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便箋 信書 闇の梅 ( )【便箋】 index.php?plugin=attach refer=%B0%C7%A4%CE%C7%DF openfile=%B0%C7%A4%CE%C7%DF.jpg 分類 価値 重量 特殊効果 便箋 信書 取引価格 買値 売値 --文 6000文 生産 職業 技能名 陰陽師 裁縫之れ 材料 生産数2 金箔 1 和紙 5 青染料 2 漆 5 銀箔 1 備考 情報募集中 経験値857 基本・生産熟練度120 -- 名前 コメント
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闇の戒律 種類:オペレーション カテゴリ:ダークアライアンス 必要パワー:3 追加条件:なし テキスト: ※常駐(場に配置して、離れるまで効果が有効になる) 自軍スタートフェイズごとに自軍捨札からカードを1枚選び、これにウラ向きに重ねる。そして、自軍バトルフェイズに敵軍ユニットを1体撃破するたび、重ねたカードの上から1枚を手札に加える。自軍エンドフェイズに重ねたカードが3枚あれば、自軍ユニットをすべて撃破し、これを捨札にする。これが常駐置き場を離れるとき、重ねたカードはすべて捨札になる。 フレーバーテキスト 神々が自らに課す絶対の掟。儀式は、地の底より更に深い場所で厳かに執り行われた。 イラストレーター:Mがんぢー レアリティ:レア 作品:魔法戦隊マジレンジャー 収録:五龍の逆鱗 自販:パック 再録:クロスギャザー ザ・Wインパクト スターター(仮面ライダーW) Q A Q1 自 軍に「RS-256 闇の戒律」が常駐しており、その上に1枚以上3枚以下のカードが重ねられているとします。この状態で、自軍ラッシュフェイズ中、「RS-035 守護獣ティラノザウルス」をラッシュし、その【ティラノソニック】の効果で敵軍ユニットを1体撃破しました。このとき、「RS-256 闇の戒律」に重ねたカードの上から1枚を手札に加えることはできますか? A1 いいえ、できません。「RS-256 闇の戒律」に重ねたカードの上から1枚を手札に加えることができるのは、自軍バトルフェイズ中に敵軍ユニットを撃破した場合のみです。 Q2 自 軍に「RS-256 闇の戒律」が常駐しており、その上に3枚のカードが重ねられているとします。この状態で、自軍エンドフェイズになったため、自軍ユニットを全て撃破し、 「RS-256 闇の戒律」を捨札にすることになりました。このとき、自軍ラッシュエリアにある「RS-052 爆竜トリケラトプス」の効果【超シールド進化】を発動して、ワイルドビーストの自軍ユニットをその場にとどめることはできますか? A2 はい、できます。 Q3 自 軍に「RS-256 闇の戒律」が常駐しており、その上に3枚のカードが重ねられているとします。この状態で、自軍エンドフェイズになったため、自軍ユニットを全て撃破し、 「RS-256 闇の戒律」を捨札にすることになりました。このとき、自軍ラッシュエリアにある「RS-324 マジマザー」の効果【ジルマ・マジュナ】を発動して、撃破されるユニットのかわりに捨札にすることはできますか? A3 いいえ、できません。「RS-324 マジマザー」の効果「ジルマ・マジュナ」が発動できるのは「敵軍ターン中」のみです。 Q4 自軍常駐置き場に「RS-256 闇の戒律」が配置されており、その上にカードが重ねられている状態で、「RS-295 磁石神父」(または「RS-221 タイムイエロー」、「RS-313 クワガライジャー」等)の効果で敵軍ユニット同士をバトルさせ、1体もしくは2体のユニットを撃破しました。このとき、「自軍バトルフェイズに敵軍ユニッ トを1体撃破するたび」を満たしたとして、重ねているカードを手札に加えることはできますか? A4 はい、その通りです。 Q5 「RS-256 闇の戒律」の効果で自軍スタートフェイズに捨札からカードを1枚選ぶのは、ドローした後でもかまいませんか? A5 はい、ドローした後でもかまいません。 Q6 「RS-256 闇の戒律」の効果で捨札からカードを1枚選ぶとき、その選んだカードを相手に見せなければなりませんか? A6 はい、見せなければなりません。捨札は公開情報ですので、そこからカードを選ぶのであれば、どのカードを選んだか相手にもわかるようにしてください。 Q7 「RS-256 闇の戒律」の上にウラ向きに重ねられているカードは、自分も相手も見ることはできませんか? A7 はい、自分も相手も見ることはできません。 カード評価 自軍の捨て札を回収することができるオペレーション。効果は強力だがデメリットが大きい。基本的に冥府神と相性がよいとされる。 敵軍ユニットを撃破できないまま3ターンを経過するとこちらのエリアは全滅してしまう(この効果は俗にバーストと呼ばれる)。相手がこれを見越しユニットをラッシュエリアに引き篭もらせたりラッシュせずにやり過ごそうとする可能性があるため、使用の際はこれらへの対抗策を考える必要がある。 バースト阻止の手段として冥府神ダゴンやイエローマスク等が登場し、最初よりは幾分か使いやすくなった。冥府神サイクロプスのような冥府神たちと組み合わせればバーストの危険性はかなり下がる。ゼクトマイザーのようなバトルエリアに引っ張り出すカードを使えばさらに安心。理屈の上では4枚以上カードが重なっていればバーストは起こらないはずだが、今のところ任意に常駐にカードを重ねられるカードは常駐以外には存在しない。 メタルエディションの異次元調達屋カブトとの組み合わせは凶悪。デメリットがほぼ無くなって回収し放題となる。 強力な効果と当時のレアカードの封入率の低さからも長い間再録が渇望されていたが、クロスギャザー ザ・Wインパクトでついに再登場。封入されるスターターは前述のカブトなど相性のよいカードを多数同時収録している。 関連カード 常駐を持つオペレーション コメント これって何らかの効果でいきなり四枚超えたら実質無限回収なんですかね?見た感じゼロノスVFと被る気が… -- 名無しさん (2009-08-08 04 37 54) ゼロノスVFは常に発動している効果だけど、戒律は枚数を確認するフェイズがエンドフェイズ限定だから、途中で4枚以上になれば無限回収だと思う -- 名無しさん (2009-08-08 08 56 00) ありがとうございます。 -- 名無しさん (2009-08-29 00 32 28) 評価の確立を確率に修正してくれい。 -- 名無しさん (2009-08-29 10 44 31) 確率でも日本語的に変なので修正しました -- 名無しさん (2009-08-29 10 49 29) オペレーションやビークルを回収できる点は優秀 -- 名無しさん (2009-10-03 22 21 56) でも、常駐にいきなり4枚も増やすことってあるの? -- 名無しさん (2009-11-06 14 35 18) 今のところそういう手段は無いんだよなあ -- 名無しさん (2009-11-06 14 51 22) カードの状態(裏か表か)は指定してないので、戒律に3枚重なったターンにタッグ常駐貼ればどうですか?? -- 名無しさん (2009-11-06 15 28 31) ↑タッグ常駐を発動して戒律に重ねる気かw ムリムリ。 -- 名無しさん (2009-11-06 15 39 54) タッグ常駐は常駐置き場に通常の常駐と別で置けるのであって、重ねるわけではない -- 名無しさん (2009-11-06 17 02 25) シングル買いした俺涙目 -- 名無しさん (2009-12-05 08 34 05) これはバトルフェイズ中に、敵軍ユニットのBPを0にした場合も、撃破扱いとなり効果を使えますか? -- 名無しさん (2019-01-16 18 36 38) 使えます。 -- 名無しさん (2019-01-16 20 13 02) スカイライダーXG4のページを読むと、BP0はルールによる撃破なので、戒律効果は使えません -- 名無しさん (2021-10-03 07 41 46) 名前 コメント
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闇の洞窟 出現するモンスター モンスター名 HP 攻撃 攻撃回数 備考 パープルカーバンクル 約250,約300 ― 45,48 1 攻撃45(約250),48(HP約300)と2パターン登場Lv1.パープルカーバンクルをドロップ パープルガルム 約250 - 53,56 1 攻撃45(約250),48(HP約300)と2パターン登場Lv1.パープルガルムをドロップ 闇の精 約220 - 42,45 1 攻撃42,45(HP約220)と2パターン登場Lv1.闇の精をドロップ アメオール 6 - 25 2 Lv1.アメオールをドロップ フロア1.闇深い洞窟入り口 【スタミナ:3 バトル:3】 獲得経験値の目安:126 獲得コインの目安: バトル モンスター名 HP 防御 攻撃 攻撃回数 備考 B3 パープルガルム 約280 - 56 1 Boss B3 パープルゴブリン 約500 ? 37 2 Boss フロア2.闇鬼の縄張り 【スタミナ:3 バトル:3】 獲得経験値の目安:120 獲得コインの目安: バトル モンスター名 HP 防御 攻撃 攻撃回数 備考 B3 ハイパープルゴブリン ? - 41 2 Boss B3 パープルカーバンクル ? - 51 1 Boss フロア3.驀突獣の獣道 【スタミナ:5 バトル:4】 獲得経験値の目安:180 バトル モンスター名 HP 攻撃 攻撃回数 備考 B4 ベヒーモス 約1000 48 2 Boss コメント コメント すべてのコメントを見る
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【名前】 闇の巨獣 【読み方】 やみのきょじゅう 【登場作品】 烈車戦隊トッキュウジャー 【登場話】 第46駅「最後の行き先」終着駅「輝いているもの」 【所属】 シャドーライン 【分類】 巨大怪人 【闇形式】 ゼッイ9410-46 【闇装備】 キャッスルターミナル 【シャドー怪人薀蓄】 自身の大きな「瞳」は、闇の中の一筋の光も見逃さないよ 【モチーフ】 城 【闇形式の由来】 9410=94(巨)10(獣) 【詳細】 「キャッスルターミナル」が変形、進化を遂げた邪悪な巨獣。「闇の皇帝ゼット」の闇と呼応するように変貌、地上を闇で制圧する作戦を運行しようとした。 「闇の皇帝ゼット」の内なる闇そのものがキャッスルターミナルと融合する事で生まれ、歩くだけで世界を闇に包み込んでしまい、動く要塞とも言える存在。 体内にはキャッスルターミナルの広間などもそのまま残り、ゼット達を乗車させたまま、闇を伴って侵攻する事が可能。 超巨大なボディから大量の闇を一気に放出、全ての光を飲み込んでしまう事ができる。 第46駅でキャッスルターミナルが闇の巨獣化した事で自力で動く事が可能になり、闇を撒き散らす事で再び「昴ヶ浜」を含む周囲を深い闇で包み込んでしまう。 だが、終着駅でライトを助けるのに記憶を取り戻した残るトッキュウジャーのメンバーがトッキュウレッシャーで乗り込んだ後、「昴ヶ浜」で行われていた星祭の灯篭の光に導かれトッキュウレッシャーは脱出、更に全烈車が連結して光の矢となると巨獣を貫き、元のキャッスルターミナルと共に崩壊、内部にいた皇帝ゼット、モルク侯爵は脱出したが、同個体の動力源として「皇帝ゼット」の闇の一部分が使われていた事で皇帝ゼットの闇が弱まってしまう。 【余談】 本編において皇帝ゼット配下の最後の怪人。 「皇帝ゼット」の闇の一部が動力源となり、闇形式の等級は「皇帝ゼット」と同じくイが使われている。
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相性 光と愛以外の属性に強く光の属性に弱い 精霊はニルヴァ えーっと・・とりあえず死ね! 魔法名 効果 コールニルヴァ 闇の精霊・ニルヴァを呼び出す魔法だ。 ミジョテー 敵1体を闇のガスで攻撃。威力5+MPすいとり。 ヘルダイス 敵1体を闇の力で圧縮。威力7+MPすいとり。 クリアスピリット 光・闇・愛 以外の精霊を退散させる魔法だ。 アビス ヨコ1れつの敵を闇でつつむ。威力7+MPすいとり大。 ダブルニルヴァ 闇の精霊・ニルヴァを2体同時に呼び出す魔法だ。 ブラックホール 敵全体を闇にひきずりこむ。威力7+MPすいとり特大。
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【作品名】世界争乱 【ジャンル】妄想に妄想を加えたもの 【世界観】基点となる主人公達の住む「宇宙」(スレ的に単一宇宙と呼ばれるもの)が、無限の広さを誇る その「宇宙」とは別に、無限の広さを誇る「可能性宇宙」が存在する 「可能性宇宙」とは、「宇宙」で選ばれなかった選択肢で構成されていて、「宇宙」一つに対し無限に存在する (というより、「宇宙」も無限に存在する「可能性宇宙」の一つに過ぎない) そして、無限の「可能性宇宙」を内包する存在として、『宇宙』が存在する その『宇宙』も、やはり無限に存在する『可能性宇宙』の一つにすぎず、それら全てを内包する存在として「大宇宙」が存在する その「大宇宙」も、やはり無限に存在する「可能性大宇宙」の一つにすぎず、それら全てを内包する存在として「極大宇宙」が存在する その「極大宇宙」も、やはり無限に存在する「可能性極大宇宙」の一つにすぎず、それら全てを内包する存在として「極極大宇宙」が存在する その「極極大宇宙」も、やはり無限に存在する「可能性極極大宇宙」の一つにすぎず、それら全てを内包する存在として「極極極大宇宙」が存在する その「極極極大宇宙」も…と、「極」の文字が無限回付くまで繰り返し、それによって表現できる世界を「極限大宇宙」と呼ぶ そして、その「極限大宇宙」も、やはり無限に存在する「可能性極限大宇宙」の一つにすぎず、それら全てを内包する存在として「世界」が存在する そして、「世界」の外にも別の「世界」が存在するらしいが、数および規模は不明 【名前】「世界」の意思 【属性】「世界」そのもの 【大きさ】本来の空間においては、「世界」がワイングラスくらいの大きさになる成人男性相当 それより下位の空間に属する場合は、その空間における成人男性相当 【攻撃力】意思が担当する空間より下位に存在するものは、意思と同じ空間に属するだけで存在ごと消滅する これは常時発動で、範囲は意志が担当する空間相当 【防御力】意思そのものなので実体は存在せず、「常に生きたまま存在し続ける」という情報しか存在しない 情報を改竄する攻撃を受けても、攻撃の情報そのものを改竄した (「常に生きたまま存在し続ける」という情報を改竄する攻撃を喰らっても、全く同じだった) つまり、常時テンプレ改変耐性 意思と同等および下位の空間に存在するものによる攻撃は、全て攻撃した相手に跳ね返される(意思の担当する空間そのものに、相手自身が存在するため) 自身が担当する空間内の至る場所で存在および戦闘可能 【素早さ】時間そのものが「世界」に属しているため、速い遅いという概念に則って素早さを表現することは不可能 【特殊能力】自身が担当する空間内を、意のままに操ることが可能 対象の存在そのものを消去することも、空間そのものを消去することも、容易く行うことが出来る 要するに「世界」規模の常時全能 【長所】下位世界に存在するもの相手には決して負けない 「世界」規模の常時全能 【短所】世界観が凄すぎて、テンプレ作者でも正直どう凄いのかよく分からない 521 名前: ◆44vRUkFtY. [sage] 投稿日:2009/09/06(日) 13 57 43 ID ahYrS/zX 「世界」の意思考察 無限階層以下存在即時消滅、実体なし+テンプレ耐性、時間無視?、無限階層無限個内包空間常時全能 非加算無限階層であるDRAGON BALL FZ勢や蟹には勝てそうにないのでそこから下がる。 ×蟹 次元破壊とかあるし非実体攻撃できそうなので負け。 ○メカゆのっち 即死勝ち。 ○英霊・上条当麻 即死勝ち。 ○夜天の書 即死勝ち。 蟹>「世界」の意思>メカゆのっち
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ネギは一つの感情を感じていた。 というより、一つの感情しか感じられなかった。 精神が飽和状態で『それ』以外の感情を感じられなかった。 視線の先には先程顕現した紅い魔王(バケモノ)。 そして魔王(バケモノ)から、その長髪のような漆黒の、それでいて粘着質の『ナニカ』が溢れ出している。 その『ナニカ』が自分に絡み付くのが分かる。 そして『ナニカ』は、あたかも底無し沼のように自分を引きずり込む。 唐突に理解した、自分が感じている感情。 アァ、コレガ『恐怖』カ。 そしてそのまま意識を手放そうとした時 「何をしているたわけ者!呑まれるな!!」 救い出してくれたのは、己が師の声。 途端に視界が鮮明になり、意識が回復する。動かなかった身体が自分の意思に従い動く。それと同時に倒れかけた身体を咄嗟に杖で支え、前を見る。息が荒い。 「ほう…………」 魔王(バケモノ)………違う、アーカードさんが声を発する。 そして、自分の大切な生徒の事を思い出し、急いで左右に眼を向けた。 そこには、自分と同じように息を荒げ、片膝を付きながらも鞘で身体を支えて夕凪を抜き放ち翼を広げた戦闘体勢の刹那さん。 そして、座り込み涙を流しながらも、その眼には確かに強い意思の力が感じられるアスナさん。 そうだ。この二人は。自分の大切な生徒だから。 自分が、護る。 その想いのまま、一歩前に踏み出し構えを取ってアーカードさんを睨み付けた。 アーカードは驚愕していた。 また、それと同時に歓喜も感じていた。 己が内に存在する狂気。その一部を解放した。 常人なら間違いなく発狂するであろう己が狂気。 ましてや此処は精神世界である。通常空間よりも精神に対する負荷は大きい。 三人の内の誰かは発狂するであろうと思っていた。 だがその予測は見事に外れた。 しかもこの少年━━ネギ・スプリングフィールド━━に至っては、自分と真っ向から対峙している。 いくら彼に向かって狂気をぶつけたのでは無いとしても、だ。 それはつまり、自分を打ち倒す可能性がある、という事。 そう、かつてのヘルシング卿のように。 口元に笑みが浮かぶ。 微笑ではなく、満面の笑み。 そしてアーカードは、感嘆を込めて、言う。 「やはり、人間は、素晴らしい」 「いい弟子じゃあないか」 「当たり前だ。私の弟子だぞ?」 「化けるぞ、あの子は。将来に期待させてもらうとしよう。では、続きを………」 「始めるぞ!」 ドドドドドドッ! 詠唱破棄によりタイムラグ無しで飛来する六本の魔法の矢。 ドガガガガガガンッ! その全てを454カスールで迎撃するアーカード。 しかしエヴァはその僅かな隙に詠唱を開始する。 「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!魔法の射手 連弾・氷の199矢!」 放たれる膨大な数の魔法の矢。 アーカードはそれに対し右腕を差し出しただけだった。 その行動にエヴァとネギ以外の全員が戸惑いの表情を浮かべる。 エヴァはこれから何が起きるか知っているため。 ネギはアーカードの行動を見逃すまいとその一挙一動に集中していたため。 そして…………再び混沌は溢れ出した。 アーカードの腕が無数に増殖しながらエヴァに向かって伸びる。 魔法の射手と接触する頃には"それ"は数百以上になっており、全ての矢を容易く飲み込む。 しかし、その先に既にエヴァは居なかった。 魔法の射手を放ったその直後に吹き飛ばされた腕を再生させながらアーカードに接近、両手にエクスキューショナー・ソードを作り出し、そのままの勢いでアーカードに斬撃を放つ。 二回、四回、六回と斬撃を重ねる。しかし、斬撃に怯んだ様子も無く拳が繰り出される。 単純な膂力ではエヴァはアーカードに及ぶべくもない。この男は吸血鬼をその双の腕で易々と引き裂く。 実のところ、その破壊力は対吸血鬼用の二丁の拳銃のどちらをも遥かに凌駕する。 拳銃を使用する理由など射程以外には無いのだ。 しかし、エヴァは合気道を修めている。 アーカードの凄まじい力を利用して叩きつけるように投げ飛ばす。 アーカードが地面に叩きつけられ、粉塵が舞う。 エヴァは距離を取り、トドメの詠唱を開始しようとする。だが、粉塵を突き破り此方に向かってくる"何か" ぞくっ "何か"に本能的な危険を感じ、咄嗟に横に飛ぶ。 しかし、再生した腕は再び消えていた。 視線の先。血走った目をした黒犬。その顎には腕がくわえられている。 (速いっ!?) その犬は殆んど減速せずに方向転換し、獲物を喰らおうと疾駆する。さらに同じ黒犬が後方からも迫って来る。 (上空への退避は間に合わん!ならば!!) ダンッ! 既に腕をくわえている黒犬の方へエクスキューショナー・ソードを作り出し突進。 片方を潰し、退路を作る。腕も回収出来て戦力の低下も避けられる。そう思ったのだ。 しかし突然、黒犬が口を開ける。 (!?) 黒犬の口内からは、アーカードの腕と………黒光りする拳銃"ジャッカル" 「しまっ……」 ドゴォン! 「くぅっ……!」 残った腕を吹き飛ばされ、攻撃の手段を失う。 後方から黒犬が迫る。身体はジャッカルを受けた衝撃で硬直している。 詰みだ。 そう、思った。 自分の前に立ちはだかる人影。赤い髪。たなびくローブ。 一瞬、記憶の中のアイツの背中が重なる。背丈も強さも違う。 まだまだ子供だと思っていたのだが。 「風花・風障壁!」 ドガン! 「桜花……崩拳!!」 ドガァッ!! 黒犬をどうにか受け止め、遅延呪文を用いた桜花崩拳に繋ぎ黒犬を吹き飛ばす。 (私が思っていたより…………成長は早いのだな) 「アーカードさん……………!!」 エヴァの前に立ち、アーカードを睨むネギ。 エヴァを挟んだ反対側では刹那と茶々丸がもう一匹の黒犬を止めていた。 「師匠を!!殺すつもりですか!?」 返答如何によっては戦闘行為も辞さない、という意を声に含ませて、言う。 精神世界のような場所のため現実で傷を負う事は無い。 とはいえ、ここでそういう事になれば精神に多大な負荷がかかるのだ。そこから起きうる事態は推して知るべし、である。 刹那と茶々丸もアーカードの一挙手一投足を見逃さない、という意思が感じられ、先程までへたり込んでいたアスナも憤怒の表情でネギと同じようにアーカードを睨み、その手には大剣―ハマノツルギ―が握られている。 それらの視線を受けて尚、アーカードは平然としている。いや、呆れてすらいるようだ。 「勿論、殺すつもりだ」 その言葉で、ネギ達の目つきがさらに鋭くなる。しかしアーカードは更に続ける。 「ネギ先生…………いや、ネギ・スプリングフィールド。君の………君達の認識は甘すぎるのだよ」 言って、アーカードは黒犬と化していた両腕を元に戻す。それとともに服もつい先程までの物に戻る。 「吸血鬼との戦い方を教えると言ったが、その前に"知る"必要があるようだ………………吸血鬼という名の"バケモノ"の事を」 そう言うとアーカードは、二丁の拳銃を捨て去り、ネギ達に向かって言った。 「四人で来るといい。その方がわかりやすいだろう。心配せずとも、君達が私を殺す事など出来はしないのだから」 その言葉に、はじめは唖然としていたが今は怒りが再燃していた。 しかし、その中でネギだけは疑問を感じていた。 「アーカードさん………?一体何故……」 「話は後だ。何にせよ今の君達では上級種はおろか中級種にすら敗北するやもしれん。特に半鳥の剣士、お前は退魔師であるというのにこの体たらくだ」 「おのれぇっ!言わせておけば!!」 刹那が夕凪で斬りかかり、アスナも後を追うように飛び出しハマノツルギを振り上げる。茶々丸もレーザーライフル(ハカセ謹製)で二人の援護に入る。 ネギも釈然としないながらもアーカードに向かって行った。 ネギは強く踏み込みアーカードに接近する。彼を相手取っての一対一での接近戦は非常に危険だ。だが、魔法での攻撃を選択するわけにはいかない。 本来ならそれがベストなのだろうが、そんな事をしてアスナさん達の方に行かれたら本末転倒である。並みの魔法で彼が足を止める事などありはしないのだから。 だから、選んだ戦法は。 「打頂肘!」 ドン! 「双撞掌!」 ドズン! 「でぇやぁっ!」 ドガァッ! 打頂肘から双撞掌に繋ぎ、蹴りで距離を離す。これと同じような事を繰り返して時間を稼ぐつもりだった。 だが、おかしい、とネギは思った。抵抗が無いのだ。カウンターさえ覚悟していたというのにだ。 一瞬後、その疑問は解決した。 再生しているのだ、右腕が。 「中国拳法か………」 立ち上がりながらアーカードが言う。 それに構わず再び踏み込む。だが。 「それは、私にはあまり有効では無いな」 放たれる右拳。それを両手で叩き受け流そうとするが、 (押し負ける!?) 相手の攻撃を両手で叩いて受け流した後、右掌を相手に添えつつ、瞬時に左拳を叩き込む技。 『絶招 通天砲』 しかし、その攻撃を叩いて受け流す事が出来ない。 「風花・風障壁!」 ドガン! 風障壁で防御しつつ、瞬動術も併用して緊急回避。攻撃範囲こそ違うが、その威力はタカミチの豪殺・居合い拳と同等以上。 (でも、防げる!) そう思い、今度は瞬動術を使って接近。あちらもカウンターを合わせて来るが、風障壁で防げる。そう思った。しかし。 (貫手!?) アーカードの右手は拳ではなく、貫通力に優れる貫手の形になっていた。 「風花・風障壁!」 慌てて風障壁を発動させる。伝わって来たのは、風障壁をアーカードの貫手が貫通する感覚。 ドガァン! 銃声。その直後に貫手を放っていた右手が吹き飛ぶ。更に閃光によってアーカードの左腕も肩から切断される。 「………う………っく…………」 背後から聞こえて来たのは、茶々丸の苦しそうな声。 「茶々丸さん!?」 振り返れば、レーザーライフルを左手に、そして『ジャッカル』を右手に携えた茶々丸の姿。しかし、『ジャッカル』を持っている右手は下げられている。その右手から、『ジャッカル』がこぼれ落ちた。 「大丈夫ですか!?」 茶々丸に駆け寄るネギ。 「はい………ですが、右腕に重大な損傷が………」 茶々丸は『ジャッカル』を片手で撃った。アーカードの強大な膂力と驚異的な頑丈さがあってはじめて片手での取り回しが可能となる大砲を。 「ネギ!」 「ネギ先生!」 アスナと刹那が駆け寄ってくる。 「アスナさん!?大丈夫なんですか?」 「刹那ちゃんの回復術のおかげでね!さぁ、覚悟しなさいこの変態吸血鬼!」 アスナが咸卦法を使用してハマノツルギを構える。 「…………………」 刹那が無言で夕凪を構え、翼を広げる。 一触即発のこの状況で、唐突に声が割り込んで来た。 「そこまでだ」 声の主は………エヴァ。怪我は完治していた。 「なんでよ!?」 「何故です!?」 「…………はぁ、ぼうや以外はわかっていないようだな。そこの男………アスナが言う所の変態吸血鬼は、誰も殺しはしなかっただろう」 ネギ以外が呆然とする。アスナに至っては、変態が移った?とでも言いたげな表情だ。エヴァはアスナへのお仕置きを思考の片隅で考えながら、説明する。 「本当に殺す気があるならば、お前達が割り込んで来た時に通常形態に戻ったりせず、そのまま戦闘を継続していただろう。その場合、お前達は全員生きてはいなかっただろうな」 「こいつが教えたかったのは、吸血鬼と戦う際の心構えだろう」 「でもこいつ、エヴァちゃんを殺すつもりだって………」 「こいつの場合、殺す『つもり』などという曖昧な言い方はしない。心構えの話に戻るが、あれでぼうや以外はアーカードを殺すつもりでかかっていっただろう?」 エヴァの言葉をアーカードが引き継ぐ。 「お前達が戦う事になる相手は人間ではない。吸血鬼だ。人間と戦う時のように『倒す』事を考えていては手痛いしっぺ返しを喰らうだろう。実際、新米の吸血鬼狩りの死因は『仕留めたと思った吸血鬼に殺された』というケースが一番多い」 エヴァ以外の全員が聞き入る中、アーカードは続ける。 「吸血鬼は死ににくい。出来損ないのグールですら人間に比べれば段違いの耐久力を誇る。それを考えればその上位存在がどのようなものかわかるはずだ。 なのに、お前達には隙があった。先ほどネギ先生は茶々丸さんに駆け寄ったが、あれは二人を殺すに充分な隙があった。銃、あるいは遠距離攻撃を所持している個体も存在し、一定以上の身体能力を備えた吸血鬼ならば接近してからでもなお充分だ」 「吸血鬼の個体差についてだが、たとえば私と闇の福音。私には彼女ほどの莫大な魔力は存在しない。だが彼女にも私が持つような再生能力と膂力は無い。 このように個体差は基本的な能力から上位の吸血鬼が持つ特殊能力まである。吸血鬼と戦う場合は以上の事を注意しなければならない。その点では、ネギ先生は優し過ぎるかもしれないな」 「やる時はやる子だ。それほど心配はしていないさ」 「地味に弟子に甘いな、闇の福音」 「な゛っ………!?」 「まぁ、そういうわけで今回の吸血鬼についての講義は終了だ。では、改めてこれからよろしく頼むネギ先生」 「あ、こちらこそよろしくお願いします」 ネギとアーカードが握手を交わす。 「よろしく。ミス・神楽坂、ミス・桜咲。」 「なんか釈然としないけど……………まぁ、良いわ。あと、アスナで良いわよ」 「私も、刹那と呼んで下さって結構です」 「よろしくお願いします。アーカード様」 続いて三人も握手を交わす。 「では、ここから出ようか。闇の福音」 「ふん…………あぁ、私も名前で良い。そちらで呼び続けられるのもいい加減鬱陶しいのでな」
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スキル名 等級 属性 闇の種子 レジェンド 闇 CT MP消費量 2 lv.1 220 lv.110 460 所持効果(覚醒段階によって変動) スキルダメージ増加 10/20/30/40/50/60/65/70 % 発動効果(レベルによって変動) Lv.1 敵1体に10秒間、闇の種子を付与する。闇の種子は、対象がダメージを3回受けたり、退治される場合に爆発して周辺範囲内の敵に1,000%のダメージを与え、敵退治時、周辺範囲内に敵がいると転移する。このスキルはボスに100%増加したダメージを与える。 Lv.110 敵1体に10秒間、闇の種子を付与する。闇の種子は、対象がダメージを3回受けたり、退治される場合に爆発して周辺範囲内の敵に5,203%のダメージを与え、敵退治時、周辺範囲内に敵がいると転移する。このスキルはボスに100%増加したダメージを与える。 5覚醒効果 ダメージが50%増加し、敵退治時の転移範囲が100%増加 スキルルーン 効果の登場確率は以下です。 マジック レア ユニーク エピック レジェンド 40% 30% 20% 7% 3% 等級内の効果の登場確率は同一です。 レジェンド効果は1つのみ登場します。 スキルルーンの等級(中級、上級)は、効果の登場確率とは関係ありません。 マジック ダメージ5%増加 ダメージ6%増加 ダメージ7%増加 MP消費量5%減少 MP消費量6%減少 MP消費量7%減少 レア ダメージ8%増加 ダメージ9%増加 ダメージ10%増加 MP消費量8%減少 MP消費量9%減少 MP消費量10%減少 ユニーク ダメージ12%増加 ダメージ14%増加 ダメージ16%増加 MP消費量12%減少 MP消費量14%減少 MP消費量16%減少 ダメージが対象の防御力7%無視 エピック ダメージ18%増加 ダメージ20%増加 ダメージ22%増加 MP消費量18%減少 MP消費量20%減少 MP消費量22%減少 ダメージが対象の防御力10%無視 レジェンド 種の爆発範囲300%増加 種子爆発時、クールタイムがリセット
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│ステータス│入手方法|詳細情報|性能|性能比較│その他│コメント│ 男の意地 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (e1947.png) No.1947 礼装名 男の意地 初期最大 Rare 4 LV 80 Cost 9 HP 100 タイプ 絆礼装 ATK 100 永倉新八(バーサーカー)装備時のみ、自身がフィールドにいる間、味方全体のBusterカードのクリティカル威力をアップ 30% 詳細情報 イラストレーター --- 解説 欠けた切っ先は儂があの日置いて来た誠の欠片。 どんなに傷つこうが、どんなに血を流そうが、恐れるものなんざ何ひとつねぇ。仲間の為に受けた傷なら、むしろこいつは儂の自慢てなもんだ。 だが人間、心に受ける傷はどうにもこうにも耐えられるもんじゃあねえのさ。刀で斬られるよりもよっぽどたちが悪い。そうやって心に負ったいくつもの傷は少しずつ体を蝕んで、やがて俺の足に絡みつき、前へ前へと我武者羅に生きて来た俺の足をついには止めちまった。 もう、ここまでだ、終わりにしよう、ここで倒れちまおう。だが、そうして倒れようとする俺に何かが引っ掛かった。そう、欠けちまったこの刀が俺を支えたのさ。 刀が俺を支えたのか、俺が刀を支えたのか。そうしてあの日を生き延びた。あいつらを置いて来たままで。 そうさ、儂は恥知らずの新選組。なに、今さら惜しむ名も残っちゃいねえ、生き恥上等、喚き散らしてやろうじゃねえか。儂の、俺たちの誠をな。 そいつが俺の、男の意地だ。 入手方法 永倉新八の絆レベル10達成報酬 要153万ポイント 性能 コメント 名前 すべてのコメントを見る
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憂「でもどうする? スプーン一個じゃ……」 わたしが言う間に、お姉ちゃんはかちゃかちゃとスプーンを鳴らして 何かのルーとライスをちょっと混ぜ合わせた。 唯「はい、あーん」 喜色満面のお姉ちゃんがスプーンを向ける。 ……いいのかな? 憂「あ、あーん」 先にひとくち食べさせてもらった。 トマトの酸味がして、ようやくトマトハヤシだとわかった。 憂「……おいし」 唯「えへへ……さてさて」 お姉ちゃんは再度スプーンを器に差し込むと、スプーンにひと口ぶん掬う。 そしてそのまま、ぱくりと食べてしまった。 唯「おー、おいしいね」 間接キスがね……なんてお姉ちゃんは思いもしないんだろうけれど、 にっこりとしておいしいと言ったお姉ちゃんはすごく可愛かった。 憂「……ね、ねぇ、お姉ちゃん?」 いけない。 食事中なのに、ドキドキしてきちゃった。 唯「ん?」 お姉ちゃんはまた同じようにハヤシライスをすくう。 憂「も、もしかして、ずっとこれ続けるの?」 唯「あ、憂もお姉ちゃんにあーんってしたい?」 憂「え、えっと」 お姉ちゃんは思わず浮いた私の手に、スプーンをぎゅっと握らせた。 私がくせで手を開くのを見越していた動きだった。 唯「へへ、あー」 お姉ちゃんが口を開ける。 落ちつくんだ、私。 普段通りに、よこしまな気持ちを抱かずに。 憂「……あーん」 ぱくり、とお姉ちゃんが差し出したスプーンに食い付いた。 歯の当たった振動と、するりとくちびるが抜けていく感触が伝わって…… どうしよう、ぜんぜん興奮がおさまってくれない。 唯「えへへー。はい、憂も食べないと」 器を押し付けられ、お姉ちゃんに促される。 憂「う、うん……」 お姉ちゃんの口の中に入ったスプーン。 お姉ちゃんが舐めたスプーン。 わたしは、ほんの少しだけご飯をすくった。 憂「……い、いただきますっ」 思い切って、口の中へ。 お姉ちゃんがやったであろう形と同じように、舌を這わせて……。 唯「うい、おいしい?」 お姉ちゃんが頭を撫でる。 お姉ちゃんの中では私なんて、まだちっちゃな子供なんだろう。 憂「っん、おいしいよ」 どうやら、私の気持ちはひとつの臨界点をこえたようで、 スプーンを離すころにはかえって落ちついていた。 唯「はい憂、食べさせてー」 憂「うん。はい、あーん」 結局わたしたちは器がすっかり空になるまで、何度もご飯を食べさせあった。 ロウソクの火の色のせいで、お姉ちゃんは私が顔を赤くしていたのには気付かなかったみたいだ。 おかげでずっと見続けていられたお姉ちゃんの笑顔は、一生の思い出になりそうだった。 器を床に置いたころには、ロウソクがもうじりじり言い出していた。 ペットボトルのお茶を飲みながら、お姉ちゃんは消えかけのロウソクを見ている。 唯「憂も……飲んでおいたほうがいいよ」 憂「えっ?」 唯「暗くなって、ペットボトルがどこいったか分からなくなったら困るでしょ?」 唯「だから暗くなる前に、しっかりお茶飲んでおかないと」 そう言って、お姉ちゃんはさらにお茶をがぶがぶ飲む。 でも言うとおりだ。 水分はとっておくにこしたことはない。 ただでさえ蒸し暑く、汗をかきそうな夜なのだ。 憂「そうだね、そうする」 私もペットボトルを拾って、お姉ちゃんのようにがぶがぶ飲む。 お腹一杯になったころには、ペットボトルは半分ほどの軽さになっていた。 私は蓋を閉めてペットボトルを床に立てた。 さきに水分補給を終えたお姉ちゃんと同じようにしたのだ。 唯「……あっ」 お姉ちゃんが声を上げる。 明かりが弱まりだしていた。 憂「もう消えちゃうね」 唯「う、うん。そうだね」 お姉ちゃんは今更不安になってきたのか、すこし吃った。 明かりはどんどん小さくなって、最後は火花のようになって消えた。 唯「……ふーっ」 お姉ちゃんが長く息を吐いた。 憂「……消えちゃったね」 唯「うん、まっくら」 明るさに目が慣れていたのもあって、何も見えない。 お姉ちゃんがぺたぺたと私の背中に触れた。 私を探してるのかな。 憂「……お姉ちゃん、わたしはここだよ」 わざと少しお姉ちゃんから離れて、お姉ちゃんを呼ぶ。 唯「わっ、憂どこー?」 慌てた様子でお姉ちゃんが腕を伸ばしているようだ。 そんなお姉ちゃんが可愛くてもう少し感じていたくて、またちょっと距離を取る。 憂「ここだってば」 唯「ん、そこかな?」 お姉ちゃんが五感で私をとらえたのが分かった。 次の瞬間、お姉ちゃんにぎゅっと抱きしめられる。 唯「みつけたー、つかまえたー!」 お姉ちゃんは正面から抱きついてきていた。 正面はいちばん気持ちいいしくちびるも触れそうになるから好きなんだけれど、 ドキドキしてるのがいちばんバレやすいからちょっと怖い。 憂「えへ、つかまっちゃった」 唯「ふっふっふ……よいしょ」 ベッドの上で抱き合っている。 真っ暗だから大丈夫だけど、 もしお父さんたちが今の私たちを見たら何か勘違いをするかも、なんて思った。 唯「ふー。落ちつく」 お姉ちゃんがくったりと私にもたれかかる。 私もお姉ちゃんに寄りかかって、少し強く抱きしめた。 唯「……ねぇ、憂」 憂「ん?」 唯「真っ暗だとさ……何にも見えないね」 唯「それに、何にも見られない」 憂「……でも、私にはお姉ちゃんが見えてるよ」 憂「お姉ちゃんだって、私が見えてるでしょ?」 闇の中に、お姉ちゃんの輪郭が見える。 それはきっと、暗闇に目が慣れたせいだけではなかった。 唯「うん。憂が見える。見えるんだけど……ね」 抱きしめているお姉ちゃんの体が、すこし震えたように感じられた。 唯「それってことはさぁ……私、いま、憂しか見えてないってことなんだよ」 お姉ちゃんの抱きしめる手がゆるんで、顔が私の目の前にきた。 頬を撫でていった息は、すごくしめっぽくて熱かった。 憂「お姉ちゃん……?」 唯「憂は、いい子だよね」 泣きそうな目をして、お姉ちゃんは言う。 唯「さっきだって、お皿割ったこと正直に言ったし」 憂「……でも、私が隠し通してたら、お姉ちゃんはここに閉じ込められずに済んだのに」 唯「いいの。今そんな話してないから。……それに、私」 お姉ちゃんがまた微かに震えた。 唯「わたし、むしろ嬉しいんだ。憂と一緒に閉じ込められたんだから」 憂「……」 唯「……ねぇ、うい」 お姉ちゃんが、再度問いかける。 憂「……なあに、おねえちゃん」 唯「……憂は、いい子だから」 お姉ちゃんがごくりと唾をのんだ音が、耳に残る。 唯「私の、質問にも……素直に答えてくれるよね」 憂「……う、ん」 腕の中のお姉ちゃんがぶるぶる震える。 もしかして、震えているのは私のほうなんだろうか? うまく、しゃべれないし。 唯「あのねっ……憂は……」 唯「憂は、こんな、ね? わたしに……」 お姉ちゃんは泣いていた。 蒸し暑い中で、汗のようにぽたりと垂れた涙が、服のお腹にしみた。 唯「……わたしがっ。好きだっていったら……」 唯「付き合って……なんて……くれないよね」 お姉ちゃんが後ろに下がろうとした。 憂「……」 唯「ごめん、うい……わ、わた、じぃ……」 やっぱり震えているのはお姉ちゃんだよ。 ぼろぼろ泣いてるお姉ちゃんを力の限り抱きしめる。 唯「ごめん、ごめんねぇっ……好きに、なっちゃったぁ」 唯「ごぇ、んねっ……許してぇ」 憂「……お姉ちゃん」 私はお姉ちゃんを抱き寄せて、耳にくちびるを近づけた。 憂「……嘘はだめだよ? 私だけしか、見えないんでしょ?」 唯「うい……?」 憂「ちゃんと私を見て。お姉ちゃんだけを見てる私だけのこと」 泣きはらした目で、はなの垂れた鼻で、汗ばんだ肌で。 ろれつのまわらない舌で、赤く色づいた耳で。 お姉ちゃんは私を見た。 憂「……はい、嘘泣きやめようね」 お姉ちゃんの頭を撫でて、だきしめるのを一旦中断。 唯「……ぁ」 お姉ちゃんはくたびれたみたいで、肩をおろしてしばらく荒い呼吸をしていた。 だけど、わたしが笑顔を向けると、 あやされた赤ちゃんみたいに満面の笑みになった。 唯「……憂ぃ」 お姉ちゃんが、ゆっくりもたれかかるように私に寄り添った。 唯「……わたしは」 お互いにドキドキしてるのが、くっついた胸からよく伝わる。 唯「……私は、憂のことが大好きです」 唯「だから……つきあってください!」 お姉ちゃんは私を見つめて、言いきった。 わたしも、全身でお姉ちゃんを見つめる。 憂「……はい。喜んで」 ぴったり抱き合ったまま、私たちは離れなかった。 底も見えない暗闇の中で、お姉ちゃんの存在だけがはっきりわかる。 世界中に、私とお姉ちゃんだけがいる。 唯「ういっ……」 憂「うん……」 表情も格好も、気持ちもわかる。 わたしはほんのすこし首を傾けるようにして、待ち受けた。 ―――― 翌朝、私たちは寝乱れた服とベッドを直して、鍵の開くのを待った。 ペットボトルを探してお茶を飲み、お姉ちゃんの求めに応じてキスをする。 そんなことをしていると、やがて鍵の開く音がした。 母「二人とも、朝よ。しっかり反省したかしら?」 扉を開けたお母さんは、とたんになんだかなんともいえなそうな顔をした。 苦笑い? 憂「まぁ……そうかな?」 唯「うん、もうおっけーだよ!」 母「そう。じゃあ出なさい」 唯「えへへ、やった!」 お姉ちゃんはベッドから飛び出すと、我先にと地下室の扉に走っていき―― お母さんに服を掴まれ、捕獲された。 唯「え、な、なにお母さん?」 お姉ちゃんはなんだか焦ったような顔。 そんなに慌てることかな? どうしたんだろう。 母「……唯」 一方、お姉ちゃんをつかまえたお母さんはそれはそれは笑顔で。 母「うまくいったみたいねー?」 そう言ってお姉ちゃんの頭をがしがし撫でた。 憂「うまく……いった?」 その言葉によって浮かぶ、ひとつの疑念。 もしかして、まさかお姉ちゃん、そんなわけないよね。 唯「な、なんでもない、なんでもないよ憂!」 憂「……お母さん、お姉ちゃんと話があるからちょっと鍵かけてくれない?」 母「オッケー!」 お母さんは身をひるがえすとドアの外に出て、鍵をかけてくれた。 憂「さて……説明してもらおうかな、お姉ちゃん?」 唯「ひいいいぃぃ!!」 ドアの前でうずくまるお姉ちゃんを抱き上げて、ベッドに投げ込む。 まっくらは、時間の感覚をなくす。 この暗闇に朝がやってくるには、まだしばらくかかりそうだった。 おっしまい 戻る