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続々と投下されつつあるパラシュートがまたひとつ、地獄に舞い降りる。 突然のスカイダイブから見覚えのない町並み、それらを一巡して一言。 「これもうわかんねぇな」 褐色の青年『田所』は、呆然と呟くのだった。 彼は自身の置かれている状況が全く理解できていなかった。 つい先刻まで、自身の自宅で密かに思いを寄せる後輩と共に、屋上で楽しい一時を過ごしつつ、アイスティーを振る舞うために席を外した所までは覚えている。 ぼんやりとした記憶の片隅で、親やら子やら鬼やら説明のような事は聞いた気がする。しかし脈絡が無さすぎて全く内容が理解できない。 「頭にきますよ!」 田所は愛する後輩との蜜月の時を邪魔されたことに激しい怒りを抱いた。 折角自分が苦労して山門芝居のアドリブのような違和感ありまくりの台詞を連発してまで遠野を屋上に誘い出すことに成功したというのに、これではまた振り出しである。 (折角遠野に俺の熱い思いを伝えられると思ったのになぁ~……これも無駄になっちまった) 汚ならしい目線の先には、遠野に一服盛るつもりだった睡眠薬が握られていた。 田所は同性愛者、つまりホモである。当然、後輩の遠野も男性ではあるが、相手が同じホモだとは限らない。 自身の恋愛感情が社会全体からみれば少数派であることは田所も理解しているが、それでも遠野への思いは押さえられなかった。 だからこそ、昏睡させ犯し、力ずくで自分のものにする計画までたてたのだ。 「アイスティーをいれに行ってからどれだけ時間がたったかわかんねぇけど、流石に遠野も怒って帰っちゃったよなぁ……」 落胆しつつも、そのままここに突っ立っていても意味はない。 それにブリーフ一丁だと肌寒いので、手掛かり探しのついでに何か着るものがないか、座席を漁り始める。 「ファッ!?」 驚愕する田所。座席の下のスペースからディバックが出てきたまでは良かったが、中に入っていたのは一振りの日本刀であった。 時代劇でしか見たことのない物珍しいアイテムに若干の感嘆を覚えるが、鞘から刀身を抜き取ると直ぐ様顔色が変わる。 模擬刀かと予想していたが、怪しく輝く刀身は素人目でも本物であると分かる。 (マジ真剣じゃねぇか……これで俺に何をしてほしいってんだよ) この場所全体の何処と無く不気味な気配もあり、自分がとんでもないことに巻き込まれていることを実感したのか、「クゥーン……」と子犬のような嗚咽を漏らしつつ田所は刀を鞘に納める。 「そういえばあの声……子を守れ、とか言っていたな。俺以外にもここに連れてこられてる奴等が居るのか?」 他に同じく拉致された人間が居るのなら、自分よりも詳細な情報をもつ者も居るかもしれない。少し物騒だが、自衛のための武器も手元にはある。 「こんな不気味な場所からはとっととおさらばしたいんだよなぁ~ 頼むよ~」 手元に武器があることと、同じ境遇の第三者の存在に思い至って余裕ができたのか、先程から飛行機があちこちにビラやらをばらまいていることに気がついた。 タイミングよく足元に落ちてきたものを拾い上げて目を通すと…… 『ルール1:子供は、鬼から逃げなければならない。』 『ルール2:鬼は、子供を捕まえなければならない。』 『ルール3:きめられた範囲をこえて、逃げてはならない。』 『ルール4:時間いっぱい鬼から逃げきれれば、子供の勝ちとなる。』 『ルール5:親は、子供を守らなければならない。』 「うーん、つまり鬼ごっこをしろって事か? ……あ ほ く さ 」 なぜ自分がこんな馬鹿げた事に付き合わなければならないのか。忘れかけていた怒りが沸々と胸にたぎってくる。 (これってあれか、テレビのドッキリか何かじゃないんですかね?) しかしただのドッキリにしてはタチが悪すぎるし、素人に真剣渡したりとか完全に訴訟問題である。 ふと見ると、自分と同じようなパラシュートがちらほら飛行機から放り出されているのが目に留まった。 そのうちのひとつが、運が良いのか悪いのか田所の近くに不時着しそうであった。 「あの辺にィ、パラシュート、落ちそうっすよ。じゃけん見に行きましょうね~」 得体のしれない恐怖感をまぎらわせるためにわざと明るく宣言すると、田所は警戒しつつ歩きだした。 【A-09/00時010分】 【水泳部の田所@昏睡レイプ! 野獣と化した先輩】 [役]:親 [状態]:健康 [装備]:睡眠薬(持参)、日本刀 [道具]:デイパック(不明支給品1) [思考・行動] 基本方針:家に帰る 1:付近に落下したパラシュートを確認しに行き、人がいたら話を聞きたい。 ※その他 自分の役・各役の人数・各役の勝利条件・会場の地図・制限時間は全て未把握。 人物解説…… ゲイビデオ「真夏の夜の淫夢」第四章「昏睡レイプ!野獣と化した先輩」の登場人物。 体調の悪そうな後輩を労ったり、サンオイルを塗ってあげたりする人間の鏡であるが、その裏では睡眠薬による昏睡レイプを計画するような人間の屑でもある。 あくまで『野獣先輩』ではなく四章の水泳部の田所としての参加のため、某動画サイトで確認される特殊能力は一切備えていない。迫真空手は修得しておらず、支給された日本刀もあくまで現実水準のもので邪剣夜ではありません アイスティーに睡眠薬を盛る直前からの参戦なのでブリーフ一丁。 『睡眠薬』 先輩の所持する睡眠薬。医薬品とは思えない程効き目が早く、耐性のない存在は良くて数分、最悪一分弱で相手は昏睡す
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星井美希 「タダ乳」 プロデューサーとは日常的に痴漢ごっこをする仲。(かまマス3話) 恋愛感情はなくともしっかり胸は触る辺りプロデューサーは本当に最低野郎である。 基本的には原作準拠の性格であるだけに、他の濃いキャラに比べて影が薄くなりがち。 最近の作品では乳を揉ませて「あふぅ」と言うだけの簡単なお仕事に徹している。 プロディP本人としては他のキャラをおいてかなりお気に入りであるとのこと。 初めてゲームでプロデュースしたのも美希であり、2でも2、3回はプロデュースしているとか。 単独での活動よりもPのアシスタントを担当することが多かったが、 おとめの航路にて原作準拠のままのキャラ付けであったことを逆手にとり、 周囲に流される多感な年頃(婉曲表現)のヒロインを演じて視聴者を阿鼻叫喚に叩き落とした パイタッチ編 この時の設定ではアイドルランクBだった。 寝起きドッキリ編 MMDにてアイマスの動きを再現。やり取りから見てもかなり優遇されていることが分かる。 主演作品 パイタッチ編 Twinkle,Twinkle,Little Star おとめの航路シリーズ このページを編集する 名前 コメント
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【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 ZERO DIVIDE タイトル ZERO DIVIDE ゼロ・ディバイド 機種 プレイステーション 型番 SLPS-00083 ジャンル 対戦格闘アクション 発売元 ズーム 発売日 1995-8-25 価格 5800円(税別) タイトル ZERO DIVIDE 機種 プレイステーション 型番 SLPM-80008 ジャンル 体験版 発売元 ズーム 発売日 価格 非売品 ゼロディバイド 関連 PS ZERO DIVIDE ZERO DIVIDE 2 SS ZERO DIVIDE THE FINAL CONFLICT 駿河屋で購入 プレイステーション
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アフロディーテ(神族-006) imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (アフロディーテ.jpg) 初出:CBT / データ更新日:20150617 ステータス No. 神族-006 タイプ 慈愛神 召喚コスト 30 射程 遠距離(1500) Illust 麻谷 知世 CV 菅谷 弥生 Lv1 Lv20 HP 547 629 AP 55 64 ATK(物理攻撃力) 50 60 POW(魔法攻撃力) 0 0 DEF(物理防御力) 38 49 RES(魔法防御力) 35 40 MS(移動速度) 781 AS 0.67 0.71 口承 口承 愛と美の女神さまでございます。 何よりも愛の力を信じるお方で、あらゆるものを愛し、日夜愛の伝道に勤しんでおられるご様子。 その一環として“ばんど”なる音楽集団を率いて活動などもなさっておられるとか。 彼女の演奏はまさに天上の調べ。数多の戦場に舞い降りてはその美しき音色で争いを止めたとの噂は、まさに愛のなせる御業ですわね。 ただ、聞く耳を持たぬ者には、その鈍器の如き竪琴で……いえ、あれもひとつの愛の形なのでしょう……愛とは、まこと奥深いものです。 アクティブスキル:シュトルムリーベ 指定タイプ 対象 効果タイプ 強化 消費AP 3 / 3 / 3 クールダウン 0 / 0 / 0 スキルを発動すると毎秒APを消費し自パーティーのDEFとRESを上昇させる。もう一度キーを押すとスキルが解除される。[消費AP(毎秒):3 / 3 / 3][上昇DEF:20 / 25 / 30][上昇RES:20 / 25 / 30] パッシブスキル:リーベブルーメンブラット 指定タイプ ― 効果タイプ 強化 1.召喚中の自ユニットが被ダメージすると最大HPの一定割合分HPリジェネが5秒間上昇する。この効果はクールダウン中は発生しない。[クールダウン:12 / 12 / 12][上昇HPリジェネ(最大HP%):0.5 / 1 / 1.5] 2.自パーティーの最大APが上昇する。[最大AP上昇(%):5 / 10 / 15] コメント [部分編集] 召喚中の自ユニットが被ダメージすると「自ユニット全ては」最大HPの一定割合分HPリジェネが5秒間上昇する。この効果はクールダウン中は発生しない。 設置中使い魔のHPリジェネも向上(6/28検証) 動画
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やさしいめろでぃー【登録タグ KAITO ぼっふぃP や マルキン 曲】 作詞:マルキン 作曲:マルキン 編曲:マルキン 唄:KAITO(調教:ぼっふぃP) 曲紹介 KAITOはいい父親になると思うんだ。 信じられないだろ・・・?このコラボのメンツでガチ曲なんだぜ・・・?(作者コメ転載) KAITO調教はトクロでおなじみ、ぼっふぃP氏。 イラストは dolly氏。 歌詞 昨日と同じ今日を繰り返して 仕事に追われながら 人ごみを掻き分けて疲れ果てて 家まで帰る毎日だ 嫌になるけど 何度つまづいても 失敗しても 君が笑うと また明日も辛い日々も 頑張れるよ。 これからの君に届く全ての歌が 優しいメロディーであるようにと 願いながら僕は生きてゆく 一緒にいる時間は長くなくて だからこそ大事にしよう 見てごらん、ほら 何気ない景色も街の香りも 君が触れると 何もかもが音を立てて 今、染まるよ。 これからの君が描く未来の色が 幾千通りであるようにと 祈りながら僕は生きてゆく いつか遠く離れてくことになっても 君を想うよ だけど今はその日までは 傍にいるよ。 いくつの春を超えても夏が過ぎても 君に捧ぐよ 秋も冬もこの想いは 変わらないよ。 これからの君に届く全ての歌が 優しいメロディーであるようにと 願いながら僕は生きてゆく コメント 良すぎる! -- 名無しさん (2011-08-30 21 47 08) いい歌だ!!!! -- 名無しさん (2012-12-22 17 16 31) 名前 コメント
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ロディ・モード=ロクスビー 名前:Roddy Maude-Roxby 出生:1930年4月2日 - 職業:俳優・詩人・教師 出身:イギリス 出演作品 1970年代 1970年 おしゃれキャット(エドガー):川久保潔
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(一時か。こちらの時計、もとい携帯ではそうなっているが、実際の時刻だとは鵜呑みにできないな。デスノートはこの時計の時間を基準にするのかどうか確かめておく必要がある。だが今はその前に。) 「Kさん、どうされました?顔色が悪いようですが。」 「いや……少し頭痛がしまして……」 「気絶から目覚めたばかりで少し動き回りすぎたのかもしれませんね。たしかドラッグストアがあったはずです、合流したら探してみましょう。」 「お気遣いありがとうございます……」 Lこと夜神月はそう言ってKこと吉良吉影を心配してみせる。その顔に浮かぶのは、吉良とは対象的な安堵の表情だがもちろんそれを吉良に見せることはない。 (まさか『鬼』全員の顔と名前が公開されるチャットアプリがあるとは……これで誰が『鬼』かはわかったが、このスマホが『鬼』以外の手に渡った時のことを考えるのが怖いぞ。馬鹿な真似をしてでも顔を隠しておいたのは不幸中の幸いとでも言うべきかな。彼みたいに無様な顔をしたくはない。) (クソっクソっクソっ!なんでこんなものを配った!これじゃあ私が『鬼』だと隠しようがない!) 二人の『鬼』は程度に差があれど苦い顔をする。月は微かに、吉良は目に見えて。その原因は二人がそれぞれに隠し持つスマホ。『鬼』全員の顔と名前を共有するそれは、同士討ちを避け連携をとれるようにするための重要なアイテムではあるが、人の波に隠れる二人にとっては情報漏洩という観点からして天敵である。一応『鬼』と明言されているというわけではないものの、どう見ても殺人鬼や人外だと思われる者も含めて12人、人数のことも考えるとこれだけで判断材料には充分であろう。 そしてこのスマホに関してはもう一つ問題がある。それは。 ((しかし、まだ誰も書き込まないな。)) 「俺は――気づいたときには椅子に縛り付けられて変な鬼ごっこのルールを聞かされたあと、飛行機から落っことされてたな……そんな顔するなよ、信じられないだろうがこいつはマジだ。」 阿部高和はそうハッキリと言った。彼が選んだのは、駆け引き無しの情報開示だった。 悩んでいたのは僅かな間だった。もともとごちゃごちゃした駆け引きは好きではない、それが面倒事となれば尚更だ。 「アンタらの言いたいこともわかるが、とりあえずこのルールを見てくれ。こいつを見てどう思う?」 「すごく……(わかりみが)大きいです。」 言葉に続けて彼が見せたのはデイパックの内側に記されたルール。それを見てその場の人間に困惑とそれ以上の感情が広まる。その感情の種類は役によって違ったが全員が同じ結論に達した。「前提が変わった」と。 そして結論への対応はワンテンポ『子』の方が早かった。 「実は私たちも話したいことがあるんです。鬼ごっこについて。」 (一歩遅れたか……) (何を話す気だ?) アイコンタクトで桜井悠と示し合わせた宮原葵は、先ほどまでの考えを捨てて積極的に情報を公開することにして口を開く。それは阿部さんによりルールを知らされたからではなくルールの存在が知られていることを知ったからだ。これがあの鬼ごっこであることを理解してもらうには相手にも鬼ごっこについて知っていてもらう必要があり、今までは自分たち以外に知っている人間がいなさそうだったので黙っていたが、こうなったら一気に喋ってしまったほうが良い。隠していても自分たちの利益になる段階は過ぎたと踏んだ。 一拍置いて再び葵は悠と視線を交わす。こういう大人相手に話す時は葵の方が的を得る受け答えができるため葵が話すのが良い、そう言葉にはせず二人は判断すると、葵は数秒目をつむり、そして言うべきことを纏めると話を再開した。 「実は私とUの二人は、前にも似たような経験があるんです。前回は運動会の日に児童十六人と教師一人が鬼ごっこをさせられて、それで……」 「体育の先生が鬼に殺されたんです。」 「……そう、体育教師が牛の頭をした鬼に殺されました。それと、鬼ごっこが終わったあと、私たちは失踪したことになってて、先生のことはみんな「最初からそんな人いなかった」って言って……信じてもらえないかもしれないけれど、あの時と同じかもしれないかなって思うんです。」 「なるほど、よく話してくれたな……しっかし、どうしたもんか……」 リピーターと言わんばかりのカミングアウトに青年たちは顔を見合わせた。『鬼』にせよ『親』にせよ、この鬼ごっこに前があると聞いている者はいない。 (問題は、他の『子』もそうであるかだな。二人だけが特別なのか、全員に共通するのか、あるいは一部の人間だけなのか。そもそも彼らが嘘を言っている可能性もある。デスノートで喋らせるか?) (おそらくこの二人が体験したのはスタンドによる攻撃だろう。『バイツァ・ダスト』のような認識に作用するタイプか。今の私の状況もあるいは……) (拉致られたと思ったらオカルトか?やれやれ、コイツは想像できないぐらい大事らしいな。) 「二人とも、辛いとは思うがもう少し詳しく聞かせてくれないか。」 「わかりました。」 それぞれに考えるところは別々にあれど話を聞くことに異論はない。自分たちの話に聞く耳を持たれたことに葵と悠も緊張を弛めると、先ほどより少し大きな声で葵が話を続けた。 「私たちはその日運動会の準備の為に学校に早く来ていました。六年生の各クラスから選ばれた、大道具係十六人です。」 「気がついたら私たちは教室の机で眠っていました。黒板にはあそこのルールと似たようなことが書かれてて、窓から見える空が赤かったのと、学校の敷地の外が霧で見えなくなってたのを覚えています。」 「教室の時計を見ると九時を過ぎていたので、たぶん二時間近くは意識が無かったと思います。それで、とりあえず先生に指示をもらおうって感じになって、伊藤――児童が一人職員室に走っていったんです。そうしたら……」 「そうしたら、悲鳴が聞こえてきました。教室にあったタブレットを見ると、学校の地図があって、そこには児童らしいアイコンと鬼という字のアイコンがありました。それで職員室の鬼のアイコンが変形して、児童のアイコンに噛みついてたんです。」 「何が起こったのかわからなくて、しばらく私たちは教室でじっとしていました。何か良くないことが起こってるのはわかったんだけど、確かめに行く勇気もなくて。」 「そうして教室にいたら、少ししてウサギみたいな生き物が入ってきて。それが、それが鬼だったんです。」 ほぼ淀み無く話し終えると葵は半秒ほど視線を悠と交わして「続きを話してもいいですか?」と問いかける。それを止めたのは月だった。 「その前に、いくつか質問をさせてもらうよ。君は最初に十六人の児童が鬼ごっこにさせられたと言った。その十六人について話してもらえないか。」 「……名前は、すみません。勝手に言うのは良くないと思うんで、それ以外なら。私たち六年二組からは男子二人と女子二人、一組からは……男子が三人で……三組は……たしか、女子が一人……二人……?」 「あ、O、もしかしてだけど……」 「?どうしたんだい。」 「その……思い出せないんです。誰がいたのか。何人かの印象に残ってる子以外が全然……」 「僕もそうです。あんなことがあったのに、半分以上思い出せなくて、まるで、夢の中であったことみたいにあやふやなんです。」 「正直信じられないな。ま、俺も妙なことに巻き込まれたばっかなんで嘘を言ってるとは思わないけれどな。」 阿部さんの言葉を最後に一度その場に沈黙が訪れる。その言葉通り大人たちにとっては子供たちの話はにわかには信じがたい。それは鵜呑みにできないという意味で嘘を言っているとは思っていないが信用できないことに変わりない。各々が得た情報は予想だにしないもの。微かな疑心が膨れようとしたところで口を開いたのは、再び月であった。 「子供に隠し事を明かされて大人が黙っているのもどうかと思うんで聞いてもらいたいんですが……おそらくこれから僕が言うことは彼らが言ったことと同じか、あるいはそれ以上に荒唐無稽かもしれないんです。だが今言っておかないと後々問題になるかもしれないので、信じられないかもしれないが本気で聞いてほしいと思います。」 「そんなに固くならなくてもいいさ、刑事さん。俺もこいつらも冗談みたいなことを話したんだ。で、その荒唐無稽な話ってのは?」 「なら言わせてもらいますが……僕はここに来る直前に臨死体験をしている。あるいはこう言うべきですかね、『死んだかもしれない』と。僕がここに来る前までの記憶で最後に憶えているのは、銃撃戦で撃たれて意識が朦朧としていた、というものです……あまりに突拍子もないし、幽霊か何かだと思われて『鬼』だと誤解されたくなかったんで黙っていましたが、話しておくべきだと思いまして。」 (他の人間が秘密を明かしたのに黙っているとただでさえ低い信用が損なわれるからな。他の参加者にも同様の経緯の人間がいるか確かめておくためにも、万が一デスノートが通じない可能性を考えても、ここはある程度正直に話しておくか。) (……ここは私も便乗しておくべきか?) 「実は……私もなんです。さっきはここに出張に来たと言っていましたが、本当はここに来る前に怪奇現象というか、心霊現象にあいまして。自分の身に何が起こったかわからず、憶測で話してしまいました。Aさんも、ここに来る前は、なにか変わったことはありませんでしたか?」 「あん?ここに来る前か。俺は――」 ――やらないか ――俺はノンケだってかまわないで食っちまう人間なんだぜ ――俺のケツの中でションベンしろ ――ところで俺のキンタマを見てくれ こいつをどう思う? ――今度はウンコォ? お前俺をバキュームカーとまちがえてんじゃねえのか!? (言えねえ。) 男たるものまさか小学生を前にして公園の公衆便所でスカトロホモセックスをしていたとは言い出すわけにもいかず、阿部さんはこの鬼ごっこに参加して以来の深刻な表情を浮かべた。こんなところでカミングアウトを強いられるとは。 「どうしました?」 「いや、ああ、少し考えててな。記憶は多少曖昧だが、死にかけた覚えはないはずだ。」 「そうですか……では二人にはあらためてその鬼ごっこについて話してもらいたいんですが、その前に我々はこの建物の出入り口を抑えるべきだと思うんです。移動しましょう。」 「そりゃどういう意味だ?」 「この建物がルールに記された鬼の牢獄である可能性があるからです。もちろんあれを完全に信じたわけではないですが、しかし無視はできない。ここが牢獄だと気づかずに『子』が集まってそれが原因で何か怒らないとも限らないですし、避けられるリスクを避けておくべきでしょう。それに避難経路を把握してことも大事ですから。」 (しばらくは信用を得るために得点稼ぎだな。) (この男、あまり『鬼』らしくない動きだ……『親』か?反対しておこう。) 「このショッピングモールは一階にしか出入り口はないですよ。僕達ならだいたいのつくりもわかります。」 「しかし、もし鬼ごっこなら迂闊に移動するのは危険ではないですか?この人数では隠密行動というのも難しいと思いますが。」 「では、チームを二つに分けましょう。本来なら戦力を分散しますが、今の我々に武器はありませんし、戦わずに逃げるなら数の少ないほうがいい。一網打尽にされて共有した情報が失われるのは各個撃破されるより避けなければならないことです。」 「あの、確かに一度で全滅するのはマズイとは思いますけど、それでもバラバラになるのは『鬼』に見つかりやすくなるんじゃないかなーって。」 「私もそう思います。リスクを分散しようとしてかえってリスクを大きくすることになると思います。」 (さすがにそこまで馬鹿じゃないか。) 「確かにね。だから言ってしまえば、片方のグループを囮にすることが前提になっている。そして囮役は僕達大人が行く。大人と子供でグループを分けて、まず僕達がエスカレーターで先行して各階を偵察する。出入り口まで行って安全だとわかったら三人のうちの誰かがエレベーターで上がり君達を迎えに行く。この建物に『鬼』がいないか簡単にでも確認できれば、ここをセーフハウス……拠点にできるだろう。というわけで、Aさん、Kさん、二人には僕についてきてほしい。」 「断りにくいこと言ってくれるじゃないの。俺はいいぜ。」 「フゥー……わかった。腹を括ろう。私も同行しよう。」 (起爆できる射程距離から外れてしまう、宮原の爆弾は解除しておくか。そして……『キラークイーン』!Lを爆弾に!) それぞれに腹の中を明かさないまま話は進む。彼らが会議を終えて動き出したのはそれから数分後のことだった。 (これが使えるようになって数分、まだ誰も書き込まないな。様子を見ているのか?あるいはK……吉良吉影のように他の人間と同行していてこれを使えないでいるか。いや、そもそもこのアカウントが信用できるのか?明らかに人間でないのが何人かいるぞ。) (高性能な携帯らしいが、動きがないな。しばらくすれば誰か書き込むだろう。まあ、私はやらないが。) (あの二人とも『鬼』っぽいのになんで使わねえんだよ、早く書き込めよ。てか人形の手じゃこれ反応しねえのかよ!) それぞれが互いにそれとなく死角に回り、互いの視線を避ける月と吉良、そして彼らの会話を全て聞き追いかけて先回りしてきたチャッキーの『鬼』三人は、それぞれスマホを手にして画面を注視していた。そもそも月が別行動を提案したのはスマホを確認する隙を作るためでもありそのかいあってこうして彼らは文明の利器を使える機会を得たのだが一つ問題があった。誰も書き込まないのだ。 この時、『鬼』十二人のうち鬼の牢獄の三人を除くと、ヤンとミカは他の役と行動中、ペニーワイズとジェイソンと堕姫とアルシアとDIOは戦闘やその前後、ギーグはそもそもスマホを消し飛ばしていて、残るは主催への反逆を企てるDr.ヘルだけ。つまり十二人中四人しか使えないという状況である。そして誰も予想していなかった事態だが、チャッキーは人形であるためスマホが反応せず、この時スマホが使えるのは実質三人だけである。そして吉良にこのスマホで誰かと会話をする気は薄く、月も危険性を警戒して自分から話す気はない。つまり何が起こるかというと。 (((なかなか誰も書き込まないな。))) まさかの不使用。せっかくの情報交換の機会が使われない。 (もうすぐAも戻ってくる頃だ。また後で見るか?) (もうすぐあのつなぎの男が子供達を連れてくる頃だな。これ以上これを見るのもあの紙袋男に怪しまれそうだな。) (音量はボタンで動かせるのか。消しとくか。) 『子』がスマホを活用したのとは対象的に、『鬼』陣営、初動が遅れることになろうとする。果たしてこのままスマホが活用されないのかそれとも誰かしらが口火を切って使われようとするのか。それは十二人の掌の上である。 【F-05/01時04分】 【夜神月@DEATH NOTE】 [役]:鬼 [状態]:紙袋を頭に被っている [装備]:ソード・カトラス@BLACK LAGOON、スマートフォン(鬼)@オリジナル [道具]:デスノート@DEATH NOTE・ノートとペン@現地調達の入った四次元っぽい紙袋 [思考・行動] 基本方針:まずデスノートの真贋を確かめる。 1:Lとして振る舞い、皆と鬼ごっこについて調べる。特に葵と悠に注視。 2:鬼を含んだ他の参加者でノートを試す。 ※その他 [ルールの把握度] 自分の役・各役の人数・各役の勝利条件・会場の地図・制限時間を把握。 ※四次元っぽい紙袋は効果を失いました。 ※桜井悠・宮原葵・阿部高和の顔を把握しました。 ※スマホによって全ての『鬼』の顔と名前を把握しました。 【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】 [役]:鬼 [状態]:ストレス、姿は川尻浩作 [装備]:スマートフォン(鬼)@オリジナル [道具]:四次元っぽい紙袋、不明支給品2つ [思考・行動] 基本方針:親の振りをしながら鬼以外を始末する 1:まずはこのメンバーと同行する。 ※その他 [ルールの把握度] 自分の役・各役の人数・各役の勝利条件・会場の地図・制限時間を把握。 バイツァ・ダストは杜王町でないことと本人が能力を把握しきっていないことで使用不可。 夜神月をキラークイーンで爆弾化しました。 【阿部高和@くそみそテクニック】 [役]:親 [状態]:健康 [装備]:青いツナギ、ベレッタM92F@魔法少女まどか☆マギカ、ベレッタM92F@バトル・ロワイアル [道具]:デイパック [思考・行動] 基本方針:親と子を探す 1:さっき入ってきた入り口に全員で集まる。 2:思ったより面倒なことになったじゃないの、やれやれだぜ…… ※その他 [ルールの把握度] 自分の役・各役の勝利条件・制限時間を把握、各役の人数・会場の地図を未把握。 ※原作終了後からの参戦です。 【宮原葵@絶望鬼ごっこ】 [役]:子 [状態]:健康 [装備]:『水晶』 [道具]:若干のお小遣いなど [思考・行動] 基本方針:死にたくない。 1:一階に降りて合流する。 2:大翔が巻き込まれていたら合流したい。 ※その他 [ルールの把握度] 各役の勝利条件・制限時間を把握、自分の役・各役の人数・会場の地図は未把握。 ※自分の支給品に気づいているかは不明です。 【桜井悠@絶望鬼ごっこ】 [役]:子 [状態]:健康 [装備]:『水晶』 [道具]:若干のお小遣いなど [思考・行動] 基本方針:死にたくない。 1:一階に降りて合流する。 2:大翔が巻き込まれていたら合流したい。 ※その他 [ルールの把握度] 各役の勝利条件・制限時間を把握、自分の役・各役の人数・会場の地図は未把握。 ※自分の支給品に気づいているかは不明です。 【チャッキー@チャイルドプレイシリーズ】 [役]:鬼 [状態]:健康、グッドガイ人形の体(新品) [装備]:ナイフ、スマートフォン(鬼)@オリジナル [道具]:四次元っぽい紙袋、不明支給品一つ(確認済み) [思考・行動] 基本方針:子か親の前では人形のふりをして様子見、可能なら不意打ちで殺害する。別に殺さなくても良いらしいが殺した方が手っ取り早い 1:支給品の反撃を食らわないように警戒。話が通じるなら他の鬼と組むことも考慮する……だから誰か話せよ! ※その他 [ルールの把握度] 自分の役・各役の人数・各役の勝利条件・会場の地図・制限時間を把握。 ※人形なのでスマホを操作できません。
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「我々を差し置いて優勝とは感心しませんな」 解説 「サクッと終わる作品別チームトーナメント」の続編となる、八雲紫主催トーナメント。 今回は寸劇からスタートする。前作のネタばれから入るので要注意。 トーナメント表も事前に発表される。ただしキャラ紹介は無い。 ルール 強者には制限を、弱者には恩恵を。 火力・体力・ゲージ回収率・永久・超反応・AIレベル等に修正がかかる。 2009年2月完結。サクッと終わらないと銘打っているが、昨今の作品別トーナメントとしては比較的短めに収まっている。 出場キャラクター + 初期メンバー Aブロック 東方MUGENフランドール・スカーレット 藤原妹紅 八坂神奈子 ヴァンパイアサスカッチ ザベル・ザロック バレッタ 月華の剣士高嶺響 神崎十三 マスター鷲塚B-style(ATK50、永久自重、ゲージ自動回収削除) カイザーナックルゴンザレス(ATK50、永久自重、前転無敵削除) アステカ(ATK50、永久自重) ジェネラル(ATK50、永久・ワープ自重) ドラゴンボールピッコロ 孫悟飯 セル JoJoの奇妙な冒険アヌビス二刀流ポルナレフ 邪悪の化身ディオ!!(ATK50) DIO ニトロ+ロワイヤルアイン 恋するドラゴン 沙耶 サムライスピリッツレラ 覇王丸 緋雨閑丸 Bブロック ストリートファイターIIIヒューゴー 全開アレク ギル GUILTY GEAR聖騎士団ソル ジャスティス クリフ=アンダーソン 餓狼伝説ホワイト(0勝時のみブービー発動) カイン・R・ハインライン ギース・ハワード(ATK150) Eternal Fighter Zero川澄舞 長森瑞佳 神奈備命 北斗の拳レイ(バスケルート) サウザー(対AI) トキ(鬼畜) 戦国BASARA X片倉小十郎(初期増援100) 伊達政宗(初期増援100) 毛利元就(初期増援100) MELTY BLOOD弓塚さつき ネロ・カオス 白レン(CPU) KOFアッシュ紫苑 無界 禍忌 Cブロック ストリートファイターIIベガ ダルシム ケン CVオリジナル神人豪鬼 イングリッド ゴッドルガール(ATK150) BIGBANG BEAT斬真狼牙 韋駄川煉 堀田大悟 龍虎の拳不破刃 本気になったMr.カラテ ロバート・ガルシア MUGENゲニ子D4 DragonClaw(電池切れ無し、ATK100) SACHIEL サイバーボッツブロディア スーパー8 ワーロック KOFアレンジアネル・ロランジュ アルティ・ガーネット フリズ・エメラルド KOFネスツクローンゼロ オリジナルゼロ イグニス(ATK50) Dブロック SFアレンジ3rdエビルリュウ オーガ エビルケン(ATK100) KOFオロチオロチ ルガール2002 ゲーニッツ 豪血寺九戸文太郎 ボビー・オロゴン プリンセス・シシー(DEF100) レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズカサンドラ アリス・キャロル ヨハン・カスパール(DEF100) 東方パチュリー・ノーレッジ 十六夜咲夜(二符解放) 霧雨魔理沙(スペカルール無視) MVCセンチネル ジャガーノート ストライダー飛竜(ウロボロス射出量制限、ゲージ回収率減少) アルカナハートリーゼロッテ・アッヒェンバッハ 春日舞織 フィオナ・メイフィールド(DEF150) わくわく7ダンディーJ ティセ・ロンブローゾ 魔界大帝フェルナンデス + ネタバレ 全試合終了後、ダブルエリミネートマッチが発生し、各チームのキャラクターが一部変更される。 驚愕の顔触れは、その目で確認してほしい。 例:MUGENチーム 中堅 DragonClaw→エルクゥ 関連大会 サクッと終わる作品別MUGENトーナメント コメント 素晴らしい八百長大会でした。ありがとうございました。 -- 名無しさん (2009-08-17 22 55 31) オズ様がいないだと!?(´・ω・` ) -- 名無しさん (2009-08-18 02 00 38) 面白いからいいじゃん。 -- 名無しさん (2011-01-23 22 59 08) 名前 コメント
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定評がある 大体「全米が泣いた」と同じぐらい。
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ランドマンロディ 出展:【機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ】 所属:鉄華団(地球連邦軍側) 形式番号:UGY-R41 全長:17m 重量:40.2t DP:CGS一般兵 特性:地上専用 盾:ない 変形:ない 換装:ない 抜刀:ある コスト:280 耐久力:580 特殊能力:トランザムシステム 装甲材質:トランスフェイズ装甲+ラミネート装甲 マンロディの鹵獲機。 もしガンガンコストで戦おうとする時には、アシストパートナー役として勤める。一度の呼び出しに4機一斉に助けを呼んで、射撃と格闘で援護する。 ■射撃 メイン射撃【マシンガン】 弾数:110 リロード:全弾8秒(打ち切り式)ダメージ:1発につき15 サブ射撃【バルカン】 弾数:60 リロード:全弾6秒(打ち切り式)ダメージ:1発につき5 特殊射撃【手榴弾】 弾数:2 リロード:全弾6.6秒(打ち切り式)ダメージ:140 ■格闘【ハンマーチョッパー】 Nメイン格闘【乱れたたきつけ】 ダメージ:50×3=150 前メイン格闘【キック2発】 ダメージ:40+40=80 横メイン格闘【横から殴る】 ダメージ:50+50=100 特殊格闘【M1アストレイ風連続攻撃】 ダメージ:40×4=160 基本戦術 具体的には おすすめアシストパートナー おすすめ精神コマンド タッグを組むなら CPUとボス攻略 更新情報 2021・7・4 新設。