約 664,602 件
https://w.atwiki.jp/vipperld/pages/68.html
機工王国ギムリアース。その一角に、その工房はあった。 俺はこの工房の助手を勤めている。助手と言う名の、世話係を。 ここで一人篭っている、偏屈な年寄り博士の、身の回りの世話係。 工房とは言っても、別に宝石細工をするわけでもなければ、 剣や鎧などを作ったりするわけでもない。年寄りの博士が一人、来る日も来る日も役に立ちそうもないものを開発しているだけだ。 例えば、持ち主の魔力を注いでやるだけで、卵を調理する機械。 名前だけは聞こえがいいが、その実態はただ卵を割り、殻ごとかき混ぜて焼くだけのポンコツである。 とても食べれたものではないし、どんなに料理が下手な人でも、これよりはマシなものが作れるだろう。 住居提供・三食付という高待遇でもなければ、俺はさっさとこんな工房から出て行っているだろう。 先日、「NYT新聞」を読みながら朝食をとっていた彼が、突然立ち上がり 「これからは人間が空を飛ぶ時代じゃ!わしはその先駆けとなってやるぞ!」 と叫んで、工房に飛び込んでいった。新聞が投げ捨てられていたので拾って見てみると、「時計塔に方舟が突っ込んだ!!」と書かれた記事が。 さらに読み進めていくと、「翼を持つ船が時計塔に突っ込んだ」と、大体そんなことが書かれていた。 まあ多分、博士はこれに影響されたのだろう。 工房からは作業の音が聞こえてくる。数日後には、使えもしないガラクタが工房に一つ増えるのだろう。 ――数日後。 「おい!起きるのじゃ助手!ついに空を飛ぶ機械が完成したぞ!」 普段より興奮した博士の、耳障りな声で、普段起きるより数時間早く、目を覚ますこととなった。 「画期的な、新発明じゃ。これが実用化されれば、人類が空を飛ぶ時代が来るぞ!」 博士に案内され、埃だらけの工房に入ると。 そこに、軽い大きな羽根を持つ、まるで鳥のような機械が。 「ここにな、使用者の魔力を注いでやるとな、自動で推進力に変換され、空を飛べるのじゃよ!」 こんなことがあるのだろうか。 博士が、実用化に値する、『役に立つ機械』を作成する、なんてことが。 「さあ、実際に飛行テストをするぞ。この機械を、ここから引っ張り出すのを手伝ってくれ」 博士は、これから外のスペースを使って、実際に飛行をしてみるらしい。 博士はその機械を自分の身体に取り付け、 「行くぞ助手よ!よく見ておくのじゃ。人類の新たなる技術が、ついに完成したのじゃ!」 そして。 博士は助走をつけ、走り出した。 機械の後部に取り付けられた機関から、おそらく変換された魔力であろう『何か』が、放出されている。 博士の身体は宙に浮き、そしてどんどん高度を増し。 そこで博士は機械の異常に気付いたらしい。 機械から自分の身体を慌てて取り外し、何とか地面に着地する。 なんらかの異常を起こしたらしいその機械は、さらに高く高く上昇して行き、 爆発を起こして、ばらばらになって墜落した。 結局、今回も失敗作だったらしい。 博士は自分の部屋でしょげているし、俺はいつもどおり、食事の準備をしている。 人類の技術革新、とやらは失敗だったようだ。 少し期待した俺が、間違いだったのかもしれない。 機工王国ギムリアースに存在する、小さな工房。 そこから生まれた飛行技術が、もっと、ずっと先の時代に、 何らかの形で日の目を浴びることになるのを、まだ誰も知らない。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7144.html
前ページ次ページお前の使い魔 ルイズだったモノが、部屋をぐるりと見渡す。 動くものが一つ、動かないものが二つ、世界が一つ。 今、彼女に残っている感情は二つ。 一つは、全てに対する憎しみ。そしてもう一つは、殺意にも似た―― 「……喰いたい」 ――食欲。 「これがきみの力だというのか……?」 小さな身体の目の前にいる食べ物が、当たり前のことを言っている。 当たり前? 何が? なんだっけ? なんだろう? 何か大切なことがあったはずなのに、よく思い出せない。 「ダ……ト……」 そうだ、思い出した。お腹が空いてるんだ。 じゃあどうしよう? どうしよっか? どうするの? 「何を言っているんだ? もしや、意識が無いのか? ならばこのチャンス逃しはしない!!」 小さな身体の前にいる食べ物が、こっちに走ってくる。 右手をこっちに突き出してる。 これ、邪魔だ。 「が……あああああああっ!! 俺の……俺の腕が!! くっ……! いいだろう、目的は一つは達した。ここは引こう。その力も惜しいが、『レコン・キスタ』の軍勢に斬りさかれて死ぬがいい!!」 どこいくの? 駄目だよ。逃がさないよ。 どうせ……大きな身体からは逃げられないんだからね。 「冗談でしょ……?」 巨人へと近付くにつれ、その大きさに冷たいものを感じてたあたし達は、更に信じられないものを目の当たりにした。 「あんなもん喰らったら一巻の終わりだぞ青い髪の娘っ子! かわせ!!」 「駄目、近付きすぎている」 「ひぃぃぃっ!!」 「きゅいきゅいきゅい!」 皆が口々に叫ぶ。 タバサの言った絶望的な言葉が、足元からぞわりと押し寄せ、全身の力を奪う。 だけどあたしは、まだ死ぬ気なんて更々無い。 「やってみなきゃわかんないでしょタバサ!! 絶対に諦めちゃ駄目よ!!」 「……」 言葉なく頷くタバサを見て、少しだけ皆の顔に血の気が戻るも、事態は何一つ解決してない。 巨人の中心から漏れる光は、明らかにあたし達、いや、この辺り一帯を狙ってる。 巨人の大きさと、光の巨大さから考えて、例え風龍だろうとかわしきれないと頭ではわかってる。 「だからって、これで諦めるようじゃ、これから先あんた達をからかえなくなるでしょ……待ってなさいルイズ、ダネット。あたし達は絶対に死なない。こんなとこで死んでたまるかってのよ!!」 誰かが呼んでます。誰かを呼んでます。泣きながら私を呼んでます。 「ダ……ネ……」 あいつが泣いてます。お前は昔から泣き虫です。 大丈夫ですよ。私はここにいます。だから泣き止んでください。 この隠れ里にいる皆は、とても優しいんです。 きっとお前も、この里が大好きになりますよ。 「…………ト……」 まだ泣くんですか? うー……。ああもう、仕方ありませんね。じゃあ、お前に教えてもらったあの歌を歌ってあげます。 だからもう泣かないでください。 私は、ずっと、お前と一緒です。 「……メァ……ラー……リー……ソァ……」 何か聞こえる。これはなんだ? わたしが、俺が、何か思い出す。 「ファー……ス……ラー……」 唄だ。ずっと昔、わたしが、俺が、聴いていた子守唄。 「シーフォー……ミ……オ……」 誰だ? 誰がこれを唄ってるんだ? わたしは、俺は、いつこれを聴いていた? 「フィーメァー……ローサー……マレー……」 助けて、ここはとても暗いの。 助けて、わたしはこんなとこにいたくない。もう戻りたくない。 「……ソァ……フェー……ナー……」 「ダ……ネッ……ト……」 わたしは、俺じゃない。 ダネットの主人、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールだ。 「絶対に寿命が5年は減ったわ……この代償はいつか払ってもらいましょみんな」 あたしの軽口に、タバサとギーシュが頷く。 さっきまで光を溜め込んでた巨人は、なぜか風のように消え去り、さっきまでの光景が嘘だったようにも思える。 「でも、一体あれは何だったんだ? 君は知ってるのかい?」 「……」 ギーシュの問いかけに、デルフは沈黙で返す。 まあ、その辺の話は後でじっくりと聞くとして、今は。 「タバサ、頼むわよ!」 「わかった」 返事をすると同時に、速度が増したのがわかった。 「さっきので死んでたりしたら、承知しないわよ二人とも!」 「駄目よダネット! 勝手に死んだら許さないわよ!!」 「えへへ……お前は……怒って……ば……かり……です……」 ダネットの歌で我を取り戻したわたしは、必死にダネットを治療していた。 しかし、治療と言っても、わたしに水の系統の魔法が使える訳でも無く、ここには水の秘薬もないので、出来ることといったら傷に布を巻いて止血することぐらいだ。 「血が止まらない……どうして!? 止まんなさいよ! 死なせない! 絶対に死なせないんだから!!」 「ごほっ! げほっ!!」 ワルドの一撃で開いた胸の穴からはとめどなく血が溢れ、当てた布をすぐさま真っ赤に染め、咳をする度に口からも血が溢れる。 ふと、所々血で濡れたダネットの手が、わたしの手に触れた。 その手は、驚くほど冷たく、嫌でも彼女の命が燃え尽きそうなのがわかった。 「ダネット……」 「お前……私を……置い……行き……なさ……い」 ダネットの提案に、わたしは首を横に振って抵抗する。 「優し……ですね……お前は……」 そう言って、ダネットは少しだけ微笑んだ後、悲しそうな顔になって口を動かす。 「すみ……ませ……ん……最後……でまもれ……なくて……」 まただ。また謝られた。 違うでしょ、謝らなきゃいけないのは、あんたを突然呼び出して、こんな目にあわせたわたしでしょ? 第一、わたしは約束したじゃないか。 『だけど、もし……もしあんたの話が本当だとわかったら、わたしは心からあんたに謝ろうと思う』 あんたと最初に出会ったあの日の夜、わたしは約束したじゃないか。 今ならわかる。あんたの言ったことは真実だったと。 「あんたがわたしを守るなら、わたしだってあんたを守るの!! だから……だから死なないでよダネット……」 わたしの言葉を聞いたダネットは、心底申し訳無さそうな顔をした後、静かに目を閉じた。 「ダネット!! ダネット!!」 死ぬ。ダネットが死ぬ。魂が抜けていく。 駄目だ。死んじゃ駄目だ。死なせちゃ駄目だ。 「死なせて……死なせてたまるもんですか!!」 巨人のいた場所に当たりを付け、小さな礼拝堂を見つけたキュルケ達一行は、礼拝堂の中のルイズを見つけて安心すると同時に、一つの不安が胸をよぎっていた。 理由は、探してた二人のうち、一人しか見つからなかったから。そして、見つけた一人が血だまりの中で立ち尽くしていたから。 自分達を目の当たりにしても虚ろな目をしたルイズに不安を覚え、キュルケがデルフへと問いかける。 「怪我は無いみたいだけど……『アレ』はルイズよね?」 「……多分な。少なくとも正気はあると思うぜ」 その答えを聞き、安心したキュルケはルイズへと近寄り、呆けたままのルイズの横顔を平手で叩き、肩を掴んで怒鳴るように問いかける。 「しっかりしなさいルイズ! ダネットはどこ!? あの子は無事なの!?」 衝撃で我に帰ったのか、ルイズは目に光を取り戻した後、キュルケを前に涙をこぼした。 「わたしは……メイジ失格よ……」 キュルケ達に助けられ、トリステインへと戻ったルイズは、アンリエッタの居室にてアルビオンで起きたことを報告していた。 報告の中で、アンリエッタはワルドの裏切りに驚き、皇大使の最後を聞いた後、ルイズの渡した『風のルビー』を握り締め涙を流す。 こうして、長いような、短いような旅の報告を終えた。 巨人と、一人の使い魔のことを除いて。 「それでルイズ、ダネットの姿が見えないようですが、もしや酷い怪我をしたのではありませんか?」 先ほど、転げるように王宮の中庭へと入ってきた一団の中に、ダネットの姿が無かったことで、もしやと思い口にする。 ルイズは、アンリエッタの言葉に、俯いたまま首を横に振ることで答える。 「まさか……いえ、そんな訳……」 嫌な想像を、頭を振って消し去る。 そんなアンリエッタの姿を見たルイズは、ぐっと唇を噛み締めた後、搾り出すように告げる。 「ダネットは……生きています……」 そして、ふところから一つの結晶を取り出す。 「ルイズ……? この赤い石はなんですの?」 意味がわからず、アンリエッタが問いかける。 その問いかけに、ルイズは堪えきれず一筋の涙を流した後、使い魔の末路を伝えた。 「これが……この『緋涙晶』が……ダネットです……」 前ページ次ページお前の使い魔
https://w.atwiki.jp/yougosq/pages/4168.html
■小さなモアイ 公式サイトのふぉーちゃんの旅日記よりQRコードの読み取りでゲットできるアイテム。 売却専用アイテム。 土産もの屋などでよくみかける 俺、よくモアイって呼ばれるわ むっちゃモアイやん 持って行っちゃっていいのか。売っていいのか。 モアイ!オレノジャマヲスルナラカタイップロポッポデロ! ↑チョチョウ「クサァ!」 イオンリングを吐き出したり、破壊した後も発射され続ける鬼畜レーザーなども撃たない 別に弾を撃ち込む事で小さなモアイ→大きなモアイになったりもしない 後頭部に謎の当たり判定があったりするわけでもない 巨人の遺跡との関連性や如何に こしろ石と合体させてこしろ兵器に…はならない コメント
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/1140.html
シーツと掛け布団に包まれた小さな小さな世界で私たちは二人きり。 耳元での私の要望に、冷えるから嫌だよなんて唯先輩は返してきたけれど、甘えるように胸に頭をこすり付けると、仕方ないなあとスウェットを脱いでくれた。 間髪いれず、既にズボンを脱ぎ捨てていた私は甘えるように脚を絡ませる。 触れ合わせたむき出しの太股から伝わるぬくもりと、すべすべとした滑らかさとしっとりさを併せ持った感触が心地いい。 頬を胸元に押し付けたまま、首だけ動かして視線を上げると小さな笑みを浮かべて気持ちよさを堪能している顔が映った。 唯先輩も私と同じ気持ちなんだと、そう思うと心地よさが倍増したような気分になる。 嬉しくて、もう少し甘えてしまってもいいかもしれないという気分にさせられる。 右腕をそっと抱き寄せるように腰に回して、わき腹に当てた掌に伝わる無駄の無い肉付きの弾力を押し返すように力を込めて、体を押し付ける。 ふよんと私の顔と二の腕と胸元で、まだその成長を続けるふくらみが私の形へと象を変える。 唯先輩が上げた小さな鳴き声を、私は聞こえないふりをして更に体を擦り付けた。 ほぼ皆無といっていいその距離を、だけどまだゼロには程遠いと満足できないと、私は思ってしまっている。 だからもっと強く、もっと強くと私は腕と脚と身体に力を込める。 不意に、私が枕代わりに使っていた唯先輩の右腕がするりと肩に触れると、強く抱き寄せられた。 私の思いと行動と、全く同じベクトル。その勢いで横向きに寄り添っていた体は丁度その上に覆いかぶさるように引き寄せらてしまう。 このままだと唯先輩を押しつぶしてしまいそうだと、私は咄嗟に膝と肘を立てて重心を支えようとした。 唯先輩がまた小さな声を上げる。 私が動かした足は丁度唯先輩の両太股に挟まれていたから、つまり私の行動はその両脚を押し開かせるものになってしまったらしい。 だけど、その割には唯先輩は抵抗らしい抵抗を見せなかった。 それ以上開こうともしないけど、閉じようともせず、下腹部に押し付けられた私の太股を包み込むような仕草で、挟み込んだまま。 胸に押し付けたままの耳に伝わる、唯先輩の鼓動が少しずつ早くなっていく。 唯先輩が、昂ぶって行くのが伝わってくる。 寸分の隙間もなく押し付けあった体の奥に生まれた熱が、表面へと侵食しつつあるのが感じられる。 偶然ではあったけれど、これはつまりそういう意味をもつ行動で、だけど唯先輩はそれを受け入れてくれている。 違う、受け入れるだけじゃない。受け入れて、そしてまるでその先へと私を導こうとするかのように、私に熱を伝えてくる。 少しだけその胸から顔を上げて、視線を上げた。 すると、熱に浮かされたような眼差しで私を見下ろしてくる唯先輩と目が合う。 今まで観たことがない、先輩の貌。 その眼差しは確かに、今まで私たちが行けなかった、行くことを怖がっていたところへと――行こう?と囁いているように見えて。 同じく熱に浮かされた私の意識は、そこで理性と言う名の何かを抱え続けることを止めた。 梓「とかなるといいんですけどね」 唯「すぴー……くー」 梓「まったくもう、いつも寝付きよすぎです……私は抱き枕じゃないんですよ」 唯「くぅ……んぅ……あずにゃ・・・…ぅ」 梓「はい、あずにゃんですよ」 唯「すぅ……えへ……へ」 梓「もう、結構持て余したりするんですからね……もう、一人だけ幸せそうに笑って……」 梓「……まあ、そんな顔見てると私も結局幸せになっちゃうんですけど」 梓「……悔しいから、私も抱き枕にしてあげます……おやすみなさい、唯先輩」 梓「……いつか私が、それにふさわしい存在になれたら……ちゃんとしてくださいね……ゆいせんぱい」 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/brave21/pages/166.html
リリスに向かう途中、小さな町に着いた。町というか…大きな集落といった印象の所で、キ・キーマもはじめて寄ると言っていた。 減った食料等の補充も兼ねて、久々に宿をとろうか?とキ・キーマ。 そこでは2人部屋が2つ空いていた。 「じゃあワタルとワタシ、でキ・キーマが広々二人分ね。」 手続きしていたキ・キーマと受付の間にヒョコっと割って入って率先する。 「え?でもよぉミーナ一応女の子なんだし一人の方が良くねぇか?」 「キ・キーマったら"今更"じゃない。三人していつも野宿してるんだし、ワタシなら全然平気よ。…でも何よ"一応"ってキ・キーマったらもうっ!」 「オットそりゃ失礼!…で、ワタルはどうする?」 「え…いやどっちでもい… 『あ!そういえばワタル、キ・キーマの寝言がうるさいって言ってた』 「え!そんな事言ってな… 「オットそれも失礼!そうだったんかワタルー!水臭いなーもぅ。そういうことはちゃんと言っとかないといい旅、いい仲間になれないじゃんか! よし、じゃあお言葉に甘えて二人分を使わせてもらうよ。」 …なんだか部屋割りをミーナにうまく誘導されて決まり、顔に出さずにはみ出た感情が尻尾を躍らせるミーナを見て変な事を想像してしまい顔が熱くなる。 「?…どうしたワタル」 「え……ー…っとキ・キーマ僕買い出し行って来るよ」と早口になりながら言ってはぐらかした。 「ちょっと不安だなぁ …でも頼むかな。俺はダルババに餌やったらすぐ戻っから、分からん事があったら戻ってこいよ。」 まあ買いもんなんて慣れだしなホィ、よろしく。 とキ・キーマにメモをもらって宿を後にする。 しばらくしてちょっと浮かれたミーナが慌てて 「…キ・キーマ、心配だから私も行って来ていい?」 とキ・キーマに合意を求める。 「ミーナ、体は…大丈夫なのか? その間はあまり獣人族の方へは行かん様にするって聞くが…」 「うん、ちょっと治まってきたし、大丈夫!」 「まぁ、念を入れて同種族がいる所は避けた方がいいからな。危なそうだったら帰ってこいな。」 「うん、ありがとー。」言いながら駆けてくミーナを見送ると、受付の初老の獣人に 「じゃぁ、そういう訳で2部屋頼む。」 そう言ったキキーマの顔にジッと見る「…あんたら旅の方かね」 「…そうだけど?」何故そんな事訊くんだと思った。”何処から”なら自然だ。或いはそれを聞いているのだろうか? 「まあ、訳あってガサラからね。」 「じゃあ知らずに来たんか。まずそのハイランダーの腕輪、ここでそんなモン着けてると狙われるぞ。」 ?意味が分からない 「何でだじいさん。ハイランダーが狙われるって…ここの治安はどうなってるっていうんだ!?」 「…今此処はリリスから逃げて、行き場の無いモンの集まり、ブランチも無い難民街じゃ。 …それに獣人しかおらん。」 リリスで何があったのか知らんが、それは、かなり 「…やばい。」 思わずそう呟いた。 外は、危険だ。 「ワタルぅーー!ミーナぁーー!」 早く二人を見付けなければ。
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/141.html
未来憶ネクロシス ◆qWledVrzo. ―――何がなんだか分からないって。だってこんなの、聞いてないし。 至極普通の女子高生、田井中律は、デイパックから取り出した日本刀に、その小さな身体を震わせながら縋り泣く。 闇に沈んだ深奥の森は、全てをその草木の喉に飲み込むかの如く不気味に構え、 ただでさえ混乱と不安に支配された律の心を、より一層濃厚な黒で深く塗り潰して止まなかった。 「嫌だ……こんなの……聞いてないって……嫌だよ……!」 止めどなく溢れる大粒の涙で日本刀の鞘を濡らす律は、ただ徒に嘆く術しか持ち合わせていなかった。 幾重にも積まれた木の葉の雲。その僅かな隙間から、満ち損ねた月が無言のまま律を見下ろす。 率先してバンドを導くムードメーカー、気丈で明るい律の姿はそこには存在していなかった。 「澪……っ! 何処に居るんだよッ!」 腹の底から唸る様に、律は苦々しく親友の名を零した。 しかし、その声は空しく森の木々に吸い込まれ、遠く広がる闇の腹に収まるだけだ。 親友の元は愚か、何処にも、誰にも届かない。 律は頭を木に凭れ掛け、歯を軋ませた。よく分からない内に、人の首が飛んで、挙句森に飛ばされて、訳が分からない。 私は、文化祭の演奏のアンコールに答えてただけなのに。何で、何でこんな事に……ッ!! 「嫌だ、こんなの……澪っ……皆……!」 実は、自分が弱い人間なんだって事くらい、知ってる。嫉妬とかして、私が悪いのに喧嘩とかして。 こんな時くらい、部長なんだから早く皆と合流して、励まさなくちゃいけないって事も、知ってる。 律は肩を震わせ、漫画の中でしか見た事のない本物の日本刀の柄を、ぎゅうと強く抱き寄せた。 しかし、律の胸には冷ややかな現実しか染み入らない。 暖かさや優しさの類はそこには一切なく、ただ無機質な冷たさだけが、残酷に律の胸を浸食してゆく。 縋れるものすらもが、殺し合いの道具。その絶望的事実が、律の身体の芯を酷く締め付けた。 不意に嫌に生温い旋風が、森を吹き抜ける。 泣き腫らしていた律は、膝丈ほどもある葦の揺れに、その小動物の様に小さな身体を跳ねた。 ねっとりとした空気の質感に、律は思わず涙と唾を飲み込んだ。 喉の奥が間抜けな音を上げる。そこから理解した、己の余りの頼りなさに、律は思わず顔を顰めた。 顔をゆっくりと上げる。嫌な予感は、何時だって当たるものだ。 潤み、滲んだ律の瞳の先には……一人の男が、その酷く寂しそうな双眸でこちらを見下ろしていた。 「ひ……ッ!」 律は声を裏返し、粗暴に刀の柄に手を掛けた。 乱暴過ぎるノック音が、身体の内側から律を叩いた。速度は8、いや、16。 どっと全身の毛穴から汗が滲む。脂汗がじわりと掌に纏わりつき、うまく刀の柄が握れない。 酸素を求める魚の様に、律は口をぱくぱくと開閉させる。 視界の草が揺れる。近付く足音、広がる瞳、渇く口内。 男がこちらへと近付くのが、分かる。 「早く……早く……!!」 律は想像以上に重い日本刀を、震える右手で乱暴に鞘から引き抜く。 月光をぎらりと反射する刀身は、息を飲む程に妖艶であり、非現実的で、 この舞台が如何に現実から乖離しているのかを、律に嫌らしく見せ付ける。 律は荒ぐ息を飲み込み、急いで刀から視線を放した。 「こ、来ないでよ……来ないでッ……!」 ぺたん、と両膝を地に着き、律は泣き叫び、同時に強く自己嫌悪した。 自分でも、それは余りにも哀れな声に聞こえたからだ。 だが、律は体裁に構わず叫んだ。 死にたくなかったからだ。死ぬのは嫌だった。死ぬのは嫌。 あんな風に頭を吹き飛ばされたくない。私は、まだ死にたくない! 刀の重みに身体を遊ばれながらも、律は座ったまま必死に刃を男に向けた。 しかし得体の知れぬスーツ姿の男は、律に近付く行為を一向に止めようとはしない。 「い、嫌……嫌だ……ッ! 来ないでよ……!」 日本刀の切っ先まで残り3メートル、やがて2メートル。そして……1メートル。 【あなた」「は」「落とす】 男の意味不明な言葉を聞いた瞬間。 その時、男の切っ先までの距離、数値にして優に50センチ。 その距離は、律の手の筋肉に力を入れるには、日本刀で男を薙払うには、充分過ぎた。 拒絶と混乱の色に声を染め、律は艶やかに煌めく日本刀を、遮二無二振り回……“そうとした”。 「落ち着いて下さい。私は、貴女の味方ですから」 顔を涙と鼻水でくしゃくしゃに汚した律は、何故か落としてしまった日本刀に目もくれず、 男がこちらへと伸ばしている掌を、口を中途半端に開いたまま凝視した。 続けて、ゆっくりと、下から恐る恐る視線を上げる。 「……先ずは、名前を聞いてもいいかな?」 男は朗らかに微笑むと、穏やかな声でそう言い、続けた。 「ああ、自己紹介がまだでしたね。私は玄霧皐月。礼園女学院の教師をしています」 眼鏡の奥の丸い瞳は、その柔和な表情は、律には優しさに満ち溢れているかのように見えた。 故に律は、はっとした様に急いで袖で汚れた顔を拭き、赤く腫れた目を男から逸らしたまま、差し出された手に応じる。 「田井中……律……」 清冽な夜風に身を任せ、木の葉が虚空に舞い上がる。 俯く女と笑う男を、朧月夜は黙して見つめ、記録されし新たな記憶、今宵も一つ。 最も死に近き男と、最も士から遠き女の奇妙な出会い、此所に有り。 【C-4/森/一日目/深夜】 【田井中律@けいおん!】 [状態]:健康 動揺 [服装]:制服 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式 九字兼定@空の境界 その他不明 [思考] 基本:死にたくない。皆と会いたい。特に澪と会いたい。 1:この人なら信用しても大丈夫かもしれないので、取り敢えず一緒にいる。 ※二年生の文化祭演奏・アンコール途中から参戦 【九字兼定@空の境界】 五百年以上前に打たれた名刀。銘はない。 兼定という刀匠の作だとされる、なかご(=握り部分の刀)に九字(=臨兵闘者皆陣烈在前)を刻んだ刀。 抜き身にするだけで結界を切り裂く業物。 【玄霧皐月@空の境界】 [状態]:健康 律が住む世界(未来)の記憶への驚き [服装]:スーツ [装備]:なし [道具]:基本支給品一式 その他不明 [思考] 基本:永遠を探しがてら、記憶を探ったりで暇つぶし。死者復活が永遠に繋がると考え、出来れば主催陣に会いたいが、殺し合いを勝ち抜ける気もしないので、漁父の利を狙う。 1:律の世界について聞いた後、彼女を利用して行動する。死なれたら面倒なので、素質があれば魔術を教えるかも知れない。 2:死んだはずの荒耶が気になる。会って、永遠を手に入れたのか聞きたい。 ※式と対峙し、勝負する直前からの参加 【皐月の能力制限】 1:誰かの命や禁止エリア、首輪に関する催眠は一切出来ない。 2:対象者に触れなければ、記憶の引きだしと奪取は出来ない。 3:能力発動には、対象者が皐月を視認し、また催眠の言葉を聞く必要がある。 4:対象者が催眠状態で皐月から一定マス以上離れた場合、催眠が解除される。 その他諸々(そもそもこの制限も主観 曖昧なので)、今後リレーして下さる書き手氏、議論スレなどに任せます。 時系列順で読む Back 意識の狭間にて Next あの子のために、わたしのために 投下順で読む Back 意識の狭間にて Next あの子のために、わたしのために 田井中律 044 言葉は要らない、誓いを胸に刻めばいい 玄霧皐月 044 言葉は要らない、誓いを胸に刻めばいい
https://w.atwiki.jp/gsmayonarumayo/pages/62.html
「一応…ひと段落ついたかな?」 成歩堂は大きく肩を回しながら、ソファーの背もたれで伸びをした。 時刻は夜明け、暗闇で眠っていた太陽がそろそろ目を覚ます時間だ。空は明るくなりかけている。 日頃は閑古鳥が鳴く事が多い事務所であったが、たまに事件の依頼が入ると事務所に缶詰にならなければいけない、もっと効率よく仕事ができないものかと成歩堂は思う。 しかし依頼人を助けた時の笑顔を見れば、全てが報われるから成歩堂は遣り甲斐を感じている事も事実だった。 事務所の所長室に閉じこもって数日で、部屋は変わり果てた姿になっていた。 コンビニ弁当の空箱と、眠気と戦う為に飲み干した缶コーヒーと栄養ドリンク、事件の為に集めた大量の資料が成歩堂の周囲を埋め尽くしていた。 成歩堂は無意識に自身の顎に手を当てた。集中していた時は気が付かなかったが、すっかり髭が伸びていた。 連日の徹夜で疲労がピークに達し、目は座り、目の下にはクマもできている。投げ出されたスーツとネクタイ、連日着込んでいたシャツはくたびれていた。 「…ちょっと休憩しよう……」 成歩堂はソファーに置いてあった資料の山をドサドサと乱雑に床に置き、足場を作って横になった。 大きなあくびとともに、ソファーのクッションが沈んだ。 目を瞑ると全身の疲れが一気に眠気を呼び込んだ。 *** しばらくして、扉の開く小さな音が聞こえた。 連日の徹夜で神経が興奮状態であった為か、ほんの些細な音で成歩堂は目を覚まし、うっすら目を開けた。 身体のだるさは抜けていないのか、音の主を確認しようとはしなかったが、足音が自身に近づいてくるのが分かった。 この時間帯に自分以外に事務所に居る人物はただ一人。成歩堂は確認する事なく近づいてくる人物に声をかけた。 「……真宵ちゃんかい?」 「え!?」 てっきり眠っているものだとばかり思っていた真宵は成歩堂に突然声をかけられ驚く。 成歩堂は真宵の顔を見る為に少し身体を起こした。 疲労しきっていた成歩堂の表情が少しだけ和らいだ。 「どうしたの?」 「…なるほどくんが心配で…様子を」 成歩堂が事務所で徹夜をする時、真宵も家には帰らなかった。一応助手として同じ時間を同じ場所ですごし、成歩堂の協力がしたかったからだ。 しかし真宵にできることは少ない。コーヒーや夜食を用意するぐらいしかできない。 いつも真宵は歯がゆい思いをしながらも、成歩堂におやすみのあいさつをして、仮眠室で眠っていくのだった。 「ありがと…うれしいよ…」 成歩堂は真宵を引き寄せソファーに座らせた。 今の真宵は髪の毛をおろし、パジャマを着ていた。 先日真宵にせがまれて一緒に買いに行ったものだ。真宵はトノサマン柄がいいと言っていたが、成歩堂は断固反対し、水色の生地で白い花柄のものに決まった。 優しく真宵の髪を撫でながら、この柄にして正解だったと成歩堂は思うのだった。 いつものチョンマゲ頭と謎の髪飾りを付けていなければ、女の子らしい服も絶対に似合うのにと…成歩堂は密かに思っていたからだ。 成歩堂も真宵もその後会話らしい会話はしていなかった。ただ成歩堂は真宵の髪を撫でるだけ。しかし成歩堂の顔が徐々に穏やかになっていった。 連日の徹夜で残酷な事件の資料ばかり見ていた成歩堂は、真宵と触れ合って精神的な安らぎを得たようだ。 「なるほどくん?」 「なぁに?」 「…もう大丈夫?」 「ああ…仕事はひと段落ついたよ…」 「そ…か…よかった…」 真宵は安堵の笑みを浮かべ、そっと成歩堂に身体を預けた。成歩堂の厚い胸板に顔を埋める形になった。 突然真宵の頭が動いたので、撫でていた成歩堂の手は行き場を失った。 真宵はぎゅっと成歩堂のシャツを掴んだ。 「どうしたんだい?」 「……なんでもない…」 「寂しかった?」 真宵はしばらくしてからゆっくりと頷いた。 先ほど行き場を失った手が再び真宵の髪を撫でた。 「そっか…久しぶりの徹夜だったもんな…」 「…ずっと心配だったんだよ?」 「ごめんよ…」 その後自然に二人は唇を寄せた。久しぶりの温もりは暖かく優しい…。 触れ合いが徐々に濃厚になって行くと、部屋に二人の激しい息遣いが響いた。 しばらくたって二人は大きく息を吐きながら唇を離した。二人の舌は名残惜しそうに透明な糸で繋がっていた。 「ぼく、今日は徹夜明けで疲れてるから…真宵ちゃんにしてもらおうかな?」 「…え?」 「いいだろ?…いつもぼくがしてる事を思い出してやってごらん?」 成歩堂は再びソファに横になり、混乱してる真宵を自分の腹に座らせた。 二人が肌を重ねるようになったのは最近だ。いつも真宵は緊張と羞恥で成歩堂のされるがままになっていた。 真宵は年齢の割に幼い。真宵の今までの環境に異性の影がほとんど無かった事が原因なのか、真宵は色恋沙汰に鈍く自分の想いを打ち明ける事にすら恥ずかしさがあったようだ。 日頃人懐っこい性格で成歩堂にベタベタしていたにも関わらず、成歩堂を異性だと意識しだすと、急にしおらしくなる。 その時真宵は真っ赤で少し困った様な表情をする。成歩堂はそんな真宵を見るのが最近の楽しみだったりする。 そんな真宵が、自分から成歩堂にそんな事をするなんて、考えたこともなかったに違いない。 自分から…という事は、成歩堂にされる優しい愛撫も、激しい騒動も、自分で… 一部始終を想像してしまった真宵は、成歩堂のそのお気に入りの表情をしたまま固まっていた。 オトコを知っても尚、無垢なままの真宵。成歩堂の予想通りだ。 成歩堂はパジャマの裾にそっと手を入れた。 突然のことに真宵は目を瞑りビクッと小さく身体を震わせた。 「…あ…はぁ…」 成歩堂の大きな手が真宵のくびれを撫でる。 肉の少ない華奢な身体は、くびれを強調していた。成歩堂はこの曲線を堪能するのが大好きだった。 待ち望んでいたかの様に、真宵は素直に反応を示しす。背筋をゾクゾクと震わせながら熱い息をこぼした。 「ほら?…気持ちいいだろ?」 「はぁ…うん…」 成歩堂の腹に座っていた真宵は、徐々に身体の力が抜けていった。 うなだれるように、成歩堂に覆いかぶさると、真宵からついばむだけのキスをした。 「いい子だね…」 成歩堂は真宵に身をゆだねるように身体の力を抜いた。 真宵は数回成歩堂にキスをしながら、シャツのボタンをぎこちなく外していった。 シャツを開けると成歩堂の引き締まった筋肉質な身体が現れた。 唇を外した真宵は、成歩堂の身体に視線を移し、そっと成歩堂の胸を撫でた。 最近食べ過ぎが原因で、少し太ったと言っていた。胸板は確かに少し弾力があるが、その奥にはしっかりした筋肉がついていた。 真宵はこの成歩堂の胸でぎゅっと抱きしめられるのが大好きだった。 うっとりと成歩堂の胸板を撫でていた真宵は成歩堂の首筋にそっと舌をはわせた。 それに合わせて成歩堂が身じろぎをし大きな息を吐いた。 「はぁ…」 いつも成歩堂がするように、肌に吸い付く。 すると真宵の口に合わせて小さな赤い跡ができた。 成歩堂に愛された次の日、自分の身体に出来るあの跡だ…それが成歩堂にもつくなんて…。 真宵はなかば夢中で、肌蹴た部分に跡をつけて行った。 「…真宵ちゃ…っ…は、甘えんぼ、だね…」 成歩堂の大きな胸に乗っかる小さな身体。 自身の肌に夢中で吸い付く姿が可愛くて、成歩堂は真宵の頭を撫でた。 それに気が付き真宵は顔を上げる。 トロンとした熱っぽい視線成歩堂へよこし、再び視線を下へ。 肌蹴たシャツの隙間に手を滑らせる。腹筋と胸板の凹凸を撫でて行くと、真宵の手に小さな突起が当たった。 途端成歩堂は跳ねた。 「…っ」 「…?」 真宵はシャツで隠れたソレを露わにした。 それは大きく胸で息をする成歩堂の動きに合わせて上下していた。 「なるほどくんの…」 これをどうするのか、あたしは知っている。だっていつもなるほどくんはこれを… 真宵はいつも成歩堂にされるように、突起を口に含んだ。 「うあ…」 成歩堂の喘ぎが一層大きくなる。 小さな口、そこから伸び出る小さい舌、細い指。 右を口で含めば、左手で。左を口に含めば、右手で刺激を与える。 ―――初めは少し真宵をからかうだけだった…。 きっと恥ずかしがって、助けを求めるだろうと思って…けど 「とんだ、小悪魔が、居…っ…」 小さくて幼くて世間知らずで…いつも自分が教えて助けてあげないといけない娘だったはずなのに… 否、今もそう。自分の身体に乗っかる小さな身体に変わりはない。 なのに、こんな大胆でいやらしいことを…。 しかし成歩堂は気が付く。この愛撫はいつも自分が真宵にしている行為。 その事に気が付いた成歩堂はより一層真宵が可愛く思えた。 初心で無垢で…だから自分が教えた事しか知らない真宵。 いつも恥ずかしがっていた。だから自分でするなんてきっと顔から火が出る思いに違いない。 それでも成歩堂に任せないのは、真宵の「役に立ちたい」という健気な思いがあるから。 ―――この後、塗れた花弁の隙間に己の雄が滑り込んで行けば…。 すると予想通り、真宵は恥ずかしそうに自身のパジャマと下着を下そうとしていた。 成歩堂に乗っかった状態だとなかなか難しい。 手こずっている真宵を見かね、成歩堂が脱がした。 「きゃ…いや…」 「ぼくをこんなにしておいて、恥ずかしがるなよ…」 成歩堂は息が整いだし少し余裕が出てきたようだ。 自分の身体に乗っかったままの真宵の頭を撫で、そのまま小さな臀部へ…。 「きゃわっ…」 柔らかくてもち肌の臀部を撫でると、成歩堂の手は溝へと侵入していく。 今までの大胆さが嘘の様に、成歩堂の胸で小さくなって行く真宵…。 固くしまった後ろの穴を軽く指で触れる。真宵の身体が小さく震えた。 穴があると差し込みたくなるのは人間の本能なのか、右手の二本指で少し押し広げて左手の人差し指を押し込む。 「あ!」 真宵は下半身に力が入る。 この反応は、初めて処女を奪った時に似ていると成歩堂は思った。 しかし指をねじ込むように進めるが、いつもの穴と違い筋肉という壁に阻まれてなかなか入らなかった。 「い、嫌…そこ…ダメ…」 頑張れば第一関節が入りそうであるが真宵がこれ以上ないぐらい大きく顔を振るので、悪戯をするのはやめた。 後ろの穴はそこそこに、成歩堂の指は目的地へ…しかしそこで躊躇する。左手はさっき使ったから、使うなら右手を…。 先ほどの穴とは変わって、潤滑油で潤ったそこは成歩堂の指を容易くのみ込んで行った。 「あ…あ…ぁ…」 真宵は身体を反らせる。すると自然に成歩堂と顔が合わさる。 きゅうきゅうと締め付けた後、ゆっくりと弛緩していく…。 しかし弛緩しきらないうちに、真宵の弱い部分を重点的に刺激していった。 「あ!…だ、め…ああ…」 「今日はいつも以上に反応がいいね…」 「あ、あ、うあ…っ」 真宵はあっけなく達した。 その時手に力が入ったらしく、成歩堂の胸板に小さなひっかき傷が付いた。 真宵の付けた吸い付いた跡と共に、赤い線が浮かび上がった。 「…ひど…いよ…」 「うん?」 「きょうは、あたしが…なるほどくんを…」 最後まで聞こえなかったが、どうやら途中で形成が逆転してしまった事が不満なようだ…。 真宵の愛撫はぎこちなくてたどたどしくて、とても可愛いが欲に急かされると、どうも焦らされている気がする。 つい魔がさしていつもの様に真宵を虐めてしまったが、そこまで言うならこのまま慰めてもらうことにしよう…。 「…ごめんよ?…ほら、分かる?ぼくもう限界なんだ…真宵ちゃん任せたよ」 「ぅん…」 成歩堂は子どもをあやす様に頭を撫でで真宵のご機嫌をとる。 少し腰を浮かして真宵の身体に己の高ぶりを押し当てた。 自分で言ったものの、恥ずかしいのか真宵は消え入りそうな声で小さくうなずき、身体を起こした。 そこはズボンの上からでも分かる程に溜まり切っていた。 真宵は目を丸くし、手のひらでズボンの作る山なりをなぞった。 「きゃわわ…」 しばらくその言葉しか出てこなかった。 自分の身体に入ってくるもの。大きくて硬くて熱くて…いつも不思議だった。 どうして成歩堂の身体がこんな形になるんだろう。一緒にお風呂に入った時に触らせてもらったら柔らかかったのに…。人間の身体は不思議だ。 「なるほどくんお仕事で疲れてないの?なんでこんなに元気なの?」 「…あ…いや…違うんだ…疲れた方がその…げ、元気になるんだ、そっちの方は…」 「そうなの?」 「ああ…」 真宵は初めて知ったらしく、再びテントの張るそこに目をやった。 女の真宵にはこの感覚は分からないのだろうか。疲れが興奮へと繋がる様は…。 そういえば、二人で捜査で歩き回った日の夜、真宵と楽しもうと思ったらそのまま熟睡されてしまったことがあった。 可愛い寝顔を起こす勇気もなく、無防備な真宵を尻目に一人で高ぶりを処理する羽目になったあの時の空しさと来たら…。 「そろそろ…いい?」 「うん…」 おずおずと青いズボンに手をかけていく真宵。 ボタンとチャックを外し、トランクスを下げる。 すると押さえつけたられていたものから解放され、ゆっくりと顔をもたげた。 「………っ」 先走りで濡れそそり立つ雄に、真宵は目を白黒させつつも目が離せなかった。 とても、おいしそう…下の口に入れてしまいたい… 結合した時の快感が、真宵の脳裏に蘇る…それだけで下半身がひくついた。 そそくさと真宵は腰を上げた。座ってたそこに糸を作る…。 持ちあがる成歩堂の雄の付け根に恐る恐る触れて、握った。やはり熱くて硬い…。 もう片方の手で自身の濡れた花弁を広げる。その部分だけがぬるぬるしていて容易にわかる。探る時に高ぶる秘芯の存在にも気が付いた…。 宛がうとそれだけで蜜が滴り落ちる。 真宵は小さく深呼吸して、ゆっくりと腰を沈めていった…。 「ぁ…ああああっ…」 真宵は吐息と共に小さな声を出した。 重力に合わさってゆっくりと奥へと入り込んで行く…。 潤滑油で潤うそこはスムーズに滑り込み、奥へと入りきった。 「はぁ…!」 ジワリジワリと生暖かいものに包まれて行きながら、徐々にきつく締め上げられ、成歩堂も大きな息を吐いた。 しばらく二人は結合しきった状態で恍惚に浸る。 互いに待ち望んだものを全身で味わう。 しかし徐々に物足りなさを感じだす。結合だけでは満たされない欲求は衝動へと変わっていく。 初めに動いたのは、真宵だった。 いつも以上に顔を赤らめ、口をぎゅっとつぐみながら前かがみになり腰を動かし始めた。 「…っ…ふ、ん…」 男に跨りながら腰を振る…その姿が恥ずかしくて真宵は出そうになる声を必死に我慢した。 自分で快楽を求めるのははしたない。けど成歩堂を慰める為に…と真宵は自分自身を奮い立たせる。 は、恥ずかしい…けど…なるほどくんに、気持ちよくなってもらいたい ダメ。ダメ。なるほどくんの。きもちいいよ… 頭が真っ白になっていく…けどダメ…こんなの…はしたない… 一生懸命に自我を保とうとするが、下半身は自然に腰を動かす速度が上がってしまう…。 快感の一点に当たると更にそこを重点的に当ててしまい…真宵は泥沼にはまっていく。 真宵は羞恥と快楽の狭間で、必死に葛藤した。板挟みにされるとより一層背徳感が強まって行く…。 もう何が何だか分からなくなって涙がこぼれた。 「…真宵、ちゃん!」 真宵の葛藤を解いたのは成歩堂だった。 恥ずかしがりながら一生懸命腰を落とす真宵は可愛らしい。しかし物足りない。 成歩堂は真宵の膝に手を差し入れて、無理やり持ち上げると、大きく広げた。結合した状態で、開帳され恥ずかしいところが露わになった。 「きゃっ、わ!?」 夢中で腰を振っていた真宵は、突然体勢が変わりバランスを崩した。 そして自分の状況が徐々に理解していくと、より一層顔を赤くして焦った。 繋がっているところを成歩堂に見られている。そこは先ほど自分で触っても分かるように、ドロドロになっていて、秘芯も顔を覗かせているに違いない…。 「い…いや!?」 「真宵ちゃん可愛いよ」 「だ、め…あ…だめ…」 「そう言ってるのに隠そうとしないんだね?」 「やっ」 触って欲しいんだろ?と成歩堂は不敵な笑みを浮かべながら、真宵の秘芯をに手を伸ばした。 「あ…あああっ!」 今まで声を我慢していたせいで、真宵の嬌声は一際高く、事務所に響いた。 真宵は大きく身体をのけ反る。足を閉じるのも忘れる。まるで成歩堂にもっと触ってくれと秘所を差し出しているようだった。 更に押し込めるようにグリグリと弄ると、声にならない悲鳴を上げる。 「…ひっ!?…あ…」 秘芯の刺激で腰を動かせない。しかし中の動きを止めることもできず、成歩堂の刺激に合わせて緩やかに蠕動運動をする。 成歩堂にはその刺激がもどかしい…。一気に突き入れたいのを我慢してもう少し真宵の痴態を楽しむことにした。 成歩堂はもう片方の手を真宵のパジャマに滑りこませる。 快楽に身をよじらせると、真宵の小さな胸が成歩堂の手の中で揺れていた。 「あ…いや、いやああ…」 「真宵ちゃん、今、とっても可愛いよ」 緩やかにもみしだくと、今度は上半身をくねらした。 成歩堂の両手の動きに合わせて、成歩堂を咥えるそこが大きく締め上げる。 「…っ!」 成歩堂も限界が近い。けど、我慢。もっと真宵を追い詰めてそこで一気に逆転する。 「う…あ…ダメ…あ、たしが…」 真宵は成歩堂の刺激に負けまいと、再び腰を振ろうとする。 頭を大きく振って快感から逃れようとするが、できない。成歩堂の刺激がタイミングよくやって来るから…。 しかし真宵の抵抗が効いていないわけではなかった。 成歩堂を締め上げる度に、成歩堂も小さく声を上げてしまう。 互いに上り詰める。しかし勝負強さでは成歩堂には勝てなかった。 「…あ、あ、あ、ひああああぁっ!!」 手の刺激と共に、真宵を突き上げたからだ。 こうなっては真宵にはどうすることもできない。子宮口の与える強烈なオーガズムに真宵は我を忘れる。 視界は真っ白になり、だらしなく開き切った口からはよだれが垂れる。 必死に我慢していたせいで、真宵の小さな身体には今でに感じた事のない波が押し寄せた。 「…う、あっ!」 しかし成歩堂自身も、真宵にキツク締め上げられ、小さくのけ反った。 ここで出すわけには行かない。もっともっと真宵を追い詰めてから…成歩堂のプライドに火が点いた瞬間だった。 真宵の身体が倒れそうになる。 成歩堂は真宵の腰を支えながら、慌てて起き上がり、そのまま真宵を自身の下敷きにした。 突然の体位変換に真宵は状況が呑み込めず目を大きく見開いた。 「え?」 疑問を成歩堂に投げかけるが答えはなかった。 成歩堂の顔が不敵に笑う。まるで法廷で暴かれた真犯人に最後の一撃を食らわせようとしている時みたいだ。 「真宵ちゃん、ありがと」 その言葉を言い切る前に、成歩堂は大きく腰を動かした。 突然の衝動に混乱し暴れる真宵を力づくで押し込める。 「あ、あ、あ、あ!」 真宵の華奢な足を折りたたみ、結合部を晒した。 穴が二つ見える。手前の穴はもはやドロドロになって開き切っている。 そのまま力づくで雄を押し込める。 真宵の身体に自身の肉体を刷り込むように。真宵の小さい穴に己を記憶させるように。 もっともっと高みに昇りたい…。 まだ足りない…。 「あ、あ、あ…すごっ、あ」 「う、あ、あ…!」 力強く打ちつけていく。 今までの疲れや、真宵に与えられた刺激が一気に解放された。 頭が働かない。今までの欲が暴走する。 ――真宵ちゃん、小さくて華奢で…このままだと、壊れちまう… 理性ではそうわかって居ても、身体が言うことを聞かない。 無垢な真宵に教え込んでいたはずだった…けど違う、自分自身も日々真宵と繋がる中で、のめり込んでいた。 真宵のからだに…。 理性が吹っ飛ぶと、無意識に真宵の胸にかぶりついていた。 「あああ!…だめ!だめええっ!!」 更なる刺激に真宵は混乱し、成歩堂の頭をどけようと手で髪の毛を引っ張った。 しかし真宵の華奢な腕と小さな手ではどうすることもできなかった。 真宵の抵抗をものともせず、細い腰を抱え、上下の刺激をさらに強めて行く。 「う、あ、あ、あっ!」 力任せに動くせいでソファーがきしむ。 肉と肉が重なり合う音、愛液による粘着音。 激しい息遣いと、最奥を突き上げられる度に出る甲高い声。 多くの音が事務所の中で響く。 しかし経験不足な真宵の身体では全てを受け入れることはできず… 成歩堂より一足先に高みに昇りつめた。 「―――あ…くぁ…ひ…」 ガクンと顔をのけ反らせ、全身を硬直させる。 顔は真っ赤に紅潮し、口は酸素を求めるようにパクパクと動かした。 「く…ぅ…!」 硬直した真宵の中で、真宵を追いかけるように、成歩堂も腰を小刻みに動かす。 そのせいで、最奥を重点的に突かれ続けることになる。弛緩する間もなく再び強烈な波が真宵を襲った。 「か…あ、あ…」 真宵はもう声すら出せない。吐き出した空気を吸うことができない。 真宵の視界は白から黒へと変わった。意識は絶頂の高みから一気に奈落へと落ちた。 「あ、ぁあ…!」 それにつられるように、成歩堂も溜まり切った己の欲を真宵の中に吐き出した。 しばらくして力が抜けると、成歩堂は真宵に覆いかぶさった。 小さなな波がゆっくりと収まって行くと、そのまま力尽き眠りについた。 *** 「…真宵ちゃん?大丈夫?」 「…大丈夫…じゃないよ…からだが…痛いよ…」 「ごめんよ…?」 「そういうなるほどくんだって、腰にサロンパス貼ってるくせに…」 「う…」 今二人は事務所のベッドに居る。 しばらく力尽きていた二人だったが、真宵が目を覚まし、成歩堂を起こした。 まだ早朝だったので、寝なおす為にベッドへ移動した。 「………ねえ?なるほどくん?」 「なに?」 「あの…あの…」 真宵は顔を赤くしてもじもじする。結局恥ずかしくなったのか枕で顔を隠した。 「え?どうしたの?」 「…なんでもない…」 「なんだよ…」 「うう…」 顔を隠すが、耳が真っ赤になっている。 しばらくするとおずおずと顔を上げて小さい声で成歩堂に問いかけた。 「…き、気持ちよかった…?」 「へ?」 「きゃわわ…もういい…聞かなかったことにして…!」 真宵は再びさっと枕に顔を隠した。 真宵に言われた言葉を脳内で反復させる…次第に意味が分かって成歩堂の顔が綻ぶ。 ―――か、かわいいっ! 「ははっ…何言ってるんだ!あれだけぼくをのめり込ませておいて…!」 今だ顔を隠す真宵の頭を優しく撫でた。 すると羞恥で涙目になる真宵が顔を上げた。 「あたし、なるほどくんの役に立った?」 「もちろんさ!徹夜明けの疲れもふっとんじまった!」 「………」 真宵は無言のまま成歩堂の胸へ顔を隠した。 成歩堂も飛び込んで来た小さな身体を力いっぱい抱きしめた。 事情中の時とは違う優しい温もりが二人を包んだ。 真宵はいつもそうだった。 一生懸命、自分の役に立ちたいと頑張ってくれる。 本人は、法律も分からないし、霊媒師としても未熟だし…と落ち込むが、考え過ぎだ。 真宵の存在で成歩堂はどれだけ励まされているか。 新米の自分が、迷走しながらでも真実へたどり着けるのは、いつも真宵が深みにはまりそうな自分をこうして助けてくれるから。 「…なるほどくん…」 「ん?」 「…なんだかベタベタする…」 真宵は成歩堂の胸を触る。 「ああ…そりゃあ真宵ちゃんが頑張ってくれたから…」 「!」 すると一瞬で真宵の顔が紅潮した。 自分が先ほどした事を思い出したらしい…。 さっきまであんなに大胆だったのに、いつもの無垢な真宵に戻っていた。 「…じゃあ一緒にお風呂はいろ?」 「え?…シャワー室しかないよ?」 「シャワーでもいいだろ?」 成歩堂は再び真宵の頭を撫でて、勢いよく…一瞬腰に痛みが走るが…立ち上がると、真宵を抱きかかえてシャワー室へと向かった。 真宵も照れ隠しに生意気な事を言うが、また大人しくなる。 逞しい腕に抱きかかえられながら、真宵は成歩堂のあごを撫でた。 「後でヒゲ剃ってあげる…」 「…気を付けてよ」 「大丈夫だよ!あたしを誰だと思ってるの!」 「それは関係ないだろ…!」 二人はまた狭いシャワー室でじゃれ合う。そして再び盛り上がってしまった。 了
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/250.html
「………あー、まったく腹が立つ!」 魔理沙は博麗神社からの帰り道であった。 霊夢のやつが、私が楽しみにしていた桜餅を横取りした。 仕方がないから隣のシフォンケーキを食べてたら何故かアリスに半泣きされた。 いったい何だというんだ…!! まあいい、同居人と気晴らしだ。 魔理沙は霧雨邸への家路を急ぐ。 「おう、ただいまなんだぜ。」 『ゆっ! おねーさん、おかえり!!』 玄関まで駆け寄るれいむ、それを魔理沙が抱き上げようとする。 「…!!」 魔理沙の顔が一瞬引きつった。 ゆっくりとはいえ、今魔理沙が腹を立てている相手の顔が視界に飛び込んできたからだ。 ふつふつと湧き上がる感情。 (……ダメだ、我慢できん………!!) 魔理沙はおもむろにれいむの両頬に手を伸ばす…。 『ゆっ!? おねーさ………!!』 ※GIF「 れいむにいじわる 」 苛 を見てね!! 『ゔあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ん゙!!!』 『びどい゙よ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙ぉ゙ぉ゙!!!』 「ふぅ… お前がそんな顔してるから悪いんだぜ…。」 魔理沙はそう呟き、れいむに目をやる。 心が晴れない。 (まったく、つまらん事をしたものだぜ…。) だがやってしまったものは仕方がない、魔理沙はれいむに声を掛ける。 「れいむ、ごめん、悪気は無かったんだ…。」 『ゔあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ん゙!!!』 『びどい゙よ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙ぉ゙ぉ゙!!!』 大泣きしているれいむに魔理沙の声は届かない。 (仕方ないな、泣き止んでからちゃんと謝ろう…。) しかし、れいむは泣き止まない。 五分、十分と微塵も勢いを落とさず泣き叫ぶれいむを見て、魔理沙は本気で心配になってきた、 れいむは、このまま泣き疲れて死んでしまうのではないのか? そして魔理沙は神社の宴会場から持ってきた飴やたい焼きなどを掻き集め、れいむをなだめ出した。 それはもう、必死に。 『ゔあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ん゙!!!』 「れいむ、私が悪かった、ほらたい焼きもやる。」 「だから泣き止んでくれよぉ!!」 ※GIF「 なぐさめる 」を見てね!! 魔理沙も、もう泣きそうだった。 それからどれぐらい時間が経ったのだろか、れいむは泣き止み、霧雨亭は落ち着きを取り戻していた。 「ごめん! ごめんなれいむ!!」 『ゆう…。 れいむはもうおこってないよ!!』 れいむは飴玉を頬張りながら答えた。 『でも、もうあれはやめてね!!!』 「分かった、絶対にやらないよ!!」 魔理沙は反省していた。 八つ当たりなんかでストレスを発散しても後ろめたいだけなんだな。 それより、嫌な事を忘れるように今を楽しんだ方がよっぽどいい。 私にはそういう相手がいるじゃないか。 「れいむ、今日の夜は何が食べたい?好きなものを作ってやるぞ。」 『ゆっ!?ほんとう!? じゃあおにくおにく!!!』 「ははっ、れいむは本当に肉が好きだな。」 しかし、さっきの騒動でれいむはいっぱいお菓子を食べた事を思い出した。 「でもれいむ…、太っちまうぜ?」 『いいの!!れいむとおねーさんのなかなおりきねんだからいいの!!!』 「ははっ、そりゃいいぜ…。」 今日も霧雨邸の夜は賑やかになるだろう、 一人と一匹の小さな物語は、まだまだ続く…。 魔理沙のキャラが崩壊しとるw魔理沙を普通のお姉さんに置き換えたほうが高評価かも。 -- 名無しさん (2008-10-14 17 29 38) いやいや、魔理沙は普通の魔法使いで女の子だからこれはこれでありですよw -- 名無しさん (2009-01-31 00 28 07) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/chaos-touhou/pages/178.html
氷の小さな妖精「チルノ」 読み:こおりのちいさなようせい「ちるの」 カテゴリー:Chara/女性 作品:東方混沌符 属性:水 ATK:0(+3) DEF:2(+2) Main 〔【スタンド】から【レスト】にする〕目標のキャラ1体に3ダメージを与える。この能力は1ターンに1回だけ発動できる。 C:そんな事は無いってば、最強だし! SC:どうだ!参ったか illust:笹井さじ TP-064 C SC 収録:ブースターパック「OS:東方混沌符 1.00 追加パック」 ネームが「チルノ」であるキャラ・エクストラ一覧 湖上の氷精「チルノ」 湖の妖精のリーダー格「チルノ」 氷の小さな妖精「チルノ」 春の氷精「チルノ」 冷気を操る程度の能力「チルノ」 冷気を操る妖精「チルノ」 ルーネイトエルフ「チルノ」 フリーズアクトレス「チルノ」 アイシクルフォール「チルノ」 おてんば恋娘「チルノ」 “東方妖々夢”無何有の郷「チルノ」&「レティ・ホワイトロック」 “東方妖々夢”妖精たち「チルノ」&「リリーホワイト」 “東方妖々夢”「チルノ」 Stage2 湖上の魔精「大妖精」 「チルノ」 東方紅魔郷 道中の出会い「チルノ」 「ルーミア」 東方紅魔郷 「チルノ」
https://w.atwiki.jp/sougohankoku/pages/47.html
作成者:NOB 部品構造 大部品 街の小さな公園 RD 4 評価値 3部品 概要 部品 施設について 部品 目的 部品 メンテナンス 部品定義 部品 概要 人々が憩いまたは遊びを楽しむための場所や区域。大きなものから市街地の小さな憩いの場まで規模は様々である。国などの公共性の高い団体・組織により運営されることが多い。 部品 施設について 公園の規模や目的により、あるものがそれぞれ変わっている。小さな公園の場合、トイレや水飲み場、散歩を楽しむ木々の遊歩道や、季節の花が咲く花壇、遊具が置いてあることが多い。 部品 目的 人が集まる安らぎと憩いの場所でもあるが、周囲の施設(図書館、コンサートホール、グラウンド)などに不随する場合は、憩いの通過点でもあり、人々の交差点ともいえる。また、災害時の避難場所としての拠点の役割も持っている。 部品 メンテナンス 木々の手入れや落ち葉の掃除、器具の汚れのメンテナンス、落し物の管理や、ごみの清掃等、日々のこまめなメンテナンスを行う事で講演の維持管理を行っている。 提出書式 大部品 街の小さな公園 RD 4 評価値 3 -部品 概要 -部品 施設について -部品 目的 -部品 メンテナンス 部品 概要 人々が憩いまたは遊びを楽しむための場所や区域。大きなものから市街地の小さな憩いの場まで規模は様々である。国などの公共性の高い団体・組織により運営されることが多い。 部品 施設について 公園の規模や目的により、あるものがそれぞれ変わっている。小さな公園の場合、トイレや水飲み場、散歩を楽しむ木々の遊歩道や、季節の花が咲く花壇、遊具が置いてあることが多い。 部品 目的 人が集まる安らぎと憩いの場所でもあるが、周囲の施設(図書館、コンサートホール、グラウンド)などに不随する場合は、憩いの通過点でもあり、人々の交差点ともいえる。また、災害時の避難場所としての拠点の役割も持っている。 部品 メンテナンス 木々の手入れや落ち葉の掃除、器具の汚れのメンテナンス、落し物の管理や、ごみの清掃等、日々のこまめなメンテナンスを行う事で講演の維持管理を行っている。 インポート用定義データ [ { "title" "街の小さな公園", "children" [ { "title" "概要", "description" "人々が憩いまたは遊びを楽しむための場所や区域。大きなものから市街地の小さな憩いの場まで規模は様々である。国などの公共性の高い団体・組織により運営されることが多い。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "施設について", "description" "公園の規模や目的により、あるものがそれぞれ変わっている。小さな公園の場合、トイレや水飲み場、散歩を楽しむ木々の遊歩道や、季節の花が咲く花壇、遊具が置いてあることが多い。", "part_type" "part" }, { "title" "目的", "description" "人が集まる安らぎと憩いの場所でもあるが、周囲の施設(図書館、コンサートホール、グラウンド)などに不随する場合は、憩いの通過点でもあり、人々の交差点ともいえる。また、災害時の避難場所としての拠点の役割も持っている。", "part_type" "part" }, { "title" "メンテナンス", "description" "木々の手入れや落ち葉の掃除、器具の汚れのメンテナンス、落し物の管理や、ごみの清掃等、日々のこまめなメンテナンスを行う事で講演の維持管理を行っている。", "part_type" "part" } ], "expanded" true, "part_type" "group" } ]