約 500,926 件
https://w.atwiki.jp/gardenkikaku/pages/20.html
神坂 怜の固有スキル。 スキルの使用宣言が必要。 「注視」「聞き耳」「精神分析」 上記スキルをSP消費無しで使用出来る。 精神分析を使用した際、 対象が「拒絶」スキルを持っていたとしても その本心を暴き出すことが出来る。
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/2463.html
アレンシス (アレンシス ロンズディール邸 内部 アレンシス (阿笠一葉が「進路選択に備えた家庭訪問」を行い家の人間を引き付けて時間を稼いでいる間に、 アレンシス (残る生徒達が邸宅内を捜索する手筈だ。 エメル 「学生、即ち子供の私室は二階にあるもの…というのが青春小説での定番だけれど。」 エメル 「どうやら名家の邸宅もそのお約束に則っていそうだねえ。」 エレア ……あそこがニカの部屋。 エレア (少し考え事をして、軽く首を振る。 エメル ああ、なんとか使用人を撒いて辿り着けたね。 エメル 空太郎氏には尊い犠牲になってもらったよ。 エメル (彼等がいる二階の窓の外…吹き抜けの中庭では、 エメル (ドローンが飛び交い、使用人の注意を一手に引き付けている エミリー 結構ハデにやったのね。ま、別にいいけど。 エメル まあ、入ろうか。あまり時間を掛けてはいられないしね。 エレア …お、おじゃまします。(小声で エメル フフ、年頃の青年の私室に忍び込むなんてねえ。(小声エレアの様子になんか楽しそうに エメル (続けて部屋に入っていく エレア 変な言い方しないでよ…、。(少し顔を紅くしながら アレンシス (年頃の青年の私室とは思えないくらい片付いている部屋。定期的に使用人の清掃が入るのだろう。 アレンシス (ベッドに勉強用デスク。ソファ。本棚が三台ほど壁際に並び、その傍にミニテーブル。 アレンシス ミニテーブルの上にはチェス盤が置かれ、駒が並べられている。綺麗に整えられた部屋の中で、ここだけ片付けられていないようだ。 エレア ……。チェス、好きだったんだ。 アレンシス (テーブルの上にはチェスの問題集も置かれている。明らかに途中のため、使用人もここだけ片付けずに置いておいたのだろう。 エメル …(ふーむ。と見て エミリー …ふーん、エロ本でも探すか。(あちこちガサゴソ物色しながら エメル おやおや、可哀想に。(やれやれと笑って肩を竦める エレア ちょ、ちょっと…!! エレア そういうの、プライバシーの侵害じゃない…? エミリー しのごのいってる場合じゃなくない? エミリー エロ本隠してる場所探すくらいしっかり調査したらなんか見つかるでしょ。 エミリー なんかヤケに焦ってるじゃん? エレア ………、。(黙り込んで怒りを露わにする エメル まあまあ、落ち着きたまえよ。今私達は「ニカ君が残しただろうヒント」を探してるんだ。 エメル ならばわざわざ官能写本と同じような所には隠さないんじゃないかな? エレア ……! エレア あ、ありがとう…。 エミリー ちっ。なんでアンタがお礼言うのよ! エメル という事で…(ミニテーブルの方に歩いてって 空太郎 いっっ今っ、、!!(部屋に駆け込んでくる男 エメル おや? 空太郎 みんなで「エロ」い話とかしてたんですか?!!?! 空太郎 (ぜえはあ息を切らしながらやってくる功労者 エメル おやおや。無事逃げ果せたのは立派だけれど。君はドローンに盗聴機能でも付けてるのかな? 空太郎 いやいやいやいや!?!?!? 空太郎 僕は純粋にエロい話をしている所に遭遇したいなというピュアな気持ちで急いでやって来た次第でしてそのえっとですね。 空太郎 (色々とここまでの道中やってる技術は凄いが台無し感万歳の男 エメル まあ、そのモチベーションは置いておこうか。話は次に進んでいるとも。 空太郎 なる、ほど・・・ エメル 露骨なコレが気になるね。 必勝局面問題集…か。(駒の並べられた盤を見下ろして 空太郎 あ!? エミリー キモっ エメル 所謂次の一手問題って奴だね。必勝の局面から勝ち切る手順を考えるもの。(無駄に説明したがるキアシス学生 空太郎 確かにこの綺麗な部屋で、あの真面目君がやりかけの問題を放置して出かけるのもおかしーーーキモって何のことですかねえ!? エミリー アンタのことだけど? 空太郎 ととととととにかく、、、 エミリー はい、説明つづけて。 空太郎 この問題には意味がある。。そういう事ですかねえ!? エメル あぁ、問題そのものに意味があるのか…それともコッチかな?(傍の本を手に取って エメル (パラパラと捲る 空太郎 問題…ふむ?? エメル えっと、…これか。 (該当の問題が載ったページを見つける 空太郎 問題のページと…… 空太郎 並んでいる盤面の駒を見比べて…… エメル … 配置が違う駒が一つあるね。 空太郎 まさかの並べ間違え!!? エメル どうだろうねえ? えっと、そうか。 エメル 「白のビショップ」が一路ズレてるんだね。 エメル (ひょい、と該当の駒を拾いあげる 空太郎 それじゃあ問題として成り立たなくありませんか!? エレア 白のビショップ…… エレア あやしいね。ニカのことだから無意味な練習問題はしないと思うけど…。 エメル だろうねぇ。これじゃ詰まないし。 …(ズレていた駒を手に取って調べると エメル …あぁ。コレか。(「ビショップ」の裏側を皆に見せる エメル (紫色の…マーカー?で六芒星が描かれている エメル 六芒星か。ありふれた記号ではあるけれど。 ドローン (ディスプレイ付きドローンがフワフワと部屋に飛んでくる エメル コレに心当たりがある者は―― ん。 コロン 「あー。あー。みんな聞こえる?」 コロン (ディスプレイに映るコロンの姿) エレア コロン先輩…? コロン 空太郎センパイから緊急の着信を受けた所なんだけど、 コロン 「このカメラ…今ドローンの一基に接続されているのかな?部屋のみんなが見えるよ」 エメル おや。名探偵へのご依頼というわけか。 エミリー ……… コロン 名探偵??へぇ……何何? コロン ドローン越しで何処まで出来るかわからないけど……もしかして謎のメッセージとかある感じ? エメル あぁ。今ニカ君の部屋を捜索中なんだけどね。あからさまに謎解きめいたヒントが残されていて。 コロン ………(カメラから部屋の様子を注視する エメル 文殊の知恵を貸して貰えると助かるね。(カメラに触れ、チェス盤や駒、問題集がきちんと映るように コロン なるほど……ニカセンパイの部屋にやりかけのチェスがあるわけね。 コロン いいよ……センパイからの挑戦状……解いてあげようじゃん! コロン この……ジーニアスシックスがね!(瞳が光って視力向上~~~! コロン まずはそのビショップだね。問題文と違う場所にあるという。 エメル そうだね。「コレ」が描かれている事までは突き止めたよ。(カメラに「白のビショップ」の駒の裏…紫の六芒星を向けて エレア うん。ビショップだけがズレてるんだよね。 コロン なるほど!手の込んだメッセージを残してくれて助かるよセンパイ! コロン ~♪(コロン君が学生探偵団に説明するときのBGMがドローンから流れ出す エミリー うわっ。うざっ。 エメル フフ、あまり目立つ真似は控えた方が良いんだけれどねぇ。(言いつつ笑ってる コロン 「いや、ボクが流したわけじゃないからね!?」 コロン 「と、とにかく進めるよ!」 エメル ああ。是非とも。 コロン 「ニカセンパイの残したメッセージはシンプルなサインのはずだよ。」 コロン 「つまり、自分が、誰と、何処に、行かなきゃ行けなくなったか。」 コロン 「ビショップ………このコマが示す人物を僕らは全員1人思い浮かぶはずだよね?」 エミリー 何もったいぶってんのよ! エメル …『司教 ビショップ 』、か。なるほどねぇ。 エメル 何、そのまま、先の会議でも浮上していた人物じゃないか。 コロン 「そう。スバリその名で呼ばれている教員がこの学園にはいる。」 コロン 「『司教 ビショップ 』イオン教授だ。」 エレア キングが学園長、クイーンが阿笠先生… エレア そっか、そう言うことだったんだ。 コロン 「あぁ。ココまでは誰を示すサイン。」 コロン 「じゃあ何処に?って事なんだけど………」 コロン 「その六芒星のマーク。それがヒント2つ目。」 エメル フフ、という事はだ。 エメル 君はこの印に心当たりがあるんだね。 コロン 「うん。何の変哲もない。このキアシスでは毎日見かけるマークだけど、」 コロン 「特定の教団ではもう一つの意味合いを含む。」 エメル 教団。 コロン 「上下左右対照にして、古来より使われる伝統ある魔法印。」 コロン 「PUREの教団の隠れシンボルさ。」 エミリー ……(わからないので靴で音をコツコツ鳴らしながらイライラ話を聞いている エミリー PURE… エミリー へぇ。思ったよりイカれた名前が出てきたわね。 エメル PURE、か。その名と思想は耳にした事があるね。 コロン 「あぁ。少しコレだけだとこじつけだけど、」 エメル フフ、なかなか……このキアシスでは審議を呼びそうな教義を掲げていた筈だけれど。 エレア PURE…そいつらがニカを… コロン 「イオン教授がそこの教団に出入りしてる…なんてのは噂話の一つでしかないし、確度も高くない。」 コロン 「でも。ほら。ココにニカパイセンが残してくれたヒント3を足してみてよ。」 エメル ヒント3。それは… コロン 「えっと、チェスでは1プレイヤーあたり2個のビショップを使うんだ。」 エレア 3…? コロン 「ほら、白のビショップ、もう片方はすでにその盤面に配置されているでしょう?」 コロン 「そして…更に付け加えると…」 コロン 「チェス盤は白のマス32マスと黒のマス32マスに別れた64マスで構成されてて…」 コロン 「チェスのコマで唯一ビショップだけが、」 コロン 「最初に置かれたマスの色とは別の色に、決して移動しないんだ。」 エメル あぁ、ビショップは斜めにしか動けないし。似たボードゲームと違い新たに打ち込まれる事もない。 コロン 「そうそう!!」 コロン 「それで…すでに設置されているビショップは…黒いマスの上に置かれているよね?」 コロン 「じゃあ、ニカセンパイが残してくれたビショップを置くべき場所は・・・・・・・・」 コロン 「白。」 コロン 「白のマスに。六芒星の。司教 ビショップ を置く。」 エミリー ……それがどうなるって言うのよ! エメル 決して他の色に染まらない「白」。故に「PURE」…って事かな。なんだか詩的だねぇ。 コロン 「うん。そうそう。でもちゃんと場所の答えになるのさ。」 コロン 「ニカセンパイの作ったヒント、オシャレだよねえ。」 コロン 「白のマス…真っ白の立方体の建物。」 コロン 「・・・実はこの割と近くにあるって知ってた?」 エミリー ……! エミリー ちょっとアンタら、マジであそこ行く気? コロン 「不気味に浮かぶ真っ白の立方体。」 コロン 「それこそがPUREの総本山。今、イオン教授とニカセンパイが居る場所さ。」 エメル フフ、そんな奇怪な建物がある事も、そこが宗教団体の本部だとも知らなかったよ。 エメル けれど、そんな場所があるのならそれはもう答えが出たようなものなんじゃないか? コロン 「うん。今日日ケータイでも近影を調べる事が出来るらしいんだけど、」 コロン 「ちゃんと浮遊した立方体の下には六芒星も描かれているらしいからね。」 エレア うん…行くしかないね… コロン 「ニカセンパイはそれも示していたんじゃないかな?」 エメル なんとかマップって奴かな? …やれやれ、個人の邸宅よりもよほど警備が厳重そうだけれど。 エメル フフ、乗り込む気満々みたいだね? エミリー はぁ…… コロン 「行くって言うなら止めやしない…というか止めるつもりなら推理なんて披露しないしね。」 コロン 「でもそこの人達だけで突っ込むのは危険だよ。ちゃんと合流して向かおう。」 エミリー そうね。数が多いし、何より全員イカれてるわ。 エメル フフ、冷静だねぇ。まあ同意だとも? エメル という訳で、だ。逸る気持ちはもう少し抑えてくれたまえよ。(エレアを向いて エレア ……わかった。 エレア 一人でも行きたいくらいだけど、その方がニカを助けられる可能性が増えるならそうする…。 コロン 「じゃあ、集合場所をグループにポストするね。」 コロン 「一旦そこに集合して…」 コロン 「今度こそニカセンパイに会いに行こうか!」 エレア ………、ニカ…。 エレア みんなで、助けに行くから…
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3090.html
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/8799.html
探偵撲滅 【たんていぼくめつ】 ジャンル 探偵シミュレーションアドベンチャー 対応機種 Nintendo Switchプレイステーション4 発売元 日本一ソフトウェア 発売日 2021年5月27日 定価 7,678円 プレイ人数 1人 レーティング CERO D(17才以上対象) 判定 良作 ストーリー 概要 特徴 物語の進行について 探偵同盟について 捜査シミュレーションパート 真相解明パート 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 ストーリー 『八ツ裂き公』を名乗る謎の人物が起こした連続殺人事件により、100人以上もの命が失われた。社会全体に混乱が広がりつつある中、政府は八ツ裂き公の対策として、例外的な措置を発表する。それは優れた探偵を集めた組織『探偵同盟』への、捜査依頼。『探偵ネーム』と呼ばれるコードネームで呼び合うというその組織の探偵たちは、年々犯罪率が高まる社会の中で、英雄視されていた。平凡な高校生、北條和都も探偵同盟に憧れる一人。そんな彼の元に、ある日『老師探偵』を名乗る謎の男が現れ、「お前は探偵同盟のメンバーに選ばれた」と宣言する。更に、有無を言わさず眠らされ、名前も知らない島へと連行されてしまうのであった。(公式サイトから引用) 概要 日本一ソフトウェアによる、「推理ADV+推理SRPG」という斬新な形式のアドベンチャーゲーム。 14人の個性豊かな探偵「探偵同盟」が殺人鬼「八ツ裂き公」の思惑によりクローズドサークルに閉じ込められ、一人また一人と犠牲を払いながらも犯人を追い詰めていく推理ミステリー。 特徴的な点として「捜査パートが戦略シミュレーションゲーム形式」であることが挙げられる。 プレイヤーは探偵同盟の司令塔となって探偵達を事件現場に適切に配置し、制限ターン以内に証拠や情報を収集完了させることでステージ(章)をクリアしていく。 なお同社は「ディスガイア」などのSRPGや、「ホタルノニッキ」などの残酷なADVを多数輩出してきたベテランメーカーである。 特徴 物語の進行について 多くの推理ゲームと同様、1つの事件を1章とする章立て形式で話が進む。 基本的には以下の3パートで構成されている。 ①アドベンチャーパート:事件発生前~直後。一般的な選択肢型のテキストADV形式。 ②捜査シミュレーションパート:調査と推理。本作のメインイベント。戦略シミュレーションRPG形式。 ③真相解明パート:事件解決。上記②で獲得した情報を元に結論を導き出す。選択肢多めのテキストADV形式。 ①⇒②⇒③⇒①⇒...の展開を繰り返し、物語が進展していく。 物語が進むに従い、死亡等によってキャラクターはシナリオから脱落していく。 本作は黒幕「八ツ裂き公」の話題を軸にストーリーが展開され、殺人も主にその影響で発生する。しかしあくまで「探偵たちが協力して一人の犯人を追い詰め、逃げる犯人の計略により犠牲者が出る」という展開に終始しており、『ダンガンロンパ』等のデスゲーム系作品のように味方同士の殺人を強要するような要素や、犯人が処罰されるような仕組みは存在しない。 全編にわたって選択肢が設けられているが、シナリオが大きく分岐するようなものは無く、1本道である。 探偵同盟について 主人公を含む全てのキャラクターは国際組織「探偵同盟」に所属する探偵であり、「科学探偵」「武装探偵」といった「○○探偵」という探偵ネーム(コードネーム)を持つ。 本名の秘匿が探偵同盟の規則で定められており、各探偵は作中では基本的に「○○探偵」「○○さん」など、この探偵ネームで呼び合っている。 各探偵の本名は後述の「残留思念」イベントにて知ることができ、作中の「探偵一覧」で見られる情報にも本名が追加される。 + 登場キャラクター一覧 無能探偵 (男) 探偵序列100位 能力:???本作の主人公であり、本名は「北條和都(ほうじょう わと)」。プレイヤーは彼を操作して事件を解決することになる。 他の探偵と違って特別な才能が見当たらないため、無能探偵と呼ばれることになる。 理想探偵 (女) 探偵序列2位 能力:行動予測 本作のヒロインに当たる女性。常に穏やかな口調と笑みを崩さず、まるで未来を覗いているかのようにあらゆる事件を冷静かつ迅速に解決してのける探偵同盟の実質的なトップ。(*1) 外道探偵 (男) 探偵序列4位 能力:犯罪者の思考把握 既に何人も殺しているシリアルキラーの超危険人物。しかし、犯人側の思考からなる推理は皮肉にも探偵としても一流であったため、いつでも爆破出来る首輪を付けて探偵同盟に協力させられている、本作のトリックスター的キャラ。 華族探偵 (女) 探偵序列5位 能力:審美眼 世界的に有名な探偵を幾人も排出しているピンカートン家の子孫。 作中では事ある毎にポンコツっぷりを披露してしまうコメディ役兼清涼剤を担当しているが、物の真贋を見抜く眼や、人を上手く遣うという才能は紛れもなく本物。 社畜探偵 (男) 探偵序列10位 能力:堅実な捜査 昼はサラリーマン、夜は探偵という二足の草鞋を履く生活を送っている妻帯者。 飛び抜けた才能はないが、コツコツと推理を積み重ねる堅実さで序列10位に登り詰めた。 渋谷探偵 (女) 探偵序列22位 能力:コミュニケーション推理 他人と会話を重ねて、そこから解決の糸口を見つけるという推理法を用いる。 持ち前の明るさで基本的に誰とでもすぐ仲良くなれる。 魔界探偵 (男) 探偵序列7位 能力:オカルト調査 オカルトじみた事件を専門に扱う。 一見すると中二病を患ったアレな人に思えるが、実際はどんな荒唐無稽な可能性だろうと一蹴せず、様々な角度から推理することで解決に導くまともな人。 美食探偵 (女) 探偵序列9位 能力:超味覚 人の感情すら言い当ててしまうほどの味覚の持ち主。 食に対するこだわりは強く、食する自由を奪うという殺人行為を嫌う。 幼い頃から様々な物を食べてきたため、大抵の物なら毒物でも平気で食べられる耐性が付いている。 被虐探偵 (男) 探偵序列14位 能力:名探偵体質 超が付くほどの不幸体質であり、命を落としかねない事故や事件を何でも引き寄せてしまうおかげでネガティブな性格。 同時に危険を察知する能力も高いため何とか致命傷は避けられるものの、全身が常に傷だらけになっている。 文学探偵 (女) 探偵序列15位 能力:視覚記憶 無類の本好きであり、一度読んだ本なら全て記憶できる。 言葉を話す際はまるで小説のセリフのように「」を付けて話す。 科学探偵 (男) 探偵序列20位 能力:探偵友具の開発 先天性の病による車椅子で生活する少年だが、海外の大学で博士号も取っている俊英。 友具(フレンズ)と呼ぶ探偵サポートツールを開発し、事件の解明に協力する。 大和探偵 (女) 探偵序列25位 能力:超身体能力 幼い頃から野山で狩りをしながら生きてきたおかげで、人並み外れた身体能力と野生の勘を身に着けている。 しかし何かと腕力で解決しようとするほど単純な反面、人情には脆く、自分が一度信じると決めたら曲げない一本気で熱い性格。 武装探偵 (男) 探偵序列32位 能力:守護 様々な機能を搭載した特殊な甲冑に身を包む荒事担当。 推理力は探偵として乏しいものの、決して諦めない粘り強さで事件を解決してきた好漢。 しかし単細胞なうえに暑苦しいので周囲からの評価は低くなりがち。 老師探偵 (男) 探偵序列番外 能力:建築デザイン 探偵同盟の設立にも関わったベテラン探偵。 現役を引退しているため序列はないが未だその能力は健在。 他人の言動に点数を付ける癖があり、和都が事件に巻き込まれたのは彼が強引に連れてきたのがきっかけ。 八つ裂き公 正体不明の連続殺人鬼として世界中を恐怖に陥れている謎の人物。 今回集められた探偵同盟のメンバーの中に紛れ込んでいるとされている。 アドベンチャーパートと真相解明パートは完全フルボイス。捜査シミュレーションパートでの一部台詞のみパートボイス。 捜査シミュレーションパート 各章で、主に殺人事件が発生したタイミングで行われる捜査パート。 シミュレーションRPGのようなルールで各探偵を操作し、規定ターン内に協力して全ての証拠品を見つけ、捜査を完了させることを目指す。 各探偵は「推理力」「調査力」「検証力」「連携力」「移動力」の各パラメータを持っており、それぞれ得意分野が異なる。パラメータはゲーム内で増減はしない。 規定ターン経過しても証拠の取り残し、推理や検証のやり残しがあるか、後述のデッド・へリングにより本パート内でキャラが死亡してしまうとゲームオーバー、セーブデータまたはこのパートの最初からやり直しとなる。 各ターンでは、マスに区切られた捜査現場マップにおいて、各キャラに以下の6つの行動を指定して行動させる。これを本作では「介入」と呼ぶ。シミュレーションRPGのように「移動(任意)→それ以外の行動」がワンセットとなっており、移動した後かまたはその場で、移動以外の何らかの行動を取るとそのキャラのそのターンの行動は終了する。先に移動以外の行動を取った後に移動をさせることもできるが、移動→行動→移動とすることはできない。 移動:指定した探偵の位置を移動させる。移動できる最大マス数は各探偵が持つ「移動力」に等しい。 全体移動:移動力に関係なく、マップ内の任意の位置に移動させられる。ただし、これを使うとそのターンの移動後の行動はとれなくなる。 推理:隣接するミステリーポイントやデッド・ヘリングの数字を減らせる。減らせる数字は各探偵に設定された「推理力」に等しい。 調査:探偵の周囲にあるものを調べる事が出来る。調べられる距離マス数は各探偵が持つ「調査力」に等しい。 検証:「調査」コマンドで入手したエビデンス(証拠品)を詳しく検証して検証済状態にする。各エビデンスには検証難易度が存在し、各探偵が持つ「検証力」を超える難易度のエビデンスは検証できない。 連携:「推理」コマンドを使用している探偵に隣接させてこのコマンドを使うと、推理する探偵の「推理力」に連携する探偵の「連携力」を足して計算することができる。 各探偵の行動を「介入」で指示した後、「捜査開始」コマンドを実行することで、マップ上の探偵が全員指示した行動を行い、そのターンが終了する。 行動を指示していない探偵は勝手に自己判断して行動する。 また、一部状況では主人公である無能探偵を信頼していない探偵が数名おり、それらにはこちらの介入で指示を出すことができない。捜査が進行することで指示が出せるようになる場合がある。 「捜査開始」のほかに「先行捜査」というコマンドがある。このコマンドでは既に行動を指示した探偵を先に行動させることができ、完了してもターンは終了しない(再度そのターン中に未介入の探偵に指示を出して「捜査開始」ができる)。 上手く活用すると「証拠品Aを調査する→検証できる証拠品が出てくる→それを検証した結果、ロックが解除される→他の探偵が近くにいたおかげですぐ調査が出来る→更なる検証が可能になる」という具合に、1ターンの間に一気に捜査を進めることが出来る。 マップ上にはさまざまな手がかりがあり、それらを調べていかなくてはいけない。 ミステリーポイント:現場に残された謎。HPのような数字が表示されており、探偵の「推理」コマンドで減らしていき、0にすれば解明されて消滅する。 ただし、一部のポイントは登場した時点では「ロック」されていて推理できない。捜査がある程度進展すればロックが解除される。 エビデンス・スクエア:現場に残った証拠品。「調査」することで手持ちのエビデンスに加えられるが、一部のエビデンスは見つけた後に「検証」コマンドで全容を解明しないと完了扱いにならない。 デッド・ヘリング:犯人の仕掛けた罠などが潜む危険地帯。ターン終了時に探偵がこのエリア内にいると、その探偵が死亡し即座にゲームオーバーとなる。ミステリーポイントと同様に数字が設定されており、「推理」コマンドで0にすれば消す事が可能。 ワードポイント:「調査」コマンドで調べることで、辞書要素にあたる「語録」が入手できる。事件とは無関係で調べなくてもクリアは可能だが、調べればより世界観を理解できる、ある種の収集要素。 残留思念:メインキャラである探偵たちのうち、特定の探偵に関連するアイテム。ワードポイントと同様にクリアには関係なく、普通に「調査」しても事件に関係ないエビデンスが入手できるだけで何も起きないが、主人公である無能探偵が「調査」すると、その探偵の想い出となっているスキット(固有イベント)が見られる。このイベント内でその探偵の本名が明かされる。 残留思念は通常マップに表示されておらず、マップをくまなく「調査」しないと見つからないが、前章の真相解明パートで高評価を取っていれば目視できるようになる。 真相解明パート 捜査シミュレーションパートを無事にクリアすることで、事件の全容を解明する「真相解明パート」へと移行する。 主人公である無能探偵が、捜査の中で得た情報や証拠から事件を解明していく。 途中でいくつか3択の選択肢が存在しており、それぞれ正答できるまで答え直しになる。間違えると「信頼度」が減っていき、無くなるとゲームオーバー。一発で正答できれば回復する。信頼度は5目盛りで開始され、最大10目盛り。 パート完了時の信頼度によって、Sランクが最大のランク評価が行われる。高ランクでクリアすれば前述の通り、次章で発見できる「残留思念」が可視化される。 このパート中はセーブ不可となっている。 評価点 個性豊かな多くの探偵達。 強烈な思想・能力の登場人物が多く、誰一人没個性にならずキャラ立ちしている。 「探偵」をテーマに「推理」「護衛」「捜索」など各業務へ細分化し、キャラ被り無く魅力的に描いている。 例:「武装探偵:自他ともに認める脳筋だが、頑強な仕込み鎧と折れない精神で依頼人を護衛しながら事件を解決」 基本的に全員クセはあるものの友好的で、会話の密度が高いためキャラクター像を掴みやすい。 代表的同型ゲーム『ダンガンロンパ』の「超高校級の〇〇」同様、「○○探偵」という特徴を示す探偵ネームを最初から開示することによって多数のキャラが把握しやすくなっている。また「親しくないうちは本名を明かさない」という設定もプレイヤーの記憶力への負担を軽減している。 アドベンチャーパートでは探偵ネームに見合った特殊能力でいずれのキャラも活躍し、捜査パートにおいても得意不得意が数値化された各パラメータによって彼らの特徴が表現されている。 収集要素である「語録辞典」「探偵一覧」「残留思念」にてキャラの本名や意外な過去、探偵同士の繋がりが判明する。ボリュームのある情報量で、各キャラクターの人物像をより一層肉付けしている。 単なる孤島ミステリーだけに収まらず、先が読めないストーリー。 序盤である1章から味方の死や脅威の出現など急展開の連続で、常に油断のならない緊張感のある展開が繰り広げられる。 中盤以降は探索やサバイバル要素の趣も現れ、閉鎖空間での謎解きに留まらないシナリオへ発展していく。 本作はほぼ全編が舞台となるモルグ島の中で進むが、サバイバル要素や複数の殺人事件が起こっても舞台の狭さは感じられない。 捜査過程に焦点を当てた斬新な推理パート。 本作は「探偵全員で証拠を揃える」ことをゲームのメインイベントに据えており、「謎や犯行の痕跡=敵モンスター」「推理力=攻撃力」と置き換えることで「敵(=痕跡)を攻撃(=推理)して倒し、宝(=証拠)をゲット」という日本一ソフトウェアお得意のSRPGへと転化している。 「攻撃(=推理)向きではない探偵は移動力・調査力を活かしてマップ上の証拠を収集・検証」「援護攻撃(=連携)で味方の攻撃力(=推理力)を底上げ」「強敵(=必要数値の大きい謎)を味方で囲んで総攻撃(=推理)」など、推理ゲームの各要素を丁寧にSRPGへと落とし込んでいる。 既存の推理ゲームの多くはポイントクリック形式やコマンド総当たり式が採用されているため、捜査パートは凡庸になりがち。本作では各キャラが独自のパラメータを持っており、得意分野を活かして他の探偵の弱みをフォローするという仕組みであるため従来の推理ゲームよりも一層「味方全員が能動的に捜査している」実感が湧くようになっている。同じくプレイヤー自身も「自分の意志で解いている」という実感が湧きやすい。 同じ証拠品であっても発見した探偵ごとにリアクションが用意されているため、プレイヤー次第で捜査風景が異なる。 例:同じ「水」という証拠品を調べる場合でも「この部屋に水気があるのは不自然だ」とヒントを喋るロジカルな探偵もいれば、「ペロッ……これは水!毒じゃなくて良かった!」と場を和ませるフィジカルな探偵もいる。(※真相解明パートでの効果は変わらない) 戦略性などのゲーム的な観点で見れば、ターン制限も移動制限も緩く、同メーカーのSRPGに比べて難易度は高くは無い。 SRPGに不慣れなプレイヤーでも数回のトライ&エラーで「どの場所に、どのタイミングで、どんなパラメータを持った探偵を配置すべきか」が把握できる程度には余裕が用意されている。 SRPGの難易度が高すぎると推理ゲームとして楽しめなくなり、本末転倒であるため適切な難易度調整であると考えられる。 フルボイス。 フルボリュームの推理ゲームでは珍しく、全シナリオがフルボイスで展開される。 メジャー声優は少ないものの、各声優の演技力に申し分は無く、それぞれのキャラクターに合った演技を見せてくれる。 キャラクターの一人「渋谷探偵」はバーチャルYouTuber(VTuber)である鈴木あんずが担当している。人懐っこいあけすけなキャラをうまく演じており、ゲスト声優といっても本職声優と遜色無い演技。 スチル・立ち絵・アイコンを用いた演出 重要なイベントはスチル(一枚絵)で表現されることはもちろん、事件ギミックの説明では簡略化された棒人間絵が複数用意されて各探偵の推論が表示され、プレイヤーが「その推論は図で見るとおかしくないか?」と気づきを得られるようになっている。 口パク・まばたきなど一通りの立ち絵ギミックが実装されている上、立ち絵を場面に合わせて左右に動かしたり傾けたり透過することで「考えながら歩いていて転倒」やいわゆる「志村後ろー!」のようなシチュエーションを表現したりと、左右固定の紙芝居にならないよう意欲的な工夫が見られる。 捜査シミュレーションパートでもかわいいアイコン状の探偵達がピョコピョコ動く姿は、視認性を確保しつつ舞台となる殺人現場の二次元の嘘による違和感を緩和している。 人物背景・世界観が作りこまれている。 各探偵には、パーソナリティ以外に探偵同盟での序列や、主に解決した事件といった情報が設定されている。 収集要素の一つである「語録辞典」では、探偵一人一人がこれまでに解決した事件の概要や探偵になった経緯を見ることができ、そこから各探偵が個人で事件解決する際の傾向などを窺い知ることができる。ボリュームも全62個と数も多く読み応えがある。 主人公だけが回収できる収集要素「残留思念」は、「その探偵がなぜ、そんな行動をとったのか?」といった動機につながるサブエピソードを見ることができる。クリア後の2周目から解放される残留思念も存在し、事件の裏側を垣間見ることができる。 公式ホームページで公開されている外伝小説(前日譚小説(各探偵14名分)や広報小説)など、多くの補完エピソードが用意されており人物像のさらなる肉付けが為されている。 セーブスロット数は48と多く、各章の最初/捜査パートから始めることもできるので、収集要素コンプリート目的のリトライや好きなシーンの保存が容易。全編フルボイスかつ捜査シミュレーションパートが存在する本作においては非常に有用。 賛否両論点 SF要素、オカルト要素が存在する 第1章から現代では存在しないような殺人ロボットやハイテク機器のオンパレードであり、SFの域に足を踏み込んでいる。 + そしてオカルト要素(序盤のネタバレ有) 「第1章で惨殺されたヒロインが、第2章からは主人公とだけ会話できる背後霊として常時同行する」という、人によってはご都合主義と受け取れる展開が発生する。 主人公以外の人物に干渉できない背後霊というポジションに「ヒロイン 兼 漫才相手 兼 師匠役 兼 ゲーム上のナビゲーション役 兼 主人公の知らない舞台設定を説明する役」…という便利な役割を無駄無く詰め込んでおり、収まりが良い。 「逆転裁判」「ダンガンロンパ」という先例通り、推理ゲームとSF要素・オカルト要素との相性は決して悪くはない。本作においてもSF要素・オカルト要素ともに賛否の賛の声が多く、隙あらば鬱展開を挟む日本一ソフトウェアにしては珍しい救済要素でもあることから肯定的に受け取られている。 個性豊かな探偵達であるが、一方で、キャラ設定が良く言えば王道的、悪く言えばマンネリ気味。 全体的に大体のキャラが「○○キャラ」のような括りで分けられる設定である。それ自体はよくあることであり、「文学探偵」「武装探偵」といった肩書きに見合った活躍をいずれのキャラもこなしている。 一方で「こういうシチュエーションにはこのキャラ」といった当て嵌めが強すぎる感もあり、意外性のある活躍を見せるシーンはやや少ない。この辺りでインパクトの弱さ、キャラのテンプレート感を指摘する声は見られる。 + 終盤の展開で若干のネタバレ有 ラストの黒幕との対決シーンに尺がかなり長く取られている。 黒幕が判明してからは、死生観に関する黒幕の動機を打ち負かす展開になる。しかし、これに関してはイデオロギーのぶつかり合いであり、どちらが正しいという話ではない。全体的には主人公サイドの意見に同調するプレイヤーが多いだろうが、必ずしもそうかというと恐らくNOであり、同調できたとしても、本作内で黒幕側の意見を完全にやり込めていると感じられるかは議論の性質上微妙なところ。 おまけにこの丁々発止のやり取りが、ボイススキップ無しだと50分を超えるかなり長い時間に渡って繰り広げられる。主人公が一旦挫けて立ち上がるシーンなども含まれており、ただの舌戦が延々と続く訳ではないが、答えの無いやり取りであることもあって、ここでちゃんと没入できるかはかなり人を選ぶ。 問題点 ボイス音量の調整があまり良くできていない。 普通、もしくは少し抑え目に話しているシーンだと、台詞がBGMに埋もれてしまいよく聞こえないような場面が少なくない。手動での音量調整がなされていない印象を受ける。 特に、主人公である無能探偵は普段はやや気弱な性格であることや、内心の声にもボイスが入ること、主人公ゆえ終始中心となって話すことからこの調整不足が目立ちがちである。 ゲーム上における推理要素の流れがややちぐはぐ。 本作の中心となる捜査シミュレーションパートはあくまで捜査であり、解決編である真相解明パートは主人公が1人で事件の真相を話すパートとなる。そのため、普通にやっていると 「捜査パートの方が解決パートよりも長い」 ということになりがち。 捜査が終わった時点で主人公が真相を掴んでいるため、真相解明パート自体がさほど長くもなくあっさりしている。事件について議論が紛糾するようなシーンもほぼ無く、難事件に立ち向かっているような感覚はやや薄め。 事件が起きた時点では主人公もかなり悩むものの、ひとたび捜査を終えてしまえば主人公は一人で全ての謎を解いてしまう。推理を披露する際に他の探偵の協力を得たりはあるものの、捜査パートで協力して捜査している感を出しておきながら、肝心の解決パートでは周囲の優秀な探偵を尻目に主人公の独壇場となるため協力感は薄い。 主人公は新米探偵かつ特に秀でた能力もないことから「無能探偵」と序盤で名付けられるが、この推理力で無能とは到底言い難い。一度決めた探偵名は変更できないため、呼び名として「無能探偵」「無能くん」などと呼ばれ続けるのはおかしくないが、この辺りの活躍とのギャップをほとんどの探偵が突っ込まないところに違和感は残る。 強いて言えば、第3章の捜査シミュレーションパートにおいて、とある箇所のミステリーポイントを主人公に推理させ、ある探偵を主人公と連携させて解明すると、「『無能探偵』なんて呼び名がおかしく感じるくらい見事な推理よ」(要約)と言われる。 これだけ推理力があるはずの主人公が、捜査シミュレーションパートにおける推理力のパラメータは2とかなり低めで、ゲーム中特に成長もしないというのも割とツッコミ所である。 一部の捜査シミュレーションパートが高難易度。 デッド・へリングなどのゲームオーバー要素の配置が一部の章でシビアになっている。 例1:「介入」できない探偵は勝手に行動するが、その探偵のすぐそばにデッド・へリングが存在する章が序盤にある。このリスクに初見では気づきづらいためトライ&エラーで解法を探す必要がある。 例2:不可視の敵から身を守る章があり、立ち回りのミスが即ゲームオーバーとなる。攻略法はトライ&エラーで挑戦を繰り返すほかない。 捜査シミュレーションパートにおける「全体移動」の忘れられやすさと強力さ。 2章以降はこの機能を使わないとクリアが難しく、収集要素を含めた完全クリアもほぼ不可能である。だが、1章では全体移動のチュートリアルがなく口頭で説明されるだけであり、全体移動がなくてもクリア可能であることから、本格的に使うようになる頃には全体移動の存在を忘れており、詰まってしまった人がそこそこ多かった模様。 また、逆に使うとなるとキャラクターの移動力に関わらず何処へでもワープ出来てしまう。普通に移動しても1ターンで届かない場所ならどのみち行動は出来ないので、全体移動を使用したターンは行動不能になるというデメリットが意味を成しておらず、使わないという選択肢がほぼない。(*2) 推理・検証能力は低いが元気の有り余っている武装探偵などが使える特殊コマンドとして活用出来たのならば、キャラの設定にも合ったシステムになっただろう。 最後に黒幕「八ツ裂き公」の正体を当てるシーンは真相解明パートがない。主題が「黒幕の持論を論破する」へとシフトしている。 つまりプレイヤーはただストーリーを見ているだけで、黒幕が誰か当てるための選択もできない。大詰めと言えるシーンでこれは拍子抜けである。 クリア後に開放される章選択名でもそのシナリオは「エンディング」としてクレジットされているため、ゲームとしては既にクリアされており、RPGで言うところの勝利が約束されたイベントバトルというのがスタッフの想定だと思われる。 一部の戦闘シーンの迫力不足。 本作は戦闘シーンも多く、特に中盤に多発する。重点的に固有イラストを設ける努力は感じられるのだが、全てをカバーできている訳ではなく、濃い緊迫感を演出できているとは言い難い箇所もある。 特にそれを感じるのは主人公が戦闘に参加する場面。満身創痍になり死を覚悟するほどのかなり緊迫した戦闘が繰り広げられるのだが、最後のクライマックスしか固有イラストがなく、そこまでに剣撃エフェクトとボイスだけのやりとりで行われる戦闘がかなり長い間続くのはやや気になるところ。 人数の減ってくる後半のシミュレーションパートでは介入できないキャラがいなくなる。そのため、難易度的には後半の方が簡単というゲームバランスになっている。 見方を変えれば、それだけ主人公が仲間から信頼されたという証でもあるのだが。 人数が減ることでデッド・へリング等を対処する難易度が上がっているため、その点への調整と考えられる。 探偵同盟の設定を持て余している感が否めない。 探偵同盟のルールの一つに「 探偵の間で意見がぶつかった場合、明確な証拠がない限りは序列が上の探偵には従う必要がある 」という設定があり、これが序列の低い主人公が他の探偵に捜査介入を行う根拠として機能しそうなのだが、作中ではそういった状況はほぼ皆無。序列関係なく捜査介入が出来る協力的、非協力的なキャラが分かれているため、結局は主人公に好意を抱いているか否かというふわふわした影響しか機能していない。 かなり気に掛かる程度には誤字脱字が多い。 前半はさほどでもないのだが、3章辺りから目に見えて誤字脱字の量が増加する。 軽い誤変換や1文字2文字抜けているぐらいのものが多いものの、特定のフレーズが誤って重複しているような、かなり目立つものも複数回出て来る。 評価点「フルボイス」の通り全セリフが音読されているため、正しい読みは声を聴けば判別できる。 総評 クローズドサークルの舞台に異常な才能を持った人物が集められ事件が発生するなど、身も蓋もないわかりやすい言い方をしてしまえば『ダンガンロンパ』系の作品である。 しかし、システムなどの差別化を図ることで単なる後追いの二番煎じには収まらないように創意工夫されており、細かい難点こそあるものの、全体的には程よくまとまったアドベンチャーゲームである。 日本一ソフトウェアの得意分野である戦略SRPG要素を推理ゲームに持ち込んだことで、地味になりがちな捜査パートを華の有るものへ昇華している。 「値段以外は良作」と評されがちな日本一ソフトウェアであるが、本作は「値段相応の良作」と太鼓判を押せる出来になっている。 余談 本編の第一章を丸々遊ぶことができる体験版が配信中。システムやプレイ感はこの体験版でしっかり確認できる。 公式HPでは各探偵が主役の外伝小説(各探偵に1話で合計14話)が掲載されている。中にはゲーム本編と関わりがあるものも含まれるので、プレイ前に一通り読んでおくとゲームのストーリーがより深く理解できる。 さらに小説投稿サイト「カクヨム」では上記のストーリーに加え、本編の前日譚と後日談が公式によって掲載されている。 内容の都合上本編のネタバレも含まれるので、読むならば本編をクリアしてからが推奨される。 元ネタと考えられる作品に、作家の清涼院流水氏が1990~2000年代にかけて発表した『JDC(*3)シリーズ』がある。異能の探偵集団が途方もない怪事件に荒唐無稽な探偵術で挑むという内容で、超能力じみた探偵の能力、成績による序列付けといった本作に採用されている要素が見られる。 本作には動画配信ガイドラインが制定されており、発売後一定期間ごとに1章ずつ配信可能なチャプターが解禁されて行った。 発売1ヶ月半で5章までが動画配信を許可され、発売約1年後の2022年6月にゲーム全編が配信可能となった。 渋谷探偵役のVTuberである鈴木あんずも、非公式的に実況を行っている(*4)。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/5208.html
デッドヘッドフレッド ~首なし探偵の悪夢~ 【でっどへっどふれっど くびなしたんていのあくむ】 SIMPLE2000シリーズ Portable!! Vol.3 THE ホントに頭を使うアクション ~デッドヘッドフレッド~ 【しんぷるにせんしりーず ぽーたぶる ぼりゅーむさん ざ ほんとにあたまをつかうあくしょん でっどへっどふれっど】 ジャンル アクション 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 D3パブリッシャー 開発元 Vicious Cycle Software 発売日 2008年3月27日 定価 4,800円(税別) レーティング CERO D(17歳以上対象) 廉価版 SIMPLE2000シリーズPortable!!2010年8月26日/2,000円(税別) 判定 なし ポイント スタイリッシュ頭チェンジアクションいかにも洋ゲー的なイカれた世紀末世界で暴れまくり寄り道は割と豊富、ゲーム性にはやや練り込み不足の部分も SIMPLE2000シリーズ Portable!! 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 概要 D3パブリッシャーの子会社で、後にアメリカ版地球防衛軍『EARTH DEFENSE FORCE INSECT ARMAGEDDON』や、 『EAT LEAD マット・ハザードの逆襲』などを製作することになるアメリカのVicious Cycle社が製作した、 3Dアクションゲーム『Dead Head Fred』を日本向けにローカライズしたもの。 文字通り「首」を失った探偵・フレッドの爽快な首(頭)アクションが特徴。 後に、「THE ホントに頭を使うアクション」と露骨に脳トレをパロったメインタイトルを付けられ、 廉価作品レーベル『SIMPLEシリーズ』で廉価版として再販されている。 改題されているが、ディスクの内容は一切変更はない。タイトル画面に至るまでそのまま。 ストーリー 研究所らしき場所で目覚めた主人公。そこに研究所の主であるマッドサイエンティスト、ドクター・スタイナーが現れる。 フレッド(フレディ)という自分の名前こそ教えてもらったが、記憶がなく何も思い出せない。街にやってきた実業家、ピットという男が関わっているようだが…… 「副作用じゃろう。その姿ではしょうがない」と妙なことを言うスタイナー。どういう事かと鏡を見てみると…… なんと、フレッドの頭には自分の頭の代わりに、脳と目玉の入った大きなビーカーが乗っかっていたのだった! どういうことだと詰め寄るフレッド。聞けばフレッドは既に死んでおり、捨てられた死体からパーツを取り出しこんな姿にしたらしい。 そうこうしているうちに、ドクター・スタイナーは研究所にやってきたピットに拉致されてしまう。 フレッドは自分の頭を取り戻してまともな身体に戻るため、そして事件の真実を知るため復讐に向かうのだった。 特徴 戦闘は基本的に□ボタンによるパンチと×ボタンによるコンボ、あとは○ボタンによる特殊攻撃で攻撃を行う。 体力が僅かな敵は動きが止まる。この敵に近寄って△ボタンで、その敵の首をもぎ取りながら倒すことが可能。 また、体力が減ってきた敵は、威力の高い技を使ってくる(赤いオーラが目印)。 相手の弱点となるヘッド(後述)を使っていると、△ボタンでこの時逆にカウンターを決めてやることができ、コマンド入力に成功すると一撃で倒せる。 ガードに使うRボタン+□or○ボタンで、必殺技にあたる「レイジアタック」を使用可能。レイジアタックは雑魚に直撃すればほぼ即死の威力だが、「怒ゲージ」を1消費する。 怒ゲージは首もぎ取りで1つ、カウンター成功で2増える。最大値はストーリー経過で増えるが、初期値は4。 まとめると、□・×・○ボタンで攻撃を行いながら、カウンターが可能ならカウンター、機会がなかったらそのまま倒す。ゲージが溜まっていたらレイジアタックで一撃必殺も可、という流れになる。 本作を象徴するのが、フレディの頭(ヘッド)の取り換えによる能力の切り替えである。 ヘッドによって使えるアクションが異なるほか、雑魚と戦う場合は適切なヘッドを装備しないとカウンターが決められない。 移動時のアクションも異なる。特定のヘッドを切り替えて進む謎解き要素も存在する。 ヘッドは全部で9種類。特定の場所のみで使うヘッドが1種類あり、その他8種は任意に切り替えられる。 ビーカーヘッド……スタイナーが乗せたビーカーの頭。自然回復力が高いほか、一時的に透明化で敵から隠れられる。 ゾンビヘッド……何でも吸い込むことができ、水や油を吸って吐いたり軽い空気を吸って浮いたりできる。毒ガスも吐ける。 ストーンヘッド……水に入っても溺れない。体当たりや叩き付けでギミックを動かしたり破壊したりできる。 マネキンヘッド……文字通りマネキンの頭。戦闘能力は皆無だが、これを付けて話さないと一般市民は怖がって会話できない。 ヘッドによって、レイジアタックやカウンターなどの演出や、戦闘スタイルも異なる。 ビーカーなら拳から電撃を出して殴ったり、ゾンビなら相手に噛みついたり、ストーンなら相手を叩き付けて地面に埋め込んだり。 途中手に入る「金のミミズ」を使うことで、それぞれのヘッドを各2回ずつ選んで能力をパワーアップ可能。 攻撃範囲や回数が増えたり、追加攻撃ができるようになったりと強化の方向は様々である。 なお、金以外に赤・青などのミミズもおり、これは特定の地面から捕獲して、回復薬「ミミズジュース」の材料や、後述の釣りの餌などに使われる。 ゲーム進行はミッション制。メインストーリーに関するメインミッションのほか、街の一般人などからサブミッションも受けられる。 ミッションとは別に一部のサブキャラは特定の場所で拾えるレアアイテムを求めており、「トレード」として渡せば大金が手に入る。 街などの特定地点にはマンホール型のワープポイントが設置してあり、一度到達すれば自由に行き来できる。 各地の街では、「ピンボール」「闘鶏」「ビリヤード」といったミニゲームが遊べる。 どれも本編を忘れてのめり込めるほど本格的なものではないが、最低限の体裁を保っており息抜き程度にはなる。 ピンボールは台が2種類あり、それなりにギミックもある。ビリヤードも正式なものが遊べる。 その他、一部の場所では「釣り」で魚を釣ったり「パイ食い競争」に参加したりできる。 パイ食い競争では、隣の参加者の皿にゲロを吐き掛け、もらいゲロを誘発することが可能。ゲーム自体は粗雑だが、そのひどい光景は必見。 セリフの翻訳は字幕のみだが、本作の洋ゲー的なノリからして間違った選択ではないだろう。翻訳以外にも、ローカライズでいくらか変更は加えられている。 パッケージや説明書などのイラストは、いかにも洋ゲー的な元の絵から日本向けに変更。 日本版公式サイトには、イラストを担当したtogatsuko氏による4コマが掲載されている。 血の色は赤から緑に変更され、敵の出血量と効果音も抑えられている。街の至る所にある死体もグロテスクさを抑えるため少し隠されている。 それでもCERO Dになっているところを見ると、おそらくCERO Zの境目ギリギリのところで調整したのだろう。 人外の敵が多いせいか、血が緑でもそこまで違和感はない。鶏などの血は赤のまま。 一部の処刑モーションも日本版では変更されている。(海外版では頭部を木っ端微塵に吹き飛ばすところを日本版では奪ったショットガンを腹に向けて撃つなど。) 評価点 戦闘はテンポが良く、特にヘッドの切り替えはスピーディー。 「Lボタンを押しながらアナログパッドの方向でヘッドを選び、Lボタンを離す」で切り替え。慣れれば1秒もかからない。 カウンターやレイジアタックを決め、敵を一撃で決めていくのはそこそこにスカッとする。 ただ相手の弱点のヘッドをずっと使えばいいというものではない。体力が多い敵には他のヘッドを使うなど、ある程度の融通も必要になる。 マップが切り替わるとチェックポイントとなり、ゲームオーバー時はそこから復帰できるためリトライは容易。 あくまでチェックポイントでセーブは別にする必要があるが、セーブも場所を選ばず比較的短時間でできるため気楽。 グラフィックはPSPとして十分な水準であり、背景もよく描き込まれている。 舞台も豊富で、森・墓場・沼・地下・教会・研究所・発電所……など、色々なところに行くことができ、光景に飽きることはあまりないだろう。 退廃的で世紀末な独特の世界観。 舞台となる都市・ホープフォールド周辺(名前からして「潰えた希望」)は敵役となるピットのせいでひどい有様。 ひとたび街を出れば、ゾンビや骸骨・殺し屋までもがうろついている無法地帯ぶり。公害汚染も深刻である。 人物面でも、大半の名ありキャラは倫理観がどこか壊れている。 死人のパーツで整形を繰り返すブティックのオーナー、安全は保障しないと言いながら奇天烈な寿司を平気で売りつけるスシ屋などなど。 主人公のフレッドは毒舌家で気に入らないことには容赦ないが、基本的にはまともな部類。 放射能汚染関係のネタは特にひどい。 通行人がいきなり緑色のゲロを吐いて倒れたり、放射能でミュータントになった人間が雑魚として登場したりする。 ゲーム後半で行く原子力発電所の、ド適当な運営とブラック企業ぶりも凄まじい。『シンプソンズ』とタメを張れる。 賛否両論点 ストーリーの本筋は、良くも悪くも想像の域を出ない内容。 平坦ということはないものの、記憶喪失というスタートからかっちりした伏線や意外な真相などを期待すると確実に拍子抜けする。 人物もユニークなものが多いが、多くは使い捨て同然の扱い。出番は少なく、本筋に関わってくるキャラも僅か。 あくまで、気に入らない奴をふんじばって行く痛快アクションとして捉えるべきだろう。 戦闘はよく言えば単純明快だが、悪く言えば非常に大味で戦略性に欠ける。 新しいヘッドや敵が出てくることでいくらか追加される要素はあるが、最後まで基本的な部分は全く変わり映えしない。 戦闘が大味なせいか、雑魚敵もバージョン違いを除くと10種類くらいで少ない。 サブミッションはそれなりに多いものの、どれも完全なお使いイベントでそれ自体の面白味には乏しい。 「○○を取ってこい(集めてこい、倒してこい)」といったものばかりで、終わったら一言お礼を言われて終了。 報酬も大小の差が激しく、「金のミミズ」や大金が貰えるものもあるが、安い換金アイテムを1個貰って終わりという例も多い。 サブミッションをやらなくても十分クリアできるバランスであり、ミッションは何個でもキープできるため、暇なときやついでで十分なのはありがたいが。 ミッションの説明文は、色々と狂ったものが多く若干楽しい。 問題点 ミニマップの類が一切ないため、しばしば道に迷う。 場所自体はどこもそこまで複雑な造りではないのだが、やはり迷うときは迷う。 暗い色調やグラフィックの描き込みが、やや物を見つけづらくしている一面もある。 サブミッションなどで、ノーヒントすぎるものがいくつかある。 どこに落ちているか一切の範囲指定がないものを、いくつも探して持って来いというミッションがいくつか出てくる。 レアアイテムを渡す「トレード」ミッションも、落ちている場所は全くのノーヒント。ゲーム中すべてを探さなければならない。 やり込み要素の完全なコンプリートは、攻略サイトでも見ないと厳しい。 マップ切り替えの際にほぼ毎回ロードが挟まるため、移動が煩わしい。 ロード時間自体も5秒程度と、頻度が高い割にはそこまで短くない。 前述のオート簡易セーブとマップの描き込みの弊害なのだろうが、せっかく戦闘はテンポがいいのに勿体無い。 ドアを開ける際にいちいちモーションが挟まるため、建物への出入りや内部での移動はさらに面倒。 総評 悪趣味な世界の中で、敵の頭をばっさばっさと狩っていくやはり悪趣味なゲーム内容。 一方で、そのイカれた世界は一種の魅力になっており、戦闘も単純な分爽快でストレスにはなりにくい。 洋ゲーらしい割り切った感覚と、まごうことなきB級作品っぷりを楽しめる作品である。 全体的に造りが大雑把で、頻繁なロードやあまり良くないインターフェースなど、良作というには問題点もやや多い。 もっとも、今は2,000円の廉価版も出ており、そちらを買う分には少なくとも値段に対しての不満はさほど出ないだろう。
https://w.atwiki.jp/inteligent2/pages/189.html
moss 18 S-moss氏作成のステージ。ガラスギミックと探偵が配置されている。 2007年2月の週間テスト4週目verに収録された。 2008/03/22現在の最高記録はbcjohans氏の200%。 メインの仕掛け ゴールの位置は画面中央の高い塔。 その周囲4マスには窪みが、更にその周りには段差が設置されている。 窪みと段差があるため、どうしてもガラスギミックを配置できない。 ならばどうやって窪みを埋めるのか?そこに気づけるかが最大の鍵。 攻略法 ※②までの作業は探偵に気づかれる前に終了させること! ①右に4歩進み、ブロックを持ち上げて右のコンテナ上に置く。 ②奥にあるブロックを、ゴール右斜め手前側にあるブロックに重ねる。 ③ゴール左斜め手前にあるブロックを持って先に進み、 ゴール左側の窪みから元の位置に置きなおす。 ④左にあるブロックを持ち、探偵の手前の段差に置く。 探偵が閉じ込められた形になっていれば成功。 ⑤①のブロックを持ち、②上から探偵の上に置いてゴールへ。 ワンポイントレッスン 探偵や警官などのキャラクターは、上にギミックを置いた場合に限って 高さ3(ギミック含め4以上)の足場として利用できます。 足跡をブロックで見えなくするのがこの面のポイントです。 問題データ 問題ID 000564 問題名 moss 18 製作者 S-moss 基準手数/タイム 006/00 35 最高記録/樹立者 200%/bcjohans ※敬称は省略させていただいています。 この記録は2008年03月22日現在時点でのデータです。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3913.html
https://w.atwiki.jp/webrpg/pages/37.html
【探偵協会】 探偵協会とは、探偵希望の人材に探偵のノウハウを伝える一種の探偵学校のようなこと行っている団体である。ただし、それは表向きのことで、実は裏情報バンクと言われ、さまざまな情報をデータベース化し、必要に応じて情報を売っている。探偵協会に所属する探偵はそのデータベースを無料で利用できるアクセス権を有するが、月に一回、仕事の報告レポートを提出すると言う義務を持たされる。 これにより、探偵協会のデータベースも最新情報が常に更新されるような仕組みになっている。 LD新聞社は当然、探偵協会のような、プライバシーの保護を侵害することを生業とする団体を厳しく批判しているが、探偵協会会長は「おまえらのやっている事とどこが違う?」と一言で一蹴した話は有名である。 メインページ > SUN OF NIGHT用語集
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/2860.html
タグ一覧 さとり 探偵助手シリーズ 日の光がアスファルトの地面を強く照らすよく晴れた日の昼間に、探偵とさとりは二人揃って道を歩いていた。 蝉の声は未だに聞こえていないが、しばらく道を歩いていると薄らと汗ばんでくる暑さだった。 シャツのボタンを外し襟元を扇ぐ探偵。風を少々取り込んだ程度では体に溜め込んだ熱は解放されないものの、 それでも何もしないのではやり切れない気がした。探偵がハンカチを取り出し額の汗を拭う。 ふと隣に居るさとりに目が向く。何事もないようにさとりは探偵を見返した。澄んだ目がじっと探偵を見ている。 外見を通り越し、心の底を見通す彼女の眼。彼女の心に映るのは果たして自分なのだろうか、それとも自分でも自覚していない何かなのだろうか。 沈黙を続ける二人。無言の時間に堪えきれずに、探偵は前を向き再び目的地へ歩いていく。そっとさとりが探偵の手を握る。 何も言わずに、けれどもしっかりと探偵の手を握るさとり。体温の低いひんやりとした冷たさが探偵の手に伝わってくる。 暑い空気をさます冷たい感覚が、探偵にはどことなく心地よかった。 依頼人の家に着くと、既にそこには同業者が到着していた。珍しい光景にいるのはコメンテーターとして活躍している有名な探偵会社の社長であり、 探偵もテレビやネットで彼を時々目にしていた。鋭い推理で次々と行方不明者を見つけていく様子が、ゴールデンタイムの特番で組まれていたときには、 真面目だとは天邪鬼でもなければ言いにくい、そんな探偵ですらしっかりと録画をしていた位なのだから、相当な遣り手であった。 ふと、隣にいるさとりのことが思い起こされた。この仕事をやってはいるものの才能の方はからっきしであり、実際の仕事になると、 全て彼女に頼っているのは、二人だけの秘密であった。あそこにいる彼も誰かに助けてもらっているのだろうか、空想染みた事が浮かんでくる。 幻想郷には八百万の神やら妖怪がいるそうだから、さとり以外にも一人や二人はきっとこっちの世界に来ているだろう。 きっと彼も自分と同じ様に、心を読む暇な妖怪か嘘を暴く能力者か何かが、背後についているのかもしれない。 探偵にはそれがもっともらしく思えた。心を読んださとりが探偵の方に口を近づける。ニヤニヤといつもの笑みを浮かべて。 「所長、下らないこと考えてないで、仕事をしましょうか。」 口に出して伝えられたのは、辛辣な言葉であった。 今回探偵達が呼ばれたのは、依頼人が何物からか嫌がらせを受けていた事件に対してであった。名探偵が集まった人々を相手に宣言する。 「それでは皆様、今回の事件の真相をお聞かせしようかと思います。」 彼の側には女性が控えていた。年は若く眼鏡を掛けた姿は、まるで有能な秘書を思わせる姿であった。彼女から書類を受け取り名探偵が推理を披露していく。 「げっ、まじかよ…。」 探偵がコッソリと呟く。そもそも探偵の方は、出発前に事件の概要をさとりから教えて貰っているだけであり、現場で依頼人の家族から今回の事件に対する 意見を集めて、そこから推理をしようと思っていたため、競争相手が既に調査を終えて、真相解明をしようとしているとは想像すらしていなかった。 これでは勝負にすらならない。コールド負け、あるいは不戦敗と言ってもいい位である。 競争相手に先を越されてしまうという、かなりの窮地に探偵は立たされていたが、それでも隣のさとりは平然としていた。 それを見た探偵には、読心術が使える彼女が焦っていないのならば、ひょっとしてこの名探偵の推理は間違っているのではないか、という考えが浮かんできた。 もしも名探偵が真相を暴いてしまえば、古明地探偵事務所の名声がそこそこ落ちて、探偵が赤っ恥を掻いてしまう以上、もしもさとりが本気ならば、 名探偵の機先を制しているのではないだろうか、ならばこの名探偵の推理はきっとどこかに穴があるに違いない。そう探偵は楽観的に考えた。 すると、急に安心感が湧いてきた。さっきまでは、いつ自分の無能が暴かれるかとヒヤヒヤしていたが、最後に逆転できるのであれば焦る必要はない。 全てが分かっている振りをして、どっしりと構えていればいいだけなのだから。そう探偵は思い、余裕綽々で名探偵の推理を眺めていた。 「被害者の人が時間を変えても、犯人はそれを知っていた。つまり、この事件の犯人は被害者の方を良く知っている人物が犯人なのです!」 おかしい、探偵の心の中には焦りが生じていた。先程からしばらく名探偵が推理を披露していたが、その全てが穴が無く完璧な推理であった。 探偵が自身で推理していれば、さとりから散々訂正を喰らうのであろうが、流石は名探偵、僅かな証拠から次々と犯人に繋がる推理を展開し、 もう少しで犯人を暴こうとしていた。いてもたっても居られずに、後ろで組んだ手が落ち着き無く動いてしまう探偵。 ふと、隣にいるさとりが探偵の服を掴んだ。さとりの方を向く探偵。彼女の目には焦りは見えなかった。 その目を見ていると、心の焦りが取れてきて、何だか探偵の心も落ち着いてきた。そして探偵が前を向いた瞬間、 「犯人は貴方です!」 推理小説の決め台詞と共に、名探偵が犯人を指差していた。 沈黙が部屋に流れた。依頼人やその家族は思わぬ真相に驚いていたし、不意を突かれた探偵はすっかり固まっていた。 衝動的に名探偵の推理を打ち消したくなり、満足げな顔をしている相手に向かって、大声で異議を唱えたくなる。 探偵は足を前に進めようとして、シャツを後ろから捕まれた。バランスを崩してずっこける探偵。さとりが後ろから探偵を支えた。 「所長、落ち着いて下さい。」 犯人が先に、ライバルに暴かれてしまったというのに冷静なさとり。堪らず探偵が小声で抗議する。 「そんな事言っている場合じゃないだろ、先に犯人を暴かれてしまったじゃないか。」 「ええ、ですから大丈夫です。」 「どういう事なんだ?あの従兄弟が犯人じゃないのか?」 二人の目の前では、名探偵によって動かぬ証拠を指摘された犯人が、暴れ回って名探偵を近づけさせまいとしていた。 振り回された椅子によって、テーブルの上に飾られていたガラスの花瓶が砕け散り、悲鳴と共に大きなアンサンブルを奏でる。 ふと、秘書の女性が犯人の方に近づいていく。手には何も持たず、両方ともにブラリと垂らされていた。犯人が無言のままで椅子を振るう。 探偵が駆け出そうとするが、さとりがまたも探偵を押さえる。今度は肩をしっかりと掴んでいた。椅子が女性に叩き付けられる瞬間、女性が消えた。 「えっ…。」 女性を見失った犯人が、間抜けな声を出す。勢い余って床に叩き付けた椅子は、足の部分が砕け散っていた。 早業で犯人の後ろに回り込んだ女性が、犯人の首筋に一撃を叩き込む。鮮やかな手刀により、大柄の犯人は床に倒れ込んだ。 一連の事件が終わった後、探偵とさとりは先程とは別の部屋で依頼人に会っていた。犯人が暴れた跡は多少なりとも片づけられていたが、 それでも散らばった細かいガラスは完全には取り除けていなかったためである。依頼人が探偵に礼を言う。 「折角探偵さんに来て頂いたんですけれど、あんな事になってしまってすみません。まさか先に叔父さんが別の探偵さんを呼んでいたなんて…。 先に調べて犯人が分かっていたのなら、言ってくれれば良かったのに…。」 「いえいえ、お怪我が無かったのは不幸中の幸いです。それでは私達はこれで…。」 「所長、準備ができましたよ。」 「あ、ああ…そうかい…。それじゃあ頼むよ。」 依頼人の家から帰ろうとした探偵をさとりが止める。さとりからの予告が一切無い、不意打ちではあるものの、取り繕う術は慣れたものである。 「××ちゃん、大変だったね。怪我が無くてよかったよ。」 恐らくはさとりに呼び出されたのであろう、名探偵の方に依頼をしていた叔父が依頼人達が居る部屋に入ってきた。 「さて、それではこれから所長が、本当の真相をお知らせ致します。」 ニッコリと笑いながら、さとりが部屋にいる面々に対して宣言をした。 いつもと同じ様に、さとりの声を脳内に響かせ、その通りに探偵が話していく。 「さて、今回の事件には真犯人がいま…す。…マジかよ…。」 「え?」 「どういう事だい?」 依頼人と叔父も突然の推理を、直ぐには受け入れられていないようであった。依頼人が探偵に反論する。 「犯人は弟だったじゃないですか!叔父さんが呼んでくれた名探偵さんがちゃんと推理してくれましたよ。」 「ええ、確かに事件の犯人は弟さんです。しかし…その弟さんをそうさせた人がいたとすれば、その人は真犯人と言えるのではないでしょうか?」 「まあ、そんな人がいればそう言えるだろうね。…失礼、一服させてもらうよ。」 叔父が煙草を吸いながら探偵の方を向く。強い視線が探偵に向けられる。 「ここに弟さんのタブレット端末があります。こちらを見ると、弟さんはネット上で随分とSMSに影響を受けていた様ですね。 そして、特に影響を与えた人が一人居ます。ブラックと名乗っている人ですが…どうですか、覚えはありませんか?」 探偵が叔父の方に端末を向ける。思わぬ人物が真犯人だと示されて、依頼人に動揺が走った。 「えっ…、どういう事、叔父さんが…。」 「なんの事だろうか?そんな匿名の物、どうとでもなるだろう?」 「確かにネット上では匿名ですが、ほら、この通り、あなたのスマホにも全く同じ文面があればどうでしょうか。」 さとりが、いつの間にか叔父から取ったスマートフォンを二人の目の前に出した。 「ばっ…馬鹿馬鹿しい!そんなの嘘っぱちだ!」 「そうですか、それでは、ご両親さんにも、同じ事を説明されてはいかがですか?ご納得頂けるといいですね。」 さとりによって開け放たれた扉の向こうには、驚愕と怒りに満ちた依頼人の両親がいた。 事件が終わり、二人が探偵事務所までの道のりを歩いていく。涼しい夜の風が心地よかった。 風に誘われるようにして、さとりがポツリと探偵に言葉を漏らした。 「私の事、嫌いになりましたか。」 静かな湖に投げ込まれる小石。波紋が湖面を揺らして伝わっていく。 「別に…。」 さとりの足が止まる。 「あなたらしいですね…。感情を向けられてもそうして飄々としている所が。だから時々塗りつぶしたくなるんです。 あなたの全てを、私の黒い部分に引きずり込んでしまいたくなってしまう。永久にずっと、閉じ込めたくなってしまう。 あんなものだけじゃなくって、人を超えた本当の力で…。」 「そうするつもりなら、とっくにそうしているだろう?」 「私がどんな思いで我慢してるか、少しは知っているんでしょう?」 「ちょっとだけは、ね。」 「本当にずるい人…。本当に…。」 感想 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ellicia-db/pages/142.html
Lv 名前 効果 入手 備考 1 ウィッチリング HP+100SP+100 1 銀の指輪 HP+30 35 大蛇の鏡 SP+120STR+2AVOID+10 35 大蛇の勾玉 HP+80SP+80DEX+2INT+2 45 イフリータリング HP+200SP+200 80 アイオロスリング AGI+5対風攻撃-10% くじ品・イベント景品 Lv 名前 効果 入手 備考 1 クリスティアリング ALLステータス+1 2015年クリスマス無料くじ 1 名探偵の手帳 INT+5 2015年「マシューの消えた謎」イベント