約 1,954,186 件
https://w.atwiki.jp/shinkiarekore/pages/11.html
武装神姫の用語集です。ここでは公式で使用されている文言が基本となります。→公式の設定から派生している自創作の技術等はリンクとして追記は可能とします。 例 ヂェリカン/Jelly Can=武装神姫のメンテナンス用添加剤「ヂェリー」を封じたもの。味にバリエーションがあり神姫に与えると親密度が上がる。 クーラント ニトロ →(自創作ヂェリカンへのリンク)
https://w.atwiki.jp/sysd/pages/5166.html
神姫バス 本店:兵庫県姫路市西駅前町1番地 【商号履歴】 神姫バス株式会社(1972年5月20日~) 神姫自動車株式会社(1956年5月~1972年5月20日) 神姫合同自動車株式会社(1943年5月~1956年5月) 神姫自動車株式会社(1927年10月~1943年5月) 【株式上場履歴】 <東証2部>2013年7月16日~ <大証2部>1961年10月2日~2013年7月15日(東証に統合) <神証>1949年9月 日~1967年10月 日(取引所閉鎖) 【合併履歴】 2002年10月 日 神姫観光株式会社 1945年5月 日 神戸自動車交通株式会社 1943年5月 日 山陽自動車株式会社 1943年5月 日 播電自動車株式会社 1943年5月 日 相生合同自動車株式会社 【沿革】 昭和2年10月 旅客自動車運送事業を目的とし、神戸市須磨区に神姫自動車株式会社を設立 昭和8年1月 本社を加古郡加古川町、姫路市を経て、明石市に移転 昭和15年8月 姫路市に市川修理工場を設置 昭和16年3月 設立以来昭和16年3月までの間に、社自動車株式会社の合併を始めとし、フタバ自動車株式会社、合資会社姫路自動車商会ほか14社を合併又は買収 昭和18年5月 山陽自動車株式会社、播電自動車株式会社、相生合同自動車株式会社を合併、本社を姫路市に移転し神姫合同自動車株式会社に商号変更 昭和18年8月 柏原自動車株式会社ほか4社を合併又は買収 昭和20年5月 神戸自動車交通株式会社を合併し兵庫県下における乗合バスの統合を完了 昭和24年3月 日の丸自動車株式会社播美支社を買収 昭和24年6月 菱油商事が神姫産業株式会社(現・連結子会社)に商号変更、後に昭和41年4月神姫急送株式会社と合併 昭和24年9月 神戸証券取引所へ上場(同証券取引所は昭和42年10月廃止) 昭和27年6月 赤穂合同自動車株式会社が神姫自動車株式会社神戸タクシー部を吸収合併し、神姫タクシー株式会社(現・連結子会社)に商号変更 昭和27年12月 赤穂交通株式会社を買収 昭和31年5月 神姫自動車株式会社に商号変更 昭和34年1月 神姫観光株式会社を設立し、旅行業を開始 昭和36年6月 国内旅行業を開業 昭和36年10月 大阪証券取引所へ上場(市場第二部) 昭和39年5月 不動産事業を開業 昭和40年11月 神姫交通株式会社の観光バス部門を買収し、大阪営業所設置 昭和44年3月 逓送部門を分離し、神姫逓送株式会社(現・連結子会社)を設立 昭和45年4月 車両部門(板金・塗装等)を分離し、完全自動車整備塗装株式会社(現・連結子会社神姫商工株式会社)を設立 昭和45年9月 シンキ興業株式会社(現・連結子会社)を設立し、飲食業を開始 昭和47年5月 神姫バス株式会社に商号変更、事業年度を1年(3月末日)に変更 昭和55年11月 神姫ゾーンバス株式会社(現・連結子会社)を設立し、団地輸送を開始 昭和57年12月 神姫観光株式会社の旅行業以外の事業を分離し、神姫商産株式会社(現・連結子会社神姫クリエイト株式会社)を設立し、昭和58年4月乗車券発売・広告・保険代理業等を開始 昭和59年1月 株式会社ホープ(現・連結子会社)を設立し、自動車の車両運行管理業を開始 昭和59年10月 特定旅客運送事業を開業 昭和59年12月 兵庫県宍粟郡山崎町(現・宍粟市)において遊技場事業を開業 平成9年11月 神姫観光バス株式会社(現・連結子会社)を設立し、平成10年8月貸切旅客運送事業の運行部門の第一次営業譲渡を行い貸切旅行事業を開業 平成11年4月 神姫観光バス株式会社に貸切旅客運送事業の運行部門の第二次営業譲渡を行い、運行部門の譲渡を完了 平成14年10月 神姫観光株式会社を吸収合併、旅行事業を開始し、貸切旅行事業を神姫観光バス株式会社に統合 平成18年1月 株式会社ハウジング幸陽(商号変更 株式会社エルテオ・ホーム)を買収(現・連結子会社)
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2533.html
MMS戦記 外伝「敗北の代価」 「敗北の代価 10」 注意 ここから下は年齢制限のある話です。陵辱的な描写やダークな描写があります。 未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。 熱弁を振るう春日に神代が冷ややかに答える。 神代「それで、このアヴァロンに来た目的はなんだ?」 春日「目的?決まってる私のリカルダで戦うことだ」 神代「・・・そういうことを私は聞いているんじゃない」 春日「ではでは、どういうことかな?」 神代「ふう・・・・」 神代は手元にあるワインを飲み干す。 神代「腹を割ってずばり話そうか・・・春日の狙いは6000万か?」 春日「NO!そんな端金には興味ない」 神代「ではなんだ」 春日「真相を知っているな?神代」 神代「ふ・・・あっははっははっはは!!」 神代は大声で笑う。 神代「もちろんだ。面白いから黙ってみている。どうしようかは悩んでいるがね」 春日「可哀想なのは騙されているあの2人だな」 神代「まったくだ、ひでいことをする」 春日「まあ、お金のためだ、仕方ない」 天使型のルカはなんのことか分からず首を傾げる。 ルカ「・・・一体何の話をしているのですか?」 神代「大人の話だ。それも金と女の絡んだ話だ」 ルカ「なんだか複雑で難しそうですね・・・」 春日「ノンノン」 春日が指をふる。 春日「これはとっても単純で分かりやすいことだよ」 神代「さて・・・それで春日はどうするつもりだ」 春日「決まっている、せっかくアヴァロンまでやってきたんだ。思いっきり暴れさせてもらう」 神代「あいつはどうするつもりだ?」 春日「・・・さあて、どうしようかな?」 春日はペロリと舌なめずりする。 春日「まるごと喰ってやるのも手だ」 神代「私は遠慮しとくよ」 春日「あっははっははは!!では、まずは挨拶代わりに派手にいこうか・・・」 春日の目が怪しく光る。 東條「レディース・アンド・ジェントルメンッ!!!武装紳士および淑女の皆様、大変長らくお待たせしました。今宵のメイン・イベント!!!スペシャルマッチを始めたいと思います」 観客たちが一斉にパチパチと拍手を行う。 台座の中央に、東條が毎度のことながら大げさなパフォーマンスで挨拶を行う。 □サンタ型MMS 「カミュ」 ?ランク オーナー名「東條 輝」♂ ?歳 職業 ??? 東條の肩からぴょんと青色のサンタ型神姫が飛び出す。 カミュ「ヨロシークー今日も元気ー」 観客席から声があがる。 観客1「カミュちゃん可愛いーー!!」 観客2「勝たせろ!!」 観客3「さっさとハジメロ!!」 東條はパンと手を叩く。 東條「さて、それでは今宵のメイン・イベント!!!スペシャルマッチを紹介しましょう。まずは青コーナー、SSSランクの強ランカー「春日」氏の有する『リカルダ』!!」 春日にすっとスポットライトが当たる。 春日「やあやあ、皆さんこんばんは、今日はじめてアヴァロンに乗船したが、なかなかいい船だね・・・気に入ったよ、派手に暴れさせてもらうつもりだ。だから諸君らも派手に遊びたまえ、今日は燃える戦いになるように・・・ささやかなお楽しみを持ってきた」 そういうと春日は指先にピラピラと小切手をはためかせる。 東條「ルールを説明しましょう。春日さまのリカルダに勝利すれば賞金1億円が支払れます」 会場がざわざわとざわめく。 観客4「い、一億ゥ?」 観客5「おおおおおお!!一億キター!」 観客6「なんだなんだあの女!海原よりも気前がいいぞ!!」 観客7「おいおいまじかよ!!!」 観客8「億来るか」 観客9「すっげえーーー!!!」 観客10「さすがアヴァロンだぜ・・・そこら辺の非公式バトルロンドとは桁違うわ」 観客11「ホンモノ」 観客12「くそう、俺も参加すりゃよかった」 ざわめく観客たちを尻目に春日は涼しい顔をしている。 東條「今宵は1対100の変則バトルロンドとなります。対戦相手は現在このアヴァロンに乗船しているオーナー様たちです。このバトルロンドに参加するに当たって一人当たり5万円の参加費で参加できます。現在、このバトルに参加している方々は以下の通りです」 ずらっと並ぶオーナーたちの名前と参加する神姫たち。 春日がちらっと一瞥する。 春日「ふっ・・・」 鼻で笑う春日。 東條「では、今回の戦っていただくステージはこちら砂漠ステージです。ご覧ください。」 小学校の標準的なプールサイズ、幅12m×長さ25mほどのステージには荒涼とした砂漠が再現されていた。 東條「このステージで今回は戦っていただきます」 カミュが捕捉説明をする。 カミュ「砂漠での戦闘になりまーす。砂丘や岩なんかの障害物をうまく利用して戦ってね」 東條「ルールを説明しましょう。1対100のデスマッチ、相手がサレンダーもしくは機能停止すれば試合終了です。武装・戦術はなんでもなり、バトルはこのステージ内のみ、ステージにはみ出た場合は失格となります。制限時間は無し、双方の対戦相手を全滅させたほうが勝ちです。なお春日さまの『リカルダ』にとどめを刺したものが1億の総取りとなります」 カミュ「シンプルシンプルー」 東條「相応以上のルールでよろしいですね」 対戦相手の神姫やオーナーたちはニヤニヤと笑う。 オーナーA「いくらなんでもバカすぎるだろあのアマ」 オーナーB「舐めすぎだろ、SSSクラスだからって調子乗りすぎだな オーナーC「クソッタレ、やってやる!」 オーナーD「ぽんと一億か!!舐めやがって」 オーナーE「キチ○イめ」 東條「ちなみにこのバトルロンドは、ネットの裏サイトでも生中継で公開されます。お互い、素晴らしいバトルを望みます」 カミュ「ネットのみんながどっちが勝つかお金を賭けてね!」 春日がアルミ製のケースの金具をパチンパチンとはずす。 春日「さて・・・始めようか、リカルダ」 アルミ製のケースの中で、白と紺のツートンカラーの重武装の神姫がゆっくりと目を開ける。 キラリと紅の瞳が光る。 リカルダ「戦闘システム起動・・・」 神代が2階の観客席でルカと共に観戦する。 神代「ルカ、よく見とけよ・・・あれが春日の誇る最新鋭の武装で身を固めた武装神姫・・・リカルダだ」 □ 重邀撃戦闘機型MMS「リカルダ」 SSSランク 二つ名「ミョルニル」 オーナー名「春日 凪」♀ 20歳 職業 神姫マスター 対峙する赤コーナーの対戦相手の神姫たちは多種多様な神姫で構成されていた。 大型の戦艦型神姫や軽量の忍者型、大剣を握り締める騎士型、機関銃に弾を込める戦闘機型などなど・・・ 東條「では、皆さん準備はよろしいですね・・・ではバトルロンド・・・・レディーーーーーーーーーーー」 ヒュイイイイイイン・・・・ リカルダのエンジンが風を切り唸り声を上げる、キラキラと緑色の粒子が舞う。 東條「Go!!」 砂漠ステージの中央に、何隻かの戦艦型神姫がバトル開始と共に強烈な艦砲射撃を加える。 重装甲戦艦型神姫A「全艦砲撃開始ッ!!!我に続け!!」 大型の重装甲の戦艦型神姫が艦橋から発光信号をチカチカと光らせ周りの戦艦型や戦車型神姫、砲台型神姫に合図を送る。 巡洋戦艦型A「100対1なら負けはせん!」 装甲戦艦型A「主導権はこちらにある、速攻で決めるぜェ」 装甲戦艦型B「ひゃっはああーーー!!!一億円は俺のものだァ!!」 巡洋戦艦型B「ファイヤ!!」 戦車型A「鈍亀の戦艦型に負けるな!全車両一斉砲撃!!」 戦車型B「パンツァー2了解」 戦車型C「パンツァー3了解」 戦車型D「撃て撃ちまくれ!!」 砲台型A「くそう!!砲台型を舐めるな!」 砲台型B「畜生!戦艦型に戦車型の連中、調子に乗りやがって!」 砲台型C「撃って撃って撃ちまくる!!一度やってみたかったんですよね!!」 総勢30機あまりの大砲を主兵装備とする砲撃タイプの武装神姫が一斉にリカルダのいる地点に猛砲撃を仕掛ける。 リカルダのいる場所は着弾によるすさまじい猛砲撃で地面が抉り飛ばされ、土煙と土砂と黒煙でまったく見えない。 騎士型「大砲屋の連中、めちゃくちゃしやがる」 忍者型「うううー私らの出番ってあるのかな?」 悪魔型「私もハンマーじゃなくて大砲もってくりゃよかった」 サソリ型「砲撃が怖すぎて近づけない」 侍型「開幕砲撃止めて」 しょぱなからの猛烈な砲撃にたじろぐ他の神姫たち。 ズンズズズウン・・・ 砲弾が着弾するたびにステージがグラグラとゆれる。ステージ全体には硝煙と爆風で煙が充満し、視界が恐ろしく悪い。 戦闘機型「何も見えない」 天使型「センサーが砲撃のショックでパニック起こしてパア」 セイレーン型「あのアホ共!!!私たちのことも考えないよ!」 コウモリ型「まったくだ!」 上空で砲撃が止むまで待機している航空神姫たちがぼやく。 激しい砲撃が間断なく続く。 戦艦型のオーナーたちはもう勝った気で分け前の相談までし始める。 オーナー1「ははっは!!ちょろいものだな!」 オーナー2「所詮は我が戦艦型神姫の敵ではないな」 オーナー3「一億円は私の神姫のものだ」 オーナー4「待て待て、お前らが倒したとは限らんだろ」 オーナー5「私の砲台型の弾が当たったかも知れない」 オーナー6「あんなへっぴり腰で撃った弾が当たるものかよ」 オーナー7「戦果を確認だ!!砲撃止め!!」 ズンズンズウズン・・・・ 戦艦型、戦車型、砲台型神姫の砲撃が止む。 春日は砲撃が収まったのを見て、指示を下す。 春日「リカルダ、敵MMS集団を撃滅しろ」 リカルダ「Sir,Yes sir MyMasterrrrrrrr」 何が起きているのが分からなかった。 パンッと空気が爆ぜる音がしたかと思うと、一瞬にして1ダースほどの前方に展開していた騎士型や戦乙女型の神姫が木の葉のようにバラバラになって砕け散った。 撃破のテロップが流れる。 □騎士型MMS 撃破 □戦乙女型MMS 撃破 □忍者型MMS 撃破 □フェレット型MMS 撃破 □犬型MMS 撃破 □虎型MMS 撃破 □天使コマンド型MMS 撃破 □リス型MMS 撃破 □ヤマネコ型MMS 撃破 □悪魔型MMS 撃破 □ウサギ型MMS 撃破 □ハイスピードトライク型 撃破 撃破された後に、物凄い斬撃音と爆発音が響き渡る。 リカルダの攻撃は音速を超え、後から攻撃した音が追いついてきた。 目を丸くする観客とオーナーたち。ぽかんとする神姫やオーナーたちを尻目にリカルダが真っ赤に燃え盛るナギナタを豪快に振り回し、戦国時代の武将のように名乗りを上げる。 リカルダ「やあやあ、遠からんものは音にもきけ、近からんものはよって目にもみよ。我こそは打ち砕く者、リカルダなりッ!!!!」 ダンッ!!!地面を力強く踏みしめ、リカルダがケダモノのように叫ぶ。 「うおおおおおおおおおおおおおおっ!!!大暴れしてやるぜェ!!!!!!!!死にたい奴はとっとと掛かって来いやァ!!!!!!!!ぶっ殺してやるッ!!!!!!ぎゃっはっははっはははッ!!!!」 To be continued・・・・・・・・ 次に進む>「敗北の代価 11」 前に戻る>「敗北の代価 9」 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2347.html
第1部 戦闘機型MMS「飛鳥」の航跡 第3話 「牙兎」 ワシ型がニヤニヤしながらエーベルの肩を叩く。 ワシ型「ヘイッ!!エーベル!こんな寒いのに寒中水泳か?うひひひ」 エーベル「うるせえよ!」 エーベルはずぶ濡れになってハンカチに包まっている。 斉藤「えーと、なんか私が席はずいている間にバトルしていたということかしら?」 斉藤は首をかしげる。 アオイ「そういうこと」 立花「すみませんね、なんか成り行きで・・・」 立花はぺこぺこ頭をさげる。 エーベル「ふん、少しはやるようだな」 アオイ「鼻水たらしていうセリフじゃねえな」 エーベルはよくみると鼻から雫が垂れていた。 エーベル「!?ぶッ、うるせえ!」 ちんとハンカチで鼻をかむとエーベルはいきり立った。 エーベル「俺を倒せたからっていい気になるなよ!この神姫センターにはな、とんでもない化け物神姫が来るんだからな!」 アオイ「・・・・・・・・定期便か」 アオイはギロリとエーベルを睨む。エーベルはちらりと時計を見る。 時刻は午前11:59をさしている。 エーベル「そろそろだな・・・」 カチリと時計が12:00、正午をさすと同時にサイレンが鳴る。 ウオオオオオンノンオンオンンオオオンンンオンオンオンオンオン・・・・ ワシ型がばっとヘルメットを引っつかみ武装を装着する。 ワシ型「きやがったな!」 昼寝をしていたエウクランテ型がガバッと飛び起きてバカみたいにでかい大砲を引っさげる。 砲台型が磨いていた大砲をリアパーツにすばやく装着する。 エーベル「定期便の意味を教えてやるよ、定期便ってのはな、全長650mmを越す大型の戦艦型神姫がな、爆弾を満載して爆撃に来るんだよ」 アオイ「戦艦型神姫ッ!?」 戦艦型神姫 大型の艦船タイプの神姫の一つであり大砲を主要兵器とする武装神姫のうち、最大最強のものを指す。最も強大な砲力と堅牢な防御力を備えバトルロンドでは戦艦型神姫が出現しただけでその巨体と大火力と重装甲からなる圧倒的な戦闘能力で、神姫たちがパニックに陥り、逃げ出すほどであった。 また遠距離からの艦砲射撃を主軸とした攻撃は強烈で砲台型神姫1000機に相当するとも言われている。 エーベル「しっぽ巻いて逃げるなら、いまのうちだぜ」 エーベルはバイザーを深くかぶり武装を装着する。 アオイ「ふふ・・・あはっはははは!!」 アオイは大きな声で笑う。 エーベル「ッツ!?な、なんだこいつ!」 アオイ「人間狩りを超える狩りはない。武装した人間の狩りに長年携わり味を占めた者は、他の獲物への興味を失う」 エーベル「・・・・・・・なんだそりゃ?」 アオイ「ヘミングウェイだよ、勝利の味は格別で、単純な狩では得られない満足感がある・・・」 アオイの眼が赤く怪しく光る。 アオイ「さあ、バトルロンドを始めよう。何百、何千、何万と続く終わらない戦いの旋律を・・・・・」 立花がパチンとアルミ製の小さな箱を開ける。 エーベルの眼が見開かれる。 エーベル「ちょ・・・おま・・・それは・・・」 アオイ「俺はケダモノだ。強くて大きな牙を持っている」 アオイはにやっと笑う。 大阪城外堀、水上ステージ 大阪城の外堀の一部をそのまま武装神姫の水上ステージとして、利用したステージで障害物として杭や半壊したボートなどが置かれている。 ズズズズズ・・・ 低い重低音を奏でながら、3隻の巨大な灰色の塊が水面スレスレを航行する。その周りには長い槍のような武器と細長い四角形の大砲を構えた武装神姫が数機、編隊を組んで灰色の塊を護衛している。 チーム名「あああああああ」 □重装甲戦艦型MMS 「ドセットシャア」 SSクラス 二つ名「キャノン・ワールド」 オーナー名「細田 勇」♂ 27歳 職業 統合商社営業マン □重装甲戦艦型MMS 「スーザン」 SSクラス 二つ名「アイアン」 オーナー名「西野 公平」♂ 28歳 職業 統合商社営業マン □重装甲戦艦型MMS 「ウォース・パイト」 SSクラス 二つ名「オールド・レディ」 オーナー名 「和田 真由美」 ♀ 29歳 職業 銀行員 □邀撃戦闘機型MMS 「アラキナ」 Sクラス オーナー名 「深田 京子」 ♀ 23歳 職業 公務員 □邀撃戦闘機型MMS 「デボラ」 Sクラス オーナー名 「渡部 雅行」 ♂ 25歳 職業 不動産営業員 □邀撃戦闘機型MMS 「ジャネット」 Sクラス オーナー名 「福島 紀之」 ♂ 27歳 職業 出版社員 □邀撃戦闘機型MMS 「カリーヌ」 Aクラス オーナー名 「今西 麻耶」 ♀ 14歳 職業 中学生 □邀撃戦闘機型MMS 「フラヴィ」 Aクラス オーナー名 「渡部 由里」 ♀ 17歳 職業 高校生 □邀撃戦闘機型MMS 「ケイト」 Sクラス オーナー名 「大久保 蘭」 ♀ 17歳 職業 高校生 ドセットシャアがチカチカと艦橋の端にあるLEDで発光信号を発する。 スーザンがそれに答えるように発光信号で答える。 デボラ「無線封鎖!敵の襲来にそなえろよ」 ジャネット「へっ!!今日も暴れまくってやるぜ」 フラヴィ「今日は戦艦型が3隻!!負ける気がしませんね」 ケイト「うんうん、みんなベテランの神姫ばっかりだし」 カリーヌ「去年はひどい目にあったし・・・アスカ型には要注意だ。各機、アスカ型との格闘戦闘を禁ずる」 アラキナ「アスカ型は旋回性能に優れている。戦う場合は2機1組を徹底すること!」 デボラ「アーンヴァルタイプにも気をつけろよ、連中、でっかいブラスター砲で戦艦を狙ってくるぞ」 ケイト「戦艦型神姫1個艦隊に邀撃機型神姫2個小隊・・・堂々たる布陣ですね」 邀撃機がべちゃくちゃと喋りまくる。 重装甲戦艦型MMSのウォース・パイトがのそりとぼやく。 ウォース・パイト「・・・・・・今日もいつもの定期便だ。さっさと爆弾と砲弾を撃って大人しく帰りたい」 和田がもしゃもしゃとコンビニで買ったオニギリを食べる。 和田「もぐもぐ、パイトー気楽に行きましょう。今日はポイント稼ぎの作業だし、敵チームもおいそれと積極的な攻撃をしてこないでしょ」 ウォース・パイト「・・・うーーん・・・」 ウォース・パイトはからっと晴れた雲ひとつない空を見上げる。上空には太陽がまぶしく光る。その中に小さな黒い点が一つちらつく。 ウォース・パイト「・・・・・・太陽の中に何かいる・・」 和田「うん?」 和田はオニギリをほおばりながら筐体を注視する。 キュイイイイインン・・・・ □戦闘機型MMS 「アオイ」 Aクラス オーナー名「立花 一樹」♂ 24歳 職業 事務機営業マン アオイがFB256/Z 3mm滑腔砲をランドセルに引っさげて戦艦型神姫の艦隊にまっしぐらに突っ込んでくる。 ウォース・パイト「敵戦闘機ッ!!!!!!!!!」 ウォース・パイトが怒鳴ると同時にアオイはFB256/Z 3mm滑腔砲の引き金を振り絞った。 アオイ「イヤッハッーーーーーーーーーーーーーーー!!」 To be continued・・・・・・・・ 前 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/battleconductor/pages/127.html
概要 AIタッグバトルのルール、仕様、相違点 作戦について 編成のススメ スキルのススメ 神姫とコミュニケーション 概要 シーズン2で実装された新しいバトルモードでかつてのバトルロンドの様に 神姫達AI任せで自動的にバトルが繰り広げられ、勝敗を決める。 流れとしては 4人の候補から相方選択⇔作戦選択・出撃順変更→バトル となる。 マスターは事前の装備、AI調整の他に相方選択、作戦選択、出撃順変更が終われば バトルの行く末を眺めることしかできないので皆の勝利を祈ろう。 戦績保存等は無く、勝敗に関わらずSKPが10貰える。 このページでは勝敗に関わる様々な要素が記載されますが それらを実行するのはあくまでAI(神姫達)ですので参考にしても思いどおりにならない事が多々あります。 負けても愛娘達を責めたりせず、次のバトルへ向けて気持ちを切り替えて調整しましょう AIタッグバトルのルール、仕様、相違点 バトルは2VS2のチーム戦。総合コスト10を神姫を倒して削りあい、0にすれば勝ち。 消費するコストはカード等で表示される通りUR=4 SR=3 R=2 N=1 昨今のガンダムVSシリーズの様に再出撃でコストが足りずに弱体化はしない ジェムは一切関わらない 時間切れの場合、残コストが多いチームが勝ち。 バトルは完全にAI任せ。マスターは一切神姫を操作できない。 ジェムバトルと異なりスキル発動もターゲット変更もできない バトル時間は120秒(2分)。40秒毎に作戦が切り替わる。 ラスト40秒は自動的にスキルゲージが上昇する 再出撃に必要な時間はスキル上昇量に比例して増減する。 神姫が動くアクティブスキル(全員気絶、耐久回復等も含む)発動中は、すべての神姫が棒立ちになる。 発動中はターゲット変更しない レイドにある集中狙いによる与ダメアップ、ジェム回収による救援は無し。 回復武器を味方に当てればレイド同様に回復する 作戦について 相方選択後に作戦を立てることになる。 開幕、残り80,残り40のタイミングでどう戦うかを大まかに設定できる。 攻防が程よい「バランス」(エウクランテ) 攻撃特化の「全力攻撃」(ガブリーヌ) 守りを優先する「防御重視」(ジュビジー) の3つがあり、設定したAIに影響を与える。 また、これらは3すくみにもなっている。順に バランス→防御重視→全力攻撃→バランス… の順番で有利となっており作戦有利を取ると40秒間、対象のチーム神姫に対して与ダメが上がり被ダメが下がる。取られると逆になる。 また、このジャンケンに関わらずに神姫に任せる「お任せ」(アーンヴァルmk2)があり 極端な不利を背負うリスクがなく戦わせることができる。 編成のススメ あくまで一意見かつAI操作なのでこのような展開もありえるぐらいの認識で。 UR-R-N 花形たるURをどのように活躍させるかが重要。 攻める方針でも守る方針でもURは中、終盤に出すことが望ましく 相方の高コスト神姫とは順番を合わせないほうがいい。 何故なら、倒せばそれだけスキルの標的にされかねない可能性が高く 倒れなくてもその後の敵高コストを相手にしなければならず苦しくなりがち。 終盤に出す場合、耐久回復で耐えたり、相手URに攻撃スキルをぶつける為にも URの前に出すN、Rのスキル上昇量を調節する必要がある。 URで作戦相性は無理に狙う必要はないが相手URと当たった場合、装備相性になりやすく 相手URを対抗するためや消耗させるためにも作戦有利を狙う価値は十分ある。 N-N-N 端的に言えばステータスの低さを人海戦術で補う構成。 URを落とす為に攻撃スキルを持たせているのが一般的。 出来るだけ6Vを厳選しておくと、攻撃スキルの[中]を撃ててお得。 スキルのススメ 神姫とコミュニケーション 唯一マスターがバトルに介入できる要素。 低確率である条件を満たすと画面左上にいる参戦中の神姫に黄色の吹き出しが出現し タッチすることでお話ができる。 この時の返答次第でバフ、デバフを与える事ができる。 タイミングとして 開幕 敵神姫撃破 耐久ピンチ の三つがありバフ、デバフはアクティブスキル(小)がかかる。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2639.html
「……うーん」 「またか、キミは。今度はなんなのだね?」 いけない。またアルバイト中に考えこんでしまった。でも、どうしようもない。 お客さんが来れば、身体が勝手に動いて仕事はできるけど、気付かないミスがあるかもしれないから、バイトに集中したいけどこればっかりは。 「そうそう。キミが、神姫のことをよく話すものだから、実は……私も武装神姫を買ってしまったのだよ!」 ババーンと後ろで効果音が出てきそうな風に君島さんが言う。 だが、しかし、 「……うーん」 いまだに僕は考え込んでいる。 話し声が聞こえて、視界には入るのだけど、君島さんの話が頭に全然入ってこない。ゆえに、反応できない僕。 「……ふ、悲しいな、悲しいよ。だが、これでも、無視はできるかな?」 君島さんがスゥッと右手を顔の前まで上げて、 「来い『リンレイ』!!」 「え、え、なんですか?」 パチンっと軽い音が店内に響く。 君島さんが親指と中指を合わせ、勢いよく弾いた。いわゆる、指パッチンなのだけど、なんで今ここで? 店員なんだから、目立つ行為は控えて――。 「――お呼びでござりますか、主殿?」 「うわっ!!」 びっくりした。な、なんだ、どっから来たんだ? カウンター上に突然、人形、武装神姫が現れた。 片膝をつき、頭を垂れている姿。……これは確か忍者型神姫の『フブキ』だ。 真っ黒の忍び装束に身を包み、口元を黒布で隠している。 「はっはっは、いい反応だ。仕込んできて正解だったな、リンレイ」 「はっはっは、そうでござりますな、主殿」 イェーイ、とリンレイという神姫が手の平で、君島さんが指で疑似ハイタッチをする。 「どういう仕掛けですか!?」 「まあ、落ち着きたまえ。まずは紹介しよう。ちょっと、武装神姫に興味が出てきてしまってな、この前買ってみたフブキ型のリンレイだ。忍者ならこんなのができて当たり前なのだよ」 「リンレイでござります。以後、お見知りおきを」 再び頭を垂れて、挨拶をするリンレイ。 僕は君島さんを訝しげに見る。 腕を組んでフフンとなんか自慢げだ。 (間違った方向に忍者っぽいな~) いや、神姫もそれぞれ。これも一つの神姫としての姿なのだろう。 はっきり言って普通ではない。……でも、こちらが言えた義理でもない。 これほど、変ではないけど。 「それでは、話を戻すことにしよう。今度はどうしたのだね?」 「どうやって来たのかまだ聞いて――……はぁ、別にもういいです……」 聞いてもしょうがない気がした。 手品みたいなものだろうと割り切ることにする。 「いつも話してますけど、僕の神姫のシオンがですね、なかなかバトルがうまくいかなくて」 「件のバトル恐怖症の神姫かね? 苦労しているのだな」 「武装神姫は普通、バトルはスポーツみたいに楽しめるよう設定されているのでござりますが、シオン殿という方は戦えないという。不可思議でござりますな」 「……そうだよ、ね」 誰に言っても、見せたとしても、そう言うんだよな。もう慣れたよ。 「……キミは、以前に私が言ったことを覚えているかね?」 「えっと、なんでしたっけ?」 「ほれ、『神姫には心がある』と言った事だ」 「ああ……」 神姫が空虚な機械みたいにプログラムだけで動いてたら、こんな風に悩む必要はない。感情があるから、笑ってくれたり、喜んでくれたり――逆にバトルができなくて苦しむ――する訳だから、必死にこんな悩んでいるんだ。 悩むか悩まないか……あれ、なんか堂々巡りだな。 「キミが思っている通り、現実的に、神姫のカテゴリは機械だ。データを元にして、オーナーがプログラムを神姫にインストールさせて様々なスキルを手に入れることもできる。言語機能や身体機能もデータは……まあ、あることはあるのでな。 しかしだ。それでも手に入らないものはあったりもするのだ……長倉君は世界クラスの神姫バトルは見たことはあるかね?」 「いいえ……ありませんけど……」 シオンが来るまで、武装神姫なんて友達のでしか見たことなかった。武装神姫のバトルを直接見たのも、あのゲームセンターでのが初めてだったし。一応、知識はあったぐらいのレベルだ。 「インターネットの動画サイトで探せば、そういう大会の動画などゴロゴロあるのだが、あれはリアルファイトの真剣勝負。神姫が物理的に機能停止。故障、なんていうトラブルも少なからずある。命がけの試合。失敗は許されない。そんな神経を使うバトルだ。……神姫も怖いと思うのだよ」 「……怖い……か」 その言葉を噛みしめる。それだと、シオンはバーチャルでもバトルを怖いということだ。表現できないほどに。腰を抜かして動けなくなるほどに。 「それでも、世界レベルの神姫は戦うことができる。それも人が知覚できない程の戦闘技術でだ。なんでだと思う?」 「……多分、自分のオーナーを信頼して一緒に戦っているからじゃないですか? よくは、まだ、わからないですけど……」 「ふむ、それも一つの答えでもある。神姫オーナーそれぞれに無数に正解はあるのだよ。わたしもキミも持っている。だが、私が、仮に、あえて言うなら人と同じ“成長する”ということかな」 「んん?……」 口を紡いでしまう僕。 君島さんはこういう焦れったい説明が好きならしい。 「つまりはだ、プロのスポーツ選手と同じだ。血の滲むような練習をして、強豪から勝利を勝ち取る。……そして勝てない神姫も成長して勝てるようになる」 「それは正論ですけど……うーん……」 数年の時間をかければ、いずれはバトルで勝てるようになると思う。だけど、そんなにかけられない。僕は――いや、僕たちは、宮本さんとイスカが目標なのだ。日本を離れる前に、なんとかしたい。悠長にしてられないよ。 「おやおや、長倉君は早急に答えが欲しいらしいな。それで、参っているようだね。しかたない、な。ここはいっそのこと私が手ほどきをしてみようか?」 「えっ!?」 この人、君島さんならなんかやってくれそうな予感が……だけど……。 「ふ、神姫オーナーになって日は浅いが、キミよりかは幾分、私は大人なのだぞ? 生き方をキミのような子どもたち、色々と抱えている神姫たちを導くことなど容易いのだよ」 「……君島さん」 この人なら、どうにかすることもできるのではないか? シオンを拾った時も君島さんのアドバイスで進展したんだ。だったら、君島さんに任してみるのもいいと思う。……そんな気がする。 「ただし、私のやり方はスパルタだぞ? ついて来れるかはキミたち次第だ」 「……はい、お願いします!」 君島さんの手を両手でガシッと握る。 シオンが普通になるまで、どんなことでもやってやる。そう意気込むと、僕はやる気で満ち満ちてきた。 ――よぅし、やってやるぞ! 「こちらのお弁当は温めしてよろしいでござりますか?」 「きゃー、忍者っぽいお人形が店員やってるー! かわいいー!」 いけない。アルバイトの最中だった。 しかし、優秀すぎるなリンレイは。 僕たちが話をしている間、一人でいつの間にか店番をやっていた。 ―――― 次の週末に、君島さんは僕たちがいつも行くゲームセンターで、『授業』をしてくれると約束してくれた。 それで、今日は、ちょっと用事ができてシオンとお出かけしている。 「本当に、これ、いらないの?」 「私は、あのクレイドルを使っていたいですし、別の人が使ってくれたほうがいいと思います」 僕が持つ紙袋にはクレイドルが一つ入っている。 キズのある方ではなく、宮本さんから預かった方にあった、もともとシオンの、あまり使われていない方のクレイドルだ。 前に使っていたのより、今は貰ったキズのあるこっちを使いたいらしい。 武装を本格的に譲り受ける決意をして、クレイドルの使い道がなかったから、これはどうしようかと考えていたら、 「アリエさんが言ってたんですけど、オーナーの霧静さんの伯父さんがショップを経営してるらしいですので、そこで、相談したらどうですか」と言ったのだ。 「あと……『ゲルリン☆ヂェリー』も、あれば欲しいのですけど」とも言った。 二人を強制シャットアウトさせたあの飲み物。シオンにとってクレイドルはついでで、どうやらそっちが本命らしい。 いや、まあ、シオンが自分から欲しがるのは別にいいんだよ。 ……いいんだけど、なんでよりによってアレを欲しがるんだよ。 目的地は霧静さんから聞いている。 僕が住んでいる町の駅から少し離れて、線路の向こう側、そこの商店街になっている地域だ。 夕方なので、買い物帰りであったりする主婦さんたちが多い。他には僕と同じ学生の人だったり、会社帰りのサラリーマンが見える。 霧静さんの伯父さんが経営してる神姫ショップがこの商店街の端の方にあるらしいのだ。 大型のチェーン店とかじゃなく、自営業でやっているらしい。 武装神姫は年々流行ってきているので、商売ならそういうのに乗り出すのも悪くはないのかもしれないなと思った。ただの素人の考えだけど。 「えーと……これか」 「これってなんて読むんですか?」 目的のお店についた。 見上げれば店の看板。「MMSショップ『Blacksmith』」と大きく書かれている。 店の前には大型ガラス内に武装パーツが展示されていて、向こう側の中の様子が少し見える。 「……ブラックスミス。大体は鍛冶屋とか鍛冶職人を意味してるね。ファンタジーの小説でも時々出てきたりするけど」 「ああ、そういえば」 ファンタジー色を強く感じる。エレメンティアなんて名称が付く武器を作るくらいだ。そういうのが好きなんだろうな、なんて一発でわかる。 そう思いながら僕は店のガラス戸を開ける。 「いらっしゃやせー!……ってあら? ケートん、シーちゃんじゃない」 「あ、アリエさん。こんばんわ」 店のカウンター、台上にはなぜか見覚えのある神姫、アリエがいた。 最近は神姫でも店番できるような設定になっているのか。 「……なに、その挨拶の仕方……」 「ゲンさんのマネだよー。……あ、ゲンさんっていうのは3軒隣の八百屋の源内さんね。言いやすいからからマネしてるんだー。いらっしゃやせー」 「まあ、アリエがいいなら、それでいいんじゃないかな。ちなみに、なんで店番してるの?」 「あの後、リミちんに店からヂェリカンをパクっ……拝借したのばれててさー。労働で返しなさいってさー。まったく、リミちんは真面目なんだからー」 「倒れてれば、そりゃばれるって」 嫌な事件だったよ。 シオンは会話にも入らずキョロキョロと店内を見渡している。 ああ、事件を引き起こしたアレを探してるみたいだ。 「『ゲルリン☆ヂェリー』ってどこにあるんですか?」 「えぇ!? あれは、そっちだよー。あははー」 さすがにアリエも、あれはもう勘弁したいらしい。 店内の奥の方を指差してながらも、目が泳いでいる。 「螢斗さん、見てきてもいいですか?」 「……いいと思うよ」 僕の肩に座っていたシオンを床に降り立たせる。 ちゃんと神姫だけでも選べられるように、神姫の目線で、棚の商品の一部が床の台に置かれている。 工夫されている店内だ。 それにMMSショップ・ブラックスミスは、品揃えが豊富そうである。 シオンがいる方は、パーツやら武装やらが綺麗に箱詰めだったり、袋詰めで置かれてたりする。ついでにヂェリカンも並んでいる。 反対方向、僕から見て右側は、武装神姫の、CSCのない素体がガラスのケースで見本に置かれているみたい。 大型店じゃないから神姫の種類はそんなにないみたいだけど。 でも『鍛冶屋』っていうくらいだから、もしかしたら武器に趣を置いているのかもな。 だからって、変なヂェリカンも置かないでほしいな……。 「あちゃー、シーちゃん。アレを気にいっちゃったか。ますます変な神姫だねー」「……アリエもね。それより、これを引き取ってほしくて、来たのだけど」 紙袋から真新しくもあるクレイドルを取り出す。それをアリエの前に置く。 「ふーん、クレイドルかー。こういうのは店長だねー。ちょっと待ってて……テンチョー!!」 アリエがカウンターから降り立って、奥の方に声を掛けながら消えていった。 霧静さんの伯父さんらしいけど、どんな人かな? 優しい人だといいな。 お、奥から大きそうな人影が、 「おう。おめぇさんかい! クレイドル引き取ってほしいってぇのは」 まず、シャツを腕捲りしていて、筋骨隆々の体格が目についた。 黒いエプロンをしていて、胸元に「Blacksmith」と白い文字でプリントされている でも、頬に切られたような傷があるのはどうしてなんだろうな~。 滅茶苦茶、怖いな~。 「ええ、そ、そうです。……でも、お金とかにしたい訳では、なくてですね、あの、その、いらなくなったから、別のオーナーさんに役立ててほしくて、ですね……」 「なんだとぉ!?」 「ひぇっ! あああ、あの……」 「偉ぇな!!」 間近、しかも怖い形相の顔で両肩を力強く掴まれる。正直言うと痛いのだけど、なにも言えない。 ……正直、すごく怖いです。 「そうかぁ!! いやー、クレイドルだけ欲しがる奴なんて、そこらじゅういやがるから、そういうのは正直ありがてぇ。それに、金はいらねぇってかい。今時の子にしては偉ぇ!!」 「テンチョー、ケートん、怯えてますよー。怖がらせないでくださいねー。一応、リミちんのお友達なんだからねー」 「おぉい!! それを早く言えよ!! 璃美香の友達ならサービスするぜ。ゆっくりしてくれぇや。だけど、璃美香はアリエ預けただけで、まだ学校だけどな。ガッハッハ!!」 バンバンと肩を叩かれる。ものすごく痛い。 2メートルはあろうかとおもわれる巨体、それでいて、声もものすごく大きい。 元、ヤのつく職業の人か? でもなんでこんな人が武装神姫のショップなんかやっているんだろうか。こんな人が神姫を愛でてるとか……ありえないです。 「はいはい、ちゃんと傷とかは隠してねー。初めてのお客さんは大抵テンチョー見ると怯えて逃げちゃうんだからさー。……はいこれ、絆創膏っすよー」 「お! すまねぇな」 慣れた手つきで、引き出しから絆創膏を取り出すアリエ。 それを受け取って店長さんは自分の頬に貼る。 なんとか傷は絆創膏で隠れてくれたけど、脳裏から離れない。 「あはは、怖かったっしょー。でも、この傷はただ単に事故ってできたのだから心配しないでー。図体の割に、この人ただのゲーオタだから。極道関係者とかでもないよー」 「……ああ、そうなんだ」 ゲーム好きなカタギか。なんだ、よかった。胸を撫で下ろす気分だ。本当によかった。 「ゲーオタは余計でい!!……あっちにいるのがボウズの神姫かい?」 親指でシオンを指差す。 三つぐらいヂェリカンを持って来るシオンの姿が。……おいおい。 「そうです……シオン、そんなに買うの?」 「螢斗さん、いいですか?」 「――うん、いいよ」 上目遣いで言われたら拒否できない僕がいる。例え間違った買い物でも即答してしまう。 「おお!! それを欲しやがる神姫がいるとは。おめえさん気に入ったぜ」 「テンチョー。あんな危険物置くの止めましょうよー」 「そりゃ、できんぜ」 「なんでですかー?」 「武器は好きだ!! が、ヂェリカンも好きだ!! いずれは全国、果ては全世界のヂェリカン・シリーズを網羅して店内に置くのがオレの夢なんだぜ!!」 「武装を念頭に置いてくださいよー、武装を」 アリエがツッコミに専念している。それがなんか珍しい。 「ふん、とりあえず、ボウズはこのクレイドルを善意で金もなしに売りたいってわけかい?」 「まあ、はい」 「そっかい、そっかい。……ちょっと待ってろい」 言うと店長さんは奥に行って、すぐ戻ってきた。 「――礼に、コイツをやんぜ」 「いいんですか?」 「こちらも商売なんでな。等価交換ってやつさぁ」 カウンターにコロンと何かを置いた。両手にそれぞれ持つような、二つのナックル状の武器。 「ありがとうございます。……でも、これって」 神姫用の武器だろうけど。えっと、どこかで見たことあるような……? 「ボウズの神姫、アーティル型なんだろ。こいつはアーティルのアレだ、アレ。……なんだっけっか?」 「テンチョー、これは『ぺネトレートクロー』っすよ……形状がどことなく違いますけどねー」 「そうだった、そうだった。突然アイデアが降ってきてな、こいつは俺が暇で作った公式風味のオリジナル武装『ぺネトレートクロー・烈』だぜ。最新作だ。俺は暇つぶしでも、本気を尽くす男だからな。ガっハッハ!!」 「だったら、こういうオリジナル武装、いっぱい作ってひと儲けしましょうよー」 「ソイツはもう正式な申請とっといたが、いちいち神姫会社に申請するのが、時間が掛かるし……なにより面倒だぜ!!」 「もう、永久閉店しちまえー」 とりあえず、変なやり取りが展開されているが横に置いておく。 そうか、これって。アーティル型装備の一つか。 いずれは揃えようかなと思っていたけど、こんなところで手に入るなんて。 それも特別製らしい。 「……どんな感じ?」 「何か、しっくりくる気がします。すごく、使いやすそうなんですけど……でも、バトルで、私なんかがちゃんと使いこなせるかどうか、心配です」 手に持って、ブンブンっと素振りをしている。 シオンは武装だけが立派になるのを引け目に感じているみたい。 「大丈夫、大丈夫。次、やる時は秘密兵器の先生が来てくれるから。その人ならなんとかしてくれる……はず」 「……できるでしょうか」 期待はしているんだよ……しているんだけど不安。 そんな感情に雁字搦めになっていく僕。 成せばなるのか……なぁ。 「なんども言うっすけどねー。店の名前『ブラックスミス』なんだからさー、ヂェリカンはいらないでしょー」 「バカたれぇ!! RPGには、回復アイテムが必要だろうが。神姫ショップに武器屋も道具屋もないだろうからなぁ!!」 「ここはリアルっすよ。ゲーム内じゃないです。それに私は、そのアイテムで死にかけたんですけどねー。このゲームオタク店長めー。毒物は店に置いちゃいけないでしょー!」 「好きになった神姫が目の前にいるだろうが!! ゆえに毒物じゃねぇ。俺は置き続けるぜ!!」 「もう、店畳んじまえー」 呆れる神姫店員アリエと、巨体&大声の店長さんがどっちも止まる様子がない。 とりあえず、一番に声がでかすぎる。 会話がうるさくて、近所迷惑になりそうだから、帰る前に止めていかないとな。 不本意だけど、このヂェリカンの会計もしたいし。 ……これからブラックスミスは行きつけのお店になりそうだなーと思った。 店長が怖いけど、悪い人ではない。 「ぐだぐだうっせぇ神姫だぜ。スクラップにしてやろうか!? あぁん!!」 「へぇー、そんなこと言うんだー。それしたら、リミちん一生テンチョーに口利かなくなりますよー。それでもいいんですか、チクりますよー?」 「すまん!!!!」 アリエに潔く土下座する店長さん。 うん、いい人だ。 前へ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/46.html
各種設定集 ~人物編~ 岡島 士郎(おかじま しろう) 当SSの主人公(一応)。25歳。国立大学出身の首都圏に位置する某県某市役所職員、 いわゆる普通の公務員。 近隣の市に両親が在住、姉(未登場)と妹(優衣)がいる5人家族3人姉弟の真ん中っ子。 性格は見た目温厚、でも熱血漢という、まさに主人公の典型である。でもやっぱり健全な20代男子。 現在、4体のMMSを所有し、神姫バトルの世界ではリアルリーグと称される1stリーグの中位に位置する。 最近は、近所の大学に通うために居候してきた妹、優衣に振り回されることが多い。 岡島 優衣(おかじま ゆい) 士郎の妹。18歳。士郎の住むアパートの近くの某私立大の一年生(予定)。 性格は、ハ○ヒ(某の憂鬱)と智ち○ん(某あ○まんが)とシンタ○ー(某P○PUWA)を足して2で割って5倍に 濃縮したような超絶アタシ系暴走少女である。これでも3年間生徒会書記を(あくまでも推薦狙いで)勤めた。 四月からは士郎の住んでいるアパートへ(母が無理矢理に押し進めて)居候することとなるわけだが…。 また、学校説明会の日、五人目の神姫であった天使型MMSビアンカを半ば強引に実家に連れて行き、 実質、新たなマスターとなる。勿論バトルの経験はなく、今後の成長は未知数である。 ○鶴畑家の人々 長兄 興紀(おきのり) 表では好青年を演じているが、実は冷酷かつ残虐な性格を持つ。でもやっぱり健全な(ry 六大学と言われる某大学の3年生。20歳。 神姫バトルにおいて天才的な戦術眼と指揮能力を発揮し、その能力を生かして、父には内緒で ベンチャー企業を立ち上げている。 7歳の時に実の母を事故で亡くし、現在の母である元側室の子の大紀と和美とは腹違いの兄妹である。そのため、 大紀と和美を兄妹として見ていない。 究極の神姫を育て上げることを信条としており、所有MMSは[ストラーフタイプ]の「ルシフェル」のみ。 現在リアルランキング54位。 次男 大紀(ひろのり) 兄の威を狩る狐…もといピザ。私立男子高校1年。15歳。 実力は大したことはないが、兄の威光と恵まれたパーツ、洗練された神姫育成環境の下、金を積んでの八百長試合で上位に上がる。 負けた時は、腹いせに下位リーグの連中をいたぶるのが趣味。 所有MMSは[アーンヴァル]タイプの「ミカエル」、同タイプの「アラエル」他 現在リアルランキング144位 長女 和美(かずみ) 鶴畑家の末娘でピザ小学生。12歳。 高飛車で見栄っ張りで傲慢という可愛さの欠片もない性格。 神姫バトルデビュー前の新人で、所有MMSは[サイフォス]タイプの「ジャンヌ」。 各種設定集 ~神姫編~ -主人公側- ヴェル(犬型素体) 主人公、岡島士郎の所有する一体目の神姫。 名前の由来は、イタリア語の「緑色」から。 性格は気だてのいいお姉さんタイプで、他の神姫のまとめ役である。 また士郎に対する愛情も人一倍であり、美人を見て鼻の下を伸ばす士郎に嫉妬する事も多い。 一番長く神姫バトルの世界に居るので、戦闘経験は一番豊富。また、過去に「ルシフェル」と呼ばれていたノワル、「ミカエル」と呼ばれていたビアンカと戦い、いずれも撃破している。 ノワル(悪魔型素体) 士郎の二体目の神姫。 名前の由来は、イタリア語の「黒」から。 元々は鶴畑興紀の所有している「ルシフェル」の名を冠する13番目のMMSであったが、三年前、ヴェルとの試合に於いて敗北を喫し、 廃棄処分にされる所を士郎に引き取られる。 「ボク」の一人称で話すノー天気な性格だが、感情が負の方向に高ぶると元の冷たい口調が出る事がある。 元々、興紀の元で徹底された訓練を積んでいたため、バトルにおいてはかなりの実力を誇る。 ジャロ(ネコ型素体) 士郎の三体目の神姫。 名前の由来は、イタリア語の「黄色」から。 性格は天然気質のお気楽キャラだが、リアルリーグで馴らしたバトルの腕は確かである。 好物はシュークリーム。 マタタビ酒を飲むと、性格が清楚な箱入り娘キャラと化す。 コニー(兎型素体) 士郎の四体目の神姫。 名前の由来は、イタリア語の「兎」から。 元々、武装パーツに付いていた頭部ユニットだったので、士郎の経済状況から、なかなかボディを貰えず、使役ユニットである プチマスィーンスetc...に馬鹿にされる事が多々あり、一時はひねくれた性格だったが、藤堂亮輔の所有するリンとのバトルで吹っ切れる 事が出来た。しかし、そのバトルの際に付けられた「乱射魔(トリガーハッピー)」の二つ名で呼ばれることを極端に嫌っている。 現在は、崇拝する「BL○CK L○GOON」のレ○ィの口調&性格etc...を真似ていて、いつかは「二丁拳銃(トゥーハンド)」の二つ名で 呼ばれる事を夢見ている。 現在、セカンドクラスで戦っており、実はバトルにおいては5人の中では一番未熟だったりする。 好物はニンニク煎餅。 ビアンカ(天使型素体) 士郎の五体目とされる一番新しい神姫。 名前の由来は、イタリア語の「白」から。 元々は鶴畑大紀の所有する神姫「ミカエル」の№1であったが、ノワル同様ヴェルとの試合に於いて敗北を喫し、廃棄処分にされる所を 士郎に引き取られる。ノワルと違うのは、修復の際、全ての記憶をリセットしている所であり、以前の大紀と居た記憶は無い。 なお、第11話の際に、士郎の妹である優衣に半ば強引に実家に連れて行かれ、現在優衣が新たなマスターとなっている。 性格は非常に素直な優等生タイプ。 まだデビュー前ではあるが、鶴畑家の訓練を受けているために、戦闘スキルはかなり高い(ハズである)。 -鶴畑兄妹- ルシフェル(悪魔型素体) 鶴畑興紀の所有する神姫。 名前の由来は、キリスト教における「サタン」の別称「ルシフェル」より。 究極の神姫を育て上げることを信条とする興紀の考えに則り、興紀自身の立てた戦略や指示に付いてこられなくなった同型素体は、戦闘データを 採取された後廃棄され、前回のデータを周到し、改良された新たな別の素体である「ルシフェル」が誕生する。 そのため、興紀のデビューからの通算敗北数(非公式含む)である"30番目"に登録された悪魔型MMSが現在の「ルシフェル」の名を冠している。 また、岡島士郎の所有する「ノワル」や陽元治虫の所有する「エル」は、"廃棄された"「ルシフェル」シリーズの内の1体である。 興紀に絶対忠誠を誓う「機械」のような性格であり、「エル」の様な性格が設定されたのは極めて稀である。 ミカエル(天使型素体) 鶴畑大紀の所有する神姫。 名前の由来は、キリスト教における四大天使の一人である「ミカエル」より。 戦闘能力に於いては、鶴畑家の訓練を受けているため、最高水準の能力を誇るが、如何せんマスターがアホなので付いていけていない。 また、大紀が興紀の真似をし、敗北を喫した同型素体は尽く廃棄されている。士郎の「ビアンカ」はその中の一体である。 興紀の「ルシフェル」同様、大紀に絶対忠誠を誓う「機械」のような性格。 アラエル(天使型素体) 前スレ208氏の「アラエル」の頁を参照。 ジャンヌ(騎士型素体) 鶴畑和美の所有する神姫。 名前の由来は、中世ヨーロッパの英雄「ジャンヌ・ダルク」から 本来、近接・突撃戦闘を信条とする騎士タイプだが、和美の美学から、中~遠距離を主体とした実弾装備を多く持たされることが多い。 その姿は、さながら「難攻不落の要塞」である。 興紀の「ルシフェル」、大紀の「ルシフェル」他同様、和美に絶対忠誠を誓う「機械」のような性格。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2123.html
ウサギのナミダ ACT 1-10 □ 今の状況に置いて、俺に打つべき手はなかった。 噂の否定と拡大阻止などは、一介の大学生には手に余る代物だ。 何かヒントになることはないかと、一度ネットの掲示板なども覗いてみたが、すぐにやめた。 ゲーセンの連中よりも面白半分な書き込みが大半を占めていて、当事者の俺はとても読む気にはならなかった。 もし俺がネット上で否定的な発言をしても、すぐにログは流れてしまうだろうし、「本人降臨」とか言われて、火に油を注いで面白がらせるだけだろう。 ネットだけではなく、ペーパーメディアの情報も入れるのをやめた。 隔週刊誌の「バトルロンド・ダイジェスト」は毎号楽しみに購読していたが、それすらも手に取るのをやめた。 その雑誌には、様々な武装神姫達が誌面を彩っているが、そんな神姫達が妬ましく思えてしまう。 その近くには、例のゴシップ誌が置いてある。 バトロンダイジェストに掲載されている、きらめくばかりの神姫達と、俺達をどん底の状況にたたき落とした雑誌に掲載されているティア。 お前達の現実はこれだ、と、コンビニの雑誌棚にさえ責められているような気がする。 俺はおとなしく大学に通い、上の空で講義を聴き、家に帰っては課題を適当にこなし、時々ティアの様子を見る、という生活を淡々と続けた。 ティアはひどいスランプに陥っていた。 原因は明らかだったが、俺はあえて何も言わないことにしていた。 と言うよりも、かけてやる言葉の持ち合わせがなかったのだ。 いつ復帰できるかわからない、復帰の可能性すら絶たれている今、ティアに訓練をさせる理由がない。 虎実との約束は確かにあるが、それだっていつのことか決まっているわけではないのだ。 だから、ティアには好きにさせていた。 ティアは訓練をやめようとはしなかった。まるで何かに憑かれたように。 課題の消化は遅々として進まなかったが、それでも叱ったりすることはなかった。 俺のモチベーションの方が、もう折れそうだった。 そんな風に過ごしていた木曜日、携帯電話が鳴った。 海藤からだった。 「ネットで、君たちの状況を知ったよ。きっと落ち込んでいると思って」 古い友人はそうのたまった。 ああそうさ、海藤、君の言うとおりになったよ。 俺達はただいま絶賛嘲られ中の身の上さ。 「それで、きっと、ネットもチェックしてないだろうと思ってさ……。 君たちの身の上の問題とは別件で、相談したいことがあるんだ」 なんだそれは? 海藤はよくわからない、もって回った言い方をしている。 俺は意味を尋ねたが、 「ああ、映像を見てもらった方が早いから……土曜日、うちに来ないか? 気分転換も兼ねて、さ。ティアを連れてきてもいいし」 と言った。 そんな気になる言い方をされては、行かざるを得ないではないか。 どちらにせよ、ゲームセンターに行くことも出来ないし、週末はまったく予定が空いている。 土曜日に訪問する約束をして、電話を切った。 ■ マスターが海藤さんと約束している土曜日は、瞬く間にやってきた。 「一緒に行くか?」 判断をわたしに委ねてくれたマスターに、しかしわたしは、断った。 「あの……やっぱり、練習します……」 「そうか……」 その一言だけで、マスターは出かけてしまった。 最近、マスターはわたしに命令することをしない。叱ることも、もちろん笑うこともしない。 もう、何もかもを諦めてしまったかのように、わたしには感じられた。 スランプから未だに脱出できないわたしが原因であることは間違いない。 だからつらかった。 もう、わたしに愛想を尽かしているだろうマスターと一緒にいるのがつらかった。 そして、あろうことか、わたしはマスターに嘘をついた。 一人家に残ったのは、練習の為じゃなくて。 確認したいことがあったから。 電源をつけっぱなしの、マスターのデスクトップPC。 神姫のわたしには大きすぎる、そのキーボードとマウスに歩み寄った。 □ 前回、海藤の家に来たのは、ティアのボディを交換してもらうためだった。 あれからすでに四ヶ月ほども経っている。 その間、俺は夢中でティアと向き合っていたのだ。 急に、左の胸ポケットのあたりが軽く感じられた。 いつもそこにあった、いつもちょっと不安そうな表情は、今日はない。 久しぶりの道を一人歩く。 手にしたドーナッツの箱はお約束だ。 「よく来たね。さあ、入って入って」 旧友はいつものように俺を迎え入れてくれた。 変わらない態度が、今の俺の心に染みた。 「……その手、どうしたんだい?」 俺の右手にはまだ包帯が巻かれている。 まあ、普通気になるよな。 俺は曖昧に笑っていった。 「ああ……ちょっとドジってさ。階段で転んだ」 「ふぅん?」 海藤はそれだけ言って、深く追求しなかった。 「いらっしゃいませ」 鈴の鳴るような声で、海藤の肩から挨拶してきたのはアクア。 彼女も変わらない。 だけど、彼女は不意に気遣わしげな表情になり、 「あの……ティアは?」 俺に尋ねてくる。 二人は変わらない。 この四ヶ月の間に、俺の方にいろいろありすぎたのだ。 「ティアは……一人で自主練」 自分の言葉に、急に寂しくなる。 やっぱり、無理にでも連れてくればよかった。 アクアは少し眉根を寄せて、気遣わしげに俺を見つめている。 俺は安心させるように笑おうとしたが、うまくいかなかった。 海藤は何も言わなかった。 海藤の家の広いリビング。 壁を水槽に占領された反対側の壁に、大型の薄型テレビがかかっている。 海藤はリモコンを手に取り、電源を入れ、目的の映像ファイルを指定した。 「早速だけど、これを見て」 俺達がソファに腰を落ち着けるのももどかしく、海藤は映像をスタートさせた。 何気ない行動であるが、普段の海藤からすると、そうとうせっかちだ。 コーヒーを淹れないどころか、ドーナッツの箱を開こうともしないなんて。 それよりも、今は映像だ。 そんなに急いで見せたい映像とは何なのだろうか。 大型のディスプレイに映像が映し出された。 深い、青。 果てしない蒼穹。 細く、白い雲がたなびいている。 突如、高速で現れた二つの影が、その糸のような雲を切り裂き、翔けていく。 アーンヴァル。 白と黒、二機の武装神姫が、自らもジェット雲を細く引きながら、舞っていた。 ■ わたしは、マスター愛用のキーボードとマウスを操作しながら、ネットを徘徊した。 本来、神姫がPCを操作するには、身体を載せてアクセスするアクセスポッドを使用する。 クレイドルには、アクセスポッドの機能が付加されているものもあるけれど、わたしのクレイドルはごく普通の、最小限の機能しか付いていない。 仕方がないので、こうして巨大な入力デバイスと格闘しているわけなのだ。 なぜネットを調べようと思い至ったのかと言えば、わたしが、いまわたしとマスターを取り巻く状況を何も知らないからだった。 マスターは何も言ってくれない。 だけど、マスターがつらい顔を見せたり、怪我をしたりするのは、外で何かが起こっているに違いない。 ……きっと、わたしの過去のことで。 それを知って、わたしに何が出来るわけではないけれど。 それでもわたしは知りたかった。知らなければならなかった。 懸命にキーボードと格闘し、ようやく武装神姫の話題が豊富な大型掲示板にたどりつく。 武装神姫だけでも、数多くの話題をあつかっているみたいだ。 スレッドと呼ばれる個々の話題の掲示板が、その名称だけでディスプレイの画面が埋め尽くされていた。 わたしはちょっと途方に暮れた。 この無数とも思われる掲示板の中から、自分の知りたい話題のものを探せるだろうか。 だけど、わたしの心配は杞憂だった。 そのスレッドは、リストの一番初めの方にあったのだ。 『袋とじ風俗神姫のスレ 137ページ目』 ……明らかに、あの雑誌の、わたしの写真のことを指しているタイトルだ。 胸が苦しくなる。不安になる。 ここにはきっと、わたしたちのことを知らない人達が、あの記事をどう思っているか、が書きつづられているはずだ。 わたしは意を決し、マウスカーソルをずるずるとスレッドタイトルに移動すると、マウスをクリックした。 □ ステージは超高高度の空中。 繰り広げられているのは超音速のドッグファイトだ。 二機のアーンヴァルは、いずれもカスタマイズされている。 黒の方はトランシェ2のリペイントバージョンがベース。 近・中距離戦を得意とするトランシェ2を基本装備としながらも、デフォルト装備とは異なるロングレーザーライフルも装備し、いかにもアーンヴァルらしいカスタム。 一方、白い方は、こちらもトランシェ2ベースに見えるが、様々なパーツを使用したカスタム機のようだ。ノーマルのアーンヴァルとは異なる、長い銀髪が印象的。 錫杖のような武器を持つきりで、装備は相手に比べて軽量に見える。 この白いアーンヴァルはどこかで見覚えがあった。 「セカンドリーグ全国大会、東東京地区の決勝戦だ」 海藤の言葉に、俺は思わず喉を鳴らした。 参加する神姫の多い東京は常に激戦だ。 東東京地区は、都心から東よりの都内を中心としたエリアで、決勝大会は秋葉原で行われる。 武装神姫のメッカ・秋葉原からの代表ということで、東東京代表は常に優勝候補と目される。 そういえば……俺がどうしようもなくなっていた、先週の日曜日、その秋葉原の決勝大会が行われていたはずだ。 この映像は、その決勝戦、東東京代表が決まる試合なのか。 どうりで、どちらのアーンヴァルも、戦い慣れているはずだ。 動きに迷いがない。 超高高度の空中戦、と言えば聞こえはいいが、戦いにくいフィールドでもある。 障害物はせいぜい雲くらいで、お互い丸見えの状態だ。 また、高度が高い故に、空中機動の装備へのダメージは即致命傷となる。 飛べなくなったら、そのまま落下して負け、というわけだ。 ティアの主戦場、廃墟ステージなら、飛べなくなっても地上戦に持ち込む手もある。 だが、超高高度空中戦では、それはできない。 しかも、そこをフィールドとする神姫の性質からいって、超高速のドッグファイトになるのは間違いない。 そんな状況で、手練手管を駆使し、勝利を目指すというのだ。 画面で舞う二機のアーンヴァルの動きは、無駄なものがそぎ落とされ、シンプルで精緻な機動になっている。 しかし、二機の間には、様々な戦術戦略が火花を散らしているようだ。 まさに激戦区の決勝戦にふさわしい。 だが、勝負はそれほど長く続かなかった。 白のアーンヴァルの方が一枚上手のようだ。 黒のアーンヴァルの方が手数が多いが、白の一発の精密射撃が黒の翼を捕らえた。 急速に移動力を失った黒天使に勝ち目はない。 白天使は的確なショットを決め、黒天使の飛行能力を奪い、勝利した。 ウィンメッセージが画面を埋める。 そして、大写しになる白いアーンヴァル。 カスタムなのか、可愛いというより美しいという形容が似合いそうな、神々しさすら感じる顔立ち。 不意に浮かんできた言葉と、その神姫の通り名が一致した。 俺はその武装神姫を知っていた。思い出した。 「クイーン……アーンヴァル・クイーンの雪華か……!」 海藤は無言で頷いた。 ■ 黒い言葉がディスプレイの画面を埋めていた。 恨み、憎しみ、悲しみ、怒り、それのどれでもなく、ただ「悪意ある」としか形容のしようがない、言葉の羅列。 もう、わたしの名前は知られていた。 マスターからもらった名前が、黒い悪意で汚されているように見えた。 『今週号の袋とじも、ティアちゃんエロス』 『今週のティアは神。エロ神』 『ていうか、ティアは漏れの性奴隷』 『漏れの神姫もティアみたいに性奴隷調教したい』 『ティアに白濁液かけたい』 『自慰用コネクタでマスターにレイプされる画像希望』 改めて思い知る。 わたしは、男の人に奉仕する事ばかりを望まれている神姫なのだと。 胸の奥が痛む。 昔は感じたことのない痛み。 お店にいる頃は、男の人に奉仕することしか知らなかった。 だから、自分が汚れた神姫だと言われても、そうなのだとしか思わなかった。 わたしは、マスターの下で少しだけ変わってしまった。 思い上がっていた。 自分が人並みの、武装神姫だなんて、そうなれるなんて。 あるはずがない。 この痛みは、わたしの思い上がった自信過剰の証だ。 わたしはさらに読み進めていく。 例の雑誌は週刊で、今週号にも、わたしの浅ましい姿が掲載されたらしい。 死ぬほど恥ずかしい。 嫌がりながらも、悦楽に屈し、あられもない痴態をさらした自分の姿。 それを不特定多数の人達が見ているのだと思うと、頭の回路が焼き切れそうな思いだ。 わたしはさらに掲示板の表示をスクロールしていった。 そして……愕然とする。 □ 『クイーン』の二つ名で呼ばれる神姫は有名だ。 彗星のように現れた期待の新人、というふれこみで、半年ほど前から雑誌に載っている。 俺が購読している「バトルロンド・ダイジェスト」で密着取材を行っており、バトルの細かい内容まで毎号掲載されている。 その凛とした佇まい、ストイックな性格、そして特徴的な装備と、圧倒的な実力から、誰からともなく『アーンヴァル・クイーン』と呼ばれるようになった。 その神姫の名前は雪華という。 今シーズン、雪華はセカンドリーグの全国大会にエントリーすると公言した。 正直、密着ドキュメントは雑誌の企画だと思っていた読者も多い。 だから、強いといくら書かれていても、あまり信じられてはいなかった。 だが、バトロンダイジェストに掲載された、公式戦での結果は、俺をも戦慄させるのに十分だった。 いまやクイーン・雪華は、全国大会チャンピオン候補の筆頭だ。 「無冠の女王」の名を廃するべく、真の女王への階段をかけ上がっている、というわけだ。 「……それで、クイーンの決勝戦に何があったって言うんだ?」 俺は海藤に向かって首を傾げる。 海藤はテレビの方を指さした。 「まあ見ていてごらんよ。問題はこの後さ」 釈然としない気持ちで、俺はテレビに向き直る。 ちょうど、クイーンとそのマスターに勝利者インタビューが行われるところだった。 『優勝、おめでとうございます!』 インタビュアーの月並みな祝福に、笑顔で応えるマスターと、あまり笑みを浮かべずに『まだ通過点です』とストイックに応える神姫。 いくつかの質問がかわされた後、インタビュアーはこう言った。 『全国大会本戦まで、あと一ヶ月半あります。その間、どのようなトレーニングをされますか?』 また当たり障りなく答えるだろう、と思っていた。 人の良さそうなマスターは言った。 『そうですね……各地のホビーショップやゲームセンターに出向いて、武者修行しようかと思っています。公式戦に出ていない神姫と戦ってみたいので』 『たとえば、T県の『ハイスピードバニー』ティア、K水族館所属の、イーアネイラのアクア……』 「な……!?」 マスターの言葉を引き継いだ雪華の言葉に、俺は思わず腰を浮かせた。 『S県の『不倒要塞』ゼラーナ、『木の葉落とし』の楓(かえで)。 東京T市の『風の守護者』シリウスに、放浪の神姫『エトランゼ』のミスティ……他にも戦ってみたい神姫はいます』 『なるほど、首都圏各地で、チャンピオンの戦いが見られるかも知れませんね!』 インタビューが終わっても、俺は腰を降ろすことが出来なかった。 背を伸ばして立ち上がり、海藤を見る。 「見せたいと言ったのはこれか、海藤……」 海藤は頷いた。 「やはり知らなかったみたいだね。それで……どう思う?」 「どう思うも何も……」 一介のバトルロンドプレイヤーにすぎない俺達を、東東京チャンピオンが直々に指名? 映像を見せられても、にわかには信じがたい。 しかも理由がわからない。 公式戦に出ていない神姫とはいえ、公式戦上位の神姫達に実力で勝っているとは思えない。 チャンピオンは何が目的だ? 「まったく信憑性がないというか……意味がわからない」 「……やっぱり、君にも心当たりはないか……」 「海藤もないのか? いまバトルロンドやってないアクアも呼ばれていたのに」 「まったくないよ。もしかしたら、昔のころの噂を聞きつけたのかも知れないけど、それだったら、そのころの二つ名を呼ばれると思うし」 確かに、雪華はご丁寧に、神姫の二つ名も一緒に言っていた。 しかも、アクアには「K水族館所属」と言っていたから、現在のアクアと手合わせしたい、ということなのかも知れない。 「だけどなぁ……」 俺はソファにどっかりと座り直した。 「俺達はいま、ゲーセンにも出入り禁止の身だ。それに……チャンピオンが今の状況を知っても戦いたいとは思わないだろうな……」 海藤もため息をついて言った。 「僕は、たとえ対戦を挑まれても、断るつもりだよ。もう、長らくバトルロンドはやっていないし、もうやる気もないしね……」 お茶を淹れよう、と言って、海藤は立ち上がった。 俺は考える。 東東京代表にして、優勝候補最有力の神姫とバトル出来る、というのはとても魅力的に思う。 だが、今の映像をみただけでも、勝負になりそうにないことはわかる。 クイーンの戦闘力は圧倒的だ。あらゆる局面において、実力を発揮できる。 ティアのように、都市のステージだけでしか戦えない神姫とは違うのだ。 そもそも、今俺達が置かれている状況からして、対戦などかなうまい。 クイーンはそのことを知らないのだろう。 ……そこで俺はふと疑問に思うことがあった。 海藤がコーヒーを持って戻ってきた。 俺は、ドーナッツの箱を開けながら、その疑問を海藤にぶつけてみる。 「なあ、海藤」 「なんだい?」 「なんで海藤は……バトルロンドをやめたんだ?」 コーヒーを配る海藤の手が、一瞬止まった。 ■ 「なんで……どうして!?」 思わず声に出た。 見上げた視線の先、ディスプレイに表示された掲示板の書き込み。 そこに書かれていたのは…… 『使用済みの「中古」神姫のオーナーになるなんてマジあり得ない』 『遠慮なく神姫にぶっかけられるからじゃね?』 『いやいや自慰コネクタで直結中出しだろ』 『ティアのオーナーはHENTAI』 『ティアと毎晩エロエロできるマスターうらやましい』 『マスターは神姫陵辱犯でタイーホ』 ……マスターのこと何にも知らない人達が。 勝手にマスターのことをけなして、嘲笑ってる。 やめて。 やめてやめて。 マスターは何も悪くない。 わたしは、マスターに嫌なことなんて何もされてない。 あんなにまっすぐ、わたしを見てくれる人、他に知らない。 わたしに、武装神姫としての喜び、ランドスピナーで走ることの自由さ、世界の色、そして風の心地よさを教えてくれた。 マスターはいつだって、正しくて、まっすぐなのに。 後ろめたいことなんて、何もしてないのに。 なぜ、傷つけるの。 どうして言葉で貶めるの。 胸が、さっきとは比べものにならないほど、痛くなる。 まるで心を鷲掴みにされて、握りつぶされるかのよう。 いままで、さんざん痛い思いをしてきたけれど。 どんな痛みより辛くて。 こんな痛みには耐えられない。 涙が止まらなかった。 わたしが責められるのはいい。汚いって言われるのは仕方がない。ほんとうのことだから。 だけど、マスターが責められるのは違う。間違ってる。 みんな、間違ったことを口にして、平気で盛り上がってる。 悔しい。 わたしは、こんなに間違っていることに、反論の一つもできない。 無力すぎて。 泣いてしまう。 涙腺が壊れてしまったかのように、雫は次から次へと溢れてきて、わたしの顎から玉となって落ちてはじけた。 そして、わたしは泣きながら、考える。 マスターを、こんな目に遭わせているのは、だれ? あんなにまっすぐな人をねじ曲げている、憎い相手はだれ? そして。 思い至る。 わたしだ。 まるで、泥に汚れた手で、白いハンカチを掴んでしまったように。 マスターを汚しているのは、このわたしだ。 マスターを敬愛していた。尊敬していた。 マスターと共にいるのが嬉しかった。認められることが喜びだった。 そのすべてが、マスターを汚し、貶めていた。 そして神姫を取り巻くすべてを、マスターの敵にした……。 ああ、だから。 最近のマスターは、あんな冷たい目でわたしを見るんだ。 だから、何も言わず、すべてを諦めてしまっているんだ。 そして。 痛みに耐えられなくなって。 わたしの心はつぶれてしまった。 次へ> トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2457.html
MMS戦記 外伝「敗北の代価」 「敗北の代価 4」 注意 ここから下は年齢制限のある話です。陵辱的な描写やダークな描写があります。 未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。 バトルステージの脇には、観客たちが座って夕食を食べている。 机の上には様々な料理や酒が並び、そして神姫サイズの飲食物が置かれていた。 観客たちは下卑た視線で瑠璃やスクルドをなじる。 オーナー1「畜生、いい女だぜ・・・一発やりてえぜ」 神姫1「スクルドか・・・まあ、なかなか強い神姫だけど、グロリアには勝てないでしょうね」 オーナー2「おい、おまえどっちに賭ける?」 オーナー3「答えるまでもねえ」 神姫2「さて、何分持つか・・・楽しみですね」 神姫3「何分で勝負が終わるか賭けましょう」 神姫4「6000万の大金賭けたバトルだ、メッタに見られるものじゃないですね」 オーナー4「瑠璃ちゃん、可愛いねー俺も種付けしたいなー」 神姫5「アホな女やでーほんまーどうしようもないでー」 オーナー5「同じ女としてコイツは最低だな、好きでもない男の精子欲しがるとか・・・下種め」 神姫6「ああーはなりたくないよねー」 神姫7「本当本当♪」 オーナー8「へっへへ、孕み頃のいいメスだな。俺もああいう女に思いっきり種仕込みたいぜ」 神姫8「マ*コ丸出しでカッコイイ!!」 神姫9「ショーの始まりですね。ワクワクします」 神姫10「これだから非公式バトルロンドはやめられねえぜ」 神姫11「わくわくしちゃいますね、ウェヘッヘヘ♪イヒッイヒヒヒ」 オーナー9「瑠璃ちゃん、孕まされちゃうのかー残念―」 オーナー10「売女が・・・薄汚い・・・」 神姫12「グロリアっーーー手を抜くなよ!!即効でぶっ殺せ!!」 神姫13「ヒューーー♪」 オーナー11「ギャッハハッハア!!」 バトルロンドのステージが動き出す。 東條がマイクを持って叫ぶ。 東條「さて、今回の戦っていただくステージはこちらミニチュア市街です。ご覧ください。」 小学校の標準的なプールサイズ、幅12m×長さ25mほどのステージにはびっしりと小さなミニチュアの建物が並びたち、町並みには線路まで敷かれ、電動の列車が走っている。 東條「1/150サイズの町並みを再現したミニチュアモデル、このステージで今回は戦っていただきます」 カミュが捕捉説明をする。 カミュ「複雑な市街地での戦闘になりまーす。障害物をうまく利用して戦ってね」 東條「ルールを説明しましょう。1対1のデスマッチ、相手がサレンダーもしくは機能停止すれば試合終了です。武装・戦術はなんでもなり、バトルはこのステージ内のみ、ステージにはみ出た場合は失格となります。制限時間は1時間、1時間を過ぎても相応が生き残っていた場合はダメージが大きい方が敗北者となります」 カミュ「シンプルシンプルー」 東條「相応以上のルールでよろしいですね」 海原「うむ、問題ない」 瑠璃「・・・・かまわない」 東條「了解しました。ちなみにこのバトルロンドは、ネットの裏サイトでも生中継で公開されます。お互い、よいバトルを望みます」 グロリア「おい」 グロリアがくいっと顎をしゃくる。 東條「なんでしょう?グロリアさん」 グロリア「能書きはいい、さっさと始めろ」 観客席から野次が飛ぶ。 神姫1「いいぞーグロリア!!」 神姫2「そうだ!!さっさとはじめやがれ!!!!!!!!!」 神姫3「けひゃっはは!!あへえ!?」 東條「これは失礼を・・・では・・・」 グロリアとスクルドがフィールドの端のゲートに上がる。 カミュがハンドガンをさっと宙に向ける。 東條「バトルロンド・・・・レディーーーーーーーーーーー」 海原がぐびっとワインを飲み干す。 瑠璃がぎゅっと目をつぶり、祈る。 瑠璃「スクルド・・・・お願い・・・」 東條「GOッ!!!!!」 グロリアのバイザーががしゃんと閉じる。 リアパーツの支援AIが機械ボイス(マシンボイス)で答える。 支援AI「セントウ システム キドウ」 ドンッ!!!! グロリアがバーニアを吹かして、一気にステージの中央に飛び上がる。 スクルドがさっとビルの上に飛び乗りランドグリーズ、レールガンを撃つ。 スクルド「絶対に!!負けるわけにはいかない!!」 グロリアが最小限の動きで攻撃を回避する。 グロリア「何を寝言を・・・負けていい勝負などあるわけなかろうが・・・・」 海原「グロリア、敵は前回と同じ戦乙女型だ。ノーマルの戦乙女型ヴィオラモデルだ。高出力のレールガンと近接装備に気をつけろ」 グロリア「了解!」 グロリアはリアパーツの機関銃をスクルドに向けて撃ちまくる。 ドドドオドドドドオンッ!!! スクルドはビルを影に低空飛行で回避する。 瑠璃がマイクでスクルドに指示をする。 瑠璃「グロリアはワシ型の強化カスタム機よ、ヤマネコ型の武装を追加装備して武装を増加させてるわ、その分、機動力は落ちてるからその点を狙って!」 スクルド「分かりました!」 市街地で蒼い神姫と青い神姫が軌跡を描きながら激しい攻防を行う。 ズンズウウウン!!!バキン!!ドヅウウン!! 破壊されるミニチュアの街並み、舞い上がる粉塵とガレキ、グロリアがレールキャノンを鋭く放つ、スクルドも同時にレールガンを放つ。 バキン!!ドキュン!! 空中で同時にお互いの弾丸が命中して爆発する。 東條「さあさあ!!いきなりヒートアップしてきました!お互いに名のあるランカー神姫!一歩も譲りません!!」 カミュ「2人ともがんばってー」 観客席では多くの神姫とマスターがバトルを見て騒ぐ。 神姫1「いいぞ!!やれ!!殺せ殺せ!!」 神姫2「八つ裂きにしろ!!」 オーナー1「いい動きするなー2人とも」 オーナー2「市街戦か・・・障害物多いし、一瞬のミスが命取りだな」 神姫3「グロリア!!!!殺せ!!なにしてんだ!!!遊ぶな!!」 オーナー3「瑠璃―!!やらせろ!!げふえへふえー」 グロリアがショットガンを撃ちながら突っ込む。スクルドが地面をレールガンで撃つ。 ズッドオン!! ガレキの山がショットガンの弾丸を止める。 グロリア「ほう、いい判断だ!だが、甘い!」 グロリアは脚部に装備したハフ・グーファを発射する。 バッツガアアン!! ガレキの山が吹き飛び、グロリアはまったく速度を落とさずにスクルドに急接近する。 瑠璃「スクルド!!」 スクルドは大剣、ジークフリンデをブンと振り回しグロリアに突っ込む。 スクルド「うおおおおおおおおおおお!!」 グロリア「なっ!?」 バッキン!! スクルドはグロリアのショットガンを真っ二つに切断する。グロリアは機関銃を発砲する。 ダダッダダッダダッダダダン!! スクルドはグルグルと大剣を振り回し、機関銃弾をはじき飛ばす。 グロリアはバックブースターを吹かして間合いを開ける。 グロリア「はっははは!!!下手な小細工は効かぬというわけだな!!!」 海原はくいっとワインを注ぐ。 海原「グロリア、遊びすぎるなよ・・・こいつ、前回戦ったときよりも強いぞ」 グロリア「ふ、ケツに火が付いているだけだ。負ければマスターが孕まされてしまうからの」 グロリアがペロリと舌なめずりをする。 スクルド「はっ・・・はっ・・・はっ・・・」 スクルドが荒い息を吐く。 瑠璃「スクルド・・・いいわ、その調子よ」 スクルドはレールガンを構える。 スクルド「マスター・・・・私に力をください・・・絶対に・・・絶対に負けない力を!!」 瑠璃は目を閉じて祈る。 瑠璃「スクルド、幸せになろう・・・ゆうすけが・・・元気になってまた、みんなで笑って暮らせるように・・・なろう」 スクルドのCSCがドクンと波打つ。 スクルド「武装神姫の強さはマスターとの思いで決まる!!!私は信じています!!マスターと私の絆を!!思いを!!!!!!」 二階の観客席からバトルを観戦する神代たち。 ルカ「あわわわ、すすごいですねー」 神代「・・・」 安藤「観客の皆さんもお楽しみのようで、賭けの方も盛り上がっておりますね」 安藤の視線の先には、何分でどのように勝負が付くのかを予想する賭けで大騒ぎとなっている。 神代「これが武装神姫のバトルのなれの果てか」 ルカ「ま、マスター?どうしたのですか」 神代「なんでもないさ・・・」 グロリアはリアパーツからヒートブレードを取り出す。 海原「グロリア、さっさと終わらせェ・・・もう、たまらんわー、はやく瑠璃ちゃんとラブラブ子作りしたいぜ・・・俺と瑠璃ちゃんの子供はきっと可愛いだろうなー」 グロリア「やれやれ、そんなに子供が欲しいのですか?」 呆れた顔で肩をすくめるグロリア。 海原「可愛いぞー瑠璃ちゃん美人だからなー、戦いに勝ったら子供が出来るんだぞ、グロリア!!お前も俺の可愛い赤ちゃんみたいだろ」 グロリア「見たいですねー」 棒読みで答えるグロリア。 海原「だったら絶対に勝てよ!!赤ちゃん作るぞ!!」 海原は興奮する。 グロリア「変態ですねマスター」 海原「男はみな変態だぜ?グロリア?男の目的はな、いかにして自分好みのメスを見つけて孕ませて子孫を残すことしかないんだぜ?」 グロリア「まあ、でも私もまんざらでもないかも知れません。マスターの赤ちゃん見てみたいです」 海原「だろォ?」 グロリアはヒートブレードが熱く熱する。 グロリア「私は武装神姫ですから、マスターの子供を作ることは出来ません・・・ですが・・・別の手段でマスターの子孫を残せる手伝いが出来るなら・・・それはそれでうれしいことなのかも知れませんね・・・」 グロリアはふっと優しい顔で答える。 海原「グロリア・・・お前」 グロリア目掛けて、スクルドがレールガンを撃つ。グロリアはばっと横っ飛びに飛び、レールキャノンを放つ。 スクルドの後ろの商業ビルに命中し派手にガラスを舞い散らせながら崩れ落ちる。 グロリアとスクルドはお互いに牽制するようにレールガンを放つ。 黄色い弾道がお互いの脇をびゅんびゅん音を立てながら通り過ぎ、ミニチュアの街並みが崩壊していく・・・ グロリア「うおおお!」 グロリアが熱されたヒートブレードを振るう。スクルドがそれをはじき返し斬り付ける。 スクルド「やああああああああ!!」 バキンガコン!! 観客たちは派手なバトルに興奮し歓声を上げる。 両者一歩も譲らない激しい攻防、飛び交う弾丸、粉々に砕け散る道路のアスファルト、崩壊するビル、燃え上がる家屋、圧倒的な破壊のセレモニー スクルド「絶対に負けない!!私はァ!!負けられないんだ!!!」 グロリア「武装神姫は力だ!!力こそすべてだ!!!キサマも武装神姫ならば力を見せて見ろ!!!」 スクルド「黙れ!黙れ黙れ!!私はッ!!!!!!!!!!!!絶対にィ!!!正しい!!!」 スクルドがレールガンを撃ちまくる。 グロリアは全身に装備されたスラスターとウイングを複雑に動かして攻撃を回避する。 グロリア「勝った者が正義だ!!キサマが正しいと言うのなら・・・武装神姫ならば!戦いに勝って、それを証明してみせろォ!!!!!」 スクルド「うああああああああああ!!!」 スクルドが大剣を振り上げる。 グロリア「おおおおおおおお!!」 グロリアがヒートブレードを振るう。 ガキン!!バッキイイイン!!!ドキュン!! お互いの剣が激突するたびに火花が散り、剣戟音が響く。 スクルド「絶対に負けない!!絶対にィ・・・・・負けられないんだからぁ・・・!!」 スクルドがぎりぎりと力任せにグロリアを叩き斬ろうと大剣で押し斬る。 グロリア「ぐっ・・・おおお・・・おおおおおお!!」 グロリアのエンジンがドルンドルンとフルスロットルで唸る。 スクルド「ッ!!!!」 グロリア「うおおおおおおおおおおおおおお!!」 ドッツオオオン!!! グロリアはスクルドと鍔迫り合いを行ったまま、エンジンの出力を全開に開放してメインストリートをかっ飛ばす。 グロリア「パワーがダンチなんだよ!!!!」 スクルド「はっ!?」 スクルドの後ろには巨大なガラス張りのビルが立っている。 グロリア「つぶれろ!」 ドガアアーーン!! ビルに思いっきり体当りをするグロリアとスクルド。 もうもうと砂埃とガラスの破片が舞い散る。 東條「おおおーっと!これは決め手となったか!?どうなるこの勝負!!」 東條はマイクを掴んで叫ぶ。 カミュがニヤニヤと笑う。 カミュ「あーーあーーこりゃもうダメかな?」 スクルド「がはっ!!」 リアパーツが粉々に砕け散り、アスファルトにたたき付けられるスクルド。 グロリアもエンジンが熱暴走を起して火が吹き出ている。 グロリア「はっ・・・はあはあ・・・はあ・・・」 リアパーツを投棄する。 瑠璃「いやあ!!スクルド!!スクルド!!」 海原「よしーいいぞ!!グロリア!!トドメを刺せェ!!」 スクルドがよろよろと立ち上がり、大剣を構えなおす。可動ウイングをショックアブソーバーにして衝撃を最小限に抑えたようだ。 スクルド「ま、まだです・・・まだ私は負けていません・・・」 スクルドが余分な装甲や武装をパージする。 グロリア「だよな・・・勝負はここからだ」 グロリアも不要な装甲を廃棄する。 瑠璃「スクルド・・・・」 スクルド「私・・・幸せになりたい・・・マスターとゆうすけ君と一緒に笑顔で笑って・・・幸せになりたい・・・」 瑠璃「うん・・・幸せに・・・なろう・・・スクルド・・・」 瑠璃の目から一筋の涙が落ちる。 グロリア「ふん・・・まるで、私たちが悪者のような言い草だな・・・」 スクルドがキッとグロリアを睨む。 グロリア「・・・・なんだ?その眼は?」 スクルド「あなたのマスターは下種です」 グロリア「なに?」 海原「おほッ?」 にやつく海原。 スクルド「お金で、私のマスターを買って無理やり赤ちゃんを作らせようなんて・・・下種ですッ!!!!!!」 グロリアの顔面にビキッと青筋が走る。 グロリア「なにを・・・」 海原「あはは、言うなーコイツ」 グロリア「もとより・・・もとより、貴様らが始めたことだろうがぁ!!!!!!」 ぶっちとブチ切れたグロリアはヒートブレードを振りかざし、突っ込んだ。 スクルドとグロリアが再び激しい剣戟を行う。 グロリア「取り消せ!!キサマァッ!!!!!!!!私のマスターが下種だとォ!?」 ガンバキン!!グロリアはメッタ撃ちにソードを斬り付ける。 スクルド「ぐっ・・・あ・・」 スクルドは激しいグロリアの攻撃をさばくのに必死だ。 グロリア「取り消せッと言っているゥ!!!!!!!」 スクルド「ぐ・・・・」 グロリア「我がマスターをォ!!!侮辱するなァ!!!!!」 バキンン!! グロリアのヒートソードが負荷に耐え切れずに折れる。 グロリア「むう?」 スクルド「でやああ!!」 スクルドが隙を見て、大剣を振るうが・・・グロリアはバっと左手をスクルドに向ける。 グロリア「甘いな」 グロリアの左椀にはカノン砲が装備されていた。 スクルド「はっ・・・」 ドッズウウン!! スクルドの胸部に命中し、爆発が起きる。 To be continued・・・・・・・・ 次に進む>「敗北の代価 5」 前に戻る>「敗北の代価 3」 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/212.html
人物紹介 その他編 人物紹介 その他編地走 達人(じばしり たつひと) 今米 丈太郎(いまごめ じょうたろう) 日暮 冬司(ひぐらし とうじ) 地走 達人(じばしり たつひと) 性別:人間・男 通り名:無し 警視庁公安MMS犯罪担当3課所属の刑事。階級は警部。 神姫犯罪を追ううちに何度もGと顔を合わせ、友情が芽生える。 現在でも秘密裏に協力関係を持っている。 実直で生真面目な熱血漢。 今時貴重な武士道を重んじる男で無表情に押し殺したその顔には一種の威圧感がある。 武術の達人で特に剣道の腕前は一級。 かつては神姫ユーザーであったが捜査中の事故で失っている。 それ以来エルゴに寄る事はあっても神姫を買う事は無い。 神姫の社会的な立ち位置が定まらない現在、神姫ユーザーの側に立って捜査を行う という意味では警察内部でも珍しい存在。 勤務態度も大真面目だが融通は利く。 今米 丈太郎(いまごめ じょうたろう) 性別:人間・男 通り名:無し 神姫関連事業大手、KMEEの神姫バトルサービスサポートセンター主幹。 親族経営のKMEEでは親族筋である為高い発言力を持つ。 40絡みの渋いオジさんで趣味は競馬とキャンプ。 不審事件が何時の間にか解決している事に疑問を持ち、大金払ってGの正体に行き着いた。 最初は利用してやろうと思って近づいたが何だかんだで現在はギブアンドテイクの関係。 日暮 冬司(ひぐらし とうじ) 性別:人間・男 通り名:無し 北海道在住の農家。エルゴの前身、日暮模型店の店長。 息子に店を任せ、第二の人生と称して北海道で悠々自適の日々を過ごしている。 日暮姉弟をオタク道に引き込んだ張本人で、今現在も子供達とネットワークを 維持して趣味に邁進する道楽中年。 武装神姫は所持していないが、MMS(主にロボ系)には明るい。 高階 雛希に己が技術と知識を教え込んだ。 また、雛希とは家族ぐるみの付き合いをしており、夏彦達はまだ知らない彼女の 事情を知っているらしい。 妻にして日暮家最高権力者、日暮 春香には決して頭が上がらない。 妻は元商店街のアイドルにして幼馴染。 結婚時には奇跡と揶揄され、商店街に居たころは陰で「リアルギャルゲー男」 と呼ばれていた。 メニューへ