約 9,446 件
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/69.html
【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61-70】 【71-80】 【81】 【82】 【83】 【84】 【85】 【86】 【87】 【88】 【89】 【90】 【91-100】 http //ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1326611785/ 48 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 00 06 28.32 ID k7yFlWxV0 125 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/17(火) 00 24 56.95 ID 9zVgpHpf0 244 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/18(水) 00 18 07.35 ID 0fJszUKz0 412 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/19(木) 00 00 54.42 ID qBiJDA/m0 506 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/20(金) 00 02 28.22 ID IoWzc13p0 [1/2] 602 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/21(土) 00 04 47.11 ID Vjt/ZMki0 693 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/22(日) 00 11 22.28 ID UqkF6JGN0 784 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/23(月) 00 08 06.37 ID Q0+/oIlc0 [2/2] 888 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/24(火) 00 13 24.60 ID JKlVqej10 [1/7] 48 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 00 06 28.32 ID k7yFlWxV0 1月16日、今日の杏子ちゃんも宝石みたいに美しいよ 今日は日本初のアイススケート場がオープンされた日で、ジンバブエドルが発行された日 初代連合艦隊司令官長官伊東祐亨の誕生日 なんかパッとしないなぁ でも、わたしの杏子ちゃんへの愛はハイパーインフレーションしてるから今日も楽しい事があるよね わたしは目を覚ました。午前7時。休日にしては早いかな? わたしの目の前には杏子ちゃんの寝顔。涎。ペロリ。甘い。えへへ。 涎を舐める音が聞こえたのか杏子ちゃんも目を覚ました。 目を擦りながら欠伸をする杏子ちゃんが可愛い。白い八重歯も健康的で美味しそう 「おはよう、今日は早く起きたな。今、何時だい?」 おはよう、杏子ちゃん。今日も可愛い寝顔をありがとう。今は7時だよ 「そっか、ありがとな。今日のあんたも可愛いよ」 そう言って、杏子ちゃんはわたしの唇に優しく触れる おはようのキス、何回しても温かくて気持ちいい サラリーマンが毎朝モーニングコーヒーを嗜むように、わたしは杏子ちゃんとのキスを楽しむ コクのある味わい、口に広がるミルクをような甘い愛 わたしはこれより美味しい味を知らない 「そろそろ朝食にしようぜ!」 杏子ちゃんはわたしに起きるように促す わたしはそれに笑顔で答える やっぱり、わたしの予想通り今日はいい事がありそうだよ 「たまには朝食を外でとるってのもいいな」 杏子ちゃんはハムエッグサンドを頬張りながら言うの わたし達は近所の自然公園内のお洒落な喫茶店で朝食をとっていた まだ朝早いという事もあってお客さんの数は少ないようだ 店内に流れるケルト音楽が心地良い 今流れているこの曲はEvit Gabrielだろうか 草原を杏子ちゃんと駆けたくなるような音楽だ 「なぁ、食べたらどうするんだ?」 杏子ちゃんは某名探偵並みにコーヒーにボトボトと角砂糖を入れている うーん、これといってする事もないから今日は朝から公園デートでもする? 「する!」 杏子ちゃんは目を輝かせて大きな声で言った じゃあ、その前にお口を綺麗にしないとね わたしは杏子ちゃんの口周りについたコーヒーを舐めとる ちょっと甘すぎだよぉ… 「そういうあんただって甘い味がするぜ?」 わたし達は互いのお口直しを楽しむ 「これで綺麗になったな」 うん、そうだね こうしてわたし達のデートは甘いキスに始まったのでした コメント 125 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/17(火) 00 24 56.95 ID 9zVgpHpf0 1月17日、1月も半分が過ぎた 今日は応仁の乱が終結した日で、阪神・淡路大震災が発生した日 ローマ帝国皇帝テオドシウス1世や守護大名大内義弘らの命日だ また、阪神淡路大震災の発生した前の年にはロサンゼルスでノースリッジ地震が発生している そのまた別の年にはコンゴ民主共和国で火山が噴火したり、多国籍軍のイラク空爆により湾岸戦争が発生したりと穏やかな日ではない そんな1月17日を平和に杏子ちゃんと過ごせるわたしは幸せ者だろう 平和と安穏に感謝して今日もわたしは杏子ちゃんと愛に生きよう この前の約束通りわたしは杏子ちゃんに安全な廃墟に連れてきてもらった 魔女も不良も浮浪者もいない安全な廃墟 そこは町外れの山の麓の旅館だった こんな所にどうして旅館を建てたのだろうという疑問は置いておいて、それは素晴らしい廃墟だった 旅館には植物の蔦などが絡まりまさに廃墟という感じがする 兵どもは夢の跡、と芭蕉が言ったらしいがその心はよく分かる 恐らくは賑わっていたであろう人工物が自然に蝕まれている姿は不思議な気分がした 寂しさと共に自然の悠久さを感じずにはいられない 「中に入ってみるかい?」 杏子ちゃんはわたしに更なる未知を与えてくれるようだ 「でも、絶対にあたしから離れるなよ?一度閉まったら開かなくなっちまうドアとかもあるからさ あと、不用意にあちこち触ったりするなよ?想わぬケガをするばあいがあるからな」 杏子ちゃんはわたしの手をぎゅっと握ってわたしに確認する その時のわたしに忠告する杏子ちゃんはまるでお姉さんのように見えた わたしはうんと頷いて杏子ちゃんの身体について身を寄せる とっても頼りになる杏子ちゃんの手は暖かかった 埃をかぶった写真、触れたら崩れてしまいそうな朽ち果てた木製の家具 旅館の一室にわたし達はいた カーテンは破れ埃を被り、床には紙屑などが飛散している 窓は誰かに故意に割られたようでそこから部屋に風が入ってくる 「あんま、身体にいいもんじゃねーな。一回、屋上に言ってみようぜ」 わたしは杏子ちゃんに手を引かれ、廊下に出て屋上に続く階段を上っていく 屋上の隅には割れた硝子や瓶などが散らばっていた 「ふー。やっぱ、外の空気は気持ちいいな!」 うん、そうだね。今日はありがとね杏子ちゃん 「気に入ってくれたかい?っつっても別にあたしのモンってわけじゃないけどな」 杏子ちゃんはわたしの顔を見て続ける 「でも、廃墟って可哀想だよな。勝手な人間の都合で造られて棄てられてさ。 それにきっと沢山の人を幸せにした筈なのに、置き去りにされてひとりぼっちにされるなんてさ」 杏子ちゃん… 「別にあたしのことを言ってるんじゃないよ。あの教会のことさ」 ううん、あの教会は廃墟なんかじゃないよ。だって杏子ちゃんもわたしも覚えているから 誰にも訪れられずに忘れ去られたところが廃墟になるの だから少なくとも、わたしと杏子ちゃんがいる限りはあそこは廃墟なんかじゃない 寧ろ、想い出の追憶の場所なんだよ 「そっか…ありがとな」 杏子ちゃんはわたしの身体をぎゅっと抱きしめてくれた 「じゃあ、何か食って帰ろうか?」 そうだね、今日のお礼も兼ねて杏子ちゃんの好きなものを食べていいよ わたし達は手をつないで廃墟を後にした 誰もがいつかは必ず廃墟になるだろう でも、大切な人が憶えていてくれる限りはそうはならない だから、わたしはわたしの大切な人との時間を大切にして生きる 後悔なんてあるわけないような道をわたし達は進んでいく コメント 244 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/18(水) 00 18 07.35 ID 0fJszUKz0 1月18日、そろそろ暖かくなってほしいなって 今日はパリ講和会議が開かれた日で独ソ戦のレニングラード包囲戦が集結した日 今日は三権分立論で有名なシャルル・ド・モンテスキューや軍人石原莞爾の誕生日 また、東京市営乗合バスが営業開始した事から都バスの日と言われているらしい バスか…。久しぶりに乗ってみるのもいいかもしれない あのバス特有の高い視点から道路を見るのはけっこう好きだ 杏子ちゃんと一緒にバスに乗ってデートをしてみようか 平日の午前、わたしと杏子ちゃんはバスに揺られている 人の少ない時間帯なので座れたし、静かでラッキーだった 杏子ちゃんは窓側の席から移りゆく道路を眺めている 「高くて面白いなー」 紙パックの珈琲牛乳を飲みながら町並みを見る杏子ちゃん 「あたしも久しぶりだよ、バスに乗るなんて」 杏子ちゃんはわたしにコアラのマーチを勧めながら言う 「あたしの教会って、ほら、町からちょっと離れてるじゃん だから買い物するのにもけっこう不便だったんだよね だから、けっこうバスには乗ってたんだ」 わたしは杏子ちゃんの指で摘んだコアラのマーチをパクリと口にする 「あたしの家は裕福じゃなかったから母さんの買い物について行くのは一人ずつって決まってたんだ それでいつもモモとどっちが行くかって喧嘩して親父からよく叱られたものさ 今になっては懐かしい記憶だけどな」 杏子はわたしの口から指を引っこ抜き、ペロリと指についたわたしの唾液を舐め取る 杏子ちゃんにとってはバスは一人の思い出の場所なんだね 「まぁ、そうかな。でも、今こうしてあんたとお喋りということもあたしの新しいバスの思い出だけどな」 バスには沢山の人が乗るものだ 運転手、主婦、会社員、学生、お婆さんにお爺さん…、そしてわたしと杏子ちゃん いったいこの動く箱の中でどれだけのドラマが生まれているのだろうか 後ろの方から聞こえてくる嗄れた優しそうな声の老夫婦は何を語っているのだろう わたし達の前の方に座る学生は元気な声で何を語っているのだろうか そして、わたしと杏子ちゃんはこれから何を語るのだろうか 交錯する人間と人間から新しいドラマが生まれる わたしがこう考えているこの瞬間にもいくつのドラマが生まれているのだろうか わたしと杏子ちゃんはショッピングモール近くのバス停で降りた 別にこの場所に意味はない わたしはここに至るまでの過程を楽しんでいたのだ 杏子ちゃんとの買い物も物を買う事自体に意味があるのではない 杏子ちゃんと何を買うかお喋りしながら探す事に意味があるのだ さて、今はちょうどお昼時だ 買い物の前にまずは何か食べようか 杏子ちゃんは待ってましたとばかりに幸せそうな顔になる 何を食べようか杏子ちゃん? 「じゃあまずはそれを探そうぜ」 わたしと杏子ちゃんの買い物はこうして始まった コメント 412 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/19(木) 00 00 54.42 ID qBiJDA/m0 1月19日、今日の杏子ちゃんも可愛い 今日は戯曲『ファウスト第一部』が初演された日で富本銭が発掘された日 曹洞宗開祖の道元の誕生日でもある また、NHKのど自慢が放送された日に因んでカラオケの日とも言われるそうだ 杏子ちゃんのあの可愛らしい甘い声はどんな唄を奏でてくれるのだろう 今日は杏子ちゃんを連れてカラオケに行ってみよう そういえばファウストを題材にした音楽は沢山ある ベルリオーズの『ファウストの劫罰』やグノーの『ファウスト』が有名な例として挙げられるだろう まぁ、カラオケで歌う歌じゃないね でも杏子ちゃんの可愛らしい声でオペラというのも乙なものかもしれない 杏子ちゃんが歌ってくれる歌なら全てわたしにとっては聖歌だけどね とあるカラオケボックスの一室 狭くもないし清潔感もあって雰囲気は悪くない 杏子ちゃんはさっきからずっとメロンソーダをストローでちゅーちゅー吸っている 杏子ちゃんは歌わないの? 「メロンソーダおいしい」 杏子ちゃんはにこにこしながら言った でも答えになってないような 「メロンソーダおいしい」 どうやら答えてくれないようなのでわたしは杏子ちゃんからメロンソーダを引っ剥がした 「あたしのメロンソーダ返せよ!」 じゃあ杏子ちゃん、何か一曲歌ってよ 「…あたしは歌はあんまり得意じゃねーんだ。あたしはあんたの歌を聴かせてもらうからさ だからあんまり気にしないでいいぜ」 じゃあ杏子ちゃんが何か一曲歌ってくれたらメロンソーダを返してあげるよ 「どういうことだオイ…あたしの話聞いてたか?」 うん、聞いてたよ。でも、わたしは杏子ちゃんの歌が聴きたくてここまで来たの 「でも、あたし多分音痴だし、歌える歌少ないし… っつーかあたしのメロンソーダ飲むなよ!」 美味しかったよ杏子ちゃん 「あたしのメロンソーダ…」 ここで提案なんだけど、杏子ちゃんが歌ってくれたらもう一杯メロンソーダ注文してあげるよ? 「あんた謀ったな…?」 何の事かな? 「うぅ…分かったよ。歌ってやるよ!」 やった! 「でも条件が一つある」 メロンソーダ以外の追加?いいよ、ピザでもバニラアイスでも何でもOKだよ! 「いや、そうじゃなくて、あたし一人で歌うのは恥ずかしいからあんたも一緒に歌ってほしいなって…///」 わたしとデュエットしたいって事?/// 「まぁ、そうなるな///」 わたしは嬉しくなって杏子ちゃんの事を思い切り抱き締めたのでした 交わした約束忘れないよ 目を閉じ確かめる 押し寄せた闇?振り払って進むよ コメント 506 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/20(金) 00 02 28.22 ID IoWzc13p0 [1/2] 1月20日、明日は雪が降るのかな? 今日は日ソ基本条約が締結された日でハンガリーが枢軸国から離脱した日 室町幕府第8代将軍足利義政やシャルロッテ・ブッフの誕生日 シャルロッテは『若きウェルテルの悩み』のヒロインのモデルと言われる また、西暦年が4で割り切れる翌年の今日はアメリカ合衆国大統領就任式しい 1981年にはドナルド・レーガン、89年にはジョージ・プッシュ、2009年にはバラク・オバマが就任した そんなわけで今日は杏子ちゃんとアメリカっぽい食べ物を食べよう ハンバーガーとかフライドポテトとかジャンクフードばかりが挙げられそうだけど… まぁ、1日くらい大丈夫だろう 杏子ちゃんはハンバーガーを100個食べたとしても太らないでケロッとしていそうだし… 問題はわたしの方かもしれない でも、少し太ったとしても「丸いあんたも可愛いよ、キスしていいかい。」って杏子ちゃんは言ってくれるだろう わたしは太る気なんてないけどね お昼のファーストフード店、わたし達はハンバーガーを食べていた 「久し振りだな、ハンバーガーを食うのなんて」 確かに健康に良くないから食べる頻度は低いね 「でも、健康健康って健康に気を使いすぎたら安心して食えるもんなんてなくなっちまうよ」 そうだね、冷凍食品なんて添加物のワルプルギスの夜だもんね だからって、毎日ハンバーガーなんて駄目だよ? 「分かってるよ、そんなの。やっぱり、あんたが作ってくれる料理が一番だからな」 嬉しいこと言ってくれるじゃないの 「別にあたしは本当のことを言っただけどな」 杏子ちゃんはそう言ってわたしの頬に舌を這わせる ひゃんっ!いきなり何かな杏子ちゃん!? 「ケチャップ付いてたぜ? いつもあんたにされてるから一度くらいはあたしからやってみたいって思ったんだ」 杏子ちゃんは悪戯な笑顔を浮かべる わたしは杏子ちゃんの笑顔でお腹いっぱいだよ その日のお風呂上がりの事 「やっぱり、あんたの料理が一番好きだな」 杏子ちゃんは濡れた頭にタオルを被ってうつ伏せの体勢でソファーで伸びながら足をばたつかせている どうして杏子ちゃんは一つ一つの仕草がこんなに可愛いのだろう 「ちょっと来いよー」 杏子ちゃんは頗る機嫌よさそうにわたしの事を手招きする わたしが杏子ちゃんの隣に座ると杏子ちゃんは頭をわたしの膝に乗っけてきたの 「あんたの膝枕って安心するんだ」 杏子ちゃんは眠たそうな瞳でわたしを見つめてくる 「もうちょっとこうさせて…」 杏子ちゃんは言い終える前に眠りに落ちてしまった 心底安らいだような杏子ちゃんの寝顔はわたしを幸せにしてくれる それにわたしの膝枕で快眠してくれるって事はわたしを信頼してくれてるって事だもんね わたしは杏子ちゃんのおでこに優しくキスをした お休み、杏子ちゃん コメント 602 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/21(土) 00 04 47.11 ID Vjt/ZMki0 1月21日、雪が降ったね杏子ちゃん 今日は世界初原子力潜水艦ノーチラス号が進水した日でロンドン海軍軍縮会議が始まった日 陸軍軍人の板垣征四郎の誕生日で幕末の政治家の勝海舟(勝義邦)の命日でもある また、旧暦の1月21日に薩長同盟が結ばれたという 因みに今年は今日が大寒らしい 今日、雪が降らなければ外に出ようなんて思わなかっただろう 多分積もらないだろうが粉雪の中、杏子ちゃんと散歩するのも乙だろう 帰りにラーメンでも奢ってあげようかな? 「こなーゆきー♪」 わたしの隣の杏子ちゃんはご機嫌に口ずさみながら歩いている コートにマフラー、毛糸の手袋に毛糸の帽子、足には暖かそうなブーツ 典型的な冬着だが杏子ちゃんが着るとそれらは聖遺物と化す 「積もらない雪ってのも儚げでいいな」 万物流転、諸行無常を感じさせる日本的な美だね! そういえばさっき杏子ちゃん、ちょっと懐かしい歌を口ずさんでたね 「へへ。あんたから借りた「あいぽっど」に入ってたぞ。冬っぽくていいなと思ったんだ」 喜んでもらえたなら何よりだよ!でも、わたしは冬っていったら「雪の進軍」を思い浮かべるな 雪の進軍??氷を踏んで?? どれが河やら??道さえ知れず 馬は斃れる??捨ててもおけず ここは何処ぞ 皆敵の国 ままよ大胆??一服やれば? ?頼み少なや??煙草が二本 焼かぬ乾魚に??半煮え飯に? なまじ生命の??あるそのうちは こらえ切れない??寒さの焚火 煙いはずだよ??生木が燻る 渋い顔して??功名噺 「すい」というのは??梅干一つ こんな歌詞だけど杏子ちゃん知ってる? 「ご飯はちゃんと炊いた方が美味しいし、魚はちゃんと焼かないと腹壊すぞ?」 杏子ちゃんらしいね 「何が何おかしいんだよー?ちゃんと料理して美味しく頂くのが食べ物への礼儀だぜ?」 杏子ちゃんはわたしの周りをくるくると回ってわたしを注意するの 確かにその通りだね 大切な事を教えてくれた杏子ちゃんにラーメンを奢ってあげるよ わたしは足を止め右の方を指差す わたしの指先には杏子ちゃんのお気に入りのラーメン屋さん 杏子ちゃん曰わく塩も醤油も味噌も全てのラーメンが絶品という素晴らしいお店だ 「やった!トッピングでゆで卵も頼んでいい?」 もちろんだよ。わたしにとって杏子ちゃんの笑顔は至福の宝だからね 「へへ、ありがとな」 杏子ちゃんはそう言うとわたしのほっぺにキスをしたの 「早く入ろうぜ!」 わたしは杏子ちゃんに手を引っ張られてお店の中に入っていく その夜、わたしと杏子ちゃんは麺とスープが絶妙に絡まるように身体を重ね合わせたの/// コメント 693 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/22(日) 00 11 22.28 ID UqkF6JGN0 1月22日、冷たい雨だね杏子ちゃん 今日はロシアで血の日曜日事件が起きた日で、米大統領ウィルソンが「勝利なき平和を」とWW1終結を両陣営に呼びかけた日 経験論の代表的な哲学者で「知は力なり」で有名なフランシス・ベーコンの誕生日でもある イギリス経験論は彼からロックやバークリ、ヒューム、コンデヤックなどに広まっていった また、ベンサムを批判した功利主義者ミルも経験論の影響を受けている それらに対して大陸合理論はデカルトから始まりスピノザやライプニッツ、ヴォルフにマルブランシェなどに広がっていく そして、経験論と合理論を纏め上げたのがカントの批判哲学だ また、そのカントの思想はフィヒテ、シェリング、ヘーゲルに受け継がれて、それらを総称してドイツ観念論という ヘーゲルの観念論的な弁証法は後世の哲学者マルクスやキルケゴールに大きな影響を与えた キルケゴールを始めとするサルトルやヤスパース、ハイデガーらの思想を纏めて実存主義という このように思想は決して死なず後世へと伝えられ、新たな思想を生み出す種となる 思想はわたしと杏子ちゃんの愛の実践に役に立つ 普段の生活からは見られない観点からわたし達の愛を見せてくれるから 「知は力なり」、ベーコンの経験論の立場を表す言葉として有名だが、わたしはその言葉を少し改変して二人の愛に役立てる 因みに哲学の意を表すフィロソフィのフィロは愛するの意でソフィは知の意 決してティロではない 「知は愛なり」、お互いを知れば知るほど愛は深まっていく 二人の愛が深まる事は愛の本質に近付く事とわたしは考える 愛は宗教や哲学で説かれているように恐らく永遠の真理の一つであろう その真理は実践してこそ辿り着けるもので、決して観念的に語れるものではあるまい そう、キルケゴールの言葉を拝借するこうだ 「私にとって真理であるような真理を発見し、 私がその為に生きそして死にたいと希うようなイデーを発見する事が必要なのだ」 愛とは不思議なもので触れなければ絶対に理解出来ないもの いくら愛憎劇や映画を見ても愛は理解出来ない わたしと杏子ちゃんのようにお互いを知り尽くした者でないと語れない 愛はただの好意だけではなく敬虔な、信仰的な、畏敬を覚えて愛になる ただの好意は恋に過ぎない しかしこの好意は愛の種で、時が経ち精錬されていく事で熟した愛となる わたし達も初めは種だったのだ そこからわたし達は互いを知り、求め合い、そして愛を知った 一年という短い時間に圧縮された悠久の時を経験した これがわたしと杏子ちゃんの愛の歴史だ そして、わたし達の愛はこれからも進化を遂げるだろう コメント 784 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/23(月) 00 08 06.37 ID Q0+/oIlc0 [2/2] 1月23日、ワンツースリーな日 今日は真言宗開祖空海が綜芸種智院設立を宣言した日で八甲田雪中行軍遭難事件の発生した日らしい 明治維新の元勲西郷隆盛や日本人初ねノーベル賞受賞者の湯川秀樹の誕生日 西郷隆盛というと西南戦争、田原坂の戦い、抜刀隊が思い浮かぶ 軍歌の抜刀隊は西南戦争での官軍を謳ったものだが敵の西郷隆盛の事も評価している 以下は抜刀隊の一番の歌詞の一部だ 吾は官軍吾が敵は 天地容れざる朝敵ぞ 敵の大将たるものは 古今無双の英雄で これに従う兵(つわもの)は 共に慓桿決死の士 鬼神に恥じぬ勇あるも 天の許さぬ叛逆を 起こせし物は昔より 榮えしためしあらざるぞ たいそう西郷は勇ましき武人だったのだろう しかし、彼にも勝るとも劣らないであろう武人をわたしは知っている 否、それは武人というには余りにも可愛らしく美しくそして敬虔な聖女だ そう、わたしの最愛の運命の人、佐倉杏子ちゃんだ 彼女が槍を振るい、水鳥のような身のこなしで宙を舞い、魔女という悪徳の化身を蹴散らす姿は戦闘と言うよりは芸術に近い 御陵威に満ちた空を斬り裂く真紅の弾丸 月が座す漆黒の暗闇を引き裂く真紅の閃光 わたしはそんな杏子ちゃんの戦いに魅了されてしまう 以前は杏子ちゃんが戦うのを見るのは嫌だった 杏子ちゃんが怪我をしてしまったらと思うとわたしは耐えられない 実際、杏子ちゃんが魔女との戦闘で負傷し血を流すのを見た時は気が動転してしまった でも、頬を切られ鮮血を流す杏子ちゃんはその傷を全く気にせず当たり前のように魔女を倒してしまった 魔女を倒した杏子ちゃんはすぐに気が動転してしまったわたしの頭を撫でてくれた 「怖かったよな?でも、もう終わったぞ」 杏子ちゃんは傷付いた自分の手当てを後回しにして、杏子ちゃんの結界で守られていた無傷のわたしを心配してくれたのだ 正気に戻ったわたしは急いでポケットからハンカチを取り出し、杏子ちゃんの血の垂れた頬を押さえた 「ありがとな。でも、魔法少女はそんなに柔じゃねーんだ。綺麗なハンカチが汚れちまうぜ?」 杏子ちゃんはハンカチをわたしに優しく返して言った 「ほら、見てみなよ?まだ少し痛いけどもう血は止まってるんだ」 杏子ちゃんはわたしに切られた頬を見せる 「それにこんなのあたし達魔法少女にとってはかすり傷だよ。酷い時は全身を握り潰される事もあるしな」 杏子ちゃん、そんな酷い目に遭ったの!? 「落ち着けよ。ぎりぎりってところで抜け出したよ。 でも、あたし達魔法少女の生きてる世界ってのはそういうところだ」 酷い…そんなのあんまりだよ… 「まぁ、願いの対価だから仕方ねーんだけどな。でも、あたしは絶対に負けないよ」 杏子ちゃんはそう言うとわたしの顔を真っ正面から見つめる 「あたしはあんたと一緒にもっと色んなもん見たり食ったりしたいし… だから、あたしは絶対に負けないよ。 心配してくれんのも嬉しいけど、あたしを信じてくれる方が嬉しいなって思うんだ」 言い終えると、杏子ちゃんはわたしの返事も待たずにわたしの唇を塞いだ だから、わたしは杏子ちゃんを信じるの それに杏子ちゃんが負けるなんて絶対ないもんね コメント 888 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/24(火) 00 13 24.60 ID JKlVqej10 [1/7] 1月24日、今月もあと一週間でジ・エンドだ 今日は江戸幕府が株仲間解散令を発布した日で、ソ連のサンクトペテルブルクがレニングラードに改称した日 五賢帝の一人ハドリアヌス帝の誕生日で小説家火野葦平の命日でもある また、今日は米カリフォルニア州で金の粒が発見されカリフォルニア・ゴールドラッシュの発端になった事から金の日と呼ばれるらしい また、日本では1月24日から1月30日までを全国学校給食週間とされているとか 1946年の今日に東京・神奈川・千葉で学校給食が再開された事に由来するらしい 杏子ちゃんはどんな給食がお好みだったのか それとも杏子ちゃんの通っていた学校はお弁当制だったのだろうか どっちにしろ、杏子ちゃんは残さず美味しく食べていそうだ 揚げパンを食べる杏子ちゃん・・・、想像したらほっこりした そういえばハドリアヌス帝といえばある漫画を思い出した 古代ローマを舞台としたお風呂の漫画だ どうやら古代ローマの大浴場というのは現在の銭湯と少し勝手が違うらしい 代表的な当時の大浴場と言えばカラカラ浴場やディオクレティアヌス浴場が挙げられるだろう 古代ローマの大浴場というのは風呂や食事処や図書館やバーを複合した施設のようだ 当時の人々はそこで読書や哲学的議論などを楽しんだそうだ 昔の大浴場に心を馳せていたら、わたしも銭湯に行きたくなってきた そんな事を思いながらカーテンを少し開け、窓をガラガラと開ける 漆黒の闇の中、寒い風と共に白い雪がわたしの顔に吹きつける そうだ、銭湯に行こう 「人、いないな・・・」 わたし達の声とお湯の音が響くだけの静かな露天風呂 雪の降る夜空の下で身体を寄せ合うわたしと杏子ちゃん それにしても何時見ても杏子ちゃんの身体は美しい 「意外とあんたって思いたったら直ぐに行動するタイプなんだな」 杏子ちゃんは浴槽の端に積もった雪を取って、お湯の中に入れて遊んでいる 雪がお湯に溶ける様子が面白いようだ 嗚呼、杏子ちゃんはどこまでわたしの心を癒してくれるのだろうか 杏子ちゃんの遊びをうっとり見ていると、わたしの背中に冷たい感触が触れた 思わず、ひゃんっ!と素っ頓狂な声をあげてしまった 「ははっ、可愛い声だな、あんた」 杏子ちゃんは雪のように白く健康的な八重歯を見せて悪戯に微笑む わたしも仕返しに杏子ちゃんの身体を隠すタオルの隙間から雪を入れる 「ばかっ///やめろよ///」 杏子ちゃんは真っ赤になって身体を赤くする そんなこんなでわたし達はお互いにちょっかいをかけ合いながら夜のお風呂を楽しんだの 「あー、こう気持ちがいいとここで珈琲牛乳が飲みたくなるな」 うーん、お風呂場で飲食は禁止って書いてあったよ でも、わたしを食べたり飲んだりするのは禁止じゃないよ、なんちゃって わたしなりのジョークである 「そうだな///今なら誰もいないし///」 杏子ちゃんはそう言ってわたしの身体を抱きしめる あれ、杏子ちゃん?今のはただのジョーク━━ わたしが言い終える前に杏子ちゃんがわたしの口を優しく塞ぐ 杏子ちゃん・・・///あったかい/// 「ぷはぁ・・・///そう言えば、今なんか言おうとしたか?」 ううん、何でもないよ///それよりも・・・ 「あぁ、そうだな・・・続きを楽しむとしようぜ///」 そして、氷の空の下でわたし達は焔のように情熱的な唄を謡ったのでした コメント
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/86.html
【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61】 【62】 【63】 【64】 【65】 【66】 【67】 【68】 【69】 【70】 【71-80】 【81-90】 【91-100】 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1316879141/ 387 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/25(日) 21 25 21.24 ID h9lLKzl10 [2/3] 458 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/26(月) 00 09 07.90 ID grNfzWmV0 [1/5] 601 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/27(火) 00 26 47.55 ID oX12hQ1S0 [1/5] 721 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/28(水) 00 18 25.81 ID odY5vZX90 [1/6] 740 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/28(水) 02 09 22.12 ID eUTdndTw0 [2/2] 830 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/29(木) 00 38 20.58 ID zQ4efJN90 [1/6] 387 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/25(日) 21 25 21.24 ID h9lLKzl10 [2/3] 「よ、これから暫く私が面倒見てやるからな。とりあえずヨロシク。 パピーウォーカーっつってな、あんたが一人前になれるようにいろいろ世話してやるのさ。 そんな身構えんなって。ああ、えっと……やっぱ名前がないと不便だよな。うーん……。 ……メロゥ! よし、あんたの名前は今日からメロゥだ!」 「お手とかお座りは……もう大丈夫か。ああ、おい! そんなに引っ張んなって! そんなんじゃユーザーさんに迷惑かかっちまうぞ? ほんとに大丈夫かよ……」 (適合しなけりゃこいつは盲導犬にはならないのか……このままずっと……。 いや、ダメだ! こいつを必要としてる奴がいるんだ!) 「明日でお別れだな。これからは私なんかじゃなくて、困ってる人の助けになってやりな。 あはは、心配すんなって。大丈夫だよ。なんたって私が面倒見てきたんだからさ。 メロゥ、あんたは立派な盲導犬になるんだ。この世の中に幸せを振りまく存在に、さ」 ・ ・ ・ 「あんたのこと、1日だって忘れた事はなかったさ。お帰り、メロゥ…………。 それとお疲れさま。今までよく頑張ってきたね。これからは――もうあんたの人生だ。 もう誰に仕える必要もない。あんたの思うように生きりゃいいんだよ。 そうだ! 久しぶりに散歩に行こうぜ。ああ、”いつもの”公園までな。 すっかり様変わりしちまったけど、あの砂場だけはまだ残ってるんだぜ?」 「……よっ、と! 大丈夫か? ああ、ゆっくりでいいよ。私に合わせなくていいからさ。 そうそう、あんたのためにカーペットを買ってきたんだ。後で敷いてやるから待ってな。 ごめんな、ずっとフローリングで。もっと早く気付いてやるべきだったよ。 股関節形勢不全……レトリーバーには多いんだってな。ごめんな、何も知らなくて……」 「なぁ、頼むからさ……少しでいいから食ってくれよ。ロイヤルカナンの高級品だぞ? あんたが大好きだったフードじゃないか。じゃあ、じゃあせめてこれだ! 緑イ貝のサプリ。 獣医師さんにもらったんだ。今のメロゥにはこれがいいだろうって。なあ、頼むよ……。 ほんとに少しでいいんだって。食べなきゃ薬が飲めねえだろ…………」 「なんでだよ! なんでなんだ! なあ……あんたは今まで頑張ってきたじゃんか! 目の見えない人のために、暑い日も寒い日も自分を犠牲にして頑張ってきたじゃんか! なのに……なんでだよ! なんでたった13年なんだよ!? なんでそんなに短いんだ!? こいつの人生は何だったんだ! 半分以上も仕事を押し付けられて……それでやっと解放されたってのに! やっと自分の好きなことができるようになったのに……! なのに、たったこれだけかよ!? メロゥは何のために生まれてきたんだよ!? なあ、あんたは……あんたは幸せだったのか? 答えてくれよ……なあ、いつもみたいにシッポ振ってくれよ……。 ほら、私の膝に顎を乗せてくれよ。頼むよ、なあ……! メロゥ……!!」 コメント 458 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/26(月) 00 09 07.90 ID grNfzWmV0 [1/5] 杏子ちゃんがごろごろしてスナック菓子を摘みながらテレビを見ている。 テレビ画面を見てみると犬が走っている。 大きな犬は舌を出しながら飼い主の投げたフリスビーを捕らえ、飼い主のもとに戻ってきた。 その犬は飼い主に名前を呼ばれ、頭を撫でられている。 とても嬉しそうな顔だ。 「犬って可愛いな~」 杏子ちゃんがごろんと僕の方に転がってきた。 そして、僕の膝に頭を乗っけて、僕が杏子ちゃんを膝枕している体勢になった。 よしよし、と僕は杏子ちゃんの頭を撫でてあげる。 そう、テレビで飼い主が犬を撫でていたように。 「へへ、お前は撫でるの上手いよなー」 と杏子ちゃんは可愛らしく甘えてくる。 まるで、杏子ちゃんって犬みたいだよね 「なっ!どういうことだオイ!」 今にも噛み付いてきそうな様子で抗議する杏子ちゃん。 「がるる・・・」 本当に犬みたいになってる杏子ちゃん可愛いなぁ 「可愛いって言ったか・・・?」 少し頬を染めて恥かしそうにする杏子ちゃん。 うん!わんちゃんみたいに可愛いよ! 「こんにゃろー!!」 杏子ちゃんが猛犬になっちゃった! さっきまでのチワワみたいな小型犬の杏子ちゃんに戻ってよ! 「さっきから、あたしのことバカにしてんだろ!?」 杏子ちゃんが顔を真っ赤にして吠える。 やめてよあんこちゃん!癒し系の小型犬あんこちゃんに戻って! 「なっ・・・!あんこちゃんはこの前やめろって言っただろーが!」 ますます顔を赤くしていく杏子ちゃん。 やっぱり杏子ちゃんをかまうのは楽しいなって。 じゃあ、わんこちゃんはどう? 「こいつ!もう許さねーぞ!」 杏子ちゃんが僕の事を押し倒す。 「へへ、好き勝手言いやがって。次はあたしが好き勝手する番だよ!」 杏子ちゃんはまるで発情した犬のように僕を見おろしていた。 「おいおい、さっきの饒舌ぶりはどうしちゃったんだよ?」 杏子ちゃんが僕の唇を奪う。 僕は抵抗したくても頭が蕩けてしまって抵抗できないの。 「はは、お前情けない顔になっちまってるぞ?」 杏子ちゃんの口からだらりと妖艶に輝く唾液の糸が引いている。 「ほら、まだ休みじゃないぞ?」 杏子ちゃんは僕の唇を、舌を弄んでくる。 んっ・・・もう乱暴なのはやだよぉ… 自分でも情けない言葉だ・・・。 「さっき、あたしのこと犬だ犬だって言ってくれたよねぇ?」 んっ・・・!やっ・・・! 「でも、お前も人のこと言えないよな?」 「だって、お前も犬みたいに鳴いてるんだからさ」 杏子ちゃんは不敵に笑うと再び僕の舌を弄び始めた。 「恥かしがることなんてねぇさ。 一緒に犬になっちまおうぜ・・・///」 僕と杏子ちゃんの夜の遠吠えは夜が明けるまで続いた コメント 601 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/27(火) 00 26 47.55 ID oX12hQ1S0 [1/5] 痛いよぉ・・・苦しいよぉ・・・ 僕は今とっても苦しい思いをしている。 身体が苦しいんじゃなくて心が苦しいのだ。 羞恥心で身体が燃えてしまいそう。 自分なりのプライドはズタズタに引き裂かれてしまったようだ。 でも、僕が悪いのだ。 わかってる。そう、調子に乗りすぎたのだ。 杏子ちゃんの優しさに甘えすぎたのだ。 当たり前だよね、顔を赤くした彼女が可愛くてついついからかいすぎちゃったんだから。 「はは、いい顔してんじゃんか?」 杏子ちゃんがリードをグッと引張る。 痛いっ! 僕に嵌められた首輪に、そして僕の首に衝撃が走る。 そう、僕は杏子ちゃんに犬扱いされているの。 彼女のことをあんこちゃんとかわんこちゃんとか言ってからかってたら怒っちゃったみたいで どこからか首輪とリードを持ってきてそれを僕に嵌めちゃったの・・・。 僕は抵抗するけどベテラン魔法少女の杏子ちゃんには勝てなかったの・・・。 可愛い女の子に力でも負けて、その上服従させられてるなんて恥かしすぎるよ・・・。 「ほらっ!わんって鳴けよ!」 杏子ちゃんが不敵に笑いながら四つん這いになったを見下ろすんだ。 でも、逆らったらもっとひどいことされちゃうよ。だから僕は杏子ちゃんの犬になるしかないの。 わん・・・/// 「なんで犬が鳴くのに恥かしがってんだよ?もっと大きな声で鳴けよ!」 そう言うと杏子ちゃんはまた強くリードを引張ろうとした。 やっ!やめてよ! すると杏子ちゃんがしゃがんで僕の顎をおさえる。 「犬は言葉なんか話さないだろ?ほら、なんて言うんだっけ?」 わんっ!わんっ!わんっ!わんっ! 「よしよし!やればできるじゃないか」 杏子ちゃんは犬を撫でるように僕の頭をわしゃわしゃと撫でる。 それはとっても恥かしかったけど、とっても気持ちよかったの。 「よーし、いい子にはご褒美あげねーとな///」 そう言うと杏子ちゃんは僕の押し倒した。 僕の身体と杏子ちゃんの身体が密着する。 小さいとは言え女の子の胸が当たってると変な気分になってしまう。 だから僕は敢えて杏子ちゃんから目を反らした。 「こらっ!ご褒美やるんだからちゃんとあたしの顔を見ろよ!」 そう言うと杏子ちゃんは僕の顔を無理矢理自分の方に向けた。 杏子ちゃんの顔は蕩けに蕩けていてまるで発情した犬のようだ。 そんなことを思っていると杏子ちゃんはいきなり唇を重ねてきた/// やっ///おふざけにしてもやりすぎだよ/// 「犬が言葉を話すんじゃねーよ!」 「それに冗談でこんなことしねーっつーの///」 んっ!はぁっ!杏子ちゃん/// 「んっ!バカ・・・お前は犬なんだから言葉使ったらだめだろ・・・んっ///」 杏子ちゃんにされるがまま僕は身を委ねる。 唇が、舌が、僕の全てが杏子ちゃんに貪られてとても気持ちいいの。 「はぁ・・・ほらっ!鳴けよ!」 あんあんっ!あんあん! 「はは・・・んっ/// いい声出すじゃねーか///」 んっ/// あんあん/// 羞恥心なんてとっくに消えていた。 ただ、僕は杏子ちゃんとのあんあんの快楽に身を任せることしかできなかったのだ。 コメント 721 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/28(水) 00 18 25.81 ID odY5vZX90 [1/6] これは嬉しい誤算だったのか、それとも残念な誤算だったのか。 でも、杏子ちゃんはとても嬉しそうな顔をしていて、可愛かった。 「へへ、可愛いなこれ!」 杏子ちゃんは僕が買った首輪をつけてはしゃいでいる。 この際だ、この前買ったあの服でも着てもらおうかな・・・。 ねぇ、杏子ちゃん!一つお願いがあるんだけど・・・。 「なんだい?こんないいもん買ってくれたんだ。なんでも言うこと聞いてやるよ」 ありがとう!じゃあ、この前買ったあの服を着て首輪をつけて! 「仕方ねーな・・・ちょっとだけだぞ・・・///」 一瞬黙ってしまったが、やはり杏子ちゃんは交わした約束を忘れない良い子だ。 それを僕は目を閉じ確かめる。 「うぅ・・・恥ずかしい・・・///」 純白で薄いヒラヒラのワンピースを着ている杏子ちゃんは顔を真っ赤にしている。 下着が透けて見えそうで見えない。まるで焦らされているような感じだがそれがいい。 そして同時に絶対領域もよく映える。 窓から入ってくる風に吹かれてひらひらと綺麗な脚が露になる。 あぁ、とっても似合っていて可愛いよ杏子ちゃん! 僕は杏子ちゃんの頭をわしゃわしゃと撫でる。 「へへ、あたし・・・可愛いのか?」 昔は可愛いと言うと照れて嫌がっていたが、最近は素直に喜んでくれる。 ねぇ、もう一つお願いしてもいいかな? あんあん、って言って? 「なんだよぉ・・・それぇ・・・///」 お願いっ!ねっ? 「仕方ねーなぁ/// あんあん・・・///」 耳まで真っ赤にして上目遣いの杏子ちゃん。ちょっと意地悪しちゃおうかな? ダメだよっ!ワンちゃんはもっと大きな声で楽しそうに吠えるんだよ? 「あんあんっ!あんあんっ!」 僕がワンちゃんみたいに、と言った所には突っ込まない杏子ちゃん。 それはとっても恥かしくて耳に入らなかったのだろう? 「あんあん♪」 何度も言っているうちにノってきたようだ。さっきまでの恥じらい顔が楽しそうな顔に変わっている。 あんあん言うの楽しくなってきた? 「っ・・・///」 僕が意地悪を言うと杏子ちゃんは真っ赤になって下を向いてしまった。 こんな初々しい(?)杏子ちゃんもとっても可愛いよ! 僕は我慢できずに杏子ちゃんを押し倒してしまった。 「んっ・・・///」 僕は杏子ちゃんに顔を近づける。 いいよね、杏子ちゃん? 「うん・・・///優しくしろよ?」 僕は杏子ちゃんと唇を重ねた。 優しく触れるか触れないか分からないように杏子ちゃんの唇を愛でる。 「焦らすなよぉ・・・///」 じゃあ、どうして欲しいの? 「もっとあんあんして欲しい・・・///」 杏子ちゃんはそう言うと舌を僕の口に入れてきた/// 「んっ・・・///あんっ・・・///」 んっ・・・あっ・・・ん・・/// 「あんっ・・・/// もっと・・・あんあんしてくれよ///」 杏子ちゃんはそう言うと僕のことを強く抱きしめて激しく僕の唇を、舌を貪ってくる。 僕も杏子ちゃんを強く抱きしめて杏子ちゃんの全てを激しく、強く愛する。 「はぁ・・・はぁ・・・/// 大好きだよ///」 僕もだよ・・・///杏子ちゃんっ/// せっかくの新しいワンピースも僕達の愛によってびしょびしょに濡れてしまった。 コメント 740 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/28(水) 02 09 22.12 ID eUTdndTw0 [2/2] まどか「杏子ちゃんが構ってくれないから、わたし契約する」 ほむ「待ってまどか!私がそばにいるから契約しn」 まどか「杏子ちゃんじゃないと駄目なのっ!そうだ、ほむらちゃん杏子ちゃん連れてきてよ!」 ほむ「そんな!」 まどか「じゃあ、わたし契約するね」 ほむ「連れてきたわ」 杏子「いきなり何しやがるてめぇ!」 まどか「やっぱり、ほむらちゃんはわたしの最高の友達だね!」 ほむ「マドカァー!」 まどか「キョウコチャン!!」スリスリ ほむ「へ?」 まどか「ありがとね、ほむらちゃん!もう帰っていいよ」スリスリ 杏子「やめろよぉ///」 ほむ「ちょっと待ってまどか!」 まどか「も う 帰 っ て い い よ 」 ほむ「ヌグウウウウ!」 杏子「ふっざけんじゃねぇ!ほむらを泣かせる奴はあたしが許さない!あたしから離れろ!」バンッ タタッ ほむ「杏子…」 杏子「大丈夫か?」ナデナデ ほむ「え、えぇ(キュン///)」 まどか「こんなの絶対おかしいよ!」 杏子「おかしいのはまどかの方だ!友達を粗末にする奴はあたしが許さない」 ほむ「キョウコー!」 杏子「ホムラタン!」 まどか「こんなのこんなのこんなのこんなの絶対おかしいよいよいよいよいよよよよよよよ」 ほむ「ギュッと抱きしめてもらえないかしら」イチャ 杏子「ほむらは可愛いな」イチャ まどか「」 ほむ杏「キャッキャウフフ」 まどか「」 コメント 830 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/29(木) 00 38 20.58 ID zQ4efJN90 [1/6] わたしに嵌められた可愛らしい首輪とそれに繋がったリード。 そう、それはまるで犬のような姿だったの。 自分でやったんだけどねっ! 杏子ちゃんの犬。杏子ちゃんの愛犬・・・/// 「なぁ、もうやめにしようぜーこんな事」 杏子ちゃんが顔を赤らめながら言った。恥かしがる杏子ちゃんもとっても可愛いよ! えー!ちゃんとリード持っててよ杏子ちゃんっ!わたしは杏子ちゃんのワンちゃんなんだからっ! わたしは無理矢理に杏子ちゃんにリードを持ってもらうようにする。 「なんかヤなんだよ、こういうの・・・。まるであたしがまどかをいじめてるみたいでさ・・・」 わたしはいじめられてるなんて思わないのに・・・ でも、杏子ちゃんにいじめられるならイヤじゃないなって! 「軽々しくいじめなんて言葉使うなよ・・・。辛いんだぞ・・・」 ハッとした。地雷を踏んでしまったのかもしれない。 そういえば聞いたことがある。 杏子ちゃんのお父さんは牧師さんをやっていた事があるって。 ひょっとしたら、その関係で杏子ちゃんはいじめを受けていた経験があるのかもしれない・・・。 ・・・。なんてわたしはバカなんだろう。さっきの何気ない一言が杏子ちゃんを傷つけてしまったのかもしれない。 っ・・・ごめんなさい・・・杏子ちゃん・・・。 わたし自身の思慮の浅さと愚かさに涙が零れそうになる。 「おいおい、泣かなくたっていいだろ?どうしたんだ?」 杏子ちゃんは驚いたような様子だったけど、すぐにわたしの頭をなでなでしてくれたの。 わたし・・・杏子ちゃんのこと傷つけちゃったかもしれない・・・ 涙で視界がぼやけて杏子ちゃんの顔がよく見えない。 「別にこんくらいで傷ついたりしねーって」 でも、杏子ちゃん辛そうな顔してた・・・わたしの所為で 「はー・・・。まどかは案外頑固だよなー」 呆れたように溜め息をつくと杏子ちゃんはわたしを思い切り抱きしめてくれた。 杏子・・・ちゃん? 「まどかはさっき、あたしのこと傷つけてるかもって言ってたけどそんなことねーよ それどころか、お前からはいっぱい元気もらってるんだぜ?」 杏子ちゃんはわたしの涙を優しく拭ってくれたの。 「だから、泣くのはやめなよ?お前が泣いてるとあたしまで悲しくなっちまうじゃねーか」 わたしは無意識に杏子ちゃんに思いっきり抱きついていた。 それはとっても温かくてとっても優しかったのでした。 「でも、言われてみたらまどかって犬っぽいかもしれないな」 杏子ちゃんがわたしの頭をなでばでして笑いながら言う。 「セラピードッグってしってるか?この前テレビでやってたんだけどさ、心の治療をしてくれる犬のことを言うらしいんだ そういう面でいったらまどかもあたしの心のケアしてくれるからな///」 若干恥かしそうにいう杏子ちゃんだった。 じゃあ、あたし杏子ちゃんのセラピードッグになる!いつまでも杏子ちゃんのこと癒し続けてあげる! 「はは、それは頼もしい━━」 杏子ちゃんが言い終える前にわたしが杏子ちゃんの唇を塞いだ 「んーっ///ぷはぁ・・・何すんだよ・・・///」 わたしが杏子ちゃんのこと癒してあげるねっ! そう言ってわたしは杏子ちゃんにルパンダイブする。 「ちょっと待てよぉ・・・///」 杏子ちゃんは若干涙目だった。 杏子ちゃんの上に馬乗りになって杏子ちゃんの唇を吸うわたし。 はぁ・・・///はぁ・・・///杏子ちゃんの唇おいしいよ・・・ 「うう・・・///まどかぁ・・・///」 わたしがっ・・・杏子ちゃんのこと・・・///癒してあげるからっ! 「あんっ!あんっ!」 杏子ちゃんはまるでワンちゃんみたいな声をあげる。とってもかわいい声だよ! わたしは続けて杏子ちゃんを抱きしめて杏子ちゃんを愛し続ける 「んあ・・・///あんっ・・・///あんっ///」 杏子ちゃんのあんあん声かわいいよ/// あんっ!あんっ! 「あんっ/// あんあんっ///」 この笑顔を護っていきたいと思うわたしなのでした。 コメント
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/78.html
【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61-70】 【71】 【72】 【73】 【74】 【75】 【76】 【77】 【78】 【79】 【80】 【81-90】 【91-100】 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1320685369/ 113 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/09(水) 00 20 58.67 ID Kndcv7Fg0 [1/4] 122 名前:†[gase] 投稿日:2011/11/09(水) 00 58 01.51 ID 6HZ7rcbU0 [1/2] 127 名前:†[gase] 投稿日:2011/11/09(水) 01 10 05.35 ID 6HZ7rcbU0 [2/2] 223 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/09(水) 19 55 56.23 ID 704zVkCm0 [1/5] 282 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/10(木) 00 29 08.08 ID VMV0bTVf0 [1/4] 288 名前:†[gase] 投稿日:2011/11/10(木) 01 14 24.36 ID AqM64WIh0 416 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/11(金) 00 23 30.16 ID lQVX6hAa0 [1/3] 536 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/12(土) 00 29 20.97 ID rzUlJ1tT0 [1/5] 584 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/12(土) 10 10 51.69 ID el8fkBuR0 675 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/13(日) 00 27 35.01 ID OAupHyVI0 [1/6] 841 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/14(月) 00 28 42.32 ID 4ARrCuhj0 [1/3] 1000 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/15(火) 00 34 41.05 ID H04vCxeq0 113 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/09(水) 00 20 58.67 ID Kndcv7Fg0 [1/4] 身を震わせる杏子ちゃん わたしは彼女の手を掴む 嫌だ嫌だと彼女は叫ぶ それでもわたしは手を握る とうとう涙を流して泣いた わたしの心に突き刺さる 彼女は平気だと言うけれど 放っておけば、もっと酷くなるだろう 彼女は魔法で治してみせると言うけれど 虫歯は怪我ではなく、病気だと思う だから、彼女がいくら魔法を施しても虫歯は治らないのだろう わたしは無理矢理彼女を歯医者に連れてきた ガクガクブルブルと涙目で身体を震わせる杏子ちゃん だが、時は残酷なことに、歯科医は彼女の名前を告げた 暴れる杏子ちゃんは数名の看護婦に両手を拘束されずるずると治療室へと引き摺られていった わたしは確かに見た 杏子ちゃんは泣いていた 余りにも年不相応な彼女の姿に、わたしは少し興奮してしまった そして苦しみの協奏曲は奏でられた 嫌な歯医者特有の機械の音に、杏子ちゃんの悲鳴が鳴り響く ドタバタガシャンという音が治療室の外にまで聞こえた どうやら杏子ちゃんは手術台から逃げ出したようだ 受付の人まで手術室に入る騒ぎとなってしまった しばらく時間がたつと再び苦しみの協奏曲は奏でられた 恐ろしい機械の音と杏子ちゃんの悲鳴が混ざり合う 殺されるー!と杏子ちゃんの声が聞こえたのは気のせいだろう 手術室から杏子ちゃんが飛び出して、わたしに飛びついてきた 涙目で歯科医を指差して、あいつらがあたしをいじめるんだ、と支離滅裂なことをいう杏子ちゃん わたしは目ですいませんと歯科医に謝る それにしても、杏子ちゃんがここまで恐怖するなんて始めてのことだ 可哀そうとは思いつつも、同時に変な興奮を覚えたわたしなのだった ごめんね、杏子ちゃん コメント 122 名前:†[gase] 投稿日:2011/11/09(水) 00 58 01.51 ID 6HZ7rcbU0 [1/2] 何の変哲も無い日常って幸せだったんだな・・・。 俺は、ガランとなった部屋に飾ってある写真立てを見つめながらひとり呟いた 「なんで、なんでお前が居なくならなきゃいけなかったんだ」 俺は酷く疲れた表情でこの世の全てを恨み、そして絶望した。 どうして、何で。俺はあの子を守ると誓ったはずだ。なのになんで・・・。 俺の心にはたった一人本気で愛し合った少女を守れなかったそんな責め苦だけが漂っている 俺の恋人だった少女。 ある日突然消えてしまった少女。 近くにある路線の爆発事故に巻き込まれたのか それとも『美樹さやか』の死亡と何か関係が有るのか 何も分からない。何も知りたくない。何もしたくない。 俺はこの甘い記憶だけを頼りに生きていく。 そう心に誓って・・・。 その少女と知り合ったのはある雨の降る夜だった。 少女はコンビ二から駄菓子を盗もうとしていた。 給料日だった俺は意気揚々とハーゲンダッツの新作フレーバーを試す為に 偶然そのコンビニに来ていた。 「ちょっとキミ。今、うんまい某をポケットに入れたね」 俺は少女の手を掴むと、店員に聞こえないようにそっと少女に言った コメント 127 名前:†[gase] 投稿日:2011/11/09(水) 01 10 05.35 ID 6HZ7rcbU0 [2/2] 「うるせー、離せよ。アンタに関係ないだろ!」 少女は逆ギレし、俺の腹を数発殴ってきた。 俺は、黙って少女からうんまい棒を取り上げると、再度アイスの棚に向かって歩く そして、新作とは別にお気に入りのフレーバーを手に取ると3つまとめて会計に持って行った 今月は36協定を軽く違反する程度の残業。身体がぶっ壊れる程度の深夜労働をしており、 「給料がボーナス」状態だったので、見ず知らずの少女に大盤振る舞いしてしまった 少女を外に連れ出し、うんまい棒とハーゲンダッツのマカダミアナッツを少女に手渡して その場を去ろうとしたとき 「おい、ちょっと待ってくれ」 少女が俺の手を取り、俺をこの場に留まらせた 「あんたいいやつだな。あたしは佐倉杏子だ」 この少女の話を色々聞いた。時間も時間だ、俺は家に帰ることにした。 すると少女は 「一晩で良い、泊めてくれないか?」 と俺に行ってきた。 俺はこの子が心配になり泊めてやることにした ポニーテールの赤い髪をほどくとぐっと可愛くなった。 俺はこのままこの子を押し倒してしまうんじゃないかと恐怖に駆られた いや、実際何回か押し倒しそうになった。 そうしなかったのは俺がヘタレだからか、紳士だからか・・・。 次の日も、また次の日も杏子は俺の部屋に来た。 「なぁ、杏子。もし、お前がイヤじゃなかったらこれから俺と一緒に暮らさないか?」 我ながら、最低なヤツだなと思っていた。 杏子はと言うと、目にいっぱいの涙を浮かべながら俺にこういった 「本当か・・・。ありがとう・・・。」 そして、俺と杏子の唇が軽く触れた。この日から二人の共同生活が始まった コメント 223 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/09(水) 19 55 56.23 ID 704zVkCm0 [1/5] 前スレであんこちゃんに向けて歌を歌ったものです。 コメントがついて嬉しかったのでまた作ってみました。 声変えました。あんこちゃんへ届け http //www1.axfc.net/uploader/Ne/so/121401.mp3 「たいやきとあんこ」 あれ?この手を繋いでみていて あの、あれ、幼すぎるこの腕 手と手を繋いで 肩並べて歩いたね 髪 風揺れる 君のポニーテール 愛さえくれる 意味のないメール 受信するたび進んでくレール 送付されてたのは 暖かいエール メールをチェックしてるたび 今日はこんなものを食べたとか ふいに 携帯が鳴り出す 開いたら君でタイヤキの画像 あぁおいしそう 画面に写る君のほっぺたにはタイヤキのあんこ 「あぁーもう食べてしまい」ってダウト 禁断のあんこ 無邪気な笑顔にうっかり心の声が なんてね! ちゃんと噛んでね ほらスルメイカ すぐ満ちた 幸せのパロメーター 君に届けと想いよ込めた だけど届かない二人の愛 ただ君に届けたい二人の愛 佐倉杏子カワイイ 想いは色あせない 幸せでいてくれよ 愛と勇気のストーリー コメント 282 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/10(木) 00 29 08.08 ID VMV0bTVf0 [1/4] この世で一番恐ろしいものは孤独だ 一度、人の温もりを知ってしまうと、ひとりぼっちは何よりも恐ろしい事に気付く 恐怖に苛まれるのが恐ろしいんじゃない 不安が身体を満たすのが恐ろしいんじゃない 寂しさが一番恐ろしいんだ 家族や恋人の愛を享ければ享けるほど、その寂しさは大きなものになっていく 幸福は大きくなるほどに、不幸も大きなものになってしまうんだ でも、あたしはそれを決して嘆いたりはしない だって、そんな事をしちまったら、あたしを愛してくれた人に失礼だから あたしはそれを胸に秘めながら、布団の中で時間が経つのを待つ あたしの恋人は学校に行ってしまった あいつは今頃何をしているだろうか 友達とお喋りしているのだろうか それとも、授業を受けているのだろうか どっちにしろ、あいつが笑ってくれているならあたしは嬉しい もう時間は9時を回っている でも、まだ9時だ あと6時間も待たなければならないのか そう考えるとお腹が減ってきた 朝ご飯は7時くらいに食べたってのに・・・ 寂しいとお腹が減るもんなんだな 何時までも布団を被っているわけにもいかないので、あたしは顔を洗って外に出た やる事がないので、あたしは魔法少女としてのパトロールついでに、鯛焼き屋に向かった しかし、それは無駄足になってしまった 『本日休業いたします』の張り紙があった なんだよ、ちくしょー・・・ 魔女も出ないし、鯛焼きも買えないし、今日は最悪だ あたしは気付いたら町外れの丘に来ていた ここは、あたしのお気に入りの場所だ 人も少ないし、ここからの景色は綺麗なんだ あたしは、草っぱらに寝転んで青空を流れる白い雲をぼーっと眺める ちょっと風が冷たく感じるが、日向はポカポカしていて気持ちいい あたしは少し、いい気分になって目を閉じた 鴉の声が聞こえる 目を空けると青空は赤紫色に染まっていた しまった、もう夕方かとあたしは上体を起こすと自分の身体に上着が掛け布団のようにかかっている事に気が付く 気持ち良さそうに寝ていたね、と声が聞こえた 顔をそのまま横に向けてみると、あたしの待っていた人がそこにいた どうやら、恋人を待つべくあたしが、待たれていたようだ この流れで言うのも変な気がするが、あたしは恋人におかえり、と言った 恋人は笑顔でただいま、と言ってくれた この丘から見る夕方の街は美しかった その隣には、あたしの大好きな人 あたし達は、身体を寄せ合って紅く染まった街を眺めた 夕方の風はとても冷たかったけれど、身体の内側はとても暖かかった あたしは寂しい孤独に耐えた分、あたしに与えられる幸せも大きなものだった コメント 288 名前:†[gase] 投稿日:2011/11/10(木) 01 14 24.36 ID AqM64WIh0 俺と杏子は毎日色んな会話をし、色んな思い出を作り、 時にはベッドをギシギシ言わせ、幸せな時間を過ごした。 しかし、ある日杏子は俺に一言だけ言って来た 「せっかくできた友達が大変な事になった。あたしはさやかを助けに行く」 そう言って家を飛び出していった。 何日も何日も、杏子が帰ってこない。 そして、杏子の友達が遺体となって発見されたあの日 俺は杏子も何か事件か事故に巻き込まれたのではないかと心配をした。 しかし、杏子には遺体が見つかったという報道がされていない。 そう、行方不明のままだ 何日も何日も・・・。 俺は毎日いつ杏子が帰ってきても良いように2人分の食事を作り続けている 奇跡なんて無いのかな? 「杏子が帰ってくる」そういう希望を持つことが間違いなんじゃないかなと お願いだ神様。杏子を救ってくれ、頼むから、俺はどうなっても良いから それが「俺が俺であった」最期の記憶になったようだ・・・。 コメント 416 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/11(金) 00 23 30.16 ID lQVX6hAa0 [1/3] 11月11日 今日はポッキー、またはプリッツの日と呼ばれるらしい 杏子ちゃんがよく食べているお菓子の日だ だから、今日はきっと良い日になるだろう 11月11日は不思議な日だ コペンハーゲンのソクラテス、教会の庭と呼ばれる哲学者キルケゴ-ルが死した日でもあり 連合国とドイツ帝国が休戦協定に調印し第一次世界大戦が終結した日という 安政の大地震が起こった日でもあり、米國の有名俳優レオナルド・ディカプリオの誕生日でもあるという まぁ、いろいろと出来事の多い11月11日だが、最近では2011年11月11日、つまり今日の事だ 大地震が発生するという噂のようなものが流れているようだ どうも、破滅願望が強い人間が多いようだ 世知辛い浮世は嫌だねぇ この前もマヤ暦が云々と終末の噂を聞いた気がするがわたし達には関係ない わたしにはそんなタナトスは存在しない ただ、わたしは杏子ちゃんと一緒に笑って暮らすだけだ 三千世界の鴉は既に射殺したから、わたしを悩ませ苦しめるものは何もない でも、まぁ、ポッキーを食べながら仮定の話をするのもまた一興かもしれない そう思って、決して今日、来る事はないであろう怒りの日について杏子ちゃんと語り合う もし今日が人類最期の日だったらどうするかと杏子ちゃんに訊いてみた 彼女は、お前と美味いもん食いながら死ねるんなら本望さ、とポッキーを咥えながら答えてくれた 杏子ちゃんらしいな、とわたしは自然と笑顔が零れてしまう そういうアンタはどうなのさ?、と杏子ちゃんは逆に訊ねてきた わたしも変わらないよ 世界が何時、奈落の深淵へと崩落するとしても、わたしのすることは変わらない 悲鳴を上げて崩壊する世界で、わたしは杏子ちゃんの瞳を見つめながら愛を囁くだけだよ そう答えると、杏子ちゃんはお前らしいな、と言った 少しの沈黙の後、杏子ちゃんはわたしの瞳を見つめて誘ってきた ポッキーゲームやろうぜ、って 定番ゲームと言ったら定番なのだろうがやはり興奮してしまうものだ 恥かしくて互いの口のスピードはゆっくりだ チョコの部分が溶けていくのが分かる でも確実にお互いの唇少しずつ近づいていく 二人はお菓子の脆い架け橋を目の前の愛を求めて渡っていく そして、ついに吊り橋は姿を失い、お互いの愛と愛が触れ合った 柔らかい愛と温かい愛が互いに絡みつき貪りあう 白いミルクのような蜜が互いの口を行き来する チョコの甘さと杏子ちゃんの甘さが混ざって頭がくらくらする そして、わたし達は抱きしめ合って、お互いの味を愉しみ合った 譬えこのポッキーのように世界が崩壊しようとも 今のように、わたしと杏子ちゃんは離れることはないだろう チョコレートとミルクとハニーシロップが混ざったような甘い楽園で わたしと杏子ちゃんはお互いの瞳を見つめ合っていた コメント 536 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/12(土) 00 29 20.97 ID rzUlJ1tT0 [1/5] お布団の中は温かいね 「そうだな、でもアンタとくっついてるともっと温かいよ」 杏子ちゃんがわたしの身体にぴったりとくっついてくる 時刻は午前8時を回っている 冬の朝は寒くて辛い 窓から差し込む光は気持ちいいけどやっぱり寒いものは寒い どこかの貴族は『冬はつとめて』なんて言ってるけど、寒いのは嫌だ こうやって杏子ちゃんとぬくぬくしてる方が気持ちいい こんな寒い時に外に出る方が『わろし』だよ そんなことを思っていると杏子ちゃんがわたしのほっぺたをつんつんしてきた どうしたの、杏子ちゃん? 「アンタのほっぺってぷにぷにしてて可愛いな」 うぅ・・・恥ずかしいよぉ/// わたしの顔が真っ赤になるのもお構いなしに杏子ちゃんはつんつんを続ける でも、それはとっても嬉しいなって思うわたしだった だって、世界一、宇宙一大好きな人から「可愛い」なんて言ってもらったんだから わたしは嬉しくなって杏子ちゃんにスリスリする 「ははっ、今日のアンタは甘えん坊だな」 そう言って杏子ちゃんはわたしの頭をわしゃわしゃと撫で回してくれた 雑な撫で方だけど優しさが滲み溢れてくるような感じでとっても落ち着くの 「そろそろ腹減ってきたな」 杏子ちゃんのお腹がぐぅと可愛い声で鳴いた 「なー、そろそろ起きようぜー」 杏子ちゃんはごろんと転がって布団から抜け出す そして、部屋の全てのカーテンを思いっきり開ける 聖なる太陽の光がわたしを焼き払おうとする やだー眩しいもん! そう言ってわたしは身体を丸めて布団の中に隠れる 「仕方ねーなぁ」 杏子ちゃんはそう言ってわたしの方に歩み寄ってきて 「起っきろーーーー!」 とわたしの布団を剥ぎ取った やめて本当に寒いよ凍死しちゃうよ導かれちゃうよ 布団を剥がれてもなお、抗議するわたしの顔を見て杏子ちゃんは溜め息をついた 「じゃあ、あたしが温めてやるよ」 杏子ちゃんはわたしの瞳を蕩けた瞳で見つめ、唇を重ねてきた 「ったくワガママなヤツだよな」 杏子ちゃんの舌がわたしの唇を時計回りに這い回る 何回も這い回ると次は反時計回りにわたしの唇を弄ぶ 頭がくらくらしてきたと思ったら杏子ちゃんの舌がわたしの舌とハグをした 杏子ちゃんの舌、とっても気持ちいいよ/// 「アンタが起きるって言うまでずっと続けるからな///」 気が付いた時には、日は既に落ちていた コメント 584 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/12(土) 10 10 51.69 ID el8fkBuR0 杏子ちゃんは本来偶像崇拝は禁止されている 現象界の像として観るのではなくイデアの中で観るべきである 杏子ちゃんの匂い、味、感触などは偶像では表現出来ない それは、つまり杏子ちゃんの全知全能性を否定する事となり冒涜とされる しかし、文明化する社会で人間は自然や神を対象化して扱うようになってきた デカルトの合理主義的思想やベーコンの「知は力なり」と云われるような主知主義的思想によるものであろう その思想に伴い科学が生まれた ルネサンスや宗教改革により、神や自然中心の時代に終止符が打たれた そして、人間中心主義の時代が訪れる しかし、人間中心主義も永遠というわけではなかった 我々人類は最大の過ちを犯す 第二次世界大戦である 連合国と枢軸国の争いである 1939年、ドイツがポーランドに侵攻した事が発端と学校で習うだろう 当時、ドイツ、イタリア、そして日本といった枢軸国にはファジズムが台頭していた 一方、アメリカやイギリスは自由主義であった 日本は1941年、マレー半島コタバルを奇襲、続けて真珠湾を奇襲し対米英に宣戦布告し大東亜戦争、太平洋戦争が始まる 戦争前期の南方作戦は順調に進んだ しかし、ミッドウェー海戦を期に日本の快活劇は幕を閉じた そして、1945年、原子爆弾が広島、長崎へと投下され8月15日、日本はポツダム宣言を受諾し無条件降伏した 最早、我々人類は自然をコントロール出来なくなっていた チェルノブイリ、スリーマイル、そして福島の原発事故がそれを語っているだろう 人間は再び自然を、神を見つめ直さねばならないのかもしれない 現代を越え、ポストモダンがやって来た そんな中、葛藤する私を救済してくれたのが佐倉杏子ちゃんであった 彼女は俗と神聖さを持っていた 辛い時には私の頭を撫でてくれた 楽しい時には共に笑い合った もう、私は満たされていた その筈なのに、杏子ちゃんのフィギュアが発売されぬと聞いて私は涙を流した すると、杏子ちゃんは私の頭を撫でてくれた 「泣くなよ、あたしはずっとここにいるぞ」 鉄の車輪が私の身体を分解し、辺りには鉄の匂いが広がっていった コメント 675 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/13(日) 00 27 35.01 ID OAupHyVI0 [1/6] ロッソ・ファンタズマって何だろう? 杏子ちゃんがよく言う寝言なんだけど、何のことだろう? 何処かのお菓子の名前だろうか 響き的にイタリアっぽいなぁ なんか美味しそう お上品なクッキーって感じがする わたしもそれを杏子ちゃんと一緒に食べたいな だから、わたしは杏子ちゃんに聞いてみたの 「ロッソ・ファンタズマって何?」って すると杏子ちゃんは石のように固まってしまった 「ねぇってば~」とわたしは杏子ちゃんの身体を揺さぶり石化を解く 「どういうことだ・・・おい・・・なんであんたがそれを知ってるんだ」と杏子ちゃんは驚いた様子 「毎晩、寝言で言ってるよ?」とわたしが答えると、杏子ちゃんは顔を真っ赤にして自分の顔を椛のような手の平で覆う 「あたしって、ほんとバカ・・・」、杏子ちゃんはワルプルギス級の後悔と羞恥を感じているようだ どうやら『ロッソ・ファンタズマ』とやらはお菓子ではないらしい そんなに恥かしがるようなものなのだろうか?わたしは益々『ロッソ・ファンタズマ』について興味が湧いてきた 「ねぇ、ロッソファンタズマって何?」ともう一度聞き返すと杏子ちゃんはそっぽを向いて「知らない」と答えた 「ダメだよ杏子ちゃん、そんな嘘わたしには通用しないよ」と言っても杏子ちゃんは無視するの 温厚なわたしもちょっと哀しくなっちゃった だから、わたしは最終手段に出ることにしたの 「教えてくれないんなら仕方ないね、もう聞くのはやめにするよ」と言うと杏子ちゃんはほっと胸を撫で下ろした 「だから、みんなに電話で聞いてみるね」とわたしは立ち上がり電話の方に向かおうとすると 「ふっざけんじゃねぇ!」と杏子ちゃんがわたしの手を掴んだ 釣れた、とわたしは内心喜んだ ここまで来ればあともう少しだ よしっ!頑張るぞっ! 「なんで杏子ちゃんは怒ってるの?」と言うと「別に怒ってねーよ」と頭を掻きながら言った 「わたしはロッソ・ファンタズマについて知りたいだけなのに、なんで杏子ちゃんはそんな意地悪するの?」 わたしは今にも涙が零れそうな瞳で杏子ちゃんに訴えかける 「なんで杏子ちゃんは、わたしに意地悪するの?」 「意地悪なんて━━」杏子ちゃんが返す前に一気に畳み掛ける 「そんなのってないよ!あんまりだよ!こんなの絶対おかしいよ!」 わたしは俯いて、すすり泣きをした 「ったく仕方ねーな・・・誰にも言うなよ・・・?」 「やったーー!」とわたしは喜びと達成感のあまり、ジャンプしてしまった 「オイ・・・あんた・・・?」 しまった・・・やってしまった・・・!杏子ちゃんはお怒りのようだ 「あんたみたいな子にはきちんとお仕置きしないとな・・・」 杏子ちゃんがわたしの身体を抱きしめる 魔法少女せある杏子ちゃんの力は強い、わたしなんかじゃとうてい抜け出すことはできない でも、抜け出す気なんてないよ だって、怒られてるのにこんなに気持ちいいんだもん/// 杏子ちゃんの柔らかい唇がわたしの唇に触れ、濡れて、愛でる 「お仕置きなんだから、あんたは喜んじゃダメだろ?」 杏子ちゃんがわたしの瞳を見つめて甘い苦言をわたしに与える 「だって杏子ちゃんが大好きなんだもん・・・」 わたしは杏子ちゃんの顔に唇を近づける 「ねぇ、杏子ちゃん・・・///」 わたしは杏子ちゃんに囁きかける 「なんだよ・・・///」 杏子ちゃんは恥かしそうな声でわたしの瞳を見つめる 「ロッソ・ファンタズマって何?」 「あたしの最高の必殺━━」 「あっ!?」 杏子ちゃんにゲンコツされてしまったわたしなのでした コメント 841 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/14(月) 00 28 42.32 ID 4ARrCuhj0 [1/3] 最近は寒いし、テレビも面白くないからわたしと杏子ちゃんはよくゲームをしている 据え置きのゲームもするし、携帯ゲームもする 今日は炬燵でお茶を飲みながら杏子ちゃんとDSで対戦をしている 杏子ちゃんは「うーん」とお茶を啜りながら悩んでいる ゲームセンターのゲームが得意な杏子ちゃんでもやっぱり苦手なものはあるのかな 実を言うと今やってる対戦は5回目なのだ 杏子ちゃんはどうやら負けず嫌いらしくて、全敗がどうしても許せないらしいのだ 「あたしが少なくとも1回勝つまではやめさせねーからな」と闘争心に火をつける杏子ちゃん 「じゃあ手加減してあげようか?」と訊いても「本気でぶつかって来い」と言う杏子ちゃん それは勝者のセリフだよ、と心の中でツイートするわたしなのだった まぁ、それでも負けず嫌いな彼女の姿が微笑ましくて杏子ちゃんの相手をしているのだ 「どういうことだオイ・・・また、外れちまったじゃねーか!」と驚愕する杏子ちゃん 「ロッソ・ファンタズマして回避率を最大にまで上げたからね~」とわたしは杏子ちゃんに説明する 「普通にかげぶんしんって言えよー」とジト目で文句を言ってくる杏子ちゃん 可愛い/// わたしはにこにこしながら「わたしに勝ったらね?」と杏子ちゃんをからかってみる 「やった!やっとあたしの火焔放射が当たった!ざまーみろー!堕ちろセミ野郎!」とはしゃぐ杏子ちゃん 可愛いよ、杏子ちゃん/// でも、こうやったら杏子ちゃんはどんな顔をするかな? わたしはDSを操作する 「ふっざけんじゃねぇ!バトンタッチってどういうことだよ!?」杏子ちゃんの希望が砕け散った 「これも戦略の一つだよっ!」とわたしが言うと杏子ちゃんが泣きそうな顔になってた 「どうする?サレンダーする?」と杏子ちゃんに一つの道を与えてあげた 「んなわけねーじゃん!絶対勝ってやるからな!」 結果、わたしの全勝だった 杏子ちゃんは疲れてしまったようで、もう勝負しようとは言ってこなかった 「それにしても、アンタ意地悪な戦法をとってくるよな・・・」と杏子ちゃん そんなことないんだけどなぁ・・・ ただ、回避率を最大にして、相手のステータスを異常にして戦ってるだけなんだけど 「でも、杏子ちゃんの悔しがる姿が見られてわたしは幸せだよ」 そう言って、わたしは炬燵の中に潜って進み、杏子ちゃんの隣から顔を出す 「さぁ、罰ゲームの時間だよ!」 杏子ちゃんは諦めたような顔でわたしを受け容れてくれた 杏子ちゃんを炬燵の中に引き擦り込む 中はとっても温かい いや、ちょっと暑いくらいかもしれないね その中でわたしは杏子ちゃんを抱きしめ唇を重ね合わせた 炬燵の暑さの所為か、キスの魔力の所為か 杏子ちゃんの顔は蕩けていた しばらく杏子ちゃんを愛で続けているとわたし達はいつの間にかに汗びっしょりになってしまった 炬燵という閉鎖された空間の中に杏子ちゃんの汗の匂いが広がる 頭がクラクラしてしまいそうなほど心地のいい香りだ そんな中、わたしは杏子ちゃんをずっと愛し続けた 流石に暑くなって炬燵から出ると、杏子ちゃんはわたしの汗だくの姿を見てこう言った 「一緒にシャワー浴びるか」 結局、浴室でも愛し合って、汗だくになってしまったのでした コメント 1000 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/15(火) 00 34 41.05 ID H04vCxeq0 夜の静寂、寒空の下でわたしは銀輪に跨り坂を下る 月は見えぬが満天の星空は今にも頭に落ちてきそうだ そして、わたしの後ろにはコート姿の杏子ちゃん わたしの背中は温かかった 「風が冷たいけど、気持ちいいな」と杏子ちゃんはわたしに囁く わたしは相槌を打ち、白銀の馬に鞭を打つ 「少し、スピードを上げるからちゃんと掴まっていてね」と杏子ちゃんに言う 杏子ちゃんがわたしの肩をぎゅっと掴む わたしは背中に愛の温かさを背負いながら、冷たき漆黒の虚空を切り裂き進む わたし達はこんな深夜に何をしているか 目的地はない ただ、夜の街を滑走するのが楽しそうだったから、こうしているだけだ というのも、あるテレビ番組で夜中の銀輪散歩の特集をやっていたのを見たからだ それを見た杏子ちゃんが「あたし達もこれやろーぜ」と眼をキラキラさせながら提案してきたのだ 夜というと不審者や非行を行う輩が跋扈しているという感じがするので、わたしは少し懸念したが、 それを見透かしたのか杏子ちゃんはこう言った 「大丈夫だよ、何があってもあたしがアンタのこと守るから」って かっこいいよ杏子ちゃん・・・ だから、わたしは杏子ちゃんの提案を呑んだ 一っ走りして少し疲れたわたし達は公園のブランコに乗っていた 一つのブランコにわたしと杏子ちゃんが一緒に乗っている わたしが座り、杏子ちゃんが立っている 真夜中の公園に静かに響くキコキコというブランコの声 「何年振りだろーな、誰かと一緒にブランコに乗ったのなんて」 杏子ちゃんが遠い空を見ながら呟く 「あの時はモモがブランコからすっ転んじまって、泣きやませるのに苦労したよ」 杏子ちゃんはどこか空とは別のところを見ているように思えた きっと寂しいのだろう いくら気丈に振舞おうとも寂しいものは寂しい 「杏子ちゃん・・・」 「あっ、悪いな なんか辛気臭くなっちまって」 杏子ちゃんはわたしに微笑みかけながらブランコをこぎ始めた 「ほら、何してんだよ、アンタもこげって!楽しいぞ?」 杏子ちゃんの笑顔を見たら、わたしも嬉しくなった 足を伸ばして、縮めて、わたしはブランコをこぎ始めた こうやって、ちゃんとブランコをこぐなんて久しぶりだ 「久しぶりにやってみると楽しいね」 「でも、あんまりはしゃぎすぎてすっ転ぶなよ?」 わたしと杏子ちゃんは、何処かノスタルジーを感じさせるブランコの音に耳を傾け 961に乙をした ポエマーが 1000を取得 (2012-02-26 20 35 59) コメント
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/87.html
【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61】 【62】 【63】 【64】 【65】 【66】 【67】 【68】 【69】 【70】 【71-80】 【81-90】 【91-100】 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1316405766/ 158 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/20(火) 00 36 59.43 ID I7CNY8P30 [1/4] 287 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/21(水) 00 30 43.27 ID OkLCd9gq0 [1/6] 433 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/22(木) 00 36 01.98 ID OOKJRZSc0 [1/4] 562 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/23(金) 00 34 38.81 ID 8CPhUhWS0 [1/9] 713 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/24(土) 00 39 29.81 ID Yh3qfuln0 [1/8] 962 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/25(日) 00 23 03.57 ID y/q3DM4w0 [2/4] 158 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/20(火) 00 36 59.43 ID I7CNY8P30 [1/4] 奇妙な光景 ここはラーメン屋 いや、このラーメン屋が奇妙だというのではない 私たちが奇妙なのだ わたしと杏子とまどかの三人が揃っているのが奇妙なのだ 別にこの状況を嫌だと言っているのではない 寧ろ、本来ならば喜ぶべき状況だろう でも、どうしてだろうか うん、きっとそうだ まどかがなんか怖いからだろう さっきから杏子の手の上に手を置いてるし 私が杏子に話をかけてまどかとの話を中断させる度に一瞬、まどかの瞳から光が消える まどかは杏子のことが好きなのだろうか? 友達として独占したいのか、それとも・・・ いや、くだらない探りを入れてせっかくの塩ラーメンの味を濁すのはやめておこう そう思って杏子とまどかと奇妙な団欒を続ける事にした まどかと分かれた後の帰り道 「けっこう美味かっただろ?ほむら」 杏子が私の手を握って意見を伺ってくる えぇ、美味しかったわ、と私は思ったままに感想を述べる 「だろ?あたしに感謝しろよー」 杏子が呑気に八重歯を見せて笑う(可愛い・・・) やっぱ杏子の手は温かい 「そういえば、お前とまどかって面識あったんだな」 クラスメイトだからね そして、私は杏子にありがとう、と言った 勿論、杏子がまどかを助けてくれた事に対してだ 「お前に感謝される筋合いはねーよ。あたしがあの子を助けてやりたいって思っただけさ」 「なんか似てたんだよね、まどかって」 誰と?と私は疑問をぶつけてみた 「あたしの妹とだよ。なんか放っておけないようなところがそっくりだ」 杏子は昔を懐かしむような目だった 「なぁ、絶対にワルプルギスの夜のヤツをぶっ飛ばしてやろうぜ?」 勿論そのつもりだけれど、どうしたの?いきなり 「お前にとって、まどかは友達なんだろ?」 当たり前よ 「でも、あたしにとってもあの子は大切な存在になってきたんだ」 「だからわけのわからない魔女なんかにその笑顔を壊されてたまるかって思ったんだよ 勿論、今ではお前もあたしにとっての大切な人さ あたしらしくねーかもしんねーけどさ」 杏子・・・貴女はどこまで私の心の支えになってくれるというの・・・? 私は嬉しくて涙が出そうになってしまったがそれを堪える 「おいおい、どうしたんだ?いきなり泣きそうな顔になりやがって・・・」 いいえ、なんでもないわ それより、絶対にアイツに勝つわよ 「当たり前だよ。あたし達が組めばどんな魔女もイチコロさ」 こうして私達は打倒ワルプルギスの夜への結束を強めた コメント 287 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/21(水) 00 30 43.27 ID OkLCd9gq0 [1/6] はぁ・・・さっきまで晴れていたのになんでいきなり雨が降ってくるのだろう 本当についてないなぁ・・・傘も持ってきてないし そんなに強い雨じゃないけど濡れたら風邪ひいちゃうし わたしはそんな事を思いながら屋根のついた公園のベンチで一人寂しく雨宿り 早く止まないかなぁ・・・ そう願いながらわたしは雨雲を見上げる やっぱり、わたしはお天気の方が好きだな もう一時間くらいたってしまったかもしれない 辺りはもう真っ暗になって雨も激しくなってきた 秋になって日が暮れるのが早くなったのに加えてこの大雨だ 公園の電灯だけが静かに明かりを灯しているだけ 心細いし寂しいよ・・・ それに真っ暗で怖いの 中学生にもなってこんなの恥ずかしいかもしれないけど、とっても寂しいの 「こんなところで何してるんだ?」 それはわたしの大好きな声だった 甘くて、可愛くて、それでも強さをもっていて優しい声 そう、杏子ちゃんの声だった 「雨宿りか?」 うん、傘持ってなくて・・・ 「じゃあ、入って行くか?」 そう言うと杏子ちゃんはわたしにビニール傘を見せてくれた 「そんなに大きくないから肩は濡れちまうかもしんねーけどさ」 ありがとう、杏子ちゃん わたしは泣いていた 杏子ちゃんの優しさが嬉しくて・・・ 「うわっ!そんな泣くことでもねーだろ」 ごめんね、でも今までひとりぼっちで心細くて・・・ でも杏子ちゃんの優しさがとっても嬉しくて・・・ 「よしよし、寂しかったんだな」 杏子ちゃんは泣きじゃくる妹を宥めるお姉ちゃんのようにわたしの頭を優しく撫でてくれた 「ひとりぼっちは寂しいもんな、いいよ好きなだけ泣けよ」 杏子ちゃんは私の身を抱き寄せながらベンチに座った 「落ち着くまで一緒にいてやるよ。あたしなんかでよかったらね」 杏子ちゃんはひしとわたしのことを抱きしめてくれた わたしは思いっきり杏子ちゃんの胸元で泣いた 「落ち着いたかい?」 うん、ごめんね、迷惑かけちゃって 「迷惑なんて思ってないさ、まどかはわたしの大切な人だからな…」 えっ、それって? 「なっ、なんでもねーよ!ほら、行くぞ!」 そう言う杏子ちゃんのほっぺは少し赤みを帯びていた ひょっとすると、ひょっとするかもしれないなって思ってしまったのでした コメント 433 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/22(木) 00 36 01.98 ID OOKJRZSc0 [1/4] 「ひっでー雨だなぁ」 杏子はサンドイッチを食べながらぼやいた。 あと、雨というより台風だけれどね それに、ワルプルギスの夜はこんなものじゃないわよ 「ひぇー、マジかよ~」 なんて緊張感のない作戦会議なのだろう。 まぁ、常にピリピリしすぎているのも決して良い状態ではないのだけれど。 「お前もサンドイッチ食ってもいいぞ」 じゃあ、頂くわ 私は杏子の好意に甘えてそれに手を伸ばす。 うん、普通のコンビニのサンドイッチだ。 「どうだ、美味いか?」 えぇ、美味しいわ 「意外だなー。お前なら仏頂面で『普通よ』とか言うと思ったんだけどな」 私の事なんだと思ってるのよ・・・ 「はは、そんな機嫌悪くするなよ。メシが不味くなっちまうよ?」 明らかにからかわれているのは分かったけど、別に嫌みな感じは全然しなかった。 寧ろ、こんな風に他愛のない会話をしていられて嬉しかった 外からは凄い轟音が聞こえ、私たちのいる場所がグラグラ揺れる 台風だろう、ニュースで知っていたがここまで大きい台風とは思わないかった 「ほんと、ひっでー雨だな・・・これじゃ帰られねーよ・・・」 そういえば杏子はどこで暮らしているの? 「最初はあたしの教会で雨露凌いでたんだけどさ・・・」 「最近はまどかの家でちょっと世話になってるんだよね」 !? へぇ、な、仲がいいのね・・・ 正直、動揺の隠せない私だった。 「まぁな。まどかは優しいし料理もけっこう上手だしね。ちょっとおっちょこちょいなところがあるけれど」 杏子は少し照れたような風に言った。 料理・・・。私はあまり得意ではない。 「はぁ、こんな嵐じゃ傘も役に立たねーし、まどかに向かいにきてもらうわけにもいかねーしなぁ」 じゃ・・・じゃあ、今日はここに泊まっていったらどうかしら? 「いいのかい、本当に?」 えぇ、こんな台風じゃどうにもならないしね 「へへ、なんか今日のほむら、面白いな」 どういうことよ・・・ 「褒め言葉だよ、褒め言葉」 じゃあ、そう受け取っておくわ 杏子はまどかの家に電話をして、私の家に泊まっていくと連絡している 「ほむら、まどかに替わってだってさ」 そういうと杏子は私に受話器を渡してきた 『こんばんは、ほむらちゃん。杏子ちゃん、今日ほむらちゃんちに泊まっていくんだって』 えぇ、そうよ(なんか電話のまどか声に抑揚がなくて怖い) 『そう、じゃあ杏子ちゃんのことよろしくね』 えぇ、分かったわ そう言うと電話は切れた 何故か分からないけどまどかに勝ったって感じがした コメント 562 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/23(金) 00 34 38.81 ID 8CPhUhWS0 [1/9] ちゅんちゅんと鳥の鳴き声が聞こえる。 心地の良い朝日が部屋に差し込む。 どうやら台風は去ったようだ。 布団に入ったまま、横に顔を向ける。 目の前には杏子の寝顔があった。 私は一人で暮らしているので布団も一枚しかない。 だから、同じ布団を杏子と一緒に使って寝たのだった。 流石に恥かしかったので私は椅子で寝るから布団を使えと杏子に言ったのだが 杏子は「あたしが椅子で寝るからお前は布団で寝ろよ」って言ってくれた。 でも、それは嫌だったし、昨晩は少し寒くて杏子が風邪でもひいたら大変だと思ったので 結局、杏子と一緒に寝たのだった。 それにしても、気持ちよさそうな寝顔をしているわね 思わずつんつんしてしまいたくなる顔だ。 同性の私から見ても、とても可愛い顔をしている。 ちょっとくらい触ってみてもバレないわよね 私は人差し指で杏子の頬をつんつんしてみた。 それはとっても柔らかくて気持ちいい感触だった。 「ん・・・」と杏子は寝言を言う。 よかった。まだ起きたというわけではなかったようね 杏子の寝顔を見ると気持ちが安らぐ。 きっとこの子は『癒し系』だろう。 「ん・・・・ぁ・・・ほむら?」 どうやら起きてしまったようだ。もう少しつんつんしていたかったので少し残念だ。 おはよう、杏子 「おはよう、もう朝か」 杏子は朝の挨拶をすると起き上がって背伸びをした。 二人で一つの布団は流石に狭くなかったかしら? 「でも、お陰で温かく眠れたよ」 杏子は何の恥かしげもなく言ってくれたが、私は少し恥かしかった。 「そういえば今日はガッコウないのか?」 えぇ、今日は休みよ、だからもう一眠りでもするわ 「意外とほむらって怠け者なんだな」 たまにはいいじゃない 「じゃあ、冷蔵庫勝手に漁ってていいか?起きたら腹減っちまったよ」 それには及ばないわ 「よし、朝飯だな!」 まったくこの子は・・・。まず顔洗ってきなさい、それから作ってあげるわ 「オッケー!じゃあ、洗面所借りるよ!」 杏子は子供のようにバタバタと洗面所の方に駆けて行った。 そんな杏子に私は思わず笑みがこぼれてしまう。 そんな朝の中、ピンポーンとインターフォンが鳴った。 誰だろうか、まだ6時半だというのに 私は玄関に向かいどちら様ですか、と言いながら扉を空ける 「えへへ、おはよう。ほむらちゃん!」 まどかだった。 コメント 713 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/24(土) 00 39 29.81 ID Yh3qfuln0 [1/8] 『おはよう、ほむらちゃん!』 早朝にまどかが家に訪ねてきた。 こんな事初めてだ。というより、まどかが私の家を知っていた事に驚きを隠せない。 お、おはようまどか。こんな朝早くにどうしたのかしら? 『杏子ちゃん中にいるよね?』 『ふふ、杏子ちゃんが心配で来ちゃったんだ。ごめんね、朝早くに』 別にかまわないわ こんな感じで動揺を隠せない私の後ろから声が聞こえてきた。 「早くメシにしよーぜー!」 杏子が後ろから私にじゃれてきたのだ。 「あれ、まどかじゃん。こんな早くにどうしたんだ?」 『おはよっ!杏子ちゃんが心配で来ちゃった!』 照れたように顔を赤くしながらも笑うまどか。 「はは、まどかは心配性だなー」 そう言ってまどかの頭をワシャワシャ撫でる杏子。 なんか変な気持ちだ・・・。 こんな早朝に玄関で話すのも近所迷惑かもしれないから、あがっていって 私はまどかの事を家に招き入れた。 『ありがとね、ほむらちゃん』 「おう、ゆっくり寛いでいけよー」 貴女の家じゃないでしょうに まどかを含めて3人で朝食をする私たち。こんな日もいいかもしれない。 『ごめんね、朝早くに押しかけて朝ご飯まで頂いちゃって』 別にかまわないわ 「大勢で食った方がメシも美味くなるしな」 『杏子ちゃん、昨日の夜はけっこう寒かったけど大丈夫だった?』 「あぁ、ほむらと一緒に同じ布団で寝たからな。」 『ふーん』 なんか冷や汗が出てきそうな気分だ。まどかの声から抑揚が消えてきた。 「それにほむらのヤツ、あたしの顔を指でツンツンやるんだぜ?ほむらにも可愛いところがあるんだなって思ったよ」 な!何故それを・・・まさか起きていたというの? 「あんなに弄くられたら誰だって起きるって。それにしてもほむらあたしの事可愛いとか言ってたよな///」 そう言って顔を赤く染める杏子。まさか全部バレていたとは・・・想定外だった。 「流石のあたしもちょっと恥かしくなっちまったけど、嬉しかったよ///」 『へーほむらちゃんと杏子ちゃんって仲良しさんなんだね』 背筋がゾクッとした。 「まぁな、まどかと同じくらい仲良いと思うよ。な、ほむら?」 え・・・えぇ、最近はけっこう仲良くなったわね 動揺しながら答えたけれど、私の言った事に微塵も偽りは含まれていなかった。 そう、私は杏子に感謝している。 「そうだ!せっかくまどかもいるんだから今日は何処かに遊びに行こうぜ!」 別にかまわないけれど、何処かって何処かしら? 『杏子ちゃんが行きたいところなら何処でもいいよ!』(さっきからまどかは杏子の手を握っている) 「じゃあ遊園地とか・・・?」 私とまどかは吹き出してしまった。 「な、何がおかしいんだよ!」 遊園地って・・・お子様なチョイスね 「うう・・・」 顔を真っ赤にして恥かしそうにする杏子。 でも、いいじゃない遊園地。そうね、遊園地に行きましょう。 『杏子ちゃんらしい可愛いチョイスだと思うよ!さっ、準備しよ?』 やっぱ杏子は面白い子だ。 コメント 962 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/25(日) 00 23 03.57 ID y/q3DM4w0 [2/4] 今日は学校が休みだったので私たちは遊園地に来ていた。 何年振りだろうか、遊園地に来た事なんて幼い頃に両親と訪れた以来だ。 私の隣には杏子とまどか。 まどかは杏子の手を握り、ぴったりとくっついて歩いている。 「おい、ちょっと離れろよー。歩きにくいだろー?」 困ったように頭をかかく杏子。 『だめっ!昨日は杏子ちゃんがいなくて寂しかったんだから!』 恥かしげもなく言うまどかに困ったような杏子、彼女たちを見ていると微笑ましかった。 「ほむら、手つなごうぜ?」 杏子が私に手を差し出してきた。 少し恥ずかしい感じがして私が手を出すか出すまいか迷っていると杏子が私の手を握ってきた。 「いまさら恥かしがることなんてねーだろ?」 ふふ、それもそうね やっぱり、杏子の手は柔らかくて温かかった。 まどかは『むー』とつまらなそうな顔をしていたが気のせいだろう。 時間はすぎて、もう夕方。 私たちは観覧車から地平線に堕つる夕日を見ていた。 今日も終わりだという感じがして少しもの寂しくなる。 「ありがとな・・・」 観覧車が最高地点に到達した辺りで、杏子は静かにそう言った。 『杏子ちゃん・・・いったいどうしたの?』 まどかが心配そうに杏子の顔を見つめる。 「すげー嬉しいんだ。誰かと一緒に遊園地に来て遊ぶなんて今まで夢にも思ってなかったからな。 あたしなんかでも、こうやって誰かと一緒に笑って、幸せになれるんだって」 杏子・・・ 『誰か、じゃなくて友達でしょ?ね、ほむらちゃん?』 えぇ、その通りよ。佐倉杏子、貴女は決してひとりぼっちじゃない 今の言葉は杏子に向けたものだけれど、自分に言い聞かせているような気がした。 私はひとりじゃない、支えてくれる人がいるって。 この前の私には到底思いもつかないような言葉だろう。 「ほむら・・・まどか・・・」 それは初めて見る杏子の顔だった。彼女の目が潤んでいる。涙が零れてしまいそうな瞳。 普段の杏子からは全く想像のつかない弱く儚い少女の顔。 堕ちかけた夕日の光に照らされた杏子の姿はとても神々しかった。 聖女のような、でも年相応の少女の姿はとても愛おしくて、可愛らしくて。 私は杏子を抱きしめていた。 『ちょ!・・・ほむらちゃん!!!!』 「ほむ・・・ら・・・?」 貴女は幸せになっていいのよ 貴女がこれまでにどんな苦しみを背負い、どんな人生を送ってきたかなんて私には分からない でも、これだけは言えるわ 私は貴女の味方で、友達よ 「ほむら~!」 子供のように泣きじゃくって私にしがみついてくる杏子。 この子にも辛い過去があるのだろう。同じ魔法少女だから察しはつく。 『ちょっとー!わたしも忘れないでほしいなー!』 まどかが不満そうに言った。 『わたしも杏子ちゃんの友達なんだから、わたしにも色々頼って欲しいな』 まどかは杏子の頭を優しく撫でた。 「ありがとな・・・」 目を真っ赤にして涙を流しながら言う杏子。 でも、彼女は今までにないほどの笑顔を私たちに見せてくれた。 コメント
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/72.html
【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61-70】 【71-80】 【81】 【82】 【83】 【84】 【85】 【86】 【87】 【88】 【89】 【90】 【91-100】 http //ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1324562428/ 104 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 00 22 26.20 ID zBAtL6CW0 [1/7] 115 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 01 01 57.94 ID zBAtL6CW0 [2/7] 129 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 04 04 16.14 ID ODcfYQTw0 139 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 10 01 01.79 ID rQNTNJ/20 226 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 00 21 37.50 ID ySqhStCV0 [1/4] 234 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 01 09 13.98 ID ySqhStCV0 [2/4] 324 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00 19 29.62 ID vSjzDbpW0 [1/5] 341 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 08 35 22.93 ID LoYqI+720 420 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/27(火) 00 21 15.03 ID lUWjMk+L0 [1/5] 529 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/28(水) 00 29 12.37 ID u3Y+kh+l0 [1/3] 682 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/29(木) 00 26 13.38 ID 3jRkkeaV0 [1/2] 706 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/29(木) 08 21 54.38 ID YGBivtXG0 810 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/30(金) 00 17 29.69 ID uoiXiUwL0 [1/2] 958 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/31(土) 00 31 14.51 ID TtVAbHRB0 104 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 00 22 26.20 ID zBAtL6CW0 [1/7] 12月24日、今日は待ちに待ったクリスマス・イヴ このイヴとはevening(夜、晩)と同義の古語evenから来ているらしい どうやらアダムとイヴのイヴは関係ないようだ さて、それでは杏子ちゃんと最初のクリスマスを過ごす事にしようか 午前3時、わたしはこっそり寝てる杏子ちゃんを残して教会にやって来た 真っ暗だし寒くて、冬の深夜に独りぼっちという状況は酷く心細かった でも、これも杏子ちゃんの笑顔の為だ リュックやモップに雑巾、ワックスにバケツに水などを持ってきた クリスマスパーティの会場を綺麗にお掃除する為だ ここは電気も通っていないので掃除機は使えない ここは水道が使えないので自分で水を持ってくるしかない 冬の朝はとても寒くて水なんか触れたものではないけれど、これも杏子ちゃんの笑顔の為 そう思うと、凍える風も冷たい水もなんて事はない 教会の全ての部屋を綺麗に掃除し終えるのに6時間もかかってしまった 既に日は昇り、鳥達は歌を歌っている さて、最後のワックス掛けも終ったし家に帰ろう 杏子ちゃんもお腹ペコペコだろう 家に帰ると杏子ちゃんに叱られてしまった 「こんな朝早くから何処に行ってたんだ」と 「夜は魔女も出るし、そんな危ない時間にどこほっつき歩いていたんだ」と わたしは曖昧な返事で誤魔化したが杏子ちゃんは釈然としない感じだった それでも、一応、杏子ちゃんは口では「分かった」と言い温かいお茶を淹れてくれた 杏子ちゃんは本当に思いやりのある優しい子だ そして、クリスマスの夜 わたしは杏子ちゃんをクリスマスパーティの会場に案内した 月明かりが教会を照らしていたので、意外と中は明るかった 杏子ちゃんは驚いたような表情でまわりを見回す 「どういうことだ・・・オイ・・・」 杏子ちゃんが驚くのも無理はないだろう 今朝の大掃除、わたしは今までにないくらい頑張った 教会に散らばった全ての木片や、壊れたものは全て処理し、床にはワックス掛けまでした 新築の教会、とまでは言えないまでも、廃墟の面影は全くない わたしは驚いている杏子ちゃんの腕を引張って教会の一室に入った 「ここは・・・親父の部屋・・・?」 そう、ここは杏子ちゃんのお父さんの部屋だ クリスマスパーティの会場はここだ それはお世辞にも大きな部屋とは言えないがとても落ち着く空間だった その部屋にあった木製のテーブルも不思議な事に全く傷んではいなかった わたしは杏子ちゃんをイスに座らせて、バッグからお弁当箱を取り出す お弁当箱というちゃっちく聞こえるかもしれないが、わたしが心をこめて作った料理だ 冷めたりしないように保温もばっちりだ お弁当箱を開くと美味しそうな匂いが部屋一面に広がる 杏子ちゃんはそれを見るとわたしに笑顔を見せてくれた さぁ、クリスマスパーティを始めようか コメント 115 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 01 01 57.94 ID zBAtL6CW0 [2/7] 12月24日、クリスマスイヴ あたしはその日が楽しみで楽しみで仕方なかった 初めての大好きな人とのクリスマス 久しぶりに幸せなクリスマスがおくれるだろうと、あたしは確信していた しかし、その日は朝からブルーな気分になってしまった 8時30分頃、あたしは目を覚ますといつもそばにいるはずのあいつがいなかった いつも、あたしが目を覚ますまで一緒にいてくれるあいつが あいつがいたところを手で確認してみると、あいつが起きたのはけっこう前のことらしい あたしはいても立ってもいられなくなって、あいつを探すことにした しかし、家中を探してもどこにもいない・・・ どうやら、あいつは家の外に出ていったらしい ボサボサの髪も梳かさずにあたしはパジャマの上からコートを着て、外に出ようと玄関に向かった すると、玄関の扉が開き、外の寒い風があたしに吹き付ける 「あれ、杏子ちゃん?」 あいつが帰ってきたのだ あたしはあいつに何処に行っていたのか、何をしに行っていたのか、などを問い詰めてみたが全てはぐらかされてしまった しかし、あいつが疲れるような事をしてきたことは明らかだ 手は氷のように冷え切り、あいつは隠しているつもりのようだが、疲れの色が見え隠れする あたしはこれ以上、あいつに問い詰めるのは酷だと思い、問い詰めるのを止めた そして、少しでも温まるようにお茶を淹れてやった それでも、まだあいつの身体は冷たかったのであたしは風呂をいれた あいつは風呂に入るのを拒んだが、あたしが無理矢理服を引っぺがして風呂に入れた あいつは身体を手で隠して顔を真っ赤にして猛抗議してきたが、そんなのあたしが許さない ちゃんと100数えるまで温まらないと浴室から出してやんねーぞ、と言うと 「杏子ちゃんはまるでお母さんみたいだね」と言われてしまった 別に構わねーさ、あんたのことを大切に思ってるって点じゃ、あたしもそこいらの母親と変わんないだろうよ その夜、あたしはあいつに腕を惹かれてあたしの教会に連れて行かれた どうやら、この前の約束通り、クリスマスパーティは教会でやってくれるようだ そして、あたし達はパーティの会場に辿り着いた あいつが教会のドアを空けると、そこはすごい光景だった 月明かりで照らされた教会内、そこはまるで新築の教会のようだった 荒れ果てた廃墟のような面影は完全になく、まだ使われている教会のように見える 「隠しててごめんね、杏子ちゃん 今朝はここをお掃除してたんだ」 あいつがあたしの手を握って微笑みながら言った あたしが呆気に取られていると「褒めてくれると嬉しいな」とあいつはあたしにぴったりくっ付いてきた あたしは嬉しかった ここまで、あたしの為に・・・ あたしはあいつの身体をぎゅっと抱きしめ頭を撫でる 「えへへ、じゃあ杏子ちゃん、ちょっと着いて来て」とあいつはあたしの腕を引張りある一室に入る そこは少し狭いけれどとても落ち着く場所、親父の部屋だった あいつはポケットからライターと4本の大きな蝋燭を取り出し明かりを灯す そしてそれを蝋燭台に置いた 「蝋燭の火ってオシャレだよね」とあいつはあたしに微笑みかける そしてあいつはバッグからランチョンマットと複数の弁当箱やタッパーを取り出した 「パーティにお弁当箱なんて貧乏ったらしいかもしれないけど味には自信があるから安心してね」 あいつがタッパーを開けるととてもいい匂いが部屋一面に広がった そして、あいつはあたしの目を真っ直ぐ見てこう言った 「さぁ、クリスマスパーティを始めようか」 あたしは大きくうん、と頷いた やっぱり、今年は最高のクリスマスになりそうだ コメント 129 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 04 04 16.14 ID ODcfYQTw0 ネオンに照らされたクリスマス・イヴの街をわたしと一緒に歩く 女の子――杏子ちゃんは、ネオンよりもずっと綺麗で輝いていた。 その事を言うと、杏子ちゃんは「何言ってんだバカ」って言いながらも ちょっと嬉しそうに顔を赤くした。その顔があまりにも可愛かったから、 わたしは杏子ちゃんを抱きしめてしまった。 寒さでわたしたち2人の躰は冷たくなっていたけれど、 抱き合っているとだんだん暖かくなってきて、髪を撫でながら 大好きだよ、って囁いてキスをするとすごく熱くなった。 今まで何十回も、何百回もキスしてけれど2人で初めて過ごす クリスマス・イヴにするキスは今まででいちばん切なくて、嬉しくて、気持ちよかった。 唇を離すと、真っ赤な顔の杏子ちゃんが私に 「ずっと一緒にいてくれよな……来年のクリスマスも再来年のクリスマスも」って 言ってきた。わたしは微笑みながら 「もちろん!ずっと一緒にいてあげるからね」って言った。 一人ぼっちは寂しすぎるから。杏子ちゃんのいない冬の街は寒すぎるから。 すると、今度は杏子ちゃんからキスをしてきた。わたしたちは強く抱きしめ合いながら お互いの唇と躰の感触をいつまでも楽しんでいた。 きっとわたしたちはネオンよりも、街を歩くどんなカップルよりも輝いていることだろう。 コメント 139 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/12/24(土) 10 01 01.79 ID rQNTNJ/20 108 † sage 2011/12/24(土) 09 52 06.81 ID XeTOzRLa0 今日、目を覚ましたら隣に杏子ちゃんがいたの わたしの手を握って、安心したようにすーすーと寝息を立てていたの 余りにも可愛かったので、わたしは杏子ちゃんのほっぺたをつんつんしちゃったの すると杏子ちゃんが「やめろよぉ…」って わたしは杏子ちゃんを起こしてしまったかと思ったがどうやら寝言らしいの てぃひひ、夢の中でも杏子ちゃんはわたしにつんつんされてるのかな? わたしは杏子ちゃんが起きないのをいい事に、悪戯をエスカレートさせていったの 寝てる杏子ちゃんの首筋をくすぐってみたり、可愛らしい唇に指をぷにぷにしたり、 杏子ちゃんの口の中に指を入れて、舌を掴んでみたり 杏子ちゃんのお口の中はとっても温かくて気持ちよくて、わたし、飛んじゃいそうだったよ 流石にやりすぎたのか、いつの間にかに杏子ちゃんは起きてしまったようだ すごいジト目でわたしの事を見てる・・・ああっ、その、表情、そそるよっ! 「何してんだ、あんた?」 えぇと、朝の挨拶・・・かな? 「へぇー、これがあんたの中じゃ朝の挨拶なのかー」 そ・・・そうだよ!これが普通だよ!『おはよう』みたいなもんだよ 「じゃあ、あたしがあんたに同じことをしても文句はないな?」 てぃふんっ/// そう言うと杏子ちゃんはわたしの口をこじ開けて、わたしの舌に指を這わせる わたしが手をぱたぱたして抵抗しようとしてもすぐに押さえつけられてしまう 「ったく、暴れる悪い奴はこうだ!」 きゃっ/// 杏子ちゃんの唇が私の口を塞いだのっ/// そして杏子ちゃんの舌が蛇の如くわたしの口の中を這い回るの/// わたしの頭は蕩けてしまい、既に抵抗する気なんて起こらなかったの/// そう、わたしの頭の中は甘い快楽でいっぱいだったの/// 「ぷはぁ・・・これでお相子だからな///」 えへへ、杏子ちゃんはわたしの最高の恋人だよ/// わたしは思いっきり杏子ちゃんに抱きついたの すると杏子ちゃんも微笑んでくれて、わたしのことを抱きしめてくれたの ずっと一緒にいようね? 「当たり前だろ?あんたがあたしから離れるなんて、そんなのあたしが許さないよ///」 せっかくのクリスマスだからやってみました ポエム書くのって面白いですね! コメント 226 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 00 21 37.50 ID ySqhStCV0 [1/4] 部屋に広がるお肉の匂い その正体はタッパーに入ったローストチキンを小さく切ったもの 骨付きの状態で豪快にガブリと喰らい付くのが普通かもしれないが、スペース節約の為に小さくした どうやら杏子ちゃんは気に入ってくれたらしい お口のまわりにたれを付けながら、美味しそうにお肉を頬張っている わたしが他にもサラダやスープなどを勧めると杏子ちゃんは、新しい獲物を見つけたように喰らいつく 食事を終えたわたし達は紅茶を飲みながらほっと一息ついていた 「とっても美味しかったよ、ごちそうさま」と杏子ちゃん 杏子ちゃんが満足してくれたらしくて、本当に嬉しいよ でも、ごめんね、クリスマスケーキは崩れちゃうから持ってきてないんだ 「気にすんなよ、せっかくあんたが作ってくれたケーキが崩れるくらいなら、家で食った方がマシさ」 そう言うと杏子ちゃんはわたしの隣に来て、わたしの頭をわしゃわしゃと撫でてくれたの 「本当にありがとな・・・ここまでしてくれて・・・」 杏子ちゃんは、眼を潤ませながら呟いた 杏子ちゃんが嬉し泣きしてくれるのはわたしも嬉しいけど、わたしのクリスマスケーキを食べた後にしてほしいな まだ今日が終るまで時間があるのに、これじゃあ、もうクリスマスが終っちゃったみたいだよ 「べ・・・別に泣いてねーし!」 乱暴に潤んだ瞳をこする杏子ちゃんをわたしは優しく撫でる ここまで杏子ちゃんが喜んでくれるとわたしも頑張った甲斐があったよ 教会を出てからもう1時間くらい経ったかな? わたしと杏子ちゃんはお家のソファーで寛いでいた 杏子ちゃんはさっきからそわそわと落ち着かないようだ どうやら早くクリスマスケーキを食べたいようだ そろそろケーキ食べる?と訊くと杏子ちゃんはすごい速さで「食べる!」と即答した わたしは冷蔵庫にケーキを取りに行くと杏子ちゃんは黄版のピカチュウのようにわたしの後をついてきた 杏子ちゃんは一つ一つの仕草がとても可愛らしくて堪らないよ わたしがケーキを取り出してテーブルに置くと杏子ちゃんの目が宝石のようにきらきらと輝いた 「これ、本当にあんたが作ったのか・・・?」と杏子ちゃん 杏子ちゃんに驚いてもらえて嬉しい わたしもここまで凝ったケーキを作るのは初めてだ 因みにケーキの上に君臨するサンタのお爺さんの砂糖菓子もわたしのお手製だ 「これ、本当に食ってもいいのか?」と垂涎寸前の杏子ちゃん 勿論だよ、その為に作ったんだから 杏子ちゃんは本当に美味しそうな顔で食べてくれるから嬉しい さて、12月25日になってしまった 今日はクリスマス、また同時に乃木希典やアイザック・ニュートンの誕生日・・・どうでもいいかこんな事 もう杏子ちゃんは眠っている いつもならわたしも杏子ちゃんの隣で寝ているけれど今日は特別だ バレないように抜け出してきたわたしなのだった わたしは通販で買ったサンタコスを身に纏っている サンタクロースが行う事と言えばただ一つ 子供にプレゼントと夢を与える事だ だから、わたしも杏子ちゃんにプレゼントと夢を与えよう すぅすぅと寝息を立てている杏子ちゃん いつもその寝顔には癒されるよ わたしは杏子ちゃんのほっぺたをつんとつついて枕元にプレゼント 仕事を終えたサンタクロースはクールに去るよ! と、ベットに背を向けた瞬間、わたしは何かに引張られた 「まぁ、待ちなよ あたしのサンタさん♪」 杏子ちゃんがわたしの手を掴んでいた 「こっち来て一緒に話そうぜ」 わたしはベッドに引き擦り込まれてしまったの コメント 234 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 01 09 13.98 ID ySqhStCV0 [2/4] やっぱ、あいつの料理の腕はピカイチだった このローストチキンも、海鮮サラダも、コーンスープも最高の味だ こんなに幸せなクリスマスはあの時以来だ 親父と母さんとモモとのクリスマス、豪勢とは言えないながらもあの時は幸せだった あたしの魔法で信者が集まり始め、いつも絶望の淵に立たされた親父が笑顔を見せてくれるようになった頃だった そんな時期のクリスマスパーティはとても楽しかったものだ 食事を終えたあたし達は一息ついていた 「どうだったかな・・・料理」とわたしの恋人が訊いてくる そんなの決まってるじゃないか、本当に最高な料理だったよ そう答えるとあいつは満面の笑みを私に見せてくれた 同時にあいつは申し訳なさそうにケーキは持ってこられなかった、と言った そんなの全然気にしてねーっての でも、ここまでしてもらっておいてあいつにあんな顔をさせるわけにはいかない だから、あたしはあいつの頭を撫でた すると、あいつは幸せそうな顔をする そんな顔を見て、あたしは自然と言葉が出ていた 本当にありがとな・・・ここまでしてくれて・・・、と 言葉を発し終えると同時に何故か目頭が熱くなっていた すると、今度はあたしがあいつに撫でられてしまった 「まだ、泣くのは早いよ、杏子ちゃん♪」 べ、別に泣いてねーし! でも、こうやってあいつに撫でてもらうのも悪くないかもな・・・ 後片付けを終えてあたし達は蝋燭台の火を消す そして、部屋を出るとあいつが部屋の方を向いてお辞儀していた 「今日はお部屋を使わせていただきありがとうございました」 「次は一週間後、大晦日にお掃除しに来ますね」 家に帰ってあたし達はクリスマスケーキを食べた 今まで食べてきたどんなケーキよりも美味しいケーキだった そして、それを食ってるあたしを見て笑顔になってくれる あたしはあいつにどんだけ感謝しても感謝し切れないかもしんねーな 真夜中、ベッドで目を覚ますとあいつがあたしの隣にいなかった トイレにでも行ったのかと思ってると部屋の入口からあいつがすごい恰好で入ってきた あれは、サンタのコスプレか?手には何やらプレゼントのような箱を持っている あいつが近づいて来たので、あたしは一先ず寝た振りをして様子見をすることにした 「メリークリスマス、杏子ちゃん♪」 そういうとあいつはあたしのほっぺたを人差し指でつんつんして、箱をあたしの枕元に置いた そして、あいつは仕事をやり終えたような顔をして去ろうとしていた あたしはそんなあいつの手を掴んだ 「ひゃふんっ!」 あたしはあいつに言いたいことが沢山あるのだ 否、全て吐き出さないとあたしが収まりがつかなかったのかもしれない あいつはあたしに幸せなクリスマスを与えると当時に思い出させてくれた だから、あいつに何回も何回もありがとうと言った すると、あいつも何回も何回もありがとうと言った 「わたしは杏子ちゃんが笑ってくれるだけで、幸せだよ」 わたしは何故かそんなあいつの優しさが怖かった あたしの好きだったものは全てぶっ壊れてしまったから、あいつも消えちまうんじゃないかと思ってしまったのだ だから、あたしは訊いてみた ずっとあたしと一緒にいてくれるか、と するとあいつは「絶対に杏子ちゃんを独りぼっちになんかしないよ」と約束してくれた あたしはもう一つ聴いてみた、あたしは本当に幸せになっていい人間なのかと 「いいに決まってるよ。もし、杏子ちゃんの幸せを邪魔するものがあるなら、そんなのわたしが壊してみせるよ」 「杏子ちゃんはもう充分辛い事を体験したんだから、あとは幸せになっちゃっていいんだよ」 あたしはそれ以上言葉が紡げなくなって、あいつの胸元に顔をうずめて泣いた あいつは優しくそれを抱擁してくれたんだ コメント 324 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00 19 29.62 ID vSjzDbpW0 [1/5] 12月26日、カレンダーを見てみると今年もあと少しだな 今日は作家の菊地寛の誕生日であり、哲学者の和辻哲朗の命日 また、今日はシェイクスピアの悲劇『リア王』が初演された日でもあるらしい よく知らないが、あたしの恋人が得意気な顔で言っていた でも、正直なんか地味って感じしかしない シェイクスピアくらいしか聞いたことないからな 最近は天皇誕生日、クリスマスイヴ、クリスマスと行事続きだったので今日はなんか物足りなく感じる クリスマスイヴがあるならクリスマスアフターもあってもいいんじゃないかとあたしは思ってしまう まぁ今日もあいつとイチャイチャする事は変わんないけどな 聖夜の次の夜、あたしは恋人を連れて人気の少ない街を歩いていた こんな時間に警察に出くわしたら補導されちまうかもしんねーけど、 それでもあたしはあいつに見せたいものがあった まぁ、あたしがそんなヘマするようにも思えないけどな あたしにぴったりくっついて、手を繋いでいる恋人を見ると満面の笑みを見せてくれた 寒くないか、と声をかけると恋人はあたしの手をぎゅっと握ってこう返す 「杏子ちゃんと一緒だから寒くないよ」 そっか、と言ってあたしは足を止める 「杏子ちゃん?」 悪いけど目を瞑っててくれないか? そう言ってあたしはあいつを抱きかかえる 「きゃっ///」 お姫様抱っこの体勢の恋人は顔を赤くして可愛らしい声をあげる へへ、やっぱこいつは予想通りのリアクションをしてくれる じゃあ、目を瞑っててくれ、すぐ着くからさ 「うん!」 あいつは快く頷き、あたしの胸に顔を埋めてきた なんかくすっぐたいけど悪い気はしないな/// もう目、開けていいぞ 「ここは・・・? わぁっ!」 恋人は目をきらきら輝かせた そこに映ったのは満天の星空に街を彩るイルミネーションだろう クリスマスが終ったといえ、すぐにイルミネーションを片付けるってわけじゃない 「綺麗だね・・・」 少し遅くなっちまったが、これがあたしからのクリスマスプレゼントだ ここはいつか前に一緒に来たことがあると思うが、やっぱりここの景色は絶景だと思うんだ 「ありがとね杏子ちゃん・・・この丘って今年の夏に星空を見せてくれたところだよね?」 その通りさ、覚えていてくれて嬉しいよ そう言うとあいつはえへへ、と微笑みを見せてくれた あたしは夜空の中の3つの星を指差す 見えるか?あれがプロキオン・シリウス・ベテルギウスだよ 「冬の大三角だっけ?」 やっぱあんたは色々知ってるなぁと言うと恋人はまた、えへへと笑った いつ見てもこの笑顔は絵になるよ あたしのプレゼント、気に入ってくれたかい? 「うん!勿論だよ!」 「でも、もう一つ欲しいものがあるの」 何だい?あげられるもんならなんでもあげるよ 「じゃあ、杏子ちゃんのその柔らかそうな唇、わたしにちょうだい?」 そういうと恋人はわたしに顔を近づけた 温かくて甘くて白い吐息があたしの顔に触れる あたしは頷いて、黙って目を瞑り、あいつの愛を待つ そして、恋人の愛らしい唇があたしの唇に触れた 今にも落ちて来そう星空の下で、あたし達は冬の夜想曲を奏でる まったくあたしってやつは情けないね プレゼントをあげるつもりが、逆に貰うことになっちまったよ コメント 341 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 08 35 22.93 ID LoYqI+720 朝だ夜明けだ 杏子の寝息 つんと突っつく 色白ほっぺ 小さな胸の 漲る誇り 畑の男の 毎朝日課 杏杏子杏杏杏子 コメント 420 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/27(火) 00 21 15.03 ID lUWjMk+L0 [1/5] 12月27日、気が付けば12月もそろそろだ 今日は虎ノ門事件って事件が発生した日であり、『ピーターパン』がロンドンで初演された日らしい また、あたしも読んだことのある漫画『DEATH NOTE』の登場人物レイ・ペンバーの命日でもあるとか 例の如く、全部あたしの恋人が得意顔で教えてくれたことだ あいつが得意そうにお喋りしているのを見ていると、あたしもなんだか嬉しくなる さて、あたしとあいつが出逢って契りを結んだ記念すべき2011年もあともう少しで過ぎ去ってしまう 今年は残り僅かだから、これからは特にあいつとの時間を大切にすごすとしよう なんて偉そうなことを言ったあたしだが、なかなか炬燵から出られない どうやらあいつもあたしと同じようで炬燵に串刺しになっている、あたしのすぐ隣で あたしが炬燵のテーブルで蜜柑の皮を剥いていると、あいつはあたしの腰らへんに頭を乗っけて 「わたしにも分けてくれたら嬉しいな」と甘えた猫のような声でねだってくる あたしはテーブルに手を伸ばして剥いていたのと別の蜜柑を取り、とそれを渡すとあいつは頭を横に振った 「そうじゃないよ~!杏子ちゃんが剥いてた蜜柑をあ~んして欲しいのっ!」 あんた最近、前より甘えん坊になったな、とあたしは指で剥いた蜜柑ひとかけら渡す すると、「杏子ちゃんが優しいからだよ」と答え、魚のようにあたしの指ごと口に入れる 「杏子ちゃんの指、温かいね」と顔を赤らめながら言うあいつ 恋人に人差し指と親指をぺろぺろされて、あたしは変な気分になってしまう やばい・・・こりゃ、癖になっちまいそうだ あたしは柔らかさと温かさを指に感じていると、あいつはあたしの顔を見てにこっと笑った 「杏子ちゃんって意外と敏感なんだね♪」 そんなんじゃ━━━ あたしが反論する前に、あいつがあたしの指を甘噛みする んっ・・・/// 「えへへ、やっぱ杏子ちゃんって多感症なんだねっ♪」 あいつはあたしの手首を掴んで指一本一本に舌を這わせる 指先は蛇のようにちろちろと舐め、指の付け根まで犬のようにペロペロと舐める やられっぱなしってのも癪だったので、あたしはせめての抵抗としてあいつの舌を掴む すると「いはい、いはい!」と涙目になってしまった やりすぎたかと思ってあいつのやんちゃな舌を解放してやった するとあたしはあいつに押し倒されてしまった もう炬燵はぐちゃぐちゃで下の絨毯もしわしわになってしまった 「杏子ちゃんは悪い娘だね・・・悪い娘にはおしおきしなくちゃだよね?」 そういうと、あいつはあたしの口をその柔らかい唇で塞ぎ、健康的なピンク色の蛇があたしの中に入ってくる・・・ その蛇はあたしの口を、歯を、舌を余すことなく這いまわり、あたしを官能的な気分にさせる そして、あたしの意識はミルクのように甘くて白い霧の中へと沈んでいったのだった 今年も数えるしかないって言うのに、今日も恋人との戯れで終わってしまった でも、案外、こういうのも幸せかもしれないな コメント 529 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/28(水) 00 29 12.37 ID u3Y+kh+l0 [1/3] 12月28日、今年もあと三日だよ 今日は作家の堀辰雄、フィクションを含めるなら言峰綺礼の誕生日らしい また、文部省が全ての学校、生徒に身体検査の実施を訓令したので身体検査の日と言われるらしい 身体検査・・・所謂、身体測定のようなものだろうか 今日がせっかくの身体検査の日だから、杏子ちゃんの身体も検査してみようか 恋人として、婚約者として、杏子ちゃんの身体の事を知っておくのも大切な義務だ 「なぁ、あたしが何でこんな恰好しなくちゃいけねーんだよぉ・・・」 体育着の杏子ちゃんはダルそうに言った うん、やっぱり杏子ちゃんの体育着姿は様になるね 「しかも何で下はブルマなんだよ!あたしが通ってた小学校でもブルマはなかったぞ!」 そう言って体育着のまま杏子ちゃんは炬燵に籠城してしまった わたしは杏子ちゃんの腕を引張って引き摺り出そうとするけど杏子ちゃんも負けじと炬燵にしがみつく やはり力では杏子ちゃんに歯が立たない それも当然の事だ、杏子ちゃんは魔法少女なのだから 「第一、身体検査なんて何すんだよ?」 杏子ちゃんが床にへばり付きながら聞いてきた 身長測定とか体重測定とか・・・胸囲測定とかだよ! 「バカ!胸囲測定って、あんたは何考えてるんだよ///」 そう言うと杏子ちゃんは完全に炬燵の中に潜ってしまった そんなやましい事考えてないよ!ただ恋人として杏子ちゃんの身体の事をよく知っておこうと・・・ 「あんたが何言っても絶対にあたしは身体検査なんてしないからな!」 杏子ちゃんはこたつと床の隙間からふしゃーと猫のように毛を逆立てて拒絶の意志を明確にする 仕方ないなぁ・・・ わたしは炬燵に潜り、中で杏子ちゃんと顔を合わせた 「なっ・・・!ここまでするか普通?」と杏子ちゃんが呆れたような顔で文句を言う 大丈夫だよ、杏子ちゃんはそのままにしてていいよ そう言って、わたしは杏子ちゃんの胸部に手を当てる 「ひゃっ///」と杏子ちゃんは素っ頓狂な鳴き声をあげる 「何すんだよぉ・・・///」 何って胸部測定だよ?杏子ちゃんが炬燵から出てきてくれないから、今出来る測定からしてるんだよ? 最初は身長、体重、胸囲って順番に測定しようとしたんだけどね それにしても・・・杏子ちゃんのって柔らかくて気持ちいいね/// 薄い体育着ごしの杏子ちゃんの体温が上がっていくのが分かる 「こんなっ・・・んっ・・・///・・・貧相な胸っ・・・///測るほどねーよ///」 杏子ちゃんが蕩けたような顔をして、わたしに抱きついてくる そして、わたし達は身体能力測定をしたの/// コメント 682 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/29(木) 00 26 13.38 ID 3jRkkeaV0 [1/2] 12月29日、今日は吃驚するくらいわたしにとって印象深い出来事がない日だ 今日は東京大賞典開催日や清水トンネル貫通記念日らしいが、正直よく知らないので興味が湧かない いや、ただ、わたしがものを知らなすぎるだけかもしれないけれど でも、わたしは知らないという事を知っている。所謂『無知の知』だ。どうでもいいか・・・ 因みにフィクションでは今日は言峰璃正の誕生日らしい さて、今日はどうしようか? 余りにも何にもない日だから勝手に記念日でも作ってしまおうかな?『杏子ちゃん記念日』みたいな 嗚呼、でも駄目だ。そんな事をしてしまったら毎日が『杏子ちゃん記念日』になってしまうから 余りにも何もない日に絶望したわたしは杏子ちゃんを連れて遊園地にやって来た 明日明後日は大掃除で余り遊べないので、今年最後の想い出を作ろうと思ってここに来たわけだ わたしは杏子ちゃんとゴーカートで爆走し、コーヒーカップでくるくる廻った メリーゴーランドでもくるくる廻り、空中ブランコでもくるくる廻った どうやら杏子ちゃんは廻る系は不得意なようで、アトラクションから降りると目を廻してわたしにもたれかかってくる 気持ち悪そうな顔をする杏子ちゃんだったけどアイスクリームを食べる?と聞くと直ぐに復活して「うん!」と元気に返事をする 一つのアイスクリームを二人でぺろぺろするわたし達の姿は正しく恋人という感じだっただろう 食べ終わった後、杏子ちゃんの頬を見るとアイスクリームがついていたので、わたしがそれをペロッと舐め取ると 「ひゃあんっ///」と杏子ちゃんが可愛い声で鳴く そんな杏子ちゃんが愛おしく思って、わたしは杏子ちゃんを抱きしめてしまったの 「オイ…///こういうのは観覧車でするもんだろ?/// 人前でこんなことするなよぉ・・・///」 杏子ちゃんの声で我に返ったわたしは周りを見回すと人だかりができていたの 彼らはクスクスと笑ったり微笑ましそうにわたし達の熱愛を見ていたの わたし達の愛は見世物じゃないよっ! わたしはそう叫んで杏子ちゃんをお姫様抱っこしてその場から立ち去った 走りながら思い返すと我ながら恥ずかしいことをしたものだ 「ったく・・・あんたってやつはさぁ・・・」 わたしは今、観覧車で杏子ちゃんに叱られている やっぱり、流石にやりすぎてしまったのかもしれないね 舞い上がってたね、わたし・・・ 「でも、まぁ、そんな嫌でもなかったけどね・・・///」 杏子ちゃん! わたしは嬉しくなって杏子ちゃんを抱きしめちゃったの 「やっぱあんたに抱きしめられるのは心地いいな///」 「なぁ、あたしはいったい何回あんたに抱きしめられたんだろうな?」 杏子ちゃんはいままでいくつパンを食べてきたか覚えてるの? 「へへ、意地悪なこと言うね、あんたはさ」 そう言いながらも杏子ちゃんはわたしの事を抱き返した じゃあ逆に聞くけど、杏子ちゃんはいったい何回わたしの事を抱きしめたの? 「あんたは自分が今まで食ってきたパンの数を覚えているのかい?」 ふふ、意地悪な事を言うね、杏子ちゃんは 「あんたほどじゃねーさ・・・でも、あたしはそんな意地悪なあんたに救われてるんだけどな」 そう言って杏子ちゃんはわたしの唇を奪ったの/// 運命は廻る。歯車は廻る。世界は廻る。 そして、わたしの舌も杏子ちゃんの舌と一緒に廻ったの コメント 706 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/29(木) 08 21 54.38 ID YGBivtXG0 杏子ちゃんの朝は早い でも寒いから杏子ちゃんは目覚ましを止めると直ぐに布団に戻っちゃうの そんな杏子ちゃんを起こす方法はただ一つ 美味しい朝食を作ってあげること 杏子ちゃん、杏子の朝食は海鮮風ドドリアだよ コメント 810 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/30(金) 00 17 29.69 ID uoiXiUwL0 [1/2] 12月30日、ついに今年も今日を含めてあと二日だ 今日は哲学者ホワイトヘッドや作家の横光利一の命日らしい また、元イラク共和国大統領フセインの死刑が執行された日でもあるとか これもあいつが教えてくれたことだ あいつは本当に物知りだ そう言えば、あたしはいったいあいつからどれだけのことを教えてもらったのだろう? お茶の淹れ方も、クッキーの焼き方も、ハンバーグの作り方も全部あいつが教えてくれた いっぱいありすぎて、あたしにはとても数え切れないな 大掃除の前半戦を終えたあたし達は炬燵でほっと一息ついていた あたしの淹れたお茶に、あいつの焼いたクッキー もう夕方だから量はそんなに多くない 「最近、杏子ちゃんお茶の淹れ方上手くなってきたね」 あいつに褒められるとあたしはとても嬉しくなる あんたに手取り足取り教えてもらったお陰さ 「ううん、そんなことないよ。杏子ちゃんの覚えが良いんだよ」 そう言ってあいつはあたしの頭を優しく撫でる そのお礼ってワケじゃないが、あたしはクッキーを一摘みしてあいつの口もとに運ぶ 「あ~ん♪」 あいつはクッキーをポリポリと食べながらあたしの顔を見て笑った そんなあいつの笑顔を見て幸せになったあたしも同じように笑った 何気ない会話に何気ない日常 それがあたしにとっては、この上ない幸福だった 好きな人と普通に食って、普通に笑って、普通に会話する これほど幸せなことはない 豪華な和牛ステーキも、世界の珍味なんていう贅沢なものはいらない あたしの隣にあいつさえいてくれれば、一汁一菜だって最高に美味い朝食になる あ、でも、焼き魚くらいは欲しいかもな あいつと同じ魚を箸でつついて始まる一日なんて粋なもんじゃないか あたしはいつの間にかにあいつにもたれかかって、手をつないでいた 「気持ちよさそうに寝ていたね、杏子ちゃん」 どうやらあたしは寝ちまっていたらしい 大掃除で疲れた身体に温かい炬燵、そして恋人との心地良い会話 眠くなってしまうのも無理はなかった あたしは目を覚ますとすぐにあいつにお願いした 明日の朝は二人で同じ魚をつつきたいと 「ふふ、夕ご飯もまだなのに変な杏子ちゃん」 あいつはそう言いながらも笑顔で了承してくれた ありがとな、とあたしがあいつに抱きつくと、あいつもあたしのことを抱き返してくれた ずっとこうしていられればいいのにな 「ずっと一緒だよ、わたしと杏子ちゃんは」 そう言うとあいつはあたしと唇を重ねた あたしは目を瞑ってその温かさを確かめる 熱を帯びた透明の喜びがあたしの頬を伝っていた コメント 958 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/31(土) 00 31 14.51 ID TtVAbHRB0 12月31日、ついに今年最後の日、大晦日だ 今日は大本営がガタルカナル島撤退を決定した日で、内務省が廃止された日 聖飢魔IIが解散した日でもあり、フィクション上ではヴォルデモート卿の誕生日でもあるらしい そして、今日はわたしと杏子ちゃんの初めての大晦日 今日は杏子ちゃんの傍で蕎麦を食べる日だ 夜には除夜の鐘を聞きに行かなくてはならないので今日は大忙しだ 大掃除を終えたわたしと杏子ちゃんは早めにお夕飯の年越し蕎麦を食べていた 近くのお寺に行って除夜の鐘を聞く為だ 杏子ちゃんは教会の娘なので信仰的にお寺に行っていいのかと聞いてみたけれど、杏子ちゃんはOKと言ってくれた 本当にOKなのか、それともわたしの事を思ってくれての事なのか、どっちにしろわたしは嬉しかった それにしても杏子ちゃんの蕎麦の食べぷりは見ていて気持ちがいい ずずーっという音を立てて豪快に蕎麦を啜る杏子ちゃん 「どうした?あたしの顔になにかついてるか?」 杏子ちゃんに見蕩れていただけだよ 「悪い気はしねーけどあんたも早く食えよ?冷えちまったら勿体無いからな」 わたしは杏子ちゃんに促され、わたしもずるずると蕎麦を啜る 「もっと豪快に啜りなよ ずずーっとさ!」 食べ終えて、ちょっとだけ紅白を観たわたし達は近所のお寺にやってきた お寺は沢山の人で混雑していて、人混みに流されてしまいそうだったけど、杏子ちゃんがわたしの手を握っていてくれた だから、わたしは杏子ちゃんと離れずに済んだの 「すごい人混みだな・・・あたしから離れんなよ」 そう言うと杏子ちゃんはわたしの身体を抱き寄せて、わたしは杏子ちゃんと密着する体勢になったの その時の杏子ちゃんの顔はとってもかっこよくて凛々しくて、わたしは蕩けてしまったような気持ちになったの 「それにしても、まだ除夜の鐘はつかないのか?」 ちょっと、早すぎちゃったみたいだね、時計を見たらまだ10時だよ 「あちゃー、もうちょっと紅白観ててもよかったかもな でも、まだ早いのにこんなに人混んでいるなんて凄いな・・・」 とっても煩悩を消しに来ているようには見えないよね・・・ 「そういえば、煩悩って何なんだ?あたしは教会の方なら少しは知ってるけど寺については殆んど知らねーんだ」 確か煩悩っていうのは仏教で苦しみの事らしいよ その煩悩ってのは何かに執着する事で生まれてしまうと考えられているらしいよ 「執着?」 うん、例えば小さな子がデパートで玩具がほしいと言って駄々を捏ねて泣いてるとしよう 「あぁ、その子は玩具が欲しくて泣いているんだな」 そう、その子は玩具に執着しているから苦しんで泣いているんだよ でも、その欲しいと思っている玩具をその子のお母さんは買ってあげないと言っているの その子は「玩具が欲しい」なんて思わなければ泣いて苦しむ必要なんてないよね? その「玩具が欲しい」っていうのが執着で煩悩って事になるの 要するに何かを「欲しい」、「~したい、~になりたい」って思う事が煩悩なの 「じゃあ、あたしは絶対に煩悩なんか消せねーな あたしはいつも美味いもん食いたいと思ってるし」 あはは、杏子ちゃんらしいね 「それにいつも、あたしはあんたに愛されたい、あんたを愛したいって思ってるしな///」 杏子ちゃん///わたしも杏子ちゃんに愛されたいし、杏子ちゃんを愛したい! 「今か・・・?///」 うんっ! 人のいない林の中でわたしと杏子ちゃんは除夜の鐘ならぬ愛の鐘をついたの/// コメント
https://w.atwiki.jp/saimoe_madoka/pages/14.html
佐倉杏子 ,-、 / . . . . . . . . . . . . . . .\ ヽ ヽ / /Y l ヽ ヽ `ヽ、 ヽ \ 、 / / { ヽ ヽ ヽ \ ヽ \ 、 / / i{ ヽ \ ヽ、 ――, ヽ \ . 、 / l iヽ{ ヽ、 ヽ \、 ヽ 、 ヽ ヽ ヽ l | l .i、ヽ> ヽ 、 ヾ、 ヽ \ ヽ .ヽ . \ | / .| /i l「´,ゝ、 _,> ヽ ヽ、Y´_ヽヽ ヽ . . . . `ヽ、 レ i/ l i ヾ rTリ ' ヾ、ヽ ヽ {, ヽ ヽ . . . ` ヽ..、 ' ヽi、 iヽ |;.} ヽ ヽ .l }'ヽ ノ ヽ ヽ`ヽ、 ` ー..-..、 ヽヽノ ' ヽ .i | -,'イ ヽ ヾ/` ゙ ー-- ヽ ー―.、 ! |、 | | l ヽ ` ヽ.、  ̄ ̄ `、 _, ! / ヽ ヽ \ ヽ ` ゙ ー-..、_ __r-.、,-、 ヽ ´ ノソー-―- 、 ヽ ノ ;;;;; ;;; ,r‐〈 .| Y |r-、 ` 、 __ - ' ヽ// . . . . . . . . . . . ヽ / ; ; ,' ,r〈ヽ ヽ| ,!r‐' ,)ヽ  ̄ / / , ' ; ,' ,' . 、ヽヽJ` ー'ヽ ./ // l , ' ,'. ; { ヾ' .! / ___ -_- , ` -- ( , ' ヽノ ,ノ ,、__ /r,. - '´ ´ l ゙ ゙ , ' ヽ ,レ'´ | |'´ l ,; (,,,,,,,,,,,, ヽ ,ノ | | l ' ゙ 、 決勝 11月05日 2名中2位 準優勝 1位 512票 巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ 2位 435票 佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ 合同ラシ【アニメ最萌トーナメント2011を振り返るラシ】20:11:00 参加11レス 有効投票1票 AA 1/2 合同ラシ【ワルプルギスの夜】21:21:21 参加46レス 有効投票2票 AA 1/2 本ラシ【ロッソ・ファンタズマ】22:39:05 参加82レス 有効投票57票 AA 1/2/3/4 準決勝 11月02日 2名中1位 決勝進出 1位 509票 佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ 2位 334票 エーリカ・ハルトマン@ストライクウィッチーズ2 本ラシ【ロッソ・ファンタズマ】22:39:05 参加95レス 有効投票投票82票 AA 1/2/3/4 準々決勝 10月29日 2名中1位 準決勝進出 1位 657票 佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ 2位 568票 黒猫(五更瑠璃)@俺の妹がこんなに可愛いわけがない 本ラシ【ロッソ・ファンタズマ】22:39:05 参加107レス 有効投票82票 AA 1/2/3/4 ブロック決勝 10月24日 2名中1位 決勝トーナメント進出 1位 428票 佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ 2位 250票 インデックス@とある魔術の禁書目録II 開幕合同ラシ【食いしん坊ラシ】01:33:00 参加52レス 有効投票18票 AA 1/2 本ラシ【ロッソ・ファンタズマ】22:39:05 参加69レス 有効投票55票 AA 1/2/3/4 3回戦 10月16日 2名中1位 ブロック決勝進出 1位 532票 佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ 2位 306票 明智小衣(ココロちゃん)@探偵オペラ ミルキィホームズ 本ラシ【ロッソ・ファンタズマ】22:39:05 参加54レス 有効投票39票 AA 1/2/3/4 2回戦 10月7日 3名中1位 3回戦進出 1位 481票 佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ 2位 169票 シャーロット・E・イェーガー@ストライクウィッチーズ2 3位 58票 藤堂つむぎ@星空へ架かる橋 本ラシ【ロッソ・ファンタズマ】22:39:05 参加40レス 有効投票31票 AA 1/2/3/4 1回戦 9月15日 3名中1位 2回戦進出 1位 338票 佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ 2位 180票 田井中律@けいおん!! 3位 82票 空深彼方(カナタ)@ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 本ラシ【ロッソ・ファンタズマ】22:39:05 参加26レス 有効投票16票 AA 1/2/3/4 一次予選5組 7月21日 170名中1位 本戦進出 1位 372票 佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ 2位 363票 神崎・H・アリア@緋弾のアリア 3位 337票 シャーロック・シェリンフォード(シャロ)@探偵オペラ ミルキィホームズ 4位 302票 春日野穹@ヨスガノソラ 5位 276票 御船流子(りゅうしさん)@電波女と青春男 6位 260票 田井中律@けいおん!! 7位 258票 古手川唯@もっとTo LOVEる-とらぶる- 8位 250票 結野嵐子@えむえむっ! 9位 247票 姫路瑞希@バカとテストと召喚獣 ~祭~ 10位 214票 長野原みお@日常 11位 206票 神楽@銀魂’ 12位 203票 ゆり@Angel Beats!
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/54.html
【01-10】【11-20】【21-30】【31】【32】【33】【34】【35】【36】【37】【38】【39】【40】【41-50】【51-60】【61-70】【71-80】【81-90】【91-100】 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1304146648/ 228 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/06(金) 00 01 24.51 ID /ZGUZpal0 439 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 00 00 16.10 ID /ZGUZpal0 672 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 23 59 55.88 ID biAVzgKI0 828 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 58 39.69 ID 3xXQ6u/60 925 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 00 00 01.60 ID 0P/2GUS40 228 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/06(金) 00 01 24.51 ID /ZGUZpal0 おーい、杏子ーそろそろお昼ご飯にするよー! ・・・ (返事がないよ!) 杏子ー?(部屋の扉を開く) http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1610086.jpg 「ひゃっ!」(杏子ちゃんはお着替え中だったようだ でもいいものが見れたよ) わ/// 「~~(プルプル)」(顔真っ赤にして身体を震わせる杏子ちゃん 可愛いよ) あの、その、ごめん…でも、とっても可愛いよ! 「出てけ!バーカ!!///」(僕は失楽園されたよ) (食事タイム) 「ノックくらいしろよ!」(ご立腹な杏子ちゃん 風船みたいに膨れてて可愛いよ!) ごめん… 「ふん!」(そっぽ向いてしまった杏子ちゃん 流石に悲しくなってきたよ) 何でもするから許して! 「ふ~ん…」(パンを齧りながら何かを考えている様子の杏子ちゃん) http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1610094.jpg 「何でもねぇ…」(不敵な笑みの杏子ちゃん チラッと見える八重歯がとっても可愛いよ) 「じゃあ、一つお願いでもしようか」(小悪魔的杏子ちゃんの笑み) (食後 杏子たんの部屋にて) 「女装しろ!」 は…? 「だから女装しろって言ってんだよ!」 わ…わけがわからないよ 「何でも言う事きくって言っただろ!」 じゃあ、せめて、僕が女装しないといけない理由を教えてよ! 「これだよ、コレ///」(ピラッと一枚の写真) あ…コレって… 「アンタが罰ゲームとか言ってアタシに着せたもんだよ」 まさか…し返し? 「まぁ、そんなところだ それにアンタが恥ずかしがる姿も見てみたいしね」 …!(逃げ出す僕) 「逃がすかっ!」(即座に杏子ちゃんに捕まる 僕って、ほんとバカ) 「嫌だっていうなら仕方ないよねぇ…」 「無理矢理にでも着せてやる!」(無理矢理脱がされる僕 もう、お婿にいけないよ><) (強制的お着替えタイム) 「おいっ!動くな!」 むぐぐ… 「こらっ!」 あんっ…/// 「バカ…変な声出すな///」 あっ…/// (着替え終了) 「あはははは!!!!」(爆笑して転げ回る杏子ちゃん 超ドSだよ) うう /// 「似合ってるよそれ」 ぐすん 「オイ、こっち向けよ」 ?(杏子ちゃんの方を向くと…) チュッ(押し倒されて唇を貪られる) たまにはアタシがこういう役やってもいいじゃん?/// 目の前の聖女は小悪魔を孕んでいた コメント 439 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 00 00 16.10 ID /ZGUZpal0 (昨晩はひどい暴風雨だった 雷鳴もすごかった) おはよう!杏子!(杏子ちゃんの寝室に入る) 「……」(こっちに気付いていないよう━━ッ!) !?(なんつー格好してるんだこの子は! でもいいもの見せてもらったよ!) 杏子~! 「ひゃっ!」 あの何をしているのでございましょうか杏子さん? 「///(ゴニョゴニョ)」(顔真っ赤ってレベルじゃないくらい顔真っ赤な杏子ちゃん) 「誰にもいうなよ…///」(ゴニョゴニョ) 「…漏らした……///」(やばい、鼻血出てきそうになったよ!) 「アタシ、こんな年にもなって漏らした…」(涙目杏子ちゃん かわいい!よ!) 「ふぇぇええん!!」(マジ泣きしてしがみ付いてくる) 気にしなくていいよ、僕は杏子ちゃんのおしっこごと愛すよ! 「アンタ…」(そうとう弱っているようだ いつもなら「変態!」って罵ってくるはずなのに…) まぁ、シャワー浴びてきなよ、処理は僕がしておくからさ!(さわやか笑顔) 「うん…変なコトすんなよ…///」(可愛い杏子ちゃん) (シャワった杏子ちゃん) 「はは、ダッセぇよな 魔法少女がお漏らしなんてよ…」(自嘲めいて言う杏子ちゃん おいたわしや…) そんなこと、ない! 誰だって生きていれば一度くらいお漏らしくらいするよ! だから、そんな自分を責めちゃダメだよ! 「アンタ…」(胸チラしそうだよ杏子ちゃん! 抑えろ自分!) 「お漏らしなんかするだっさい魔法少女でもアンタのそばにいていいのかい?」(目がうるうるな杏子ちゃん 可愛いってレベルじゃないよ) 寧ろ、僕のそばにいてくれ!(杏子ちゃんを抱きしめる) 「ありがとな…、その手、絶対に放さないでくれよな///」 嫌がっても放してなんかあげないよ 「そっか…なら安心だな…」(杏子ちゃんのむぎゅう) じゃあ、そろそろ朝ご飯にしようか! 「あ、待って」(呼び止め杏子ちゃん 健気で可愛いよ!) ん? わっ!(杏子ちゃん、飛びついてくる) 杏子ちゃん、僕を押し倒す(そして、僕の唇をペロって舐める杏子ちゃん!) 「朝メシの前にさ、アタシを食ってみないかい?///」 頂くよ、いとしのあんこちゃんをね コメント 672 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 23 59 55.88 ID biAVzgKI0 (ワルプルギスの朝) で、いきなりどういたんだい?髪を梳かしてほしいなんて 「この前漫画で見て気持ちよさそうだと思ったからさ、ちょっとお願いしてみようかななんて思ったんだ」 まあ、いいけど あ、リボンほどいてもらっていい? 「うん」(リボンを外す杏子) http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1616667.png じゃあ、始めよっか 「頼むよ」 (杏子の髪を櫛でとかす 触れる髪の毛はとても甘い匂いがして気持ちがいい) いい毛質してるね 「アンタ、髪の毛に詳しかったっけ?」 そんな知識なくたって杏子の髪が良いものである事は分かるよ 「へっ、悪い気はしねーな///」 で、どうだい?気持ちいい? 「うん、思ってたより気持ちいよ」 それはよかった せっかく良い髪の毛なんだから自分でお手入れしないと勿体無いよ 「それには及ばないよ」 ? 「これからは毎日、アンタにお願いするからな」 僕も喜んで杏子の髪を梳かさせてもらうよ (朝食後 二人で川原に散歩しにきた) 「いい天気だね」 そうだね 「あ、そうだ」(ガサガサ) 「食うかい?」 http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1616680.jpg ありがとう! でも、皮ごとは食べられないよ・・・ 「アンタ、男の癖に柔だねぇ?」 お恥ずかしい限りですなぁ 「ちょっと貸してみ」(僕の手からリンゴをとる杏子) 「ガブッ」(杏子、そのリンゴをかじる) 「ほら、これで喰えるだろ?」(リンゴを僕に渡す) ありがとう でも、これって間接キッスにならないかな?/// 「はは、恥ずかしいのかい?」 「アタシはいいよ、アンタとならね」 http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1616692.png 嬉しいこと言ってくれるね/// 「それとも直接するかい?」 (目を閉じて唇を近づけてくる杏子) じゃあこっちから頂くとしましょうか コメント 828 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 58 39.69 ID 3xXQ6u/60 杏子ちゃんを監禁したい 最初は「出せよ!テメェ!」といきがってるけど だんだん衰弱して来て「もう出してぇ…」と弱弱しい声になる すかさずペロチューして美味しいお弁当を食べさせてあげるんだ そんなことを繰り返してるうちに「ここに飼われるのも悪くないか…」と思い始める杏子ちゃん すっかり餌付けして洗脳完了! コメント 925 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 00 00 01.60 ID 0P/2GUS40 (ワルプルギスの朝) あれ?服装が乱れてんね?どうかしたのかい 「そうかい?」 杏子が寝相悪いのはいつもの事だけど今日は一段と素晴らしいね! 「馬鹿にしてんのか?」(ムスッと杏子) いやいや、褒めているのだよ とっても妖艶だよ 「妖艶って何だよ?」 艶かしいってどういうことさ 「艶かしいって?」 いい意味でエロティックって事さ 「な…///」(真っ赤なお顔の杏子) どうしたんだい?真っ赤になっちゃって 褒められて照れてるのかい? 「うっせー!バーカ!///」(槍の柄の方で鳩尾を突かれる) ぷぎゃ 「ったく、アンタはよくこっぱずかしいことを堂々と言えるな!」 …(ピクピク) 「おい!なんか言ったらどうなのさ!?」 …(目をつぶって返事をしない 所謂『死んだフリ』ってやつだ) 「おい!おい!どうしたんだよ…」(少しおどおどする杏子ちゃん 可愛い もうちょい続けてみよう) …(ヤバイ おどおどしてる杏子ちゃんマジ可愛い抱きしめたいよ!) 「はは…、そうやってアタシを驚かせる作戦だな!わかるぞ…」(目を瞑っていて表情は分からない) …(死んだフリ続行 杏子ちゃんの声が段々、涙声になってきてる) 「おい!いい加減にしろよ!怒るぞ!」(横たわる僕の胸元を掴んで揺する杏子ちゃん) 「なぁ!返事しろよ!」(もう、完全に涙声の杏子ちゃん) 「まさか、ケガさせちまったのか?」(焦った感じの杏子ちゃん 僕の上の服を脱がせる キャッ大胆!) 「傷もないし…、心臓も動いてる…じゃあ、どうして…」(僕の左胸に耳をあてて心臓の動きを確かめる杏子ちゃん!) 「うぅ…」(ついに泣き出してしまった杏子ちゃん) 「お願いだから…目を覚ましてくれよ…」(うぐっ、良心が痛む!!!) 「…ひっぐ…んっ…えぐっ…」(号泣杏子ちゃん ヤバイやりすぎた 良心が死ぬ) んぅ?(目を覚ます(フリをする)) 「! 大丈夫なのか?どこも痛い所はないのか?」 はは、ごめんよ、杏子が可愛かったからちょっとイジワルしてみたくなってね(杏子の頭を撫でる) 「んぐっ…」(涙を拭く杏子ちゃん) 「馬鹿野郎!心配したんだぞ!」(泣きながら僕を押し倒す杏子ちゃん) ごめんね 「絶対許さない」 どうしたら許してくれ━━(ガバッと杏子が僕の唇に舌を挿れる) んっ・・・… 「絶対に許さないからな…///」 コメント
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/70.html
【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61-70】 【71-80】 【81】 【82】 【83】 【84】 【85】 【86】 【87】 【88】 【89】 【90】 【91-100】 http //ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1325962024/ 88 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/09(月) 00 00 17.00 ID oeFUAZAo0 194 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/09(月) 20 50 40.41 ID uDBTdQFg0 244 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/10(火) 00 02 39.78 ID hhJmrGof0 376 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/11(水) 00 08 54.40 ID N0qc9nZf0 536 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 00 03 24.70 ID cSUtF3F20 665 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 00 03 04.97 ID +qTdLIif0 789 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/14(土) 00 34 19.90 ID kd3BjHTl0 [1/5] 870 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/15(日) 00 39 14.06 ID MLir6dZY0 [1/2] 88 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/09(月) 00 00 17.00 ID oeFUAZAo0 1月9日、今日も杏子ちゃんは可愛い 今日は三菱財閥創業者の岩崎弥太郎や米国大統領リチャード・ニクソン 、魔法使いセブルス・スネイプの誕生日 また今年は今日が成人式らしい 成人式は晴れ着を来て杏子ちゃんと参加したいなぁ 因みに晴れ着の晴れはハレとケの晴れ ハレは「晴れ」で祭礼などの非日常を、ケは「褻」で日常を表す これらの概念は民俗学者柳田國男によって見出されたものだという 彼の考えに従うならわたしにとってのケの日はない 何故なら杏子ちゃんとの日常はわたしにとってお祭りみたいなものだから 一日一日が特別な日 そんな特別な日々を噛み締めて、わたしは杏子ちゃんと大人の階段を駆け上がってゆく 大人の恋、それは少女の恋とどのような差異があるのだろう かの有名なドイツの詩人ゲーテはこのような言葉を残している 『20代の恋は幻想だ。30代の恋は浮気だ。人は40代に達して初めてプラトニックな恋を知る』 ならば、10代の恋は何だと言うのだろうか? わたしはそれは焔だと思う 焔は自分の身を焦がし、情熱的に燃え盛る しかし、焔は恋に振り回され、恋に殉死し灰燼と帰す 大人から見たらそれは宿命的な破滅、酷く愚かなもので幻想にすら劣るだろう しかし、理性を失い自由に恋に狂う事が出来るのも若いうちだけだろう 大人になれば責任やら社会の目やらに気を払い生きていかねばならない だからこそ、自由な今にわたしは杏子ちゃんと身を尽くして激しい恋をすべきなのだ だからといって、わたしは大人になって恋に制約が課せられる事を嘆いたりはしない 年に見合った恋をすればいいのだ 10代には杏子ちゃんと河川敷でキスをし、20代には夜の公園でキスをし、30代には自宅でキスをする それぞれの恋愛を楽しもう、それぞれの時を楽しもう そう思って、わたしは杏子ちゃんの身体を情熱的に抱く 嗚呼、愛しの杏子ちゃん 夢の浮舟は愛の波に揺れる わたしの目が、腕が、唇が杏子ちゃんを記憶する 杏子ちゃんの耳が、手のひらが、舌がわたしを記憶する わたし達はまだ幼いから碇を下ろす術を知らない 荒れ狂う海に投げ出された舟は嵐が止むのを待つしか助かる術はない 二人の恋の火柱は互いの身を焼き尽くすより鎮まる術はない そして、舟に煌めく霆が砲声のような轟音を立てて、神速の如く舞い落ちる 気付くとわたしと杏子ちゃんの乗った舟は船着き場に戻っていた 静かな波の音が心地よい わたし達の身体は潮だらけになっていた 我に返ったわたしと杏子ちゃん しばらくわたし達は見つめ合う 杏子ちゃんは蕩けた顔でわたしの瞳を見つめ、わたしの身体に手を伸ばす わたしは杏子ちゃんのアホ毛に手を伸ばし、その踊る様を楽しむ そんな事をしていると杏子ちゃんはわたしのその手を寄せ、指先を口に含む 快感と幸福の波が押し寄せる わたしは杏子ちゃんの舌を唇で咥える いつの間にかに舟は再び港町を出ていた コメント 194 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/09(月) 20 50 40.41 ID uDBTdQFg0 わたしは杏子ちゃんに一目惚れしてしまいました 最初、路地裏で見た時は少し怖いという印象だったけれど、同時にカッコイいと思ってしまいました 特に槍のような武器を振るう姿には恥ずかしながら濡れてしまいました 親友が傷付く姿は見ていて辛かったけど、その時既に杏子ちゃんに魅了されていたのです わたしが杏子ちゃんに意識されたのは深夜の歩道橋でした 杏子ちゃんはわたしを「うざい仲間」と呼びました 初めて意識してもらって、わたしは嬉しすぎて、恥ずかしながら濡れてしまいました 親友があんな事になっていなければ、わたしは杏子ちゃんに抱きついていたと思います 親友が大変なことになってわたしの心はラプソディ・イン・ブルーでした でも、そんな時に杏子ちゃんはわたしに優しく声をかけてくれました 杏子ちゃんは一緒にわたしの親友を助けようと言ってくれました わたしは感激のあまり、恥ずかしながら濡れてしまいました 杏子ちゃんはわたしにお菓子をくれました わたしはそれを家宝にしようと決めました そして、わたしは杏子ちゃんと一緒に親友を助け出そうと意気込んだのです コメント 244 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/10(火) 00 02 39.78 ID hhJmrGof0 1月10日、去年は今日が成人式 今日は徴兵令が施行された日で、NHK教育テレビの放送開始した日 また、現在の早稲田大学の創設者福沢諭吉の誕生日でもある 福沢諭吉と言えば『学問のすゝめ』で有名な一万円のおじさんだ せっかくの彼の誕生日だから、わたしも学問をしてみようか うん。杏子ちゃんとの「恋の学問」をね 諭吉のいう学問とは少し違っているかもしれないが、わたしは至って真面目だよ 杏子ちゃんという存在はわたしを絶えず誘惑する 心地よい朝、おはようと挨拶をしてくれる杏子ちゃんの甘い声 ストローでアイスミルクティーを吸う杏子ちゃんの麗しの唇 夜の寝台で紅く光る瞳に月明かりに艶めかしく映える白い肌 杏子ちゃんの全てがわたしの全てを誘惑する でも、わたしは杏子ちゃんに誘惑される事で幸せになれる デンマークの哲学者セーレン・キルケゴールがこのような言葉を残している 「人間を誘惑できないような者は、また人を救うこともできない」 なるほど、確かにわたしは杏子ちゃんに誘惑され、杏子ちゃんに恋して、杏子ちゃんに救われている 辛い事や厭な事があっても杏子ちゃんと恋愛する事でわたしは救われているのだ では、わたしはどうして杏子ちゃんを愛するのだろうか? 可愛いから、愛しいから、優しいから…理由はいくつでも湧き上がってくる でも、答えになっていないかもしれないが杏子ちゃんが「杏子ちゃん」だから、というのが最もしっくりくる 先のキルケゴールの言葉を再び借りるならばこのような言葉がある 「 人は何を愛すか? 人は愛されるにふさわしいものを愛す」 では愛されるにふさわしいとは如何なる事であろうか? 優しい事か、可愛い事か、美しい事か、癒しを与えてくれる事か? その答えが出た時、わたしと杏子ちゃんは真実の愛に近付いているだろう いったい何回わたしと杏子ちゃんはこの吊り橋を見てきたのだろう この吊り橋はいつも風に揺れていた この吊り橋はいつも雨に濡れていた その吊り橋はいつも暖かかった その吊り橋は渡ると脆く儚く消えてしまいそうなほど繊細だった その吊り橋は虹だった その吊り橋はわたしと杏子ちゃんが作ったものだった 毎日欠かす事なく光を照らし、水を与え、熱を伝え、愛を囁いた その虹は夜に寝台の上にかかる 熱い吐息、愛の唄、濡れそぼった身体、濡れた枕、濡れた下着、甘い愛の雫、二人の絡まる指… 紅潮し、嬌声をあげ、涙を流して、お互いを抱き締め、貪り合った記憶 全てが混ざって虹は輝く そして、虹は滲み、流れ出し、わたしと杏子ちゃんの中に入り込む わたしと杏子ちゃんはまた、虹を見ていた コメント 376 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/11(水) 00 08 54.40 ID N0qc9nZf0 2012年1月11日、なんか惜しい感じがする 今日は聖徳太子が冠位十二階の制を定めた日で、剣豪足利義輝が室町幕府第13代征夷大将軍に就いた日らしい また、東西に分裂した帝国を統一したローマ皇帝テオドシウス1世の誕生日でもあるとか 更に旧暦の今日は上杉謙信が送った塩が武田信玄のもとに届いた日でもあるみたいだ それ故に今日は「塩の日」と呼ばれる事があるみたいだ 塩…しお…潮…、なんと淫靡な響きなのであろうか そう感じるのはわたしと杏子ちゃんが愛し合う夜に満潮を迎えるからだろうか あの太陽よりも熱く、果物よりも甘く、月の光よりも美しい愛の潮はいつ感じても最高だ 「しお」という言葉には生命そのもの、生命の営み、生命の美しさが表されているように感じる しおは人生の縮図と言っても過言ではないかもしれない さて、今日は杏子ちゃんとどんな潮に乗って旅をしようか これは夢だろうか。 雲間を分けて蒼空を進む船は、その下に広大な潮を臨む 陽の射す方向を見れば遥かなる水平線がこの星の理を知る そんな夢景色に杏子ちゃんは目を輝かせ、わたしの手を握りながらはしゃぐ 船は徐々に高度を下げ、航路を蒼空から海原に変えようとする 偽りを持たない澄んだ潮の気のままに航路を決めよう 人生航路の初段階、嘘や偽りのない真実の愛の道 ここでキルケゴールの言葉を借りよう。 「愛は全てを信じ、しかも欺かれない。愛は全てを望み、しかも決して滅びない。」 道理で空も海もこの上なきほどに澄んでいるわけだ これはわたしと杏子ちゃんに愛が穢れなき真の愛という事を示している そんな事を考えていると船は激しく揺れ、わたし達は互いの身体を支え合う どうやら空から海に着水したようだ 潮の雫は陽の光を受け、宝石のような虹色に輝きながら雨のように降り注ぐ わたしと杏子ちゃんは至福の潮に包まれる わたしの身体と心は満ち足りていた 夢の旅から帰ってきたわたしと杏子ちゃん 二人の寝間着は愛と潮で濡れていた もちろん、熱く、甘く、美しい愛の潮で わたしはどうやら大きな勘違いを犯していたようだ 先ほどの船旅は決して夢などではなく現実だった 今、思い返すと愛に為せぬものはないという事を思い出した 辺りは暗く月明かりが窓から射し込む そういえば、月は潮に大いに関係のあるものだ 月は潮の満ち引きに関係すると言われるし、生命の潮の理にも月という漢字が使われている 現実的には決して叶わぬ夢だけれど、わたしは杏子ちゃんと一緒に新しい生命の営みをしてみたい でも、わたしは決して夢を諦めない 何故なら愛に為せぬものは決してないのだから そして、わたしと杏子ちゃんは再び母なる海に出る コメント 536 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 00 03 24.70 ID cSUtF3F20 1月12日、今日の杏子ちゃんの下着は水色と白のしましまだった 今日はフェルマーの最終定理で有名な数学者ピエール・ド・フェルマーや推理作家アガサ・クリスティが命日 アガサ・クリスティと言えば『そして誰もいなくなった』や『ABC殺人事件』などで有名だ ABC…AnkoちゃんはBeautifulでCute あんこちゃんというのはわたしが杏子ちゃんにつけた渾名だが、杏子ちゃんはちゃんと名前で呼んでほしいみたい 杏子ちゃんをからかう時には便利な言葉だ その渾名で呼ぶと杏子ちゃんは「あんこじゃなくてきょうこだよ!」と、期待通りの反応をしてくれる また、今日はスキーの日とも呼ばれ1911年に新潟で初めて陸軍の青年将校が墺陸軍少佐よりスキーの指導を受けた事に由来するとか せっかくだから今日は杏子ちゃんとスキーに行くよ! リフトから雪景色を眺めるわたしと杏子ちゃん 隣で杏子ちゃんは足をぶらぶらさせながらポッキーを食べている スキーウェアに毛糸の帽子姿の杏子ちゃん、とっても可愛らしい そんな杏子ちゃんを見つめていると杏子ちゃんはわたしの視線に気付いたようで、 「食うかい?」とわたしに一本のポッキーを勧めてくれた 杏子ちゃんの「食うかい?」、久し振りに聞いたなぁ わたしは杏子ちゃんからそのポッキーを口で受け取った 杏子ちゃんはそんなわたしの頭を優しく撫でてくれたの とっても温かくて、優しい手…まるでお姉ちゃんみたいだ わたしにはお姉ちゃんはいないけど、いたらきっとこう温かいんだろうな… あぁ、もう到着だ。もうちょっとリフトに乗っていたかったな この白銀の斜面を光の速さで滑走しながらワルツを楽しもう! と言いたいところだが、正直言ってわたしはスキーは得意でない 一応滑る事は出きるが杏子ちゃんに「あんたが滑ってるのを見てるとこっちがハラハラする」と言われるレベル だからわたしと杏子ちゃんが今いるのは初心者コース 杏子ちゃんは上級者レベルの腕を持っているかもしれないのに… 申し訳ないとしか言いようがない でも杏子ちゃんは「妹に教えてるみたいで嫌な感じはしないよ」と言ってくれる わたしもまるでお姉ちゃんに手取り足取り教えてもらってるみたいで温かい気持ちだ 杏子ちゃんはわたしの速さに合わせて滑ってくれる わたしが転びそうになったりバランスを崩したりすると、直ぐにわたしの身体を支えてくれる 「少し休憩するか?」 杏子ちゃんはそう言って近くのレストランを指差す どうやら杏子ちゃんはお腹が減ってしまったらしい わたし達は杏子ちゃんの要望通りレストランで昼食タイム 室内が良かったんだけど満席だったので、わたし達は屋外席でお食事をする 杏子ちゃんって人にものを教えるのが上手いね。まるでお姉ちゃんみたいだよ 「みたい、じゃなくてお姉ちゃんなんだけどな」 そういえば、杏子ちゃんにはモモちゃんという妹がいたんだった 去年、スキー場に来た時も杏子ちゃんからモモちゃんの話を聞いた わたしは一つ杏子ちゃんにお願いをしてみた 今日一日だけでいいからお姉ちゃんって呼んでいいかな? 「なんか懐かしい響きだな…。でも、あんたにそう言われると少し照れ臭いな///」 杏子ちゃんは顔をほんのり赤らめる 「でも、あたしなんてお姉ちゃんらしいことなんか出来ないかもしれないぞ?」 じゃあ、わたしは杏子ちゃんの妹らしい振る舞いをするよ、杏子お姉ちゃん♪ わたしは妹らしく杏子お姉ちゃんのほっぺをちろりと舐める スパゲティのソース、ついてるよお姉ちゃん♪ 「妹はそんなことしねーよ///」 え?でも読んだ漫画にはこういう描写あったよ…? 「えっ…そうなのか?じゃあ、あたしも…///」 そう言って杏子ちゃんはわたしの唇に触れる こんなところで恥ずかしいよぉ…お姉ちゃん…/// 「大丈夫だって!お姉ちゃんに任せなよ///」 恋人同士って関係もいいけど、姉妹、家族って関係もいいものだね/// コメント 665 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 00 03 04.97 ID +qTdLIif0 1月13日、13日の金曜日だ 今日は薩摩藩の調所広郷や尊皇攘夷派の河上彦斉、軍人の財部彪らの命日 また、今日は煙草の日とも呼ばれているらしい なんか今日は地味だ。せっかく13日の金曜日だというのに 13日の金曜日といえばホラー そんなわけでわたしは杏子ちゃんとホラー映画を観る事にした 因みに13日の金曜日が不吉とされている理由としてはキリストが磔にされた日だからとされるらしい また、大洪水でノアが脱出したのやバベルの塔崩壊も13日の金曜日とされるらしいが聖書にそのような記述はないとか レンタルビデオ店から借りてきたホラー映画のDVD わたしと杏子ちゃんはそれを観た しかし、なんというのだろうか 殆どと言っていいほど恐怖を感じないのだ ストーリーは普通に面白いのだがホラー映画の肝となるホラーの要素を感じさせない 「魔女の方が怖いよな」 杏子ちゃんがポテチをパリパリと食べながら言う 確かにCGのゾンビなんかより魔女の方がグロテスクで怖いね 今日が13日の金曜日だからって別に洋画ホラーを借りる事もなかったかもね 邦画のホラー映画もけっこうあるし 「あたしはよく映画観るってわけじゃないが、外国の映画って派手だよな」 たいてい自動車が爆発したり、銃撃戦になったり、軍が登場したりするよね 「そういうのもかっこよくて好きだけどあたしはホラーって言ったらトイレの花子さんとかの方が好きだな」 トイレのあんこちゃん… 「いきなりぼそっと変なこと言うなよ!つーか、その呼び方やめろよ!」 杏子ちゃんはわたしのほっぺを引っ張ってジト目でわたしの瞳を見つめる 痛いよあんこちゃん… 「減らず口を叩くのはこの口か?」 杏子ちゃんがわたしの舌を親指と人差し指で挟んで引っ張る 杏子ちゃんは何やら上機嫌だ 映画を観ている時より目が生き生きとしている ひょっとしたら映画が退屈だったのかもしれない もし、そうならば、わたしが杏子ちゃんをからかって今の状態に至ったのは良かったのかもしれない 杏子ちゃんに引っ張られる舌はちょっと痛いけど、杏子ちゃんが楽しいならわたしも嬉しい それに杏子ちゃんの可愛らしい指の味を杏子ちゃんの合意ありで堪能するのも幸せかもしれない えへへへへ/// 「何笑ってんだよ、あんた?」 杏子ちゃんの指、ポテチの味と杏子ちゃんの味がしてて美味しいなって 「変なやつだな、あんた」 「でも、もっとあたしを味わえる場所があるぜ?///」 杏子ちゃんはわたしの舌を解放し、顔を赤らめて誘惑するような目でわたしを見る どうやら杏子ちゃんはわたしにキスしてもらいたいようだ でも、わたしは意地悪だから直ぐにはしてあげない だって杏子ちゃんを焦らすのは楽しいから わたしは杏子ちゃんの指をしゃぶり続ける 「なぁ…そっちより…///」 ううん、大丈夫。杏子ちゃんの指、とっても美味しいよ 杏子ちゃんは紅潮して焦れったそうな表情をわたしに見せる 「キスしてくれよぉ…///」 杏子ちゃんは蕩けた顔でわたしを押し倒し唇を貪る そんなにわたしの唇が欲しかったの?やだー♪杏子ちゃん野獣すぎるよぉ/// 「うるせぇ…///あんたが悪いんだからな!///」 杏子ちゃんはまるで発情した犬みたいだね/// 「あんたに言われたくないね///」 今日の杏子ちゃんは激しいね/// でも、いいよ。わたしの事を杏子ちゃんの好きなように滅茶苦茶にしてね/// コメント 789 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/14(土) 00 34 19.90 ID kd3BjHTl0 [1/5] 1月14日、今日も風が冷たい 今日は同志社大学創立者の新島襄や軍人の永井鉄山の誕生日 そういえば、今年は今日と明日がセンター試験の実施日らしい わたしも将来、受けなくてはならないのかと思うと億劫だ また、今日は「愛と希望と勇気の日」とも言われるらしい 南極大陸に置きざりにされた犬タロとジロの生存が確認された事に由来するとか さて、じゃあ今日も杏子ちゃんと愛と勇気のストーリーを紡いでいこうかな 今日は久しぶりに杏子ちゃんと街にお出かけデート 風に揺れる杏子ちゃんのアホ毛は可愛らしい 灰色の空は冬の寒さを感じさせるけど、杏子ちゃんと一緒だから心も身体もぽかぽかするの 杏子ちゃんはいつも、わたしの手を握ってくれる 「あんたの手って温かいな」 そういう杏子ちゃんの手も暖かいよ 「あんたと一緒にいるからだろうな」 わたし達は買い物を終え、喫茶店でティータイム 杏子ちゃんはチョコケーキとアイスランドカフェオレを注文した チョコクリームをほっぺにつけた杏子ちゃんは正に純粋無垢の少女だね わたしは杏子ちゃんに顔を近づけてほっぺのチョコクリームを舐めとる 「ひゃっ!///」 杏子ちゃんの素っ頓狂な声で店内のお客さんの視線は杏子ちゃんに集まる お店では静かにね、杏子ちゃん♪ 「そういえば、アレ結局買ったのか?」 杏子ちゃんはソファに腰を掛けながら聞いてきた わたしは袋から『アレ』を取り出す それはバスタオルと衣を融合させた人類の至宝 そう、バスローブだ わたしはそれを杏子ちゃんに着せる為に買ったのだ お昼の喫茶店のケーキも、バスローブを着てもらうという交換条件のものだ 「でも、よく見てみると可愛いかもな…」 じゃあ着てくれるよね? 「や…約束だからな…///」 さすが杏子ちゃん!じゃあ早速一緒にお風呂に入っちゃおう! 「な…///着るだけじゃないのかよ!」 だってバスローブはお風呂上がりに着るものだよ! わたし達はお風呂から上がって居間で寛いでいた いいお湯だったね そういえば、どう?そのバスローブは? 「あぁ、意外と着易いよ。ただ少しヒラヒラして恥ずかしいけどな///」 そう語る杏子ちゃんの姿は言葉に表し切れないほど妖艶だ バスローブからちらちらと見え隠れする杏子ちゃんの太もも 熱を帯びた杏子ちゃんの身体に、半濡れの杏子ちゃんの長い髪 そして、杏子ちゃんの濡れた肌に張り付いたバスローブは杏子ちゃんの艶めかしさを増幅させる 「くしゅん!」 杏子ちゃんが身体を震わせてくしゃみをした ごめんね杏子ちゃん、もう着替えていいよ 「わかった…くしゅん!」 大変だよ!このままじゃ杏子ちゃんが風邪をひいてしまう そう思ったわたしは杏子ちゃんを抱き締める 「おい…///あんたまで濡れちまうぞ…くしゅん!」 そう言われてからわたしは気づいた 濡れた杏子ちゃんを抱きしめて、わたしのパジャマまで濡れてしまっていた 「大丈夫か…?風邪ひくぞ?」 そうだね…。もう一回入っちゃおうか?/// 「そうだな///」 そして、わたしと杏子ちゃんは湯船の中で身体を重ね合って温め合ったのでした/// コメント 870 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/15(日) 00 39 14.06 ID MLir6dZY0 [1/2] 1月15日、今日もセンター試験は行われているらしい 今日は南都焼討で東大寺や興福寺が焼き払われた日 また、廃墟マニアのメッカ軍艦島で知られる端島鉱が閉鎖した日でもある 今日が誕生日の人物としては室町幕府第11代将軍足利義澄や戦国時代の武将前田利家などが挙げられる また、いいいちごの語呂合わせで苺の日とされているとか 流石に無理があるような気がするがせっかくだから、今日は杏子ちゃんに苺でも食べさせてあげようか 廃墟に興味のあるわたしにとって、軍艦島はある一種の憧れだった しかし、町外れの空き家にすら入る勇気もないわたしが軍艦島などに行けようか? そんなわけでわたしは杏子ちゃんに廃墟について聞いてみた 杏子ちゃんは魔女を狩る一流の槍使い魔法将軍 その魔女という怪物は負の気が多いところに結界を構えるらしい そのようなところの一つとして廃ビルや廃屋などの廃墟が挙げられる 杏子ちゃんは一流なので、そのような場所に足を運ぶ事も少なくないだろう そう思ってわたしは杏子ちゃんに聞いてみたのだ 「廃墟に行ってみたいってのか?う~ん、あんまり感心はしねーな」 杏子ちゃんはあまり愉快そうではなかった 「あんたも知っての通り廃墟っつったら魔女の結界があるから障気が濃いからな たまに不良とか変なおっさんがいたりするぞ? 確かに廃墟に憧れる冒険心ってのも分かるけどな」 杏子ちゃんも廃墟が好きなの? 「あたしも魔法少女なりたての頃は魔女を追っかけていろんなところ行ったよ 廃墟は幽霊でも出そうでちょっと怖かったけど、そこを進むドキドキ感もあったしな」 そっか…杏子ちゃんがそう言うならやめるよ 正直、残念だけどベテランの杏子ちゃんの言う事だもんね 「そんな悄げるなよー。今度、安全そうな廃墟連れてってやるからさ」 本当?でも、どうやって安全かどうか確かめるの? 「魔力の使い方はあまり上手くねーけど、あたしだってけっこう魔法少女やってるからな 魔女の探査くらいは出来るさ。だから、魔女のいない廃墟に入ればいいんだよ」 杏子ちゃん凄い!さすがわたしの杏子ちゃんだね 「やめろよ///照れ臭いだろ///」 約束してくれたお礼にわたしは杏子ちゃんに苺をプレゼントした 可愛い杏子ちゃんには可愛い苺が似合うね 「上手いな、この苺。コンデンスミルクが欲しいところだね」 じゃあ、こうする? わたしは苺のヘタを取り、苺を口の中で転がす そしてわたしのミルクに満たされた果実を杏子ちゃんに口移しで渡す 「うわっ///恥ずかしいからやめろよ///」 でも、甘いでしょ? 「うん…とっても///」 おかわりはまだあるよ? 「じゃあ、もうちょい貰うよ///」 杏子ちゃんのミルクはとっても甘くて、苺とのハーモニーは素晴らしかったのでした コメント
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/88.html
【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61】 【62】 【63】 【64】 【65】 【66】 【67】 【68】 【69】 【70】 【71-80】 【81-90】 【91-100】 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1315917481/ 12 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/14(水) 00 29 32.38 ID +idE9nGD0 [1/9] 210 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 00 31 32.99 ID mcgo/eMG0 [1/7] 376 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/16(金) 00 31 08.63 ID WQa7LfSV0 [1/9] 573 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/17(土) 00 32 31.12 ID p5bAiCTa0 [1/3] 691 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/18(日) 00 32 56.08 ID CJX5BX580 [1/7] 890 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/19(月) 00 32 22.16 ID twxFb/VI0 [1/3] 12 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/14(水) 00 29 32.38 ID +idE9nGD0 [1/9] 食べるって何だろう? 「生きることだよ」 杏子ちゃんが答えた 「でも生きることって何だろうな?」 それは楽しむってことじゃないかな? わたしは答える 「楽しむってのはどんなことだい?」 人それぞれだけど、わたしにとっては今この瞬間(トキ)を生きてるってこと いや、この瞬間を無限に生きるってことかな? 杏子ちゃんとね 「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」 杏子ちゃんがわたしのことを茶化すように笑う 笑わないでよ・・・杏子ちゃんはわたしと一緒にいて楽しくないの? 「んなわけないだろ、お前にはたくさん感謝してるんだからさ」 杏子ちゃんがわたしの頭を優しく撫でる まるで面倒見のいい優しいお姉ちゃんのよう 杏子ちゃんのわたしを撫でる手は温かくて優しいの わたしは段々安心して、気持ちよくなってきて眠っちゃったの 大好きだよ・・・わたしの杏子ちゃん・・・/// 「眠れ 眠れ 我が愛し子よ」 優しい歌声が聞こえる 目を開けると歌声に合わせて杏子ちゃんはわたしのことを撫でてくれている わたし・・・杏子ちゃんに膝枕してもらってる・・・! これは子守唄(ララバイ)・・・? 聞いたことのない歌だけど、とっても安心する 「おお、神よ この愛し子の安らぐ顔は━━」 杏子ちゃんと目が合った 杏子ちゃんの子守唄を歌うその優しい顔はまるで聖母様みたいだった 「おっ、起きたかい?」 杏子ちゃんがわたしの頭を優しく撫でながら言った わたし、寝ちゃってたんだね/// 「お前の寝顔とても可愛かったぞ」 もう杏子ちゃんったら/// そう言えばさっきのは子守唄? 「あぁ、母さんがわたしとモモに毎晩聞かせてくれた思い出の歌だよ」 そんな大事な歌をわたしなんかに・・・ 「バーカ。大切な歌だからお前に歌ったんだよ」 どうして? 「お前があたしの大切な人だからに決まってんだろ」 キュン/// わたしは杏子ちゃんのふところに抱きついたの 杏子ちゃんの唇がわたしに触れる わたしの唇が杏子ちゃんに触れる あなたの歌ってくれた子守唄は最高だったよ でも、もう一つお願いしてもいいかな? さっきの恩返しも含めて わたしと一緒にワルツを踊ってほしいの コメント 210 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 00 31 32.99 ID mcgo/eMG0 [1/7] 絵を描くなんて久しぶり 最近はずっと杏子ちゃんとデートばっかりしてたから/// そうだ、あの時の感動を絵に表してみよう わたしは絵が上手なわけじゃないけれど、絵を描くのは大好き 大好きな絵で大好きな杏子ちゃんを表現してみよう わたしは杏子ちゃんとのデートを思い出す いつのことを描こうかなぁ 夜の浜辺でキスしてもらったこと? 一緒に綺麗なお月様を見てキスしてもらったこと? 遊園地に言って綺麗な夜景をバックにキスしてもらったこと? ━━ってキスしてもらってばっかりだなぁ 自分で思い出して、自分で恥かしくなっちゃうなんて、わたしってほんと幸せバカ/// 杏子ちゃんとの全てのキスの味は全て覚えている 杏子ちゃんを抱きしめた全ての時の温かさもまだ残ってる 杏子ちゃんの蕩けた顔も、笑顔も、泣き顔も全て覚えている わたしの大切な杏子ちゃん・・・ 顔を思い浮かべるだけで身体が熱くなるよ・・・ ママが言ってたけど『恋』って素晴らしいね さぁ、そろそろ最高の杏子ちゃんの絵を描かなくちゃ! わたしの全ての杏子ちゃんへの想いをこの絵にぶつけよう うん!最高の絵が完成したよ 結局できあがった絵はキスした時のことじゃないけど 最高の幸せの瞬間を描くのもいいかもしれないけど わたしは何気ない日常の一瞬を描く方が得意 えへへ、可愛いよ杏子ちゃん/// ティヒッ描かれた杏子ちゃんに見蕩れてしまった これじゃ自画自賛だね、まったくもう・・・ でも、これは最高傑作だよ! 今のわたしならゴッホにもモネにも岡本太郎にも負けない気がするよ! 「へー、どれが最高傑作なんだい?」 後ろから杏子ちゃんの声 杏子ちゃんはわたしの絵を後ろからひょいっと取っちゃった! やだ!返してよぉ・・・ 「何描いてんだよ///」 だって、その時の杏子ちゃんとっても可愛かったから 「だからって腹出して涎垂らしてるとこ描かなくたっていいだろ!」 杏子ちゃんの顔が紅潮していく 「ガサツって思われるしんねーけど・・・これでも一応あたしは女なんだぞ・・・///」 わたしだって女の子だよ? わたしは杏子ちゃんにお腹見られても恥ずかしいなんて思わないよ 「でも、好きなやつに自分の恥ずかしい姿見られたら・・・アレじゃんか・・・///」 いつもに増して乙女チックな杏子ちゃん 我慢できないよ!! わたしはいつの間にかに杏子ちゃんに抱きついていた わたしと杏子ちゃんの寝台(愛の巣///) 耳まで真っ赤にする杏子ちゃんを見てるといじめたくなっちゃうの 杏子ちゃん、顔蕩けちゃってるけどどうしたの? 「意地悪するなよまどかぁ・・・///」 ごめんね、杏子ちゃん わたしが思いっきり愛してあげるからね このような最高の瞬間はどうしても絵にすることができないの ここまで身体と精神が高ぶった状態を一枚の紙に閉じ込めることなんて出来ないよ だからわたしは全身全霊をかけて杏子ちゃんを愛してあげるの さぁ、一緒に激しく甘く優しく恋しい愛のワルツを踊ろうか コメント 376 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/16(金) 00 31 08.63 ID WQa7LfSV0 [1/9] ソファで寝ている杏子ちゃん テレビを見ながら寝ちゃったんだね 可愛いそのお口からちょこんとお顔を出している八重歯ちゃん とっても白くて健康な八重歯 それはまるで白百合のよう 花言葉は『純潔』で いや、『無垢』という意味も持っていたかな? どっちにしろ杏子ちゃんに相応しい言葉だね 無垢な杏子ちゃんの純潔・・・ 想像しただけで胸がドキドキしてきたよ 杏子ちゃんの口の中に人差し指を入れてみたよ 赤くて可愛い舌見っけ! ふにふにするととても気持ちいいの 「んあっ・・・///」 杏子ちゃんは顔を赤らめて寝言を言ってるの ふふっ、ひょっとしてわたしとの恥ずかしい夢でも見てるのかな わたしは一旦杏子ちゃんの口から指を引く 杏子ちゃんのお口とわたしの指先に透明な糸 運命の白い糸って言ったところかな/// ううん、それはただの白じゃないね うん、それは虹色の愛の糸 たくさんの色が一つの糸に集まってる この宇宙がたくさんの星が集まってできているかの如く まるでわたしと杏子ちゃんみたい 私の想いや杏子ちゃんの想いが激しく絡み合って、混ざって、溶けて・・・ そして、一つになっちゃうの/// 杏子ちゃん 杏子ちゃん 杏子ちゃんは今寝てますか しかし返事はなく杏子ちゃんのスピーという可愛い寝息のみ これは、いいって事だよね? ごめんね杏子ちゃん・・・でも、わたし、もう我慢できないよ! 杏子ちゃんが悪いんだよ? そんなに可愛いから・・・! わたしは杏子ちゃんと唇を交わした 最初は優しく、段々と強く、わたしは迸る愛の衝動を杏子ちゃんに与え続ける 「んっ・・・あっ!?」 杏子ちゃんが目を開いた ごめんね、起こしちゃったかな? 「何やってんだよまどかぁ・・・///」 口からは疑問が出ているけど杏子ちゃんの身体は今の状況を理解しているようだ だって顔が真っ赤なんだもん! 安心して杏子ちゃん、愛してあげるから 「ったく・・・調子狂うよ・・///」 そう言うと杏子ちゃんは目を瞑りわたしに身を委ねてきた この迸るリビドーを愛に変えて杏子ちゃんを幸せの園に導いてあげなくちゃ! 浅い微睡みは 深海の泡沫と消え 眠っていた意識は 無意識にわたしの愛を求め、享受する さぁ林檎色のわたしの乙女よ 白百合の園へと導こう そして一緒に踊ろうか 優しく素敵な愛のワルツを コメント 573 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/17(土) 00 32 31.12 ID p5bAiCTa0 [1/3] この子は信頼出来る だからこそ私は杏子と手を組んだ 何回やっても何回やってもアイツが倒せない 私は数えるのを忘れてしまうほどアイツと戦い、アイツに敗れてきた 何度も血を流し、何度も涙を流し、何度も悔しさを噛み締めた そう、最凶の魔女『ワルプルギスの夜』 アイツを倒さない限り、まどかは救われない でも、杏子とならアイツを何とかできそうに思えた 最初は、ただの利害の一致で杏子と手を組んだだけにすぎなかった でも、最近では少しその関係が変わってきた 何故だろう? 「おーい、他に菓子はないのか?」 杏子の声で私の思考は中断された それにしても、この子は本当によくものを食べるものだ でも、杏子の言動は何処か子供っぽくて何故かほっとする 『人間』ではなくなっている私達にもまだ『人間らしさ』が残っていると実感させてくれたからだろうか 「おいってば!」 少ししつこいのもたまに傷だけど わたしはスナック菓子を彼女に差し渡す 「おっ!サンキューな」 そう言うとすぐに袋を空け、スナック菓子を食べ始める杏子 こんな呑気なことしている場合ではないのに、彼女が食べ物を食べているのを見るとどこかほっとしてしまう 杏子は私の方を見るとスナック菓子を一つ摘み、差し出してきた 「食うかい?」 ええ、頂くわ、と返事をしてそれを受け取る私 何故か笑ってしまう それは自嘲やら安堵やらよくわからないものが含まれた笑い 「へへ、お前も笑うんだな」 杏子が私のことを茶化してくる 久しぶりかもしれない 人の前で笑ったのは それも杏子のお陰かもね 本当に彼女は頼りになる、口には恥かしくて出せないけど 今度、ラーメンでも奢ってあげようかしら 「そろそろ、作戦会議っての始めようぜ」 一通り作戦会議を終えた私達 杏子は何故か機嫌が良さそうだ いったいどうしたって言うの? 「いや、ワルプルギスの夜のヤツがどんだけ恐ろしい魔女かって分かったけどさ」 「お前となら負ける気がしないって思っただけさ」 そう、以外と楽観的なのね 「ネガティブに考えていたってただ、辛くなるだけだよ?」 そういう杏子の瞳は何処か遠くをみているような感じがした 「あとさ、もしよかったらなんだけどさ ワルプルギスのヤツをぶっ倒した後もしばらく、組まないか? いざっていう事もあるかもしんねーし」 貴女、そんなに私が好きなの? 自分でそんな冗談を言ったのが信じられなかった 「バカ///そんなんじゃねーよ///」 この子、以外と可愛いかもしれない・・・ でも、それもいいかもしれない 「そうか!」 その為には絶対にアイツを倒さないとね こんな気持ちでアイツとの戦いに臨むのは初めてだった コメント 691 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/18(日) 00 32 56.08 ID CJX5BX580 [1/7] わたしは眠っていた いや、眠っているフリをしていた わざとお腹がちらりと見える程度にはだけて、杏子ちゃんの反応を見てみようと思ったの 「まどかー?寝てるのかー?」 杏子ちゃんがわたしの名前を呼ぶ 「こんな格好で寝てると風邪ひくぞ~?」 わたしの体調を気遣ってくれる杏子ちゃん・・・ それはとっても嬉しいなって 「それにしても綺麗な肌してるよなぁ・・・」 杏子ちゃんがわたしのお腹を人差し指でツンツンするの/// くすぐったいよぉ杏子ちゃん/// それに、杏子ちゃんの方が綺麗なお肌してるよっ! まるで生まれてきたばかりの赤ちゃんみたいにプニプニスベスベだもんっ! わたしはそう心の中で叫んだの 「それにしても、可愛い顔してるよなぁ」 そう言う杏子ちゃんは優しい声だった それはまるで優しい妹思いのお姉ちゃんの声 杏子ちゃんはわたしの頭をなでなでしてくれた 気持ちいい・・・こうしているととっても安心するなって 「お前は何処も行かないよな・・・?」 杏子ちゃんの寂しそうな声が聞こえた わたしにはその意味が分かる きっと、亡くなった家族のことを思い出しているのだろう とっても、大切な人だったに違いない だって、その人たちの為に魔法少女になったんだから・・・ 杏子ちゃんはわたしを心配させないように、表では寂しそうな顔を見せないけれど 街中を歩いていると、家族連れを見ると寂しそうな顔をするの 隠しきれるものじゃないよ、そういうのは わたしが杏子ちゃんに出来ることは何だろう? わたしは適当に見計らって起きる いや、寝ているフリを止めたって言った方がいいかな? 「おっ、起きたか?」 杏子ちゃんがわたしの頭を撫でる手を止めた 起きるとすぐにわたしは杏子ちゃんに思いっきり抱きつく 「どうした?悪い夢でも見たのか?」 ううん、杏子ちゃんが大好きだから 杏子ちゃんと一時も離れたくないから 「いつも一緒じゃないか」 それでもこうしていたいのっ! それとも、わたしに纏わりつかれるのイヤ? 「そんなことないさ」 杏子ちゃんはやっぱり優しくて大好きだ ねぇ、杏子ちゃんはわたしのこと好き? 「好きじゃなかったら、こんなことしてねーさ」 そう、ありがとね杏子ちゃん そう言うとわたしは杏子ちゃんの頭を撫でてあげるの わたしは何処にも行かないから安心して 「お前・・・」 わたしは杏子ちゃんのことを思いっきり抱きしめてあげた わたしに出来ること それは些細な事だった 杏子ちゃんから離れない事 杏子ちゃんと一緒にご飯を食べる事 杏子ちゃんと毎日キスをする事 そして、一緒に愛のワルツを踊る事だった コメント 890 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/19(月) 00 32 22.16 ID twxFb/VI0 [1/3] 最近はよく魔女が出現する こういう事は言うべきではないのだろうが私たちにとっては好都合だ お陰でグリーフシードが沢山手に入る 外道と思われるかもしれない。 それでも、私は構わない。 私には護りたいモノがある。 私の初めての友達のまどか。 この前まではそれだけだったのだが今ではもう一つ大切な人ができてしまった。 佐倉杏子。 彼女は私にとってどのような人物なのだろう? 友達とも仲間とも上手くカテゴライズ出来ない。 それでも、私にとって大切なモノになってしまった事は変わらない。 「なぁ、これ一つ使ってもいいか?」 杏子がテーブルの上に散らばる沢山のグリーフシードの一つを摘む。 ええ、使いなさい。常に万全のコンディションにある事が一番望ましいはずだから 「そっか、ありがとな。今度、あたしのお気に入りのラーメン屋に連れて行ってやるよ」 そう、期待しておくわ 「でも、お金は頼むよ」 ちゃっかりした杏子に私は思わず苦笑してしまう。 別の日 約束通り私は杏子に連れられてラーメン屋に行くところだった。 あんな口約束のつもりが本当になってしまうなんて・・・。 でも、嫌な感じはしない。 寧ろ嬉しいくらいだった。 本来だったら私くらいの子は友達と何処かに遊びにいってもいいはずだろう。 まぁ、私はそんな友達この時間にはいないのだけれど。 でも、今は杏子がいる。 それが妙に嬉しかった。 「あとはこの横断歩道を渡ってすぐだ」 『あっ、ほむらちゃん』 聞きなれた声が後ろから聞こえた。 そう、鹿目まどかの声だった。 私は彼女に返事をする。 『杏子ちゃんもこんにちはっ!』 「あー、こんなとこで逢うなんて奇遇だな」 ん?杏子とまどかは面識があるのだろうか? 『うん、杏子ちゃんは不良っぽいお兄さんに絡まれてたわたしを助けてくれたの』 そんなことがあったの。 私はあとで杏子にお礼を言わなくてはと思った。 『そういえば杏子ちゃんたちは何処に行くの?』 まどかはそう言いながら杏子と手をつないだ !!? 「ちょっと、ほむらとラーメン屋に行くだけだよ」 『ふーん・・・』 若干まどかの目から光彩が消えたような気がした 『わたしも一緒について行っていいかな、ほむらちゃん?』 なんか今日のまどかちょっと怖い・・・。 別にかまわないわ、と私は答えた。 『そう、ありがとねほむらちゃん』 そう言うとまどかは杏子の腕にくっついてきた まるでカノジョがカレシにくっつくように 「あんまりくっつくなよ、まどか~」 『ティヒッ』 何故か私は悔しい感じがしたので私も杏子の手を握った 「お前が手を繋いでくるなんて珍しいな」 今日はそういう気分なだけよ・・・ 初めて繋いだ杏子の手は柔らかくて温かくて優しかった コメント
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/311.html
【佐倉杏子】 [名前]佐倉杏子(さくら-きょうこ) [出典]魔法少女まどか☆マギカ [異名] [声優]野中藍 [性別/年齢]女性/13歳~14歳(中学2年生) [一人称]あたし [二人称]お前、あんた、てめえ [三人称] 「食うかい?」 マミの死後、隣町・風見野から見滝原に現れたベテラン魔法少女。 その戦い方は冷徹無比。周囲の犠牲を顧みず、使い魔をあえて放置して人を襲わせ、より強いエネルギーを得たところで食う…という戦法を使う。 新たに契約したさやかを邪魔に感じ、彼女を襲撃。ほむらの仲裁で止められ、後にほむらと手を組む事になる。 さやかが契約した理由を知った杏子は、「他人のために何かを願う」というさやかの姿に自分を重ね、彼女に、開き直って自分のために生きることを薦める。 実は杏子が願いを叶えようと思った理由は、教会の聖職者であった父の話を周囲に聞いてもらう事であった。 元々、聖職者の娘として、妹を含めた四人家族で貧乏に暮らしていた彼女だが、父は教会の教えとは全く別の「当たり前の事」を説き始め、人々や教会から反感を買い、怪しい新興宗教という扱いを受けて破門。食事にも困るような貧乏な暮らしをしていた時、キュゥべえと出会う。 キュゥべえに「父の話をみんなが聞いてくれるようにしてほしい」と願い、魔法少女として戦う事になった彼女。彼女の家は多くの信者が来るようになり、幸せになったかに思えた。 しかし、それが魔法によるものだとわかった途端、父は杏子を人の心を惑わす魔女と罵り、ショックで母や妹を巻き込んで無理心中してしまったのである。 その事をさやかに話し、さやかに肩入れし始める。 だが、さやかはソウルジェムの穢れで魔女へと覚醒してしまう。 その後出会った鹿目まどかと協力してさやかを救おうとするも、手遅れだったため、相打ち。さやかともに死亡する。 別の時間軸では、魔女の真実を知ったマミの無理心中に巻き込まれ死亡する事もあった。 最終回では、円環の理の力で復活。マミとともに、円環の理に導かれるさやかを見送った。 新編では、見滝原中学校の生徒であり、まどかやさやかと同じ学年である事が明かされている。こちらの世界でもさやかと仲が良い。 アニメでは暈されているが、魔法少女になりたての頃は、マミの弟子だった。 この頃は仲が良く、人の幸せを守るという明確な意思も持っていたが、そんな折に起きた一家心中でマミとは決別する事になった。 [外見] 身長は152cmのまどかより少し大きく、156cm前後と推定される。八重歯と釣り目が特徴。 腰まである長い赤髪を黒いリボンでポニーテールに結わえている。 服装は、茶色のブーツ、太ももまで露出したデニムパンツ、黒いシャツの上から水色っぽいパーカーを着用…というスタイル。劇場版では見滝原中学校の制服も着用。 [性格] 男勝りな口調が特徴。好戦的で、さやかを襲撃して楽しそうにしているような性格だった。言動も挑発的で、俗に言う嫌な奴に見える。 冷徹非情にふるまっており、実際結構被害も出してるうえに殺意を持って人を襲った事もあるが、本来は優しい性格(口調は全く同じ)。 当初は周囲の被害を鑑みない利己主義者という扱いだったが、さやかと出会って以来、本音部分の少し優しい姿を見せる。 本心では冷徹な自分を嫌っているらしい。脚本家の虚淵玄曰く、「杏子は悪人として振る舞うことで絶望を発散させ心の平静を保っていたが、実のところはそうした自分が好きではなく、この時仮にさやかを救うことができれば自分自身の心を救うこともできた。しかし見捨てていればそのまま真の絶望を迎えたであろうとされる」との事。 だいたいどの媒体でもあっさり改心する事が多い。 もともとは、人々の幸せを守るために戦おうとしていたが、一家心中ののち、魔法は徹頭徹尾、自分のためだけに使うという思考に切り替えた。 妹がいたせいか、小さな女の子には時たま妹を重ねて優しくする(千歳ゆまなど)。 また、食べ物もまともに食べられないような家で育ったため、食べ物を粗末にする奴が大嫌い。りんごを投げ捨てたさやかに「殺すぞ」とブチギレた事もある。 甘いものやお菓子が好きで、よく食べているが、これは窃盗で手に入れたもの。食べ物以外も殆ど窃盗で入手している。 スイーツはもともと好きな模様。 [他キャラとの関係] 鹿目まどかとは、さやかの救出の際に少しの間だけ親しくなるが、その直後に杏子自身が死亡した事もあり、短い間の交流に終わった。 美樹さやかとは、当初は対立していたが、お互いの願いを知ってからは、杏子がさやかを気に掛けるようになり、友達として分かり合っていく。 暁美ほむらとは、さやかを魔法少女にしないために利害の一致から、ともに行動する。杏子はほむらに不信感を抱いていたようだが、とうのほむらは杏子を特に信頼しており、新編などでその様子が見られる。 巴マミとは、かつての師弟関係であり、もともと親しい仲だったが、先述の一家心中の後、袂を分かつ。当初杏子が見滝原に来た時も、既に割り切っており、マミについて「マミが死んだか」と、何でもない事であるかのように発言している。 [能力] 魔法少女に変身可能。 窃盗スキルが高い。 ただし、勉強は全くできない。 教会にいたので、それなりに神の教えとかに詳しいかも。 ダンスゲームが得意。 以下、変身ロワにおけるネタバレを含む + 開示する 佐倉杏子の本ロワにおける動向 基本情報 初登場 009 四重奏―カルテット― 最終登場 180 孤独も罪も(後編) 参戦時期 6話終了後 スタンス マーダー(無差別)→???→対主催 変身回数 魔法少女(6)、ウルトラマンネクサス(3) 所持品 ソウルジェム 支給品 イングラムM10、火炎杖 参加者関係表 キャラ名 状態 関係 呼び方 本名 初遭遇話 生死認識 【協力】 フェイト・テスタロッサ、左翔太郎、ユーノ・スクライア、東せつな、相羽タカヤ、泉京水、姫矢准、梅盛源太、アインハルト・ストラトス、蒼乃美希、孤門一輝、高町ヴィヴィオ、沖一也、冴島鋼牙、結城丈二、涼邑零 【敵対】 井坂深紅郎、ゴ・ガドル・バ、パンスト太郎(ほぼ認識していない)、モロトフ、ン・ダグバ・ゼバ、天道あかね、血祭ドウコク 名前のみの情報 キャラ名 状態 情報 情報伝達者 説明 第一回放送まで 第二回放送まで 第三回放送まで