約 36,210 件
https://w.atwiki.jp/gods/pages/56965.html
ヤマヒメ(2)(山姫) ヤマウバの別名。
https://w.atwiki.jp/animaninou/pages/14.html
初等部 名前(呼び名) 異能名 学科・学年 所属団体 性別 備考・セリフ例 仁藤 にとり 窒素操作 初等部6年 不明 女 仁藤透理の妹。玉城錬のファン。異能を扱いきれておらず、玉城に制御の手ほどきを受けた。 中等部 名前(呼び名) 異能名 学科・学年 所属団体 性別 備考・セリフ例 ニノノ アミ 不明 中等部芸術科 リンボリンボ団 女 カワイイものが大好きで男の子に女の子要素を加えたのが一番カワイイらしい。ですます口調でカワイイ男子を見つけるとたぎる ニノノ キリ 不明 中等部? 不明 男 ニノノの兄。妹の暴走には慣れっこの常識人 新條 晴 ベクトル 中等部普通科 不死鳥の騎士団 男 新條兄妹の三男。可愛い。めげずに頑張る良い子 仁藤 透理 窒素操作 中等部普通科3年 不明 男 大会運営委員会場演出担当(スモーク、空調等)。液体窒素を操る。シスコン疑惑。 子立津 誠司 徹権政祭 中等部3年 偉人連盟 男 通称フハハハ君。かわいい。異能は一定空間内の人を法に基づく権利に強制的に従わせるもの子立津当主候補ランキング13位 笹垣 ヴィクトリア 色調変化 中等部家政科2年 なし 女 お年頃。普段はセイレーン・ヴラヴァツキーと名乗っている「ヴ」が重要らしい 大春 蘭牙 犬の特性 ご褒美でパワーアップ 中等部普通科 不明 女 犬耳尻尾の自称「野良ペット」。とてもいい子だが人に約束を破られるとその人を喰おうとしてしまう 二矢 マオ 猫 中等部1年 家庭部 女 異能はイエネコ限定で集めたり命令できるものだがよく言うことを聞かなくなる。猫耳、白被毛、肉球、爪、足は逆関節だがしっぽ無し。喋る前に「にゃあ」、語尾は「~です」「~なのです」が口癖。毎朝猫を集めて登校。 五段坂柚月 過去と未来の魔眼 中等部普通科2年 保健委員 男 保健委員。仕事の辛さを中二病で紛らわす。 皆城銀 卵焼きを完璧に作る 中等部3年 なし 女 右目を包帯で隠している利他的少女。卵焼きを作ってる、割と人気。本家と実家が嫌い 司馬連 グレイプニール 中等部2年 風紀委員会 男 捕えた相手の異能と動きを封じる。だぜ口調。風紀委員だぜ 新條贋 コピー 中等部2年 なし 男 新條家の分家生まれ。エセ関西弁を喋るポンコツ 高等部 名前(呼び名) 異能名 学科・学年 所属団体 性別 備考・セリフ例 十六夜 月姫 テレポート 医学科首席 保健委員会 女 保健委員長。泉川海姫とは幼なじみ 泉川 海姫 水操作 高等部水産科 不明 女 十六夜月姫の幼なじみ。ドジっ子 玉城 錬 圧縮性念動系非連続感覚気体掌握 高等部普通科 不明 男 泉川、十六夜と仲が良い。空気に働く念動力を使える 綾小路 幸 見殺し 高等部特殊異能科 風紀委員会 男 父に虐待された過去を持つ少しでも風紀を乱すものは抹殺しようとする過激派 皇后崎 掌理 高潔なる剣 高等部普通科 円卓の騎士団 男 円卓の騎士団の団員。決定戦では眉毛を持ってくるなど、偶にハジける 雨野 叢雲 なし 高等部戦闘科 不明 男 無能力者にも関わらずその実力は学内トップクラス誰が呼んだかフィジカルギフテッド。しかしたまにハジける 雨野 月雲 触電導 高等部工学科 不明 男 雨野叢雲の弟。兄弟仲は良好で一緒に団体戦に出るほど 新條 創 異能無効化 高等部戦闘科 金翼の騎士団 男 新條兄妹の長男。決定戦優勝者で伝来の剣"流星"を愛剣とする 新條 実 異能奪取 無効化 高等部戦闘科 聖騎士修道会 男 新條兄妹の次男。素行の悪さが目立つ 新條 唯 衝撃波 高等部戦闘科 金翼の騎士団 女 新條兄妹の長女。実力は当代一と言われるがそれに見合う扱いは受けていない 緋鉢 大空 天候操作 高等部戦闘科 銀翼の騎士団 男 緋鉢家の次代。その異能は天のみならず地形をも変えてしまうほどの力を持つ 風紀委員長 全身武器 高等部 風紀委員会 男 身長6mくらいのガンダム。その実力は列強に匹敵するとも 迫 不明 高等部? 風紀委員会 男 新入り風紀委員。綾小路のブレーキ。しかし最近壊れてきている 紫宮 澄香 隙間を埋める 高等部普通科2年 風紀委員会 女 新入り風紀委員。子立津系七宮の名家、紫宮家出身。とてもいい子 青野 鷹木 千里眼 高等部 風紀委員会 男 異能で学園の風紀を見守る。仕事には真面目だがドタバタ劇を面白いと評する性格 ヤン ライタン 爆発 高等部戦闘科 なし 女 中国出身。まだ若干カタコトである。百歩心菜と仲良し 百歩 心菜 物質変化 高等部戦闘科 不明 女 「私強いよ!」とのこと。実際強い。ヤンライタンと仲良し 御影原 不明 高等部 生徒会 女 生徒会総務。ポンコツ天然ボクっ娘クールビューティ セリナ先輩 癒しの尻尾 高等部普通科 不明 女 高等部一可愛いと話題。生徒会選挙に出るらしい 親條 助 中指から花を生やせる 高等部普通科 不明 男 新條に対してコンプレックス気味。常に自信満々である。道行く人によく花を贈っている。美男子には薔薇、美女には百合を贈るとか ギャル子ちゃん 念動力? 高等部芸術科 不明 女 なかなか周囲からは理解されがたいが良い子 小桜 分身生成 高等部普通科 保健委員会 男 新人保健委員。前十六夜月姫に助けられた事から彼女を崇める狂信者 佐川 通 超配達 高等部普通科1年 保健委員会 男 「送り主」と「届け先」があれば物理的なものは運搬時に悪影響を受けず配達できる。自分は送り主にも届け先にも荷物にもなれない。「○○を○○に配達だー!」傷病者を保健室に配達する以外にも配達のバイトをしている止まってられない性格。 水無月露夢 なし 高等部パラレルワールド科 家庭部 女 異能のない世界から迷い込んできた普通の高校生。異能に振り回されてメンタルが不安定になりつつある。料理が下手。 羽月蝶野 歴史改変 特殊異能科 隔離校舎 女 悪意の塊みたいな異能を持っており、隔離に自主的に入って来た。隔離としては常識人だが、あくまで隔離準拠。成績が良くない。 会計さん 呪毒体液 特殊異能科 生徒会会計 女 優柔不断な人。ワーカホリックの気がある自身の異能にデビルズドランク《悪魔の酔いどれ》と名づけた黒歴史がある 玄魔爆錬 ダイナマイト生成 高等部 隔離校舎 男 爆弾魔であり爆破魔、爆発は芸術と言って憚らない。隔離校舎脱走常連 夜梟 飛月 梟 高等部普通科 放送委員会 女 新入り放送委員。風紀委員によく飴を配っている。常識人 学年不明 名前(呼び名) 異能名 学科・学年 所属団体 性別 備考・セリフ例 ダウザー ダウジング 不明 宝探し部 男 紛失物保管庫にしばしば出入りしている他、案内や人・物さがしでどこでも見かける 月見 次狼 人狼 不明 不明 男 月光を浴びると人狼になる。Grrが口癖 ひとつになりたい人 不明 不明 不明 女 体を粘土のように自在に操れるひとつになりたいという願望を抱える 太刀川 蔓樹 肉体剣 不明 不明 男 戦闘狂。チ〇コに対して並々ならぬ情熱を持つ。「ヤろうぜ」が口癖 楯川 莢華 抹消済み 不明 不明 女 楯川財閥のお嬢様。「太刀川くんの鞘になりたい!」んだそう 紅ノ宮先輩 テレパス系? 不明 テレパシー広報部 女 天然グラマラス系で男子人気が高い 超正義 ジャスティス 剣系? 不明 警察志望部 女 とても正義感が強い俺っ娘。唯一の良心。剣の腕は良い 緋鉢 志乃 霧? 不明 コタツ部 女 コタツを愛し、コタツを常に考え、コタツへの哲学を持つ生粋のコタツ部。能力は、霧が出るだけと自称しつつも爆発したり、詳細不明 鳩田 平和の鳩 不明 不明 男 学内有数の実力者。その異能は鳩を呼び寄せ周囲の物体全てから戦闘の意思を失わせるというもの 京都弁の子 不明 不明 不明 女 京都弁で喋る人。頭と口が悪いが料理はとてもうまい。そして結構チョロい。 彫形 阿子 ピグマリオン 芸術科 不明 女 彫像”阿形””吽形”を操る。 吸血姫 吸血鬼 特殊異能科 隔離校舎 女 本名不明 とても美人で血を好む 綾部 星 星月夜 特殊異能科 不明 男の娘 とても可愛い。異能は一定範囲内に星を降らせる強力なモノ 牛宮先輩 牛 家政科 家庭部 女 どことは言わないがどこかがとても凄い (※かなり後になるかもですが学科別に分けて50音順とかしたいと考えております。とりあえず今は表に情報を書いてくだされば大丈夫です)
https://w.atwiki.jp/charolles/pages/41.html
2010-7-20 アニサマ2010 ミルキィホームズ出演決定 http //www.amustyle.info/archives/4989 2010-8-29 アニサマ2010 2日目 ミルキィホームズ ライブレポート http //oh-news.net/live/?p=10806 2010-10-4 「探偵オペラ ミルキィホームズ」キャストコメント http //www.amustyle.info/archives/5519 2010-12-3 発売直前!ミルキィホームズ発表会 http //moca-news.net/article/20101203/201012032047a/01/ 2010-10-28 正解はひとつ!じゃない!!発売記念お渡しイベント http //www.amustyle.info/archives/5726 2010-12-16 「正解はひとつ!じゃない!!」発売記念シークレットライブレポート http //moca-news.net/article/20101216/201012160258a/01/ 2011-2-10 ブシロード合同発表会 http //moca-news.net/article/20110210/201102101656a/01/ 2011-1-27 『T.P.さくら ~タイムパラディンさくら~』発売記念お渡し会レポート! http //www.koepota.jp/news/2011/02/09/0201.html 2011-2-24 T.P.さくら祭り2 http //www.koepota.jp/news/2011/03/18/0301.html 2011-5-23 ラブライ部 ニコ生課外活動 ~ことほのうみ~ ニコ生番組レポート http //www.koepota.jp/news/2011/06/01/0301.html ラブライ部 ニコ生課外活動 ~ことほのうみ~ 番組終了後インタビュー http //www.koepota.jp/news/2011/06/01/0302.html 2011-5-28 SecretGardenライブレポート http //oh-news.net/live/?p=90875 page=2 2011-6-15 ゆるゆり放送前キャストメッセージ http //www.koepota.jp/news/2011/06/15/0301.html 2011-6-30 つくものがたりドラマCD発売 http //oh-news.net/live/?p=86024 2011-8-13 ラブライブ!カフェ体験レポート http //news.livedoor.com/article/detail/5782736/ 2011-8-20 「探偵オペラ ミルキィホームズ サマー・スペシャ」 プレミア上映会レポート http //moca-news.net/article/20110820/201108201542a/01/ 2011-8-28 アニサマ2011 2日目 ミルキィホームズ ライブレポート http //oh-news.net/live/?p=113844 2011-11-23 海色少女に魅せられて 発売当日記念 http //oh-news.net/live/?p=122585 2011-11-24 カードファイト!! ヴァンガード&ミルキィホームズ発表会(冬) http //moca-news.net/article/20111215/201112151517a/01/ 2012-3-31 ACE ミルキィホームズ D.C.Ⅲ トークショー ミニライブ レポート http //oh-news.net/live/?p=132945 ACE チキチキACE杯ガチンコ争奪戦 http //www.koepota.jp/news/2012/05/25/0303.html 2012-4-23 ラブライ部 ニコ生課外活動 ことほのうみ http //oh-news.net/live/?p=136807 page=2 2012-6-15 ゆるゆり メインキャストインタビュー http //oh-news.net/live/?p=91189 page=2 2012-7-12 ラブライ部ニコ生課外活動 ことほのうみ http //oh-news.net/live/?p=101650 2012-8-4 2012年度ラブライ部員とμ’sの課外活動 第11回 真姫と海未と絵里のトークイベント http //oh-news.net/live/?p=145569 page=2 http //www.koepota.jp/news/2012/09/07/0202.html 2012-8-9 秋葉原電気外祭り 2012 SUMMER in 新宿 http //www.koepota.jp/news/2012/08/27/0201.html 2012-8-28 アニサマ2012 2日目 ミルキィホームズ ライブレポート http //oh-news.net/live/?p=151582 アニサマ2012 2日目 μ s ライブレポート http //oh-news.net/live/?p=152971 2012-9-23 東京ゲームショウ2012 ラブライブ!スペシャルイベント http //www.koepota.jp/news/2012/10/24/0201.html 2012-12-6 ブシモ戦略発表会 http //www.koepota.jp/news/2012/12/07/0201.html 2012-12-10 ラブライブ!アニメ放送前コメント http //www.koepota.jp/news/2012/12/10/0207.html 2013-1-3 お正月だよ! ミルキィホームズライブ2013 http //moca-news.net/article/20130103/201301030130a/01/ 2013-1-7 http //www.koepota.jp/news/2013/01/07/0704.html 2013-1-26 各務原市元気まつり http //www.famitsu.com/news/201302/02028178.html 2013-2-3 ミカゲ社節分祭り http //www.koepota.jp/news/2013/03/01/0203.html 2013-3-10 ラブライブ!シークレットイベント@ベルサール秋葉原 http //oh-news.net/live/?p=160786 http //www.koepota.jp/news/2013/03/13/0202.html 2013-3-27 ラブライブ!全話アフレコ終了後のコメント http //www.koepota.jp/news/2013/03/27/0203.html 2013-4-3 三森すずこ 1stシングル http //news.mynavi.jp/news/2013/02/01/137/ http //news.mynavi.jp/articles/2013/03/01/mimori/index.html 2013-4-27 ミルキィホームズ シスターズ メンバースカウトオーディション http //moca-news.net/article/20130427/201304271611a/01/ 2013-6-16 μ’s 3rd Anniversary LoveLive! http //tokyo-anime-news.jp/?p=12535 http //tokyo-anime-news.jp/?p=12536 http //www.lisani.jp/2013/06/21/44239 2013-6-22 リスアニ!TVにてレギュラー・コーナー「みもりんの夏休み」スタート決定! http //www.lisani.jp/2013/06/22/44296 2013-06-28 「しろくまアイス」とコラボ! 2ndシングルPVの「しろくまアイスバージョン」CFを制作 http //akiba-souken.com/article/hobby/16812/ ディスガイア http //www.4gamer.net/games/188/G018843/20130226033/
https://w.atwiki.jp/wakan-momomikan/pages/6200.html
埴山姫川菜│和│祀部│ http //wakanmomomikan.yu-nagi.com/momomi3/maki-6073.htm 鎮火祭の祝詞
https://w.atwiki.jp/compe/pages/30.html
ある鬱蒼とした森林地帯。そのような場所に奇妙な二人の人物がいた。 一人は、所々破けた黒と紫のドレスをまとった灰色の髪の少女。 そしてもう一人は、体の右半分を木の枝や根のようなものに覆われた男だった。 彼らは地図に従い、街のほうへと歩いている最中だった。 そんな中、少女が難解な口調で男に話しかけた。 「聖杯の騎士と同じ名を持つものよ、何故我に同行したのだ?(貴方は、なんで私に同行してくれたんですか?)」 その少女の名は、神崎蘭子。 そして男は彼女に対し、その身に見合わない、とても幼く、たどたどしい口調でその問いに答えた。 「きみが、しんぱいだから。きみがしんだら、きみのかぞくがかなしむから」 その男の名は、パーシヴァル。 そんな彼らが出会ったのは、少し前のこと……。 「禁忌に触れるな!(私に近寄らないで!)」 この殺し合いが始まって間もないころ、ある少女がゴブリンたちによって取り囲まれていた。 その少女の身体や服には、何回か彼らから逃げようとしたであろう、抵抗したであろう傷跡があった。 そしてそんな彼女に対し、ゴブリンたちは彼女の程よく実った胸や薄い布に隠された未熟な花弁に対し下種な目線を向けていた。 彼女に対し、これから自分たちは何をしようとしているのかを見せつけるように、彼らはそこを見つめていた。 そして彼女は、彼らがこれから自分に何をしようとしているのかを察した。察してしまった。 自分がこれから、女性としてとても屈辱的なことを、とても汚らわしいことをされるのだと察してしまった。 「ひ……こ、来ないで、お願いだから来ないでぇぇぇっ!!」 そこに普段の高貴なふるまいはなく、恥も外聞もなく泣き叫ぶ彼女がいた。 ゴブリンたちはそんな彼女をあざ笑った。いくら叫んでも助けが来るはずないと、彼らはあざ笑った。 しかし、そんな彼らの予想は覆ることになる。 彼らの足元から、無数の巨大な腕が突如生えてきたのだ。 その結果、彼らの何人かが宙を舞い、地面にたたきつけられたのである。 何者かの襲撃を受けたことに気づいた彼らは、自分たちの背後に何者かの気配を感じた。 そしてそこには、奇妙な男がいた。 身体の右半分が木の枝や根のようなものに覆われた男だった。 そしてその右腕は、異常なほどに肥大化しており、先ほど彼らの足元から生えてきた腕に酷似していた。 彼らは気づいた。こいつが、先ほど自分を襲ったやつだと。 そうして彼らは一斉に男に襲い掛かった。 そしてしばらくした後…… ここには胸から血を流している男と、先ほどまで襲われていた少女しかいなかった。 何故ならば、男によってゴブリンたちがすべて蹴散らされたからだ。 しかしゴブリンたちがすべて倒された後も、少女は恐怖におびえていた。 何故ならば、男がゴブリンたちをすべて蹴散らした後、倒れ伏した彼らを男がすべて取り込んだからだ。 倒れているゴブリンに男が右手をかざしたところ、そのゴブリンは全身から血を吹き出し、断末魔を上げながら消滅したからだ。 彼女は、次は自分の番だと思っていた。男から逃げようとしていた。 しかし先ほどの恐怖から腰が抜けていた彼女は、その場から動けなかった。 そうしていると男が、彼女へと近づいて行った。 殺される。彼女がそう感じ、身をかがめていたが、何も起きなかった。 何が起きたのかと彼女が顔を上げると、男が彼女の顔を見つめ、こう言った。 「だい、じょうぶ?どこか、いたくない?」 男は、彼女を心配していた。 動けなくなっていた彼女を、気遣っていた。 そして、そんな男に彼女は問いかけた。 「私を、助けてくれたの?」 なぜ自分を助けてくれたのかと、そう尋ねた。 そして彼はこう答えた。 「ぼくは、にんげんをまもるんだ。ぼくは、にんげんだから。かあさんも、それをのぞんでいるはずだから」 自分は人間を守るために戦っていると、そう答えたのである。 そしてその答えを受けて、彼女は彼を信じることにした。 そして彼女は、彼に自分の名を告げた。いつものように、比喩的で難解な口調で自分の名を告げたのである。 「我が名は神崎蘭子、今こそ創世の時なり!(私は神崎蘭子と言います。よろしくお願いします。)」 「我を助けし勇敢なる友よ、名を教えていただけぬか?(よろしければ、貴方の名前を教えてください。)」 そして彼は、そんな彼女の自己紹介に若干戸惑いながらも返した。 「きみがいっていることは、なんとなくだけどわかるきがする」 「ぼくのなまえを、しりたいんだね。ぼくのなまえは、パーシヴァル」 彼は名乗った。自分の名前は、パーシヴァルだと。 そしてその名を聞いた瞬間、彼女はとても驚いた。 自分が知る、ある物語に出てくる騎士と同じ名だったからだ。 「『パーシヴァル』だと?まさか、聖杯を探せし騎士が一人か!?(パ、パーシヴァルですか!?あの有名な騎士の!?)」 彼女は彼を、ギャラハッド卿と共に聖杯を見つけたとされる円卓の騎士、パーシヴァル卿だと思ったのである。 そして彼は、興奮した彼女に困惑しながらも回答をした。 自分は騎士ではなく魔法使いだと、そして、聖杯については知っていると、そう答えたのだ。 彼がそう答えたことで、彼女は若干落ち着きを取り戻した。 自分が変な勘違いをしたことが、少し恥ずかしくなったからだ。 「そうか、人違いだったようだ。すまない(人違いでしたか。お騒がせしてすみません。)」 「いい、よ。わるぐちをいわれるよりは、とてもいい」 彼は、勘違いされたことをあまり気にしていないようだった。 そうして彼と彼女は街へと向かう。 一人は、自分と同じように殺し合いから脱出するものを探すために。 もう一人は、魔物から人を守るために。 前をまっすぐ向いて、歩き続けていた。 【神崎蘭子@アイドルマスター シンデレラガールズ】 [状態]:健康、精神的疲労(中)、ゴブリンに襲われたことによる恐怖 [装備]:― [道具]:基本支給品、ランダム支給品×3 [思考・状況]基本行動方針:殺し合いには乗らない。死にたくない。 1:我が魂の赴くままに、人の営みある場所へと赴こう(とにかく、地図に従って街へ出たい) 2:聖杯の騎士と同じ名を持つものよ、我に力を貸してくれて感謝する (パーシヴァルさん、私についてきてくれてありがとうございます) [備考] パーシヴァルを、何らかの呪いにより怪物となったが心までは怪物とならなかった人間と思っています。 【パーシヴァル@ソウル・サクリファイス】 [状態]:健康、胸から出血 [装備]:― [道具]:基本支給品、ランダム支給品×3 [思考・状況]基本行動方針:まものは、にんげんのてんてき。だから、ころさなきゃ。 1:まものは、みんなころす。にどとよみがえらないよう、あとかたもなくけしさる。 2:にんげんは、まもる。ぼくは、にんげんだから。ぼくは、まものじゃなかったから。 3:らんこ、ただのにんげんなのに、まほうつかいみたいにふるまっている。とても、しんぱい。 [備考] 蘭子の言っていることをなんとなくだが理解しています。 また、その言動などから魔法使いのふりをしている人間だと思っています。 このSSが面白かったなら……\ポチッと/ コメントはご自由にお使いください 早速ゴブリンに襲われてしまった神崎蘭子、危機一髪でしたが、救われて良かった。状況が落ち着いたとはいえ、熊本弁に戻る様子はアイドルとしての心の強さを表しているのかもしれません。 そして、異形でありながらも人間を守るパーシヴァル、とても可愛いと感じました。序盤から安定感のあるコンビですが、しかし『まもの』や『まほうつかい』に対する認識の違いが後々波紋を呼びそうですね。 -- (名無しさん) 2020-08-14 03 08 50 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/ryouhouji/pages/1886.html
[愛落]山姫 [愛落]妖鬼姫 [愛落]清姫 [愛落]磯姫 コンプリート報酬 [愛歓]かぐや姫
https://w.atwiki.jp/tukinohazama/pages/2.html
メニュー トップページ メニュー 右メニュー 概要 リンク @wiki @wikiご利用ガイド 他のサービス 無料ホームページ作成 無料ブログ作成 2ch型掲示板レンタル 無料掲示板レンタル お絵かきレンタル 無料ソーシャルプロフ wikiの編集方法についてはこちら 左メニューの編集方法についてはこちら ここを編集
https://w.atwiki.jp/quizmagicianblackcat/pages/1038.html
幼姫 チヒロ コスト 23 レベル 10 MAX 進化元 - 進 化 素 材 翡翠のドライアド (樹A) - ランク A HP 484 819 進化先 海姫 チヒロ (A) アメタヌキ (タヌキC+) - MAX Lv 50 攻撃 438 741 進化費用 230,000 アクアフラウ (フラウC+) - No.0567 Aスキル コールドヒール++ 水属性の味方のHPを中回復 売却価格 12,600 氷石のロシェ (ロシェC+) - 編集 Sスキル 幼子の踊り (12) 攻撃ターンを2遅らせる 入手方法 クリスタルガチャ 個別データ 備考
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2238.html
ウサギのナミダ・番外編 少女と神姫と初恋と その6 ◆ この試合のステージは、『山岳』ステージが選択された。 山岳ステージは、特に飛行タイプの武装神姫にとって、スタンダードで人気の高いステージである。 小高い丘陵と、森林、そして湖が広がる美しい舞台設定だ。 眺望の美しさもさることながら、地形を利用したテクニカルなバトルが展開されることになり、好ゲームになる率が高いステージでもある。 今回は両神姫とも飛行タイプ。 ギャラリーの熱は徐々に高まっていく。 「勝率がまた少し上がったな」 「運も味方したみたいね」 遠野と菜々子のつぶやきに、大城は首を傾げるばかりだ。 「なあ、いい加減、俺にも教えてくれよ。いったい、オルフェはどんな手を使うってんだ」 「試合を見ていればわかる。おそらく、俺が説明してる間に、試合が終わるから」 その言葉に、大城は改めて、試合の映し出されている、観戦用の大型ディスプレイを見上げた。 いままさに、『玉虫色のエスパディア』が、深緑の上を飛翔しているところだった。 ◆ 『玉虫色のエスパディア』ことクインビーは、森林上空を索敵しつつ飛んでいた。 今日のバトルは簡単だ。 初心者の新型を切り刻むだけでいい。 いつもはたくさんの武装を搭載しているが、今日はノーマル装備である。ほぼすべて近接武器という仕様だ。 だが、心許ないことはない。 むしろ体が軽くて機動性が上がり、いつもよりも戦える気さえしてくる。 彼女のマスターはいつも憎たらしい言動で、嫌われるのも当然かと思うが、バトルの腕は本物だ。 負ける要素が見あたらない。 クインビーはそう思っていた。 すると突然。 クインビーの直下、深い森の隙間から、何かが飛び出した。 「うわっ!」 猛スピードで突っ込んで来た白い塊は、そのままクインビーに激突、弾き飛ばした。 しかし、彼女は身体を振り、スラスターを器用に操って姿勢を制御。 すぐに正位置に戻り、体勢を安定させる。 その間に、激突した各部のチェック。 特にダメージは見られない。 激突してきた相手を見据えたときには、すでに臨戦態勢が整っていた。 クインビーの実戦経験の豊富さがなせる技であった。 クインビーは口元をゆがめ、ニヤリと笑う。 相対するのは、アルトレーネ・タイプのオルフェ。 今日のオルフェの装備は、ノーマルと違い、一対のメカニカルな翼が背中についている。機動性を上げ、先手を取る作戦か。 だが、追加装備はそれだけのようだった。 武器はデフォルト装備のツインランスのみ。 クインビーは思う。 ヤツは、千載一遇のチャンスを逃した! 奇襲ならば、今の一撃で勝負を決めていなければならない。 クインビーは間髪入れずに突撃を敢行する。 弾かれた後の間合いは中距離。 この一度の仕切り直しは、クインビーに有利に働く。 体勢を整える時間と、対峙するチャンスを与えてしまったのだから。 真っ正面から戦えば、圧倒的な実力差を発揮できる。 だからクインビーは突撃した。 蜂須は指示を出すまでもない。彼もクインビーと同じ考えだった。 ギャラリーの多くも同様に思っていただろう。 被我の距離はあっという間に埋まった。 オルフェはツインランスを副腕に持ち、待ちかまえている。 クインビーの背後から、アンテュースサブアームが繰り出される。 先端に装備されたのは、エスパディアの二振りの大剣「ジュダイクス」。 左右から、クインビーの超高速の斬撃が閃いた。 しかし。 「……なっ!?」 クインビーの斬撃は、オルフェに届かなかった。 エスパディアの副腕は、アルトレーネから伸びるカニのようなハサミ状のアームでがっちりと押さえ込まれていた。 クインビーは目を見張る。 オルフェの背中にある、追加された翼が展開し、巨大なアームになって、彼女の副腕を掴んでいたのだ。 今度はオルフェが動いた。 副腕で、ツインランスを正面から振り下ろす。 「くうっ……!」 クインビーは、かろうじて、手にした槍「リノケロス」でその一撃を受け止めた。 アルトレーネの副腕は力任せにクインビーを押し切ろうとしてくる。 じりじりと押される。 クインビーに焦りの表情が浮かんだ。 「くそっ、はなせっ!」 間合いを取るべく、オルフェの身体を蹴り飛ばそうと、脚を振り上げた。 しかし、その脚も、オルフェには届かなかった。 「な、なにっ……」 今度は、スカートアーマーが展開し、やはり巨大なカニのハサミ状のアームになっていた。 そして、クインビーの両脚をそれぞれ挟み込んでいる。 よく見れば、翼も腰のアーマーも同じ形状をしている。翼はアルトレーネのデフォルト装備である、腰部アーマーを組み替えたものなのだ。 そこまで理解したとき、クインビーは気が付いた。 今自分が置かれている状況。 オルフェに、サブアームを含めた四肢を、完全に押さえ込まれている。 まるで空中で磔になっているような状態だ。 クインビーは、正面のオルフェを見た。 戦慄する。 オルフェにはまだ手がある。 彼女はまだ、素体の両腕が自由だ。 今、オルフェは細身の剣を腰だめに構えている。 「ま、まて……」 なぜだ。どこにそんな剣を持っていたと言うんだ。 ふとクインビーの瞳に映ったのは、自分に振り下ろされているツインランス。 今は、ただのソードになっている。 オルフェはツインランスの片側をはずし、もう一本の剣として運用していた。 「そ、んな……そんな、そんな……」 オルフェはまっすぐにこちらを見据えている。 突きの構え。 身動きのとれないクインビーに、かわす術はない。 『オルフェ、いっけえええぇぇーーーーー!!』 「はああああぁぁっ!!」 安藤の叫びとともに、オルフェは躊躇なく突きを繰り出す。 はずすはずがない一撃。 刃はクインビーの胸元に吸い込まれ、CSCを貫いた。 「そんなああああああぁぁぁ……!!」 クインビー無念の叫びが響きわたる。 次の瞬間、『玉虫色のエスパディア』の身体は、無数のポリゴン片となって、砕けて散った。 ポリゴン片が舞い散る中、オルフェは展開していたハサミ状アームを、翼と腰部アーマーに戻す。 そして、二本のソードを振るい、ポリゴン片を吹き散らした。 はらはらと音もなく舞い散る光の粒子の中で、戦乙女は佇んでいる。 その幻想的な光景に、ウィンメッセージが重なった。 『WINNER オルフェ』 試合時間は五三秒。 あっと言う間のバトルだった。 ◆ 「勝ったーーーーーーーっ!!」 有紀の歓喜の叫びと同時、ギャラリーが一斉に沸き立った。 秒殺という、まさに圧倒的な勝利。 誰が見ても疑いのない、オルフェの勝ちである。 涼子と梨々香は、美緒の肩を抱きながら喜んでいた。 美緒自身は喜んではいたが、それ以上に安心しすぎて気が抜けたようになってしまっていた。 二人に揺さぶられて、左右に揺れる視界の中。 安藤は震える両手を見つめていた。 ◆ 遠野の作戦は、こうだ。 一週間という短期間で修得できることは数少ない。 現状のオルフェでも使いこなせる装備といえば、セットされている基本プログラムだけで動作できる、アルトレーネのデフォルト装備しかない。 そこで、オルフェの背中に、腰部パーツを組み替えた翼を増設することにした。 これはアルトレーネの発売前に、雑誌で見た組み替え例だ。 安藤の親戚が、アルトレーネの開発会社に勤務しているとのことで、現在入手困難なアルトレーネの装備を、無理矢理借りさせた。 これで一回の接敵で出せる手数は、エスパディアより多くなる。 「……それ、戦闘中の手数の意味とちがくねーか?」 「いいだろ、別に。勝ったんだから」 そして、蜂須に後からクレームを付けさせないためにも、誰にでもわかる圧倒的な勝利を演出する。 それも初手奇襲による一回の接敵で、である。 そこで考えたのが、先ほどの、大型のサブアームで相手を押さえ込む戦法だ。 相手が手も足も出ない状態での、決定的な勝利。 これなら誰も文句は言えまい。 この一週間のトレーニングは、オルフェが装備を自在に操れるようにすることと、副腕を持った神姫を押さえ込む、という動きに絞りこみ、それを徹底的にたたき込むメニューを作った。 結果は大成功と言っていいだろう。 だが、大城はまだ首を傾げている。 「だけどよ。俺が奴らを見張っていたことに、何の意味があるんだ?」 「それはこの策の大きなポイントだ。 そもそも、玉虫色が安藤を侮っていて、何の対策も行わず、エスパディアのデフォルト装備で戦うことが、大前提の策なんだ。 ヤツが何か対策をするなら、策を練り直さなくちゃならない。『ポーラスター』来られても困る。 そのためにどうしても、監視役が必要だった」 平日来ない遠野が監視役では怪しまれる。 菜々子やシスターズは、オルフェの練習相手に必要だ。 だから、大城にしかできない役目であり、「何もない」という日々の報告が作戦の成功を裏付けたのだった。 「まあ……そんならいいけどよ」 つっけんどんな口調だったが、大城の顔はまんざらでもなさそうだった。 ◆ バトルが終わった後、その衝撃的な勝利の余韻が、いまだに安藤を震わせていた。 自分の両手を見つめている。 手のひらはじっとりと汗ばみ、いまだに細かい震えが止まらない。 それほどに、安藤にとって、今のバトルは衝撃的だった。 百パーセント勝てない、と言われていた対戦だった。 それを覆すために、バトル前から戦いは始まっていた。 知略を尽くした作戦と、それを可能にするための事前の特訓メニュー。 死にものぐるいで身につけた、バトルの基本と技、そして対策のための動き。 オルフェと二人で強敵に挑み続け、戦い抜いた一週間。 その結果、オルフェは、ミスティの必殺技『リバーサル・スクラッチ』さえ、展開したアームで止めることに成功した。 安藤の想い、オルフェの想い、この試合に運命を賭けられた少女の想い、仲間たちの想い、安藤たちを支えてくれた『ポーラスター』の人々の想い。 そして、厳しい訓練を支えた、マスターと神姫の絆。 それらすべてが、この五三秒に結実していた。 安藤は、はじめて遠野に会ったときの、彼の言葉を思い出す。 「すべての要素が噛み合って、はじめて勝利を手にすることができる」 まったくその通りだった。 すべての要素が噛み合ったとき、まるで流れるように、思った通りに試合は進み、興奮が一気に沸き上がった。 だから、最後の一撃の時、思わず叫んでいた。 そして、試合が終わった今も、震えが止まらない。 アクセスポッドが軽い音を立てて開いた。 「マスター! わたし、勝ちました!」 すぐに、安藤の神姫が顔を出し、彼を見上げてそう言った。 花咲くような笑顔。 安藤はまだ回らない頭で言葉を探しながら、答えた。 「そう、そうだな……オルフェ、よくやった……」 口をつく言葉も震えている。 だが、言葉にしたことで、安藤の心の底から、ようやく溢れてくる気持ちがある。 それは歓喜だった。 開いていた両手を握りしめる。 安藤はオルフェを見つめ、笑いかけた。 「そうだよ、オルフェ、お前は……最高だ!」 「はい!」 興奮気味のマスターに、オルフェも表情いっぱい喜びを露わにした。 ◆ 「み、認めない……こんなバトル認めないぞ!」 放心していた蜂須が叫びだしたのは、筐体の表示が待機状態に戻ったころだった。 蜂須の怒鳴り声に、歓声が徐々に収まってゆく。 蜂須は顔を真っ赤にして、安藤に大声で文句を付けた。 「オレが、てめえみたいな初心者に負けるはずがねえ! 今のは練習だ! これから本番、もう一回勝負だっ!」 「ああん? 自分が負けたからって、何勝手こいてんだよ」 肩をすくめて応じたのは有紀だった。顔に呆れたような笑みを浮かべている。 「ふざけんな、今のは練習だったから、ちょっと油断して手ぇ抜いてたんだよ! そうじゃなきゃ、オレが負けるはずがねえだろ!」 「は、そんなの、油断してたお前が悪いんじゃねーか、明らかに」 「うるせえ! とにかく、今のバトルは無効だ! もう一度勝負しろ!」 「勝ったのに、もう一度バトルしてやる理由がねえだろ、バーカ」 「黙れ、デカ女! オレは安藤に言ってんだよ!」 蜂須が激しく睨みつけている。 安藤は静かに蜂須を見据えた。そしてはっきり言った。 「断る」 「なんだとぉ!? てめえ、練習試合で、しかもまぐれで勝っといて、勝ち逃げする気かよ!」 「するさ、勝ち逃げでも何でも。今のは練習じゃない、俺は真剣に戦った。まぐれだって勝ちは勝ちだ。もう二度と、あの条件でバトルする気はない」 「くそっ、卑怯者! だいたい、こっちがノーマル装備で戦ってやってるのに、お前は武装強化しやがって……どこまできたねえんだよ、てめえは!!」 その発言に、梨々香が肩をすくめて反論した。 「ノーマル装備で勝ったら、美緒ちゃんにやらしーことするって条件を出したの、そっちじゃない。それで喜んでノーマル装備でバトルしてたのに、相手を卑怯者呼ばわりはないんじゃない?」 すると、ギャラリーが一斉にブーイングをした。 その声があまりにも大きくて、安藤が驚いたほどだ。 ギャラリーはわかっている。卑怯なのは玉虫色の方だということを。 そもそも、彼をいけ好かないと思っている常連は多い。 今まで溜まった鬱憤が、ここで吹き出したのだ。 蜂須は戸惑いながらも、それでもなお食い下がろうとした。 「だ、だったら、今の勝ちは認めてやる。三本勝負にしてやるよ。先に二勝した方が勝ちだ!」 「負けたから三本勝負にするって……小学生じゃあるまいし」 心底呆れた表情で涼子が言う。 ブーイングはさらに強まった。 「うるさいうるさいっ! オレは三強だぞ!? このゲーセンで三本の指には入る強さなんだぞ!? こんな初心者のバカに負けたなんて認めるか!」 「……いい加減にしとけ、玉虫色の。もうお前は三強とは呼べん」 「な、なんだと……!?」 蜂須は驚いて、その声の主に顔を向けた。 ギャラリーの中に立っているその人物は、坊主頭で筋肉質の男だった。 彼は、蜂須と同じ『三強』の一人、『ヘルハウンド・ハウリング』のマスター・伊達正臣である。 「な、何言ってんだよ、ヘルハウンド……」 「初心者に油断して後れを取ったヤツに、三強を名乗る資格なんかない。しかも、女を弄ぶ権利を賭けてのハンデ戦なんて……バトルに対して誠意がないにもほどがある」 「あんなのはまぐれだ! ただのまぐれ、運が良かっただけだ!」 「本当にそう思ってるのか、玉虫色の」 「な、なんだよ……」 「あの戦い方を見て、なんとも思わなかったのか。 そこのアルトレーネ・タイプは、戦う前から作戦を立て、きっちり準備してお前とのバトルに望んだ。お前が実力差に溺れて、油断してくることも計算に入れて、な。 そのくらい、端から見てたってわかる。 初心者の彼の方が、よほどバトルに誠意があったぞ」 その言葉に、蜂須は激昂した。 「うるせえよ、ヘルハウンド、オレを裏切る気か!?」 「味方ができないような状況にしたのは、おまえ自身だ」 伊達は蜂須の言葉を静かに受け流した。 そして、淡々と言葉を続ける。 「最近じゃ、三強の株はガタ落ちだ。 『エトランゼ』とのバトルじゃ一方的に負け、『アーンヴァル・クイーン』には相手さえしてもらえず、虎実は俺たちを押しのけてランバト一位獲得……。 それで今日は、初心者に後れを取って敗北……三強という称号にとどめを刺したのはお前だ、玉虫色」 蜂須は愕然とした表情のまま言葉もない。 ギャラリーも、伊達の言葉に、静かに耳を傾けていた。 「今日限り、『三強』という称号をおしまいにする。俺はもう、そう呼ばれるのをやめる。今日からはただの『ヘルハウンド・ハウリング』だ。そしてもう一度ランバト一位を目指す。お前も一神姫プレイヤーに戻れ」 「冗談じゃねぇ! てめえ、勝手に決めんな……」 蜂須の声が尻すぼみになる。 彼の声をかき消して、ギャラリーから時ならぬ拍手が起こったからだ。 皆、ヘルハウンドの潔さを賞賛していた。 伊達はそのまま、蜂須に背を向けて、ギャラリーの中に消えた。 その隙間から、こちらを見て首を振り、やはり背を向けた男が見える。 もう一人の三強『ブラッディ・ワイバーン』のマスターだった。 蜂須は呆然とする。 彼も伊達と同意見と言うことだった。 「認めねぇ……」 蜂須はようやくに声を絞り出し、安藤たちを憎悪の視線で睨んだ。 「こんなの、俺は絶対に認めねぇぞ! ちくしょうっ! 覚えてろよ、てめえら……っ!!」 捨てぜりふを残し、蜂須はゲーセンから小走りに立ち去った。 あとに、彼のチームのメンバーたちが続く。 こうして、『ノーザンクロス』における、三強の体制が崩壊したのだった。 ◆ 「自分から三強やめるなんてな……遠野、ここまで予想してたのか?」 「まさか。……だが、俺たちの望んだとおりになった。結果オーライだ」 腕を組んで、遠野は静かにそう言った。 菜々子は隣でそっと微笑んでいる。 三人は視線をかわし、静かに笑った。 やがて、安藤がLAシスターズの四人と共に、こちらへとやってきた。 安藤と美緒は並んで遠野の前に立つ。 「遠野さん、ありがとうございました!」 二人は深々とお辞儀する。 二人の後ろでは、シスターズの三人もかしこまって礼をした。 安藤は遠野に心から感謝していた。彼の策がなければ、今頃本当にどうなっていたのか分からない。 だが、顔を上げた安藤に、遠野は手を振って言った。 「あー、お礼なんかいい。俺は大したことは何もしてないし」 「え……でも、遠野さんの策と訓練メニューがなければ……」 「あんなのは、偉そうに命令してただけだろ。礼を言うならむしろ、協力してくれた八重樫さんたちと、久住さん、大城にしてくれ」 ぶっきらぼうな口調に、安藤は困ってしまった。 後ろで吹き出す音がする。 涼子だった。 彼女は安藤に耳打ちするように、 「照れくさいのよ、師匠は」 と言った。 なるほど、明後日の方向に視線を投げているのは、実は照れ隠しなのか。 陸戦トリオにLAシスターズ、そして安藤が、ようやく緊張を緩め、誰もが笑っていた。 ようやく訪れた、穏やかな時間。 ふと、遠野がこんなことを言い出した。 「チームを作るか……」 その場にいた全員が、思わず遠野を凝視する。 実は以前から、菜々子や大城が「武装神姫のチームを組もう」と言っていた。 しかし、遠野はそれに乗らなかった。彼はバトルロンドで勝敗にこだわっていない。だからチームを組むメリットがない、現状維持で十分、というのがその理由だった。 ところが、遠野が自分から言い出したのだから、驚いて当然である。 「どうしたの、急に?」 「今回の件で、気が変わった。 ……どうも俺は、誰かの世話を焼くのに、自分が納得の行く理由が必要らしい。 チームメイトなら、理由には十分だろう?」 菜々子がと大城は、顔を見合わせ、同時に遠野を見た。 珍しく、優しい表情で皆を見渡している。 すると二人は、先を争うように、焦りながら遠野に尋ねた。 「それで、わたしは数に入ってる!?」 「俺は、俺はメンツに入れるんだろうな!?」 「……君らがいなくて、どうやってチーム作れって言うんだ、俺に」 遠野は不思議そうな顔をしてそう言った。 二人は喜びのあまりハイタッチなんかしている。 わけがわからない。 遠野にしてみれば、二人がいなければ最低限のチームにもならず、むしろ困る。 だが、自分のチームのメンバーになっても、大してメリットがない。これからはじめる弱小チームだ。 チームメイトになったところで、喜ばしいなどとは、到底思えないのだった。 ところが、二人よりも焦っている人物がいた。 遠野の一番弟子を自称する涼子は、胸ぐらを掴みあげかねないような勢いで詰め寄った。 「遠野さん、わたしは!? 私はチームに入れますか!?」 続いて、他の三人も遠野に詰め寄る。 「わたしも遠野さんのチームに入れてもらえませんか?」 「あたしは菜々子さんの一番弟子だから、当然入れてもらえますよね!?」 「わたしだけ仲間外れはなしです!」 美少女四人に詰め寄られ、遠野はどん引きしていた。 なんでそんな必死な顔して、俺のチームに入りたがるのか。 そんな疑問を払拭しきれなかったが、それでも遠野はこう言った。 「ああ……君らなら、断る理由がない」 四人は、きゃー、と喜びの声を上げた。 元からLAシスターズは誘う予定だったので、ある意味予定通りだったが、どうにも解せないといった表情で、遠野は首を傾げた。 当人は気が付いていないが、あの『ハイスピードバニー』がチームを組むと言って、メンバーがその名を知られた『エトランゼ』と、現ランキングバトル・チャンピオンだったら、このゲームセンターで注目を集めない方がおかしいというものである。 「で、俺から一つ、メンバーのみんなに提案があるんだけど」 ひとしきり騒ぎが収まったところで、遠野はみんなに向かってこう言った。 「このメンバーだと、チームで飛行能力を持つ神姫が圧倒的に不足してる。そこで、『三強』を倒した期待のルーキーをスカウトしようと思うんだが……どうかな?」 遠野はメンバーをぐるりと見回したあと、安藤に視線を投げた。 口元に笑みを浮かべてみせる。 メンバーは皆、笑って頷いていた。 ああ、そうか。 なぜ、美緒たち四人が、遠野のことを尊敬しているのか。 安藤はようやく分かった気がした。 ◆ 「俺は、武装神姫を続けるよ」 数日後。 すでに恒例と化した、屋上での昼食。 美緒が持ってきた手作りのお弁当を、満面の笑みで食べ尽くしたあと、安藤がそう言ったのである。 「チームに入るの?」 「うん。誘われたってのもあるけど……あの遠野さんに付いていきたいと思ったんだ。 それに、この間の対戦が忘れられない。……バトルロンドって、すごく面白いよな」 微笑みながら言う安藤は、いつもながら爽やかだ。 美緒はそんな彼をまぶしそうに見つめた。 ふと、思いついたことを口にする。 「でも、玉虫色との対戦……なんであんなに頑張ってくれたの?」 美緒が傍目に見ても、クインビーとの対戦までの一週間の訓練スケジュールはスパルタだった。 一週間でエトランゼの必殺技を受け止めようなんて、無謀すぎる。 しかし、遠野の提示した訓練メニューを、安藤とオルフェは忠実に、そして完璧に実行したのだった。 それは並大抵の努力ではない。 安藤は、少し口ごもるように、答えた。 「ああ、それはさ……好きな女の子守るためなら……やるよ」 「…………え?」 「俺、八重樫のこと好きだから」 彼女自身が予言したとおり。 美緒の視界の中で、天と地がひっくり返った。 「お、おい、八重樫! 大丈夫か!?」 美緒はあまりのことに卒倒した。 そして、美緒を抱き起こす安藤の視界の外。 盗聴していた数十人の女子は、一斉に卒倒していた。 ◆ 安藤智哉にとって、八重樫美緒は、理想の彼女像の塊だった。 安藤の姉・智美は、智哉にとってコンプレックスの対象である。 外ではカリスマモデルとして活躍する姉であるが、家では男勝りで乱暴、弟を顎で使う傍若無人な人物だ。 しかも、美人でスタイルもよく、頭もいいし運動もできる。そして、溢れ出るカリスマ性。 いつしか、智哉の嫌いな女性像は姉・智美になっていた。 彼女にするなら、大人しい女の子がいい。図書館で本を読むのが似合うような、知的な美人だ。 スタイルはいいに越したことはないが、姉のようなモデル体型の痩せぎすはごめんだった。健康的なスタイルの女の子がいい。 そして、性格は優しいのがいい。明るくて、気遣いができて、落ち着いた性格の女の子。 姉とは全く正反対。 そんな都合のいい女子がいるだろうか? いるはずがなかった。なにしろ、世の女性は皆、Tomomiのようになりたいと思い、ファッション雑誌を買うのだから。 だが、安藤は出会ってしまった。 高校入学の日、クラスメイトになった女の子。 八重樫美緒は、彼の理想のすべてを兼ね備えていた。 つまり、安藤は美緒に一目惚れだったのだ。 ◆ こうして、安藤を巡る闘争は終わりを告げた。 女子連は、戦う前から、美緒に敗れていたのだった。 戦いは、いつも、むなしい。 (少女と神姫と初恋と・おわり) Topに戻る>
https://w.atwiki.jp/trebor/pages/798.html
中野神社黒石市大字南中野不動舘27 羽黒神社黒石市大字浅瀬石清川40 長谷澤神社黒石市大字上十川北原四番 袋観音 白山姫神社黒石市大字袋富岡