約 517 件
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3262.html
雑談室へ 雑談室過去ログに戻る 過去ログ67ロック完了。 -- 管理人 (2007-09-19 11 39 04) 乙です -- 名無しさん (2007-09-19 11 43 23) 乙なんよ -- 名無しさん (2007-09-19 11 52 26) 乙4 -- 名無しさん (2007-09-19 11 54 33) お疲れ様です。5をいただきますね。 -- 奈々氏 (2007-09-19 12 02 00) 乙です6! 一桁初めて! なんかすごく長いタイトルのがあるw -- 名無しさん (2007-09-19 12 40 06) 乙 -- 名無しさん (2007-09-19 12 44 59) 乙8 -- 名無しさん (2007-09-19 12 48 25) 乙9 -- 名無しさん (2007-09-19 14 16 44) ホークスファンだからロッテに勝ってほしいけど、ロッテが負けると長門が可哀想な話になってしまう…… -- 名無しさん (2007-09-19 15 09 41) ↑ついに長門泣いたからな 長門ロッテのって実名出ないよなwww -- 名無しさん (2007-09-19 15 47 17) あの長タイトルのおもしろかった -- 774 (2007-09-19 16 02 45) 続きはやくよみたいな↑↑ -- 7743 (2007-09-19 16 04 11) 長タイトル古泉好きの俺はHOI☆HOI読んで電車内なのに展開のカオスっぷりに吹いた -- 名無しさん (2007-09-19 18 29 33) 敵艦マジで海江田みたいなやつだな -- 名無しさん (2007-09-19 18 56 47) 試合の次の日ハルヒがホークス勝って喜んでる展開に期待 -- 名無しさん (2007-09-19 19 03 07) 過去からの招待客、改行が変で読む気にならない -- 名無しさん (2007-09-19 19 08 04) ながロッテ大一番で投下速度が急上昇してるww -- 名無しさん (2007-09-19 19 34 27) 過去からの招待客は鬱物なのか?? -- 名無しさん (2007-09-19 20 17 24) ながロッテ初めての個人名流出 長門の救世主渡辺俊介 -- 名無しさん (2007-09-19 21 27 27) はちみつ・・・何がしたいんだろ? -- 名無しさん (2007-09-19 21 36 33) マクガフィン、後半例の男が出てた時点てオチは読めたけど、なかなか面白かった -- 名無しさん (2007-09-19 21 42 38) それなのに涌井のことは松坂の後継者って回りくどすぎだろ古泉 -- 名無しさん (2007-09-19 21 44 04) 俺も長門ロッテ見てるけど名前出さないのはこだわりなのかな? 意外と見てる人多いみたいだな -- 名無しさん (2007-09-19 21 54 39) 過去からの招待客って、まさに昼ドラ路線か? -- 名無しさん (2007-09-19 22 00 36) まあ野球好きは見るさ おもろいし -- 名無しさん (2007-09-19 22 02 24) 誰も松坂が個人名なことに突っ込まない件 長門よかったね長門 -- 名無しさん (2007-09-19 23 00 16) なんか朝比奈さん、すっかり独り身キャラだなwww -- 名無しさん (2007-09-19 23 11 08) マクガフィン深いね -- 名無しさん (2007-09-19 23 31 32) ハチミツ ああ なんか吹いたwww -- 名無しさん (2007-09-19 23 43 02) ハチミツはミスなのかな -- 名無しさん (2007-09-19 23 47 42) マクガフィンってシュールギャグってとらえていいの -- 名無しさん (2007-09-19 23 53 10) 恋愛相談後編よかった -- 名無しさん (2007-09-19 23 54 45) 恋愛相談の後はしっと団に…だったらそれはそれですげーおもしろいがww -- 名無しさん (2007-09-20 00 20 43) 恋愛相談の作者としっと団は一緒なのかな? -- 名無しさん (2007-09-20 00 24 18) 子育て奮闘記おもろいな 期待大だっぜ -- 名無しさん (2007-09-20 00 25 06) ちょwwwwキョンの子育ては大いに結構だが古泉のはいったいどこへww 打ち切られたのかなぁ…… -- 名無しさん (2007-09-20 00 26 46) 次はキョンが保父か。 みんなかぁぁぁぁぁぁぁぁわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぃいぃいぃぃいぃぃぃぃぃぃいのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!! -- 名無しさん (2007-09-20 00 39 02) 気持ちは分かるが落ち着けwwww どっちの保父さんにもwktK -- 名無しさん (2007-09-20 00 42 10) 噂をすればキタ――――――――――!!! -- 名無しさん (2007-09-20 00 53 05) しっと団の朝比奈さんに泣いた -- 名無しさん (2007-09-20 01 14 56) ↑6 避難所にリストあるけどプログラムとか古畑とかも同じ人のようだ -- 名無しさん (2007-09-20 01 28 28) 携帯厨な俺ですが、 wikiに上げるのも長いSS書くのも初めてなんで不具合があったら言ってください つか言ってくれ!頼むから! 当初、古泉の保父ネタを全く知らずに書いたので、作者様には申し訳ないと思う次第でございます 最後に一つ言っておく。 俺はショタコンでありロリコンだ!小さい子万歳! -- 子育ての人 (2007-09-20 01 30 49) ↑果てしなくGJ! -- 名無しさん (2007-09-20 01 46 41) 朝比奈さんっ!!オレ、いつでもフリーなんで!!!アナル開いてまってます!!!! -- 名無しさん (2007-09-20 01 57 42) とりあえずキョンの子育てをテキストファイルにコピペして 自宅パソのDドライブ内SS殿堂入りフォルダに保存しちゃうんだぜ俺 -- 名無しさん (2007-09-20 03 10 30) 長門はセリーグに興味を持ってくれないのかな?今年は佐々岡とか古田とか引退するからそれは番外編で見てみたいとか -- 名無しさん (2007-09-20 04 27 48) 外出するからパソコンから携帯に転送して、携帯からの投下しようとすると長すぎて面倒くさくて投下する気が失せて結局投下しないのは俺だけか? -- 名無しさん (2007-09-20 08 49 59) ↑↑佐々岡引退するのか・・・ セ・リーグのやってほしいかも -- 名無しさん (2007-09-20 09 40 51) じゃあセは佐々木団で あえてメインは横浜 -- 名無しさん (2007-09-20 10 51 31) 奮闘記のハルヒとみくるの日記かわいい -- 名無しさん (2007-09-20 12 04 28) ねえねえ、SSで一番長い題名は何だろう? -- 名無しさん (2007-09-20 13 53 16) あれ見せられるとダントツでマーブルファンタズムな気がする… -- 名無しさん (2007-09-20 14 09 14) あのタイトル長い奴って何て略せばいいのかな。「タイトル長い奴」でいいのかな。 -- 名無しさん (2007-09-20 15 09 15) ↑9 他にどんなのあるのか気になるねw -- 名無しさん (2007-09-20 16 25 12) マクガフィンやべえwww 深すぐるww 理解できねwww -- S (2007-09-20 17 09 22) ニュースとかで、アナリストって文字をみて、古泉を思い出す俺は負け組 -- 名無しさん (2007-09-20 17 12 38) ↑3 エロパロスレとか個人サイトで読んだSSでシリアス、ギャグ系とキョンハルのみになっておりやす。誰かがいじめられたり強姦とかの鬱系、ダーク系は除外でありんす。 -- 名無しさん (2007-09-20 17 34 12) ↑シリアスのおすすめはあるかい? 最近はカプばっかりだから刺激が欲しいっさ! -- 名無しさん (2007-09-20 17 42 46) 焼き芋カオスすぎるwww -- 名無しさん (2007-09-20 18 49 13) 今日の長門さんはロッテに興味持ったようです。での長門のメール・・・ 負けフラグってレベルじゃ(ry -- 名無しさん (2007-09-20 19 27 20) ↑3読まれた事があるかもしれやせんが少年オンザグラウンドゼロを… -- 名無しさん (2007-09-20 19 39 09) ↑あれは良作だよね -- 名無しさん (2007-09-20 19 42 47) ↑↑その話はまだ読んでないにょろ! ありがとね!早速読んでくるっさ! -- 名無しさん (2007-09-20 20 18 16) 谷口に惚れたw -- 名無しさん (2007-09-20 23 26 50) 更新履歴で2日前ぐらいのものが大量に再更新されてるけどこれは何? -- 名無しさん (2007-09-21 06 07 17) 焼き芋の話しにKHBって出てくるが、俺が住んでいる所のテレビ局と一緒なんだが作者はそのことを知っているのかな? -- 名無しさん (2007-09-21 06 40 45) キョンの子育ては面白かった GJ -- 名無しさん (2007-09-21 07 42 32) 最近の谷口の人気と古泉の死亡率は異常者 -- 名無しさん (2007-09-21 07 56 42) 焼き芋の話で古泉が女体化した時に 「イツキ因バンド?」と思ってしまった俺ビックリマンフリーク しっと団はいつの日かトゥモローが 憎しみの名を持つ魔王にならないか心配だ -- 名無しさん (2007-09-21 09 31 46) 次回の下衆谷口は祟殺し編かwww -- 名無しさん (2007-09-21 11 49 32) ↑↑いやいやいつの日かみくる(熟)×スネーク完成でハッピーエンドだ -- 名無しさん (2007-09-21 17 59 04) で、谷口は生涯孤独に -- 名無しさん (2007-09-21 18 23 36) 朝倉はダメ? -- 名無しさん (2007-09-21 18 32 58) 焼き芋がwwwもう何が何だかwww -- 名無しさん (2007-09-21 18 39 52) 焼き芋は一体何がしたいのか -- 名無しさん (2007-09-21 19 38 45) 非ログインユーザの空白投稿はできません。なんぞこれw -- 名無しさん (2007-09-21 21 11 34) wiki編集できないよ…ロッテ試合終わったのに・・・ -- 名無しさん (2007-09-21 21 21 58) 同じく編集できず。なんとかしてくれw -- 名無しさん (2007-09-21 21 25 09) こちらは普通に編集できました。何故? -- 芋男 (2007-09-21 21 33 53) ああ、だから長ロッテが上がってないのかww ↑↑↑楽しみに待ってます -- 名無しさん (2007-09-21 22 00 59) なんだかんだ言ってここの雑談所が一番使いやすいのねw -- 名無しさん (2007-09-21 22 35 43) ↑べっ、別にここの雑談所が気に入ってるわけじゃ(ry …所で第二期は無事に放送されるのでしょうか…… 例の京田辺市の件で行政の横暴な規制を受けなければよいのですが… -- 名無しさん (2007-09-21 22 58 12) そういえばキョンがナイフで刺される描写があったような……。 -- 名無しさん (2007-09-21 23 10 15) ↑2期の放送内容次第じゃない? 多分その部分入りそうだけど -- 名無しさん (2007-09-21 23 13 38) 朝倉さんが一期で遂げられなかった思いを二期で成就させるんだな -- 名無しさん (2007-09-21 23 17 20) ナイフで刺されるくらいで規制されたら敵わんわ。 -- 名無しさん (2007-09-21 23 21 38) お前らひぐらし大好きだなww かくいう俺(ry -- 名無しさん (2007-09-21 23 25 43) ↑うち姉貴のハマり方がすごいよ さほどオタではないが「あんたバカァ?」と「嘘だ!」を最近よく使ってるな -- 名無しさん (2007-09-21 23 36 26) ↑連続スマン 「あんたバカァ?」はエヴァだったな -- 名無しさん (2007-09-21 23 37 06) アンパンマンがバイキンマンをパンチで殴り飛ばすシーンを見て父親を撲殺した。 とか犯人が言っても、アンパンマンは放送中止になったりしないだろうな。 -- 名無しさん (2007-09-21 23 41 14) ↑まず暗室で「ア〜ンパ〜ンチ」とか言いながら、人を殴る絵がとてもシュールなんですがw -- 名無しさん (2007-09-21 23 47 09) アンパンマンは正義を掲げてるから許されます。顔をちぎって渡すシーンをグロいと考えるのは心が汚れた大きなお友達だけなんです。 -- 名無しさん (2007-09-21 23 48 28) ↑×4そういうのをオタクっていうんだよwww ↑↑パソマソは一般的すぎるからな でも犯罪を犯すやつのほとんどは無意識のうちに自分の犯行とアンパンチを重ねてると思うぞ -- 名無しさん (2007-09-21 23 51 42) 正義の鉄槌?アホかwww -- 名無しさん (2007-09-21 23 55 42) 編集しようとするとなにも表示されないんだけどなんかのエラーかな? 全文消えたと思って泣きそうになった -- 名無しさん (2007-09-21 23 56 44) ↑WIKI全体が故障してるらしいよ ロッテの試合結果…改め長門が気になる -- 名無しさん (2007-09-22 00 11 41) どうやって編集するの? -- 名無しさん (2007-09-22 00 16 45) 少年オンザグラウンドゼロ読み終わったよっ 前半はよくあるほのぼの系なのに、最後にあんな壮大なクライマックスが用意されてるなんて… さすがのあたしもウルっときちゃったっさ! こんなに感動したのはS・S・V以来だねっ! またいいSSがあったら紹介してほしいにょろ♪ -- 名無しさん (2007-09-22 00 19 43) ↑↑いまは無理かと -- 名無しさん (2007-09-22 00 20 37) ここはなりきりスレですか -- 名無しさん (2007-09-22 00 27 18) はい、それは鶴屋のにょろーんです -- 名無しさん (2007-09-22 00 29 52) 少年オンザグラウンドゼロってどこにありますか? 調べても見つからなくて…。 -- 名無しさん (2007-09-22 00 33 49) ↑エロパロまとめにあったはず -- 名無しさん (2007-09-22 00 40 09) http //eroparo.s13.dxbeat.com/sslibrary/h/haruhi/haruhi769.html ↑これな。リンク貼った方が健全だろう。 -- 名無しさん (2007-09-22 00 58 52) リンクさんくす、 夜中ながら読ましてもらった 感動した -- 名無しさん (2007-09-22 01 57 56) ありがとうございます。 -- 名無しさん (2007-09-22 01 59 58) 少年オンザグラウンドゼロって古泉一鬼のサイトで改名されてのってたな全く違うタイトルだからわからんかった -- 名無しさん (2007-09-22 02 51 18) 一晩あけてもまだ編集できない……いつになったら直るんだろうか -- 名無しさん (2007-09-22 07 19 35) ↑いっそここに書いちまえば… -- 名無しさん (2007-09-22 07 34 53) ↑なんと無謀なw -- 名無しさん (2007-09-22 10 33 53) 今回の電子手紙短いのにあっまぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!圧縮したフルクトースを口に詰め込まれた感じだっぜ!虫歯になるぅ。 -- 名無しさん (2007-09-22 11 04 27) 泣き疲れて眠る長門に悶えたのは俺だけでいい -- 名無しさん (2007-09-22 11 29 16) やっと直ったのか -- 名無しさん (2007-09-22 11 45 18) 企画以来のラッシュだな それはそうと、ここの更新頻度と作品の投下数は反比例するらしい 俺はいまくらいが居心地がいいんだが、みんなはどうだろう? -- 名無しさん (2007-09-22 12 06 41) 俺もこれくらいが調度いい -- 名無しさん (2007-09-22 12 18 50) 上に賛成 -- 名無しさん (2007-09-22 12 34 50) 教科書のエヴァには突っ込んだほうがいいのだろうか…いや大変よろしかったが。GJ! ただお姉さんも一緒に見て確信した。あの人パロ具合やべぇwwwwww朝比奈さんバロスwwwww -- 名無しさん (2007-09-22 12 48 52) 朝比奈さんが「一人身万歳!」って言うと何故か笑えるのは俺だけだろうか。 あと重箱の隅をつつくような事をいうが「一人身」、「独り身」どっちが正しいんだろ?どっちもか? -- 名無しさん (2007-09-22 13 17 12) 俺、焼き芋がマジでプロット通りに進んでるんだとしたらそのカオスな構成力に、ノリだけで進めてるんならそのカオティックフィーリングに敬意を表したいと思う。 -- 名無しさん (2007-09-22 13 18 07) ↑↑ 「独身」って言葉から考えると「独り身」ってほうが正しい気がする。 実際どっちでもよさそうだけどさ -- 名無しさん (2007-09-22 13 23 36) ↑辞書によると、「独り身」だと結婚していないことを指すみたいだから「一人身」でいいんじゃないかな。 -- 名無しさん (2007-09-22 13 27 38) 長門が可哀相だからロッテが勝てるように情報操作するか やれやれ -- 名無しさん (2007-09-22 14 21 16) ロッテ対楽天のプレーオフが見たい -- 名無しさん (2007-09-22 17 51 58) 千葉県民として、ロッテを応援してくれる長門に感動 -- 名無しさん (2007-09-22 17 56 46) 教科書、最後までやってくれるぜ。 終わってしまったのは悲しいが、作者乙! -- 名無しさん (2007-09-22 18 09 03) 教科書は最後まで最高だった。焼き芋はもうどう突っ込めばいいのかわからんw ひっきょう楽しみだって書こうとしたんだが俺の携帯じゃ漢字出ないな…いやほんとに楽しみだ。 -- 名無しさん (2007-09-22 18 20 10) ↑読めなかった俺に教えてくれてありがとう -- 名無しさん (2007-09-22 19 13 58) 最近マイナーな作品とのクロスをしたがっている俺異常 -- 名無しさん (2007-09-22 21 15 31) 何か無限の剣製の話しがでたら 死の線、点の話しも作って欲しくなるな -- 名無しさん (2007-09-22 22 31 32) 覚醒する~、更新すごいな。ハルヒが愛人なんて蔑ろにされる立場で満足するわけ無いと思うんだがどうオチをつけるんだろう -- 名無しさん (2007-09-23 05 16 07) 覚醒と過去訪はリンクが上手いな 本当愛人キャラの設定はこれから明かされて欲しい -- 名無しさん (2007-09-23 09 17 24) 「あま~い短編」最下端の「時々夏、ところにより冬。そして…」って、リンクきちんと貼れてないよね? -- 名無しさん (2007-09-23 10 00 05) 覚醒は話がよくわからないけどなぜか続きが気になる不思議 -- 名無しさん (2007-09-23 13 26 23) 俺はウザイだけだなw -- 名無しさん (2007-09-23 14 48 11) ↑そうか?普通におもしろいと想うが それとアンチ発言は煙たがられるぞ -- 名無しさん (2007-09-23 16 00 33) 涼宮ハルヒの覚醒と被るな。呼び方だけだけど -- 名無しさん (2007-09-23 16 16 46) ↑俺も思ったwwww方向性まるで違うけどな。覚醒(新)はなんか複雑で鬱っぽくて苦手。でも気になる世の不思議。 -- 名無しさん (2007-09-23 16 27 54) ミスwひとつ痛い更新履歴がありますがスルー願いますw -- 名無しさん (2007-09-23 18 45 27) 「覚醒する〜」の文章の下にあるリンクで移動できなかったのは俺だけ? -- 名無しさん (2007-09-23 19 28 32) ↑ここにも一人いるさ -- 名無しさん (2007-09-23 19 53 04) ↑×4(新)ってどういうことだ? ↑×5を受けてか? -- 名無しさん (2007-09-23 20 25 36) ↑↑ ハルヒの覚醒との見分け(?)じゃない? 「覚醒」ってだけ書くと、どっちかわからなくなるから -- 名無しさん (2007-09-23 20 27 19) 6まで読んだがよく分からないんだがだれかわかりやすく説明してくれ -- 名無しさん (2007-09-23 20 47 11) ↑あの作品を簡単に言えば 「てめぇらラノベばっか読んでねぇで文芸作品で読解力つけて出直してこいカス」 ってこった。 まぁ確かに分かりにくい文章だがな -- 名無しさん (2007-09-23 21 04 20) 団長の覚醒はストーリー自体はおもしろいが誤記が目立つな。 思念態とか -- 名無しさん (2007-09-23 21 21 16) 一言で言えばgdgd -- 名無しさん (2007-09-23 21 30 18) アンリミティッドブレイドワークスを読んでふと思ったんだが… もしキョンがアーチャー化した原因がハルヒなら、ハルヒはあのエロゲに結構な影響を受けるほどのめりこんだってことか? 「べっ、別にストーリーが面白いからやってるだけで…エロいシーンなんていらないのよ。私はエッチな子じゃないんだから…」なんていうハルヒを妄想したら…その…不謹慎なんですが、……勃起…してしまいましてね… -- 名無しさん (2007-09-23 21 43 54) ↑第一の爆弾送っといたからよろしく -- 名無しさん (2007-09-23 22 03 04) 焼き芋はっちゃけすぎwwwwww -- 名無しさん (2007-09-23 22 41 24) 焼き芋の内容はカオスwww -- 名無しさん (2007-09-23 22 57 04) 下衆谷口、お前って奴はwww -- 名無しさん (2007-09-23 23 20 54) ↑俺決めた!!明日の夕刊に顔出す!!!!!!! 俺は谷口になるんだぁぁぁぁぁッ!!!!!!! -- 名無しさん (2007-09-23 23 35 10) ↑悪いことは言わん、やめとけ -- 名無しさん (2007-09-23 23 42 16) ↑2お前が変な気を起こす前に言っておいてやる。やめとけ。 ひぐらしの二の舞になるからなw -- 名無しさん (2007-09-23 23 43 58) 夕刊に顔だしたら谷口になれるのか? -- 名無しさん (2007-09-23 23 48 21) 自らマスゴミの餌になるのですね!そしてヲタは世間からどんどん嫌悪されていくのですね! -- 名無しさん (2007-09-23 23 54 58) 俺たちのひぐらしとスクデイを返せぇぇ! ↑俺からすれば世間からの扱いなんてどうでもいい。世間が受け入れようが受け入れまいが二次元が俺の永住地であることにかわりはない。 むしろにわかの分際でこっちにきて場を荒らしていく厨共が減ってくれる。 まぁ、男子校だからこう思えるのかもしれないが… -- 名無しさん (2007-09-24 00 16 56) ↑永住地ワロタw -- 名無しさん (2007-09-24 00 52 07) 固い決心に感服 -- 名無しさん (2007-09-24 01 14 13) ある意味「全て遠き理想郷」 -- 名無しさん (2007-09-24 01 54 04) なんでだろう…男の戦いの続きが気になってしょうがない -- 名無しさん (2007-09-24 06 37 18) 暇潰しの作者さんは九州在住?収納する→なおすとなるのは案外気付かんらしい -- 名無しさん (2007-09-24 09 22 18) ↑関西では、収納する=直す。ハルヒの舞台は西宮。 恐らく、それを考慮してのこと。 -- 名無しさん (2007-09-24 10 09 23) 暇潰しの雰囲気がイイネ!男の戦いも続きが気になるw -- 名無しさん (2007-09-24 13 01 43)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/975.html
登録日:2013/01/26(土) 10 25 09 更新日:2024/08/14 Wed 13 48 49 所要時間:約 14 分で読めます ▽タグ一覧 12年秋アニメ 2012年 PSYCHO-PASS Production_I.G SF SF版沙粧妙子 アニメ キチガイ過ぎる犯人 グロ サイコパス シビュラシステム ジャンプSQ. タツノコプロ トマトジュース ドミネーター ノイタミナ マンハント メンチカツ レズ 一話からエログロ 人骨パイプ 伝説の始まり 全ての始まり 全てはここから始まった 塩谷直義 天野明 心の数値化 怪物と戦うものはその過程で自らが怪物とならぬよう気をつけよ 攻殻立ちED 日髙のり子 未然の犯罪防止 本広克行 死体オブジェ 深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ 潜在犯 犯罪を犯す可能性の抹消 犯罪係数 犯罪計数 百合 管理社会 虚淵玄 血だまリボーン 近未来SF警察 その銃口(システム)は、正義を支配する。 『PSYCHO-PASS サイコパス』は2012年10月から2013年4月にかけて放送されたノイタミナアニメ作品。製作はProduction I.G。 及び作中における「心を数値化したステータス」の俗称。 + 目次 【概要】スピンオフ・メディア展開 シリーズ展開 【スタッフ】 【主題歌】 【あらすじ】 【登場人物】◆主要人物 ◆その他の人物 【用語】 続編・派生映像作品 書籍 ゲーム 【概要】 異色過ぎるスタッフのコラボで放送前から大きな注目を集めた。 監督は『踊る大捜査線』シリーズで監督を務めた本広克行 ゲーム業界からアニメ業界に参戦して以降、たちまち人気作家となった脚本家の虚淵玄 一般向けラノべでガチエロとヒロイン惨殺をやらかした作家の深見真 キャラデザに『家庭教師ヒットマンREBORN!』で多くの腐女子を魅了した漫画家・天野明 主題歌に凛として時雨と『ギルティクラウン』で主題歌を担当したEGOIST 本広が当初持ってきた企画は「現代版パトレイバー」で、刑事ものの要素を持つロボット物だったらしい。 なお、虚淵氏によれば「一年半前に企画書をもらった時には放送枠が決まっていた、恐ろしい企画」だったとのこと。 その後、ロボット要素を廃して「未来の刑事ドラマ」と言う方向へシフト。 SF的なガジェットを駆使しつつも、あくまで泥臭く犯人を追いつめる「刑事」の戦いを描く方針が貫かれている。 略称は特にないが、「メンチカツ」という俗称がある。 これは、精神医学用語のサイコパス (psychopath,精神病質者)と区別するため、この作品のタイトルを「メンチカツ」っぽく平坦に発音するという覚え方から。 ただし実際には精神医学用語と同じアクセント(最初にアクセント)で読んでいる人も多い。 スピンオフ・メディア展開 月刊ジャンプSQ.にて、アニメ本編のコミカライズ版『監視官 常守朱』が連載された。 朱は最終巻である第6巻にて表紙を飾った。 さらに監視官時代の狡噛慎也とその仲間たちを描くオリジナルストーリーコミック『監視官 狡噛慎也』が月刊コミックブレイド2014年8月号より連載。 ノベライズ版には本編脚本家の深見真のものと高羽彩のもの、そしてスピンオフ小説としてスチームパンクシリーズの桜井光による『追跡者 縢秀星』等が存在する。 ゲーム版はXbox One用の『PSYCO-PASS サイコパス 選択なき幸福』が2015年5月に発売。 描かれるのは1期の5話付近から分岐したifストーリーで、現在のところ3人のオリジナルキャラクターが判明している。 この他にディスク特典のドラマCDもある。 シリーズ展開 2014年10月~12月には第2期となる『PSYCHO-PASS サイコパス2』が放送。 制作会社はIGからタツノコプロに交代した。 シリーズ構成は『マルドゥック・スクランブル』『蒼穹のファフナー』『攻殻機動隊ARISE』の冲方丁が担当し、『革命機ヴァルヴレイヴ』・『ハマトラ』の熊谷純も参加した。 2期に先駆け、1期の内容を再編集した1話1時間構成の新編集版が、2014年7月~9月までノイタミナ枠で放送された。 なお、この放送中に「佐世保女子高生殺害事件」が起き、その影響を考慮して第4話(本放送時の第7話・第8話)の放送が見送られた。 ただしニコニコ生放送での放送や、BD/DVDへの収録は行われている。 さらに『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』が2015年1月に公開。 2019年10月~12月には第3期となる『PSYCHO-PASS サイコパス3』が放送された。 【スタッフ】 総監督:本広克行 監督:塩谷直義 脚本:虚淵玄・深見真・高羽彩 音楽:菅野裕悟 キャラデザ:天野明 【主題歌】 前期OP「abnormalize」 歌:凛として時雨 前期ED「名前のない怪物」 歌:EGOIST 後期OP「Out of control」 歌:Nothing's Carved In Stone 後期ED「All Alone With You」 歌:EGOIST 【あらすじ】 公式より引用。 人間の心理状態や性格的傾向を、計測し数値化できるようになった未来世界。 あらゆる感情、欲望、社会病質的心理傾向はすべて記録され、管理され、大衆は「良き人生」の指標として、その数値的な実現に躍起になっていた。 人間の心の在り方、その個人の魂そのものを判定する基準として取り扱われるようになるこの計測値を人々は『PSYCHO-PASS(サイコパス)』の俗称で呼び慣わした。 犯罪に関する数値も“犯罪係数”として計測され、犯罪者はその数値によって裁かれる。 治安維持にあたる刑事たちは常に、犯人を捕まえる実動部隊となる“執行官”と、執行官を監視・指揮する“監視官”のチームで活動する。 自らが高い犯罪係数を持ち、犯罪の根源に迫ることのできる捜査官こそが優秀な“執行官”となりうる。 それゆえに、犯罪者になりかねない危険も孕む“執行官”は、その捜査活動を冷静な判断力を備えたエリートである“監視官”に監視されている。 公安局刑事課一係のメンバーはそれぞれの想いを胸に、正義の在処を常に突きつけられながら任務を遂行していかなければならない。 彼らが立ち向かうものの先にあるのは── 【登場人物】 ◆主要人物 †常守朱(つねもり あかね) CV:花澤香菜 本作のヒロインで、公安局刑事課一係に所属する新米監視官。コールサインは「シェパード2」。 天真爛漫な性格だが押しの弱い不器用な一面や、経験不足もあってか当初は足を引っ張りがちである。 執行官と必要以上に関わって自分の色相を濁らせるべきではないという考えを持つ宜野座とは基本的にソリが合わないものの、その他の点では尊敬すべき人と認めている。 激しい精神的ダメージやショックを受けてもサイコパスが僅かしか変動を見せず、常に良好状態を保つ特殊体質者(後述の「免罪体質者」とはまた別種のものとされる)。 多くの凄惨な事件に関わっていくうち、精神的にも監視官としても大きな成長を遂げていく。 本編であるTVアニメ版2期とジャンプSQ.にて連載中のコミカライズ版「監視官 常守朱」では主人公を務める。 †狡噛慎也(こうがみ しんや) CV:関智一 本作の主人公で、公安局刑事課一係に所属する執行官。コールサインは「ハウンド3」。 征陸からは「コウ」縢からは「コウちゃん」と呼ばれる。 宜野座とは高校の同期。 以前は監視官を務めていたが、標本事件で部下だった執行官が犠牲になったのをきっかけにサイコパスが規定値を超え、その際にセラピーを疎かにして捜査を優先させたために執行官に降格させられた。 高い捜査能力を持っており、作中で何度もその能力を活用して事件を解決に導いている。 また豊富な知識と観察眼から簡単ながらもプロファイリングができ、それによって事件の犯人を絞り込む事に長けている。 「優れた武器を使うからこそ、その使い手はより優れていなければならない」という信念から、その肉体は自虐的なまでに鍛え上げられている。 格闘技の心得もあり、一係が保有する戦力としては頭ひとつ抜けた強さを持つ。 †宜野座伸元(ぎのざ のぶちか) CV:野島健児 公安局刑事課一係に所属する、朱の先輩である監視官。コールサインは「シェパード1」。 狡噛からは「ギノ」縢からは「ギノさん」と呼ばれる。 狡噛とは高校の同期であり、常に成績は彼に一歩遅れをとっていたものの、仲は良好だった模様。 犯罪係数の高い人間を憎悪し、社会から駆逐したいという一念でキャリアを歩むエリート。 常守に執行官と一線を引いて関わるよう厳しく指示するが、それは過去に相棒だった狡噛の一件を踏まえての事である。 と、こうして書けばかなり有能に見えるが、実は作中では目立った活躍はしていない。 その理知的なルックスや役柄からチームの参謀的役割を期待されたが、狡噛の無駄な頭脳派っぷりによりその方面では全くと言っていいほど立つ瀬がなく、終盤では話を追う毎に有能になっていく常守に活躍の場を完全に開け渡してしまう形となった。 しかし実際は、潜在犯墜ちした彼の父親と、その親族である自分が社会から厳しい目を向けられた事に対する、過去のコンプレックスが先行して空回りしてしまう事があるだけで、迅速な捜査の立て直し、部下への的確な指示など、目立たないものの司令塔としての有能さが発揮される場面も多い。 因みに眼鏡は伊達。 †征陸智己(まさおか ともみ) CV:有本欽隆 公安局刑事課一係所属の執行官。コールサインは「ハウンド1」。 狡噛と縢からは「とっつぁん」と呼び慕われ、勤勉実直で頼りがいのあるベテラン。 左腕は過去の事件で失ったため、義手になっている。 メンバーで一番常識人に見えるものの、誰よりも事件に対する鋭い嗅覚を持ち、犯罪者の心理をよく理解している。 + 以下、ネタバレ 実は宜野座の実父であり、シビュラシステム導入までは刑事であった。 しかしシビュラの導入により、長年刑事として事件に携わってきた経験が災いして多くの刑事と共に潜在犯と診断されてしまったという過去を持つ。 そのせいで家族を辛い目に遭わせてしまった事に、表だっては見せないが負い目はあるようである。 †六合塚弥生(くにづか やよい) CV:伊藤静 公安局刑事課一係所属の執行官。コールサインは「ハウンド2」。 黒髪ポニテ要員。感情を表に出すことがないクールな女性だが、決して冷めた性格というわけではなく、仲間を思いやる一面もある。 また、ある事件で被害者となった少女の友人を慰めて優しい言葉をかけるなど女性らしい温かな心も持っている。 他の執行官と比べ裏方的な働きが多く直接的な危険に関わる事は少なかったせいか、最後まで存在意義が謎だった。 小説版では見せ場が追加されている。 ガチレズ(*1)。唐之杜と肉体関係を持っており、相思相愛。 小説版では百合好きを公言している深見真が手掛けているだけあって… 直接の描写こそないけど弥生とリナ、弥生と志恩のレズセックスあります。 †縢秀星(かがり しゅうせい) CV:石田彰 公安局刑事課一係所属の執行官。コールサインは「ハウンド4」。 冗談や軽口が多く軽薄な性格のように見えるが、その実は仲間への信頼と仕事への確かな責任感を持った青年。 5歳の時に潜在犯として診断され、更生の見込み無しとして施設での生活を余儀なくされてきた過去を持つ。 その過去から、幅広い職業選択ができたにもかかわらず曖昧な理由で監視官となった朱に当初は嫌悪感を示すが、後に彼女が自身の使命感を見せたことから和解し親睦を深めるようになる。 †唐之杜志恩(からのもり しおん) CV:沢城みゆき 公安局総合分析室の分析官。 執行官、監視官たちの捜査活動を様々な分析データでバックアップする、饒舌でナイスバディな美女。喫煙者。 医師免許を持っているためか監視官、執行官の健康管理も行っているが、本人はそれに対して「コキ使いすぎ」と不満を述べている。 とはいえ任された仕事はきっちりこなすプロフェッショナル気質の人物。 執行官という肩書こそ持たないものの、潜在犯認定を受けている。その為か場合によっては権限を逸脱した行為を取ることもでき、監視官・執行官からの要請に非常に柔軟な対応を見せる。 六合塚とは恋人関係。バイセクシャルだが、六合塚にはゾッコンベタ惚れ。 †槙島聖護(まきしま しょうご) CV:櫻井孝宏 数々の事件の裏で暗躍する謎の男。 「人は自らの意思に基づいて行動することで、その魂を輝かせる事ができる」という考えから、数々の潜在犯の犯罪に協力する。 しかし状況によってはそれらの潜在犯も簡単に見限り、自ら手を下す事すら厭わないような残忍な一面を持つ。 哲学や文学に精通し、狡噛に負けず劣らずの豊富な知識を持つため、時に難解な言葉を使う。 紙の本にこだわりがあるらしく、電子書籍は「味気ない」と評している。(*2) 武器を持った男3人に襲われても素手で撃退するなど格闘技術・身体能力にも秀でており、その実力は(手負いだったとはいえ)狡噛を無傷で倒す程。 狡噛とは奇妙な縁で結ばれており、互いに互いを意識せざるを得ない宿命の存在となっていく。 + 以下、ネタバレ 生まれついての「免罪体質者」。 彼が人殺しなどの犯罪行為に走っても、彼の犯罪係数が上昇することはない。 そのため、公安が用いる主力兵装ドミネーターでは槙島を犯罪者と認識できず、撃つことができない。 この体質が、公安局が槙島を拘束しにくい大きな要因となっている。 ◆その他の人物 †雑賀譲二(さいが じょうじ) CV:山路和弘 臨床心理学を専門とする元大学教授で、狡噛のかつての恩師。大学制度解体後は埼玉県秩父市の山奥でひっそりと暮らしていた。 シビュラシステム導入時には公安局の職員に向けて講義を行ったが、受講者の犯罪係数の上昇によってその任を解かれた。 ホロなどの虚飾ではなく自然のありのままの姿を好み、その思想に則った古式的な生活を送る。 TVアニメ1期では登場回数こそ少ないものの、朱に犯罪心理学の短期講義を行い、終盤では狡噛の行動をサポートするなど、重要な役どころを担う。 TVアニメ2期開始時は潜在犯認定を受けたことで隔離施設に収容されていたが、 朱の要請によって分析官となり、犯罪者に対しての尋問や捜査のサポートを行うなど準レギュラーとして活躍。 一係以外にも二係・三係が存在するが、アニメ本編ではモブとしての登場がほとんど。 2期開始時点では一係も含めどの係もおよそ半数の人員が入れ替わっている。 今のところ1期の二係と三係にいた人たちがどうなったかは明かされていない(少なくとも二係の神月凌吾は死亡が明確にされている)。 三係だった百田舞と高見彩果は2期に登場しておらず1期でも空気だったが、『ちみキャラさいこぱす』では活躍している。 また、1期で二係にいた男女の執行官2名、三係にいた男性の監視官・執行官2名には名前が設定されておらず、一見モブには見えない人もいる。 一係の宜野座伸元が執行官に降格したように、二係の監視官だった新庄要も2期では三係に異動の上で降格している。 1期の監視官・執行官18名の設定画は『PSYCHO‐PASS サイコパス OFFICIAL PROFILING』に収録され、本編では見られなかった表情も拝める。 2期では二係と三係の監視官・執行官の半数が死亡しており、実質的に機能しているのは一係のみである。 二係の生き残りの内2名は一係に異動となったが、須郷徹平は負傷により入院し、蓮池楓は公安局を裏切った元二係監視官の酒々井水絵に殺害されている。 そして残り1名の波多野紘一は三係に異動した。 この他、本編以前に在籍していた監視官・執行官については漫画や小説にて活躍が描かれている。 【用語】 〔サイコパス(PSYCHO-PASS)〕 人間の心理状態や性格的傾向を計測した数値。 数値化されたデータは全て記録、管理され、これにより理想の精神状態を保つ為のメンタルケアが社会全般に普及し、 趣味嗜好や適切な職業が事前に全て明示される為、それに沿って最適な幸福を目指す社会が実現されている。 身分証明にも利用されている為、サイコ(心理的な)パス(パスポート)的な意味合いで名付けられたと思われる。 〔シビュラシステム〕 市民の精神状態を科学的に分析して、人々に適性のある職業を提示し、欲求実現のための手段を提供する包括的生涯福祉システム。ぶっちゃけデスティニープラン この時代の厚生省が運営を行っており、市民のサイコパスはこのシステムによって常時管理されている。 大抵の人々は自身の生活がシビュラに完全に依拠する事を受け入れて何の不満もなく生活しているが、反感を覚えシステムの打倒を目論んで活動する者も存在する。 〔犯罪係数〕 サイコパスに含まれるパラメーターの1つで、犯罪者になる危険性を表した数値。 この数値が一定の基準を超えた者は、たとえ罪を犯していなくても『潜在犯』と呼ばれる犯罪者として扱われ、収容施設に強制送致され社会から実質的に排除される。 収容施設では潜在犯のサイコパスを良好にする試みが行われるが、出所例は無いに等しい。 暴力衝動や強迫観念の影響を受けやすく、ストレスに耐性が無い若年層に多い傾向がある。 『色相(しきそう)』と呼ばれる視覚化された生体反応のバロメーターが、白から黒へと穢れていくのは危険信号であるため、 一般市民はこの白に近い心理状態を日常的なメンタルケアの指標としている。 〔サイコハザード〕 不健全な精神の人間による影響で、周囲の人間のサイコパスが悪化してしまう現象。 そのため、この現象によってサイコパスが一定値以上に悪化した者は、社会から隔離される。 〔執行官〕 厚生省公安局で捜査の実動を担う刑事。 人格破綻者でありながら犯罪者を狩るための猟犬とされる「獣を狩るための獣」。 犯罪解決能力が評価されているが、彼らも高い犯罪係数を持つ潜在犯であり、犯罪者と化す危険性もある。 常に厳しい監視の下で執行官として働き、隔離施設からの外出も監視官の同伴がないとできない。 〔監視官〕 厚生省公安局で執行官の監視・指揮を担い、捜査活動の全責任を負う刑事。 犯罪係数の低さによって裏付けられた善良かつ健全な精神と模範的な社会性、更に優れた知性と判断力を兼ね備えている。 〔ドミネーター〕 CV:日髙のり子 正式名称『携帯型心理診断鎮圧執行システム・ドミネーター』。 有事の際、監視官と執行官だけが携帯できる特殊な武器で、一言で言えば「相手のサイコパスを読み取る銃」。 おそらく視聴者の殆どが魅了されたであろう、本作の世界観を象徴するロマン溢れるアイテム。 シビュラシステムとリンクすることで、被疑者に照準を向けるだけで瞬時に相手の犯罪係数を計測することができる。 そして、対象の犯罪係数が規定値を越えていればセーフティが自動的に解除され、弾を発射することができる…という近未来的な武器。 グリップを握ると、ドミネーターのユーザー認証を行った人間にのみ伝わる指向性音声ガイドが流れる。 ドミネーターには、相手の犯罪係数の高さに応じて被弾した際の効果を自動で変更するシステムが実装されている。 通常時は被疑者確保のための『執行モード・ノンリーサル"麻痺"(パラライザー)』が適用され、被弾した対象を即座に気絶させる威力の電気ショックを与える弾丸を放つ。 対象の危険性(犯罪係数)が高くなると銃の全身が展開・変形して『執行モード・リーサル"殺害"(エリミネーター)』に切り替わる。 このモードの弾丸に被弾すると体内部で炸裂し、人体は文字通り跡形も無く消し飛ぶ。 対兵器用の『執行モード・デストロイ"完全排除"(デコンポーザー)』というモードも存在し、ドローン兵器など人間以外の敵を排除する際に使用する。 その性質上、被疑者の犯罪係数が基準値に満たない場合は何の攻撃もできなくなる(*3)他、シビュラからの電波が届かない場所(電波暗室など)でも使用できなくなる。 実際、劇中では後述の免罪体質者を前にしてドミネーターが何の役にも立たない場面が描かれた。 〔標本事件〕 公安局の未解決事件。 特殊な薬剤で体内の水分や脂肪分をプラスチックなどの合成樹脂に置き換える、所謂プラスティネーションをした遺体を解体、加工しオブジェようにさせて公衆の場に遺棄した連続猟奇殺人事件。 この事件で狡噛は部下を殺され、そのせいでサイコパスが規定値を超えた。 その詳細はスピンオフ小説でも真相が語られている。 〔免罪体質者〕 本来なら犯罪係数が上昇する状態においても犯罪係数の上昇が計測されない特殊な体質を持った人間。 約200万人に1人の割合で存在すると推測されている。つまり割といる いつ、いかなる事をしても犯罪係数が上がらない為、潜在犯として確保できず、ドミネーターによる執行も不可能。 したがって、任意同行という形の強制手段をもって拘束するしかない。 その特殊性ゆえにシビュラシステムの信頼性を脅かすものとして危険視され、その存在は公表されていない。 続編・派生 映像作品 TVアニメPSYCHO-PASS サイコパス 2 PSYCHO-PASS サイコパス 3 劇場アニメ劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the SystemCase.1 罪と罰 Case.2 First Guardian Case.3 恩讐の彼方に__ PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE 書籍 スピンオフ漫画 PSYCHO-PASS サイコパス 監視官 狡噛慎也 学園さいこぱす スピンオフ小説PSYCHO-PASS サイコパス/ゼロ 名前のない怪物 PSYCHO-PASS LEGEND 追跡者 縢秀星 PSYCHO-PASS ASYLUM PSYCHO-PASS GENESIS PSYCHO-PASS LEGEND 執行官 狡噛慎也 理想郷の猟犬 ユートピア・ハウンド ゲーム PSYCHO-PASS サイコパス 選択なき幸福 □ 《項目内ボックス、オーバー120》 《Wiki篭り課登録編集官、任意修正対象です》 《セーフティを解除します》 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2015-01-18 11 03 04) 劇中の日本は人口1200万人くらいしか居ないらしいから、免罪体質者の割合自体は少ない -- 名無しさん (2015-02-13 09 53 40) なんでそんなに人口が少ないんですかね?あ・・・(察し) -- 名無しさん (2015-05-11 02 29 12) 二期のキャラも入れたらどうです? -- 名無しさん (2015-08-12 17 29 04) 2と劇場版の個別項目も作成してほしい -- 名無しさん (2015-09-16 16 05 59) 世にものメガネの話、これのスタッフ達いた -- 名無しさん (2015-11-28 23 35 41) 小説だと2020年代から戦争やら新型ウィルスやら災害とかが発生したらしい -- 名無しさん (2016-10-27 18 55 11) 唐之杜の立場がわかり辛かったので潜在犯である旨追記しました -- 名無しさん (2018-02-01 16 48 16) 特殊体質と免罪体質は何が違うんだろう -- 名無しさん (2019-06-17 22 34 41) 朱の持ってる特殊体質はサイコパスが上がりにくいだけで上がらないわけじゃない。免罪体質の場合サイコパスはどんなに危険な思想を持ってもサイコパスが上がらないわけじゃない。これは13話のサイコパスにダメージを受けるシーンで分かる。 -- 名無しさん (2019-06-28 18 07 58) 免罪体質者の割合の1/200万って割といそうなかんじだけど、人口1億2000万だとしても5,60人だし、設定的には21世紀の1/10の人口らしいんで5,6人みたいよ -- 名無しさん (2020-06-18 13 40 32) ↑5 放送から7~8年後に現実になるとはね…… -- 名無しさん (2021-09-24 22 50 35) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/erem42gxzo/pages/190.html
前 第951話~第960話 ツイッター(FINAL FANTASY S)より 第961話 第962話 第963話 第964話 第965話 第966話 第967話 第968話 第969話 第970話 第961話 (2015年4月11日投稿、2015年9月2日掲載) 会場に入り一堂は席に座り演奏が始まりそうだ 「皆さんよくいらっしゃいました私が有名なアマイモノスキーです」 「おおー!きゃー!ワー!ヒー!すごい!楽しみにしてました!でっ伝説の!」 歓声が上がりとてもすごい演奏家のようだ 「では今から演奏いたします汁粉行進曲ですさあ聞け」 アマイモノスキーがピアノで演奏を始めた 「テロロレロン、テレレロレン、トレレレレロロロレロロロロン」 「うーん言い曲だぜ」 「心にしみる甘い曲ね」 「うむ・・・うん・・・ううん・・・・スヤスヤ」 はっとベリュルは目を覚ました 「あれいつの間にかうっかり寝てたみたいだ・・おや演奏は終わったのかな?あれみんなまだいるな」 しかし会場はシーンとしていた・・するとアマイモノスキー 「ククク洗脳完了・・お前たちは私の曲で脳波に直接催眠を賭けて操っている最中なのだ」 「くっこれは・・ダンナーザ!メリアナニー!」 「アマイモノスキーさま・・・すべてはあなたの仰せのままに・・」 「やばい!また洗脳だ!」 するとアマイモノスキーがベリュルに気づいた 「ほう・・・あの曲の洗脳にかからぬとは強力な精神力をもっておるようだな」 「おれは洗脳は嫌いだぜ!解け」 「貴様が洗脳にかからぬということは死ねということだ!さあやれ!!」 「なっみんな!やめてくれー!」 アマイモノスキーが襲ってきたが、なんと仲間たちが一緒に襲ってきた! 「どうやら洗脳だから強さはイマイチみたいだけどやばいぜ!」 仲間も倒しつつピアノアタックや鍵盤投げとかをやってくるがナントカ倒した・・・ただの心理学者だったので弱いぞ 「ばかな・・・わが完璧な計画が・・・おお・・・ガア・・・」 「はっわたしたちはなにを・・アマイモノスキーさんが死んでるわ!」 「はやくこんなとこでようぜ・・」 ふと気づくとまたぶらぶらと何か探していたら森に小屋があるのを見つけた 「前は誰もいなかった小屋だが・・・今は何かあるかも」 入ってみると棺おけがひとつおいてあった・・ 「誰か死んでるのかな」 開けてみると中には美しい少女が入っていた・・・ 「白い・・・まるで雪のような少女だ・・・!死んでるのかな」 白い雪・・ 第962話 (2015年4月11日投稿、2015年9月3日掲載) スースーと寝息が聞こえた白い雪 「生きてるみたいだぜ・・起こしてみようおはようございます!」 「スースー・・・」 「だめね・・どうやら起きられない魔法をかけられてるみたいよ・・」 「食べかけのリンゴが落ちているぜ・・これを食べてこうなったぽい」 「困ったわね・・そうだわ、リンゴを吐き出させましょう、えいっ」 「ゴホッゴホッ・・・ペッ」 ダンナーザが喝をいれると少女はリンゴを吐き出して目が覚めた 「おはよう」 「おはようございます・・・ここは・・わたしは・・」 「眠りのリンゴをだまされてたべて寝ていたようだぜよく眠れたかいおれはベリュルあなたは」 「わたしはユキビタス・・・モヘンジョ王国の王女ですお城に戻らなきゃ」 「連れて行くぜどこにあるのかな」 西にあるといったので歩いていくとそこにはお城があった・・・しかし・・ 「ハイキョになってるぜ・・・」 「こんな・・・一体どういう事・・・?お父様!お母様・・!兵士!召使い!」 ハイキョなのでモンスターはすんでいるが人間は誰もいなかった 「どういうこと・・・滅ぼされたのかしら・・あの女に・・」 「はっわたしはチュラミアだけど、モヘンジョ王国といわば・・・1000年も前に滅びた王国だわここは・・・」 「なっなんだとっ」 「じゃあこの人1000年も眠り続けていたというの!」 「そんな・・わたし・・やっぱりあの女の仕業!」 「話してくれないか」 話を聞くと通りすがりの女に1000年前にリンゴを食べさせられたという・・・ 「悲しい物語だぜ・・」 ふと気づくとリンゴを食べさせられたという・・・ 「通りすがりの女はどこいったんだろう?」 「さあ・・・でも急いでいるようだったわ・・あの時、私は断ったんだけど無理やり口の中にリンゴをいれられ・・」 「眠ってる隙にこの国を崩壊させたのかどこにいったのやら・・・」 「はっ西に伝説の魔女の館があるそうよ、きっとそこだわ!」 「よしいってみよう!」 魔女の館に入ると・・ローブを羽織った魔女がいた・・・ 「おや・・・お客さんかい・・・おっお前は・・・!」 「魔女・・!よくも私の国を!」 よくも・・・ 第963話 (2015年4月11日投稿、2015年9月4日掲載) 魔女につっかかっていく一同 「魔女め、なぜリンゴをたべさし国を滅ぼしたのだ!」 「滅ぼしたのは私ではない・・・」 「嘘をつくな!正体を見せろ!」 ベリュルはとびかかり魔女を押さえつけ着ているローブをゆっくりと脱がせた・・・すると 「なっうっ美しい女性・・こいつはいったい・・・!魔女といえば老婆のはず!」 「お姉さま!!!!!この魔女私のお姉さんである光魔王ヴィルティーナよ!」 「君は水魔王ミルツェリア!こいつがお雨のお姉さん?どういうことだぜ」 「1000年前・・・里からでていったお姉さんいったいどうしてここに!」 「ミルツェリア・・・1000年ぶりね・・・元気そうで何より」 「お姉さまこそ元気そうでよかったわ心配したのよ」 「一体全体なにがどうなの」「そうよ!私を眠らした国が滅び!」 「そうか・・ならば話しておかねばならぬなあのときのことを・・・」 1000年前、ヴィルティーナはある魔物を追っていたという 「そいつは童話魔人グリムドゥーバー・・・世界を滅ぼそうとしてたの」 「姉さんはそいつを倒そうとしてたのね」 「ええ・・・でも行く先々で国が滅び、モヘンジョも滅びそうだったの・・・」 しかし小屋で休んでいるユキビタスを見つけ哀れに思い、眠らせて襲撃で殺されないようにしたという 「そうだったの・・・疑ってごめんなさい・・」 「いいのよ・・・それより童話魔人もリンゴを食べさせて封印したんだけどこないだ封印がとけたみたい」 「倒さなきゃ!」 「やつは・・・普通じゃ行けないところにいるわ・・」 「どこにいるの」 「雲の上にやつはいるわ!空たかく人間がとても行けない場所に!」 「なっ雲の上だといきようがないじゃないか!」 ふと気づくと光魔王ヴィルティーナを仲間にしたが落胆している一同だが提案あり 「いく方法はあるわ・・」 「ユキビタス・・何か知ってるのかい」 「私の国に、植えると点まで届くというつるが延びる豆があるの」 「それで雲の上まで行けるのか」 「今でも残っていれば・・お城の冷蔵庫に・・・」 「探しにいくぜ!」 豆を探して・・・ 第964話 (2015年4月11日投稿、2015年9月5日掲載) ハイキョとなったお城 「ここに地下室への隠し通路があるわ・・合言葉を言うと開くの・・開けゴマ!」 「あいたぜ!地下に冷蔵庫があるのかな」 「ええ・・」 コツンコツンと暗い地下を降りていくと暗室寒く冷蔵庫 「ガチャ・・・豆だ・・ひとつだけあったぜ冷蔵庫なので保存されていたようだが俺豆きらい食べられない」 「これを埋めればつるが延びるのね・・でもどこに植えればいいのかしら」 「はっそういえば最近、東の町のボリョトロに雲からいびき声が聞こえるとうわさ」 「そこだ!」 ボリョトロにいき、植える場所があったので豆を植えるとつるが延びていった・・ 「どうやらツル型インスタントエレベーターのようね」 「当時は科学技術もすごかったんだな」 エレベーターに乗り雲の上へ行って降りるとそこには城がありダンジョンで宝たくさん 「金銀銅の斧、ガラスの鎧、こびとの指輪(常にミニマム化)などたくさんいいものがあるぜ」 残らず取り、奥のへ屋に行くと何者かが寝ていた・・ 「こいつが童話魔人グリムドゥーバー・・・寝ているうちに倒すぜ!」 ベリュルたちは飛び掛り、先制攻撃だ! 「1分は起きないのでダメージ与えまくるぜ今のうちに!」 料理人をいれて強化しておくのも手だ1分すると起きるぞ 「よく寝た・・・・ガアアアアアアアア・・・・童話で死ね!!!」 起きるとめちゃくちゃ強くあばれまわり、ジャックなキック、乱れ打ちすぎ(32回攻撃)、口からおまめを飛ばすなどやばすぎる 「1分での準備がすべてか・・!くっオメガとか問題にならないぐらい強いぜ!」 こだけの話だが、マナ・アカリアン、イキデレラ、ユキビタスにはアビリティ童話キラーが標準でありどの攻撃でも童話に3倍ダメージ 「この三人がいればむちゃくちゃ楽勝という算段か!俺が料理とかしてさらに倍!倍てわけか」 知らなければ超大変だが、知っていれば少し育てれば十分楽勝でナントカ倒した・・・ 「これで人々の無念が晴れたのね・・・おや何かしらこれ・・」 「許可証のようだぜ・・・北の国サミーンの許可証だ」 ふと気づくと北の国サミーンに入れるようになった 「結界が貼ってあって今まで入れなかった国だが・・・入り口でこれを見せれば入れるらしい」 飛空挺でとんでいき門番に見せた 「はいれ」 サミーンに入った一同は驚いた・・ 「ここがサミーン!なんという寒さ・・・雪があられのようにふってるぜ」 「寒からずや心の温かさいかでかいまするよ・・・!」 すると遠くから大きな足音が・・? 「気のせいだろう、さあ何か無いか探そう」 極寒の探し・・・ 第965話 (2015年4月11日投稿、2015年9月6日掲載) 寒い中進んでいくと黄金の町があった 「町が全部黄金でできている!信じられない!ありえないので入ろう」 入るとさらに驚いた 「寒い町なのに活気あふれ、すべてが金だぜ!」 「建物も!着ているものも、道路も木も草もすべてが金よ!」 「なんという裕福な町だろう」 町の人に話を聞くと支配者のティーマは世界宝くじで大金持ちになったという 「資金を元にここに金の桃源郷を築いたわけね」 「いかにもネジがありそうな気がするぜ」 せっかくなのでティーマの館に入るとさらにすごかった 「ダ、ダイヤ!プラチナ!すべてが金銀宝玉でできているぜ!」 「使用人も金だし、水もダイヤ水等宝石で無い部分がないわ!」 「よくきたねボックがティーマ・・・世界一の大金持ちだい」 「こっこんな子供が・・・」 ティーマは食事中で、ダイヤのてんぷらや金のステーキ銀のお茶等うまそうな貴金属 「ゴージャスのきわみだぜ・・・ところでネジしらない」 「知らないなあ・・・ところでボックがコレクションしてるものをもってきたらいいものあげよう」 黄金のメダルを集めて持ってくるといいものに交換してくれるぞ 「10枚で100万ゴールド、50枚で金持ちのジョブ、100枚でゴールデンソード(与えたダメージ分ギルになる)1000枚で???などすごい!」 世界中のあちこちにあるので集めて交換しよう!敵が落としたりもするのでいっぱい集めよ景品は500以上 「そして町に戻るとざわざわだぜ・・情報収集しよう」 すると 「わしは町人じゃが南の氷の洞窟に女の巨人が現れたといううわさじゃ・・」 「酒場のマスターだがなんでもネジを食べた女がパワーを取り込まれたといううわさ・・」 「探し物はここだったか!」 ふと気づくと氷の洞窟に入っていった一堂 「寒いぜ・・・しかし普通のアイス鍾乳洞のようだがここに本当に・・」 すると女性があるいてきた・・ 「フフ・・・私は雪女・・・あなた方を凍らせて差し上げます・・」 氷の誘惑・・・ 第966話 (2015年4月11日投稿、2015年9月7日掲載) 雪女はすごい強いがエクスブリザードがいるとすべての攻撃を防げて無敵だったのでナントカ倒した 「さて、進んでいくがここは普通ではないモンスターだらけだぜ!」 究極ゴブリン、アイスプヘイ、ナイスアイスなど恐ろしい 「氷を防ぎつつ燃やしつつ進み行く俺たちだぜ」 そして一番奥の部屋に行くと・・・向こうを向いた女性がいた 「こんにちは・・なんだこの人は・・でかいぜ」 「5メートルはあろうかという女性だわ」 「・・・いらっしゃい・・・よくきたわね・・・」 「おう、すみませんあなたがネジを食べたんですか」 「・・・そう・・・食べたの・・・落ちていて・・おいしそうで・・」 「返してくれませんか」 「・・あれはあなたがたのものだったのね・・そう・・あなたがたのせいで・・」 「なっなんだぜ・・」 女がこっちを向くとその姿は異形であった! 「かっ顔には巨大な大きな口しかない!そして歯の一本一本に目がついてるぜ!」 「髪の毛と思ったら全部足よ!」 「足の代わりに手が100本ぐらい生えてワシャワシャしてる!!ばけもの!」 「きさまらのせいだろうが!!!」 怒り狂った女巨人ビッグオブネジが襲ってきた! 「くっ頭突きをしてくると思ったら同時に髪の毛代わりの足でキックを連打してくるぜ!」 見ながら噛み付く、たくさんの手で抱きつく、ヘッドバットオブキック100など恐ろしいがナントカ倒した・・・ 「溶けていく・・・かわいそうに・・・あっネジが残った!」 そこにはキラララン・・シュイインと怪しく輝く一本のネジがあった 「これこそエクステンションネジだぜ!やっと・・やっと手に入れたぜ!」 「長い物語だったわね、さあ届けに行きましょう」 ふと気づくとポーロラティアの元についた 「ネジ」 「ありがとう!これで聖なる証が完成するわ・・・あれ・・?あらあらキュッキュあらキュッキュ」 「どうしたぜ」 「ネジが・・しばらく使ってなくてさび付いてみたいだわネジ穴に入らないわ」 「こまるぜ!なんとかしてくれ」 「オイルがあればナントカなりそうよ・・・ダブリングオイルがあれば・・お願い取ってきてくれない?」 「くっまた地球にもどれというのか・・・!」 「これが最後よ、これ以上何も要求しないしこれがあれば完成して先にすすめるのよこの先は夢の国よきっと」 「そうだな、仕方ない・・探しに行くぜダブリングオイル!」 そしてまた地球に戻された一行だがなんだか様子がおかしいのに気づいた・・ 「ターキャーのあたりが・・なにやらきな臭いケムリやらあがってるぜ・・」 「いってみましょう・・」 ターキャー未来戦線戦国時代・・・ 第967話 (2015年4月11日投稿、2015年9月8日掲載) ターキャーに降り立つとさらに文明は進んでいた 「すごいぜ、ウルトラPCで目的地にタッチするだけで自分たちが現地にダウンロードされるぜ!」 「移動もらくらくね!空飛ぶ車どころか空飛ぶ自転車、ジェット靴などで人々が高速移動よ!」 「電車すら要らない時代になったか・・・!家族づれなんかはジェット靴を全員はいてロープで結んで移動だぜ」 それはともかく、ターキャーの支配者がいるという江戸城にいってみた 「ここは徳川イエスタディ様の支配する城でござるぞ!何用だ!」 「ここいまどうなってるの、あとオイル知らない」 「すこしまたれい!あいや汝名を名乗れ!」 「ベリュルと申す」 門番は奥に行くとしばらくしてあわてて走ってきた 「失礼つかまつらんば!お通し願えとの建前のことである!ついてまいれ!」 ベリュルは桜の間に通されたらふすまが開いて誰か出てきた 「イエスタディのおでやすか!・・おや?」 そこには見たことのある人の姿があった・・・ 「ベリュル・・ひさしぶりね・・・」 「おっあなたは久美桜!なぜ・・・ここに!生きていたか相変わらず綺麗ですね」 「私の側近力を生かしてここで働いているわ」 「色々聞きたいことがあるんだこの国今どうなってるのあとオイルしらないかいあとここ特有の武器とか」 「ちょっと落ち着きなさい・・今この国は戦国時代に突入したのよ・・」 「なっ平和なご時勢に戦国時代などありえないぜ」 「世界中の武将の子孫たちが、前世の記憶をよみがえらせられて我こそはと暴れ始めたの・・」 「なっ」 「源夜ギツネ、織田ロボナガ、松尾馬超、クレヨンパトラ、アレクサンダー等群雄割拠よ!」 「平和な時代を俺が取り戻してやるぜ!」 「そのためにあなたを呼んだのです・・さあイエスタディ様にお会いください」 ふと気づくと徳川イエスタディに謁見していた 「こっこいつがイエスタディ・・」 「たのんだぞよベリュル」 「はっおまかせください」 「久美桜よ、ベリュルたち手伝ってやりなさい」 「はっおまかせあれ!」 NPCで久美桜が仲間になった忍術やら剣術やらすごく攻撃ばっかり 「誰でもいいけどプレイヤーの自由だけど、お勧めはまずは織田ロボナガを倒しましょう・・前世は織田信長というわ何億年も前の」 「でっ伝説の」 「自称魔王で、とても危険なの・・・どこいっても自由だけどさあいきましょう!」 魔王と武将と戦国時代と未来と科学・・・ 第968話 (2015年4月11日投稿、2015年9月9日掲載) ロボナガの領地に攻め入ったとたん雑魚が一新した! 「くっここからなぜかメカばかりがモンスターになっているぜ!」 「サンダーがよく効くので久美桜の雷鳴刀秀吉が大活躍ね!」 雷鳴刀秀吉は攻撃の後追加で100%ヴァンダーが全体発動するすさまじい剣だ魔力低いけど 「雑魚もスイスイだぜ!」 久美桜は、火炎刀信玄(ヴァイア)氷結刀頼朝(ヴェリザド)死の刀デスタカウジ(10%デス)無明刀ナポレオンのなかで自由に二本装備 「二刀流なので絶対二本装備しないとダメなので、ボスなんかとくに装備に注意ね」 NPCだけど決められた範囲での装備入れ替えがあるので楽しい 「ま、そんなこんなでどんどん進んでいくと・・お寺があるぜ」 「ここは砲丸寺ね・・・大砲がたくさんついており近寄るものを火炎放射で焼き尽くすようよ」 「よけつつ食らいつつ乗り込む俺たちだぜ!」 そして一番奥まで行くとアゲハ光秀が待ち受けていた・・・ 「ウィィィン・・・シンニュウシャ・・・モヤセ・・・!」 「くっこいつもロボット武将!メカ刀を操るとんでもない!」 やきつくす、死んだと見せかけキック、異国の銃など使うが秀吉が有効ナントカ倒した・・ 「さあどんどん進むぜ・・むっ自爆!!」 アゲハ光秀は自爆し砲丸寺は崩れ去ったが間一髪大丈夫 「ふう・・さあいよいよ乗り込むぜロボナガ城!」 おそい来るメカ軍団をのきちらしいよいよ本拠地ピーチ城に乗り込んだ! 「ここがやつの居城・・・!」 「ここは通さぬ!」 ふと気づくとでかい男が立ちふさがっていた 「お前もロボット武将か!名を名乗れ!」 「我輩は乱暴丸!乱暴なのが生きがいロボになる前も出会った人すべてを必ず一撃は殴ってきた男!」 「なんという凶暴な男なんだ!」 「そこをロボナガさまに見初められて重臣に取り立てられたのでしね!」 「心まで乱暴という算段か!」 乱暴な男・・・ 第969話 (2015年4月11日投稿、2015年9月10日掲載) 乱暴丸との戦闘になったが、開始早々絶対全員一発は殴られる 「ダメージは差ほどでもないが卑怯だぜ!」 「俺は殴ることが生きがい!どこでもどんなやつでも絶対に殴るのだ!俺から殴られなかったやつはこの国にいない!」 「乱暴なやつめ!」 乱暴キック、乱暴パンチ、乱暴バズーカ乱射、乱暴手裏剣などやばいが何とか倒した・・ 「しょせん乱暴なんて力だけだぜ・・・大事なのは戦略と心だぜ!」 「くっ・・・ソウダッタトハ・・CPUガネツヲ・・・モウダメダモエルバーーーン!」 「燃えて散っていった・・・機械は永遠の命とか嘘っぱちだぜ・・・」 悲しみの中ロボナガの部屋にたどり着いた一同は驚いた 「こっこれは・・・ロボナガがいるが回りに・・!」 そこにはヒゲが生えた体中がミサイルで装着したロボナガがいたが、周りが透明な液体入りカプセルばかり 「このカプセル・・・脳みそがたくさんある!」 「ヨクキタナ・・私がロボナガ・・そして周りにあるのは脳みそ、これが乱暴丸の」 「くっさっき倒したのハ体だけだというのか!」 「そうだ私は未来を見ている・・世界をな!まんなかのこの脳みそがわしの」 「くっなんという脳みそ、目玉がぎょろぎょろたくさんついてるぜ」 「わしは特別な脳の持ち主、なので強かったのじゃ」 「そんな強さはゆるさない!」 「では試してみるか!?本家本元ロボナガの強さを知れ!」 ロボナガが襲ってきたが、ミサイルランチャー100連装、ロボットパンチ、ちょんまげモーニングスターなどやばい 「くっすばやさがとてつもなく俺たち回復に専念させられる場合もある」 「久美桜にまかせましょう!」 秀吉と信玄の二刀流が一番よくどちらも弱点なのでほかは耐えてここだけの情報エンデバーがいると超楽ナントカ倒した・・・ 「バカな・・・天下統一の夢・・・ハァ敗れたり・・ハァ敗れたり・・では道連れだ・・ハァ道連れだ!」 「いかん自爆核だ!」 急いで逃げて遠くに行ったアットどかーんと爆発しピーチ城は跡形もなく消えていき召還獣となったのだ! 「天下統一も敗れると悲しいぜ・・」 「まさにホトトギスよ・・・」 ふと気づくと西へ西へと向かっていた 「このへんががアレクサンダーの領地だぜ」 「あゅ見てアレを!本拠地の城の周りに三つの塔があるわ!」 「あの三つの塔の結界を解いて本拠地に攻め込むという算段か!」 「黄色、赤、青、すべてを破壊しなければならないのね」 「アレクサンダー・・・一体何者なんだ!」 何者とは・・・ 第970話 (2015年4月11日投稿、2015年9月11日掲載) 塔に入るとすごいテクノロジーだ! 「ここは黄色の塔だが、みため黄色いけどコンピューター制御がすごいぜ!」 襲ってくる兵士たちもテクノロジー槍等で襲ってきて正確無比で恐ろしい 「くっテクノロジーに頼りすぎると力が弱くなるぜ!」 するとアナウンスが聞こえてきた 「果たしてそうかな・・クックック・・・」 「きさまがアレクサンダーか!今行くぞ洗ってるがいい!!」 雑魚も黄色く、イエローゴブリン、黄色スライム、イエロートモロー等恐ろしいやつらばかり 「テクノロジーとはいえここでは秀吉は使わないほうがいいわね」 ほかのでがんばろうそして最上階・・ 「きたか・・思ったより早かったな・・」 「はあはあ慢心相違な俺たちだがお前を倒さざるをえんば!」 「くくくそうはいかんこの三つの塔は絶対に守るのだ!さあ死ね!」 アレクサンダーが襲ってきたがヴァンダー連打、でんげきは、でんじは、電子パンチなど恐ろしいがナントカ倒した・・・ 「ばかな・・・俺を倒すとは・・だがほかの塔は・・そうは・・い・・ズガダーン!」 「散っていったか・・・黄色は悲しみではなく喜びなのだぜ・・」 「さあ早く他の塔も攻略しましょう!」 そして察しのとおり青の塔でアレクブリザド、赤の塔でアレクファイアを倒して心の城でアレクメテオを倒してここを制した・・・ 「ふう、何とか倒したぜ・・全員が召還獣だったとは・・ゲットして戦力アップなのだ」 するとイエスタディの早馬がやってきた! 「大変です!イエスタディ様が暗殺めされた!急いで戻られよ!」 「なっなんだと!」 武将二人を倒すと起こるので誰をたおすか慎重に考えよう他のとはもう戦えないのだ ふと気づくと江戸城に戻ってきた・・ 「なっなんてことだ江戸城の姿が・・!」 「天守閣がガイコツになって紫のオーラを発しているわ!」 「石垣でなくあれ全部まるめられた人間だぜ!いうならば人間垣!」 「悪趣味ね・・・」 「一体誰が暗殺したというのだ・・・」 「ワシだ・・・・」 天守閣から何者かの声がした・・・ 次 第971話~第980話
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3189.html
タイムクライシス 概要 ストーリー 特徴 ステージについて 評価点 問題点 難易度が全体的に高い 総評 余談 タイムクライシス(PS版) 概要(PS) ストーリー(PS) 特徴・評価点(PS) 問題点(PS) 総評(PS) 他の移植版 余談(PS) ガンコンの対応モニター/テレビについての注意点 タイムクライシス 【たいむくらいしす】 ジャンル ガンシューティング 対応機種 アーケード(SYSTEM SUPER 22) 販売・開発元 ナムコ 稼動開始日 1996年 判定 良作 ポイント 革新的なペダルシステムタイトル通りの厳しい制限時間硬派なアクション映画風の演出 タイムクライシスシリーズ 概要 ナムコが1996年に稼動を開始したアーケード用3Dガンシューティングゲーム。 ナムコとしては、3DCGのガンシューティングは1994年稼働開始の『ギャラクシアン3 アタック・オブ・ザ・ゾルギア』以来約2年ぶりであった。 ストーリーは王道ながら、画期的な「フットペダル」により単なるガンシューの枠に収まらない好評価を受け、後のシリーズの土台となった他、 セガの『THE HOUSE OF THE DEAD』と共に「ガンシューティング」というジャンルの国内知名度を大きく上げた代名詞的作品でもある。 ストーリー とある小国「セルシア共和国」大統領の娘、レイチェル・マクファーソンが首領「ワイルド・ドッグ」率いる犯罪組織に誘拐された。首謀者はかつてマクファーソン一家が率いた革命で王政を滅ぼされたことに恨みを持つ旧王家の生き残り、シェルード・ガロ王子によるもの。政府への復讐の為、凶悪犯罪に手を染めていたシェルードはワイルド・ドッグと同盟を結び、レイチェルを根城である旧王家の孤島の古城に幽閉。彼らは大統領に対し、娘と引換に機密軍事ファイルを日没までに提供するよう要求、本件の公表や武力介入をするならば娘の命は無いと脅迫した。そのような要求を飲むわけにはいかない大統領は、欧州連合(EU)の国際諜報機関「VSSE」にレイチェル救出を極秘裏に依頼。これを受けたVSSEは、同機関最強の諜報員と称され、ワイルド・ドッグとは因縁を持つ男、リチャード・ミラーを単身古城に潜入させた…。 特徴 従来のガンシューティングゲームのシステムは「自動スクロールでゆっくり進む画面」「次々現れる敵に撃たれる前に撃つ」「リロードは画面外を撃つ」が主流だった。 これは銃撃戦をゲームに落とし込む上での都合なのだが、遮蔽物を挟み身を隠しながら相手と撃ち合うという現実の銃撃戦のリアリティには大きく欠けるものであった。 本作の革命的だった点は、これらの「ガンシューティングゲームのお約束」を大きく打ち破った点にある。 フットペダル操作による遮蔽動作とリロード 本作の筐体にはガンホルダーの下に金属製のペダルが設けられており、プレイヤーは足でこのペダルを操作し、ゲーム内の主人公の体勢を変化させながら銃撃戦を行う。ペダルを踏むと、踏んでいる間だけ物陰から身を晒して攻撃でき、ペダルを離すと素早く物陰に隠れる。隠れている状態では敵の攻撃は一切当たらなくなり、銃弾もリロードされる。 本作以前にもフットペダルやレバー、ハンドル等で移動や回避及び防御動作ができるガンシューティングが少数存在(*1)したが、どの作品でも使い方が少々難しく、攻撃を避けるという感覚を味わいづらかった。 テンポ良く進む「エリア」制と「アクションポイント」システム 本作は従来の「ゲーム開始後はステージ切替まで延々と銃撃戦」ではなく、「エリア」に配置された「アクションポイント(*2)」(以下「ポイント」と表記)と呼ばれる細かな銃撃戦を繰り返す。 1ステージは3つのエリアで構成され、全3ステージ・9エリア制。舞台が狭い古城である事を活かし、ゲーム序盤の背景に見えていた建物が後に舞台となる演出もある。 ポイントへの移動中は画面左下に「WAIT!」と表示され、プレイヤーは攻撃出来ず、敵の攻撃も当たらないが、ポイントへ到着すると映画の撮影宜しく「ACTION!」の掛け声で戦闘が始まる。このシステムにより、プレイヤーは終始神経を張り詰める事なくプレイ出来るようになり、逆に熟練者には如何に素早く各ポイントをクリアできるかという競争を加熱させる事にも成功した。 タイトル通り、非常に重要な意味を持った「時間」の概念 プレイヤーには最大60秒の制限時間が与えられるが、時間が無くなると残りライフ数に関係なく問答無用でゲームオーバーとなる。ポイントを1つクリアする度に制限時間が少し回復するが、ポイント間の移動中も時間は減っていく為、物陰に隠れてばかりもいられない。 所々に必ず現れる黄兵を倒すと、ポイントクリア時に時間を更に回復できる(*3)が、彼等は画面の端にいたり、すぐ逃げてしまう。 雑魚敵は何処を撃っても一発で倒せるが、急所の頭に近いほど画面から消滅する時間が早くなる。タイム短縮にはヘッドショットが必須となる。 各ランキングもクリアタイムのみで決定される為、身の安全と迅速性、この相反する要素のジレンマに悩まされながらプレイする必要がある。 戦闘服の色分けや武装の差により、視覚的に危険度を示している敵兵 従来のガンシューティングでは、「外見は違うが性能は同じ敵が無造作に連続登場」というものが多かったが、本作では性能に特徴が付けられた敵兵達が、他の敵兵と連携しながら登場してくる。 拳銃装備の一般兵だけでも「射撃下手な青兵」「青兵より命中率が高い茶服の『隊長』」「初弾でほぼ必ず命中弾を撃つ『赤兵』と白服の『親衛隊』」「倒すと時間ボーナスの黄兵」と5種類いる。他にもマシンガン兵は緑、バスーカ兵は茶、手榴弾・格闘兵は黄/緑…と、殆どが画面内で目立つ色合いになっている為、「どの敵が危険か・優先して倒すべきか」が分かりやすい。 単なる拳銃よりもマシンガンや爆発物の方が当然命中率は高く、格闘攻撃は必中。隠れる分だけタイムロスも発生する為、既存要素の「敵に攻撃される前に倒す」も疎かになっていない。 このおかげで初心者でもすぐに「赤兵やボスの攻撃が来たら隠れる」「黄兵は時間ボーナスなので狙う」等、敵のパターンやゲーム全体のセオリーを理解しやすくなっている。この要素は以降のシリーズ作でも継承され、一般兵は作品によっては色が異なるものの、全作共通して命中率が高い敵兵は「赤」・ボーナス要素がある敵兵は「黄」を基調とした外見になっている。 民間人や人質といった「撃ってはいけないもの」が基本的に無いのも特徴。戦略性の高さと引き換えに、ひたすら撃ちまくる爽快感を追及したのは英断といえる。 ガンコントローラーには『ガンバレット』と同じブローバック機構(*4)付の高精度品を採用。同作で公称されていた「誤差1ドット以内」の高い命中精度は、本作にもバッチリ活かされている。 ステージについて + ステージ情報 ステージ1 レイチェルがシェルードによって処刑される直前、爆発物を用いて孤島中腹部の潜水艦ドックに潜入し、彼らの気を逸らしたリチャード。レイチェルの処刑を阻止すべく、リチャードはワイルド・ドッグの兵士達と戦いながら、鍾乳洞と貨物用エスカレーターを経由して中庭の塔へと急ぐ。 中ボスとしてエリア3にて武装ヘリが登場。20発ほど撃ちこむか、数十秒経過すると退却していく。 ステージ1らしく、敵を早く全滅させないとタイムロスする潜水艦沈没後のドア、撃つと敵を全滅できる背景物、避けなければらない障害物と基本要素が詰め込まれている。 ボスは全身金色で鉤爪を装備した忍者のような敵「MOZ」と、彼が率いる全身黒尽くめの部下「ムササビ」が登場。 ステージ2 回転扉によってレイチェルを目前で見失ったリチャードは、彼女が遠くの時計塔へ連行された事を倒したMOZから聞き出し、鉄拳制裁。時計塔へと続く狭く暗い渡り廊下から落下するというトラブルがありつつも、リチャードは宝物展示室を抜け、時計塔の最上階を目指す。 エリア1の狭い渡り廊下・エリア2の宝物展示室 暗室と変わった状況下での近距離戦や赤兵の不意打ちが多くなり、難易度が急上昇している。 ボスは事件の首謀者シェルード・ガロ王子と、彼を守るワイルド・ドッグの精鋭部隊「親衛隊」が登場。 ステージ3 シェルードを倒したリチャードだったが、その隙にワイルド・ドッグによってレイチェルが捕らわれてしまう。雇い主を失ってもなお、レイチェルを使って一儲けを企むワイルド・ドッグは、リチャードをシャッターで時計塔に閉じ込め、自身は古城を脱出しようとする。閉じ込められたリチャードは窓から時計塔の壁面を伝って降下し、彼らを追いかけるが、敵に発見され、数階程の高さから飛び降りての戦闘を余儀なくされる。 中ボスとしてエリア1にて4門の対空砲及び大砲、ステージ1の武装ヘリ、エリア3にて死んだと思われていたMOZとムササビが再登場する。 時計塔前・武器密造工場・司令室 玉座と何れのエリアでも赤兵の不意打ちや大量に配置された親衛隊からの連携攻撃の連続で、回復時間も短めと非常に難易度が高い。夕日が輝く広場での最終決戦は、命中率の高いワイルド・ドッグの攻撃と、部下達の連携攻撃が合わさった、文字通りの激戦となる。 ボスはワイルド・ドッグと、MOZ・ムササビ・親衛隊を含んだ彼の部下達の生き残り。 評価点 ハード&ソフト両面の様々な演出による、映画並の臨場感 システム上どうしても「敵の隙を突いて飛び出し、正確な射撃で敵を撃破」⇒「敵の攻撃が当たる前に隠れ、弾を補充」という一連の流れが形成され、独特のテンポが作品全体を支配している。繰り広げられる銃撃戦はさながらアクション映画やスパイ映画のワンシーンのようで、ガンアクションが好きな人には病み付きになってしまう中毒性がある。 物陰に隠れるという要素もただ敵の射撃を回避し、銃弾を補充するだけではない。突っ込んでくる自動車やクレーン、相手のナイフ投げや格闘攻撃を回避するために使うシーンもある。 素早いプレイを要求される厳しい制限時間も、ストーリーで説明されている「シェルードらが突きつけた要求期限」を表現しており、まさにタイトルに相応しい要素となっている。 ゲーム中のリチャードもとにかく走り、ステージ2では屋内から屋外に出る度に時計塔を見上げ、ステージ背景の夕陽もゲームが進む毎に沈んでいくという細かな演出もある。 「ひげ中村」こと中村和宏氏が1人で全担当した「サウンド」は何れも印象的。 ハリウッド映画のオーケストラ音楽を強く意識したBGMは何れもそのシーンに合わせた曲調で、現在でも十分視聴に堪える作り。 特に各エリアのBGMは一見別々の曲に思えるが、実は1つの曲を分割しており、ステージ2と3のエリア3ではフル版の「作戦開始 2nd Theme from Time Crisis」が流れるという熱い演出もある。上記曲も含め、デモシーンの「With a Tension」・ワイルド・ドッグのテーマ「Theme of Wild Dog」・エリアクリア時の「作戦成功」・システム関連の効果音は続編でもアレンジされている。 2015年の中村氏インタビューによると、『スピード』等の様々な映画サントラを参考とし、基板の同時発音数の12個制限と言う状況下で、不慣れなオーケストラ調での作曲は大変だったとの事。 公式サントラも2つ発売された(AC版サントラと、続編『2』の曲を含めたアレンジサントラ兼ドラマCD)。 キャラクターボイスも、当時としては高いサンプリングレート(*5)を使用しクリアなボイスを実現。3人の声優も全員ネイティブの外国人を起用し、映画らしい雰囲気を見事に表現している(*6)。 ちなみに一匹狼な主人公のリチャードは終始無口(*7)で、ゲーム中では顔の表情だけで感情を表現しているが、逆にプレイヤーがゲームに移入しやすくもなっている。 銃の描写に関しても、銃声が「広い屋内」「狭い屋内」「屋外」でそれぞれ変わる、反響音や空薬莢が床に転がる音も入っている…と相当な拘りぶり。リチャードの銃の外見が筐体に付けられたコントローラーとほぼ同じである点も、プレイヤーがゲームに移入しやすいよう配慮されたものなのかもしれない。 芸の細かさを感じさせる、非常に細かな演出 敵のモーションやボイスが豊富に用意されており、撃たれた時のリアクションがどこに命中したかによって変わるのは勿論、特定ポイントではあえて敵を倒さない事で敵の同士討ちが見れたりもする。 撃てる背景物も多く、テーブル上の小物を撃つと床に落ちる、開いたままのドアを撃つと閉められる、機械類を撃った際は被弾箇所から火花が出る等、リアクションも細かく用意されている。 個性的なボス敵たち いずれも印象的な面々で、ステージ1で鉄拳制裁された後もしぶとくリチャードを狙うMOZと、事件の主犯シェルード・ガロは銃ではなく、鉤爪や極めて命中率が高い投げナイフで攻撃してくる。 またワイルド・ドッグとの戦闘はステージ3後半のほぼ全域に渡る大立ち回りで、特に強烈なインパクトを与えた。彼は後のメイン作品にも「VSSEの宿敵」として登場し続ける事となる。 問題点 難易度が全体的に高い シリーズの続編と比べて本作は難易度が数段階も高く、ファンからも「シリーズで一番難しい」と評されていることも多い。以下にその所為を幾つか述べる。 続編と比べて明らかに不親切なランダム要素 本作では「命中しない敵弾」と「命中する敵弾」の外見上の差が弾道以外に一切無いため、どの弾が自分に当たるかの判別が非常に難しい。命中弾を撃つ確率が低いからといって青兵の射撃を舐めていると、思わぬダメージを受けてタイムロスという展開も多々ある。さらにライフ回復も(後述する唯一の方法だが狙ってできる手段ではないものを除いて)存在しないため、ランダム命中弾に泣かされてクリアを阻まれたプレイヤーも多い。 当時からほぼ必ず挙げられた不満点だった為か、『2』で敵の射撃が命中攻撃だった場合は攻撃時に弾が赤く光るように変更。『4』においては格闘攻撃を除くほぼ全ての命中攻撃が攻撃時に赤く光るように変更され、続編毎に判別が容易となっていく。 ただし本作の直接的な続編と言える『プロジェクトタイタン』では、命中弾の色が赤い程度に収まっている。 一部ポイントでは敵兵の登場箇所や順番がランダム(*8)になるのだが、その一部は実力云々よりも博打的な要素が強く、タイムアタックにも極端に影響する。 その一部とは『「画面の左端・右端の何れか」「画面内の数箇所のうちの3箇所」から赤兵が登場する場面』と『ワイルド・ドッグ戦の第1ポイント』。何れも敵が登場直後に命中攻撃を確実に行うため、銃撃が僅かに遅れると被弾・回避すると敵も隠れてしまうと、実力問わず難度が非常に高い場面となっている。これはガンシューでは一般的な、敵の登場箇所に事前に狙いを定める「決め撃ち」対策であって一概には批判できないものの、少々やりすぎな印象は否めない。何よりライフもタイムも一度ロスするとリカバリーが利きにくい仕様も加わって、難易度上昇に拍車をかけてしまっている。 こちらも『2』ではステージ1で「一部の青兵がマシンガン・爆発物兵に変わることがある」「エリア2終盤が極僅かに変わることがある(*9)」程度に抑えられた。同作ではプレイヤー毎に異なる配置とルート分岐も導入され、好成績の為には精密射撃と連射を両立できる実力を持っているかが重要視されるようになった。 敵の攻撃を回避できる反面、ライフの回復条件が「弾を40発連続でノーミスヒット」とかなり厳しい 正直言ってとても狙ってできる手段ではなく、この回復の存在すら知らなかったプレイヤーも多い。 スコア制となった『2』以降のナンバリング作では、一切のライフ回復が廃止された代わりに、ノーミスヒットは高得点を狙う上で重要な要素となった。 『プロジェクトタイタン』では「30発もしくは20発連続」に緩和された上で復活、新たに「一部背景物破壊」も追加されている。 プレイヤーの銃の性能が悪い リチャードの銃は自動式拳銃(*10)であるにもかかわらず、装弾数が「6発」とリボルバー並に少ない。(*11)それに加えて自弾の当たり判定も以降のシリーズ作と比べると小さめ。一応本作の道中の敵は(約2組を除いて(*12))一発で倒せる上にボスも必要な弾数は続編より明らかに少ないのだが.... 作中、遮蔽物から少し身をはみ出している敵や遠くにいる小さい敵を撃ち抜く場面が存在するので、それらの場面をスムーズに突破するにはそれなりの修練が必要となる。 『プロジェクトタイタン』を除く『2』以降のナンバリング作では総弾数は9発に増加。自弾の当たり判定も大きくなったことで改善された。 タイトルに相応しい制限時間の厳しさ 本作は制限時間が当時のアーケードの多くのレースゲームと同様に「全編通して共有」となっており、各ポイントごとに時間が一定時間分回復(エクステンド)するものの続編とは異なり完全に回復(リセット)されず、時間がかかればかかるほど後が苦しくなりやすい。ボーナスタイムが増える黄色兵の存在もあるが、倒した時点では追加されず(*13)、何より遠くや他の敵の猛攻中に出現することが多いことに加えて一瞬で姿を消すため、知っていても逃してしまう場合も珍しくない。 更に本作はWAIT(移動時)中も制限時間が減り続ける理不尽な仕様で、後半になるにつれてその移動時間も長くなっていく傾向にある。 特に語り種にされるのが3-3の「エレベーターでワイルドドッグを追って玉座の間へ向かう」シーン。他より明らかに移動時間が長く、その間も容赦なく制限時間が減っていくため最早嫌がらせ以外の何物でもない。 続編以降はWAITが出ている最中は制限時間減少が停止する仕様に変更された。 そして先程までの要素に加えて特徴で触れた「時間切れ=即ゲームオーバー」の仕様により、難易度はシリーズ中でも高めとなっている。 ただし、アーケード版ではコンティニューした際はその場で続行する仕様なので、ノーコンティニューに拘らなければ連続コンティニューでのクリアは可能。 総評 隠れながら撃つ臨場感、銃を撃つ度にガンコンがブローバックする爽快感、ハードな世界観で他のガンシューティングとは一線を画した、シリーズ化も納得の良作。 続編に比べれば1人プレイ専用で難易度やシステム的にも厳しい点が各所に見受けられるが、名作と言えるだけの練られた基本システムはこの第1作目から健在である。 稼働から20年以上が経過した現在ではシリーズ中でも特に稼働数が少ない為、シリーズやガンシューティングのファンならば見かけた際に是非プレイしてほしい。 余談 「スパイ作品が題材で主人公は凄腕工作員」「遮蔽物を挟みながら多数の敵を倒していく」「制限時間が厳しい」点など、1986年に同社が発売した『ローリングサンダー』と酷似した部分が見受けられる。 これは主に海外で言われていたのだが、2018年のバンダイナムコのスタッフのツイートで、本シリーズも企画当初は『ローリングサンダー』シリーズとして作る案もあったことが明かされた。 アーケード版のテクスチャを良く見ると、基板からの直撮り動画かつ一時停止しなければわからないレベルに細かい小ネタが存在する。 格闘兵が持っている鉄パイプの一部分には赤い字で何かが縦書きされているらしい事が分かるが、よくよく見ると「風林火山」と書かれている。また、バズーカ兵が発射する砲弾には、避けた状態で横切る瞬間を静止画で見ると「神」と書かれている。いずれも旧日本軍的でシュールである。 ステージ3-3の玉座に飾られた、ガロ王家と思われる男女の肖像画だが、顔面はよく見ると開発スタッフ(2名とも本作の脚本担当で男性)の顔。 絵の背景を静止画で見ると女性には「ドン」、男性には「上」と書かれており、それぞれ「神藤辰也(*14)」「上博文」両氏がモデルと分かる。この内、神藤辰也氏は本作の後にスクウェア(スクウェア・エニックス)へ移籍、現在は『すばらしきこのせかい』シリーズ等を手掛けている。一方の上博文氏は薩川隆史氏と共にゲームデザインも担当。本作以降、薩川氏と共に『レイジングストーム』までのシリーズ作品に関わった。 タイムクライシス(PS版) 対応機種 プレイステーション 販売・開発元 ナムコ 発売日 1997年8月7日 価格 6,090円 備考 ガンコン対応PS2『ガンバリコレクション プラス タイムクライシス』にもガンコン2のみ対応で収録 判定 良作 概要(PS) アーケード版稼働の1年後、『ガンバレット』と共にプレイステーションに移植。専用開発のガンコントローラ「ガンコン」も同時発売され、同梱版も発売された。 業務用を完全移植した「アーケード」モードに加え、完全新規の「スペシャル」モードが追加されている。 ストーリー(PS) 「スペシャル」モードの追加ストーリー セルシア共和国の事件解決後、VSSEは同事件の主犯であった「ワイルド・ドッグ」に関する調査を行っていた。そして、彼が率いる犯罪組織と武器取引を行っていた、素性不明の武器商人が率いる武装組織「カンタリス」の存在が浮かび上がった。「同組織のアジトは郊外の湖畔にあるリゾートホテルに偽装した兵器開発工場で、同組織は新たな武器取引に向けた準備を行っている」との情報を入手したVSSEは、武器取引阻止・カンタリス壊滅の為、リチャード・ミラーをカンタリスのアジトへ派遣したのだった…。 特徴・評価点(PS) プレイヤーの結果次第で次のエリア・ストーリー・戦うボスが変わる、完全新規の「スペシャル」モードが追加された。 以降、本シリーズの家庭用移植版では、ミニゲームモード「クライシスミッション」や、ストーリーの裏側を描く新規モード収録がお約束となった。 アーケード基板の半分以下の性能であるPSに合わせグラフィックの質やフレームレートが落ちたが、様々な工夫(*15)により、そこまで悪く見えない。How to playのデモンストレーションも完全再現である。 ガンコンはブローバック機構は無いものの(*16)基本造形や精度はアーケード版とほぼ同じで、小さなテレビでもプレイ可能。国内版では色はつや消し黒で、大分本格的な作りである(*17)。 アーケード版でのペダル操作は、『リロードボタン』としてガンコン前方の両側面に付いた「A/Bボタン」が担当。その為、ガンコンプレイ時は両手持ち必須。 一応、通常コントローラーでも操作可能だが、画面に小さな青い点が照準として表示されるだけで非常に見失いやすい。遊ぶならガンコン推奨。隠し機能として2P側に通常コントローラを繋げると、全てのボタンがリロードボタン扱いになる。これを足で踏むことでアーケード版に近い感覚でプレイできる。 問題点(PS) システム面の大きな違いとして、ゲームオーバー時のコンティニューがアーケード版の「その場」から、「そのエリアの始めから」へと変更。 アーケード版ではゲームオーバーになっても、連続コンティニューをする「ゴリ押し」プレイができたが、PS版ではエリアの初めからやり直さなければならない。ボス戦も例外ではなく、ボスに負ければボス戦の始めから。特にステージが長い「スペシャル」モードでは苦痛になりやすい。 もっともこれはアーケードを家庭用に移植する場合にはよくある縛りで、いわゆるアーケードは「地獄の沙汰も金次第」仕様である。 総評(PS) ガンコンにより、アーケードのガンシューティング作品を家庭でも遊べるようになったのは大きい。 新規ストーリー等の追加要素も嬉しいところ。 他の移植版 PS2『ガンバリコレクション プラス タイムクライシス』(2002年12月12日 3,990円、「ガンコン2」同梱版(7,329円)あり) 『ガンバレット』シリーズ3作品との同時収録(+収録作及びナムコから過去に発売されたガンコン対応PSソフトの資料集であるギャラリーモードと、(数は少ないが)隠し要素の新規のミニゲーム)。 PS2専用ソフトおよびPS2専用周辺機器であるガンコン2対応となり、ロード時間が僅かに短縮された点以外はPS版のベタ移植である。 一方で、初代PSのガンコンには非対応なので注意。その逆も然りで、元の初代PS版の本作及び初代PSで発売された全てのガンコン対応ソフトは、PS2本体で互換性を利用する形でプレイしても、ガンコン2には非対応なのでこちらにも注意。 余談(PS) ガンコンの対応モニター/テレビについての注意点 ガンコンならびにガンコン2はブラウン管テレビのみに対応。液晶テレビには非対応なので注意。なお、ガンコン3は両対応。 これは「走査線タイミング」という、ブラウン管の仕様を利用した方式を採用しているため。 ブラウン管に映る映像は、実は一斉に表示されているわけではない。マイクロ秒以下の速度で1ドットずつ画面全体を走るように描写されるが、我々の認識できるよりはるかに短いスパンでそれが変わるため、残像として「画面全体に絵がある」と錯覚するのである。 よってガンコンのトリガーを引いたとき画面全体を白く光らせると、前述の仕様のため「画面の端から1ドットずつ白くなってゆく(*18)」こととなる。 そしてガンコンの先には光センサーが備えられており、「引き金を引いたタイミング」と「センサーが白い光を検知したタイミング」の人間には認識できないごくわずかな時間差を計算することで、引き金を引いた瞬間ガンコンの照準がどこを狙っていたのかがわかるのだ。 液晶テレビからは絵が画面全体へ同時に映し出される方式に変わったため、上記の方式は利用不可能。 ガンコン3以降では、赤外線を利用した方式で照準の向きを検知している。
https://w.atwiki.jp/animerowa/pages/518.html
「エクソダス、しようぜ!」(前編) ◆LXe12sNRSs 『エクソダス』とは、脱出、大移動などの意味を含む。 今から約3500年前、エジプト文書にヘブライ族という名の集団が登場する。 ヘブライ族とは、中東からエジプト北部地域にわたり居住した、傭兵・奴隷・法律違反者などの浮浪者達を総称した名である。 彼らの一部はラムセス2世の治下、エジプトで強制労役をしていた。 中東からの外侵を防ぐため、ナイル川下流の要衝地であるゴセン地方に城を築くという仕事である。 彼らはある日突然、モーセという人の後を追って集団脱出した。これが旧約聖書の出エジプト記に出てくる『エクソダス』である。 ヘブライ族はその後、イスラエルという国を造りユダヤ人と呼ばれるようになる。 エクソダスとは、浮浪者集団が世界で最も独特で、強烈な民族的アイデンティティーを確立した大事件なのである。 ユダヤ人は、苛酷な環境での共同体験を通して唯一神思想を確立した。そのため、文明史的にイスラエルの歴史はエクソダスで始まる。 聖書史学者らが探し出したシナイ半島周辺のエクソダスの痕跡を見ると、40年の広野生活は奇跡に近い。 命をかけて唯一神が約束した、『乳と蜜の流れる地』を探す過程は、宗教以外のもので説明するのは難しいと言えよう。 ローマ帝国に抵抗して故郷から追われたユダヤ人は、20世紀中盤、二度目のエクソダスを敢行した。 各地に散在したユダヤ人は第2次大戦が終わった直後、自分たちが2000年前に追い出されたパレスチナの地に集まる大移動を始めた。 最初のエクソダス当時、モーセがカナンの地に直ちに進入できなかったのは、強力なパレスチナ人が抵抗していたためである。 モーセの後裔らは3000年ぶりにパレスチナ人を追い出し、イスラエルを建国した。 「ここは神が与えた我々の地」――という宗教的信念を掲げて。 ◇ ◇ ◇ エクソダス請負人であるゲイン・ビジョウは、ある意味では出エジプト記に登場するモーセのような存在なのかもしれない。 実際のモーセのように神から十戒を授かって他者に与えるようなことはしないが、導くという意味では立法者も請負人も同じである。 ゲインが請け負っていたのは、シベリアからヤーパンへのエクソダス。そして、崩壊していくホテルから外へのエクソダス。 その最終目的は、『殺し合い』から『日常』へのエクソダス。 エクソダス請負人である自分に出来ることは何か? 改めて考えてみる。 ゲインは狙撃の名手であり、また優れたパイロットでもあったが、別段機械に詳しいというわけではない。 シルエットマシンともオーバーマンとも構造が異なる、特異な機械――それがこのゲームにおいて参加者を縛り付ける絶対物、首輪だった。 入手した首輪は有益な情報源となり得る可能性を秘めていたが、ゲイン一人のスキルではどうにも進展が望めない。 機械であることには違いないのだ。水に浸して故障を狙ったり、電流を流してショートさせる策も考えた。 が、それを自身の首でやるのはあまりにも危険。 鶴屋さんの首輪で実験をしようとも考えたが、無闇に扱って壊してしまっては、いざ機械に秀でた者と接触した時に後悔することになる。 首輪はゲイン一人だけでどうこうできる問題じゃない。 ならば自分はエクソダス請負人らしく――エクソダスするための『道』を探すのが最良だ。 即ち、首輪を解除した後の話。『脱出ルートの確保』である。 首輪を解除したとしても、ギガゾンビが用意したこの空間に閉じ込められたままでは意味がない。 ゲインも本来の仕事を持ち越している最中だ。即刻シベリアに帰還し、ヤーパンへのエクソダスを再開しなくてはならない。 他にも、シドウ・ヒカルをトーキョーに。ノハラ・シンノスケをカスカベに。皆を元の世界に返さなくてはならないのだ。 ……そう。元の『世界』に。 (ここはいったい、どの世界なんだろうな) 一日中渡り歩き、そればかりを考えていた。 まず確実なことは、ここはゲインの知るシベリアではない。 街並みとしてはヤーパン、ヒカルやミサエの言っていたトーキョー、カスカベに酷似しているようだが、細部はまた違う。 それに生活の跡は見えるのに、住人がまったくいないというのも気になる。 参加者に逃げられないよう隔離するのが目的なら、孤島や塀の中が効果的かつ理想的だ。 それを何故、こんな生活味溢れる場にしたのか……そしてそれらはどうやって用意したのか……。 (ここが孤島だったならば、脱出経路は簡単だ。だがここは街や森、水場さえ混同している一地域……外界に何があるかは想像もつかない) 支給された地図を確認しながら、ゲインはどこか出口となり得る場所がないかを探す。 8×8の64エリアに分類されたこのマップ。今までに刻まれた禁止エリアは合計で9(ゲインが知る上では6)。 その配列はどれも疎らで、参加者達の居心地を悪くさせている……かに思えた。 (……?) 地図を眺めながら、ゲインは何か正体の掴めぬ違和感を覚え出す。 禁止エリアというのはつまり、殺し合いを望まない参加者の安住の地を減らし、他者との接触を多く設けるための処置だ。 だがこの禁止エリアの配列は、どこかおかしい。 (何故、『マップ端のエリア』ばかりを指定する――?) 隅に逃げ込んだ参加者をいぶり出す目的があるとするなら、それも効果的ではある。 だがこれまでの禁止エリアは9個中7個が端のエリア(ゲインは第三放送を聞き逃したため、考察の上では6個中5個)を指定しており、 放送ごとに三つという数少ない禁止エリア指定で、ここまで徹底する必要があるかと問われれば、疑問に思えた。 参加者を中央に寄せて戦乱を起こしたいというのなら、それこそ孤島のような隔てのない空間を会場に選べばいい。 このマップは北西の高校があるエリアに始まり、西際の島、南西の駅周辺など、逃げ場所としてはもってこいの空間が幾つか存在している。 何故こんな入り組んだ会場を選んだのか。多種多様な展開を望んだというのなら、端ばかりを潰して参加者の逃げ場を失わせるという理由と矛盾が生じてしまう。 (待てよ、逃げ場……?) ここにきて、ゲインがある重大なことに気づく。 会場は孤島ではない。が、もちろんマップの端というものは存在する。 では、その端を越えた先には何があるのか――ゲインはまだ、これを確認していなかったのだ。 疑問を解決させるため、ゲインはホテル地区から東の端……エリアD-8へと疾走した。 ギガゾンビはこの会場を、いったい何で隔離しているというのか。 海でないとしたら壁か。だが、遠目から見てもそんなものは確認できない。 見えない壁でも聳えているのだろうか。ただでさえおかしな技術を扱う輩だ。そんなものが出てきたとしても驚きはしないが…… 『警告します。禁止区域に抵触しています。あと30秒以内に爆破します』 (――! なるほどね) 突然発せられた、首輪からの警告。これこそが、会場を隔離空間とする壁。即ち禁止エリアによる絶対包囲網である。 (外周エリアは全て禁止エリア……そして、禁止エリアは侵入しても30秒の猶予があるというわけか) 新たな情報を頭に叩き込んだゲインは、警告音を鳴らす首輪にしかめっ面を浴びせつつ、それでも走ることをやめなかった。 エリアD-8のさらに東……延々と続く森の中を突き抜け、一秒、二秒、三秒と時が経過する。 そうして、ちょうど与えられた猶予の半分、15秒が経過したところでゲインは踵を返した。 (ここまで約100メートル。周囲の風景に変化はない。やはり禁止エリアは絶対か――!?) 先ほどとは打って変わって、全速力で内側、つまり会場内へと引き返すゲイン。 手負いの身であることが災いし、体力も落ちていた。走るだけでも大分しんどい。 それでもこんな無茶をしたのは――無茶をしなくては、光明は掴めないからだ。 リミットギリギリで安全圏へ舞い戻ったゲインは、息を切らしながらその場に腰を落とした。 禁止エリアをマップ端ばかり指定する謎。 それはマップ端にいる参加者をいぶり出したいのではなく、逆に参加者を『マップの外』に近づけさせないための処置ではないか――とゲインは考えた。 例えば、マップ外周のどこかが出口に通じているというケース。端側の禁止エリア指定は、その出口に鍵をかける意味があるのではないだろうか。 が、外側自体があらかじめ禁止エリアに指定されているというのであれば、ゲインの考察はまったくの的外れなものになる。 どこか例外があるのでは、と考えすぐ下のエリアE-8に移動し、同じように東に突き抜けてみるが……結果は同じく。 D-8とE-8の東側外は、共に禁止エリアだった。おそらく、他のエリアも同様と見て問題ないだろう。 例外は存在しない。ならば、マップ端ばかりを禁止エリアにする理由はなんなのか。 単なる偶然か、それとも、やはり逃げ場を潰す意味が含まれているのだろうか。 (禁止エリアが続くマップ外周……だが、それはいったい『どこまで』だ? マップの外が全て禁止エリアだったとして、果てはどこにある?) 手負いのゲインでは、往復前提で走っても100メートル程度しか進めなかった。 だが仮に、リミットである30秒以内に、一エリアの横の長さである500メートル以上進んでしまったとしたら。 その先には何があるのか。また禁止エリアが延々と続くのか、それとも。 (このゲームに参加させられている参加者たちの特異ぶりを窺えば、リミット以内に外側のさらに奥へ踏み込める人物もいるはずだ) ミサエの話していた頼れる仲間の中には、ストレイト・クーガーという速さにこだわる男がいたという。 彼ならば500メートルを30秒以内に駆け抜けることもあるいは可能だろうし、当然ギガゾンビがそれを考慮していないはずはない。 ならばやはり、マップ外周は中と同じく500×500の一エリアに覆われているわけではなく、『外側全部が一つで巨大な禁止エリア』として壁を作っているのだろうか。 (実際に赴いて会場の果てを探す、というのは無理がありすぎるな……ならば!) 思考を止めたゲインは、すぐ近くに聳えていた巨木に飛びかかった。 そのまま登っていき、広大な森から顔を出して一望できるほどの高さまで移動する。 (『足』が無理なら『目』で確認するまでだ) 顔を向けたのは、遥か東の果て。 『黒いサザンクロス』――狙撃の名手として鷹の眼を利かせ、高所から東に何があるのかを確認する。 ……森、だった。 今いるE-8をそのまま横に延長したかのような、長々と続く木々の群衆。 果てのようなものは見えない。どこまでもどこまでも、月明かりに照らされた大地は果てしなく続き―― (――――!?) 何かにひらめき、ゲインはがばっと上を向いた。 突き抜けるほど高い木のてっぺん。そのさらに上には満月と、キラキラ輝く満点の星空が広がっている。 当たり前だが、星とは地球を包む外側、宇宙から降り注ぐ輝きだ。 雲か何かに遮断されぬ限りはどこにでも降り注ぐものであり、それはシベリアやヤーパンも同様、この会場とて例外ではない。 永遠に紡がれると思われた星の海――だが、東の果てには、 (……見えたぜ、一筋の光明!) 星が、なかった。 地上に延びる森の群集。この光景には果てがない。 しかし空には――マップ外側に至るところでぷっつりと、『星空が途絶えていた』。 会場内は星空に照らされ、マップの外に延々と続く禁止エリアには、それがない。 この違いは何か。それはつまり、マップ外周が星の傘下にない空間、ようするに『異質』であることを示す。 (禁止エリアは俺たちを囲う『柵』でしかなく、星に照らされるような『世界』ではない。 一見ヤーパンの一地域を削っただけような会場にも思えるが、本質的には孤島と一緒だったというわけか) この会場を孤島に見立てて考えると分かりやすい。 会場内は海で覆われた島であり、会場内を覆う外周禁止エリアは、海の役割を果たす。 孤島と大きく違う点は一つ。延々と続く禁止エリアは、海と違い、どこまでいっても他の陸地に辿り着けない。 それはここが閉ざされた空間であり、外部との接触が完全に断たれているためだった。 (思い出せ……この特異な力と現象の正体はなんだ? 過去にギガゾンビが何か漏らしていなかったか? 記憶を辿れ。今こそ己の記憶力をフルに発揮する時だゲイン・ビジョウ) 頭を抱え込み、ゲインは深い記憶の海へと潜っていく。 思い出されるのは、唯一といえるギガゾンビとの接触時……そう、あの忌まわしい見せしめが行われた、序幕のことである。 あの時のギガゾンビの発言、宣言、宣告、通告、青いタヌキや眼鏡の少年との会話云々、細かな挙動まで、集中して思い出していく。 ――『ワハハハ、目覚めの気分はどうかな生贄の諸君!』 ――『そう、生贄だ! キサマらにはこれから殺し合いをしてもらう!』 ――『おまえ達はありとあらゆる世界の様々な時間から集めた生贄だ。 おまえ達にはこれから殺し合いをしてもらう。 そして生き残った一人だけは元の世界に返してやろう。 それがこの殺し合い、バトル・ロワイアルだ。 ああそうだ、その生き残った一人は一つだけ願いも叶えてやるぞ?』 ――『バカめ、私は時空刑務所から脱獄し亜空間破壊装置を完成させた! もはやタイムパトロール共は私に手を出せないのだ。 今度は誰も助けに来ないぞ、青ダヌキ』 ――『本当だとも。キサマらに残された道は殺し合って生き残るだけだ』 ――『フハハハ、キサマらの首には爆弾の付いた首輪を取り付けてある。 私に逆らったり、会場から逃げようとすれば爆発するぞ。 誰も殺し合わない退屈な見せ物になれば、纏めて爆破するかもしれんなあ』 ――『これは私の退屈をしのぐ見せ物なのだ。ああ、そうだ……』 ――『首輪は定時放送で報せる禁止エリアに進入しても爆発する。 人数が少なくなれば他の参加者とも出くわしにくくなるから、場所を狭めてやるのだ。 それから、おまえ達には支給品を与える。 中には武器等の支給品がランダムに1~3個、それに地図や食料などが入っている』 ――『さあ、今からおまえ達にはワープで会場に送ってやろう! これはサービスだ、安心して向かうが良い! 健闘を祈っているぞ。 フハハハ、フハ、フハハハハハハ…………』 キーワードは数多く、多すぎて整理が追いつかないほどに掘り起こされた。 『ありとあらゆる世界の様々な時間から集めた生贄』 『生き残った一人は一つだけ願いも叶えてやる』 『時空刑務所から脱獄し亜空間破壊装置を完成させた』 『タイムパトロール共は私に手を出せない』 『キサマらの首には爆弾の付いた首輪を取り付けてある』 『私に逆らったり、会場から逃げようとすれば爆発する』 『誰も殺し合わない退屈な見せ物になれば、纏めて爆破するかもしれん』 『これは私の退屈をしのぐ見せ物』 『首輪は定時放送で報せる禁止エリアに進入しても爆発する』 『人数が少なくなれば他の参加者とも出くわしにくくなるから、場所を狭めてやる』 『今からおまえ達にはワープで会場に送ってやろう』 重要そうなセリフを抽出しただけでも、ざっとこれくらいは出てくる。 その中でもゲインが興味を持った単語は、『ありとあらゆる世界の様々な時間から集めた』、『願いも叶えてやる』、『時空刑務所から脱獄』、『亜空間破壊装置』、『タイムパトロール』、『ワープ』などだ。 (俺やヒカル、セラスやミサエとでは、住む世界と生きた時間が違う。信じがたいが、『異世界』というものは確かに存在するらしい) シベリアの雪原を生きてきたゲインには、イマイチ理解しづらい概念だったかもしれない。 だが事実として、セラスの暮らす世界にシルエットマシンなどの機動兵器は存在せず、ヒカルやミサエの知るシベリアにシベ鉄の息はかかっていない。 (異なる世界に住む住人同士を、強引に一つの世界に集める……それを可能にするのが、亜空間破壊装置という奴か?) そんなことを可能にする装置が、本当にギガゾンビなどに造りだせるのだろうか。 本来なら信じるだけでも眉唾物な話。だがゲインはこれを頭ごなしに否定したりせず、むしろ肯定的に物事を考えていく。 そう、こういった不思議な力との付き合いは、何も皆無というわけではない。 ようは、オーバーマンが持つ『オーバースキル』と同じようなものだと考えればいい。 (時空刑務所から脱獄したという言葉から窺うに、ギガゾンビが前科持ちの犯罪者なのは間違いない。 そして時空刑務所に、タイムパトロールか……これも信じがたい話だが、どうやら『時空規模で動く警察』と、『時空規模で動く犯罪者』がいるらしい) そういった存在があるということは、即ち『時間跳躍』なる手段も存在しているということに他ならない。 時を飛び越える術――摩訶不思議な現象と思えたが、オーバースキルの存在を考慮すれば、不可能とも断言できない。 例えば、シベ鉄の警備隊隊長ヤッサバ・ジンが乗っていたラッシュロッド。あれは『時間停止』のオーバースキルを保有していた。 ギガゾンビやタイムパトロールがオーバーマンを使って警備、犯罪を行っているとは思いがたいが、時に関与できる可能性は十分にあるのだ。 (『ワープ』というのも、ようは長距離瞬間移動のことだろう。これもオーバースキルの概念で説明がつく。 『願いを叶えてやる』ってのは十中八九ハッタリだろうな……参加者をゲームに乗せるための餌的な意味しか持たない) 世界を飛び越え、時を飛び越え、さらにはこれだけ高性能な首輪型爆弾まで用意してのける手腕……決して侮っていたわけではないが、ギガゾンビとやらは予想以上に凄い人物らしい。 しかし、しかしだ。 (これは全て、『奴自身の力』じゃない。奴は、奴の世界にある『技術』を借りているだけに過ぎない) 時間跳躍、亜空間破壊、どれらもギガゾンビが独自発明したわけではなく、先にそれらを可能にした先人たちがいることは明白だった。 でなければ時間跳躍の技術はギガゾンビが独占していることになり、時間犯罪者を取り締まるタイムパトロールという存在も有り得なくなってしまう。 (ならばそこには、付け入る隙が必ずある。奴が使っている時間跳躍、亜空間破壊を『オーバースキル』、それを行うための装置を『オーバーマン』に見立てるんだ) ゲインは再び支給されたマップに目をやり、考え込んだ。 ギガゾンビが用いたのは、亜空間破壊装置なるもの。破壊、というくらいなのだから、それは空間を破壊するものなのだろう。 では、破壊された空間とはいったいどこのことを示しているのか。 答えは簡単、このバトルロワイアル会場を覆っている、『外周エリア』である。 ゲインはデイパックの中から支給された食料である菓子パンを取り出し、徐に毟ってみた。 なんてことはない、パンの一欠けら。このパンの一欠けらが、『この会場と同じ』なのだ。 (ギガゾンビは亜空間破壊装置を使い、会場の外の空間を破壊した。これでこの会場と外界を繋ぐものは何一つなくなり、こうやって) 毟ったパンくずが、ゲインの口の中に放られる。 (――これで隔離完了だ。一度毟ったパンが元に戻らないように、一度壊れた空間は修復するまで壊れたままだ。 橋となる空間が壊れてたんじゃ、タイムパトロールとやらも救援に来れない) この会場はつまり、絶海に囲まれた孤島、扉のない密室、出口の消えた迷路と同じ。 中から外部へ連絡を取る手段、及び脱出は絶望的な環境。普通に考えればそうなのだが――この隔離方法には、致命的とも言える穴がある。 それは、会場と外界との隔離が『亜空間破壊装置』なる道具によって実行されているという事実。 毟ったパンは元に戻せない。船がなければ、扉がなければ、孤島や密室からは出られない。迷路もまた、出口がなければ彷徨い続けるだけの運命だ。 しかしここは、毟ったパンでも孤島でも密室でも迷路でもなく、『亜空間破壊装置によって隔離された世界』である。 ならば、この世界を隔離した根本的元凶である亜空間破壊装置の機能を停止させたらどうか――それこそが、この会場を隔離空間から脱却させる唯一の方法。 オーバーマンの機能を停止させればオーバースキルの効果が失われるのと同様に、亜空間破壊装置を破壊してしまえば、この会場は元の鞘に収まるというわけだ。 では、いったいどうやって亜空間破壊装置を破壊するか。その前に、ターゲットとなる亜空間破壊装置はどこに置かれているのか。 ここで、もう一度亜空間破壊を『オーバースキル』、亜空間破壊装置を『オーバーマン』に当てはめてみる。 すると、一つの疑問が発生する。 オーバーマンとオーバースキルがこの二つに当てはめられるというのなら、それらを起動させる『パイロット』はどこにいるのか。 この場合のパイロットとは、考える必要もなくギガゾンビである。奴が亜空間破壊装置を使って亜空間破壊を行い、会場を隔離してバトルロワイアルを開催した。 (ギガゾンビは、この殺戮を退屈しのぎの見せ物として楽しむと、そんなことを仄めかしていた。 とくれば、当然、奴の居場所はこの会場外ということになり、奴が機動させている亜空間破壊装置も会場外にあるということになる) 亜空間破壊装置が外界にあるというのであれば、会場内からの手出しは不可能となってしまう。 ここまできて手詰まりか……ゲインは登り詰める直前で崩れ始めた崖に、やり場のない怒りを感じた。 ゲインの力では、首輪を解析することはできない。 だからエクソダス請負人として、せめて脱出口だけでも確保しようとしたのに、自分はそれすらも満足に成し遂げられないのか、と。 (まだだ。まだ諦めるなゲイン・ビジョウ……何か、何か見落としていることがあるんじゃないか……!?) 食い入るように地図を見るゲイン。彼に残された猶予は少ない。 キャスカとの戦闘で負った傷は、なんとか行動可能なくらいには回復した。 だが、それでも手負いであることには変わりない。 もしあと一度でも、キャスカレベルの手練に襲われたら。 そうなる前に、ゲインは光明を掴まなくてはならないのだ。 ヘブライ族を導いたモーセのように、今も生存している他の参加者達に、道を示してやらねばならない。 それが、エクソダス請負人としての役目であり、意地でもある。 (!) ――その意地が、ある重大なひらめきを発揮させた。 (この禁止エリア配列……端ばかりを指定する理由……そうか……いやしかし……ええいダメでもともと、こいつは賭けだ!) ゲインは注視していた地図を握り締め、ろくにしまいもせずに走りだした。 向かう先は南。禁止エリアとなったE-8をギリギリでかわし、最短ルートを通って目的地へ急行する。 気づけば、時間もかなり経過していた。 一日目の終わり、そして第四回目の放送はもうすぐ訪れる。 これまでのペースどおりにいけば、死者の数もそろそろ半数を切る頃だろう。 有力な、特に首輪解除の可能性を秘めた協力者が脱落する前に、なんとしてでも請負人としての勤めを果たさなければ。 決意を胸に抱いてゲインが訪れたのは、エリアG-8に位置する大型ショッピングモールだった。 ゲインはその中でも一際大きな店舗に入り、 『いらっしゃいませギガ~。ここはジィハチショッピングモール。お買い物でしたらこのモールダマがご案内するギガ~』 喋る、土偶と、遭遇した。 まさかの珍客――この場合客はゲインの方だが――に数秒間呆気に取られたゲインだったが、すぐに気を取り直す。 「あー、すまない店主。ちょっと探し物をしているんだが、協力してくれないか?」 『お客様は神様ギガ~。出来る限りのことなら協力するギガ~』 「助かる」 モールダマなる土偶の了承を得て、ゲインは店のカウンターを越え、奥のほうへと踏み入っていく。 『ちょ、お客さんそっちは立ち入り禁止ギガ~!』 店主の制止を振り切り、ゲインはズケズケと家屋荒らしを始めだした。 店の奥にある事務室にそれらしきものがないことを確認すると、今度は倉庫の方を調べてみる。 倉庫内は暗室になっており、電灯は灯っていない。 ゲインは所持していたランタンに火を灯し、暗い室内を照らし出す。 そうして目に映ってきたのは―― 時系列順で読む Back 廃墟症候群 Next 「エクソダス、しようぜ!」(後編) 投下順で読む Back 廃墟症候群 Next 「エクソダス、しようぜ!」(後編) 232 請負人Ⅱ ~願う女、誓う男~ ゲイン・ビジョウ 237 「エクソダス、しようぜ!」(後編)
https://w.atwiki.jp/nrks/pages/407.html
シャッテン=シュティンゲル、本編以前のエピソード0的な何か SSスレに投下したものを一部修正したものです 陽の光の恩恵を受けない、暗黒の地――――夜の国。 その闇を照らすのは、ただ人工的な電気や火の明かり、そして月光だけ。 そんな闇は、生物の本能の何かを刺激するのか、あるいは視覚が効かない事を理知的に利用するだけなのか。 ともあれ、人目をたばかる人間は、得てしてそんな闇の中に居場所を求めるものである。 ――――――――荒れ果てた廃墟の中を歩む、1つの影がある。 まるで幽鬼の様に、その足取りはおぼつかない。まるで浮浪者の様に、その姿は薄汚れている。 しかしその瞳は――――激しい力の、心の揺らめきを湛える様に、闇の中にあってギラギラと輝いて。 同時に、野生動物よりも感覚の衰えた人間でさえも、容易に感じ取れる様な不穏な雰囲気を満身に湛えて。 「……なんだ、少し……荒れてるね、ぇ…………何かが入り込みでも、したのかな……ぁ?」 散らかる紙の束や椅子などを、夜目が効く様に器用に避けて、1つのデスクに腰掛ける。 「――――今日もまた、『価値の無い命』が喜びに呻いた…………僕は、彼等の道を、黒い楽園へと、誘ったんだ、ぁ…………」 くすんだ水色の髪に瞳を伏せて、その人影はデスクの引き出しを静かに開ける。 そこには、大量の石――――狂気を発する鉱石である『ルナトリウム』、通称ルナティックメタルが、敷き詰められるように保管されていた。 青年は、その中へと手を伸ばす――――ルナトリウムの間から、1枚の紙を引っ張りだした。 それは、写真――――皺くちゃになってしまっているが、光による色素の劣化が生じないためか、その色合いはとても鮮やかだった。 「……僕なんかが生き残っちゃって…………本当にごめんなさい…………でも、僕はまだ、砕けないんだ…………ぁ そうだろ、みんな…………みんなは無残に死んだけど、立派に生きたんだ……ぁ…………僕も、そうやって生きるよ、ぉ…………」 写真には、白衣を着こんだ数人の男女が写っていた。その中には、この青年の姿もある。 ――――やつれた印象は無く、またその穏やかならぬ雰囲気も感じさせない、どこにでもいる様な普通の青年の姿で。 写真の中央に陣取る、初老と思しき壮年の男性を囲み、同じく写真に写っている男女たち。 みな一様に、笑っていた。 「……………………」 そっと瞑目すると、その写真を元通りに戻す青年。デスクの引き出しを押し戻すと、椅子に身体を預けてそのまま眠る様に動きを止める。 その姿は神妙で、とても静かなものだった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「…………先生、この部屋妙に暗いですけど、何故明かりをつけないんですか?」 「あぁ、シャッテン君はこの部屋に入るのは初めてだったな。まぁ来たまえ。足元に気をつけるんだぞ?」 暗室の中を慣れた足取りで進む学者。その背中をおっかなびっくり追いかけるのは、まだ『普通』だった頃の青年。 鉱物研究室の中でも、特に異質なこのエリアは、ある意味研究施設としては異常な暗さである。 器具や研究対象を破損させないため、整理整頓の上でしっかりと分かりやすく配置するのが、常道と言うものだ。 この場合はその例外――――研究対象にとって、明かりが厳禁である場合である。 「ほれ、シャッテン君。あれが今回の題材だ」 「あれは…………!? ……ルナトリウム、ですよね?」 「そう。この夜の国ならまぁまぁありふれてる石だな……ちゃんと勉強してるようだ」 ほんの微かな明かりに照らされて、その黒い石は鎮座していた。可視光線を受けると狂気を齎す波長を放つこの石がある故に、光量を限界まで落としていたのだろう。 「アレが光を受けると、周囲に居る人間の精神が変調をきたすのは、知っているだろう? 私はその性質を解明する事を、まぁなんだ、人生の課題としているんだ……それでまぁ、依頼されていた仕事も折り合いがついたからな。こっちに戻ろうと言う訳だ」 「……先生の宿願の研究と言う訳ですか……。」 「そうなるな」 青年の師である学者は、厳しくも静かな眼でルナトリウムを見つめる。実に多くの時間と労力を、ルナトリウムの研究に捧げてきたのだろう。 そんな事を思わせる、静かな眼だった。 「ですが……危険じゃないですか?」 「無論危険だ。だがシャッテン君……世界の先端を行く人間と言うのは、みんなそうなんだよ? もう今では時代錯誤の話だが……新しい開拓地を切り開く開拓民を考えてみなさい。土地の性質も、地形も、どんな危険生物がいるかも分からない。 彼等は、そんな土地を人の住める場所にしてきた。時には多くの犠牲を払いながらな。 だが、そうして切り開いた土地は、豊かな食物と住居、そうした人間の活動領域を齎すと言う、何にも代えがたい恩恵を、人間に与えた訳だ」 おずおずと問うた青年に対して、学者は向き合い、滔々と語りかける。とても真剣な表情で、諭すように。 「それと同じだよ。学問の先にあるのは未知。それは時に危険な事もある。 だが、このルナトリウムの精神波を抑制できるようになれば……この国にとって、大きな資源となり、夜の国全体の幸せに繋がるではないか。 我々の仕事とは、そうあるべきなんだ」 「あ…………!」 揺るぎない、学者の熱意とその言葉。青年は、気圧されたようにその言葉に耳を傾けた。 どれほどの熱意で、学者はそれを『生きる目標』に定めているのか――――それが、ほんの一端表われただけでも、言いようのない力を持っているのが、良く分かる。 「すみません先生……変な事を聞きました」 「いや、いい……それよりも、これからはルナトリウムがメインになる。シャッテン君もその準備を怠らずにな?」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「そう……シャッテン君も見たんだ、ルナトリウム」 「あぁ……正直、ちょっと怖かったね。先生がとてもルナトリウムに入れ込んでるって言うのは、良く分かったよ……」 資料室。青年は1人の女性と共に、そこで探し物をしていた。 側にいる女性は、淡い光沢の青紫の髪を長くした、大きくて丸い瞳が印象的な――――端的に言えば、魅力的な女性だった。 「サーシャは、先生がルナトリウムの研究をしてるの、知ってたんだよね?」 「勿論。例の調査で忙しくなる前は、何度かデータの収集を手伝ったりしたもん。まぁ、シャッテン君は割と新参だから、その頃は知らなかったと思うけどね」 「……やっぱり、大変だった?」 「そりゃもう、先生ルナトリウムの事になると、人が変わるもん。あの年で3日徹夜とか、当たり前になるスイッチ入るんだよ? 私もそうだけど、みんなもうクタクタ……だから、一端中断するって聞いて、ちょっと嬉しかったんだよね。あの調査も大変だったけど……桁が違ったよ」 ファイルを捲りながら、青年は女性に問いかける。クリップボードにメモを取りながら、女性は苦笑を覗かせてそれに答えていった。 「……そんな風になってるサーシャって言うのも、見てみたかったな」 「冗談! 勘弁してよ……」 ふといたずらに他愛のない事を青年が言って見せると、女性は尚更苦笑しながらかぶりを振る。 「……でも、ああいう先生の姿って、とっても羨ましいなって、思ったりもする」 「……?」 様子が変わった女性の声に、青年はファイルに落としていた視線を向ける。 「先生ってさ、ルナトリウムの事を生涯の仕事みたいに言ってたでしょ? 多分、先生にとっては『生きる目標』みたいなものなんだよ。 そう言うのを持って生きてくって、幸せな事だと思わない? それに、それが上手く行けば……色んな人が幸せになるんだよ? ……私も、そんな風に自分の『生きる道』を持ちたい。だから先生と一緒に研究をしてる」 「サーシャ…………」 「ルナトリウムの事だけじゃなくて、鉱物って面白いでしょ? 私も、もっと知りたい。そして先生みたいに挑みたい……今は私、それが目標だな」 どこか照れくさそうに、しかしハッキリとそれを口にする女性を呆然と見ながら、青年は思った。 ――――みんな、とても幸せそうで、活き活きしてる。とても綺麗で、気高い―――― 静かな、本当に静かな感動が、青年の胸を満たして行く。 「――――よぅ、お二人さん! 蛍蒼晶の関連資料、揃ったか?」 「わっ! ちょ、ちょっと待って、もうすぐだから……」 「ッハハ! お前ら2人でってんだから、予想はしてたよ! まぁ程ほどにな!」 「からかってる暇があったら……僕たちも調べ物、さっさと済ませるんだよアンドレイ」 「おいおい、もうちょいいじらせろっての!」 「……………………」 気の知れた仲間たちの喧噪が、狭い資料室を満たす中、青年はぼんやりと、その感動を噛みしめていた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ガシャン、ガラガラ……と、何かを蹴散らす様な音が響く。 「――――――――なんだ、ぁ?」 椅子に身を預けて瞑目していた青年は、すっと立ち上がってデスクのそばを離れた。 「見ろよ、ここなら誰もいねぇ――――って、なんだおめぇは!?」 「そうか……最近ここを散らかしたの、お前なんだね、ぇ……?」 部屋に入ってきたのは、明らかに崩れた感じの3人の男。その3人の前に仁王立ちして、青年は瞳をギラギラと光らせていく。 「……僕の思い出の邪魔をするなんて、どういうつもりなんだい、ぃ? ここは阿片窟じゃないんだよ、ぉ? …………ゴミは、ゴミに帰れぇッ!」 満ちていく怒りのままに。青年は腰に巻きつけているチェーンを外すと、男の一人へと放り投げる。 ――――どこについていたのか、その先端にはルナトリウムの黒い刃が繋がっており、男の口へと入り――――刃の先端が、後頭部から突き出た。 「ひっ!?」 「逃げても無駄さぁ、怖くないよぉッ!?」 鎖を引き戻し、刃を腕にはめる青年をその場に残して、2人となった男たちは駆けだそうとする。 しかし、青年の足元に黒い穴が空くと、その中へと青年は消えていき、同時に先に駆けだした方の男の足元にも、穴が開く。 「うああああああッ!?」 「はぁっ!? お、おい!!」 穴に、腰まで『沈む』男。その首元に、先ほどの青年と思しき青白い腕が絡みつくと、男は成す術もなく穴の中に引きずり込まれていく。 ――――程なくして、穴の中から男のものと思しき血が、穴の外へと飛び散りだした。 「あ……ひぃ…………い、いぎ、ぃ…………!」 1人残った男は、それで腰が抜けてしまったのだろう。べたりとその場に尻もちをつき、ズリズリと後ろに下がろうとする。 ――――だが、足元に広がる影から、無数の黒い『腕』が伸びると、男の身体を絡め取り、ガッチリと固定してしまう。 腕の膂力の程は、人間とさして変わらない。それが10本以上――――男は、脱出不能に陥った。 「む、むぐ、ぐぅ!」 腕が、男の口を押さえ、首を押し上げて、髪を後ろから引っ張る。喉元を晒す恰好で、地面に押さえつけられた。 「……どうせ良からぬ事をたくらんでたんだろう……ぅ? でもそれももう終わりさ、ぁ…………」 再び闇の中から現われた青年は、左手に先ほどの男の首を握り締めていた。それを放り捨てると、右手の刃を構える。 剋目して、投げ捨てられた首を見る。そこに絶望しかないと悟り、拘束されている男の目から、涙があふれた。 「さぁ…………おやすみ」 一閃される青年の刃。男の首が、綺麗な放物線を描いて撥ねられた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「よし、全員乗ったな。出発するぞ!」 採石場から、一台の軽トラックが走りだす。運転しているのは学者。助手席にはサーシャと言う女性が乗り、残りの3人は荷台に陣取っていた。 同じく荷台に乗せられているのは、300kgばかりのルナトリウムの山。 「なにも輸送まで俺たちの手でやる事ねぇってのに……帰っても寝る間もなく選別作業があるんだろ?」 「研究費だって限りがある……ルナトリウムの数を、優先したんでしょう? 輸送業者なんかに頼んだら、100kgも買えなかったはずだよ。実験で良く失敗するのは誰だったかな?」 「あーあ! 分かったよ分かりましたよルッカ!」 「……先生、本当に颯爽としてたなぁ……」 人を荷台に乗せる――――厳密にはルール違反のそれをしている以上、軽トラックはそれほどのスピードを出せない。 緩く夜風を纏いながら、青年は横の喧噪を聞き流していた。 「それよりシャッテン……これからが大変だぜ? 先生のペース、俺らでも全然付いていけねぇからな?」 「……でも、それが先生の良いところなんだろ? 僕も……一度しっかり見てみたい」 「やーれやれ、サーシャみてぇな事言ってやがら……感化されても、先生は優しくはならねぇぞ?」 青年はふと、前方の運転席を見やる。荷台に阻まれてよくは見えないが、女性は学者と話しこんでいるようだった。 ――――――――――――――――不意に、ピュゥゥゥゥ……と、打ち上げ花火の音が鳴り響く。 「……っ、なんだ?」 「み、みんな……アレ!!」 仲間の指差した方角を見て、青年も目を見開く。 ――――闇の中から、車のヘッドライトと思しき光芒が伸びていく。1つ、2つ、3つ、4つ――――先ほどの花火を合図に、姿を現したようだ。 「――――なんてこった、待ち伏せ強盗だ! マジでルナトリウムを狙ってきやがった……!」 「……これを!?」 隣から上がった呻き声に、青年は思わず足元のルナトリウムを見下ろす。――――取引される鉱石である以上、確かにこれは値打ちものである。 それを狙う賊がいたとしても、おかしくは無いのだろう。 「――――アンドレイ、ルッカ、シャッテン! 打ち合わせ通りだ! すまんがスピードを上げる……頼むぞ!」 「分かりました先生!」 運転席の窓から、学者の叫び声が荷台へと伝わる。――――念のために、マジックアイテムを持ち出して、襲撃に備えていたのだ。 3人はすっと腰をおろして、荷台の取っ手を左手で握り締め、右手にそれぞれのマジックアイテムを取り出した。 ――――5人の乗る軽トラックが加速するのと、4台の賊のバンが走りだすのは、ほぼ同時だった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「良く狙うんだ、シャッテン!」 「わ、分かってる!」 右手の、暗黒弾を放つ指輪をじっと敵のバンへと向けて、狙いを定める青年。 闇に紛れる故に、威嚇としての効果が薄いため、確実に命中を期する必要がある。 「……今だッ!」 突き出した右手から、黒い魔力弾を放つ青年。緩やかに蛇行運転するバンのタイヤに、上手く狙いがついていた。 ――――だが、着弾する直前、その魔力弾は何かに阻まれる様に霧散する。 「な、なんだ…………!?」 「あっははぁ! 頭でっかちのインテリはみんな考える事が同じだ! くだらねぇ!」 「……くそ。恐らく、魔力に対する防御を、何か用意してあるんだ……! 僕たちが用意できる対策が、マジックアイテムぐらいしかないって、踏んでたんだよ……!」 「……そんな!」 一瞬肉薄した敵のバンから、侮蔑の嘲笑が聞こえてきた。それに歯噛みする青年たち。 取っ手を掴む左手に、汗が滲み始める。 「――――この野郎ぉぉぉぉぉぉ!!」 「ば、馬鹿! 無駄な事は止めるんだ!」 それに激昂したのか、仲間の一人が身を乗り出し、右手から光弾を乱射する。いくつかは敵のバンに命中するが、やはり致命傷には至らず無化される。 バンが一台正面に回る。トランクが開け放たれている。そこから、クロスボウを構えている男の姿が見えた。 「ッ!!」 矢が放たれるのと、青年が身をかがめるのとはほぼ同時だった――――――――ガツッと、堅い何かが砕けた様な、籠った音がエンジン音の中に混じる。 「ア、アンドレイッッ!!」 ――――光弾を乱射していた青年の額に矢が突き立っていた。それを見れたのも一瞬の事で、その身体は支えを失い、あっと言う間に投げ出される。 「シャッテン危ない!」 「なっ――――うわぁぁぁッ!?」 更に、投石器によると思われる礫が投げつけられる。仲間の死に気を取られていた青年は、警告の声に反応する事が出来なかった。 左肩に命中した礫の衝撃で、しがみついていた取っ手を離してしまう。更に運の無い事に、足元のルナトリウムが、崩れた。 「うわ――――――――」 先ほどの、仲間を殺された慟哭が、運転席に響きでもしたのだろう。そのタイミングで軽トラックが更に加速した。 運転席の方も混乱してるんだろう――――そんな場違いな思考が、混線したように混じる。 身体が、荷台から投げ出された――――――――崩れかかった、いくつかのルナトリウムと一緒に。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「う、うぅ……はガっ…………」 一瞬、意識が飛びかけた。青年は地面に投げ出されたショックに晒され、一瞬絶息した。 しかし次の瞬間には、更なる息苦しさが青年を襲う。同時に、身体が押しつぶされる様な圧力を受けているのを感じた。 ――――青年と一緒に落ちてきたルナトリウムが、青年を下敷きにしていたのだ。 「う、ぐぅ…………くそ、重い……………………み、みんなは…………!?」 すぐさま這い出ようとするが、身体はびくともしない。とりあえず頭がルナトリウムの山からは突き出ているので、すぐに窒息する心配は無いだろうが。 ――――だが次の瞬間、車が横転する音が聞こえてきた。同時に、争う人の声。 「っ、ルッカ…………先生、サーシャ!」 心は逸る。恐らく自分たちの軽トラックがやられてしまったのだろう。しかし身体に入ったダメージが重篤だ。 ぼんやりと、何かが炸裂する音の応酬を聞きながら、再び青年の意識は遠のきかける。 「――――――――は、離してっ! 離せぇ!」 「…………!!」 遠のきかけた意識の中、親しい女性の声のみが何故かハッキリと耳に届いた。 その悲鳴が青年の、遠のきかけた意識をつなぎ止める。無我夢中で身体を揺すり、ルナトリウムから這い出ようとする。 「……あんたたちの好きになんて、させないわ! 死んでもね!」 「こ、こいつ魔石爆弾を隠してやがった! 車に乗れ、早く!!」 ――――その最後の言葉の意味を理解するのに、青年にはわずかに時間が必要だった。 目を見開いた瞬間、重々しい炸裂音が聞こえてくる。更に連鎖して3度、4度――――――――爆発が、車両に連鎖したのだろう。 「――――――――――――――――ッ、サーシャぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 吐き出した空気を、再び吸うのが難しい状況であるにも関わらず、青年は力の限り叫んだ。 夕闇以外あり得ないはずの空が、オレンジ色に輝きを増していた。 ――――――――なぜ、あんなに気の良い、そして真っすぐだったみんなが、こんな所で死ななければならなかったんだ。 ――――――――なぜ、こうも理不尽な形で、みんなの思いが踏みにじられなければならなかったんだ。 ――――――――なぜ、強盗たちの欲望が、あれだけの力強く美しい意志を容易く破壊してしまえるんだ。 絶望と共に再び遠のく意識の中、ぐるぐると青年の頭の中は、取り留めのない思考の坩堝となっていた。 ――――爆炎に照らされて、青年を押しつぶすルナトリウムの山が、黒く輝いて。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「――――――――う、ぁぐぁ……!」 青年は再び意識を取り戻す。圧死する事無く、どうにか生き永らえる事が出来たようだった。 時間はそれほど経っていない。未だに爆炎が高く立ち上る事から、それが分かった。 「……っ、僕だけが、僕だけが生き残ったのか…………」 何とか上半身をルナトリウムの山から這いだしながら、青年は涙を溢れさせていた。 ――――人生に燃えていた先生が死んだ。自分の道にひたむきだった恋人が死んだ。自分を受け入れてくれた仲間が死んだ。 否、死んだのではない――――殺されたのだ。金目当ての強盗たちによって。 そして、いつの間にか流されるように彼等の仲間となっていた、自分だけが、生き残った。 ――――――――何も見ていない、何も成しえない自分だけが。 「――――そうだ……あってはならなかったんだ……こんな事…………!」 闇の中に映える、美しい爆炎を見据えながら、青年は呻く。許されない事が、今この場に起こってしまったのだ。 ――――ルナトリウムの山が艶々と輝く。そこから放たれる狂気が自分を蝕み始めている事に――――青年が気づくはずもない。 「……みんなは、みんなはッ! 正しかったんだぁッ! 僕が死ぬべきだったぁッ! あの賊どもと一緒にぃッ!」 死んでいった仲間たちは、生きるべきだった。死ぬなら、恋人の自爆に巻き込まれていった強盗たちと、自分だけだったはず。 死ぬべき人間は、それだけだったはずなのだ。 ――――なら、その違いはなんだ? 「目標を……『生きる意味を持ってる人間』が、生きるべきなんだ…………僕なんかとは違ってぇッ、あいつらなんかとは違ってぇッ!」 ――――なら、なぜ『生きるべき』彼等は死んだ? 「賊どもに……『生きる価値の無い連中』に、巻き込まれたからだ…………! こんな事が無かったら、みんなはもっと輝いてたぁッ!」 ――――こんな悲劇が繰り返される事を、どうやって防ぐ? 「……生きるべき人間が生きる……死ぬべき人間が死ぬ…………そうすれば『何も成しえない人間の欲望』を排除すれば、こんな事は起こらない……ぃ! ――――そうだ、そんな命に縛られてたら『無駄に生かされている』方もかわいそうだ…………僕みたいになる前に『解放』しなきゃ……!」 ――――それが、自分自身のやるべき事だと、誓って言えるか? 「その為に、僕はこれから生きる…………その為だけに、生きるぅッ! こんな事、誰にも出来ない…………だから、僕がそれをぉッ! それが、僕の『使命』だぁ…………ッ!」 ――――ルナトリウムから放たれる狂気の光が狂気を育み、青年の目が狂気の輝きを纏い始める。 いくつか身体に突き刺さったルナトリウムの、その感覚さえも取り込んで。指にはめていた指輪がいつの間にか無くなり、その魔力を身体に取り込んでいたことにも気付かず。 ――――――――青年と、青年を押しつぶすルナトリウムの山が、突如地面に発生した闇に、飲み込まれていった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「やれやれ……やっぱりパーティするつもりだったんだ、ぁ…………この場所で、ぇ…………」 首を失った死体の懐を探り、注射器と、やけに厳重に梱包された薬液を取り出し、青年はそれを床に叩きつけ、踏み壊す。 「……まぁ、お礼は言っておくよ。あのままだったら……また嫌な事を思い出してたところだったからね……ぇ?」 死体をさらに細かく割り砕き、そばの雨水用の排水管へと流し込みながら、青年は壊れた笑みを剥き出しにする。 ――――狂気の中に組み上げたロジック。そしてそれによって自らの生きる意味を回復した経験。 とても後ろ暗い、それでいて人生最大の感動だった。その為に払った犠牲は――――払わされた犠牲は、途轍もなく大きなものだったが。 「……また少し、この世界が命の尊厳に満ちる……不純な命を排除した楽園に近づいたよ、ぉ…………」 死んでいった仲間たちに告げる様に――――だが、青年の浮かべる狂笑に、微かに憂いの様なものが混じって。 ――――この世界に人間が、一体何億いると思うのか。その中の何割が、『生きる価値の無い人間』なのか。 青年の生きる理想は、生きる意味であり使命であるそれは、どうあっても青年一人では実現しえない類のものだ。 「でも…………報われなくても良い。尊厳って言うのは『在り様』だからね……ぇ。だよね、先生……サーシャ…………」 男たちが荒らした紙や机――――研究資料や実験器具を、再び片づけながら、青年は呟く。 貫徹する事。それに殉じる事――――何よりそれこそが、命の輝き――――『尊厳』の意味だ。 「…………結果がダメだったとしても、それは恥じる事じゃないんだ……そうだろ、アンドレイ……ルッカ…………」 討ち死にした仲間たちを思い出す。アンドレイは、早々に矢を射られて死んだが、もう1人、ルッカは自分よりも後まで軽トラックにしがみついていたはずだ。 そしてその亡骸を――――3本の矢を射こまれ、8か所程も深い切り傷に見舞われていたそれを、青年は後に確認している。 彼等の精一杯の抵抗は、決して無駄なものじゃない。輝きは、結果だけに宿るものではない。そこに生きた証だけは、消えないと信じたい。 「…………また来るよ、ぉ……みんな…………」 足元に展開する闇の中に沈んでいく青年は、最後に1つ、涙をこぼした。 青年が飲み込まれ、闇が霧散し――――床にその涙粒が弾ける。 ――――全ての始まりは悲しみからだった。しかし、もう立ち止まる必要はない。 ――――――――闇に消える青年を見送る様に、月光がその輝きを増していた。
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/115.html
2011年11月9日 『韓国ミステリ史 第二章』では、1940年代から1960年代までを扱っている。 目次 金来成(キム・ネソン)簡略紹介 第二章 1940年代~1960年代: 金来成(キム・ネソン)後の忘れられた作家たち第一節 戦前~戦後の読書事情 第二節 日本や欧米の作品の翻訳・翻案(1)金来成による翻訳・翻案 (2)パン・イングン(方仁根)による翻案 (3)その他の翻訳・翻案 第三節 1940年代~1960年代の創作探偵小説(1)金来成が戦後に発表した探偵小説 (2)1960年代に活躍したホ・ムンニョン(許文寧) (3)1960年代の『週刊韓国』長編推理小説公募 (4)推理小説を積極的に執筆した文学作家のヒョン・ジェフン(玄在勲) 第四節 邦訳された1940年代~1960年代の韓国推理小説 参考文献 金来成(キム・ネソン)簡略紹介 韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】 韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】 以上の2つの記事を未読の方は、金来成についての以下の簡略紹介をご覧になってから第二章にお進みください。 金来成 (きん らいせい、キム・ネソン、1909-1957) 1909年、平壌(ピョンヤン)近郊に生まれる。平壌の学校で英語教師(後に翻訳家)の龍口直太郎(たつのくち なおたろう)の授業を受け、探偵小説の魅力を知る。21歳から26歳まで日本に留学。早稲田大学法学部独法科在学中の1935年、探偵雑誌『ぷろふいる』(1933-1937)に「楕円形の鏡」が掲載されデビュー。同年には、同誌の創刊二周年特別懸賞募集に投じた「探偵小説家の殺人」も入選し掲載された(ほかの同時入選作は、光石介太郎「空間心中の顚末」など)。日本語で発表した創作はほかに、雑誌『モダン日本』(1930-1951)の懸賞ショートストーリー募集に入選したユーモア掌編「綺譚・恋文往来」(こちらで全文公開している)がある。 『ぷろふいる』でのデビュー後は、探偵作家の光石介太郎が同誌デビューの作家に声をかけて結成したYDN(ヤンガー・ディテクティブ・ノーベリスト)ペンサークルの会合に出入りした。また、江戸川乱歩を師と仰いでおり、乱歩邸を訪れたことも二、三度あった。乱歩によれば、金来成は「非常な感激屋で、情熱家で、文学青年であった」(「内外近事一束」『宝石』1952年9・10月号)という。 金来成が日本で発表した2編の探偵小説は本格謎解きもので、中島河太郎も『ぷろふいる』から出た新人の中で金来成には特に注目していたようである(『日本推理小説史』第九章「ぷろふいる」五年史)。しかし、金来成はデビュー1年後の1936年春、早稲田大学を卒業すると朝鮮に戻る。以降は金来成は朝鮮語(韓国語)で作品を発表し続けたが、その作品は一作も邦訳されておらず、彼がどのような作品を書いていたのかは日本ではほとんど知られていない。 朝鮮に戻った金来成は、日本で発表した「探偵小説家の殺人」を翻訳改題した「仮想犯人」(1937)を皮切りに、「狂想詩人」(1937)、「復讐鬼」(1938)、「異端者の愛」(1939)、「屍琉璃(しかばねるり)」(1939)、「白蛇図(はくじゃず)」(1939)、「霧魔」(1939)(こちらで翻訳公開している)、「第一夕刊」(1940)、「秘密の扉」(1941)などの短編探偵小説(多くは変格物)や、ベストセラーとなった長編通俗探偵小説『魔人』(1939)、『台風』(1943)、さらには少年向けの探偵小説『白仮面』(1937-1938)、『黄金窟』(1937)などを発表。また同時期に、『赤毛のレドメイン家』の翻訳や、ホームズ物、ルパン物の翻案を行った。朝鮮半島に探偵小説を広めるため、まさに韓国の乱歩と言っていいほどの八面六臂の活躍をしたのである。 金来成の作家生活は約20年だったが、後半の10年は主に大衆文学を執筆しており、探偵小説の創作は少ない。戦後の探偵小説作品としては、日本語で執筆したまま未発表だった長編探偵小説『血柘榴』を原型とする『思想の薔薇』(1955)や「罰妻記(ばっさいき)」(1949)などのほか、『巌窟王』、『鉄仮面』、『ルルージュ事件』の翻案などがある。 金来成は朝鮮に戻ってからも乱歩に手紙を送っていた。それは戦争で一度途切れるが、1952年からは再び乱歩と文通を開始している。金来成は旧友と会うことや探偵作家クラブ(現・日本推理作家協会)の見学を望んでいたが当時の情勢では渡航は難しく、探偵作家クラブが韓国政府に金来成の来日を認めるよう手紙を送ったが、結局来日は実現しなかった。また、金来成は自作を翻訳して日本の探偵雑誌に掲載することを望んでいたが、これもどうやら叶わなかったようである。 金来成は1957年、脳溢血のため死去。人気作家として大衆文学のベストセラーを連発しているさなかのことだった。生誕100年となる2009年を迎えて以降、韓国では長編『魔人』の復刊や新編集の短編探偵小説集の刊行などがあり、金来成の探偵作家としての再評価が進んだが、日本ではほとんど知名度がないというのが現状である。 第二章 1940年代~1960年代: 金来成(キム・ネソン)後の忘れられた作家たち 第一節 戦前~戦後の読書事情 1952年に金来成(キム・ネソン)が江戸川乱歩に送った手紙で、韓国の当時の推理小説事情を知ることができる。おそらく、金来成が韓国(朝鮮)に帰った1930年代後半~1940年代初頭のころの状況を説明したものだと思われる。 江戸川乱歩(1952)「欧亜二題」 次に現代の朝鮮探偵小説については、金君は左のように書いている。 「結局一般読者が探偵小説を認識しはじめたのは、欧米からではなく、日本から輸入されたものにあったと思います。それには欧米のものの翻訳と創作とを含みますが、ポー、ルブラン、ドイル、ガボリオなどをはじめ、江戸川乱歩、森下雨村、水谷準、大下宇陀児、横溝正史、小酒井不木等の諸氏の作品が入って来ました。中にもルパン(ルブランではないのです)と、江戸川乱歩(明智小五郎ではないのです)と、ホームズ(ドイルではないのです)が大いに受けました。昔の黒岩涙香を知っていたのは私一人であったかも知れません」。 ポーやルブラン、ドイル、ガボリオなどは確かにこの時期にすでに韓国語に翻訳されていたようだが、引用中に名前が挙がっている日本の作家、江戸川乱歩、森下雨村、水谷準、大下宇陀児、横溝正史、小酒井不木らの作品が韓国語になっていたのかは分からない。1930年代以降、朝鮮半島では、日本の大衆雑誌『キング』(Wikipedia)や少年向け雑誌『少年倶楽部』(Wikipedia)などが日本語のままで若者の間で広く読まれていた(南富鎭「『キング』と朝鮮の作家」(2005))。おそらくは、日本の探偵作家の作品は翻訳されたのではなく、そのまま日本語で読まれていたのだろう。たとえば江戸川乱歩は、『キング』には『黄金仮面』(1930-1931)、『鬼』(1931-1932)、『妖虫』(1933-1934)、『大暗室』(1936-1938)を連載し、『少年倶楽部』には1936年から1940年にかけて少年探偵団シリーズを連載しているが、これらは日本のみならず朝鮮半島でも読まれていたことになる。【注1】 なお、金来成は1937年に少年向け探偵小説『白仮面』と『黄金窟』の連載を始めている。金来成にこのような少年向け探偵小説の依頼が来たのは、あるいは江戸川乱歩の少年探偵団シリーズの人気を受けてだったのかもしれない。また、江戸川乱歩が少年探偵団シリーズ第二作『少年探偵団』を『少年倶楽部』に連載したのは1937年だが、翌1938年には韓国を代表する文学作家のパク・テウォン(朴泰遠)(박태원)(1910-1986)(Wikipedia)が、少年向け探偵小説『少年探偵団』(소년탐정단)を雑誌『少年』に連載している。 戦後の韓国では正式なルートで日本の本や雑誌が入ってくることはなかったようだが、闇で入ることがあり、金来成は1946年に創刊された日本の推理雑誌『宝石』などを韓国で読んでいた(江戸川乱歩「内外近事一束」(1952))。 南富鎭(なん ぶじん)氏は戦後の韓国の読書環境について以下のように書いている。 南富鎭(2011)「松本清張の朝鮮と韓国における受容」 松本清張文学の韓国での受容を論じる際に不可欠な要素になるのが翻訳の問題である。しかし、日韓においてはこれ以外の大きな問題がある。植民地期の日本語教育、あるいは自発的な日本語の習得から、翻訳を通さずに原文をそのまま読める層が幅広く存在しているからである。【中略】松本清張が活躍しはじめる一九五〇年代、あるいは一九六〇年代には、日本とほぼ同時で清張の作品に接した日本語読者層が韓国にかなり存在していたと言える。翻訳の必要性はなく、日本語のほうがかえって理解しやすいという読者層である。当時の読者層を支えた知識人層が一般的にそうであったと思われる。後にハングル世代が増えていくに従って、また彼らが読者層の主流を占めることになるに従って翻訳の必要性が生じてくる。 また、韓国推理作家協会のチョン・テウォン氏は1950年代の韓国について、日本語からの重訳でルパンやホームズ、ポーが訳されたと紹介した後で以下のように書いている。 鄭泰原(チョン・テウォン)(2000)「韓国ミステリ事情」 日本の推理小説自体は反日感情があり、ほとんど出版されることはなかった。かろうじて韓国作家による翻案という形で出版されていただけだった。 少なくとも1950年代までは、以上のような要因から、日本の推理小説の翻訳は韓国では出版されなかったようである。韓国の作家による日本の探偵小説の翻案にどのようなものがあったのか気になるが、それについての資料は見つけられなかった。 注1:少なくとも雑誌『キング』は台湾でも読まれていたようである。中島利郎「日本統治期台湾の「大衆文学」」(2002)参照。 第二節 日本や欧米の作品の翻訳・翻案 (1)金来成による翻訳・翻案 1935年に日本の探偵雑誌『ぷろふいる』でデビューした金来成(きん らいせい/キム・ネソン、1909-1957)は、1936年に韓国(朝鮮)に戻ってから探偵作家・大衆小説作家として活躍した。金来成は戦後になると一般向けの創作探偵小説はほとんど発表しなかったが、少年向け探偵小説や翻案探偵小説は発表した。 金来成についての記事と重複するが、金来成による翻訳・翻案小説のリストを掲げておく。 金来成が翻訳・翻案した作品(韓国での単行本刊行順) 【韓国の国文学研究者パク・チニョン(박진영)氏のブログ記事「金来成略年譜(간추린 김내성 연보)」および「金来成著書目録(김내성 작품집 목록)」を参考にしている。この2つはパク・チニョン氏の研究の成果であり、2009年に韓国で刊行された金来成の翻案小説『真珠塔』(パク・チニョン編)に付録として掲載された】 年 著者 一般的な邦題 韓国語タイトル 1940年 イーデン・フィルポッツ(英) 『赤毛のレドメイン家』 『赤毛のレドメイン一家』(홍두 레드메인 일가) 翻訳 1947年 アレクサンドル・デュマ(仏) 『巌窟王(モンテクリスト伯)』 『真珠塔』(진주탑) 翻案 1947年 コナン・ドイル(英) (ホームズ物5編) 『深夜の恐怖』(심야의 공포) ※短編集 翻案・翻訳 1948年 モーリス・ルブラン(仏) 『奇巌城』 『宝窟王』(보굴왕) 翻案 1948年 エミール・ガボリオ(仏) 『ルルージュ事件』 『魔心仏心』(마심 불심) 翻案 1949年 フォルチュネ・デュ・ボアゴベ(仏) 『鉄仮面』 『秘密の仮面』(비밀의 가면)【少年向け】 翻案 1954年 ジョンストン・マッカレー(米) 『黒星(くろぼし)』 『黒い星』(검은 별)【少年向け】 翻訳? 『真珠塔』はラジオドラマの脚本として書かれたもので、放送翌年の1947年に単行本化された。これは『モンテクリスト伯』の翻案作品であるが、おそらく『モンテクリスト伯』(1844)を翻案した黒岩涙香の『巌窟王』(1901)を再翻案したイ・サンヒョプ『海王星』(1916)をさらに翻案したものだと思われる。この『真珠塔』は大ヒットし、のちに漫画化されたりテレビドラマ化されたりもしている。2009年には約50年ぶりに再刊された(『真珠塔』2009年版)。 金来成の訳業についての詳細は、「韓国ミステリ史 特別編 - 金来成 第一章 第三節 (2)翻訳・翻案」を参照のこと。 (2)パン・イングン(方仁根)による翻案 パン・イングン(方仁根)(방인근)(1899-1975)は戦前から恋愛小説などで有名だった文学作家。日本の中央大学卒業。戦前には探偵小説に近い長編小説『魔都の香火』(1934)を発表しているほか(韓丘庸「翻訳時評 「韓国ミステリー」の課題と展望(1)」参照)、ルブランの『813』等の探偵小説の翻訳もしていた。 1940年代後半から1960年代半ばまで、チャン・ビホ(張飛虎)(장비호)探偵シリーズを断続的に発表した。これは李建志氏によれば、「実はコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」を翻案したもので、残念ながら独自の作品とはいいがたい」という(李建志2006)。パン・イングンは戦後も多数の作品を発表しているが、すべての作品がホームズ物などの翻案だったのか、それとも創作も含まれていたのかは分からない。 韓国国立中央図書館の蔵書探偵小説『復讐』(복수)(1948) 探偵小説『放火殺人事件』(방화살인사건)(1949) 探偵小説『悪魔』(악마)(1949) etc... (3)その他の翻訳・翻案 1950年代半ばから人気を集めた大衆雑誌には創作推理小説だけでなく翻訳の推理小説も多く掲載された。 南富鎭(なん ぶじん)氏の調査によれば、松本清張作品の最初の韓国語訳は1961年の『点と線』と『ゼロの焦点』である【注2】。また、韓国推理作家協会のチョン・テウォン氏によれば、それと同時期から佐野洋、黒岩重吾、水上勉、南條範夫、西村京太郎、多岐川恭らの短編が紹介されるようになった。(日本と韓国の国交回復は1965年) 欧米の推理小説の翻訳では、1962年にルパン全集、世界名作推理文学全集(全10巻)、世界推理傑作選(全6巻)など全集の刊行が相次いだ。また、1960年代には映画とともに007シリーズが高い人気を得ていたという。 注2:松本清張の作品は1961年から次々と翻訳されたが、「無節操に重複翻訳され、時には翻案され、しかも題目も原題を大きく変えられている作品が多いため、清張の原作と翻訳作品の対応関係はいまだに明らかにされていない」(南富鎭2011)という。清張作品は2012年1月から30作品ほどが韓国語訳されることが決まっている(参照:「日本‘社会派推理小説’元祖作品 異例的にコンソーシアム通じ翻訳出版」)。 第三節 1940年代~1960年代の創作探偵小説 (1)金来成が戦後に発表した探偵小説 金来成(キム・ネソン)は戦後には、探偵小説の短編集『狂想詩人』(1947)(のちに『怪奇の画帖』に改題)、『秘密の扉』(1949)(乱歩の蔵書にあり)などを刊行し、短編「罰妻記(ばっさいき)」(1949)などを発表してはいるが、1949年に連載を始めた『青春劇場』を機に大衆文学作家へと転身し、以降は少年向け探偵小説(翻案含む)は発表したが、一般向けの新作探偵小説は発表しなかった。 1954年には、1936年に日本語で執筆した長編探偵小説『血柘榴』を『思想の薔薇』として連載開始。1955年に上巻、1956年に下巻を刊行した。この作品は金来成が最初に書きあげた長編探偵小説であり、また最後に発表した探偵小説となった。戦後、少年向け探偵小説としては、『夢見る海』(꿈꾸는 바다)、『黄金蝙蝠』(황금 박쥐)、『二重の虹がかかる丘』(쌍무지개 뜨는 언덕)、『おばけ敢闘』(도깨비감투)などを発表している。 (2)1960年代に活躍したホ・ムンニョン(許文寧) 活動期間は短かったものの、この時期に推理小説専門作家として活躍した作家にホ・ムンニョンがいる。 ホ・ムンニョン(許文寧)(허문녕 or 허문영)は1960年代に登場【注3】。ホ・ムンスン(허문순)、ソンゴル(성걸)などの筆名も使った。金来成と日本の推理小説の影響を受けている(パク・クァンギュ2008)。1963年より短編シリーズ「暗行御史(アメンオサ)朴文秀(パク・ムンス)」(암행어사 박문수)を連載【注4】。ほかにも歴史ミステリやエロティックハードボイルド、サスペンスなど様々なミステリ作品を発表した。短い期間で長短編合わせて約200編を発表したが現在では忘れられた作家になっており、新刊書店ではホ・ムンニョンの作品を見つけることはできない。 韓国国立中央図書館の蔵書1961年:『白雪領』(백설령) - 時代探偵小説 1964年:『明洞夫人』(명동부인) 1965年:『稲妻二丁拳銃』(번개 쌍권총、번개 雙拳銃) - エロティックハードボイルド、稲妻シリーズ 1966年:몽당비 마귀(몽당비 魔鬼) - 稲妻シリーズ 1965年:『君を狙う』(너를 노린다) - サスペンス小説 1965年:『魔の女体』(마의 여체、魔의 女體) 1965年:『黒い禿鷲』(검은 독수리) etc... 韓国国立中央図書館の蔵書を検索すると、石坂洋次郎『雨の中に消えて』の翻訳『비속으로 사라지다』(1964)の訳者が「許文寧」となっているが、推理作家のホ・ムンニョンと同一人物かは分からない。 注3:「許文寧」という名前は「ホ・ムニョン」と発音される場合もある。ここでは仮に「ホ・ムンニョン」としておく。 注4:パク・ムンス(朴文秀/박문수、1691-1756)は暗行御史(アメンオサ/암행어사)という役職に就いていた実在の人物である。日本でいえば、名裁判官として知られる大岡忠相に相当するような人物である。パク・ムンスを主人公にしたファンタジー漫画『新暗行御史』(しん あんぎょうおんし、全17巻)が小学館の漫画雑誌に2001年から2007年まで連載されていたので、名前を聞いたことがある人もいるだろう。パク・ムンスを主人公とする物語は文献として伝わるものだけでなく、口承伝承としても韓国全土に分布している。 (3)1960年代の『週刊韓国』長編推理小説公募 【2012年6月11日、加筆修正】 ホ・ムンニョンが作品を発表していたのと同じ時期の1965年、韓国日報社の雑誌『週刊韓国』(주간한국)で第1回長編推理小説公募が行われている。この時の当選作はムン・ユンソン(文允成)(문윤성)(1916-2000)の『完全社会』(완전사회)。ただ、これは純然たるSF小説で、韓国SF史上初の長編SFとされる記念碑的な作品でもある。東亜日報2007年4月13日付の記事「SF小説は未来社会の問題を解くカギ - 韓国SF小説100年」(リンク先韓国語)によると、この作品はコールドスリープで眠りについた男性主人公が100年後の女性しかいない時代に目覚めて苦しむというストーリーで、「単性」社会の問題点を指摘するものだという。同記事で書影も見られる。この作品は1985年に『女人共和国』(여인 공화국)というタイトルで再刊されている。 1968年にはキム・ハビン(金瑕彬)(김하빈)の『君とその人が痛みをともにするとき』(너와 그가 아픔을 같이 했을 때)が入選している。キム・ハビンは雑誌『少年中央』(소년 중앙)1977年1月号に連載第1回が載ったA・A・ミルンの『赤い館の秘密』(붉은 벽돌 집의 비밀)の翻訳などをしているが、詳しいことは分からない。 『週刊韓国』の推理小説公募がいつごろまで実施されていたのかは分からない。 (4)推理小説を積極的に執筆した文学作家のヒョン・ジェフン(玄在勲) 純文学作家としてデビューしたものの、早くから推理小説も積極的に執筆した作家にヒョン・ジェフン(玄在勲)(현재훈)(1933-1991)がいる。1957年、高麗大学哲学科を卒業。1959年、『思想界』新人賞で短編「憤怒」が入選しデビュー。推理小説の手法を用いることで主題の重さを強化した。1958年には『夜』。1977年、世界の推理小説を集めた叢書《河西推理選書》(全36巻)が韓国で刊行された際には、韓国の作家でただ一人収録作家に選ばれ、『熱い氷河』、『流れる標的』が収録された。《河西推理選書》には、日本の推理作家の作品では、江戸川乱歩『孤島の鬼』『陰獣』、横溝正史『本陣殺人事件』、松本清張『ゼロの焦点』『点と線』『砂の器』、森村誠一『高層の死角』『人間の証明』『野性の証明』が収録されている(→ラインナップ)。 1985年には推理小説の短編集『絶壁』で韓国推理作家協会主催の韓国推理文学賞(後述)の第1回大賞受賞者となった。この短編集は主に1970年代後半から1980年代初めまでの作品を集めたもので、12編収録。松本清張などの日本の社会派の影響が見て取れるという。(韓国推理作家協会のソン・ソニョン氏による「ヒョン・ジェフン紹介記事」(2009年4月18日)参照) ハン・サンジン氏によるヒョン・ジェフン『絶壁』のレビュー(ブログ「極限推理 hansang's world」、2009年9月11日) ほかにも、純文学作家が散発的に推理小説を執筆することがあった。クァク・ハクソン(郭鶴松)(곽학송)の「白色の恐怖」(백색의 공포)(1963)、チョ・プンヨン(趙豐衍)(조풍연)の『深淵のアンテナ』(심연의 안테나)(1966)、ソン・サンオク(宋相玉)(송상옥)の『死後に話す女』(죽어서 말하는 여자)(『幻想殺人』(환상살인)に改題)(1971)などがある。 第四節 邦訳された1940年代~1960年代の韓国推理小説 この章で名前を挙げたパン・イングン(方仁根)(1899-1975)、ホ・ムンニョン(許文寧)、ヒョン・ジェフン(玄在勲)(1933-1991)は韓国でも現在では忘れ去られた作家であり、彼らの推理小説を韓国の新刊書店で手に入れることはできない。この時期の韓国の推理小説で日本語に翻訳されたものは見当たらない。 韓国ミステリ史に組み込むのは無理があるが、この時期には日本とソビエト連邦で、朝鮮半島に出自を持つ小説家が推理小説を発表していた。野口赫宙(かくちゅう)とロマン・キムである。 野口赫宙(1905-1997)は当初のペンネームは張赫宙(ちょう かくちゅう/チャン・ヒョクチュ/장혁주)。1932年に張赫宙というペンネームで文学作家としてデビューし、1950年代から野口赫宙というペンネームを使用した。1950年代末から1960年代初めにかけて『宝石』や『探偵実話』で推理小説を発表。推理小説の単行本は『湖上の不死鳥』(東都書房、1962年)のみである。 ロマン・キム(1899-1967)は朝鮮名は金夔龍(きん きりゅう/キム・ギリョン/김기룡)。両親とも朝鮮人だがソ連で生まれ、1950年代から1960年代にかけてソ連でロシア語でスパイ小説を発表した。邦訳に『切腹した参謀たちは生きている』(長谷川蟻訳、晩聲社、1976年12月)がある。 ロマン・キムの生涯については、「ソ連/ロシア推理小説翻訳史/ロマン・キム」を参照のこと。 参考文献 韓国ミステリ史 参考文献 (新しいウィンドウで開きます) 『韓国ミステリ史 第一章』(20世紀初頭~1930年代) 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】』 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】』 『韓国ミステリ史 第二章』(1940年代~1960年代) ←今見ているページ 『韓国ミステリ史 第三章』(1970年代) 『韓国ミステリ史 第四章』(1980年代~20世紀末) 『韓国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭)(未公開) 『読書案内』
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8245.html
前ページ次ページ萌え萌えゼロ大戦(略) トリステイン王国の王都トリスタニアにある王城の西の塔は、特別な 理由で監禁されることになった王族や貴族のための座敷牢になっている。 座敷牢、といっても下手な貴族向けの宿の部屋よりも広く、ベッドや 机も用意されている。違いは窓に鉄格子がはめ込まれ、扉が分厚い鉄で あることくらい。貴人を監禁するため、囚人の牢獄とは雲泥の差なのだ。 そこに、ガリアから件の鉄の竜の情報を持ち帰った商人が収監されていた。 最初こそ大声で叫んでいたものの、やがて諦めたのかおとなしくなり、 今では食事を運ぶ衛士と一言二言言葉を交わすくらい。それすらも、 今日はなかった。最近髪の毛が抜け、体に紅斑が浮き出し、嘔吐と下痢を しているようなので、精神的な重圧があるのだろうと、衛士たちは 思っていた。実際、報告をして『水』メイジに診察してもらったが、 魔法で治るようなものではないとの見立てだった。 「……かわいそうにな。せっかくの大金も、牢の中じゃ使い道がないぜ」 大きな矛斧(ハルバード)を担いだ衛士が肩をすくめる。彼は牢の中の 男に同情していた。 「仕方ないさ。これが街に広まったらパニックが起きる。運がなかったのさ」 相方の衛士が言う。そこに、食事を載せたトレイを持った衛士がやってくる。 「おい、食事だ」 矛斧を持つ衛士が扉を開け、食事を持ってきた衛士が中に入ろうとする。 そこで、衛士が驚きの声を上げた。 「どうした?」 「し、死んでる……」 その言葉に、衛士たちが座敷牢に入る。そこには、吐血し、体中に 紅斑を浮かべて息絶えた、哀れな男がいた。そして数日のうちに、同様に 監禁していた商隊の人間も、次々と原因不明の死を遂げるのだった―― カリンから話を聞いた翌朝、武雄とあかぎは複座零戦で写真偵察に 出動した。 ちなみに『竜の羽衣』と呼ばれている機体を動かすときには、ある程度 村が離れるまで速度を出さないように擬装している。魔法衛士隊に、 ひいてはハルケギニアの人間に、これらが危険視されないようにするためだ。 事実、アカデミーの研究員が検分に訪れたこともあったが、外見だけ見て 帰ってしまっている。機関砲などをじっくりと調べられれば問題があったのだが、 武雄はここに来てから一度も発射していないし、ハルケギニアの銃とは 形が違いすぎるためか、それが問題視されることがなかったのは幸運だった。 「……いきなりどうしたんだ?あかぎ」 操縦桿を握る武雄が、後席のあかぎに問いかける。複座零戦の狭い 操縦席に座るためにあかぎは両腕の飛行甲板と両脚の艦体部を外して いるので、見た目はほとんど普通の人間だ。 「嫌な予感がするのよ。 武雄さん、先に言っておきますけど、会敵しても距離を取って下さいね」 「ああ。分かってる。敵の正体も分からないのに突っ込むようなバカな マネはしねえよ」 あかぎは武雄に影響が出ない出力で索敵を行っている。そのため索敵 範囲がかなり制限されているが、昨日カリンから聞いた情報を元にガリア 国境のクロステルマン伯爵領からアルデンの森を目指していた。 その途中、あかぎの電探が複数の中型のフネと複数の風竜の反応を捉えた。 おそらく、国境に展開する途中のトリステイン艦隊だろう。見つかると 面倒なので高度を上げてやり過ごそうとした二人の前に、一騎の風竜に 騎乗した竜騎士が現れる。 「タケオか!?どこに行くんだ!?」 竜騎士は風の魔法を使って複座零戦に話しかける。巡航速度なので 優れた風竜なら多少無理させればついて行ける。とはいえ、それは複座零戦の 速度を知っていればの話。それができる竜騎士は、武雄たちには一人しか 心当たりがなかった。 「あら?ギンヌメール伯爵閣下?ということは、第二竜騎士大隊がこっちに 来てるのね」 「おお、あかぎ殿ではないか!ご無沙汰している。あなたたちがここに いるということは、やはりあの鉄の竜か?」 風防を開けて話しかけるあかぎに、ギンヌメール伯爵は嬉しそうに言う。 その言葉に、あかぎと武雄は頷いて見せた。 ギンヌメール伯爵は、タルブの村を含むトリステイン北西空域の警護を 担当している第二竜騎士大隊をまとめる若き竜騎士だ。先代の大隊長が 引退したため、家督を継いだばかりの彼が三つの竜騎士中隊を束ねる この部隊を指揮していた。 武雄が彼と出会ったのは、半年ほど前のことだ。勘が鈍らないように、 ルーリーがガソリンを生成してから定期的に複座零戦を飛ばしていたのだが、 そのときになるべく誰にも見られないようにあかぎが電探管制を行っていた。 スクランブルされないようにトリステインの陸軍部隊や空軍基地に近づかないのは 当然として、警邏中の竜騎士やピケット艦にも見つからないようにするため、 高度を上げて雲に隠れるなどしていた。 しかし、奇妙な飛行物体がその空域に現れる、との噂を着任直後に 耳にした若き伯爵は、あかぎが竜騎士やフネなどを避けていることに気づき、 地上から複座零戦を確認した。それがタルブの村にある奇妙なもの、 『竜の羽衣』であると知った伯爵は、それを誰にも告げず、奇人と噂されても 意に介さず連日観察を行い、ある日ついに行動に出た。帰投途中の複座零戦を 地上から捉えるや騎竜をむち打って追いつき、無理矢理平原に着陸させた上で 武雄に模擬空戦を挑んだのだ。 武雄は最初は渋ったが、伯爵に何度も頼み込まれてやむなくそれを受けた。 翌日、約束した場所で模擬空戦は行われ――結果は武雄の十戦全勝。 倍以上の速度差と機動性に翻弄された伯爵は、ルールであった 『後ろに三秒付かれたら負け』という条件で撃墜判定を喰らい続けた。 空母に着艦するため低速にも対応できる艦上戦闘機とはいえ失速寸前の 速度で撃墜判定を下すことは武雄にも厳しい条件だったが、この日から 伯爵と武雄たちの交流が始まったのである。 複座零戦が高度を上げて飛び去ってから、ようやく第二竜騎士大隊の 竜騎士たちが伯爵に追いついた。 「大隊長どの!今のは……?」 「東方の騎士、サムライだ」 「は?」 「我らの味方だ」 ギンヌメール伯爵はそう言うと、再び艦隊護衛に戻っていく。 竜騎士たちは納得のいかない顔を浮かべたが、すぐに大隊長の後を 追いかけた。 ギンヌメール伯爵と別れてから、武雄はあかぎの誘導で国境を越え、 ガリア領内に入る。すでに『黒い森』――アルデンの森に達するまでもなく、 件の鉄の竜はこっちに向かっているようだった。 「……あれか」 「この反応……武雄さん、あれに近づきすぎないで!被曝するわ!」 「何だって!?」 遠く地上に豆粒のように見える鉄の竜。上空から確認できるだけでも、 大型の肉食恐竜のようだ。だが、あかぎはそこに決して少なくない放射線 反応を感じ取っていた。 あかぎは風防を開け、両目に内蔵された光学測距儀で鉄の竜を見る。 戦艦型鋼の乙女であるやまとほどではないが、あかぎの測距儀は鮮明に その姿を捉えていた。 「あれは……まさか……」 あかぎは信じられないものを見たような顔をする。九九式極小航空 写真機を取り出して撮影を開始するあかぎ。本当ならばもっと近づきたいが、 フィルムが感光して使い物にならなくなっては元も子もない。 たった十二枚しかないフィルムを、あかぎは惜しげもなく使った。 「武雄さん。もう少し近づいて。風防は絶対に開けないで!ガンマ線は どうしようもないけど、せめてそれ以外の被曝はさせたくないから!」 「わ、分かった」 ガンマ線、つまりレントゲン線が放出されているのか?――武雄は、 詳しくは分からないがあかぎの様子がただことではないことに身を引き締める。 あかぎが風防を閉めるのと同時に高度を落とし、距離一万まで近づいた ところで反転、上昇。その間にあかぎは残りのフィルムで風防の強化アクリル ガラス越しに写真を撮る。除染しなければならない事態は可能な限り 避けなければならないし、武雄は甲状腺保護のヨウ素錠剤を服用していない。 上昇しながら、あかぎは無線機を取った。 「こちら海軍の鋼の乙女、あかぎです。聞こえますか?返事をして下さい!」 返事はない。あかぎは帝国陸軍のチャンネルを使ったが、応答がなかった。 あかぎがいなくなってから変更された可能性が高い。それからチャンネルを いくつか変えたが、どれも同じだった。 「どうした?アレ、まさか」 あかぎの様子に、武雄も何かを感じ取ったようだ。だが、あかぎは それに応えなかった。 「……あれが国境線に到達するまでもう数日はあるかしら。ガリア王国の 守備隊が出てくる前に、戻りましょう」 「あ、ああ。分かった」 武雄は機首をクロステルマン伯爵領に向ける。雲の上を抜け、 トリステイン艦隊との接触は避けたが、あかぎはタルブに着陸するまで 無言だった。 タルブに戻った直後、滑走路は大騒ぎになった。あかぎが除染のために 消火ポンプで複座零戦を水洗いするように指示し、武雄の汚染濃度が 基準値以下だと言うことを確認した後、自分自身は複座零戦と同じく流水に 身を任せる。本来なら九九式極小航空写真機も同様にするべきだが、 これは水濡れ厳禁。あかぎが汚染濃度を調べて許容範囲であることを 確認すると、念の為誰にも触らないようにきつく言い聞かせた。 「いったい何があった?」 武内少将がタオルを渡しながら水のしたたるあかぎに尋ねる。あかぎは、 まっすぐ武内少将を見る。 「武内少将、教えて下さい。陸軍は……原子力兵器の研究を最後まで 諦めなかったんですか?海軍は日米開戦前に放棄したのに?」 「何じゃと?!何を言っておる?」 「……詳しくは現像が終わってからお話しします。写っていればいいん ですけど」 あかぎはそう言って、航空写真機を手に『イェンタイ』こと掩体壕の 管理室にこもった。 管理室はミジュアメ製造所に設置した水力発電機(あかぎとルーリーの 労作だ。もちろん、身内以外には絶対の秘密である)からの電力を管理し、 防爆扉の開閉とランプ職人に特注したエジソン式電球を並べた天井照明を 管理するための配電盤と制御盤、それに緊急時と擬装用の足こぎ式人力 発電機が設置されているところだ。掩体壕にいざというときの避難 シェルターとしての性格も持たせたため、ここには堀から引いた水道の 簡易的な蛇口も付いている。 そこに昨夜のうちに簡易的な暗室にするための暗幕やカバー付きランプなどを 用意してあった。お湯を沸かして水蒸気に埃を吸着させ、それから航空 写真機からフィルムカートリッジを外してフィルムを現像し、乾燥させる。 『固定化』がかけられていた薬液に問題はなかったものの、水洗は水温と 水量の関係で桶につけ置きする置換水洗な上に乾燥にも一晩かかる大変な 作業だ。このため、乾燥に入るとあかぎは掩体壕を出て家族や武内少将たちと 食事を取ったが、鉄の竜については一言も話さなかった。 乾燥が終わってネガができれば次は引き伸ばし。九九式極小航空写真機は 6x6のブローニー版のため、最低でも三倍の拡大は必須。配電盤に繋いだ 引伸機はあかぎの手持ち。設備のない辺境の基地でも他の鋼の乙女たちを 撮すために、ペンフレンドのルーデルにドイツから送ってもらっていつも 携行していた愛用のライカ製引伸機だ。だが引伸機は光源に電気が絶対必要。 だからあかぎはここで作業することにしたのだ。 「こんなことならコンセントつけておけば良かったわね。こっちじゃ 難しいけど」 あかぎは小さく溜息をつく。機材が乏しい中では写真のプリントには 時間がかかる。露光、現像、停止、定着、水洗、乾燥……そしてベタ焼き。 全部が終わった頃には、さらにもう一度夜が明けていた。 疲れた表情のあかぎが現像の終わった写真を持って、武雄たちを食堂に 集める。テーブルの上に広げられた写真を見て、思わず武雄はうなった。 「……こりゃあ……」 十キロ以上離れて撮影されたものを引き伸ばした写真だが、『固定化』で 三十年保存されたフィルムや薬液、印画紙を使ったとは思えないほど はっきりと写っている。 そこに写っていたのは、大型の肉食恐竜、ティラノサウルスにも似た 恐竜の姿だった。しかし、頭部の擬装用皮膚がこれまでの攻撃で一部 はがれ落ち、本来の金属外皮が写っている。 写真を見た武内少将は頭を抱えた。 「……何ということじゃ。陸軍め。開発に行き詰まり、とうに諦めたと 思っておったのに」 「少将、これは、いったい何なんですか?陸軍とは?」 加藤中佐が尋ねる。その質問に、武内少将はゆっくりと答えた。 「昭和十四年のノモンハン事件で、陸軍がソ連の戦車に大苦戦したことは 知っておるな?我が軍の中戦車が、ソ連の軽戦車どころか装甲車にまで 苦汁をなめたあの事件を。 その翌年、とある陸軍大佐が勝手に出した極秘命令による新型重戦車の 開発が始まった。陸軍省の人間の言うことに、技術本部も嫌とは言えんかったの じゃろうな。 だが、個人の思いつきで決定した代物じゃ。当然使い物になるわけもない。 試験走行で自壊して放置されたのじゃが、陸軍は単機で敵勢力を一掃できる 陸上戦艦の開発を諦めてはおらんかった」 武内少将の言葉を、あかぎが引き継ぐ。あかぎも海軍では聯合艦隊 司令長官の副官で、将官待遇。鋼の乙女開発の情報など、佐官でも 知り得ない極秘情報に触れる権限があった。 「それが、陸軍第四技術本部が開発した試製二脚歩行型超重戦車、 通称『キョウリュウ』。 私が知っているだけでも最大装甲厚200ミリ、ソ連機甲師団との戦闘を 想定して、満州での運用しか考えていなかったみたい。だけど、過重な 自重に機動力を両立させるための駆動部と機関部の開発に、陸軍は苦心 していたわ」 「そうじゃな。そればかりか陸軍はガダルカナルを失ってからは鉄人計画や 超人機計画などという、荒唐無稽な超兵器の開発を始めおった。 特攻兵器を生み出した海軍が言える立場ではないがな。 じゃが、それでもどちらも完全に無茶とはいえんかった。鉄人計画は 頓挫した『キョウリュウ』の開発の延長、超人機計画はあかぎ君を見てから ようやく着手したチハ君を端緒とする陸軍の鋼の乙女の延長じゃ。 どれも動力で苦心しておったと聞いたが、なるほど、帰還したばかりの あかぎ君の言葉の意味が分かった」 「あかぎが言った、レントゲン線が関係していると?」 「ガンマ線よ、武雄さん。似てるけど、ちょっと違うわね。 私のような鋼の乙女の動力として、海軍は私を創った後で新しい動力の 開発に着手したわ。重油や食糧を補給する必要がある内燃機関よりも 長期の活動を可能にするために。それがF研究。荒勝教授を中心にして、 彼の元で若い科学者たちが新しい動力の開発を行ったの。同じことを 少し遅れて陸軍も仁科博士を中心にニ号研究ってかたちで開始することに なるわ。どちらも研究したものは同じ無限の動力――原子力機関の研究。 いえ、陸軍の場合は最初から原子爆弾開発が主目的だったわね」 鋼の乙女に原子力機関を搭載することは、各国がしのぎを削る最新の 研究課題であった。しかし、それが実用化されるには大戦終結から十数年 経過したアメリカの攻撃空母型鋼の乙女、そしてソ連の戦略潜水艦型 鋼の乙女を待たなければならない。そこに白田技術大尉が疑問を呈する。 「ちょっと待って下さい。F研究の噂は聞いたことがありますが…… 始まったのは開戦直前で、基礎段階の域を出ないと聞いていました。 そうではなかった、ということですか?」 その言葉を、あかぎは肯定した。 「ええ。最初こそ原子力機関だけだったけど、途中から原子爆弾、原子力 光線砲などの兵器も研究、開発していたわ。 だけど、ある日台湾にあった研究所で作業手順を守らなかった作業員が 小規模の臨界事故を起こしたの。被害は小さかったけれど、海軍は機密として 周辺住民に避難勧告も出さなかった。それが間違いだったって気づいたのは、 事故を起こした作業員が急死したとき。海軍病院どころが移送した東京 帝大病院でも手の施しようがなくって、原因が分かったのはぼろぼろに なった遺体を解剖してから。それでどうやれば救えたかもしれないって 分かったけど、遅すぎたの。 その事故があってから、F研究を支えている海軍上層部では意見が 真っ二つに分かれたわ。兵器開発の続行を推進する派閥と、鋼の乙女の 新型機関のみに研究を限定する派閥――最終的に兵器開発は中断されて、 完成していた原子力機関と原子力光線砲は、ちょうどトルステイン公国から 依頼があった不沈艦計画に流用されてしまったの。身勝手なことだけどね」 同盟国トルステイン公国から主力艦建造依頼があったのは、条約時代の 『海軍休日』のさなか。そのときに帝国海軍は長門型を拡大した超弩級 戦艦ビフレストを建造したが、同時に、トルステイン公国は秘密裏に その姉妹艦の建造も依頼していた。 それが四〇サンチ砲十二門を搭載したビフレストを上回る不沈艦―― 四六サンチ砲八門と原子力動力、さらに殺人光線まで備えた超弩級戦艦 ヨツンヘイムである。八八艦隊計画と大和型を繋ぐミッシングリンクとも いえる戦艦だが、ヨツンヘイムは回航中に行方不明になり、トルステイン 公国海軍がその手にすることはなかった。ヨツンヘイムがどうなったのか…… それは公式記録にはその名とともに一切残されていない。 「じゃが、後にF研究での原爆開発は再開された。詳しいことは知らんが、 難航しておったようじゃがの。考えられる理由としては空白の期間に 資料が破棄され、陸軍が科学者を徴兵したことか……バカなことをする。 白田技術大尉が知っておるのは、そのあたりのことじゃな」 新型爆撃機の開発に顧問として携わっていた武内少将は、原爆を搭載する 爆撃機の視点からF研究の機密に触れていた。原爆が完成しても肝心の 搭載する爆撃機がない、では話にならないためだ。 「ということは、我が軍がペーネミュンデで開発していたという ハウニブのようなものか。 もっとも、こちらは与太話程度にしか信じられていなかったが」 「だが、どうしてそんなものがこっちに?それに重戦車だというなら、 中に人間が乗っているはずでは?」 話を聞いてブリゥショウ中将が小さく溜息をつき、桃山飛曹長が あかぎに尋ねた。あかぎは小さく首を振る。 「呼びかけてみたけど、返事はなかったわ。陸軍のチャンネルが変えられたのか、 それとも無視されたのか……。攻撃の影響か、それとも以前からなのか、 放射能漏れが発生しているから中の人間も非常に危険なはずよ」 「要するに、海軍と同じところまで陸軍が到達して実用段階に達した 決戦兵器が何らかの事情でこっちに召喚された、ってことか。 くそっ。ならこいつは俺たちで片付けないと洒落にならねえ。 あかぎ、何とかなるか?」 武雄が苦渋の表情でテーブルを叩く。全員の視線が、あかぎに集まった。 あかぎは小さく溜息をつくと、肩をすくめる。 「お手上げ、と言いたいところだけど、そうは言っていられないわね。 基本設計に変更がなければ、『キョウリュウ』は機甲師団撃滅を想定 しているはずだから、航空攻撃に弱いはずよ。当時の設計図は私が記憶 しているから後で概要を書くわね。 それでもそれなりの装甲はあるでしょうし、主兵装の火炎放射器が どの程度の威力なのか未知数よ。もしかすると原子力光線砲に換装されて いるかもしれないし。 でも、やっかいなのは放射能漏れ。あまり近づくと被曝してしまうから、 攻撃はできる限り肉薄せず短時間で。おまけに撃破したときがもっと問題ね。 こう言っちゃ悪いけど、トリステイン側が風下の時には撃破したくないわね」 「やれるアルか?」 燕の顔には不安がありありと見て取れる。中華民国の原子力開発は 大日本帝国やドイツ第三帝国、アメリカ合衆国などの先進国に大きく 後れを取っているどころではなく、ほとんど始まってもいないのが現状だ。 ガンマ線の影響は全く理解できていないという方が正しい。そのあかぎに しても、いやあかぎだけではなく当時の原子力関係者たち全員に言えるが、 後にガンマ線よりも影響があることが分かる中性子被曝の危険性については 後世ほど理解されていなかった。 「やらなきゃダメなのよ。私たちの国の兵器なんだから、私たちの責任で。 でも、燕ちゃんたちは参加しちゃダメよ」 「ど、どうしてアルか!?私たちだけのけ者アルか?」 そう言ってあかぎに詰め寄る燕。その頬に、あかぎは優しく手を添えた。 「あなたは、元の世界に帰るんでしょう?もうじき日食が起こるわ。 そのときに動けなかったら、たぶん、いいえ、絶対後悔するわ」 「そうだ。その日食は明日起こる。昼には『門』が出現するはずさ」 入り口の方からその声は聞こえた。見ると、そこには節くれ立った 杖を持ち淡い紺色のローブを着た、中年の女――ルーリーがいた。 「ノックはしたがね。聞いてみれば相当やっかいな事態みたいじゃないか。 アタシにゃ関係ない……と言いたいところだが、そういうわけには いかないだろうね」 「ルリちゃん……」 「国境にはもうトリステインの国王陛下も向かったそうだ。 それに、アルビオンからの援軍も。新鋭巡洋艦を三隻も送ってくるとは、 剛毅なことだね。 と、忘れるところだった。魔法衛士隊の隊長殿も、まもなく出立するって ことだ。言っておくことがあるんじゃないかい?」 ルーリーはあかぎに意味深な笑みを向ける。あかぎは立ち上がると、 写真を手に外に駆け出した。 「ふざけるな!」 あかぎの言葉を聞いたカリンの第一声はそれだった。カリンは魔法衛士隊 マンティコア隊隊長の正装に、顔の下半分を覆う仮面をつけている。 それは威厳を持たせるためだとあかぎは聞いていた。 あかぎは放射能と核動力が暴走した場合の危険性を説明したつもり だったが、カリンには理解してもらえなかった。 「お前が二日前に『竜の羽衣』で飛び立ってからその絵を描きに行ったと いうのは分かった。宮廷画家にもそれだけ描ける者はいない素晴らしい 腕前だ。それは認める。 しかし、ぼくに行くなとはいったいどういう了見だ!?」 「あれは、『キョウリュウ』は危険なの。できれば誰も近づかないで、 遠距離からの艦砲射撃で仕留めるとか……」 「ぼくたち魔法衛士隊は王国の杖だ。敵が目の前にいるのに近づくな? ふざけるのもいいかげんにしろ。 ……まったく。呼び止めるから何事かと思えば。時間の無駄だ。 全騎騎乗!」 カリンは麾下のマンティコア隊分隊に出発を命じる。 本来ならここの警護を任されていた分隊だが、今は危急の時。 マンティコア隊はクロステルマン伯爵領に集結するべく命令が下っていた。 あかぎの言葉は、もうカリンには届かなかった。 空に舞い上がってから、カリンが騎乗するマンティコアが言葉を発する。 老齢のマンティコアは人語を解し、話すこともできるのだ。 「……いいのかえ?あの『乙女の器』の話、我は心にとめておくべきだと 思うがね」 「お前はいつも意味深なことを言うな、アテナイス。それでいて、ぼくに その真意を話さない」 カリンの言葉に、老齢のマンティコア、アテナイスはフォフォと笑った。 「おぬしこそ偽りの衣をまとっておるではないか。しかし、目に見えず、 においもない『毒』とはの。その毒に侵された地は今後七十年草木も 生えぬと言ったかえ?面白いことよの」 アテナイスは本来のカリンの騎獣ではない。カリンの騎獣であるジョエは、 先日不調を訴えて現在王都で療養中。そのため、マンティコア隊の魔獣の 中でも特定の主を持たないアテナイスに隊長権限で騎乗していた。 「荒唐無稽だ。そんな話、聞いたこともない。単なる妄言だ」 カリンはそう切って捨てる。そのカリンを先頭にした編隊は一糸乱れぬ 隊形で南東を目指した―― カリンが飛び去ってから、立ち尽くすあかぎに武雄が声をかけた。 「……聞いてくれなかった、か」 あかぎは振り返らぬまま小さく頷いた。 「それでもやるしかねえ。だが、あの隊長さんが聞いてくれなかったのは ちいと痛いな」 「それならアタシを本陣に連れて行け。国王陛下を説得する人間が必要 だろう?」 「ルリちゃん……」 あかぎが振り返ると、そこには、武雄だけでなく、ルーリーや武内少将たちが 立っていた。 「アタシとタケオが先行する。本当はお前が行くのが一番だが、お前は 全体の指揮を執らないとダメだ。近くの湖からでもあの辺一帯を見渡せるだろ?」 「そうじゃな。あかぎ君はワシらの連山で運ぼう。どうせ連山には爆弾は 積んどらん。ニューギニアの陸軍部隊に補給物資を投下した後、ラバウルに 向かう途中だったからの」 貴様らにあれを見せるためにな――武内少将の言葉に、武雄が頬をかく。 武雄はラバウル司令時代の武内少将と参謀だった加藤中佐の部下だった ことがある。それを言われたためだ。 「私の『グスタフ』も爆弾は搭載していない。ベルリンに侵入したソ連 機甲部隊に攻撃した後、敵戦爆連合と交戦したからな」 だが、何の問題もない――ブリゥショウ中将はそう言って笑みを浮かべる。 「機関砲の威力なら、私の震電の30ミリが一番ですね。あの目標なら、 私でも外しはしませんよ」 そう言って、白田技術大尉は「空戦は得意じゃないんですけれどね」と 苦笑いする。 「私たちもお供するよ。あかぎ大姐の恩に報いる絶好の機会だからね」 「ダ、ダメよあなたたちは」 「可可の言うとおり。中国人は恩知らずだ、なんて思われたら心外…… って、ここじゃ日本も中国も関係なかったか。でも、ここにいる子供たちを 守るためにも、ほっとけないよ」 裴綻英と霍可可が拳を突き出し意気を見せる。その様子に、あかぎも 決意を固めた。 「……そうね。だけど、みんな、無理だけはしないでね」 あかぎの言葉に、全員が頷いてみせる。 ――こうして。決して歴史に残ることのない彼らの戦いは幕を開けたのだった…… 前ページ次ページ萌え萌えゼロ大戦(略)
https://w.atwiki.jp/mayshared/pages/1406.html
ラノ 姿見を眺める。 映っているのは一人のギャルソンだ。 華奢な体付きを、地味だが仕立てのいいスラックスとベストで覆っている。 服の裁断は細身だが中身ぴったりという程ではない。好きな人間に言わせれば、 そのお仕着せのような雰囲気もまた好ましいのだという。 いわゆる萌えるというやつか。知らんけど。 「似合わねーんだよなァ……フォーマルなカッコ」 嘆息。 聞いた説明では、これは『一身上の都合でとある給仕に身を窶す、そこそこ やんごとない身上の令嬢』というキャラのコスプレらしい。それに扮するのが 男であるオレというのがまたややこしい。 微妙な心境丸出しの自分と睨めっこするオレを、背後の変態美形は喜色満面 に眺めている。 「こういうのも……アリだね」 「無ェよ」 「その服はキミに差し上げよう。遠慮は無用だよ」 「要らん」 「ああ、心配はいらない。ちゃんと広報用の衣装も用意してあるからね。 楽しみは後にとっておくものだ……そう楽しみは! ああ! ああ!」 「話聞け」 身悶えする変態の妄想も無視できないが、まずは放置して耳を澄ました。 更衣室の壁をも揺らし、響いてくる会場の喧騒。有明で催される夏冬の祭典 には非常識な人数が詰め掛けるというが、流石にそこまでの規模はない双葉島 でのこのイベントも、しかし雑踏的には似通ったものだという。 "奴"は既に侵入し、祭の中に潜伏しているのだろうか。 集まった人々に『巨乳』を啓蒙する為に。 冗談みたいな話だ。オレ自身考えていてアホらしくなる。何でこんな趣味人 どもの縄張り争いに巻き込まれたんだったか。 服掛けに吊られた、メイドだの巫女だの特殊風俗性全開なコスチューム群。 それらとオレとを楽しげに見比べる変質者。そいつの肝臓にボディーブローを 叩き込む為に振り返りながら、オレは走馬灯のように思い返していた。 事の発端は一ヶ月前に遡る。 ◇ ある日のこと。 「女装が得意と聞いてきた。よろしく頼むよ」 即殴り飛ばした。 ◇ 「い、いきなり何をするんだいっ!? 仮にも先輩に対して!」 「ああ。やっぱ年長だったんだ――訊く前に殴っといて良かった」 「知らなかったで済ませる気! ヒナタ君、恐ろしい子……!!」 「ヒュ! ウ! ガ! だ!! 誰様だよテメーは!?」 「知らない!? この僕を!」 知っててたまるか。 オレの名前は国友日向(くにとも・ひゅうが)。双葉学園の高等部一年A組。 面倒なので自己紹介を概略するが、あまり男らしいとは言えない背格好を生まれ 持った者だ。 だが間違っても倒錯仮装が得意な覚えなどない。 昼休みに心地よくまどろんでいた所、教室に尋ねてきた輩がいたので応対に 出た結果、この事態である。周囲の喧騒を一気に注目させてしまったが、この際 それは無視する。 先輩と称する不審人物は、両足を横揃えにしたイヤに女々しい座り方で廊下に くずおれていた。涙目で頬を押さえているが、オレが殴ったのは鳩尾だぞ。 その流し目が及ぼすのは身の毛もよだつような微笑。 「誰様とは心外なり。だが意欲的な姿勢は評価しよう。 フフ……可愛いじゃないか、仔猫ちゃん。僕に興味があるのかい……?」 振り上げた拳に馬鹿は胸を押さえて後ずさった。 「名乗れ。及び失せろ。それ以外の回答は射殺する」 「照れ屋なんだね? 怖がらなくていいんだよ。さあ僕とめくるめく官能の地平 ――あれ? ヒナタ君どこへ……て、あ、ちょ、やめて! それはやめて!! マジごめん、ホントごめん! 今の無し! 無しで!! すんませんッしたァ!」 自席からトミーガンを持ってきたことでようやく馬鹿は黙った。『異能』絡み で取得した火器の携行許可がこういう形で役立つとは。アングロサクソンの作法 も馬鹿にしたものではない。 トリガーから指を引き、しかし銃身は水平のまま。立ち上がった相手と改めて 向き合う。悠然と身形を直す様は平然を装いたいが為のようだが、痙攣する目尻 はせわしなく銃口をチラ見していた。 なんなんだコイツ。 「じ、自己紹介が遅れたね。僕は填島慎一(まきしま・しんいち)。 察しの通り三年、F組の者だよ」 填島慎一。どこかで聞いた気もするが……まあいい。問題はそこじゃない。 填島先輩は顔を傾けると額を指で撫ぜ、そのまま前髪をふわりと梳き上げた。 嫌味ったらしいくらい気取った所作だが、これが実に様になっている。 というのもまず背丈。オレの短身を差し引いても、見上げる彼の上背は百八十 センチは下らない。やや面長の顔は彫りの造形が秀麗で、細い眼鏡はともすれば 酷薄さと紙一重の才知を漂わせる。眉は柳眉、長髪の色は銀。制服こそブレザー だが、これで白ランだったらグランドスラムだ。 とにかく。彼は模範的(?)なくらい完璧な美形だった。同性のオレですら、 目の前にして怖気を震うぐらいの。 ただし物怖じするには、初見の伊達者ぶりが華美さを相殺して余りあるが。 「そんなに見つめないでおくれ、ヒナタ君。輝いてる僕に敬愛の念を禁じ得ない のは分かるけど、裸眼は危ないよ裸眼は。僕自身、姿見フラッシュバック対策に UVカット眼鏡を着用するくらいだから。ふふ、自分が眩しいね?」 あと超絶ウザい。間違いない。 「鏡より人生の照り返しが酷くて後頭葉に気遣われてません? お脳は本気か」 「ハハハ脳だろうと君だろうと僕の中の全米はいつでもソウルフル押し売り上等 だとも。だから安心して無遠慮に敬うといい。無遠慮に! ――なぜ引くのかな。ちゃんと本気だよ?」 だから正気かとは言わんといてやってるものを。 腕を広げた手招きの意味不明さを軽やかに無視して話を進める。 「で……填島先輩。オレに一体何の用ですかね」 「だから女装――避けろ。タワ言だ。今のは保留で。だから引き金触るのやめて」 「かしこまりました。話はそれだけですね。ではゲラウェイ」 銃口で廊下の向こうを指す。先輩は暫し黙考したのち唐突にワルツ風の手話や 月面歩行をこちらに見せつけ何事か珍主張していたが、脇腹に銃口を押し付けると 肩を落として右向け右で歩き始めた。 だが背を見せ数歩進んでのち、突然謎の回れ右。 それを不審に思う間もなく填島先輩はこちらへ向けて跳躍する。 「!?」 咄嗟に応射姿勢をとるが、先輩は空中で身を縮めて回転。射線を避けて優雅に 宙転し、そのまま着地と同時に繰り出したのは――。 土下座。 「じ……ジャンピング土下座!?」 ギャラリーがどよめいた。 本家は科学者か投球竜か。それは絶えて久しく聞きしに及ぶ伝説の謝意表明。 オレも実際に目にするのは初めてだった。 上靴を履きながらも綺麗に重ねた足裏。ぴったり合わせて畳まれた脚から腰・ 背を経て肩に至るSラインは流麗のひと言。一糸乱れぬ左右対称で張り出す両肘 からは緊張感が漂い、その間で堅固に平伏した額の下から、先輩は声を震わせる。 「こちらも殊に貴下をお伺いしておりますれば、何卒! 何卒! 話だけでも お聞き入れを……!!」 騒然とする廊下。幾人かが口を半開きにしてこちらを見つめる中、数人の女子 が「キャー! 土下座! 慎一様のアスロック土下座よー!!」とか騒いでる。 土下座に異名をとるとか何者だよ填島慎一。何この事態。 野次馬が大挙する前にやむなく直訴を受け入れると、先輩はキョンシー宜しく 体を跳ね上げ即座に直立姿勢に復帰した。V字に開いた親指と人差し指の間に顎 を載せ、斜め四十五度の顔角度で唇の端を上げる。 「ご承諾頂けて幸いだ。やはり人間話し合いが一番だからね。ノーモア放ち合い。 ビバ僕の人徳。なによりキミの細腕に荒談判は似合わないさハニー」 ――ハニー漬けにしてやろうかこの馬鹿? ぬあああああああうぜぇ。 早まったかオレ。 ◇ 「ヒナタ君。キミは最近巷を騒がせている『怪傑』をご存知だろうか」 「怪傑……?」 隙あらば教室に闖入を試みる填島慎一を廊下際でガードしながら、とりあえず 聞くだけ聞いてやることにした。しちゃった。 にしても一言目から珍妙なご下問がきたものだ。 実虚問わず古今東西二つ名に"怪傑"を帯びし名は数知れないが、現代大まかに 使われる分には文字通り「奇態な傑物」ということになるだろうか。 ……しかし怪傑とはまた。 「パルプヒーローもこの国じゃ活躍の余地ないでしょ。それとも唯一神から ピピピ電波受信しちゃった虐殺宗教開祖の二代目でも出現しましたか」 「物言いがヤバすぎるのでコメントは差し控えるが、語意としては前者かな」 「タブロイドならご免ですよ」 「この学園自体タブロイドではないかね?」 思わず唸る。 そもそも本来の『怪傑』の意味からすれば、異能者でごった返す当学園はそれ こそアルティザンの佃煮状態なのだが。マスクド義賊の不在だろうがぶっちぎり で学紙のタブ面に事欠かぬのが異能キネマたる双葉学園である。 まあそんな余談はともかく。 「怪傑なんて聞いたことないス。学園、少なくともオレの生活圏じゃ」 「無いかい」 「無いなあ。何やってんですか、そいつ」 「施された主観者から見れば、善行ということになるのかな」 「……んじゃあほっときゃいいじゃないすか。何なら風紀にタレ込んで」 「まあ発破を書き割りに名乗る戦隊とか、サーチライトで高笑いする珍態紳士な 類の"怪傑"なら、僕とて放っておくんだが……これがそうもいかなくてね。 というのも実は――事はおっぱいなのだよ」 「…………」 ――はァ? オレの怪訝面を見かねてか、身を寄せて再度囁く先輩。 「おっぱい」 「…………」 「おっぱいだ」 「…………」 「りぴーとあふたみーおーけー? セイ、おっぱいおっぱいおぱブッ!」 あ。思わず我ながらイイ正拳を……。 しかし周知よろしく耳打ちされてもサッパリ話が見えない。かといって大声で 連呼されてもそれはそれで黙らせたろうけれど。 まるで忌まわしい言葉でも口にしたかのように、填島先輩は自らの発言を大仰 かつエレガントな身振りで嘆く。結構強めに殴ったのに元気そうだな。 「嘆かわしい。実に嘆かわしいね。そうは思わないかねヒナタ君? 目先の胸部 突起に捉われて魅力の本質を見失っているよ。女性の価値は脂肪じゃないのさ」 「アンタは色々と良識を見失ってるよ。ともかく話が見えん」 「だから乳さ。おっぱいだ。余人に巨乳を啓蒙しようとしている輩がいるのだよ。 いや実際にもう動いている。怪傑という姿で世を忍んでね」 「それ世に忍んでも世を忍んではいねェーだろ」 「同じ事だよ。おまけに奴のやり口は聡い実利で女性を釣るという低俗な布教だ。 これは看過できぬ事態だろう?」 「施善だとか言ってたじゃないすかさっき。啓蒙ってオパーイ教でも興したのか」 「ほう。ヒナタ君も人が悪い。知っているのなら話は早いよ」 早くも追い返す肚を決めかけた時。こちらの投げ遣りな返事も意に介さず、 先輩が差し出した携帯電話。 その小さな液晶に映し出された画面に、オレは沈黙した。 『ぱうろすさまー。ぱうろすさまー』 「…………」 『ぱうろすさまー。ぱうろすさまー。ははー』 内蔵カメラで直に撮影した動画らしい。場所は判然としないが暗幕から察する に視聴覚室だろうか。 内容は――理解を超えていた。 薄暗い室内、その僅かな照明の中。中心に据えられたお立ち台と『ぱうろすさま』 なる謎の呪文でそれを囲み崇める人々。 数十人はいるかという崇拝者達は、全員が女性だ。制服姿ばかりで殆ど女子生徒 のようだが、中には教師と思しきフォーマルな姿も散見される。 そして彼女たちが奉じる信心を一身に浴びる壇上の人物。 まず目を引くのが頭に被った骨の仮面だ。面長の面構えと、額の上から後頭部 にかけて突き出る、湾曲した頭角。山羊の頭骨の仮面か。その頭を載せる体は滑らか なサテン地の黒マントに覆われ、まるで仮面の中から湧き落ちた闇がそのまま 人体を模造しているかにも見える。 羊頭人身という、紋切型というにはあまりに象徴的すぎる装い様。邪教の教主 はおろか悪魔そのものと言っても十分通る怪人を、暗室のなか車座に崇める女達。 魔胎祈願かさもなければ、サバト以外の何物でもない様相を呈していた。 「これ……校内?」 「うん」 「…………」 我が国は国憲第二十条において信教が自由なので、密教的に相伝する分には好き 勝手気ままにやって頂いて構わないのだが。いわゆる邪教にしては教主の主張が別 の意味でいかがわしい。 一張羅の黒装で、垂れ幕よろしく唯一純白な部分がある。 その前掛けに達筆で染め抜かれた渾身の一字。 『 乳 』 「……世俗への信仰も宗教って言うんスかね」 「超常的なものへの観念という点では、あるいはね。ご覧よ」 と、画面の中で不意に動きが生まれた。 教主が信者の中から一人を選び、指差す。すると選ばれた女子は喜色満面で立ち 上がり、他の者達は羨望の視線と嫉妬の溜息を漏らした。 前へ出て、おもむろに衣服の前をはだける少女。 おもむろにはだけた胸を掴む羊頭。 おもむろにそんな画面へ頷く先輩。正確には露出した肌へ。 「実に奥ゆかしいお乳だ……素晴らしいね?」 どう反応しても負けな気がしたので無視。 『あっ……』 母性を象徴するには青く、それ以上に謙虚な胸部脂肪を捕えられ、しかし漏れる 艶かしい吐息。 教主は満足気に頷くと鉤爪のように指を立て、力を入れずに控えめな乳房を捏ね 回し始めた。 鳥の足にも似た手鉤が柔らかな肌を撫で回す所作は、まさに猛禽が獲物を嬲る様 と重なって見える。だが恥辱を受ける側に苦痛の表情は伺えず、むしろ悦びを滲ま せて積極的に甘受する姿勢だ。 暗い空間に暫し、荒い息と卑猥な動作が繰り返す。その按摩の末、教主は女の体 でそこだけ色付く先端を擦り上げた。 『あうっ……!』 殊更の刺激がとどめになったか。乳首を強く摘まれ、女子は瞬間的に痙攣すると、 そのままぐったりと床にへたり込んだ。湿り気のある呼気が気だるい安堵を表して いる。 そして。 劇的な変化はその直後に訪れた。 『……んっ!?』 余韻を覚えたように再び反応する少女の肉体。震える体をのろのろと動かして 仰向けに倒れると、まるで内側から突き動かされるように二度三度と背筋が反る。 その動きのせいか、最初は錯覚かと思った。 徐々に彼女の胸が大きくなっていくなどというのは。 「……!?」 我が目を疑い凝視するオレとは対照的に、填島先輩は目頭を押さえて画面から顔 を逸らす。 『はぁっ……あっ、あうううんんん……!!』 乳揉みの時より更に悩ましい声音で、小刻みな身震いを繰り返し、その度に乳房 は膨らんでいく。やがて豊かさは自重に負けて、滑らかな撓みをアンダーバストに 現した。 微乳だった胸が変幻し、巨乳のそれとして完成した瞬間だった。 ◇ 「……異能か」 「異能だろうね」 信じ難いものを見た心境だ。現象よりも発想が。 携帯の画面は既に暗転。奇跡の発現に信者達が歓声を上げ、我も我もと声を張る 所で動画は終了していた。 溜息混じりに見合ったオレ達は、互いに眉根を寄せている。 「でも乳デカくする異能なんてあるのか……」 「マジ人体改造だとエラい話になるんで、本来はボイル・シャルルの法則みたいな 能力なのかな。固体容積に展開できる。何にせよこういう使い道を見ると、いずれ 異能って哲学みたいな扱いを受けそうな気がするね?」 「哲人の暇潰し同様、その理想乳の状態もいずれ萎みそうですが?」 「僕もそう言ったのだが。この動画を潜入撮影してくれた娘も見事な巨乳になって 戻ってきたよ。自分は拘らないとか言ってたクセにちょっと嬉しそうだったな」 二人の間を再び嘆息が巡った。 「ともあれコイツがオパーイ教の首魁か」 「そう。純真な乳の悩みに付け込んでは、己が性癖をそこはかとなく流布せんと、 女性の願望と肉体を利用する悪漢……」 握り拳を腰溜めに、填島慎一は憤りを滾らせて吠える。 「その名も! パァブリックエンネミィィ、バスト・ア・ムゥゥー……ッヴ!!」 「…………」 アバウトに訳すと『乳揺らす脅威』。 敵性対象を力一杯宣言し、やり遂げたような顔で深々と吐息を噴霧する先輩。 ふむ。 「どうでもいいな」 ていうかパブリックエネミー違う。 「この流れでどうしてそういう結論になるんだい!?」 「オレ男だし」 「なればこそ一家言あるものじゃないか! 君は本当に青少年か? 男か!?」 「乳で女選ばないし」 「君、バカじゃね?」 「あれェ!? 不意に真顔であしらうほど間違ってんのオレ!?」 自分でも意外なほど傷付く心。何かこの人に蔑まれると異様に悔しい。 そしてわざとらしいほどのしかめ面で何故かオレの下腹部を眺める先輩。 「……なんすか?」 「けっこう卑猥な動画だったと思うんだけどなあ。アッチの反応もイマイチ薄いし。 ヒナタ君はひょっとして不能なのかね」 …………。 まず後でまたブン殴るとして。 「アンタは嬉しそうだったな」 「不愉快だよ。体重がなんだ脂肪率がどうのと年中嘆いている割に、女性というの はどうしてああも無駄な肉塊に気兼ねして生きるのか」 「男に不能とかこき下ろすのと割近い価値観だろ」 「確かに女性にとっての乳同様、精力剤や強根術の類は何かと男性の注目を引くね。 ひょっとしてちんちん揉んで盛んにさせる商売とかやれば流行るかな。異能力で」 「回春マッサージのブレイクスルーには成り得るだろうがこの島は性産業禁止だ。 思春期の風紀に悪影響とかで」 「ならば例え金銭を経ずとも、いたずらに少女の性意識へ介入するような活動は、 悪影響どころでないとは思わないかね? それこそ学園内で起きているのだから」 それを否定する気もないが、一介の学生までもが問題として意識すべきかは別だ。 無言を理解と取ったわけでもないだろうが、先輩は矢継ぎ早に言葉を続けた。 「我々としては生活指導上極めて不穏当なこの事態を、水際段階で鎮圧したい。 その為に是非キミの力を借りたいのさ。ヒナタ君」 「……やー。オレ、狙撃とかあんま得意じゃないんですけどー」 「殺る発想は無かったなあ……」 「いやだって能力が攻撃系だから。他に何をさせたいというのか」 「それは最初に言ったと思うのだが。物理的解決は本位ではないよ」 そう言って内ポケットを探る先輩。 最初? 会話の流れを遡るが、その根を手繰るよりも早く鼻先に何かを突き付けられた。 取り出されたのは数枚の写真だ。扇状に広げられたそれらは全て女の子を撮影 したものだが、身形年齢は様々。どれも相応に可憐という以外の統一性はなく、 スナップと思われる物やコスプレ衣装でカメラ目線など、被写体の有様も色々。 不可解な提示品に困惑していたオレを、先輩は諭すように告げた。 「――微乳分が足りないんだ」 ◇ 「……び……びにゅ……何だって?」 「微乳分だよ。びにゅーぶん。微乳的有効成分」 「化学式を述べよ」 「CaH-P2I2」 「それはアナグラムだ」 そんな化合物はない。 そういえば写真の少女達は皆、恙なく慎ましい胸をしているが――。 「アンタ……CHIPPAIマニアなわけか?」 「失敬な。もっとノーブルにソムリエと言ってもらいたい」 「ふっ風紀委員さァん! ここに乳でテイスティングする変質者があァ!!」 「止したまえ誤解を招く表現は! そんなことせずとも上質なものは色と形で 格付け可能だとも!! 味見などせぬさ許可がない限りはッ」 「取り付けたことあんの!? 許可!」 「――ヒナタ君。希望というのは探求し続けるからこそ価値あるものでね」 目を逸らすんじゃなくて泳がせるのはどういう意味だ。 なにやら更に妙な雲行きになってきた。 「どうも乳に関する物言いが気になってたが、アンタはアンタで微乳狂いかよ」 「語弊があるねえ。僕は純粋に乳の未来を憂う者だとも。密会など催さないよ。 そもそも巨乳など存在しなければ出る乳が妬まれる事もない。身の丈に合わぬ 乳房を求めるようなこともね」 「だから小さけりゃ良いってことでもない」 「しかし最初から巨乳を携えて生まれる人間などいない! 誰もが平等だった 頃を省み、そこから考える意識が広がれば乳で懊悩する女性も消えるハズだ」 「乳はそれで済んでも今度は尻だの脚だの顔形だのでイタチごっこじゃねーか! キリねーだろ!!」 「わかっていないなヒナタ君! 世に存在する全ての球面を備えると言わしめる 女体の中でも、乳のそれは別格だ! 小は大を兼ねずして、大も小へ還らず! しかして大は小より出ずる! これ乳の真理だろう!? 即ち微乳こそ絶対のオリジン!!」 「乳教祖共々もう自分の乳でも造形してろよお前ら!!」 「キミだって微乳だろうに!」 「見境なしかよ!? 板なら野郎の乳にすら欲情できるのかテメー!?」 「ご褒美ですともー!!」 絶叫するや否や、なんと填島慎一はいきなりオレに抱き付いてきた。 「げっ!? おまっ何しやがる放せコラ―――!!」 「だが断る!」 騒然とする周囲と、その中から飛び出す黄色い嬌声。なに喜んでいやがる。 すぐさま肘を立てて押し飛ばそうとするが、この変質者なかなかどうして 膂力が強い。だがオレを戦慄させたのは拘束が解けない事ではなかった。 密着した互いの間で弾ける火花。 静電気かという錯覚は、次いで全身を駆けた痿痺感と、反射的な嫌忌とに よって打ち消される。だが肌に帯電するような皮膚感覚は、良く知ったもの ではあった。 ――魂源力!? 「てめェッ!!」 一瞬遅れ、得た判断としてこちらも魂源力を発生させる。力を練る余裕は なく、ただ放出するという開放だ。 主を違える二種の力は即座に反発という結果を生じ、放電にも似た飛火と 衝撃は弾く力で二人を引き剥がした。 「むっ……!」 おお、という周囲のどよめき。 その中心でたたらを踏んで退いた両者。オレは填島慎一に対し睥睨で牽制 を突き刺すと同時に、内心底冷えする思いを得ていた。 「穏やかではないねヒナタ君。照れ隠しにしては些かお転婆が過ぎるのでは ないかね?」 「ふざけんな! どういうつもりだバカヤロウ!!」 魂源力とは『異能』の源だ。当然それを操ることは異能者であるのを意味し、 今もし相手に害意があれば、己は順当に死んでいた。 校内だからと油断していた事実。 背筋を冷やすのは確かな戦慄だ。 填島慎一は廊下の壁に背を預け、立ったまま足を組んでいた。左手は右肘を 支え、右手は顎を撫ぜている。 だから何故そういちいち姿勢を演出するのか。 「キミの言うとおりだとも、ヒナタ君。僕は乳を区別はしても差別はしない。 男だろうが女だろうがちっぱいはちっぱいさ。まあモノは選ぶがね」 「はあ……?」 「残念ながら巨乳は微乳より求心力が強い。視覚的に。それは認めざるを得ない 事実だ。ゆえに微乳の魅力を伝えるには、より強く広報し、その為により多くの 『弾』を用意する必要があるのだよ。先ほどの写真も実は半分は"男の娘"でね。 ほら」 と。胸元から出した手鏡を開き、奴はそれをこちらへ向ける。 恐る恐る覗き込んだ鏡が映すのは当然、オレ自身だ。 ただし。 着用していた男子制服はどこかへ消え失せ、代わりにオレが纏っていたのは フリフリの、 フリフリの、 フリフリの、 ――フリフリの、エプロンドレス。 構え。狙え。撃て。 バララララララララララララッ。 「痛ててててててててててててッ!?」 BB弾の槍衾は見事に命中した。 「う、撃った! 本気で撃った!! し、し、死んだかと思ったじゃないか!?」 「教室にマジもん持ち込むかバカ! プレイング用のモデルガンだっつーの!! でも死ね!」 驚愕で正気を失わなかったのは我ながら感心する。一体どのような奇術の様相 か、オレは一瞬にしてメイド姿に換装されていた。それもヘッドドレスにガータ ー着用という、そのスジの店に比肩する徹底振りのだ。 「思った通りだよ、誂えたようじゃないか! しかしもうちょっとキュートさが あっても良かったかな。そうだ次回は猫の意匠を」 「消し飛べ」 激情が羞恥を塗り潰すままに殺意を解き放つ。トンプソンの名銃はその異名の 通り激しい打鍵の音を響かせ、吐き出された弾は縦横無尽に廊下を反射しながら 変態美形に襲い掛かった。 全身を強かに殴りつける跳弾に先輩は苦悶し飛び跳ねるが、トリガーを緩める つもりは微塵もない。ああそうだ。ニヤけ面でオレを眺めているまばらな野次馬 共もついでに誤射っておこう。 幾重にも重なり狂乱する悲鳴。 と。 「――!」 こちらが僅かに気を逸らした間隙、不意に命中の手応えが消える。 見ると、填島慎一はダンスの如くステップを繰り出し、器用に銃弾を回避し始 めていた。慌てて狙点を絞り直すが、白鳥の湖よろしく優雅に回転するヤツに、 今度はまったく当たらなくなる。 本当に何なんだコイツは――!? 「何度でも言わいでか、良く似合っているよヒナタ君! コンパニオンとして 我々への助勢参加、是非とも考えてくれたまえ!」 「塩撒くぞてめェー!!」 最後の連射をブチ込む。これも当たらなかったが、顔面に集弾してやるつもり だった。右腕のブランク明けが心底憎い。 遠ざかる高らかな笑い声と共に、標的はフィギュアスケートのように回転滑走 しながら廊下の角に消えていった。 後に残ったのは銃声の止んだ廊下と、観衆の散った静謐だけ。 そしてメイドルックで残りの授業に臨まざるを得なくなったオレは、恥辱の 午後を味わったこの日を一生忘れることはない。 ◇ ちなみにバラ撒いた弾は放課後ちゃんと掃除しました。すみません。 隅に落ちたのを拾う際に「スカート短めで」だの「もうちょっとお尻上げて」 だの注文つけてきた見物人の阿呆どもも残らず掃除しておいた。 廊下の清掃を終え、立ち上がって一息。あとの思考は、この格好でどう下校 するかという難題にのみ拘泥される。 ゆえに最後の詰めを逃した。 その時オレに普段の冷静さがあれば、廊下の先から注がれていた敵意に勘が 及んだかもしれなかったのだが――。 <続>
https://w.atwiki.jp/wiki6_dat/pages/47.html
なりきり一覧 あ~か なりきり一覧 き~と なりきり一覧 な~ほ なりきり一覧 ま~ん R・田中一郎&鳥坂さん(あ~る・たなかいちろう&とさかさん) 赤(あか) アズラエル理事(あずらえるりじ) アセルス(あせるす) アチャ子(あちゃこ) アルフ(あるふ) アンジェラ(あんじぇら) 逆十字(あんちくろす) イザーク(いざーく) いたりー(いたりー) イツ花(いつか) イツ花R(いつかあーる) 淫獣(いんじゅう) うーみん(うーみん) 上原 都(うえはら みやこ) うさセイバー(うさせいばー) エ・・・さん(ふくちょう) 炎邪(えんじゃ) エグゼリカ(えぐぜりか) 王子(おうじ) オル・ゴール(おる・ごーる) | ゚ |(おれだれ) 会長(かいちょう) がおる(がおる) カスミ(かすみ) カズマ(かずや) 片目ちゃん(かためちゃん) ガチャピン(がちゃぴん) 桂さん(かつらさん) かなめ(かなめ) 蟹名 静(かにな しずか) ガビル(がびる) ガブスレイ(がぶすれい) ガブリエ 甘皇后&王異(かんこうごう&おうい) 神無月めぐみ(かんなづきめぐみ) R・田中一郎&鳥坂さん(あ~る・たなかいちろう&とさかさん) ブログ・光画部暗室 ※2008/1/31更新停滞中 R・田中一郎 (左) PM10 30頃に歌にのせてひょっこり現れる。 あくまでも10 30頃。ポンコツロボットに正確さを求めてはいけない。 ロボの癖に酒を飲んではしっかり酔う 首が取れても余裕で喋ってる 本人はアンドロイドだと言い張るが正直どっちでもいい。 良い声だろ…コイツの声。・゚・(ノД`)・゚・。 鳥坂さん (右) あーるのスレに出没し、あ~ると漫才を繰り広げている。 生まれてこの方引き分け続ける、戦うセンパイ。 本人は否定するが、絶対ロリコンである。間違いない。 その保護者っぷりから、ザ・フォローと呼ばれる事もあったりなかったり。 この人いつ寝てるんだ…。 いや絶対寝てないって、この人…。 藤林椋、雲莉とともに悪食トライアングルに名を連ねる。 現在は両名ともプライベート多忙につき半休止状態である。 共に原作は「究極超人あ~る」 赤(あか) 赤の保管庫 「誰とでも寝まっせ~」という本文と共に現れる 本名 恩田赤(おんだあか) 一応声優のタマゴ 理由を付けて誰とでも寝るドMのビッチだが、ビッチって言うと否定する 一応、前は×○君専用で使っていいのは後ろだけらしい 黒と言う名の姉が存在する、こちらは気が強くエッチな事は嫌いなようだ 青と言う名の妹まで現れた、金髪でどう見ても黄色なのだが青である 緑と言う名の小学生であろう妹まで一緒に現れ、なんだかアブナイ空気を醸し出している。 姉妹どころか母親の藍まで現れた、流石に娘のエロは許さないらしいが。 2007/01中頃より自作絵でスレを立て始める 意外と上手いぞ 現在は多忙につき殆ど見掛けなくなったが稀に出たり出なかったりする 原作は「REC」だが色々と設定がオリジナルである アズラエル理事(あずらえるりじ) 本名 ムルタ・アズラエル 反コーディネイター政治団体「ブルーコスモス」盟主兼軍事産業連合理事。 AM3:00頃に大体定刻通り会議が開かれいたが、最近は多忙の為もの凄く不定期 同じクルーのナタルさんが気になっていると思いきやホモ臭かったり たまにキャラ変わったり思ったほど悪い人じゃ無かったり コーディネイター大嫌いな割にザフト製MSは好きだったり色々と謎の多い人物である。 流石にSEEDシリーズも終わりを迎え、この人の姿も見なくなってしまった。 原作は「機動戦士ガンダムSEED」 アセルス(あせるす) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (160) ランダムに現れ、「」の質問に答えてくれる女の子 見た目クール系っぽいが、素直でチョット泣き虫な可愛らしい子。 来る度様々な衣装を着てきたりと、妙に芸人肌でもある。 割となんでも答えてくれるが、やっぱり女の子、変な質問をすると怒って技や術を繰り出してくるから気をつけよう。 かなりえっちになってきているご様子。「」の仕業かはたまた白薔薇様の影響か。 いつの間にかスパッツがデフォルトになっていたりする。 居たり居なかったりするが基本的に居ない。 原作はPSゲーム「SaGaFrontier(サガフロンティア)」 アチャ子(あちゃこ) 主に水曜と土曜の日付が変わる頃に現れる、紅い服を身に纏った白銀髪の女の子 その実態は、魔術師 遠坂凛と契約した弓兵の英霊アーチャー…なのであるが英霊エミヤではない。 その正体は…おや、こんなところにブ○マが。 見た目は若い女性そのものだが、腕っ節は人間とは比べ物にならないほど強く 自らの力で剣を生み出し自在に操ったり、その身を霊体に変えたりと様々な力を持っている、が 自他共に認めるどレズで(衛宮士郎は別腹)可愛い女の子には目が無い上に手が早いと言う人間臭い一面が一番目立っているようだ。 人柄もポジティブで裏表が無く、歯に衣着せぬ率直な物言いをする解り易い性格で人が好い 手が早いと記したものの、実際の所は口先だけで行動に関しては相当な奥手……と思われていたのだが…… 主に趣味と言える事は漫画やラノベを読む事、特に川上稔作品を愛読しているようだ。 クリエムヒルト大好き。白レンも大好き。 原作はFate/stay nightの同人サークル「比村乳業(仮)」 アルフ(あるふ) フェイトの使い魔アルフ ちょっぴりおバカな可愛いワンコ 毎回様々な衣装で現れる。 普段は返事無しだが、代理の人の時は返事を返す仕組み たまにアルフ本人が返事を返す アルフ、エイミィ、シグナムの3人は学校に通っており アルフの成績は中の下から下の上くらい シグナムはバイトもしてたりと大忙し 和む展開満載でいろんな作品からいろんな人がやってくる すっかり見なくなった、どうして居るのだろうか。 原作「魔法少女リリカルなのは」「魔法少女リリカルなのはA’s」 「魔法少女リリカルなのはStrikerS」 アンジェラ(あんじぇら) 夜も深けた頃にひっそりと現れる妖魔ハンターの女の子 実は年齢400歳以上 メグと言う女の子が好きらしい、彼女相手にだけはかなりデレデレである。 そして何処からか迷い込んできた、天使の羽が生えた少女リプサリス(右) 盲目で、持っている人形の目が代わりの目になっている この人形を与えてくれた人を敬愛してるとかどうとか。 この子にセクハラすると…魔法で防がれるか吹っ飛ばされるかだろう。 断罪者の連載終了に伴いアンジェラ失踪。 かと思いきやコスプレしつつ無事に戻ってきた。 原作は「断罪者―Tetragrammaton labyrinth 」 リプサリスはPSゲーム「BLACK/MATRIX OO」 逆十字(あんちくろす) アウグストゥス(真ん中)・ティベリウス(真ん中右)・カリグラ(真ん中左) クラディウス(真ん中下ちょい右)・ウェスパシアヌス(左端)・ティトゥス(右端) の6人と 超絶美少女ネロ(真ん中下)+ルルイエ・瀧川弓・アンリ の総勢10人の大所帯お笑いグループと、単発ゲストが続々と。 え?ブラックロッジの大幹部?そんな肩書きは知らないよ。 AM1:00過ぎ頃に2~3人くらいで現れてはバカを繰り広げていたが、現在は多忙の為不定期に。 メンバーの殆んどがぶっ壊れた性格をしており、常識人はティトウスと弓のみ。 だったのだが、最近は弓も暴走気味。でもルルイエの前ではおかーさん。 原作はPCゲーム「機神咆吼デモンベイン」 瀧川弓はPCゲーム「刃鳴散らす」アンリはPCゲーム「天使の二丁拳銃」 イザーク(いざーく) イザーク・ジュール ザフト軍MSパイロット 基地内をウロウロしていてたまたまdatへの入り口を発見してしまったらしい 自分の顔に傷を付けた、敵MSストライクを永遠の好敵手(ライバル)とし とりあえず何でもストライクの仕業だと決め付ける。 短気でうるさいくらいよく叫ぶ。色々誰かに似ているが、間違えると怒る。 だが半分諦めモードのようである。 定型で返す「」も多く、名物ともなっている「」が数多く居る。賑やかな一団である。 隊長家業が忙しいのか、ネタがないだけか、全く来なくなったな。 原作は「機動戦士ガンダムSEED」「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」 いたりー(いたりー) 夜も更けたAM0時頃に現れる金髪ロングヘアーの幼女 名前の由来はイタリアっぽいかららしい、好物もパスタである。 どう見ても幼女だが、知識は豊富で結構ませている 元ネタに瓜二つの幼女が居るが、全くの別人なので注意 人懐っこく、もふもふ程度なら許してくれるが それ以上は犯罪なのでやらない方が良いと思う、幼女を泣かせてはいけません。 原作「AngelWish ~放課後の笑顔にチュッ!」 イツ花(いつか) イツ花保管庫 万能家政婦。 初代、二代目(急造)、Ⅲ代目、4代目、五代目と、妙に多い ちなみに初代はデフォルト、二代目はメガネ無し、Ⅲ代目はアホ毛無し 4代目はアホ毛がピンク色、五代目は眼鏡アホ毛無しでリボン付きな容姿 見た目も違えば性格もそれぞれ個性的でかなり違っている 初代は年増園を疑われるパートタイマー、二代目はサルベージが主でスレはあまり立てない Ⅲ代目は一時期定時になりかけたが失速、4代目はちんこついてる 五代目はツンクールというかクーデレというか 五人も居るが、現在は初代のみ確認。 原作はPSゲーム「俺の屍を越えていけ」 イツ花R(いつかあーる) イツ花保管庫 リメイクにかこつけて現れた新種のイツ花。RはもちろんリメイクのR 月に一度、しかも二時間程度しかいないため知名度は低い 画像がハイテンションなわりにダウナー系 人が来ないとすぐ拗ねるが、時間までは一応いる 本人曰く「三次創作」とのこと 淫獣(いんじゅう) 淫獣たちの夜 ※2006/9/27更新停滞中 ジョバンニとカンパネルラの猫コンビ 夜の虹裏に繰り広げられる壮大な宇宙叙事詩! 「そんな大それた旅だったかなカンパネルラ」 「死ねよジョバンニ」 スレッドを立てる人とレスを返す人が違うのは、彼らが二次裏に降り立った時からの伝統。 その為返してくれるレスの量も二倍、ちょっとお徳。 毒舌気味だったり素直だったり。猫は気紛れ。 銀河鉄道の乗客達が顔を出す事も。 最近は長州小力の格好をした長州小ネリと3人で現れる事が多い。 かなり不定期だが、AM0 00~1:00の間に居るかも。 そうだよねカンパネルラ。 原作は宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」 うーみん(うーみん) 本名 名取羽美 来る時間帯は大体PM7 00~PM8 00 または、日が変わる頃といった様に、かなり不定期である。 見た目普通の女子高生っぽいが、本性はかなり猟奇的 オカルト方面に非常に詳しいトラブルメーカー。 だったが、そういう部分もすっかりなりを潜め ちょっとノリのいいイジラレキャラに落ち着いている。 時折、名前を偽って他のスレに居るとか居ないとか そのため友達は居ないが知り合いは意外と多いようである。 唯一友人と認めた人の話をされると、激しい愛情と それと同等の劣等感を感じて壊れてしまう事がしばしばある。 ちなみに名前の由来は「ナトリウム」らしい。 セクハラ嫌い そんな「」はころころする!ころころする! 原作は「かってに改蔵」 上原 都(うえはら みやこ) サバサバとしてて、気の強い女の子 チャームポイントは凸(デコ)でもあんまり言うと怒る こう見えて意外と苦労人、毎日在宅家業と仕事の日々らしい ほぼ毎日のようにあ~る&鳥坂のスレで暇を潰している 流石真面目っ子、毎日PM10 30に就寝 しかし酒は結構飲む、酔う前に退散するが。 ちなみに画像の漢字はうんちくと読む 諸事情により電撃引退、らしい。 原作は「ぱにぽに」 うさセイバー(うさせいばー) ごはんください! おはなししましょう! でもセクハラはだめですよ! うさ足のマークが目印。 稀に黒くなったり赤くなったり大きくなったり反転したり マスターやななかさんを連れて来る事も。 すっかり見掛けなくなったなぁ エ・・・さん(ふくちょう) 本名は誰も覚えていない、誰も覚えていないアニメの登場人物 …何も言うな、そう言う事にしといてやってくれ! 同時間帯のなりきり達が不在の時は代走スレを立てたりする代走の切り札的存在。 しかし現在は稀にしか来ないので、代走として出るのは難しい状況である。 2007/3/31 2年の活動に終止符を打つ、最後の最後まで副長らしい終わり方だったが 最後くらいはしっかり本当の名前で呼ばれたようだ。 原作は「絢爛…なんとか」 炎邪(えんじゃ) ドンゴラァ!グルハァ!ヴァー! ボルァ!!ボルジョワァ!! グゴオウ!ドォルラァ!!ドララッシュ!! ヴァッハア!!ンドゴラァ!ヴァ!! ぐるじお ヴァ――ッハッハッハッハッハッハァ――!!!! 原作はNEOGEOゲーム「サムライスピリッツ零」 エグゼリカ(えぐぜりか) 惑星間防衛組織チルダによって開発された、少女型戦闘兵器「トリガーハート」の1体 随伴砲撃艦アールスティアによる広範囲制圧戦術と、アンカーユニットを用いた特殊戦闘を得意とする。 …が、こちらではあまりその技術が役に立つことはないようだ。 初期は毎日朝方に現れては「」にスク水画像を配給していたが 今では多忙のためか火曜、水曜AM2時と土曜AM10時にたまに見かける程度になった。 姿は見えないものの、姉であるクルエルティアと、影の薄い赤い人(フェインティア)が一緒に居て 最近は彼女らからもリアクションが返ってくることが多い。 本人の従順な性格と格好のせいか、かなり「」から頻繁にセクハラをされる 嫌がりながらもこれも愛情表現の一つと言う認識もあるのか、とても寛容に受け止めてくれる。 しかし触ったときの反応がエロいからと調子に乗りすぎると、アンカーで反撃したりもしてくる。 最近は少しお疲れ気味で、配給中に寝落ちすることもあるようだ、お身体はお大事に。 原作はアーケードゲーム「トリガーハート エグゼリカ」 王子(おうじ) Project F.A.T.E. 本名フェイト・テスタロッサ19歳 魔法使い 通称王子 出現時間は夜から深夜に掛けてと、少し不定期である 髪を短く切り、勇ましい口調や風貌から次第に王子と呼ばれるようになったのが由来 ついでに、王子の好きななのはを姫と呼んでいたりもするがお互い別に本当の王族でも何でもなかったりする。 ミッドチルダ在住らしいが、何故か関西地方の地理に詳しい、気にしてはいけない事だ。 開始当初は王子の名に相応しいとても男らしい感じだったのが 「」と打ち解けていく内に明るく元気いっぱいなキャラになっていった ついでに切り揃えていた髪の毛もいつのまにか伸びて元通りである。 基本的には「」とも仲良しで、よくスキンシップをしているが 調子に乗って度が過ぎたセクハラ行為をすると口調がマジになってくるので気をつけた方が良い。 たまにどういう魔法なのか、幼少期の姿で現れたりもするが深く突っ込んではいけない。 アホ呼ばわりされるとうがーするが本人は否定している。 2009年4月3日、惜しまれつつ引退。 そして復活。 原作は「魔法少女リリカルなのは」「魔法少女リリカルなのはA's」「魔法少女リリカルなのはStrikerS」 オル・ゴール(おる・ごーる) オル・ゴール保管庫 ※2007/03/01更新停滞中 TOPのコメントのみ不定期更新 陽気で陰気な道化師兼死神。 どちらかと言うと他のなりきりスレでよく見掛ける人物。 コラージュに定評有り。 古きよき時代のガンガンをこよなく愛している。 最近は妻のオカリナさんが顔を出す事が多い。相思相愛らしく、いつもラブラブだ。チクショウ こちらの事もお構いなしに二人だけの世界によく行ってしまうので注意が必要。 時間帯に関わらず嫁自慢スレを立てる事も。 リューナイト大好き。リューナイト参戦のスパロボコラを何枚か製作しており、 何時の間にやら一般サイトに出回って一部のリューファンの間で大混乱になったそうな。 2006/7/2、第一子コンチェルトを出産。しかし同スレ内で名前が「」になってしまう。 コンチェルト「父は「」になったが、余は生まれながらに「」じゃ」 最近嫁と娘の話しかしないから寂しいな。 原作は少年ガンガン黄金期の名作漫画「ハーメルンのバイオリン弾き」 原作程非道ではないのでご安心を。 | ゚ |(おれだれ) 夜中に突如「なりきる」と言う画像と共に現れる謎の物体 頼めばどんな姿にでも変形できるキモカワイイやつ とにかくその無限の変形バリエーションと変形速度は凄いの一言である 読み方が「おれだれ」になってはいるが、ハッキリした事はわかっていない。 今はすっかり見なくなった。 俺魔理沙(おれまりさ) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (俺魔理沙.jpg) 霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)のパチモン。 普通の魔法使い。 通称「バカの子」「マリー」 その名の通り、一人称は「俺」 出現する時間帯は12 00~18 00。やや不定時で不定期。 頭のほうは宜しくないのだが、あまりバカと言うと、 魔砲「マスタースパーク」を撃ってくる。注意するべし。 テンションが高く、非常にうるさい(=子供っぽい?)が、手懐けるのは簡単。 食べ物や飲み物を差し出すと、すぐに懐いてくる。 バカな子ほどかわいい? 原作はPCゲーム「東方紅魔郷」「東方永夜抄」他 会長(かいちょう) 本名 森野苺 とある高校の生徒会会長。 たるたる代理 毎日癖のあるニュースのスレを立てる 静養のため現在休止中、帰ってくる気配は無い。 原作は「おねがい☆ティーチャー」 がおる(がおる) [[dat村]]の日付が変わった頃に現れる悪魔がおる。 本人が言うには、ぞろ目でがおがおの被害者の成れの果てらしい。 スレが消えるまでの間、ずっと返信し続けてくれる律儀な子で、がおるの名に恥じぬぞろ目率を誇る。 近所付き合いが良いようで、「薬子とがおる」のがおるや 一生がおがおになったがおる、はらぺこメイドが来ることもある。 とある経緯から「とうふ」と呼ばれている。 最近は豆腐屋が忙しいため金曜の夜にしか姿を見せなくなった。 カスミ(かすみ) ポケモンのアニメが終わったころに現れる 「」たちのセクハラを避けながら出番がないのを嘆いているが メインヒロインに復帰できる日は来るのだろうか? 原作はGBゲーム「ポケットモンスター」 カズマ(かずや) 絶対にノゥ! 不定期 痛いのが嫌い、そして外道 同時に痛いのが大好きなドMである シェリス好きだったがベッキーも大好き デジモンとガンダム全般も好き オセロ大好き☆ ライフガードを愛飲する 最近なぜかライフガードを飲まない 広島が大嫌い、トラウマスイッチが発動するようだ キャラが変わる 流産のシェルブリット!! アーケードゲーム「戦場の絆」にはまってtが しかし短期間で10万くらい使って飽きたーとか 絶対にノゥ!飽きるわけないだろ! 現在ヒモ生活で生きてる 原作は「スクライド(漫画版)」 片目ちゃん(かためちゃん) 11歳。PM8 00~9 00頃出現。 名前は片目だがちゃんと左目も存在する。 2005/9/12にランダムなりきりとして登場 好評を得て翌日以降も現れるようになった。 天然キャラで場を和ませてくれるぞ。 ガチャピン(がちゃぴん) 夜更けに現れ健全に「」と下二桁対決を仕掛けてくる緑の恐竜 みんなの知ってるガチャピンとは違い喋り方も男らしい 勝つと、賞品としてガチャピンがガードしてたスレ画像が貰える 勝負内容と流れによっては、即ゲームセットもあったりする 現在はたまーに見掛けるくらいかな 原作は「ひらけ!ポンキッキ」 桂さん(かつらさん) スレ初期寿命を1分と定め、「」のレスが1分以内にあれば下一桁の数字分だけ秒数を伸ばす。 という一風変わったルールでスレ立てをやっているちょっと影が薄い人 設定したスレ時間が過ぎると即スレを消してしまうが その後、お疲れ様スレを立てるのでやっとそこでまともな会話が出来ると言った方が正しい。 テニス部な為かいつもラケットを持っていて、それでバシバシ叩いてくる、ちょっとSっぽい 意外とあがり症。そのせいか誤字脱字が相当目立つ、生暖かく見守ってあげよう。 基本的に女の子が好きだが、この人のキャラのせいか百合と言う雰囲気は殆ど感じる事は無い。 2007/1/14 スレ終了時に突然の引退宣言。あまりの急さに周りは大いに驚いたが それから一年以上過ぎた2008/3/9 蓉子様引退の代わりと言うわけでは無いが再び復活 現在は紅薔薇乙女書店のお手伝いをしている。 原作は「マリアさまがみてる」 かなめ(かなめ) 一応、あの「千鳥かなめ」だが、原作ネタなどは全てそっちのけで ツンデレっぽいかなめと「」の友達以上恋人未満の甘酸っぱい日常スレ。 かなーり不定期で神出鬼没だが、どんな時間に現れようとAM0 00には眠くて寝てしまう。 麻雀好きで、たまに麻雀に誘ってくる時だけはちょっと夜更かしをするようだ。 開始当初から名も名乗らず、誰かわからないまま進行していたが 名前が決まった後も、いまいち誰なのかは認知されておらず「」の思うキャラの名前で呼ばれることもしばしば。 本人も大してそこは拘っておらず、どう呼ばれようが本当にどうでもいいようだ。 原作は「フルメタル・パニック!」で良いのか? 蟹名 静(かにな しずか) ブログ・かにき 保管庫・紅薔薇乙女書店 リリアンの制服を着た吸血鬼。またの名を「ロサ・カニーナ」 蟹様と呼ばれ慕われているが、「犬薔薇」と呼ばれる事を嫌う。 紅薔薇乙女書店メンバーの一人。ナイアと仲が良い。 元々は深夜を主にスレを立てていたが、蓉子様引退の後は穴を埋める為に水曜日20時にスレを立てている だが現在はプライベートの都合だろうか、20時にも深夜にも殆ど見掛ける事が無くなってしまった模様。 大人の色香で「」の心を惑わす。ぶっちゃけエロい。 腰が弱点。触られるとやんわりと怒る。あまりしつこく触ると夢オチ妄想オチにしてくるで注意。 それ以上に過ぎたセクハラをするとお仕置きで全身の血液を吸われる 手癖の悪い子相手ほど、思いっきり吸ってくるから注意が必要だ。 かなりのチロルチョコ好き。とにかく好き。大好き。チロル愛。 どれだけ残ってても、見かけたらついつい買ってきてしまう位好き(詳しくはブログ参照) 特にきなこもちはお気に入りのようで、スレの間もよくぺろぺろと噛まずに舐めている。 しかしさすがに食べすぎには注意しているようで「チロルチョコは1日60円分まで」とは本人の談。 音楽はヘヴィメタルや、クラシック、ヴィジュアル系では主にMALICE MIZER(Vo.klaha)などが好き。 胃痛持ち。 原作は「マリア様がみてる」 ガビル(がびる) これぞ一覧美! 朝7時7分7秒に出没するプロトデビルン。早朝美! 平日はAM7 30くらいに出勤美しちゃうので挨拶はお早めに。速攻美! 原作は「マクロス7」 ガブスレイ(がぶすれい) 木星帰りのティターンズ士官がルナツーで開発した可変MS 形式番号 RX-110 頭頂高 18.5m 全備重量 56.2t ジェネレーター出力 1,800kw スラスター総推力 277,200kg センサー有効半径 10,900m 装甲材質 ガンダリウム合金 武装 フェダーインライフル ビームサーベル×2 肩部メガ粒子砲×2 バルカン砲 本機のMA形態は、複眼状のカメラ、センサーを複数持つ機首 脚部のムーバブルフレームを丸ごと露出させた一対の大型クローアーム等 まるで昆虫を彷彿とさせる独特のフォルムが最大の特徴である。 変形後は全身に内蔵されたスラスターがギャプランと同様に後方一点に集中し その尋常ならざる加速性能を最大限利用した一撃離脱戦法を得意とする。 脚部クローアームはMS形態でも使用可能で、射撃装備のままでも優秀な格闘性能を発揮した。 単機でのスペック自体は申し分ない機体ではあったが その特殊かつ複雑な変形機構による製造コストの高騰化、整備性の問題から制式化には至らず 少数の試作機の製造を以って開発計画は中断された。 尚、MSなのに何故喋るのかは原因不明である。 流石に流行時期も過ぎたか出撃を確認する事も無くなってしまった。 原作は「機動戦士Zガンダム」 ガブリエ 本名 ガブリエセレスタ これでも♂である。 妻イセリアのスレに便乗するように現れてスレを立てていたが、イセリアが突然の引退 残されたガブリエは妻は自分が殺してしまったと絶望し、精神崩壊を起こす。 それからのガブリエは、とても気弱く、無茶苦茶腰が低くなり、発狂癖が付いた すいませんを連呼しつつ、「」に尻の穴すら差し出すようになってしまった これ程「」に対してこれほど腰の低いキャラはある意味めずらしい気がする。 こう見えてピアノとドラムが得意だとか、ちょっとかっこいい。 甘皇后&王異(かんこうごう&おうい) 代わり代わりだったが一緒に来るようになり、更に内容が濃厚に 二人の凸凹コンビっぷりはなかなか見物である。 甘皇后 (右) 甘味ちゃんのママ、らしい。愛称はママンとか甘い人など お色気たっぷりに「」達を官能の世界へ惹き込む。 いつも「」のセクハラに対して怒る王異を軽く嗜める、もとい引き摺り込む。 王異 (左) 3サイズは上から88.63.91 愛称はおーい チャームポイントはお腹を少しでも引っ込めて見せるように巻いてあるサラシ。 甘皇后の大胆な行動にいつも激しいツッコミを入れつつも 「」と仲良くしてる事が少し羨ましかったり… そして見事にその部分を甘皇后に突っつかれ遊ばれる。 すっかり姿も見せなくなったが何処かで百合百合してるんだろう。 原作はアーケードゲーム「三国志大戦」 …だが中身は完全に別キャラである。 神無月めぐみ(かんなづきめぐみ) ぐるぐるドリルが目印のパン屋ユエットの看板娘 パンを売って生計を立てているが、パンを配ってるだけのようにも見える。 現在はすっかり原作とは比べ物にならないくらい普通の女の子になってたりする 思い込みで暴走しかけることも少々あるが基本的に「」のことが好きらしい。 前は午前の営業だったが、時間が変わり現在は、平日は夕方、土曜日は朝からの営業に 向いの鬼丸飯店とはライバル関係にある。触るな危険。 原作は「無敵看板娘」「無敵看板娘N」