それは誰も分かりません。 それでは愉快な高校生武装神姫達の物語を見ていきましょう。