約 7,137 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2169.html
5 :名無しさん:2013/11/24(日) 00 25 02 ドテラ撫子さんでわかる?戦間期~日露戦争 講和会議、そして戦後へ 参謀本部「哈爾浜とその後の追撃戦時なのですが」 ドテラ撫子さん「何かありましたか?」 参謀本部「輜重車の荷台に鹵獲した機関銃を据え付けた機動銃車や、重迫撃砲を搭載した機動重迫車なるものが現地改造で配備されてまして」 小人さん(な、なにそのテクニカル馬車…) ドテラ撫子さん「それは…ええと、きっとフス派もびっくりでしょうね」 参謀本部「ある分隊などこれでロシア軍を追撃し『逃げるのはロシア兵だ!撃ってくるのは訓練されたロシア兵だ!』などと叫びながら機関銃を撃ちまくっており…」 ドテラ撫子さん「……なにか釈明は?」 小人さん(ありません。ごめんなさい。……別ベクトルの痛い子部隊が誕生するなんて…) なお、これら現地改造の思いつき兵器が後に、この日本の戦闘車両のご先祖になってしまうとは、さすがの小人さんも気づきませんでした。 「発想は悪くなかったと思うが、やはり馬がやられたら終わりだし、馬がおびえることもあるというのがな」 「馬だから使い勝手がいかんのだ。自動車でやってみたらどうだろう」 「自動車だって敵弾で放熱器などがやられただけで動けなくなるぞ」 「うーむ、放熱器や発動機の配置は工夫すればいいな。それとそこそこの厚さでいいから装甲板を張ったら機関銃も怖くないぞ」 「悪くないが重量増によって足回りへの負担が大きいだろう。地盤が軟弱だと擱座しかねん。あとタイヤがパンクしても同じだ」 「ふーむ。そうだ。蒸気トラクターではこんな機構を使っていたな…」 (中略) 小人さん(なんでリトル・ウィリーめいた初期戦車っぽいものができてんだよォォォォォ!!) ドテラ撫子さん「おお、これはびっくり」 まあこれは少しばかり後の話ですが。 6 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 25 49 ガンマンさん「では、会議を始めようか。(前回のこともあって再指名されて良かったぜ!あのままだったら歴史に汚名を残すところだった!)」 ドテラ撫子さん「さて、今回のお話が実り多いものでありますように」 しろくまくん「……(蒼白)」 ジョンブルさん(顔色が悪いか?元から白いからよく分からん…あ、側頭部に禿ができているな) ガンマンさん「あー、今回の講和会議に関して今回の戦争の主因となった地域の主権者もオブザーバーとして参加している。ただし発言権はないので、問われない限り喋るな」 チャイナさん「……(所詮は夷狄同士のなれ合いの場アル。大清を招くにしては野蛮すぎるアルよ!まずはワタシに跪くところから始めるべきアル!)」 チョゴリアン「……(ウ、ウリはこんな会議に呼ばれた事なんてないニダ…すごく緊張してきたニダ!これじゃ喋れといわれても喋れないニダ!)」 ドテラ撫子さん 「捕虜の相互交換。 関東州租借権および鉄道敷設権の譲渡。 満州に敷設されたる東清鉄道及び南満州支線に関する権利の譲渡。 朝鮮の中立化の確認と相互保証。 アムール州およびレナ川領域とそれ以東を割譲。これには樺太も含みます。またこれらの土地から完全同化を選ばない住民を6ヶ月以内に永久退去させること。退去に関する費用等はそちら持ちで。 ロシア陸海軍の満州および割譲地域よりの退去。なお、こちらが鹵獲した艦艇などは自力航行に必要な最小限の修復を行った後、引き渡します。また、黄海にて沈没した船は、実費で引き上げて引き渡しても構いません。 また賠償金として30億円の支払い。10億円分は即金。残りは分割で構いません。 (ロシアが弱体化しすぎると次で困ると小人さんがいってますので、手加減しておきますね)」 小人さん(全然手加減になってないような気もするけど、緩衝地帯を手に入れるには仕方ない…よね?) しろくまくん「そ、それは法外……(あ、足下見られてるクマ!)」 ガンマンさん「おい、そぃっ!(足を踏まれた!?)」 ジョンブルさん「(君、ここは我慢しておきたまえ。私が口をきいてやるから)」 ガンマンさん「(む…それはうまくいくんだろうな?)」 ジョンブルさん「(うむ。その件自体には快諾を貰っている。詳細は聞いていないが、期待しておきたまえ)」 ガンマンさん「(なら、いいか。満州利権以外はろくに何もない土地ばかりだ。どうだっていい)」 ドテラ撫子さん「あ、ならまだ続けます?大興安嶺トンネルの爆破は独立機動第一旅団が阻止しましたし、次は海拉爾ですね。そしてチタですか?それともウランウデ?イルクーツク?あ、包囲してるウラジオを粉砕するのを先にしたほうがいいですか?もしくはハバロフスクを踏みつぶしてからのほうがいいでしょうか?あるいはそちらの野戦軍をあと何度か消滅させればいいでしょうか?(にっこにっこ)」 ジョンブルさん「(……意外に嗜虐的なところがあるんだな)」 ネーデルさん「(だからあまり怒らしちゃ駄目だよ?)」 ガンマンさん(調子に乗りすぎじゃないか?いやしかし熊には退去して貰わないと困るしな…) しろくまくん「ク……(残念ながらこれ以上戦争は続けられないクマ…こぐまにも諭されたクマ…)」 ドテラ撫子さん「く?(首傾げ)」 しろくまくん「ク、クマの負けクマァ~!!(血涙)」 ドテラ撫子さん「では、先の条件で仕舞いにしましょう」 しろくまくん「ど、どうしてこうなったクマーッ!!(ばたり)」 7 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 26 19 チャイナさん「アイヤー!ちょっと待つアル!満州が日本大鬼のものになってしまうアルよ!こんなことは許されないアルよ!!(トラウマから来る反射反応)」 ガンマンさん「おい、黙れよ。人様の会議を邪魔してんじゃあない!」 ジョンブルさん「その通り。君は所詮オブザーバーだ。許す許さないをいえる立場ではない。それとも、満州の権益を今すぐ買い戻すのかね?即金で」 チャイナさん「う、ぐぐぐぐぐ……そ、そんな金はないアル…(いまにみておれアルよ!いつか大清の底力を見せてやるアル!!)」 ガンマンさん「なら手間を取らせるな。さ、続けるぞ」 ドテラ撫子さん「そうですね。権益については、これから私のほうにも存念がありますので…」 ジョンブルさん「ふむ。我々列強に実りある内容であればいいのだがね」 チョゴリアン「……(あ、あの清が子供扱いニダ!列強怖いニダ!ここは目立たないように存在感を消して…でもそれがこれからもうまくいくか分からないニダ!どうすればいいニダ?)」 この戦争で日本が得たシベリアの領域は、とある史実世界におけるロシア極東連邦管区に類似します。 ドテラ撫子さん「英蘭米に引き受けていただいた戦時国債に関して。この返済については、本講和会議条約で私が得た満州利権の譲渡によって充てるものとしたいのですが」 ガンマンさん「な、何を言ってるんだ?」 ネーデルさん「うん、それは嬉しいね!(事前の打ち合わせ通りだね)」 ジョンブルさん「いいのかね?それでは君の手に残るのは寒冷な土地ばかりじゃないか。満州利権はいらないと?(何食わぬ顔)」 ドテラ撫子さん「私は安全保障上の理由をもって戦争をしたのですし、戦争目的は達しています。名目上の賠償金も、緩衝地帯も手に入れましたし。満足ですよ?(それに、満州利権なんて引きこもるのに邪魔になりますしね)」 ガンマンさん「……すまない。お前を誤解していた!いい奴だったんだな!」 ジョンブルさん(こいつチョロすぎないか…?) ネーデルさん(本当にチョロいなー) ドテラ撫子さん(なんかチョロいですね…?) 8 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 26 55 ドテラ撫子さん「ええと割り当てとしては、まず英国には関東州の租借権を。ただし蘭米にも適度な使用料で利用できることをお約束下さい」 ジョンブルさん「うむ。まあよいとも」 ネーデルさん「うん、同盟国が優先されるのは仕方ないよね!」 ガンマンさん「…っあ…そ、そうだな。(ごねてみようとと思ったのに封じられた。くそう)」 ドテラ撫子さん「次に関東州外の南満州鉄道支線および東清鉄道の利権については、各国への割り当てで…こんなところでどうでしょうか?」 ガンマンさん「おっ。これは思ったよりうちへの割り当てが多いな」 ネーデルさん「僕の国債購入額からするとこんなものかな?」 ジョンブルさん「うーむ…まあ関東州もあるし、納得はしよう」 ドテラ撫子さん「ここはアメリカを優先しました。鉄道王ハリマン氏らの多大な支援もあったのですし」 ガンマンさん「ほお。そりゃありがたい」 ドテラ撫子さん「ただ、この割り当て案の替わりと言っては何ですが、アメリカには、ハワイ王国の中立化についてこちらと協同で確認し、保証をしていただきたいのですが」 ガンマンさん「むぅ…それは…少し考えさせてくれ。(戦争はしたくないって事か?日本にとっては、ハワイは太平洋における朝鮮半島というつもりか?だがこっちもフィリピンとグアムの安全性の問題もあるしな…)」 ドテラ撫子さん「日英同盟に関して気になるようですし、そうですね……次回の更新で、アメリカ特約条項を入れるのはどうでしょうか?」 ジョンブルさん「そうだね…アメリカに関しては『アメリカ側から戦争を望まない限りに於いて、即時参戦義務は発生しない』というのでどうかね?」 ドテラ撫子さん「それであれば、私も構いませんが…」 ガンマンさん「おっ、それなら受け入れようか。俺だって戦争はしたいわけじゃない。満州利権があればなおさらだ!」 ジョンブルさん(『アメリカ側から宣戦布告しない』でなく『アメリカ側から戦争を望まない』というのが肝なんだがな…) ドテラ撫子さん(米西戦争の勃発経緯を考えると、この程度の備えは必要ですね) ドテラ撫子さん「これにて、私が清国利権に興味を抱いていないことは明らかになったと考えます。私は安全保障上の理由をもってのみ、ロシア帝国に戦いを挑みました。それについては、皆様に分かっていただけたと思います」 チャイナさん「も、もしかしてワタシは友人を間違ってたアルか…?」 ドテラ撫子さん「あ、他の列強の皆さん。先に行ったとおり、私は清国利権に興味はありませんので。我が国の安全保障に影響を与えない限り、あとは好きにして下さい」 チャイナさん「えっ」 ドテラ撫子さん「なめた真似をしたらやっぱり報いがあるものですよ(にっこり)」 チョゴリアン(ウリへの中立侵犯を看過したことニダね……中立?ムム…これニダ!) チャイナさん「やっぱりこいつは日本大鬼アルゥーッ!!」 ゲルマニアさん「ほう、それはいいことを聞いた」 マリアンヌさん「あらあら、よろしいのかしら?」 ジョンブルさん(我が英国の基本戦略は『分割して統治せよ』だ……さて、覚悟して貰うぞ?) 9 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 27 26 チョゴリアン「れ、れ、列強のみなしゃん!こ、講和が終わったところでウ、ウリに発言の機会をいただきたいニダ!お時間は取らせませんニダ!」 ガンマンさん「む?(そちらの仕込みなのか?)」 ドテラ撫子さん「(いえ、私じゃないですよ?…はて?)」 ガンマンさん「ああ、いいだろう。少しなら構わない」 ジョンブルさん「ふむ」 チョゴリアン「あ、ありがとうごじゃいましゅニダ!ウ、ウリはこれで、大日本帝国、露西亜帝国、大清帝国の三国に、ちゅり、中立を保証された国になったニダ!」 チャイナさん(な、なぜワタシが三番目なのアルか!?属国のくせに許せないアル!) ガンマンさん「ああ、たしかにそうだな。(おいそこ、黙ってろよ?)」 チャイナさん(うぐぐぐ……) チョゴリアン「ウ、ウリは、いつだって中華の宗主国に押さえつけられてきたニダ!」 マリアンヌさん(小国には良くあることですわね) チョゴリアン「でも、日清戦争で、長年の頸城から解き放たれ、清からも、日本からも中立であることを求められたニダ!」 ゲルマニアさん(そこがよく分からない。どうして属国にしなかったんだ?) チョゴリアン「中立!ウリの長い歴史でも、こんな概念はなかったニダ!不安と思った立場だったニダ!でもなってみると心安らかだったニダ!」 ネーデルさん(中華っていったい何をやってたんだ?) チョゴリアン「いつしか、中立こそ我が国是だと思うようになったニダ!(ちらっ)」 ドテラ撫子さん(えっ) チョゴリアン「だからこそ、ウリは、これからも、どんな戦争でも、ずっと中立であることを宣言するニダ!」 ジョンブルさん「どんな戦争でも…つまり、永世中立。ふむ。なるほど…君としてはどうなのかね?」 ドテラ撫子さん「えーっと…私は条約に定められたとおり、中立を保証しますが…(あれぇ?)」 ジョンブルさん「ならば同盟国のよしみだ。私も中立を保証しよう。(関東州の安全化も必要だろうしな)」 ネーデルさん「満州権益に参加してるし、僕も中立保証すべきだね」 ガンマンさん「俺もか?…致し方ない、俺もモンロー主義の範囲を逸脱しない範囲で保証する。(クソ!日本は思ったより外交巧者だな!)」 チョゴリアン(ウリは、ウリはやったニダ!やりきったニダ!!) ドテラ撫子さん(あれぇー?どうしてこうなったー?まあ損をするわけではありませんが…) チャイナさん(よ、よってたかってワタシから属国を取り上げようなど!夷狄ども!許せんアル!いつか見てろアル!!) 10 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 28 26 しろくまくん「ううーん…うーん…クマッ!」 ドテラ撫子さん「おや、ようやく起きましたか。もう会議は終わりましたよ」 しろくまくん「クマッ!クマァッ!なんでおまえがそこにいるクマ!(起き抜けに一番見たくない奴クマ!)」 ドテラ撫子さん「……まあ、あなたが起きるのを待っていただけなんですが」 しろくまくん「ク…クマ?(じりじり)」 ドテラ撫子さん「あー、別になにかするわけでもないですよ?一言だけ。これから大変になるかもしれませんが、亡命でしたら受け入れますから」 しろくまくん「な、何を言っているクマ…!?」 ドテラ撫子さん「いずれ、分かるかもしれません。共産主義にはご注意を。連中は過去を否定することが原点です。ああいうのは、好きません。それでは…」 しろくまくん「あ、どうもご丁寧クマに…???」 ジョンブルさん「む。そういえば、賭けに勝ったのを忘れていたな」 ネーデルさん「次に備えての貸しにしておけばいいんじゃない?」 ジョンブルさん「次か。起こると思うかね?」 ネーデルさん「起こるさ。欧州ってのはそういうところでしょ?」 ジョンブルさん「そうか。そうだな。ではそうしておこう…」 ドテラ撫子さん「ふー…東シベリアと沿海州で日本海とオホーツク海を事実上内海化しましたし、それらに加え新須賀、台湾、海南島、それと太平洋の諸島!それに朝鮮半島やハワイ王国も中立化しましたし!これだけの外郭地帯があれば、来世紀まで思う存分引きこもれますね!やっと私の時代がやってきたっ!私はやり遂げましたっ!では、お休みなさい!」 安全を脅かすものは、例えそれが列強であっても容赦なく粉砕する東洋の優しい(かなり誤解)巨人。そんな巨人が易々と引きこもれると思っているあたりが、他人からどう見られるかにあまり頓着しない撫子さんの駄目なところです。 ジョンブルさん「英日同盟は何が起ころうとも堅持せねばならない。かの国を世界から切り離すのは、世界にとっても危険なのだから…」 アユタヤさん「独立を守るためにも日本に接近しなければ。かの国ならフランスをも掣肘できるはず…」 オスマンさん「あのロシアをあそこまで叩きのめすとは。かの国は、列強の圧迫に耐えている我々の希望になるかもしれない…」 気がつかないうちに時代の寵児になっていた撫子さんが放っておかれるわけがないのでした。 (おはり) 11 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 28 57 その後のろしあ☆ しろこぐまさん…しろくまくんがレッドベアーのテロに倒れた際の『逃げるクマ!東に!』との言葉に従って必死に逃げました。その後、白雪降りしきるタイガで、寒くて眠くなったので藪に潜り込んだしばらくあと『なんとなくこの辺に違和感が…フィーッシュ!』と引っ張り上げたドテラ撫子さんにより保護されました。危ないところでしたね。気がついたらこたつのなかだったのでびっくりしたことでしょう。 最初、ドテラ撫子さんについてしろくまくんから聞いていた話のせいで、思わず乙女の尊厳を根本から破壊しかねない行為を働いたりしてドテラ撫子さんに洗濯の手を煩わせていましたが、そのうち餌付けされたようです。いつしかドテラ撫子さんの膝の上にのってこたつに入る仲になりました。 そして極東シベリアを『国境警備でちょっともてあますような気がしなくも…』と思ったドテラ撫子さんにより、ウラジオ周辺とカムチャッカおよび重要利権を除いたそれらをもとに、ロシア帝国の後継国家である極東ロシア帝国の主として君臨することになりました。そのせいか、とろとろ紅白内戦中のロシアからじゃかじゃか亡命者が来ました。幼女ですけど。 「ぬくいくまー…あぅー、そこなでちゃくすぐったいくまー…」 「レッドベアーころすべし。じひはない…くま」 レッドベアー…しろくまくんが決定的に民衆を敵に回していなかったのに暴力的に政権を奪ったせいか、内戦ということを除いても国内情勢は不穏なため、内戦が長引きました。利敵行為を働く不届き者(レッドベアービジョン)を粛正していたら凄い勢いで極東に向けて資本と人材が流出。ロシア中枢を押さえたことで白軍をなんとか押し返し共産主義国家は建設できたものの、ひいき目にいっていってロシアの抜け殻となってしまいました。 白軍からしてみれば、正統なる主の元に戻るために鉄道路線を確保し、志を同じくする人々とともに順次鉄道を破壊しつつ撤収していただけなのですけどね。 なお、ロシア帝国の後継国家を自称するものの、連続性をもった極東ロシアの存在のため、こちらを認めている国家は少数派です。 むしろドテラ撫子さんとしろこぐまさんとジョンブルさんとネーデルさん連名で『不当に収奪したロシア帝国資産について返還を求める。返還するまで資産価値にインフレ率を加算する』と毎年通告されている始末です。 「どうしてこうなったベアー!」 12 :わかる?のひと:2013/11/24(日) 00 29 31 以上です。Wiki転載OKです。 ようやく終わりました! いやもう展開を考えるよりネタを仕込むのに手間を取られまして。 ドテラ撫子さんを考案した方には、ひとかたならぬ感謝を。 どうか私の書いた撫子さんが、イメージに大きく壊していないことを祈りつつ。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2919.html
776 :わかる?の人:2014/05/22(木) 00 34 44 ドテラ撫子さんでわかる?戦間期 平和にぬくぬく編(7) ネーデルさん「新型戦艦の建造を依頼したいんだけど」 ドテラ撫子さん「はあ…へ?ドイツに発注してたんじゃなかったんですか?」 ネーデルさん「いやあ、キャンセルしちゃった。エーゲ海でドイツ製の新型戦艦があっさり沈没したのが偉い人たちの心に響いてね。かといってコンペに落ちた他の案でもどうも違うという気もするしで」 ドテラ撫子さん「なるほど…ていうか、仮想敵はうちなんじゃないんですか?場所的にいって」 ネーデルさん「ち、ちがうよ!それだったら戦艦を何十隻建造するかって話になるよ!破産するような相手を仮想敵にしないよ!」 ドテラ撫子さん「ほーんとーにー?(すりこみすりこみ)」 ネーデルさん「ほんとほんと!東インド防衛のために、まあ、周辺に植民地を持つ国が血迷わない程度の戦力が欲しくてね」 ドテラ撫子さん「ふむふむ。でも全面戦争になったら辛いですよ?」 ネーデルさん「ふふん。もしそういうことになったら、牽制くらいは期待していいよね?」 ドテラ撫子さん「ええ、まあ。古くからの友好国ですしね。輸入が途絶えたらちょっと困るものも少なくないですし」 ネーデルさん「いま、そのお肉にすり込んでる香辛料とかね?」 ドテラ撫子さん「うふふふふ。おいしくなーれ、おいしくなーれ…」 ジョンブルさん「ごきげんよう。おや、準備中だったかね?」 ドテラ撫子さん「こんにちは。いえ、今終わったところですよ」 ネーデルさん「うーん、今から胃が躍る思いだね」 ジョンブルさん「ふむむ。今日も楽しみだ!」 ドテラ撫子さん「久しぶりのお食事会ですからね!さてと、まずは食前酒から」 小人さん(まずは日本酒から。甘口だけど芳醇で薫り豊か…うーん、これが前世のこの時期にあればなあ…) ネーデルさん「おっ、サケだね。今日のこれは、常温か。おかげで香りがふんわりと…」 ジョンブルさん「おお、まるで果実酒のような…(ごくり)うむ!甘くて、不思議な味わいだ!食欲を刺激するな。どれ、おかわりを…」 ネーデルさん「おっと。サケは軽そうに見えて思ったよりアルコールが強いんだよ。ワインと同じくらいにはね」 ジョンブルさん「ほお…それは意外だな。では二杯までで我慢しておくか」 ネーデルさん「口当たりが優しいから軽いカクテルと勘違いして飲むと翌日、後悔するよ」 ジョンブルさん「ふむ、どこかの国のようだね、それは」 ドテラ撫子さん「んー?(首かしげ)次は前菜です」 小人さん(床伏とアスパラガスのバターソテー。床伏の肝と醤油を少量だけバターに加えて、彩りにクレソンを添えてみたよ) ジョンブルさん「これは、貝か?…うむっ!心地よい歯ごたえと深い味わい…これは…素晴らしい!」 ネーデルさん「クレソンの日本名はオランダ辛子…ふふふ。おもてなしって奴だね」 ドテラ撫子さん「んー、ふふふ?次は汁物ですね」 777 :わかる?の人:2014/05/22(木) 00 35 43 小人さん(次は舌休めの汁物として、蟹を使った吸い物。三つ葉を浮かせて) ジョンブルさん「ほう、透明なスープか。この漆器に浮かぶ赤と緑の対比。うむ……」 ネーデルさん「蟹の香りと味わいが生きてるねー」 ドテラ撫子さん「いい感触ですね?次は魚料理です」 小人さん(鮭の塩麹西京漬け、貝割れ大根ミョウガ和えだ) ジョンブルさん「む、魚のソテーか?単純な…いや、違う!この香ばしい香りはなんだ!?」 ネーデルさん「これは、たまらない!ご飯が欲しくなるね!」 ジョンブルさん「この、身に浸みこんでいるソースは一体…甘いのに複雑で…むううう!」 ドテラ撫子さん「はいご飯どうぞー」 ネーデルさん「これこれ!これがないとね!(はむはむ)」 小人さん(そして主菜だけど) ドテラ撫子さん「これはわたしが調理します。下ごしらえ済みのお肉に軽く塩を振ってと」 ジョンブルさん「ほほう。色が濃い…これも期待できるな!ミディアムで頼むよ!」 ネーデルさん「涎で口の中が大洪水になりそうだ!こっちはミディアムレアで!」 ドテラ撫子さん「はいはい。表面に火を通したあとは、温度を下げて、丹念に丁寧に…中に熱を通して」 小人さん(そこでさらに、出てきた肉汁をとって、醤油と少量の大蒜、砂糖にみりんとお酒を合わせてソースにする) ジョンブルさん「くっ、わざわざ目の前で調理すると思ったら、こうやって食欲を刺激するとは!」 ネーデルさん「日本の料理は、目でも香りでも楽しませるものなんだ…(ごくり)」 ドテラ撫子さん「では、シンプルに肉そのものを味わっていただきましょう」 ネーデルさん「これは、戴かざるを得ないね!(はむッ)ん!?これは!!」 ジョンブルさん「う……うーまーいーぞー!!!」 小人さん(穀物を食べさせることで臭みを下げた赤身肉を乾燥熟成させた一品だよ。前世のこの時期に、これがあればなあ…) ドテラ撫子さん「醤油の旨味も欠かせません。旨味は複数種類を組み合わせることで、相乗効果になるのです」 ジョンブルさん「そうか!これが旨味という奴なのか!」 ネーデルさん「しあわせ…ご飯おかわり!」 ドテラ撫子さん「はいはい。一緒にワインもどうぞ?」 ジョンブルさん「おお、これはまたボディの強い赤だな」 ネーデルさん「これは、どこのワインかな?」 ドテラ撫子さん「国産ものですよ。甲州産ですね」 ジョンブルさん「ほお、ワインといえばフランスに限ると思っていたが、なかなかだ。この肉にも負けていない」 小人さん(僕らの中にもワイン好きが多いからワイン造りも奨励しているんだ。それに、葡萄からはアレがとれるしね…) 778 :わかる?の人:2014/05/22(木) 00 36 37 ジョンブルさん「ふうう…これほどのディナーはなかなかない。心底感服したよ」 ネーデルさん「はふう…おにゃかいっぱい…」 ドテラ撫子さん「そういえば、新型戦艦の件は…」 ネーデルさん「あー、うん…んー、コンゴウ型くらいの攻防性能は欲しい。航続距離は妥協してもいいから、排水量で26,000トンくらいに納めて欲しい。数は四隻で」 ドテラ撫子さん「ふむふむ…36センチ砲でいいんですか?次に41センチ砲も控えてるんですが」 ネーデルさん「うん。予算の問題もあるからね。このくらいが精一杯かなあ」 ジョンブルさん「ほう、ドイツへの戦艦発注を取り消した件かね」 ネーデルさん「うん。東インドに配備するんだし、いっそ日本製にすれば維持補修が楽かなって。いいよね?」 ジョンブルさん「構わんよ。どうせ我がヴィッカース社も最終入札で負けているからな。ドイツへの発注が取り消されたから、それだけでも嬉しいところだ」 ドテラ撫子さん「えーっと、こちらも次期海軍拡張計画があって、海軍工廠の船台やドックの余裕は少ないですけど……民間の船台なら空きは作れますね。大型客船とかを建造してたところになりますが」 ネーデルさん「乗り心地が良ければ嬉しいんだけどね」 ドテラ撫子さん「まあ、それなりには、ですけどね。軽巡洋艦や駆逐艦は大丈夫なんですか?」 ネーデルさん「うん、それくらいならうちでも建造できるからね」 ドテラ撫子さん「話は変わりますが、対ドイツの戦争計画ってどんななんですか?矢面に立つのはフランスとロシアになりそうですが…」 ネーデルさん「あ、同盟国同士の話になりそうだから、僕はあっち行って本でも読んでるね」 ジョンブルさん「うむ、すまんね。…いったか。ロシアのは分からないが、フランスからは聞いている。たしかな…」 マリアンヌさん「流麗に総動員し、鮮烈にアルザス・ロレーヌを奪回し、あとはベルリンまで、雄々しく、華麗に!前進あるのみ!ですわ!」 ドテラ撫子さん「え、え?えっと……ぐ、具体的な計画は?」 ジョンブルさん「いや、それだけだが?」 ドテラ撫子さん「………あ、えっと…その計画?…ドイツ軍のことが考慮に入っていないような…気が…(ぴくぴく)」 ジョンブルさん「うん。要するに、動員計画しかない」 ドテラ撫子さん「お、おかしいですね。100年前と比べても退化してないですか、ねえ?」 ジョンブルさん「だってふらんすだもの。(悟った目)」 ドテラ撫子さん「あやまれ!ナポレオンにあやまれ!」 小人さん(……うわあ。もうだめだぁ……) フランスの対独戦争計画、プラン17です。 ちなみに対するドイツも改訂シュリーフェンプランなる別の意味でかっ飛んだアレな戦争計画を練っていますが。 779 :わかる?の人:2014/05/22(木) 00 37 13 ドテラ撫子さん「っあー…そういえば、そちらには戦争計画はないんですかね?」 ジョンブルさん「うむ。動員して戦力配備する程度の、普通の計画しかない。一応、私案レベルのものならないわけではないが」 小人さん(……な、なんとなく聞きたいような聞きたくないような…) ドテラ撫子さん「まあ、ないよりはいいと思いますが…どんなのです?」 ジョンブルさん「うむ!フランス軍とロシア軍がドイツ軍を吸引している隙に、我が陸海軍の総力を結集して北海、スカゲラク海峡、カテガット海峡、バルト海まで打通し!ドイツ北岸に強行上陸!そのままベルリンへ進軍!戦争を一撃で終わらせるのだ!希有壮大!勇壮無比な計画だよ!そうは思わないかね!」 ドテラ撫子さん「………………」 ジョンブルさん「さらにこの作戦を沿岸砲撃で支援するための秘密兵器!15インチ砲を装備した大型軽巡洋艦も構想中だ!」 ドテラ撫子さん「………………(ピキッ)」 ジョンブルさん「どうだね。私案にしてはなかなか悪くない。これを元に骨つけしていけば…」 ドテラ撫子さん「ばかなの?」 ジョンブルさん「えっ」 ドテラ撫子さん「しぬの?」 ジョンブルさん「ええっ!?」 ドテラ撫子さん「その妄想、完全成功しても、英国海軍が大打撃?少しでも失敗したら陸軍ごと藻屑?狭い海域で機雷原?水雷艇出没?壊滅?壊滅して回復不能?フランスも泣きます?わたしも泣きます?」 小人さん(あまりのリアル火葬戦記!こんなの出したら編集さんに『無理がありすぎて現実的じゃない』といって切られるレベル!というかあまりの馬鹿さ加減に壊れた!?) ジョンブルさん「だ、駄目かな…意外にいいと思ったんだが…浪漫にあふれてて」 ドテラ撫子さん「駄目ですっ!国家の命運をかける戦争で丁半博打をやるなんて何を考えているんですか!他に選択肢がないとでも!?」 小人さん(んー…んん。他に選択肢があるのなら、選んではいけない道がある…うん) ジョンブルさん「う、うむ、そういうわけではないが…」 ドテラ撫子さん「ならもうちょっと考えてください。頼みますから、ねっ!」 ジョンブルさん「(´・ω・`)」 つづく? 780 :わかる?の人:2014/05/22(木) 00 38 16 本来の時系列では、この超火葬計画と超火葬巡洋艦(グローリアス型)の案を温めているフィッシャー閣下が現役復帰されてないので、実際メタネタとなりますが。 フィッシャー閣下は、駆逐艦の父であり、弩級戦艦の父であり、巡洋戦艦の父であり、潜水艦導入の立役者であり、航空母艦の建造にも関与し、海軍戦備の近代化を断行し、英国海軍の人事教育改革を行い…と、もうこの人だけでいいんじゃないかって位の実績を残した大人物です。近代英国海軍の父といっても大げさでないほどです。 しかし、彼ほどの人物でも、イギリス人であるという宿命からは逃れられなかったのです。 先のグローリアス型、なりは基準20,000トン程度(改グローリアス型のヒューリアスは22,000トン程度)とそこそこ大きいですが『装甲を張らなきゃ軽い。軽いから速くなる。速くなれば回避率アップ』と、回避万能ゲーム世界ばりの皮算用全開で設計されています。しかも本来用途は対地支援用高速砲艦。お前は何を言っているんだ。誰か止めなかったのか。 さらに戦争が進展していく中『これからは潜水艦の時代らしい。ならば急に浮上して砲撃すればドイツの沿岸要塞たたき砲台じゃね?』と巨砲搭載潜水艦M1が建造されたのもフィッシャー提督のおかげです。お前は何を言ってるんだ。誰か止めなかったのか。 その上、20インチ砲を6門搭載した超高速巨大巡洋戦艦インコンパラブルなるトンデモ艦もフィッシャー閣下の思想の元に構想されました。フィッシャー式巡洋戦艦だけあって、防御は安心の薄さです。46,000トンもあるのに舷側装甲の最厚部が11インチって元祖弩級戦艦ドレッドノートと同等じゃないですかやだー! まあこれはさすがにこれはフィッシャー閣下が辞任されたおかげで止まったんですが。 もしガリポリ戦が起きず、辞任のきっかけがなかったら止まらない可能性が微粒子レベルで… チャーチル閣下と相打ちになって倒れることを期待しましょう。気分は正に怪獣大激突(をい)
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2167.html
521 :わかる?のひと:2013/11/20(水) 23 28 20 ドテラ撫子さんでわかる?戦間期~日露戦争 戦争編(4) バルチック艦隊「あと一息で日本だな…俺、この戦争が終わったらバルト海に帰るんだ…」 信濃丸「我、中印半島沖にて極めて大規模な排煙見ゆ。位置送る」 第19特設哨戒母艦「通信中継す」 鳳山無線電信所「南支那海にて哨戒中の仮装巡洋艦よりバルチック艦隊と思われる報あり」 バルチック艦隊「我々はこの美しく温かい海のことを忘れない!絶対にだ!」 ドテラ撫子さん「これは…来ましたか?」 小人さん(タイミング的には、僕らが知るよりはかなり前倒しだけど…英蘭からの情報には符合するね) 軍令部「これが誤報だったとしても、哨戒網が想定通り機能したことは事実。ならばいずれ捕らえられるでしょう」 ドテラ撫子さん「それは前向きですねえ」 軍令部「前向きになれる程度には、人事は尽くしているつもりです」 ドテラ撫子さん「ふふ。頼もしいですね」 バルチック艦隊「……ん?」 第313特設哨戒艇「……」 バルチック艦隊「……なんだ、漁船か。驚かせやがって!」 第313特設哨戒艇「ふう。見逃されたか。次の定時連絡で打電だ。我、ロシア艦隊を発見せり。位置、針路、だ」 第23特設哨戒母艦「通信中継す」 鳳山無線電信所「ルソン海峡西方にてバルチック艦隊発見の報あり」 バルチック艦隊「なんだかあちこちから無電らしき電波が飛んでるが…まあ大丈夫さ!それよりウラジオストクについたら一杯やろうぜ!」 こうして北上しつつ鮮やかにデスノボリを乱立させていたバルチック艦隊でしたが、ついにノボリが回収されるときがやってきました。 聯合艦隊「ここは、通行止めでもす。通しもはん。通いたければ…」 バルチック艦隊「なんでっ…なんでっ…手前っ……ウラジオ一歩手前っ…!許されないっ…許されない待ち伏せっ……!地球半周…半周してきてっ…辛い…苦しいっ…腹黒っ……全部耐えてっ…ずっと耐えてっ…もう少しで……もう少しという希望……破壊っ…破壊するっ……悪魔っ…悪魔っ!!助けてっ…助けてっ……!(ぐにゃ~~)」 聯合艦隊「魂(たま)、徹してみせい」 (日本海海戦) 522 :わかる?のひと:2013/11/20(水) 23 28 53 ドテラ撫子さん「勝ってくれましたか。感謝を」 小人さん(うん。余計な言葉はいらないね。勝ってくれた) ドテラ撫子さん「敵主力艦のほとんどを撃沈破。えぇと…あれ?軍艦ってこんなに沈むものでしたっけ?」 小人さん(んー、それについては、新型砲弾の効力もあるかな。実現に苦労した甲斐はあったか) ドテラ撫子さん「(首かしげ)例の隠し球ですか?」 小人さん(うん。独自開発の12インチ砲用被帽徹甲榴弾さ。それも二重帽構造。英ハドフィールド社や仏シュナイダー社あたりが聞いたら驚愕するかもね) ドテラ撫子さん「んー、よく分かりませんが、とにかく勝利に貢献したのなら、それでいいです」 小人さん(まぁこれがなくても、通常の徹甲榴弾でも勝てたと思うけどね) ドテラ撫子さん「いえ、私は小人さんの事を信頼してますよ?」 目標装甲の表面硬化層を粉砕する硬い先端部と、目標装甲と砲弾本体の間で潰れることで衝撃応力を分散し砲弾本体の破砕を防ぐ柔らかい後方部。 この二重の被帽に助けられた砲弾は、 ・命中角度があった場合でも滑りにくくなる。 ・命中時に砲弾本体が砕ける現象が起きにくくなる。 ・装甲の表面硬化層を前もって粉砕するため、貫通力が上がる。 といった嬉しい特典が一杯なのです。その分、最適な構造を見いだすための研究実験が大変ですが。 実際のところ、近くて遠い平行世界では、これらの着想自体はこのあたりの時代に産まれています。しかし、これを東洋の帝国が独自に開発・実用化し、それも戦艦の大口径砲に適用したとなると……ま、今のところは秘密兵器として機密のベールに隠されるのですけれど。 また炸薬も少しばかり先取りしてピクリン酸アンモニウムを使用しています。ピクリン酸よりは運用に手がかからないし遅延信管とも組み合わせられるとかで。小人さんが夜なべしてチートしてくれてたんですね… ドテラ撫子さん「これで少なくとも勝ちは決まりました。後はどれだけ拡大できるかですね。ふふふ……念願の引きこもり生活まであと少し…」 小人さん(遠足は変えるまでが遠足だよ) ドテラ撫子さん「分かってますよぅー(ぷー)…というわけで、今日は日本本土で最も過酷な『戦場』といわれる大本営陸軍部の兵站総監部にきてみました」 小人さん(日本本土で唯一『戦死』しかねない職場ともいわれている…) ドテラ撫子さん「参謀本部といえば、少数のエリートが詰める陸軍軍令の中枢という印象がありますが…すごい人の数ですねー」 523 :わかる?のひと:2013/11/20(水) 23 29 41 課員A「第6能登丸が大連に入港してない?遅れてるのか?現在位置は分かるか?」 課員B「その件については郵船(日本郵船)と海護(海上護衛本部)にも照会中だ!少し待て!」 課員A「待てといわれても、あれの積み荷には最優先の30糎榴弾だぞ!大連の起重機と蒸気牽引車も手配済みで待機中なんだ!」 課員B「俺に言われても困る!くそ、一般船舶にも無線通信機が普及してりゃ位置くらい…」 課員C「そりゃ10年後に期待だな。ついでに通信が多すぎて海軍の通信部が悲鳴を上げるだろうな!」 課員B「はは、そりゃいい!…まあ海軍は海軍ですでに大変だからな…」 課員C「あー……うん、悪かった」 課員A「起重機と岸壁は解放させるか?いや、いま能登丸が来るとまずい。あと2時間だけ待つ」 ドテラ撫子さん「大変そうですねー」 小人さん(100万を軽く超える軍隊への兵站・輸送・通信を管理しているからね。10年前にこの光景を10年後だって見せたって、だれも信じないだろうね…) ドテラ撫子さん「要は、私の引きこもりのためにこんなたくさんの人が…なんだか照れますね?」 小人さん(それはちょっと違うよ!?) 課員D「もういやだ!俺は戦場で殊勲をあげるために軍人になったんだ!こんな三菱の番頭のようなことをするためになったんじゃない!!」 課員E「馬鹿野郎!確かに俺たちは算盤と線表をいじり回すしかできない石ころだ!英雄になんかなれやしない!だが俺たち石ころがいないと、満州に渡った連中が飢えて死ぬんだぞ!」 ドテラ撫子さん「そこここでドラマが生まれてますねー」 小人さん(みんな仕事が大変で自制心が吹き飛んでるねー) 課員F「該当地域に分散する旅団を大連まで輸送のこと?独立機動第一旅団…こんな部隊あったか?」 課員G「あー、樺太だか新須賀あたりで出来た部隊だっけか?第13師団か第13軍かどっちか関係だろ」 課員F「最近は部隊が多くなりすぎてさっぱり把握出来んよ」 課員G「同感だが把握できないと不味いだろう常識的にいって」 ドテラ撫子さん「実は私も把握してませんっ!」 小人さん(胸を張っていわないで欲しい!僕も把握できてないけどっ!) 524 :わかる?のひと:2013/11/20(水) 23 30 23 課員H「おい!今日の特配が来たぞ!」 課員I「おお、そりゃいいな!今日はなんだ?」 課員H「今日は汁粉だ。餅は餡入りだぞ!それと酒だ。こっちはいつも通り一杯までだ」 課員J「汁粉の餅に餡入りはくどくないか?」 課員H「じゃあお前は餅抜きでいいな」 課員J「阿呆、くどくても甘味取らなきゃ倒れちまわ。これでも足りんくらいだ」 課員I「足りなけりゃ酒保にいきゃいい。何か残ってればだが」 ドテラ撫子さん「うん。軍人さんも意外に可愛いですね」 小人さん(……この死屍累々三歩手前の光景を可愛いといわれても困るんだけど) 課員K「おい!みんな!朗報だ!奉天が陥落したぞ!我が軍は露軍を包囲撃滅!大勝利だ!」 課員F「そうか、やってくれたか!」 「「「「「「「「「「「ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!」」」」」」」」」」」 課員C「……だが明日からまた仕事が増えるな…」 課員B「……そういえばそうだな…」 課員H「……もう少ししたらまた補充が来る。それまで耐えれば…」 課員D「……来たら来たでまたそいつらを教育しなきゃならんのだぞ…」 課員E「なぁに。文句を言うのは終わってからでも出来るさ」 課員A「能登丸はまだかー…」 ドテラ撫子さん「これはひどい」 小人さん(君がいうなよ!僕が言ってもいけないけどさ!) しろくまくん「(がばっ)クマ!?なんか大巻きに巻いた具合に一瞬でとんでもないことになったような気がするクマ!?」 しろこぐまさん「くまー?くま?」 しろくまくん「クマ。おこしちゃったクマね…ごめんクマ。寝ちゃいなクマ…」 しろこぐまさん「く、くー…ふにゃ」 しろくまくん「この子のためにも、頑張らなきゃいけないクマよ…」 525 :わかる?のひと:2013/11/20(水) 23 31 29 以上です。wiki転載OKで。 鳳山は台湾高雄にある海軍の無線電信所です。史実ではもっと後に稼働する施設ですが。なお台湾から本土への連絡は、台湾~沖縄~九州間の海底ケーブル経由です。 聯合艦隊とバルチック艦隊の対比が酷い?それは仕様です。諦めて下さい。 それと戦地ばっかり日が当たるのもあれなので、後方の管理組織的な描写をちょっとしてみました。コミカルになるよう書いたつもりですが、中の人は実際かなり大変だと思います。日清から10年ほどしか経ってないんですし。「長の陸軍」が崩れていく端緒になったりしないだろうか… また以前に書いた「隠し球」の伏線は弩級戦艦ではなく、新型砲弾でした。いやこれ、時期的に面白いタイミングではあるんですよね。史実日本海軍が12インチ被帽徹甲榴弾(英ハドフィールド社製)の射撃試験をしたのが、日露戦争終結から5年後ですので。 この世界では、ハドフィールド社砲弾やシュナイダー社砲弾を実射試験して『性能面でも価格面でも見るべきところなし』と評され両者が憤然として帰国し、その後WW1時に日本製砲弾の性能が彼らの目の前で実証されることになり『あれは値切りのためのフカシじゃなかったのか!』とどちらも愕然とするとかありそうな…… 534 :わかる?のひと:2013/11/21(木) 00 08 50 526 527 529 みんなしろくまにやさしくしてあげようよ!!(超いけしゃあしゃあ) ちなみに、しろこぐまさんは熊耳ロシアン幼女のイメージです。前スレにてインスパイアされて急遽登場です。 530 大規模な黒煙を発見し緊急回避していたら航路が延びて遅れただけですんだ模様です。 そのまま突っ切っていたらバルチック艦隊に撃沈されてしまい、積み荷が積み荷だけにこの後の陸軍の北進に結構な影響を与えていた可能性がありますね。 531-532 この辺は、小人さんの尽力だけでなく、いろいろな方面から持ち上げられると思います。 実際、ここで実績を積みあげ、分析され研究され戦訓へと昇華され、将来の『軍』のあり方を示す青写真になってくれませんと、WW1での大規模派兵とか夢のまた夢になりかねませんから。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2079.html
631 :わかる?の人:2013/11/17(日) 22 23 53 では続いて、なごみ系を目指しているような気がするドテラ撫子さんでわかる?シリーズもいきますね。 632 :わかる?の人:2013/11/17(日) 22 26 44 ドテラ撫子さんでわかる?戦間期~日露戦争 戦争編(3) ドテラ撫子さん「えー、こたつ会議を始めますね。今日は熊鍋ですよ」 ネーデルさん「ちなみに今回の鍋奉行兼取り分け係は僕だよ!」 ジョンブルさん「(これは日本風のジビエシチューとでもいうものか?)うむ。おっ、これは美味だな。熊など野蛮かと思ったが、なかなか…」 ドテラ撫子さん「熊肉は臭みが強いといわれがちですが、素材を適切に処置して、さらに味付けを工夫すればこのとおり」 ジョンブルさん「(はふはふ)それは我が国の労働者階級にいってやりたい言葉だが。(これは、将来のロシアの扱いに対する暗喩か?ふむ…)」 ネーデルさん「あー…うん。まああれを変えるのは難しいと思う…(もぐもぐ)」 ドテラ撫子さん「肉ならたぁっぷりありますから、遠慮なさらないで下さいねー(熊を食べて熊退治の験担ぎですよ!)」 しろくまくん「はっ!…い、嫌な夢を見たクマ。食われる夢なんてとんでもないクマ…大規模ストライキも起こったし、戦争だけでなく下層民対策でも気が休まらんクマ……」 (しろくまくんに久々の幸せが!幸運にも血の日曜日事件不成立ですよ!まあ国内の不穏情勢は高まってますけどね!) ドテラ撫子さん「さて、会議を再開しましょうか」 ネーデルさん「んー(締めはおじやにするか、それともうどんか…悩むよ)」 ジョンブルさん「そうだな。私が気になっているのは、君が、最終的にどのようにこの戦争を終えたいのか、ということだ。(それが我が世界戦略に反するものであれば……ええと、どうしよう?)」 ドテラ撫子さん「んー…周辺勢力との間に、緩衝地帯を作ること、ですね。安全のために。(引きこもりたいのです)」 ジョンブルさん「そのために、満州を、かね。我が至宝たるインドのように?」 ドテラ撫子さん「いえ。私が欲しいのは、緩衝地帯であって、利権ではないのですよ」 ジョンブルさん「ふうむ?それはいささか奇妙に聞こえるね」 ドテラ撫子さん「満州は、天然の要害と距離に守られたインド亜大陸とは異なりますから」 ネーデルさん「西にシベリア鉄道を持つロシアあり。南にやたらと乱れる清国あり、だね?(うーん…ここはうどんか?でも初心者もいるし…)」 ドテラ撫子さん「はい。満州を取ってしまえば、利権の多い満州を守るために苦労しないといけません。それは緩衝地帯というにはほど遠い。(そして引きこもりからもほど遠いのです)」 ジョンブルさん「なるほど。ではどのような終幕を考えているのかね?」 ドテラ撫子さん「それはですね……」 ネーデルさん「よし、おじやにしよう!熊肉の濃い味わいが溶け込んだスープを粥にするんだよ。半熟に蕩けた玉子と散らしたネギがたまらないんだ!」 ジョンブルさん「む、むむ!そういうのもあるのか!それを聞いたら黙っておれんな!」 ドテラ撫子さん「えーと、まずは、食べてからにしますか」 633 :わかる?の人:2013/11/17(日) 22 27 32 ドテラ撫子さん「はぁ、美味しかった。さて、仕事にかかりますか」 ドテラ撫子さん「対露戦略は第二段階に入りました。第二段階の目的は、南満州の制圧。そのためには来寇するロシア艦隊を撃滅し、本土周辺の制海権を維持する必要がありま」 軍令部「情報によると、バルト海艦隊より分派されたる二個艦隊、第二太平洋艦隊と第三太平洋艦隊が、地中海航路とアフリカ周り航路に別れて東進中とのことです」 ドテラ撫子さん「黒海艦隊は動かせず、ですか。オスマン帝国もイギリスも予想以上にいい仕事をしてくれたようです。ふふ…」 小人さん(この周到さをどうして引きこもり以外のことに使えないのか…) 軍令部「この第二第三太平洋艦隊がウラジオストクに入港して戦闘力を回復し、その上で組織的に通商破壊を行った場合、我が方に経済的にも政治的にも大打撃を与えることが可能です」 小人さん(旅順攻防と樺太・シベリア東海岸制圧戦などの影響から、ウラジオストク軍港の海上防備はかなり堅くなってるようだ。洋上から軍港を直接攻撃するのは困難か) ドテラ撫子さん「つまり、この第二第三太平洋艦隊がウラジオストクに入港する前に、洋上で撃滅するべきであるということですね」 小人さん(第二第三太平洋艦隊…これはいまいち呼びにくいッ!この小人さんが名付け親になってやるッ!そうだな…バルト海から来たという意味の『バルチック艦隊』というのはどうかな!) ドテラ撫子さん「いいですね。そのロシア艦隊はまとめてバルチック艦隊と呼びましょう。海軍としてはどのように?」 小人さん(ナチュラルに受け止められた!?) 軍令部「海軍としては、聯合艦隊はバルチック艦隊迎撃を想定した訓練を重ねるとともに、新設分の特設哨戒艦艇および仮装艦艇を南方航路に展開し、バルチック艦隊の来寇を警戒します」 ドテラ撫子さん「具体的には?」 軍令部「南西諸島~台湾~海南島の航路およびその周辺、小笠原諸島~マリアナ諸島の航路とその周辺の哨戒。またフランス植民地の港湾の監視も進めます」 ドテラ撫子さん「ふむ。バルチック艦隊はイギリスおよびオランダ植民地への入港は拒否されていますし、アメリカは中立を堅持する模様ですから、ほぼ間違いなくフランス植民地に寄港しますからね」 軍令部「なお、仮装艦艇については海南島には近寄らせません。フランスとの現地戦力相互通告義務対策ですな。フランス経由でロシアにこちらの動向が知られるのはよろしくありません」 ドテラ撫子さん「よろしい。次は本題である陸軍側です」 参謀本部「はい。陸軍は、満州に展開する四個方面軍をもって満州総軍を編制済み。作戦指揮権を総軍司令部に委譲しております」 ドテラ撫子さん「大本営陸軍部(参謀本部)の所轄は、あちらへの増援の編制と、兵站管理および輸送計画が主になっていますね」 参謀本部「はい。おかげで『これじゃ参謀本部じゃなくて兵站本部だ』といわれる始末です」 ドテラ撫子さん「まぁ、腹が減っては戦は出来ませんからね」 小人さん(なんとなくいいにおいを漂わせてると説得力があるね) ドテラ撫子さん「……(お土産がなかったのが悪かったかな?)」 参謀本部「さて、満州総軍は奉天南方に於いて防衛線を構築し、ロシア軍とのにらみ合い状態にあります。ロシア軍は我が火力を警戒している模様です」 小人さん(榴弾を大量使用したことで、向こうの負傷者が多いのもあるか。砲弾病も起きているようだ…パンドラの箱を開いてしまったか?これに対する次の戦備も練らないと。仕事が減らないよー!) ドテラ撫子さん「ああなるほど、イギリスからの情報によると、シベリア鉄道も大忙しのようですし、何か起きそうですね」 参謀本部「はい。ロシア側の兵站能力については、単線であるシベリア鉄道を事実上の一方通行状態にする事を想定して見積もっております。それからすると、ロシア軍が大規模な行動に出る可能性があります」 小人さん(我々だって出来ることは、彼らにも出来る、ということで考慮するようになってた…) 参謀本部「また列車砲の存在が敵側にも響いたのか、ロシア軍の蠢動も、鉄道から離れた地域に重点を置くような嫌いがあるようです」 ドテラ撫子さん「兵站線と一体になりつつ機動的に使える大口径砲であるため、その実態以上に敵への重圧になるわけですか…」 参謀本部「はい。そのため、特別工鉄兵団の一部を投入し、大車輪で陣地を構築中であります」 ドテラ撫子さん「特別工鉄兵団の増強も著しいですね。このまま常設にしちゃおうかしら?公共事業にも使えるかもしれませんし」 小人さん(なにそのアメリカ陸軍工兵司令部…) 634 :わかる?の人:2013/11/17(日) 22 28 26 秋山支隊「支隊といいつつちょっとした軍規模なんだが…しかし蒸気機械力というのは侮れんな」 特別工鉄兵団「掘るよー掘るよーざっくり掘るよーがりがり掘るよー掘って作るのが僕らのお仕事さー」 近衛後備師団「ありがてえありがてえ」 第八軍「助からの。凍った地面ば掘らのはうだで」 小人さん(念のためのオールスター陣営!でもなんで津軽弁?) 露騎兵支隊「日本軍の火力を支える兵站は鉄道頼りと聞く。ならばこれを脅かすことで、戦争の流れを掣肘できるはずだ!」 第二鉄道連隊「こんなこともあろうかと、馬賊対策として武装装甲列車を配備しておいて良かったわい!」 露騎兵支隊「むう!あれは一体…敵の兵站列車か?」 第二鉄道連隊「ドンキホーテさん、いらっしゃい!そしてさようなら、だ!」 露騎兵支隊「ぐぬぬ……兵站線防衛まであれほどの兵力を用意しているとは!だが偵察は果たせた!」 露第二軍「(ひょっこり)このへんが日本軍の一番の弱点だそうだが…なにこれ?」 秋山支隊「(きらーん☆)ちょっと運動戦につきあってもらおうか!」 第八軍「正面は任せてぐれ。塹壕サ使ったきや負痒いね」 近衛後備師団「よーしこっちゃこいこっちゃこい」 露第二軍「ゲェー!日本軍!?」 (黒溝台会戦) ドテラ撫子さん「これまたひどい」 小人さん(場所的に弱点なのは間違いないけどね…だからこそ補強するのさ。後知恵万歳!) おまけネタ SHIMAZU「円匙はよかなあ!殴ってよか、突いてよか、首を落としてよか!」 小人さん(円匙って首を落とせるもんだったっけ…?) チョゴリアン「ウ~リ~は中立~誰にも~縛られないニダ~」 小人さん(なんか風系のロボットが怒って地底世界から飛んできて迷子になって地球を何周もしそうなフレーズが!?) 須東九朗「迫撃砲弾が一発撃たれる度に1円もらってたら、今ごろ大金持ちだぜ!」 小人さん(それは史実でのストークス氏の逸話と、とある映画を知らないとわからないネタだね) 635 :わかる?の人:2013/11/17(日) 22 29 04 以上です。Wiki転載OKです。 まあいつもながら戦闘がダイジェスト化していてドテラ撫子さんのあれこれが中心。 いや掛け合いが基本のドテラ撫子さんシリーズはこれで良いのだ!きっと!
https://w.atwiki.jp/yuri_memo/pages/782.html
382 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 22 45 04.24 ID r/nzRxx80 気づいたら最寄駅を通り過ぎて二つ先の駅に行ってそこで降りた。 何もやることないし改札を出て古本屋に行った。 そのあともふらふらしてた。 雨は酷くなって雷も鳴ってた。 周りの人影も減ってきて私は傘も持たずに危ない奴になってた。 でも雨に打たれるのって結構気持ちいいもんやった。 あー、また帰るときにばったり会ったらどうしようとか思って中々帰られへんかった。 近くにあったビルの真下にあるベンチに座って「あー」って呟いた瞬間に傘を差し出された。 びっくりして見上げたらコンビニ袋持った大和撫子が立ってた。 大和撫子「大丈夫?」 ヒ「あ、すいませ…」 なんというドラマチック…もしかしてこれは運命でまたどこかで会うとかそういうことになるんじゃ…。 というアニメ脳を瞬時にやめさせてアホらしって思った。 384 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 22 46 58.47 ID r/nzRxx80 大和撫子「具合悪いの?」 ヒ「いや、大丈夫です…」 大和撫子「傘は?」 ヒ「いや…傘は……電車の中で…なくしちゃって…」 大和撫子「ふふっ…捨てられた子犬みたいw」 大和撫子笑うと超絶美人。 笑わなくても美人やけど。 でも初対面で人のことバカにしすぎやろって思った。 385 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 22 48 41.27 ID r/nzRxx80 ヒ「捨てられた子犬って…」 大和撫子「あはっw拾ってあげようか?w」 ヒ「え…いや…」 なにこの痴女、とか思って「うわ、変態さんに捕まった…」と思ったら大和撫子が首をかしげた。 386 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 22 49 16.33 ID r/nzRxx80 大和撫子「え、もしかして…気づいてない?」 ヒ「は?」 大和撫子「私!私だよ、ヒマ!」 なんで名前知ってんの…。 もしかして、ストーカー!? ヒ「あ、すいません…用事思い出したんで」 大和撫子「ちょ、もしかして分からない?w○○だよ、○○(幼馴染の名前)!」 ヒ「…えーーーー!?」 めっちゃ大声出した。 確かにじっくり見ると面影はあるけど言われへんかったら全然分からんかった。 やはり都会に行く人は芸能人みたいになるねんな…。 387 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 22 50 08.56 ID r/nzRxx80 そのあと感激してテンション上がるのと同時に雨も激しくなったから 大和撫子(以下、撫子)ちゃんに連れられてなぜか撫子ちゃんの家に行くことになった。 着いたのは結構立派なマンション。 さすがお金持ち。 中に入って部屋に案内された。 部屋はダンボール箱が積まれてたけど結構整理されてた。 撫「散らかっててごめんねー。一応座る場所は確保してあるから、適当に座っててw」 ヒ「え、いや…」 私濡れてるんですけど。 388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/28(日) 22 50 49.24 ID zJD5cHuT0 アニメみたいな展開すぎワロタ... 田舎は狭いの? 388 狭い。 普通に自転車こいでたらすぐ隣の駅行けるしほぼすれ違う人知ってる人だったりする。 392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 22 53 36.75 ID sB+eQV7IO てか、幼馴染かよwwなんかタイミングよすぎて?ビビるな… 392 タイミング良すぎというかそんな近くに住むのかよって思った。 でもまたすぐに会える距離になったから嬉しい。 389 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 22 50 55.80 ID r/nzRxx80 そのまま玄関で立ってたら撫子ちゃんが笑いながら来た。 撫「どうしたの?w遠慮せずに入って、入って!」 ヒ「いや…私雨で濡れてるし…」 撫「…。あー、そっかー!じゃあお風呂入る?」 ヒ「え、お風呂?」 撫「服も乾燥機にかけて…うん、そうしよっか。じゃあ脱いで」 ヒ「え、ここで?」 撫「あ、お風呂で脱いだほうがいいかwとりあえずバスタオル持ってくるね」 そのあとバスタオル持ってきてくれてわざわざお風呂沸かしてくれた。 昔と変わらずやっぱりテキパキしてて面倒見が良かった。 391 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 22 53 13.63 ID r/nzRxx80 まだ中途半端にたまってる湯船につかってため息ついたら撫子ちゃんがドア越しに話しかけてきた。 撫「ヒマ、何かあったの?」 ヒ「…何もないです」 撫「そう?なら良かったwでもあまりため息はよくないよー。幸せ逃げちゃうよー。 ヒマが幸せじゃないと、お姉ちゃん困っちゃうよー、なんてwこれ昔よく言ってたの覚えてるー?w」 撫子ちゃんはそう言いながら「あっははw」って笑ってた。 昔とあまり変わってない撫子ちゃんに安心したのと一緒に何だか暖かさも感じた。 お風呂から上がると着替えが用意されてて、それを着てリビングに行った。 リビングに行くと甘い匂いがした。 394 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 22 58 10.73 ID r/nzRxx80 ヒ「…あの、着替えもありがとうございました」 撫「あ、ううん。ごめんね、そんなスウェットで…まだダンボール全部は開けてないからそれしかなくて」 ヒ「いや、此方こそありがとうございます」 撫「なんで敬語?w」 ヒ「え、いや…なんか…撫子ちゃん、変わったから」 撫「そう?」 ヒ「…うん」 中身は変わってへんくても、外見はすごく変わった。 大人っぽくなってて、大人の女性って感じ。 絶対街ですれ違ったら何回も振り返る。 396 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 22 58 52.22 ID r/nzRxx80 撫子ちゃんがぎゅっと抱きしめてきた。 撫子ちゃん意外とお胸が大きい。 ヒ「え、ちょ」 撫「よしよーし」 抱きしめられたまま頭撫でられた。 なんで私あやされてんの。 されるがままになってたら撫子ちゃんが体を離した。 撫「どう?」 ヒ「いや、どうって言われても…」 撫「ヒマ会わない間に冷たくなったぁー」 ヒ「いや…だって、急に抱きしめられてどう?って聞かれても返事に困るのは当たり前やろ…」 撫「ヒマもこんなに冷たい人になって…これはサクに報告しないと…!」 サクっていう言葉に思わず体が反応した。 びくって私の体がはねたのを見て撫子ちゃんが眉を下げた。 397 :名無しのパー速民 [sage]:2012/10/28(日) 23 01 56.22 ID 7p7RIK3DO めちゃくちゃ良い幼馴染みじゃないか… 惚れるなよ?ww 397 惚れはしないけど人間として尊敬する。 403 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 23 06 25.72 ID r/nzRxx80 撫「もしかして…サクと喧嘩したの?」 ヒ「…うん」 撫「…そっか。じゃあヒマがそうなっても仕方ないねw」 ヒ「なんで?」 撫「だって昔から仲良かったじゃん。私も引っ越した後も仲良くしてるなんて…あー、お姉さん悲しいわー」 撫子ちゃんは泣いた真似をしたあと笑った。 撫「ヒマお菓子食べる?」 ヒ「うん」 撫「あ、私が作ったものなんだけどね。はい、カップケーキ」 ヒ「お、おおお」 めっちゃ綺麗がこんがり焼けてた。 撫子ちゃんは昔からすごいお菓子作るのが好きやって今でもそうみたい。 404 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 23 06 56.47 ID r/nzRxx80 ヒ「じゃあ、早速頂きます」 その場で食べた。 めっちゃ美味しかった。 しっとりふわふわで焼きたてで美味しかった。 美味しすぎて無言でおったら撫子ちゃんが不安そうに顔を覗き込んできた。 撫「美味しくなかった?」 ヒ「あ、ううん。美味しすぎて言葉が出てこんかった」 撫「ヒマったらお世辞まで上手くなって…」 ヒ「撫子ちゃんそういうのやめてーやw」 そのあと撫子ちゃんと喋り続けて服が乾いたから帰ることにした。 405 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 23 07 13.35 ID r/nzRxx80 帰るときに撫子ちゃんが「あ、ちょっと待っててね」って言ってしばらくしてから一つの袋と紙を渡してくれた。 ヒ「これなに?」 撫「これは私のメアド。いつでもメールしてね。それでこっちが、サクの分のカップケーキ」 ヒ「…え?」 撫「これを渡して、早くサクと仲直りしてね」 ヒ「…ありがとう」 撫「あ、仲直りしたらいちはやくメールしてねー?分かったー?いいー?」 撫子ちゃんはそう言いながら私の頬をぐにぐにして笑った。 私は頷いて撫子ちゃんにお礼を言ってから帰った。 406 :名無しのパー速民 [sage]:2012/10/28(日) 23 08 23.07 ID 7p7RIK3DO 流れぶった切るようで悪いけど、 この3人がちょうどゆるゆりの櫻子、向日葵、撫子で再生されてる 406 撫子みたいにサバサバしてないけどw 407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 09 40.77 ID W0x2l8zIO 撫子ちゃんなんていいやつなんだ… 407 良い人だ。 彼氏いないなんて有り得へん。 395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 22 58 41.49 ID 6hi0TQRfo 昨日も言ったけど「サクと一緒にいたい」って伝えたとしても そのあとのヒマの態度も今日のヒマの態度もまるで実際のヒマの意思関係なく ヒマから別れようとしてる風に見える 395 じゃあどうすれば良かった? 向井くんと一緒に三人で帰れば良かった? だって向井くんから見たら私とサクは「ただの幼馴染」でしかない。 サクのあんな表情見たくなかった。 逃げてた分サクとの距離が開くのは分かってるけどまだ整理ついてなくて、なのに二人で帰ってきたとか思うとやっぱり逃げてしまった。 この時はどうすれば良かった? 398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/28(日) 23 02 14.86 ID zJD5cHuT0 今はサクにそんなどうでもいいみたいな態度しちゃだめだよー サクは言葉より態度を信じちゃう子な気がするから・・・ 398 投げやりな態度したのは反省してる。 でもどう接すればいいのかサクの前に立つと分からんくなる。 401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 04 45.73 ID hpR9y8ueo 言葉で言うほど簡単なことじゃないもんな… 401 よく分からん。 考えるのと一緒に口が勝手にべらべら喋る。 愛想笑いと一緒に。 408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 11 08.53 ID T8btCwBFo 逃げたくなる気持ちもすごくわかるよ 実際に逃げてしまうのも でもサクを引き止めたいなら逃げてちゃダメだってこともわかるんだよね? 今のままでは向井くんが優勢すぎる 向井くんは付き合ってる人のことなんて頭にないよ サクを自分のものにしようとしか考えてない 向井くんにとってはただの幼馴染かもしれないけど サクにとってはヒマは恋人でしょ? 恋人らしくしなきゃ! 辛いのはわかるんだけど、その辛さに負けて欲しくないよ 408 分かってもどう行動すればいいのか分からない。 サクの前に立つと勝手に逃げてしまう。 その逃げないようにすればどうすればいい。 頑張れって言われても、どう頑張ればいい…。 なんて言ってるのも逃げてるねんやろうな。 明日から本気出す。 今はちょっとヘコませて下さい。 410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 13 43.52 ID 6hi0TQRfo うーん、今日どうすれば良かったかってのは正直分かんないっていうか 正解なんて無いかもしれないけど サク自身が整理する事って言ってたけど もう一回改めてサクに好きって事と一緒にいたい事を伝えるくらいはやっても良いんじゃないかって思う 410 いいのかな…。 サク困らへんのかな…。 409 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 23 11 08.84 ID r/nzRxx80 家に着いてからサクのとこの自転車置き場見たらサクの自転車があった。 サクが家におると思ってインターホン鳴らしたら玄関がすぐに開いた。 サ「あ、ヒマ…どうしたん?」 ヒ「いや…これ」 サ「?」 サクは袋開けてビックリしてた。 サ「作ったん?」 ヒ「ううん、撫子ちゃんから貰った」 サ「は?」 ヒ「撫子ちゃんと帰るときにばったり会って。そのまま家にお邪魔してた」 サ「じゃあ今まで撫子ちゃんと一緒におったん?」 ヒ「うん…」 サ「そっか」 ヒ「サクは…向井くんとどうやった?」 サ「あ、うん…別に…なんもないよ」 ヒ「そう。あ、じゃあそれだけやから」 サ「…うん」 ヒ「じゃあ…」 帰ろうとしたときにサクが呼び止めてきた。 413 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 23 16 11.80 ID r/nzRxx80 サ「ヒマ!」 ヒ「ん?」 サ「傘ありがとう」 ヒ「あー、うん」 サ「あ、ごめん。ヒマの傘向井くんが持って帰っちゃって…あ、家にもあるから」 ヒ「あー、いいよ。あれどうせバイト先でぱくった傘やからwじゃあw」 サ「あ…うん」 415 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 23 18 10.27 ID r/nzRxx80 歩きだそうと思ったけどここで思いとどまった。 やっぱりサクを失いたくない。 ヒ「サク」 サ「あ…ん?なに?」 ヒ「…明日、向井くんと一緒に帰ったらあかんから」 サ「…うん」 ヒ「いや、こういうのはおかしい、かも。私と一緒に帰ってほしい」 サ「…うん、分かった」 ヒ「じゃあ、またメールする」 私の意気地なし。 もはやサクとどう接すればいいのか分からんかった。 前まで私はサクとどうやって接してたっけ?って思い返してみるけど思い出せへんかった。 報告は以上です。 414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(九州) [sage]:2012/10/28(日) 23 17 08.01 ID DNqRjomAO 好きってのは行動で示すのも大切だと思うな 必死さも必要じゃないかなぁ―… サクもそれを含めて判断するし ヒマ自身、女同士で付き合ってるのに負い目を感じすぎて逃げてる印象… 何も悪い事してないんやから、回復したらまた自信持って頑張れ! 414 まだ私らって恋人同士なんかな…。 まだ手とか繋いでもいいんかな。 私自身も女同士で付き合うのに少し不安がある。 むしろ不安がない人のほうがおらんのちゃうかな。 堂々としてもいいんかな…。 416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 18 39.06 ID 4L0rzM24o 逃げたり避けたりするぐらいなら、独占して無理矢理繋ぎ止めるほうがまだマシだと思う その両方にならないためにもサクに好きって意思表示をしてみようか 416 好きの意思表示かー。 もういい。 ごちゃごちゃ考えるの面倒になってきた。 よし、皆で作戦立てようぜ。 サクのハート☆キャッチなんていう作戦名どう?^^ 417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 21 16.64 ID T8btCwBFo サクは今、向井くんと向き合おうとしてる 向井くんを好きになろうとしてるように見える それは同性愛への不安からだと思う 不安だと感じている時にタイミング良く異性から告白されたら そっちと付き合ってヒマとは親友でいれたら一番いいのかもって思ってしまうと思うんだ でももしヒマと別れて向井くんにいったとしたら サク自身ものちのち後悔すると思う ヒマはサクと別れても元の親友に戻れる? 417 別れたら気まずさだけしか残らないと思う。 さすがにそれは嫌や。 だからがむしゃらに頑張ってみる。 419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 22 19.70 ID ZKqcu/3fo 切ないなあ 420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 22 37.62 ID NP7n5e5Mo サクに気持ちを伝えろっていうヤツの意見も分かるけど、あんまりヒマにはっぱをかけるなよ まだヒマだって気持ちの整理がついてないんだし、中途半端な気持ちで話しても伝わらないと思う ヒマが話したいっていう気持ちになるまで待ってやれよ 422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 24 09.48 ID sB+eQV7IO ふむ また同じようなことを書いてしまうが 相手が異性でも同性でも関係を続けて行く大変さの根本は変わらないと思うの (もちろん同性の方がマイノリティだから大変なんだが) んで、長く続けて行くにはお互いにそれを継続させる努力が必要不可欠で… 不安でも何でも関係を持続させたいって強い意思が何よりも大事だと思うんだ あとね、自分といたら幸せになれる~とかなんとかって自信は、多分いくら年を重ねても持てないものだ サクと別れたくないのなら、やっぱり強い気持ちでぶつかっていくしかないよ そんで、2人の幸せについては2人で一緒に頑張って手に入れるんだ 425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 25 42.12 ID kQfTQSZHo 417の2行目と3行目に完全に同意 他もかなり同意 こういうときこそ自信を持ってリードしてあげないと 好きなんでしょ? 426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2012/10/28(日) 23 25 48.66 ID 0gnLLWqAO 377でヒマが笑ってたのは嬉しかったから?違うよな? じゃサクちゃんの微笑も、辛くて笑うしかなかったのかも知れない、とは考えないの? まあ本人にしか分からん事だけどさ 427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 29 12.78 ID kQfTQSZHo 本気で困ってどうしようもないときって笑顔で誤魔化すしかないもんねー 428 :名無しのパー速民 [sage]:2012/10/28(日) 23 29 17.15 ID 7p7RIK3DO 不安は愛情の裏返しだよ! 不安なのは、サクのことが好きだからじゃないのか? 不安に埋もれて、一緒にいたい、好きでいたい気持ちを見失わないようにね! 429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 31 09.23 ID wohjji9v0 サクの意志を尊重したいのはわかるよ。 でもさこの現状はフェアな状態とは言えないやろさ。 それは向井君が悪いんじゃないよ。 ヒマと向井君両方がサクにアプローチする事で初めてサクもフェアな判断をくだせるんじゃないか? 430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 36 04.37 ID T8btCwBFo 別れたら気まずさしか残らないのね ならもしそうなった時サクは本当に後悔すると思うよ 1番の親友も、大好きな人もなくすことになるんだから だからと言って、それを餌にサクを縛れって言ってるんじゃなくて なんて言ったらいいのか分からないけど… 431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(九州) [sage]:2012/10/28(日) 23 36 30.58 ID DNqRjomAO みんな周りの目じゃなくて自分の幸せの為に生きてる ヒマにとってサクといるのが幸せならそれを信じれば良いと思うな… わざわざ表に出すのは別として 堂々としてれば良いと思うよ 432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 36 49.13 ID LzTsCggZo 429 フェアとかフェアじゃないとかいう問題じゃないだろ ヒマからの働きかけが大事だという意見は否定しないが、ヒマはそのための決心はついたの? 俺はそうは見えない 433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 37 10.82 ID laYK+Albo 『それでも俺を好きになってくれるまで待ってます(大嘘)』 に惑わされてない? ただ攻めるだけじゃなく、かなりの勢いでアプローチしているよ向井くんは… 434 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 23 37 17.38 ID r/nzRxx80 皆ありがとう。 正直言うと今朝までここに来るんやめようかなと思った。 八つ当たりみたいになるかもしれんけど、すごいしんどかった。 色んな人の色んな意見が来て整理しようと思う考えもどんどんごちゃごちゃになっていって。 文章読みながらどんどん苦しくなってって。 「無茶なこと言うなよ…」とか思いながら見てた。 でもここにおる人らは実際知らん人やしそれも当たり前やと思った。 それでもここの人らがこんなに意見言ってくれるのはありがたい。 バカな自分に気づかされるし。 サクと付き合えたのもここで相談に乗ってくれた人らがおったからやと思う。 今もだんだんやる気を出させてくれてるし。 そうですねー。 サクちゃん、振り向かせちゃいますか!!(`・ω・´) サクから逃げるんじゃなくて、チキンから逃げることにするわ。 本気で恋してみるか。 435 :イチロー ◆jvjVoMGPnE [sage]:2012/10/28(日) 23 37 23.81 ID nAJbQG31o その気持ち全部伝えたらいいんじゃないかな 不安とか好きとか全部 私はとてもできんが 436 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 23 38 20.84 ID r/nzRxx80 なんだか野球選手が入場された。 437 :イチロー ◆jvjVoMGPnE [sage]:2012/10/28(日) 23 39 23.69 ID nAJbQG31o ちーっす現人神でーす ってちがうわ! 437 ノリツッコミがお上手で。 438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 39 46.83 ID NP7n5e5Mo ヘタレな方のイチローだから残念ながら野球選手じゃないわ 438 ヘタレなのか。 439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 40 51.55 ID LvxYRWBao イチローはヘタレだから参考にしないほうがいいよwwww 439 そんなにヘタレなんか。 仲間…。 440 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 23 41 05.21 ID r/nzRxx80 あー。やばい。 サクに「会いに行ってもいいですか?」ってメール送ってしまた。 441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 41 35.48 ID sB+eQV7IO それでいい ヒマがんばれ 441 これ以上頑張ったらオーバーヒートする。 443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 42 38.06 ID 4L0rzM24o 他の百合スレ主さんだね 好きな人(彼氏あり)の状態から勝利して付き合えた素晴らしいお方だ 443 そうなんや。 他のところ全然知らんから分からんかった。 それは素晴らしいお方やな。 445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(京都府) [sage]:2012/10/28(日) 23 42 55.05 ID RxA2CmJB0 まじ頑張れし 445 まじありがとう。 446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 42 58.64 ID NP7n5e5Mo 自分の気持ちを言ったあと、サクの気持ちもちゃんと聞いてやれよ 446 任せろ。 450 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/10/28(日) 23 44 46.61 ID r/nzRxx80 じゃあサクの家に押しかけ訪問してくる。 行ってきます。 452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/10/28(日) 23 47 16.66 ID wohjji9v0 グッドラック 455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2012/10/29(月) 00 05 12.61 ID Bv6cuxuAO ところで、撫子ちゃんは俺が貰っても良かですか? 455 ダメです。 →続き
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2077.html
569 :わかる?の人:2013/11/14(木) 00 40 43 撫子さんの、撫子さんによる、撫子さんのための粉砕劇、はじまるよ~ 他の皆様のSSは楽しく拝見させていただいておりますが、私のSSは基本的にネタ供給を最優先とした、いわば超ネタ系SSです。 他の方のSSとは少なからず、というかかなり異なる箇所がございます。あしからずご了承いただきたく。 570 :わかる?の人:2013/11/14(木) 00 42 28 ドテラ撫子さんでわかる?戦間期~日露戦争 戦争編(1) ドテラ撫子さん「こほん。大日本帝国は、ロシア帝国による朝鮮半島の中立侵犯に対して、国防上の危機であると看做し、ここにロシア帝国に対して宣戦を布告します!」 しろくまくん「ま、まさかこの時機に宣戦布告されるとは…ぐぬぬクマ」 チャイナさん「日英同盟のせいでうごけないアルよ…ぐぬぬアル」 チョゴリアン「もうどうにでもな~れニダー」 ジョンブルさん「参戦は出来ないものの同盟国として支援することを約束しよう。戦時国債の引き受けも任せたまえ」 ガンマンさん「ロシアが勝つのはまず間違いないが、北京や満州でのやり口からして、そりゃ困るってもんだ。戦時国債なら引き受けるぞ」 ネーデルさん「もちろん僕も引き受けるよ。だから勝ってね!」 ドテラ撫子さん「うーん、売れますかどうか。でも好意はお受けいたしますね。(兵器弾薬等の国産率も高まっているとはいえ、先は長いですしね)」 ジョンブルさん「さて、大日本帝国とロシア帝国か。非常に興味深い対戦カードだね。どちらが勝つか賭けないかね?」 マリアンヌさん「まったく賭け事がお好きなのは国民性なのかしら?不謹慎ですわね。そもそも賭けになりませんわ」 ゲルマニアさん「全くだ。大ドイツには及ばないとはいえ、ロシアは列強有数の陸軍国だ。相手にならん」 ハプスブルクさん「日本が勝てば大穴ですが、そもそも日本に賭ける方がいるのですか?」 ネーデルさん「いるさ。ここにふたりね」 ジョンブルさん「私が同盟国の敗北を祈ることはあり得んよ」 マカロニさん「ああ、撫子ちゃんのどてらに隠されたあの双丘に頭を埋めたい…」 ドテラ撫子さん「さあ!立てよ臣民!祖国防衛戦争です!全ては引きこもりのために!」 571 :わかる?の人:2013/11/14(木) 00 43 58 ドテラ撫子さん「陸軍は動員を順次実施。また方面軍を編成。海軍は聯合艦隊を編成。工場も全力回転です」 参謀本部「第1~第12軍は2個師団編制、第13軍は1個師団編制のため、近衛師団2個とあわせ合計27個師団。師団は動員時およそ2.5万人ですので、合計67.5万。ロシア軍にも対抗可能な兵力です」 ドテラ撫子さん「実際には独立旅団や建設工兵や鉄道連隊もあります。後備兵からなる守備隊も編制しますから、派兵兵力は100万を超えますね」 参謀本部「第13軍だけ半分なのは、所在地が新須賀のため現地での募兵に難があるためです。これでも増強済みではありますが」 小人さん(別に中国系日本人の楊文理将軍がいるとかそういうことはないよ?むしろいてくれたら助かったんだけど) ドテラ撫子さん「増強前は実働一個旅団程度なのに名目は軍管という名前倒れ状態でしたね。ともあれ当面の兵力構成はと…」 第一方面軍…近衛第一師団、近衛第二師団、第二軍、第十二軍 第二方面軍…第三軍、第四軍、第六軍、第八軍、騎兵第一師団 第三方面軍…第一軍、第七軍(ただし第十三師団欠)、第九軍、騎兵第二師団 第四方面軍…第五軍、第十軍 戦略予備…第十一軍、第十三軍、第十三師団 特別工鉄兵団…六個独立工兵連隊、六個個鉄道連隊 小人さん(史実日露編制の基本スケールアップだね。一部除いて) ドテラ撫子さん「特別工鉄兵団は臨時編成の兵団ですね。内容の通り正面戦力ではありません。工兵と鉄道の間で揉めそうなので命名は両方の頭文字をとっています」 参謀本部「読みが強そうな『コウテツ』になっているのもその配慮ですな」 小人さん(Special Steel Corpsと誤訳されたりしそうだなー) 参謀本部「動員力からすれば余裕はありますが、実際に展開できる兵力の上限もありますので」 ドテラ撫子さん「あちら側で当面使える唯一の大規模港湾である釜山。あそこの岸壁と倉庫と起重機の数が兵站線の隘路ですか。火力重視にしたので物資消費も増えたのも影響しますし…」 参謀本部「ロシアの警戒を引き起こさないためにも、港湾規模を大きくしなかったのもあります。建設工兵を投入し、潜函工法にて岸壁などを増設する予定ですが」 小人さん(港湾での積み卸しが少なくとも二回あるから、意外に手間なのもあるんだよね。小は輜重車の軸受け改良から大は戦艦設計まで、何でもござれではあるけど、物理の問題は厳しいよ) 軍令部「海軍としては一線級の戦力として戦艦12、装甲巡洋艦12を有します。うち新鋭戦艦2の錬度も問題ない程度に仕上がっております」 ドテラ撫子さん「結局、陸軍軍備近代化が政治問題化して、戦艦建造が縮小されましたね。富士型6隻、敷島型4隻、香取型2隻ですか。うーん…」 小人さん(実際、当初計画の戦艦18隻を運用するには、海軍の人員規模的に無理があったから致し方ないね。前弩級戦艦10隻、準弩級戦艦2隻…十分だと思いたい) 軍令部「実際のところ、これでも日清の旧式艦艇については人員面から運用が限定的になります。日清以降、組織の拡大に努めてまいりましたが、海軍は技術者集団ですから」 小人さん(僕らが江戸時代から日本改造を始めたため海防の必要性がより早く周知され、日本帝国海軍の前身として幕府海軍が存在し、その伝統により『軍艦の実用性』についての経験も出来ており、国論が基本的に内向きだったので征韓論も盛り上がらず、それらの結果で巨砲搭載巡洋艦の案が通らず、松島型が普通の防護巡洋艦になったのも…) ドテラ撫子さん「それでもこれだけの艦艇があれば何とかなりますか…」 軍令部「なお特設哨戒艇および特設哨戒艇母艦、仮装巡洋艦、仮装砲艦なども、内航船航路に順次展開しております」 ドテラ撫子さん「これが一番隻数があるんですよ。人員も費用も馬鹿にできません」 軍令部「同感ではありますが、本邦の物流の少なからずを担う内航航路の保護のためにも、洋上捜索能力は必要不可欠でありますので。大型軍艦だけが海軍ではありません」 小人さん(僕らが言うのも何だけど、海軍として非常に頼もしいね) 572 :わかる?の人:2013/11/14(木) 00 45 58 ドテラ撫子さん「対露戦略の第一段階として、旅順およびウラジオストクを拠点とするロシア艦隊を撃滅し、本土近海の制海権を完全なものとします」 軍令部「旅順の艦隊は戦艦8、巡洋艦8を数える有力な艦隊であります。しかし現在の我が海軍であれば優勢に戦えます」 小人さん(戦艦オスリャービャが予想より早く回航されてる。警戒されたか。だけど旅順にせよウラジオストクにせよ、補修能力は限定的だ…) ドテラ撫子さん「沿岸砲台の傘の外に出て決戦を挑んでくれれば良いのですが、欧州からの増援来援を待つため旅順軍港に籠もった場合は面倒ですね」 参謀本部「そこで我らの出番です。近代的なキツツキ作戦というわけですな。多少時間はかかりますが、海軍が兵站線を守ってくれるなら、成功するでしょう」 ドテラ撫子さん「まずは通商破壊を行うであろうウラジオストクの艦隊を早急に殱滅します。これが遅延した場合、後々に響きますから」 (仁川沖海戦) 旅順艦隊「旅順を睨む日本艦隊の戦艦は12隻。我が戦艦とまともに戦えるのは英国製のフジ型6隻のみだろうが、補助艦艇が驚異な上、主導権もとられている。本格的な反撃は増援を待ってからだな」 第一・第三艦隊「仁川では勝ったものの、戦力を警戒されたか、さっさと引きこもられてしまった。引きずり出すべく襲撃はしてみるが、うまくいくかどうか。機雷に注意せねばならんし…」 ドテラ撫子さん「とりあえず事実上の封じ込めには成功しました。あとはウラジオストクです」 ウラジオ巡洋艦艦隊「旅順から敵の目をそらすためにも、日本近海を通商破壊で荒らし回っている。戦果はすでに3隻。船が多くて獲物に困らんな」 特設哨戒艇32号「我れ、敵艦隊見ゆ。巡洋艦四。優速なり。離脱不能。反撃を試みんとす。さよなら」 ウラジオ巡洋艦艦隊「漁船でも日本の船。生意気にも抵抗しようとしたからとりあえず撃沈と」 第二艦隊「やあ。来ちゃった。ごめんね。うちの子たちを沈めてくれたかわりに見敵必殺しちゃうからごめんね!」 ウラジオ巡洋艦艦隊「」 ドテラ撫子さん「幸運にも恵まれ、予想以上に早く撃破できましたね」 小人さん(前世知識でまず津軽海峡方面に張ったのがうまく当たったというか…) ドテラ撫子さん「まだ小型艦艇は残っているようですから、引き続きウラジオストクへの警戒は必要ですね。海氷が少なくなったら第二艦隊で攻撃してみますか…」 第一方面軍「鴨緑江を渡河しロシア軍を叩く予定だったが、兵力差に驚いたロシア軍は早期に撤退。方面軍規模は不味かったか…(鴨緑江会戦)」 特別工鉄兵団「鴨緑江に鉄道橋を架橋中です。この建設計画、見事なものです。資材も準備済みだし、前々から研究していたのかな」 小人さん(これも前世知識のちょっとした応用だよ) しろくまくん「ぐぐぐ、先制されてあちこちでうまくいかんクマ。でも満州での兵力の集積も進めるクマ。バルト海から艦艇の増援も送る予定クマ!クマを怒らせたらどうなるか目にもの見せてやるクマ!」 ドテラ撫子さん「おや。なにやら戦時国債の売れ行きがとんでもないことに……償還が気になるのは外債としての借金が苦手だからでしょうかね」 573 :わかる?の人:2013/11/14(木) 00 47 31 ドテラ撫子さん「第一方面軍は逐次北上。それを追って兵站線である鉄道を整備。さらに洋上機動と鉄道輸送の併用で第二方面軍を投入しますね」 特別工鉄兵団「工程表がわりときつい…その分、機材も物資も優遇されてますがね」 第二方面軍「遼東半島への展開に成功しました。金州城並びに南山の陣地を攻略。後続の第三方面軍へと適宜交代しつつ、北上します」 ドテラ撫子さん「損害は400名ほどですか。糸目をつけず火力戦で挑んだとはいえ、少なくありませんね…(しゅん)」 小人さん(砲兵中隊あたりの砲が増え、歩兵連隊にも歩兵砲が配備されてて、火力支援・陣地制圧用に三十六式八糎迫撃砲を配備済みで、砲弾は榴弾中心で量も豊富で、そもそも第二軍でなく『第二方面軍』……かねもちばくはつしろー!) ドテラ撫子さん「この機会に、諸外国に倣って戦功章でも設けましょうか。具体的には迫撃砲狙撃戦功章とか」 小人さん(えーっと…迫撃砲って狙撃する兵器だったっけ?) ドテラ撫子さん「実際、機関銃銃座を狙撃して窮地に陥った味方を救った方が少なからずいるそうですよ」 なお三十六式八糎迫撃砲の眷属は、開発者の須東九朗(すとう・くろう)中佐の名前から、主に海外で『ストーク式迫撃砲』と呼ばれることになりました。 英国に持ち込まれた際に誤読されてできた『ロウ・ストーク』という架空人名がそのまま広まったため、後には日本でも『英国人のロウ・ストークが発明した?』と誤解されるネタになるのですが。 ドテラ撫子さん「須東中佐はもちろん小人さんの一員ですよね」 小人さん(もちろん。迫撃砲に似た簡易曲射砲は史実日露戦争の両陣営で急造開発されてるから、先取りだね。砲兵中隊の増強と歩兵連隊の砲も僕らの影響だねー…あと円匙の格闘兵器としての使い方も広めてたな) ドテラ撫子さん「私の戦艦はこの陸軍火力のために犠牲になったのです…」 このとき配備されていた火砲は三十二式速射野砲です。歩兵連隊向けのものは防盾付きになっています。 駐退復座機と開脚式砲架を備えたやたら近代的な砲で…ぶっちゃけ四一式山砲と九四式山砲を足して二で割って分解構造を外したような具合ですね。 あまりの速射性と命中精度の良さからロシア兵から恐れられ、開発にかの有名な有坂少将(当時)が関わっていたところから『アリサカの死の砲(プーシュカ・スメルチ・アリサカ)』と呼ばれることになります。 有坂少将が小人さん達が持ち込んだ概念をまとめ上げたというのが正しい表現ですが。 しろくまくん「うぐぐ、南山が陥落したクマ…でもあれだけの陣地だから敵もかなり消耗したはずクマ…(常識的判断)」 旅順要塞「旅順要塞はすでに永久要塞となっております。増援来援までの持久は決して不可能ではありません」 しろくまくん「がんばれクマ。いずれ送る増援艦隊が合流すれば日本海軍を撃破できるクマ。そうすれば戦争は一瞬で終わるクマ!」 ドテラ撫子さん「旅順の艦隊は予想通り不活発化。ウラジオストク艦隊は無力化。そして時期も良し。これで支作戦の実施も可能になります……戦場は満州だけではありませんよ」 第十三師団「樺太へ上陸開始です」 ドテラ撫子さん「さらに新須賀第十三軍の第二十六師団から戦力を抽出、カムチャッカ半島及びオホーツク海沿岸への着上陸を企図。要所を占領しますね。このための寒冷地対応部隊です」 しろくまくん「クマッ!?」 ドテラ撫子さん「支援には第二艦隊より分派した巡洋艦を充てますね」 しろくまくん「えっ、ちょっ…このままだとウラジオストクも危ないクマ!増援クマー!」 ドテラ撫子さん(ふふふ…ウラジオストクは落としませんよ。いまは。敵にとっての負担を増やすだけです) 小人さん(史実で行われなかったウスリー支作戦の代わりの一手だね。北方でも洋上機動できることを見せつける意味もあるけど) 574 :わかる?の人:2013/11/14(木) 00 48 53 第二第三太平洋艦隊「バルト海を出航してからというもの、誤ってイギリス漁船を攻撃するわ、粗悪石炭を掴まされるわ、英国艦隊に追跡されるわ、入港を拒否されるわと、不運続き。どうしてこうなった…」 ジョンブルさん(ロシア側から自滅する原因を作っていったから、支援する口実作りも楽なものだ。日本は幸運の女神の前髪を掴んだようだな。願わくば、最後まで手放さないことだね) しろくまくん「うぬぬぬ…戦争の機運をこちらに向けるためにも、なんとしてでも反撃するクマ!満州でさえ勝てばこちらのものクマ!」 露満州軍「遼陽にて敵を迎え撃つ想定でしたが、敵戦力は我々に優越しているとの報告もあります。さらに後退して敵補給線を延伸させるべきではないかと…」 しろくまくん「遼陽を放棄することは旅順を見捨てるも同じクマ!そこでなんとしても勝てクマ!出来なくとも消耗を誘えクマ!」 露満州軍「……ダー」 第一方面軍「粉砕!」 第二方面軍「玉砕!」 第四方面軍「大喝采!」 露満州軍「グワーッ!」 ドテラ撫子さん「まさに大砲は戦場の神ですね!もっと弾薬を!もっと弾薬を!山のような弾薬を!(ぐるぐる目)」 小人さん(いやでもね、この弾薬消費量がね。これが日露戦争とか嘘だ…) ドテラ撫子さん「さすがに消費が激しいですが、けちって損害を許容するわけにもいきません。許容範囲内です(キリッ)」 小人さん(アンモニア合成の工業化がまだ安定してないのにこの頼もしさ…うらやまくやしいっ) 第三方面軍「遼陽を制圧したということは、鉄道網がこちらにも接続されるということ。これで旅順攻略は成ったといえましょう!」 特別工鉄兵団「路線を三線軌条に換えつつ前進してきました。これで兵站も大幅改善になりますね」 第三方面軍「少なからぬ損害もあったものの、徹底した火力集中により203高地を制圧。そしてここで秘密兵器の出番であります!」 575 :わかる?の人:2013/11/14(木) 00 50 19 35式30糎列車砲「砲撃開始しました」 35式30糎列車砲「砲撃開始しました」 35式30糎列車砲「砲撃開始しました」 35式30糎列車砲「砲撃開始しました」 35式30糎列車砲「砲撃開始しました」 35式30糎列車砲「砲撃開始しました」 35式30糎列車砲「砲撃開始しました」 35式30糎列車砲「砲撃開始しました」 第三方面軍「つまりは、火力の勝利であります!」 旅順艦隊「砲弾が絶え間なく落ちてくる!こんなところにいられるか!俺はウラジオストクにいくぞ!」 聯合艦隊「ゆっくり沈んでいってね!(黄海海戦)」 旅順艦隊「ぎにゃー!やっぱおうち帰るぅ!」 ドテラ撫子さん「これはひどい」 小人さん(前回の攻略法が使えないならと、史実の攻略法をリニューアルしてみたよ!列車砲は英国の12インチ列車榴弾砲を参考にしたものだ。海軍砲の徹甲弾も転用できるようにしてあるので水上艦にもよく効く) ドテラ撫子さん「12インチ砲8門といえば戦艦2隻相当ですからね。実際、建造されなかったぶんの戦艦に搭載予定だった砲身をぶったぎって転用してますし」 小人さん(うーん、大落角で落ちてくる砲弾はこわいね。将来の戦艦の防御構造は考えないといけないねー) ドテラ撫子さん「ええまあ。おかげで勝ちましたね。とはいえこれまでの課程で、富士型戦艦の八島が触雷沈没しています…(しゅーん)」 小人さん(機雷には十分気をつけるように仕向けたんだけども。やはり限界はあるか…) ドテラ撫子さん「各国観戦武官の方々はいろいろ見ているようですね」 参謀本部「迫撃砲や砲兵、列車砲が注目されています。それと野戦建設です」 軍令部「海軍側は、やはり国産艦艇と、黄海での攻防が興味の的です」 小人さん(かのダグラス・マッカーサーも父君とともに観戦しているんだよね…) しろくまくん「あばばばばばばクマの要塞と艦隊が」 ジョンブルさん「戦争とは、こんなに容赦のないものだったのか?」 ドテラ撫子さん「ま、今年はこの位で越冬ですかね?うふふふ。今年の大晦日はこたつの中でいい夢が見られそうですね」 576 :わかる?の人:2013/11/14(木) 00 52 04 以上です。撫子さんと縁の下の小人さんが密かに自重の枷を外してましたw 書きためが尽きたので次は少々かかるかもしれません。 あと前回と今回の分も、wiki転載OKです。
https://w.atwiki.jp/kyogokurowa/pages/57.html
黒の夜空に朝焼けの光が差す街の中。その輝きを浴びながら街を歩く夾竹桃たち3人 「……業魔の左腕、ね。いくらバケモンの血肉食ったからって、そこまで変貌するものか?」 道中で麦野はベルベットが何故こうなったかの過程を耳にし、興味を示していた。学園都市でも裏での違法な能力開発の過程で『失敗作』が人の形をかなぐり捨てた化け物になったという話は度々聞く 「それをいうならあんたのその右腕と左目もあたしからしたら業魔にしか見えないわよ」 「てめぇに化け物扱いされるのは流石に心外だな」 「人間明らかに辞めてるような身体能力しているアンタにだけは言われたくないわよ脳筋」 「……なめてんのか化け物」 「うるさいわよ脳筋」 ベルベットもまた麦野の発言に皮肉るように言い返し、ベルベットも麦野の言葉が癪に障ったのか言い返す そのまま二人の言い争いがヒートアップしそうになった所で 「はいはい、二人共落ち着きなさい。今のところ一応は『協力者』なんだから」 「「……」」 裏で静かにため息を吐いた夾竹桃が二人を収め、両者しぶしぶそうな顔で諍いを止め、二人揃って「一番胡散臭いお前にだけは言われたくない」と言わんばかりの表情をしながら横目で夾竹桃の顔を睥睨する そしてそんな二人の心情なんぞ知ってるようで知らんと言わんばかりにスルー 付け入る隙間を見せようものなら、この薄氷の仲間ごっこなど簡単に崩れかねないことは夾竹桃含め3人共理解している 変えが利かないだけで、文字通りの『道具(アイテム)』、それが彼女たちだ。故に利用できるのなら利用する、用済みやら裏切りやらなら潰す。そのような関係性だからこそ、それぞれの目的が果たされるまでは手を出さないという約定が守られている 夾竹桃はあえて自分の目的を明かすことで、「邪魔をしないならそちらの邪魔もしない」という前提条件を出し、ベルベットと麦野とも盟を結ぶ事に成功。彼女の望み自体がベルベットや麦野にとって、胡散臭さという警戒心、「邪魔をしなければ使える」という認識を抱かせた 後は適度に関わりながら望み通りの展開へと自分を含めた盤面の駒を動かせばいい。警戒されることなどもとより承知の上であるのだから 朝焼けに照らされる街並、所々建物によって翳る通路を3人は進む。その闇はまるで彼女が抱え込んでいる"闇"を表しているかのように だが、そんな静謐だった街に鳴り響くエンジン音。ブォォォォンという裂帛に等しいそれは静寂を劈くには十分であり、それは彼女たちにも聞こえるものであった 「……あら、何かしら?」 最初にそれに気づいたのは夾竹桃。後ろで歩いていたベルベットと麦野に対し中指を使って隠れるように合図。偶然にも曲がり角があったため、そこを使って隠れる事に 「バイクのエンジン音だな。一体誰が乗ってやがるんだか」 「誰、というよりも、誰かさん達、かしら? ……まあ、下手に関わるつもりもないからここは隠れてやり過ごせば……」 バイクを走らせているのが誰、もしくは誰か達なのかは不明であるが、下手に面倒事に巻き込まれるよりも、隠れて一旦やり過ごそうと考えた夾竹桃、ではあったのだが――― 「―――。―――。」 声が、聞こえた。男の声。距離が遠く何を言っているのかは分からなかった、だが、彼女にとっては”その声”だけで十分であった 「―――かは」 麦野が、笑う、呵う、嗤う。―――笑っている 「……ああ、そうだよな。テメェだけに幸運の女神様が舞い降りるなんてずりぃよなぁ。ああ、そうだよなぁそうだよなぁ……浜面ぁ」 それはまさに満面の笑みで。人生全ての幸福が今この時に舞い降りたかの如く。念願の獲物を見つけた獣の如く 「……察したわよ麦野。で、今から一人で殺りに行くのかしら?」 「――当たり前じゃねぇか。わかってると思うが、邪魔すんじゃねぇぞテメェら」 「はいはい、焦る気持ちはわかるけど、浜面仕上『以外』は好きにしていいのよね?」 「……あ? 別に浜面以外のやつになんぞ興味はねぇな。――元身内か第二位だったら話は別だがな」 夾竹桃の確認も兼ねた問いに麦野は意気揚々と答える。もとより麦野沈利からすれば現状は浜面仕上以外に興味ない さっき取り逃がした絹旗、何故生きているかわからないがどっちにしろぶち殺し確定のフレンダ、超えるべき壁の一つである垣根帝督という例外もあるが、それ以外の有象無象などに基本眼中にはない それ故に 「あら、そう。それを聞けたら十分よ。――というわけでベルベット」 故に夾竹桃はベルベットに言葉を発す。そして、その意図をベルベットは瞬時に理解 「……麦野沈利、浜面仕上のわかりやすい人物像は」 「強いて言うなら茶髪ぐらいか」 「―――じゃあ、そいつ『以外』ね」 直後にベルベットが麦野に問うたのは浜面仕上の特徴。それを確認したと同時に、ただ一言だけ納得したように告げ、声がした方へと獣の如く駆け出す 「……そんじゃ、あたしも行きますか。あの化け物女に万が一浜面を殺られちゃあムカつくしな」 「あら、そう。私は下準備をしてから行くことにするわね」 そう上機嫌に吐き捨てる麦野もまたベルベットが向かった方向へと向かう。そしてこの場に夾竹桃しかいなくなる 再び静寂が戻った暁の輝きに照らされる中、夾竹桃は佇みながらもただ一言 「本当、気が早いと言うか……まあ、良いわ」 まるで見えないなにかに気づいたが如く、デイパックから『何か』を取り出す。 切っ先と根本以外に刃が存在しない、まるで針のような形状をした刀。本来は鬼殺隊『蟲柱』胡蝶しのぶの持つ、相手を斬るというよりも相手に毒を刻み込む事に特化した日輪刀だ が、そんな攻撃力に劣る刀であるが、刀身にはオジギソウが散りばめられており、夾竹桃のような細腕でも見た目以上の破壊力を持つことを可能としている 刀を取り出した直後、炎を纏う札のような物が夾竹桃に向かって飛んでくる。それに気づき跳躍、宙返りしながら半月状に刀を振るい、炎の札を切り裂く。そのまま着地し、新たに聞こえてきた足音 足音の主は、まるで平安時代の貴族を思わせる白装束に身を纏った男、黒平安京の支配者たる安倍晴明 「……ほう?」 「何かしら、いきなりこんな危ないものをこんなか弱いレディに向けて飛ばすなんて」 両者お互いを見据える。清明が向ける視線は殺意に似た威圧。狩りの邪魔をされた獅子の如く、静かな怒りと、少女に対するほんの少しばかりの興味 が、この白き魔王には目の前の少女など一捻りで潰せるという自身と余裕が見られる。 「小娘、そこに黒い乗り物に乗った3人……特に青年の姿を知らぬか、返答次第では生命だけは見逃してやる」 「……申し訳ないわね。彼とすごーく因縁のある子が自分の手で殺したいって息巻いてるの」 夾竹桃は陰陽師との少ない対話から察する。わざわざ青年と限定したところを見るに彼も同じく浜面仕上を狙う人物ということが 麦野沈利といい、浜面仕上という青年は何をどうしたらあんなに厄を引き寄せるのかと思考するも、別段男子に対してそこまで興味を持たない夾竹桃にとってはどうでもいい話であった だからこそ今の問題は目の前の男。おそらく先程の炎札は自分ではなく浜面仕上を追いかけて飛ばしたもの。それと、浜面仕上が誰に殺されるは別にどうでもいいが、今『浜面仕上がこの男に殺される』事は、麦野沈利との関係上、後々面倒になる。 「……そうか、ならそやつらごと皆殺しにすれば良いこと。貴様も含めてな」 未だ威圧を辞めない男の予想通りの言葉。どうにもこの白装束の男、殺し合い以前に『殺し合い』という名の混沌を愉しもうとしているようにも思える その証拠は先程焔の札を斬った夾竹桃に対しての反応。自分の知らない未知の力、未知の異能。自らの欲望のために世界に争いを齎す、他がどうなろうとどうでもいいというタイプの人間だ。麦野沈利もまた自分の目的のためなら他のことなんぞどうでもいいという点では似通っている部分はあるが、そもそも人間半分辞めている程度に落ち着いている麦野と比べたら、この男はそもそも人間を辞めている が、それ故に『他人を見下しやすい』。未知に興味を示すが故に手を抜きやすく、それで足元を掬われる、そのようなタイプの超人だ。最も、夾竹桃自身もまたある意味彼と似通っている、などと自嘲と皮肉を交えた思考を思い浮かべ、改めて目の前の男に対し夾竹桃は言葉を紡ぐ 「……人の話はちゃんと最後まで聞きなさい。そいつと私は条件付きで手を組んでるのよ。それと、結果としてあなたの獲物を奪った謝罪代わりに何だけど……面白い情報があるのよね。特に貴方みたいに『そういうのに』に貪欲そうな同類さんには」 「………何?」 その言葉に、少しばかりの沈黙の後に眉を顰める。今はこのような小娘如きに長い時間構うつもりはないでいた清明であったが、夾竹桃の言葉に対しさしずめ清明を興味を示さず得なかったのだ だが、これがあくまで少女の生き残りのための方便の可能性もある 「もし下らぬ戯言ならば今ここで消し炭になると覚悟するがいい」 しかし、真実にしろ嘘にしろ、聞いてみなければわからない。嘘ならば殺せばいいだけの話 清明の懐には既に呪符が構えられている。女の言葉が下らないものであれば直ぐにでも殺せるように 「あら、怖い……じゃあ、話っていうのは、これのことよ」 そう飄々とした態度で夾竹桃がデイパックが取り出したの黒く小さい何か 「なんだそれは……ただの黒いガラクタか?」 「あなたから見たらそうなるかしら? ――これは素養格付(パラメータリスト)という、ある世界の能力者達のデータが保存されているものよ。最もパソコンという機械(からくり)を使わないと見れないけれど」 「……異なる世界の能力者共の情報庫、ということか?」 「ええ。それと、あなたにとってパソコンなんてものの扱い方は全く知らない。だから私から殺してでも奪った所で、パソコンの使い方が分からなければ、あなたには扱えないでしょ?」 夾竹桃が清明に対し見せた黒い小さなチップ。 『素養格付(パラメータリスト)』――学園都市の生徒たちの、各々の能力者としての素質調査結果が載せられているリスト……そのデータが保存されたチップ 夾竹桃としては、目の前の男の風貌からしてパソコンなどという文明の利器が無い昔の時代の……もしかすれば安倍晴明と名簿に表記されていた人物と同一である可能性が高いと考えている。 だからこそあえて餌をおいた。先の態度からこういう情報に対し食いつきそうと思ったからだ。自らが知らない未知の力に対し、貪欲そうである心の内であることを予想して 「……口だけでなく、頭も存分に回るようだな小娘。……何が目的だ?」 「私はただ、この世に自分の知らない毒があることが許せないだけの毒蜘蛛よ。それで目的を果たして無事に帰れればそれでいい。ただそれだけの話ね」 清明の興味を示したような言葉に、思わず口元が釣り上がりそうになる夾竹桃 清明からすれば目の前の小娘は信用できない。清明のいた黒平安京には、彼の敵対者たちが銃や水陸両用戦車、飛行戦艦などの機器の存在はあった。だが、夾竹桃の言った、黒い何かから情報を見る『パソコン』なる器具は流石に存在しない。今ここで殺してしまえばその『パラメータリスト(素養格付)』とやらごと道連れにされてしまう可能性だってある。いや、もとよりこの小娘は最悪そのつもりでいるのだろう そもそも本来であればこの様な小娘に構う必要など無い。だが、例えわかりやすい餌だとしても異界の異能者の情報には価値がある。もし殺し合いを勝ち抜き、然るべき準備さえ整えれば『その世界』への襲撃も可能だ 「……良いだろう。貴様の企みに乗ってやるぞ小娘」 「……話が速くて助かるわ」 故に、これはチャンスでもある。と清明は夾竹桃に対し思惑に乗るような発言をしながら思考を巡らせる 鬼が召喚出来ない以上、それの変わりとなる手駒が入るならばそれに越したことはない。 先の言葉からしてこの小娘に従っているか、それとも同等の立場として付き合っている者もいる。 この小娘も、その仲間も利用し使い捨て、全てを貪り尽くし、そして主催者を、ゲッター線に選ばれた者共を、あわよくば神々共すらも打ち倒し、全てを手に入れよう それに、小娘ごときの企みに最後まで乗せられるつもりなど毛頭ない。なのでこちらも一つ『毒』を仕込むことにする 「まず何をすべきかは貴様が話すことだろう、その前に――」 毒師にとって、最上級の『餌(毒)』を以って―― 「対価として、貴様にゲッター線というものを教えてやろう」 白き陰陽師の魔王は、内心ほくそ笑みながら、女郎蜘蛛に対して『毒(餌)』を提示した ◯ ◯ ◯ 静寂を裂いて街並みを走り抜ける一台の黒いバイク。それに乗り往くのは浜面仕上、高千穂麗、錆兎の三名 自分たちを追いかけてくる安倍晴明の気配も、炎の呪符の気配すらない だが、あの人の形をした化け物がそう簡単に諦めるとは思えない。かといって今の戦力で戦おうものなら最悪全滅もありえる。犠牲なしの勝利なんてありえない だからこそ『化け物』には『化け物』をぶつける。温泉旅館で盛大に戦っていたであろう二人。絹旗最愛、麦野沈利。 もし絹旗だけがいれば合流して何かしらの策を考える もし麦野だけがいれば、文字通り化け物(安倍晴明)には化け物(麦野沈利)とぶつける。 もし両方だった場合は両方のパターンだ。絹旗と合流後さっさとその場から退散して化け物同士の殺し合いからトンズラすればいい だが、もし、それすらも失敗した時は―― 「……どうした?」 「いや、すまねぇ。ちょっと考え事してて……」 「浜面、何余計なことを考えているのかは私は知りませんが、悩む暇があるのなら運転に集中しなさい」 「………」 「心配するな、俺たちで出来るだけの援護はする」 「下僕2号の言う通りね。下僕の失態は主人である私がフォローしなければならないのは当然のこと」 そんな浜面の不安を察した二人が口を開く。高千穂の言葉に錆兎が(だから下僕は御免被ると言ったはずなのだがな)なんて思ってそうな視線を高千穂に向けたが当の本人は気づいていない だがある意味そんな言葉だけでも今の浜面には十分ではあった 「そうだな、今は急いで目的地の方へ……?」 気を取り直して目的地へ向けて速度をあげようとした時である。3人の視界にその『人物』が見えたのが 見た目こそ、黒い長髪の綺麗な女性ではあった。だが、それ以上に一際異彩を放っているのはその左腕だ まるで魔物の様な、鬼のような、―――憎悪と嘆きの塊とも思わせる、数多の血肉を引きちぎり喰らう尽くした黒い異形の業腕 だが、その琥珀色の瞳は……静かに、ただ冷徹に目の前の浜面達を見据えている 走っている自分たちとの距離はそれなりにあるというのに、その視線を否応にも感じてしまう 「誰ですの、あれは……」 「……もしかしたら麦野のやつから逃げてきたやつか? いやでもなんだあの左腕……能力者、なのか……?」 高千穂麗、浜面仕上共に彼女のその異様な風貌に困惑と疑問を抱いていた。もしかしたら麦野から逃げていたのかもなどと浜面は思ったがあまりにも異様なその左腕の女性に対し違和感を拭いきれなかった そのほんの少し思考に、それ故に――気づけなかったのだろう。いつの間にかその女性の姿が、彼らの視界から消えていたことに 「……浜面!」 唯一、少女の動きが『視えた』錆兎が叫ぶ。 「―――遅い」 だが、時既に遅く、その女性の身体はバイクのすぐ近く。異形の左腕から生えるその業爪をバイクに向かって振るう。ガキィン!という鋼鉄がぶつかる音が鳴り響く 「うおおおおおっ!?」 振り放たれた業爪の一撃によってバイクは乗っていた三人ごと宙へと吹き飛ばされ、轟音とともにバイクは地面へと激突する バイクが吹き飛ばされた際に宙に浮いた3人――浜面仕上と高千穂麗は前方へと放り飛ばされる形となり、先んじて受け身をとっていた錆兎は真下の地面に着地 「―――」 そんな錆兎に先程の女性――ベルベット・クラウは着地の硬直を狙い一気に近づき爪を振るおうとする 「……ッ!」 ―――水の呼吸、漆ノ型 雫波紋突き 瞬時に高速の突きでベルベットの爪を間一髪防ぐ。防がれたことを確認したベルベットは防がれた金属音と同時に跳躍、そのまま爪を振り上げ上空より錆兎へと迫る ―――水の呼吸、弐ノ型 水車 その攻撃を垂直に身体を一回転しながら刀を振るい防ぐ。衝撃と同時にベルベットは錆兎と距離を取る 「器用ね。それでいて無駄が少ない。その年でよくもまあ」 「……何が目的だ?」 関心したようにも思える淡々とした言葉を話すベルベットに対し錆兎は警戒を続けながらも問う。まるで待ち受けていたようにも思える先の襲撃。目的も分からぬ目の前の女の態度に訝しむ 「誰かさんの露払い、ぐらいかしら?」 「露払い、だと? ……ッ!?」 露払い―――その言葉の意味を理解した瞬間、今度はベルベット右腕――その籠手に仕込まれた刺突刃が迫る。それを瞬時に顔を動かし避けた途端、自分の体が蹴り飛ばされたように吹き飛ばされ、別の通路へと叩きつけられる。受け身自体はとったおかげでダメージも少なく抑えられたが、まんまと浜面たちとの距離を離されてしまった 「悪いわね、足癖だけは悪いのよ。……ああ、あの二人と合流なんて、させるつもりはないから」 「くっ……!」 鬼のように荒々しくも、刺突刃と業爪、そして足技を扱う目の前の少女を相手に、そう安々と浜面たちとの合流は無理だと悟る錆兎であった。 ◯ ◯ ◯ 「クソッ……おい高千穂、大丈夫か!?」 「こっちはなんとか……ですが、まんまとやられてしまったわね……」 一方その頃浜面の高千穂の二人。バイクごと空中に放り上げられ、地面に激突するハメになった二人。幸いにも高さがそれほどでもなかったため多少の痛みだけで済んだ 「錆兎のやつは……」 「おそらく先の彼女と交戦しているわね。もし逃げるだけならば……まあ、元々彼を見捨てるつもりなど毛頭ないけれど」 錆兎の姿が見当たらない。先程の襲撃者の動きに唯一反応でき、自分に警戒の声を促したため、それで狙いを定められ引き離されたのか。どちらにしろ彼を助けに行くという意見に関しては両者とも一致していた 幸いにも吹き飛ばされたバイクは多少の傷はあるが破損等は見受けられない。 「だったら早く助けに――」 「……ええ、そう簡単に行かせてはくれないようで」 「!?」 刹那、バイクの方へ駆け出そうとした浜面の目の前の地面にビームのようなものが着弾。もし判断が遅れたならば文字通り先のビームによって消し飛ばされていたであろう そして、浜面仕上はこのビームを知っている。そして、その能力を扱う人物を知っている 「――カハッ」 それは、けたたましい笑みを浮かべ背後から近づいていた それは、モデルのようなプロモーションを持ち合わせているにも関わらず、荒々しくも思えるまるで野獣の如き殺意の眼光。閃光のような何かで構成された左腕のようなアーム 「………最悪だ」 それは、浜面仕上にとって、この状況で最も出会いたくない人物 「ようやく年貢の納め時だなぁ、は・ま・づ・らぁぁぁぁぁっ!!」 元『アイテム』リーダー、学園都市レベル5第四位『原子崩し(メルダウナー)』――麦野沈利である 前話 次話 Big Brother 投下順 撫子乱舞 -黒髪乱れし修羅となりて- 前話 キャラクター 次話 禍ツ華が哭くころに ベルベット・クラウ 撫子乱舞 -黒髪乱れし修羅となりて- ワイルド・スピード 錆兎 撫子乱舞 -黒髪乱れし修羅となりて- 禍ツ華が哭くころに 夾竹桃 撫子乱舞 -凛として咲く華の如く(前編)- 禍ツ華が哭くころに 麦野沈利 撫子乱舞 -凛として咲く華の如く(前編)- ワイルド・スピード 浜面仕上 撫子乱舞 -凛として咲く華の如く(前編)- ワイルド・スピード 高千穂麗 撫子乱舞 -凛として咲く華の如く(前編)- ワイルド・スピード 安倍晴明 撫子乱舞 -凛として咲く華の如く(前編)-
https://w.atwiki.jp/millionss1st2019/pages/70.html
pixiv作品リンク 林檎と撫子が共栄作物であることを証明する具体例――その1 作者 kotobuki氏(pixivプロフィール) ジャンル1 シリアス ジャンル2 しんみり メイン登場キャラ 木下ひなた、エミリー 作品説明 あまり体調の良くないひなたが、エミリーに癒してもらうお話です。 感想欄 感想を書かれる方はコメントに書いて投稿してください、このように表示されます。 名前 コメント すべてのコメントを見る 2も3も読んだ いじらしくておススメ -- (kbt) 2019-12-08 13 50 43 アイドル同士の関わり合いを混植になぞらえる事で独自のテーマを設定する。それに従ってアイドル個々人を掘り下げる――こうした主題をハッキリさせている作品というのは個人的に大好物で、おまけに作中のひなたはゲームで見せる事のない冷静な(シビアな)観点から自己評価と分析を下し自らを間引かれる側だと定義します。この辺りは流石に農家出身というか、ホームシックというある種の甘え、言い訳に最もらしい理屈を添える十四歳らしい偉ぶり方だと言うべきか。とにかく、こう言った一本芯の通った心情描写はそれだけでアイドルの(そして作者の)個性を演出するワケで、ここでしか見れない木下ひなたを描く大切なプロセスだって思いました。 そうして、だからこそそんなひなたの前に現れたエミリーの所謂恩返し、今作主題である共栄作物の関係性がグッと旨味を増すのだろう、と。普段お世話を焼いてくれている人が落ち込んでる、それに対して自分が取れる行動は…と考えてだろう膝枕とそれを受け入れる程にお疲れ様しているひなた。平常運転ならまず見られない二人の姿ですが、今作は『そういう事もあるかもしれない』の一つの形。……邪な私は「ここから禁断の百合関係に!?」なんて一人興奮してましたが、作者さんのあとがきを読んで猛省すると共に"すぐに声をかけられる位置にいる"というグループ内における彼女のポジション考察になるほどなぁ、と至極納得する興味深い考察話としても最後まで楽しませて頂きました。 -- (餡煮詰め) 2019-09-04 22 31 30 ゆっくりと時間が流れていくような、大変穏やかなお話でした。ひなたのホームシックは公式でも語られていましたが、それを上手く発展、展開できているなぁ、といった印象でした。ポッカリと空いてしまった心の隙間に、エミリーの優しさが染み込んでいく描写も、大変素敵……良きエミひなです。 -- (直球) 2019-07-25 10 45 33 優しいお話でした。 ひなたもどちらかと言えば自己評価が低いタイプですよねぇと。 エミリーの頑固さが見えたシーンが一番好きです。 -- (ビンゴ) 2019-07-14 18 06 32 このまま続けば良いなと思いました せっかくなので治ったあとにお礼のためスチュアート家を訪問するひなたも見てみたいです -- (もりやりりを) 2019-07-14 17 31 35 エミひな・・・。こういうのもあるのか・・・。 優しく寄り添うエミリーとそれに癒されていくひなたがとっても素敵でした -- (セガタンボ) 2019-07-08 21 11 42 なんというか等身大の木下ひなたが見られたような気がしました。彼女はカーテンの隙間から差し込む光のような、ほんわかあったかい子という印象が強いように思います。しかし、あんなに地元が大好きでまだ14歳の子が遠い空の下で常にそうあれるわけはないですよね。そのことに改めて気づかせてもらった気がします。 そんなひなたを優しく包み込んであげるのが、歳下のエミリーというチョイスは絶妙だなって思いました。こういう場合風花さんとかあずささんとか年長者がパッと浮かぶのですが、あとがきで書かれていたようにミリオンライブの中心世代といって良い14歳組のひなたの立ち位置を確認する上で凄く重要なチョイスだったのだと思いました。 それにしても、お話中のエミリーはまちがいなく大和撫子ですね!はじめにコンパニオンプランツの概念の説明がありましたが、読んでる途中はエミリーからひなたの影響がメインで、ひなたからエミリーへの影響の話はあまりないのかなぁと思っていたのですが、最後まで読みきっての印象を振り返ると、エミリーもこうやってひなたを包み込んであげたことでひとつ大和撫子へ一歩近づいたのかなぁなんて感じました。 -- (タオール) 2019-07-07 17 21 55 読んだ。 何かに躓いた娘をもう一人が慰める……ぼくも良くやる。ちょうど今回もそんな話を書いた。屋上もいっしょ。 ただ、似通ってるからこそ予測しやすいという面もあった。ストレートだった。 ひなたは方言が難しいからあまり書けないけど、同い年同士でこうさせるのは自分はしないと思った。新鮮。 エミリーの子守唄が聴きたい。 -- (someP213i) 2019-07-05 20 08 33 健気に頑張る子ほど、ふとしたことで躓きやすい訳ですが、このお話に出てくるひなたには軽くショックを受けました よく考えずとも14歳で北海道がら単身やって来てるわけで、十分あり得ることなんですよね 逞しくものんびりしている印象から、こういう可能性を無意識に除外していたのだなと気付かされました 色々と考えさせられることが多い本作ですが、「心地好い、優しい沈黙」を共有できる関係性に救われたように思います -- (ラピス) 2019-07-04 12 19 21 本論考は、林檎と撫子の共栄作物(所謂ひなエミ、またはエミひな)としての可能性について着目している。両者は同じユニットで活動した経験があり、さらに、ひなたの出身は北海道、エミリーは英国と、東京から地理的に隔たっている点で共通している。この点に注目した、普段は優しく慈愛に満ちた暖かさを周囲に提供するひなたがホームシックゆえにダウナーとなり、そのひなたにエミリーが優しさを提供するという視角は、筆者の野心的な取り組みの表れであり、二者が有機的な共栄作物である証左を示している。今論考はエミリーによる屋上での膝枕という静的な分析によるものだったが、お互いの趣味に興じる二人など、より動的な視角から、エミひな(または、ひなエミ)の可能性を検討することが課題として挙げられる。筆者の研究が、今後さらに進展していくことを大いに期待したい。 (意訳:エミひな! ひなエミ! 面白かったです。エミリーの太ももで眠りたい人生でした。続き、待ってます。) -- (ペテロ) 2019-07-04 01 50 57
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2075.html
620 :わかる?の人:2013/11/10(日) 00 05 55 ドテラ撫子さんでわかる?戦間期~日露戦争 領域内開発・戦争準備 ドテラ撫子さん「台湾の高砂族は精強で、味方にできれば頼りがいがあると小人さん(夢幻会)から聞きました。あまり時間はかけられませんし、関東の第1軍管区から近衛第一師団第二師団と…あと九州の第6軍管区からも兵を出しましょうか」 SHIMAZU「 首 ィ … 」 KONOE「疲れるわー相方を押さえるのほんと疲れるわー手を放したくなるわー」 高砂さん「ひいいい!恭順します!!たすけてー!!」 ドテラ撫子さん「えー…ひどい光景を見たような気がしなくもありませんがきっと気のせいです。さて、損をするのは嫌いですので、台湾と海南島はそれなりに経営はしましょう。東シナ海と南シナ海を睨む意味もありますし」 高砂さん(あれっ。なんか優遇されてるっぽい?搾取されないの?もしかしていい人?) ドテラ撫子さん(なんだか勘違いされているような?なぜかなけなしの良心が痛むような気がするのでその手の目はやめて欲しいんですが…) ガンマンさん「戦艦メインが爆沈した?スペイン人の仕業だろう!宣戦布告するぞ!」 マタドールさん「はぁ?いや待て!証拠は?動機もないんだが!?」 ガンマンさん「問答無用!(いやなんで沈んだんだろーなー?)」 マタドールさん「わ、私にもかつて世界の海を支配した意地がある!かかってこい!」 ガンマンさん「スペイン軍の攻撃に協力するなら、独立を支援してやるよ」 ルソンさん「(強国の支援さえあれば念願の独立が…)ああ、約束するよ!」 マタドールさん「な、なにをするきさまらー!ぐわー!」 ガンマンさん「んじゃそこにサインしなよ」 マタドールさん「イスパニアの栄光も今や遙か過去のものだというのか…」 ガンマンさん「よし。講和条約でカリブ海の諸島とフィリピン、あとグアムを手に入れたぞ!ついに念願の植民地経営だ!」 ルソンさん「というわけで我々はスペインの支配からの独立を宣言する!」 ガンマンさん「フィリピンの独立を支援すると約束したな。あれは嘘だ」 ルソンさん「なん…だと…?」 ドテラ撫子さん(うわー、これはひどい。まさに外道!力が全てを支配する時代とはいえ、嫌なものです。こっちに来ない限り関わりませんが。あ、あっちはどうでしょうか) 621 :わかる?の人:2013/11/10(日) 00 06 42 チャイナさん「戦費借金と賠償金の支払いで首がまわらんアル……ぐぐぐ…なんであそこで宣戦布告してしまったアル…」 ジョンブルさん「ならば借款してはどうかね?土地の租借と鉄道敷設権で手を打とう」 マリアンヌさん「借款させてあげてもよろしくてよ?貰うものさえ貰えれば」 ゲルマニアさん「借款したまえ。そうするほかない。いいね?」 チャイナさん「わ、わかったアル!(こいつら目が本気アル!拒否したら殺されるアルヨ……) しろくまくん「クマも同じだけど、租借期限は短くしてあげるクマ」 チャイナさん「ど、どういうことアル?」 しろくまくん「租借したいのは旅順と大連クマ。どっちも朝鮮、最終的に日本への足がかりクマ。あちらを征服したらいらなくなるクマね」 チャイナさん「なるほどそういうことアルか…それならいいアル。(そうなれば尻馬に乗って日本を足下に這いつくばらせて、あのだらしない肢体を(わっふるわっふる)してやるアル!)」 しろくまくん「ねんがんのふとうこうをてにいれたクマ!(まあ一度手に入れた土地は絶対に手放さないのがクマだけどね!)」 ドテラ撫子さん「大租借祭りですか。私も身の安全には気をつけないといけませんね…(それとなぜか体つきについて酷く貶された気が…?)」 ガンマンさん「全くだ。そういえば、君は参加しないのか?」 ドテラ撫子さん「ええ。私はあの辺には深入りしたくないので。面倒ですし。それより手元の土地を開発しないと」 ガンマンさん「はあ?まあ開発についてはまったく同感だがね。だがここでフィリピンと戦争になるとは…」 ドテラ撫子さん(いえ、あんな裏切りをしたら、普通戦争になると思いますよ?おっと、あっちにも顔を出さないと) マタドールさん「ああ、かのフェリペ2世が今の私を見たらどう思うだろう…(涙)」 ゲルマニアさん「いま大ドイツは海外植民地を欲している。残った分を私に売りたまえ」 ドテラ撫子さん「維持するのも大変でしょう。即金で買い取りますよ。金額はおまけしてこんなところで…(近海の島嶼が敵認定済みのドイツの手に渡るのもこまりますし)」 マタドールさん「うーん、これは迷うな…」 ゲルマニアさん「おい、こんなのに構うんじゃない。同じ欧州国家だろう。私に売れ!」 ドテラ撫子さん「なかなか商売上手ですね。もう一声のせますね」 マタドールさん「この金額なら文句はない!どうせ売るなら可愛い子のほうがいいしね」 ゲルマニアさん「くっ、覚えていろ!劣等種め!」 ドテラ撫子さん「うふふふ……捨て台詞って聞く立場だと意外に愉快ですね」 622 :わかる?の人:2013/11/10(日) 00 08 00 ドテラ撫子さん「(はー…正直関わりたくないんですけど、仕方ないですね…)ちょっとそこにお座りなさい」 チョゴリアン「は、はいニダ」 ドテラ撫子さん「いえ別に土下座しろとか…ああ、叩頭の礼とかいらないです!」 チョゴリアン「そ、そんなこと言われると、どうしていいかわからなくなるニダ…」 ドテラ撫子さん「(しつけすぎです!まったく大陸式はこれだから…)ええと、下関条約で、あなたの中立は相互に保証されることになっています」 チョゴリアン「はいニダ」 ドテラ撫子さん「ですので、そちらに干渉する事はしませんし出来ません」 チョゴリアン「不安ニダ…」 ドテラ撫子さん「逆に、そちらが中立を守らなかったら、私の敵に回ったと見なします」 チョゴリアン「そういってくれるとよく分かるニダ!」 ドテラ撫子さん「(なんでこれで晴れやかな表情になるのかしら…)まあそれはさておき、港湾使用権と鉄道敷設権を購入したいのですが。港湾はここで、路線はここからここまでで、相互の権利はこうで、支払いはこうで…」 チョゴリアン「お任せしますニダ」 ドテラ撫子さん(な、なんだか気持ち悪いくらい素直なんですが!) ジョンブルさん「棚上げになっていた通商航海条約の話を進めないかね?具体的には懸案になっている領事裁判権の撤廃だね。その替わりに内地開h」 ドテラ撫子さん「いりません」 ジョンブルさん「おや、そうかね?」 ドテラ撫子さん「領事裁判権を治外法権だと勘違して調子に乗った馬鹿とその関係者は好ましからざる人物と見なし容赦なくたたき出してますから、そこまで喫緊の問題にはなってませんし。(いま内地解放したら、ひきこもりの障害になりかねないので我慢ですね)」 ジョンブルさん「うむう…なかなか手強いね」 623 :わかる?の人:2013/11/10(日) 00 08 56 ドテラ撫子さん「それよりもロシアの南下と、あと念のため仏独の介入に備えて、国内開発の手を止めてでも工業力と軍事力を強化に注力しないと」 ジョンブルさん「それで、新型戦艦だけでなくその設計図や造兵・造機・造船等の技術支援も必要だと?売る分には構わないが、戦艦の国産はまだ無理だと思うがね」 ドテラ撫子さん「まあ何とかやってみますよ。あちこちから完成品を購入していたら技術も育ちませんし、弾薬の互換性とか整備とかも大変ですから」 ジョンブルさん「その辺はわからんでもないがね。まずはお手並み拝見とさせてもらおうか。(どうせ失敗するだろうし、その時は高値で売りつけてやるか)」 ドテラ撫子さん(まあ、やってやれないことはありません。小人さんの知恵と経験を元に、江戸後期から日清戦争までの間は国内整備ばかりやってましたし…) 小人さん(まあ我々にとっては二回目だからね!) 富士型戦艦×6「イギリスからやってきました」 敷島型戦艦×6「12インチ砲装備の国産設計戦艦です。砲塔改良 防御強化しました」 香取型戦艦×6「砲塔を一つ増やして中心線配置しました。未来が見えてきたかも?」 各種装甲巡洋艦×12「艦隊決戦にも使える巡洋艦として量産されました」 各種防護巡洋艦×20「偵察にも通商保護にも使える大量生産艦です」 鎮遠「速攻で解体されました…」 ジョンブルさん「お、おや?受注が富士型で本当に終わり?大型艦をあっという間に国産とな?それもこんなに大量建造とか?いったいなにが起こったんだ!」 ドテラ撫子さん「んー…なにがといわれても建造しただけですが。あと英国産の優良石炭を買い増ししたいのですが?ロシアが買いたがる分を押さえる意味で」 ジョンブルさん「うむむむ…それはいいが。(ここまでやるとは予想外だ!新型戦艦の研究を進めておかねばならぬ!)」 ドテラ撫子さん「まあ急造なので多少問題があるかもしれませんが、とりあえずはこれで何とかなるでしょう。(一応隠し球もありますし。こっちは間に合うかどうか微妙ですが…)」 ドテラ撫子さん「あとは陸軍の火力と兵站の強化も急務ですね。これまで進めてきた建設工兵と鉄道連隊の増強も前倒し、装甲列車と列車砲の開発も…やることがたくさんあって大変ですね。これも引きこもるための努力です。臥薪嘗胆…とは少し違いますか。おやつも我慢我慢。だらけるのは勝った後でいくらでも出来ます!がんばるぞー!」 624 :わかる?の人:2013/11/10(日) 00 10 46 以上。撫子さんの意外な黒さが足りない気も… あとwiki転載OKです。では名無しに戻ります。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2080.html
731 :わかる?の人:2013/11/14(木) 21 22 19 ではいきます。 ちょっと手は入れましたが、他との整合性とかとれていない可能性があります。まあネタとしてご笑覧下さい。 整合性を調整した上で「ドテラ撫子さんでわかる?戦間期~日露戦争」の最後に投稿しようと思ってたんですが、はい。 ところでひゅうがさん、ちゃんとにお休みして下さい頼みます。 732 :わかる?の人:2013/11/14(木) 21 23 17 ドテラ撫子さんでわかる?シリーズおまけ どれっどのーと☆しょっく編 ジョンブルさん「ところでこの新型戦艦ドレッドノートと巡洋戦艦インヴィンシブルを見て貰おう。どう思う?」 ガンマンさん「すごく……革新的です……」 マリアンヌさん「\わたくしのかわいいかわいいタンブルホーム戦艦オワタですわ☆ミ/」 マカロニさん「この発想なら俺にもあったんだ。嘘じゃないぞ!」 ゲルマニアさん「我が戦艦達が全部一気に時代遅れに!?い、いや新しい戦艦を建造すれば良いだけである!どうせ趣味だし金はいくらかかってもいいのだ!!(震え声)」 ネーデルさん「僕も戦艦を保有したいな。うーんでも予算が…」 しろくまさん「海軍の再建は必要クマが、金がないクマー(レイプ目)」 南米三人衆「「「三人のなかで誰が一番最初に保有するか勝負だ!」」」 オスマンさん「むう。イギリスに購入可能か確認するか……いや。ふむ。悩むな」 ジョンブルさん「よし、日本にも自慢しにいこう。たまにはこちらから驚かせるべきだ!」 (ジョンブルさん自慢中) ドテラ撫子さん「ふーむ。人間、考えることは似たような具合なのですかね?」 ジョンブルさん「は?」 ドテラ撫子さん「いえ。こちらでも次世代として建造していた戦艦が仕上がり始めましてね。新機軸が多くて苦労しました」 薩摩型戦艦×4「三連装 背負い式砲塔はじめました」 筑波型巡洋戦艦×4「背負い式砲塔 巡洋戦艦はじめました」 ジョンブルさん「は、8隻…!?_」 ドテラ撫子さん「本当は6隻ずつを予定してたんですけど、12インチ砲だとちょっと火力が、と思いまして」 ジョンブルさん「十分だろう!うちのインヴィンシブル型だって3隻だぞ!4隻は多すぎだ!」 ドテラ撫子さん「えーだってーそっちも自慢したくせにー」 ジョンブルさん「ん?12インチ砲だと不満……!?ま、まさかとは思うが、スーパードレッドノートクラスを計画していたりはせんだろうね…?」 ドテラ撫子さん「うふふ。どうでしょうか?(にっこり)」 ジョンブルさん「……つ、次からはきちんと相談してくれ。戦略兵器である戦艦の保有は世界のパワーバランスに直結するんだ」 ドテラ撫子さん「(手をぽん)ああ、そう言われてみればそうですね。ごめんなさい。次からはそうしますね」 ジョンブルさん「ウンウン、分ッテクレタラモウイイサ…(次期戦艦(ベレロフォン型)の竣工を急がせないとな…あとは次期巡洋戦艦(インディファティガブル型)もだな……ああ議会対策が…二国標準主義の建前が……(涙))」 ジョンブルさんは、ものすごく頼りになる友人を得たものの、顎が落ちる機会がものすごく増えたので差し引きチャラだ、としみじみ思いました。ちなみに筑波型をみて、フィッシャーとかいうおじさんが『巡洋戦艦にそんなに装甲は不要だ!私が正しいのだ!』と大ハッスルで批評していたようです。 733 :わかる?の人:2013/11/14(木) 21 24 13 ガンマンさん「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!俺は我が海軍の実力を世に示すため艦隊を世界周航させたら、弩級戦艦だけからなる戦隊に出迎えられた。その後ろにはツシマで勇名をはせた艨艟が続いていた…何を言ってるかわからねーと思うが、俺もなにが起こったかry」 ドテラ撫子さん「ようこそ、日本へ。歓迎しますよ?(弩級戦艦×8、準弩級戦艦×2、前弩級戦艦×4ですね。前弩級でも富士型は人員・予算の問題により予備艦状態です)」 ガンマンさん「あ、ああ…(俺がもってきたのは前弩級戦艦×16。そしてあちらにはあのトーゴー提督がいる……勝っているのは数だけじゃないか!)」 小人さん(世界をほぼ一周して日本までやってきた努力は買うけど、そのための補給の大部分は英国など第三国に依存。まあ今のところそれほど恐れることはないね) ガンマンさんは驚愕しました。アメリカ本国でもまだ戦力化に至っていない弩級戦艦が、東洋のここでは8隻も配備済みだったのですから。しかもうち4隻は快速の巡洋戦艦でした。 日露戦争に完勝したことで列強の一員と認められるようになった日本を牽制するという、グレート・ホワイト・フリートの最大の政治目的はあえなく失敗。 各国は、アメリカは日本を牽制しようと露骨な砲艦外交に出たものの、逆に牽制しかえされたと見、日本への評価を高めました。 ドテラ撫子さん「引きこもりたーい!まったくなんでみんな私に構おうとするんですか!おふろに並べる玩具に文句をつけるしー!ぶーぶー!」 本人の本音はこうでしたけどね。 後日談 オスマンさん「折り入って相談があるのだが」 ジョンブルさん「ふむ、何かね?」 ドテラ撫子さん「はい?」 オスマンさん「我が国では軍の近代化も図っているのだが、海軍の象徴たる弩級戦艦が2隻欲しいのだ」 ドテラ撫子さん「はあ、なるほど…(いやでもそれだと私にも話しかける必要はないですよね?)」 ジョンブルさん「ふむ。建造の依頼かね。そういうことなら構わない。ただしスケジュールと価格は要応談だな」 オスマンさん「いや、イギリスではなく、日本に戦艦を発注したいのだ!」 ドテラ撫子さん「……えっ」 ジョンブルさん「はあ?なんだって!?」 オスマンさん「いやだから、日本に戦艦を発注したいのだが」 ドテラ撫子さん「……えっ」 ジョンブルさん「はあ?なんだって!?」 オスマンさん「だから!」 ドテラ撫子さん「いえ、失礼しました。しかしなぜ私なのです?イギリスのほうが軍艦の輸出実績は深いと思いますが…」 ジョンブルさん「その通り。日本の造船能力を貶めるわけではないが、輸出に関しては我々のほうが圧倒的…」 オスマンさん「欲しいから」 ドテラ撫子さん「えっ」 ジョンブルさん「えっ」 オスマンさん「日本の戦艦が欲しい!ロシア海軍を叩きのめし、アメリカの武威にも屈さなかった日本の戦艦が!それが国民感情なのだ!」 ドテラ撫子さん「そ、それは…そういわれても困りますが…」 ジョンブルさん「いや待ちたまえ、しかし…うーむ………」 オスマンさん「我が国は革命後、必死に国内改革を進めている!しかし、内憂も外患も多く、臣民を安心させることも出来ない!だからこそ、欲しいのだ!」 ドテラ撫子さん「え、ええぇ……(とはいっても戦略兵器ですし、私の一存だけで売却するのも不味いみたいですし)」 ジョンブルさん「(ふーむ…これを認めれば、オスマン帝国との関係強化にも役立つ。客を取られるのは惜しいが、そもそも日本戦艦を所望しているのだし)ふむ。私は一向に構わんとも。建造してあげたまえ」 オスマンさん「おお!さすがは七つの海を支配する国だ!気前が良いな!感謝するぞ!」 ドテラ撫子さん「えーと…訳が分からないですが、誠心誠意頑張らせていただきます?」 オスマンさんにはこの後、薩摩型をタイプシップとする戦艦「レシャディエ」「スルタン・オスマン1世」が引き渡されることになりました。どこかで接収イベントのフラグが折れたようです。 734 :わかる?の人:2013/11/14(木) 21 26 40 以上です。 内々で「こんなものできたよー」とやっていたものが、世界の目からみるとこりゃびっくり、という日本人の偉業パターンがさらに拡大されているというか‥‥ 引きこもりすぎもいい加減にしましょう。 wiki転載OKです。