約 6,361 件
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6415.html
ピクサー・イン・リアルライフ 原題:Pixar In Real Life 配信:2019年11月12日 - 概要 ピクサー・アニメーション・スタジオの作品のオブジェクトやキャラクターが突然街中に現れたら、人々はどのような反応をするのか?Disney+オリジナルのミニシリーズ。 『ピクサー イン・リアルライフ』と表記されることも。 エピソードリスト # 邦題 原題 米国 日本 1 インサイド・ヘッド*:公園に出現したコンソール Inside Out Console in the Park 2019年11月12日 2020年6月11日 2 ファインディング・ドリー*:ドリーが逃げた! Finding Dory Aquarium Escape 2019年12月6日 2020年6月11日 3 ウォーリー:ウォーリーの贈り物 WALL-E Lost and Found 2020年1月3日 2020年6月11日 4 トイ・ストーリー:ウッディ救出作戦 Toy Story Traffic Cone Rescue 2020年2月7日 2020年6月11日 5 メリダとおそろしの森:メリダとアーチェリー場 Brave Merida Visits an Archery Range 2020年3月5日 2020年6月11日 6 カールじいさんの空飛ぶ家:ラッセルのバッジ集め Up Russell Earns A Badge 2020年4月10日 2020年6月11日 7 モンスターズ・インク:笑いエネルギー Monsters, Inc. Laugh Energy 2020年5月1日 2020年6月11日 8 インクレディブル・ファミリー:ダッシュのダッシュ The Incredibles New York City Dash 2020年6月5日 2020年6月11日 9 カールじいさんの空飛ぶ家:風船売りのワゴン Up Balloon Cart Away 2020年7月3日 2020年7月10日 10 ウォーリー:未来の食事はいかが? WALL-E BnL Pop-up Shop 2020年8月7日 2020年8月14日 11 リメンバー・ミー:音楽はダメ! Coco Abuelita Says No Music 2020年9月4日 2020年9月11日 キャスト 青シャツの俳優 若林佑(#1) 赤シャツの俳優 堀総士郎(#1) 大学生 望田ひまり(#1) 大学生のママ 三重野帆貴(#1) 誕生日の女性 ニケライファラナーゼ(#1) 誕生日の女性の恋人 喜多田悠(#1) 黄色Tシャツの女性 大地葉(#1) ハンク* - (#2) ドリー - (#2) 女性職員 八百屋杏(#2) 赤いフードの男性 山本高広(#2) 少女 石井未紗(#2) 男性職員 蓮岳大(#2) 女性職員 三重野帆貴(#2) タンクトップの女性 中井美琴(#2) ウォーリー - (#3) 結婚指輪を落とした女性 石井未紗(#3) バンダナの女性 中井美琴(#3) コートの女性 三重野帆貴(#3) ジャケットの女性 八百屋杏(#3) 黄色い帽子の男性 蓮岳大(#3) ビッグ・アル 山本高広(#4) バズ・ライトイヤー (声) 後藤光祐(#4) スリンキー・ドッグ - (#4) ハム - (#4) レックス - (#4) 通りがかりの女性 石井未紗(#4) 黒いジャケットの男性 蓮岳大(#4) ポニーテールの女性 中井美琴(#4) メリダ 石井未紗(#5) 先生 蓮岳大(#5) 赤いスウェットの男性 赤坂柾之(#5) 緑色のジャケットの女性 青山玲菜(#5) 白いジャケットの女性 織江珠生(#5) ラッセル・キム 青山玲菜(#6) カール・フレドリクセン (老年期) 蓮岳大(#6) ピンクの女性 織江珠生(#6) コートの女性 石井未紗(#6) サングラスの女性 髙瀨友(#6) 眼鏡の男性 赤坂柾之(#6) 男性販売員 赤坂柾之(#7) 女性販売員 髙瀨友(#7) 帽子の男性 蓮岳大(#7) Tシャツの女性 石井未紗(#7) 黒いTシャツの女性 織江珠生(#7) 女性 青山玲菜(#7) ダッシュ・パー 山崎智史(#8) ウィル 藤井隼(#8) 白ズボンの男性 堀総士郎(#8) 男性 蒔村拓哉(#8) 女性 東内マリ子(#8) カール・フレドリクセン (青年期) 堀総士郎(#9) エリー・フレドリクセン* (青年期) 東内マリ子(#9) 少年 和優希(#9) 眼鏡の男性 藤井隼(#9) 男性 蒔村拓哉(#9) 女性 織江珠生(#9) BnL従業員 蒔村拓哉(#10)和優希(#10)堀総士郎(#10)織江珠生(#10) 女性 東内マリ子(#10) 男性 藤井隼(#10) エレナ・リヴェラ 磯辺万沙子(#11) ミゲル・リヴェラ 石橋陽彩(#11) 女性 和優希(#11) 男性 藤井隼(#11)蒔村拓哉(#11) 翻訳:池田美紀*、演出:神本忠弘* 楽曲 The Easy Winners* (#6) リメンバー・ミー (#11)
https://w.atwiki.jp/talescast/pages/28.html
キャスト ユーリ・ローウェル 鳥海浩輔 フレン・シーフォ 宮野真守 ヒスカ・アイヒープ 小笠原亜里沙 シャスティル・アイヒープ 水沢史絵 リタ・モルディオ 森永理科 エステリーゼ 中原麻衣 アレクセイ 小杉十郎太 レイヴン 竹本英史 ユルギス 加瀬康之 エルヴィン 木村雅史 ガリスタ・オルドー 宮本充 グラダナ 高木渉 デヴィッド 岩崎正寛 ハンクス 堂坂晃三 カンスケ 相馬幸人 イワン 東龍一 クリス 逢坂力 町の人々 目黒光祐 金沢映子 佐々木誠二 ギルド達 多田野曜平 岩尾万太郎 ウエイトレス 庄子裕衣 親衛隊 川原元幸 エマ 宇山玲加 エマの母 石塚さより メルゾム・ケイダ 郷里大輔(故) ナイレン・フェドロック 谷口節(故)
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/328.html
人間考察 ◆.WX8NmkbZ6 深い森の中で二人の女性が向かい合う。 白衣とメイド服という殺し合いの場にそぐわぬ格好の両者は共に二十代、黒髪の日本人。 共通点の多い二人だが、その間には『人』と『そうでないもの』という越え難い壁があった。 「そろそろ放送の時間よ?」 白衣を着た玲子は切れ長の眼でメイド服姿の咲世子を見据えた。 朝6時前、V.V.と名乗った少年が言った通りならば間もなく『放送』が入る。 玲子がそれに心を乱されることはないが、その時に少しだけ期待を寄せていた。 「この女は誰かが死んで絶望するのか、それとも生きている事で歓喜するのか」という疑問。 他人の行動に介入したがる変わり者、『お人好し』と呼ばれる類の人間がどんな反応をするのか。 「我々は何故生まれてきたのか」という問いへの答えに近付けるのか――玲子は観察を続ける。 「……そうですね」 返されたのは先のやり取りと同じ当たり障りのない言葉。 咲世子にとっても放送はさして重要ではない。 玲子に声を掛けた時のように「助けられるのなら助けたい」とは思うが死者は助けようがないのだ。 ルルーシュさえ生きていればいい。 そしてそのルルーシュは絶対尊守の力、ギアスを持っている。 ルルーシュが誰かを殺すことはあっても誰かに殺されることはないという信頼があった。 ただ放送への関心の薄さは悪い印象に繋がりかねない、故に一応の肯定を示したまで。 玲子は咲世子の返答――否、『反応』に細い眼を更に細める。 玲子の所作に最大限の注意を払っていながら、わずかに視線を泳がせて紡いだ無難な答え。 この会場内に生死を気に掛けている相手がいる。 玲子はそう判断した。 抱く感情は愛情なのか友愛なのか敬愛なのか、憤怒なのか憎悪なのか。 いずれにせよ有意義な観察となりそうだと、玲子は益々関心を強める。 『痛がり屋』の人間は社会を形成する。 何十 何百……何万 何十万と集まって一つの生き物となる。 自分の頭以外にもう一つ巨大な『脳」を持っている。 個体個体はひ弱でも、その社会性は寄生生物が持たない強さだ。 家族の繋がりというものは人間にとって特別なものらしいと『田宮良子』の母親から学んだ。 では知人友人、あるいはそれ以外の他人同士の繋がりはどうなのか? その答えは―― 『おはよう、皆』 6時間ぶりに聴くV.V.の声、6時の定時放送。 死者の名はともかく禁止エリアというのはこの二人にも必要な情報だった。 二人は放送に耳を傾ける。 ただし玲子の視線が向けられているのは名簿でも地図でもなく篠崎咲世子。 禁止エリアと死者の名前を覚える程度、寄生生物の中でも特に優秀な知能を持つ玲子には容易い。 重要なのはあくまで『観察』だ。 『――山薫、斎藤一――』 ――身体は強張り緊張が窺えるが、違う。 『――柊かがみ、緋村――』 ――違う。 『――劉鳳、ルイズ・フランソワーズ――』 ――一瞬肩を震わせたがこれも違う。 似た名前だったのか? 『――ルルーシュ・ランペルージ』 ――……………………。 服の裾が汚れるのも構わず咲世子は膝を落とした。 茶がかった目が映すのは絶望、目の前に玲子がいなければ声を上げていたかも知れない。 篠崎咲世子がこの会場で気に掛けていた唯一の存在は既に死亡していたのだ。 しかしその姿を見て玲子が抱くのは同情ではない。 これからこの女はどうする? 絶望のあまり自殺するか? 主催者の言った「願いを叶える」とかいう言葉を信じて殺戮に身を投じるか? それともこのまま座り込んでいるつもりか? そんな純粋な好奇心だった。 (ああ……この殺し合いを始めた人間は、人間のこんな姿が見たかったのかも知れないな) 「……嘘です……ルルーシュ様が、亡くなられたなんて……」 様付けということは恐らく家族や友人、恋人ではないだろうと、玲子は観察と考察を並行させる。 「恐らくあの放送は事実でしょうね」 「そんなはずがありません、ルルーシュ様は……!」 既に16人の死者が出ていることには全く触れない。 玲子にもそれだけその人物との繋がりが強かったのだろうと推測出来た。 もしくは特定人物以外の死に抵抗が薄い……『一般人』の枠から外れた生活を送ってきたとも考えられる。 ここまでの会話で玲子は完全に警戒されているので、詳しく経歴を尋ねる事は出来ない。 「あの放送は参加者全員に向けてのものよ。 死者を偽っても偽られた本人やその周囲の人間にはすぐに嘘と分かるわ」 玲子は目の前の女の顔色を窺いながら言葉を紡ぐ。 最初に殺した男の名を確認していない以上、玲子にも放送の真贋は分からない。 「放送は今後も行われるのに、一回目が嘘だと思われてしまっては後の放送の意味が薄れてしまうわ。 ここで嘘を吐くのはデメリットが大き過ぎるんじゃないかしら?」 しかし玲子がこの女に求めている『答え』に辿り着くには放送を信じてもらった方が都合が良い。 故に咲世子が正常に思考出来ない状態になっているのを承知で追い打ちを掛けた。 案の定咲世子の顔は益々青褪めていく。 「それでは……日本の解放は……」 「?」 言ってから咲世子はようやく我に返り、自らの失言に気付いた。 察しのいい玲子ならこの一言で、咲世子とルルーシュが『黒の騎士団』に関わっている事を読み取る。 玲子は日本人のようだが名簿の中にはブリタニアやEU、他に中華連邦出身と思しき名前が散在していた。 この会場内で広められてはまずい、黒の騎士団は他国からすればテロ組織に他ならないのだから。 そう考え焦る咲世子を他所に、数秒考える素振りを見せていた玲子は口を開く。 「『何』から、日本を解放するのかしら?」 それは聡い玲子のする問い掛けとしては不自然な物だった。 ▽ 日本とエリア11。 アメリカと神聖ブリタニア帝国。 化石燃料とサクラダイト。 「日本」という土壌は同じ、言語も同じ、共通事項は確かに多いが違いを列挙すればまたキリがない。 この篠崎咲世子という女はこんな出来過ぎた空事を言うには素直過ぎる。 私が最初に鎌を掛けた事もあって情報を出し渋っている様子はあるが、嘘を言っている気配はない。 それに多少の錯乱はあっても狂ってはいない。 むしろ相手に説明するという行為を通して脳内の情報が自然と整理され、冷静さを取り戻しつつある。 妄想や虚言でないとするならば現状では真実と見るしかない。 咲世子は私の知る日本とは根本的に異なる日本から来たのだ。 しかしこれ自体が興味深いのではない。 これはこれで面白いが違う。 この会場に残っているのは49人。 私と咲世子、新一と後藤を抜いて45人。 ――後45人も人間がいる。 それも私や私の知る者達とは全く異なる価値観で育った人間がだ。 より多様な人間の観察が出来る――それは私が抱き続けてきた疑問への答えに繋がるかも知れない。 「仕えていた相手が亡くなって、あなたはこれからどうするの?」 「もし本当にルルーシュ様が亡くなられたのなら……私は、私に出来る事をします」 義務感か。 そんな物にでも縋っていなければ立っている事も出来ない、といった所だろう。 「出来る事って?」 「私がゼロとなってルルーシュ様の意思を継ぎ、日本を奪還する事です」 成程、仮面の英雄――仮面は記号に過ぎず、仮面の下の顔に意味は無い。 ゼロの真贋は中身ではなく、その行動によって測られるという事か。 しかし確かにゼロ――ルルーシュは天才的な軍師で、失うには惜しいカリスマ性とやらもあったのだろう。 だが話を聞く限りでは騎士団にはゼロを継ぐような人材がいるようだし、影武者にはこの咲世子がいる。 彼がいれば日本を奪還出来る。 それは「彼がいなければ日本を奪還出来ない」とはならない。 騎士団へは日本の奪還の為に入団したと言うが、放送後の錯乱の理由は日本の為ではなく―― そしてナナリー様も取り返します。 ルルーシュ様の為に。 咲世子がそう続けるのを聞き、私は一つの仮説を立てた。 「あなたは日本とその兄妹、どちらが大切なの?」 「――それは……」 咲世子は兄妹と疑似家族のような感覚を持った――「情が移った」、という事だろうか。 色々と人間の事を研究してきた。 こういった不合理な行動や感情は――何となく理解出来る。 咲世子がこのバトルロワイアルに参加させられていなければ訪れていた、そう遠くない先の話。 咲世子は第一皇子シュナイゼル――及び黒の騎士団から離反し、皇帝となったルルーシュの下に参画する。 ナナリーを利用してルルーシュを操ろうとするシュナイゼルに賛同出来なかった為。 その為に彼女は日本人でありながら日本解放を目指す騎士団を離れ、ブリタニア側に付いたのだ。 それは玲子にも、今の咲世子にも知る由も無い話。 ▽ 咲世子は玲子にとって実に観察し甲斐のある女だった。 今は使命感や義務感によって哀しみという感情から目を逸らしている。 それが否が応でも直視せざるを得なくなった時、例えばルルーシュの死体を目にした時。 その時どのように反応し変化するのか実に興味深く、今後も観察を続けるのが望ましい。 しかし同行を求めても許可は得られそうに無いので、玲子は観察を一時中断する事にした。 「何処かに行く予定はある?」 「北の美術館に向かうつもりです。 あなたはあの青年を見に行くのですね」 「ええ」 長時間舐めるように観察され、流石にもう止める気もなくなったようだ。 しかし、美術館――それは玲子にとって少々不都合があった。 美術館には深夜に食った男の死体――残骸が放置してある。 そして咲世子は玲子が美術館の方から来たのを知っている。 あれを見られれば「田村玲子は殺し合いに乗っている」と広まるのは必然。 普段と違い名簿がある以上、簡単に『田村玲子』ではない他人になる事も出来ないのだ。 そうなると今後の他の参加者達の観察にまで支障を来す。 玲子の懸念事項はもう一つ。 寄生生物には半径約300メートル以内にいる同類の脳波のようなものを感じ取る能力がある。 放送直前頃から玲子は感じていた。 南西――咲世子が殺し合いに乗っている青年と会ったという方角の、他の寄生生物の気配を。 新一なのか後藤なのか、それとも玲子の知らない寄生生物なのかは分からないが厄介な存在だ。 どこかに身を隠した上でその青年を観察したかったのだが、同族が居ては見つかってしまう。 しかも気配は激しく動き回っており、件の人物と同族がまさに交戦中という可能性がある。 殺し合いに巻き込まれてしまっては観察どころでは無い。 一応咲世子には肯定したが、向かわない方がいいだろう。 この先どうするか――それは一先ずこの場で咲世子を殺してしまうのが一番効率が良い。 そうすれば美術館の死体が玲子の手に依る物だと人に知れる事は無い。 しかし玲子はそれをする気にならなかった。 (咲世子の方から仕掛けて来ない限り殺す事も無いか) 好奇心に負けた、という言葉がその理由として最も適切だ。 次に会った時咲世子がどう変化しているのか、していないのかという興味。 デメリットは多いが新一と同じ観察対象として残す事にした。 「じゃあ、私はこれで」 「はい、では――」 咲世子は玲子に明確な殺気を飛ばすと同時に、デイパックに素早く手を入れる。 反射的に玲子は予め変形を済ませておいた刃で咲世子の首を薙ぐ 代わりに響いたのは金属音。 硬質化した刃を受け止めていたのはライダーデッキ。 弾丸に近い速度に加え、頭部の変形という特殊な攻撃。 それに玲子は咲世子が何かを取り出す前に首を刎ねるつもりでいた。 咲世子が行動に出ると思っていなかったので出遅れたとは言え、そう止められる物ではない。 攻撃されると覚悟した上で常人離れした動体視力、受け止める技術を併せ持たねば対応出来ないはずだ。 つまり、 「……驚いたな。私を試したのか?」 「ええ。あなたからは血の臭いがしましたから。 まさか人間ではないとは思いませんでしたが」 それはこれまで散々観察され、試すような質問をされ続けた咲世子からのささやかな意趣返しとも言えた。 社会に溶け込むのに不自由しない程度の僅かな臭いで、着替えもした。 しかし玲子が頭から血を被った事に変わりは無い。 初めは咲世子も自身の血の臭いが混じり確証は持てなかったが、長時間話していれば判る。 それだけなら何らかの殺し合いに巻き込まれただけという事も考えられた――そんな経験をしていながら冷静でいられると言う時点で、それはそれで怪しいのだが。 だから試した。 田村玲子が危険人物か否か。 結果返って来たのは正当防衛と言うには過剰な一撃。 咲世子は玲子を他の参加者に危険を及ぼす人物と断定した。 玲子は知能の高い寄生生物。 多くの人間を観察してきた。 だが一般人や同族を相手にする事はあっても、規格外の人間を遭遇するのは新一を除けばこれが初めて。 故に咲世子の本質を見誤る。 咲世子はただのお人好しのメイドではない。 咲世子は枝葉の間をすり抜けるように跳び、数メートルほど後方の水溜まりに降りた。 それは玲子との接触の前に見繕っておいた物。 結構な高さからの着地だったにも関わらず音は無く、水面はほとんど揺れない。 水面にデッキをかざし、現れたベルトのバックルにデッキを差す。 咲世子が仮面ライダーファムに変身するのは、二度目だった。 玲子には変身の為の動作の間に咲世子を殺す事も出来た。 それをしなかったのはデッキの正体が分からなかった為だ。 もし爆発物なら火に弱い寄生生物としては不用意に手を出すべきではない。 それに反射的に殺しかけたとは言え、出来れば殺さずに済ませたかったというのもあるかも知れない。 「最後に一つお尋ねします。 ルルーシュ様を殺めたのはあなたですか?」 「さあ。 確認しなかったからな」 当然玲子が殺した男とルルーシュの外見的特徴は全く一致しない。 咲世子が逆上する所を見てみたくなり挑発しただけだ。 「そうですか。 どちらにせよ、あなたはここで討ちます」 だが咲世子は冷静だった。 一刻も早く帰らねばならない。 ルルーシュの悲願、日本とナナリーの奪還の代行の為に。 それに一人で帰るだけでは駄目だ。 騎士団には藤堂や星刻が居るとは言え、それではブリタニアに対抗するには足りない。 同じくこの場に連れて来られているC.C.、ロロ、ジェレミアの三人との合流と協力は必須。 ルルーシュと関係の深かった彼らなら、きっと同じように考えているはず。 その為にゼロとして、危険人物を排除する。 あの乱戦の時に見た少女のような弱者を守る。 だから名乗る。 TVの前に堂々と現れたあのゼロのように。 「私は篠崎流三十――いえ、私はゼロ! 力ある者への、反逆者です! とうっ!」 掛け声と共に跳躍。 本人がいれば『違う、間違っているぞ! ゼロはそんなキャラじゃない!』と非難していた事だろう。 相変わらずゼロ、もといルルーシュのキャラを微妙に勘違いしたまま咲世子は駆ける。 【一日目朝/B-3 北西】 【田村玲子@寄生獣】 [装備]なし [支給品]支給品一式×2、白衣@現実、しんせい(煙草)@ルパン三世、手錠@相棒、不明支給品(0~2) [状態]健康 [思考・行動] 0:人間を、バトルロワイアルを観察する。 1:篠崎咲世子は出来れば殺さないようにする。 2:茶髪の男(真司)を実際に観察してみたい。 3:泉新一を危険視。 4:腹が減れば食事をする。 ※コードギアスの世界に関する大雑把な知識を得ました。 知り合いに関する情報は得ていません。 【篠崎咲世子@コードギアス 反逆のルルーシュ(アニメ)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、双眼鏡@現実、ファムのデッキ@仮面ライダー龍騎、確認済支給品(0~1) [状態] 仮面ライダーファムに変身中、ダメージ(中)、疲労(中) [思考・行動] 0:元の世界に帰還して『ゼロ』となり、日本とナナリーを奪還する。 1:田村玲子を殺す。 2:危険人物は殺し、弱者は守る。 3:C.C.、ロロ、ジェレミアと合流する。 [備考] ※赤髪の少女(シャナ)、茶髪の男(真司)を危険人物だと思っています。 ※玲子の住む日本に関する大雑把な知識を得ました。 知り合いに関する情報は得ていません。 時系列順で読む Back 光を求めて影は Next 真実を惑わせる鏡なんて割ればいい 投下順で読む Back 光を求めて影は Next 真実を惑わせる鏡なんて割ればいい 071 元教師とメイドさん 篠崎咲世子 096 仮面ライダー vs 寄生生物 田村玲子
https://w.atwiki.jp/mikuhatyune/pages/164.html
アナタガ望ムノナラバ 犬ノヤウニ従順ニ 紐ニ縄ニ鎖ニ 縛ラレテアゲマセウ アルイハ子猫ノヤウニ 愛クルシクアナタヲ 指デ足デ唇デ 喜バセテアゲマセウ どちらが先に 溺れただとか そんなこと どうでもいいの 色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならん 知りたいの もっともっと深くまで 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず 染まりましょう アナタの色 ハニホヘトチリヌルヲ 例ヘバ椿ノヤウニ 冬ニ咲ケト云フナラ 雪ニ霜ニ身体ヲ 晒シテ生キマセウ アルイハ気高ヒ薔薇ノ 散リ際ガ見タヒナラ 首ニ髪ニ香リヲ 纏ワセテ逝キマセウ 骨の髄まで 染まってもまだ それだけじゃ 物足りないの 色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならん 知りたいの もっともっと深くまで 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず 変わりましょう アナタの為に 嗚呼 色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならん 知りたいの もっともっと深くまで 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず 堕ちましょう アナタと イロハニホヘト ドコマデモ
https://w.atwiki.jp/nikokasi/pages/261.html
作詞・作曲・編曲:銀サク 歌:鏡音リン アナタガ望ムノナラバ 犬ノヤウニ従順ニ 紐ニ縄ニ鎖ニ 縛ラレテアゲマセウ アルイハ子猫ノヤウニ 愛クルシクアナタヲ 指デ足デ唇デ 喜バセテアゲマセウ どちらが先に 溺れただとか そんなこと どうでもいいの 色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならん 知りたいの もっともっと深くまで 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず 染まりましょう アナタの色 ハニホヘトチリヌルヲ 例ヘバ椿ノヤウニ 冬ニ咲ケト云フナラ 雪ニ霜ニ身体ヲ 晒シテ生キマセウ アルイハ気高ヒ薔薇ノ 散リ際ガ見タヒナラ 首ニ髪ニ香リヲ 纏ワセテ逝キマセウ 骨の髄まで 染まってもまだ それだけじゃ 物足りないの 色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならん 知りたいの もっともっと深くまで 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず 変わりましょう アナタの為に 嗚呼 色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならん 知りたいの もっともっと深くまで 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず 堕ちましょう アナタと イロハニホヘト ドコマデモ
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/327.html
人間考察 ◆.WX8NmkbZ6 深い森の中で二人の女性が向かい合う。 白衣とメイド服という殺し合いの場にそぐわぬ格好の両者は共に二十代、黒髪の日本人。 共通点の多い二人だが、その間には『人』と『そうでないもの』という越え難い壁があった。 「そろそろ放送の時間よ?」 白衣を着た玲子は切れ長の眼でメイド服姿の咲世子を見据えた。 朝6時前、V.V.と名乗った少年が言った通りならば間もなく『放送』が入る。 玲子がそれに心を乱されることはないが、その時に少しだけ期待を寄せていた。 「この女は誰かが死んで絶望するのか、それとも生きている事で歓喜するのか」という疑問。 他人の行動に介入したがる変わり者、『お人好し』と呼ばれる類の人間がどんな反応をするのか。 「我々は何故生まれてきたのか」という問いへの答えに近付けるのか――玲子は観察を続ける。 「……そうですね」 返されたのは先のやり取りと同じ当たり障りのない言葉。 咲世子にとっても放送はさして重要ではない。 玲子に声を掛けた時のように「助けられるのなら助けたい」とは思うが死者は助けようがないのだ。 ルルーシュさえ生きていればいい。 そしてそのルルーシュは絶対尊守の力、ギアスを持っている。 ルルーシュが誰かを殺すことはあっても誰かに殺されることはないという信頼があった。 ただ放送への関心の薄さは悪い印象に繋がりかねない、故に一応の肯定を示したまで。 玲子は咲世子の返答――否、『反応』に細い眼を更に細める。 玲子の所作に最大限の注意を払っていながら、わずかに視線を泳がせて紡いだ無難な答え。 この会場内に生死を気に掛けている相手がいる。 玲子はそう判断した。 抱く感情は愛情なのか友愛なのか敬愛なのか、憤怒なのか憎悪なのか。 いずれにせよ有意義な観察となりそうだと、玲子は益々関心を強める。 『痛がり屋』の人間は社会を形成する。 何十 何百……何万 何十万と集まって一つの生き物となる。 自分の頭以外にもう一つ巨大な『脳」を持っている。 個体個体はひ弱でも、その社会性は寄生生物が持たない強さだ。 家族の繋がりというものは人間にとって特別なものらしいと『田宮良子』の母親から学んだ。 では知人友人、あるいはそれ以外の他人同士の繋がりはどうなのか? その答えは―― 『おはよう、皆』 6時間ぶりに聴くV.V.の声、6時の定時放送。 死者の名はともかく禁止エリアというのはこの二人にも必要な情報だった。 二人は放送に耳を傾ける。 ただし玲子の視線が向けられているのは名簿でも地図でもなく篠崎咲世子。 禁止エリアと死者の名前を覚える程度、寄生生物の中でも特に優秀な知能を持つ玲子には容易い。 重要なのはあくまで『観察』だ。 『――山薫、斎藤一――』 ――身体は強張り緊張が窺えるが、違う。 『――柊かがみ、緋村――』 ――違う。 『――劉鳳、ルイズ・フランソワーズ――』 ――一瞬肩を震わせたがこれも違う。 似た名前だったのか? 『――ルルーシュ・ランペルージ』 ――……………………。 服の裾が汚れるのも構わず咲世子は膝を落とした。 茶がかった目が映すのは絶望、目の前に玲子がいなければ声を上げていたかも知れない。 篠崎咲世子がこの会場で気に掛けていた唯一の存在は既に死亡していたのだ。 しかしその姿を見て玲子が抱くのは同情ではない。 これからこの女はどうする? 絶望のあまり自殺するか? 主催者の言った「願いを叶える」とかいう言葉を信じて殺戮に身を投じるか? それともこのまま座り込んでいるつもりか? そんな純粋な好奇心だった。 (ああ……この殺し合いを始めた人間は、人間のこんな姿が見たかったのかも知れないな) 「……嘘です……ルルーシュ様が、亡くなられたなんて……」 様付けということは恐らく家族や友人、恋人ではないだろうと、玲子は観察と考察を並行させる。 「恐らくあの放送は事実でしょうね」 「そんなはずがありません、ルルーシュ様は……!」 既に16人の死者が出ていることには全く触れない。 玲子にもそれだけその人物との繋がりが強かったのだろうと推測出来た。 もしくは特定人物以外の死に抵抗が薄い……『一般人』の枠から外れた生活を送ってきたとも考えられる。 ここまでの会話で玲子は完全に警戒されているので、詳しく経歴を尋ねる事は出来ない。 「あの放送は参加者全員に向けてのものよ。 死者を偽っても偽られた本人やその周囲の人間にはすぐに嘘と分かるわ」 玲子は目の前の女の顔色を窺いながら言葉を紡ぐ。 最初に殺した男の名を確認していない以上、玲子にも放送の真贋は分からない。 「放送は今後も行われるのに、一回目が嘘だと思われてしまっては後の放送の意味が薄れてしまうわ。 ここで嘘を吐くのはデメリットが大き過ぎるんじゃないかしら?」 しかし玲子がこの女に求めている『答え』に辿り着くには放送を信じてもらった方が都合が良い。 故に咲世子が正常に思考出来ない状態になっているのを承知で追い打ちを掛けた。 案の定咲世子の顔は益々青褪めていく。 「それでは……日本の解放は……」 「?」 言ってから咲世子はようやく我に返り、自らの失言に気付いた。 察しのいい玲子ならこの一言で、咲世子とルルーシュが『黒の騎士団』に関わっている事を読み取る。 玲子は日本人のようだが名簿の中にはブリタニアやEU、他に中華連邦出身と思しき名前が散在していた。 この会場内で広められてはまずい、黒の騎士団は他国からすればテロ組織に他ならないのだから。 そう考え焦る咲世子を他所に、数秒考える素振りを見せていた玲子は口を開く。 「『何』から、日本を解放するのかしら?」 それは聡い玲子のする問い掛けとしては不自然な物だった。 ▽ 日本とエリア11。 アメリカと神聖ブリタニア帝国。 化石燃料とサクラダイト。 「日本」という土壌は同じ、言語も同じ、共通事項は確かに多いが違いを列挙すればまたキリがない。 この篠崎咲世子という女はこんな出来過ぎた空事を言うには素直過ぎる。 私が最初に鎌を掛けた事もあって情報を出し渋っている様子はあるが、嘘を言っている気配はない。 それに多少の錯乱はあっても狂ってはいない。 むしろ相手に説明するという行為を通して脳内の情報が自然と整理され、冷静さを取り戻しつつある。 妄想や虚言でないとするならば現状では真実と見るしかない。 咲世子は私の知る日本とは根本的に異なる日本から来たのだ。 しかしこれ自体が興味深いのではない。 これはこれで面白いが違う。 この会場に残っているのは49人。 私と咲世子、新一と後藤を抜いて45人。 ――後45人も人間がいる。 それも私や私の知る者達とは全く異なる価値観で育った人間がだ。 より多様な人間の観察が出来る――それは私が抱き続けてきた疑問への答えに繋がるかも知れない。 「仕えていた相手が亡くなって、あなたはこれからどうするの?」 「もし本当にルルーシュ様が亡くなられたのなら……私は、私に出来る事をします」 義務感か。 そんな物にでも縋っていなければ立っている事も出来ない、といった所だろう。 「出来る事って?」 「私がゼロとなってルルーシュ様の意思を継ぎ、日本を奪還する事です」 成程、仮面の英雄――仮面は記号に過ぎず、仮面の下の顔に意味は無い。 ゼロの真贋は中身ではなく、その行動によって測られるという事か。 しかし確かにゼロ――ルルーシュは天才的な軍師で、失うには惜しいカリスマ性とやらもあったのだろう。 だが話を聞く限りでは騎士団にはゼロを継ぐような人材がいるようだし、影武者にはこの咲世子がいる。 彼がいれば日本を奪還出来る。 それは「彼がいなければ日本を奪還出来ない」とはならない。 騎士団へは日本の奪還の為に入団したと言うが、放送後の錯乱の理由は日本の為ではなく―― そしてナナリー様も取り返します。 ルルーシュ様の為に。 咲世子がそう続けるのを聞き、私は一つの仮説を立てた。 「あなたは日本とその兄妹、どちらが大切なの?」 「――それは……」 咲世子は兄妹と疑似家族のような感覚を持った――「情が移った」、という事だろうか。 色々と人間の事を研究してきた。 こういった不合理な行動や感情は――何となく理解出来る。 咲世子がこのバトルロワイアルに参加させられていなければ訪れていた、そう遠くない先の話。 咲世子は第一皇子シュナイゼル――及び黒の騎士団から離反し、皇帝となったルルーシュの下に参画する。 ナナリーを利用してルルーシュを操ろうとするシュナイゼルに賛同出来なかった為。 その為に彼女は日本人でありながら日本解放を目指す騎士団を離れ、ブリタニア側に付いたのだ。 それは玲子にも、今の咲世子にも知る由も無い話。 ▽ 咲世子は玲子にとって実に観察し甲斐のある女だった。 今は使命感や義務感によって哀しみという感情から目を逸らしている。 それが否が応でも直視せざるを得なくなった時、例えばルルーシュの死体を目にした時。 その時どのように反応し変化するのか実に興味深く、今後も観察を続けるのが望ましい。 しかし同行を求めても許可は得られそうに無いので、玲子は観察を一時中断する事にした。 「何処かに行く予定はある?」 「北の美術館に向かうつもりです。 あなたはあの青年を見に行くのですね」 「ええ」 長時間舐めるように観察され、流石にもう止める気もなくなったようだ。 しかし、美術館――それは玲子にとって少々不都合があった。 美術館には深夜に食った男の死体――残骸が放置してある。 そして咲世子は玲子が美術館の方から来たのを知っている。 あれを見られれば「田村玲子は殺し合いに乗っている」と広まるのは必然。 普段と違い名簿がある以上、簡単に『田村玲子』ではない他人になる事も出来ないのだ。 そうなると今後の他の参加者達の観察にまで支障を来す。 玲子の懸念事項はもう一つ。 寄生生物には半径約300メートル以内にいる同類の脳波のようなものを感じ取る能力がある。 放送直前頃から玲子は感じていた。 南西――咲世子が殺し合いに乗っている青年と会ったという方角の、他の寄生生物の気配を。 新一なのか後藤なのか、それとも玲子の知らない寄生生物なのかは分からないが厄介な存在だ。 どこかに身を隠した上でその青年を観察したかったのだが、同族が居ては見つかってしまう。 しかも気配は激しく動き回っており、件の人物と同族がまさに交戦中という可能性がある。 殺し合いに巻き込まれてしまっては観察どころでは無い。 一応咲世子には肯定したが、向かわない方がいいだろう。 この先どうするか――それは一先ずこの場で咲世子を殺してしまうのが一番効率が良い。 そうすれば美術館の死体が玲子の手に依る物だと人に知れる事は無い。 しかし玲子はそれをする気にならなかった。 (咲世子の方から仕掛けて来ない限り殺す事も無いか) 好奇心に負けた、という言葉がその理由として最も適切だ。 次に会った時咲世子がどう変化しているのか、していないのかという興味。 デメリットは多いが新一と同じ観察対象として残す事にした。 「じゃあ、私はこれで」 「はい、では――」 咲世子は玲子に明確な殺気を飛ばすと同時に、デイパックに素早く手を入れる。 反射的に玲子は予め変形を済ませておいた刃で咲世子の首を薙ぐ 代わりに響いたのは金属音。 硬質化した刃を受け止めていたのはライダーデッキ。 弾丸に近い速度に加え、頭部の変形という特殊な攻撃。 それに玲子は咲世子が何かを取り出す前に首を刎ねるつもりでいた。 咲世子が行動に出ると思っていなかったので出遅れたとは言え、そう止められる物ではない。 攻撃されると覚悟した上で常人離れした動体視力、受け止める技術を併せ持たねば対応出来ないはずだ。 つまり、 「……驚いたな。私を試したのか?」 「ええ。あなたからは血の臭いがしましたから。 まさか人間ではないとは思いませんでしたが」 それはこれまで散々観察され、試すような質問をされ続けた咲世子からのささやかな意趣返しとも言えた。 社会に溶け込むのに不自由しない程度の僅かな臭いで、着替えもした。 しかし玲子が頭から血を被った事に変わりは無い。 初めは咲世子も自身の血の臭いが混じり確証は持てなかったが、長時間話していれば判る。 それだけなら何らかの殺し合いに巻き込まれただけという事も考えられた――そんな経験をしていながら冷静でいられると言う時点で、それはそれで怪しいのだが。 だから試した。 田村玲子が危険人物か否か。 結果返って来たのは正当防衛と言うには過剰な一撃。 咲世子は玲子を他の参加者に危険を及ぼす人物と断定した。 玲子は知能の高い寄生生物。 多くの人間を観察してきた。 だが一般人や同族を相手にする事はあっても、規格外の人間を遭遇するのは新一を除けばこれが初めて。 故に咲世子の本質を見誤る。 咲世子はただのお人好しのメイドではない。 咲世子は枝葉の間をすり抜けるように跳び、数メートルほど後方の水溜まりに降りた。 それは玲子との接触の前に見繕っておいた物。 結構な高さからの着地だったにも関わらず音は無く、水面はほとんど揺れない。 水面にデッキをかざし、現れたベルトのバックルにデッキを差す。 咲世子が仮面ライダーファムに変身するのは、二度目だった。 玲子には変身の為の動作の間に咲世子を殺す事も出来た。 それをしなかったのはデッキの正体が分からなかった為だ。 もし爆発物なら火に弱い寄生生物としては不用意に手を出すべきではない。 それに反射的に殺しかけたとは言え、出来れば殺さずに済ませたかったというのもあるかも知れない。 「最後に一つお尋ねします。 ルルーシュ様を殺めたのはあなたですか?」 「さあ。 確認しなかったからな」 当然玲子が殺した男とルルーシュの外見的特徴は全く一致しない。 咲世子が逆上する所を見てみたくなり挑発しただけだ。 「そうですか。 どちらにせよ、あなたはここで討ちます」 だが咲世子は冷静だった。 一刻も早く帰らねばならない。 ルルーシュの悲願、日本とナナリーの奪還の代行の為に。 それに一人で帰るだけでは駄目だ。 騎士団には藤堂や星刻が居るとは言え、それではブリタニアに対抗するには足りない。 同じくこの場に連れて来られているC.C.、ロロ、ジェレミアの三人との合流と協力は必須。 ルルーシュと関係の深かった彼らなら、きっと同じように考えているはず。 その為にゼロとして、危険人物を排除する。 あの乱戦の時に見た少女のような弱者を守る。 だから名乗る。 TVの前に堂々と現れたあのゼロのように。 「私は篠崎流三十――いえ、私はゼロ! 力ある者への、反逆者です! とうっ!」 掛け声と共に跳躍。 本人がいれば『違う、間違っているぞ! ゼロはそんなキャラじゃない!』と非難していた事だろう。 相変わらずゼロ、もといルルーシュのキャラを微妙に勘違いしたまま咲世子は駆ける。 【一日目朝/B-3 北西】 【田村玲子@寄生獣】 [装備]なし [支給品]支給品一式×2、白衣@現実、しんせい(煙草)@ルパン三世、手錠@相棒、不明支給品(0~2) [状態]健康 [思考・行動] 0:人間を、バトルロワイアルを観察する。 1:篠崎咲世子は出来れば殺さないようにする。 2:茶髪の男(真司)を実際に観察してみたい。 3:泉新一を危険視。 4:腹が減れば食事をする。 ※コードギアスの世界に関する大雑把な知識を得ました。 知り合いに関する情報は得ていません。 【篠崎咲世子@コードギアス 反逆のルルーシュ(アニメ)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、双眼鏡@現実、ファムのデッキ@仮面ライダー龍騎、確認済支給品(0~1) [状態] 仮面ライダーファムに変身中、ダメージ(中)、疲労(中) [思考・行動] 0:元の世界に帰還して『ゼロ』となり、日本とナナリーを奪還する。 1:田村玲子を殺す。 2:危険人物は殺し、弱者は守る。 3:C.C.、ロロ、ジェレミアと合流する。 [備考] ※赤髪の少女(シャナ)、茶髪の男(真司)を危険人物だと思っています。 ※玲子の住む日本に関する大雑把な知識を得ました。 知り合いに関する情報は得ていません。 時系列順で読む Back 光を求めて影は Next 真実を惑わせる鏡なんて割ればいい 投下順で読む Back 光を求めて影は Next 真実を惑わせる鏡なんて割ればいい 071 元教師とメイドさん 篠崎咲世子 096 仮面ライダー vs 寄生生物 田村玲子
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/439.html
―――通学路 「…戻れ。パワー」 気絶したパワーをアームターミナルに戻し、佐藤は舌うちをする。 「クソったれ!」 その心の中に宿るのは、大切な仲魔を攻撃された憤りと…殺すこと無くそれを成し遂げたものへの恐れ。 「とにかく、ユミとチャーリーにも知らせないと」 そう呟くと、佐藤はその姿を獣へと変え、辺りを異界化させる。 「…急いで戻らないと」 辺りに“何の気配”も無いことを確認し、佐藤は夜の街を駆けた。 …その時、佐藤は未だ理解していなかった。 ―――更に1時間後 「やれやれ。ゆうなの奴、輝明学園でモンスターに襲われる、なんてな」 先ほど天使を放置した場所へと舞い戻り、マモルは溜息をついた。 「しかも椿でも斬れないなんて…」 学園内で行われていた“送別会”の最中の襲撃。 突然『家庭科室の冷蔵庫』から現れたそれに椿は文字通り手も足も出ず、苦戦していた。 一応こっそり手助けしたあとは椿の知り合いらしき、大きな刀を持った女の子が仕留めたので後は任せて戻ってきたが… 「…まさかあいつ、“あれ”なんてことは無いよな」 マモルの頭に浮かんだ突拍子のない考えに自分自身で吹き出す。 椿が斬れない相手。そう考えたら、何となく思い浮かんでしまったのだ。 「いやいやどこの世界に人を襲う“あれ”なんてもんが…ん?輝明学園ならありえるのか?」 これ以上考えても仕方がない。そう考え、先ほど思い浮かんだ、多分正解なんだろうな~と言う“答え”を打ち消す。 「さてと、どうやら、網にはかかったみたいだな」 気を取り直してその場から消えた天使を確認し、マモルはすぐそばにいる、迎えに行ってたそれに話しかける。 「ぶる丸。追えるか?」 ―――ばうっ! 一声なき、マモルの相棒である忍犬がしゅばっと消える。 「さてと、さっさと見つけないと」 続いてマモルもしゅばっと消える。 そう、佐藤は気づいて無かった。それはある意味において当然のこと。 彼らが敵に回して戦っているのは、カゲモリと言う名の“組織”だってことを。 ―――エヴァの茶室 「…分かった。少し待ってろ。作戦を立てる」 玲子とマモルのから0-phoneで報告を受け、エヴァはこの部屋にいるもう1人の“教育係”に目を向ける。 「聞いた通りだ。悪魔が玲子と接触してきた。“罠”にもかかったらしい」 「…やっぱり、巻き込まれたか」 吾妻玲二はため息をついた。 「出来れば取り越し苦労で終わって欲しかったんだがな」 日常から非日常…平和から闘争へ。その事の意味を“実体験”から痛いほど理解しているだけに、玲二の声は暗い。 「それで、どうするんだ?他の奴らにも声をかけるか?」 玲子を狙う“敵”が動き出したのが2週間ほど前。今までは玲子に気づかれる前に“処理”してきたが、 相手が直接接触してきたとなれば、今の人数ではこれ以上玲子を蚊帳の外に置いておくのは難しい。 「そうだな…いや」 エヴァは少しだけ考え、そして結論を出す。 「これ以上長引かせるのも面倒だ。明日の昼、今の人数でかたをつける。お前は妹と一緒に玲子と行動しろ」 エヴァが飄々と玲二に命令を下す。 それに、玲二は納得いかないと言う顔でエヴァに問う。 「…どういう事だ?護衛としてならマモルの方が俺たちよりはるかに優秀だろう」 玲二とて“襲う”方の元プロとして、護衛もその応用である程度はこなせる。 だが、持てる才能と努力全てを“護衛”につぎ込んだ忍者が相手では、明らかに見劣りするのも事実だ。 「せっかく相手の尻尾を掴んだんだ。マモルも“潰す”方に回す」 その玲二の問いかけに、エヴァはいつもの皮肉げな笑みを浮かべ、宣言する。 「いいのか?俺は“潰す”方が得意なんだが。それに輝明学園の中でまで護衛は必要ないだろう?」 玲二が問い返す。“俺たち”とは言わない。エレンには、あまり手を汚させたくない。 例え2人ともあと戻り出来ないほどその手を血で染めていようと。 だが、そんな玲二の問いに、エヴァは言う。 「聞いて無かったのか?私は、玲子と“一緒に行動しろ”と言ったんだ。“守れ”なんて、誰が言った?」 「…そう言うことか」 エヴァの出した“答え”を理解した玲二が顔をしかめる。 「あいつはよくやったよ。正直、1ヶ月で課題まで乗り切るとは思っていなかった。 週末か来週の頭くらいまではかかると思っていたんだがな」 そんな玲二に言い聞かせるように、エヴァは初めて玲子を褒めてみせる。 「…気が進まないな。俺は殺しをさせるために銃を教えたつもりはないんだが」 「知るか」 それでも浮かない顔のままの玲二の言葉を、エヴァは一刀のもとに切り捨てる。 「あいつ自身が選んだんだ。“光”の中で生きる道を捨て、“陰”として悪魔と…“闇”と闘りあう、とな。 本当にそのつもりがあるのなら、桜花以上のお守りは必要あるまい?」 玲子をいつまでも守っているだけの“お姫様”扱いなど、してやる気は微塵も無い。 この案件の当事者でいたいなら、“戦士”として、実力を示せ。 それがエヴァの出した答えだった。 「…つまりは卒業試験、って奴か…」 玲二が苦々しげに吐き出す。脳裏に宿るのはかつて、初めて人を殺したときの記憶。 自分が“暗殺者”として完成されるために行われた、儀式のこと。 「そんなところだ」 ―――どうやらコイツはまだ玲子を“護衛対象”と認識しているらしい。 そんな甘い考えをエヴァは鼻で嗤い、言う。 「心配するな。闇を食い破るための“牙”はこの私が直々に研いでやった。 あとはそれを使いこなす“頭”と“覚悟”があるか。それだけだ」 今回の案件、“魔人皇との戦い”に参加するだけの資格があるか。それを見極める。 「なければ…死ぬかも知れんがな」 例えそれが、どんな結果を招こうとも。 ―――輝明学園 通学路 「う~ん。家庭科室が謎のモンスターによって崩壊したので調理実習中止だなんて~実に残念でしたね~」 昨日の出来事など、嘘だとでも言うように、桜花が務めて明るく振舞う。 「…まさか、佐藤君が…」 一方の玲子は通学路を歩きながらも、浮かない顔をしていた。 正直今でも信じられない。あの日、玲子たちが魔界で見たこと。 佐藤が、ケルベロスと合体した魔人になり、魔神皇の手下になっていたこと。 そして…再び玲子の前に現れたこと。 「他の2人も、やっぱり魔人になってて…ハザマ君に従っているのかな?」 そう考えるのが妥当だと言うのは分かっている。分かっているが…認めたくない。 今の自分は“カゲモリ”なのだ。 カゲモリのことはまだ全てを知ったと言うわけでは無いが、カゲモリが何をしようとしているかは知っている。 玲子が自分の知る情報を伝えてすぐ、“カゲモリ”に1つ案件が発生した。その案件は…魔神皇の討伐。 今も各方面での情報収集や『旧校舎』を経由しない潜入ルートの確立に動いているメンバーがいると言う。 『参加するのなら、恐らく貴方にとっては実力的にも精神的にも辛い任務となる。 戦力は足りている。貴方が参加する必要は無い。どうするかは貴方が選んで』 カゲモリに加わるとき、タバサから発せられた問いかけ。その問いかけに玲子が一晩悩んで選んだ道は、自らも参加すること。 覚悟はしたつもりだった。だが… 「…やっぱり戦わなくちゃいけないんでしょうか?」 知り合いの登場で決心が鈍った。そんな不安を打ち消すように玲子は桜花に聞いた。 「そうよ」 だが、その答えは、桜花からでは無く、その背後から返ってくる。玲子には余り聞き覚えのない、澄んだ声。 玲子が泡を食って振り向く。そこには… 「戦いなさい。死にたくなければね」 セーラー服に身を包んだ、吾妻エレンが立っていた。 ―――居住区 無人学生寮 「おはよう。茶室以外で会うのは初めてだったか?」 エレンに連れられてやってきた玲子と桜花に、玲二は軽く挨拶をする。 「玲二さん…その格好は?」 見慣れた顔にほっとし、ついで玲二の格好に眉をひそめる。 玲二が身につけているのは急所を覆うプロテクターがついた黒いボディースーツ。軽装ながらいかにも戦うための格好だ。 「ああ、今回の“任務”は人目は気にしなくていいって話だったからな。準備してきた。何でも輝明学園の世界の特殊戦闘服って奴らしい。 エレンと玲子の分は隣の部屋においてある。着替えてきてくれ」 「分かったわ。玲子、ついてきて」 何でも無いことのように2人に促す。エレンが頷き、玲子を隣の部屋へと連れて行く。 「…玲子まで呼ぶ必要は無かったんじゃないんですか~?」 部屋に残った桜花が、訝しげに玲二に問いかける。 「すまないな。桜花」 その問いかけに、玲二は心底すまなそうに謝る。 「エヴァの意向でな。今後、本当にあいつらとやりあえるのかを見極める。 ダメならこの案件には関わらせない。なんならカゲモリをやめてもいい、だそうだ」 玲二は淡々とエヴァに伝えるよう言われたことを口にする。 「…酷い“試験”もあったものですね~」 桜花がため息をつく。かつて、ウィザードとして多くの侵魔と戦ってきた身としては、何をしたいのかは分かる。 もしもの時、躊躇しない覚悟。それがあるのかを見極めようと言うのだ。 「頼りにしている。玲子を守ってやってくれ」 「言われなくても。今の私は玲子のガーディアンですから~」 2人して、示し合わせたように笑いあう。短いやり取りだが、お互い理解した。 “守護霊”と、“教育係”。2人とも、玲子のことを守りたいと思っている。 「…着替え終わったわ」 笑顔で見つめ合う2人に僅かに目を開き、戦闘服に着替えたエレンと玲子が入ってくる。 「よし、あとは武器の点検をしたあとは学生の登校と人ばらいが済むまで2時間はこのまま待機だ。適当に寛いでてくれ」 「似合ってますよ玲子~」 主に玲子に聞かせるために玲二が今後の予定を確認し、桜花が玲子の格好を褒める。 「あの、一応は年頃の女の子としてはそれは複雑です桜花さん…」 ボディラインがくっきり出てしまう格好に玲子は恥ずかしそうだ。玲二がいるのでなおさらだ。 「…武器の点検?」 一方で同じような恰好でプロポーションもかなりのものであるエレンは慣れたものでその手の照れは見受けられない。 淡々と、玲二に疑問点を尋ねる。 「ああ、整備はちゃんとしてるが、今回は普段使わないような大物も持ってきてるだろう? 時間はあるんだ。お互いの武装を確認する意味でも、ちゃんと見ておいた方がいい」 「…分かったわ」 玲二の答えに納得し、エレンが頷く。 そして2人は次々と“虚空から”大量の武器を取り出した。 「ええっ!?」 その光景に思わず目を見開き、玲子が声を上げる。 「…何を驚いているの?」 むしろ玲子が驚いたことを訝しみながら、エレンが玲子に尋ねる。 「え?だって今何も無いところから銃が…」 「…すまん。俺のミスだ。まだ教えて無かった」 混乱する玲子に玲二がため息をついて教える。 「“時空鞘”って言う、武器とかを異空間にしまって見つからずに持ち歩けるようになる装備があるんだ。 武器を使う、ウィザードじゃないカゲモリは大体持ってる。茶室の武器庫に予備が何タイプかあったはずだから、あとで貰ってくるといい」 そう言うと玲二は床に並べられた武器の中からエレンの取り出した拳銃を拾う。 「俺のデザートイーグルじゃあ玲子には重すぎる。いいか?」 「…構わないわ」 エレンに確認を取った後、玲子にそれを放る。 「っと!」 反射的にそれを受け取った玲子に、玲二が説明する。 「そいつはベレッタ。玲子がずっと練習に使ってたのと同じ型だ。中には一応侵魔用の月衣貫通弾が入ってる。 まあ、茶々丸の話じゃあガンの効かないタイプの悪魔には効かないらしいから、気休め程度だけどな…さてと」 伝え終えると玲二は自分の持ってきた武器を1つ1つ手に取り、確認していく。エレンと共に。 「あ、あの…?」 「ああ、玲子はそいつを確認したら終わりでいい。まあエレンが普段使ってるやつだから大丈夫だとは思うけどな。整備の仕方は前に教えただろ?」 もはや玲子の方を見ようともせず、玲二は銃を確認しながら呟くように言う。 「あ、はい…」 その、引きしまった玲二の真剣な表情に何となくドキドキしながら、玲子も手にした拳銃の確認を始めた。 ―――2時間後 「…そろそろだな」 腕時計を確認し、玲二が立ち上がる。それと同時に玲二の0-phoneに連絡が入る。 「―――“ルーク”の玲二だ。ああ、“ポーン”の2人も一緒だ。いつでもいける。分かった。10分後だな」 エヴァからの連絡を受けて玲二が頷き、電話を切る。 「“キング”から連絡があった。ついさっき“クイーン”がターゲットの周辺に残ってた一般人を全員眠らせて運びだし終わった。 ターゲットの半径300m以内に一般人はいない。人目は気にしなくても良いが、時間はかけるなだとさ。執行部が動く前に片をつけるらしい」 淡々と必要事項を3人に伝える。エレンが無表情に、桜花は心なし険しい顔で、そして玲子は緊張しながら、頷く。 「よし。行こうか」 命令を伝え終え、玲二は時空鞘から取り出したアサルトライフルを手にする。そして。 「…ルーク、ポーン、行動を開始する」 作戦の開始を宣言した。 ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/gods/pages/180.html
オクヤマツミ(奥山津見神) イザナギに殺されたヒノカグツチの死体から生まれた神。 関連: ヒノカグツチ 別名: オクヤマウエツミ (奥山上津見神)
https://w.atwiki.jp/eriponmagi/pages/179.html
「失礼します」 横山玲奈は一つ深呼吸をして、戸をくぐった。 深く椅子に腰掛けた50絡みの男が、玲奈を迎え入れる。 「ご苦労。まあ、楽にしてくれ」 「はい」 男の前まで歩み出た玲奈は少しだけ肩の力を抜いた。 相手の表情が幾分柔らかかったこともある。 きっとそんなに悪い話では無いのだろう。 「早速だが、お前の担当地区が決まった」 「はい」 「M13地区に行ってもらう」 その地区に聞き覚えがあって、暫し考えた玲奈は、その意味にたどり着いて思わず声を出した。 「M13地区……ですか?」 「そうだ。お前には『三大魔道士』の一人を監視、報告してもらうことにした」 ――中略―― 一頻り笑った後、男が上司の顔に戻る。 「では横山玲奈、M13地区への配属を通達する。 任務は三大魔道士の一人”大喪女”鞘師里保の監視、及び情報収集、報告。 一人での任務になるが、常時M13地区近隣で自由に動かせる魔道士を置くよう手配する。 移動は1週間後。住居及び、学校への転入手続きも局の方で行う。 これまでとはかなり違う質の業務になることが予想される。 身を優先し、無理はせず業務に当たって欲しい」 「はい」 「以上だ。ご苦労さま」 「では、失礼します」 玲奈が退室する間際、また親が顔を出す。 「娘を、楓をよろしくな」 玲奈も子供の笑顔で答えた。 「はい、加賀局長、それでら!」 〇 ハ*`・_ ・ル<『魔法使いかえでぃー』、春水堂の自販機で絶賛発売中やで!! ノナ;o’u’o)<だから登場人物の名前だけ変えて内容丸パクリはダメだって春水ちゃん! ハ*`・_ ・ル<リクエスト受けたらやらなあかんやろ。それに天丼は関西人の基本やで (おしまい) ※参考 久しぶりにハロプロ小説書こうと思うんだけど書いてほしい内容をタイトルで表現しなさい [無断転載禁止]c2ch.nethttps //www.logsoku.com/r/2ch.sc/morningcoffee/1491224074/ 6 名前:名無し募集中。。。@無断転載は禁止[] 投稿日:2017/04/03(月) 21 58 51.14 0 娘。小説書く『魔法使いかえでぃー』
https://w.atwiki.jp/toho/pages/7320.html
綴れぬ森の少女 サークル:幽閉サテライト Number Track Name Arranger Lyrics Vocal Original Works Original Tune Length 01 綴れぬ森の少女 神奈森ユウ、HiZuMi かませ虎 senya 東方怪綺談 不思議の国のアリス [03 50] 妖精大戦争 メイガスナイト 02 至上の喰字 奥山ナマリ 奥山ナマリ 兎明 東方紅魔郷 ヴワル魔法図書館 [04 22] 03 綴れぬ森の少女(Instrumental) 神奈森ユウ、HiZuMi - - 東方怪綺談 不思議の国のアリス [03 50] 妖精大戦争 メイガスナイト 04 至上の喰字(Instrumental) 奥山ナマリ - - 東方紅魔郷 ヴワル魔法図書館 [04 22] 詳細 第四回博麗神社秋季例大祭?(2017/10/15)にて頒布 イベント価格:500円 ショップ価格:770円 レビュー 名前 コメント