約 3,399 件
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1399.html
「どのような豆腐ですか。是非拝見したい」 「Wow…。顔よりでかい」 「張り切って作ったら、こんな大きさになったそうですの。皆でおいしく頂きましょう。 小十郎様、お葱か生姜はございますか?」 小十郎は畑の様子をすぐに思い出し、九条葱なら大丈夫そうだと判断して頷いた。 京の野菜はやはり違う。何もかもが上品なのに癖が強い。育てがいがある。 野菜作りの名人と言われた腕を試すのに不足はない。 「政宗様、京の野菜を夕餉になさいますか。葱は気力を養いますよ」 「京の野菜、ねぇ……。普通の野菜と同じように扱って大丈夫なのか?」 「問題ありません。小十郎の育てた野菜は、どこの野菜よりうまいですよ」 「HA! 任せろ」 政宗は笑う。巨大な豆腐が白く光り、思わず顔を背けた。 次の女と政宗は簡単に言うが、簡単に諦められるのなら、何年も悩まない。 眠れぬ夜を過ごさない。 一日たりとて忘れたことはない。けして結ばれぬ恋。恋などという言葉を使うことを躊躇うほど、 当たり前のように彼女の事を想い、悩んだ。 どのような場面でどのような顔をしていたのかすべて思い出せる。小さな頃から、 彼女以外の女を異性として見たことがない。 想像した通り、女として美しく成長した。子を何人も産んだとは思えないほど、 体形も雰囲気も変わっていない。 何かが渦巻く。それは憎悪かはたまた嫉妬か。 見苦しい感情だ。 京は、夜になっても涼しくならない。寝苦しく、悪い夢をいくつも見る。 「ぅ……」 寝所で、政宗が呻いている。「団子が……」という謎の寝言。どうやら巨大な団子に襲われているらしい。 いろはは母親の隣で大の字になって寝ている。おとなしい子かと思っていたが、 どうも小十郎に怯えているだけで本来は活発な子供のようだ。 起こさないよう注意をしながら腰を上げ、寝所から離れる。いろはの上掛けを直してあげたいが、 女の寝所に踏み込むのはさすがに躊躇われた。 提灯を手に寺を出る。 山門に、白い頭巾が浮かんでいる。陽徳院だ。ぼんやりした様子で山門に凭れて星を見ている。 陽徳院は小十郎に気づき、愛らしい笑みを浮かべた。白い頬がふっくりと持ち上がり、 目が細くなる。もしかすると、小十郎を待っていたのだろうか。 「どちらに向かわれるのですか?」 「帰ります。尼寺に男は禁物でしょう」 「あら。毎日野菜を届けていただけるありがたい檀家の方を、こんな夜遅くに道を歩かせる訳にはいきませぬ。 さあ、今宵は泊まられませ」 「いえ、そのようなことはできません」 「小十郎様。女ばかりの寺を狙う盗賊もおりますのよ? 明日、わたくしと政宗様が穢され、 いろは様が殺されたりしたら、如何なさるのですか?」 相変わらず、愛らしい笑みを浮かべながらずけずけとものを言う。笑顔という名の恫喝に晒され 小十郎は踵を返した。小さな足音を立てて陽徳院は小十郎の前を歩く。 この女性には、どうしても頭が上がらない。 夫の菩提を弔うため出家をする武家の女は、珍しくない。だがそれは長年連れ添った場合であり、 若いうちなら実家に戻されるのが普通だ。 彼女が望めば、実家に送り返した。だが彼女は出家という道を選んだ。 たった数日、抱き合って唇を交わしただけの男に、何もかもを捧げた。 若後家、という言葉が脳裏をよぎった。彼女はまだ若い。同じ年頃の政宗は子と夫に恵まれ 優しく微笑むというのに、陽徳院はいつもどこか寂しげに物思いに耽る。 今日は何を思って一人夜の闇に佇んでいたのだろう。 すぐに亡くなった夫のことか。遠き奥州のことか。 「俺は本堂で休みます。陽徳院様は、寝所でお休みください」 「あら」 陽徳院は残念そうな顔をした。足を止め、小十郎を見上げる。墨染めの袖を温い風が嬲っていく。 「今宵こそ、お話をお聞き頂けるのかと思っておりましたのに」 「……話、とは」 「政宗様の、ことですわ」 一体、何の話だろう。陽徳院は書房でお待ちしております、と言い残して寺に入った。 墨染めの衣はすぐに夜陰に紛れ、陽徳院がどこにいるのか分からなくなる。 政宗の話。 それは、小十郎の罪の話か。裁かれることなく許しを得た、あの狂気のことか。 (気づいた、のだろうか) 切支丹は、神や宣教師に対して罪を告白し、許されることで浄土に旅立つことができるという。 仏教や神道には、僧侶や神主に対して罪を告白するようなことはしないが、それに近いことならいくつか受けた。 神職の家系に生まれたため、手伝いなら何度かやった。 あの事を話したら、陽徳院はどんな顔をするだろう。怒り、なじるだろうか。 心のどこかでそうされることを望んだ。 ざっと木々が薙ぎ、鳥が飛んだ。鳥の足に人がいたような気がするが、きっと気のせいだ。 こいひとよ7
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/1527.html
【名前】ルジャナ=フレイネ=アスタロッサ 【性別】女 【年齢】13歳 【種族】人間 【外見】白い短髪に銀色の瞳。褐色の肌の少女。異民族の血が混じっているらしい。 身長163㎝の体重46㎏、B82C(U67)W56H87 【クラス】ノーブル/マーチャント 【ステータス】 【体力】【技巧】【敏捷】【知力】【社会】【精神】 2 2 2 4 8 2 【HP】【PP】【MP】【財力】 16 17 16 18 【スキル】 財産:2 情報:1 鑑定:1 学識:1 圧力:1 【特技】 <大富豪> パッシヴ なし 文字通り、富裕な財産の持ち主である事を表す特技。 【財力】+4を得る。 <オープン・ザ・プライス> アクティブ 【知力】+《鑑定》 物品を見ただけで、その市場価値や由来などを見抜く、眼力を現す特技。 そういった判定に+2D6の修正を得られる。 <名門の血筋> パッシヴ なし 先祖代々の名家であったり、親が高名な人物だったりする事に由来して、 優秀な血を引いている事を現す特技。 特定の能力値を+1する。これは種族の本来の限界を超えても構わない。 また、これによって伸びた能力値は、【HP】【PP】【MP】にも修正を加える。 なお、これによって伸びた能力値は、種族の上限を超えてもかまわない。 【ロール&プール】 <冷静沈着> どんな状況にも冷静さをもって望む態度。 ありえない状況においても一人冷静さを保って 悠長に状況把握や解説などに努める。 <容赦なし> 敵対する者や障害に、一切容赦も遠慮も見せない。 ボケに対して過激なツッコミを入れる。 <超絶自信家> 自信に満ち溢れた、頼もしい態度。 根拠のない自信に溢れた、危なっかしい態度。 【魔法】 《ライト・ボール》 使用:キープアップ MP:2 射程:10m 対象:空間 ランタンの明かりと同等の明度を放つ、光の球を作り出す。 この光の球は熱を発さず、無害である。 またこの光の球は、術者の意のままに空中を動かす事ができる。 基本的に一度かけてから6時間は持続するが、術者の判断で瞬時に光の球を消す事もできる。 《リターン・ホーム》 使用:アクティブ MP:6 射程:接触 対象:複数体 この魔法は、使用する前の準備段階として、帰るべき場所への『マーキング』が必要になる。 使用すると、『マーキング』していた場所へ、一瞬にして帰還できる。 『マーキング』には特に複雑な手順は必要なく、PLの宣言だけでよい。 《ハード・カバー》 使用:キープアップ MP;4 射程:接触 対象:無生物単体 紙や布でできた脆弱な物体を保護するための魔法。日焼けや細かい傷がつく事を防ぐ事ができる。 発動後は接触の必要なく、効果は24時間持続する。 《ファイア・ボール》 使用:アクティブ MP:9 射程:視界 対象:単体 炎の球を作り出し、放つ、戦闘用魔法。 【HP】【PP】に4D6のダメージを与える。 【アイテム】 武器名 【白兵】 【射撃】 【攻撃力】 【恫喝力】 【規制】 【価格】 なし 《一般アイテム》 【価格】 沢山の衣装 3 普段着から煌びやかな衣装まで揃った服たち。 豪邸 7 驚くほどの広さの豪邸での、山海の珍味尽くしの食事の生活。 優秀な執事 3 メイドさん 2 猫 1 愛玩用の猫。 自営の店 2 商店街の一角に建つ、小さいながらも自力で運営できる店。 身分証明書 0 住所や書類、貴族階級などが書かれた証明書。パスポート代わりにもなる。 コネクション:吸血温泉 0 コネクション:町の噂話 0 【セッション履歴】 くだん氏の「温泉旅館と外なる人々」に参加。 7点の経験点とコネクション:吸血温泉 価格:0を入手。 くだん氏の「白昼夢」に参加 6点の経験点とコネクション:町の昔話 価格:0を入手。 【成長履歴】 (残経験点13点) 【設定】 貴族の父と東方の異民族の母との間に生まれた混血。 母親譲りの商才を持って殆ど潰れる寸前だったアスタロッサ家を立て直した。 若干13歳にて父を隠居に追い込み当主の座についている。 実は動物好きだったりする。 主に店で注文を受けてそれを自宅の商品倉庫から配達する、というやり方をとっている。 扱っているモノは主に宝石や装飾品、衣服など。 あちこちの衣装を輸入しては販売している。 また、異国の品を真似た模造品を作成し、その事を明記した上で安価で取り扱ったりもしている。 ……本人はと言うと、相手に失礼にならない程度に着飾ればいい、と言う程度の認識だったりはするが。 [[のんちゃん]]の飼い主でもある。 [[コンセンサス表記]](後に変わる可能性あり 【同性】 △:趣味ではないな。 【3P】 ◎:愉しければいいだろう? 【浮気】 ◎:別に、決まった相手やら婚約者がいるわけでもないしな。自由な内に楽しませてもらうさ。 【猟奇】 △:まぁ、乱暴なのも嫌いじゃない。 【スカ】 △:……流石に屈辱系は趣味ではない。 自分がさせられるのでなければ、まあ容認はするが。
https://w.atwiki.jp/negiijime2/pages/125.html
寝苦しい深夜0時…眠らぬ獅子、龍宮はブラックコーヒーを飲みながらプランを練る。 どうにかしてクラスの秘密を知る人間をこちら側に引きずりこみたい。 そうすれば、芋づる式でクラスメイトの弱味を握る事が可能となる。 頭に浮かんだのは、人の心を読む能力のある宮崎のどか、朝倉和美。 報道部の朝倉は校内の情報に精通している。クラス内の事ぐらいはだいたいにおいて把握しているはずだ。 だが、朝倉は自分の事に関しては秘密主義者であるから、付け入る隙がない。 仮に情報を引き出せたとしても、正義感の強い彼女が正確な情報を提供してくる可能性は低い。 すると、確実な情報を得ることのできる宮崎のどかのほうが、利用価値が高い、ということになる。 龍宮は魔法の存在を知る側の人間だ。宮崎のアーティファクトの能力も耳にしていた。 まず、彼女か宮崎とその周辺の人物を恫喝し、取り込んでしまう。 宮崎はトイレで腰を抜かして放課後まで発見されなかったり(龍宮のせいである) 普通に道を歩いていても転んでしまうようなおマヌケちゃんである。彼女は気が小さいので、洗脳するのも容易だろう。 次に綾瀬夕映。テストの成績こそ悪いものの、哲学、文学に明るく、なかなかにして賢しい。 それに真っ向から脅しても動じ無さそうな芯の強さも感じる。洗脳するのにも手こずりそうだ。 しかし綾瀬はおかしなジュースを良く飲んでいる。どうにかして『しぃーーー(ry』お漏らしをさせればなんとかなりそうだ。 最後に早乙女ハルナ。こっそりホモ同人誌を教室で描くほどデリカシーのないヲタクである。 ハルナは机に大量のホモ同人誌を隠し持っている。うまくそれを利用すればよい。 宮崎を取り込めば、事が進むスピードは相当早くなるはずだ。 「おっぽぉお~…むふ、完璧な作戦だ。オラ、早速準備すんぞっ!」 夜中にガタガタと物を漁る音。彼女は現在、二人部屋に一人で生活している。 同室だった刹那はこの夏から、このかの部屋で生活を始めた。 刹那は自分の生い立ち故に人を差別するような事はない。が、彼女の臭いとズボラさにはもはや愛想が尽きた。 龍宮は、刹那と生活していた時に部屋を自分で片付けた事が一度もない。 朝食は臭いのきつい物ばかりを好んで食べる。たまに風呂に入らず寝る。 夜中に衝動的に行動し、武器を出したりして部屋を散らかす。 納豆ごはんを食べた後、納豆臭い茶碗を洗わずに、台所に放置する。 一度だけだが、トイレに龍宮のごんぶとな忘れ物が放置されている事があった。 今でも刹那はたまにそれを思い出す。想像を絶する大きさ、長さ、香ばしさ、色、つや、うねり具合… それを擬視している内に、刹那は得体の知れない魅力にとりつかれた。 龍宮のそれの形状と、和式の便器の形状。それらが組み合わさり、美しい芸術にまで昇華されている様に感じた。 『すごい、こんな物が、龍宮の中から誕生したのか…!』 刹那はそれを流すのが勿体無くなり、携帯のカメラで様々なアングルからそれを撮り、保存した。 が、すぐ正気に戻り、削除した。『何をしているんだ私は!さっさと流そう』 1回水を流しただけでは流れず、結局3回目で『ゴゴゴゴゴゴ』という地鳴りと共に消えた。 散らかした物、忘れた物をを処理するのはいつも刹那だった。 とにかく、龍宮は食う事、垂れる事、闘う事しか頭にないのだ。 しかしながらそんな龍宮にも、刹那と組む前は信頼できるパートナーがいたようだった。 別の人間と組むということは、組んでいたそのパートナーが死亡したか、 または仕事を組めなくなるような重傷を負ったのだろうと刹那は思っている。 それを証明するように、一人で壁を向いて色褪せた本契約カードを眺め、嗚咽を漏らしている事があった。 しかし、相手に同情していつまでも世話をするのはおかしいと思い、ついに脱獄を決意した。 義理堅い刹那に逃げられた格好となった龍宮はその後、以前にも増して壊れたように見える… 「いっぱい使えそうなのあんぞ~!ぬっペペっぺぺ!」雄叫びをあげる龍宮。 押入から出るわ出るわ、利尿剤、浣腸、鞭、ロウソク、荒縄、スタンガン、 最新式の小型ビデオ、北○鮮製の日本の偽札、段ボール、大きめの寝袋、 ブーブークッション、唐辛子スプレー、モデルガン、ヘリウム、ピアノ線等々… 一体何がしたいのかわからないが、一人で無邪気にはしゃいでいる。 テンションは最高潮に達し、龍宮は勢い良く階段を降りた。 見上げれば、澄み切った夏の夜空に満月が吊るされている。 月のクレーターが、優しい目で龍宮を見据えた。龍宮は目をそらせずにいた。 ぼんやりと光る満月を見ていると、麻酔を打たれたかの様に、頭の感覚が麻痺していった。 雨が降って来た。まもなく地面を湿らせて、蛙の鳴き声が辺りに響くのだろう。 「 」 龍宮は誰かの名前を呟いたようだった。 『いつも。見ていたのか…?』 その後、彼女は何も言わず静かに部屋へと戻った。 夜が耽れば耽るほど、雨は激しくなった… 次のページ-狂犬へ
https://w.atwiki.jp/staff-officer/pages/215.html
中国側、機密執拗に要求…自殺上海領事館員の遺書入手 http //blog.goo.ne.jp/think_pod/e/924f986744a6745a3dd113a1e3d45ff1 2004年5月、在上海日本総領事館の館員(当時46歳)が自殺した問題で、館員が中国の情報当局から外交機密などの提供を強要され、自殺するまでの経緯をつづった総領事あての遺書の全容が30日判明した。 本紙が入手した遺書には、情報当局者が全館員の出身省庁を聞き出したり、「館員が会っている中国人の名前を言え」と詰め寄るなど、巧妙かつ執拗(しつよう)に迫る手口が詳述されている。 中国側が館員を取り込むために用いた中国語の文書も存在しており、これが、日本政府が「領事関係に関するウィーン条約違反」と断定した重要な根拠となったこともわかった。 中国政府は「館員自殺と中国当局者はいかなる関係もない」と表明しているが、遺書と文書はそれを否定する内容だ。 自殺した館員は、総領事館と外務省本省との間でやり取りされる機密性の高い文書の通信を担当する「電信官」。 遺書は総領事と家族、同僚にあてた計5通があり、パソコンで作成されていた。総領事あての遺書は計5枚の長文で、中国側の接近から自殺を決意するまでの経緯が個条書きで記され、最後に「2004年5月5日」の日付と名前が自筆で書き込まれている。 それによると、情報当局は、まず03年6月、館員と交際していたカラオケ店の女性を売春容疑で拘束。処罰をせずに釈放し、館員への連絡役に仕立てた。館員は同年12月以降、女性関係の負い目から当局者との接触を余儀なくされた。接触してきたのは「公安の隊長」を名乗る男性と、通訳の女性の2人だった。館員は差し障りのない話しかしなかったが、04年2月20日、自宅に届いた中国語の文書が関係を一変させた。文書は、スパイの監視に当たる「国家安全省の者」を名乗り、「あなたか総領事、首席領事のいずれかと連絡を取りたい」と要求。携帯電話番号を記し、「〈1〉必ず公衆電話を使う〈2〉金曜か日曜の19時?20時の間に連絡せよ」と指定してあった。 館員は「隊長」に相談。すると約2週間後、「犯人を逮捕した」と返事がきた。文書を作った者を捕まえたので、問題は解決した、との意味だった。館員はこの時初めて文書は「隊長」らが作った可能性が高く、自分を取り込むためのでっちあげと気付いた。 遺書には、「(文書は)彼らが仕組んだ」と悟った、と書いている。 「犯人逮捕」を期に、「隊長」は態度を急変。サハリンへの異動が決まった直後の同年5月2日には「なぜ(異動を)黙っていたんだ」と恫喝(どうかつ)した。「隊長」は、総領事館の館員全員が載っている中国語の名簿を出し、「全員の出身省庁を答えろ」と詰め寄った。「あなたは電信官だろう。報告が全部あなたの所を通るのを知っている。館員が会っている中国人の名前を言え」と追い打ちをかけた。 最後には、「今度会うとき持ってこられるものはなんだ」と尋ね、「私たちが興味あるものだ。分かるだろう」と迫った。 約3時間、恫喝された館員は協力に同意し、同月6日午後7時の再会を約束した。 館員は、「隊長」は次には必ず暗号電文の情報をやりとりする「通信システム」のことを聞いてくると考え、面会前日の5日に遺書をつづり、6日未明、総領事館内で自殺した。 遺書には「日本を売らない限り私は出国できそうにありませんので、この道を選びました」などとも記している。 「領事関係に関するウィーン条約」は第40条で、領事官の身体や自由、尊厳に対する侵害防止のため、受け入れ国が「すべての適当な措置」を取るとしている。遺書の内容は具体的で、それを裏付ける中国語文書も存在しているため、中国側の条約違反の疑いが濃厚だ。 外務省の鹿取克章外務報道官は30日夜、上海総領事館員の遺書の内容が判明したことについて「本件は、館員のプライバシーにかかわるので、コメントは差し控えたい」と述べた。 (2006年3月31日3時2分??読売新聞) ○○総領事殿 お世話をおかけして申し訳ございません。 1 カラオケの女性が去年6月、「そのての罪」で公安に捕まるということがありました。後で聞いたところ、不思議なことに1日で釈放されたとのことでした。ただし、その女性が勤めるカラオケの情報を毎日報告するというのが条件だったようです。その際、客に××【電信官の姓】というのがいるだろうとも言われたと言っていました。また、公安に捕まったことは誰にも公言するなとも言われたそうです。 2(1)7月位に私に「その話」をしただろうと、詰問され否定したところ、留置場に入れられたと、相当おびえておりました。 (2)8月に入りその女性が勤める店で「スパイ行為」をはたらいていることを私が他言しないとの確約が欲しいので、私に会って直接話をしたいと言っている。1度だけ会ってくれないだろうかとその女性から言われました。 (3)もちろん私は断った上で、絶対に他言はしないと伝えて欲しい旨その女性に言いました。 (4)略 3 私は、断り続けましたが、弱みもあり、1度だけという約束で、12月の14日に、その女性と一緒に市内の喫茶店で公安と称する彼らに会いました。 (1)彼らは2人で現れ1人は唐(隊長)(40歳位)だと名乗り、他の1名は20代前半の女性で陸と名乗り通訳でした。 (2)まず彼らは、その女性が「スパイ行為」をしていることを絶対に他言しないことを約束して下さいと言いました。私はそれに同意しましたが、彼らは私の行っている行為は中国では違法だが、私の総領事館員の立場を考えて、不問にするとのことでした。 (3)特に彼らは、高圧的でもなくむしろ、低姿勢でした。そして、外国人の意見を聞いて、「上海の発展に役立たせたい」様のことを言い、これから友達としてつき合ってくれないかと言ってきました。 (4)私は、それは断ると言ったところ、返事は今でなくても良いから、考えてみてくれと、立ち去りました。 4 その後も、返事を聞きたいので会って欲しいと、その女性(カラオケの)を通じて執拗【しつよう】に言って来ました。あまりの執拗さに、「弱み」もあり、根負けして、再び会い(12月の末頃だと思います)、私が答えたくないと言うことには答えないという約束で、その後も会うことに同意してしまいました。 (1)はじめは会っても、日本と中国の習慣の違いとか、上海の悪いところはどんなところだろうといった、とりとめのない話に終始しました。 (2)略 (3)略 5 2月20日、私のアパートのフロントに手紙が置かれるということがありました。内容は、国安【国家安全省の意味】だが、総領事か首席【首席領事の意味】か私のいずれかに会いたい、誰が会うかはお前が決めろと、携帯電話の番号と電話をする時間等が書かれていました。 (1)今考えるとその時、既に完全に彼らの術にはまっていたのですが、うかつにもなんとか館の皆さんに知られずに事を済まそうと、彼らに相談しました。 (2)彼らは外国人を守るのは我々の仕事だし、今までも同様のケースが有ったし、心配することはないと、すぐ解決する様なことを言っていました。 (3)それから、急に彼らと会う機会(「解決」するため)が多くなり、2週間後に「犯人」を逮捕したと言ってきました。 (4)この時、初めてこの「事件」【文書が届けられたこと】は彼らが「仕組んだ」と気づきました。 6 略 7 また、その後3~4週間会いませんでしたが、女性(カラオケの)を呼び出し、「××は事態を理解していないようだが、大変なことになるぞ」と脅してきたと、彼女から「会った方が良い。心配だ」と言ってきました。4月25日にやはり、市内の喫茶店で会いましたが、私が「礼儀をわきまえていない」、中国では世話になったら、礼を尽くすべきだ等と穏やかに言っていました。「事件解決」の事を指していると思いました。私が、何が目的なんだと聞くと(今までも何度も聞いてました)、やはり外国人の考え方を知りたいなどと、いつものように言っていました。 8 5月2日陸から電話が来て会いたいと言ってきました。この日は、私は素直に会うことを承諾しました。私の転勤をどこかで知ったのだと思いました。 (1)一番に、唐は総領事館の転勤はどの位であるのかと聞いてきました。私は通常2~3年だと答えました。あなたはいつ異動するんだと、聞かれたので、来年じゃないかと答えたところ、私(唐)はあなたが、転勤するのは知っている、なぜ黙っていたんだと言って来ました。知っているのなら、聞かなくてもいいではないかと言ったところ、あなたの口から聞きたいと言いました。 (2)私は5月28日、日本に帰ると言ったところ、転勤だろうと言われ知っているのなら、聞かなくてもいいじゃないかと言う私に、再度あなたの口から聞きたいと言いました。サハリンだと答えると、これからもこのまま「友達」でいたいと言い、いいですかと念を押してきました。私は「断る」とはっきり言いました。 (3)すると唐の態度が豹変【ひょうへん】し、あなたがやって来たことは中国では、法律に違反する。あなたは領事館員という立場で、そういうことをして、ただですむと思っているのか、我々と会っていると言うこと自体、総領事館に知られたら困るのではないか、国と国の問題になるぞと恫喝【どうかつ】してきました。仕事を失い、家族はどうなる。あなたが「協力する」と言えば、家族とも一緒に暮らせるし、その女性も幸せに過ごせる。全ては円満に収まるではないか。私達(唐)はあなたが「不幸」になる姿を見たくない等と言い続けました。3時間を経過したとき、私は「承諾する」と言いました。 (4)そうすると、いきなり唐は当館の館員全員が載っている中文の名簿を出し、この全ての出身省庁を答えろと言いました。 私は、答えました。すると、当館の館員で「情報収集」(ママ)の課の出身はだれだと言ってきました。私は、全員がここの館で初めて会った人なので知らないと答えると、そんなはずはないと執拗に聞いてきましたが、本当に知らないと言い続けるとあきらめたようでした。 (5)私たち(唐)はあなたのことは、全て知っている、電信官だろうと言い「あなたの部屋に他の館員は入れないだろう」とまで言いました。私の仕事はPCの管理だと言い張りましたが、報告が全部あなたの所を通るのを知っている、館員が会っている中国人の名前を言えと言われました。皆パスワードで保護しているので、絶対に見られないと言うと、そんなはずはないが、今日はいいと言い話題を変えました。 (6)あなたが、私たちに今度会うときに持ってこられるものはなんだと聞かれました。どういうものなのかと聞くと、私たちが、興味のあるものだ、解るだろうと言われました。私は行嚢【こうのう】送付のフライトナンバーなら次回持ってこられると言うと、次に持って来るようにということで、解放されました。 彼らが、私が通信の担当だと知っている以上、これから必ずシステムのことを聞いてくるのは明らかだと思われます。明日6日午後7時にまた会う約束をさせられており、もし会ったら私は日本を裏切ることになりかねません。私がこういう形で、自分の責任を取ろうとしても、もはや手遅れなのは承知しておりますが、一生あの中国人達に国を売って苦しまされることを考えると、こういう形しかありませんでした。ご迷惑は承知の上ですがお許しください。 略 総領事本当に、いろいろお気遣い頂いたにもかかわらず、裏切ってしまい本当に申し訳ありません。異動も決まって楽しみにしていたのですが、日本を売らない限り私は出国できそうにありませんので、この道を選びました。 ご迷惑をおかけしますが、何卒【なにとぞ】よろしくお願い致します。この2年間本当にありがとうございました。 略 2004、5、5 ×××× 【本人署名】 ?? 【 】内は本紙の注。○○は総領事の姓。 読売新聞 2006/03/31 2面[総合] http //megalodon.jp/2013-0817-2138-14/blog.goo.ne.jp/think_pod/e/924f986744a6745a3dd113a1e3d45ff1 164 - 衆 - 予算委員会第三分科会 - 2号 平成18年03月01日 稲田分科員 自由民主党の稲田朋美でございます。本日は、平成十六年五月六日、上海総領事館の電信官が領事館の中で自殺をしたという事件について、お伺いをいたしたいと存じております。 この問題が私たち国民の知るところとなりましたのは、昨年十二月二十七日発売の週刊文春でしたが、 衝撃的だったのは電信官自殺の理由でございます。その理由が、中国人女性と親しくなり、そのことを理由に中国公安から卑劣な脅迫を受け、暗号システムを教えろと強要されたことにあった と報じられたことです。 さらに、我が国の情報の危機管理のお粗末さ、また外交の不可解さは、このような 重大な事件、ウィーン条約に違反する行為が中国からなされ、その結果、一人の人の命が奪われたことについて、 外務省がまともな抗議もせず、首相官邸に報告もせず、外務省どまりで対応された ということにあらわれていると思います。 この事件以前でも、平成十四年、瀋陽の日本総領事館に北朝鮮の男女五人が保護を求めて駆け込んだということがありました。そのとき、中国の武装警察官がそれを追って領事館に侵入し、男女を連れ去るという、中国から我が国に対する主権侵害がなされたことがあったのですけれども、これに対する外務省の対応もほとんど有効な抗議がなされず、幕引きがなされたと記憶しております。 一体日本の外交はどうなっているのか、また情報防衛はどのようになっているのかというのが、私を含めた国民の正直な感想ではないかというふうに思います。 そこで、まず外務大臣にお伺いいたします。 麻生外務大臣は、流暢な英語はもちろんのこと、御就任後、本当に毅然とした態度で外交に臨まれていて、大変頼もしく、また尊敬いたしております。 今回の中国が行った行為、外務省がおっしゃるところの領事関係に関するウィーン条約上の接受国の義務に反する遺憾な行為、さらにはそれに対する今までの外務省の対応について、大臣の御感想、御所見を伺いたいと存じます。 麻生国務大臣 これは、現地の中国側公安当局者によります、ウィーン条約接受国の義務に反する遺憾な行為が正確な法律用語だと思いますが、日本の外務省職員が自殺に追い込まれたというようなことは、これは、当然のこととして、話としては非常に深刻な話なんだと私どもは思っております。 発生後、いろいろなことを調査をさせて、いろいろなことをして、また同時にさまざまなレベルで抗議も行ったということが事実で、細かく全部知っているわけではありませんけれども、その中にあって、本人の無念なところもさることながら、基本的には、そこのところの重大な話が官邸まで上がっていかなかったというところが一点。 もう一点は、大事なところは、この方の決意、覚悟のおかげで、少なくとも機密に関するところは保たれたというところは、私どもとしてはそれなりに感謝をせにゃいかぬところ。この人が自分の身の保全を図って漏らしていたら、話はもっと込み入っていたことになったろうと思っておりますので。 私どもとしては、この種の話というのは、今後とも起こり得る話と覚悟しておかなければいけませんから、そういった意味では、この種の話が二度とないように、まず任地に赴くに当たってはそれ相当の覚悟が要る、そういったときの接触は必ずある、それに対してどう対応するか。かつ、それでも対応し切れず、気がついたらはめられていたというときには、妙にそれを隠し立てしないで、さっさと上に失敗しましたと言った方が早い。その方がよっぽど国全体としての被害が少なくて済むということも考えて対応をしなけりゃいかぬというような話を官房長ともども含めてしたところでもあります。 この種の話は、何もここだけの話じゃありません。今後とも、情報をとろうとする側の立場に立てば、ある面、当然のアプローチの仕方といえばアプローチの仕方として覚悟しておかなければいけませんから、そういったところも、何もこの国に限っただけの話じゃないので、いろいろな形のアプローチの仕方はあろうと思いますので、少なくとも外交官たるものという覚悟が要るんだという点なんだと思っております。 稲田分科員 ありがとうございます。 それでは、外務省に今回の事件についての事実関係についてお伺いしたいと思います。 まず、電信官が自殺した理由についてですけれども、外務省の御見解は資料二のとおりですね。「現地の中国側公安当局関係者による、領事関係に関するウィーン条約上の接受国の義務に反する遺憾な行為」というふうに表現されているんですけれども、それは具体的にどのような事実を指すのでしょうか。 塩尻政府参考人 遺憾な行為の内容でございますけれども、これは、 現地の中国側公安当局関係者による脅迫、恫喝ないしそれに類する行為があった というふうに判断しております。 稲田分科員 その背後に女性関係、いわゆるハニートラップであったという点についてはいかがでしょうか。 塩尻政府参考人 具体的な背後関係については、インテリジェンスの関係の話もございますので差し控えさせていただきたいと思いますけれども、いずれにしましても、現地における公安当局関係者による恫喝、脅迫ないしそれに類する行為があったということでございます。 稲田分科員 それ以上具体的にはお答えいただけないんだと思いますので、それ以上は聞きませんけれども、もう既に報道では、背後に女性関係があったというふうに報道されておりますし、またお手元の資料三でございますけれども、 麻生大臣が、「外務省主催のタウンミーティングで、一昨年五月に在上海日本総領事館員が自殺した問題に言及。 中国側から女性問題に付け込まれ、領事館員が「暗号の乱数表を渡せ」と強要されたと明かした。その上で「追い込みをかけたみたいなもの。断固対応するのは当然だ」と述べた。」 というふうに新聞にも報道されているところでございますので、大臣自身が既に、背後に女性関係がある、ハニートラップの事件であるというふうに述べられているところでもございます。 したがいまして、インテリジェンスの問題というふうにおっしゃいましたけれども、もう既にその問題は国民の中で知るところになっているのではないかというふうに思います。また、国益また国民の知る権利からも、こういった問題の具体的な背後関係についてはきちんと外務省の方で発表されるべきではないかというふうに私は思います。 次に進みます。この事件についての中国側の見解は資料一のとおりでございます。これについては訳文をつけておりますので、その訳文を見ていただきたいんですが、「二〇〇四年五月、日本国駐上海総領事館で館員の自殺事件が起こった。事後、日中双方は外交ルートを通じ、数回にわたり、やり取りを行った。日本側は、仕事上の重圧により自殺に至ったと表し、ご遺族の意思により中国側に公開しないよう要求した。中国側としては、人道主義に立ち、日本側及び遺族に協力し、善後策について適切な処理をした。」というふうに書かれているわけでございますが、この中の「日本側は、仕事上の重圧により自殺に至ったと表明した」というのは真実でしょうか。 塩尻政府参考人 今委員が御指摘されましたように、中国側は死亡の原因として職務の重圧によりというふうに論じておりますけれども、我が方の判断は、先ほどお話ししたとおり、中国側関係者による脅迫、恫喝ないしそれに類する行為によって自殺に至ったというふうに判断しております。 稲田分科員 そうしますと、この「日本側は、仕事上の重圧により自殺に至ったと表明した」という部分はうそということでお伺いいたしておきます。よろしいですね。 塩尻政府参考人 まさにそのとおりでございます。 稲田分科員 それでは、次の「ご遺族の意思により中国側に公開しないよう要求した。」という点については真実でしょうか、それともうそでしょうか。 塩尻政府参考人 本件につきましては、御遺族の強い御意向もありまして、昨年十二月に我が方で公表するまで公表を差し控えたというのはそのとおりでございます。 稲田分科員 私が聞きたいのは、中国側に公表しないように日本が要求したということが真実であるか否かの点でございます。 塩尻政府参考人 失礼いたしました。他方、中国側に対して公表を差し控えるようにという要請をしたことはございません。 稲田分科員 この点につきましても、私は国家の名誉にかかわることだというふうに思います。つまり、日本側はこの件についていかなる意味におきましても被害者であり、そして中国側は加害者であるわけでございまして、被害者側から加害者側に公表しないように要求したなどというふうに中国側が表明していることについて、ぜひその点は真実に反するというふうに抗議をしていただきたいと思います。 次に、本件のように、他国、中国からウィーン条約違反行為があり、それにより外務省職員の命が奪われるというような重大な結果を生じた国益侵害行為について、当然、相手国に対し厳重な抗議をし、場合によっては何らかの報復処置も辞さないという強い姿勢で臨むべきであると思いますが、外務省が事件直後にとった対応が、資料四の質問主意書に対する答弁でございますけれども、この二枚目の答弁の三項を見てわかるんですが、「平成十六年五月中旬に、在中国大使館公使から中国外交部アジア司副司長に対し、また、在上海総領事から現地当局の関係者に対し、それぞれ申し入れた。」という二回だけというのは余りにも抗議としては軽過ぎるのではないかと思いますが、その点、外務省の見解をお伺いいたします。 梅田政府参考人 お答え申し上げます。 本件につきましては、先生御指摘のとおり、中国側によるウィーン条約上の義務に違反する遺憾な行為があったということで、厳重な抗議を行うとともに、事実関係の究明、真相の究明を求めております。 実際に、今御説明のありましたように、事件直後の平成十六年五月に在中国大使館の公使から外交部副司長に、また上海総領事からも現地の公安関係者に、それぞれ申し入れを行っております。また、昨年の十二月に三回、外務省の在中国大使館から中国外交部それから在京中国大使館にも申し入れを行っております。それから、ことしになりまして、一月に行われました局長レベルの日中非公式協議におきましても、アジア局長から先方のカウンターパートに申し入れを行っているところでございます。 稲田分科員 私が言いたいのは、昨年の十二月は、文春による事件公表の前後に至るまでの間で、事件直後に二回しか抗議をしない、それをもって外務省が厳重な抗議を行ったと考えていることが、非常に私は国民の意識からもずれているのではないかなというふうに思うわけでございます。 また、昨年の暮れないしことしに入ってから、おっしゃいますように数回にわたって抗議をなさっているわけですけれども、その申し入れに対して中国は何ら誠実な対応をとっていないというふうに思います。 反対に中国は、日本政府の悪質な行為に強烈な憤慨を表明する、既に結論づけた問題を意図を持って誇張し、中国のイメージを損なっている、日本にわずかな道理もない、中国警察当局は当時、日本の上海領事館関係職員から事情聴取し、事実を確認した、聴取記録や日本の職員の署名もあるなどと事実を全面否定した上で、日本を悪質だと非難しているわけでございます。 このような対応に対し、外務省は今後どのように対応なさるつもりでしょうか。単に真相究明を求めても私は平行線になるのではないかというふうに思っているわけでございます。 私は、二十年間弁護士をしておりましたけれども、交渉において最も重要なことは背後の恐怖であるというふうに教えられていました。交渉が決裂したときの対抗手段なしで交渉するなということでございます。外務省はいわば日本国の弁護士のようなものだと思います。仮に中国が非を認めようとせず、現在のように反対に日本を非難するという立場を変えない場合には、どのような対抗手段を講ずるつもりなのかをお聞かせください。 梅田政府参考人 初めに先生から御指摘のありました、一年七カ月の間、間があったではないかという点につきましては、これは我々も反省すべき点はあったのではないかというふうに思っております。 それから、二点目につきましては、これは、引き続き中国側に対して遺憾の意を表明し続けるとともに、真相の究明について回答を求め続けるということではないかと考えております。 稲田分科員 私が言いたかったのは、そういう平行線の場合に何らかの報復処置を考えていらっしゃるかどうかという点なんですけれども、その点もぜひ考えていただきたいと思います。 次に、複数あると聞きますこの電信官の遺書をなぜ公開されないのか、その理由についてお伺いいたします。 塩尻政府参考人 死亡した館員の遺書につきましては、複数存在しております。ただ、その内容というのは、インテリジェンスの問題があります。それから当該職員のプライバシーにかかわる問題もあります。それから御家族の意向もあるということを考えなければいけないというふうに思います。他方、 遺書には、現地の中国側公安当局関係者による脅迫、恫喝ないしそれに類する行為があったという趣旨のことが書かれております。 稲田分科員 しかし、中国側は何の関係もないというふうに主張して、現在も平行線の様相を呈しているわけでございますので、遺書を公表することは非常に重要なのではないかというふうに思います。 また、プライバシーとおっしゃいましたけれども、一体どなたのプライバシーをおっしゃっているのでしょうか。 私は、亡くなった本人が遺書を複数残されたということの意味は、また領事館内で自殺されたということの意味は、それを公表することを望んでいらっしゃるのではないかというふうに思います。 もちろん、プライバシー、インテリジェンスは守らなければならないし、遺族の人格権も守らなければならないと思いますけれども、一方で、国益というもの、また国民の知る権利、また世界に向けて日本の正当性を表明するという意味からも、真実究明の手段としてこの遺書しかない場合、私は遺書を公表すべきであるというふうに思います。 次の質問に参りますが、外務省はなぜこの問題を首相官邸に上げずに外務省で処理しようとされたのでしょうか、その理由についてお伺いいたします。 塩尻政府参考人 先ほど来から御説明申し上げておりますとおり、外務省の方で種々調査をいたしております。それから、中国政府に対してもさまざまなレベルで抗議を行った、あるいは事実究明を求めたということです。それから、機密漏えいもないことを確認しております。他方、再発防止のために必要な措置をとってきたということで、そういう中で、官邸に報告しなかったということでございます。 稲田分科員 今の外務省の答弁を聞いておりますと、官邸に報告しなかったことが正当であったというふうに聞こえるわけでございますが、小泉総理自身も不快感を表明されておりましたし、今大臣の方からも、官邸の方もこういった情報については把握すべきであるというような感想を述べられたと思うんですが、それでも、現時点で振り返って、外務省で処理しようとして官邸に上げなかったという判断は誤っていたと思われるのか思われないのか、その点についてお伺いいたします。 塩尻政府参考人 これは大臣も国会で一度答弁されておられるかと思いますけれども、現時点で振り返って考えてみますと、官邸に報告しておいてもよかったのではないかというふうに考えております。 今回のこの経験を踏まえまして、官邸への連絡については、主管部局長が必ず外務大臣に報告、相談し、その上で対応策を決定するということが現在外務省の中で徹底されているということでございます。 稲田分科員 ありがとうございます。 さらに、当時の川口順子大臣には報告したということでございますが、どの範囲で報告されたのでしょうか。自殺の背景、動機まで報告されたのでしょうか。 塩尻政府参考人 当日、平成十六年五月六日ですけれども、上海総領事館から電報の形で本省に報告されております。その報告が川口大臣にも上がっております。 それから、その後の中国に対する厳重な抗議あるいは事実関係の究明、こういったことについても川口大臣に報告、相談をして対応してきたところでございます。 稲田分科員 そうしますと、川口順子大臣も自殺の背景までも御存じであったというふうに伺っておきます。 さて、お聞きしましたところによりますと、昭和五十五年以降、国内で三人、国外で五人の外務省の職員が自殺されたというふうに聞いております。その背景についてはまたきちんと調べていただきたいと思うんですけれども、本件のようなハニートラップという古典的な諜報活動に対し、電信官の命を守れなかった外務省についての批判もあるところだと思うんですが、今後、外務省として、そういったことに対する外務省の内部での教育についてどのように考えていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。 塩尻政府参考人 これまでもそういった体制をとり、研修、研さんをやっておりますけれども、今回の経験に立ってもう一度組み立て直すということで、情報防護について再確認をする、対処方針というものがありますけれども、それを再度徹底するということでございます。それと、必要な研修、研さんをさらに強化するということで対応したいというふうに思っております。 稲田分科員 ぜひよろしくお願い申し上げます。 最後に、インテリジェンス機関の設置の必要について外務大臣にお伺いいたします。 元内閣情報調査室長であり、昨年九月十三日に「対外情報機能の強化に向けて」という提言を出した対外情報機能強化に関する懇談会の座長である大森義夫氏が、ウイルの三月号に、上海領事自殺事件はインテリジェンス戦争における一つの敗北であり、一個人を超えて日本として国家が敗北したのだというふうに述べられております。 今回の事件を教訓として、日本でも専門のインテリジェンス組織をつくることが必要であるという意見がありますが、この点についての大臣の御所見をお伺いいたします。 麻生国務大臣 これがいわゆる機密保護法とかいろいろな法律と関係してくるところなんだとは思いますけれども、稲田先生、この種の話というのは、私は、今後さらに考えていかなければいかぬという雰囲気が少しずつおかげさまででき上がりつつあるんだと思うんですね。 私は、いいことだと正直思っております。 少なくとも、ついこの間まで北朝鮮の拉致はないという話だったんだから。そう言う方もいっぱい野党にもいらっしゃいました、その当時は。しかし、今は、やった本人がおれのところでやったと、国家元首が国家犯罪を自分のところで認めておるわけですから、それは随分おかげで時代は変わったんだと思っております。 この種の話というのは、やはり長いこと忘れられている話なんですけれども、これは日露戦争にさかのぼってずうっと諜報というのはやってきたんですけれども、ただ、稲田先生、諜報とか情報とか謀略とかいう話は、何となく日本の世界じゃ余り評価は高くないんですよね。MI5とかMI6とか、あれはみんなサーがつくんですよ。サー何々。こちらは大体らっぱとか草とか、大名のお目見え以下みたいな形で、もともと地位が低いんですよ。こういう話を全然評価しない。だから、情報というのは暗い話になるんですよ。 これこそが国家の大問題なんだという意識というのは、やはり日露戦争の明石元二郎初め、やはりすごく大事なところなんだ、私もそう思っていますし、おかげさまで、やっと防衛庁も情報関係の人は佐官じゃなくて将官までいけるようになったのもつい最近の話ですから。 そういった意味では、この種の話に関してもう少し理解というものと大切さというものを外務省以外の人たちにもよくよく理解をさせるようにしないと、この種の話はいつまでたっても何となくスパイ小説の域を出ないみたいな話じゃこの国にとってはためにならぬと思いますので、今言われましたように、今後十分に検討されてしかるべき問題なんだと思っております。 稲田分科員 大変力強いお言葉、ありがとうございます。 今回の事件は、自殺された電信官にとっても不幸な出来事ですし、また我が国にとってもインテリジェンス戦争の敗北というべき不名誉な出来事だったと思うんですけれども、せっかく麻生大臣のような国益を守るという立場で外交を考えていらっしゃる大臣に恵まれているわけですから、この機会に日本としても専門のインテリジェンス組織をつくって、国家としての情報機能を真剣に考えるべきときではないかというふうに思います。 本日はどうもありがとうございました。 「自分はどうしても国を売ることはできない」とA領事は自殺した。 http //www2s.biglobe.ne.jp/%257Enippon/jogdb_h18/jog436.html 1.「A君は卑劣な脅迫によって、死に追い込まれた」 これ以上のことをすると国を売らなければならない。・・・自分はどうしても国を売ることはできない。 こんな悲痛な遺書を残して、上海の日本領事館でA領事が首をつって死んだのは、平成16(2004)年5月6日の事だった。この遺書を読んだ杉本総領事は翌日、館員全員を集めて、涙ながらにこう語った。 「A君は卑劣な脅迫によって、死に追い込まれた」 Aさんは国鉄に勤めていたが、分割民営化に伴い、外務省で再雇用された。アンカレッジやロシアで勤務した後、本省を経て、平成14(2002)年3月に上海総領事館に単身赴任した。 着任後数ヶ月して、同僚に連れられて、上海市内の日本人目当てのカラオケ「かぐや姫」に行った。そこで一人のホステスと親しくなった。 平成15(2003)年6月、そのホステスが「私を助けて。私を助けると思って、私の『友人』に会って、、、」と必死に懇願した。ただならぬものを感じたAさんは、懇願に応じて、『友人』に会った。 その一人が「唐」という中国情報機関のエージェントだった。 彼らは日本人と親しくしているホステスたちを売春の罪で摘発し、「客の名前を言え。でなければ辺境に送って、強制労働させる」と恫喝したのである。 彼らはA領事の名前を聞いて、これだとばかり狙いを定め、そのホステスをさらに脅して、Aさんに紹介させたのである。 2.「我々は一生の『友人』だからな」 唐らははじめのうちは極めて紳士的にAさんに接した。おそらく「領事館の要員表が手に入らないだろうか」といった、当たり障りのない情報を求めたのだろう。 領事館の現地人スタッフは、みな中国政府から派遣されており、この程度の情報は筒抜けになっている のだが、 まずは当たり障りのない情報から聞き出して、徐々に機密性の高い情報に迫っていくというのが、彼らの常套手段である。 Aさんは唐とこれ以上つきあっているのは、まずいと思ったのだろう。平成16(2004)年4月に本省人事課に転属願いを出し、すぐにロシア・サハリン州の在ユジノサハリンスク総領事館に異動が決まったのである。 Aさんは異動の件をつい、なじみのホステスに話してしまい、彼女を通じて、それを知った唐は、掌を返したようにAさんを数日にわたって脅迫した。 我々に協力しなければ、ホステスとの関係を領事館員だけでなく、本国にバラす。お前とホステスとの関係は、わが国の犯罪に該当する。まぁ、いい。お前がユジノサハリンスクに行っても付き合おう。我々はロシアについては色々知りたい。我々は一生の「友人」だからな。 3.「国を売ること」はできない こう脅しながら、唐がAさんに要求したのは、日本の暗号システムだった。 Aさんは、領事館と本省との通信を担当するただ一人の「電信官」だった。業務の中でもっとも重要なのが、「秘」「厳秘」の公電にかける暗号の組立と解除だった。電文を「暗号コード」で変換し、衛星を経由して日本に送る。逆に日本からの電文をその「暗号コード」で解読する。 中国の情報機関は、衛星経由でやりとりされる通信を傍受しており、その「暗号コード」が入手できれば、領事館と外務省とのやりとりをすべて把握できる。 Aさんが異動すると聞いた唐は焦り、執拗に脅迫した。 電信官として暗号コードを渡すことは、「国を売ること」になる。それをAさんは自らの命を絶つことで、拒否したのである。 Aさんの死を確認した杉本総領事は外務省本省に報告するとともに、館員をすぐに「かぐや姫」に向かわせた。しかし、すでに唐はもちろん、ホステスも姿を消していた。 4.「ハニー・トラップ(蜜の罠)」 Aさんを脅迫した中国情報機関の手口は、「ハニー・トラップ(蜜の罠)」と呼ばれる古典的なものである。冷戦初期にソ連のKGB(国家保安委員会)や、中国情報機関が使った常套的な手段で、欧米の外交官や政治家が自殺する事件が起きた。 アメリカやヨーロッパ諸国は、60年代にその対策として、ハニー・トラップで脅された場合、直ちに担当機関に届け出るようにした。アメリカであれば、大使館や領事館にFBI(連邦捜査局)やCIA(中央情報局)のセキュリティ担当官を置き、ハニー・トラップに引っ掛かった外交官は、彼らに届け出て、包み隠さず事態を話せばよい。 セキュリティ担当官は、醜聞は公開せず、処分もしないという事を前提に、対策を指示する。ときには、その外交官に脅迫に従う振りをさせて、相手がどんな情報を欲しがっているのか探らせることもある。さらには、わざと真実の情報を渡して、相手の信頼を掴んでおき、ここという時に虚偽の情報を流して、相手国の政策を誤らせる。 70年代に入ると、欧米諸国ではこうした防諜システムが当たり前になって、ハニー・トラップは効果がないとして使われなくなった。 こんな古典的な手口に乗るような国は、今や日本ぐらいしかない。 欧米諸国で30年も前に実施している「ハニー・トラップ」対策が実施されていれば、Aさんが自殺する事もなかったのである。 5.「諜報戦争の備えを怠れば、、、」 Aさんの例は氷山の一角に過ぎない。内閣情報調査室室長だった大森義夫氏は、こう語っている。 私は1963年に東京大学を出て警察庁に入り、警視庁に配属されました。その頃、大学のクラスメイトだったH君が自殺しました。H君は外交官の名門出で、自身も外務省に入りました。ドイツ語は教授よりもうまく、とても優秀でした。 彼も諜報工作、今回の事案と同じく女性を使った「ハニー・トラップ」に引っかかったと我々は聞かされました。場所は当時、東西冷戦が火花を散らすベルリンでした。 あれから四十年余の歳月が流れました。私は友の死を想うと同時に、彼が外交官として順調に出世していたらどうなっていたか? と思います。諜報戦争の備えを怠れば有為な人材の生命だけでなく、国家利益の長期にわたる流出につながるのです。 H君以外にも、あるいは自殺に至らなくとも、旧ソ連東欧圏を中心に、日本人の「被害」は私の聞いているだけでも何件もあります。旧ソ連KGB要員で1979年に日本を経由して米国に亡命したスタニスラフ・レフチェンコの米国議会における公式証言によっても、日本人公務員、政党関係者、ジャーナリストなど多数が「獲得」され、金銭報酬と引きかえに日本の機密を売り渡していたのです。 6.国を売った「ミーシャ」 一国の中枢に潜り込んで、出世し、外国に機密を売ったり、場合によっては政策までねじ曲げてしまう人間を、イギリス情報部の言葉で「モグラ」と呼ぶ。 AさんやH君が自殺せずに、そのまま国家機密を売り渡していたら、その「モグラ」になっていた処である。 最近、公開された旧ソ連時代の公文書では、KGB史上、最も特筆されるべき「ハニー・トラップの成功事例」が明かされているが、それも日本外交官が「モグラ」となったケースであった。 「ミーシャ」というコード・ネームで呼ばれている、日本人外交官は1970年代にモスクワの日本大使館で、Aさんと同様、電信官を勤めていた。そして、ハニー・トラップに引っかかり、モスクワ時代にKGBに機密情報を流し続けた。 ミーシャは、その後、帰国して、本省で電信暗号関係のより重要なポストについた。KGB東京支局は、何人ものKGB部員を専属としてつけた。この頃には、ミーシャは大金を報酬として受け取り、積極的に情報提供を行うようになっていた。 東京の外務省本省と全世界の在外公館との文書が、全てKGB側に流れた。さらにミーシャは日本の暗号システムもKGBに知らせていた。ミーシャのもたらす情報は、常にクレムリンのトップまで報告されていた。特に重要なのは、ワシントンの日本大使館が本省に送ってくる情報で、アメリカ高官の情報や、米ソ関係、NATO関連の情報がソ連に漏れていた。AさんやH君と違って、ミーシャは金目当てに国を売ったのである。 前述のレフチェンコ証言でKGBの東京支局は機能停止に陥ったが、ミーシャの存在は暴露されなかったので、闇から闇に葬られてしまった。今頃は、多額の退職金と年金を貰って、幸福な晩年を送っているかもしれない。 7.「外務省としては何も手を打っていない」 「モグラ」は現在の日本にも大量に生息しているようだ。 昨・平成17(2003)年、中国のシドニー総領事館の一等書記官がオーストラリアに亡命する事件が起きた。 彼は日本国内にも現在1千人を優に超える中国のスパイが活動していると証言している。 また、ある外務省職員は匿名で次のような内部告発をしている。 彼が自殺したからこうして発覚したのですが、こういう「ハニー・トラップ」を受けている大使館員はけっこういると聞きます。氷山の一角なんです。何度も中国に勤務しているキャリアで工作を受けていると噂されている人はいます。でも外務省としては何も手を打っていない。 ましてや、今回のことはノンキャリアの身に起こったことで、面倒くさいなくらいが、上の感覚じゃないんですか、正直なところ。 そういうことにたいして、チャイナ・スクールの若手やノン・チャイナスクールの人たち、われわれノンキャリアのなかには、猛烈な不満を持っている人たちが多いことは確かです。私だってそのうちの一人です。 いずれにせよ、早急に求められているのは、カンウンター・インテリジェンスのルール確立です。でなければ、自殺までした彼が浮かばれないと思います。 8.事件を握りつぶそうとした外務省 「何も手を打っていない」外務省は、今回のAさん自殺事件でも、まさに「面倒くさいな」とでも言いたげな対応しかしていない。 A領事自殺の数日後、調査チームが派遣され、約1週間にわたって、事情聴取を行った。電信システムに異常は見られなかったが、念のために、暗号システムを変更した。そして、最終的に、「A領事の自殺の原因が、中国の情報機関当局の脅迫によることは揺るがしがたい事実である」と結論づけた。 そして中国政府幹部に、川口外相の名前で「厳重に抗議する」と申し入れたが、相手は「調査する」という回答のみで、いまだにまともな返事が返ってきていない。 川口順子外相は、本件を小泉首相に報告もせず、また中国政府からまともな回答もないのに、後任の町村外相に引き継ぎもしなかった。 外務省内でも厳重な箝口令が敷かれ、Aさんの名前は翌年の外務省職員録から静かに外された。外務省は明らかにこの事件を秘密裏に葬り去ろうとしたのである。 「文春」のスクープで、事件が発覚すると、中国大使館は次のようなコメントをそのホームページに掲載した。 中日双方はこの事件の性格についてつとに結論を出している。1年半たったいま、日本側が古いことを改めて持ち出し、さらに館員の自殺を中国側関係者と結びつけているのは、完全に下心をもったものだ。われわれは、なんとかして中国のイメージを落とそうとする日本政府の悪質な行為に強い憤りを表明する。 9.異常な外務省の姿勢 日中両国が加盟する「領事関係に関するウィーン条約」は第四十条で「領事館の保護」に関して、次のように定めている。 接受国は、相応の敬意をもって領事館を待遇するとともに、領事官の身体、自由又は尊厳に対するいかなる侵害も防止するためすべての適当な措置をとる。 今回のAさんへの脅迫は、ウィーン条約の明白な違反である。 それが「日本政府の悪質な行為」とされてしまっているのである。 中国の厚顔無恥な姿勢は今更驚くべき事ではないが、それにもまして、問題なのは外務省の対応である。 本来なら外務省は事件直後に、Aさんの遺書を公開して、世界に対して「中国はこうした野蛮な工作をする国である」とアピールするとともに、東京で諜報活動をしている中国外交官を何人か名指しにして国外追放にするのが、外交の世界ではスタンダードな報復措置である。それを、おざなりな抗議で納めてしまっては、中国は「日本はこの件で事を荒立てたくないのだ」というシグナルとして受け取ってしまう。諸外国は「日本は与しやすい。日本の外交官にハニー・トラップをかけても、リスクはない」と見るだろう。この異様な外務省の姿勢は、官僚的な事なかれ主義から来るのだろうか。あるいは、日本国内で千人を超えるという中国の「モグラ」の一部が外務省に巣くっていて、その政策をねじ曲げているのだろうか。 いずれにしろ、外務省の体質にメスを入れなければならない。 http //megalodon.jp/2013-0817-2136-18/www2s.biglobe.ne.jp/%257Enippon/jogdb_h18/jog436.html 明らかになった上海領事館員の遺書 ~国を守った人物の残した意思~ http //ameblo.jp/lancer1/entry-10010785295.html 「国を売ることはできない」と言って自殺をされた領事館員が、自らの受けた工作活動を、証拠の文書と共に、わざわざ詳細に遺書に記したのはなぜでしょうか。 それは祖国日本に対して警鐘を鳴らし、そして中国の不当な工作活動を世に知らしめたかったからではないでしょうか。 工作機関の要望通りの情報を渡していれば、死ぬことはなかった。むしろ大金を受け取っていたかもしれない。そして何も公になることなく、後の人生をい歩むことができた。 しかし日本という国を愛していたが為、祖国を売らない為に彼にはそれができなかった。誰しもができる行為ではありません。 そんな人物が最後に残した遺書と証拠文書とは、何を思い、何を願いながら作られたものかは、想像に難くありません。 日本政府は、彼の残した”意思”を無駄にするべきではありません。中国の逆抗議に対して黙っているのではなく、今からでも全容を証拠と共に中国に突きつけ、全世界に中国のウィーン条約違反の実態を知らしめる程度のことは少なくともすべきです。日本政府は、彼の残した意思まで殺し、結果として彼を”二度”殺すことをしないで欲しい。事を荒立てないように穏便に済ます。自らの命と引き換えに国を守った彼がそんなことを望んでいるとは思えません。 http //megalodon.jp/2013-0817-2152-24/ameblo.jp/lancer1/entry-10010785295.html 上海総領事館職員自殺「これは日本の国権への攻撃」 - 佐藤優氏 http //cuttingedge.blog18.fc2.com/blog-entry-34.html 在上海領事館の男性職員(電信官)が「女性問題」をネタに中国公安当局に情報提供を迫られ、自殺した事件が日中関係に激震を走らせている。 亡くなった電信官には筆者も現役時代に仕事でお世話になった。中国公安当局の罠にはめられ、死という形でしか問題を解決できなかった彼の気持ちを思うと胸が締めつけられる。 ご冥福をお祈りするとともに、ご家族、近親者の皆様に衷心からお悔やみ申し上げる。 外務省はこの事件をこれまで公表しなかった理由について「遺族の強い要望」(昨年12月28日、鹿取克章外務報道官会見)としているが、これはすり替えの論理だ。 本件は電信官に対する人権侵害であるとともに日本の国権に対する攻撃なのだ。北朝鮮による拉致事件と同じ次元の問題だととらえる必要がある。 本人の脇が甘く、行動に問題がある場合でも、外交官は日本国家を代表している。中国公安が「女性問題」で電信官を脅し、情報提供を求めたことは、「接受国は、相当の敬意を持って領事官を待遇するとともに、領事官の身体、自由又は尊厳に対するいかなる侵害も防止するためすべての適当な措置をとる」(第40条)と定めた「領事関係に関するウィーン条約」に違反する。 軍人、外交官は状況によっては無限責任、つまり国益のために自己の生命を捧げることもあるというのが国際基準だ。従って、今回の事件に関しては、個人の人格権の枠組みを越えた対応が国権の観点からなされなくてはならない。 本件について、我々日本人は本気で怒るべきだ。 感情的にならず中国政府に非を認めさせ、謝罪させる戦術を組み立てることだ。日本が被害者で中国が加害者であるにもかかわらず、中国側は「1年半たった今、日本側が古いことを改めて持ち出し、さらに館員の自殺を中国側関係者と結び付けているのは、完全に下心を持ったものだ。われわれは、なんとかして中国のイメージを落とそうとする日本政府の悪質な行為に強い憤りを表明する」(12月30日、奉剛中国外交部報道官発言)と開き直っている。 中国側は明らかにウソをついている。 しかし、川口順子外相 - 竹内行夫事務次官時代に、外務省からインテリジェンス専門家が一掃されたため、日本側の交渉技法が稚拙になり中国につけ込む隙を与えてしまっているのだ。 日本政府はまず、中国公安が電信官に情報提供を強要したことを裏付ける動かざる証拠を突きつける。そして、「中国側からの回答を待ちたいと思います」(鹿取外務報道官)などの寝言ではなく、48時間あるいは72時間の回答期限を一方的に通告し、中国側を追い込んでいくのだ。 中国側は日本世論の性格を熟知している。今後の謀略戦で、日本の有力政治家、幹部外交官の中国におけるセックス・スキャンダルがリークされるであろう。 中国側の意図は、日本国民の怒りを日本国内に向け、中国の違法行為から目を逸らさせることだ。 中国筋からのリークであろうとも、それが事実ならば政治家であろうが外交官であろうが責任をとるのは当然だ。しかし、責任追及は日本人の手によって、日本国家の名誉と尊厳を棄損しない形で行わなければならない。現在、日中間では目に見えない「情報戦争」が行われていることを認識する必要がある。 http //megalodon.jp/2013-0817-2204-40/cuttingedge.blog18.fc2.com/blog-entry-34.html
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/191.html
男が、一人泣いていた。 真っ暗な市街地の中で立ち尽くしたまま、ボロボロと両の瞳から涙をこぼしていた。 男は手に入れた筈だった。 地獄のような地下労働施設から這い出し、絶対に出ないとされた千倍パチンコを策謀により当て、掴んだ。 艱難辛苦を乗り越え、掴んだ筈だったのだ。 未来を、輝かしい未来を……掴んだ筈だった。 男の名は伊藤カイジ。 様々な博打地獄を潜り抜けてきた伝説の賭徒である。 「何で……何でだ……」 希望が大きければ大きい程、絶望もまた強大なものへと成長する。 その事象は現在のカイジにも当てはまっていた。 漸く掴み取った未来、仲間と約束した未来、希望に包まれた筈の光輝く未来……この手からすり抜けていった未来。 幾ら涙を流せど感情は解放されない。 「ふざけんな……ふざけんなよ、兵藤っ……! 何でお前らは纏わりつく……何で俺ばかりに纏わりつくっ……! 折角……折角っ……!」 もうこりごりだった。 たった数百枚の紙に自由を奪われ、家畜のように労働を強いられる毎日。 人権なんて言葉など何処にも存在しない生活。 現在の状況は、それら抜け出した筈の生活と何ら変わらない。 いや、寧ろ更に最悪なものへと変貌していると言っても良い。 首輪型の爆弾により命を握られ、見知らぬ人々との殺し合いを強要されている……あの地下労働施設よりもずっと酷い、正真正銘の地獄。 他人から疎まれ、利用され、挙げ句連れてこられたのはこんな殺し合い。 もう嫌だった。 こんな人生、もうこりごりだった。 「何で……何で俺ばかりがこんな目に……何で……何で……何で……!」 宿敵に対して向けられていた憤りは、何時しか自身の人生への絶望へと移り変わっていた。 漸く入手した回帰へのチャンスも、この殺し合いにより破綻した。 自分のようなクズには、まともな人生を送る事すら許されないのか。 自分のようなクズには、努力する為の機会すら与えられないのか。 どうすれば良かったのだ。 どうすれば自分はまともな人生を送れていたのだ。 誰でも良い、教えてくれ。 誰でも良いから―――。 「ちくしょお……ちくしょお……ちくしょおっ……!!」 何分、十何分と時間が経過していくが、静寂の慟哭は止まる気配を見せず。 カイジは両の瞳から涙を流したまま、自身への呪怨を吐き出し続ける。 強く握られた拳が音をたて、震える。 食いばしった歯が音をたて、震える。 カイジの身体が心を支配する感情に、震える。 カイジは、心中を占める憤りに、周辺へ注意を傾ける事を忘れていた。 「あの~……」 ―――だから、カイジはその存在に気が付く事が出来なかった。 自分の直ぐ後方へと近付いていたその存在に、伊藤カイジは気が付く事が出来なかった。 「なっ……!」 その声が鼓膜を叩くと同時にカイジは現在の状況を思い出す。 兵藤の口から語られた『ゲーム』……バトルロワイアルという名の殺し合い。 迂闊だった。既にバトルロワイアルは開始しているのだ。 つまり現在自分が立つこの場は、様々な人間が互いに殺し合いを行っている戦場。 そんな戦場に身を置きながら、自分が取っていた行動は棒立ち。 棒立ち……戦場で棒立ち……有り得ぬ呆けっ……! 重なる不幸に気を取られていたとはいえ、棒立ち……! どうぞ撃って下さいと……どうぞ殺して下さいと言っているようなもの……! 圧倒的油断……これには流石のカイジも猛省っ……! (くそっ……何をしていやがる……こんな最悪の地獄の真っ只中で、俺は何をしていやがるんだっ……!) 心の中で自身への叱咤を叫びながら、カイジは後方へと振り返る。 緊張のせいか、身体からは不自然なまでの汗が吹き出している。 振り向くまでの一瞬が、カイジにはとてつもなく長く感じた。 「だ、誰だ、てめぇは!?」 上擦った声で問い掛けるカイジの視界に、一人の少女の姿が飛び込む。 ポニーテールに結ばれた鮮やかな緑髪、その幼い顔付きからすれば相当に豊満な 部類に入るグラマラスな身体……そこにはまごうことなき少女が一人立っていた。 「あ……えと、わ、私は園崎魅音って言います! その……何か声が聞こえたから、近付いてみたんだけど……」 初っ端から警戒心を前面に出しまくるカイジに、少女―――園崎魅音は恐縮の様子を見せながら、言葉を紡ぐ。 その様子からは戦意は見られないが、カイジもそう簡単に警戒を解く訳にはいかない。 一歩後退り、何が起きても対応できるように身構え、魅音を睨む。 「あの……泣くのは良いんだけど、そんな堂々と突っ立ってると他の人に見つかっちゃいますよ? 殺し合いに乗ったヤバい人も彷徨いてるかもしれないし……」 そんなカイジの視線にたじろぎながらも、魅音は口を動かす。 その口調に怯えの色が含まれている事に、カイジは直ぐさま気が付いた。 こんな異常事態の中だ。この少女も少女なりの勇気を振り絞って自分に声を掛けてきたんだろう。 「と、というかお兄さん、殺し合いに乗ったりなんかしてないよね? 実は危険人物でした~~、何てオチが着いたらおじさんパニクっちゃうよ、ハハ……」 言葉の多用は、その恐怖を押し殺そうとしての物なのだろう。 声が僅かに震えていて、その笑顔も引きつっている。 少女の様子を冷静に観察しながら、カイジは小さく後悔を感じていた。 勇気を捻出して声を掛けた少女に対して自分が取った行動は―――恫喝。 ……最悪だ。 見たところ少女はまだ中学生か高校生程の年齢。 そんな少女が恐怖を抑えて取った行動に、大人である自分は恫喝で応えてしまった。 自身も恐怖していたとはいえ、恫喝は最悪。 これは流石に最悪。 ……自身の対応にカイジは大きな後悔を覚えていた。 「……乗ってねぇよ」 ―――だから、気付けば口を開いていた。 その後悔に罰の悪そうな顔を浮かべ、カイジは言葉を零していた。 「え?」 「乗ってねぇって言ったんだ……俺は人殺しをするつもりはない。あんな悪魔の言いなりになんかなってたまるか」 気の抜けた少女の返答に、カイジはそっぽを向いたまま再び自身の意志を口にする。 罪悪感が消失したかと思えば、次に浮かんだ感情は気恥ずかしさ。 こういうところで素直になれないのが、伊藤カイジという男であった。 「え、あ……ははははは! そうなんだ、良かった! 良かった! ホント安心したよ! もう後先考えないで声掛けちゃったからさ、もしかしてやっちゃったかな、とか思ってたんだけど……いや、良かった!」 小さく呟かれたカイジの言葉は、少女の笑い声に易々とかき消される。 少女が見せた喜びの表情に、カイジは思わず頬を弛ませていた。 ……とはいえ、やはりながら、明後日の方向を向いたままではあったが……。 「……そういえば……何でお前、俺なんかに声掛けたんだ……? そんな怖かったんなら、黙って離れてりゃあ良かったじゃねえか」 と、此処でカイジが、この奇妙なむず痒さから解放される為に話を逸らす。 出来るだけ真剣な顔を魅音へと向け直し、どうでも良いような質問を問い掛けた。 「う~ん、何でって言われても……さっきも言ったけどホント後先考えずだったんだよねえ。 泣き声なんか結構遠くまで聞こえてたし、ほっといたら殺されちゃうかもって考えたら思わずね」 「は……? お前、本当にそんな理由で声かけたのか……? そんな考え無しで……?」 「む、失礼だね。その考え無しのお陰で命を救われたのかもしれないのにさ」 カイジの無粋な言い様に頬を膨らませる魅音。 そんな魅音を前にしてカイジはただ純粋に驚愕していた。 この異常すぎる現状で、怖れを乗り越え他人の為をもって行動した少女。 考え無しと言ってしまえばそこまでだが、少女の行動はカイジにとっては信じられない程に驚愕の行動であった。 (……何だよ、コイツ………………すげぇ良い奴じゃん……) ―――カイジの人生は裏切りの連続だった。 事の始まりはバイト仲間の連帯保証人になってしまった事。 バイト仲間は借金を放り出し雲隠れ……その30万の借金は、法外な金利により300万に膨れ上がってカイジの物へとなった。 そして、始まるは賭博地獄。 帝愛が元締めとなり開催されるギャンブルに身を投じ、その過程で様々な裏切りを受け、生き延びてきた。 一度は地獄に落ち、それでも仲間達を救済する為に、自分の生還の為にと戦い、そして最後の最後でまた裏切られる。 何度自分を犠牲にしようと、仲間の為に何度身を切ろうと、最後には裏切られた。 エスポワールでも―――、 『沼』との戦いの時でも―――、 今までの人生でも―――、 ―――何時もそうだった。 そんなカイジだからこそ、魅音の行動が異様なまでに光輝いて見えた。 他人の為に命を賭すその困難さを知るカイジだからこそ、魅音の行動が崇高なものに感じた。 「……お前、良い奴だな……」 「え? そ、そうかな? 別に普通の事だと思うけど」 魅音も、そこまで深く考えていた訳ではないだろう。 ただ単に楽観的な思考回路を有していて、その末にあのような行動を取っていたのかもしれない。 だが……いや、だからこそ……カイジは尊敬の念を覚える。 その純粋な思考に、その清流の如く澄み切った思考に……カイジは驚嘆を覚える。 「……園崎っていったな……俺はカイジ、伊藤カイジだ。こんなヤバい状況で何だが……よろしくな」 だから自然と右手を差し出していた。 この尊敬の感情を、この喜びの感情を、この感謝の気持ちを少しでも伝えたくて―――カイジは右手を差し出す。 自分より五つも六つも年下の少女へと、右手を差し出す。 「うん、よろしくね、伊藤さん」 魅音は、天真爛漫な笑顔を浮かべさも当然のようにカイジの右手を握った。 心地良い温もりが右手を伝い、カイジの胸中に熱い感情を迸らせる。 「カイジで良いよ……小っ恥ずかしい……!」 「フフ……じゃ、改めてよろしく、カイジさん!」 「ああ、よろしく頼むぞ園崎……」 「あ、なら私の事も魅音って呼んでよ。仲間はみんな下の名前で呼ぶし」 「え……? あ、ああ、分かった……魅音だな、魅音……」 「うんうん、それでOK! 私も名字で呼ばれるの何となく苦手でさ~」 絶望に一度はくすぶり掛けていた炎が、勢いを取り戻していた。 少女が見せた希望に、絶望に捕らわれ掛けていた男の心が燃え上がる。 (そうだ……! こんな狂った殺し合いでも仲間はいる……! 俺達は手を取り合い、貴様達と対抗する事が出来る……! 見ていろ、兵藤……俺は……必ず……必ず……お前の前に再び舞い戻る……! この腐った殺し合いをぶち壊し、貴様と決着を付けてやるっ……!) 「見てろよ、兵藤……!」 無意識の内に口から漏れる決意。 その瞳の色は、今までも様々な奇跡を打ち出してきた博徒のそれ。 どんな逆境にあろうと決して諦めず、破戒への道を探し続けた伝説の博徒―――伊藤カイジ。 彼の新たな戦いが此処からまた始まったのだ―――。 ■ □ ■ □ そして遭遇から数分後、魅音とカイジの二人は森林から移動し、麓にあった住宅街へと足を踏み入れていた。 互いに周囲を警戒しあいながら歩き続け、手頃な家の中へと土足で入り込む。 家の内部が無人である事を確認し、二人は互いの持つ情報を交換し合う事にした。 「魅音の知り合いはこの前原ってのと竜宮ってので間違いないのか……?」 「……うん……喚ばれたその二人だけみたい」 「……そうか……」 殺し合いに参加させられている魅音の仲間の存在を知り、カイジの内には灼熱の怒りが込み上げていた。 コイツらはまだ年端もいかない子供……社会の汚さも人間の汚さも何も知らない純粋な子供達。 そんな奴等でさえも、こんなクソみたいな殺し合いに参加させられている。 死にたくなければ仲間と殺し合えと言われているのだ。 とっくの昔に理解していたとはいえ、兵藤の度を越えた残虐性に改めて腸が煮えくり返る気持ちであった。 「……カイジさんの知り合いも参加させられてるの?」 「……いや、居ない……筈だ……」 「? ……筈だってどういう事?」 「分からねぇんだ……」 「分からない……?」 「……確かに知った名前はある……でもコイツらは死んだ筈なんだ……! 奴ら帝愛のゲームに参加して……精一杯抗って……死んじまった筈なんだ……!!」 参加者名簿に記載されていた情報はカイジを混乱の渦中へと放り込んでいた。 そこに記されていたのは佐原と石田光司という名前。 この二人は、後のカイジの人生に多大な影響を与えた人間である。 死と生の狭間に身を置きながらも最期まで他人を思い続けた石田光司。 死と生の狭間に身を置きながらも最期まで我を失わなかった佐原。 二人がいなければ自分はあのゲームで死んでいただろう。 あの二人の姿が在ったからこそ……自分はあのゲームから生還できたのだ。 ―――そんな二人の名前が、何故かこの名簿には載っている。 何故か、死んだ筈の二人の名前がこの名簿には載っている。 カイジにはこの事態が示す意味を理解する事が出来ない。 幾ら考えれど、この事態について納得のいく説明を浮かぶ事は出来なかった。 「……同姓同名の他人って可能性は?」 「……当然そう……死者が蘇生するなんて事は有り得ない……この佐原と石田光司は全くの別人の筈だ……」 「なら……」 「分かってる……それは分かってるんだ! ……ただ……どうしてもその考えが付きまとって離れねぇ…… もしかしたら二人は生存していたのかもって……それでこのゲームに参加させられてるのかもって……そう、考えちまうんだ……!」 カイジ自身、同姓同名という可能性に何度も何度も行き着いていた。 だが、あの帝愛が関わっている以上、この二つの名前が自分と無関係とはどうしても思えないのだ。 万が一の、億が一の事態が有り得るかもしれない。 もしかしたらまた二人に出会えるのかもしれない……そんな淡い期待を胸に抱いてしまう自分が居るのだ。 「カイジさん……」 「……悪かった……この名前については考えなくても良い……先ずは魅音の仲間を探す事の方がずっと大事だ……」 「……で、でも……」 「……今は少しでも信憑性のある情報を頼りにした方が良い……全くの他人かもしれねぇ奴等を探す暇があるなら、確実に居る仲間を探すべきなんだ……!」 「……うん、分かったよ」 カイジは無理矢理に佐原達についての思考を静止させる。 この二人の正体や、奴ら帝愛の真意なんて幾ら考えれど分かる訳がない。 今はもっと別に考えるべき事が在る筈。 この殺し合いを生き延びる為に、この殺し合いを潰す為に、他に考える事が在る筈だ。 ――そう考え、カイジは思考の矛先を別の物へと移していく。 「……そういえば奴はランダムにアイテムを与えると言ってたな……もしかした ら何か武器になりそうな物を支給されてるかも……」 「あ、私はもう確認したよ。武器になりそうな物は……このスタンガンだけだね。 まぁ、違法改造されてるしそれなりに心強いんだけど……銃とかが相手だとやっぱり頼りないかな」 「…………俺も……ダメだな。武器になりそうな物は何もない……訳の分かんねえもんばっかだ」 「ん~、武器がスタンガンだけってのも心細いねえ」 「……じゃあ先ずは武器の確保と仲間の捜索に努めよう……魅音の仲間は勿論、他の殺し合いに乗ってない参加者達ともコンタクトを取りたい……」 「うん、その方が良いみたいだね。……よし、じゃあ行きますか!」 周囲は比較的静かだが、殺し合いはもう開始している。 もしかしたら既に死者の一人や二人は出ているのかもしれない。 こうして情報交換をしている一秒一秒でさえ、もしかしたら致命的な事態を引き起こしている可能性もある。 それに兵藤は七十二時間……つまり三日間というタイムリミットを語っていた。 仲間の探索に首輪の解除、会場からの脱出……成すべき事は山のように在るのだ。 時は金なり……いや、この場では時は命なりと言っても良い。 最低限の情報を交えた二人は、数分の時を過ごした一軒家から早々に出て行った。 一先ず目指すは最も近い位置にある施設―――図書館。 カイジと魅音は逸る気持ちを抑えながら、道なりに歩みを進めていく。 彼等の行く末にはどんな未来が待ち受けるのか―――、 伝説の賭博師はこの殺し合いでも奇跡を導く事が出来るのか―――、 曲者揃いのメンバーを纏めるリーダーは仲間と再会する事が出来るのか―――、 ―――知り得ぬ未来に恐怖を覚えながら、二人は眼前の道を進んでいく。 【一日目/深夜/C-4・住宅街】 【伊藤カイジ@賭博破戒録カイジ】 [状態]健康 [装備]なし [道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1~3(武器はなし) [思考] 0:ゲームの転覆を狙う。絶対に殺し合いには乗らない 1:魅音と行動。一先ず図書館へ 2:魅音の仲間、強力な武器を探す 3:「佐原」に「石田光司」……? まさかな…… 【園崎魅音@ひぐらしの鳴く頃に】 [状態]健康 [装備]詩音のスタンガン@ひぐらしの鳴く頃に [道具]基本支給品一式、ランダム支給品×0~2(武器はなし) [思考] 0:ゲームの転覆を狙う。殺し合いには乗らない 1:カイジと行動。一先ず図書館へ 2:仲間達を探す。できれば強力な武器も欲しい 3:カイジの仲間も探してあげたい Back それは強烈な出会いなの? 時系列順で読む Next敗者の刑 Back それは強烈な出会いなの? 投下順で読む Next 敗者の刑 時報(オープニング) 伊藤カイジ Next 免罪のワールド/制裁のワード GAME START 園崎魅音 Next 免罪のワールド/制裁のワード
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/283.html
【元ネタ】中東神話 【CLASS】アーチャー 【マスター】葛木宗一郎 【真名】アナテ 【性別】女 【身長】178cm 【体重】51kg 【属性】混沌・中庸 【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運E 宝具 【能力】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 単独行動:C マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクCならば、マスターを失っても一日間現界可能。 【保有S】 怪力:B 一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。 使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。 狂化:B 感情の昂ぶりによって偶発的に発動。 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。 神性:E- 神霊適性を持つが、キリスト教の徹底した弾圧によりほとんど退化してしまって いる。英霊自身の魔物、魔獣としてのランクが上がる度に減少していく。 共有:B 特定の対象との生命の共有、瀕死の重傷を負った相手に自らの魔力を分け与えて その命を救う。ラインが繋がってる限り死の呪いであろうと拒絶できる。 【宝具】 輪廻聖王(バアル・ゼブル) ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1-20 最大補足:50人 ウガリットの主神バアルが海と河川の神ヤム・ナハルと戦う為に姉アスタルテの助言を受け て技能神コシャル・ハシスに造らせた雷光の象徴する一対の神造の棍棒、駆逐者(ヤグルシ) と反撥者(アイムール)による大投擲。ヴァジュラと起源を同じくする宝具で、投擲されれ ば所有者の魔力に関係無くB+相当の破壊力を生み出す力を持つ。ただ、投げつけて的を外 れた場合は自動的に手許に戻ると言う伝承から、回避や迎撃されたりしてもアーチャーの手 許に戻る特性を持つ。またヴァジュラと異なり一度使用されて効力を失っても再度魔力を注 ぎ込めば機能を取り戻すことも可能。伝承ではヤムに投擲されたとき、駆逐者は的を外した が、反撥者は見事ヤムの体を打ち据え、これを打ち倒しバアルは王権を取り戻した。 聖牛供犠(ハルナイム・アクハト) ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:5-20 最大補足:1-20人 本来はアーチャーの神格を象徴する宝具であったが、所有者が無実の人間を手にかけた呪い により神器としての格を失い、怨念の魔力により漆黒に染まり魔の属性を得るに至った。 この弓より放たれた矢は生あるものに優先して襲いかかり、突き刺さった対象から精気や 魔力を無尽蔵に吸い上げ、最終的に朽ち果てさせてしまう。かつてハルナイム王の息子アク ハトが所有していた神造の弓で、本来はアーチャーが技能神コシャル・ハシスに造らせた武 具、アクハトの父であるハルナイム王がコシャル・ハシスを持てなした饗宴の返礼としてア クハトに授けられた。その後この弓の所有権をめぐってアーチャーはアクハトと争い結果と して殺害してしまい、その呪いにより大地は呪いを受けて不毛と化したという。 我が贄よ、来たりませ(アナテ・マ・マラナ・タ) ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:5-50 最大補足:500人 福音書にあるアナテが放つ生贄として捧げられる聖婚の花婿に対する死の呪詛。天の弓ハル ナイム・アクハトを媒介として放たれる不毛の呪い。弓の呪いを最大限に解放して渾身の力 を以って矢を放つ。放たれた矢は突き刺さった箇所を中心にその呪詛の全てを撒き散らし、 辺り一帯を不毛の大地へと変えてしまう。放たれた呪詛に巻き込まれた全ての存在は朽ち果 てて崩れ落ち、生物ならばすべての精気を一瞬で奪い取られ塩の柱と化してしまう。なおこ の宝具が放たれた土地の霊脈は酷い損傷を受けてしまい、最悪その流れが絶たれてしまう可 能性さえある。弓の所有権をめぐり殺されたアクハトの血を吸った大地は、呪われて七年に わたり飢饉と旱魃に見舞われたという。 【特記事項】 ウガリット神話の愛と戦いの女神アナテ。嵐と慈雨の神バアルの妹/妻とも言われる。数々の戦いで 多くの敵を殺した非常に好戦的な女神であり、ある時には腰まで血の海で浸されるほど多くの人間を 殺してまわり、死者の頭や手を自分の腰に着けたという。その一方で兄バアルへの従順さと熱愛を示 す説話が多く存在し、二面性を示している。その事から同じくバアルの陪神であり 語源的にその名 をイシュタルと同じくするアスタルトと同一視する説もある。兄であるバアルへの熱愛は激しく、彼が 「自分の神殿が無い」と嘆いた際には、 最高神イルのもとに赴き、頭蓋を叩き割ると恫喝までして 神殿を要求している。またバアルが死の神モートに殺された際には、モートを切り刻み、箕でふるい、 これを焼き、 臼でひき、畑に撒くという壮絶な復讐を果たした。キプロスでは同じ戦いの女神であり、 名前のよく似たアテナと同一視された。しかしキリスト教が拡がるとともにバアル(ベルゼブブ)共々 悪魔化して邪神と見做されるようになった。 【特記妄想】 世界最古のツンデレ、彼女のツンによって殺害された人間多数。
https://w.atwiki.jp/sakura398/pages/793.html
自由とわがままを理解できていない講談社の呆れた実態 自由とわがままとの境は、他の妨げになるかなさざるかの間にあり 福沢諭吉 【関連】 日刊ゲンダイの正体 反日マスコミの正体 犯罪報道の正体 <目次> ■売国実績 ■日刊現代社の正体 ■フライデー襲撃事件 ■講談社の不祥事年表 ■応援クリック ■ご意見、情報提供 ■売国実績 不買対象企業 不買理由 推奨企業・代替品 反日・売国度 講談社 (1)毎日新聞の変態記事をつづった「タブロイド・トーキョー」や、反安倍・反麻生を展開する「週刊現代」で有名。(2)講談社の系列企業・株式会社日刊現代は反日タブロイド紙・日刊ゲンダイを発刊。(3)フライデー襲撃事件の際、ビートたけし氏の恋人に対して行き過ぎた取材報道をするなど、報道の自由を拡大解釈してビートたけし氏やたけし氏の恋人を挑発するなど、歴史ある出版社(1909年創業)とは思えない態度をとり、「フライデー襲撃事件」を引き起こした。この事件によって、タブロイド紙の胡散臭さが国民に暴露され、多くのタブロイド紙が廃刊や他紙との統合を余儀なくされた。にもかかわらず、諸悪の根源であるフライデーは今も刊行されている。(4)「3×3 EYES(さざんあいず)」や「彼岸島」など、 日本人を悪者扱いする漫画を多数出版 。特設ページ 講談社以外にも出版社は数多く存在する。角川書店、小学館、集英社、宝島社、展転社など。 A | ■日刊現代社の正体 【関連】 日刊ゲンダイの正体 日刊ゲンダイが民主党への投票を呼び掛け 上記サイトのように、子会社の日刊現代社は公職選挙法で禁止されていることを平然とやらかしています。 このようなことに対して、親会社の講談社は口を閉ざしたままです。 教育の世界では、「子は親を見習う」といいますが、まさにそのような結果が起きています。 | ■フライデー襲撃事件 【関連】 フライデー襲撃事件の正体 「マスメディアだから何をやってもかまわない」という、言論・報道の自由を拡大解釈したともとれる行動が「フライデー襲撃事件」を引き起こしました。 ページ上にある福沢諭吉氏の言葉ではないが、「自由とわがままの境は、他人の妨げになるかならないかの間にある」ということです。 つまり、「他人の妨げにならない」程度なら自由だが、その一線を越えると単なるわがままになるということです。 それを考慮すると講談社は「自由とわがまま」を理解できていないといえます。 | ■講談社の不祥事年表 年次 内容 補足 1987.12.09 フライデー襲撃事件。報道の自由を拡大解釈して非人道的な取材を敢行。「たけし軍団」から恫喝される。 ★殿堂★ 2002.04.28 「NHKスペシャル~奇跡の詩人~」タイアップ事件。NHKと結託して番組の「やらせ」を助長させる。? ★殿堂★ 2002.11.29 編集局長がバカラ賭博で逮捕 2003.08.25 週刊少年マガジン連載の「魔法先生ネギま!」の第2巻に多数の誤植が発覚。しかし、謝罪や謝罪記事の掲載は一切せず 2005.08.17 拉致被害者・有本恵子氏の母である嘉代子氏の発言を捏造。「救う会」から抗議を受ける ★殿堂★ 2005.10.xx 専属の漫画家・末次由紀氏の「エデンの花」が他作品の盗作と判明 2006.01.xx 盗作2回目。小説家・赤井三尋氏の「死してなお君を」が他作品の盗作と判明。 2006.03.xx 盗作3回目。大江秀房氏の「科学史から消された女性たち」と「早すぎた発見、忘られし論文」が他作品からのから盗作と判明。 2006.05.xx 執事喫茶Swallowtail盗撮問題。月刊誌「VoCE(ヴォーチェ)」で、撮影禁止の店内を無許可で撮影。 2006.05.xx 上記の事件で、講談社の編集部社員が「無断撮影なぞ当たり前」と逆ギレ 。 ★殿堂★ 2006.05.xx KAT-TUN盗撮問題。上記の雑誌で、コンサートの会場内を無断撮影。 2006.06.02 盗作4回目。津本陽氏の歴史長編小説「八月の砲声 ノモンハンと辻政信」で、盗作が判明。しかし、講談社は謝罪も自主回収も一切せず ★殿堂★ 2007.11.29 社員が慶應生であると偽って市場調査 2008.07.xx 毎日新聞による例の「変態記事」をまとめた「タブロイド・トーキョー」を発刊 ★殿堂★ 2008.12.27 人事部の幹部は、小沢とともに430兆円をアメリカへばらまいた金丸信の息子と発覚。 2007.12.22 作品の大半が「デスノート」など他作品からの盗用と判明。編集部謝罪 2009.03.02 創業初の経営危機。子会社の光文社は倒産の危機に陥り、日本中から喜びの声が。 ★法則発動★ 2009.03.02 子会社・光文社の幹部に多額のボーナスが。消費者や株主からも「庶民感覚がない」と非難轟々。 2010.01.19 子会社の光文社が"筆談ホステス"を捏造 ■応援クリック | ↓講談社の呆れた実態を国民に広めたい方はクリック! #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (人気ブログランキングへ) ■ご意見、情報提供 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/starlightdogclub/pages/79.html
7/18未明 封鎖なう ブログは残したまま。メッセしたいなう? 09 31 ブログ閉鎖。今後は理事ブログで活躍か。 削除キャッシュ差し替え開始 ※はキャッシュ。HPでの活躍も期待 Mダイザー自身がブログに書いた自分の過去と現在: (追記)Mダイザーの所有する車と会社 ハマーについて(チャットログ) 告白[保護活動に対して何故こんなに力をいれているのか説明]2012-08-27 17 57 44 キャッシュ有 従業員に教唆。 (07年10月上旬 毎日新聞? 2008年2月8日) 「心を入れ替え、出直す」宣言から、現在までの過去ログ参照。 いずれも自身は手を下さず、他人を教唆し行わせた「成り代わり」「成りすまし」「狂言」「改竄」の数々。 表と裏を使い分け、ネット上での執拗な執着、恐喝、恫喝行為と被害妄想。受けない治療。脱兎。 一体、何を反省し、心を入れ替えたのだろう。 やはり人間の本性とは変わらないものなのか、と、残念に思われるばかりである。 情報提供はこちらか、はてなの協力者まで。はてなユーザーリンク歓迎 ランボー再開なるか。待て次号。 小ネタ等の混入は「告発サイト」としての意図から外れますので、今後は各自ブログでお願いします。 [2013/05/05 1 05 42] Mダイザー 私からすると、きちんと毎日、口腔ケアをしていれば、異臭や腫れにもっと早く』気づけると思います。(マ○ンママについてより抜粋) せりなの口臭・歯石がそのままなのは何故だろう。 [2013/05/05 1 09 41] Mダイザー 保護主は、保護した子に里親さんが見つからなければ終生飼養しなければならない立場です。色々な子を引き受けていますが、引き受けている子すべてに対し思って居る事です。 この言葉に偽りはありませんね? Mダイザーの所有する車と会社(自慢したかったのか?得々と語る) [2013/05/07 7 58 14] Mダイザー 私が経営をしているのは有限会社として登記している会社が一つです。なぜか2つの会社を経営していると思われているようです。個人的には法人の他に、4つの飲食店を経営させて頂いています。 [2013/05/07 7 58 47] Mダイザー 最近、よく、車のハマーについて書かれていますが、ハマーは持っていません。 [2013/05/07 7 59 33] Mダイザー 車は元々好きなので、メルセデスやニッサンを会社名で保有しています。 [2013/05/07 8 00 04] 管理人 すみません、車は走ればいいやくらいの知識しかなくて ハマーってなに? なのですが [2013/05/07 8 00 30] Mダイザー ワンを乗せる車は、マツダのMPVという車を使っています。この車でチワワ牧場に行ったり、セラピー行ったりしています。 [2013/05/07 8 01 04] Mダイザー ハマーは、アメリカ製の軍用車として映画等にも出てくる幅が広めの車です。 [2013/05/07 8 01 42] Mダイザー 持っていませんが、離れた支援者の一人コ○ママに、「ハマー欲しい」と言ったことがあります。 [2013/05/07 8 02 05] 管理人 なるほど… [2013/05/07 8 03 27] Mダイザー 元々、自己資金のみで登記した会社ですので、共同の経営者等も居ないので有限会社登記致しました。今は資本金等必要ないそうですが、登記した時は、もちろん資本金がひつようでした。 [2013/05/07 8 04 44] 管理人 登記300万~でしたっけ [2013/05/07 8 06 27] 管理人 仲間の一人が SEで独立するときそんな話はしていましたが [2013/05/07 8 06 39] Mダイザー エーアイエンタープライズというのは、お分かりだと思いますが私のイニシャルを使った名前で、これは、エーアイエンタープライズグループとして使用する事が多いです。私の経営している会社や店舗、私がプロデュースしている関連企業や関連店舗経営者の集まり、をエーアイえーんたープライズというグループでくくっています [2013/05/07 8 07 11]管理人 その辺はあまり 聞かなくてもいいかと思っています。(興味ないから聞きたくないと言ってるのだが)[2013/05/07 8 07 24]管理人 聞かなければ言いようも無いですしね[2013/05/07 8 07 28] Mダイザー はい。私の時代は300万でした。現在は増資して2500万です。 [2013/05/07 8 08 05] 管理人 他人様の懐は 気にしたらきりが無いです。 隣の芝生が青く見えるのと同じです [2013/05/07 8 08 45] Mダイザー 時々、株式にしないのか・・・と聞かれますが、役員にするべき人材がまだおりませんので有限のままにしています 実業家で金持ちなMダイザー、愛誤は道楽、何故小銭稼ぎに固執するのか。深まる疑問。金持ちほどケチなものなのか。 <役員にするべき人材がまだおりませんので>・・・だからぜひあなたに~とか、詐欺でよくある手口じゃないの? 相手をその気にさせたところで「実は資本金が少し足りなくて~」とかだね。胡散臭い。 4月のレスキュー時、マツダのMPVで来場。まるで事故車のようだったと情報提供あり。 つづく
https://w.atwiki.jp/asaahingaeaw/pages/297.html
福知山線脱線事故は日本最大級の鉄道の事故の事である。2005年(平成17年)4月25日に西日本旅客鉄道(JR西日本)の福知山線(JR宝塚線)塚口駅-尼崎駅間で発生した列車脱線事故である。乗客と運転士合わせて107名が死亡、562名が負傷した。2005年(平成17年)4月25日(月)午前9時18分ごろ、兵庫県尼崎市久々知にある福知山線塚口駅-尼崎駅間の制限速度70 km/hの右カーブ区間(曲率半径304 m。塚口駅の南約1 km、尼崎駅の手前約1.4 km地点、尼崎駅起点上り約1.805 km地点)を宝塚発JR東西線・片町線(学研都市線)経由同志社前行き上り快速(列車番号5418M、7両編成が116 km/hで進入し、その列車の前5両が脱線した。脱線したうち前4両は、線路から完全に逸脱。先頭の2両は線路脇の分譲マンション「エフュージョン尼崎」(2002年竣工)に激突。先頭車は1階ピロティ部の駐車場へ突入し、2両目はマンション外壁へ横から激突しさらに脱線逸脱してきた3 - 4両目と挟まれて圧壊。外壁にへばりつくような状態で、1 - 2両目は原形をとどめないほどに大破した。また、3 - 4両目は反対側の下り線路を支障していた。事故列車は、4両編成と途中の片町線(学研都市線)京田辺駅で切り離す予定だった3両編成を連結した7両編成で運転していた。前から1・4・5・7両目の運転台のある車両に列車の運行状態(非常ブレーキ作動の前後5秒間)を逐一記録する「モニター制御装置」の装備があり、航空・鉄道事故調査委員会が解析を行ったところ、前から5両目(後部3両編成の先頭車両)と7両目に時速108 kmの記録が残されていた。先頭車両が脱線、急減速した影響でジャックナイフ現象によって車列が折れ、連結器部分で折り畳まれるような形になったために、側面から玉突きになって被害が拡大した。当時、事故車両の1両目は、片輪走行で左に傾きながら、カーブ開始点付近の線路そばにある電柱に接触し、マンション脇の立体駐車場と同スペースに駐車していた乗用車を巻き込むとともに左に横転、マンション1階の駐車場部分へと突入し奥の壁に正面から激突した。続く2両目は、急減速した1両目と後部車両の影響で左向きに回転し、マンションに車体側面から建物に巻き付きへばり付く様な形で『く』の字型に大破。3両目も同様に左向きに回転し、2両目と側面どうしで衝突するように停止。最終的に元々の進行方向と前後が逆になる。4両目は、回転した3両目に押し出されるようにして下り線(福知山方面)の線路と西側側道の半分を遮る状態でそれぞれ停止した。5両目は僅かな脱線に留まったほか、6・7両目は脱線しなかった。駐車場周辺において電車と衝突して大破した車からガソリン漏れが確認されており、引火を避けるためにバーナーや火花が散る電動カッターなどの重器具を使用することができず、救助作業は難航した。後部車両の撤去作業も平行して実施され、被害者の救助作業は事故発生から3日後の4月28日まで継続した。 オーバーランの隠蔽 事故列車は、直前の停車駅である伊丹駅で所定の停車位置を超過(オーバーラン)していた。これについて、事故が起きる前に運転士が車掌に対して「まけてくれへんか」とオーバーランの距離を短く申告するように打診し、車掌が新大阪総合指令所(現・大阪総合指令所)に対して72 mのオーバーランを8 mと報告し、JR西日本も当初車掌の証言通り8 mのオーバーランと発表していた。また、塚口駅通過時に、約1分遅れと伊丹駅発車後に比べて遅れを約30秒回復しているとの証言がある。このことから、事故後にほかの路線や鉄道会社において発生した列車のオーバーランについても大きくクローズアップされた。 事故後 さらに、JR西日本が事故当日に行った発表の中で、線路上への置石による脱線の可能性を示唆したことから、愉快犯による線路上への置石や自転車などの障害物を置くといった犯罪も相次いだ。事故後、現場の曲率半径304 mの曲線区間は制限速度70 km/hから60 km/hに、手前の直線区間は120 km/hから95 km/hへとそれぞれ変更された。事故発生と同時刻には、並行する下り線に新大阪発城崎温泉行きの特急「北近畿3号」が接近中であった。事故車両4両目が下り線を短絡したことにより、事故現場付近の下り第一閉塞信号が停止現示、手前の下り第二閉塞信号が注意現示となったため、これを受けて北近畿3号運転士は列車を減速・停止させようとしていた[10]。さらに、事故を目撃した近隣住民が近くの踏切支障報知装置(踏切非常ボタン)を押したため、特殊信号発光機が停止信号を現示。運転士はこれを察知し、同特殊信号発光機のおよそ40m手前に停止させたことで二重事故は回避された。なお、運転士は停車後、防護無線を発報している。 犠牲者 近隣住民および下り列車に対しての二次的被害は免れたものの、直接的な事故の犠牲者は死者107名(当該列車の運転士含む)、負傷者562名を出す、交通機関の事故としては歴史に残る大惨事になった。犠牲者の多くは1両目か2両目の乗客で、受傷理由として脱線衝突の衝撃で車体が圧壊し内装部材や車体に押し潰されたことによる損傷などを負ったとするものもあるが、最も多かった死因は、車内で飛ばされるなどして打撲受傷した、頭蓋底骨折、陥没骨折などによる脳挫傷、急性硬膜外血腫、硬膜下血腫などの脳と頭部の損傷であり、死者のうち42名、全体の40%を占めていた。そのほかに胸腹腔内損傷、胸腹部圧迫による窒息死(圧死)、頚椎損傷、骨盤骨折による失血死やクラッシュ症候群(クラッシュシンドローム)などであった。同じ車両から救出された生存者であってもクラッシュ症候群により手足切断など後遺障害を伴う重傷者が複数人確認されている。 事故原因 兵庫県警察および航空・鉄道事故調査委員会による事故原因の解明が進められ、2007年(平成19年)6月28日に最終報告書が発表された。航空・鉄道事故調査委員会の認定した脱線の原因については「脱線した列車がブレーキをかける操作の遅れにより、半径304 mの右カーブに時速約116 kmで進入し、1両目が外へ転倒するように脱線し、続いて後続車両も脱線した」という典型的な単純転覆脱線と結論づけた。現在では現場のATSには速度照査機能が追加されたが、2005年(平成17年)6月 - 2010年(平成22年)10月までに速度超過で列車が緊急停止する事態が11件も起こっており、速度が出やすい「魔のカーブ」とされている。なお、この脱線事故の原因の究明および以後の事故防止のために航空・鉄道事故調査委員会が調査を行った。同委員会は2008年(平成20年)10月1日に運輸安全委員会へ改組されているが、本項では組織名を航空・鉄道事故調査委員会のまま記述する。 事故原因(三行) パワハラにより、運転手の精神が崩壊。注意がそれた。 回復運転をしようと思ったらスピードを出して駅も通過。マンションへ突入。 線路から電車が脱線した。 JR西日本の経営姿勢が抱える問題 国鉄時代から並行する阪急電鉄などの関西私鉄各社との激しい競争にさらされており、その影響からか、民営化後のJR西日本にも競合する私鉄各社への対抗意識が強かったとされる。私鉄各社との競争に打ち勝つことを意識するあまり、スピードアップや停止時間の短縮による所要時間短縮や運転本数増加など、目前のサービスや利益を優先し、安全対策を疎かにしていたと考えられる。また同社においては、先述の競争の激しさや長大路線を抱えている点から、従業員がダイヤの乱れた時における乗客からの苦情の殺到を過度に恐れていたとの指摘もある。同社の安全設備投資に対する動きが鈍かった背景には、先述の私鉄各社との競争環境に加え、民営化後多数の赤字路線を抱えていること、阪神・淡路大震災で一部の施設が全壊および半壊するなどの被害を受けたことや、山陽新幹線のコンクリート崩落問題で多額の支出を強いられたことなどが挙げられる。これらの要因から運行にかかわる人員は大きなストレスにさらされていた。さらに運行にかかわるトラブルに対して運転士や車掌に日勤教育をはじめとした厳しい指導や処分がくだされていたことも、ストレスを増加させ事故の遠因となったと指摘されている。 日勤教育の問題 目標が守られない場合に、乗務員に対する処分として再教育などの実務に関連したものではなく、日勤教育という懲罰的なものを科していた。具体的には、乗務員休憩室や詰所、点呼場所から丸見えの当直室の真ん中に座らせ、事象と関係ない就業規則や経営理念の書き写しや作文・レポートの作成を一日中させた。トイレに行くのも管理者の許可が必要で、プラットホームの先端に立たせて発着する乗務員に「おつかれさまです。気をつけてください」などの声掛けを一日中させたり、敷地内の草むしりやトイレ清掃などを命じるなど、いわゆる「見せしめ」「さらし者」にする事例もあれば、個室に軟禁状態にして管理者が集団で毎日のように恫喝(どうかつ)や罵声を浴びせ続けて自殺や鬱に追い込んだ事例もある。それが充分な再発防止の教育としての効果につながらず、かえって乗務員の精神的プレッシャーを増大させていた温床との指摘も受けている。事故の当該運転士も、過去に運転ミスや苦情などで3回の日勤教育を受け、知人や友人に「日勤教育は厳しい研修だ」「一日中文章を書いていなければならず、トイレに行くにも上の人に断らなければならないので嫌だ」「日勤教育は社訓みたいなものを丸写しするだけで、こういう事をする意味が分からない」「給料がカットされ、本当に嫌だ」「降ろされたらどうしよう」と話していた。さらに、事故直前の伊丹駅での72 mのオーバーランの後、走行中に車掌へオーバーランの距離を少なく報告するように車内電話で要請したことも明らかになっている。日勤教育については事故が起こる半年前に、国会において国会議員より「重大事故を起こしかねない」として追及されている。また、日勤教育は「事故の大きな原因の一つである」と、多くのメディアで取り上げられることになった。国土交通省の事故調査報告書は、日勤教育について「ほとんど精神論」と断じ、事故原因として「日勤教育等のJR西日本の管理方法が関与したと考えられる」と報告している。 ダイヤ面での問題 事故発生路線である福知山線は、阪急電鉄の宝塚線・神戸線・伊丹線と競合しており、他の競合する路線への対抗策と同様、秒単位での列車の定時運行を目標に掲げていたとされている。特に尼崎駅においては各線と乗り継ぎできるダイヤを組んでいたため、列車の定時到着は乗客へのサービス上、ほぼ絶対の要件であった。停車駅を次々と追加したにもかかわらず、所要時間は2003年(平成15年)12月に快速が中山寺駅に停車するダイヤ設定前と同じであったため、余裕時分を削って以前と変わりない所要時間で走らせ、慢性的な遅延が出ていることは問題視されていた。特に当該列車においては基準運転時分通りの最速列車で、事故発生区間である塚口駅 -尼崎駅間では2004年(平成16年)10月のダイヤ改正によりさらに短縮されていた。当時のJR西日本は施策で「余裕時分全廃」を掲げていた。 信用を全て失ったJR西日本 JR西日本のイメージが日勤教育及び恫喝というイメージが強くなり、年々、バスと飛行機の搭乗の方が増していると考えられている。
https://w.atwiki.jp/geki/pages/201.html
レース当日 実況「爽やかな春風に包まれて淀の3200のスタミナ比べ、果たして栄光の盾を手にするのはどの馬か。連覇か、ニュースター誕生か。順調にゲートに収まっていきます。暴れているような馬はいませんね。そして今大外のヤニキゴーゴーが入りまして全馬ゲートに収まりました。……ゲートが開いた!ジャングルユキッチはすっと後方に下げていきます。カッスパートナー、クリームジャーニーあたりも後ろからのスタート。まずは何が逃げるか。壮絶な先手争いまずはカッスダンスシチーが行きます。カッスインパクトは現在5番手あたり。外からオナリワンもぐっと上げていきます。おーっとやはり行った行ったオナリキャップがここで一気にハナを奪っていきます」 実況「結局先頭はオナリキャップが早くも6~7馬身のリード!馬鹿舘です。2番手にはカッスダンスシチーとオナリワンがマイペース。逃げ宣言をしていたカッスインパクトは今日はこの4~5番手の位置。ダダダプレジメントと横並び。」 だだだだ「五十嵐乙」 実況「その後ろにはスーパーミッチーがマークしています。続いてビワジェラード。それを囲むようにアナルスラインとヤニキゴーゴー。マンハッタンサブも中団にいます」 実況「さあその後ろ、1番人気のジャングルユキッチはいつものこの位置。キンタマ、クリームジャーニーも末脚にかけます。さらにはシックスカッス式豊もここ。そして最後方はデザートのカッスパートナー」 5馬身うまい人「おい」 由紀ち「話しかけてくるなよ」 5馬身うまい人「俺は5馬身うまいんだぞ。知ってたか?」 由紀ち「知らん。佐藤哲に言えよ」 池添「僕の馬が一番強い」 5馬身うまい人「まあ世界的には俺が5馬身うまいことで通ってるからな。お前もそう思うだろ?」 式豊「わからない」 5馬身うまい人「まあいい。いつまでもこんな後ろにいたんじゃ届かないから俺はもう行く」 由紀ち「勝手にしろ」 実況「先頭はオナリキャップが引っ張っていきます。レースはまだ中盤ですがここで後方から5馬身うまい人のキンタマがじわっと上がっていきます」 由紀ち「何を考えてるんだあいつは…」 実況「なんと一気に6番手ぐらいまで上がってきた!」 5馬身うまい人「おいお前ら、俺は5馬身うまいんだぞ」 だだだだ「デボネア乙ww」 五十嵐冬樹「ランオマンコ・デットルー」 5馬身うまい人「俺が用があるのはお前らじゃない」 実況「キンタマが先頭を奪うような勢いで上がっていきますがこれは5馬身うまい人の作戦なのか」 5馬身うまい人「おい、」 佐藤哲「……」 5馬身うまい人「早く凱旋門に来てくれよ、待ってるんだよお前のことを」 佐藤哲「……」 5馬身うまい人「5馬身うまい人を負かすんじゃないのか?いつになったら来るんだよ。こっちはいつでも待ってるのに一向に来ないじゃないか。ビビってるのか?」 佐藤哲「……」 5馬身うまい人「それとも強い馬に乗せてもらえないのか?ハッハッハ!これは失礼!世界的トップジョッキーの俺と岡安にキレるおま」 実況「おーっとここで佐藤哲の強烈なパンチ!5馬身うまい人がバランスを崩して落馬!これはアクシデント!」 佐藤哲「……」 だだだだ「wwwwwww」 実況「5馬身うまい人がまさかの落馬でキンタマが競走中止!」 馬鹿舘「うわあああ」 実況「飛ばし過ぎたオナリキャップがまたしても勝手に落馬!これはひどい!ペースも守れないのか!!なんと早くも2頭が落馬!改めて言いましょう、これはひどい!」 実況「先頭はこれでカッスダンスシチーとオナリワンに変わりました。おっとここでカッスダンスシチーの方が仕掛けていきます。まだ1000m以上残っている」 実況「先頭はカッスダンスシチー、2番手にオナリワン。今先頭がちょうど残り1000の標識を通過。その後ろにはカッスインパクトとダダダプレジメント、おーっとここで一気にカッスインパクトが上がっていった!」 五十嵐冬樹「いけえええええええ」 だだだだ「ISOHATAwwwwww」 佐藤哲「何っ、」 川田「追ってこいよ」 実況「先頭争いが激しくなってきた!逃げ切りたいカッスダンスに迫るカッスインパクト!オナリワンも引き下がらない!」 佐藤哲「来るんじゃねえ、毎回毎回レースぶち壊しやがって」 五十嵐冬樹「斜行して妨害するには先頭で直線を迎えなきゃいけないんだよ」 川田「ちなみに今日は水嶋ヒロを意識した髪形で」 実況「さーあここで後続も徐々に上がっていく!ビワジェラードも上がっていく!連れて周囲の馬も上がる!後ろの方はどうだ!ジャングルユキッチはまだ持ったまま、まだ持ったまま。その後ろカッスパートナーらもまだ来ない!ヨルノダムールが外から上がっていくがこれは何を考えているのか」 源氏パイ「どけ!どかな殺すぞ!」 さぶ「なんやこいつ」 源氏パイ「そこをどけや」 さぶ「なんでや」 源氏パイ「殺すぞ」 らーど「後ろが騒がしいが何かあったのかな」 源氏パイ「もうええわ、次お前がどけ、外は回りたくないんや」 湯田「え?」 源氏パイ「ええからどけや邪魔やねん」 湯田「え…」 さぶ「どくなよ。どいたら八百長になるやろ」 源氏パイ「殺すぞ!!」 湯田「ひええええええ」 さぶ「脅されて道譲るとか最低やな」 実況「先頭はカッスダンスシチー!最後のコーナーを緩やかに回っていく!先行勢はどこまで粘れるのか!オナリワンにカッスインパクト、さらにはダダダプレジメントもいるぞ!」 だだだだ「躊躇してても仕方ない、そろそろ行くか」 源氏パイ「どけ!どかな殺すぞ!」 だだだだ「なんかきたぞ」 源氏パイ「邪魔やどけどけおら」 五十嵐冬樹「あああああああああああああああ」 源氏パイ「おい五十嵐どけや殺すぞ!」 だだだだ「wwwww」 実況「直線を向いて先頭はカッスダンスシチー!逃げ切りを図って佐藤哲が必死のムチ!オナリワンはやや苦しい!カッスインパクト五十嵐も絶叫しながらムチ!!」 五十嵐冬樹「ひゃああああああああああああああ」 だだだだ「うるせええwwwww」 実況「先頭集団がここでやや減速か!後続が一気に襲いかかる!!マンハッタンサブとビワジェラードが追い出しにかかる!外からヤニキゴーゴー!」 由紀ち「やべえ、完全に仕掛けが遅れた」 実況「ジャングルユキッチはまだ後ろ!残り400を通過!ここからが長い!先頭はカッスダンスシチーだが苦しい!」 由紀ち「くっそ、デザートと式豊がまだ動かないから大丈夫かと思ったんだが…だまされたな」 実況「ここでダダダプレジメントがいったん先頭に立つ!内からカッスインパクト!今日は斜行をしないのか五十嵐!!その2馬身後ろにはマンハッタンサブとビワジェラード!やや遅れてヤニキゴーゴーも来ている!今ようやくジャングルユキッチとシックスカッスが少しずつ上がってきているがこれは届くのか!」 だだだだ「このまま逃げ切るぞおおおお五十嵐!後続を全部妨害しろ、かまわんお前が降着になるだけだ」 五十嵐「ひゃああああぺっちいいいいん!!!!」 だだだだ「こういうときだけ斜行しないとかwwwww勘弁してくれよおいおいwwww」 実況「残り200を通過!ここでマンハッタンサブが並びかける!ダダダプレジメントがもう一回差し返す!」 だだだだ「負けてたまるか、んんおおおお」 実況「ビワジェラードも迫ってきている!ようやく大外からジャングルユキッチが追い込んできた!先頭はわずかにマンハッタンサブに変わったか!内からダダダプレジメント!カッスインパクトもまだ粘っている!」 だだだだ「あかんわ」 由紀ち「きついな」 実況「先頭はマンハッタンサブ!ビワジェラードが襲いかかる!外からジャングルユキッチしかしこれは届きそうにない!マンハッタンサブとビワジェラードがいま並んでゴールイン!わずかにマンハッタンサブか!3着はジャングルユキッチとダダダプレジメントの微妙な争い!5着はカッスインパクト!今日は斜行しませんでした五十嵐!」 さぶ「っしゃあああああ」 らーど「やったな」 さぶ「おう」 だだだだ「五十嵐…こういうときだけ斜行しないとかマジでおかしいだろ…」 岡安「勝利ジョッキーインタビューです。天皇賞を勝たれましたさぶ騎手です。おめでとうございます」 さぶ「ども」 岡安「いやー、苦しい長距離の戦い。まずは終えた感想を」 さぶ「なかなかタフなレースでした」 岡安「まずは展開から。中団やや後ろという位置でしたが」 さぶ「逃げ馬が数頭いたのでペースが速くなるかなと思ったのとその分後ろでもいけるんじゃないかなと思ったぐらいで、特に深い意味はないです」 岡安「直線ではカッスダンスシチーとダダダプレジメントが最後まで粘っていましたが」 さぶ「まあそれでも届くという自信はありましたね」 岡安「後方もお兄さんのビワジェラードらが来ていました」 さぶ「向こうも連覇がかかってるんで譲ってもええかなと思ったけどこっちもしばらくG1勝ててなかったし最後は意地でしたね」 岡安「1年ぶりのG1勝利ですが」 さぶ「さっき言いましたけどね。しばらく勝ててないんでここは本気でしたよって言う意味でさっき言ったんですけど」 岡安「この馬の今後は」 さぶ「宝塚に行ってそのあとは凱旋門…その辺はまだわからないけどいけるなら行きたいかな」 岡安「ありがとうございます」 ~表彰式~ アナウンサー「勝利騎手は、さぶ騎手です!」 観客「おおおおおおおおおおおお」 さぶ「ども」 アナウンサー「それでは天皇賞(春)のプレゼンターの希志あいのさんからトロフィーの授与です」 希志あいの「おめでとうございます!」 さぶ「……ども」 だだだだ(あいのがプレゼンターってわかってたらもっと後ろから行ったんだが) 希志あいの「競馬はよくわからないんですけど…これからも応援していきますね!」 さぶ「あ、ども。はい、ありがとうございます。こっちも応援してますんで」 希志あいの「下を向かないで目を合わせてください」 さぶ「いやぁそういう慣れてないんで。すんません」 各騎手のコメント 2着ビワジェラード・らーど騎手「最後は首の上げ下げ。連覇は意識していたけど2着にこれたのだしよくやれたと思う。今年は凱旋門を視野に入れてるんで、期待できる結果だったのではないでしょうか」 3着ダダダプレジメント・だだだだ騎手「逃げ馬に近い位置にいた分最後差された感じ。先頭に立った時、五十嵐が後続を妨害してくれるかと思ったが何故このレースだけしなかったのか、よくわからない」 4着ジャングルユキッチ・由紀ち騎手「完全に仕掛けるタイミングが遅れた。最後は足を持て余す形に。馬とファンに申し訳ない。前の馬たちが早めに行き、まだ足が残ってるなとわかってそこから何とか追い出して追いあがってはきたが…4着では納得はできない。次は絶対に勝ちますよ」 5着カッスインパクト・五十嵐冬樹騎手「斜行をしないで終えるレースは、とても心地の良いものでした」 6着カッスダンスシチー・佐藤哲騎手「惜しかった。最後は止まってしまったけど、でも十分にいいところは出せたんじゃないかな。オナリキャップさえいなければもっとマイペースに行けたはず」 7着ヤニキゴーゴー・三浦騎手「距離が長かったかな。最後は完全に足が止まっていた。去年勝った宝塚でもう一度」 8着オナリワン・川田騎手「水嶋ヒロを意識した髪形を披露できなかったことがつらい」 9着カッスパートナー・デザート騎手「馬が弱すぎる。いったい何のために日本に来たのか」 10着ヨルノダムール・源氏パイ騎手「恫喝してる間に時間を取られてしまった。さっさとどいてくれればもっとスムーズに行けたはず」 11着シックスカッス・式豊騎手「わからない」 12着クリームジャーニー・池添騎手「僕の馬が一番強い」 13着スーパーミッチー・湯田騎手「源氏パイに恫喝されて道を空けてしまったのは申し訳ない」 14着アナルスライン・和田騎手「つまらないレースだった」 落馬キンタマ・5馬身うまい人「殴られてバランスを崩して落ちたのに、なぜ殴った側に処分がないのか」 落馬オナリキャップ・馬鹿舘騎手「俺は悪くない」 続いては国際マイル戦、安田記念 26つめ