約 1,954,237 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1040.html
戻る 先頭ページへ 大学構内のリアルバトルセンター、そこに俺はいる。 ここはバーチャルバトルセンターと違い普段から人数が少ない。それは今日とて例外では無いが、そんな場所に俺と君島とオマケはいるのだ。 何故こんなところに居るのかと言うと、研究室でカレーを食ってたところに君島が表れ、俺にバトルを申し込んだからだ。断る理由も特に無く―――裕也先輩が君島に負けたというところにも興味があった―――俺は君島とバトルをする為にここに来たという訳だ。最も、君島がリアルバトルを申し込んで来たことに一抹の疑問を抱いたが。 君島はお喋りなキャラじゃないのは見て取れる。だから俺達は口数も少なく神姫の準備をしている。この中で一番喋ってたのがアリカというのはどうでもいい話だ。 ナルに戦闘用装備を装着し、各種作動テストを行った後にバトルスペースの待機場所へと送り込む。あちら側を見れば、アリスの準備は既に終わっているようだ。純白のストラーフの姿が見て取れる。 後は互いの確認の元、バトル開始の手続きを取るだけ。君島の様子は初めて見た時と変わらない、気弱そうな危なっかしい印象のままだ。 「……よし、と。ナル、準備は良いか?」 既に装備のチェックもボディのチェックも終わっているが、気持の問題で話しかける。 「はい、問題ありません」 「OK,怪我しないよう、頑張ってくれ」 ナルは、俺の相棒は何時ものように軽く微笑みながら頷いて、言った。 「了解です、マスター」 バトルフィールド『ソラーステド・ヒース』又の名を、焼野。 フィールドの壁に設置された出入り口から降りると同時に、硝子の大地が砕け散った。 ここには障害物は一切無い。あるのは不自然に蒼い空と、それを映す硝子の大地だけだ。 アリスの姿は直ぐに確認できた。ストラーフ純正装備、サバーカとチーグルによって生まれる重厚なフォルム。しかし、それは色が変わるだけで印象が全く違う。ノーマルのストラーフが禍々しい印象を与えるのに反し、アリスの姿はある種神秘的であった。蒼に浮かぶ一つの白は、まるで蒼穹を飛ぶ雲の様でもある。 「ナル、相手は純正だが油断はくれぐれもしないように」 言われるまでも無い。第一、ストラーフの純正パーツは際立った能力こそ無いものの、その性能は馬鹿に出来ない。なんてたって私もストラーフですから。 『バトル開始五秒前』 電子音が響く中、私はゆっくりと歩き、アリスとの距離を縮める。その度に硝子の大地が甲高い悲鳴を上げる。 『四秒前』 アリスは微動だにしない。その表情も全くの無表情だ。 『三秒前』 アリスとの距離が3sm程に縮まった。両手に力を入れると、全体が銃鋼と化した右腕からは幻感覚が、右腕からは刃鋼を握る感触が、鉤鋼からは奇妙な感覚が返ってくる。 『二秒前』 アリスはここでようやく動き始めた。背中に付けたフルストゥ・グフロートゥをサブアームで、フルストゥ・クレインを自身の手で執る。しかし、構える様な素振りは見せない。 『一秒前』 左腕を真っすぐ横に構え、刃鋼の連結を解く。 がしゃりがしゃり、という刃鋼同士がぶつかり合う音と硝子が割れる音が重なる。 アリスはやはり、というべきか。全く動いていない。 『バトル』 左腕を横に伸ばす。 『スタート』 瞬間、左腕を思いっきり振り上げた。そして、間髪入れずに振り下ろし、今度は左に大きく薙ぐ。 刃鋼は私の腕の動きを一瞬遅くトレースする。そして、複雑にベクトルが絡み合った刃鋼は予測不可能な軌跡を描きつつ、アリスがいた場所を粉砕する。 ここはリアルフィールドだから掃除が大変そうだ。 硝子が粉塵となって空を舞うその様子、それをそんな事を考えながら眺めていた。無論、警戒は解かない。 だが、私は甘かったのかもしれない。 「ナル、下がれッ!」 マスターの命令に身体が反射で動く。刃鋼を伸ばしきったままで思いっきりスラスターを吹かし、大きくバックステップ。 その瞬間、私がもといた場所に白い斬撃が奔った。 避けながらも視界の隅で確認したのはアリスの白い体躯と白い刃。 記憶の片隅に残る事すらない足音を想像すると寒気が奔った。 純粋に、迅い。そして恐ろしく巧い。 ほんの少し踏んだだけで割れる大地の上を無音で進んだ事。 3smの距離を一瞬で詰めた事。 刃鋼の一撃を搔い潜った事。 「恐れ入りますね……!」 そして、今こうして私目掛けてアンクルブレードを突き出してくると言う事。 バックステップの間、着地するまでのほんの一瞬。 アリスにはその一瞬で充分だったようだ。 異常なまでの速さ。並の反応速度では対処しきれないだろう超高速の攻撃。 しかし、私の感覚はその攻撃を的確に把握していた。 頭部大型センサーホーンに内蔵されたドップラーセンサと超音波センサ。視覚では捉えきれないアリスの動きですら容易に知覚出来る。 そう、例えば白いアンクルブレードの軌跡。喉元に一直線に迫るその軌跡。その軌跡に鉤鋼を重ねる。そんな事も出来る。 しかし、アリスも甘くは無い。アンクルブレードが防がれるのを察し、チーグルに持つフルストゥ・クレインを至近距離で投擲した。 この距離。1sm程の距離での投擲。そんな事をされたら鉤鋼で防ぐしかない。しかし、フルストゥ・クレインを防げばアンクルブレードが防げない。アチラと立てればコチラが立たず。まさにそんな状況だ。 「潜り込め」 その短い言葉の真意を汲み取り、私はあえてアリスに接近した。 ブースターの出力を瞬間的に全開させ、文字通りアリスに突っ込む。勿論、ただの考えなしに突っ込んだ訳では無い。アリスに突っ込む過程でフルストゥ・クレインを鉤鋼で防ぐ。次に迫るアンクルブレードは、右脇に抱える様にして防ぐ。 まさにお互いの息がかかる距離。そこでアリスと視線が交差した。 サファイアの様な蒼い瞳。私の真っ赤な瞳とは違う、澄んだ瞳。その瞳は何の感情も見せず、次の行動に移ろうとしている。 次の行動は右手のアンクルブレードか、フルストゥ・クレインの一撃だろう。ある程度密着しているとはいえ、私の武装とは比べ物にならないほど小回りは利く。 寂しくなるが離れる他手段は無い。地面目掛けて銃鋼を撃つ。中空に浮く私の身体はその凄まじい反動を殺す事が出来ず、銃口とは反対方向にベクトルを向ける。 この衝撃の余波はアリスにも及ぶ。アリスの注意が僅かに逸れたその瞬間に、右足を鋭く振り上げるが、難なく避けられるが計算通りだ。アリスは私の蹴りを避ける為に後ろに下がった。 「アレを使います」 マスターの返事の前に、全身のブースターを全力で吹かす。 前推進力を下方へ向ける。当然、私の身体は上へと向かう。アリスに飛行能力は無いだろうが、油断は出来ない。 バトルフィールドの天井ギリギリまで上昇し、姿勢を安定させる。そして、右腕そのものの銃鋼を天に掲げる。 銃鋼は所謂荷電粒子砲と呼ばれるもので、荷電粒子を磁場で一か所に収束固定し、それを加速して撃ち出すものだ。 撃ち出されるものが荷電粒子なだけで、原理は銃と変わらない。違うところがあるとすれば、弾頭が磁場で収束された荷電粒子である事、磁場の影響を受けやすいという事、距離により拡散してしまう事。 銃鋼には二つの使い方がある。一つは普通に荷電粒子を撃ち出す『連射』、もう一つは通常より強力な磁場を発生させ、そこに荷電粒子を限界まで注ぎ込んでから撃つ『タメ撃ち』だ。 銃口先端に発生させられた石ころ大の磁場。そこに荷電粒子を流し込むと粒子はその磁場に留まる事になる。磁場内に留まる荷電粒子は互いに反発しあい、その量が増えるほどにその反発は強まる。粒子加速器を遣う必要が無い程。 銃鋼の先端に石ころ大の光球が煌く。それは時折放電しながら解き放たれる時を今か今かと待っている。 「さて……コレをどうしますか?」 天に掲げた銃鋼、それを一息で振り下ろす。その過程で、磁場の収束を開放する。 刹那、文字通り雨の様な光弾が硝子の大地へと突き刺さった。 その一撃一撃が、神姫を粉砕して有り余る威力を孕む必殺の弾丸だ。しかも、それが十重二十重に降り注ぐと来れば、無事でいられる神姫はそう多くない。 そう思っていた時期が、私にもありました。 「……全く、痛み居りますね」 俺はこの眼を疑った。 ナルのタメ撃ち、決定打にはならないだろうがそこそこダメージは与えられるだろうと思っていた。 が、この光景は何だ? アリスは事もあろうに、迫る光弾の尽くをアンクルブレードとフルストゥ・グフロートゥで弾き落としているのだから。 これからどうするか? 君島が第一研究室の学生だって事は調べがついてる。アリスの異常なまでの機動力は第一研究室の十八番、アクチュエータを限界まで鍛え上げた賜物だろう。それに加え、アリス自身も相当に強い。武装はストラーフのデフォルトのモノだけだが、今は逆にそれが不味い。全てが刃物、しかも隙が少なく小回りが利く。対するナルは全てのレンジに対応した装備を持つが、小回りは全くと言って良いほど利かない。正直、相性が悪い。 が、勝ち目が無いわけでは無い。アリスの最大の武器が機動力であるなら、その要である脚を潰してしまえば良い。出来れば片足、最悪でも足首を破壊できれば戦況はこちらに傾くだろう。問題はそれを無傷で出来るかどうかだ。肉を切らせて骨を断つくらいしなければ、マズイかもしれない。 「相変わらず、オーバーキル、がお好きな、ようですね」 「……悪いがお喋りに構ってられる余裕は無いんだ」 心理戦、という訳か? そういう事をする人間には見えなかったが。それともナルの言うとおり、俺が人を見る目が無いだけか。 「十三班は、貴方、は。どうして、そこまで、するんですか」 ……何だ、君島は何を言おうとしている? 「貴方は、神姫の気持ちを、必要以上の、痛みと、恐怖を味わう、神姫の気持ちを、考えた事が、ありますか?」 成程、そういう事か。恐らく君島はどちらかと言えば愛玩派の人間なのだろう。それなら裕也先輩に仕掛けたのも納得出来る。 「BMAのレギュレーションは満たしているが?」 それなら逆に御しやすい。適当に煽って平常心を崩させて貰おう。 「第一、武装神姫は戦って南保のモノだろう。痛かろうが、怖かろうがフィールドに立てば関係無い。そんな覚悟が無いのなら神姫バトルなんてやらなければ良い」 「し、師匠!?」 余計なのが釣れたが気にしない事にする。 「……それが、神姫を、殺す、免罪符に、なるとでも?」 良し、掛った。掛ったが、何だこの違和感は? 悪寒とでも言うのか、何だか嫌な予感がする。 ……恐らく、俺の少ない良心が痛んでいるのだろうがそうは言ってられない。後で君島には謝ろう。 「神姫はモノじゃない……神姫は心を持っている……神姫は……ネリネは……私の……私の……!」 妙だ。君島の様子がおかしい。これは唯の愛玩派の行動じゃない。 ……そう、まるで、家族を、殺された、人間の、行動? 「ネリネは……優しい子だった」 何を言っている。俺はお前を知らない。知らない、知らない知らない知らない知らない知らない。 「……殺される……理由なんて無かった」 違う、違う、違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う。 「……なのに、何で……何で殺したの……!」 まさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさか。 来たのか、来てしまったのか。この時が、この道が。 君島、お前がそうなのか? お前が、そうなのか? 俺が、お前を、殺したのか? 「絶対に……許さない……カーネリアン……Red Legion……!」 先頭ページへ 進む
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2531.html
当作品でのバトルロンドのオリジナルバーチャルフィールドとルールを纏めた物です。 目次 フィールド森林 廃墟 砂漠 荒野 市街 山岳 工場 河原 エアフロート群 追加ルール制限時間 ランダム発生 フィールド 森林 その名の通り木が多い。 フィールドの北側には少し開けた丘がある。 また東南から南端にかけて小さいながら川が流れている。 そういった場所以外では背の低い木々が集中していて空対地、地対空共に木が射撃の邪魔をする。 爆発系や高出力のレーザー武器ならば木を消す事も可能。場合によっては切り倒せる。火炎放射とか厳禁。 地対地の戦闘においては支障が無く、射撃戦ならば遮蔽物があり近接戦なら木以外に邪魔となるものも無いので支障はあまりない。 空対空も木の上ならば問題なし。だが木の下での低空戦をするのならば木々とその枝が著しく邪魔をしてくる。 廃墟 バトマス等の廃墟とは似てるようで違う。 廃れた町。崩れかけた建物やひっくり返った車がある。 基本的にはロの形のフィールドだが、建物は簡単に崩れる、壊れる。 手榴弾や大型砲、高出力のレーザーはもちろんのことパイルドライバーやドリル、一部の神姫のサブアームで殴っても壊れる。 この性質上、対地、対空共に安定しない。隠れてたら建物ごと爆破されて瓦礫の下敷きになる場合もあるし、理論上は建物貫通して相手を撃ったりも出来る。 ちなみに更地にする事も可能。 砂漠 見渡す限り砂。砂なので若干足下が不安定。 北西端に大きなオアシスがある。結構底が深いの。後はこのオアシス周辺だけ足場が土で安定する。 中央より少し南には立ってたり倒れてたりしてる縦長の岩がある。この岩は結構頑丈でなかなか壊れない。スーパーシルバーストーンでもびくともしない。 この2ヶ所以外は何もなく多少の高低差はある。が、注意すべきなのは開幕時にランダム発生する砂嵐。 著しく視界が悪くなるうえにセンサー系にも支障が起きる。更には身動きできなくなる場合も。 だが、この砂嵐を逆手にとって相手を翻弄する神姫とマスターも存在しており、腕前を試されるステージでもあると言われている。 荒野 荒れ果てた大地。所々に朽ち果てた家屋が存在する。 身を隠す場所は荒野各地に散在する木製の廃屋のみ。しかしすぐ壊れる。 注意すべき事はランダム発生の竜巻。しかも割と頻繁に発生する。 巻き込まれるとダメージはもちろん巻き上げられてしまう。下手するとここで的になってしまう。 が、まれに廃屋の支柱などにしがみついて耐えきる神姫も居るらしい。 全体的にはシンプルだが油断の出来ないステージ。 市街 そのまま市街地。フィールドの中央を大きな通りが北から南にかけて綺麗に両断している。 更に、路地や小道が多く地上移動ではちゃんと誘導しないと迷う。 空中からでも、建物の高低差が結構あったり建物間の幅が狭いため空対地ではなかなか接近できない。 建物は全て壊れにくい。頑丈。アーンヴァル系の大型レーザーでも2~3発は耐えきるし、倒壊等はしない。 特徴としては大きく開けた場所に空から隠れれる路地、ある程度の空中戦での障害物があるなど。 ランダム発生等は無いが、割と初心者にも上級者にも好まれるフィールドの一つ。 山岳 フィールドは高低差が多い山間部ともいうべき。 空中型の神姫には好まれるフィールドで、5~6体が同時に空中戦してもフィールドは余裕があるくらい広い。 地上型の神姫にとっては多少辛い。高低差があるうえ見晴らしが良いので自分より高い位置に陣取られると狙い撃たれる場合も。 地対空は更に辛い。身を隠せる場所も少ないので射撃に徹されたり頭上に張り付かれるとジリ貧になってしまう事も。 逆に、射撃の障害になるものも無いので空対地でも撃ち落とされる時も。 総じて、単純な実力が勝負を決めるフィールドでもある。 工場 何かの工場。屋内フィールドであり、フィールド内は作業場ともいうべき。 一階フィールドの西側から東南にかけてベルトコンベアがあり稼働している。何か置くとそのまま東南の方に流されてフィールドから消える事も。 更にそベルトコンベアから北側にかけては神姫と同じかそれ以上の大きさのコンテナが散乱している。コンテナは威力の高い武器が当たると吹っ飛ぶ。一応持ち上げて投げつけたりもできる。 天井は低く、更に照明がぶら下がっているため空中機動は難しい。ちなみに天井の照明だけが明かりなので全て破壊すると真っ暗になる。 注意点は普通の鉄色のコンテナに交じってランダムで設置される赤いコンテナ。衝撃が加わるとフィールドの6分の1くらいが爆発する。 隠密型や、センサー類に長けた神姫が得意なフィールドと言われている。 河原 フィールドのほとんどが底の浅い川。大体アーンヴァルやアークの腰位。その内側に背の高い藪が生えた場所や大きな岩、小石の足場等がある。 イーアネイラ等が泳ぐには意外と十分。割と広い部類のフィールドなので空中型の神姫も広く戦える。 陸戦型の神姫も、足場は少なくないため思いのほか動ける。ただし水に浸かると当然機動性がさがる。 ランダム発生は開幕時に雨が降り氾濫状態になる。かなりの激流で足場も極端に無くなりしかも流されていくとフィールド外になっている事も。 また、この状態では流木が頻繁に流れてくる。激突するとかなりのダメージになるが、開始からしばらくするとこの流木が流れをせき止めてフィールドの一部が通常とそれほど変わらない状態になる。 ちなみに、氾濫状態は滅多に起きない。 エアフロート群 フィールドはなんと空中。地面が無い。だがその代わりフィールド中央に特大の円形エアフロート、そこ以外は全域に大小様々な大きさの円形のエアフロートが浮かんでいる。 フロート同士の間隔は常に変化する。フロート自体が縦にも横にも動く。しかもダメージが溜まると特大以外は墜落までするしこのステージは落下していくとフィールドアウトに。 だが実際には空を飛べない神姫でも割と幅が効くし案外落下しない。フロートがかなり多いから落ちた先にまたフロートという展開もよくある。 更にランダムでフィールドを選ぶと、陸戦型同士の対決でも普通に選ばれる。もしかするとフロートのせいで空中型の神姫の方が行動を制限されるかもしれないとまで言われてる。 ランダム発生は強風。フロートの移動が速くなり、ごく稀に軽装の神姫なら吹き飛びかける風が襲いかかる。発生確率はそんなに高くない。 追加ルール 制限時間 ゲームセンター「フェザー」のバトルロンド筐体に設定されている制限時間。 当初は設置筐体数が2台のため、利用者の使用効率を考えて10分間と設定された。タイムアップの場合は特別裁定のドロー。 序幕終了間際には2台増えて4台になったで制限時間は基本は外されている。だが、対戦時に取りきめる事は可能で対戦画面でお互い了承すれば10分の制限時間が着けられる。 フェザーでは意外とこの設定を利用するマスターが多い。馴染んでしまったとも言う。 ランダム発生 フィールドの状況が変化する。大半は戦闘に影響を与えるもの。 初期設定では有りになっているが対戦前に無しに出来る。 発生する確立はそれぞれ違うが、基本的に一部を除き極めて低い。
https://w.atwiki.jp/battler/pages/1983.html
バトルロイヤル脳内メーカーとは、石坂線の鬼神が作った成分解析のバトロイ版。 現在ver1.02 リンク 結果ログ(ver1.01) バトロイ関連 「バトルロイヤルR」:事故の妖精の巣窟 「バトルロイヤルR」:牛耳ってるのはこいつ 「D-BR杯」:このキャラが強いらしいです。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1916.html
物語の始まり 朝の午前七時、とある神姫センターで四人のオーナーと七人の武装神姫が居た。 このオーナー達と武装神姫達はVIS社に招待されて来ていたのだ。 全国からの武装神姫のオーナー達からランダムで選び、選ばれたオーナーの数は四人、男性三人、女性一人。 名前を順々に発表 天薙 達悪 石川 和弘 島田 祐一 七瀬 春奈 以上、四名。 VIS社は主に武装神姫のメンテナンス、ネットワークシステム、セキュリティーなどなどを研究や生産している会社。 以外にもVIS社が調べた結果この四人の中ではそれなりの関係があるらしい判明したが、本人達まったく気づいていない。 天薙達悪の場合、VIS社でバイトしているので、本人意思関係なくこの企画に強制参加しなければならない事を除いては。 今回のこの企画は前回の企画、バーチャルバトルに酷似していて、その元データをベースにし改ざんや修正をしたものである。 前回の企画に参加した者の発表 天薙 達悪 七瀬 都 七瀬 春奈 八谷 良平 以上の四名である。 因みに名前は変わり、サイバースペース(仮想情報ネットワーク空間)というものになった。 架空ネット世界、と言い換えれば理解しやすい。 前回とはまったく変更がないというのは、各自の武装神姫を筐体の中に入れ、筐体の中にあるコンピュータが武装神姫の人格及び能力を読み込みデータ化し立体ホログラム化するということ。 武装神姫は人間と同じ機能、『感覚』というものがる。 ホログラム化された神姫はこの『感覚』がよく鈍る。 前回の企画では保々成功に近い『感覚』を神姫達に感じさせる事が出来たらしいが、VIS社は納得できる結果ではなかった。 そこで今回の企画がでてくる。 『感覚』というものは外界を感知するための多種類の感覚機能のこと。 大きく分けて五種類にすると、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさし五感という表現が正しい。 そしてこの『感覚』を前回よりも改ざんされ、テスト上ではより感じやすく、よりリアルに近づく事に成功した。 しかもバリーションが増え、様々な状況や設定が出来る。 そんな筐体の中でオーナー達の神姫達にモニターをさせるのだ。 でも今回の招待の内容はバトルではない。 招待の内容は武装神姫達に我々人間同様の生活をさせたらどーなるのか、という理由である。 これを口実にVIS社が『感覚』のデータを収集するのです。 天薙達悪はこの事に気づいていたので警戒していたが、今回はバトルではなかったので、ある程度は警戒を解いていた。 だがもし万が一に何かあった時は他のオーナー達や神姫達を助けようと思っていた。 そんな疑惑を思いながらも天薙を含め他のオーナー達も各自の神姫達を筐体に入れていく。 この先にある物語はどのような展開になっていくのか…それは誰も分かりません。 それでは愉快な高校生武装神姫達の物語を見ていきましょう。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/336.html
単発作品用トップページ このページは? このページは、『一発ネタを思いついたんだけど、どうにも本スレには投下しづらい。かといって連作にするかどうかもわかんないからwikiにも投下しづらいぜ!』という作者さん向けの単発作品用トップページです。ログイン不要で編集も出来ますので、お気軽にどうぞ。 そして続きを思いついたりそれを妄想のままに書き上げてしまったりすれば、その作品のトップページにリンクを張り直してください。 連載を持っておられる作者さんも、思いつきなどあれば遠慮無く! 以下のテンプレをコピー&ペーストして、作品へのリンクを張るだけの簡単仕様です(wikiの基本的な使い方はトップページを参照してください)。 テンプレ開始 タイトル ここに作品のページへのリンクをどうぞ 簡単な紹介などあればこちらに。登場人物紹介などは、単発の場合、本編の冒頭や巻末に書いた方が良いかも。 テンプレおわり ↓作品へのリンクはこれ以下に貼っていってください。 天使のたまご ひょんなことから神姫のマスターになった青年と、ちょっと(だいぶ?)おまぬけな神姫の物語 音声ファイル2036 単発妄想ネタです。なんだかMightyMagicの十話とネタ が被ってしまった。 三十路の独身男性、自営業の場合 実際に神姫がいたら、こーゆーコトをしてもらいたいな、と。 バトルだけではなく、多方面で活躍するんじゃなかろうか、と。 第五弾発表 ある天使型の場合 第五弾の鳥型。装備が完全に被ってます。これを見た天使型の反応は如何に。 本当に一発ネタです。 弾丸神姫 神姫バトル初期の頃には、少ない装備のなかでこんなコンセプトの神姫もいたんじゃないかなー、という話です。 騎士子のヴァレンタイン大作戦 時事ネタです しかしなぜか妄想全開のバトルモノに… うっかりページタイトルを「騎士子」にしてしまいました… ねここの飼い方からゲストを出演させていただいてます 目覚めればそこは 素体購入記念。組み替え最中にふと思い付いた一コマ。 花は咲き乱れて※注意!18禁です 花子えっち 買うときは中身を確認しましょう 花種きてから数日後・・・ R18指定 どうしようもない神姫オーナーのお話。 こんな事がポンポン浮かぶ俺って・・・救いようがないな(w 埋め騒動 ややR18指定 スレの埋めに端を発した小騒動。 きっかけは 615の一行だった。 615氏に最大級の感謝。 シラヌイと僕のこと かなり長いです。 神姫狩人からねこねこ団にご登場願いました。 ツーリング@2036 バイクと神姫ネタ。 30年後の道路を走っているモノって、どう進化しているんだろうか、と。 リセット(ギャグです) 役立たずのハウリンにリセットの危機が・・・。 一見残虐物、実はギャグ。 ゆめであえたら どこにでもありうる、とある武装神姫とオーナーのお話。 *注:暗いです。 ネコのマスターの誕生日 誕生日ネタ。 自分の誕生日って人に忘れられると悲しいですよね。とか言って人の誕生日はすぐ忘れますが。 203X年 とある新聞の神姫特集(カコミ) 御免なさい。例によって酒の勢いで書いちゃいました。第七弾ネタです。白黒兎以来の神姫購入になりそう。 チェイング! 鳥子三体が繰り広げる小ネタ。 黒子ときっしー(超適当) SS総合掲示板へ投稿したものの再録。単発ページ投稿にあたり、新規の方向けに固有名詞など調整。一年前のもの。 種子さんときっしー(超仮タイトル) 「黒子さんときっしー(超適当)」を書いた時に考えていたネタ。長いです。本来なら上中下か上下にわけるくらい。でも単発なので一本。 デレなきっしー(蝶適当) 「種子さんときっしー(超仮タイトル)」のスピンアウト、余り、っつーかおまけ。上記タイトルの本文だったのだけど、焦点がボケるので本文から削除したもの。でも面白い描写ができたかな?と思ったので、独立して投稿。 あるオーナーと神姫 どこかの誰かの話。絆っていつ繋がるかわからないもの。(残酷描写があります。ご注意を) 桜舞 もしかしたら、こんなことしてる人たちがいるかも、しれません。 あるオーナーと神姫 牙 どこかの犬とオーナーの話。自分を楽しむと敵が多いかも? アホ毛ネタ 「ねここの飼い方・光と影」に寄稿された漫画を読んで浮かんだ小ネタ。 ゼルノとぼくの初対面 ゼルノグラードを入手した「ぼく」と彼女とのショートショート。 本スレからの再録です。 ある「とても平和な」日の話。 彼女は真面目、オーナーは・・・ 雪国の風景 季節は冬、北海道にある実家へと里帰りしたオーナーと犬子のSS S-R-princess むるちーメインで書きたかった。それだけです。 皆様の作品に肩を並べられるかわからないので、こちらにいます。 神姫に願いを 神姫に願いをかけたなら…… トップページ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2854.html
ぶそしき! これから!? 登場神姫紹介 <第0話> ○ヒイロ セイレーン型 呼称:「マスター」 持主:佐伯友大 瞳: 赤 髪: 深紅 近所のおもちゃ屋スターフィールドにて佐伯友大に購入される。 クレイドル付き、ただし武装なしの特価品である。 前のマスターの改造か、非常にパワーの値が高い。 性格は熱血よりと言うよりはバトル脳で少年っぽい。 マスターより、せめてものおしゃれと赤色のマフラーを与えられる。 戦い方はバーサーカーという言葉が相応しい攻撃偏重の猪突猛進ぶりである。 店員神姫 ○アリシア 天使型 神姫センターで働く店員神姫。 天使型らしくまじめで誰にでも丁寧に接し、人当たりが良い。 実はさり気に黒い。 ・・・ ○クラハ セイレーン型BK 呼称:「マスタァ」 持主:羽々辺誠志郎 瞳 :赤 髪 :金 鳥というよりは小鳥のような印象のセイレーン型? 普段、袖が広がった白と青のワンピースと帽子を着用し、鳥を思わせるレッグユニットを装備している。 実は袖に隠れた腕にも武装パーツをつけている。 ちなみに、元々はペットロボットのつもりで購入されたらしい。 素体とコアの組み合わせは純正のものではなく、通常の神姫より小柄である。 ・・・ 店員神姫 ○マリーベル 猫型 おもちゃ屋スターフィールドで働く世にも珍しい? 内気で控えめな猫型。 「……マオ、チャオ?」と彼女を初めて見て反応する客は珍しくない。 案内やプチマスィーンGとの店内清掃などを行っている。 ・・・ ○ハーティア 犬型 マリーベルと同時期におもちゃ屋スターフィールドで働くようになった神姫。 口が悪く一見ぶっきらぼうだが、仕事ぶりは生真面目であり、結構献身的である。 機材整備のプチマシーンGを率いて筐体などの施設管理や修理などを行っている。 時々出かけて―― ・・・ ○セラフィルフィス 悪魔型 おもちゃ屋スターフィールドで働く神姫。 武装神姫が出た初期の頃から稼働している古参であり、店員神姫たちのまとめ役であり、星原店長のパートナーである。 ・・・ <第2話> ○チャオ 猫型 呼称:「マスター」 持主:成行春澄 瞳 :黄緑 髪 :黄緑 性格は、いわゆるマオチャオらしく前向き。 ヒイロとは遊び仲間で友だちである。 実はストリートバトルをふっかけられた挙句、修理に出されるくらいに痛めつけられたことがあり、トラウマになっていた。 またその時に武装が幾つか壊れてしまっている。 代わりにマスターからお手製のクロースアーマーを渡されたが……あまり気に入っていないようである。 トップページ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/416.html
人物紹介 MMSショップ“ALChemist”編 【神姫オーナー】[店長/長女:槇野 晶] [故人:槇野 歩] 【武装神姫】[次女:アルマ] [三女:ロッテ] [四女:クララ] [故人:クリスティアーネ] 【人型神姫インターフェイス(HVIF)】[次女:槇野 茜] [三女:槇野 葵] [四女:槇野 梓] 【その他】[支援兵器:アルファル] [支援兵器:プルマージュ] 【神姫オーナー】 [店長/長女:槇野 晶] 氏名:槇野 晶(まきの あきら) 通称:マイスター(職人) 年齢:不祥(外見は12~14歳程度) 性別:女性 CV:小暮 英麻 国籍:日本人 誕生:XXXX年02月14日 職業:対外的にはMMSショップ店長、実体は未定である。 趣味:神姫の改造・自作パーツの製造、服飾、甘味巡り 特技:MMS関連の各種精密工作、情報処理(勉強中) 食事:好きな食べ物:ジャンクフード、甘味各種 嫌いな食べ物:梅干し、納豆 住所:〒10A-8X2R 東京都千代田区外神田1-2Z-4X0 万世橋無線会館B2F MMSショップ“ALChemist” 特徴:艶やかな黒髪を肩胛骨で揃えた、非常に小柄な少女。 大抵は作業用白衣と可憐な服、更にウェアラブルPCに 接続された丸眼鏡風度入りディスプレイを着用する。 外出時には、白衣を脱ぎ華美な服を露わにする事も。 当物語の、“人間側”の主人公。マッドサイエンティスト幼女。 アキバの外れにあるMMSショップ“ALChemist”の店長を務める。 店の法的権利を所有する“オーナー”がいるらしい。(詳細不明) よく言えば物をハッキリという、悪く言えば傍若無人な娘さん。 かなりの居丈高であり、不機嫌そうに唇を結んだ表情が印象的。 丸眼鏡の奥にある目も鋭い為、決して万人受けはしないタイプ。 神姫に関する職人(マイスター)としての強い自負を持っており、 正規品の相談から改造・修理まで、印象に反して面倒見は良い。 その為、リピーターの中には彼女の性質に理解のある者が多い。 セリフ回しは基本的に断定系であり、容赦のない苛烈な話し方。 自分の神姫や気に入った客には、多少は荒っぽい口調も和らぐ。 特にプライベートでは、照れたり笑ったりと普通の少女の反応。 その反面冷静・冷徹に物を考える、クールな内面を抱えている。 内心では神姫犯罪や、神姫を軽視する人間の存在を憂いており、 今はその為に何が出来るかを、自分でも少し模索している様子。 若干百合気味……というか己の“妹達”への愛情を持っている。 それは『好き』や『愛する』を飛び越え、一周した“大好き”と 表現されるべき、純朴で純粋……且つ一途な感情だったらしい。 必殺技は、小柄な躯を全て活かしての“ハンマー飛び膝蹴り”。 反対に苦手なのは水泳。“カナヅチ”という程ではないが……。 [故人:槇野 歩] 氏名:槇野 歩(まきの あゆむ) 享年:不祥(死亡は数年前である) 性別:女性 CV:北都 南 国籍:日本人 誕生:XXXX年03月14日 職業:技術者(MMS及び武装神姫関係、超AIに詳しい?) 趣味:不明 特技:不明 食事:好きな食べ物:不明 嫌いな食べ物:不明 特徴:艶やかな黒髪を腰の付近まで伸ばした、小柄な女性。 外見年齢が幼いのを、若干気にしていた様子である。 晶の“実姉”。生前はMMS関連メーカーの開発チーフであった。 武装神姫の開発初期に於いても、プロジェクトの末端に携わる。 産み出した試作機の一体“クリスティアーネ”とは姉妹だった。 欧米へと海外出張に赴いた際、とある事件に巻き込まれて落命。 それでもなお、人を……そして“機械”を恨む事無く、逝った。 その志はあらゆる意味で、晶とその姉妹達に今も息づいている。 【武装神姫】 [次女:アルマ] 名称:MMS-SLF-017-LUV version.1,23a[Alma(アルマ)] 通称:紅星の閃姫(ロードナイト・ヴァルキュリア) 素体:悪魔型MMS・ストラーフ(強化フレームに換装済み) 年齢:再起動後数日/起動後数年(外見は同型機より少し幼い) 性別:女性 CV:植田 佳奈 色彩:赤・銀・黒・桜色を中心とする 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 階級:秋葉原神姫センターセカンドリーグ・下位 職業:槇野晶の武装神姫、名刺上は「工房アシスタント」 趣味:歌と踊り(どちらもPOP系?)、手芸、人に尽くす事 特技:力仕事、歌と踊り(同上)、手芸 食事:好きな食べ物:甘味各種、しょっぱい物 嫌いな食べ物:炭酸飲料、酸っぱい物 特徴:長い桃色のストレートヘアをシニヨンにしている。 気分や装備で、解いたり団子ヘアにしたりもする。 素体の塗装は、肌色と黒・銀・紅をベースに変更。 カメラアイは琥珀色のドールアイ改造品へと置換。 両耳に石榴石のピアス、胸にルビーのペンダント。 元は猪刈が晶との対戦時に使用した、ストラーフタイプの1体。 神姫を“ゲームの駒”としか見ない猪刈によって破壊されたが、 「ちっちゃい物研」の手によって修復され、更に晶の手で改造。 性格としては大人しく一歩後ろに付くタイプ……実は甘えん坊。 晶を「マイスター」とは呼ぶが、“妹”の立場に戸惑いがある。 戦いには嫌悪的・消極的であったが、ロッテとの出会いで変化。 ぎこちない側面は見られるが、今後の生活で改善が期待できる。 装備の換装で軽量級・重量級両クラスへの参戦を可能とする為、 徒手空拳での神姫同士による格闘にも耐えうる程の強度を誇る、 レアメタル・特殊高剛性フレームへの素体置換が行われている。 通常時には[hmOCU_ALXXX “Electro Lolita”]の先行試作品を、 恥ずかしがりながら着用。 (故に、XXXに入る型番は不定である) “食事機能”でのエネルギー補完も修理の際に搭載されており、 変換の効率ではロッテを凌ぐ“エネルギー重視型”を使用する。 [三女:ロッテ] 名称:MMS-AVA-014-LUV version.1,46b[Lotte(ロッテ)] 通称:蒼天の旋姫(セレスタイン・ヴァルキュリア) 素体:天使型MMS・アーンヴァル(強化フレームに換装済み) 年齢:起動後数年?(外見は一般の同型機より少し幼い) 性別:女性 CV:小林 沙苗 色彩:青・金・白・水色を中心とする 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 階級:秋葉原神姫センターセカンドリーグ・下位 職業:槇野晶の武装神姫、名刺上は「工房アシスタント」 趣味:マイスターの作る服を着る事、及び各種お手伝い 特技:歌唱(主にクラシック系を我流アレンジして唱う) 食事:好きな食べ物:甘味各種、チキン系のサンド類 嫌いな食べ物:炭酸飲料、激辛系全般 特徴:長い水色のストレートヘアを三つ編みにしている。 気分や装備で、解いたりポニーテールにしたりも。 素体の塗装は、肌色と白・金・青をベースに変更。 カメラアイは琥珀色のドールアイ改造品へと置換。 両耳に瑠璃玉のピアス、胸にサファイアの首飾り。 一体のアーンヴァルタイプ(新品)を、槇野晶が全身全霊を込めて 規約範囲内で極限までカスタムした神姫。晶の“妹”とされる。 性格としては陽気で従順。更に人懐っこく、華美な装飾を好む。 晶を「マイスター」と呼ぶが、“妹”の立場を受け入れている。 献身的な側面があり、戦闘後の負傷神姫をケアする場合もある。 これらは晶との密着生活で、自然に培われた“心”と思われる。 装備の換装で軽量級・重量級両クラスへの参戦を可能とする為、 徒手空拳での神姫同士による格闘にも耐えうる程の強度を誇る、 レアメタル・特殊高剛性フレームへの素体置換が行われている。 通常時には[hmOCU_ALXXX “Electro Lolita”]の先行試作品を、 年頃の娘の様に着こなす。 (故に、XXXに入る型番は不定である) どうやら食事によるエネルギー補完も、可能としているらしい。 [四女:クララ] 名称:MMS-HWL-012-LUV version.1,04c[Clara(クララ)] 通称:翠月の穿姫(ジェイダイト・ヴァルキュリア) 素体:犬娘型MMS・ハウリン(強化フレームに換装済み) 年齢:起動後数週間(外見は一般の同型機より少し幼い) 性別:女性 CV:水樹 奈々 色彩:緑・銅・灰・翠色を中心とする 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 階級:秋葉原神姫センターセカンドリーグ・下位 職業:槇野晶の武装神姫、名刺上は「工房アシスタント」 趣味:読書、勉強、各種メディアの鑑賞、楽器演奏 特技:舞踏(主にフィジカル面の修練?)、情報処理 食事:好きな食べ物:甘味各種、辛い物全般(激辛はNG) 嫌いな食べ物:炭酸飲料、揚げ物など脂っこい物 特徴:翡翠色のショートボブヘアに、帽子と眼鏡が特徴。 素体の塗装は、肌色と灰・銅・翠をベースに変更。 カメラアイは琥珀色のドールアイ改造品へと置換。 両耳に橄欖石のピアス、胸にエメラルドの首飾り。 左手甲・右腕に、蔦の様な紋様の刻印が存在する。 初期不良品として交換に応じたハウリンを、晶が改造した一体。 実際、火器管制システムの致命的機能不全や駆動部出力低下等の 不具合が数個見つかっており“武装神姫”としては一見不良品。 性格としては寡黙であまり表情を変えないが、超絶ストレート。 晶を「マイスター」と呼んでおり、“妹”の地位を誇りに思う。 戦闘は一見出来なさそうだが、“オーバーロード”作用によって 情報処理機能が異様に発達しており、更にそれらの入出力機能も 優れている為、ヴァーチャル空間内部を合法的にハッキングして 様々な事象を引き起こす行為……自称“魔術”での戦闘が可能。 その代わりリアル戦闘では、何らかの電子的兵装がないと無力。 装備の換装で軽量級・重量級両クラスへの参戦を可能とする為、 徒手空拳での神姫同士による格闘にも耐えうる程の強度を誇る、 レアメタル・特殊高剛性フレームへの素体置換が行われている。 但し“オーバーロード”の副作用もあって、動きは鈍めである。 通常時には[hmOCU_ALXXX “Electro Lolita”]の先行試作品を、 着用。顔には出さないが嬉しい。 (故に、XXXに入る型番は不定) “食事機能”のエネルギー補完も修理の際に搭載されているが、 ロッテ以上の“コミュニケーション重視型”の為、非常に小食。 [故人:クリスティアーネ] 名称:MMS-573 version.0,24i[Christiane(クリスティアーネ)] 通称:無し 素体:大天使型MMS・クリスティアーネ(プロトタイプ) 年齢:起動後数週間(外見は現在の天使型より少し年上) 性別:女性 CV:雪野 五月 色彩:白・銀・金・黒を中心とする 国籍:武装神姫のプロトタイプ(未登録) 階級:無し 職業:槇野歩製作の、試作型武装神姫 趣味:舞踊、歌唱、読書 特技:情報処理、精緻なる“心” 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:蜂蜜色の豊かな髪を伸ばした、琥珀色の瞳の神姫。 素体の塗装は、肌色と白・銀・黒をベースに変更。 カメラアイは琥珀色の特注品へと置換されていた。 槇野歩達が、武装神姫開発プロジェクトの最中で産み出した娘。 神姫達のプロトタイプであり、結局は実用化されなかった存在。 産み出してくれた技術者・槇野歩とは種族の垣根を越えた姉妹。 特別な機構によって得ていた精緻極まる“心”が、全ての始源と 言えるかも知れない。彼女は槇野歩共々この世を去っているが、 その影響は現在にまで、少なからぬ余韻を残し続けていたのだ。 【人型神姫インターフェイス(HVIF)】 [次女:槇野 茜] 氏名:槇野 茜(まきの あかね) 年齢:不祥(外見は16~18歳程度) 性別:女性 CV:植田 佳奈 国籍:フィンランド人(自称、実際には国籍無し) 職業:MMSショップ店員及び留学生(対外的) 趣味:歌と踊り(どちらもPOP系?)、手芸、人に尽くす事 特技:力仕事、歌と踊り(同上)、手芸 食事:好きな食べ物:甘味各種、しょっぱい物 嫌いな食べ物:炭酸飲料、酸っぱい物 住所:〒10A-8X2R 東京都千代田区外神田1-2Z-4X0 万世橋無線会館B2F MMSショップ“ALChemist” 特徴:蜂蜜色のセミロング風ヘアを、シニヨンにした少女。 深紅の瞳が特徴。(周囲にはコンタクトと言っている) 両耳には石榴石のピアス、胸にルビーのペンダント。 大抵は晶とお揃いの可憐な服とエプロンを着用する。 長女・槇野晶とは腹違いの妹であり、フィンランドからつい先日 留学の為に日本へと帰ってきた、帰国子女三姉妹の長女である。 現在は店でアルバイトする代わりとして、住まいを貸している。 ──という晶のシナリオに沿って活動する、アルマのHVIF。 フェレンツェ・カークランド博士の趣味なのか、美少女である。 学生服や私服も多数持つが、これらは全て偽装の為に存在する。 [三女:槇野 葵] 氏名:槇野 葵(まきの あおい) 年齢:不祥(外見は16~18歳程度) 性別:女性 CV:小林 沙苗 国籍:フィンランド人(自称、実際には国籍無し) 職業:MMSショップ店員及び留学生(対外的) 趣味:綺麗な服を着る事、及び各種お手伝い 特技:歌唱(主にクラシック系を我流アレンジして唱う) 食事:好きな食べ物:甘味各種、チキン系のサンド類 嫌いな食べ物:炭酸飲料、激辛系全般 住所:〒10A-8X2R 東京都千代田区外神田1-2Z-4X0 万世橋無線会館B2F MMSショップ“ALChemist” 特徴:長い蜂蜜色のストレートヘアを三つ編みにした少女。 深い蒼の瞳が特徴。(周囲にはコンタクトと説明する) 両耳には瑠璃玉のピアス、胸にサファイアの首飾り。 大抵は晶とお揃いの可憐な服とエプロンを着用する。 長女・槇野晶とは腹違いの妹であり、フィンランドからつい先日 留学の為に日本へと帰ってきた、帰国子女三姉妹の次女である。 現在は店でアルバイトする代わりとして、住まいを貸している。 ──という晶のシナリオに沿って活動する、ロッテのHVIF。 これまた日本ではなかなか見られない、絶世の美少女だったり。 晶と長く過ごしたキャリア故か、店番も十分に一人でこなせる。 [四女:槇野 梓] 氏名:槇野 梓(まきの あずさ) 年齢:不祥(外見は16~18歳程度) 性別:女性 CV:水樹 奈々 国籍:フィンランド人(自称、実際には国籍無し) 職業:MMSショップ店員及び留学生(対外的) 趣味:読書、勉強、各種メディアの鑑賞、楽器演奏 特技:舞踏(主にフィジカル面の修練?)、情報処理 食事:好きな食べ物:甘味各種、辛い物全般(激辛はNG) 嫌いな食べ物:炭酸飲料、揚げ物など脂っこい物 住所:〒10A-8X2R 東京都千代田区外神田1-2Z-4X0 万世橋無線会館B2F MMSショップ“ALChemist” 特徴:蜂蜜色のショートヘアを、自然に流した可憐な少女。 深緑の瞳が特徴。(周囲にはコンタクトと言っている) 両耳には橄欖石のピアス、胸にエメラルドの首飾り。 大抵はお揃いの可憐な服とエプロンに、眼鏡を着用。 長女・槇野晶とは腹違いの妹であり、フィンランドからつい先日 留学の為に日本へと帰ってきた、帰国子女三姉妹の三女である。 現在は店でアルバイトする代わりとして、住まいを貸している。 ──という晶のシナリオに沿って活動する、クララのHVIF。 これまた美少女である辺り、フェレンツェ博士の側面が窺える。 偽装の為に持つ勉強道具であるが、彼女は本当に勉強している。 【その他】 [支援兵器:アルファル] 名称:elVTA_AL777 [“魔女の箒(ブルーム)”Alfar(アルファル)] 通称:[Fiona(フィオナ)/Morian(モリアン)/Ulthers(アルサス)] 年齢:数週間 性別:女性? CV:合成音声(Donna Burke 他) 色彩:モノトーンとクロームが基調、状態により変色する 国籍:ぷちマスィーンズ(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 職業:槇野晶の武装神姫達に仕える“騎士” 趣味:なし 特技:神姫のサポート(戦闘・お手伝い等多岐に渡る) 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:多種多様な変形機能を見せ、主に忠実である。 晶が三姉妹の為に開発せしめた、ぷちマスィーンズを土台とした 多重可変型戦術支援システム。YES/NOしか喋れない物の、忠誠は 篤く、主である神姫の為なら何でもこなす、立派な騎士である。 なお名前の由来は、いずれもケルト神話から取られた物である。 [支援兵器:プルマージュ] 名称:elVDV_AL777 [“星龍姫(ライナー)”Plumage(プルマージュ)] 通称:[Fafner(ファフナー)/Wybrio(ウィブリオ)/Lindorm(リンドルム)] 年齢:数週間 性別:女性? CV:合成音声(Joanna Day 他) 色彩:白とクロームに、主たる神姫のパーソナルカラーが基調 国籍:ぷちマスィーンズ(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 職業:槇野晶の武装神姫達に付き従う“竜” 趣味:なし 特技:神姫のサポート(主に戦闘と室内の移動) 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:莫大な出力を持ち、性格が実に多彩である。 晶が重量級ランクへ赴く三姉妹に与えた、“アルファル”の対と なる重装型高機動戦闘システム。人語は話せない物の、愛嬌ある 仕草と相反する勇敢さを兼ね備えた、“獣の王”と呼べる存在。 なお名前の由来は、いずれも各種神話に登場する“竜”である。 メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2150.html
ウサギのナミダ ACT 1-25 ◆ 高村がCSCをセットし、目覚めたその日からすでに、雪華の目標はバトルロンドで頂点に立つことだった。 高村自身もバトルロンドに参戦するつもりでいた。 しかも相当本気でやるつもりでいたから、有名な神姫ショップにフルチューンを依頼し、素体ではほぼ最高レベルのパフォーマンスが出せるアーンヴァルを手にした。 素体が神姫の性格に影響したのか、CSCの組み合わせの問題なのかはわからない。 目覚めた雪華は誇り高く、バトルに勝利することを一番とした。 ただし、卑怯な振る舞いはしない。あくまで正々堂々、実力で勝つ。それが雪華の誇りであった。 しかし、それは茨の道だ。どんな神姫でも不得手な相手はいる。卑怯な戦い方をする奴もいる。真っ向勝負で勝とうというのは、なかなか難しい。 それでも、雪華は卑怯な真似は一切しなかった。 高村が感心するのは、雪華が努力を惜しまない姿勢だった。 フルチューンしたボディなら、性能差で渡り合うことができる。武装を選べば、並の神姫に負けることはない。 にもかかわらず、雪華はそれをよしとしなかった。 とにかく基本動作の反復練習を飽きることなく、今も続けている。 時には、近接武器だけ、遠距離狙撃用ライフルだけでバトルに出て、納得いくまで実戦経験を積むこともあった。 才能と努力。その二つが結実して、類稀な強さを手にした。 そして、どんな相手とでも真っ向勝負で勝利を収めてきた。 しかし。 いつの頃からだろう。 雪華は自らの成長に限界を感じていた。 雪華は大会に出て頂点に立つことを望んでいる。 故に、戦う相手は大会出場を目的とした神姫が多くなる。 だが、大会で勝てる神姫というのは、パターンが限られて似通ってくるのだ。 戦闘がマンネリ化してきた、とでも言おうか。 対戦するどの相手も、どこかで戦ったことがある武装神姫ばかりに見えるようになった。 もちろん、強い神姫もいる。 だが、想定の範囲内での攻撃しかしてこない。 限られた範囲での技を極め、純度を増す、というのも一つの強さなのだろう。 しかし、雪華はその範囲内での強さでは、もう限界を感じていた。 自分はこれ以上強くなれないのか。 そう思ったとき、雪華は焦りさえ覚えた。 彼女は頂点を極めるため、強くならなければならない。 どんな攻防にも勝てる強さを身につけなければ。 雪華はそれを戦闘での「引き出し」の多さに求めた。 それは大会出場の神姫とばかり対戦していては得られないもの。 大会にエントリーしていなくても、名の通った武装神姫はたくさんいる。 そうした神姫を求めて、雪華と高村はあちこちの神姫センターやゲームセンターに足を運んだ。 まるで武者修行だ。 だが、その武者修行はあたりだった。 思いもよらない変わり種の、強い神姫たちと出会い、対戦できた。 その対戦に勝つ度に、自分が少しづつ強くなっていることを実感する。 そして今日もまた、目の前に特別な神姫がいる。 ティアとの対戦は、今の雪華にとって、どんなことよりも優先されるべきことだった。 ◆ 「マスター。『レクイエム』の使用許可を」 「……いや、雪華。相手はもう動けそうにもない。『レクイエム』を撃つまでもないじゃないか」 マスターの逡巡する声に、雪華は厳かに告げる。 「いいえ。『ハイスピードバニー』は強敵です。ならば、手抜きは礼を失するというもの。我が最大の攻撃を持って、幕引きとしたく思います」 そう、雪華はティアを「強敵」と認識していた。 大会で出会った多くの神姫でも、ここまで食い下がった相手はほとんどいない。 武装がオリジナルで、見たことのない戦闘スタイルを駆使し、ノーデーターでの対戦であり、相手の得意なフィールドであることを差し引いても、これほど噛み合う対戦になるとは思いもしなかった。 雪華の胸は昂揚で沸き立っていた。 強敵と戦えることの喜び。そして、その戦いに勝利することで、私はまた一つ強くなる。 マスターの、あきらめたようなため息が、聴覚センサーに届く。 「……わかった。追加パーツ転送。『レクイエム』使用許可」 高村の声と共に、サイドボードから追加のパーツが転送される。 それと同時に、黄金の錫杖が変形する。 ビームガンを中心に再構成された錫杖は、航空機を思わせるシルエットに変わる。 追加のパーツの支持用のハンドルがドッキングする。 雪華の前に現れたのは、高出力のビームキャノンだった。 ノーマルのアーンヴァル・タイプとは異なる、鳥状の翼が大きく開く。 翼の縁が金色にまばゆく輝き始めた。 エネルギーの奔流が翼を伝い、雪華を通じて、ビームキャノン『レクイエム』に流れ込む。 溢れ出るエネルギーが光の粒子となって、雪華の周りを舞っている。 まるで高位の天使が光臨する様のように、観客の目に映った。 ■ 痛みは、わたしにとって、諦めを促す信号だ。 お店にいたとき、痛みや苦しみを受けると、「諦める」ことでそれらを適当に処理し、やりすごしてきた。 そうしなければ、耐えることができなかった、あそこでは。 落下の衝撃で体中がきしむ。 腹部には熱い痛みがある。雪華さんに撃たれたのだ。 わたしはお腹を抱えてうずくまり、その痛みに耐える。 ……もう、諦めてもいいですか? わたしは必死に戦ったけれど。 もう、立ち上がれません。 だって、痛いんです。 とてもとても痛いんです、体中が痛いんです。 痛くて痛くて痛くて泣いてしまいそうです。 だから、諦めてしまえば……。 心の中から、別のわたしが声を上げる。 ……何を? 何を諦めるというの。 この試合……? 負けてもいいでしょう? だって相手は全国大会の優勝候補なんだもの。 わたしはこんなに痛い思いをしているんだから……。 別のわたしは、何も言わず、ある画像を認識させた。 閉じたわたしの瞼に映る人の顔。 ……マスター。 わたしは、はっとなり、瞳を見開く。 思い出す。 あの時の、マスターの冷たい眼差しを。 マスターの右手に巻かれた包帯を。 マスターが手を差し出したときの、震えた声を。 ネットの掲示板に書かれた悪意の言葉を読んだときの気持ちを。 あのときの、耐え難い、心の痛みを。 いいはずない。 負けていいはずない。 諦めていいはずがない! わたしは拳を握り、地面の砂をぎゅっと掴んだ。 痛い? 何が? 撃たれたお腹が? 打ちつけられた身体が? こんなもの。 あの時の心の痛みに比べれば。 どれほどのものだっていうの!! そう、わたしは誓った。 すべてを賭けて、マスターに尽くすと。 マスターがわたしにしてくれたように、わたしもマスターのためにすべてを賭けると。 まだわたしは、このバトルですべてを賭けてはいない。 歯を食いしばる。 両腕をつっぱると、上半身をわずかに持ち上げた。 わたしはまだ走れる。 わたしにはまだ技がある。 マスターにも知らせていない、とっておきの技。 いま、ここで使う。 マスターに勝利を捧げるために。 ◆ 雪華はティアに照準を定める。 ティアは未だ動かない。うずくまったままだ。 先日の全国大会地区予選でも、使用することのなかった最大の技。 今こそ放とう。 ここで出会えた未知の強敵に、最大の敬意を払って。 「レクイエム……シュートッ!!」 雪華の叫びとともに、ビームキャノン『レクイエム』から虹色の光芒が放たれた。 埃にまみれたストリートを薙ぎ払う。 次の瞬間、メインストリートに光の絨毯が敷き詰められた。 放出されたエネルギーの光芒は、地面に着弾すると、無数の光弾になって炸裂した。 弾け飛ぶ無数の小さな光弾は、触れたものに確実な破壊をもたらす。 炸裂音が幾重にも重なり、轟音となって、廃墟の街に響き渡る。 はじけた光弾は、さらに細かい粒子となり、一瞬舞い踊る。 それによって、薙ぎ払われた攻撃範囲内のストリートは、光で膨れ上がった。 その下にあるものは完全なる破壊。 まさに鎮魂歌……その名に恥じない、美しくも無慈悲な必殺攻撃。 あまりの攻撃の美しさに、ギャラリーから感嘆のため息が漏れた。 虎実はきつく目を閉じて、観戦用の大型ディスプレイから顔を背けた。 「あんなの……かわせっこねぇ……」 ミスティは手で口元を押さえながら呟く。 「そこまで……する必要が……あるっていうの、クイーン……」 菜々子と大城は、厳しい表情のまま、大型ディスプレイから目が離せないでいる。 四人の少女たちも、口元を押さえて見入っている。 三強でさえ、呆けた表情でディスプレイを見入るばかりだ。 誰もが雪華の勝利を確信していた。 それは、雪華本人も、マスターである高村でさえも例外ではなかった。 □ そのとき、状況を正しく理解できていたのは、ティア本人だけであったかもしれない。 俺は信じられない思いでモバイルPCの画面を凝視していた。 自分を取り巻くギャラリーの気配さえ遠く感じる。 「……ティア……おまえ……」 ティアをモニターしているモバイルPCには、すべて限界を突破した数値が映し出され、画面は真っ赤に染まっていた。 そして、いまも刻々と数値は上昇を続けている。 ◆ 地表を覆っていた光の靄が晴れる。 風が砂煙を吹き払っていく。 後に残されたのは破壊の爪痕。 攻撃範囲内にあったものは、古ぼけた建物であれ、乾いたアスファルトであれ、何もかもが細かな瓦礫と化している。 『アーンヴァル・クイーン』雪華は、ゆっくりと地表に下降していく。 『レクイエム』は、彼女のエネルギーを大半使用する、まさに最終の必殺技だ。 アーンヴァルの飛行能力も、エネルギー低下の影響を否めない。 だからこそ、乱発できる技ではないのだ。 勝利を確実にするための必殺攻撃……それが『レクイエム』だった。 降下しながら、雪華は勝利を確認するため、自らの破壊の跡に目を向ける。 ……だがしかし、そこにティアの残骸は見受けられなかった。 雪華は怪訝な顔をした。 身動きの取れないティアが、あの攻撃をかわしたとは思えない。 瓦礫の下に埋まってしまったのだろうか? それもあるかもしれない。 だが、おかしい。 それならばなぜ、ジャッジAIから勝利のコールがなされない? あまりに低い一つの可能性に、雪華の思考が至るより早く。 「雪華、上だっ!!」 マスターの短い注意を、雪華が認識するよりも早く。 ティアの鋭い膝蹴りが、雪華の背中に降ってきた。 次へ> トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/523.html
前へ 先頭ページへ 空を仰げば透き通るような青が広がっている。 バーチャルだとは分かっていてもついつい見惚れてしまう程に、キレイな空だ。 これで弁当の一つでもあればピクニック気分が満喫できる。 そうでなくとも良い天気というのは心を躍らせるものだ。 まあ、一つ気になる事といえば、今がバトルの真っ最中と言う事か。 「トリス……空を見るのも良いけど、バトルに集中してよ?」 「無論で御座るよ、主殿」 すぐ近くにいる対戦相手であるサイフォスには目もくれず、トリスは空を仰いでいる。 「しかし、今回ばかりは楽勝で御座るよ」 そう言いながら、視線をサイフォスに移す。 彼女はトリスが目と鼻の先に居るにも関わらず、周囲を警戒している。 まるでトリスが見えていないようだ。 実際、サイフォスにはトリスの姿は見えていない。 「奴の装備ではニトクリスを見破るまでにまだまだ余裕が御座ろう」 「そうだけどさ……」 トリスの用いる主武装の一つ、『システム・ニトクリス』 周囲に全長1マイクロミリメートル以下の超小型機械『ナノマシン』を散布し、 対象神姫の電子回路内部に侵入させ、ハッキングを施して感覚を狂わせるシステムである。 サイフォスがすぐ近くにいるトリスを見つけられないのは、このシステムを用いているからに他ならない。 このシステムのメリットは、神姫自体の感覚を狂わせる点にある。 ニトクリスにハッキングされた神姫は、トリスの思うが侭の幻覚を見る。 「ッ…そこか!」 現に、サイフォスはトリスがいる所とは全く別の空間に斬りかかっている。 サイフォスの中ではそこにトリスがいるのだ。 「……こんな悪趣味なシステム作るんじゃなかった」 「何を言うか主殿、これ程面白い機構は他に御座らんではないか!」 ニトクリスが狂わせる感覚は五感全てに及ぶ。 サイフォスの視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の全ては今、トリスの手の平の上にある。 が、このシステムも万能ではない。 「そうか……ハッキング系の武装か!?」 神姫は高度なAIを所有する。 それは人間と同等の精神活動をもたらすものであると同時に、超ハイレベルなCPUでもあるのだ。 よって、ハッキングに対する自己修復システムも標準的に持ち合わせているのだ。 「ふむ……存外、回復が早いで御座るな」 「そんな悠長に構えてないで、ナ・アシブを装着してよ!」 トリスが使うナノマシンには三つの能力がある。 一つ目はニトクリスに用いるハッキング能力。 二つ目は、光の屈折能力である。 簡単に言えば光学迷彩機能だ。 トリスの背後、何も無いはずの空間にノイズと共にそれは現れた。 それは無骨な腕と奇妙な背骨と獣の様な脚部を持った機械の鎧。 トリスの用いる主武装の一つ、強化外装『ナ・アシブ』 その中の、人体で表すならば肺や心臓などの内蔵がある場所にトリスは乗り込んだ。 「ふむ……異常無しで御座るな」 トリスは自身の右手首を動かした。 それを追従するように、ナ・アシブの大きな右手首が駆動する。 「おのれ、卑怯な真似をッ!」 ニトクリスのハッキングから復帰したサイフォスが本物のトリスを睨む。 「全くもって恐ろしくてたまらんで御座るな」 激昂しているにも関わらず、慎重に間合いを詰めてくるサイフォス。 それを飄飄とした様子で見物するトリス。 二人の間には温度差のある空気が充満していた。 「……拙者、喧嘩はそれほど得意では御座らん。よって、尻尾を巻いて隠れさせてもらうで御座る」 ナ・アシブはその巨体には不釣合いな程の速度で跳んだ。 「貴様、私を舐めているのか!」 怒声を頭の片隅に追いやりながら、トリスはフィールドを駆けた。 光学迷彩を起動しながら向かうのは、サイフォスからそう遠く無い物影だ。 「ふむ、ここら辺で良かろうか」 目的のポイントに到達したトリスは周囲をくるりと見回し、頷いた。 そして、背部に格納されていた三つ折のライフルを取り出した。 トリスの用いる武装の一つ『アルゴス・ランチャー』 全長2.3smの長大な超高出力レーザーライフルであるそれを右肩に担ぐように無造作に構えたトリスは、これまた無造作に引鉄を引いた。 大した反動も無く、レーザーは明後日の方向に飛んで、曲がった。 何度も何度も複雑に曲がり、障害物の合間を縫うようにサイフォスの元へと一瞬で迫った。 「なっ!?」 右肩を貫かれたサイフォスが驚きの声を上げる。 「ふむ。やはり多少の誤差はあるで御座るか」 トリスの用いるナノマシンの三つ目の能力。 それはレーザーの反射である。 ナノマシンの霧の中であれば、何処に隠れていても狙撃可能な千里眼。 トリスはナノマシンの誤差を修正しながら再び引鉄を引いた。 今度は大きく迂回するような軌道を取りながら、レーザーはサイフォスの眉間目掛けて飛来する。 しかしサイフォスは、それをコルヌを犠牲に防いだ。 「ほう。これは見事で御座るな」 サイフォスの後頭部から眉間にかけてレーザーが貫通したのは、トリスの呟きと同時だった。 「しかし、拙者の弾頭は幾らでも曲がるので御座るよ」 空を仰ぎながら、トリスは言った。 昼間だというのに人数疎らなバトルセンター。 何時もなら大勢の神姫オーナーの熱気が渦巻くこの場所が、まるで深夜のコンビニの様に鎮まり返っている。 まあ、それもその筈、今日は平日だ。 平日の真昼間からバトルセンターに入り浸れる人間というのはそう多くない。 神姫バトルセンターの職員か、ニートか、それともそれ以外か。 孝也とトリスの二人は、とりあえずはそれ以外の人間だった。 「主殿、レポートの残りは如何程で御座るか?」 「アルゴス・ランチャーのデータだけだから、あとオンラインで2・3回バトルすれば終るよ」 「それは残念。折角の機会、もう暫し神姫バトルを満喫してみたいで御座るのに」 「そうもいかないよ、レポートの提出今日までだもの……」 孝也は溜息をついた。 「ふむ。ならば明日にでも出直すとしようでは御座らんか」 「明日は普通に講義があるよ」 「ならば明後日でも」 「研究室の方でやることがあるんだよ」 「むむむ。ならば…」 「今度時間が空いたら、その時にしようよ」 「ふむ……まあ仕方なかろうか。主殿にも都合という物があるで御座るしな」 「ありがと、トリス」 孝也は軽く笑いながら言った。 「……さて、暫くは何を持って暇を潰そうかのぉ」 そう広くない僕の部屋。 実家が大学から遠いという理由で寮を使っている、僕の部屋。 家電類は初めから揃っていて、風呂トイレもちゃんとあるかなり住み心地の良い寮。 その部屋の中、床に座ってノートPCのキーボードを叩く。 僕はMMS環境心理学科に属している。 そこでは人と神姫とのコミュニケーションを通し、人間にどのような作用を及ぼすか。 みたいな事をメインにやっている。 その中で更に細かく分類があって、僕はバトルに介するものをやっている。 僕ら学生にはほぼ無償で最新の武装やPCなど様々な神姫用の備品と、ある一定の指向性を持った装備が与えられる。 けーくんとナルちゃんにはバランスの取れた装備が与えられた。 裕也先輩と蒼蓮華ちゃんには近接特化の装備が与えられた。 裕子先輩とアル・ヴァルには空中戦に特化した装備が与えられた。 全員が何らかの指向性を持った装備を与えられ、それのデータの報告する。 それが僕らの仕事。 今、僕がノートPCに打ち込んでいるのもそのレポート。 トリスの三つの武装。 「システム・ニトクリス」「ナ・アシブ」「アルゴス・ランチャー」 僕らに与えられた武装は電子戦に特化した装備だった。 初めの頃はナノマシンを利用した光学迷彩しか無かったけど、今は随分と豪華になった。 だけど、揺り籠の中で眠るトリスは昔と全く変わっていないと思う。 最初から胡散臭い御座る口調だった。 最初から僕を困らせて楽しそうに笑っていた。 最初から、今まで、すっと変わらない。 君はずっと僕の隣に居てくれた。 「……主殿、眠っておられるのか?」 トリスはクレイドルの上から呆然と孝也を見上げた。 何時ものように床に座ってノートPCを弄っている体勢のまま、項垂れている孝也。 その瞼は閉じられており、微かだか規則正しい呼吸の音が聞こえる。 部屋は暗く、明りと言えば孝也を背後から照らす月明かりだけだ。 顔は逆光のせいで見え辛いが、その表情だけは解る。 「……ト…リ……ス……」 笑っていた。 トリスの名を夢の中で呼びながら、笑っていた。 「……ふふ」 トリスはクレイドルから立ち上がり、孝也の肩まで飛び移った。 「主殿、拙者はここに居るで御座るよ……」 肩の上に座ると、孝也の寝顔に頬を寄せた。 「ずっと、此処に居るで御座るよ」 トリスは静かに目を瞑った。 同じ夢を見れる様にと、祈りながら。 「やっぱりトロンベちゃんは何着ても似合うわねぇ~♪」 「……う~」 ベッドの上でフリル満載のピンク色の可愛らしいドレスを着せられたトロンベはこれでもか、と言うほど顔を赤くしている。 その顔は若干俯いているが、その視線はアリカを見つめている。 「…それでバトルしてみる?」 「ご主人様ぁ!?」 「冗談よ、冗談」 クスクス笑っているアリカに、トロンベはとっても非難的な視線を突き刺す。 「でも」 アリカはすくうようにトロンベを抱き上げた。 「そういう格好も良く似合ってるわ、トロンベ」 「……ありがとう、ございます」 今度は完全に顔を俯かせて、蚊の鳴く様な声だった。 「にしてもよ、茜」 「なーにー?」 茜はごそごそと大き目のリュックを漁っている。 「アンタが家に来た理由って、コレだけじゃないでしょうね?」 「これだけよ?」 リュックの中から取り出した神姫サイズの洋服を手に取りながら答えた。 「アンタにはロンがいるじゃない。何でわざわざトロンベに着せるのよ」 「私はもう散々弄ばれましたので」 リュックの中から洋服を取り出しながらロンが答えた。 「あ、そう……」 「それに、トロンベが恥ずかしがるのを見るのも楽しいですし」 「そうなのよぉ~、ロンったら全然恥ずかしがらなくて弄り甲斐が無いのよぉ~」 要はこの二人、トロンベを着せ替え人形にする為だけにアリカの家に来たのだ。 「まあ、可愛らしいトロンベが見れるなら良いんだけどね」 悪戯っぽく笑いながらトロンベを撫でるアリカ。 「そうそう、ついでにアリカのも作ってきたわよ~」 「へ?」 「さあ、アリカさん。トロンベとおそろいですので遠慮せずに」 大きめなリュックに満載されていた人間サイズのフリフリたっぷりのドレスや、黒と白を基調としたゴスロリドレスなどを両手に持ちながら茜が迫り、神姫サイズの際どい衣装や旧スクなどを両手に持ったロンも迫る。 『さあ、お着替えしましょう』 「230! 231! 232!」 むっさ苦しい声がむっさ苦しい部屋に響く。 「198! 199! 200!」 畳張りの床の上で、可愛らしい声が響く。 「どうした蒼蓮華、また俺の勝ちか!」 片手腕立てをしながら、裕也が大声を上げた。 「まだまだなのだ~!」 同じく片手腕立てをしながら、蒼蓮華も負けじと声を上げた。 裕也と蒼蓮華の二人は今、日課の一つである片手腕立て300本競争に精を出している。 傍から見ればかなり珍妙だが、当人達が幸せならそれはそれで。 「268! 269! 270!」 孝也の身体が上下する速度が僅かに上がった。 「むむむ…!」 それに気付いた蒼蓮華も負けじとペースを上げる。 「今日こそは勝つのだ~!」 「きゅ~……」 畳の上で蒼蓮華は目を回している。 片手腕立て300本の後、背筋や腹筋、スクワットまでやったのだ。 並みの神姫ならとっくの昔にバッテリー切れを起こしているだろう。 「まだまだだな、蒼蓮華!」 それに対し、裕也は元気だ。 多少汗ばんではいるが、蒼蓮華程疲労していないと見える。 「おのれ~! 明次こそは絶対に勝つのだ~!」 「おう、その心意気や良し!」 二人は互いの拳を突き付け合った。 部屋には暑苦しい空気が充満していた。 「……孝也と蒼蓮華、今日も元気ですね」 やたらと騒がしい天井を見上げながら、アル・ヴェルはぼそりと呟いた。 「ふふ、やっぱり男の子は元気が一番ね」 どこか楽しそうに裕子は言った。 暑苦しい弟とは対照的な裕子は、優雅にアル・ヴェルと休日を満喫しているようだ。 テーブルの上には紅茶と洋菓子が並べられており、裕子は小説を読みながら紅茶を時折口に運ぶ。 アル・ヴェルは笑っていい○も増刊号を見ながら洋菓子を摘んでいる。 穏やかな昼下がり、という言葉が相応しい光景だ。 「……マスター」 ふいに、アル・ヴェルが裕子に向かい声をかけた。 「なぁに、ヴェル?」 裕子は小説から視線を上げず、言葉だけで応える。 「もうそろそろお昼です。やんちゃっ子達がお腹を空かせる時間ではないかと」 「……噂をすれば、ほら」 階段を降りる音と共に裕也の声が響く。 「姉貴、昼飯にしようぜ!」 裕子は小説にしおりを挟み、テーブルの上に置いた。 「そうね、今日は何にしようかしら?」 「平和って尊いな……」 狭いアパートの一室で、小さな幸福を噛み締める学生がここに一人。 「平和過ぎて退屈な気もします」 クレイドルの上で神姫サイズの雑誌を呼んでいたナルが言った。 「退屈なくらいが丁度良いんだよ~」 ベッドの上でゴロゴロしながら恵太郎は言った。 「そういうものですか」 「そういうものさ~」 引き続きベッドの上でゴロゴロする恵太郎。 「他の連中は喧しすぎるからな~。休みの日くらいはマッタリしたいさ~」 恵太郎の中ではマッタリ=ゴロゴロするなのか、それしかしていない。 他に幾らでもやることはあるだろうに、とナルは思っていたが言わないでおいた。 ピピピ、と無機質な機械音が響く。 「っと、メールか。珍しい」 恵太郎は枕元に置いてある携帯電話を手に取った。 「……孝也から? 『助けて、けーくん!昨晩うっかり寝オチしちゃってレポート間に合いそうに無いよ!』だぁ?」 「それは大変ですね」 「ああ、大変そうだな」 恵太郎とナルはまるで他人事だ。 まあ、実際他人事なのだから仕方ないが。 「『知るか、自分で何とかしろ』っと」 「……マスター、血も涙もありませんね」 「情は人の為ならずって言うだろ?」 「……そうですね」 ナルは一瞬突っ込もうかと思ったが、止めた。 「全く、休日にまでメールしてくるなよな……」 ピピピ! 「噂をすれば何とやらですね」 ナルは心なしか楽しそうだ。 「今度は茜か……って画像添付?」 「何の画像ですか?」 何か惹かれるモノがあるのか、ナルは恵太郎の下へ移動した。 「ああ、本文には『超レア画像在中』ってあるけど……」 「どれどれ……」 『うわぁ』 恵太郎とナルは声を揃えた。 そこに映し出されていたのはネコミミメイド服に身を包んだトロンベだった。 顔は真っ赤で今にも燃え上がりそうなのが画像越しでも良く分かる。 「……茜は相変わらずだな」 「……良くやりますよ」 二人が何とも言いがたい雰囲気に包まれていると、もう一通メールが届いた。 「また茜からか」 本文に『超絶レア画像在中』とあったその画像とは…。 『………』 恵太郎とナルは、文字通り固まった。 石になったと言っても問題は無い。 それくらい見事に硬直した。 そして。 「だーっはっはっはっは!……何じゃこりゃ!?」 携帯を投げ出し、腹を抱えて笑う恵太郎。 「……ま、マスター……そんなに、笑っては…失礼……ですよ……」 そういうナルも必死に笑いを堪え様としているのは見え見えだった。 投げ出された携帯の画面には、トロンベとお揃いのネコミミメイド服に身を纏ったアリカの姿があった。 その顔はトロンベ以上に真っ赤だった。 世は押し並べて、事もなし 先頭ページへ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2574.html
《登場人物紹介》 草薙 蓮 CV 豊崎愛生 本編の主人公にしてセカンドランカー草薙雄也の妹 大河高校二年生 雄也の妹なだけはあり神姫関係の知識は深い 裕也が知人から譲り受けたカガリと鋼牙の面倒を見ることになる 二人のしつけ云々で悩んでいるところに転校生としてクラスメイトとなったエリー・カークランドと出会う 兄がだらしない分しっかり者の妹である。 勉強はそこそこだが運動神経がよい 彼氏を作る前に神姫を始めてよかったのかと少しだけ迷う 17歳 エリー・カークランド CV:桃井はるこ フェレンツェの娘 天才的な頭脳と金髪碧眼を父親から受け継いだ 元『八相』の『運命の預言者』-フィドヘル- 現在大河高校に通いながら父親の研究を手伝っているが蓮と出会い彼女とその神姫たちに興味を示し、同年代としては少ない友人を作ることとなる。 『バトル』方面に興味があるらしく自作の武装を他人の神姫にモニタリングさせている 将来的にはオリジナル武装ブランド名『えりぃじるし』(命名 フェレンツェ)として売り出すつもりだそうだ 体は子供、頭脳は大人を通り越して天才!な 17歳 今居 天馬 CV:中村悠一 ファーストランカー今居加奈子の弟 普段地味目な姉とは打って変って目立つビジュアル(よい意味で 蓮とは中学からの付き合いであるが蓮が神姫に詳しいことからよく話すようになっていた お互い悪友というノリで接することのできる間柄である 神姫はパーティオタイプのしいなで現在セカンドの中位 実は学校に隠れファンがいるとかいないとか…な17歳 草薙 雄也 CV 水島大宙 蓮の兄 古くからのバトル参戦で実力的にはリーグの中間 相棒のヴァッフェバニーのリャンは最近少しスランプ気味で セカンド下位にいる 神姫暦は長く蓮にとって神姫とマスターの関係とは雄也とリャンのイメージが根強い ファーストランカー橘 明人の古くからのランカー仲間でもある 臨時神姫バトルレクチャー教室なども引き受けている 蓮が神姫を持つようになってwktkしている21歳 メインページへ