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124 :ナイ神父Mk-2:2015/12/12(土) 23 52 10 日蘭世界 アニメ事情 機動戦士ガンダム・・・史実世界に置いては絶大な人気を誇り今尚外伝作品や関連作品の生み出され、ロボット作品の金字塔とも言える作品である。 大陸日本に転生した夢幻会メンバーの中にも熱狂的なファンは多数居り、大陸世界でも何とか普及させて此方でもプラモやゲームを楽しみたいという欲求は当然の如く発生した。 そうして夢幻会アニメ部門で製作が開始されたが、コレが苦難の連続になることをまだ誰も知らなかった。ガンダムシリーズを製作するに当たり先ず製作が決定したのは第一作 俗に言うファーストガンダムだ、一時はSEEDやXを希望するメンバーも居たがやはり1から作りたいというメンバーの声に折れて後に製作を約束させて取り組み始めたが、設定を 決める段階で大きな壁にぶつかった。それはジオンと連邦の設定である、設定を史実のまま進めると日本やドイツを意識させるジオン側が悪役になり米英を思わせる連邦が 主人公側で担ってしまうという問題だ、勿論そのまま進めよう物ならば視聴を切られ続編を作る所ではなくなってしまい、また史実には存在しないオランダが出てこないことは 大陸世界に大きな疑問を持たせてしまう。 そうした問題を解決するべく当初は連邦を日蘭風してジオンを英米風にするという意見が出されたが、それに待ったを掛けたのはMS好きのメンバーである、彼らからすれば自分たち の好きな機体が大きく変更されるという大きな危機であり何としても阻止するべき物であったのだ、そうして会議を重ねるうちに議論は長引き、一部のメンバーからは先にガンダムを デザインする方が先だという話が出てきた為、先にそれを進める事となった、しかし、其処でも待ったを掛けるメンバーがいた、営業担当のメンバーである。彼ら曰く元々のガンダムの デザインでは日蘭の視聴者特に子供の受けが悪いという話しである。 そしてその原因はまたしても日蘭世界特有の理由であった、日蘭世界での世界大戦の花形は陸海空どれにおいても強大な戦艦や列車兵器、そして富嶽といった大型兵器達が活躍してきた、当然 プラモや玩具、雑誌に載る写真もそうした兵器が一番に写ることと成る、更に都内や軍基地の近くなら本物を見る機会も一段と増える。そうなれば事も子供たちの大型兵器への関心が高まる 事も必然であり、史実よりも戦闘機を初めとした比較的小型の兵器は人気が下火となっていたのだ、其処からは会議が更に荒れたといっても過言ではなかった。何せ根本設定すら変更を強いられ この上主役機も大幅変更しなければならないという事態に陥ったのだ。 協議に協議を重ねた結果製作委員のメンバーは一つの結論を下す、それは宇宙側をOCU陣営に、つまりジオンのほかに日蘭露に近いコロニー国家を捏造して対応すると言うもであった そうして新たに出来た4勢力に史実に於ける活躍や主戦場によって得意な戦場を分け、さらに各国でジオンMSを分けることによって対応したのであった。そして連邦側もコロニー落し等の自力を 削る真似をせず完全に宇宙対地球の形に作り変えて設定するのであった。 そして主人公機はやはりガンダムタイプが良いとして最終的に決まった機体がサイコガンダムをベースに新たにビームサーベルなどを加えてデザインしなおすことによってガンダムを主人公機とすると 言う荒業であった。こうして完成した1stガンダムであったが、やはり設定に無理がある部分も見られこの課題は後の各シリーズによって改良を加えられながら徐々に後付設定によって埋められていくこととなる。 因みに機体の振り分けとしては以下になった。 4勢力共通→ザク系、ゲルググ系、ムサイ系、チベ系 オランダ、日本→サイコガンダム(1st風)、グフ、ギャン系、大型MA(砲撃型)、ドロス級(オリジン)、グワダン級 ジオン(ドイツ)、ロシア→ドム系、水中系、MA(高機動型)、ドロス級(アニメ版)、グワジン級 連邦(英米仏)→概ねアニメ基準ただしジム出現が戦争初期になり更に生産数激増+後期でオリジナルのジム系増加
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113 :ナイ神父MK-2:2016/01/23(土) 00 52 35 日蘭世界 冷戦ゲート 日本と大日本帝国 中華動乱終結以降、アジア周辺では各国の動きが加速していた、ソ連では勢力的に半ば空白地と化した中国への 進行を企てる動きがあり、中国の臨時政府では戦力の不足とソ連進行を警戒してアメリカの駐留を求めた。 親中姿勢こそ改めたアメリカ政府であったが、ソ連の動きが活発な以上兵力は派遣せざるを得ず、結果的に 日本の駐留戦力が薄くなる結果となった。 この事に対する対応として日蘭側の日本とオランダ帝国に対して史実日本を交えて交渉を行い、日本との 国交を条件にこの件を受諾した。日蘭が駐留を開始すると日本では左翼系や共産党系の人間を中心にして 反対運動が行われデモなどが相次いだが、流石に中国での容赦の無さを見た大多数の人間は過激な行動に 移ることは無かったが、一部の過激化した勢力は基地に直接乗り込もうとして手前で警察に拘束されている。 軍事が駐留後は進入騒ぎ以外大きな変化が起っていないなか、経済や商業面では大きな変化が起きていた、 それは夢幻会主導によるメディア攻勢とでも言うべき物だった。軍駐留後ひそかに派遣した帝国情報局の工作員や 諜報員、表では三菱や倉崎を初めとした親夢幻会側の財閥が活動して史実側のメディア関係の企業の買収や、妨害 さらには日蘭側の番組を放映可能なTV局の作成などを積極的に進め、史実側のメディアにマイナス方面の 情報を流させない事を方針として経済的な大攻勢を掛けていた。 結果として1980年代前半中に一部メディアの株式の大多数の取得や、日蘭系の資本が入った新聞社が多数 設立されることとなる。また、その副産物として早くアニメブームや所謂クールジャパンに近い影響が出たが それは大々的に成るのは時代が下ってからのことである。 一方で帝国陸軍と陸上自衛隊の間では困惑が広がっていた、自衛隊はあくまで日本軍を旧陸軍の延長線上で考えていたのだが、 蓋を開けてみればソ連もびっくりな火力信奉者達の巣窟であり、現役の戦車もソ連系の戦車に非常に近いものであった為である。 慌てて情報交換で行い、その際に資料として提出された旧陸軍の資料は今度は帝国を混乱させた。 「何でこんな旧式(史実チハ)なんか使ってたんだ?家の方だととっくに機種交代が終わってたんだが・・・」 「火砲が少なくないか?コレじゃ相手の野戦陣地を吹き飛ばせないし要塞にも苦戦するだろ」 「と言うか列車砲は如何した、一門も無いとか可笑しいだろ」 旧軍の資料を見た複数の軍人達からは大凡上記のような事が聞かれ、それに対して自衛隊は 「日露戦争でドーラレベルの列車砲4門とか馬鹿じゃねーの」 「WW2当時の主力がT-55クラスなんですがそれは」 「弾道弾とか早過ぎませんかねえ」 「要塞と打ち合いして要塞を上回る火力とかうらやましいなあ」 と言う日蘭の潤沢な物量と火力を羨むこととなる。 そして更に驚いたのは日蘭側との技術差であった、日蘭側では現在米ソが配備を始めた兵器に匹敵する兵器を既に量産 配備を完了させており、それも自衛隊員らの表情に影を落とすこととなるが、これは史実アメリカでも同じことであった アメリカでも既に正式配備されたばかりのイージスシステムが既に習熟した技術であることや、コンピューター技術 航空機技術で大幅な遅れを取っておりその事がアメリカの軍人達を悩ませていくこととなる。 また、財界でも日蘭との技術問題は大きな問題となっていた、1960年代で既に環境問題に取り組み始めていた日蘭世界では 1970年代までに連盟内で環境基準などが設けられCO2削減や郊外の撲滅、フロンガス・排気ガスの削減が一部地域を除いて始っていた その為、史実側の多くの自動車はOCUの環境基準を満たすことが出来ずに販売は難航し、さらに性能面やサービス面でも苦戦を 強いられた、逆に日蘭側の商品はアメリカ国内の市場に確実に食い込み始め政府が慌てて規制を開始するも、それまでに相当な 損失が発生していた。 その頃、アメリカでは中国のへの駐留で苦労していた、住民の中には先の敗戦はアメリカが参戦しなかったせいだとする声もあり 各地で反米運動が激化し、一部がテロリスト化して在中米軍に対してテロ攻撃を仕掛けていたこの攻撃に対して当然アメリカも 攻撃を行うも、現地住民の協力が得られない上、終わること無い対ゲリラ戦はアメリカ軍を消耗させていく。この中国の動きから、 その後のアメリカの基地はより大型化し、内部で完全に完結できる形に変化していくこととなる。
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687:635:2023/01/28(土) 08 56 56 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 日蘭ネタ アムステルダム砲弾職人の朝は早い 砲弾職人の朝は早い。 砲弾職人は御年八〇を超えてなお現役である。 ここオランダ海上帝国が誇るアムステルダム砲兵工廠では大は戦艦、列車砲の主砲弾から小は軽迫撃砲やグレネードランチャーの砲弾まで製造される。 大半が自動化なされているがそれでも職人の仕事が無くなることはない。 「おはよう。」 「おはようございます!」 職人に工員一人が挨拶をする。 侮る様な空気は無く、寧ろ尊敬の念すら感じられる。 職人はそのまま自分の仕事場へと向かう。 仕事場に着くと早速朝礼を行い本日の業務確認に加えラヂオより流れる二百年以上の伝統を誇る鉄血体操を行い身体を解す。 『……大きく背伸び運動から。』 「「「エーン、トゥェー、ドゥリー、フィア。」」」 今日の仕事は来月に予定されているシナ中央地域への定期掃討作戦における戦死者への追悼行事で使用される予定の軽榴弾砲の砲弾の仕上げである。 砲弾生産の主軸がオートマティシーングされて以降、現在砲弾職人の主な仕事はこういった式典などで使用される砲弾の製造が主となっている。 そうした砲弾も製造ラインで作られた物を使用するのが合理的と言う者もいるがそういう問題ではないと職人は言う。 「私らの砲弾職人がね、未だこれでご飯食えてるのはもしもの時の為なんですよ。 」 職人はそう話ながら砲弾の弾殻を一つ一つ塗装していく。 無論砲弾の種類等情報を記した文章も養生した上で白塗りの塗料で砲弾に文字を塗装する。 「もしも生産ラインが破壊されたら?もしも電子機器が無効化されたら?そんな時にでも砲弾を作れなきゃ話になりませんよ。」 幾つもの皺と傷がある手で塗装の仕上がった砲弾を磨いていく。 「砲弾の製造出来なくて本土が攻撃を受けましたでは鉄と血に殉じた父や爺さんたちに面目が立ちませんよ。」 職人の祖父はケープ=ネーデルラント親衛連隊に所属し退役、四カ国同盟占領時は抵抗運動帝国領ケープ解放の為に奮戦し壮絶な最期を遂げられたという。 父もまたフランス制圧戦にて戦死されたそうだ。 「まあ私達の作る砲弾が実戦で試験的に使われることはあってもこの地球上で活躍することはもうないでしょう。」 職人は真剣な表情で作業しながら言う。 「あの戦争で私たち人間は国家という垣根を超えて協力出来るということを学びました。ですがそれだけじゃない。 FFRもBCもCISもあの戦争の時よりずっと大人になりました。 もうね、俺らが作る砲弾が活躍する機会は来ないですよ。 砲弾だって人を不幸にするよりは追悼だとか誰かの役に立つ方が良いに決まってる。」 職人は笑う。 「それにね鉄血に殉じた人らに贈る砲弾だ。己の血と汗を鉄に詰め込んだ砲弾の方がいいだろう?」 689:635:2023/01/28(土) 08 58 34 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 以上になります。転載はご自由にどうぞ。 日蘭各国とも砲弾の人力製造は生きている悪寒で式典だとかで使われるだろうなというお話。 多分その内伝統工芸として扱われる気がする…。
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711 :ナイ神父mk-2:2015/10/22(木) 00 01 00 日蘭世界 第二次世界大戦 OCUの戦後 OCUの戦後は復興と開発に費やされたと言っても過言ではない、戦場になったケープや少数ながら獲得した 植民地、そして何よりロシアの復興である。ソ連から獲得した土地は焦土作戦でボロボロになり更に男女問 わず働き盛りが連れていかれたことで、人口構成が15歳未満の子供と動けない老人が9割を占めまともに都市 が機能しているとはいえなかった。そこでロシア帝国は日蘭に支援を要請して、建物を修復し子供と老人は 施設に入れて保護することで復興を図った。 支援を認めた日蘭は災害救助レベルの装備を用意して軍を派遣※1之に加えてドイツとイタリアが支援を申し 入れてそれぞれSSと軍を派遣した。ある程度復興し始め安全を確保できるようになると次は企業や民間団体、住人 が町へと戻り時間をかけてではあるが、戦後復興は進んでいった。しかし、1960年代に入るとソ連が崩壊し、再統一した ロシアが再度復興に追われるという様子が見られていた。 欧州の戦後 戦後の欧州は1979年代までに大凡4つの勢力に組み込まれることとなる。反共が強い地域はOCUへ、反OCUで反共産ならBCへ そして共産勢力ならばUSAへ合流し、それぞれ庇護を求めて合流したこの時、勢力拡大に遅れたのはフランスであった フランスは自国からフランス人以外を追い出すことで形成されている為、警戒されてしまい勢力獲得にはいたることが 出来なかったのである。 そんな中である意味世界の縮図そのものと成ってしまったのがルクセンブルクである。その国内は現在所属する勢力に ついて国内が大いに混乱していた、大多数はOCUに庇護を求めようとしたが、自分たちを捨てたオランダは信用できない勢力は BCへの併合を望み、更に白人至上主義の人間はフランスを望み、共産主義者はアメリカを望むという混乱状態であった。 こうした混乱を収める為に政府は中立を表明し、ルクセンブルクは勢力も手を出したくない土地※2として中立を維持させ られて居る。 一方スペインでは反政府勢力が活性化し、さらにその勢力の武装がソ連製であったことからソ連の介入が疑われた。 内戦が激化して行く事を嫌った当時のスペイン政府はOCUに介入を要請して、解決を図りスペインは赤化を免れて行く、 内戦後反共産の機運が高くなったスペインは1975正式にOCUへ加盟して連結経済へと区込まれていく。 植民地の戦後 各国植民地は各敗戦国へと管理を負わされ、国ごとに扱いに差が出ていた。米国は流れ出た共産勢力に影響されて 植民地も共産党政権が立つ兆候が見られ、フランスは隔離政策で嘗てのインディアンのごとく端へ端へと追い出していた、 そんな中イギリスの植民地はイギリスの方針により、インフラと最低限の教育施設を整えて独立していた。 余りにあっさりと投げ出された旧イギリス植民地ではあったが、その実イギリスから離れずらくなる様にしっかりと対策を練ってのことだった。 植民地では国軍の装備がイギリスから売り払われたもので整えられ、更に扱う兵士も元は植民地兵である為、イギリス製の 装備が一番使い易いという言うのが実情であった。また、当初こそイギリスと貿易を行いながら資金をため完全に離れる予定で 合ったが、時間が起つに連れて既存の利益にこだわる勢力も現れる為それも難しくなっていった。こうして経済面と軍事面で 元植民地が離れることを防ぎながら、徐々に国民間での交流を進めることによって時間をかけて世代交代を待ちながら、 少しずつ元植民地の恨みを薄まる事を期待した。 しかし、火種を完全に消すことは出来ず、同じ植民地内の部族同士の格差や、貧困が加わり時間がたつにつれてそれが顕著に なって行った。21Cを迎える頃には各植民地は富裕層と貧困層で分かれ富裕層は現在のBCとしての利益で満足して生活している が、貧困層へ自身の貧困の原因をイギリスに求め一部はテロ※3を起こすなど過激な行動に出ていた。そうした二つの層の板ばさみ に成りながら元植民地の政府は今日も苦労を重ねている。 712 :ナイ神父mk-2:2015/10/22(木) 00 01 32 米海岸2国と日蘭の戦後 合衆国から独立したカリフォルニアと新大陸共和国はOCU占領下の元戦後復興を行っていた、その原動力となったものが合衆国 からの独立前に集められた資産や物資、そして日蘭を通して入ってくるOCUの資産であった。しかし、自力で復興の資金を工面 出来た新共とは違い、カリフォルニアの資金は戦中に各地が困窮する中、各州が捻出したものでありそのせいで合衆国やテキサス との対立を深めていくことと成る。そんな中、南米の赤化に伴いOCUがカリフォルニアと新共の海軍の再軍備を許可する。 しかし、既に海軍廃止から20年近く経過していた両国ではノウハウが不足していた。 その問題を解決すべく、両国はOCUから旧式の駆逐艦・巡洋艦・軽空母を購入※4さらに教官を呼び寄せて新兵を教育する傍ら 海戦を生き残った僅かな旧アメリカ海軍のメンバーを一時的に復員させるなどで対策を取った。こうして各国の思惑に振り 回されながら両国は戦後より抜け出していく。 一方の日蘭はというと、戦後の復興で引っ張りだこであった、陸戦こそ少なかったもののそれでも獲得した領土や連合構成国の 中には戦火に晒された土地も少なくなく、復興の為に各地に陸軍と工作部隊を派遣しながら、戦後の秩序構築向けて動いていく。 そんな中、1970年代に入るとソ連から逃れた共産主義者たちが南米を赤化させていた。赤化だけであれば兆候が合った為、 対策を講じるだけだったがブラジルで内戦が発生し、オランダ領土に難民が流れてくると、それが日蘭の怒りに火をつけた。 日蘭は戦後に接収した旧モンタナ級を旗艦とした連合艦隊と陸軍4個師団を編成して之を内戦に投入し早期解決を狙う、 日蘭の介入後と恫喝により後ろ盾を失った反政府勢力はその後徐々に困窮していき壊滅する運びとなる。 この戦いを最後に21世紀現在までOCUによる大規模な戦闘は行われず世界は一先ずの安定を得ている。 ※1 予め被害を確認した日蘭政府が資金や民間のだけではまずいと判断し、ロシアの承諾を得て派遣された。 ※2 オランダの目と鼻の先である為オランダと事を構えることを嫌がった、敗戦国はルクセンブルクに併合は 行わないことを伝え、更にOCUの各国も態々日蘭の機嫌を損ねるようなことはしたくないため手は出さなかった。 ※3 イギリスだけが対処ではなく現在の状態を形作っている富裕層も対象となぅて居る。 ※4 復興では民間施設や商業施設など生活に関わる物が優先され事と、仮想敵国がどちらも陸軍中心である為 海に対する重要度は低かった。
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660 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/22(月) 23 02 02 ID 119-171-250-164.rev.home.ne.jp [7/9] 日蘭ネタ 日蘭世界においての民俗学的な感じな戦艦仏棲姫についてのネタ その1 〇〇社刊 FFR民俗学―FFRの女神達― 秘神Melisandeの章より 諸氏は秘神という存在をご存知だろうか?秘神、それは文字通りの秘する神。 様々な理由により表立っての信仰が躊躇われる神や何らかの理由で神話が消された神である。 日本であれば荒覇吐神や瀬織津姫などが有名であろう。そしてそれはFFRの女神達にも存在した…。 【Mere des ombres(日の当たらぬ者らの母)】、【Dame sous la mer(海底の女主人)】、【Pardonneur des peches(穢を禊ぐ御方)】…。 様々な異名があるがFFR神話にその名が語られぬされど確かにFFRの女神として存在するのが【彼女】である。 【彼女】が何時生まれたのか?と問われてもFFRはその答えを持たない。FFR神話において【彼女】は存在しないものとして扱われるからだ。 【彼女】について特定の名前を示すものは無く、神話も存在しない【彼女】は長年諸外国においてその存在を知るものは居なかった。 しかし確かに存在する【彼女】、【彼女】の存在が外に知られたのも全くの偶然であった。 その事例の一つはOCU加盟国近海で発生した小型FFR貨客船の海難事故。 貨客船は突如発生、急速に大型化した嵐に巻き込まれた上に三角波の影響もあり沈んだ。 これが海のセントバーナードと呼ばれるFFR創世記より未だ地上にあるFFRの女神一柱。 及びその娘であれば経験豊富な乗員やそのサイズもあり乗り越えられたであろう。 しかし船のサイズと普段は穏やかな航路故に若い船乗りの練習の場であったので彼女の乗員の多くも未熟な若い乗員だった故に沈んでしまったのだろう。 しかし事故と比して死者、行方不明者の数は驚く程に少なかった故に流石はFFRとの称賛の声が少なくなかった。 まあ、それでも犠牲者が出たのは間違いなくOCUの海難救助艦艇や潜水艦救助艦による船内捜索や大型起重機船による船体引き揚げが行われた。 そして船内にて複数の遺体を確認されやはりオセアンの下への転属を家族や友人、戦友に伝える遺書やリシュリュー宛の転属願いが発見された。 中には最期のその時まで船を維持していただろう乗員の姿もありやはりFFRらしいと皆が口を揃えた。 しかしその中には奇妙な遺書或いは転属願いも散見された。 それを書いたのは先進国であり、指揮官の下に皆平等である筈のFFRでも表向き差別されねど賤業とされ、 繁栄の影としてどの時代、どの国にも普遍に存在する人類最初の職業の女性。 身重のしかしそのお腹の子供は重度の障害を持っていた母。 そして…父がスパイの罪にかけられた子。 賤業の女性はこう書き綴っていた。 「オセアン、御元へ赴けぬ恥ずべき我が身…mere des ombres(日の当たらぬ者らの母)の御元への転属をお許し下さい」 まだ身重の母はこう書き綴る。 「dame sous la mer(海底の女主人)、自ら転属を願い出ること叶わず転属が叶えどどオセアンの力に成れぬ我が子をどうかお救い下さい」 父が罪を犯した子はこう書き綴る。 「Pardonneur des peches(穢を禊ぐ御方)よ。オセアンの下へ逝けぬ者の罪を禊ぎ、安らぎを与え給え」 それらを発見した者らは皆一様に首を傾げた。 書き残した者ら全員が死後にFFR国民が渡る筈の霧の向こうの主祭神オセアンではなく各々別の名に死後を願い出ているからだ。 そしてもう一つ、それら全員が共通して持つものがあった。 大事そうに抱えられた竜の尾を持つ女性の像…それを見て再び皆が首を傾げた。 彼らの知る限りにおいて斯様な女神はFFRに存在しないからだ。 FFR民俗学の研究者であった筆者も意見を求められたが答える術を持たない。 件のゲームに於けるFFRの女神達の似姿は複雑な顔すれど許容されるが彼女達は軍艦の一部を保持しているが基本的に人間の女性の姿をしている。 それはFFRにても同じことである。 竜の尾、斯様な明らかに人外と分かる様な姿の女神は存在しない。 ―中略― 661 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/22(月) 23 07 40 ID 119-171-250-164.rev.home.ne.jp [8/9] 以上になります。 はい、始めてしまいました。民俗学的な感じのナニか。 以前リシュリューの荒御魂というべきとか語った戦艦仏棲姫についてFFRに於ける取り扱いについてのネタシリーズになります。 正道の神々、復讐も含めたそれらは全て艦艇でもある女神達が統べる場所。ならば正道ではない場所、FFRの繁栄の影の澱みは誰が守護するのか? そしてリシュリューと二元論であるオセアンがいる以上リシュリューの影というべき戦艦仏棲姫は何なのか?についてネタにしていこうと思います。
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149:635:2022/11/03(木) 23 21 26 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 日蘭ネタ 剣継ぎの大剣 新天下五剣、大日本帝国にてそう呼ばれる剣が世界には五振り存在する。 列強五カ国それぞれが保有し同時に同国の象徴となる剣である。 一振りは大日本帝国の王権の象徴、天叢雲剣こと草薙の剣。 近年では聖杯探求というゲームにて因果断ちの神器として描かれ世界的に有名になった。 もう一振りはFFRの約束の剣、こちらも近年同ゲームにて星見の天文台のマスターに助力した彼の国の神霊の神器として有名になった。 残りはCIS、BCにも存在するがここでは蘭帝…オランダ海上帝国の剣について語ろう。 その名は【剣継ぎの大剣】若しくは【忘れじの剣】と呼ばれるが銘というものは存在しない。 所謂両手剣と呼称されるサイズの大剣であるがその形は異様と言う他ない。 柄は至ってシンプルであり茎に目釘を通すことで柄に固定されている。 そして茎には銘や製作者の名の代わりに一文『我、汝らを忘れじ』と蘭帝語で刻まれておりこれが名の一つ『忘れじの剣』の名の由来となっている。 そして刀身であるが…これが異様という他ない要因となっている。 本体は通常の刀身であるのだが…その本体に多くの折れた刀剣の先が接合されているのである、それこそ接ぎ木の様に。 その為に刀身よりさらに多くの刀身がそれこそ枝葉が如く伸び樹木の様にすら見える。 無論この為に武器としての実用性は皆無、が、かといってこの剣は天叢雲剣の様に祭器としての性格があるのではない。 この剣は蘭帝にとって己が弱さという罪の象徴であり墓標であり、呪いと祝福でもある。 この剣の刀身を形成する剣は全て十八世紀の蘭帝本土防衛戦において玉砕したある部隊の名も残されぬ日蘭の兵士のもの、 つまりは彼らの墓標として製作されたのがこの剣なのだ。 そしてこの剣はその部隊の唯一生き残った日本の武士により時のオランダ総督へと献上された。 献上の際に余りにも異様過ぎる形の大剣に場はざわめいたと記録には残っている。 しかしこの剣の生まれを聞いた総督は涙を流したという。 オランダという国が弱さ故に守れなかった国民と彼らが握り砕けた鉄の剣ががこの剣なのだ。 オランダという国が弱さ故に死なせた友人とその血がこの剣なのだ。 オランダという国を守った者らがこの剣なのだ。 故にオランダという国を強くしようと総督は決意したと武士の回顧録には記されている。 そして時のオランダ総督が皇帝となる時、この剣に誓ったという。 『我ら汝らを忘れじ、我ら汝らの剣を継ごう。』 故に【忘れじ剣】、故に【剣継ぎの大剣】、鉄と血の誓い。 それ以降歴代蘭帝皇帝はこの剣に鉄血を誓うという。 それは蘭帝に掛けられた呪いでもあったのだ。 そしてこの剣には伝説がある。 とある戦線にて日蘭合同部隊が玉砕した。 全体として戦争はは日蘭側有利であったがやはり戦争において絶対はなくそういった被害を受けた部隊も少なくなかった。 生き残った気絶していた日本人の武士一人残し、仲間が全て殺され狂乱となったオランダ兵士二人のみ。 狂乱となったオランダ兵残し正気であった武士は仲間らを住民のいなくなった近くの集落の墓地へ埋葬した。 しかし困ったことがあった。 日本人は石を置き、オランダ人は十字架を立てたが刻むべき名も言葉も知らなかった。 そこへ通りかかったのはレナと名乗る青い肌の奇っ怪な女であったという。 その女は武士の話を聞くと自分が彼らの墓標を生きた証を残そうと言った。 訝しげな武士を他所に女は仲間が事切れた場を聞き出すと一晩待てと言いその場を後にした。 翌朝、武士が集落に待っていると女がやってきた。その手に異様としか言えぬ大剣を携えて。 剣を寄せ集め接ぎ木の如く束ねた剣の樹、そう表するしかない大剣。 それらの剣に見覚えがあった。仲間らの剣だ。 これを墓標にすると良いと女は言い武士はその大剣を受け取った。 どうすればこんな剣が出来るのか、しかも女が…武士は分からず女をもう一度見てみる。 人成らざる青い肌、黒い肌もいるのだからと思ったが異様といえば異様、そして何よりももう一度見て気づいた。 女の腕は四本ある…それを見て武士はハッとする。 天竺においては大自在天の后に青き肌に四つの腕を持つ神女がいることを思い出したからだ。 武士が気づくと青い肌の女、いや神女は三鈷戟を持ち牛に乗った姿になると紫雲に乗り天へと去っていった。 異教なれど神の贈り物、この剣はある種信仰を守らんとするオランダへの祝福でもあったのだ。 なお余談だがその武士は緑の粒子に侵された邪気眼使いで刀鍛冶技能持ちな武士()であったのだったという。 150:635:2022/11/03(木) 23 23 51 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 以上投下完了。転載はご自由にどうぞ。
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803 :ナイ神父MK-2:2015/10/05(月) 20 14 28 日蘭世界 遅すぎた戦艦 モンタナ級、敗戦前のアメリカ合衆国が最後に建造した巨大戦艦であり、もし完成が早ければアメリカは 砲撃戦だけは、日蘭に負けなかったと言われている戦艦である。 着工から建造中断まで モンタナ級の建造が始まったのは1930年代とされ、武装は対長門型や伊吹型※1が想定され、それを越える18インチ砲の搭載が 予定されていた。しかし計画を立てたのは良いが、ハワイ沖海戦で太平洋側の艦隊を喪失した影響は大きく、先に計画された ダニエル・プランの戦艦建造も響いて、開発承認から着工までは、実に5年の月日を要したと言う。 1935年漸く着工の目処が立ち、国内5箇所※2の造船所で建造が始まった、建造自体は順調に進行し1936年には船体の50%が完成し このまま問題なく進めば1940年には建造予定の8隻全てが完成するだろうと予想された。しかし、肝心の主力兵装の18インチ砲 の開発が難航し、更に予定された対空砲の数では仮想敵国である日蘭の攻撃を防ぎ切れないとされ、設計の変更を余儀なくされた こうして、開発計画は徐々にスピードを落とし開発計画は暗礁に乗り上げた。 1938年この年、暗礁に乗り上げたモンタナ級の開発計画を完全にストップさせる出来事が発生した、ビンソン計画の承認である。 現状日蘭共に建造しているのは41cm砲だけであり、ハワイ沖海戦の教訓と兎に角戦艦の数を揃える事が急務とされたことに加え、 此処に来て各国共同の戦艦・空母の整備計画がスタートしたことにより、モンタナの開発は一時中断され、暫くは姿を消すこととなる。 第二次世界大戦初期から完成まで 第二次世界大戦中全ての海洋で、過去に類を見ない大規模な海戦が行われ、特に第二次ハワイ沖海戦では日米合わせて約数十隻の 戦艦と空母が激突し、後に人類史上最大の艦隊決戦と呼ばれるようになる。この国運を賭けた大海戦は米国が艦載機の制空能力と 戦艦の火力で敗北し、多数の艦隊と多くの人命を失うと言う痛ましい結果に終わり、アメリカは再び西海岸の守りを失うことと成る。 また、アメリカはこの海戦で初めて、日本が46cm砲以上の大型砲の開発に成功していることを知り、大騒ぎとなった。 現在ビンソン計画で完成して居るサウスダコタ級は全て16in砲であり、生産性を優先された急造戦艦である為、18in砲など搭載不可であり、 この戦況では20in砲が搭載できる戦艦など作る暇はない、そこで日の目を見たのは建造が中断されていた、モンタナ級である。 アメリカは慌慌てて、モンタナ級の完成を急ぎ1942年までに4隻※3のモンタナ級の就航させ、武装も規格道理18in砲の搭載に 成功した、こうしてアメリカ最強の戦艦は完成に至り実戦を待つだけと成った。 804 :ナイ神父MK-2:2015/10/05(月) 20 14 59 アメリカの窮状と降伏 第二次世界大戦後期に入るとアメリカはその本土に爆撃を受けるようになり、徐々に追い詰められていくことと成る。 爆撃は国内の全都市が被害を受けることになり特に被害が酷かったのは、国内油田と5大湖周辺の工業地帯であり そして軍施設であった。 この爆撃によりアメリカでは急速な物資不足が起こり、市民はその日の食事にも困るように有様であり、 冬を迎えるころには凍死者まで出る惨状であった。当然そんな状況で戦艦の様な消費の塊を動かすことは 出来ず完成したモンタナ級は砲を船に向けることも出来ずに鉄の塊としてただ港につながれている状態に なる有様であった。 翌1943年アメリカのある軍事施設に原子力爆弾が投下されたことを期に、アメリカは日蘭同盟に降伏 し、ついにモンタナ級はアメリカでは就航から一度も砲撃を放つ事無く終戦を迎えることとなった。 戦後と日本での活躍 1943年の講和条約でアメリカは東海岸とカフォルニア共和国の独立を承認し、賠償艦として モンタナ級の譲渡※4を決定した。 内訳は 一番艦モンタナ、2番艦オハイオを日本へ 3番艦メイン、4番艦ニューハンプシャーをオランダへ 譲渡するものであった。 戦後日本に渡ったモンタナ級は調査が入った後に日本製の兵装へと改修し、艦種と艦名を相模型 一番艦相模、二番艦を周防と改め日本海軍へと 所属することとなる。その後は1960年代まで横須賀鎮守府に在籍して除籍に成るまで、災害時の物資の輸送や赤化した南米に 睨みを利かせる為、観艦式への参加が行われた。除籍後はアメリカへ返却する話もあったが、これをアメリカ側が拒否し、 カリフォルニア共和国が記念艦として展示している。 オランダへと渡った艦はキュラソー級と名を改め2番艦シント・ユースタティウス と共にオランダ海軍へと在籍し、1957年に発生したスペイン赤化動乱※5、ブラジル内戦へ介入後退役している。 ※1 日本が意図的に偽情報を流し、アメリカの戦力増強を遅らせようとした。 ※2 史実より敵が多い分戦艦の建造数も増加された。 ※3 建造場所が北部であった為3式弾に標的にされて完成しなかった。 ※4 この他に一部駆逐艦やガトー級潜水艦などが譲渡対象になったが、サウスダコタ級と ヨークタウン級は日蘭側が拒否した。 ※5 勢力的に孤立しているスペインを共産側に引き込もうとソ連が画策した、反乱で 共産勢力膨張を危険視するOCU連合がフランコ総統の要請により介入した。この際に もキュラソー級2隻が作戦に参加している。
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06 犯人は左翼団体だ、団体名は言えない 10 書類を盗んだのは公安自身だ 13 株式会社聡明が一番この事件を危ぶんでいる 21 与党のとある派閥が一枚かんでいるらしい、もちろん主流派じゃないほうだ 27 23区全部調べるつもりか?調べるのは1区だけで十分だ、そこにすべてがある 24 金のながれもそうだが、あれにはもっと別の問題がある 31 シニフィアンとシニフィエ、それがヒントだ 54 興新会というものがあってな、そこを調べろ 56 興新会の幹部、山田を調べろ 58 宗教団体が関連している 62 宗教団体喜びの会の目的は、シニフィアンとシニフィエという悲劇の少女を救うことだ 64 資本主義転覆をもくろんでいるものがいるという噂があるが、こんなことぐらいで転覆などしない、馬鹿馬鹿しい 66 あの資料がでてきたら国民は恐慌するだろう 68 資料をマスコミに渡す予定があるようだ、汐留で待ち伏せろ 73 警察の新人で情報を知った者がいるらしいなぁ 78 もはや手遅れだよ、あと24時間で資料は全国に配信される 88 東京地下都心の話は聞いているか? 96 資料はもう東京にはないよ
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23 :ナイ神父MK-2:2015/08/25(火) 23 00 45 日蘭世界第二次世界大戦 ~英米の苦悩~ アメリカのペンタゴン、現在ここでは来る日蘭同盟との戦争に供えての作戦会議が行われようとしていた。 しかし、海軍将官には暗い表情が目立つ、そんな中で現大統領であるルーズベルトは会議を進めるべく話し始めた。 「現在の民意の状況では、開戦は避けられないが、今の我が国が配備を進めている戦力で日蘭の戦力を打破できるのかね?」 「緒戦の内だけであるなら対抗することは難しくありません。しかし、万が一にも我が軍が敗れる事になればその時は、 そのまま本土に対して砲弾が飛んでくることになります。」 そう硬い表情で答えたのは太平洋艦隊司令チェスター・ニミッツ大将である。 その言葉にルーズベルトは顔を顰めた。 「しかし、オランダはイギリスが引き付け、我々が相手をすることになるのは日本だけのはずだ、 それでも難しいのか?」 そう楽観視する大統領を前にニミッツは眩暈を感じるも、話を続けた。 「現在、日本・オランダ共に友邦に対して戦艦を初めとする艦船を販売し、海軍戦力の増強を図っております。 また、ドイツ・イタリア共に新型戦艦の開発を行っており、イギリスはおそらく自国海路を守ることで精一杯になるでしょう。 イギリスが敗北することになれば我が国は一国でオランダと日本を相手取ることになります。」 「何の為にダニエルプランやビンソン計画に予算を割いたと思っているんだ、なんとしてでも日蘭の艦隊を破り、 アジアにおける我が国の権益を確保できるよう努めてくれ」 「…了解しました」 ニミッツはそう返事を行い退室した。 疲れきった顔で自身の執務室へ戻った彼を待ち受けていたのは、タイ王国海軍と東ロシア帝国海軍が新造艦隊 の編成を完了しいつでも行動が開始できるという情報であった。 気が付けば、ニミッツは祈りたくなるような気持ちでこの情報を持ってきた仕官へと真偽を確かめていた。 「これは確かな情報なのか?」 「はい、我が軍の諜報部だけでなく、イギリスの諜報部からも掴んでいる事から確かなものだと思われます。」 日蘭と協力関係にある2カ国の艦隊再編完了の報はアメリカ海軍へと更なる苦境へと追い込みながら アメリカ軍内を駆け抜けていった。 イギリスではネヴィル・チェンバレンが頭を悩ませていた。 「ビンソン計画だと?これを実行すれば我が国の財政が破綻しかねないぞ」 そう、計画を持ってきたアメリカ外交官に言い放ったが、外交官は表情一つ変えず返答してきた。 「しかし、現状貴国の戦力では日蘭に対抗するは難しいのでは?特に現在はペルシャとトルコにも 戦力が増えてきていると聞きます。それに対抗し、我々が勝利に至る為の最善の手段だと考えています。 また、フランスはすでに了承しイギリスが了承して頂ければより確実なものになるでしょう。」 海軍を増強する余裕の少ないフランスが了承したことには驚いたが、事実現在の帝国海軍では インド洋周辺の防衛が難しくなってきていることも事実であった。 心臓たるインド・スエズ運河と経済的負担や参加しなった場合の戦後の自国の状況を天秤に掛けた結果、 イギリスは計画参加を了承した。 「貴国の賢明な判断に感謝いたします」 感謝を述べると外交官は退室した。 しかし、英国はまだ知らない諜報をアジアやインド周辺に集中させたことによって ドイツやイタリアへの諜報活動が少なくなりその間に両国が日蘭から招いた技術者の協力で 新型戦艦を開発していることに、そしてその事に気が付いたのはすでに開戦後であった。 余談 日本のとある新聞では現在の状況についての二つの風刺画が話題になっていた。 一つは痩せこけたフランスの横で、ビンソン計画と書かれた丸太でチェーンソーを持った撫子からの攻撃を防御しているアメリカと もう一つは胸の位置にインド、首筋の部分にスエズと書かれたイギリス軍人風の男がペルシャ風の男とトルコ風の男から押されて 後ろで剣を構えたドイツとイタリアが待ち構えるというものであった。
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859 :ナイ神父MK-2:2016/01/19(火) 23 17 34 日蘭世界 冷戦ゲート編 観艦式にて ゲート開通後、日蘭の戦力を詳しくは知らない民衆によるデモ行動は、一部赤軍などの煽りもあって激化の一途を辿っていた。 また、中国や朝鮮、欧州連合国などは向こうの世界に存在するナチスドイツや大日本帝国に反感や敵意を抱き、向こうとの開戦を 求める声が上がっており、そんな中、日蘭世界と協議を行っていた日米両政府は向こうの日蘭の戦力について公開した。 次々に公開される原子力空母や超大和型戦艦の情報、そして何より世界を驚愕させたのは日蘭がアメリカに匹敵する爆撃機と 水爆を既に開発していると言う情報であった。水爆の情報が発覚した時点で大半の勢力はOCUとの開戦発言を取り下げたが、 中国と韓国及び一部の団体では取り下がられること無く更に加熱している。 そんな中、日蘭側では国力誇示と恒例行事であるOCU合同観艦式を各国首脳を招いて執り行った。 アメリカが派遣したアイオワ級の甲板上から各国の軍事関係者に見せられた光景は、関係者の顔を青くさせるには十分な衝撃を伴って 各国に直撃した。 周辺を見れば日蘭の原子力空母に加えて、フォレスタル級に匹敵すると思われる空母が聖アンドレイ十字やハーケンクロイツを掲げて航行し、 少し前方には今乗っているアイオワ級が巡洋艦に見える様な大きさの大和型をはじめ伊吹級やDZP級そして辛うじてアイオワと同サイズだと思われる ビスマルク級らが先頭を進み、周辺にはそれを護衛するように無数の巡洋艦と駆逐艦が整然と並んで航行している。 そんな様子を見ながら各国は自国の戦力を思い返して顔を青くしていた。 「アレだけの艦艇を出してまだ、防衛には余裕が在るというのか?」 「ここに居る駆逐艦だけで我が国の全戦力に匹敵するぞ」 「あきづきの艦長が言っていたことも納得の戦力だなこれは」 「コレだけの戦力を備えるまでに何年掛かるか、指導部に方針変更を具申せねば・・・」 各国の関係者が口々に感想を呟く中、後ろからは大日本帝国現首相が声を掛けてきていた。 「我々の連合の観艦式は如何ですかな?」 「え、ええ、各国同士の連携が取れていてとても優美な観艦式であると思います。」 アメリカの海軍関係者の述べた感想を皮切りに各国とも概ね好評な様子に満足するように頷いた首相は 言葉を続けた。 「ありがとうございます。いや、なかなか異世界の列強と言う一生掛けても出会うこと無い方々と こうして顔を合わせ、更にこんな大舞台の主催をやるとは思っていなかったもので緊張していたんですよ。 好評なようで良かった。次回は是非、向こうの国々の観艦式を見てみたいものですな、英国や米国、そして戦勝国の 艦隊だ、さぞ壮観な物を見れることでしょうな。」 そう言って笑顔な首相と引き攣った笑顔のまま固まった関係者を甲板に乗せながら艦隊に遂行しているアイオワも 最寄の基地で補給を受け、終了後にはゲートを通りアメリカへと帰国した。首相官邸に戻った総理は観艦式で見た 各国の関係者の顔色や声を掛けるまでに聞こえていた感想を思い返しながら今後の方針について考えを巡らせていた (現状、陸軍国家だと推測される中国・ソ連は兎も角、イギリスも艦隊を見て焦っていたな・・・何か現海軍に不備があるのか? それとも植民地の反抗が強くなったかか、何れにしろ英国も往年ほどの力は無いように感じたな。となると、向こうでの有事の際 海軍で脅威になるのは実質米国のみか、何れにしろ総研の御歴々の力を借りた方が良いだろう、このまま連合が向こうの国民に嘗められた ままでは陛下や嶋田総帥に示しが付かん) 860 :ナイ神父MK-2:2016/01/19(火) 23 18 05 其処まで考えると総理は一旦考えを保留して、業務へと移っていった後日この事を聞かされた夢幻会のメンバーからは、 「核のパイ投げなんて勘弁だぞ・・・」と言う声や「こっちもチートだが、二度目の太平洋戦争なんぞお断りだ」などの声が聞かれたと言う 一方、日蘭世界で行われた観艦式で実際確認された戦力に対して米国では軍関係者が半ばパニックになっていた。 「此方で建造中のニミッツ級相当が既に配備済みだと?冗談だろ」 「こっちの日本が建造した大和型を越える戦艦なぞ、撃ちあいになればアイオワでは対抗できんぞ」 「大きさで言えばこっちの駆逐艦もだ、今主力のアダムズ級やフォレスト級を所か建造中のスプルーアンスやキッドに 匹敵する大型駆逐艦だぞこっちも更新せねばぶつかり合えば危険かも知れないぞ」 「海ばかりに気を取られている場合か?海軍の戦力が本当だとするとこのB-52クラスの大型爆撃機も実在しているぞ 」 「核兵器もブラフではなく実際所持している可能性があるな。」 「戦車もだ、許可しないと不味い」 「やるにしても予算が足りんぞ、やっとベトナムでの戦闘が終了したんだ負担が大きすぎる」 「諸君先ずは落ち着け、日本もすぐに如何こうする気は様子だ、此処は順当に戦力の増強を行い地道に行くべきだ」 大統領の発言で、会議も一応の落ち着きを取り戻し、冷静な様子での会議が行われたが、アメリカはまだ知らないがある爆弾が アジアで爆発しそうなことを、そしてそれがゲートの向こうを巻き込んだ大きな事件となることを。 観艦式を見た中国では如何にして向こうに介入するかで意見が分かれていた、血気盛んな将校は軍事力で向こうの中華を攻めれば言いと主張し 、一方比較的冷静な人間は下手な刺激を加えず向こうに友好国を作りながら介入するべきだと主張した。意見が分かれた結果最終的に判断されたのは 向こうの中華への同胞救済を口実にした介入であった。このことが中華に何を齎すか彼らは向こうを知らずに向こうで手に入るであろう権益に 付いての皮算用を行っていた。