約 664,569 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2626.html
前ページ / 豆粒ほどの小さな使い魔 / 次ページ ガッコウの中庭、こんなに朝早くから、人間の中では小柄な少女が、サクサクと草を踏み分けて歩いてるのを見つけた。 ルイズと同じ制服だし、顔も見覚えがある。青色の髪。ルイズもそうだけど、ここには色んな髪の色をした人間がいる。 どこに行くんだろうと考えるほどもなく、大きな羽音を立てながら、空からどらごんが舞い降りてきた。 水色の鱗。怖さよりも、きれいだと思う。目がなんだか優しそう? 彼女の使い魔だったのか。 多分私は一番小さな使い魔で、あのどらごんは、ガッコウ一番大きな使い魔だろう。そう思うと、全然違うのに仲間みたいな気がして。 だから、もう少し近くで彼らを見たいと…… ……動物って、話せないんじゃなかったっけ? * * ハヤテは、不安を抱えていた私に喜んで……ああ、少しニュアンスが違うんだけど、上手く言葉にできない。 とにかく、私は自分ひとりでハヤテの本質に気がつけたってことで、それはとても凄いことなんだとか。 それから、真面目な顔をしたハヤテが、言ってくれたのだ。 トモダチになって欲しいって。 不安なんて、いっぺんに消し飛んだ。 ご主人様を試してただなんてどういう使い魔なんだと怒ることはできない。 考えなしに口にしていたら、間違いなく将来は政治に、それもあまり口にできない方面に関る羽目に。 ハヤテは、そういうのから、私を守ろうとしてくれてたんだと思う。 だけどね、メイジっていうのは、貴族は、守られる存在じゃないのよ。 逆に先頭に立って、みんなを守る存在なんだから。 思い浮かぶのは、凛々しいお母さまとエレオノール姉様。 見てなさいよ。ハヤテが心配なんてする必要がないくらい立派なメイジになってみせるから。 それとね、 カトレア姉様がすごく優しい理由、姉様の側が居心地がいいわけも、少しだけ分かった気がするわ。 ハヤテは、三人目のお姉さんね。 ちゃんと紹介したいんだけど。無理かなぁ。 そんなことを考えながら、ベッドの中でごろごろと、ハヤテが起こしてくれるのを待つの。朝の贅沢な楽しみよね。 ハヤテに気持ちよく起こしてもらって、食堂で朝食を取る。 いつの間にか、ハヤテったら自分用の食器、小さな木のフォークとスプーンを用意してた。 器もスープ用と飲み物用の二つになってるし。飲み物用の方が一回り小さいから、重ねられるんだ。フォークとかも全部一つに纏めてたから、食卓につくまで分からなかった。 ナイフは流石に木では作れなかったって。そりゃそうよね。でも本当に器用だわ。 ハンカチの衣装は、シエスタにも好評だった。明日、虚無の日に人形の家具を見に行くつもりだって言ったら、 「あの、私もご一緒してよろしいでしょうか?」 私にとってハヤテはお姉さんなんだけど、シエスタには、妹に見えてるらしい。私と二人だけじゃそんなに心配? 「あっ いえ、そういうことではなくて、ただ、お二人とお話をしていると、タルブの妹のことを思い出してしまって」 何となく分かる。私もハヤテと話してると、よくちい姉様のこととか思い出すから。 ハヤテが、ルルルッて。言い直さなくってもちゃんと分かるわよ。 「だけど、シエスタは休日でも仕事はあるんでしょう? 大丈夫なの?」 「はい、明日は夕方までお休みを頂いてるんです。家族に手紙を書くつもりだったんですけど、それ以外に予定も立ててませんでしたし」 「だったらいいわ。朝食の後出かけましょう。馬車を借りておいて貰えるかしら」 シエスタは嬉しそうに微笑んで、仕事に戻って行った。 「あのね、今のは別に、いじわるで言ったんじゃないのよ。平民がメイジと、その……友達みたいに出かけると、後で色々言われたりするの。だから」 御者を命じたという形にするの。 私たちには当たり前のことでも、ハヤテにどう見られてるのかと思うと、何だか落ち着かない。 貴族であることに不満はないけれど、窮屈に思えることは確かにある。ハヤテの住む辺りには、メイジも貴族もいないそうだから。 放課後のいつもの練習に、何故だかキュルケが顔を覗かせた。一人じゃなくて、もう一人小さいのを後ろに連れてきてたけど、 無口でただ立ってるだけなんだもの。キュルケに引き摺られて来ただけみたい。 留学生って、変な人ばっかり。 魔法の実力は凄いけど。あの小さい子も、魔法で失敗したの見たことないし。 ……一応、聞いてみようかな。 「それにしても、よく飽きないわね」 「煩いわよっ……あ、ねえ、ミス・ツェルブストー」 「なぁに? それとキュルケでいいわよ。いい加減付き合いも長いんだし」 長いって、ずっとからかわれてただけじゃないの。反射的に言い返しそうになったのを抑える。 「じゃあ、キュルケ。火のトライアングルの貴女に聞きたいんだけど、私のこれって、再現できる?」 「はぁ? 私にわざと失敗しろって言うの?」 「そうじゃなくて、ああ、確かにそうなんだけど……わ、私、自分がどうして失敗するのか……自分で分からないから」 恥ずかしくて悔しい。よりによってキュルケにこんなこと言わないといけないなんて、言葉が胸で詰まる。 「ごめんっ やっぱり今のなし! もうどっか行ってよ! まだ練習するんだから、あんたたちだって怪我したくないでしょ!」 だめ、限界。 こんなの気の迷いだ。コルベール先生にちゃんと頼むって決めたのに。キュルケになんて言うんじゃなかった。どうせまたからかわれるんだからぁ どかんと思いっきりふっ飛ばしちゃった。今のは全部ダメな例。うん、分かってる。 キュルケが何か向こうで言ってるけど聞こえない。聞かない。 ハヤテ、見ててね。 深呼吸をして、頭を冷ます。 「……今度は呪文を一節ずつ分割して、少しずつ力を込めていくから」 ハヤテには意味が分からなくても、聞いてくれるだけでも全然違う。 「途中までは、魔力が通る感触があるの。だからどこで狂うのか見極めたいの」 ファイヤーボール。初めて杖を持った子供みたいに慎重に、ゆっくりと、氷の上を爪先で確かめるみたいに、 「……くっ!」 また、ダメだった。 途中から変な風に引き摺られちゃう。 教科書を引っ張り出して、呪文の載ってるページを開く。 「さっきよりもゆっくり唱えたから、誤差は少なくなってるはず……第8節から次の詠唱に差し掛かる、ここ。多分『火』の属性に転換するところ……だったら、発火は呪文の最初に属性定義があるから、すぐに爆発しちゃうのかしら……やってみるわ」 一緒に教科書を覗き込んでくれてるハヤテに声を掛けてから、火の初歩の初歩の呪文を、ゆっくりと唱え―― 爆発した。やっぱり。ただ、付加がされていない分、威力もそんなに強くないし、散漫だった気がする。 杖を吹き飛ばされた右手が痛い。 「もう一回やるから、ハヤテしっかり見ててね」 これ、4回も5回もは無理だ。 「いたた……どうだった?」 「見エナイケド、手ノスグソバデ、爆発シタト思ウ」 「私もそんな感じだったわ、じゃあ次は……なに、キュルケ、まだいたの?」 一年生だってとっくに覚えてる呪文で火傷してるのなんて、見てたってつまらないでしょ。さっさと行きなさいよ。お友達だって待たせてるんだし。 変な顔をしてるキュルケ。何か文句があるのかと思ったら、小さい方が近付いてきて、私の右手に呪文を掛けてくれた。 ひりひりとした痛みが引いていく。 「あ、ありがとう」 表情が今ひとつ読み取れないけど、治療してくれたのよね。握っても痛くない。 「ルルッ るいず、今日ハ、終ワリニスル?」 「そうね、何か気が抜けちゃったし。ええと……タバサ、だったっけ? 助かったわ」 火傷は、水薬を塗っても、すぐには治らないから。 「……いい……あまり得意じゃないから、薬もちゃんと塗ること」 心配、されちゃった? 「う、うん」 怒ってるんじゃ、ないわよね? 怒鳴られるとき以外で、こんなに近く誰かと顔を合わせるのは久しぶりだから、ちょっと焦っちゃう。 「前よりは無茶はしてないみたいだけど、女の子があんまり肌に傷つけるんじゃないわよ」 「うう」 だからっ 嫌味とかなら慣れてるんだけど、こういうのは。 キュルケに取られた右手を、引っ込めていいんだか、どうしたらいいのか。 「頑張るのはいいけど、ほどほどにね。行くわよタバサ」 ぽいと手を放り出されて、勢いでたたらを踏む。戸惑ってた私が、何だか馬鹿みたい? 「ルイズも、夕食の前にその格好どうにかしなさいよ。埃だらけじゃないの。貴族たるもの、常に優雅たれ、なんでしょ?」 「っ 分かってるわよっ」 ああもうっ 急いで荷物を集めて、寮に向かって走り出すその肩にハヤテが飛び乗ってくれる。まだ数日なのに、これがいつものだと錯覚しちゃう。 「オナカ、スイタネ」 「あのねハヤテ、貴族はたとえそう思ってても、そのまま口には出さないものよ」 「るいずモ、オナカスイタンダ」 「だからぁっ ああもう」 ベッドの中。 目を閉じて、子守唄に耳を澄ます。 今日は、そんなにいやじゃなかった一日だった……かな…… 前ページ / 豆粒ほどの小さな使い魔 / 次ページ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2513.html
前ページ / 豆粒ほどの小さな使い魔 / 次ページ ……ルイズの呼吸が寝息に変わったのを確かめてから、ゆっくりと起き上がる。 さっき跳ねた時に軽く確かめたけど、今度はもっと丁寧に自分の身体を確かめていく。 ルイズが嘘をついているんじゃなかったら、ここは矢印の先っぽの国からはかなり遠くらしい。 一体どうしてこんなことになっちゃったんだろう。 昔、ニンゲンに捕まったお爺ちゃんはその人とトモダチになった。私もルイズとトモダチになれるんだろうか。 ランプは消えてるけど、月明りが窓から差し込んでるから、私には十分。 剣の刃と、蜘蛛の糸束を確かめた後、呼犬の笛を咥えた。 ピィ……ピイイィィィッ…… この音は、人間の耳には聞こえない。もしこの笛が届くところにマメイヌ隊の隊員がいれば、向こうからも返事が返ってくるはず…… しばらく耳を澄ませたけれど、やっぱり笛の音は返ってこなかった。 トリスタニア。世界の国を知ってるわけじゃないけど、聞いたことがない。魔法だって、お話の中だけだって。 左手の甲の紋様があるから、今更嘘だとは思わない。きっと私たちみたいに、魔法使いたちはこっそりと国を作って暮らしていたんだ。 何だか、気持ちが高ぶってきた。スミレの里みたいに、こことも交流が始まるかもしれない。 そのとき、オチャメさんのノートに、私の名前が書かれるんだろうか。 だけど、舞い上がったままではいられない。深呼吸して、自分を落ち着かせる。 もしも、ルイズが、ルイズでなくても他の誰かが、矢印の先っぽの国を危険に晒すようなことがあれば、その時は……剣と、煮詰めた蜂毒の小瓶を、畳んだ服の上から確かめた。 そうだ。忘れないうちに、目印を仕掛けておこう。きっと隊の皆が私のことを探してくれてるはずだから。 蜘蛛の糸を10センチほど伸ばして、結び目を二つ、少し離して一つ作る。 窓は閉じてるけど、隙間があれば外に出せるかも。 窓枠に飛び移った私は、空を見上げて、驚いて叫びそうになった。 見上げた空に、月が二つあったから。 * * 目が覚めて、真っ先に枕元を確かめた。ハンカチが盛り上がって、黒髪が覗いている。 はぁ、と溜め息が漏れる。よかった。夢じゃなかった。 プリミル様、ありがとうございます。 そのままぼうっと眺めてたら、ハンカチがもぞもぞと動き出した。目を擦りながら顔を覗かせたハヤテに、私も頬が緩む。 こういうとこは、私たちと変わらないんだって。 「お早う、よく眠れた?」 「ルル……オ、ハヨウッ、るいずっ」 ハヤテにしたら、かなり大声で叫ばないと私まで届かないから大変だ。 洗面用の盥の横に、本を三冊積んで、ハヤテの足場にした。新しいハンカチも置く。 「ここで顔を洗ってね」 私の後にパチャパチャと小さな水音を立ててる彼女を見ながら、制服に着替える。 そうだ、彼女の着替えはどうしよう。それを聞くと、ハヤテは少し困ったように、今度から、夜洗って干しておくと言った。 私が手伝うと、きっと破いてしまうと思うし、すぐに着替えを調達するのも無理っぽい。 ただ、薄い布が用意できれば、彼女が自分で作れるかも。 「……縫イ物ハ苦手ダケド……ガンバル」 「うん、頑張って、応援するから」 活発そうな彼女だけに、やっぱりそういうのは苦手だったらしい。 顔を洗ってさっぱりした私たちは、食堂に向かうことにした。 昨日の夕食を食べ損ねただけに、気持ちは朝食のメニューに飛びそうだけど、でも段取りを考えておかないと。 食事より先に、コルベール先生にハヤテのことを話す。コロボックルなんていう今まで見たこともないような使い魔だ。 先生にどう判断されるか想像ができない。噂のアカデミーみたいに解剖だなんて言い出さないといいんだけど。 内緒にしておくことも考えたけど、それだと私が落第してしまう。 いつもぎりぎりの時間に飛び出す私だけど、今日は時間に余裕がある。 廊下の外もまだ静かだ。 この時間なら、キュルケと鉢合わせずに済むと分かったのはいいけど、明日から起きられるかというと自信がない。 「ミスタ・コルベール、お時間を少々よろしいでしょうか」 「ああミス・ヴァリエール、どうしたのかね?」 コルベール先生を食堂の入り口で待ち構えて、隅っこに引っ張っていく。 「サモンサーヴァントのことなんですけど――」 「ああ、焦ることはないよ。ちゃんと時間を設けるから、その時に」 「違うんです。ちゃんと召喚できてたんです」 「なんですと?」 半分意識が食事に向かっていた先生が、その一言でやっと私の方を向いてくれた。 「コンストラクトサーヴァントもちゃんとできました。ただ、かなり変わった使い魔なので、皆の前に出していいのか分からなかったので……」 「なるほど。それで先に私の判断をと言うわけか。分かりました。それで、その使い魔はどこに?」 「ここです、ミスタ・コルベール――ハヤテ、出てきてくれる?」 マントをめくって、ブラウスの胸ポケットの前に掌を差し出す。 するりと飛び出したハヤテは、姿勢よくコルベール先生に向かい合った。ああ、先生の息が止まってる。 目をこすっても、ハヤテは消えませんよ。 「ヴァ……ミス・ヴァリエール……これは一体……」 「コロボックルのハヤテ、私の使い魔です」 ちょこんと、ハヤテが頭を下げた。本当はこんな食堂の隅っこで隠れるようになんてしたくなかったんだけど、これはこれでちょっと面白かった。先生の顔が。 「コロ、ボックル? 聞いたことがないが」 「私もです。ですが、彼女たちはとてもすばしこいんです。私たちの目に止まらないくらい。言葉も話しますし、服も、道具も使います」 「……なるほど」 先生の目が、真剣な光を帯びる。どういう判断をされるんだろう。 「ミス・ヴァリエール。素晴らしい使い魔です」 「では?」 「皆にもお披露目して構いません。ただし、あまり詳しいことは言わないように。今日の放課後に時間を設けますから、この三人で話し合いましょう」 ああ、よかった。 「でしたら、皆に言うのは、名前だけにしておきます。私もまだ彼女とはそんなに話してないんですから」 先生にお辞儀をしてから、今度はハヤテには肩に乗ってもらって、テーブルに向かった。 「るいず、コレデヨカッタノ?」 「ええ、ばっちりよ!」 ハヤテはもう隠れてないけど、まだ誰も気がついてないみたい。席について、 「そう言えば、ハヤテは何を食べるの? 私たちと一緒でいいのかしら」 「ウン……ダイジョウブダト思ウ」 メニューを見下ろしながらハヤテがそう言うから、歩いていたメイドに声を掛けて、小皿を一枚持ってきてもらった。 その中にパンを一欠けらと、鶏肉のソテー、スープはティースプーンに入れて、零れないようにそっとお皿に立てかけた。 「これで足りるかしら」 「アリガト、イタダキマス」 「あ、待って。お祈りが済んでからよ」 そのころになって、ようやく私の肩のハヤテに気がつく人も出てきた。 さて、誰が最初だろう。私はすました顔で、ハヤテと談笑する。人形? 人形に冗談が言えるわけないでしょう? プリミルへの祈りが済んで、ようやく食事にありつけた。 作法は守るけど、それでもつい口に頬張りそうになる。今日は格段と美味しい。 「どう、ハヤテ。貴女の口にも合うかしら?」 振り向いて大きく頷いてくれた。口に物が入ってるときにはしゃべらないというのをちゃんと分かってる。 「ね……ルイズ、ちょっといいかしら」 「あらツェルブストー、何かご用?」 そら来た。 「ええと、彼女が貴女の使い魔なの?」 「そうよ。コロボックルのハヤテ。ハヤテ、ゲルマニアのミス・ツェルブストーよ」 ハヤテも、食事の手を休めて、しっかりとお辞儀をしてくれた。淑女と言うにはきびきびしてるけど、きっとマメイヌ隊の作法なんだろう。 「ハヤテ、スープのお代わりはどう?」 ふるふるとハヤテが首を振るのにあわせて、ツェルブストーの目もふるふると動く。 と、いきなりその手がハヤテに伸びた。けどそのときにはもうハヤテの姿はそこにはなくて、私の肩に軽い感触が。 「ちょっとツェルブストー! 私の使い魔に何をするのよ!」 「え? あ、ごめんなさい」 考えてじゃなくて、反射的に手が伸びちゃったらしい。ハヤテはと言うと、私の肩に座って、パンの欠片を齧っている。足まで組んで余裕の表情だ。 「それ、人形じゃないのね」 「失礼ね。見れば分かるでしょう?」 「ああ、確かに、でも」 「彼女はコロボックルなの。伝説の小人族の生き残りよ」 そんな伝説知らないけど、ハヤテも頷いてたりする。 ハヤテが怒ってないから捉まえようとしたことについては許すけど、 「食事の途中で席を立つのはみっともないわよ」 そう言って、周りに集まろうとしてた連中を牽制する。実際ハヤテは小さすぎて遠くからじゃ見えない。 私のことを馬鹿にしてる連中にサービスしてやるのも馬鹿馬鹿しくて、飛び降りたハヤテとさっさと食事を済ませることにした。 「私ノコトハ、アマリ話サナイ方ガイイネ」 ハヤテも何となく悟るところがあったんだろう。教室に向かいながら、耳元でそう言ってくれた。 コルベール先生も交えて、言えることと言えない事を決めよう。尤も何も話せなくても、 「ハヤテが動いて見せるだけで十分よ」 そこから先は『伝説のコロボックル族』だ。 教室にはまだ生徒は三分の一ほど。それと使い魔たちが騒いでいた。 ざっと見渡してみたけど、どれもありふれている。珍しさでハヤテに勝るものはいない。 私は胸を張った。 その高揚も、錬金の魔法で失敗するまでだったけど…… 前ページ / 豆粒ほどの小さな使い魔 / 次ページ
https://w.atwiki.jp/kk0201kk0714/pages/618.html
(歌詞は著作権に触れるため省略) アーティスト:MONGOL800 レベル:2 歌唱範囲:ラスサビ 作詞:ウエズキヨサク 作曲:MONGOL800 地声最低音:mid1F#(ひびけ) 地声最高音:mid2G#(大事なひとほど など) モンパチの代表曲だが、同じく代表曲のあなたにと同じくアルバム「MASSAGE」のリード曲であるのみで、シングル化はされていない意外な楽曲。ラブソングにはあまり見られないパンクロック系の音楽性が特徴である。 オリコンカラオケチャートでは14週連続2位を記録(*1)。 あまり難しくはないと感じる人も多いと思うが、「大事な人ほど」で急に高音が登場する点がキツイかもしれない。ここは超高音というほどではないが、この楽曲はアップテンポということもあり難しいポイントといえる。また今後も同じような音程が何度か登場する。 また、3回目の「ほら」の、「ら」の音程の揺れ動きがかなり複雑であり、高音が再び試される。そしてその直後の「響け」の音程が低めであるため、最後まで油断できない曲である。
https://w.atwiki.jp/jewelry_maiden/pages/1052.html
夕食の食材が入ったビニール袋を持ち、家路を急ぐ。 今日は主の好物である牛丼。こちらとしても、簡単に作れる料理で 喜ばせることが出来るのはありがたい。 ……手を抜いている訳ではないが。 まぁ、とりあえず早く帰ろう。 冬場は日が落ちるのも早い。すでに空は夕焼けの様相だ。 その上、この厳しい寒さだ。家の近所にある公園も、近頃は遊ぶ子供達の姿が見えない。 そんな寂しい公園の一角に、老若男女十数人ほどの人だかりが出来ていた。 一体何の集まりか……遠巻きにその様子をうかがっていると、 そこから少女らしき声色の歌声が聞こえてきた。 可愛らしく、それでいて澄んだ歌声。乾燥した空気の中で、その声は柔らかく、 そして確実に響いている。 ……この声を、某はよく知っている。 「……はい、これで終わりですっ」 歌声が終わり、人だかりの中から聞き慣れた明るい声が響く。 ――何をやっているんだ。 公園を囲む生垣を跳び越え、早足で人だかりへ。 「ずいぶんと上手ねぇ」 「ホント、お人形さんみたいに可愛らしいし」 当たり前だ……皆の目の前にいるのは、人形だ。 案の定、天河石がベンチに座って周りに手を振っていた。 「えっとぉ、天河石が知ってるお歌はもうないからぁ……あっ、お姉ちゃっ」 空いた左腕で天河石を抱え、人だかりを抜ける。 人前に出る恥ずかしさも、今は到底気にならなかった。 天河石の手を引きながら、家路を急ぐ。 「天河石、主にあまり目立つ行為はするなと言われているだろう」 天河石の方へ顔を向ける。 相変わらずの糸目。だが眉をひそめ、申し訳なさそうな表情を浮かべている。 「ご、ごめんなさい。あのね、お外で歌ってたらね」 「いつの間にか人が集まってきた、と?」 「うん。だからね、いろんなお歌、歌ったんだよー」 反省の色を見せながらも、どこか嬉しそうに語る天河石。 全く、分かっているのかいないのか。 「いろんな人が聞いてくれてね、終わったら拍手してくれるの。だから天河石嬉しいの」 ……宝石乙女故、人前に出ることを控えなければならない宿命にある天河石。 だがもし、この子が普通の人間ならば、きっと人前で歌うような道を歩んでいたのかも知れない。 こんなにも嬉しそうなかおをされては、思わずそんなことを考える。 人に歌を聴かせるのが、本当に好きなのだろう。 「あとねー、いろんな人と一緒に歌うのも好きー。お姉ちゃん、一緒にお歌ーっ」 期待の眼差し……つまり、今歌おうと。 しかし某、天河石とは違い、目立つ行為は気恥ずかしさが先行するために苦手だ。 だが、それを分かってくれる相手では……。 「い、家に帰ったらだ」 「えー。じゃあね、天河石のお歌聴いてねっ」 「人前で目立つ行為は控えろと……」 某の言葉が終わる前に、天河石は歌を口ずさみ始める。 こちらの言いつけを守っているのか、音量は抑えめの歌声。 確か、この曲は日本の童謡。夕焼け空と、一日の終わりに合う、どこか寂しげな歌。 「全く……」 繋いだ手を軽く振りながら、楽しげに歌う天河石の姿。 その姿を横目に見ながら、歌声に耳を傾ける。 ――人だかりが出来るのも、納得してしまうな。 ◇ 「ただいま……って、ずいぶんとご機嫌そうだな」 「ああ。まぁ、天河石が付き合えと言うからな。おかえり、主」 「マスタぁーおかえりなさぁーい。じゃあ今度はぁ、マスタぁーと一緒にお料理のお歌だよー」
https://w.atwiki.jp/tenkai_cr/pages/430.html
小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル スクウェア・エニックス ジャンル 国造りRPG 配信開始日 2008年3月25日 Wiiポイント 1,500 82 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/03/26(水) 19 45 21 ID 6vpzBuTT0 小さな王様は良いねえ、昔の手紙で行動をやりとりするゲームみたい なんつうか行動してる時間よりレポート読んでる時間のが長くて、しかもそれが楽しいw 個人的な不満点として喜怒哀楽くらいの表情は欲しいね、不気味に感じるときがある グラはあんなに綺麗じゃなくてもいい、つかそっちをケチれw 表情追加が出たら500円でも買っちまいそうだ 83 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/03/26(水) 19 52 23 ID viCLqV2d0 冒険者の報告書が見ていて楽しすぎるw 国の建物とかの構成が悪いとまともに冒険者が冒険してくれないな。(城を出るのが15時とか)仕方が無いから一旦店全部撤去して建て直したよ。 84 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/03/26(水) 19 58 34 ID vBlT1tuT0 報告書に戦闘結果が載ってないと思ったら 行くだけ行って弁当食って帰った、とかあるしなw 85 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/03/26(水) 20 03 03 ID viCLqV2d0 さあ そろそろ旅路の安全を守るためマインドフレアに制裁を加えるか 今までの恨みは重いぞ… 145 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/03/26(水) 23 18 02 ID 1pIAhm8P0 王国、これは良い脳内保管ゲームですなぁ。 大きい民家に住むメイド絡みの人間関係読んでるだけで顔がニヤけるw 150 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/03/26(水) 23 30 53 ID 7zUXhWSXO 小さな王様、さくさく進から止めどきがわからなくなるな。 ロードがないって素晴らしい。 ところでポーション素材取りに行かせたら、全員hageやがったんだが。 世界樹の依頼人たちの気持ちがちょっとだけ分かったぜ。 181 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/03/27(木) 00 53 30 ID gEMyA83m0 ショタ王様楽しすぎる パーティ組めるようになったんでバランス良く転職させて自由に組ませてたら わざわざ白魔だけでパーティ組んでボコボコにされて戻ってくる連中とか居て大笑い お前らもう少しバランスと言うものをだな 363 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/03/28(金) 07 16 30 ID EDCVrjoa0 ショタ王様一周目終了。 ラスボスめちゃくちゃつええw ゲーム内時間で丸20日もかかっちまったぜ。 クリアしたらその世界が拡張されて・・・と思ったら違った。 バランス調整されたハード、ベリーハードで最初からだった。 引き継ぎは引き継ぎであるみたいだけど。 おかげで開けといた土地が勿体ないことにあんってしまった。 今度は存分に建てるぞ。
https://w.atwiki.jp/onnrainn/pages/114.html
必要ペット ぽよべす×2 うりぼう×3 コロモル×2 冒険経験値☆☆☆☆☆☆☆ 食べ物 とうもろこし チビクエ用アイテム ウリボウシ
https://w.atwiki.jp/legend10/pages/42.html
※『まいごのプリセンス』『ニキータ・商い道中』を1つでもクリアしていることが条件。 ≪マイホーム≫ ①家の前にペリカンがいる。 ≪ドミナの町≫ ②町はずれでBOSS バド、コロナ
https://w.atwiki.jp/aoari/pages/11302.html
小きな異国風机 ( ) 【家具】 分類 価値 重量 特殊効果 種別 属性 幅 奥 高さ ◇ ◇ 家具 1 1.9 なし 屋内 1.0 1.0 1.1 1 6 材料 クス材 釘 南蛮染料 1 2 1 生産可能職 職業 技能 傾奇者 傾奇家具之は
https://w.atwiki.jp/ddff_orique/pages/21.html
【登録タグ ち オフィシャル フリオニール】 クエスト概要 ラグナから『のばら』をもらった後、はぐれた他の仲間たちを探すフリオニール 【プレイヤー:フリオニール(固定カスタマイズ)】 制作者からのメッセージ ラグナから『のばら』を受け取ったフリオニール。 はぐれた仲間を探しに行った彼は、敵の少女と対峙するオニオンナイトの姿を見つけます。 退こうとしない少女を相手に、二人は戦いを余儀なくされ、立ち向かうことに。 コレクション内 ミュージアム シアター番号021「のばらだな」 シアター番号024「何も用事はないんだ」 の、間に起こったエピソードです。 配信日 2011.03.11
https://w.atwiki.jp/gai1978/pages/68.html
モガのありふれた特産品。鳥竜から取れる湾曲した牙。交易に使うには量が必要。