約 19,729 件
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/6.html
千歳「提督、何かお飲みになりますか?」 提督「千歳たんのおっぱい」 千歳「きゃっ、何するんですか! 悪ふざけはやめてください!」 千代田「あれ、提督何してるの?」
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/505.html
172 名前:提督×磯波[sage] 投稿日:2014/07/25(金) 12 53 35 ID ZBan1xk2 [2/11] 唐突に投下。前スレ提督×吹雪1-147避の続きのようなもの。設定も引き継ぎます 吹雪ちゃんじゃなくてごめんね 「…」 「…」 提督は今、深夜までずれ込んだ幕僚との会議から帰還し、執務室に入ろうとドアを開けたそのままの姿勢で動けなくなっていた。 固まっているのは、執務室にある来客用のソファで、何か白い布状のものを抱いて妙な格好で座っている艦娘―磯波も同じだった。 駆逐艦娘、磯波。吹雪と同型の艦娘で、吹雪より更に目立たなくて大人しい娘である。 やや引っ込み思案で余りにも我を出さないのが欠点といえば欠点だが、この鎮守府では最古参級の艦娘であり、吹雪と同じく重要な戦力として昔からこの鎮守府を支えていた。 その磯波が、提督の執務室で、明かりも付けず、提督の足音に気づかないほど何かに耽っている。 「ぁ…あ、の…ぁ…」 蚊の鳴くような声を漏らしてはいるが、それは全く言葉としての体を為していない。 予想外の事態に体が動かなくなっているのは明らかだった。 艦娘は、命令遂行をスムーズにする目的で、「提督に好意を抱くよう」調整され建造される。 提督としてここに赴く際に、渡された資料に記されていた文章である。 加えて、艦娘は戦闘によるストレスを、性的欲求の形に変えて貯めこむこと。 練度が高ければ高くなるほど、その欲求は強くなること。 親しい間柄の艦娘がいればお互いで発散することもできるが、そうでない艦娘は自分で自分を慰めることしか出来ないこと。 …それが、彼の最初の艦娘・吹雪から聞かされた、艦娘の隠された事実だった。 それを知らなかった数日前までの彼なら目の前の光景を理解できずにパニックに陥っていただろう。 しかし今の彼には、磯波がこの執務室で行っていた行為がどういうものなのか、容易に察することが出来た。 小さく深呼吸した彼は、部屋に入る動きを再開させる。 「! っあ、の、これ、は、」 「磯波。君はそこで何をしているのかな?」 「ゎ、た、しは、っ、そ…の…っ」 「何をしているのか、と尋ねているんだが」 ぶるぶると震えながら、言葉にならない言葉を繰り返す磯波。さらに歩み寄ると、彼には状況がより正確に把握できた。 セーラー服のような普段の艦娘制服を肌蹴た磯波は、見慣れた彼の軍服を掻き抱いてソファに座り、 軍服の袖を持った右手をM字に立てられた脚の中央に伸ばしたまま、身体を硬直させていた。 羞恥と恐怖がない混ぜになって磯波を支配しているのは明らかであり、その姿は怯える小動物を連想させた。 その姿とこの異様な事態に、普段の彼では考えられないない感情と欲求… すなわちもっと虐めたい、辱めてみたいという下劣な欲望をむくむくと膨らませていた。 「見た所それは私の服のようだが、何をしていたのかな」 「…っ …ぁ…っ ぁ…」 「ふむ…私には、君が私の服で自慰をしていたように見えるのだが…違うかい?」 「~~~~ッ!!」 朱の差していた磯波の顔がさらに紅潮し、俯いたまま身体を縮みこませ、黙りこんでしまう。 期待した通りの反応に、異常なまでに興奮しているのを彼自身も自覚していた。 「さて、困ったことだね、磯波」 「…ぃ」 「ん?」 「…さい、提督、ごめんな、さい、すみません、提督…っ」 ポロポロと涙をこぼしながら、嗚咽の混ざったぎりぎり聞き取れる声で謝罪を繰り返す磯波。 「磯波、君は何に対して謝っているんだい?」 「…たし、て、とく、で、 …らしい、こと、を、そうぞうして、… ました…っ ごめんな、さいっ…」 「何だ、そんなことか。そういうことなら謝る必要はないぞ」 「…? あ…っ」 涙と鼻水の跡がついた顔を上げる磯波の頭を撫でてやりながら、提督はできるだけ優しい声で話しかける。 「君たち艦娘は、練度を上げるほどそういう欲求を強めていくと聞いた。 私の仕事は艦娘たちを率いて、深海棲艦を駆逐することだ。 当然、その仕事には戦力の全てである君たち艦娘をケアすることも含まれているんだよ。 掲示板にもそういう旨の知らせを貼り出していたのだが…気付かなかったかな?」 「い…いえ…っ で、も、提督に、は、吹雪ちゃん、が、わたしなん、て、そんな…」 「ふむ…これは、そういう話ではないんだよ。君だって、吹雪と同じように立派に役目を果たしている艦娘なんだ。 君が苦しんでいるなら、それを解消するのも私の仕事なのだから、遠慮する必要はない」 「で…では…っ、困ったことと、いうのは…?」 「君がここに来てこんなことをしてしまうまで我慢していたことを察せなかった、私の鈍さのことだよ」 「…」 驚いたように目を丸くして私を見つめる磯波。 袖のところに濃い染みができてしまっている自身の服を一瞥し、しかし、と彼は言葉を続ける。 「明日私が着る上着が汚れてしまったな。 そんないやらしい臭いのする服では、仕事をすることが出来ない。その点は君の失態だよ、磯波」 「…っ は、い…すみま、せん…」 「罰として、そうだな…磯波にはもうちょっと恥ずかしい思いをしてもらおうかな」 「ふぇ…?」 提督は磯波の隣に腰を下ろし、ことさら優しく語りかける。 「ここで、さっきの行為の続きをしたまえ」 「~~~!?」 「ん?どうした?」 「そ、そんな…恥ずかしいです…」 「そりゃあそうだ、恥ずかしくないと罰にならないじゃないか。 別に難しいコトじゃ無い。いつもやっているように、さっきの続きをスるだけでいいんだ」 「でも…わ、私…」 「磯波?これは磯波が私の服を汚してしまった罰なんだよ。 君は拒否できる立場じゃないんだ。わかるかい?」 「はい…」 「では、始めなさい」 「…」 観念したかのようにソファに座り直し、右手を股間に持っていく磯波。 スカートの中に手を突っ込み、下着の上から秘裂を撫でるように、なぞるように指を這わせている。 「… ぅ …っは 、ん… ぁ …っ」 (あ、れ…? いつも、より、敏感になってる…さっきまで、シてた、から?) 弄られる陰部はすぐにムズムズとした性感を送り出し、口からは微かにだがもう甘い喘ぎが漏れだしている。 手馴れた行為のはずなのに、何故か興奮はいつもの何倍にもなっていた。 それは先程まで弄っていたからか、それとも… 「はぁっ… んん…っ … ふ、ぁぅ… は っく、んん…っ」 (だめぇ…提督が、見てるのに…っ 見られてっ、ああ、指が止まらないっ…) 提督の目を気にしていたのも最初だけで、磯波の手の動きはどんどん大胆になっていく。 撫でていた手が性器全体の肉を下着ごと揉みしだくようになり、特に中指は一段深くショーツのクロッチ部分を抉っている。 衣擦れのような微かなしゅ、しゅという音は次第に粘質な水音に取って代わり、静謐な執務室に磯波の控えめな囀りとにちゃねちゃという卑猥な音だけが響く。 「っくふぅ、あうう…ふあ、ああっ、ひんっ…! っあ、うううっ…」 (ああ…ダメ、下着の上からじゃ、ぜんぜん、もどかしくて…っ) 布越しの刺激に物足りなくなった磯波は、ためらいなく下腹部からショーツの中に手を滑り込ませ ちゅくっちゅくと自らの性感帯を思う存分弄り始めた。 普段目立たなく大人しい艦娘が、愛液の大きな染みが出来た下着に手を突っ込み蕩けた顔で喘ぐ様は 提督をも異常な興奮に駆り立てていく。 「磯波、それじゃあ見えないよ。下着を脱ぎなさい」 「はぁっ、は、はぃ…」 「そう…もっと足を広げて、私に見せるんだ」 尻の方までベトベトになったショーツからもどかしげに片足を抜き、膝を折ったその姿勢のまま股を大きく開いて自らの秘部を露出させる。 快楽により羞恥心がすっかり麻痺してしまった磯波は、己の欲望のまま続きを始める。 「磯波は結構毛が濃い方なんだね…もうグショグショに濡れてて、おまんこに張り付いちゃってるけど」 磯波の陰部は駆逐艦にしては発達しており、髪の毛同様の黒い陰毛が控えめではあるが恥丘とクリトリスの周囲を半分程度覆っている。 その陰毛も、愛液でべっとりと濡れ、淫らな光沢を放っている。 肉色に色づいた小陰唇もワレメからはみ出しており、更に性的興奮で充血しぷっくり膨れて開き、 大切な最奥―ヒクヒクと蠢いている膣口を曝け出している。 周りの肉襞もやや複雑な形状をしており、既に男を誘い込む器官として完成しつつあった。 「愛液もトロトロこぼれてる。磯波のは濃い方なのかな?下に垂れるときに糸を引いてるね。 磯波のいやらしい臭いがすごいよ」 「や、やあっ…に、臭いなんて、はあっ、はあっ、ふ、うう…っ あ、あっ! っ…あ、は、はぅっ、ん、んっ…」 (やだあ、提督に、見られてる…アソコ弄って、気持ちよくなってるの、観察されちゃってるよおっ…) 「クリトリスもコリコリに膨れて、磯波が触る度に身体がビクビクしてる。そこをそうやって摘むと気持ちいいのかな?」 「やあ…あ、はっ んくっ、ああっ、はぁぅ、んんっ!… あ っ、 あ、はぁぁっ…」 わざと辱めるような言葉責めに、磯波はいっそう煽り立てられていた。 肌蹴た上半身に左手が無意識に伸び、脱ぐことすらもどかしいとばかりにブラに手を突っ込んで既に硬く勃起した乳首を弄る。 陰部を弄る指の動きもさらに激しくなり、指を2本も咥えこんでぐちゃにちゃと音を立てながら肉穴をまさぐるように動かす。 しばらくその刺激を味わったら、今度はトロトロの愛液に塗れた親指で、敏感な肉豆をグリグリと責め立てる。 その度に磯波の口から歓喜の悲鳴が漏れ出てくる。 時折太ももをビクリと震わせながら、磯波は提督の目の前で欲望の赴くまま自らに快楽を与え続けた。 「は、はうっ、は、ああ、ら、め、ああ、ひくっ、あはあ、ん、…ぅあ、あうう…っ」 「ふふ、磯波の自慰は激しいね。こりゃあ私の服があんなになってしまうわけだ。 指を突っ込むときに愛液の飛沫がこっちまで飛んでくるし、磯波の臭いが濃くて溺れそうだよ。 クリトリスを弄るときもとっても気持ちよさそうだし、磯波がこんなにエッチな娘だったなんて知らなかったな」 「や、だあ、てい、とく、そんなことっ…」 「私は見たままを言っているだけだよ?それに、私個人の感想を言わせてもらえれば、今の磯波はとっても魅力的だ」 「はあ、はあ、わたし、が…?」 「ああ。いつも遠征や任務をこなしてくれる、真面目で健気な磯波もいいけれど、 いやらしくアソコを見せつけて弄って、気持ちよさそうに蕩けてるエッチな磯波も、とても可愛いよ」 (見てくれてた…提督、私のこと、いつも見ててくれたんだ、こんな、私でもっ…) 「あ、あああっ…♥ あう、ひんっ、あ、あううう、はっ、はっ、やああっ、あうっ、ああ、くぅっ…」 自分のことなどとうに忘れ去られ、ただ遠征とたまの演習をこなす駆逐艦の一人としか見られていないと思っていた磯波の心は、『見ていてくれていた』というだけで歓喜に打ち震えた。 その感情が性快楽を一気に増幅し、提督に見られるまま、いや見られているからこそ絶頂へと駆け登っていく。 「だから声も抑えなくていいし、思う存分気持ちよくなりなさい。イく時は私に言うんだよ」 「はあ、ああ、あひぅ、ひぁっ、はひっ、ふ、ふぁぁっ! ひゃぁっ、はひゃぁぁっ♥ ああ、いッあんあッあっあっいっあっだめっ、もうイッ… ふむぅっ!? …っ! …!」 絶頂に達する、その最も無防備な瞬間を狙って提督が磯波を抱きしめ、唇を重ねる。 普段から密かに想っていた人の突然のキスと抱擁に磯波の身体はびくん、びくんと跳ね、より深い幸福絶頂へと誘われた。 「…っ ……ぷぁ、はっ…はっ…はっ…ふ、あ、あっ…」 (提督に、抱きしめられて、キスされながら…イっちゃった…こんなに気持ちよかったの、初めて…) 「よく頑張ったね、磯波。これで罰は終了だ。とても可愛くて、思わずキスしてしまったよ」 「は…っ、はぁっ、はぁっ…てい、とく…」 「何だい…?」 「わたし、も…ていとくを、ほしがって、いいん、ですか…?」 「ああ、さっき言った通りだよ。君たちの役に立つなら、私は協力を惜しまない」 「…わかり、ました…」 その言葉で、磯波は今まで抑圧していたタガが外れつつあるのを自覚していた。 我慢する必要はない。遠慮する必要もない。 欲望を抑えていた羞恥心は、先程のオナニーショーの時点でとうに吹き飛んでいる。 「…提督、ソファに座ってください」 「?こう、かな…」 「…失礼します、ね…」 「おお…っ?」 そう言うと磯波は提督の足元にうずくまり、提督のズボンを脱がしにかかったのである。 上気し呼吸の荒い磯波が何をしようとしているのかは明白であり、普段の彼女では考えられない行動に提督も意表を突かれていた。 (ああ…これが、しれいかん、の…おっきく、なってる…わたしの、みてたから…? だったら、嬉しいな… …あ…これ、おちんちんの、臭い…?) たちまちのうちに下着まで脱がされ、屹立した肉棒が露わになる。 磯波は熱に浮かされたように顔を近づけ、それどころかソレの放つ臭いを嗅ぎ始めた。 常人には決して好ましいとは言えない強烈な牡の性臭は、しかし発情した艦娘―磯波にとっては、より性的興奮を煽り立てる刺激となっていた。 「すー …はぁ… すぅー… ふあ、はああ…っ♪ はあ、舐めます ね…」 もはや伺いではなく宣言となっている淫行を、磯波は着々と進める。 誘蛾灯に引き寄せられる羽虫のごとく、磯波の唇が赤黒く膨れた亀頭に近づき、 やがてついに…陰茎に舌先が触れる。 「ぺろ、はー、ふはぁー♥ … ちゅっ……れろれろっ、ぺちゃ、ちゅ、ん、んっ……ちゅ、ちゅぱっ、ちゅう …はあっ、はあっ、ああっ♥ ……んむ、ちゅう……ちゅう、ずちゅじゅる…はぁっ、 くじゅ、れろれろ… はぁっ、はあっ、ちゅむ……はぁ……っ、れろ、れろぉ、じゅるるぅ♥」 一度舐め始めると、行為はより激しくなる一方だった。 恐る恐る先端を撫でた磯波の舌はすぐに亀頭全体を舐めまわすようになり、尿道口にキスを繰り返す唇が先端を咥え込むようになる。 濃厚な淫臭がペニスから立ち上り、息を継ぐ度に鼻腔に、肺腑に侵入するのを磯波は感じていた。 (あはあっ、私いま、提督のおちんちんナメて、吸って、嗅いでるよおっ… 熱くて硬くって、すごくえっちな、濃い味と臭いでアタマしびれちゃう…) 磯波の動きは初めてとは思えないほど大胆だった…実は彼女は、今まで何度もこの行為の妄想で自分を慰めていたのである。 当然今やっていることは頭の中で幾度と無く反芻したものばかりだったが、実際のその行為は彼女が考えていたよりもはるかに淫靡であった。 妄想にはなかった慕う男の味と臭いと熱を口内いっぱいに感じながら、思う存分堪能できる。 何より自分が舌を動かす度に提督がくぐもった声を上げて表情を歪める―おそらく快楽による―ことが、この上ない愉悦となっていた。 「ふうっ、う、うう、うあ、い、そなみぃっ…!」 「んちゅっ、ちゅるる、んん、んにゅるっ、ん…へーほく… いひゃいれふか?」 「い、や、痛くは、ない、大丈夫だ…好きにしてく、れっ…」 加減の分からない磯波にとって、自分の行為が苦痛を与えていないかが唯一の懸念であった。 それを否定する言葉と、まるで褒めるように頭を撫でられることで杞憂であるとわかり、改めて口淫を再開する。 「わふぁりまひた…♥ ん、ん、ん、んっ、 んく、はふ……はぁ、ふぅ……ちゅるる、ぐじゅう、ちゅ……」 既にパンパンに張った肉棒が、今度はヌメった唾液のプールにぬちゅりと漬け込まれる。 磯波の口腔粘膜が提督の逸物に吸い付き、舌がカリ首に付着した恥垢全てをこそげ取るかのようにまとわりつく。 通常、男を悦ばせるために行われるその行為は、今はただ純粋に磯波の性的欲求のみによって為されていた。 その証拠に磯波の表情は興奮と悦楽によって蕩けており、逆に提督の方が強制的に与えられる快感に堪える有り様であった。 「んぷ、ぷ ちゅ、ちゅうううううっ、ぷは、んく、ちゅうっ、ぢゅううううううっ…じゅるじゅる、んくっ…ぷは♥ れろぉ~…っ ぱく、ん、ちゅくっ、ちゅく、ぢゅぢゅううううう~~~っ、ん、ん、んく…」 「うっ…く、あああっ…」 ペニス全体に唾液をまぶし、それごと全体を咥えこんで口内の唾液といっしょに撹拌し、啜りながら陰茎ごと吸い上げ嚥下する… まるで肉棒のエキスを吸い取り、性器を掃除するどころかふやかしてしまうような磯波の執拗なフェラチオは続く。 先端からトロトロと分泌されるカウパーも容赦なく舐め取られ、磯波に摂取されてしまう。 「ん、ちゅるる…ちゅ…じゅるるるぅ……ちゅぱぁ… はふぅ……、んっ、んっ、んっ、んっ、んむむっ……ちゅぽっ…」 「ぐう、ううっ…いそなみっ…!もうっ…」 「は、う、んじゅる! ちゅ! じゅるぅ! いっひゃい……らひて、くらはい……! くぷ、くぷ、んっ ……んんっ」 少しでも射精を先延ばしにしたい意志の力と、今すぐにでも種付け汁を吐き出したい肉欲のせめぎ合いは 辛うじて発せられた磯波のおねだりがひと押しとなり遂に崩れた。 熱いマグマのような塊が奔流となって陰茎を駆け上り、その瞬間、少しでも奥に子種を送りこめという本能に従って提督の手が半ば反射的に磯波の頭を押さえつけた。 「うぐ、うう、い、そなみ…っ」 びゅっくうう!びゅく、どぷっ!びゅるっ、びるびゅるっ… 「ん、ふ っ~~~♥! ~、~~~!」 (き、きたっ…!ていとくの、せいし、うあっ、いっぱい出てっ… 熱くて、どろどろぷるぷるしてるっ…) 提督はもとより、磯波も口から離すつもりはさらさらなかった。 いかに磯波がフェラチオの妄想を繰り返そうと、射精だけはどのようになされるのか、想像の埒外であった。 しかし、酒保を通してこっそり流れてくるその手の雑誌には「飲むと男は悦ぶ」と書かれていたし、それでなくとも提督の精液である。 慕う男の精エキスを、一滴でも多く受け止めて、摂取して、自分のモノにしたい。匂いを、味を、記憶に焼き付けたい。 考えただけであまりのいやらしさに目眩がしそうなその願望を実現させるべく、磯波はえづきそうになるのを必死に我慢し、断続的に発射される独特な臭気の粘液を口内に貯めこむ。 「~~っ、ふーっ、ふーっ、…ちゅる、んく…っ ちゅく、くちゅっ、くちゅ…んんっ、んくっ、ふはっ、はーっ♥ んむ、ちゅう、ちゅううう…っ ちゅぷん!ぷあ、は、はーっ、はー…」 ペニスを咥えたまま精液を自分の唾液とぐちゃぐちゃに混ぜて味わい、ゆっくりと嚥下する磯波。 射精を終えたペニスを丹念に吸い上げ、尿道内の精液まで全て飲み込んでしまった。 (ああ、しょっぱくてにがくて、青臭くって…これ、が、提督の、精子…の、味とニオイなんだ… 私、提督イかせて…提督の精子、飲んじゃったんだ…っ♥) 「はあ、はあ、磯波、すごく気持ちよかったよ。こんなに出したのは久しぶり…んむっ…!」 精飲を終えた磯波が提督に倒れこむ…否、唇を奪いながら押し倒した。 発情した磯波にとって初めて飲んだ提督の精液は強烈な媚薬も同然であり、また提督を絶頂させたという高揚もあって、未だ異常な興奮と渇望にあった。 辛うじてひっかかっていたスカートを脱ぎ去り、提督の唾液を乱暴に奪い取りながら、磯波はさらなる行為を要求する。 「んちゅ、ちゅむっ、じゅるるる…っ、あはっ、はあ、はあ、提督っ…提督っ いい、ですよねっ… んんっ、提督のっ、あはぁっ♥ 欲しいんですっ、お願いします…っ、はう、んん…っ、んはぁっ…!」 尋ねてはいるものの、やめる気など端から無いのは明らかである。 完全に抑えの効かなくなった磯波は提督の胸に手をつき、馬乗りになりながら淫裂を陰茎に押し当て、物欲しげに腰をくねらせる。 唾液と愛液に塗れた互いの性器がくちゃにちゃと音を立て、あまりに卑猥なそのおねだりに提督の逸物はたちまち硬さを取り戻す。 「あ、はぁ、これで、挿れられます、ね…♪ ん…っく、ああ、提督の、あたってます…っ」 愛液まみれになった亀頭を自らのラビアにあてがい、腰を沈めていく。 「ふ、は、あ、はい、って、はうあああああっ♥ …あうう…」 くにゅりと柔らかな膣口が広がり、まだ完全には熟していない磯波の肉穴がペニスを飲み込んでいく。 ぷつ、という破瓜の感触と痛みも、今の磯波にとっては達成感を強調するスパイスでしか無かった。 逸物に対していささか小さい磯波の膣はそれでも精一杯肉棒を頬張るが、全てを飲み込めずに亀頭が磯波の最奥をこつんと叩く。 「う、あ、おくまで、お、っきぃ…はぁ、はぁ、はぅ…」 (提督の、おちんちん、挿れちゃったよおっ…うあ…っ、さき、っぽ、あたってぇ… …!? だ、めっ、も、キちゃう…!) 「ひっ、あ、ああ、あううう~~~っ…!!」 その刺激だけで、磯波は絶頂に達してしまった。 もちろんそんなもので磯波が満足するわけもなく、咥え込んだまま腰をずりずりと前後に動かし始める。 肌蹴られたセーラー服がそのたびにゆらゆらと揺れ、ずり上げられたブラと勃起した乳首が覗いている。 「はぅっ、あうっ、ああっ、ひっ…ううっ♥ す、ご、とまんな、ああっ、あうう…っ て、とくの、おちんちっ、ナカ、ひっかいてっ、ぞくぞくって、しますぅっ…」 「い、磯波のもっ、すごい、ぞっ…引き抜かれると、ぜんぶ、もっていかれそうだっ…」 普段の磯波とあまりにかけ離れた痴態に中てられ、提督もまた異常な興奮に陥っていた。 提督の肉傘が磯波の膣襞を抉り、痺れるような幸福快楽信号となって両者の脊髄を駆け登る。 磯波がいやらしく腰を動かす度に、ぷじッ、ぬぷぷっ、ぬぶぢゅっ、という空気の漏れる下品な音が結合部から漏れ出るが、それすらも二人の興奮を煽り立たせて、動きはさらに大胆に、激しくなっていく。 「はあ、はあ、てい、とくも、はうっ、気持ちいい、ですかっ…?」 「ああ…っ、ゆだんすると、また出てしまいそうだっ…」 「ぁはっ、はぁ、よかった、もっ…と、動きます、ね…」 言質を取ったとはいえ勢いで提督を犯してしまったことに少なからず罪悪感を覚えていた磯波は、提督が自らの欲望を快く受け入れてくれたことで更なる充足と快楽を得ていた。 もはや遮る物のない肉欲のままに、磯波は性快楽を貪る。 馬乗りの姿勢から膝を立たせ、咥え込んだまま提督の上でしゃがみ込むように座り、提督の胸に手をつく。いわゆる、M字騎乗位の体勢である。 大きく股を開いたまま本格的に上下運動を開始する。 「んっ…! ふっ、はあ、はあっ♥ あ゛う、あんっ♥ あっ、 てーとくのしゃきっぽ、う゛あっ♥ とんっ、とんってぇ♥ あたってましゅっ…!!」 「ああ、わかるぞ、磯波の一番大切な場所が、何回もキスしてきてる、なっ!」 「ら、ってっ、ていとくの、きもちくて、はあうっ♥ らいしゅきら、もんっ、ああっ、はうあっ」 肉のぶつかる規則正しい音と粘膜粘液が擦れる音、それに二人の喘ぎ声と嬌声が交じり合って執務室に響く。 柔肉が肉竿を存分に頬張り、子宮口が鈴口にちゅうちゅうと吸いつき、性器全体で提督の子種を搾り取ろうとしている。 「へあ…あ゛うっ♥ …おなか、にゃか、ぜんぶ、て、とくの、おちんちん、でぇっ♥ いっぱいに、なっへ、 ひぃやああ、おくまれ、わらしのなかぁ、とろいてるよぅ♥ …っ」 「う、うう、いそなみっ…しめつけ、が、うう、も、うっ…!」 「わた、しもおっ、もうっ、ああっ、あ゛、う、ぃふああああ゛~~~~~っ!!!」 ぶびぶりゅううっ!どびゅるるるっ、びぶっ、びゅくうっ! 子宮口が亀頭を包み込んだ瞬間、堪えに堪えた提督の欲望が爆発し、磯波の最奥に白濁汁を叩きつける。 ずっとそれを欲していた磯波の肉穴が喜びに打ち震えながら、全て絞り取るべく強収縮を繰り返す。 「あっあっあっ♥ …へあ゛ァっ♥ …あォああ゛…っ♥ あ゛~~~っっ…♥ あひっ、ふあっ…ァあ…♥」 提督が射精する前から始まった磯波の絶頂は、提督が注ぎこむ間も、注ぎ終わった後まで続く長いものだった。 普段大人しくて引っ込み思案な娘には不似合いな、長く声を上げ続ける動物的なイき方を磯波はした… 精魂尽き果てた磯波の身体を受け止めたまま、二人は気怠い事後の時間を共有する。 「… すみません、私、自分のことばかりで、してしまって…」 「磯波があんなことまでするとは思っていなかったな…驚きだよ」 「やぁ…っ! だって、提督ですからっ…あんなことするの、したいの、提督だけです…」 「…っ、そう、か…」 例の「刷り込み」を思い出し、提督は一瞬言葉を詰まらせる。 大義の名のもとに心を、感情を「歪まされた」少女…の姿を持つモノたち。 何度か受け入れてしまったとはいえ、葛藤は未だ彼の中で燻っていた。 いくら「兵器だ」「人外だ」と理屈を並べても、自身がそれらを人と看做しているのは明らかであった。 植え付けられた好意を、生理的欲求を利用する。鬼畜にも劣る所業ではないのか。 丁寧に後始末を済ませ、眠ってしまった磯波を寝室に運びながら、自問自答を繰り返す。 (…いや、磯波に言った通りだ…これは艦娘のため、仕事のためなのだ…) 誰に対する言い訳なのか、それは彼自身が一番理解していた。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/175.html
前の話 秋雲がお澄まし顔で椅子に座っている。私は座布団の上に胡坐をかいて白いページと右手にもった鉛筆を交互に見ていた。 「提督~まだまだー?」 楽しそうな煽り声に私は少しむっとした。 「前にも言っただろう、絵心はないんだ!五歳児に描かせた方がまだマシなレベルだぞ」 ケラケラと秋雲は笑いながら足をバタバタさせた。 「いいじゃんいいじゃん、無茶なお願いじゃないでしょー?ほらほら、手を動かす」 「…後悔しても知らないぞ」 私は諦めて鉛筆を動かした。秋雲を見ながら、チラチラと白いページに目配せする。ゆっくり、ゆっくりと黒い線が描かれていったが―――――これは宇宙生物か何かだろうか?秋雲のように上手く描けるとは思わないが、もう少しまともに描けないのか、と自分自身に落胆する。秋雲は椅子から立ち上がって私に近寄った。スケッチブックに顔を覗かせてすぐに「プッ!」と噴出した。 「ちょっと提督~秋雲さん全然かわいくないんですけどぉー!」 大袈裟に笑いながら畳の上を腹を抱えて転がった。憎たらしいその行動にふつふつと怒りがこみあげてきた。 「……もうやってられるか。終わりだ、終わり」 私はバンッとスケッチブックを閉じてそっぽを向いた。ドタドタとした音がピタリと止んですぐに右肩に重みを感じた。 「まぁまぁ~じゃあさ、秋雲さんが提督に絵を描くコツを教えてあげるね~」 「……コツ?宇宙生物をミミズにする方法か?」 アッハッハ!とまた高い笑い声が響いた。バンバンっと強く右肩を叩かれる。少し痛い。 「あのねぇ提督ー 対象を見ながら触ったらジョーズに描けんだよー」 秋雲は私の手を取ると自身の顔へくっつけた。初めて触れた秋雲の頬は決して冷たくなかった。体温があった。私は指を少し動かした。ふにふにと、頬の弾力を指の腹に感じた。秋雲はくすぐったそうに笑った。 「もっと触ってもいいよー」 私は手を動かして顎の下をなぞった。男のそれとは違い柔らかくて滑らかで細い。それから首の後ろへと指をゆっくり移動させた。親指で耳たぶを何度か押したり引いたりして、親指と人差し指で挟み込んだ。柔らかな感触が気持ちいい。耳たぶの柔らかさを堪能した後はまたさらに指を奥に進めて指先が項に届いた。肌の表面を上下にゆっくりと撫でる。 「……んっ」 微かに聞こえた声に私の体がビクリっと跳ねた。秋雲に触れていた手をサッと引っ込める。先ほどまで女の体をなぞっていた手を凝視した。思えばこうやって異性の体に触れるのは久方ぶりだった。基地には艦娘がいるが、仕事のパートナーとしての付き合いを徹底している。見た目の美しい艦娘は多かったが、私は彼女たちをそういう目で見たことがほとんどなかったし、そういう風に触れたいとも思ったことがなかった。性欲は人間の三大欲求の一つだ。どうしても溜まってしまった時は一人で処理をしたし、たまに遠くの街へ出てそういった店を訪ねていた。艦娘たちと一定の距離を保つために思わせぶりな行動をしないように気をつけていた。しかし、私は今何をした。秋雲は触ってもいい、と言った。私は自分で定めたルールも思い出さず、秋雲に触れた。秋雲が声を出さなければもっともっと、彼女の体を堪能しようとしたはずだ。何よりも驚いたのが、私はこの状況に性的興奮を少なからず感じていることだ。 「どーしたのさ提督?触んないの?」 秋雲が不思議そうに私を見上げる。その無垢さがいやらしい気持ちを抱く私を責め、同時にゾクゾクとさせた。これ以上秋雲に触れたら引き返せなくなりそうだ。私は頭を横に振る。 「もう充分だ。下手なりにちゃんと描いてやるさ」 そう言って秋雲と距離を取ろうとした時、強く腕を掴まれた。ニヤニヤ顔が私を見つめている。 「あ~提督ぅ、もしかして秋雲さんに触ったらこ・う・ふ・ん・しちゃったの~?」 興奮の言葉を意地悪く強調される。私は慌てて頭を振った。 「そ、そんな訳がないだろう」 秋雲の手を離そうとしたが逆に秋雲が私に顔を近づけた。 「提督っていちおー女に興奮するんだ?艦娘に全然靡かないし、正直そういう趣味の人かと思ってた」 「からかうのもいい加減にしろ!」 秋雲の肩を掴み私から引き剥がそうとした。 「いいのぉ?秋雲さんは、いいよ」 その言葉に腕の動きが止まった。 「提督になら、私、好きにされてもいいよー」 猫が頬を摺り寄せるように、秋雲は肩の上にある私の右手に顔を押し付けた。私を淫らに誘う女の目をしながら。その姿にゴクリッと喉が鳴った。同時に一つの疑問が浮かび上がる。 「………お前は、私をそういう風に慕っていたのか?」 生前の秋雲との付き合いは私にとって気軽であった。秋雲の私を見る視線には恋愛感情の類を全く感じなかったからだ。馴れ馴れしく私に接することはあったが、小動物にじゃれつかれているか、姪が叔父に懐くような、そういうものを感じていたから、私は他の艦娘よりも秋雲といるのが好きだった。 「多分、違うんじゃないかな」 秋雲は私の右手から顔をあげた。 「生前の私は提督のことは良い上司として好きだったよ。他の艦娘が提督にラブアピールしても全然気にならなかったし、嫉妬もしなかった。今も同じ気持ち。提督とこの部屋で過ごしている間に全然そういう雰囲気にならなかったのは、…私の時間も心も死んだあの時で止まっていて、新しい感情は生まれてないからじゃないかなー今もこう、胸がキュン!となってないし」 「……では、何故好きにされてもいい、など…」 さぁね、と秋雲は微笑んだ。 「でも提督が秋雲を求めるなら、それに応えてもいいかなーって。お礼代わり、って意味もあるかも」 二人の間に暫く沈黙が流れた。その沈黙に居心地の悪さを感じたのか、秋雲の微笑みに困惑の色が見え始めた。 「ごめんね~…提督のことそういう風に好きだったらまだ気分のって出来たよね……うーん、その、提督が嫌なら別にしなくてもいいよ。ただ、提督が秋雲の絵を描いてくれるだけでいいし……?提督?」 秋雲が戸惑った声で私を呼ぶ。私が秋雲の頬に触れたからだ。 「……本当に、いいんだな?」 私の右手に秋雲の手が重なる。 「絵もちゃんと描いてね~」 私はフッと笑みを零し、微笑む秋雲の小さな唇にそっと自分のを重ねた。 秋雲の体はまるで中学生のそれを同じだ。発展途上の体つきであり、初々しく穢れを知らない。とても白くて眩しい。服も下着もすべて脱がされ、一糸まとわぬ未熟な仰向けの体は布団の上で一人の成人男性の手によってゆっくりと撫でられている。秋雲は自分から誘ったが、こういったことには慣れてないようでいつもの悪戯心溢れる顔つきが今は羞恥で赤くなっていた。その情景は私の興奮をさらに加速させる。女としてまだ成長途中の果実を食す行為に背徳と罪悪と、喜びを私は感じていた。白くて柔らかな体を堪能していると、小さな手が私の右手の甲を軽く抓った。空いた手が私の膝の上にあるスケッチブックを指差す。私は渋々手を離すとスケッチブックと鉛筆を掴み、白い空間に線を描き始めた。秋雲の体とページを交互に目をやる。秋雲は描く対象を触れば絵が上達するとはいったが、触れる前に描いたものとそう大差ないものが出来上がりつつある。絵に達者な秋雲が言うのだから実際に効果があるのかもしれないが、今までとんと絵を描いたこともない素人が同じ方法を試してもその努力がすぐに反映される訳がないのだ。ただ違う点を挙げるとすれば、今は描きながら興奮している事だ。白い空間に描かれていく歪な線の集まりを見ただけでも気分が昂っていた。早く触りたい、と。 ある程度描き終えるとページをめくり、また膝の上に置くと手を少女の裸体に伸ばし、触った。秋雲は目を細めて体を震わす。その震動が手に伝わった。手はゆっくりと腰のラインに沿って下に移動し、太腿に到達した。軽く揉むとその柔らかさが心地よい。五本の指でぐにぐにとこねていると小さな声が聞こえた。秋雲の顔を見ればさらに頬が紅潮していた。私は膝のすぐ下まで手を持っていくとグイッと持ち上げた。秋雲の細かった目がビクッと大きく見開いた。私はスケッチブックを横に置き、体勢を変えた。持ち上げた片足を前に寄せて顔を近づけ、目の前の膝小僧を舐める。足がピクリと跳ねた。舌先から甘い味が広がる。私はさらに体を屈めて唇を膝小僧から下へ、脚の付け根へと這わす。チロチロと舌で太腿を味わい続けているとグイッと頭を押された。秋雲の手が私の動きを制しているのだろう。私は空いた手で秋雲の手を掴むと無理矢理引き剥がした。そのまま舌で秋雲の体をなぞる。秋雲が抗議の声をあげるが、無視をして腹を舐めた。高い声が鳴った後、続いて笑い声がした。どうやらくすぐったいようだ。私が脇腹の近くを甘く噛むと肩をバンバンと叩かれる。体も私の責めから逃げようとグイグイ動いていたが私から離れないように押さえつける。しばらく暴れていたが、諦めたのか大人しくなった。私は唇を上へ上へと移動させ、小さな膨らみの上を進み、突起を口に含んだ。固くなった突起を舌でグリグリと弄ぶ。胸がやけるような甘い味と香りに目眩を覚えそうになる。何度か女を抱いた経験はあるが、初めて好きな女を抱いた時のような高揚感を今思い出していた。私は胸から口を離すと秋雲の顔を見た。秋雲は荒い息を吐きながら赤らんだ顔で私を見つめ返している。唇が小さく動いた。提督、と呼ばれた気がして、私は顔を近づけ、服を脱がせる前にしたように、秋雲と唇を重ねた。秋雲の唇はとてもあたたかい。まるで本当に生きているようだ。死んでいるなんて、信じられない。僅かに開いた隙間に舌を差し込む。口内もあたたかかった。己の舌が秋雲のそれに絡みつき何度も何度も熱を確かめる。熱は一向に引く事はなく、益々熱くなっているようだった。その熱が嬉しくて私は、私は、 ペシペシと頬が叩かれた。秋雲の手だ。呼吸が苦しくなったのだろうか、私は秋雲から唇を離した。名残惜しそうに唾液の糸が私の舌先から垂れた。おかしなことに秋雲の顔がゆがんでぼやけている。 「……なーに泣いてんのさ、提督」 秋雲の言葉で、ようやく私は自分が泣いていることに気付いた。秋雲の手が伸びて私の頭を優しく撫でる。 「そんなんじゃ絵なんて描けないよー」 秋雲は上半身を起こすと私の顔に近寄り、目尻を舌で舐めた。溢れる涙と、涙が伝った頬をあたたかな舌が拭っていく。何か言葉をかけようと思ったが喉が詰まって何も言えなかった。 「……提督、秋雲、本当は自分が沈む所を描いて欲しいんだよね~」 私は驚いて秋雲を見た。 「でもそんなの、誰にも頼めないっしょ。でも誰かに秋雲のこと描いて欲しかった。それが提督で良かったよ」 横に置かれたスケッチブックを秋雲は手に取った。パラパラと前のページをめくる。最初の一枚は椅子に座っている着服の秋雲、二枚目からは服が乱れ、ページが進むごとに肌の露出が高くなっていた。絵が下手でも、その程度のことなら第三者の目から見ても分かる、はずだ。秋雲はからかうことも茶化すこともせず、静かに絵を眺めていた。その横顔は穏やかな笑みだった。私も涙がようやく落ち着き、目を強く服の袖で拭った。秋雲に近づき彼女の手からスケッチブックを取り上げる。転がっていた鉛筆も掴んだ。 「……後ろ、後姿を描く」 りょーかい、と言って秋雲は私に背を向けた。私は白紙のページを開き、鉛筆を走らせた。 そうして私は、秋雲を白い空間に何度も描き、何度も体に触れ、何度も彼女の熱を確かめた。 そして、ついに夜が明けた。 雲一つない青空が広がっている。 その空の下、港に立つ瑞鶴は深呼吸をする。心臓の音が緊張で早くなっていた。 「そこに立ってると邪魔なんだけど」 「わっ! ……って、加賀…さんですか」 後ろにいる加賀を見て瑞鶴は眉間を顰めた。はぁ、と加賀は小さく溜息を吐いた。 「久々の実戦で怖いの?やっぱり貴方は出撃しない方がいいんじゃないかしら」 「な!んなことないですし!ただの武者震いですし!」 怒る瑞鶴を見ても加賀は表情一つ変えなかった。そう、と興味なさそうに呟くだけだ。 「瑞鶴落ち着いて…ほら、もう少しで出撃の時間よ」 慌てて二人の傍に来た翔鶴が瑞鶴を宥めた。瑞鶴は頬を膨らませてツンっと横を向いた。 「やれやれ…あの二人は相変わらずだな…」 それを見ていた長門は呆れているような声を出す。 「お前たち、準備はいいか」 長門が振り返ると提督がこちらへ向かって歩いていた。その後ろでは北上が前を歩く木曾のマントの裾を面白そうに持ち上げながら歩いている。 「あぁ、司令官。私はいいぞ。…多分あいつらもいいはずだ」 長門は親指で空母たち三人を指した。 「よし、ではみんな、並んでくれ」 提督の合図で横一列に翔鶴、瑞鶴、加賀、長門、木曾、北上が並んだ。 「本日は北方海域のアルフォンシーノ方面への出撃だ。深海棲艦がまたその辺りに集い始めているとの情報があった。第一艦隊はアルフォンシーノ方面に赴き、深海棲艦を見つけ次第すべて撃滅せよ。旗艦は瑞鶴とする。途中損害が酷ければ直ちに帰投しろ。また、基地へ到着するまでは決して油断するな。慢心せず、注意を払え」 はい、と六人は返事をした。 「そして瑞鶴」 「ふぁ!?な、何ですか」 提督に急に呼ばれて瑞鶴の声が裏返っていた。 「久々の実戦で不安なことはあるかもしれないが、お前もこの基地の大事な主力の一人だ。自信を持て、前を進め。頼んだぞ」 瑞鶴は目を何回もパチパチさせた後、ピシッと姿勢を正してはい!と大きく返事をした。 「加賀と翔鶴は瑞鶴のサポートをお願いする」 「承知しました」 「了解です」 よし、と提督は安心したように頷いた。 「それでは第一艦隊、出撃せよ」 雲一つない青空が広がっていた。 第一艦隊は予定通りに港を発った。艦娘たちは既に水平線の向こうへ消えている。 男が一人、プライベートルームのドアの前に佇んでいた。数十分も何もせずにそこにいたが、意を決したようにドアノブに手をかけた。ドアは難なく開き、男を部屋の中へと招く。男はゆっくりと足を進めた。居間への襖は閉じられており、玄関側は少し薄暗い。男は靴を丁寧に脱ぐと冷たい床の上を歩いた。襖の取っ手に手をかけ、深呼吸をし、開いた。 誰もいなかった。 何の声も聞こえなかった。 男は一人だった。 男はのろのろと窓際にある椅子へと向かった。椅子の上にはスケッチブックが一冊置かれていた。男はそれを手に取り中を開いた。 瑞鶴がいた。男が港で見送ってきた、瑞鶴がいた。久々の実戦に瑞鶴は小さな不安を抱いていたが、いざ出撃した時の彼女の背中は熟練の艦娘と変わらぬ、頼もしく力強いものであった。 その絵を見ながら、男は静かに涙を流した。 「翔鶴姉、早く早く」 瑞鶴は後ろで不安そうに歩く翔鶴に声をかけた。 「待って瑞鶴…あの、本当に大丈夫なの?ここに来ても…」 「大丈夫だって!だって提督さんが瑞鶴たちを呼んだんじゃん。来いってさ」 「そ、それはそうだけど…」 瑞鶴は大きく溜息を吐くと翔鶴の手を取った。 「いいからいいから、ほら行くよ!」 「あ、もぅ瑞鶴ってば!」 煮え切らない翔鶴の手を引っ張り瑞鶴は先へドンドン進んだ。基地で比較的新参者の瑞鶴にとってこの通路の先にある部屋に行くのは二回目だったが、翔鶴や他のほとんどの艦娘はこの建物自体に足を踏み入れたことがなかった。建物の存在は誰もが知っていたが、ある意味ここを訪れることは禁止にされていたからだ。この建物の最上階には提督のプライベートルームがあるのだが、提督はその部屋に自分以外の者が立ち入ることを酷く嫌っていた。緊急事態があれば携帯への連絡を徹底し、部屋を訪れることを許していなかった。提督に猛烈にラブアピールしていた艦娘さえ、押しかけ女房のように提督のプライベートルームに行くことは躊躇うほどだ。そんなことをしてしまったら最後、解体でも近代化改修の餌にでもされかねなかったからだ。しかし、つい昨日提督は瑞鶴と翔鶴に都合が悪くなければそのプライベートルームに来て欲しい、とお願いしたのだ。 「そう心配することないと思うよ。提督さん、最近はすっごく丸くなってるし」 瑞鶴の言葉通り、提督は変わった。サブ島沖海域で連絡が途絶えた艦娘たちの捜索隊が無事に彼女たちを見つけ帰投した後から、提督は瑞鶴の謹慎を解いた。それから瑞鶴を演習に参加させるようになった。先日は久々に海域へ出撃し、深海棲艦たちを蹴散らすことも出来た。装備も強いものを与えられ、瑞鶴は強くなる機会を取り戻したのだ。それに、ビジネスライクを思わせる提督の艦娘への接し方が前より穏やかなものへと変わった。ただしやはり、分かり易くラブアピールをする艦娘には全く隙を見せることはなかった。そういうおカタい所がいいのデース、なんてまた別の意味で火がついたようだが。 「でも何の用かしら……この間の出撃は深遠部まで行ってもみんなほぼ無傷で帰還できたのに…」 「さぁ…でも瑞鶴たちに関係あることを話すんじゃないかな。……色々と、さ」 提督は瑞鶴に寮外に出ることを禁止にした理由を未だに語らなかった。もちろん翔鶴にもだ。今までの非礼の謝罪しか聞いていない。 「その話だといいんだけどなぁ……あ、見えたよ、あの部屋だ」 二人はプライベートルームの前まで来た。ドアの右側には名札が貼ってあり、左側にはインターホンが設置されていた。そういえば、前にここに来た時は興奮していたからインターホンが目に入っていなかった。無遠慮にドアを叩いてしまったことを思い出し、瑞鶴は申し訳ない気分になった。気を取り直してインターホンを押そうとした時、瑞鶴は妙な違和感に気付いた。 「瑞鶴?どうしたの?」 「あ、いや、何か足りないなと思って…」 「足りない?何が?」 「うーん……なんだろ、ま、いいや」 瑞鶴がボタンを押すとピンポーンと機械音が鳴った。数秒ほど待つとガチャリとドアが開いた。 「瑞鶴、翔鶴、よく来たな」 「お、おはようございます…!」 目の前に現れた提督に、二人は頭を下げて挨拶をした。上からおはよう、と低い声が返って来た。 「来てくれてありがとう。さぁ、入ってくれ」 瑞鶴と翔鶴は恐る恐る部屋の中へと足を踏み出した。 「お邪魔します…」 提督のプライベートルームはとても質素なものだった。キッチンも綺麗に片付いており、汚いところはない。居間も本棚にギッシリ本が並んである以外、乱雑になっていなかった。ただ、窓から見た景色がとても綺麗であった。最上階であるこの部屋からは水平線も港も演習場も見渡せた。今日のように天気の良い日は、最高の眺めであった。瑞鶴と翔鶴が窓の景色を堪能していると後ろから二人の名を呼ぶ声がした。振り返ると提督が赤色のスケッチブックを差し出していた。近くにいた瑞鶴が受け取り、中を開いた。 「わっ すご…」 スケッチブックには多くの艦娘や基地の景色、そして深海棲艦の絵が描かれていた。どの絵も今にも動き出しそうなほど躍動感に溢れたものだった。 「ね、ねぇこれ!翔鶴姉だよね」 何十枚かめくった後に翔鶴のページが現れた。演習中の翔鶴を描いたもので、普段と違う真剣な表情に瑞鶴は目を奪われた。 「すごいなーかっこいいね、翔鶴姉」 翔鶴を見ると、その目が驚きで見開かれていた。自分の絵に驚いているというよりも、もっと別のことに目を奪われているような、そんな驚き方だった。 「確か瑞鶴の絵は数ページ先にあったはずだ」 「え?!本当?」 瑞鶴は急いでページをめくった。すると目当てのものが目の前に現れた。 「わぁ……」 瑞鶴はただ感嘆するしかなかった。先ほどみた翔鶴と違って動きのない絵だったが、その力強いタッチに瑞鶴の体は震えた。その震えには覚えがあった。そう、久々に出撃した時に感じたあの震え。 「それは先日描かれたものだ。瑞鶴の久しぶりの出撃の日に」 「すごい…!提督さんって絵の趣味あったんだね」 提督は頭を横に振った。 「これは私が描いたものではないんだ」 「え?じゃあ誰が描いたの?」 瑞鶴は頭をあげて提督を見た。提督は、フッと静かに笑った。その笑顔が何処か寂しそうに見えて、瑞鶴はドキリとした。 「絵を描くのが得意なやつがいたんだ…彼女は、瑞鶴と翔鶴を描きたいとよく言っていた。ついにその夢を叶えることができたんだ」 「あれ、そんな子いたんだ…?」 瑞鶴は首を傾げた。瑞鶴はこの基地にいる艦娘全員とは顔を合わせた記憶があるが、誰からもそういった話を聞いたことがなかった。 「瑞鶴、その子にお礼言いたいな。こんなにかっこいい翔鶴姉と瑞鶴見れたもの!」 提督は再び頭を振った。 「…すまない、彼女はもうここにはいないんだ」 「え?!そ、そうなの?なんだ、いないのか…」 残念だね翔鶴姉、と声をかけようとして隣を見ると、翔鶴の表情は相変わらず険しかった。何が翔鶴をそこまで驚かせているのか、瑞鶴は不思議で仕方なかった。 「…翔鶴姉?どうしたの?」 「あ、……ううん、何でもない。何でもないわ」 翔鶴は瑞鶴に笑いかけると提督に顔を向けた。 「その人はもう、ここには戻って来ないのでしょうか」 「そうだな、きっと」 「そう、ですか…」 翔鶴と提督は黙り込んだ。二人の間に妙な沈黙が流れる。まるで二人だけは通じ合っているような、そんな沈黙。その沈黙に段々瑞鶴は居心地の悪さを感じ始めた。 「そういえば」 先に沈黙を破ったのは提督だった。 「賞状と勲章は受け取ることにした」 賞状と勲章?瑞鶴には何の話か全く分からなかったが、翔鶴が嬉しそうに声を上げた。 「提督、本当ですか?」 「あぁ。何となく吹っ切れてな、頑なに跳ね除けなくてもいいかもしれないと思い始めたんだ。これで友人の小言からも解放されるが…… 戦ったのは私ではなく艦娘たちなのに、私の名で授与されるのが申し訳ない」 「私たち艦娘は貴方の下にいたからこそ周りから称えられるような戦果を残せたのです。私たちのことは気にせず、貴方が受け取ってください、提督」 「翔鶴……ありがとう」 先ほどよりもさらに濃厚な二人の空間に瑞鶴は気圧されていた。提督と翔鶴を交互に何度も見遣り、あー!と急に声を出した。二人は驚いて瑞鶴を見る。 「ちょっと!賞状とか勲章とか何の話?!あとスケッチブックも!結局誰が描いたのよー!瑞鶴を置いて二人の世界を作らないで!」 「ご、ごめんなさい瑞鶴…そういうつもりじゃなかったんだけど…」 翔鶴はおろおろしながら瑞鶴を宥めた。 「っていうか!提督さんはどうして瑞鶴を外出禁止にしたの?瑞鶴何かやらかしたの?」 瑞鶴は一番の疑問を提督にぶつけた。提督は申し訳なさそうに眉間を歪める。 「すまない瑞鶴。お前を閉じ込めた理由だが…聞かないで貰えるか?君にはとても悪い事をしたと思っている。しかし私はその理由を告げることはできない。少なくとも、まだ今は」 瑞鶴は提督を見つめる。提督は目を逸らさなかった。瑞鶴には提督が何を考えているのかが全く読み取れなかった。しかし、瑞鶴に外出禁止を言い渡した時よりも、優しい目をしている気がした。 「……分かった。じゃあ聞きません」 渋々瑞鶴がそう言うと、提督が安心したように笑った。 「ありがとう、瑞鶴」 ドキリと、また瑞鶴の胸が疼いた。ビジネスライクの笑顔とは違う、何処か純朴な笑顔だった。 「ところで、この後は二人は予定はあるのか?」 「いえ、何もありませんが」 翔鶴が答えると、提督がそうか、と呟いた。 「昼が近いが、一緒に食べないか?カレーを作ってあるんだ」 「えっ えぇ!?」 瑞鶴は提督の誘いに驚きを隠せなかった。艦娘と距離を置いて接してきた提督が自らその艦娘を食事に誘うのだ。提督が以前と変わってきていることは感じていたが、ここまでその変化が影響しているのかと瑞鶴はある意味感心していた。 「久々にこの部屋で誰かと一緒に食べたくなったんだ。間宮の料理がいいなら、無理に付き合わなくてもいいが」 「えっと、瑞鶴はいいけど…翔鶴姉も大丈夫だよね?」 翔鶴はえぇ、と頷いた。 「是非、ご一緒させてください」 二人の返答を聞いて提督はちゃぶ台を指差した。 「ならゆっくりしていてくれ。準備してくる」 「何かお手伝いできることがあればやりますが」 「翔鶴も気遣わなくていい。あぁ、本棚にあるものは読んでいて構わない。他のスケッチブックもあるから見るといい」 提督はそう言うとキッチンの方へ消えていった。瑞鶴は翔鶴と顔を見合わせた。 「えぇっと…じゃあ、ゆっくりしましょうか、瑞鶴」 「うん…あ、他のスケッチブックも見たい」 瑞鶴は本棚の方へ行くとスケッチブックを探した。上から四段目の棚にスケッチブックが並んでいた。青、赤、黄色、緑――――――様々な色の表紙だった。 「黒はないんだ…」 瑞鶴は適当に四冊ほど取ってちゃぶ台に戻った。座布団に座って待っていた翔鶴の前にスケッチブックを置く。 「あ、ねぇ翔鶴姉はこの絵を描いた人のこと知ってるの?」 「え?どうして?」 「いや…何か知ってそうだったから」 翔鶴は困ったように笑った。 「…思い当たる人はいるけど…私の勘違いかもしれないから。それに提督は話したくないようだから、私も話さないわ」 「話したくないって…それって瑞鶴を閉じ込めた理由だけじゃないの?」 「もしかしたらそれに関係する人かもしれないから、ね」 翔鶴の話は腑に落ちなかったが、瑞鶴はそれで納得するしかなかった。仲間外れにされた気分だが、二人とも話す気がないから深く問い詰めるのも気が引けた。 「……じゃあさ、賞状とかの話は?」 「南方海域まで行けるようになったでしょう?それの表彰よ」 「そうなんだ…って、何で翔鶴姉が知ってるの?」 「提督のお知り合いの議員の人が話してくれたのよ」 「ふーん…」 外出禁止を命じられている間、翔鶴以外の艦娘との交流もあまりなかった。会話までは禁止されていなかったが、理由が不明なのと提督の態度に周りは瑞鶴とどう接していいのか分からなくなっていたらしい。寮外に出ることを禁止されている瑞鶴に外の話をすることで瑞鶴を傷つけるのではないか、と心配していたことを他の艦娘から聞いた。謹慎を解除されてからは艦娘たちは色んな話を瑞鶴にしてくれた。あの加賀でさえ、演習場では瑞鶴の面倒を見たり海域ではフォローをしてくれた。提督の命令もあったからだろうが、何となく加賀の優しさも感じないこともなかった。そうやって周りが瑞鶴との距離を埋めようとしていたしそれを嬉しくも思っていたが、やはり、寂しさは拭えなかった。 瑞鶴はスケッチブックを一冊取って中を開いた。先ほど翔鶴と一緒に見た物に描かれていなかった艦娘がいた。遊んでいる所や寝ている所、ご飯を食べている所など、日常的な場面が多く描かれていた。間宮が料理を作っている絵もあった。仕事中の提督もいた。そこには瑞鶴の知らない光景ばかり描かれていた。 「カレーが出来たぞ。上を片付けてくれ」 提督の声が聞こえ、瑞鶴と翔鶴はちゃぶ台に置いていたスケッチブックを床に置いた。提督はトレイにカレーを二皿乗せて運んできた。カレーの良い香りが鼻の奥を擽り、口の中で涎がじわりと溢れる。提督は瑞鶴と翔鶴の前にカレーを置くとまたキッチンの方へ行った。美味しそうなカレーを前にしてぐぅ、と小さな音が瑞鶴の腹から鳴った。恥ずかしそうに顔を赤らめる瑞鶴を見て翔鶴は小さく笑う。 「笑わないでよ翔鶴姉!」 「ごめんなさい怒らないで…ふふ」 提督が片手にカレー、片手にスプーンを三つ持って戻って来た。ちゃぶ台の前に座るとスプーンを二つ、瑞鶴と翔鶴に渡した。 「待たせたな、じゃあ食べよう」 提督は手を合わせた。瑞鶴と翔鶴もそれに倣う。瑞鶴は手を合わせながら、絵描きの人がいたらこの場面も描いてくれただろうか、と考えた。瑞鶴はまだ色んな事を知らない。絵描きの人が知っている景色のほとんどをまだ直接見た事がない。それはとても寂しいことではあるけれども、これから自分自身の目で見ていけばいいのだ。きっとそこには絵描きの人が知っている景色も、知らない景色もあるだろう。 けれども、今は、この食事を楽しむのが先だ。 「いただきます」 三人の声が重なった。 今日は金曜日、カレー日和だ。
https://w.atwiki.jp/iitomo/pages/42.html
【エヴァ風】 【ガンダム風】 【銀英伝風】 【エヴァ風】 第壱話 アメリカ、襲来 第弐話 見知らぬ、海底 第参話 当たらない、爆撃 第四話 艦隊、逃げ出した後 第伍話 資源、海峡のむこうに 第六話 決戦、ハワイ沖 第七話 いいともの造りしもの 第八話 改長門、開発 第九話 瞬間、空母、重ねて 第拾話 アクアダイバー 第拾壱話 静止した戦艦の中で 第拾弐話 アルミの価値は 第拾参話 海水、侵水 第拾四話 いいとも、魂の指揮 第拾伍話 嘘と沈没 第拾六話 死に至る五十六、そして 第拾七話 四隻目の消耗品 第拾八話 特攻機の選択を 第拾九話 無能の戰い 第弐拾話 沈む人たち、墜ちる人たち 第弐拾壱話 無能戦艦、誕生 第弐拾弐話 せめて、軍隊らしく 第弐拾参話 涙 第弐拾四話 最後の開戦 第弐拾伍話 終わる戦時 第弐拾六話 戦艦の中心でいいともと叫んだけもの 劇場版 戦艦新生 劇場版 soly/赤紙を、君に 【ガンダム風】 1 いいとも中指並みに立つ 2 シクヨロディス破壊命令 3 敵の空母だけを叩け 4 レイテ脱出作戦 5 ワイハー突乳 6 PDK出撃す 7 無能スパイ1号脱出せよ 8 戦場は荒天 9 翔べ!ドピュドピュ 10 PDK散る 11 いいとも来い!!の阿斗 12 アメリカの脅威 13 最下位、バカよ・・・ 14 時間が止まりまくり 15 またロードかの島 16 フェラ出撃 17 フェラ脱走 18 灼熱のイイトモ艦隊 19 シクヨロディス特攻 20 死闘!トンフェラバトミントン 【銀英伝風】 日本提督伝説 主人公 イイトモ・カミキッター イイトモ艦隊の提督。通称・沈没提督。 相当の戦力を有していれば、したたかな損害を敵に与える最低限の能力を有するが、 ほぼ同等数の被害を自らも受けてしまうことから、艦隊沈没の名人と言われている。 彼の特徴は一度危機に瀕すると反撃や抵抗と言う言葉を頭から消し去りただ退却のみを指示するところにあり、 一部の上層部からは煙たがられている。 その一方、多数の将兵からは変な意味で慕われており兵卒からは『逃走のイイトモ』という異名も持つ。 彼が撤退を開始したときの戦艦の破壊率、損傷率、将兵の死亡率は0%という数字を誇っている。 進退極まるまで抵抗を続け、最期には玉砕する提督もおり、道具でしかない将兵の心情を考えるとわからなくもないが・・・。 また『絶壁のイイトモ』とも囁かれ、これはいつ日本海軍からクビを宣告されるか、というところからである。 艦隊旗艦はヤマトゥー。 主な台詞 「逃げろ逃げろ! 後ろから死神が鎌を振り下ろしてくるぞ!」 【1期】 第1話 深淵の闇の底で 第2話 東シナ海戦 第3話 イイトモ艦隊誕生 第4話 大日本帝国の残照 第5話 亡命者動乱 第6話 バラバラの意志 第7話 ハワイ攻略! 第8話 精鉄なる期間 第9話 黒船取得事件 第10話 いいともの戦い 第11話 空母退場 第12話 大日本帝国領侵攻 第13話 空襲来たりなば・・・ 第14話 植民地の解放 第15話 真珠湾海域会戦 第16話 定かたる漂流 第17話 神風の前 第18話 璃斑珠辰島の密約 第19話 イイトモ艦隊出動 第20話 流血の苦流 第21話 太平洋海域会戦、そして・・・ 第22話 無謀と正中 第23話 大日本帝国は倒れた 第24話 己がための勝利 第25話 運命の船室 第26話 海原、遠き地 【2期】 第27話 水深 第28話 少将 第29話 黒い一本のコード 第30話 失われた帆々 第31話 敗戦尋問会 第32話 作戦なき戦い 第33話 艦載対艦載 第34話 旗艦 第35話 決意と夜侵と 第36話 海鳴 第37話 陽底夕海 第38話 核は放たれた 第39話 地獄の旅立ち 第40話 焦土の大地・黒雨の空 第41話 作戦名『負け犬の遠吠え<ローザー・ハウリング>』 第42話 逃走曲への招待 第43話 空襲警報は鳴った 第44話 首都占領 第45話 看破至らず 第46話 イイトモ提督の夜行船隊 第47話 自由の海を求めて 第48話 八ッ首の竜 ~ヤマタオロチの決戦~ 第49話 傷が深くなるのは・・・ 第50話 連敗 第51話 日本海の死闘(前編) 第52話 日本海の死闘(後編) 第53話 流転 第54話 大統領ばんざい! 【3期】 第55話 裁判から再び幕が上がり・・・ 第56話 米国へ 第57話 暗殺未遂事件 第58話 砲門射 第59話 劣勢と撤退と敗北と 第60話 イイトモ捕らわる 第61話 悲劇への後退 第62話 血の流水戦艦 第63話 征地 第64話 戦火は終わりぬ 第65話 日の丸に背いて 第66話 星条旗の下に 第67話 『負け犬の遠吠え<ローザー・ハウリング>』ふたたび 第68話 オキ・ナワへ 第69話 ハワイ諸島奪取作戦 第70話 蕩児たちの支度 第71話 インドネシア海域の海戦(前編) 第72話 インドネシア海域の海戦(後編) 第73話 冬桜庭園の勅令 第74話 前途領圏 第75話 海動 第76話 特攻の前 第77話 風は海廊へ 第78話 春の渦 第79話 海廊の戦い(前編)~常敗と不勝と~ 第80話 海廊の戦い(中編)~懺悔峡~ 第81話 海廊の戦い(後編)~大撤退の終幕~ 第82話 イイトモ、還る 第83話 特攻の後 第84話 失墜の凱旋 第85話 戦と霊 第86話 海月の新政府 【4期】 第87話 時化の予感 第88話 孤島にて 第89話 夏の終わりの桜 第90話 迷狼 第91話 渤海 第92話 閏橋事件 第93話 逃路に駆けて 第94話 戦略的撤退は提督の職権 第95話 紺碧相撃つ! 第96話 海に生き・・・ 第97話 海に斃れ・・・ 第98話 終わりなき逃走曲 第99話 後退への助走 第100話 逃避ばんざい! 第101話 ウランへの誘い 第102話 敢えて敵を背に 第103話 エロティック・モザイク 第104話 平和へ、アルタ前経由 第105話 紺冥の大海 第106話 ヒイラギ艦炎上 第107話 蒼穹の海路<ターコイズ・アクアロード> 第108話 醜男は死を欲す 第109話 星条旗に光なし 第110話 スレ、見果てたり 【劇場版1作目】わが退くは門司の小海 【劇場版2作目】母なる戦いの終曲
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/164.html
前回の話 自分は鎮守府の長とかいう重役についているが、そんなに歳は行っていない。 むしろ他の鎮守府の長と比べれば若いほうだろう。 だから自分以上に歳若き少女にあのようなことをされては鮮明に脳裏に焼きついてしまう。 そしてそれをネタに自分のそれを慰めてしまうのも仕方のないことなのだと弁明したい。 人間の三大欲求の一つを抑えろというのは酷な理屈だと思う。 今日もそのことをネタに処理をしてから寝ようと思っていたら 狙ったかのようなタイミングで大井が乱入して今に至る。 「っ……はあ……」 女の事情は知らないが、男が達した直後は誰しも悟りを開いたような気分になる。 大井の口内で達した直後、心の中で一体誰に向けているのか自分でも分からない弁明を並べていたが、 自分のそれが冷たい外気に触れたとき現実に引き戻された気がした。 大井の口と自分のそれとの間に透明だか白だか分からない色をした糸が一瞬だけかかった。 「ん……んぐ……んぐ……」 秘書のときでもプライベートのときでも何かと自分より上に立ちたがる大井は、男の精を懸命に嚥下しようとする。 目を瞑り眉をひそめる表情から、経験豊富なわけでもなくその精が味覚に優しいものではないのも分かる。 一体何が大井をそこまで駆り立てるのか分からない。 その姿は口内に放出した精を吐き出させようとちり紙を差し出すのもまた無駄だと思わせた。 「はあっ……」 嚥下し終わったらしく、ぴったり閉じていた口を半開きにさせて熱い吐息を漏らした。 口の端から零れた精液がねっとりと滴り落ちる。 とても扇情的な空気が漂うもこれより先へは理性をもって押し留まった。 中途半端であることは自分も分かっている。 前回と全く状況に相違はなかった。 もしも自分が日記帳を所持していたら、 数日前のページをコピーしてそのまま今日のページに貼り付けることになるのだろうか。 そんなことがあろうとも朝日は何も知らないかのように昇った。 軍服に身を固め、いざ寝室から直結した執務室へ出陣すると―― 「あら、おはようございます。提督」 いつもの調子で既に起床済みの大井の笑顔に出迎えられた。 自分の寝起きの半覚醒状態もまたいつものことだが、最近の近況の変化を思い出しどもる。 「……あ、あぁ。おはよう」 「私はもう朝食を済ませましたから、先に執務に入りますね」 何日も聞いたその台詞を残して、増設した席につき執務を始めた。 自分がこうも腑抜けていても大井がこうでは、調子が狂う。 普段は互いに軽口を叩き合う仲だったはずなのに。 洗面所で顔に水を浴びて意識が覚醒しきった頃には、 理性があるなら最初から押し留めておけだの向こうの気持ちも汲み取ってやれだの若干の自己嫌悪に包まれた。 しかし軍隊に土曜日曜はない。月月火水木金金あるのみ。軍人として恥ない姿で出なければならない。 食堂はまだ艦娘はまばらにしかいなかった。 と言っても、全ての艦娘が提督やその秘書艦よりも早く起きられても特に任せる任務はないので不満はない。 艤装開発の担当艦など、前日夜に、明朝の何時にどこどこへ来いという通達を送った以外の者は 昼まで起きないようなことでもなければそこら辺は好きにしていい。 というより艦娘の生活ぶりなどそれほど関心がないというのが本音だ。 こちらの存在に気づいた食事中の者から飛んでくる挨拶に応える。 カウンター席につき厨房を切り盛りする補給艦間宮に声をかける。 「提督さん。おはようございます」 「おはよう。今日はあ号定食を頼むよ」 「かしこまりました」 「御待遠様です」 「うむ。ところでちょっと聞きたいことが」 「なにかありましたか?」 「最近大井に変わった様子はないか」 「大井さんですか。先ほどもこちらで一人で食事していらしたんですが……。 そうですね、普段よりもどこか物憂げそうな、眠そうな顔をしているような気がしました」 「なるほど」 「何か……ありました?」 「ちょっとね。ただ喧嘩とかではないから大丈夫だと思う。……頂きます」 「はい、召し上がれ」 軽く一礼をしてから間宮は厨房に引っ込んでいった。 では早速と納豆を掻き回すところから取り掛かった。 定食一膳を米一粒豆一粒残さず平らげたので執務室に戻る。 扉を開けると依然として大井が執務に励んでいたが、よく見ると筆を持った手が動いていない。 顔もいつもと変わらぬ澄まし顔のはずだが、なるほど言葉には本当に言霊が宿っているというのか 自分に挨拶してきたときと違い物憂げそうにも見える気がする。 「大井?」 「……あ、提督、なんですか?」 ほんの少しの間を持ってやっと返答が来たところを見るに、声をかけるまで気づかなかった? 大井は別に索敵能力が秀でているわけでもあるいはその逆を行くというわけでもないが、 それにしてもこれは異常だ。 「……大丈夫か? 執務なら私に任せて休んでもいいぞ?」 「い、いえ、問題ありません」 オホホ、とごまかされても自分の中に芽生えた疑心は消えない。 まさか昨晩に自分の精液を飲み込んだのが悪かったのでは、と的外れな推論に行きつきそうになった。 酔狂な理論略して酔論は捨て置くとしていくつかの書類を抜き取り、 大井に対する心配は消えないまま自分は工廠へ向かった。 「提督、いいものは開発できました?」 「今日もイマイチの出来だったよ。結構やってきたと思ったがうまくいかないもんでな」 「まあ。今までぼんやりとやってきて経験になってないんじゃないですかあ?」 「ンなわけあるか。私はいつも真面目にやっているぞ」 結局目ぼしい成果は出ず開発担当艦とともにしょんぼりした面持ちで工廠を後にしてきた。 執務室に戻ってきてみれば大井は黙々と執務を片付けている。 先の物憂げな様子は特には見受けられない。 軽口は叩き合いつつ自分も執務を片付けに入る。 「そうでしたね。提督は艤装開発だけは真面目にやっていましたね」 「執務や指揮も真面目にやっとるわ。沈まない程度に休みなく出撃させるぞコラ」 「脅す気ないでしょう」 「よく分かったな」 「提督は優しいですから」 不意打ちだった。 突然の好意的な言葉に何と返せばいいか分からず、 筆を走らせていた手を止めて隣の机に目をやったが、大井は書類に目を伏せている。 「……そうかね」 「そうです。何ヶ月秘書をやっていると思ってるんですか」 「かれこれ何十年になるんかのう婆さんや」 「魚雷、打ちますよ?」 「コストが高いから無駄遣いはよしなさい」 「開発なら練度の高い私と組めばうまく行くかもしれません」 「大口径主砲が作れるというならお願いしたいね」 「……」 「睨まれても困る」 …………………… ………… …… 午前の演習や幾度かの出撃も一通り終わらせ、昼食もまた食堂で済ませた。 しかし紙の山はそこそこ削れただけで未だ堂々たる面持ちで私と大井の執務机に鎮座している。 夜のプライベートの時間を少しでも多く作るべく私語もそこそこに執務一掃を進める。 たまに大井の方が気になってこっそり目をやるのだが―― 「……」 筆が動いていないだけでなく瞼も開いていなかった。 執務中に船を漕ぐなんて大井らしくない。一応艦娘は船にも分類されると思うけど。 しかし毎日秘書をさせるのは『こき使っている』と言えてしまうだろうか。 それが原因なら少し考えなくてはいけないかもしれない。 ああ、 物憂げそう ではなく正しくは 眠そう だったんだろう。 「大井」 「……」 「大井」 「……はっ、北上さん?」 「……違うよ」 夢に出るほど仲がいいのは分かった。 「……休憩入れようか」 「す、すみません。でも――」 「ああ疲れた」 本当はそれほど疲れはないが休憩を遠慮しようとする大井の言葉を遮る。 そして懸念事項の確認に出る。 「大井。お前、寝不足なのか」 「いえ、そんなことは――」 「何ヶ月お前の辛口に付き合ってきたと思ってるんだ。寝不足の原因が私なら遠慮なく言ってくれていい」 「……眠気があるのは確かですが、提督のせいではありませんから」 「……そうか。まあ眠いなら仮眠を取るといい」 私が大井に過剰な負担をかけているのではないようで一安心だ。 嘘をついている可能性も否めないが、思いついたことをすぐ口にする大井に限っては考えにくい。 冬とはいえ軍帽の中の熱気が篭って鬱陶しいので軍帽を脱ぎ、席を立つ。 ストーリー性などなく毎日読んでいて面白くない幾多の書類を一時放棄し、自分は文庫本を手に寝室へ向かった。 夜のプライベートの時間を増やすとは言ったが結局これもプライベートの時間だった。 ベッドに横になり栞を挟んだところから読み進めていると扉が叩かれた。 「入れ」 扉が開かれ、扉を叩いた者が姿を見せる。 この寝室に自分以外が入るのも珍しいが、訪れた客が大井とは更に珍しい。 ひとまず文庫本に栞を挟み上体を起こす。 「……提督、仮眠を取りたいのですが」 「……それで?」 「生憎と私の部屋の布団は今干していて使えないんです」 「北上にでも借りれば――」 「ここで寝かせてください」 「……私は出たほうが――」 「ここにいてください」 「……ああ」 どうしたのだろう。 言葉を遮られた挙句、目を直視しているとよく分からない何かに気圧される。 ベッドに座ったままでいると大井がベッドに上がってきた。 本来この部屋で寝るのは提督1人なので寝るならこのベッドしかない。 真ん中のスペースを開け、ベッドの端に腰掛けて文庫本を開こうと―― 「あ、提督、動かないで横向いてください」 「うん?」 意味の分からない願いの意図が読めないが、 ひとまず言うとおりにしようと横を向き壁に背を預ける。 後ろの窓からは午後の西日が差し込んでいる。 「……ふう。提督の膝、硬いですね」 「……お前それで眠れるの?」 「多分眠れません」 「ならそっちに枕――」 「提督が頭を撫でてくれれば眠れます」 おかしい。 大井はこんなに甘えてくるキャラだったか。 今日のぽかぽかとした暖かい日差しにやられてしまったのか。 「撫でればいいんだな?」 「はい」 おそるおそる大井の長い茶髪に手を置き動かす。 特に文句はないようでそっと目を閉じた。沈黙に包まれ、工廠の喧しそうな作業音が聞こえるようになる。 「……提督は他の子にも、こういうことしてますか?」 「している」 「……そうですか」 「……」 「……」 「……他の子にもしていたら、嫌か?」 「嫌です」 「でも私にとってはこれくらいのことは、他の子にも平等にしてやりたいと思う。 ……ただ、この間の夜や夕べみたいなことはあまり色んな子にやられたくはないな」 自分は何を言っているのだろう。 白昼から聞かれてもいないことを口から零してしまっている。 自分もまたこの暖かい日差しにやられてしまったのかもしれない。 「そうですか。……ふふ、ちょっと嬉しい」 嫉妬していたらしい先ほどと違い晴れた声で微笑んでくれた。機嫌を損ねずに済んだらしい。 いつも自分に向かって辛辣に物を言う大井もこうして優しい笑顔を見せ、優しい声を聞かせてくれるのだ。 もちろんいつもの掛け合いも楽しいものではあるが、こうして心を開いてきてくれるのはこちらとしても嬉しい。 あまり疲れてはいないがこの大井といると癒される。 今日の午後は西日を受けながら大井を寝かしつけるためにサラサラした髪を撫でることに没頭した。 執務? また今度やります。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/514.html
308 :名無しの紳士提督:2014/08/01(金) 01 41 44 ID KM1PaQgA 鎮守府にて深夜に起きた資材の窃盗事件 容疑者としてあげられたなかには犯行日の夜のアリバイ証言のあいまいだった提督、大鳳、祥鳳がおり、憲兵は改めてこの三人から調書を取ることにした。 提督「その夜は自室に居ました」 大鳳「その夜は提督と一緒に居ました」 祥鳳「その夜は提督の下にいました」 「「ふぁっ?!」」 その後犯人は捕まり、提督は3Pしていたことになった。 309 :名無しの紳士提督:2014/08/01(金) 03 20 38 ID ydrS.S5Q ああ、そんなギャグ展開で終わるといいですね(白目) 438 :名無しの紳士提督:2014/08/03(日) 10 07 30 ID gy9f9Qyg これ以上引っ張っても犬が喜ぶだけだから ↓ここから通常運転していこうぜ 439 :名無しの紳士提督:2014/08/03(日) 10 08 57 ID ipyKpCFY 438 艦娘が提督の上で通常運転…?(ゴクリッ 440 :名無しの紳士提督:2014/08/03(日) 10 10 28 ID VyYipunI 439 最近は提督の真下で通常運転する娘も多い 441 :名無しの紳士提督:2014/08/03(日) 10 17 48 ID rWxDGKjs 440 おうヤンデレ祥鳳さんやめーや 442 :名無しの紳士提督:2014/08/03(日) 10 39 16 ID KodDpaxw 441 祥鳳さんに限らない可能性 そしてばったりベッドの下で遭遇しちゃうとか 祥鳳「こんな所でなにやってるの!?」 雷「あなたこそなんでここにいるのよ!?」 ギシギシ 大鳳「アンアン」 提督「中に出すぞ」 祥鳳・雷・大鳳「はいぃ……んあぁぁぁぁ」 祥鳳「なんであなたイってるのよ! 変態なの!?」 雷「あなたこそ触らずに絶頂とか痴女よ!!」 みたいな 443 :名無しの紳士提督:2014/08/03(日) 12 23 23 ID F79Xbifk じゃあ、大鳳にペニバンとかつけて、4Pとイこうか 448 :名無しの紳士提督:2014/08/03(日) 20 24 50 ID ah0rxAog 「鎮守府のベッドの下には痴情のもつれから病んだ艦娘が得物を持って隠れている」 そんな馬鹿げた噂を昼に青葉が「今あちこちの鎮守府で流行っているうわさ話なんですよ」と語ってくれたのをふと寝る前に思い出した 「所詮は作り話なんだろう」と返すと「でも元となった話は実際に起きた事件らしいですよ」とのこと 「実際に起きた事件も何も『ベッドの下の男』が元ネタだろうに」と一人つぶやく むしろ実際にそんな痴情がもつれるほどモテた提督がいるならば少しはその女難でもいいから分けてもらいたものだ、とはいえ… 流石にこんな話を唐突に思い出してそのままベッドにダイブできるほど無神経ではなく 一応ベッドの下を確認してみる「もっとも右手が恋人の俺にそんなこともないだろうし、何よりそんなスペースも…」 ベッドの下には何もなかった 何 も な か っ た 一瞬の刻をおいて事態を把握した提督の叫び声が夜の鎮守府にこだました。 449 :名無しの紳士提督:2014/08/03(日) 20 34 18 ID MBciFdYA あースッとしたぜ(鳥肌) 450 :名無しの紳士提督:2014/08/03(日) 20 36 45 ID kQKmAIzc ホコリがなかったのか隠してたエロ本がなかったのか床さえなかったのかただの喪男なのか 451 :名無しの紳士提督:2014/08/03(日) 20 40 22 ID RL6sCSWA そもそも布団を使用しておればいいものを…… 452 :名無しの紳士提督:2014/08/03(日) 20 50 57 ID ah0rxAog 隠してたエロ本を秘書艦に没収されてたーってネタだったのに確かに 「埃がない」と読み取ったら一気にホラーになるでござる 「青 葉 見 て い ま す」 453 :名無しの紳士提督:2014/08/03(日) 20 57 10 ID dgiZPXvM センズリこいてる提督の息遣い聞きながら、ベッドの下でオナニーしてる艦娘がいるんですね ……誰だろうw これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/eojpsp/pages/212.html
No. ティノアの提督 ベルタ 水の6マナ軍師。 反地による潜在的な火力に長ける上、貴重な水Fの増加に一役買う鯨。 召集・派兵は勿論強力だが再行動コストが安いのも見逃せない長所。 2Fにいるなら地割れから、不一致なら国賊サイアムから確実に葬りたいクリーチャー。 コメント 名前
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/483.html
非エロ:提督×翔鶴1-678避「翔鶴と、提督の決断」の続き 翔鶴と、提督の決意 「いよいよ明日で着任一周年だそうですね。おめでとうございます」 ある雨の日の執務室、報告書作成中。秘書艦の翔鶴がお茶を淹れつつ、笑顔で提督にそんなことを言った。 「そうか、もうそんな頃か。……我ながら良く更迭もされずに保ったものだね」 「あなたが司令官で良かったと、瑞鶴もみんなも言っていますよ。もちろん、わたしも」 苦笑しながら言った提督の言葉に、にっこりと本物の笑顔で言葉を返す翔鶴。 あの雨の日から一ヶ月ほど。思わぬ時間を二人で過ごした後、提督と翔鶴は互いに特別な関係に発展していた。 仕事の合間を縫って軽いキスを交わしたり、二人で朝まで語り合ったり。もっとも、あの日を含め一線を越えたことはない。 彼女の性格上、きっと望めば応えてはくれるのだろうが、それを本心で望んでいるかは分からない。そう考えると、提督は軽々しく踏み出せずにいた。 「それで……ですね。提督は今晩、何かご用事がお有りでしょうか?」 もじもじしながら視線を外して訊いてきた翔鶴に、いや、特に無いよ、と提督が答えた瞬間、彼女の表情がぱっと明るくなった。 こんな時の彼女はいつもの大人びた感じが隠れてしまうせいか、本当にただ可愛いな、と提督は思った。 「で、では、よろしければまた部屋に遊びに来られませんか?今夜は瑞鶴が友人のところに泊めていただく予定とのことで、あの、良いお茶が手に入ったので」 妙にわたわたしながらお誘いの言葉を述べる翔鶴。秘書艦なので当然、提督が明日が非番であることは把握済である。 そして無論、提督に断る理由はない。夜半の来訪の約束を交わして、彼らは再び報告書に向かった。 仕事が終わったフタヒトマルマル。何度か邪魔したことのある翔鶴型居室のドアを、提督がこんこん、とノックする。 「はい、どうぞ。開いていますよー」 中の声に誘われ、部屋へと足を踏み入れる。 「あ、錠は下ろしてくださいね」 暗さを妙に思いながらも言われるままに鍵を閉めると段差で靴を脱ぎ、そっと中扉の障子を開けた瞬間。 和風のスタンドライトの間接照明が、淡いオレンジに染めるほの暗い和室内。 いつもの和服とは違う、やや大きめのパジャマを来た翔鶴が、部屋の中央に敷かれた一組の布団の上にちょこんと座っていた。 予想もしなかった完全な『お膳立て』に、提督は思わず息を飲んだ。 「ここへ座って下さい、提督。お話と……」 ぽんぽん、と布団の端を叩く翔鶴。 「……そのほかいろんなことをしましょう」 緊張と勇気の伝わる、精一杯の笑顔。 ……分かりきっている、互いの本心。もはや逆らえるはずも、誤魔化せるはずもなく。 「……ん」 待たせたことを、申し訳ないなと思いながら。 気持ちが先走り過ぎ無いよう、静かに唇を味わいつつ。 提督は彼女を、寝所にゆっくりと押し倒した。 いい匂いのする淡青の上衣のボタンをひとつ、ふたつと外し、胸元の上半分を露出する。 「提督……大好きです。本当です。可愛がって下さいね……」 言葉に応えるように、紅潮する頬に手を添えて、互いに積極的なディープキスを交わす。 「……ん………んん……っ……」 上衣を左右へ完全にはだけると、柔らかそうな翔鶴の双丘が淡い光のもとに晒された。 「は……はずかしい、です……あまり、見ないでください……」 恥じらいながらの上目遣い。その瞬間、理性の堰が音を立てて決壊した。 やわらかな胸元に密着し、揉みしだきながら舌で先端を愛撫する。 甘い喘ぎを聞きながら、下衣も脱がさず下着の中に上から手を無遠慮に差し込み、茂みの奥の秘所を撫で擦る。 聞き慣れたはずの彼女の声、耐えるような、堪えるような喘ぎが、更に理性を犯していく。 愛しい。愛しすぎて、……もっと完全に、自分のものにしてやりたい。翔鶴。 下衣と下着をもどかしいように奪い去り、彼女の白い脚を開かせ、既に滴るほどに潤う秘所を露わにする。 直後、勢いに任せた乱暴な挿入の試みが、爪を噛んで羞恥に耐えていた翔鶴に艶やかな悲鳴を上げさせた。 破瓜の痛みに耐えつつ、それでも濡れた瞳で愛しい人に手を差し伸べる翔鶴。 薄血と愛液の混じった分泌物に塗れながら、本能のままに抽送を続ける提督。 熱さ。柔らかさ。汗。熱い呼吸。喘ぎ声。動悸。髪。におい。震え。 たまらない心地よさ。受け入れられた達成感、否定されない安心感。 そして……同時に達する、融け合うような一体感。 提督と翔鶴の『初めて』は、勢いと幸福のうちに幕を降ろした。 「今夜は。お泊りになっていきます?」 「うん。お言葉に甘えようかな。瑞鶴は帰ってこないんだっけ。友達のところって誰かなあ?」 一線を越えても、いつも通り。いや、それまで以上にお互い好きになったような気がする。 布団のうえに二人並んで寝転がりながら、そんな簡単なことに提督がこの上ない安堵感を覚えていると。 「……大鳳と飛鷹のお誘いに。私の代わりに行ってくれたんですよ」 はっとする。今日の日付……6月19日。 ……まさか……いや、間違いないだろう。 「翔鶴、そんな大事な日に……」 「私には、提督の一周年を一番最初にお祝いするのが、一番大切なことでした。みんな、笑顔で賛成してくれましたよ?」 「……それは……まいったな。関係はもうバレバレなのか」 提督がそう言って、思わず苦笑いをすると。 「お話をしましょう、提督。もっと知りたいです。貴方のことも、私が……沈んでから、今日までのことも」 目前の翔鶴が、静かな瞳と声でそう言った。 そして。 提督の知らない、戦争。翔鶴の知らない、平和。 その日二人は、夜更けまでいろいろな話をした。 「提督。マルナナマルマルです。朝御飯、何にしましょう?」 甘く優しく、それでいて芯の強さを感じさせる翔鶴の声で目が覚めた。 畳の香り、見慣れぬ天井……翔鶴型の部屋、彼女の布団の中。 「ようやくお茶を煎れられますね~」 カチャカチャという茶器の音、至高の芳香。 朝起きてすぐに彼女が手の届くところにいることに、この上ない幸せを感じる。これをずっと、できれば一生続けたい。 僕の心が、嘘偽りなくそれを感じているということは……。 そう。たとえそれが、どんなに困難なことであったとしても。 やはり、もう一線を越える努力をしよう、と提督は密かに固く心に誓った。 (終) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/345.html
494 :名無しさん@ピンキー:2014/04/08(火) 16 51 49.11 ID KhdaPfwX 428の後日談 ゴーイチゴークーデター成功後の話 各国が厳重に監視していたにもかかわらず、世界の海路版図は 瞬く間に深海棲艦によって魔の海域へと戻っていった。(extraマップ) 当然のごとくかつての提督や艦娘たちも呼び戻されることとなる。 一度は裏切られたという複雑な思いから、はじめは断るものも少なくなかった。 しかし今日食う飯も困るほどの貧困に勝てるものはほとんどいなく、 思うことはあれど、鎮守府に着任せざるを得ないのもまた事実だった。 だが、軍に入りその内情を知ると、まったく以前とは違うことに誰しも驚いたという。 彼らを捨て駒と見ていた腐敗した軍上層部は一掃・粛清され、 「死すべからず」を掲げ、「帰ろう、帰ればまた来られるから」を実践していた。 雷「あれ?電じゃない。あなたもおにーさんに呼ばれたの?」 提督執務室に向かう途中で電と出くわした。 電「あ、お姉ちゃん。はいなのです。おじさまに行くように言われたのです。」 雷「二人に用って何かしらね?」 電もよくわからないらしく、二人して首をかしげる。 雷「ま、いってみればわかるわよね!」 ガチャッ 雷「おにーさん!雷が来たわよ!」 電「電もいるのです!」 暁「あ、二人ともいらっしゃい、待ってたわ」 響「ひさしぶり・・だね」 雷「え・・あ・・・暁・・・?響・・・?・・・・あっ!・・・おにーさんの艦隊の暁と響・・ね」 電「はわっ、お、お久しぶりなのです!暁お姉ちゃん、響お姉ちゃ・・・あっ違ったのです。」 そう、雷と電の知る暁と響ではない。彼女たちはすでに解体され、もうその魂はここにはない。 暁「電、間違ってなんかないわよ。私たちはいつだって姉妹なんだから!ね?」 響「そう、私たちは姉妹。だから別におかしく・・ないよ」 電「ふっ、ふゎぁぁん!お姉ちゃん!!」 暁「わっとと、よしよし、もう、しょうがないなぁ」 暁に抱きつくと、電はわんわんと声を出して泣いた。 響「雷も・・・くる?」 雷「わ、私はいかないわよ!?・・・おにーさんも見てるし(ごにょごにょ)」 そういう雷だったが、その目には熱いものがこみ上げていた。 響「そう・・・」 少し残念そうな響だった。 提督「雷、電。よく来てくれた。今日はお前たちにいい知らせを持ってきた。と思いたい」 えぐえぐと泣いていた電はぐしぐしと暁に顔を拭いてもらい、提督の前に雷と並ぶ。 提督「本日ヒトヒトマルマルより雷、電、両艦娘を我が艦隊に迎える。」 電「ホントなのですか!?うれしいのです!!」 電は嬉しさのあまり暁の手を取りぴょこぴょこ跳ね回ると、響に抱きついて喜んだ。 響「ハラショー。それはいいね」 皆嬉しそうだった。 雷「っ・・・そんなこと聞いてないわ!」 一人、雷だけを除いては。 提督「すまない、先日大佐よりこの話を受けてから早く伝えたいと思ってな、 突然の話になってしまった。わるかっ」 雷「違うわ!そういうんじゃないっ!そういうんじゃ・・・」 提督はただ静かに雷の言葉を待つ。 雷「もちろん、おにーさんの艦隊に所属できるのはうれしいわ。 でも、私は司令官の・・・、今でもあの人の艦なんだから!」 バンッ 雷は今まで我慢していた想いがあふれて、そのまま執務室を飛び出していった。 電「雷・・お姉ちゃん・・・」 提督「雷・・・」 暁「・・・ほんと、いちずなんだから。バカね」 響「・・・・司令官。雷を頼めるかな?」 提督「あぁ、わかっている。」 電「あの・・・おにーさん。雷お姉ちゃんが嫌なら、私も・・・その・・このお話は・・」 提督「わかっているさ。」 やさしく電を撫でながら話す。 電「ごめんなさい・・。私は・・私だけはお姉ちゃんと一緒にいてあげたいのです」 提督「大丈夫、雷はきっとわかってくれるさ」 ぽんぽんとやさしく頭を叩くと、帽子を直し。 提督「雷にあってくる。しばらくの間留守を頼んだ。」 暁・響「了解しました!」 暁「いってらっしゃい!司令官。雷をお願いね」 響「司令官に幸運を」 電「お姉ちゃんをよろしくなのです・・・」 パタン・・・ 提督は迷うことなく歩みを進める。 彼女の行く場所に心当たりがある。 電に大丈夫だといった。 提督「(そう・・・大丈夫だ。こうなることは”初めから”知っていたから)」 他者の心を読むことに罪悪感を感じる。 他者を支配し動かすことに罪悪感/快楽を感じる。 ヤツに合ってから、俺は持てる力をすべて使い、 全ての守りたい者たちを守ってきた。 この力も万能ではない。 心通わさぬ者の心はあまりよく聞き取れなかったが、 それでも相手を欺くに足る程度には読み取れる。 危険分子は目の内からつぶした。 提督「雷!話をしに来た。逃げないで聞いてくれ。」 雷「おにーさん・・・。やっぱここにいるってわかっちゃうよね・・」 そこは以前提督と雷の司令官たちとよく来ていた裏庭の花壇だった。 雷「ね、この花覚えてる?」 そこには五月のさわやかな日に照らされた紫の綺麗な花が咲いていた。 提督「あぁ、あの時アイツと植えた花だな。名前は確か・・・」 雷「ミヤコワスレ。曙の髪飾りと同じよ。・・・花言葉は”また逢う日”まで」 提督「・・・」 雷「ね、おにーさん?私、絶対に司令官、・・・あの人のこと忘れられないと思うわ」 雷「だから・・」 提督「悪いな、雷」 雷「?急にどうしたのよ、おにーさん」 俺はこの力を使い、露払いをしてきた。いささかそれはゆきすぎだったのかもしれない。 いつしかその力は制御が効なくなり、心を通わした者ならば、 ”自分の意思とは関係なく”詳しく聞き取れるほどになっていた。 相手の心を読み、その弱みに付け込み心を支配する。 その快楽と、それと同時に感じる激しい嫌悪感に苦しみ、 しかし、それが守るためならばと心を鬼にしてこの力を利用した。 この力のことを知っているのは自分と如月だけだ。 そして、一つだけ如月と約束したことがある。 提督「-----俺は、俺の心に嘘はつかない。」 雷「え・・?どうしたのよ急に。」 雷が自分に好意を抱き始めていることは薄々気づいていた。 それと同時にアイツのことを未だに気にかけていることも。 提督「雷・・・オレのもとに来い。」 雷「ッ・・・だから、それはっ」 雷の心が激しく動揺し、揺らいでいるのが感じ取れる。 提督「アイツを忘れろとは言わない。俺はアイツほどやさしくはないし、気が利く方でもない。」 提督「だが、決してお前を置いていかないと誓おう」 雷に一歩一歩近づく。 雷「そ、そんなの困る・・じゃない・・」 雷は突然の告白に顔を赤くし、視線を逸らしながらジリジリと背後に後ずさる。 提督「(卑怯だと思うが許せ・・・)」 目を瞑り、一呼吸置くと雷の肩を抱き寄せた。 雷「?おにー・・さ・・んむっ!?」 後がなくなり、背を壁につけた格好になった雷に逃げるすべはなかった。 雷「やっ、やめて!おにーさん!私穢れてっ・・ッ・・」 提督「そんなことはない。俺にはとても魅力的に見える」 ちゅっ、と首筋にやさしくキスをする。 雷「ひゃっ」 首筋の愛撫にビクビクと震え、抵抗する力を奪われてゆく。 雷「ど、どこでそんな浮ついた言葉覚えたのよっ!私の知ってるおにーさんは こんなことしないしそんなセリフはいわないわっ!」 提督「そうだったな。・・・だが、雷を手に入れるためなら、手段は選ばんさ」 雷「あんっ、なんで?ひゃっ、・・・私なんかほっとけばいいじゃない。」 提督「放っておけない。自分を慕ってくれるすべてを守りたいんだ。」 提督「・・・雷、好きだ。愛している。俺のものとなれ。」 矢継ぎ早に繰り出される愛の睦言に、一言一言耳元で言われるたびに 雷の心はキュンと切なくなった。 雷「ッ・・・」 逃げ場を探してもぞもぞするが、両手を掴まれしっかりと壁に押さえ付けられ逃げられない。 やがて観念したのか、それとも自分の心に嘘がつけなくなったのか、 雷は小さくコクンとうなずいた。 その瞬間首にあった普段見えないピンクのハート形チョーカーが一瞬現れると すぅーっと消えていった。 このチョーカーは提督が開発に加わったもので、艦娘を保護するためのものだ。 ある程度の外的干渉からこのチョーカーに守らている。 艦娘が提督に忠誠を誓う限り。 その絆が、・・・枷が外れた。 だが、雷は決して忘れないだろう。 提督「雷・・・」 雷「おにーさ・・・・司令官・・・んっ」 長く、甘く切ないキスを交わす。 雷の頬を涙が伝う。 雷「あっ、司令官、・・・私穢れて・・だからっ」 提督「先刻もいったが、雷は綺麗だ」 雷「でも・・んっ♥・・・ゃっ、待って!ひゃんっ♥」 提督「待たない。・・・もう逃がさない。」 そういうと、するりと上着の中に手を忍び込ませ、雷のささやかな胸をやさしく、 しかし激しく揉みしだく。 雷「ひぁぅっ♥♥んにゃっ♥♥♥」 雷「待って!あんっ♥逃げない!逃げないから!まっ♥、んんっ・・ちゅっ、や♥・・んちゅっ・・はげしっひぁっ♥」 提督は逃がさないとばかりに壁に押し付け激しいキスを雨のごとくふらせ、 足を雷の太ももに割り込ませた。 雷「んっ♥♥ふっ♥ふぁっ♥♥司令官っ♥好き!ちゅっ♥私も好きなんだからぁ!」 二人は我を忘れ、お互いを貪るかのような激しいキスをした。 知ってか知らずか提督の膝はぐりぐりと雷の秘所を刺激し、雷はガクガクと立っていられなくなってきた。 雷「司令官っ・・ぁっ♥その・・私っ・・もう・・んんぅ♥」 はぁはぁと息も荒く、ぽやぁ~っと真っ赤にとろけきった雷が色っぽく催促する。 提督は雷を支えながら、スルスルとタイツごと下着を膝下までズリ下げる。 トロトロになった雷の秘部からは愛液が糸を引いていた。 提督「・・・やはり制服姿の少女にこんなことするのはものすごい罪悪感だな。」 雷「んっ♥・・・はぁ・・はぁ・・。ほんとよ!もう・・・、こんなに激しく求めるんだから!」 雷「・・・でも、すっごくうれしかったわ。」 そういうと提督の頭を抱き、優しくなでる。 提督「わぷっ、おい、雷・・・むぐぐ」 提督はやれやれと大人しくなされるがままとなった。 雷「司令官?もっと私に頼っていいのよ?」 久しぶりに言うこのセリフは何か懐かしい想いを思い出させた。 しばし無言のまま抱き合う二人だったが・・・ ムズムズ 雷「んっ・・し、司令官・・その・・ね」 雷は太ももをすり合わせ、モジモジと腰をくねらせている。 提督「んん?どうした雷」 先ほどの行為で昂ぶっていた雷は、パタパタと愛液をこぼしながら 提督に懇願するかのような顔でお願いしてきた。 雷「もう・・・んっ♥我慢が・・」 提督「ふむ、何の我慢だ?」 雷「なによもう、んっ♥司令官、ちょっと意地悪になったわ」 提督「ん、すまない、ヤツの影響が残っているようだな。」 そういうと何かを振り払うかのように頭を振ると、優しく雷に口づけをした。 電「おにーさん遅いのです・・・」 暁「うーん、今頃司令官が狼さんになって雷を食べちゃってたりして」 電「たべっ!?なのです!?」 響「・・・司令官ならその可能性は高いと思うな」 そういうと暁と響は自身の薬指の指輪を眺める。 電「はわっ、雷お姉ちゃんは美味しく食べられちゃうのです!?」 ガチャッ 雷「ただいまーっ!今戻ったわ!」 そういう雷は提督におぶさっていた。 雷「その、さっきは悪かったわね。」 提督「雷を確保してきたぞ。」 電「おねえちゃっ無事なのです!?何処か齧られましたか!?」 雷「かじ?・・・?あ、これね?ちょっと色々あって足に力が入らなくて・・」 響「色々・・・」 暁「色々・・・ね?」 ふたりの視線は雷の左手薬指に集中していた。 さらに雷はキラキラと戦意高揚状態である。 雷「あ、あはは・・」 あわあわと電が椅子を用意し、提督は雷をそっとおろした。 提督「さて、”色々”あったわけだが・・・」 ちらと雷の方をみると、暁と響の視線に助けを求める雷が見えた。 提督「ごほん、本日をもって正式に雷、電両名を我が艦隊に配属する。以上だ。」 電「お姉ちゃん!ホントなのです!?」 暁「さすがね!司令官!撫でてあげてもいいのよ?」 暁「って、なんで私の頭をなでなでするのよ!もう子供じゃないっていってるでしょ!」 響「ダブロー パジャーラヴァチ(ようこそ)!、雷、電。二人とも歓迎するよ!そしておかえり。」 電「ただいまなのです!お姉ちゃん!」 暁「あっ、いいとこ持ってかれた!もう!司令官がなでなでするからよ!」 暁「き、嫌いじゃないけどね・・(ぼそぼそ)」 響「司令官、暁がもっと撫でてほしいと言っている。」 暁「ちがっ、れ、レディーはそんなこと言わないわっ」 (提督)なでなでなでなで (暁)もじもじもじもじ/// 電「暁お姉ちゃんうらやましいのです」 (提督)わしゃわしゃわしゃ (電)はわわわわわわ/// 響「そわそわ・・・」 (提督)なでなでなでり (響)う、ウラー/// 雷「相変わらずね」 ぷっとふき出すと、腰に手を当てて少しあきれ気味につぶやく。 いつも通りの提督たちを見て心が幸せに満たされていくのを感じた。 雷「よいしょっと、っわとと・・・」 大分落ち着いてきた雷は思い切って立ち上がって宣言する。 おいで・・・と提督が優しげな表情でこちらを見ていた。 雷「司令官、貴方は大丈夫!・・・・だって、私が傍にいるんだから!」 雷「(今度は絶対にこの手を離さないんだからっ)」 雷は艦娘たちに囲まれる提督に向かってダイブした。 ミヤコワスレの花が祝福するかのように、さわやかな風に揺れて微笑んでいた。 +後書き 502 :名無しさん@ピンキー:2014/04/08(火) 17 10 15.83 ID KhdaPfwX えーと、お約束していた雷のアフターストーリーをお届けします。ぺたり。 純愛分が不足したので補充! 多少強引ですが両想いだし純愛と言い張ります!ジュウコンカッコカリですしね・・・ 実は4-782の大井っち提督に感動(触発され)して始めたSSだけどなんかものすごく長くなってきました・・・。 早く上記作品並に読んでてドキドキするものが書けるようになりたいものです まだ書きたいものがたくさんあるのでしばらく続ける予定ですが、お付き合いいただければ幸い。 ちなみにこのミヤコワスレの花は曙さんと提督の過去話の時にまた出ると思われます。たぶん 503 :名無しさん@ピンキー:2014/04/08(火) 18 12 10.15 ID KhdaPfwX ちょっと追記。というか補足 秘書官如月ちゃんは姉妹再会に気を利かせて席をはずしてます。 貯め込んだ間宮チケットを奮発してみんなで甘味を堪能中 一日貸し切り状態なので、午後から雷たちも合流しました。 雷と電の着任成功の知らせを受けて、急遽用意していた歓迎会の飾り付け、 如月の「おかえりなさい。私たちは貴方たちを歓迎するわ!」という言葉に雷号泣! 電は普段見ない雷の姿にやっぱり何処か齧られてましたか?と先ほどの「提督に食べられた」ネタを暴露! やんややんやの大騒ぎになった後、ズルズルと宴会に。 すでに何人かはお酒が入り、千歳とかは提督にしな垂れかかって迫られたり 大井っちにやきもち焼かれたり、なぜか水着のまま来ちゃった潜水艦たちに抱きつかれたり 逃げた先で愛宕とぶつかって押し倒してしまい、それを青葉に見られちゃいました!だったりと 提督は”色々と”大変だった模様。
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/223.html
《魔面提督マスキュラ》 魔面提督マスキュラ R 闇文明 (7) クリーチャー:デーモン・コマンド/デビルマスク 5000 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中にあるすべてのデーモン・コマンドとデビルマスクを自分の手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に戻す。 相手のターン中にこのクリーチャーが手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。 収録セット DMO-02 「時空編 第2弾 天魔謀略(カオス・ミッション)」 参考 [[]]