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ローマ [#t02376cf] 鎖に繋がれた巨人 [#w656afa7] 重税に苦しむ人々 [#z66b6249] 夢はピアニスト [#waa9e80c] 兵士の大切な思い出 [#sa136fb4] ローマ皇帝の財宝 [#u8069834] 数学者の挑戦 [#hbaf67b5] ペルシャ軍の陰謀 [#v1b3d517] ペルシャ軍侵攻 [#q881bc91] 冥府四大公の奸計 [#q6d21e91] 勇気ある心 [#n0104864] 行動と証明 [#pa9306e5] ユニコーンを救え [#u1c890b3] 災難に遭った踊り子 [#t640918e] 平和を邪魔するもの [#n7d38d54] 栄光と平和 [#md8c061a] 勇敢な告白 [#a161542f] 戦士と踊り子 [#h9dc6a2c] 本当の姿 [#s3bf5360] 閉じ込められた恋人 [#x15ca56f] 和平条約締結の使命 [#ba937fff] ローマ 鎖に繋がれた巨人 開始 コロッセオの兵士 説明 援軍の要請は兵士に任せて、サイクロプスを食い止めよう 内容 1.コロッセオの兵士に話しかける。2.コロッセオの地下に行き牢獄の扉を抜けると、サイクロプス4体と戦闘。3.戦闘勝利後兵士から報酬受け取り。 報酬 5%経験値カプセル 備考 サイクロプスボスHP49580、取り巻き3体HP26000の計4匹。転職者3人以上のPTで挑む事をお勧めする。未転職者のみでクリアできないことはないが増援があるため長時間戦になり装備が削れる。暗殺持ち火侍がいると楽。別クエスト「ローマ皇帝の財宝」もサイクロプスが敵になるが、難易度は高い。 重税に苦しむ人々 開始 宿屋1階の焼餅屋 説明 偽っていた徴税を繰り返していた兵士は逃げ出しローマの町に兵が戻った 内容 焼餅屋をクリックすると兵士4体に囲まれ戦闘 報酬 3%経験値カプセル 備考 先制封印ができればそれほど難しい戦闘ではない、先制SPD約330。全員属性別の補助を使ってくるが、INTが低めなのでINT150以上の魔型なら食らうことはほとんどない。火のコンフュによる事故死にだけ注意すればさほど苦労せずに勝てるはず。 名前 LV 属性 HP SP STR CON INT WIS AGI 備考 ローマの兵士 90 土 8975 1315 73 66 43 36 52 (SPD238?)石化術 大地の鏡 ローマの兵士 92 水 9213 1542 73 63 43 42 55 (SPD246?)フリーズ 癒しの水 ローマの兵士 94 火 9455 1843 81 64 43 42 52 (SPD244?)熱火呪 コンフューズ ローマの兵士 96 風 9662 1935 81 64 43 42 58 (SPD306?)隠形術 麻痺術 配置 土 水 火 風 spdについて 4体とも、spd403で先攻取れず。具体的な数字が分からないが、上述のspdは当てにならないので注意。 spd501と思われる。500かも;;詳細の検証はしてないが、大体500ということで・・・。 夢はピアニスト 開始 噴水の下にいる男の子 説明 内容 ピアノを渡す 報酬 5%経験値の丸薬 兵士の大切な思い出 開始 兵士(X 822 Y 255) 説明 内容 1.兵士に話しかける。2.民家1(X 2439 Y 503)にいるルシアに話けかけると三輪バラ要求されるので渡す。3.選択肢「バラの髪飾りが似合っている」→兵士が来て報酬受け取り。「似合っていない」→兵士にもう1度話しかけ報酬受け取り。どちらを選択しても報酬は同じ。 報酬 友好のチョコレート ローマ皇帝の財宝 開始 ローマ狩猟場、右上方(自動で発生する) 説明 内容 ローマの「狩場」マップの右上の洞窟から地下迷宮(?)に入る。迷路のようになっており、正しい道を進むと左上の方に張り紙があるマップに辿り着く。そこからボスのいるマップに進めるかどうかは運次第…張り紙の前に磁石要員、もしくはGPS登録すると多少は楽になるかも。その部屋でサイクロプス(増援2有り)+取り巻き(各増援1有り)との戦闘あり、個別SPD戦闘、ボスはそれなりにSPD高め、取り巻きはSPD330で先制取れました(取り巻きは弱めです。)報酬は、ボスを倒した後に宝の山をクリックで入手できる。 報酬 金塊×10、5%経験値カプセル、3倍経験値の聖水 配置 風→水 本体→土→火 水→風 火→土 数学者の挑戦 開始 民家内の数学者 説明 内容 数学についてのクイズに答える。1→3→1の順で選択。 報酬 2倍経験値の聖水 派生クエスト ペルシャ軍の陰謀 ペルシャ軍の陰謀 開始 民家内の数学者 説明 ダラーイ将軍LV140 ペルシャ軍兵士土LV120*2 水LV122*2 風123*3の計8体 ダラーイ将軍にSPD804で先行 SPD799で不可 取り巻きはSPD532で先制可、SPD481では先制されました。 内容 ペルシャの宮殿の地下牢へ行き、数学者の息子レオを助け出す 報酬 3.5倍経験値の聖水、忘れずの仙丸薬3個 前提クエスト 数学者の挑戦(要MAP切り替え) ペルシャ軍侵攻 開始 元老院の役人 説明 内容 1.元老院の役人に話しかけるとLv80代兵士2体との戦闘2.勝利後、外に出るとLv120代ペルシャ軍兵士8体+増援4体との戦闘になる3.勝利後、役人に話しかけると報酬※すべての敵が封印を使ってくるのでソロ・未転では厳しい。コンフがあるので近接も注意。後列のみ増援有りSPD501で先制確認 報酬 3%経験値カプセル、忘却の巻物 1戦目 名前 LV 属性 HP SP STR CON INT WIS AGI 備考 ペルシャ軍兵士 82 水 6880 820 49 51 44 52 50 凍気爆・改、フリーズ ペルシャ軍兵士 80 土 6800 730 48 55 51 46 40 真・岩石変化、石化術 2戦目 名前 LV 属性 HP SP STR CON INT WIS AGI 備考 ペルシャ軍兵士 123 風 17500 1269 109 68 119 73 0 真・逆風撃、麻痺術 ペルシャ軍兵士 122 水 17000 2041 100 58 85 123 0 真・逆流撃、フリーズ ペルシャ軍兵士 121 火 16500 1138 118 67 113 65 0 真・瞬炎斬、コンフューズ ペルシャ軍兵士 120 土 16500 1645 102 77 83 98 0 真・メテオ、石化術 配置 土→土 土 水→水 水 火→火 火 風→風 風 冥府四大公の奸計 開始 ローマ宿屋の手配書 説明 四大公の奸計を打ち破り、フリードの汚名を晴らした。 内容 1.宿屋に行き左の壁の手配書をクリックするとクエ発生。フリードとの会話2.右にいる酔っ払いをクリック。会話。3.祭司シルビアのいる建物(X 267 Y 1318)に行きシルビアと会話。戦闘になる。フリードを戦闘に出す必要はない。 報酬 10%経験値カプセル 前提条件 冥界王ホルト、仲間枠にフリードがいること 派生クエスト 冥王の陰謀 備考 ボスは、アーチ(風)、シルビア(土)、リゲル(水)の3体に取り巻き3体。ボスはHP44600程度。アーチのSPDは1500程度と思われる(SPD1410で先行取れず、1509で先行可能)、まずはリゲルを先に倒すこと。レイズを使ってくるので倒れた仲間を蘇生してしまいきりがない。次にアーチ、シルビアの順に倒すとよい。取り巻きは3体ほど増援あり。封印と攻撃が非常にきつく、ボスはメテオ、段空砲を使ってくる。封印は石化、コンフ。転職者向けのクエスト。未転職は転職者2人以上をPTに加えて挑もう。 勇気ある心 開始 コロッセオのマリナ 説明 内容 1.クエスト発生後、コロッセオの通路2へ向かう2.マリナに話しかけると戦闘開始。勝利後コロッセオへ戻る3.マリナに話しかけて報酬を受け取る 報酬 3%経験値の丸薬 備考 百獣王4体x各所3回増援 Lv89-92 HP4100-5500くらい 行動と証明 開始 アリード 説明 内容 1.クエスト開始後、宿屋2階へ向かいアリードに話しかける2.噴水前にいるアリードに話しかけるとチンピラと戦闘開始。勝利後報酬を入手。 報酬 1%経験値の丸薬*2、バナナの皮*3 備考 チンピラ4体x各所2回増援 Lv81-85 強化、回復、弱体などを使用 ユニコーンを救え 開始 ローマ森林(X 1400 Y 1400付近) 説明 内容 マップ上の?へ行くとイベント発生。ローマ兵士に話しかけると戦闘開始。勝利後報酬を受け取る 報酬 ヴィーナスのユリ、3%経験値丸薬 前提条件 六冥将の陰謀 派生クエスト 太陽神アポロ、暗殺指令 災難に遭った踊り子 開始 ローマの森林 説明 ユリシーズはカーマに好意を持ったようだ・・・。だが、二人の国は仲たがいしているから、この恋はつらいものになるかもしれない。 内容 ローマ兵士と戦闘後報酬 報酬 3倍経験値の聖水 前提条件 派生クエスト カーマ王女の結婚問題 平和を邪魔するもの 開始 ローマの森林1 説明 ローマとペルシャの間の戦いはそれほど簡単に収まるものではない。 内容 カーマに話しかけた後追いかけてローマ兵士と戦闘 報酬 5%経験値の丸薬 前提条件 カーマ王女の結婚問題 派生クエスト 栄光と平和 栄光と平和 開始 ローマ元老院 説明 どちらが勝っても苦しむのはいつも人民だ。戦争が早く終わり、ユリシーズもあまり厳しい処分を受けないで済むことを願う 内容 ユリシーズに話しかけ会話 ※同じ元老院で起こる、ペルシャ軍侵攻が終わっていないと発生しないので注意(ペルシャ軍侵攻のクエが起きてしまう) 報酬 経験値1000 前提条件 平和を邪魔するもの 派生クエスト 勇敢な告白 勇敢な告白 開始 ローマの頂 説明 ユリシーズとカーマの二人は申し合わせたように一つの山頂を好きになり、しかも二人の仲はますます深まってきた。彼らの愛が戦火に邪魔されることのないようにと願う。 内容 コロッセオから狩場→ローマの森林→森林1→森林2→頂へ移動し話しかける 報酬 1%経験値の丸薬 前提条件 平和を邪魔するもの 派生クエスト 戦士と踊り子 戦士と踊り子 開始 ローマ宿屋1階 説明 ユリシーズとカーマはローマへ帰ってこのすべてを説明しようと決めた。きっとこの誤解が解けるだろう。 内容 コロッセオ内で将軍と話をした後ローマの森林2(1302,1395)付近で戦闘 報酬 3%経験値の丸薬 備考 3Tフリーズや横2コンフなど少々やっかいな補助を使うので注意 前提条件 勇敢な告白 派生クエスト 平和のあけぼの 本当の姿 開始 ローマ元老院 説明 ローマ兵士を打ち負かして彼らをここから逃がそう。 内容 Lv90代兵士4体+増援と戦闘 報酬 2倍経験値の聖水 前提条件 平和のあけぼの 派生クエスト 閉じ込められた恋人 閉じ込められた恋人 開始 ローマX 1000,Y 100付近の村人 説明 旅館の横の地下室へ行く 内容 1.宿屋横のセラーに入り奥で守衛4体と戦闘し「地下水道の鍵」を入手する。2.ローマの地下道の最奥で牢屋の中にいるユリシーズと会話し、守衛4体+増援と戦闘3.セラーに戻り別の地下道へと降り道なりに進み官邸地下室で守衛8体+増援と戦闘後、報酬を貰う。 報酬 4倍経験値の聖水、空間の体験契約 前提条件 本当の姿 派生クエスト 和平条約締結の使命 配置 火 土→火 風→水 水 土 火→土 水→風 風 和平条約締結の使命 開始 アペニノ山脈の森X;3680,Y 980付近 説明 フリッツを打ち負かす。 内容 フリッツとローマ兵士3体+増援を倒し解毒剤を貰う。しかし解毒剤は1つしかないのでカーマorユリシーズどちらか選ぶことになる。解毒剤を渡し元老院に戻り報酬を貰う。 報酬 生命の薬、魔力の薬※カーマ、ユリシーズどちらを選んでも報酬は同じの模様 備考 フリッツLv115風HP8975、恐らくSPD901で先制(SPD914で先制、SPD860で先制できず。) 前提条件 閉じ込められた恋人 派生クエスト
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『逆噴射てんこ.TXT』 9KB 愛で 虐待 ギャグ 自業自得 日常模様 飼いゆ 希少種 現代 愛護人間 虐待人間 独自設定 うんしー 3作目 『逆噴射てんこ』 「せんがくひさいなにんげんさんにしては、きがきくね。」 「これ、たべてもいいのじぇ?」 親のれいむと子のまりしゃが、一人の男が話しをしている。 「もちろん、遠慮なく食べてね。」 男は笑顔で答える。ただよく見ると目は笑っていない。 「ゆっふん!しかたないね。むーしゃむーしゃしてあげるよ。」 「すーぱーむっちゃむっちゃたーいっむ!はじまるよう!」 れいむ親子が、すぐ前に転がっている白い飴玉を食べてゆく。 バーゲンセールに群がる奥様方を連想させるがっつきようだ。 ガリボリ音を立て咀嚼する。 そして小さなバケツ一杯分はあったその飴を食べつくすと 「ぽんぽんいぴゃいで」「しやわせー」 と声を合わせ叫び、ぴょこんと飛び跳ねた。 「にんげんさん、またちょうだいね。こんどはケーキでいいよ!」 「げぴゅう。ちょとかたかったんだじぇ。もうちょと き をきかせるんだじぇ。」 れいむ親子は男に注文をつける。 男は礼をせず、注文をつけるれいむ親子に特に怒るそぶりを見せず、 「わかったよ。次があったら考えるよ。」 と答える。 男の瞳はオニキスの様に黒い。感情を感じさせない眼をしていた。 一分ほど経ったころだろううか。 れいむ親子がじっとりと汗をかき出した。 「ぽんぽんが、なんだがいたいよ。」 「ゆ?ゆぴぃ。」 れいむ親子のにやけた顔が、苦痛に歪みだす。 「うんうんしたくなってきたよ。」 「きたじぇ。」 心なしかれいむ親子の体が膨らんできたように見える。いや、確実に飴を食べ終わった時よりも一回り大きい。 男はやさしい声で 「うんうんすればいいんじゃない。」 と話しかける。 顔がにやけていた。 「な・・ん・だが、ゆっくりで・・きない・・きが・するよ。」 本能?的になにかを感じているのか、親のれいむは便意を必死に我慢している。 しかし、子のまりしゃは 「ゆんぴょぉう!でりゅ!もうれつに!」 ボブフュウとまりしゃのあにゃるから、うんうんが噴出す。 そして空気が抜ける風船のように縮みながら飛んでゆく。 ぽこてんと地面に落ちたときには、中身を失い絶命していた。 「れいむのろうごをやしなうおちびちゃんがーーー。!」 れいむが絶叫する。 あにゃるも絶叫した。 「おうふ!」 うんうんを撒き散らしれいむも空を飛び、そのうんうんみたいな命も散らした。 さて、男はというと、れいむの命のうんうんをもろに浴びていた。 ほかほかと湯気がたっている。なんたってできたてホヤホヤ一番捻りである。 男はしゃがみ、顔を両手で押さえ、2、3分ほどぷるぷる震えた後、何事も無かったかのように立ち上がり、傍らに置いてあったリュックサックを持ち、公園から立ち去ろうとしていた。 「まっまってね。おにいさん!」 男は驚いて立ち止まる。 桃のついた帽子に金バッチ、ひらひらと飾りのついた服、青い髪、幼児のような小さい体・・・・ ゆっくりてんこが男の前に立っていた。 「おにいさん。おねがい、そのおくすりをてんこにください。」 てんこは真剣な眼差しで男に懇願する。 「ふ・・む・・・。」 男は少しばかり考え込んだ後、にちゃりと笑い、リュックサックの中から大きめの紙袋を取り出して、てんこに渡した。 「分量に気をつけるんだよ。」 男はそういい残し、てんこの頭を軽くなぜた後、何処かへ立ち去って行った。 さて、なぜてんこが、この下剤のような飴を欲しがったのか説明しなければいけないだろう。 この日、てんこは公園に散歩に来ていた。 飼い主のおにーさんが親戚の子供を家に泊めることになり、その迎えの為少し遠くへいく事になり、留守番するのも退屈なので、散歩をしようと思いついたのだ。 ちなみに飼い主は、普通の人であり、虐待鬼意参でもHENTAIでもない。 しかし、てんこはマゾである。いじめられたい。 ただ、てんこもさすがに金バッチなのでその辺はわきまえており、飼い主の見ていないところで 全力壁ヘッドバット 二階からの自由落下 わっかの付いたロープに首だけでぶら下がってみる アメリカのデスソースを個人輸入し一気飲み などをして満足している。 それで今日は、公園に来たときにちょうどうんうんがしたくなったことから 限界までうんうんを我慢する というプレイをして楽しもうと思っていたのだ。 そうして便意を我慢し 「うう・・くるしいわ。でも、このあとのうんうんは、ゆんせいさいこうのうんうんになるはずよ。そくばくのあとのかいほう、くつうのあとのかいらく、くるしみのないゆんせいなんて、しおのきていないおにぎりみたいなものだわ。」 と楽しんでいたところ、先ほどの男がれいむ親子に下剤を食べさせるのを見てしまった。 「すごいわ。きょうれつだわ。えくせれんと。もしあのあめさんをたべてしまったら、てんこのぽんぽんが・・・あうん!」 と更に一段階上の被虐を求め、体がうずきだし堪らず男に声を掛けたのだった。 早速てんこは、下剤を飲んだ。 かなりの量があったが、てんこは妥協しない。全部飲みきった。 「こっ、これで・・あうううぅ!」 強烈な便意がてんこを襲う。お腹の中でだんじり祭りが始まる。 お腹の中身が急激動き、膨れて行くのを感じる。 あにゃるを引き締める。 じっとりと嫌な汗が全身から噴出す。 予想を超える便意に 「こんなに・・すっ・・う・ああ」 うまく言葉がでない。 頭の中はクライマックス、お腹の中はクライシス。 てんこはもうそろそろ出さないと危険だと判断し、公園のトイレへ向かう。 てんこは金バッチであり、それに誇りを感じている。 だから野良と同じく野外で出すなんて考えられない。 飼い主に命令されれば別だろうが、それとは話が別である。 だからてんこは、トイレへ向かう。いい男がよく利用すると評判のトイレへ向かう。 脂汗を垂らしながら、やっとのことでトイレに付いた。 「もうすこし・・・」 てんこは勝利を確信した。何の勝利で、何と戦っていたかは知らないが。 そしてトイレには「故障中につき閉鎖します。」と張り紙が付いていた。 てんこの長い戦いが、今幕を開けた。 「・・・・・っっ!」 もう声が出せなかった。 汗が途絶えることなく噴出し、滴り落ちる。 公園のトイレの張り紙を見た後、てんこは覚悟を決めて帰ることにした。 (だいちょうぶ。まにあうわ。まにあわせてみせる。) 若干後悔の念はあったが、自分自身を奮い立たせ、一歩一歩足を踏み出す。 時々お腹の中でビッグウェーブが起こる。 飲みこまれれば、一巻の終わりである。 歯をくいしばり、ゆっくりと歩く。 いつもは10分ちょっと歩けばついてしまう家が、いまはとてつもなく遠い。 歩く 歩く 歩く 出そうになる また歩く 歩く てんこは、もうかなり後悔し始めてきた。 (なぜ・・こんな・・・・ばかな・・・・・ありえない・・だめ・・・。) それでも、もらしはしないとの決意は固い。それだけがてんこを支えていた。 てんこが、唸りながら道を歩いていると1匹の野良れいむがいた。 れいむは笑顔で 「かわいいれいむが、うんうんするよ。たべてもいいよ。とくもりだよ!」 と大声をあげながら、もりゅんと道端でうんうんをひり出した。 「すっきりー。ゆゆ!いろ、つや、におい、これはげいじゅつさくひんだよ!きのうたべたとうもろこしさんのとっぴんぐが、じつにざんしんだよ。てんさいはだでごめんね!」 れいむは大声で誰も聞きたくないことを叫んでいた。 てんこは、頭の中で火花が散るのを感じた。 そして、そこら辺に落ちている小石を拾い集め、れいむの口の中に入れてロシアンフックを叩き込んだ。 殴られた衝撃で、れいむの口の中の小石が歯を砕き、口内を引き裂く。 「ごへえぇぇぇえぅ!いはいぃぃぃ! ・・ほへ、なんへほんなほこ・・」 泣き叫ぶれいむをてんこは、先ほどのうんうんに顔面からぶつける。 ピポ てんこの下着の中から不思議な音が聞こえた。 びぐんぶぐん痙攣するれいむを意識の外に追いやり、てんこは帰宅を急ぐことにした。 「はぁ・・・はぁ・・・」呼吸が荒い。限界が近かった。 (まだよ・・。まだ、あわてるようなじかんじゃない。) いや、時間です。 てんこは、頑張った。 時々下着の中から ポピ という不思議な音が聞こえてくるが、気にせず歩き、とうとう家に着いたのだ。 てんこがお腹を押さえながら家に入ろうとすると、玄関横の庭先から 「おっ、てんこお帰り。この子が親戚のとしあき君で、俺が今抱いているのが、としあきくんのゆっくりでさなえちゃんだ。」 と飼い主のお兄さん声を掛けられた。 「てんこだ。かわいい。」 「さなえです。よろしくです。」 と、としあきとさなえも続いて話しかける。 てんこは引きつった笑顔を浮かべながら 「よろしくね・・。」 とかろうじて返事をする。 はっきりいって今はそれどころじゃない。 「いまな。さなえをこうやって高い高いして遊んでたんだ。最近てんことあんまり遊んでやれなくてごめんな。よし!てんこも高い高いしてやろう。」 お兄さんが笑顔で話しかける。 (他界しちゃう!) てんこは、なんとか逃れようと 「い・・いまはいいわ・・。そのじきがわるいとおもうの・・・その、ほしのめぐりとか?」 と言うが、切羽詰りすぎて意味不明である。 「何言ってんだよ。それ。おっ、もしかして太った?」 もうほとんど動けないてんこは、あっさりと捕まってしまう。 そして 「いくぞ!それ!」 おにいさんは、てんこを持ち上げ、軽く上に投げる。 「おそらをとんでるみたい!」 てんこは、最高の開放感を感じた。 ポンピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!! 「ウあああああああああああああああぁあああああぁぁあ!」 「ゆんやぁぁぁぁ!これ、うんうんですうぅ!」 「すげー。ペットボトルミサイルみたいだ。」 てんこは飛んだ。 てんこは空を飛んだ。高く高く。 てんこは飛んだ。いろんなものを撒き散らしながら。 てんこは飛んだ。星になりたいと願いながら。 その後、てんこは生来の頑丈さと、胴つきゆえの中身の多さのために死ぬことはなかった。 ただ、お兄さんには死ぬほど叱られた。 そして、 「ねぇねぇ、どうやってそらをとんだんですか?じぶんであんなことしたんですか?おにいさんにぶっかけするのがしゅみなんですか?ねぇねぇ?おしえてくださいよ。どうしてだまってるんですか?ねぇねぇ。」 さなえに質問されて、涙ぐみ歯軋りしながら黙り込むてんこ。 このさなえ色々分かった上でわざと質問している。邪悪な魂を持っているさなえである。 こうして、てんこは自らの愚かな行いのため、としあき君が帰るまでの1週間、性格の悪いさなえにいじられることになったとさ。 おしまい 作品 anko2679 野良のゆうかにゃん.TXT anko2681 夜の悩み.TXT ※なぜか拡張子がはずせない。ごめんなさい。 挿絵:
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プロローグ ダンゲロスSSRaceから遡る事6年前、その時にも一つの戦いがあった。 5月7日 昼休み 伝説の焼きそばパン入荷予定 希望崎学園購買部にて、ここ数年空のままであった「伝説のやきそばパン」の陳列棚。 そこに上記の内容の張り紙がされたのは、4連休の前日である5月1日の昼休みのことであった。 数年に一度しか入荷されず、食べたものは全てを手に入れる可能性があるとすら言われている魔パン「伝説のやきそばパン」 食べれば恩恵を得られるかもしれない。食べずに横流しをしても、一財産になるだろう。 あるものは願いのため、あるものは金のため、あるものは弁当を忘れたので。 四限の授業終了の鐘と同時に、やきそばパンを手に入れるための戦いの火蓋が切って落とされた。 ダンゲロスSS裏Race 開幕 ダンゲロスSS裏Race ダンゲロスSS裏Raceへようこそ! ここは誰でも物語の作者になれる、読者になれる場所。 もっとも面白いお話を書いた者が、このゲームの優勝者だ! そして、その優勝者を決めるのは――あなたの清き一票だ! ダンゲロスSS裏Raceは全日程を終了しました! 最終結果は結果発表よりご覧ください! 読者、参加者の皆様、ありがとうございました! 投稿方法はSS投票方法を参照してください。 このwikiは何? このwikiは、2015年4月現在、講談社BOXにて小説化・月刊ヤングマガジン・漫画アクションにて漫画化等、絶賛メディアミックス中の、インターネット上でおこなわれる多人数参加型シミュレーションゲーム「戦闘破壊学園ダンゲロス」の番外編ゲーム進行用wikiです。 ダンゲロスって何?という方は、このページの下にある【ダンゲロスとは】【その他のQ&A】をご覧ください。 表Raceの延長であるため、wiki内容の大部分(投稿キャラ、投稿SS以外のルール説明等)がダンゲロスSSRaceと同様になっています。キャンペーンの開催を許可していただいた表RaceGK陣に感謝します。 ダンゲロスSS裏Raceとは このゲームはダンゲロスSSRaceにて参加希望した方の救済を主な目的に、表とほぼ同ルールにて再度SSキャンペーンを実施します。 今回のゲームは、面白いお話を書ける・書きたいプレイヤーをインターネット上で募り、誰がもっとも面白いお話を書けるか競いあうものです。 ゲームへは『作者』と『読者』の二通りの参加方法があります。 『作者』になりたい方はルール・ゲームの流れ、キャラクター作成方法をご確認の上、参加キャラクターをメールフォームより投稿してください。 『読者』になりたい方はゲーム開催期間中にこのwikiへ来て、公開されているお話を読み、面白いと思ったものに投票しましょう。参加に面倒な手順はありません。ダンゲロスに興味を持ってここへおとずれた方も、偶然にこのwikiへおとずれた方も遠慮は無用! ここに公開されているお話をご自由に読んでいってください。 そして、ご自由に投票していってください。 スケジュール キャラクター作成期間 5月15日(金) 23:59 キャラクター参加表明終了 5月17日(日) 00:00 キャラクター登録受付開始 5月24日(日) 12:00 キャラクター登録、調整受付終了 5月24日(日) 21:00 キャラ紹介ラジオ(予定) 本戦 5月25日(月) 00:00 SS募集開始 6月7日(日) 12:00 SS募集終了 6月7日(日) 21:00 SS公開・投票開始 6月21日(日) 17:00 投票終了 6月21日(日) 21:00 結果発表ラジオ さっそく参加してみたい方は ルール・ゲームの流れをご確認ください。 ゲームの世界観が気になる方は 基本設定をご確認ください。 【ダンゲロスとは】 「戦闘破壊学園ダンゲロス」とは、作家の架神恭介氏が考案した、インターネット上の掲示板やwikiを使って進行する、多人数参加型シミュレーションゲームです。 おおまかなゲーム内容は、参加プレイヤーがおよそ20人以上集まって各自オリジナルの特殊能力を持った駒を1つ投稿し、その後2つの陣営にわかれ、各陣営が交互に自陣営の駒を動かしあって最終的に敵陣営を倒す、変則将棋とでもいえるものです。 また、自分の投稿したオリジナル駒に名前や性別・特殊能力の細かい内容等を決めることで、プレイヤー同士で投稿されたキャラクター(駒)のイラストやSS(ショートストーリー)を自由に作成しあうなどの交流を楽しむゲームでもあります。 今回のゲーム(ダンゲロスSSRace)は、そのダンゲロスのゲーム要素の中からSS(ショートストーリー)を作成しあう部分を抽出した番外編にあたり、面白いお話を書ける・書きたいプレイヤーをインターネット上で募り、誰がもっとも面白いお話を書けるか競いあうものです。 【その他のQ&A】 今回のゲームについて興味・ご質問のある方は、SS裏Race本スレにご質問など、お気軽に書きこんでください。 また、ダンゲロスについて興味・ご質問のある方はダンゲロス総合掲示板、ダンゲロスwikiをご覧いただくか、質問スレッドにご質問など、どうぞ気軽に書きこんでください。 GK陣メインGK:スカーレット サブGK:tasuku
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秋の代々木公園系イベント第3弾。去年と同様に「北海道」「九州」に続いてベジフード。今年は月曜に「九州観光・物産フェア」行っているので、3週連続じゃなくて3回連続ですが・・。 天気予報では、土曜日@曇り時々雨、日曜日@雨なので、今回は土曜に行きます。 相変わらず食べてばかりなので、平日朝夕の武蔵小杉-武蔵中原間ウォーキングを続けてなかったら体重がまた70kg台に戻ってもおかしくないですね。 入口付近には随分とたくさんの人がいるな・・・と思ったら、毎回行列ができる人気店@移動販売車が近くに集結してたからでした。 こういった飲食イベントに来る場合、基本的に朝食抜きなので、早速何か食べますか。 まずは、木を植えるレストランオーロラのオーロラべジバーガー。肉っぽく見えるのは4種類の豆をすり潰して混ぜて味付けされたもの。 見た目だけは肉(ハンバーグ)っぽいけど、食感や味はちょっと違う感じがするな。 お次は、中一素食店・健福の担々麺。上に乗っている肉みそ風のものは、湯葉が何層にも重なってくっついているようなのを細かく刻んで中華風の味付けをした感じ。 ただ、担々麺という名前の割にはスープがとても薄味。お値段が300円と安かっただけに、そこだけが少し残念。 食べ終わった後、原宿口から渋谷口の方まで見て回ったんだけど、お目当てのものが見つからない。。 ここのブースはまだ来てないのかな?と張り紙見たら・・・! 探してた三八だ・・・。この時点で13時半なんだけど、既に完売かよ・・。用意していた食材が少なかったのか、他の店とは比べものにならないくらい人が来たのか・・。 まんまる焼き・・・食べたかったな。完売しちゃったのはしょうがないので、 GOVINDA Sの野菜コルマandひよこ豆のカレー+ナンを。持ってくる間にすこし傾けちゃったみたいで、カレーが少し混じってしまった。。 でも、カレーは良いね。個人的にはここのカレーは野菜コルマカレーの方が良かったかな。ひよこ豆のカレーは少ししょっぱく感じたし。 欲を言うなら、ナンよりライスの方が良かったかもね。ナンだと冷めるのが早いし、冷めると固くなっちゃうから。 続けて、Loving Hutの焼き肉丼@ネギ塩タレ。大豆から作られたベジミートを焼いて塩ダレで味付けて、五穀飯の上に自家製キムチと共にトッピングしたもの。 食感も肉っぽく、言われなければ大豆だと気づかないレベル。この日食べてきたものの中では、これが一番良かったと思う。 ハンバーガー ⇒ 担々麺 ⇒ カレー&ナン ⇒ 焼き肉丼と食べてきて、お腹の方もそろそろいいかなって感じなので、デザートで〆ることにしましょー。 いつもみたいにアイスにしようか。。そうすると、代々木公園売店で売ってるアレになりそう。 アイス以外だとスムージーがたくさんの店で販売されていたけど、今回は、 タイレストラン アジアン アジアンのタピオカココナッツミルクとセサミボール。 えっ?食べ過ぎ?、デザートは別腹に入ってもらう予定なので、大丈夫です。 タピオカココナッツミルクは、甘いココナッツミルクの中にプチプチとした食感のタピオカが大量に。コーンが入っているのは意外だけど、コーン自体も甘味があるので、イイ感じに調和してますね。色的にも綺麗だし。 セサミボールは、餅で餡を包んでゴマを付けて油で揚げたもの。俗に言うゴマ団子です。 何か、夕食ももういらないんじゃね?って位いろいろ食べましたね。流石に今回は追加でアイス・・・はする気も起きませんでした。 このイベントではゆるキャラ的なものは出現せず、隣(野外音楽堂前)でやっているNPOまつり2013もフリーマーケットがメインっぽいので特に見どころはないかな。 確か、2011年に行った時もこんなのやってたなー。 今年の代々木公園は、 ・8月のU-1グランプリ ・9月のナマステ・インディア ・10月の北海道フェア ・10月の九州観光・物産フェア ・10月の東京ベジフードフェスタ(このページ) と、数多くのイベントが開催されていて、大変お世話になりました。8月から9月にかけては、ベトナムフェスティバルやスリランカフェスティバル等、まだ行ったことのないものもやってたんですよね。 一応、春にもいろいろやっているのですが、飲食系は夏~秋が多いです。骨董市なんかは毎月開催されているようですが、そっちには今のところ興味がないので・・・。 こういったイベントでは、美味しいものをたくさん食べられるのは良いですが、その分費用もかさむのが難点ですね。 今年の代々木公園系イベントで気になるものは暫くないので、次に来るのはまた来年。 それでは、ごきげんよう! おまけ NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台となる岩手の物産フェアも同時開催してたのでちょっと覗いていきます。 番組内で「おかずかおやつか分からない微妙な食べ物」と紹介されたまめぶ汁は、既に完売してて買えなかった。。まあ、完売してなくても多分食べられなかっただろうけど。
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駆け寄ろうとする唯達。 そんな唯達をさわ子はしかりつけた。 さわ子「来ちゃダメよ!今来たらみんな巻き添えになるわ!」 ピタッとみんなの動きが止まる。 さわ子「私の可愛くて優しい生徒達!聞きなさい!私からの最後の授業よ!」 律「さわちゃん……最後だなんて……」 和「律……」 さわ子「強く生きなさい!何事にも負けない信念を持ちなさい!」 さわ子「人生は辛いことだらけよ!自分では道を選べないこともある!」 紬「……っ……」 さわ子「逆に、まだ進みたくないのに進まなくちゃいけないこともある!」 唯・律「…………、」 さわ子「わかって欲しくてもわかってくれないことや、努力して積み重ねてきた事がひょんなことで無に帰すこともあるは!」 梓・澪「……………」 和・純「…………」 さわ子「でも、そのたびに目をそむけてちゃダメなの!逃げてちゃダメなの! 戦いなさい!抗いなさい!独りで無理なら皆で! そうすればきっと……」 ガガガガガガガッ 教室の床が全て崩れた。 ホワイトボードに寄り添うようにしてさわ子も穴に落ちていく。 さわ子「あなた達は素敵な人生を送れるは!」 そう言い残してさわ子の姿はどんどん小さくなり、やがて消えた。 和「……、」 ━━━━バタンッ 目をそらすようにして和が教室の扉を閉めた。 和「1階に降りましょう。憂や先生が見つかるかもしれない。」 唯「……うん。」 唯が辺りを見回すと、その視線を掻い潜るようにして皆、悔しそうに目を伏せる。 紬「……、(それにしても変ね。教室の床が全て抜けるくらいの大地震の発生。なのに、廊下にはなんら破損が見られない。)」 壁に触ってみるがなんのへんてつもないただの壁。 紬「(いくら耐震工事したところで、ここまで無傷なのはありえないわ……。)」 あぁでもない、こうでもないと思考錯誤する紬。 紬「ねぇ、みんな。ちょっと……」 アハハハッ━━━ 皆「……!?」 紬「なに……今の?」 和「……笑い声?」 梓「しかも、小さな女の子の声でしたよ!?」 律「小さな女の子って……ここ高校だぞ!?」 純「……いったいどこから!?」 ?「お姉ちゃん達も……イッショニアソボウ?」 ━━ドドドドドドドッ そんな音と共に、彼女達の世界は反転した。 唯は、天井を見下げていることで自分達が落ちていることを容易に理解する。 唯「キャアァアァア!」 闇━━。 みんなも一緒にいるのかすらわからない闇。 怖い、怖い、死ぬのが怖い。 闇が怖い。 憂やさわちゃんもこんなにも強大な恐怖と戦ったのかと思うと思わず歯ぎしりする。 唯「(意……識が)……!?」 薄れゆく意識の中、唯は確かに見た。 ふわふわ宙に浮いたボロボロの赤いワンピースを来た小さな女の子。 子どものものとは思えない残虐非道な目で、ニヤニヤしながら私達を見下ろしていたのを……。 ?「キャハッ♪」 ━━━━━━━━━━。 澪「うーん……今日のパンツ……ミセパン……ノーパン」ムニャムニャ 澪「……んっ」 澪「……あぅ!?」グキッ 突然襲ってきた痛みによって私は目を覚ました。 澪「……痛っ……痛い…… 足が……」 澪「……ふぅ、動くけど……捻挫してる……」 澪「あれ? ここはどこだ……?」 私は手探りで辺りを探すが、何も見つからない。 澪「家じゃ……ないよな?」 澪「えっ?うそ?」ガバッ 私は、とりあえず立ち上がって目を凝らす。 澪「……?暗くてよく見えないな。」 澪「確か地震のせいで憂ちゃんや先生が落ちて……。その後、皆で探しに行こうってなって……どうなったんだっけ?」 だんだん目が慣れてきた。どうやら、木造の古い建物のようで、床はところどころ抜けているが机が何列かになって並んでいた形跡があった。 澪「……学校……か?」 ジジッ━━ 澪「!?」 音を立てて明かりがついた。 突然の明かりで一瞬目が眩んだが、すぐに今まで見えなかった光景が露になる。 天井がところどころ剥がれて落ちてきたのか、真っ二つに割れたような板切れがそこら中に散乱しているし、 ボロボロの机は足まで木造でいかにも月日を感じさせていた。 澪「ここ、どこだよ……!」 半ば混乱しつつも、目が見えるようになったことで安心したのか、私は右足を引きずるようにして辺りを探索し始める。 澪「教室の後ろ側の右隅……扉だな。……扉の奥は暗いけど……外に廊下はちゃんとあるみたい……。」 澪「……まだ教室全部見てないし、ここから出るのはまだ止めておこう。」 ……先に言っとくが、べ、別に怖くなった訳じゃないからな! 私は左隅へと足を進める。 澪「この板……落ちて来た時割れなかったのかな? ボロボロには違いないけどけっこう長い……って今は関係ないか。」 澪「次は教室の前側を……あれ?」 澪「教壇のところに誰か……寝てる……!?」 そいつは、私と同じ紺色のブレザーに青いリボンタイをつけ、プリーツスカートをはいていた。 髪にしている黄色カチューシャがよく似合っている。 おまけに嫌と言うくらいに見知った顔ときた。 澪「律っ!?律か!?」 嬉しさのあまり声が上ずる。 孤独からの解放感と言えばいいのだろうか? 体がフッと軽くなった気がする。 しかし━━。 澪「へ、返事が返って来ない……。」 まさか死━━? 澪「……大変だ!」 澪「……床が壊れていてこれ以上先に進めない……。」 澪「……そうだ!一度、廊下に出て教壇側の扉から入れば……!」 澪「くそっ……やっぱり廊下暗いな。足元に気を付けないと……」 澪「痛ッ……!くぅ……、板キレにつまづいた……。」 澪「足……大丈夫かな…… やばそうかも……」 でも、律が危ないんだ。 澪「負けない……。」 私はパンパンに腫れ上がった右足にムチをうつ。 澪「なんだこれは?紙……新聞か?」 教室の一歩手前に落ちていたそれを私は拾う。 澪「えー……なになに?」 ■****校■ "行方不明者ついに3名に" 相次ぐ***学*の 生徒児童の失踪事件に、ついに三人目の行方不明者が出てしまった。 同級生の証言によると、5年生の ****んは下校時刻に 校内の渡り廊下で 友人達と別れた後、その後の消息を絶った模様。 警察は誘拐事件の可能性も視野に入れ、 捜査員を増やし 一刻も早い解決に向けて捜索にあたっているが 一人目の児童失踪よりはや十日。 未だ消息の知れない子供達の安否が気遣われている…… 澪「なんでこんなものが……ここに?いや、今はそれより律だ!」 澪「律!」 私は一目散に教室へと駆け込むと、律の名前を呼んで倒れ込むようにして飛びつく。 澪「……!?」 澪「よ、良かった。ちゃんと息はしてる。」ホッ 澪「おーい!律起きろ!」 私は中々起きない父親を起こすようにユサユサと律の身体をゆする。 律「う~ん……あと5分……。」 澪「さっさと起きろっ!」ゴツン 律「あぅ……。」 律「……あれ?澪じゃん?おはよう。こんな早くからうちになんのようだ……?」 澪「寝ぼけるな!」バキッ 律「ohアウチ!」 澪「起きたか?」 律「あぁ、目が覚めたよ。だが、頭を思いっきり蹴飛ばすのはやりすぎだバカヤロー。」 律「あれ?ここはどこだ?」 律は明かりが眩しいのか、目を細めて辺りを見渡している。 やがて、焦点が合い出したのか切羽つまったように焦りだす。 律「どこだよここ!?」 澪「私だって知らない!」 澪「知るわけ……ないだろ……。」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━。 律「……ふんぬっ……ぬぬぬぬぬぬっ!」ググッ 律「ぷっはぁ!ダメだぁ!」 律「この窓、ビクともしねぇ……。」 律「それに、外も真っ暗で、よく見えねぇし……。」 澪「……どうなってるんだよ……」 律「……ここ……やっぱり、学校なのかな?」 澪「それにしては、何か妙に机が小さい気がするんだよね……」 澪「……小学校みたいに」 律「小学校って……」 澪「……まさか……」 律がスタスタと歩きだす。目標は黒板横の掲示板。 そこには一枚の張り紙がしてある。 律は張り紙を覗き込むようにして読み始めた。 律「━━っ!?」 驚きのあまりだろうか? 律が掲示板から一歩後退する。 ……いったいなにに驚いたんだ? 澪「……どうしたの……?」 律「壁の……ブリントに……」 律「『天神小連絡通信』……って」 澪「天神小……学校……?」 澪「私達の学校……桜ヶ丘高校が建つ前に、取り壊された……廃校じゃないか……!」 律「ちっくしょォォオオ!何なんだ!私達どこにいるんだ!!みんなは?みんなはどこにいった!?」 澪「落ち着けっ!律!」 私は、明らかに平常心を失った律を手を握って必死になだめる。 律「━━ハァ……ハァ。」 律「わ……悪い……。取り乱して。」 律も私も、手を握り合ったまま声も出せなかった……。 歯が ガチガチと音を立てるほど、全身が震える経験なんて……生まれて初めてだったから。 頭の中がふわふわして……今 自分達の置かれている状況を、整理して考えることが出来ない。 悪い夢かと期待しても、ちっとも目の前の景色は消えてくれない。 ただ静寂が、苦しい…… 。 ダメだ……黙ってると……。 澪「とにかく、学校の外に出てみないか?」 律「外に……か?」 澪「このままずっと震えてても……何も解決はしないだろ(こんな気持ち悪いところ……少しの間でも居たくないし)。」 律「……珍しく積極的だな。」 澪「いつも頼りにしてる誰かさんがやけに消極的だからな。」 律「……悪い。」 律「だが、窓も開かないんだぜ?かたいとかじゃなくて……そう、ガチッと空間に固定されてる感じ……。」 律「外になんて……本当に出られるのか?」 澪「あぁ、だけど ……玄関とか、非常口とかあればそこから外に出られるかも知れないじゃないか。」 律「そう……だな…… ジッとしてたら、おかしくなりそうだし……。」 澪「よし、とにかくこの部屋をでよう。」 澪「私達だけじゃなく……ひょっとすれば、みんなもいるかもしれないし!」ニコッ 律「みんなと一緒なら……何とか なるかも知れないな!」ニコッ 澪「あぁ、そうとも!」 証拠も何もない話…… 私もパニックってただけかも知れない でも、じっとしてると……私まで悲鳴を上げそうで 必死に強がってみせた。 唯「幸せのサチ子さん?」 【第一部、完】 次回予告 次回予告 澪「なんだこれ……髪の毛?」 澪「ヒィィィィ!?」 律「うわああぁぁあぁ!?」 澪「さっきと廊下の……形が変わってる?」 ?「……キ・ミ・タ・チ」 律「無い!?幸せのサチ子さんのお守りがない?」 ???「……キャハ♪」 澪「嫌だよ……律……律ゥゥウウウウ!!!」 戻る
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探偵業を営んでいる男吉は、いつものように事務所のソファに腰を下ろし、ぼんやりとノートパソコンでネットサーフィンを……まあ要するに暇を持て余していた。 有名な事務所であればひっきりなしに電話がかかってくるのだろう。 よくはわからないがきっとそのはずだ。 男吉の探偵事務所というイメージ像はそんなものだった。 だが彼は駆け出しの探偵だ。 開業してまだ1年にも満たない。 となれば当然、イメージとは全く違う現実がそこにあったとしてもなんの不思議があろうはずもない。 始めたばかりの頃は物珍しさに電話が殺到したり、毎日のように顧客が訪れたものだが、それも一ヶ月二ヶ月と時間が経つほどに少なくなり、今では1週間に二、三件の依頼がくるかどうかといった有様である。 もちろん依頼がこなくともやることはあるのだが、かといってすぐにやらなければならないような事があるわけでもない。 電柱の張り紙も、やりすぎたために若干警察や近隣住民からマークされつつあるので、仕方なく事務所のソファでのんびりとしていたという次第だ。 そこへ、珍しく来客が訪れたのだ。 男吉は吸い始めたタバコを慌てて消し、中へ迎え入れた。 ドアの向こうに居たのは30代後半から40代の女性、恐らくは主婦だろう。身なりは小奇麗で、実際の年齢よりは若く見えるのだろうが、化粧で誤魔化しきれないわずかな小皺が老いを明確に物語っていた。 主婦が依頼人となると、その内容もおおかた予想がつく。多いのは浮気調査と人探しで、希に子供のいじめに関する相談もある。 男吉の差し出した茶を一口すすり、湯呑をテーブルに置いてから、彼女はまず自己紹介をはじめた。 すかさずメモ帳を取り出し、すらすらと彼女のプロフィールを書き記していく。、 名前は宮島トネ。 世代を考えると、随分古めかしい名前だ。 軽く咳払いをしたので、本人も少し気にしているのだろう。 メモ帳に、名前に関する話題はNGと書き足した。 予想通り専業主婦で、三つ年上の旦那と、今年大学生になる息子が一人いるらしい。 続いて住まいと連絡先、さらに身分証を提示したところで、突然彼女の携帯が鳴った。 すみません、と一言残し、彼女はソファから少し離れたところで話し始めた。 やれやれとため息をつきながら、男吉は電話が終わるのを待った。 5分、10分、15分と経過し、ようやくトネが戻ってくる。 待ち疲れた男吉は丁度タバコを吸い始めたところで、一口しか吸っていないタバコをまたもや消さなくてはならなくなったため、流石に苛立ちが募る。 顔には出さず、あくまで笑顔を保ってはいるが。 「ごめんなさいね。ちょっとはずせない用事だったもので」 「いえ。お気になさらずに」 とは言うもののあまり悪びれない様子のトネに、思わず右ストレートをお見舞いしたくなるのをグッとこらえて、男吉は言った。 「それで、本日のご用件は……」 prrrrrrrrr。 再び鳴り出す着信音。 「あらやだ、ごめんなさい」 またもや席を外すトネ。 畜生、なんだこれ。 「それでねえ、その奥さんが言うにはね、吉岡さんの旦那さんと篠宮さんとこのお嬢さんが援助交際をなさってるって。私、もうびっくりしちゃって」 「ほう。それはいけませんな」 30分ほど経過し、戻ってそうそうトネが口にしたのは全くよくわからない世間話だった。 吉岡さんと篠宮さんが一体誰なのか。 男吉には皆目見当もつかなかったが、問いただすような愚行は犯さない。 無駄話が余計に長引いてしまうからだ。 あくまで笑顔で、相槌をうつ。聞き手の基本中の基本だ。 それだけだと、相手は自分の話に興味がないのかと思われてしまうので、適度に自分の感想を一言二言挟み、反応にバリエーションを持たせることも忘れてはならない。 「でもねえ、言われてみれば確かにお二人が一緒に歩いているのを、見かけたことがあるのよね。その時はなんとも思わなかったのだけれど、今にしてみれば確かにおかしなはな」 「おかしいのはてめえだ糞ババア要件をとっとと言えやコラァ!」 言うが早いか、男吉の右ストレートはトネの右頬を的確に捉えていた。 ソファに腰掛けていたトネはソファごと後方に大きく吹き飛び、壁に激突し、大きな尻餅をついて、そのまま静かになってしまった。 拳を突き出した姿勢のまま、男吉は数十秒ほど目をつぶり、開く。 トネに反応はない。恐らく気絶しているのだろう。 ふうと大きなため息をついて、男吉は腰を下ろし、タバコを吸い出す。 そして、 「まぁたやっちまったぁ……」 深々と項垂れ、ぼやくのだった。 「あ」 「あ」 視線と視線がぶつかり合い、両者は同時に、全く同じ言葉を漏らした。 ドアノブから手を離すこともなく、互いが互いの姿から目を離せずにいる。 そのまま数秒程の時間が流れ、 「ええと、お邪魔しました」 そう告げたのは男吉ではなく、男吉の目の前にいる女だった。 20代前半、ロングヘア、平均的な身長に控えめなバストだが、身なりは整っていて、顔立ちは悪くない方だ……と、いつもの癖で男吉は瞬時にその女の身体的特徴を捉えていた。 「ああ、いや、ええと」 どうしたものかと考えていると、女はそれ以上何も言わず、やや訝しげな表情を浮かべたまま去ってしまった。 考えるまでもなく、客だったのだろう。 惜しいことをしたかもしれない。 後を追って話を聞くべきだったのだろうが、今、男吉はそれどころではなかった。 悔やみつつも、仕方ないと自分に言い聞かせ、ドアを閉める。 一応鍵をかけて、階段をゆっくりと一段づつ下り、周囲を警戒しながらビルを出た。 5月ももう半分を過ぎている。だというのに肌寒く、時折吹き荒ぶ風が男吉の身体を震わせた。 コートを着てくるべきだったと後悔しながら、目的地へと足早に移動を始める。 目的の場所は、そう遠くない。というよりそれはビルのすぐ裏側にある、ゴミ置き場だった。 「どっこいしょ……と」 掛け声とともに男吉は背に抱えていたソレを、敷き詰めるように置かれているゴミ袋の上へと放った。 「これでよし」 任務完了だ。やれやれ、などと呟きながらそのゴミ置き場を後にして、再びビルの中へもどろうとしたその矢先。 「あの」 唐突に声がかけられ、男吉はハッとなって振り返った。 そこに居たのは、先ほど事務所を出るときに会った、あの女だった。 「お、おお。なんですか」 「何してるんですか?」 率直に彼女は尋ねる。実に単純な問いかけだった。思わず返答に困ってしまうほどに、シンプルだった。 見事だ。男吉は心の中で賞賛を送る。 「……聞いてます?」 「あ、ああ。聞いてるぞ」 「いや、あの……」 彼女の怪訝な瞳が、一層濃さを増したことに危機感を憶え、男吉はシンプルに答えた。 「ゴミ捨てだ」 「ゴミ捨て?」 「ああ。見ればわかるだろ。ごみ捨てだ」 「あの女性が?」 「ぶふぉ」 咄嗟に吹き出してしまう男吉。 そう、彼が先ほどゴミ捨て場に放ったのは、何を隠そう、元・依頼人である宮島トネであった。 「死体遺棄ってことなんですかね、つまり」 「待て。人聞きの悪いことを言うな。まだ死んでないぞあれは」 「まだ?」 「いや、これからもだ。これからも死ぬことはない。いやいつかそのうち人は死ぬものだが、すぐには死なない」 「はあ」 「まあ少なく見積もっても、3、40年は確実に生きるだろうな。まったく人間って奴はしぶといもんさ」 「なんであんな場所に捨てたんです?」 「ん、まあ、他にこれといった場所もなかったしな……」 「そうですか」 と、そこで彼女はその場を去ろうとした。 男吉は慌てて彼女の手を取り、 「まて。どこに行くつもりだ君」 「や、警察署に」 「ぶふぉ」 再び吹き出す男吉。 咳き込みながらも、掴んだ手を振りほどこうとする彼女の手を、更に強く握り締める。 「待て。落ち着け。なんで警察なんかに」 「むしろ今警察署以外にいくべき場所はないんじゃないかと」 「いや、違うな」 フッ、と彼女の発言を鼻で笑う男吉に、彼女は疑問符を浮かべた。 「君が行くべき場所は他にあるはずだ」 「いや、特にないですけど」 「ある。あるはずだ」 「そんなこと言われても……」 「思い出せ。俺たちが最初に出会った時のことを」 「出会った時のこと?」 そこでようやく彼女はだん吉の手を振りほどこうとするのをやめて、かわりに思案を始める。 「そう。君が最初に俺の前に姿を現した場所はどこだ?」 「えーと、ここの事務所の前だったと思いますけど」 「その通りだ」 男吉は指を鳴らして、彼女を指差し、 「つまり、君はこの探偵事務所に用事があった。そういうことだ」 「あんまりいい所でもないが、まあゆっくりしていってくれ」 「どうでもいいけど、なんでソファが倒れてるの?」 「気にするな」 言いながら、男吉は戸棚からカップを二つ手にとって、コーヒーメーカーの電源を入れた。 「君はコーヒー嫌いか? 紅茶ならあるけど」 「おかまいなく」 「よせよせ。若いのに変に気を遣うことはないぜ」 「や、別に欲しくないからいってるだけで……」 「お茶もあるぞ。お湯を沸かすのが面倒だから正直コーヒーにして欲しいところだが」 いつの間にか彼女の口調が変わっていることに気付いて、若干の違和感を覚えながらも、特に何も言わず男吉はテーブルにコーヒーカップを並べた。 「砂糖とガムシロップならある。ミルクはないけど」 「いらないってのに」 「ふむ」 口元に手を当て、彼女をじっと見つめる男吉。 その視線に居心地の悪さを感じたのか、視線を逸らす。 松山男吉は探偵である。 25歳にして仕事もなく路頭に迷っていたところ、駅前の吉野家の傍にある電柱の張り紙にふと目が止まった。 探偵アルバイト、募集中。 日本ではあまり馴染みのない探偵という言葉に、男吉の心は揺さぶられた。 ただの好奇心と言ってしまえばそれまでだが、心惹かれるものがあるのは間違いない。 気付いた時には探偵事務所の門戸を叩き、契約書にサインしていた。 現実を思い知らされたのはその後すぐにだった。 ドラマや小説、漫画であるように、殺人事件の捜査を警察から依頼されるようなこともなければ、泥棒の犯行予告を受けて夜通し宝石店で警備につくようなことはない。 浮気調査のためにそこそこ稼いでいそうなオッサンの後を何時間もつけまわしラブホテルの前で丸々半日待ち構えたり、或いは30年前に蒸発したオッサンの30年前の写真と名前だけを頼りに聞き込み調査をしたりと とにかく地味で根気のいる夢もロマンもへったくれもない、どうしようもない現実だけがそこにあったのだ。 探偵として独立しようと思い至るまでにさほど時間はかからなかった。 伝奇の二階堂マオとかいうキャラクターの設定からうまいこと話を作ってやろうと画策し、そうそうに飽きた。 あの設定だけで書けるわけねえ。おわり。
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メーカー勤務奥 373 :1/3:2012/05/04(金) 16 34 52.66 ID DxFb03kf 自分が引っ越し記念カキコ フェイク有なんで、矛盾とかスルーして頂けると有り難い。 前提 ・婚約者と親公認の同棲をするため引っ越し ・結婚は確定しているが、記念日に籍を入れたいので婚約のまま ・私の会社は某メーカー社員で、夜勤がたまにあり ・婚約者は私の務める会社の下請け会社社員。ほぼ夜勤ばかり ・A(泥奥) 数室離れた部屋に住む。子供が一人 籍入れる前だけど、先に引っ越しだけしておいた。 大家さんには説明済み。近所には説明が面倒だから、 もう結婚していることにした。 最初の一週間ぐらいはほのぼのと新婚同然だから熱々な日々を 過ごしていた。 ある日、私が夜勤帰りでぐったりしながら帰宅すると通路にAがいた。 挨拶して通り抜けようとすると、 「お仕事大変ですね~」って言ってもらったが何だかニヤニヤしてる。 感じ悪いなぁと思ったが、 「ありがとうございます」とだけ言って部屋に入った。 374 :2/3:2012/05/04(金) 16 35 29.38 ID DxFb03kf ある時優しい近所の人(以下Bさん)に、私が風俗で働いている との噂がたってると教えてもらう。 仰天して話を聞くと、Aが勝手に喚いてるとか。 Bさんには前に世間話程度で工場勤めで夜勤があると話していたため、 それは誤解だとAに言ったが、 女がそんな仕事につくわけないpgr で終了したらしい。 名誉棄損と婚約者と共に夜、A宅へ抗議しに行くが、 「ホントのことじゃない」と馬鹿にされて全然取り付く島がない。 仕方ないので、社員証を見せると態度が一転。 般若のような顔つきで 「騙したわね!」と。 勝手に騙されて何言ってんだコイツ。 「同棲のくせに」「不潔」「うちの子に悪影響!」 と自己紹介乙なことを喚きたてているとA旦那が出てきた。 慌ててAが 「何でもない!」と言ってA旦那を引っ込めようとするが、 先にこっちが 「奥さんが私を風俗に務めているとデマを近所中に流して困っている」 と言ってやった。 A旦那が詳しくというので、A宅に入り再度説明。 A旦那が謝罪したところで、さっきの 「同棲のくせにー!!!」と再度色々文句を言い出した。 私としては何でコイツ同棲だって知ってるんだ?と思ったら、 なんとポスト漁ってた。 ダイヤルナンバー式錠だから、私が開けた際の番号を覚えたらしいorz 他ご近所さんのダイヤルナンバー式錠もしっかり把握していた。 ご近所では旦那の姓名乗りで、郵便物は旧姓のままなので、 気づいたらしい。 ダラなので郵便物盗まれてるの気付かなかった。 375 :3/3:2012/05/04(金) 16 36 07.59 ID DxFb03kf その後Kを呼んで、被害届を出して、慰謝料貰って和解。 大家さんは「悪質なデマ」「盗難注意」の張り紙を出してくれた。 慰謝料に含まれてた引っ越し代で昨日引っ越したよ。 あの梱包をまたしなきゃならなくなったときは泣きそうになった。 GWなのに何処も行けなかったよ・・・。 376 :4/3:2012/05/04(金) 16 39 41.96 ID DxFb03kf なんか前提で書いてる所も削っちゃった・・・。 何で噂流したかというと、私の婚約者と不倫したかったんだって。 某メーカー勤務なのは婚約者と勘違いして、 お金持ち→私に貢いで!と。 メーカーと知ったのは社内誌とかが家族に送られてくるから。 私の宛名になってただろうに、何を一体勘違いしたんだろう。 だから「気持ち悪い!」でうちが引っ越した。 後書きウゼでごめん。 377 :名無しの心子知らず:2012/05/04(金) 16 41 05.85 ID DqmoS2rJ 376 乙。 近所の人間と旦那がまともでよかったね。 378 :名無しの心子知らず:2012/05/04(金) 16 55 21.60 ID nkKbCdJy すっげ乙。泥旦那は離婚しないのかね? 381 :名無しの心子知らず:2012/05/04(金) 17 19 52.34 ID W4lUv4ww 378 その後すぐに引っ越したので、わかんないです。 A旦那は凄いぐったりはしてましたけどね。 デマ(風俗)の噂<郵便物盗難の方が当然、近所に広がりが 大きかったので、あっちももういないんじゃないかなとは思う。 382 :名無しの心子知らず:2012/05/04(金) 18 10 48.76 ID /68mrqer 今頃はA夫婦離婚してたりしそう 憶測で勝手なデマ振りまく上に、郵便物泥する嫁なんていらんだろ 383 :名無しの心子知らず:2012/05/04(金) 18 20 14.05 ID nkKbCdJy 子供に悪影響しかないもんねえ。 次のお話→386
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見張り 共通技能 「見張りⅠ」都市の周囲に魔物が来ないかを監視する仕事、本来は兵士の役目だが一般人の職にすることで兵士を鍛えるための時間を作っている。 「見張りⅡ」(見張りⅠの取得が条件)仕事ではあるが一般人にも務まるようなものであり専門性はない、それでも見張りというからには都市に近付く異変は見逃したくないものである。 「見張りⅢ」(見張りⅡの取得が条件)兵士の見張りと比べれば不安はあるが一般人にしては十分な目と技術。 「見張りⅣ」(見張りⅢの取得が条件)兵士レベルの技術、何か異変があれば報告すれば兵士が調べに向かう、気がするレベルでも対応が遅れれば悲惨なことになりかねないため、些細なことでも報告するようにと雇い主である町長から指示が出ている。 「見張りⅤ」(見張りⅣの取得が条件)監視のプロというべき技術、一般人を雇い兵士の訓練をしている分何かあれば相応の成果を出してもらいたいと思うのが一般人であろう。
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リスト 昭和80年の人物:一樹守/岸田百合/木船郁子/永井頼人/三沢岳明/喜代田章子/阿部倉司 昭和61年の人物:矢倉市子/藤田茂 一樹 守 (Mamoru Itsuki)(年齢:20歳)▲ 現代(昭和80年)の人間 オカルト雑誌アトランティス編集者 中学時代の女性の友人(池田麻衣)の胸にアザがあった。 ラストはアーカイブの所得条件から現実に戻れたようにも思えるが、その後の安否は不明。 考察スレでは「都市伝説調査隊HP」から一樹が行方不明のままだという説が有力になっていたが、 この行方不明者は「週間粕取」のライターなので、一樹とは関係ないと思われる。 (このライターが夜見島に亀ゼリーラーメンを置いていった) ラストのデモタイトルは「収束する世界」 <疑問点> ラストシーンにおいて、闇人の存在が抹消されてない現実に帰還か? その後の消息は? 正史ではない並行世界に落ちたのか?(今んとこ上が有力) 中学時代の彼女の件。トラウマ? 該当の少女は当時14歳で郁子&柳子と歳が近いが、関係性は? →ガールフレンドと郁子達は関係ない。 ただし、胸にアザがあったことや人の心が読めてしまう能力から未覚醒鳩であった可能性がある。 岸田 百合 (Yuri Kishida)(年齢:18歳)▲ 現代(昭和80年)の人間 光を嫌がる。一樹を利用、冥府の門を開けて母胎を復活させ、融合。 鳩であるため、当初から視界ジャックを知っていた 屍霊を踏み潰すシーンがある(屍霊と敵対) 「あなた、お母さんに近い」(柳子談) 「おかあさんは鳩を飛ばしたけど、誰も帰ってこなかった」(本人談) 母胎が飛ばした鳩の4体目(1体目は加奈江、2、3体目は「ブライトウィン号の怪」に登場)。 母体の頭部から直接生み出された(分裂した)鳩であり、胎児の時に鳩の因子を植えつけられた女性等とは違い母体の意志が強い。 岸田 百合(本物)(Yuri Kishida)(年齢:失踪当時18歳) <本編> 昭和78年の人間。 行方不明女性の張り紙・メッセージボトルでのみ登場。 昭和78年8月10日に行方不明。(アーカイブNo.12行方不明女性の張り紙) 何者かに三逗港に監禁された。服と名前を奪われたとのこと。 正真正銘、普通の人間。母胎や闇人、堕慧児などとは一切関係ないと思われる。 当時18歳だったので、偽百合はこの年齢を2年間使用していると思われる(アーカイブに書かれている服装と若干違うので、服を変えた可能性も)。 奪われたのは「服と名前だけ」なので、鳩の岸田百合とは顔が全然違う。めがねっこ。 「私の名前は岸田百合。私を閉じこめた女は私の服を着て外に出て行きました。 あの女は私の服も名前も盗み私になろうとしている。 あの女の顔に騙されないで。あの女の本当の顔は・・・」(アーカイブNo.70メッセージボトル) 疑問点 張り紙があった・姿が全く違うことから、本人に成り代わって生活していた訳ではない模様。 →この世に同じ名前の人が一人だけと言うわけでもないのに、名前を取るだけで本人を拉致する必要があったのか? 木船 郁子 (Ikuko Kifune)(年齢:18歳)▲ <本編内> 現代(昭和80年)の人間。 三逗港で漁師のアルバイト。 敵を操る感応視の能力を持つ。 木船倫子と中島一郎の娘。 多河柳子とは双子の姉妹。 倫子は二人を出産後上京したが、生活苦のため柳子しか引き取れなかった。 その能力と、柳子と同じ出生の秘密から、郁子の中にも鳩としての存在が眠っていることがわかる。 阿部は一目会っただけで、その感じになんとなく気づいていたようだ。(郁子デモ) 冥府にて母胎初登場時にいきなり出てきたようにも思えるが、一樹最初のデモで翔星丸から転落した後、夜見島港に流れ着いたデモがある。 感応視によって、母胎や闇人より先に鉄塔の頂上に辿り着かなければならないことを悟る。 市子には「お寝坊さん」呼ばわりされ、藤田には「そうか、あんたも・・・」と言われている。 また、自分の発言「結局この島に引き寄せられちゃったよ…母さん」で倫子と夜見島の関係から、自分にも因果(鳩としての覚醒)を感じている。 柳子とは違い、自分の鳩としての存在には気づいてないようだ。 ラストは一樹と二人無事に現実に帰還したが、ラストの手つきや朝日の嫌がり方、表情が加奈江に酷似。平和なEDではなさそう。 <疑問点> ラストシーンは鳩としての覚醒なのか? 永井 頼人 (Yorito Nagai)(年齢:21歳)▲ <本編内> 現代(昭和80年)の人間。 ごく普通の健康優良日本男児の自衛官。階級は陸士長。 自衛官として成績は優秀だったようだ。 ヘリ墜落後、三沢の指揮下で行動する。 だが、元々三沢のことを快く思っていないこともあり、永井が助けた百合を疑ったりする三沢の(傍から見ると)不審な行動に嫌気が差し、別行動をする。 後に、市子を撃とうとする三沢を発見し、勢い余って発砲。三沢を射殺してしまう。 市子を保護したが、その後市子が覚醒。 (ブレスレットを使い)正気に戻そうとするも失敗。 その後一樹と出会い、一緒に鉄塔の頂上を目指すが、太田常雄によって鉄塔から落とされる。 なぜか無傷でいた永井は、逆ギレ(顔を迷彩柄に、性格も攻撃的に)し、学校にて沖田を滅する。 続けて、甲式となった三沢、海から飛び出してきた堕慧児を次々と撃破していく(ものを破壊する喜びのようなものに支配される)。 最後は再度赤い津波に飲み込まれ、母胎の地上奪還が成功し、闇人に支配された並行世界に飛ばされる。 その世界では永井、つまり人類が伝説の怪物であり、排除されるべき存在である。 状況は似ているが、SDKと違って神の力などの異能はないので、彼よりさらに絶望的と言える。 元の世界に戻る術もなく、周りは闇人だけという状況に絶望した永井が叫びながら銃器を乱射するところで幕が降りる。 デモタイトルは「奪われた世界」。 闇人の絵日記の解読: 「そらから こわいかいぶつが おちてきた ぜつめつしたはずの にんげんの いきのこり」 <疑問点> 鉄塔で一樹の手をとるときに、手を放したが、あの反応は?ブレスレットに触れたせい?物音がしたから? 鉄塔から落ちた永井が無傷だった理由と、地理的に離れた学校にいた理由(市子も鉄塔から落ちて学校傍に)は? 何故一人だけそんな絶望な世界にとばされたか? →「登場人物のなかで唯一闇人ではない人間(三沢)を殺した因果」「闇人を殺すことに快感を覚えたから」などの推測がファンの間では出ているが、推測の域を出ない。 三沢 岳明 (Takeaki Misawa)(年齢:38歳)▲ <本編内> 現代(昭和80年)の人間。 自衛官。階級は三等陸佐。 前作(昭和78年8月2日)の羽生蛇村事件の土砂災害跡で、前作唯一の生存者であり現実帰還者、四方田春海を救助する(昭和78年8月6日)。 だが、その時に無数の手に襲われる幻覚を見てから変な幻覚や悪夢を見るようになり、精神高揚剤(麻薬ではない)を服用。 三沢の黒電話が鳴る畳の部屋での夢のデモで後ろに立っていたのは、春海だと思われる。 三沢団地「幻影」条件2でも春海と思われる少女の視界をジャックでき、その少女がいる部屋に行く事になるが、振り向いた少女は屍人であり、幻覚であった。 当初から百合と市子の存在を「あいつらの匂いがする」と怪しむが、市子に銃を向けているところを永井に目撃され射殺される。 彼は彼なりに永井の上官として気を張り、無事に生還しようと勤めていたのだが、その努力は報われなかった。 死亡した後に闇人化し、阿部採掘所で登場する。激しく強い。 後に闇人甲式化し、永井に倒され、堕慧児に取り込まれる。やるじゃない。 <疑問点> 永井に射殺された時の「先に目覚める」は、永井が以前言っていた「これは夢じゃないか?目覚めたら(略)」のセリフにかけたものか? それとも、あの異世界の構造と闇人の存在を理解していたからなのか? 喜代田 章子 (Akiko Kiyota)(年齢:29歳)▲ <本編内> 現代(昭和80年)の人間。 過去視の能力を持つ。 生年月日が29年前の夜見島島民消失事件と全く同じ。(昭和51年8月3日) 職業は占い師でマドモアゼル・夢魅(Yumemi)という名前で活動。 実際にホームページもある。 夢魅の館 http //www.yumemi-salon.com/j/index.html ここのプロフィールから、母親が妊娠してる時に遊覧船から海に転落し(この時加奈江の因子が寄生していた)、章子を緊急出産していたのがわかる。 そして、アーカイブの四開新聞の夜見島消失事件の記事の隣にもその事件が載っていて、四開新聞が地方新聞と思われることから、転落場所は夜見島近海と推測される。 過去視を繰り返し、三上父殺害の深層に辿り着くが、その際に意識を加奈江に侵食されて精神を乗っ取られ、顔も加奈江になる。 サイレン2の台本には「・・・としての記憶と顔は失われ、加奈江・・・」と書かれていた。 母胎戦の加奈江は、章子の服装をしている。 電撃攻略本には「元々、加奈江=章子ではなく、侵食されて初めて加奈江となった」とある。 ただし、章子には「依り代としての資質」があったらしい。 つまり、鳩としての因子は持っていたと考えることが出来る。 (加奈江は鳩であるが、鳩は加奈江ではないので注意) →公式の解析本では夜見島島民消失事件の日、朝日を浴び溶け、因子の状態となった加奈江が近くにいた妊婦の胎児に寄生したとされている。 これが後の章子であり、つまり章子=加奈江であった事が分かる。 元々加奈江の素質をもった章子が過去視を通して内側から加奈江に侵食されたとする方が正しいか。 多河柳子とは、客であり、相談相手であり、良き友達であった。 柳子の日記の彼女とは章子を指すのか、郁子を指すのかで意見が分かれている。 <疑問点> 章子と加奈江の関係は?(済) 阿部12 00でのセリフ「何かに呼ばれてる」とは脩のこと。 阿部 倉司 (Soji Abe)(年齢:24歳)▲ <本編内> 現代(昭和80年)の人間。 多河柳子の恋人。頭の幸せなチンピラっぽい青年。 多河柳子殺害の犯人として、章子をナイフで脅し、真相を究明しようと章子について夜見島にやってくる。 ゲーム中も口は悪いが、スリープウォーカーの電話ほどではなく、しかもストーリーが進むほど、意外と良い人な面が表れてくる。 異界に放り込まれても、あまり慌てる様子がなく、いたってマイペース。 章子と一休みしている間に、うっかり眠ってしまい、その間に加奈江に半侵食された章子が何処かへ行ってしまい、はぐれる。 阿部採掘所では「クソすぎだろぉ!」といきなり絶望感をあらわにするが、それは章子団地開始デモで「夜見アケビ」を食べたせいで腹を壊したことによる絶望感であった。 トイレを見つけ、事なきを得るが、その後に調子にのった阿部が便器に投げた煙草が地下のメタンガスに引火。 地下を伝い、爆発は鉄塔までに至った。鉄塔爆発の原因は阿部(阿部22:00隠しデモ)。 一樹達の母胎撃退、永井の堕慧児の撃退後、赤い津波に飲み込まれ、平穏な夜見島に戻ってくる。 しかしそこは、かつて交際していた柳子も、仲を深めた章子もいない「みんないなくなった世界」であった。 唯一生存し、自分の傍にいてくれるツカサと朝日を見ながら、ひとり涙を流す阿部。 この世界は「因果律の崩壊」により、母胎や堕慧児の介入が存在しない平行世界と考えられる。 つまり、ブライトウィン号の事件も住民消失も起きず、胎児が鳩の因子を植え付けられることも無い。 矢倉市子も中島一郎も生存し、百合が行方不明になる事も鳩の因子がない柳子も家を出る必要も無い。 当然阿部と柳子が出会い、交際したという出来事も無くなり、殺人事件も起こっていないので阿部はもう警察に追われることはない。 阿部と柳子が二人写った写真も、このデモの後は柳子の姿が写真から消える。 母胎等が介入しない世界という一見ハッピーエンドともいえるEDだが、阿部にとって本当に幸せであるのかはまた別の話である。 デモタイトルは「失われた世界」 <疑問点> 「倉司」の「司」は「ツカサ」。 これは途中のシナリオで三上の目の役割をした事とかけているのか? 矢倉 市子 (Ichiko Yagura)(年齢:14歳)▲ <本編内> 19年前(昭和61年)の人間。 亀石野中学校に通う中学生。テニス部所属。 木船倫子とは親友であった。中島とも仲がよかった模様。 (男子?)テニス部が全国大会に出場し、見事準優勝。 その帰りのフェリーでの航海中、(2003年から)19年前の8月2日にブライトウィン号消失事件に巻き込まれる。 その時の様子は、現在公式で公開中の「ブライトウィンの怪」で明かされる。 ブライトウィン事件中、海に投げ出された市子は溺死。 その死体は堕慧児によって模倣され(母体が修の母親を模したと同じ)、擬似生命体(=模倣体)が生まれた。 つまり、作中に出てくる市子は生前の市子とは全く別の生命、クローンであると考えられる。 「わたし死んでた!わたしはわたしじゃない!」(本人談) 因みにこの模倣体は堕慧児の片目から出来ている。 何故かブライトウィン号の地下で目覚め、脱出を試みる。 →このときにはまだ前述のブライトウィン号の怪第3話の開始時までの記憶しかないからかもしれない。 (開始時のセリフ、終了条件1では百合を鳩Bと思っていることから) 船内で藤田と出会い保護されるが、母胎の復活の影響により、第二砲台跡地下の武器庫で半覚醒し、藤田を滅多刺しにし殺害した。 その後、三沢に保護され、その存在を怪しんだ三沢に銃を突きつけられるが、偶然そこに居合わせた永井に助けられる。(三沢は射殺) 葛藤を繰り返すが、永井の努力も報われず、夜見島金鉱社宅にて「模倣体」の人格が完全に覚醒する。 最終的には闇人を殺めながら鉄塔の最上階を目指し、一樹の前に立ちふさがる。 団地において覚醒中に発する意味深な台詞は堕慧児のモノと市子のモノが混ざっている。 だが、鉄塔で会った時の市子の意思は完全に堕慧児になっていたようだ。 一樹達に邪魔され、鉄塔の頂上には辿り着けず、おまけに下から飛び上がってきた目的の母胎には目も向けられず、崩れゆく鉄塔から落下する。 鉄塔から落下後は永井ラストで、息絶え絶え(意識は堕慧児)で現れるが、 永井が気をとられている隙にその姿は消える。 ファミ通攻略本で、「役目を終えたので堕慧児に吸収され消滅した」と明かされた。 吸収される直前にはその頭部はもともと堕慧児の片目だったためか、巨大な目玉となっている。 記憶に残っている船上から落ちるシーンで手を握っていた相手は、ちぎれたブレスレットから倫子かと思われる。 因果律が崩壊したエンディングではブライトウィン号の怪の出来事が発生しないため、本人は現実世界で生存していると思われる。 <疑問点> フェリー前部甲板で百合と出会った時に、「何が知りたいの?」問いかけられるが、百合=母胎にはイレギュラーな存在なのか? 藤田 茂 (Shigeru Fujita)(年齢:52歳)▲ <本編内> 19年前(昭和61年)の人間。警官。階級は巡査部長。 故郷は夜見島。赴任先が夜見島付近の本土。 本人曰く、厄介事に頭を突っ込む性格。 若き日に立身出世を夢見て島を離れる。 警官として無駄にがんばりすぎるため、家族とはうまくいってなかった。 一時期は警部補だったが、昭和61年5月3日に窃盗犯を誤って一時的に逃がしたため、巡査部長に降格された。 その理由は、犯人の「親に会ってから再び戻ってくる」という約束を信じたものの、その犯人が二度と戻ってこなかったからである。 昭和61年に「島に女の姿を見た」という話から、好奇心や警官としての使命感で単身夜見島へ。 藤田05:00のあらすじや砲台跡で再会した太田親父の発言、警察手帳の記述から19年前の人間と推測。 市子に娘の面影を見たことから、彼女を守ろうと奮戦するが、砲台跡武器庫内で半覚醒した市子に滅多刺しにされ死亡。 屍人化し、郁子遊園などに登場した後、闇人化し、最期は郁子によって滅せられる。 <疑問点> 砲台跡で再会した瀕死の太田常雄が言っていた「つまらないしくじり」とは? 郁子が藤田を滅した時の藤田のセリフ「そうか…あんたもあの…」とは? →市子と似たようなもの(鳩としての存在)を感じてでた言葉だと思われる 島へ渡るきっかけとなった女とはブライトウィンの怪に登場した鳩なのか?
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あぁ・・・またやっちゃった・・・ そんなことを考えながら“私”ことライリ・ヒサカはヨーデフ教授の研究室の前で倒れて意識を失っていった。 事の次第はこうだ。 さかのぼること一日、退屈な午前の基礎科目の講義を終えて午後からの師匠の講義に出ようと研究室のある大学のはずれの旧校舎へ向かった私は張り紙を目にした。 そこにはこう書いてあった。 ― 森が俺に来いと囁いたので今日は休講 師匠 ― …また護符の素材の採集に出かけたらしい。前回は森が今晩DO-DAI と言ってた気がする。 師匠は毎回こんな馬鹿なことを書いて一人採集に出かける。そして結構な量の素材と食料を持ち帰ってくる。 私が同行する時はそんなに取れていない辺り、どうも秘密のポイントを持っていてそこに出かけているのかもしれない。 そういうことは師匠と弟子の間でも教えないのが暗黙の了解だそうだから仕方の無いことではある。 それはさておき、私は急に午後がオフになった。 別に無視して研究室に入っていつものように部屋の掃除をして自分の研究をしてもいいのだが。 どうせ私以外に学科生も居ないから気を使うこともあるまい。 そのことを入学早々聞かされて 「あんた今まで何やってたんだ!」と師匠に思わず突っ込んでしまったら 即座に『お前の指導だが何か?』と即答されてしまった時は真剣にどうしたものかとちょっと悩んでしまった。 確かにそのとおりだけど大学ほったらかしかよ!とか寧ろそれで大学に籍置けてたのかよ!とか なんというか、国立大学の希少魔術学科に対するおおらかさに感心したのを覚えている。 実際に付与魔術は既に終わった魔術だと揶揄する者も居るくらい廃れてしまった。 現在の魔術学で最も重要とされる魔術具解析理論で重要とされる要素とも絡まない。 何より現在では着用が常識となっている魔術具と競合してしまい使用できないのが致命的だ。 そもそもの根源を同じくする為に競合の解消は不可能という結論が出たのも今となっては昔の話。 そんなこんなで学ぶ者はどんどん減って自然教える者も殆ど居なくなってしまった。 一応ここでは学部として存在はするが普段人のまったく来ないところに追いやられている。 師匠は気にしないし、私も気にしていない。 実際人が来ないので研究に専念できるのは大きい。 熱中して大学で夜を過ごした時でも警備員が見回りにすら来ないのでばれなかったのは笑ってしまったが。 話が逸れてしまったので戻そう。 暇になった私はいいことを思いついた。 そうだ、トモカに会いに行こう。 先週の週末は師匠と西方大樹林の未発見遺跡の捜索に出て会ってないし。 そうと決まれば善は急げだ。 私の通う大学のあるこの学術都市からトモカの居る医術都市へは結構な距離がある。 今からいけば終電で帰ってこれるはず。 このとき、一つ誤算があったとすればトモカとの話がそんな短く済むわけが無いってことだ・・・いや、それはいつものことだったか。 そう、私が明日の午前も必修の基礎科目が入っていたことを忘れていたことだろう。 トモカは相変わらずある程度は元気だった。そして私を温かく迎えてくれた。 私はトモカに外の世界の話、特に西方大樹林での遺跡の話を語った。 色々なことを私が語り、それにトモカが目を輝かせながら色々な反応を返してくれてそれに私も応えていく。 そこにはいつもの光景があった。 楽しい時間は過ぎるのが早い。 気がついたときには病棟の消灯時間だった。 「もうこんな時間になっちゃったのか」 『いつもいつも見逃してくれる婦長さんには感謝しないとね』 「あぁ、あの人も相変わらず元気だな」 『そうよ、昨日も隣の病室の・・・っていけない、このままじゃきりが無いわ』 「残念だけどその話はまた今度だね」 『ええ、私もがんばるからトモカも頑張ってね』 「・・・うん」 きっとトモカには分からないだろう、けどその頑張ってねに私は絶対の誠意を持って答えた。 病院を出て駅についたころには学術都市行きの終電は既に出てしまっていた。 そして仕方ないから駅前のキネマハウスで明日の始発まで時間を潰すかなどと考え始めたとき、必修の課目があることを私はやっと思い出したのだった。 「しくった・・・」 実際問題大失敗だ。明日の朝一の授業は歴史解析学入門、これは古代史研究には欠かせない導入部の授業だ。 師匠を通じて私も交流がある数少ない教授、ヨーデフ教授が教鞭をとる授業でもある。 この授業は絶対に休めない。サボったなんて知れたらヨーデフ教授ではなく師匠に殺される。 師匠は不義理は男の恥とか言ってそういうことをとことん嫌う。 以前勘違いで仕置きされそうになった時は必死で逃げたがもう少しできっと死んでいた。 人生でそう何度も死ぬような思いはするもんじゃない・・・。 そんなわけで休むわけにいかない授業がある以上、なんとしてでも明日の朝には学術都市に着かねば。 電車で数時間の道のり、始発では間に合わない。徒歩で行けばもっと掛かるのは自然。 車なら間に合うかもしれないが私はそんなもの持ってない。そもそもあったら行きも車だ。普通なら諦めるしかないだろう。 だが、私も付与魔術師の端くれ。最後の手段がある。 学術都市と医術都市を結ぶ幹線道路に着いた私はおもむろに護符を3枚取り出す。 一枚は身体能力の大幅強化。もう一枚は加速。最後の一枚は身体強度の補強。 一枚づつ体に貼り、記された術印をなぞり起動させていく。 三枚とも発動させた私は体にみなぎる活力を感じ高揚感に包まれていった。 そして、学術都市へ向けて駆け出していった。 私は風になっていた。 駆けろ駆けろ駆けろ・・・! そう、強化した私ならもっと速く速く速く走れるんだ! 音よりも速くー・・・って落ち着け私。 これ以上速くしたら護符で強化した体と言えど耐え切れない。 そう、落ち着け私。 あくまで出来る限り速くだ。 決して最速ではない。 それにちゃんと前を見よう。 いくら幹線道路で照明が明るいとはいえこの速さでは何かに足をとられたら命取りだ。 そうして落ち着いた私は黙々と道路を駆け抜けて行った。 そういえば・・・すれ違った対向車の運転手が唖然としていた気がするがきっと気のせいだ。うん。 魔術の無い世界なら信じられないんだろうな・・・とか愚にもつかないことを考えながら夜通し走り続けた。 何とか朝の8時ごろには学術都市のはずれについていた。 家に寄っている余裕はないがこのまま大学まで駆けていけば何とか間に合う。 っと、いけない。まずは護符の効果を切らないと。 解除魔術を構築、展開して詠唱する。 「わが身を包む護符の加護よ、その力から我を解き放て!」 体を薄白く光る魔術光で包まれていく。 数秒後、ふっと消える。 解除に成功したようだ。 そして全身を気だるさが一気に襲う。 それなりに疲れているようだ。 夜通し駆け抜けたんだから仕方ないことだが、まだもうひと頑張りしないと・・・ そうして私は朝一の授業に無事出席することに成功した。 授業が終わった時、ヨーデフ教授に声をかけられた。 『ヒサカ君、ちょっといいかい』 「はい、なんでしょうか?」 『先月君の研究室から回ってきた遺物のことなんだが・・・』 「はい」 『数も少なかったので解析は終わって資料としての登録も済んでいるから後で取りに来るといい。』 「はい、いつも有難うございます。」 『なに、構わんよ。こちらとしても危険を冒さず未発見の資料が手に入るんだから持ちつ持たれつだよ。だが、折角解析してもツェン教授はぜんぜん取りに来ないな・・・』 「師匠はそういうところがありますから・・・」 暫し師匠の話で盛り上がった。 しかし何でヨーデフ教授は師匠みたいな人と付き合いがあるんだろうか。 師匠には妙な人脈が有るのはいつものことと言えばそうなのだけど。 「すみません、そろそろ次の授業があるので失礼します」 『あぁ、そうだったね。それじゃ、遺物のこと頼んだよ』 「はい、今日の午後一で受け取りに伺います」 『私が居なかったら研究生に遺物03855号の受領に来ましたといえば通じるだろう。一応、公式の委託案件だから受領印の用意は忘れないように頼むよ』 「はい、分かりました」 『では、また』 「はい、また」 一礼して私と教授以外居なくなった講義室を後にする。 外に出て大時計を目にするとそろそろお昼時だ。 正直疲れたが、午後一でヨーデフ教授の研究室に伺って遺物を受け取らないと。 そういえば朝ごはんもとっていなかった・・・ 懐が怪しいので研究室に行って自炊でもしよう。 自炊は本当は禁止されているけど誰も来ないのでバレない。 こういう時はは本当に便利だと思う。遠いけどね。 研究室についたが張り紙もそのままでまだ師匠は帰ってきてないようだった。 入り口前に郵便が何通か着ていたのでそれを持って研究室の鍵を開けて入る。 一つは宛先人を見ると付与魔術学会からだった。 一応付与魔術にも学会が有る。 多分学会か何かの打ち合わせだろう。 師匠が何とかするだろうからまとめて師匠の机においておく。 冷蔵保管庫をあさると野豚のベーコンがあったので数枚切り落としてソテーしてやっぱりあった黒パンにはさんで食べた。 粗食だけどタダだし。タダはホントいいものだ。また採集にいったらついでに食材も調達してこよう。 そんな感じで食事を終えて今日の復習をしていると気がついたらお昼休みも終わっていた。 そろそろ伺ってもいい頃合だろう。 受領印を持って私はヨーゼフ教授の研究室へ向かった。 ヨーデフ教授の研究室の扉をノックする。 コンコンと2回目のノックをした時に急に目の前が暗くなった。 ブラックアウトって奴だ。 この体験は何度も経験がある。 魔力が尽きたときに起きる奴だ。 そういえば・・・休んでなかったな・・・ 夜通し魔力を消費して走った上に休まず動いてたんだから魔力が尽きるのも当然だ。 体に力が入らず倒れこむ。 3回目のノックを自分の頭でする羽目になった私はそのまま意識を失っていく。 女性のあわてた声が聞こえた気がするが全てはもうどうにもならない。 そのまま冒頭に繋がっていく。 話が長くなったがこういうわけだ。 そして起きたら夕方になっていた。 どうやら保健室のベッドに寝かされているらしい。 起きたら脇の椅子に師匠が笑いをこらえて座っていた。 『おまえ、またやったのか』 「すみません・・・」 笑いながら言っているので余計に呆れているように聞こえる。 『連絡があって急いで戻ってきたらいきなりヨーゼフから呼び出し食らって驚いたぞ。とりあえず、居合わせたヨーゼフのとこの研究生が心配してたから後で顔を出しておくように』 「はい」 『あぁ、遺物の受け取りもちゃんとやって置けよ。俺はこれから素材の精査が有るから』 そう言って去っていく師匠。 相変わらずのフリーダムっぷりだ。 とりあえずベッドから身を起こし自分にいつもかけている付与魔術をかける。 いつもほどの精度と速度ではないが十分な魔力を感じた。 うん、このくらい回復したならとりあえず動いても大丈夫そうだ。 それではもう一度ヨーデフ教授のところに行くとしよう。 まだこの時間なら誰か居るはずだ。 とか思ってたら師匠が戻ってきた。 『言い忘れたが・・・前にお前が申請したバイト、見つかったぞ。お前の母校の警備だ。』 「え、警備・・・ですか?」 確かにバイトしたいとは言ったけど授業はどうなるんだ師匠。 『あぁ、安心しろ。明日からお前も俺の学会について行くということで1ヶ月出席免除の手続きを出しておいた。だから安心して1ヶ月働いて来い』 「へ?」 『どうせ学会なんて言ってるがはぐれ者たちが集まって1ヶ月遊んで飲むようなもんだ、その間にお前は稼いどけ。未成年には飲ませられんからな』 「えー?!」 『書類は研究室にあるからヨーデフのところで遺物受け取ったら目通しておけよ。』 驚きのあまり絶叫をする私を尻目にまた師匠は去っていった。 時刻は17時、外はほんのりと夕焼けが始まっていた。