約 2,981,713 件
https://w.atwiki.jp/battler/pages/5295.html
俺の名は彦根の守護神……「銀色の風-Argent Storm-」と呼ばれている、ただの旅人さ…… 彦根の守護神 コードネーム:「銀色の風」 種族:彦と猫の混血 年齢:記憶喪失のため、不明 能力:忌まれし赤竜の力 『ゆるキャラ、ただし邪気眼持ち』という簡潔な説明で十分な、ひこにゃん(中2病) チーム36?随一の電波キャラである。 ¢経歴¢ 彦根の傭兵ギルドに加入し、「銀色の風」として各地を放浪している旅人。 記憶喪失のせいで10年以上前のことを思い出せない。(時折、断片的に思い出す) 幼馴染だというミリアという少女に行き倒れているところを救われた。彼女の世話になって体力を回復した今は、自分の記憶を取り戻すため、また、忌々しい赤竜の力を封じる為に、各地に散らばっている伝説の竜玉を探し求めている。 10年前、『機関』により壊滅したナガルコット村の生き残り。『機関』の悪行を知る数少ない人物で、その因縁を断ち切るのも彼の目的の一つである。 『機関』は『組織』とも呼ばれ、かつて神宮寺妹紅が所属していた組織なのだが、そんなことは知るよしもない。 ステータス 体:24 攻:26 防:24 速:26 セリフ 攻撃:くそっ、マリノめ、俺たちに一体何をさせようと言うんだ! 回避:この気配……フッ、『機関』の者か…… 防御:ふっ、なかなかやる。だが……! 会心:赤祭りの奥義を受けろ! ひっこにゃーん 勝利:俺はこの忌々しい力を封じるため、世界に散らばる伝説の竜玉を(ry 敗北:『機関』の事は10年前の壊滅事件で滅びた村の者しか知らないはず…まさか!? 逃走:くそっ! 『機関』の手のひらの上で踊るなんてごめんだ……! 。
https://w.atwiki.jp/0556/pages/1.html
ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます ■ 新しいページを作りたい!! ページの下や上に「新規作成」というリンクがあるので、それをクリックしてください。 ■ 表示しているページを編集したい! ページ上の「このページを編集」というリンクや、ページ下の「編集」というリンクを押してください。 ■ ブログサイトの更新情報を自動的に載せたい!! お気に入りのブログのRSSを使っていつでも新しい情報を表示できます。詳しくはこちらをどうぞ。 ■ ニュースサイトの更新情報を自動的に載せたい!! RSSを使うと簡単に情報通になれます、詳しくはこちらをどうぞ。 ■ その他にもいろいろな機能満載!! 詳しくは、FAQ・初心者講座@wikiをみてね☆ 分からないことは? @wikiの詳しい使い方はヘルプ・FAQ・初心者講座@wikiをごらんください。メールでのお問い合わせも受け付けております。 ユーザ同士のコミュニケーションにはたすけあい掲示板をご利用ください
https://w.atwiki.jp/fezg00/pages/13.html
@wikiご利用ガイド コマンド http //www1.atwiki.jp/guide/pages/269.html wikiの編集例 http //www1.atwiki.jp/guide/pages/226.html
https://w.atwiki.jp/heiseirowa/pages/113.html
『悪魔のせいなら、無罪。/Just The Two Of Us』 [登場人物] メムメム、藤原千花、マイク・フラナガン 悪魔。 メムメムの仕事は、人の魂を狩ることだった。 ──その狩り方というのが、寝ている男を淫乱で誘惑し悩殺……と、言わば『淫魔〈サキュバス〉』だ。 サキュバスといえば、顔を埋める程の豊かな胸、そして露出の多いビキニ姿…と艶麗な見た目を想像するものだが、──メムメムは淫魔要素皆無な姿。 二頭身で、露出0な黒のパジャマ姿、ぱっと見はコスプレした幼稚園児。 淫魔どころか、悪魔要素さえ背中の羽とツノくらいしかない彼女は、当然今まで魂を狩ったことなど全くない。 故に、悪魔界でのメムメムの扱いなんて蚊よりも不遇であった。 『カーストピラミッド』を上下逆さまにして直角部分(最底辺部分ともいえる)に位置するのがメムメム。 ある意味で唯一無二の彼女が、殺し合いに参加させられた時。 心に余裕がないのは分かるが、当然【対主催】として行動するはずなどあるわけなかった…────。 「…最低、二人だけでもいい…! 二人分魂を手に入れれば、先輩からご褒美をもらえるはず! …ふふふっ! ふふ…」 「あたしは殺しあいに乗るぞーーっ!! 頑張れあたしぃーーっ!!!」 …幼い見た目に騙されてはいけない。 メムメムはクズ。──精神だけは立派な悪魔だった。 … …… ぷかぷかと、闇夜に紛れて空を飛ぶメムメム。 上空から無人の街を見下ろす悪魔は、「はぁぁぁ~~……」と憂いていた。 「うーーん………。中々いないもんだなー……。バカそうな参加者さん」 悪魔、…といえど魔界からの注文道具がなければハムスター一匹さえ勝てないメムメム。(その注文道具を使っても有用できた試しは一度もないのだが。) 彼女もそのことは分かっているので、直接攻撃による殺害は一切視野に入れていない。 そうなると考えつく殺害方法は一つだった。 絶望的に頭の悪そうな参加者へ【マーダー】を唆し、楽に魂を手に入れるという──『殺人教唆』。 ここまでくるともはや悪魔どころかただのカスだが、メムメムには道がそれしかなかった。 「…あっ! アイツに頼もっかなー。……いやダメだぁ! 明らかにあたしより強そうだし賢そう……! もうっ、くそ!!!」 「……あ、また参加者発見…! 話しかけよう~と……。──…って、………死んだし。くそおっ!!!!」 「……………もう、周り見ても誰一人歩いてない…。ここまで見つけた人間二十五人……。みんな揃ってあたしより頭良さそう……………。うっ、う……」 「うわぁあぁぁあ~~~~ん!!! 最初から分かってましたよぉ~!! あたし以下のアホなんていないことくらい!! ちくしょー…、ちくしょおおお~~~~!!!! うわぁあ~──……、」 前方注意────電柱。 ゴツンッ 「ぐへっ!!!!!」 「…………。……うっ、ぐすん。ぎすんっ。ずずっ……。うぅ……………」 このときぶつかった痛みは、なんだかいつもに増して身体によく染みていった。 やろうとしてる事がしてる事の為、本来なら全く同情できないクズの涙だったが、メムメムの妙な哀愁が気の毒さを醸し出す。 自分はこんなに頑張ってるのに、現状を良くしようと必死なのに……。 いつも理不尽で窮屈なこの世に、メムメムは自分が嫌で嫌で仕方なかった。 いつしか、飛ぶことも忘れフラフラよろめきながら落ちていく。 そしてハタリ…と。 嗚咽を止めるのに夢中だったメムメムは、力なく着地したことに長い事気付かなかった。 ただ、それはまるでパズルの1ピースがちょうどハマったかのように。 吸い寄せられるが如く、ポンコツ悪魔が着地した先は─────、 「あれ~っ?! ちょっと大丈夫ですかぁ~!! こりゃやばい…! 誰かぁーー!!! 救急車!! きゅ~きゅ~しゃ!!!」 ────バカの頭の上だった。 「…ひぐっ! うぐうっ!! げしゅんっ!! …もうやだ~~………」 「泣かないでくださいよ~~~!! 大丈夫ですから!!」 「…────ひっ! ヒ、ヒ、ヒィィッ!!?? きょ、巨乳だぁあああああああああ!!!???!! ひゃあああああぁぁぁあああ!!!!!!」 「………へ?? どうしたんですかぁ~~??」 何だかと何だかは惹かれ合う…とよく言うものだが、藤原千花とメムメムはこの時出逢ってしまったのだ。 ……… …… … 「へえ~~っ!! 悪魔、ですかぁ~~~!!!」 「…はい。とゆ~わけで……、千花には殺しの方、おにゃしゃすっ!!」 「…分かりました! チカっとたくさん魂を集めて、メムちゃんにご奉~仕させていただきまーすっ!!」 おつむが悪い同士なだけあって意気投合はあっさり早い。 支給武器『護身用ペン』を回し歩く藤原書記と、追って浮遊するメムメム。──まるで新世界の神&死神さながら二人だが、彼女らに心理戦は難しいだろう。 マ~ダ~二人組は、居酒屋密集地の小汚い横丁を歩いていた。 「ところでメムちゃん────ッ」 「…は、はひぃ?」 「『紅生姜』ってぇ~、あれ実は大根の千切りじゃないって知ってました?」 「……え? そりゃ、生姜じゃないすか…?」 「おっ!! さすがメムちゃん! 私最近まですっぱ辛い汁に漬けた大根だと思ってたから、発見してびっくりしたんですよー!」 「…………。──ゴニョゴニョ(…よしよし。ドン引きレベルだけど、こいつバカだ…! ひひひひっ!!)…。…そら、すごいすね……」 「……あっ、メムちゃん。言い忘れたけど、私結構地獄耳だから。小声でも悪口はやめてくれないかなあーー」 「ぎくっ!!!! いきなり目の光消えて怖っ!!! …す、すみゃしゃせん~っ!!!」 …酷い会話であった。 ──ただ、話が進むにつれ、藤原書紀がメムメムに一歩ずつ立場がリードしているように感じる。 見た目は花畑そのものの書紀ちゃんではあるが、腐っても秀知院学園生徒というわけか。 気づけば、メムメムは絞りきったかのようにしょぼくれていた。 「…つか……、『紅【生姜】』って思いっきり書いてるじゃん………」 「おお~っ! メムちゃん選手、小声禁止令を出され、ついに堂々と毒を吐くようになりましたぁ!!」 「……ま、ともかく!!! 千花はちゃんとたくさん殺してくださいよっ!!!」 「もうメムちゃんったら~! わざわざ釘を刺さなくても分かってますよー!」 ──やたらやる気満々な藤原書記だが、二人合わせて武器がペン一つという現実を、恐らく気付いてないから自信満々なのだろう。 羽虫がたかる自動販売機二台を通り過ぎて、歩く藤原書記一行。 自販機奥には、小さな駐車場スペースがあり、大きな看板を照らすライト以外、暗黙曇天の寂しい場所であったのだが。 「ところでところで、メムちゃん! ダチョウのステーキって──……、」 「…はぁ。なんす──……、」 「「────あっ………!」」 看板に寄りかかるように、そこには『参加者』が一人座っていた。──いや、うずくまっていた。 バチッ、チカチカッ…。 調子の悪いライトで、照らされては一緒陰に包まれを繰り返すその男は、震えて震えて、そして嗚咽を漏らし泣いていた。 その泣き様は、先ほどまでのメムメムを思い出させるが、奇遇にも彼女同様、男は『性格とは不相応な見た目』をしていたのだ。 「メムちゃん、敵を発見しましたー!! ただちに魂回収へ取り掛かります!!」 「えっ??!」 というのも。 座っている状態でもはっきりと分かる男の圧倒的『体格』、そして『筋肉』。 まず男の体格だが、恐らく二メートルは越えよう超巨漢。 頭の茶髪、そして時折発する英語の嘆きから、外国人であろう男。──その丸太のような腕はもはや三割三十本の助っ人レベルである。 そして、衣服越しでもはっきりと盛り上がる筋肉。肩幅は広く、屈強にも程がある肉体美。 背中はごつごつと石のようだった為、頭を抱えて微動しか動かないその姿はまさに石像だった。 「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!!!!! バ、バババ、バカですかぁ??!!!」 そんな怪物へ、果敢に藤原書記は挑もうと言うのだから、当然メムメムは止めにかかる。 いくら精神がすり減ってる様子の男とはいえ、無謀にも程があるだろう。 「バカすぎっすよ??! 千花絶対敵いませんって!!! 人を選びましょうよ!!!」 「大丈夫だいじょぶ~♪ それに困ってる人がいたら声を掛けるってのが人情ってやつですよ!」 「人情も欠片もないゲーム今やらせてますがねっ??!!」 藤原書記の前でピカピカ角を光らせたり、脚を必死で食い止めたりと、妨害に全力を出すメムメムだったが、──…徒労に終わる結果だった。 大男の肩をポンポン、と叩いた藤原書記は、ペンをテクニカルに回しながら語りかけ始める。 「…あー……、ハロ~! ウェルカム・トゥ・シブヤ! 大丈夫ですかぁ~~~?」 「……Oh、what's?」 「私、藤原千花と言いますー! こっちは悪魔のメムメムちゃんでぇ~~、一緒に今殺し合いをしてるんです~!」 「こ、殺し合い…デスか………」 「(…なっ?! ば、バカにも限度があるっすよ!!! こいつに話しかけるのは百歩譲るとして、なに殺すことバラしてんすか??!!)」 「(あっそうでしたね~~。それにしても外国人が日本で寂しく一人…という状況…。まるでロスト・イン・トランスレーションですよメムちゃん!)」 「(いや知らんがな! 何の話してん──……、)」 「うっ、あぁ、わァァァァァアアアアァァァァァァ………ッ!! ワァンアァン……!!! Ohhhhh! ァァァア………」 「「わっ??!! びっ、びっくりしだぁ!!!!」」 何が起因となったか、大男の突然の大号泣にたじろぐ二人。 腕に顔を押し付け、頭が痛くなるぐらいに涙を放流する男。 ────彼を前に、ポンコツタッグは何を思うか。二人の移した行動はまるで対照的だった。 元々戦意なんてなかったが、完全に闘う顔を失ったメムメム。 その一方で、千花は再び大男に近寄り、保育士のお姉さんのように優しく声をかけるのであった。 「……大丈夫ですよ! なにがあったか、話してください!! 私が受け止めてあげますから!」 「……ち、千花……。(コイツ…………! もう逆に尊敬するわ………!)」 「…………ズズッ……。殺し合い…………、……。…フジワラさんは自分が『何のために』参加させられたか……、分かりマスか?」 「………う~~~ん? 役割、ですかぁ~…」 「ワタシは分かりマス………。自分の『役割』が………………。トネガワさんは、力が強くて屈強なワタシに『これをしろ』と言いたいのデショウ…………」 「「……と、言うと?(…あっ、バカと被っちゃったっす! byメムメム)」」 「『殺し役』──をやってほしいようデス…………。ワタシに………──」 「──……だけど、ワタシは絶対に人殺しなんかしたくない……………………!!──」 「──フジワラさんとメムメムちゃん、カナちゃんに…男女問わず誰も手にかけたくないっ…!!!」 「「…………………………」」 「ダカラ、辛いんデス…………。ワタシは……………………」 大男の気持ちが痛いほど伝わる駐車場。 沈黙がしばらく独壇場を続ける。 …藤原書記がここで思い出されたのは『泣いた赤鬼』。有名な絵本だった。 見た目は凶暴な鬼だが、心はとてつもなく聖人で。怯える子どもたちとどうにかして友達になりたい優しい鬼の話だ。 あの絵本では、見かねた青鬼が彼のために一役買ってでる…というシナリオが続かれたのだが。 (……………………よしっ…) 名前も知らぬ大男を救うため、「ならば私も」と。 藤原書記もまた行動に出るのであった────。 スマホからYouTubeを開くと、お気に入り動画欄から速攻タップ。 広告をスラっとすっ飛ばしたのち、動画が始まるとなると、彼女は大男の隣に座り込む。 「えっ?? 千花、何を──…、」 静かで哀しかった駐車場にて、一つの洋楽が流れていった……────。 …~~♫ ────藤原書記のダッミダミな歌声とともに。YouTubeと、彼女の口。二つから奏でられる。 ♪うぃがるみ~~~~~~ ♪どろ~~~んと、どぅ~~~い~~~…… 「…は??! な、なにしてんすか!! 千花?!」 バカの突拍子もない行動…。 メムメムは当然ながら、大男もまた意表を突かれ彼女の方を振り向いた。 一体、藤原千花という『カオス』は、何を考えているのか。 間もなく、曲はサビに突入する。 ♪…じゃ~すたぁ~~~、とぅざあ~~~す ♪うぃっけんうぃっきまいまいほ~~~↑~~~↓ ♪じゃすたとぅざあ~~す…♪── 「──ジャスタートゥザアース!!!(裏声)♫」 お世辞にも上手いとは言えない美声が、この街を轟かせる。 エアマイク片手に、──勿論小指を立てて歌う藤原千花。 しばらくして。 曲の歌い途中ではあったが、彼女は『自身の考え』について遅ばせながら説明を始めた。 「…ふ~んふ~ん♪ 外国人さん! 泣かないでください!!」 「…エ?」 「悲しいときは歌えばいいんですよっ! 歌には不思議な力があります! 悩んでるときはまず歌えば、バッと気が晴れるものなんです!!」 「…エ? エ? で、ですガ……」 「まぁまぁ! ご遠慮せずに!! 私の好きな歌なんですから!! ほら!」 ~♪ ♪じゃぁ~すた~~とぅざあ~~す ♪うぃっけんみっきは~うは~うは~~~う♪ 「…………………っ──」 「──♪𝙟𝙪𝙨𝙩 𝙩𝙬𝙤 𝙩𝙝𝙚 𝙤𝙛 𝙪𝙨 ♫ 𝙔𝙤𝙪 𝙖𝙣𝙙 𝙄……♫」 「おお~~~っ!! ネイティブ~~!!!」 少女と大男の歌声。 深夜の駐車場というエモさ感じる場所と、しんみりした80'sジャズソングが妙にマッチし、心地良さが溢れてくる。 間奏──つかの間の休息タイムが始まった際、いい機会だからと。男の自己紹介が始まった。 … …… 「…へ~~! ──『マイク』さんって言うんですねーー!! カナダってすごい遠くの国じゃないですかー!」 「…ハイ! …このジャズソングも、カナダではポピュラーで、死んだリョージさんと…よく一緒に歌ったんデス……!」 「あー! だからあんなに上手かったんですねえ~~!! 聞き惚れちゃいますよ!」 「イエイエ…! フジワラさんもキュートな歌声デス」 大男──マイク・フラナガンと、コミュ力バグりまくり──藤原千花の和みっぷりといったら、傍から見ても微笑ましいくらいだった。 ────これが殺し合い中でなければどんなに良かったことだろう。 二人は悲壮感など関係なしに、陽気に歌い続ける…。 フォン…フォン…と。 ──電光に飛び交う蛾は、二人をどう見たか。 『just two of the us』の残り再生時間はまだまだ終わりを見せない様子だ。 …~♪ 「…バカバカしい。……呆れた」 気づけば完全に忘れられてる自分であるが、もうそんなことはどうでもいい。 メムメムは蛾をなんとか通り越して、上空へと飛び上がっていく。 次なる獲物…もとい殺人代行者を探すために……。 ──というか、メムメムってクズっちゃクズだけど、この場じゃかなりまともな部類の方ではないのか。 【1日目/E3/上空/AM.0 46】 【メムメム@悪魔のメムメムちゃん】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】??? 【思考】基本 【奉仕型マーダー→魂集め】 1:アホそうな参加者をマーダーに誘導して、魂を集める。 2:バカ(藤原千花)は見切った。つか殺しのこと忘れてんじゃねーーよ!!! 【1日目/E3/小さな駐車場/AM.0 46】 【藤原千花@かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~】 【状態】健康 【装備】護身用ペン@ウシジマ 【道具】??? 【思考】基本 【静観】 1:マイクさんと歌う。 【マイク・フラナガン@弟の夫】 【状態】軽い心労(回復傾向) 【装備】??? 【道具】??? 【思考】基本 【対主催】 1:フジワラさんを守る。 2:殺しは絶対にしたくない。 前回 キャラ 次回 023:『夢で逢えたなら…』 025:『コーミックナイト』 メムメム 藤原書記 マイク
https://w.atwiki.jp/1000ed/pages/189.html
冬馬871〜880 朝食を済ませた後、私は悩んでいた。 (服、どれがいいかな) 冬馬先輩と出掛けることになっている。 せっかくだしかわいい服が着たい。 (でも気合い入ってると思われちゃうかな) 部屋にはクローゼットから出した私服が並ぶ。 色々組み合わせてみたけど、しっくりこない。 悩んで結局、シンプルなワンピースを選んだ。 「愛ちゃん、お出かけ?」 出社前のお義母さんに尋ねられる。 「今日から文化祭前で自由登校だから出かけようと思って」 「かわいい服。もしかして今日はデート?」 「ち、違うよ。午後から冬馬先輩がアパート探しするみたいだから物件探しを手伝おうかなー、と思って」 「午後からなのにもう着替えてるのね。デート、楽しみで仕方ないのかしら」 「ち、違うって言ってるのに」 慌てる私が面白かったのかお義母さんは「ふふっ」と笑った。 「そういえば御門くんまだ起きてこないわね」 「そろそろ起こしてみるよ」 「お願いできるかしら。私は電車の時間があるからいくわね。それじゃ、行ってきます」 「行ってらっしゃい」 お義母さんは足早に家を出て行った。 「さて、起こしに行くかな」 寝坊なんて珍しい。 色々あったし疲れていたんだろう。 「冬馬先輩、朝だよ。入ってもいいかな」 和室の客間のふすま越しに話しかけてみる。 しばらく待ってみたけど、返事がない。 「まだ寝てるの? 入るね」 そっとふすまを開け入る。 すると布団ではなく畳の上でうつ伏せになっていた。 (先輩って意外と寝相悪いのかな) 「冬馬先輩、そんな所で寝てたら風邪ひいちゃうよ」 「…………」 (仕方ないなぁ) 「冬馬先輩、朝だよ」 肩をゆすって、先輩を起こそうとする。 「ううっ……」 短いうめき声がしたかと思ったら、手がじんわりと温かくなる。 違和感で手のひらを見ると、血で濡れていた。 「冬馬先輩!」 「……愛菜」 「先輩、肩から血が出てるよ!」 「ああ昨日……少しでも回復させようとして……寝過ごしましたか?」 まだ寝ぼけているのか、冬馬先輩は訳の分からない事を言っている。 「大変だよ。早く手当てしなくちゃ」 「昨夜、一応自分でしたんですが……あっ、おはようございます、愛菜」 冬馬先輩は上半身だけ起き上がって小さく会釈した。 「のんきに挨拶してる場合じゃないよ。酷いようならお医者さん行かないと」 「慌てなくても大丈夫です」 「手当てなら私でもやれるし、見せて」 「本当に大丈夫です」 「怪我してるの肩だよね。一体、いつから……」 「手当ての道具も自分で持ってきたので一人でできます」 「でも……」 「着替えもしたいのですぐ出て行ってもらえると嬉しいです」 結局、部屋から無理矢理追い出されてしまった。 私は手を洗い、リビングのソファーに腰を下ろす。 (昨日も首の付け根に怪我してた。今日は肩……) しかも手当ての道具をわざわざ用意してきていた。 あらかじめ怪我する事がわかっていたみたいだ。 (夜中に敵と戦ってたのかな……) 狙いは私なのに単独で夜中に戦ったりするものだろうか。 この家にいる限り安全だとも言っていた。 狙いの私が安全な場所で寝ているのに、わざわざ外まで出向く必要も無いはずだ。 (昨日の契約の時、冬馬先輩、鬼と交渉したって言ってたっけ) 交渉の条件をみんなに問い詰められても、とうとう教えてくれなかった。 話せないのには理由があるはずだ。 言えないわけ……話すと不利になる、拒絶される、誰かを傷つける……そんな理由。 (誰かを傷つける理由……あっ!) 『僕はあがものとして鬼から狙われています』 冬馬先輩は私の中の鬼にとって生贄みたいなものだと以前聞いた。 遠い昔の反故になった約束を覚えていてずっとつけ狙われているらしい。 言えなかったのは、私を傷つけない為だとしたら。 (もしかして……私が……?) この前の夜中、生肉を無意識に食べようとしていた自分がいた。 私はとっさに両手で自分の口を押さえる。 急速に真っ黒な予感が身体中に広がっていく。 記憶は無い……けど……。 「お待たせしてすみませんでした」 冬馬先輩がリビングにやってきた。 今日はショッピングモールで私の選んだ緑のシャツを着てくれている。 本当だったら嬉しい状況なのに、血の気が引いて声が出ない。 「せ、先輩……」 ようやく出せた声はひどく震えていた。 「愛菜? 顔色が優れませんね。酷く動揺もしています。怪我は本当に大丈夫なので気にしないでください」 「違うの、それ……」 震える指で先輩の肩をさす。 「………この怪我の事でしょうか」 「それ……私のせいだよね……」 (鬼と私は一心同体。なのに交渉した記憶が無い) 生肉を食べようとした時、先輩に止められて我にかえる事ができた。 もし止められなかったら、そのまま最後まで食べてしまっていただろう。 (私が私でいられるように冬馬先輩が犠牲になっているのだとしたら) すべて辻褄があってしまう。 「もしかして私が……先輩を……」 「…………」 「本当の事を言って」 「……愛菜ではありません」 「じゃあ冬馬先輩に傷を負わせたのは誰?」 「……それは」 「答えて」 「…………」 「その沈黙……やっぱり」 「愛菜ではありません。……あくまで鬼の仕業です」 (胃がムカムカする……気持ち悪い) 逃げるように慌ててトイレに駆け込む。 (こんな事って……) しばらくトイレにこもっていた。 もう胃液しか出てこなくなってもまだ吐き気が治らない。 悩んで決めたワンピースもひどい有様だ。 (私、もう冬馬先輩と一緒いられない) 「愛菜、大丈夫ですか?」 トイレの扉越しに先輩が話しかけてきた。 「傷つけてごめん、冬馬先輩。本当にごめんなさい」 「謝るのは僕の方です。愛菜に辛い思いをさせると分かっていて、それを強いてしまった」 「でもそれは先輩は私のために……」 「違う」 冬馬先輩から敬語が消えた。 下を向いていた私は思わず、トイレの白い扉を見る。 「違う。愛菜は巻き込まれただけ。どちらかと言えば被害者側だ」 「先輩……?」 「愛菜。以前、僕は1500年ほど前の前世の記憶を夢にみると話したのを覚えていますか?」 「覚えてるよ。そのせいで鬼に狙われてるって言ってたよね」 「愛菜の前世、壱与という名の巫女の始祖と僕の前世の大和の王は夫婦同然の間柄でした」 「夫婦って結婚したってこと?」 「婚姻はしていません。巫女は神の所有物です。ですがお互いが想い合い、支え合う、そんな関係です」 (巫女の壱与と大和の王) 初めて聞く。 一体、前世の私はどんな人で冬馬先輩の王様はどんな人だったんだろう。 「私の前世の子は一体、どんな人だったの?」 「壱与は巫女になる前は鬼の小国の姫でした。鬼の一族は凶暴性を奪う為に赤子の頃に必要最低限の能力を残し、封じてしまう。それは黄泉の国からの移住者である彼らが葦原の中つ国でいきるための手段だったのでしょう。郷に入っては郷に従えという所だったのかもしれません」 「黄泉の国? 葦原の中つ国?」 「黄泉は死んだ者の行くあの世、中つ国は僕たちの居るこの世と言い換えればいいと思います」 「それで壱与も力を封じられていたのかな」 「おそらくは。封じてもなお強い能力を持っていた壱与は神託の巫女として利用されることになります」 「利用したのって、大和の王様?」 「はい。王は鬼の国を援助する対価として壱与を大和の巫女に据えた。そして鬼の国と表向き和平を結び、裏で間者を送り込み内政の混乱を招いた。弱った国に兵を差し向け、結局、鬼の国ごと乗っ取ったのです」 「酷い……」 「確かに酷いですが政とはそういうものなのかもしれません。それぞれに信じるもの、守るものがある。中つ国の人間にとって鬼はあの世から来た畏怖の対象でもあった。今でも昔話の鬼は悪役になっているように、仇なす異分子だと思われていたのでしょう」 (あれ? 故郷の国を滅ぼした王と巫女は夫婦同然だったんだよね) 「待って。王様と巫女は夫婦同然だったんでしょ? 故郷を滅ぼした張本人なんだよね」 「巫女は能力ですべてを知ってしまいました。怒りで感情が昂り、凶暴な鬼になって大和の王を襲いました。その後、お互いが大切だと気付いて壱与は正気に戻り、王は生涯の一番大切な人として側に置いたのです」 「二人で危機を乗り越えたって事だね」 障害でお互いの大切さを知る。 映画やドラマでもよくある話だ。 「凶暴化して我を失った壱与に王が『この身体は世が平穏になったら差し出す。それまで待って欲しい』と言っていました」 「その言葉って……」 「王は早世してその約束は果たされる事なく、現在に転生した僕が前世の王の代わりとしてこの身体を差し出しているのです」 顔を洗って、服を着替える。 台所に行くと、ダイニングチェアに冬馬先輩が座っていた。 「愛菜……」 「冬馬先輩、お義母さんの用意した朝食があるよ」 「今はいいです」 「じゃあ飲み物でも入れようか」 「お願いします」 私が用意していると、珍しく先輩から話しかけてきた。 「まず愛菜に、鬼との契約について話しておかなくてはなりません」 「うん……」 「鬼の要求は毎晩少しずつ僕を食らう事です。ですから愛菜は自我を守るため、僕と一緒に暮らしてもらう必要があります」 用意できたコーヒーを先輩の前に置く。 私は紅茶を置いて席に座った。 「冬馬先輩は……痛くないの?」 「痛覚は普通に持ち合わせているのでもちろん痛いです」 「そっか。私の中にいる鬼にやめてもらうよう話出来ないかな」 「愛菜が鬼と同等の能力になれば可能かも知れません。ですが現状では鬼に愛菜の自我を握られているので得策ではないです」 (私の心は鬼の手の中なんだ) 毎日冬馬先輩と一緒に暮らす。 それは義務だ。 楽しそうだと浮かれていた、今朝までとはまるきり状況が違ってしまった。 「もしかして……アパートの水道管を壊したのって冬馬先輩の仕業?」 「はい」 「やっぱり」 「この家にご厄介になる事も想定済みです」 「想定済みって言うけど、私が何も言わなかったらどうするつもりだったの?」 「愛菜はお節介焼きなので必ず助けてくれると信じていました」 (お節介焼き……) 私の性格込みでよく分かっている。 いつの間にか先輩の手の平で踊らされていたみたいだ。 それがなんだか悔しい。 「毎日暮らす必要があるからシェアハウスの件を言い出したんだね」 「そうです。いつまでもご厄介になる訳にはいきませんから」 「冬馬先輩って真面目だね」 もし冬馬先輩の立場だったら私が抱いている恋心を利用していたかも知れない。 たとえ本心でなくても、甘い言葉で言い寄られれば簡単に断る事は出来ない。 私が簡単に気づける事、冬馬先輩が思いつかないはずがない。 誰かを傷つけるようなズルイ事はしない人だから、きっと私は好きになったんだ。 (そう言えば私を振った理由、まだ聞いてなかったな) 「冬馬先輩。私を振った理由、ちゃんと教えて」 「それは……」 「どうしても言えない?」 「そんな事はないです」 「じゃあ教えて」 「その前に質問してもいいですか」 「どうぞ」 「僕は長生きできない。それが分かっていながら、何故愛菜は告白したのか。僕には理解できない」 (短命だから……それが理由なのかな) 「多分、逆だよ。先輩が短命だって知ったから言えたんだと思う。私は弱虫だからきっと知らないままだったら口に出せなかった。今すぐ言わなきゃって焦る気持ちがあったんだよ」 「仮に僕が首を縦に振ったとして、残りはたった5年。遺す側は未練が、遺される側は悲しみを抱えながら長い人生を生きていかなくてはならない。あまりにリスクが大きいです」 (やっぱり先輩は……) 「16年間生きてきて初めて人を好きになったんだよ。もう二度とこんな気持ちにならないかも知れない」 「愛菜なら……僕より相応しい者が必ず現れる。一時的な感情だけに左右されて今は周りが見えなくなっている。もっと冷静になって考えるべきだ」 「ちゃんと考えてるよ」 (聞きたいのはそんな言葉じゃない) 「私、ちゃんと考えてた。巫女になって寿命を伸ばしてみようとか、色々。でも全部駄目だって言われた。なら私はもう二度と寝ない。冬馬先輩を傷つけたくないから」 「眠らないなんて不可能だ。食べる事と同じ生理的欲求に逆らえない。そんな簡単な事がどうして分からないのですか」 「わかってる。わかってるよ……」 (そう。冬馬先輩の言う事はいつも正しい。だけど) もし私の気持ちが迷惑なら諦める。 諦めてきっちり義務として主従の関係と割り切っていく。 先輩は困ったように溜め息を漏らす。 それは私が吐かせた溜め息だとと分かるから、胸が痛い。 「僕は多くの人の命を奪った罪人。規格外の能力を持った化け物。多くの者に疎まれる存在の僕を愛菜は好きだと言った。それはなぜですか?」 (先輩に惹かれる理由……) 問われると上手く言える自信は無い。 私は自分の気持ちを分析しながら口を開く。 「最初、冬馬先輩に会った頃はこの人に感情が無いのかな、と思ってた。でも表に出にくいだけでちゃんといろんな気持ちを抱えてる事を知ってからかな。本当は感情を押さえ込んでいるだけなんだなって気付いた時に、きっと好きになったんだと思う」 「僕が感情を押さえ込んでいる……」 「そうだよ。自覚ないの?」 「自覚はないです」 「私は冬馬先輩じゃないから、その理由が暴走した時の罪の意識なのか、小さい頃の辛い経験なのかはわからない。けど、色々な気持ちを押し殺してストイックに自分を律しようとしているよね。身に覚え無い?」 「よくわかりません」 「例えば……冬馬先輩の部屋を見た時、やっぱりって思った。何も娯楽が無いんだもん。普通、テレビとか雑誌くらい置くでしょ。知り合ったばかりの頃だったら空っぽな人だなって思っただろうね」 「娯楽……。愛菜は家でどう過ごしていますか?」 「私はテレビもみるし、本も読むよ。時間ある時は映画を観たりね。先輩は暇になったら何してる?」 「余暇はトレーニングに当てています」 「そんな風だから他人にも高い目標を要求してしまうんだよ。私、冬馬先輩の事を厳しい事言うちょっと怖い人って思ってた時期もあったんだよ」 「僕が怖い? どうしてですか」 「だって。力が欲しいかって契約しといて、いざ次の神器となったら力を求めるなだの、強い力は災いしか生まないだの、脅す様な怖い話ばかりするからだよ」 「それは僕の忠告を一度も聞き入れてくれなかったからです。自我を失うとは死と同等だと教えているのに「構わない」と言う。僕は正直、あなたには呆れ果てていたんです」 「ご、ごめんなさい」 (怒られてしまった) 「よく考えれば愛菜には振り回されてばかりでした。それでも出来るだけ愛菜の思うようにさせてあげたいという気持ちの方が強くなった。きっと僕は愛菜に甘いのでしょう」 私は目の前にある紅茶を飲む。 それはすっかり冷えてしまっていた。 先輩もコーヒーを飲み終えると口を開いた。 「僕はあなたのお母様から「愛菜を守る」事を託された。愛菜を物理的に守るだけではなく、僕には心も守る責任があります」 「そうだよね。冬馬先輩はお母さんに言われたから守ってくれるんだよね」 (結局、ここに行き着いてしまうんだ) 「やっぱり、私の気持ちは冬馬先輩には迷惑なんだよね」 「迷惑……ではないです。愛菜、あなたに触れてもいいですか?」 「うん……」 冬馬先輩は立ち上がると、テーブル越しから手を伸ばして私の頭を撫でる。 優しく、まるで慈しむように。 髪に触れ、頬を撫でた。 (え?ななな、何これ) 耳に触れられると、くすぐったくて身を縮める。 首筋にそっと触れられると、恥ずかしくて目を瞑りたくなる。 心臓がバクバクと音を立てているようにうるさい。 「あ、あの……」 「やはり僕は……」 「冬馬先輩?」 「ありがとうございました」 先輩は伸ばした手を引っ込め、椅子に座り直した。 「あの、今のは……」 「痛くないように触れたつもりですが、痛かったですか?」 「ううん。どちらかというとくすぐったかったかな。でも、嬉しかった」 (触れられているとなぜか心の中が満たされてく気がする) 「嬉しい……やはり僕も愛菜と同じ気持ちでした」 「私と同じ……」 「僕のために外に飛び出してくれた朝、雨の日の傘の中、泣いている時。そういう時、尊い巫女の愛菜は居なくなって、等身大の弱々しい普通の少女に見えてくる。あなたに触れたいと、抱き締めたいという衝動が湧き起こってくるのです」 そう言えば以前から、先輩のスキンシップが多い気がしていた。 「あの……冬馬先輩は私と同じように好きだったって事?」 「はい。僕は愛菜が好きなのだろうと思います。ですが僕に残された時間を考えると諦めてもらうしかない」 「嫌だよ! 私は冬馬先輩じゃなきゃ駄目」 「愛菜……」 「もし本当に私が好きなら、先輩の残された時間を全部ちょうだい。私も冬馬先輩に全部あげるから」 (ここで諦めてたら絶対に後悔する) やっと冬馬先輩の本心が聞けた。 お互い同じ気持ちなら、冬馬先輩だって分かってくれるはずだ。 先輩はしばらく空っぽのコーヒーカップを見ていた。 そしてゆっくり立ち上がると、私の左手を取り跪いた。 「貴方の尊き願いの為に、望む道を切り開くために、戦い続ける。 ……この身が朽ち果てるまで」 「もしかしてその言葉って……」 「剣が契約する時の祝詞です。あの時から僕の命はすでに愛菜のものです」 私は首を横に振った。 「違うよ。冬馬先輩の命は自分自身のものだよ。私が欲しいのは二人で過ごすかけがえの無い時間。一緒に進む未来だよ」 私の言葉に冬馬先輩は「そうですね」と言って満足そうにうなずいた。 「今、ようやく僕の中で神託の巫女と等身大の愛菜が重なりました」 「遅いよ、先輩」 「愛菜、あなたを心から尊敬し、愛します」 そういうと、冬馬先輩は私の左手の薬指にゆっくり唇を落とした。 次へ冬馬891~900
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/4158.html
最近のお勧め記事 ■ 【Youtube動画】児玉龍彦さんの緊急記者会見(8.12)ダイジェスト1/2(メッセージ) 上記動画の完全版 / プレスクラブ (2011年08月12日)現行制度では子供や妊婦を被曝から守ることができない - 注目の児玉龍彦東京大学教授が記者会見 「ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局」より ■ ベクレル表示さえすれば東北の農家は助かるのに 「武田邦彦 (中部大学)2011.9.10」より ・東京にある「外人向け」のスーパーはすべてベクレル表示がついています。外人は具体的な安全を求めているからで、誤魔化そうとしなければ表示は可能なのです。 ■ ヨウ素の急増について(速報) 「武田邦彦 (中部大学)2011.9.10」より ・今のところ、検出値は低い(1キロあたり3000ベクレル以下)なので、急な行動は不要ですが、このことについて政府、東電、マスコミが黙っていることに注意をしなければなりません。 ------------------------- ■ 岩手・東京にて8月中旬より「ヨウ素131」の検出量が急増! ~福島第1原発で何が起きているのか?~ 「暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~(2011.9.10)」より ・既にフクシマは「メルトアウト」している可能性が高いということである。 即ち、 1.原子炉内部の核燃料棒がメルトダウンして圧力容器内に落下 2.落下した核物質が圧力容器の底を突き破って格納容器内に落下するというメルトスルー状態が進行 3.更に落下した核物質が格納容器をも突き破り、建屋内のコンクリート床に溶け出し、地中に沈降するメルトアウト状態が進行 という事態に陥っている可能性が高いということである。 ------------------------- ■ 半減期8日のヨウ素131が奥州市で8月に急に検出されたわけは? 「3.11東日本大震災後の日本(2011.9.9)」より ・原発からかなり離れたところで検出されるヨウ素は、医療用のヨウ素の可能性が高い、特にI-131のみが検出される場合はまず間違いなく医療用ヨウ素131が原因だといわれています。例えばこの長崎市の例(8/29)pdf.がわかりやすいと思います。 ------------------------- ■ ヨウ素131(半減期8日)検出される、原因は福島原発の放射能水蒸気か? 「匿名党(2011.9.10)」より ★ 東京で大異変…ヨウ素が急上昇!何が起きているのか 「ZAKZAK(2011.9.9)」より ・福島第1原発から約180キロ離れた岩手県奥州市で、同市が管理する前沢下水浄化センターの汚泥から、食品の暫定基準値を大きく上回る高濃度の放射性物質「ヨウ素131」が検出されていたことが9日、分かった。 ・ヨウ素131はウランの核分裂で生まれ、半減期が8日と短いことから、検出日の直前に何かが起きた可能性があり、動揺が広がっている。 ・実は、同原発から200キロ以上離れた東京都でも数値が急上昇した。8月15日~16日にかけて、各地の下水処理施設で採取された汚泥に含まれるヨウ素131の濃度が上がり、東部スラッジプラント(江東区新砂)や清瀬水再生センター(清瀬市下宿)では150ベクレルを記録した。 ★ 社説:野田政権の課題 TPP問題 攻めないと勝てない 「毎日新聞(2011.9.10)」より ・TPPに参加しなければ、企業は海外移転をやめ空洞化の動きに歯止めがかかり、製造業の国内雇用は増加に転じるのか。ライバルの韓国や中国の企業に競り勝てるのか。話はまったく逆であろう。 ■ 亡国のカスゴミ 「或る浪人の手記」より ・カスゴミの、異常なまでの野豚ヨイショは、これが目的だろうね。 ・バカサヨクやバカチョンに教えてあげるけれど、コイツらが「靖国だ、A級戦犯だ」と大騒ぎする理由って、本当に日本を戦争に導いた張本人が自分達である事を、靖国やそこに眠る英霊の所為にして隠したいからなだけだからね。 ・国内で物が売れないから不況だというのに、国民の賃金を下げて経済を縮小させて何か日本国にとってプラスがあると思うか? ある訳が無い。 もう一度言う。 もう二度と、この腐れ外道どもに騙されて、踊らされてはいけない。 ■ 【原発事故・被曝】山下先生グループに「情報災害」と言われて 「田中龍作ジャーナル(2011.9.9)」より ・筆者は山下センセイが委員を務める組織委員会が発表した、会議の開催目的を読んで腰を抜かしそうになった。 「発信源によって異なる報道内容が流れる『情報災害』も加わる中で、科学的知見に基づく放射線健康影響について正しく情報を発信し伝達する取組みが不可欠であります」とあるのだ。 ・フリージャーナリストなどが福島第一原発の爆発事故直後から危険性を指摘してきたが、それは「情報災害」なのだそうだ。 ・東電、政府、山下センセイの「安全」情報を垂れ流してきた記者クラブの報道はどうなのだろうか。 ■ 「北極海航路」睨んだ中露の羅津港争奪戦激化、「新たなチョークポント=北方領土周辺」確保に動くロシア太平洋艦隊 「園田義明めも。(2011.9.10)」より ▼露、羅津港開発を本格化へ 北朝鮮進出の中国けん制 2011.8.23 17 12 http //sankei.jp.msn.com/world/news/110823/kor11082317130003-n1.htm ▼【独自】ロシアと中国が北朝鮮特区の町で経済協力(09/09 05 39) http //www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210909008.html ▼10月に試験運行 全長54キロ露朝国境の鉄道 2011.9.9 23 11 http //sankei.jp.msn.com/world/news/110909/erp11090923140004-n1.htm ▼ロシア鉄道 北朝鮮のラジンまで 10月にも 9.09.2011, 11 09 http //japanese.ruvr.ru/2011/09/09/55904945.html ▼ロシア 爆撃機日本一周 安保・領土で野田政権揺さぶり 2011.9.9 23 19 http //sankei.jp.msn.com/world/news/110909/erp11090923200005-n1.htm ▼ロシア艦艇4隻が宗谷海峡通過 周辺に20隻も次々に… 日本の外交姿勢を瀬踏みか 2011.9.10 01 35 http //sankei.jp.msn.com/politics/news/110910/plc11091001370002-n1.htm ▼ロシア、極東で大規模演習へ 9月中旬に 2011/9/10 1 18 http //s.nikkei.com/ruXbSv ▼ロシア新鋭原潜、太平洋艦隊に…日米中に対抗 http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20110907-OYT1T00955.htm ■ Youtubeが韓国を締め出し 「ネットゲリラ(2011.9.10)」より ・韓流絡みで、Youtubeにアップされた韓国の動画が異常にアクセス数が多くて、それを根拠に「ほら、こんなに流行ってます」と宣伝していたんだが、まぁ、例によって勿論インチキで、カウンター上げるツールを使っていたわけだ。もちろん、Youtube側でもそんな事は承知していて、ほっといたら自分の商売に差し支えるというので、制裁ですw ■ 悪政は虎よりも恐ろしい。 「日本人よ、くよくよするな(ピータ・F・ドラッカー)2011.9.9」より ・民主党の事業仕分けで凍結となっていた国家公務員宿舎(13階建・2棟)の建設が今年度予算で「解凍」され、このほど着工したのである(><)。 昨年末に建設を認めたのが、野田首相だというのだから、なんともお粗末だ。 3・11の大震災で、災前と災後は全く国の状況が違うのだから当然、誰が考えても建設は取り止めとなるはずなのに、取り止めにならない(><)。 財政危機の下、国民に復興増税を求めておきながら、このざまである。 【復興増税】 ★ 野田氏に経済の“疫病神”説!市場はデフレ増税を警戒! 「ZAKZAK(2011.8.30)」より ・デフレ不況下での増税の恐れもあり、「財務省の言いなりが続くのなら最悪の選択」と警戒を強める。 ■ 人類がこれまでに一度もチャレンジしたことがない愚行 「qazx(2011.9.10)」より ・「デフレ経済下で増税しようとする大馬鹿者」という題でブログを書いたのだが、三橋貴明氏も同じ事を書いておられるので、少々編集してお目に掛ける。 ------------------------- ■ 私はいかにしてデフレ増税派になったか 「what_a_dudeの日記(2011.7.25)」より ・私個人の見解としては、崩壊を始めるdebt limitが誰にも予見できない以上、保守的に警戒する財務省が陰謀体質だとは思いませんし、debt limit※を警戒するのであれば*3歳出削減よりは増税の方が、現在の公共サービスの状況を考えた時にはまだマシな方策のように思えるのであります。(※ debt limit : 公債発行限度; 債務限度) ------------------------- ■ 増税でデフレ脱却!? 「日本経済をボロボロにする人々(2010.3.31)」より ・デフレ云々とうるさいが、税金を上げて国家がお金を使えば成長率が高かった時代のインフレが起きるわけではない。国家が無駄遣いをすれば、必ずそこに巨大な利権が生まれ、最終的に国内に競争力のある個人や企業がいなくなることにより、国全体の国力が落ちて通貨の信用が落ちて、みんなが貧乏になる形でインフレになるのだ。 ・平等はつまるところ、最終的にみんなが貧乏になるだけの話である。それが結果であろうが機会であろうが平等主義の行き着く先はほぼ同じ道だ。 ------------------------- ■ 田中康夫:「デフレ増税」という愚昧(日刊ゲンダイ) 「現代を斬る~時評と考察(2011.6.23)」より ・日本は「先進国」で唯一、デフレから脱していません。こうした状態で、国民所得の1.5倍以上にも達する労働貴族な地方公務員の給与に切り込みもせぬまま、安易に増税へと逃げ込んだなら、消費は更に冷え込み、深刻なデフレ・スパイラルに陥ります。 ------------------------- ■ 復興増税は正しいのか? 「ヴォータンの独白(2011.9.10)」より ・むしろ、今問題なのは、20年にもなろうかと言うデフレです。 デフレ状況下では、健全な経済活動の再生産が行われず、縮小均衡若しくは縮小スパイラルに陥ってしまいます。 しかも、為替市場で、長期的には購買力平価説が正しいと言うことは、常識と言って良いでしょう。 と言うことは、日本がデフレで海外がインフレまたはデフレではない状態ならば、必ず円高になってしまうと言うことです。 ------------------------- ■ モンスター化する東北の被災地と菅直人と小野善康の夢、偽善増税 「日本経済をボロボロにする人々(2011.7.30)」より ・それにしても災害を利用して増税だなんて冗談も程々にすべきだ。そんなに費用がほしいのなら、まず公務員人件費や独立行政法人の人件費約30兆円を2割削れば、単純計算で2年で12兆円になる。退職金も半分に削り、共済年金も大幅にカットすればいい。 -------- ■ 増税で復興事業を23兆~25兆円という暴挙! 「日本経済をボロボロにする人々(2011.7.22)」より ・確か東日本大震災で失われたと言われる国富は20兆円ぐらいと言われているから、復興で失われた国富以上の物を作ってあげようと考えているらしい。ということは、土地を造成して更にそこへ住宅も税金で建ててあげるということになる。工場も全部立て直して元に戻してあげようということか。 ■ 福島の人たちの心情と、彼らを縛っている本当のワルたち 「カレイドスコープ(2011.8.30)」より 110824 鳩山由紀夫前首相主催勉強会「上杉隆氏ら自由報道協会による原発事故取材報告」 Video streaming by Ustream ■ 福島でヒロシマ、ナガサキと同じことが行われる 「カレイドスコープ(2011.9.3)」より ・福島県は、5月27日、全県民202万人(現在は他県に3万人弱が移転・移動して200万人を割り込んでいる)を対象に被曝線量調査を実施することを発表しました。 福島県民は、今後、何十年(少なくとも30年)にもわたって、放射線の疫学調査を受けなければならなくなるのです。 ・この発表には、「管理」、「調査」の文字が繰り返し書かれていますが、「予防」や「治療」という言葉は、ただの一回も書かれていません。 目的は、ここに書かれてあるように、「得られたデータを放射線医療に生かすため」です。本当の目的が「治療」ではないことが読み取れます。 -------------------- ■ カレイドスコープブログ:「福島でヒロシマ、ナガサキと同じことが行われる」 「EX-SKF-JP(2011.9.8)」より ・ABCC、という機関をご存知ですか? 原爆被害調査委員会、Atomic Bomb Casualty Commission、略してABCCは、広島、長崎の原爆被害者が受けた放射線の影響を追跡調査するためにトルーマン大統領の命で1946年に設立された委員会です。 ・その委員会が名前を変えて現在も存在しています。それがRadiation Effect Research Foundation、放射線影響研究所。 ・山下教授も、「広島・長崎に次ぐ国内3番目のヒバクシャを生み出した福島県」に移られて張り切っておられることでしょう。 -------------------- ■ 山下俊一教授:「広島・長崎に次ぐ国内3番目のヒバクシャを生み出した福島県」 「EX-SKF-JP(2011.9.7)」より ・教授がまだ長崎大学にいらした今年4月の、『2011年4月 原研医療への新たな挑戦』と題するお言葉です。 .
https://w.atwiki.jp/nenrei/pages/2789.html
【作品名】青鬼 【ジャンル】フリーゲームのノベライズ 【名前】シュン 【属性】ノベライズ版の主人公 【年齢】13歳1ヶ月4日 【長所】このキャラが自作ゲームを作ってなければ詰んでた 【短所】実は卓郎のせいで1回死んでる(時間が巻き戻ってなかったことになったけど) 【備考】中学校に通っている描写がある。同級生の杏奈が昨年末に両親が事故で他界したと言っていて、 その時点で中学校に通っている描写がある。なのでシュン達は中学2年生となる。 中学2年生なので本編開始時点では最低でも13歳。1作目の青鬼で本編開始時点の1週間後に卓郎のせいで死亡し幽霊となったが、 ラストで時間が1週間前に巻き戻った。(この時点でシュンは13歳と1週間、なお記憶は保持している)青鬼から1週間後が青鬼 復讐編。 復讐編から2週間後が青鬼 異形編。異形編から3日後が青鬼 怨霊編。怨霊編から1日後が青鬼 無終編。 計算すると13歳+1週間+1週間+2週間+3日+1日で合計13歳1ヶ月4日。 vol.5
https://w.atwiki.jp/1000ed/pages/154.html
春樹911~920 921 ①「そうかな?」 春樹はなんでも出来る器用な人に思える。 「あっ! 愛ちゃん。本には大さじじゃなくて小さじって書いてあるわよ」 自分の手元を見ると塩が大さじで山盛りになっている。 このまま入れたら海水よりも塩辛くなってしまうところだった。 「ぼーっとしてた。ごめん」 「いいのよ。ゆっくりやりましょう」 「不器用っていうのは私みたいな人を言うんだよね」 次はレシピどおり小さじで塩をすくい慎重に平らにならす。 今まで単純なうっかりで何度も失敗してきたのかもしれない。 「そうかしら。愛ちゃんは案外器用だと思うんだけど」 「本当?」 「ええ。困ったときには誰かに助けを求めることができるもの」 「単に頼りないだけじゃないかな」 「違うわ。相手の懐に入るのがうまいのよ」 「よくわからないけど……」 「要は助けてあげたくなる魅力が愛ちゃんにあるってことなのよ」 「うーん」 お母さんの言いたいことがいまいち伝わってこない。 褒められている気はするんだけど。 「じゃあ春樹を思い出してみて」 「うん」 「なんでも器用にできるように見えるけど、この料理の本を見てもわかるでしょ」 この本には試行錯誤した努力のあとが見える。 古い付箋やメモ書きのせいで分厚さが倍になっていた。 「あの春樹も最初は出来なかったんだよね」 「そうよ。あの子は一人でなんでも解決しようとしてきたの。誰にも頼ることなくね」 (言われてみればそうかも) 「それって大変そうだよね」 「だから不器用なのよ」 「もっと肩の力を抜けばいいのに」 「春樹の肩の力を抜くとすれば、きっと愛ちゃんの前だけでしょうね」 お義母さんは玉ねぎをみじん切りにしながら呟く。 トントンと小気味よい音がする。 「えっ、私?」 「そうよ」 「私なんて春樹に頼ってばかりだよ。逆に負担を増やしてる気がするんだけど」 「本人は少しも負担だなんて思っていないわ」 「そうかな」 「好きでやっているのよ。愛ちゃんの事が気になってしょうがないのね」 (いつも呆れられているだけな気が……) 私の天然ボケにいちいち突っ込む春樹。 そんな日常のやり取りを思い浮かべる。 「アチチ」 「大丈夫? ほらこの布巾で包むといいわよ」 「ありがとう。これなら熱くないね」 私は茹で上がった熱々のジャガイモの皮を布巾に包んでむく。 そのジャガイモを全部ボールに入れてマッシャーで潰していった。 「春樹が世話焼きなのは愛ちゃんに対してだけでしょ?」 「そういえばそうだね」 他の人に対しては頼られれば応えるけど自分から前に出る事もない。 どっちかというと一線引いて接しているようにさえ見える。 学校での春樹が優等生で通っている雰囲気はそこにある気がする。 (家でもキッチリしてるけど、お義母さんより母親っぽいからな) 「学校と違って家だと口うるさくなるんだよね」 「それだけ愛ちゃんが特別って事なのよ」 (特別……) 今朝、そんな事を言われた気がする。 そして愛しいとも。 腕の中で私に語ってくれた言葉を思い出す。 (は、恥ずかしい……) 顔や耳が火照ったように熱くなる。 あてもなくどこまでも走り出したくなる。 「何か思い出したの?」 「あ、いや……う、うん、……少し」 「春樹の告白とか?」 「……そ、そうかも」 目が泳いでしまう。 お義母さんはそんな私を見て微笑むと包丁を置いて肩を寄せてきた。 「お義母さん?」 「ふふっ」 「どうしたの?」 「どうしても愛ちゃんにくっつきたくなったの」 二人だけで寄り添う事なんて今まで無かった。 出会った頃はお義母さんの方が背が高かったのに、今では私が少し身長で勝っている。 私を心配してくれたり料理を教えてくれたり。 一般的な他の家のお母さん達との違いなんてない。 血の繋がりは無くてもこの人は確かに私の母親だ。 「ねぇ、お母さん」 「どうしたの? 愛ちゃん」 「ううん、少し呼んでみただけ」 「じゃあ私も……愛ちゃん」 「なぁに?」 「私もあなたの名前を呼んでみたくなっただけよ」 お互い顔を見合わせて笑う。 「愛ちゃんが娘でよかったわ」 「うん。私もお母さんがいてくれて良かった」 「愛ちゃんには沢山辛い思いもさせてしまったわね」 「それは私も一緒だよ」 「そうね、それが家族ですものね」 「そうだよ」 春樹が言うように五年間で得たものは沢山ある。 これからもそれは無駄になることは無いだろう。 「改めて春樹の事、よろしくね」 「うん」 「人一倍怖がりだったあの子が自分からね……それだけ成長したって事なのかしら」 お母さんは過去に思いを馳せるように呟いた。 少し前の私ならその過去の正体も分からなかった。 でも今なら少しは理解できる。 そんな過去があるから今がある事も。 「このミンチ、もう炒め始めてもいいかな」 「そうね。春樹とお父さんが帰ってくる前に仕上げなくちゃね」 私はお母さんに教えてもらいながら、一つずつ丁寧に作業を進めていった。 時間はかかったけど、それなりに見栄えがするものが出来た気がする。 「か、完成した!」 「とっても上手に出来てるわ」 「お母さん、味見してみて」 お母さんは揚げたてのコロッケを口の中に入れた。 「どう?」 「はっはふい……」 しゃべられないほど熱かったみたいだ。 「どう? 美味しく出来てる?」 ようやく飲み込んだお母さんに感想を聞いてみる。 「うん。すごく美味しいわ」 「よかった」 「愛ちゃんも食べてみて」 お母さんが食べた半分を口の中に入れる。 「どう? バッチリじゃない?」 「はっ……はふい」 危うく口の中が大惨事になるところだった。 吐き出すわけにもいかず、思わず上を向く。 「まだ熱かったのね、大丈夫?」 「へ、へいひ」 私はほくほくのコロッケを飲み込む。 味はかなりの出来だ。 さすがレシピには載っていないお母さんが教えてくれた我が家の隠し味。 「すごく美味しい」 「よかったわね。お父さんも春樹もびっくりするわよ」 その時、玄関でガチャっと音がする。 そして「ただいま」と声がした。 「春樹の声だ」 「そうね」 足音がこちらに向かって近づいてくる。 「春樹、おかえり」 「おかえりなさい」 私達の声に気付いたのか春樹が台所を覗き込んだ。 「今日の夕食は姉さんの手作りか……」 私がエプロンを着けているのを見て、春樹が呟く。 その声がひどく沈んでいるのは気のせいだろうか。 「……あんまり嬉しくなさそう」 「そ、そんな事はないけどさ」 「本当に?」 「もちろん」 無理しているのか顔が引きつっている。 「か、母さんも帰ってたんだ。今日は早いね」 春樹は誤魔化すようにお母さんに話しかけている。 「仕事が早く終わったのよ。ね、愛ちゃん」 「だからさっきまでお母さんにコロッケを教えてもらってたんだ」 「そ、そうなのか。じゃあいつもよりはマシ……あ、いや、楽しみだな」 「今、マシって聞こえた気がする」 「そ、空耳だって」 「絶対にマシって言った。今回は力作なんだから」 「姉さんの場合、その意気込みがいつも空回りするからな」 (もう、味見もしないで警戒して) 私と春樹の会話をニコニコしながらお母さんは見ている。 「二人とも本当に仲良しね」 「べ、別に普通だろ」 「さすが想いが通じ合った相思相愛なだけのことはあるわねぇ」 お母さんは表情を崩すことなくニコニコして呟く。 とはいっても呟きにしては大げさなくらい声を張っている。 当然、春樹には聞こえているはず。 視線を移すと、案の定、春樹が目を見開いて驚いている。 そして硬直したまま、引きつった笑いを浮かべた。 「な、何言っているのさ母さん」 「だって……愛ちゃんが全部教えてくれたんだもの」 春樹は私を見る。 というより睨まれていた。 (春樹の目、据わってて怖い) 「わ、私、直接言ったわけじゃないよ」 否定しようと全力で首を振る。 「でも母さんは姉さんが教えたって」 「私が気づいたの。だって愛ちゃんの行動って分かり易いから」 「だけど」 「予感があったのよ。愛ちゃん、少し雰囲気が違うんだもの」 何も言わなくてもお母さんは私の変化を感じ取っていたんだろう。 「最近、二人の間で何かあったんでしょ」 「……………」 私と春樹は顔を見合わせる。 けれど二人とも何も言えず黙ってしまう。 「この間家を出て行ったことも関係してるのよね、春樹」 「……そうだね」 「だから私が気づいた事で愛ちゃんを責めたら駄目よ」 「けど姉さんが母さんのペースに乗せられたりしなければバレることもなかったじゃないか」 「どうせ私やお父さんに話さなくちゃならないことでしょ。少し前倒しになっただけじゃない」 「初めから責めるつもりはないよ。ただ今日の今日に知られるなんて、俺にも心の準備ってものが……」 (そっか。春樹もまだどうすればいいか分からないんだ) 今朝は私が酷く動揺してから、春樹も無理して受け止めてくれただけなのかもしれない。 どうしていいのか分からず手探りなのはお互い様なのだろう。 「春樹、平気だったよ。ちゃんと受け止めてくれたから」 「姉さん?」 「お母さんに知られた時、私、思わず謝ってたんだ」 「そうね。愛ちゃんは謝ったわ。ごめんねって」 お母さんはエプロンを畳みながら言う。 「だけどお母さんは悪いことをした訳じゃないから謝らなくていいって言ってくれたの」 「だって悪い事じゃないもの。むしろ喜んでいい事よ」 悪いことじゃない。 どこか負い目がある私の気持ちを救ってくれる言葉だった。 「母さんは、その……俺と姉さんの事を認めてくれるのかな」 春樹は少し緊張したように尋ねる。 「もちろんよ」 「よかった……」 肩の荷が一つ下りたのか、表情が緩む。 「ただ……お父さんはちょっと分からないわね」 「そ、そうだよな」 私もお父さんに言った時の事を想像する。 きっとひっくり返って驚くだろう。 「お父さん、反対はしないと思うの」 「どうしてそう思うのさ」 「愛ちゃんのことも春樹のことも大事な子供だもの」 それは私もお母さんと同意見だ。 お父さんは春樹の良いところも沢山知っているし、信頼もしている。 だから頭ごなしに反対はしないだろう。 「ただ大切だからこそ、覚悟は厳しく問いただしてくるでしょうね」 「「……覚悟」」 私と春樹は同時に呟く。 血は繋がらないとはいえ、私達は紛れもない姉弟なのだ。 「私はお父さんには時間を置いてから話してもいいと思うわよ」 「けど義父さんだけ知らないっていうのも」 「……私はお母さんの言うとおりでいい気がする」 「どうしてそう思うのさ」 「だってお父さんに突然話したら……びっくりしすぎて気絶するかも」 「確かに……」 「焦らなくていいわ。そのうち機が熟す時が来るもの」 春樹はそんなお母さんを見ながらため息を漏らす。 「……こんなに早くバレたのは驚いたけど、これが母さんで良かったのかもしれない」 「お母さんなら心強い味方になってくれるもんね」 「私にまかせなさい」 お母さんは胸を張って応える。 私はその様子が可笑しくて、思わず笑ってしまう。 「ちょっと張り切りすぎな気がしないでもないけど」 「お父さんには私からは絶対話さないわよ」 「当たり前だろ」 春樹は間髪いれずお母さんに言った。 「あと春樹。これは大切なことなのだけど」 重大なことを言うようにお母さんは真面目な顔に戻って言う。 「な、何だよ」 「愛ちゃんと二人きりの時くらいちゃんと名前で呼んであげなさいよ」 「……え、っと」 春樹は都合悪そうに口ごもる。 出会ったころはアンタとか君とか呼ばれていた。 それからずっと姉さんと言われ続けてきた。 過去を振り返っても名前で呼ばれたことは一度も無い。 「どう呼ぼうが俺の勝手じゃないか」 「あら、こんな女心の分からない子に育てた覚えは無いんだけど」 「うるさいな」 「愛ちゃんだって待っているわよ、ねぇ」 お母さんは私に同意を求めてくる。 (待っている……のかな) 今まで姉以外の何者でもなかったし、名前で呼ばれることが想像できない。 名前で呼ばれたら何か変化でもあるのだろうか。 (まだよく分からないや) 「姉さんで通じるし私は困ってないから今のままでいいよ」 「あら、いいの?」 「……ふぅん、姉さんはいいんだ」 「うん」 春樹と視線が合うと同時にフイとそっぽを向かれてしまう。 なぜか機嫌が悪くなっている気がする。 「もしかして春樹、怒ったの?」 「別に……」 「そう?」 「ああ、俺は普段どおりだよ」 言い方にトゲがある。 絶対に怒っている。 「絶対、へそ曲げてるよね」 「曲げてない。俺、制服のままだから着替えてくる」 春樹はそう言うと、台所から出てってしまった。 「あらら、行ってしまったわ」 「春樹、どうして怒っちゃったのかな」 「別に怒っていないんじゃないかしら」 「そうかな……」 (怒っていたように見えるけど) 「気持ちに温度差があることに気づいたのかも」 「温度差?」 「その内理解できるようになるわ。もし心配なら明日の文化祭、誘ってみたら」 (そうだった。明日は文化祭だ) 「誘うって、一緒に回るって事だよね」 「そうね」 「私、午前は放送委員があるし、午後はクラスの出し物に出なくちゃならないんだよ」 「空いた時間だけでもいいんじゃない?」 (誘ってみようかな) 「春樹、機嫌直してくれるかな」 「間違いなく機嫌は良くなると思うわよ」 「じゃあ回れるか聞いてみようかな」 「それがいいわ。もうそろそろ着替えも終わっているんじゃない?」 「ちょっと行ってくるね」 私は二階に上がって春樹の部屋の前に立つ。 「春樹、もう着替えた? 少し話があるんだけど」 私は閉じられたドアに向かって話しかける。 「姉さんか、ちょっと待って」 私服に着替え終わった春樹がドアを開けた。 「何だった?」 「あのね、明日の文化祭一緒に回らない?」 「委員会の方もあるから忙しいんだろ」 「午前は放送委員で午後はクラスの出し物だから夕方近くになっちゃうけど……いい?」 「うん。俺は……構わないよ」 「よかった。断られるかと思った」 私はホッと胸をなでおろす。 「どうして俺が断ると思ったのさ」 「だってさっき怒ってるみたいだったから」 「怒ってないよ」 「でも機嫌悪くなってたみたいだし」 「別に怒ってもいないし機嫌も悪くなってないよ」 「そうかな」 朝の一件以降、春樹の態度が心なしかイラついているように感じる。 まさかチハルの邪魔をいまだに根に持っているのだろうか。 「姉さんは余裕だなと思ってるだけだよ」 「余裕って?」 「朝の事があっても、いつもと変わらずマイペースだからさ」 朝、パニックになった分、いまは比較的冷静かもしれない。 「今朝も言ったけど俺、余裕無いからさ」 「確かに言っていたけど……」 「本当は文化祭も俺から誘うつもりだったのに、結局、誘われてる有様だしね」 「別にどっちでもいいじゃない。一緒に行動できるなら」 「そういう問題じゃないんだよ」 (一体、どんな問題なんだろう。もしかして私、何か言ったかな) 「私、春樹に傷つくことを言った訳じゃないよね」 「言ってないよ」 「そっか。よかった」 「これは俺自身の問題だから姉さんは気にしなくていいからね」 「もし私でよければ相談に乗るよ」 「その時は頼むよ」 「任せて。私、一応お姉さんだしね」 「………お姉さん、か」 春樹はため息混じりにつぶやくとまた目をそらし黙ってしまった。 (??) その時、ガチャっと玄関が開く音がした。 「お父さんかな」 「義父さんだね」 「出張お疲れ様」「母さん、これ土産だ」と両親の会話が聞こえる。 「一週間ぶりに帰ってきたんだ」 「姉さん、出迎えてあげれば? 義父さんきっと喜ぶだろうし」 「春樹は?」 「俺はいい。早く言ってあげなよ」 「うん。もう少しでご飯だろうから早く降りてきてね」 「わかった。すぐ行くよ」 しばらくして春樹も降りてきて夕食が始まった。 久しぶりの一家団欒の食事は楽しくて少しも会話が途切れることはなかった。 私が作ったコロッケも大好評だった。 こんなに喜ばれたのは今まで無かったからすごく嬉しい。 食事も終わり、お風呂に入って部屋に戻る。 「待たせてごめんね。チハル、もう戻っていいよ」 ポケット仕舞っていた小さなくまのぬいぐるみに話しかける。 チハルはぬいぐるみから子供の姿に変わる。 「愛菜ちゃん。もう寝るの?」 私がパジャマを着ているのを見て尋ねてきた。 「そうだよ。一緒に寝ようと思って」 「うん! いっょにねる」 「今日はお掃除手伝ってくれてありがとう」 「いいよ。またおてつだいするからね」 「チハルはいい子だね」 「やった! また愛菜ちゃんにほめられた」 「じゃあ電気消すね」私達は一緒に布団に入る。 チハルの頭をしばらくなでていると規則正しい寝息に変った。 私も目を閉じて深い眠りについた。 次へ
https://w.atwiki.jp/83452/pages/209.html
1 2 3 4 5 6 番外編 律ムギ 番外編は澪唯 ※暴力シーンあり 2009/07/27 http //takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1248667977/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 学歴無し、自分で仕事を見つけられない、だけど鉄筋工ならお手の物。スーパーウルトラハイパーミラクル底辺人物。それが、松本智司 -- (小黒松本班) 2017-11-12 23 10 21 うん…ありがとう。それだけですよ。 -- (名無しさん) 2017-10-02 03 50 35 白石が出てくるとは思わなかったわwww -- (名無しさん) 2011-12-11 05 03 40 アクションシーンが素晴らしく、澪の切なさがよく伝わるいい作品でした。 -- (涙) 2011-11-16 11 59 48 律がかっこ良かった上に、ムギの律への想いが強く感じられた。 律ムギ関係の作品では最高です。 -- (ウイネル) 2011-06-19 17 36 09 齋藤さんよ、あんたかっこいいよ -- (スター) 2011-04-25 18 17 19 白石の元ネタを知らない俺 -- (名無しさん) 2011-04-23 00 26 47 斉藤に惚れたw -- (ねむねむ) 2011-03-29 15 36 32 しwらwいwしwwwwwwwwww -- (むぎゅううううううううううううううううううう) 2011-03-13 17 14 55 戦ってるシーンの元ネタは某スーパーロボットエロゲかな?w 律紬はドラマテッィクな話が多くてステキ! -- (名無しさん) 2011-03-04 18 23 21
https://w.atwiki.jp/pazdra/pages/13006.html
HP倍率版ルーツでスキルも延長エンハと、扱いやすさや相方の見つかりやすさは割と自信持てるレベルにある。…でも正直なところ、MP販売なし☆8をわざわざ狙って引くのに見合う性能ではないと思う。 -- 2016-10-13 21 56 06 弱くないし寧ろ強い部類のハズなのにいまいちピンと来ないのは大分感覚がマヒしている証拠なのか...この後ラードラの超究極も控えているから余計なんとも言えない気持ちになる。 -- 2016-10-13 22 48 16 対極にあるやのがルーツなんだな。ゼウドラとラードラみたいな。だからどうしたと言われると困るが。 -- 2016-10-13 23 21 18 居候の分際で「よくぞ見つけたのう、客人よ」とか態度がデカい・・・さすがグラン様 -- 2016-10-13 23 24 23 ↑3 いまいちピンと来ないのは多分スキルのせい。ほぼ2倍エンハだけなのにスキルマ15ターンは流石に微妙過ぎる。 -- 2016-10-14 02 36 14 このBBAすごく嫁にしたいが引ける気がしない。とりあえずグランとロズエル狙いで1万円突っ込むかなあ -- 2016-10-14 08 49 31 地味にスキラゲがかなり面倒。グランリバース降臨は先制で5コンボ吸収やら全ロックやら全ての属性が対象になりうる吸収やらやりたい放題だから、まともに周回パターンが組めない。スタミナ50(25)で確定ドロで10上げで済むのは救いか。 -- 2016-10-14 10 24 42 弱い。多色は全パラ勢と十字軍のせいでオワコン気味だし、ラードラ超究極に合わせて多色が復権する事を願う。 -- 2016-10-14 20 50 52 今の時代、HPのみなら2倍でもよくね?って思ってしまうほどの環境になちゃったな -- 2016-10-14 21 41 44 これ周りのオバケはクリスタルスカルとヌケニンとあと後ろの奴は何だ? -- 2016-10-15 23 19 27 ヌケニンってシャングリラじゃないのか?後ろは多分ドラりん。 -- 2016-10-16 01 55 15 LSはルーツの相方というコンセプトみたいだから弄れないにしても、せめて覚醒はもう一声欲しかった。正直スキルも微妙だし... -- 2016-10-16 03 48 49 覚醒までルーツのコピーだから、この子実はソニグラよりルーツのほうがモデルとしては近いんじゃ。 -- 2016-10-17 12 07 45 覚醒とLSを引用してるだけで、他はグランがベースだぞ -- 2016-10-17 12 21 59 ↑1イラストとかまんまグランだもんね、足とかわかりやすい -- 2016-10-18 17 51 46 呼び方はハログラかな?ハロソニだと被っちゃうし -- 2016-10-19 18 40 55 胸が縮んでる? -- 2016-10-21 12 54 38 うーん15スルーとかなえるわー -- 2016-10-23 11 19 23 こんなに可愛いのに女の子ガチャに入らないなんて… -- 2017-03-17 16 18 15 究極で完全バインド耐性とセルフヘイスト追加かリーダーで使うなら大体スキル溜めが半分ぐらいになりそうだからLFで7.5ターン中に4ターンエンハ状態って感じになるのかな? -- 2017-10-20 10 47 07