約 185,480 件
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/9006.html
ドカポンUP! 夢幻のルーレット 機種:PS4、NS 作曲・編曲者:衣笠道雄、松岡純也、石川真也 開発元:STING 販売元:AQUAPLUS 発売年:2020 概要 『うたわれるもの』シリーズと『ドカポン』シリーズのコラボレーション作品。 作品のタイトルにはドカポンの名が前面に出ているが、基本的には『うたわれるもの』の世界観に則った作品。 しかしながら、ドカポンシリーズとしてはコラボした作品との相性がすこぶる悪く、重要な部分での様々な仕様変更と削除された要素の数々が相まって評価は極めて低い。 一方で「うたわれるものシリーズのファンアイテム」としては一定の評価を得ているようである。 サウンドトラックはプレミアムエディション(限定版)に同梱されているが、曲目以外の情報が一切無く、ゲーム中で実際に聞かないと解放されない、特典モードのBGMの中でしか作曲・編曲者の情報を確認出来ない。 本項の収録曲一覧はサントラのトラック順(未収録曲・ダウンロードコンテンツ除く)になっているが、ゲーム内のBGMモードと一部並び順が異なっており、また作曲・編曲者の情報はBGMモード記載の内容を抜粋している。 収録曲 プレミアムエディション同梱サウンドトラック収録 曲名 作曲・編曲者 補足 順位 Chance It! (Game Version) 松岡純也 オープニングムービー歌:津田朱里 Chance It! タイトル画面 運命の選択 石川真也 各種設定画面 夢幻の旅立ち 衣笠道雄 対戦中のBGMとして対戦開始前に選択可能な曲※ストーリーモードでも使用されてもいる ふるさとの滋味 松岡純也 時には獣のように 衣笠道雄 ぬけがけ御免 松岡純也 帝都遁走 衣笠道雄 勇気を胸に 松岡純也 凍土の果て 暴虐の翼 衣笠道雄 果て無き悪夢 金波銀波 ナイショの散策 蒼き旋風 松岡純也 砦の決闘 石川真也 風流踊り 武人の掟 松岡純也 勝ち抜き上等 衣笠道雄 通常戦闘 闘志燃やして 石川真也 対村を支配するケモノ戦 頂上決戦! 松岡純也 対大型ケモノ戦 今日の友は明日の敵 石川真也 対他プレイヤー戦 傀儡回廊 松岡純也 対アヴ・カムゥ戦 薄氷の勝利 死は舞い降りた 狂王の宴 衣笠道雄 炉端の平和 拠点マス うららかな小径 松岡純也 村マス 買い物日和 石川真也 各種お店マス 回復祈願 松岡純也 大社マス 強者の祝祭 衣笠道雄 中間イベント(御前試合) 欲しけりゃ奪え! 松岡純也 店・村襲撃中 君に幸あれ キャラクターイベント(サクヤ・テオロ等) なにげない日々 衣笠道雄 キャラクターイベント(カムチャタール一味等) 逆境を越えて 松岡純也 キャラクターイベント(ディー等) 悲喜交々 衣笠道雄 晴れ晴れ天晴れ! 中間イベント(グッドイベント) 枯れ草すすけて… 中間イベント(バッドイベント) 風のたより 中間報告 栄光は誰に? 松岡純也 最終順位発表 Chance It! (Instrumental) プレミアムエディション同梱サウンドトラック未収録曲 これからくる未来 松岡純也 ストーリーモードエンディング歌:津田朱里 ダウンロードコンテンツ追加配信曲 天命の傀儡 UP!EDIT 衣笠道雄 対戦中のBGMとして対戦開始前に選択可能な曲 長閑な箱庭 UP!EDIT 石川真也 サウンドトラック ドカポンUP! 夢幻のルーレット オリジナルサウンドトラック ※限定版にあたるプレミアムエディションに同梱されている。 PS4版 NS版 COLOR OF LIGHT ※上記サウンドトラックに未収録のエンディング曲「これからくる未来」の他、オープニング曲「Chance It!」のフルコーラス版も収録されている。 オープニングムービー
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/2047.html
ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 機種:NDS 作曲者:永田権太, 峰岸透 発売元:任天堂 発売年:2007年 概要 「ゼルダの伝説」トゥーンシリーズで、『風のタクト』から数ヶ月後のリンクの冒険を描いた続編。 ニンテンドーDS初のゼルダであり、オールタッチペン操作という新たな試みに挑戦している。 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 シーワンのテーマ ラインバックのテーマ NDS421位ゼルダ38位 大海原 NDS330位 正式曲名不明 タイトル(大海原) ファイルセレクト プロローグ 海賊 幽霊船 幽霊船2 さらわれたテトラ 町 家の中 洞窟 剣の稽古 ダンジョン 戦闘 テリーショップ 占いの館 ボス戦 精霊救出1 精霊救出2 ファントムに見つかる 霧の海 幽霊船に接近 大砲ゲーム説明 ミニゲーム 海のボス戦 勇気の精霊 ジョリーン襲来 魔人ベラムー ラインバックのテーマ その2 ゴロン島 ゴロンの家 ベラムー戦 シエラの記憶 ゼルダの子守唄 復活したベラムー ベラムー戦2 ベラムー最終戦前1 ベラムー最終戦前2 ベラムー戦3 海王 エピローグ スタッフロール Fin ゲームオーバー サウンドトラック 30周年記念盤 ゼルダの伝説 ゲーム音楽集
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/17854.html
夢幻の夢魔鏡(OCG) 永続魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):このカードの発動時の効果処理として、 [[デッキ]]から「夢魔鏡」モンスター1体を手札に加える事ができる。 (2):フィールドゾーンに「聖光の夢魔鏡」が存在する限り、 自分フィールドの全てモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。 (3):フィールドゾーンに「闇黒の夢魔鏡」が存在する限り、 相手フィールド全てのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。 デッキサーチ 夢魔鏡補助 永続 能力弱化 能力強化 魔法 関連カード 闇黒の夢魔鏡(OCG) 聖光の夢魔鏡(OCG)
https://w.atwiki.jp/nitendo/pages/8113.html
ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 とは、【ニンテンドーDS】用のゲーム。 概要 ストーリー ゲームシステム キャラクター 主要人物 住民 ボス ザコキャラ 紹介動画 リンク 移植・リメイク コメント 概要 ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 他言語 The Legend of Zelda Phantom Hourglass (英語) ふりがな ぜるだのでんせつ むげんのすなどけい ハード 【ニンテンドーDS】 メディア DSカード ジャンル ペンアクションアドベンチャー 発売元 任天堂 開発元 任天堂 プロデューサー 青沼英二岩田聡(エグゼクティブプロデューサー) ディレクター 岩本大貴 プレイ人数 1~2人 発売日 2007/06/23 (日本) 値段 DS 4,571円(税別)WiiU 968円(税込) レーティング CERO A(全年齢対象) 対応機能 DSワイヤレスプレイDSダウンロードプレイニンテンドーWi-Fiコネクション シリーズ ゼルダの伝説シリーズ 移植・リメイク 【Wii U】? 【バーチャルコンソール】 日本販売数 約91万本 世界販売数 約413万本 【ニンテンドーDS】向けに発売したゼルダの伝説シリーズの1作。 【ゼルダの伝説 風のタクト】の続編。トゥーンの絵柄と大海原の世界観で、新たな異世界冒険を描く。 DSらしくタッチペンで殆どの操作を行う作品として作られており、謎解きにはマイクやスリープ機能と言ったDSの機能がフル活用される。 「海王の神殿」という全体の進行状況に応じて少しずつ攻略する広大なダンジョンや、自前の船をカスタマイズするシステムなど、実験作的な要素も複数導入された。 普段のシリーズとは異なる箇所が多く見られていたが、DSブームも手伝って国内の購入者は女性が25%を占める等、幅広いユーザー層を獲得。世界販売数も400万本を越える好調な作品となった。 ストーリー 青い大海原の上を自由に翔る白い海鳥たち 波をかき分け颯爽と突き進む海賊船 この船に乗っているのは 海賊のお頭をしている女の子テトラと、その手下たち そして、緑衣の少年リンク テトラとリンクの出会いは、ほんの少し前のことでした あるときテトラは いにしえに滅びた国"ハイラル王国"の王女ゼルダ姫であるとわかり 魔王にさらわれてしまいました しかし、リンクが退魔の力を身につけて勇者となり 魔王を倒してその彼女を助け出したのです その後も一緒に冒険を続けてきた彼らは 大精霊"海王"が治めているという海域に偶然さしかかり 幽霊船のウワサを思い出します そこへ深い霧の中から現れた、怪しいボロボロの船 勢い勇んで乗り込んだテトラを乗せ、"幽霊船"はふたたび離れていきます 飛び移ろうとしたリンクはあえなく海の中へ落ち、気がつけばそこは見知らぬ島 この島で偶然であった妖精シエラとともに 幽霊船を探す冒険が始まります ゲームシステム 見下ろし画面でライフ制度や装備を使い分ける点は【ゼルダの伝説】を参照。 基本的な操作法本作はタッチスクリーンをメインにした操作が基本。画面をタッチするとリンクが歩き、近くは徒歩、遠くは走って移動する。ジャンプは離れた足場があると自動で行う。走りながら円を描くと前転が発動。人や看板をタッチすると話す・調べる事が可能。岩などをタッチすると持ち上げ、タッチした方向へと投げる。剣を手に入れた後は敵をタッチすると斬り付け、スライドするとその方向へ剣を振るう。リンクの周りに大きく円を描くと回転斬り。動かせるものをタッチすると押したり引いたりできる。十字キーとYABボタンはメニュー・マップ・アイテム表示に使用。L・Rキーはアイテムを持つ動作となる。 航海海では海図を見ながら移動する。タッチペンを航路を描き、目的の場所まで自動的に移動が始まる。航海中は下画面で様々な障害に対処する事となり、時には手動で進路を変えたり、ギミックに対処しなければならない。海図を手に入れてない海域へは行くことができず、どこかで海図を手に入れる必要がある。 メモ海図や島の地図には自由にメモを残す事ができる。 海王の神殿と夢幻の砂時計海王の神殿というダンジョンでは聖域以外の場所にいると呪いで自動的にダメージを受けてしまう。夢幻の砂時計というアイテムがあると、呪いのダメージを一定時間無効化する事ができる。初期は10分のみだが、ボスを倒したりアイテムを集めたりすると効果時間が伸びる。神殿内にはファントムという凶暴なモンスターも登場し、攻撃されると砂時計の時間が大幅に減少。砂時計がない時に斬られると即死してしまう。 船パーツ本作の船は自在にカスタマイズできる。全てで8つの部位があり、船のパーツを同じシリーズに揃えると耐久力が上がる。 マジカルボックス(アイテム交換)メルカ島の右上にいるタレサンに話すと船のパーツや秘宝を「マジカルボックス」に入れて交換できようになる。3箱まで入れる事ができる。交換はすれちがい通信か、マルチプレイ・Wi-Fi対戦で戦った相手と自動的に行われる。 対戦のルールDSワイヤレスプレイ・ダウンロードプレイ・Wi-Fi通信で他のプレイヤーと対戦を行える。リンク側とファントム3体側をそれぞれ交互に操作し、フォースを奪い合う。リンクはフォースを拾って自地へと運び、ファントムはそれを阻止する。3回戦行ってポイントが多かった方の勝利となる。 キャラクター 主要人物 【リンク】 【テトラ(ゼルダの伝説 風のタクト)】 【シエラ(ゼルダの伝説 夢幻の砂時計)】? 【ラインバック】? 【シーワン】? 【ジョリーン】? 【ネーリ】? 【リーフ(ゼルダの伝説 夢幻の砂時計)】? 【海王】? 【テリー(ゼルダの伝説シリーズ)】 【フォーチュン】? 住民 【タレサン】? ボス 火焔幻術師ブレイズ? 竜巻魔空魚フーオクタ? 甲殻巨大種レヤード? 地獄四姉妹キュバス? 重機動鎧竜ボンゴロンゴ? 氷炎双頭竜グリオーク 古代巨岩兵オーイス? 夢幻魔神ベラムー? ザコキャラ 【アイスキース】 【アイスバブル】 青チュチュ 【アカザル】? 赤チュチュ 【アモス】 【岩チュチュ】 【ウミブリン】 【ウミブリン船】 【オクタロック】 【カマバド】? 【キース】 黄チュチュ 【ギョマゾン】 【グーズ】 【グヨーグ】? 【クロウリー】 【ゲル】 【ゴースト】 【コボズラ】? 【シーオクタ】? 【シーローラー】? 【地獄亡者】? 【ジョリーン船】? 【スタルチュラ】 【スタルフォス】 【スタルフォス剣士】 【スプリンター・ファントム】? 【ダーク・ファントム】? 【大砲船】? 竜巻(小) 【テール(ゼルダの伝説シリーズ)】 テクタイト(青/赤) 【ニョロンゾ】? 爆発タル 【パタフライ】? 【ハチ】 【バブル(ゼルダの伝説シリーズ)】 【パメット】 【ビーモス】 【ヒノックス】 【ファイアキース】 【ファントム(ゼルダの伝説 夢幻の砂時計)】? 【ファントム・アイ】? 【プチブリン】 フラッパー(ピンク/白)? 【ベルクラゲ】? 【ポーン】 【ボズラボズラ】? 【マスクモ】 【マッシブアイ】? 【緑チュチュ】? 【モルドワーム】 【ユキザル】? 【ライクライク】 【ルピーライク】? 【ロープ(ゼルダの伝説シリーズ)】 【ワインダー】? 紹介動画 リンク 公式ホームページ 移植・リメイク 【バーチャルコンソール】【Wii U】?向けに2016/08/03から配信。 コメント 名前 全てのコメントを見る?
https://w.atwiki.jp/magicschool/pages/191.html
【夢幻の聖約】 「時は満ちた…」 闇の中、歩み寄る影に土方は驚愕する。 青を基調とした、鎧。 獅子の胸、狼の両肩、豹の膝、鷹の翼。 「凱装、だと?」 「余は、空の獣王。神獣王の座につくのは余だ。よって、貴様の力を徴収する」 敵意に反応し、光が集う。 黒を基調とした、鎧。 鳥類のヘッド、熊の胸、虎の両肩、石の翼。 戦闘は激烈を極める。 鷹の翼から襲い掛かる真空波を、ソニックフェザーが切り裂く。 映像をコマ落とししたかのごとく一瞬で接近、繰り出した剣菱が、数歩下がっただけで見切られる。 「甘いわ…」 「いや、そこがいい。その位置がとてもいい」 土方は、敵が自身と同等以上の力の持ち主であることに気づいていた。 ゆえに、全力。 一切の容赦なし。 左足を軽く上げ、拳を振りかぶる。 しゃん、と澄んだ音を立ててソニックフェザーがハイマット形態に。 さらに、その翼端に詠唱翼が展開する。 「喰らえ、ソニック・トルネード!」 野球のピッチャーのように足を振り下ろして、拳を突き出す。 その瞬間、土方の全身が一瞬で音速を突破。 発生した衝撃波と拳にこめられた魔力により、周辺ごと爆砕される。 対超大型魔獣用の必殺技である。 いささかやり過ぎの気もしないでもないが、同じ凱装持ちだ。 死ぬことはあるまい。 ソニックフェザーが過酷な行使に砕け散る。この技のいくつかある欠点の一つだ。 しかし… 「なるほど、良い技だ。地の獣王でありながら音速を超えるとは、見事の一言に尽きる」 「なん…だと…」 突き出した拳を、無傷の青い凱装の人物が片手で受け止めている。 わずか数メートルからの超音速攻撃を、自身も同じ速度で後方へ飛ぶことでエネルギーの大半を相殺したのだ。 使用した魔力はほぼ同じ。 だが、二人の間には致命的な差がある。 「飛べぬ翼は砕けたか。だが、容赦はせぬぞ」 目にも止まらぬ怒涛のラッシュが土方を襲う。 大地に足場を依存しない立体的な攻撃は、土方の格闘能力でも捌ききることが出来ない。 さらには、時折交えられる風属性の攻撃も厄介だ。 あっというまに土方はぼろぼろになって大地に転がった。 「さて、中々に楽しませてもらったせめてもの礼。余の最大の奥義でトドメをさしてやろう」 中に浮かぶ空の獣王の手に、風の魔力が集まっていく。 「待つですよ、空の獣王。真吾を殺したら、私たちは絶対にあんたには従わないですよ?」 人の姿を取った神獣たちが闇の中から現れる。 「ふむ。ならば、交換条件ということかな?」 「私たち、聖約者たる十七柱と…」 朦朧とした意識の中で、土方は別れを告げられた。 「すまなかったな、真吾。わしらのために…」 こうして土方は超獣装と、十七柱の聖約者を奪われた。 その意味さえも理解できないままに。 【病室のベッドにて】 「あなた、ほんっと~~~~~~~~~~~に、弱いんですのねぇ」 「尻尾さんはどうしてそんなに弱いのかしら?」 「お姉さま、そんな…」 包帯まみれになった土方を八乙女三姉妹が取り囲んでいた。 「あはは、真吾ちゃんは弱くないよ。負けやすいけどね」 リンゴの皮をくるくると剥きながら、天河もくすくすと笑う。 魔術学園のでは、重傷を負うことも珍しくはない。 天河のような例外を除いて、殆どは治癒魔術で回復してしまうからだ。 見舞いという名の雑談を終え、四人は早々に立ち去った。 「なぁ、土方」 ずっと壁際で腕組みしていた速水が、ようやく口を開く。 「お前、いつから力でごり押しできるようなキャラになった?」 「キャラとか言うな、独神。言いたいことは分かってるし、反省は終わりだ」 土方はベッドの上で包帯やら何やらを適当に引っぺがす。 その表情には、いつの間にか楽しそうな笑みが浮かんでいた。 「何処へ行けばいいのか、わかってるのか?」 「おう。ご丁寧にも、挑戦状が残ってたからな。どういう了見か知らんが、目に物見せてやるぜ」 そして半日ほどの準備をして、土方は再びあの場所を訪れることになった。 【十二支の宮、再び】 「行くのか、強敵(とも)よ…」 鼠の宮の外。今回も律儀に待っていた蟹が声をかけてきた。 「おう、行くとも」 「何のために。お前が戦う義理など無いだろう」 「まったく持ってその通りだ」 「アレ? そこは、愛のためにとか自分のせいで捕らえられた仲間のためにとかじゃないのか?」 「いつまでも付き合いきれるか、クソッタレ。オレはな、三行半を突きつけに行くんだよ!」 何か言いかけた蟹をひっくり返して土方は走り出す。 「まずいな。どうしてこうなった…」 空を仰いだまま、蟹はcvアナゴくんでつぶやいた。 【ネズ美の宮】 ネズ美は今、生涯最大の危機を迎えていた。 空の獣王により彼女達は十二支の宮の新たな主たちに分配されて管理されている。 ネズ美を管理するのは、よりによってワシの神獣だった。 なんか前の方で鷹とか書いてあったが、ワシの間違いである。 彼は暇つぶしと称して、スナネズミの姿になったネズ美を追い立てる残虐な遊びに興じるドSであったのだ。 ネズ美の小さな体は、何度も空へ持ち上げられ、大地に叩きつけられ、その凶悪なカギ爪に切り裂かれていた。 それでも、弱音もこぼさず必死で逃げる。 これば、罰なのだ。 真吾に何も説明することが出来なかった、自分への罰。 わずかな思索が、致命的な隙となった。 舞い降りてきたワシの鋭い爪が襲い掛かる。 柔らかい腹部をかばう暇も無く、自分は致命傷を負うだろう。 「真吾、ゴメンでちゅ…」 目を閉じたその瞬間、襲い掛かったのは爪の痛みではなかった。 まぶたを閉じた瞳、その闇を切り裂く真紅のナイフ。 雷鳴のような轟音が。 怒りに燃えるマズルファイアが。 打ち出された超音速の弾頭が、衝撃波でネズ美ごとワシを打ち据えた。 ぐるぐると回る視界を、頭を振って回復させる。 大地に立つ人間。 彼の右手に輝く白銀の巨銃。 その名は、狂王の鉄槌。 「おう、スマン。衝撃波届いたかwww」 「真吾!」 ワシは完全に目を回して墜落している。 土方はそのくちばしをハンカチで縛り上げ、翼を荒縄でくくって背負う。 「なんで、なんできたんですか?」 ぐしぐしとこぼれる涙やら鼻水やらをぬぐいながら、ネズ美が問いかける。 「縁切りにw」 「はい?」 「いつまでもこんなことに付き合ってられるか。オレはオレのルールで生きていくんだからな。だから、奴にお返しをしたら一切合財縁を切る」 「ええええ!?」 ポカーンとした表情で固まったネズ美を置き去りに、ワシを背負った土方は走り出した。 残された時間は十分である。 【エロタウロスの宮】 「スーパー!」 「アレ、ちょっと?」 「土方!」 「いや、ワシだよ、ワシワシ。敵じゃないよ?」 「キィィィィイイイイイイイイック!!!!」 【通りすがりの稲妻キックでエロタウロスは倒された】 【双子の宮】 「ふ、来たな負け犬」 「だが、我ら狼の双子、この宮は一歩も…」 「お舘さま! 逃げてくだされ、拙者たちのことはー」 「猫にまたたび、犬にイヌマーンwwwww」 【土方のぶん投げたミミズの煮汁で、イヌ科の神獣たちは大フィーバーだったそうな】 ごろごろとミミズに体をこすり付けて喜ぶ狼と犬子たちを放置して土方は走る! べ、別に面倒になったわけじゃないんだからねっ!? 【蟹の宮】 「殿、お許しください。この兎子は忍の定めにー」 「おう、分かった。じゃ、さよなら」 「あ、あれ? 殿? そこは何がしかの葛藤をー」 「付き合いきれん」 【兎子は一撃で叩き伏せられ、華麗な亀甲縛りで吊るされたそうな】 【獅子の宮】 に、入る直前。 土方は、ウェポンラックから新しい銃を取り出した。 力のステンノー。 単発式ではあるものの、その威力はチャージした魔力によって上昇していく。 さらには、グレネードランチャーとしても使うことができる優れものだ。 セットした自作の弾頭を、獅子の宮に叩き込む。 しばらくして中に入ってみると… 「ひ、ひはまふるひぞ・・・」 「だーりん、またたびはらめぇ~」 【またたび弾でグデングデンになった獅子の神獣と虎子が転がっていた】 【処女の宮】 「可愛いお子さんですね~」 「いやいや、それほどでもありますよ」 「あらあら、うふふ」 「ぱっぱー! じゅーちゅおいし~よ」 「たーたんっ おかし、おいしぃの~」 「お世話をかけたようで、こりゃまた申し訳ない」 「いえいえ~」 【ものすごく人のいいお嬢さんが、やっちゃんとあーちゃんを返してくれたそうな】 【天秤宮、天蠍宮を通り過ぎ、人馬宮にて】 「真吾さん…」 「馬子、その辺で勘弁してやれ…」 【不埒な行いをしようとして返り討ち、ズタボロになって転がるケンタウロスがいた】 【流石腐ってもスレイプニルである】 【磨羯宮にて】 「羊子、このヤギからカシミア取れると思うか?」 「無理だと思いますよ。お手入れ不十分ですし」 「雄だし、乳も搾れねぇもんなぁ。使えねぇ」 【草食動物じゃ勝てるはずもない】 「さぁて、体もあったまったし、リベンジするかw」 肩をぐるぐる回しながら、最後の宮を通り抜ける。 だだっぴろい草原、その真ん中で、腕組みした青い凱装、空の獣王が待ち受けていた。 「せっかく拾った命を、捨てに来たか…」 「いいや、勝つのはオレだ、ぜ!」 左手に握った魔銃、彷徨えるエウリュアレーを天に向けて撃つ。 直進した光弾は、一定高度ではじけるように六分裂。 敵に向かって一気に襲い掛かる。 「こんなもので、余を狩れるものか!」 ワシの翼を体に巻きつけ、一気に広げることで風属性の魔力を放ち、弾頭を迎撃する。 しかし、そのわずかな隙に、土方はステンノーのチャージを完了。 幾重もの多重魔方陣を展開した銃口から、砲弾が打ち出される。 その威力は、戦車の装甲さえもたやすく貫通するほどだ。 「おのれっ」 大気を炸裂させて、敵は一気に急上昇。砲弾をかろうじて回避。 「ライジングっ ストォォォォォォォムッ!!」 飛ばせて落とすのは格闘(ゲーム)の基本である。 巻き上がる魔力を帯びた砂の嵐が、空の獣王をもみくちゃにして地面に叩き落した。 「まあ、このあいだの借りはこんなもんかw」 両手の魔銃を収納する。この二丁は、魔力を消費するため使い続けるのは難しい。 「ふ、ふふ… よくぞ生身で余を地に落とした。そこは賞賛しようではないか」 空の獣王が、よろよろと起き上がる。 「だが、この程度が余の全力と思うなよ!」 「へぇ、だったらどうするって言うんだ?」 「こうだ!」 瞬速。 ひねりもない、ただ早くて重いだけの突き出された拳を土方は回し受けでさばく。 体を半分だけひねり、開いたわき腹に肘で一撃。 凱装が無いとしても、刷り込まれた武術を、獣の肉体が忠実に再現する。 動きが止まったところに、急角度の後ろ回し蹴り。 空の獣王は、大地に一度バウンドしてそのまま転がっていく。 「うん、やっぱりあんた格闘は素人だな。前は速さと立体的な攻撃にやられたが」 土方は腰の後ろのウェポンラックを両手で左右からトン、と叩く。 ケースがそのまま左右に分割されて片翼1mほどまで伸張、内部にはずらりと岩魚と呼ばれる石剣がぶら下がっていた。 「行け、岩魚たち」 ロックが外れ、石剣たちがばらばらと落下。大地に触れると、まるで水に潜るかのように次々と潜行していく。 「おのれぇっ! 余が神獣王となるのだ! こんな所で躓いてたまるか!」 「珍獣王だか中華王だかしらんが、勝手になってろ。オレを巻き込むんじゃない!!」 ワシの羽根が魔力を帯びて無数に襲い掛かる。 しかし、土方は冷静に土壁で対処する。突き刺さった羽根が爆裂、土壁を消し飛ばすが、その影にはすでに土方は居ない。 「つーか、オレはそもそも神獣王とか獣王とか始めて聞いたんだけど、なんだそれ?」 「黙れ、愚民が!」 振りかざした手刀から放たれる巨大なカマイタチを、最小限の再度ステップで避ける。 小さな隙に、土筍を一本だけあわせてやる。 カウンター気味の、金的打ち。 「ひゃうっ!?」 ぴょんとはねた空の神獣王は股間を押さえて後ずさった。 「あれ?」 「お、お、お、オノレ、余を愚弄しおって、エロ犬がァー」 ワシの翼が解け、十重二十重に空の獣王を取り囲んで回転し始める。 幾重にも重なって回転するリングはそれぞれ魔力をほとばしらせながら、周囲に魔方陣を展開。 巨大な術式を起動する。 「受けよ、神鳴る力っ!!」 「ボーリング、深度30めーとるv」 天を突き刺した人差し指が振り下ろされるよりも早く、空の獣王の足元の大地が消失した。 ぽっかりと口をあけた穴に吸い込まれながらも、掲げられたままの指先に、天から極太の雷を導く。 しかし、発動者本人が落下しているため、雷もまた穴に飛び込み大地にアースされ拡散してしまう。 そして、まもなく。 穴の底から、ぐしゃっと切ない音が聞こえた… ざくざくと壁面に爪をつきこみながら、空の神獣王が地上に顔を出した。 穴はわずか直径1mに過ぎず、羽を広げられないため飛べなかったようだ。 凱装のあちこちから、ぽたぽたと血が滴っている。 「おう、おかえり。まだやるかい?」 「やらいでか!」 その瞬間、穴の周囲の大地がさざめく。 地に潜った岩魚が、逃げるすべもない空の獣王を包囲した。 「そいつは、高周波ブレードに加えて、魔術的に強化されてる。ここからは、命のやり取りってことでいいか?」 「……余の、負けだ」 土方が手を伸ばしてやると、空の獣王は凱装を解除して、その手を掴んだ。 仮面の下のその顔は、処女宮で双子の面倒を見ていた少女だった。 「オレは、面倒くさいから細かいことは知らないで置こうと思うんだ。だから、あんたは好きな役職につけばいい」 ぐいっと意外に軽いその体を引き上げてやる。 多少の擦り傷切り傷は残っているが、ひどい怪我はなさそうだ。 「うん、ひどい怪我も無いな。でも、その気のない連中はそっとして置いてやってくれ。オレの所に居た連中も帰らせるからさ」 「……そなたは」 何処か、ポーっとした表情で少女が土方を見つめる。 「うん?」 土方がウェポンラックを展開すると、地中から岩魚たちが定位置に次々と戻ってくる。 左右16本、全32本の擬似生命体だ。 「どうして生身で余に勝てたのだ? 一度目の戦いからは想像もつかん」 「こういう言葉をしっているか?」 人と戦うときには、敵を超えようなどとは思わないことだ―― それでは自分よりも強い敵に出会ったときにひとたまりもない。 それよりも、敵の弱点を見つけるのだよ 弱点を見つけたら、後は実行を恐れないことだ。 それがなんであれ、たったひとつでも弱点があるのならば、打つ手は無限にある―― 「弱点、か…」 「丸々受け売りだけどな。最初のときは、力でお前を超えようと思った。だから、負けた。相性もあるんだろうけどな」 「ナルホドな…」 そうつぶやいて頷く少女の顔は、何処か晴れ晴れとしていた。 「よし、決めたぞ。そなた、余の番いになれ」 「は?」 「圧倒的な不利を跳ね返す発想力、観察力、さらにはボーリングといったか、あの魔術の腕。余の亭主としてふさわしい」 土方はまたか、と思いつつも、こっそりとその場を後にしようとする。 しかし、タイミングの悪いことに、張り倒した連中が回復したようで、下からやって来てしまう。 「姫、ご無事ですか!?」 「うむ、やられた。見事にこの心を奪われたぞ。余は、こやつを亭主にして、この神獣界をー」 「無茶苦茶言うな!? 獅子男、お前なんとか言ってやれ!」 「うむ、確かに奇策とは言え宮を最短時間で踏破したのもまた事実か…」 「姫様、お怪我は?」 「大事無い、もう殆ど治っておる」 「ワシ男、止めろ! 理知的な顔のお前ならー」 「なるほど、姫に怪我をさせるとは、是が非にでも責任を取らせねばー」 「鬼畜メガネか、テメェ!!」 【ドSでした】 「付き合ってられるか! オレは帰る!!」 「そうはいかん! 者ども、ひっとらえよ!」 土方はすぐそばで隠れていた双子を抱えて全力ダッシュ。 かろうじて魔術学園に逃げ帰ることが出来たそうな。 【おしまい】 【地下封印牢にて】 「真吾… グスッ」 【来て早々大暴れしたため、捕らえられ、壁際で体育座りで鼻水をすする熊子さんの姿がありました】 【とっぴんぱらりのぷぅ】
https://w.atwiki.jp/duelrowa/pages/18.html
「なによこれ?」 氷雪の大地で少女が一人、立ち尽くしている。 その姿こそ年相応であるものの、その色彩は余りにも澱み濁っている。 蠱惑的な顔色からは少女の童顔に似合わない大人びた表情。 そんな彼女が、この雪積もる場所で立ち尽くし、呆然としている。 「……誰だか知らないけれど、余計なことをしてくれたわね。」 少女――否、リースという女は苛立ち気味にただ呟いた。 今でも思い出すあの忌々しい最後。 星の勇者――原住民共を言葉巧みに騙し、祭器の杖の継承者の身体を奪い。 聖槍を手に入れ、後少しで邪魔者を始末できたというのに。 奴らの余計な真似で、主導権を一時取り返されて――。 「……まあ、こうやってまた都合よくこの体を使えるのだけは、感謝してもいいかしら。」 現状のリースの身体は、杖の継承者たるイヴという原住民の身体を乗っ取った時のもの。 今のところイヴの精神が顕在化していないところを見るに、イヴの精神だけ取り除かれた?などと思考する。 「と、まあ、これからどうしようかしらね。」 何はともあれ、こうやって生き返ったのは運がいい。 外面上こそイヴの身体である分取り繕うのにも然程苦労しないだろう。 支給品の方も念の為に調べる。星遺物こそ入ってはいたが、透き通った水晶のような水色の剣はあった。 説明書に記されたその剣の名は『青薔薇の剣』 「……まあ、これは使えるかしら。……それよりも……。」 確認し終え、再びデイバッグにしまい込む。 そして、もう一つ。主催であるハ・デスの言葉「私は一枚のカードより生まれた」という意味。 元々リースは人間で、情報工学の権威として名を馳せる科学者の一人。 その肩書を活かし、鍵の研究チームであるパラディオンに在籍した実績もある。 ただし、その目的は鍵の力を利用し創世神話に伝わる大いなる闇を手に入れようとしたのであるが。 「もしかしてその一枚のカードって、その大いなる闇かしら?」 大いなる闇、デミウルギア。それに触れし存在に存在に呼応し神の所業を行う者。 神の原型、その名を掲げた一種のプログラム。 もしそのカードが大いなる闇と同一ならば、それを使ってハ・デスを生み出した何者かが背後にいるということだろう。 「でも、それが本当なら……。」 あれが創世神話の大いなる闇と同一なのかは分からない。だが、明らかにあれの背後にいるには神の力に匹敵する絶対的ななにかであろう。 「ふふ……。」 リースは妖艶に笑う。元々神の力を手に入れようとした自分だ。 もしハ・デスの背後にいるものが本当に神の力を持ちし者ならば。 「手に入れてやるわ……その神の力。そして今度こそ私は……!」 笑う。数千年も経て愛して止まぬその己が野望の成就への道筋を喜びながら。 イヴ"リース"は、笑っている。 【夢幻崩界イヴリース@遊戯王OCG】 [状態]:健康 [装備]: [道具]:基本支給品一式、青薔薇の剣@SAO、ランダム支給品1~2(確認済み) [思考] 基本:主催(やつら)の背後にあるであろう"力"を手に入れる。 1:この体は色々と使えるわね……。 [備考] ※「1枚のカード」が大いなる闇デミウルギアと同一かもしれないと考察しています。 『支給品紹介』 【青薔薇の剣@ソードアート・オンラインシリーズ】 夢幻崩界イヴリースに支給。アンダーワールドの北の果ての山脈の永久氷塊と青い薔薇を元に作られた。 刀身は半ば透き通っており、切り口を「凍結」させる性質を持つ。 筋力値や権限レベルが足りない場合は使うことすら出来ないが、このロワではその成約は取り払われている。
https://w.atwiki.jp/mshoolmatome/pages/166.html
【夢幻の聖約】 「時は満ちた…」 闇の中、歩み寄る影に土方は驚愕する。 青を基調とした、鎧。 獅子の胸、狼の両肩、豹の膝、鷹の翼。 「凱装、だと?」 「余は、空の獣王。神獣王の座につくのは余だ。よって、貴様の力を徴収する」 敵意に反応し、光が集う。 黒を基調とした、鎧。 鳥類のヘッド、熊の胸、虎の両肩、石の翼。 戦闘は激烈を極める。 鷹の翼から襲い掛かる真空波を、ソニックフェザーが切り裂く。 映像をコマ落とししたかのごとく一瞬で接近、繰り出した剣菱が、数歩下がっただけで見切られる。 「甘いわ…」 「いや、そこがいい。その位置がとてもいい」 土方は、敵が自身と同等以上の力の持ち主であることに気づいていた。 ゆえに、全力。 一切の容赦なし。 左足を軽く上げ、拳を振りかぶる。 しゃん、と澄んだ音を立ててソニックフェザーがハイマット形態に。 さらに、その翼端に詠唱翼が展開する。 「喰らえ、ソニック・トルネード!」 野球のピッチャーのように足を振り下ろして、拳を突き出す。 その瞬間、土方の全身が一瞬で音速を突破。 発生した衝撃波と拳にこめられた魔力により、周辺ごと爆砕される。 対超大型魔獣用の必殺技である。 いささかやり過ぎの気もしないでもないが、同じ凱装持ちだ。 死ぬことはあるまい。 ソニックフェザーが過酷な行使に砕け散る。この技のいくつかある欠点の一つだ。 しかし… 「なるほど、良い技だ。地の獣王でありながら音速を超えるとは、見事の一言に尽きる」 「なん…だと…」 突き出した拳を、無傷の青い凱装の人物が片手で受け止めている。 わずか数メートルからの超音速攻撃を、自身も同じ速度で後方へ飛ぶことでエネルギーの大半を相殺したのだ。 使用した魔力はほぼ同じ。 だが、二人の間には致命的な差がある。 「飛べぬ翼は砕けたか。だが、容赦はせぬぞ」 目にも止まらぬ怒涛のラッシュが土方を襲う。 大地に足場を依存しない立体的な攻撃は、土方の格闘能力でも捌ききることが出来ない。 さらには、時折交えられる風属性の攻撃も厄介だ。 あっというまに土方はぼろぼろになって大地に転がった。 「さて、中々に楽しませてもらったせめてもの礼。余の最大の奥義でトドメをさしてやろう」 中に浮かぶ空の獣王の手に、風の魔力が集まっていく。 「待つですよ、空の獣王。真吾を殺したら、私たちは絶対にあんたには従わないですよ?」 人の姿を取った神獣たちが闇の中から現れる。 「ふむ。ならば、交換条件ということかな?」 「私たち、聖約者たる十七柱と…」 朦朧とした意識の中で、土方は別れを告げられた。 「すまなかったな、真吾。わしらのために…」 こうして土方は超獣装と、十七柱の聖約者を奪われた。 その意味さえも理解できないままに。 【病室のベッドにて】 「あなた、ほんっと~~~~~~~~~~~に、弱いんですのねぇ」 「尻尾さんはどうしてそんなに弱いのかしら?」 「お姉さま、そんな…」 包帯まみれになった土方を八乙女三姉妹が取り囲んでいた。 「あはは、真吾ちゃんは弱くないよ。負けやすいけどね」 リンゴの皮をくるくると剥きながら、天河もくすくすと笑う。 魔術学園のでは、重傷を負うことも珍しくはない。 天河のような例外を除いて、殆どは治癒魔術で回復してしまうからだ。 見舞いという名の雑談を終え、四人は早々に立ち去った。 「なぁ、土方」 ずっと壁際で腕組みしていた速水が、ようやく口を開く。 「お前、いつから力でごり押しできるようなキャラになった?」 「キャラとか言うな、独神。言いたいことは分かってるし、反省は終わりだ」 土方はベッドの上で包帯やら何やらを適当に引っぺがす。 その表情には、いつの間にか楽しそうな笑みが浮かんでいた。 「何処へ行けばいいのか、わかってるのか?」 「おう。ご丁寧にも、挑戦状が残ってたからな。どういう了見か知らんが、目に物見せてやるぜ」 そして半日ほどの準備をして、土方は再びあの場所を訪れることになった。 【十二支の宮、再び】 「行くのか、強敵(とも)よ…」 鼠の宮の外。今回も律儀に待っていた蟹が声をかけてきた。 「おう、行くとも」 「何のために。お前が戦う義理など無いだろう」 「まったく持ってその通りだ」 「アレ? そこは、愛のためにとか自分のせいで捕らえられた仲間のためにとかじゃないのか?」 「いつまでも付き合いきれるか、クソッタレ。オレはな、三行半を突きつけに行くんだよ!」 何か言いかけた蟹をひっくり返して土方は走り出す。 「まずいな。どうしてこうなった…」 空を仰いだまま、蟹はcvアナゴくんでつぶやいた。 【ネズ美の宮】 ネズ美は今、生涯最大の危機を迎えていた。 空の獣王により彼女達は十二支の宮の新たな主たちに分配されて管理されている。 ネズ美を管理するのは、よりによってワシの神獣だった。 なんか前の方で鷹とか書いてあったが、ワシの間違いである。 彼は暇つぶしと称して、スナネズミの姿になったネズ美を追い立てる残虐な遊びに興じるドSであったのだ。 ネズ美の小さな体は、何度も空へ持ち上げられ、大地に叩きつけられ、その凶悪なカギ爪に切り裂かれていた。 それでも、弱音もこぼさず必死で逃げる。 これば、罰なのだ。 真吾に何も説明することが出来なかった、自分への罰。 わずかな思索が、致命的な隙となった。 舞い降りてきたワシの鋭い爪が襲い掛かる。 柔らかい腹部をかばう暇も無く、自分は致命傷を負うだろう。 「真吾、ゴメンでちゅ…」 目を閉じたその瞬間、襲い掛かったのは爪の痛みではなかった。 まぶたを閉じた瞳、その闇を切り裂く真紅のナイフ。 雷鳴のような轟音が。 怒りに燃えるマズルファイアが。 打ち出された超音速の弾頭が、衝撃波でネズ美ごとワシを打ち据えた。 ぐるぐると回る視界を、頭を振って回復させる。 大地に立つ人間。 彼の右手に輝く白銀の巨銃。 その名は、狂王の鉄槌。 「おう、スマン。衝撃波届いたかwww」 「真吾!」 ワシは完全に目を回して墜落している。 土方はそのくちばしをハンカチで縛り上げ、翼を荒縄でくくって背負う。 「なんで、なんできたんですか?」 ぐしぐしとこぼれる涙やら鼻水やらをぬぐいながら、ネズ美が問いかける。 「縁切りにw」 「はい?」 「いつまでもこんなことに付き合ってられるか。オレはオレのルールで生きていくんだからな。だから、奴にお返しをしたら一切合財縁を切る」 「ええええ!?」 ポカーンとした表情で固まったネズ美を置き去りに、ワシを背負った土方は走り出した。 残された時間は十分である。 【エロタウロスの宮】 「スーパー!」 「アレ、ちょっと?」 「土方!」 「いや、ワシだよ、ワシワシ。敵じゃないよ?」 「キィィィィイイイイイイイイック!!!!」 【通りすがりの稲妻キックでエロタウロスは倒された】 【双子の宮】 「ふ、来たな負け犬」 「だが、我ら狼の双子、この宮は一歩も…」 「お舘さま! 逃げてくだされ、拙者たちのことはー」 「猫にまたたび、犬にイヌマーンwwwww」 【土方のぶん投げたミミズの煮汁で、イヌ科の神獣たちは大フィーバーだったそうな】 ごろごろとミミズに体をこすり付けて喜ぶ狼と犬子たちを放置して土方は走る! べ、別に面倒になったわけじゃないんだからねっ!? 【蟹の宮】 「殿、お許しください。この兎子は忍の定めにー」 「おう、分かった。じゃ、さよなら」 「あ、あれ? 殿? そこは何がしかの葛藤をー」 「付き合いきれん」 【兎子は一撃で叩き伏せられ、華麗な亀甲縛りで吊るされたそうな】 【獅子の宮】 に、入る直前。 土方は、ウェポンラックから新しい銃を取り出した。 力のステンノー。 単発式ではあるものの、その威力はチャージした魔力によって上昇していく。 さらには、グレネードランチャーとしても使うことができる優れものだ。 セットした自作の弾頭を、獅子の宮に叩き込む。 しばらくして中に入ってみると… 「ひ、ひはまふるひぞ・・・」 「だーりん、またたびはらめぇ~」 【またたび弾でグデングデンになった獅子の神獣と虎子が転がっていた】 【処女の宮】 「可愛いお子さんですね~」 「いやいや、それほどでもありますよ」 「あらあら、うふふ」 「ぱっぱー! じゅーちゅおいし~よ」 「たーたんっ おかし、おいしぃの~」 「お世話をかけたようで、こりゃまた申し訳ない」 「いえいえ~」 【ものすごく人のいいお嬢さんが、やっちゃんとあーちゃんを返してくれたそうな】 【天秤宮、天蠍宮を通り過ぎ、人馬宮にて】 「真吾さん…」 「馬子、その辺で勘弁してやれ…」 【不埒な行いをしようとして返り討ち、ズタボロになって転がるケンタウロスがいた】 【流石腐ってもスレイプニルである】 【磨羯宮にて】 「羊子、このヤギからカシミア取れると思うか?」 「無理だと思いますよ。お手入れ不十分ですし」 「雄だし、乳も搾れねぇもんなぁ。使えねぇ」 【草食動物じゃ勝てるはずもない】 「さぁて、体もあったまったし、リベンジするかw」 肩をぐるぐる回しながら、最後の宮を通り抜ける。 だだっぴろい草原、その真ん中で、腕組みした青い凱装、空の獣王が待ち受けていた。 「せっかく拾った命を、捨てに来たか…」 「いいや、勝つのはオレだ、ぜ!」 左手に握った魔銃、彷徨えるエウリュアレーを天に向けて撃つ。 直進した光弾は、一定高度ではじけるように六分裂。 敵に向かって一気に襲い掛かる。 「こんなもので、余を狩れるものか!」 ワシの翼を体に巻きつけ、一気に広げることで風属性の魔力を放ち、弾頭を迎撃する。 しかし、そのわずかな隙に、土方はステンノーのチャージを完了。 幾重もの多重魔方陣を展開した銃口から、砲弾が打ち出される。 その威力は、戦車の装甲さえもたやすく貫通するほどだ。 「おのれっ」 大気を炸裂させて、敵は一気に急上昇。砲弾をかろうじて回避。 「ライジングっ ストォォォォォォォムッ!!」 飛ばせて落とすのは格闘(ゲーム)の基本である。 巻き上がる魔力を帯びた砂の嵐が、空の獣王をもみくちゃにして地面に叩き落した。 「まあ、このあいだの借りはこんなもんかw」 両手の魔銃を収納する。この二丁は、魔力を消費するため使い続けるのは難しい。 「ふ、ふふ… よくぞ生身で余を地に落とした。そこは賞賛しようではないか」 空の獣王が、よろよろと起き上がる。 「だが、この程度が余の全力と思うなよ!」 「へぇ、だったらどうするって言うんだ?」 「こうだ!」 瞬速。 ひねりもない、ただ早くて重いだけの突き出された拳を土方は回し受けでさばく。 体を半分だけひねり、開いたわき腹に肘で一撃。 凱装が無いとしても、刷り込まれた武術を、獣の肉体が忠実に再現する。 動きが止まったところに、急角度の後ろ回し蹴り。 空の獣王は、大地に一度バウンドしてそのまま転がっていく。 「うん、やっぱりあんた格闘は素人だな。前は速さと立体的な攻撃にやられたが」 土方は腰の後ろのウェポンラックを両手で左右からトン、と叩く。 ケースがそのまま左右に分割されて片翼1mほどまで伸張、内部にはずらりと岩魚と呼ばれる石剣がぶら下がっていた。 「行け、岩魚たち」 ロックが外れ、石剣たちがばらばらと落下。大地に触れると、まるで水に潜るかのように次々と潜行していく。 「おのれぇっ! 余が神獣王となるのだ! こんな所で躓いてたまるか!」 「珍獣王だか中華王だかしらんが、勝手になってろ。オレを巻き込むんじゃない!!」 ワシの羽根が魔力を帯びて無数に襲い掛かる。 しかし、土方は冷静に土壁で対処する。突き刺さった羽根が爆裂、土壁を消し飛ばすが、その影にはすでに土方は居ない。 「つーか、オレはそもそも神獣王とか獣王とか始めて聞いたんだけど、なんだそれ?」 「黙れ、愚民が!」 振りかざした手刀から放たれる巨大なカマイタチを、最小限の再度ステップで避ける。 小さな隙に、土筍を一本だけあわせてやる。 カウンター気味の、金的打ち。 「ひゃうっ!?」 ぴょんとはねた空の神獣王は股間を押さえて後ずさった。 「あれ?」 「お、お、お、オノレ、余を愚弄しおって、エロ犬がァー」 ワシの翼が解け、十重二十重に空の獣王を取り囲んで回転し始める。 幾重にも重なって回転するリングはそれぞれ魔力をほとばしらせながら、周囲に魔方陣を展開。 巨大な術式を起動する。 「受けよ、神鳴る力っ!!」 「ボーリング、深度30めーとるv」 天を突き刺した人差し指が振り下ろされるよりも早く、空の獣王の足元の大地が消失した。 ぽっかりと口をあけた穴に吸い込まれながらも、掲げられたままの指先に、天から極太の雷を導く。 しかし、発動者本人が落下しているため、雷もまた穴に飛び込み大地にアースされ拡散してしまう。 そして、まもなく。 穴の底から、ぐしゃっと切ない音が聞こえた… ざくざくと壁面に爪をつきこみながら、空の神獣王が地上に顔を出した。 穴はわずか直径1mに過ぎず、羽を広げられないため飛べなかったようだ。 凱装のあちこちから、ぽたぽたと血が滴っている。 「おう、おかえり。まだやるかい?」 「やらいでか!」 その瞬間、穴の周囲の大地がさざめく。 地に潜った岩魚が、逃げるすべもない空の獣王を包囲した。 「そいつは、高周波ブレードに加えて、魔術的に強化されてる。ここからは、命のやり取りってことでいいか?」 「……余の、負けだ」 土方が手を伸ばしてやると、空の獣王は凱装を解除して、その手を掴んだ。 仮面の下のその顔は、処女宮で双子の面倒を見ていた少女だった。 「オレは、面倒くさいから細かいことは知らないで置こうと思うんだ。だから、あんたは好きな役職につけばいい」 ぐいっと意外に軽いその体を引き上げてやる。 多少の擦り傷切り傷は残っているが、ひどい怪我はなさそうだ。 「うん、ひどい怪我も無いな。でも、その気のない連中はそっとして置いてやってくれ。オレの所に居た連中も帰らせるからさ」 「……そなたは」 何処か、ポーっとした表情で少女が土方を見つめる。 「うん?」 土方がウェポンラックを展開すると、地中から岩魚たちが定位置に次々と戻ってくる。 左右16本、全32本の擬似生命体だ。 「どうして生身で余に勝てたのだ? 一度目の戦いからは想像もつかん」 「こういう言葉をしっているか?」 人と戦うときには、敵を超えようなどとは思わないことだ―― それでは自分よりも強い敵に出会ったときにひとたまりもない。 それよりも、敵の弱点を見つけるのだよ 弱点を見つけたら、後は実行を恐れないことだ。 それがなんであれ、たったひとつでも弱点があるのならば、打つ手は無限にある―― 「弱点、か…」 「丸々受け売りだけどな。最初のときは、力でお前を超えようと思った。だから、負けた。相性もあるんだろうけどな」 「ナルホドな…」 そうつぶやいて頷く少女の顔は、何処か晴れ晴れとしていた。 「よし、決めたぞ。そなた、余の番いになれ」 「は?」 「圧倒的な不利を跳ね返す発想力、観察力、さらにはボーリングといったか、あの魔術の腕。余の亭主としてふさわしい」 土方はまたか、と思いつつも、こっそりとその場を後にしようとする。 しかし、タイミングの悪いことに、張り倒した連中が回復したようで、下からやって来てしまう。 「姫、ご無事ですか!?」 「うむ、やられた。見事にこの心を奪われたぞ。余は、こやつを亭主にして、この神獣界をー」 「無茶苦茶言うな!? 獅子男、お前なんとか言ってやれ!」 「うむ、確かに奇策とは言え宮を最短時間で踏破したのもまた事実か…」 「姫様、お怪我は?」 「大事無い、もう殆ど治っておる」 「ワシ男、止めろ! 理知的な顔のお前ならー」 「なるほど、姫に怪我をさせるとは、是が非にでも責任を取らせねばー」 「鬼畜メガネか、テメェ!!」 【ドSでした】 「付き合ってられるか! オレは帰る!!」 「そうはいかん! 者ども、ひっとらえよ!」 土方はすぐそばで隠れていた双子を抱えて全力ダッシュ。 かろうじて魔術学園に逃げ帰ることが出来たそうな。 【おしまい】 【地下封印牢にて】 「真吾… グスッ」 【来て早々大暴れしたため、捕らえられ、壁際で体育座りで鼻水をすする熊子さんの姿がありました】 【とっぴんぱらりのぷぅ】
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1223.html
夢幻の如くなり(前編) ◆mist32RAEs 此時、信長敦盛の舞を遊ばし候。 人間五十年、 下天の内をくらぶれば、 夢幻の如くなり。 一度生を得て、 滅せぬ者のあるべきか、 と候えて、 螺ふけ、具足よこせと仰られ、 たちながら御食をまいり、 御甲めし候ひて御出陣なさる。 ――『信長公記』 ◇ ◇ ◇ 火傷とは負傷の中でも厄介な種類のものだ。 おおよその場合は皮膚の破壊がメインとなるため、内蔵や骨と比べ軽く見られがちであるが、侮ればたちまち命に関わるダメージとなる。 血液を含む体液の流出、それに伴う血圧の低下、さらにショック症状、合併症などなど。 そもそも骨まで届くダメージが軽いわけがないのだ。 ゼクスは士郎たちと接触した際に、それを隠してユーフェミアの探索を優先した。 つまり自身の治療を後回しにすることを選んだ。 結果として見れば、それは悪手と言わざるを得ないだろう。 痛みはなく、傷さえ見せなければ彼らに隠し通すことは難しくなかった。 だがそれは傷が浅いのではなく、神経まで焼き切れて痛みを感じていなかっただけだ。 ゼクスはあちこちで破壊のあとが残る、闇に包まれた市街地を独り、歩く。 だがその足取りは怪しい。 片腕を持っていかれた他にも全身のあちこちを焼かれているのだ。 常人ならばとっくに意識を失っているレベルでも、かろうじてそうならないのはライトニングカウントの意地といったところか。 しかし長くは持たないだろう。 ゼクス自身もすでに限界を悟っていた。 血圧の低下により意識は朦朧とし、さらに火傷の断面から雑菌が侵入して発熱。水分を失い続け思考力も奪われる。 「……………………ユフィ」 言葉を紡ぐ舌も既にカラカラだ。 まともな発音の声が出ず、誰かが聞いたとしても、それを正しく認識できるとは思えない。 「……リ……リーナ」 果たして探しているのは異世界で出会った呪いの姫君か、すでに失われた己の理想か。 それともすでに自らの現実すら判別できないのか。 大きくふらついて道端の街灯に身体を預けた。そして何度か息をつく。 「ぐっ……」 もし後ろを振り向く余力があれば、背後のアスファルトに点々と染みを作った己の血液の量が尋常でないと分かるだろう。 だがもう足が前に進まない。 体を動かす燃料が、血が足りないのだ。 なんせよりによって左腕だ。 その内部を流れる血管は心臓のすぐ傍から繋がっている。 そこから流れる血流の勢いは強い。 肉を焼かれたことで直接の流出は食い止められていた。 だがその血液自体は内出血となって左腕の内部に溜まり続け、すでにズタズタだった傷のあちこちから徐々に溢れ出している。 もはやどうにもならないことは明白。 強靭な意識もついに限界を迎え、ゼクス・マーキスは鉄柱に身を預けた体勢のままで膝を折ってしまった。 ◇ ◇ ◇ 「ふうっ」 軽快に息をひとつ吐き出す。 そして振り返ってデパートからの距離を確認する。 遥か彼方からでも怖気を催すような、あの鬼神とも呼べる気配は今のところ感じない。 慌ててあそこから逃げてきたが、どうやら元から向こうも追撃するつもりは無かったようだ。 ダメージの回復を優先したか。 やはりヒイロの一撃が堪えていたのだろうか。 「ヒイロ……」 ヒイロ・ユイは心のなかに。 豊満な胸を自らの腕で抱きしめることで、自らの中にある幻想を抱きしめようとするように。 うっとりと瞼を伏せ、そして数秒ののちに悩ましげなため息をひとつ。 「………………ふぅ」 心なしか頬がうっすら熱を帯びているような気がする。 とにかくここからなるべく早く離れなければいけないことには変りない。 ファサリナはそう考え、ヒールの音をカツカツと響かせながら静かな夜の街を行く。 風が少し強く吹いているのが、先程まで行われていた激闘の余韻のように感じられた。 「あら……?」 そこでファサリナはあるものを見つけた。 真っ暗な道路の脇に点々と記された染みのようなものだった。 デパートから離れる歩みを止め、そっと近づき目を凝らす。 「……血、でしょうか」 赤い液体が点々と脇道へ続いている。 その先に誰かいるのは明らかだ。しかもまだ乾いていない。 ひょっとしたら先に逃げた士郎少年かもしれない。 元は彼を助けるためにファサリナはヒイロと共に乱入したのだ。 詳しく容態を観察する暇はなかったが、もしかしたら彼はすでに負傷していたのだろうか。 そうだとしたらどうするか。後を頼むと託されたからには、任務は完遂しなくてはならないだろう。 念のためにゲイボルクを構えながら、そろりそろりと脇道へ続く血痕をたどる。 すると、すぐにそれは見つかった。 ぼんやりと輝く街灯が照らす細い道。 その下で鉄柱に寄りかかるようにして崩れ落ちた姿は、金髪の男性らしき影だった。 出血がその下の地面に黒く大きな染みを作っている。 一瞬、手遅れかとも思ったが、よくみると肩がわずかに上下している。まだ息はあるようだ。 ひとまずファサリナはそっと近寄りながら声をかけてみることにした。 「あの……もし?」 「……」 その男は無言のまま、ゆっくりと顔を上げた。 もはや応える気力すらないのか。だがファサリナの姿を見ると、その瞳が僅かに輝きを見せた。 「ぐ……」 「……しっかり! 安心してください、大丈夫です。襲ったりはしませんから。まず怪我を見せて頂きますね……うっ」 傷の具合を調べて、思わずファサリナは眉をひそめる。 肉が焼けたおぞましい匂いが鼻をついたからだ。 加えてここまで流れだすままに任せた出血を考えれば、もはや手遅れに近いことは明白。 厳密には設備の整った病院と腕の良い医者が揃ったならば、まだわからない。 しかしこの島でそんなものを早急に調達できる可能性は、ほぼゼロだ。 「み……ず、を……」 「水ですか……? わかりました、これを……ああ、ゆっくり飲んで下さい」 ペットボトルの飲料水を分け与えながら、ファサリナはすでに胸中でこの男を見捨てるつもりであった。 どちらにしろ長くはもたないだろう。いっそのこと止めを刺して、その首輪を解析用のサンプルとして頂戴するべきかとまで考えていた。 と、そんな時。 「ありがとう……私は……ゼクス、だ……君は?」 「ゼクス……ヒイロが言っていたゼクス・マーキス?」 金髪の男は水を摂取して多少持ち直したのか、だいぶはっきりと言葉を発するようになった。 そしてその口から意外な名前が飛び出した。ファサリナは思わず目を丸くして驚いてしまう。 「ヒイロだと……! では、君は……そうか、確かさきほど一緒にいた!」 「はい、私はファサリナ。ヒイロの同志です……!」 「そ、そうか……ならば頼む! ユフィ……ユーフェミアという桃色の髪をした女性を保護してくれ。ここから南東に行ったはずだ!」 「それは……しかしそれでは貴方が……」 だがゼクスは、私のことはいい――と即答した。 ファサリナも元より見捨てるつもりではあったが、まさか自らここまで強く主張するとは思わず、少々戸惑ってしまう。 気を取り直して事情を詳しく聞くと、そのユフィという女性は高貴な家の生まれであり、この殺し合いから脱出するための集団を取りまとめるシンボルに成り得る器だという。 いわゆるカリスマというやつだ。ファサリナが所属していた組織のカリスマ――カギ爪の男の事を思う。 本人は祭り上げられたり英雄視されることを好まなかったようだが、あの組織を強固にまとめ上げられたのは、ひとえに彼のカリスマがあったればこそだ。 帝愛に比べればどう足掻こうが劣勢にならざるを得ないこちらにとって、そういった人材は確かに必要不可欠だと思える。 もっともヒイロが生存か、もしくはゼクスが五体満足で健在であれば、ファサリナはその考えを却下しただろう。 不屈不撓の意志を胸に、常に前を見据えてファサリナを導いてくれたヒイロ・ユイ。 そしてそのヒイロをして障害――つまり比肩する存在に成り得ると言わせた男、ゼクス・マーキス。 実際に目にしたこともない高貴なるお姫様とやらの優先順位など、この二人に比べればさしたるものではない。 ヒイロとともに進むかゼクスを排除、もしくはこちらにどうにかして取り込むことを考えていただろう。 だがそれも今となっては考えるべくもない。 ゼクスによると、そのユーフェミアという女性は何者かに催眠術をかけられているという。 ファサリナからすれば変わった名前を持つ人種――日本人というらしいが――に出会うと突然、人が変わったように殺戮行動をとるらしい。 そういえばヒイロも日本人かと聞かれた上で、そのユーフェミアという女に襲われたと聞いた。 そんな危険人物は即刻間引きの対象として処断すべきだろうと思えるが、その手の人材が不足気味であることを考慮すれば事情は変わってくる。 術が解ければという前提つきで、そのお姫様を仲間に引き入れる選択肢もありえるということだ。 とにかくゼクスには、出来る限りのことはすると頷いておく。 「頼む……そうだ、ヒイロはどこだ。君とははぐれたのか、それとも――」 「先程の戦い……勇敢に戦い、果てました。本当に、最後の最後まで戦い抜いて」 「…………馬鹿な」 しかし現実はままならずヒイロは散り、そしてゼクスの命も今まさに尽きようとしている。 カギ爪、トレーズ、ヒイロ、ゼクス――。 ファサリナの知る限りにおいて、集団をまとめ上げるカリスマ足り得る人物は次々と脱落している。 生存者の中にまだその器足り得る人物がいるかもしれないが、なんの確証もなくそれを信じるのは流石におめでたすぎる。 かろうじて他にその資格がありそうなのはグラハム・エーカーくらいか。 「私は私のために、今は亡き同志のためにヒイロの意志を継がなくてはなりません。ですから……貴方を助けないことをお許しください。 その代わりといっては何ですが、ユーフェミアという女性については出来る限りのことをさせて頂きます」 「ああ……構わない。行ってくれ」 「はい……では」 「そうだ……最後に……すまない、ひとつだけ、聞かせてくれ」 ゼクスの表情は苦しみに歪んでいた。 痛みか、それともヒイロが散ったことに対する精神の苦痛か。 ファサリナは二人がどんな関係だったか知る由はない。 ただゼクスの表情がとても、とても辛そうだった――だから、もしかしたら彼も悲しいのだろうかと考えただけだ。 「ヒイロは……彼の強さは……君の眼にどう映った」 ――強さ。 ヒイロ・ユイは強い。 彼は迷わない。彼は動じない。彼は怯えない。彼は道を過たない。 ゆえにヒイロ・ユイは強い。 ファサリナの眼にそう映ったように、ゼクスも彼をそう見ていたのか。 「……とても、とても強いひとでした」 「そうか……」 「でも……とても、優しい子です」 「……」 強いだけのマシンではない。彼は紛れもなく優しい人間だ。 リリーナという少女の遺体を前にして、彼は初めてその感情を僅かでも表に現した。 ファサリナが知ったヒイロ・ユイという少年、その仮面の内側。ゼクスもそれを理解している人間なのだろうか。 なんだか無性に問うてみたくなった。もしかしたら自分はこの気持を誰かと共有したかったのだろうか。 自分が僅かな間でも思いを寄せた男の、本当の姿を理解したという気持ちを肯定して欲しかった。 もしそうしてもらえたら、自分の中のヒイロは今よりもっと確かなものとなって、胸の内で鮮やかに何度でもよみがえるだろうから。 だから話した。語った。 リリーナという少女の遺体を前にしたヒイロのことを。 そしてそこで初めて見せた人間らしい感情。 それを乗り越え、前に進もうという意思。 帝愛を倒すという大義のためにその少女の首を切り落とし、その死を克服して進み続けたヒーローのことを。 ファサリナは知らない。 ヒイロ・ユイによって首を切り落とされたリリーナ・ドーリアンが目の前の男――ゼクス・マーキスの血を分けた妹であることを。 「――!」 その時、カツンと音が響いた。 それは普段であれば聞き逃してしまうような小さな音だったかもしれない。 だがこの場では、今この時は、そんな音がやけに耳に響いた。 それは足音だった。 ここは表通りから脇に入り込んだところにある、車が一台通れるか通れないかという幅しかない狭い道だ。 両脇は五階か六階建て程のビル壁に挟まれ、横に逃げる道はない。 そこに表通りの方から足音が響いたのだ。 本来、何の変哲もない靴裏がアスファルトを叩くだけの音がやけに響いたのは、その路地を囲むビル壁に音が反響したせいなのかもしれない。 ともかくその場にいた二人――ファサリナとゼクスは足音に反応して表通りの方を見る。 そこには人影。ひとつの影。 表通りのきらびやかな灯を背負って逆光になっていたため殆どシルエットしか見えないが、ファサリナはつい先程までソレを相手取っていたがゆえに理解した。 細い手足はとても鍛えている風には見えない。全くの素人――普通ならばそう判断して問題ない。 だが、彼は普通ではない。すべての攻撃を反射する恐るべき異能の少年がそこにいる。 今、この場で彼を倒す手段はない。 ゼクスを連れて逃げる余裕もない。 だが――ひとりだけならおそらく逃げ切れる。 もとよりゼクスは見捨てるつもりだった。 あちらへの警戒は怠らず、横で血まみれのまま蹲る彼の表情をちらりと伺う。 視線が交わり、そして互いに頷き合う。 ――構わん、行け。 そう言っているように思えた。そしてそれは多分間違っていない。 少年がこちらへ向かって一歩を踏み出した。 ジャリッ、とその靴裏がアスファルト上の砂を噛む音。 それを合図にしてファサリナは、少年が来た表通りとは逆方向へと駆け出す。 振り返らず、一目散に、南東にいると聞いたユーフェミアという女性の元へ辿り着くために。 最後に、置き去りにしたゼクスに対して「さようなら――」とこころの中で別れを告げて。 ◇ ◇ ◇ 私の元へ死神が近づいてくる。 一歩一歩、確かな足音を響かせて近づいてくる。 不健康な青白い肌。 年齢的には染めていなければ有り得ないほど白一色の髪。 ギラギラと赤く輝き、狂気を撒き散らす両眼が私を見下ろしている。 人とは思えぬその表情がぱっくりと割れて笑いの形を作る。 笑顔の形をした亀裂の奥から無限の闇が覗いていた。 並のものならこの殺気を至近距離で撒き散らされ、平常でいるなど無理な話だろう。 そして例え私が万全でも、この少年の異能の前では虫けらも同然だ。 あっけなく、あまりにも脆く、木っ端微塵になるまで破壊される運命しか有り得ない。 私はここで死ぬ――――、 「よォよォゼクス。象の像に行ったんじゃなかったのかァ? なァにこんなとこで愉快に無様に死にかけてンだよ、笑っちまうなァオイ?」 「……殺し合いに乗ったらしいな、一方通行……」 白髪の少年は首元を隠した手を下ろして近づいてきた。 彼に装着された特別製首輪のランプは赤。 ――つまり能力はしばらく使用できないということだ。 ほんの少し、本当に僅かながら生き長らえた。 だが私はそんなことよりもユーフェミアの――彼女の探索を引き受けてくれたファサリナ嬢の無事を、ただ祈っていた。 【E-5とD-5の境界/一日目/真夜中】 【ファサリナ@ガン×ソード】 [状態]:健康、移動中 [服装]:自前の服 [装備]:プラネイトディフェンサー@新機動戦記ガンダムW、ゲイボルグ@Fate/stay night [道具]:基本支給品一式×2、軽音部のラジカセ@けいおん、シャベル@現実、M67破片手榴弾×2@現実、 イングラムM10(9mmパラベラム弾32/32)イングラムの予備マガジン(9mmパラベラム弾32/32)×4、 お宝ディスク、Blu-ray Discドライブ搭載ノートパソコン、水着セット@現実、 サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20 [思考] 基本:主催を倒し、可能ならカギ爪の男やヒイロを蘇生させる。 0:ユーフェミアを探索し、グラハム達と合流。 1:ユーフェミアが見つからなければ切り上げて合流を優先(薬局、象の像、ギャンブル船のいずれかへ向かう)。 2:自分の中で生きているヒイロを守る。なるべく単独行動は避けたい 3:ゼロなどの明確な危険人物の排除。戦力にならない人間の間引き。ユーフェミアに組む価値なしと判断すれば切り捨てる。 4:首輪が解除でき、三節根が手に入ったらダリアを呼んでみる? 5:お友達……。 6:オリジナルヨロイが奪われてはいないでしょうか…… [備考] ※デュオを協力が可能かもしれぬ人物として認識しています 。 ※ヒイロを他の惑星から来た人物と考えており、主催者はそれが可能な程の技術を持つと警戒(恐怖)しています。 ※同志の死に疑念を抱いていますが、ほとんど死んだものとして行動しています 。 ※「ふわふわ時間」を歌っている人や演奏している人に興味を持っています 。 ※ラジカセの中にはテープが入っています(A面は『ふわふわ時間』B面は不明) 。 ※結界によってこの島の周囲が閉ざされていることを知りました。また、結界の破壊により脱出できる可能性に気が付きました。 ※グラハム・衣と情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。 ※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。 ※ギャンブル船にて機動兵器が売られていることを知りました。 時系列順で読む Back 輝くは電流火花 Next 夢幻の如くなり(後編) 投下順で読む Back 阿良々木暦の暴走(後編) Next 夢幻の如くなり(後編) 254 シスタープリンセスを追え ゼクス・マーキス 258 夢幻の如くなり(後編) 255 アディオス アミーゴ! 織田信長 258 夢幻の如くなり(後編) 255 アディオス アミーゴ! ファサリナ 279 女 の 闘い -悪夢- 255 アディオス アミーゴ! 一方通行 258 夢幻の如くなり(後編)
https://w.atwiki.jp/liargame-umg/pages/41.html
夢幻ノトビラ 夢幻ノトビラ(以下夢幻)とはかい氏主催のゲームである。 このゲームが開催される以前に赤青戦争というゲームが開催されており、そのメンバー達とUMGに参加していたメンバー達が対立していた。 このゲームによって夢幻組とUMG組という言葉が生まれた。 詳細 2010年9月6日 開幕 2010年9月27日 閉幕 参加資格:特になし 参加人数:117名(乱入者含む) ゲームについて 夢幻予選 夢幻1stSTAGE 夢幻2ndSTAGE 夢幻 敗者復活戦 前半戦 夢幻 リタイアチャンス 夢幻 敗者復活戦 後半戦 夢幻3rdSTAGE 夢幻DARKSTAGE 夢幻GxSTAGE 夢幻FINALSTAGE 夢幻LastChallenge コメントフォーム ご自由にどうぞ。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/zeldaphg/pages/59.html
アドレスのみ 本スレ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part24 http //jfk.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1220603078/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part23 http //game13.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1199871308/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part22 http //game13.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1187499993/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part21 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1185253202/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part20 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1184323405/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part19 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1183818235/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part18 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1183714963/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part17 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1183360395/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part16 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1183111584/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part15 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1182930638/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part14 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1182786183/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part13 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1182679793/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part12 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1182605281/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part11 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1182570178/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part10 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1182490371/ ↑ ソフト発売 ↓ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part9 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1182340505/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part8 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1181996109/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part7 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1181659346/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part6 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1181215463/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part5 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1178609956/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part4 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1176559169/ 【DS】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 Part3 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1165675492/ 【DS】ゼルダの伝説 Phantom Hourglass Part2 http //game10.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1143779288/ 【DS】ゼルダの伝説Phantom Hourglass【トゥーン】 http //game10.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1143143603/ ネタバレ・攻略スレ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ15 http //game14.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1191142487/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ14 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1186808721/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ13 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1185423351/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ12 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1184825578/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ11 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1184377748/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ10 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1183892261/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ9 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1183556252/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ8 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1183172689/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ7 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1182948720/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ6 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1182948568/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ5 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1182858821/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ4 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1182781826/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ3 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1182706940/ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ 2 http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1182630364/ ◆ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ネタバレ・攻略スレ http //game12.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1182241620/ Wi-Fi対戦スレ 【△運び】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 5回戦 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/wifi/1211763219/ 【△運び】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 4回戦 http //game13.2ch.net/test/read.cgi/wifi/1192862171/ 【△運び】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 3回戦 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/wifi/1185100553/ 【△運び】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 2回戦 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/wifi/1183134585/ 【△運び】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 1回戦 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/wifi/1182054162/ すれちがい通信スレ ゼルダの伝説夢幻の砂時計【すれちがい通信】 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1183086887/ その他 ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 反省会場 http //game13.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1182623648/ 【ゼルダの伝説】ラインバックはいい奴【2イヤッハー】 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/pokechara/1188025989/ 【ゼルダの伝説】ラインバックはいい奴 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/pokechara/1182833324/