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月のない夜の闇の中、飛空挺は目的地を目指し、雲の海を航る。 カイはただ独り、甲板で闇夜の中に身を置いていた。 風を切る音が耳元で唸りをあげ、コートがはためき髪を乱す。 昼間は初夏を思わせる陽気になってきていたが、夜はまだまだ寒かった。 身を切るような風の中、カイの瞳は遥か彼方、目的地を鋭く見据える。 カチャリ。 扉が開かれ、警察機構の同僚が姿を現した。 「カイ様、目的地まではまだしばらく掛かります。外はまだ寒いので、中でお待ち下さい。 到着前にお知らせいたします。」 それまで背を向け、夜の闇を見据えていたカイが振り返った。 コートが翻り、青緑の瞳が同僚に向けられる。 「そうですね…。そうします」 表情を少し和らげ、カイは横を通り過ぎ、飛空挺内部へと姿を消した。 気の焦りが、一分を一時間にも感じさせる。 今はただ、速る気持ちを落ち着かせて、ひたすら待つ事しかできない。 ただ待つ事がこれほど長く、辛いものなのだとカイは初めて痛感していた。 はやく―。例え一秒でも早く。 彼を助ける事が出来ない事は分かっていた。それでも、少しの可能性を捨てられずに、ただ彼の無事を祈る。 「カイ様、そろそろ目的地です。」 扉越しに声が掛けられた。 「分かりました。」 扉が開き、中からカイが姿を現した。 「辺りが深い森になっています。かなり歩く事になりますが…」 カイは足早に歩きながら、短い説明を受ける。 「それには及びません」 「それでは?」 「飛空挺の高度と速度を、ギリギリまで落として下さい。」 「カイ様!それは!!」 同僚が声を荒げる。カイの考えている事が分かったからだ。 あまりに危険すぎる。この暗闇の中、着地に失敗すれば大怪我で済まない。 「大丈夫です。これ以上、時間をロスする訳にはいきません」 「しかし…!!」 「お願いします!」 カイの決心が堅い事を悟り、彼はこれ以上の説得を諦めた。 その直後、カイの姿は再び甲板の上にあった。静かにその時を待つ。 「カウントダウン開始します。」 スピーカーから緊張した声が入る。 月の光もない暗闇の中、眼で確認できるものはなにもない。ただ、飛空挺が写し出す赤外線映像だけが唯一のものであり、飛び下りるタイミングを測るためのカウントだった。 「5…4…3…2…1…0」 ゼロになると同時に、カイの身体がふわりと宙に舞う。 漆黒の闇の中へ吸い込まれるように落ちていった。 地面から約7メートル。あっという間に地表が迫る。 カイは法力を解放し、雷の力場を作ると身体が青白い光を帯びる。 手の一点に集中させ、地表に向け一気に解き放った。 ドォ…ン。 鈍い衝撃音がして、土煙が上がる。 落下の加速を中和する事に成功したカイは、浮き上がる身体のバランスを取り、無事着地した。 ホッと胸をなで下ろし、辺りを見回す。 ようやく眼が慣れてきて、街中の建物がぼんやりと浮かび上がった。 「これ…は」 建物の窓ガラスは割れ、至る所に膝まである雑草が生い茂っている。 ギアに襲われ、一日二日で人がいなくなったとは到底考えられず、どう見ても廃墟と化して数十年は経っているようだった。 建物に触れるとボロリと崩れ落ち、老朽化している事が容易に見て取れる。 「どういうことだ?」 前日の定時報告で、彼は何も言っていなかった。 少し歩いた先の建物も同じように古く、簡単に壁が崩れ落ちた。 「……」 カイはその場に立ち尽くすと、今ある情報から思考をまとめる。 考えられる事は二つ。メイスが報告の際、間違えてこの場所を言った。 もう一つは、我々が勘違いでここに来てしまった事だ。 いずれにしても可能性は低い。 ここが彼が居た場所であることは、まず間違いないだろう。 ならば一体…?! ピクリと視界の端に何かを捕らえると同時に、カイは地を蹴って横に飛ぶ。 そのすぐ側、先ほどまで自分が立っていた場所を、黒い影が横切った。 「くっ!」 体制を整え、封雷剣を構えると、素早く辺りの気配を探る。 封雷剣の刀身に雷が走り、辺りを照らし出す。 暗闇の中に浮かぶ、無数の黄金色の光がカイを見る。 獣の荒い息遣いが、真近に感じられた。 「ギア…か?!」 カイが呟くのを合図に、黒い影が踊りかかった。 封雷剣の青白い刃が閃き弧を描く。 「ギャアアァ」 断末魔をあげて、足下に転がるバケモノにふと目が合った。 「な…に?」 足下に転がったそれは、紛れもない人間だった。 瞬間気を取られ、襲いかかるギアへの対応が遅れた。 「しまっ…!!」 体を開いて交わそうと身を捻るが、間に合わず服の袖がぱっくりと裂け鮮血が飛び散った。 「くっ!」 生暖かなドロリとした液体が、腕を伝い指の先から滴り落ちる。 血の臭いにギアの群れがざわめき立つ。 狂気を帯び、目を血走らせ、カイ目掛けて一斉に群がった。 四方から飛び掛かるギアの攻撃を、紙一重で避けながら封雷剣を振るう。 雷の青白い閃光が空を切り裂く度に、ギアの数は確実にその数を減らしていった。 カイの足下にはギアの死体が積まれ、辺りは血の臭いでむせ返り、封雷剣の白い刀身は ギアの血で赤く染まっていく。 「ギエェ!!」 奇声をあげて飛び掛かってきたギアを、目前で一閃し切り捨てた。 「どうやらこれで、最後のようですね」 辺りに、ギアの気配が完全に消えた事を確認して、ホッと一息つく。 カイは片膝をつくと、手を十字に切り祈った。 哀れなものたちのために― 切り捨てたギアは、すべて人間の姿をしていた。 人形のギアの存在は、少なくとも今まで確認されていない。 それがどうして、これだけ集団で存在していたのか? 謎は深まる一方だった。 NEXT 戻る
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BOSSDATA NAME @パンドラボックスA @キングスライム @パンドラボックスB ENEMY LV 4 8 4 HP 45 180 45 MP 45 180 45 攻撃力 45 53 45 守備力 45 33 45 素早さ 45 27 45 一時効果 なし なし なし ドロップ なし なし なし ENEMYDATA NAME @チビイエティ @人食い箱 @人面樹 @イエティ ENEMY LV 3 4 7 8 HP 21 49 100 120 MP 36 42 100 94 攻撃力 29 39 39 63 守備力 20 9 53 66 素早さ 21 68 44 72 一時効果 なし 2倍 魔反撃 なし ドロップ なし しいたけ 軟膏薬 なし ペットオススメ度 小 中 中 大 作者:北条の意見 チビイエティ捕まえるくらいなら危険を犯してでも人面樹orイエティ捕獲推奨。メンバーの意見 デバッカー:オワタ君の意見 光る飼い猫:凶暴さんの意見 ギルドマスター:shinの意見 カンスト:ぱしへろの意見 ミ(・∑・)三:ウズラの意見 鬼畜Wiki新人:みその意見 多分みんなより働いてる!:天空の意見 ペット使用者コメント チビイエティ捕まえるくらいならスライムエンジェルのほうがまし -- 暗殺たん (2009-10-26 13 17 49) 名前 コメント
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▼ Salvation 進行内容 負けを認めたイングリッドから、 「吸魂石」を受け取った。 アシェラの魂を元に戻さねば ならない。 アシェラの下へ向かおう。 カミール山麓 (Crawling Caveを調べる) Ingrid アシェラ姫、数々のご無礼、 許してもらえるとは思いません。 どのような裁きでもお受け致します……。 Arciela 顔を上げて、イングリッド。 Arciela 同じ民同士が 争った先には未来などないわ。 方法は違っても、目指すべきものは同じはず……。 Arciela ですよね、 [Your Name]? 選択肢:どうする? そうだね Arciela そう言ってくれると思いました。 やるなら徹底的に Arciela くすくす。 でも、わたしはまだここで取っ組み合いをするほど 回復していませんよ。 Arciela まったく、 わたしよりも無茶なことを言いますね、 [Your Name]ってば。 Arciela お聞きの通りですよ、イングリッド。 これ以上、争うことは無意味です。 Ingrid でも私はあなたの魂を……。 Arciela 魂? わたしはこうして生きています。 それ以上に大切なことが何かありますか? Ingrid ……! Arciela あなたも大切なアドゥリンの民。 これからの開拓には、きっとあなたたち エクソシストの力が必要になるときが来ます。 Arciela ね? Ingrid 姫君の御心のままに……。 ??? (なんともぬるい心の持ち主だな) Darrcuiln (だが…… だからこそ……かもしれんな) Arciela どうしたのですか、 [Your Name]。 ぼうっとして。 選択肢:どうした? え、なにが? Arciela [Your Name]。 ひょっとして疲れてるんじゃ? その虎が…… Arciela えっ? この虎が心の中に語りかけて……? わたしには何も聞こえないけど。 Arciela ひょっとして、それも あなたがロスレーシャの実を持っていることと 関係があるのでしょうか……。 Arciela でも…… これで振り出しなのですね。 せっかく、あにさまの呪いを解く方法が 見つかったと思ったのに……。 選択肢:どこを見る? 顔 Arciela ……どうしたの? わたしの顔になにかついてます? 胸 Arciela …………。 手元 [Your Name]は、アシェラの手元の剣を指差した。 Arciela えっ? あにさまの言葉の意味がわかった? Arciela このオーダーサインを…… 指差していたというの? Arciela それと、 テオドールおじさまの言葉、どこかで…… Arciela そういえば! Arciela 幼少の頃に、とうさまから 聞かされた詩にそっくりなんだわ。 Arciela ……そう、とうさまは いつにもなく険しい顔で恐かったのを覚えてる。 Arciela わたしはあにさまと一緒に聞いてた。 はじめて、オーダーサインをみた夜……。 Arciela 詩は少し違うけれど、確か……。 Arciela 『大地に災い降りかかりし刻。 燕の王の盟約は果たされん。』 Arciela 『天高く漆黒の剣を掲げよ。 放たれし眩き光の下へ、 6つの刃を携えし、白き翼は舞い降りん……。』 Arciela いまがその刻だというのね……。 Arciela そうね、[Your Name]。 きっと、それが正解だわ! 称号:姫を救いし勇者 ▲ 第三の敵 アシェラの下へ 遺剣の導く先 ■関連項目 アドゥリンミッション Copyright (C) 2002-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ~
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シナリオ攻略 第53話「封印の予兆」⇦ 第54話「天蓋の下で」 ⇨第55話「雷迅昇星」 作戦目的 出現条件 勝利条件(1) 1. 敵の全滅。 最初から 勝利条件(2) 1. ガーリオン・カスタム"無明"のHPを13000以下にする。 敵増援後 敗北条件 1. ハガネの撃墜。 最初から SRポイント獲得条件 3ターン以内に、敵を20機以上撃墜する。 最初から 備考 NORMALでも敵ユニット2段階改造済みSRポイント獲得または4PPで敵増援出現、初期配置の敵は消滅 味方ユニット 機体 メインパイロット 出現条件 備考 ハガネ テツヤ 初期配置 出撃部隊選択×13 初期配置 敵ユニット 機体 メインパイロット 出現数 出現条件 Lv HP 最大射程(P) PP / 資金 アイテム 備考 N H N H ベルグランデ ミーレス 8 15 初期配置 56 7400 8300 5(3) 6 / 3400 アンゲルス ミーレス 13 9 初期配置 56 5000 5750 6(4) 4 / 2700 スカルプルム AI 23 22 初期配置 56 5900 6800 5(3) 4 / 2900 ガーリオン・カスタム 無明 ムラタ 1 1 敵増援 59 82600 83500 7(4) 10 / 7000 Aアダプター フルブロック / 気力130エースボーナス「クリティカル発生率+30%」 ケルベリオン・プレザン シエンヌ 1 1 敵増援 58 70600 71500 7(3) 10 / 8500 気力130エースボーナス「最終命中率+10%、クリティカル発生率+20%」HP20%以下で撤退(N 14120/H 14300) ケルベリオン・パッセ シアン 1 1 敵増援 58 69600 70500 7(3) 10 / 8500 気力130エースボーナス「最終ダメージ+5%、最終命中率+10%」HP20%以下で撤退(N 13920/H 14100) ケルベリオン・アヴニール シオ 1 1 敵増援 58 69600 70500 7(3) 10 / 8500 ジャマー / 気力130エースボーナス「最終命中率+10%、最終回避率+5%」HP20%以下で撤退(N 13920/H 14100) レリオン ガイアセイバーズ兵 12 16 敵増援 56 7000 7750 7(3) 4 / 3700 ヘビーバレリオン ガイアセイバーズ兵 7 10 敵増援 56 10500 11550 9(4) 6 / 3300 攻略アドバイス 全域が海のステージなので、味方ユニットの組み合わせに注意。スクリューモジュール、テスラドライブ、Aアダプターをうまく使って対応を。グルンガスト参式を使うと1機ツインを組めず余ってしまう。フォルテギガスを取っているならまた話は別だが。 地上ルートにはエクサランス・レスキューもGバンカランも精神コマンド「補給」を使えるパイロットもいない。修理・補給装置の装備を忘れずに。 逆に「再動」を使えるパイロットは3人共こちらにいるので手数に困る事はないだろう。ウェントスは「努力」で1,2機撃墜しておくと、Lv57で「再動」を習得できる。 SRポイントは上記の問題を解決していれば難しくない。ただ、分岐後の初ステージなので、普段使っていないパイロットや機体などが前線に出ることになるので配置には注意すること。儲けを考えるとベルグランデを優先して狩りたくなるが一番奥にいる3ユニット(HARD時5機)+アンゲルス3体はPPでは防御し、EPでは攻撃して来ないので諦めよう。その手前のスカルプルムも攻撃はするが移動はしない。また他の中央の敵と北東・南西の真ん中のベルグランデも1ターン目は移動しない。ほぼ無意味だが、メインのベルグランデだけ倒すと残ったスカルプルムは1ターン目から移動する。 一応HARD時でもベルグランデ全機とスカルプルムを合わせた21機を墜としてのSRポイント獲得も可能ではあるが適切な改造と連続行動の養成、熱血の大判振る舞いが必要になる。 EX-HARD以外ならば、ファービュラリスの熱血付きMAP兵器で初期配置の雑魚はベルグランデ以外なら一撃で墜ちる。うまくやれば合わせて30機近くまで撃墜することも可能だがこれも趣味の領域か。 ベルグランデを上記熱血MAPで屠りたいなら何らかのテコ入れが必須。NORMAL時でも一撃は不可能 誘導するにはターン数が足りないのでMAP兵器を使っても全機撃墜は不可能。 最大で奥のアンゲルスどれか1機以外の45機を撃墜可。他の敵を残してもいいが儲け的にはアンゲルス。先に撃墜するのは奥のベルグランデ5機、アンゲルス3機中2機、南西敵集団で北のスカルプルム以外の6機、北東敵集団で西のスカルプルム以外の6機の19機。残したスカルプルムは、誘導すればギリギリMAP兵器の射程に入る。MAP兵器を使用する場所は、シングルのスカルプルム2機に隣接した南東側の位置。他の中央の敵は2ターン目から移動するので、射程に気をつけて誘導しよう。とはいえ他の味方を離せば自然と集まる。 敵増援のことを考えるなら北東側の敵は無視して西、北西側に進軍するほうが良い。北東の敵を無視してもSR取得には問題なく敵を撃破できる。もっとも、増援後はターン制限は無いのでターン数を気にしないなら問題無い。 敵増援はマップ西側に現れる。全ての敵が登場直後から自軍に向かってくる。ムラタはリシュウとゼンガーを狙う。射程内にどちらも居ない時は近い方に移動し、両方が射程内に居る時はリシュウを優先する。 アルジャンは相変わらずそれぞれが別のスクールメンバーを狙う。当然ラトとアラド・ゼオラを離して合体攻撃を封じよう。 最大HPが低いという事もあり、ムラタとアルジャン3人組の撤退条件はこの時期にしてはやや緩め。熱血持ちも増えてきている頃なので撃墜は容易だろう。勢い余って削り過ぎないように。 戦闘前会話 ムラタ:リシュウ、ゼンガー、ブリット(虎龍王)
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桜の木の下で 西連寺 春菜が目を覚ましたのは美しい桜の木の真下だった。 淡い月明かりに照らされた薄紅色の花達は、それらを見上げる春菜にとってとても幻想的なものに思えた。 空に浮かび上がる花々。 春菜が先ほどまで普通に過ごしていた場所は、桜などもう咲いていない。 だから夢だと思った。思いたかった。 だが、体の震えは止まらなかった。夜風が冷たく春菜の体に現実を押し付ける。 ショートヘアーの黒髪を揺らしながら、春菜は心を落ち着かせようと父親の言葉を思い出した。 『常に前向きでいろ。そして……悩むくらいなら行動しなさい』 春菜はそれを心に刻もうと務めるが、やはり体の震えは止まらない。 人が死んだ。殺し合えと言われた。 首に手を当てると、確かに硬質な感触が伝わってくる。 ある程度の非日常はララが来てから慣れているつもりだった。だが、今回は命が懸かっているのだ。 普通の女子高生でしかない春菜は、すぐに現状に立ち向かえるほど強くない。 初めて真近で見る人の死に心が竦んでいた。 「結城君……」 愛しい人の名前を呟く。 最初に集められた会場にはたくさんの人がいた。 咄嗟のことだったので梨斗とララしか他の参加者を確認できなかったが、確かにこの会場のどこかに二人はいるはずなのだ。 会いたい。探しに行きたい。でも、足が竦んだまま動けない――その時だった。 「やあ」 一人の少年が声を掛けてきたのは。 「桜が綺麗だなと思って来て見たんだけど、一人かい?」 「あ、……はい」 中性的な声色をした少年は、見た目とは裏腹な落ち着きを持っていた。 歳は春菜と同い年……いや、年下だろうか。 春菜と同じような日本人特有の長い黒髪を揺らしながら、少年は穏やかに微笑を浮かべた。 「桜の木の下には死体が埋まっているという話は聞いたことがあるかい?」 「え?」 「どうしてこんな噂が広まっているかは分からないけれど、それほど昔の人は桜に神秘性のようなものを見出していたんだろうね。 ――なのに人は自然を破壊し、己の欲望のまま生きている。人は業が深すぎる」 少年の声のトーンが変わる。 それと同時に春菜の体が異変に襲われた。一瞬だけ、体がマグマの中に放り込まれたような感覚に陥る。 そして次に感じるのは、ララが来てから慣れてしまったあの感覚。 「あ……」 驚いてろくに声も出せなかった。 春菜の体には制服の燃えカスだけが残るのみで、その豊満な体は何に遮られることもなく外気に晒された。 「やはりこの程度か」 少年は春菜の様子に顔色を変えることなく何事かを呟くと、そのまま春菜へと覆い被さる。 同時に冷たい銃口が春菜の額に押し付けられた。 「え」 「怖がることはないよ。お前の魂は我が糧になって永久に生き続ける」 春菜には少年の言葉が半分も理解できなかった。自分より年下の少年が銃を突きつけていること。 所々感じる体の痛み。確実に近づいてくる死の足音。 これが走馬灯なのだろうか。様々な光景が脳裏へと蘇ってきた。楽しかった日々、両親のこと、友達のこと、あと…… ――ゆうき、 「好きなのかい?その男のこと」 思考を読まれたかのようなタイミングで声を掛けられ、春菜は驚愕に目を見開いて少年を見た。 「……?宇宙人?へぇ、面白いね。――何か言い残すことは?」 少年の指が引き金に触れる。 ――結城君。 「たすけ――」 一発の銃声が響いて、少女の命も深い闇の中へと消えた。 【西連寺 春菜@ToLOVEる 死亡】 「喰っていいぞ、スピリット・オブ・ファイア」 春菜だったものを見下ろしながら、ハオは傍らに控えていた己の持霊へと声をかけた。 現れた赤い精霊は、酷く頼りなかった。大きさは赤ん坊ぐらいだろうか。 この精霊の名前はスピリット・オブ・ファイア。パッチ族に伝わる五大精霊の一つである。 ハオは銃で人を殺すということはあまりやったことがない。人間はそれはもう何百何千という単位で殺してきたが。 普段はスピリット・オブ・ファイアの力で丸焼きか串刺しか、それか手下に殺させる。 ハオ自身が人間の作った兵器で人を殺めるというのはとても珍しいことだ。 そうしなければならなかった理由は一つ。 この会場に突如送り込まれて、ハオが気がついたときには持霊のスピリット・オブ・ファイヤが素霊状態になっていたのだ。 素霊とは人間で言う赤ん坊のような状態のことである。生まれたばかりの精霊。 よって力も弱く、春菜を焼き殺そうとした時も服を燃やすことしかできなかった。 力のある魂を喰らえば、以前の力が多少は取り戻せるだろうが春菜の魂程度では足りないようだ。 脱出するのしても、優勝を目指すにしても、スピリット・オブ・ファイアの力が戻らないことにはどうにもならない。 ハオ自体は多少の陰陽術の心得があるにしても、体は10代前半の子供に過ぎないのだ。 「慣れないことはするものじゃないね」 あまり使い慣れていない銃をすぐに取り出せるような場所に仕舞いながら、ハオは春菜から視た『リト』と『ララ』について思い返す。特に『ララ』 宇宙人とは俄かに信じられない話ではある。未知なる物にハオは微かに警戒を抱き始めた。 ハオには『霊視』という力があった。相手の心を見透かしてしまう異能。 『ララ』達の情報を得たのはその力の恩恵である。 この能力によりハオは人間を信じられなくなった。 そして人間をすべて滅ぼしシャーマンだけの王国を作るという暴挙に出たわけだが、この場では非常に有能な能力だった。 何もハオ自ら手を下さなければならない訳ではない。ただ人が死ぬそのタイミングに居さえすれば。 肉体という拠り代を失った魂は数分程度でこの世を離れてしまうのだ。 ハオは死というものをそれほど恐れては居ない。転生を二回も繰り返し、死も同程度体験している。 ただ、もうすぐで念願のグレート・スピリッツという全知全霊の精霊が手に入るところだったのだ。ここで死んだら、また五百年の月日を待たなければならない。できれば死にたくはない。 主催の打倒を目指す人間に紛れるか、殺し合いに乗った人間を利用して魂を集めるべきか。 先ほどの春菜のような無防備な人間相手だったら、直接手を下してもいい。 未来王たる自分をこんな遊戯に招待したお返しは、スピリット・オブ・ファイアが万全になってから考えよう。 「桜の木の下には死体、ね」 ハオは春菜を一瞥した後、宛もなく歩き始めた。 【E-5桜付近 一日目 深夜】 【麻倉ハオ@シャーマンキング】 【装備】 S W M36 (残り弾数4/5) 【所持品】 支給品一式×2、不明支給品0~2個、春菜の不明支給品0~3個。 【状態】:健康 【思考・行動】 1 魂をS.O.F に喰わせて成長させる。別に自分で殺さなくても構わない。 2 対主催チームに潜り込むか、マーダーを利用したい。 【スピリット・オブ・ファイアについて】 ハオの持ち霊。素霊状態では弱い炎しか出せないようです。 力や格のある魂を喰うと、成長します。 成長すると乗って空を飛べたり、指で串刺しにしたり、人間を溶かすことができます。 (どの程度の魂を食べれば、力を取り戻せるのかは次の書き手任せです) 010救世主現る! 投下順 012 妲己の三分間クッキング 010救世主現る! 時間順 012 妲己の三分間クッキング 初登場 西連寺春菜 死亡 初登場 ハオ 018 鬼
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夕日が沈みきった暗闇の中、夏の生暖かくて、それでも心地よい風が吹く、 満天の星空の下。その輝きは、何かを望めばその全てが叶いそうなほど、 とても眩しく、美しくて―― 星空の下で 今日は7月7日、私と、私の妹のつかさの誕生日。こなたやみゆき達と 一緒に誕生日会をした後、私は独り、自分の部屋の中にいた。 何をするでもなく、ただボーっとしてるだけ。たくさんの人達に祝ってもらった 自分達の誕生日会の事を思い出しながら、ただただ時間が過ぎていく。 気づけば、窓の外にある空は、いつのまにか暗くなってしまっていた。 コンコン と、ドアがノックされる音がして、「お姉ちゃん、いる?」とつかさが おずおずしながら部屋の中に入ってきた。 「つかさ、どうしたの?」 「えっと…… ベランダに、行かない?」 「別にいいけど…… どうしたの? 急に」 「えっと… ほ、星がきれいだから、お姉ちゃんと一緒に見たいなぁ、って思って」 「…………?」 つかさがいつも以上におどおどしてるのが気になったけど、そこには触れず、 私は「わかった」とだけ言って、つかさの言うようにベランダへ向かった。 「……わぁ……」 ベランダに出てみると、つかさの言う通り、見上げた空には、たくさんの星ぼしが 暗い夜の空を覆っていた。郊外とは言え都心に近いから、家の周りは人工の光で 星が見えにくい環境にはあるけど、それでも私やつかさが見とれるほど、 空は宇宙から来る天然の光で満ち溢れていた。 「…ねっ、すごいでしょ?」 「……うん」 思わず息を飲む私。少し左のほうを向くと、昔習った天の川と夏の大三角形が見える。 「――楽しかったね」 「えっ……?」 つかさからの突然の振りに、私は何の事か一瞬わからなかったが、やや時間を置いて、 今日の誕生日会の事だと理解した。右の方に顔を向けると、つかさが少し 俯いているのが見えた。表情は、暗くて確認できなかった。 「ああ、うん。こなたやみゆきだけじゃなくて、ゆたかちゃんやみなみちゃんも 来てくれて、結構盛り上がったわね」 「……うん。みんなそれぞれでプレゼントもくれたよね」 「そうそう。…それにしてもこなたのやつ、何であんなもんを私のプレゼント なんかにしたんだ!?」 「え~っと、確か…ハリセン…だっけ?」 「あいつ、そんなに私に突っ込まれたいのか……?」 「ふふっ。私は…ケロロ軍曹のぬいぐるみだったよ」 「つかさのはまともだったから、さらにガクッてなったのよねー。 私もまともなのが欲しかったわ……」 「ゆきちゃんは、さすがだったよ、ね」 「私にはラノベ、つかさには料理の本。つかさのはともかく、何で私の好きな ラノベを知ってたのかしら、みゆきは……」 今日あった事を思い出しながら、話は続いていく。でも、何か違和感があった。 何だろうと思って、私はつかさの方を見てみた。 そして、つかさが手すりに手をかけて、ずっと俯いて話をしていた事に気づいた。 あれっ……? つかさが私を呼んだ理由って、星がきれいだから、だったわよね…… じゃあ何で、つかさはその星を見ずに、ずっと俯いているのかしら…… 些細な疑問。でも、何か引っかかる。 気になって、私は俯いたままのつかさに声をかけた。 「ねえ、つかさ……」 「…なぁに? お姉ちゃん」 そう言って私の方を向いたつかさの表情は、笑顔だった。でも、いつも見せるような ふんわりと、本当に嬉しそうな笑顔はそこにはなくて。どこか寂しそうで、そして 悲しそうな笑顔がその顔には浮かんでいた。 あまり見せたことのないその表情に、私は思わず息を飲んだ。 「……どうしたの? つかさ」 「えっ?……な、何が?」 「…何か、悲しいことでもあった?」 私がそう言うと、つかさは少し驚いたような顔をした。図星、みたいね。 「…な、何でわかったの?」 「何年あんたと暮らしてると思ってんのよ。それに、そんな沈んだ顔してたら 誰だって変だと思うわよ」 私の説明に、つかさはえへへ…と苦笑いをして、すぐにさっきの悲しそうな笑みを 浮かべ、また俯いて。 「別に、そんなたいしたことじゃないの。ただ…」 「…ただ?」 「……やっぱり、なんでもない」 「へっ?」 ガクッとした。答えが聞けると思っていた私は、つかさの言葉で肩透かしを 食らってしまった。 「な、何よ、どういう――」 ――言いかけて、思わず言葉に詰まってしまった。 私は暗闇の中、その悲しそうな笑みを浮かべたつかさの目尻から頬の辺りにかけて、 一筋の光が走っていることに気がついた。そして、それがつかさの目から流れ出る 涙であるということも、すぐに気がついた。 「つ、つかさ?!」 「な、何? おねえちゃん」 「何? じゃないわよ! どうしたのよ、その涙は!」 「えっ? 私、涙なんて……」 そう言ってつかさは左手で自分の頬に触れ、少し驚いたような顔をした。 言われるまで、気づいてなかったのか。 「あ、あれ? な、何で……」 つかさは何度も腕で自分の目の辺りをを拭った。でも、私から見ても、 その涙は止まる気配が見えなかった。 「お、おかしいなぁ……」 「つかさ、いったい何があったの? さっきからあんた変よ!?」 「べ、別に…ただ、みんなに、誕生日、を祝って、もらえるのも、きょ、今日で 最後、なんだなって、思っただけで……」 苦笑いを浮かべて涙を流し続けるつかさの言葉に、私はハッとなった。そして、 その言葉こそが涙の理由だと推測した。 中学生の頃のつかさは、人見知りであることやいつも私と一緒にいたせいか、 あまり友達と呼べる人ができなかった。私といつも同じクラスだった日下部や峰岸とも、 仲良しとまではいかなかった。でも高校に入って、つかさはすぐにこなたと仲良くなった。 そして私がこなたと出会い、委員長つながりでみゆきとも仲良くなって、今の仲良し 4人組が出来上がった。そして3年生になり、そんな親友たちとの別れが 近づいて来ている。 今日まで気づかなかったけど、もっと前からつかさは寂しくなっていたのではないか? つかさにとっては初めての、たくさん出来た友達との別れ。それは、私が推し量れる程 単純で軽い物ではない。 それに、つかさには私との別れも近づいているのだ。 高校の時は何とかなったけど、大学はレベルが全然違うし、進む学科も違う。 18年間一緒だった人と、初めて別の学校に通う。もし帰る場所が一緒でも、寂しさは 相当のものだ。 そして今日、誕生日という年に1回しかない日が来て、積もり積もったその寂しさに 耐え切れなくなった。その耐え切れなくなった分が、涙として溢れ出したのだ。 「つかさ…」 「で、でも、そんな事で、グスッ、悲しんじゃいけないって、思ってたから…… ご、ごめんね? すぐに、泣き止むから……」 そう言って、苦笑いのまま涙をぬぐい続けるつかさ。でも、本人の意思とは逆に、 涙は流れ続けている。むしろ、涙の量は増えているようにも見える。 「あ、あれっ? なん、で…… お、おっかしいなぁ……」 それでもつかさは、えへへと笑っている。私はつかさのそんな様子が 見てられなくて―― 「…………!」 私は何も言わずに、包み込むようにつかさを抱きしめた。 「お、おねえ、ちゃ…?」 「……バカねー、こんな時期に、もう別れるのが寂しくなるなんて」 「……えっ?……」 つかさが驚きの声を上げる。どうやら、私の考えは正しかったようだ。 「お姉ちゃん……何で……」 「さっきも言ったでしょ? つかさの事は、何でもお見通しだって」 「…………」 つかさは黙り込んでしまった。 私も黙って、つかさを包み込んでいた手を外した。 しばらくの間、沈黙が続いた。 「――大丈夫よ」 「……えっ……?」 その沈黙を破った私の言葉に、つかさは頭の上に疑問符を浮かべた。 「別れるって言っても、それが永遠の別れになる訳じゃないでしょ? 今じゃ携帯とかあるし、会いたくなったら連絡を取り合えば簡単に会える訳だし。 それに――」 私は一呼吸を置いた。 「――それでも寂しいって言うんなら、これからの半年、今まで以上に 楽しい思い出をたくさん作っていきましょ? たとえ離れ離れになっても 寂しくならないように。こなたやみゆき、それに――私と。ね?」 そう言って、私はつかさに笑いかけた。つかさは私の話に、一瞬目を見開いて、 その後少し俯いて、そして―― 「……お姉ちゃあああぁーん‼」 大粒の涙を流しながら、いきなり私に抱きついてきた。 多少は予測していた事とはいえ、思いっきり突っ込んできたもんだから、 私はバランスを崩して、でも倒れないように何とか踏ん張った。 つかさは私の胸の中で、子供のようにわんわんとなき続けた。私はつかさが泣き止むまで、 その頭をなで続けた。 「……すぅ…すぅ……」 しばらくした後、泣き止んだつかさは、寝息を立てて寝始めてしまった。私はつかさが 起きないように、ゆっくりと静かに座り、膝につかさの頭を乗せた。 「……泣き疲れちゃったか。やっぱりまだまだ子供ね、つかさは」 私は少し苦笑いをして、まだ乾ききっていないつかさの涙をぬぐった。 「……きれいねー」 見上げると、空には相変わらず満天の星が輝きを見せていた。違う所といえば、 夏の大三角形と天の川が、今は南の空に見えているところか。 と、 「……あっ、流れ星」 その満天の星空を横切るようにして、一つの光の筋がすうっと流れていった。 そういえばこの前、今私の膝の上で寝てる夢見がちなこの子は、流れ星に 自分の願いを叶えてもらうんだ、って言って張り切ってたっけ。 「……いつもは信じてないけど、今日だけは特別」 だって、こんなに星がたくさんある日に見つけた流れ星なら、 どんな願いだって叶えられそうじゃない。 そう思って、私は願い事を念じるために、ゆっくり目を閉じた。 願う事はたった一つ。周りからは、それこそ絵空事だって言われるかもしれない。 でも私、いや、私達にとってはとても大切な意味を持つもの。 そして、そうでありたいと、本気で思える願い事。 ――こなた、みゆき、つかさ、そして私。 この私達4人の素晴らしい日々が、いつまでも、永遠に続きますように―― コメントフォーム 名前 コメント 暖かい話です。 -- チャムチロ (2012-10-25 07 39 32) 大丈夫!この4人はずっと一緒の様な気がします。 -- kk (2008-07-11 21 43 28) いい話だ(泣) -- 名無しさん (2008-07-11 12 20 47)
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イケメンとブサメン ネットより街に立つほうが安心で稼げる…25歳・実家暮らしの女性が歌舞伎町で売春を続けるワケ 「月30万~50万円くらい欲しい」→kiyo_hiko「経済感覚がわからない過ぎて怖い。イケメンだって皮膚の下は血と肉と骨とか副鼻腔の空洞でチー牛と大して変わんないぞ。それで梅毒媒介するリスク背負って酒飲みに行くのか…」 ネットより街に立つほうが安心で稼げる…25歳・実家暮らしの女性が歌舞伎町で売春を続けるワケ 「月30万~50万円くらい欲しい」→kiyo_hiko「経済感覚がわからない過ぎて怖い。イケメンだって皮膚の下は血と肉と骨とか副鼻腔の空洞でチー牛と大して変わんないぞ。それで梅毒媒介するリスク背負って酒飲みに行くのか…」 「パパ活より街に立つほうが効率的に稼げる」 25歳・実家暮らしの彼女が歌舞伎町にたたずむ訳は?|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト https //www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/12/25-50_1.php [B! 社会] 「パパ活より街に立つほうが効率的に稼げる」 25歳・実家暮らしの彼女が歌舞伎町にたたずむ訳は? https //b.hatena.ne.jp/entry/s/www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/12/25-50.php ネットより街に立つほうが安心で稼げる…25歳・実家暮らしの女性が歌舞伎町で売春を続けるワケ 「月30万~50万円くらい欲しい」 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) https //president.jp/articles/-/64429 [B! *あとで読む] ネットより街に立つほうが安心で稼げる…25歳・実家暮らしの女性が歌舞伎町で売春を続けるワケ 「月30万~50万円くらい欲しい」 https //b.hatena.ne.jp/entry/s/president.jp/articles/-/64429 経済感覚がわからない過ぎて怖い。イケメンだって皮膚の下は血と肉と骨とか副鼻腔の空洞でチー牛と大して変わんないぞ。それで梅毒媒介するリスク背負って酒飲みに行くのか… - kiyo_hiko のブックマーク / はてなブックマーク https //b.hatena.ne.jp/entry/4729785307111368132/comment/kiyo_hiko kiyo_hikoのブックマーク - はてなブックマーク https //b.hatena.ne.jp/kiyo_hiko/bookmark 買春メモ 売春メモ 立ちんぼメモ イケメンメモ ブサメンメモ イケメンとブサメンメモ ブサメンとイケメンメモ
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**■有働由美子の予感! #aa(blockquote){ アッ!アッ!アアア! \ この女子アナは / ,.、 ,.、 オォオオォ \ 誰ですか / ∠二二、ヽ ζ*´Д`) \ ∧∧∧∧/ ((´・ω・`) lヽ,,lヽ || ⊃ ⊃ < 有 > / ~~:~~~ ( ) 名前を聞いたら有働由美子と言われるのは | ̄ ̄|_)_)| ←膣トレ < 予 働 > ノ : _,,.と.、 i 総合実況の黄金パターンよ!  ̄ ̄ 椅子 < 由 > (,,..,)二i_, しーJ ─────────< 感 美 >────────── <. 子 > ,.、 ,.、 γ⌒ヘ⌒ヽフ < !!!! の > ∠二二、ヽ ( ( ・ω・) /∨∨∨∨\ ((´・∀・`))<うどん45歳 しー し─J / 脇汗パッド \ / ~~:~~~ \ } **■秋ちゃん -穏やかな表情とは裏腹に、夏を放逐する猛将。天気予報図に登場する。 r─-.、∧,. -─ 、 {ト∧イ. !ト∧ィァヽ r>┴亠┴┴ 、ノ / .イ ! \ ./ / ┼ゝ|ノ ヽ ヽヽ / / .〃ノ|ヽノ \. }!| | | { Lj⊥=──-ミ L_| | | L_l.ィfち ^圷ぅ、 Lリ.ノ| [.〉乏リ 匕止 [_] } l 八 ._, ノ !| } { レヽ、__ _./{ .レ!_ノ ゝノ⌒,.ィヘ ̄ノ <ゝノ // ヒI仝II」 } `ヽ {__{ L_} l 厂ナー┬─ノ ! Vノ | | _ノ /! { 「 | く.| 、 _ゝ_〉 **■春ちゃん -天気予報の際にあらわれる春の使者。天気予報士の井田氏との関係は不明。 /´ ̄\/´  ̄`ヽ _ノ , -─.、fi ̄`ヽ ̄`丶 { { 三|三 、 \j} ノ _ノ_..) ノlニl\ ) ゞ三ノ _f +≦‐  ̄-≧、`ヽ くx {{ [⌒〈.イテミ イ示ミそ__j」 ゞ}そ}tf ⊥tオ _ヒ⊥|≦{{ >少夲、 _ j-、 ヽ f}* { {{ ヽ. __ ー -‐ )ノ /ゞ \_ゝ ,. -‐1_ ̄ト- 、 て _/ く / ,. |ヽノ!l| \-一 フ⌒r≦ / l/__l|\ 〉} ̄ / /. |kァ l| ` ー─ ′ __{ / |上士|、 弋_,.ゝ、./ / l | | l| ヽ / / / l||| \ / / / / ! || \ {_ / / / / || / ̄ ゞ丁フ7´ ./ / / |/  ̄/Xヘ∠ / /__|_」 X/  ̄ T X/ \} {二_ゝ **■冬将軍 -主として天気予報図に登場し冬を到来させる将軍。単騎で登場するため部下はいないと思われる。 r、__,..、 _,,.ノ ァ ノ-、, ,,,_ .∠_,,> ,へ`‐-、\ _,, / .,二Σ_\ く` >,/<二, , / / |r、二,\ ̄/_ 二 ,. 、 、 ./ / r、|ヽ、 ●,,,,,,,,ヽ、,●ノ , 、 、 / / ミ ` ー- 六 `ー-‐ 彡 . 、 、 ``ー-、,,7ヽ、,,__,,.r _,,,_ヽ、,,__,,.r ,_,,..-‐ └──、, .` ,,r──┘ **■ゾウ騎兵 -ゾウに乗った騎兵。モーター音など機械の駆動音に反応して、(;´Д`)ノθ゙゙ ヴイィィィィンのレスが多発すると、総合実況民とEテレ実況民が袂を別って以後反目しているというネタに基づき貼られる _人人人人人人人人人人人人人人人_ > Eテレ民がいるぞ追え!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ 三 ( ´・ω) 三 ー(‐∪─→ 三 / ̄ ̄ ̄ 》  ̄\ 三三 | U ・ | 三 と| ι| | 三┏(;´Д`)┛三┏( ;´Д`)┛三┏( ;´Д`)┛ 三 /_∧∨ ̄ ̄/_∧U 三θ ┛┓ 三θ ┛┓ 三θ ┛┓ **■また髪の話してる -文字通り髪の話題が出ると貼られる | | 彡⌒ミ (´・ω・`)また髪の話してる (| |) (γ / し \ \ **■ご家庭に~はない! -あまりご家庭にないようなものがさも一般的にあるように語られると貼られる ∧_∧ ⊂(#・ω・) / ノ∪ しーJ|∥| 人ペシッ!! __ \ \  ̄ ̄
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「おい、起きろ坊や」 声に反応してうっすらと目を開ける。 ソルの顔が、自分を覗き込むように見下ろしているのが目に入り、カイは慌てて飛び起きた。 どうやら本格的に眠ってしまっていたらしい、気恥ずかしさに赤面する。 カイが起きたのを確認して、ソルは森を出た。 ソルを追い掛けるようにカイも続く。 「…」 前を歩くソルの背を見ながら― 自分を置いていく事もできたのに、わざわざ起こしていく辺り意外と律儀だと思い― ふと想像して似合わないことに可笑しくなり、思わず吹き出してしまった。 「ちっ」 押し殺した笑い声を背中に聞きながら、ソルはイラついていた。 置いていけばうるさいかと、わざわざ叩き起こしたが笑ってやがる。 やはり、放っておけばよかったか? それにしても… なぜ、坊やを連れていく気になったんだ? 答えはソル自身にも分からなかった。 カイは、ひとしきり笑って納得したのか、いきなり真顔に戻った。 (やれやれだぜ…) そんな様子に心の中で毒づいて、ソルは正門の立派な扉の前に立った。 西の空に日が落ち、辺りは薄暗くなりはじめている。 踏み込むにはちょうどいいころ合いだ。 ガチ。 扉に手を掛け中に入ろうとしたが、侵入者を拒むようにびくりともしない。 「これか。めんどくせぇもん付けやがって!」 扉に取り付けられているものに目を止め、ソルが忌々しく吐き捨てる。 恐らくは、何等かのセンサーの類いだろう。 ソルが封炎剣を大きく振りかざした。 たたき壊すつもりなのだろう。 「待て!」 慌ててカイが制止する。 「下手に破壊して、何等かのセキュリティが作動したらどうするつもりだ?」 「じゃあ、どうしろってんだ?!」 二人の視線が真っ向からぶつかった。 「上手くいくかどうかは分からない。それでも、試してみる価値はあるだろう?」 しばらくの沈黙の後、ソルが扉の前から離れた。 何も言わなかったが、恐らく「やってみろ。」そういったところだろう。 ソルと変わり扉の前に立ったカイは、手をかざし法力を解き放つ。 パチンと火花が散り、システムがダウンして、カチリとロックが外れる音がした。 慎重にドアノブに手を掛け、ゆっくりと内側に押していく―。 びくともしなかった扉は音もなく開き、奥まで続く長い通路が二人の前にどこまでも続いている。 どうやら、セキュリティは作動しなかったようだ。 何事も起きなかった事にほっと一息ついて、カイはソルに向き直った。 カイの視線を、ソルはニヤリと口の端だけを上げて受け止める。 それぞれの思いを秘めて、二人は長い通路を歩き出した。 カツン、カツンと、乾いた靴音だけが、白い壁に反射して響き渡る。 一番奥を曲がった階段の踊り場で、ここの研究員と思われる者達が待ち構えていた。 「どうやらバレてたみてぇだな…」 ソルが封炎剣を構える。 「待て!ソル」 カイは慌てて封炎剣を押さえ、ソルの前に割って入った。 「この人達は、ただの研究員です!殺す事は許しません!!」 カイは鋭い視線でソルを一瞥すると、研究員の方に視線を巡らせた。 「私は国際警察機構の者です。大人しくして下さい。あなた達の身柄は私が預かります。」 研究員達は別段騒ぐでもなく、静かにカイの言葉を聞いていた。 「ソル、お前は先に行ってくれ。私は後で―」 くるりと向き直りソルと話しはじめた時、研究員の雰囲気が豹変する。 「!」 ソルは咄嗟にカイの腕をとり、強い力で体を引く。 「何を…?!」 バランスを崩し、抗議の声をあげるカイの側を、鋭い爪が横切った。 「なっ…?!」 素早い判断で、体勢を立て直す。 「がぁ!」 再度飛び掛かってきた男の手を、カイはするりと交わした。 その後ろにいたソルの封炎剣が、男の眉間に突き立てられる。 「ギッ!」 短い奇声を残して、男は血をまき散らしながら倒れた。 白い床を赤く染めて、それきりその男は動かなくなる。 血のニオイに誘発され、その場にいた研究員達が狂喜を帯びはじめた。 我を忘れ、次々と襲いかかってくる。 ソルは封炎剣で一刀両断にし、カイは一閃の元に切り捨てた。 二人の足下に、ぐしゃりと音を立てて、二つの死体が転がる。 血のニオイを嗅ぎ付けてか、ソルとカイを取り囲む人垣が増していった。 「ちっ」 短く舌打ちして、 「キリがねぇな」 やってられないと言わんばかりに吐き捨てる。 このままでは消耗戦だ。自分は心配ないが、カイがヤバい。 ここで時間を食ってると、肝心な野郎に逃げられるかも知れない。 のたくたやってる訳にはいかないのだ。 そしてこの事は、カイの方も気付いていた。 ここで、足手まといになるつもりは毛頭ない。 「ソル…ここは私に任せて、お前は先に行け!」 横から飛び掛かった男の攻撃を、交わしざまに切り捨てカイが叫んだ。 「…本気か?」 この数を相手に、カイに勝算があるとは思えない。 「死ぬ気じゃねぇだろうな?」 「心配するな。死ぬためにここに来た訳じゃない。必ず後で追い掛ける」 襲いくる男達を薙ぎ払い、足下に死体を積み重ねながら、真剣な眼差しがソルを見る。 「…分かった。ここはお前に任せる」 「ああ。早く行け」 ソルは封炎剣に力を込め、地に突き立てた。 「ガンフレイム!」 炎の柱が地面を走り、押し寄せる人垣を焼き払う。 一角を崩し、そこからソルは走り抜けた。 「ソル!殺すなよ!!」 封雷剣を振いながら、走り去るソルの背後を見つめて、思い出したようにカイが慌てて声をあげる。 聞こえているのかいないのか、確認はできなかったがとりあえず、ソルを先に行かす事ができたカイは、ほっとして自分を取り囲む者達に視線を戻す。 「さぁ、お前達の相手はこの私だ。」 封雷剣を構え直し、法力を集中させる。 カイの体を青白い光が包み、雷が走った。 捕らえようと伸ばされる手を交わし、それに呼応するように、封雷剣の細い刀身が流線を描く。 その度に鮮血が飛び散り、辺りを朱に染め、死体の山を築いていった。 どれくらいの時間が経ったのだろうか? カイの呼吸はすでに荒くなり、肩で息を紡ぐ。 体のあちこちで、赤い血が細い筋を作って流れ落ちる。 すっと目を閉じて呼吸を整え、血で滑る封雷剣に力を込めた。 静かに目を開き顔を上げて、封雷剣に法力を集中させていく― 「これだけは…使いたくなかったのですが…」 ポツリと呟いて、カイは剣を水平に構えた。 「ライジング・フォース!!」 極限まで高められた法力が、解き放たれた。 雷が荒れ狂い、周囲を飲み込んで、すべてのものを消し去っていく。 後には何も残らなかった。 カイの体がバランスを崩し、ふらりとよろけて膝をつく。 荒い息を繰返し、やがてゆっくりと立ち上がる。 「ソルを…追い掛けなければ…」 壁に体を預けながら、ふらつく足で一歩一歩歩き出す。 この先で待つ、ソルに合流するために―。 NEXT 戻る
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今からちょうど10時間程前、メイスは森の中を歩いていた。 (本当にこんなところに街があるのか?) 行けども行けども木々が生い茂り、この先に到底街があるとは思えなかった。 (担がれたかな…) と、思う。大体この手の話は、人から人に語り継がれていく内に、背びれや尾ひれがついて大きくなるものだ。 ここまで来て引き返す訳にも行かず、ただひたすら歩く。 それでもいい加減、メイスも不安になってきた。 やはり引き返そうか―そう思いはじめた時、目の前が急に開けた。 かなり大きな街だ。古めかしい街並が続いている。 街角は活気に溢れ、にぎわいを見せている。 メイスはただ、呆然と立ち尽くした。タイムスリップしたのではないかと錯覚する。 それでも、その街は別段変わったところはなく、古き良き時代の街並といった感じだった。 メイスはふぅと大きく息を吐いた。 とりあえずムダ足にならずに済んだと、胸をなで下ろす。 「さて」 メイスは通りを歩き始めた。街の様子を逐一観察しながら歩いていく― 中央に大きな公園があり、その公園から放射状に通りが延びている。 各通りを網の目のような細い通路が結んでいて、見た目以上に複雑だった。 太陽が真上から傾きはじめ、お腹が抗議を始めて、メイスは小さなカフェの椅子に腰を落ち着けた。 少し遅くなった昼食を取り終え、食後のコーヒーを啜りながら、この後どうするかを思案する。 この街についての情報が欲しい。 情報を収集するには酒場が1番だ。しかし、いかんせん時間が早い。 酒場が開くまでまだまだ時間があった。 それまでの間、もう少し街の中を探索しようと席を立った。 やがて日も落ち、辺りが夕闇に包まれる頃、メイスは路地裏の酒場に入った。 中はすでに多くの人で賑わっていた。カウンターに席を取りマスターに話し掛ける。 「旅の途中で立ち寄ったんだが、いいところだね。」 「そうでしょう?何もないところですがね」 「いや、そんな事はないよ」 マスターは嬉しそうに微笑んだ。酒をコトリとメイスの前に出す。 「おごりです。どうぞ」 「ありがとう。キレイな色だ」 「でしょう?ここのオリジナルです。『黄昏れ』と言うんですよ」 「このカクテルにぴったりの名前だね」 「ありがとうございます」 メイスはグラスに口を付けた。咽を潤し、再びマスターに声をかける。 「実は今日、着いたばかりで良く知らないんだ。よかったら色々聞きたいんだけど」 「いいですよ。あまり面白い話はありませんが…」 そう前置きをして、マスターは話しはじめた。 マスターの話に適当に合図知を打ちながら、必要なものだけを選り分けていく。 あまりこれといった話題は出てこなかった。どこにでもある話ばかりだ。 「とまぁ、大体こんなところですかね?」 「ありがとう、面白かったよ。」 これ以上は何も無さそうだと判断して、メイスは酒場を出た。 近くにあったホテルに宿を取る。部屋に入り、一息ついた。 「そろそろ時間だな」 ひとりボソリとつぶやいて、メイスは報告の為本部への通信回線を開いた。 「メイスです。噂話について調査報告いたします」 「了解しました」 街の存在、場所、別段変わったところがない等を手短に告げて通信を終了させる。 その後メイスは疲れていた事もあり、心地よい眠りに誘われて意識を手放した。 漆黒の闇の中、あちこちで金色にギラつく光が浮かび上がり、獣の荒い息遣いが街の中に充満する。 狂喜に満ちた殺戮の舞台が整った― 何ごともなく1日が過ぎ、カイは倒れるように眠りについた。 静けさだけが辺りを支配し、規則正しい呼吸だけが聞こえている― 闇の中、何の前触れもなく静寂はやぶられた。 着信を知らせる鈴の音が、辺りに反射して鳴り響く。 カイは飛び起き、メダルを探った。こんな時間に一体何が起きたのか? 頭の奥深くでチリっと鈍い痛みが走る。嫌な予感がする― 「どうしたのですか?」 向こう側に問いかける。返事を待つのももどかしい。 「よかった。通じましたな」 「用件を言って下さい。何があったのですか?」 気持ちが焦っているせいか、言葉に力がこもる。こんな時間の通信に良い事があるはずもない。 「メイスの消息が途絶えました。」 「何…ですって?」 「後、わずかではありましたが一瞬ギアの反応も確認されました。もっとも、誤作動の可能性もないとは言えませんが。」 「分かりました。すぐそちらに向かいます!」 通信を切り、カイは慌ただしく家を出た。 ものの数分のタイムラグに苛立ちながら、警察機構までの道程を一気に駆け抜ける。 ようやく辿り着いた正門は、時間の事もあり堅く閉ざされていた。 カイは地を蹴って跳躍した。しなやかな身体が宙を舞い、重厚な門をヒラリと飛び越える。 正面ホールから二階に駆け上がり自室に飛び込む。 中ではベルナルドがカイを待っていた。 「お待たせしました。簡潔にお願いします。」 ベルナルドがこくりと頷く。 「メイスの反応が途絶えました。場所はちょうどこの辺りになります。」 ベルナルドは広げられた地図を指した。 カイも、上がった息を整えながら地図を覗き込む。 「ギアの反応が確認されたのもここです」 カイの表情が険しくなる。 ベルナルドは一旦言葉を切り、カイの指示を待つ。 「飛空挺を準備して下さい。私が行きます!」 カイからの返答は早かった。 「急いで下さい」 「かしこまりました」 一礼をすると、ベルナルドの姿は扉の向こうに消えた。 (最初から私が行けばよかった!状況から見てメイスがギアに襲われたのは間違いない。 それにしても― 問題は今、活動しているギアが存在していると言う事か…司令塔であるジャスティスを失い、ギアはそのほとんどが活動を停止しているはずなのに一体?―…) 準備が整うまでの間、カイは答えのない問いを繰り返していた。 コンコン。 扉をノックした音に我に帰る。 再び扉が開きベルナルドが姿を見せた。 「お待たせしました。」 カイは頷くと、足早に飛空挺に乗り込んだ。 NEXT 戻る