約 252,638 件
https://w.atwiki.jp/inujini/pages/30.html
霧雨魔理沙(魔理沙)に対する雑感。魔理沙をネタにするのが一番難しい。未だにどうしていいかわからない。 結果原作ネタが断トツで多い。 やたら他キャラに絡む/絡まれたり、引き合いに出されたり、単体での活躍があまりない。ごめんね魔理沙。 最近は料理キャラになってしまった。魔理沙が物食べてるとすぐRTするよね! 日付 ネタ 補足 2010/11/14 「キノコの研究をしている人はほぼ間違いなく100%頭のおかしいことを言い出すから付き合っちゃだめよ、ってお母さんに言われてるから。」と魔理沙を突き放すドSマザコンアリスもかわいい。 2010/11/17 魔理沙に「他の男のチンコの形もわからないくせによくいうぜ。」って言われて悔しさに顔を真っ赤にながらも図星だから何も言い返せないチルノとか最高にかわいい。 2010/12/04 魔理沙のエディプスコンプレックスを解消させるためにちんこを生やさせるか父親的な愛情を注ぎ込むか悩んでる。ちんこかな。ちんこ生やさせるべきかな。しかし、ちんこを生やした魔理沙は一体誰に母性を求めるのだろう。アリス、パチュリー、にとり、霊夢のどれも母性というのは少し違う気がする。なんだかんだいって、実は魔理沙における母性ってこーりんなんじゃないだろうか。こーりんからしてみれば、魔理沙を犯すのは近親相姦のようなもの、つまり、去勢される恐怖であるけど、ちんこを生やした魔理沙がこーりんを犯すのもまた似たような構造であるように思える。ちんこを生やした魔理沙が男女問わず犯しまくってる様子は多分生き生きしてるだろうしかわいいから別になんでもいいや! 魔法少女と箒とファルス、そしてエディプスコンプレックス。ベッタベタですね。でもそんなベタなところも含めて「普通の魔法使い」な魔理沙かわいい。 2010/12/04 でも魔理沙とキャッチボールとかも楽しそう。女性的というよりは男性的なスポーツ好きそうだし、変なところに投げて「取れないだろー。」と笑う魔理沙はかわいい。キャッチボールを終えた後に汗を拭う魔理沙はどうあがいても女性的で、多分どきっとするんだけど、それはまた同時にとても切ないことだと思う。女性性と男性性の曖昧さと紛う事無き女性の身体、色気。本人もどっちつかずな感じが、もう、なんていうか、見ていて辛い。抱きしめたい。結局、魔理沙のコンプレックスがわからなくて、知らず知らずのうちにそれを刺激するのが怖いというだけか。そのコンプレックスを把握しているものがきっと魔理沙を深く愛せるのだろう。 2010/12/11 幻想郷の人々でバンド組むとしたらどんなメンバーかずっと考えてた。ボーカルは妥当にみすちーだとして、ギターは目立ちたがり屋っぽい魔理沙かな。ドラムは映姫さま。ベースが思いつかない。咲夜さんがベースっていうのも中々様になるけども、やはり映姫さまの白黒はっきりつけた完璧なタイム感を考えるとベースはちょっと揺れてるぐらいが一番いい。でもぐーやや幽々子さまにベースは似合わない。小町あたりかな。元々はみすちーの店の余興としてみすちーと魔理沙二人だけのバンドだったはずが、それを偶然見かけた小町がこの二人がメンバーなら世界をとれると感じ、バンドをやろうと持ちかける。そしてみすちーの店にドラム募集の広告を貼るも中々集まらない志望者。小町は以前バンドを組んでいたが、喧嘩別れしてしまった映姫さまのことを思い出す。「映姫さま…。私たちのバンド、いや、私のベースラインに合うドラマーは、あなたしかいないんです!」と持ちかける小町。中々首を縦に振らない映姫さまであったが、みすちーのソウルフルな歌声と魔理沙のファンキーなギターを聴き、そのレベルの高さに驚く映姫さま。そして小町の絶妙にもたったタイム感が更に磨きをかけられていることに気づき、とうとう加入を決意する映姫さま。キーボーディストとして魔理沙に無理矢理連れてこられ、「む、昔エレクトーンならやってたけど、ピアノはわからないわよ?」と焦りつつも参加してくれるアリス。そして幻想郷にファンクブームが訪れる! 音楽ネタはやってみたいんですけど、140字じゃ書ききれないと言うのと、知らない人にはちんぷんかんぷんになりがちと言うのがあって滅多に出来ません。多分このバンドはP-Funkとミーターズのあいのこっぽいことをやってます。だらっとした小町のベースラインに飛び乗ってくるアリスのみょんみょんしたキーボード、そしてファンキーでファンキーな魔理沙のワウ!浮かび上がる「何でこのバンドにホーン隊いないの?」と言う疑問!うるせえ!書くのが面倒だったからだよ!(ほら、もうわからない。) 2010/12/16 魔理沙とビートニクの小説に出てきそうなゴロツキの口調との相性がすごく良いことに気づいた。「10ドルだ。それ以上はまけられんね。…どうするんだ?出すのか出さないのか。お前がどうなろうと知ったこっちゃないが、ヤクが切れた人間の末路なんて悲惨なもんだぜ…?」みたいな。かっこいい。ちょっとアウトサイダー的というか、自分の目的のためなら泥水も啜りそうなところが魔理沙の魅力の一つな気がする。 チャールズ・ブコウスキーの何かを読んでたのだと思います。でもそれって中川五郎の訳のセンスだよね?あれ? それでいて好きな男の影響で煙草を吸い出すようなタイプの子どもっぽい悪さも備えている魔理沙かわいい。多分魔理沙は最初はふかしただけなのに「どうだ!私は煙草ごときじゃむせないぜ!」って言って、ちゃんと肺に入れさせたら心配になるレベルでむせるからかわいい。 銘柄は「マルメンライト」。そう言う煙草を吸ってる男と付き合ってて欲しいんですよ。 2010/12/30 博麗の力をすべて失った霊夢に対して魔理沙が「お前はもう私が目指すべき目標じゃない。」って言って去ってしまって、霊夢がそれを追いかけるという立場逆転の話も面白そう。「博麗の力なんかなくても私はあなたより充分強いわよ!舐めんじゃないわよ!」と嘯いたもののあっけなく返り討ちにされ、意地になって弾幕ごっこを仕掛け続ける、みたいな。まるっと立場が逆転。魔理沙にあっさり負けて「ああ、あいつもこんなに悔しかったんだな…。」と初めて他人に興味を示す霊夢、みたいな。 2011/01/13 「ふざけんじゃないわよ!あんたいつも主役じゃないのよ!」と咲夜さんが悪酔いしてキレだすのをきっかけに全キャラ入り乱れる乱闘騒ぎになって、いつ自分に矛先が向くかわからなくて隅で震えてる魔理沙かわいい。 博麗霊夢の同日の項目(博麗霊夢生誕祭)参照。「いや別に私主役になりたかったわけじゃ…いや、降りたくはないけど…うん…。」と思ってもじもじしてる魔理沙かわいい。 2011/01/24 じゃあ魔理沙の恋符って何なんだろうって話になるんですけど、あれはきっと魔理沙がバレンタインデーとかの時に「ち、チョコ作ってきたから!頑張ったから!私頑張って作ったから!食べてくれ!」と言って相手に一言も喋らせずに渡して逃走するタイプであることを示しているのではないでしょうか。 チルノの同日の項目参照。恋符って何なんでしょうね。未だにわかりません。わからないので、早苗さんにいじってもらいました。(2011/05/05参照) 2011/02/09 リアルの友人にはアカウント教えてないから魔理沙とかに誘われるんだけど、「私ああいう知らない人とコミュニケーションとるサービス苦手だから。」とか言って断る。でも魔理沙のフォロワーの数とか訊いちゃうし、自分の10分の1であることを知って心の中で勝利の雄叫びをあげるアリスかわいい。 アリス・マーガトロイドの同日の項目(ツイドルアリス)参照。ちなみに魔理沙のフォロワー数は216、アリスは2205です。(適当) 2011/02/14 シリーズ史上最も可愛い魔理沙は妖々夢のアイコンだと思う。あれはすごい。引っ張ったら物凄い勢いで伸びそうだし、食べたら甘そう。大福か。大福魔理沙か。 2011/02/15 風神録の高威力装備魔理沙のオプションをすべて前にだしてボスの身体に出したり入れたりしてるとそこはかとなく淫猥な気分になることが出来るのでオススメ。「フフ…見てごらん早苗ちゃん。もう二つ目が入っちゃったよ…さぁ…三つ目も入るかな?」ってやってたらグレイソーマタージだったことをすっかり忘れていて見事瞬殺された私の話はやめてください! 静葉お姉ちゃんに入れたり出したりするのが凄く楽しいんですよ。(迫真) 2011/02/28 さっき魔理沙が「なんだよ…。『妖夢めっちゃかわいくなってる!』とか『早苗さんは相変わらずだな』とか…。霊夢ですら『今回は耳出してるのか』とか言われて…。私には何も言わないのかよ…。人気投票も散々だったし…。私の代わりに咲夜が出れば良いんだ…。」って言って泣いてたから慰めてきます。 この辺りから今のキャラが確立したような気もする。 2011/03/28 魔理沙は彼氏が出来たら携帯の待ち受けを彼氏との写メかプリクラにしそう。しかも3枚ぐらい用意して気分で変えそう。でもそれを他人に指摘されると恥ずかしくて「い、いいだろ!別に!好きなんだから!」って反論するんだけど、余計に恥ずかしくなって俯いて何も言わなくなるからかわいい。付き合って長くなると、時々携帯の待ち受けを夕焼け空にしたり、彼氏から貰ったとさり気なく自慢していた指輪を外したりしてそう。明らかに彼氏と喧嘩してんだなーってわかるけど敢えてそれつっこむと絶対面倒なことになるタイプだと思う。うっかりそれにつっこんでしまった時、魔理沙が物凄い勢いで愚痴り出す姿とか容易に想像出来るし、一旦仲直りしても深夜3時ぐらいに突然また彼氏と喧嘩したと言う電話が来て睡眠時間を削られるだろうと言うことも想像出来る。でもそんな面倒くささも割とかわいい。彼氏は大学卒業後音楽で喰ってくことを決意するもコンビニバイトが忙しくて中々練習やライブをすることが出来ないフリーター兼バンドマン(gt,vo)で、親からは早く就職なり結婚なりしてくれと言われ続けてるような駄目男(28)だと映えますね。 この後「3人のバンドマンと付き合ったことあるけど全員クソだったと言われて謝った。」みたいな話をしたら結構色んなところから反論が来ました。でもまぁ、クソですよ。うん。私もクソだから。 2011/04/04 最近妖々夢の魔理沙のドットを見ると茄子が食べたくなるんですけど、これって恋ですかね? 次の日茄子とキノコのスパゲティを食べました。やっぱ似てると思いました。 2011/04/16 魔理沙いいですよ魔理沙。立ち絵からちらっと生足が見えてオススメです。魔理沙の幼児体型入ってる膝から下を舐めたい。 早苗さん、「『弾幕はパワー」とか言ってたわりにそのミサイル、針巫女と威力大して変わらないですよね。霊夢さんのボムは普通に秀逸だし、魔理沙さん何でいるんですか?なんでそのマスパグニャァ...するんですか?」とか言ってたわけですか。 神霊廟体験版公開日。あのマスパ本当に使いにくい。 2011/04/26 魔理沙に「オムライス食べれないって言った方が女子力高いらしいよ。」って言ったら「オムライスが喰えなくなるぐらいなら私女やめたって良い!私はオムライスが喰いたいんだ!オムライスが!オムライスが喰いたいんだよ!」と真に迫った顔で言いそうだからかわいい。 女子力アップ(ぷんぷくり~ん)ネタ。このあたりから魔理沙に飯の話をさせるのが何故か鉄板になった。 2011/04/27 魔理沙さんならこの前飲み会で「いやさ、私も女の子なわけじゃん?何で『魔理沙にちんこ生えててもベタすぎてなぁ。』って言われなきゃいけないわけ?ちんこ生えてるのがベタなネタってなんなの?私女の子だしちんこ生えてるわけないじゃん?生えないじゃん?なんなの?」って延々と言ってましたよ。 うるさいちんこ生えろ。 2011/04/30 レザマリバグのせいで風神録の中で一番低威力な高威力装備魔理沙さんの話はやめてあげなよ泣いてるじゃんかわいそうだよ。 2011/05/04 魔理沙の下の毛は確かに剛毛と言わざるを得ないけど、博麗神社に行くたびに線香を一本拝借して、夜中一人暗い部屋でちゃんと処理してるから物凄い綺麗な毛並みだよ。 TLで「隣の部屋から『魔理沙じゃ抜けない』って声が聞こえてきた」ってのが流れてきた時に書いた…んだっけ?その後魔理沙の下の毛が剛毛って流れになったんだと思います。 2011/05/05 魔理沙と早苗さんって普通に仲悪そうだよね。早苗さん、「魔理沙さん魔理沙さん、恋符って何ですか?魔理沙さんって絶対処女ですよね。あーやっぱり。そうだと思いましたよ。何で恋符なんですか?男の人と付き合ったことは?あー。じゃあ片思い符にしたらどうです?」とか割と普通に言ってそうだよね。 個人的に魔理沙いじりネタの中では一番好き。 2011/05/24 魔理沙はニコ生で顔隠して生活実況配信やったことありそう。「顔見せて」ってコメントに「いやー顔見たらがっかりするよ絶対。ムリムリ。」って返しながらも「どうしよっかなーでもハードルあげちゃったからなーハードルあげてなければなー最初から出してればなー。」とニヤニヤしてる魔理沙かわいい。 ニコ生を見たことはないです。 2011/05/26 魔理沙はお金がなくなったらすぐにすいとん作りそう。「やばいな…これ今月ちょっとマジでやばいな。私死ぬかもしれないな。しばらく小麦粉祭りありえる。」と真顔で呟きながらすいとんを作り、意外と上手に出来て「あっこれ小麦粉祭りいけるな。私まだいけるわ。」とやはり真顔で呟く魔理沙かわいい。霊夢におすそわけにしいったら「は?すいとん?あんた戦争でもしてんの?」と言われてちょっとへこむ魔理沙かわいい。 「小麦粉祭り」って単語は割とお気に入り。 2011/06/02 魔理沙はカツ丼作るの滅茶苦茶上手そう。前日からしっかり計画を立てて出汁をとり、サクサクのカツをふんわりとした卵で閉じ、炊きたてのご飯で平らげる魔理沙はかわいいし、「カツ丼が上手に作れるのって女の子としてどうなんだろうな…。」と思いながら食後のお茶を淹れる魔理沙かわいい。 魔理沙にパンをコーヒーにつけて食べるとこ見せたら「え、マジで?パンってそう言うのありなの?」とか言いそう。実際に自分も食べてみて「あー!あーなるほど!これパサパサならんわ!すげえ!これ最初に考えた奴天才だろ!どう言う発想だよマジで!」と物凄く嬉しそうに叫ぶ魔理沙かわいい。 2011/06/14 魔理沙は家に一人でこもって魔法の研究をしてるうちに溜まったフラストレーションを発散させるために街に出そう。ぼんやり歩いてるうちに「いつかはこんな街に住むのも悪くないかもしれないな。」と思う魔理沙はかわいいし、急に何となく寂しくなって誰かいないか周りを見渡す魔理かわいい。 多分サニーデイ・サービス聴いてたんだと思う。 2011/06/18 魔理沙はまりちゃんって呼ばれると嫌がりそう。「やめろよなんか普通の人みたいになるからやめろよ。」とちょっと困った顔で言う魔理沙に「でも普通の魔法使いじゃん。」って返すと「普通の魔法使いは良いんだよでもまりちゃんはやめろよほんとやめろよ。」とやっぱり困った顔で言う魔理沙かわいい。 女の子をあだ名で呼ぶのが好きです。 2011/06/19 魔理沙は良くヒトカラ行きそう。同じ曲を何十回も一人で歌って「この前全国三位入ったからな。200人しか歌ってなかったけど全国三位になった。」と自慢してくるので、じゃあ今度一緒にカラオケ行こうって言うと「いやいや無理無理歌ってるとこ見られたくないし。」と全力で断る魔理沙かわいい。 2011/06/22 魔理沙は研究がまとまって気分が良くなると一人で家で焼肉やりそう。スーパーで大量の安い肉と一パックの高級和牛を買い、ある程度安い肉を食べた後「でましたー!一パック500円!500円てお前!馬鹿じゃないの?たけぇよ!たっけぇー!」とフルテンションで高い肉を焼き始める魔理沙かわいい。 初の100fav超え。正直「え、そんなか?」と未だに思ってる。 2011/06/30 魔理沙は料理作るの上手そうだけど、好きではなさそう。「メニュー考えるの面倒だし、余計な時間とられるし、誰かが私のために毎日飯作ってくれればいいのにな。」とぼそっと呟いた3秒後に「そう言う意味じゃないからな。そう言う意味じゃない。」と早口でよくわからないことを言う魔理沙かわいい。 2011/07/03 暑いからといって調子に乗って冷や麦を作りすぎてしまい、葱を入れてみたり生姜を入れてみたりしても全然食べきれず、「もう無理…。死ぬ…。私は冷や麦に殺されるんだ…。調子に乗って…。調子に乗って冷や麦祭りとか言わなきゃ…。」と部屋の隅で体育座りしながら号泣し続ける魔理沙の画像ください。 作りすぎた冷麦を食べながら考えてました。
https://w.atwiki.jp/sioni/pages/25.html
/ ` <しヘ .・’ / / ヽ厶 .・’_ r┌― - 、 rくヽ / Vハ .・,ィ7 ハ ヽ 斧ミ \/∟ヽVイ⌒ }小 ,く\! l し ノ . ⅵハ 冫、 ノ八V__ V〈・ ヽしし⌒ . . }}ーi / ∧儿厂ソ  ̄ >‐く \ . . f廴ム / 厶_, ′ .・’ ! ー┬ _∧ 幺rく / .・’ ヽ l | ! `寸L / .・’ヽ/ ,ヘ、 l ノ l l いハ / .・’ ∨くヽ ト、( │ ! . `仏! / .・,.ィー- 、 ハソ }l ⅰ ヽニ≧ 、 ! | . 7ハ, / ,・ ’/ 7 x行ミ、_) /`ー仏八 \ \ l l 〈{厶_・’/ / /ィ圦J ハ ー ′ , } ) l \厂 ̄ノ │ . .`ーヘ/ /ハ ヽー_ノ 〃 ( / | ! l ・ ’ / /丿 \ ー ∧{ l / l | | ’ ,′ 厶≦=く \ __ rく八\ 厂〉 人 \__ ′ / / \ `ーくY7Y7Y| }〔 /∨ ∧ >─┘ _/ / ー- 、 ヽVハVK( └-イ ) / ′ / ヽ l⌒゙ぐハ 〈 └イ⌒)7 霧雨 魔理沙(無所属) 年齢 20歳 性別 女 種族 人間 性格 男前 政治、知識能力 頭の良さ 普通 政治基礎 普通 経済 普通 外交 普通 経済政策方針 常識的に行こうだぜ 軍事政策方針 核兵器はパワーだぜ。核使うんだぜ。 教育政策方針 少し厳しくだぜ 外交政策方針 言う事は言うんだぜ 屍(ゾンビ)政策 強硬路線 その他 ごく普通の政治家
https://w.atwiki.jp/tohogyokureiki/pages/54.html
コダマ名 HP 攻撃 防御 速度 合計 属性1 属性2 攻撃属性 弱点 耐性 スキル 必要アイテム ちびまりさ 50 95 65 70 280 雷 - 雷理 地 雷風鋼 - 魔理沙カード A魔理沙 85 140 65 90 380 雷 岩 雷岩氷理 地水樹闘 風無炎雷毒 恋色マジック 力の霊珠 T魔理沙 100 120 75 85 380 雷 理 雷理岩闇 地虫霊闇 雷闘風理鋼 恋色マジック 技の霊珠 S魔理沙 90 105 75 110 380 雷 炎 雷炎理闇 地水岩 鋼炎樹雷氷風虫然 恋色マジック 疾風の霊珠 N魔理沙 100 115 90 75 380 雷 風 雷風理 氷岩 地樹闘風虫鋼 恋色マジック 不偏の霊珠 E魔理沙 135 120 80 65 400 雷 水 雷水氷理 樹地 鋼炎水氷風 恋色マジック 奇跡の霊珠 ADマリサ 85 115 80 120 400 雷 地 雷地水岩理 水樹氷地 雷毒風岩鋼 恋色マジック 一夜の霊珠 ※青文字は属性一致、赤文字は重複弱点、緑文字は重複耐性、灰色は無効、(括弧内)はスキル効果あり ちびまりさ.gif A魔理沙.gif T魔理沙.gif S魔理沙.gif N魔理沙.gif E魔理沙.gif ADマリサ.gif ちびまりさ A魔理沙 T魔理沙 S魔理沙 N魔理沙 E魔理沙 ADマリサ スキル 恋色マジック ターン終了時、SLv×20%の確率で相手のスキルを無効化します。 スペル スペル名 属性 威力 消費 詳細 必要銭 ちびまりさ A魔理沙 T魔理沙 S魔理沙 N魔理沙 E魔理沙 ADマリサ ノンディレクショナルレーザー 雷 80 20 通常攻撃(初期) 3000銭 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ マスタースパーク 雷 100 30 通常攻撃 20000銭 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 雷 100 30 先攻で攻撃します。 禁呪 - - - - ○ - - ファイナルスパーク 雷 120 40 相手の速度を20%下げます。 100000銭 - ○ ○ ○ ○ ○ ○ 雷 150 50 相手の速度を30%下げます。 禁呪 - ○ ○ ○ - - ○ シュート・ザ・ムーン 雷 100 30 先攻で攻撃します。 500000銭 - - ○ - - - - 雷 120 40 禁呪 - - ○ - - - - 実りやすいマスタースパーク 雷 150 50 相手の速度を30%下げます。 300000銭 - - - - - ○ - 雷 200 80 相手の速度を50%下げます。 禁呪 - - - - - ○ - メテオニックシャワー 岩 80 20 通常攻撃 3000銭 - ○ ○ - - - ○ スターダストレヴァリエ 岩 100 30 通常攻撃 20000銭 - ○ ○ - - - ○ 岩 120 40 自分の攻撃を20%上げます。 禁呪 - - ○ - - - ○ ブレイジングスター 岩 120 40 通常攻撃 100000銭 - ○ - - - - - 岩 150 50 相手の防御を20%下げます。 禁呪 - ○ - - - - - イベントホライズン 理 80 20 通常攻撃 3000銭 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ イリュージョンスター 理 100 30 通常攻撃 20000銭 - ○ ○ ○ ○ ○ ○ 理 120 40 自分の防御を20%上げます。 禁呪 - - ○ ○ ○ ○ ○ 八卦ファイア 炎 80 20 通常攻撃 3000銭 - - - ○ - - - デビルダムトーチ 炎 100 30 通常攻撃 20000銭 - - - ○ - - - ディープエコロジカルボム 炎 120 40 与えたダメージの1/8、相手のVPを減少させます。 100000銭 - - - ○ - - - 炎 150 50 与えたダメージの1/6、相手のVPを減少させます。 禁呪 - - - ○ - - - コールドインフェルノ 氷 100 30 通常攻撃 20000銭 - ○ - - - ○ - 氷 120 40 与えたダメージの1/8、相手のVPを減少させます。 禁呪 - ○ - - - - - ダークスパーク 闇 100 30 通常攻撃 20000銭 - - ○ ○ - ○ - 闇 120 40 与えたダメージの1/8、相手のVPを減少させます。 禁呪 - - ○ ○ - - - グリーンスプレッド 風 80 20 通常攻撃 3000銭 - - - - ○ - - シューティングエコー 風 100 30 通常攻撃 20000銭 - - - - ○ - - 風 120 40 自分の攻撃を20%上げます。 禁呪 - - - - ○ - - アルティメットショートウェーブ 風 80 20 先攻で攻撃します。 200000銭 - - - - ○ - - 風 100 30 禁呪 - - - - ○ - - ミルキーウェイ 水 100 30 通常攻撃 20000銭 - - - - - ○ ○ 水 120 40 自分の速度を20%上げます。 禁呪 - - - - - ○ ○ グラウンドスターダスト 地 100 30 通常攻撃 20000銭 - - - - - - ○ グラビティビート 地 120 40 自分の攻撃を30%上げます。 100000銭 - - - - - - ○ カード効果 アイテム名 装備時効果 契約コダマ 入手(金額) 備考 魔理沙カード 攻撃と速度が15増加します。 ちびまりさ 中吉印の福袋・アイテムショップ(1000000銭) 11-7クリアでショップ追加
https://w.atwiki.jp/th09/pages/26.html
霊夢 3 15 ○ 6 58 ○ replay 10 57 ○ 6 23 ○ replay 魔理沙 咲夜 5 38 ○ 1 48 ○ replay 妖夢 28 25 ● 0 15 ● replay 11 52 ○ 0 57 ● 7 56 ○ replay 鈴仙 4 30 ○ 0 15 ● 6 25 ○ replay 8 00 ○ 2 30 ● 12 35 ○ replay チルノ 4 07 ○ 7 24 ○ replay 27 35 ○ 5 30 ● 19 50 ○ replay リリカ 5 19 ○ 4 11 ○ replay メルラン 3 15 ○ 0 15 ● 3 00 ○ replay ルナサ 8 10 ○ 2 40 ○ replay 21 25 ○ 7 20 ○ replay ミスティア 3 30 ○ 19 00 ○ replay 29 16 ● 7 14 ● replay てゐ 3 17 ○ 10 17 ○ replay 射命丸 メディスン 幽香 小町 3 44 ○ 3 44 ○ replay 2 45 ○ 9 13 ○ replay 映姫 3 50 ○ 0 15 ● 2 55 ● replay
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/532.html
魔理沙18 新ろだ220 12月24日の夜。俺は夕食の用意をしながら魔理沙の到着を待っていた。 何しろ今日は年に一度のクリスマスイブ。御馳走を作る腕もなるというものだ。そして用意も粗方終わった頃。 「メリークリスマス!」 風を切る音が聞こえたと思った直後、勢いよく開いた玄関と共に魔理沙が飛び込んできた。 「メリークリスマス、魔理沙。外は寒かっただろ。炬燵が暖まっ――」 言い終わる前に唇を塞がれた。 思わず顔を引こうとしたが、首に回された腕に固定されて離れることはできなかった。 そのまま体重を預けてきた魔理沙を今度はしっかりと受け止め、さらに背中に手をまわしてぎゅっと抱き寄せる。 そのまましばらく触れ合うだけのキスをしていたが、やがてどちらからともなく離れ、お互いに照れたように笑いあう。 改めて見てみれば、今日の魔理沙ははいつもの魔女服ではなくて赤を基調としたドレスを身につけていた。 「そのドレス、前から持ってたのか?」 「いや、今日のためにわざわざ買ってきたんだ。似合ってる?」 「もちろん。すごく可愛いぞ」 「○○がそうして欲しいって言えば、いつもこんな服にしてもいいぜ」 「それもいいかもな。でも俺はいつものお前の服も好きだ、というよりお前はどんな服を着てても可愛いと思うぞ」 「ば、ばか。そんな恥ずかしいこと言うなよ」 そう言って顔を真っ赤にした魔理沙は、いつもの癖で帽子を下げようとしたのか手をおでこのあたりでふらふらさせて、帽子が無いことを思い出して更に真っ赤になっていた。 思わず抱きしめたくなったが、そんなことをしたら歯止めが利かなくなりそうだったので強引に話を進めるべく。 「御馳走の用意はできてるから早く食べよう」 「へ? ああ、そうだな。そうしよう」 「それじゃあそこに座って待ってろ。今日のは豪華だから見て驚くなよ?」 「本当か!? それは楽しみだぜ」 「ごちそうさま。おいしかったぜ」 「おそまつさまでした」 一時間ほどかけて料理を食べ終わり、今は二人並んで炬燵でくつろいでいる。 胸にもたれかかっている魔理沙の髪を梳くように撫でてやると、気持ち良さそうに目を細め、額をこすりつけてくる。 しばらくまったりとした時間が流れたが、突然魔理沙がぴょこんと起き上がり 「そうだ、ケーキをまだ食べてないじゃないか。早くしないとクリスマスが終わっちゃう」 と慌てたように催促してきた。クリスマスディナーは俺が作る代わりにケーキは魔理沙が用意する約束だったのだ。 クリスマス当日はまだ来てすらいないんだがなと心の中で思いつつ、魔理沙の手作りケーキを食べたいことに変わりはないので、そんな無粋なことは口に出さず 「それじゃあ今すぐ食べるか。お皿とフォーク出してくるから箱から出しておいてくれ」 と言っておいて、台所へ二人分の食器を取りに行った。 食器を用意して炬燵に戻ると 「えぐっ…ううっ…」 魔理沙が肩を震わせて俯いていた。 「魔理沙!?どうしたんだ!?」 慌てて魔理沙の隣まで近づくと、その原因がわかった。 おそらく家に来るまでの飛行中に傾けたのだろう、元々は精巧に作られていたであろうケーキが型崩れしていたのだ。 「…ひっく……せっかく……せっかく○○のために一生懸命作ったのに……」 「魔理沙……」 「……だって……早く○○に…会い…会いたかったから…えぐっ……スピード出しすぎて……」 俯いたままの魔理沙に何と声をかけるべきか迷い、それでも何か言わなければと思って。 「魔理沙……」 「……嘘泣きがうまくなったな」 言った途端にビクッと肩を震わせ、そうっと顔を上げて 「えへ、ばれたか」 ペロッと舌を出しておどけやがった。 「なんで嘘泣きだとわかったんだ? 迫真の演技だと自負してたんだが」 「おまえは覚えてないかも知れんが、3か月前の誕生日の時に同じことをされたんだよ」 「ちっ、覚えてたか。あの時の慌てようが面白かったからもう一度見れないかと思ったんだがな」 「大体、お前は少々型崩れしたぐらいで泣きだすようなタマじゃねえだろ」 実際、型崩れしているとは言っても原型を留めないほど崩れているわけでもなく、食べる分には問題のない範囲だった。 「でも、○○に会いたくてスピード出してきたのは本当だぜ」 さっさと切り替えたのか、器用にケーキを切り分けながら魔理沙が打ち明けてくる。 「そんなに急がなくても俺は逃げないぞ」 「お前と一緒にいる時間は逃げるんだよ」 「どうせ一晩中一緒にいるんだから、数分の違いぐらいどうってことないだろ」 「どうってことなくない。好きな人の所には一秒でも早く会いに行きたいと思うのが乙女心だぜ。はいケーキ」 「サンキュ。乙女心ねえ……それじゃあ好きな人に一秒でも早く来てほしいと思うのは何心だ? 紅茶入ったぞ」 「ありがとう。男心でいいんじゃないか?」 「普通だな」 「普通でいいんだよ」 どうでもいいことをしゃべっている間にケーキも紅茶も準備が整った。二人で声をそろえて 「「いただきます」」 まずは一口掬って口に運ぶ。その味は―― 「うん。おいしい。前の時よりも上達してないか?」 「別に普通だぜ。お世辞言っても何も出ないぞ」 「お世辞じゃないよ。嘘だと思うなら、ほら、食べてみろよ、あーん」 もうひとかけら掬って、今度は魔理沙の口元に差し出す。 「あーん。むぐむぐ…んっ」 「な? おいしいだろ?」 「これだけじゃわからないな。もう一口くれ、あーん」 「しょうがないな。ほれ、あーん」 さらにもうひとかけ掬って魔理沙の口の中へ運ぶ。 振りをして直前で引き寄せて自分の口へ放り込んだ。 「あー!」 「むぐ、うん。やっぱりおいしい」 「こら!それは私が食べるケーキだぞ。○○が掬ったケーキを食べていいのは私だけだ!」 「それじゃあ俺が食べれないじゃないか」 「いいんだよ。代わりに私が、あーん」 今度は魔理沙がケーキを掬って突き出してくる 「あーん」 むぐむぐ。ごくり。 「あれ? さっきよりおいしくなってるぞ?」 「本当か? 私にも確かめさせろ」 「ほら、あーん」 「あーん」 「うむむ、さっきよりおいしい」 「じゃあ今度は俺にも。あーん」 「あーん」 「さっきよりもっと美味しくなってる」 「本当か?」 「本当だよ。ほら、あーん」 「あーん。あ、さっきよりももっともっとおいしく――」 結局、ケーキがなくなるまでずっとこんなことを繰り返していた。何やってんだか。 その後、二人して食いすぎで動けなくなったのは言うまでもない。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 新ろだ252 霧雨邸にてある本を読み終わり、時計を見るとかなりの時間になっていた。 「げぇ、もうこんな時間かよ。そろそろ帰るわ」 「もう帰るのか?」 椅子に座ってごちゃごちゃした机に向かっていた魔理沙が、俺の言葉にくるりと身体を向けながら言った。 「もうってお前……夜中だぞ。いつもなら『まだ帰らないのか』って言われる時間帯じゃねぇか」 「ん……そうだな。もうこんな時間か」 「俺の顔見ながら言うな、時計見て言えよ」 「年明けの宴会も終わって、せっかく落ち着いてきた所なのに」 新年が明ける少し前から、魔理沙の家に行っても寝てるか、酔っ払ってるか、居ないかでこうして会うのは随分と久しぶりだ。 俺もここに来たのが夜からであり、実際にはそこまでの時間居た訳ではない。 しかし、それは去年からずっと続いている事だった。 気が向いた時にここに来て、妖怪が跋扈する時間帯になる前に帰る。 魔理沙の言う"落ち着いてきた"は、俺からすればいつもと同じ日常に戻るという事だ。 ただ、今回は少し長居しすぎた。 「落ち着いてきたからこそ……だろ?」 「…………」 「今は新年って事で、妖怪も浮かれて人を襲わなかったからから毎日のように来れたが、これからはいつもの日常に戻る。今帰っておかないと、いつ帰れるかわからん」 「じゃあ――」 「あぁ、じゃあな」 「じゃあ帰らなきゃ、ずっとここにいてくれるんだな」 「何を言って――って、おわ!」 言葉の意味を取り違えたらしい。 玄関へと向かおうとした時、魔理沙の言葉に振り返った瞬間、押し倒された。 「おい魔理沙、これは流石に――」 「……磨り減るんだ」 やばいだろ、と続けようとしたら遮られてしまった。 言い返そうとしたが、震えていた声と、初めて見る魔理沙の表情に言葉が出なくなる。 「心が磨り減るんだ、お前のせいで」 眼に涙を溜めていた。非難するような、救いを求めるような眼で俺を見下ろしてくる。 涙が俺の頬に落ちてくる。それと同時に、心を溢れ出させる様に、魔理沙は言葉を溢れ出させる。 「毎日来てくれるならいいんだ……でも、○○は気が向かなきゃきてくれない。二日連続で来てくれる事もあった。一週間続けて来ない日もあった」 「いつ来てくれるか分からないから、家も空けられない。すれ違いになるのが嫌だから」 神社に寄った時、霊夢が言っていた。 『最近、魔理沙が来なくなった』と。 「来てくれたら来てくれたで、すぐに帰る。そして、いつも『楽しかった』なんて言葉を残してく。そのせいで、私は○○がまた明日も来てくれるんじゃないかと期待する」 「でも、来てくれないんだ。そうやって私を一人にして、心を磨り減らせるんだ」 「もう私にとって、お前はここにいる事が普通なんだ。居てくれなきゃ、普通じゃないんだ……」 「帰らなくていい、帰らないでくれ、ここに居てくれ……私を一人にしないで、くれよぉ……」 耐え切れなくなったかのように、魔理沙が俺の胸に顔を埋めてくる。 嗚咽する声を漏らしながら、服をしっかりと掴んでいる。 「魔理沙……」 気に入った物は、死ぬまで借りて行くひねくれ者 その癖、根は真っ直ぐで負けず嫌い。隠し事は下手なくせに必死に隠そうとする。 どこか憎めない普通の魔法使い。 本を盗みすぎる、という理由で紅魔館の全員からこてんぱんにされても、涙一つ見せずに懲りなかった少女が泣いている。 俺のせいで心が磨り減る、と。それだけの理由で。 「……○○?」 小さな身体を抱きしめてやると、魔理沙が顔を上げた。 「言っておくが、俺は霊夢に負けないくらいグータラしてるぞ」 「!」 驚くほどに似合わない、涙で腫らした顔。 俺はその顔に笑いながら答えてやる。 「それに、ここに居続けるって事は、稼ぎがなくなるって事だ」 「わ、私はこれでも生活力、あるんだ」 「そうだったな、盗みが大好きな魔法使いさんだもんな」 「か、借りてるだけだぜ……死ぬまでな」 真っ赤な顔に、笑みがこぼれる。 不覚にも、いつもより可愛いと思ってしまった。 「さて、いつもの調子に戻った所で離してくれないか? これじゃ動けない」 「……帰るって言わないか?」 心配そうな顔で、掴んでいた服に力を込める。 自分でさっき言ったくせに、と思いながら答えてやる。 「何言ってるんだよ――もう帰ってるだろ?」 「!!」 その言葉をすぐに理解した魔理沙が、嬉しそうな顔を見せたかと思うと思いっきりくっついてきた。 離れて欲しかったのに、逆効果だった。 「で、魔理沙さん」 「なんだよ」 「同じベッドに男女二人密着ってまずくないすかね」 「私の磨り減った心が治るまでは我慢してくれ」 「完治の予定はいつ頃ですか?」 「私の心は消耗品なんだぜ」 「治んねぇじゃん……」 「…………」 「…………」 「……なぁ、○○」 「ん?」 「私な、欲しい物は手に入れないと気が済まないんだ」 「あぁ、知ってる」 「誰の物でもないなら私の物にする。人の物なら借りなきゃ気が済まない」 「盗まない分、合理的だな」 「だから、借りてくぜ」 「何をだよ」 「○○を」 「別に良いけど、死ぬまで返してくれないんだろ?」 「こればっかりは、死んだって返せない」 「それは世に言う"盗み"って奴だぞ」 「じゃあ、盗んだぜ。だから――」 「○○は私の物だ。他の女にデレっとしたらマスタースパークだからな」 俺はとんでもない彼女を持ってしまったのかもしれない。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 新ろだ410 「またきたぜ!」 乱暴という言葉すら幼稚に聞こえる勢いで、今日も我が家の扉は―― 「あのね……君もうら若き乙女なら、ノックして入ってくるくらいはしようね?」 「お邪魔するぜ!」 ――吹き飛んだ。それも粉々に。 紅魔館からさほど離れていない、山中に設けられた小さな家。 私の半生の思い出を詰め込……いや、四半生だったか? 詳しくは自分でも忘れてしまったが、とりあえず築数百年のオンボロであることは間違いない。 「だからといって、ぽんぽん壊されるのは困りものなんだけどね……」 溜め息片手間に使い魔を呼び出し、今日も今日とて粉々になった扉を簡単に補修させる。 最近、ドアの修理ばかりさせている気がする。嗚呼、わかったからそんなに恨めしそうな目をするな。 奥の書斎をきらきらとした目で眺めて回っている少女に視線を移す。 ここ最近――とは言えど数ヶ月前からだが――私の家に定期的にやってきては、 仕様もない蔵書を読み漁っては帰る、という行為を繰り返している。 初対面はそれこそ最悪に等しかったが、今では半ば放置という状態に落ち着いている。 ここに私の家があると情報を漏らした麓の洋館には、いずれ修理費でも請求せねばなるまい。 「そう何冊も一度に出すんじゃない。 どうせそんなに読みきれないんだから」 埃に塗れた本を好奇心の赴くままに引き出す彼女は、 見るも無残に埃塗れとなっている。 それでも手を止めないあたりの知的好奇心には感嘆の想いだが、 見た目を気にしないのは女性としてどうなのだろうか。 キッチンに置いてあったタオルを僅かに湿らせ、彼女の元へと歩む。 「ほら、こっち向いて」 「ん」 せめて顔だけでもと思い、湿っている部分で彼女の顔を拭く。 やや薄黒くなっていた顔が多少はマシになった。 「はい、終わり。君も女の子なんだから、 もうちょっと淑やかさというものを身に着けた方がいいよ、魔理沙」 「う……気をつけるぜ」 頬を僅かに赤らめる彼女にそのままタオルを渡し、足をキッチンへと向ける。 タオル……明日には雑巾に成り果てているだろうか。 哀れな彼(?)の運命を儚みつつお茶の用意を終えると、 彼女の本選びも終わったようで、キッチンに併設したテーブルに腰掛けていた。 「いつもので良かった?」 「……ありがと」 礼を言うのもそこそこに、本を黙々と読み進める魔理沙。 そんな彼女を眺めつつ、真向かいに座り、お茶を飲む。 嵐のような挨拶の後は、こうして彼女の傍に座り、 時々発せられる質問に答える事が最早日課となりつつある。 見た目や扱う術式とは裏腹に彼女の魔法に対する造詣はとても深く、 私にとっても暇つぶしにはもってこいの相手だった。 「なあ○○、ここなんだけど――」 「そこの術式はね、こう――」 「そうか!それじゃあここの式に星の術式を組み合わせて――」 「うん、それもいいけど、こっちも――」 「――○、○○ってば!」 ゆさゆさ、と揺さぶられる感触と、どこか悲痛にも思える呼びかけで目を覚ます。 「ん……あれ、寝ちゃってたか」 静かに意識を覚醒させ、周囲に目をやる。 安堵したような表情の少女が視界に映った。 いつのまにか横に来ていた魔理沙が、私を揺すって起こそうとしていただけのことだった。 質問を待つうちに微睡んでいたらしい。 僅かに頬に垂れていた涎を袖で拭い去る。 ふと窓を見ると、既に日は落ち、真っ暗になっていた。 「もう夜か……」 「揺すっても全然起きないから、ちょっと心配したんだぜ」 憤慨だ、と言わんばかりに両手を腰に手を当てアピールされる。 「はは、ごめんごめん……最近どうにも眠くてね」 近頃午睡の時間が増えたものだ、と自覚はしていたが、 まさか人の気配を感じていながら転寝するとは思ってもみなかった。 頬を掻きながら横を見やる。 先ほどまでの雰囲気とは打って変わって、彼女は伏し目がちに俯いていた。 「……魔理沙?」 いつも元気な彼女にしては珍しい表情に戸惑いを覚え、自然と手を伸ばす。 僅かに頬に指が触れ、びく、と彼女が震えた。 それでも抵抗する様子はなく、緩やかにウェーブを描く髪を梳く。 日頃粗雑に扱われている割にはとても通りがよく、心地のよい感触が指に返る。 しばらく髪の感触を楽しんでいると、不意に魔理沙が口を開いた。 「なあ、○○」 「うん?」 制止の声かと思い手を離そうとすると、不意に強く掴まれた。 そのまま私の手は彼女の胸の前に引き寄せられ、握り締められた。まるで縋るように。 「○○は、どこにも行かないよな? 明日も、明後日も、ずっといてくれるよな?」 いきなり何を、と笑おうと思ったが、彼女の視線がそうはさせてくれない。 今にも泣き出しそうな人の前で冗談が言える程、私は会話に熟達していない。 空いているもう片方の手で、魔理沙の頭を優しく撫でる。 「この家に、かれこれ何百年いると思ってるのかな。 他に行く当ても無い以上はここにいるだろうさ」 「……本当か?」 無難に答えたつもりだが、まだ納得の行かないような視線。 「それに、君という得難い話相手もいることだしね」 偽りのない言葉を口にする。 毎回毎回ドアを吹き飛ばされるのは勘弁願いたいが、 彼女との何気ないやり取りは、私にとってはとても楽しいものなのだから。 彼女を抱き寄せ、あやすようにぽん、ぽんと背中を叩く。 最初は身動ぎをしていたが、何度か繰り返しているうちに静かな寝息が聞こえ始めた。 立ち上がろうと思ったのだが、右腕はしっかりと彼女に抱きしめられたまま解けそうもない。 「仕様のない子だ……よっと」 片腕の力のみで抱き上げ、膝の上へと移動させる。 久方ぶりの人の温もりを満喫しつつ、静かに眠りへと落ちていった。 新ろだ531 暖かい日差し 透き通る空 爽やかな風 大きな緑の海原 里を、神社を、山々を、湖を、館を一望できる高台 一部のものしか知らない秘密の場所 そこには一組の男女 「いい天気だなぁ。魔理沙」 「ほんとだな。○○」 二人は背中合わせに座り空を眺める 周りに人はいない 二人だけの空間 冷やかす人間も、襲おうとする妖怪もいない 平和な時間と場所 二人は自然と手をつなぎ、握り合う 優しく、強く、互いの存在を確かめ会うように 「な、なぁ。ま、○○?」 「んー、何?魔理沙」 顔を紅くし恥じらう魔理沙 普段の口調と違う まさに乙女そのもの ゆったりする○○ マイペースかつ天然 そして彼女を好いている 「○○は、れ、霊夢たちがしてるみたいに、その、あの、キキキ,キスとかはしないのか?」 「んー?…んー」 霊夢は相方できて以来、人目もかまわずイチャついている。色ボケ巫女め! そのためよく文屋にネタにされる。本人は気にしていないらしいが 周りはある意味大迷惑である。場所を考えろ!(独り身、談 「んー、してもいいけどこっちの方が俺は好きかな?」 「どうして?」 「んんー…暖かいから」 ○○はキスやそこまでよ!的な行為はあまりしようとしない 代わりによく、魔理沙とこうしてくっついていることが多い 「え?」 「キスなんかよりも直接、魔理沙を温かみを感じることができるからね。 だからこうしてくっついている方が好きだなぁ。それに長い間一緒にいられるしね」 「…うん」 より強く手を握りしめる ゆったりとした甘く甘くない時間 二つの人影 空には大きな雲と鳥、そして暖かな太陽 二人は手を握り締めあったまま、眠りにつく 暖かさが眠りを誘う 「んんー、好きだよー魔理沙ぁ…んん」 寝ぼけているのか寝言を言う○○ 「私もだぜ。○○。大好きなんだぜ」 寝ているのか起きているのかはわからないけどそれに答える魔理沙 その後上空より捉えられた写真により、魔理沙と○○の背中合わせの姿は幻想郷中に出回ったとの事 ちなみにその後、焼き鳥ができたとかできてないとか --- 糖分控えめ。ていうかイチャ? 新ろだ548 じっとりと汗ばむような陽気のある日、俺と魔理沙は博麗神社に向かって飛んでいた 「霊夢ー! 遊びに来たぜ!」 神社の裏手に着地するなり縁側に座る霊夢に声を張り上げる 霊夢がこちらを一瞥して口を開きかけた瞬間 「あーっ!だぜだー!」 「だぜだー!」 神社の横手から霊夢の子供達が走り出てきた。勢いそのまま魔理沙に飛び付こうとする姉妹。 「だぜだー!」 便乗して俺も飛び掛かってみた。 バシッ。 最後の瞬間に見えたのは、目の前に迫る箒だった。 「前にも言っただろ。私の名前は魔理沙だぜ」 「だぜだー!」 「だぜだ!」 キャッキャと絡み付く姉妹と魔理沙。 「なぜだ……」 その足下に蹲る俺。長く一緒にいる俺には分かる。魔力こそ込めていなかったが、今の一撃は本気だった! 「なぜだって……お前に抱き付かれても暑苦しいだけだし」 止めまで刺された。 「うわーんれいむぅぅ!魔理沙に嫌われたぁぁ!」 傷心の俺は霊夢に泣き付く。 「はいはい可哀相に」 ぞんざいに言った霊夢はすっと立ち上がると、未だ魔理沙にじゃれついている娘たちに境内の掃除に戻るように 命じ 「それで、あんたたちは何しに来たのよ?」 と半目で尋ねた。 「新茶とお茶受けをたかりに来ただけだぜ」 平然と答える魔理沙。霊夢のジト目を気にした風もない。 出涸ししかないわよといいつつも奥にお茶の用意をしに引っ込む霊夢。いつものことと諦めているのかもしれな い。 遠慮なく縁側から上がり込んだ俺と魔理沙は、いつものように柱を背に座る。 「……たった今本気で叩いておいて仲が良いわね」 お盆を手に戻ってきた霊夢が呆れたような顔で冷たい視線を送ってきた。 「これくらい普通だよな?」 「ああ。別に普通だぜ」 膝の上に座る魔理沙と頷き合う。軽くもたれかかってくる魔理沙の重さが心地良い。 「魔法使い用の結界でも張ろうかしら」 霊夢が辟易したような表情でズズッと緑茶をすする。 今日もおおむね平和だった。 Star Prism -星鏡-(新ろだ605) 今日は文月の七日、世間一般で言う七夕だ。 ……まだ昼だけど。 まぁ、それとはまったく関係なくて悪いんだけど。 魔法の森の霧雨邸はいつも通りの雰囲気で、相変わらずの散らかり様だ。 今、僕は霧雨邸で、魔理沙のスペカをのんびり眺めていた。 自分の能力をしっかり発揮させる手がかりにならないかと思ったのだ。 魔理沙のカードをトランプの様に扇状に開いてみる。 恋符「マスタースパーク」 恋風「スターライトタイフーン」 彗星「ブレイジングスター」 星符「メテオニックシャワー」 魔空「アステロイドベルト」 魔符「スターダストレヴァリエ」 魔符「イリュージョンスター」 魔符「ミルキーウェイ」 んー……。 「ねえ、魔理沙」 僕は前から疑問に思っていた事を魔理沙に訊いてみる事にした。 「んあ? 何だよ」 キノコの選別をしている魔理沙は、こちらを振り返らずに無愛想に言った。 「何で魔理沙のスペカって大体が星をモチーフにしたものなの? 通常弾も星の形してるの多いし、マスパとかなんてまるでビッグバンだし」 魔理沙の手が止まった。 「あー……。 ……なんとなくだ」 ……しばらくの沈黙。 「……魔理沙にしては下手な嘘だね」 沈黙に耐えかねて、僕は率直な感想を言った。 「悪かったな。 お前が急に変な事言うから、咄嗟に良い嘘が浮かばなかったんだよ」 こちらに向き直りながら。 最初から嘘は付くつもりだったのか。 眉間に皺を寄せて、不機嫌そうにむくれた顔で魔理沙はそう言った。 魔理沙のむくれた顔って意外と可愛いんだな……。 「別にわざわざそこで嘘つかなくても。 第一、そこまで変な事?」 「ああ、変だ。 私にとってはだけどな」 腕を組んでどっかりと床に胡坐をかく魔理沙。 表情を見るとまだ気分は良くないらしい。 ついでに今のも嘘っぽい、ていうか嘘。 「……」 僕は魔理沙が何かを話すまで黙っている事にした。 今、僕と魔理沙は1メートルほどの距離で向かい合って胡坐をかいている。 魔理沙は腕を組んで俯き、何かを考えているようだ。 「まあ、今はお宝探し(トレジャーハント)の相棒になってくれてる事だし。 お前になら話してもいいか、口も堅いしな」 一応信用されてる様で安心した。 ……でも、こうなるとちょっと意地悪したくなったりする。 「魔理沙が言い触らして欲しいなら言い触らすけど?」 ニカニカと歯を見せて笑いながら言ってみた。 「やりたきゃやってみな。 でも、言った瞬間黒焦げだぜ?」 僕と同じニカニカした笑いで笑う魔理沙。 うん。やっぱり魔理沙に暗い雰囲気は似合わないな。 この笑顔が僕は好きだ。 「調子、戻った?」 一目瞭然だけど、一応聞いてみる。 「ああ。全力全壊だぜ? 今なら紅魔館の門番を100回単位でぶっ飛ば――」 「それはやめてお願い。 最近はなぜか僕の方に苦情が来るようになったから」 物騒な事を言い出す魔理沙の科白を遮って言った。 苦情は紅魔館から。 居候している永遠亭の方にわざわざ伝書コウモリまで使って。 【これからはあなたが魔理沙を何とかして頂戴。 破壊の事後処理や館の修繕費がやたら嵩む上に、 お嬢様とパチュリー様の機嫌も悪くなる一方よ。 それに美鈴の命だって無限じゃないわ。 あなたに依頼する方が安く済みそうだしね。 あと、たまにはウチに遊びに来なさい。 大歓迎するわよ。 ……と、お嬢様が言ってたわ。 咲夜お姉ちゃんより】 ……新しい仕事が増えた瞬間だった。 その上連日連夜仕事で一杯一杯の(一応)人間に夜遊びしろってか? まぁ、休みが取れたら行ってみるか……。 ……じゃなくて。 「……で、魔理沙のスペカだけど。 何でまた星属性系のスペカばかりなの?」 やっと本題に戻せた。 「……まぁ、あれだ。 私の魔砲って花火みたいだろ?」 「確かにそれっぽいけど……」 「英語じゃ花火は『スターマイン』って言うじゃないか。 だから星なんだよ」 ……。 「う……。 何だよ、嘘はついてないぜ?」 ジットリとした目で見つめる僕に魔理沙は怯んだのか、ボロを出した。 <嘘「は」ついてないぜ?> ……つまり、嘘はついてないけど、まだ肝心な部分は隠してるって事だね。 「おーい、○○ー。 勘弁してくれよー……乙女には秘密ってものがあるんだぞー」 「……それなら、だぜ口調を直したら?」 「うふふ時代に戻れってか? 今更それは、流石に恥ずかしいぜ?」 ……さて。 魔理沙の家に来てずっと思っていた違和感。 大体、大のお祭り好きでれっきとした日本人を自称する魔理沙なのに、 今日これをやらないのはおかしいだろう。 「それで。 なんで魔理沙の家には、 『 短 冊 を つ る す 笹 』 がないの? 洋贔屓のアリスの家や紅魔館でさえ、『一応、郷に入れば郷に従えって言うじゃない?(byアリス&レミリア)』とちゃんと笹があったのに」 「……ぐ」 ……ようやく核心部分を突けたっぽい。 スペカにはミルキーウェイ、つまり天の川があるのに、笹が魔理沙の家にない。 去年もそうだった。 博麗神社での宴会でも、魔理沙の短冊だけはいつもなかった。 その時は。 <願いってのは自分で掴み取るもんだぜ?> ……と言われて納得してしまったけど。 今思えば違和感バリバリだ。 レミリアさんとかならまだわかるけど。 「……ちっ。 お前の洞察力にゃ適わないな。 わかったよ。本当の理由を教えてやる。 ……誰にも言うんじゃねーぞ? もし言ったらドラゴンメテオ百発だ」 蓬莱人でもなければ消し炭になります。 「言わないよ。 顧客情報の守秘義務はちゃんとしてるつもりなんだから」 「なんだ、私もまだ客扱いなのか? そいつは流石に神経の太さに自信のある私でも傷つくぜ?」 「そういうつもりじゃ」 さっきちょっと苛めた仕返しかな。 ……あはは。 「それはまあ、今はいいや。 一度しか言わないから良く聞いとけよ」 「うん」 「7月7日はな、私の誕生日なんだよ」 「……」 「……」 沈黙がその場を支配した。 耐えきれず僕は言葉を発してしまった。 「……それで?」 「それだけ」 ……は? ああ、いや。 色々と辻褄は合うんだけど。 肝心の部分が無いぞ。 「いや、誕生日なら尚更はしゃぐもんじゃないの?」 「……ああ、そうか。 お前にゃ、私の身の上をちゃんと話してなかったな」 「阿求ちゃんの幻想郷縁起である程度は知ってるけど」 「それには書いてない話だ。 香霖と霊夢とアリス、あと多分紫くらいしか知らないと思うぜ」 ……ふむ。 「……魔理沙が良いなら教えて欲しい、けど」 流石に無遠慮に立ち入り過ぎたと思った僕は、今更だが少し遠慮がちに言った。 でも魔理沙は「気にすんな」とでも言う感じで、いつものニカッっとした笑顔を見せて。 「よっし。 私の過去を知る貴重な一人に選ばれたんだ、光栄に思いな! ……だぜ☆」 冗談めかして。 そして魔理沙の過去話が始まった。 「私の母さんはさ、人間の魔法使いだったんだ。 魔法の事故で若くして死んじまったけどな。 ……でも、母さんが死んだ後。 親父は母さんの遺品をいきなり全部処分するって言い出したんだ。 だから、私は……母さんの遺品を全部持って家出した」 「……私も母さんと一緒で魔法使いを目指してたから」 ……そうだったのか。 「今となっては、親父がなぜそうしたかはわかってるんだけどな。 魔法の道具(マジックアイテム)で母さんを亡くした。 だから同じ理由で私まで失いたくなかったんだと思う」 「独学での魔法の研究は最初のうちは全然ダメだった。 それを見かねた香霖は、 『独りで研究するのは大変だろう。 僕は魔法の知識はないから手伝えないが、 道具なら用意できる。 魔理沙、これを持って行くといいよ』 って、作ったミニ八卦炉を私にくれたんだ。 それで、ここの森のキノコから魔力の素が採れるから、ここを根城にして。 今では幻想郷一の魔砲使いってわけだ」 ……これで終わりか? いや……まだ、だ。 魔理沙は本当の本心を言っていない。 僕は魔理沙の金色の目をじっと見た。 「……な、なんだよ」 「魔理沙。 ……僕は誕生日と七夕を祝わない理由を聞きたいんだよ?」 「……」 俯いて黙ってしまう魔理沙。 仕方ない……気は進まないが、突っ込むか。 「……離れてしまった両親。スペルカードの名前。 七夕が誕生日なのに両方祝わない……この3つが示すこ――」 「――○○」 魔理沙の目が僕の目を射抜いた。 明らかに怒っている。 「……ごめん、他人の内側に深く立ち入り過ぎた……本当にごめん」 「……『他人』じゃねーよ」 「……は?」 思わず呆けた顔をしてしまう僕。 「私はお前の『相棒』だろ?」 「……そうだったね、ごめん」 「まったく……それと、いちいち謝んな。 なんかまるで私が悪い事してる気分になるじゃないか」 苦笑いする魔理沙。 やっと笑ってくれた……ちょっと安心した。 「ホント、『恋人』じゃないのが残念だよなー。 私も純真な乙女だしなー。 恋色魔砲使いを自称してるんだし、恋もしたいなー。 でも好きな奴にはもう恋人いるしなー」 うわ、うぜっ! ……いや、まぁ、気持ちはわかります、すみません。 とか思ってたら魔理沙の顔がずいっと至近距離にきた。 息がかかる距離。 「んじゃ、特別にお前にだけ、さっきの答えを教えてやるぜ」 「対価は?」 「秘密だぜ?」 うわー、嫌な予感しかしない。 「私が誕生日と七夕を祝わないのは……」 「祭りに浮かれて、自分を生んでくれた親父とお袋を忘れない為」 「祭りに浮かれて、自分を生んでくれた親父とお袋を忘れない為」 同音異口で僕と魔理沙はさっきの答えを出した。 「……大正解だぜ」 「そりゃどーも」 「つーわけで、対価とご褒美タイムッ!」 ちゅーっ! 深く唇を重ねて中身を吸い取る様な強い魔理沙のキス。 なんとなく恋色の甘い味がした。 「ふーっ、スッキリしたぜ」 「……何かを吸い取られた気分。主に生命力系」 彼女持ちの男にこう言う事できるなんて、魔理沙の度胸は凄いな……これだけは本気で感心できる。 やり方とかはともかくね。 ……とりあえず、彼女になんて言い訳しよう。 「よっしゃ。 今夜はお前んちが宴会会場だ、毎回神社じゃ飽きるしな。 ああ、私が勝手に話付けとくから、お前さんはいつも通りでいいぜ?」 「いや、勝手に話を……」 「うんにゃ。 こういうのは勝手に進めちまうに限るってもんだ」 ……はぁ。 でもいつもの魔理沙に戻ったみたいで良かった。 「っと……そうだ、○○」 何かを言い忘れた様に言う魔理沙。 「何?」 「あいつの方が許してくれるなら、私は二股でも別に構わないぜ?」 うぉーい。 ……って言うか、二股でもどういう意味だ。 しかも今のあの子なら簡単に許しそうだし……。 「あのー、魔理沙?」 「開封したものの返品は受け付けないぜ?」 意味のわからない事を言う魔理沙に思わず突っ込んでしまった。 「何を開封したって言うんだよ!」 「私が着ている服。 しかも中身を見ただろ?」 ……げ、実際に見てしまっていたのがバレてた。 ていうか見たくて見たんじゃないんだって何度言えば……無理だ、諦めよう。 「……ていうか、僕は開封してない。 魔理沙が自分で開封してたんでしょうが」 「私は包装中だったんだぜー? さすがにタイミング良すぎるよなー?」 ニカニカとからかう表情の魔理沙。 意味がわからんっ。 ……ぐぐぐ。 「参った、降参だよ……好きな様にしていい。 ただ、何かするなら彼女に先に知らせてよ? それだけは絶対、お願い。 それからならいいよ」 両手を上げて降参のポーズ。 ただ、彼女との大事な約束があるから、それだけは破れない。 「わかってるさ。 あいつの方が許してくれるなら、って言ったろ。 お前らの仲を裂くのは、恋色魔砲使いの本分じゃないぜ。 ただ……さ、できるなら私も受け止めてくれればそれが……嬉しいんだ」 そう言ってにっこりと微笑む魔理沙。 いつもの少年の様な笑顔ではなく、少女らしい可愛らしい笑顔。 普段見られない魔理沙の一面に思わず見惚れてしまった。 「……んんっ、さすがにハズいなこう言うのは」 咳ばらいしながら照れ隠しする魔理沙。 「ははは……まぁ、僕は魔理沙の事もちゃんと好きだよ」 「とりあえず、その言葉で満足するか。 んじゃ、宴会の準備始めっから、そのキノコ仕分けしといてくれよー」 タタタタ……バタン。 ヒュー……ゴゥッ! ……行ったみたいだ。 はぁ、そんじゃ依頼を片付けますかね。 ゴーッ……キキッ。 タタタタ……バタン! 「って大事なもん忘れてた!」 魔理沙が戻ってきた。 大急ぎだったのか、髪がほつれて乱れている。 「どうしたの?」 「む」 いや、そこでむくれられても。 「いや、何を忘れたのかって」 「……」 徐々に魔理沙の怒りの色が濃くなる。 「すんません、ヒントください」 土下座でお願いしました。 「……はぁ、私の秘密を知ったお前ならわかるだろ?」 ああ、そっか。 「誕生日おめでとう、魔理沙」 「よしっ、正解! やっと聞けたぜその科白……10年振りかな、とにかくありがとな!」 ニカッといつもの眩しい笑顔。 言っている事は辛い内容なのだが、それを気にさせない笑顔だ。 「あ、でも後でアイツと一緒にプレゼントくれよ?」 「はいはい。 でも、彼女には話してもいいの?」 「いいよ。 私たちはお前を通して繋がった『仲間』だからな。 じゃ、今度こそ行ってくるぜー」 軽い足取りで外に出てホウキに乗った魔理沙。 こりゃホウキの最高速度記録の更新をするかもしれん。 ま、喜んでるし……いいか。 さて、仕事仕事ー……。 ……って、宴会までに終わる量じゃないぞこれ。 追加料金ふんだくってやる……覚えてろ魔理沙。 END 新ろだ636 7月。梅雨 空を覆う雨雲は幻想郷全土に雨を降らせ、それはここ魔法の森とて例外ではなかった。 3日前から振り始めた雨は弱まるどころかますます強まり、ざあっという雨が屋根を打つ音が絶え間なく響いて いる。 「まったく……いつまで降る気だよこの雨は」 窓際で外を眺めていた魔理沙が悪態をつきながらソファーに倒れ込む。 「あ゛ー暇だー。やる事がないー」 「昨日までやってた実験は終わったのか?」 少し離れた机で本を読んでいた○○は本から顔を上げ、視線を送りつつ尋ねた。 「茸のストックを全部使っちゃった。今度からもっと貯めとかなきゃな」 魔理沙はソファーに顔をうずめたまま○○を見ようともせずに答える。その後も足をばたばたさせて「暇だー」 と駄々をこねる様に繰り返す。 「そんなに暇ならここを教えて欲しいんだけど」 「どこだー? ちょっと見せてみろ」 「ここの所なんだけどさ。イマイチよく分からなくて――」 ○○は本を持って立ち上がると、座り直した魔理沙の横に腰を降ろした。 それからしばらく魔理沙が精霊魔法を説明する。時折○○の質問を挟みつつ、半刻ほどで説明は終わった。 「なるほど。つまりまず使役したい妖精を呼び出してから魔力を与えれば良いんだ……魔理沙?」 反応が無い事を疑問に思って○○が視線を本から隣に座る魔理沙に移す。同時、軽い音と共に肩に重さがかかる 。微かに聞こえてくるのは規則正しい魔理沙の寝息。 「……昨日も遅くまで実験してたからな」 今度から夜更かしをさせないようにしなければなと思う。 ベッドに運ぼうとも思ったが、いつの間にか魔理沙の手が○○の腕に回されていて外す事もできない。 動く事ができないので、金色の髪を梳くようにして撫ぜる。魔理沙の薄く開かれた口から、んっという溜め息が 漏れ、腕に絡められた手にも更に力が込められる。 髪に顔を近付けると、魔理沙の薫りが鼻腔をくすぐる。同じシャンプーを使っているはずなのに魔理沙だけ良い 薫りがするのは謎だな、と○○は心の中で思う。一度調査してみる価値があるな、とも。 髪を梳いていた手で今度は顎のラインを滑るように撫で、そのまま指で唇に触れる。しっとりと湿った唇は軽い 弾力で指を押し返してくる。 不意に魔理沙の両瞼に力が篭り、やがてゆっくりと開かれた。唇を触られたことで起きてしまったようだ。 しばらく眠そうに辺りを見回していたが、○○の姿を捉えると自分が何をしていたか思い出して急速に覚醒し。 「ご、ごめん○○!悪気があったわけじゃないんだ。えっと、精霊魔法についてだけど――」 「いいよ魔理沙。ここしばらくあまり寝ていないんだろ?続きは後でいいからベッドで寝てこいよ」 「ありがとう。でも――もう少しこのままでいい?」 クラッと来た。 上目遣いで、しかも寝起きのぼうっとした目で言われたら断れるはずもない。 返事の代わりにそっと肩を抱き寄せる。抵抗なくしなだれかかってきた魔理沙は間も無く寝息をたて始める。 ふと窓の外を見ると雨足が大分弱まっていた。 明日には梅雨が開けるかもしれない。そう思いながら○○もまどろみに沈んでいった。
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/507.html
魔理沙2 1スレ目 783 @ @ @ @ @ @ 本屋 @ @ @ @ @ @ @ いつもと同じ静かな朝、そこに彼女はやってくる。 「メイド小隊A,B、ゆけー!」 ワー、キャー、ドスン、ドガン 「駄目です!抑えきれません!」 遠くでそんな声が聞こえる。にしても毎日ご苦労なこった。 「くそっ!黒い悪魔はゴキブリか!?」 いや、聞かれましてもね、人によっては違うと思いますけど。なんて思いながら俺はゆったりと仕事をやっていた。 ここは紅魔館の中の大図書館。大図書館なんていうけどその広さはどこぞの神社よりも広いかもしれない。外見は神社以下だが。 そこで俺は本の整理をしている。元々本が好きなのであまり苦にはならなかったけど。 思えば、外からやってきた右も左も解らない俺を助けてくれて、今ここに住まわせてもらっているレミリア様と咲夜さんには感謝している。 助けてくれなければ妖怪にでも食べられていただろうか・・・。 それはともかく、朝から聞こえた騒々しい音が止まった。 次に来るのは決まっている、その先を考えてため息が出た。 扉が勢いよく開かれた。こんな空け方をする人妖は紅魔館にはいない。・・・・・・例外はあると思うけど。 扉の方を見てみると、金色の長い髪に色白の肌、それと黒と白だけの服と帽子。 一見するとフランス人形の様に見えなくも無いが、黒と白の服でそのようにはあまり見えなくなっている。 「また来たの?」 この図書館の主、パチュリー様のいつもと同様の言葉、返って来る言葉はいつも同じ。 「また来たぜ」 そういいながら本棚から本を物色する。俺はため息をついて 「見るのは別にいいけど、毎回毎回散らかさないでくれ。片付けるのが大変なんだ」 毎回毎回散らかして、その上何かを持っていくんだから手におえないったらありゃしない。 そりゃあ蚊取り線香で毎回やられるリグルも切れるって。関係ないか。 「努力するぜ」 絶対しないな、こいつ。家の片付けもろくにしない人間ができるものではない。 「これと、これと・・・あとこれだな」 三冊を選んで図書館に一つしかない机に持っていく。それ以外にもあるがそこは図書館ではない。個室である。 「ほら、何してんだ?さっさと仕事しないと終わらないぜ?」 魔理沙を見ながら考え事をしていた俺に魔理沙はそっけなく言った。俺は我に返って適当に「ああ」と、答えた。 っていうか仕事が終わらないのは、あんたのせいなんだがな。 「あ、そうだ。○○、紅茶くれ」 「・・・はいはい、わかったよ」 「私のもお願い」 この本の虫型魔法使いは・・・。まぁどうせ命令だろうし、逆らったら焼かれるな。そう思いつつ紅茶を取りに行った。 「ふああ・・・、おはようございますー」 眠たそうな挨拶とともに、小悪魔がやってきた。前の時に「あんまり寝ていない」と話していたので手伝ったら、それ以来仕事のほとんどが俺に回ってきた。 「ん、おはよう。今日はA-300の本の整理だっけ?」 ここの図書館は広すぎるのでA-Zと1-500までの組み合わせで位置訳をしている。しかもまだまだ増える予定らしい。鬼か。 「・・・たぶん。それじゃあいってきま~す」 あれは絶対寝ぼけてる、足フラフラだし。水でもかけてやろうか。 「お~~~~~い!まだか~~~~!?」 おっと、そうだった。まずこっちが先だな。俺は急いで魔理沙たちがいるところへ向かった。 「遅い、遅すぎて死ぬかと思ったぜ」 「そんなことがあるのかしら?」 「あるぜ、たまにだけどな」 「あら、ぜひ聞いてみたいわね」 発言に突っ込みを入れたりトゲを入れたりしながらパチュリー様と魔理沙は紅茶を飲んでいる。 さて、俺はそこら辺で休むとするか・・・。極稀に来る暇な時間はすべて休憩に当てるのが俺流だ。意味無いけど。 「あ、そうだ。どうせならここで一緒に紅茶を飲みながら休むか?」 「いえ、お断りさせていただきます」 魔理沙の近くで紅茶を飲んだらどんな薬品を盛られるかわからん。前の時は犬耳が生えたな。あの時は咲夜さんに殺されかけたな。 なぜか俺が、だが。それはもう鬼神のようで・・・トラウマトラウマ。 「そういえば、なんで俺に紅茶を淹れさせたんだ?咲夜さんの方が、美味しいじゃないか」 ただ淹れるだけなら誰にもできるが、不味いよりは美味い方が良いだろう。 「あー?なんとなくだ」 「なんとなくで、淹れさせる人がいるかしら?」 「ここに居るぜ?」 また下手すれば弾幕ごっこスレスレの話がはじまったので意識を別のところに移す。そこで 「○○さ~ん!ちょっと来てくださ~い!」 遠くから普通の人では全く聞こえない音量の小悪魔の声が聞こえた。ここ幻想郷に来てから、凄く耳が良くなった。犬耳が原因だったりして。 とりあえず、ほんの少しの休み時間を惜しみながら暗闇の中へと進む。 「えっと、これをD-480までお願いしますね」 「ん、わかった」 と言われて渡された十冊の本。これじゃあ前が見えないです、鳥目以下。BGM ~もう本しか見えない~ つってもこれは仕事なのでやらなければいけないんだよな。 それで、運んでいってちょうどB-480に差し掛かったところで 「○○~。『メルランのめるぽと力の関係』を持ってきてくれる~?」 「そんな声じゃ、聞こえないと思うぜ」 残念ながら聞こえています。小悪魔と話しているときも聞こえていたんだけど。 あの本は確かSの・・・200だっけか?遠いなぁ・・・。 まずはこの本から持っていかないと、本気で。出ないと消し炭にされて浄化されてしまう。 「お、本当に持ってきたんだな。ってことは、聞こえていたのか」 「だからいったでしょ、たとえでは無しに地獄耳はいるって」 失礼な、俺の聞こえる範囲ではここから地獄まで聞こえるほどよくはない。 「たとえよ、たとえ」 俺の心を呼んだか読まないか、そんな事を言った。ちなみに魔理沙は俺が持ってきた本を読んでいる。 「ふむふむ、ワーハクタクも稀に暴走する・・・か」 なんか題名と全く違うんですけど。 「さて、そろそろ帰るかな。パチュリー、これ借りていくぜ」 「持っていく、の間違いじゃない?」 「じゃあ持っていくぜ」 「持ってかないで~」 どっちですか。何て思いながらも仕事に戻る。あの本は返ってくるのか解らんな、なんて考えながら。 夜だろうと昼だろうと図書館には関係無い。窓なんて無いから。パチュリー様曰く、紫外線は本の天敵らしい。 そういえば、ここ最近外に出てないな、何て思いながら咲夜さんが作ってくれたご飯を食べる。うん、不味いもう一杯って言おうとしたら ナイフが頬を掠った。あっちの方が地獄耳だわ。それはともかく最近食べる時間がなくなって租借が早くなったのは内緒だ、なんとなく。 「毎日毎日ご苦労様ね」 後ろから声をかけられたので振り向く。そこには幼いながらも威厳というかオーラらしきものが漂う、レミリア様であった。歩く音は前から聞こえていたけど。 ついでにレミリア様を見て、今が夜だという事に気付いた。 「いえ、コレが仕事ですから」 「そういえば、寝てる?あなた最近寝てないでしょ」 「でも、なれちゃいましたよ」 それでもたまに眠気が来ることがあるが、その時は根性で。 「慣れって言うのが一番怖いのよ。時にそれが命取りになるかもしれないから気を付けることね」 そのあと「それじゃ」といって出て行った。とりあえずは俺を気遣ってくれた、そう解釈していいのか? そうだな、今は仕事もないし。たまには寝ておこう。 眠気はなかったがベッドに入ったらすぐに意識が切れた。 @ @ @ @ @ @ 本蟲 @ @ @ @ @ @ 今俺は魔理沙に頼まれて一番遠いところ。つまり、Z-400まできている。まったく、読みたいって気持ちもわからんでもないが もう少し近いところにしてほしい、っていうかなんで知ってんだ。 えっと、『幽々子の胃袋は宇宙』は・・・あったあった。 「んで、パチュリー。少し頼みがあるんだ」 「何?アナタからの頼みごとなんて珍しいわね」 遠くからなのではっきりとは聞こえないが声が聞こえた。面白そうだったので少し聞いてみる事にしてみる。 「少し貸してほしいものがあるんだ」 「借りていいものと悪いものがあるわよ」 「実は、・・・だ」 ん?よく聞こえなかったな。 「あなた、それは論外よ。人に聞くもんじゃないわ」 「それでも許可が必要、だろ?」 きょ、許可!?あの本なんて有無を言わさずに持っていく魔理沙が許可だと!?幽々子が小食になるくらいおかしいよ! 「そうね、駄目かしら?」 「そうか・・・」 少し残念そうに言った。・・・ように聞こえた。 「でも、・・・・・・・だし」 いまいちよく聞こえない。元々小声だし。 「そうか!?じゃあそうさせてもらうぜ」 「犯行予告はあんまり言わないほうがいいと思うわ」 「犯行じゃないから関係ないぜ。それよりも・・・、おーい!まだなのかー!?」 あ、終わったか。これは探るのはやめた方が良いな、そう思いながらパチュリー様のところに向かう。 「遅すぎるぜ。もう少し早くならないのか?」 「そうだな、魔理沙がもう少し近いところを選んでくれれば早くなるな」 なんて言いながらも本を渡す。すると魔理沙は申し訳無くなさそうに。 「あ~、すまん。用事を思い出したから私は帰るぜ」 そう言って愛用の箒を持ってそそくさと外に出た。・・・俺の苦労は? 「丁度良いわ、○○。あなたには重要な仕事があるのよ」 「な、なんですか?」 重要な仕事って・・・魔道書の封印解いてその中の魔物を倒すとか?そういうのは小悪魔にやらせましょう。 「簡単よ。それは」 そう言って言われた仕事が、神風特攻隊よりも酷い仕事だった。 「あの本一万冊を、書いてあるところにしまって頂戴」 ぜぇ、ぜぇ。こ、コレで何往復目だろう・・・。結局一万冊といわれた量に唖然として、流石に一人では無理だという事で小悪魔と一緒に やら何やら反論して一緒に仕事をする事になったのだが、小悪魔も丑二つ時には寝てしまい、残り百冊を一人という、まだできる仕事になったわけである。 次第に数が減っていき残り十冊前後!ってところで来客が来た。 ガチャ「よう」 いや、「よう」じゃ無いって。何で魔理沙がここに居るの?良く見ると少し変だ。 「ちょっと来てほしいんだが・・・いいか?」 「来て欲しい?なんで?」 「なんでもいいだろ。YESかNOか、半分かだ」 たぶん半分は無いだろう。まぁ残り十冊だし、いいか。 「ん、まぁ別に良いよ」 「そうか!よし、それじゃあ善は急げだ!」 「うわっ!」 急に俺の腕を掴み箒に乗ってそれはもうブレイジングスターをぶっ放す勢いで紅魔館の廊下を進んでいく。 「ちょ、ま、りさ。い、くっ、てど、こ、へ?」 「決まってるだろ?外さ」 いやいや魔理沙。決まっては居ないと思うぞ? @ @ @ @ @ @ 恋色 @ @ @ @ @ @ 「はー、こうやって久しぶりに見ると星が綺麗だなー」 今俺は魔理沙につれられて紅魔館の屋上の上の箒、つまりは空中にいる。 「お前、最近外出てなかったのか?」 「見てれば解ると思うが?」 「え、あ、そそ、そうだな」 なんや今夜の魔理沙は変だ。 「それで、なんで俺をここに連れ出したんだ?」 「ん?ああ、それはだな・・・」 そこでいったん区切って、口を開けたり閉じたりしながら「あ、ええと、そのだな・・・」なんて言ったりする。早くしてくれ。 「ああ、もう面倒だ!いいか、よく聞けよ?単刀直入に言わせてもらうぜ」 なんかもったいぶった言い方に思わず息を呑む。 「私は・・・・お前の事が好きだ」 正直驚いて何がなんだかわからない。なんだって魔理沙が俺のことを好きだって?ハハハ、冗談はよしたまえそんな事がありえるわけ。 「ほ、本当だ!はじめてあった時から・・・・好きだったんだ」 「な、何で?」 頭の中がショートしている状況でようやく食いえた言葉がこれ。理由がわからなければ人に聞くべし。 「ななな何でって・・・。解らないんだよ!けど、なんか見るたびに胸がこう変な感じにだな・・・え、ええとそれと なんだ、なにかと・・・恋をしている感じ・・・なのか?」 いやいや、聞かれてもね?してないから実際わからないんだよ?なんて俺が返答困っていると。 「で?答えは?」 こっちに顔を真っ赤にしながら近づいて聞いてきた。お、落ちるって。 「こ、答えって言われても・・・」 「今言え。今言わなければ落とした上にマスタースパーク打ち込んでなかったことにしてやるぜ?」 それだけは絶対嫌だ。けどもう心の中では決まっていたのかもしれない、あとは言語化するだけど。 「そうだな、俺の答えは・・・・・・ノーだ」 「えっ・・・」 そう言って、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした魔理沙に、軽く口付けしてこう言った。 「なんて言うわけ無いだろう?・・・俺も、もしかしたら魔理沙のことが好きだったのかもしれない」 「・・・・・・よ」 「よ?」 「・・・よっしゃーーーー!!」 「うわっ!お、落ちるって」 無邪気に大声を出してはしゃぐ魔理沙。落ちる、死ぬ。 「決まりだな!決まりなんだな!」 「男は一度言った事を曲げないさ」 「っしゃー!」 横で騒ぐ魔理沙を軽くスルーしながら辺りを見る。そこで良いものを見つけた。 「魔理沙、あれ」 「ん?おー」 目の前に写るのは眩しい日の出。 「こういうのもいいかもな」 「どういうことだよ」 「さあね」 そんな何気ない会話をしている遠くで 「若いって良いわね・・・」「急に老けないでください。それに日が出てきましたから、館に入りますよ」 そう聞こえた気がした。 happy end 「・・・・・・・・・・あ」 「どうした?」 「・・・・仕事、忘れてた・・・・」 happy end ? @ @ @ @ @ @ 蛇足 @ @ @ @ @ @ 「それじゃあ○○は私が持っていくぜ!」 「持ってかないで~」 「なんだよ、良いって言ったじゃないか」 「私は言ってないわ」 「こういうの早い者勝ちだぜ?」 「意外とそうでもないわ」 「なんだ、やるか?」 「今日は喘息の調子が良いわ・・・」 「ハハハ、まいったな。・・・・逃げるか」 ガシッ! 『逃がさない』「ぜ!」「わよ!」 「この鬼ーーーーー!!!」 「へくしょんっ!!」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 1スレ目 882 1 「しかし、お前が私のうちに来るなんて珍しいな。明日は雪だ、洗濯は控えにゃ」 キッチンのほうから声がする。 指先で弄んでいたマジックアイテムをテーブルに置いたのと、魔理沙がを持ってきたのはほぼ同時だった。 「そういう迷信を信じるなって。……それにしたって、この部屋、いや、もはや家中だな、少しは片付けようという気にはならねぇのか?」 そこら中に魔理沙の蒐集品が散りばめられているので足の踏み場どころか人間の暮らせそうな場所もない。 こういう場所こそ、あるいは混沌と形容すべきなのか。 「こういうの、『生活感がない』っていうんだろ?」 「ベクトルが真反対だけどな……」 差し出されたマグカップを受け取ってコーヒーを啜る。 ……コーヒー吹いた。 苦い、熱い。もともとコーヒーとはそういうものではあるが、これはどっちの限度も軽く二百由旬は超えている。 何の意趣返しだこれは。どこの世界にこんな煮え立った地獄の釜のようなコーヒーを飲む奴がいるんだ。 とりあえず人間の飲むものではない。そうかこいつ魔砲使いだからか。 「……で、その珍しいお前が来たということは何か面白い話でもあるんだろう?」 どういう発想をしたらそうなるんだ。 まあ実際俺も用があったから来たわけなんだが。 「紅魔館の門番の武勇伝かドジっ子メイド・マジ狩る☆咲夜ちゃんの話。両方実話」 「ありえないな」 軽い冗句を一蹴。さすがに厳しい。つーか根本から嘘だし。 「いや何、お前の顔が見たくなってな」 「面白くもない冗談だな……で、どうしたんだ?」 これもダメ。俺はもはやあきらめに近いものを感じ、ストレートに切り出すことにした。 瞬間的に魔理沙は凍りつく。 取りそこねたコーヒーカップが落下するが、テーブルの低空をさまよっていたのが幸いした。 「……はは、すまないな、聞き逃しちまった。もう一度、言ってくれるか?」 「帰るって言ったんだよ」 今度ははっきりと。口ごもる様なへまはせず、言葉の内部には拒絶を内包して。 「どういうことだよ……。ずっと、ずっと一緒だって、言ったじゃないか!!」 後ろ半分は涙声になりながら、叩き割らんかの勢いでテーブルに両手を叩きつける。 コーヒーメーカーが揺れ、カップが落下し甲高い音を立てて砕けた。 それでも俺は動じない。動じてはいけない。感情を殺せ。 「はぁ? まさか本気にしてたのか? おいおい、これだからガキは嫌なん……」 と、言い終わらないうちに軽快な音とともに左の頬に盛大な衝撃。ぐっと足を踏ん張って衝撃に耐える。 ゆっくりと魔理沙に視線を戻すと、やはり彼女は、泣いていた。 「……さっさと外でもどこでも帰っちまえよ!! この最低のろくでなし!!」 最後はもう絶叫に近かった。 これで良い。 「ああ、言われるまでもねぇよ。じゃあな。こんな男、さっさと忘れちまえよ?」 これで思い残すことなく現実へ帰れるのなら、安い痛みなのだ。 2 翌朝。 気分を害する程の快晴である。 吸血種であるレミリアお嬢様には昨晩のうちに挨拶を済ませておいたので、後はこの部屋を引き払うだけである。 紅魔館執事としての生活も、悪くは無かった。と思う。 「……さて、と。こんなもんか」 来た時よりも美しく整頓された寝室。 俺のような流れ者には私物はほとんどないが、幾つか愛着のある品物はある。 そういったものを小さな鞄にまとめていると、ふと一つの写真立てが目に留まった。中身は烏天狗の新聞記者に頭を下げて撮ってもらったツーショット。 恥ずかしそうにはにかむ俺と、もう俺には直視できないほどの眩しい笑顔で俺の首にぶら下がる魔理沙。 フラッシュバックする、昨日の出来事。 ……もう俺には不必要なものだろう。そのまま写真立てはチェストに伏せる。 「あら、そんなもの置いてかれても困るだけよ」 後ろから声。部屋に入ってくる気配もさせないのは当然だろう、彼女は時間を止めるのだ。メイド長、十六夜咲夜がドアのすぐ側に立っていた。 「そう言われても、俺にも不要なものなんですよ」 「ふーん。……なら、どうして今まで置いてあったのかしら?」 彼女のナイフが問答無用に、一片の容赦もなく心を貫き、抉る。 この人はっ…… 「単なる気まぐれですよ。ここに残していくものは好きに処分してくれて構いません」 「ええ、解ってるわ。だからこの写真は貴方の鞄へ」 「……勝手にしてください」 「勝手にしたわ」 そう言い終るが早いか、彼女の姿は消えていた。 多くの関係者に丁寧に別れを告げ、大きな紅い門をくぐると、いつものように門番は門柱に寄りかかっていた。 「ああ、帰るって本当なんだ。……門番隊に引き抜こうと思ってたのになあ」 「勘弁してくださいよ。不老不死でもない普通の人間なんだから、いくつ身があってももちません」 この人もいい人だった。気を使う程度の能力は平坦に読まねばならないだろう。 「お嬢様は冗談だと思ってたみたいだけど、私は本気だったよ? なんだかんだであの白黒とまともに渡り合ってたのはアンタと咲夜さんくらいだったし」 私の面目なんてないよねー。と困ったように笑いながら頭をかく。 「そういえば、アンタ、あの白黒が来たときはえらく嬉しそうに迎え撃ってたよねぇ」 その無邪気にも取れる笑顔が今、この一瞬はどれほど憎く感じられるだろう。 「……渡り合えたのはスペルのお陰ですよ。それに、仕事は多少難しい方がやりがいがある」 心象の変化を気取られぬように、出来る限り感情を殺して言う。 「成る程ね。確かに私のと違って地味だけど、アンタのは実用一点張りだもんなぁ。私も少し考えた方がいいのかな?」 解っているなら改善すればいいのに。……とは言ってもあの色とりどりの弾幕を棄てるのは惜しいと思うけど。 「ん、じゃあ、これ使ってくださいよ。どうせ外に戻れば紙くずも同然になりますから。使ってもらえるのが美鈴さんなら本望だ」 といって、内ポケットから数枚のカードを取り出す。 トランプ大の大きさのソレは、俺がこの館に就職した後に作ったスペル。 最も愛着のある品物ではあるのだが、幻想が力を失う外の世界に持っていくよりは、幻想は幻想のまま置いていくのがいいと思ったのだ。 「他人のスペルを使っても効果が薄まるわけでもないしね。……うん、ありがたく使わせてもらう」 「それじゃあ、俺はこれで」 大橋をゆっくり歩き出す俺に、美鈴さんはずっと大きく手を振っていた。 俺は一度だけそれを確認すると。踵を返して二度と振り返らなかった。 3 「よう、大嘘つき」 「なんだ酔っ払い」 大橋を越えて紅魔湖の岸に着くと、見えないところから伊吹萃香が話しかけてきた。 一瞬で目の前に現れる咲夜さんとは違ってこれはこれで気味が悪い。 「そもそも何で俺が嘘つきなんだよ」 「そりゃそうさ。アンタは人間として一番いけない嘘をついているんだ」 背中を縦横無尽に駆け巡る寒気。 これ以上は聞きたくない。 やめろ、耳をふさげ それを聞いたら俺は―― 「アンタは、自分の心に対して嘘をついているのさ」 心を覆う硬い殻にヒビが入る。 全てを見透かされたかのような悪寒。 姿は此処に居ないのに、これほどまでに感じる威圧感の前では、どんな虚言空言も灰塵と帰すだろう。 「仕方ないだろう……」 震える言葉を必死でつむぐ。 「『貴方が居ると幻想郷の秩序が崩れてしまう。幻想郷で生きられるのは幻想だけなのよ』なんて言われたら……」 自分が居ることによって彼女に害が及ぶのならば、潔く身を引くほうが良いと思ったのだ。 しかし 「……大丈夫。アンタはもう十分に幻想だよ。スペルを撃って、妖怪と互角以上に戦える。そんな人間が外にゴロゴロしてるかい?」 そんな不安をこの子鬼は、まさに一言で吹き飛ばしてしまった。 萃香はいつの間にか俺の前に現れて、あきれたような顔で腕を組みこちらを見ていた。 「大体さ、紫の言葉なんて話半分に聞かなきゃダメなんだよ。さあ、魔理沙のところへ行ってやりな。紫には私と霊夢から話をしておいてあげる」 走る。走る。野を越え、川をまたぎ、走り続ける。俺を浮かせる熱を動力に足は動き続ける。 ここは魔法の森。うっそうと木々が繁茂し、太陽が最も精力的に活動する昼でも、なお地表から大半の陽光を奪う。 薄暗い森の中をひた走る。目的地は解っている。後は到着が早いか遅いか。 「ねーねー」 頭上から降って湧いた呼びかけに思わず足を止め、自分の愚かさに思わず口元が苦笑にゆがむ。 どうやら俺は、とんでもないことを忘れていたらしい。 ここは魔法の森。うっそうと木々が繁茂し、太陽が最も精力的に活動する昼でも、なお地表から大半の陽光を奪う。 「貴方は食べられる人類?」 魑魅魍魎が住み、妖怪が跋扈する森に俺が一人で中へ入っていけば、それは彼らにとって食事と同意義だろう。 「さあな。食あたりしても知らんぞ」 森に入って十分弱。残りの行程と体力を考えれば、撒き方しだいで十分逃げ切れるだろう。 手持ちの中で最も相手を束縛出来るスペルを選ぶ。 カードを内ポケットから取り出し、宣言する。 この魔力にあふれる森の中なら、俺の能力も存分に発揮できる。 「樹海『ロスユアウェイ――――」 あれ? 内ポケットに入れてあるはずのスペルが、無い。 仕事中はもとより、外出するときでも必ず持っているのに……。 『ん、じゃあ、これ使ってくださいよ。どうせ外に戻れば紙くずも同然になりますから。使ってもらえるのが美鈴さんなら本望だ』 この光景は今でも鮮明に思い出すことが出来る。当然である、つい小一時間前の回想なのだ。畜生、誰のせいだ。 自己嫌悪に陥る暇も無く、横合いから滅茶苦茶な振りの右腕が襲い掛かる。 抵抗する手段すら持たない俺は、不本意ながら完全な狩られる側に回ってしまった。 後ろに飛んでかろうじて身をかわす。 刹那遅れて、その細腕にはあるまじき轟音とともに、俺がいた場所を正確に破壊するために盛大に空振る凶器。 「一食いで人食い~」 どこの戯言ですかそれ。あんなものをまともに受ければ食われるとかそういう話の前に俺が消し飛んでしまうのではないだろうか。 素手では抵抗できない。しかし、だからといってただでは死んでやることもできない。今の俺には目的がある。 4 男が森の中で宵闇の妖怪と死闘を繰り広げるころ。魔理沙はベッドの上でひざを抱えて、鬱々とふさぎ込んでいた。 普段の傍若無人、疾風怒濤の様子と違い、明日にでも世界が消滅しそうな雰囲気さえ醸し出している。 もちろん理由は昨夕の一件にある。あの男が放ったたった一言の言葉は魔理沙を失意と絶望のどん底に叩き落すには十分すぎるほどの破壊力を持っていたのだ。 男が空気に耐え切れず家を去った後からずっとこの調子である。 彼女には、何故自分がここまで苦しんでいるのか解らなかった。解らなかった、が、この吐き気がしそうなほどのストレスは確かに彼女が今まで味わったことのない極上品だったのは間違いないだろう。 「よう。まるで沈没船みたいじゃないか」 漂っていた極薄の妖気が集まってどこからとも無く伊吹萃香が姿を現す。 散らかっているのもお構い無しに部屋の真ん中に胡坐をかいて座ると、さも当然といわんばかりに一杯やりだした。 「……なんだよ、アル中の出歯亀」 心なしか、彼女の軽口にもトゲがあるような気がする。 「なに、出歯亀だからね。最新の知らせを持ってきてやったのさ。……良い知らせと悪い知らせ、どっちを先に聞きたい?」 「……どっちでもいい」 魔理沙の目に光は無く、その声に覇気は無い。 声には微かだが、しかし、はっきりと解る苛立ちが含まれていた。 「おいおい、つれないねぇ。じゃあ良いほうから聞かせてやるよ。……あの男は外に帰らないってさ」 いままでうずくまった形の銅像の様だった魔理沙が、一瞬、凝視しないとわからないほどの反応を見せた。 「そんな奴、知らないな。……もう、私には関係の無いことだ」 魔理沙の言葉は無視して萃香が続ける。 「次に悪い方だ。あいつは今全速力でここに向かってるよ。でも、途中で妖怪につかまってたね」 もう一度。今度はそれとわかるほどの、明らかな反応。 「……どういうことだよ」 「あいつは自分の気持ちに気付いたんだ。いや、むしろ始めから変わっちゃいなかったんだ。ただ、少しその気持ちが強すぎただけ。……さあ、今度はあんたの番だよ、魔理沙」 それを聞いて、不意に涙がこぼれた。 先ほどまでの悲しみを満たす涙ではなく、喜びから芽生える涙。 アイツは自分のために率先して悪役の衣をまとっていたのだ。 自分がいなくなっても大丈夫なように、あえて自分から離れるように仕向けたのだ。 「で、どうするんだい?」 呑むだけ呑んで満足したのか、床に散らかった蒐集品を無造作に手で除けると、横になりながら訊いた。 「……決まってるだろう?」 魔理沙は勢いよく立ち上がって二・三度袖で涙を拭くと、外へ駆け出してゆく。――もちろん右手には彼女の愛機(箒)を持って。 箒にまたがりあふれんばかりに魔力を注ぐ。逆立つ穂の一本一本に魔力が充填されていく。 外へ外へと向かいたがる魔力を十二分に凝縮するとともに限界まで加圧し、一気に吐き出すその推進力から生み出されるスピードはまさに、幻想郷最速。 「彗星『ブレイジングスター』!!」 そして高らかにカード宣言。 一条の光の矢となった彼女の瞳に憂いは無く、その言葉に影は無い。 問1:次の式を解け (1)人間-スペルカード =餌 5 さあ絶体絶命である。 死の間際かもしれない状況でこんな冗談を考えられるくらいだから俺も結構危機感が無いのかもしれない。 やれることは全てやった(と思う)。 この容姿端麗な妖の類は、その少女の姿からは想像もつかないような腕力で俺を組み伏せると、恍惚の表情を浮かべ――恍惚の表情を浮かべ――ること十分弱。 こいつは一体何をしているのか。 「あの……つかぬ事をお尋ねしますが……一体何をしているのでしょうか?」 解らないことがあったら人に訊く!! ただしひたすら腰は低く。これ、世界の真理也。オトナとはへりくだる事と見つけたり。 「えー? 久しぶりの人肉だから、どうやって食べようか考えてたの~」 ……どうも見事にピラミッド大の墓穴をスコップ一丁で掘った気がする。絶対コイツ人の命を転がしてたいそう楽しんでやがる。 「煮て良し、焼いて良しな俺だけどたたきは止めて。ワサビがしみる」 「でも決めた。やっぱり丸かじりに決・定!!」 彼女の目は一段と輝きが増し、押さえつけられて紅い爪が食い込んだ腕の皮膚がぷっつりと裂けたのが感覚できた。 「それじゃあ、いただきまー……」 突然、突風のような魔力の奔流が洪水となって俺を飲み込んだ。 そして食前の挨拶は言い終わることなく、俺の上に乗っかっていたものは瞬間的に消失した。目を見開いていたにも関わらず一体何が起こったのか把握できない。ただ一つ言えるのは――とんでもなく速い何かが目の前を通り抜けていったということだけ。 「よう。何寝てるんだ?」 あまりの眩しさに視力が落ちている。俺の枕元に誰がしゃがんでいるのか解らない。 姿ではわからないけど、この声と口調、どうして忘れることができるだろう。 「おい、何で泣いてるんだ!? さっきのでどこか痛めたか?」 声を聞いた途端、突然涙が溢れてきて止まらなくなった。 涙腺の緩むままに、恥も外聞も棄てて、嗚咽を漏らして、泣いた。 「……もう、会えねぇかと思った。もう一度会えないまま、死にたくなかった……」 上半身を起こし、ゆっくりと目を開けて体後と彼女の方を向く。だんだんと視力が戻ってきているらしい。涙のせいか光のせいか、まだ薄らぼんやりしている視界に彼女を捕らえ 「なあ、こんな俺だけど、ずっと一緒にいてくれるかな?」 「……私でよければいつまでも一緒にいてやるぜ?」 俺の些細な勘違いで反故になってしまった約束をもう一度、交わした。 そしてどちらからともなく目を瞑ると、そのままゆっくりと唇と唇が触れた。 了 おまけ 「……そこよ!! いけ、押し倒せ!!」 …………ありえない声に目を開け、仰天してそっちの方向を振り返る。 後方数メートルの至近距離に、ぱっくりとスキマが開いておりましたとさ。 「……なにやってんですか」 「あら? 私を起こしておいて『やっぱりなかったことに』なんて言うんだからこれ位は役得じゃない?」 黙れ年増。お陰でムードもへったくれもあったもんじゃない。 「大体……アンタだけならともかく、これじゃあ幻想郷勢ぞろいじゃないですか」 スキマ妖怪の隣には白玉楼の亡霊嬢が扇で顔を隠しながらも目はしっかり笑ってるし。 人形遣いと庭師と図書館の主と月の兎と美鈴さんは、顔を真赤にしながらも食い入るようにこっちを見つめているし。 巫女とレミリアお嬢様と咲夜さんはあきれた様子で緑茶を啜っている。貴方達は幻想郷の最後の常識なのですね。 ……でも最初に『押倒せ』って言ったのは咲夜さんだろ。 こちらからはこれ以上伺えないが、きっとほとんど集められているに違いない。 「まったく……プライバシーの欠片も無いのかよ、なあ、魔理沙」 魔理沙のほうを見返す。……と。下唇をかんで小刻みに震えている。 構えられたミニ八卦炉がオーバーフローを示すかのようにウォンウォン唸っている。 魔理沙も顔を真っ赤にして怒りのオーバーフローを示すかのようにフーフー唸っている。 「ちょっとまて!! その角度だと俺にも当た……」 「他人の恋路を邪魔する奴は……魔砲に撃たれて地獄へ堕ちろぉぉぉぉ!!!」 恋心『ダブルスパーク』 ギャー おしまい 後書きにかえて キャラがいっぱい出ているのは仕様です。 めっちゃ時間がかかった。 半分くらいはテンションに任せて一気に書きなぐったけど……疲れたorz このスレと住人に幸あれ。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 2スレ目 23 俺のベッドの上で、普通の魔法使い――霧雨魔理沙が陣取っているのは そう珍しい事じゃない。 つーか、いつもの事だ。 「なぁなぁ、この枕もらってっていいか?」 目の前の少女は年相応の笑顔で、枕を抱きかかえていた。 初めて彼女と出会い、色々あって今は恋人同士…らしい。 らしいというのも、いまいち俺に実感が無い為だが。 「…枕なんて何に使うんだ?お前のって確かあっただろう?」 「あぁ、でもこれにはお前の匂いがするからな」 「…ほとんど居候同然のくせに、これ以上物をもらっていってどうする?」 彼女の枕もあるし、第一この家は霧雨邸の近くの納屋を俺が改装したものだ。 彼女からちゃんと許可ももらって、既に俺のものになっている。 「…貰っちゃダメか?」 上目遣いに訊ねられたら…俺も流石に断るのは難しいぞ。 …きっと分かってやってるに違いない。悪魔っ娘め。 「いいよ。…まったく、好きにすればいいって」 「あぁ、ありがとう」 あぁ…やっぱりこういう笑顔に俺って弱いんだな。 と改めて実感させられる。 恋か愛か知らないけど、まぁきっと恋だと信じよう。 「眠い」 魔理沙がそういう事を言ったのも、俺が片付けを始めてからだ。 いつも遅くまで起きて、何かしらやっている為だろう。 昼寝とか、彼女には必要なのかもしれない。 「…寝ればいいだろ。ベッドの上に居るんだから」 とりあえず、片付けは一時中断。 「あぁ、軽く寝るから…」 「待て、何故俺に擦り寄る」 いつの間にか、俺は魔理沙の近くに寄らされて、彼女が擦り寄っていた。 まるで猫だな。 と思う反面、こんな姿を誰かに見られたら…それこそ、ヤバイなぁ。 などと、下らない考えをしていた。 「よし、寝ようぜ」 「…今ここで寝るのか?」 幸いにも眠気はあるが、今から寝ると夜に寝られない恐れがある。 「日が出ている内に寝てもバチは当たらないぜ」 「…それは良いんだけどな」 悪魔的猫っ娘、魔理沙は俺から離れる気は毛頭ないらしい。 「ちょっとくらい離れないか?」 「いやだぜ」 こう言いだした魔理沙は聞く気はないだろう。 まぁ、俺もそれなりに嬉しいといえば嬉しいんだけど… 甘い匂いや、柔らかい感触に耐える拷問で、果たしてどれだけ俺の理性を持たせてくれるか という疑問が有ったり無かったりするのですが、如何なものでしょうか? おーばーひーと かくん。 俺の視界は完全に閉じた。安心して眠ったというよりは、気絶して眠ったとか ブレーカーが落ちたとかそう言う感じの方があってるかもしれない。 起きてみると、あたりは夕暮れになっていた。 うん、やばい。 片付けは済まなかったけど、それよりも晩御飯の支度をしていなかったという事が 最大の落ち度である。 今から準備して間に合うかどうか疑問だが、まぁ、何とかなると信じてみよう。 ふと、視線を感じた。 …魔理沙が起きている訳でもないし、鳥とか自然物が見るような視線ではない。 では? と己に問い掛けて、該当しそうな人物が数人いた。 …とりあえず、消去法を図り残った奴を考えて―― 「アリス=マーガトロイド!貴様、見ているなッ!」 と窓に視線と指を向けると、そこには確かに、金髪の少女が居た。 「!」 急に魔理沙が起きだし、八卦炉に光が点る。 まずい。 あれはまずい! 魔理沙は俺の家を破壊してもアリスの口を封じる気だッ! 「恋符――『マスター…』」 「ストップ魔理沙!」 何とか前に立ちはだかり、彼女を逃がすチャンスを与えた。 その隙にちゃんとアリスは逃げてくれたようだが。 「はぁ、何で邪魔したんだ?」 拗ねた子供のように、彼女は呟く。 その様子がおかしくて、思わず軽く笑ってしまう。 「む、何が――」 「…魔理沙って可愛いな」 「――っ」 素直に言ってみると、彼女は顔を紅くして、俯いてしまった。 「ほらほら、許してやれ。友達だろ?」 「…~、お前の頼みだからアレは不問にするけど、それでも 次は許さないつもりだからな」 今この場に居ない少女に向かって、魔理沙は怒る。 あとで、それとなく伝えてやろう。 「さて、晩飯にしよう。何がいい?」 「その前に」 何かあるのか、彼女は俺の前に立った。 俺と彼女の身長差はそれほど無い。 頭一つ分といったところか、それ以上か。 ともかく彼女が前に来ると首を下に向けるしかない。 ――唇と唇が触れた。 「…恋の魔砲を撃とうとしたからな。魔力補給だぜ」 撃っても無いのに、彼女はしゃあしゃあと言う。 やっぱり、彼女に惚れてしまったのには間違いないようだ。 改めてそう思う。 願わくば、この日々が続きますように―― 後書き ===チラシ寿司の裏=== チラシ寿司食いたいです。こーりん堂を読み直して再びそう思いました。 ===チラシ寿司の裏ここまで=== シリアス?なにそれ、おいしいの? と言うくらい、シリアス度があまり無いですけど。 て言うか、デバガメっていうネタも書いたことが無く。 要修行ですね。 リクエストに答えたのか?これは… まぁひとまず、申し訳ありませんが、これで許してください。 土下座してゴメンなさい orz オマケなギリギリネタ 「…それで、とりあえず魔法を開発中なんだ」 「いい予感はしないが、とりあえず聞こう、どんな魔法だ?」 あの後の話だ。 アリスをどうとっちめるか彼女のアイディアをずっと聞いていた。 「その魔法を放つと、何が起きるか分からない」 ……パルプンテ そんな言葉が俺の頭を過ぎった。 「んじゃ、実験台になってくれ」 あぁ、そんなオチだろうと思っていた。 仕方あるまい、こうなった彼女は聞きはしない。まぁ彼女の魔法に興味があるって 言うのも有ったけど。 「…ー…~」 魔力の収束を感じる。 それほど、高い魔力ではないが、人を傷つけるよりも、むしろ 人を治す方が、光としては近いのかもしれない。 「ハァっ!」 魔法陣が開かれて、俺達の身体を飲み込んでいく。 あまりの眩しさに、目を閉じた。 ようやく、目のチカチカが取れると、彼女は下着姿だった。 …よく見ると、俺もだったが。 某魔界村の騎士のように、見事下着一丁だ。 「…魔理沙」 「………」 彼女は帽子を深く被り顔を見られないようにしている。 「魔理沙、服先に着とけ」 俺は彼女に一応親切として言ってやった。 八卦炉をぶつけられたが。 オチリ ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/reimumarisa/pages/18.html
霧雨 魔理沙 霧雨 魔理沙とは、幻想郷にある魔法の森に居住している、大艦巨砲主義の魔法使いである。博麗霊夢の友人である。 テーマ曲 「恋色マスタースパーク(恋色マジック)」(東方永夜抄、東方封魔録、東方萃夢想、東方非想天則) 「Dim.Dream」(東方夢時空) 「星の器 ~ Casket of Star」(東方幻想郷、東方緋想天) 「魔女達の舞踏会 ~ Magus」(西方Project、東方萃夢想) 「オリエンタルダークフライト」(東方花映塚) 「メイガスナイト」妖精大戦争) 魔法の森の霧雨魔法店という店に住んでいて、森のキノコを採集して魔法薬の材料にしたり、それを食べて生活している。魔法使いと言っても彼女は自分の魔法書を一つも持っておらず、パチュリーの魔法書を無断で借りている。本人は「死ぬまで借りるだけだぜ」と言っているが、明らかに泥棒である。また、重度の蒐集癖があり店は彼女が集めてきたガラクタで埋もれているが、ほとんど放置されている。 日々研究を重ね、自身の技に磨きをかける努力家。そんなひたむきな姿に心を寄せるファンも多い。実力では天才肌の霊夢に及ばないようだが、人気投票では常に霊夢とトップ争いを繰り広げており、その熾烈さが双方のファンの投票をさらに呼び込むという
https://w.atwiki.jp/th_sinkoutaisen/pages/265.html
no +信仰 コスト 戦闘力 HP df 労働 知識 探索 特殊能力 081u 000000 004000 100 10 4 6 8 場にアリスと人形がいるときに絶対秘密の魔理沙人形をセットすると、次の自ターンに通常の人形と入れ替わっている 元の人形が人形(Normal)や人形(Lunatic)であれば自爆という癖のある攻撃が消え若干扱いやすくなったように思えるが、守護を持たずフルアーマー上海も適用されない 人形(Hard)に関しては元々悪くない攻撃倍率に加えて自爆も無いので旨みが少ないためやはり使いにくい 加えて自分か相手の場に魔理沙がいると人形はアリスによって破棄されてしまう(アリスがいなくても魔理沙と魔理沙人形が同時に存在すると消える模様) 他のプレイヤーのデッキに魔理沙がいないことを確認せずに迂闊に使用すると こちらの戦力が大幅にダウンしてしまう点に注意しよう 最終Verにて自機組が元から強かったのが更にこれでもかというくらいに底上げ強化されたのが原因で 魔理沙が超高確率で相手のデッキに存在するようになったため、現状ではネタとしても苦しいカードである。 一応全ての攻撃がマスタースパークで固定なため、場に魔理沙が居ない時の殲滅戦ならば悪くはない。 なお、威力はアリスや元の人形のギアに関わらず魔理沙(Normal)と同等である。 なお基本的には通常の人形と魔理沙人形は一緒の場に存在することはない 黒歴史を受けたりはたてが引いた魔理沙人形をアリスがいる場に出すと そのターン中は維持できても次のターンにはアリスのギアに応じた人形に上書きされている。(逆も然り) はたてなどを駆使してE~L人形+魔理沙人形を揃えるのも面白いかもしれない。戦闘には関係ないが 攻撃 恋符 「マスタースパーク」* 全体 戦闘力×0.4 1回 *体力1000以下でも超必殺 魔砲 「ファイナルマスタースパーク」にはならない。 関連霊撃 なし 関連サポートカード 238s 絶対秘密の魔理沙人形 アリス 特別な入手方法 なし
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/524.html
魔理沙10 うpろだ396 「若!棚入れ終わりましたっ!」 「おう、ごくろうさん・・・じゃあ今日は店じまい、御疲れさん」 俺は、若大将でござる、若旦那でござる 恋色魔法使いに惚れてるんだが・・・なかなか告白とは行かない なんせ相手は魔法使い、普通の男が普通に告白してなびく奴じゃ無いはずだ 「はて、さて、どうしたもんか」 店のもんは全員帰ったし、俺も実家の方に帰ろうか そう思った時、酷い雨が降り出した 雷と、風と、大粒の、雨 「こりゃ・・・酷いな」 龍神さんの予報にない大雨だ 「すぐ止むかねぇ・・・朝まで続けばちょっと危ない事になりそうだな」 まぁ川が溢れようが山が崩れようが、問題ないだろ 幻想郷が危なかったら変な巫女と変な妖怪sが何とかしてくれるらしいし 店の戸を閉めようと立て付けの悪い戸を、ガタガタやってると 「じゃまするぜっ!」 との隙間をするりと、何かが入ってきた 「へ?は?」 「よう○○!ちょっと雨宿りさせてくれ」 ついさっきまで告白がどうのと考えていた、相手 霧雨魔理沙、本人であった しかも俺の名前を、覚えててくれて 「あ、悪いもう閉めるところだったか」 「い、いや、大丈夫だ!ゆっくりして行け」 そうそう、平常心だ 「悪いな、急に振り出すし雷も危ないし、風も強いし」 よく見ればずぶ濡れだ、これはいかん 「おい魔理沙、風呂入れ、風邪ひくぞ」 「え、あ、ああ・・・ありがと」 風呂に案内し、着替えがないか探す事にする … …しょうがない、親父にゃナイショだ 店にあった女物の服(上下)ちと大きめだが、まぁいいだろ 戸越に魔理沙に話しかける 「おい魔理沙、着替えは此処においとくぞ」 「あ、ありがとう・・・」 「脱いだ服は絞ったらもってこい、乾かすから」 囲炉裏に火を入れる、火の上には部屋を横断するワイヤー これに吊るせば、乾くのが早い ちょっと眼を離すと燃えたりするが 「○○?その・・・あがったぜ」 「ちゃんと温まったか?」 へいじょうしんへいうじょうしん だぼだぼの服着た魔理沙がやばいです、そでとか、すそとか へいじょうしんへいじょうしん 「此処につるしとけば早く乾く」 白黒の服、スカートとか色々、吊るして、乾かす、ついでに帽子も 「ん?それはいいのか?一緒に乾かして」 「ハンカチか何かだと思ったんです」by幻想郷在住:匿名希望さん 「あ、いや、これは」 ぽと、落としたものが 「あ」 「あ」 下着でした、そういえばすっかり忘れてた 「あ・・・あはははは」 「HAHAHAHAHAHAHA!」 笑ってごまかした、二人とも 火にあたる魔理沙 晩飯を用意する俺 なんとも奇妙な 「ん?待てよ・・・・今魔理沙はノーパn」 げふんげふん、というかがんばれ理性 「魔理沙は食べるか?豚汁と魚の塩焼きだ」 「ありがたく頂くぜ」 二人して飯を食う、魚の焼き加減がどうとか、里芋が崩れてるだとか ちっとも御淑やかじゃなく、文句ばかり言ってる魔理沙、でもその方が彼女らしいし、可愛い 雨は止む気配がない、止まないと面倒だと思っていた雨が、今は少しありがたい 「・・・止まないな」 「ああ、これは困ったぜ」 もう日付が変わる頃かな 「ま、布団は余計にあるし、泊まっていけよ」 「え、いや、でも、お前に迷惑じゃ」 「じゃあこの嵐の中家まで帰れるか?箒じゃ無理だろうな、だからといって歩くのも大変だろう、それにお前の服は乾いていない」 「あー・・・うん・・・」 「ま、無理はすんな、遠慮せずに泊まっていけ、それに・・・迷惑だと思ったら此処までしてやらんさ」 「・・・それじゃあその・・・お世話になるぜ」 とりあえず布団引いて行燈・・・ちょっと暗いかな? 囲炉裏の火も消して、寝ることにしたんだが 「○○?寝た?」 「起きてる」 寝れるわけねぇだろ、隣に好きな女が居るのに意識せずにいれたら尊敬するねっ! 「その・・・色々ありがとうな」 「・・・気にするな、困った時はお互い様だ」 珍しくしおらしい魔理沙 いつも商品をかっぱらっていくときの、妖怪たちと弾幕ごっこをしているときの、彼女とは違う一面 「なぁ○○・・・好きな女とかっているか」 「!!!????」 いきなり何ツー事を聞いてくれるんだ、修学旅行じゃ無いんだぞ!?、しんぞうばくばく、どきがむねむね 「ええと・・・その」 ああ居るぜ・・・そいつは幻想郷一可愛い娘だ・・・お前だよ魔理沙、なんてことは言えるわけなく 「い、いるにはいる」 動揺しながらやっとこさ言えた台詞だった 「そ、そうか・・・それって・・・私が知ってる奴か?」 ええ知ってますでしょう、当たり前だろう、お前がお前を知らないでどうするんだっちゅーの! いつの間にか身を起こして、互いに、近い距離に 「知ってるはずだ、お前以上に詳しい奴も居ないんじゃないか?」 「私が知ってる・・・アリス、いや」 ○○と面識がありかつ私がよく知っている人物・・・アリスか霊夢か、パチュリーか?いやあいつはヒッキーだからな(酷 「うーん・・・霊夢か?」 「はぁ・・・違うよ」 「じゃあアリスか?」 「違うっ!」 気がつくと魔理沙の両手を、掴んで引き寄せていた 「俺が好きなのはっ!魔理「ズンっ!!」 「きゃっ!?」 「うをっ!!?」 近くに、とても近くに雷が落ちたらしい 「・・・凄かったな」 「耳が痛いぜ」 なんて間が悪い雷だ、チクショウ、怨むぜ 「あの・・・○○?」 「え?」 いつの間にやら魔理沙を抱きしめていた、魔理沙も俺を強く抱きしめて―― 「あ、わ」 互いにぱっと身を離した まだドキドキしている 「え、あ・・・寝ようか」 「そ、そうだな!寝ようか」 こんな状況で寝れるわけねぇだろ、と思ってたけどあっさり寝れた 神経が図太いのかね 「おい○○、起きろ」 「ん、あー・・・あさか」 起きてみれば雨はすっかり止んで快晴だ それに、魔理沙もいつもの白黒になってる 「えと・・・色々とありがとうな」 「いやいや、困ったときはお互い様、俺が困ってたら助けてくれ」 「ふふ、解ったぜ」 彼女は箒に乗って、帰ってしまう 「魔理沙、ちょっといいか?」 「ん?なんだ」 大きく息を吸って!しんこきゅー 「俺さ、お前が、霧雨魔理沙が好きだ、昨日言い損ねたから、言っとく」 勢いで、言えた 見ているだけだった時から、こんなに 「○、○?」 「悪いな、呼び止めちまって、じゃあ「ちょっと待て!」 店に戻ろうとしたら怒鳴られた 「へ?え?」 「・・・返事ぐらい・・・ちゃんと聞いてくれよ」 「あ、ああ」 へんじ、断られるのか、それとも・・・ 「その・・・わ、私も、お前が・・・好きだぜ」 今すぐにでも、魔理沙を抱きしめてしまいたい、でも自重しよう 「魔理沙・・・」 「な、なんだ?」 「あとで人気のないとこrげふんげふん・・・お前の家に、行っていいか?」 「あ、ああ・・・待ってる」 「じゃあまた後でな」 そう言って、見送った まだちょっと放心状態みたいになってるけど・・・ 思いっきり叫びたい、魔理沙愛してる、って叫びたいけど、我慢 それに予定も出来たし 店は・・・今日は閉めてていいだろ はてさて、早く支度して魔理沙の家に行こうじゃないか 何しに行くかって?ナニしに行くんじゃない、イチャイチャしに行くんだっ!! ~終~ ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ411 「よう魔法使い」 「やぁ雑魚妖怪」 森の中、出くわしたのは魔法使いと一人の妖怪 つい最近知り合いになった二人、会うのはこれが3回目か 「その雑魚から逃げ出すので精一杯だった君はもっと雑魚と言う事か」 「う、五月蝿い、今日こそ、勝つぜ」 一回目の遭遇、それはきのこ集めの途中だった 偶然出会って、歩く片付けるはずが全然敵わなくて何とか逃げる事はできたが・・・ 2回目の遭遇もきのこ集めの最中だった 妖怪はこの間の勝負が面白かったからもう一度やろう、と言い出した ルールもあったし、見返りも有ったから受けて立った 結果は引き分け、痛み分け ルールは殺さない程度、負けた方が勝った方の言う事を一つ聞く、それだけ 「それじゃあ・・・よーい・・・スタートッ!」 妖怪は接近戦が得意だ、距離をつめられたら間違いなくやられる 故に開始と同時に後ろに跳んだ、そしてそのまま上空へ 「恋符!イリュージョンレーザー!」 真っ直ぐに突き抜ける閃光、光の柱 「愚直!その起動は見飽きた」 それをするりと避ける、避ける、木々を足場に宙の魔理沙へ肉薄する 「ちっ、恋符!マスタースパークッ!!」 「この瞬間を待ってたぜっ!」 妖怪の手にした数珠?のようなものがつ世光を帯びた 「防腐!じゃなくて防符!菊花!」 「な、なにっ!?」 華のように広がった光は盾となりマスタースパークを完全に受けきったのだった 「どうだ?これが俺の本領発揮だ・・・」 魔理沙が絶対の自信を持っているマスタースパークをあえて受けることによってプレッシャーをかける そして菊花がある限り魔理沙の攻撃は通らない、大技は無意味だ、と言う印象を植え付ける 「う・・・ちぃっ!」 旋回し更に上空へ、あいつがこんな隠しだまを・・・ 真っ向からマスタースパークを受けきった、恐らくダブルスパークも、スターダストレヴァリエも、効かないかもしれない 「・・・どうする・・・どうする」 菊花は正面の攻撃にはめっぽう強いのだろう、だからレーザー系は正面から打っても無駄、どっかの誰かみたいにグニョグニョ曲がる弾幕が撃てれば・・・ 「砲呪、飛火燕」 鳥の形をした炎が様々な角度から襲い来る 「遠距離技もっ!あるのかよ!」 油断していた所への攻撃に何とか対処する 「ははっ!どっかの不老不死程の火力はないが、それで十分だ」 あいつめ、全然強いじゃあないか、この前引き分けたときより、全然強い 「これは、どうだ?」 物は試し、私は私の必殺技を放った 「恋心、ダブルスパーク!!」 「これがお前の最高技か!」 余裕の顔を装ってはいたが内心ヒヤッと、肝が冷えた おいおい、マスタースパークの比じゃないレベルの威力じゃねぇか、受けきれるか?ギリギリ、いや・・・ 「防符!菊花!あぁぁぁぁぁっ!!」 ズ、ンッ・・・ 凄まじい爆発、幻想郷が揺れる、衝撃 「はぁっはぁっ・・・はぁ・・・殺しちまったか?」 煙が晴れる、其処には 妖怪が立っていた、服はぼろぼろ数珠にはヒビが入っている 「・・・やってくれたじゃねぇか、良い威力だった」 まさか、受けられてしまうとは、思ってもいなかった あいつにもダメージはあるが私のも相当な負荷が掛かっている、もう大技は撃てない、それはあいつも同じだろう 菊花を壊した今、あいつの防御手段は少ない 「マジックナパーム!」 大技のせいで手足に体に、ガタが来ている、正直動くのも辛い 妖怪と決闘なんてして、こんなに痛い思いをしてまで、もう嫌だ、痛いだけで何もないじゃ無いか、そう思っている でも、心のどこかで、とても、とても、ワクワクしてしまっている 「はははっ!」 「如何した?何がそんなに楽しいんだ?」 「さあな!何が楽しいのか解らない、でもこの瞬間全てが、楽しい」 「はっはっは、それはお前が俺と同類だからだ」 とてつもない数の弾幕、避けれるものは避け、避けれないものは叩き落す 魔理沙の攻撃もこれが最後、この弾幕さえ抜ければ・・・俺の勝ち、だ でもそれじゃあ、芸がないし、楽しくないだろ? 向かい来る全ての弾幕を、吹き飛ばしてやる 「神風、乱気竜」 風の刃を携えた竜巻、触れた木々が細切れになっていく それを、魔理沙と魔理沙の弾幕を巻き込んで吹き飛ばした しかし、竜巻に飲まれる瞬間、魔理沙は笑ってこう言った 「右を見てみろ」 と 「右を?」 右を見た瞬間、左のほうから魔力を感じて、振り返った 其処には気に結ばれた八卦炉、既に魔砲は発動している― 「ちっ、一歩届かず、か」 俺はそのまま光に飲まれ意識を失った 「ぐっ・・・俺は・・・そうか、痛み分けか」 「いや、私の勝ちだぜ」 顔を上げると其処には魔理沙が立っていた 「そうか、お前のほうが先に起きたのか」 一応手当てしてくれたらしい、一応だけどな 「はぁ、初勝利おめでとう」 「ありがとう、だぜ」 偉く上機嫌な魔理沙、3回目にして負けた俺、でも楽しかったからな 「それで・・・俺は何をすればいいんだ?」 「あー・・・考えてなかったぜ・・・」 一人でうんうん唸ってる、いったい何をさせるつもりやら 「それじゃあ今度茸狩りにいく時に荷物もちと手伝いを頼むぜ」 「は?」 「なんだ、もんくあるのか」 いや、文句はないけど、そんな事で良いのか? 「いや、そんな事で良いのか?例えば使い魔になれって言えば茸狩りなんて毎日でも手伝ってやれるし 自分で言うのもなんだが俺は結構上級の妖怪だし、使い魔にするならもってこいで儲けもんだと思うんだが・・・」 「う~ん、一瞬考えたんだが、お前とはほら、またこうやって戦いたいし、それにその・・・友達のままでいたいし・・・その・・・」 「魔理沙・・・お前って凄くいい奴だ」 こんな良いやつを見たのは初めてだ、コイツとならきっといい友達でいられる、そう思える ただちょっと純粋すぎる、まぶしい 「ほ、誉めても何も出ないぜ!」 「別に誉めてるわけじゃねぇよ、ただお前がいい女だって、俺が思ったから口にしただけだ」 今度は赤くなってあわててるし、単純で、莫迦で、実に可愛い 「なぁ妖怪、そういえばお前の名前聞いてないぜ」 「ああ?そういえば言ってなかったか・・・俺は――ってんだ、憶えとけよ、魔理沙」 「お、おう・・・それじゃあ、神社に行って茶でも飲もうぜ」 「お、いいな、茶菓子はあるか?あの貧乏神社に」 「この間私が煎餅をおいてったけど・・・残ってるか?」 「じゃあなんか買っていくか、そうすりゃ貧乏巫女も喜ぶだろ」 焼け野原になっちまった此処の始末は・・・まぁ巫女に任せとけば良いだろ そのためにちょっと高めな茶菓子を持っていこう 里一番の菓子の店で・・・ 「おーい、早く行こうぜ」 「ああ、それじゃあ行こうか」 まぁ、面倒な事は後回しだ、どうせ何とかなる そんな投げやり思考、でもそれでいい 俺は魔理沙の後について里へ向かう 面倒な考えを投げやって彼女を見た 俺の頭の中はこの面白い少女のことでいっぱいだったからだ ─────────────────────────────────────────────────────────── 10スレ目 220 当然っちゃあ当然なのだろうが、そろそろ明かりが欲しくなるような時間帯であるというのに、その家にはランプの一つも灯っていなかった。 寝ているのではないか。普通ならそう思うところだが今回はそうなっていないという確信がある。 勝手に玄関を開け、暗闇の中散らかりに散らかった家の中をずんずん進む。目的の人物は自室にいるだろう。 着いた。見慣れた扉を叩く。 「帰れ」 無視。ドアノブを回して中に入る。 直後、飛んできた枕を受け止める。これでも弾幕ごっこは出来なくもない。どこぞの巫女をはじめとする人外達に勝てる気はしないが。 例えるならイージーを辛うじてクリアできる程度の奴がいきなりルナティックに挑戦する感じ。 受け止めた枕を相手に投げ返すと、ぼふ、という音と共に枕は相手の顔に直撃する。 しかし酷いものだ。当てる気も避ける気も無いとは。 普段俺を笑いながら伸している姿――俺がどう足掻いても辿り着けないあの姿からは想像できない。 「随分と沈んでるじゃないか――魔理沙」 「………お前もかよ、○○」 闇に慣れてきた目の奥で、ベッドの奥にうずくまる少女――霧雨魔理沙が弱々しい目でこちらを睨んできた。 仮に目線が凶器になったとしても、それでは蚊に刺された位にしか感じないな、等と下らない事を考える。 「お前もかよ、ってことは結構な人数が来たみたいだな」 まあ、こんなもんが他の奴らの目に触れればな、と思わなくもない。 俺の手にあるのは文々。新聞の最新号。霧雨魔理沙がどこぞの神様に喧嘩を吹っかけたはいいもののあっさりと返り討ち、という内容のものだ。 そんなニュースが幻想郷に広がれば、まあその後は想像が付く。 今まで魔理沙に一蹴されていたような存在が、こぞって彼女に押しかけて日頃の鬱憤を晴らすべく言葉を投げかけていくのだ。 実力行使ではなく、言葉での攻撃なのがここでのポイントだ。 反論しようにも、力で黙らせようにも、魔理沙には既に負け犬のレッテルが張り付いている。 だから、彼女はただ黙っているしかなかったのだろう。負け犬が何を吼えても遠吠えにしかならないのだから。 とはいえ――― 「ホントだったんだな、お前のその様子を見る限りだと」 びくり、と魔理沙が肩を震わせる。 俺がここを尋ねた理由は、事の真偽を確かめたかったからだ。真偽を確かめたかったのは、信じられなかったからだ。 吸血鬼を倒し、亡霊の姫を倒し、永遠人を倒し、更には閻魔様まで倒してのけた魔理沙――それを上回る存在が現れたなんて、俺には信じられなかったからだ。 勿論日頃色々なことに巻き込まれている恨みを晴らしたい、という下心もまあ、あるにはあるのだが。 「どうしたんだよ、霧雨魔理沙ともあろう者が。そんなに相手が強かったのか?」 魔理沙は答えない。ただ、彼女の二つの目がこちらを弱々しく捉えているのが分かる。思った以上に衰弱しているらしい。 これ以上追い詰めても後が怖い。適当に温かい物でも作ってやってから帰る事にしよう。 予想外の事態にため息をつき、手に持っていた新聞を放り投げる。元々散らかりきっている部屋だ。今更新聞の一部や二部混ざっても変わりはしないだろう。 「……お前のせいだよ」 新聞が床に着いてからたっぷり数秒後、魔理沙はそう言い切った。その口調には、溜め込んできたものを吐き出すような重々しさが混じっていた。 「俺のせい? 俺が何をしたって言うんだよ?」 とぼけている訳ではない。本当に身に覚えが無いのだ。 「ま、確かにお前を笑いに来たつもりではあったんだけどな、もうそんな気も無くしたよ。疲れてるんだろ? 台所借りるぞ、何か温かいもん作ってやるから今日はさっさと寝とけ」 そんな俺を見て、魔理沙は「そうだよな」と呟いた。その口元に、はっきりとした自嘲の色が浮かぶ。 「――そうだよな、お前に当たったところでどうしようもないんだよな」 「………」 何を今更、と思うのだがとりあえず黙っていることにする。 「……でもな―――それでもお前が悪いんだぜ……?」 一瞬、魔理沙はその身を震わせた。まるで目の前にいる俺に怯えているように。 そして次の瞬間には、喉笛を食い千切らんばかりの勢いで、俺に言葉を叩きつけてくる。 「ああ、そうだ!! お前が全て悪いんだ! 離れないんだよ、お前が!! 本を読んでいる時も、食事の時も、息をしている時でさえも!! 何をしていてもお前のことが頭から離れてくれやしないんだ!」 魔理沙の声が、震える。 「今回だってそうだ! 誰かと弾幕撃ってれば少しは楽になると思ってたのに! だから神様にまで会ったっていうのに―――!! 消えてくれないんだよ、お前が! それどころかどんどん頭の中がお前だけになっていくんだ……!」 慣れたとはいえ闇の中にしか魔理沙の顔を窺う事が出来ない。 でも、そんな暗闇の奥、少女が涙を堪えているのが分かる。 もう自分でも何を言っているのか分かっていないに違いない。膝元にある枕を抱きしめて、続ける。 「ひっく……好きなんだよぉ……○○……」 俺は、動けない。突然の告白に戸惑っている。 「魔理沙……」 「来ないでッ!!」 歩み寄ろうとする俺を、魔理沙は枕を投げつける事で制する。 今度は受け止める事が出来なかった。顔面を埋め尽くさんばかりの枕から広がる、魔理沙の匂いが俺の心を蝕み始める。 「でもお前は……私の事……笑いに来たんだろ――? あんなに偉そうに息巻いてながら負けて帰ってきた私をカッコ悪い奴って思ってるんだろ……私の事、嫌いなんだろ――?」 自分の言葉で、魔理沙はとうとう涙をその目蓋に溢れさせる。 もう魔理沙には、外面を繕う余裕なんて残っていなかった。 「嫌だ……嫌だよぉ……嫌われたく、ないよぉ……嫌いにならないでよぉ……ぅぅ……ひっく……好きなんだよぉ……」 俺は―――衝動的に魔理沙を抱きしめていた。 子供をあやすように、優しく背中をさする。太陽の光を受けて輝く稲穂のような金色の髪越しに、魔理沙の体温が伝わってくる。 耳元で聞こえる嗚咽が、俺の脳を蕩けさせる。 「魔理沙……」 理性は言うのだ。彼女は弱っているだけだ、と。親とはぐれた子供が人恋しさで泣いているのと同じだ、と。そんな彼女の心の隙間に付け込むような最低な真似は止めろ、と。 だけど。 口が開く。蝕まれた心が、蕩けた脳が、勝手に口を開く。 言え。今言わなければ、絶対に、一生、後悔する。 言うんだ。本当の事を――埃を被って風化していく筈だった、本当の想いを。 「俺は――お前が好きだ」 瞬間、全ての音が止まったような錯覚。 「うそ……」 「嘘じゃない。気が付いたら目で追うようになっていた。箒に乗って気持ち良さそうに空を飛ぶ仕草を、嬉しそうに怪しい実験をしている表情を、弾幕ごっこの時の真っ直ぐな瞳を。 眩しかったんだ、俺には。霧雨魔理沙っていう女の子が、眩しくてたまらなかったんだ。でも、気持ちを伝える事は出来なかった。 気持ちを伝えた途端、今までが全て嘘になるんじゃないかって。夢から醒めるように全ては無くなっちゃうんじゃないかって。あの眩しさがもう無くなっちゃうんじゃないかって―――怯えてた」 「○○……」 俺の背中に、腕が回される。細く、小さな腕。 背中を這う温もりが、なけなしの勇気と混じって力になる。 「もう一度、言う。魔理沙――俺は、君が好きだ」 互いが、示し合わせたように腕の拘束を緩め、目と目を合わせて向かい合い、どちらともなく瞳を閉じる。 目蓋の闇しか見えない中、二人の息遣いだけがやたらと鮮明に聞き取れる。 唇に、何かが触れた。 その何かの正体なんて、考えるまでもない。 嘘じゃない。夢じゃない。この温もりが、全てを現実だと言い切ってくれる。 霧雨魔理沙は、ここにいる。 ―――― 「全く……私としたことが新聞の一部や二部でここまで取り乱すとはな。どうやら心にマタンゴが生えてたみたいだぜ」 一晩明けた霧雨亭、その食堂で朝食を胃に収めながら魔理沙は照れ臭そうに呟いた。 昨日の死んだような顔とは打って変わって、その表情には生気というものが満ち溢れている。 彼女が浮かべたそんな表情を笑いながら見ていると、不思議そうな目線がこちらを向く。 「どうした? 私の顔に何か付いてるか?」 「いや。やっぱり魔理沙は、そうじゃなくっちゃなって思っただけだ」 「……照れるぜ」 そう。 きっかけは太陽のように眩しいあの笑顔だったのだから。 ずっとそれを大事にしていきたいと、そう思えるのだ。 「じゃあ、行って来るぜ。私が帰った時に温かい料理と出迎えてくれると嬉しいぜ? 今回は道中、無性に芋が食べたくなるんだ」 「おう。フルコースで振舞ってやるさ」 フルコースも何も、俺が簡単な物しか作れないのは向こうも知っているのだが。 「ははっ、楽しみにしてるぜ。じゃあ――」 立ち上がった彼女はもう、何時もの彼女だ。 黒い帽子、白黒の衣装、丈夫そうな箒。 だから、これから始まっていく何時も通りの関係を、始めることにしよう。 「行って来るぜ、○○」 「いってらっしゃい、魔理沙」 箒に跨って魔理沙が矢のように飛んでいく。きっと戻ってきた時には、何かがすっきりと解決しているのだろう。 そうだ、彼女はもう絶対に負けない。 その事実が、とても誇らしかった。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 8スレ目 44 幻想郷という場所にたどり着いたのは結構前になる。 そのとき拾ってくれた神社の巫女さん、霊夢の家の掃除やらなにやらを条件に居候をしている。 ここでの生活に慣れるまで様々な問題もあったものだが、まぁ今回の本題とはまったく関係ないのでどこかにそっと置いておくとしよう。 では本題。 その日は梅雨の短い晴れ間で、久々に境内の掃除をしていたときのことだった。 俺と霊夢が掃除をしていると珍しい客人が訪れた。 俺と同じ外の世界の人間で、魔理沙と住んでる俺より一つか二つくらい年少の男だ。 「で、悩みは何だ?」 「わかる?」 そりゃ、わかるなってほうが無理だ。 神社に一人で来ることなんてほとんどないやつが難しい顔して境内にいれば、誰だって気がつく。 「まぁ、そんな顔してるしな」 「なんていうかさ、僕はここに本当にいていいのかなって」 「ふん」 真剣な悩みらしい。 珍しいと思う反面、まぁ、仕方がないことだとも思う。 ここは俺たちにとって、何処までも異郷なのだから。 「幻想郷ってのは確かにいい場所だよ、でもさ僕達は外の世界の住人じゃないか」 「そうだな」 「外の……本当の世界には僕達を待っている人だっているじゃないか」 「まぁ、親とかな」 恋人とはいえない悲しさ。 まぁ、そんなことはどうでもよくて。 たしかに、俺たちを待ってるやつ、探してるやつってのはいるんだろう。でも、 「だからさ、本当は帰らないといけないんじゃないかと思うんだよ」 「悩みってのは……」 「うん、このことだよ」 「馬鹿馬鹿しいな」 俺たちはここでの生活を選んだ。帰る機会は自分でふいにしちまった。 俺はここで欲しいものを見つけた。まぁ、もう手に入らないことだけは判ってるんだけど。 それでも未練たらしく残ってるのは、ここにいることを選んだから。 お前もそうだろう? あいつの隣にいることをお前は選び、手に入れたんだ。 「僕もそう思うよ。 でももし、ここで魔理沙に出会わなければ、霊夢やあんたに出会わなければ? 僕は迷わず帰れたんじゃないかと、そう思っちゃうことがあるんだよ」 「あら、魔理沙?」 「へ?」 ようやく口を開いたと思ったら爆弾発言。霊夢の言うとおり、すぐそこに魔理沙が立っている。 俺たちは気がついていなかった。まったく、お互いうかつにもほどがある。 「いや、そのなんだ……お前がそんな風に思ってるとは思わなかったぜ。 別に私のことなんて気にすることはないんだぜ?」 トンガリ帽子を目深にかぶって目を合わせず、いつもの元気はなくから元気。 こんな魔理沙ははじめてみたというくらいに元気がない。 「ちょっと待って……」 「いや、いいんだ。気にするな……その……じゃあな」 そういって魔理沙は箒に乗って飛んでいってしまった。 それだというのに、目の前の男は茫然自失といった様子で立ち竦むばかり。 まったく……世話の焼ける。 「おい!!」 「え?」 「幻想郷にいることを、魔理沙の隣にいることを後悔してんのかい?」 「してない!!」 俺の問いに、さっきまでの様子がうそみたいに力強い返事をする。 いやはや、お熱いことで。 羨ましい限りだ。 「上等。じゃあ伝えにいってこい」 「いってくる!!」 ものすごい勢いで走り去っていく男の背から空に目を移す。 梅雨の晴れ間は短い。この晴れ間が続く間にあの二人の問題が片付くことを祈りながら掃除を再開した。 「まったく、道化ねぇ」 「いい男だろ?」 「道化ね」 「二回も?」 「道化としか言いようがないわね」 「何とでもいえ」 「道化、道化、道化、道化」 「何度も言うな」 「好きなんでしょ? 魔理沙」 「まぁな。でも、あの二人の間に入る余地なんざないしな」 「道化ねぇ」 「慰めようって気はないのかよ」 「あとで、お茶くらい入れてあげるわよ?」 「涙が出そうだよ」 こんなヤツが一人くらいいてもいいと思うんだ ─────────────────────────────────────────────────────────── 8スレ目 163 ●○「これでお前とお揃いだぜ」 ○○「というかそれで誰だか解ってしまうお前って・・・」 ●○「いいだろ。ほかの奴じゃ絶対真似できない。私だけの特権だぜ」 そう言うと●○は自分と○○の手を絡めて、そのまま箒に乗り・・・ 167 :名前が無い程度の能力:2007/06/26(火) 21 30 40 ID 6.qytjAM0 163 @「あらあら、私を差し置いて何を言っているのかしらね」 ⑨「記号表現でも抜かり無し!あたいってば最強ね!」 ●○「……何か違う気がするんだぜ?」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 8スレ目 280 魔「なぁ、○○」 ○「ん? 何、魔理沙」 魔「お前、霊夢に告白したんだって?」 ○「うん、したよ」 魔「…で、振られたんだよな?」 ○「うん、振られたね。あなたとは良い友達でいたいって言われたよ」 魔「……よく分からないんだぜ」 ○「何が?」 魔「振られたのに、なんで今も一緒に神社に住んでるんだ?」 ○「何かおかしい?」 魔「普通、気まずくならないか?」 ○「なんで?」 魔「なんで、って……」 ○「……うん、多分、魔理沙の言うとおりなんだろうね」 魔「……○○?」 ○「普通断られたら気まずくなって、少なくとも一緒に住んではいられないよね」 魔「まぁ、普通はそうだと思うぜ」 ○「うん。だけどね、僕は別にどうでもいいんだ」 魔「どうでもいい?」 ○「霊夢が僕をどう思っていようと、周りがどう思っていようと、 僕が霊夢を好きなのに変わりはないから」 魔「…まだ、諦めてないのか?」 ○「少し違うね。最初から返事なんて期待してなかったんだよ。 告白したのも、その場の流れみたいなものだったし」 魔「……よく、分からないぜ」 ○「そうかな?」 魔「自分の好きな奴には好きになってもらいたいって思うんじゃないのか?」 ○「見返りを求める愛は愛じゃないよ」 魔「…よく、分からないぜ…」 ○「そう? 僕からすれば、好きですだから付き合ってください、っていう方が分からないな」 魔「…………」 ○「確かにそうなれば嬉しいけどね。 だけど、好きになったのは僕の勝手。 その勝手を相手に押し付けるつもりはないよ。 幸い、霊夢も友達として、同居人としてなら僕のことは好いてくれているみたいだし。 それで十分じゃないか」 魔「…霊夢も、贅沢な奴だぜ。こんなに想われてるのに、答えてやらないなんて。馬鹿だぜ」 ○「そういうこと言わない。……じゃあ、僕はそろそろ帰るよ」 魔「おう、分かったぜ。途中で襲われてもちゃんと逃げ切れよ」 ○「相変わらず送ってくれるって選択肢は無いんだね。分かってる、じゃあまたね」 魔「…馬鹿だぜ、お前も霊夢も……でも、一番の馬鹿は私か……」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 8スレ目 330 魔理沙は家に鍵をかけない、深い意味はなく恐らくは忘れているだけなのだろう 「あいつ鍵って何なのか解かってんのか?」 悪態吐きながらドアを開ける、結界が張ってあるわけでもない 「おーい、魔理沙ー?」 呼び掛けるが返事はない、仕方ないので部屋を見て回ることにした ~青年探索中~ 「寝室か・・・入るべき場所ではないが・・・うぬ」 軽くノックしてドアを開けた 「まりさー?」 ベットが盛り上がっているので恐らく寝ているのだろう 仕方ないので掛け布団?を少しめくってみた 寝息を立てて静かに眠るっている 「人と約束しておいて・・・寝てんじゃねー!」 布団をがばー!っと剥ぎ取って・・・魔理沙を起こそうと試みたのだが ○○の思考は停止した 普通寝るときってパジャマじゃね?何でこの娘下着姿で寝てるんですk 今起こった事をありのまま話すぜ!パジャマだと思ったら下着姿で(ry 「こ、このバカ娘、まだおきない・・・悪戯しちまうぞコラ」 いや、○○にそんな度胸ないんだけども 「ちっ、書置きでもして行きゃいいかね」 仕方ないのでメモ紙を探そうとおもったときだった 「悪戯・・・しないのか?」 「ま、魔理沙・・・起きてたんなら声かけろよ」 「ごめん、それで、その、悪戯は?」 「いや、まて、落ち着こう、あれは出来心だ、ちょっと魔がさしただけだ」 「別に私は・・・その・・・お前なら」 「ッ!バカ!そういう事を口にするな!本気にするぞ」 「だから私はお前なら」 ○○はベットに魔理沙を押し倒した、両手首を掴んで馬乗りになる 魔理沙は眼を硬く閉じて震えていた 「私は、お前の事、最初にあった時から、好きだったぜ」 震える声で、告白された 押し倒している場合じゃない、された側は、返事をする義務がある、と思う 「ずるいな、先に言うなよな、出遅れたみたいじゃ無いかよ」 「○○?」 「俺は霧雨魔理沙のことが好きだ、愛してる」 「ははは、なんだ、悩んでたのがバカみたいだ・・・○○も私の事好きでいてくれたんだな」 「魔理沙」 「うん・・・いいよ」 俺達の初めてのキスは少々乱暴な体制だった ─────────────────────────────────────────────────────────── 8スレ目 356 「今日は七夕か・・・」 誰と過ごそうかな 霊夢 →魔理沙 アリス 「なぁ魔理沙」 何だ○○ 「七夕だぜーって言いながら家の窓を割って入ってくるのはいつもの事だから置いておくが」 「うんうん」 「なぜお前が来た後に集中豪雨だ!しかも割れた窓から降り込んで来るし!」 「あははー」 七夕だぜーと言いながら我が家の窓をブレイクした魔理沙、その後集中豪雨で横殴りの雨が降り続いているのがいま そしてベニヤ板で窓を塞いでいるのが現在進行形 ~青年奮闘中~ 「あーあ、せっかく○○と天の川を見ながら短冊書いて弾幕ごっこだとおもったのに」 「ちょっと!?最後しゃれになんないのが入ってるよ!!?」 「・・・あーあ・・・○○と七夕を、なぁ」 「まぁしょうがない、雨が降ってるのは仕方ない、どうしようもない事だよ」 不貞腐れる魔理沙を放置して風呂に入る用意をする 「?なんだ、風呂に入るのか?」 「ああ、お前が割った窓の修理でずぶ濡れだからな」 「・・・ごめん」 魔理沙らしくない、魔理沙らしくない、こんな可愛い女の子みたいな(失礼)魔理沙を見るのは初めてだ 「○○・・・許してくれるか?」 落ち着け○○!此処で熱く迸るリビドーを爆発させたら御終いだ!いろんな意味で! 「あ、ああ別に・・・怒ってないから、そんな落ち込むなって!じゃあ俺は風呂入ってくるから」 そう言って足早に風呂(五右衛門風呂)に入った 「あーあー温まるぅぅぅ!」 風呂に入るとテンション上がるな、でも・・・ 「魔理沙と七夕か・・・雨が憎いのは久しぶりだな」 あの娘の笑う顔が見たい、女の子らしい魔理沙もいいがいつもの元気な魔理沙が好きだな しゅるっ、ぱさ 「?衣擦れのお・・・と !!??」 戸一枚隔てた向こうから衣擦れの音がする、服を脱ぐような・・・ 「HAHAHA何を考えているんだ俺は、思春期じゃ有るまいし」 なんて思っていると扉が開いた、立っているのは魔理沙で・・・ 「ばっ、お前!何で!?」 後ろを向いて魔理沙を見ないようにと― 「○○、私は」 ~とぅーびーこんてぃにゅ~ ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/nicorpg/pages/2789.html
33話でマリオのスーパーキノコを奪ったことで八頭身になった魔理沙。無駄にリアルチックでちょっとキモい。 ニコニコでは漫画「ベルセルク」の登場人物グリフィスに似ていると言われる事がある。 流石のアリスもショックだったようで、医務室でうなされていた。 初出は黄昏フロンティアの同人ゲーム「Super Marisa Land」。 このゲームにおける魔理沙はキノコ(しいたけ)を取ることで二頭身→三頭身→四頭身と大きくなっていき(当たり前だが一頭身は無い)、 大きなキノコ(ハッスルキノコ)を取ると、その時点の2倍の等身に変身できる。 三頭身の時にハッスルキノコを取ると原作と同じ六頭身魔理沙になり、弾幕が撃てるようになる。 そして四頭身の時にハッスルキノコを取ると八頭身魔理沙になり、 「New スーパーマリオブラザーズ」の巨大マリオのごとく体当たりしただけで敵やブロックを壊せるようになるのである。 なお、同サークルの「MegaMari~魔理沙の野望~」にも敵として登場している。 また、M.U.G.E.Nにも参戦しているので、ニコニコRPGのはそちらが元ネタかもしれない。 なお、本作にて八頭身になったときの魔理沙の台詞は、バンドサークル「石鹸屋」の、 上記元ネタをモチーフにした楽曲「THE MARISA」が元ネタになっている。 ↓動画の1 30から。 手書きPV(3 40から)