約 2,981,689 件
https://w.atwiki.jp/1000ed/pages/64.html
451~460 461 ①一郎くんのいいところを言う 肩越しに、一郎君くんの息遣いまで聞こえてくる。 これほどの至近距離なのに、なぜかとても冷静な自分がいることに気付く。 「臆病の何が悪いの? 人の痛みを知っているから、臆病になってしまうんだよ。 一郎くんは人の話を真剣に聞いて、ちゃんと汲み取ってくれる優しさがあるじゃない。 あまり感情を表に出さないから誤解されてしまう事もあるけど、一郎くんの優しさをわかっている人だってちゃんといるよ。 それは、決して弱さなんかじゃないよ」 私の言葉を聞いて、一郎くんがゆっくり顔を上げる。 その瞳はまるで迷子のように寂しそうだった。 「大堂……」 「実は私もね、最初は一郎くんが完璧すぎて少し怖かったんだ。 でも放送委員で一緒にやっていく内に、一郎くんのさりげない気遣いや思いやりに気付けたんだよ。 私でも気付けたのに、一番身近にいる修二くんが気付いていないはず無いよ」 「やめてくれ。君は……俺を買いかぶり過ぎている」 一郎くんは扉につけたままの手をギュッと握り締め、拳を固めた。 「どうして自分自身を嫌うの? そんなの駄目だよ」 「修二に比べると、やはり俺は弱い。君が言う気遣いも、相手から嫌われないための処世術に過ぎない。 俺は絶えず何かに怯えている。見捨てられないように……」 一郎くんはとても苦しそうに顔をしかめた。 「見捨てる? 誰も一郎くんを見捨てたりしないよ」 「わかっている…。わかっているが、どうしようもなく孤独に苛まれてしまう時があるんだ。 気丈に振舞ってみても……自分の弱さを抑えられなくなる」 さっきと同じ、迷子の瞳が私に向けられる。 (もしかしたら……、一郎くんは……昔の私?) お母さんが居なくなってから、ずっと私も怯えていた。 私のことが嫌いになったから、お母さんは出て行ったんだと自分を責め続けていた。 一郎君も力のせいで、幼い頃に施設に預けられていた。 親に見捨てられたと思い込んでしまうことで、トラウマとして今も一郎くんを苦しめているのかもしれない。 私は… ①私も同じだと言う ②黙って微笑む ③抱きしめる 462 ②黙って微笑む けれどこれは自分で乗り越えるしかないことだ。 理性で孤独ではないとわかっていても、感情が暴走する事だって確かにある。 私が心の底から、自分は孤独じゃないって実感できたように、一郎君だってそうできるはずだ。 私には、幼馴染の隆がそばに居て、その後は弟になった春樹がどうしようもない不安を取り除いてくれた。 一郎君にもずっとそばに修二君がいたのだ。 いや、もしかしたら修二君ではダメなのかもしれない。 一郎君は自分と修二君を比べて劣等感を抱いているから。 「それじゃあ、孤独でどうしようもなくなったら、私に連絡頂戴?」 「大堂…?」 「私だって一郎君の話を聞く位はできるんだよ。あ、あんまり高尚な話だと理解できないけどさ」 不思議そうな顔になった一郎君に、説明する。 「ほら、会話って相手が居ないとできないでしょ?相手が居るって事は孤独じゃないって事だし…ね?」 私の言葉に一郎君は驚いた顔になり、それから泣きそうな顔でわらった。 「大堂はすごいな」 一郎君は目を伏せ、次に目を開けたときにはいつもの一郎君だった。 ゆっくりと体を起こし私を解放する。 「すまなかった、ありがとう」 一郎君は少し恥ずかしそうにうつむいて笑うと、くるりと私に背をむけ今まで作業していた机を片付け始める。 私は… ①先に帰る ②このまま一郎君を待つ ③何か話す 463 ③何か話す 「「あの……」」 ほぼ同時に私たちは声を掛け合ってしまった。 その後、なんとも言えない沈黙が私たちの間に流れる。 「な、何かな…一郎くん」 「大堂こそ、俺に何か言おうとしていただろう…」 「あー…、べつにたいした事じゃないの。「また明日」って言おうとしただけだから」 (私、一郎君にすごく偉そうなこと言っちゃったような気がするよ……) なぜか今頃になって気恥ずかしさが、こみ上げてくる。 一郎君の姿をまともに見ることが出来ない。 「一郎君はどうしたの? 私に言いたいことがあるんだよね」 誤魔化すように、一郎君に向かって尋ねた。 「俺もたいした事じゃない。ただ……さっきの話はその…修二には秘密にして欲しいんだ」 私に背を向けたまま片付けを続けているせいで、一郎君がどんな顔をしているのか判らない。 ただ口調から気まずいのは一郎君も同じなのかな、と感じた。 「どうして?」 「修二に劣等感を抱いている事を知られたくないんだ」 「いいけど……。修二君に素直な気持ちを言った方がすっきりするんじゃない?」 「駄目だ。君には分らないかもしれないが、男兄弟というのは自分の弱みはみせたくないものなんだ」 一郎君は鞄を持って、私の方に向き直った。 一見、いつもどおりに見えるけど、一郎君の顔が少し顔が赤いような気もする。 「そういうものなの?」 「そういうものだ」 有無を言わせない口調で一郎君は言い切った。 私は… ①「でも、それならどうして私には言ってくれたの?」 ②「うん、わかったよ」 ③「じゃあ、春樹も私に弱みをみせたくないのかな…」 464 ②「うん、わかったよ」 私が素直に頷くと、一郎君はほっとしたような表情を見せた。 「ありがとう、そうしてくれると助かる」 一郎君は空いている方の手に放送室の鍵を持って扉を開けた。促されるように私も廊下へ出る。 (なりゆきだけど一緒になっちゃったし、先に帰っちゃうのもヘンだよね) 結局、戸締りをした後鍵を返しに職員室に向かう一郎君についてゆくことにした。 「兄弟がいるって、どんなかんじ?」 放課後の廊下を並んで歩きながら、ふと思いついた事を一郎くんに尋ねてみる。 「……どうした、急に。大堂にも弟くんがいるだろう」 「うん、そうなんだけどね。えっと、春樹は男の子でしょ?それに私よりも大人だしあんまり兄弟ってかんじじゃないから」 「歳の近い姉か妹が欲しかった、と。そういう事か?」 そう言って一郎君はほんの少し表情を崩した。 「あ、一郎くん今子供っぽいって思ったでしょう」 「いや。……そうだな。数回話しただけだが、弟くんは君よりも大分大人びた印象を受ける」 「春樹の方がしっかりしてるって、みんなそう言うよ……」 うなだれる私の隣りでなんでもないように一郎君が言った。 「彼がそうありたいと努めてるんだろう、おそらく」 一郎君の言葉は意外だった。春樹は出会った当時からしっかり者だったし、今までもそんな春樹の性格は生来のものだと思い込んでいたけれど。 「努める?春樹が?」 「ああ。無理をしているとまでは言わないが、君の前では特に」 「そう……なのかな、でも最近なんだかケンカばっかりなんだよね。もしかして、それが原因なのかな。春樹、私の世話で疲れちゃったってこと?」 「俺は弟くんではないから、これはあくまで推測の域を出ないが……」 一郎君は横目で眉間に皺が寄った私の顔を見やると、小さく笑って言った。 「彼が君の世話を焼くのは彼が好きでやっていることだろう。君が気に病む事じゃない」 「……どうしてそう思うの?男同士、何か通じるものでもあったり?」 「さあ、どうだろうな」 私の問いかけを軽くはぐらかすと、私を一人廊下に残して一郎君は辿り着いた職員室の中に入っていってしまった。 (さっきは一郎君を少し身近に感じた気がしたけど、やっぱりよくわからないや……) 一郎君を待ちながら、ぼんやりとそんな事を思った。 さて、どうしよう? ①せっかく職員室まで来たので、近藤先生に改めてお礼を言う ②一郎君の言葉からなんとなく春樹の事を考えてみる ③さっき聞いた一郎君と修二君の関係について思い返す 465 ①せっかく職員室まで来たので、近藤先生に改めてお礼を言う (近藤先生居るかな…?) 職員室を覗き、近藤先生がいるか確認する。 (あれ…いないや) けれど良く考えれば、近藤先生だって自分のクラスや部活動の監督があるはずだ。 「大堂さんじゃないか」 その時、後から声をかけられた。振り向くと今まさに考えていた近藤先生が立っている。 「あ、近藤先生」 「こんなに遅くまで残ってどうしたんだ?今日は具合がわるいんだろう?早く帰りなさい」 近藤先生は眉をしかめて私を見下ろしている。 お礼を言いたいけれど、とてもそんな雰囲気ではない。早く帰りなさいという無言の威圧感がある。 (確かに具合が悪かった人がこんな時間まで残ってたら、逆に心配かけちゃうよね…) 言葉はきついが、それが近藤先生の優しさだと分かっていても、竦んでしまう。 「大堂すまない、待たせた」 そのとき、職員室から出てきた一郎くんに声をかけられた。 私へ向けられた意識が、一郎くんへと移り思わずホッと息をつく。 「ん?……ああ、宗像くんか」 「近藤先生。どうかしたんですか?」 「いや、たいした事ではない。大堂さんを送っていくのか?」 「はい、そのつもりですが」 「そうか、なら安心だな。気をつけて帰りなさい」 「はい。さようなら」 「…今日はいろいろありがとうございました。さようなら」 一郎くんと二人で先生にあいさつをして歩き出す。 「近藤先生となんかあったのか?」 「なんかあったっていうか…」 ①朝の話をする。 ②威圧感がすごいと言う。 ③口ごもる。 466 ③口ごもる。 「あー。えっと…」 朝の話をしようとして、また修二君とのキスの話に戻ってしまう事に気付いた。 (また、気まずい雰囲気になりたくないし…やめておこう) 「な、なんでもないよ。帰ろうか、一郎君」 「ああ」 口ごもってしまった私を察したのか、一郎君はそれ以上は詮索してこなかった。 校舎を出ると、辺りはすっかり暗くなっていた。 一郎君と校門を出て、見慣れた街なみをゆっくり歩く。 きっと、私の歩くペースにあわせてくれているのだろう。 しばらく歩くと、道が十字路になっていた。 私は歩みをとめて、一郎君を見た。 一郎君も二、三歩先を歩いたところで、私の方を向き直る。 「どうした? 大堂」 「遠回りになるから、ここまででいいよ」 「俺が好きで送っていくと言ったんだ。気にする事はない、君の家まで送ろう」 「でも……」 「構わない。ここで立ち話をしていたら余計に遅くなってしまう」 一郎君は私が歩き出すのを待っている。 「さあ、行こう」 「あ…うん」 結局、家の前まで送ってもらってしまった。 「一郎君、ありがとう」 「いや…それより、さっきは取り乱してしまって済まなかった。君に不快な思いをさせてしまったな」 一郎君は少し困った顔をしながら言った。 「そんなことないよ」 「ならば、よかった…」 安心したように、一郎君は少しだけ笑顔をみせた。 「じゃあ、一郎君。気をつけて帰ってね」 一郎くんは私の言葉に、小さく手を振って返してくれた。 (少し遅くなったから、春樹が心配してるかも) 「ただいまー」 玄関のドアを開けると、誰かが私を待つように立っている。 立っていたのは… ①春樹 ②隆 ③チハル 467 ③チハル 「おかえりなさい!愛菜ちゃん!!」 チハルはそう言うやいなやまだ玄関の扉も閉めきらない私に、まるでじゃれる子猫が飛びつくみたいに 勢いよく抱きついてきた。突然のことによろけながらもなんとか体勢を立て直して扉を閉める。 「ただいま、チハル。遅くなっちゃってごめんね」 覗き込みながら声をかけると、チハルは抱きついたまま不満そうな声をあげた。 「ほんとだよ!はるきのそばにいなきゃだめっていわれたからがまんしてたけど、ぼく愛菜ちゃんのことうんとしんぱいしたんだからね」 「そっか、我慢してお留守番もしてくれてたんだね。ありがとう、チハル」 そう言いながらチハルの髪をゆっくりなでる。チハルはしがみついたまま小さく首をかしげた。 「……愛菜ちゃん、うれしい?」 「うん、とっても嬉しいよ。チハルはいい子ね」 チハルはいつも聞きたがる褒め言葉を聞けたことに満足したらしく、顔をあげると本当に嬉しそうに笑った。 (チハルを見てると、なんだか元気が出るかんじがするなあ) 私もはしゃぐチハルにつられたように、自然と顔がほころんだ。 「おかえり、姉さん。……そんなところでどうしたの?」 私とチハルの話し声が聞こえたのだろうか、春樹がリビングから顔を出した。 春樹の言葉に玄関先で靴も脱がずにチハルとくっついている今の状況を思い出して、チハルをなだめて退いてもらいなんとかスリッパに履き替える。 「ただいま春樹。ごめんね、クラスの準備の後で委員会の方に顔出してたらこんな時間になっちゃった」 「近藤先生に具合が悪いって聞いたんだけど……その様子だと大丈夫そうだね」 「え、うん……まあ今は元気だけど」 てっきり恒例のお小言が待っているものと覚悟していたのに、妙にあっさりした春樹に軽い違和感を覚える。 「……どうかした? ちょうど今夕飯が出来た所なんだ、着替えたらテーブルで待ってて。俺隆さんを呼んでくるよ」 「じゃあ、お願いするね」 春樹はわかった、と返事をしたもののこちらを見もしないで脇をすり抜けて玄関を出て行った。 (どうしたんだろう、怒られなかったのは良かったけど……。それほど心配しなかったのかな) もやもやとした疑問を抱える私の手をひいて、チハルがもどかしそうに言った。 「愛菜ちゃん、どうしたの?おへやにいかないの?」 どうしようかな? ①おとなしくチハルと一緒に自分の部屋へ行く ②気になるのでそれとなくチハルに今日の春樹の様子を尋ねる ③先に帰った事を香織ちゃんにメールで謝る 468 ②気になるのでそれとなくチハルに今日の春樹の様子を尋ねる 私は階段を上りながらチハルに話を振る。 「ねえチハル。なんか今日の春樹おかしくない?」 私の言葉にチハルは首を傾げうーんと唸る。 「ボクわかんないよ。愛菜ちゃんのことは良く知ってるけど春樹のことなんて知らないし」 確かに隆に動けるようにしてもらうまでのチハルはずっと私の部屋に置かれていて、通常の春樹の様子を知りようがない。 部屋に入って着替えながら、ちょっと考えてチハルにたずねる。 「それじゃ今日は一日どんな感じだった?」 「うーん、ずっと机にすわってて前に立ってる人の話を聞いてた」 チハルが言っているのはたぶん授業のことだろう。 「他には?」 「あ!おっきい男の人が、愛菜ちゃんが具合悪いって言いに来た」 「おっきい男の人…ああ、近藤先生ね」 「あとは……あ、ときどきぼーっとしてため息ついてた」 「ぼーっとしてため息?」 春樹がぼーっとしているなんて、珍しい。しかもため息までついて? 「…おかしい」 「?」 きょとんとした顔で首を傾げるチハルの頭を撫でながら、原因を考える。 ①昨日のことをまだ引きずっている? ②朝、最近夢見がわるいって言ってたのが原因? ③もっとほかの事? 469 ②朝、最近夢見がわるいって言ってたのが原因? (そういえば春樹、最近夢見が悪いみたいな事言ってたよね……) 「ねえねえ愛菜ちゃん、どうしたの?しんぱいごと?」 上の空な私の様子が気になったのか、チハルは髪を撫でる私の手を止めた。チハルなりに心配してくれたようで、小さく眉根を寄せている。 「ごめんごめん。春樹があんまりよく眠れないって言ってたから、そのせいかなって思って」 「……またはるきのこと?」 チハルはむっつりとそう言うと隠そうともせずに不満の色を露にした。あまりにわかりやすいチハルに対し、苦笑いは漏れるもののどこかで仕方なく思うような自分がいる。 「またって……春樹は私の弟だから。私にはチハルの事とおんなじくらいに気になるんだよ」 「ボクのこととおんなじくらい?」 「そう。チハルが夜眠れないって言ったら心配するし、それとおんなじように春樹も心配なの」 「ボク、よるねむれないなんていわないよ。愛菜ちゃんといっしょだもん」 「うんまあ、そうなんだけどね」 なぜか得意げなチハルが可愛らしくて、ほんの少し笑ってしまう。チハルはそれが面白くなかったのか、ぷうっと頬を膨らませた。 「もー、ボクはいっつも愛菜ちゃんのことかんがえてるのにどうしてはるきのしんぱいなんてするの。はるきなんか……」 「?どうしたの?」 「そうだ!はるきなんか、うしろにすわってたおんなのこにおかしもらってた!なんとかじっしゅうとかいうのでつくったのよって。ほかのひとにはないしょねって!」 (お菓子?……ああ、調理実習の事かな?私も去年、クッキー作ったんだよね) 「良いじゃない、私も学校でお菓子作ったらお友達にあげたりするよ?」 「でもはるき、にこってしてありがとうっていってた。愛菜ちゃんといっしょのときはいっつもぷんぷんしてるのにね。あのおんなのこのほうがはるき、やさしいよ。だから、愛菜ちゃんもはるきなんかきにしなくていいよ」 力説するチハルにどう答えたものかと思案していると、着替え終わった私にチハルはぎゅっと抱きついてきた。 「ボクは愛菜ちゃんのこといちばんかんがえてるし、いちばんしんぱいしてるよ。ボク愛菜ちゃんがいちばんすき」 そう言って見上げるチハルの目には少しの迷いもない。チハルの澄んだ目に映る自分の顔を不思議な気持ちで眺めた。 私の今の気持ちは…… ①チハルの好意が素直に嬉しい ②春樹の話がショック ③どうしてチハルがそんなに春樹を嫌がるのか不思議 470 ①チハルの好意が素直に嬉しい 「ありがとうチハル」 まっすぐに私に向けられる好意がくすぐったくて、うれしい。 ぎゅっとチハルを抱きしめて頬ずりする。 「愛菜ちゃんくすぐったいよー」 チハルが笑いながらじたばたと身をよじる。 すっぽりと腕の中に納まるチハルを抱きしめていると、ホッとする。 元はぬいぐるみのはずなのに、その体は私たちと変わらず暖かい。 「はー、なんかチハルをぎゅーってしてると落ち着くな」 小さい頃からずっと一緒で、子供の頃はそれこそぬいぐるみのチハルを抱きしめていた。 「愛菜ちゃんいつもボクをぎゅーってしてたよね」 にこにこ笑いながらチハルが私を見上げてくる。 そうだね、と頷いて笑い返すとふとチハルが何かを思いついたかのように声を上げた。 「あ!」 「どうしたの?チハル」 「いつも愛菜ちゃんがぎゅーってしてくれるから、今度はボクがぎゅーってしてあげる!」 「え?」 チハルは言うないなや私の腕をすり抜けて、私の体を抱きしめる。 今までのじゃれて抱きついてくるのとは違う。抱きしめる動作。 「むー」 「どうしたの?」 おとなしくチハルのされるがままになっていると、チハルが不満そうに声を上げた。 「ボクちいさくて愛菜ちゃんの背中に手がまわらない」 「チハルは小さいから」 不満そうなチハルの言葉に、思わず笑ってしまう。 「そっか、ボクが大きくなればいいんだ」 チハルはそういうと、ポンと軽い音を立てた。 それがチハルが変身するときの音だと分かっていたけれど、急に目の前に現れた男の子とチハルが私の中でつながらない。 「愛菜ちゃん、これでぎゅーってできるね」 にっこり笑って目の前の男の子が私をぎゅっと抱きしめる。 「ち、チハル!?」 「うん、どうしたの?愛菜ちゃん?」 私はあわてて大きくなったチハルを見上げる。 見下ろしてくる目は、確かに以前のチハルと変わらない。 顔もたしかに子供のチハルの面影がある。 けれどその声はさっきより低いし、目の前に居るチハルは私とほぼ変わらない年齢に見える。 「おーい、愛菜、晩飯食わないのか?」 その時、階段を上がってくる音と、隆の声が近づいてきた。 春樹が呼びに行ってから結構時間が経っていたようだ。 でも今の状態はやばいのではないだろうか…? どうしよう ①チハルはチハルだしこのまま気にしないことにする。 ②チハルに子供の姿に戻るように言う。 ③隆に部屋の戸をあけないように言う。
https://w.atwiki.jp/bkneko/pages/534.html
+ 定期イベント一覧 定期イベント一覧 月例イベント|勝手にコラボ|コボルト冒険記 曜日限定クエスト|素材採取クエスト|狩猟クエスト|小判稼ぎクエスト|暁天のアイテム狩り|月夜のアイテム狩り 救出クエスト|ネコゲットクエスト 高難度【聖獣狩りクエスト|荒ぶるクエスト|逆襲クエスト|迷宮クエスト】 + 不定期イベント一覧 不定期イベント一覧 錬金祭り|ざくざくゴールドハント|天地降臨|オリハルコンフェス|コボルトとドロップチャレンジ 幼少シリーズ|超アイテムドロップクエスト|ぼくとネコ大感謝祭 + その他イベント一覧 その他イベント一覧 3周年記念イベント|正月限定 羽根つきチャレンジ|エイプリルフール|GWイベント 解放クエスト|マジックルーン獲得クエスト 勝手にコラボシリーズ 有名?どころと勝手にコラボするイベント。 月1で1キャラ開催。 いずれかの難易度を1日2回まで挑戦可能。 難易度が上がると確定ドロップするので容易にMAXまで限界突破することができる。 ※2021年開催分から「覚醒の石」がドロップしなくなった模様。新シリーズではドロップする。 ※2021年2月(ハシビロコウ)はドロップするようなので変更された? 開催月 コラボシリーズ 新コラボシリーズ 1月 ダイオウグソクムシ ソーシャルディスタンス 年賀状 2月 ハシビロコウ 5G インフルエンザウイルス 3月 チンアナゴ フードデリバリー AI 4月 類人猿 カラオケ 5月 Vtuber ぴえん 6月 棒人間 マジデネコカ 7月 台風 ソロキャンプ 8月 幽霊 インスタ映え 9月 タピオカ抹茶ミルクティー リアルネコ 10月 増税 ツタンカーメン 11月 eスポーツ ファイニャルクエスト 12月 リア充 イルミネーション 増税(イベント) クエスト名 属性 魔法のカギ 謎の冒険者 消費スタミナ チャレンジ ステージ 初クリア 増えましたよ奥さん 初級 光 1% 8 エミリー 2[4 1 -1 1 ] ジェム3個 クエスト名 属性 魔法のカギ 謎の冒険者 消費スタミナ チャレンジ ステージ 初クリア 節約道を究めるべし 中級 光 5% 2% 12 クリティカルの実 1[5 3 ] スピードの実 クエスト名 属性 魔法のカギ 謎の冒険者 消費スタミナ チャレンジ ステージ 初クリア 金欠です 上級 光 10% 3% 16 ザクザクの実 2[4 1 -2 1 ] ドロップの実 クエスト名 属性 魔法のカギ 謎の冒険者 消費スタミナ チャレンジ ステージ 初クリア 貯まらなくて悲しい 超上級 光火 20% 4% 20 スピードの実 1[6 2 ] ジェム3個 クエスト名 属性 魔法のカギ 謎の冒険者 消費スタミナ チャレンジ ステージ 初クリア 飢えた財布 激ムズ 光木 50% 5% 24 ドロップの実 2[4 1 -3 2 ] もどり玉 クエスト名 属性 魔法のカギ 謎の冒険者 消費スタミナ チャレンジ ステージ 初クリア お金の使い方にはご用心 超激ムズ 光闇 70% 6% 35 キャットブル 2[3 1 -4 2 ] スピードの実 クエスト名 属性 魔法のカギ 謎の冒険者 消費スタミナ チャレンジ ステージ 初クリア あぁ無情な増税よ カオス級 光 100% 10% 45 神竜の紅玉 3[2 0 -2 1 -3 1 ] ジェム3個 入手できるキャラ キャラ名 増税苦の爆買い号泣エミリー タイプ 体当たり マジックスキル 属性 光 MAXスピード70%増加貫通率35%増加(光)小判70%増加 レアリティ 激レア レベル 20 体力 2641 攻撃力 834 CP 300
https://w.atwiki.jp/vipyakyu/pages/459.html
文責:扇風機@大松ボブヒコ 【参加者】 扇風機 しょー エコー 桶 ドカベン feel strb でっていう 漣コージ 前々から陸の孤島・安房県の漣コージが帰省すると聞いてたし、 最近練習会らしい練習会やってねーし、 お盆期間中は暇な奴も多そうなんで、ほぼ思いつきで練習会やる運びになった。 コージが来れば晴れるジンクスあるし、天気予報は気にも留めてなかったぜ。 が、午前9時過ぎに雨が降り始め、次第に強くなって来たではないか。止む気配は全く無い。 せっかく遠くから来てくれる人&既に出発した人も居るんで、中止はせず一旦長町駅に集まってから これからどうするか決めることにした。 っつーか、コージのジンクスをも上回る雨男が居たのかYO! 多分strbかでっていうのどっちかだろうなw (2日後の新潟遠征でも雨降ったから、現在はstrb説が有力w) 俺は仙台駅でエコー拉致ってから長町駅でstrb、でっていう(new!)と合流。 strbは前に会ったからおkとして、でっていうも喫煙者w お 前 も か ! どうみても南東北の喫煙率高すぎです。本当に(ry 当初参加予定だった ゆず&桶 は天候&移動手段上の関係でリタイア。 が、桶はドカベンカーにコージと一緒に拉致られてやって来た。お前髪伸びすぎだ。切れよwww コージさんは悪ガキっぷりを発揮してますたw 雨弱くなるのを待ってから球場へGO&それでも駄目なら、 橋の下で軽く練習する結論に至ったので、マターリ待つ。 その後しょーもやって来て、雨も奇跡的に弱まったんで球場へGO! (※コージは、しょーの姿見てマジでビビってたwwww) 球場に着いたらすっかり雨は止んでいた。懸念されたグラウンドコンディションは ホーム周辺以外全く問題は無かった。よかったよかった。 しかもお日様が出てきた。ε=\_○ノ イヤッホーゥ! グラウンド借りて練習会やるのは6月上旬の定例会以来なんで、テンション上がってきたwww ちょっと水捌けしてから練習開始へ。ウォームアップ済ませてからキャボ→ノック練習。 俺がノッカーやってたけど、コージ方向だけPゴロ&頭超え量産サーセンwwwっつーかざまあwwww ノック練習が終盤になった頃に再び雨が降る。小雨どころか本降りになってきやがった。 もう駄目!ブーブー内に緊急退避! 誰が言ったか知らないが、練習会に来れば確実に晴れる コージさんアワーの時間がやって来る事を期待したんだが、今回ばかりは止む気配なし。 降って欲しいときに降らず、イベント発動時に毎回空気読まず降らせる雨雲は氏んでいいよ。 しゃーねーからブーブー内TVで、高校野球観戦しながら雨宿り。 14時まで止まなかったら中止にして、バッセンかレゲーショップに行くか、 そんな話もチラチラ聞こえ始めた。一部こんな会話も。 ドカベン「コージ、どういうことだ」 コージ「15時から本気出す!」 一体どうなってしまうのか? 14時になろうとした時、雨が弱まった。なんて都合のいい天気だw グラウンドもそんなに酷くなってねーし、ホーム付近を整備して練習再開。 ノックの続きやって、バックホームで上がり。 雨のせいで大幅にリズム狂ったし、どうせ人も少ないからシートバッティングやることにした。 Pはドカベン、しょーが主にやり、途中俺はエコーにキャッチャーやれと命令(当然マスク&メット着用で)。 ボールに対する恐怖心無くす為の作戦だったが、反応鈍い&全然ボール捕れず逃げ腰なんで 逆にPのリズム崩してしまい、申し訳なかった。最後の方は捕れるようになったが、 相変わらず捕球範囲が狭すぎる&捕球の際のグラブの角度が怪しいんで、もっとがんばりましょう。 ・・・ちなみに15時過ぎにはすっかり晴れた。流石コージさんぱねぇwww そんな殺伐としたふいんき(ryの中、遅れてfeel@GM登場。杖持参で。 膝あぼーん状態なんで、俺らは無理せんように監視しておりますた。 フリバ兼守備練は一回りやったところで自主練gdgdタイムに突入。 全然整備されてない外野の芝っつーか、ブッシュで何個もボールロスしかけた。 金払ってるんだからちゃんと芝刈やれよ。クソ行政め! 最後は全員三遊間に整列させて仕上げノック。 三回回ったところでキャッチ&送球うまくいった奴が上がりへ移行。 最後に残った人は嫁ベーランの刑だが、これはもう出来レースだったんで 誰が残ったかは、賢い読者の皆さんならもうお分かりであろう。 まずはダイアモンド一周させてベース片付けさせ、その後嫁ベーラン。 奴はマジで死んだ。スイーツ(笑)。 最後にグラセンして、コージから土産のたいせんべい貰って 美味しく戴いて練習会終了! コージは送球が高めに行く以外はなんてこたぁ無かった。 バッティングもいい球連発で打ってたしね。 strb、でっていうは流石経験者の動き。ブランクで少々ミスもあったけどすぐに戻ります。 桶はグラブだけで捕りに行く癖を修正すれば大丈夫。 ・・・奴は始めて8ヶ月経ってるから、人並みに動けるようにせんと。 今後マンツーマン指導の方向で。 俺?もう氏んでいいと思う。プレーヤー引退フラグ立ちまくりorz では、次回練習会にお会いしましょう。 (おわり)
https://w.atwiki.jp/dynamite/pages/754.html
監督:なしだ 選手会長:げんじ キャプテン:しだ 選手データ(ドリーグでは投手が投手以外の内野守備につくと内野適正が3下がります) 控え投手の野手能力 選手名 長 ヒ 巧 足 肩 内 外 捕 まみ 4 3 3 3 6 4 1 1 かもた 3 3 2 3 5 3 3 3 ミニライオン 3 4 2 2 6 3 1 1 まつりユウ 4 5 3 4 6 5 1 1 実評価 打撃力★★ =守備力との兼ね合いで変わってくる。長距離打者が1、2人しかいないが、打線はそこそこつながる。 機動力★★★ =地雷が2人(実質的に1人)いるが、それ以外は悪くない。 投手力★★★★ =のりたまが強力で、中継のピッチャーも及第点以上。 内野守備★★ =ふぜだの弱体化が痛い。遊撃もびも遊安を許すことがしばしば。 外野守備★★★★ =外9はいないが、外8が3人いて、強肩のもかじまもいるので平均以上。 スタメン考察 スタメン推奨選手 選手名 守備位置 適正 肩力 考察 もかじま 右 7 9 俊足巧打で強肩。攻守で活躍する。 ウィーウィー 一 5 9 東北の大砲。鈍足に注意。 もび 遊 8 7 攻守に無難。外す理由が特にない。 まつりカズ 中or三 8 8 外野守備がいい。外野が飽和になったら、三塁を守ることも。 にじりさら 中or左 8 7 ヒの高さと足9の俊足はリードオフマンにふさわしい。守備範囲も広く、ぜひとも使いたい。 捕手候補 選手名 適正 肩力 考察 しだ 8 7 正捕手。攻守に安定する。 あたち 7 8 基本的には被代打要員。 一塁手候補 選手名 適正 肩力 考察 ウィーウィー 5 9 一塁推奨。強肩が無駄になるが、一塁なら十分な守備力。 げんじ 7 6 守備重視なら。 二塁・遊撃手候補 選手名 適正 肩力 考察 もび 8 7 遊撃推奨。これ以上の選手がいない。 ふぜだ 8 7 二塁候補。基本はこちら。 いまれ 7 7 二塁候補。打撃重視なら。 三塁手候補 選手名 適正 肩力 考察 いまれ 7 7 ヒが高く打ちやすい。守備も及第点。 ごのう 7 7 いまれよりわずかに足が速いが、ヒが低いので、打ちにくいと感じるかもしれない。 ウィーウィー 5 9 一塁にげんじなどを使うなら。いくら強肩でもこの適正では厳しい。 まつりカズ 6 8 中堅オコワで、機動力重視の場合は。守備力はウィーウィー以上いまれ以下。 外野手候補 選手名 適正 肩力 考察 もかじま 7 9 右翼推奨。強肩で走者の進塁を阻む。 まつりカズ 8 8 中堅候補。守備力があり、俊足。 オコワ 8 8 中堅候補。さらに機動力を求めるなら。守備力はまつりカズと同じ。 にじりさら 8 7 左翼推奨。ヒットが打ちやすい。左翼としては、十分の守備力。 しめうち 6 6 左翼候補だが、にじりさらに勝っているのは、長だけである。 ぺペーロ 6 7 左翼候補。長打力重視ならありうる。守備は左翼としたら平均的。 具体的なスタメン例 バランス重視型捕:しだ、一:ウィーウィー、二:ふぎな、三:いまれ、遊:もび、左:にじりさら、中:まつりカズ、右:もかじま コメント欄 これより前のコメントはコメント/東北2016 内野は2か1だな。サード守備固めすら77だし。まあ3はない - 名無しさん 2016-10-26 17 53 18 というかアマダー長9足1ぐらいだろ、あの体重でウィーラーと足が同じってことはない - 名無しさん 2016-10-27 14 49 10 聖澤は下手したら楽天出て行くかも知れんね、年俸より自分が必要とされるところでやりたいと言ってるらしいが今年の成績と起用のされ方見てたら気持ちは非常によく分かる。中日の大島に近いタイプで今年は打撃も良かった一方でかなり不遇な扱いを受けてたし。 - 名無しさん 2016-10-30 05 59 01 走れない守れない長打ない選べない選手じゃ使いづらいだろうな…というのはありつつ、出ればしっかり結果残してるから可哀想なイメージがある 豪郎なんかは春以降全く打ってないのにほぼ固定で出てた事を考えると余計に - 名無しさん 2016-10-30 19 33 50 なんで取り止めんだろう、中日の - 名無しさん 2016-11-19 01 39 57 大島みたいにFAせんかったら年俸倍にしてやるとか言われたからか?聖澤なた欲しい球団いっぱいあると思うんだけど。 - 名無しさん 2016-11-19 01 42 29 「なら」が「なた」ってなってた、あと二塁のとこ「ふぎな」じゃなくて「ふぜだ」だろう。間違えてるよ。 - 名無しさん 2016-11-19 01 45 58 ベイから楽天にトレードされたときに偽名が変わったんやな 懐かしいわ - ちなDe 2016-11-19 09 18 52 同一人物であることに気が付かなかったのだろうか - 名無しさん 2016-11-19 21 57 50 オコエ消えたね - 名無しさん 2017-04-01 04 53 51 名前
https://w.atwiki.jp/1000ed/pages/62.html
431~440 441 ②「今、笑ったよね?」 思わず冬馬先輩本人に確認してしまう。 「………?」 だけど冬馬先輩は私が驚いている理由について、まるでわかっていないみたいだった。 (自覚なしか…。ちょっと残念) 「でも、冬馬先輩。どうしてこんな事きくの?」 「…………」 「学校について知りたかった?」 先輩は小さく頷いた。 「そっか。実は私も学校が大切な場所って自覚できたのは最近なんだ」 「………どういう事、ですか?」 冬馬先輩は私を見つめながら尋ねてきた。 「失うかもしれないと思って、初めて気付いたんだよ」 「…………」 「本当は、今でもここに居ていいのかずっと悩んでるの。もし何か事件があれば、それは私のせいかもしれない。 友達も、勉強も、出会いも、将来の自分探しも、突然目の前から無くなってしまうかもしれないんだよ」 冬馬先輩は黙って私の話に耳を傾け続けている。 ただ頷くだけだったけれど、それが今は心強い。 「大切な友達を巻き込む可能性だってあるのは知ってる。わがままなのもわかってる。 だけど……ここが私の居場所だもん」 「…………」 「豆腐みたいな井戸しか描けないけど、これから先もここに居ていいよね?」 「……はい」 「みんなと思い出作りしても……いいんだよね?」 「……はい」 ずっと言えなかった、漠然とした不安。 それを吐き出した時、私は…… ①泣いていた ②すっきりした ③自然と笑顔になれた 442 ③自然と笑顔になれた 「…よかった」 冬馬先輩が頷いてくれたことに、ホッとする。 このことについて、かなり不安だったけれど大丈夫だと肯定されたことにとても救われた。 「さて、それじゃあこれを何とかしないとね!」 私はすがすがしい気持ちで、ダンボールに向き直る。 気合いを入れなおして絵の具をダンボールに塗る。 冬馬先輩も頷いてダンボールに色を塗り始める。 「こんなもん?」 しばらくして完成した井戸は、冬馬先輩の助けもありさっきよりずっと井戸らしくなった。 (変な所で非常識なのに、こういうセンスはあるのね…) 「冬馬先輩、手伝ってくれてありがとうございます」 私がお礼を言うと、冬馬先輩は小さく首を振りふと階段を見上げる。 つられて階段に視線を移すが誰も居ない。 不思議に思っていると、足音が聞こえた。 誰かが降りてくるようだ。 なんとなく、冬馬先輩と階段を見上げたまま下りてくる人物を待つ。 降りてきたのは… ①修二 ②近藤先生 ③香織 443 ①修二 「あ、愛菜ちゃん……と?」 修二君は私を見てにっこり笑い、それから隣の冬馬先輩に気づいて記憶を探るように首をかしげた。 心の準備もないまま修二君に会ってしまって、私は顔が赤くなるのを自覚する。 けれど修二君はそんな私の様子に気づかないまま、じっと冬馬先輩を見ている。 その顔だ段々を険しくなっていくのを見て、私は慌てる。 私が冬馬先輩を紹介しようと口を開きかけると… 「愛菜」 そんな修二君の様子を気にしているのか居ないのか、冬馬先輩は私の名前を呼ぶ。 「え?あ…なに?」 修二君を気にしながら返事をすると、冬馬先輩は持っていた筆を私に返してきた。 それからゆっくりと手を持ち上げる。 その手を視線で追うと、ぺたりと私の額に当てられとまる。 「?」 「おい!」 不思議に思う私と、鋭い修二君の声。 「愛菜、今日はちゃんと休んでください」 「え?」 「今日は夢を見ずに眠れるように、おまじないをしておきました」 「あ…」 「愛菜ちゃんから離れろ!」 私が冬馬先輩にお礼を言おうと口を開きかけたところに、階段を駆け下りて来た修二くんに腕を引かれてたたらを踏む。 驚いて振り向くと鋭い視線で冬馬先輩をにらむ修二君。 その視線を受ける冬馬先輩は相変わらずの無表情で少しの間修二君を見ていたが、すぐに興味を失ったように背を向けて修二君が来た方向とは逆に階段を居り始める。 「あ、冬馬先輩!」 とっさに呼び止めると、冬馬先輩は足を止めて振り返った。 どうしよう… ①再度手伝ってくれた御礼を言う。 ②修二君を紹介する ③やっぱりなんでもない 444 ①再度手伝ってくれた御礼を言う。 「あの、手伝ってくれてありがとう。今日はゆっくり眠るよ」 私の言葉を聞き終えると、冬馬先輩は静かに頷く。 「ちょっと待てよ。そこのお前!」 修二君は鋭く言い放ち、私の手を離すと冬馬先輩に向かって歩き始めた。 「しゅ、修二君」 (冬馬先輩を敵視している?) 冬馬先輩は無表情のまま、階段の中ほどに立ちどまり修二君を見ていた。 「お前……やっぱり」 そう言いながら、修二君は険しい表情で冬馬先輩の前に立つ。 対峙する二人を私はただ見ていることしか出来なかった。 「やっぱり、お前はあの施設にいた化け物だよね」 「……………」 冬馬先輩は何も答えず、ただ修二君の言葉を聞いている。 「愛菜ちゃんの印を見た時からまさかとは思っていたけど……生きていたんだ」 「……………」 「巧妙に隠しても俺の目は誤魔化せないよ。どうして愛菜ちゃんと契約しているのさ?」 「……………」 冬馬先輩の表情からは何も読み取ることはできない。 いつも通り、感情の乏しい視線を向けるだけだった。 「化け物だから話もできないの?」 「……………」 「冬馬、なんて立派な名前があるんだね。驚いたよ」 「……………」 「話せるならちゃんと答えなよ、コードNO.673。いや…今は冬馬先輩といった方がよかったのかな?」 修二君は挑発するように、冷たく笑った。 冬馬先輩は表情を変えず修二君に向き直ると、ゆっくりと口を開く。 「ではこちらからも問おう、コードNO.711。君こそ何が目的なんだ」 (二人の関係は、一体、なに? それにコードNO.711って…まさか修二君のこと?) 私は… ①黙って様子を見る ②修二君に尋ねる ③冬馬先輩に尋ねる 445 ①黙って様子を見る 「そんな番号で呼ばないでくれる?俺には修二って名前があるんだよ」 修二くんは心底不快だというように、思い切り顔をしかめる。 「それに俺は…俺たちはアンタと違う。 最初から番号で呼ばれてたアンタと、名前があるのにあいつらに勝手に番号つけられた俺たちじゃ最初から相容れない存在だよ」 フンと、鼻で嗤い修二くんはヒラヒラと手を振る。 「俺の目的?そんなの決まってる。平穏な日常。これが俺が望むことさ。 組織のちょっかいのおかげですっかり平穏から遠い生活送らせてもらってるからねえ?」 修二くんは、あーいやだいやだ、と再度顔をしかめた。 それでもだんだん、修二くんはいつもの軽い雰囲気に戻っていく。 「出来れば組織の目的、教えてくれるとうれしいんだけどね?冬馬先輩。 まったく、人のこと利用しようとするだけして、なーんにも教えてくれないんだもんねぇ。 そんな奴らに俺たちが協力できるとでも思ってるの?」 まあ簡単に教えてくれるならこっちも苦労しないけどね、と修二くんはそのことについては答えをまったく期待していないようで肩をすくめる。 「で?俺の目的は言ったよ?今度はアンタが答える番だよ。冬馬先輩?」 「………」 「俺だけに言わせるだけ言って、自分はだんまりなわけ?」 「…約束をした」 「は?」 「あの人と約束をした」 「…それじゃ訳解らないよ?あの人って誰よ?ふざけてるの?」 修二くんの表情が再度険しくなっていく。 (あぁ、修二くん…冬馬先輩はそういう人なんだってば…) 必要最低限のことしか答えないのは、誰にでも同じことだ。 けれど修二くんには、冬馬先輩が答えをはぐらかしているように聞こえるのだろう。 どうしよう…? ①成り行きを見守る ②修二くんにお母さんのことを説明する ③二人の言い合いを止める 446 ③二人の言い合いを止める 「あ、あの…あのね、ちょっと聞いて」 私は二人の間に割って入ろうと、口を出した。 「愛菜ちゃん。悪いんだけど、大切な話をしてるから少し黙っててくれるかな?」 「で、でも……」 「今度ちゃんと聞くからさ」 言い方こそ穏やかだったけれど、有無を言わせない修二君の口調に思わず口をつぐんでしまった。 そんな私を見て、修二君は再び冬馬先輩に向き直る。 「約束って何なのさ? 組織の犬なんだろ、アンタ」 「違う。約束を果たすために、愛菜を守る。そのために…僕はいる」 「じゃあ、冬馬先輩は『あの人』ってやつの犬なんだ。あいかわらず、自分の意思ってものが希薄なんだね」 「………反論はしない」 冬馬先輩は感情の無い言葉で答える。 「はははっ、素直に認めてるし。本当に昔から人形みたいで気持ち悪いよ」 修二君はつまらなさそうに笑った後、苦々しく冬馬先輩を見据えた。 「『あの人』って人物も組織みたいにアンタの化け物じみた力を利用してるんだけだろうさ。きっと、陰で高笑いしてるよ?」 「あの人はそんなことはしない」 「どうだろうね。もしかしたら、裏切られているかもしれないよ」 「あり得ない」 「すごい執着だね、怖いなぁ」 修二君は両腕を抱え込み、おおげさに震えてみせた。 「…………もしこれ以上あの人を侮辱するなら、容赦はしない」 冬馬先輩にしては珍しく、感情を込めて言い放つ。 「おお、怖い怖い。まあいいさ。犬に文句言っても始まらないし」 「…………」 「冬馬先輩。俺たちは組織に協力するつもりは無いから、それだけ伝えておいて。利用されるのは御免だってね」 そう言うと、修二君は階段を素早く下っていった。 冬馬先輩も私をジッと見つめた後、きびすを返し何も言わずに去っていく。 私は… ①修二君を追う ②冬馬先輩を追う ③考える 447 ③考える (あ……) 呆然としたまま、二人を見送っていた私はふと我に返った。 目の前には冬馬先輩が手伝ってくれたダンボールの井戸。 「作業、終わってたんだよね……」 井戸が描かれたダンボールを抱え教室へとゆっくりと歩いていく。 (冬馬先輩……修二君……) 井戸の絵が私の視界をちらつく度に、冬馬先輩が手伝ってくれたときのことを思い出す。 ……そして、その後の二人のやり取りのことも。 (冬馬先輩、大丈夫かな。 ……修二君もあそこまで酷く言うことないのに) 終始、冬馬先輩に対し何か異質のものを見るような拒絶的な態度を取っていた修二君。 それは、いつもの私への態度や一郎君への態度、春樹に話をしていたときの態度―――そのどれとも違い、そして私が見てきた中では最も険しく棘のある態度だった。 おそらくだけど……修二君は冬馬先輩の過去のことを知っているのだろう。 もしかしたら、その中にあそこまで否定するに至る何かがあったのかもしれない。 (でも、それでも) 修二君がその事実を全てにして……”今ここにいる”冬馬先輩を否定するかのような態度を取ったことが、私は悲しかった。 ―――だってきっと修二君は知らないよね? 今の冬馬先輩のことを。 どんなことを考えているかとか、どんな風に話をするとか、癖とか、たまにわずかに感情が動くこととか。 (私だって、全部知っているわけじゃない。でも) 信じたい。今いる冬馬先輩のことを。 ……そして、修二君のことも。 (香織は……) 戻ってきた教室で私は指示を出した親友の姿を探す。 けれど、見渡す限りその姿はどこにも見当たらない。 (あれ?どこいったんだろう?しかたないなぁ……) 私は近くにクラスメイトに井戸の絵が描かれたダンボールを渡し、今日は帰るということを伝える。 「気をつけてねー」 気遣うようなクラスメイトの声を背に、私はその場を後にした。 (さて、これからどうしようかな?) 二人を探したほうがいいのだろうか? それとも…… ①今いる教室棟を回ってみる ②特別教室棟に行ってみる ③校舎外に出てみる 448 ②特別教室棟に行ってみる (そういえば放送委員のほうはどうなってるかな…) 先週大まかな打ち合わせは終わったけれど、細かい所をつめる作業が残っている。 (もしかして一郎くん全部一人でやってるんじゃ…?) なまじ何でも出来てしまうから、一郎くんは一人で抱え込んでしまう。 心配になって、私は放送室へ足を向けた。 放送室のドアノブを回すと、案の定鍵はかかっていなくて、すんなり開く。 「大堂か、どうした?」 「お、愛菜ちゃん」 中を覗くと、一郎くんだけじゃなく修二くんも居た。 きっと修二くんは冬馬先輩のことを一郎くんに話に来たんだろう。 二人そろっているなら、冬馬先輩の事を説明するいい機会だ。 「あのね修二くん…、さっき冬馬先輩が言ってた”あの人”の事なんだけど…」 「ああ、さっきのお人形さんの話?」 「もう、そんな言い方しないで!それに、後でちゃんと話を聞いてくれるって行ったわよね?」 「ん?あー…、確かにいったかな?」 「じゃあ、聞いて。冬馬先輩が言ってたあの人っていうのは、私のお母さんのことよ…お母さんのことあんな風に悪く言わないで……」 「愛菜ちゃんの、お母さん…?」 修二くんは私の言葉にパチパチと瞬きをする。 「どういうことだ?大堂?」 首を傾げる修二くんの疑問を引き継いで一郎くんが尋ねてくる。 私は二人に、10年前に何も言わずに居なくなったお母さんのことをかいつまんで説明した。 「…ということは、昨日俺が会った人は、二人目の母親なのか」 「うん…」 「でもなんで愛菜ちゃんの本当のお母さんは、愛菜ちゃんを残してあの化けもの…じゃない、冬馬先輩の所へ行ったんだろ?」 「わかんない…何も言わずに居なくなっちゃったから…」 お母さんが組織の人間だったのか、それとも組織と対立していたのか…何も分からないのだ。 何も言わずに居なくなったお母さん。冬馬先輩を引き取り、名前をつけて、力の使い方を教えた。 「愛菜ちゃん、ごめんな?」 しんみりした雰囲気になった私に、修二くんが言う。 「え?」 「知らなかったとはいえ、愛菜ちゃんのお母さんのこと、かなり悪くいっちゃたし…」 私は修二くんに首を振って、もう気にしていないことを伝える。 「だが、冬馬先輩が嘘を言っている可能性というのはないのか?」 そのとき一郎くんが、静かに言ってきた。 冬馬先輩が嘘をつく所なんて想像がつかない…。 私は… ①「冬馬先輩は、本当のことしか言わないよ」 ②「隠し事はするけど、嘘はつかないよ」 ③「…………」 449 ②「隠し事はするけど、嘘はつかないよ」 「大堂。証拠でも見たのか?」 「ロケットの写真を確認しているし、間違いないと思う」 「ロケット?何、なんのこと?」 修二君は興味深そうに尋ねてくる。 「えっと…いつも冬馬先輩はロケットを肌身離さず持っているんだけど、それを以前見せてもらったの。お母さんと子供の頃の冬馬先輩が写っていたんだ」 確かに、ロケットにはお母さんが写っていた。 見間違えたりするはずは無い。 「では、本当に大堂の母親こそが”あの人”で間違いないということだな」 「そうだと思う。守るように頼まれたから、私と契約してくれたんだよ」 「そうか…」 そう言って、一郎君は考え込んだ。 目を瞑ってひたすら考え込む一郎君を、修二君と私で辛抱強く見守った。 (一郎君は何を考え込んでいるのかな?) しばらく身動き一つしないで考え込んでいたが、ようやく一郎君はゆっくり口を開いた。 「ところで……修二」 「ん? どうしたの兄貴」 「クラスでの文化祭の準備はちゃんと手伝ってきたのか?」 一郎君はじろりと修二君を睨みつける。 それを見て、修二君はバツが悪そうに鼻の頭を掻いた。 「あー…。えーっと、それは……」 「まさか、また逃げ出してきたんじゃないだろうな」 「逃げ出すって失礼だなぁ。他のクラスの偵察をしてたんだよ」 「お前は委員会の仕事があるわけではない。今は部活動も制限されている。となれば、やる事は一つだろう」 「なんだよ~。今は愛菜ちゃんと大切な話してるのにさ」 「やるべき事をやり終えてから、ゆっくり話せば済むことだ」 「ちぇっ、わーった。わかったよ。行ってくればいいんだろ」 修二君はブツブツと文句を言いながら放送室を出て行った。 「ようやく出て行ったか…。大堂、修二のことで何か聞きたそうな顔をしているように見えるが、俺の気のせいではあるまい」 「え、…うん。よくわかったね」 「俺のわかる範囲でなら、答えよう」 一郎君は改めて私に向き直ると、腕を組みながら言った。 何を聞こうかな? ①修二君と施設について。 ②修二君と冬馬先輩の関係について。 ③修二君と一郎君のちからについて。 450 ②修二君と冬馬先輩の関係について。 「修二くんと冬馬先輩、お互いを知っているみたいだったから、気になって…」 それに、二人とも番号で呼び合っていた…。 「二人の関係か。まあ俺も含めて、簡単に言えば顔見知り、だろうな。今まで直接話しをしたことはない」 一郎くんは言いながら、作業の途中だったらしいノートをまとめ始める。 「顔見知りっていうには、修二くんは敵意むき出しだったんだけど…?」 「それはそうだろうな、君が冬馬先輩と呼ぶ人物は、俺たちから見れば規格外だ」 「規格外?」 「俺たちは力の有無を見分ける力に特化しているが、その俺たちが始めて恐ろしいと感じた人間だ。自然と警戒する」 「そんなに、冬馬先輩って力が強いの…?」 「強い、なんて次元じゃないな。何で彼のような人間が存在できているのか不思議だ。だが…」 ふと、一郎くんはそこで言葉を切り私を見て、再度ノートに視線を落とす。 「君を守る力を見る限り、彼は以前とは変わったようだ。力もうまく押えられるようになったようだし」 私はそこでふと、疑問をおぼえた。 それは… ①一郎くん達が初めて冬馬先輩を見たのはいつか ②一郎くん達は研究所に主流と反主流があることを知っているのか ③研究所はどうして一郎くん達の力を知ったのか
https://w.atwiki.jp/kolia/pages/554.html
#CENTER{当サイトの救世主、やる夫参上!} <目次> ■当ページの趣旨 ■閲覧者獲得成功例 ■当サイト内やる夫ページ ■やる夫系まとめサイト ■やる夫ブログリンク ■やる夫で学ぶ小沢一郎 ____ /⌒ ⌒\ /( ●) (●)\ / ⌒(__人__)⌒ \ やる夫がなんとかするお | |r┬-| | \ `ー'´ / ■当ページの趣旨 | このページは、質の高い「やる夫シリーズ」をつくり、 2chでスレを立てるための事前準備ページです。 2chだけでなく2ch系ブログから、当サイトへ大量に呼び込む効果があります。 非常に有効な広報活動ですので、 ぜひ力を入れて、皆さんで名作を作りましょう。 (※やる夫シリーズって何?という方は、「閲覧者獲得成功例」を見てください。) | <AAのwiki> #asciiart(){{{ ここにAAを貼る }}}} ■閲覧者獲得成功例 | やる夫で学ぶ定額給付金 ■当サイト内やる夫ページ | やる夫がマスコミに疑問を持ったようです ■やる夫系まとめサイト | やる夫見聞録 ■やる夫ブログリンク やる夫が900兆円の借金について学ぶようです 【前編】 やる夫が900兆円の借金について学ぶようです 【中編】 やる夫が900兆円の借金について学ぶようです 【後編】 引用先:何かキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! 【関連】国家財政の真実・小沢一郎と430兆円 ■やる夫で学ぶ小沢一郎
https://w.atwiki.jp/kirbyfight/pages/99.html
銀行 どこのFFAでも設置されている、大切な大切な施設。 持っているGを預けたり、預けているGを引き出したりできる。 預金しているGはステータス画面で他のプレイヤーからも見える。 最低限度額は1000G。 それ以下のGは預けたり引き出したりできない。 ここに預けているGは戦闘で負けても減らないので、Gが貯まったらどんどん預けていこう。 最高999京9999兆9999億9999万9000G預けることが可能。 持てる所持金の限度が9兆9999億9999万9999Gなので、その1万倍まで貯めておける。 預けられる限度額を超えた分は動物愛護協会(?)に寄付されるらしいが、現時点で最大まで貯めるのはほぼ不可能。 パワーアップコイン 2013年2月10日からできた新機能。 銀行に預けてあるGでパワーアップコインを購入したり、パワーアップコインをGに換金したりできる。 パワーアップコインは1枚10兆Gで買え、換金した場合も10兆Gになる。 パワーアップコインの用途は武具BP。能力屋で使うと1枚で10兆G分のBPを上げられる。 これにより、貯まったGをコツコツと武具BPに変えていく手間が省けた。 全部使い切らなかった場合、余ったGは所持金に追加される。 パワーアップコインは常に銀行にあり、預けたり引き出したりはできない。戦闘で負けてなくなることもない。 持っているパワーアップコインの数はステータス画面の金庫の欄に表示され、他のプレイヤーからも見える。
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/2415.html
俺はバルクホルンの部屋まで行き、ドアをノックして声をかけた。だが、部屋の中からの応答は無い。 お土産だけ置いて帰ろうと思った俺は、一言断ってから中へと入った。 俺「ッ……!」 ドアを開けた瞬間、俺は驚きのあまり声を上げそうになった。 暗闇の中、バルクホルンが呆然と立ち尽くしていたからだ。 バルクホルンは、机の上の伏せられた写真立てを思い詰めたように見つめている。 しかし、俺には何故か、彼女が見ているのは別の何かのように感じられた。 ここに居てはいけない──。 本能的にそう思った俺は、静かにドアを閉めようとした。 が、その時、ドアが大きな音を軋み、それに気付いたバルクホルンが振り向いてしまう。 バルクホルン「ッ……! ……お前か」 俺「すみません、ノックはしたんですが……。宮藤達とロンドンまで行ってきたので、そのお土産を渡しに来ました」 俺の言葉を聞いたバルクホルンは、まるで直視したくない現実を突きつけられたかのように息を呑んだ。 が、それも一瞬のことで、すぐに「私はいい」と返される。 俺はもう少し粘ろうと思ったが、バルクホルンの頑なな態度を見て諦め、素直に退散しようとした。 バルクホルン「……おい」 俺「何です?」 バルクホルン「私はまだ、お前を完全に信用したわけじゃないからな」 俺「……そうですか」 それ以上何も言わず、俺は部屋を出ていく。 部屋を出てしばらく歩いた後、俺は無意識にため息を吐いていた。 俺「……まあ、当然の判断だよな」 俺自身、自分がすんなりと受け入れられるとは思っていない。 自分は元々、この世界にとっては異分子なのだ。 そうは言い聞かせてみるものの、気が晴れることはなかった。 エーリカ「どうしたの? そんな暗い顔して」 ふと気が付くと、俺の目の前にエーリカが立っていた。 その手にワインが握られているのを見ると、どうやら寝る前に一杯楽しむつもりらしい。 エーリカ「一杯飲もうと思ってたんだけど……どう? 俺も来る?」 エーリカがワインを掲げてみせる。 俺は一瞬断ろうとしたが、気分転換になるかと考え直し、エーリカについていくことにした。 食堂に着くと、そこには誰も居なかったため、俺がつまみを用意しようとする。そこでエーリカが手伝いを申し出たが、俺は丁重に断った。 エーリカを食べ物に触れさせてはいけない。 それは、この基地で暮らす以上、絶対に守るように言われたルールの一つだったからだ。 乾杯を済ませ、しばらく雑談をしていると、不意にエーリカの表情が真剣になる。 エーリカ「ねえ、俺。トゥルーデのこと、嫌わないであげてね」 まるで先程のやりとりを見ていたかのような口振りに、俺は内心で少し驚いた。 俺「トゥルーデ? バルクホルン大尉のことか?」 エーリカ「うん。今はちょっと自暴自棄になってるだけで、根はいいやつなんだ」 その言い方からは、長い付き合い特有の暖かさが感じられる。 俺はエーリカの頬が紅く染まっていることに気づき、そこでようやく、何故酒に誘われたに思い至った。 エーリカは今の一言を言いたかったがために、わざわざこんな席を設けたのだろう。 俺「……ニュータイプみたいだな」 思わず、俺の口からそんな言葉が出ていた。 聞き覚えのない言葉にエーリカが首を傾げてみせる。 俺「ニュータイプっていうのはさ、俺の世界にいた、他人や物事を正確に理解できる人のことだよ。簡単に言えば『エスパー』の事さ」 エーリカ「私はそんなすごい人間じゃないよ〜」 俺「でも、大尉が俺にどういう対応をするか予想できてたんだろう?」 エーリカ「トゥルーデとは長い付き合いだから、なんとなく、だけどね」 エーリカは少し恥ずかしそうに笑いながらグラスに口をつける。 ふと先程のことを思い出し、俺はエーリカに問いかけた。 俺「……なあ、大尉の部屋にあった写真立て、あれって……」 言いかけて、俺は後悔した。 今のは軽々しく聞いていいことではないはずだ。 俺「ごめん、少し酔ったみたいだ。忘れてくれ」 エーリカ「……妹のクリスと一緒に写った写真だよ」 俺「……いいのか?」 俺の言葉には答えず、エーリカは言葉を続けた。 エーリカ「クリスはね、トゥルーデのたった一人の肉親なの。他の家族はみんな撤退戦で……」 カールスラント撤退戦。 その被害や戦闘の激しさは、俺も話には聞いていた。 そして、撤退戦にバルクホルン達が参加していたことも。 エーリカ「唯一生き残ったクリスも、撤退戦の時のショックで未だに昏睡状態のままなんだ」 俺「だからあんな目で写真立てを見つめていたのか……。守れなかったことで自分を責めてるんだな、大尉は……」 エーリカ「トゥルーデのせいじゃないんだけどね。トゥルーデはクリスのこと凄く可愛がってたから……」 俺「……わかるよ、大尉の気持ち」 エーリカ「え?」 俺「いや、何でもない」 曖昧な笑みで誤魔化し、俺は話を終わらせた。 そして、エーリカが空になった自分のグラスにワインを注ごうとしたのを目撃し、頬を引きつらせた。 俺「ちょ、流石にもうやめておけって……。ていうか、エーリカって酒飲んでいい歳なのか?」 エーリカ「カールスラントじゃ16歳でお酒飲んでいいんだよ〜。だからまだ飲むぅ〜」 愚図るエーリカからグラスを奪うと、まるでゾンビのように縋り付いてくる。 力任せに引き離すことも出来ずに俺が四苦八苦していると、唐突に食堂のドアが開かれた。 エイラ「なんだ? 随分楽しそうにしてるナ」 サーニャ「この匂い……お酒ですか?」 シャーリー「なんだって!? あたしにも飲ませろー!」 ルッキーニ「あ! おいしそうなのみっけ! もーらいっ!」 エイラとサーニャがそのままイスに座り、シャーリーとルッキーニが酒とつまみに手を伸ばす。 結局、俺を助けようとする者は誰もおらず、俺はなんとか自力でエーリカを引き剥がした。 俺「で、4人揃ってこんな時間に何しに来たんだ?」 エイラ「私とサーニャはこれから夜間哨戒があるんダ。だからお腹に何か入れておこうかなってサ」 シャーリー「あたしはさっきまでストライカーユニットいじっててさ、小腹が空いたから何か食べ物はないかと思って来たんだけど……」 シャーリー達がテーブルの上に目をやると、そこにあった皿はすっかり空になっていた。 ルッキーニ「うじゅ……全然足りな〜い」 俺「元々そんなにたくさん作ってなかったからな。ちょっと待っててくれ」 俺はそう言うと厨房へ向かい、手始めにバゲットを薄切りにした。 それをオーブンへ放り込み、焼いている間に肉や野菜などを切って下拵えをする。 切ったトマトの上にチーズとバジルの葉を乗せ、オリーブオイルを垂らして塩と胡椒で味付けを済ませると、今度はジャガイモを炒め始めた。 エイラ「おお〜! 俺のやつなかなかやるじゃないカ」 シャーリー「大分手慣れてる感じだなぁ」 ルッキーニ「こりゃあたまらん! ヨダレずびっ!」 ジャガイモを炒めている最中にチーズを投入し、カリカリになったところで皿に移す。 最後に、ニンニクを炒めて香りを付けたオリーブオイルをバゲットに塗り、その上に残りの食材を適当に盛りつけた。 完成した料理をテーブルへ持ってくると、早速ルッキーニが手を付ける。 ルッキーニ「ウンまああ〜いっ! マーマの作った料理と同じくらいおいしいよ!」 俺「舌に合ってよかったよ。さ、みんなも食べてくれ」 エイラ「じゃあ早速……」 サーニャ「いただきます」 エーリカ「いもいただきぃ〜!」 シャーリー「あっ! それはあたしが狙ってたやつだぞ!」 俺「エーリカはさっき食べただろ。これ以上食べると太るぞ」 口ではそう言ったものの、俺はエーリカを止めようとはせず、使った調理器具を片づけに厨房へ向かった。 ● 俺達が食堂で夜食を食べている頃、執務室ではミーナと坂本が難しい顔をして書類を睨んでいた。 坂本「……どういうことだ、これは」 ミーナ「そのセリフ、これで3度目よ? まぁ、気持ちはわかるけどね」 ミーナは苦笑し、手元の書類に目を落とした。 ミーナ「補給が来る前日の夜に連絡が来るなんて……。嫌がらせのつもりなのかしら。何にせよ、明日は朝一番で受け入れ準備をしなきゃいけないわね」 坂本「そんなことを言っているんじゃない……!」 ミーナ「そう興奮しないで。私だって困惑してるのよ?」 激昂する坂本を宥め、ミーナは再度書類に目を通す。 武器、弾薬、食料、日用品等の補給リストに紛れ、その書類は存在した。 ミーナ「対ネウロイ用試作兵器の運用テストへの参加要請。対象兵器はGenerative - Beam Rifle Device、通称『G-B.R.D』と呼称され、設計者は──」 坂本「──宮藤一郎博士」 坂本がミーナの言葉を代わりに続ける。 先程よりはいくらか落ち着きを取り戻したようだ。 ミーナ「……博士はもうお亡くなりになられているのよね?」 坂本「ああ。……宮藤にはこのことを伝えない方がいいかもしれないな」 ミーナ「環境も変わったばかりだし、もう少し落ち着いてからの方がいいでしょうね」 坂本「ところで、この兵器について何かわかったことはあるか?」 ミーナ「聞いた話によると、数週間前、突然博士から軍の技術部に設計図が届いたらしいわ。日付は数年前のものだそうよ」 ミーナの言葉を聞き、坂本は訝しげに顔をしかめた。 坂本「宮藤の所に届いた手紙もそうだったな……」 ミーナ「そして、届いた設計図を検証した結果、技術部はこの兵器を有用と判断した」 坂本「で、作ってみたはいいがテストに割く人員がいない。なら、補給にかこつけて501に押し付けてしまえばいい……。といったところか」 ミーナ「おそらくね。まったく、そんなわけのわからないものを押し付けられるなんて……。こちらの身にもなって欲しいわ」 ミーナは書類を机の上に放り投げ、椅子に体を預けて天井を見上げる。 一方、坂本はというと、ガラス越しの夜空を見上げて何やら考え込んでいた。 坂本(宮藤の時も博士の手紙がきっかけだった。もしや、今回のことも何か関係が……? いや、考え過ぎか……)
https://w.atwiki.jp/bkneko/pages/519.html
キャラクター一覧|ALLキャラ進化表|デバフもち|クリティカルもち|小判&ドロップもち|キャラダメージ表 + ガチャキャラ一覧 ガチャ(レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ガチャ(激レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ガチャ(超激レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ※限界突破のステータスは上限解放が記載されていないものは未解放状態での値です ※限界突破のステータスは推測値ですので+-10ぐらい前後する場合があるかもしれません。(参考までに 増税苦のエミリー 「勝手にコラボ」にてドロップするキャラ。 増税苦のエミリー 増税苦の爆買いエミリー 増税苦の爆買い号泣エミリー キャラ名 タイプ 属性 レアリティ レベル 体力 攻撃力 CP 増税苦のエミリー 体当たり 光 レア 20 538 235 180 増税苦の爆買いエミリー 体当たり 光 激レア 20 1925 608 300 増税苦の爆買い号泣エミリー 体当たり 光 激レア 20 2641 834 300 限界突破 +25 5282 1668 260 増税苦のエミリー 増税苦の爆買いエミリー 増税苦の爆買い号泣エミリー マジックスキル増税苦のエミリー 増税苦の爆買いエミリー 増税苦の爆買い号泣エミリー MAXスピード50%増加貫通率15%増加(光)小判30%増加 MAXスピード50%増加貫通率30%増加(光)小判50%増加 MAXスピード70%増加貫通率35%増加(光)小判70%増加 進化素材表 増税苦のエミリー 降臨の書2 増税苦の爆買いエミリー 降臨の書5 降臨の書・真3 増税苦の爆買い号泣エミリー 説明 デパートでのお買い物が趣味なエミリー。 増税により苦しむも、日々のストレスもあって浪費をやめられないでいる。 増税開始間際にへそくりで一家の年収分くらい爆買いしたことは、旦那には口が裂けても言えない。 増税開始間際に爆買いした物たちは決して旦那にばれぬよう、祖母の家に保管している。 増税に積極的な総理が蝶ネクタイをつけていることから「増税蝶ネクタイ」とあだ名をつけて、SNSで愚痴っている。 備考
https://w.atwiki.jp/1000ed/pages/216.html
【ループ50回目①】 【ループ50回目②】 俺は直ぐに兄さんを説得し始めた。 全ての責任は俺一人で取るから、このまま街に戻って欲しい。 ここに集った能力者も一緒に連れて帰って欲しい。 もし失敗して巫女を取り逃がす事があれば……俺の八握剣を渡しても構わないと言った。 巫女が行う能力継承の儀。 それ以外での能力の継承はすべて相手の死をもって完遂する。 (覚醒へのカードは揃っているはず。後は……運を天に任せるだけだな) 兄さんにとって俺は邪魔な存在だ。 俺が死ねば、もう高村での地位を脅かす者は誰も居なくなる。 砂上の城になった高村家。 いつ崩れ去るかも分からない物にしか縋れない兄さんは哀れだが、同情はしない。 秋人兄さんは険しい表情だったが、首を縦に振って了承した。 そして多くの能力者を連れ立って山を降りていった。 残ったのは巫女を信奉する一部の狂信者達だった。 彼らはすべて施設外の配置にした。 狂った彼らが俺の計画の邪魔になるといけないからだ。 俺は出発前の裕也さんに声を掛ける。 ちょうど、車に乗り込もうとしていた所だった。 「もうそろそろ出掛けるんだね」 「ああ、坊っちゃん。正直、面倒くさいですが立場上やらなくちゃ」 裕也さんの配置先は道中での敵勢の排除。 主流派のさきがけをお願いしていた。 「あのさ、お願いがあるんだよね」 「坊っちゃんが俺に? 一体何でしょう」 「なるべく全員を無傷のまま通してやって欲しいんだ」 「ええっ? どうしてですか?」 兄さんから聞いていた命令と違う事に面食らっているようだった。 (ループして全てが真っ新になってる。また一から話すか) 今の裕也さんは俺の事をほとんど知らない。 信じてくれるか正直分からない。 それでも、俺は今までの経緯を手短に話した。 「へぇ。ずいぶんと大変な事にってたんですね」 「まぁね」 「それで……このループは最初から数えて何回目なんですかい?」 「50回目……」 「25年か。こりゃすごいな」 「いや、繰り返ししているから時間は進んでいないんだよ」 「それくらい俺にだって分かりますって。その話なら、記憶の残っている坊っちゃんだけは40歳って事ですね! 大人だなぁ」 「茶化さないでよ。もう……」 会って間もないのに、俺の言う事をちゃんと信用してくれる。 繰り返される会話には慣れているけど、今は惰性とは違う素直な気持ちで向き合う事ができる。 さっぱりした性格の彼との交流が、いつも清涼剤のようになっていた。 「俺は今までの沢山、裕也さんに助けてもらったんだ」 「そうなんですかい? 覚えてないな」 「俺だけ持っている能力のお陰で覚えていられるんだ。姉さんに取り憑いている鬼と俺しか認識出来ないんだよ」 「便利なのか不便なのか分からない能力ですね。だけど……アンタが俺に向ける親しみに嘘偽りは無い。分かりました、無傷のまま道を通す事にしますよ」 (この人が味方じゃなかったら、俺は詰んでたな) メンタル面でもかなり頼りにしていた。 彼が居なければ、俺はもっとずっと前に壊れていたと思う。 「何も攻撃しないっていうのも不自然だから、適度に脅しておいて」 「それはなかなか難しいな」 「あと……御門冬馬は本当に強いから、戦わない方が良いよ」 御門冬馬。 彼は一筋縄ではいかない。 適応する力が恐ろしく高いから、同じ状況でも違う言葉を平気で返してくる。 だから次の行動も読みにくいのだ。 精神力が高ければ、能力も影響を受けて能力値も高くなり易い。 一国の王の器を持った魂は長い時を経ても健在なのだろう。 「知ってますって。あいつは化け物ですし」 「御門冬馬は俺が相手をする。放っておいてくれていいからね」 「坊っちゃんが? 大丈夫かなぁ」 (姉さんと御門先輩の絆を強固なものにするには……俺が立ちはだかる壁になるしかない) 「50回も繰り返しているんだ。相手の手の内は全部分かってるよ」 これは嘘だ。 今までも、なるべく自分で手を下さないようにしてきた。 霊気の届かないこの施設内で能力の強さはあまり意味を成さない。 それでも御門冬馬を怖いと……畏怖の対象として今も見てしまう。 「あんまり無理しないでくださいよ。俺は直ぐに駆けつける場所に居ないんですから」 「分かったよ」 「じゃ、そろそろ時間なんで行きます」 「時間取らせて悪かったね。気をつけて」 裕也さんを見送るために車から離れる。 車に乗り込んだ裕也さんがエンジンを掛けた。 「そうだ、坊っちゃん!」 窓を開けて、裕也さんが思い出したように俺を呼び止める。 再び車に近づいて、裕也さんを見た。 「どうしたの? 忘れ物でもあった?」 「忘れ物っちゃ忘れ物だ。俺が思うに……御門冬馬は化け物だが、悪人でもなかった。話せば分かる側の奴って感じたんで、報告までに」 「話せば分かるか……」 「会話した事もほとんど無くて、俺のただのカンですけどね」 それだけ言うと、裕也さんは車で去っていった。 (御門冬馬と話す……か) ずっと想っていた姉さんを横から掻っ攫っていった男だ。 壱与の時だけじゃなく、性懲りもなく同じ事を繰り返してきた。 でも俺が姉さんに告白する勇気があれば違っていたかも知れないし、今の状況もただの横恋慕だと言われれば言い返す事は出来ない。 ループする度、昔の俺は他人のせいにする術に長けていたと思う事があった。 俺のそんな偏った見方を変えてくれたのが鬼であるマナの存在だった。 (どうすればいいんだろう。話し合うと言ってもな……) 迷いが生まれる。 最後の望みをかけた戦いは刻一刻と迫ってきていた。 【ループ50回目③】