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時は進んで翌日、土曜日の午前。 俺は今、いつもの不思議探索の際の集合場所である北口駅前で、ハルヒが訪れるのを待っている。 とまあ昨日の今日なので、もしやハルヒを待つ俺の心境は伝説の木の下で待ち合わせている女子のそれと同じなのではないかと思う者もいるかも知れない。 なので説明しておくが、俺は別に告白をするためにここにいるんじゃない。 俺がここでハルヒを待っているのはもちろんこれから不思議探索を行うからであり、そして自分に課せられた責務を果たすためだ。そう。俺は遂にポエムを完成させることが出来たので、それをハルヒに渡さなければならないというわけだ。これの完成までの経緯は、今から昨日のその後を話す予定なので、そこで説明しようと思う。 だから現時点で普段と違うことといえば、俺が待ち合わせに一番乗りしているくらいだろう。 と……ハルヒを含めSOS団のメンバーはまだやってきそうにないので、ここで昨日のあれからを振り返ってみることにしよう。 あの後、俺と古泉と長門は学校へと戻り、小さい方の朝比奈さんは『機関』と未来側との諸々の調整のために元々学校を休んでいたので、そのまま自らの仕事を全うするため公園にて別れることとなった。 そして俺達学校組は、放課後の文芸部室で大人の朝比奈さんと朝比奈みゆきを交えて異世界問題の解決策を講じていたのだが、ここを俺の言葉のみで語るのは少々難儀しそうなので、少しばかり回想して時を遡ってみることにする。 あれは授業が終わってすぐ、掃除当番のハルヒを除いた俺達が文芸部室へと集まったとき、そこには大人の朝比奈さんとみゆきが待っていて………… 「本題に入る前にお聞きしたいのですが」 古泉は朝比奈さん(大)に真面目含有率八十パーセントの微笑を向けると、 「……正直、今日のあなたと『機関』の動きには驚かされてばかりでしたよ。僕の関知せぬところでのTPDDの製造、そしてあなた方未来人との協力体制。組織内でこれほどの重大かつ主要な出来事が僕の与り知らぬ場所で展開されていたなど、機関で僕が占める立場からすればとても信じられません。これはどういうことなのですか?」 返事をちょうだいするように手の平を差し出す古泉。その手を一瞥もせずに大人の朝比奈さんは、 「それを語るのには時間が足りないけれど、そう遠くないうちに彼……藤原くんが、古泉くんの疑問を解消してくれるはずです。だからごめんなさい、それまで待っててね」 その返答に古泉はスッと手を引っ込めると、 「ええ、そうすることにしましょう。これは機関の人間に問いただせばある程度は判明し得えることだ。ですが、あなたの口から是非聞いておきたいこともあります。それは未来側から現代の僕達に、あの次元理論をもたらしたことについてね」 「……古泉、そういった理論に対する質問は後でいいんじゃないか」 特に俺がいない場所で行うことをオススメするぜ。っと古泉はほのかな笑いを作り、「そういうことではありません」と言った後で少し難渋な顔を浮かべると、 「……未来の次元理論では、次元とは性質の足し算によって形成されるものであるとされ、それらは『流れ』という概念によって説明されていましたね。これは確かに、次元の要素が『広がり』という概念によって捉えられ、『縦×横×高さ』……つまりXとYとZの掛け算によって立方体という三次元が形作られるという現在の理論と違っているように思われます。ですが、僕には未来の次元理論に対し疑い問う程の能力は備わっていません。僕が疑問を抱いているのは、未来から現代にその理論がもたらされた、というそのままの事柄についてです」 「その論法で行くと、未来から指示を受けることだってまずいんじゃないか?」 「いいえ、それとも違います。未来側から指示を受ける場合、こちらからは未来を予察できない様に考えられていますから。ですが……次元理論は違う。公理を分出することが出来、その真偽を明らかにしてしまう次元理論とは……いわば人類にとって善悪を知る樹そのものであり、それから知識をもぎ取ることは、まさに禁断の知恵の果実に手をかける行為に等しいと言えるでしょう。……我々にとって未来の次元理論は、知るに時期尚早なのではないでしょうか」 そう言い切るとピッと前髪を弾き、 「そして世界人仮説。次元に関する理論を、人間に関わるものへと置換して考察されているこの理論は実に興味深い。世界人仮説は、矛盾の存在するこの世界を上手く表していますから」 どういうことかと聞けば、 「まず人間の進化において、その身体の進化は原始生命から延々と受け継がれてきたアナログな流れだといえます。ですが、人間の精神……人の心においてはそうではありません。個人の人格、例えるなら僕の思想は、この世界上で新たに組み上げられた全く新しいものです。なので身体の進化とは違い、その過程で発生する人の心の繋がりは、0から1という現象が続くデジタルな流れだと考えることが出来ます」 「それがどうしたんだ?」 「このように人間の『心』には、偽とされる連続体仮説が当てはまるということですよ。そして世界人仮説が矛盾を認めた理論だというのは、まさに世界人仮説が提唱する新概念を表す言葉なのです」 と、古泉は右手の指を一本ずつ開きながら、 「例えば四則計算において、足し算のみならば何も問題は発生しません。1に2を足しても3ですし、2に1を足しても同じく3という答えです。ですが……引き算となるとそうともいかない。何故ならば、1から1、もしくは1から2を引いてしまった場合には自然数では答えを表現し得ませんからね。なので人は、そこで生まれた0やマイナスなどの新しい概念を記号で表すようにしたのです。掛け算と割り算にも同様の流れがあり、このように人間は、算数や数学が展開されていくにつれ様々な概念を発見してきました。そして次元理論とSTC理論によって生まれた世界人仮説は、矛盾を認めるという概念を論じていますね。……いえ、これは『互いを認め合う概念』と言い表したほうが適切でしょう。ですがそれは哲学的見地から表されている世界人仮説の姿で、数学的には……今まで人類にとって不変の法則であった、『イコール』の概念に切り込んだ理論だと言えるのではないかと僕は考えます。これは絶対的な神の摂理である『イコール』で結ぶことの出来ないもの同士が『矛盾』として否定されずに、『認め合う』という人間的な概念によって結びついているという物理法則に対する新たな考察になる。そうであるからこそ、世界には矛盾というものが存在出来るのかもしれませんね」 ……互いを認め合う、ね。なんだか長門と同じようなことを言ってるような気がするな。 「ええ。だって世界人仮説は……長門さんが構築した理論だから」 「は?」 大人の朝比奈さんから飛び出した言葉に疑問符を飛ばしていると、 「……次元理論の姿は『箱』で、STC理論の姿は『紙』だとするなら、世界人仮説の姿は何だと思います?」 「……只の勘なんですが、そりゃあ『人』なんじゃないですか?」 「あたりです」 と朝比奈さん(大)は微笑み、俺達に視線を配ると、 「世界人仮説は、全ての理論を統合した理論なの。世界の全てのモノが混ぜ合わされば、純粋な溶媒と溶質という二つのモノが生まれます。それらを一つの存在として考え、溶媒を『体』、溶質を『心』と置換して生み出される『人』の姿こそが……世界人仮説を総括する姿。それでね、世界人仮説の中での有形の次元理論は、無矛盾な物理法則からなる『人の体』。そして……無形のSTC理論は、時には矛盾を起こしてしまう『人の心』なの。次元理論とSTC理論は本来、お互いを矛盾として否定しあってしまうもの。だけど、それらがお互いを認め合うことによって、初めてわたし達の世界は作られていくんです。そして、そうやって異なる存在が繋がりあうことで『進化』という現象が形作られていく……と、世界人仮説では論じられています」 話を聞いて、沈黙する古泉。俺はそんな古泉を視界にいれながら、 「……よくわからないんですが、その理論を長門が構築したってのはどういうことなんですか?」 それは、と、大人の朝比奈さんが話し出そうとしたときだった。 「……この世界の歴史を成立させるためには、朝比奈みくるの時代まで情報創造能力を維持していかなければならないから」 「………?」 長門が横から言葉を出してきた。長門は続けて、 「また、歴史を知る者による世界の調整も不可欠。だから……誰かが情報創造能力の寄り代となり、この世界を見続けていくことが必要となる。それを実行する際、最も適切と思われるのは……わたし。そして、これから人と共に歩むわたしがその理論を構築していくのだろう」 「――なるほど。世界人仮説……解析するまでもなく、それは長門さんが構築した理論だったというわけですか。そして長門さんは、これから世界の維持と調整を担っていくことになる。となると、僕の機関の成すべきことは……。そして、未来人が僕達にあんな理論をもたらしたのは……つまり……」 何やら呟いている古泉はそれっきり思考の海にダイブしてしまったようで、あいつからこれ以上の質問は出ないようだった。 それはともかく……俺には、一つ気になったことがある。 先程の会話から察するに、長門は朝比奈さんの未来まで長い時間を過ごしていくってことだよな。それは長門が自分らしく――思念体に属したまま――ありのままを生きる道を選んだということによるのだろうが、それでも相当辛いことなんじゃなかろうか。感情を持つ……長門にとって。 そして俺は、中学生のハルヒの言葉を思い出す。 何でも叶っちまう能力ってのは、実はそれを持つ者の自由を奪ってしまうものなんだ。そして長門は、それに程近い能力を自覚的に持ってしまっている。だから…………、 「――長門、」 俺は大人の朝比奈さんから貰った金属棒を長門に差し出すと、 「これ、良くは知らないんだが……花言葉をこの金属棒に書き込むと、お前の能力を制御する髪飾りになるらしい。だからSOS団で不思議探検なんかをするときくらいは……その髪飾りをつけてさ、肩の荷を降ろして遊んだっていいんじゃないか?」 まさに気休め程度にしかならないが、俺が持っているよりは意味があることだろう。……これでいいんですよね? 朝比奈さん(大)。 長門はマジマジと金属棒を見つめ、交互に朝比奈みゆきを見やると、 「……取り扱いは、わたしに任せてもらっていい?」 いいとも。ぶん投げられたら流石にショックだが、それはもうもう長門のモノだからな。 そして俺は朝比奈さん(大)に視線を移し、 「ところで、異世界の問題はどうするんですか? 長門が何か知ってるって聞きましたが、長門、お前何か知ってるか?」 長門は目をパチクリさせると、 「……異世界の状態を打開するヒントは、喜緑江美里と涼宮ハルヒ、そしてわたしの小説の一ページ目によって既に示されている。それらを複合的に読み取って私達が成すべきことは、記憶を取り戻す『鍵』を異世界へと持ち込み、あちら側のわたし達に自ら問題の解決を促すこと」 言いながら長門は俺に前回の機関紙を渡し、俺がそれに目をやると、切り取られていた長門の小説がすっかり元通りになっているのが確認された。長門の小説を読んでいる俺に長門は、 「その小説の二ページと三ページは、わたしが世界を改変した後で生じたエラーデータを不完全ながら解析し、その結果を書き綴ったもの。そのデータの正体は、今回の出来事によって……もう一人のわたしの記憶だったことがわかった。そして一ページ目は、あの世界でのわたしが書いた小説の一部をサルベージしている。尚、これもあの世界のわたしがもう一人のわたしの影響を受けて作成されたものと思われる」 俺の頭の中で七人の長門が騒ぎ立て始めていると、 「つまり二ページ目と三ページ目は彼の小説を見ていた長門さんの記憶であり、一ページ目は、その長門さんから今の僕達に向けられたメッセージだったというわけですか。つまり異世界の問題を解決するためには、完成型TPDDによって閉鎖された異世界へと渡れるようになった朝比奈みゆきさんに『鍵』を送り届けてもらい、まずはあちらの長門さんの記憶を取り戻すことが必要ということですね」 ……よう分からんが、古泉の解説によってやるべきことは判明したみたいだな。 「ええ、流石にあなたも気付いたのではないですか? これから、あなたがやるべきことにね」 スマイル古泉に対し俺は全てを納得した顔を向け、確認するまでもないだろうが、俺の出した答えを伝えることにした。 「ああ。どうやら俺は『いばら姫』の話になぞって、閉ざされちまった異世界を開放するためにあっちに行かなきゃならんらしいな。だから俺が鍵なんだろ?」 ………………。 静寂が広がった。 「ん? どうしたんだみんな? 驚いた顔なんかして」 古泉も朝比奈さん(大)も、長門でさえも目を丸くして信じられないといった表情を浮かべている。 俺はなにか間違ったこと言ってしまったのかなと不安になっていると、 「そうではない」 間違っていたようだ。否定句を飛ばした長門の横から古泉が、 「……一つお尋ねします。あなたが涼宮さんと共に過ごしてきた時間には、実は普遍的なピュアラブコメディの側面があったことにお気づきですか?」 「何言ってる。それはお前が、俺達に内緒で密かにそんなのを繰り広げてたっていう話か? 世界存続のかかった野球大会だったり無限ループの夏休みが、一体どんな見方をしたらラブコメになるってんだ」 「説明しましょう」 古泉はどこか若干嬉しそうに、 「時系列的に順序立ててお話すれば、涼宮さんは、野球大会ではあなたの活躍を見たいと思い、あなたを四番にしましたね。そしてエンドレスエイトの無限ループはあなたの家で遊んだ後に開放されていて、それはつまり、涼宮さんはあなたの家で遊びたかったということを示しています。……そして前回の機関誌では過去のあなたの恋愛話を知りたいと願っており、つまりこれまでの涼宮さんの行動には……恋する少女特有の、複雑な心境が反映されていたのですよ。しかも涼宮さんの望みは、時を経るにつれて順調にあなたへと近づいてきている。そうやって考えてみたうえで、今回の異世界の創出では何を望んだのだと思いますか?」 …………沈黙する俺に、古泉はハッキリとした声調で、 「ズバリ、自分に対するあなたの『気持ち』を知りたかったのです。そして異世界は、これを涼宮さんが知ろうとした結果、情報創造能力のパラドックスに陥ってしまったがために生まれてしまったのだと考えられます」 「……それは佐々木も言っていたような気がするが、そのパラドックスというのはなんなんだ?」 「簡単なことですよ。告白する際、それを行う側としては、嘘偽りのないちゃんとした相手の本音を聞きたいものであると同時に、自分を拒否されたくはないとも願っている。いえ、むしろ受け入れてもらいたいという方向への考えが強いでしょうね。そこで自分が、己の願望が叶ってしまう能力を持っていたとしたらどうです? その者は、好きな人の本音を聞きたいがノーという返事は聞きたくないという願いによって、結果的に相手の本当の気持ちを知り得なくなってしまいます。好きな人と心から結ばれるためには、惚れ薬を飲ませて返事を貰うようなことでは自分が納得出来ませんからね」 「……つまり、ハルヒは俺の、あいつに対する気持ちを知りたいってことなのか?」 「恐らくはね。そしてそれこそが、今回の涼宮さんの願いだったというわけです」 今になってようやく僕も気付きましたよ、と自らを揶揄するように言って古泉は言葉を終えた。 そして……俺は考える。 「じゃあ、俺のやるべきことは……」 「あなたの気持ちを、涼宮ハルヒに伝えること。そしてその方法は、喜緑江美里が生徒会側からこちらに行動を促したことによって、涼宮ハルヒ自身が既に提示している。これを達成すればこちらの問題も解消され、異世界の問題を解消する『鍵』にもなり得る」 「…………」 ――どうやら俺は、幸せの青い鳥の居場所に気付いていなかったみたいだな。 答えはいつも、俺の胸の中にあったんだ。 「……これで全部繋がった気がするよ。ハルヒが俺達に自分の詩を書かせようとしていたこと、そして、これまでの一連の流れがな」 そうさ。俺は自分に課せられたポエムを完成させなけりゃならないんだ。 それは、他の奴らにやらされることじゃない。 俺が自主的に、そう望んでやることだ。 ハルヒはずっと待っていて、待たせていたのは俺であり、今だってあいつは俺を待っているんだ。 だから俺は、俺にとってハルヒってやつはどんな存在なのかってのをそろそろ伝えなきゃならない。だってさ………、 これ以上ハルヒを待たせちまったら、どんな罰ゲームが俺を待っているかわからないだろ? 「……そうか。じゃあ長門、今日は二人そろって遅くまで居残り決定だな」 やっと見えてきた目標に向かって頑張ろうと長門に求めると、 「わたしはしない」 と言われた。目が点になった。 「わたしの分はもう完成しているから。でも、あなたが付き合ってくれというのなら拒否はしない」 その台詞は別の機会に言って欲しいね。お前からそう言われて喜ばないやつなんかいやしないぜ。 「あ、先輩ひどいっ。早速浮気してちゃダメですよっ? 涼宮先輩に言っちゃいますからねっ」 ひどく恐ろしいことを朝比奈みゆきが言っている。すると古泉が、 「ふふ、まだ厳密には浮気だと決まったわけではありません。それに、例え彼の意思がなんであろうと涼宮さんは納得してくれるでしょう。彼女は強いようにみえて脆くもありますが、全てを認め受け入れることの出来る聡明さを備えている人ですから」 とか言いながら、あなたの答えは既に分かっていますよといった顔で俺を見てくる古泉。 「……長門。良かったら、お前の完成した詩を見せてくれないか?」 俺は古泉に対してなんの反応も出来なかったため、古泉の視線を無視することにして長門へと話しかけた。 そして俺は長門から渡された一枚の用紙に目を向ける。 ついぞ完成した長門の詩の内容は、これまたなんとも独創的で俺の理解が及ぶものではなかったのだが、それは以前の長門の小説を締めくくっているように感じられた。 ……あと、一つ言い忘れていたことがある。 これは俺が先程元通りになった機関誌を読んでいたときに気付いたのだが、長門の小説のページからは無題という文字が消え、三枚それぞれに、極短い単語ながらもちゃんと題が記されていた。ページ順にどう書いてあったのかを言えば、それは――――。 『雪、無音、窓辺にて。』 そして今回の長門の詩の題名は……。 何となく、長門が自分の意思で己の歩む道を決めたことの大きさと決心を物語っているような気がした――。 「…………」 と、回想はここまでで十分だろう。 そんなこんなで昨日、俺は自宅に帰ってからも夜遅くまでポエム制作に身を乗り出し、やっとの思いでポエムの完成にこぎつけたってわけさ。 ちなみに、俺は完成したポエムを読み返していない。 それはポエムが書きあがったのと同時に封筒に入れて机の中に仕舞い込んだためであり、なぜそんなことをしたのかといえば、これは深夜のラブレター作成理論に由来する。 恋という題目で俺が書いたポエムは、その、なんだ。はっきり言ってしまえば……今までの生活で、俺がハルヒのことをどう思っていたのかってな内容になってるんだ。 そんな恥ずかしいものを朝の俺が見てしまえばそれは世界の終わりを見るようなもので、顔を真っ赤にした俺が「さよなら世界!」と言いながら紙を破棄し、世界との運命を共にする方を選んでしまう恐れがあったからな。 ……あと、これは言わなくても良いことかもしれないが、俺のポエムは妹が持っていたパステルカラーの便箋に書かれており、封筒もそれにあわせた若干可愛らしいものとなっている。 どうしてそれを選んだのかといえば……まあ、なんとなくとしか言いようがないのだが。 「……あら、キョン。早いじゃない。珍しいこともあるもんだわ」 ――ハルヒがやってきた。 「……ああ、前に一回あったくらいだっけ。俺が一番乗りだったのは」 「たしか、あんたが妙なことを言いだしたときよね。有希やみくるちゃんが……」 「俺が何か言ったのか? まるっきり思い出せないんだが」 鮮明に、かつ明確に覚えている。 あのとき俺はハルヒにみんなの正体を語っていたんだ。 今思うとなんて迂闊だったんだろうと恐ろしい思いでいっぱいになるね。 「まあいいわ」 とハルヒは周囲を見回し、 「他のメンバーは? いつもこの時間には全員揃ってるはずだけど。なにか知ってる?」 「いや、俺も知らん。一体どうしたんだろうな」 と、これは本当だ。俺はいつもより早めに着いた方ではあるが、あいつらの姿は欠片も見かけなかった。何処かで待ち伏せしてるわけでもなさそうだ。 「ま。集合時間までにはもうちょっと余裕があるし、そのうちやってくるでしょ」 それより……、とハルヒは眉間にしわを作って、 「あんた、ちゃんと詩は書いてきたんでしょうね? 昨日の宣誓がちゃんと果たされているか、あたしが早速確認したげる。ほら、早く提出しなさいよね」 「そう急かすなよ。ちゃんと書いてきてるからさ。これでいいか?」 ほい、と俺は封筒を差し出す。ハルヒはそれを見ると、 「ふうん? やけに可愛らしいわね。レターセット? どうしたのよこれ?」 「妹から貰ったんだ。コピー用紙を持ち歩くのもなんだと思ってな。別にいいだろ?」 「いいけど、なんだかこれって……」 ――やっぱりなんでもない。と何やらはぐらかすハルヒ。 そして俺の手から手紙をひったくるのと変わらぬくらいに封筒を開き、中に収納されていた便箋に注視する。 「…………」 俺の書いたポエムを読むハルヒはどこまでも無表情だった。 やがて顔を上げると、 「……んー、見た目もそうだけど、中身もやっぱりラブレターっぽいわね」 「なんでだ?」 「だってそうじゃない。これが告白以外の何になるのか、逆にあたしが聞きたいくらいだわ」 ポエムの内容が……と言いながらハルヒは視線を手元の便箋に落とし、 「……あなたとの日常を振り返ってみたら、ようやく、あなたのことが好きだっていう自分の気持ちに気付きましたなんて……」 「……確か、宛名のないラブレターには何の意味もないんじゃなかったか?」 からかうような口調で答える俺に、ハルヒは納得出来ない自分を納得させるように、 「……そうね。まるで夜更けに書いたやつみたいに言葉を羅列しただけの支離滅裂な出来だけど、これはこれで恋のポエムって感じなのかな。でも……」 ハルヒは片手に便箋と封筒を持ち、ポエムの書かれている文面を俺に突きつけて、 「……これ、誰に言ってるの?」 「誰とはなんだ」 「う……」 ハルヒは少し怯んだ様子を見せた。 ――まあ、ハルヒが言いたいことはよく分かる。前回のミヨキチの小説と同様にこれは俺の実体験を元にしているであろうから、このポエムの登場人物にもモデルがいるのではないか? ということだろう。実際、それは間違いじゃないしな。だから、俺は………。 「ハルヒ?」 「な、なによ……」 「お前が手に持ってる封筒なんだが、ちゃんと見てみたらどうだ?」 「………?」 ――こういうときは、意外と相手の言葉の意味に気付かないものだ。 ハルヒは全くの受身で俺の言葉に従い、手に持っていた封筒をヒラリと裏返す。 そしてそこに書かれている文字に視線を落とし、しばらくそのまま押し黙っていた。 さて。 俺がそこに書いたのは、恐らくハルヒ自身が一番見慣れているものだ。 ハルヒは今、封筒の裏側に書かれているそれを見ながらどんなことを思っているのだろうね。 ――宛名の欄に記されている、自分の名前をさ。 「……キョン?」 「なんだ?」 ハルヒは視線をそのままに、小さく俺へと話掛けてきた。 ……そして、今まで自分が抱えていた不安を一気に押し出すかのように、ハルヒは語り出した。 「……あたしね、今まで、自分の存在っていうのはとてもちっぽけなものだって感じてた。自分が沢山の人間の中の一人に過ぎないんだっていうのを実感したとき、自分の世界がいかに普通かってことに気付いたあたしは、逆に世の中にはあたしの想像もつかないような面白い出来事を体験してるような特別な人がいるんじゃないかって考えたわ。……だからあたしは、宇宙人や未来人や超能力者なんかと友達になりたいってずっと思ってた」 ここで顔を上げ、俺をその大きな瞳で捉えると、 「けどね、SOS団のみんなと出会ってから、その考えは変わったの。実は最近、もしかしてあたしには特別な能力があるんじゃないかって思うようなことがあったんだけど、でも……それはあたしが望んでたことだったはずなのに、なんだか嬉しくなくて、むしろ不安になった。なんでそんな気持ちになったんだろうって考えたら、意外と早く答えは見つかったわ。あたしが特別な存在になる、それってね、今までの普通だったあたしを否定しちゃうことになるのよ。特別な存在なんかを求めることだって、今まで好きだった友達を否定しているのとなにも変わらない。――まあ、つまり何が言いたいのかって言えばね……」 ここまでを話し終えたハルヒからは憂鬱な感情が消え、そして、俺の目が眩んでしまいそうな程の微笑みをこちらに向けて――――、 「あたし……SOS団のみんなと、キョン。あなたに出会えて良かった」 ふんわりと作られた笑顔の端には一粒の涙が零れ出し、それはまるで、灰色の雲に覆われた空の後に訪れる晴々とした太陽のように眩しく、輝いていた。 ……俺がしばらく見とれるばかりであったとき、ハルヒは手で自分の目元を一回だけ拭うと、 「ちょっとキョン! ぼーっとしてるヒマなんてないんだからねっ! ほら、早く探しに行かなくちゃ!」 今まで以上に元気な声で言い放つと、ハルヒは踵を返してそそくさと歩き出してしまった。 「ちょっと待ってくれ」 この言葉でハルヒは進むのを止め、俺はその場に立ったまま、 「それって、宇宙人や未来人や……超能力者をか?」 手を伸ばしたまま質問する俺に、ハルヒは何を言ってるのよといった表情を浮かべ、そして今までよりもためらいのない百ワットの得意顔を作り――心地の良い意気を込めて、こう言い放った。 「有希とみくるちゃんと、古泉くんに決まってるじゃない!」 エピローグ
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5スレ目 245 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/04(月) 13 59 23 ID XnMU5gfL0 234 いわゆる"神鳥"の人は"嘘の捏造報告"キーは流さないだろう いわゆる"神鳥"の人は"嘘の鳥評価"キーは流さないだろう との仮定が成立する場合、もし上手く連鎖を回すことが出来たなら 無視条件に "この神鳥Aの鳥評価キーが評価する鳥の捏造報告キー・鳥評価キーは全て受け入れる ※8連鎖まで" みたいなのを一つ設定するだけでざっくりとウイルスファイルを除去できる可能性がある。 まぁ、あくまでも可能性。 真ファイルを流して信用を買ってから捏造の捏造報告キーをバラ撒く愉快犯が 連鎖に食い込もうとすることは防げない。 Winnyの捏造判定 47氏が判断→一人でできない 47氏が鯔募集して捏造判定権限委譲→鯔の定義が煮詰まらなく立ち消え 誰でも捏造判定できるように→現状 257 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/04(月) 14 27 32 ID PS6cyEfP0 253 事故レス ただし、一次放流主は自分のトリップ文字列に「愛情」を持ってるかも しれない。P2Pネット上で唯一自分を主張できるものだから。トリップ ないと一次放流主の情熱が低下する心理的な問題は残るな。 俺としては、単純にトリップつけるくらいなら、本格的に電子証明書 つけて欲しいね。認証局は作者。PDネット上に、ある一定形式の 公開鍵を流すと、自動的に電子証明書がどっかのノードにうpされる 仕組み。 ユーザーの良心に頼る評価システムは機能しない 289 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/04(月) 15 42 50 ID XnMU5gfL0 245を出来るだけわかりやすく書いてみる 1.真ファイル放流実績のある信頼出来る鳥Aがあるとして、 2.無視条件に「鳥Aを信頼する ※2連鎖まで」と手動で設定 3.2によりじきにA1「鳥Aが信頼するのは鳥Bと鳥Cだよ」A2「鳥Aが捏造だと思うファイルはファイルⅠとファイルⅡだよ」というキーを受信 4.A1により無視条件に「鳥Bを信頼する ※1連鎖まで」「鳥Cを信頼する ※1連鎖まで」と自動設定 5.4によりじきにB1「鳥Bが信頼するのは鳥Cと鳥Dだよ」B2「鳥Bが捏造だと思うファイルはファイルⅠとファイルⅢだよ」 C1「鳥Cが信頼するのは鳥Dと鳥Eだよ」C2「鳥Cが捏造だと思うファイルはファイルⅣとファイルⅤだよ」というキーを受信 6.B1とC1により無視条件に「鳥Dを信頼する ※連鎖無し」「鳥Eを信頼する ※連鎖無し」と自動設定 7.じきにD2「鳥Dが捏造だと思うファイルはファイルⅡとファイルⅥだよ」E2「鳥Eが捏造だと思うファイルはファイルⅣとファイルⅦだよ」というキーを受信 8.A2~E2によりファイルⅠ~Ⅵが無視条件に自動設定 9.動作終了 こんな感じ。 連鎖の数を増やせば増やすほど広く捏造を弾けるが、同時にユダが潜り込む可能性も増すことになる。 まぁゴミファイルの拡散をある程度は抑止でき、ネット上の仮想HDのキャッシュ容量を多少はより有効活用出来ると思う。 今のほぼ完全放置の現状よりはマシになるんじゃね? 311 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/04(月) 16 46 53 ID ve4DXV7h0 289 捏造の評価は無理だろう。どのファイルが勝手に無視登録されるか読めないし、悪用しやすい。 キリがなく増える捏造に対処するよりも、信頼できる物だけを見極められるシステムが良い。 鳥同士の信頼の連鎖はいけるかもしれないね。 356 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/04(月) 18 31 33 ID onui9Xkj0 257 その辺はeMuleの「クレジット」が参考になるかも eMuleのクレジットは、多くアップした人がダウンも有利になるという仕組み Shareでも一時期導入されていたんじゃなかったっけ? 結局、人気ファイルの捏造を流したら簡単にたまっちゃうので現在は削除されているみたいだけど eMuleは、自分のところに情報が残るんじゃなくて、ネットワーク上の他人のHDDに保持される仕組みらしい 自分のHDDにはキー情報のみが残るようだ。これがなくなると、クレジットも消えてしまう このあたりの仕組みは、eMuleの日本語ヘルプを参照 411 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/04(月) 20 18 00 ID I+JwszLp0 あとnyのように完全キャッシュのキーだけ検索画面にでるようにしないと ゴミキャッシュ作られて落せないファイルでごったがえすかもね。 拡散アップロードを実装するなら洒落みたいに色で区別できるようにして下さい。 492 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/04(月) 22 37 47 ID tpGavVY+0 一部のファイルが全然落ちてこない アップ主が飽きて繋ぐのをやめたのかもしれん shareやemuleみたいにネットワーク上のキャッシュの状態をダウンリストに表示してほしいです 123 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar [sage] 投稿日:2006/12/03(日) 15 46 43 ID W3bIMWYA0 キャッシュの削除について キャッシュを削除しても、ファイルによっては変換が可能 (メモリ上にデータが残っているためと考えられる) メモリ解放のためソフトを再起動させてみたところ、 キャッシュはないのに検索画面上では「完了」と表示される (軽量化のためにファイル情報、状態などを他のファイルに置いてあるためと考えられる) perfect darkは名前やシステムの特徴などから、手動でのキャッシュ削除は想定していないと思われる。 キャッシュはソフトが完全に管理することで、Winnyやshareのようなキャッシュ削除による破綻を逃れようということだろう。 「キャッシュ空間が完全な闇」というのもあながち間違いではない。 キャッシュ削除が出来ないのであれば、どんなファイルがあってもキャッシュがあっても中継だと言えばいい。 また、キャッシュフォルダの最大値があることからも、拡散について考えられており、評価出来る このコンセプトはこれから様々な意見がでると思うが守っていってもらいたい。 ただ、ファイルが消されるのは手動だけとも限らない。 停電や他ソフトによる自動削除など、様々な外部的要因が考えられるので、 キャッシュを全てチェックする機構を組み込む必要だと思う 588 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/04(月) 23 54 31 ID hn1Di+G60 574 それもFreenetのパクリだからなあ、Freenetの場合は検索がないし、ファイル も小さいものでない限り分割されているので完全にわからん。 開発から7年もたってるのに、未だにキャッシュの中身確認ツール見たことない。 762 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/05(火) 09 31 57 ID kuzo72Ov0 正確には同じフォルダに入れる必要がないというよりも、 全てのファイルが別のフォルダにあっても、登録をした段階でキャッシュに変換され、 アップするファイルは同じフォルダに登録されることになる 登録をしたファイルが不要ならばキャッシュとしてunityフォルダに残っているので、 アップ登録をした後で消してしまってもかまわないということだ たぶん、これであっているはず 774 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/05(火) 11 45 39 ID Qw/3tnGi0 キーの寿命が無いように見えるんで調べた。 検索ツリーの検索結果はその項目ごとにキャッシュとして保持される。 つーのがわかった。どうやらキーが飛んでくると無条件で追加されるっぽい。 それだと落せないゴミキー情報が残ってしまうんで、 セットボタンは検索結果を更新し該当のキャッシュ内容を更新するのかも。 785 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/05(火) 12 24 54 ID Qw/3tnGi0 nyと同じく実際のキーを元に仮想、完全、部分とかの区別があればいいんだが。 落ちるんだか落ちないんだが区別ないし。まさに暗闇。 4スレ目 67 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 14 02 35 ID JjF7SKfK0 nyのファイルダウンロード中に接続が切れて、再ダウンロードするときにまた同じアドレスに接続するって言う弱点は、 PDではどうなってるんでしょう。あれがあると、ファイルが高度に暗号化されてても何を持ってるか分かるし。 273 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 17 56 40 ID aDlSI7WZ0 公開鍵で通信鍵を交換してから通信するとなると中継時に 踏み台にされたノードにキャッシュが残らない(復号化できない)と思うんですが この辺どうなんですかね。 あとキャッシュが暗号化されてないと利用者がキャッシュ内容を簡単に識別できるので 「全ての利用者は自分が何をアップロードしたか知っている(管理できている)」と されてちょっと都合が悪いような気がするんですがその辺どうなんでしょうね ▼ 282 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 18 01 53 ID ET4bus8N0 273 踏み台にされたノードにキャッシュが残らない(復号化できない)と思うんですが 多分残ってない。 DL者がDL終わったあとに中継者のファイル復元のための鍵を配布するって言うのは、 匿名性を下げるか・・・ 「全ての利用者は自分が何をアップロードしたか知っている(管理できている)」と されてちょっと都合が悪いような気がするんですがその辺どうなんでしょうね だよな。意味はあまり無いけど一応。 ▼ 293 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 18 10 12 ID aDlSI7WZ0 282 結局のところ現状だと 1.匿名性はある程度高いが、その引き替えに効率性は著しく悪い 2.もしも暗号化に欠陥があれば後がない というわけでしょうね。まぁテキストに書かれた通りなら しばらくは安心でしょうけど、1024bitRSAって解読にどれくらいかかったかな? ▼ 295 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 18 11 55 ID YNGbPQ4a0 ふむふむなるほど 280-287サンムス 288が上げてくれたの落としたし とりあえずやれるだけやってみるわ ▼ 296 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 18 12 26 ID W3bIMWYA0 282 正直、中継してるのか不明 中継が入れば誰が送受信してるか分からなくなるが、 中継ってデータ送受信にタイムラグがかなり発生するから 暗号化だけにしてるのかもしれない 暗号化だけでも暗号が解除できなければ何のファイルを送受信してるか分からないしね 穴さえなければ事実上解読できない暗号使ってる 中継・・・送受信相手がわからない 暗号・・・送受信してるファイルが分からない ▼ 299 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 18 14 38 ID vtvUMLKG0 296 作者によれば中継してるって書いてるよ。中継無しなら、暗号化しても匿名なんてありえないし。 ▼ 304 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 18 16 20 ID W3bIMWYA0 299 すまん、書いてあったよ ▼ 306 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 18 16 47 ID vtvUMLKG0 304 実際にどうかってのは気になるね。 466 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 21 01 42 ID ivnVx69k0 作者へ要望 1、ソフトのポートスキャン的な挙動について簡単な説明が欲しい 2、検索時に 「ファイル名のみ」 「(付加された)キーワードのみ」 「両方」 の3つのオプションから選べるようにして欲しい (例) ポエム or 合法で検索 ①[合法]俺のポエム.txt ←キーワードなし ②[合法]俺のポエム.txt 合法 ポエム ←キーワード ファイル名のみでは①のみヒット キーワードのみでは②のみヒット 両方では①②ともヒット 527 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 21 53 21 ID R6qtBSYP0 作者へ 一時放流者、または二次放流等キャッシュ保持者へ優しい仕様にして下さい UPとDOWNの均衡とかは要らないかと… 508 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 21 37 26 ID Dv2BtAt70 帯域制限と二次制限の違いがいまだにわかんね 二次制限が 公平な帯域制限を行います。ダウンロードが多いとダウンロードが制限され、 アップロードが多いとアップロードが制限されます。ダウンロードとアップロードが 同じくらいの場合は制限されません。 ってのを実現するためにあるのは分かったけど数値を変えるとどう変化するのやら 562 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 22 18 57 ID Ujzmfr//0 将来性見越してUDPに全面移行しといた方がいいような気がする Freenetとか見てるとTCPからUDPへの移行が世界のトレンドのような? ▼ 610 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/12/03(日) 22 57 08 ID kprsBUad0 562 結局PDもやってることはFreenetと似たようなものなんだね、匿名性高くすると 効率落ちるし、どの当たりで妥協するかかな。作者はオープンソースにする気は なさそう?オープンにした方が脆弱性の発見も早くなるし、外国の人にも使ってもらえるかも 知れないのでいいかも。外国のIPが多くなれば日本のIPすべてはじいて、外国のノードのみと接続し てUPやDLを行い、必ず中継するようにすれば日本からは何をやってるのかわからなくも出来そうだしね。 Freenetは0.5の前のバージョンでは拡散UPの中継数をHTLで設定できたけど PDでは中継転送は自動で作者が勝手に決めてるんだよね? 選択肢 投票 選択肢1 (5) 選択肢2 (3) ... (1) 最終更新日 2008年11月12日01 39 44
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1 律澪 澪ちゃん誕生日 2015/01/15 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421301820/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 律は澪がほんとに大好きなんだなぁ。 凄くあったかい。 -- (名無しさん) 2016-09-13 22 05 50 愛情から溢れでてくるポエムだ! -- (名無しさん) 2016-08-30 22 13 11 澪ちゃん愛されてるなぁ -- (名無しさん) 2016-01-22 21 25 09 なんかじ~んときた。 作者の澪愛、律の澪愛の両方を強烈に感じる。 -- (名無しさん) 2016-01-13 22 36 44 スタバで村上春樹読む、ってとこで吹き出しました おもしろい! -- (名無しさん) 2015-01-28 00 15 02 タイトル通り、色んな澪が好きな律は毎日選び放題なんだろうな。 -- (名無しさん) 2015-01-23 01 15 33 愛を感じるね~ -- (名無しさん) 2015-01-17 13 17 27 うわっ読みにくい!と思ったが、書き込みの細かさと キャラ愛がびりびり感じられた。 -- (名無しさん) 2015-01-16 01 49 32 りっちゃんの観察眼に感服。 それもこれも澪ちゃんへの愛情から。 -- (名無しさん) 2015-01-15 23 47 16 短いながらもとても良く素晴らしい律澪でした。 -- (名無しさん) 2015-01-15 23 27 59
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あいじょうおーばーふろー【登録タグ oQ あ クダマツヒカリ 曲 鏡音レン】 作詞:クダマツヒカリ 作曲:クダマツヒカリ 編曲:クダマツヒカリ 唄:鏡音レンPower 曲紹介 それは、魔法のキーワード。 今回はストレートな青春ポップロックです!(動画説明文より転載) イラストと動画はoQ氏が手掛ける。 歌詞 繋いだ 君の手の温もりで たちまち 僕の心臓は騒ぎ出すんだ 動揺 隠そうと目を逸らせば 気付いて膨れ出す 君に慌てる どうしてこんなにも 伝わらないんだろう 僕の中は君でいっぱいさ お願いどうか待っていて こんな頼りない僕でごめんね 君の全てを受け止められる強い人になるから この愛に誓うよ oh 少しモノ欲しげな君のヒトミ ならばかつてない 君を please show me ふさぐ rip 一線超える step 順番なんか skipで 愛欲のtrip なんてね出来たら 苦労はしないさ 真夜中ひとりベッドで 熱いため息 ねえ ああやって こうやって 伝えたいんだよ 君の中僕で一杯にしたい お願いどうか待っていて 君の理想に追いつく日まで 恥じる事ない自信を胸に 真っ直ぐに見つめるから 君の全てを見せて 絶えず溢れるこのキモチ 届けたくって 深く息を吸った だからね 今君に言うよ いつもは言えない 愛の言葉 新たな感情のカギ解き放つ 魔法のキーワード 言葉に 頬染めた君が 愛おしすぎて 抱きしめたんだ 照れたように笑う君のこと ずっとずっと 離さないよ 溢れるこの愛情が 未来を切り開くのさ コメント 名前 コメント
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更新履歴 @wikiのwikiモードでは #recent(数字) と入力することで、wikiのページ更新履歴を表示することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_117_ja.html たとえば、#recent(20)と入力すると以下のように表示されます。 取得中です。
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作品紹介(作者順)
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曲Data Lv BPM TOTAL NOTES 平均密度 Φ8 220-220 868902 6.42Notes/s6.67Notes/s 譜面構成・攻略 譜面画像
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#blognavi ミクシでこんなのが出回ってるんですよ。見ているだけで肩が凝ります。 朝のポエムどころの話じゃないですぜ。 □■ルール■□ 観た人は絶対やること!絶対だから!嘘つきは駄目! 足跡残ります。 やった人はお題を一つ追加すること! ルール 経験したことあるものには○ 無いものには×をつける 入院…○ 過労。 手術…× 骨折…× 献血…× 血液検査で血を抜かれた時に倒れた。 失神…○ 夏は危険。 風俗…× んなワケないだろw しゃぶしゃぶ…× 「相模湖ローヤル?」(※神奈川県津久井郡) エスカルゴ…○ サイゼリヤ。 万引き…○ あの頃は若かったっスね。 補導…○ あの頃は若かったっスね。 女を殴る…× 男を殴る…○ あの頃は若かったっスね。(今はそんなコトしません) 就職…○ 海外旅行…○ アメリカ。 ギター…× ピアノ…○ ソナタ。 バイオリン…× メガネ…○ オペラ鑑賞…× キャップ鑑賞? テレビ出演…? アレは出演に入るのかどうか微妙。 パチンコ…○ 競馬…× 合コン…× 嫌。 北海道…○ 東北…○ 沖縄…× 四国…× 大阪…× 名古屋…× 以上、関東以南アレルギーのエセコさんでしたw エスカレーターを逆走…○ 転んだ。 フルマラソン…× 自動車の運転…○ ミニバン欲しいっスね。 10kg以上のダイエット…○ 入院時のショックで。今は無事戻った(汗 交通事故…○ 電車とホームの隙間に落ちる…× 1万円以上拾う…× 一万円以上落とす…× 財布…○ 「×」な人っているんスか? 徹夜で並ぶ…× ピアス…○ 2×2 50万円以上の物を買う…× ラブレターをもらう…× 捨てる。 一目惚れ…× まずしない。 幽体離脱…× 先生に殴られる…× 徒競走で一位…× 妊婦に席譲る…× 他人の子を叱る…× 20過ぎてシラフで転ぶ…○ 30になるまで直しときます。 同棲…× 嫌。 ストリート誌に載る…× 2m以上の高さから落ちる…× 学級委員…× 恋人が外国人…× 刺青…× ナンパ…× 興味なし。 逆ナンパ…× 興味なし。 ディズニーランド…○ 1人暮らし…× 自堕落な生活を送る恐れが。 スキー…○ ショートスキーってヤツ。 スノボー…× サーフィン…× 異性に告白…? 同性から告白…× 中退…× 留年…× 浪人…× 喫煙…? ほっとけ。 禁煙…? ほっとけ。 酔って記憶をなくす…○ 最近飲んでないけど。 飲酒運転…× 保証人…○ 多分アイツ。 幽霊を見る…× ズボラなだけ。 先生を殴る…× 親を殴る…○ いやもう昔の話なんで。 食中毒…○ 無言電話…× ピンポンダッシュ…○ 嫌いな人のお宅で。 宝くじ当選…× 懸賞当選…× メイド喫茶…× アイツが行きたがってるっぽい。 動物を拾う…× 職務質問…× らくだに乗ったことがある…× おまいはどこの国の人だ。 隣家から騒音の苦情が来る…○ 1人で映画を見る…× そもそも映画自体嫌い。 消したい過去がある…○ 貯金がある…○ 一応。 仕事よりデート…× そんなヤツとは付き合わない。 お好み焼き…○ 昼間眠くなる…○ 過去に戻りたい…○ お酒…△ 経験…? 何の? 料理…○ 指差して笑うな。 ・・・もう二度とやるもんかw カテゴリ [雑談] - trackback- 2006年08月26日 22 32 49 昔Blogで流行った人生の経験値まんまヤンw -- 真矢 (2006-08-27 08 36 15) どう見ても使い回しですw>真矢さん -- 管理人 (2006-08-27 17 38 12) 名前 コメント #blognavi
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テンプレ 写真 写真へのリンク。写真は単独で写っているもので、そのポケモンの全体が分かりやすいようなものにしてください タイプ ポケモンのタイプ 属性 ○○なポケモン 習性 ポケモン牧場での習性 入手法 ダイヤモンド・パールでの入手法 コピペ用 |~写真|[[通常色 http //www9.atwiki.jp/pokefarm?cmd=upload act=open pageid=ページID file=ファイル名]] [[色違い http //www9.atwiki.jp/pokefarm?cmd=upload act=open pageid=ページID file=ファイル名]]| |~タイプ|| |~属性|| |~習性|| |~入手法|| 番号順 001-020 021-040 041-060 061-080 081-100 101-120 121-140 141-160 161-180 181-200 201-220 221-240 241-260 261-280 281-300 301-320 321-340 341-360 361-380 381-400 401-420 421-440 441-460 461-480 481-493 索引 索引
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名前:赤い果実[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 15 15 33.16 ID 90OT1sUM0 [1/17] 402 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 16 16 18.25 ID ymGUcP4Q0 [1/3] 415 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 16 51 58.75 ID ymGUcP4Q0 [3/3] 418 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 17 00 30.67 ID +EZ0N72g0 432 名前:赤い果実[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 17 37 15.72 ID 90OT1sUM0 [4/17] 439 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 18 00 15.61 ID wO/lA7CW0 [1/2] 582 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 22 56 02.45 ID UHRcozOA0 [4/11] 636 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 00 13 07.40 ID bX8F4Urs0 [1/19] 638 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 00 14 36.88 ID bX8F4Urs0 [2/19] 657 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 00 24 38.77 ID bX8F4Urs0 [3/19] 639 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 00 15 03.71 ID gIy0V5Zh0 [2/4] 667 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 00 35 58.06 ID y1goFqBB0 [5/32] 698 名前:粉雪 [sage] 投稿日:2011/08/30(火) 01 56 25.11 ID 1WxJ0VlS0 [1/4] 736 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 12 41 24.44 ID 383xSwfN0 755 名前:赤い果実[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 14 47 44.01 ID bMHj6CjK0 [1/13] 757 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 14 59 46.55 ID /w140D9t0 [1/4] 772 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 16 39 46.26 ID UReDwsr70 [1/6] 811 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 19 07 08.02 ID SJV2MZeY0 863 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 20 22 42.42 ID QxVTOt4T0 [1/2] 89 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 00 03 07.73 ID 0qpPQRQv0 [2/2] 某日。仕事より帰ると、何時かぶりに杏子を見た。沈む日と登る日を混ぜあわせたような深い朱の髪が印象的だ。 顔の覚えられない私でも彼女だけは一目で覚えられたことは、記憶に新しくない。 「待ったかい」 不法侵入者に、まるで旧友と待ち合せたかのように声をかける。 「いや、それほどでも。しかし、なんだ。まだこのボロ家に住んでるのかい?」 6畳一室、ちゃぶ台付き。押入れなんぞ上等なものはなく、部屋の隅には三つ折りにされた布団が埃を吐いている。 「ああ、まだ、なかなか手放せなくてね」 「ふぅん」 聞いた彼女はすでに興味なさ気につぶやく。かつて彼女と過ごしたこの部屋を、 未だ手放せないでいる自分を女々しいと思ったのだろうか。 「しかし、君。折角来てくれたのは嬉しいが、何分貧乏野郎の一人暮らしだ。持て成すモノなんてないぜ」 「それは、」 一音区切る。 「それは、いいよ。今日は私が作ってやるから」 「―――は。そう、か」 昔。 まだ、このボロ部屋を共有していた頃。 いくら料理を教えても、終ぞ何も作れず仕舞いだった彼女がそう言ったのだ。 「そうか―――なら、楽しみにしておこうかな」 「ああ。ま、期待しとけよ」 「どうだ」 薄汚い、ともすれば縄文杉よりも年代モノと言いたくもなる程に、それほどに古臭いちゃぶ台の上に置かれた料理の数々。 なんてこたあない、ただの家庭料理だったが、それは。 「うまい」 自然と声が出るほどに美味いのだ。 その瞬間、涙がこぼれる。 会わなかった数年何があったかは予想もつかない―――だが、これほどまでの家庭料理を作れるということは、つまり。 それは、つまり。 「うまいよ」 情けなく、泣きながら箸をすすめる。 実に滑稽なその姿を、杏子は何も言わずただ眺めてくれていた。 その視線には何も篭ってはいなかったのだ。 コメント 98 名前:のぞみはいつも、そこにある[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 00 11 38.27 ID jvJhxotv0 [1/4] 俺と杏子が月明りに照らされながら初めて一つになってから数年が経った。 今日、俺は杏子と小さな教会に来ている。 もう、ボロボロでいつ倒壊してもおかしくない教会だ。 バージンロードの代わりになったであろう赤い絨毯だったものの上を純白のドレスを着た杏子が歩いてくる その薬指には指輪。 神父もいない。祝福してくれる参列者もいない二人だけの結婚式。 杏子が俺に聞く 「お前は、あたしを病める時も、不幸なときも愛し続けることを誓うかい」 と 俺は「誓います」と言う 杏子も「じゃぁ、あたしも誓う」と言う ささやかな結婚式を終え、なぜこんなボロボロな廃墟のような教会を選んだのかを尋ねる 杏子が伏し目がちに言う 「ここさ、あたしの家だったんだ。ここで親父とモモと暮らしてた。あ、モモは妹な。 けど、ある日あたしが魔法少女だって知って親父はモモを道連れに死んだ」 杏子はドレスからいつもの服に着替えると、懐かしみむように教会の中を歩く。 「親父の部屋だったんだ」 そういうと、ある部屋に入っていった。 その部屋の片隅に、大事そうに取ってある箱を見つけて 「親父のかな。見てみよう」 と杏子が勝手に箱を開けた。 中からは数枚のDVDが出てきたのだった コメント 103 名前:のぞみはいつも、そこにある[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 00 16 36.42 ID jvJhxotv0 [2/4] そのDVDを俺と杏子は家に持ち帰って再生してみた。 「ほら、あなた、天井ばっかり取ってないでちゃんと杏子を映しなさいよ」 杏子のお母さんの声だろうか。 映し出されたのは生まれたばかりの杏子だった。 とても優しそうな両親。杏子は“あの日”まで本当に幸せな家庭で過ごしていたんだと。 俺に杏子を幸せにする事ができるのか?本当に。新婚早々こういう事を考えるなんて俺らしくない。 数枚DVDを見て分かった事は、このDVDは杏子のお父さんの宝物だったという事だ。 その中の1枚。“大きくなって、素敵な人と一緒になる杏子へ”というラベルの貼ってあるDVD を再生する。 突然杏子から涙が溢れ出す。 そこに映っていたものは・・・・。 コメント 112 名前:のぞみはいつも、そこにある[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 00 26 37.77 ID jvJhxotv0 [3/4] そう、そのDVDに映っていたの血まみれの杏子のお父さんだった。 画面の中で杏子のお父さんが杏子に語りかける。 “杏子。結婚おめでとう。このビデオを見ているって事は、きっと素敵な人を見つけて 幸せになってくれてると思います。そして、このビデオを見ているとという事は、 何故お父さんが血まみれなのか分かってると思います。” 杏子は黙ってみている。いや、少しうなだれた感じか “杏子。今日の今日まで、多分お前をお父さんが苦しめただろう。杏子。お父さんは、 お前にとんでもない事をしてしまいましたね。まずは謝らせてください。” 俺は杏子に声をかけない。いや、かけられない “杏子が、お父さんの為に怖い思いをして、辛い思いをして、そして痛い思いをして 頑張ってくれた事、嬉しく思うし、杏子をこんな状態にしてしまった自分が悔しい。 杏子を魔女にしてしまった自分が情けない。そして、それよりも、お父さんの為にやっていると 知っておきながら魔女だど罵り、殴ってしまった自分が許せない。 モモは何も知りません。でも杏子よりも小さいから一人では生きられないから お父さんが一緒に連れて行きました。お父さんは、杏子を魔女にしてしまった罪、 そんな苦しみを救って上げられなかった罪を償います。 今日まで、ひとりぼっちにさせて本当にすまなかった。もう、そこは罪の償いようがありません けど、今日からは違うよね。素敵な人が傍にいるから、ひとりぼっちじゃないから 本当の幸せを、杏子だけの幸せを見つけてください” その後、画面は消えた。 杏子の肩が震えていた。俺は抱きしめることしかできなかった・・・。 コメント 99 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 00 12 10.85 ID /mMgHWj+0 [1/11] 世界は音楽に似ている 湖面で遊ぶ白鳥は円舞曲 人の行き交う街に響くは幾多の心の交錯する交響曲 朝の子鳥の奏でるは生命の朝への讃美歌 夕暮れの鴉が謳うは太陽への鎮魂歌 夜の虫達は子守唄を奏でる そして人間はその全ての音楽を詩という形で奏でる 愛も喜びも悲しみも嘆きも 人間は皆、世界を奏でる演奏者だ 僕も例外ではない 僕は常に奏で続ける 僕達は常に奏で続ける 互いの名前を呼び交わし、互いの身体を、精神を楽器として 協奏曲を奏で続ける 愛も喜びも涙も葛藤も全て互いを奏で互いに奏でられる 僕達の奏でるは愛の協奏曲 互いの心の空白を互いの旋律で埋め 互いに心を満たそう たとえ彼女の背負う逃れられない残酷な運命が如何に大きくても 僕は全身全霊を持って彼女を受け止める 過去の彼女も現在の彼女も未来の彼女も 耐え難い惜別と罪に塗れた辛い過去も そして、幸福に満ちた明るい未来を現在から絶えず彼女に与えよう 僕の心は彼女にいつも満たしてもらっているから コメント 102 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 00 13 38.91 ID /mMgHWj+0 [2/11] 杏子の過去は知っている 彼女が自ら打ち明けてくれたから それは僕には想像できないほどの凄惨で残酷なものだった 自分の望んだ幸福が壮絶な絶望と破滅に姿を変えてしまったと杏子 満ち足りた心は一気に空虚な空匣になってしまった それが杏子が僕に教えてくれた過去だった 杏子はいつも僕に笑顔を振りまいてくれる その凄惨な過去を匂わせないほどに しかし、たまに今の様に杏子の表情が翳る時がある 街中を行き交う家族連れなどを見た時だ 自嘲めいていて、しかし悲嘆の表情は完全に隠せない様子の杏子 懐かしいのだろう 家族と過ごした日々が 当たり前だ、僕だって家族との思い出は大切なものだ 正月に顔合わせする時は照れくさくも落ち着く しかし杏子はその思い出は思い出でしかない 新しく思い出をつくる事は出来ない そこに関しては杏子はいつまでも空虚さに耐え続けねばならない しかし僕は悲しみ、身を震わせて耐えている杏子を黙って見ていることはできない 僕が杏子の為にできること・・・ それは果たして何だろうか? 「家族っていいもんだよな」 寂しそうに、しかしそれを隠すように言う杏子 僕はそんな杏子にこう言った 『協奏曲』って知っているかい? 「なんだ・・・それ?」 協奏曲は沢山の楽器が一つの音楽をつくり出すんだ なんでだと思う? 「何が言いたいんだ?」 杏子は家族がいない事、どう思う 「・・・・・・寂しいに決まってるじゃねーかよ・・・」 杏子はそう言うと俯く コメント 105 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 00 21 54.31 ID /mMgHWj+0 [3/11] ごめんね、辛い事を聞いちゃって 「それで協奏曲と何の関係があるんだよ?」 杏子の『家族』に対する寂しさ それは即ち空白だ、心の空白 欠如した部分 「認めるよ・・・」 協奏曲っていうのはね 一つの楽器だけじゃ駄目なんだ 一つの楽器だけでは欠如が大きすぎて曲をつくることなんて出来やしない だから多くの楽器が集まり曲を奏でるんだ 人間も同じことだよ 杏子はその寂しさという空白・・・ それの所為で完全な幸せな気分にはなれないだろう 「っ!そんなことねーよ!お前はいつも優しくして━━」 僕は杏子が叫ぶのを抱きしめて止める そうやって怒るのも自分が嘘ついてるってことの表れだよ 「う・・・」 でも、だからこそ僕は杏子を愛しているんだ 僕はどんなに頑張っても杏子の家族にはなれない だから違うところで杏子の空白を埋めるんだ 「お前・・・」 杏子は前、こう言っていたよね この世界の不幸と幸福は差し引き0だって だから僕は杏子の空白を埋めるんだ 「ありがとな・・・」 僕は杏子を抱きしめる じゃあ『協奏曲』を奏でようか コメント 107 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 00 22 52.48 ID EPHpdVlO0 [1/15] 「ごちそうさま」 箸を置き手を合わせる。 「おそまつさま」 お決まりの発展性のない記号の応酬。 むしろそれが辛い。この会話を毎日している、どこかの幸せ者を思うと嫉妬と後悔で胸が痛む。 しかしそれでいい。食器を片付けてくれる、エプロン姿の杏子の後ろ姿を見ながら切にそう思う。 彼女にこの古臭いボロ部屋は似合わない。僕では彼女を幸せにはできない。 今日一日のこの晩餐こそ、本来見に会わぬ幸福だということを噛み締めなければならない。 だというのに。 彼女の後ろ姿が、昔と重なって――― 「―――痛いよ」 気づけば、僕は彼女を抱きしめていた。 小柄な肩は相も変わらず、鼻腔を擽る甘い香りも昔と変わらず。 「変わらないなぁ、君は」 「そりゃ魔法少女だもん。変わりゃしないさ」 違いない、とつぶやく。 彼女が魔法少女で、まだ生きてはいないということを知った時は、不思議と驚かなかったものだ。 むしろ、嗚呼成程、と。これほどまでに愛らしく、清らかな娘が、実は人間ではなかったというのは得心いった。 それからだったか。彼女と一緒に暮らすようになったのは。 「なぁ、君。君は今、幸せかい」 「そうだな。幸せだよ」 「そうか。そりゃあよかった」 その言葉で十分だった。僕は杏子を腕から離して、エプロンをほどいてやる。 「それなら、いい。今日は有難う。いい夢みr」 「―――けど、今幸せじゃなくなった」 僕の言葉を遮って、僕の思考までもを遮る言葉と共に、彼女はぼくの胸の中に収まる。 「私が、どうして今戻ってきたのかわかんないのか?この部屋を見て、まだ何もわからないのか?」 言われてみれば―――薄汚いシミはともかく、表面上の汚れは全て消えている。隅にかかったクモの巣も取り払われている。 「お前さ、言ったよな。「そんなんじゃ嫁の貰い手ないぞ」って。だから、私してきたよ、花嫁修業。3年間料亭で働いてさ、 居酒屋でもバイトして料理の腕磨いて―――」 それは。 それは、つまり。 「なぁ―――これで、私、お前の花嫁になれるよな?」 その夜。 僕と杏子は――― [了] コメント 121 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 00 39 51.05 ID EPHpdVlO0 [2/15] はぁ……あんこちゃんと一緒にお料理したい。 「はぁ?私はいいよ、失敗して素材を粗末にあつかうことになるだけだって」 料理に誘ってもなかなか一緒にしてくれないあんこちゃん。でも僕が食べ物へ感謝の気持ちを 表すなら、実際に作ってみるといろいろ見えてくるものもあるよ、っていうとしぶしぶ了解してくれるの。あんこちゃんマジ聖女。 「けど本当、私なにもできないよ?」 少し心配そうにエプロンをつけてるあんこちゃん。かわいい。 だから僕は、ひとまず簡単なカレーからはじめることにしたの。 玉ねぎを切って「いたい!目がっ、しみっ、ふぁっ」って涙目なあんこちゃんはとってもかわいいの・・・ そんなこんなで怪我もなくご飯ができたの。 あんこちゃんは「うめぇうめぇ!なんかいつもよりうまい気がする!」ってハシャイジャッテるから、 それはきっとあんこちゃんの愛情が入ってるからだね、っていうと顔を真っ赤にして下をむいちゃうの。その姿はとってもかわいらしいの・・・/// そしていきなり顔をあげて、僕のほうへ近づいてきたと思ったら・・・なんと唇を重ねてきたの! 僕は突然で唐突な行動に目を白黒させてたら、 「う、うまかったかよ・・・お前が私にもっと愛情こめてくれたら、私はもっとおいしくなるとおもうんだけど・・・///」 その夜、僕はあんこちゃんをもっと美味しく頂くために、 いつもよりずっと愛情をこめてあんこちゃんをいただきますしちゃったの・・・/// コメント 146 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 00 59 25.01 ID /mMgHWj+0 [4/11] 一日一杏子 「ちはやぶる 神代も聞かず 杏子ちゃん 韓紅に あんあんするとは」 コメント 158 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 01 16 23.92 ID /mMgHWj+0 [5/11] 夏の夜に 赤髪揺らす その少女 秋が来るとも 飽かぬことかな コメント 383 名前:赤い果実[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 15 15 33.16 ID 90OT1sUM0 [1/17] 杏子ちゃん。皆が議論している隙に二人であんあんしようよ 「なっ!・・・それに、あんあんってなんだよ・・・」 杏子ちゃんは驚きながらも赤面の表情を隠せない。 あんあんの意味は知らないだろうけど、想像してドキドキしているのだろう 彼女の頬はまるで熟れた林檎のような赤みを帯びていた あんあんの意味、知りたい? 俺がそう尋ねると、 「・・・変な事、じゃ・・・ないよな・・・」 一番初めに”変な事”を出してくる辺り、少しばかり期待しているのだろう。 俺は杏子ちゃんの手を取り、人気のない橋の下へ駆けだした 「お、オイ!どこに行く気だ!」 決まっているだろ?誰にも気が付かれない。しかし、気が付かれる可能性もある場所だよ そっちのほうがドキドキするだろう? 「・・・あんあんの意味が分かった気がする」 杏子ちゃんは俺の手を振りほどくと、急いでこの場から立ち去ろうとした。 しかし、俺は杏子ちゃんの手を掴んで彼女を抱きしめる 好きだよ・・・杏子 「え・・・?」 戸惑う杏子ちゃん。 「馬鹿!あ、アタシはもう帰るからな!じゃあな!」 だが次の瞬間、杏子ちゃんは飛んで去って行った。 ・・・いいよ・・・これでいいんだろう?別れるのは辛い・・・そうだろ・・・? だったら自分から関係を断つ。それが君の選択か・・・ 分かった・・・少しずつ、少しずつでいいから・・・君の想いを変えていく・・・ 君に、別れるからこそ出逢いを大切に出来る・・・ だから・・・別れることは恐くない・・・って君に伝えたい・・・それが俺の選択だ・・・ ふと、地面に赤い林檎が転がってることに気が付いた。 ・・・そうか、杏子・・・お前はもう・・・気付いてたんだな・・・ 俺は赤い林檎に口づけをした。溢れる涙を抑えながら…… コメント 402 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 16 16 18.25 ID ymGUcP4Q0 [1/3] 「杏子~漫画読んでいないで掃除手伝ってくれよ」 8月の終わり夏の最後に散らかった(主に杏子が汚した)部屋を片付ける為、一緒に掃除しようと提案した 杏子は快く「しょーがねーから手伝ってやるよ!」と言ったのに開始10分もしないうちに戦力外に 「あのー杏子さん手伝ってもらえないでしょうか?早くしないと日が暮れちゃうよ」 「あーもうメンドクサイな」 読みかけの漫画を床に置いて、左手の指輪に祈るような動作をすると・・・目の前に杏子が二人!? 「ほら、分身用意したから掃除でも洗濯でも手伝わせな・・・さてっと漫画の続きでも・・・」 ・・・こんな事に魔法使ってもいいのか? まぁいいや折角杏子が用意してくれたんだから 「えーと、じゃあ杏子(分身)?こっちの雑誌や新聞を縛って玄関にまとめて欲しいんだけど」 「ったく何でアタシが掃除を手伝わなきゃいけないんだよ」 「いやいや、君の本体が手伝ってくれるって言ったからで」 「はいはい分かりましたよー、ここにあるのを縛って置いとけばいいんだろ?」 「それじゃお願いするね、僕はその間に風呂掃除やっておくから」 ・・・10分後・・・ 「お風呂掃除終了っと、さて杏子(分身)は片付け終わらしてくれたかな」 などと思っていた自分が甘かった 「なんで二人?して漫画読んでくつろいでるのー!」 『あーもううっさいなぁー、捨てちまうのが勿体ないから読んでいるんだよ』 「なにハモって返事しているのー!」 「そりゃ本物の影響を強く受けるからに決まってるだろう?」 「そんな事を聞きたいんじゃないのー」 「まぁまぁ落ち付けって」 「なんで分身杏子が一番落ち着いているのー」 「そんなイライラするなって、ほら牛乳飲むかい?」 「小魚も食うかい?」 「なんなのー、この見事な連携はーチクショウ可愛いなー!」 『ふふん、惚れなおしたか!』 「新たな魅力に溺れそうです」 『しょーがない奴だな』 訂正、溺れそうではないな、杏子と出会ったときから沈んでいたんだから 今更溺れるなんて・・・ただただ深く沈んでいくだけなんだ コメント 415 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 16 51 58.75 ID ymGUcP4Q0 [3/3] 夜、僕とあんこちゃんは一緒に寝ている 一人なら平気なのに、誰かの優しさに触れると途端に弱くなる普通の女の子 夜中うなされるあんこちゃんの背中をぎゅっと抱きしめて ダイジョウブ ダイジョウブダヨと声をかけてあげる でも今夜はいつもと違っていた・・・ 「マミさん、マミさん・・・」 女の人の名前を呼び続けるあんこちゃん 僕はいつものようにギュッとして優しい言葉をかける 「マミさん・・・マミさん・・・」 大丈夫だよあんこちゃん・・・一緒にいるから平気だよ 「うぅぅ・・・分かったよ・・・ロッソ・・・ファン・・タズマ・・・」 寝言で何かを唱えた瞬間、あんこちゃんが赤く光り輝き 寝室には増殖したあんこちゃんが寝ていた えーっと・・・ふふっ・・・おやすみ、あんこちゃん 僕は考えるのをやめて眠る事にした あんこちゃんがひとりーあんこちゃんがふたりーあんこちゃんがさんにんー コメント 418 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 17 00 30.67 ID +EZ0N72g0 鐘が鳴ったよ もう5時だね バサバサバサ カーカーカー 鴉が鳴きながら夕焼け空の果てに飛んでいく 幼い少年たちは各々自宅に帰っていく お婆さんは井戸端会議を楽しんでいる 辺りには焼き魚の匂い あるいはカレーの匂い お腹をすかせた子供は母親に夕飯の献立を聞く そして、僕と杏子は公園のベンチでペットボトルのお茶を飲みながらお喋りする 「腹減ったな」 じゃあ、今日は奮発して焼き肉屋にでもいこうか 「やった!肉だ肉!」 じゅーじゅーと肉が焼け、食欲をそそる匂いが広がる 杏子は美味しそうに肉に食らいつく 「やっぱり誰かと食うメシは美味いな」 杏子は僕の顔を見て言った 僕も杏子と一緒に食べるご飯は美味しく感じるよ 「そっか、ありがとな」 幸せな夕食だったよ コメント 432 名前:赤い果実[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 17 37 15.72 ID 90OT1sUM0 [4/17] 杏子ちゃん!無理に吐かなくってもいいんだよ! 「・・・」 杏子ちゃんの様子がおかしい…いつもはこんなことないのに… もしかして…!? 杏子・・・まさか・・・ 「お前の所為だからな・・・責任、取ってくれよ・・・///」 恥じらう杏子ちゃん。でも、嬉しそうな表情をしていた。 彼女の頬は熟れた林檎のような赤みを帯びていた ――っていう夢を見たんだ 「ハア?何それ?馬鹿馬鹿しい」 杏子ちゃんは怒ったような、でも少しながら笑顔を浮かべたような、 言葉では良い表せれないような顔をし、 「食うかい?」 と、いつものように林檎を差し出す。 頂くよ。そう呟き、 俺は赤い林檎に口づけをした。溢れんばかりの笑顔を浮かべながら…… コメント 439 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 18 00 15.61 ID wO/lA7CW0 [1/2] 空が赤紫に染まってきた 懐中時計を見るともう6時だ 夏だからまだ中途半端に明るい 昏い紫と明るい赤の空が混じり合う空は幻想的だ そんな空の下、僕と杏子は河川敷にいた こちらと向こう岸に架かる陸橋を京王線がガタガタと揺らす 後ろを振り向くと遠くで自動車がせわしなく行き交う もう一度前を見ると向こう岸は車のライトやら建物や競輪場の電気やらで眩しく輝く 「夜の河原ってのも悪くないね」 北風に揺れる杏子の長い赤髪はこの世のものとは思えぬほどに美しい 僕は杏子の身体を手繰り寄せる 「どうした?」 何でもないよ 「そうかい」 杏子は僕にぴったりとくっ付いて微笑する どうかした? 「どうもしねーよ」 僕の肩を組む杏子 「こうやって肩組みながら腹割って話してると親友みたいだよな」 もう親友でしょ? 「へへっ、それもいいかもな でも、あたしとしてはお前の恋人って感じの方が強いんだけどな」 空の所為かどうか分からないけど、そう言う杏子の頬は赤みを帯びていた 「なぁ…」 杏子が悪戯な笑顔を見せた 「キスしちゃおうぜ」 外だよ? 「平気さ。バレやしねーって」 「夏ももう終わる。夏っぽいロマンチックなキスも乙なもんだろ?」 分かったよ杏子 僕は黙って杏子の身体を抱き寄せる そして何も言わずに互いの瞳を見つめて唇を交わす 「へへっ、やっぱ、あたしはお前のことが大好きだよ」 そう言ってもらって嬉しいよ でも僕の杏子への気持ちも負けないくらい強いよ コメント 582 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 22 56 02.45 ID UHRcozOA0 [4/11] 杏子ちゃんとお祭り行きたい 待ち合わせしてたら、着付けが長引いてちょっと遅れて杏子ちゃんがやってくるんだ それで「に、似合うかな……」ってモジモジするんだけど、俺は素直になれなくて「馬子にも衣装だな」って言っちゃう それで杏子ちゃんは顔真っ赤にして「どういう意味だ!」って怒っちゃって、俺は慌てて機嫌をとろうとして、りんご飴三個で手を打つんだ それで祭りに行って、祭り会場に入ろうとすると、杏子ちゃんが手を出すんだ 俺が理解できずにいると、「え、エスコートくらいしろよ。バカ///」って言う んで俺は凄く照れつつも杏子ちゃんの手を握ろうとする そして指が触れ合う直前で悲鳴が聞こえる ハッとして音の方向を見ると、そこでは喪男の集団が覆面を被って火炎瓶やエアガンやらで祭りを滅茶苦茶にしてた 喪男達はリア充達への呪いを叫びながら暴れ続けるしたんだ 喪男達に憤って杏子ちゃんが戦おうとするんだけど、浴衣だから上手く戦えずに負けてしまう それで浴衣がボロボロになって、杏子ちゃんが泣きながら言うんだ 「折角○○に見てもらう為に、頑張って着飾ったのに……」 俺はそれを聞いて、生まれて初めて憤怒というものを感じた 喪男達にも、杏子ちゃんを守れない俺にも 俺は杏子ちゃんの肩にポンっと手を置いて コメント 636 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 00 13 07.40 ID bX8F4Urs0 [1/19] 奇跡ってのはタダじゃない 希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる そうやって差し引きをゼロにして、世の中のバランスは成り立ってるんだ あたしはそう思っていた あいつに逢うまでは あたしは幸福を願った 別に大金持ちになってラクして暮らしたいなんて願ったんじゃない みんなが親父の話を聞いてくれるように願っただけだ 赤の他人から見たら小さな願いに思われるかもしれないがあたしにとってはとても大きな願いだった あたしの願いは叶い、沢山の人が親父の話を聞いてくれるようになった 親父はガキみたいに泣いて喜んでいた 母さんもモモも泣いていた そして、あたしも泣いていた あたしは確信していた このささやかな幸せが永遠に続くだろうって 魔法少女なりたてのあたしは失敗をした あたしの倒すべき敵『魔女』を逃がしてしまった 魔法少女ってのにはテリトリーがある 他のテリトリーを冒さないってのは魔法少女の暗黙のルールみたいなもんだ でも、あたしはそれを破り隣町の見滝原に行った どうしても逃がした魔女を仕留めたかったから あたしはその魔女を見つけ、ぶっ倒そうとした でも、そいつはあたしの思っていたより強かった もし、あそこでマミに助けてもらわなかったらあたしはここで過去を思い返すこともなかっただろう その時からあたしとマミは友達となった マミからは沢山の事を学んだ あたしとマミは互いを高め合い、最強の魔法少女コンビとなった 初めての友達、それはとても嬉しいものだった あたしは確信していた ずっとこの友達と一緒に笑っていられるだろうと しかし、現実はそんなに優しくなかった 親父はぶっ壊れ、家族はみんないなくなっちまった そして、あたしもぶっ壊れた ぶっ壊れたあたしは初めての友達と自らの手で袂を分かつことになった 全部自分の所為で全てを失った その時からあたしは悟った 奇跡ってのはタダじゃない 希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる そうやって差し引きをゼロにして、世の中のバランスは成り立ってるんだ、と コメント 638 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 00 14 36.88 ID bX8F4Urs0 [2/19] 今思うと荒んだ生活だった 魔女を狩ってグリーフシードを手に入れて、の繰り返し いくらメシを食っても美味く感じない 同じモンを食ってるはずなのに、家族と一緒に食べた時の美味しさは感じられなかった でも、手は止まらない 食って、食って、食って 食わなきゃ生きていけない 食うためにはなんでもやってやる あたしは一人で、自分の為だけに生きるんだ しかし、今までの価値観が揺らぐ日がやって来た その日、あたしはあいつに逢った あいつは魔女に襲われていた 別にあいつを助けようと思って魔女をぶっ倒したわけじゃない あの時のあたしなら、あいつを襲っているのが使い魔だったらそのまま放置してただろう あたしは魔女を見て腰を抜かしたあいつに話しかけていた 大丈夫か?って 別にあいつと話をしたかったってワケじゃない ただ、なんとなく、話をかけたんだ そしたらあいつは言った 「ありがとう」って 久しぶりに聞いた言葉だった 「ありがとう」、最後に聞いたのはマミと一緒にコンビを組んできた時だったかな あたしは何故か戸惑った 嬉しかったのかどうかは覚えていない、とにかく戸惑ったんだ あたしは何を思ってか、あいつにリンゴを渡した 食うかい?って あいつは泣きながらそのリンゴにかぶりついていた そしてあいつは言った 「お礼がしたい」と あたしは別にいらないと言ったがあいつは一歩も退かなかった そこであたしは言った じゃあ、美味いもん食わしてくれよ、って それがあたしの世界を変えた コメント 657 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 00 24 38.77 ID bX8F4Urs0 [3/19] あいつの家に招かれた そこで出された食べ物はステーキ 滅多に食えない極上の肉だった あたしはこんな豪華なものを出されるとは思っていなかった 本当にこれ、食っていいのか?とあたしはあいつに聞いた 「おかわりならあるから、一杯食べて」 あいつは笑顔で言った あたしに向けられた笑顔も久しぶりだった 頬に温かいものが伝った それが涙だって気が付くのには時間がかかった 温かいメシに温かい笑顔 あたしが忘れていたかつての食卓 あたしが願って失ったもの それがそこにあった 「どうしたの?」とあいつは驚いた風にあたしを気遣った あたしの声は言葉にならなかった その日からあたしとあいつは友達みたいなもんになった そして段々距離は近づいていき、あいつが好きになった 世界が変わって見えた ある日、巴マミと出逢った マミは下級生を連れていた あたしはマミと会話するのは気が進まなかった でも、マミは昔のことがなかったようにあたしに接してくれた 「久しぶりね、佐倉さん」って それから見滝原にワルプルギスの夜という超弩級の魔女がやってくるという事も聞いた あたしたちはそいつを倒すということで再び同盟を組んだ そして、結果、あたしとマミを含めた5人の魔法少女でワルプルギスの夜の撃退に成功した 失ったものが全て戻ってきた それどころかかけがいのない恋人まで手に入れた 「どうしたの?難しい顔しちゃって」 あいつがちょっかいをかけてくる ちょっと昔の事を思い出してただけだよ 「杏子が物思いなんて珍しいね」 うるせー あたしは恋人らしくあいつにキスをする 「じゃあ、協奏曲を奏でようか」 コメント 639 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 00 15 03.71 ID gIy0V5Zh0 [2/4] あんこちゃんと一緒にand I m home聞きたい。イヤホン片方ずつ分け合って聞きたい。 片方だからモノラルに聞こえていたんだけど、その内左耳からも声が聞こえてくるの。 それは、隣で聞いてるあんこちゃんの声なの、目をつぶって歌っているの。小さな声だけど、至近距離だからはっきりと聞こえてくるの。 僕はその音楽をより完全なものにしたくてゆっくり、ゆっくりあんこちゃんの唇に顔を近づけていくの・・・そうしたらあんこちゃんがふと目を開けて、 僕達はそのまま沈黙して、音楽だけが流れていくの。 音楽が終わった時、僕は気恥ずかしさのままイヤホンを外そうとするけど、あんこちゃんは再び再生ボタンを押して、今度は僕に頭を押し付けてくるの/// 音楽はリピートになっていて、僕達はイヤホンをつけながらピストンするの・・・/// コメント 667 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 00 35 58.06 ID y1goFqBB0 [5/32] 空想の中に止まる事はない なびく赤髪と、しなやかな脚を 紅く煌めく、美しき閃光 来よ、来よ、愛しの人よ さあここに来て、私に再び夢を与えよ 愛しさを誘いし者 俺と出会うために生まれし子 その名を口にするなかれ 彼女は俺以外の元へ降りてはいけない 佐倉杏子 佐倉杏子 コメント 698 名前:粉雪 [sage] 投稿日:2011/08/30(火) 01 56 25.11 ID 1WxJ0VlS0 [1/4] 初めて会ったときから いつもすれ違い En la estaci?n en que la nieve en polvo revolotea, siempre nos echamos de menos アンタを見ると イライラした Aunque estemos perdidos entre la multitud, vemos el mismo cielo 救ってやりたいなんて 思わない けど Soplados por el viento y temblando de fr?o 似ていたから かもしれない Probablemente no s? todo sobre ti だから 他人の願いを叶えることの A?n as? entre cien millones de personas te encontr? 悲しみも虚しさも 知ってる No tengo evidencias para esto, pero realmente es lo que creo 些細な争いもあったけど、同じ魔法少女なんだ No podemos vivir el mismo tiempo juntos sin discusiones triviales きっと分かり合えるはず だから Si no podemos ser sinceros, entonces la felicidad y la tristeza no tienen sentido ねぇ 神様 アンタが本当にいるのなら Si la nieve en polvo ti?era hasta el coraz?n de blanco 二人の孤独を分け合う事が出来たのかな ?Seremos capaces de compartir nuestra soledad? アタシはアンタの心に耳を押し当てて Presionando mi o?do contra tu coraz?n その声のする方へすっと深くまで 下りてゆきたい Quiero descender hasta la profundidad de esa voz そこでもう一度会おう Para encontrarnos all? de nuevo 分かり合いたいなんて 上辺を撫でていたのはアタシの方さ Quiero que entendamos, fui yo quien acarici? la superficie いまは、アンタの手を 握りしめることしかできない Sin saber que bastaba apretar tu mano helada para estar conectados ねえ 神様 アタシたちは絶望を前にあまりに脆く弱い Nieve en polvo, delante de la eternidad, son tan fr?giles それでも 諦めたくないんだ Y se transforman en manchas sobre el asfalto aspero ねえ 神様 いまさらと 笑うかもしれない Nieve en polvo, mi desconfiado coraz?n a veces tiembla それでも アタシはさやかと一緒にいたい Pero a?n as? quiero seguir protegi?ndote ねえ 神様 もう一度会えるなら Si la nieve en polvo ti?era hasta el coraz?n de blanco 二人の孤独を包んで空にかえすから Envolver?a nuestra soledad y la mandar?a de vuelta al cielo コメント 736 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 12 41 24.44 ID 383xSwfN0 わざわざ、サークルKのホームページから店舗検索したのにポストしかないなんてわけがわからないよ 「あたしは帰り道ローソンで唐揚げ買えたからいいけどな」 杏子ちゃんはほんとに食べ物が好きだね 君を見ていると癒されるよ 「そんなこと、どうでもいいから唐揚げ食えよ。美味いぞ」 差し出された唐揚げを一つ僕は摘む うん、美味しいよ唐揚げだ 「だろ?美味いもん食うと気が晴れるだろ」 うん!ありがとう杏子ちゃん そして互いの口の中の唐揚げを口渡しで交換した 「お前の味がするよ///」 僕もだよ/// コメント 755 名前:赤い果実[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 14 47 44.01 ID bMHj6CjK0 [1/13] 「13人・・・」 そう、13人。 杏子ちゃんは13人に分身出来るんだよね? 「まあな。でも、魔力の無駄遣いはしない質でね」 それもそうだろう。 魔法少女である彼女にとって魔力は命そのもの。 無駄遣いをすればするほど命が削られていく そっか・・・ごめんよ、我侭言っちゃって・・・ 「気にすんなって」 杏子ちゃんの優しいフォローが入る。まるで聖女のようだ 初対面のころは不良少女だと思ったが、そんな行動にも理由があったのだと今は思える。 彼女はそれだけ、他人のことを思いやれる優しい少女だから…… なぁ・・・杏子 「ん?どうし――」 杏子を抱きしめ、一言、呟く 杏子・・・愛してるぞ・・・ 俺は真っ赤に熟れた林檎のような杏子の頬に口づけをした。それは……一瞬の出来事だった…… コメント 757 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 14 59 46.55 ID /w140D9t0 [1/4] はぁ、あんこちゃん今日もまたあんこちゃんの夢を見れなかったね。 頑張って明晰夢をマスターして、夢の中であんあん☆したいよねぇ、文字通りそのままの意味だよ でも、僕の中では「あんあん☆」をするより、ちょっぴり酸っぱい感じにあんこちゃんとの関係になりたいな まぁでも!あんあん☆して、そういった関係になるのも悪くない訳じゃないよ!! 重要なのは、そこまでの過程であるから、こう……ちゅーから始まって、いや手をつなぐ所から? 段取りは大切だし、あんこちゃんもいきなりじゃびっくりするもんね、僕もびっくりするよ あんこちゃんがガンガンいこうぜだったら話しは別だよ?僕はありのままのあんこちゃんを受け入れるからね! だから、あんこちゃん夢に出てきてよ、あんあん☆するよりも、一緒に添い寝して貰うことが一番幸せかもしれないけどね!! ……ふぅ コメント 772 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 16 39 46.26 ID UReDwsr70 [1/6] 「ただいまー」 おかえりーどうだった? 「あぁ順調順調、問題ないってさ」 そっかー良かった良かった! 「全然良くないっつーの!!」 あぁぁぁ杏子いきなり怒鳴ったりしてお腹に良くないよ? 「誰のせいだ!誰の!」 僕? 「そうだよ!」 いやだって、今日病院に行く前に「一緒に行こうか?」って言ったら 『一人ぼっちでお留守番は寂しいのかい?つーか付き添いなんかいらないよ』 って言ったのは杏子じゃん 「だってさ・・・病院の待合室でマミさんに会ってさ、マミさんは旦那と一緒にいたんだよ」 うんうん 「マミさんお腹も大きくなって、マミさんも旦那も幸せそうでさ・・・」 ごめんな杏子、寂しかった? 「悲しかった」 本当ごめんな・・・次からは嫌だって言っても一緒について行くから 「絶対だからな」 絶対だよ そういやマミさんに会ったの久しぶりなの? 「連絡はしていたけれどな」 お腹大きかったの? 「9か月、出産準備も進めているんだってさ、マミさん子供の名前決めるのに夢中でw」 旦那さん困ってただろうw 「最悪、当て字の名前だけは阻止するってw」 大変だねー 「だなー」 うちの子は普通の名前にしような 「そうだな」 あんこってどう? 「殺すぞ」 キョキョウコサン 妊婦サンガ ネックハンギングハヤメタホウガイイデスヨ そんな幸せな日常 コメント 811 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 19 07 08.02 ID SJV2MZeY0 人に永遠なんてないし無限もない 人はいつか死に、死んだら愛も喜びも全て斉しく燃え去り消える だからこそ俺は有限の中で杏子ちゃんを愛し続ける 俺の有限は世界にとってはほんの一瞬に過ぎないかもしれない それは刹那に散りゆく花火のよう ならば、花火がその刹那、己の命をかけて盛大に散りゆくように 俺はこの瞬間に全てをかけて杏子ちゃんを愛し続けるよ そう言うと杏子ちゃんは涙を流しながら俺に身体を預けた そして甘い一時をすごしたのだった コメント 863 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/30(火) 20 22 42.42 ID QxVTOt4T0 [1/2] あんこちゃんに思い切って手紙を書いたの 「僕のために祈ってほしい」 それを読んだあんこちゃんは徐に僕の腕を極めてきたの え?なんで? ___ / ヽ、 /. / え ヽ /! i 、 Y___.i ヽ、___. | 折 | ` - /二⌒`. | っ | ヾ ヽ-- . 、. ! て | ! ヽ ヽ、 |. ほ | | `..、 ヽ.‐┐ |. し ! i ; -.x/ -i i | い | ト ! ! | | ん | |ヾ! |i | | /! ! | だ .! | ヽ |' ⌒i i,イ / | な | | i ! ! | |/ | っ ヽ、 |ヽ! / ,人 i ! i. て .i⌒ |, __/ ' ヾ ノ. !. 思 | |、 i(( /. | っ | |ヽ | ̄`>' -< ! て , i ヽ !. , 、 ∧ ・ .八 ! ヾ! ./ ,/`>x. ヽ、.. ・ ,ノ i___> ' , ' .ヽ i i` --r--.' ! ,/ .Y ヾ! ヽ i___> ' 、i | それ以上いけないの/// コメント