約 1,158,429 件
https://w.atwiki.jp/polpol/pages/147.html
[ルーシィ] 「今日は山へ行く……って、いってんのに、何なのその格好は!?」 [その他] 朝一で響くルーシィの怒声。 [舞人] 「なにって……山へ行くカッコウだろ? そこの雑貨屋で揃えてきたんだ」 [その他] さも当然だろうという顔の舞人。 その格好は、多機能ベストにちょっと小洒落た日よけの帽子、荷物がぎっしり詰まってそうなリュックにお約束的な肩掛け水筒。 [ルーシィ] 「誰がピクニックに行くっていったんだよ! サバイバル訓練だよ!!」 [舞人] 「えー……」 [ルーシィ] 「えー、じゃないっ!! これも特訓のうちだよ!」 [舞人] 「サバイバルにしたって、必要なものが……」 [ルーシィ] 「いったいそんなに何が必要だっていうんだよ……ボクなんかこんだけしかないぞ?」 [その他] そういってルーシィは、コンパクトにまとめられた背嚢と腰に巻いたベルトポーチを順に示す。 舞人の荷物の3分の1ほどしかない。 [舞人] 「お、男には必要なものが……」 [ルーシィ] 「それ、むしろ女の子の台詞だよ」 [舞人] 「だいたい、俺とお前を一緒にすんな! 俺の世界ではこれが普通なんだよ!」 [その他] 特訓の一環というのなら、どうせ食料は自分でとれだとか、明かりも布団もないようなところで野宿だとか言い出しかねない。 そんなハードなサバイバル、ひ弱主人公代表の舞人に耐え切れるはずがない。 せめてリュックに詰め込んだ食料だのランタンだのがあれば心強いとばかりに、舞人は逆ギレして荷物を死守する。 [ルーシィ] 「……もー。しょうがないなぁ……そこまでいうなら、好きにしなよ」 [その他] そんな舞人の様子に、ついにルーシィは折れてしまった。 [舞人] 「よっしゃ!」 [ルーシィ] 「それじゃあ、出発するけど……遅れないでよ」 [舞人] 「おうさ!」 (暗転) [舞人] 「困った」 [ルーシィ] 「誰のせいだよ、誰の……」 [その他] 二人は川から這い上がり、ぜぃぜぃと肩で息をしながら嘆息した。 川から這い上がって、である。 [舞人] 「いや、まさかあんなピザが進化するとは……」 [ルーシィ] 「君が余計なことしたせいじゃない……」 (回想暗転) [その他] 「空はいい……」 [その他] 登山を開始して3時間。 程よく舞人がバテ始めたころ、そいつは突如茂みから現れた。 鳥の頭のようなマスクをかぶった、パンツ一丁の半裸の男。 しかも、極度の肥満体。 [ルーシィ] 「モンスター!!」 [舞人] 「はぁ? こいつがか……? ただのピザだろ」 [その他] 緊張するルーシィと、間の抜けた声をあげて首をかしげる舞人。 [ルーシィ] 「こいつはピッザァっていうれっきとしたモンスターだよ、舞人下がって!」 [舞人] 「はっ、冗談だろ? こんなピザ、特訓を続けてきた俺にかかればイチコロだぜ!」 [その他] 舞人の悪い癖、調子に乗るが発動した! [舞人] 「今こそ特訓のせいかを見せるときだツンデイン!!」 [その他] 舞人は高らかに叫び、魔法をブチかます。 [その他] ぴしゃああああんっ!! [ピッザァ] 「でぶぶぶぶぶ!!」 [舞人] 「うはwww悲鳴までピザですねwww」 [その他] と、鼻で笑った瞬間、 [舞人] 「おろ……っ!?」 [その他] 舞人の足がふらついた。 [ルーシィ] 「ほら! まだ魔力ぜんぜん鍛えられてないじゃないか!」 [舞人] 「ちょ、ちょっとふらついただけだぜ……気絶しなくなっただけマシだ!」 [その他] 強がってみせる舞人だったが、ひざが笑っている。 [ルーシィ] 「そんなフラフラでよく言えるね……戻ったらもっとビシビシ、精神修行しなきゃ……」 [その他] などと不毛な口論を二人が繰り広げていると、 [その他] ぴくっ [舞人] 「うおっ、ピザが動いたぞ!?」 [ルーシィ] 「えっ!?」 [その他] クロ焦げになって転がっていたピッザァだったものが、不意に動き出したのだ。 [ピッザァ] 「不死鳥は……」 [その他] ぞぞぞぞっ、と炭化した黒い肉片を体からこぼしながら、ピッザァがゆっくりと起き上がる。 [ピッザァ] 「炎の中から……甦る!!」 [その他] ピッザァは完全復活した! [舞人] 「うげーっ、復活したぞ、おい!?」 [ルーシィ] 「まさか、ピッザァにそんな力があるはず……!」 [ピッザァ] 「ピッザァではない!!」 [ルーシィ] 「!?」 [その他] 唐突に、ピッザァは目を見開き叫んだ。 [メタボリック] 「私はMジュエルに導かれし誇り高き戦士……我が名はM(メタボリック)!!」 [その他] ばぁぁぁぁん!! [その他] 次の瞬間、ピッザァのクロ焦げの肉片がすべて吹き飛び、その下からどぎつい金色の肥満体が現れた。 彼こそ、フォスタリアに生息するピッザァの中でも、数百分の一の確立で現れるという金色の破壊神。 その名も、脂肪王メタボリック・ピッザァである!! [舞人] 「な、なんか破壊神が混ざってないか!?」 [メタボリック] 「問答無用! ピッザァポテト・ツゥゥゥルッ!!」 [その他] ピッザァ、いやメタボリックは高らかに叫び、パンツの中なから謎のポテトを取り出す。 [ルーシィ] 「ツールって、意味わかんないよ!!」 [その他] さすがのルーシィも、思わず突っ込む。 [メタボリック] 「ぶぉりぼぉりぼぉり……」 [その他] だが、メタボリックは無視してそれを口の中に詰め込む。 [その他] ぶおんっ!! [ルーシィ] 「ウソッ!? 魔力が膨れ上がっていく!!」 [舞人] 「な、なんだってー!?」 [メタボリック] 「ゲイツ・アンド・ノーマッド!!」 [その他] ポテトを食い尽くしたメタボリックが、高らかに魔法を詠唱した。 すると、その右手に風の魔力が、左手に土の魔力が収束していく。 [メタボリック] 「うんだかだーうんだかだーうにゃうにゃ……」 [ルーシィ] 「まさか、合体魔法っ!?」 [その他] ルーシィの予感は的中した。 不思議な詠唱を続けながら、メタボリックは左右の手を合わせる。 [メタボリック] 「はれってほれってひれんらー!!」 [その他] 混ざり合った魔力が解き放たれる。 [ルーシィ] 「アスファ……間に合わないっ!!」 [舞人] 「うどわぁぁぁぁぁ!!!」 [その他] 強力な魔力が二人を飲み込み――― [その他] びゅおおおおおおっ!! ばきょばきょばきょ!! [その他] 暴風に吹き飛ばされ、魔法の軌道上の大地が裂けていき、 [舞人] 「うひょろおおおお!? 崖ぇぇぇ!? そして川ぁぁぁぁ!?」 [ルーシィ] 「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁ」 [その他] ドップラー効果で二人の悲鳴が遠ざかっていった。 (回想終了暗転) [その他] 二人はこういういきさつで、川に叩き込まれたというわけである。 だいぶ流され、どうにか岸に這い上がることは出来たが、荷物はすべて流されてしまった。 [ルーシィ] 「と、とにかくどっかで服を乾かさないと……」 [舞人] 「そうだな……」 [その他] 二人はふらふらと川岸から移動をはじめた。 (暗転) [ルーシィ] 「うぅー……なんとか人心地ついたよ」 [舞人] 「いやまったく……」 [その他] 日も暮れかけてきたころ、ちょうどよさそうな洞穴を発見した二人はそこへと非難した。 幸い山なので薪には不自由せず、ルーシィの手馴れた作業によりすぐに火を灯すことができた。 濡れた服も冷えた体も、これで乾かして暖めることが出来る。 [ルーシィ] 「それより、こっち向くなよ!」 [舞人] 「わ、わかってるって……」 [その他] それよりも問題なのは、今の二人の格好だった。 濡れた衣服は体温を奪う。 ということで、二人は下着姿で背中合わせだったりする。 [ルーシィ] 「くしっ……」 [その他] ルーシィが小さくくしゃみをする。 [舞人] 「お、おい? だいじょ……」 [ルーシィ] 「こっちみんな!!」 [舞人] 「(゜д゜)」 [その他] とっさに振り返ろうとした舞人に、鋭い声が突き刺さる。 [舞人] 「って、なんか順番逆じゃね?」 [ルーシィ] 「なんのことさ?」 [舞人] 「いや、なんでも……」 [その他] 再び背中合わせになる。 いざこうしてみると、いつも何気なく会話していたはずなのに何を話していいかわからなくなる。 パチパチと火が爆ぜる音だけが狭い洞穴に響く。 [ルーシィ] 「くしゅん……」 [舞人] 「ルーシィ?」 [ルーシィ] 「な、何でもないよ、大丈夫」 [舞人] 「でも……」 [ルーシィ] 「なんともないった……っきしっ!!」 [その他] 再びくしゃみがかぶさる。 [舞人] 「おいって……」 [ルーシィ] 「だからこっちみんな!!」 [舞人] 「……あーもーっ、わーったよ。もう知るかっ、寝よ寝よ……」 [ルーシィ] 「そのほうが静かになっていいよっ」 [その他] この状況で精神が高ぶっているのだろう、心なしか喧嘩腰の二人は、それきりむっつりと押し黙ってしまった。 [その他] ……… …… … [舞人] 「ぅあ……本気で寝てた」 [その他] いったいどれだけの時間が経ったのだろう。 火はまだぱちぱちと燃えているが、外はもうすっかり暗くなっていた。 [舞人] 「腹減ったな……そろそろ服、乾いたかな」 [その他] 空腹を訴える小腹をさすりながら、火の近くに干した衣服に視線をやる。 季節のおかげか、もうだいぶ乾いてきているように見える。 [舞人] 「ってか、静かだな……ルーシィも寝たのか?」 [その他] 散々こっち見るなといわれ続けてきたが、やっぱり好奇心には負ける。 息遣いは聞こえるが、どうやら寝息のようだ。 [舞人] 「いや……なんか荒くないか?」 [ルーシィ] 「はぁ……はぁ……」 [その他] 耳を澄まさなくても、ルーシィの荒い呼吸が聞こえる。 [舞人] 「お、おい、ルーシィ?」 [ルーシィ] 「はぁ……ふぅ……」 [その他] 反応はない。 [舞人] 「振り返るぞ? いいな、いいんだな?」 [その他] 一言断りを入れて、背中側のルーシィを振り返る舞人。 [舞人] 「る、ルーシィ!? どーしたっ、大丈夫か!?」 [ルーシィ] 「はぁはぁ……」 [その他] ルーシィはぐったりとした様子で岩壁にもたれるようにして息苦しそうに喘いでいた。 しかも顔が真っ赤だ。 [舞人] 「……熱っ」 [その他] ルーシィのおでこに手を当てた舞人は、その熱さに思わず手を引っ込めた。 [舞人] 「熱出したのか……!!」 [その他] 舞人は川に落ちたとき、重たい荷物と水を吸って重くなった服でおぼれかけた自分をルーシィが岸までずっと引っ張ってくれたことを思い出す。 衣服を身に着けたままの水泳というのは、想像以上に体力を消耗するのだ。 [舞人] 「やっぱ俺のせい、か……」 [その他] 罪悪感に駆られる舞人。 [舞人] 「って、んなこといってる場合じゃないな……!!」 [その他] 舞人はルーシィの下着姿を堪能する余裕もなく、乾いた上着を丸めて枕代わりに、ルーシィを横に寝かせる。 そして衣服をかき集めて即席の毛布にする。 [舞人] 「あとは……薪! もっと火をたかないと!」 [その他] 舞人はパンツ一丁で洞穴を飛び出し、近場で薪を拾い集める。 [舞人] 「こんだけあれば足りるか……? あとは薬とかありゃ……あるわけねーよな、山ん中だし……」 [その他] 薬草くらいならあるだろうが、元いた世界でのどの葉っぱが薬草になるかすら知らない舞人。 そのあたりに生えているちょっと不思議な植物を採取してみるものの、どれが薬草でどれが雑草なのか判別がつくはずがない。 数種類の植物と薪を抱えて戻り、薪をくべてから熱にうなされるルーシィの顔を覗き込む。 [ルーシィ] 「はぁ……はぁ……」 [その他] 時折寒いのか、ぶるると震えながら荒い息を吐き続けている。 [舞人] 「と、なると……やっぱりあれか……」 [その他] ゴクリとのどを鳴らす舞人。 [舞人] 「……緊急事態だ、緊急事態。許せ、ルーシィ!」 [その他] 舞人はすっとルーシィの傍に屈みこんだ。 このときばかりは、珍しく舞人の無限ともいえる下心は働かなかった。 (暗転) [ルーシィ] 「う………」 [その他] 翌朝、洞穴の口から差し込む朝日を浴び、ルーシィは目を覚ました。 ぼんやりとする頭で、あたりを3分ほど見渡し、崖から落ちて川を流され、洞穴に退避したことをようやく思い出す。 [ルーシィ] 「それから……どうしたんだっけ」 [その他] それ以降の記憶がすっぱりと抜け落ちている。 だが、体に残る倦怠感と微熱が、自分の身に何が起こったのかを如実に語っていた。 [ルーシィ] 「そっか……ボクも人のこといえないなぁ」 [その他] 軽く苦笑し、再び周囲を見渡す。 [ルーシィ] 「そういえばマイトは………っ!?」 [舞人] 「うにゃ……」 [その他] そこでようやく、下着姿の自分に寄り添って眠りこける舞人の姿に気がつくルーシィ。 [ルーシィ] 「きっ……きゃああ………っ!!」 [舞人] 「るー……し……」 [ルーシィ] 「っ!?」 [その他] 悲鳴をあげ、拳を振り上げたところで舞人が不意に寝言でルーシィの名を呟く。 [舞人] 「だい……じょぶ……だぞ」 [ルーシィ] 「………マイト……そっか、マイトが……」 [その他] 人肌で暖めてくれていたのだ。 薪も、火はすでに消えているが何度か継ぎ足した形跡があった。 [ルーシィ] 「……」 [その他] 急に怒りがしぼんでいき、振り上げた拳から力が抜け、その手が舞人の頬に触れた。 [ルーシィ] 「……隈まで作っちゃって。いったいいつまでボクの看病してくれてたんだろ……」 [その他] そっと頬を撫でるルーシィ。 そして、ふと枕元に数種類の植物がおいてあることに気づいた。 [ルーシィ] 「あ………これは」 [その他] ルーシィはその中から、一輪の花を摘み上げた。 [ルーシィ] 「なるほど、これのおかげか……」 [その他] マターリップという花で、カップ咲の花形がどことなくチューリップを思わせる。 しかし、深い山奥にしか咲かないこの花の香りには、人の心や体調だのを平静にする効能がある。 一般の商店に出回っているものは、粉末にしたり香水にしているのでリラクゼーション程度にしかならないが、花のままならば簡単な病気すら治してしまう力もあるとか。 [ルーシィ] 「マイト……ボクのために探してきてくれたのかな……」 [その他] 実際は、適当に摘んできた中にたまたま紛れ込んでいただけなのだが、そんなことは神ならぬルーシィにわかるはずもない。 ルーシィはやさしい微笑みを浮かべ、まだ暖めようとしているのか自分を抱きしめるように眠りこける舞人の体を、軽く抱きしめ返した。 [ルーシィ] 「ありがと、マイト……ちょっと見直したぞ?」 [舞人] 「んにゃ……きんたままくら……」 [その他] ふにょんっ。 [ルーシィ] 「ひっ!?」 [その他] すっとぼけた寝言をほざきながら、舞人はルーシィのおっぱいに顔をうずめた。 [ルーシィ] 「そこはボクのおっぱいだっ!!!」 [その他] どぎゃあああっ!! [舞人] 「ンババマーチッ!!」 [その他] 咄嗟に振り下ろした拳が舞人の顔面にめり込んだ。 そのまま舞人は、さらに深い闇へと落ちていく。 [ルーシィ] 「……まったくっ。見直していいのか悪いのかわかんない奴っ!」 [その他] ルーシィは膝の上から舞人をどかすと、手早く衣服を身につけ始める。 [ルーシィ] 「でも……」 [その他] ルーシィはいつもの格好に戻ると、寝ている――というより気絶している舞人に向かって呟いた。 [ルーシィ] 「うれしかったのは、ホントだぞ?」 [その他] 舞人の頬を指先でちょんと突付き、くすりと微笑を浮かべた。 次へ
https://w.atwiki.jp/akiloro/pages/16.html
私も少し勉強しようと。 社会人になってから、勉強手してないな。と思って。 ノートパソコンも去年買って、こうして、ブログも始めたし。!? 何かもう少し勉強することを増やしていこうかなーと。 そんなわけで、形から入る私としては、 とりあえず、自分の机があった方がいいかな。 そこに、パソコンも置いて、机に向かえるようにしたいです。 山下公園で、家具展示会があるみたいなので、 お買い物がてら、見てこようかな。 久しぶりの山下公園なんで、ちょっと楽しみ。 でも、誰かと行きたいな。 お盆休みで、みんないないかな。 お母さんと一緒に行こうかな。
https://w.atwiki.jp/niconicokaraokedb/pages/2707.html
え?あぁ、そう。 えああそう【登録タグ:VOCALOID 初音ミク 曲 曲え 曲えあ 蝶々P】 曲情報 作詞:蝶々P 作曲:蝶々P 編曲:蝶々P 唄:初音ミク ジャンル・作品:VOCALOID カラオケ動画情報 オフボーカルワイプあり オンボーカルワイプあり オフボーカルワイプありキー +1 関連曲 え?もう、だめ? コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/83452/pages/6045.html
1 唯「そうめん!」 2010/07/19 http //yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1279511503/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 流し素麺とか鍋はなんだか気持ち悪い。 潔癖症気味かな。 -- (エル・プサイ・コングルゥ) 2016-10-02 22 10 35 少し季節早いが、風物詩ssということで。 オチは無いが、飽きもこない。 -- (名無しさん) 2015-05-09 21 47 55 自分としては食べ物シリーズはこれと「ことぶき寿司」、「チャーハン作るよ」 「鍋だろうな」、「ましまし」が好きですね。 でも季節柄やっぱりこれですね。 流れに逆らうかのように激しい自己主張するあずにゃんもいいですよね。 -- (名無しさん) 2014-07-09 01 53 44 けいおん食い物シリーズは安定の面白さだ! -- (名無しさん) 2014-03-29 01 08 57 梓登場時がナチュラル過ぎ(笑) 平和な話だなぁ~ -- (名無しさん) 2013-11-23 01 19 56 夏場前後には必ず見返すSS -- (名無しさん) 2013-10-02 02 47 42 たまに読みに来る。 気楽に読めるし、和むしお勧めだ。 -- (名無しさん) 2013-06-02 00 07 33 母親の実家が奈良なので冬でもよくにゅうめんを食べたなぁ・・・ 薄めの澄まし汁にそうめんをたっぷり入れて・・・味噌汁も格別だよ -- (名無しさん) 2013-04-09 00 36 21 夏が待ち遠しい ↓夜遅くまで受験勉強してた冬、夜食としてよく食べてた懐かしい -- (名無しさん) 2013-04-08 22 21 17 奈良県の冬のそうめん「にゅうめん」も格別だぞ -- (名無しさん) 2013-04-08 11 26 59
https://w.atwiki.jp/83452/pages/1511.html
律「えっと、私は誰の旦那様なんだ?」 唯・紬・梓「澪ちゃん!(先輩!)」 律「あーあー。なるほど、そういうことかww」 澪「お前もつっこめ!」 ガツンッ 律「あだっ!・・・いってぇー!」 唯「これは亭主関白なの?カカア天下なの?どっち、ムギちゃん!?」 紬「はぁはぁ」 唯「聞こえてないや。」 律「で、曲の方はどんな感じ?いい感じ?」 紬「えぇ、あとはCメロが出来れば完成ってところかしら。もちろん、 ドラムはりっちゃんに任せようと思ってたからノータッチだけど。」 律「そっか!早く聴きたいなー!そうだ、出来てるところまで聴かせてくれよ!」 梓「それはできません。」 律「なんでwwwwwwww」 澪「ちゃんと完成したら聴かせるから、な?」 律「むー、嫁が言うならしょうがないな!」 澪「その話をひっぱるな!」 ゴチンッ 律「~~~!」 唯「今のはかなり痛そうだね!」 紬「ぶしゅあぁぁ・・・」 唯「・・・ムギちゃん、服に鼻血ついてるから後で拭きなよ?」 澪「それで、調子はどうだ?」 律「余裕のよっちゃんだぜ!」 澪「強がるなよ。」 律「あう。うーん・・・難しいけど、多分なんとかなるってところかな。」 梓「やっぱり、音を合わせるの、難しいですか?」 律「そうなんだよなー・・・。」 私は話した。 走ってしまうこと。音が一つにならないこと。吹さんと話したこと。その内容。 てっきり心配されるかと思っていたが、何故かみんなの表情は納得した時のもの、そのものだった。 紬「やっぱり・・・。」 律「やっぱりってなんだよ、もしかしてここまでお見通しだったとか?」 梓「まぁ律先輩の走り癖を理解していれば想像は容易いですよ。」 律「にゃんだとー!このっ!」ぐりぐり 梓「痛いっ痛いですよー。・・・でも、その様子だと・・・。」 紬「出口、見つけたみたいね。」 律「・・・あぁ。吹さんのアドバイスでなんとなく、わかった気がするからな。」 澪「結局、ジャンルとか形態に囚われずに、音楽すればいいだけなのかもな。」 律「あぁ、私もそう思う。」 唯「りっちゃん!」 律「なんだ?唯。」 唯「りっちゃんなら出来る!」 律「おう!あたぼーよ!」 次の日~合奏~ ♪ ♪ ♪ ♪ 律「(ここら辺だ。ここら辺でいつもズレ始めるんだ。この間の合奏でもそれはわかっていた。 だから私はリズムが狂わないように吹先輩の手の動きに集中したんだ。)」 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 律「(それが逆効果だった。この間の私とは一味違うぜ。)」ニカッ 吹「(そう!私の動きに合わせようとしないで。私とあなたのリズムを共有するのよ・・・!)」ニコッ ♪。 律「」 吹「」 律「(やべぇー!!リズムど忘れした!)」 吹「(ちょwwwwここで止まるとかwwwwwww)」 律「(うわー・・・。やべぇ!合わせる以前の問題だぜ!! どこだ!今みんなはどこを演奏している!? ここか?いや、違うかも。リピートは終わってるからこっちに飛んだハズ・・・。 いや、ちょっと待て。やっぱりまだリピートまでいってないかも。 どこを演奏すればいいんだ!? …。 ちきしょー!!!入れねぇー!!!!!!)」 吹「(この調子だと、次の楽章まで入ってこれなさそうね・・・。)」 奏・楽「(・・・りっちゃん、頑張れw)」 帰りのミーティング! 吹「・・・というわけで、明日は今日と同じスケジュールで動いてね。それでは、今日は解散!」 一同「お疲れ様でしたー!」 楽「奏ちゃん、帰ろっか。」 奏「うん。・・・あの、りっちゃん・・・?」 律「燃え尽きたぜ、真っ白によぉ・・・。」 吹「全く、途中まではとてもいい感じだったのに・・・。」 律「うー・・・ごめんなさい。」 奏「でも、りっちゃんの演奏、変わってきたよね。」 楽「うん、この間の合奏よりも合わせやすかったよ!・・・途中までは。」 律「あぁぁぁぁ・・・orzまさかあそこでリズムパターンすっ飛ぶとは・・・。全部覚えたハズなのに・・・!」 奏「でもわかるよ。そういうときのために楽譜があるのに、焦ってどこやってるかわからなくなったりするんだよね。」 律「あぁ、まさにその通りだったぜ・・・。ちきしょー。」 吹「でも、意識が変わったのは伝わってきたわ。私の話、本当の意味で理解してくれたみたいで嬉しかったわ。 時間はないけど、焦らないでね。明日もその調子で頑張って。期待してるわ。」 律「はい!よっしゃー!頑張るぜ!」 最近は本番が近いから毎日合奏だ。 次の日も、そのまた次の日も。 上手く行ったり、行かなかったり。 一筋縄でいかないのはわかってる、だから時間さえあれば練習してる。 元々練習はあまり好きじゃないけどな!ww 忘れたとか、覚えてるとかじゃなくて。 何も考えなくても体が勝手に動いてくれるまで、私は体に曲を沁み込ませようとした。 練習でそれくらいできないと、本番じゃ通用しない。 吹さんがとりあえず楽譜を丸暗記しろと言った意味、今ならそれが痛いくらいにわかる。 そのおかげか、少しずつ譜面に書かれたことを淡々と叩くだけじゃない、 『私が本当にやりたい演奏』に近づいている・・・気がする。 スネア奏者として演奏するのはこれが始めてだから、凄く漠然としたものだけど。 それでもやっと、おぼろげに輪郭が見え始めてきたんだ。 どんなジャンルだろうと、編成だろうと・・・関係ないぜ。 みんなと楽しくやりたい。 そんな思いが日増しに強くなる。 丁度、夏の天辺。 本番は翌日に迫っていた。 律「本番、明日か。」 私は意味もなく赤い空を見上げて呟いた。 隣では澪が心配そうに私を見つめている。 澪「律・・・いよいよ明日だな。」 律「あぁ・・・。」 澪「楽しみにしてるからな。」 律「おう、みとけよー?」 私は本心を言っているだけかもしれない。 明日が楽しみなのかもしれない。 私は強がっているのかもしれない。 明日が怖くて逃げ出したいのかもしれない。 『しれない』ばっかだ。・・・ここまで考えても私は自分の感情の中心がわからない。 私は・・・ 律「正直さ、色んな思いがぐちゃぐちゃになってよくわかんねぇや。」 澪「あぁ。・・・わかるよ。私もライブの前日はいつもそうだ。」 律「澪の場合は当日もそうだろー?www」 澪「バカww言うなwww」 律「なんでかなー、ライブの前日は『よっしゃ!』って感じなのに。」 澪「そりゃ、ライブじゃないからなぁ。」 律「まぁそうなんだけどさ、ちょっと不思議。」 澪「・・・きっと、律は色んな人の想いを知っているからだと思う。」 律「へ?」 澪「吹さん、トランペット諦めてみんなのために指揮者やってるんだろ? 奏さんは出たくてしょうがないけど、怪我をしてるから律に自分のパートを委ねざるを得ない。 楽さんだって・・・帰ろうとする律を引きとめた時、相当思いつめていたと思うぞ。」 律「・・・。」 澪「そんな色んな想いを律は一心に背負ってるんだ、いつもと違うのは当たり前だよ。」 律「そう、だな。」 澪「言ったろ?律は優しいって。」 律「あぁ、言ってたな。」 澪「やっぱり私は正しかったな。」 律「う・・・うるへー!」 澪「何怒ってんだよww」 律「いーの!はい、その話はおしまい!」 澪「照れてるんだ?ww」 律「あーもー、そうだよ悪いかほっとけ!」 澪「あはははwwそーいや今日唯がさ・・・ 律「え、マジかよ!ww」 澪「ホントホント!」 律「(・・・澪、サンキューな。)」 本番!~10分前~ 私たちは今、舞台袖にいる。 プログラムは順調に消化されていて、ちょうど私たちの1つ前の学校が演奏を始めたところだった。 吹「今までの練習の成果を出し切るのよ。いつも通り演奏すれば大丈夫。」 みんな吹さんの小声に耳を傾ける。 2つ前の学校が演奏していたときはみんな『今ちょっとピッチずれたね』だとか 『この学校のホルン、上手いなぁ』なんて言い合う余裕があったみたいだが・・・。 出番が近づくたびにそんな強がり、誰も言わなくなった。 10分前後の演奏時間に自分達の夏をかけるんだ、みんな緊張してるんだろう。 吹「田井中さん。結局、通しでは上手く息を合わせられなかったけど・・・。私、あなたを信じているから。」 律「・・・はい。」 私だって信じているさ。 軽音部のみんなと同じように、吹さんを。楽を。吹奏楽のみんなを。 奏だって客席で見守ってくれているんだ、きっと大丈夫。 律「吹さん。・・・私、吹さんのこと、最初は大っ嫌いでした。」 吹「ふふふ。奇遇ね、私もよ。あなたが大嫌いだったわ。」 律「でも、今は違います。一緒に音楽ができて、本当によかった。感謝してます。」 吹「ふふふ。奇遇ね。」 吹「私もよ。」 その時だった。拍手が聴こえる。 前の学校の演奏が終わったみたいだ。 ステージの幕が下りる。 吹「みんな、行くわよ!」(小声) 一同「おー!」(小声) 楽器の搬入が始まる。 運搬係の人が手伝ってくれる。 こんな状況なのに、慣れた手つきだな、なんて関心してしまう。 楽器の搬入が終わり、私はスネアの前に立った。 みんなも持ち場についたみたいだ。 吹さんが裏方のおっちゃんにアイコンタクトで準備完了を知らせる。 ブザーと共に、ゆっくりと幕が上がった。 華やかで、それでいて荘厳なファンファーレ。 ホールを揺らす金管楽器のフォルテッシモ。 小鳥の囀りのような軽やかなフルートのトリル。 爽やかでいて、尚且つ目の覚めるような音のシンバルがアクセントで入ってくる。 みんな、落ち着けよ。 吹さんだって言ってたろ?いつも通りの演奏をしろってさ。 なのに・・・これじゃ、いつも以上の演奏じゃないか。 私は私でロールを刻む。 これも吹奏楽の練習に参加するようになって出来るようになった奏法の一つだった。 そしてティンパニーもスネアと同じようにシングルストローク独特の心地よいロールを響かせる。 この演奏が聴いてる人の心にも響けばいいのにな、なんつって。 ♪~♪~ ♪~~~♪~ ♪~~♪~~ ここまでは完璧。むしろ実力以上かもしれない。 中盤を終え、曲はフィナーレへと向かう。 あと4小節でこの楽章も終わる。 そしていよいよ最終楽章、アタマから私のソロだ。 一瞬、ホールが静寂に包まれる。 私と吹さんはせーので最終楽章へと切り出した。 律「(よっしゃ、やってやるぜ・・・!)」 音楽室とは音響がまるで違う。当たり前だと思うけど、音の一つ一つが綺麗に響く。 小さな音だからと言って手を抜くことは許されない。 ホールでのソロは、知り合いが一人もいない寂しい世界のようだ。 誰も私を助けてくれないなんて下らない妄想が頭を過ぎる。 スティックを振り下ろす度、音と言う名の責任が私にプレッシャーをかける。 それでも私は吹さんの指揮と共に曲を進めていく。 広いホールの海で迷子にならないように、私達は目を合わせた。 あぁ、やばい。 これはやばい、かなり上出来だぜ。 ドラッグとアクセントの入り組んだめんどくさい、ソロ最後の小節。 初めて楽譜を見た時は叩ける希望なんて1mmもなかったけど、 逆に今の私には間違える不安なんて微塵もなかった。 タタスタスタンタン! ソロが終わった瞬間、吹さんは確かに笑った。 私のソロが終わったと同時にみんなが入ってくる。 あとはフィナーレへ突っ走るだけ。 みんな死ぬほど息を吐け。そんで吸え。 一瞬音が鳴り止む。 そこから最後の8小節はグランディオーソ。 厳かに、威風堂々と行こうぜ。 残り4小節 吹さんは最高に気持ち良さそうだった。 残り3小節 客席にいる澪と目が合った気がした。 残り2小節 普段おっとりしてる楽のヤツも、このときばかりはかっこよかった。 残り1小節・・・・・ 律「」 吹「」 楽「」 一同「」 6
https://w.atwiki.jp/83452/pages/1512.html
パチパチ・・・。 遠くで拍手が聴こえる。 刹那なのか永遠なのか、よくわからない時間が終わった瞬間だった。 楽器搬入通路にて 吹「お疲れ様!!」 一同「お疲れ様です!」 楽「うっ・・・ぐすっ・・・」 律「おいおい、泣くなよ。」 楽「だっで・・・先輩、達とのコンクール、が、終わっちゃった・・・よぅ・・・!」 律「でも私達いい演奏出来たじゃん!悔いはないだろ?」 楽「うっ・・・うん・・・!ぐすっ・・・すっごい、気持ち、良かった・・・!」 吹「楽さん・・・。私も最高の演奏だったと自負しているわ。 こんな不甲斐無い生徒指揮について来てくれて本当にありがとう。」 楽「そんなこと、言わないでください・・・!」 律「・・・。」 吹「みんな、ここにいたら搬入の邪魔になるわ!一旦外に出ましょう。」 ロビーにて 奏「お疲れ様!」 律「おう!」 奏「りっちゃん最高だったよ!みんなの演奏も普段とは迫力が段違いで凄いかっこよかったよ!」 楽「ありがとう!」 奏「・・・楽、また泣いたでしょ?」 楽「へ?・・・ばれちゃった?w」 奏「ばれるっていうか、楽は毎年コンクールの後は泣いてるからね・・・www」 楽「そっかw」 「律!」 律「おう!澪!どうだったー!?」 澪「えと、その・・・。」 唯「すっごいかっこよかったよ!」 律「そっか!ありがとう!」 澪「あー!私のセリフ!!」 律「なんだよ、かたいこと言うなよー。」 紬「りっちゃんお疲れ様。素晴らしかったわ!」 梓「私も、鳥肌が立っちゃいましたよ!」 律「ムギ、梓も。ありがとな。」ニカッ 澪「楽さんも、すごくかっこよかったよ。」 楽「え、私なんて・・・そんな、とんでもないですよっ!」 奏「ううん、楽はかっこよかったよ。」 楽「えへへ、そうかな・・・。あ、こっちに歩いてくるの、吹先輩だ!」 吹「みなさん、お疲れ様。」 一同「お疲れ様でした!」 吹「今日は本当に楽しかったわ。私ね、生徒指揮をやってよかったと心から思ってるの。」 奏「吹さん・・・。」 楽「私たちだってみんな吹さんが指揮してくれてよかったって思ってますよ!」 律「もちろん、私も。」 吹「ありがとう・・・!」 律「こっちこそ!貴重な体験と最高の瞬間をありがとうございました。」 吹「軽音部のみなさんも。田井中さんを長い間お借りしちゃって悪かったわね。」 澪「いえいえ、こんなヤツでよかったらいつでも拉致ってやって下さいね。」 律「澪ひでぇ!」 一同「あはははwwww」 吹「律さんだけ?折角だから他のみんなもまとめて拉致っちゃいたいんだけど。」 澪「はい?」 吹「これはみんなにはまだ言ってないんだけど・・・。」 律「??」 吹「秋に定期演奏会があるの。それで、もしよかったらあなた達も出ない?」 紬「えっと、それはどういう・・・」 吹「もちろん、軽音部としてよ?細かいことは全部私がなんとかするわ。どう?」 唯「楽しそう!!」 梓「ホールでの演奏・・・気持ち良さそう・・・!」 吹「じゃあ決まりね。今年の定期演奏会は軽音楽部と合同ね!」 律「よっしゃ!今年はもう一回ライブできるな!」 軽音部一同「おー!」 吹「そろそろ集合の時間だわ。私達は先に行ってるから、田井中さんもすぐに入り口前まで来てね。」 律「へ?いや、一緒に行きますy」 吹「話、まだ終わってないんでしょう?それじゃ、また後でね。」 律「ちょっ・・・!ちょっとm」グイ 律「(誰だ、袖引っ張ってるの)・・・澪?」 紬「それじゃ私達飲み物買ってくるわね。」 梓「ほら、唯先輩も行きますよ。」 唯「いやだよぅ、あずにゃん私の分も買ってきてよぅ。」 梓「先輩!少しは空気読んd」 紬「唯ちゃん、行くわよ。」 唯「でも」 紬「あ?」 唯「やっぱり自分で飲み物選びたくなっちゃったなー(ムギちゃん怖いよぅ)」 梓「(ムギ先輩は怒らせちゃいけないな、うん。)」 スタスタ・・・ 律「みんな行っちゃった。んで、澪、どうした?袖なんか引っ張っちゃって。」 澪「あのさ・・・。」 律「うん?」 澪「律、すっごいかっこよかったからな・・・///」 律「え・・・///う、うん。ありがとう。」 澪「それだけ伝えたかったんだ、それじゃ私も飲み物買ってくるな。」タッタッタッ 律「・・・。」 律「澪のヤツ、ハズいっつの・・・///」 入り口前に遅れて到着した私はみんなの空気が演奏前のように、再び張り詰めていることにすぐ気付いた。 律「(なんなんだ?)」 吹さんとさわちゃんを中心に、私を含めた吹奏楽部の輪が出来上がっている。 これ以上一体何があるっていうんだ? 私は人と人の間をすり抜け吹さんの近くにいた楽と奏のところまでなんとかたどり着く。 吹さんと目が合った。 すると吹さんは待ってましたと言うように口を開いた。 吹「みんな揃ったみたいね。」 さわこ「それじゃ早速だけど、審査員の方々の評価を一つずつ読み上げるわね。」ぴらっ 吹「はい、お願いします。」 さわこ「読むのは私じゃない、あなたよ。吹さん。」 吹「え?」 さわこ「決まってるじゃない。自分で言うのもなんだけど、今回私は何もしてないもの。 みんなを引っ張ってきたのも、指揮をしたのもあなた。だから、これはあなたが読むべきだわ。」 吹「・・・はい!」 吹「まず、発表の通り、私たちは関東大会への切符は逃してしまったわ。 でもね、関東大会推薦へマルをつけてくれている審査員の方もいるの。そのことを忘れないでね。 それじゃ読むわね・・・。 A氏『気迫のある演奏に圧倒されました。選曲も自分達のスタイルをよく理解したいい選曲だったと思います。 バラバラの音ではなく、きちんとブレンドされた旋律が審査員席まで届き、ホール全体に響いていました。 ただ、ピッチずれが少々気になりました。心を込めて演奏するのは素晴らしいことですが、次回はピッチやリズムの揺れなどを克服できるようにしてみてください。来年も期待しております。』 B氏『仲間の音を良く聴き、音楽をしようという姿勢が大いに見受けられます。バンドの音が一つになっていてバランスも良く、随所で仲間の見せ場を引き立てる演奏が出来ています。非常に好感が持てました。』 C氏『少々走りすぎではないでしょうか。ですが、バンドの音自体は一つになっているので安定感はあります。 また、第三楽章のリズムに切れが足りません。正確に音を当てながらタイミングを合わせるのは難しいですが、それが出来ればもっと鋭さを増すと思います。この曲を選んだ勇気には頭が下がります。」 D氏『自分達は何をしたいのか、がはっきりとわかる、聴いていて心地よい演奏でした。金管楽器は音をもっと正確に音を当てられるように、木管楽器は細かい音一つ一つを丁寧に。弦バスは全音符など音を長く伸ばすときの弓の引き方を研究してください。パーカッションについては文句無し。最終楽章のソロには鳥肌が立ちました。素晴らしいひと時をありがとう。』」 吹さんはゆっくりと各審査員の評価を読み上げた。最後の方は声が震えていた。 それもそのはずだ、指摘されていることはもちろんある、それでも・・・。 どの審査員もバンドの音が一つになっていると評価してくれているのだから。 楽の方を見る。 律「(やっぱり・・・。)」 今にも泣き出しそうだ。・・・まぁ、私も人のことは言えないんだけどな。 これで終わりかと思ったら、奏が口を開いた。 奏「・・・E氏からは、なんて書いてあるですか?」 律「(E氏?)」 確かに審査員は5人いた。でもE氏って誰だ? 私は思ったままを楽に聞いた。 楽「え?えーと、凄い厳しい人、かな。」 吹「E氏っていうのはね、どの高校にも毎年酷評を叩きつけることで有名な審査員なの。 各パートごとに課題点を指摘し、次のコンクールでそれが改善されていなければさらにお叱りの言葉を頂戴することになるのよ。」 奏「参加校全ての去年の演奏と課題点を覚えてるんだからある意味すごいよね。」 なるほど、ただの偏屈な人ってワケでもないんだな。 E氏の評価を読むため、吹さんは紙をめくる。 すると、吹さんの目からは大粒の涙。 まだ読み上げられていないそれに、私達は完全においていかれた。 吹さんがいまにもしゃくり上げそうになりながら、なんとか声を振り絞る。 吹「『・・んど・・・た・・・。』」 上手く読めないと判断したのだろうか、吹さんはくるりと紙を私達の方に向ける。 A4の紙には達筆で一言、こう書かれていた。 『感動した。』 急に何かがこみ上げてくる。 頭の中でここ最近のことがフラッシュバックする。 吹さんと音楽室の使用権で喧嘩したこと。 あの日、音楽室で楽に呼び止められたこと。 学園祭のライブの後、吹奏楽部全員にパーカッションを頼まれたこと。 合奏についていけなかったこと。 吹さんとふざけあったこと。 軽音部のみんなが励まして、支えてくれたこと。 練習して少しずつみんなと音を合わせられるようになったこと。 私は泣いていた。 みんなも泣いていた。 吹さんは私達の涙を見るとさらに泣いた。 こうして3週間の私の吹奏楽生活は終わりを告げた。 後日! 梓「それにしても、残念でしたね。」 律「なにがだ?」 梓「コンクールですよ。」 律「えと、なんで?」 梓「だって次の大会いけなかったじゃないですか。」 律「あぁ、そういうことか。」 唯「でも凄いいい演奏だったよ!」 澪「うん、勝ち負けじゃないよな。確かに常連校に次の大会の切符持ってかれたのは悔しいけどさ。」 紬「そうね。・・・でも、澪ちゃんは複雑なんじゃないかしら?」 澪「へ?」 紬「もし次の大会に行ってたら・・・またしばらくりっちゃんを貸し出すことになっていたものね?」 澪「ばばばバカ、そんなこと気にしてないしっ!」 律「なんだよ、そこ全力で否定するなよ!」 澪「うるさい、バカ律っ。」 律「ぶー。・・・そういえばムギ、今日のお菓子はなんだ!?」 ムギ「今日はアップルパイよ♪寧ろアップルπ♪」 梓「いや、意味がわかりませんよ。」 唯「あずにゃんのつっこみには愛がないよね。」 梓「なんですか、愛って・・・。」 唯「澪ちゃんを見習わないと駄目だよ?」 律「そうだ梓!澪を見習うんだ!」 梓「それってどういう」 律「こういうことだぁ!」タッタッタッ・・・ スカートぺろーん 澪「お前は何してんだ!!」 ゴスッ! 律「いでぇ・・・!!」 唯「あずにゃん、見て!愛に満ち溢れているでしょう!?」 梓「怒りの間違いじゃないですか?」 紬「(学校祭のときと同じ縞々パンツ、だと・・・!?)」 澪「ムギもなんか言ってやってくれ!」 紬「澪ちゃん、パンツくらい私が何億枚でも買ってあげるからね・・・!!」 澪「どうしてそうなった!?」 律「いや、澪のパンツは私が選ぶ!そう、私好みn」 澪「黙ってろ!」 ダコッ! 律「さっきと同じところとかー!!」 ガチャ 吹「あらあら、相変わらず騒々しいのね・・・ww」 律「すすす、吹さん!?」 吹「定期演奏会のタイムテーブルを持ってきたんだけど・・・。」 律「いや、違うんですよ、サボってないですよ?今から練習しようと思ってたんですよ。」アセアセ 吹「そう?」 律「もちろんっ、なあ唯!?」 唯「え?あー・・・。そうだっけ?」 律「このバカー!」 吹「ふふふ・・・wwまぁいいわ。ムギさん?」 紬「は、はい?」 吹「お茶、いただけないかしら。」 律「」 紬「・・・はい!」 律「へ・・・?今、なんて?」 吹「練習ばかりではなく、こういう時間も大切。そうでしょ?」 律「・・・へへへ!その通り!」ニカッ 終わり 戻る
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/105.html
とあるオフィスを「オフィスの癒し」と銘打って闊歩しているタブンネがいました 実は部長のポケモンで、飼い主に溺愛されて会社にまで連れてこられているだけなのですが 幸い邪魔やイタズラもせずオフィス内をただうろうろしたり、 お弁当を食べてると物欲しそうにじぃっと見ていたりするだけなのでした ある時期、タブンネが半月ほど来ない時期があったと思ったら 背中に赤ちゃんタブンネを背負って戻ってきました、会社に来なかった理由はタブンネなりの産休だったのです 「ミッミッミッミッ!」 産んだ赤ちゃんタブンネを社員たちに見せたいらしく、 赤ちゃんをだっこしてドヤ顔で社員一人一人に見せつけていきます OLに「かわい~い!」などと誉められると「ミィ~ン!」ととろけた笑顔で嬉しそうな声で鳴きます しかし赤ちゃんタブンネをずっとだっこし続けるのは疲れるらしく、 ちょうどいい台を見つけると赤ちゃんタブンネをちょこんと起きました 「チィチィ♪」 台に乗った赤ちゃんタブンネは足をパタパタと動かし、その拍子に台にあった隙間に足を突っ込んでしまいました。 その時… ガガガガガガガガガバキガガガペキガガ!! 「チィィィィーッ??!!ビーッ!ビィーッ!!!」 「ミィーッ!?!」 なんと、台の隙間に赤ちゃんタブンネが引き込まれていくではありませんか 母タブンネが赤ちゃんをのせた台はよりにもよってシュレッダーだったのです しかも安全装置のない旧式でしかもかなりのパワーがある凶悪なやつです 「ミワーッ!ミワーッ!」「ギュヂィィィィィィィィ」 母タブンネが小さな手を掴んで何とか引っ張り出そうとしますが、 シュレッダーは赤ちゃんタブンネを容赦無く飲み込んでいきます。事態に気づいた社員たちも集まって慌てています そして赤ちゃんタブンネは股から胸へとガリガリと飲み込まれていき「ぢーっ!ぢーっ!ヂャァァァァァ!!!」と断末魔を残して気を失ってしまいましたた 社員の一人がコンセントを抜くことに気づいてシュレッダーは停止しましたが タブンネが赤ちゃんタブンネを引き抜こうとすると、プチプチという千切れる音がして 母タブンネが赤ちゃんタブンネを抱き寄せた時には、肩から下が完全に無くなっていて、完全に息絶えていました 「ミィィ…ミイッ!?ミッ……ウッウッウミィィィィィィィィィ!!!ビウギャァァァァァアア!!!」 母タブンネは赤ちゃんタブンネを抱いた一瞬安堵の表情を見せましたが 赤ちゃんタブンネの胴体が無いことに気づくと凄まじい声で絶叫しました 部長が何とかタブンネをなだめている間、社員がシュレッダーの中を開けておそるおそる調べました 「キャァァァァァァァ!!!」 中が見えた瞬間、OLたちが悲鳴をあげました シュレッダーの中には、骨ごとうどんのように細切りにされた血漬けの赤ちゃんタブンネの胴体が… 「その状況で私だけが『塩辛みたいでおいしそうだな』と思ったことが成功のきっかけでした」 と、後に商品開発課に移り大ヒット商品「タブンネそうめん」を産み出した男は 骨抜き機能、毛剃り機能などの改造を施されてそうめん製造機となったあのシュレッダーくんと共にしみじみと語る やっぱりママンネちゃんはクズだなぁ -- (名無しさん) 2012-08-21 00 22 36 このママンネはマトモ? -- (名無しさん) 2012-09-17 01 30 35 溺愛しつつそこそこのママンネのしつけも出来ているという意味では部長が凄いとタブ虐wikiっぽくない感想が思いついた。 -- (名無しさん) 2012-09-17 13 36 05 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/hibo/pages/18.html
形式:13-13の星取り 配信・実況 vilimia 結果:8-5でBO勢の勝利 リプレイ:http //loda.jp/hisounori/?id=57 勝敗 ひそうてんのり BO勢 勝敗 ○ まいっちんぐコマチ 冷たいポタージュ × ○ 雪見大福 kamome × ○ bomsoldier Uノザワ × ○ イフリーゼ ロベルト・バッジョ × × ジャガー撲滅委員会下僕 刹那・F・セイエイ ○ × 景清 ロニ ○ × フィーユ りょん ○ × ふわりふわりと 桜色フィラメント ○ × 童歌 猫鼬 ○ × BICO じゃがいも ○ × とます アガレス ○ × 背番号IX 柏餅 ○ ○ 汁んげ クレア ×
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/603.html
「ねぇ」 抱きしめられている少女が後ろの少女に話しかける。 抱きしめている側の少女は嬉しそうに、んー? と返すだけでそれ以上の反応はない。 「これ、やっぱり恥ずかしいんだけど」 「気にしない。気にしない」 頬をこれ以上ないくらいに紅潮させた彼女に対し、彼女は何でもない風に答えた。 先程記述した通り、彼女は抱きしめられているのだが、 しかし、抱きしめられるにしては彼女は大きいし、抱きしめるにしては彼女は小さかった。 なんというか、その風体は、背伸びをしている妹とお姉ちゃんといった風で。 恥ずかしがるのも仕方がないかな、とも思えるが、それが理由では断じて無い。 なぜなら彼女達は同級生だったのだから。 どうして過去形なんだ、それがなんでこんな状況になっているんだ。 言ってやりたい事は多々あるだろう。 それでも、彼女は抱きしめられるのを容認しているし、 彼女もそれを理解して、にこにこと幸せそうに笑っていた。 ……ええい、両方とも彼女でまぎらわしい事この上ない。 二人の関係を短く端的に述べてしまおうか。 泉こなたと柊かがみは、所謂――恋人同士であった。 ◆ 「抱っこしたい!」 それは三十分程前、こなたが部屋に遊びに来ていたかがみに言い放った言葉だ。 あまりにも唐突な言動にしばし硬直、頭の中で何回も言葉を反芻する。 「――――はい?」 が、首を傾げるしか出来なかった。 「だーかーら、抱っこだって」 「いや、だからと言われても」 わけが、わからない。 眉をしかめて真剣そのものの表情でこなたに問いかける。 しかし、そんな一言をこなたは、したいから、でばっさりと切り捨て、 固まっているかがみの背後に座り、腰に手を回す。 ――――ぎゅう。 そんな効果音を出し、かがみを思いきり抱きしめた。 「ちょ……!」 背中やら腰やらにやわらかい感触が伝わり、腕から抜け出そうとする―― けれど、これ以上ないほどにがっちりとホールドされていてそれは叶わなかった。 「……あー、もう」 これでは、逃げられない。 そう悟り大人しくなったかがみを、こなたは更に強く抱きしめた。 「へへー」 はにかんだように笑って顔を押し付ける。 もっとも、身長差がありすぎるので背中に顔が埋まっただけなのだが。 「なんなのよ。この状況は」 漫画だらけの部屋で自分よりかなり身長が低い恋人に後ろから抱きしめられている。 文にすれば限りなく不可解な状況だが、紛れも無い真実なのだ。 真実ならば、受け止めなくては。 受け止めて、納得のいく説明を聞かなくては。 納得のいく理由無しに、こんな恥ずかしい状況なんてやってられない。 表情を窺ってみるが真後ろにいる恋人の顔は見えなかった。 ただ、あほ毛がゆらゆらと、ひょこひょこと揺れている。 あほ毛に感情がある――なんて非科学的な事は言えないが、確かにそれは、嬉しそうだった。 もういいや。 そこで思考を放棄して、かがみは腰に回されている手を握る。 そのまま背中いっぱいに感じる温もりを、受け止めることにした。 ◆ そして三十分後。 話は冒頭に戻る。 「ちょっとだけでも離してくれない?」 さっきはもういいや、なんてのたまっていたものの、流石にずっとその体制は辛かったのだろう。 少し呆れたように、疲れたように問い掛ける。 「私は呪われちゃったんだよ」 けれどもこなたは妙に弾んだ声で不吉な事を宣言した。 「呪われた?」 「そう。教会に行って神父さんに解いてもらうアレだよ」 「どのアレだよ……で、それはどうしたら解ける訳?」 「聞きたい?」 待ってました、と言わんばかりの笑み。 かがみはとてつもない不安に襲われたが、ずっとこの状態でいるよりはマシと考えたのだろう。 不用意に「いいわよ」などと答えてしまった。 こなたは大きく頷いてかがみの耳元に口を寄せ、囁く。 「それはね―― 王子様のキスなのです」 「――――はい?」 「聞こえなかった? キスだよキス。 ちゅー、口づけ、接吻。えーと、他の言い方は……」 「それは分かった! 分かったけど今の状況に何の関係があるのよ!」 王子様? 誰が? とわめき立てるかがみをこなたは心底呆れたような顔で見つめた。 「かがみのニブチン」 腰だけに遣っていた手を、腕にも回す。 そのまま器用にするり、とかがみの前に行き、膝に座った。 「な!?」 下手すれば顔同士が触れてしまいそうな距離。 それを意に介さず、こなたは続ける。 「キスで呪いが解けるとか、昔話の定番だよね」 首筋に当たる吐息。 本当に近くにいるんだと、嫌でも認識させられるような距離。 「そうね。で、それが――」 どうしたのよ、と口にする前に言葉が耳に届く。 「王子様役が、かがみなんだよ」 「――――ッ!」 状況を見れば考えなくても、分かるような話である。 それが分からなかったのは、かがみが極端に鈍感だったからであろう。 その鈍感は宣告を予想だにしていなかったようで耳まで赤くし、狼狽している。 「とりあえず、どうぞ」 「え、ちょ」 目を閉じて、顎を軽く上に向ける。 元々が近いため、少しでも動けば触れてしまいそうな。 そこで、二人は停止していた。 「…………」 「…………」 沈黙。 なんだろう。なんなんだろう。 かがみは状況を把握しようとするも、考える事に集中できない。 視界いっぱいに映る恋人が、彼女の思考を乱している。 それでも、少し間違えば触れてしまうような距離は、どうしても埋める事ができなかった。 「――――かがみのヘタレ」 そのまま数分がたって、静止していたこなたがようやく動き出す。 体を持ち上げ、一部が触れ合うように更に身を寄せ―― 「待……!」 目を閉じたかがみの耳に、柔らかい感触が伝わった。 「…………」 「…………」 またしても沈黙する二人。 しかし、空気は明らかに弛緩していた。 「……何で、耳?」 呆けたように問い掛けるかがみ。 「……なんとなく……」 そっぽを向きながらぼそりと答えるこなた。 「いや、普通に口でいいじゃん」 「だって、初めてはかがみの方からしてほしいというか、なんていうか……」 瞬間、かがみが耳まで真っ赤になる。 「え、そんな、あの、えええ?」 「大丈夫? ……ゆでだこみたいになってるけど」 「あんたのせいよ……!」 なんでこんな恥ずかしい事を言えるんだコイツは……っ! 顔の熱は、引く気配がなく、 かがみの頭の中では海を飛び、空を歩き、地を泳いでいるような世界が回っていた。 それを見て、こなたは笑う。 嬉しそうで、それでもなんとなく儚げに。 愛しそうに、独白のように、目の前の恋人に語りかけた。 「ねぇ、かがみ」 「にゃ、にゃに!?」 噛んだ! なんかシリアスな雰囲気だったのにこの人噛んじゃったよ! 「……とりあえず」 緩んだ空気を正すべくこほん、と空咳をして話を切り出した。 「私からするつもりは無いから、かがみがしてくれるのを――待ってるから」 「………………」 言うべき事は言った、という感じの顔でこなたはかがみに回していた腕を離す。 そのままかがみの膝から下りようとするも、肩を掴まれ、それは出来なかった。 「なに?」 呆気にとられ、つい尋ねる。 対するかがみは真っ赤になって、こなたの瞳をただ、じい、と見つめていた。 「かがみ、おりれない」 その視線から逃げるように身をよじる。 けれど、肩に置かれた手は、それを許してくれない。 「かがみー?」 「…………えっと」 ようやくかがみが口を開く。 「その、私もしたい……じゃなくて、 そんなへたれへたれ言われて黙ってたら末代まで馬鹿にされちゃうし」 「次の世代もあるかどうか怪しいけど」 「うるさい! ……とにかく、えーと」 続けるべき言葉が見つからない。 元々、素直な感情を伝える事は不得手なのだ。 加えて、こういうのは初めてで、どう対処したらいいか分からない、というのもある。 「うー……」 うんうん唸りながらこなたを見るが、適切な言葉が見当たらない。 どうしよう、と頬をさらに紅潮させるのみである。 そんなかがみに、こなたは頭の中だけで笑った。 「はい、どうぞ」 目を閉じて、顎を軽く上に向ける。 元々が近いため、少しでも動けば触れてしまいそうな。 そこで、二人はキスをした。 ただ触れるだけの。本当に触れるだけの、単純な。 こんな簡単な行為に一日を費やしたのか、と。 口にするのは楽だけれど、少なくとも、本人達には重要だった。 そんな奥手な恋人達は―― 「……きゅう」 「かがみー!?」 鼻血を噴いて、失神寸前だった。 「ヘタレのくせにがんばるからだよ! ああ、もう! 嬉しいのに、喜んじゃいけない気がするっ!」 さりげなく酷い事を叫びながらティッシュをかがみの鼻に押し付ける。 ヘタレだヘタレだ、と騒ぎつつも必死に介抱している姿は実にほほえましい。 しかし、言われている当人はお気にめされなかったようで。 「へたれって、いうな……!」 「いや、このヘタレっぷりは呪いじみてるよ!」 この呪いはいつ解けるのやら―― そんな事が頭をよぎり、苦笑しながらもう一回恋人に抱き着いてみた。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-03-09 12 56 14)
https://w.atwiki.jp/69orimyumo2/pages/73.html
キンハクのメンバーの1人 性別 ♂ おっきいときの身長 189cm (Vo./Ba.) 安らぎ宗旦狐族 茶屋をしている妖狐 皆に好かれている、おネエさん 出会った人にすぐ茶を渡そうとする。 妖術が弱まってしまってから、妖術を使わなくなった そのせいかは分からないが馬鹿力。 金と銀と狐白以外は、ちゃん付けで呼ぶ 狐白とは歳が近い 好きな物 抹茶 和菓子 お茶会 苦手な物 暗くて狭いとこ ネズミ 天ぷら (細かくいえばネズミの天ぷら) 元となった妖狐『宗旦狐(そうたんぎつね)』