約 85,673 件
https://w.atwiki.jp/n4908bv/pages/2915.html
【鑑定】結果 【武器アイテム:投槍、槍、ポールウェポン】虚無竜の投槍+ 品質B+ レア度? AP? M・AP? 破壊力? 重量5+ 耐久値1500 投擲可、射程160 魔力付与品 効果不明 虚無竜の翼爪を穂先とした投槍。短槍サイズで普通の槍としても使える。 先端の穂先は直線上だが、鎌状に変形させる事も可能。 鍛治師の力量が試されるという逸品。 [カスタム] 柄に六道の閂と神樹石を使用しており耐久性も高い。 変形後(下記) 【武器アイテム:投槍、槍、ポールウェポン】虚無竜の投槍+ 品質B+ レア度? AP? M・AP? 破壊力? 重量5+ 耐久値1500 投擲可、射程40 魔力付与品 効果不明 虚無竜の翼爪を穂先とした投槍。短槍サイズで普通の槍としても使える。 先端の穂先は直線上だが、鎌状に変形させる事も可能。 鍛治師の力量が試されるという逸品。 [カスタム] 柄に六道の閂と神樹石を使用しており耐久性も高い。 製作者 ジルドレ、カヤ 備考 天然素材であるが金属のような所もあり鍛冶師が加工することができる。 強引にまっすぐにしたが、それだけでレベルアップするような一品。 穂先を変形させることができ、曲げると鎌のようになり、「ポールウェポン」扱いになる。 投槍としてはグングニルがあるが、修復可能であることと自動的に命中ではなく、自らの腕次第という2点において虚無竜の投槍+の方が好ましいとキースは考えている。 初出 1174話 【鑑定】結果(1230話) 【武器アイテム:投槍、槍、ポールウェポン】虚無竜の投槍+ 品質B+ レア度? AP? M・AP? 破壊力? 重量5+ 耐久値? 投擲可、射程50 魔力付与品 効果不明 虚無竜の翼爪を穂先とした投槍。短槍サイズで普通の槍としても使える。 先端の穂先は直線上だが、鎌状に変形させる事も可能。 鍛治師の力量が試されるという逸品。 [カスタム] 柄に涅槃の閂を使用しており耐久性も高い。 製作者 キース 備考 柄を涅槃の閂に交換。
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/156.html
Chapter11「魔竜の復活」 「ウィルオン! おまえこそがケツァル王が子孫、3代目ケツァルなのですよ!!」 耳を疑った。 俺が――なんだって? 「王様の3代目! ウィルオン君は王子様だったのだ!? いや、王様の子どもが王子でその王子の子どもは……何て呼ぶのだ? それはともかく、ウィルオン君!!」 タネはかせが驚いた声を上げる。 それを聞いて再確認する。 「俺が……おまえの言うケツァル王国の、王の子孫だと?」 蒼竜は憎むような目つきでウィルオンを睨みつつ答える。 「ええ、そうです。おまえこそ、ケツァル王家の遺児。私がバルハラに国を再興すると誓った以上、王家の血は邪魔ものでしかない。ですから、おまえにはここで消えてもらわねばなりません」 「ケツァルの3代目……と言ったな。それじゃあ、2代目はどこへ行った? それが俺の父親なのか」 「2代目ケツァル、カサンドラ。幸い王子は初代ケツァル程の力は持ってはいませんでした。ですので……眠ってもらいましたよ」 「……そうか。なら俺の母は」 「同じく蛇竜族のミズチという者。癒國に隠れ住んでいましたが、まさか子どもがいたとはね」 「それが俺というわけか」 「私が憎いですか? おまえの両親を手にかけたこの私が…」 俺は物心ついたときから、タネはかせとともに暮らしてきたのだ。そしてナープやティルたちとともに日々を過ごしてきたのだ。 それが俺のすべてだ。 王家の血筋を引く者だと突然言われてもピンと来るわけもない。 「王家だかなんだか知らないが、そんなものは知るか。俺は俺だ、そんなにバルハラが欲しいならくれてやるよ。俺はケツァル王国なんて知らなかったし興味もない。だから、おまえに命を狙われる謂われはない!」 王国だとか王家の血だとか、そんなものは知ったことではない。 現に、こうして言われるまでは自分がケツァルの子孫だなんてことは知らなかった。そしてラルガに会わなければ、一生それを知ることもなかったのだろう。 それを今さら自分の正体を知ったところで何が変わるというのだろうか。 しかしこの蒼竜はそれでは納得できないようだった。 なおもラルガはウィルオンを睨み続ける。 「ケツァル王はあろうことか聖なるバルハラの地を、裏切りを以って穢したのです。その罪は血を以って償われなければならない。私はケツァルの一族を許せない!」 「だからなんだ! 俺はケツァルなんか知らない! 俺が放棄すると言ってるんだ、あとは再興するなり滅ぼすなり勝手にしてくれよ……俺を巻き込まないでくれ!!」 顔も姿も知らないような先祖の行いが原因で、自分の命が危険な目に晒されてはたまったもんではない。 その初代ケツァル王様とやらは、ずいぶんと子孫に迷惑なことをしてくれたものだと思わず呆れる。 「ケツァルか。なるほど、それで”僕”を狙ったんだな」 黙って話に耳を傾けていたティルが静かに言った。 「ティル……?」 しかし、それは自分たちの知る”ティル”とは少し感じが違って見えた。 「だからケツァルと同等の力を持つ僕たち魔竜の力を使ってウィルオンに対抗しようとしたんだね。たしかにウィルオンは2代目とは違う。本人は気付いていないけど、彼には強大な魔力が秘められている。非常に高い魔法耐性がその証拠…」 「”僕たち”魔竜!? ティル、何を言って……」 ティルを見つめる。視線が合う。 しかし、ティルは寂しそうな様子で目をそらしてしまった。 「ほう、記憶が戻ったのですか」 どうやらラルガは何か事情を知っているらしい。 「そう、かつてケツァルに匹敵する力を持つ4体の魔竜が存在しました。そのひとつがリムリプス。すなわちここにいるティルです」 「ティルが魔竜!?」 リムリプスとは封印された魔竜のうちの一体だった。 魔竜はストラグル、リムリプス、フェギオン、メロフィスの4体。 ケツァルの死により封印が弱まり、かつてストラグル以外の魔竜は復活を果たしてしまった。 それを先代天竜オーシャンが再度封印しにかかったが、道半ばで力尽き完全に封印しきれず終わった。 フェギオンとメロフィスは再び封じられたが、そのまま行方知れずになっていたのがリムリプスだった。 「でも、なんでティルが魔竜なんだよ! 証拠でもあるっていうのか!?」 認めたくないといった様子でリクが食ってかかる。 それを受けてラルガがリムリプスについて説明し始める。 リムリプスは分身や己の姿を隠す魔法、そして転移魔法に長けている魔竜だった。 ただ対象をワープさせるだけではなく、空間そのものを別の次元に送り込んでしまえる程の力を誇ったという。さらに自身の姿を変えて見せて相手の目を欺くことを得意としていた。 空間を操り別次元を操作する能力。それがこそがリムリプスの力だった。 空間を捻じ曲げる能力はありとあらゆるものを無に葬り去ることができ、またありとあらゆるものを別の世界から送り込むことができる。この力を使えばどんなものでも即座に消滅させることが可能で、いつでもどんな場所にでも伏兵を送り込むことさえできた。 その力を恐れる者たちは、この強大な力を持つ魔竜をこう呼んだ。 『Transferor Imitator Lim Leaps』 すなわち『空間を転送する者、目を欺く者、リムリプス』と。 「――その頭文字を繋げて、しばしばその魔竜はこう呼ばれていました。『Till』と」 「ティ……ル…!!?」 オーシャンの手により封印されそうになったリムリプスは、グランディア種の幼竜に化けることで敵の目を欺き難を逃れようとした。結果的にはオーシャンが力尽きてしまったことにより、封印は達せられることはなかった。 だがその影響でリムリプス……つまりティルは記憶を失うことになったのだ。 2年前、ティルを餌にラルガは憎むべきケツァルの末裔ウィルオンを呼び寄せようとした。そこで彼はティルの正体を知ることとなる。 そして水門の城の一件でウィルオンが高い魔法耐性力を持つことを知ったラルガは、記憶を失った魔竜をうまく味方につけることでウィルオンを倒そうと考えたのだった。 「でもこうして記憶は戻った。そうなった以上、僕は絶対におまえに協力はしない。ウィルオンは僕の大事な友達だ。その友達の命を狙うというのなら、おまえが僕の敵だ。どうしてもウィルオンを消すというのなら、代わりに僕がおまえを消し去ってやる!」 ティルの姿がまるで蜃気楼のように歪んでいく。大きな気が周囲に満ち溢れる。 姿相応の大きさだったティルの影が見る見るうちに大きくなり、それはリクたちから見れば十分巨体に見えるラルガさえも軽く超えてしまう。 さっきまでティルがいたところに、ラルガの数倍はあるだろう巨大な蒼竜リムリプスが姿を現した。 ティルのような鮮やかな蒼、あるいはラルガのような暗い蒼ではなく、少しくすんだ蒼銀色の鱗を持つ山のような巨竜だ。タネはかせ程度なら簡単に片手で握り潰してしまえるだろう。 「本性を現したようですね! さすがは魔竜、なんと凄まじい魔力……。だが、おまえが協力する意思があろうとなかろうと、そんなことは関係ない!!」 ラルガが何やら聞いたことのない言語を口ずさむ。 すると、リムリプスはまるで硬直したかのように動きを止めた。両手が力なくだらりと前へ垂れる。目は虚ろに、真っ直ぐウィルオンを睨みつける。 「魔竜といえど、封印が解けたばかりでは力も戻り切ってはいまい。そんな状態ならば、この程度は造作もないことです……。さぁリムリプス、ウィルオンを消し去るのだ!!」 「まさか古代魔法!? 失われたはずじゃ…」 ウィザは驚いて目を丸くする。 かつて魔法が栄えていた時代に存在したという、相手の意思に関係なく強制的に相手の自由を奪い、術者の思うがままに操る禁断の闇の魔法。あまりの危険性のために封印され、そのまま第3世界の魔法文明が滅んだために失われてしまったはずだった。 失われた古代の魔法として文献でしかその存在を知らなかった。 その古代魔法が今、目の前で発現している。蒼竜の手によって。 「私はその第3世界からの生き残り。それはあとの時代に生まれた者たちの勝手な解釈に過ぎません。よもや、私もこの魔法を使う日が来るとは思いませんでしたが……今となっては、もはやそれを咎める者もいまい。さぁ、リムリプス! 憎むべきケツァルの遺児を葬り去るのです! 今こそ、ケツァルの一族に復讐を果たす時!!」 リムリプスは命令されるがままに、ウィルオンに対して目を光らせる。 「嘘だろ…。まさかティルと戦わなくちゃならないなんて…!」 魔竜がゆっくりと迫る。 ずしんと腹に響く衝撃。その巨体は一歩ごとに大地を震わせる。 なんて強大な存在。凄まじい魔力。しかもそれはかけがえのない友達だ。 戦いたくない。しかし、戦わなければやられる。 あるいは震えているのは自分自身なのかもしれない。 大切な友達が敵として立ちはだかるこの衝撃。 「くっくっく…。ティルが相手では手も足も出せまい!」 ラルガの言うとおりだった。 葛藤に思わず奥歯を噛み締める。 (この戦いは避けられないのか?) 願わくば、奇跡が起こって戦わずに解決してほしいと切に祈る。 すると、にわかに暗雲が立ち込めて嵐が如く雷の渦がリムリプスを襲う。 「何だ!?」 「あっ、ごめん」 まだ魔法を練習していたタネはかせの『サンダーストーム』が発動したのだ。 「何やってんだ、タネはかせぇええ!!」 リクがタネはかせを締め上げる。 「いたたたた! ……でもすごいのだ。やったのだ。もしかして私って才能あるかも!」 リムリプスは雷の衝撃で気を失って倒れた。 いくら相手の意思を無視して操る魔法とはいえ、対象が気を失ってしまっては操ることはできないようだった。 悔しそうに舌打ちをする蒼竜の姿が見える。 「くっ、まさか本当に攻撃してくるとは容赦のない…。では仕方ありませんね、ならばもう一体の魔竜の力を借りるまで!」 足下に目をやる。 ラルガたちがいるのは瓦礫の積み重なった丘の上だ。 瓦礫の山や砂丘の谷間には今も数多くの主なき機械たちがうごめいている。 「あれを見てください。もっとでっかいリミットが現れたようです。銀のリミットです!」 「今日は珍しいリミットがたくさん現れますね。たーまやー」 「ぼくもいつかきっと珍しくなってみせます!」 その儚き機械たちに向かってラルガはリムリプスにかけたものと同じ精神操作の古代魔法を放つ。 魔竜と比べればリミットたちを操ることなど造作もないことだ。 機械に精神操作が通用するのかは疑問が残る点だが、そんな心配はよそに操られたリミットたちはラルガの思うがままに行動する。 主を得た機械たちは主の命令するがままに瓦礫の山を登り、その頂上に立つストラグルの封石へと次々にぶつかっていく。リミットたちは封石の力で封じられ、儚くも次々と姿を消していった。 「奴め、一体何をするつもりだ」 リミットたちが封石に吸い込まれていくほどに、封石の輝きは激しくなっていく。 そして封石は一体どれだけのリミットを呑み込んだだろう。限界点を突破した封石についにひびが入った。 リミットたちは封石の危険性をラルガに教えていただけではなかった。 戦いが始まる前のこと。封石はリミットたちを呑み込むと鼓動を刻むかのように光り始めたのだ。 古代の機械がどれほどの力を秘めているのかはわからないが、封石はリミットたちを呑み込むほどに輝きを増し、その封印の力を弱めていった。 封印の力が弱まる程に、封石は魔竜の力を抑え切れなくなる。 結果として、リミットたちは封印の解き方を教えてくれていたのだった。 そしてついに、激しく点滅しながら封石が砕け散る。 石が砕け散ったあとには大量のリミットたちがどこからともなく溢れ出し、瓦礫の山を転がり落ちて行った。 さらに、リムリプスのときと同様に大きな気が満ちる。あるいはそれ以上の魔力だ。 リムリプスよりもさらに一回り大きな黒竜がその場に姿を現した。 魔竜たちの中でも最も強力な力を誇ったという魔竜。その名は――ストラグル! 黒竜は威圧的なオーラを放っている。 強大な力を持っていることは魔法に詳しくない者の身にも明らかに感じられた。 「おまえさえ消えればついにケツァルの血筋は絶える。そして私がバルハラを蘇らせる。ストラグルの力を借りてウィルオンを倒す!」 ラルガは黒竜を操ろうと試みた。 リムリプスを操ったときと同様の呪文を詠唱する。 しかし、ストラグルは初代ケツァルが他の魔竜を差し置いてとりわけ厳重に封印していた存在。侮っては痛い目を見るだけである。 「効かない……だと!」 ラルガの精神操作の魔法は全く効果がなかった。 黒竜はラルガを見下ろして言う。 「なんだ貴様? 貴様如きがこの我を操ろうなどとは愚かしいことよ。だが解放してくれたことは感謝しよう。これでようやくケツァルめに復讐できるというものだ」 黒竜はまっすぐにウィルオンを睨んだ。 「ほう、感じるぞ。ケツァルと同じ色の魔力を持っているな。貴様、ケツァルと何か関係があるのか?」 「お、俺は……べ、別に!」 問う黒竜にウィルオンに代わってラルガが答えた。 「おまえの憎むべきケツァルはすでに死にました。その者はケツァル一族の最後の生き残り。すなわちウィルオンを倒すことがケツァルへの復讐になるのです。さぁストラグル、今こそ復讐を!」 黒竜は不機嫌そうにラルガを睨んだが、すぐに視線をウィルオンに戻した。 「ふん、小うるさい奴め。貴様に命令される筋合いなどないわ! しかしケツァルが死んだだと? ……我が敵はケツァルのみ、あのような者など我は知らぬ。ケツァルがいなくなったのなら、もう復讐する必要などあるまい」 「そ、そんな! あいつはおまえを封印したケツァルの子孫なんです。それも最後の一頭だ! もう少しでケツァルの一族を全て葬り去ることができるというのに……!」 「黙れ。復讐の必要はもうないと言っている。我は我の好きなようにさせてもらう」 なおも食い下がるラルガに一切関心を示さず、黒竜は自身の目的を語る。 ケツァル王国は今でこそケツァルが興し敵対した魔竜たちが封じられたと伝えられているが、実際は少し違った。 バルハラの新王国はそもそもケツァルと魔竜たちの5竜によって興された国だった。 しかし意見の不一致からそれぞれが対立、最終的に勝ち残ったのがケツァルであり、負けた4頭は封印されてケツァルに敵対した魔竜として後世に伝えられることになったのだ。 もし立場が違えばケツァルが魔竜として封印され、ストラグルやリムリプスが神竜と呼ばれ王となっていた未来もあっただろう。 そして対立したケツァルがいなくなった今、黒竜は改めて己が目的に向かって動き始めるのだった。そんなストラグルの目的とは―― 「我は世界の全ての国を大樹の王国として統一すべきだと考えたのだ。全てがひとつとなれば自ずと敵はなくなり争いは起こらぬ。その障害になるものはすべて排除すればよい。我に邪魔立てするならば、まずは鬱陶しい貴様から消してくれようぞ!」 「な、何!」 黒竜は攻撃の矛先を真っ先にラルガに向けた。 凄まじい気が満ちる。空は暗雲に覆われて雷鳴がとどろき始める。 「あー。よくわからないけど、これはお約束の『悪役が力を制御できずに自滅するパターン』に入ったようなのだ。これで一件落着はもう目に見えているのだ。ティル君やウィルオン君の正体もわかったことだし、めでたしめでたしだね」 タネはかせは気楽にそう言ってのけるが、 「案ずるな。おまえたちは後でゆっくり消してやる。手始めにこの邪魔な地上の世界を全て潰すとしよう。そうだな、三日だけ待つがよい。三日で地上の全ての者を我がバルハラに服従させてみせようぞ!」 黒竜の目的は言いかえれば、バルハラ以外の全ての制服だった。 バルハラが滅んだ今、対象となるのは世界の全て。この強大な黒竜ならば本当に全てを滅ぼしてしまいかねない。 「あいつめ、どエラいもん復活させてくれやがったな」 「あんなこと言ってるよ! ど、どうするの!?」 「どうもこうも、黙って滅ぼされるのを待ってるわけにもいかないだろう! 俺たちがなんとかするしかない。大丈夫、こんどはティルと戦うわけじゃない」 「無理だって、あんなすごそうなの!! 一番強い魔竜とか言ってたし、オレたちじゃ敵わないよ! そうだ、地上のあっちこっちに協力を頼んで…」 「落ち着けリシェ、そんな暇はねーぞ。大丈夫だ、魔竜だろうとおまえだろうとおれが食ってやるから問題ない」 「私に任せるのだ。きっと主人公補正で無事なんとかなるに決まってるのだ。とりあえずタネリミ君突撃ィ」 「無謀だ…。ウィザ、それよりも再び封印することはできないのか」 「初代ケツァルと同等の力なんでしょ!? ティルは気絶してるし、ウィルオンは素質あるらしいけど全然魔法出せてなかったし、ボクだけじゃ封印なんてとてもできない!」 勝ち目は全く見えないが立ち向かおうとする者。 慌てて混乱に陥る者。楽観的な者。 「ああ、なんということでしょう。ぼくにそっくりな機械がたくさんいました。ついに還るべき故郷を見つけた!」 それから論点がズレている者。 思わぬ事態の連続に冷静さを欠く一行の前に黒竜が立ち塞がる。 「全く騒がしいものよ。そこまで言うのなら特別におまえたちから消してやろうぞ。誰からだ? 前に出るがいい!」 「!! ラ、ラルガはどうしたんだ!?」 「奴なら向こうで消し炭になっておるわ」 黒竜の背後に黒コゲになった蒼竜の姿が見えた。 水門の城での戦いでは圧倒的な力の差で一行を苦しめたあの蒼竜が、ほんの数秒であのとおりだ。 圧倒的な魔力のさらに上をいく魔竜ストラグル。奇跡でも起こらない限り”ウィルオンたちは絶対に敵わない”相手だ。 「どうした、遠慮はいらぬぞ。あまり我を無為に待たせるな。……よかろう、それならばまとめて消してやる!」 黒竜の大顎が天地を裂くかのように開かれる。 息を大きく吸い込むと、黒竜は漆黒の業火を吐き出した。 ウィザは咄嗟に魔力のシールドを張る。しかし、その程度のものでは到底防ぎきれるわけがない。 タネはかせはタネリミに命令を送る。しかし、タネリミはリミットたちに気を取られてどこかへ行ってしまっていた。 ティルなら同じ魔竜としてストラグルに対抗できるかもしれない。しかし、ティルは気を失ったままだ。 リクが一歩前に出て仲間を庇う。メタメタが炎を食べようと大口を開ける。しかし、そんなことをしても全くの無駄だ。 ウィルオンはここぞというときに、ラルガの言うケツァルの血が目覚めて力を発揮できることを祈る。しかし、祈ったところで奇跡など起きるわけがない。 リシェやウクツは何もすることができない。 ――所詮、貴様たちは無力だ―― 黒炎が迫る。 (もうおしまいか…!) と、その時。 上空から一直線に、もの凄い速度で黒い影が突っ込んでくる。 影は黒炎とリクたちの間に落ちた。 衝撃と怒号。そして舞う砂塵。 空からやってきたそれは、勢いがままに黒い火炎をかき消した。 「チッ、何やら強い魔力が急に現れたと思ったら……こういうことか!」 砂塵が晴れると黒い影は黒い竜人族の姿に変わる。それはリクやウクツの姿に非常によく似ていた。 翼は持たないが強靭な肉体と長い尾を持つ。頭にはたてがみと左右に二対の計四本の角を持つ。 竜人族ホーンディア種。そして現在の天竜。 「ゼロ!!」 「親父!?」 ウクツとリクが同時に叫んだ。 「リムリプスまでいるじゃないか。ようやく見つけた…。だが、どうやらストラグルをどうにかするのが先と見える」 「お、親父。実は…」 「リク? なんでおまえがここに。危ないから下がっていろ、こいつは天竜の役目だ」 天竜ゼロは正眼に黒竜ストラグルを見据える。 黒竜と黒竜人が言葉なしに対峙する。 (ふむ…。少しはできるようだな) 黒竜が身構える。 天竜はリクたちを離れさせると、間合いを取って構える。 黒に囲まれた二対の金の眼と眼が睨み合った。 「魔竜……オーシャン様の無念…。ここに晴らす!」 天竜として。 慕う師の為に。 黒が黒に挑む。 Chapter11 END 竜の涙12
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3595.html
ゆっくり霊夢に良く似たなめくじが登場します。 途中にハッピーエンドがあります。その先は蛇足です。 蛇足部分で人間が大量に死にます。 なめくじ語注意 「ゆっくりいじめ系2186 なめくじれいむの逆襲」の続きのお話であり読んでないと意味がわからないと思います。 ここはなめくじ霊夢専用の処分場 なめくじ霊夢を焼却処分し、その余熱で発電を行う人間が作り出した施設。 急ごしらえな為それ程大きい施設ではないが、 なめくじ霊夢が逃げ出さないように機密性を高め様々な安全対策が採られている。 その処理場の一室に大量のなめくじ霊夢が閉じ込められていた。 「だちぇ~!きょきょきゃらだちぇ~!」 その部屋に唯一存在する監視用のガラス張りの窓。 そこに大量のなめくじ霊夢がへばり付きガラスの向こう側で監視している係員に向って騒ぎ立てる。 「だちゃにゃいちょ!れーみゅぴょんきりぇおきょりゅよ!ぴゅんぴゅん!!」 へばり付くなめくじ霊夢達はガラスを溶かそうと窓に向って体内の酸を吐き付けた。 しかし、なめくじ霊夢専用に建設されたこの施設では大半の物がその酸に耐えられる様に出来ている。 「ゆー!どうちてちょけにゃいにょー!」 しばらく様子を見ていたなめくじ霊夢達は自分達の酸で溶けない窓ガラスが不思議でしょうがなかった。 だが、何時までも酸を吐き続けるわけにはいかず、その窓から出るのは諦めるしかない。 「ゆ~……もっちゃいにゃいよ!ぴぇ~りょ♪ぴぇ~りょ♪ちあわちぇー!!」 なめくじ霊夢の吐く酸は人間で言うところの血液に等しい、 攻撃の為にその酸を吐き出す事は体力的に大きな負担となる。 なめくじ霊夢達は少しでも体力を取り戻すために自らが吐いた物を口にした。 大量のなめくじ霊夢が閉じ込められている一室の隣には巨大な焼却炉があった。 煌々と燃えさかる炎の中でなめくじ霊夢もまた煌々と燃えている。 「あぢゅいー!あぢゅいよー!!!」 全身を炎に包まれたなめくじ霊夢がその炎から逃れようと逃げ回っている。 だが、自分自身が放つ炎からは絶対に逃れる事は出来ない。 炎に包まれたなめくじ霊夢の体には細胞が沸騰して弾ける様な痛みが走る。 だが、直ぐに燃え尽きて黒い塊になる事はない。 なめくじ霊夢を包む油性の粘液が本体を保護しているからだ。 蝋燭(ろうそく)の芯が燃え尽きないのと同じ原理。 なめくじ霊夢の粘液が燃え、それに包まれた本体は燃えない。 その為、炎の熱は伝わるものの、本体が黒く燃え尽きるまでには幾許(いくばく)かの猶予がある。 なめくじ霊夢は、その幾許かの猶予の間に自らの命をかけ必死に出口を探す。 焼却炉の中はそれ程広くはない。逃げ場を求めるなめくじ霊夢の中には出口を求めて壁を昇るものもいる。 だが、それは無駄なあがきに他ならない。 壁には何匹ものなめくじ霊夢が燃え滓がこびり付いている。 壁を上るなめくじ霊夢は死に絶えた仲間の屍を幾つも通り過ぎながら やがて自らも、その仲間の一人となっていく。 「ゆ゛ぅ……ゆ゛ぅ……ゆ゛ぅ……おちゆ………おちちゃうにょー!」 壁を登る一匹の霊夢が1/4程上った辺りで震えている。 壁に張り付く底部は小刻みに震えている。 「にゅるにゅるちゃん……ゆっきゅりちにゃいりぇにぇてきちぇにぇ……」 なめくじ霊夢の全身を覆う粘液は、その体を守るため全身に満遍なく分泌されている。 そして粘液の分泌速度が粘液が燃える速度に追いつかない為、底部の粘液が薄くなっていたのだ。 霊夢は徐々に剥がれていく自分の体を必死に壁に押し付けながら、 底部に力を込め精神を集中し粘液の分泌を増やそうと懸命の努力をしていた。 その結果、分泌される粘液は底部へと集中する。 「ゆっ……ゆっきゅりのみょるよ!」 落ち着きを若干取り戻した霊夢は再び壁を上っていく。 上ろう、霊夢がそう思った時に同時に異変に気がついた。 底部に粘液を集中させた歪み、後頭部にまわす筈だった粘液が奪われ遂に本体が燃え出した。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 懸命に壁を上っていた霊夢は自ら飛び降りる様に壁から落ちた。 後頭部に走る痛みは先ほどまでのものとは比べ物にならない。 全身の痛みが消えその痛みの全てが後頭部へと集中した。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 床に落ちた霊夢は全身を激しくくねらせ死ぬほど叫んだ。 叫んで和らぐ程の痛みではなかったが、叫ばずには居られない。 たすけてね!たすけてね!あつくてゆっくりできないよ! たすけてね!だれでもいいからたすけてね! そう訴えかける霊夢の眼には、同じ様な眼をしてのたうち回る霊夢の姿が映った。 大半のなめくじ霊夢が燃え尽き炎の勢いが弱くなってきた頃、 天井の一部が開き、そこから大量のなめくじ霊夢が投下される。 投下されたなめくじ霊夢は、高温に熱せられて部屋の空気に 天井が開いた瞬間、火ダルマとなり底に落ちていく。 隣の部屋から運ばれる間、なめくじ霊夢は自分達は開放される、 これでやっとゆっくりできると、誰もがそう思っていた。 なめくじ霊夢は落ちていく、生きては出られない地獄の底へと。 「もえちぇる!れーみゅもえちぇるよ!!!」 底に落ちて直後、なめくじ霊夢は燃え盛る仲間を見て慌ててその事を告げる。 全員が他のなめくじ霊夢に燃えられている事を告げられた時、ようやく自分の体に走る痛みを自覚する。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!あ゛ち゛ゅ゛い゛い゛い゛い゛!」 粘液が燃え尽きるまでの数分間、なめくじ霊夢は様々の行動を取る。 壁を登り逃げようとするもの 同じ場所を何度も回り続けるもの 体をくねられ転がり火を消そうとするもの 只ただその場泣き叫び続けるもの そして一様に黒い炭の塊になっていく。 「ゆっきゅりりぇきにゃいよー!!!」 そのなめくじ霊夢はその場で泣き叫び続けていた。 体中に走る痛みを紛らわせるかの様に大声で叫び、 泣き声と一緒に中身が飛び散るのも構わずに泣き続けた。 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛……」 そのままどれだけの時間がたっただろうか。 数分間に過ぎない時間を一体どれだけの時間に感じたのだろうか。 周りの霊夢の大半が燃え尽きた頃 粘液に余り包まれていない飾りや頭髪は本体よりも先に燃え尽きていた。 剥き出しになった頭皮は粘液によって守られていたが、 頭髪を全て失い熱に溶けるように弛緩した姿はナメクジそのものだった。 隣を見れば親友に良く似た霊夢も霊夢と同じ様にナメクジの様なものになり燃えている。 新たななめくじ霊夢が投下され、 全ての霊夢が火ダルマとなって地獄の底へと落ちる。 「ゆっ…きゅ……ちぇ…いっちぇ……にぇ」 かろうじて意識を保っていた霊夢は仲間に向って声を掛けた。 だが、返ってくるのは悲鳴ばかりで誰一人としてゆっくりしていってねなどとは返してくれない。 「あぢゅいー!あぢゅいよー!!!」 炎に驚いて逃げ惑う霊夢を見て、動くとかえって苦しくなると霊夢は仲間に伝えたかった。 しかし霊夢の口の中はカラカラに乾燥しもはや喋る事はできなかった。 唯一動かせそうな部分と言えば粘液と床によって炎から守られていた底部ぐらいなものだ。 「ゆぅぅうう!へんにゃにょにゃいるよー!!!」 にじり寄ってくる霊夢の姿は、化け物となって霊夢の目に映った。 ナメクジ状に変化した霊夢の姿は他のなめくじ霊夢の目に化け物となって移った。 「きゅりゅにゃー!きょっちにきゅりゅにゃー!!ゆぷぇぷぇぷぇ!」 霊夢は化け物に向って酸を吐いた。 酸を浴びても霊夢の体は痛くはない。 れいむはへんなのじゃないよ……れいむとおんなじれいむだよ…… 草木が生い茂る森の中で一匹のゆっくり霊夢が目を覚ます。 「ゆっ……ゆゆゆゆゆゆ!」 目を覚ました霊夢はまだ寝ぼけてハッキリしない目をこじ開けてキョロキョロと辺りを見回した。 一通り見回した後、安心した様にほっと一つ大きく息を吐く。 「ゆぅわるいあくむさんをみていたよ」 霊夢はその悪夢を鮮明に覚えていた。 自分が実際に体験した事の様にそのゆっくりできない感じを覚えていた。 体に残るゆっくりできない感じに霊夢の目じりには涙が浮かぶ。 霊夢は涙と悪夢を振り払うように体を左右に振った。 「おなかへちゃったよ!!」 そう言った霊夢の頭の中に、もう悪夢の面影は無い。 霊夢は何時ものように美味しいご飯を探しに森をゆく。 何時ものように幸せな時を森の中、生い茂る草木に咲き誇る花々 吹き抜ける風は霊夢の頬を優しく撫でて去っていく。 「おじさんはゆっくりできるひと?」 そこで霊夢は出会う 一人の男に。 おしまい 「ゆぷぇっ……ゆぷぇっ……どうちちぇちにゃにゃいにょ……」 霊夢が最期に見た光景は自分に向って酸を吐き、遂には力尽きてしまった霊夢の姿であった。 霊夢の命の灯火(ともしび)は最期にぽぉっと小さく燃えて、黒い塊に吸い込まれる様に消えていった。 その後、なめくじ霊夢と人間の戦いは、害虫駆除の領域を超え人類の存亡を掛けた戦いとなった。 なめくじ霊夢により人類は残り数百万人にまで追い込まれ、各国の用心は非常時に備えて用意しておいたシェルターへ逃げ込んだ。 しかし、全ての人間がシェルターに入れるわけではなく大半の人間は地上へ取り残されなめくじ霊夢の餌食となった。 追い込まれた人類は自ら破滅のボタンを押した。 核によるなめくじ霊夢の一掃作戦、非常時の為にと核兵器を持っている国は、持っていない国より多かった。 発射された核兵器の爆心地では一瞬にしてなめくじ霊夢は蒸発した。 爆心地から半径数十キロメートルにいたなめくじ霊夢は爆発の余波で消し飛んだ。 わずかに生き残ったなめくじ霊夢には大量の死の灰が降り注いだ。 「ゆゆっ?ちりょいのにゃゆっきゅりふっちぇくりゅよ!」 空を覆うように降り注ぐ灰に霊夢は感動を覚えた。 なんてゆっくりした景色だろうか、こんな景色を見れる霊夢はとってもゆっくりしていると。 「とっちぇもゆっくりしちぇいりゅにぇ!」 隣にいた霊夢も同じ気持ちだ。 「ゆぅ?……ゆゆゆゆゆぅ?」 無数のなめくじ霊夢の上に粉雪の様に降り注ぐ白い粉。 この白い粉は霊夢に死を齎(もたら)すのだろうか。 それともあるいは……。 作者:夢落ち大好きあき
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/2976.html
autolink() FT/S09-055 カード名:鉄竜(くろがね)のガジル カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:4500 ソウル:1 特徴:《魔法》?・《竜》? 【自】[①]このカードがアタックした時、クライマックス置場に「鉄竜の咆哮」があるなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室のキャラを1枚選び、手札に戻す。 【起】[①]あなたは自分の《竜》?のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1500。 ギヒッ。鋼鉄の鱗は全ての攻撃を無力化する レアリティ:R illust.- CXシナジーと起動能力による特定の特徴へのパンプと、 キャリバーズ スバル&ギンガのような性能を持ったキャラ。 CXシナジーは色の違いもあってかパンプではなくキャラ回収。 このカード自体に登場コストが掛からないため回収へ繋げやすいという利点がある。 レベル1帯の回収CXシナジーが豊富なヴァイスサイドとは違い、 シュヴァルツサイドのレベル1帯には回収シナジー持ちがさほど多くないため、 手軽に回収シナジーを発動できるのはかなりありがたい。 もう一つの起動能力によるパンプ対象は《竜》?。 特徴が限定されている分キャリバーズ スバル&ギンガ同様パンプ値は1500とそれなりに大きく、 自身も《竜》?であるため強化することで1/1バニラ並のサイズになる事ができる。 全体的にバランスが良く、使いやすいキャラではあるが、 近年はトリガーなしによる高パワー持ちが多いため1回のパンプではどうしようも無い事が多くなり、 対応CXもトリガーが2な上に火竜の咆哮のような「ストックブースト」ではなく「ドローブースト」であるため 折角の回収シナジーもコストや手札の枚数として少々かみ合っていない点もあるのが少し悲しいところ。 ・対応クライマックス カード名 トリガー 鉄竜の咆哮 2
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/459.html
《黒竜の巫女》 効果モンスター 星3/闇属性/魔法使い族/攻300/守200 自分フィールド上の「真紅眼の黒竜」及び「真紅眼の黒竜」を融合素材とする 融合モンスターが相手の効果モンスターの効果・魔法・罠カードによって破壊された場合、 自分フィールド上のこのカードを墓地に送る事で、破壊されたモンスターを特殊召喚する。 この効果で特殊召喚された効果モンスターは効果を使用できない。 Part13-249 真紅眼の黒竜デッキにおいて身代わりになってくれるサポートカード。ただ攻守が低いので身代わりになる前にこのカードが破壊されやすいのが最大の欠点。最後の効果モンスターの効果無効は……《F・G・D》専用ってことか?-- 地竜 (2007-07-07 17 50 10) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/31030.html
竜の電脳 メイン C 水 (3) クリーチャー:リキッド・ピープル/竜の一族 3000 ■自分のドラゴンはブロックされない。 作者:翠猫 DMAE-13「激爆誕!ギガフレア!」収録。リキッド・ピープルの竜の一族。 ドラゴンをアンブロッカブルにしてくれる。 名前はアメリカ海軍の戦艦「メイン」から。 収録エキスパンション DMAE-13「激爆誕!ギガフレア!」 関連(DMAE-13「激爆誕!ギガフレア!」収録のCのドラゴンサポートサイクル) 《竜の電脳 メイン》 《竜の勇騎 ワルタ・ハンガ》 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rozenindex/pages/650.html
敵単体に万能属性のダメージを与えつつ防御力半額。
https://w.atwiki.jp/n4908bv/pages/1342.html
【素材アイテム】亜氷飛竜の爪 原料 品質C+ レア度5 重量2+ スノーワイバーンの脚爪。太くて頑丈。 初出 321話
https://w.atwiki.jp/mhportable/pages/171.html
翠水竜の鱗片 密林の水竜(村★5)の確定報酬で1個 100% 密林の水竜(村★5)の基本報酬で1個 10%
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2373.html
ゆっくり霊夢に良く似たなめくじが登場します。 途中にハッピーエンドがあります。その先は蛇足です。 蛇足部分で人間が大量に死にます。 なめくじ語注意 「ゆっくりいじめ系2186 なめくじれいむの逆襲」の続きのお話であり読んでないと意味がわからないと思います。 ここはなめくじ霊夢専用の処分場 なめくじ霊夢を焼却処分し、その余熱で発電を行う人間が作り出した施設。 急ごしらえな為それ程大きい施設ではないが、 なめくじ霊夢が逃げ出さないように機密性を高め様々な安全対策が採られている。 その処理場の一室に大量のなめくじ霊夢が閉じ込められていた。 「だちぇ~!きょきょきゃらだちぇ~!」 その部屋に唯一存在する監視用のガラス張りの窓。 そこに大量のなめくじ霊夢がへばり付きガラスの向こう側で監視している係員に向って騒ぎ立てる。 「だちゃにゃいちょ!れーみゅぴょんきりぇおきょりゅよ!ぴゅんぴゅん!!」 へばり付くなめくじ霊夢達はガラスを溶かそうと窓に向って体内の酸を吐き付けた。 しかし、なめくじ霊夢専用に建設されたこの施設では大半の物がその酸に耐えられる様に出来ている。 「ゆー!どうちてちょけにゃいにょー!」 しばらく様子を見ていたなめくじ霊夢達は自分達の酸で溶けない窓ガラスが不思議でしょうがなかった。 だが、何時までも酸を吐き続けるわけにはいかず、その窓から出るのは諦めるしかない。 「ゆ~……もっちゃいにゃいよ!ぴぇ~りょ♪ぴぇ~りょ♪ちあわちぇー!!」 なめくじ霊夢の吐く酸は人間で言うところの血液に等しい、 攻撃の為にその酸を吐き出す事は体力的に大きな負担となる。 なめくじ霊夢達は少しでも体力を取り戻すために自らが吐いた物を口にした。 大量のなめくじ霊夢が閉じ込められている一室の隣には巨大な焼却炉があった。 煌々と燃えさかる炎の中でなめくじ霊夢もまた煌々と燃えている。 「あぢゅいー!あぢゅいよー!!!」 全身を炎に包まれたなめくじ霊夢がその炎から逃れようと逃げ回っている。 だが、自分自身が放つ炎からは絶対に逃れる事は出来ない。 炎に包まれたなめくじ霊夢の体には細胞が沸騰して弾ける様な痛みが走る。 だが、直ぐに燃え尽きて黒い塊になる事はない。 なめくじ霊夢を包む油性の粘液が本体を保護しているからだ。 蝋燭(ろうそく)の芯が燃え尽きないのと同じ原理。 なめくじ霊夢の粘液が燃え、それに包まれた本体は燃えない。 その為、炎の熱は伝わるものの、本体が黒く燃え尽きるまでには幾許(いくばく)かの猶予がある。 なめくじ霊夢は、その幾許かの猶予の間に自らの命をかけ必死に出口を探す。 焼却炉の中はそれ程広くはない。逃げ場を求めるなめくじ霊夢の中には出口を求めて壁を昇るものもいる。 だが、それは無駄なあがきに他ならない。 壁には何匹ものなめくじ霊夢が燃え滓がこびり付いている。 壁を上るなめくじ霊夢は死に絶えた仲間の屍を幾つも通り過ぎながら やがて自らも、その仲間の一人となっていく。 「ゆ゛ぅ……ゆ゛ぅ……ゆ゛ぅ……おちゆ………おちちゃうにょー!」 壁を登る一匹の霊夢が1/4程上った辺りで震えている。 壁に張り付く底部は小刻みに震えている。 「にゅるにゅるちゃん……ゆっきゅりちにゃいりぇにぇてきちぇにぇ……」 なめくじ霊夢の全身を覆う粘液は、その体を守るため全身に満遍なく分泌されている。 そして粘液の分泌速度が粘液が燃える速度に追いつかない為、底部の粘液が薄くなっていたのだ。 霊夢は徐々に剥がれていく自分の体を必死に壁に押し付けながら、 底部に力を込め精神を集中し粘液の分泌を増やそうと懸命の努力をしていた。 その結果、分泌される粘液は底部へと集中する。 「ゆっ……ゆっきゅりのみょるよ!」 落ち着きを若干取り戻した霊夢は再び壁を上っていく。 上ろう、霊夢がそう思った時に同時に異変に気がついた。 底部に粘液を集中させた歪み、後頭部にまわす筈だった粘液が奪われ遂に本体が燃え出した。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 懸命に壁を上っていた霊夢は自ら飛び降りる様に壁から落ちた。 後頭部に走る痛みは先ほどまでのものとは比べ物にならない。 全身の痛みが消えその痛みの全てが後頭部へと集中した。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 床に落ちた霊夢は全身を激しくくねらせ死ぬほど叫んだ。 叫んで和らぐ程の痛みではなかったが、叫ばずには居られない。 たすけてね!たすけてね!あつくてゆっくりできないよ! たすけてね!だれでもいいからたすけてね! そう訴えかける霊夢の眼には、同じ様な眼をしてのたうち回る霊夢の姿が映った。 大半のなめくじ霊夢が燃え尽き炎の勢いが弱くなってきた頃、 天井の一部が開き、そこから大量のなめくじ霊夢が投下される。 投下されたなめくじ霊夢は、高温に熱せられて部屋の空気に 天井が開いた瞬間、火ダルマとなり底に落ちていく。 隣の部屋から運ばれる間、なめくじ霊夢は自分達は開放される、 これでやっとゆっくりできると、誰もがそう思っていた。 なめくじ霊夢は落ちていく、生きては出られない地獄の底へと。 「もえちぇる!れーみゅもえちぇるよ!!!」 底に落ちて直後、なめくじ霊夢は燃え盛る仲間を見て慌ててその事を告げる。 全員が他のなめくじ霊夢に燃えられている事を告げられた時、ようやく自分の体に走る痛みを自覚する。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!あ゛ち゛ゅ゛い゛い゛い゛い゛!」 粘液が燃え尽きるまでの数分間、なめくじ霊夢は様々の行動を取る。 壁を登り逃げようとするもの 同じ場所を何度も回り続けるもの 体をくねられ転がり火を消そうとするもの 只ただその場泣き叫び続けるもの そして一様に黒い炭の塊になっていく。 「ゆっきゅりりぇきにゃいよー!!!」 そのなめくじ霊夢はその場で泣き叫び続けていた。 体中に走る痛みを紛らわせるかの様に大声で叫び、 泣き声と一緒に中身が飛び散るのも構わずに泣き続けた。 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛……」 そのままどれだけの時間がたっただろうか。 数分間に過ぎない時間を一体どれだけの時間に感じたのだろうか。 周りの霊夢の大半が燃え尽きた頃 粘液に余り包まれていない飾りや頭髪は本体よりも先に燃え尽きていた。 剥き出しになった頭皮は粘液によって守られていたが、 頭髪を全て失い熱に溶けるように弛緩した姿はナメクジそのものだった。 隣を見れば親友に良く似た霊夢も霊夢と同じ様にナメクジの様なものになり燃えている。 新たななめくじ霊夢が投下され、 全ての霊夢が火ダルマとなって地獄の底へと落ちる。 「ゆっ…きゅ……ちぇ…いっちぇ……にぇ」 かろうじて意識を保っていた霊夢は仲間に向って声を掛けた。 だが、返ってくるのは悲鳴ばかりで誰一人としてゆっくりしていってねなどとは返してくれない。 「あぢゅいー!あぢゅいよー!!!」 炎に驚いて逃げ惑う霊夢を見て、動くとかえって苦しくなると霊夢は仲間に伝えたかった。 しかし霊夢の口の中はカラカラに乾燥しもはや喋る事はできなかった。 唯一動かせそうな部分と言えば粘液と床によって炎から守られていた底部ぐらいなものだ。 「ゆぅぅうう!へんにゃにょにゃいるよー!!!」 にじり寄ってくる霊夢の姿は、化け物となって霊夢の目に映った。 ナメクジ状に変化した霊夢の姿は他のなめくじ霊夢の目に化け物となって移った。 「きゅりゅにゃー!きょっちにきゅりゅにゃー!!ゆぷぇぷぇぷぇ!」 霊夢は化け物に向って酸を吐いた。 酸を浴びても霊夢の体は痛くはない。 れいむはへんなのじゃないよ……れいむとおんなじれいむだよ…… 草木が生い茂る森の中で一匹のゆっくり霊夢が目を覚ます。 「ゆっ……ゆゆゆゆゆゆ!」 目を覚ました霊夢はまだ寝ぼけてハッキリしない目をこじ開けてキョロキョロと辺りを見回した。 一通り見回した後、安心した様にほっと一つ大きく息を吐く。 「ゆぅわるいあくむさんをみていたよ」 霊夢はその悪夢を鮮明に覚えていた。 自分が実際に体験した事の様にそのゆっくりできない感じを覚えていた。 体に残るゆっくりできない感じに霊夢の目じりには涙が浮かぶ。 霊夢は涙と悪夢を振り払うように体を左右に振った。 「おなかへちゃったよ!!」 そう言った霊夢の頭の中に、もう悪夢の面影は無い。 霊夢は何時ものように美味しいご飯を探しに森をゆく。 何時ものように幸せな時を森の中、生い茂る草木に咲き誇る花々 吹き抜ける風は霊夢の頬を優しく撫でて去っていく。 「おじさんはゆっくりできるひと?」 そこで霊夢は出会う 一人の男に。 おしまい 「ゆぷぇっ……ゆぷぇっ……どうちちぇちにゃにゃいにょ……」 霊夢が最期に見た光景は自分に向って酸を吐き、遂には力尽きてしまった霊夢の姿であった。 霊夢の命の灯火(ともしび)は最期にぽぉっと小さく燃えて、黒い塊に吸い込まれる様に消えていった。 その後、なめくじ霊夢と人間の戦いは、害虫駆除の領域を超え人類の存亡を掛けた戦いとなった。 なめくじ霊夢により人類は残り数百万人にまで追い込まれ、各国の用心は非常時に備えて用意しておいたシェルターへ逃げ込んだ。 しかし、全ての人間がシェルターに入れるわけではなく大半の人間は地上へ取り残されなめくじ霊夢の餌食となった。 追い込まれた人類は自ら破滅のボタンを押した。 核によるなめくじ霊夢の一掃作戦、非常時の為にと核兵器を持っている国は、持っていない国より多かった。 発射された核兵器の爆心地では一瞬にしてなめくじ霊夢は蒸発した。 爆心地から半径数十キロメートルにいたなめくじ霊夢は爆発の余波で消し飛んだ。 わずかに生き残ったなめくじ霊夢には大量の死の灰が降り注いだ。 「ゆゆっ?ちりょいのにゃゆっきゅりふっちぇくりゅよ!」 空を覆うように降り注ぐ灰に霊夢は感動を覚えた。 なんてゆっくりした景色だろうか、こんな景色を見れる霊夢はとってもゆっくりしていると。 「とっちぇもゆっくりしちぇいりゅにぇ!」 隣にいた霊夢も同じ気持ちだ。 「ゆぅ?……ゆゆゆゆゆぅ?」 無数のなめくじ霊夢の上に粉雪の様に降り注ぐ白い粉。 この白い粉は霊夢に死を齎(もたら)すのだろうか。 それともあるいは……。 作者:夢落ち大好きあき