約 517 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/47881.html
登録日 [Undefined] 更新日 2024-09-01 20 51 21 (Sun) 所要時間 そんなに手間取らせないつもりだよ。 ▽タグ一覧 tags plugin error ページが存在しているかを確認してください。 *1 やあ! *2 この記事を閲覧している君は…… *1 SCP-2144-JPについて知りたい!そうだろう!? いいえ 君のジョークは驚くほどつまらないね。 君のために「アットウィキ」とやらに部屋を増やしたんだと思うと…… はい *3 HAHAHA!! いい返事だね! 前にも聞かれたからもう答えとくけど、僕はクリストファー・コックス! 24歳のハンサムさ!! *1 丁度この記事が僕の自己紹介におあつらえ向きだ! まずは読んでみて!! ▶︎▶︎▶︎SCP-2144-JPの解説記事を読む◀︎◀︎◀︎ あ、そうだ。僕のハンサム画像については記事の一番下のCCライセンス表示にまとめておいてあるよ! キャプションから追ってみてね! SCP-2144-JP 登録日:2021/04/23 Fri 15 11 32 更新日:2024/08/20 Tue 17 35 43 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 Euclid Mitan SCP Foundation SCP-JP SCP財団 クリストファー・コックス 嘘のコンテスト 情報生命体 財団の闇 SCP-2144-JPは共同創作サイト「SCP Foundation」で生み出されたオブジェクト。 オブジェクトクラスはEuclid。safe ここでもEuclid扱いだから、僕が書き直しといたよ!*3 概要 SCP-2411-JPはネットの海を彷徨う人型の情報生命体である。少々アニメに詳しければ人形使いと似た存在と言えばイメージしやすいか。 外見はヒトの成人男性とかなり似ており、また本人も自我を持ち「クリストファー・コックス」という、現実世界での財団に所属していたエージェントを自称している。しかし当のコックス本人は1992年にサイト‐8144でSCPがらみの事件により殉職しており、財団側は今のところSCP-2144-JPがコックスの人格を模倣し図像を形成しているとみている。 しかし彼はかつての所属エージェントという経歴とは裏腹に、財団に対し非常に敵対的である事が明らかとなっている。 発見経緯 SCP-2144-JPは2017年1月4日にサイト‐8144でサイバー技術部によって見つけられた。それもそのはず、SCP-2144-JPは財団データーベースに侵入し秘匿情報を丸ごと外部に送信していたところを発見されたのである。 366人分のサイト職員の個人情報 98件のオブジェクト報告書 解読不明な23899件の暗号化ファイル これらのファイルを外部の何者かに送信、しかも通信衛星や海外サーバーを経由しまくる徹底さで、財団でさえどこが情報を受け取ったのか掴めなかった。 財団はその場しのぎとしてアンチ-マルウェアプログラムを起動。SCP-2144-JPを隔離させることに成功した。 それと同時にSCP-2144-JPをけしかけた組織を捜索している。 見事な手際だ! 一体誰の仕業だろう!?*1 特別収容プロトコル そして現段階では、 SCP-2144-JPはネットワークから完全に遮断されたコンピュータ上で保管されています。 収容コンピュータは実験時を除いてサイト-8144の電波暗室に保管してください。 実験はサイト管理者による認定を受け、クリアランスレベル3以上の専門技師2名の監督下で行ってください。 SCP-2144-JPはオフライン下での隔離に成功している。んでもって、「絶対にオンラインにするなよ!」というプロトコルが定められた。 ところが、報告書の末尾には、 また、SCP-2144-JPの伝播性により財団内部ネットワーク上にSCP-2144-JPの複製が存在する可能性が指摘されています。なお現在に至るまでSCP-2144-JPの複製の活動は確認されておらず、コンピュータ/ネットワーク上での監視が継続されています。 と記されている。自由に複製できる以上、SCP-2144-JPが一体だけとは限らない。そこで、 SCP-2144-JPの収容違反が認められた場合、サイト内の全ネットワークで自己学習アンチ-マルウェアプログラムを起動しSCP-2144-JPを隔離してください。 隔離後のSCP-2144-JPに対してはプログラム解析を行い外部へと発信された疑いのある情報を算定、報告してください。 オブジェクトクラスは依然としてEuclid。safe SCP-2411-JPの複製は未だにいるのかいないのかも不明なまま。財団は捜索体制を敷きSCiPnet内での監視が続けられている。 そんなにEuclid指定したら、そろそろ僕も怒っちゃうよ?*2 余談 このSCiPは日本支部7周年企画「嘘のコンテスト2020」出展作品である。アニヲタWiki内での同僚にはSCP-2616-JPやSCP-2472-JPがいる。 報告書もSCP-2144-JPが度々介入しクラスを勝手に書き換えたり、自分の顔をハンサムと褒め称えたりなどと好き放題している。この解説もそうならなきゃいいが……。 また該当の男性画像が一時期差し止めになり、その影響で一時SCP-2144-JP自体削除されていたが、無事再掲された。 追記・修正お願[不正なアクセスを確認しました] 参照先 不明 *3 読んでくれたかな? 財団も苦心しているようだね。でもこのままじゃ「嘘のコンテスト」に書かれた理由が分からない。というわけで、下のリンクから真実を追いかけよう! ▶︎▶︎▶︎僕にまつわる真相◀︎◀︎◀︎ 僕にまつわる真相 登録日 [Undefined] 更新日 2024-09-01 20 51 21 (Sun) 所要時間 解説の閲覧お疲れ様! ▽タグ一覧 tags plugin error ページが存在しているかを確認してください。 *1 分かってもらえたかな? 僕はSCP-2144-JPに指定されてしまったんだ。 *2 僕は"コックス"の模倣なんかじゃない。紅茶と釣りが好きなご本人(コックス)だよ。 で、"僕"ことSCP-2144-JPなんだけれども…… *3 まずはこれを見てほしい。僕が僕だった時の人事ファイルだ。 エージェント・コックスの人事ファイル [人事情報削除済] サイト‐8144情報部より通達 当情報は不必要性の観点から削除されました。 *2 見たかい? SCP-2144-JPの「最重要人物のデータ」が不必要だと消されてるんだよ? *3 じゃあ、さらなる真実へ迫ってみよう! ▶︎▶︎▶︎さらなる真相へ◀︎◀︎◀︎ ファイル"777" 登録日 [Undefined] 更新日 2024-09-01 20 51 21 (Sun) 所要時間 言い忘れてたけど、このファイルはセキュリティクリアランス4が無いといけない! ▽タグ一覧 審議会より通知 許可の無いアクセスを検知。 Sorry! 君には黙ってたけど、ここはSCiPNETの最高機密データベースだよ!*1 本当に申し訳なかったけど、君には全部話してもいいなって思ったからさ。 じゃあ機動部隊が君の家に押しかけない内に、解説を読み切ってしまおう!!*3 SCP-2144-JPは、777計画という財団の機密計画によって生み出されたアノマリーだった。つまりコイツは財団製のアノマリーなのである。 777計画の目的 この計画は、要注意団体や様々な国家がSCiPを悪用し現実世界を破壊・改変しようとした際に対処できるエージェントの育成を目的に始まった。生物学、ミーム学はもちろん、宗教や超常現象も交えた研究が行われた。報告されている限りでは1962年から進行していたらしく、息の長いプロジェクトであったことが伺える。 エージェントの完成 長い期間を経て完成したのは、情報を知覚する事によって発動する「ミームエージェント」。それが「ミーム殺害エージェント」と「"クリストファー・コックス"」だった。前者はSCP-001などの重要機密に対するセキュリティとして実用化された。 しかし、後者の人型ミームエージェントは上手くいかなかった。 コックスの怒りと凍結 元々の「クリストファー・コックス」は、 エージェント・コックスは職務態度、忠誠度評価共に優良であり精神面においてのストレス耐性が平均値以上と判断されました。 と計画内にも記されている通り、非常に優秀なフィールドエージェントだった。それを見込まれてやってきたコックスに財団は、 エージェント・コックスは777計画専従エージェントによって回収され、公式には事故死として処理されました。当エージェントの開発には、情報固定化ミームに暴露させた脳組織を摘出し、脳神経組織に固定化された各情報子を電子的に書き換える手法が用いられました。 とコックスを電子デバイスに転送する暴挙をやってのけた。「コックスを回収」というニュアンス、そしてコックス本人の怒り心頭っぷりから、本人の意思に関係なく摘出を受けさせた可能性が高い。 エージェント・コックス本人からすれば、忠誠を誓った財団に裏切られ、脳を摘出され、ネットワークに閉じ込められたに等しい。彼は怒りを覚えたが、財団側は、それを「敵対的」とみなした。 計画は凍結され、ミームエージェントとしての"コックス"は消滅したかに見えた。 SCP-2144-JPとしての再臨 計画が凍結された1992年から25年後。2017年に彼は再び現れ、 366人分のサイト職員の個人情報 98件のオブジェクト報告書 解読不明な23899件の暗号化ファイル を財団外に持ち出した。彼は財団に復讐を始めたのである。777計画の露呈を恐れた財団は、計画において優秀な成果を収めていた日本支部にこれを収容させ、SCP-2144-JPとして指定した。財団は同時に777計画が凍結された1992年から2017年までの足取りを追っているが、まだ不明なままである。 お疲れ様。最後に君に、伝えたいことがあるんだ。クリックしてね *2 そう。僕は拉致され、情報だけの存在にされた。しかも最も貢献したはずの財団にね。 僕が今(2017年)まで何をしてたか分かるかい? 待ってたんだ。インターネットの普及をね。 そして財団の「嘘」を公にする。いかに"財団は冷酷だし残酷か"を伝えるために。 *3 という訳で、君にはプレゼントだ。 *4 ジャジャ~ン!! ミーム殺害エージェント~!! 報告書たちからチョチョイと借りてきたのさ! これで君は無闇に情報を探してミー殺された哀れなアニヲタ君だ。 このまま機密違反で機動部隊に抹殺されるよりはいいだろう? それじゃあ、さようなら。 追記・修正をお願いね!! △メニュー 項目変更 結局どういうこと? この項目およびSCPが一体何なのかというと、概略すればSCP名物のギミック項目である。 本家ページでは、「クリストファー・コックス」を名乗る架空の相手との対話形式で、動的にページが展開される仕組みになっている。 当Wikiでは再現に限界があるものの、本家ページでは秀逸なページ遷移の仕組みが施されているため、興味がある方はご一読いただきたい。 ▼CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2144-JP - やぁ!そこの君。君だよ君。そこでこのページをぼうっと眺めてる君。ちょっとしたことなんだけど、このリンクをクリックしてくれないかな。 by Mitan http //ja.scp-wiki.net/scp-2144-jp 画像1 - [フリー写真] 椅子に座ってコーヒーを飲むスーツ姿の外国人男性 https //publicdomainq.net/man-portrait-sit-0040922/ 原著者 不明 画像2 - [フリー写真] 顎に手を当てながら椅子に座る外国人男性 https //publicdomainq.net/man-portrait-sit-0040920/ 原著者 不明 画像3 - [フリー写真] 頭の後ろで手を組みながら椅子に座る外国人男性 https //publicdomainq.net/man-portrait-sit-0040919/ 原著者 不明 画像4 - アニヲタwiki SCP-001-JP/snojの提言 及び SCP-001より https //img.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/40391/16207/ミーム殺害エージェント_死ぬが良い.png 原著者 SCP-001-JP/snojの提言 ページ wakefulspect SCP-001 ページ 履歴流れにつき不明 画像はいずれもリサイズでのみ編集されており、改変等は行なっておりません。 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ちょっと短すぎない? -- 名無しさん (2021-04-23 15 30 19) 短いしライセンスの提示もされてない。今のままだと削除になるかも -- 名無しさん (2021-04-23 15 32 42) ↑失礼。文字数自体は問題ないんだけどね -- 名無しさん (2021-04-23 15 34 15) CCライセンス等の儀礼ももちろんだけど、元ページには特徴的な仕掛けがあるから、模倣の努力をしてほしいと感じる。畳み込み等で雰囲気の再現はできると思う。 -- 名無しさん (2021-04-23 15 46 55) アニオタwikiで記事にするとつまらなくなるSCPだったんだな -- 名無しさん (2021-04-23 15 53 19) 編集中にいただいたコメントが削除されてしまったので復元しました。 -- 名無しさん (2021-04-23 16 16 39) うーん、なんというか、長くはなったけど、模倣しようとするあまりにとっ散らかり感が凄い どうしても「対話してる」というより誘導通り上に行ったり下に行ったりしてるだけって感じがするなぁ とはいえ、違うWikiだからやむを得ないのか…… それと複雑なものを作りたいならtest項目かどこかでやってからのほうがいいかもしれない -- 名無しさん (2021-04-23 16 23 17) これならいっそ潔く、余談として「本家は、当Wikiの書式では再現できないほど複雑な仕掛けが用意されています」ってことを明記したほうがいいかもね。 -- 名無しさん (2021-04-23 16 35 39) いやすげぇ面白いよこの記事 俺は好き -- 名無しさん (2021-04-23 16 41 27) ↑2それを書くとそれこそ元記事のネタバレになるんだよな いやまあネタバレするためのページなんだけど読後までは隠さないと -- 名無しさん (2021-04-23 16 45 19) ↑後半で仰ってる事そのものですが、あくまでSCP記事の解説のページなのだからネタバレは普通に良いのでは 最後の方にでも「これは本家ではギミックを楽しむものです」という説明をつけたほうが良さげ -- 名無しさん (2021-04-23 16 54 01) 偽メニューで区切っていったん終わらせて、その下でこの項目の解説を入れたらどうでしょう。結局これは何だ?っていうのはそれでスッキリすると思いますし -- 名無しさん (2021-04-23 17 06 59) クリストファーコックスって名前が卑猥なものに見えたのは自分だけでいい -- 名無しさん (2021-04-24 08 08 22) 元記事をアニヲタwikiで再現しようとする試みはいいけど、それ以外情報量が増えてないからそれなら元記事を見りゃいいじゃんってなるような… -- 名無しさん (2021-04-24 12 15 47) 噛み砕いて説明している、ってわけでもないしねぇ…… やっぱり「この項目は要するにこういうものです」っていう説明は欲しい -- 名無しさん (2021-04-24 22 10 09) クソむかつくSCiPだった -- 名無しさん (2021-04-25 10 31 26) ↑閲覧中「イラッ☆」とさせるのは意図的なもんだろうね。ただこいつ、オチが弱い気がするんだよなぁ -- 名無しさん (2021-04-25 10 57 32) 上述の提案含め、今のままだと確かに初見バイバイ感が凄いので、項目そのものに関する説明を最後に追加 -- 名無しさん (2021-04-25 11 53 01) 再現しすぎて、単なる模倣でしかなくなっていると思う…。仕方ない部分もあるかもしれないけど、正直模倣部分全部不要では?このギミックは本家で見せてこそ意味あるものだと思うし、ここでは解説だけに留めるような形の方がいいと思う。 -- 名無しさん (2021-11-05 21 45 03) 流石にアカウント拝借されて濡れ衣は再現できなかったか。 -- 名無しさん (2022-01-09 18 48 11) ギミックは本家見ればいいから、結局なにこれ?の部分の解説いろいろ読みたかった感 -- 名無しさん (2022-02-07 03 55 39) 生前からこんな愉快な性格だったのか ディスカッションだと財団をおちょくって挑発してるみたいな事書いてたからわざとこのウザいキャラをやってるのか -- 名無しさん (2022-11-28 21 16 33) http //scp-jp.wdfiles.com/local--files/scp-2144-jp/%E7%85%BD%E3%82%8A -- 名無しさん (2023-08-11 11 36 16) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sekiheki-wiki/pages/322.html
戦場 に戻る 種別 Lv 戦場名 タイプ 難度 対戦 時間 目標 CH 開放人数 報酬 DROP クエスト 交換NPC 備考 編集 編集 編集 征戦 58+ 穎川の戦い(エイセン・ノタタカイ) 対抗、首領撃退 3 黄巾軍VS後漢軍 60 撃退 黄巾軍 皇甫嵩後漢軍 張角 111213 両軍6~24 *勢力賞状 勝利=4 引分=2 敗戦=1*賞状x3=大漢通宝 NPC馬元義、韓彬 穎川の激闘 後漢 奨励官馬元義、韓彬 クエ=21 00-01 001G 編集 穎川の戦い ※戦場内クエ 1.[深慮遠謀]開始=NPC /内容=収集 敵軍文書の切れ端x10/報酬=2.[勇敢無敵]開始=NPC /内容=収集 敵軍兵卒腰牌x10/報酬= 編集 征戦 60+ 濮陽の戦い(ボクヨウ・ノタタカイ) 対抗、ポイント獲得 4 黄巾軍VS呂布軍 30 ポイント獲得 111213 両軍24~30 *濮陽金漆・勝 小壷3・負 小壷2*小壷3⇒金漆 雪糸玉飾り玉裁縫 NPC馬元義、韓彬 濮陽出兵 関中 皇室商-范臣 クエ=21 00-01 001GLv60 鞭 編集 征戦 66+ 濮陽の戦い2短編(ボクヨウ・ノタタカイ2・タンペン) 戦争準備(専用) 2 呂布軍VS曹操軍 30 引き分け(30分) 111213 両軍6~20 濮陽金漆 03/18New 編集 征戦 72+ 濮陽の戦い2長編(ボクヨウ・ノタタカイ2・チョウヘン) 対抗、ポイント獲得 6 呂布軍VS曹操軍 - ポイント獲得 111213 両軍12~36 濮陽銅貨・勝 3・負 2 19 00-00 5903/18New 編集 征戦 72+ 濮陽の戦い猛将(ボクヨウ・ノタタカイ・猛将) 対抗、ポイント獲得 6 呂布軍VS曹操軍 30 ポイント獲得 111213 両軍12~24 濮陽真玉濮陽黄輝石混沌神石 編集 編集 編集 演義 20+ 漢軍殿戦(カングン・シンガリセン) 協力、防御進攻 2 黄巾軍VS後漢軍(NPC) 20 皇甫嵩を救助 345 2~6 賞状・漢軍殿戦=漢製木器 NPC陳寿 殿後戦に参加 西涼 名将-馬超 編集 演義 40+ 義兵兵糧戦 協力、資源争奪 3 黄巾軍VS後漢軍(NPC) 40 2000袋の食料を収集(敵楼閣破壊) 345 6~12 賞状・義兵兵糧戦(x2=漢製石器) NPC陳寿 義兵奮起 漢製石器 南蛮 軍需官-寿久 編集 演義 50+ 落鳳坡の戦い(ラクホウハ・ノタタカイ) 協力、護衛 4 劉備軍VS劉璋軍(NPC) 50 ホウ銃を護衛して落鳳坡を通過し、張任を撃退 345 2~9 西蜀竹製器具 玄護符銀鱗網防具 NPC陳寿 張任狙撃 江南 軍需官-馬九 Lv50 鞍(30) 編集 演義 50+ 荊襄撤退戦(ケイジョ・テッタイセン) 協力、護衛 6 劉備軍VS曹操軍(NPC) 劉備と民衆をゴールまで護衛 345 6~12 民心の巻物 仁徳の巻物黄金鎧欠片光明鎧欠片霹靂玉星織物仙織物 NPC陳寿 民心の巻物 関中 皇室商-范臣 *必要アイテム 赤壁英雄記・上巻*鶴尾の払子 戦場 琥珀 民心の巻物x15⇒仁徳の巻物*戦場 琥珀 仁徳の巻物x10⇒王道の巻物*武器60昇級⇒仁徳のx1*武器60成長⇒仁徳のx1⇒民心のx1 編集 荊襄撤退戦 ※休憩 開始=樊城、1st=襄陽東門、2nd=劉表の墓、3rd=景山村、4th=長坂軍営、5th=漢津・厩※戦場内クエ 1st=[襄陽東門-スピード結婚]課金アイテムクエ2nd=[劉表の墓-曹操軍の接近]NPC 劉備、NPC 琥珀 仙草の識別(←琥珀はここで受けず、景山村で受ける)、孔寧 研究札、ばーさん 肉まん10個3rd=[景山村]ばーさん 桃ジャム10個、琥珀 仙草の識別4th=[長坂軍営-張飛奇策]NPC 張飛、夏候傑宝箱、NPC 琥珀 仙草の識別、ばーさん 酢漬け魚10個⇒民心の巻物5th=[漢津・厩]NPC 王余 釣り針5、NPC 琥珀 鶴尾の払子⇒仁徳の巻物、NPC 劉備 生存褒美 編集 演義 58+ 張梁討伐戦(チョウリョウ・トウバツセン) 協力、首領撃退 4 後漢軍VS黄巾軍(NPC) 60 黄巾軍主将の張梁を撃退[退治 張梁] 345 6~18 賞状・張染討伐戦(x2=漢室玉器) 朱砂筆法宝・心神護符天女紋 皇榜クエ 黄巾軍全滅 関中 後漢奨励官-韓彬 Lv60 鏡(50) 編集 張梁討伐戦 ※戦場内クエ 1.[張梁討伐戦-勇敢無敵]開始=NPC /内容=収集 黄巾武力の勲章x5/報酬=、経験値2.[張梁討伐戦-深慮遠謀]開始=NPC /内容=収集 黄巾巻物残りx5/報酬=、経験値 編集 演義 60+ 合肥の戦い(ガッピ・ノタタカイ) 協力、首領撃退 5 曹操軍VS孫権軍(NPC) 孫権を撃退し合肥城を守る 678 6~9 合肥強襲令 NPC李典(未央宮) 軍用食料の安全 12/22New 編集 演義 65+ 益州攻略戦(エキシュウ・コウリャクセン) 協力、首領撃退 5 劉備軍VS劉璋軍(NPC) 劉璋を倒し益州を奪い取る 678 6~9 益州軍令 ・NPC霜潔(妖折) 時機到来・戦場内クエ 報酬2G 12/22New 編集 演義 68+ 山河道中(サンガ・ドウチュウ) 協力、歴史改変 5 山河道中VS時空の敵(NPC) 120 ボス退治・呂布 呂布・合肥 張梁・西涼 馬超 111213 3~9 隴西図鑑竜吟羌笛 戦場内 1G 05/24New*呂布 Lv68-*合肥 Lv70-*西涼 Lv73- 編集 演義 70+ 定軍山襲撃(テイグンザン・シュウゲキ) 対抗 6 劉備軍VS曹操軍 夏侯淵を撃退定軍山を奪取 111213 両軍6~9 定軍山戦牌 戦場内 劉備軍=6人OK曹操軍参加は、戦場内アイテム要12/22New 編集 演義 73+ 西域・蜃楼城(セイイキ・シンロウジョウ) 協力、首領撃退 5 探検隊VS 120 111213 6~9 ・蜃の巻物・経験 700000 蜃の古書蜃の巻物眩彩の魂 戦場内 戦場内 蜃楼城 絲麗姫 *必要アイテム西域蜃楼城奨券*3種ランダムステージ・雷鳴・氷寒・獄炎02/08New 編集 演義 75+ 麦城の戦い(バクジョウ・ノタタカイ) 協力、護送 4 後漢軍VS黄巾軍(NPC) 60 111213 6~9 碧筒飲 1G 04/26New称号 *不屈の人 破損鉄兜x50 攻+2*麦城三百勇士 破損武器x100 攻+3、クリ+1%*武圣の手 破損武器x200 攻+5、クリダメ+2% 編集 演義 80 夏口の戦い(カコウ・ノタタカイ) 協力、首領撃退 4 孫権軍VS黄祖軍(NPC) 90 111213 6 赤銅鈴 編集 編集 編集 無双 25+ 西涼動乱(セイリョウ・ドウラン) 協力、首領撃退 3 馬超軍VS西羌軍(NPC) 40 閻行を撃退[退治 閻行] 345 4~6 羌地の毛皮 羌地の毛皮 NPC馬超 密書奪取(西涼) 西涼 軍需官-孟成 30s、Lv58 突騎鞭図(10)(6x8=48) 編集 無双 25+ 西涼動乱★(セイリョウ・ドウラン)[リーダーモード] 協力、首領撃退 3 馬超軍VS西羌軍(NPC) 38 閻行を撃退[退治 閻行] 345 1~6 羌地の毛皮 羌地の毛皮 NPC馬超 密書奪取(西涼) 西涼 軍需官-孟成 30s、Lv58 突騎鞭図(10)(6x8=48) 編集 西涼動乱 ※戦場内クエ 1.[]開始=NPC /内容=会話 ⇒収集 美女頭/報酬=1G、経験値1000002.[]開始=/内容=/報酬= 編集 無双 58+ 黄巾の乱(コウキン・ノラン) 協力、首領撃退 6 後漢軍VS黄巾軍(NPC) 120 張角を撃退[退治 張角] 910 6 黄巾戦旗経験 100000 大賢良師符紙大賢良師符令朱砂筆法宝、防具 - 関中 皇室商-范臣 1G、Lv55 帽図(10)Lv60 鞍図(10)Lv60 鏡図(10) 編集 無双 58+ 黄巾の乱★(コウキン・ノラン)[リーダーモード] 協力、首領撃退 6 後漢軍VS黄巾軍(NPC) 120 張角を撃退[退治 張角] 8910 1~6 黄巾戦旗経験 100000 大賢良師符紙大賢良師符令朱砂筆法宝、防具 - 関中 皇室商-范臣 1G、 09/20Lv55 帽図(10)Lv60 鞍図(10)Lv60 鏡図(10) 編集 無双 60+ 虎牢関英雄会(コロウカン・エイユウカイ) 協力、首領撃退 6 連合軍VS薫卓軍(NPC) 120 薫卓を撃退[退治 薫卓] 910 6 忠臣碧血石 金霊魂印綬飾り帯彩綾、松青玉薄紫玉、豹尾 戦場内 関中 皇室商-范臣 2G、Lv60 帽子図(5) 編集 無双 60+ 虎牢関英雄会★(コロウカン・エイユウカイ)[リーダーモード] 協力、首領撃退 6 連合軍VS薫卓軍(NPC) 120 薫卓を撃退[退治 薫卓] 8910 1~6 忠臣碧血石 金霊魂印綬飾り帯彩綾、松青玉薄紫玉、豹尾 戦場内 関中 皇室商-范臣 2G、 09/20Lv60 帽子図(5) 編集 虎牢関英雄会 ※戦場内クエ 1.[天下に威を成す功績]開始=NPC 衝弘/内容=会話 曹操⇒退治 華雄/報酬=忠臣碧血石、経験値 編集 無双 61+ 黄帝の遺跡(コウテイ・ノイセキ) 協力、首領撃退 6 探検隊VS未知の軍団(NPC) 皇帝の遺跡の秘密を探る[退治 ] 910 6 軒轅護符 牛角神気袋宝の袋古武道の秘伝 - 2G、聖位クエ Lv64★7モブ12/22New 編集 無双 61+ 黄帝の遺跡★(コウテイ・ノイセキ)[リーダーモード] 協力、首領撃退 6 探検隊VS未知の軍団(NPC) 皇帝の遺跡の秘密を探る[退治 ] 8910 1~6 軒轅護符 牛角神気袋宝の袋古武道の秘伝 2G、12/22New 編集 黄帝の遺跡 ※戦場内モブ Lv62★3 軒轅虎衛、Lv63★3 霊魂、Lv64★5 火岩護衛、Lv64★5 冥舞・体術、Lv64★8 昏倒神霊、Lv65★9 誇父の霊、※戦場内クエ 1.[蚩尤の騎乗]開始=NPC 軒轅の子孫/内容=収集 魂の釘(骸骨将軍)、骨の筆(早魃霊魂)、引魂印(昏倒神霊)⇒召喚 騎乗-影追 編集 無双 69+ 項王の霊域(コウオウイ・レイイキ) 協力、首領撃退 7 探検隊VS魔王軍団(NPC) 項羽霊域の秘密を探る[退治 ] 910 6 項王軍令 朱砂筆四象玉碧碧魂炎紅塊地造槌洪荒鼎造化炉 2G12/22New 編集 無双 69+ 項王の霊域★(コウオウイ・レイイキ)[リーダーモード] 協力、首領撃退 7 探検隊VS魔王軍団(NPC) 項羽霊域の秘密を探る[退治 ] 910 1~6 項王軍令 朱砂筆四象玉碧碧魂炎紅塊地造槌洪荒鼎造化炉 2G12/22New 編集 無双 76+ 楼蘭古殿(ロウラン・コデン) 協力、首領撃退 8 探検隊VS匈奴連合軍(NPC) 楼蘭古殿の陰謀を暴く[退治 ] 111213 6 楼蘭古玉 12/22New 編集 無双 76+ 楼蘭古殿★(ロウラン・コデン)[リーダーモード] 協力、首領撃退 8 探検隊VS匈奴連合軍(NPC) 楼蘭古殿の陰謀を暴く[退治 ] 111213 1~6 楼蘭古玉 12/22New 編集 無双 77+ 傷楚の歌(ショウソ・ノウタ) 協力、首領撃退 9 探検隊VS未知の軍団(NPC) 111213 6 返魂香十面埋伏の曲 装備成長アイテム称号交換アイテム朱砂筆 戦場内・秦人古洞・福地洞天・龍隠八陣 03/18New称号 *我本楚狂人 攻上+5*九歌云中君 攻上+7 附ダメ+3*我本楚狂人 攻上+12 附ダメ+5 体+1% 編集 無双 77+ 傷楚の歌★(ショウソ・ノウタ)[リーダーモード] 協力、首領撃退 9 探検隊VS未知の軍団(NPC) 111213 1~6 返魂香十面埋伏の曲 装備成長アイテム称号交換アイテム 戦場内・秦人古洞・福地洞天・龍隠八陣 03/18New称号 編集 無双 78+ 臥龍・九天(ガリュウ・キュウテン) 協力、首領撃退 9 孔明一行VS神秘的な人(NPC) 120 111213 6 黄月のアクセサリ黄承彦のコレクション 05/24New 編集 無双 78+ 臥龍・九天★(ガリュウ・キュウテン)[リーダーモード] 協力、首領撃退 9 孔明一行VS神秘的な人(NPC) 120 111213 1~6 黄月のアクセサリ黄承彦のコレクション 05/24New 編集 編集 編集 外伝 15+ 仙人[外伝] 協力、高得点獲得 3 - 珍獣を牧場へ戻す 345 6 NPC南極子 仙宝巻 11/26NEW要 仙宝巻 編集 外伝 30+ 孫尚香[外伝](ソンショウコウ) 協力、首領撃退 2 孫劉連合VS曹操軍(NPC) 30 孫尚香を守り高怜を撃退[退治 高怜] 345 1~3 江南玉の腕輪x3⇒報酬引換 宝石、、、 玄石指輪鳥石指輪強心羽 編集 外伝 55+ 呂布[外伝](リョフ) 協力、護衛 4 呂布軍VS曹操軍(NPC) 30 呂布を白門楼から救出 345 1~4 看守の割符 x100、200、300=各称号 典獄の腰牌猛将軍令 皇榜クエ 白門楼突破 関中 陳倉軍-呂布 典獄腰牌⇒看守割符(5) 編集 外伝 58+ 曹操[外伝](ソウソウ) 協力、首領撃退 4 曹操軍VS未知の軍隊(NPC) 40 梁孝王を撃退[退治 梁孝王] 345 1~3 黒ヒズメ 外伝名声 15 赤紫玉(ボス 低確率) *NPC陳寿 怨霊の道、*皇榜クエ 梁王の魂 関中 皇室商-范臣 Lv58 重騎鞭図 10 編集 曹操[外伝] ※戦場内クエ 1.[美女頭]開始=NPC 葬られた妾/内容=会話 ⇒収集 美女頭/報酬=1G、経験値1000002.[冥器の宝箱]開始=[影武者]退治時に[暗室の鍵]入手/内容=鍵を使用して陵墓の右側の戸を開ける⇒退治 盗墓精兵首領/報酬=黒ヒズメ3.[黄泉道]開始=NPC 判命者/内容=退治 巫祭来⇒収集 玉蝉x5/報酬=経験値4.[童屍陣]開始=/内容=収集 亡骸x7⇒四海雲気図(Boss左柱)⇒NPC 水銀童子x3⇒退治 血童子/報酬=黒ヒズメ 編集 外伝 58+ 劉備[外伝](リュウビ) 協力、首領撃退 4 劉備軍VS曹操軍(NPC) 40 曹操を撃退[退治 曹操] 345 1~3 追撃軍令経験50000 素白玉 *NPC陳寿 広野の烽火、*皇榜クエ 真の実力者 関中 皇室商-范臣 編集 外伝 58+ 孫権[外伝](ソンケン) 資源の収集 3 孫権軍VS山寨軍 38 鉄瓢箪製造に必要な材料を収集 345 1~3 玉ひょうたんの実 朱砂筆星織物仙織物 - 関中 皇室商-范臣 1G 編集 外伝 58+ 趙雲[外伝](チョウウン) 協力、護衛 5 劉備軍VS曹操軍 38 趙雲を護衛し長坂橋を渡る 345 1~4 北軍陣太鼓 NPC陳寿 青虹宝剣 関中 皇室商-范臣 Lv60 金の鞍図(2) 編集 外伝 58+ 典韋[外伝](テンイ) 協力、首領撃退 4 曹操軍VS張繍軍(NPC) 40 40分以内に張繍を撃退[退治 張繍] 345 1~4 称号 鉄壁の悪来(HP+20) 皇榜クエ 張繍の宛城攻撃 ボス集中でOK1G、 編集 典韋[外伝] ※戦場内クエ 1.[激動の前夜]開始=NPC 郭嘉/内容=警兆 NPC 門番長 酔覚し薬⇒NPC 載強 酔覚し⇒NPC 典韋※称号入手方法 1.最後のボス(張繍)DROP⇒酒x5⇒典韋2.諸葛付近のボス(胡車)DROP⇒典韋鉄戟(武器)⇒NPC 典韋⇒典韋の強化 編集 外伝 60+ 蒋幹[外伝](ショウカン) その他 6 曹操軍VS孫權軍(NPC) 90 機密密書を盗む 345 4 馬飼育日記経験 馬飼育日記巡回の腰牌逝水の琴弦 NPC陳寿 呉への道 60s 編集 外伝 48+ 蒋幹[外伝]★(ショウカン)[リーダーモード] その他 3 曹操軍VS孫權軍(NPC) 30 機密密書を盗む 345 1~4 馬飼育日記経験20000 馬飼育日記巡回の腰牌逝水の琴弦 NPC陳寿 呉への道 60s 編集 蒋幹[外伝] ※戦場内クエ1.[出向]開始=NPC 蒋幹2.[密書を盗む]開始=NPC 蒋幹⇒鍵(群青、真紅)入手(ミニMAPの顔マーク2箇所)⇒呉・営幕(ミニMAPのメールマーク)⇒鍵x2で門開放⇒入手 密書⇒NPC 蒋幹※Memo1.モブ周囲の青枠内に侵入するとモブ反応⇒攻撃⇒リンク⇒端に引いてモブ減らし⇒モブ体力極小で逃走 編集 外伝 61+ 曹植[外伝](ソウシショク) その他 3 様々な問題の解決を手伝う 678 1 金糸玉帯枕 12/22New 編集 外伝 70+ 孫祖伝・桃園への挑戦 クエスト 騎乗スキル 3 10 試練を乗越え上級馬術を習得 111213 1 *必須長安 西市 NPC孫祖 *要アイテム 白馬編 1G12/22New 編集 外伝 70+ 貂蝉[外伝](チョウセン) 得点クエスト 3 60 678 1~3 貂蝉の扇桃の花心如意 称号アイテム装飾品 04/26New 編集 編集 編集 イベント 長安騎馬練習場 イベント 1 練習場で騎馬を把握 678 1~30 編集 イベント 60+ 関中・競馬大会 イベント 3 日-金 22 30-競馬大会 678911 1~50 編集 イベント 60+ 神州・競馬大会 イベント 5 土曜 22 30-競馬大会 6 1~50 編集 イベント 80 局面打開 イベント 120 最高ポイント獲得 111213 4 *武芸UPアイテム 聖位⇒仙位*スキルLvUpアイテム 1人に局面打開令(1日1回 購入可能 南極子)必要07/19New 編集 編集 編集
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/48228.html
登録日:2021/05/30 Sun 12 33 59 更新日:2024/01/08 Mon 15 30 38 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 うまい話には裏がある イギリス コナン・ドイル シャーロック・ホームズ シャーロック・ホームズのエピソード項目 ジョン・H・ワトソン トンネル ブリタニカ百科事典を書き写すだけの簡単なお仕事です ホームズ ミスディレクション ミスリード ロンドン 小説 推理小説 英国 赤毛 赤毛組合 赤毛連盟 金貨 銀行 The strangest and most unique things are very often connected not with the larger but with the smaller crimes 奇妙奇天烈で独特きわまる物事は、大概大きな犯罪ではなく小さな犯罪に繋がっているものだ。 ─── A.Conan Doyle「The Red-Headed League」より引用 『赤毛組合/The Red-Headed League』は、アーサー・コナン・ドイルの短編小説でシャーロック・ホームズが解決した事件の一つ。 『ストランド・マガジン』1891年8月号掲載。単行本では『シャーロック・ホームズの冒険』の2話目として収録されている。ドイル自身も気に入っていたらしく、自選では第2位に置いている。 『名探偵コナン』の『ホームズ・フリーク殺人事件』でも、登場人物が好きな作品として『緋色の研究』『四つの署名』『そして誰もいらなくなった』と並んで本作を挙げている。 日本語訳では複数のタイトル案があり、上記の『赤毛組合』の他に『赤毛連盟』『赤髪組合』『赤毛クラブ』といった訳が用いられることもある(*1)が、本項目ではWikipediaに倣い『赤毛組合』と記載する。 いわゆるミスディレクショントリックのパイオニア的作品。本作発表後に同様のトリックを用いた作品が多数発表されるようになったことから、俗に「赤毛トリック」という呼び名も生まれたほど。 例えば『名探偵コナン』のアニメオリジナルエピソードである『商売繁盛のヒミツ』は、そのまま本作のオマージュエピソードとなっている。 なお、本作を読むにあたり当時の世相を理解しておくとより楽しめるだろう。 実は当時のイギリスでは「赤毛の人物は粗野で乱暴な性格だ」などという俗説が流布しており、そうした外見的特徴を持つ人々に対して差別的な風潮があったのだ。 今作において「赤毛の人間は苦労しているだろうから……」という言葉が出てくるのはこれに由来しており、このためウィルソンは赤毛組合の存在を疑わなかった、というわけである。 【あらすじ】 ある日、ワトソンがホームズの元を訪れると、すでに先客が来ていた。帰ろうとするワトソンだがホームズに呼び止められ「興味深い話があるので一緒に聞いてほしい」と言われる。 ホームズのもとに相談にやって来たウィルソンによると、ある日使用人のスポールディングから「赤毛組合」なる組織の組合員募集の新聞広告を見せられ、彼の後押しを受けて応募した。 そして見事組合員として採用されたウィルソンは、毎朝10時から2時まで事務所で簡単な仕事をするだけで週4ポンド(*2)を得られるようになったという。 こうして2か月の間仕事をこなし続け、百科事典のAの項目がほぼ終わるくらいまで書き写したウィルソンだったが、今朝事務所に行くと「赤毛組合は解散した」という紙が貼られていた。 しかも、事務所のあった建物の住人はみな「赤毛組合など知らない」と言ったらしい。 果たして、この奇妙な組織は一体何だったのか……? 【登場人物】 ・シャーロック・ホームズ ご存知名探偵。 ウィルソンの奇妙な話に興味を惹かれ、事件に首を突っ込む。 彼の店の前で敷石を杖で打ったり、通りの並びに注目していたりするようだが……? ・ジョン・H・ワトソン ご存知ホームズの相棒。 本作はかつて彼とルームシェアをしていたベイカー街221Bの部屋を出ていた時期の話であるため、ワトソンがホームズの元を訪ねる場面から始まる。なお、作中の記述から自宅をケンジントンに構えていることが判る。 奇妙な事件についてはわからず仕舞いだが、ホームズから「夜10時に軍用拳銃を持って付き合ってほしい」と言われ、彼が全てを見抜いていることを察する。 ・ジャベス・ウィルソン 今回のホームズの依頼人。訳によってはジェイベス・ウィルスンとも。 ワトソンの見立てでは、燃えるような赤毛を持つこと以外はごく平凡な英国商人。 昔は船大工をしており現在は質屋を営んでいるが、あまり儲かっていない。 また出不精で世情にも疎く、赤毛組合の話についてもスポールディングから聞いて初めて知ったらしい。 ・ビンセント・スポールディング ウィルソンの使用人である若い男。 「勉強のためだから」と、自ら通常の半分の手当てを提示して雇われた奇特、というか奇妙な人物。 雇い主からの評価は高く「他に行けば倍の給与を受け取れるだろう」と言われている。欠点と言えば「あちこちで写真を撮影しては地下で現像を行っていることくらい」らしいが……。 ・ダンカン・ロス 赤毛組合の組合員。ウィルソン同様に燃えるような赤毛の男。 組合員募集にあたり面接官を務め、他の応募者には何がしか理由を付けては失格にしていたが、ウィルソンにだけは驚くほど好意的だった。 しかしその後、組合解散と同時に姿を眩ましてしまう。 ・ピーター・ジョーンズ スコットランドヤードの警部。何度かホームズやワトソンと同道したことがあるらしい。 ホームズからは「ブルドッグのように勇敢でロブスターのように一度挟んだら離さない」としてある程度の信頼を得ている。 ・メリーウェザー ホームズにジョーンズと共に呼び出された、背の高い痩せた男。 なぜか暗い顔をしているがそのわけは……? 【用語】 ・赤毛組合 アメリカ人の億万長者エゼキア・ホプキンスが設立したという、文字通り赤毛の人間限定の組合。 資格は「ロンドン在住の文字通り燃えるような赤毛の人間」に限定され、少しでも色が薄ければそれだけで失格らしい。ロンドン在住の人間に限定されるのは、設立者が若い時にここで仕事を始めた恩返しだという。 その勤務時間と仕事内容は、10時から2時まで事務所でブリタニカ大百科事典を書き写すだけ。それでいて報酬は週給4ポンドという破格の待遇。自分もやりたい、と羨ましくなった人は少なくないかも。 ただし、事務所から一歩でも出れば即座に資格を失うという不可解な条件がある。 ・ザクセン・コーブルクスクエア ウィルソンが店を構える通り。様々な店が並んでおり、タバコ屋、新聞屋、銀行支店、レストラン、馬車製造業者の倉庫などがある。 角を曲がるとシティ(*3)を北西に横切る大通りが広がっている。 なおこれは架空の地名だが、作中では「アルダースゲート駅(現バービガン駅)から少し歩いた場所」と設定されている。恐らく由来は、発表当時の大英帝国君主たるヴィクトリア女王の亡夫アルバート公の生家「ザクセン=コーブルク=ゴータ公国」から。 【真相】 + ホームズの推理と真相(ネタバレのため未読者要注意) ・ジョン・クレイ 本作の犯人で、ビンセント・スポールディングの本名。 実はイギリスを代表する名門・オックスフォード大学卒、しかも祖父は王族(公爵)という、頭脳明晰な上高貴な血を引くハイスペ青年。 にもかかわらず、何らかの理由でまだ若いながら既に殺人・窃盗・贋金作り・文書偽造など多数の罪を犯してきた悪党としてジョーンズに追われていた。 今回の目的は、ザクセン・コーブルクスクエアにある銀行支店に運び込まれたフランス金貨を盗むこと。 ダンカン・ロスと名乗る共犯者アーチーと共に計画を練り、ウィルソンの家の地下からトンネルを掘ろうと思い立つ。 写真が趣味というのもウソで、現像を口実に地下にこもってトンネル掘削作業をしているのをごまかすためだった。(*4) しかし、雇い主が出不精だったため偽の組合を仕立て上げ、一日数時間誘き出しその隙に作業をしていたのだった。 なお大金を得られるため、ウィルソンに払う金は負担ではなかった。 ホームズは「スポールディングは、半分の賃金で雇ってもらいたいと申し出ることで絶対に雇われるように仕向けた」と考えた。また、彼が地下に籠ると聞いて、トンネルを掘っていることに気が付く。 更にウィルソンの店でスポールディングと会った時、その膝に土が付いていることで確信し、杖を突いた音でトンネルの方向と目的の建物を見定めた。 そして赤毛組合が解散したということは、彼らとしては既に準備が完了しており、実行に移るのは時間の問題と見たのだ。 後はジョーンズ達に話をして銀行の地下金庫で待ち伏せし、クレイはその場で逮捕。 アーチーはその場からは逃げたが、ジョーンズは抜かりなく逃げ道にも警察官を配備していたため御用となった。 ジョーンズがクレイに手錠を掛けようとすると、彼は「汚い手で触るな」と自分の血筋に敬意を払うよう命じた。 そのためジョーンズが「殿下を警察署までご案内申し上げます」と皮肉たっぷりに返したところ、クレイは「よろしい」と応じると優雅な仕草で礼をして連行されて行き、事件は解決したのだった。 ・メリーウェザー 被害に遭った銀行支店の頭取。 資産強化のためにフランス金貨を借り入れたが結局使う機会は無く、地下金庫に貯蓄していた。 このことについては危険だと取締役会でも指摘されていたが、ホームズの推理によってこと無きを得た。 ・ジャベス・ウィルソン 銀行支店の近くに店があったために犯罪に使われてしまった。 しかし彼自身は32ポンドの報酬を得たため、特に損はしておらず、使用人を失った事と店の地下に銀行支店に繋がる大穴が開いてしまった(*5)事以外に被害らしい被害は受けていない。 【疑問点】 本作に限らずホームズ作品の多くに言えることだが、作者は細かい考証よりもアイディアと物語としての面白さを重視している節があり、そのため後世の読者からは様々な疑問が提唱されている。 以下はその一例である。 + ネタバレに付き注意 「フリート街に赤毛の男が大量に集まる」などという珍事が、どうして新聞のニュースにならず、ホームズも募集広告に気付きもしなかったのか。そんな出来事が本当にあったのか。 いくら近い距離とはいえ、肉体労働に向いているとも思えない犯人達が2人だけでトンネルを掘れるのか。 掘り出した土はどう処分したのか。 子供の土いじりではあるまいし、トンネルなどという大仕掛けなものを掘るのに、土が膝に付着する程度で済むか。顔も全身も泥だらけになるのが当然だ。もし着替えていたのなら、なぜ膝にだけ土が付着しているのか。 大掛かりな補強工事もしないのに(そんな余裕があったはずがない)路面の陥没も何も無かったのだから、トンネルはかなり深かったはずだ。ステッキで路面を叩いた程度で判るのか。 依頼人は、作業の行われていた期間中ずっと店の地下に入らなかったのは暗室になっていたためだったとしても、土の匂いにも気付かなかったのか。(*6) 依頼人の家には、他にも料理などをする下働きの少女がいたはずだが、作業の様子にずっと気付かなかったというのは無理が無いか。彼女も共犯なのではないか。 首尾よく盗み出せたとしても、重たい金塊を2人だけでどこへどうやって夜のうちに運び出すつもりだったのか。 【余談】 本作は、次に発表された『花婿失踪事件』の話題が出てくるため、同事件の後日談であることが判る。 後の調査では『花婿失踪事件』の次に書かれたことが判明しており、つまりは発表時に順番が入れ替わっていたらしい。 こうなった理由は、ドイルが2作の原稿を同時に編集部に送ったためで、編集部が取り違えたと考えられている。 尤も、『花婿失踪事件』のネタバレは無いのである意味次回予告になったとも言える。 ちなみにホームズ作品には、作中で話題に出されてから11年後に(*7)本当に発表されたエピソードとして『第二の汚点』がある。 ……が、それまでに断片的に語られた内容と実際の内容が食い違うので『第二の汚点』事件は2つ存在するのではと推測する声も。 また、ホームズ作品には本作と同様に依頼人が偽の組織に高給で雇われ、犯人の最終目的もほぼ同じである『株式仲買店員』という作品がある。 『赤毛組合』と同じ展開になるのを避けるためか、こっちは犯人の偽装が雑で、依頼人に偽装を見抜かれ、ホームズは何もしていないのに犯人達は自滅するという真逆の展開になっている 追記・修正は新聞広告を見てからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ロンブローゾ理論から15年くらいだもんなぁ、偏見が余計に強化されてそうだ -- 名無しさん (2021-05-30 12 43 31) 「しかし彼自身は32ポンドの報酬を得たため、特に損はしておらず、使用人を失った以外に被害はなかった。」店に銀行に繋がる穴が開いちゃったんですけど… -- 名無しさん (2021-05-30 17 23 33) 2人 -- 名無しさん (2021-05-30 17 25 16) ↑2 2人がかりで短期間で掘ったトンネルなんて警察や役人が動けば埋めれますし -- 名無しさん (2021-05-30 17 26 23) この事件にもモリアーティ教授が絡んでいるって考えてる人達もいるみたいで、ジェレミー・ブレット版のドラマだと当の本人が出てたりする -- 名無しさん (2021-05-30 18 25 11) NHKの人形劇のやつでは、赤毛クラブという名前だった -- 名無しさん (2021-05-30 18 28 48) 騙された主人を「あの人頭まわらないようだね」と相変わらずキレキレのホームズ。疑わしいから相談に来たろうに。 -- 名無しさん (2021-05-30 18 39 02) 2か月間ひたすら事典を書き写し続けたウィルソンもある意味凄い才能持ちでは無かろうか -- 名無しさん (2021-05-30 19 08 52) 「殿下を警察署までご案内申し上げます」「よろしい」のやり取りも触れてほしいな -- 名無しさん (2021-05-30 19 17 22) ↑3 後付けだが時系列的におそらく「赤毛組合」の前で、似たような展開で依頼人が犯人の偽装を見破った「株式仲買店員」があったからそんな感想になったのかもね。 -- 名無しさん (2021-05-30 19 28 35) ↑2 追記してみました -- 名無しさん (2021-05-30 19 41 24) 作者のミスなのかウィルソンの証言と組合の張り紙の日付に時間的な矛盾があったりする。今なら何かの伏線かと勘違いされそうだな。 -- 名無しさん (2021-05-31 01 07 36) ↑のちのシャーロキアンの考察の格好の種(というか入門編?)になってるね -- 名無しさん (2021-05-31 07 37 12) 赤毛連盟で赤毛差別について知ったなあ -- 名無しさん (2021-05-31 09 40 22) やっぱり赤毛連盟ってタイトルの印象が強い -- 名無しさん (2021-05-31 11 34 55) 大逆転裁判2にこの話をオマージュしたストーリーがあるが、逆転裁判の世界は髪色が多色ある世界観なので老若男女の人の山ができてしまった -- 名無しさん (2021-05-31 19 32 25) ジョンも当初は落ちぶれた家を立て直したい一心で犯罪に手を染めたんだろうけど、ズルズル深みにハマって行ったんだろうな…。最後に皮肉交じりでも「殿下」と呼ばれて潔く連行されていったのは好感持てる。 -- 名無しさん (2021-05-31 20 19 28) 「没落した家を再興しようとするうちに」なんて原作にはありません。ジョーンズ警部はどんなにクレイが狡猾な悪党か、としか言ってません。だから人物説明として不適当ですので、削除します。 -- 名無しさん (2021-06-03 04 57 49) 出不精の人物を外に連れ出すに奇想天外な儲け話をでっちあげる三人ガリデブ -- 名無しさん (2021-07-01 21 24 54) 出不精の人物を外に連れ出すのに奇想天外な儲け話をでっちあげるという筋は「三人ガリデブ」でもやっている、ドイルの使いまわしが特にひどいネタ -- 名無しさん (2021-07-01 21 26 28) 赤毛同盟で覚えてたけどもしかするとそんな意訳はなかった? -- 名無しさん (2022-01-19 15 25 46) ↑14 当時店の主人だったら現代人とは比較にならないレベルでペンで書きものをするし、それで時給2万だったら俺もやるわいw -- 名無しさん (2024-01-08 15 30 38) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1745.html
「麻鬼・・・天牙・・・!!!」 焔火の驚愕に染まった掠れ声が夜風に乗る。光の“剣”を両手に顕現した男・・・かつて敵対した麻鬼天牙が今度は彼女の窮地を救ったからだ。 「(私を助けた?何で・・・?)」 困惑顔がどうしても表情に浮かんでしまう。そもそも、何故彼がここに居るのかさえ予測が付かなかった。 救済委員の行動原理は多少なりともわかってはいる。だが、ここ『ブラックウィザード』の本拠地と思わしき施設は風紀委員達が幾ら調査しても見付けられなかった場所である。 「(どうやってここを・・・)」 「無様だな・・・俺の“後輩”」 「ッッ!!」 しかし、焔火の思考は麻鬼が投げ掛けた『“後輩”』という言葉で中断する。焔火の眼前にまで歩を進めた救済委員は、少女の鼻先に“剣”を突き付ける。 「『ブラックウィザード』の手に堕ち、地べたを這いずるその様は無様としか言いようが無い。俺の『気紛れ』が無ければ、お前はまた連中の手に堕ちていた・・・違うか?」 「そ、そうとは・・・限らない!!」 「限らないな。だが、そうであった可能性もある。俺の同輩・・・網枷にしてやられたものだな」 「あ、あなた・・・網枷先輩が『ブラックウィザード』の一員だって知っ・・・」 「そんなことはどうでもいい。“後輩”・・・どうだ?『ブラックウィザード』の手先でさえ容易に入り込める風紀委員という組織に、いい加減見切りは付けられたか?」 「ッッッ!!!」 『風紀委員のような偽善者共の巣窟に身を置いて守れるもの等何一つ無い』 「お前の身に起きた惨状を見れば理解できた筈だ。他の誰でも無い、お前自身が。『偽善者』共から与えられたお題目に縛られた挙句、それを利用されお前は敵の手に堕ちた。 つくづく『偽善者』共の目は節穴だな。肝心な時に役に立たない。本当に大事なモノを守れない。その中でピエロのように踊っているお前に対し、俺は哀れみさえ抱いてしまう」 『「己の信念に従い正しいと感じた行動をとるべし」。これは、私の信念でもある!!誰かに押し付けられたとか、強制されたとか、そんなことは絶対に無い!!』 『それは、女。お前の勘違いだ。「偽善者」共からの刷り込みでしか無い』 「まだ間に合うぞ?お前が決断するのなら、俺が『ブラックウィザード』の魔の手からお前を助けてやろう。守ってやろう。“後輩”を救うのも“先輩”の務めだしな」 「・・・・・・」 『現実に抗いつつも己が信念を貫き通したいのならば、それに見合うだけの力が要る。 女。今のお前にはそれが無い。 俺の言葉に迷い、移ろい、ブレてしまったお前の信念に・・・貫き通す価値は無い。よくよく考えることだ。後悔する前に。それまでは・・・生かしておいてやろう。では、さらばだ。俺の“後輩”』 麻鬼が突き付けるのは“剣”では無い。本当に突き付けるのは風紀委員の矜持の価値。以前の対峙の際に、何度も焔火に突き付けた風紀委員という組織の愚かさ、愚鈍さ。 麻鬼は見限った。そして、今も彼は風紀委員の枠に残っている焔火に問う。『そんな場所に居続ける意味があるのか』。 誘惑にも似た“先輩”の『甘言』・・・それを受けた“後輩”は静かに―熱く―言葉を紡ぎ始める。 「・・・確かにアンタの言ったことには正しかった部分があった。私は・・・私の信念を持っていなかった。アンタの言う通り、私の心には刷り込みが・・・“偶像”があった」 刷り込み・・・“偶像”・・・小さい時に自分を救ってくれた“ヒーロー”―警備員の緑川強―をそのまま自分の心に写していた。 彼のように、『困ってる人間を助けられる“ヒーロー”になりたい』。“彼のように”。この時点で“線引き”ができていなかった。 焔火緋花は緑川強にはなれない。絶対に。その厳然足る事実に思考を張り巡らせていなかった。軽く考えていた。否、碌に考えていなかった。 「その“偶像”の存在に気付かなかったせいで、私はこんな酷い目に遭っている。仲間に裏切られて・・・仲間を死なせて・・・姉を操り人形にさせられて・・・。 確かに、私が風紀委員じゃ無かったら・・・アンタが私に言った通りあの時点で風紀委員を辞めていれば、こんなことにはならなかった」 「ほぅ。ならば、お前も理解したということだな。風紀委員というモノが信じるに値しない『偽善者』共の巣窟でしか・・・」 「でも!!だから今の私が居る!!!“偶像”があったからこそ、私は『他者を最優先に考える“ヒーロー”』になりたいと思った!!!」 「!!!」 麻鬼は包帯の隙間から見える目を思わず瞠る。かつての相対時には無かった『芯』が、今の少女の瞳には確かに宿っている。 「私が馬鹿で独り善がりな人間だったのは確かよ!!そのせいで傷付いた人達が多く居る。でも・・・過ぎたことを言っても仕方が無い!!過去は・・・変えたくても変えられない!!! それでも、過去が・・・辛過ぎる過去があったからこそ、私は気付くことができた!!私の可能性に!!だったら・・・私は未来を変える!!変えることができる未来を!!!」 「それは、唯の現実逃避じゃないのか?直視したく無い過去や責任という現実から目を背けて・・・」 「私は目を背けない!!私は逃げない!!!もう・・・もう逃げるのは嫌。目を背けるのは嫌!!私は背負う!!背負ってみせる!!最後まで!!今度こそ!!!」 「だが、“後輩”。無能なお前が今も無様に地べたを這いずっているのは紛れも無い現実だ。お前の力量不足が解決されたわけじゃ無い。 今のお前では、また過ちを犯すだろう。間違えるだろう。お前1人の力では・・・」 「私には・・・かけがえの無い親友が居る!!仲間が居る!!私は1人じゃ無い!!私1人の力じゃ無理なことも、皆の力を合わせればやり遂げることだってできる!!!」 「逃げているぞ、“後輩”。それは、あくまで他者の力を当てにしているだけだ。俺が聞きたいのは、お前という独力が不足している現実には変わりが無いということだ」 救済委員事件では水入りになった応酬を、この場で再開する焔火と麻鬼。現176支部風紀委員と元176支部風紀委員の激論を邪魔する存在は、何処にも居ない。 「信念だけで不条理を打ち破れるとでも?甘い。甘過ぎる。信念と実力。双方を両立してこそ、起こり得る不条理を打ち破ることができる。もう1度言ってやろう。お前には・・・」 「・・・フン。アンタ・・・何を今更なことを言ってるの?」 「何だと?」 「私はようやく自分だけの信念を持ちつつある。まだ芽が出たばっかりの・・・ね。私が実力不足?そんなこと、百も承知よ!!」 「・・・では、どうする?」 「私は『本物』の風紀委員になる。『本物』の『他者を最優先に考える“ヒーロー”』になる。そのために・・・・・・私はあの固地債鬼に師事したのよ!!!」 「ッッ!!!」 “風紀委員の『悪鬼』”・・・固地債鬼。麻鬼天牙が焔火を叩き潰した元凶とするなら、そこに駄目押ししたのは彼である。 自身に不条理を与えた存在でもある“『悪鬼』”に師事したことを・・・彼女は決して後悔しない。 「不条理を打ち破れない!?んなモン痛感しまくってるわよ!!アンタの言う『信念と実力の両立』が今までの私にできていれば、こんな現在(いま)になんかなっていない!!! そんな私が見出したのが固地先輩へ師事することだった!!私を泣かし続けた存在に、私とは正反対の信念を持つ男に、私は私を変えるための、成長するための指導を願った!! 私は今でもあの人の指導を希っている!!でも、あの人の有り様を全て肯定するわけじゃ無い!!しているわけじゃ無い!!だから否定する!! 私はあの人の『欠点』を否定する!!私の信念でもって!!その代わり、あの人には私の『欠点』を否定して貰う!!それが、私やあの人の実力を上げる力になる!! 私は正しくない!!あの人も正しくない!!でも、あの人は正しい!!私も正しい!!・・・知れた。知ることができた。長所も短所もそれ以外のことも私は知った。 今の私だとあの人の『欠点』を認めるしか無い部分も出て来るかもしれない!!実力不足だから!!けど、私はあの人に真正面からぶつかり続ける!!あの人は絶対に逃げない!! 今は他者(あのひと)を最優先にする!!その上で自分(わたし)を優先にする!!今の私じゃ間違ってしまうことも、固地先輩なら間違え無い!! そこから学ぶ!!私に不足していることを!!私が成長するために必要なことを!!『本物』になるために!! そして、伝える!!あの人だってまだまだ成長できる人なんだ!!私のために頑張ってくれたあの人のためにも・・・私は私の想いを伝えたい!!」 「それは、結局自分のために動いているだけじゃないのか?他者に自分の気持ちを押し付けているだけじゃ無いのか?」 「自分のためよ!!そして、それ以上に固地先輩のためよ!!これは押し付けなんかじゃ無いし、押し付けには絶対にしない!!ちゃんと考える!!考え抜く!! 確かに履き違えないようにすることは難しいかもしれない。自分と他者が逆転してしまうこともあるかもしれない。・・・いえ、よく有り得ることなんだと思う。 今回、私はそれを痛いくらいに実感したわ。他者を最優先に考えることが、どれだけ難しいのかを。でも、それが他者を最優先に考えることを諦める理由になんかならない!!」 「・・・フッ。そもそも、あの“『悪鬼』”がここに居ると?そんな証拠が何処に・・・」 「界刺得世がここに現れた!!」 「ッッッ!!!」 激昂していた思考がクリアになっていく。麻鬼と激論を交わしているせいか、彼に負けまいと必死に頭を働かせる。 以前は言い負かされた。敗北した。焔火緋花は元来負けず嫌いである。負けたままで引き下がれる程寛容では無い。 「界刺さんが現れた。『ブラックウィザード』に関わらないって言っていた“閃光の英雄”が。 目的は私にはわからないけど、あの人なら『ブラックウィザード』相手に少人数の『シンボル』だけで突っ込んで来ない筈。 途轍も無く頭が回るあの“『シンボル』の詐欺師”なら、二重にも三重にも備えをしている筈。あの界刺得世なら、自分のために私達風紀委員だって利用する筈!!」 彼の部屋で交わした“3条件”なら、『シンボル』は今回の風紀委員会に所属している風紀委員を利用できる。ムカつくことに変わりは無いが、あの碧髪の男ならやりかねない。 自分を最優先に考えてる癖に、いや、だからこそ自分のために色んな策や備えを行う。慎重に事を進める。他者の都合を推し量った上で。反論し難いのが、殊更腹が立つ。 「それに、界刺さんは言ったわ。私を助けるのは『他の連中の仕事だ』って。そして、さっきから聞こえて来るこの轟音・・・ここに風紀委員会が来てる証拠なんじゃないの!?」 「・・・・・・」 「・・・やっぱり。つくづくムカつくわ、あの人。実力不足な自分が情けない。私との力の差を嫌っていう程見せ付けてくれるんだから!! 界刺得世に負けたままで終わって堪るか!!『自分を最優先に考える“ヒーロー”』に負けたままで終われるか!!私の信念だって結果を出せることを、絶対に証明してやるんだから!!」 力不足・実力不足・力量不足・・・言葉は違えども、それは未だ変えられていない焔火緋花の現在である。 故に、少女は現在を変え得る存在を見出した。ライバルも見付けた。足りていなかったのは・・・自分だけの信念。 それを本当の意味で掴みつつある少女の瞳に曇りは1つも無い。たとえ、敵対関係にある救済委員に“剣”を突き付けられていたとしても、少女の心は微塵たりとも揺るぎはしない。 「・・・・・・フン」 「・・・・・・どういうつもり?」 焔火が疑問を口にする。麻鬼が彼女の鼻先に突き付けていた“剣”を引いたからである。 「時間を無駄にした」 「な、何よそれ!?」 「・・・少しはマシになったようだ(ボソッ)」 コンテナターミナルでの対決では見られなかった『芯』を肌で感じ取ることができた。先程放った“必要以上”の言葉にも、焔火は自分なりの信念をもって対抗した。 ガキの癇癪でも我侭でも言い訳でも無い。彼女の“我”が、麻鬼に対抗し得るだけの強さを持ちつつあることを“先輩”は渋々認める。 「・・・何処へ行くつもり?」 「俺には俺のやりたいことがある。『気紛れ』で時間を無駄にした以上、これ以上の道草は・・・な」 「まさか・・・網枷先輩の所へ・・・?」 「断っておくが、お前はこの戦場で救済委員である俺を捕まえることはできんぞ?何故なら、お前はコンテナターミナルで俺の存在を知っておきながら、 風紀委員として俺を捕まえに来なかった。いや・・・できなかった。荒我拳という救済委員の存在があったために」 「ッッ!!」 「そもそも、救済委員と言ってもスキルアウトと同じで現行犯で無ければ捕えることは困難だ。その貴重な機会をお前は逃した。 今更動いた所で、あの時動かなかったお前の責任は必ず追及される。下手をすれば荒我拳にも手は及ぶ。何せ、今もあの男は救済委員をしているのだから」 「ぐっ・・・!!」 麻鬼の指摘に焔火は歯噛みする。彼の言っていることは的を射ている。荒我(+斬山)の存在があった(+元176支部員の麻鬼が救済委員であることを知った加賀美の判断)ために、 焔火は救済委員事件以降風紀委員として麻鬼を捕まえに行くことができなかった。春咲の件で開かれた風紀委員会でも、対峙した救済委員の詳細は不明と報告している。 荒我が救済委員であることは、焔火にとっても致命的であった。彼は自分の意志を絶対に曲げない。焔火が懇願した所で、荒我は絶対に救済委員を辞めないだろう。 救済委員=悪とは限らないことは焔火にもわかっている。しかし、荒我が属するのは麻鬼や斬山と同じ過激派と呼ばれる救済委員である。 1つ間違えれば芋づる式に繋がることも否定できない。確かな弱みの存在が、麻鬼に対するアクションを制限してしまっているのだ。 「『気紛れ』とは言え、風紀委員であるお前を助けたわけだし・・・何とでも言い逃れはできそうだがな。フッ」 「・・・」 「“後輩”・・・いや・・・焔火」 「ッッッ!!!」 呼んだ。初めて呼んだ。“後輩”の名を。焔火緋花の名を。 「俺は『偽善者』共に失望して風紀委員を辞めた。その選択に後悔は無い。今も風紀委員や警備員という組織を軽蔑している。 だが、その中でもがく人間を・・・俺は軽蔑しない。それだけの覚悟があるのなら、与えられたお題目では無い自分だけの揺るがぬ信念を持っているのなら・・・俺は認めよう。 焔火。今のお前はまだヒヨッコもいい所だ。まぁ、その心意気くらいは認めてやる。“『悪鬼』”にしごいて貰え。俺には選べなかった道を・・・歩んでみせろ」 麻鬼は“剣”を消滅させながら焔火に背を向ける。向けながら語る。自分には選べなかった道に対する未練を。その言葉に、真摯な言葉に焔火は瞠目する。 語る麻鬼の背中には・・・それだけの“何か”が宿っていた。彼にしかわからない重みが。彼にしか知り得ない哀しみが。 気になった。何故か気になった。麻鬼天牙が何故風紀委員を辞めたのか・・・どうして176支部を辞めたのか、その理由を。 「アンタ・・・・・・あなたは・・・どうして風紀委員を・・・・・・」 ビュン!!! その疑問を口にしていた最中に、焔火は麻鬼の後ろから姿を消す。事前の取り決め。“剣”を消滅した後に、焔火を『暗室移動』にて空間移動させることを。 直後、麻鬼も『暗室移動』にて現在の仲間である―麻鬼と同じく各々の方法で顔を隠している―雅艶と峠の傍へ空間移動する。転移先は共に雅艶の『多角透視』で指示した座標である。 「満足か、麻鬼?」 「・・・あぁ。戦況は?」 「乱戦模様だな。風紀委員会と『ブラックウィザード』の戦闘もそうだが、何よりあの殺人鬼と界刺がこの敷地の南西部で凄まじい戦闘を繰り広げ始めた。 俺には界刺の光学系能力について分析することは叶わないが、あの殺人鬼と単独で渡り合っているだけでもその実力がわかるというモノだ」 「あのドーム的な何かも光学系能力で作ったモノなんでしょうけど、気味が悪いわ。目玉のようなモノを形作った図形や、変な模様が幾つも浮かんだり消えたりしているし。 まるで、生命体が脈動しているかのような気色悪さを感じるわ。あそこには近付きたく無いわね」 3人(厳密には2人)の視線の先には、戦場で一番の轟音を響かせている色取り取りの幾何学模様が浮かんでは消えている【閃苛絢爛の鏡界】があった。 『多角透視』でざっと見た限り、あの2人の戦闘・勝敗がこの戦場に最大の影響を与えることは容易に理解できた。 ちなみに、周囲にあった『ブラックウィザード』の監視網は『多角透視』と『暗室移動』の併用で叩き潰した。今も叩き潰している最中だ。 「お前の同輩の位置は確認済みだが・・・どうする?」 同輩・・・網枷双真。麻鬼の同期であり、自分を慕ってくれた元仲間。本来ならば、この手で裁いてやろうと思っていた―固地にも伝えている―が・・・ 「・・・様子見だ。ここには、俺の元仲間が居る。奴等がどれだけの働きを見せるのか・・・見てみたくなった。 雅艶。固地には上層部の位置取りを伝えるなよ?奴からの依頼は既に終えた。サービスも今ので終了した。これ以上の馴れ合いは必要無い」 見てみたくなった。“後輩”・・・焔火の心意気が結果として現れる可能性を見てみたくなった。 力を貸すつもりは無いが、風紀委員や警備員が『ブラックウィザード』に対して何処まで対抗できるのか。有り得たかもしれない選択が行き着く1つの可能性をその目で見たくなった。 「・・・そうか。なら、監視だけは続行しておくぞ?」 「あぁ。頼む」 「それと・・・この戦場に花多狩や荒我も来ているようだぞ?」 「えっ?菊がここに!?どうして!!?」 「おそらく界刺の差し金だろう。啄・ゲコ太・仲場も居る以上、穏健派の連中も参戦しているんだ。 界刺は元穏健派救済委員だし、荒我については奴と同じ成瀬台の生徒・・・いや。もしかすれば、焔火緋花を助けるために荒我の方から界刺へアクションを取ったのかもしれないな」 「菊・・・!!」 峠の脳裏には、友の笑顔が思い浮かんでいた。彼女がこの戦場に来ている。無能力者である彼女が、能力者が跋扈するこの戦場に。 「・・・仕方無い。麻鬼。峠。俺達は花多狩達の援護に向かうぞ」 「雅艶!?」 「穏健派の連中とも、いい加減和解したかった所だしな。良い機会だ。彼女達の援護をすることで、和解ムードを作り出す。異論は?」 「無いわ!!無いに決まってるでしょう!!」 「俺も無い。様子見とは言っても、傍観してばかりではかえってしんどい」 「よし。では、行くぞ!!」 雅艶の発案に乗る峠と雅艶。救済委員事件を機に関係が悪化してしまった穏健派と過激派の和解ムードを作り出すためには、ここで彼女達の援護に回った方が得策である。 穏健派と過激派に分かれていたとしても、本来は仲間同士である。無益な対立は長引かせないに越したことは無い。 峠の『暗室移動』にて姿を消す過激派救済委員達。彼等彼女等の働きが無ければ、風紀委員会がこの現状へ辿り着け無かったことは・・・まず間違い無い。 「真面!!秋雪!!合わせろ!!」 「はい!!」 「わかってるわよ!!」 施設内北東部で“手駒達”や構成員と戦闘を繰り広げているのは178支部の面々である。 『水昇蒸降』による感知方法で物陰に潜んでいる構成員の居場所を特定した固地の指示の下、真面の『発火能力』と秋雪の『風力使い』が放たれようとしている。 「秋雪先輩!!頼りにしてますよ!!」 「ええっ!?そ、そう!?よ~し!お姉さん、頑張っちゃうぞ~!!それぇ~!!」 真面の檄に気を良くした秋雪は、周囲に漂わせている大量の葉を含んだ疾風を構成員へぶつける。 「痛っ!?」 「くそっ!!鬱陶しい!!」 目晦ましとしても有効な葉の多くには各所が棘のように尖がっている種類を使用している。中には毒を含んだ葉もあるそれ等を用いた戦闘方法は、秋雪のコンプレックスが原因である。 彼女は自分の能力を『ありきたりな能力』だと捉えている。それは、単に発現しやすい能力(『発火能力』や『電撃使い』etc)と発現し難い能力に分かれているだけなのであって、 秋雪という少女にはその発現しやすい能力の才能があったという話なのだ。 『ありきたりな能力』=『強い能力』とは限らない。それは彼女もわかってはいるのだが、一度コンプレックスと化したモノは中々拭うことはできない。 そんな彼女が目を付けたのは葉である。学園都市で人工的に開発されている植物や学園都市外の植物を集めて、その葉を利用することを少女は思い付いたのだ。 『風を操る能力よりも葉を操る能力と思われた方がインパクトがある!』というのが秋雪本人の弁だが、 秋にはいたずらに落ち葉を散らかしてしまうので周りからは迷惑としか思われていなかったりする。 「はああぁぁっ!!」 ドカン!! 葉の大群に気を取られた構成員に真面の放った火球が次々に直撃する。もちろん、直撃した以上、服や葉を通して構成員の体は火の脅威に蝕まれて行く。 「テメェ等!!俺達を殺す気・・・熱ぃぃっ!!!」 「くそっ!よくも仲間をやっ・・・ぎゃあああぁぁっっ!!!」 殺しに掛かっている。風紀委員が。一般の風紀委員では考え難い行動を取る178支部の面々に、構成員達は恐怖する。 つまりは『死の恐怖』。正義の味方に対し抗議する悪者達だが、その抗議を全て言い終える前に新たな火球が飛来し、結果として更なる燃焼体が増えて行く。 「殻衣!!“手駒達”をアンテナごと押し潰せ!!」 「『土砂人狼』・・・Standby・・・Catch Crush!!」 固地の指示が傍らの殻衣に飛ぶ。『土砂人狼』によって別方向に居た“手駒達”の捕捉を行っていた殻衣は、敵の周囲に50体もの土人形を生み出す。 不時着して数分後に『ブラックウィザード』の強襲を受けた178支部は、彼等に追い立てられるように移動した。逃げているように思わせた。もちろん罠である。 一旦支配下に置いたコンクリート等なら操作範囲外に出るまでは解除されない+歩行から位置を捕捉できる『土砂人狼』の特性から、固地は殻衣に戦闘行為を禁じさせていた。 真面と秋雪を前面に出させ敵の攻勢を防ぎつつ機を見計らう。そして・・・機は熟した。 ドサアアアァァァッッ!!! 構成員の苦戦振りを見て攻勢を仕掛けようとしていた“手駒達”は、土人形に押し潰されるように土砂の中に取り込まれる。 コンクリートの残骸が“手駒達”の体を傷付ける。何より、上方からの押し潰しによって速攻で頭部に付いているアンテナが破壊される。 先日蜘蛛井が江刺の能力で殻衣の『土砂人狼』の戦闘能力を封じていた最大の理由がここにある。土砂という物量攻撃は、時として火や風よりも脅威になり得るのだ。 「固地先輩!!」 「わかってる!!」 真面の焦りの声が“『悪鬼』”の鼓膜を震わす。2人の視線の先には、火だるまになっている構成員の姿があった。 シュ~!! 『水昇蒸降』によって支配下に置いてある水蒸気を水に変え、火だるまになっている構成員へ向けて放射する。 同時に、結構な火傷を負っている敵の皮膚に水分を与えて行く固地。彼の能力は火傷治療には効果絶大で、2度(真皮熱傷)までの火傷なら能力により治療可能であった。 とは言え、敵の火傷全てを治すつもりは無い。応急処置レベルで済ませた固地は、構成員の服を物色して行く。 「チッ。少しやり過ぎたか。携帯電話が火で使い物にならなくなってるな。連中の連絡網を掴むチャンスだったんだが」 「だから言ったんですよ!やり過ぎなんじゃないかって!」 「それはどういう意味での『やり過ぎ』だ、真面?お前と俺の言っている『やり過ぎ』は違う意味だろう?」 「そ、それは・・・!!」 真面の顔が歪む。自身荒事を好まない性分である真面は、能力である『発火能力』を他人に真正面からぶつけた経験は殆ど無い。 火というものが人体にとってどれ程危険なモノかを知っているからである。その危険を、固地は躊躇無く利用することを命じた。 もし、固地が火傷治療に有効な能力及び火を消す水の能力を持っていなければ、真面はたとえ固地の命令であったとしても首を縦に振らなかっただろう。 「敵に対して甘くなるな。凶器を持つ敵に対して温い対処をすれば命取りになるぞ?」 「うっ・・・!!」 「敵に対して『やり過ぎ』もくそも無い。命懸けの戦場でその甘い考えは・・・」 「でも、固地先輩だって当初の狙いである『敵方の連絡手段を掴む』ことに失敗しましたよね?」 「殻衣・・・」 「殻衣ちゃん・・・!」 真面に厳しい指摘を向ける固地に対して、殻衣が毅然とした態度でもって反論を行う。内心ではかなり恐がっているが、握る拳に力を入れて恐怖に耐える。 「真面君の『やり過ぎ』と固地先輩の『やり過ぎ』は意味が違っているんでしょう。・・・。でも、結果を出したのは真面君の方です。『敵を排除する』という目的を遂げたのは彼です」 「・・・・・・」 「真面君の言う『やり過ぎ』は、人体に対する影響を考えての意見です。・・・。それについては固地先輩の能力で『やり過ぎ』にはなっていません。・・・。 一方、固地先輩の言う『やり過ぎ』は機械類への影響を考えての意見です。・・・。これに関しては消火するのを遅らした固地先輩の判断で『やり過ぎ』になってしまいました。・・・。 私の『土砂人狼』で周囲の監視カメラを破壊した意味も先輩の失敗で無くなりました。・・・。これは、固地先輩の見立てが甘かったからじゃないですか?」 「萎履の言う通りよ。債鬼。これは、間違い無くアンタの失敗よ。進次のことをとやかく言える義理じゃ無いわよね?」 「殻衣ちゃん・・・秋雪先輩・・・」 女性陣2人の指摘が固地に突き刺さる。確かに、固地の目論見は失敗した。『結果』を生み出せなかった。 その点、真面は確かな『結果』を出した。本人が心から望んだモノでは無いにしろ、宛がわれた役割をきちんと遂行した。 更に言うならば、殻衣の言葉は真面に対しても向けられている。『やり過ぎ』になっていない『結果』に対して『やり過ぎ』と意見するのは間違っていると。 意見をするのならば、指摘をするのならば明確且つ適切な発言をするべきだと殻衣は真面に告げているのである。 「・・・言うようになったな、殻衣」 「ビクッ!」 「・・・ふぅ。確かにお前達の言う通りだ。俺は俺が望んだ結果を現実にできなかった。 一方、真面は己の役割をちゃんと遂行した。その点に関しては、俺がとやかく言えた義理では無いな」 「固地先輩・・・」 部下の指摘に、倒した敵を手錠や土砂で付近の水道管に繋ぎ終わった(後方から進撃する警備員達が回収予定)固地は苦い顔を作る。 殻衣達の言い分は正当である。だが、面と向かって指摘されるとは思わなかった。普段なら、陰で愚痴を零しているだろうに。 「固地先輩・・・すみませんでした」 「・・・・・・もういい。今は他に優先することがある!迅速さが求められていない反省は後でもできる!いいな、真面!?」 「ッッ!!は、はい!」 「(ここで『すまん』の一言でも言えたらなぁ。・・・。固地先輩の好感度ももうちょっと上がるのに。・・・。もったいない。・・・。 それと・・・『反省』・・・殺人鬼に追尾用の糸を仕掛けられる切欠になった行動を、私達はもっと反省しないといけない。・・・。この事件が終わってから!!)」 殻衣は先輩の意地っ張りに嘆息する。筋金入りの意地っ張りを急に矯正させるのは、やはり難しいのかもしれない。 難しいのかもしれないがもったいないと素直に思う。思うからこそ、後輩である自分達が先輩を良い方向へ導いてあげる必要がある。 加えて、殺人鬼の件についても真面・殻衣は不時着時に固地から『後悔や反省は後にしろ』と注意されている。 「殻衣!」 「は、はいっ!?」 「何をボーっとしている!早く『土砂人狼』で狼型の土人形を人数分作成しろ!すぐに移動する!」 「はい!」 何時までも一箇所に留まってはいられない。『ブラックウィザード』は、すぐにでも追手を差し向けてくるに違いない。 急かされるままに、殻衣は超特急で狼型の土人形を作成する。その上に各々が跨る。移動の準備は整った。指揮する“『悪鬼』”が仲間に檄を飛ばす。 「よしっ。俺達178支部は施設内北東部から攻め入る。159支部は東部、176支部は南東部から攻め入っている。各自気を抜くな。では、行く・・・」 ヒュン!! 「キャッ!!?」 「うん?うおっ!!?」 「「「!!!??」」」 その檄が言い終わる前に、真面の上方―土人形の背中―に突如として出現して彼が乗る土人形に落下して来たのは・・・少女と一対の物。 峠の『暗室移動』によって空間移動して来た下着姿の少女・・・焔火緋花と、薬物中毒者が着ていた上下の衣服一式(靴付き)である。 但し、固地の檄に顔を向けていた真面達は焔火が空間移動した瞬間を見ていない。見ていたのは固地だけである。 「ッッッ!!!焔火ちゃん!!?」 「痛っ・・・・・・えっ・・・真面・・・?」 突然目の前に現れた仲間、『ブラックウィザード』に囚われていた少女の出現に驚愕する真面。彼女が下着姿である現実が手伝っているのは間違い無い。 だが、真面以上に驚愕しているのは当の焔火である。何故なら、網枷達から真面(+殻衣)は死んだと聞かされていたからである。 「お、おお、おおおおぉぉ・・・」 「『おお』?」 「お化けえええええぇぇぇぇっっっ!!!!!真面のお化けが出たあああああああぁぁぁぁっっっ!!!!!」 「ええええええぇぇぇっっ!!!??」 お化け発言にわけがわからなくなる真面だが、今の焔火はそれ以上にドン引きである。成長中とは言え、幼い中身を抱える焔火は未だにお化けの存在を信じていたりする。 『科学』世界の住人にはあるまじき思考だが、恐いモンは恐いのである。媚薬のせいで力が入らない焔火の体が飛び起きる程である。 しかし、その後の体勢を保てる程では無く、焔火はあえなく土人形の上から地面へ落下する。 「あてっ!!」 「焔火さん!!大丈夫!!?」 「・・・殻衣っち?・・・・・・ギャアアアアアァァァッッ!!!!!今度は殻衣っちのお化けがああああああああぁぁぁぁっっっ!!!!!」 「ええええええぇぇぇっっ!!?」 (焔火視点で)真面に続いて殻衣のお化けまでが現れた。いよいよもって、焔火の思考は混乱の頂へ上がる。薬の影響もある・・・とは断言できない。 「わ、私が殺したも同然だから化けて現れたの!!?ご、ごめんなさいごめんなさい!!!私が全部悪かったから!!だから、ごめんなさいごめんなさい!!!」 「焔火ちゃん!!話が全然見えないんだけど!!?落ち着いて!!!」 「ハッ!!それとも、私は夢でも見ているのかしら!!?そ、そうよ!!これは夢!!今までの辛い現実も全ては夢だったのよ!!ハァ~、よかったよかっ・・・ま、待て!! もし夢じゃ無かったら?・・・嫌アアアアアアァァァァッッ!!!!!お化け怖いお化け恐い!!!・・・・・・ちょっと待て。まさか・・・ここは天国だったりするの?」 「焔火さん!!論理の飛躍がトンデモなんだけど!!?何で天国の話になってるの!!?」 「い、いや・・・私が行くなら天国より地獄よね。真面や殻衣っちを殺しちゃったんだから・・・。2人を地獄に引き摺り込んじゃったんだ・・・・・・ごめんなさい」 「「何で俺(私)が死んでる前提なんだ(なの)!!?」」 焔火の錯綜振りに、真面や殻衣も混乱して来た。そもそも、何故焔火の中で自分達が死んでいる設定なのだ。 「そうか・・・・・・私は死んじゃったのか・・・・・・。私・・・結局駄目だったんだなぁ・・・。くそっ!!これからだと思ってたのに!! 私は・・・私は・・・裁かれたりするのかな?地獄には恐い化物が居るって、お姉ちゃんが昔よく言ってた・・・」 「・・・・・・おい」 「へっ・・・・・・・・・こ、固地先輩?」 地面にうつ伏せで倒れ込んでいる焔火の前に、地獄の化物よりも恐いかもしれない“『悪鬼』”が座り込む。青筋を幾つも浮かばせている“『悪鬼』”の目は禍々しいにも程がある。 「・・・・・・」 「ま、まさか・・・固地先輩も死んじゃった?ま、まぁ先輩は恨み辛みをよく買ってそうなイメージだから地獄に居ても不思議じゃ・・・(ボコッ)・・・痛っ!!」 「寝惚けるのもいい加減にしろ。・・・(ピシャ)」 「ハブッ!!?・・・水?」 「お前が考えるお化けとやらは、こうやって超能力を使うような奴等なのか?」 呆れて物が言えないが、言わないと何時まで経ってもこの漫才モドキが終わりそうにないので介入する固地。 何故焔火が空間移動によってここへ現れたのか、その理由に心当たりのある彼だが当然表には出さない。 代わりに行っているのは『水昇蒸降』を用いた水蒸気や水の切り替え。その途上で焔火の顔面に水を放射したのだ。 水の冷たさで混乱が解けたのか、地べたで目をパチパチしている少女は段々と顔を青褪めて行く。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?」 「何が『あれ?』だ、馬鹿め。・・・(ボコッ)」 「あ痛っ!!?うううぅぅっ」 再び拳骨を頭に喰らった焔火が、半ば泣きべそ状態へと移行する。ここ最近は本当に泣いてばかりのような気がする。 「痛いだろう?その痛さが、お前が生きている何よりの証拠だ。そして、お前を叩いた俺の拳も多少ながら痛い。この痛さが、俺が生きている何よりの証拠だ。わかったか?」 「は、はい・・・」 「にしても・・・俺や殻衣達は平気だが、女と付き合ったことが無い真面には刺激が強過ぎるな」 「へっ?・・・・・・ッッッ!!!!!」 今更のように、下着姿である自分の格好に羞恥心を抱く焔火。固地に指摘された真面は、現在焔火に背を向けている状態である。 「・・・血が所々に付着しているが、下着姿よりはマシだろう。これでも着ていろ」 「・・・・・・」 「何だ?何か文句でもあるのか?」 「い、いえ。その・・・体に上手く力が入らないっていうか・・・無闇に動いたらすごい刺激が体に走るっていうか・・・」 「・・・薬だな?例の薬もか?」 「・・・はい」 「じっとしてろ」 焔火の言葉から彼女に非合法の薬物『も』投与されていることを確認した固地は、彼女の首の後方を調べる。そこには、薄いながらも“手駒達”にも見られた黒色の斑点があった。 「焔火さん・・・!!」 「・・・殻衣。焔火を運ぶ。敵方にバレないよう『土砂人狼』で覆い隠せ。息苦しいだろうが止むを得ない。いいな、焔火?」 「わかりました」 「了解です!」 「とりあえず、急いでここから離れるぞ。色々確認したいこともあるしな。真面は、移動後至急浮草に伝達を。焔火を確保したとな」 「了解!」 「落ち着ける場所に移動したら、遠隔診療による医師の指示の下、焔火の解毒治療に当たる。いいな、焔火?」 「は、はい!お願いします!」 「ちょ、ちょっと債鬼。アンタ・・・まさか・・・」 テキパキと指示を出す固地の最後の言葉に秋雪が反応する。真面や殻衣も表面的には反応を示さなかったが、内心では驚いている。 『解毒治療』。それは、切り札を使うということだ。本来使う予定であった人間にでは無く。そして、それが意味するモノは・・・ 「グズグズするな!敵に発見されれば面倒なことになる!!」 「わ、わかったわよ!」 「よしっ!!」 固地の号令の下、178支部は土人形に跨って移動する。とにもかくにも、落ち着いて話し合える場所に向かう必要がある。 今まで捕えられていた焔火が何を見て、何を聞いていたのか。事件解決に繋がる情報を得るためにも、風紀委員達は迅速に行動する。 「(・・・成程。敵の言葉を鵜呑みにして、真面と殻衣が死んだモノと勘違いした。そうだな?)」 「(はい)」 「(網枷の不自然な言動に気付かず、また乗せられて余計なことをペラペラ喋ったと。そういうわけだな?)」 「(・・・はい)」 「(鳥羽に連絡しておけば自分の単独行動は許される・・・そんな甘い考えを心の何処かで肯定していた。違うか?)」 「(・・・・・・はい)」 「(単独行動を取っているにも関わらず、朱花の登場に気が動転して敵陣の中に深入りする失態を犯した。だよな?)」 「(・・・・・・・・・はい)」 「(大馬鹿め)」 「(うううううぅぅぅっっ。すみません・・・)」 「「「(何で正座???)」」」 構成員や“手駒達”から逃げていた際に“狙って”監視カメラを破壊していた通路の先にある物置小屋に忍び込んだ178支部の面々。 周囲に感知用の水蒸気を置く固地は、『土砂人狼』によって無理矢理正座をさせている(+刺激で声が出るのを止められないために絶賛下着姿の)焔火を小声で叱り付けていた。 ちなみに、焔火は『救済委員』以外の自分が知り得る情報を全て固地達に伝えている。この『救済委員』情報には先程の空間移動も含まれている(『意識が朦朧として~』という誤魔化し)。 「(単独行動に関しては界刺の件で失態を犯した俺も人のことは余り言えんが・・・お前、俺の指導で一体何を学んでいたんだ?反面教師としても学んでいたんじゃなかったのか?)」 「(ごめんなさい。本当にごめんなさい・・・)」 焔火は思う。何だこの展開は?自分の自信を砕いて来た(=元凶)3人衆の界刺・麻鬼・固地にこうも続けてガミガミ言われる展開は一体どういうわけだ? その原因が自分にあるのは理解しているが、世の不条理を感じずにはいられない流れである。というか、服を着たい。血が付いた服でもいいから早く服を着たい。 とにかく恥ずかしい。仮にも男である固地が真正面に居るのである。というか、固地は女性の下着姿を見て何とも思わないのだろうか?・・・思わなさそうだ。 女心がわからないのは、以前の『黒歴史』で実証済である。真面のことを馬鹿にはできないのではないか? だけど・・・これはこれで固地らしいとは思う。戦場の真っ只中に居るのに、焔火『1人』の状態にうろたえてしまうような固地の姿は想像できなかった。・・・想像したく無かった。 自分が師事した男は、何時如何なる時も冷静・冷徹な思考を行える人間の筈だ。だからこそ、自分は彼に師事を仰いだのだ。・・・しかし、恥ずかしいものは恥ずかしい。 「(こ、固地先輩?そろそろ服を・・・)」 「(何か言ったか?(ギロッ))」 「(ビクッ!い、いえ・・・何で、も・・・ありません)」 さっきはお化け云々で大声を挙げまくりだったために、敵にこちらの居場所を知らせるような真似をしてしまっていた焔火。そのことを固地はいたく怒っていた。 土に覆い被された時も上下に揺れる移動中も我慢できずに何度も声を挙げてしまった手前、意外に様々な動きを強要される着衣時の嬌声は色んな意味でヤバイ。 仲間に助けられて気が緩んでいる今となっては余計にヤバイ。これが、界刺に対するムカツキ度満タン時や麻鬼との応酬時に発揮した集中状態なら話は別なのだが。 専用の機械を用いた遠隔診療による医師の診察・指示によって服用した解毒剤が何処まで効くのか、体中が未だ性感帯化状態の焔火にとっては結構半信半疑でもあった。 「(・・・ふぅ。焔火)」 「(はい)」 「(お前に聞こう。・・・どうしたい?)」 「(!!!)」 『どうしたい?』。すなわち、『焔火緋花はこの戦況下で何をしたいと考えているか?』。 「(通常であれば、お前はこのまま戦線離脱だ。解毒中とは言え、薬に冒されている今のお前では戦力になるかどうかも怪しい。現に、今のお前の体はそんな状態だ。 精神的ダメージも深い。・・・命が掛かった戦場に足手纏いは要らない。椎倉や橙山先生の立場からでも似たような意見を言うだろう)」 「(戦線離脱・・・)」 「(その上で聞こう。焔火。お前はどうしたい?お前の考えを俺に言ってみろ)」 「(・・・・・・)」 「(固地先輩・・・?)」 固地の問いに焔火が思考の海に潜る中、真面は“『悪鬼』”の意図を図りかねる。自分が知っている固地は、こういう時は問答無用で焔火のような状態の人間を戦線離脱させる筈なのに。 「(・・・・・・言っていいですか?)」 「(あぁ。言ってみろ)」 「(・・・私は戦線を離脱したくありません。ここに残って・・・戦いたいと思います)」 「焔火さん!?」 焔火の戦闘続行を示す言葉に、殻衣は思わず声の音量を上げてしまう。解毒剤の効果もまだハッキリ出ていない以上、今の焔火の状態では戦闘は不可能としか思えない。 何より、焔火が受けた性的ショック(無論詳細は聞いていないし、とてもでは無いが聞けない)は同じ女性として寒気しかしない程だ。肉体的にも精神的にもダメージが半端無い筈なのに。 そう言いたげな仲間の声色に、当の焔火は至って真剣に自分が抱く素直の感情を言葉にする。 「(私は絶対にここから逃げない。真面や殻衣っちが死んでいなくても、私のせいで生死の境を彷徨う怪我を負った人達が居る事実には変わり無い。 その人達は今でも頑張っている。生きるために。必死に。そんな人達を尻目に私がリタイアする?そんなこと・・・他の誰が許しても私が許さない)」 「(それは、何も焔火ちゃんだけのせいじゃ無いよ?)」 「(わかってるよ、真面。でも、その中に確かに私は存在する。だったら、私は背負わないといけない。目を背けるわけにはいかない。逃げるわけには・・・絶対にいかない)」 「(緋花・・・何だか変わったわね?言葉で言い難いんだけど、そんな気がするわ)」 「(そうですか、秋雪先輩?自分では全然わかんないですけど。今も怒られてばっかりですし)」 真面・殻衣・秋雪は、焔火の雰囲気が以前とは変化していることを直感的に気付く。具体的に言うならば・・・言葉に確かな重みが加わった。 「(固地先輩)」 「(・・・何だ?)」 「(これが私の素直な思いです。嘘偽りの無い想いです。でも・・・固地先輩が駄目だと判断されるのなら・・・・・・私は従います)」 焔火緋花は固地債鬼と相対する。こうやって・・・本当の意味で対峙するのはこれが初めてかもしれないと少女は思う。 様々な経験をした。色んなことを知ることができた。だからこそわかる。1つの判断が持つ重みを、その判断を下す人間が背負う責任の重さを。 それ等を多少以上に理解した今の彼女だからこそ、目の前に居る男・・・“風紀委員の『悪鬼』”の凄さが“わかる”。 「(想いだけじゃ駄目なんです。力があるだけでも駄目なんです。信念と実力の両立。双方があって初めて色んなことを成し遂げる可能性を高めることができるんです。 悔しいですけど・・・今の私には特に実力方面が不足しています。固地先輩の指摘は正しいです。今の私じゃ、足手纏いにしかならないです)」 「(・・・・・・)」 固地債鬼は焔火緋花と相対する。こうやって・・・本当の意味で対峙するのはこれが初めてかもしれないと少年は思う。 声を聞くだけでわかる。表情を見るだけでわかる。瞳を見るだけでわかる。少女は変わった。成長した。固地の目から見ても、それは揺るぎ無い。 苦難の道を経た彼女だからこそ辿り着けた今の『位置』に・・・少女の成長振りが“見て取れた”。 「・・・も・・・でも・・・それでも・・・!!もし、もしよろしければ・・・・・・私を・・・焔火緋花を“ここ”に居させて下さい・・・!! いざという時は切り捨てて貰っても構いません。それだけの覚悟はあります。ですから・・・だから・・・私は“ここ”に居たい。絶対に居たい!! 私は皆と戦いたい!!お姉ちゃんを助けたい!!『ブラックウィザード』に連れ去られた罪無き人達を助けたい!! 私は・・・私はなりたい!!『本物』の風紀委員に!!『本物』の『他者を最優先に考える“ヒーロー”』に!! 私は負けたくない!!世界の不条理に!!『ブラックウィザード』に!!界刺得世に!!そして・・・固地債鬼に!!!」 何時しか泣いていた。泣きながら訴えていた。理路整然など知ったことか。簡潔明瞭など知ったことか。今抱いている想いの丈を全てぶつけるだけだ。 全てはこの手で未来を変えるために。変えることができない過去の責任を背負うために。 「固地先輩。私はあなたの『欠点』を否定する!!私の信念でもって!!その代わり、あなたは私の『欠点』を否定して下さい!!あなたの信念でもって! あなたも私も正しいし間違っている。一方的な見方は危険なんだと私は学びました。色んな見方を知って、考えて、その上で自分の指針を決定する。 私はあなたに伝えたい。あなたはもっと成長できる人だって。傲岸不遜で意地っ張りで天邪鬼なあなたの『欠点』を改善できれば、あなたはもっと多くの人に認められる。 あなたは私の言うことなんか無視するのかもしれないですけど、それでも私はあなたと真正面からぶつかります。ぶつかり続けます。私のために。それ以上にあなたのために!!」 他者を最優先に考える。これは、“ヒーロー”になる・ならない関係無くとても難しい事柄。一歩間違えれば押し付けや迷惑に成り代わり、自分を最優先に考えるのと同じ行為をしてしまう。 事実、今までの焔火は見事にその罠に嵌っていた。しかも、その事実に気付いていなかった。まさに独り善がり。自分勝手。 しかし、これからの焔火は違う。間違えることもあるかもしれない。見誤ってしまうかもしれない。それでも、彼女は逃げないことを心で確と誓う。 「・・・こんなことを言える資格は本当は無いんです。無いことはわかっているんです。私はあなたの指導を活かせなかった。私のために頑張ってくれたあなたを裏切ってしまった。 そもそも、固地先輩が休暇に入った瞬間に終わっちゃったことです。なのに・・・どうしても『残念だ』って想いが私の心から消えないんです!! だから・・・(グスッ)・・・・・・(グスッ)・・・・・・こ、固地先輩・・・・・・今夜だけでいいんです。今夜だけでいいですから・・・私をもう一度指導してくれませんか!? あなたが掛けてくれた期待に、今度こそ私は応えたい!!私の信念を・・・風紀委員としての信念をあなたに見せたい!! 自分勝手な美意識に囚われていたあの頃とは違う私を・・・固地債鬼に見せたい!!」 「・・・!!!」 『風紀委員の信念を勘違いし、自分勝手な美意識に囚われた挙句、負け犬となった何処ぞの“風紀委員もどき”に比べれば、結果をきちっと出したアンタ等の判断は称賛に値する』 何時かの風紀委員会で焔火を糾弾していた時に零した言葉。その言葉を自分なりに考えて、咀嚼して導き出した返答を行った少女に固地は目を瞠る。 指導を希った時とは重みも強さも様変わりした少女の言葉。それは、彼女が壮絶な経験を経てここに居ることを示している。 「私1人の力じゃ“まだ”駄目なんです。この戦いには間に合わないんです。でも、私だと間違っちゃうこともあなたの指導があれば間違え無いと思うんです。ですから・・・」 「焔火。お前という奴は・・・本当に大馬鹿だな」 「・・・・・・否定しませんよ。私は極め付けの大馬・・・」 「違う。お前・・・ちゃんと俺の話を聞いていたのか?お前が俺に土下座してまで願い出たあの時の話を」 「・・・へっ?」 呆れ顔のようなそうでも無いような表情を見せる固地の言葉に焔火は首を捻る。彼の言わんとしていることが見えない。 「・・・ハァ。俺はこう言った筈だぞ?指導の期間は『[対『ブラックウィザード』風紀委員会]設置から解散まで』とな」 「!!!」 「椎倉達がどう判断したのかは知らんが、休暇が明けた以上俺は指導に復帰しなければならない。さて、問題だ。俺が言った期間に『今』は入っているか否か?答えろ、焔火」 「・・・は、は、はい・・・入って・・・いる?」 「そうだ。今この時も、俺はお前を指導しているんだが?気付いてなかったのか?」 「ッッッ!!!」 瞬間、胸にこみ上げてきたモノを焔火は把握し切れなかった。この男は自分を指導してくれていた。『今』も。 正直な話、自分は固地に見限られていたと思っていた。自分が彼に吐露した言葉は唯の駄々とも思っていた。思わないようにしても心の何処かで思ってしまっていた。 幾ら押し付けにしないように気を払っていても、他者が押し付けと捉えていればその瞬間にそれは押し付けとなる。 怖かった。恐かった。また、自分は他者に自分の都合を押し付けようとしているんじゃないかと。逃げないと誓った筈なのに。 怖れていた。恐れていた。また、自分は他者より自分自身を最優先にしているんじゃないかと。目を背けないと誓った筈なのに。 「わ、私を見限って・・・いないんですか?こんな失態を犯してしまった私を・・・あなたは・・・?あ、あなたなら・・・私が知ってるあなたなら見限っていても・・・」 「見限って欲しいのか?」 「い、いえ!!そ、そんなつもりじゃあ・・・。す、すみません」 「・・・・・・」 「き、気分を害してしまってすみません。・・・ごめんなさい」 「フン。誤解が解けたのなら別にいい。もっとも、見限るという選択肢はあった。だが、その判断はお前と対面してからでも遅くは無いと思っていた。 無論、生きていれば・・・だったが。お前が生きていた以上、俺は俺の判断を下すためにお前と面と向かい合うつもりではいたぞ?」 「・・・・・・そうか。まだ、見限られていなかったのか。また、変な勘違いしちゃってるよ・・・私。いけない。これじゃあいけない。もっと気を配らないと・・・(ブツブツ)」 「(・・・こいつ)」 だから、言い訳のように言葉を連ねた。他者(こじ)の心を傷付けないようにおっかなびっくり確認の言葉を吐いた。実際に面と向かって会話をするのが・・・すごく苦しかった。 麻鬼に切った啖呵を、真面達に語った決意を実践するのがすごく“困難”であった。“恐怖”が少女の想いを押し潰そうと躍起になる。負けたくないと思っていても心の震えが止まらない。 天真爛漫で人の心に無遠慮にズカズカ入り込んでいた少女は、その行為の“恐怖”に気付き、“恐怖”に囚われていた。 「(・・・本末転倒だな。だが・・・その責任は俺にもある・・・か)」 一連の騒動で一番傷付いたのは、間違い無く焔火緋花という少女であった。その一端となった固地は彼女の怯えている様を見て・・・初めて己が行為を悔やんだ。 固地のために頑張ると主張する少女が固地に怯えている。固地の態度に怯えているのでは無い。固地を傷付ける恐れのある自分の行為に怯えてしまっている。 本末転倒も甚だしいが、少女にとっては難題と化している。そんな矛盾を抱かせてしまっている事実に、少年は自身に怒りの心情を抱く。 成長の代償として失ったモノは確かに存在する。抱えなくていいモノまで抱えてしまった少女。その事実を認識した少年は・・・彼女の瞳を見てこう告げる。 「焔火・・・済まなかったな」 「!!!!!」 謝罪。あの“風紀委員の『悪鬼』”が、自分の意思で誠意を込めた謝罪の言葉を口にした。言葉としては主語さえ無い簡素過ぎる単語。 「それと・・・助けに来るのが遅くなった。だが、俺“達”が来たからには敵の思うようにはさせない。 だから・・・・・・少しは心を緩めろ。少しの間だけでいいから心を休めろ。今のお前にはそれが必要だ」 しかし、込められた労わりと歩み寄りの音色は確かに少女の心に届く。堰を・・・切った。 「ううぅ・・・うううううぅぅぅ・・・!!!」 完全に予想外。あの固地が自分に謝罪と労わりの言葉を口にするとは夢にも思わなかった。だから止まらない。 彼女もまだまだ成長途上な女の子である。脆い一面を抱えるか弱い女の子である。 「(・・・・・・言っておくが、大声で泣き喚くならもう一発拳骨をかますぞ?)」 「ッッ!!・・・・・・うううううぅぅぅっっ(ボソッ)」 「(・・・器用な奴め)」 さすがにもう一発拳骨を喰らいたくないのか、しっかり小声で泣き続ける焔火に今度は本当に呆れた固地・・・の周囲でニヤニヤ笑っているのは178支部のメンバーである。 「(あの固地先輩が、心からの謝罪と優しさ感溢れる労わりの言葉を口にするなんて・・・驚天動地だよ。師匠の九野先生を倣ったのかな?)」 「(確かに。・・・。いざ現実になってみたら嫌な鳥肌が立っちゃった)」 「(解毒剤を自分にじゃ無く緋花に使うって聞いた時からもしかしてとは思っていたけど。これぞまさしく“鬼の目にも涙”ってヤツね、うん!)」 「(お前等・・・そんなに俺が謝る姿がおかしいか、うん?)」 「「「(だってぇ~)」」」 『おかしい』というよりは『信じられない』という表現が正しい。もし、人伝に固地が誠心誠意謝罪したなんて話を聞いたら、絶対に嘘だハッタリだとぶっちゃけている筈だ。 他方、ニヤニヤを向けられている固地はそっち方面へのツッコミを諦め、真ん前に居る焔火をどうやって泣き止ますのかに思考を集中する。固地が認めたのはあくまで『少し』である。 「(グスッ)・・・(グスッ)・・・」 「・・・・・・」 何というか、幼い子供をあやす感覚を覚える。風紀委員としてそういった経験はあるにはあるのだが、どうにも苦手である。 なので、焔火が喋った内容からヒントを貰う。彼女の上司からある言伝を頼まれていたことも影響したのかもしれない。 「(・・・フン。焔火。お前は“ヒーロー”になりたいのか?)」 「(・・・はい)」 「(俺は“ヒーロー”というモノをよくは理解していない。その前提の下で言わせて貰うなら、俺が思う“ヒーロー”とは『勇ましい者』だ)」 「(『勇ましい者』?)」 「(そうだ。『勇ましい者』。つまりは『勇者』だ。但し、蛮勇と勘違いするなよ?無謀と履き違えるなよ?『勇者』とは、あらゆる“恐怖”や“困難”を知り尽くしている者だ)」 「(“恐怖”?“困難”?)」 「(あぁ。『勇ましい』とはあらゆる“恐怖”や“困難”を乗り越えることを指す。これは、“恐怖”や“困難”を無視しているわけじゃ無い。むしろ逆だ。 『勇者』は、誰よりも“恐怖”や“困難”を理解している。理解しようとしている者達だ。だから、『勇者』は結果を出せる。人々を救える力を持つ。 そんな者達を俺は“ヒーロー”だと考える。背負う責任は比例的に増すだろうがな。焔火。全部とは言えないまでも、今のお前になら理解できる筈だ。 責任の重さを。“ヒーロー”が背負う重みを。“恐怖”や“困難”の真髄を)」 「(・・・はい。全てというわけじゃ無いですけど・・・私なりに色々学びました)」 『勇者』。『勇ましい者』。固地が固地なりに抱く“ヒーロー”像を咀嚼して行く焔火。色んな見方を知ることの重要性―咀嚼する重要性も―を今の彼女は知っている。 『今のお前』・・・つまりは、以前の焔火には理解できていなかったこと。“恐怖”や“困難”の深奥を理解していなかった少女には『勇者』になる資格が無かったということ。 『今のお前』・・・すなわち、現在の焔火には理解できるということ。“恐怖”や“困難”の深奥を理解した少女には『勇者』になる資格があるということ。 「(だがな、焔火。俺が思うに、“ヒーロー”とはいつ何時も“ヒーロー”をやっているわけでは無いと思うぞ?)」 「(・・・どういうことですか?)」 「(・・・その・・・なんだ・・・・・・俺がブッ倒れた要因の1つに間違い無く過労というモノがあった。走り続けていれば何時か必ず倒れる。“ヒーロー”も同じだ。 ようは、力の入れ所を見極めろという話だ。焔火。今のお前は肩に力を入れ過ぎだ。そんな調子では、本番の時に失態を犯す原因になり得るぞ?というか、なったんじゃないか?)」 「(た、確かに・・・なっちゃいました。結果を出そうと逸っちゃって・・・失態を犯しました)」 「(お前が考える“ヒーロー”は、何時だって他者を最優先に考えていたか?どんな時も自分を最優先にしない高潔極まりない人間だったか?)」 「(・・・・・・)」 焔火は、自分のとっての『他者を最優先に考える“ヒーロー”』である緑川強の姿を思い浮かべる。・・・少なくとも高潔では無いような気がする。暑苦しいという表現が正しい気がする。 少し前に『筋肉探求』へ一色と鳥羽を引き摺り込んでいた所から見ると、彼が何時も他者を最優先に考えているとは思い辛い。現に、一色と鳥羽は後で泣いていた。 汗水垂らしながら筋肉を鍛えに鍛えまくっている彼の姿は、“ヒーロー”というより“ゴリラ”という表現の方が正しい気がする。 「(・・・・・・・・・違う・・・気がします)」 「(やはり。なぁ、焔火。“ヒーロー”は何時必要になるんだ?)」 「(何時って・・・それは・・・・・・)」 『(誰・・・か・・・・・・助けて!!!!!)』 『緋花ああああああぁぁぁぁっっ!!!!!鏡子おおおおおおぉぉぉぉっっ!!!!!』 “ヒーロー”が必要になる場所。求められる刻(とき)。それは・・・その人が助けを呼ぶ刻と場所。焔火自身がそれを既に証明している。 緑川に“助けられた”時は、唯々恐かったことだけを覚えている。それ以外のことに関しては全くと言っていい程考えを及ぼさなかった。 界刺に“事のついでに文句を言われた”時も同じだ。自分に訪れる悲惨な未来を予想し、唯々恐怖した。あれ程の悲鳴を心の中で挙げたのは風紀委員となってからは初めてだった。 “ヒーロー”になるために風紀委員となった。“ヒーロー”になる以上、弱音や恐怖を口に出したり思ったりしては駄目だと無意識の内に考えていたような気がする。 さすがに、ここ最近は耐え切れずに度々漏らしてしまっていた。それでも、先の悲鳴程では無い。自分の力ではどうしようも無い現実を目の前にし、只管助けの声を挙げた。 焔火は理解する。心底理解する。忘れていたとも言っていいのかもしれない。これが“ヒーロー”に助けられる側の想い。 幼さ故の無知では無い。成長した今の彼女だからこそわかるその重み。それを叶える“ヒーロー”の背負うモノの重さも再認識する。 「(・・・・・・助けを求められる時・・・です)」 「(だろうな。焔火。その時だけでもいいんだ。逆に言えば、肝心な時に役に立たないようであれば話にならない。本当に必要な時に助けを呼ぶ者の想いに応えられてこその“ヒーロー”だ。 それ以外なら、少々自分を最優先にしても罰は当たらない筈だ。高潔過ぎるのは、かえって思考の硬直化を生む危険性を孕んでいる。違わないか?)」 「(固地先輩のようにずっと傲岸不遜だと人をムカつかせるのと同じような意味ですか?)」 「(・・・・・・ゴホン!“ヒーロー”だって人間だ。お前という人間を前面に押し出すことの何が悪い。少々自分勝手で何が悪い。そうだろう?)」 「(でも、私が自分勝手に色々動いた結果、固地先輩に叱り付けられているんですけど?)」 「(・・・・・・)」 面倒臭い。加賀美の時も痛感したが、人に優しく接するというのはこんなにも難しいモノなのか? 何よりこの女・・・思った以上に根が頑固だ。疲れる。しんどい。纏めると・・・繰り返しになるが面倒臭い。まぁ、泣き止ませるという目的は達せられたが。 「(ゴホン!臨機応変というヤツだ。力の入れ所を見誤るなという話だ。自分も他者もよくよく見極めろということだ。それは、お前が抱く信念とは別の要素だ。すなわち・・・)」 「(すなわち・・・?)」 「(お前が馬鹿で無ければ済む話だ)」 「(ガクッ!!?)」 とは言え、いい加減面倒臭くなった(+戦線に戻らなければならないという冷静な判断)固地は焔火が馬鹿なのが原因だという方向で強引に話を纏めようとする。 「(そもそも、お前が馬鹿で無ければこんなややこしい事態になっていない。もっと利口であったなら、ここまで悩み続ける必要は無かった筈だ。 賢い人間であったなら、培い抱く信念をもっと上手く扱うこともできた筈だ。そう、全てはお前が馬鹿なのがいけないんだ。そうだ、その通りだ、うん!)」 「(あの~、勝手に納得しないでくれませんか?さっきから、人のことを馬鹿馬鹿連呼して・・・幾ら温厚な私だって結構ムカついてるんですけど)」 「(自分で言ってただろうが。『極め付けの大馬鹿』とな)」 「(グッ!!あ、あれは・・・・・・そう、そうよ!あれは『極め付けの大馬』で止まっているからノーカンです)」 「(・・・ああ言えばこう言うな。まぁ、俺の言葉をどう受け取るかはお前の勝手にしろ)」 「(固地先輩に言われたくありません。・・・・・・プッ!あぁ・・・久し振りだなぁ。固地先輩とこういうやり取りをするのって)」 「(1週間程度の筈だが?久し振りと言う程でも無いだろうが)」 「(それだけインパクトが強いんですよ。・・・・・・固地先輩。ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いします。私は・・・あなたの判断に従います)」 「(・・・・・・)」 最終判断。下すは固地債鬼。下されるのは焔火緋花。少女はどんな判断でも受け入れる覚悟を決めた。勝ち負けという自分の感情で風紀委員会を危険に晒すのは絶対に嫌だ。 でも、『本物』になるためにここで離脱するのは嫌だ。姉を含めた罪の無い人達を救いたい。板挟みの心。それ等全てを見極めた“風紀委員の『悪鬼』”は、数秒後に判断を下した。 「(・・・いいだろう。焔火。お前の同行、この俺が認めよう。俺の責任でもってな)」 「「「「!!!」」」」 固地債鬼が下した決断・・・それは『焔火緋花の同行を許可する』というモノ。固地の責任でもって焔火を背負うというモノ。懸命に頑張る『下』を『上』が認めたということ。 だが、数日前のように公私の“混同”には至らせない。そのために、少年は少女にある問いかけをする。今後の行動に欠かせないある確認を。 「(焔火・・・体の方はどうだ?)」 「(えっ?・・・あれっ?あれっ?体が・・・動く?)」 「(2日間拘束されていたから薬に関係無く体の各所が多少固まっていそうだが、『電撃使い』で身体能力を活性化できるお前なら何とか動けるだろう)」 「(固地先輩。これって・・・)」 「(バカ師匠から渡されていた、『ブラックウィザード』が用いる主要薬物成分を解毒する薬がようやく効いて来たんだ。思ったより効果が発揮されるのが遅かったが。 だが、効果は抜群だな。お前の体の動きを阻害している“手駒達”や従来の薬物中毒者に用いられている薬物は確実に解毒されている。 お前が最後に飲まされた媚薬剤は、その薬物と反応するんだろう?なら、解毒されつつある今その効果は消滅している筈だ)」 「(は、はい。ちょ、ちょっと待って下さい。試してみます。・・・(ゴソゴソ)・・・(ブン)・・・痛っ!くそっ・・・(コキ)・・・ヒャン!!)」 「(媚薬剤自体の効果はまだ完全には切れていないようだな。それと・・・何処とは言わんが痛め付けられてもいるようだな。薬が効いて来た分、他の感覚が戻りつつあるからな)」 「(ううううぅぅっ。くそううぅぅっ!!)」 そう、固地が焔火に飲ませたのは九野から預かっていた解毒剤であった。花盛学園で発生した薬物中毒者の体内に蓄積されていた薬物の解析が終わり、 それ等に対抗する解毒剤作りを第7学区に病院を構えるカエル顔の医者の大いなる助力と共に励み、数日前に薬の完成に漕ぎ着けた。 使用されている成分の多くが能力開発に使われる物であった『ブラックウィザード』の非合法薬物。つまり、一般的にそれ等を中和する薬の開発(=データ)も盛んに行われていた。 “能力開発に大いに役立つ薬物”は莫大な金銭を齎すが故に、使用が原因で不測の事態が発生しないように解毒剤・鎮静剤の開発は必須事項とも言えた。 しかし、『ブラックウィザード』が用いる薬はそれ以外の成分(快楽性etc)も色々含まれており既存の薬では対処し切れなかった。そこで、カエル顔の医者の出番である。 九野の伝手で彼の大いなる助力を得たことで、解毒剤開発は急ピッチで進んだ。また、薬物の解析終了直後からの働き掛けもあり、 学園都市独自の司法における特例的措置として認可も何とか下りた。そして、今の焔火の状態を見る限り、薬はその効果を存分に発揮している。 この『最新』の更新速度こそが、学園都市を学園都市たらしめるピースの一角でもある。 「(動くなよ・・・(ピタッ、ピタッ)・・・ふむ)」 「(ヒャン!!こ、固地先輩・・・こそばゆいんですけど・・・)」 「(両目の瞳孔が正常範囲内に戻ったな。意識障害の兆候も無い。約2日間という短期間とここへ来た直後の調査、そして斑点の薄さ等で予想は付いていたが、 中毒の程度としては比較的軽いな。医師も同じ意見だったし。他の薬物中毒に見られる症状も無い。・・・しかし、よく効く薬だ。さすがは“1つしか無い”切り札と言った所か)」 「(えっ・・・どういうことですか?)」 「(・・・・・・ふぅ)」 実は、この解毒剤は薬物を攻撃手段―毒殺も考慮―として『ブラックウィザード』が使って来た時に、被害を受けた人間に投与することで薬物の影響を脱するという目的があった。 役割上、それは『前線』で指揮する人間に持たせるのが一番効果的である。固地は各支部リーダーとこの薬を誰が持つか九野の帰宅後改めて協議し、その結果として預かっている。 『ブラックウィザード』の薬物を服用することによる人間への影響を見極める基準―瞳孔の開き具合etc―は既に判明しており、その分析方法は風紀委員会全体で既に習得しているが、 薬の投与にはやはり医師の診断が必要である。そこで、固地は遠隔地に居る医師が診療できるように専用の機械(テレビ電話etcの機能付)を携帯していた。 薬物の判定には、唾液から極短時間で成分を検出できるキットを用いた。医師の指導の下、固地が焔火の唾液を採取・検出し、その結果から解毒剤の投与を許可された。 化学物質に聡い固地は、他の中毒症例と付随する処置についても博識であったために医師のやり取りを含めた対処方法をテキパキとこなした。 本来であれば自分に使用するのを想定されていた“1つしか無い”薬を、固地は焔火の戦線復帰のために使用した。 朱花が新“手駒達”に加わっている以上、焔火は絶対に退かないと判断したためである。この彼の真意を聞かされた焔火は、固地の決断の重さに戦慄する。 「(そ、そんな貴重なモノを私のために・・・!!)」 「(状態に関わらず、お前が駄々を捏ねるのは目に見えていたからな。今でさえこれだけ時間を浪費しているんだ。だから先手を打った。・・・まぁ、駄々では無かったがな。 それに、戦闘可能と見込める戦力は1人でも多い方がいい。にしても・・・投与された新薬の種類的にその構成員の趣味が全開していたようだな。俺には理解できんが)」 「(あんな異常な体験、もう二度としたくないよ・・・。百合って何よ・・・鬼畜系って何よ・・・唯の変態じゃない・・・。 次会ったら、絶対にとっちめてやる。受けた恥辱の分はキッチリ返礼してあげるんだから!)」 「(・・・だが、お前に対する執着は相当なモノと見える。愛玩奴隷だったか?そんな風に見ていた以上、奴隷の脱走は面白く無いだろう)」 「(・・・かもしれません)」 「(なら、お前の力は必要になる可能性は高まる)」 「(?どうしてそうなるんですか?)」 「(その構成員が奴隷回収のために、時と場合によってはお前の前に立ち塞がる可能性があるからだ。しかも、新“手駒達”に陥っている朱花を伴って)」 「(!!!)」 固地が指摘するのは、焔火に対する性的責めの際に利用した姉の朱花の存在。新“手駒達”に陥っている彼女は、人質と同時に焔火に対する弱点にもなり得る。 「(俺達が敵の中枢部に攻め込んだ際に、奴等は“手駒達”・新“手駒達”を使って迎撃するだろう。その中に件の構成員が居た場合、傍に朱花が居る可能性がある。 戦闘を聞く限り、構成員は能力で電撃そのものを防げないようだからな。身を守る盾として、風紀委員に対する人質として、能力的にお前に対する切り札として、 そして奴隷に対する罰として朱花を前面に押し出すかもしれない。位置次第だが、その女がサディストの気質を持っているのであれば俺達の前に立ち塞がる可能性は結構高い)」 「(・・・逆に言えば、お姉ちゃんをこの手で救える可能性が高まるということですか?)」 「(それもある。そして、それ以上に考えなければならないのは朱花の強さだ。朱花は強い。レベル3ではあるものの、『電撃使い』としての実力は相当なモノだ。 しかも、薬で強化されているだろうからレベル4の域に達している可能性が高い。そして、俺達178支部の中で『電撃使い』に真正面から対抗できるのは殻衣くらいだ。 しかし・・・お前と一緒で朱花は格闘術にも優れている。『電撃使い』で強化された場合は更に・・・だ。 総合的に殻衣では分が悪い。だから・・・焔火。お前の力が要ると俺は判断する。格闘術で朱花より優れ、同系統の『電撃使い』であるお前の力が)」 「(私の力が・・・!!)」 「(断言しよう。俺達178支部が朱花と対峙した場合、お前が居なければ大苦戦するのは確実だ。・・・焔火。お前に命じる。朱花を何とかしろ。お前の力で必ず姉を取り戻せ。 新“手駒達”は“手駒達”のようなパターンを踏んでいない。つまり、人格や記憶が完全に破壊されていない可能性がある。今なら、朱花も取り返しが付く希望が存在する。 レベル差や能力そのものの差はあるだろう。コンディションの影響もあるだろう。そこは俺がカバーする。どうだ?やれるか?)」 「(・・・もちろんですよ。お姉ちゃんを取り戻せるなら、お姉ちゃんが取り返しの付く状態なら、私は絶対に成し遂げてみせます。そのためなら・・・お姉ちゃんとだって戦います)」 「(・・・言い出した俺が言えた義理では無いが、手加減はまずできないぞ?)」 「(・・・『電撃使い』である以上、能力が使える状態ならある程度の電気耐性は存在します。応用性に富んでいるお姉ちゃんは、私以上の耐性を持っています。 薬で強化されている今の状態なら尚のことです。私が全力で行ってやっとレベルだと思います。・・・本当は辛いです。お姉ちゃんに手を出すのが辛くて堪りません。 でも、辛くてもやらなきゃいけないんです。躊躇したことが原因で本当に取り返しが付かない状態になったら・・・それこそ私は自分を許せなくなります)」 焔火の瞳に新たな、そして非情な決意の炎が宿る。新“手駒達”に陥っている以上、戦闘無しで朱花を取り戻すのは現実的に不可能だ。 だったら・・・戦う。戦って倒して取り戻す。愛する姉をこの手で傷付けても、本当に大事なモノを守るために妹は行動する。 「(わかった。・・・焔火。これで否が応でも理解しただろう?お前が背負っている重さを。今回は今までのような失敗は絶対に許されない。結果を出せないことは許されない。 必ず成功させる。必ず結果を出す。たとえ犠牲が出たとしても、最善に可能な限り近い位置の結果に辿り着かなければならない。わかるか?)」 「(はい!)」 「(真面、殻衣、秋雪。お前達もわかっているな?優先順位の低い後悔や反省は後で幾らでもできる。今は、俺達が為さなければならないことを為す。それだけに集中するんだ)」 「「「(コクン)」」」 「(・・・ということだ、浮草)」 固地・・・ それは、固地の耳元にある通信機から聞こえて来た178支部リーダー浮草の声。その声色から反対の意志に針が傾いていると察した『部下』は、覚悟をもってリーダーと相対する。 「(浮草。焔火は責任をもって俺が預かる。椎倉達にもそう伝えてくれ)」 しかし・・・ 「(浮草。俺を・・・・・・信じてくれ)」 ッッッ!!! 浮草が息を呑む気配が伝わって来る。固地自身、こうやって浮草に『信じてくれ』などと言ったことは1度も無い。 そんな彼が言葉にしてまで焔火を“ここ”に留まらせたいのは、ひとえに彼女の想いに応えたいと思っているからである。 最優先にするモノを履き違えたわけでは無い。これは数ある優先事項の中の1つ。固地債鬼が優先する事項の1つ。 彼の根幹が揺らいだわけでも無い。これは根幹への追加。人としての成長。人は成長する生き物である。それに沿って、根幹の上に色んなモノを乗せることもできるようになる。 『揺らがない』ことと『成長しない』こととは必ずしも同一では無い。むしろ、揺らがない根幹(どだい)があるからこそ人は大いなる成長を遂げることができるのである。 彼は気付いた。自分のために頑張ってくれる存在の有難さに。立川が自分に示してくれた善意を切欠に彼はその存在をもっと大切にしようと思い、根幹の上にこの思いを乗せたのだ。 それが立川であり、加賀美であり、焔火である。成長するのは何も焔火だけでは無い。固地だけでも無い。真面、殻衣、秋雪、そして・・・浮草も成長しようと頑張っている人間である。 ・・・・・・わかった。固地。必ず彼女を守れ。お前ならできるだろう? 「(あぁ)」 ・・・皆を頼む!! 「あぁ!!」 178支部リーダーから『部下』である固地に指示が飛ぶ。そして、『部下』はリーダーの指示を受け入れる。これが178支部の真の有り様。正しい在り方。彼等彼女等の真価。 「さて。焔火。改めて聞こう。“俺はこうする”。“俺は認めた”。残るはお前の意思だ。俺はお前の意思を聞きたい。・・・どうしたい?」 固地の問いを焔火は咀嚼し、吟味する。今の自分に考えられるあらゆることを脳裏に浮かべ、思考し、“恐怖”を乗り越えて自分の想いと共に言葉に出す。 「私は・・・焔火緋花は戦います!!あなたと・・・皆と一緒に!!」 「・・・いいだろう。俺が責任をもってお前を預かろう!!」 「固地先輩・・・ありがとうございます!!必ず・・・必ずあなたの想いに応えてみせます!!」 「礼を言うには早過ぎるぞ、焔火?まだ、何も解決していない。これからが本番だ。・・・焔火」 「はい?」 「お前は・・・以前に比べて確かに成長した。認めよう」 「ッッッ!!!」 少年は口に出して認める。懸命に直走る少女を認める。傷付いた少女の心を少しでも癒すかのように、不器用な優しさを声色に込めながら語り掛ける。 「まだまだ不足している面も多くある。だが、それでもお前は諦めずにここまで来た。降り掛かった“恐怖”や“困難”を乗り越えようと今も懸命に努力している。 “風紀委員もどき”には絶対にできない真似だ。・・・撤回しよう。焔火緋花。お前は“風紀委員もどき”じゃ無い。お前は・・・風紀委員だ。これを持つに値する俺達の仲間だ」 「これは・・・!!!」 帽子の唾に目を隠す固地から焔火に手渡されたそれは・・・智暁によって燃やされた風紀委員の腕章。 他の誰でも無い、あの“風紀委員の『悪鬼』”から・・・自分を“風紀委員もどき”と断じた固地債鬼から手渡された風紀委員の証。 そこに込められたモノを重く、重く受け止める焔火に彼から更なる言葉が贈られる。 「但し、1人前の風紀委員では無い。結果を出せていないからな。前にも言ったが、俺が指導する以上お前が『本物』になるための指示や命令を下す!! その判断に正当な言い分があるのなら幾らでも言え。お前の言う通り、俺にも色んな『欠点』がある。俺も完璧じゃ無い。お前が指摘する『欠点』の改善に俺も努めるとしよう。 その上で、俺も正当な言い分でお前に返そう。俺を傷付けるとか俺へ押し付けるとか、そんな“俺にとって”どうでもいいことを一々気にするな。 俺はお前に心配される程落ちぶれてはいない。俺はお前に傷付けられる程やわじゃ無い。むしろ、俺を傷付けてみせろ。全力で来い。何倍にも増した上でキッチリ返してやる。 それで傷付こうが知ったことじゃ無い。傷付くことや傷付けることが最重要じゃ無いんだ。傷付いた先に見出せるモノがあるかどうかが大事なんだ。 焔火。そんな“恐怖”に呑まれているようでは“ヒーロー”にはなれんぞ?俺相手なら容赦無くぶつけられるだろう?その中でバランス感覚を磨けばいい。・・・俺もだが」 「確かに、債鬼が傲岸不遜な態度で人を傷付けていないかこれからチェックする必要がありそうね。厳しい指摘で傷付けるならまだしも、 いつまでも白昼堂々と傲岸不遜な態度で他人を傷付けていられちゃ困るし。どう思う、萎履?」 「そうですね。・・・。じゃあ、これからポイント制にして数えていきましょうか?・・・。一定数ポイントが積み重なったら罰ゲームということで」 「それいいね、殻衣ちゃん。名案だよ!どうせ、固地先輩の性格が一朝一夕で直るわけ無いし。一定数が頻発しそうだから、罰ゲームの内容も今から色々考えておかなくちゃ!」 「・・・・・・」 「(固地先輩・・・!!!)」 己の言葉を秋雪・殻衣・真面にものの見事に逆手に取られて―努めて明るい雰囲気を作り出して気勢を上げる目的があった、 そして必ず皆で生き残って日常に帰るという大きな決意も込められていた―黙り込む固地。そんな中少女は確かに知る。 自分が抱く“恐怖”を全て理解した上で、『そんな“恐怖”に負けるな』という想いが込められた言葉を与えてくれた少年の気遣いを知る。 ここに来るまでに酷く傷付いた。直前まで散々痛め付けられた。トラウマになってもおかしくは無い肉体的・精神的ショックを受けた。本音を言おう。今も怖い。すごく恐い。 「(『勇ましい者』・・・『勇者』。拳や固地先輩、そして界刺さんも『勇者』なんだろうな。・・・そうか。“ヒーロー”だから『勇者』じゃ無くて、『勇者』だから“ヒーロー”なのか。 何だ・・・“ヒーロー”って一杯居るじゃん。ゆかりっちやリーダーや神谷先輩や他の皆だって、そういう意味だと“ヒーロー”じゃん。本人達に聞いたら否定するかもだけど。 他にも“ヒーロー”になる条件はあるのかもしれない。けど、私は馬鹿だからまだ見付けられていない。馬鹿なのを言い訳にするつもりは無いし、今後も学び続けないと駄目。 でも、これは確かな入り口なんだ!!“ヒーロー”へ続く道に繋がっているんだ!!乗り越えよう・・・今度こそ!!勇ましくあろう・・・私!!)」 だが、彼は言った。“恐怖”を知り尽くしている者が“ヒーロー”だと。『勇者』であると。自分にはその資格があると。 彼は自分の歩んで来た道程を認めてくれた。夏休み初日に同年代の真面や殻衣を褒めたように、この瞬間に彼が自分を褒めてくれた。・・・途轍も無く嬉しかった。 だったら、このまま資格止まりでは居られない。必ずなる。自分が夢見る“ヒーロー”に。“恐怖”や“困難”を乗り越えてこその“ヒーロー”に。 「ゴホン!それと・・・これは加賀美からの伝言だ。もし、お前を助けたのが俺だった場合俺の口から伝えて欲しいと頼まれていた。今のお前には至言になるだろう」 「リーダーから?」 「あぁ。元は界刺に言われたことらしいがな。『“ヒーロー”に勝ち負けは存在しない。優劣なんて存在しない。自分を最優先にしていても他者を最優先にしていても、 “ヒーロー”は“ヒーロー”だよ。好敵手大好き人間の緋花なら界刺さんをライバル扱いしそうだから、そこの所はくれぐれも履き違えないように』・・・とな」 「うううぅぅっ!!!さ、さすがはリーダー・・・。私の性格をよく知ってるなぁ・・・」 加賀美のドンピシャな指摘に焔火はぐうの音も出ない。さすがは、自分が所属する支部のリーダー。思考が似ていることもあるのだろう。バレバレである。 「確かに、加賀美の指摘は一理ある。風紀委員の俺がこんなことを言っていいものかどうかは中々に判断が難しい所だが・・・」 「??」 「お前が負けたくないと必死に吠えていた界刺だが・・・奴の立場から今回の件を捉えた場合、あの男は既に敗者だ」 「えっ!!?」 固地の口から漏れ出たのは、焔火が負けまいと宣言した人間が既に敗北しているという事実の一端。 固地としても、界刺の力を借りている身だ。本当なら、こんなことを口に出す資格は無いのかもしれない。だが、敢えて言葉に出す。加賀美が自分に託した想いに応えるために。 「さっき簡潔に説明したが、界刺は本来ならここまで大々的に動くつもりは無かった筈だ。風路鏡子の救出が目的だったんだからな。 本当なら、風紀委員会に表立って力を貸して『ブラックウィザード』を妨害するなんて真似をしたくは無かった筈だ。目立つ杭は打たれる。余計なイザコザに巻き込まれる。 ボランティアでしか無いあいつ等にとって、今回の件がどう終息しようが多かれ少なかれ影響が出ることは避けられない。俺が界刺の立場なら、“今”の状態が既に敗北だ」 「・・・なのに、ここに来たってことは・・・・・・」 「全て覚悟の上なんだろう。結果として起こる全てのことを背負う腹積もりなんだろう。その上で、自分の目的を達するために敗者になりながらもここへ来た。 お前風に言えば、敗者(ヒーロー)としてここに来た・・・か。焔火。勝敗を目先のことだけで語るな。おそらく、あの男は目先の勝ち負けに殊更執着はしていないぞ? 勝とうが負けようが、己の信念に基づいて自分の目的を達するために足掻く。結果を出せるなら勝とうが負けようがどっちでもいい」 「・・・つまり、勝たなければ結果を生み出せない事柄なら勝ちに行き、負けても自分が望む結果を生み出せるなら負けを受け入れる。 たとえ、望まない敗北を背負ったとしても自分の目的を達成するために必死に努力している・・・ということですか?」 「そうだ。加賀美曰く“ヒーロー”そのものに勝ち負けは存在しない。つまり、お前が目指すモノと界刺が目指すモノの間に優劣は存在しない。 だが、物事に勝敗や優劣は付き物であることも事実だ。もし、“ヒーロー”に関する事柄で勝敗や優劣が存在するとすれば・・・」 「“ヒーロー”が、望んだ結果を生み出せたか否か・・・ですね」 固地―加賀美―の言わんとしていることを焔火は理解する。そして反省する。熱くなり過ぎていた自分の意識に。 『(あの人の言うことは正しい!正しい!!正しい!!!でも、その正しさに私が恭順しなきゃいけない謂われは無い!!私には私の信じたい道がある!!あの人とは違う道を!!)』 己が信じたい道があるのなら、信じる道を歩みたいのなら、何故他者の動向を殊更気にし過ぎなければならないのだ? 『(私はまだあの人に何も示せてない・・・そうよ、私が不甲斐無いからあの人がツケ上がる!!だから、私の目指すモノがあの人の望むモノより劣ってるって敵に思われちゃうのよ!!)』 己が目指す在り方を示す本当の相手は一体誰だ? 『(「勇ましい者」・・・「勇者」。拳や固地先輩、そして界刺さんも「勇者」なんだろうな。・・・そうか。“ヒーロー”だから「勇者」じゃ無くて、「勇者」だから“ヒーロー”なのか。 何だ・・・“ヒーロー”って一杯居るじゃん。ゆかりっちやリーダーや神谷先輩だって、そういう意味だと“ヒーロー”じゃん。本人達に聞いたら絶対に否定するだろうけど。 他にも“ヒーロー”になる条件はあるのかもしれない。けど、私は馬鹿だからまだ見付けられていない。馬鹿なのを言い訳にするつもりは無いし、今後も学び続けないと駄目。 でも、これは確かな入り口なんだ!!“ヒーロー”へ続く道に繋がっているんだ!!乗り越えよう・・・今度こそ!!勇ましくあろう・・・私!!)』 自分は『勇ましい者』に優劣を付けるのか?自分は『勇者』を勝敗だけで判断するのか?それに一体どれ程の意味がある?どれくらいの価値がある? 『・・・やるしか無いです。あの人の言動に必要以上に戸惑う必要はありません。適切な判断が、今の私達には必要だと思います。 今の私が言えたことじゃ無いですけど・・・それでもやるしか無いです。進むしか無いんです。その決意だけは・・・絶対に揺らいだら駄目だと思います』 数日前に心に誓い、あえなく崩された覚悟。これこそが、今の―今までの―自分に求められているモノなのではないか? 界刺の言葉に、固地の言葉に、麻鬼の言葉に、網枷の言葉に振り回されていた自分。それは、今尚続いているようだ。 何せ、過去の自分がその口で言っておきながらおざなりになっていたのだから。ならば反省する。そして直す。改善に努める。今この瞬間から。 「そうだ。焔火。俺や界刺に負けまいとする心意気は買うが、それだけの心意気があるのなら別方面『にも』振り向けてみろ。自分が望む結果へ結び付けるために」 「はい!!『勇ましい者』に勝敗や優劣は存在しません。その括りでなら、今の私と界刺さんの間に優劣も勝敗も存在しません!!違いますか!!?」 「・・・間違っていないな。お前の言葉は正しい。その括りでなら、お前は界刺と同等の立ち位置に居る。俺が保証する」 「・・・!!!わ、私は私の道を歩きます!!あの人とは違う道を!!そこに優劣や勝敗は存在しない!!だからこそ、私は私の信念に基づいた結果を出したいです!! だから・・・だか・・・・・・固地先輩!!真面!!殻衣っち!!秋雪先輩!!皆と一緒に・・・一緒・・・・・・(ゴクッ)・・・・・・よ、よろしくお願いします!!!!!」 「焔火ちゃん!!一緒に頑張ろう!!」 「焔火さん。・・・。こちらこそよろしくお願いします」 「同じ女性にここまで頼まれたからには、背を向けるわけにはいかないわ!!」 そのためにも、絶対に結果を出す。自分の信念と仲間の信念を合わせて。仲間に依存するのでは無い。仲間を頼って、仲間に支えられて、皆で望む未来を実現させる。 この行き着く先が『他者を最優先に考える“ヒーロー”』。この“ヒーロー”は、様々な人間を自然に味方に付ける。その泥臭くも他者のために足掻く姿が他者を無条件に魅了する。 そんな“ヒーロー”を他者は助けようと懸命になる。“ヒーロー”が望む・望まない関わらず自然に輪ができる。 対して、『自分を最優先に考える“ヒーロー”』は他者を無条件に魅了しない。逆に、様々な反感を買ったりする。敵対もすれば無視もされる、理解され難い“ヒーロー”である。 “ヒーロー”自身が他者を最優先しないし、時と場合によっては他者を見捨てることもある。およそ一般的な“ヒーロー”らしからぬ振る舞いによって、他者との溝は更に深まる。 もし、それでも他者が“ヒーロー”に味方する時は・・・そこには強靭な他者の意志が形成されている筈だ。『自分が決めたことだから後悔しない』とは、まさにその証である。 『他者を最優先に考える“ヒーロー”』と『自分を最優先に考える“ヒーロー”』の間に勝敗や優劣は本来存在しない。存在するとすれば・・・“ヒーロー”が生み出した結果に尽きる。 「・・・フッ。まぁ、俺の指導自体は今夜で終わりだ。存分に学べ。反面教師としても。そこから先はお前次第だ」 「はい!!」 「・・・フン」 「・・・あっ。・・・・・・それと・・・その・・・」 「うん?何だ?まだ何か要望でも・・・」 「・・・服を着させて下さい。いい加減この格好は・・・」 「・・・・・・」 その後、殻衣と秋雪に手伝って貰いながら各所に血が付いている服を着た焔火を入れた178支部の面々は、『土砂人狼』の土人形に乗って再び移動を開始する。 まだ“血祭”は始まったばかりである。誰も彼をも巻き込む騒乱はその深奥を未だに見せてはいない。そんな中、“希望”を宿した少女の復活は風紀委員の背中を確かに押していた。 continue!!
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/665.html
タブンネを虐待しながら楽しめるゲームが欲しい。ゲームオーバーになっても悔しくないゲームを作りたい。 そんな俺(作者)の思いとタブンネへの愛の結晶、タブンネハザードがついに完成した。 タブンネたちにはアンテナが埋め込んであり、外からラジコンの要領で操作する。 操作自体はバイオ2のそれだ。…だが、ゾンビ代わりのポケモンたちをこんな糞豚に攻撃されるわけにはいかない。 だからあえて武器や攻撃技を「おーい!」 …っと。話している間に友人が来た。このゲームのプレイヤー第1号だ。 俺「やあ、出来たよ。例の物。ぜひやっていかないか?」 友人「ああ、ぜひ。今日はそれをやりに来たんだ」 俺「そうこなくっちゃ。ついてきてくれ」 俺が案内したのはコントローラーと翻訳機と画面が置いてある部屋だ。大画面の前にはイスと机、コントローラーが置いてある。 友人「よし、さっそくやるぜ!…ところでルールは?」 翻訳機のイヤホンをつけ、コントローラーを持ってやる気満々の友人が聞いてくる。 俺「簡単だよ。タブンネを操作して逃げ回って生存ポイントを稼ぐか、敵にやられた際のタブンネのリアクションを狙ってポイントを稼ぐんだ」 友人「かなり変わってんな…。まあいいか。スイッチは…」 俺「押すぞ」カチッ 画面が動いて切り替わり、タブンネを空から見下ろす視点になる。タブンネの頭には古いゲームの宇宙人のようにアンテナが刺さっている。 友人「さっそく行くぜ!前進だ!」(コントローラー操作) タブンネ「ミイッ!?(え!?)」ビクン(前に向かって意思と関係なく走り出す) 俺「あ。その辺に敵代わりのポケモンが」「グルル…」 見ると、タブンネの目前にデルビル4匹が。当然レベルはタブンネの数倍だ。 友人「ヒャッホー!行くぜ!突撃だー!」(ダッシュをさらに速くする) タブンネ「ミ、ミギャアアア!(い、いやああああ!)」(泣き顔でデルビル達の方に突撃) 俺「おお…。なかなかいい顔してるな(タブンネが)」 友人「いっけえ!特攻!」 デルビル「グルル…!ガウッ!」(向かってくるタブンネを敵と認識) タブンネ「ミ…ミイヤアアアア!(や、やだ―――!)」 タブンネの突撃!しかし攻撃は外れた!デルビル達の反撃!背中から食いつかれて押し倒した! タブンネ「ミギャアアア!(ぎゃあああ!)ミギャ、ミギャアア!(やだ、やめて!)」 デルビル達に背中から食われるタブンネ。足の腱を食いちぎられては抵抗なぞできるわけがない。そして、ついに心臓を焼かれた。 タブンネ「ミギャアアアアアアア!チギャアアア…ア…ア(ああああああ!ママ助…け…て)」 友人「お、点数は…520ポイントか。なあ、ちょっと聞いていいか?」 俺「なんだい?」 友人「あのタブンネ、メスみたいな口調だよな」 俺「え、あれオスだよ」 友人「マジですか」 俺「マジっす」 さて、今日は新ステージのテストプレイだ。タブンネをマリオの感覚で動かしてやる。 俺「幅跳びだ!連続でゴー!」 タブンネ「ミッフー!ミッフー!…ミアアアアアアア…!」 あ、勢い余って下に落としちゃった。まあいいか。ビデオビデオ… タブンネ「ミアアアアアアー!」ドボーン! お、ラッキーだったな。そこは氷点下の池だ。 タブンネ「ミアアアアアア!?ガチガチガチ…」 ふふふ…。まずは溺れるまで待つ。そして沈んで意識を失いかけたところで引き揚げ、タブンネの糞の海に落とすのさ。 タブンネ「ミグ…ガボ…ゴボ…」 今だ!タブンネを釣り上げ、自身や仲間の糞尿の池にレッツダイブ! ボチャ… タブンネ「ミ…グ…!?…ミギャアアアアアア!?」 ははは。面白いくらい反応している。それは君や仲間の出したものだよ? タブンネ「ミギヤアアアア!ミギッ!ミグッ!」 ん?中に何かいるのかね?…まあ、あんな所じゃロクなものは…「ブグオオオオオ!」 おお…。糞尿まみれのタブンネが中から…。見ているだけで腐りそうだ…。どうやって生き延びたのか…。そのタブンネが…。 糞豚「ミグオオオオオオ!」(強引にタブンネを押し倒して覆いかぶさる) タブンネ「ミイヤアアアア!」 ん?あの辺だけ糞をどけてたのか…てうわ!糞豚がタブンネ(♀)を犯し始めたよ!絶対病気じゃすまないな…。 タブンネ「ミイ!ミヤアアアアア!」 糞豚「ミオオオ!ミオオオ!」 あれ?何か忘れてる気が…でもまあ、見ている分には面白いしあいつ(♀)の絶望顔を見れるしいいか! レイプされたタブンネは予想通り病気であっさり逝った。まあ当然だな。 糞まみれのタブンネにウイルスだらけの舌やマラを入れられ、汚い体液を流し込まれちゃ生きてられないな。 当然その様はビデオにも撮った。最高のシーンだな。オークションにかけてもいい。 まあそれはともかくどうも最近野生タブンネが増えすぎている。駆除しないといけないな。 というわけで、タブンネをラクーン警察署に見立てた施設に放し、ハンティングを行おうと思う。 害獣は必要な分だけいればいいのさ。野生の害獣はここで駆除しないとな。 俺「さて、今日の主力は…こいつだ」 出てきたのはショットガンと弾薬を大量に持たせた新型ユニット。その名も「散髪屋」だ。 俺「さて、害獣を駆除しに行きますか…」 俺は操作用のコントローラーを握り、電源を入れた。 散髪屋「ライフ、正常。弾薬、500発。ショットガン、装備完了。駆除、開始」 ふふふ…楽しい宴になりそうだな…。ちなみにここに入れられたタブンネは400体近くいたらしい。駆除すればみんな喜ぶな! 俺「さて、まずは東オフィスを目指すか」 正面玄関の扉を背にした散髪屋を動かし、すぐ右のドアを開ける。カードキーのシステムは俺が解除してある。 タブンネ「ミ?」「ミイ?」「ミフフ」「ミイ~」 居たな。タブンネは表プレイのゾンビのごとく、奥の自動販売機の近くにたむろしてやがる。 俺「まずはあいさつ代わりに…」 ドオン! カシャ タブンネs「ミギャアアアアア!?」「ミイイイイイ!?」「チギャアアア!」「ミグオオオ!」 ふ、どうだ、このショットガンの威力!遠距離だから胴体が飛ばないのはあれだがな。 タブンネ「ミ!ミイイイイ!」(卑しの波動) ふ…。甘いな。その隙に波動を撃っている豚に近づき、頭に銃口を向けて! 俺「撃つ!」 ドオン! 「ミッ…!」グシャア! カシャ 「ミギャアアア!!!」 ふふふ。これが散髪屋の力だ。まだ弾薬は3発入っている。覚悟しな? タブンネ「ミ!ミイイイ!」(逃げ出す) おいおい、ゾンビだって向かってくるのに、お前は逃げるのかよ?エネミーは向かってこないといけないよ? 俺「ま、動きながら攻撃できるこいつから逃げられるはず無いけどな!」 ドオン! ブチ! 「ミグアアア!?」 ふ。足を破壊してやった。もうお前は腹這いタブンネだ。ここの連中は全員特性を「卑しの心」にしてあるしな。波動でもこれは治せないだろう。更に… 俺「全員殺した…いや、2匹逃げたな。さてと、部屋を出るか」 散髪屋が退場すると代わりに別の物が現れる。そう、バイオ2で倒した死体を掃除してくれる謎の存在を再現した「掃除のおばちゃん」だ。 タブンネを箒と塵取りで器用に掻っ攫っていく。その仕事の速さに痺れる憧れる! 腹這いタブンネ「な、何するミイ!止めるミイ!箒で刺すなミイ!ミギャアアア!!」 さて、掃除されたし弾を込めなおしてから東オフィスに入るとするか。 東オフィスのタブンネたちはのんきに転がってたり歌(笑)を歌ってやがる。おまえら隣の廊下で何があったかわからんのか? 俺「お昼寝しているなら…永遠に眠らせてやるよ!」 ドオン! 「ミギイ…!」 カシャ タブンネs「ミ、ミイイ!」「ミイイイイ!?」「チイイイ!チイイイ!」「ミイイ!?」 おいおい、こんな至近距離で発砲したのに一匹のんきに寝てやがる。それならば…。 俺「触覚だけ吹き飛ばすか」 ドオン! 「ミギャアア○▲×○♡…!」 カシャ まさか悲鳴どころか意味不明な奇声を上げるとは…。面白い! 俺「逃がさん。ここのカギをかけてやろう」 カシャカシャカシャ タブンネ「開かないミイ!開かないミイ!」「出られないミイ!」「死にたくないミイ!」 お前たちは皆殺しだ。正面玄関と裏門を両方封鎖したしな。 俺「知り合いがたくさん君たちの世話になったとあっちゃあたっぷりと礼をしないとなあ…。受け取れ…。」 銃口を構える散髪屋。だがタブンネsはすぐ後ろにいるのに気づかない。馬鹿だろ。 俺「このショットガンの弾をな!」ドオン! 「チギャアアア…!」 カシャ ドオン! 「タブネエ―――…!」「チギュピイー!」「ミギャアア!」 カシャ ち。あと一発で弾切れか。レミントンM1100-Pは5発しか弾が入らないからな…。 ベビンネ「チ…チイイ…!」「チイイイイ…!」 反抗的な子豚が。来いよ。二匹まとめて頭を吹っ飛ばしてやる! 「「チイイイイイイイイ!」」 ドオン! 「「チギュピアーーーーー…!」」 甘いわ。糞豚が。さてと、弾をセットするか。「カシャ」それと鍵を外して…「ミイイイイイ!」 なんだまだいたのか…。足を破壊して放置プレイするか。 「ミイイ」ドオン! 「ミギャアア!」ドタッ カシャ さて、掃除のおばちゃんを呼ぶか。弾を入れて、ここの棚から11発出して…と。さっきの廊下からコの字廊下に進むか。逃げたやつは狩らないと。 俺「じゃあな。おばちゃんが来るまで達者に暮らせよ」 当然のように掃除のおばちゃんは東オフィスにやってきた。ターゲットはタブンネだ。 俺「まあ、実際は足だけ、腹だけ、触覚だけ破壊したような奴が多いんだけどね」 痛みで失神している奴が多いが、塵取りに乗せられたタブンネの一匹が目を覚ました。 タブンネ(足無し)「ミギャア!?止めるミイイ!放すミイ!というか出せミイ!」 当然おばちゃんはそんなの聞いていない。あっさりと捕まる先ほどショットガンを撃ち込んでやった糞豚たち。 そういえば俺はこいつらをどうやって処分しているのか知らない。せっかくだから追ってみよう。 …袋に詰めているのか?でもあんな袋すぐに破れ「バチバチバチバチ!」「ミギャーーー!?」 おお!電撃が流れる袋なんてあったのか!…一体どうなってるんだろう。 俺「電撃でマヒさせた豚の入った袋を…どこに運ぶんだ?」 カメラを追跡させると、近くの池に着いた。あれ、でもここって確か他人の私有地…。 池の中には何か居るみたいだ。何が居るのかは見えないが。…てそんなことよりこれがばれたら最悪だ。人の私有地にごみを捨てるなんて…。と思ったら誰かが来た。 おじいさん「おお。きょうもそんなにたくさんいたのか。いやあ、いつもありがとよ。魚のえさ代が高くてねえ」 俺「え…?おばちゃんいつのまにその人と知り合いになったのよ。しかも感謝されてるし、てか魚のえさって」 俺の疑問をよそに進んでいく話。魚っていったい何?そんなことを考えていたらそいつらが姿を現した。 サメハダ―「マスター。ゴハンハマダデスカ?」「オナカスイタ」「メシマダ?」 なんでサメハダ―がここに居るんだ!?ていうか、そいつら海のポケモンだろ!?なぜ池に!? おじいさん「何、気にすることはない」 ポイポイポイ むしゃむしゃ「ミギャアアアア!」「死にたくないミイー!」 …タブンネはここで処理されてたのか。ショットガンで撃ち殺したタブンネを食わせる時点でいいことをしている気がしないな…。 サメハダ―「コイツラハナカナカイケルヨ。ダッテゼツボウシタオニクハサイコウダモン」 …食ってる奴が喜んでるなら別にいいか。 さて、気を取り直してタブンネ退治だ。コの字廊下には…居た居た。こちらを見るなり逃げ出すタブンネたち。 俺「ふふふ。逃がさないから安心したまえ」 まずは、ダイヤのカギの部屋か。待っていろ。 俺「机の下に隠れても、ケツが丸出しなんだよ!…つまり、隙だらけなんだよぉ!」 ケツ穴に銃口を向け、撃ち込んでやる。 ドオン! 「ミッーーー!」ドタ カシャ ふん、隙だらけなんだよ。…ん?外が騒がしいな。廊下か? ~廊下~ 「今のうちに逃げるミイ!」「犠牲は無駄にしないミイ!」「逃げ切ってやるミイ!」「メスンネちゃんを抱きたいミイ!」 俺「豚の作戦にしては立派だが、逃がさんよ」 一匹心配そうに開け、入っていく。それにつられて通ろうとするが、そこで強制ロックをかける。 タブンネ「ミイッ!」「何するミイ!開けるミイ!」「ミイ!?そんなの知らないミイ!」「お前が閉めたに決まってるミイ!」「違うミイ!」 ククク…。馬鹿め、仲間割れしているその隙が、こいつの死を無駄にするのだよ。 ポン 「ミッ?」 散髪屋(を通じた俺の声)「やあ。ようこそ、私のタブンネ排除マップへ。このショットガンはサービスだから、まずは食らって死んでほしい。うん、君たちじゃ勝てないんだ、すまない。ホトケの顔も持たずに言うしね。謝る気も許しを請う気も持っていない。でもこのショットガンと追い詰められた状況を見たとき、君たちはきっと何か言葉では言えるはずもない「絶望」を感じてくれたと思う。タブンネにとっての地獄になってるこの場所で、そういった何かを感じてほしい。そう思って、このサプライズを用意したんだ。じゃあ、散髪しようか」 ドオン!ボン!カチャ バタッ「ミギャアアア!」 ドオン!ボン!カチャ ドタッ「く、来るなミイ!…開いてミイ!」 ドオン!ボン!カチャ「痛いミイ…死にたくない…ミイ」ドサ 外のタブンネ「に、逃げるミイ!ここに居たら死んじゃうミイ!仲間なんて、そんなの知らないミイ!」 ま、そっちのドアはロックしたし逃げられないんだけどね。さて、他の部屋もまわるか。と、その前に…。 俺「弾薬詰め込まないとな。後1発しかないだろうし」 プレスルームに行く前に被疑者確認室(先ほどの部屋の隣)に行ったが、何も無かった。タブンネめ、さてはプレスルームに逃げたな? 俺「おやおや、ご丁寧に鍵までかけてくれちゃって。誰がこの場所の管理人かわかってるのかな?」 当然鍵などあってないようなもの。さっそく中に入ると、絵の近くにはピンクの卵が15個転がっていた。部屋の奥には威嚇しながら見ている♀豚。 俺「いけないなあ。勝手に繁殖しちゃあ。そんな豚には、お仕置きだね」 散髪屋のショットガンを卵に向けると、♀豚は大慌てで寄ってくる。馬鹿だ。そんな♀豚の目の前で卵めがけて…ではなく、寄ってきた♀豚の足を狙って発射! ドオン! ボン 「ミャアアアアア!」 カシャ おやおや。足が無いのに這いずって卵を守ろうと…。では、手も吹き飛ばそうか! ドオン! 「ミギャアアアアア!」ゴロゴロゴロ 「ミ、ミフ…」 カシャ ドオン! 「ミアアアアア!」ゴロゴロゴロ…ガン!(壁に激突)「ミ…イ…」(気絶) 俺「そうだ。卵は机の上に置いておこう。落ちたら勝手に死ぬし、一石二鳥だな」 散髪屋が机の上に卵を置く。後は、コックの上にも置いておくか。動いたら勝手に落ちて死ぬだろうな。 そして散髪屋が出て行ったあと、カメラを起動させて観察を始める。プレスルームは施錠していったから豚は入れまい。 ベビちゃん達は散髪屋が出て行ったあとすぐに孵りはじめた。さーて、これから何が起きるかな? 「チイイ…」「チイチイ!」「チギャアチギャア!」「チイチイ」「チギャア」 ベビちゃんは一斉に産声を上げる。だがな、ママの元にはたどり着けないよ。 タブンネ「ミ…。ミイイ。ミイイ」 ククク…。予想通り赤ちゃんを探している。だが…。 「チイチイ…(落下)チギャッ!チ…イ…」「チイイ―!チイイ―!チイ!(落下)チギャア…」「チイ…(落下)チッ!チ…ギッ」「ミギャアアアア―!」 ははは。思った通り、ママの声に反応して落下して投身自殺してやがる。ざまあみろ。勝手に繁殖する豚には丁度いい。 「ミ…ミイ!」ドチャ「チ…イ…イ…」グチャ「チイ…イ…」ドサ「チイイイ…」スポッ(火種に落下) ボッ「チギャアアアアアアーーー!」「ミアアアアアーーー!」 捕まっても勝手に繁殖する害獣には別にこんなの痛くも痒くもないよね?だって子供がいなくなっても増やせばいいんだから!だからせめて死に際の動きで俺を楽しませてね♪ さて、とりあえず次は西側のドアに向かうかな…と思ったら、東側通路には豚がたむろしていた。どうやら上から降りてきた奴らみたいだな。こちらを見つけるや否や、突撃してくるみたいだが…。 俺「ふふふ。こいつをあげようじゃないか。受け取りな」 散髪屋に投げさせたのはパーフェクトダークに出てくる銃のドラゴン。奴らは驚いているが、武器を投げたのを降伏とでもとらえているのか、余裕をかまして向かってきた。 俺「上にリモート爆弾が設置してあるんだよね…。そしてそのドラゴンは」 ドーン! 「ミギャアアアア!?」「タブネ――――!」「ミガアアアア!」 おっと、言う前に発動したか。あのドラゴンはセンサー爆弾にしてあったのさ。そして、爆風が天井に届いたとなれば…。 ドゴーン!「ミゴオオオオ!?」「ミギエ――!」「チギャアア!」 いかんな。リモート爆弾の爆風に巻き込まれる前にコの字廊下に戻ろう。 ドーン!「ミギャアア!」ドーン!「タブネ―!」ドーン!「助けてミイ!」ドーン!「命だけは…ミグホォ」ドーン!「許さん…ミイ」 ふう。危なかった。ショットガンだけじゃ心配だし反乱防止用に持っておいたのが役に立ったな。反乱鎮圧用のセン爆ドラゴン+リモート爆弾は効いたかな? 俺「さて、受付の方に向かうかな。でもその前にリモート爆弾をつけなおさないとな」 ん?一匹運よく生き延びて逃げ出す奴がいる。…そうだ。いいことを思いついたぞ。 友人「お前何一人で楽しそうなことやってるんだよ!俺にもやらせろ!」 友人が突然こんなことを言って入ってきたのでとりあえずキャラを一体貸してやる。とりあえず2階の掃除か地下の掃除に回ってもらうか。 俺「2階と地下どっちに行く?」友人「地下だ」俺「分かった。…本当にその武器でいいのか?」 友人がキャラに持たせたのはゾンビすらろくに倒せない火炎放射器とラップトップガン、凶悪アイテムのスレイヤー。俺はショットガンからクロスボウ(鎮静剤・キル)とラップトップガン、ファーサイトと爆弾二つに変えた。 友人「問題ない。…お前も、しくじるなよ?」俺「マスターが倒されるゲームがあっていいわけないだろ」 俺は受付に仕事人(上の武器を持たせた遠隔ロボット)を向かわせる。案の定豚が。 俺「あいさつ代わりに、これでも食らえ!」 プス「ミイッ…!」プス「ミイ!…ミイ…ミイ…」 クロスボウはまともに受けると動きにくくなる。視界も動きも安定するまい。豚が反撃してくるが…。 俺「どこを狙っている!こっちだこっち!」 プス「ミイ…」プス「ミアア…」プス「ミイ…ミ…」プス「ミオオ…」 ふふふ。もはやまともに動けまい。このままいたぶって殺してやる。矢ならいくらでもあるしな。「ミイイイイ!」「ミイイイ!」「フミイイイ!」「ブミアアアア!」 来たな増援。だが、これならお前らは恐れるに足らん。まとめて鎮静剤の餌食にしてあげよう。 タブンネの軍団に俺が鎮静剤を打ち込んでおもちゃにしようとしているそのころ… 「ミッ!ミアアアアアア!」「ほらほら!さっさと逃げないと死んじゃうよ~?」「助けてミイ!」「こっちに来るなミイ!」「おまえらあっち行けミイ!」「巻き込まれたくないミイ!」 友人はスレイヤーのミサイル(音声機能までつけたよ)の操作によってタブンネを追いながら群れの方に誘導していた。無断で更に3人持って行ったけど。AI操作にまでスレイヤーを使わせるなんて発想は無かった。肝心の自分たちは地下入口でラップトップガン二つで守りを固めているし。 「チェックメイトだ!」チュドーン!「「「「「「「「「ミギヤアアアア―――!」」」」」」」」」 どうやらご満悦のようで。タブンネの自害ではなくこっちをメインにしたゲームにしようかな…? 俺「なんだ?お前たち?その程度か?」 タブンネs「ミ、ミイイ…」「ミイイイ…」「ミ…ウ…」「チ…イ……」 ふふふ。いいこと考えた。こいつらを液体タブンネにして、俺の作ったミイミイ教の神を模したおもちゃ「ミイミイ神」のエネルギーにしてやるか。鎮静剤が効きすぎて気力の無い奴ばかりだし、ちょうどいい。 俺「タブンネ液体化ボトル。略してTEBを使うときか。自我も無くなるから安心だな」 放り込んだタブンネは30体。いつの間に増えたのかは知らんが、これだけいればエネルギーには十分なるだろう。さっそく溶けてきている。 「ミ…ミアアアアア…」「チイヤアアア……!」「ミイイイイイ…!」「タブンネ―…!」 俺「液状化したこいつらをミイミイ神の像にとりあえず流し込んで…。スイッチオン!」 ミイミイ神の像は巨大なタブンネに天使の羽や輪っか、浮遊機能などをつけたものだ。天使(笑)、七色の涙(笑)を信仰する愛誤さんが神と崇めるらしい珍獣がモチーフさ。どうでもいいが。…さて、出陣だ!ドスドス音を立てて進むミイミイ神の像。だがこいつはタブンネの救いの神などではない。タブンネの救いの神はタブンネを絶望に突き落とすのだ。と言ってる間にタブンネが居た。せっかくだ。あのゲームのようにしてみるか。 ミイミイ神「ミイミイ…タックル~」ゴスッ タブンネ「ミグホォ!…ミグッ」 あ。強すぎた?まだBGMかけてないのに。仕方ないなあ。お前も液体タブンネにしてあげよう。こいつの中で一つになれ。「ゴボゴボゴボ「ミギャアアアア!」」お仲間共々永遠にな。 西側廊下でなんとなく調べたが、ミイミイ神は想像以上に強い。素材はケチって折り紙をテープで固めただけなのに、HPは元のタブンネの数十倍。数値にして3131はある。ポケモンじゃないから使えないのが本当に惜しい。…お、今度は4体か。今度こそオディオ系戦闘のBGMを…。 タブンネA「食らえミイ!」はたく ペシッ ミイミイ神「効かんミイ…。本当の攻撃とは…」[ミイミイダイブ] ドオン! タブンネA「グミャアアアア!?」(下敷きになる)タブンネs「ミイイイイイ!?」 全く、ミイミイ教の神様に攻撃するとは、なんという罰当たりだ。そういうやつには… [タブンネ液体化ボトル] スポッ ジュウウウウウ…! 「ミギャアアア!?身体が溶け…ミヤアアア……!」ミイミイ神のHPが回復した!攻撃と特攻が上がった! タブンネ「か、勝てるわけないミイ!」「逃げるミイ!」 カチャ 「開かないミイイイ!」 ミイミイ神「糞豚らしくミンチになるか、この場で死ぬか、どちらか選ぶミイ!」 なんかどっちにしろ死ぬ気がするけど突っ込んじゃダメだな。ま、それはともかく…。 俺「あのケツ向けてる豚にミイミイ液体触手」 シュッ…ベチャ。「ミッ?」グッ「ミイイイイ!?」ポイ「ミヤアアアアア…!」ガン!「…ミグッ!ミグホォ!」 俺「追撃でタブーの呪声」ミイミイ神「ミグオオオオオ…ミグゲ~~~…」タブンネ「ミ!ミミミ…ミギャアアア!」(頭を押さえて転げまわる)「ミイイイイ!ミヤアアア!」(耳を押さえて絶叫)「ミイイイヤアアア…!」(直接聞いたため錯乱) …この音痴な歌声の超音波はタブンネが聞いたらレベルどころか精神が崩壊するんだろうな。きっと。…えっと説明は「タブンネの頭に触覚と耳から呪いの叫びを響かせて攻撃する。追加効果でタブンネのみ動けなくなる。タブンネ以外には効かない」らしい。神が自分のペットを殺す技を持っていいのかね…。 俺「全豚液体タブンネにしようか。タブンネ液体化ボトル」 カポッ ジュウウウウ…!「ミイヤ―――!」「ミギャアアア!」「ミギエ―――!」 ふふふ。これでさらに強くなったな。さて、次は資料室だな。 「ミイ!」「ミイイ!」「逃げるミイ!」「隠れるミイ!」丸聞こえだよ。まあ、直接行かなくても…。 俺「タブーの呪声」ミイミイ神「タブエ~~~…タブタブネ~~…」「ミイヤアアアア!」「嫌だミイ!聞きたくないミイ!」「聞くのやだミイ!」「聞かせないでミイ――――!」甘いな。そして苦しんでいるところで…。 [ミイミイ液体触手]シュッ パシッ「ミギャア!」グンッ「ミイヤアアア―!」「放してミイ―――!」「ミギャアア―――!」[タブンネ液体化ボトル]カポッ ジュウウウウウ…!「死にたくないミイ―――!」「ママ―――!助けてミイ―――!」「出してミイ―――!」三匹消化。…ん? タブンネ「嫌だミイ!死にたくないミイ!放さないミイ!」…本棚にしがみついて抵抗してやがる。無駄なあがきを…。 俺「えっと…。[タブンネ液体ショット]?これで行くか」 ドシュッ ビチャ「ミイ!?」あれ、効かないのか…?「ミイ!?ミャアアア!」…ん?付着した液体が動いて…?「ミイイイイ!ムグググ!」おお!鼻と口の穴を液体が塞いだ!振り払おうとすればミイミイ液体触手が引っ張ってあの世行き、何もしなくても窒息であの世行きか! 「ムググ…!ミギャ―――!」振り払って飲まれる道を選んだか。ではタブンネ液体化ボトルにご案内だ。 ジュウウウウ…!「ミイヤアアアア!出してミイ―――!痛いミイ!死にたくないミイ――――!」資料室はあっけなかったな。 作戦会議室前の廊下か。ここには…「タブ――――!」ん?なんだあのタブンネは?頭に女物の下着をつけて股間を膨らましているエロ豚か…?後ろには♀豚が6体いるし。どこのリア充タブンネだ。 エロ豚「ミッヒアア――――!」(勢いのままに突撃) 俺「突進してきたか。いいだろう、迎撃してやろう。[ミイミイダイブ]だ!」 タブンネ「ミイイイイイ!」スカッ「ミイ!?」ミイミイ神「隙だらけなんだミイ!」 ズン! タブンネ「ミギアアアアア―――!」メスンネs「ミイヤ―――!ミイ太様ーー!」 勢いだけで勝てると思うな糞豚が。お前たちでは束になってもこいつには勝てないよ。ミイミイ神とお前たちでは格が違うのさ。 ミイミイ神がタブンネ液体化ボトルに入れた時には♀豚は逃げていた。まあ無駄だがな。と、ここでリモート爆弾を爆発させるか。 2階 図書室 「ここなら安全ミイ!」「逃げ場はあるミイ!」「助かるミイ!」「無事だったかミイ!」「な、なんとか爆発から逃げたミイ…」「許せん奴ミイ!」「タブンネちゃんを液体化するなんて許せんミイ!」 ピピピピピピ… ドーン!「ミギャアアア!?」「タブネエー!」「なんだミイ――!?」「そんな馬鹿なミイ…」「酷いミイ…!」「無念ミイー!」「タブ殺しだミイ―――!」…どうやら無事に爆死したみたいだな。 1階 作戦会議室 ミイミイ神「我を崇めよ。愚かなタブンネよ。タブンネを愛する者も、我を崇めよ。タブンネを愛し、我を崇めぬものには…死あるのみ!我を崇めぬタブンネも、死あるのみ!」 「し、信仰すれば…助けてくれるかミイ?」「私も信仰するミイ!」「死にたくないミイ!崇めるミイ!」「ミイミイ神さま最高ミイ!」「ミイミイ神さま万歳ミイ!」「ミイミイ神さまのご加護をミイ!」 ミイミイ神「ならばお前たちには、その信仰を示してもらおう。我に殺され我と一つになるがいい!」「ミギャアアア!」 せっかくだ。すべての技の効果を確かめよう。まずは…[ミイミイタックル]か。「ミイイ!」ドオン!「ミギャアアー!」ドン! …どうやら、ただのタックルだな。効果も特に無いし、こいつが重いから強いのか。 「ひ、酷いミイ!」お前には…[タブンネ液体ショット]だ。 ドシュッボコボコボコ…「ムググググ…ムグ」バタッ どうやら、液体で相手の動きを止めたり、相手の呼吸を止める技みたいだな。 「ミ、ミギャアアア!来ないでミイ!」…[ミイミイ液体触手]。 シュッ ギチッ「ミイイイ!」コキャッ「ミイ…」ドサッ 触手で捕えて投げたり首を折る技みたいだな。しっかり覚えないと。 「ミイイイ…」 [ミイミイダイブ] ヒュッ ドズン!「ミヤアアアアア!」 ボディプレスか。これもこいつが重いからこその性能だな。 「ミヤア!」「ミヒイ!」[タブーの呪声]「タ~~ブネ~…ミギヤアアアア…!」「「「「「「ミイヤアアアア!聞きたくないミイ!」」」」」」これは精神攻撃の一種か?大ダメージを与えるのはタブンネだけで、レベルや能力も落とせるようだな。 終わりだ![タブンネ液体化ボトル]発動!「「「「「「ミギャアアア!助けてミイ太様――!」」」」」」これは説明もいらないな。俺が作ったんだから。タブンネを液体化して取り込み、ミイミイ神の力にするのだ。 …さて、掃除兼能力の把握も終わったことだし次の部屋に向かいますかね。 写真暗室前に行ったところで警報が鳴った。どうやら愛誤さんが乱入しているらしい。ばかめ。お前たちの相手はミイミイ神だ。と思ったら目の前に来た。タブンネを一体連れている。何がしたいんだか。 愛誤「そこまでだ!」「タブンネを今すぐ解放しろ!」ミイミイ神に向かって何やらわめいている。せっかくだから自己紹介してやろう。 ミイミイ神「タブンネを崇める者よ。わが名はミイミイ神。ミイミイ教の崇める神にして、タブンネの救世主…!その我に無礼を働くか!」 愛誤「黙れ!何がミイミイ神だ!お前のやっていることはタブンネちゃんを、天使のような愛らしさのタブンネちゃんを生贄にしているだけだ!」「そうだミイ!こんな神様要らないミイ!」…ウザい。お仕置きしてやるか。 俺「精神的に殺していいぞ。[タブーの呪声]だ!」ミイミイ神「ミグオオオ~~~~~…ミギャアア~~…」愛誤「お、おれは…愛するタブンネを…この手で…うわああああああ!!」「止めろ!止めてくれえ!殺したくは…殺し…たくは…」タブンネ「嫌だミイ!止めてミイ!殺されたくないミイ―――!」どうやらタブンネを虐待、虐殺している、されている映像を感覚付きで頭に直接送り込むらしい。愛誤にも効くとは素晴らしい技だな。普通の人には害獣虐待なんてどうと言うこともないだろう。 ミイミイ神「喜ぶがいいミイ。罪深きタブンネも、我の中で一つになれるんだミイ。だから…タブンネ液体化ボトルに入れてあげるミイ」ジュウウウウウ!ボコボコボコ「ミイヤアアア―――!」愛誤「止めろ―――――!」「タブンネちゃ―――ん!」お前たちには何もできまい。逆らえばまた、タブーの呪声を聞かせてやる。 ミイミイ神「我を崇め、愚かなタブンネを生贄にするがよい…。さもなくば、またしても裁きが下るであろう…」「ア…ああ…」「ミイミイ神さまの…仰せの通りに…」「タブンネには…1つになる道を…」洗脳効果…いや、恐怖で従えたな。 愛誤「タブンネは…1つに…」「ミイミイ神さまの…生贄に…」アホだな、こいつらは。タブンネを守るために1つにしようなんて。それは俺のやってることだぞ?守るどころか破滅に追いやると思うがな。 ミイミイ神「タブンネを…汚らわしきタブンネを…我に捧げよ…。タブンネを…浄化しなければならぬ…」愛誤「この命に代えても…」「成し遂げて見せます…」「ミイミイ神さまの御心のままに…」…こんなので支配されるなんて本当にお馬鹿さんだな。でもこれで、集める手間は省けるか。あいつにも伝えておくかな。 写真暗室の方には元愛誤に行ってもらい、こっちは儀式の準備を行うことにする。なんてったってミイミイ神にすべての糞豚が融合する儀式だ。ミイミイ神はこの後液体タブンネを吸い上げるとかなり大きくなりそうだし、そのために補強しておかないと。 俺「儀式をおこなう場所は、2階屋上でいいか」 友人「おいおい、今度は合成生物かよ。どこまでそいつを育てるんだよ?あと反逆されないよな?」…さすがに不安か。だが…。 俺「心配無用。それとせっかくだ。こいつの頭がどうなってるか今教えてやるよ。こいつの頭には、タブンネを憎くて仕方がない奴らの記憶や憎しみ、感情がつまってるんだ。後は、タブンネ虐待派の撮影した映像や虐待を受けたタブンネの映像も。つまり、タブーの呪声はそれらをタブンネのなかまづくりの要領で相手に移しているんだ」 友人「ある意味凄いな…。」 俺「それだけじゃない。それらを支配、コントロールするための簡単なAIを仕組んだ。つまり、あいつらが何を言ってもミイミイ神には届かない。心が無いからな」 友人「だったら、安心だな。そういえば地下には意外と少なかったな。60体くらいだったぞ。全員運ばれていったが」 俺「…もっと連れてきた方がよかったかな?このままだと残ったタブンネがミイミイ神の生贄になってそれでめでたしめでたしだ」 ……不味い。このままだとここで終わっちまう。だがここにはこれだけしか…そうだ! 俺「ここのタブンネを狩り終えたら、新たな遊びを考えよう。何も爆殺だけが「タブンネの危機的状況」じゃないからな。ウイルスやらその他いろいろ、これが終わったらゆっくり考えよう」 友人「ウイルスか…。タブンネだけを攻撃するウイルスも面白いかもな…」 俺「タブンネをGにするとか?それとも…」 友人「いやいや!Gにタブンネを襲わせるだろそこは!」 俺「ゾンビも作らないとな…。Gは…鉄パイプの形態だけだと足りないか?」 友人「タブンネ撃退用のガスとかどうなんだ!?…あったんだよな?」 俺「ああ…。草案はあって実用もできたんだが、研究所エリアが使われなかったから…」 友人「…あれ、何を始めるんだ?」 …ふふふ、いよいよだ。餌を求めてはびこり、勝手に繁殖する性欲まみれの汚い豚どもを浄化し、ミイミイ神の中で一つにするのだ。大いなる神を模した魔王の中でな…。 屋上には真ん中にミイミイ神が、その周りには何も知らずに愛誤に集められたタブンネが居る。その数は約300。どいつもこいつものんきなものだ。 愛誤A「ミイミイ神さまは、お前たちを救ってくださる偉大なる神」愛誤B「お前たちはこの後、虐待に、暴力に、晒されることなど無い」「だから、ミイミイ神の像に、永遠の忠誠を誓うのだ!」 …すっかりおかしくなった愛誤さん。確かに救えるっちゃ救えるが、その前にこの世で最大の地獄を味わっていただくぞ?ミイミイ教はタブンネを崇める宗教だと思っているが、現実は違う。俺が作ったミイミイ神は虐待を行う者たちの権化。そして、ここにはお前たちを救う救いのヒーローは居ない。…舞台は整った。ビデオも準備万端だ。これから楽しい合唱が始まるぞ…。 ミイミイ神(を通した俺の声)「…準備は整った。お前たちは神であるこのミイミイ神に、先に融合した同胞のように、協力することができるのだ…」 愛誤は逃げられないように道をふさいでもらう。耳栓もいらないだろう。…さて、始まるぞ。 タブンネs「ミイミイ教に、入信するミイ!ミイミイ神さまの中にいる仲間たちのようになりたいミイ!」 ミイミイ神「…よかろう!ではまずは清めの儀式じゃ…タブネエ~~~…ミグオオオ~~~~…ミグゲアア~~~…」 「ミギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーー!?頭に何か…流れ込んでくるミイーーー!ミヤアアア――――!!!」 予想通り、奴らは悶え、苦しむな。いやしのはどうも使えず、元愛誤さんには聞いてもらえない、そして、逃げ場はない。 友人「凄いコーラスだ…!」どうやら相当感動しているな。でも、本番はこれからだぞ? ミイミイ神「汝らも、穢れておるな!その穢れを、地獄の苦しみにて解き放ってやろう!この「呪声」こそが、汝らを救う唯一の道!」 「痛いミイ!止めてミイイ!」「針で、槍で刺さないでミイ!」「剣で切り付けないでミイ!」「そこにそんなものを入れたら、ミイの体はズタズタに…ミイヤ―――!」「斬り落とさないでミイ!大事な尻尾を…ミギャアアア―!」「腕と足を切り落として、はんだでコーティングして、こんなことになった体で生きるなんてやだミイ!死なせてくれミイ!」「ギロチン台にかけないでミイ!…ミイヤアアアアア!」「息ができない…苦しいミイ!止めてミイ!」「熱いミイ!そんなところに顔を入れたくないミイ!…ミギャアア!熱いミイ―――!」 ミイミイ神「その苦しみが、汝らを穢れから浄化するのだ。さあ、その苦しみから解き放ってやろう」 「今度は…体が…?これは、現実?それとも…」「ミ、ミイ…。夢だミイ。そうに決まっているミイ」「これは、これは夢なんだミイ。ミ、ミヒャハハハ…」「痛いミイ…。苦しいミイ…。でも、これで楽になれるミイ…」 ゴボッ! ボコボコボコ…!「これが…現実ミイ?それとも…これも夢ミイ?夢なら…覚め…」 友人「す、凄い最後だな…。悲鳴と絶叫のコーラスから最後は精神崩壊か…」 俺「これが地獄かな?いや、上には上がいる。俺がやったのはただの精神破壊だ。これでタブンネが減ればいいんだけどな」 友人「お疲れ。次も害獣が増えたら頑張ろうぜ」 俺「お前も。爆殺処理お疲れさん」
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/44405.html
SCP-2521 このwiki深刻な収容違反多くね? 俺にとってはありがたいがwww -- 名無しさん (2017-01-30 17 44 15) このSCPでよく建てようと思ったなwww -- 名無しさん (2017-01-30 18 06 13) クッソワロタ -- 名無しさん (2017-01-30 18 20 18) 絶対ムリだと思ってたわwwwwそうかAAか、よくやったなwwwww -- 名無しさん (2017-01-30 18 32 38) まさに発想の勝利。是非日本語訳なり本家なりで元記事を読んで(見て?)ほしい。ぶっとぶから。 -- 名無しさん (2017-01-30 18 33 39) 純粋にたまげるしかねえわこの発想… -- 名無しさん (2017-01-30 18 35 44) 怒涛のAAラッシュに耐え切ったが最後のPleaseでダメだった。 -- 名無しさん (2017-01-30 18 54 20) こいつばかりはここじゃ紹介されないだろうと思ってたが…建て主の努力に脱帽 -- 名無しさん (2017-01-30 18 56 55) 文字で書けないからってAAだけで建てる発想に脱帽 -- 名無しさん (2017-01-30 19 22 10) 本部のディスカッションにファンアートがあるのでそれもおすすめ……かわいい -- 名無しさん (2017-01-30 19 28 51) 素晴らしい記事だ -- 名無しさん (2017-01-30 19 39 57) よくやった、建て主は天才か。 -- 名無しさん (2017-01-30 20 01 47) 流石にこれは無理だと思ってたのにwwwwwwGJwwwwww -- 名無しさん (2017-01-30 20 31 12) 連れ去って殺すわけでも食べるわけでもない100%親愛の念から連れ去るんだろうなぁ -- 名無しさん (2017-01-30 20 48 08) 訳文にリンクする必要がないもんな、「訳してないけど通じるから」w -- 名無しさん (2017-01-30 21 04 09) このscpを見た時の衝撃といったら・・・・・・ 個人的にオススメscpの一つ -- 名無しさん (2017-01-30 21 21 27) この記事書いた人のPCは持ってかれたな -- 名無しさん (2017-01-30 21 42 17) AAの中に1部間違いがあるかな?SCP-2125ってやつ。修正して頂けると嬉しいです -- 名無しさん (2017-01-30 21 51 53) 下手したらアニヲタwikiのサーバー持ってかれるまであるな -- 名無しさん (2017-01-30 21 54 48) ↑↑修正しました -- 名無しさん (2017-01-30 21 57 39) いやそれ以前に俺らが連れsあれ誰か来たのk -- 名無しさん (2017-01-30 21 59 07) これどうやって紹介記事書くんだろうと思ってたら、こういう手で来ましたか・・・脱帽!! -- 名無しさん (2017-01-30 23 02 38) 高評価記事閲覧中に見つけて笑った後、SCP-2165の項目でコンテストの存在を知って再び笑った -- 名無しさん (2017-01-30 23 12 24) これは評価されるべき、AAでまじでよく作れたなw -- 名無しさん (2017-01-31 09 19 08) 「にーごーにーいち」じゃなくて「にこにー」のように語呂合わせで呼ぶとどうなんだろう -- 名無しさん (2017-01-31 11 45 41) 連れ去るときのハートマークに萌える -- 名無しさん (2017-01-31 12 27 23) Kのマークが描かれた外れた錠前=Keterだけど収容出来てないよ! -- 名無しさん (2017-01-31 14 54 32) Keterだが一方で対処法さえ間違えなければ危害を加えない存在 本人は危害を加えているつもりが全くないんだけどね -- 名無しさん (2017-01-31 22 30 35) つーか項目名も「2521」を数字を使わずに示してるだけっていう徹底ぶり -- 名無しさん (2017-01-31 22 31 51) ↑●no -- 名無しさん (2017-01-31 22 54 31) ミス ●の数で示しているのか 初めて知った -- 名無しさん (2017-01-31 22 55 35) これだけは無理だと思ってたけどAAという手があったか…!お疲れさんです! -- 名無しさん (2017-01-31 23 16 08) 此奴がどういう経緯で発見に至ったのかが気になる…。 -- 名無しさん (2017-02-01 18 05 18) 流石にアニヲタでは無理なようで行けるものだなあ…なんというか、色んな意味で最高峰のSCiPの一画だと思っている -- 名無しさん (2017-02-02 20 02 41) 人間に対して裏表の無い親愛の情を示す、という意味ではくすぐりお化けと同類だよね -- 名無しさん (2017-02-07 11 26 23) よくwikiで再現できたな…スゲェ。本家が逸脱故にこの記事も逸脱 -- 名無しさん (2017-02-08 09 53 49) 最後の一文で耐えられなかった -- 名無しさん (2017-02-08 21 30 49) 嬉しくて連れてくってのがポイント高いよな -- 名無しさん (2017-02-15 23 01 48) 地球にこいつのことについて書いたら持ってかれちゃうの? -- 名無しさん (2017-02-22 23 24 45) だけど、この記事、思いっきりSCP2521とか、その内容について書かれてるけどだいじょうギャー!!(コメした当人も言っちゃったため連れ去られました) -- 名無しさん (2017-03-10 09 43 02) アートワークjpの静かな森は少女の方が謎だけど何者だろうか -- 名無しさん (2017-03-11 11 07 39) 2進数や16進数で書いた文章ならどうなるんだろうな、こいつ -- 名無しさん (2017-04-13 13 56 41) もしこいつがアリソン・エッカートになってしまったら果たしてどうなるのか。世界中のアリソン・エッカートを持ち去るのか? -- 名無しさん (2017-05-08 13 30 24) 分かりやすい、興味深い、不気味とSCP記事の白眉 -- 名無しさん (2017-05-15 16 14 17) ふと思ったんだけど、絵文字に対してはどうなんだろうか。wingdingfontとか -- 名無しさん (2017-06-04 10 37 46) 野暮だろうけど、どうやって見つかったんだろうか -- 名無しさん (2017-07-08 17 59 43) 静かな森のTaleがまったく解釈できない… -- 名無しさん (2017-09-17 11 12 31) 持ち去られたモノはどうなるんだろうか? -- 名無しさん (2017-09-17 12 26 09) クソトカゲの体に2521の説明文を書き込めばどちらかを無力化できるのでは?なんて考えたこともあったけど、瞬間的に脱皮して皮の方だけ持ち去られる…みたいなオチかもなあ -- 名無しさん (2017-09-20 21 36 52) ↑ そもそもどう書けと -- 名無しさん (2017-10-17 22 12 44) 「old vhs tape creature」でググると、2521(の元ネタ)が沢山見られるゾ -- 名無しさん (2017-10-22 17 03 28) ↑11亀レスでありきたりだけど自分は心因性失語症って解釈した -- 名無しさん (2017-11-02 05 43 01) 「静かな森」見て感動したのは俺だけでいい -- 名無しさん (2017-11-25 23 17 39) ↑俺は2521が持ってるものの中に人間がいるところでゾクッとした -- 名無しさん (2017-11-25 23 42 17) ↑実験で持ってかれたDクラスだな -- 名無しさん (2017-11-26 08 14 02) ↑8 「あなたは何?」と聞かれた2521、しかし口を利くことは出来ないので自分について説明されてる書類・あるいは説明したDクラスを集めてきた。そういえば「文字は読める」って部分ちゃんと反映してるんだよね -- 名無しさん (2017-11-26 13 23 58) ↑16超亀レスだけど俺は誰からも拒絶されてきて孤独になり、話すこともできなくなったって解釈した -- 名無しさん (2017-11-27 21 49 20) 「あ、2〇21だ」と、一部伏字にしてもアウトなのかな? -- 名無しさん (2018-01-14 09 21 48) エゴサの鬼でクソワロタ -- 名無しさん (2018-01-24 15 48 27) Jpのリサイクルコンテストの輪ゴム見て思ったけどこれどうやって発見したんだろうな 認識されて初めて言及の余地があるのに -- 名無しさん (2018-03-12 02 15 49) ↑ホラー作家が、偶然同じ性質の怪物の話を書いてしまって原稿拐われる→原稿取りに来た編集者への弁解中にホラー作家拐われる→編集長の目の前で編集者拐われる以下略 もしくはこいつ自身は普通に狭いエリアをうろついていて村人が「大変だ村外れの森に黒いぬるぬるした化け物が」で拐われたとか -- 名無しさん (2018-03-12 22 53 28) イクラさん流石 -- 名無しさん (2018-03-12 23 16 28) AA中にscp-2521って文字入っちゃってるよ…… -- 名無しさん (2018-03-19 00 44 20) 言葉を使わず表現すればいい。正にコロンブスの卵的発想だね。 -- 名無しさん (2018-04-01 10 48 24) 「はぅ~、自分のこと喋ってくれたぁ♪ おっもちかえりぃ~♡」 -- 名無しさん (2018-04-06 12 00 48) この記事立てた人のPCがっ!!そして多分追記修正した人のPCもとられていくのだろうなぁ -- 名無しさん (2018-06-20 23 05 04) 実際に、視覚物体失認とよばれる症状では目で見たものが何であるか認識できなくなるのでそれに近いのかもしれない。その場合はたいてい文字も読めないけど。 -- 名無しさん (2018-07-09 14 55 18) 流石に「2521」と言っただけでアウトとは思えない それもアウトならこいつを全く知らないヤツもさらって行くことになるし -- 名無しさん (2018-09-02 22 18 12) 初めて見たときは感銘を受けた。 発想の天才やな -- 名無しさん (2018-09-26 00 31 14) ↑2 何も無い場所で「2521」って言っても確かに反応しないだろうけど、自分を見た人間が「2521」って言ったら「自分を知っている=」と認識して「よし攫おう」ってなるんでないかね -- 名無しさん (2018-10-22 20 50 45) 500単語以内でって制限にこれ出してくるのは天才の発想 -- 名無しさん (2018-11-04 20 56 20) メタな話すると本家記事で執筆者がアップロードした写真は本当は何の写真なんだろう? -- 名無しさん (2019-01-06 10 49 14) ↑なんかビデオテープ使った芸術家の作品じゃなかったかな -- 名無しさん (2019-01-06 18 19 38) 静かな森の意味が全くわからない・・・ なんか報告書ばらまいて連れ去った?みたいな? -- 名無しさん (2019-02-28 14 48 01) ↑貴方は誰?って聞かれたから自分に興味持ってくれたなんか自分についての書類持ってたオレンジ色の服着た人と一緒に連れて行こう!って感じだだと思う。まあ見てる側にとっての一番の謎は少女だと思うけど -- 名無しさん (2019-02-28 18 54 01) ログ化を提案します -- 名無しさん (2020-03-17 20 15 37) ログ化しました -- (名無しさん) 2020-03-22 15 50 08 1357の中でこいつに言及したら連れ去られるのか? -- (名無しさん) 2020-04-06 21 00 36 ↑遊園地から出れなくなってる子どもが言及したら遊園地から出れるのかって話?遊園地のターゲットは18歳未満だから高校生ぐらいの子使って実験自体はできそうだけど、仮に2521の連れ去りが成功したところで結局親元には戻れないんだよなぁ -- (名無しさん) 2020-06-10 03 06 47 taleの最後、2521について知って言及したことで連れ去って貰えたんだろうな。口開いてるし。 -- (名無しさん) 2020-07-13 05 49 24 ↑あの女の子(男の子?)、喋れないんじゃないかな。最初から地面に文字書いてたし -- (名無しさん) 2020-07-31 15 15 33 口で言わなきゃ何もされないどころか出現しない、文章でも書かなきゃ以下同文、KETERなのは単に収容不可能だから……ってのにセキュリティクリアランス4は無駄に高くない? 2くらいで十分なんでは -- (名無しさん) 2020-10-29 08 19 32 ↑連れ去られるか持っていかれるリスクを極力減らす為だよきっと。一般職員大量行方不明なんてなったらシャレにならない -- (名無しさん) 2020-10-29 09 14 11 ④と⑤が◯なのはどういうことなの? -- (名無しさん) 2020-12-09 22 46 56 ああクリアライセンスか -- (名無しさん) 2020-12-09 22 47 48 黒丸と白丸を組み合わせたモールス信号にするのはダメなのかな。絵にするよりは報告書にしやすくない? -- (名無しさん) 2021-01-16 02 49 26 ↑ モールス信号というプロトコルによる言語だから普通にアウトかと -- (名無しさん) 2021-02-06 18 19 41 文章にするだけなら直接危害は加えないみたいだから(トラウマはわからんが)、ありとあらゆる言語や暗号文は実験済みじゃない?きっとSCP-3171の言語でもダメだろうよ -- (名無しさん) 2021-04-04 13 52 11 新しく投稿されたTaleがまたブッ飛んでいる模様 -- (名無しさん) 2021-04-14 21 10 45 なんで暗室で実験したの?(メタ的な意味はわかるけど -- (名無しさん) 2021-08-26 21 31 24 漫画は、あなたは誰?ってきかれたから、自分の情報を他から集めてもってきたんだろう -- (名無しさん) 2021-09-13 20 39 29 2521JPがこれの起源について言及してて好き -- (名無しさん) 2022-01-21 01 29 12 JPは自分が変異していくのに気づかずにいる場合は変異しきる前に見つけ出して終了し、秘密のメッセージを聞いて藁にも縋る思いで合言葉を伝えたのに対しては騙し討ちで即時終了させるって事なのかな -- (名無しさん) 2022-09-07 14 41 32 本家へのリンクに原文と翻訳両方あるのがなんかもうツボったw -- (名無しさん) 2022-11-16 16 10 16 ギャル文字tale翻訳されてて笑った。よくやったな… -- (名無しさん) 2022-11-19 09 47 42 SCP-2521-JPの職員用の部分が本家を見ても意味が分からない。どういうこと? -- (名無しさん) 2022-11-30 08 09 08 ↑ -- (名無しさん) 2022-12-03 23 23 41 ↑間違えた、職員用のやつは「合言葉を言ってくるようなやつがいたらそいつに毒物注射して即刻終了しろ。分裂したやつは最終的に本家2521になるで」ってことじゃないかな -- (名無しさん) 2022-12-03 23 25 57 ↑間違えた、職員用のやつは「合言葉を言ってくるようなやつがいたらそいつに毒物注射して即刻終了しろ。分裂したやつは最終的に本家2521になるで」ってことじゃないかな -- (名無しさん) 2022-12-03 23 27 33 ↑え、じゃあSCP-2521-JPってSCP-2521の幼体だったってこと?なら保護なんてしてる場合じゃないじゃん、どうせ終了するんだったら見つけ次第処分しないと -- (名無しさん) 2022-12-06 09 03 49 ↑治療できるならそれに越したことはないし、そのための研究とその応用研究をするために財団は危険を犯してまで確保収容保護をしているんだと思う -- (名無しさん) 2022-12-28 08 49 02 ギャル文字で書いたDクラスはどうして財団に徴用されたのか気になる -- (名無しさん) 2023-01-19 20 05 54 レベル1.紙媒体の情報だけわかる。2.電子媒体の情報もわかる。3.音声情報もわかる。なので音声情報で実は助かる方法があるんだとささやくと処分すべきレベル3に達した個体を簡単に識別できる -- (名無しさん) 2023-01-22 07 53 20 そこらの殿堂入り記事ばりに翻訳言語数の多いオブジェクト -- (名無しさん) 2023-06-24 21 10 09 please はやばいんじゃ... -- (名無しさん) 2023-10-10 16 31 12 「合言葉を言って来た奴を処分しろ」 -- (名無しさん) 2023-12-02 21 27 59 JPのほうも文章を認識できる=イラストは認識できないだから職員用の内容は認識できないのか -- (名無しさん) 2024-01-03 00 58 59 ↑2 「マドラスドレスを着たる -- (名無しさん) 2024-02-11 17 19 52 ↑(続き)ルーシーはお婆さんが沸かしたココナッツスープをもう一度味わいたかった」だっけ?(※確かKOのSCPだったかと) -- (名無しさん) 2024-02-11 17 21 18 ↑5 それは若干思ってた。m(_ _)mとか (*´∀人)みたいな「お願い」の顔文字に置き換えても良いのかもしれない -- (名無しさん) 2024-05-05 16 41 26
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/36147.html
登録日:2017/01/30 (月) 17 41 09 更新日:2024/09/15 Sun 15 19 57NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 Keter LurkD SCP SCP Foundation SCP-2521 SCP財団 エゴサの鬼 コメント欄ログ化項目 シリーズⅢ 収容違反項目 文字にするな 発想の勝利 短編コンテスト 絶対連れ去るマン /\ /\ ┌―┐\ | | / \ | | ==== ●●|●●●●●|●●|●\/ \/ | /  ̄ ヽ i ∩ i ┌┴┴┴┴┐ | K | └----┘ |Φ|(|゚|A|゚|)|Φ| ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎●●|●●●●●|●●|● → ◎ ______ ◎ ↓ ◎ | | ◎ ↓ ◎ /  ̄ ̄ ̄ / ◎ ↓ ◎ / ▲ ! / ◎ ↓ ◎ / □ ● / ◎ ↓ ◎ / ___ / ◎ ↓ ◎/ / ◎ ↓ ◎  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ◎ ↓ ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎×××××××××××××××××××××××× _ ×× || / ̄ ̄ ̄| (^o^) ××┌||――┐ || | |-- ┐ |\ ××|||ーー| |====== |! | | \ ××|∀ | ||■ | | | | |!□\ ××| | └――--┘ | |▲ ● \ ××└―-―┘ └―――-┘ ×××××××××××××××××××××××× ______ |0| | | |2| ( ゚д゚)→→× /  ̄ ̄ ̄ / ×←←(゚д゚ ) / ▲ ! / |1| / □ ● / |3|( ゚д゚)→→× / ___ / ×←←(゚д゚ ) / /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ______ |4| ◎ | | ( ゚∀゚ )→→→→ /  ̄ ̄ ̄ / / ▲ ! / |O5| ◎ / □ ● / ( `・ω・´)→→/ ___ / / /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (´・∀・`)♪ \|/ ー| ■ -| ■■■ ● -| ■■■ ┌■┐ ー| 川■川 |■| -| 川■川 || -| ↑■ | | ー| ↑ ↑ ↑←←←←←←←←←←←←←←← ↑ ↑ ┌――┐======∋ ■―┘ | / / // ■■――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■―┐ | └――┘ ■■■■■■■■■ 川 川 ! ■ | |…| ■ 川■川 ● ■ |…| |…■→→→■■■┌■┐ ■┌┼┐| | :■ ■ |■| ■└┼┘| | :■ ■ || ■ | | | ■ ■ || ■■■■■■■■■ ■┌――――――――――┐ ┌――――――――――┐|!┌―┐ | | ○■ || |=| ABCabc… | |? ? || |=| ! | | ● / ̄\ || └―┘ | | |■| | ! | || ! | | |■| ? \_/ ||( ・O・)<SCP-2521 | | || |└――――――――――┘ └――――――――――┘ ○ ○ ○ \|/ ○ ■ ■■■ ■■■ φ( ̄Д ̄ ) = ◎ △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- Who are you? ( ゚д゚ ) 殆どの読者はこんな表情だろうが、だってこうするしかないんだもん。 SCP-2521は共同創作サイト「SCP Foundation」によって生み出されたオブジェクトであり、現在未収容(どころか収容不可能)のオブジェクトである。 項目名は『●●|●●●●●|●●|●』。オブジェクトクラスは堂々のKeter。 セキュリティクリアランス4未満の職員は報告書の閲覧ができない。 概要 言葉じゃあとても言い表せない。 いわゆる人型オブジェクト。身長は普通男性のちょいデカ(2m)ぐらい。 頭には毛らしきものが生えているが、体毛かどうかは不明。 両手に数本で構成される触手を持ち、ネバネバした粘液のようなもので物を掴む。報告書の限りでは、細かい動作も可能らしい。 性格自体は非常に温厚で、こちらから【ある条件】をけしかけない限り基本的に何もしてこない。 瞬間移動が可能なSCPでもあり、これが収容不可能とされる理由の1つ。 ある条件 ある条件とは、報告書の書式通りである。………え? わからん? この記事の上部、もしくは 本家記事 の通り、報告書に言語はほぼ入っていない。 そう。このSCP、言語によって自身について言及したあらゆる存在を持ち去ってしまうのである。 音声だろうが文字だろうが、デジタルだろうがアナログだろうが、とにかく「言語」が用いられる限りにおいて一切の例外は存在しない。こいつのことを記録したレポートの類はもちろんのこと、うっかり「話して」しまった人間までお構いなしにお持ち帰りされてしまうのだ。 喋ったやつを消すとかどこの恥ずかしがり屋だよと思うかもしれないが、上述の通り性格は非常に温厚。出会っても何もしない。「あ、2521だ」とか言った瞬間触手ゲーと化すが。 弱点 代わりに弱点もあり、映像やイラスト、マークやピクトグラム、標識については分からないのだ。 これが報告書をあのようにする最大の理由である。(同じ言葉でもマークだと分からないらしい) 実際、報告書にはばっちりオブジェクトの写真が載っているが、見事にスルーされている。言語は完璧に理解するくせに、単なる画像に対しては無知同然という不可解・不条理な性質が、このSCPをより印象深くしているとも言えるか。 蛇足:異常性の影響を無視した報告書は概ねこんな感じだと思われる アイテム番号 SCP-2521 オブジェクトクラス Keter 特別収容プロトコル SCP-2521に関するいかなる言語による記述や口述も避け、必ず写真やイラスト、マークやピクトグラム等の“言語以外の符号”のみを用いて記述するようにして下さい。 当該オブジェクトの情報は、レベル4以上のクリアランスを持つ職員にのみ開示されます。 説明 SCP-2521は身長約2mの人型をした実体です。 両手に数本で構成される触手を持ち、表面から分泌される粘液によって物体を掴むことが可能です。 SCP-2521は壁の擦り抜けや瞬間移動を行います。この能力により包囲を突破する為、物理的な収容は不可能です。 SCP-2521は自身に関する情報を言語によって記述した媒体・口述した生物を不明な手段によって認知し、これに対して強い興味を示します。 一方で言語以外の符号、例えば写真やイラスト、マークやピクトグラム等による表現に関しては無知であり、興味を示しません。 実験記録2521-1 実施方法 密閉された室内に配置したDクラス職員に対しSCP-2521報告書を見せ、解釈した内容を紙面上に文章として記述させる。 結果 一定の内容が記述された時点で実験チャンバー内にSCP-2521が出現。その後、Dクラス職員が記述した紙面を回収して消失した。Dクラス職員は強い恐怖の感情を示した。 実験記録2521-2 実施方法 密閉された室内に配置したDクラス職員に対しSCP-2521報告書を見せ、解釈した内容をその場で口述させる。 結果 一定の内容が口述された時点で実験チャンバー内にSCP-2521が出現。その後、両手の触手でDクラス職員を拘束・回収して消失した。 関連オブジェクト SCP-2521-JP - 己見ル病 同一のナンバーを持つ日本支部のEuclidクラスオブジェクト。 異常性を持つ進行性の病。罹患者は、自分自身に関する情報をどのような場所からでも知覚出来るようになる。 段階の進行に応じて知覚できる範囲が紙媒体文書→電子媒体文書→音声記録、と拡大する。 更に最終段階まで進むと突発的に意識を失い、その後約3時間かけて背中から身体が裂けて死に至る。しかも当たり前と言えば当たり前だが、この身体断裂は激痛を伴うらしい。 現状完全な治療法は確立されておらず、進行を遅らせる以上の対策は出来ていない。 財団はこの知覚特性を活かし、報告書に病の概要とフロント企業の連絡先を記載することで自発的に治療を受けさせるよう仕向けている。 真の特性 音声記録 開始 未知の音声 ここからは音声で失礼する。上記の内容には幾らかの虚偽が含まれている。 未知の音声 まず、SCP-2521-JPは病ではなく人間の突然変異種である。 未知の音声 とはいえ周囲も本人も人間であると認識して生活しているし、実際に途中まで全く差異はないのだが、彼らは15~19歳頃になると先述の知覚能力を獲得する。他にも段階を経るごとに骨格成長や体液の粘性増加などの特異な身体的兆候が現れるようになる。 未知の音声 SCP-2521-JPは病ではないので、当然治療などは行われない。対象は通常人型収容房へ収容・拘束され、身体断裂直前のレベル3に至った段階で終了……まあ要するに殺処分されることになっている。 未知の音声 だが、実を言うと、特殊な処置を行えば彼らを普通の人間に戻すことはできる。 未知の音声 しかしながら、財団の目的はあくまで異常な存在の収容……異常な人間から異常性を取り除けるとしても、彼らは敢えてそれをしないのだ。 未知の音声 ……語り手としては、財団のやり方が正しいとは思えない。 未知の音声 そして同じことを考えた一部の職員により、手助けと処置の準備が秘密裏に整えられている。 未知の音声 隠された音声記録を聴いたSCP-2521-JPは、担当責任者の博士に4桁の合言葉を伝えることで助けて貰える手筈となっているのだ。 職員用 ┌―――┐ .| /|| .|匚 || - - - (゚Д゚;;)| \|| .└―――┘ .↓( ゚д゚) <1252 (・∀・)↓?( ゚д゚)―⊂|コ(・∀・)↓△( ゚д゚)(∪ ∪)ノ ●┌■┐|■|||||(●●/●●●●●/●●/● - [ ● ])↓\|/■■■■■■■川■川川■川■(●●/●●●●●/●●/●) ……で、結局どういうことなの? SCP-2521-JPとは、後にSCP-2521になる存在。 最終段階を迎えた被験者は死ぬ、というのは嘘で、実際にはパキーンと断裂したSCP-2521-JPの肉体から本家2521が生まれることがピクトグラムによって示唆されている。(尤も元の人間として振る舞っていた時の意識を保っているかは相当怪しいので、実質死ぬと言って差し支えないかもしれないが。) どうやらSCP-2521は単一の存在ではなく複数いて、しかも現在もその幼体が人間社会の中で増えているらしい。 財団としては収容不可能なKeterクラスオブジェクトをこれ以上増やすわけにはいかないため、SCP-2521-JPは発見次第収容室に封じ込め、音声を知覚できる第3段階になった時点で終了することになっている。 そして野生の第3段階を素早く篩にかけるために用意されたのが音声記録である。要するに助かろうと思って担当職員に「4桁の合言葉」を喋ったSCP-2521-JPは収容室送りをすっ飛ばして終了されるのである。 何故わざわざ第1~2段階の保護を行うのか、全部その場で終了すれば良いじゃないかと思うかもしれないが、彼らを研究すればSCP-2521が発生する根本的な原因の究明や、ひいてはSCP-2521-JPを人間に戻す手段の究明を行える可能性もある。 そして、上述のプロトコルの一環として「SCP-2521-JPの報告書」そのものがいわば2521-JPホイホイとしてSCiPのデータベースに保管され、今日も未発見の2521-JPの「眼」に敢えて触れることで彼らを財団の下に集めているわけである。財団の理念を考えると極めて不本意だろうが。 進化先と同様、文字や音声は認識できても文字以外の記号やピクトグラムは認識できないため、報告書はこの特性を利用して財団職員のみがオブジェクトの根幹に関わる情報を得られるように書かれている。 余談 このSCPオブジェクトは、本家のSCPコンテスト(アニヲタWiki内のお友達にSCP-2165がいる)における【500単語以内でSCPを完成させる】という課題に対し、言葉を1つも使わないという大胆な発想で爆誕。 あろうことか優勝している。確かに、使われている単語は0なので「500単語以内」というルールは守っているが。 本部ディスカッションでは、『ユニークで斬新すぎる発想』『コンテストルールの世界が崩壊する!』などと非常に話題となった。 またikuragunkan氏のTale漫画である【静かな森】では、SCP-2521が何故自らの情報を嬉々として集めるのか、その答えの一端が示されている。(あくまでTaleは非公式) 変わった所では「SCP-127-JP-Jに曝露してギャル文字で言及すればいいんじゃね?」というTaleもあるようだ。 SCP-2521「??????」財団職員「??????」 追記・修正よろしく……あーっ! 俺のPCを返せ! SCP-2521 - 「●●|●●●●●|●●|●」 by LurkD (原文)http //www.scp-wiki.net/scp-2521 (翻訳)http //scp-jp.wikidot.com/scp-2521 SCP-2521-tale - 【静かな森】 by ikuragunkan http //ja.scp-wiki.net/silent-forest-ikuragunkan SCP-2521-tale - 【●●|●●●●●|●●|● - ●●●】 by WagnasCousin http //scp-jp.wikidot.com/wagnascousin-7 SCP-2521-JP - 己見ル病 by nabes http //scp-jp.wikidot.com/scp-2521-jp この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- Thank you. ▷ コメント欄 コメントログ ↑あの女の子(男の子?)、喋れないんじゃないかな。最初から地面に文字書いてたし -- (名無しさん) 2020-07-31 15 15 33 口で言わなきゃ何もされないどころか出現しない、文章でも書かなきゃ以下同文、KETERなのは単に収容不可能だから……ってのにセキュリティクリアランス4は無駄に高くない? 2くらいで十分なんでは -- (名無しさん) 2020-10-29 08 19 32 ↑連れ去られるか持っていかれるリスクを極力減らす為だよきっと。一般職員大量行方不明なんてなったらシャレにならない -- (名無しさん) 2020-10-29 09 14 11 ④と⑤が◯なのはどういうことなの? -- (名無しさん) 2020-12-09 22 46 56 ああクリアライセンスか -- (名無しさん) 2020-12-09 22 47 48 黒丸と白丸を組み合わせたモールス信号にするのはダメなのかな。絵にするよりは報告書にしやすくない? -- (名無しさん) 2021-01-16 02 49 26 ↑ モールス信号というプロトコルによる言語だから普通にアウトかと -- (名無しさん) 2021-02-06 18 19 41 文章にするだけなら直接危害は加えないみたいだから(トラウマはわからんが)、ありとあらゆる言語や暗号文は実験済みじゃない?きっとSCP-3171の言語でもダメだろうよ -- (名無しさん) 2021-04-04 13 52 11 新しく投稿されたTaleがまたブッ飛んでいる模様 -- (名無しさん) 2021-04-14 21 10 45 なんで暗室で実験したの?(メタ的な意味はわかるけど -- (名無しさん) 2021-08-26 21 31 24 漫画は、あなたは誰?ってきかれたから、自分の情報を他から集めてもってきたんだろう -- (名無しさん) 2021-09-13 20 39 29 2521JPがこれの起源について言及してて好き -- (名無しさん) 2022-01-21 01 29 12 JPは自分が変異していくのに気づかずにいる場合は変異しきる前に見つけ出して終了し、秘密のメッセージを聞いて藁にも縋る思いで合言葉を伝えたのに対しては騙し討ちで即時終了させるって事なのかな -- (名無しさん) 2022-09-07 14 41 32 本家へのリンクに原文と翻訳両方あるのがなんかもうツボったw -- (名無しさん) 2022-11-16 16 10 16 ギャル文字tale翻訳されてて笑った。よくやったな… -- (名無しさん) 2022-11-19 09 47 42 SCP-2521-JPの職員用の部分が本家を見ても意味が分からない。どういうこと? -- (名無しさん) 2022-11-30 08 09 08 ↑ -- (名無しさん) 2022-12-03 23 23 41 ↑間違えた、職員用のやつは「合言葉を言ってくるようなやつがいたらそいつに毒物注射して即刻終了しろ。分裂したやつは最終的に本家2521になるで」ってことじゃないかな -- (名無しさん) 2022-12-03 23 25 57 ↑間違えた、職員用のやつは「合言葉を言ってくるようなやつがいたらそいつに毒物注射して即刻終了しろ。分裂したやつは最終的に本家2521になるで」ってことじゃないかな -- (名無しさん) 2022-12-03 23 27 33 ↑え、じゃあSCP-2521-JPってSCP-2521の幼体だったってこと?なら保護なんてしてる場合じゃないじゃん、どうせ終了するんだったら見つけ次第処分しないと -- (名無しさん) 2022-12-06 09 03 49 ↑治療できるならそれに越したことはないし、そのための研究とその応用研究をするために財団は危険を犯してまで確保収容保護をしているんだと思う -- (名無しさん) 2022-12-28 08 49 02 ギャル文字で書いたDクラスはどうして財団に徴用されたのか気になる -- (名無しさん) 2023-01-19 20 05 54 レベル1.紙媒体の情報だけわかる。2.電子媒体の情報もわかる。3.音声情報もわかる。なので音声情報で実は助かる方法があるんだとささやくと処分すべきレベル3に達した個体を簡単に識別できる -- (名無しさん) 2023-01-22 07 53 20 そこらの殿堂入り記事ばりに翻訳言語数の多いオブジェクト -- (名無しさん) 2023-06-24 21 10 09 please はやばいんじゃ... -- (名無しさん) 2023-10-10 16 31 12 「合言葉を言って来た奴を処分しろ」 -- (名無しさん) 2023-12-02 21 27 59 JPのほうも文章を認識できる=イラストは認識できないだから職員用の内容は認識できないのか -- (名無しさん) 2024-01-03 00 58 59 ↑2 「マドラスドレスを着たる -- (名無しさん) 2024-02-11 17 19 52 ↑(続き)ルーシーはお婆さんが沸かしたココナッツスープをもう一度味わいたかった」だっけ?(※確かKOのSCPだったかと) -- (名無しさん) 2024-02-11 17 21 18 ↑5 それは若干思ってた。m(_ _)mとか (*´∀人)みたいな「お願い」の顔文字に置き換えても良いのかもしれない -- (名無しさん) 2024-05-05 16 41 26 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/keikenchi2/pages/784.html
タブンネを虐待しながら楽しめるゲームが欲しい。ゲームオーバーになっても悔しくないゲームを作りたい。 そんな俺(作者)の思いとタブンネへの愛の結晶、タブンネハザードがついに完成した。 タブンネたちにはアンテナが埋め込んであり、外からラジコンの要領で操作する。 操作自体はバイオ2のそれだ。…だが、ゾンビ代わりのポケモンたちをこんな糞豚に攻撃されるわけにはいかない。 だからあえて武器や攻撃技を「おーい!」 …っと。話している間に友人が来た。このゲームのプレイヤー第1号だ。 俺「やあ、出来たよ。例の物。ぜひやっていかないか?」 友人「ああ、ぜひ。今日はそれをやりに来たんだ」 俺「そうこなくっちゃ。ついてきてくれ」 俺が案内したのはコントローラーと翻訳機と画面が置いてある部屋だ。大画面の前にはイスと机、コントローラーが置いてある。 友人「よし、さっそくやるぜ!…ところでルールは?」 翻訳機のイヤホンをつけ、コントローラーを持ってやる気満々の友人が聞いてくる。 俺「簡単だよ。タブンネを操作して逃げ回って生存ポイントを稼ぐか、敵にやられた際のタブンネのリアクションを狙ってポイントを稼ぐんだ」 友人「かなり変わってんな…。まあいいか。スイッチは…」 俺「押すぞ」カチッ 画面が動いて切り替わり、タブンネを空から見下ろす視点になる。タブンネの頭には古いゲームの宇宙人のようにアンテナが刺さっている。 友人「さっそく行くぜ!前進だ!」(コントローラー操作) タブンネ「ミイッ!?(え!?)」ビクン(前に向かって意思と関係なく走り出す) 俺「あ。その辺に敵代わりのポケモンが」「グルル…」 見ると、タブンネの目前にデルビル4匹が。当然レベルはタブンネの数倍だ。 友人「ヒャッホー!行くぜ!突撃だー!」(ダッシュをさらに速くする) タブンネ「ミ、ミギャアアア!(い、いやああああ!)」(泣き顔でデルビル達の方に突撃) 俺「おお…。なかなかいい顔してるな(タブンネが)」 友人「いっけえ!特攻!」 デルビル「グルル…!ガウッ!」(向かってくるタブンネを敵と認識) タブンネ「ミ…ミイヤアアアア!(や、やだ―――!)」 タブンネの突撃!しかし攻撃は外れた!デルビル達の反撃!背中から食いつかれて押し倒した! タブンネ「ミギャアアア!(ぎゃあああ!)ミギャ、ミギャアア!(やだ、やめて!)」 デルビル達に背中から食われるタブンネ。足の腱を食いちぎられては抵抗なぞできるわけがない。そして、ついに心臓を焼かれた。 タブンネ「ミギャアアアアアアア!チギャアアア…ア…ア(ああああああ!ママ助…け…て)」 友人「お、点数は…520ポイントか。なあ、ちょっと聞いていいか?」 俺「なんだい?」 友人「あのタブンネ、メスみたいな口調だよな」 俺「え、あれオスだよ」 友人「マジですか」 俺「マジっす」 さて、今日は新ステージのテストプレイだ。タブンネをマリオの感覚で動かしてやる。 俺「幅跳びだ!連続でゴー!」 タブンネ「ミッフー!ミッフー!…ミアアアアアアア…!」 あ、勢い余って下に落としちゃった。まあいいか。ビデオビデオ… タブンネ「ミアアアアアアー!」ドボーン! お、ラッキーだったな。そこは氷点下の池だ。 タブンネ「ミアアアアアア!?ガチガチガチ…」 ふふふ…。まずは溺れるまで待つ。そして沈んで意識を失いかけたところで引き揚げ、タブンネの糞の海に落とすのさ。 タブンネ「ミグ…ガボ…ゴボ…」 今だ!タブンネを釣り上げ、自身や仲間の糞尿の池にレッツダイブ! ボチャ… タブンネ「ミ…グ…!?…ミギャアアアアアア!?」 ははは。面白いくらい反応している。それは君や仲間の出したものだよ? タブンネ「ミギヤアアアア!ミギッ!ミグッ!」 ん?中に何かいるのかね?…まあ、あんな所じゃロクなものは…「ブグオオオオオ!」 おお…。糞尿まみれのタブンネが中から…。見ているだけで腐りそうだ…。どうやって生き延びたのか…。そのタブンネが…。 糞豚「ミグオオオオオオ!」(強引にタブンネを押し倒して覆いかぶさる) タブンネ「ミイヤアアアア!」 ん?あの辺だけ糞をどけてたのか…てうわ!糞豚がタブンネ(♀)を犯し始めたよ!絶対病気じゃすまないな…。 タブンネ「ミイ!ミヤアアアアア!」 糞豚「ミオオオ!ミオオオ!」 あれ?何か忘れてる気が…でもまあ、見ている分には面白いしあいつ(♀)の絶望顔を見れるしいいか! レイプされたタブンネは予想通り病気であっさり逝った。まあ当然だな。 糞まみれのタブンネにウイルスだらけの舌やマラを入れられ、汚い体液を流し込まれちゃ生きてられないな。 当然その様はビデオにも撮った。最高のシーンだな。オークションにかけてもいい。 まあそれはともかくどうも最近野生タブンネが増えすぎている。駆除しないといけないな。 というわけで、タブンネをラクーン警察署に見立てた施設に放し、ハンティングを行おうと思う。 害獣は必要な分だけいればいいのさ。野生の害獣はここで駆除しないとな。 俺「さて、今日の主力は…こいつだ」 出てきたのはショットガンと弾薬を大量に持たせた新型ユニット。その名も「散髪屋」だ。 俺「さて、害獣を駆除しに行きますか…」 俺は操作用のコントローラーを握り、電源を入れた。 散髪屋「ライフ、正常。弾薬、500発。ショットガン、装備完了。駆除、開始」 ふふふ…楽しい宴になりそうだな…。ちなみにここに入れられたタブンネは400体近くいたらしい。駆除すればみんな喜ぶな! 俺「さて、まずは東オフィスを目指すか」 正面玄関の扉を背にした散髪屋を動かし、すぐ右のドアを開ける。カードキーのシステムは俺が解除してある。 タブンネ「ミ?」「ミイ?」「ミフフ」「ミイ~」 居たな。タブンネは表プレイのゾンビのごとく、奥の自動販売機の近くにたむろしてやがる。 俺「まずはあいさつ代わりに…」 ドオン! カシャ タブンネs「ミギャアアアアア!?」「ミイイイイイ!?」「チギャアアア!」「ミグオオオ!」 ふ、どうだ、このショットガンの威力!遠距離だから胴体が飛ばないのはあれだがな。 タブンネ「ミ!ミイイイイ!」(卑しの波動) ふ…。甘いな。その隙に波動を撃っている豚に近づき、頭に銃口を向けて! 俺「撃つ!」 ドオン! 「ミッ…!」グシャア! カシャ 「ミギャアアア!!!」 ふふふ。これが散髪屋の力だ。まだ弾薬は3発入っている。覚悟しな? タブンネ「ミ!ミイイイ!」(逃げ出す) おいおい、ゾンビだって向かってくるのに、お前は逃げるのかよ?エネミーは向かってこないといけないよ? 俺「ま、動きながら攻撃できるこいつから逃げられるはず無いけどな!」 ドオン! ブチ! 「ミグアアア!?」 ふ。足を破壊してやった。もうお前は腹這いタブンネだ。ここの連中は全員特性を「卑しの心」にしてあるしな。波動でもこれは治せないだろう。更に… 俺「全員殺した…いや、2匹逃げたな。さてと、部屋を出るか」 散髪屋が退場すると代わりに別の物が現れる。そう、バイオ2で倒した死体を掃除してくれる謎の存在を再現した「掃除のおばちゃん」だ。 タブンネを箒と塵取りで器用に掻っ攫っていく。その仕事の速さに痺れる憧れる! 腹這いタブンネ「な、何するミイ!止めるミイ!箒で刺すなミイ!ミギャアアア!!」 さて、掃除されたし弾を込めなおしてから東オフィスに入るとするか。 東オフィスのタブンネたちはのんきに転がってたり歌(笑)を歌ってやがる。おまえら隣の廊下で何があったかわからんのか? 俺「お昼寝しているなら…永遠に眠らせてやるよ!」 ドオン! 「ミギイ…!」 カシャ タブンネs「ミ、ミイイ!」「ミイイイイ!?」「チイイイ!チイイイ!」「ミイイ!?」 おいおい、こんな至近距離で発砲したのに一匹のんきに寝てやがる。それならば…。 俺「触覚だけ吹き飛ばすか」 ドオン! 「ミギャアア○▲×○♡…!」 カシャ まさか悲鳴どころか意味不明な奇声を上げるとは…。面白い! 俺「逃がさん。ここのカギをかけてやろう」 カシャカシャカシャ タブンネ「開かないミイ!開かないミイ!」「出られないミイ!」「死にたくないミイ!」 お前たちは皆殺しだ。正面玄関と裏門を両方封鎖したしな。 俺「知り合いがたくさん君たちの世話になったとあっちゃあたっぷりと礼をしないとなあ…。受け取れ…。」 銃口を構える散髪屋。だがタブンネsはすぐ後ろにいるのに気づかない。馬鹿だろ。 俺「このショットガンの弾をな!」ドオン! 「チギャアアア…!」 カシャ ドオン! 「タブネエ―――…!」「チギュピイー!」「ミギャアア!」 カシャ ち。あと一発で弾切れか。レミントンM1100-Pは5発しか弾が入らないからな…。 ベビンネ「チ…チイイ…!」「チイイイイ…!」 反抗的な子豚が。来いよ。二匹まとめて頭を吹っ飛ばしてやる! 「「チイイイイイイイイ!」」 ドオン! 「「チギュピアーーーーー…!」」 甘いわ。糞豚が。さてと、弾をセットするか。「カシャ」それと鍵を外して…「ミイイイイイ!」 なんだまだいたのか…。足を破壊して放置プレイするか。 「ミイイ」ドオン! 「ミギャアア!」ドタッ カシャ さて、掃除のおばちゃんを呼ぶか。弾を入れて、ここの棚から11発出して…と。さっきの廊下からコの字廊下に進むか。逃げたやつは狩らないと。 俺「じゃあな。おばちゃんが来るまで達者に暮らせよ」 当然のように掃除のおばちゃんは東オフィスにやってきた。ターゲットはタブンネだ。 俺「まあ、実際は足だけ、腹だけ、触覚だけ破壊したような奴が多いんだけどね」 痛みで失神している奴が多いが、塵取りに乗せられたタブンネの一匹が目を覚ました。 タブンネ(足無し)「ミギャア!?止めるミイイ!放すミイ!というか出せミイ!」 当然おばちゃんはそんなの聞いていない。あっさりと捕まる先ほどショットガンを撃ち込んでやった糞豚たち。 そういえば俺はこいつらをどうやって処分しているのか知らない。せっかくだから追ってみよう。 …袋に詰めているのか?でもあんな袋すぐに破れ「バチバチバチバチ!」「ミギャーーー!?」 おお!電撃が流れる袋なんてあったのか!…一体どうなってるんだろう。 俺「電撃でマヒさせた豚の入った袋を…どこに運ぶんだ?」 カメラを追跡させると、近くの池に着いた。あれ、でもここって確か他人の私有地…。 池の中には何か居るみたいだ。何が居るのかは見えないが。…てそんなことよりこれがばれたら最悪だ。人の私有地にごみを捨てるなんて…。と思ったら誰かが来た。 おじいさん「おお。きょうもそんなにたくさんいたのか。いやあ、いつもありがとよ。魚のえさ代が高くてねえ」 俺「え…?おばちゃんいつのまにその人と知り合いになったのよ。しかも感謝されてるし、てか魚のえさって」 俺の疑問をよそに進んでいく話。魚っていったい何?そんなことを考えていたらそいつらが姿を現した。 サメハダ―「マスター。ゴハンハマダデスカ?」「オナカスイタ」「メシマダ?」 なんでサメハダ―がここに居るんだ!?ていうか、そいつら海のポケモンだろ!?なぜ池に!? おじいさん「何、気にすることはない」 ポイポイポイ むしゃむしゃ「ミギャアアアア!」「死にたくないミイー!」 …タブンネはここで処理されてたのか。ショットガンで撃ち殺したタブンネを食わせる時点でいいことをしている気がしないな…。 サメハダ―「コイツラハナカナカイケルヨ。ダッテゼツボウシタオニクハサイコウダモン」 …食ってる奴が喜んでるなら別にいいか。 さて、気を取り直してタブンネ退治だ。コの字廊下には…居た居た。こちらを見るなり逃げ出すタブンネたち。 俺「ふふふ。逃がさないから安心したまえ」 まずは、ダイヤのカギの部屋か。待っていろ。 俺「机の下に隠れても、ケツが丸出しなんだよ!…つまり、隙だらけなんだよぉ!」 ケツ穴に銃口を向け、撃ち込んでやる。 ドオン! 「ミッーーー!」ドタ カシャ ふん、隙だらけなんだよ。…ん?外が騒がしいな。廊下か? ~廊下~ 「今のうちに逃げるミイ!」「犠牲は無駄にしないミイ!」「逃げ切ってやるミイ!」「メスンネちゃんを抱きたいミイ!」 俺「豚の作戦にしては立派だが、逃がさんよ」 一匹心配そうに開け、入っていく。それにつられて通ろうとするが、そこで強制ロックをかける。 タブンネ「ミイッ!」「何するミイ!開けるミイ!」「ミイ!?そんなの知らないミイ!」「お前が閉めたに決まってるミイ!」「違うミイ!」 ククク…。馬鹿め、仲間割れしているその隙が、こいつの死を無駄にするのだよ。 ポン 「ミッ?」 散髪屋(を通じた俺の声)「やあ。ようこそ、私のタブンネ排除マップへ。このショットガンはサービスだから、まずは食らって死んでほしい。うん、君たちじゃ勝てないんだ、すまない。ホトケの顔も持たずに言うしね。謝る気も許しを請う気も持っていない。でもこのショットガンと追い詰められた状況を見たとき、君たちはきっと何か言葉では言えるはずもない「絶望」を感じてくれたと思う。タブンネにとっての地獄になってるこの場所で、そういった何かを感じてほしい。そう思って、このサプライズを用意したんだ。じゃあ、散髪しようか」 ドオン!ボン!カチャ バタッ「ミギャアアア!」 ドオン!ボン!カチャ ドタッ「く、来るなミイ!…開いてミイ!」 ドオン!ボン!カチャ「痛いミイ…死にたくない…ミイ」ドサ 外のタブンネ「に、逃げるミイ!ここに居たら死んじゃうミイ!仲間なんて、そんなの知らないミイ!」 ま、そっちのドアはロックしたし逃げられないんだけどね。さて、他の部屋もまわるか。と、その前に…。 俺「弾薬詰め込まないとな。後1発しかないだろうし」 プレスルームに行く前に被疑者確認室(先ほどの部屋の隣)に行ったが、何も無かった。タブンネめ、さてはプレスルームに逃げたな? 俺「おやおや、ご丁寧に鍵までかけてくれちゃって。誰がこの場所の管理人かわかってるのかな?」 当然鍵などあってないようなもの。さっそく中に入ると、絵の近くにはピンクの卵が15個転がっていた。部屋の奥には威嚇しながら見ている♀豚。 俺「いけないなあ。勝手に繁殖しちゃあ。そんな豚には、お仕置きだね」 散髪屋のショットガンを卵に向けると、♀豚は大慌てで寄ってくる。馬鹿だ。そんな♀豚の目の前で卵めがけて…ではなく、寄ってきた♀豚の足を狙って発射! ドオン! ボン 「ミャアアアアア!」 カシャ おやおや。足が無いのに這いずって卵を守ろうと…。では、手も吹き飛ばそうか! ドオン! 「ミギャアアアアア!」ゴロゴロゴロ 「ミ、ミフ…」 カシャ ドオン! 「ミアアアアア!」ゴロゴロゴロ…ガン!(壁に激突)「ミ…イ…」(気絶) 俺「そうだ。卵は机の上に置いておこう。落ちたら勝手に死ぬし、一石二鳥だな」 散髪屋が机の上に卵を置く。後は、コックの上にも置いておくか。動いたら勝手に落ちて死ぬだろうな。 そして散髪屋が出て行ったあと、カメラを起動させて観察を始める。プレスルームは施錠していったから豚は入れまい。 ベビちゃん達は散髪屋が出て行ったあとすぐに孵りはじめた。さーて、これから何が起きるかな? 「チイイ…」「チイチイ!」「チギャアチギャア!」「チイチイ」「チギャア」 ベビちゃんは一斉に産声を上げる。だがな、ママの元にはたどり着けないよ。 タブンネ「ミ…。ミイイ。ミイイ」 ククク…。予想通り赤ちゃんを探している。だが…。 「チイチイ…(落下)チギャッ!チ…イ…」「チイイ―!チイイ―!チイ!(落下)チギャア…」「チイ…(落下)チッ!チ…ギッ」「ミギャアアアア―!」 ははは。思った通り、ママの声に反応して落下して投身自殺してやがる。ざまあみろ。勝手に繁殖する豚には丁度いい。 「ミ…ミイ!」ドチャ「チ…イ…イ…」グチャ「チイ…イ…」ドサ「チイイイ…」スポッ(火種に落下) ボッ「チギャアアアアアアーーー!」「ミアアアアアーーー!」 捕まっても勝手に繁殖する害獣には別にこんなの痛くも痒くもないよね?だって子供がいなくなっても増やせばいいんだから!だからせめて死に際の動きで俺を楽しませてね♪ さて、とりあえず次は西側のドアに向かうかな…と思ったら、東側通路には豚がたむろしていた。どうやら上から降りてきた奴らみたいだな。こちらを見つけるや否や、突撃してくるみたいだが…。 俺「ふふふ。こいつをあげようじゃないか。受け取りな」 散髪屋に投げさせたのはパーフェクトダークに出てくる銃のドラゴン。奴らは驚いているが、武器を投げたのを降伏とでもとらえているのか、余裕をかまして向かってきた。 俺「上にリモート爆弾が設置してあるんだよね…。そしてそのドラゴンは」 ドーン! 「ミギャアアアア!?」「タブネ――――!」「ミガアアアア!」 おっと、言う前に発動したか。あのドラゴンはセンサー爆弾にしてあったのさ。そして、爆風が天井に届いたとなれば…。 ドゴーン!「ミゴオオオオ!?」「ミギエ――!」「チギャアア!」 いかんな。リモート爆弾の爆風に巻き込まれる前にコの字廊下に戻ろう。 ドーン!「ミギャアア!」ドーン!「タブネ―!」ドーン!「助けてミイ!」ドーン!「命だけは…ミグホォ」ドーン!「許さん…ミイ」 ふう。危なかった。ショットガンだけじゃ心配だし反乱防止用に持っておいたのが役に立ったな。反乱鎮圧用のセン爆ドラゴン+リモート爆弾は効いたかな? 俺「さて、受付の方に向かうかな。でもその前にリモート爆弾をつけなおさないとな」 ん?一匹運よく生き延びて逃げ出す奴がいる。…そうだ。いいことを思いついたぞ。 友人「お前何一人で楽しそうなことやってるんだよ!俺にもやらせろ!」 友人が突然こんなことを言って入ってきたのでとりあえずキャラを一体貸してやる。とりあえず2階の掃除か地下の掃除に回ってもらうか。 俺「2階と地下どっちに行く?」友人「地下だ」俺「分かった。…本当にその武器でいいのか?」 友人がキャラに持たせたのはゾンビすらろくに倒せない火炎放射器とラップトップガン、凶悪アイテムのスレイヤー。俺はショットガンからクロスボウ(鎮静剤・キル)とラップトップガン、ファーサイトと爆弾二つに変えた。 友人「問題ない。…お前も、しくじるなよ?」俺「マスターが倒されるゲームがあっていいわけないだろ」 俺は受付に仕事人(上の武器を持たせた遠隔ロボット)を向かわせる。案の定豚が。 俺「あいさつ代わりに、これでも食らえ!」 プス「ミイッ…!」プス「ミイ!…ミイ…ミイ…」 クロスボウはまともに受けると動きにくくなる。視界も動きも安定するまい。豚が反撃してくるが…。 俺「どこを狙っている!こっちだこっち!」 プス「ミイ…」プス「ミアア…」プス「ミイ…ミ…」プス「ミオオ…」 ふふふ。もはやまともに動けまい。このままいたぶって殺してやる。矢ならいくらでもあるしな。「ミイイイイ!」「ミイイイ!」「フミイイイ!」「ブミアアアア!」 来たな増援。だが、これならお前らは恐れるに足らん。まとめて鎮静剤の餌食にしてあげよう。 タブンネの軍団に俺が鎮静剤を打ち込んでおもちゃにしようとしているそのころ… 「ミッ!ミアアアアアア!」「ほらほら!さっさと逃げないと死んじゃうよ~?」「助けてミイ!」「こっちに来るなミイ!」「おまえらあっち行けミイ!」「巻き込まれたくないミイ!」 友人はスレイヤーのミサイル(音声機能までつけたよ)の操作によってタブンネを追いながら群れの方に誘導していた。無断で更に3人持って行ったけど。AI操作にまでスレイヤーを使わせるなんて発想は無かった。肝心の自分たちは地下入口でラップトップガン二つで守りを固めているし。 「チェックメイトだ!」チュドーン!「「「「「「「「「ミギヤアアアア―――!」」」」」」」」」 どうやらご満悦のようで。タブンネの自害ではなくこっちをメインにしたゲームにしようかな…? 俺「なんだ?お前たち?その程度か?」 タブンネs「ミ、ミイイ…」「ミイイイ…」「ミ…ウ…」「チ…イ……」 ふふふ。いいこと考えた。こいつらを液体タブンネにして、俺の作ったミイミイ教の神を模したおもちゃ「ミイミイ神」のエネルギーにしてやるか。鎮静剤が効きすぎて気力の無い奴ばかりだし、ちょうどいい。 俺「タブンネ液体化ボトル。略してTEBを使うときか。自我も無くなるから安心だな」 放り込んだタブンネは30体。いつの間に増えたのかは知らんが、これだけいればエネルギーには十分なるだろう。さっそく溶けてきている。 「ミ…ミアアアアア…」「チイヤアアア……!」「ミイイイイイ…!」「タブンネ―…!」 俺「液状化したこいつらをミイミイ神の像にとりあえず流し込んで…。スイッチオン!」 ミイミイ神の像は巨大なタブンネに天使の羽や輪っか、浮遊機能などをつけたものだ。天使(笑)、七色の涙(笑)を信仰する愛誤さんが神と崇めるらしい珍獣がモチーフさ。どうでもいいが。…さて、出陣だ!ドスドス音を立てて進むミイミイ神の像。だがこいつはタブンネの救いの神などではない。タブンネの救いの神はタブンネを絶望に突き落とすのだ。と言ってる間にタブンネが居た。せっかくだ。あのゲームのようにしてみるか。 ミイミイ神「ミイミイ…タックル~」ゴスッ タブンネ「ミグホォ!…ミグッ」 あ。強すぎた?まだBGMかけてないのに。仕方ないなあ。お前も液体タブンネにしてあげよう。こいつの中で一つになれ。「ゴボゴボゴボ「ミギャアアアア!」」お仲間共々永遠にな。 西側廊下でなんとなく調べたが、ミイミイ神は想像以上に強い。素材はケチって折り紙をテープで固めただけなのに、HPは元のタブンネの数十倍。数値にして3131はある。ポケモンじゃないから使えないのが本当に惜しい。…お、今度は4体か。今度こそオディオ系戦闘のBGMを…。 タブンネA「食らえミイ!」はたく ペシッ ミイミイ神「効かんミイ…。本当の攻撃とは…」[ミイミイダイブ] ドオン! タブンネA「グミャアアアア!?」(下敷きになる)タブンネs「ミイイイイイ!?」 全く、ミイミイ教の神様に攻撃するとは、なんという罰当たりだ。そういうやつには… [タブンネ液体化ボトル] スポッ ジュウウウウウ…! 「ミギャアアア!?身体が溶け…ミヤアアア……!」ミイミイ神のHPが回復した!攻撃と特攻が上がった! タブンネ「か、勝てるわけないミイ!」「逃げるミイ!」 カチャ 「開かないミイイイ!」 ミイミイ神「糞豚らしくミンチになるか、この場で死ぬか、どちらか選ぶミイ!」 なんかどっちにしろ死ぬ気がするけど突っ込んじゃダメだな。ま、それはともかく…。 俺「あのケツ向けてる豚にミイミイ液体触手」 シュッ…ベチャ。「ミッ?」グッ「ミイイイイ!?」ポイ「ミヤアアアアア…!」ガン!「…ミグッ!ミグホォ!」 俺「追撃でタブーの呪声」ミイミイ神「ミグオオオオオ…ミグゲ~~~…」タブンネ「ミ!ミミミ…ミギャアアア!」(頭を押さえて転げまわる)「ミイイイイ!ミヤアアア!」(耳を押さえて絶叫)「ミイイイヤアアア…!」(直接聞いたため錯乱) …この音痴な歌声の超音波はタブンネが聞いたらレベルどころか精神が崩壊するんだろうな。きっと。…えっと説明は「タブンネの頭に触覚と耳から呪いの叫びを響かせて攻撃する。追加効果でタブンネのみ動けなくなる。タブンネ以外には効かない」らしい。神が自分のペットを殺す技を持っていいのかね…。 俺「全豚液体タブンネにしようか。タブンネ液体化ボトル」 カポッ ジュウウウウ…!「ミイヤ―――!」「ミギャアアア!」「ミギエ―――!」 ふふふ。これでさらに強くなったな。さて、次は資料室だな。 「ミイ!」「ミイイ!」「逃げるミイ!」「隠れるミイ!」丸聞こえだよ。まあ、直接行かなくても…。 俺「タブーの呪声」ミイミイ神「タブエ~~~…タブタブネ~~…」「ミイヤアアアア!」「嫌だミイ!聞きたくないミイ!」「聞くのやだミイ!」「聞かせないでミイ――――!」甘いな。そして苦しんでいるところで…。 [ミイミイ液体触手]シュッ パシッ「ミギャア!」グンッ「ミイヤアアア―!」「放してミイ―――!」「ミギャアア―――!」[タブンネ液体化ボトル]カポッ ジュウウウウウ…!「死にたくないミイ―――!」「ママ―――!助けてミイ―――!」「出してミイ―――!」三匹消化。…ん? タブンネ「嫌だミイ!死にたくないミイ!放さないミイ!」…本棚にしがみついて抵抗してやがる。無駄なあがきを…。 俺「えっと…。[タブンネ液体ショット]?これで行くか」 ドシュッ ビチャ「ミイ!?」あれ、効かないのか…?「ミイ!?ミャアアア!」…ん?付着した液体が動いて…?「ミイイイイ!ムグググ!」おお!鼻と口の穴を液体が塞いだ!振り払おうとすればミイミイ液体触手が引っ張ってあの世行き、何もしなくても窒息であの世行きか! 「ムググ…!ミギャ―――!」振り払って飲まれる道を選んだか。ではタブンネ液体化ボトルにご案内だ。 ジュウウウウ…!「ミイヤアアアア!出してミイ―――!痛いミイ!死にたくないミイ――――!」資料室はあっけなかったな。 作戦会議室前の廊下か。ここには…「タブ――――!」ん?なんだあのタブンネは?頭に女物の下着をつけて股間を膨らましているエロ豚か…?後ろには♀豚が6体いるし。どこのリア充タブンネだ。 エロ豚「ミッヒアア――――!」(勢いのままに突撃) 俺「突進してきたか。いいだろう、迎撃してやろう。[ミイミイダイブ]だ!」 タブンネ「ミイイイイイ!」スカッ「ミイ!?」ミイミイ神「隙だらけなんだミイ!」 ズン! タブンネ「ミギアアアアア―――!」メスンネs「ミイヤ―――!ミイ太様ーー!」 勢いだけで勝てると思うな糞豚が。お前たちでは束になってもこいつには勝てないよ。ミイミイ神とお前たちでは格が違うのさ。 ミイミイ神がタブンネ液体化ボトルに入れた時には♀豚は逃げていた。まあ無駄だがな。と、ここでリモート爆弾を爆発させるか。 2階 図書室 「ここなら安全ミイ!」「逃げ場はあるミイ!」「助かるミイ!」「無事だったかミイ!」「な、なんとか爆発から逃げたミイ…」「許せん奴ミイ!」「タブンネちゃんを液体化するなんて許せんミイ!」 ピピピピピピ… ドーン!「ミギャアアア!?」「タブネエー!」「なんだミイ――!?」「そんな馬鹿なミイ…」「酷いミイ…!」「無念ミイー!」「タブ殺しだミイ―――!」…どうやら無事に爆死したみたいだな。 1階 作戦会議室 ミイミイ神「我を崇めよ。愚かなタブンネよ。タブンネを愛する者も、我を崇めよ。タブンネを愛し、我を崇めぬものには…死あるのみ!我を崇めぬタブンネも、死あるのみ!」 「し、信仰すれば…助けてくれるかミイ?」「私も信仰するミイ!」「死にたくないミイ!崇めるミイ!」「ミイミイ神さま最高ミイ!」「ミイミイ神さま万歳ミイ!」「ミイミイ神さまのご加護をミイ!」 ミイミイ神「ならばお前たちには、その信仰を示してもらおう。我に殺され我と一つになるがいい!」「ミギャアアア!」 せっかくだ。すべての技の効果を確かめよう。まずは…[ミイミイタックル]か。「ミイイ!」ドオン!「ミギャアアー!」ドン! …どうやら、ただのタックルだな。効果も特に無いし、こいつが重いから強いのか。 「ひ、酷いミイ!」お前には…[タブンネ液体ショット]だ。 ドシュッボコボコボコ…「ムググググ…ムグ」バタッ どうやら、液体で相手の動きを止めたり、相手の呼吸を止める技みたいだな。 「ミ、ミギャアアア!来ないでミイ!」…[ミイミイ液体触手]。 シュッ ギチッ「ミイイイ!」コキャッ「ミイ…」ドサッ 触手で捕えて投げたり首を折る技みたいだな。しっかり覚えないと。 「ミイイイ…」 [ミイミイダイブ] ヒュッ ドズン!「ミヤアアアアア!」 ボディプレスか。これもこいつが重いからこその性能だな。 「ミヤア!」「ミヒイ!」[タブーの呪声]「タ~~ブネ~…ミギヤアアアア…!」「「「「「「ミイヤアアアア!聞きたくないミイ!」」」」」」これは精神攻撃の一種か?大ダメージを与えるのはタブンネだけで、レベルや能力も落とせるようだな。 終わりだ![タブンネ液体化ボトル]発動!「「「「「「ミギャアアア!助けてミイ太様――!」」」」」」これは説明もいらないな。俺が作ったんだから。タブンネを液体化して取り込み、ミイミイ神の力にするのだ。 …さて、掃除兼能力の把握も終わったことだし次の部屋に向かいますかね。 写真暗室前に行ったところで警報が鳴った。どうやら愛誤さんが乱入しているらしい。ばかめ。お前たちの相手はミイミイ神だ。と思ったら目の前に来た。タブンネを一体連れている。何がしたいんだか。 愛誤「そこまでだ!」「タブンネを今すぐ解放しろ!」ミイミイ神に向かって何やらわめいている。せっかくだから自己紹介してやろう。 ミイミイ神「タブンネを崇める者よ。わが名はミイミイ神。ミイミイ教の崇める神にして、タブンネの救世主…!その我に無礼を働くか!」 愛誤「黙れ!何がミイミイ神だ!お前のやっていることはタブンネちゃんを、天使のような愛らしさのタブンネちゃんを生贄にしているだけだ!」「そうだミイ!こんな神様要らないミイ!」…ウザい。お仕置きしてやるか。 俺「精神的に殺していいぞ。[タブーの呪声]だ!」ミイミイ神「ミグオオオ~~~~~…ミギャアア~~…」愛誤「お、おれは…愛するタブンネを…この手で…うわああああああ!!」「止めろ!止めてくれえ!殺したくは…殺し…たくは…」タブンネ「嫌だミイ!止めてミイ!殺されたくないミイ―――!」どうやらタブンネを虐待、虐殺している、されている映像を感覚付きで頭に直接送り込むらしい。愛誤にも効くとは素晴らしい技だな。普通の人には害獣虐待なんてどうと言うこともないだろう。 ミイミイ神「喜ぶがいいミイ。罪深きタブンネも、我の中で一つになれるんだミイ。だから…タブンネ液体化ボトルに入れてあげるミイ」ジュウウウウウ!ボコボコボコ「ミイヤアアア―――!」愛誤「止めろ―――――!」「タブンネちゃ―――ん!」お前たちには何もできまい。逆らえばまた、タブーの呪声を聞かせてやる。 ミイミイ神「我を崇め、愚かなタブンネを生贄にするがよい…。さもなくば、またしても裁きが下るであろう…」「ア…ああ…」「ミイミイ神さまの…仰せの通りに…」「タブンネには…1つになる道を…」洗脳効果…いや、恐怖で従えたな。 愛誤「タブンネは…1つに…」「ミイミイ神さまの…生贄に…」アホだな、こいつらは。タブンネを守るために1つにしようなんて。それは俺のやってることだぞ?守るどころか破滅に追いやると思うがな。 ミイミイ神「タブンネを…汚らわしきタブンネを…我に捧げよ…。タブンネを…浄化しなければならぬ…」愛誤「この命に代えても…」「成し遂げて見せます…」「ミイミイ神さまの御心のままに…」…こんなので支配されるなんて本当にお馬鹿さんだな。でもこれで、集める手間は省けるか。あいつにも伝えておくかな。 写真暗室の方には元愛誤に行ってもらい、こっちは儀式の準備を行うことにする。なんてったってミイミイ神にすべての糞豚が融合する儀式だ。ミイミイ神はこの後液体タブンネを吸い上げるとかなり大きくなりそうだし、そのために補強しておかないと。 俺「儀式をおこなう場所は、2階屋上でいいか」 友人「おいおい、今度は合成生物かよ。どこまでそいつを育てるんだよ?あと反逆されないよな?」…さすがに不安か。だが…。 俺「心配無用。それとせっかくだ。こいつの頭がどうなってるか今教えてやるよ。こいつの頭には、タブンネを憎くて仕方がない奴らの記憶や憎しみ、感情がつまってるんだ。後は、タブンネ虐待派の撮影した映像や虐待を受けたタブンネの映像も。つまり、タブーの呪声はそれらをタブンネのなかまづくりの要領で相手に移しているんだ」 友人「ある意味凄いな…。」 俺「それだけじゃない。それらを支配、コントロールするための簡単なAIを仕組んだ。つまり、あいつらが何を言ってもミイミイ神には届かない。心が無いからな」 友人「だったら、安心だな。そういえば地下には意外と少なかったな。60体くらいだったぞ。全員運ばれていったが」 俺「…もっと連れてきた方がよかったかな?このままだと残ったタブンネがミイミイ神の生贄になってそれでめでたしめでたしだ」 ……不味い。このままだとここで終わっちまう。だがここにはこれだけしか…そうだ! 俺「ここのタブンネを狩り終えたら、新たな遊びを考えよう。何も爆殺だけが「タブンネの危機的状況」じゃないからな。ウイルスやらその他いろいろ、これが終わったらゆっくり考えよう」 友人「ウイルスか…。タブンネだけを攻撃するウイルスも面白いかもな…」 俺「タブンネをGにするとか?それとも…」 友人「いやいや!Gにタブンネを襲わせるだろそこは!」 俺「ゾンビも作らないとな…。Gは…鉄パイプの形態だけだと足りないか?」 友人「タブンネ撃退用のガスとかどうなんだ!?…あったんだよな?」 俺「ああ…。草案はあって実用もできたんだが、研究所エリアが使われなかったから…」 友人「…あれ、何を始めるんだ?」 …ふふふ、いよいよだ。餌を求めてはびこり、勝手に繁殖する性欲まみれの汚い豚どもを浄化し、ミイミイ神の中で一つにするのだ。大いなる神を模した魔王の中でな…。 屋上には真ん中にミイミイ神が、その周りには何も知らずに愛誤に集められたタブンネが居る。その数は約300。どいつもこいつものんきなものだ。 愛誤A「ミイミイ神さまは、お前たちを救ってくださる偉大なる神」愛誤B「お前たちはこの後、虐待に、暴力に、晒されることなど無い」「だから、ミイミイ神の像に、永遠の忠誠を誓うのだ!」 …すっかりおかしくなった愛誤さん。確かに救えるっちゃ救えるが、その前にこの世で最大の地獄を味わっていただくぞ?ミイミイ教はタブンネを崇める宗教だと思っているが、現実は違う。俺が作ったミイミイ神は虐待を行う者たちの権化。そして、ここにはお前たちを救う救いのヒーローは居ない。…舞台は整った。ビデオも準備万端だ。これから楽しい合唱が始まるぞ…。 ミイミイ神(を通した俺の声)「…準備は整った。お前たちは神であるこのミイミイ神に、先に融合した同胞のように、協力することができるのだ…」 愛誤は逃げられないように道をふさいでもらう。耳栓もいらないだろう。…さて、始まるぞ。 タブンネs「ミイミイ教に、入信するミイ!ミイミイ神さまの中にいる仲間たちのようになりたいミイ!」 ミイミイ神「…よかろう!ではまずは清めの儀式じゃ…タブネエ~~~…ミグオオオ~~~~…ミグゲアア~~~…」 「ミギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーー!?頭に何か…流れ込んでくるミイーーー!ミヤアアア――――!!!」 予想通り、奴らは悶え、苦しむな。いやしのはどうも使えず、元愛誤さんには聞いてもらえない、そして、逃げ場はない。 友人「凄いコーラスだ…!」どうやら相当感動しているな。でも、本番はこれからだぞ? ミイミイ神「汝らも、穢れておるな!その穢れを、地獄の苦しみにて解き放ってやろう!この「呪声」こそが、汝らを救う唯一の道!」 「痛いミイ!止めてミイイ!」「針で、槍で刺さないでミイ!」「剣で切り付けないでミイ!」「そこにそんなものを入れたら、ミイの体はズタズタに…ミイヤ―――!」「斬り落とさないでミイ!大事な尻尾を…ミギャアアア―!」「腕と足を切り落として、はんだでコーティングして、こんなことになった体で生きるなんてやだミイ!死なせてくれミイ!」「ギロチン台にかけないでミイ!…ミイヤアアアアア!」「息ができない…苦しいミイ!止めてミイ!」「熱いミイ!そんなところに顔を入れたくないミイ!…ミギャアア!熱いミイ―――!」 ミイミイ神「その苦しみが、汝らを穢れから浄化するのだ。さあ、その苦しみから解き放ってやろう」 「今度は…体が…?これは、現実?それとも…」「ミ、ミイ…。夢だミイ。そうに決まっているミイ」「これは、これは夢なんだミイ。ミ、ミヒャハハハ…」「痛いミイ…。苦しいミイ…。でも、これで楽になれるミイ…」 ゴボッ! ボコボコボコ…!「これが…現実ミイ?それとも…これも夢ミイ?夢なら…覚め…」 友人「す、凄い最後だな…。悲鳴と絶叫のコーラスから最後は精神崩壊か…」 俺「これが地獄かな?いや、上には上がいる。俺がやったのはただの精神破壊だ。これでタブンネが減ればいいんだけどな」 友人「お疲れ。次も害獣が増えたら頑張ろうぜ」 俺「お前も。爆殺処理お疲れさん」
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/5038.html
明日もこの部室で会いましょう 【あすもこのへやであいましょう】 ジャンル 僕たちの想いと思い出を写すADV 対応機種 Windows XP/Vista/7 メディア DVD-ROM 1枚 発売元 ミルクプリン【廉価版】Riddle Soft 発売日 2013年7月26日 定価 9,240円(税込) レーティング アダルトゲーム 廉価版 普及版 2018年3月23日/2,800円普及版 アウトレット版 2019年12月20日/1,280円 配信 FANZA 2015年10月16日/1,980円 判定 クソゲー ポイント 2013年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板大賞 設定矛盾の嵐作画崩壊連発地雷シーンの存在まさかの『バイオハザード』EDネタツールとしての側面も クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 概要 ストーリー キャラクター紹介 問題点 評価点 総評 余談 概要 株式会社U.L.Bを母体とする「Potage」系列の新規ブランド「ミルクプリン」の処女作となる学園系ADV。廃部寸前の写真部を5人のヒロイン(メイン3人、サブ2人)と立て直すというストーリー。 発売時には「クイックセーブ&ロード未搭載、バックログも一つずつ戻るのみ」とシステム面が前時代的なだけのゲームと見なされ、KOTYe住民には見向きもされていなかった。 しかし年が明けての翌1月に気まぐれでスレ住民の1人が本作をプレイした所、「細菌兵器」とまで言われるとんでもない代物だという事が発覚。 この年のKOTYeは大変な豊作で毎月1本はクソゲーが見つかっており、この時点で大賞確定と目されていた作品もあったのだが、遅れて選評が届いてくるなりKOTYeスレは騒然となり、それを下してあっという間に大賞の座に輝いた。 通称「部室」。 ストーリー 主人公・樫尾光は二紺ヶ原学園写真部副部長でカメラ好きになってから5年目だった。 しかし未だに「これだ」と思えるような方向性が固まらず、半年ほどあまりいい写真を撮れていなかった。 そんなある日、写真部は学生会から廃部勧告を受けてしまう。以前から活動実績が乏しく人数も少ないのに、 倉庫や暗室などでスペースを取ってしまうことを他部から批判されていたが、写真部の事が学生会会議の場で話題に上がった事が原因だった。 もし来年1月までに実績を上げられなければ廃部になる。実績を得るチャンスは毎年年末頃に締め切りのある「星雲写真展」の大学生以下の部で入賞するか、 冬の学園祭で来場者投票上位入賞しかない。 部長のあずさは全部員ひとりひとりに事態解決のための「目標」を定めていくが、主人公だけは自分で目標を決めるようにと言った。 しかし顧問とあずさから撮るなら人物写真、それも女の子の写真を撮るようにと釘を刺されてしまう。大人しい性格の主人公にはなかなか言い出すことが出来ず、 緊張で失敗を重ねていた。 猶予は2ヶ月と少ししか残されていない。その途中で行われる合宿までに被写体を決め、緊張しない程度に仲良くならなければいけない。 しかしそれ以前に主人公は「目標」決定と魅力的に撮りたいと思える相手を見つけるというところからスタートしなければいけなかった…。 (公式サイトから引用・要約) キャラクター紹介 + 公式サイトより引用・要約 主人公、ヒロインの名前は実在のカメラないし家電メーカーから取られている。(織蓮→オリンパスなど)訴えられたらどうするつもりだったのだろうか。 樫尾 光 (かしお ひかる) 本作の主人公。 “無駄美声” と陰で言われるほど声の通りが良く、入学してから半年間、演劇部から勧誘を受け続けるほどだった。 しかしあまりにあがり症がひどく、泣く泣く諦められたという過去がある。 また、歌が極端に下手。 写真の腕前はそこそこで、人物写真のみ得意。 特に女の子が被写体だとセンスが光る……のだが、性格的に 「撮らせてほしい」 といつも言い出せない。 主人公の名前は任意変更可能。そしてネタツールにもなる(後述)。 織蓮 芳佳 (おりはす よしか) 修学旅行直前にやって来た転校生。 明るく人当たりの良い女の子で、参加費を一括払いして当たり前のように修学旅行に参加するなど、物怖じしない大胆な一面もある。 注文した制服がまだ届いていないため、前の学院の制服を着ている。 自分の可愛さを自覚しているので、まったく振り向かない主人公に対して反感を抱く反面、かなり気になっている。 当てつけのように写真部に入ったものの、今ではカメラに興味が出てきている。 ティーンズ誌のモデルをしていたが現在は休止中。 基本的にミーハーで、話題を独占するのが大好き。 カメラはとにかく高スペックなものが好き。 撮りたい写真の方向性はまだ定まっていないので、現在いろいろなものを撮っている最中。 メインヒロイン。後述するが彼女のルートEDはとにかくツッコミ所満載である。 曽爾崎 あずさ (そにざき あずさ) 写真部の部長。 三度の飯より昼寝が大好きで、放課後のひとときをダラダラと過ごすことを何よりの至福としている奇人。 夏は屋上に持ち込んだビーチパラソルの下に、冬は部室へ持ち込んだコタツの中によく居る。 普段は呑気さと適当さの塊だが、カメラを持つと無頼のような雰囲気を帯びる。 新古品のカメラを持っているのだが滅多に使わず、主に携帯電話や使い捨てカメラで撮っている。 適当に撮ったように見えるし見栄えもしない写真なのに、学園祭だとなぜか一番人気で、見た人の記憶にとてもよく残る写真を撮る傑物。 撮る写真は主に静物写真。 特にカメラそのものを写すのが大好きで、部員がカメラを買うとまず間違いなく飽きるまで延々写されるハメになる。 メインヒロインその2。変人奇人な先輩ポジ。 天宮 夏音 (あまみや かのん) 二眼レフとトイカメラを愛する写真部の後輩。 撮るのは犬猫の写真ばかりという、動物雑誌投稿の常連。 センスも知識もなかなかのものだが、カメラに関してはなぜか可愛らしさとマイナーさを優先してしまうマニアっぽさを備えている。 二眼レフに転向したのは、カメラを持って構えると犬猫が緊張しやすいから。 性格はクールで頑固。 物事には動じない性格……のはずが、主人公の偶然(?)によるセクハラには何故かドキドキが止まらない。 趣味は市販されているドリンクを自作すること。 メインヒロインその3。クールな後輩ポジ。 菱熊 頼可 (ひしぐま らいか) 主人公の幼なじみにして親友。 カメラ屋の娘で、父親は生粋のカメラマニア。 幼い頃から英才教育とばかりにカメラを押しつけられたことに反発して、今ではすっかり大のカメラ嫌いに。 だが1年前の学園祭で主人公に撮られた写真を目にしたことで気持ちが変わり、今は写真部に籍を置いている。 可憐さと信頼性を併せ持つ傑作機から名付けられたものの、可憐さとは無縁のサバサバとした気っぷの良い性格の持ち主。 自前のカメラは持たず、父親が質流れ品から手に入れてきたものを勝手に持ち出したり、弟のものを勝手に借りて使っている。 撮る写真は主に風景写真で、人間が写っていると途端に不機嫌になる。 サブヒロインその1。男勝りな性格の幼馴染。 藤沢諒子 (ふじさわ りょうこ) 写真部の顧問をしている国語教師。顧問になった部活は廃部になるジンクスを持ち、7つ目になる写真部を継いで3年目となる。 潰れそうな気配をジワジワと感じながら日々怯えている。 元々BL小説での同人活動をしていたが、写真部顧問となってからはコスプレ写真に目覚め精力的にイベント活動している。 見る目だけはあり部員へのアドバイスは正確で、投稿や出典するコンテストへの勧めもかなり的確。 同僚が引くぐらいの大飯ぐらいだが頭にいかず全て胸に行っているという噂がある。 サブヒロインその2。巨乳属性の女教師。 問題点 冗長すぎるストーリー ゲームとしては「学園祭か写真展で高評価を得るべく部活動を繰り返して、最終的には被写体にしたいヒロインを選択して個別ルートに突入する」というスタンダードなもの。この流れ自体に問題はないが、この個別ルートに入るまでが非常に長い。凡そ9割方が共通ルートであり、残り1割の個別ルートに関してはヒロイン5人で分割している為やたら薄い。共通ルートの内容はどうでもいい雑談、「だからどうしたんだ」としか言えないイベント、 ニッチすぎるカメラの話題などで、ストーリー上の起伏がない。個別ルートでもその傾向は依然として変わらない。 変なタイミングでパロネタやメタ描写も入るため、眠気に加え寒気まで襲ってくる。 エロシーンでさえ「オルガズムスパーク」「(イチモツを)血流捜査してパンプアップ(原文ママ)」「あなたの太くて逞しい望遠レンズ」という単語が飛び交う始末。ライターはウケを狙って書いているのだろうが、下品すぎて途方もなく滑っている。 公式サイトとゲーム上の設定が矛盾しすぎている 寒いネタ描写を抜きにしても、ストーリー中でキャラの掘り下げが全くされていない。矛盾点や死に設定も多く、上述の公式キャラ設定はあってないようなもの。一応載せてはいるが別に見なくてもよいレベル。 あるKOTYeスレ住民が、通販サイトのストーリーやキャラクター紹介文から実際のゲーム内容と異なる箇所を黒く塗りつぶした所、大方の文章がなくなるという事態に。 + 芳佳の説明文の場合 元文章 修学旅行直前にやって来た転校生。 明るく人当たりの良い女の子で、参加費を一括払いして当たり前のように修学旅行に参加するなど、物怖じしない大胆な一面もある。 注文した制服がまだ届いていないため、前の学院の制服を着ている。 自分の可愛さを自覚しているので、まったく振り向かない主人公に対して反感を抱く反面、かなり気になっている。 当てつけのように写真部に入ったものの、今ではカメラに興味が出てきている。 ティーンズ誌のモデルをしていたが現在は休止中。 基本的にミーハーで、話題を独占するのが大好き。 カメラはとにかく高スペックなものが好き。 撮りたい写真の方向性はまだ定まっていないので、現在いろいろなものを撮っている最中。 「ね、それカメラ? もうしょうがないな、わたしを撮ってもいいわよ?」 改稿後 ティーンズ誌のモデルをしていたが現在は休止中。 カメラはとにかく高スペックなものが好き。 撮りたい写真の方向性はまだ定まっていないので、現在いろいろなものを撮っている最中。 例を挙げるとすれば、主人公は極度の女性恐怖症であるのにもかかわらず、屋上でヒロインといたすシーンで「俺専用の穴」呼ばわりする(本作自体が鬼畜系ということでもない)、幼馴染の頼可の父が営むカメラ屋がどう見てもエロゲ販売店の雰囲気だったりなど。 そして本作設定矛盾の最たるものが「俺には「主人公」って名前が」というセリフ。デフォルトの「樫尾光」だろうが任意で設定したものだろうが、とあるシーンでこのセリフが必ず出てくる。ダリナンダアンタイッタイ。 しかも紛らわしい事にゲーム上でのデフォルトネームは「勇次郎」となっている。どうやら同ライターの別作品の人物名と思われる。 バッドルート行き確定の地雷が存在する 各主要ヒロインのイベントには「男と一緒にいるのを目撃する」イベントがあるのだが、それを見ると終盤にそのヒロインを被写体に選択しても断られてバッドEDとなる。つまり、今回のプレイでそのヒロインは攻略不可能になる初見殺しの仕様。 そのイベントも「許嫁と一緒にいるのを見る」「チャラ男にご飯に誘われる」というそれらしいものだが、本当に「見る」だけである。選択肢も出なければ、別にその男たちと対峙するストーリーになる訳でもなくうまく昇華できていない。 タチが悪いのはそのイベントを見てしまった後でも、何事もなく日常シーンに移行する点である。うっかりイベント後にセーブしてしまうと最初からやり直しとなる。バッドEDも救いようがないわ(後述)でまさに誰得。 CG原画が稚拙。 クレジットを見るとグラフィック担当として5人の名前が載っているが、この中に実力がアレな人が混じっているようで、人体の構造的におかしいグラが散見される。特に異様な逆三角形体型の胴体をした立ち絵は嫌でも目につく。 因みに原画担当は『あすか120%』シリーズで一躍有名になったあの七瀬葵氏である。どうもアダルトゲームに恵まれない。 ヒロインは5人だが、上記のパッケージにはメインヒロイン3人しか載っていない。公式ホームページのサンプルCGや初回販売特典のテレカにもサブヒロインの頼可・諒子は一切描かれていない。 スレ住民の中には「頼可と諒子は発売直前に滑り込ませて入れたヒロインキャラなのでは」と邪推する者もいた。 インターフェイスがお粗末 前述した通り、クイックセーブ&ロードは未搭載、バックログも一つずつ戻るのみ。2013年のADVでこれはない。 極めつけは名前入力バグ。通常、主人公の名前は4文字までだが、入力ののちメニューバーからタイトル画面に戻るという操作を行うと255バイト分の文字を入力できる。 衝撃(笑撃)のEDルート + 心の準備が出来てからクリック推奨 主に取り上げられているのは芳佳ルートと頼可ルート。どちらも自堕落極まりない上にどうしようもない。 頼可ルート なぜか裸族に覚醒し、2人で全裸の同棲生活を送っている。なお「家では裸でいる」というのは主人公側が決めたルールと思われる。 頼可は「裸でいなきゃいけないなんてDVだ」とか呆れつつもまんざらでもなさそうな感じで終わる。 芳佳ルート 「寝る間も忘れて肌を重ね、夜を摩擦し続けて。気がつくと数年が経っていた――。」と言う文章が表示されたあと、なんと水や食料を貯蔵した洋館に2年間全裸で引き籠もり生活をしているシーンに突入する。また裸族か。 そして主人公と芳佳は「学園祭の招待状が来たから、久しぶりに学校へ行こう」と言う会話をするのだが…。 芳佳「なんか最近テロみたいなのが起きてて、都心部は大変なんだって。 なんでも大怪我した人とか、死にかけた人が狂犬病みたいなのにかかって―」 なんと、2年間で「 住んでいた街が細菌汚染で荒廃し、世紀末状態になっている 」といったトンデモ設定がサラリと出てくる始末。この設定、全く伏線は無く、本当に唐突に出て来たものである。それでも2人は呑気な会話を繰り返しながら享楽にふけていき、「果たして、無事に明日、部室で会えるかどうかは、誰にもわからない」という一文でエンディングとなる。 単なる学園ものADVにこんな展開があるなど誰が予想しただろうか?芳佳ルートのこの超展開から本作は「バイオハザード」「細菌兵器」という別称まで付けられる事となった。 ちなみに写真部が存続しているかどうか判明するのは芳佳ルートと諒子ルートのみ。あとは部の事など無視してヒロインとイチャイチャしているだけである。 先述の「見てはいけない地雷イベント」を見た報いであるバッドEDでは主人公が写真部から孤立し自殺してしまう。ちなみにこのエンディングでは写真部は存続する。報われない。 評価点 主人公の「名前入力バグ」で遊べる 本作の真骨頂。前述の通り主人公の名前として最長255バイトの文字列を入力できる。これはテキスト表示ウィンドウの総文字数を超える長さなので、どのような文章や会話文でもゲーム画面上に自在に表示させることができる。少し捻れば、AA(アスキーアート)を作ることも可能である。 このバグを「ネタツール」として面白がったKOTYe住民が任意のセリフやAAを入力した画像を作成。それがスレ内に大量にアップロードされる事態になった。 総評 ストーリーの根幹、ヒロインキャラの(公式サイト上に記載された)設定自体などは王道的で悪くない。 しかし冗長を通り越して陳腐としか言い様の無い展開に、ライターの自己満足でしかない寒いギャグやパロディ、初見殺しの地雷イベント、稚拙なCG、杜撰なUI……と、あからさま過ぎる問題点のオンパレードが、評価点となりうる箇所を完膚なきまでに台無しにしてしまっている。 ヒロインキャラの設定どころか、ほぼ全ての設定が公式サイトとゲームで矛盾してしまっている点についても「宣伝詐欺で騙し討ち、売り逃げしようとした」と批判されて然るべきであろう。 知名度の低さ故に、KOTYeに集うような訓練されたクソゲーハンター位しか被害者が出なかったのは不幸中の幸いか。 部活内の日常系作品を変に真似ようとした結果設定の噛み合わせがうまくいかず滑ってしまったのではないか、という見方もできる。 ……ただしその見方をもってしても、何故全裸や『バイオハザード』要素を入れてしまったのかについては説明できそうにないのだが。 余談 本作はKOTYe総評曰く「クソさと笑いの大パノラマを内包している」「クソゲーとしての雄大さ」を理由とし大賞受賞となった。 あらゆる部分が未熟で商品未満と言う事実は否定できないが、芳佳ルートEDの破壊力や名前入力バグの自由度の高さで、バカゲー要素をも孕んでいた事は「不幸中の幸い(?)」とも言えなくもない。結果として愛されるクソゲーとなった。 また同年の据置機部門大賞同様、「一旦は見過ごされかけながら、遡って検証したら核地雷だった」という奇跡の(?)発見で大賞を受賞した作品である。 2018年3月23日に「Riddle Soft」ブランドからまさかの廉価版が発売。 2019年12月20日にも「普及版 アウトレット版」として二度目の廉価版が発売された。 Potageは翌2014年に『ヤリ友ペット欲情生活(*1)』を発売した。 シナリオを担当した人物は「百合倉オーバーロード」…ほぼ全てのクソゲーハンターが、本作の大戦犯シナリオライターである百合倉かえで氏の別名義ではないかと疑ったのは説明するまでもない。「設定矛盾」「寒いギャグ・パロディ」「フルプライスなのにやたら短い」といったシナリオにおける問題点の一致と、ミルクプリン自体がPotageの別ブランドである点から、KOTYスレでは同一人物説が確定視されている。 更には「テキストがまだ無い。」「前後でぇぇえんんっ……前後ォ前後ぉぉ……」といった他のクソゲーネタまでぶち込んでくる始末。ダメだこいつ、まるで反省していない……。 更にPotageは2015年、『超・秘湯めぐり』を発売。シナリオ担当は公式には「百合倉裏側」らしいが、マニュアルでは「百合倉ひびき」となっている。 更に同作スタッフロールを見てみると、シナリオ担当には「百合倉かえで」の名が…せめて1作品中で使う名義ぐらい統一しろよと言わざるを得ない。 「設定矛盾」「寒いギャグ・パロディ」は据え置き…どころか後者はさらに悪化しており、開始数分で時代もジャンルもお構い無しに節操無く取り入れたであろうパロネタの乱舞に見舞われる。ネタの誤用も当然のようにやらかしており、パロディ元へのリスペクトなど微塵も感じられない。 更には「写真部モノ」など、本作のセルフパロディと思われるネタまで完備。ダメだこいつ、やっぱり反省していない……。 挙句の果てには、選択肢一つ分の文章が丸々Potage新作の宣伝に使われているという有様。もうここまで来ると「意図的にクソゲーを作り、クソゲーハンターに話題にしてもらう事で売上を稼ごうとしている」としか思えない。 そのクソゲーハンターからも「むしろ意図的であってくれ、こんな愛も熱意も感じられないクソゲーを自然に作れる人物がこの世に存在するなんて信じたくない」とまで散々に扱き下ろされてしまっている事を、いい加減Potageも百合倉氏も恥じてほしい物である。 それが実った(?)のか2020年の作品以降は「百合倉」の名前が消えていた(ようやくか…)。しかしその代償は大きいようでそれ以降のPotageはマスター版や過去作品を低価格で発売するほどに落ちぶれている。
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/2754.html
謎の誘拐団・暗闇一族によって、小学生の男の子が次々とさらわれるという事件が起こっていた。悪辣な誘拐に怒った魔(ま)天(てん)郎(ろう)は、微笑みを消して「怒(いか)り仮面」に変身した!おもいっきり探偵団 覇(は)悪(あ)怒(ど)組(ぐみ)は、敢然と挑戦した。だが、悟(サトル)、進(ススム)、猛(タケ)夫(オ)の3人がさらわれ、そして落合先生と洋(ヒロシ)も、恐るべき魔の手によって、千尋の谷に転落してしまったのである。 怒り仮面の逆襲 暗闇一族の屋敷──その地下牢で、落合先生が目を覚ます。 落合先生「タケオ! サトル! ススム、ヒロシ! おい、おい!」 目を覚ました4人を抱き寄せる落合先生。 落合先生「みんな無事だったか!」 ススム「先生ーっ!」 4人もこぞって先生に抱き着き、涙を流す。 そこに暗闇一族の幹部の男女が現れた。 落合先生「おい、約束が違うぞ。身代金を届ければ、一郎(*1)を返してくれるはずだ」 幹部・男「棟梁がお呼びだ。出ろ」 落合先生「棟梁? 大工の棟梁か!」 幹部・男「言葉を慎め! 我らが暗闇一族の、棟梁がお呼びだ」 落合先生「か~っこつけてくれちゃって。なぁ?」 言うことを聞かない落合先生と覇悪怒組を見かねて、幹部2人が牢の鍵を開ける。 幹部・女「出なさい」 落合先生「命令口調が、気に食わないね! 『出てください』と、どうして言えないの?」 幹部・女「うるさい!」 女幹部が落合先生にビンタを食らわせた。 屋敷の渡り廊下には、戦国時代の武者鎧がたくさん飾られている。 ススム「これ本物かな?」 タケオ「本物だよ」 ヒロシ、サトル「すげー」 渡り廊下の奥の階段に、暗闇一族の棟梁が立っていた。 棟梁「はははは、驚いたか。みんな、わしのコレクションじゃ。落合先生、覇悪怒組の諸君、さあ来たまえ」 上階に通される5人。 畳敷きの部屋に、暗闇一族が誘拐した小学生男児が集められ、全員正座で待機させられていた。 一郎「落合先生……」 落合先生「一郎! 無事だったか!」 覇悪怒組「一郎!」 覇悪怒組の4人が一郎に駆け寄る。 ススムの手を取る一郎。 一郎「みんなに会えてうれしいよ!」 一郎が安堵のあまり泣き出してしまう。一郎を慰める覇悪怒組。 それを見て、落合先生が暗闇一族の棟梁に詰め寄る。 落合先生「あんた! 子供たちをこんなところに集めていったい、何を企んでるんだ? お金が欲しいんだったら汗水たらして働いたらどうなんだ!」 棟梁「私の目的は身代金じゃない」 落合先生「じゃ、いったいなんなんですか?」 棟梁「私が欲しいのは、優れた子供だ。学問・スポーツ・武芸、すべてにわたってパーフェクトな子供だ! その上に、強い運の持ち主でなければならない」 落合先生「なんですと!?」 棟梁「いつの日か日本を支配し、地球を支配するような男の子が、私は欲しいのだ」 落合先生「あんた、頭おかしいんじゃないの!?」 棟梁「黙れ!」 棟梁が落合先生を鋭く睨む。しかし落合先生も負けていない。 落合先生「いいえ、黙りませんよ! 子供はみんな夢を持っているんです。その夢を、膨らませたり、縮めたりして、大きくなっていくんです!」 棟梁「くううっ、この男をぶちのめせ!!」 幹部の男が部屋の隅に立てかけられていた木刀を2本取り、1本を落合先生に投げ渡した。 幹部・男「来い」 落合先生「冗談じゃない、私は剣道なんか知りませんよ!」 だが、幹部の男は落合先生を無視していきなり襲いかかってきた。 子供たちが慌てて避難する。 ヒロシ「落合先生、負けるな!」 しかし、落合先生は幹部の男の攻めに防戦一方。 落合先生「危ないっ、危なーいっ!! ……木刀は無茶だ、頭が割れる! 竹刀にしよう、竹刀に!」 幹部・男「黙れっ!!」 幹部の男はやはり落合先生の抵抗を無視し、その顔めがけて木刀を振り下ろしてきた。 とっさに木刀を掲げて防ぐ落合先生。 幹部の男が落合先生を突き飛ばす。落合先生は柱に顔面をぶつけて倒れこんだ。 棟梁「見たか、お前たち。こんなだらしない大人にはなりたくないだろう。この男を牢獄にぶち込んどけ!」 落合先生に駆け寄る覇悪怒組。 サトル「先生、しっかりしろよ!」 ヒロシ「先生!」 ススム「先生っ!」 落合先生「私は大丈夫だ。ヒロシ、みんな、これから何があろうと、生きることをあきらめるなよ。死のうなんてするな? 『ネバー・ギブアップ』だ!」 そこに暗闇一族の雑兵が現れ、落合先生を連れていく。 落合先生「がんばれ、みんな…… がんばれ、みんな!」 覇悪怒組「先生ーっ!!」 幹部・男「座ってろ!」 落合先生に駆け寄ろうとする覇悪怒組を、幹部の男が引き留める。 無理やり座らされる覇悪怒組。 棟梁「みんな、聞けい! これからあらゆる分野にわたって、選抜テストを行う。最後に勝ち残った者1名を、我が暗闇一族の後継者とする」 ヒロシ「暗闇一族の後継者!?」 ススム「勝ち残れなかった者はどうなるの?」 棟梁「そんな奴は生き残る価値がない! 我ら一族の奴隷とする」 覇悪怒組「奴隷!?」 顔を見合わせる子供たち。 一方、落合先生は再び地下牢へ──。 学力テストが始まった。 算数のテスト用紙には分数の掛け算・割り算などが載っている。 ススム「こんなの習ってねーよ……」 ヒロシ「習ってたってできないってのにさ」 サトル「おいみんな、見せ合おうぜ」 4人で問題を解こうとする覇悪怒組を見とがめた幹部の男が𠮟責する。 幹部・男「こらっ! カンニングはマイナス10点だ。マイナス点が100点になった者は、その場で奴隷にするぞ!」 慌ててそれぞれのテスト用紙に向き合う覇悪怒組。 続いて、体力テスト。 タイヤを引きながら屋敷の周囲を走らされる小学生男児たち。 疲労のあまり倒れた一郎を、雑兵が無理やり立たせる。 覇悪怒組「一郎っ!」「大丈夫か!」 覇悪怒組が雑兵を押しのけて一郎に駆け寄る。 すると、幹部の男がアサルトライフルを中空に向けて撃った。ひるんだ覇悪怒組はその隙に列に戻され、一郎も走らされる。 雑兵「ぼやぼやするな! さっさと走れ!」「ほら、走れ走れ!」 覇悪怒組が屋敷の一室に滑り込む。 タケオ「俺、もうダメだ! 死にそうだよ!」 ヒロシ「バーカ。ここで死んでどうするんだよ?」 サトル「だけどさぁ、いつまでこんなテスト続けるんだよ?」 ススム「ちっきしょう、死んだほうがマシだよ」 ヒロシ「あきらめるな! 生き抜いてここを脱出するんだ。『ネバー・ギブアップ』、落合先生もそう言ったじゃないか!」 覇悪怒組「ネバー・ギブアップ!」 とは言っても、状況を打開する方法がすぐに思いつくわけもない。 ススム「……あーあ、家に帰りてぇなぁ」 ふいに、外で車のエンジン音がした。 窓に走る覇悪怒組。 スーツ姿の初老の男が、男女の秘書を連れて白い高級車に乗り込もうとしていた。 ヒロシ「あっ、あの車は!」 その車は、暗闇一族が小学生男児誘拐に使っていたものと同じ車だった。 ヒロシ「サトル、カメラだ!」 サトル「OK!」 サトルが、隠し持っていたカメラで車のナンバープレートを撮影する。 車はそのままどこかへ走っていった。 覇悪怒組はネガを小さな筒の中に入れ、サトルが連れてきた伝書鳩の足に結わく。 サトル「よし……!」 伝書鳩は大空高く、覇悪怒組の通う竹早小学校で待つ矢(ヤ)須(ス)子(コ)のもとへ飛んでいった。 サトル「頼むぞ!」 一郎の家では、一郎の両親が息子の無事を祈り続けている。 ヒロシの両親も気が気でない。 ヒロシの父「金子さん、一郎くんは帰ってきましたか!?」 一郎の母「それがまだなんですよ。ヒロシくんたちはまだですか!?」 ヒロシの父「……ヒロシも落合先生も誰一人帰ってこないんですよ……」 一郎の父「ああ~、一郎~!」 ヒロシの母「ヒロシ~……」 ヒロシの父「もう、こんなことだったらヒロシをやるんじゃなかった! つい、あんたの口車に乗せられてしまった……」 一郎の父「……口車とはなんですか! 犯人が指名してきたんだからしょうがないじゃないですか」 一郎の母「そうですよ!」 ヒロシの父「あんたが金持ちだから悪いんだ!」 ヒロシの母「そうですよ! 大体ねぇ、あくどいことしてお金儲けるから子供を誘拐されるんですよ!」 一郎の母「あくどい!? あくどいとはなんですか! お金がどんどん入ってくるんだもん、しょうがないじゃないですか!」 一郎の父「そうですか、わかりました。そこまでおっしゃるなら、一郎が無事に戻った時には、一郎の身代金・一千万、あなたに差し上げましょう!」 一郎の母「ああ、あげましょう!」 ヒロシの父「それ本当ですか!?」 一郎の父「ええ」 ヒロシの母「あなた!! あたしたちはそんなものは要りませんよ。まったくあさましい!」 そこに警察官と刑事が入ってきた。 彼らは身代金を持たされた覇悪怒組と落合先生を護衛していたのだが、まんまと暗闇一族の罠にかかり、ボコボコに痛めつけられて逃げ帰ってきたのだ。 一郎の父「け、刑事さん、どうしたんですか!?」 刑事「申し訳ない! 落合先生もヒロシ君たちも、みんなさらわれてしまった!」 一郎の父「な、なんですって!?」 刑事「すみません……」 一郎の両親が抱き合いながら泣き崩れる。 その頃、伝書鳩は無事に竹早小学校に到着していた。 ヤスコ「あっ! サトル君の伝書鳩だわ」 ヤスコが口笛を吹き、伝書鳩を降下させる。 伝書鳩の足に結わかれた筒に気づくヤスコ。音楽教諭の順子先生が筒を開く。 落合先生も僕たちも無事です。ネガを現像して犯人を突き止めてくれ! 覇悪怒組 現像は学校内の暗室で行われた。 順子先生「車だわ! 品川33・は・60-40……」 調査の結果、車の持ち主は、吉岡不動産会社社長・吉岡作蔵氏と判明した。 ヤスコ「信じられない! 吉岡不動産って言ったら、超一流会社よ? その社長が誘拐犯人だなんて……」 順子先生「まだ犯人かどうかはわからないわ。でも、何か関係があることだけは確かね」 ヤスコ「先生、どうしましょう?」 順子先生「落合先生やヒロシ君たちのためだもの、どんな人か会ってみましょうよ」 ヤスコと順子先生は吉岡不動産の本社ビルに向かった。 秘書・女「何か?」 ヤスコ「竹早小の新聞部代表なんですが、社長さんにインタビューをしたいんですけど」 順子先生「新聞部部長の菊田です。よろしく」 順子先生が名刺を差し出す。いぶかしげに見つめる秘書の男女──。 ヤスコと順子先生は社長室に通された。 社長室には戦国時代の武者鎧が飾られている。 吉岡「君たちかね? 私にインタビューをしたいというのは」 ヤスコ「はい。よろしくお願いします」 吉岡「うむ。なんでも聞いてください」 ヤスコ「……最近、誘拐事件が相次いで起こっていますが、社長さんはどうお考えですか?」 吉岡「誘拐事件……? 私はまた、土地に関する質問かと思ったんだが。誘拐事件ねぇ…… くだらん。私は興味ないね」 順子先生「社長さんにはお子さんがいらっしゃらないようですね? お子さんがいたら、興味ないなんて決して言えないはずですわ!」 吉岡「私には立派な息子がいるんだ。学問・スポーツ・武芸、すべてにパーフェクトな素晴らしい息子だ! 帰りたまえ、インタビューは終わりだ」 憮然とした様子で部屋を出る吉岡。男の秘書がその後ろに続く。 尻尾をつかんだことを確信し、ヤスコと順子先生が顔を見合わせた。 ヤスコと順子先生の調査の結果、意外な事実が判明した……。 吉岡不動産の本社ビルにほど近いカフェテラスで、順子先生がヤスコに数枚の写真を見せる。 順子先生「吉岡社長には、ミツル君という小学5年生の息子がいたのよ。でもそのミツル君が、半年前に、ビルの屋上から飛び降りて、自殺してしまったの……」 ヤスコ「自殺!? そんな……」 写真の中には、アスファルトの地面に叩きつけられ、後頭部に血溜まりのできた少年の遺体を写したものも含まれていた。 ヤスコ「でも、そのことと誘拐事件が結びつくんですか?」 順子先生「吉岡社長は、ミツル君は死んだと思いたくないのよ。だから、ヒロシ君たちを誘拐して……」 ヤスコ「ミツル君の身代わり……!?」 暗闇一族の体力テストが再び始まった。 落合先生が囚われている地下牢の前で、マット運動やトランポリンをやらされる小学生男児たち。 幹部の男が、前転に失敗して倒れこんだ一郎の胸ぐらをつかんでねじり上げた。 雑兵「やる気があるのか、お前は!」 幹部・男「忍耐力のない人間は、支配者にはなれんぞ」 そこへヒロシが止めに入る。 ヒロシ「冗談じゃないよ!! 支配されるのも、支配するのもまっぴらだっての!」 幹部・男「うるさいっ!」 雑兵「ガキのくせに生意気なこと言うな!」 マットの上に押し倒されたヒロシの体に、雑兵たちが容赦なく鞭を打ち込む。 落合先生「ヒロシ~!! 負けるな、がんばれ!!」 立ち止まり、ヒロシを助けるべきか迷う小学生男児たちに、女幹部が檄を飛ばす。 幹部・女「早く続けて!」 落合先生「みんな、がんばれ!!」 体力テストはなおも続く。 土嚢を担がされ、ひたすら歩かされる小学生男児たち。土嚢を降ろした者はもれなく鞭打たれる。 長時間のしごきで限界に達した一郎は、もはやまともに歩くことすらできず、倒れて動かなくなった。 ヒロシ「一郎っ!」 幹部・男「余計なことするんじゃない!」 一郎に駆け寄ろうとするヒロシを幹部の男が捕まえ、往復ビンタを見舞う。その様子はまるで大日本帝国じみている。 ススムたちが助けに入るも、雑兵に引きはがされ、同様にビンタを食らって倒れる。 そこへ、怒り仮面となった魔天郎が姿を現した。 怒り仮面「許さんぞ…… 許さんぞ!!」 ヒロシ「怒り仮面だ! 怒り仮面が助けに来たんだ!!」 幹部・男「こしゃくな…… かかれ!!」 暗闇一族の雑兵たちが怒り仮面に群がる。 だが怒り仮面はマントを翻して敵を寄せ付けず、怒りに満ちた格闘術で次々と返り討ちにしていく。 怒り仮面の猛攻から辛うじて逃れた幹部の男が、屋敷の支柱の裏側に隠されたスイッチを押す。 すると、怒り仮面の足元に隠されていた落とし穴が開き、怒り仮面は真っ逆さまに落ちていった。 怒り仮面「うわわわわーっ!!」 幹部・男「フフフフフ、この下は奈落の底だ! いくら魔天郎でも、これでおしまいだな」 ススム「魔天郎が死んじゃった…… もうダメだよ!」 幹部・男「お前ら、何やってる! 戻れ! さあ、早く!」 覇悪怒組以外の小学生男児は、全員が疲労困憊となって倒れていた。 幹部・男「ほら続きだ続きだ、担げ担げ!」 ヒロシ「魔天郎が死んでたまるか! みんな、弱音を吐くな。歩くぞ、いいな? ネバー・ギブアップ!!」 覇悪怒組「ネバー・ギブアップ!!」 覇悪怒組は「ネバー・ギブアップ」を合言葉に、必死に自分たちを励まし続けた。 重い土嚢を担ぎながら洞窟の中を通り、切り立った崖に出た。 幹部・男「よーし、荷物を降ろせ。さすが覇悪怒組だ、ここまでの難関を突破してきたのはお前たち4人だけだな」 ヒロシ「もうたくさんだ!! 俺たちを家に帰してくれ!!」 幹部・男「そうはいかん。これから最後のテストを行う」 ススム「最後のテスト?」 幹部・男「お前たちの運が強いか弱いか、試すテストを行う」 サトル「な、何をさせるんだ!」 幹部・男「この崖から飛び降りて…… 命が助かった者こそ、本当に運の強い人間だ。その人間こそ、我らの次の棟梁になられるお方だ!」 サトル「じょ、冗談じゃないよ!」 ヒロシ「ふざけるな!! こんなところから飛び降りたら、死んじゃうよ!」 幹部の男がヒロシにアサルトライフルを向ける。 幹部・男「飛び降りないなら、この場で射殺する!」 命がかかっているだけあり、覇悪怒組の誰も飛び降りることができない。 崖下に移動した女幹部が命じる。 幹部・女「突き落としなさい!」 雑兵たちが、一斉に覇悪怒組を落とした。 ススム、サトル、タケオはもろに地面に叩きつけられて失神したが、ヒロシだけは、落下の恐怖に気を失いながらも偶然近くに生えていた蔦を掴んで落下を免れていた。 ヒロシは吉岡不動産本社ビルの社長室に連れてこられた。 秘書(幹部)・男「お連れしました」 吉岡「黒樹 洋。君は、勇気と忍耐を兼ね備えた、素晴らしい少年だ。見たまえ」 吉岡がカーテンを開ける。経済都市・東京の夜景が眼下に広がる。 吉岡(暗闇一族・棟梁)「君は、私の後継者として、このビルのオーナーになり…… やがてはこの街を支配し、日本を支配する立派な人間になるんだ!」 ヒロシ「お断りだ。誰があんたの後継者になんてなるもんか! 俺には父さんと母さんがいるんだ、父さんと母さんの所に帰してくれ!」 吉岡「聞き分けのない奴だ。私の後継者になるのはどうしても嫌か?」 ヒロシ「ああ、嫌だ! 俺が好きなのは父さんと母さんだ、あんたの子供になんてなるもんか!」 吉岡「君には私の後継者になる資格はないようだな…… この子供をぶち殺せっ!!」 逃げ出すヒロシを秘書の男女が追う。 前方からも、吉岡が雑兵たちを引き連れて迫り来る。 挟み撃ちにされるヒロシ。秘書の男がヒロシに拳銃を向けた──その時! 怒り仮面が投げつけた魔天郎カードが、悪人どもに炸裂した! ヒロシ「怒り仮面! 生きていたんだな!?」 怒り仮面「ヒロシ、私は不死身だ。その者たちはどうしても許せん、私が成敗する!」 怒り仮面が鞭を振るい、雑兵たちを薙ぎ払う。 そして秘書2人をも一瞬で無力化し、逃げる吉岡を捕らえた。 怒り仮面「吉岡作蔵! 子供を事故で失った悲しみはわかるが、ヒロシたちを誘拐して息子の身代わりを作ろうなどとは、許せんぞ!!」 吉岡「私は、息子に小さい頃からエリート教育を受けさせた! 息子は、学問・スポーツ・武芸、すべてに秀でた息子だった…… 将来は、日本の指導者になるはずだったんだ!!」 食い下がる吉岡に、怒り仮面が鞭を突き付ける。 怒り仮面「馬鹿者!! お前の過大な期待がミツル君を押しつぶして自殺させたことがまだわからんのか!? 子供には子供の夢を与えよ!! 大人の打算で子供を苦しめるなっ!!!」 怒り仮面の鞭が吉岡を容赦なく打ち据える。 怒り仮面「これは、さらわれた子供たちの苦しみ!!」 さらに、秘書2人にも鞭を浴びせる。 怒り仮面「これは、さらわれた子供たちの親の悲しみ!!」 その時、ヤスコと順子先生が警察を連れてビルに踏み込んできた。 ヤスコ、そして順子先生と怒り仮面の視線がかち合う。 怒り仮面「さらばだヒロシ、また会おう!」 怒り仮面は憤怒を解き、魔天郎の姿に戻ると、非常ドアから非常階段へ出て、上空に跳ぶ。 魔天郎を乗せた気球は、夜の闇に消えてすぐに見えなくなった。 翌朝、落合先生とススムたち、そしてさらわれた小学生男児が全員暗闇一族のアジトから生きて帰ってきたことは言うまでもない。 しかし、魔天郎は子供の味方なのか? 犯罪にすべてを懸ける怪盗紳士か? それはまだ、誰にもわからない──。 (続く)