約 14,480 件
https://w.atwiki.jp/hotspas/pages/2477.html
楽天トラベル 楽天トラベルで日光温泉の温泉旅館・ホテルを探す
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/915.html
第59話 真の要因 1483年(1943年)2月20日 午前7時 シホールアンル領ウェンステル フェイレは、いつもの通り朝早く目覚めた。 まだ冬の抜け切らぬ2月の朝である。気温は低い。 彼女は自前の冬用の衣服を身に付けているが、厳しい寒さにはあまり効果が無い。 起き上がると、背伸びをしながら周りの風景を見る。 周りの山々は、雲海に頂上が覆われて、その全容を見ることが出来なかった。 「まだ2月・・・・なのかな?」 長い間、人里を離れているフェイレは、月日の流れを感じる事が常人より曖昧になっている。 それでも、季節の移り変わりで、今が何月であるかは分かる。 「ウェンステルの山岳地帯に隠れて、早1年近く経った。1年って、意外に短い物なのね。」 フェイレは、感情のこもらぬ口調でそう呟いた。 彼女がいるウェンステルは、元はウェンステル公国と呼ばれた国であり、国の南側にはマルヒナス運河という交通の要衝がある。 そのマルヒナス運河から北西90ゼルドの所にある山岳地帯に、彼女は身を潜めている。 シホールアンル側は、南大陸にフェイレが居ると思っていたが、当の本人は、シホールアンル支配下で潜伏していたのである。 「どんな曲者でも、雑踏に隠れれば分からなくなる。それは、どんな時においても一緒。あの村で習った ことわざが、こんなにも役に立つなんて。」 フェイレはそう言いながら、腕に刻まれた刻印に目が留まる。 彼女の目は一瞬にして殺気立った。 この刻まれた刻印を見る度に、自分をもてあそんだシホールアンルの魔法学者達を呪っている。 (試験体の状態は良好です) 頭に刻まれた忌々しい声音が脳裏に響く。 「だまれ。」 (こんな小娘も、私達にかかればあっという間に偉大なる兵器になる) 「だまれ。」 (手段は問わん。失敗しても後が居るんだ) 「だまれ・・・・だまれ・・・・!」 (鍵は、1人で逃げない物だよ?) 「だまれだまれだまれだまれ!!!!」 フェイレは唐突に、頭を抱えてうずくまった。 「こんな事にならなければ、あたしは逃げなかったさ。あんな酷い事を起こさせなければ、逃げなかったさ。 どうして世界は、あたしを裏切り続けるの?」 フェイレは悲壮な表情でそう呟いた。 聞こえてくるのは、風の吹く音と、時折聞こえる動物達の鳴き声ぐらいだ。 彼女に答えを与えるのは、何ひとつとして無かった。 「・・・・・は・・・・はは・・・・・・ははは・・・・」 急に、フェイレは笑い出した。 最初は小さかった笑い声は、唐突に大きな物になった。 「あはははははは!!どうせ、私は朽ちるまで、ずっとこんな生活を送らなければならないのよ。大罪を犯したのに、 今更、人並みの幸せなんか出来ないわ。あはははは!」 しばらくの間、彼女は笑い続けた。 16歳の誕生日に、突如として体が熱くなった。それからの記憶は忘れたくても忘れられなかった。 酷く曖昧なのに、なぜかあっさりと思い出してしまう。 気が付くと、彼女は親友の亡骸を目の前にして茫然と立ち尽くしていた。 村を全滅させた彼女には、望む幸せなどありはしない。 それは、シホールアンルの魔の手から逃げた時以来、繰り返した自問自答だ。 だが、最近はこの過激な自問自答が1週間に2、3度の割合で繰り返されている。 最初の頃は、1ヶ月に1度ほどであったのに、最近では間隔が極端に短くなっている。 ひとしきり笑った彼女は、再び生気を失ったような表情に戻る。 「あたし・・・・・そろそろ壊れるのかな・・・・・」 フェイレはぽつりとそう呟いた。 よろよろと立ち上がったフェイレは、そのまま山道を進み始めた。 自分の未来に絶望し、そして何の感情を持たずに山を歩く。 いつもの1日はそうして始まり、何事も起きぬまま、いつものように適当な場所で寝る。 しかし、今日は珍しい事が起きた。 フェイレが山岳地帯を歩き始めて1時間が経過した。今日は珍しく、空は晴れており、山の頂上にかかっていた雲海も切れていた。 その時である。 聞きなれぬ爆音が西から聞こえてきた。最初、フェイレは気にも留めなかった。 だが、音は次第に大きくなる。 「いったい何の音?」 流石に気になったフェイレは、音のする方向に視線を向けた。 視線の先には、何も無い。いや、いくつかの黒い粒が見えた。 「・・・・・あれは?」 フェイレはそれが何であるか分からなかった。 彼女がぼうっと見つめている間に、いつの間にか黒い粒はかなりの数に上っていた。 「あれって・・・・・まさか・・・・!」 黒い粒が、飛行物体の形を成してから、フェイレは思い出した。 それはいつの日か、山の獣道に捨てられていた南大陸の広報紙を見た時に書いてあった、シホールアンルの宿敵、 アメリカ軍に関する記事を見た時だった。 この時こそ、彼女はアメリカ軍がいる事を初めて知ったが、それ以来は広報紙の類は見なくなっていた。 彼女はアメリカ軍の存在すら、気にも留めていなかったが、こうして、シホールアンルが持っていない飛空挺が 大量に現れた所を見ると、フェイレはなぜか、嬉しい気持ちになった。 アメリカ軍機の大群は、堂々たる編隊を組んで、山岳地帯の上空を飛び抜けていった。 種類は3種類あり、小さいながらもごつい格好の飛空挺、胴体が太く、後部が嫌に細く見える飛空挺、丸々太った豚を 思わせながらも、力強さを感じさせる飛空挺。 いずれにも、丸い青時の上に星のマークが描かれていた。 「確か、あの先にはシホールアンルの基地が・・・・」 フェイレは、アメリカ軍機の編隊が向かう先に何があるのか知っていた。 この山岳地帯から東に8ゼルドほど進んだ所に、シホールアンル軍の基地がある。 やがて、山岳地帯を通り過ぎたアメリカ軍機の編隊は、遠くにうっすらと見える、シホールアンルの基地にへと殺到した。 虚を突かれたのか、迎撃にあたるワイバーンは1騎もおらず、アメリカ軍機はこれ幸いとばかりに基地を襲った。 フェイレは、視力強化の魔法を使って、遠くのシホールアンル基地が破壊されていく光景を眺めていた。 先ほどの飛空挺の何機かが、高空から逆落としに突っ込んでいく。 シホールアンル基地からは見た事もない激しい対空砲火が噴き上げられているが、アメリカ軍機には当たらない。 小さい粒が低高度で急降下から水平飛行に移った直後、基地の一角に爆炎が上がった。 それを皮切りに、シホールアンル基地に次々と火の手が上がった。 ワイバーンの迎撃を受けなかったアメリカ軍機は、都合20分ほどで基地を蹂躙し、アメリカ軍機が基地を離れる頃には、 その基地は各所から濛々たる黒煙を広げ、遠めで見ても少なくない被害を被った事が分かった。 一方的に基地を叩きまくったアメリカ軍機の編隊は、悠々と北西方面に引き返していった。 「あれが、アメリカ軍の実力。」 フェイレは、初めて目にしたアメリカ軍の実力に溜飲を下げた。 正直、自分を悩ませたシホールアンル軍の基地が、抵抗空しく炎上していく様は実に気分が良かった。 特に、一際大きな爆発が起きた時には、思わず快哉を叫んだ。 「アメリカなら、シホールアンルを倒す事が出来るかもしれない。」 ふと、フェイレはそう確信した。 いつもとは違う、どこか明るい笑みを浮かべたフェイレは、再び山道を歩き始めた。 いつもなら重い足取りも、この時はどこか軽やかであった。 1483年(1943年)3月2日 午後2時 ヴィルフレイング北東沖60マイル地点 この日、洋上の天気は、曇りであった。 第38任務部隊は、時速18ノットでヴィルフレイングに向かっていた。 TF38の旗艦である空母エンタープライズの右舷後部側の通路で、ラウスはぼーっとした表情で海を眺めていた。 最近は休憩の時によく、飛行甲板の端にある通路に出て、ぼーっとしているのが彼の日課となっている。 時折、エンタープライズの乗員や、航空隊のパイロット達が親しげに声をかけてくれるが、それ以外は、何も 考える事もなく、ずっと水平線を眺めている。 今日も、何もしないで休憩が終わるだろうと思った時、唐突に肩を叩かれた。 「よおラウス君。ここに居たかね。」 聞き慣れた声が、彼の名を呼んだ。 振り向くと、TF38の長でもあり、TF38、TF37を統括する司令官でもある、ウイリアム・ハルゼー中将がいた。 「あっ。ハルゼー提督。こんちわっす。」 「おう。今日も相変わらず、ここで日光浴かな?今日は日光浴には向かない天気だが。」 ハルゼーはいかつい顔に邪気の無い笑みを浮かべながら、ポケットからライターと葉巻を取り出し、それに火を付けて旨そうに吸った。 「さあ、自分でもさっぱりっすよ。」 「ハハハハ。自分でもさっぱりか、ラウスらしい答えだ。」 「強いて言うなら、ここのほうが気持ち良い風が来るから、船に揺られながら休むにはいいかなと、 いつもここに居るんですよ。」 「ふむ。確かに、ここもいい風が来るからな。ビッグEの連中も良くここで休憩を取ってる。 最も、最近は君がここを占領しているがね。」 「提督、占領してるつもりはないんすけど・・・・傍から見たらそう見えます?」 「見える。」 ハルゼーの即答に、ラウスは少しだけ苦い気持ちになった。 「う、やっぱりですか。」 「というのはほんの冗談だが。」 先とは異なる答えの出現に、ラウスは思わず脱力しかけた。 「ま、まあ・・・・・いい冗談すね。」 「いい冗談か。ありがとうよラウス君。今度はもっといい冗談を言ってやるから、期待して待っておけ。」 そう言って、ハルゼーはガハハハと高笑いした。 「それにしても、君達がアメリカをこの世界に呼び出してから、早1年4ヶ月が経ったなぁ。 思えば、この短い間に色々あったな。」 「ハルゼー提督の国を見て以来、自分も見識を改めましたよ。今だから言えますが、デトロイトの工場群を見た時は、 正直言って同じ人間が作った物か?と思っちまいましたよ。なんせ、工場だけで広い陸地が埋まってるんすから。 自分達の世界じゃ、あんな光景はシホールアンルに行っても見れないですよ。自分も合間に、アメリカの事を 勉強しましたけど、今になって思えば、あのデトロイト工場群こそ、アメリカの精神そのものなのかな。」 ラウスは、どこか照れるような口調でハルゼーに言った。 「ほう、勉強してるじゃねえか。君の言ったとおり、いずれ、俺達アメリカが作った軍艦や戦車が、 シホット共に襲い掛かる。俺達海軍にも、エセックス級を始めとする新鋭艦が続々と出て来る。 戦力さえ揃えば、シホットの艦隊なぞ、俺が綺麗さっぱり水葬にして見せるぜ。ラウス君、今に このTF38程度の艦隊なぞ、うじゃうじゃ編成されるぞ。そうなった時こそ、シホットやマオリー達の最後だ。」 「そうなったら、早く戦争が終わるかもしれませんね。戦争が終わったら、のんびりとしたいです。」 「のんびりか。君の言うのんびりとは、ずっと眠りまくる事じゃねえか?」 「ハルゼーさん、人聞きが悪いっすよ。自分だって人並みに彼女作って、結婚して余生送りたいんですから。」 「こんな若いのに余生の話しをしちゃあ、既に年寄りだぞ。」 そう言うと、互いに苦笑する。 「しかし、シホット共も馬鹿みたいに領土を拡張しまくった物だな。北大陸だけでも俺達合衆国の1.5倍近くは ありやがる。あんな大帝国を作ったうえに今度は南に攻めるとは。どこぞの悪食野郎みたいだな。」 「元来、シホールアンルは戦争ばかりしていましたからね。」 「だがなラウス。そもそも南大陸攻め込んだ原因というのが、自分達の安全圏を確保するためだとか、 優秀な支配下に置いて平和にするとか、馬鹿げた事の様だが、しかしだな、どうも俺には理解できんのだ。」 「理解できない?それは、どういう意味で?」 「シホールアンルは、宣戦布告なぞ全くやらんで敵を攻撃しているんだろう?まあ、そのお陰で、アメリカの国民は スニーキーシホットを叩き潰せと息巻いて、晴れて俺達が参戦できたが。しかし、なぜ南大陸に侵攻する前に、 わざわざ宣戦布告同然の大義名分を言ったんだ?おかしいとは思わねえか?」 「おかしい、ですか。」 ラウスは抑揚の無い口調で答えた。 「そうだ。何かな、大事な事を隠しているみたいだ。例えば、とある人物が大事な物を無くした。だが、他の奴に 知られてはまずいから、わざとらしい事を言ってその大事な物から目を逸らすとかな。よく映画とかで似たよう 部分があるんだよ。」 ハルゼーは疑っていた。シホールアンルの大義名分の裏に、何かがある事を。 「ラウス君、何か知らんかね?」 「俺が・・・・ですか?」 「ああそうだ。君は俺達の国をこの世界に呼び出したほどの魔法使いだ。その技量からしてかなりの物だろう。 いわば、国からしたら重要な人物ってわけだ。その君が、例えばシホールアンルの大義名分の裏に、何かが あった事を知っているとか。」 ラウスは内心仰天していた。 シホールアンルが南大陸に侵攻した真の原因。 つまり、鍵の事は、召喚メンバーのリーダーであったレイリーとルィールが良く知っており、2人は北大陸で、 この不思議な少女に会っている。 ラウスは2人から、鍵と名乗った少女の事を聞かされただけだ。 その鍵の事が、シホールアンルが南大陸に侵攻した事に絡んでいる事は、シホールアンルとの開戦した時に改めて 聞かされたが、ラウス達には厳重な緘口令が敷かれている。 真実を知る者は、ラウスら召喚メンバーと、南大陸の一部の権力者のみとなった。 国民は、先の大義名分を信じ切っており、アメリカ人もまた、この馬鹿げた大義名分を信じていた。 だが、それに疑問を持つ者も、今、目の前にいる。 「まあ、俺達を呼び出すだけで精一杯だった君らが、戦争の真の原因なぞ分かる筈も無いか。いらん事を聞いてしまったな。」 「いえ、別にいいですけど、でもなんでそんな事を?」 「ああ、実はな。レイの奴があの大義名分には少し疑問を感じると思ったんだ。俺はそんなことは無いだろうと思ったんだが、 ここ最近は良く考えてしまうんだ。」 「スプルーアンス提督から言われたんですか?」 「ああ、そうだ。元々の発端は、キンメルからの指示だったんだがな。それがニミッツや、スプルーアンスの耳に届いて、 今では秘密裏に調べ回っているらしい。」 「そうなんですか。で、成果は?」 「さっぱりさ。まっ、南太平洋部隊司令部も、キンメルもあまり期待してねえようだ。最も、俺はこうして船に乗ってれば満足だが。」 そう言ってから、ハルゼーは再び高笑いをした。 対するラウスは、意外に勘のいいアメリカ軍人達に驚き、半ば尊敬したい気持ちになっていた。 「さて、そろそろ補給船団との会合地点に到達するな。ラウス君、そろそろ艦橋に上がらんかね?」 「ええ。そいじゃ行きますか。」 ラウスは相変わらずの口調でそう言うと、葉巻を吹かすハルゼーと共に艦橋に上がっていった。 午後7時 燃料補給を終えたTF38は、進路を再び北にへ向けた。 時間は7時を回り、待望の夕食時になった。 ハルゼーや艦隊司令部の幕僚達は、7時30分に食堂に集まったが、そこでは、いままでに嗅いだ事も無い珍しい匂いが満ちていた。 「おい、今日は変な匂いがするな。なんか、ツンと来るような感じだ。」 席に座ったハルゼーは、隣に座ったブローニング参謀長にそう言った。 「確かに。ピザにしては違いすぎる匂いですな。先に食った連中は何の料理を食べたんですかな。」 ハルゼーは夕食前に、艦長に対してたまには珍しい料理でも食べたい物だなと言っていた。 ハルゼーとしては冗談であったが、気を利かせた艦長は、ハルゼーの言葉通りに珍しい料理を用意したようだ。 その時、主計科の水兵が、皿や料理の入った丸い鍋と箱を持って来た。 「おお、メシがやって来たぞ。ラウス、今日はたっぷり食っていっぱい寝ろよ。いい夢が見られるぞ。」 航海参謀のエド・ウォーレンス中佐がラウスに向かっていった。 「いい夢っすか。どのような根拠でいい夢が見れるんです?」 「なあに、軍人特有の勘さ。」 「貴様の勘は当てにならんぞ。この間だって、ポーカーでお前の勘を当てにしたら参謀長に負けちまったじゃねえか。」 ウォーレンス中佐に、航空参謀のグィン・タナトス中佐が文句を言う。 「馬鹿野郎。人に頼るからいい目をみねえんだよ。それにお前だって、勘があるとか言ってギャンブルでは いつも大負けしてるだろう。」 「それ以前に貴様らの勘は頼りにならんだろうが。」 ハルゼーの一言に、2人はうっと唸って、そのまま視線を伏せる。 それを見て一同が大笑いをした。 談笑している間に、テーブルには、珍しい匂いを放つ、茶色と白が混ざった料理が置かれていった。 「あの~、これって、何すか?」 思わず、ラウスの間の抜けた声が食堂に響いた。 「俺も知らん。まあ、とにかく食ってみよう。この白いのは、良く見ると米という物のようだが・・・・」 ハルゼーは恐る恐る、白い物、米と茶色が混ざった部分をスプーンですくい、それを口にしてみた。 辛い。だが、 「うまい!こいつぁいけるぞ!」 彼は、獰猛な笑みを浮かべて皆に言った。それから幕僚達は、置かれたスプーンを使って料理を食べ始めた。 「おお、確かにうまい。」 「程よい辛さですね。米とこの茶色いのが見事に会ってる。」 「初めて食うが、こいつは本当に美味しい!こんな料理があったとは。」 幕僚達には好評であった。彼らが見慣れぬ料理に喰らい付いてから1分が経ち、不意にウォーレンス中佐が口を開いた。 「長官、こいつはカレーライスという食べ物ですよ。」 「「カレーライス?」」 皆が異口同音に喋った。図らずして成った出来事に、主計科の兵が一瞬引いた。 「そうです。自分は39年から41年の春頃まで、日本の大使館に駐在武官として派遣されていましたが、当時 知り合いだった、日本海軍の貝塚武雄中佐にカレーを勧められて食べました。日本のカレーはかなり美味でしたな。」 「ほう・・・・カレーライスっていうのか。日本人もいいメシを食ってるじゃねえか。所でエド。このカレーと昔食った カレーは、どっちが美味いかね?」 「日本のカレーと比べますと、ちょっと辛いですな。ですが、どっちも旨いですよ。」 「そうか。しかし、こんなにも上手い料理を作れるとは。おい、料理長を呼んで来い。」 ハルゼーは、主計科兵にそう言って料理長を食堂にまで呼び付けた。 2分ほど経って、料理長が、若い主計兵を伴って食堂に現れた。 「長官、お連れしました。」 「ご苦労。料理長、君ら主計兵の作ったカレー。初めて食ったが、かなり美味かったぞ。」 「はっ、お褒めにあずかり、光栄であります。」 がっしりとした体格の、黒髪の料理長は張りのある声音でそう返事した。その上に、料理長は付け加えた。 「ですが長官。私はサポートしただけです。このカレーは、元々はこいつが作った物なのです。サムナー1水。」 料理長の声と共に、傍にいた若い主計兵が1歩前に出た。 「ほう、君がこのカレーを作ったのか。この年でこんな立派な料理が作れるとは、大したもんだぜ。 この料理はどこで習った?」 「は、はい!」 サムナー1等水兵は、緊張した表情で返事した。 「実はですね、あれは40年の12月でしたか。当時、海軍に入る前に故郷のダラスで散歩していたら、見慣れぬシスターが この料理を作っていたんです。当時、自分は色々な料理を習得しようと、日々料理の自己研鑽に励んでおりました。」 「シスターだと?こいつは不思議だな。」 「シスターとは言っても、普通の協会のシスターが着ける修道服とは違っていました。ちなみに、外見的にはボーイッシュで、 眼鏡をかけていました。自分は思わず、そのシスターにこの料理を習わせて下さいと言ってしまいました。そしたら、 そのシスターが二つ返事でOKを出してくれて、5日ほど料理を教えてくれました。そのシスターは意外に気さくな方で、 名前は聞きそびれてしまいましたが、料理の腕前は凄く良い物でした。そのシスターから習ったカレーが、これなんです。」 「シスターがカレーを作るとは、これまた珍しい物だ。ちなみに、奴さんはまだアメリカにいるのかね?」 「いえ、カナダに行くと言って別れてしまいました。今頃はカナダあたりにいるでしょう。」 「長官、サムナー1水のカレーライスは見事な物です。今では、エンタープライズ、いや、合衆国海軍で カレーライスを作らせたら、サムナー1水が一番でしょう。」 「同感だ。そのシスターから伝授したとはいえ、それを充分に生かしきれるとは、実に見事な物だ。君のような 主計兵がいれば、俺達合衆国海軍は安泰だな。そう思わんかね、諸君?」 ハルゼーの言葉に、皆が微笑みながらも、深く頷いた。 「さて、カレーライスはまだあるぞ。諸君、げっぷが出るまで食って、サムナー1水を喜ばそうじゃねえか!」 彼がそう言うと、幕僚達は再びスプーンを動かし、カレーライスに舌鼓を打った。 エンタープライズの夕食として出された、初めてのカレーライスは、乗員にも非常に受けが良く、しまいには 噂を聞きつけた他艦の料理長が教えを乞いに来るほどであった。 44年初旬には合衆国海軍の標準食として取り入れられ、後に陸軍や海兵隊、戦後は一般家庭に普及することになった。
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/1169.html
朝々さんが入室しました 朝々- (落ち着かない感じで喫茶前のベンチにいる) かすむさんが入室しました かすむ- (ふわ~っと空から降りてくる かすむ- (白髪白シャツ白ネクタイ黒スラックス 中性的な容姿 かすむ- よいしょっと。(とんっと地に降り立つ 朝々の前方 朝々- (黒のツインテは妙に手入れされていて、お肌のつやもなんか良い かすむ- ぉ?(ベンチに人の姿を見つけて かすむ- やっほーかわいこちゃん!(片手挙げてへらっと挨拶 朝々- …、(ぼーっとしてたのか少しビクッとして 朝々- やだぁ、ナンパ?もっと都心でやりなよぉ(軽い感じで かすむ- あれ、この辺(喫茶)ってこーゆー感じでぐいぐいコミュ強するのがしきたりじゃないっけ?(笑顔のまま かすむ- あははっ。まーいーやっ。 朝々- 知らないよぉアタシもこの前来たばかりだし。で、ナンパなの? かすむ- いやーボクそーゆー趣味は無いからな~。(笑って答える。見た目ガチで性別が解らない 朝々- そっかー。…いやだったら一声目はなんなのさ。カワイコちゃんって。 かすむ- 第一印象?(へらっと かすむ- ほらー、だってぱっと見色々気使ってるっぽいじゃん? 朝々- これはねぇ、アタシじゃなくって…(言葉に詰まり 朝々- …口煩いメイドさんの言伝なのよ。アタシはやりたくて、やってるわけじゃない かすむ- へ~、メイドさんとかいるんだ。おじょーさまってやつ? 朝々- アタシは違う。まぁ深く突っ込まないで。アタシもよくわかんないよ。 かすむ- あははっ。そっか~わかったよー。(あっさりと かすむ- ところで中入らないの?えーっと…JKっぽい人! 朝々- 朝々よ。ちょーうーちょ。 かすむ- ちょーちょかー。へー。ひら~ってしてそうな名前だねー。 かすむ- ぁ、ボクはかすむだよっ。 朝々- あいにく昆虫じゃないんでねぇ。かすむ、ね かすむ- ぁ、ボクはねーわたあめ食べに来たんだ。主食だし(勝手に喋りだす 朝々- そーなのぉ。…食べに行けば?この喫茶、変なやつが多いよねぇ… かすむ- 変な奴しか来ないんじゃないっ?(笑って 朝々- そうねぇ、まったく。 かすむ- さーてっ。ボクはわたあめ食べに行くけど、 かすむ- ちょーちょは此処で何してるのっ?日光浴? 朝々- …人待ち。 かすむ- ぁ、そーなんだっ? 朝々- (なんだこいつ軽いなぁという顔で)そうなの。人待ち。 かすむ- そっかそっかー。(へら~っとした笑み浮かべて かすむ- じゃーボクそろそろ行くねー(ひらっと手を振って 朝々- あ、うん…いってらっしゃい かすむ- この店の「ふんわり綿菓子シェキシェキシェイキ」は癖になるゲロ甘さだからねっ かすむ- それじゃっ(ふわ~っと浮いて喫茶へと ミアさんが入室しました 朝々- ……(見送らず、広場の方を眺めなおす ミア- (店内の片付けをしていたメイド かすむ- たのもー!(カランカラン ミア- いらっしゃいませ。お一人様でしょうか(お辞儀でお出迎え かすむ- いえす! ミア- ではこちらへ(テーブル席へ案内する かすむ- はいはーいっ(ふわ~っと席に向かい、座る 朝々- (さっきのあれは、ただの…妖精か精霊かどっちかだろうなぁ…) ミア- ご注文は「ふんわり綿菓子シェキシェキシェイキ」でよろしかったでしょうか?(知っていたかのように柔く確認 かすむ- いえす!って早いねー?(笑って ミア- 聞くつもりはなかったのですが、あまりに嬉しそうなお言葉が聞こえたもので(一礼し、オーダーを伝えに厨房へ かすむ- へー。そういうもんかー。(特に気にするでもなく ミア- (少しして かすむの前にシェイキが運ばれてくる ミア- お待たせしました。ふんわり綿菓子シェキシェキシェイキでございます。 かすむ- わーいありがと~(シェイキ見てへらっと笑って かすむ- (ストローさしてあまあまシェイキ堪能タイム ミア- (一礼して定位置に戻る アルナさんが入室しました アルナ- (外見を台無しにするような欠伸しながら広場に歩いてくる アルナ- はぁ~ ぁ、 ぁ アルナ- (やっぱ図体デカいだけじゃーダメだな…あれじゃ倒してくれって言ってるようなもんだ アルナ- (トボトボと途中で朝々に気付く 朝々- (俯いてボーっとしてる) アルナ- (何かジーっと見てる 朝々- …ん、アルナ姉さん? アルナ- (口元に手をあて、観察するような、推理するような アルナ- …あれだ あれ アルナ- 馬子にも衣装。 朝々- …。アタシもまぁ、そうは思うけど言われたかーないよアルナ姉さんには。 アルナ- いや俺は別にどうだって良い――「アナタまたそんなこと言って!!(ズズイ アルナ- こういう時にちゃかさないの! デリカシーないんだから!(何か一人芝居 アルナ- 全く…… って、ぁ゙ ご、ごめんなさいね 急に(あたふたと 朝々- …噂のアルナさんかな?話には聞いてるけど、初めましてでいい? アルナ- ぇ、ええ。 はじめまして、うちのアルスがご迷惑おかけして… アルナ- 「かけてねぇし、かけられてるぐらいだっつの」 ――黙ってて! ミア- (レジの処理を一通り終わらせる 朝々- 改めてアタシは朝々。アルナ姉さんには邪魔されっぱなしよぉ。 アルナ- そ、それは……ごめんなさい、お仕事の邪魔してるみたいね。 ミア- (シェイキが無くなる頃を計らい、かすむの方へ 朝々- 真っ当な仕事じゃないからいいよぉ。やりにくいだけだし。 ミア- お客様、よろしければ紅茶やコーヒー、もしくはココアなど如何でしょうか。 アルナ- (辟易と息を吐いて) ごめんなさいね。 朝々- むしろ邪魔してるだけ、アルナ姉さんは世のため人のために貢献してるってものだよ。 アルナ- ありがとう、…けれどきっと善行のつもりは無いと思うわ 朝々- (立ち上がり)それはわかる。…今日は“家”に帰るよ。じゃあね アルナ- ええ、また(会釈 かすむ- んー、甘い方がいいなー。(ミアに 朝々- アルス姉さんも、次あたりは…ね?(憂鬱げなウインク かすむ- シェイキおかわりで!(なんか親指立てて注文する 朝々- (すぐに背を向け、歩き出す ミア- かしこまりました。(お辞儀し、厨房へ 朝々さんが退室しました アルナ- ぇっ、、 どういう、意味、だろ…… アルナ- ……けどとなると、彼女の行いは悪行って事かしら?(自ら問うように アルナ- 「あんな判りやすい挑発もわかんねぇのかお前」 アルナ- なっ、 そういうわけではないけど! アルナ- 「まー次は軽く揉んでやっかな、って感じだな」 アルナ- またそんな事言って… アルナ- 「サロンパス用意しとけよ。結構トばす事になんぞ」 アルナ- ――、 そう、それ程なのね… アルナ- (ふぅ、とベンチに腰掛ける ミア- (バターと、キャラメルの甘く苦い香りが漂ってくる ミア- お待たせしました。シェイキと、焼きマシュマロパンケーキでございます。 かすむ- あるぇ?(首傾げて笑顔で ミア- こちらはサービスですので、お口に合えば幸いです。 かすむ- やったね!(素直に喜んで かすむ- いっただっきまーすっ。 かすむ- (あまいパンケーキとあまいシェイク堪能タイム ミア- お気に召したようで何よりです。 かすむ- うんー。あまいの好きだからねー。 ミア- ではシェイキをお目当てに? アルナ- (やがて何処かへと歩いて行く アルナさんが退室しました かすむ- うん。そだねー。シェイキ飲みに来たんだ(もふもふ かすむ- でもマシュマロもすごい好きだよっ。よくわかったねー。 ミア- それは何よりです(瞑目し応える かすむ- えーっと、新しい店員さん? ミア- ええ。ご挨拶が遅れました―― ミアと申します(上品に挨拶し ミア- 以後お見知り置きを。 かすむ- はーいっ。よろしくねミアー。(へらっと かすむ- ボクはかすむだよっ。かすむ☀ぴゅあらほわいと。 ミア- かすむ様ですね。至らぬ部分もあると思いますが、よろしくお願いいたします。 かすむ- うんー。(笑って、パンケーキもふもふ ミア- かすむ様は、よくこちらに? かすむ- んーちょこちょこって感じかなー?シェイキにはまってさー。 かすむ- 容赦ない程にあまいからさ!(なんか親指立てて ミア- そうでしたか。 確かにそちらは根強いファンがいると聞きます。 ミア- かすむ様も、そのお一人なのですね。 かすむ- そういう事になるねっ。 かすむ- まーなんかココ基本は物騒らしいけど? ミア- ええ。様々な意味で賑やかな喫茶ですね。 ミア- 先日は広場が焼野原になりましたし、当店に大穴が空いた事もございました。 かすむ- へ~っ。平和じゃないな~ソレ。(言いつつ至って呑気そうに ミア- 賑やかなのは結構ですが、配慮いただきたいものですね(腰に手をあて、ふぅ、と かすむ- キミとか店員が店の修理したりするの?(そんな様子に ミア- 大規模な修繕はプロに任せていますが、清掃や飾り付けをし直すのは私達です。 かすむ- ほへー。なるほど。めんどうだねー ミア- それを小一時間と言わず数分で台無しにするものですから、度し難いものです。 ミア- …いつか準備の気苦労を味あわせてあげねばなりませんね(小声で悪魔呟 かすむ- ぉ~?(なんか笑って ミア- (小さく咳払いし かすむ- いや~、いいじゃんいいじゃん(いつの間にか空になってる容器 かすむ- ごちそうさまーっ ミア- はい。お口にあったようで何よりでございます。 かすむ- じゃ~、そろそろ帰っかなっ(ぴょいと立ち上がって ミア- はい。またのお越しを。 店長も新作を作っていると思います。 かすむ- わ~それはまた来なきゃな~っ かすむ- それじゃぁねっ。ぁ、パンケーキありがとーっ(ミアに言って かすむ- (ふわ~っと店の外に出ていく かすむさんが退室しました ミア- (お辞儀で見送る ミア- (空いた皿やグラスを片付け、店先の清掃のため外へ ミア- (清掃のため、裏手の方にも周り ミア- ――、――(耳に手をあて、何やらボソボソと ミア- (会話? 一通り呟き終えると、清掃に戻る ミア- ………(あまり感情を出さない、というよりは冷静で、シニカルな彼女だが ミア- (ほんの少しだけ憂いが残った表情で溜息をつく ミア- (ふぅ、と息をついた後は元通り、憂いなど素知らぬ顔で清掃に戻る ミアさんが退室しました
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1570.html
灰色に染まった壁と、鉄格子で区切られた窓。 冷たく、硬い地面。 無機質に区切られた小さな部屋で、1匹のゆっくり霊夢が途方に暮れていた。 「ゆっくりさせて!」 大きさはバスケットボールほどにもなる。 そして頭には、一本の茎が生えていた。 「あかちゃんもゆっくりできないよ!」 心配そうに見上げた茎には、9匹の赤ちゃんゆっくりが実っている。 れいむ種が5匹、まりさ種が4匹。 どれもプチトマトより一回り小さいが、あと数時間もすればぷっくりと実って生れ落ちるだろう。 「まりさ!どこにいるのぉお!?」 何も置かれていない、8畳ほどの部屋。 その部屋の中心でれいむは叫んだ。 茎に実った赤ちゃんに気をつけながら周囲を見渡すが、最愛のゆっくり魔理沙はどこにもいない。 「まりざあ・・・まりざぁ・・・」 赤ちゃんを身ごもっているゆっくりは、パートナーへの依存度が高い。 このれいむも例外でなく、姿の見えない伴侶を求めて身重の体を引きずり這いずり回っていた。 「まりさ・・・にんげんにいじわるされてるのかな・・・まりさ・・・あいたいよ・・・いっしょにゆっくりしたいよ・・・」 れいむはこの部屋に連れてこられた時のことを思い出していた。 それは昨日のこと。 れいむとまりさは森の入り口で日光浴をしていた。 春先とはいえ、まだ寒さの残る日が多い。 あたたかいお日様にあたって赤ちゃんにゆっくりしてほしい、まりさが提案したことだ。 最初、れいむは反対した。 自身の両親は日光浴の最中に人間に捕まったからだ。 それも、茎に命を宿しているときに。 人間達は両親に宿った、妹となるはずの赤ちゃんを皆殺しにした。 巣穴を襲撃され、茎を同じくした姉妹が次々と殺され、一家は崩壊した。 れいむが助かったのは、親のまりさが最後まで諦めずに守ってくれたからだ。 だが結局親まりさは力尽き、残ったのはれいむ1匹となってしまった。 れいむは住み慣れた土地を逃げ出した。 ただ怖かった。 川を越え、野原を越え、山を越え、皮がぼろぼろになりながらもれいむは生き延びた。 時は流れ、あのときの親ゆっくりと同じくらいの大きさにまで成長できた。 だが人間への恐怖心がなくなることはなかった。 かつての両親の姿が頭によぎり、外に出る気が起きなかったのだ。 しかし、赤ちゃんに日光浴をさせてあげたい気持ちもあった。 いつもおいしいご飯を取ってきて、自分をゆっくりさせてくれた親まりさ。 幼い自分を必死で守ってくれた親まりさ。 そんな親まりさを、れいむはずっと尊敬していた。 自分も赤ちゃんだけは何があっても守る、ゆっくりさせてあげると決めていたのだ。 パートナーのまりさは言った。 れいむとあかちゃんはまりさがぜったいにまもるよ、と。 だかられいむはその言葉に甘えることにした。 「ゆっくりしたけっかがこれだよ・・・ゆぅぅぅぅ・・・」 結局、親と同じように人間に捕まってしまった。 まりさは懸命に戦ってくれたが無駄だったのだ。 れいむの前に一人の男が現れた。 右手はまりさの底部を掴み、逆さ吊りにしている。 「ゆっ!おにいさん、まりさをかえしてね!!」 れいむは餡子脳ながらも、その男を覚えていた。 自分とまりさを誘拐した男だということを。 「ほらよ」 ふわりと宙を舞い、まりさは硬い床に落とされた。 「ゆべへっ!」 顔面から落下したまりさに、れいむは擦り寄った。 幸い、餡子は吐いていない。 死ぬことはないだろう。 「まりさ、まりさっ!ゆっくりしよう!ゆっくりしていってね!!」 なかなか顔を上げないまりさ。 れいむは不思議に思い、まりさの体を見回した。 「ゆっ・・・!?」 丸々とした、美しい曲線を描いていたまりさの輪郭は、どこにもなかった。 あちこちが歪み、ところどころ陥没や隆起を繰り返している。 何度も殴られたであろう皮は、餡子の色がうっすらと滲み、黒いアザを作っていた。 逆さ吊りにされて帽子が落下しなかったのは、ぼこぼこになった頭部がうまいこと引っかかっていたためだ。 「ど・・・どうして!?まりさ!!あのにんげんにやられたの!?」 れいむは男に振り返り、威嚇をしようと息を吸い込んだ。 だが、途中で膨れるのをやめた。 膨れて不用意に茎を動すと赤ちゃんに悪影響があるかもしれない、れいむはそう判断したのだ。 「おにいさん!れいむはゆっくりおこったよ!!まりさにひどいことをしないでね!!」 精一杯の抗議。 しかし男はれいむの言うことなど気にもせず、籠から道具を取り出し吟味していた。 ハンコほどの太さがある鉄の棒と、ハエ叩き、アルコールランプ。 れいむには、何に使う道具なのか理解できなかった。 「れ、れいぶぅ・・・・」 背後から聞こえてきたまりさの声に、れいむは振り返った。 「ま!まりざぁああ!!?」 まりさの顔面は真っ黒に腫れ上がり、不気味な色をしていた。 暴力に耐え切れなかった内部の餡子が行き場を失い、皮の下で蠢いているのが見て取れる。 皮に傷らしきものはなかった。 人間で言うと、内出血に近い状態かもしれない。 「ごべんねぇ・・・まりざあ・・・・ごべんねえ・・・」 痛みを少しでも和らげてあげたい。 そんな思いから、れいむはまりさに頬擦りをした。 「ゆべぇっ!!いぎゃぁっ!!いぢゃいいい!!」 膨れた傷に力強く押し付けられたれいむの頬は、まりさに激痛をもたらした。 「やめでぇ!いだいよぉ!!!」 予期せぬ悲鳴に、れいむは思わず体を引いた。 そしてその言葉の意味をゆっくり理解する。 「ご、ごめんねまりさ!もうすりすりはやめるよ」 まりさは触れられた頬が痛いのか、目から涙をこぼした。 「ごべんねれいぶ・・・まりざ、れいむをまもっであげられながった・・・!それに・・・ありざのがわぃいかおがぁ・・・!」 「ゆっ!?ちがうよ!まりさはわるくないよ!!ぜんぶあのおにいさんがわるいんだよ!!」 元はといえば、いきなり自分たちを誘拐したあの人間が悪いのだ。 頬をあわせることはできないが、れいむはまりさに寄り添う。 そしてまりさの分の怒りも込めて、れいむは男を睨み付けた。 男はそのやりとりを冷めた目で見ていた。 この2匹を捕まえてから、男はまりさだけを隔離し暴行を加えた。 男にとって、まりさは重要ではなかった。 れいむの茎に実る赤ちゃんが大きくなるのを待つ間の退屈しのぎに利用されただけだ。 捕獲の際、邪魔をしたことに対する制裁の意味もあったが。 暴行に使われたのはハエ叩き。 竹製のごく一般的なものである。 スナップをきかせて延々と叩いた結果が、あのボコボコ饅頭である。 ハエ叩きは当たる部分の面積が大きいため、皮を破ることなく衝撃だけを伝える。 右頬、左頬、底部に頭頂部、後頭部。 全身余すところなく叩かれたまりさは、動くことすら苦痛なはずである。 念入りに叩かれた顔面は、見るも無残なほどに黒あざだらけだ。 『やめて!もういたいのいやだよ!』 『いだいよぉ!まりざのおかおがぁ!』 『きぼちわるいよ!なかがきもちわりゅいぃ!』 そんな叫びの声を掻き消すように、男はハエ叩きを振り続けた。 最後の頃になると、その場にいないれいむにまで助けを求めていた。 れいむを守るために戦っていたというのに、そのれいむに助けを求めるとはなんとも情けない話だ。 そして今、れいむの茎に実る赤ちゃんはプチトマトよりも一回り小さいくらいに成長していた。 捕獲した時点ではビー玉ほどであったから、だいぶ大きくなったといえる。 もうまりさに用はない。 男はハエ叩きを手に取った。 「ゆっ?おにいさんなんなの!?ゆっくりこないでね!!」 男に振り返り、れいむは警戒態勢をとる。 まりさは男の手に握られたハエ叩きを見て、黒あざだらけの顔を青くした。 「やぁああ!!!いだいのいやだよぉおっ!!!もうたたがないでえええぇぇ!!!」 ひゅんひゅんと、風を切る音を立てて男は素振りをした。 まりさの様子を見て、れいむはとっさに男の前に立ちはだかったが、横を難なく素通りされてしまった。 「さあ、続きをやろうか」 「ゆぅああ!!ゆるじでね!!もうゆるじでねえ!!」 壁に追い詰められたまりさに、容赦なくハエ叩きが飛ぶ。 鼓膜を突き抜けるような、乾いた音が部屋に響いた。 「ゆべえ!!いだいよぉお!!やめでええ!!」 倒れようとするまりさ。 そうはさせまいと、まりさの顔面に向かってハエ叩きがアッパーをする。 「びっぶぅ!!ゆぅぐぅ!!」 仰向けに倒れたところで、男は右頬と左頬に往復ビンタのごとく連続して攻撃をする。 手首のスナップが重要な技である。 「おにいさんやめてね!!まりさがいたがってるよ!!ゆっくりしないでやめてね!!」 ずりずりと近寄ってくるれいむに向かって、男はハエ叩きを突きつけた。 「赤ちゃんを叩き落としてやろうか?」 その言葉に先に反応したのはまりさであった。 「やべてね!まりざとれいむのあがぢゃんをいじめないでねっ!!」 「まりさ・・・!」 「れいむぅ、れいむは離れててね・・・!まりさならだいじょうぶだよ!」 必死で体を起こすまりさ。 それを見たれいむは無言でうつむくと、男から離れた。 「まりさぁ・・・」 「ゆっくりしていってね!!あかちゃんといっしょにゆっくりしていってね!!」 れいむに笑顔を見せたまりさだが、すぐにその表情は崩された。 やむことのないハエ叩きの嵐。 皮が破れないから餡子も漏れない。 いつまでもまりさの苦痛は続いた。 「まりさ・・・!まりさ・・・!」 れいむはただ、愛するものの名前を呼ぶことしかできなかった。 10分もすると、まりさは声すら上げなくなった。 男がハエ叩きを振り上げたまま、動作を止めた。 ドラ焼きのように平べったくなったまりさは僅かに痙攣しているものの、動く様子は見られない。 「まりざぁああ・・・・!!」 近寄ろうとするれいむに、男はハエ叩きを向けて牽制した。 「そろそろいいか。じゃあな、まりさ」 そう言うと男は立ち上がり、まりさを見下ろした。 一瞬、れいむに視線を移したがすぐに戻す。 「なにをするのぉぉ!?まりざをいじめないで!!」 れいむが言い終えるのを確認し、男は右足でまりさの体を蹴り飛ばした。 「ゆ゙っ!」 それだけ言い残し、饅頭もといドラ焼きがはじけ散る。 飛び散った餡子が壁にこびり付いた。 「い゙ゆあぁあ゙ああ゙ああ゙ああぁぁ!!!!!まりざああ゙あぁああぁあ゙ああ゙あ!!!!」 形が歪んだ帽子を前に、れいむは泣き崩れた。 最後まで赤ちゃんと自分を守ってくれたまりさ。 ありし日の親まりさと姿が重なり、れいむは赤ちゃんのことも忘れて泣き叫んだ。 「静かにしろ」 れいむの頬に、強烈な衝撃が走る。 「ゆびぃっ!?」 ひりひりと頬が痛む。 男の手に握られたハエ叩きを見て、れいむはその痛みの正体を知った。 まりさはこんなに痛いことをされていたんだ、れいむは身の危険よりも先にまりさへの感謝を覚えた。 「やべでえ!!れいむにはあがぢゃんがいるんだよ!!やべでねえっ!!」 「だったら黙っていろ。それなら叩かない」 普通だったら構わず泣き叫ぶところであったが、頬の痛みが冷静な考えを生み出した。 いま泣き叫んではまりさが守ってくれた赤ちゃんが危険にさらされる、と。 「ゆっ・・・・!ゆ・・・・!」 れいむはこぼれそうになる嗚咽をどうにか喉の奥に押し込め、代わりに涙を垂れ流した。 「そうだ。そうやって黙っていれば叩かない。赤ちゃんもちゃんと産める」 ハエ叩きを無造作に床に投げ捨て、男はアルコールランプに火をともした。 「ゆっ・・・!」 燃え上がる炎に、れいむは餡子が冷える思いをする。 それは本能からくる反応でもあったし、経験からくる反応でもあった。 れいむは以前、足(底部)を人間に焼かれ、動くことができなくなったゆっくり魔理沙の話を聞いたことがあったのだ。 あのゆっくり魔理沙も、人間に捕まった伴侶や子供を殺されて開放されたのだという。 男は右手に持った鉄の棒を火にかざしていた。 長さも太さも、ハンコほどだ。 熱で火傷をしないため、手ぬぐいのようなものを間に挟んで棒を持っている。 「さっきお前を叩いた道具、それで生まれたばかりの赤ちゃんを叩いたらどうなると思う?」 れいむに目線を移すことなく、男は言った。 声を出していいものかれいむは迷ったが、これはきっと大丈夫だろうと判断した。 「ゆっ・・・」 声に出すのも恐ろしい、れいむは返答に困る。 だが黙っていては、また叩かれてしまうだろう。 れいむは意を決して答えを告げた。 「・・・つぶれちゃうよ。・・・やめてね!おねがいだよ!」 餡子脳でも簡単に導き出せる結論だ。 あの叩く部分は赤ちゃんゆっくりの体よりもはるかに大きい。 さきほどの力で叩かれれば、簡単に潰れてしまうだろう。 「よくわかってるな。じゃあ俺の言うことを守れば赤ちゃんは潰さない」 「ゆっ!はやくおしえてね!!ぜったいにまもるよ!!」 火にかざした鉄の棒を見ていた男の目が、れいむを捉える。 「目を閉じて、俺がいいというまで黙っていろ。そうしないと・・・」 「ゆっくりとじるよ!だからあかちゃんをいじめないでね!!」 言い終える前にれいむは目を閉じた。 理解の早いゆっくりに、男は関心した。 「いいって言うまでだぞ。途中で目を開けたら、赤ちゃんがまりさみたいになるぞ」 「ゆぎっ・・・!ぜったいにあけないよ!!」 まりさみたいに、という表現にれいむは苦虫を噛み潰したような顔をしたが、目は閉じたままであった。 それを確認すると、男は熱した鉄の棒を火の上かられいむの頭上に移動させた。 そこにいるのは丸々と実ったれいむの赤ちゃんだ。 どれも順調に育っているが、まだ生れ落ちるほどではない大きさ。 男は一番手前にいた赤まりさに目をつけた。 左手に持ったピンセットで、ぴっちりと閉ざされた赤まりさの口を開ける。 目を閉じたままの赤まりさが表情に疑問符をつけるが、そんなものはどうでもいい。 赤まりさの口は、成長段階だけあってあまり大きくなかった。 ハンコの太さがぴったり合うくらいだろう。 喉も小さく、綺麗に研いだ鉛筆で穴を開けたくらいの大きさだ。 声は出るのかわからない。 男は熱した鉄の棒を躊躇うことなく、赤まりさの口内に押し込んだ。 予想通り、太さはぴったりであった。 「ゅ゙っ!?」 蚊の消え入るような、小さな悲鳴が男にだけ届いた。 れいむは赤ちゃんの危機も知らずに、目を閉じたまま待っている。 高温の鉄の棒は赤まりさの口内を焼き付けていく。 何度か鉄の棒を火に当て直しながら、男は鉄の棒で赤まりさの口内をこねくりまわした。 赤まりさはどうにか苦痛から逃れようと体を揺するが、男相手では無意味であった。 男が棒を抜くと、口をあけたままの赤まりさがいた。 口内はコゲで硬くなり、閉じることもできない。 喉も完全に焼き潰れたため、声を発することも、ものを食べることもできないだろう。 口としての機能はなく、ただ窪んでいるだけ。 そのことをわかっているのかいないのか、赤まりさは今にも死にそうな顔をしていた。 閉じた瞳から今にも涙があふれそうである。 男は思わず顔がにやけた。 時間がかかったが、男は同じように全ての赤ゆっくりの口を丸コゲにした。 赤ちゃん達から「くち」がなくなってから10時間ほど経った頃。 「ゆっ!あかちゃんうまれるよっ!」 ようやく出産のときがやってきた。 口を開けたままの赤ゆっくりが揺れ始めている。 男は読んでいた本を床に置き、その光景を楽しそうに眺めた。 一段と揺れが大きくなったかと思うと、ぽとりと1匹の赤ちゃんが床に落ちた。 長女となったのは赤れいむだ。 「ゆっ・・・!」 声をかけようとして親れいむは口を閉じた。 赤ちゃんの第一声を待とうと思ったからだ。 だが、いくら待っても赤れいむは声を上げない。 口を大きく開いているが、そこから出てくるものはなかった。 「ゆっ・・・?がんばってね!!」 生れ落ちた感動に喜んでいた赤れいむの顔は、徐々に暗く落ち込んでいく。 懸命に体を揺すったり飛び跳ねている様子から、声を出そうと努力していることが見て取れる。 静かな部屋に、赤れいむの跳ねる音だけが空しく響いた。 「おちびちゃん!ゆっくりがんばってね!!がんばってね!!」 「・・・」 飛び跳ねるのを止め、親れいむを見上げる赤れいむ。 その目には、涙が溜まっていた。 「お゙ねがいだよぉおぉおおっ!! おかあざんとお゙しゃべりしよゔよぉお゙おお゙ぉぉ゙ぉぉ!!!」 涙のダムは、その言葉をきっかけに崩壊した。 何本もの涙の線が、赤れいむの顔に浮かぶ。 「ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってねっ!!!ゆっぐりじでいっでねええぇえっ!!!」 「・・・」 お手本を聞かせようと、親れいむは定番のセリフを壊れたカセットテープのように繰り返す。 親の期待にこたえたいのか、再び赤れいむは体をねじったり、飛び跳ねたりを繰り返した。 そのやり取りを見ていた男は笑みを浮かべていた。 ゆっくり達のアイデンティティーともいえるセリフ「ゆっくりしていってね」は、男によって赤れいむから永遠に奪われているのだ。 それも知らずに無駄な努力を続ける親子を見ていると、笑いがとまらない。 「ゆっ!?またうまれるよ!こんどはげんきなあかちゃんがほしいよっ!」 「・・・」 茎に違和感を覚えたのか、親れいむは茎を見上げた。 間接的にではあるが「元気でない赤ちゃん」の烙印を押された赤れいむは、恨めしい顔をして親れいむを見ていた。 ふらふらと揺れる赤まりさ。 それは最初に口を潰された赤ちゃんであった。 「ゆゆぅ!がんばってね!!ゆっくりうまれてね!!!」 赤まりさはゆっくりするはずもなく、すぐに茎から離れた。 赤れいむのすぐ横に落ちた赤まりさ。 まだ目も開けていなかったが、親れいむは待ちきれないとばかりに声を荒げる。 「ゆっくりしていってね!あかちゃんっ!!ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってねっ!!」 今度の赤ちゃんは、ちゃんとおしゃべりができるはず。 親れいむの願いが声のボリュームを引き上げる。 「ゆっくり!!ゆっ!!!ゆっぐりじでねっ!!!ゆっぐりいいいいい!!!!」 とても赤ちゃんを迎える表情ではなかった。 赤まりさが最初に見た親の顔は、般若のごとく歪んだ表情であった。 「・・・」 驚いたが、声は出なかった。 口内はウェルダンを通り越して丸コゲなのだ。 赤まりさは体を起こし、声を出そうと体をひねった。 「ゆっ・・・!?こっちのおちびちゃんもなのぉおお!?」 その動きに、長女の赤れいむと同じものを感じる親れいむ。 しばらくすると、赤まりさは飛び跳ね始め、そして泣き出してしまった。 やっぱりこの子もおしゃべりができない子なんだ、親れいむはその事実を認めざるを得なかった。 「で、でもつぎのあかちゃんはきっとゆっくりできるよ!!」 茎を見上げる親れいむの目は、希望と不安が入り混じった色をしていた。 焼かれた時点でこの結果は決まっていた。 結局、生まれ落ちた赤ちゃんゆっくり9匹は、1匹として第一声をあげることがなかった。 「どぼじでぇ・・・・どぼじでなのぉお・・・!?」 9匹の赤ちゃんを前に、オロオロと対処に困っている親れいむ。 それを黙って見つめる9匹の赤ゆっくりも神妙な面持ちだ。 「ゆっくちさせて」「ゆっくちちたいよ!」「おかーしゃんとすりすりしたい!」などと一部の人間が聞いたら有頂天になるようなフレーズを言うものはいない。 中には涙を流している赤ゆっくりもいるが、口が笑っている状態のため、あまり可哀想に見えない。 「ゆっ・・・!」 親れいむは思う。 喋れなくても、自分とまりさの大切な赤ちゃんなのだと。 少し生活に困るかもしれないが、自分が守ってあげればきっと元気な、ゆっくりした子に育ってくれるはずだ。 この子達にとって、ただ一人のお母さんなのは自分。 亡きまりさが守ってくれた赤ちゃん。 自分を守ってくれた親まりさのようになるんだ。 親れいむは赤ちゃん達を正面から受け止める決心をした。 「みんな、ゆっくりしていってね!!!」 力強さを感じる親れいむの「ゆっくりしていってね」。 赤ゆっくりから不安が消えた。 このお母さんならゆっくりさせてくれる、そう感じるほど頼りがいのある声であった。 「それじゃあゆっくりごはんをたべようね!」 まずは赤ちゃんの旺盛な食欲を満たそうと考えたのだろう。 親れいむは水に濡れた犬のように体を揺すり、頭に生えた茎を落とした。 「ゆっくりたべてね!」 満面の笑みで親れいむは子供達を見守る。 赤ゆっくりの目も笑っていた。 幸せな家族のワンシーン、そうなるはずだった。 「ゆ・・・?ゆっくりたべてね?」 茎の周りに9匹の赤ゆっくりが群がっているのだが、1匹として食べる気配がなかった。 顔を近づけ、口に含むような動きをするが、それから先へは続かない。 口内は硬くて動かない、そして喉もないので飲み込めない。 男だけが赤ゆっくりの不思議な行動の理由を知っていた。 「ゆっ!わかったよ!」 何を思いついたのか、親れいむは赤ゆっくり達の間に押し入り、茎にかじりついた。 むーしゃむーしゃと言いながら、茎を咀嚼する親れいむ。 横取りされるのではないかと、不安な表情で9匹が見守っている。 「まずはおちびちゃんからだよ!」 一番近くにいた赤れいむに、親れいむは口を近づける。 そして、開きっぱなしの赤れいむの口に、噛み砕いて唾液まみれになった茎を流し込んだ。 「かたくてたべられなかったんだね!!でもゆっくりりかいしたよ!!」 記憶をたどり、自分が赤ちゃんであったときのことを親れいむは思い出していたのだ。 ご飯が食べられなかった自分におかあさんが、噛み砕いたご飯を食べさせてくれたことを。 口移しを終え、親れいむは達成感にあふれる顔になった。 「ゆっくりたべてね!むーしゃむーしゃだよ!」 だが赤れいむはそれに答えず、固まっていた。 開いた口には噛み砕かれた茎がそのまま残っている。 「むーしゃむーしゃだよ!!!ゆっくりりかいしてね!!むーしゃむーしゃだよっ!!!」 自分はできたこと。 それなのに、なぜ自分の赤ちゃんはできないのだろう。 親れいむの中に不安が広がり、声が荒くなっていく。 それを敏感に察知した赤れいむは、必死で飲み込もうと努力をした。 だが、開いてない喉にご飯は通せない。 しばらくすると、動くことをやめて親れいむを見つめ始めた。 助けてくれると信じて。 「・・・」 「どうじでぇ・・・?ごはんをたべないとゆっぐり゙できないのにぃいい・・・・」 他の赤ゆっくりにご飯を食べさせようとしたが、結果は変わらなかった。 途方に暮れた親れいむは、男に頼ることにした。 「おにいざん・・・・あかちゃんにごはんをたべさせてあげて・・・」 親れいむの顔はどことなく歪んで見えた。 涙で皮がふやけたのかもしれない。 「無理だな。赤ちゃんの世話はお母さんのお前が一番上手に決まってる」 「ゆぅ・・・そうだよね・・・ごめんね・・・」 「そんなお前が赤ちゃんにご飯を食べさせられないなんて」 「ゆゆ・・・」 「お前が無能なせいで赤ちゃん達はゆっくりできないんだよ。ダメな親を持って残念だったね、そこの赤ちゃん達」 男が言い終えると、赤ゆっくり達はうつむいていた顔を上げた。 その顔に涙は無い。 あるのは怒りの表情。 口は笑っているが、その目は鋭く、眉は45度を保っていた。 「ゆっ・・・?どうしたのおちびちゃんたち・・・?」 最初に飛び掛ったのは赤まりさだ。 プチトマトほどの赤まりさが、バスケットボールほどもある親れいむの頬にタックルを仕掛ける。 「ゆ!?」 特に反撃をしたわけでもない。 体格差から、親れいむは赤まりさを弾き飛ばしていた。 「どうしたの!?ゆっくりやめてね!!」 その赤まりさを引き金に、次々と赤ゆっくり達が親れいむに体当たりを始める。 無言で飛んでくる弾丸プチトマト。 顔には怒りと憎しみだけが写し出されていた。 「やめてねっ!!おかあさんだよ!?ゆっくりやめてね!!」 親れいむはケガをするどころか、痛みすら感じなかった。 質量も速度もない赤ちゃんゆっくりの体当たりには、攻撃のコの字すら感じられない。 しかし、親れいむはその衝撃を通じて赤ゆっくり達の声を聞いた。 『おまえのせいでゆっくりできない』『やくたたず』『それでもおやか』『ゆっくりしね』 『ゆっくりさせろ』『まりさがくるしいのはおまえのせいだ』『れいむはゆっくりしたいのに』 『おねがいだからゆっくりさせてよ』『もっとゆっくりできるおかあさんがほしかった』 無論、それは親れいむの餡子内で勝手に想像した言葉にすぎない。 だが赤ゆっくり達が訴えたい内容としては、正しいものだろう。 本来であれば、そっちの人たちが天にも昇るようなセリフで親を罵っているはず。 一言も喋ることなく体当たりを繰り返す赤ゆっくり達の姿は、実に新鮮だ。 先ほど弾かれた赤まりさは、ころころと床で数回転がると、すぐに立ち直った。 そして再び眉を引き締め、親れいむの元へ跳ね寄る。 今度は顎のあたりを目掛けて体当たりを繰り出し、また弾き飛ばされた。 赤まりさは言葉を発することなく、延々と同じような動作を繰り返した。 その異常な光景に、男は声を立てて笑い始めた。 親れいむが男を一瞬だけ睨んだが、すぐに赤ゆっくり達に向き直る。 「もうやべでえええ!!!ゆっぐりじでよぉおおおっ!!!」 壁に追いやられた親れいむが叫んだ。 相手は弱っている、と勘違いした赤ゆっくり達がさらに体当たりを加え始める。 赤ゆっくり達の体には、かすり傷ができていた。 親れいむにぶつかった時や、床を転がるときにできたのだ。 体当たりをする度に増え、見ていて痛々しいのだがそれでも懸命に赤ゆっくり達は立ち上がる。 それを見て、親れいむの心が痛む。 傷だらけになってまで自分を殺そうとする赤ゆっくり達に、体は痛まないが心が痛む。 ゆっくりさせてあげると誓った赤ゆっくりが、ゆっくりすることなく自分に立ち向かう。 なぜこんなことになってしまったのだろう。 親れいむは嗚咽をこぼし、涙を流す。 それが赤ゆっくりを調子付けているとも知らずに。 「赤ちゃん達、ちょっといいかな」 猛攻を止めたのは、暢気に鑑賞していた男。 何かを期待しているのか、赤ゆっくり達の目が輝いている。 「君達、ご飯食べられないんだよね」 9匹が目線を床に移した。 親れいむだけは男の目を見たままだ。 「あんまり運動すると、おなかすいて死んじゃうよ」 「ゆっ!!」 親れいむは思わず声を漏らしてしまった。 ご飯を食べないと餓死してしまう。 そんなことにまで頭が回っていなかったのだ。 「ちびちゃんたち!うごいちゃだめだよ!!おなかがすいてしんじゃうよっ!」 その言葉に、赤ゆっくり達は顔を青くした。 もうすでに空腹感があるのだろう、迫りくる死をゆっくり理解したようだ。 「ゆぅぅううぁぁああ!!!どうじだらいいのぉおぉ!!??」 慌てふためく親れいむとは裏腹に、赤ゆっくり達は静かに瞳から雫をこぼした。 「泣いてると、喉が渇いて死んじゃうよ」 そもそも、喉が渇くどころかコゲている。 男の言うことがわかるのか、赤ゆっくり達は顔に力を入れて涙を止めようとした。 「はやくじないどあかちゃんがゆっぐりでぎなくなっぢゃうよぉおぉ!!!」 生まれたときからゆっくりしていない、男はそんな感想を持った。 8時間が経った。 男はその間、一切口を挟むことはなかった。 死のゴールが見えているゆっくり達をいじる、そんな無粋なマネはしない。 最期の時まで生暖かく、助かる道を探す親れいむを見守るのだ。 そんな道など存在はしないが。 「ああぁぁ・・・おちびちゃん・・・ごめんねぇええ・・・・」 今、1匹の赤ゆっくりが目を閉じた。 通算8匹目。れいむ種では最後の1匹となる。 あれから、赤ゆっくり達は何もしなかった。 忍び寄る餓死の足音におびえながら、目の前にいる親れいむを恨む事でなんとか正気を保っていたのだ。 憎しみに染まった8の瞳が、親れいむをずっと捉えていた。 赤ゆっくりは総じて体力が少ない。 小さな体では、体力となる餡子があまり確保できないからだ。 旺盛な食欲は、生きるための本能である。 親れいむへの攻撃と、それによって負った傷は予想以上に赤ゆっくりから体力を奪っていた。 7時間を越えた辺りで最初の1匹、赤まりさが永遠にゆっくりした。 それから先は早く、赤ゆっくりは次々と瞳を閉じた。 動かなくなった赤ゆっくりは、ほとんど皮だけの状態になっていた。 最後まで親れいむを睨み続けていた目の周囲や眉間に、深いシワが残っている。 「がわいいれいむがぁあ・・・!おめめをあげでねぇえ!!れいむ゙をにら゙んでもい゙いがらぁ・・・おね゙がいだよお・・・・」 れいむれいむと泣き叫ぶ親れいむを、最後に残った赤まりさが真っ赤になった目で睨みつける。 赤まりさの体はほとんど皮だけになっており、あちこちにシワが走っていた。 もう長くないはずだ。 そう思っていた男、そして親れいむも赤まりさの次の行動に驚く。 「・・・・ゆ゙っ!?」 たるんだ皮を引きずり、赤まりさは親れいむに近寄っていく。 その目に光はない。 幼くして死を受け入れた目。だが、その奥には黒く歪んだ感情が潜んでいた。 「まりざぁ・・・!ゆっぐりしようねっ!おがあじゃんがすりすりじであげるがらねっ!!」 隠された激情に気がつかない親れいむ。 最期の時を親である自分と過ごそうと思っている、そう勘違いした。 「ゆ゙!おがざんと・・・いっじょにゆっぐりじようねっ!!」 だから、親れいむは笑顔を作った。 赤まりさをゆっくりさせてあげたい。 切なる願いだった。 「・・・・ゆ?」 体に感じた、小さな衝撃。 それは、赤まりさの最期の体当たりだった。 「ゆ゙ぁあ゙ああ゙あぁ゙ぁあ゙っ!!!!」 弾けとんだ赤まりさは、床に落ちて絶命した。 仰向けに倒れたままだ。 「あ゙りざあぁあぁぁあ゙あ!!!どぼじでえ゙ええ゙ええ゙っ!?!?!?」 他の赤ゆっくりと違い、赤まりさの目は開いたままだった。 完全に光を失いながらも、その瞳は親れいむを睨みつけていた。 「あ゙ぁああ゙ああ゙ぁあああ゙ああ゙あ゙あ!!!!!!ごべんねええ゙ぇえ゙ええ゙っ!!!ごべんねぇええ゙え゙!!!おがあ゙ざんをみらいでえぇえ゙え!!!」 狂ったように嘆き叫ぶ親れいむを置いて、男は部屋を後にした。 「ぁあ゙あ゙・・・・あ゙ああ゙あぁ゙あ゙あ゙ぁぁ・・・」 外へ通じる扉を開け放したまま。 しばらくして男が部屋に戻ると、そこに親れいむの姿は無かった。 床には赤ちゃんゆっくりの死骸も見当たらない。 食べたのか持ち帰ったのか、男にはもう興味のないことであった。 それから数日後、農家の男性が1匹のゆっくり霊夢を発見した。 どうやら洞窟の中で赤ちゃんを育てているようだった。 男性は、そのれいむがエサを探しに行っている間に赤ちゃんを捕獲ようと、洞窟に入った。 だが中にいたのは、真っ黒になって腐っていた9匹の赤ちゃんゆっくりであった。 帽子やリボンがあったので、かろうじて赤ゆっくりだと判断できた。 不気味に思い、洞窟を離れたところで親のれいむが帰ってきた。 様子を伺っていると、洞窟の中かられいむの歌が聞こえたり、赤ちゃんにご飯を食べるよう促す声が聞こえてくる。 男性は気味が悪くなり、その場から逃げたのであった。 それからさらに数日後。 男は書斎で、一冊の本を手に取った。 「お、また来てる」 文庫本ほどの大きさ。 今もこの世界や別の世界で、ゆっくり達が虐待されている。 その様子を自動で小説に変換し、ページを増やす、魔法の本。 男はこの本に影響されて、ゆっくり霊夢を虐待することに決めたのだ。 本に登場する赤ちゃんゆっくりは、大抵我侭で口が悪く、生意気で浅ましい。 男の経験でもそれは正しかった。 親を親とも思わないものばかりだ。 そんな物語を読んでいた男は、赤ゆっくりをゆっくりさせることなくその命を散らせてやろうと思ったのだ。 まったく関係のない親れいむにとってはいい迷惑である。 「・・・これ、俺じゃん」 新しいページには、赤ちゃんゆっくりの口を焼く男の話が載っていた。 どう読んでも自分のことである。 「あー、新作まだかなー」 男は本を棚に戻すと、たまった鬱憤を晴らすため、今日も森へと足を運んだ。 作:アルコールランプ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1495.html
「暑さにご用心」 羽付きあき ・理不尽ものです ・ぬるいじめ?注意 ・いくつかの独自設定をいれています ・・・朝、ゴミを捨てに重たいごみ袋を片手に歩いていく。 朝の内はまだ涼しい、街ゆっくり達もそこらかしこで忙しく跳ねまわっていた。 ふと目に付いた家の窓に、何やらケージが置いてあるのが見えた。 最近流行りの「ミニゆっくり」だろうか 成体サイズでもテニスボールサイズまでにしか成長しないゆっくりで、今ひそかにブームを呼んでいる。 しかし、あんな日光の当たる所に置いておくのはいただけない。いくらゆっくりが日光浴を好むと言っても今の季節では・・・ 私は陽射しがだんだんと強くなるのを感じて、そのまま足早に帰路へとついた。 遥か遠くで、レシプロ飛行機が幾重もの編隊を組んで飛行していた。 ・・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・ AM 8:30 気温26度 「きょーろきょーろ!」 「ゆゆ!れいみゅのーびのーびしゅりゅよ!」 ・・・ピンポン玉程のサイズの子まりさと子れいむが小麦粉の皮を縦に伸ばし、こーろこーろと大鋸屑が敷き詰められた地面を転がっている。 普通、ゆっくりならこの時間帯はまだ寝ているはずであった。その証拠に、大鋸屑に埋もれて、テニスボールほどのサイズの親れいむと親まりさは、小さいプチトマト程のサイズの赤ゆっくり2体と共に、すーやすーやを続けていた。 据え置かれたタイマーがカチリと音を立てた。 中から、小さな砂糖菓子がパラパラと落ちてくる。 その音に気付いた、親れいむと親まりさ、そして赤まりさと赤れいむが大鋸屑の中からはい出してくる。 「おちびちゃん!ゆっくりごはんだよ!みんなでいっしょにたべようね!」 「はやおきだね!おちびちゃん!」 親まりさと親れいむの後ろから、元気よくピョコピョコと跳ねて赤れいむと赤まりさが砂糖菓子に群がる。 「ゆっきゅち!ゆっきゅち!」 「だじぇ!だじぇ!」 短いピコピコを激しくふって跳ねる赤れいむ。 赤まりさも短い砂糖細工のおさげが跳ねる度に上下にぴこぴこの様に動いていた。 ゆっくり一家がグルリと円形に囲んで、一斉に声を上げる 「「「「ゆっくりいただきます!」」」」 「ゆっきゅちー!ゆっきゅち!」 「だじぇっ!だじぇっ!」 もごもごとおちょぼ口で小さな砂糖菓子を口に入れるとコリコリと音を立てて咀嚼する。 「「ぽりぽりぽり・・・しあわせー!」」 「「もごもご・・・ちあわちぇー!」」 「ゆっきゅち・・・!はふっ・・・もごっ・・・もごっ・・・」 「だじぇ!もごっ・・・ゆっきゅ・・・はふっ!はふっ!」 あっという間に砂糖菓子が無くなった、窓越しの太陽を眺めて、声を上げる親ゆっくり達。 「ゆゆ!きょうはいいてんきだよ!ぽかぽかさんもすごいきもちいいよ!」 「きょうもみんなでいっぱいあそぼうね!きょうはおかーさんとおうたをうたおうね!」 「ゆゆ!まりしゃしょのまえにぽーかぽーかしちゃいよ!」 「れいみゅははやくおうちゃがうちゃいちゃいよ!」 「だじぇっ!だじぇっ!」 「ゆっきゅち!ゆっきゅち!」 日は確かにぽかぽかとしている。 だが、確実に「照りつけていた」 AM 9:15 気温28度 「ゆ~♪ゆゆ~♪ゆっくり~♪」 「ゆっくり~♪していって~ね~♪」 「ゆっきゅち~♪ゆっきゅち~♪」 「ゆっきゅちのひ~♪」 「のじぇー!のじぇっ!」 「ゆっきゅ!ゆっきゅちー!」 ・・・小麦粉の皮をくっつけて、くーねくーねと揺れ動きながら歌を歌うゆっくり一家。 赤れいむと赤まりさは、歌ともいえない声ではあるが、ピョコピョコと小刻みに跳ねながらマネをしているようだった。 そう、暖か過ぎる陽射しの中で。 「ゆゆ・・・れいみゅおみじゅしゃんがのみちゃくなっちゃよ!」 「まりしゃも!」 「だじぇ!」 「ゆっくち!」 当初の異変が起きたのは子ゆっくり達であった。 頻繁に据え置かれた水を飲みに行っている。 容器の水面に口をつけ、くぴくぴと水を飲み干していく。 ・・・既に水は半分以下にまで減っていた。 「れいむものむよ!」 「まりさもちょっとだけのむよ!」 親ゆっくりの方も水の入った容器の方へと向かう。 ・・・赤ゆっくりや子ゆっくり以上に水を飲むと、すでに水の殆どが無くなっていた。 太陽は、さらに高く昇っている。 AM 10 20 気温 31度 「ゆゆ・・・おみずしゃんがもうにゃいよ・・・」 「ぽかぽかしゃん!あちゅいよ!ゆっきゅりしちぇいっていぇね!」 「のじぇ・・・」 「ゆっきゅ・・・ゆっくち・・・」 気温が急上昇を始めた。 子まりさと子れいむが異変を口にし始める。 赤まりさと赤れいむの方は深刻だ。常にあれだけ小刻みに跳ねまわったので体力を消耗してしまっている。 既に跳ねる事はやめ、ぴこぴことおさげだけが動き続けていた。 窓越しに強い日差しが照りつける。 「ゆゆ・・・!しょうがないよ・・・!きょうはあついからゆっくりおうちにいこうね!」 「ゆぅぅ・・・」 親れいむと親まりさが、大鋸屑の中に埋もれ始めた。 子ゆっくり達も、それに続く。 「ゆぅぅ~ちょっちぇもしゅじゅしいよ!」 「かいってきっじゃよ!」 「のじぇ!のじぇ!」 「ゆっきゅち!ゆっきゅち!」 ・・・大鋸屑の中が「涼しく感じる」程に既に気温は右肩上がりを続けていた。 気温は、30度の壁をとっくに突破している。 「ゆゆ!おちびちゃんたち!ゆっくりよかったね!」 「きょうはおうちのなかでゆっくりすずもうね!」 親ゆっくり達にも余裕が出てきたようだ。 だが本質的には、変わらない。ゆっくり一家達が、小麦粉の皮をくっつけっている限り、大鋸屑の中の温度も上がり続けるのだ。 AM 10:50 気温32度 「ゆはっ!ゆはぁっ・・・!ゆはぁっ・・・!うめっ!くうきめっちゃうめっ!」 「ゆすはぁー!ゆすはぁー!す、すずしいよ・・・!」 「あちゅいよぉぉ・・・!ゆ!お、おそとさんのほうがしゅじゅしいよ!」 「ゆひゅー・・・ゆひゅー・・・!しゅじゅしいんだじぇぇぇ・・・!」 「だじぇ・・・!だじぇ!」 「ゆっくち・・・!ゆっくちちちぇぇ・・・!」 大鋸屑の中からズボリと飛び出したゆっくり一家達。 大鋸屑の中に熱がこもったのだ。 今度は外側が涼しいと感じるが、それも一瞬であった。 窓越しの直射日光が、気温を上げ続けている。 容赦なくゆっくり一家に照りつけていた。 「あちゅいよぉぉ・・・!」 「ぽかぽかしゃんいじわりゅしにゃいぢぇね・・・!」 「ゆっきゅ・・・ゆひゅー・・・!ゆっきゅ・・・」 「のじぇ・・・ひゅー・・・ひゅー・・・」 赤まりさと赤れいむの呼気が浅く早くなり始める。 息をするのも苦しい程に、熱波が辺りを覆っていた。 「おちびちゃんたち・・・!れいむのかげにはいってね・・・!」 「ちっちゃいおちびちゃんたちはまりさのおぼうしさんのなかにはいってね!」 れいむに出来た陰に移動する子ゆっくり達。 赤ゆっくり達の方は、まりさに舌で持ち上げられ、帽子の中へと入っていった。 気温は、まだ上がり続けている。 AM 11:32 気温 35度 「ゆはっ・・・ゆはっ・・・おちびちゃん・・・れいむのかげからでないでね・・・!」 「ゆっきゅりわかっちゃよ・・・ゆひゅー・・・ゆひゅー・・・」 「ゆはぁっ・・・ゆはぁっ・・・あちゅいよぉぉ・・・」 親ゆっくり達にも異変が訪れ始めていた。 子ゆっくり達の影を作るために直射日光を浴び続けているのだ。当り前と言えば当たり前だろう。 「おぢびぢゃああああん!?」 親まりさが声を上げる。 そこには、帽子からはい出してきて、大鋸屑の地面にポトリと落ちた赤まりさと赤れいむの姿であった。 「ひゅー・・・!ひゅー・・・!ゆ・・・きゅ・・・!」 「だ・・・じぇ・・・!ひゅっ・・・!ひゅっ・・・!」 親まりさは知らなかった。帽子の中が密閉されたサウナ状態になっていたと言う事を。 既にカピカピになりかけている赤ゆっくり達は、油の切れかけた様な動きで鈍重にくーねくーねを続けている。 「おぢびぢゃんゆっぐりよぐなっでね!ぺーろぺーろ!」 「おぢびぢゃん!ゆっぐり!ゆっぐりじでいっでね!」 「ひゅー・・・ひゅー・・・」 「だじぇ・・・ゆひっ・・・ゆひゅー・・・」 ・・・小刻みに震えていた赤ゆっくり達だが、徐々にその動きが小さくなって、すぐに物言わぬ饅頭へとなり果ててしまった。 「でいぶのおぢびぢゃんがああああああ!!」 「どぼじでえええええええ!!」 ・・・親れいむよ親まりさの叫びが響く。 気温は、留まるところを知らない。 AM 12:00 気温 39度 「ゆふっ・・・!ゆふっ・・・!お・・・ぢび・・・ぢゃん・・・ゆっぐり・・・!ゆっぐりかげにばいっでで・・・ね・・・!」 「ゆはぁっ・・・ゆはぁっ・・・おきゃあしゃん・・・しゅっぎょきゅきゅるししょうじゃよ・・・!」 「おきゃあ・・・しゃん・・・ゆひゅー・・・ゆひゅー・・・ゆきゅりよくなっちぇね・・・!」 弱弱しくすーりすーりを繰り返す子ゆっくり達。 「ゆはっ・・・!ゆふっ・・・!おがあ・・・ざん・・・は・・・べい・・・ぎ・・・だよ・・・!ゆっぐり・・・かげに・・・はいっでで・・・ね・・・!」 気丈にもそう答えるれいむだが、既に直射日光と、それにより籠った熱気がゆっくり一家全体を覆い尽くしていら。 何とか母性で持たせているれいむであったが、親まりさの方は完全に気が抜けて弱り始めたようだ。 横にボテンと倒れて帽子を投げ出したまま、弱弱しく呼気を繰り返している。 「ゆひゅー・・・!ゆひゅー・・・!ゆ”・・・!ゆ”・・・!あ・・・づい・・・よぉぉ・・・!」 気温はあと少しで、40度の大台に乗る所だ。 窓越しの直射日光と締め切られた部屋が気温を大きく上げて行っている。 息をするのも憚られる熱気が、ゆっくり一家に容赦なく襲いかかっていた。 カチリと音がして砂糖菓子がポロポロと落ちてくる。 だが今のゆっくり一家がそれに気付く訳も無く、そのまま放置されている。 AM 12:30 気温 42度 とうとう最高気温をマークした。 温度自体はここで打ち止めとなる。 しかしこの気温があと二時間は維持され続けるのだ。 親まりさは、完全に横に倒れたまま、口をあんぐりと開けて舌を投げ出し、寒天の白目をむいて痙攣を繰り返しながら弱弱しく呼吸している。 「ひゅー・・・!ひゅー・・・!ゅ”・・・!ゅ”・・・!」 親れいむの方も深刻だった。 モチモチの小麦粉の皮がカピカピになって熱気を帯びており、口腔もからからに干からびている。 「ゆ”・・・ゆ”・・・おぢび・・・ぢゃん・・・だぢ・・・ゆっぐり・・・ぎいでね・・・!」 「ゆ”・・・ゆ”・・・おぎゃあ・・・じゃん・・・どぼじ・・・じゃの・・・」 「ゆっぎゅり・・・あぢゅいよぉぉ・・・」 最早これまでと悟った親れいむが、最後の言葉を紡ぎだす。 「れいぶ・・・は・・・もう・・・だべ・・・だよ・・・おぢびぢゃんだぢ・・・は・・・でいぶが・・・ゆっぐ・・・り・・・でぎなぐなっだ・・・ら・・・おどう・・・ざん・・・のぼうじ・・・のなが・・・に・・・ばいっでね・・・」 「おぎゃあじゃん・・・!ゆっぎゅぢぢぢぇぇぇ・・・!」 「おぎゃあじゃん・・・!どぼじでぞんなごどいうのぉぉ・・・!」 むせ返る熱気の中で、親れいむが呼気を繰り返しながら言った。 「おどう・・・ざん・・・の・・・おぼうじ・・・ざん・・・の・・・なが・・・が・・・いぢばん・・・あんぜん・・・だよ・・・おぢびぢゃん・・・ばやぐ・・・ばやぐばいっでね・・・!」 「「ゆ、ゆっきゅりわかっちゃよ・・・!」」 力を振り絞り、投げ出されて横に倒れた帽子の中にモソモソともぐりこむ子ゆっくり達。 親れいむは、最後の力を振り絞り、帽子を立てた。 「ゆふっ・・・ひゅ・・・ひゅー・・・お・・・ぢび・・・ぢゃ・・・・・・ゆっぐ・・・り・・・じだ・・・づよ・・・い・・・ごに・・・ぞだ・・・で・・・ね・・・」 そう言うと呼吸が浅くなり、そして徐々に、徐々に止まっていった。 ・・・親まりさの方は、寒天の白目をむいて、完全にカピカピの饅頭になり果ててしまっている。 AM 12:45 帽子内気温 44度 ・・・親れいむの目論見は外れた。 ゆっくりにとって「帽子の中」と言うのはとてもゆっくりできると言う先入観が、子ゆっくり達には致命的となった。 帽子内部の気温は、外よりさらに高くなるのである。 さらに空気がこもり、まさにサウナ状態であった。 当然、子ゆっくり達も、それに気付き、帽子から脱出しようとするが、カリカリと内側の白い布を押すだけで、一向に脱出できなかった。 もう力が残されていないのだ。 「ゆはぁっ・・・!ゆはぁっ・・・!おぼうじ・・・ざん・・・!いぢ・・・わる・・・じない・・・で・・・どい・・・で・・・ね・・・!」 「ゆひゅー・・・!ゆひゅー・・・!おぼうじ・・・ざん・・・どいで・・・ね・・・!」 何度もこじ開けようとするが既に力が入らない。 やがて、前のめりに倒れこむと弱弱しく呼気をするだけであった。 「ひゅー・・・ひゅー・・・ぼう・・・だ・・・べ・・・」 「ゅ”・・・ゅ”・・・ひゅ・・・ひゅ・・・あ・・・づ・・・い・・・よ・・・」 それだけ言うと帽子の内側で突っ伏して力尽きる。 気温は、徐々にだが下がり始める兆しを見せていた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私はクーラーのかかった部屋で雑誌を読みながら、涼んでいた。 音を立てて冷風を送るクーラーを見上げて、雑誌の一文を呟く。 「"暑さにご用心"か」 そう言えばあの窓際に置かれていたゆっくり達はどうなったのであろうか? ・・・クーラーの音が辺りには響いている。
https://w.atwiki.jp/prdj/pages/1099.html
アザータ:ブリジディーン Brijidine Azata この美しい女性は溶岩でできた肉体を持つ。彼女は炎の跡を残しながら空高く舞い上がる。 ブリジディーン/Brijidine Azata CR17 XP 102,400 混沌にして善/中型サイズの来訪者(アザータ、混沌、善、他次元界、地、火) イニシアチブ +5;感覚 暗視60フィート、振動感知60フィート、夜目;〈知覚〉+26 オーラ ホーリィ・オーラ、炎に包まれた身体 防御 AC 32、接触19、立ちすくみ27(+13外皮、+4反発、+5【敏】) HP 256(19d10+152) 頑健 +22、反応 +15、意志 +21 ダメージ減少 10/冷たい鉄および[悪];完全耐性 [雷撃]、[火炎]、石化;抵抗 [氷雪]10;呪文抵抗 28 弱点 冷気に対する脆弱性 攻撃 移動速度 40フィート、飛行60フィート(良好) 近接 +1フレイミング・バースト・キーン・ロングソード=+25/+20/+15/+10(1d8+8/17~20、加えて1d6[火炎]および“着火”) 遠隔 溶岩の噴出=+24(16d6[火炎]、加えて“着火”および“捕獲”) 特殊攻撃 蹂躙(1d8+7、DC24)、着火(2d6、DC26)、捕獲 (DC26、瞬間、硬度8、HP30) 擬似呪文能力 (術者レベル19;精神集中+25) 常時―ホーリィ・オーラ(DC24) 回数無制限―ストーン・シェイプ、ソフン・アース・アンド・ストーン、ヒート・メタル(DC18)、フレイミング・スフィアー(DC18)、メルド・イントゥ・ストーン(自身のみ) 5回/日―ウォール・オヴ・ストーン(DC22)、キュア・シリアス・ウーンズ、サモン・ネイチャーズ・アライV(アースおよびファイアー・エレメンタルのみ)、ストーン・テル、スパイク・ストーンズ(DC20)、フレイム・ストライク(DC21)、ムーヴ・アース 3回/日―アースクウェイク、ウォール・オヴ・ファイアー、ストーンスキン、ヒール、ファイアー・ストーム(DC23) 一般データ 【筋】20、【敏】21、【耐】24、【知】15、【判】18、【魅】23 基本攻撃 +19;CMB +24;CMD 43 特技 《強打》、《クリティカル熟練》、《攻防一体》、《追加HP》、《突き飛ばし強化》、《薙ぎ払い》、《鋼の意志》、《踏み込み》、《迎え討ち》、《よろめき化クリティカル》 技能 〈芸能:朗誦〉+25、〈真意看破〉+26、〈製作:いずれか1つ〉+24、〈脱出術〉+27、〈知覚〉+26、〈知識:次元界〉+24、〈知識:自然〉+24、〈治療〉+26、〈飛行〉+9 言語 火界語、地獄語、地界語、天上語、竜語;真言 その他の特殊能力 黒曜石の刃、赤熱する石 生態 出現環境 気候問わず/地形問わず(エリュシオン) 編成 単体または小戦隊(2~5) 宝物 ×2(可燃性の物質は含まない) 特殊能力 炎に包まれた身体(超常)/Flaming Body ブリジディーンの身体は舞い散る炎に覆われた溶解した岩石である。ブリジディーンを肉体武器や素手攻撃で攻撃したものは1d6ポイントの[火炎]ダメージを受ける。ブリジディーンに組みつくか組みつかれたクリーチャーは組みつきを持続するラウンドごとに6d6ポイントの[火炎]ダメージを受ける。 赤熱する石(超常)/Heat Stone ブリジディーンが自身のウォール・オヴ・ストーン、ストーン・シェイプ、スパイク・ストーンズ、ソフン・アース・アンド・ストーン、メルド・イントゥ・ストーン擬似呪文能力を使用する際、彼女は影響を受けた石から1分間強力な熱を放射させることができる。この石から5フィート以内にいる全てのクリーチャーはラウンドごとに1d6[火炎]ダメージを受ける。 溶岩の噴出(超常)/Lava Blast ブリジディーンは1回の標準アクションとして目標に溶岩の塊を投げることができる。この攻撃の射程単位は30フィートである。 黒曜石の刃(変則)/Obsidian Blade 1回のフリー・アクションとして回数無制限で、ブリジディーンは火山で造られたガラスでできたのこぎりのような刃を作り出すことができる。この刃は+1フレイミング・バースト・キーン・ロングソードとして機能する。ブリジディーンの手から離れた1ラウンド後に、この武器は使い道のない粉となって崩れてしまう。 ブリジディーンは情熱的で強力な、地と火の力に同調したアザータである。火山口での日光浴、詩作、病気のクリーチャーの看病、スパイシーなレシピの追求をこよなく愛する。ブリジディーンと友だちになる手っ取り早い方法は独創的な詩の写しや珍しい香辛料を一袋、防炎性にして彼女に送ることだ。彼らの力は原始の破壊に基づいたものだが、彼らは機知に富み、それがソネット(訳注:定形の14行詩)であっても汚いリマリック(訳注:滑稽五行誌)であっても、頭をつかう言葉遊びを好む。 ブリジディーンは元々の形態は炎そのものに見える。元々関連していた爆発と破壊からは遠く離れたものとなっている。ブリジディーンにとって、地獄の炎の存在は最悪の冒涜であり、多くのアザータがアビスのデーモンを最大の敵と見なす一方で、ほとんどのブリジディーンがその怒りをぶつける矛先はヘルのデヴィルの中にいる。ブリジディーンの最大の力である火に対する完全耐性をデヴィルが持つという事実が、このアザータをなにより苛立たせ怒りを感じさせるのだ。これらの敵と相対すると彼らは、想像力と創造力をその戦略に宿らせることに注力する。ブリジディーンの全長は5と1/2フィート(約1.7m)、体重は150ポンド(約68kg)。 アザータ:リラキーン Lyrakien Azata この小さな女性は繊細な蝶の翼を持ち、たおやかな姿をしている。彼女は弾ける光と穏やかな虹の弧に取り囲まれている。 リラキーン/Lyrakien Azata CR2 XP 600 混沌にして善/超小型サイズの来訪者(アザータ、混沌、善、他次元界) イニシアチブ +8;感覚 暗視60フィート、ディテクト・イーヴル、ディテクト・マジック、夜目;〈知覚〉+9 防御 AC 16、接触16、立ちすくみ12(+2サイズ、+4【敏】) HP 19(3d10+3) 頑健 +2、反応 +7、意志 +6 ダメージ減少 5/悪;完全耐性 [雷撃]、石化;抵抗 [火炎]10、[氷雪]10 攻撃 移動速度 30フィート、飛行80フィート(完璧) 近接 叩きつけ=+2(1d2-3) 接敵面 2・1/2フィート;間合い 0フィート 特殊攻撃 星光の噴出 擬似呪文能力 (術者レベル3;精神集中+8) 常時―ディテクト・イーヴル、ディテクト・マジック、フリーダム・オヴ・ムーヴメント 回数無制限―ヴェントリロキズム(DC16)、サモン・インストゥルメント、ダンシング・ライツ、デイズ(DC15) 1回/日―キュア・ライト・ウーンズ、レッサー・コンフュージョン(DC16)、サイレント・イメージ(DC16) 1回/週:コミューン(術者レベル12、6つの質問) 一般データ 【筋】5、【敏】19、【耐】12、【知】14、【判】17、【魅】20 基本攻撃 +3;CMB +5;CMD 12 特技 《イニシアチブ強化》、《軽妙なる戦術》 技能 〈隠密〉+18、〈軽業〉+10、〈芸能:いずれか1つ〉+11、〈交渉〉+11、〈呪文学〉+5、〈知覚〉+9、〈知識:いずれか1つ〉+8、〈はったり〉+11、〈飛行〉+16 言語 地獄語、天上語、竜語;真言 その他の特殊能力 旅人の友 生態 出現環境 気候問わず/地形問わず(エリュシオン) 編成 単体、一団(2~5)、または小集団(6~24) 宝物 なし 特殊能力 星光の噴出(超常)/Starlight Blast 1d4ラウンドに1回、1回の標準アクションとして、リラキーンはエリュシオンの神聖なる力を引き出し、半径5フィートの爆発に聖なる星の光の噴出を解き放つことができる。この範囲にいるすべてのクリーチャーは1d4ポイントの神聖な力に基づくダメージを与える。加えて混沌にして善から属性が1段階ずれている事に追加で1ポイントのダメージを与える。例えば、混沌にして中立や中立にして善のクリーチャーは1d4+1ポイントのダメージを、真なる中立のクリーチャーは1d4+2ポイントのダメージを、秩序にして悪のクリーチャーは1d4+4ポイントのダメージを受ける。DC12の反応セーヴに成功すればこのダメージを免れることができる。このセーヴDCは【耐久力】に基づいている。 旅人の友(超常)/Traveler's Friend リラキーンの演奏やリラキーンとの親交は、旅の負担を軽減する。1日に1回、リラキーンの演奏を1分の間聞いたクリーチャーは、疲労や過労の効果を取り除くことができる。 リラキーンは神聖なる音楽家であり使者である。主として神格に命じられて旅行に出ているか、ありのままさまよっている。彼らは冒険と美しい場所に訪れることをこよなく愛し、特に虹、月光、星が美しく見える場所を特に好む。移り気で賑やかな彼らは歌や踊りや知識を競い合わせることを好む。また彼らは同行者から足の疲れやいたんだ食べ物を遠ざけ、旅を楽しいものであり続けるようにする。素晴らしい物語や新しい歌で彼らを喜ばせる定命のものは、書きこまれた地図、忘れられた抜け道、失われた魔法を収めた隠された場所へ続く方角を得るかもしれない。 リラキーンはのんきなクリーチャーだが、息を飲むような自然のままの場所を何が何でも守ろうとする。ノームやハーフリングに「きらめく翼」と呼ばれることも多いリラキーンはしばしばフェイと勘違いされる。もっとも彼らは一般に本当のフェイと友情を育んでいる。フェイの起源もまた、次元界エリュシオンだからだ。他のアザータのように、彼らは休むことなく成長するので、ある場所に長い間住み続けることができない。混沌にして善の7レベルの呪文の使い手は、《上級使い魔》の特技を得ることでリラキーンを使い魔として得ることができる。
https://w.atwiki.jp/nikkou/pages/12.html
メニュー トップページ 言わずと知れた有… 奥やしろ?奥しゃ?… うわさ話 専門ページ 発見次第追加 S.U,おすすめPages 日光関連サイトランキング 無料登録のhtml自動リンク、アフィリエイト情報 - 自動リンクであなたのサイトが即座に無料登録されます。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/834.html
灰色に染まった壁と、鉄格子で区切られた窓。 冷たく、硬い地面。 無機質に区切られた小さな部屋で、1匹のゆっくり霊夢が途方に暮れていた。 「ゆっくりさせて!」 大きさはバスケットボールほどにもなる。 そして頭には、一本の茎が生えていた。 「あかちゃんもゆっくりできないよ!」 心配そうに見上げた茎には、9匹の赤ちゃんゆっくりが実っている。 れいむ種が5匹、まりさ種が4匹。 どれもプチトマトより一回り小さいが、あと数時間もすればぷっくりと実って生れ落ちるだろう。 「まりさ!どこにいるのぉお!?」 何も置かれていない、8畳ほどの部屋。 その部屋の中心でれいむは叫んだ。 茎に実った赤ちゃんに気をつけながら周囲を見渡すが、最愛のゆっくり魔理沙はどこにもいない。 「まりざあ・・・まりざぁ・・・」 赤ちゃんを身ごもっているゆっくりは、パートナーへの依存度が高い。 このれいむも例外でなく、姿の見えない伴侶を求めて身重の体を引きずり這いずり回っていた。 「まりさ・・・にんげんにいじわるされてるのかな・・・まりさ・・・あいたいよ・・・いっしょにゆっくりしたいよ・・・」 れいむはこの部屋に連れてこられた時のことを思い出していた。 それは昨日のこと。 れいむとまりさは森の入り口で日光浴をしていた。 春先とはいえ、まだ寒さの残る日が多い。 あたたかいお日様にあたって赤ちゃんにゆっくりしてほしい、まりさが提案したことだ。 最初、れいむは反対した。 自身の両親は日光浴の最中に人間に捕まったからだ。 それも、茎に命を宿しているときに。 人間達は両親に宿った、妹となるはずの赤ちゃんを皆殺しにした。 巣穴を襲撃され、茎を同じくした姉妹が次々と殺され、一家は崩壊した。 れいむが助かったのは、親のまりさが最後まで諦めずに守ってくれたからだ。 だが結局親まりさは力尽き、残ったのはれいむ1匹となってしまった。 れいむは住み慣れた土地を逃げ出した。 ただ怖かった。 川を越え、野原を越え、山を越え、皮がぼろぼろになりながらもれいむは生き延びた。 時は流れ、あのときの親ゆっくりと同じくらいの大きさにまで成長できた。 だが人間への恐怖心がなくなることはなかった。 かつての両親の姿が頭によぎり、外に出る気が起きなかったのだ。 しかし、赤ちゃんに日光浴をさせてあげたい気持ちもあった。 いつもおいしいご飯を取ってきて、自分をゆっくりさせてくれた親まりさ。 幼い自分を必死で守ってくれた親まりさ。 そんな親まりさを、れいむはずっと尊敬していた。 自分も赤ちゃんだけは何があっても守る、ゆっくりさせてあげると決めていたのだ。 パートナーのまりさは言った。 れいむとあかちゃんはまりさがぜったいにまもるよ、と。 だかられいむはその言葉に甘えることにした。 「ゆっくりしたけっかがこれだよ・・・ゆぅぅぅぅ・・・」 結局、親と同じように人間に捕まってしまった。 まりさは懸命に戦ってくれたが無駄だったのだ。 れいむの前に一人の男が現れた。 右手はまりさの底部を掴み、逆さ吊りにしている。 「ゆっ!おにいさん、まりさをかえしてね!!」 れいむは餡子脳ながらも、その男を覚えていた。 自分とまりさを誘拐した男だということを。 「ほらよ」 ふわりと宙を舞い、まりさは硬い床に落とされた。 「ゆべへっ!」 顔面から落下したまりさに、れいむは擦り寄った。 幸い、餡子は吐いていない。 死ぬことはないだろう。 「まりさ、まりさっ!ゆっくりしよう!ゆっくりしていってね!!」 なかなか顔を上げないまりさ。 れいむは不思議に思い、まりさの体を見回した。 「ゆっ・・・!?」 丸々とした、美しい曲線を描いていたまりさの輪郭は、どこにもなかった。 あちこちが歪み、ところどころ陥没や隆起を繰り返している。 何度も殴られたであろう皮は、餡子の色がうっすらと滲み、黒いアザを作っていた。 逆さ吊りにされて帽子が落下しなかったのは、ぼこぼこになった頭部がうまいこと引っかかっていたためだ。 「ど・・・どうして!?まりさ!!あのにんげんにやられたの!?」 れいむは男に振り返り、威嚇をしようと息を吸い込んだ。 だが、途中で膨れるのをやめた。 膨れて不用意に茎を動すと赤ちゃんに悪影響があるかもしれない、れいむはそう判断したのだ。 「おにいさん!れいむはゆっくりおこったよ!!まりさにひどいことをしないでね!!」 精一杯の抗議。 しかし男はれいむの言うことなど気にもせず、籠から道具を取り出し吟味していた。 ハンコほどの太さがある鉄の棒と、ハエ叩き、アルコールランプ。 れいむには、何に使う道具なのか理解できなかった。 「れ、れいぶぅ・・・・」 背後から聞こえてきたまりさの声に、れいむは振り返った。 「ま!まりざぁああ!!?」 まりさの顔面は真っ黒に腫れ上がり、不気味な色をしていた。 暴力に耐え切れなかった内部の餡子が行き場を失い、皮の下で蠢いているのが見て取れる。 皮に傷らしきものはなかった。 人間で言うと、内出血に近い状態かもしれない。 「ごべんねぇ・・・まりざあ・・・・ごべんねえ・・・」 痛みを少しでも和らげてあげたい。 そんな思いから、れいむはまりさに頬擦りをした。 「ゆべぇっ!!いぎゃぁっ!!いぢゃいいい!!」 膨れた傷に力強く押し付けられたれいむの頬は、まりさに激痛をもたらした。 「やめでぇ!いだいよぉ!!!」 予期せぬ悲鳴に、れいむは思わず体を引いた。 そしてその言葉の意味をゆっくり理解する。 「ご、ごめんねまりさ!もうすりすりはやめるよ」 まりさは触れられた頬が痛いのか、目から涙をこぼした。 「ごべんねれいぶ・・・まりざ、れいむをまもっであげられながった・・・!それに・・・ありざのがわぃいかおがぁ・・・!」 「ゆっ!?ちがうよ!まりさはわるくないよ!!ぜんぶあのおにいさんがわるいんだよ!!」 元はといえば、いきなり自分たちを誘拐したあの人間が悪いのだ。 頬をあわせることはできないが、れいむはまりさに寄り添う。 そしてまりさの分の怒りも込めて、れいむは男を睨み付けた。 男はそのやりとりを冷めた目で見ていた。 この2匹を捕まえてから、男はまりさだけを隔離し暴行を加えた。 男にとって、まりさは重要ではなかった。 れいむの茎に実る赤ちゃんが大きくなるのを待つ間の退屈しのぎに利用されただけだ。 捕獲の際、邪魔をしたことに対する制裁の意味もあったが。 暴行に使われたのはハエ叩き。 竹製のごく一般的なものである。 スナップをきかせて延々と叩いた結果が、あのボコボコ饅頭である。 ハエ叩きは当たる部分の面積が大きいため、皮を破ることなく衝撃だけを伝える。 右頬、左頬、底部に頭頂部、後頭部。 全身余すところなく叩かれたまりさは、動くことすら苦痛なはずである。 念入りに叩かれた顔面は、見るも無残なほどに黒あざだらけだ。 『やめて!もういたいのいやだよ!』 『いだいよぉ!まりざのおかおがぁ!』 『きぼちわるいよ!なかがきもちわりゅいぃ!』 そんな叫びの声を掻き消すように、男はハエ叩きを振り続けた。 最後の頃になると、その場にいないれいむにまで助けを求めていた。 れいむを守るために戦っていたというのに、そのれいむに助けを求めるとはなんとも情けない話だ。 そして今、れいむの茎に実る赤ちゃんはプチトマトよりも一回り小さいくらいに成長していた。 捕獲した時点ではビー玉ほどであったから、だいぶ大きくなったといえる。 もうまりさに用はない。 男はハエ叩きを手に取った。 「ゆっ?おにいさんなんなの!?ゆっくりこないでね!!」 男に振り返り、れいむは警戒態勢をとる。 まりさは男の手に握られたハエ叩きを見て、黒あざだらけの顔を青くした。 「やぁああ!!!いだいのいやだよぉおっ!!!もうたたがないでえええぇぇ!!!」 ひゅんひゅんと、風を切る音を立てて男は素振りをした。 まりさの様子を見て、れいむはとっさに男の前に立ちはだかったが、横を難なく素通りされてしまった。 「さあ、続きをやろうか」 「ゆぅああ!!ゆるじでね!!もうゆるじでねえ!!」 壁に追い詰められたまりさに、容赦なくハエ叩きが飛ぶ。 鼓膜を突き抜けるような、乾いた音が部屋に響いた。 「ゆべえ!!いだいよぉお!!やめでええ!!」 倒れようとするまりさ。 そうはさせまいと、まりさの顔面に向かってハエ叩きがアッパーをする。 「びっぶぅ!!ゆぅぐぅ!!」 仰向けに倒れたところで、男は右頬と左頬に往復ビンタのごとく連続して攻撃をする。 手首のスナップが重要な技である。 「おにいさんやめてね!!まりさがいたがってるよ!!ゆっくりしないでやめてね!!」 ずりずりと近寄ってくるれいむに向かって、男はハエ叩きを突きつけた。 「赤ちゃんを叩き落としてやろうか?」 その言葉に先に反応したのはまりさであった。 「やべてね!まりざとれいむのあがぢゃんをいじめないでねっ!!」 「まりさ・・・!」 「れいむぅ、れいむは離れててね・・・!まりさならだいじょうぶだよ!」 必死で体を起こすまりさ。 それを見たれいむは無言でうつむくと、男から離れた。 「まりさぁ・・・」 「ゆっくりしていってね!!あかちゃんといっしょにゆっくりしていってね!!」 れいむに笑顔を見せたまりさだが、すぐにその表情は崩された。 やむことのないハエ叩きの嵐。 皮が破れないから餡子も漏れない。 いつまでもまりさの苦痛は続いた。 「まりさ・・・!まりさ・・・!」 れいむはただ、愛するものの名前を呼ぶことしかできなかった。 10分もすると、まりさは声すら上げなくなった。 男がハエ叩きを振り上げたまま、動作を止めた。 ドラ焼きのように平べったくなったまりさは僅かに痙攣しているものの、動く様子は見られない。 「まりざぁああ・・・・!!」 近寄ろうとするれいむに、男はハエ叩きを向けて牽制した。 「そろそろいいか。じゃあな、まりさ」 そう言うと男は立ち上がり、まりさを見下ろした。 一瞬、れいむに視線を移したがすぐに戻す。 「なにをするのぉぉ!?まりざをいじめないで!!」 れいむが言い終えるのを確認し、男は右足でまりさの体を蹴り飛ばした。 「ゆ゙っ!」 それだけ言い残し、饅頭もといドラ焼きがはじけ散る。 飛び散った餡子が壁にこびり付いた。 「い゙ゆあぁあ゙ああ゙ああ゙ああぁぁ!!!!!まりざああ゙あぁああぁあ゙ああ゙あ!!!!」 形が歪んだ帽子を前に、れいむは泣き崩れた。 最後まで赤ちゃんと自分を守ってくれたまりさ。 ありし日の親まりさと姿が重なり、れいむは赤ちゃんのことも忘れて泣き叫んだ。 「静かにしろ」 れいむの頬に、強烈な衝撃が走る。 「ゆびぃっ!?」 ひりひりと頬が痛む。 男の手に握られたハエ叩きを見て、れいむはその痛みの正体を知った。 まりさはこんなに痛いことをされていたんだ、れいむは身の危険よりも先にまりさへの感謝を覚えた。 「やべでえ!!れいむにはあがぢゃんがいるんだよ!!やべでねえっ!!」 「だったら黙っていろ。それなら叩かない」 普通だったら構わず泣き叫ぶところであったが、頬の痛みが冷静な考えを生み出した。 いま泣き叫んではまりさが守ってくれた赤ちゃんが危険にさらされる、と。 「ゆっ・・・・!ゆ・・・・!」 れいむはこぼれそうになる嗚咽をどうにか喉の奥に押し込め、代わりに涙を垂れ流した。 「そうだ。そうやって黙っていれば叩かない。赤ちゃんもちゃんと産める」 ハエ叩きを無造作に床に投げ捨て、男はアルコールランプに火をともした。 「ゆっ・・・!」 燃え上がる炎に、れいむは餡子が冷える思いをする。 それは本能からくる反応でもあったし、経験からくる反応でもあった。 れいむは以前、足(底部)を人間に焼かれ、動くことができなくなったゆっくり魔理沙の話を聞いたことがあったのだ。 あのゆっくり魔理沙も、人間に捕まった伴侶や子供を殺されて開放されたのだという。 男は右手に持った鉄の棒を火にかざしていた。 長さも太さも、ハンコほどだ。 熱で火傷をしないため、手ぬぐいのようなものを間に挟んで棒を持っている。 「さっきお前を叩いた道具、それで生まれたばかりの赤ちゃんを叩いたらどうなると思う?」 れいむに目線を移すことなく、男は言った。 声を出していいものかれいむは迷ったが、これはきっと大丈夫だろうと判断した。 「ゆっ・・・」 声に出すのも恐ろしい、れいむは返答に困る。 だが黙っていては、また叩かれてしまうだろう。 れいむは意を決して答えを告げた。 「・・・つぶれちゃうよ。・・・やめてね!おねがいだよ!」 餡子脳でも簡単に導き出せる結論だ。 あの叩く部分は赤ちゃんゆっくりの体よりもはるかに大きい。 さきほどの力で叩かれれば、簡単に潰れてしまうだろう。 「よくわかってるな。じゃあ俺の言うことを守れば赤ちゃんは潰さない」 「ゆっ!はやくおしえてね!!ぜったいにまもるよ!!」 火にかざした鉄の棒を見ていた男の目が、れいむを捉える。 「目を閉じて、俺がいいというまで黙っていろ。そうしないと・・・」 「ゆっくりとじるよ!だからあかちゃんをいじめないでね!!」 言い終える前にれいむは目を閉じた。 理解の早いゆっくりに、男は関心した。 「いいって言うまでだぞ。途中で目を開けたら、赤ちゃんがまりさみたいになるぞ」 「ゆぎっ・・・!ぜったいにあけないよ!!」 まりさみたいに、という表現にれいむは苦虫を噛み潰したような顔をしたが、目は閉じたままであった。 それを確認すると、男は熱した鉄の棒を火の上かられいむの頭上に移動させた。 そこにいるのは丸々と実ったれいむの赤ちゃんだ。 どれも順調に育っているが、まだ生れ落ちるほどではない大きさ。 男は一番手前にいた赤まりさに目をつけた。 左手に持ったピンセットで、ぴっちりと閉ざされた赤まりさの口を開ける。 目を閉じたままの赤まりさが表情に疑問符をつけるが、そんなものはどうでもいい。 赤まりさの口は、成長段階だけあってあまり大きくなかった。 ハンコの太さがぴったり合うくらいだろう。 喉も小さく、綺麗に研いだ鉛筆で穴を開けたくらいの大きさだ。 声は出るのかわからない。 男は熱した鉄の棒を躊躇うことなく、赤まりさの口内に押し込んだ。 予想通り、太さはぴったりであった。 「ゅ゙っ!?」 蚊の消え入るような、小さな悲鳴が男にだけ届いた。 れいむは赤ちゃんの危機も知らずに、目を閉じたまま待っている。 高温の鉄の棒は赤まりさの口内を焼き付けていく。 何度か鉄の棒を火に当て直しながら、男は鉄の棒で赤まりさの口内をこねくりまわした。 赤まりさはどうにか苦痛から逃れようと体を揺するが、男相手では無意味であった。 男が棒を抜くと、口をあけたままの赤まりさがいた。 口内はコゲで硬くなり、閉じることもできない。 喉も完全に焼き潰れたため、声を発することも、ものを食べることもできないだろう。 口としての機能はなく、ただ窪んでいるだけ。 そのことをわかっているのかいないのか、赤まりさは今にも死にそうな顔をしていた。 閉じた瞳から今にも涙があふれそうである。 男は思わず顔がにやけた。 時間がかかったが、男は同じように全ての赤ゆっくりの口を丸コゲにした。 赤ちゃん達から「くち」がなくなってから10時間ほど経った頃。 「ゆっ!あかちゃんうまれるよっ!」 ようやく出産のときがやってきた。 口を開けたままの赤ゆっくりが揺れ始めている。 男は読んでいた本を床に置き、その光景を楽しそうに眺めた。 一段と揺れが大きくなったかと思うと、ぽとりと1匹の赤ちゃんが床に落ちた。 長女となったのは赤れいむだ。 「ゆっ・・・!」 声をかけようとして親れいむは口を閉じた。 赤ちゃんの第一声を待とうと思ったからだ。 だが、いくら待っても赤れいむは声を上げない。 口を大きく開いているが、そこから出てくるものはなかった。 「ゆっ・・・?がんばってね!!」 生れ落ちた感動に喜んでいた赤れいむの顔は、徐々に暗く落ち込んでいく。 懸命に体を揺すったり飛び跳ねている様子から、声を出そうと努力していることが見て取れる。 静かな部屋に、赤れいむの跳ねる音だけが空しく響いた。 「おちびちゃん!ゆっくりがんばってね!!がんばってね!!」 「・・・」 飛び跳ねるのを止め、親れいむを見上げる赤れいむ。 その目には、涙が溜まっていた。 「お゙ねがいだよぉおぉおおっ!! おかあざんとお゙しゃべりしよゔよぉお゙おお゙ぉぉ゙ぉぉ!!!」 涙のダムは、その言葉をきっかけに崩壊した。 何本もの涙の線が、赤れいむの顔に浮かぶ。 「ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってねっ!!!ゆっぐりじでいっでねええぇえっ!!!」 「・・・」 お手本を聞かせようと、親れいむは定番のセリフを壊れたカセットテープのように繰り返す。 親の期待にこたえたいのか、再び赤れいむは体をねじったり、飛び跳ねたりを繰り返した。 そのやり取りを見ていた男は笑みを浮かべていた。 ゆっくり達のアイデンティティーともいえるセリフ「ゆっくりしていってね」は、男によって赤れいむから永遠に奪われているのだ。 それも知らずに無駄な努力を続ける親子を見ていると、笑いがとまらない。 「ゆっ!?またうまれるよ!こんどはげんきなあかちゃんがほしいよっ!」 「・・・」 茎に違和感を覚えたのか、親れいむは茎を見上げた。 間接的にではあるが「元気でない赤ちゃん」の烙印を押された赤れいむは、恨めしい顔をして親れいむを見ていた。 ふらふらと揺れる赤まりさ。 それは最初に口を潰された赤ちゃんであった。 「ゆゆぅ!がんばってね!!ゆっくりうまれてね!!!」 赤まりさはゆっくりするはずもなく、すぐに茎から離れた。 赤れいむのすぐ横に落ちた赤まりさ。 まだ目も開けていなかったが、親れいむは待ちきれないとばかりに声を荒げる。 「ゆっくりしていってね!あかちゃんっ!!ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってねっ!!」 今度の赤ちゃんは、ちゃんとおしゃべりができるはず。 親れいむの願いが声のボリュームを引き上げる。 「ゆっくり!!ゆっ!!!ゆっぐりじでねっ!!!ゆっぐりいいいいい!!!!」 とても赤ちゃんを迎える表情ではなかった。 赤まりさが最初に見た親の顔は、般若のごとく歪んだ表情であった。 「・・・」 驚いたが、声は出なかった。 口内はウェルダンを通り越して丸コゲなのだ。 赤まりさは体を起こし、声を出そうと体をひねった。 「ゆっ・・・!?こっちのおちびちゃんもなのぉおお!?」 その動きに、長女の赤れいむと同じものを感じる親れいむ。 しばらくすると、赤まりさは飛び跳ね始め、そして泣き出してしまった。 やっぱりこの子もおしゃべりができない子なんだ、親れいむはその事実を認めざるを得なかった。 「で、でもつぎのあかちゃんはきっとゆっくりできるよ!!」 茎を見上げる親れいむの目は、希望と不安が入り混じった色をしていた。 焼かれた時点でこの結果は決まっていた。 結局、生まれ落ちた赤ちゃんゆっくり9匹は、1匹として第一声をあげることがなかった。 「どぼじでぇ・・・・どぼじでなのぉお・・・!?」 9匹の赤ちゃんを前に、オロオロと対処に困っている親れいむ。 それを黙って見つめる9匹の赤ゆっくりも神妙な面持ちだ。 「ゆっくちさせて」「ゆっくちちたいよ!」「おかーしゃんとすりすりしたい!」などと一部の人間が聞いたら有頂天になるようなフレーズを言うものはいない。 中には涙を流している赤ゆっくりもいるが、口が笑っている状態のため、あまり可哀想に見えない。 「ゆっ・・・!」 親れいむは思う。 喋れなくても、自分とまりさの大切な赤ちゃんなのだと。 少し生活に困るかもしれないが、自分が守ってあげればきっと元気な、ゆっくりした子に育ってくれるはずだ。 この子達にとって、ただ一人のお母さんなのは自分。 亡きまりさが守ってくれた赤ちゃん。 自分を守ってくれた親まりさのようになるんだ。 親れいむは赤ちゃん達を正面から受け止める決心をした。 「みんな、ゆっくりしていってね!!!」 力強さを感じる親れいむの「ゆっくりしていってね」。 赤ゆっくりから不安が消えた。 このお母さんならゆっくりさせてくれる、そう感じるほど頼りがいのある声であった。 「それじゃあゆっくりごはんをたべようね!」 まずは赤ちゃんの旺盛な食欲を満たそうと考えたのだろう。 親れいむは水に濡れた犬のように体を揺すり、頭に生えた茎を落とした。 「ゆっくりたべてね!」 満面の笑みで親れいむは子供達を見守る。 赤ゆっくりの目も笑っていた。 幸せな家族のワンシーン、そうなるはずだった。 「ゆ・・・?ゆっくりたべてね?」 茎の周りに9匹の赤ゆっくりが群がっているのだが、1匹として食べる気配がなかった。 顔を近づけ、口に含むような動きをするが、それから先へは続かない。 口内は硬くて動かない、そして喉もないので飲み込めない。 男だけが赤ゆっくりの不思議な行動の理由を知っていた。 「ゆっ!わかったよ!」 何を思いついたのか、親れいむは赤ゆっくり達の間に押し入り、茎にかじりついた。 むーしゃむーしゃと言いながら、茎を咀嚼する親れいむ。 横取りされるのではないかと、不安な表情で9匹が見守っている。 「まずはおちびちゃんからだよ!」 一番近くにいた赤れいむに、親れいむは口を近づける。 そして、開きっぱなしの赤れいむの口に、噛み砕いて唾液まみれになった茎を流し込んだ。 「かたくてたべられなかったんだね!!でもゆっくりりかいしたよ!!」 記憶をたどり、自分が赤ちゃんであったときのことを親れいむは思い出していたのだ。 ご飯が食べられなかった自分におかあさんが、噛み砕いたご飯を食べさせてくれたことを。 口移しを終え、親れいむは達成感にあふれる顔になった。 「ゆっくりたべてね!むーしゃむーしゃだよ!」 だが赤れいむはそれに答えず、固まっていた。 開いた口には噛み砕かれた茎がそのまま残っている。 「むーしゃむーしゃだよ!!!ゆっくりりかいしてね!!むーしゃむーしゃだよっ!!!」 自分はできたこと。 それなのに、なぜ自分の赤ちゃんはできないのだろう。 親れいむの中に不安が広がり、声が荒くなっていく。 それを敏感に察知した赤れいむは、必死で飲み込もうと努力をした。 だが、開いてない喉にご飯は通せない。 しばらくすると、動くことをやめて親れいむを見つめ始めた。 助けてくれると信じて。 「・・・」 「どうじでぇ・・・?ごはんをたべないとゆっぐり゙できないのにぃいい・・・・」 他の赤ゆっくりにご飯を食べさせようとしたが、結果は変わらなかった。 途方に暮れた親れいむは、男に頼ることにした。 「おにいざん・・・・あかちゃんにごはんをたべさせてあげて・・・」 親れいむの顔はどことなく歪んで見えた。 涙で皮がふやけたのかもしれない。 「無理だな。赤ちゃんの世話はお母さんのお前が一番上手に決まってる」 「ゆぅ・・・そうだよね・・・ごめんね・・・」 「そんなお前が赤ちゃんにご飯を食べさせられないなんて」 「ゆゆ・・・」 「お前が無能なせいで赤ちゃん達はゆっくりできないんだよ。ダメな親を持って残念だったね、そこの赤ちゃん達」 男が言い終えると、赤ゆっくり達はうつむいていた顔を上げた。 その顔に涙は無い。 あるのは怒りの表情。 口は笑っているが、その目は鋭く、眉は45度を保っていた。 「ゆっ・・・?どうしたのおちびちゃんたち・・・?」 最初に飛び掛ったのは赤まりさだ。 プチトマトほどの赤まりさが、バスケットボールほどもある親れいむの頬にタックルを仕掛ける。 「ゆ!?」 特に反撃をしたわけでもない。 体格差から、親れいむは赤まりさを弾き飛ばしていた。 「どうしたの!?ゆっくりやめてね!!」 その赤まりさを引き金に、次々と赤ゆっくり達が親れいむに体当たりを始める。 無言で飛んでくる弾丸プチトマト。 顔には怒りと憎しみだけが写し出されていた。 「やめてねっ!!おかあさんだよ!?ゆっくりやめてね!!」 親れいむはケガをするどころか、痛みすら感じなかった。 質量も速度もない赤ちゃんゆっくりの体当たりには、攻撃のコの字すら感じられない。 しかし、親れいむはその衝撃を通じて赤ゆっくり達の声を聞いた。 『おまえのせいでゆっくりできない』『やくたたず』『それでもおやか』『ゆっくりしね』 『ゆっくりさせろ』『まりさがくるしいのはおまえのせいだ』『れいむはゆっくりしたいのに』 『おねがいだからゆっくりさせてよ』『もっとゆっくりできるおかあさんがほしかった』 無論、それは親れいむの餡子内で勝手に想像した言葉にすぎない。 だが赤ゆっくり達が訴えたい内容としては、正しいものだろう。 本来であれば、そっちの人たちが天にも昇るようなセリフで親を罵っているはず。 一言も喋ることなく体当たりを繰り返す赤ゆっくり達の姿は、実に新鮮だ。 先ほど弾かれた赤まりさは、ころころと床で数回転がると、すぐに立ち直った。 そして再び眉を引き締め、親れいむの元へ跳ね寄る。 今度は顎のあたりを目掛けて体当たりを繰り出し、また弾き飛ばされた。 赤まりさは言葉を発することなく、延々と同じような動作を繰り返した。 その異常な光景に、男は声を立てて笑い始めた。 親れいむが男を一瞬だけ睨んだが、すぐに赤ゆっくり達に向き直る。 「もうやべでえええ!!!ゆっぐりじでよぉおおおっ!!!」 壁に追いやられた親れいむが叫んだ。 相手は弱っている、と勘違いした赤ゆっくり達がさらに体当たりを加え始める。 赤ゆっくり達の体には、かすり傷ができていた。 親れいむにぶつかった時や、床を転がるときにできたのだ。 体当たりをする度に増え、見ていて痛々しいのだがそれでも懸命に赤ゆっくり達は立ち上がる。 それを見て、親れいむの心が痛む。 傷だらけになってまで自分を殺そうとする赤ゆっくり達に、体は痛まないが心が痛む。 ゆっくりさせてあげると誓った赤ゆっくりが、ゆっくりすることなく自分に立ち向かう。 なぜこんなことになってしまったのだろう。 親れいむは嗚咽をこぼし、涙を流す。 それが赤ゆっくりを調子付けているとも知らずに。 「赤ちゃん達、ちょっといいかな」 猛攻を止めたのは、暢気に鑑賞していた男。 何かを期待しているのか、赤ゆっくり達の目が輝いている。 「君達、ご飯食べられないんだよね」 9匹が目線を床に移した。 親れいむだけは男の目を見たままだ。 「あんまり運動すると、おなかすいて死んじゃうよ」 「ゆっ!!」 親れいむは思わず声を漏らしてしまった。 ご飯を食べないと餓死してしまう。 そんなことにまで頭が回っていなかったのだ。 「ちびちゃんたち!うごいちゃだめだよ!!おなかがすいてしんじゃうよっ!」 その言葉に、赤ゆっくり達は顔を青くした。 もうすでに空腹感があるのだろう、迫りくる死をゆっくり理解したようだ。 「ゆぅぅううぁぁああ!!!どうじだらいいのぉおぉ!!??」 慌てふためく親れいむとは裏腹に、赤ゆっくり達は静かに瞳から雫をこぼした。 「泣いてると、喉が渇いて死んじゃうよ」 そもそも、喉が渇くどころかコゲている。 男の言うことがわかるのか、赤ゆっくり達は顔に力を入れて涙を止めようとした。 「はやくじないどあかちゃんがゆっぐりでぎなくなっぢゃうよぉおぉ!!!」 生まれたときからゆっくりしていない、男はそんな感想を持った。 8時間が経った。 男はその間、一切口を挟むことはなかった。 死のゴールが見えているゆっくり達をいじる、そんな無粋なマネはしない。 最期の時まで生暖かく、助かる道を探す親れいむを見守るのだ。 そんな道など存在はしないが。 「ああぁぁ・・・おちびちゃん・・・ごめんねぇええ・・・・」 今、1匹の赤ゆっくりが目を閉じた。 通算8匹目。れいむ種では最後の1匹となる。 あれから、赤ゆっくり達は何もしなかった。 忍び寄る餓死の足音におびえながら、目の前にいる親れいむを恨む事でなんとか正気を保っていたのだ。 憎しみに染まった18の瞳が、親れいむをずっと捉えていた。 赤ゆっくりは総じて体力が少ない。 小さな体では、体力となる餡子があまり確保できないからだ。 旺盛な食欲は、生きるための本能である。 親れいむへの攻撃と、それによって負った傷は予想以上に赤ゆっくりから体力を奪っていた。 7時間を越えた辺りで最初の1匹、赤まりさが永遠にゆっくりした。 それから先は早く、赤ゆっくりは次々と瞳を閉じた。 動かなくなった赤ゆっくりは、ほとんど皮だけの状態になっていた。 最後まで親れいむを睨み続けていた目の周囲や眉間に、深いシワが残っている。 「がわいいれいむがぁあ・・・!おめめをあげでねぇえ!!れいむ゙をにら゙んでもい゙いがらぁ・・・おね゙がいだよお・・・・」 れいむれいむと泣き叫ぶ親れいむを、最後に残った赤まりさが真っ赤になった目で睨みつける。 赤まりさの体はほとんど皮だけになっており、あちこちにシワが走っていた。 もう長くないはずだ。 そう思っていた男、そして親れいむも赤まりさの次の行動に驚く。 「・・・・ゆ゙っ!?」 たるんだ皮を引きずり、赤まりさは親れいむに近寄っていく。 その目に光はない。 幼くして死を受け入れた目。だが、その奥には黒く歪んだ感情が潜んでいた。 「まりざぁ・・・!ゆっぐりしようねっ!おがあじゃんがすりすりじであげるがらねっ!!」 隠された激情に気がつかない親れいむ。 最期の時を親である自分と過ごそうと思っている、そう勘違いした。 「ゆ゙!おがざんと・・・いっじょにゆっぐりじようねっ!!」 だから、親れいむは笑顔を作った。 赤まりさをゆっくりさせてあげたい。 切なる願いだった。 「・・・・ゆ?」 体に感じた、小さな衝撃。 それは、赤まりさの最期の体当たりだった。 「ゆ゙ぁあ゙ああ゙あぁ゙ぁあ゙っ!!!!」 弾けとんだ赤まりさは、床に落ちて絶命した。 仰向けに倒れたままだ。 「あ゙りざあぁあぁぁあ゙あ!!!どぼじでえ゙ええ゙ええ゙っ!?!?!?」 他の赤ゆっくりと違い、赤まりさの目は開いたままだった。 完全に光を失いながらも、その瞳は親れいむを睨みつけていた。 「あ゙ぁああ゙ああ゙ぁあああ゙ああ゙あ゙あ!!!!!!ごべんねええ゙ぇえ゙ええ゙っ!!!ごべんねぇええ゙え゙!!!おがあ゙ざんをみらいでえぇえ゙え!!!」 狂ったように嘆き叫ぶ親れいむを置いて、男は部屋を後にした。 「ぁあ゙あ゙・・・・あ゙ああ゙あぁ゙あ゙あ゙ぁぁ・・・」 外へ通じる扉を開け放したまま。 しばらくして男が部屋に戻ると、そこに親れいむの姿は無かった。 床には赤ちゃんゆっくりの死骸も見当たらない。 食べたのか持ち帰ったのか、男にはもう興味のないことであった。 それから数日後、農家の男性が1匹のゆっくり霊夢を発見した。 どうやら洞窟の中で赤ちゃんを育てているようだった。 男性は、そのれいむがエサを探しに行っている間に赤ちゃんを捕獲ようと、洞窟に入った。 だが中にいたのは、真っ黒になって腐っていた9匹の赤ちゃんゆっくりであった。 帽子やリボンがあったので、かろうじて赤ゆっくりだと判断できた。 不気味に思い、洞窟を離れたところで親のれいむが帰ってきた。 様子を伺っていると、洞窟の中かられいむの歌が聞こえたり、赤ちゃんにご飯を食べるよう促す声が聞こえてくる。 男性は気味が悪くなり、その場から逃げたのであった。 それからさらに数日後。 男は書斎で、一冊の本を手に取った。 「お、また来てる」 文庫本ほどの大きさ。 今もこの世界や別の世界で、ゆっくり達が虐待されている。 その様子を自動で小説に変換し、ページを増やす、魔法の本。 男はこの本に影響されて、ゆっくり霊夢を虐待することに決めたのだ。 本に登場する赤ちゃんゆっくりは、大抵我侭で口が悪く、生意気で浅ましい。 男の経験でもそれは正しかった。 親を親とも思わないものばかりだ。 そんな物語を読んでいた男は、赤ゆっくりをゆっくりさせることなくその命を散らせてやろうと思ったのだ。 まったく関係のない親れいむにとってはいい迷惑である。 「・・・これ、俺じゃん」 新しいページには、赤ちゃんゆっくりの口を焼く男の話が載っていた。 どう読んでも自分のことである。 「あー、新作まだかなー」 男は本を棚に戻すと、たまった鬱憤を晴らすため、今日も森へと足を運んだ。 作:アルコールランプ? このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/sengokuhime-ps2psp/pages/34.html
イベント集 主に政略フェイズ、CP消費「イベント」コマンド実行で発生するものを。 シナリオ大名家のストーリーイベントもこの項目にまとめ予定。発生時期は(条件達成の翌ターン)更新フェイズ等となる場合も。 群雄大名家のユニーク武将をプレイヤー大名家の配下に加えたり同国/城に配置するなど、何らかの能動的な操作をして発生したイベントはこちらへ。徳川家康の連続イベントなど、コマンド実行複数回の後、更新フェイズ発生のイベントもあります。 ネタバレを含みますので、何も知らない状態でゲームを進めたいという方はお戻りください。 イベント発生のタイミングは乱数によって制御されている可能性があるため、発生条件・発生時期が若干変化する場合もあります。 迷ったら → 「イベント情報まとめ」 から。ページ分けすぎかなあ?更新フェイズランダム?の「更新フェイズ武将イベント」、プレイヤーがタッチしていない遠方の大名・武将イベントを。 合戦フェイズ戦闘前などに発生する「合戦時イベント」もあり。 イベント報告が増えてきたので、枝ページに分割中。みなさん報告・検証等ありがとうございます。 シナリオ大名家 織田家 → 「イベント1:織田家」へ。 上杉家 → 「イベント2:上杉家」へ。 毛利家 → 「イベント3:毛利家」へ。 島津家 → 「イベント4:島津家」へ。 武田家 → 「イベント5:武田家」へ。 要一周クリア(勢力エンディングをみる必要あり) 伊達家 → 「イベント6:伊達家」へ。 シナリオイベント発生はPS2版のみ 大友家 → 「イベント7:大友家」へ。 シナリオイベント発生はPSP版のみ 群雄大名家、東北・関東・東海地方および甲信越 → 「イベント8-A:群雄その1」へ。 1.東北地方 南部家 最上家 2.関東地方~ 佐竹家 東北(南陸奥)にも所領あり。 里見家 北条家 伊豆(東海)も領国。 3.東海地方 今川家 徳川家 斎藤家 九鬼氏(伊勢独立勢力) 4.甲信地方 (群雄ユニーク大名家・武将なし) 群雄大名家、北陸・近畿・山陽/山陰・四国・九州地方地方 → 「イベント8-B:群雄その2」へ。 5.北陸地方 富樫家 朝倉家 6.近畿地方~ 浅井家 三好家 近畿~東四国に所領あり。 松永家? 本願寺(摂津独立勢力) 雑賀衆(紀伊独立勢力) 摂津・本願寺勢に与騎。 7.山陰地方(中国地方1/2)~ 尼子家 山陽にも所領多数。 8.山陽地方(中国地方2/2)~ 宇喜多家 陶家 大内家 九州北部にも所領有り。 9.四国地方 ※三好(十河・松永)勢は四国にも所領あり。 長宗我部家 10.九州地方 龍造寺家 11.イベント武将・その他 足利将軍家 武将1 武将2 CG/機種 発生条件等 CG PS2 PSP 発生条件 イベント内容 足利義輝 真壁氏幹 ? ? 有 同国に配置、翌T更新フェイズ? シリーズ「剣豪将軍」兵法、武器について(塚原卜伝の弟子同士) 足利義輝 朝倉宗滴 × ? ? 同城(国?)に配置、翌T更新フェイズ? シリーズ「剣豪将軍」冨田(戸田)流小太刀の話 足利義輝 松永久秀 ○ 有 有 同城(国?)に配置、翌T更新フェイズ? 久秀覚醒→松永弾正登場? 細川姉妹 朝倉宗滴 × ? ? 同城(国?)に配置、翌T更新フェイズ? 下克上の元祖・朝倉氏と応仁の乱の細川氏(戦国を生きる者) 細川藤孝 ○/× ? ? 簡単なイベント内容など 細川幽斎 ○/× ? ? 簡単なイベント内容など 将軍家一行を受入後、各シナリオ大名家の当主・重要武将との間に発生するイベントは各大名家(枝ページ)へ。 → ランダム発生?の「更新フェイズ武将イベント」も。 (*CGあり) ゲストキャラ 武将1 武将2 CG/機種 発生条件等 CG PS2 PSP 発生条件 イベント内容 村上さん × ? 有 村上さんを登用&コマンド実行 海辺で会話(村上さんのご先祖様) 村上さん ○/× ? ? 村上さん ○/× ? ? ROMちゃん ○/× ? ? ROMちゃんを登用&コマンド実行? 杉田玄白 ○ ? ? コマンドイベント 日光浴 杉田玄白 ○/× ? ? 玄白を登用&コマンド実行? ペリー提督 ○ 有 ? 主人公を相模に移動(プレー2周目以降?) ペリーさん、来航? ペリー提督 ○ 有 ? 前イベ発生後、コマンドイベント ペリー提督、海へ ペリー提督 ○ 有 ? 前イベ発生後、コマンドイベント ペリー提督、温泉へ デュクシー ○ ? ? コマンドイベント 対G戦 デュクシー ○/× ? ? 簡単なイベント内容など 由利 ○/× ? ? 由利を登用&コマンド実行? 由利 ○ ? ? 犬に追われる公式サイト既報 由利 ○ ? ? 山篭り 由利 ○ ? ? 罠抜け修行 イベント表記用に組んでみたテーブルです。それぞれのページを編集するときにコピって下さい 武将1 武将2 CG/機種 発生条件等 CG PS2 PSP 発生条件 イベント内容 登場武将名 〃 ○/× ? ? 簡単なイベント内容を コマンドイベント報告: 古いコメントは → 「イベント/コメントログ」から 松永のイベントは、義輝がいなくても起きました。PSPで織田ルート2週目、更新フェイズ。 -- (初心者) 2010-03-02 07 40 40 もがあきイベントはもがみん登用・将軍家受け入れで殺生石イベ発生後に土佐の城にもがみん・主人公を配置。(テキスト中に出てくる大田原城は対象ではない。城番号設定のバグがあるもよう)なおかつ、もがあき(義光)登場イベントを発生させても武将ユニットとしての義光は加入しない -- (↑×2) 2010-03-02 11 07 05 群雄モードじゃないと出ないイベントってあるんですか?もしくは群雄モードをプレイした後に出るイベントとか。 -- (初心者) 2010-03-03 19 55 25 群雄モードは(ユニーク武将の)イベント発生しない純粋なSLG扱い。その後のシナリオ大名プレーに影響あったて報告もないし -- (名無しさん) 2010-03-04 07 36 06 松永久秀の覚醒イベントは、各大名家2週目以降に発生すると思われます。1週目島津、2週目毛利でプレイしましたが、毛利ルートでは発生してません。PS2版です。 -- (名無し) 2010-03-08 22 01 23 PS2上杉ルートにて、足利義輝と真壁氏幹が同国配置の時、更新フェイズにイベントが発生します。同門の弟子であるとか、武器は型破りだ等とか。 -- (名無し) 2010-03-22 01 20 40 PS2上杉ルートにて、細川姉妹と朝倉宗滴が同国配置の場合、更新フェイズにイベントが発生します。ご先祖様は色々あるけど、私達は今を生きています。 -- (名無し) 2010-03-22 01 23 28 PS2版上杉ルートにて、ペリー提督の発生を確認しました。上杉ルートは1週目(他家との総カウントでは4週目)で、颯馬を相模に配置すれば更新フェイズに、自軍に加入します。CG有り。2つ目は海岸を捜索、3つ目は温泉に行きます。3つともCG有り。 -- (名無し) 2010-03-22 01 27 32 PSPで、南部さんと信長の同国イベントを確認しました。エヴァンゲリオンネタです。 -- (初心者) 2010-04-28 18 13 47 PS2版織田ルートにて、南部信直イベントを確認しました。2人を同じ城に配置したら発生しますが、そのターンの軍備フェイズは跳ばされますので注意してください。 -- (旅人) 2010-05-02 02 23 40 ps2版織田ルートにて、徳川家康イベント4種類(大原雪斎の教訓・大きくな~れ・夜イベント・お弁当イベント) を確認しました。1つ目と2つ目は政略時のイベントコマンドで発生、3つ目と4つ目のイベントは、自動的に発生します。発生条件は颯馬と家康を一緒の城に配置する事です。 -- (旅人) 2010-05-02 02 56 31 すいません。家康イベントの書き忘れがあったので補足します。1つは家康を配下にすることと、CGは大きくな~れイベントとお弁当イベントはありました。 -- (旅人) 2010-05-02 03 05 04 ps2版織田ルートにて、本多忠勝を配下にすると4種類のイベント(忠勝のお使い・お風呂・素振り・兵法)を確認しました。CGは素振りと兵法の2種類があります。発生条件は颯馬と忠勝を一緒の城に配置すれば、政略時のイベントコマンドで発生するはずです。あと5つ目の戦場CGイベントはPS2版では無いと思います。 -- (旅人) 2010-05-02 03 27 38 ps2版織田ルートにて、最上義守を配下にして颯馬ともがみんを一緒の城に配置すると政略時のイベントコマンドで、もがみんのイベントが発生します。CGは有りです。とても微笑ましいイベントでした。 -- (旅人) 2010-05-02 03 35 54 ps2版織田ルートにて、今川氏真を配下にして颯馬と氏真を一緒の城に配置をすると、政略時のイベントコマンドで、歌会のイベントが発生します。CGは有ります。 -- (旅人) 2010-05-02 03 41 18 ps2版織田ルートにて、朝倉宗滴を配下にすると政略フェイズにイベントコマンドで、朝倉景鏡が生存していると発生します。内容は景鏡へのお仕置きイベントです。CGは有りです。 -- (旅人) 2010-05-02 03 53 11 PS2版織田ルートにて、服部半蔵&風魔のイベントを確認しました。但しこのイベントを起こすと軍備フェイズはとばされますのでご注意を。 -- (旅人) 2010-05-03 16 59 35 PSP修正版にて、もがあき登場イベントは報告と同じ方法で発生。 イベント後シナリオ当主の城に加入(空きが必要)今回はちゃんとユニットになってくれます。 -- (名無しさん) 2010-05-04 10 52 54 PSP修正版にて、もがあきと村上さん同国配置で更新フェイズにイベント確認。村上さんに「鮭をとってきて」ともがあき。 -- (名無しさん) 2010-05-04 10 56 34 PS2版織田ルートにて、長宗我部元親・連続イベント1を確認しました。 -- (旅人) 2010-05-05 04 04 44 名前 コメント すべてのコメントを見る ※イベント報告※ コメントの際にプラットフォーム(PS2 or PSP)、大名家、何周目か、現在ターン数、発生した国や武将名、発生フェイズや前ターンの行動など発生状況、簡単なイベント内容を付け加えてくれると助かります。
https://w.atwiki.jp/jirikiikemen/pages/7.html
日常の過ごし方、毎日のお手入れなどの基本(化粧水や洗顔料についてはこちら) 【元ネタ】 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/09(土) 12 15 00.14 ID Kbt1IFU70 水2リットル、筋トレ、半身浴、水洗顔、睡眠 これ基本なまずwwwwwwwwwwwwwwwwwww 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/09(土) 12 18 51.55 ID Kbt1IFU70 あと細かく言えば、 顔には触れない 洗顔のときも 洗顔のときは桶にぬるま湯入れて3分 冷水3分 姿勢よくしろ 枕カバーの上に毎回タオルひいたりして清潔にする よく噛んで食べる 鏡を見ない。自分は美肌だと思い続ける(これ重要!!) 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/09(土) 12 22 02.33 ID Kbt1IFU70 これらをまず1ヶ月続けてみよう 洗顔フォームや化粧水をベタベタつけてきた人にとって1ヶ月水洗顔はリバウンドがきたりなどで更に荒れる でもそれは1ヶ月でパーッとなくなる 筋トレや水2リットルなどもちょうど1ヶ月目あたりに効果がでる 1ヶ月がんばれ! 肌のお手入れ方法 【準備】 1.大判コットンを用意。コットンを真ん中から2枚に裂いていき、2cm程残したところで折り返し、内側のフワフワの面を表に出します。ガーゼやタオルの場合、この工程は不要です。 2.コットンを少量の水道水で湿らせ、絞ります。 3.湿らせたコットンに化粧水(100円玉大)を含ませます ※化粧水はお手持ちのものでよいです。お持ちでない方は、気兼ねなく使える安価なモノ、もしくは精製水(グリセリンを5:1の割合で混ぜた手作りの化粧水を用意 【やり方】 1. 人差し指と小指でコットンをはさみ、下から上に向って外側にくるくる拭きます。 タオルの場合は、中指と人差し指に一枚でかけましょう。 2. 左頬は、左手で耳近くから頬を引っ張るようにして押さえながら、右手で持ったコットンで時計回りに くるくると円を描くように拭き上げます。 3. 右頬は、左手を頭の後ろへ回し、耳近くから頬を引っ張るようにして押さえます。 4. 右手に持ったコットンで反時計回りにくるくると円を描くように拭き上げます。 5. おでこは横に滑らせて、2ラインでくるくると滑らせます。 6. 鼻は小鼻を中心にくるくる滑らせます。汚れの溜まりやすい小鼻周りは、特に丁寧に拭き取ると良いです。 オトコの為の保湿ジェル「ZIGEN」 日常のお手入れ その2 【元ネタ:おれの肌が綺麗すぎてみんなに伝授したい】 58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 40 06.90 ID mt5n1LAU0 まずは 朝の洗顔 ニキビでなやんでるやつ、 毛穴でなやんでるやつ、 朝は洗顔も水洗いもするな 69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 42 43.27 ID mt5n1LAU0 そして夜の洗顔だけしっかりと 丁寧にすること。 泡をたくさん作るきめ細かい泡を そして泡だけで洗うようにする その時決して指でこすってはいけない あとはシャワーで泡を流す まずはここまでしてくれ 136 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 57 24.24 ID adg+WuWJ0 69 シャワーを直接顔にかけるのは刺激が強いからよくないよ 140 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 59 02.67 ID mt5n1LAU0 136手で救ってバシャバシャすると 肌と手が擦れるときがあるよな それが危険 肌にダメージを与えてる 82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 45 36.36 ID mt5n1LAU0 そしてアフターケア。 ここが重要。 ニキビや毛穴で悩んでる奴は大抵 たっかい化粧水とかするんだろ? ちがうんだよ。安くてそしてアマゾンで 高評価を得てる(商品名はいわない) 化粧水を使うんだ。 それをコットンに浸して ニキビ、毛穴の箇所に貼り付ける だいたい5分だな 87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 46 38.41 ID mt5n1LAU0 朝、目やにが気になる奴は テッシュを湿られて目をこすれ 90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 47 58.77 ID mt5n1LAU0 そしてコットンを剥がす。 早くても遅くてもだめだぞ そしていったん終了。 うるおい宣言でも食ってろ 乾いたらつぎはニキビ治療薬の出番だ 101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 51 04.93 ID mt5n1LAU0 アクレーシアかアクレージアどっちかわからんが、ニキビの治療薬は結構高めの 大手の企業のを買え そしてニキビ、毛穴の箇所にぬる 適量とか書いてあるけど 結構な量を塗ってもいいと思う 105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 52 11.28 ID mt5n1LAU0 そこで終了 それを21時までには終わらせろ そして21時半には寝ろ 108 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 52 55.73 ID mt5n1LAU0 ぶっちゃけオトコに 美容液、保湿液は必要ない 化粧水だけでいいぞ 114 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 53 47.03 ID mt5n1LAU0 以上だ 朝洗顔すると悪化はしないが 良くはならないぞ 116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 54 06.63 ID UHUHDGMN0 乳液無しで化粧水って肌の水分持ってかれませんか 126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 55 12.03 ID mt5n1LAU0 116 ニキビ治療薬ぬれば大丈夫 化粧水 ニキビ治療薬 まあビタミンC(野菜で取れ) 119 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 54 21.68 ID Rth6idBU0 朝の洗顔って水洗いもダメなの? 134 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 56 52.37 ID mt5n1LAU0 119 水洗いがだめな理由。 前の晩塗りたくったニキビ治療薬が ヌルヌルになってかおじゅう白くなる プラス なぜかかなり乾燥する だから朝洗顔もやめた 133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 56 48.54 ID zBo2+R8N0 やっぱり早く寝るっていうのは重要なんだね 俺仕事柄生活が不規則で早寝とか絶対出来ない。 酷いニキビ面で死にたい。 137 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 58 06.73 ID mt5n1LAU0 だからおれはもうねる あしたになったらきっとまた ニキビできてんだろうけど みんなに教えたかったから夜更かししてやった 感謝してもいいよ おやすみ 139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 58 44.06 ID W2NLCBoy0 だから化粧水のオススメは? 143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/14(月) 02 59 44.71 ID mt5n1LAU0 139 500円くらいのやつ たしかにハトムギ化粧水 肌がきれいな人がしていることまとめ 2 名前:スリムななし(仮)さん:2010/01/31(日) 19 05 03 ■食生活編 ・基本、少食。食べる→内臓負担→老化促進→汚肌。 ・バランス。特定の栄養に偏らず、満遍なくいろんな物を採り入れる。 ・肉、魚は控えめに。(成長剤、ホルモン剤、ダイオキシンだらけ。) ・添加物まみれのコンビニ弁当・カップラーメン類はNG。 ・間食しない。 ・就寝前3時間以降は一切食べない。(水だけOK。) ・水を1日最低でも1リットル飲む。 ■運動編 ・有酸素(ジョギングとか水泳)と無酸素(筋トレ)をバランス良く。 ・過度な運動は逆効果。(活性酸素出まくり。) ■スキンケア編 ・基本、シンプルケア。(洗顔+保湿) ・全身ゴシゴシこすらない。優しくいたわりながら洗う。 ・界面活性剤入りの化粧品使わない。 ・値段が高い化粧品が良いものとは限らない。 ・年齢に応じて、状況に応じて、自分に合うベストを常に試行錯誤。 3 名前:スリムななし(仮)さん:2010/01/31(日) 19 05 22 ■生活習慣編 ・UV対策必須。季節に関係なく日焼け止めと日傘必須。 ・特に10時~15時は紫外線のピークタイム。なるべく屋内で過ごす。 ・それ以外の時間帯なら、15分程度の日光浴なら体に良い。(ビタミンD生成) ・規則正しい生活。週末だからといって夜更かしやドカ食い、不摂生しない。 ・十分な睡眠。理想8時間。特に22時~26時はゴールデンタイム。 ・基本、毎日快便。老廃物の75%はウンコ。ウンコ・オナラを我慢しない。 ・食物繊維+乳酸菌+ビタミンC+運動パワーで、出すもの出しまくれ。 ・仕事は基本、定時あがり。ダラダラ残業しない。 ・ストレス溜めない。ムカつくことあったらその日に発散。持ち越さない。 ・よく笑ってフェイササイズ。 ・オナ禁。(男子のみ効果あり。) ■嗜好編 ・煙草(タバコ)は論外。吸わないのが当たり前。 ・酒は控えめに。 ■サプリメント編 ・ビタミンC、ビタミンE、β-カロチン、コエンザイムQ10、 ・ポリフェノール、カテキンは抗酸化作用を持つ。 ・特にビタミンCは水溶性のため都度尿で排出されていくから過剰摂取OK。 ・ただし過剰摂取により下痢することもあるから注意しれ。