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断片的な歌詞 曲名 歌手、グループ 作詞 作曲 当るはずなどない あした天気になれ 中島みゆき 中島みゆき 中島みゆき お金で買えないものをもらったんだ 宝くじは買わない RCサクセション 忌野清志郎 肝沢 幅一 小さいけれど大きな夢さあ宝くじ あなたの街の可愛いお店 小椋佳 売り場のお姉さん 小椋佳 アルザ(船越真美子、船越英里子) ここで買いましょ ここで買いましょう 日野てる子 売り場のお姉さん 一ノ瀬義孝 まねきねーこ 招き猫の歌 ラブドリーム(アルザ) 猫家みけ 斉藤jake慎吾 まねきねこゲット、ザ、チャンス 小椋佳 宝くじ売り場の人 小椋佳 あした天気になれ 宝くじを買うときは 当るはずなどないと言いながら 買います そのくせ 誰かが買って 一等賞をもらった店で買うんです 宝くじは買わない 恋をしているから 何もいらない 宝くじは買わない だって僕は お金で買えないものを もらったんだ あなたの街の可愛いお店 あなたの街の 可愛いお店 小さいけれど 大きな夢 さあ宝くじ 億万長者は ジャンボくじ 歓びの花 咲かせましょう 売り場のお姉さんが作詞をしたそうです。 39 :名無しさん@夢いっぱい:2005/09/16(金) 02 32 26 ID iEWcUYiB (中略) その歌は『あなたの街の可愛いお店』ですね。 皆さん仰るとおり、小椋佳さんが歌う静かな曲です(´∇`) 今の時期は、ほとんどの売り場が、この曲を流していると思います。 この曲は、作曲も小椋佳さんです。 ちなみに、作詞は売り場のお姉さん(?)なんですよ(´∇`) 招き猫のチャンスセンターの歌 ここで買いましょう 161 :名無しさん@夢いっぱい:2005/10/26(水) 17 54 54 ID SxXvAYoE (中略) その曲は『ここで買いましょう』ですな。 作詞:売り場のお姉さん 作曲:一ノ瀬義孝 歌唱:日野てる子(以下略) 招き猫のチャンスセンターの歌 招き猫の歌、あなたの街の可愛いお店、ここで買いましょうのCDは、非売品です。 8 :名無しさん@夢いっぱい:2010/12/18(土) 18 35 49 ID Eb0+lXz2 1.あなたの街の可愛いお店(オンライン用) 2.招き猫の歌(キャリーオーバー用) 3.ここで買いましょう(ドリームジャンボ用) 4.青い空があるように(サマージャンボ用) 5.あなたの街の可愛いお店(年末ジャンボ用) 6.あなたの街の可愛いお店(小椋佳) 7.招き猫の歌(ラブドリーム) 8.ここで買いましょう(日野てる子) 9.あなたの街の可愛いお店(ラブドリーム) 10.青い空があるように(CoCoRo*Co) 非売品 宝くじの歌について語ろうか まねきねーこ 大阪府大阪市北区大深町にヨドバシ梅田チャンスセンターがあります。2005年6月、大阪梅田のヨドバシカメラ裏の宝くじ売り場の前を通ったら 「ねーこーまねきねーこー」という歌が聞こえていたそうです。 まねきねこゲット、ザ、チャンス 399 :名無しさん@夢いっぱい:2005/07/10(日) 10 39 18 ID LzInlagP (中略) 「まねきね~こ♪」の歌は 題名:まねきねこゲット、ザ、チャンス 作詞:宝くじ売り場の人 作曲:小椋 佳 宝クジ売り場を語るスレ 2005年、ロト6のキャリーオーバーが発生しているとき、チャンスセンターで招き猫の歌が聞こえました。 招き猫の歌 12 :名無しさん@夢いっぱい:2005/09/14(水) 19 14 08 ID GFDuUFbf ♪ニャンでだ、ニャンでだ、ニャンでだ ♪ねこね~こ まねきね~こ (何とかかんとかナンバーズっ!何とかかんとかナンバーズっ!) この曲とチャンスセンターで売ってた「赤ちゃん招き猫」の動きが よく合ってるんだよね。 27 :名無しさん@夢いっぱい:2005/09/15(木) 16 56 46 ID uvwX3aEH 「招き猫の歌」は、キャリーオーバー発生中に流しています。 最近では、第253回(8/25抽せん日)にキャリー発生しましたので 翌8/26~9/1まで流れていたはずです。 皆さま、その時期に聴かれたんではないでしょうか。 ちなみに、これはテープではなくCDです。 それから… ♪ニャンでだ、ニャンでだ、ニャンでだ ではないんです。。。 実際は、♪チャンスセンター、チャンスセンター、チャンスセンター と歌っています。 でも、ニャンでだの方が可愛らしくていいですね(´∇`) (中略)(何とかかんとかナンバーズっ!何とかかんとかナンバーズっ!) ロトロトミニロトナンバーズ!ですね(´▽`) 招き猫のチャンスセンターの歌 366 :名無しさん@夢いっぱい:2006/01/05(木) 19 31 54 ID h7l0JI+x 『招き猫の歌 + キャリーオーバー用セールストーク』 招き猫のチャンスセンターの歌 238 :『招き猫の歌』歌詞:2007/05/03(木) 15 57 35 ID yzx4ertp 作詞:猫家みけ 作曲:斉藤jake慎吾 編曲:加藤武雄 歌唱:ラブドリーム(ALZA?) 1 ねこね~こ まねきね~こ~(宝くじ 宝くじ! 宝くじ 宝くじ!) ねこね~こ まねきね~こ~(チャンスセンター チャンスセンター チャンスセンター チャンスセンター)(以下略) 招き猫チャンスセンターの歌 その2
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季節は冬。放課後を迎えた時間も風が吹きすさび、すっかり手足もかじかんで来た が、彩音はいつものように、元気いっぱいに施設へと赴いている 彩音「今日も♪ みんなと、遊んじゃお~~♪ ……ん?」 ふと、施設の入り口に人影を見つけた 少し小柄な少女 白い髪が風にキラキラと反射し、それと同じくらい白い肌 そして綺麗な赤い瞳がこちらを見ていた 彩音「あぁ……こ、こんにちは ここの子…? だったかな?」 かなりの人数が居るし、全員が全員出て来る訳でも無い 顔と名前は、お話出来たら覚えているので。そうでないなら、見るのすら初めてかもしれない 少女「ううん」 白い少女はぷるぷると首を左右に振った 彩音「ええ~……? でも、それはさすがに~……」 少女「………」 ジッ…と見つめられる。会話が続かない そこへ イーナ「彩ちゃん!」 彩音「あっ、イーナちゃん! 今日も来たよ~♪」 すっかり友達になった二人、彩音の努力の賜物である 中澤「あっエルさんこんなところにいた」 彩音「あっ中澤さん」 中澤が歩み寄って来るとイーナはなんとなく二人の間に立って半ば睨みがちになった 中澤「あははは……、あぁエルさん、どうしちゃったの。中入ってればいいのに」 エル「ここは、入りたくない」 中澤「そうか、まあ無理は言わないよ」 そんな二人を見て 彩音「はっ!? お子さんいたんですね! いや、いてもおかしくないよね もともとEXMに乗ってあちこち飛び回ってたくらいだし…!! 私、それでも大丈夫ですから!!」 と凄む彩音に気圧されながら 中澤「あっいやこの子は…」 エル「なんで私がこのおじさんの子供なのよ! どう見ても似てないでしょ!」 彩音「あぁ、ごめん! ごめんねぇ~…。私まぁた早とちりしちゃって」 先程の無表情とは打って変わって、ぷりぷりと怒り出す そんな仕草を見て、彩音は戸惑うと同時に、少し安堵していた 中澤「この子はね。訳合って僕が預かってるの、それよりそろそろ行こうか」 彩音「えっ? 今日はどこかに行くんですか?」 よく見ると今日はきちんとした服装、軍服だった 聞いてはいたけど、ほんとに軍の人なんだと少し息を飲んだ 同時に、いつもと違う雰囲気に、また少しドギマギしてしまう 中澤「ようやくここの子達を迎え入れる施設が出来たからね。ちょっと拝見に」 見ると、校舎のグラウンドにヘリが止まっている 道理で風が強いと思った 彩音「そっか、なんだかアッと言うまでしたねぇ。でも良かったァ!」 中澤「うん。ありがとう。だから、少し今日は頼みたくて、待ってたんだ ごめんけど。じゃあ、ちょっと行ってくるよ お~い、エルさ~ん」 エル「は~~い」 と二人は出掛けて行った 彩音「いってらっしゃ~い♪」 ヘリに乗り込み、上空へと上がってゆくのを、イーナと二人で見送る イーナ「彩ちゃん! まだあんな男の事好きなの? オジサンだし、ぜんぜんカッコよくないよッ!」 彩音「うん、大好きだよ~♪ 今度、どんなとこがステキか教えたげよっか?」 イーナ「い、ら、な、いッ!!」 ムッとするイーナの手を引きながら、二人は施設へと入って行った 今日は、いつにも増して、工事に来てるであろう大型トラックが多かった…… ―――― N海沖S県O島 離島のほとんどが国境線の防衛の為、軍基地及び関連施設へとなっている N国も、連合に組み込まれてからは、かなり物々しくなったという それでも、他国に比べると独特の『アレルギー』があるため、配備は遅れ気味 ここはその内の1つ COLORS研究所移設……。言うなればそれは体のいい厄介払いだ かつての本州襲撃が恐ろしかったくせに、未だこうして防人に頼ろうとするのが現状 今回は、それがうまくマッチングしただけに過ぎない…… やはりここも襲撃後に放置された施設を宛がわれただけだったが、小川少将の計らいで今の施設よりはだいぶ良くなっていた 中澤、エル。そして、中澤と共に、研究所を墜とした仲間の一人、長柄を加えた3人は、格納庫で白いEXMを見上げていた エル「これって」 そこに居たのは純白の機体。彼女が研究所時代から使っていた機体 エルにとっては、いい思い出もイヤな思い出もごちゃまぜで、複雑な心境だった 長柄「君が使っていたアルトだよ。これも小川さんの計らいだ。あそこが表向き合法だったというのが幸いした。移送にこそ苦労したけど、いずれここで整備も可能になる」 中澤「はぁ~~……。ますます足向けらんなくなっちゃうよ、ほんと」 と頭をかく エル「でも思ったよりいいところじゃない! ここからって感じがするわ」 中澤「まだ何も始まってないのに鼻息荒くしないの……。ところでさ」 と、後ろに控えていた兵士に問いかける。警備というには物々しいというか、思ったより人数が多いような 中澤「石田中佐はいつお見えになるのかな? もうけっこう待ってるよ」 エル「ほんとよね」 ボリボリとポテトチップスを頬張りながら呆れ顔をする だが、兵士は何も答えない 中澤「愛想無いの良くないよぉ…?」 周囲を一瞥した時、中澤の目に軽く笑う兵士の顔が映る 中澤(しまった!!) 直感。これは警備ではない。『包囲』だ!! 中澤「まずい! 今すぐ戻るぞ!」 長柄「なっ!?」 エル「ふぇ?」 警備兵の一人が、隣の警備兵を殴って昏倒させたのを皮切りに 武装した集団が次々と警備兵を打ち倒し、関節を決める 何人かの警備兵は制服を脱ぎ、サッと口元を隠した あっという間に警備は武装解除され… 兵士?「中澤大尉、どうかお静かに。ここまでの失態を晒して、悪あがきも無いでしょう? そのままお待ち下さい。今我らはテロ組織…ですので!」 いくつもの銃口が、3人へと向けられた ―――― 夜の上空。S県圏内 輸送ヘリ内、そこに石田はいた 石田「さぁ行ってこい、これでケリだ。喧しい叩き上げめ 私は後でゆっくり現場へ向かう。車を用意しておけ くっヒヒヒッ……!」 そこには、石田のいやらしい笑いだけが響いた ―――― S県。COLORS収容施設 部屋の窓から少ない町の灯りをイーナは見つめていた 彩音の中澤を見つめる目にを思い出す イーナ「恋……かァ」 と頭に「あの事」が過る 腹に不快な感触が走った イーナ「あぁ……。やっぱり、ダメ…だよォ……」 涙目で見上げた空に、キラリと一瞬だけ光る星を見た瞬間 ナニか、と認識する前に。その星が落ちて来て、施設の壁を崩した 見られている。その星に…… ―――― ドオォォォォォォン!! 夜は閑静な住宅街に、突如爆音が響く 彩音「な、何!? いったい何の音?」 母の帰りを待ちながら夕飯の支度をしていた彩は、飛び出すようにベランダへと出る そこから見える山の向こう 馴染みとなった施設のある場所。その至る所に火の手が上がっている 彩音(爆発? 火事? なんで!?) 天へと昇る、高い煙の中。夜闇に薄っすらと巨大な影が浮かんで見えた ニュースでよく見る。でも、現物は『あの日』以来、ほとんど見ていない 人を模した機体の四肢。いつも通う校舎よりも大きな、鋼鉄の巨人 EXM… その手には、その体躯に相応しい、巨大な砲口が握られている 彩音(EXM? なんでこんな所にッ!?) 考えるよりも早く、エプロンを脱ぎ捨て家を出た 彩音(お母さん、イーナちゃん、みんな…!!) 彩音は、一目散に施設へと走った ―――― テロリストと名乗った兵士達の銃口が、まっすぐに3人を捉え続けた 兵士「どうか、大人しくしててくださいよ。此方もあんまり血は流したくないので」 ヘルメットにグラス。そして口元を隠し、表情はまったく窺えない だが、息遣いから察して、笑っているのだと思う 長柄「お・・・おい、どうするんだ?急がないと」 焦る長柄に 中澤「分かってるよ エルさん、ちょいと頼めるかい?」 エル「ん?」ボリボリ 肝が座っているのか、状況を理解してないのか 彼女はこんな状況下でもポテトチップスを離さず、食べる手も止めない エル「まったく、あんまり子供頼りもどうかと思うけど?」 と呆れるエル 中澤は懐からチケットを出し 中澤「ドッグカフェのバケツパフェで1つ」 と片手で拝む エル「ふぅん」バリバリ 中澤「デザートにケーキも付けちゃう」 エル「しょうがないわね」 二枚になったチケットを受け取り、白の少女は悠然と前に出る 兵士達の銃口がエルに向く 兵士「子供に何させようと……んん!?」 兵士の目にはエルが消えたように見えた 肘打ちの一撃で一人を打倒したかと思うと、奪った銃で別の兵士のヘルメットを撃つ 跳弾し脳震盪を起こした相手に目もくれず、飛び掛かって来た二人組をしゃがんで避けた後、互いに頭をぶつけた兵士がマスク越しにキスした瞬間、その顎を思いっきり蹴り上げる たまらず銃を撃とうとした相手に、エルは奪った銃を投げつけると、オートで放たれたその銃は、固まった兵士達の脚を撃ち抜いてしまう 誤射にうろたえる暇もなく、目の前に迫った少女に関節を決められ、銃を取り落とすと、そのまま背負い投げの要領で別の兵士へとぶん投げた 兵士「くそっ!? かこめ…」 それを言ったと同時に兵士は膝を後ろから蹴られ、ガクンとその場に倒れる 中澤「さっすがにここまで来たら…ねぇ?」 そうして瞬く間に、周りを取り囲んでいた兵士達は崩れ去った エル「はい、終わり。任せるんじゃ無かったの?」 中澤「あら。いらなかった?」 エル「ううん。でもチケットはまけないから」 兵士「そん、な……ぐぅッ!?」 中澤「君ら、この子達の事な~んも分かってないでしょ? これがCOLORSだよ。いけない大人達の創った、可愛いらしい兵器さ ……責任、取ってくれるよね?」 自分を見下ろす赤い目と、飄々としたその男に、動けなくなった兵士は寒気を覚えた 長柄「おい! 早くした方がいいんだろ!」 長柄は戦闘が収まるや、迅速に白のアルトを起動させていた 中澤「すまん。エルさん、いいかい?」 エル「ハイハイ」 2人はコクピットへ エル「ちょっと! 一緒に入るの?」 中澤「あのね。夜の冬空を風に晒されて飛ぶなんて、普通は自殺行為よ。分かる?」 エル「もうっ」 メインシートにエルが乗り込み、その後ろに備え付けの緊急用座席を展開させ、そこに中澤は座る アルトは格納庫の扉が開くと同時に外へと エル「ところで……飛ぶってどうすんの?」 中澤「はぁ?」 何故そんな初歩的な事を。EXMは中澤が現役だったころからビュンビュン飛んでいた この機体もウイングを装備しているので当然飛べるはずだが 長柄「エルくんはまだ飛行訓練はしてない! それにエルくんの能力は人の動きのイメージを元にしてる。急に飛ぶのは無理だ おまえが何とかしろ!!」 中澤「ぇ~~」 とエルと目が合う エル「何よ!」 中澤「いや、いいかい? まずそこのを引いて……」 どうやらすぐに理解したようでアルトはゆっくりと浮上するが、フラフラとバランスが取れずまったく安定しない 中澤「ちょ!? ホント大丈夫? コントロールこっちに回す?」 エル「このコ、私に合わせてピーキーって聞いたわよ!? 集中するから指示だけちょうだい!!」 そうなのだ。この機体は、エルの『脳波操作』専用に調整が施されている ある程度肩代わりは可能かもしれないが、正直試してもないのにそんな事をして、どんな影響が出るかわかったもんじゃあない エル「……羽、生やして……鳥じゃない…飛行機……それで…」 白の少女はぶつぶつと何かを呟いている 中澤(まさか、ぶっつけ本番で『羽を生やすイメージ』を作る気か!?) 幻肢痛。というものがある 失ってしまった体の部分が、まるで『ある』かのように、脳が痛みを感じる症状 もし逆に、『無いモノをあるとして、それを操作するべく、彼女の脳の意識が、機体にまで伝染』したとするなら ボゥ!! と、ブースターに火が入り、安定して飛び始めた!! 長柄「おお!!」 エル「やった!! いけそう!」 中澤「はぇ~…。大したもんだよホント」 そして、機体は昼まで居た方角に向き直す 長柄「行くのはいいが、アイツらあれだけか?」 中澤「えっ? いや~、どうだろ?」 長柄「ちょっと待て! 俺の安全は!? せめて蹴散らしてからいけ!!」 中澤「あぁ~~。たぶん逢坂さんが誰よこしてくれてるよ。恐らく、いやきっと」 長柄「おいっ!」 エル「行くよ!」 中澤「じゃ。あとよろしく」 とアルトは本土へと飛んで行った 長柄「だ~~~!! 後で覚えてやがれ~~~~!!!!」 その声も振り切り、機体は冬のN海の空気を裂いて、一気に加速していった ―――― 同刻 S県。COLORS収容施設 突然の衝撃に、意識が朦朧としている 何か周りが騒がしい ボヤける視界の中、誰かが近づいて来るのがわかった ?「やぁ、やっと会えたね」 誰? と聞き返す間も無く 「貴方!その子から離れなさい!」 震えるような声で女性の叫び声が聞こえた ?「うるさいなぁ~~」 パン!パン!パン! 「ぎゃっ・・かっ」 なんだ? 何かあったの? 渇いた音が響き、ナニかが倒れたようだったが、恐怖に支配された彼女には知りようもない まだ虚ろな意識 誰かはさらに近づいてくると、少女の身体を無遠慮に触れる 一瞬ゾッとする感触、しかし身体は動かない ?「君も変わらないね・・・嬉しいよ」 そのまま、誰かの手と認識したそれは、ぎゅうっと掴み、離そうとしない ?「あぁ、お帰りぃ……僕の、117」 とイーナは自分を引き裂く痛みに覚醒する イーナ「くぅ…あ……あぁ」 思い出したくないあの感触。だが確信する 覚めた意識の中、目に入ったその顔は忘れもしないあの少年 イーナ「86!?」 かつて愛した人の、爛々と輝く瞳と 遂に、目が合ってしまった α「嬉しいな、ちゃんと覚えててくれて、今は僕にもαって名前があるんだよ これからもずっと一緒だよ…。そうだよね? イーナ、だっけ? 君にピッタリな、カワイイ名前だ…」 イーナ「い、きて……」 名前を呼ばれたのにも驚いたが、彼が生きていた事に驚いた α「あ~~。なんで僕が生きてるか不思議なんだろ? 僕もさ あの後僕らは文字通り廃棄されたんだ でもたまたま一緒に廃棄されてたコイツ」 と後方に控えるように座るEXMを指した α「この僕にだけ反応を示した それに偶然気付いた研究員は慌てて僕を蘇生回復させた その後は施設が閉鎖し、流れ流れて今の隊さ」 αの、彼の動きは止まらない 足掻こうにも力が違い過ぎる イーナ「あっ……いっ…ぐぅ、あァッ!?」 燃え上がる火の手の中 彼の異様なまでに膨らみ上がった感情は、愛する彼女を絡み取って離さなかった イーナは吐き気のするような感情を抑え周りに目をやる 「う、うぅ……」 近くに、彩音の母である、さおりがうずくまっている さっきの声はこれかと気付く そして、施設の壁の向こう 彼が乗ってきたEXMとは違う影が立っていた ポルタ・ノヴァ。連合のアルトと対を成す、バイロンのEXM 連合ではなく、彼を拾ったのはバイロンなのだろうか? しかしその下、施設の少女達を品定めしている兵士達は地球の装備 イーナ(なに…!? 一体どういう……) 節操の無い兵士の何人かが、その場で少女を襲い始めていた イーナ(何? 何なのよッ!?) 街はあちこちで火の手が昇り、その暗闇に乗じた彼らは獲物を貪り始める… 何故だろうか。消防のサイレンすら一切聞こえない いつもであれば、知らない場所で火事が起きていても聞こえるのに… 誰も助けに来ないここは、ただの狩場と化していた イーナ「さ、さっき……EXM…が…っ、反応したって……ッどういう……こ、と…?」 イーナは、されるがままの状態にもかかわらず、彼の目を見ながら何とか口にする αは、彼女を愛でながらも、言葉を紡いだ α「僕が今着ている服……、そしてEXM…ェ…。見覚えないとは言わせない…… 忘れるはずがないだろう…? 自分の『色』を!!」 イーナ「!?」 暗き暗き灰の色。自分の力の源泉。そう教えられた。その色 よく見ると彼は上から下までその色で、乗って来たEXMも同様だった α「ようやく思い出したかい? そう君の色だよ……! 愛しい愛しい、君を示す彩…ォ…! そして君と交わった証なんだよ!! 君から僕が貰ったサイッコウのプレゼントさ!!」」 αがイーナの顔を撫で、見開いたその瞳に自分の顔を映す α「だから僕は助かったんだ。僕だった、あれだけいて僕だけがッ…!! …だから大人は僕を欲っしたんだよ…! だからこそ君も…」 『やめなさいッ!!』 話を遮るように声をした 彩音「イーナちゃんを離して!!」 その声の主は彩音であった、状況は判らない だが、イーナが他の子が襲われているのはわかった イーナ「彩ちゃん!! 逃げて!!」 α「逃がさないよ…!!」 αは銃を構える しかし、その銃口と彩音の間に さおり「彩! いけない早く逃げ…ッ!」 パンッ 渇いた音は、びちゃりと血飛沫を撒き散らし、あっけなく掻き消えた さおり「ぁごっ……」 その凶弾は、さおりの。母の頭を撃ち抜き爆ぜる 彩音「お……、お母さァん!!!」 α「うるさいおばさんだな」 なおもその銃口は彩音へと向けられる イーナ「逃げ……」 α「逃がさないさ」 目に見えない何かが、αを中心に広がる その『彩』の瞬きの奔流が、彼女を母の亡骸ごと包み込んだ瞬間 ズシッ。っと 急に身体が重くなる 彩音「な、に? ………こ、れェ?!」 そしてαが近付きおもむろに彼女の衣服を引き裂いた α「ちょうどいいや。君とも遊んであげるよ」 そう言うαの後ろで横たわるイーナを見て寒気が走った 彩音「いや、いやぁ!!」 その瞬間 大きな銃声と共に白い何かがポルタ・ノヴァを一体吹き飛ばした α「なんだ!?」 真っ白なアルトがこちらに向かって降りて来た コクピットが開く 中澤「彩音さん! 大丈夫!?」 彩音「中澤さァん!!」 その姿に彩音は安堵し、思わず叫んだ 涙を流し、動かぬ体のままであっても とても心強かった…… ――少し前―― N海沖 真っ白なEXMが飛んでいた エル「ウフフ♪ 飛ぶのってけっこう簡単ね」 と、どや顔をしていたが、中澤は彼女の方を見向きもせずに、コンソールに向かっていた 中澤「装備は? マシンガンとナックル……と何コレ? コビッツ? シールドじゃないの? 慌て過ぎたなぁ、武器が乏しい」 無視されてちょっとムッとするエル エル「大丈夫よ! 私のスノーホワイトは強いんだから」 と胸を張る 中澤「ところでそのスノー……って名前何?」 エル「女の子が乗ってるだからやっぱりかわいくね」 中澤「かわいくって……こんなカクカクしてる見た目で?」 エル「もうっ! いいじゃない!!」 とふて腐れる 後に数年、長柄博士を悩ませる事になった会話であった 中澤「そんな事より見えてきた!」 まだ数キロ離れているここからでも火の手がわかった エル「じゃっ、行くわよ!!」 加速するスノーホワイト 一気に陸が見えた 同時に、町を荒らすEXMも確認出来る エル「先制アタック!」 とマシンガンを撃とうとする、が 中澤「ダメダメ! 居住区が近いんだから連射しちゃダメ! オートから切り替えて単射にして」 エル「なんでッ!?」 叱る中澤にエルは悪態をつく 中澤「街にこれ以上被害出たらどうすんの!? チケット使えんくなるよ!?」 エル「ああ! もう!! これじゃあ【00B】との模擬戦の方がよっぽど楽だったわよ!!」 中澤は思い出す。そういえば彼女は、模擬戦はともかく、実戦は初めてなのだ 中澤(この辺から教育かなぁ。女将さんにでも頼んでみようかね) そう思いながらモニターから町の状況を窺う 中澤「とにかく着陸して接近しようか ……まぁまぁ数いるな 今回、影さんのサポートは無いし……」 と思考を巡らせていると困った顔のエルが目に入る エル「着陸……?」 しまった!と中澤が思うより早く エル「止まればいいんでしょ! だったら!!」 とスノーホワイトを更に加速させ敵機へ一直線 中澤「なっ…!? まっ、待ってまって!!」 そのままスノーホワイトはまるで特撮ヒーローの飛び蹴りのような姿勢をとり、おもいっきり近くのポルタノヴァは蹴り飛ばし着陸した ガカァァァァン!!!! ポルタノヴァの頭部はへしゃげ、そのまま地面に倒れる さすがに不意の横転に、パイロットも無事ではないだろう エル「どうよ♪」 中澤「あたた…っ、またなんという…ん?」 頭を抑え、ふとモニターに彩音の姿を見た 中澤「エルさんハッチ! 降ります!」 エル「ハイハイ」 とハッチを開け腕を地面へと下ろした 中澤「彩音さん! 大丈夫!?」 彩音「中澤さァん!!」 こうしてこの状況に至る訳だ 中澤はスノーの腕をスルスルと降りて行く α「誰かと思えば……やっぱり大人は役に立たないな」 悪態をつきながら、少年はいやらしそうな顔をする 中澤「へぇ。あの時の少年じゃない」 とサッと状況を見る 乱れた服の少女たち。血まみれで倒れた女性 そして、目の前の、石田と共に居た少年 中澤「ちょっと悪さが過ぎたかな」 中澤は、自分でも怖いくらいに冷静だった ふと落ちていた鉄パイプを拾い、剣を中段に構えるような姿勢を取る α「ナニそれ? あぁチャンバラで僕をどうにかしようって? …頭おかしいんじゃない?」 と銃を彩音の頭に押し付けた 彩音「…えっ」 母の撃たれる姿が過った瞬間だった バシン!! 銃を持った腕が弾かれる 彩音の目にさっきまで数メートル先にいた中澤が大きく映る α「なっ・・・そんな!」 αには何が起こったのかも分からない ただ、その手にはもう銃は握られておらず、代わりに鈍い激痛が遅れてやってきた 咄嗟に下がりイーナの元に… と、距離を取ったと思っていたαはぎょっとした もう目の前に中澤がいたのだ 先程と同じように、構えからの突きが肩へと入る 咄嗟に頭を庇った腕に、容赦無い一撃が見舞われ、彼は恐怖に慄いた α「そ、そんな! 研究所出の僕が圧されるなんて!? 強化も…訓練もッ!!?」 中澤「知ってる でも君、落ちこぼれだったんでしょ」 α「そんな! 117たすけ…」 ゴスッバシンッ!! 手首のスナップを利かせた連打を防いだと思った瞬間 腹に重い一撃を喰らい、更に後ろへと吹き飛んだ α「か…ッ!? グフッ」 無理やり肺を圧迫され、αは咽返すように空気を吐く だが、腐っても強化兵士。倒れながらも、まだこちらを睨み上げる… その様子に鉄パイプを構え直し 中澤は小川の顔を思い出す 中澤(こういう時は、貴方のしごきに感謝します) エル「おっ♪ 指令もやるじゃない」 何を呑気な…とコクピットから見下ろすエルを見た そしてイーナを見るや、上着を脱ぎ被せた 彩音もそこに駆け付けイーナを抱き締める 彩音「イーナちゃん!!」 イーナ「あァ…彩ちゃん!!」 二人を見て、胸が苦しくなった 中澤「ごめん、2人とも」 今はこれしか出なかった よろよろと立ち上げるα α「くっ……他の連中はどうした!」 と周りを見るとポルタノヴァや兵士達との連絡が取れない 配置しているはずの方向を見ると、もうすでに無力化されかかっていた そして、月明かりすら消えたと思った時、上空を覆わんとする影が迫ろうとしていた…… ―――― エドガー「本艦はこれより、N国S県、K区画地区のテロ鎮圧特別任務を遂行する 各員。街に対する被害は最小限に フォワードは3バーストマシンガンと大型ナイフの携行を許可する 街中でライフルやビームの支援は無いと思え」 その上空に現れた戦艦から、艦長『エドガー・ユーバンク・ヘイルズ』は、出撃する隊に向かい叫んだ エドガー「全艦、油断するなよ!!」 艦長であるエドガー司令。まだようやく30になろうというくらいにも関わらず、冷静な判断で指示を飛ばしていた 急に【市長】から詫びを入れたい案件があると打診が入り、何事かと思い文字通り飛んできたのだが… エドガー(ポルタノヴァ……。偽装はしているが、地球製だな? まったく、他人の事をとやかこ言える立場でもないが。厄介な……) 『……』 『これが……本当の戦場……』 『私たち、これを諫められるのかな……。こんなの経験した人を、ホントに元気づけられるのかな……?』 同じく、簡易潜水艇に匿われていた、『真中次郎』のプロデュースする三人組も保護され、共に上空から戦場を見下ろしていた…… エドガー「君たち。無理であれば、下がっててもいい。私もそう言われているのでね」 『…いえ! 確かに怖い…けど』 『【あのコ】達や、今こうして戦ってくれてる人たちの事を想えば!!』 『プロデューサーの言ってた事が、ちょっとでもわかるような気がするから…!』 エドガーは、その後ろ姿に、かつての自分やそのライバルの姿を重ねた… 確信する。彼女達はきっと、次代の戦乙女として羽ばたくと そして、そんな彼女たちに、負けてなどいられないと エドガー「了解した。ヴァルキュリアの卵たち では、このエドガー・ユーバンク・ヘイルズ。下手な指揮は見せられんな…!!」 ―――― 空中より舞い降りた暗色のアルト その乗り手。ライヒアルト = シュレンドルフは まだ20過ぎの若手であるが 的確にコックピットのみをナイフで引き裂き、テロ機を沈黙させてゆく 『な、なんだよ? レーダーが!? ゆ、有視界せんと…ぐあッ!?』 ライヒアルト「こちらモイライ1 この方面は仕留め終わった。次のターゲットに移ります」 強力なジャミングを撒かれ、機械による視界を遮られたテロ機達は、その中でも悠然と動く部隊に翻弄されていた ライヒアルト「こちらのOSは特別製でな スマンが、生死はそこそこでいいと聞かされている EXMに乗っていたのが運の尽きだったな」 3バーストから単射モードに切り替えたマシンガンでも うろたえた案山子の担い手を撃ち貫くには、彼と【試作AI】の手にかかれば、造作も無い事だった…… ―――― α「なっ…バカな!? EXMが全滅!? どおして? 石田は! 中佐は何してるんだ!!」 中澤「ふぅ、逢坂さん……いや違うか? とにかく助かった~~」 謎の部隊は、町に展開していたEXMを次々と沈黙させ、包囲していた歩兵も捕縛していく 少なくとも、こちらの意図に協力的らしい その様子に、中澤は少し安堵する α「…チッ!」 舌打ちしながら、αがEXMへと向かう 中澤「逃がさないって」 と不意に身体が重くなったのを感じた 中澤(これは…!?) とイーナと目が合うとイーナはいやいやと首を振っていた 中澤(能力…!? 何故だ? イーナじゃない、まさか…!!) その間にαは乗り込む 中澤「エルさんお願い! あとその子たぶんCOLORSだ! 油断するな!!」 エル『はぁ? さっきの男じゃなかった?』 コクピットに座り直しながら聞き返す 中澤「よくわからないけど、そうみたいなんだ気をつけて!」 エル「ったく」 スノーはマシンガンを放つが、弾が反れて地面へと落ちる エル「……ん?」 続けて撃つがやはり同じ現象が起きた エル「何かある!」 とマシンガンを投げつけると敵アルトの手前でマシンガンは不自然に落ちた ガゴンッ! と同時にマシンガンが暴発した ダダダダダッ! 中澤「わっ!わわわわっ!!」 彩音とイーナを小脇に抱え逃げる中澤 中澤「バカ! 銃を軽々しく投げない!」 エル「あぁ、ごめんごめん」 と向きを直し向かい合う 携帯コンソール画面にデータが表示される イーナの能力データ 中澤「たぶんあってる、どういうわけかあの子はイーナの能力をコピーしている」 イーナを見るが言いたくない素振りになんとなく察する エル「さてさて」 α「くっ……フィールド範囲が狭いッ! 途中だったからか…!?」 α機が迫る 触れそうな距離まで迫ると、互いのマニピュレータを掴み合い、取っ組み合いになる エル「遅いって…ん?!」 ガクン。と 膝が落ちそうになる。モニタに表示されるのは、【重量過多】の警告 ギリギリ蹴りを見舞うと同時に、バーニアを吹かせ距離を取った α「ゲホッ!? あ、アイツにやられてなけりゃ、さっきので決まってたのに…!!」 エル「これが『加重』ってのか…!」 そんなに広いフィールドではない、しかし弾は届かない、近付けば捕まる… エルは左手腕に装備されたシールドに目をやる エル「今の私に出来る? ……ううん! 出来る!!」 スノーはおもむろにシールドを掴みα機に投げつけた α「そんなもの……!?」 と軽くかわす するとシールドの影からスノーホワイトが顔を出す がαはニヤリと笑う α「甘いんだよ!」 『加重』のフィールドは常に展開している スノーホワイトは捕まると、今度こそは言わんばかりに地面へと押し潰された エル「くっ……! ぁあ…!?」 ズズン…… 倒れたスノーホワイトを跨ぐように立つα機 範囲内の地面が陥没し始め、αは全力で能力を行使する α「意外と呆気なかったねェ!! 01!! 【00B】に連戦連勝って言うから、どんなバケモノかと思っていたけど こんなのが『母さん』の秘蔵っ子なんて…ッ!!」 自分が落ちこぼれと称されたことへの苛立ちが募る だが、それは今この時払拭されるのだ…!! α機が長刀を引き抜き、スノーの首元へとかざした α「さぁ終わりだ!」 エル「コビッツ! お願い!!」 その言葉に応えるかのように 先程投げられたシールドが青い光を纏って、光の矢の如く飛翔する!! 『加重』のフィールドをものともせず切り裂き、そのままα機の腹部を貫いた! α「なんだ?! ナニが起こって…!?」 フィールドが消えた エル「だあぁぁぁぁぁ!!」 スノーホワイトのナックルがα機の頭部を捉える グワシャッ!!! α「グハァッ!!?!」 今度はα機が地面へと沈む エル「……【アイツ】にタイマンで勝てたのは。私だけだっての…」 そして、それと同時にテロリストとおぼしき部隊の制圧も完了した 長い夜はようやく明け、辺り一帯に日の光が指そうとしていた キャンパスを並べる日4へ続く
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271 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/10/17(土) 23 54 13 ID ??? ジュドー「ふう、やっと出られたぞ……。 おいこら悪徳NT研究社!どうしてプルを狙わないんだ! そうしてくれたら俺もガロードと一緒に出られたのに!」 ガロード「凄い理由で殴り込みに行くね」 ライク「狙いはしたんですよ、ええ」 フォン「もういい、あの子たちは……二度と見たくもない、あれは悪夢だ……」 ジュドー「へ?」 ライク「玩具があると言って簡単に連れ込んだのはいいものの、 研究所内でいきなり駆け出して縦横無尽に暴れ回り……」 フォン「監視カメラも防犯装置も捉えられない速さで社員全員を駆り出しての鬼ごっこ、 神出鬼没の悪戯三昧で研究所のデータのほぼ半分が消滅して復旧作業に半年かかり……」 ライク「保存していた冷凍食品の被害は10割でしたな、社長」 フォン「現金に興味がない子だったことだけは幸いだった。もしあの子が泥棒だったら我が社は破産していた」 ジュドー「そ……そりゃまた、お気の毒さまで」 ライク「知り合いでしたらちょうどいい、あの子の腰に紐つけて暴れないようにしてていただきたい」 ジュドー「無理」 ガロード「うん、俺もそう思う」 フォン「そうか……」 プルツー「姉さん、どこかで何か言われてる気がするんだけど」 プル「え~、そんなの知~らない♪」 291 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/10/18(日) 01 37 06 ID ??? ライク「研究所内でいきなり駆け出して縦横無尽に暴れ回り……全裸で」 フォン「監視カメラも防犯装置も捉えられない速さで社員全員を駆り出しての鬼ごっこ、全裸で」 ジュドー「……ああ、レスの最後に全裸でって付けるネタね」 ライク&フォン「「実話だ」」 プルツー「姉さん、なんだか物凄くひどいこと言われてる気がするんだけど」 プル「さあ?別に私はなんともないよ~」
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翌日 律「ムギがねえ…まあ確かに変だったな…ポニテにしてきたり、なんか元気なかったり」 梓「そういえば、いつにもましてボーッとしてましたね…」 澪「それで、原因はなんだと思う?前もこんなことあったろ?」 律「原因ねえ…よくわからねえなあ」 梓「ムギ先輩に直接聞いてみたらどうですか?」 澪「そうだな…部活終わったら聞いてみるか」 ガチャ 唯「おいっすー!あ、なに話してたのみんな?」 澪「なんでもない!さ、練習練習!」 律「おう練習だな!」 梓「そうですね!」 唯「ええ~!?みんなひどいよう…!」 紬「こんにちは…」 唯「あ!ムギちゃ~ん!みんなったらひどいんだよ~」 ガバッ 紬「ひえっ?あ、あ…え?」カアアアアアア 唯「ありゃ、ムギちゃん顔真っ赤だねえ」 澪(まさか…ムギ…?) 律「じゃあ練習終わりー!帰ろうぜー!」 唯「帰ろうあずにゃん!」 梓「わかりましたから抱きつかないでください!」 紬(今日はずっと集中できなかったな…唯ちゃんがあ、あんなことするから…) 澪「ムギ、ちょっと二人で話があるんだけど…」 紬「……」 澪「ムギ!この後ちょっといいか?」 紬「え?あ、うん!わかったわ!」 紬「それでお話って?」 澪「ムギ…お前、なにか悩み事とかあるだろ」 紬「え?な、何のこと?別に私は…」 澪「いや、ここ最近のお前絶対変だよ…なあ、もしかしてお前…」 紬「な、なあに?」 澪「唯のことが好きなのか?」 紬「え?ええええええええええ?そ、そそそんなことないわ!」 澪「ムギ、お前嘘下手だな…そんなんじゃはいそうですって言ってるようなもんだぞ?」 紬「う、うう…」 紬(どうしよう…ば、バレちゃった!?) 澪「あのなあムギ…」 紬「ご、ごめんなさい!私…」 澪「いつから唯のこと好きなんだ?」 紬「え?」 澪「だから、いつから?」 紬「み、澪ちゃん…怒らないの?」 澪「え?なんで怒るんだ?」 紬「だって私…女なのに…」 澪「まあちょっとそれは気になるけど… 友達に好きなやつが出来たんなら、応援するのが当たり前だろ?」 紬「澪…ちゃん…」 澪「そうか、花火大会のときからか」 紬「うん…気になり始めたのはもうちょっと前なんだけど」 澪「へえ~でも唯も罪な女だなあ」 紬「あ、でもりっちゃんや梓ちゃんには言わないでね?もちろん唯ちゃんにも」 澪「当たり前だろ?でも、私には応援させてくれよな」 紬「うん…ありがとう」 澪「それで告白とかはするのか?」 紬「え?…それは…しないわ」 澪「なんでだ?唯のこと好きなんじゃないのか?」 紬「確かに好きだけど…ただ好きなだけで、それ以上は望んでないから」 澪「ムギ、お前はそれでいいのか?」 紬「うん…いいの」 澪「…なら私は何も言わないけど…」 紬(けど…その先は?澪ちゃんは、何が言いたいんだろう…?) 澪「でもさムギ、もうちょっとアプローチみたいなことしてみてもいいんじゃないか?」 紬「アプローチ?」 澪「告白はしなくても、もっと唯と仲良くしたいんだろ?」 紬「う…うん…」 澪「じゃあもっと積極的に行かないとだぞ?あいつ鈍感だからな」 紬「そうね…が、頑張ってみるわ!」 翌日 唯「ああ~」 律「どったの唯?」 唯「今日パン買ってくるの忘れちゃった…」 律「あーあ…しょうがない、私が分けて…」 紬「ゆ、唯ちゃん!」 唯「なあにムギちゃん?」 紬「わ…私のお弁当食べて!」 唯「え?いいの?」 紬「いいの!私お腹いっぱいだから!どうぞ!」 唯「ならお言葉に甘えて…わあすごい豪華~!」 律「ムギ、大丈夫なのか…?」 紬「あ、あと唯ちゃん…いつもパンで大丈夫なの?」 唯「ふえ?うーん…毎日だと飽きちゃうかも…でも憂に作ってもらうのも悪いから」 紬「じゃ、じゃあ…」 紬「明日から私がお弁当持ってきてあげる!」 唯「え?いいの!?こんなにおいしいお弁当を?」 律「おいおいムギ、いくらなんでも大変だろ?」 紬「いいの!私がしたくてするだけだから!」 唯「ありがとう~じゃあホントに悪いけど、お願いするね?」 紬「うん!」 紬(積極的に…頑張らなきゃ!) 唯「てわけでね?ムギちゃんが明日からお弁当持ってきてくれるんだー」 梓「でも、迷惑じゃないんですか?」 紬「私はいいのよ~」 梓「はあ…そうなんですか」 律「うう~しかしおいしいなあこのケーキ!」 澪「……」 澪「なあ律?」 律「もぐもぐ…なんだ澪?ケーキなら分けてやんないぞ」 澪「そうじゃなくて…お前、いつも唯の隣で飽きないか?」 律「別に飽きないぞ?私と唯は親友だもんな!」 唯「ねーりっちゃん!」 紬「あ……」 澪「律、ムギと席替えしよう!」 律「え、なんで?」 澪「い・い・か・ら!」 律「…はい」 紬(ゆ、唯ちゃんの隣…) 唯「よろしく~ムギちゃん!なんか新鮮だね!」 紬「うん…よろしく…」 唯「あれ?私の隣やだ?んー?」 紬「やじゃ…ない…けど…」 紬(ゆ、唯ちゃんの顔がこんな近くに…) 唯「あ、また赤くなった!ムギちゃんは恥ずかしがりだねえ!」 紬「……うぅ」 律「…なあ、ムギが澪みたいなのはどういうことだ?」 梓「なんか違和感がありますよね」 澪「そのことなんだけどな?あの二人にはもっと仲良くなってもらおうと思うんだ」 律「なんで?」 澪「そ、そうすれば軽音部全体の結束に繋がるだろ?」 律「なるへそ!じゃあ協力するぜ!」 梓「若干強引な気もしますが…」 唯「練習終わったし帰ろうか!」 律「なあ唯にムギ、みんなでアイスでも食べて行かないか?」 梓「暑いですし、たまにはいいですよ!」 唯「いいねえ!行こう行こう!」 紬「あ、じゃあ私も…!」 律「ようし、じゃあ行くか!」 澪「律、わかってるな?」ボソ 律「おう、任せとけ!」 唯「ムギちゃんはなんのアイス食べる?」 紬「え…えっと…」 律「あー!しまったー!私たちさわちゃんに用事頼まれてたの忘れてたぞー!」 唯「え?そうなの?」 梓「わーじゃあ学校に戻らなくちゃ行けませんねー」 紬「じゃあ私たちも…」 澪「いや私たち3人で行くからお前らは二人でアイス食べてろ!」 唯「え、いいの?」 梓「はい!先輩たちは二人でゆっくりしてください!」 律「それに私たちは3人でハン…」 ゴツン! 律「……」 澪「じゃあそういうわけだから!ムギ、がんばれよ?」 紬「な、なにを頑張るの?」 唯「ばいばーい!さわちゃんによろしくねー!」 唯「じゃあムギちゃん、アイス食べようか」 紬「うん、そうね!」 紬(唯ちゃんと二人だけでアイス…こ、これって…) 唯「ところでムギちゃんは何食べるの?」 紬「え、えっと…唯ちゃんと同じでいいわ!」 唯「わかった!すいませーん」 紬(これって…デート…?) 唯「ペロペロ…おいしいねえ」 紬「うん…」 唯「ムギちゃん、早く食べないと溶けちゃうよ?」 紬「うん…」 紬(私…このまま唯ちゃんの近くにいてもいいのかな…) 唯「あのねムギちゃん?」 紬「え?なあに?」 唯「りっちゃんたちにはちょっと悪いけど、 私、ムギちゃんと二人でアイス食べれてうれしいんだよ?」 紬「……!」 唯「ムギちゃんと二人だけでお出かけしたりしなかったから…だから今も楽しいの!」 紬「ゆ…唯…ちゃん…」ドキ… 唯「ムギちゃんは楽しくない?」 紬「楽しい!すごく楽しいわ!」 唯「じゃあよかったよ!」 紬(唯ちゃん…私と一緒で楽しいんだ…よかった…) 唯「ムギちゃん?また顔が…」 紬(や…やっぱり…ただ心の中で思うだけなんて…そんなの…) 紬(やっぱり…伝えなきゃ…!!好きだって…) 紬「あ、あの…唯ちゃん!」 唯「うおっ!びっくりしたあ…なに?」 紬「あ、ごめんなさい…私、その…前から伝えたいことがあって…」 唯「伝えたいこと?」 紬「わ…私…」 紬「ゆっ…唯ちゃんのことが…す、好きなの!!」 唯「えっ…?」 紬(い…言っちゃった…) 唯「む、ムギちゃん…ホントに…?」 紬「う、うん…私、ずっと唯ちゃんのことが好きだったの…!だから…」 唯「ムギちゃん…」 唯「ありがとう!」 紬「え…え?唯ちゃん?」 唯「私もムギちゃん大好きだよ!ムギちゃん、私のこと好きって言ってくれてありがとう!」 紬「う…うん…あ、あの…」 唯「やっぱり友達だもん、好きって言わなきゃ寂しいよね! ムギちゃんに好きって言ってもらえてよかった~!」 紬「友達…」 紬(そうじゃ…ない…私は…私は友達としてじゃなくて…) 紬「あ、あの…」 唯「あ、憂から電話だ…ごめんねムギちゃん、ちょっと待ってて?」 紬「うん…」 紬(私は…唯ちゃんとどうしたいの…?告白はしたけど…それから、どうしたいの…?) 唯「いやー憂に味噌買ってきてって頼まれちゃったよー ごめんムギちゃん、私先に帰るね!」 紬「うっ…うん…ねえ唯ちゃん?」 唯「ん?なに?」 紬「もし…私が唯ちゃんの恋人になりたいって言ったらどうする?」 唯「え?恋人?うーん…ムギちゃんはやっぱり友達だし…恋っていうのはちょっと違うかな!」 紬「そう…そうよね…」 唯「あ、早く行かないと憂に怒られちゃう!ムギちゃん、私行くね?」 紬「うん、気をつけてね?」 唯「りょうかい!そんじゃまたねムギちゃん!明日お弁当よろしく~!」 紬「うん!また明日…」 紬(ふう…好きって言えたし、ちょっと思ってたのとは違うけど…これで…) 紬「これで……いい、のよね…」 翌朝 紬「……」 紬「あ、そうだ…今日は唯ちゃんにもお弁当持っていかなきゃ…」 紬「……」 紬「チーズケーキも持っていってあげようかな…」 紬「……グス」 学校 澪「こっ…告白したのか!?」 紬「声が大きいわ澪ちゃん!告白って言っても、ただ好きって言っただけだし…」 澪「だけって…それで唯はなんて?」 紬「ありがとうって」 澪「それだけ?何か他には?」 紬「なにも?ねえ澪ちゃん、私言ったでしょ?別に付き合うとか、そういうことは望んでないの」 澪「で、でも…」 紬「別に付き合ったりしなくても、唯ちゃんとは仲良くできるんだし」 澪「でも!ムギは勇気出して好きって言ったんだろ?友達のままでいいのか?」 紬「いいの…それに、きっと私に恋は似合わないから…」 澪「似合わないって…」 紬「私は…ただ見てるだけでいいの…楽しそうな皆を見てるだけで…」 澪「ムギ…」 唯「あ、いた!二人とも~!お昼にしようよ!」 律「腹減った~!」 澪「おい唯!ちょっと…」 紬「澪ちゃん、私とのことは何も言わないでね?お願い」 澪「う…うん…」 唯「ムギちゃ~ん、催促するみたいで悪いけどお弁当は~?」 律「いやおもいっきり催促してるだろ!」 紬「あ、うん、ちょっと待ってて?」 澪(私は…私はやっぱり…納得いかないよムギ…) 唯「う…う…うんまーい!今日のお弁当も一段とおいしいよムギちゃん!」 紬「ありがとう、喜んでもらえてうれしいわ!」 律「なあなあ、ところで昨日はあれからどうだったんだよ?」 唯「ああ、楽しかったよ~?アイスもおいしかったし、ムギちゃんとも仲良くなれたし!」 律「そりゃあよかったなあ!ムギは?」 紬「…ええ、楽しかったわ」 澪「……モグモグ」 唯「あと私、ムギちゃんに好きって言われたの!嬉しかったなあ」 澪「……モグモグ」 律「へ~、お前らずいぶん仲良くなれたんだなあ!ムギも意外に大胆だな!」 紬「そう?と…友達としては当たり前でしょ?」 澪「……モグモグ」 唯「うん!私たち、今までよりすごく仲良くなれたよね!」 紬「うん、そうね…」 澪「……」 律「よし、じゃあ結束も強まったことだし、合宿の行き先でも決めますか!」 バン! 澪「……」 律「どうした澪、急に立ち上がってさ…合宿、行きたいとこあるのか?」 澪「…私、合宿なんて行かない」 律「え?な、なんでだよ!?」 澪「唯みたいな無神経なヤツと一緒に合宿なんて、行きたくない」 律「は…?」 紬「み…澪ちゃん!?」 唯「へ?な、なに?どしたの澪ちゃん?」 澪「なにがへ?だよ…ホントは分かってるんだろ?ムギの気持ち!」 唯「な…なに?ムギちゃんの気持ちって?私、なんのことだか…」 澪「もういい!お前がここまでバカなヤツだとは思わなかった!」 唯「バカって…澪ちゃんひどいよ!なんでそんなこと言うの!?」 律「お…おい!何だか知らないけどやめろよ!皆見てるぞ?」 紬「……」 澪「…私もう教室帰る。唯の顔なんか見たくない!」 唯「わ…私だって…澪ちゃんなんか大っ嫌い!」 律「おいお前ら…ムギもなんか言ってやれよお!」 紬「うっ…う…グス…わ…私…うぅ…」 律「む…ムギまで…もうどうしたらいいんだ…!」 放課後 澪「……」 澪(今日は部活行くのやめとくか…) 和「あ、澪?これから部活?」 澪「え、いや今日は…」 和「これ、唯に借りた教科書なんだけど…返しといてくれない?」 澪「う……わ、わかった…」 和「ありがと、じゃあお願いね?」 澪(和の頼みだし…しょうがないか…) 音楽室 唯「……」 紬「……」 律「…なあ、唯、ムギ?お茶飲まないと…ぬるくなるぞ?」 梓「こんにちは…せ、先輩たち、どうしたんですか?」 律「梓…説明すると長くなるけど…」 紬(どうしよう…私のせいで澪ちゃんと唯ちゃんが…) 唯「…ムギちゃん」 紬「な、なに?」 唯「澪ちゃんが言ってたけど…ムギちゃんの気持ちって…なんなの?」 紬「そ…それは…」 唯「私…なんで澪ちゃんにあんなこと言われたのかわからないの…だからムギちゃん、教えて?」 紬「う…ええと…」 紬(私…どうしよう…) ガチャ 澪「……」 紬(澪ちゃん…) 律「あ!澪…よかったな、来てくれたのか…」 澪「唯」 唯「な…なに?」 澪「これ…和に頼まれた教科書」 唯「あ…ありがとう…」 澪「それで…なんで私があんなこと言ったのか…わかったか?」 唯「だから…わからないよ!ムギちゃんの気持ちって一体なんなの?」 澪「お前…ホントにわからないのかよ!あんなにムギはお前に…」 紬「もうやめて澪ちゃん!」 澪「ムギ…でも!」 紬「私…もういいって言ったじゃない!私は見てるだけでいいの!」 澪「よくないよ…お前は嘘ついてる!」 紬「う…嘘?」 唯「ねえ…さっきからなんの話してるの!?私に関係あるなら教えてよ!」 澪「…わかった!教えてやるよ!ムギは…!」 紬(ダメ…それを澪ちゃんが言ったら…私は…) ガチャ さわ子「ちーっす!」 梓「せ…先生…!」 律「さ…最悪のタイミングできやがった…」 紬「な…なんでもないんです先生!今お茶入れますね!」 律「ええ?」 梓「いいんですか先輩…」 さわ子「あ…そう?じゃあお願いね?冷たい飲み物が飲みたくって死にそうなの!」 澪「む、ムギ…私…」 紬「澪ちゃんありがとう、気持ちはわかったから…今は…ね?」 澪「う…うん…」 唯「……」 さわ子「ゴクゴク…ぷはー!冷たくっておいし~い!ところであんたたち、練習しなくていいの?」 律「う…しないっていうか、できないっていうか…」 梓「今日は…休みです…」 澪「……」 さわ子「ふ~ん…ところでムギちゃん、唯ちゃんの隣に席替えしたのねえ」 紬「あ、はい…」 唯「うん…きのう……!!」 さわ子「唯ちゃん?どしたの?」 唯「なん…でもない…」 紬「唯ちゃん、おかわりいる?」 唯「あ…えと…私…いいや!もう帰るよ!」 紬「え?ゆ、唯ちゃん…?」 律「どうした唯、まだいいだろ?澪とだってまだ…」 さわ子「あら、もう帰るの?チーズケーキいただいちゃうわよ~?」 唯「うんいいよ…じゃ、じゃあ私これで…」 紬「唯ちゃん…なんで…?」 澪「唯…」 澪「…ムギ、ちょっといいか?」 紬「な、なに?」 澪「あいつ…気付いたかも。お前の気持ちに」 紬「え?」 澪「でも多分確信はしてないと思う…気のせいかと思ってるかも…」 紬「……」 澪「伝えたほうが、いいんじゃないか?」 紬「でも…私…」 澪「決めるのはお前だから…ごめんな、お節介やいて…唯には明日謝るから」 紬「……」 澪「でもこれだけは分かってほしい。 私が唯に怒ったのは…このまま終わらせたくないと思ったのは… お前が納得してないって顔してたからなんだ」 紬「私が…?」 澪「いつものお前は、こうって決めたら自信満々な顔するのに… さっき唯のこと話してたお前はなんか…自信なさそうだったから」 紬「……」 澪「じゃあ、私は音楽室戻るよ」 紬「……」 紬「やっぱり澪ちゃんはすごいな…私のこともお見通しなんだ…」 紬(私、どうしたらいいんだろう…?このまま唯ちゃんにもう一度好きって言ったら…どうなるの?) 紬「わからないよ…」 紬(もし唯ちゃんが私の気持ちを受け入れてくれなかったとしたら… もう前みたいな友達の関係には戻れないかも…) 紬(そうなったら、もう唯ちゃんは前みたいに私と接してくれない… もう前の軽音部には戻れない…) 紬「そんなのいや…だったら…」 ガチャ 紬「……」 澪「……ムギ」 さわ子「ムギちゃん何やってたの?早くケーキのおかわりちょうだい!」 律「さわちゃんどんだけ食うんだよ…」 梓「あれ?ムギ先輩?入らないんですか?」 紬「あの…私、みんなに一つだけわがままを聞いてほしいんです」 律「わがまま?」 さわ子「なに?なんの話?」 紬「私は…今から好きな人に告白しに行きます」 澪「ムギ…!お前…」 律「え!好きな人?誰?誰なんだよ!」 さわ子「ムギちゃんにも春がきたのね!」 梓「ムギ先輩…」 紬「…もしそのせいで、明日の軽音部がいつもと違っていたとしたら…その時は許してください!」 律「はい?どゆこと?」 さわ子「あ、ムギちゃんがフラれて落ち込んでも許してってことじゃない?」 澪「なんでもいい!ムギのわがままなら大歓迎だ!みんないいよな!」 律「ま、どこの誰に告るか知らないけど、がんばれよ?」 梓「応援しますから…頑張ってください」 さわ子「フラれたらヘビメタを始めましょう!」 澪「ってことだから…ムギ、頑張ってこいよ」 紬「うん…行ってきます!」 紬(私…やっぱり好きだって言おう…!だってこれは…私の初めての恋だから…) ―――――――― 律「それにしても…ムギがねえ…」 梓「ホントに誰なんだろ…?私たちの知らない人なんでしょうか」 さわ子「あーもう唯ちゃんはなにやってんのよこんな時に!」 澪(ムギ…自信満々な顔してたな…がんばれよ) 次へ 戻る
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39 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/06(金) 18 12 36.10 ID OhMaq+in0 プチ報告が続く中俺も報告してみる システムは六門 先に言っておくと俺自身はあまり詳しくないんで用語間違ってたりしたらすまん このゲーム、トレジャーハンターという専門のアイテム使いがいるほど 消耗品に関する重要度が高いゲームで 相手の行動をキャンセルさせたり味方を強化したりと忙しいんだが 戦闘で勝つためなのに、ケチなPLが消耗品使うのを嫌がり トレジャーハンターのPLにケチを付けまくっていた 保険を兼ねて使っていたアイテムなどもあるのに 戦闘後の結果論で、やれあそこで使ったのは不要だっただの、安い奴で良かったのにだの言って 要は「パーティ資金を無駄にしたんだからその分ペナルティがかかるべきだ」&「俺のために金を使え」を述べていた キャンペーンで、セッションが進むごとに戦闘も複雑になっていくのに 後知恵で「あれはああするべきだったこうするべきだった」と言われても「はいはいクマクマ」ではあったが コツコツとストレスが溜まる上に 「あそこで誰かさんが無駄遣いしてなければなー」と言っては「無駄遣いした金全部溜めてれば今頃天魔滅殺の剣が買えたのに」やらを愚痴った 当時は追い出すほどではないがコツコツうざいPLだった彼はしばらく常備化のあるゲームで大人しくなっていた だが当時を知らない新人GMがSW2.0を持ち出してから話が変わった それまで2.0の情報に触れていなかった俺らは、六門ほどではないがSW2.0が消耗品を結構使うゲームだとは思っておらず またしばらく鳴りを潜めていたので彼の認識が変わったと油断してしまっていた その結果、魔晶石やアルケミスト技能を使う前提でバランス取っていたGMに対して 「消耗品使わないとクリアできないセッションなどクソだ」と セッション後に猛烈に批判し、GMの心を折ってしまった さらにGMがそれを隠していた事、件の彼は表面上ではまともだった事などが重なり事態の把握が遅れた 44 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/06(金) 18 33 36.15 ID KfeLmUsf0 [1/2] 消耗品を使わないとクリアできないセッションがクソって そいつは消耗品データが何のために存在していると思ってるんだろうか 消耗品なくてもクリアできるならそんなデータいらんだろうに 61 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/06(金) 22 48 18.56 ID eIHSGTw00 [2/2] 39 言うに事欠いて天魔滅殺の剣かあ トレハン様に文句を言う前にお前の産廃PCをどうにかしろよとゲスパーしなくもない (天魔滅殺の剣自体が微妙性能な上、それを欲しがるクラスは弱い) 62 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/06(金) 23 41 33.02 ID 3W8qu8RVI 名前的には滅殺だけにめっさ強そうな武器だけどそうでもないん? 66 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/07(土) 01 53 18.47 ID b9xuDUKj0 [1/3] 62 ドラゴンスレイヤーみたいなもんだけど 対象に鬼強いという程でもなく、それ以外には通常武器と変わらない シナリオメタが確定ならあるかもしれないというレベル コスト評価がシビアになるゲームなので、買えるか買えないかのレベルでは(俺は)買わない 67 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/07(土) 01 57 08.91 ID iOibmWgu0 [1/3] 66 つまりその剣を欲しがっていたPCが微妙ステータスで一番リソースのムダだったというオチなんだろうか… 68 名前:ゲーム好き名無しさん[] 投稿日:2014/06/07(土) 02 14 54.39 ID +pjIy3U80 [1/9] デーモン討伐して廻るキャンペーンならともかくなぁ そういうことを延々言ってる奴だと大雑把なイメージでしか物事を理解しなさそうだし アイテム性能もキチンと理解できないで天魔滅殺剣に目つけたんじゃねぇかな 69 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/07(土) 02 46 53.94 ID 49AQPJFZ0 いままで常備化ルールでしか遊んだことなくて、消耗品を使うのを極端に嫌がるPL SW2.0が出て暫くはあちこちで見たなぁ 大抵は失敗した時点でミスに気付くんだけど 70 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/07(土) 02 53 17.14 ID b9xuDUKj0 [2/3] 67 消耗品の重要性もそうだけど、クラス格差が絶望的なところも特徴的なシステムなんだ 基本的にPCは魔法や特殊能力(か飛び道具)で戦って、 殴るのは召喚モンスターに任せた方がいいんで 魔法の剣が欲しいって時点でこう・・ ね 72 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/07(土) 03 30 45.10 ID b9xuDUKj0 [3/3] 1stだと防御も上がるんだっけ (拾ったとして)トレハンの護身用かスケルトンに持たせるぐらいかなあ 79 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/07(土) 08 46 02.91 ID KRtzrOpd0 72 1stだと防御も上がるね。 クラス間格差も小さい(サモナー除く)ので、魔法の剣を持つのは有りではある。 ただ、このゲームの消耗品は味方の強化の他に、敵の魔法や特殊攻撃の打ち消しなんかも出来るし、 バフデバフで数字を積み重ねるのがきわめて重要なんで、1stでも 消耗品>>天魔滅殺剣 は揺るがないけどね。 83 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/07(土) 09 54 41.53 ID JvvQx6Xu0 62 ぶっちゃけ六門の世界は武器防具は使用者の特殊能力やファンブルとかで段階的に壊れてく消耗品なんだ 修理するのに元の値段に応じて修理費が掛かるうえに天使と悪魔系に対してボーナスが多少つくだけでそれ以外はでたらめに値段の高いただの剣なんで たとえ手に入ってもまず売り払って+1付きとかの武器を買うのが一番いい仕事といわれるような武器だね というかこいつ前衛っぽいけど強打とかその類の能力使ってなかったのか もともと格差がきついのに能力を使いこなしてない時点でまじでただの産廃じゃねーか スレ385
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今日もまた一つ、卵が突き返された。 婆さんの悲しそうな顔が脳裏をよぎる。 「オスはいらない…」 「特性がつかえない…」 どうやら、このトレーナーには貰ってもいない卵の中身が分かるらしい。天性の嗅覚でもあるのじゃろうか。 強いポケモンを見分けられる。 それはあらゆるトレーナーが羨む力じゃろう。 ……それがなんじゃ。 どんなに優れたトレーナーであろうと、産み出された命を選別する権利などある筈もない。 だからわしは言うのじゃ。 精一杯の皮肉を込め「ありがとよ」と。 トレーナーよ。 わしが手に持っているタマゴはただのポケモンのタマゴにしか見えんのじゃろう。 じゃが、それがいのちの塊である事を忘れないで欲しい。 作 初代スレ 157
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【検索用 わらわないよはね 登録タグ 2020年 Minase VOCALOID わ ヤスタツ 初音ミク 曲 曲わ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:Minase 作曲:Minase 編曲:Minase 動画:ヤスタツ 唄:初音ミク 曲紹介 『風邪ひいてからじゃ遅いよ』 曲名:『笑わないヨハネ』(わらわないヨハネ) Minase氏の1作目。 歌詞 (YouTube概要欄より転載) 鋭い爪も牙も 自分を傷つけるだけで 守りたいものなんて 簡単に見つからない 見つけたくもない そのくせ思うんだ 我儘さ 愛を知りたいなんて どんな色してるかな 赤ければいいのにな なんて 巫山戯た言葉 それなりに 真面目なのにさ ねぇ 何がお望みなの? これじゃまるで僕だけが 馬鹿みたいだな! 笑わないヨハネ 冷たいままで 生きる術を教えて 僕一人か 僕以外か どちらが間違っているの? 笑わないヨハネ 気付いているさ どちらも同じことさ それでもただ 生きてくのさ 夜が来ればただ眠るだけさ 消えかけのランプで 帳の降りた街を歩く 雨が降りませんように 下らない祈りだろう 生憎だけど 傘は要らないさ 濡れていたほうが まだましだから 一人で別にいいさ どうにせよ 傷つくのならば 笑わないヨハネ こんな歪で 醜い僕のことを どこのだれが 分かるのだろう 分かりたいと思うのだろう 笑わないヨハネ こんな自分を 好きになれるだろうか みんなが言う 当たり前が 僕には一つも分からないのに ねぇ 嗤ってよ ヨハネ こんな世界さ だけどこれで全部さ 産まれてから 独りきりで ずっと戦ってきたのさ 寂しいの ヨハネ 泣けば泣くほど 置いてかれる気がして 傷つくのが 怖いだけで それでも一人じゃ歩けないから 泣かないで ヨハネ 君の涙は 僕を濡らす雨だと 気が付いてる? 気が付いてよ 風邪ひいてからじゃ遅いよ 往かないで ヨハネ もう少しだけ 笑顔なんか見せないで 今の僕じゃ 弱すぎてさ 作り笑いしか返せないから コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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【登録タグ SEVENTHLINKS き 曲 結月ゆかり】 作詞:SEVENTHLINKS 作曲:SEVENTHLINKS 編曲:SEVENTHLINKS 唄:結月ゆかり 曲紹介 いたいのいたいのとんでった ユニット SEVENTHLINKS の8作目。 Guitar,Bass:yo-k@ Ac.Piano,El.Piano,Vo.Edit:Kew Illustration:古宮 Mix:はるお 歌詞 (piaproより転載+動画に合わせ編集) ねぇ、アタシのこと見て なんて言えないや キミがきらうから 仕方ないや ねぇ、一緒にいたいな これも言えないや バチが当たるかも しれないから さみしくなんてないの 強がってるだけで まだこわいかな? すこしでいいからかまってよ わかるならひとりにしないで なんて きらいだな きらいかな おやつは三時にきまってる わかるけどちょっとゆるしてよ でもね ばかにしないで 痛いから ねぇ、アレがほしいかな なんて言えないや 夏はあついから 仕方ないや ねぇ、コレもほしいのよ やっぱ言えないや 冬はさむいもの わかってるわ やさしくなんてないの わがままなだけで まだこわいのに すこしでいいからかまってよ わかるならひとりにしないで なんて きらいだな きらいかな たとえ八月がさむくても アタシはアタシがきらいなの でもね いやらがらないで わかるでしょ アイと愛がぶつかって これじゃウソもホントも わかりやしない 前も後もふさがって アタシばってんばっか 売れないわ さみしくなんてないの 強がってるだけで ...やっぱさみしいや からくれなゐに恋してる お空の果てまで探してよ なんて 言えるかな 言えるかな あついもさむいもいたいのも ちちんぷいぷいでとばすから なんて からかわないで ずるいわね きらいでしょう? ラルル ラルル ラララ ルルル ラルル ラルル ラッララールラ ラルル ラルル ラララ ルルル ラルラリ ルラララ ラルル ラルル ラララ ルルル ラルル ラルル ラッララールラ ラルル ラルル ラララ ルルル ラルラリ ラッタッタ ルルル いたいのいたいのとんでった コメント からくれなゐにからの歌詞がかなり違ってます…作成ありがとうございます! -- 名無しさん (2018-07-18 04 58 49) 名前 コメント
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南蛮商店では、必ず買わなくてはいけない物、買うべき物、余裕が有れば買った方が良い物があるので、紹介します。 必ず買うべき物 上段の資源で買える資源。必ず割引が付いているので買う度に得をする。丁銀で売っている物は買ってはいけない。 買った方が良い物 共通短縮、建設短縮。どんなに多く所有していても持て余す事は無い。因みに技術短縮は持て余す事が有るので丁銀を使う事はお勧めしない。 金チケ。割引ある無しの関係なく買ったほうがいい。金チケは、森羅万象イベント、また武将イベントの時に使うイメージで、どんどん貯めていこう。(確実に覚醒武将を増やすには、武将イベントでゲットする武将を見極めて、金チケを使うのも手) バランスをみて買った方が良い物 軍略状。レベル23、1900人の箱迄は増やした方が良いと思われる。それ以上はバランスをみて考える。 治療、訓練の短縮 将来的には必要になってくる可能性もあるので資源で買える場合且つ割引が多い場合は購入しても良いかもしれない。
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間に合わない 私は、ゼクセンの騎士を率いる立場で、 そんな私を彼は支えてくれる。 私はいつも頼ってばかり… そしてそんなだからか、いつまでたっても彼は保護者止まり。 私も…彼のために何が出来るだろうか。 今の距離を変えることが…出来るだろうか。 そんな事を、最近よく考える。 「なかなか…難航しますな。」 「…ああ。」 クリスとサロメ、それと数名の配下の騎士たちが難しい顔をして机を囲んでいる。 机の上には結ばれるはずだった休戦協定の内容をしたためた書状が置かれている。それはもはや意味を成さないただの紙切れである。 クリス達が出向いているのはリザードクランの大空洞。 休戦協定を結ぶべく赴いているのだが、評議会、グラスランド双方の要望を通しながらの協定案は意見が折り合わず、なかなか思い通りにはいかなかった。 ゼクセン代表として赴いた面々はひとまず族長たちの集う広間から退出し、宿屋の一室を借り受け、こうして今後の対策を立てているのである。 「仕方ありません。もう一度私があちら側と話をつけ、案を練り直しましょう。」 サロメがすっくと立ち上がる。 一同が期待と不安の入り混じった表情でサロメを見る。 皆の視線を感じ取り、サロメはふっと表情を緩めた。 「何、ここまで来たのです。今更あせっても仕方ありませんからな」 その穏やかな物言いは皆の不安を打ち消す。 そしてそんなサロメを見ていると彼に任せていれば間違いないという確信が広がる。 「そうだな…。」 それはクリスも同様で、サロメの言葉にすんなりと賛同した。 「しかしもうそろそろ出立いたしませんと夜半になってしまい帰城が間に合いません。」 騎士の一人が進言する。 今日のうちにブラス城へ戻る予定をしており、タイムリミットが迫っていたのである。 「そうですな。もうそんな時間ですか。今から話をしていては間に合いませんな…。」 サロメはなにやら思案している。 「いったん出直すか?」 クリスが提案する。 「ふむ…そうですな…。」 クリスの声もあまり聞こえていないようでサロメは思案をめぐらせているようだ。 どうやら心はすでに休戦協定の練り直しに向かっているようだ。 「クリスさま」 不意にサロメがクリスのほうを向く。 「どうした?」 「私はここに残ることにします。」 「え?」 突然そう宣言されてクリスは目を瞬かせる。 「クリス様は皆とブラス城へお戻りください。」 「え…でも…?」 「私も明日になればすぐに戻りますゆえ…」 「一人で残るのか?」 クリスはとがめる様にサロメに問いかける。 しかし休戦協定のことで頭がいっぱいのサロメにはクリスの非難も届いていないようである。 「問題ございません。では私はデュパ殿のところに今一度話して参りますので。」 くるりときびすを返しサロメは立ち去っていく。 「……」 一方的に告げられて、クリスは何も言えずに立ち尽くしていた。 つづく