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朝河 木乃 更新日:2023/01/22 Sun 14 15 56NEW! タグ一覧 料理系女児 眼鏡 創作注意事項 ネタやパロディOK 各種創作に自由に使ってOK 服装のアレンジ可、髪型のアレンジ可 眼鏡だけは絶対に外さないこと 『美味しいものを食べてこその人生、料理なら私に任せてね♪』 『でもやっぱり美味しいものにはビールだよねっ!』 (イラスト あどそんさん) プロフィール 人物像ソルブレ時空における人物像 お料理七番勝負における人物像 容姿・服装 趣味 女児符号 各作品での活躍 関連人物/項目等家族 レストラン『スタァライト』 交遊関係 マグナオウガ 青空町 女児ズお料理七番勝負 関連イラスト 中の人 プロフィール 愛称 木乃ちゃん 年齢 12歳 誕生日 3月22日 身長 クラスで真ん中よりちょっと後ろ辺り 体重 ナイショ♪ 一人称 私 二人称 【下の名前】+ちゃん 両親の呼び方 パパ、ママ 好きなもの カレーライス・子どもビール 嫌いなもの トマト・算数の授業 趣味 料理・温泉/スーパー銭湯巡り 好きな言葉 『食べるって生きること』 絵文字で表すと:🍳 人物像 こどもビールと料理を愛する眼鏡っ娘女児。 食べた栄養が全部胸に行ってるんじゃないかってくらい女児達の中では胸が大きい部類に入る。 家はレストラン『スタァライト』を営んでおり、料理人である両親の影響もあり料理が大得意。 調理実習等のときは水を得た魚如くイキイキとしてる。 (中の人が流行に乗れなかったのと今更考えるのが面倒な都合上)女児達の中でも『女児符号』など超能力的なものは全く発現していない、数少ない普通の女児。 それゆえ料理したり後方支援がメインになるが有事の際は秘技・フライパン二刀流を駆使して戦う。 基本的に誰に対してもニコニコしているが、なぜか人外グループに対しては塩対応を通り越し挨拶代わりに包丁を投げつける。 (なお中の人補正のせいもあり成長していくにつれて、ぶっきらぼう というか…だんだんと口調が悪くなっていく模様) ぶっちゃけると、キャラクターとしてはものすごく動かしにくい部類だな!! 現状『モブ以上メイン未満』な感じなのでどんどん使ってくれて良いのよ? ソルブレ時空における人物像 容姿はとくに変わらないが、性格が180°変わっており 一人称は『アタシ』 二人称は『名前呼び捨て』 口癖は『このすっとこどっこい!!』 と、とにかく口調が男勝りになっている。 (fateのモードレッドをイメージしてもらうとわかりやすい) 他の女児ズたちとは別行動をとり、自ら開発した特機『マグナオウガ』を駆り機鬼の調査・討伐をしている。 『敵の敵は味方』が行動理念のため協力することもあれば対峙することもある。 お料理七番勝負における人物像 こちらでは容姿に少し変化があり、白衣を脱ぎ捨てシェフスーツを着込み、性格もちょっと真面目モードとなっている。 そして物語の黒幕でもある 容姿・服装 髪型 ポニーテールで前髪は真ん中で分けてる(色は黒に近い濃紺) 服装 上はシャツ、下はスラックス等パンツスタイル シャツの上には常に白衣を着ている(理由はカッコいいから) 趣味 料理 両親の影響もあり腕はピカイチ、誰が言ったか『ゆで卵からフルコースまで』 料理のレパートリーは同年代の女児達に比べ豊富である。 『美味しいものを食べてこその人生』を信条とするため、たまに給食センターに乗り込むことも… 温泉/スーパー銭湯巡り どこがとは言わないが、浮きます。そりゃもうプカプカと。 『風呂は命の洗濯』が合言葉。 女児符号 発現なし 各作品での活躍 『それは、ひとつのありようで』 特に目立った活躍はない 『女児忍』 むらサメちゃんと共に兵士達相手に大立ち回りを繰り広げる 女児纏でコーティングした武器は中華鍋とお玉とフライパン 『烈日灼光ソルブレイリオン』 登場予定…? 関連人物/項目等 家族 父 朝河 恭一 母 朝河 優妃 後述するレストランを夫婦で営んでいる。 お父さんはフレンチを基本になんでも作り、お母さんは家庭料理系がメイン。 レストラン『スタァライト』 『ゆで卵からフルコースまで』をキャッチコピーとする、木乃ちゃんの両親が営むレストラン。 ランチはもちろんのこと、特別な日のディナーからパーティー料理まで幅広いレパートリーを網羅する。 メニューに無いものも材料があれば作ってくれるらしい。 営業時間は11 00~15 30、17 00~21 30 毎週日曜日が定休日 金曜日限定のランチメニュー『スペシャルカレー』が特に人気。 店舗見取り図 交遊関係 しおんちゃん よく一緒に居ることが多い マグナオウガ 烈日灼光ソルブレイリオンに登場予定未定の木乃ちゃんが乗る特機 青空町 女児ズお料理七番勝負 気が向いたら書いてくやつ。 関連イラスト (イラスト あどそんさん) (イラスト ライジングさん) (イラスト Kの⑨番さん) (イラスト 猫丸又三郎さん)
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アナザーアンコ イラスト提供 奇桜八重先生 タグ一覧 アナザー女児 オウマがトキ 悪役 狂気 符号保持者 うちの子に声がついたよ! アナザーアンコの声優 柚春マツリ様のTwitter アンコのアナザーの姿。 今の段階ではモノクロ協奏曲第四話に登場している程度。 容姿・服装 イラスト提供 るっち先生 赤黒い目以外はアンコとそっくりであるが、その顔に浮かぶ表情はアンコとは全く似ておらず、すさまじく恐ろしい。 異能 女児符号では無いアナザーアンコの特殊能力。 両手を色々な物に変えることが出来る。 ①クサナギノ剣 イラスト提供 くりたちゅ先生 手を剣に変形させる。アナザーアンコのお気に入りらしい。禍々しい剣だが切れ味は意外と悪く、殆ど打撃重視。 ②アイギスノ盾 表面に鏡がついた丸盾。 防御の時に使う。 この鏡を見つめ続けると身体が石になるとか何とか。 ③ナニカノ爪 イラスト提供 シヴァ化け猫先生 アナザーの隠し玉。 手を別の生き物の姿に変える。切れ味鋭い。破壊力抜群。殺傷能力ありあり。 セリフ例や他人の呼び方 イラスト提供 あどそん先生 一人称: ワタシ 俺 あたしゃ 私 等々その時の気分により変わる 二人称: 基本呼び捨て セリフ例 「ぎゃははははは!ワタシに勝てると思った?」 「あのやろう!俺をバカにしやがった!!許さねぇ殺してやる!」 「情けない本体を持ってあたしゃ虚しいよ」 「私ったらほんとにダメな子・・・」 女児符号 女児符号 マッド・ミート(泥肉) 念じた物を泥に変える事が出来る。 女児符号 『覚醒符号』 満たされぬアモンの銭袋 本体が音羽初に出会ったことでアナザーにも発現した能力。 ランクはSランクで、強欲な悪魔の『アモン』 覚声機は異能で作り上げた棍棒。 この機械に向かって叫ぶと、叫び声を聞いた全てのものの本能を刺激する。 彼女が一声あげれば、最強にして最弱の軍団が駆けつける。 金で手に入り、金で動くもの全てが彼女の味方だ。 彼女の覚声機を奪うにはより大きなものの根本を崩すことが必要になるだろう。 彼女自身はその大きな翼と爪が護り、更にその周りを捕食獣が護りを固める。 更には親しいものが、彼女の叫びを聞いてしまっただけのものが、通りすがりの何も分からぬものが、彼女に支配され護っているのだから。 加速符号 プレデター(捕食獣) アナザーの切り札。 現段階では詳細不明 関連イラスト 頂いたイラスト 坂裏庵先生作 金田八 龍助先生作 山上下先生作 奇桜先生作 タマモーシャ先生作 KMD先生作 シヴァ化け猫先生作 登場予定作品 モノクロ狂想曲 | | | | | | | | | | | Birds of a feather flock together. すこふぃ先生 提供 アナザープラム りびんぐすいーつって奴に恨みを抱いてるみたい。なんか協力したら良いことあるかなぁ? ぺムスカ先生 提供 アナザーのじゃ猫達 遊び相手~!んふふ楽しいなぁ。殴り合い楽しいなぁ♪ 沢山いるからさぁ、なんか協力したら凄いこと出来そうじゃなぁぁいい? アナザーマリネッタ おともだち♪
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(黒は虹色に似合わないけれど) 更新日:2020/03/27 Fri 22 53 16 タグ一覧 リリムムとよその子SS 天使と悪魔は同じ空を見上げられるか 「今日の給食はオムライス!無藤さんはオムライス好き?」 「……はぁ、まぁ食べられるものは基本好きです」 私はよく声をかけてくれるこの女性を見ながら言った。 ここは保健室。私は体調が悪くなって、時々ここに駆け込む。 この人……虹富玲亜さんとは、偶然にもこの場所で出会ったんだった。 数週間前引っ越してきた私は、学校に通いこそすれ、授業にはそんなに出ていなかった。 世間体だけは気にする母に押し込まれたのだが、同級生と言う物が怖いので、ちっとも嬉しくなく、苦痛ばかりだ。 ずっと保健室にいると、保健の先生から母さんに告げられてしまうから、ここも安心はできないけど、沢山の目がある教室よりは、幾分か気は楽だ。 「おーい玲亜!いつまで保健室にいるんだよ!」 「今そっち行く!それじゃあ無藤さん。またお話ししましょう」 「うん、ありがとう虹富先輩」 声の主……多分水無月先輩に呼ばれた虹富先輩は、私に笑いかけて去っていった。 私は枕に頭をつける。他人と話すのは疲れるけど、ちょっと楽しい。 自分の考えを言うのは苦手。殴られるかもって思ってしまうから。でも、殴らないで話を聞いてくれる人は好き。そう言う人となら、話すのも楽しい。ちょっとだけだけど。 だから、気まぐれでいい。また次も話してくれないかな、なんて、虹富さんに言うのは悪いことだろうか? 「今日はね、ちょっと提案があるんだけど」 また別の日、同じ場所。いつもの位置。私はベッドに腰かけて、虹富さんは椅子を運んで隣に座ってる。 「無藤さん、女児符号って知ってる?」 「ガール……ズ…コード?」 聞きなれない言葉だ。 「知らないんだね。女児符号って言うのは……」 虹富先輩が話してくれたのは、全く現実味の無い話だった。 「そんな物が……」 私をからかっているのかと思ったけど、虹富さんの目は本気だ。 「私の女児符号は『自愛空間』防御壁なんだけど、傷を治す力もあるの」 私は虹富さんの考えた事が分かった。 「だから、無藤さんの傷も治せるんじゃないかと思って」 「それなら是非…その……よろしくお願いします……」 私の返答に、虹富さんは安心したかのように微笑んだ。 「よかった、ちゃんと入れたね」 若干薄い水色の光に包まれた虹富先輩が、嬉しそうに言う。 「確かに凄いです……もう痛くなくなってる」 「……そう」 私は腫れていた腕をさすり、煙草を押し付けられて出来たお腹の火傷跡を見ながら言った。 本当に光のドームが出てきた事は驚いたが、だよロリ犬だったり、オウマがトキだったり、非日常的な事もあるんだと知った私は、さほど驚く事はなかった。 それにしても、この場所は居心地がいい。 まるでだよロリ犬の腕の中みたいに気持ちが穏やかになる。 「虹富先輩は……」 気づくと、私は声に出していた。 「虹富先輩はなんで私なんかに優しくしてくれるの……?」 それは出会った時から感じてた疑問。虹富さんは傷だらけで薄汚れて無愛想な自分なんかに、どうして優しく声をかけてくれるんだろう。 虹富さんの行動は、介抱する自分に酔っているお母さんとも違うし、元々人間が大好きなだよロリ犬とも違う気がした。 虹富さんの目が丸くなり、悲しげに閉じ、また開けられた。 「無藤さんが助けて欲しそうだったから……かな?」 虹富さんの発言に、今度は私が驚いた。 「話し相手が欲しい。誰かと友達になりたい。誰か私を見て!……って言ってるみたいだったから」 虹富さんは私の目を見て微笑んだ。 「私で……良かったかな?ムムちゃん」 私の目に、自然と涙が溜まっていた。 「はい……勿論です……玲亜先輩」 私はまた他人に救われた気がした。
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オレ達バトル組は、対機人班だ。 とにかくできる限り機人をブッ壊して、 時空転移装置への道を切り開く!! 「おらおらおらおらおらぁっ!!!!」 『女児力』をフルに使い、全力のパンチを連続で繰り出す。 元々強力だったはもはもの力を乗せたパンチで、機人がゴミのように吹き飛んでいく。 砲弾すら弾く装甲だろうが、今のオレに砕けない物は、ない!! 「アもちゃんすごい……! でも、わたしも負けてられないっ!『暁天』!!」 ライジングは符号と女児力の切替が速く、 それを活かしたスピード戦闘が持ち味だ。 『暁天』の力で高速で飛び回って敵を翻弄し、 その隙を突いて『女児力』で粉砕する。 「はああああぁっ……!! だぁらっしゃああああああっ!!!!」 ズガガガン!!! バッテリーを破壊され、その場に崩れ落ちるいくつもの機人。強固な装甲も、成長した今のオレ達にとっては紙同然だ。 「はーい、ツボ押しますねー!痛かったら 言ってくださーい!……なんちゃって☆」 ひゆきがトン、と親指で機人の外装を突く。 すると、瞬時に機人のボディがガラガラと 崩れ去る。今までにも何度か見て来た、 『親・指・秘』の力だ。 「ギギギギギィィ!!」 「その声、もう聞き飽きたよー。 はい、サクッと行っちゃうねっ」 五月は雨の力を乗せた刀を構え、機人の攻撃を器用に捌きつつスパスパと斬り落として 行く。『女児力』は使っていない様子だが、 それであの強さは圧倒的だ。 ──────────── 「子供達が頑張っておるようじゃ。 こちらも気張らねばの」 「えぇ。……それにしても、まさか私と あんたが、この現代でまた行動を共にする事になるなんてね。しょーじき、びっくりよ」 「カカカ、オヌシは子供達がおらんとすぐに気が抜けるのぉ。ホレ、いつもの優しいお母さんムーブはどうした?」 「うっさいわね。いいから早く全力を出しなさい。アレと対峙するんなら、それくらいの覚悟しないとすぐに消されるわよ」 「……ウム、流石はこの世界の創造主なだけあるわ。あのドス黒いオーラ、見た目よりも厄介そうじゃ」 ついに、Dr.マッドが地上へと現れた。 ワシらは純乃の準備が整うまで、注意を引きつける役割を買って出た。 ヤツにとってワシや神楽坂は、永遠に続くはずの理想郷を壊した張本人。視界に入れば即殺しに来るじゃろうからの。 「+××××××+お前だけは、#°# ×許さない。 今すぐに )())))))消しテやる」 「できるものならやってみるがよい。 目的も何も見失った今のオヌシなんぞに、 負けはせん」 「ガアアアアアアアッッッ.-//-+!!!!」 黒いオーラがDr.の身体から離れ、 まるで人のように形を作り襲って来る。 アレには触れない方が良さそうじゃの。 「ふっ!」 攻撃を回避して、オーラの人形が触れた箇所を確かめる。 …………空間ごと、削り取られておる、か。 夢を操る能力と、夢を破壊するオーラ。 まさか、精神を傷つけられる事でここまで 厄介な存在になるとはの。 ……どれだけ、ヤツがはもはもちゃんの 存在を大切にしておったかが分かる。 「猫!!なにボーッとしてるの!! 後ろ!!!」 「なッ…………!!」 気付けばすぐ後ろに、オーラの人形が迫っていた。 まずい……回避が間に合わん……ッ! ゾブッ……。 「ッガァッ!!」 脇腹を、削り取られた。 ……まずい。予想通りと言うべきか、 全く再生する気配がない。 この世界の支配権は、あちらにある。 『アレ』が破壊したものは治すことはできん、 というわけか……ッ!! 「ぬっ……ぐ……!」 流石に傷が深すぎる。 ……いつも冗談で言うておったが……本当に、 衰えたものよな……! この程度のダメージで、動く事ができんとは……!! 「猫!!戦えないなら早く逃げなさい!!」 「逃げられるもんなら……ッ、 逃げて、おるわ…………!!」 何体ものオーラの人形が迫る。 ……これは、年貢の納め時、かの。 「───『結界拳法』:壱の段!!」 ドッ!!!! 人形が、まとめて吹き飛ばされる。 「神楽坂…………!! オヌシ……ッ、まだ戦えたのか……!?」 「戦える、なんて立派なものじゃないわ。 結界を拳に纏わせてブン殴っただけ。 見ての通り、私の結界も削り取られてしまう みたい。……付け焼き刃の力よ。まともな 戦闘力なんて、期待しないで」 「……カカカ、ないよりは遥かにマシじゃ。 スマンが、今はロクに動く事もできん。 他の部位から肉を移動できんか試してはみるが……」 「……アンタ、衰えたとか言ってるけど 今でも十分気持ち悪いわよ。子供達には 見せないようにしなさい」 再び、無数のオーラ人形が迫る。 神楽坂は拳と足に結界を纏わせ、迎え撃つ。 さらに眷属の蝙蝠を操り、敵の注意を逸らして翻弄する。 「子供達を助けるための時間稼ぎなら、 いくらでもやってやるわ!!Dr.マッド! 今の貴女は、ただ自棄になって全てを破壊しようとしているだけ。子供達を、守りたいんじゃなかったの!?」 「%# #はもはもちゃんヲ……殺したのは お前ら だろうが (()!!!!!!」 やはり、今のヤツとは会話を試みるだけ 無駄じゃな。 とにかく時間稼ぎに徹するべき、か。 ──────────── 「着いた!これが……時空転移装置……!」 さっきはチラッと見えた程度だったが、いざ目の前に立つと……デカい。しかも作った奴の性格が出ていると言うべきか、ゴテゴテと継ぎ接ぎのように機械が付け足されていて、 どう見てもまともな装置には見えない。 「これを……どう使えば良いんだろ……」 流石のえるも見た事のない機械を前にして、 戸惑い気味の様子だ。だがコイツは作戦の要、 うまく行かなきゃ全員お陀仏だ。 「える、まずはコンソールを開け。 ここから操作できる。そこから先は、 私にも詳しくは分からないが……」 「純乃さん、これ、触ったことあるの?」 「あぁ、私はこの場所で生まれた。 コイツにも触った事はある。 お前も使い方は知っているだろ、御滴」 ……え…………何を言ってんだ? ここで、生まれた……? 「……チッ、軽くバラしちまうんだもんナ。 あぁ知ってるサ、だがアチキも絡繰仕掛けは得意じゃねェ。コイツをいじくるのは無理ってもんだぜ」 「み、御滴ちゃん……どういう事っ!?」 「アチキも純乃も、ここでDr.マッドに『造られた』人間だって事でィ。この世界での、 オタクらの生活をサポートするためにナ。 だから現実の世界にゃアチキらは存在しねェ。夢の世界にしか存在しない、マ、言っちまえばオリキャラみたいなモンって事サ」 「Dr.マッドが純乃ちゃんや御滴ちゃんを……作った……!?そんな、いくら禁忌符号の力がすごいからって、人間を作り出すだなんて無茶苦茶な……」 「言ったろ、ここは強い願望が現実になる世界だってナ。とどのつまり、Dr.はそれほどまでにこの世界の、いや、オタクらの平穏を祈ってたって訳サ。 他の人間がいない世界で、それでも健やかに生きて行けるように、アチキや純乃を送り込んだ。いざって時の助けにするため、現実世界では実現し得ない強力な符号…… 『仮定符号』を与えられてナ」 第9章(後編)へ
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ひゆき-明沢 緋雪- 「ツボ押ししちゃうよ!痛かったら言ってね♪」 「はわわっ!?押し間違えちゃった!?」 創作注意事項 創作では好きに出しちゃって大丈夫です カラー・服装アレンジ自由です ネタもパロディもOK! 目次 概要人物像 容貌・服装 趣味 女児符号女児符号:『親・指・秘』 加速符号:『娘・指・止』 概要 愛称 ひゆきちゃん 本名 明沢 緋雪(あけざわ ひゆき) 年齢:11歳 誕生日:12月25日 身長:145cm 一人称:私 二人称:あなた(~~ちゃん) 好きな物:マッサージ、おしゃれ 嫌いなもの ヘビ、毛虫 二つ名:癒し系指圧師 人物像 常識人で優しく頑張り屋だが、少々ドジっ子。きゅーばんちゃんと仲が良く、好奇心の強さで暴走しがちな彼女のストッパー的役割だが、だいたい止められていない。 整体師の母親から受け継いだ、身体の「ツボ」に関するあらゆる知識とそれらを押す魔法の指を持つ。 疲れを癒すツボや腰を抜かすツボ、笑いや涙が止まらなくなるツボ、かゆくなるけどどこがかゆいのかわからないツボなど様々なツボを知り得ており、不審者をツボ押しで撃退したこともあるらしい。 容貌・服装 (カラー参考) 緑の目をしており、茶色のポニーテールを緑の大きなリボンで留めている。 下部がフリル状になった上着が彼女のお気に入り。 趣味 疲れたり、肩がこっているお友達にマッサージを行っている。 ドジっ子のためか、指が滑ってうっかり間違ったツボを押してしまうことがあるそうだ・・・。 女児符号 女児符号:『親・指・秘』 「いくよ・・・いち、にの、さん!えいっ」 読みは「オヤユビヒメ」。 身体の「ツボ」を探す要領で物体に触れ、「ツボ」のような部分を見つけ出し、親指に力を溜め押し込むことで、一瞬で破壊する。 その気になればダイヤモンドも破壊できるのではないかと推測されるが、「もったいなくて出来るわけない」とのことである。 なお生き物には効果がない。 加速符号:『娘・指・止』 「みんな、集まって・・・お願い!」 読みは「コノユビトマレ」。 人差し指を空にかざすことで、離れた場所にいる仲の良い女児達の深層心理に働きかけ、彼女のいる場所に無意識に集まるように指令を送る。 友達が増えるほど集まる人数も増え、異なるバースの子を連れて来ることも可能らしい。
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木藤響子 プロフィール 本名木藤 響子(キトウ キョウコ) あだ名 キキ 年齢 12 血液型 B 身長 145㎝ 体重 39㎏ 瞳の色 黄色 髪の色 黄色 誕生日 8/17 性格 やんちゃでフリーダム 趣味 筆箱やランドセルをデコる事。ロックを聴く事。 将来の夢 ネールアーティスト マキナ・ソロル デウスから受け取ったタクトで変身する。 雷のような形の剣で敵を倒す。 意味は姉妹人形 女児符号 女児符号 ソル・シレークス(太陽の火打ち石) 高速で移動する事が出来る女児符号。 足と地面が擦れ合う度に火花が散る。 高速で移動し、摩擦熱で熱くなった足で蹴りをお見舞いする。 加速符号 他の人との関係 ノノ ボケッとしていてイライラする時もあるが、何時ものほほんとしているから落ち着く。親友かもしれない。 ココ 一番のライバル。勉強でも体育でも負けたくない相手。なのだが、ココからはあまり敵視されておらず、友達として見られている。 ナナ 何となくいけすかないやつ。いつもツンと澄ましているが、実は無理しているんじゃないかと思っている。 他の人の呼び方 心愛 野々花 リリ 瑠璃 理子 ムム デウス 響子 奈美 ミミ エクス ココっち ノノっち リリ ルルっち リリっち ムム デウス あたし ナナっち ミミ エクス 木藤響子 リリとムムの先輩的存在。ノリが良く、よく二人と遊んでくれる気さくなお姉さんだ。 プロフィール 身長 153㎝ 体重 41㎏ ファッション ロック 現在の仕事 コンビニのアルバイト店員 売れないバンドのボーカル マキナ・クレクスント キキの新たな力。雷の剣を二つ扱え、剣先から稲妻が出せる。 意味は成長する機械 他の人との関係 ノノ 大好きな親友。趣味は違うが一緒にいると落ち着く。 ムム 昔の自分を見ているようで気になる存在。 頭をグシャグシャに撫でたりハグしたりとスキンシップを良くする。ムムは嫌がっているように見えるが内心喜んでいる。
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『能力と出生と焦燥と罰と』 更新日:2020/07/06 Mon 10 02 49 タグ一覧 私を忘れないでください。 私の記録が全て消えて、思い出すら曖昧になっても。 …ひょっとしたら、忘れていても思い出すかも。 鏡に映ったみたいだもの。 この呪いはあなたに託す。 貴方を守れなくなってごめんなさい。 私は呪いの連鎖を断ち切れない。 あなたは自らの尾をくう蛇を知ってる?私達の力と生まれを考えればある意味ふさわしいのかしら。 さようなら。 愛を込めて。 鐘明 朱夏 金木犀の木の上に腰かけて、手紙を見つけた。 「お前を喰った日も、こんなに月が輝いとったの」 懐に忍ばせた呪いの種。種の収まった瓶を見つめる。 満月が不気味な程に輝いていた。 ~~~~~~ 「ふぁ~」 開け放っていた窓から風が流れ込み、カーテンを揺らす。 そこから漏れ出た光で愛歩は目覚めた。 「ん……変な夢だったな」 眠い目を擦りながらあくびをする。新しいベッドはふわふわのふかふかで、飛び込めば直ぐに眠ることが出来るのだ。 「にゃぁ」 「来たか」 聞き慣れた音がした。窓の外…ベランダの床で黒猫が毛繕いしている。 「やあ」 愛歩は小さく呟き、その光景を眺める。この黒猫は、愛歩が大石家に引き取られた翌日から毎朝見ることが出来た。この辺りを縄張りにしているのだろう。 「窓を開けたら逃げていくかな…」 愛歩は黒猫の姿を写す網戸に手を当てて言う。 「にゃぁ~ん」 「!」 黒猫が愛歩の手に身体を刷り寄せてきたのだ。 その愛くるしさに、愛歩は衝撃を受けた。心臓が雷に撃たれたみたいだ。 「や、やば……」 元々すくない語彙力を更に失いながら、愛歩は黒猫を凝視する。 「あ、やば!」 網戸に手を伸ばしかけたが、ガラスに反射した壁掛け時計に写った時間を見て、急いで支度を始めなくてはいけなかった。 「ま、間に合ってよかった……!」 ホームルームが始まる五分前、なんとか学校に着いた愛歩は、勢いよく教室の扉を開けた。 「「「あ」」」 ザバーン 固まる教室。 愛歩は何故か水浸しになっていた。 「ご、ご、ご、ごめんね大石さん!大石さんにするつもりじゃ無かったんだけど!」 慌てた様子の女の子がこちらにやってくる。 二つに結わえた紫髪に縞模様のニーソ。 たしか天降号姫だったか…… 愛歩は無言で立ち上がって深く深く息を吸い能力を発動した。 さっきと同じ時間。ホームルームが始まる五分前、教室のドアを開けると水を被る。さっきは教室の後側のドアを開けたので水を被ってしまったのだ。が、今回は分かっている。後ろのドアが駄目なら、前のドアから入って水を被らないようにすればいい。 だが断る。と愛歩は思った。 呼吸を合わせて勢いをつけて扉を開けた。落ちてくるバケツ。水が直ぐに溢れそうだ。 愛歩はまた能力を使った。 咄嗟に息を止め、時間を停止させる。停止させた時間の中で、時をゆっくりと進ませる。リモコンのスロー再生のような物だ。 ゆっくりゆっくり落ちてきたバケツの取っ手をそっと握り、こぼれ始めていた水をかき集める。 「そして時は動き出す…」 どこかで聞いたことがあるような事を言うと、愛歩以外の時間も元に戻った。 「「「あ」」」 天号とむらサメともう一人、確か古代ナオと言う名前の子だ。彼女等が声を上げる。 「もう、悪戯はほどほどにね?」 バケツを手にもって得意気な顔をする愛歩に、むらサメと天号は沸いた。 「すごい!すごいよ大石さん!どうやってやったの今の!」 「確実に宇佐美先生がずぶ濡れになるって思っとたのに、凄いやん自分!なんや!スーパーマンか?」 二人の言葉に、愛歩は得意気になった。凄く幸福感で満ちてくる。 「おかしいですね」 ただ一人、古代ナオだけは愛歩の言動に違和感を感じていた。 「大石さん…あなたは何かずるをしたのではないですか?瞬間的な行動力、悪戯と断定する言葉、まるで天号ちゃんがどんな悪戯をしかけているのか分かっていたような行動です。説明してくれると嬉しいのですが」 愛歩は感心した。古代ナオ、彼女の事はあまり知らなかったが、とても観察力に優れているようだ。 「えっとね、私の女児符号なんだ」 古代の的確な追求に、愛歩は観念して種明かしを始めた。 「『リモコン』って呼んでる。息を止めてる間、時間を止めたり早送りしたり巻き戻したり出来るの」 愛歩は首をかしげる。この能力は自分にしか分からないのだ。例えば動物と喋られるとか食べ物の味を操作できるとかならこの場で実際にやって見せる事も出来るが、生憎この感覚を体験できるのは自分だけなのだ。 「えっとさっきのもね、天降さんが仕掛けたバケツが落ちてくるって実は予め分かってたの。ゲームのセーブ機能と似ているかもね。強いボスにやられたら、次は対策していくでしょ?私の場合はボスがバケツだったの」 むらサメが口を挟む。 「つまり、実は一回水被ってたって事かいな?」 「うん、まあ。本当はこの符号を使って有能で隙の無い愛歩ちゃんってキャラを狙ってたんだけど…」 「それを古代ちゃんが見破ったって事かぁ。凄いじゃん、古代ちゃん」 「ええっと、ありがとう天号ちゃん」 賑やかな騒ぎは、担任の宇佐美が現れて終わりを告げた。 「ほらぁ早く席につくの!言うこと効かないとお仕置きするかもしれないの!」 だが席に戻る前、天号ちゃんが小声で話してくれた。 「これから愛歩ちゃんって呼んでいい?私の事は号姫でも天号でもいいよ」 「うん、ありがとう天号ちゃん」 有能で隙の無いキャラに憧れていた愛歩だったが、何故か凄く幸福感で満ちていた。 金曜日の午後!愛歩にとって始めての体育である! 「あー、そういえば今日、転校生がいるんだったか」 体育の先生は、体格の大きい若い先生だった。体育の時に使うのであろうドッチボールを運びながら話している。 「はじめましてになるな…俺は朝生陽……」 先生が愛歩の顔を見ると同時に、その顔が一気に真っ青になり、息を飲んだ。 「か、鐘明……!」 「え?」 愛歩の声に、先生は直ぐに落ち着きを取り戻した。 「い、いや、知っている人間に見間違えてな、勘違いだ。多分」 朝生先生の目が泳いでいる。明らかに何か知ってそうだ。 「ねえおじさん、何か知ってるの?」 同級生の旭ことライジングが聞いてくれた。そういえば、ライジングには学校に叔父がいると玲亜から聞いていた。彼だったのか。 「いや、そのだな……」 朝生はライジングと愛歩を見比べてため息をついた。 「俺の古い知り合いに、鐘明って奴がいる。兄さんの同級生だった筈だ。愛歩ちゃんがその人に凄く似ていたんだ」 「その人は、えっと女性だったんですか?」 愛歩の心臓は、予想外の事でドキドキした。 「ああ女性だ。君とそっくりだ。彼女も母親とそっくりだった」 「もしかしたら、私の母かもしれない!そうですよね?」 愛歩はいてもたってもいられなくて叫んだ。 自分の出自はずっと謎だった。調べようとも思わなかった。いつまでも待っても引き取りに着てくれない親戚なんて。 でもこんな所で自分のルーツかもしれない存在を教えられるなんて…… 「…まだ確定した訳じゃないけど、ちょっと確認をとってみるよ」 朝生先生はそう言うと、手を叩いて授業モードに切り替えるのだった。 「アユミン~!おーいアユミ~ン!」 「え、何」 五時間目の体育の時間、愛歩は殆んど上の空だった。 今もスカートを履く手が止まっていた。 「しゃあないな、次理科室やで、大丈夫か?」 「あーちょっとパス…」 愛歩はある事を思い出して憂鬱になる。 「今日もう帰るんか?」 「ううん、いるにはいるよ。龍香ちゃんともちゃんと話したいし」 やるべきことを口に出すと、やる気が出る気がした。 スカートにベルトを通し、シャツに袖を通してボタンを止める。 「よしっと、じゃあ私がサボるって、それとなく先生に伝えておいて!」 「任せとき!六年生とかに問い詰められんようにせえよ!」 むらサメと別れた愛歩は、図書室に向かっていた。 「空いてるかな…」 扉を開こうとするとガタガタ言う。 愛歩は舌打ちした。 (どうしても知りたいことがあるのに……) 愛歩の心にある悪巧みが浮かんだ。 ここは職員室。 (鍵は…あそこだ) 運の良いことに、図書室の鍵は入って直ぐのテーブルにかけられていた。 (見つかりませんように…) 愛歩は深く息を吸って、そして止めた。 (ザ・ワールド!私だけの時間だったぜ!) 愛歩はくすねた図書室の鍵を使って図書室に入っていた。 「さて、鐘明家について書かれている本とか無いかな……」 愛歩はそう呟き、一度は目を通した筈の本棚に目をやったのだった。 結局、鐘明家についての本は殆んど見つからなかった。乗っていたとしても信憑性の低そうなオカルト本とかだけ。 「あ~学校ってそんなにいい情報無いのかなぁ」 机に突っ伏し、グロッキー状態の愛歩。 「はぁ、一旦教室行くかぁ」 ここにいてもどうせ掃除係くるし。 愛歩は疲れた目を押さえながら教室に向かうのだった。 「あ、おかえり~」 教室に入ってきた愛歩に声をかけてくれたのは、今朝仲良くなった天号だった。 「ただいま、あれ?むらサメちゃんは?」 「んー日直だから日誌届けに行ったよ。二組の四ツ橋さんと一緒に行ってたから、ちょっと長くなるんじゃないかな」 天号は何かを弄りながら答えてくれた。その手に持っている物に、愛歩は引き寄せられる。 「天号ちゃん、なにそれ……これ……」 「ん?今日実験で火を使ってさ、どうにかして悪戯に使えないかなあと思って理科室からくすねてきたんだよね」 天号が持っていたものは、火のついたアルコールランプだった。 愛歩は取り憑かれたように火を凝視した。 突然地面が傾いたような感触とともに気が遠くなり、視界いっぱいに炎が見えた。 「は…?」 口から溢れる言葉に返事するように、喉を焼くような熱が口内を蹂躙する。 何が起きたかわからなかった。 呼吸が止まり、口いっぱいに鉄の味が満ちた。手が痺れたような感触がして手を見ると、手のひらから指に火傷がある。 今まさに炎を上げているのは見覚えのある扉だった。 孤児院の食堂への扉だ。 半開きになったそれに手を伸ばすと、手の動きに呼応するようにそれが開き、中から愛歩の全身を舐めるように炎が噴出した。 食堂の中心には席に着いたまま燃え盛る13人の孤児がいた。 2人の職員が、篝火のように燃える子供たちと建物と違って嘘みたいに真っ白な制服を着たまま、微笑みかけた。 「ひっ……!」 引きつったような悲鳴が口の隙間から漏れた。 「愛歩のために焼いたんだよ」 大柄な院長が満面の笑みで言った。そして愛歩の左腕を万力で締め上げると、口から炎が溢れ出し、絶叫と皮膚の焼ける音の混じり合った歌を歌い始める。 「狐を喰ったらうまかったー♪尻尾の方は苦かったー♪」 愛歩はこの歌を知っていた。孤児院でよく歌っていた歌だ。 院長の口の動きが速くなる。そして炭化した皮膚からじくじくと液体が流れ落ちた時、愛歩は今度こそ本物の悲鳴をあげた。 そして左腕の刺すような痛みを感じると、愛歩は自分が教室で倒れて悲鳴をあげてることに気づいた。 天号と古代が驚きと心配の混じった表情で愛歩の体を揺すっていた。 「愛歩!どうしちゃったの!ねぇ!」 「待って天号さん、そんなに揺らしたら駄目。先生を呼ばないと…」 他の生徒も心配して見にきてくれたようだ。 でもその光景も全て炎に飲まれる。愛歩は忘れていた。この光景だってやがて無くなるのだ。孤児院をなくしたように。 友達も、日常も、学校も。 「ああ"ぁ、ぁぁぁあ"ぁ"ぁぁぁあぁ"ぁ"ぁ"」 絶叫、嘔吐、手足を痙攣させて、愛歩の意識は焼け落ちた。
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Awakening 〜Dragon‘s Legend〜 第3話『覚醒(めざめ)し竜の子』 焔の手助けをする為、臨時生徒会役員になった私。問題を解決する時になるべく怒らずに済むよう色々アドバイスをし、焔もそれを見て順調に弱点を克服しかけていた。 ところが、生徒同士の喧嘩を止めようとした私が一人の男子生徒に蹴り倒された時、焔はあまりの怒りに我を忘れてとうとうその生徒に手を出してしまう。 月音さんの助力で何とかその場はおさまったものの、今回ばかりは私怨が過ぎると月音さんにも怒られてしまった焔は、次同じことをすれば副会長辞退と嫦娥財団と華龍院家の契約破棄を言い渡されるという事態に陥ってしまった。 あれから三日。 「焔、おはよう。」 「っ、お、おはよう.....」 「大丈夫?顔色悪いけど.....」 「も、問題ない。今日も公務に向かうぞ。」 あの事件以降、焔はすっかり大人しくなってしまった。厳しい条件を突きつけられ、心の余裕がなくなってきているのかもしれない。そしてそれは、私も同じだった。 「もう期限の半分を過ぎた......この期間が終わったら、私も焔の傍に居られなくなる。そろそろ本腰入れないとな......」 だけど、私はやっぱり何か納得いかない気分だった。というより、ずっと妙な違和感が自分の中にあった。 あの時、喧嘩していた生徒達を掴み上げていた焔の顔は、焔のものじゃない気がしたからだ。何かに取り憑かれているような、あるいは焔とは別の人格が現れているような、そんな感じだった。 「.......ねえ、焔。あの時さ、本気であの生徒達を怖がらせたくてあんな行動取ったの?それとも、あそこまでするつもりはなかったのに思わず手が出ちゃった感じ?」 私は思い切って、あの時の心境を焔に聞いてみた。焔は少し考えて、首を横に振った。 「......分からない......僕にも.........君が傷つけられた瞬間、頭に血が昇って身体中が熱くなって.......そこから先は、自分でもどうしてあんな行動を取ったり、横暴な台詞を口走ったりしたのか.......」 「........身体が勝手に動いて、自分でも制御出来なくなっちゃった.....って感じかな?」 「そんなところだ............いずれにせよ、結局君に迷惑をかけてしまったことに変わりはない.........」 「私は全然気にしてないよ、最悪の事態は避けられたんだし。」 そう言って私が笑ってみせると、焔の目にまたうっすらと涙が浮かんできた。 「....やはり、僕は竜の血を制御出来るような器ではなかったのかもしれないな......自分がここまで未熟だなんて....思っていなかった......」 「............」 私は焔の頭に手を乗せ、優しく撫でながら目線を合わせた。 「でも、君は竜の血を引いて生まれてきた。その事実を覆すことは、今更出来ないよ。」 「それは、そうだが.....」 「こういう時はね、逆に考えれば良いんだ。自分が力を持って生まれてきたのには、必ず何か意味がある、って。焔は、月音さんやこの学校を大切に思ってるんでしょ?それなら、その大切なものの為にその力を使えば、きっと自分に与えられた力の意味にも気付けるんじゃないかな。」 「....力を持って生まれてきた意味、か.........」 「まだ時間はある。私ももう少しだけ手助けしてあげられるから....一緒に見つけよう、その答えを。」 「.....っ、ああ!凹んでばかりなどいられない....!」 「..................焔.......」 ............................ ............................................ 「うーん........」 あの時、焔は怒りで我を忘れていたと言うよりは、竜の血に身体を支配されていたのかもしれない。 炎を発する焔の体質、その要因となる竜の血は、怒りの感情に反応することで沸騰する。怒りが大きければ大きい程血の温度も上がっていくのなら、焔自身にもその熱を抑え込むのは確かに難しいだろう。 「焔の身体の支配権の半分は、竜の血が持ってる....ってことか。血の熱を制御する方法....私の《言羽》みたいに、焔の女児符号を覚醒させることが出来れば........」 「ふむふむ、それで?」 「うわぁっ!?」 突然、目の前にぬっと黒い影が現れた。怪しく光る赤い瞳に、黒い猫耳と二対の尻尾。 「.....ば、化け猫さん?」 「また会ったのぅ、音羽 初。」 影の正体は、前に私の悩み事を何度も解決に導いてくれた猫の妖怪、化け猫さんだった。 「久しぶりだね.....今の話、聞いてた?」 「うむ、今に限らずずっと見ておったぞ。お主もとうとう後輩を導ける程逞しくなったのじゃなぁ。」 「......いや、私はまだまだだよ。今だって必死に悩んでる、どうすれば焔を助けられるか....」 「全く、相変わらずお主は他人に優しすぎるのう。まぁ良い、お主との仲に免じて今回はワシも協力してやろう。」 「良いの?ありがとう、助かるよ....!」 「ただし、ワシがしてやれるのはあやつを試す為の相手を用意することだけじゃ。後はお主の力量次第、あやつを上手く導いてやれ。」 「......分かった、頑張るよ。今度こそ、焔に正しい道を示すんだ!」 次の日。私は、あれから化け猫さんと考えた“ある作戦”の実行のことで頭の中がいっぱいだった。 「.......い....おい、音羽 初!」 「えっ?あ、あぁ、ごめん。ボーッとしてた。」 「全く、それでは生徒会役員は務まらないぞ!さて、今日も公務を頑張らなければな!」 「....どうしたの?今日は随分元気だね?」 「き、昨日までは、初めて会長にあんなに厳しいお叱りを受けて動揺していたが.... 君が教えてくれた通り、逆に考えてみたんだ。」 「......!」 「会長の言葉は厳しかった。だが会長は、きっと僕が同じ失敗を繰り返すような人間ではないと信じている。だから最後にチャンスを与えてくれたのだと。そのチャンスを逃すわけにはいかない....そう思ったら、何だか俄然燃えてきてな。僕はもう、絶対に同じ失敗は繰り返さない!会長が僕に賭けてくれた、最後の期待を裏切らない為に.....そして、君の協力を無駄にしない為にもな!!」 焔の目は、いつになくやる気に満ちていた。それを見て、私も何だか自信が湧いてくる。両頬をバシッと叩き、気合いを入れ直した。 「よし、私も準備万端だよ!」 「うむ!では行くぞ!」 お互い軽く拳を突き合わせ、いつも通り見回りに向かおうとした時だった。 「きゃああああーーーーーーーっ!!」 グラウンドの方で、誰かの悲鳴が響いた。同時に、生徒達の騒ぎ声があちこちから聞こえてくる。 「な、何事だ!?」 「行こう、焔!」 廊下を駆け抜けていくと、生徒達が慌てた様子で此方に向かって走ってきた。 「どうした、お前達!!」 「た、大変だ!アナザー達が攻めてきた!!」 「アナザーだと....!?」 生徒達の背後に居たのは、旭と対を成すアナザー、暁星 明だった。 「ふふふ.......燃え尽きなさい、陰りし太陽の黒き炎で........!」 「何だあいつは...!おい貴様!!生徒達に手を出すな!!」 焔は生徒達を逃がしながら、明の前に立ちはだかる。すると、その背後に別の影が現れた。 「.....お前がこの学校の主導者か。此処は今から私達の城だ、邪魔者には消えて貰う。」 みっちゃんのアナザー、水無月 美華。両手に持った剣の切っ先を、焔に突きつける。 「くっ.....!誰だか知らないが、貴様らが敵だということは理解した。この学校は、副会長である僕が守る!!はぁあああっ!!!」 焔は迫り来る二人のアナザーを躱し、明にハイキックを、美華に手刀を叩き込んだ。 「ぐっ!?」 「うがぁっ!」 「どうだ!女児符号が無くとも、僕には体術の心得がある!貴様らの相手など容易いものだ!」 二人を退けた焔は、悲鳴が聞こえたグラウンドに向かう。立ち上がろうとする明達に軽く頷き、私もその後を追いかけた。 「ハッハー!!青空小のザコ共!全員まとめて死にやがれぇッ!!」 次に現れたのは、私のアナザー....というか分身、音羽 結。私と同じ力《言刃》で生み出した闇のオーラで辺りを覆い尽くしている。 「結!やめろ!!」 「お、来たな初!リベンジマッチといこうじゃん!」 「貴様は...確か、噂で聞いた事があるぞ!音羽 初が倒したという敵だな!性懲りもなくまた現れたというのか!!」 「私だけじゃないぜ?周りを見てみなよ!」 いつの間にか、私達はアナザー達に取り囲まれていた。御柱 キオン、慶光院 六、虹富 唯亜.......そして、追いかけてきた明と美華。 「しまった.....!」 「フッフッフッ、正に袋の鼠じゃのう人間共よ。」 「誰だ!!」 校舎の屋上に、小さな黒い影が現れた。真っ赤なマフラーを靡かせながら、その影は一瞬で私達の目の前に移動した。 「ワシはわる〜い化け物じゃ。こやつらと共にこの学校を乗っ取りにきたのじゃよ。」 「何だと.....!!」 「そんなことさせない、私がお前達の相手になる!」 「フン、面白い。やれ、アナザー共!」 化け猫さんが指を鳴らすと、アナザー達は一斉に私目掛けて迫ってきた。 「初!!」 「焔は避難した皆の所に行って!ここは私が食い止めるから!」 「しかし....!」 「焔は.....何の為にその力を使いたいの!?」 「!!!」 「何わけ分かんねえこと言ってんだよッ!!」 「がはぁあッ......!!」 結、唯亜、明の同時攻撃を受け、私はその場に倒れ伏した。 「......とどめだ。消えて貰うぞ.........」 動けなくなった私に、美華の剣が迫る。 「.......っ!!」 「.......やめろ................」 「僕の友に.........手を出すなぁあああああああああああああッッッッッ!!!!!!!」 焔が、美華が振り下ろした剣を片手で受け止めた。掌に刃が食い込み、傷口から血が溢れ出る。 「何....!?」 「焔!」 「.......すまない、初..........やはり、君を置いて逃げるなど僕には無理だ!」 「愚かな餓鬼じゃ、自分の命が惜しくないのか?」 「惜しいものか!はぁッ!!」 美華を蹴り飛ばし、血が溢れ出す手首を押さえながら焔が叫ぶ。 「.......今此処で、竜の血を滾らせ炎を発生させれば、お前達等敵ではない......!!」 「へぇ〜、でもそうするとお前は副会長じゃなくなるんだろ?さっきシメた会長からそう聞いたよ?」 煽るように結が笑う。会長.....月音さんがアナザー達にやられたと聞き、焔の手が一瞬震える。 「........その通りだ..........次に暴走すれば、僕は約束通り副会長を辞めなければならなくなる......!だが!!」 焔が叫ぶと同時に、辺りが灼熱の炎に包まれた。 「それで貴様らを退けられるのなら....この学校を守れるのなら!!後悔など微塵もない.....失敗したとも思わない!!自分の力を、守りたいものを守る為に使うのだからな!!!!」 炎はますます激しさを増し、化け猫さんやアナザー達の逃げ場を奪っていく。 「な、何じゃと....!」 「ようやく見つけたぞ.....僕が竜の血を受け継いで生まれてきた意味を.....この力を、どうやって使いたいのかを!」 「学校を乱す悪を退ける....確かにそれも一理ある。だが、今までのやり方ではただの暴力に過ぎない!僕は.....暴力を振るいたいわけじゃない.....僕が本当に欲しい力は、この学校に通う生徒達全員を守る為の力だ!!」 「そこに立場など関係ない....副会長であろうとそうでなかろうと!!僕はこの学校の生徒の一人、華龍院 焔として!!この学校を....生徒達を必ず守り抜く!!それが.....僕が導き出した、力の使い道だああああああああああッッッッ!!!!」 血に染まった手を空にかざしながら、焔は竜の咆哮の如く吼えた。すると、さっきまで燃え盛っていた炎が竜のような形になり、その場で何度か羽撃いた後、焔の掌に刻まれた傷痕に向かって飛び込んでいった。 「気高き火竜よ......僕に力を貸してくれ!!」 グッ、と掌を握り固めると、焔の左肩から炎が溢れ出した。炎はそのまま左腕を覆い、眩い光を放ったかと思うと、竜の頭部を模した装飾が施された真紅色のマントへと変化した。 「何じゃ、それは....!?」 「焔.....!覚醒させたんだね....《女児符号》を!」 「青空小生徒会副会長、華龍院 焔!!気高き火竜の名の下に、この学校を守る勇士となってみせる!!」 「《女児符号・憤怒ノ爆焔 -アウトレイジ•ノヴァ-》!!!!!!!!!!」 続く
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コスモスレックス 更新日:2019/11/03 Sun 08 44 57 タグ一覧 烈日灼光ソルブレイリオン コスモスレックスは烈日灼光ソルブレイリオンに登場予定の特機である。 概要 機体識別コード/別名 身長 m 重量 t 動力 武装
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女児ズ短編小説・バトル編 『新たな力、女児の紋章(ガールズ•エンブレム』 「がぁッ!!」 私の身体は、勢いよく地面に叩きつけられた。同時に、持っていた隻翼も手放してしまう。 「グゥウウウウウ.......」 目の前に立ちはだかる巨大な闇の怪物が、倒れた私を見下ろしている。隻翼の力を持ってしても倒せない強敵を前に、私は絶対絶命の危機に陥っていた。 「くっ....力が、入らない.........」 遠くに転がっていった隻翼までの距離は、僅か数メートル。立つことさえ出来ればすぐに取り戻せるのに、足にも腕にも全く力が入らないせいで起き上がることすらままならない。 「....あ、あわわ.......」 「!」 何とか視線だけ動かしていると、少し離れた木の裏に小さな女の子が立ち竦んでいるのが目に入った。 「ガァ........ウゥウオオオオオ!!」 怪物もそれに気がつき、私から目を逸らしてターゲットをその女の子に変えた。 「逃げて.......っ!」 私は女の子にそう叫ぶ。しかし、それよりも早く怪物が女の子を掴み上げ、ギリギリと握り潰そうと力を込め始めた。 「うわぁあああ!」 女の子は苦しそうに叫ぶ。このままだと、一分も保たず潰されてしまうだろう。 「やめろ.....!その子を離せ.......ッ!!」 『言羽』が使えない為、やむを得ず『言刃』で対抗するも、やはり精神が不安定な状態では上手く発動しなかった。それでも、限界に抗うように、私は叫び続けた。 「くそっ......動けよ、私の身体....!!あいつを倒す為に......一瞬でも良いから、動いてよ!!」 もう、他に手段はない。 女の子を救うには、あの怪物を倒すしかない。 だから......... こんな所で、力尽きるわけにはいかないんだ!!! 「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!立ち.....上がれぇえええええええええええええええええええッ!!!!!!!!!!!!!!!」 私は空に向かって、喉の奥から血の味が滲む程の大声で叫んだ。すると、空の彼方で一瞬なにかがキラッと閃くのが見えた。 「あれは...........!」 私が手を伸ばすと、その光は一筋の線となって私を包み込むように勢いよく降り注いだ。そして、光がおさまると同時に、私の左腕にはマイクを象ったブレスレットが装着されていた。 「.......これなら、戦える.........!この手で.....この拳であいつを倒せるくらい、私は強くなりたい!!」 ブレスレットのリングに指を掛け、そう叫びながら勢いよくリングを引いた。その瞬間、さっきまで全く動かなかった全身に満ち溢れる程の力が漲り、気づいた時には私の拳が怪物の脳天に振り下ろされていた。 「グォオオオッ.......!?」 私の一撃を喰らった怪物はよろめき、女の子を手放した。私はすかさず女の子を助け上げ、地面に下ろしてあげた。 「早く逃げて!」 「うん!」 女の子が逃げていったのを見届け、私は再び怪物に向き直る。怪物はさっきの一撃でかなりダメージを負ったのか、地面に膝を突いていた。 「悪いけど........お前には消えてもらう!」 私は地面を蹴って怪物に飛びかかり、拳に唸りをつけて振り上げる。そして、怪物の腹部を穿ち抜く程の一撃を繰り出した。 「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!」 「凄い.......力が溢れてくる.......!」 怪物が悶絶している隙に、私は隻翼を拾い上げた。ブレスレットの効果はまだ続いているけど、多分長くは保たない。 「これでチェックメイトだ!拳よ、炎を纏え!!」 『言羽』を発動し、両手の拳に炎を纏わせる。そして再び地面を蹴り、怪物の頭上まで飛び上がった。 「!?」 「喰らえ!!《爆炎連撃打 -イフリート•ブレイクラッシュ-》!!!!!!!」 炎を纏った拳の連撃で、相手に悲鳴をあげさせる暇も与えず何度も何度も殴打する。強力な打撃と炎の高熱で、怪物の身体は溶けて砕け始めた。 「終わりだ.......あの世で懺悔しろッ!!!!」 最後に、握り合わせた両の拳に全身の力を集中させ、怪物の脳天目掛けて思い切り叩きつけた。砕けかけていた怪物の身体に、一気に亀裂が入っていく。 「グァアアアアアアアアアォオオオオオオァァァアアアァアアアアアア!!!!!!!!!」 怪物は断末魔をあげ、跡形もなく爆散した。私は地面に降り立ち、腕を振るって炎を掻き消す。同時にブレスレットの効力も切れ、私はまた脱力しその場で仰向けに寝転んだ。 「........はぁ、はぁ...........凄い力、だな.......」 本来、『言羽』だけではあそこまでの力は引き出せない。あの技は、このブレスレットの効果で身体能力を大幅に底上げしたからこそなし得たものだった。 「これで、また皆の助けになれるかな......」 寝転んだまま私はブレスレットを見つめ、軽く口元を緩めながらそう呟いた。 FIN.