約 171,573 件
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モンスター/大型妖怪・人型妖怪 v2.0.0 [U] 地殻の下の嫉妬心『水橋 パルスィ』/Mizuhashi Parsee (Yellow Y; ) === Num 1126 Lev 17 Rar 3 Spd +0 Hp 300 Ac 50 Exp 230 (詳細説明未実装) 彼女は通常地下 17 階で出現し、普通の速さで動いている。 この妖怪を倒すことは1 レベルのキャラクタにとって 約1303.33 ポイントの経験となる。 彼女は空を飛んでいる。 彼女は弾幕を放って攻撃することがある。 彼女は魔法を使うことができ、精神攻撃、軽傷+呪い、重傷+呪いの呪文を唱えることがある(確率 1/3)。 彼女はドアを開け、ドアを打ち破ることができる。 彼女には破邪でダメージを与えられる。 彼女は暗黒と地獄の耐性を持っている。 彼女は侵入者を見過ごしがちであるが、 100 フィート先から侵入者に気付くことがある。 彼女は 4 個までのアイテムを持っていることがある。 彼女は 3d5 のダメージで刺して攻撃する。 雑感 名前
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ノーマルメダル 説明 学校帰りのこどもたちにあの手この手で道草をくわせ大きな口でのみこんでしまうおそろしいサメの妖怪。植物マニアという一面も。
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モンスター/大型妖怪・人型妖怪 死神(お迎え担当)/Death (Yellow Y; ) === Num 1193 Lev 46 Rar 3 Spd +10 Hp 80d40 Ac 115 Exp 5500 現世で働く死神だ。仙人や天人は彼女達を撃退できないと地獄へご案内されると言われている。 彼女は通常地下 46 階で出現し、素早く動いている。 この妖怪を倒すことは 1 レベルのキャラクタにとって 約84333.33 ポイントの経験となる。 彼女は的確に魔法を使うことができ、地獄球、脳攻撃、死の言霊、地獄の矢、目くらまし、混乱、麻痺、加速、ショートテレポート、テレポート、 視界外隣接テレポートの呪文を唱えることがある(確率 1/4)。 彼女はドアを開け、ドアを打ち破ることができる。 彼女は酸と炎と冷気と毒と暗黒と地獄と破邪の耐性を持っている。 彼女は経験を積むと、鬼神長に進化する。 彼女は混乱しないし、眠らされない。 彼女は侵入者をかなり警戒しており、 800 フィート先から侵入者に気付くことがある。 彼女は 6 個までの上質なアイテムを持っていることがある。 彼女は 1d50 のダメージで斬って強烈な打撃を加え、 10d10 のダメージで斬って怪我を負わせ、にらんで耐久力を減少させ、ささやいて死に誘う。 雑感 お迎え担当の死神だけあって近接、遠隔ともに強力な地獄属性の攻撃を持つ。 46F以降地獄耐性が無い時は相手にせず、*破壊*か帰還がいいだろう。 ダークジャッジ四人組とともに40階以降の地獄からの刺客の危険度を跳ね上げている要因。地獄耐性は忘れないように - 名無しさん (2019-07-23 23 36 40) 名前
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「この上級妖怪コナキジジイにご指示いただきたいですのう」 【名前】 上級妖怪コナキジジイ 【読み方】 じょうきゅうようかいこなきじじい 【声】 二又一成 【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー 【登場話】 忍びの34「伝説の世界忍者、ジライヤ参上!」 【所属】 牙鬼軍団 【分類】 妖怪/上級妖怪(合成妖怪) 【好きな物】 おんぶ 【好きな場所】 背中 【攻撃力】 星4 【不思議な技】 星3 【のしかかり】 星5 【恐れの収集法】 不明 【妖怪モチーフ】 コナキジジイ(子泣き爺) 【器物モチーフ】 鉄アレイ 【詳細】 邪悪な妖気の宿った手裏剣の影響で「鉄アレイ」が変化した妖怪。 年寄りじみた口調で喋る 「晦正影」の進言で、霊体の「牙鬼幻月」自身が多数の封印の手裏剣に妖力を与え、「正影」が「上級妖怪ヌエ」と同様に2枚を使って誕生させた上級の妖怪。 両腕の鉄アレイから重いビームを照射するとターゲットに別の人間を強制的に背負わせて動きを封じる事が出来る。 更に相手の背中に自らおぶさると「オンギャーオンギャー」と泣きながら無限に重量を増し続け地の底に沈める。 鉄のごとく鍛え上げたボディを有し、両腕の「鉄アレイ」で攻撃を弾き返しながら向かってくる鉄人妖怪。 ニンニンジャーと交戦、上述の能力で苦しめて逃走。 忍者のイメージアップに活動する「忍者の名誉を守る委員会」の規約で思う様に戦えないニンニンジャーを追い込むが、上級妖怪の能力に翻弄中の山地闘破が決意を固めて委員会の会長になった事で規約の問題が解決、鉄アレイの片方を砕かれて能力が無効化し、ニンニンジャーと再戦、磁光真空剣を忍シュリケンの力で再び手に取った磁雷矢も加わって追い詰められて磁雷矢の「磁光真空剣・真っ向両断」で怯み、修復された超絶勝負チェンジャーを使い強化変身したアカニンジャー超絶の磁光真空剣との二刀流で決める「ジコウシンクウニンレツザン」により倒される(その際は「今時の若造は恵まれすぎて泣けてくるぞよ~」と発言している。)。 その直後、小槌が放つ邪気の力によって「肥大蕃息」し、巨大化する。 ゲキアツダイオーと交戦、戦闘中に磁雷矢の力を借りたゲキアツダイオーの前になす術もなく、最期は「ゲキアツ大フィーバー」を受け爆散した(その際は「もはや流す涙もないですじゃ~!」と発言。)。 【余談】 今回の話ではメタルヒーロー『世界忍者戦ジライヤ』の山地闘破(やまじ とうは)/磁雷矢が登場、更に『パワーレンジャー・ダイノチャージ』のレギュラー出演者が観光客役で冒頭にゲスト出演。 声を演じる二又一成氏はスーパー戦隊シリーズで何度か怪人の声を担当。
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登録日:2010/03/25 Thu 04 31 13 更新日:2024/04/21 Sun 15 10 28NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 KONAMI PS2 SRPG キャラゲー ゲゲゲの鬼太郎 ゲーム コナミ スパゲゲ スパロボ 妖怪 水木しげる 無駄に豪華な声優陣 異聞妖怪奇譚 『ゲゲゲの鬼太郎~異聞妖怪奇譚~』は2003年12月11日にコナミから出されたPS2専用のシミュレーションRPG。 【概要】 水木しげる生誕80周年記念作品のひとつとして発売された。 ぶっちゃけ鬼太郎版スパロボ。 ストーリーは一周するなら22話程度だが分岐を考慮すると44話あり3つのエンディングが存在する。 様々な妖怪が出演し原作を知っているならニヤリとするような演出も。 また声優陣は当時として見ても黎明期の古豪を取り揃えており、ほとんど大御所しかいないというかなり豪華な布陣である。 しかし鬼太郎のゲームはアクションが主流であったので慣れない人が多いこともあるが難易度が高いという評価が多い。 【ストーリー】 21世紀の日本。 新たな世紀を迎え人間だけでなく妖怪の世界にも大きな変化が起こっていた。 その代表がネット社会の到来。 鬼太郎の家も例外でなく「妖怪パソコン」を使いネットで妖怪に関する事件を検索し「妖怪携帯電話」で仲間と連絡を取り合っていた。 その様子にあきれ顔の目玉親父。 平和に思えたある日事件は突然起こった。 「子なき爺が暴漢に襲われたんですって!」 血相を変えて現れた猫娘の言葉に新たな悪の存在を感じる鬼太郎。 この事件をきっかけに妖怪の世界を巻き込んだ新たな戦いが起ころうとはまだ誰にも分からなかった…。 【主な登場人物】 キャスト陣はゲーム版独自のものとなっている。 鬼太郎 CV.松本梨香 主人公だけに性能は非常に良くオールマイティ。 目玉親父 CV.熊倉一雄 直接は戦わないが戦闘中ヒントを教えてくれたりする。 中の人はモノクロ版鬼太郎主題歌の担当者。 猫娘 CV.宮村優子 鬼太郎ほどではないが優秀。 射程が短く体力がやや低いという欠点があるがそれをカバーする回避力と移動距離をもつ。 砂かけ婆 CV.堀絢子 防御力が低いが射程距離が長いため後方支援として役に立つ。 子なき爺 CV.穂積隆信 一番ダメな子。 射程は基本1で射程3のMAP兵器も2回しか使えず回避力、命中率もひどい。 高そうな防御力も中途半端。 敵もやたら子なきを優先して狙ってくる。 そのくせ毎回強制的に出撃する。 お荷物。 ねずみ男 CV.野沢那智 原作通り仲間になったり裏切ったりを繰り返す。 打たれ弱いが回避力移動距離は優秀。猫娘をやや弱くした感じである。 一反木綿 CV.緒方賢一 とても打たれ弱いが回避力と移動距離が優秀で囮として使える。 ぬりかべ CV.富田耕生 移動距離が短いが装備でカバーできる。 命中が低いことを除けば防御力、体力が高く攻撃力もそこそこ高い。 射程も基本1だが何回も使える射程5の技がある。どこぞの爺とは大違いである。 中の人はTV版にしばしば登場していた他、ぬりかべも演じたことがあるので唯一テレビ版からの続投とも言える。(*1) 暁光寺ルカ CV 竹内順子 妖怪好きの女の子。 鬼太郎に事件の解決を依頼してから様々なところでサポートしてる。 アニメ3作の夢子ちゃんポジション。 (無論戦闘に参加しない) 【その他の仲間】 道中条件によっては以下の妖怪を仲間にすることができる。 つるべ火 傘化け かわうそ ぬけ首 赤舌 ひでり神 シーサー 牛鬼 泥田坊 カタキラウワ 輪入道 朧車 【システム】 装備妖怪 鬼太郎のみ前述であげたその他の仲間を装備することができその妖怪の技を使えるようになる。 また鬼太郎が得た経験値が装備した妖怪にも与えられる。 霊力 技によっては霊力を消費するものがある。 霊力はターンごとに回復するが残りの霊力が少ないほど回復量は少なくなる。 霊力充填 霊力を消費する技の霊力を三段階に充填でき威力、命中率をあげるこどができる。 このとき最大に充填すると大ダメージを与えれるが前述の通り霊力を大幅に消費し回復が遅くなったしまう。 どれだけ充填するかという駆け引きが重要になる。 妖気 特定の条件(例 ダメージを食らうなど)によって上昇する。 上昇すると攻撃力が上がりまた一定以上の妖気がないと使えない技もある。 そのためどの妖怪の妖気をどれだけあげるかということを考慮して戦わなければならない。 実は前述で子なき爺をボロクソに言ったものの妖気をあげずに霊力充填が使える妖怪はメインキャラでは鬼太郎とねずみ男と子なき爺のみである。 まぁそれでも爺の攻撃の命中率が低いためあまり恩恵を受けないが… 人助けポイント ステージによって特定の条件(○ターン以内に撃破など)で手に入るポイント。 ポイント数に応じてクリア後に経験値とお金がもらえる。 また合計ポイントにより後の分岐に影響する。 潜入画面 2ステージだけある本編のシミュレーションとは違う3Dアクション。 ほぼおまけといっていいものだがこれがまた非常に怖い。 カメラも鬼太郎目線になり攻撃は出来ず歩くだけ。 真夜中の病院と下水道を淡々と歩いていく。 アクションゲームというよりお化け屋敷を歩く感覚。 なぜこのモードを追加したのか意味がわからない… 以下ストーリーのネタバレ 子なき爺を襲った犯人を追いかけるにつれぬらりひょん(CV.滝口順平)がダイダラボッチを復活させるために仕組んでいた事が分かり、 鬼太郎たちはダイダラボッチの脳がある秋芳洞へ向かう… 更にネタバレ ぬらりひょんを倒しダイダラボッチの脳にダメージを与え一件落着と思いきや実はぬらりひょんは催眠により操られていた。 そしてその場に エリート(CV.八代駿) ラ・セーヌ(CV.大塚芳忠) ロンロン(CV.麻生美代子) オオカミ男(CV.石井康嗣) フランケンシュタイン(CV.飯塚昭三) ヴォジャーイ(CV.大竹宏) チー(CV.茶風林) ドラキュラ(CV.大塚明夫) が現れ全て世界征服のためにぬらりひょんとダイダラボッチという危険因子を潰すためにしたものであり、 更に悪魔召喚と妖怪樹の復活をすると言い残し去ってしまう。(2周目ならこのときぬらりひょんが仲間になる) このあと鬼太郎は妖怪樹の復活を阻止もしくは悪魔の召喚を阻止。 更に東京タワーで行われた怪奇象の発生も解決し完全に勝利したように思えたが… ラストのネタバレ 事件は解決したと思われたが何故か鬼太郎たちが人間を傷つけたという嘘の報道が相次いだ。 それはドラキュラたちの裏で糸を引いていた大妖怪“ギーガ”(CV.加藤精三)によるものだった。 ギーガはあらゆる情報を自由に操れる能力を使っていた。 その能力により世間が敵になり更に鬼太郎を確保するため自衛隊までもが動き出した。 鬼太郎は情報操作によって安易に周りが敵になったことで自分が今まで築いてきた信頼の脆さに失望、戦意喪失し自衛隊に自身の身柄を渡した。 このあと3つの分岐に別れる。 Aルート 一番王道なエンディング 捕まったのは鬼太郎ではなく前の戦いでこそっり回収したカリーカの蝋を使った作り物。 本物は仲間達とチー城に居るギーガを倒しにいく。 最後ドラキュラたちが切り札としてとっておいたダイダラボッチにギーガが入り込みて暴走。 ギーガをドラキュラたちと共闘して倒す。 Bルート 難易度が一番高いと言われてるエンディング。 鬼太郎は捕らえられ仲間たちが助けにいくが戦意喪失した鬼太郎は自棄になるが目玉親父やルカの説得で正気になりギーガを撃破する。 Cルート ベアード様なエンディング。 鬼太郎は処刑されてしまい更に臓器は世界妖怪の幹部に移植され骨だけになってしまう。 仲間たちが絶望するなか目玉の親父は幻の汽車で鬼太郎を復活させる。 そして移植した臓器が抜けてしまった妖怪幹部達は弱小化。 幹部たちを圧倒し撤退させる。 ギーガは部下の手引きにより逃げるがこれは罠でベアード(CV.小林清志)に操られる。 ベアードはドラキュラの配下にいたが自分の手で鬼太郎を倒すためチャンスを狙っていた。 最後はベアードと鬼太郎の戦いになる。 このエンディングだけギーガの正体が明らかにされない。 ギーガの正体はグレムリン。 機械好きの妖怪でネットをいじったら情報が大量に入り込んでネット上の嫉妬や憎しみといった負の感情と融合してギーガとなった。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 何げに鬼太郎オールスターゲーとしては理想形に近い名作だった -- 名無しさん (2014-03-07 22 09 10) 同じく水木しげる生誕80周年記念作品の「危機一髪!妖怪列島」(GBA)もなかなかだったぞ -- 名無しさん (2014-03-07 22 13 24) スパロボよりよく出来たゲームだった。 -- 名無しさん (2014-12-06 19 04 50) そろそろ無双化しようぜ…。 -- 名無しさん (2015-03-09 07 18 33) アニメ化してほしい -- ff (2015-08-02 00 44 43) 輪入道を仲間にしたい場合はどうしても丘ルート選ばないと駄目だな。森ルートだと駄目 -- 名無しさん (2015-12-04 23 18 47) 生誕80周年記念3作品の中で、猫娘が鬼太郎を呼び捨てなのはこの作品だけなんだよな(他の2つは「さん」付け)。これだけは開発にウィンキーソフトが携わってる都合か? -- 名無しさん (2018-08-16 18 38 18) 6期の名無しがネット動画を利用して人間と妖怪を対立させている手口を見ていると、このゲームのギーガを思い出す -- 名無しさん (2019-03-27 18 34 40) 明記はされていないが青二プロダクションの声優が出演しておらず脇役に前田剛、森訓久、西松和彦といったキャストがいるのでネルケプランニングがキャスティング協力に関わっていると思われる -- 名無しさん (2023-09-20 12 02 43) 名前 コメント
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ノーマルメダル 説明 神秘のエネルギー『ホース』を使いこなす百戦錬磨の妖怪。いつもは杖をついているが戦いでは鋭い動きを見せて周りをアッと驚かせるとか。 Bメダル 必殺技メダル
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「ほな、また来はってな」 「当たり前じゃろう、こんなに美味い和菓子は滅多にないからのう」 「あら、おおきに~」 いかせのごれで有名な和菓子店、風月堂。 看板娘の咲埜子は、いつも通りに店の手伝いをしていた。 「…ふう」 疲労を感じた咲埜子は、一息ついて肩を軽く叩く。 その時、肩に誰かの手が置かれた。 咲埜子の母、九十九である。 「お母さん」 「ちょっと働き過ぎとちゃう? そろそろ休み」 「でも」 「店番なら私がやるから、な?」 「…分かった。じゃあお願いなー」 九十九と店番を交代し、咲埜子は奥に入っていった。 美しい花の絵が入った急須でお茶を注ぎ、それを一口飲む。 「…やっぱり、この急須で入れたほうが美味しいなあ。100年ものやし」 風月堂を経営している御影家は、この急須を大切に扱っている。 何故なら『九十九の元』だから。 九十九は普通の人間ではない。 つまり人ではないモノ―――妖怪なのだ。 彼女は『付喪神』という妖怪で、作られてから100年経った道具が妖怪化したもの。 そして彼女はこの急須の付喪神であるが故に、元である急須が壊れてしまえば、その瞬間に消える―――つまり死ぬのだ。 だから九十九は勿論、父と咲埜子もこの急須を壊さないようにしている。 そんな母を持つ咲埜子も当然、妖怪ではある。 しかし完全にそうだという訳でもない。 彼女の父である九十九の夫は、は妖怪ではなく人間。 そう、彼女は人間の血と妖怪の血を同時に引く、『半妖』という存在なのである。 人間でも妖怪でもない存在。 だが咲埜子は、自分の血について悩むことは無い。 職人気質な父、柔和な母。 咲埜子は二人を大切な家族だと思っている。 だからその事で思い悩んだり、疑問を抱くことはしなかった。 「あー、ちょっと疲れ取れてきたんかなあ…あ」 咲埜子は思い出したようにポケットから携帯を取り出し、スケジュール機能のカレンダーを見る。 「あかん! 今日は警備の日やないの! 急がな!」 「その必要は無いで」 のれんをくぐり、九十九が部屋に入って来て言った。 「でも行かな」 「アキヒロはんから代わりの人にやらせるから、今日は行かんでいいって言うてたから」 「え?」 目の前に座った九十九の言葉に、目を丸くする咲埜子。 「ほら、昨日、百物語組のカイムはんが来なはったやろ? 最近、妖怪ばかり狙う人がおる言うてたし」 「でも…お母さん。うちはいかせのごれの平和を守る、警備係の役目を受けとるんや。ちゃんと役目を果たさな」 「咲埜子」 九十九が強く言う。 「カイムはんが言ってた事、忘れたん? その人は人間じゃない人に容赦がないって」 「そんな、出かけてすぐ狙われる訳でもないやろ?」 笑顔を浮かべ、咲埜子は「それに」と続ける。 「うちには、『人間の血』が流れとうから大丈夫や」 「確かに、あんたには『人間の血』が流れてる。けどな」 一つ間を置いて言った九十九の言葉に、咲埜子は目を伏せた。 「私の血…付喪神という、『妖怪の血』も流れてるんよ」 「……」 「相手は人じゃかなったら襲う…いくら人間の血が流れていても、妖怪の血も流れていとうたら、狙われてまう」 九十九は咲埜子の手を優しく握る。 その時、九十九の体が一瞬光った。 光が消えた時には、肩ぐらいの長さの黒の髪が、簪をつけた、床につくほど長い抹茶色の髪になり、模様がない薄紫の小袖は袂のついた、急須と同じ花柄模様の白い着物へと変わっていた。 そして瞳の色は、人間のものとはかけ離れた様な抹茶色になっている 。 肌も人間とは思えないほどに白い。 この姿こそ、妖怪としての九十九―――『急須の付喪神』である。 「普段は人に変化しとるけど、これが私の本当の姿…妖怪としての姿なんよ。あんたも見たことあるやろ?」 「うん」 「この妖怪としての私の血が、あんたにも流れてるんや。人間の血だけじゃなくてな…」 「うん…」 「あんたは、あの人と私の大事な娘。失のうたないんよ。分かっておくれな…」 「お母さん…」 沈黙が流れる。 それを咲埜子が破った。 「…お母さんの気持ちはよう分かる。でも、今までに何人かの妖怪さんが襲われたんやろ? 同じ妖怪の血を持つ者としてその人達を見捨てとうない」 「咲埜子…」 「悔しいけど、うちには戦う力がない。だからせめて警備係としてうちが出来ることをしなきゃ駄目なんよ。うちにはそれしか、出来ひんから…」 だがそれを聞いた九十九は、咲埜子の言葉を否定する様に首を横に振った。 「そんな事はない。それ以外にも、あんたに出来ることはある」 「え…?」 「…あんたが生まれた時、あの人が言うたんよ。『この子はきっと、人間と妖怪の未来の象徴なんや』って」 「うちが…象徴?」 「そう。人間と妖怪が、手を取り合って笑い合える…そんな未来のな」 「手を…取り合って…」 「あの人も、私も信じとる。あんたが、人間の世界と妖怪の世界の架け橋になれるって」 「…なれる、かな」 「自信を持ち。あんたなら絶対…いや、あんたしかおれへん」 「……やってみるわ。うちにしか出来ひんのやろ? …必ず、人間と妖怪が仲良くなれる様に頑張る」 咲埜子の答えに、九十九は満足そうに微笑んだ。 「さ、仕事の続きしよか」 「うちも手伝うわ」 「もう休まんでいいん?」 「うん。これも『うちらにしか出来ひん事』やろ? お父さんが和菓子を作って、お母さんが仕上げをして、うちが店番する…『美味しい和菓子で人を幸せ』にする。うちらやから出来ることや」 「…確かにそやな。ほな、私らにしか出来ひん事をやろうか」 「うん」 人間と妖怪―――二つの血が流れている咲埜子。 彼女が人間と妖怪が共にいる未来を作れるのは、いつなのか。
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ノーマルメダル 説明 とっても素直な性格の妖怪。あの『グレるりん』ですら砂夫にとりつかれたときはサラサラヘアーのお坊ちゃんになったらしい。 Bメダル
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登録日:2020/11/30 Mon 00 36 10 更新日:2024/06/17 Mon 19 23 55NEW! 所要時間:約 19 分で読めます ▽タグ一覧 2005年 リメイク 三池崇史 京極夏彦 加藤保憲 太もも 妖怪 妖怪大戦争 宮迫博之 宮部みゆき 小豆 岡村隆史 後味の悪いオチ 怪 愛すべきバカ達 映画 村上健司 松竹 栗山千明 水木しげる 水木先生の命日に立った項目 神木隆之介 祭りと聞いて我慢できずに駆け付けた 荒俣宏 菅原文太 角川書店 豊川悦司 近藤正臣 邦画 阿部サダヲ 韮沢靖 高橋真唯 鳥取県 ――この夏 史上最大の《冒険》が始まる。 2004年、秋。調布市にある角川大映スタジオにて、ある映画のリメイクが行われると発表された。 その映画のタイトルは『妖怪大戦争』。1968年に公開された大映制作による妖怪三部作の2作目だ。 既にクランクインしており、監督は三池崇史、主演は当時11歳の神木隆之介であることなどが発表された。 それから約1年後の2005年8月に松竹配給で封切られ、様々な著名人が特殊メイクで妖怪に扮するという話題性も手伝ってか、20億円の興行収入を得ている。 本作は漫画家の水木しげるが陣頭指揮を執る角川書店の季刊誌『怪』執筆陣が発起人となってリメイクを進めたという経緯があり、 原案は博物学者・作家の荒俣宏が担当。氏は本作のノベライズ版も執筆している。 このノベライズ版、映画公開より前に発売されたこともあってか本作の原作小説だと勘違いしている人も多いようだが、あくまでも映画をノベライズ化したものである。 映画では説明不足だった箇所を補完する内容となっているが、完全に同じストーリーというわけではなく細部は異なっている。 水木氏も『水木版 妖怪大戦争』のタイトルでコミカライズ版を『怪』誌上にて連載していた。 こちらは序盤以降の展開は完全にオリジナルとなっており、後述するように登場人物の変更も行われている。 本作公開から6年もの月日が流れた後、今度は発起人の一人である小説家・意匠家の京極夏彦による小説版が発表された。 本作、そして1968年版へのオマージュこそふんだんに盛り込まれているものの徹頭徹尾オリジナルの展開となっており、こちらはこちらで「京極版 妖怪大戦争」としての立ち位置を確立している。 【あらすじ】 あの夏、僕は初めて恋をした そして……まっ白な嘘をついた 今年10歳になるタダシは両親の離婚により、父親と4歳年上の姉と別れ、母親と祖父と共に母の故郷・鳥取で暮らす日々。 そんなある日、タダシは神社のお祭りで、大勢の子供の中から《麒麟送子》に選ばれる。麒麟送子は世界の平和をもたらすという正義の味方の役で、大天狗が守る伝説の聖剣を取りに山の洞窟に行かなくてはならないという。 勇気を振り絞って山に登っていくタダシだったが、やはり怖くなり途中で引き返してしまい、ちょうどやって来たバスに飛び乗る。 そのバスでタダシは言葉の分かる、愛らしい不思議な妖怪・すねこすりと出会い、家に連れて帰るのだった。 そんな中、日本各地では、突然子供が消えたり、恐ろしい化け物が人間を襲ったりする事件が多発していた。それは、この世に恨みをもつ悪霊たちの仕業だった。 (KADOKAWAのサイトに掲載されたあらすじより抜粋) 【主な登場人物・妖怪】 稲生タダシ 演:神木隆之介 主人公。両親の離婚が原因で東京から母親の故郷である鳥取へと転校してきた小学生。 都会から来たということでクラスではいじめられている。 作中では入浴シーンがあったり着替えシーンがあったりと、ヒロイン以上にヒロイン的なことをしている。 おかげで某漫画では、わざわざショタ好きキャラに「神木君の尻みせ映画じゃん!!」と主張させるという形でイジられている。(*1) 稲生俊太郎 演:菅原文太 ちょっとボケが始まっているタダシのじいちゃん。 稲生タタル 演:成海璃子 タダシの姉。 父親についていったため出番は非常に少ないが、 ノベライズ版では両親がまだ離婚していないためか出番も多く、一転して重要キャラに格上げされている。 佐田五朗 演:宮迫博之 雑誌『怪』の編集者で、麒麟獅子の取材のために鳥取を訪れていた。 幼いころ川で溺れかけていたところを川姫に助けられ、それを機に妖怪に興味を持ち今の仕事に就いた。 既に妖怪は見えなくなっているが、終盤にてアルコールを摂取し理性が吹っ飛ぶ=一種のトランス状態に入ることで強引に妖怪を見られるようになった。 その際、川姫と再会を果たすが……。 『水木版 妖怪大戦争』には登場せず、そのポジションは怪執筆陣の一人である村上健司が担っている。(*2) 編集長 演:佐野史郎 『怪』の編集長。雑誌が休刊の危機に陥ったことでピリピリしている。 そのことを佐田に電話で伝えるシーンでは、すぐ傍に当時の『怪』の本物の編集長が立っていたりする。 演じる佐野氏は芸能界随一の水木マニアとして知られており、本作以外にも多くの妖怪関係の作品に出演するほか、『怪』のイベントに出演したこともある。 宮部先生 演:宮部みゆき タダシのクラスの担任の先生。 いじめっ子の頭をリズムゲームの如くリズミカルに叩いていたのが印象に残る。 演じるは『怪』執筆陣の一人にしてガチゲーマー直木賞作家の宮部みゆき。 女優の室井滋とは親友であり、今回の出演にあたってガッツリ演技指導を受けてきたとか。 ちなみに宮部女史こそが本作のリメイクを提案した張本人なのだが、 後日京極氏の聞き取りで妖怪三部作の1作目『妖怪百物語』とガチでタイトルを勘違いしていたという事実が判明している。 読書好きのホームレス 演:大沢在昌 身も蓋もない役名である。 演じるは『新宿鮫』などのハードボイルド小説を得意とする直木賞作家の大沢在昌。 京極、宮部両氏の所属事務所のボスということで『怪』連載陣でも何でもないのに出演している。 直前まで日本推理作家協会の理事長を務めていたため、作中それをイジった発言が出てくる。 ヨモツモノが名古屋城をぶっ壊したシーンが出番なのは、氏が名古屋出身のため。 すねこすり 声:竹内順子 タダシが大天狗の山で出会った小妖怪。 猫に似た姿のため、当初はタダシから「ネコモドキ」と呼ばれていた。 アギによって捕らえられてしまい……。 漫画版ではなぜか喋れる。 川姫 演:高橋真唯 本作のヒロインで、女性の姿をした水怪。 ただひたすら太ももがエロい。 河童は藁人形が変化したモノという説があるが、それを踏まえて彼女も藁人形が妖怪化したモノであると設定されており、 人形から妖怪へと変貌を遂げる過程で加藤と因縁が生じている。 実際の伝承としては福岡県や大分県に伝わっており、九州寄りの文化を持つ高知県西部にもその話が伝わっている。 猩猩 演:近藤正臣 麒麟送子を導く役目を帯びた、全身まっ赤な姿の妖怪。タダシに勇気を試す試練を与えた。 加藤の野望を阻止するべく日本妖怪たちに協力を要請するが……。 鬼太郎よろしく、髪の毛を立てて妖気を探る能力を持つ。 ちなみに演じた近藤氏は、以前ドラマ『京極夏彦「怪」』で「中禅寺州斎」というどっかで聞いたような名前の憑物落としの男性を演じていた。 川太郎 演:阿部サダヲ いわゆる一つの河童。本作におけるコメディリリーフ。 正義感が強く、基本的にやる気がない妖怪たちの中でタダシに協力する道を選んだ数少ない妖怪の一人(一匹)。 川太郎は本来関東地方での河童の呼び名なのだが、何故かこやつは関西弁を喋る。 油すまし 演:竹中直人 普段は水木氏の妖怪画と同じ巨大な頭をしているが、通常サイズに縮めることも可能。 1968年版では日本妖怪のまとめ役として活躍を見せたのだが本作では……。 ぬらりひょん 演:忌野清志郎 日本妖怪の総大将。 演じる忌野氏はアーティスト仲間である井上陽水とともに本作の主題歌および挿入歌も担当している。 小豆洗い 演:岡村隆史 成り行きからタダシたちと行動を共にすることになってしまった、小豆を洗うだけしか能がない妖怪。 しかし彼の小豆が終盤の逆転に繋がることに。 演じる岡村氏はレギュラー番組である『めちゃ2イケてるッ!』のコントコーナーにこのメイクと衣装のままで出演、 よっぽど気に入ったのかはたまた視聴者からの評判が良かったのか、上映が終了して宣伝する必要がなくなってからも引き続き小豆洗いの格好で出演している。 大天狗 演:遠藤憲一 かつて麒麟送子に退治され家来となった、その名の通り巨大な天狗。 麒麟送子の聖剣を保管し守っている。 戦闘時には葉団扇から物凄い勢いの突風を出すが、そのパワーを狙われて……。 一本ダタラ 演:田口浩正 その名の通り一本足をした獣の妖怪。 山中のタタラ場を由来とする妖怪のため、作中では刀鍛冶という設定になっており、 折れた麒麟送子の聖剣を修復できる存在とされている。 豆腐小僧 演:蛍原徹 終盤の妖怪大戦争という名のお祭り騒ぎでは、そこらをウロチョロしていた。それだけ。 まあ実際にそういう出オチみたいな妖怪だからしょうがない。 他の出演者がガッツリ特殊メイクをして妖怪を演じているのに対し、 蛍原氏は全くのノーメイクだということで話題になった。 相方の宮迫氏にとっても強く印象に残っていたらしく、後年氏に京極氏原作の『豆富小僧』の出演オファーが来た際、 タイトルを聞いて真っ先に「ホトちゃんがやってたやつや」と思ったそうな。 加藤保憲 演:豊川悦司 帝都の滅亡を望み古より暗躍を続ける魔人。 ヨモツモノを利用し、機械と妖怪を悪魔合体融合させた機怪を先兵に用いる。 元々は荒俣氏の代表作『帝都物語』シリーズの登場キャラクターで、実写版、OVA版、更に『仮面ノリダー』では俳優の嶋田久作が演じている。 あまりにもはまり役だったため原作小説でも嶋田氏の容姿を意識した描写が文庫版にて加筆されるなど、嶋田氏の加藤は作者公認状態だった。 ところが本作では諸事情でトヨエツこと豊川氏に交代となり、 そのため荒俣氏は時代や場所に応じてその都度容姿を変える能力を持つという設定を急遽用意する羽目になっている。 姿もいつもの軍服ではなくなっており、事情を知らない人が見たらたぶん誰も加藤保憲とは思わないだろう。 鳥刺し妖女アギ 演:栗山千明 妖怪仲間を裏切り、加藤に与した女妖怪。鞭を手に前線に立ち指揮を執る。 妖艶……と言うかエロい。 『水木版 妖怪大戦争』では、『河童の三平』などの水木作品に登場するオリジナルキャラクターの魔女花子に差し替えられている。 また、加藤の切り札が『悪魔くん』などに登場したナンジャラモンジャラに変更されるなど、 水木版は全体的に氏のセルフオマージュ登場率が高い作品となっている。 山ン本五郎左衛門 演:荒俣宏 『稲生物怪録』に登場する魔王。 宿敵の神ン野と共に妖怪大翁に仕えている。 加藤の野望が潰えるのを遠くから見届けていた。 神ン野悪五郎 演:京極夏彦 山ン本とその勢力を二分する魔王。 手には小さな匣を提げており、中には小さな女性が入っている。「みつしり」とは入っていない。 演じる京極氏は、本作に出演する妖怪のチョイスも行っている。 妖怪大翁 演:水木しげる 日本妖怪の頂点に君臨する存在。その姿は輿の中に鎮座する巨大な顔。 山ン本からは大先生(おおせんせい)と呼ばれている。 神ン野の「勝ち戦」という発言に対し、「戦争はいかんです。腹が減るだけです」と返した。 この台詞は、『ゲゲゲの鬼太郎』にてねずみ男が発言した「けんかはよせ 腹がへるぞ」という台詞が元になっている。(*3) 水木氏の思想や水木作品の根底に流れるものを端的に言い表した名言としてファンの間では非常に評判が良く(*4) それ故に台詞として採用されたものと思われる。 【キーワード】 麒麟送子 麒麟獅子によって選ばれた少年のこと。伝説では世界を救う英雄とされる。 地元の少年曰く、かつてアントニオ猪木も噛まれたことがあるらしいが真偽は定かではない。 祭りそのものは鳥取県に実在する伝統芸能。こちらの方でも実際に猩猩がセットになって登場する。 ヨモツモノ 加藤が復活させた大怨霊。 現代人によって消費され打ち捨てられてきた器物に宿る魂が、人間への憎しみから怨霊と化したモノ。 加藤が拠点としている機怪の製造工場それ自体に憑依しており、その恨みが溶け込んだ妖怪溶鉱炉から様々な種類の機怪を生み出す。 鯨に獣の脚が生えたかのような奇怪な姿をしており、山よりも巨大な体で空を飛び移動する。 機怪 廃棄された人工物と妖怪が融合して生まれた魔物。 素体となった妖怪の意思は残っておらず、怨念によって突き動かされ人間やかつての妖怪仲間を無差別に襲う。 基本的に名称は「〇〇機怪」という形で統一されており、何の機械から生まれたか、あるいはどういう用途かによって〇〇部分が異なるのだが、 バイクの機怪のみ何故かZモンスターという他とは異なるパターンのネーミングが用いられている。 ちなみに機怪のデザインを担当したのは韮沢靖。なるほど通りで まっ白な嘘 本作全体を通しての重要なキーワード。 本作の妖怪たちは大人になると見えなくなるが、大人の階段を上る条件の一つとして方便を用いることが挙げられている。 全てが終わった後、タダシは佐田のために相手の気持ちを慮っての優しい嘘、俗に言う「ホワイトライ(まっ白な嘘)」をついたがそれがトリガーとなっている。 エピローグにて大人になったタダシが登場するが、彼には最早すねこすりの存在も感じられず、魔人加藤の復活も示唆されるという非常に後味の悪い結末となっている。 この大人になったタダシは、タダシの父親役の津田寛治が二役で演じている。いつの間にか嫌っていた父親と同じ存在になってしまったという隠喩である。 ノベライズ版ではまっ白な嘘をついたシチュエーションや嘘の内容が別のものに変更されている。 小豆 小豆は体(みがら)にええだ byじいちゃん 【余談】 本作が『金曜ロードショー』枠で地上波放送された後の土日は、 境港の水木しげるロードの観光客数がいつもより増えたという報告が観光協会よりなされている。 ただしこの地上波放送、尺に収める必要があるためか非常に大胆な編集が行われており、 前述の「まっ白な嘘」関係の描写がことごとくカットされた結果地上波ではオチが流れないため後味が悪くならないまま終わっている。 尤もそのせいでTV放送しか見ていない視聴者の中には、「この映画は投げっぱなしエンドだ」と勘違いしている人も多いようだが。(*5) 作中には数多くの妖怪たちが出演するが、その多くが名前を名乗らないため 後述する書籍や映画パンフレットを読まなければ誰が誰だか分からないようになっている。 その点を妖怪の大安売りみたいに感じて不満に思う人もいるようだが、 本来妖怪とは名前が存在しないモノであるという民俗学的事実(*6)を踏まえると、作中での描写は非常に正しいと言える。 本作のDVDは通常版に加え、 特典ディスク1枚と特製シールが付いたDTSスペシャル・エディション、 特典ディスク2枚とPSPで視聴するためのUMDが付いたDTSコレクターズ・エディションがそれぞれ初回限定生産で発売されている。 また、『怪』本誌の通販限定で愛蔵版も発売されており、 こちらは特典ディスクが更に1枚追加されて計3枚となっているのに加え、撮影に用いられたすねこすりのパペットの1分の1レプリカが特典として付いている。 ただし追加された特典ディスクの内容は、本作とは関係ない『怪』の歴代イベントの様子を収めたものとなっており、完全にコアなヲタ向けの内容となっている。 本作のメイキングを収録した『妖怪大戦争~ある夏の冒険記~』というDVDも発売されている。 コレクターズ・エディションに封入されている2枚目の特典ディスクには、なんと京極氏が監督・編集した寸劇が収録されている。 京極氏が小説家としてデビューする以前に映像制作の仕事に携わっていたという事実はファンの間では有名な話であり、 本作にて氏の非凡な才能の片鱗を窺うことができるだろう。ファン必見。 なおブルーレイ版にはコレクターズ・エディションの2枚の特典ディスクが最初から付いてくるので、今から視聴するのであればそちらをお勧めする。 本作に登場するモブも含めた主要妖怪の写真を集め、そこに解説を加えた『写真で見る日本妖怪大図鑑』という本が当時発売されていた。 佐田が書いたという体だが、実際には村上氏が文章を担当している。 モブ妖怪の中には撮影所にあった適当な衣装を着用しただけのオリジナル妖怪も多々含まれるのだが、それら全てに名前と解説が与えられているのが特徴。 これらオリジナル妖怪の設定を考えるのは非常に楽しかったと、後年村上氏は公の場で語っている。 また、本書のカバーデザインは京極氏が、掲載されたイラストは妖怪研究家の多田克己が担当しており、何気に「妖怪馬鹿」の3名が揃っての仕事となっている。 ちなみにこの本、企画ものということもあって重版は掛かっておらず、現在は定価の倍ぐらいの値段で取り引きされているため注意。 2020年1月、妖怪映画のエキストラ募集がSNS上で行われた。 後に発表された映画のタイトルは『妖怪大戦争 ガーディアンズ』。 三池氏が引き続き監督を担当していることもあり、本作の続編だと解釈している人も多いようだが、 荒俣氏こそ製作総指揮に名を連ねているものの、それ以外の関係者は誰一人関与していないことに留意されたし。 一方、脚本があの『ガッチャマン』や『進撃の巨人』2部作の渡辺雄介氏という事で一部からは既に不安の声も…… その『妖怪大戦争 ガーディアンズ』公開直前特番として、2021年8月9日に『午後のロードショー』枠で久々に地上波放送されている。 『金ロー』にてカットされた結末部分が放送されたため、SNS上では「俺の知らないエンディングが流れた」と驚く視聴者も見受けられた。 しかしながら、それ以外の部分で大量のカットが行われており、一例を挙げると タダシが川太郎たちと共に山中を冒険するシーンが丸々カットされ、CMが明けたらいつの間にかタダシが大天狗から聖剣を授かっていた。 機怪が一般市民を次々と襲撃していく中、赤飯を食べていたじいちゃんだけが襲われないという伏線がカットされたため、終盤の展開がますます唐突になった。(*7) 佐田が大量のビールを飲んでトランス状態に入るシーンがカットされたため、先程まで目に見えない妖怪たちに翻弄されていた佐田がカットが変わった瞬間、いつの間にか妖怪が見えるようになっていて狂喜乱舞している。 本作のミソである妖怪大翁の金言が出番も含めて丸々カット。 といった感じで、初見の人間でも明らかに繋がりがおかしいと分かる内容になっていた。 『金ロー』『午後ロー』が揃いも揃ってカット祭りになった理由として、本作がノーカットだと120分越えの大作であることが挙げられる。CMを除いて100分あるかないかの地上波ではそもそもまともに放送するのが困難だったのだ。 そして物語序盤に登場する名優・柄本明は、毎回カットされるため地上波放送しか見たことのない層からは出演していること自体知られていないのであった。 追記・修正は麒麟送子に選ばれてからお願いします。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- ここから先、物語のクライマックスについてのネタバレがあります。 本作を未視聴の方はご注意ください。 さて、本作の視聴者が不満点として挙げることが多いのが 妖怪大戦争というタイトルでありながら肝心の妖怪たちが全く戦おうとしない 加藤の野望がたった一粒の小豆で阻止される という2点である。 妖怪同士の派手なアクションやバトルシーンを期待した層は肩透かしを喰らい、しかも加藤保憲という超大物があんまりにもあんまりな最期を迎えたことで尻すぼみに感じてしまったわけである。 が、これらは全て荒俣、京極両氏が企画段階で既に決めていたことだというのはあまり知られていない。 何故妖怪たちは戦わないのか まず妖怪たちが一向に戦おうとしない理由について。これは荒俣、京極両氏が揃って 「妖怪は基本的に人を驚かしたり馬鹿騒ぎが好きなだけの怖くもなんともない愉快な存在」という見解を持っているため。 人に危害を加える妖怪もいるではないかと反論される方もおられるだろうが、それらは人間側が妖怪のテリトリーに踏み込んだために起こる出来事であり、 基本的に妖怪は自分たちから戦おうとはしない。 妖怪同士が合戦している古い絵を見たことがある人もおられるかもしれないが、 ああいった錦絵の類は、そのまま描くと当時のコンプライアンスに引っかかる題材を妖怪に見立ててあるだけで妖怪そのものを描いているわけではない。 一方で妖怪たちは馬鹿騒ぎ、特にお祭りが大好きだ。 夏祭りの風物詩である盆踊りは、本来は目に見えない存在と一緒になって踊り楽しむためのものだ。 だから妖怪たちは加藤との抗争には消極的で、にも拘らず日本最大級のお祭りがあると聞くと我慢できずに各地から駆け付けたわけである。 監督の三池氏は最初妖怪のバトルシーンを撮るつもりで脚本を準備していたが『怪』サイドからNGが出てしまい、 何故なのか分からず困惑していたところに荒俣、京極両氏から付きっきりで説明を受けたことでようやく戦ってはいけない理由に納得したそうな。 ちなみに荒俣氏は、タダシが廃屋でぬらりひょんたちと出会うシーンの撮影を見学に訪れた際、 休憩時間に妖怪メイクの出演者と普通の格好のスタッフが入り乱れて談笑する様子を見て、これが一番コンセプトに近い状態だったと語っている。 何故小豆なのか 次に小豆についてだが、作中でじいちゃんが語っている通り小豆にはタンパク質、食物繊維、ビタミンB1やB2といった豊富な栄養素が含まれている。 だがそれだけではない。 古来より日本では赤は太陽や炎を象徴する色であり、邪気を祓う効果があるとされた。 アズキは「小豆」という漢字が当てられているが、本来「ア」とは「赤」を指す言葉である。(*8) 小豆にはそれ自体に邪気を祓い、更には霊的影響を断ち切る力があると記紀神話の時代から信仰されているのだ。 慶弔時に赤飯を炊く習慣はそこから来ていると民俗学者の柳田國男は説を述べており、 また、小豆を地面や床に撒くことで魔を祓うという言い伝えから、小豆洗いや小豆はかりといった妖怪との関連性を指摘されることもある。 つまり怨念の塊であるヨモツモノに対し小豆は特効だったのである。この「断ち切る力」によって加藤はヨモツモノとの融合を阻止されてしまったというわけ。 余談になるが、特定の穀物や果実などが邪気を祓うという伝承は世界各地に見受けられる。 たとえばキリスト教圏では古代ケルトの時代からヘーゼルナッツが神聖なものとして扱われてきており、 その事実を踏まえて視聴すると、序盤のとあるシーンが全く別の意味に見えてくる海外ホラー映画も存在する。 これらについて作中で具体的な説明は行われていない。おそらくストーリーのテンポを阻害すると判断されたのだろう。 しかしながらその結果、戦わない妖怪たちに困惑したり小豆が唐突に感じられた視聴者が多く現れ、物語の評価にも影響を及ぼしてしまっているのは否めない。 ノベライズ版ではその辺りの補完がきちんとなされているのを見るに、単純に脚本の問題かもしれないが。 なお当時発売された「妖怪大戦争 公式ガイド」と銘打った『怪 vol.19』には、ここで述べた内容をより詳しく解説した記事が掲載されているので 興味のある人は古本屋などで探してみるのもいいかもしれない。 逆に言うと『怪』を読んでいるようなコアでディープな妖怪ファンからは意図が汲める分ウケが良く、 中途半端に妖怪が好きなライト層や妖怪に興味のない層からは低く評価されることが多い作品と言い換えることもできる。 追記・修正は盆踊りで楽しんだ後、赤飯を美味しく頂いてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] TVで放送してたやつしか観てなかったからエピローグがカットされてたこと知らなかった。子供のころ「え?これで終わり?」と呆気に取られたの覚えてる -- 名無しさん (2020-11-30 04 29 16) 地上波でもエピローグをカットしなかったバージョンが流れたことがあったような -- 名無しさん (2020-11-30 06 40 43) 最後の加藤は、小豆のせいで毒気が抜けて普通の人間になってしまってるんじゃないかなぁ? -- 名無しさん (2020-11-30 07 27 28) 幻想郷の妖怪(やくもゆかり)が厳密には妖怪とは違うってそういうことなのかなあ -- 名無しさん (2020-11-30 07 44 29) 適当な終わりかただなあ、と思ってたらカットされてたのか。 -- 名無しさん (2020-11-30 07 48 42) 『写真で見る日本妖怪大図鑑』、当時本屋で何んとなしに買って面白かった覚えがあるけど手放しちゃったなぁ……残念無念 -- 名無しさん (2020-11-30 07 57 38) 妖怪大戦争というタイトルといかにもバトル物っぽい宣伝さえなければガッカリされることもなかったんだろうなとは思う。 -- 名無しさん (2020-11-30 09 28 22) なんで小豆???と思ったらちゃんと理由があったのね… -- 名無しさん (2020-11-30 10 18 17) まあこの世界には芋羊羹で倒された宇宙の支配者もいるんだけどね! -- 名無しさん (2020-11-30 12 28 43) 現地で買ったパンフで三池監督が「『大戦争』として準備してたら先生方が『妖怪は戦いません』と口を揃えるからもうどうしようかと」と述べてるのがすごく印象的だったが、やっぱりキーだったんすねそこが……小豆も小豆でなければならなかったというのは初耳だが -- 名無しさん (2020-11-30 14 49 22) そもそも麒麟送子とかいう人間側の正義の味方みたいなヒーローものっぽいポジションをぶち込んだこともどっちつかずな原因だったと思う。-- 名無しさん (2020-11-30 15 55 25) CMで油すましが飛んでるとこで、古いほうの映画で杖でぶっ指すとこのオマージュかと思ったら、ただ吹っ飛んだだけだった -- 名無しさん (2020-11-30 19 19 31) 敵の機怪が韮沢靖デザインでフルCG前提で特撮の怪人みたいにスーツ体型に合わせなくていいから自由かつ氏の趣味てんこ盛りなデザインが見られる。韮沢怪人が好きならデザイン画は一見の価値アリ -- 名無しさん (2020-11-30 21 43 04) 結末こんななのか。「子供は妖怪と人間の間にいる存在」とゲゲゲの鬼太郎でやってたし、やはり子供の方が妖怪と近しいのだな。 -- 名無しさん (2020-12-01 00 40 39) ラストは主人公の彼がすねこすりが見えなくなって..そのすねこすりの元に...!? -- 名無しさん (2020-12-01 01 07 05) エンタメに、専門家にマジレスさせた結果みたいな感じか -- 名無しさん (2020-12-01 01 31 05) リメイク元の1968年版の妖怪大戦争はちゃんと日本侵略を目論むオリジナル西洋妖怪とそれを防ごうとする日本妖怪とでちゃんと戦ってたんだけどねぇ -- 名無しさん (2020-12-03 00 36 52) 日本古来の伝承や妖怪像を描きはしたものの、そのために本来観客が期待していたであろうエンタメではなくなったってことかな。いっそ子供向け映画の体じゃないほうが良かったのかも -- 名無しさん (2020-12-03 00 41 05) というか上の人も言ってるように妖怪“大戦争”というタイトルと戦うかのような番宣が期待と違ったことでガッカリさせられたのでは。 -- 名無しさん (2021-01-10 10 49 57) 久々に見返したら面白かった。たしかに言われてみれば「大戦争」はしてなかったなぁw今の今まで気にしたことなかった。 -- 名無しさん (2021-05-15 12 28 37) 新しいのやるからテレビでやらんかなぁと思ったが闇営業のせいでやれないな -- 名無しさん (2021-08-11 16 15 16) リメイク版は大魔神出てくるらしいがどうなるか -- 名無しさん (2021-08-11 17 34 52) 相談所に報告のあった違反コメントとそれに触れたコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2022-10-12 18 37 39) 柳田國男は妖怪を神の零落した姿と解釈したけど、妖怪は本当はそんな大層なものじゃない。もっと卑俗でバカバカしいものなんだよってのが水木先生とその弟子たちの解釈だからね。 -- 名無しさん (2022-10-29 17 54 09) 昔、図鑑版を古本屋で読んだときサルティンバンコって名前の妖怪がいた気がするんだけど、多分オリジナルだよね? -- 名無しさん (2023-05-28 19 03 57) 力を狙われて捕まった大天狗が巨大機怪にされて川姫達が曇る展開かと思ったが別にそんな事は無かったぜ!…捕まった後フェードアウトしたけど無事なのかなあ -- 名無しさん (2023-08-01 22 41 51) チーム怪の考える妖怪像を描きたいという意図は解ったが、タイトル詐欺になってるのはエンタメとして致命的だったと思う。キッズ向けだし宣伝の打ち方からして純粋に期待して観に行ったファミリー層からは拍子抜けと評されてもしゃーない -- 名無しさん (2024-05-13 11 17 28) 自分も小さい頃地上波初のを最後まで見たけど、結末が「あれっ?」って感じで疑問に思ってたが、やっぱりカットされてたのね。後々考えてみると黒幕の野望も岡村隆史演じる小豆洗いの小豆でおじゃんになるのも変だったし -- 名無しさん (2024-05-13 13 09 13) スネコスリも加藤も復活してるからアギだけ無駄死になんだよな…… -- 名無しさん (2024-06-17 19 23 55) 名前 コメント
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モンスター/大型妖怪・人型妖怪 [U] 古びた琵琶の付喪神『九十九 弁々』/Tsukumo Benben (L.Umber Y; ) === Num 1148 Lev 32 Rar 3 Spd +5 Hp 740 Ac 50 Exp 1200 (詳細説明未実装) 彼女は通常地下 32 階で出現し、やや素早く動いている。 この妖怪を倒すことは 1レベルのキャラクタにとって 約12800.00 ポイントの経験となる。 彼女は空を飛んでいる。 彼女は弾幕を放って攻撃することがある。 彼女は魔法を使うことができ、♪のボルト、レーザーの呪文を唱えることがある(確率 1/4)。 彼女はドアを開け、ドアを打ち破ることができる。 彼女には破邪でダメージを与えられる。 彼女は毒と暗黒と轟音の耐性を持っている。 彼女は朦朧としないし、眠らされない。 彼女は侵入者をかなり警戒しており、 300 フィート先から侵入者に気付くことがある。 彼女は 4 個までの上質なアイテムを持っていることがある。 彼女は 2d6のダメージで演奏して攻撃する。 雑感 名前