約 592,800 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1115.html
そのゆっくりは何故自分がここに居るのか分からなかった。 大好きな家族と一緒にゆっくり寝ていたはずなのに、目が覚めたら全く知らない場所だった。 自分をやさしく包んだ大木の根はなく、強烈な太陽光がみずみずしい皮を容赦なく焼く。 右を見ても左も見ても森どころか木の一本もなかった。 あるのは灰色の石でできた大きな塔や細長い棒。 肌にに感じる地面の感覚もおかしかった。 自分は柔らかな土ではなく温い岩の上にいることに気がついた。 「ゆっくり?」 急速に襲ってきた不安がゆっくりの精神を蝕む。 他のゆっくりがいればあるいは平静でいられただろうが、 生憎と見晴らしのいい石の上には右にも左にも仲間の姿はなかった。 そうやって見回しているうちに恐ろしいことに気がついてしまった。 他の仲間はいないが、ニンゲンが大勢いるのだ。 幸い、自分が上にいる岩はかなり大きく気がつかれてはいないようだが、いつ気づくか分からない。 発見したゆっくりポイントでご飯を食べていただけの仲間が大勢ニンゲンに殺されている。 理由も無くゆっくりを殺すニンゲンは本当に恐ろしかった。 隠れる場所を探そうとして再び辺りを見回す。 だが、岩の上に隠れる場所は無く、わずかな段差があるのみだった。 「ゆ゛っく゛りし゛た゛い゛よぉ…」 ニンゲンに捕まり、木に吊るされた仲間の無残な最期が脳裏にちらついて自然と涙が出てきた。 自分もああなってしまうのだろうか。 そう思っていると突然、大好物のトンボが飛ぶような、それでいて非常に大きな音が聞こえてきた。 あまりに大きすぎて自分の体が揺さぶられたようだった。 「とんぼさん!どこにいるの!でてきてゆっくりしようね!」 さっきまで感じていた恐怖も忘れて、トンボを探そうと飛び跳ねるゆっくり。 だがその行動はすぐに中断された。 周りにいたニンゲンたちが急にあわただしくなったのだ。 もうだめかと思ったが、やはりこちらには気づいていない様なので震えながらも安心するゆっくり。 ニンゲンたちはあっというまに地面の下や岩の中に入っていってしまった。 ふたたびトンボの飛ぶ音が聞こえる。 自分の近くを通過したときのような、短い音が三回。 トンボの姿を探して辺りを見回すがやはりいない。 すぐ近くでホバリングしているような音がすぐに聞こえてきた。 ゆっくりの意識はそこで終わり、永遠の闇の中へと吸い込まれた。 「誰かここで羊羹でもぶちまけたのか、随分酷いな。」 「あ~あ、勿体無いなぁ。でも誰がこんな所で羊羹を食うんですかね。わざわざ主砲塔に登ってまで。」 「さあな。それにしても随分こびり付いてるな、こりゃ掃除は大変だぞ。」 ゆっくりという生物は幻想郷でも外の世界でも非常識な生物である。 その為、幻想郷を囲む結界に何らかの偶然で触れると結界の機能がゆっくりの非常識さを解釈しきれず、 稀に触れたゆっくりが別の時間、別の空間へと飛ばされることがある。 大抵は幻想郷のどこかに現れるのだが、時々外の世界にとばされる個体もいる。 このゆっくりの場合は酷く不運だった。 対空戦闘が発令された直後の戦艦大和、第三砲塔上に現れたゆっくりは直後、三式弾発射時の爆圧によって破裂してしまったのだ。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4008.html
(新入生) 「起立。」 「礼。」 「着席。」 「皆さんおはようございます。今日からこのクラスに仲間が一人増える事になりました。」 どんな奴だろう。カッコいい人だったらいいな。俺今朝それっぽい奴見たぜ。 ざわつく教室。生徒達の視線が集まる扉を教師が開ける。 が、誰もいない。転校生のかわりにそこにいたのは・・・ゆっくり? 教師はゆっくりを抱えあげ、教卓の上に降ろす。 え、まさか・・・。あれが転校生? 教卓の上に立ったゆっくりまりさは、満面の笑みを浮かべ元気に挨拶をする。 「しんにゅうせいのまりさだよ!みんな、きょうからいっしょにゆっくりしようね!」 静まり返る教室。生徒達のリアクションなど気にも留めず、教師は話を始める。 「まりささんは以前どこかの学校に通っていた、という訳では無いので転校生ではなく新入生です。 学校がどんな処なのかもまだ良く解っていないと思います。皆で助けてあげてください。 ところで、皆さんは疑問に思うかもしれませんね。どうしてゆっくりが学校に通うのかと。」 「ゆっくり保護法ができたお陰で、最近人間社会に交じって生活するゆっくりが増え始めています。 彼女の両親もそうです。そんな彼女達ですが町での生活に馴染めず孤立するケースが多数報告されています。 そこでゆっくりが人間社会に早く順応できる様、子供のうちに学校に通わせ集団生活を経験させるべきだ と言う提言が出ました。現在、試験的にゆっくりを通学させデータを集めているところです。 本校もモデル校の一つに選ばれ、まりささんが通う事になりました。」 「人間とゆっくり。新法によってゆっくりも人間とほぼ同等の権利が認められる様になり、 同じ社会で生活する仲間となった訳ですが、見ての通り私達はそもそも体の造りがまるで違います。 彼女が我々と共に生活していく為、我々はどの様な気遣いをするべきでしょうか。 皆さんにはまりささんと一緒に学ぶ中でそれを考えて欲しいと思います。」 「はい。話はここまでです。早速授業を始めましょう。まりささんの席は・・・A君の隣が空いていますね。 ではA君、まりささんの事お願いしますね。まりささん、解らない事があったらなんでもA君に聞いて下さい。」 教師はAの隣の机の上にまりさを降ろし、教壇に戻ると授業を始めた。 まりさはAの方に向き直ると、にっこりと笑い挨拶をする。 「ゆっくりしようね!」 「ウゼェ・・・」 (シカト) 授業が始まる。生徒達が先生の板書をノートに写す。まりさも持参した紙に向って、口に咥えた鉛筆で なにやら不思議な模様を描いている。顔は真剣そのもの。本人は黒板に書かれたものを写しているつもりなのだ。 当然の事ながらゆっくりに人間の中学生相当の授業の内容など理解できる筈も無い。 しかし、それでも問題は無い。ゆっくりの通学の目的は集団生活を学ぶ事だからだ。 皆と同じ教室に通い、皆と机を並べ、勉強の真似事をする。よそ見をしたり、居眠りをしたりなんかはしない。 人間に交じって良く働いている両親に似て、まりさは非常に優秀なゆっくりだった。 まりさの両親は土建屋で働いていた。仕事の内容は野生のゆっくりとの交渉。 ゆっくり保護法が成立したおかげで、野生のゆっくりといえど簡単に殺す事はできなくなった。 道路や建物を建設する予定地にゆっくりの居住区があった場合、以前なら皆殺しにするか力ずくで追い出していた。 しかし新法のせいでそれはできなくなってしまった。そこでまりさの両親、親まりさと親れいむの出番だ。 まりさの両親は予定地に住むゆっくりと立ち退きの交渉をするのだ。 大抵の場合、人間とゆっくりが話すよりゆっくり同士の方が話し合いは上手くいく。 親まりさと親れいむは相手を巧みに丸め込む話術を買われ、会社から大変重宝されていた。 彼女達を雇用するメリットはもう一つあった。ゆっくりには給金を払う必要が無いのだ。 ゆっくりが金銭目的の犯罪に巻き込まれるのを防ぐ為、ゆっくりは通貨の所持を禁じられていた。 そのかわり、ゆっくりは労働の対価として衣食住を雇用主に要求する事ができた。 まりさの一家は両親が働く会社の社長宅の庭、社長が用意してくれた犬小屋に住んでいた。 自分達を襲う野生動物のいない町の暮らし。食べる物も残り物とはいえ人間と同じ。 野生の頃とは比べ物にならない贅沢な生活。まりさの両親は人間に感謝していた。 幼いまりさに対しても人間とうまく生活していける様、熱心に教育してきた。 まりさも人間と上手く共存し、豊かな暮らしを送れる筈だった。 ゆっくりを受け入れてくれる人間となら・・・ 授業が終わり10分間の休み時間となる。生徒達はめいめいトイレに行ったり、友達と話をしたりして過ごす。 まりさも生徒達に話しかけてみる事にした。 「ゆ。なんのおはなしをしているの?」 「・・・」 返事の代わりに返ってきたのは、刺すような冷たい視線。 完全なる拒絶。何で勝手に入ってくるんだとその目が雄弁に語る。 「ゆ・・・ごめんなさい・・・」 まりさがわるかったんだね。きっとだいじなおはなしをしてたんだよ。 まりさはそう理解し別のグループに加わろうとする。 今度は女の子達。どうやら駅前に新しくできたケーキ屋の話をしているらしい。 まりさもケーキは大好きだ。社長さんが呑んで上機嫌で帰って来るとき、お土産でいつも買って来てくれるのだ。 「ゆ!まりさもけーきだいすきなんだよ!いっしょにつれていってね!」 「・・・」 自分達に話しかけてきたまりさを一瞬見た女の子達。 その後小さな声でボソボソと話すと、まりさには目もくれずどこかへ行ってしまった。 「ゆぅ・・・」 どうしてだろう。まりさ、なにかわるいこといったかな。 女の子達の態度にちょっと傷ついたまりさ。 だいじょうぶだよ。そのうちなかよくなって、いっしょにおはなしできるようになるよ。 まりさは次は男の子に話しかけた。二人で昨日のナイターについて話している。 そろそろペナントレースも終盤。今年もウチが貰った、いや今年こそウチが。 自分の好きな球団について楽しそうに話している。 「やきゅうってたのしそうだね!まりさにもおしえてね!」 かなり大きな声で話しかけたつもりだが、まりさの声は完全にスルーされる。 二人はまりさに目もくれない。まりさの存在すら否定する様な態度。 もう一度話かけてみても同じ。一片の注意すらまりさに向けようとはしない。 どうしてむしするの?まりさはみんなとたのしくおはなししたいだけなのに・・・ どうも上手くいかない。皆と仲良くなりたくて積極的に話しかけているが、誰も自分の相手をしてくれない。 まりさは段々悲しくなってきた。 また別の男の子に話かけてみる。椅子に座り窓の外をぼんやり眺めている。 誰とも話していない。それならきっとまりさの相手をしてくれるだろう。まりさはそう考えた。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ん、何?」 応えてくれた!まりさの言葉に応えてくれた! まりさは嬉しくなって、つい大声で話してしまった。 「あのね!あのね!まりさとおはなししよう!!!」 「ああ、別にいいけど・・・」 「おーい!B!ちょっとこっち来いよ!」 まりさの隣の席のAが呼ぶ。友達に呼びかけている、という感じでは無い。 有無を言わせないかの様なAの語気に、Bはすっかり委縮してしまっている。 「え、でも・・・」 「あ゛?でもって何だよ、でもって。いいからこっち来いよ!」 「うん、今行くよ・・・」 「ゆ・・・」 Bの背中を目で追うまりさ。行ってしまった・・・折角お話ができると、仲良くなれると思ったのに・・・ AがBの肩をポンポンと叩きながら何か話している。Bは俯き加減で「ハハハ」と口だけで愛想笑いをしている。 何を話しているのかは分からない。聞き取れた言葉は「良かったな」「今日からあいつが」「解ってるよな?」 結局まりさはこの休み時間中、誰とも話をする事ができなかった。 二時限目、三時限目の後の休み時間も同じ。まりさはクラスの皆に避けられている。 小さな教室。40人の生徒達がおこすガヤガヤとした騒音の中にあって まりさの周りだけが静かだった。まるで見えない壁で世界と隔絶されているかの様に。 初めのうちはそれでも何とか受け入れて貰おうと、生徒達に近寄って行ったまりさだが まりさがぴょこんぴょこんと跳ねて行くと、生徒達はスッと音も無く離れて行ってしまう。 「どうしてかなぁ・・・まりさはみんなとなかよくしたいのに・・・」 そのうちまりさは生徒達に話しかけるのを諦め、机の上で俯きながらじっと次の授業が始まるのを待つ様になった。 皆に避けられている。皆から無視される。理由は解らないが。 周りの悪意が作り出した異質な空間の中で、まりさはひたすら耐え続ける。 (隠す) 四時限目が終わり昼休みの時間となった。生徒達は気の合う仲間同士で集まり、家から持って来た弁当を食べる。 まりさはひとりぼっち。母が持たせてくれたお昼ごはんをむーしゃむーしゃと食べる。 おいしい、おいしいけど・・・。家族みんなで食べた朝ごはんの様な満足感は無い。 まりさは小さく「むーしゃむーしゃ、しあわせー」と呟くと、教室を出て外へ向かった。 きょろきょろと何かを探しながら校庭を跳ねていくまりさ。 やがて校舎の壁と生垣に囲まれた、日当たりの良い芝生を見つけた。 ここなら誰にも見られない。誰にも邪魔されない。ゆっくりするには最適な場所だ。 「ゆ。ここにしよう。ここならゆっくりできそうだよ。ここがまりさのゆっくりぷれいすだよ。」 まりさは人間の生徒達と違い休み時間にトイレに行く必要は無い。 そのかわりまりさはゆっくりぷれいすでゆっくりする必要があった。 しかし10分間の短い休み時間ではそれをする事は叶わず、まりさはずっと我慢していたのだ。 今は長い昼休み。チャイムがなるまで後40分。ゆっくりする時間は十分にある。 まりさは太陽の光をたっぷり浴びながら、目を閉じて頬をだらしなく弛緩させる。 「ゆっくり~♪」 不足していたゆっくり分を補給するまりさ。ゆっくりしていると段々ゆっくり本来の明るさが戻ってきた。 午前中に体験した嫌な記憶、悲しい辛い思いが徐々に薄れていく。 ああ、まりさはいまとてもゆっくりしているよ。しあわせだよ。 ゆっくりがすべてを癒してくれる。十分にゆっくりとしたまりさは元気を取り戻した。 午前中の陰鬱とした気分を振り払い、来たときとは違い軽い足取りで教室に戻るまりさ。 そろそろ五時限目の授業が始まる。まりさは椅子を踏み台にして机の上にぴょんと跳び乗る。 先生が来る前に勉強道具の確認。ノート代わりの紙、紙を押さえる文鎮、消しゴム・・・ 「ゆ!まりさのえんぴつがないよ!」 鉛筆が無くなっている。教室を出る前は確かにあったのに。 まりさの鉛筆。社長さんがまりさの入学祝として用意してくれた。 まりさが使いやすい長さに切って、長時間口に咥えても痛くならない様に 咥える部分にタオルの切れ端を巻いてくれた物。 まりさの大事な大事な鉛筆。まりさの宝物。 床に落ちてしまったのだろうか。そう思い急いで探そうと床に飛び降りた瞬間、チャイムが鳴り教師が教室に入って来る。 授業が始まってしまった。まりさは仕方なく机の上に戻る。 五時限目の授業中、まりさは俯いて解る筈もない教師の話をじっと聞いていた。 授業が終わり休み時間になるとまりさは無くなった鉛筆を探し始めた。 教室中をぴょこぴょこ駆け回り、必死に鉛筆を探す。 立ち話をしている生徒達の足下を、蹴飛ばされそうになりながら跳ねて行く。 しかし見つからない。チャイムが鳴ったので、諦めて机に上ろうと椅子に飛び乗ったその時。 「ゆ!みつけた!」 たまたま視界に入った隣の席の机。机の下の収納スペースにまりさの鉛筆が。 急いで鉛筆を取ろうとするが、運悪くAが自分の席に戻ってきた。 相変わらずまりさと目を合せようとはしない。不機嫌そうな顔で前を見ている。 えーくんのつくえのなかにまりさのえんぴつがあるよ。えんぴつをとってね。 そう言おうとして思いとどまる。そうだ皆はまりさの話を聞いてくれないんだった。 まりさはまたも鉛筆が無いまま授業を受ける事になった。 六時限目の間中、Aの机の中にあった自分の鉛筆について考える。 何でA君の机の中にまりさの鉛筆があったんだろう。落ちていたのを拾ってくれたんだろうか。 でもそれならすぐに鉛筆を渡してくれる筈。しかしそんなそぶりは無い。 まさか盗られた?A君がまりさの鉛筆を盗った? でもどうして?A君も鉛筆は持っている。鉛筆が欲しくて盗んだ訳じゃない。だったらなぜ? ひょっとしてまりさに意地悪する為に?まりさが嫌いだから? それなら納得がいく。A君はまりさが話しかけても返事をしてくれない。 そうか・・・まりさのことがきらいだから・・・まりさにいじわるするために・・・ でもそれならどうやって鉛筆を返してもらおうか。「かえしてね」と言ってもきっと返してはくれないだろう。 まりさは先生に相談する事にした。授業が終わると職員室の担任の元へ向かった。 一日の授業が終わりHRの時間。教師は教室に入るとまりさの鉛筆についての話を始めた。 「皆さんに残念なお話をしなくてはなりません。まりささんの鉛筆が無くなりました。 鉛筆を盗んだ人がいるのです。無くなった鉛筆がどこにあるのかは分かっています。 A君、あなたはまりささんに言わなくてはならない事がありますね?」 「ああ、これの事ですね。」 Aは悪びれた様子も無く、机の中からまりさの鉛筆を取り出して見せる。 教師は予想していた反応と違った事に驚いたのか、一瞬とまどった様な表情を見せたが すぐに元の穏やかな顔に戻り、なぜこんな事をしたのかと聞く。 「先生は今年赴任してきたばかりで知らなかったんですね。まあ、他の先生方も知らないかもしれませんが。 これはウチの学校に伝わる伝統なんです。俺も先輩から聞きました。 ウチの学校では転校生が来るとその人の持ち物を隠すんです。 財布とかじゃなく、鉛筆や消しゴムといった無くなったら困るけど貴重品じゃ無い物を。」 「鉛筆が無くなったら当然探しますよね。それでも見つからない。それで隣の人やクラスの人に聞くわけです。 自分の鉛筆が無くなったがどこかで見なかったか、って。 つまり転校生の子がクラスの皆に話しかけるきっかけにする為にやるんです。 転校生が早くクラスに馴染める様にする為の儀式みたいなもんです。」 「相手がゆっくりでも人間と同じ様にするべきだと思ってやった事なんですが まさかこんな事になるとは思いませんでした。誤解させてしまった事については反省しています。」 生徒達の多くは下を向いて必死に笑いを堪えている。 しかし教師はそれに気付かず、申し訳なさそうな顔でAに謝罪をする。 「そうだったんですか。よく調べもせずにあなたを疑ってしまって。ごめんなさい。」 「いえ、先生は悪く無いですよ。この手の事は先生に知られない様、仲間内だけでやるものですから。」 HRが終わり教師が教室を後にする。 意地悪する為じゃなかったんだ。鉛筆を盗んだんじゃなかったんだ。 まりさは嬉しくなって隣のAに話しかける。 「ごめんなさい!まりさ、ごかいしてたよ!まりさのためにやってくれたことだったんだね!」 「お前、面白い奴だな。」 「ゆ?」 面白い、と言ってはいるがAの顔は笑っていない。 「まりさ、おもしろい?おもしろいっていわれるのははじめてだよ。」 「勘違いすんじゃねーよ。あんま調子こいてんじゃねーって言ってんだよ。」 「ゆ・・・」 今までとは違う表情。不機嫌を通り越して明らかに怒っている。 まりさには理由が解らない。この人は「面白い」と言ったのになぜ怒っているのだろう。 「先公にチクるとか、随分なめた事してくれんじゃねーか。」 先公にチクる?そういえばクラスの人達は、先生がいない所では先生の事を「先公」と呼んでいた。 先生に話す事を「先公にチクる」と言うのだろうか。何で先生に話してはいけないのだろう。 「ところでお前、山と川、どっちが好きだ?」 「ゆ。まりさはあまりとおくにいったことがないの。どっちもいったことがないよ。」 「お前の事情なんて知らねーよ。どっちがいいか決めておけ。 山に埋められるのがいいか、川に流されるのがいいか。次にチクったら殺すからな。」 「!」 「糞饅頭が、人間と同等とか調子に乗りやがって。最近は糞饅頭が殺されても警察が動くもんな。 だから殺されたりする事はねーと余裕ぶっこいてんだろ。 そりゃあ何十匹もいる群れがいきなり消えたら、誰かおかしいと気付いて通報するかもしれないがな。 お前一匹消えたところで気にするのは家族ぐらいのもんだ。」 「まして死体があがらないんじゃ、警察が本気で調べる訳もねえ。 ただの行方不明だ。糞饅頭が一匹消えるなんて珍しい事でもねえ。誰も探したりなんかしねーよ。 お前、年間何匹の糞饅頭が消えて失踪扱いになってるか知ってるか? お前みてーな糞饅頭一匹消すのなんて簡単なんだよ。」 「いいか?もう一回言うぞ。次、先公にチクったら殺すからな。 マジで殺すからな。解ったな?」 「ゅぅ・・・」 後編へ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/747.html
注意 この話には俗にいう「良いゆっくり」と「悪いゆっくり」が出てきます またゆっくりをペットとして飼っている人が出てきます そういうのが嫌いな人は読まない方がいいかもしれません また、まだ虐待的な描写もありません あと東方キャラも出てきます そこも注意 「ひゃっはー!!勝手に人の家に入ろうとするような屑は消毒だぁ!!」 「ゆゆっ!!」 「ゆっ!!にんげんだよ!!ゆっくりできないよ!!」 「ゆゆ、おにいさん!ゆっくりしていってね!!」 「だが断る」 プチン!! 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ま゛り゛さ゛のあか゛ち゛ゃんがあ゛ぁ!!」 「さぁーて、次はどの子を潰そうかなぁ?」 「ゆゆ!?まりさはわるくないよ!!わるいのはこのこたちだよ!!このこはころしていいからまりさはゆっくりたすけてね!!」 「お゛か゛あ゛ぁーん゛!?!?」 「どぉじでぞんな゛ごとい゛う゛の゛ぉお!?!?」 「そうかそうか、じゃあ悪い子供から潰してあげよう」 「れいむ!にげて!!」 「れーむおねえちゃん!!れーむもいっちょにゆっちゅりちたいよ!!」 「だめだよ!!れいむだけでもゆっくりしていってね!!」 「おねえちゃん!!どおちてみじゅにおちょすのお!?」 「あ!!…あーあ、川に落としやがった…ま、いいや、どうせ助からないだろうし!!」 「そんなことないよ!!あのれいむはれいむのぶんまでゆっくりしてくれるよ!」 「うるさいよ!!れいむはおかーさんをたすけるためにゆっくりにんげんにつぶされてね!!」 「まあ、親子共々つぶすんだけどね、そぉい!!」 「どぉじでぇ!だすげてく゛れ゛るん゛じゃないの゛ぉお゛!?!?」 「れいぶー!!べいむのぶんまでゆっぶげっ!!」 「ゆゆゆっ!おねえちぁーん!!!」 「よお、れいむ、お早いお目覚めだったな」 俺の飼っているれいむがいつもより起きるのが遅いと思ったら急に叫びだした、またあの夢を見たのか 「ゆっ、ゆっ、ゆっ…」 あーあ、また泣き出しちゃったよ 「どうした?また怖い夢でも見たのか?」 「お、おにいざん!!こわいよ!!ゆっくりできなかったよぉお!!」 「あぁ、大丈夫だ、俺がいる間はお前は守ってやるから、な?」 「う、うん、ゆっくりできるよぉ…」 このゆっくりを飼い始めたのはちょうど1年ほど前だ 庭で草むしりをしていたら家のすぐそばの小川の岸でぐったりしていたところを発見、保護したのだ 自分はゆっくりは嫌いではない、だからと言って必要以上に溺愛したりもしない ただ、害を加えるゆっくりには断固とした態度で制裁すべきだとは思っている れいむの家族は人間の家に侵入しようとして石でガラスを割ったところを人間に見つかり攻撃された 親に裏切られ、死ぬかと思ったが姉に川に突き落とされたことで何とか助かったらしい 最初は自分と目を合わせようとしない、餌を出しても食べようとしない、毒見しても食べようとしないので無理やり口移しで飲ませた なにもただのゆっくりにそこまでしてやる理由はなかった ただの偽善とか独善だったのかもしれない ただ、このれいむは回復した後俺を慕ってくれるようになった、最初のころはゆっくり独特の傲慢さも目立った。 俺が仕事から帰ってきた直後に 「ゆゆっ!!おにいさんおかえりなさい!!いのちのおんじんのおにいさんはきょうもれいむのいえでゆっくりさせてあげるよ!!」 とか言ってきたときは本気で殺したくなったがその場は押さえ、ゆっくり関連の本を読んで何とかしつけることに成功した そしてついに先週、飼いゆっくりの最高峰「ゆっくりゴールドバッチ」を手に入れた 最初は怪我が治るまで世話してやろうと思ったがれいむの願いで餡子を食べたこともある今ではそれなりに大切な相棒になってきている 「じゃ、俺は仕事に行ってくる、お前は何か用事があったっけ?」 「ゆゆっ?、わすれたのおにいさん!きょうはおさのいえでゆっくりしゅうかいのひだよ!!」 「すまん、忘れてた、じゃあ先に出てくれ、帰ったときに俺がいなかったら外の小屋で待っててくれ」 「しっかりりかいしたよ!!じゃあ、ゆっくりいってくるね!!」 ゆっくりしゅうかいとは里の長の飼いゆっくりが始めた飼いゆっくり達の会議のことである 会議といってもどこのゆっくりが亡くなった、そうしきをひらこう。とか やせいゆっくりがはたけをあらしてたよ、おお、おろかおろか。とか そんな話を各地区の代表が集まって話をするらしい そして俺は役場で仕事だ 外の世界から来た自分に幻想郷で生活ができるのかという不満があった だが識字率の決して高くないここでは漢字も読み書きでることが重宝され、里の役場で書類整理の仕事をしている あと学生時代の経験を生かして河童と外のコンピューターをいじくるのもいい副収入になっている 今日のゆっくり集会もいい感じにゆっくりできた そうれいむは思いながられいむは帰り道の途中で捕まえたトンボを食べていた お兄さんはいつもおいしいごはんを作ってくれる、だが万が一のことも考えて自分で餌を取ることもやめてはいない お兄さんもそれは理解していてご飯の前に今日はどれくらい食べるかと聞いてくれるので外で食べすぎてお兄さんを心配させることもない 「ゆゆっ!おにーさん!れいむがかえってきたよ!中に入れてね!!」 すぐにドアが開いた、今日はお仕事は早く終わったらしい 「おう、お帰り、俺はこの後酒場で飲みに行くけどお前も来るか?」 「ゆ…きょうはすこしつかれたからおにーさんのおうちでゆっくりするよ!ごはんはそとでたべたからきにしないでいいよ!!」 「そうか、わかった、棚の中にゆっくりフードがあるから腹が減ったらそれを食べてくれ」 酒場はみんなが優しくしてくれるから大好きだでもゆっくりを料理するしその声が聞こえてくることがあるから気分が乗らない日は行きたくない それはお兄さんも知っているからそれ以上はいってこない 周りの人間は目つきが怖いとかいうけどこのお兄さんは本当にいい人だ、この人に飼われて良かった 男が「じゃあ行ってくる」といって戸を開く ゆっくりが「ゆっくりきおつけてね!!のみすぎはだめだよ!!」と返事 「わかってるよ」と言いながら戸を閉め、鍵をかける男 道路わきの茂みの中からその光景を見る一対の目があった 続く おまけ ゆっくりバッチについて 飼いゆっくりには飾りにバッチをつける決まりがある(飾りがないゆっくりには新しく髪飾りをつける) 最初のころはただの飾りだったが今ではブロンズ、シルバー、ゴールドの3種類のバッチがある。 ブロンズ これはただ人が飼っているゆっくりであることを証明するだけの飾りである 虐待お兄さんが一時的に甘やかすためだけに一時的につけることもあるのでこのバッチの付いているゆっくりは躾がなっていないことが多い そのため通常他人の飼いゆっくりを攻撃することは器物損壊に当たる犯罪だがブロンズバッチのゆっくりは被害をこうむった場合殺しても罪にならない シルバー ある程度人間と暮らすためのルールを覚えたゆっくりにつけられるバッチ、普通に可愛がりたい場合は最低でもこれがないといけない なお、ペットショップで売られる餡子増量型ゆっくりは無条件で付けることができ、通常のゆっくりもペットショップで試験を受けることで付けることができる ゴールド 最高のペットゆっくりにつけられるバッチ、このバッチをつけられたゆっくりは飾りのないゆっくりでもゆっくりと識別し攻撃しないなど、ゆっくりの常識を超えた行動ととることができる 当然試験も厳しい このバッチをもったゆっくりは労働力としてもある程度貴重でゆっくりを働かせているところではゆっくりの教育係として重宝している そのためこのバッチを持ったゆっくりがほかの所に出稼ぎに行くこともある ちなみに最低条件に「飾りのないゆっくりでもゆっくりと識別」することがあるがこれは過去に起きた事件に由来する 過去に起きた事件について 里周辺に住むあるゆっくりの群れが人里の飼いゆっくりのことを 「人間を飼いならし、おいしいものを独占する悪いゆっくり」として飼いゆっくりに対して執拗な攻撃を仕掛けてきた事件 その手口は飼いゆっくりの飾りを盗んでしまうというもの そのため飼いゆっくりによる飼いゆっくりの殺害が続出した だが飼いゆっくりの飾りをつけたゆっくりが人間に餌をねだった挙句つかまったため事件が発覚 その後飾りがなくても識別可能なゆっくりの育成、人間が区別できるように焼印によるマークによりゆっくりによるゆっくり殺害は激減、事件は沈静化した 現在でも飾りをなくしたゆっくりがゴールドゆっくりか里の人間に焼印を見せながら助けを求めることがある ちなみに加工所で売られている予備飾りをゆっくりの餡子で特殊加工することで飾りをなくしたゆっくりも社会復帰ができる ちなみに後に造られた飾りの方が優位性が高いため同じ飾りをもったゆっくりが現れて混乱が起きることはない あとがき どうも、セインでございます 飼いゆっくりに起きた悲劇…的なことを書こうとしたらまだ悲劇は起きませんでした…ごめんなさい 幻想郷は識字率が低い 幻想郷の文化レベルは戦国時代から江戸時代程度だと思ったのでこういう設定を作りましたが実際江戸時代の識字率は高かったらしいです… それにけーねが寺子屋で授業してたりAQNが本書いたりしているので識字率は高いのかも…ごめんなさい 8月10日 2339 セイン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/163.html
ここはゆっくり霊夢の家族が住んでいる巣 お母さん霊夢を中心に5匹ほどのゆっくり霊夢の子供達が中むつまじく生活している。 このお母さん霊夢は成体で、繁殖をしても黒ずんで朽ちることなく無く今も娘達を優しく守っている。 この平和なゆっくりの巣に発情させたゆっくりアリスを放り込んでみた。 だらしなくよだれを垂らしながら「ゆっゆっゆっくりしていってねええええええええ!!!」とわき目も振らずにお母さん霊夢に突進するゆっくりアリス。 がっちりとゆっくりアリスに押さえ込まれたお母さん霊夢、すぐさま交尾が始まった。 「ゆ゛っ……ゆ゛っゆゆっ!!!」苦しげなお母さん霊夢。 小刻みに震え、切なげな声を出すゆっくりアリス。 娘霊夢たちはわけもわからずガタガタ震えることしか出来ない。 そして「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛」と一際大きなお母さん霊夢の声、交尾が終わったようだ。 頭から茎を伸ばしながらもこれでゆっくりできると一安心のお母さん霊夢、だがそこで終わりではなかった。 すぐさま連続して交尾に移ろうとするゆっくりアリス、さすがのお母さん霊夢も「ゆ、ゆっくりしようよ!!!」と危険を察したのか娘達をかばいながらあとずさる。 「れ、れいむううううううううううううう」飛びかかるゆっくりアリス、交尾を終えたばかりで体力を失っているお母さん霊夢が逃げられるわけも無く、再び行われる交尾。 2回目の交尾が終わり、茎ももう一本生え息も絶え絶えなお母さん霊夢、だが発情したゆっくりアリスはお母さん霊夢が朽ちないことが分かると更に交尾をするためにお母さん霊夢に飛びつく。 そうして繰り返される交尾。 発情期のゆっくりアリスの持久力は凄まじく、勢いは衰えることは無い。 お母さん霊夢は限界が近いのか「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」と朽ち果てる前に出すような異様な声を時折出すようになってきた。 ただならぬ気配を感じたのか「ゆ゛っぐり゛や゛め゛でえ゛え゛え゛え゛え゛え゛」と娘霊夢達が泣きじゃくる。しかしゆっくりアリスは小刻みに身体を動かし交尾をやめる様子は全く無い。 何度交尾があったかわからなくなった頃、もう母体が限界に近いので、ゆっくりアリスを巣から引っ張り出す。 ようやく解放され、巣には平穏が戻った。 残されたのは「ゆ・・・ゆ・・・」とうつろな目で体中から大量の茎を伸ばすお母さん霊夢。 そして、ただただ泣く事しか出来ない娘達である。 やがて生まれてくる大量のゆっくり霊夢の赤ちゃん、その数は50匹を越えている。 ゆっくりアリスの襲来という酷いことがあったにせよ、家族がいっぱい増えて「みんなでゆっくりしようね!!!」「家族が増えてたのしいね!」と赤ちゃんや娘はおおはしゃぎしている。 お母さん霊夢も回復し「みんなゆっくりしていってね!!!」と満面の笑みである。 だが問題が発生する、巣が狭すぎるのだ。 生まれたばかりの赤ちゃん霊夢は小さいにせよ数が多い、元々は家族がゆっくりできたであろう広い巣も今では学校の教室くらいの人口密度になっている。 しかし巣の広さはまだ何とかなる方であった。 食糧の問題は更に深刻であった、赤ちゃん霊夢は食欲旺盛で「おなかすいたよ!」「ごはんがたべたいよ!」と大合唱。 お母さん霊夢とお姉さん霊夢が必死になって虫や木の実などを集めてきても「まだたりないよ!」「おなかすいたよ!」と焼け石に水状態である。 しかし、どんなにお母さん霊夢達が頑張っても集められる食料の量には限界があり、一部の赤ちゃんゆっくり達は食べ物が手に入らず「ゆ…ゆ…」とうめき声を上げることしかできずに衰弱していった。 更に赤ちゃんゆっくり達は成長スピードが早く、1週間も経つ頃には生まれたときの3倍以上の大きさになり、巣はラッシュ時の駅構内のような大混雑になっていた。 しかし、満足に餌が食べられなかった赤ちゃんゆっくりは身体も小さくもう巣の隅の方でぐったりしているだけになっていた。 そこで起こるのが体の大きな赤ちゃんゆっくりによる共食いである、生まれてからずっと空腹状態の赤ちゃんゆっくりにとって弱ったゆっくりは最早餌にしか見えていなかった。 お母さん霊夢達が巣の外へ餌を探しに出ているタイミングを見計らい、弱ったゆっくり達の元へ集まる赤ちゃんゆっくり達。 「ゆっくり食べられてね!」この言葉が引き金となり共食いが始まった。 「ゆっくりやめてね!ゆっくりやめてね!」必死に命乞いをするがそんなものが聞き入れられるはずも無く、捕食されていく弱ったゆっくり。 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛」 「うっめ、メッチャうめ!」 「ゆ゛っ゛ぐ゛り゛じだがっ゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 「うまうまー」 巣に帰ってきたお母さん霊夢が見たのは以前より少しだけ広くなった巣、床や壁に飛び散った大量の餡子、そして数が減った赤ちゃんゆっくり達であった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」 お母さん霊夢の慟哭がこだまする。お姉さん霊夢達も何が起きたのかを理解したのか涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにして震えている。 「どお゛じでぞん゛な゛ごどずる゛の゛?」 「み゛ん゛な゛でゆ゛っ゛ぐり゛じよ゛う゛っ゛でい゛っ゛だの゛に゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛」 お母さん霊夢の叫びが赤ちゃん霊夢達に向けられる、そして赤ちゃん霊夢達は自分たちが取り返しがつかないことをしてしまったと気づいた。 「お゛があ゛ざん゛ごめ゛ん゛な゛ざい゛い゛い゛い゛い゛」 「み゛ん゛な゛ごめ゛ん゛な゛ざ゛い゛」 涙を流しながら謝罪の言葉を口にする赤ちゃん霊夢達、巣ではゆっくり霊夢達の鳴き声が一晩中続いた。 3日後 あの惨劇を乗り越え、ゆっくり霊夢の家族はより一層強い結びつきとなり、巣は家族がゆっくりできる環境になっていた。 赤ちゃんゆっくりの数が減り、残ったゆっくり達も満足な量ではないが皆で分け合い、生きていくのに必要な量の餌は確保できるようになっていた。 「今日もみんなゆっくりしようね!!!」 お母さん霊夢の声がゆっくりの巣に響く。 今回はお母さん霊夢のおかげで共食いがあったにせよ巣は平和になった。 第2段階として明日にでも再び発情したゆっくりアリスを巣に放り込み、限界ぎりぎりまで繁殖をさせる予定である。 更にゆっくりの数が増え、今回共食いをした赤ちゃんゆっくりはどういった行動を取るのか、ゆっくりの知能ではどうなるかは想像に難しくない。 しかしお母さん霊夢が居る限り巣の平穏は保たれるであろう。 最終的にはゆっくりアリスに最後まで繁殖をさせ、お母さん霊夢を朽ち果てさせる計画である。お母さん霊夢が居なくなった後、大量の赤ちゃんゆっくり達がどうなるか大変興味深い。 選択肢 投票 しあわせー! (12) それなりー (6) つぎにきたいするよ! (24) 名前 コメント すべてのコメントを見る お母さん霊夢が死んで赤ちゃんがこんおあたどうなるか -- (陽太) 2017-09-23 17 25 48
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1335.html
☆新傾向の虐待を行います (タブン)。新出単語にもご注意。 若干ネチョのアリスが登場します。 饅頭の皮の材料は白玉粉です。 読む前にトイレを済ませることをオススメします。 前半はとことん燃料投下します。堪えて読み進めて下さい。 お気に召さない方は回れ右! 「ゆゆっ?ここはれいむのおうちだよ!!!おねえさんはだれ?」 「でていっちぇね!!!ゆっくりれいみゅのおうちからでていっちぇね!!!」 魔理沙の家で新作のケーキを披露した帰り、 軽やかな足取りで我が家の扉をくぐる。 そこには憎たらしい饅頭顔がずらり、ぷんぷんと頭から湯気を上げていた。 1匹の大きなゆっくりれいむと、4匹の子れいむである。 私の名はアリスマーガトロイド。人里でもちょっと名の知れた人形遣いよ。 「きいてるの!!?おねえさんりかいできないの?ばかなの?」 「「「「ばかにゃの?」」」」 それにしても魔理沙ったら。口のまわりにクリームつけちゃったぐらいで・・・ ほんっとかわいらしい。クリームごと食べちゃいたいぐらいだわ・・・! 「「「「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!」」」」 「れいむのおうちからさっさとでていってね!!!」 そんな余韻に浸っていると、饅頭共は私の足に纏わりつき、 押し出さんと懸命に憎たらしい顔を歪めていた。 が、動く気配すら無い。 私が重すぎるのかしら? 食事には誰よりも気を使っている自信があるのよ。失礼しちゃうわ・・・! 「れいみゅおにゃかがすいたよ!!!」 「ゆゆっ?れいむのかわいいこどもがおなかをすかせているよ!!! ゆっくりしないでたべものをもってきてね!!!」 魔理沙かわいいよ魔理沙・・・ 彼女のことを考えると自然と胸が高鳴ってしまう。いけないわ。 「れいむたちのいうことがきけないの?おばさんばかなの?」 「「「「ゆっきゅりできにゃいおばしゃんははやくちね!!!ちね!!!」」」」 饅頭達は私を簡単には押し出せないことを理解すると、 躍起になって体当たりを仕掛けてきた。 加えて、見ず知らずの相手に向かって罵詈雑言の限りを浴びせる。 全く・・・どういう教育をされてきたのかしら・・・? このままでは埒が明かない。軽くバックステップを繰り出す。 「みちぇー!!!れいみゅのあんよでおばしゃんすっとんだよ!!!」 「「「れいみゅすぎょーい!!!」」」 「すぎょいでしょ!!!ゆっへん!!!」 下っぱらを大きく誇張し、一際憎たらしい笑顔を浮かべる。 気持ち悪い。 「さすがれいむのこどもはかわいくててんさいね!!!」 おばさん、かぁ。そういえば最近肌荒れがひどくなってきたかしら・・・ 睡眠不足のせいよね。今夜は早めに寝たい。 「ゆゆーん!!!こんどはれいみゅががんばりゅよ!!!」 「ゆゆっ!!!れいみゅのあんよだってしゅごいんだかりゃ!!!」 饅頭達はうすら笑いを浮かべて体当たりを繰り返す。下っぱらがきもい。 飽きてきた。尻もちをついてみせる。 「いったたたた・・・参った参ったわ!」 「ゆゆゆっ!!!れいむたちのかれいなるしょうりだね!!!」 「「「「よわくてげすなおばしゃんははやくごはんをもってきちぇね!!!」」」」 「さすがれいむのこだね!!!げすなんてむずかしいことばしってるよ!!!すごーい♪」 「「「「おきゃーしゃんれいみゅすぎょいでしょ!!!ゆっへん!!!」」」」 母に褒められる嬉しさの余り、踏ん反り返りぷくーっと満面の笑みを浮かべる。 主に下っぱらがきもい。 「「「「ゆっきゃゆっきゃゆっきゃ!!!」」」」 饅頭達は勝利の余韻に浸り、喧しい歓声を上げている。 私はそんな彼らを尻目に、貯蔵庫から採れたてのみずみずしい林檎と オレンジジュースを取りに行った。 勿論策が無いわけではないわ。罪はきっちりと償ってもらうつもりよ。 勘違い饅頭どもに教育することはハナっから諦めている。 苦しませながら死に追い詰めるのみ・・・! オレンジジュースにはたっぷりの砂糖を加える。 ここで毒薬や唐辛子を入れちゃうのは、都会派魔法使いの名が廃るわ。 彼ら自身の手で身を滅ぼして貰わないと面白くないじゃない。 それに残ったら誰が飲むのかしら?捨てちゃうなんてもったいないでしょ。 これだから太る・・・・って?何を言ってるのかしら。 ⑨を口車に乗せて、宴のおつまみにアイスキャンディーを作るに決まってるでしょ。 魔理沙もきっと気に入ってくれるはず・・・!あの子意外と甘い物が好きなんだから。 話が逸れてしまったわ。砂糖水に麻酔薬を溶かし、注射器に仕込む。 え?さっきと言っていることが違う・・って? あくまで物事を確実に進めるための、保険に過ぎない。 更に、魔理沙から貰った白玉粉を少しだけ水で溶いて、準備完了。 準備で15分か・・・。饅頭どもの反応は予想がついている。 私は諸々のアイテムを両手に応接間に戻った。 「ゆゆっ、おそいよおばさん!!!れいむのこどもたちが おなかをすかせてまってるのがわからないの!!?ばかなの?」 「「「「ばきゃなの?」」」」 「はいはい、ゆっくりゆっくり (笑)」 百歩、いや万歩譲ってその連携の良さだけは褒めてあげるわ。 私は5個の林檎を皿の上乗せて饅頭どもに差し出した。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 一口かよ。 「ゆゆっ!れーみゅにはおおきしゅぎてたべられないよ!!!」 「おきゃーしゃんだけずるーい!!!」 「れーみゅも!!!れーみゅも!!!」 予想通り。親が噛み砕いてあげたりとかしようよ・・・! よく今まで生きてこれたわね。 「ゆゆゆっ!!!れいむのこどもたちにもたべられるものをもってきてね!!! おねえさんはほんとうにばかだね!!!」 と言いつつも、手つかずの4個の林檎を大きな舌で回収、一飲み。 ありえん (笑) 「「「「ばきゃだね!!!」」」」 「はいはい、ゆっくりゆっくり (笑)」 「ゆゆっ!!!はいはいっかいでいいんだよ!!! おねえさんはいったいどこまでばかなの?いいかげんにしないとおこるよ!!!」 「「「「ばきゃなの?おこりゅよ!!!」」」」 既に頭にはぷんぷんと湯気が上がっている。 怒ったりしあわせー!だったり、お忙しいですね (笑) 私は果物ナイフを握り締め、籠から残った林檎を取り出して4つ切りにしていく。 さすがにナイフを持つ手が震え出す。皿まで真っ二つにならんばかりの勢いである。 辛抱、辛抱よ・・・! 私は林檎の切れ端が積まれた皿を黙って差し出した。 「「「「むーちゃ、むーちゃ、ちあわせー♪」」」」 ちび饅頭どもが満面の笑みを浮かべる。震える右手を左手が必死に押さえる。 「ゆゆっ!!!れいむまだたべたりないよ!!! おねえさんはゆっくりしないでたべものをもってきてね!!!」 饅頭どもの要求は際限を知らない。 気の短い者がこの光景を目にしていたら、発狂してもおかしくはないでしょうね。 「はいはい、ゆっくりゆっくり (笑)」 手際よく籠からオレンジジュースを取り出してやかんに注ぐ。 「はーい注目ー! 今からお姉さんがおいしいおみずを飲ませてあげるから、 良い子はゆっくり口を開けて待っててね!」 引き攣った笑顔でゆっくりと、饅頭どもに語りかける。 こんな顔魔理沙に見られたら・・・お嫁に行けないわ!!! 「ゆっ!!!ゆあーーーーーーーん!!!」 「れいみゅいいこだよ!!!ゆっくりちょうだいね!!!」 「れいみゅがさきだよ!!!おねえさんはやくしてね!!!」 饅頭どもは再び憎たらしい笑みを浮かべつつ大きく口を開ける。 おお、きもいきもい まずは親饅頭から。 やかんを傾けジュースを注ぐ。あっという間に空となる。 「ごっく!ごっく! あまあまー!!!れいむまだたりないよ!!! はやくつぎのおみずをもってきてね!!!」 こいつ林檎5個も食って、まだ飲むのかよ・・・! 面倒だったので瓶から直にジュースを注ぎ込む。 「ごっく、ごっく、あまあましあわせー♪」 ジュースが7割ほど消えた頃、漸く満足していただけたようだ。 「ゆーっ!おきゃーしゃんばっかずるーい!!!」 「れーみゅも!!!れーみゅもあまあま!!!」 「ゆゆっ!!!こどもたちのあまあまもはやくよういしてね!!!」 こいつまだ言うか・・・! かなり食べ物をムダにしている事に気付く。都会派魔法使い失格ね・・・ 「じ、順番にあげるから、ゆっくりまっていてね!!!」 私も我慢の限界が近い。 アリス、もう少しの辛抱よ・・・! 自分に言い聞かせると、残りのジュースを目分量で4匹の饅頭どもに注ぐ。 「「「「ごっきゅ、ごっきゅ、あまあましあわせー♪」」」」 途中で何度饅頭どもの口を貫こうと思ったことか・・・。 あー・・・ジュース無くなっちゃった。魔理沙とのひとときがぁああ・・・ 「おきゃあしゃん、れいみゅゆっくりねみゅくなってきたよ!」 計画通り。疑われずに多量の糖、水分を摂取させ眠気を誘う。 大きさは30%程増量中。主にたっぷんたっぷんしてる下っぱらがきもい。 「ゆゆっ?じゃあおかあさんがおうたをうたってあげるね!!!」 「「「「ゆゆー!!!おきゃあしゃんのじょおずなおうたききたいききたい!!!」」」」 すぅーー・・・ 「ゆーゆゆゆーーーゆゆゆーゆーゆゆーゆーゆーーゆゆーゆゆゆーーーー ゆゆゆゆーゆゆーーゆゆーゆーゆゆゆーーゆーーゆーーーゆーーー・・・」 おお、じょおずじょおず・・・ 思わず逆手で空になった瓶を力強く握る。 瓶が砕け散らんばかりに叩き潰したい衝動を懸命に堪えていた。 「ゆー・・・しあわちぇ・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 「ゆ・・・おきゃあ・・・しゃん・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 「おきゃあしゃんの・・・おうた・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 「あまあま・・・いっぱい・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 「ゆーゆゆーーーゆーーゆゆーーーーゆゆゆゆーゆゆーーゆーーゆーー・・・ゆー・・ゆぅ・・・」 漸く糞饅頭どもは残らず眠りについた。 数十分の間に何日分もの疲れを味わった気分。 里にゆっくりブリーダーを営む人間がいると聞くけど、本当に気が知れない。 「「「「「ゆー・・・ゆー・・・」」」」」 饅頭どもはゆーゆーと不快な寝息を立ててと眠っている。 籠に隠していた注射器を取り出し、次々と麻酔薬を注入。 ちょっとやそっとのことで起きないようにするための保険よ。 これから都会派魔法使いアリス様のテクニックで、この糞饅頭どもに手術を施してくれるわ。 こねた水溶き白玉粉を指先でひとつまみ、平らに広げる。 顎の下部には普段は閉じられている生殖孔があり、少し上に確認し難いが尿道口がある。 糞饅頭どもの秘部をいじっていると考えると全くいい気分はしない。 けど私の苦しみも大詰めよ・・・! 生殖孔は残してやって、尿道口のみをしっかりパックする。 普段人形作りで鍛えている指先、お手の物よ。 「ゆー・・・まりしゃそこだめしゅっきりしちゃう・・・ゆー・・・」 こいつ今なんて・・・? ゆっくりまりさのことだとは分かっているが、左手指先が上海レーザーを放たんばかりに震えるのを全力で堪える。 このマセガキが・・・!!! もはやこいつら、知能ある生物を滅ぼすために生まれてきたとしか思えん (笑) 私の寿命、今日だけで1年は縮んだかな。あ、もう私には寿命関係無いんだっけ。 苦悶の中、なんとか残りの3匹にも手術を施し終える。 続いて饅頭どもが目覚めるまでに作業の場をバスルームに移す。 念のため脱衣所に鍵をかけ、逃げられないようにする。どうせ動けなくなるだろうけどね。 饅頭どもが目覚め始める。 「ゆっ・・・ゆっくりしていってね!!!」 「ゆゆっ!ゆっきゅりしていってね!!!」 バスルームでは声が反響され、やかましさ倍増。 時計は既に午後6時。今夜は少し長くなりそう・・・! 「ゆー!おきゃーしゃん!!!れいみゅちーちーしたくなったよ!!!」 「ゆゆっ!!!れいみゅもちーちー!!!」 「ゆっくちちーちーおちえてにぇ!!!」 「ゆゆっ?このまえおしえたのに、しょうがないこだね!!! こんどはちゃんとちーちーおぼえてよね!!!」 親れいむは踏ん反り返って顎を空中に突き出すと、淡く黄色い放物線を描き始めた。 「ゆゆーん、ちーちー・・・」 作戦通り事は進んでいく。 勘違い無いよう言っておくけど、ちーちーが黄色いのはオレンジジュースのせいよ。 女の子にこんな説明させないでよね。 「「「ゆゆー!!おきゃーしゃんのちーちーきれーい!!!」」」 ふふっ、あはははははははははははっ!!! こいつらと出会ってから、初めて心の底から笑いが込み上げてきたわ。 ちーちーきれーい!!!って (笑) 仮にも排泄物よ? 予想の斜め上を行くお饅頭様。 とはいえご機嫌を損なってはならないので、心の中の笑いに留めておく。 次第にアーチは勢いを弱め饅頭ボディが震え出す。 「ぷるぷるぷるぷる・・・・ゆゆーんすっきりー!!!」 ぷるぷるぷるって何やねん (笑) あらいけない、都会派らしからぬ言葉だわ。 擬音語ではなく口から出た言葉よ?念のため。 母饅頭は一回り小さくなりすっかりアヘ顔。おお、きもいきもい。 「ゆゆっ!!!おきゃあしゃんのちーちーきれいだったよ!!!」 「れいみゅもちーちーするよ!!!」 「「「「ゆゆゆゆんっ!!!」」」」 感動を口々にすると、子れいむ達はゆっくりと顎を空中に向け・・・ 下っぱらが僅かに膨らむのみ。結果はもちろんご予想通り。 「ゆ゛ゆ゛っ!!!どぼじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛ええええぇぇぇぇ!!!」 「でいびゅの゛ぢーぢーでに゛ゃい゛よ゛ぼお゛お゛お゛お゛お゛おおおぉぉぉぉ!!!」 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛い゛だい゛い゛い゛い゛い゛いいいぃぃぃ!!!゛」 「お゛ぎゃあ゛じゃあ゛あ゛あ゛ん゛でいびゅの゛お゛なぎゃがあ゛あ゛ああぁぁぁぁ!!!」 「で、でいぶの゛ごどぼがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああぁああぁぁぁぁ!!!」 感動の饅頭家族が奏でるハーモニー。 さっきの子守り歌よりよっぽど美しいわよ? 「ゆゆっ!!!ゆっくりおなかにちからをいれるのよ!!!」 「「「「ゆ゛ゆ゛ー!!!ゆ゛っくちぎゃんばるにぇ!!!」」」」 「「「「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ん゛っ!!!」」」」 べそをかきながら、再び顎を空中に向かって突き出す。現実は覆る筈もなく 「ぢーぢーでに゛ゃい゛、でに゛ゃい゛よぼお゛お゛お゛お゛おおぉおおおぉぉぉ!!!」 「でいびゅの゛お゛な゛ぎゃわ゛でぢゃう゛よ゛ぼお゛お゛お゛おおおぉおぉぉぉ!!!」 「ゆ゛っぐじじだ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛いいいぃいいぃぃぃぃ!!!」 「お゛ぎゃあ゛じゃあ゛ん゛の゛う゛ぞぢゅぎい゛い゛い゛い゛いいいいぃぃぃ!!!」 白玉粉による尿道口の癒着は完璧。 私の指先のテクニックに敵うわけもなく、子れいむ達は耳を劈くばかりの叫びを上げている。 この指でいつかは魔理沙も・・・ あら・・・いけないことを考えてしまったわ。 「ゆゆっ!!!おねえさんはゆっくりみてないでれいむのこどもたちをたすけてね!!!」 「あら?そろそろごはんにしようかとおもってたところよ?いらないの?」 「ゆゆー!れいむおなかすいたよ!!!おねえさんはゆっくりしないでごはんをもってきてね!!!」 食事を目の前に、子饅頭達の事を忘れるとは噂に違わぬゆっくりブレイン。 「慌てないの♪用意してくるからゆっくり待っててね。」 私は普段の笑顔を取り戻しキッチンに向う。 三角コーナーから瑞々しい屑野菜と卵の殻を取り出し大きなボールに空けると、 回収していた親れいむの尿をたっぷりとかけて掻き混ぜた。 腐ってないかって?失礼ね。毎日きちんと掃除してるわよ。 「はい、おまちどおさま♪」 「ゆゆゆっ!!!おそかったね!!!はやくもってきてね!!!」 遠慮の一つも知らない饅頭は少し腹立たしいけど、感動のハーモニーには満足してるわ。 「むーしゃ、むーしゃ。あまあましあわせー♪」 親れいむは自身の尿の甘さと野菜の歯ごたえに満足げなご様子。 私もゴミが減って嬉しい一石二鳥。 正体を知ったら一体どんな顔するかしら・・・? 「「「「ゆ゛ゆ゛ゆーーー・・・ゆー・・・ゆー・・・」」」」 一方、放置していた子れいむ達は既に息を落ち着かせ、ゆーゆーと多量の涙を流している。 排泄できない苦しみから来る涙だけど、結果的にそれを補う手段となった。 「はい、おまちどおさま♪あまあまのおみず持って来たわよ。」 「ゆゆっ?」 私は親れいむのために水に蜂蜜と砂糖を溶かした特製ドリンク (1リットル)を持参。 ジュース切らしちゃったしこれで充分でしょう。幸い砂糖の在庫はまだまだある。 「はやくれいむにちょうだいね!!!」 苦しむ我が子はどこへやら。基本中の基本ね。 私はドリンクを計量カップ (大) から直接、親れいむの口の中に注ぎ込んだ。 みるみる饅頭ボディに吸い込まれていく。 意地汚さだけは一生敵う気がしないわ・・・。 「ごっく、ごっく、しあわせー♪」 親饅頭の膨らみは、再び排尿前の姿を取り戻す。 子饅頭達も正気を取り戻すが未だに下膨れ。 おお、きもいきもい (笑) 「ゆゆっ!!!れいみゅもおなきゃがすいたよ!!!」 「おねえさんはれいみゅにはやくごはんをもってきてね!!!」 「はいはい、ゆっくり待ってるのよ。」 私は脱衣所の椅子に腰かけ眺めるだけ。何もしていない。 「ゆゆゆっ!!!おねえさんきいてりゅの?れいみゅはおなかがすいたんだよ?」 「ゆっくりしないでごはんをもってきてね!!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり (笑)」 私が動こうとしない様子を見た子れいむ達は、ぷんぷんと頭から湯気を上げていた。 「れいみゅのいうことがきけないとしまなおばさんはゆっくりしね!!!」 「ばかにゃの?しぬにょ?」 「ほら、そろそろよ・・?」 私の視線の先では母饅頭がぷるぷると震え始める。 「ゆゆゆん!!!れいむまたちーちーしたくなってきたよ!!!」 母饅頭は再びちーちー体勢に向かっていく。 すかさず子饅頭どもに語りかける。 「お母さんのちーちー、あまあまで美味しいわよ?」 「「「「ゆゆっ!!!あまあまー!!!」」」」 親の排泄物にここまで喜ぶ生物はどこにいるというのだろう。 おまけにさっき散々苦しんだというのに、あまあまという言葉を目の前にして 記憶から消え去っている。 おお、おろかおろか (笑) 「「「「ゆゆゆゆゆっ!!!おきゃあさんははやくちーちーしてね!!!」」」」 母饅頭の顎を目の前に、子饅頭達は心待ちにして飛び跳ねる。 「ゆゆーん・・・きーもちーちー・・・・・・」 「「「「ゆっゆっゆっゆっ!!!」」」」 放物線の原点へ向かおうと必死であるが、届かなかった。 無理だとゆっくり理解すると、我先に落下地点へと向かっていく子れいむ達。 あまあま、つまりは砂糖の味を教えた効果があったというものだ。 「ゆゆっ!!!れいみゅがさきだよ!!!」 「ゆゆっ!!!ゆっくりまけないよ!!!」 一匹の子れいむが落下地点にたどり着くと、大きく口を開けた。 「ゆっーゆっーあまあま!!!ちあわちぇー!!!」 飛沫を上げながら放物線が吸い込まれていく。 「ゆゆー!!!つぎはれいみゅのばんだからね!!!」 「ゆー!!!れいみゅも!!!れいみゅも!!!」 間に合わなかった子れいむ達が自分の番を心待ちにする。 「あら・・・?床に落ちたのを飲んだらいいじゃない?」 私は、ばかなの?と言いたげな表情で子れいむ達に声をかける。 「ゆゆゆっ!!!れいみゅきづかなかったよ!!!」 「「「おねえさんすぎょーい!!!」」」 あらあら、さっきまで罵詈雑言の嵐だったのに今度は褒めるって言うの? 地面に這いつくばり、喜んで親の排泄物を食すような糞饅頭どもでは嬉しくも何とも無い。 いや、ツンデレでも何でもなくて。 「ぺーろぺーろ、あまあまー♪」 「ごっきゅ、ごっきゅ、ちあわちぇー!!!」 「ちーちーおいちーよ♪」 3匹は、無我夢中で母の排泄物を貪っている。 その隙にキッチンから、特製ドリンク第2波 (10リットル大鍋入り) を持参。 「れ・い・む。 あまあままだいるかしら?」 ヘブン顔の親饅頭に、優しく声をかけた。正直軽く吐き気を催している。 「ゆゆーん♪ゆっくりしないではやくちょーだいねー!!!」 相変わらず放物線を描きながら、目を憎たらしく歪め答える。 大鍋を傾け、だらしなく開かれた口にゆっくりと特製ドリンクを流しこんでいく。 「あーま、あーま、しあわせー♪ ゆうううん・・・」 アーチの勢いは止まらない。 放尿しながら飲食とは、田舎者甚だしいわ・・・! 一方の子饅頭達は、絶え間なく注ぐアーチの下で満面の笑みで飛び跳ねていた。 「おきゃあしゃんのちーちー、あまあまー!!!」 「ゆー!!!れいみゅちゅかれたからゆっくりしゅるね!!!」 「つぎはれいみゅのばんだね!!!」 代わる代わるアーチの終着点で大きく口を開ける。 「ごっきゅ、ごっきゅ、あまあまちあわちぇー!!!」 「ちーちーちあわちぇー!!!」 幸せいっぱいの笑顔。 憎らしくも色んな意味で微笑ましい。 さあお待ちかね制裁タイムの始まり――と言ってもまだ何もせず見ているだけ。 「ゆゆっ!!!れいみゅゆっきゅりちーちーしたくなっちぇきたよ!!!」 「ゆゆー!!!れいみゅもれいみゅも!!!」 さっき散々苦しんだのにもう忘れたのかしら・・・? 「ゆ゛あ゛あ゛あああぁぁ!!!でい゛びゅのぢーぢーでないよ゛お゛お゛お゛おお!!!」 「どぼじでえ゛え゛え゛え゛ええええええぇえええぇぇえぇぇぇぇ!!!」 「お゛な゛ぎゃい゛ぢゃあ゛あ゛あ゛ああぁぁい゛お゛があ゛じゃあ゛あ゛ああぁあああぁん゛」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ・・・」 ああっ!このハーモニーたまらないわ・・・! 中には感動の余りかけずりまわる子饅頭の姿も。 徐々に勢いを弱める母饅頭の放物線。 「ゆ゛ゆ゛っ!!!れいむのこどもたちがくるしがってるよ!!! おねえさんはゆっくりしないでたすけてあげてね!!!」 頭からぷんぷんと湯気を上げる中、落ち着いて母饅頭に語りかける。 「れいむ? あまあまもういらないんだ。お姉さんが全部飲んじゃうわよ?」 もちろん私は一口でお腹いっぱいである。 「ゆゆゆっ!!!あまあまはれいむのものだよ? おねえさんはゆっくりしてないでさっさとあまあまちょうだいね!!!」 どうやらこの饅頭、子供達よりも自分の欲求を満たすことが先決のようである。 「れいむ?口を開けないとあまあま飲めないよ?」 「ゆゆっ!!ゆあーーーーーーーーーーん!!!」 再び特製ドリンク 第2波を流し込む。残りは7割程。 「ごっきゅ、ごっきゅ、しあわせー♪」 相変わらず憎たらしい笑顔を見せる。慣れてきた。 「お空の散歩してみなーい?」 「ゆゆっ!!!さっさとおそらにつれていってね!!!」 流石に小便まみれの糞饅頭を直接触る勇気は無い。 予め用意していた雨合羽とゴム手袋に身を包み、ゆっくりと親饅頭を胸元まで抱き上げる。 とてつもなく重い。 「ゆーん!!!おそらをとんでるみたーい♪」 お決まりのセリフを上げたところで私の腕力も長くは持たないので、 「れいむ?ちーちーだいじょうぶ?」 あくまで、やさしく、語りかける。 「ゆんゆん!おねえさんもれいむのきれいなちーちーをみたいんだね!!!ゆっくりみていっていいのよ!!!」 思いっきり床に叩きつけてバスルーム中に餡子を飛び散らせたい衝動に駆られるが、ゆっくりと耐える。 「ぷるぷるぷるんっ!!! ゆゆーん、ちーちー・・・」 私も両手の震えが止まらない。けれどここで台無しにするわけには・・・! 一方床上では、子饅頭達が苦しさの余りゆーゆーと涙を浮かべていたが、 浮かび上がる母饅頭の姿が目に入ると 「ゆゆっ!!!おきゃあしゃんがおそらをとんでいりゅよ!!!」 「ゆっ!!!おねーしゃんつぎはれいみゅのばんだからにぇ!!!」 子饅頭達の餡子脳では食欲が勝っていた。 程無くして上空の母饅頭からアーチが放たれる。 「ゆゆっ、おきゃあしゃんのちーちーふっちぇきたよ!!!」 「「「「ゆっくちまっちぇちぇにぇ!!!」」」」 一匹がアーチの落下点付近で口を大きく開く。 「ゆゆーん!!!おきゃあしゃんちーちーはやくちょうだいにぇ!!!」 すると、ちーちーの落下点が子饅頭の喉へと移動していく。 「ゆ゛っ!!!ゆ゛っぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あああぁああぁぁぁ!!! でいびゅの゛お゛ぐぢがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああぁぁ!!!」 高所から放たれ水圧が増したアーチは、容赦無くその喉を貫く。 今まで子れいむ達は自身の排尿を封じられ、散々母れいむの排泄物を飲んできた。 餡子と皮は多量の水分を含み、とことん弱まっていたのだ。 「「「ゆ゛ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!でいびゅう゛う゛う゛う゛うううぅぅ!!!」」」 姉妹の苦しむ姿を目の当たりにし、感動の悲鳴を上げるちび饅頭達。 そう・・・。私は親饅頭の角度を変えてアーチの落下点を操っていたのよ・・・。 「あら・・?あなたの子供の様子が・・・おかしいわよ?」 「ゆゆゆん?」 ご機嫌に排尿を続ける親れいむが目を遣るその先。 「ゆ゛があ゛あ゛あ゛あ゛!!!でい゛ぶのごどぼがあ゛あ゛あ゛ああぁぁぁぁああ!!!」 尿に加えて全身から訳のわからない汁をまき散らす。完全防備で正解だった・・・! 私は続け様に、喉を貫かれてゆーゆーと弱々しく息をあげる子れいむを排水口に追いやり、 楽にしてあげた。 「でいぶの゛、でいぶの゛がわ゛い゛い゛ごがい゛な゛ぐな゛っだあ゛あ゛ああぁぁ!!! どぼじで、どぼじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛えええぇぇえぇぇぇ!!!」 「あら?気づいてなかったの?あなたのちーちーのせいよ?」 私は小馬鹿にした態度で質問に答えてやった。けれど・・・ 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああぁぁぁぁ!!!でいぶの゛ぢーぢーあ゛ま゛あ゛ま゛でぎでい゛だがら゛、 ぢがう゛も゛ぼお゛お゛お゛お゛お゛おおおぉおぉぉおおおぉぉぉぉ!!!」 アーチは更に勢いを増す。私は次のターゲットを狙うことにした。 「ゆ゛ゆ゛っ!!!おぎゃあじゃんのぢーぢーゆっぐじでぎな゛いよ゛!!!ゆっぐじや゛べでね゛!!!」 何としても逃げようとするも、水気を吸って重くなった体と 床に散らばる母の排泄物の為殆ど動けずにいた。 「ゆ゛っ!!!ゆ゛っぐじぢーぢーぐるよ゛!!!あ゛っぢい゛っぢぇに゛ぇ!!!」 「おぎゃあ゛じゃん゛わ゛ゆ゛っぐじぢーぢーや゛べでね゛!!!ばぎゃな゛に゛ょ!!!」 私はアーチを操り次の子れいむの脳天にヒットさせる。 「ゆ゛っぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああぁぁぁぁああ!!! ゆ゛っぐじじだが・・・・・」 一瞬だった。子れいむは脳天から叩き潰され、絶命。 追うようにして、髪と飾りが排水口に吸い込まれていく。 「ゆ゛っ!!!でい゛ぶの゛、でい゛ぶの゛ごども゛がま゛だあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「これでわかったでしょ?あなたのちーちーが原因なのよ・・・?」 「ゆ゛ゆ゛っ!!!ぢがう゛も゛・・・ぢがう゛ぼお゛お゛おおおぉぉぉお!!!」 ここで排尿の勢いが弱まる。私は再び親れいむにやさしく声をかけた。 「れいむ?そろそろあまあま欲しいでしょ?」 「ゆゆゆっ!!!はやくれいむにあまあまちょうだいね!!!」 態度をけろっと変える。こんな脳の構造なら悩み知らずね。 私は一旦床に親れいむを置き鍋を傾けると、大きく開かれた口にドリンクを流し込む。 そんな中、残った2匹の子れいむ達がずりずりと親れいむの前に立ちはだかっていた。 「ゆ゛ー!!!どぼじでおぎゃあじゃんぢーぢーや゛べな゛いのぼおおおぉぉ!!」 「ばぎゃなお゛ぎゃあ゛じゃん゛わ゛ゆ゛っぐじじね゛!!!ゆ゛っぐじじね゛!!!」 排尿できない苦しみの中、涙をゆーゆーと流しながら必死の形相で訴える。 おお、こわいこわい 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!!どぼじでぞん゛な゛ごどいう゛の゛ぼお゛お゛おおおおぉぉお!!!」 親もまた、子達の発言に耐えかねゆーゆーと涙を流しだす。 「ゆゆっ、ゆっくりちーちーでるよ!!!」 「「ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!!ゆ゛っぐじに゛げり゛ゅよ゛!!!」」 「ゆううん・・・きーもちーちー・・・」 片や快楽に満たされ、片や恐怖に声を荒げる。 「わぁい♪おそらをとんでるみたーい!!!」 続いて親れいむに話しかける。 「れいむ?またあなたの子供たちが・・・」 だらしない顔で小便を垂らしながら目を遣った。 小便は、2匹の子供の目の前に落ちて足元を濡らしている。 「ゆ゛ゆ゛っ!!!ばぎゃな゛おぎゃーじゃん゛わ゛ゆ゛っぐじぢーぢーやべでね゛!!!」 「でいびゅの゛い゛っでる゛ごどわ゛がる゛!!?ばがな゛の゛!!?じぬ゛の゛!!?」 命が懸った子れいむ達の必死な懇願。 「お゛、お゛があ゛ざん゛に゛む゛がっでな゛ん゛でごどい゛う゛の゛ぼお゛お゛おおおおぉぉぉおお」 母れいむは涙とも涎ともわからない汁を吹き出しつつも排尿の勢いを増し、 落下点は1匹目の子れいむを目指していた。 「ゆ゛っ!!!でいびゅの゛お゛ぐぢがっ、ゆ゛っぎゃあ゛あ゛あ゛ああああぁぁぁあ!!!」 母から放たれるアーチは、子れいむの顎から頭へ向けてゆっくりと、真っ二つに切り裂いた。 「で、でいぶのごども゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああぁぁあぁぁぁ!!!」 アーチの勢いは止まらない。 「ゆ゛、ゆ゛っぐじじだがっだ・・・」 最後の子れいむは絶望の最中、顔の中心から溶かし尽くされる事を待つしかなかった。 母れいむの餡子脳はそんな彼らの姿をしっかりと焼き付け、壊れんばかりである。 「どお?これでわかったでしょ?」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛がががががゆ゛ががゆ゛ゆ゛がががががああぁぁああぁぁぁあ!!!」 自身の排尿で子供達を葬ったことを理解すると、今までには無い奇声をあげはじめた。 「ちーちー、ゆっくりできない・・・ ちーちー、ゆっくりできない・・・ ちーちー、ゆっくりできない・・・ ちーちー、ゆっくりできない・・・ ・・・・・・」 呪文のように何度も何度も繰り返す。 目は垂れ焦点は合わず、だらしなく口は開かれている。 母れいむは自我を守るため記憶から子れいむ達を封印したのだ。 代わりに、ちーちー=ゆっくりできないもの という方程式だけが残された。 「・・・・・・ちーちー、ゆっくりできない・・・ ちーちー、ゆっくりできない・・・ ・・・・・・」 私は半分程残った特製ドリンクに砂糖を一掴み放り込むと、れいむに囁いた。 「ねぇれいむ?お姉さんがおいしいお水飲ませてあげようか?」 「ゆー・・・?おみず・・・ちょうだい・・・ね・・・」 1リットル程特製ドリンクを流し込む。 「ごーく、ごーく、あまあま・・・、しあわせー・・・」 れいむの下っぱらがゆっくりと膨らんでいく。 数刻前のやかましさがまるで嘘の様。生ける屍という表現が相応しい。 「れいむ?ちーちーしたくないの?」 「ちーちー、だめ・・・、ゆっくりできない・・・ ちーちー、だめ・・・」 おお、あわれあわれ (笑) 「おねえさん・・・おみず・・・ちょうだい・・・」 待ってましたとばかりに特製ドリンクを流し込む。 「あまあま・・・、しあわせー・・・」 またもや下っぱらがゆっくりと膨らむ。ゆーゆーと呼吸に合わせて収縮している様子が克明となる。 「ゆーゆー・・・ゆっくりおなかが・・・くるしくなってきたよ・・・・・・ おねえさんは・・・ゆっくりしないで・・・なおしていってね・・・」 この期に及んでも図々しいな糞饅頭。 「あら?ちーちー出たらゆっくり治るわよ?」 「ちーちー、だめ・・・、ゆっくりできない・・・ ちーちー、だめ・・・」 「じゃあ、あまあま飲んで元気出そうね。」 「ゆゆゆー・・・ おねえさん・・・あまあま・・・ちょうだい・・・」 大人しくなってから三度目の正直。特製ドリンクを流し込む。 「あーま、あーま、しあわせー・・・」 下っぱらは更に膨らみアヘ顔の醜悪さが増す。 「ゆー・・・ ゆー・・・ ゆー・・・ ゆー・・・」 呼吸の度に醜く下っぱらが上下する。ザ・グロテスクの言葉が相応しい。 「おねーさん・・・、ゆっくりしないで・・・あまあまちょうだいね・・・」 「はいはいあまあまあまあま (笑)」 4度目のドリンク。もはや中毒である。 下っぱらはパンパンに膨らみ、いつ破裂してもおかしくはない。 「ゆー・・・ ゆー・・・ くるしいよ・・・ おなかのなかが・・・ げんそうきょうだよ・・・」 「ちーちーすれば、すぐ治るわよ?」 「だめ・・・、ちーちー・・・、だめ・・・、ゆっくりできない・・・」 「じゃあ・・・あまあま飲む?」 「ゆゆゆ・・・ おねえさんは・・、はやく・・・、れいむに・・・、あまあまちょうだいね・・・」 5度目。残りのドリンクを全て流し込む。 足りるかしら?そろそろ仕掛けてみるのも面白いわね。 そんなことを考えていると、 「おねえさん・・・ここは・・・れいむのおうちだよ・・・ れいむを・・・なおせない・・・ばかなおねえさんは・・・さっさとどっかいってね・・・・・・」 「あら?れいむには、かわいい子供が、4人いなかったっけ?」 「こども・・・? こども・・・ こ・・・ど・も・・・・・・・・・・・・」 「こ・・・・・・ど・・・・・も・・・・・・ゆ・・・・・ゆぐ・・・ゆが・・・ゆぎゃぎゃ・・・・・・」 「・・・ゆががゆががゆゆゆゆゆががががゆゆががゆががゆがゆがゆがががががが」 呼び覚まされる我が子の記憶。再び苦悶の余り奇声を上げ始める。 私はバスルームの扉を閉めると雨合羽のフードを深くかぶり、防御態勢で観察を続けた。 「でいぶのごどもがしんじゃったー♪ぢーぢーで しんじゃっだー♪ でいぶのごどもがとけちゃったー♪でいぶのぜいで とけちゃっだー♪」 さっきの子守り歌より遥かにうまいわよ。成長したじゃない。 「ゆ゛びぶべぼゆ゛びぶべぼゆ゛びぶべぼゆ゛びぶべぼゆ゛びぶべぼゆ゛びぶべぼ ゆ゛っばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああぁぁあああぁぁぁぁぁああ!!!」 ぱっしゃああああああああああああああああん!!!!! この世のものとは思えない耳をつんざくような奇声を上げだすと、程無くして大爆発。 辺りはどろどろの餡子の海、餅の皮、くず野菜。バスルームに移動して正解。 あと一分も奇声が続いていたら私も間違いなく狂っていたでしょうね。 残念ながらくず野菜を片付ける手間は省けなかったわね。 私はバスタブに雨合羽を放り込むと、シャワーで辺りを洗い流し始めた。 あとがき 特に読みにくいと批判が多かったため全般的にダイエットしました。 元から物を書く習慣はありません。リズムの悪さはご容赦下さい。 以後何かできたらスレで公開せずこっそり上げようと思います。 by まりさつむりの人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2589.html
ゆっくり虐待スレ80の 782 784 で指定されたシチュエーションを787 789で指定されたゆっくりを書きました しっと団であふれるクリスマスの町 泡展望の惨太苦蝋子 ケーキとして材料にされていくゆっくり かなこんとけろちゃんとさなえ 慌てん坊のゆっくりサンタともりゃじんじゃ 幻想卿にも冬が訪れようとしていた 秋の神が季節のバトンを冬を告げる妖怪に托し、既にチラホラと雪が降り始めている 野生の動物たちも冬籠もりの準備を始め、それはゆっくりも同様だった 「ゆっくりとうみんしようね!」 「おちびちゃんたちはこっちにきてね」 一組のまりさとれいむの番 この二匹は木の根の下に穴を掘り自分たちの巣を作っていた 丁度成体のゆっくりが4匹ほど入れるほどの大きさであり、4匹の子ども達を入れても十分な大きさである れいむが巣の入口を塞ぎこの一家の冬籠もりが始まった れいむが巣を塞いだあと、森に異変が起きた 冬籠もりを始めたゆっくりの巣を掘り返す一団が現れた 彼らはしっと団 一人寂しくクリスマスを過ごしているこの世全てのカップルを撲滅するというスローガンを掲げて暴れている集団だ 人間の里で暴れているところを上白沢慧音に見つかったためこの森にやってきた 「ゆっくりごときが彼女を冬籠もりなんざ俺達がゆるさねえぜえええ!!」 「やめてね!まりさたちのごはんをもってかないでね!」 「うるせえ!てめえみたいな饅頭はこうだ!」 男はくらいつくゆっくりまりさを掴むと口から舌を引っ張り出しからしを塗りたくった 「がらい”い”い”い”!」 「おきゃーしゃんをいじめにゃいでね!」 子まりさが奥から母を心配してやってきた それをみたしっと団はさらに激昂し 「ヒャッハア!ならおまえが助けてやりな!」 子まりさを掴むと子まりさをまるでたわしのように使って親まりさの舌を吹き出した 「いぢゃいよお”お”お”お”!!ぎゃらいよお”お”お”!」 「お”ひ”び”ぢゃ”ん”ん”ん”!!」 結局この親子は冬籠もり用の餌を奪われ巣もメチャメチャに破壊されてしまった もはや冬を生きて越すことは不可能だろう 他のゆっくり達も時間に差はあれど皆一様に巣に篭もり冬籠もりを始めていた しかし、越冬用の食糧が十分でないゆっくりも存在する そのようなゆっくりはラストスパートとばかりに寒空の中食べられるものを必死で探している 運良く見つかるものもいれば運悪く見つからないものもいる そんな中、一匹のれいむが餌を口の頬張りながらポヨンポヨンと一生懸命走っていた 「いそいでおうちにかえるよ!」 れいむは運良く食べられる草と木の実を見つけることが出来た そうして最後の食糧を巣で待っているまりさと3匹の子どもの元へと急いでいる この番はまりさが母親でれいむが父親である 母親役をすることが多いれいむであったが自慢の狩りの腕で父親役をこなしていた そして丁度れいむが自分の巣の近くまで来たときだった 「きゅうにくらくなったよ?」 まだ昼なのであるがれいむの視界に影が落ちる 冬とはいえ明るかったのだがちょうど自分がいる場所に四角い影が出来ている 「めりーゆっくりすます!」 「うーゆっくりすます!」 「れ、れみりゃとふらん!!?」 声に驚いてれいむが上を見上げるとそこには大きなうーぱっくに乗ったれみりゃとふらん 二人が乗ってもうーぱっくにはまだまだ余剰スペースがあり、そこには大きな白い袋が置かれていた その袋は中に入っているものが暴れているようでがさごそと袋を突き破ろうとしている 「うーしずかにするんだどぉー♪」 れみりゃが五月蠅い袋を右手でポカン、と叩くと袋は静かになった れいむはれみりゃの姿に驚いていた 普段来ている婆臭いおべべではなく、袖口に白いフリフリを付けた赤い服を着ている それはふらんも同じでその上二人とも普段いつもつけている帽子の上に丁度今着ている服とマッチする赤い帽子を被っていた そしてその帽子にはきらりと輝くゴールドバッジ 「うーぷれぜんとをみつけたよ♪」 驚いて固まってしまったれいむをつまみ上げてふらんは袋に押し込んでいく 「やめてね、れいむにはまりさとおちびちゃんがいるんだよ!」 「うー♪」 れいむを袋に押し込むと二匹はうーぱっくに指示を出して飛び去っていった 残された家族はれいむを待ち続けたがいっこうにれいむが戻ってこないため 自分たちだけで冬籠もりを始めてしまった 人間の里、そこでも雪が降りしきる中それぞれの冬を過ごしている 炬燵で暖まるもの、商売をするもの、寺子屋に行くもの。 その中である店が一風変わったサービスを開始していた それはゆっくりによるクリスマスケーキの配達である 意外なことに好評を博し予約完売という状況だ ケーキも一般的な生クリームを使用しいちごをのせたものからチョコクリームを使用したものまで多種多様に存在する それをサンタクロースに扮したゆっくりが配達するためゆっくり好きから莫大な支持を得ることに成功した そして先ほどれいむを捕獲したれみりゃとふらんがその店へと降り立つ 「お、帰ってきたか」 「たくさんとっきたどぉ〜♪」 「うー♪いっぱい♪」 二匹はこの店で飼われているゆっくりだ 捕食種でありながら幼い頃から育てられたためにとても店主である青年に懐いていた 青年は袋を受け取ると中を確認する 「はやくまりさをいえにかえすんだぜ!」 「むぎゅ!ふゆがこえられないわ!」 袋を開けると中から叫び声が上がる 袋の中には沢山のゆっくりが詰まっていた 番のまりさとぱちゅりーや先ほどのれいむと二匹が捕まえてきた野生のゆっくりだ 「わからないよーここはどこー?」 「おうちにかえすちーんぽ」 袋がパンパンになるほどギュウギュウに押し込まれたゆっくりが口々に文句を言うも 青年は中を確認すると袋の先を閉じギュッと結んでしまった こうなってはゆっくりが脱出する術はない 男は袋を別室に運ぶとれみりゃとふらんに甘いお菓子を与えた 「よくやってくれたな、これだけあれば十分だ」 「う〜♪おぜうさまにはぞうさもないんだどぉ〜♪」 「うー♪」 お菓子を食べながら喜びに浸っていた この青年はこの二匹をよく躾けていた 褒めるときは褒め、叱るときは叱る 二匹は客の前に出ても失礼なことをしないまでになり、ついにはゴールドバッジを取得することも出来た そして配達を任せられるようにまでなったのだ 「よし、じゃ最後にこれを山の守矢神社まで配達してくれるか?」 「分かったどぉ〜♪」 「運ぶ〜!」 青年は小さな箱を二匹に預けた それを二匹はうーぱっくに乗り配達させる 「う〜♪」 ちょうどうーぱっくも配達の礼として余り物のケーキを食べていたところだ 「う〜さいごのはいたつにいくどぉ〜」 「うーぱっくもはやくじゅんび〜♪」 うーぱっくがケーキを食べ終えると二匹は再び空へと舞い上がった 配達を任された箱はケーキだと説明されていたので中のケーキが崩れないようにしっかりと押さえながら 冬空の下を飛ぶうーぱっく その中に乗っているれみりゃとふらんはサンタの服のおかげで寒さをあまり感じなかった 二匹はサンタ服をとても気に入っていた 「うーめりーゆっくりすます♪」 「う〜めりーゆっくりすますだどぉ〜♪」 二匹が守矢神社に向かった後青年は先ほどのゆっくりが詰まった白い袋を持ってとある場所へと向かっていた ゆっくりを二匹に捕まえさせていたのはこのためだ 二匹は青年へのプレゼントだと思っているが青年の思惑は別にあった 「こんにちは」 目的地に着くと青年は丁寧に挨拶をし、中へと入っていく そこで袋を顔見知りとなったここで働いている男へと差し出す 「これをお願いします」 「分かりました」 袋を差し出された男はそれを受け取ると袋を更に別室へと運んでいく 青年はその間、椅子に座って差し出されたお茶を出しながら目的が終わるのを待っている 青年が持ってきた袋は別室で開封された そこからわらわらと詰められていたゆっくり達が押し出てくる 元より袋の容量を多めに入っていたために雪崩のように崩れ出た 一匹のまりさがようやく袋から解放されゆっくり出来ると思っていると急に床が動き出した 「ゆ?」 同じく他のゆっくりも床が動き出したことに戸惑っていた 動く床に連れられ進んでいるとまりさの元に大きな手がやってきた その手はあろうことかまりさの帽子を掴み上げると別の場所に持ち去っていた 「やめてね!てさん、まりさのぼうしをかえしてね!」 帽子を失うとゆっくりは他のゆっくりから変なゆっくりと認識されてしまう そして帽子がないと言うだけで殺されてしまうこともある まりさは必死に手を追いかけるが床が動いてるため追いかけても進んだ分だけ着地した瞬間に戻されるというのを繰り返した それは他のゆっくりも同様だった れいむはリボンを、ありすはカチューシャを、パチュリーとちぇんは帽子を手に奪われていた 「むきゅぅぅ!!」 「ありすのかちゅーしゃをかえしなさい!」 「わからないよー!かえしてよー!」 ピョンピョン跳びはねるも非常にも床が動いているため全てのゆっくりが髪飾りを失ってしまった ゆっくり達が悲しんでいると突然ヒュンッと音がした すると一番前にいたまりさの頭が少し切られて上から中の餡子が見える状態となった 「ゆぎゃあああ!!ばでぃざのあだまがあああ!!」 それを皮切りに次々とヒュンッと音がするたびに頭が切られて中身が見える状態となった 「やべでええええ!!」 「ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉ」 「ゆええええん!!」 阿鼻叫喚がそこにあった ゆっくりが涙を流し動く床によって運ばれていき、終着点へと着いた そこには白い服を着た人間が大勢いた 人間達はてきぱきと運ばれてきたゆっくりを仕分けしていた 稀に髪飾りを付けたままのゆっくりを見つけるとそれを手で取り外し頭をカットし仕分けしていく 今し方運ばれてきたゆっくり達も同じ様種別事に分けられ別の場所へと運ばれる ぱちゅりーとちぇんは同じ場所に運ばれてきた ぱちゅりー種とちぇん種 この二匹は中身が生クリームとチョコクリームである またもや動く床の上に乗せられたゆっくり達 目の前にはまたもや手がある その手はゆっくりを掴むと器用に中身を絞り出し容器へと溜めていく あっと言う間に大量の生クリームとチョコクリームのできあがりだ そう、ここは加工場 青年はここでケーキに欠かせない生クリームを仕入れに来たのだ 勿論、他のゆっくりも洋菓子を作る以上欠かせない存在であり彼の店の商品へと変わる 髪飾りも加工されケーキのデコレーションに利用される しかし、青年はそこを知り合いになった職員に頼み込み、ゆっくりから取り去った髪飾りを全く別のリボンへと作り替えてもらっていた 「こんなもの何に使うんですか?」 「ウチの飼いゆっくりが欲しがるんですよ」 職員にそう話すと男は洋菓子の材料を受け取り加工場を後にする 袋にはリボンを詰めてもらって 守矢神社では東風屋早苗が境内の掃除をしていた 冬が訪れ木枯らしが吹くがそれでも巫女のつとめを果たしていた 時折訪れる参拝客に挨拶をしているとそこにゆっくりがやってきた 「「めりーゆっくりすます!」」 うーぱっくに乗ったサンタれみりゃとふらんがやってきた 二匹はクリスマスの挨拶を交わすと早苗へ配達の品を差し出した 「あら、クリスマスにはまだ1日早いですよ?」 「う、うー?」 「うふふ♪慌てん坊のサンタクロースですね♪」 早苗は幻想卿に来る前にいた現代の歌を思い出した 慌てん坊のサンタクロース、クリスマス前にやってきた ちょうど今がその様な感じである 「宛名が八坂様になってますね、ちょっと待っててね」 宛名を確認すると早苗は神奈子を呼びに行った 早苗に呼ばれて変わるように神奈子が二匹の前に現れた 「あら、意外と早いのね。明日でもよかったのに」 この品は神奈子の注文である 里で見かけた洋菓子屋に注文していたものだ クリスマスケーキを早苗が注文していたので手間になるだろうから一緒でいいと言ったのだが青年が気を利かして別々に配達されることとなった 「う〜ちゃんとはいたつしたんだぉ〜♪」 「うーはんこをおしてね!」 品物を渡すと二匹は神奈子に受け取り確認のハンコをお願いする 神奈子がハンコを押すと二匹は配達が完了したことに喜び 「うーちゃんととどけたよ♪」 「れみりゃたちはちゃんとはいたつしたどぉ♪」 とうーぱっくの上で小躍りをしそうになった 「う〜!」 それには流石にうーぱっくも抗議した いかに自分が大きいとは言え二匹に中で踊られてはたまったものではない 「ごめんだどぉうーぱっく…」 「うーごめん…」 思わず神奈子がクスッと笑っていると早苗が神社の中から戻ってきた その手には三匹分のオレンジジュースが用意されている 「配達ご苦労さま、こんなのしかありませんがどうぞ」 これには三匹も喜んだ オレンジジュースと言えば怪我をしたゆっくりを治すほどのものである 三匹はそれを飲み干すと早苗にお礼を言い帰って行った 「おねえさんありがとぉだどぉ♪」 「ありがとう♪」 「うーうー♪」 早苗はゆっくり愛好家の1人で神社の周りのゆっくりに時々を餌を与えているほどである 無論、野生のゆっくりの舌が肥えないように気をつけて 「あんたも物好きだね早苗」 神奈子は先ほどのような礼儀正しいゆっくりには理解を示すが、野生の意地汚いゆっくりには理解を示さなかった それも野生を生きるためには必要だが、人語を話すためにどうにも不快感が増してしまう しかし、早苗は殆ど気にしていないようであった 「ところで八坂様、何をお頼みしたんですか?」 早苗は神奈子の手にある小さな箱を覗き込んだ 「それは開けてのお楽しみ。諏訪子も呼んでみんなでね」 「はい♪」 神奈子が頼んだのはモンブランであった その後、三人は美味しいモンブランで舌鼓を打った そうして翌日のクリスマス 妖怪の山、守矢神社の近くの群でも冬籠もりが始まろうとしていた 「ゆっくりしていってくださいね!」 この群には珍しいことにゆっくりさなえが存在していた それだけでなく、ゆっくりかなこ、けろちゃんまでもがいる非常に珍しい群だ 群れのリーダーはドスまりさだ そのドスまりさをかなことけろちゃんがサポートする形となり、この群は非常にゆっくりとしていた 通称、もりゃじんじゃである 野生のゆっくりが何故この時期まで外で生きていられるのかというと、近くの現人神の奇跡のおかげであった この群も明日には冬籠もりを開始する ドスがいるおかげもあって備蓄も順調で安心して巣に篭もることが出来る状態だ 「「めりーゆっくりすます!」」 そこにサンタれみりゃとふらんがやってきた この二匹は守矢神社に配達に行っているうちにこの群のゆっくり達と仲良くなり今では歓迎されるほどに有効な関係を築くことが出来た 「「「ゆっくりしていってね!」」」 二匹の登場に群のゆっくりが挨拶をする 群のゆっくり達は冬籠もりの前に二匹に会えたことを喜んでいた 「さんたさんがぷれぜんとをもってきたどぉ〜♪」 「うーまずはおちびちゃんたちから♪」 二匹はうーぱっくの中にある袋からリボンを取り出し、子どものゆっくりから順番にプレゼントであるリボンを付けていく 「すてきなおりぼんさんだね!」 まりさは帽子にリボンを付けてもらい、れいむは自分のリボンにもらったリボンを付けてもらった 皆、色とりどりのリボンを付けてもらえて大喜びである 「つぎはおかあさんたちー♪」 次に成体ゆっくりにもリボンを付けていく 「ありすにもとってもにあうとかいはなりぼんね♪」 「ちぇんにもつけてねー」 「ぱちゅりーにもおねがいね!」 ありすもカチューシャと色合いを兼ねたリボンをプレゼントされ、またちぇんも緑の帽子に映えるリボンをプレゼントされた ぱちゅりーもまたリボンを付けてもらった。 「うーぱちゅりーはこれでべんきょうしてね!」 ふらんがいつも仲良くしているぱちゅりー一家に一冊の本をプレゼントした この本は飼い主である青年が読まなくなった本である 「むきゅ!そんなのわるいわ、ぱちぇもおりぼんさんだけでじゅうぶんよ!」 「ぱちゅりーはたくさんごほんをよんでみんなをたすけるんだどぉ〜♪」 「…わかったわ、それじゃあこのごほんはいただくわね♪」 れみりゃからの後押しもありぱちゅりーは本をもらった その本は青年が山で取れる木の実を利用した菓子が作れないかと読んでいた本であり幸運にも春になってぱちゅりーが内容を少しでも学べていれば役に立つ本であった 「かなことけろちゃんにもりぼんをつけるどぉ〜♪」 慣れた手つきでかなことをけろちゃんにもリボンを付けていく 「おんばしらー♪」 「あーうーゆっくりありがとう!」 しかもこのけろちゃん、畜生帽ではなく普通の帽子を被っている突然変異種であった そのためリボンを付けても帽子が逃げたりする問題がなかった 最後にれみりゃとふらんはドスまりさの髪にリボンを付けた ドスまりさのリボンは信頼の証であり、他のゆっくりも時々ドスまりさにプレゼントしている 「ゆっくりありがとう!みんなもおれいを言ってね!」 「「「「「ありがとう、れみりゃ、ふらん♪」」」」」 「どういたしましてだどぉ〜♪」 「うー♪」 上機嫌な二匹。そして二匹にうーぱっくも交えてゆっくりすますを祝った 「れいむたちがおれいにゆっくりおうたをうたうよ!」 「れいみゅたちのおうたをれみりゃとふりゃんもゆっきゅりきいちぇね!」 祝いの場ではれいむの親子が中央で歌を歌っていた 赤ゆっくりと子ゆっくりがそれぞれゆっくり特有の歌を歌う 「ゆ〜、ゆ〜、ゆ〜、ゆ〜、れみりゃとふりゃんは、しゃんたしゃん〜♪」 「ゆっくり〜ゆ〜ゆっくりゆ〜♪」 群でも屈指の歌声を誇るれいむ親子の歌にゆっくり達はうっとり、もといゆっくりしていた 「つぎはさなえたちがうたいますね!」 「あーうー!」 「おんばしらー!」 続いてはさなえ、けろちゃん、かなこ この三匹も歌が上手くれいむ親子と一緒に歌を歌う事が多い 「ゆっくりにこいをしてたころは〜♪」 「ゆゆゆ、ゆっくり〜できるとはおもってなかったよ〜♪」 「ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり〜♪」 こちらもとてもゆっくりした歌を歌った 「ドスたちはそろそろ冬ごもりをするね!れみりゃとふらんもゆっくりしてね!」 「ゆっくりしてくださいね!」 ドスまりさとさなえに見送られ三匹は飼い主の元へと帰る この群も冬ごもりを始め次にあえるのは春になるだろう 「ドスたちもゆっくりしてね!」 「はるになったらまたあそぶんだどぉ〜!」 プレゼントを配り終えた二匹は友達と別れ、とても幸せそうにして青年の元へと帰りました 終わり by お題の人 クリスマス仕様なので虐待成分を薄くしてます いや、決して思いつかなかったとか守矢家ゆっくりをケーキにしたくなかったとかそもそも中身何よとかじゃありませんよ?
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2218.html
注意書き 虐待お兄さんが行方不明になります ゆっくりが普通のゆっくりとは違います 以上 日が沈みかけ、薄暗くなってきた山の中にゆっくり達の悲鳴が木霊していた。 「もうやだよおおおおおおおおおおおおおお!!!!だずげでえええええええええええええええええええええ!!!!」 「おねがいだがらもうやべでくだざいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」 叫び声をあげるゆっくり達の中には一人の男が居た。 麓の村に住んでいた男だが、男は己のことを『虐待お兄さん』と名乗っていた。 趣味はゆっくりを虐待し、殺すこと。 だから男は今この上ない幸福を感じていた。 何故なら、ゆっくりを己の手で痛めつけて殺しているからだ。 無様に喚き、悲鳴を上げ、何もできずに死んでいくゆっくりが男は好きだった。 正確には、ゆっくりを殺す事が男は好きだった。 右腕で殴り、左腕で投げ、右足で踏み、左足で蹴る。 己の四肢を振るうだけでゆっくりは死んでいく。そんなにもゆっくりは脆かった。 中にはもちろん抵抗するゆっくりも居たが、人間に敵うわけがなく男に殺されていった。 「おちびちゃんたちはいそいで逃げてね!! まりさが囮になるからね!!」 「まりさごめんね…… 急いで口の中に入ってね!! ゆっくりしないで逃げるよ!!」 「みゃみゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 家族を逃すため囮になろうとしたまりさは掴まれ、逃げようとしたれいむにぶつけられた。 口の中に居た子ゆっくりは潰れ、親のまりさとれいむももう動かなかった。 「人間なんかれいむ達の敵じゃないよ!!!! ゆっくり死んでね!!!!!」 「「「「「「「ゆっくりしんでね!!!!」」」」」」」 仲間と一緒に体当たりを仕掛けてきたゆっくりは、一匹残らず殺された。 ただ潰されたゆっくりは幸せだっただろう。数匹のゆっくりは底面の皮を破くだけで男は済ました。 動けば中身がこぼれて死ぬ。動かなくても徐々に中身がこぼれていって死んでしまう。 迫り来る死という恐怖に泣き叫ぶゆっくりの姿は相変わらず滑稽で、男の顔は笑っていた。 普通の人間であるならば、これだけの悲鳴を聞いていれば発狂するだろう。 しかし、男は『虐待お兄さん』である。今この場で感じているのは愉悦だけだ。 逃げるゆっくりも立ち向かうゆっくりも、どんどん男に殺されていく。 そして、最後に残った一匹のゆっくり。成体のゆっくりれいむが震えていた。 逃げようとしても、立ち向かっても男に殺されるのはもう分かりきっているのだろう。 どんな風に虐待しようか『虐待お兄さん』の男が考えていると、ある事を思いついた。 やわらかいゆっくりの体を持ち上げて、両手でゆっくりの頭頂部を男は掴む。 「な、なにするの!! ゆっくり離してね!!」 喚くゆっくりを無視して男は手に力を込め、真っ二つに引き千切ろうとした。 「おにいざんやべでね!! 痛いからはなじでね!!」 男がゆっくりの願いなど叶えてやるわけがなく、弾力のある皮はどんどん伸びていく。 「やだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!! じにだぐないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 そんな風に叫びながら、れいむは千切られた。 男の手にはちょうど半分に分かれたれいむがあり、片方は投げ捨てもう一つは持ち帰る事にした。家へ帰ってから食べるつもりである。 周囲を見渡してもゆっくりはもういないようなので、男は山を降りる事にした。 ゆっくりを追いかけてどんどん奥まできてしまい、帰るのが面倒だと男は思った。 男が去ってから少し経つと、一匹のゆっくりの残骸が震え始めた。 いや、一匹だけではない。見ればどのゆっくりの残骸も震えていた。 やがて一匹のまりさの残骸から腕が生え出して、徐々に元の丸い形に戻り始めた。 何秒も待たずにまりさは元の姿に戻り、辺りを見回してから息を吐いた。 「さて、今日もお疲れ様なんだぜ」 「お疲れ〜」 「一人だけだったね」 「でもこんなことよくやるよ」 「他の人間さんは忙しそうなのにねぇ」 まりさの声に反応して元の姿に戻ったゆっくり達は好き勝手に話を始めたが、男に残骸を撒き散らされてしまったゆっくりはまだ戻れていなかった。 「じゃ、いつもみたく先に元の姿に戻れたやつはまだ戻れてない奴の手助けをしてほしいんだぜ。戻れてない奴はどんどん助けを近くの奴に求めるんだぜ」 手を叩きながらまりさは指示を飛ばす。どのゆっくりも文句の一つも言わず指示通り動き始めた。 「あと数合わせで分裂した奴もちゃんと元に戻すんだぜ」 「しょうだよ!! もどらなかったらみんなこんな風に自我をもっちゃうよ!!」 まりさの言葉に続くように一匹の小さなれいむがまりさの隣でふよふよ浮きながら言った。 「お前さんも手伝ってくるんだぜ」 「みゅ〜… 面倒だよぉ…」 「そんな事は通用しないんだぜ」 「わかってりゅよ!!」 小さなれいむはふよふよと飛んでいく。その姿を見送ってからまりさもふよふよ浮き始める。 元の姿に戻ろうとしている仲間の残骸を集める作業に入るのだ。 残骸を集めるのは実に大変である。 ある程度の距離ならば勝手に残骸と残骸が勝手にくっ付いて元の姿に戻ろうとするのだが、撒き散らされてしまってはくっ付くことはできない。 放っておいても一番多く集まった残骸が中途半端に復元され、時間を置けば徐々に修復される。 しかし、この群れはもうあの『虐待お兄さん』に潰されてしまった群れなのだ。 それなのにこの場に留まっていてしまっては、流石に人間にだって怪しまれてしまう。 ゆっくりはあくまで『愚鈍で馬鹿で意地汚い動く饅頭』でなければならない。この秘密を人間に知られない為にも、今は一刻も早くこの山から離れなければならないのだ。 「困りました……」 まりさが仲間の残骸を集めていると、半分だけのれいむが俯いて浮いていた。 『虐待お兄さん』に最後真っ二つにされ、片方を持っていかれてしまったれいむだ。 「まあ、お前さんは仕方ないんだぜ。どうせ少ししたら元に戻れんだから人間に見られないように移動するしかないんだぜ」 食べられたりすれば適当に復活できるゆっくりではあるが、流石に中途半端に食べられてはそれも無理である。 このれいむは自然に修復されるまで待つしかないのだろう。 だが、れいむの返事は違った。 「いえ、別に元の姿に戻れないの事で困ってるんじゃないんです」 「? どういうことなんだぜ?」 「実は……」 山を順調に下っていた男は一つの違和感に気づいた。 最初は気のせいだと思っていたのだが、どうやら気のせいではないらしい。 右手に持っていたゆっくりれいむの半身がもぞもぞ動き出していたのだ。 不思議に思いながらゆっくりを顔の前まで持ってくると、断面から餡子がこぼれなくなっていた。 断面の方を見てみると餡子がこぼれない理由が分かった。餡子が消えていたのだ。 ゆっくりの中身である筈の餡子は見事に無くなり、断面には何もない空間が広がっていた。。 最初は餡子がこぼれて皮だけになったと思ったのだが、どうやら違うようである。 男が手を突っ込んでみると、男の腕はそのまま入ってしまったからだ。 いくら成体のゆっくりとは半分に切り取ったゆっくりの体はそこまで大きくない。 恐る恐る男は己の顔をゆっくりの断面に入れてみる。すると、男はゆっくりの中に吸い込まれていくのが分かった。 慌てて顔を皮から出そうにも既に手遅れで、男は顔から下も全て吸いこまれてしまった。 後には何も残らず、残ったゆっくりの皮はふよふよ浮いて男が下っていた山道を再び登り始めた。 「つまり、引き千切られた半分の方も復活してしまいどうやらあの男を飲み込んでしまったみたいなんです……」 「はぁ……」 れいむの説明を聞いていたまりさは溜息を吐いた。 今の話はおそらく本当の事で、間違いなく先ほどの『虐待お兄さん』は吸い込まれてしまったのだろう。 「全く、運の悪い人間さんだぜ……」 そう言いながらまりさは頭の裏を掻く。 人がいなくなったと分かれば人間は間違いなく山狩りをするだろう、そう考えてまりさは再び指示を出す。。 「れいむの半身がこっちに来たら出発するんだぜ。その前に各自修復するんだぜ!!」 ゆっくり達は再び作業を再開する。 今優先することは急いでこの場を離れ移動することだ。下手したら人間に見つかってまた潰されるかもしれないからだ。 流石に二日連続で潰されるのは嫌だからか、修復速度もどんどん上がってきている。 まりさも仲間の残骸を集め始めてから、再び溜息を吐いた。 「人間さんがゆっくりって名付けた癖に、ゆっくりがゆっくりできる日は来るのかだぜ……」 ま、ここじゃ無理かとまりさは思った。 終 by大貫さん ↓は後書きと感想フォームへの返事です。読みたくない方はこのまま戻ってください こんな駄文を最後まで読んで頂き本当にありがとうございます!! 本当は膿と膿以降人間を酷い目にあわす話は書くつもりはありませんでした。 ただ、あるれいむのAAを見て (これ、誰か吸い込まれたら面白そうだなぁ…)って思ったので書いてみました。 感想フォームに感想下さった方、本当にありがとうございます。 (名無しさん) 2008-11-10 15 16 03 後書きに対してのご忠告、本当にありがとうございます。 自分が作者様をおちょくるつもりはありませんでした。ただ、一言断っておいた方がいいかも…… と思っただけなのです。 本当にすいませんでした。 (名無しさん) 2008-11-19 13 43 03 読んで下さりありがとうございます。 タイトルを見れば分かるように、ゆっくりの中の膿と人間の中の膿を比較するために書いた作品です。 ですが、この作中に出てきた虐待お兄さんも他の人が書かれれば立派殺される事もなかったと思います。 (名無しさん) 2008-12-05 17 30 26 確かに原作の靈夢と魔理沙ならばふぅ〜んとかへぇ〜で済ましそうですね…… 反省です。 本当は最初は霖之助の視点で書くつもりだったんですが、霖之助というキャラは本当に扱い難いキャラだったので諦めさせてもらいました。申し訳ありません。 あと、最後に色々書いてくださいと言ってくださり本当にありがとうございます。 虐待スレという場で、ぬるいじめでも良いと言ってくださり本当に嬉しかったです。ありがとうございます。 最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。お目汚し失礼!! 書いた作品一覧 ゆっくりいじめ系352 虐められるゆっくり ゆっくりいじめ系382 ある馬鹿なゆっくりの話 ゆっくりいじめ系394 きめぇ丸 ゆっくりいじめ系421 めーりんとこうりん ゆっくりいじめ系488 ゆっくり飼ってます ゆっくりいじめ系497 携帯でチマチマ書いてみた ゆっくりいじめ系571 みんなで食べよう ゆっくりいじめ系572 きめぇ丸その後 ゆっくりいじめ系596 ゆこまち ゆっくりいじめ系611 どこで何が狂い出したのか… ゆっくりいじめ系628 鳩と餌と糞 ゆっくりいじめ系793 誰かがやらねばいけないこと ゆっくりいじめ系823 保護場 ゆっくりいじめ系843 ゆっくり飼ってます2 ゆっくりいじめ系900 膿と膿 幽香×ゆっくり系9 ある馬鹿なゆっくりの話2 森近霖之助×ゆっくり系1 代価 ゆっくりいじめ小ネタ125 虫眼鏡 ゆっくりいじめ小ネタ128 ゆっくりが大好きだ!! ゆっくりいじめ小ネタ140 ガラス ゆっくりいじめ小ネタ146 生まれ変わり ゆっくりいじめ小ネタ251 飼われているゆっくり 野良のゆっくり
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3509.html
涼やかな風が、赤色に染まった木々の間を吹き抜けた。 全てを焼き尽くすかのような太陽の熱も鳴りを潜め、夜と月の時間が復活を遂げる。 外の世界も、幻想郷も、四季の移り変わりに変化は無いのだ。 暑かった夏が終わり、季節は秋。 紅葉が風に乗って舞い散る様は、この季節独特の風情を感じさせる。 芸術の秋。 運動の秋。 食欲の秋。 夏の暑さに体力を奪われた者たちも復活し、活動を再開させた。 そしてそれは、人間に限った話ではない。 木陰でじっとしていた動物たちも、秋に生る果実目当てにその姿を見せた。 狐や狸、他にも愛くるしい小動物たちが人々の目に触れる。 同じように、野生に住まうゆっくりたちも、気温の下降と共に元気を取り戻すのだった。 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 澄み渡る秋空に、ゆっくりたちの声が重なり合う。 夏の間は少数だったその声も、秋の始まりと共にその数を少しずつ増やし始め、今では見事なまでの唱和となった。 夏は暑い。 それは人間も妖怪も動物も、そしてゆっくりも基本的に変わらない。 あまりに暑い太陽の日差しは動き回る元気を減少させ、水分の損失を防ぐために日陰でじっとしていることが多くなる。 だがゆっくりはその名前と違って動き回ることが大好きであり(大人になるとじっとしてゆっくりするのも好ましくなるが)、フラストレーションが溜まってしまう。 だから夏が終わり、秋になって涼しくなると、今までの積もり積もったストレスやら何やらを吹き飛ばす勢いではしゃぎまわるのだった。 「むきゅー! みんなたのしそうでいいわね!」 ここにいるゆっくりぱちゅりーも、そんな陽気に誘われたゆっくりの一匹だった。 ぱちゅりー種は知っての通り、ゆっくりという種族の中で身体が極端に弱い。 激しい運動は当たり前として、ちょっとした衝撃や、吃驚するような事態に遭遇しただけでも気分が悪くなったり、疲れて息が切れたり、吐いてしまうことすらある。 そんなぱちゅりーではあるが、動くのが嫌いというわけではなく、むしろ好きである(ゆっくりなのだから当たり前の話ではあるが)。 軽い運動程度ならこなせるので、跳ねることは出来ないがずりずりと歩き回ったり、他のゆっくりたちが元気良くはしゃぎまわっているのを見るだけで、とても幸せな気分になれた。 彼女たち風に言うのなら、とてもゆっくりしている、ということだろう。 夏の暑さに特に参っていたぱちゅりーは、開放感に満ち溢れていた。 「ぱちゅりー! いっしょにどんぐりさがそうよ!」 「ぱちゅりーがいてくれれば、ひゃくにんりきだね!」 と、そこにぱちゅりーの友人である二匹のゆっくりが、ぴょんぴょん飛び跳ねてやって来た。 ゆっくりれいむとゆっくりまりさである。 二匹はぱちゅりーを間に挟んで、親しげに頬を摺り寄せた。 ゆっくり種特有の行動である、親愛の表現だ。ぱちゅりーは嬉しくなって「むきゅー!」と鳴いた。 前述のようにぱちゅりー種は体力が極端に低く、地面に落ちている木の実などを拾ってくることすら辛い作業であり、狩りをするなど論外の域にまで達するほどだ。 だが、ぱちゅりー種が役立たずとして爪弾きにされないのには、理由がある。 ぱちゅりー種は先天的に知能に優れているのである(ただし、ゆっくりとしては、だが)。 ゆっくりは基本的に愚者であるため、餌を効率的に採取する方法や罠の作り方、外敵である捕食種や人間たちからの逃走方法に明るいぱちゅりー種をとても尊敬していた。 だからゆっくりたち――特にまだ若いゆっくりは狩りに出かけるとき、こうしてぱちゅりーを誘うことが多いのだった。 「このきせつなら、どんぐりだけじゃなくておいしいおやさいもたべれるわ!」 「ほんとう!?」 「ゆゆーん♪ やっぱりぱちゅりーをさそってよかったよ!」 嬉しそうな顔を浮かべるれいむとまりさ。既に自分たちが大量の収穫をした後のような気分になっているのだろう。 ぱちゅりーも、二人がそんな顔を見せるのはとても幸せなことだった。 これからも、ずっと一緒にゆっくりしたい…… ぱちゅりーは幸福に満たされながら、そろそろ出発しようと声をかけようとした。 「むきゅ! そろそ」 「ゆ……? なにかきこえない……?」 「ゆゆ……ほんとだ、へんなおとがきこえるね」 「……むきゅ?」 だが、れいむとまりさが不思議そうな顔で周囲を見渡したのに遮られた。 つられて、パチュリーも耳を澄ませてみる。 肉体こそ脆弱だが、感覚器官は他のゆっくりに劣っているわけではない。 程なくぱちゅりーも、地響きのような振動音を感じ取った。 「ぱちゅりー、なんなのこれ?」 「わ、わからないわ……」 分からないが、何だかとても嫌な予感がした。 自分の餡子に眠る、ゆっくりという種族の遺伝子が警告しているような…… 見ればぱちゅりーたちだけではなく、周囲にいた他のゆっくりたちも不安気な様子で騒然としていた。 「ゆゆっ、なんだろうね?」 「これじゃゆっくりできないよ……」 「ゆえーん! おかあしゃーん!」 中には事情も分からぬまま、異様な雰囲気に飲み込まれて泣き出してしまった赤ゆっくりもいた。 比較的落ち着いている年齢を重ねたゆっくりが慌ててあやしているが、その光景はゆっくりたちの不安を増幅させただけだった。 何が起きているのか、分からない。 分からないが、何故かこのままだといけないような気がする。 「ゆっ!? なにかくるよ!?」 と、その時、一匹のゆっくりれいむがある一方を見て叫んだ。 その場にいた全てのゆっくりが、その視線の先に瞳を向ける。 ぱちゅりーは木々の奥に、何かゆらゆらと揺らめく黒い靄のような影を見た。 「むきゅ……? なにかしら、あれ……」 その正体を確かめようと、じっと目を凝らす。 すると。 ほどなく、その影の正体が、判明した。 「いだわっ、がわいいゆっぐりだぢよ゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉぉぉ!!!」 「どがいはのあ゛り゛ずだぢがかわいがってあ゛げる゛わ゛あ゛あ゛あぁ゛ぁぁぁ!!!」 「んほぉぉぉおおぉおぉぉおおぉぉ!!! いっじょにぎもぢよぐなりまじょうね゛え゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇぇぇぇぇ!!!」 それは。 ゆっくりと呼ぶには、あまりにも汚く、醜く、荒々しい。 透き通るような金髪をかき乱し、蝶よ花よと詠われる顔を欲情で真っ赤にさせ。 目を血走らせ、涎を垂らすままに、鬼気迫る表情で歓喜に打ち震えながら疾走する。 発情した、五十匹を超すゆっくりありすの集団だった。 ゆっくりの繁殖は主に春と秋の初めに行われ、冬はもとより夏にもあまり行われない。 その理由は簡単、繁殖のための交尾の後、ゆっくりは酷く水分を消耗するのだ。 人間と同じようにゆっくりたちも生きるために水分を必要とする。 水分がなければ干乾びてしまい、やがて死に至るからだ。 夏の気温はゆっくりたちを消耗させ、汗をかかせる。 その上更に交尾して水分を失ってしまったら、新しい命を紡ぐどころか自らの生命が終わってしまう。 種の存続のため、ゆっくりたちは余程の愚者でもない限り夏の繁殖は避ける傾向にあった。 だが、その為に過度の精神的不可を溜め込んでしまうゆっくりがいた。 ゆっくりありすである。 普段はゆっくりぱちゅりーに次ぐ理知的な存在であり、その美貌で数多のゆっくりの好意を一身に集めるゆっくりありす。 だが、そんなゆっくりありすには呪いとも呼ぶべき恐ろしい本能があった。 性欲である。 一度発情したゆっくりありすは、普段の都会派っぷりはどこへやら、化け物と見紛う恐ろしい形相で誰彼構わずゆっくりに襲い掛かり、強引に繁殖を迫る。 その際、本当にゆっくりなのかと疑いたくなるような身体能力を発揮し、一度捕まってしまったら脱出を許されず、死ぬまで犯されるはめになる。 発情したゆっくりありすの通った後には、茎を大量に生やして黒く朽ち果てたゆっくりの死体と、生まれた瞬間から犯されて死んだ赤ちゃんゆっくりの死体しか残らないとさえ言われているほどだ。 そのため、ゆっくりたちの中にはありす種を徹底的に排除する集落まで存在する。 善良なゆっくりありすにとって迷惑極まりないことではあるが、それほどまでに発情したありすは恐ろしいのだ。 しかしそんなありすも夏の間は自らの発情を抑える傾向にある。 当然だ。いくら何匹のゆっくりでも相手出来る性欲魔人とはいえ、真夏の炎天下で交尾を続けていたら全ての水分を失って干乾びてしまう。 例外こそいくつかあれど、自らの命を守ろうとする本能が、夏の間だけありすの性欲を抑えているのだろう。 しかし夏を過ぎれば、溜まりに溜まった性欲が爆発する。 それが一匹だけならば被害も最小で済むのかもしれないが、何故かゆっくりアリスはこのような状況になった場合、徒党を組む傾向が見られた。 一匹だけでも恐ろしい存在が、無数に襲い掛かる。 ゆっくりたちは恐れ、戸惑い、一気にパニックへと陥った。 「ありすだぁぁぁぁ!!!」 「にげてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 「ゆっくりできなくなるよぉぉぉぉぉぉ!!!」 各自、滅茶苦茶な方向へ逃げ惑う。 懸命にぴょんぴょん飛び跳ねるその姿は、常にゆっくりすることをを是とするゆっくりとは思えないほど必死な表情。 ある意味、ゆっくりれみりゃなどの捕食種と相対したときよりも危機感を感じているのかもしれない。 「おいがげっごなんでじないで、わだしだぢどあいじあいまじょぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆ、ゆーっ!? どうじでごんなにはやいの゛ぉ゛ぉ゛ぉぉぉぉぉぉ!!?」 だがゆっくりありすは、そんなゆっくりの速度を亀の歩みと言わんばかりの脅威的なスピードを発揮し、回り込んだ。 突然視界にドアップで映る、発情したゆっくりありすの醜い顔。 あまりの恐怖にゆっくりたちは一瞬動きを止めてしまい、その硬直した隙をゆっくりありすは見逃さなかった。 もっとも、発情したゆっくりありすの身体能力ならば、どちらでも結果は同じであっただろうが。 「んほぉぉ゛ぉ゛ぉぉ゛ぉ!!! ありずのあいをうげどっでぇぇぇぇぇぇ!!!」 「ゆ、ゆぎゃぁぁぁ!!? のっかからないでぇぇぇぇぇぇ!!!」 一匹のゆっくりれいむが、ゆっくりありすに圧し掛かられた。 体格は同程度。だが、れいむがどれだけじたばたしても振りほどくことが出来ない。 限界まで餅のように身体を伸ばして逃れようとするが、追いすがるゆっくりありすも同じように身体を伸ばして密着させてきた。 「はぁはぁ、ぞんなにあわでなぐでもちゃんとずっぎりざぜであげるがらぁぁぁぁぁぁ!!!」 「やべでぇぇぇぇぇぇ、ぎもぢわるいぃぃぃぃ!!!」 ゆっくりが交尾の際に分泌される特殊な粘液を背中に感じ、れいむは悲鳴を上げた。 激しく身体を擦られる感触が気持ち悪い。 交尾の経験がないれいむは未知の感覚にひたすら恐怖し、一刻も早くこの状況を打破しようと必死にもがいた。 このれいむは一週間前、ようやく親元から巣立ったばかりのゆっくりだった。 母や妹たちが見送る中、涙を呑んで家族に別れを告げ、少し離れた木の根元に居を構えた。 それから必死に巣の内部を拡張し、食料や生活に必要なもの、綺麗な石などを溜め込み、巣としての体裁が整ったのが三日前。 立派な家持ちのゆっくりとなり、やがて可愛いお嫁さんを見つけて子供を作り、ゆっくりとした幸せな家庭を築くはずだった。 そう信じて疑わなかった。 だが現実は、そんな小さな幸せをも奪った。 「い゛い゛っ、いいわ゛ぁぁぁ!!! はぁはぁはぁ、こども、だぐざんづくりまじょうねぇぇぇぇぇ!!!」 「やだぁぁぁぁ!!! ゆっぐりでぎなぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 涙を諾々と流し、襲い掛かる暴力に抵抗しようとするれいむ。 だが身体はぴくりとも動かず、なすがままにありすの性交を受けてしまっている。 粘液の影響か、感じたくないのに段々と昂ぶっていく自分の心が嫌だった。 体内の水分が表皮に浮かび上がり、足元に水溜りを作る。 自分の身体がふやけ、それに反比例するかのように餡子が干乾びていくのが分かった。 「いいのね、ごごがいいのねっ!!?」 「やべでぇぇぇぇ!!! もうはなれでよぉぉぉぉぉ!!!」 「ぞ、ぞろぞろいぐっ、いぐわっ!!!」 「ゆぎぃぃぃぃぃ!!! だめぇぇぇぇぇぇ!!! ずっぎりじないでぇぇぇぇぇ!!!」 ありすの律動が早まる。そろそろすっきりするという合図だ。 れいむは本能的にそれを悟り、今まで以上に必死の形相で暴れだした。 だが、押さえつけるゆっくりアリスはびくともしない。 快感で見る者の生理的嫌悪感を催すような表情を浮かべながら、独り善がりの快楽を求めて振動を強めた。 「いぎまじょっ、いっじょにいぎまじょう!!!」 「い゛や゛ぁぁぁぁあ゛ああぁ゛ぁあ゛あぁぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁ!!!」 「んほおおおおおおおおおおおおおお!!! すっきりいいいぃぃいいいぃぃぃいぃいいぃぃぃぃ!!!」 「ずっぎりい゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁ!!! ゆ゛ぅ゛ぅ゛ぅぅぅう゛うぅ゛ぅぅぅ!!!」 同時に絶叫。 ありすはこの世全ての幸福を手にしたような極上の笑顔で。 れいむは最大の苦痛と快楽を同時に受け、涙や涎でぐちゃぐちゃになった絶望の表情で。 凍り付いたように動きを止めるれいむ、やがてその額から、凄まじい速度で植物の蔦のようなものが生え始めた。 同時に黒澄むれいむの身体。 まだ若いれいむは、子供を生んで無事でいられる身体を持っていなかったのだ。 栄養の全てを蔦に獲られ、れいむは突然の運命を呪いながら、朽ち果てて絶命した。 「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」 「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」 蔦に生った三匹の赤ちゃんゆっくりたちが、声を上げて地面に落下した。 本来はもう少し大きな身体になるまで蔦から離れず、親の栄養を吸収する赤ちゃんゆっくりであるが、親が死んでしまった瞬間、蔦から生まれ出ずる。 既に親が死んでしまっているので栄養の供給が出来ず、少しでも早く餌を食べられるようにしようという生存本能なのだろう。 兎にも角にも、ありすのレイプによって生まれた赤ちゃんゆっくり――全てれいむ種――は、自分たちの親に挨拶しようと周囲を見渡し。 そして、未だ性欲覚めやらないゆっくりありすを視界に納めた。 「ゆっ、おきゃあしゃん?」 「ゆー♪ ゆっきゅりしちぇ」 「ありずのあがぢゃぁぁぁぁぁん!!! いっじょにぎもぢよぐなりまじょうねぇぇぇ!!!」 ゆっくりありすが飛び掛る。 生まれたばかりの赤ちゃんゆっくりたちは、ゆっくりすることを知らないまま、苦しんで死んだ。 「やべでぇぇぇぇ!!! まりざのごどもにひどいごどじないでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 別の場所では、割と大きな体躯のゆっくりまりさが、数匹のゆっくりありすに圧し掛かられながら滂沱の涙を流していた。 まりさの眼前では、彼女の子供のちびまりさやれいむたちが、同じように子供のゆっくりありすに犯されている。 その傍には、大量の蔦を生やして呻く、ボロボロの身体のゆっくりれいむ。 まりさの番であるれいむは、まだかろうじて生きてはいたものの、瀕死の重傷であった。 「だいじょうびゅよ、ありしゅにまかしぇちぇ♪」 「きょうやっちぇしゅりしゅりしゅると、とっちぇもきみょちいいにょよ♪」 「や、やめちぇにぇ! まりしゃたちをはにゃしちぇにぇ!」 「ゆえーん! おきゃあしゃーん!! たしゅけちぇぇぇぇぇ!!!」 赤ちゃんゆっくりありすに圧し掛かられ、振動を加えられている赤ちゃんゆっくりまりさたち。 皆、一様に悲鳴を上げ、母に助けを求めていた。 ゆっくりまりさはその悲鳴が耳に届くたび、何も出来ない自分の身を呪い、悔しさに心をすり減らす。 今すぐにでも、子供の下に駆けつけたい。 だが、自分を囲んで律動する三匹のゆっくりありすが、それを許すはずもなく。 「まりざぁぁぁぁぁ!!! ありずだぢのてぐにっぐでめろめろにじであげるわぁぁぁぁ!!!」 「はぁはぁ、まりざがわいいぃぃぃぃぃぃ!!! いっじょにずっぎりじまじょうねぇぇぇぇぇぇ!!!」 「さんにんどうじなんで、まりざっだらなんでづみぶがいゆっぐりなのかしらぁぁぁぁぁ!!?」 「やべでぇぇぇ!!! からだすりつけないでぇぇぇ!!!」 左右と後方からの振動に、ただ耐える。 既に何度かすっきりされたのか、額にはいくつかの蔦を生やしていた。 蔦には小さなまりさ種、そして自分を犯したありす種が、すやすやと気持ち良さそうに眠っている。 どうして、こんなことに…… ゆっくりまりさは朦朧とした意識で、過去を思い返す。 まりさとれいむは一ヶ月ほど前、餌を探しに出た森の中で出会った。 まりさが見たのは艶やかな黒髪を持つ美しいゆっくり、れいむが見たのは狩りが上手なかっこいいゆっくり。 二人はすぐに恋に落ち、一緒に暮らし始めた。 すぐにでも交尾したかったが季節は夏、炎天下でのすっきりは死の危険性が付き纏う。 だからまりさは誘惑を我慢し、れいむに手を出すことはしなかった。 そして先日、気温が下がり、秋が近付いたと確信した二匹は、ようやく子作りすることが出来たのだった。 蔦に生えた、愛の結晶。 小さなれいむとまりさが、生まれる日を夢見てゆっくりと眠っている。 れいむは家でおうたを歌ってあげ、まりさは子供の栄養も必要になったれいむのためにいっそう狩りに勤しむこととなった。 大変だったが、幸せに満ちた時間。 ついにその日がやって来て、生まれた子供が自分たちに向かって拙い声で「ゆっくりしていってね!」と言った瞬間、二人は感激の涙を流した。 あの時、二人は確かにゆっくりの絶頂にいたのだった。 「はぁはぁ、みょみょみょ、みょうしゅぐしゅっきりしゅるよ!」 「しゅっきりしゅると、とっちぇもきみょちいいにょよ♪」 「やぁぁぁぁ!!! やだぁぁぁぁぁ!!! しゅっきりちたくにゃいぃぃぃ!!!」 「みゃみゃー! たしゅけちぇ、みゃみゃー!!!」 「どうちてたしゅけちぇくれにゃいのぉぉぉ!!? おきゃあしゃんのばかぁぁぁ!!!」 子供たちの悲鳴が聞こえる。 助けてくれない自分をなじる声がする。 ごめんね、れいむ、まりさ。 まりさの意識は、闇の中へと溶けていった。 ぱちゅりーは、迫り来る暴力から必死に逃げようとしていた。 しかし、ぱちゅりー種は元来体力の低いゆっくり。 跳ねることが出来ず、這いずることしか出来ない速度では、やがて追いつかれてしまうだろう。 「ぱちゅりー、がんばってね!」 「ゆっしょ、ゆっしょ! ここをぬければきっとたすかるよ!」 それを支えるのは、友人のれいむとまりさだった。 二匹は両脇から挟みこむように陣取り、ぱちゅりーの背中を押している。 自分たちの命がかかっている中、このような行動を取るのは、なにも友達想いだからというだけではない。 二匹はぱちゅりーのことが好きだった。 いつか、どちらかを番に選んでもらおうと思っていた。 だからこうして、愛するぱちゅりーを見捨てず、背中を押しているのだった。 「む、むっきゅぅ……ふたりとも、ぱちゅりーをおいてにげて……」 そんな二匹に押されているぱちゅりーは、息も絶え絶えだった。 援護があるとはいえ、普段では到底出すことの出来ないスピードで走っているのだ。 脆弱な肉体は悲鳴を上げ、餡子を吐き出しそうになるのを必死に堪えている。 ありすに捕まりたくは無い。 だが、これ以上肉体に負荷がかかるのも耐えられない。 このままでは、れいむとまりさまで捕まってしまう。 自分が貧弱なぱちゅりー種であることを、ここまで恨んだことはなかった。 「なにいってるの! みんなでいっしょににげるんだよ!」 「そうだよ! がんばってにげて、いっしょにゆっくりしようね!」 だが二匹は元気付けるように微笑んだ。 ぱちゅりーは感極まり、嬉し涙を流す。 れいむとまりさはそれに気付き、そっと舌で涙を舐めとった。 「むきゅー……ありがとう、れいむ、まりさ……」 「さぁ、もうちょっとだよ、がんばろうね!」 「もうそろそろ、ありすたちも」 「いだわぁぁぁぁ!!! ごぉぉぉんなにがわいいゆっぐりだぢがざんびぎもぉぉぉぉ!!!♪」 と。 無情にも、ゆっくりありすが四匹、左手側の草むらから飛び出してきた。 三匹は恐慌し――だがれいむとまりさはすぐにぱちゅりーを庇う位置に立ち、ぷくぅーと威嚇するように頬を膨らませた。 「ぱちゅりー、にげて!」 「む、むきゅー! そんなことできないわ!」 「いいから、はやく!!!」 ありすたちはだれがどのゆっくりを担当するか、相談しているようだ。 その爛々と狂気に満ちた瞳。ゆっくりぱちゅりーの本能的な部分が警鐘を鳴らす。 友達を見捨てたくはなかった。 だけどそれ以上に、ありすに犯し殺されるのは嫌だった。 「ごめんなさい……!」 ぱちゅりーはれいむとまりさに背を向け、必死に這いずって逃げ出した。 後方で、れいむとまりさの悲鳴が上がる。 残酷な運命に、ぱちゅりーは先程とは違う種類の涙を流した。 「ゆっゆっゆー♪ ゆっくりのお歌はどんなもんだーい、と……」 太陽が沈み、月と星々が煌く夜空の下、俺はほろ酔い気分であぜ道を歩いていた。 本日は外界の話を本に纏めたいとかいうことで、俺を含めた村に住む外界の人間が阿求ちゃんの家に集められたのだった。 外界から幻想郷にやってきた人間は大抵妖怪の餌となってしまうが、無事村に辿り着いたものは外の世界へ戻るか、この幻想郷に残るかの選択肢を得られる。 俺たちは戻るのを拒否し、ここで新たな生活を手に入れた組。外の世界のことを知らない村人たちに話をせがまれたりすることもある。 年齢層は様々で、上は三十年も幻想郷で暮らしているというじいちゃん、下はなんと十二歳の子供までいる。 俺が五年前、幻想郷に誘われたのは十五歳のときだった。月日は経つものだなぁ、と少々感慨にふけってみたり。 とにかく、久しぶりに外の世界を懐かしんで話が出来たので、ついつい時間が長引いてしまった。 家で待ってるれいむも、お腹を空かせてしまっていることだろう。 急いで帰って晩御飯を作ってあげないとな。 「――――!」 「ん?」 今なんか、ゆっくりの悲鳴が聞こえたような。 足を止めて、きょろきょろと辺りを見渡す。 電灯のない、月明かりだけの暗闇と、静謐な雰囲気。 気のせいだったのかな? ついゆっくり関係に敏感になってしまう自分に苦笑しながら、耳を澄ませた。 「……こっちの方向か?」 林の中から、確かにゆっくりの声らしきものが聞こえた。 近いとは言えないが、それほど遠いというわけでもない距離のようだ。 うーん。 まぁいいや、見に行こう。 俺は酒の勢いもあり、お気楽気分で林の中へと足を踏み入れた。 「はぁはぁはぁ、い゛いでじょ!? ぎもぢいいでじょぉぉぉ!!?」 「むっぎゅぅぅぅ!!! だずげでぇぇぇぇぇ!!!」 なんか凄い光景が広がっていた。 れいぱーありすに、ゆっくりぱちゅりーが犯されている。 ありすの発情した顔は尋常なものではない。なんであのゆっくりの中でも特に可愛い顔がここまで変化するんだろう、って感じ。 あれだ、言うなれば……ヤマンバ。 一方ぱちゅりーのほうは、苦しそうに呻きながら、逃げ出そうともがいている。 涙を流し、必死な表情のゆっくり…… あ、やべぇ、興奮してきた。 「むぎゅ!? お、おにいざん!!! ぱぢゅりーをだずげでぐだざぃぃぃぃ!!!」 俺の気配に気付いたのか、ぱちゅりーが涙目、いや涙顔で俺に嘆願してくる。 んー。 んんー…… …… 助けてやるか。 俺、実は発情したありすって胴体付きれみりゃの次くらいに嫌いなんだよね。 ゆっくりをいじめる小道具としては好きなんだけど。 これでも俺はゆっくり愛で派なわけで、制裁は好きだけど虐待は嫌いなんだ。 人様に迷惑をかけない、悪いことをしていないゆっくりは、幸福に暮らすべきだと考えている。 だって可愛いもん、ゆっくり。 いやまぁ、このぱちゅりーがゲスではないなんて言い切れないんだけどさ。 とはいえ、今はゆっくりを捕獲出来そうなアイテムを所持していない。 仕方無い、気分悪くなるけどやるしかないのか。 「そら、よっ!」 「んほぉぉぉぉぉぉ!!! すっき……ゆげぇぇぇ!!?」 地面に落ちていた木の枝を広い、至福の顔ですっきりしようとしていたありすの頭を突き刺した。 激痛が走ったのだろう、ありすは悶え苦しみ、突き刺された穴の端からカスタードが少し零れ出る。 んあー、やっぱり肉体を直接攻撃するのは嫌いだなー、俺。 やっぱり攻めるなら精神のほうでしょ。 「むぎゅっ、むぎゅっ……」 ゆっくりぱちゅりーはありすの動きが止まったのを理解すると、なんとかありすの下から這い出した。 だが肉体的に極限状態だったらしく、えれえれと餡子を吐き出してしまう。 うわっ、きったねー。 俺はゆっくりありすの馬鹿力で枝が抜けないよう、もう一本渾身の力を込めて枝をありすに突き刺すと、ぱちゅりーが落ち着くのを待った。 やがてふらふらながらもなんとかしゃべるくらいの元気を取り戻したぱちゅりーが、俺に事情を説明する。 「ふーん、発情ありすの群れがねぇ」 話には聞いていたが、実際そんなことが起こるもんなんだなぁ。 じゃあ、集落一つ分のゆっくりたちが泣いて逃げ惑ったわけで……おっと、想像だけでなんかムラムラしてきた。 極力顔に出さないよう努めながら、俺はぱちゅりーを抱き抱えた。 「じゃあ、すぐ助けに行こうか。もしかしたら友達も救えるかもしれない」 「むきゅ、おねがいするわ……ごほっ、ごほっ!」 「ああほら、無茶すんな。静かに運んでやるから、な?」 「だ、だめよ、いそいで……れいむとまりさが……」 どうやら、友達思いのぱちゅりーらしい。ゲスじゃなくて良かった。 俺は体力を極端に失ったぱちゅりーを疲れさせないよう神経を使いながら、より深く林の奥へと進んでいった。 結論から言うと、生き残ったゆっくりは一匹たりとていなかった。 どのゆっくりも大量の蔦を生やし、黒ずんで朽ち果てていた。 「酷い有様だな、これは……」 あまりの惨状に、ごくりと唾を飲み込む。 こっちのれいむは犯し殺されたあげく、生まれた子供まで犯されたらしい。 あちらのまりさは、目の前で子供が犯される姿を見せ付けられたようだ。 どいつもこいつも、性交後のすっきりとした顔ではなく、怨嗟と憎悪に塗れた悲痛な表情をしている。 それほどまでに、恐ろしい体験をしたのだろう。 人間だろうが妖怪だろうがゆっくりだろうが、『死』というものを嫌悪する俺は眉をしかめた。 ゆっくりありすたちの姿は影も形も見当たらない。 存分にすっきりしたので、新たに生まれた赤ちゃんゆっくりありすを連れてどこかへ去っていったのだろう。 ……もしかしたら、未だ快感が足らず、他の獲物を求めに行ったのかもしれないが。 そうなると、また何処かの集落が同じように襲われ、ここと同じ惨状になるのだろうか。 想像したら気分が悪くなってきた。 「れ、れいむ……まりさぁ……」 ぱちゅりーの友人のれいむとまりさは、少し離れた場所で見つかった。 他のゆっくりと同じように、額から何本もの蔦を生やし、生まれ犯され死んだ子供たちに囲まれて朽ち果てていた。 黒ずんだ顔に光る涙の跡。 見るだけで苦しみが伝わってくるほど、酷い体験だったのだろう。 ぱちゅりーは呆然とした表情でそれを眺めている。 今まで暮らしてきたコミュニティの全滅、そして友達の喪失。 しかもそれはあらかじめ来ると予想されていたものではなく、ある日唐突にやってきた暴力。 ぱちゅりーはぶるぶる震えている。 だがすぐに、体力の限界となったのか、白目を剥いて気絶してしまった。 「あ、おい!?」 慌てて気を確かめようと揺らそうとし、思い留まる。 ぱちゅりー種は体力がない 子供を作ることだけは回避出来たとはいえ、精神的な疲労もあって瀕死状態なのだろう。 このままでは、本当に死んでしまう。 「仕方無い、乗りかかった船だ。家に連れ帰って介抱してやるか……」 万全の状態に回復出来るなんて断言出来ないが、出来る限りのことはしてやろう。 愛で派ですから。 ゆっくりの泣き顔を見るのも好きだけど、ゆっくりしているところを見るのも好きなんです。 「とはいえ、少しくらい役得があってもいいよな?」 俺はぱちゅりーを襲っていたゆっくりありすのところに戻った。 ありすはなんとか突き刺された棒から抜け出そうともがいている。 その度に激痛が襲い掛かるだろうに、大した奴だ。 俺に気付いたのか、ありすは血走った目で叫んだ。 「ぞのぱぢゅりーをよごずのよっ!!! まだあいじだりないわぁぁぁあぁああぁぁぁ!!!」 「……」 開口一番それかよ。 ゆっくりありすの精力、恐るべし! なんか嫌な気配を感じたのか、抱き抱えたぱちゅりーがぶるぶる震えだすし。 はぁ。 まぁいいか。 これから、また楽しくなりそうだ。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1212.html
ゆっくりいじめ系161 奇形ゆっくり2 「奇形ゆっくり3~ゆっくりバッジ~」 ある日の午後。 夏の強い日差しが、草原に降り注ぐ。 水分に弱いゆっくりたちは、どうやら渇きにも弱いらしく… 多くのゆっくりが木陰か川の畔でゆっくりしていた。 分厚い雲が移動して、木々に囲まれた広場に大きな影を作る。 さらに、そこへ涼しい風が流れ込むので、他の場所よりとても過ごしやすい場所となった。 そうだと分かったゆっくりたちは、広々としていてかつゆっくり出来る場所に次々と移動し始めた。 「ここならゆっくりできるね!!」 「みんなでゆっくりしようね!!」 「ここはみんなのゆっくりポイントだね!!」 雲の影の下でゆっくりし始めるゆっくりたち。 お花畑で追いかけっこしたり、蝶を捕まえて食べたり…思い思いにゆっくりしている。 僕が訪れたのは…そんな即席のゆっくりポイントでゆっくりたちがゆっくりし始めた、その時だった。 「やぁ、ゆっくりしていってね!!」 「「「ゆっ!?ゆっくりしていってね!!」」」 僕が大声で呼びかけると、周囲の大小合わせて約50匹のゆっくりは全員で挨拶を返してくれた。 うむ、いい声だ。本能に忠実で、実に健常なゆっくりである。 「おにーさん!!ゆっくりしていってね!!ここはれいむたちのゆっくりポイントだよ!!」 「へー、なかなかいいところを見つけたね!!お兄さんもゆっくりしていくよ!!」 座り込んで周りを見てみると、数十匹のゆっくりが僕の周りを取り囲んでゆっくりしている。 しばらくすると、僕のすぐ近くにいるゆっくりれいむが異変に気づいた。 「おにーさん!!そのおなかには、なにがはいってるの!?」 僕の膨らんだお腹を見つめて、不思議そうに首をかしげている。 おいおい、僕が来てから10分以上経ってやっと気づいたのか? しかも、気づいたのは僕の一番近くにいるれいむ一匹だけだ。 まぁいいか…とりあえず説明してやることにした。 「実はね……もうすぐお兄さんの赤ちゃんが生まれるんだよ!!」 「ゆゆ!?そうなの!?」 遠くまで聞こえるように説明してやったので、周囲のゆっくりがひしめき合いながら僕の周りに集まった。 どうやら新たな命の誕生となると、それが誰の子供であろうと気になるものらしい。 僕はお腹をさすりながら、皆に見えるように立ち上がった。 「おにーさんのあかちゃん!!ゆっくりいいこなってね!!」 「ゆっくりうまれてきてね!!うまれたらみんなでゆっくりしようね!!」 みんな子供思いのいい子だ。お兄さん嬉しくて涙が出てきちゃうっ…っていうのは嘘です。 人間の男が子供を生むことは無い、という一般的確定的事実を知らないのかよ。 きっと知らないんだろうな。ゆっくりはオスメスの区別なく子供を成すというから。 「あっ、もうすぐ生まれるよっ!」 苦しそうな声を出す僕。もちろん演技である。 「おにーさん!!ゆっくりがんばってね!!」 「あかちゃんもゆっくりがんばってね!!まりさたちがみてるからね!!」 「うまれたられいむがめんどうみてあげるよ!!ゆっくりかんしゃしてね!!」 興味深そうに、そして心配そうに僕のお腹を見つめながら、まわりのゆっくりたちは口々に励ましの言葉を かけてくる。 うーん…そろそろ頃合かな。と、僕は苦しそうにする演技を止めた。 「なーんちゃって!!う・そ・だ・よ!!」 「ゆ゛ゆ゛っ!?」 「お兄さんには赤ちゃんなんていませんよーだ!!」 突然の状況の変化についてこれないゆっくりたち。僕は思い切って、お腹の部分の服をめくり上げた。 「ゆっ!!」 ぼよん!! バレーボール大の、饅頭に毛が生えたような生き物が地面に落ちた。 実は、僕のお腹だと思われていたのは、一匹のゆっくりれいむだったのだ。 先ほどからずーっと、こいつは僕の服のお腹のところに押し込められていたのである。 「ゆううううぅぅぅぅぅ!!??」 周りのゆっくりたちは、混乱のあまりものも言えないという様子。 しかし、この程度でびっくりされては困る。これには、まだまだ“先”があるのだから。 「お、おにーさんのあかちゃん…なの?」 「だから違うって言ってるでしょ。この子は赤ちゃんじゃない、普通のれいむだよ」 そう言って、僕の脚の陰に隠れていたゆっくりれいむを、皆に見えるように前に押し出す。 この場から逃げようと精一杯の抵抗をして見せてくれたが、当然無意味だった。 周りのゆっくり全員に見える場所に、ゆっくりれいむは立たされることとなった。 「むっ!!むぐぐぐぐぐううぅぅぅぅぅ!!!!」 口に何かを含んでいるような、くぐもった声。いや、実際に含んでいるのである。 その中身を、僕は知っている。れいむ自身も知っている。 知っているからこそ、何があっても口の中身を外に出したくは無いのだ。 出してしまったが最後、れいむだけでなくその“中身”もゆっくりできなくなるのだから… 「ん?れいむ!!君は口の中に何か隠しているね?」 可能な限りの大声で、れいむに問う。周りのゆっくりへのアピールが目的であるのは言うまでもない。 「そうだね!!れいむのおくちがふくらんでるよ!!」 「なかになにがはいってるの!?ゆっくりそとにだしてね!!」 周囲からの呼びかけにもかかわらず、れいむは口の中身を出そうとしない。 早くこの場から立ち去りたいのだろう、涙目になっているが既に周囲はゆっくりの壁に囲まれているので ここから逃げ出すことは到底できない。 そして、僕は追い討ちをかけることにした。 「きっと食べ物に違いないよ!れいむは食いしん坊だもんね!!」 この言葉を聞いた瞬間、ゆっくりたちの目の色が変わった。 「ゆゆ!!たべもの!?れいむもたべたいよ!!ゆっくりおくちからだしてね!!」 「まりさもおなかすいたよ!!まりさもごはんたべたいよ!!」 「ぷんぷん!!ひとりじめはいけないんだよ!!みんなでいっしょにたべようね!!」 「むぐぐぅぅぅぅぅぅ!!!んぐぐぐぅぅぅ!!!!」 今にも飛び掛りそうな勢いのゆっくりたちに、れいむは必死に首を横に振っている。 うむ、あと一発背中を押してやればいいだろう。 「よし!皆でれいむの口からご飯を引っ張り出そう!そして皆で食べようね!」 「む゛ぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅぅぅぅ!!!???」 「ゆっくりそうしよう!!」「ごはんをゆっくりだしてね!!」 数匹のゆっくりが、目にも溜まらぬ速さでれいむを取り囲んだ。 完全に退路を絶たれたれいむは、涙を流しながら口に力をこめている。 「ゆっくりかんねんしてね!!もうにげられないよ!!」 「ひとりじめはやめてね!!それはみんなのごはんだよ!!」 四方から重圧をかけて口を開かせる作戦に出たゆっくりたち。 実際にどうなるかと見ていたが、思いのほか効果的なようだ。 れいむは苦しそうにしながらも耐えているが、その口の隙間からは中身が覗いて見えている。 ここまでくれば、もう結果は見えたようなものだ。 「せーのっ!!それぇ!!」 「ゆ!?!ぶぎゃっ!?!?」 口の中身と共に、自分自身の餡子も吐き出してしまうれいむ。 四方からのゆっくりによる圧力に、れいむの身体が耐え切れなかったらしい。 ところどころ裂けた皮からも餡子を漏らし、びくびくと痙攣しているれいむ。 「ゆっぐぐぐっぎゅぎゅぎゅ……いやあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ…み゛な゛い゛でえ゛え゛え゛ぇ…!!」 悲痛な叫び声を上げるれいむ。その目の前にいるのは… れいむが吐き出して草原に投げ出された、れいむの子供12匹。 ただし、全員奇形である。 ありすと強制的に交尾させ、その後廃油や毒物を与えていった結果、生まれたものだ。 次に悲鳴を上げたのは、母れいむではなくその周りのゆっくりたちだった。 四方から押さえ込んでいたゆっくりたちは、喚きながら群れへと戻っていく。 「うわっ!!これごはんじゃな゛い゛よ゛!!ぎもぢわ゛る゛い゛!!さわっぢゃっだよ゛!!」 「ゆ……ぎる……づて……いね!!」 口が癒着していてうまく喋れない赤ちゃんれいむ。 その赤ちゃんにちょっと触れただけで、ゆっくりまりさは嫌悪感に声を荒げる。 「ばっちぃよ!!ばっちぃあかちゃんはむこうにいってね!!」 「ゆぎゃ!!れいみゅはうごけないよ!!おねがいだからやさしくちてね!!」 突き飛ばされて転がった赤ちゃんれいむは、生まれつき地面に接する部分が硬化していて、 自由に動くことができない。先天性なので決して治ることは無いだろう。 自力での移動が出来ないので、常に周囲に“丁寧に”助けを求める。 それが、動けない赤ちゃんれいむが誰に教えられるでもなく身に着けた知恵なのだが… 「おねがいだよ!!れいむにやさしくちてんむぶぎゅえ゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇ!!!!!」 「ばっちぃあかちゃんがいるとゆっくりできないよ!!だからゆっくりしんでね!!」 声は嫌悪感いっぱい、だがとても楽しそうな顔をして動けない赤ちゃんれいむの上で どしんどしんと跳ねるゆっくりれいむ。 弾むたびに飛び散る餡子が、先ほどの衝撃で動けずにいる母れいむの顔にかかる。 「れ゛い゛む゛のあがぢゃんにな゛に゛ずる゛の゛お゛お゛ぉぉぉ!!!??」 「ゆぎゃっ!!おがーしゃん!!だじげで!!れいむをだじゅげでぇぇぇぇ!!!」 「ゆっ…ゆっぐりだずげるがらまっででね!!」 全身を駆け巡る激痛に耐えながら、母れいむは這いずって赤ちゃんを助けに向かう。 ゆっくり…だが、確実に母れいむは赤ちゃんれいむへと近づいていく。 でも、その努力は報われなかった。 「だ…だじゅげ……ゆっぐりじだがったよ゛お゛お゛ぉぉぉ……!!」 この言葉を遺して、赤ちゃんは完全にペシャンコに潰れてしまった。 「どぼじで!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」 あと少しのところで、勢いよく餡子を撒き散らす赤ちゃんの身体。 赤ちゃんの衝撃的な最期を目の当たりにして、口から泡を吹きながら震える母れいむ。 そんな哀れな母れいむを尻目に、僕はポケットからバッジを取り出して、 赤ちゃんれいむの息の根を止めた優秀なゆっくりれいむにつけてやった。 胸を張って威張るゆっくりの姿が描かれている、イケイケ(笑)のナウい(笑)バッジだ。 「ゆ!?これなあに!?」 「今から説明するから待っててね」 と言い残して、僕は群れの真ん中に立った。 「みんな!!大事なことを言うから、ゆっくり理解してね!!」 「「「ゆっ!?」」」 パンパンと手を叩くと、群れの全員が僕に注目した。 「ここにはばっちぃ赤ちゃんがいるから、ゆっくり出来ないよね!!」 「そうだね!!きもちわるくてきたないあかちゃんがいるから、ゆっくりできないよ!!」 「そうだそうだ!!きたないあかちゃんはどっかいってね!!」 ふむ、掴みはOK。 「そうだよね!だから、皆で気持ち悪い赤ちゃんを殺しちゃおうね!!」 「ゆぎゅうううぅぅぅ!!?」 僕の発言に顔を真っ青にしたのは、母れいむと言葉を理解できる奇形赤ちゃんゆっくりたち。 一方奇形赤ちゃんの中には、耳が聞こえなかったり精神的におかしかったりという理由で、 言葉を理解できないやつもいるが……そいつらは今の状況すら理解できていない。 「やめで!!ぞんなごどいわないで!!」 抗議の声を上げる母れいむ。ショックの連続で身体が言うことを聞かないのか、まったく動けずにいる。 僕はそんなのお構いなしに説明を続けた。 「赤ちゃんを殺した子にはこのバッジをつけてあげるよ!!」 先ほどバッジをつけてやったれいむを高く掲げて、全員に見えるようにくるっと一回転する。 楽しく説明しているところに「おそらをとんでるみたい!」などと水を差しやがったが、 力をこめて指を食い込ませ、皮を2,3箇所破ったら黙ってくれた。 「バッジをもらった子には、あとでたくさんご飯をあげるからね!!頑張ってゆっくり殺してね!!」 パンっと一発強く手を叩く。 それを合図と認識したゆっくりたちは一斉に奇形赤ちゃんゆっくりたちに襲い掛かった。 「ゆっくりころすよ!!」「ゆっくりしんでね!!」 「いやあああぁぁぁぁぁぁ!!!やめでええええぇぇぇぇぇぇ!!!」 それは、一方的な虐殺だった。 「い゛だい゛!!み゛え゛な゛い゛よ゛!!だれがぞごにい゛る゛の゛!!? やめでやめで!!!みえないのごわ゛い゛!!だれがだじゅげでよおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆっくりしね!!きたないあかちゃんはゆっくりしね!!めのないあかちゃんはゆっくりしね!」」 「れいむはばっじをもらうんだよ!!だからあかちゃんはさっさときえてね!!」 目のない赤ちゃんゆっくりを、寄ってたかって嬲り殺しにするゆっくりれいむたち。 「hgるうおおあおおああおあおあおあprごpれおぱぺろpgっろおえぽーーーー!!!!」 「やったね!!これでばっじをもらえるよ!!」 エイリアンのような風貌でエイリアンのような叫び声をあげる赤ちゃんれいむを、 真上からのプレス一撃で仕留めるゆっくりまりさ。 別の場所では、3匹の赤ちゃんれいむが横一列にくっついた奇形赤ちゃんが、虐殺から必死に逃げていた。 「あっちににげるよ!!」「こっちににげるよ!!」「むこうににげるよ!!」 ぐいーん!! 「「「ゆぎゅえ!!どぼちでじゃまずるのおおおぉぉぉ」」」 3匹の逃げる方向がてんでバラバラのため、3方向の力が打ち消しあった結果、 れいむ3兄弟はその場でジャンプをしただけにとどまった。 こんなチャンスを逃すほど、他のゆっくりたちはゆっくりしていない。 「ゆ!!こいつら3人くっついてるよ!!きもちわるいから、みんなできょうりょくしてころそうね!!」 「3人まとめてしんでね!!3人ころせばばっじが3つもらえるよ!!」 いや、僕はそんなこと言ってないけど… 「れいむはころさないでね!!れいむはゆっくりにげっ…ゆゆっ!?」 また別の場所では、虐殺から逃れるべく跳ねて逃げようとする赤ちゃんれいむの姿があった。 しかし、この赤ちゃんは餡子が偏っているために、重心が極端に上のほうにある。 だから… 「ゆぎゃ!!さかさまになっちゃったよ!!だれかゆっくりたすけてね!!」 跳ねたり転がったりしたら最後、上下が逆さまのまま安定してしまって自力では戻れなくなるのだ。 逆さまのまま身を左右に揺らして助けを求める奇形赤ちゃんれいむ。 だが、その声は皮肉にも食に飢えた虐殺者を呼び寄せる結果となってしまった。 「ゆっ!!こんなところにもばっちぃあかちゃんがいるよ!!」 「ほんとだ!!さかさまになっててきもちわるいね!!ゆっくりころそうね!!」 「ゆっぺぎゃああああ;あ;ぁぁぁぁぁ!!!ゆっぐりじだがっだおおおぉぉぉぉ!!!!」 左右から挟み撃ちにされ、圧力に耐え切れず餡子をばら撒きながら絶命した。 それからも、奇形赤ちゃんに対する虐殺は続いた。 目が無いもの、口が無いもの、音が聞こえないもの、楕円球の形をしていて安定しないもの、 目と口の位置が逆のもの、髪の毛の代わりにリボンがたくさん生えているもの… 「もうやめでよ゛ね゛!!れ゛い゛む゛の゛あがぢゃん゛い゛じめ゛な゛い゛で!! あがぢゃんはれ゛い゛ぶがだずげであ゛げるがらね゛っ!!」 やっと体力を回復した母れいむが虐待を止めようとするが… 「ゆっ!!きたないあかちゃんをうんだおかーさんもきたないよ!!」 「そーだそーだ!!きたないあかちゃんをうんだ、きたないおかーさんもゆっくりしね!!」 「きたないおかーさんのせいでゆっくりできないよ!!あのよでゆっくりはんせいしてね!!」 体力が万全でない母れいむは、3匹の嬲り者にされてしまう。 3匹は交代で母れいむに体当たりを仕掛ける。まるでキャッチボールをしているようだ。 「ゆびゃっ!!やべっ!!どぎゅっ!!びぎゃっ!!みゅっぢゃあああああああああああああああ!!!」 皮が破れて饅頭本来の張りを失い、空気の抜けたボールのようになってしまった母れいむ。 母れいむがボールとして役に立たなくなったのを見て、3匹は別の子供を虐殺するべく去っていった。 「そこでゆっくりしんでね!!まりさたちはばっちぃあかちゃんをころしてあげるからね!!」 「やめでっ!!いがっ…ないでっ!!れいぶのっ…あがぢゃん゛!!ごろっ…ざっ…ないでっ!!」 形が崩れてしまった母れいむは、もはや自力で移動することも出来ない。 びくっと痙攣するたびに、全身の傷という傷から餡子をびゅっと吹き出した。 それでも絶命はしていない。母れいむの身体の中には、十分な量の餡子が残っているからだ。 目の前で殺されていく赤ちゃん達。 汚い汚い、気持ち悪い気持ち悪い、と罵られながら無残にも命を奪われていく。 降り注ぐ餡子を浴びて狂喜乱舞する野生のゆっくりたち。 そんなゆっくりたちの中で、特に活躍した12匹に…僕はバッチを与えた。 そして…奇形ゆっくりの悲鳴が聞こえなくなった。 言うまでも無く、それが意味するのはたったひとつの事実である。 僕は奇形ゆっくりの死体を集めさせ、餡子を吹き出しながら震えている母れいむの目の前に積み上げた。 合計12匹のゆっくりの残骸。 僕から見ればただの餡子の山だが、母れいむにとってはかけがえの無い子供たちの亡骸である。 「い、いまだすげであげるがらね゛!!まだまにあ゛う゛がらね゛!!ゆっぐりうごいでね゛!!」 傷が少し回復したのか、母れいむは焦点の定まらない目のまま亡骸の山へと這いずっていく。 奇形児しか産めない身体…そのせいなのか、母性は通常では考えられないほど強いようだ。 「だいじょうぶだよ゛!!みんなまだいぎでるよ゛!!だがらゆっぐりうごいでね゛!!」 餡子の山に自らの身体を擦り付ける母れいむ。 しかし、その山は決して動くことは無い。餡子の山が自力で動くわけが無いのだから。 一度消えた命は元に戻らない。皮をズタズタに切り裂かれて散ったゆっくりなら尚更だ。 「いますぐあんこをもどぜばなおるがらね゛!!はやぐげんぎになっでね゛!!」 そう言って餡子を口に含んで子供の皮に戻そうとするが…その皮が見当たらない。 当たり前だ、さっきの虐殺でほとんどの赤ちゃんの皮はバラバラに飛び散ったのだから。 一方周りのゆっくり達は、気が狂った母れいむなどまったく気にせずゆっくりしている。 「ゆ゛!!ゆっぐりしてないでてつだってよね゛!!はやぐじないどておぐれになるよ゛!!」 その言葉が、周りのゆっくりの怒りに触れたのだろう。 バッジをつけたゆっくりまりさが前に出て、母れいむを突き飛ばした。 「ゆぎゅ!!なにずるの゛!?あがぢゃんをだずげるんだがらじゃまじないで!!」 「きたなくてきもちわるいあかちゃんはみんなしんだよ!! みんなできょうりょくしてころしてあげたんだから、ゆっくりかんしゃしてね!!」 そう言って、ふふんと胸を張るまりさ。バッジがきらりと光った。 汚いゆっくりを殺して、ご飯までもらえる。一石二鳥だ、とでも思っているのだろう。 だが、その言葉は母れいむには届かなかった。 「ゆ゛!!みんなてつだっでぐれないけど、おがーざんがたずげであげるがらね゛!! げんぎになっだら゛いっじょにおうたをうたおうね゛!!おがーざんがおじえであげるがら゛!!」 身体を擦り付ける、その動作を止めた母れいむ。 僕はそんな母れいむにゆっくりと歩み寄る… 「いい゛?ごううたうんだよ゛!! ゆっゆっゆ゛~!!ゆ゛ゆ゛ゆっゆ~!ゆ゛ーゆーゆ゛ーゆっゆ゛ー!!ぶぎゅえっあ゛!!??」 耳障りな歌は途中で途絶えた。 僕の拳が母れいむを押しつぶし、盛大に餡子をばら撒いて絶命したからだ。 別に母れいむを哀れんだわけではない。ここまで壊れるともう楽しめないから、消しただけだ。 あと…母れいむの歌が聞くに堪えなかった、というのもある。歌唱力的な意味で。 「さて、バッジをつけてる人はお兄さんの周りに集まってね!!」 大声で呼びかけると、期待に胸を膨らませた12匹が一瞬で集まってきた。 散々待たされたけど、ついにご飯がもらえる。いったいどれだけ貰えるんだろう! 口には出さないが、表情にはそう書いてある。 でも、その期待は…残念ながら現実にはならないんだ。 「この12人は頑張って汚い赤ちゃんを殺した、とても………悪いゆっくりだよ!!」 「ゆゆっ!?なにをいってるの!?」「ゆっくりせつめいしてね!!」 うろたえるのは当然12匹のバッジをつけたゆっくりたちだ。 汚いゆっくりを頑張って殺したのだから、きっと褒められるに違いない…と思っていたのだろう。 混乱していて状況を理解できない周りのゆっくりに向けて、僕はさらに説明を続ける。 「バッジをつけたゆっくりはとても悪いゆっくりだよ!!そんなゆっくりとはゆっくりできないよね!!」 「いやだぁぁぁぁぁぁぁ!!!どおじでぞんなごどいうのおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」 自分の存在意義を否定され、涙する12匹。 自力でバッジを取ろうとするが、しっかり固定されていてゆっくりの力では絶対に外せない。 周りのゆっくりは、僕の言葉に無言で耳を傾けている。 バッジをもらったゆっくりに対する嫉妬は、もう消えうせていた。 そして… 「“ニセモノ”のバッジをつけてる、この悪いゆっくりを皆で協力して殺してね!! 頑張って殺した人には、ホンモノの“バッジ”をあげるよ!!ご飯がたくさん食べられるよ!!」 「ゆっぐりいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃや゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「ばっじほしいよ!!わるいゆっくりはゆっくりしんでね!!」 「わるいゆっくりをころして、ばっじをもらうよ!!わるいまりさはゆっくりしね!!」 そして再び始まる、一方的な虐殺。 僕はゆっくりの殺し合いを、ゆっくりと眺めることにした。 「ゆっぐりじだがっだよお゛お゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉぉぉ!!!」 あとがき 「ごはんたくさんあげるから、仲間を殺してね」 ってだけだとよっぽど空腹じゃない限り同属殺しはしないと思った! でも奇形ゆっくりと悪い(と思い込ませた)ゆっくりだと、ついつい殺しちゃうんだ! 自分がいいことをしてるっていう免罪符に似た思い込みがあるからね!! それにしても、これがぬるいと思っちゃう俺は末期だね!! 作:避妊ありすの人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/467.html
ゆっくりの躾け方・上巻 はじめに ゆっくりを躾けるのは非常に難しい。 何故なら異常なまでに知能が低く、教えた事を三分で忘れるからだ。 比較的簡単なのはれいむ種だろうか。 知能レベルは最低に近いが、それでも根が素直なところがある。 生まれた時から愛情を注ぎ込むか、恐怖と暴力を与えればそれで済む事が多い。 逆にまりさ種は非常に難しい。 愛情を与えても、飼い主は自分を保護するためのものとしか見ず、横暴な態度は何時までも残る。 暴力で従わせようとしても、従った振りをして虎視眈々と脱走や報復の機会を窺う様になる。 また、その強い好奇心とリーダー気質から周囲の飼いゆっくりを巻き込んで悪さをする事も報告されているので手に負えない。 ブリーダーの間ではまりさを調教できたら一人前と言われているほどだ。 では、ゆっくりれみりあはどうなのだろうか。 難易度は中といったところ。頭は悪いが、他の種と違って悪知恵が働かないのはプラス要因。 毎日躾を欠かさなければ、それなりのレベルにまでは簡単に持っていける。 もっとも躾を怠れば他のゆっくり以上の早さで増長し、知能の劣化もそれに比例する。 そしてそれ以上に、ある一定以上の能力を求めるのには難しい。 何故なら持ち前の知能の低さが邪魔をし、高度な事を教え込めないからだ。 れみりあ種に高度な事を覚えこませるには、それこそ達人と呼ばれるほどの腕前を必要とする。 さて、前書きはこのくらいにしておいて、早速行動に移ってみよう。 前述の通り、初心者にはれいむ種から手を付ける事をおすすめする。 まずは固体の選別。 初心者は知能強化を施された赤ん坊を買うのをおすすめするが、野生の個体を選ぶとなるとそれなりのコツがいる。 「ゆっくりしていってね!」 初対面で上記の様な事を言ってくる固体は間違いなく知能が低い。 人間の恐怖を知らない野生の個体は、学習能力が著しく低い事を示す。 少しでも知能があれば、自分より大きい生物に対して警戒するのが当然だろう。 ついでに言えば他のゆっくりと情報交換ができていない証拠でもある。 なので上記の様なゆっくりを見つけたら優しくハンマーで潰してあげよう。 知能の低い野良ゆっくりを残しておくと、後々誰かが被害にあうかもしれない。 外出時には専用のゆっくり潰しハンマー(税込:535円)を持ち歩くのがエチケットだ。 次に選別の合格基準だが、これは方針によって異なる。 愛を与えるのなら家族がいる固体は止めた方がいい。人間よりも同族に対しての感情が強いからだ。 群れからはぐれた固体や、家族から追い出された固体なのが御し易いだろう。 そしてできれば赤ん坊がいい。成長後にその性格を矯正し、知識を与える事は難しい。 恐怖を与えて従わせるのならその逆。 家族はいい脅迫の材料になるし、見せしめにも使える。 これもやはり赤ん坊が良いし、何より長い間楽しめる。 と、言っても変異種でもない限り個体差はそこまで大きくない。 面倒だと思ったり、自分の腕に自信があったりするのならどんな固体でもいいだろう。 「……なるほどな」 お兄さんは読んでいた本を脇へと置き、透明な箱に入ったゆっくりれいむを眺める。 家の前で倒れていたのを保護し、飼ってもいいかなと考えていたところだ。 「こいつ飼えるのか? 本見た限りでは結構難しそうなんだが」 箱の中のれいむはお兄さんの考えも知らず、暢気に眠っている。 散々お兄さんに餌を要求し、満腹になったら直ぐに眠ってしまったのだ。 まあ、非常にゆっくりらしい性格をした固体だと言えるだろう。 と、その時れいむが目を覚ました。 しばらく辺りをキョロキョロとしていたが、やがて自分が知らない場所で透明の箱に入れられている事に気付く。 「おにいさん、れいむへんなはこのなかにはいってるよ! ゆっくりだしてね!」 お兄さんが声を掛ける前に、れいむは箱から出せと要求してくる。 が、そうはいかない。ゆっくりを部屋の中で放し飼いする気はお兄さんにはない。 あくまで観察したり、偶に遊んでやる程度の存在でいいのだ。 「おにいさんれいむのこえがきこえてないの? それともばかなの? れいむのいうことがりかいできないの?」 その声にお兄さんの眉が傾く。 助けてやった上に餌もやったのだが、それを忘れていきなりこれか。 お兄さんは騒ぐれいむを無視し、先ほどの本の続きに目を通す。 では実際に躾を行っていこう。 まず全体を通して注意すべき事は、ゆっくりより自分の方が上だと理解させる事だ。 これは愛情を与える場合にも必須だ。これがないと、ゆっくりは飼い主の事を便利な道具程度にしか思わない。 大事なのは懐いてないうちはゆっくりの要求を絶対に聞き入れない事。 餌が欲しい、遊んで欲しい、外に出して欲しい、などと言った要求は全て却下。 何故なら簡単に要求を呑むと、ゆっくりは飼い主を自分より下だと思い込む。 それに、飼い始めたばっかりのゆっくりを箱の外に出すのは危険だ。 何故なら十中八九部屋の中を荒らしまわるか、自分の家宣言をし始めるからだ。 調子に乗ったゆっくりを一気にどん底まで叩き落し、短期間で服従する方法もあるが初心者にはおすすめできない。 上記の様に書いたが、餌はやらないと流石に不味い。 ゆっくりは多少の絶食では死にはしないが、固体によっては絶望や思い込みで死に至るので長期間の絶食はおすすめはできない。 さて、餌のやり方だが、まずは自分の食事をゆっくりに見せながら食べる。 そして自分の食事が終わった後、食べかすや野菜クズをゆっくりに与えよう。 その際、いただきますとキチンと言わせよう。言わない様なら軽めの罰を与えていい。 そうする事によって、飼い主の方が上であるとゆっくりに教えるのだ。 間違ってもゆっくりの食事を優先したり、ゆっくりに手作りで餌を作ったりするのはしてはいけない。 そうする事によってゆっくりは増長するうえに、ゆっくりは自分に都合の良い事は中々忘れない。 少しでも餌のランクを落せば癇癪を起こし、飼い主の食事まで要求してくる事も多々ある。 大事なこの作業を根気良く続け、ゆっくりに自分の立場を理解させる事が…… 「……いかん、めんどくさそうだな」 お兄さんは本に栞を挟んで閉じ、溜息を吐いた。れいむは読書中も煩く喚きたてていたが、当然無視。 お兄さんの認識よりも遥かに、ゆっくりを飼うのは面倒そうなのだ。 もっとも生き物を飼うのは大抵面倒なのだが、生き物を飼った事のないお兄さんには分からない。 「む゙じぢない゙でえ゙ぇぇぇ」 「……まあ、やるだけやってみるか。懐けば可愛いだろうし」 それに犬や猫よりかは手間も掛からないだろうし、話し相手にもなるだろう。 そうお兄さんが考えていると、ふと周囲が暗くなっている事に気付く。 そろそろ夕食の時間か。そう思ったら腹が減ってきたので、お兄さんはれいむを無視して台所へと移動する。 「ほーら、メシだぞお」 「ゆゆっ! おにいさんれいむのためにありがとう! ゆっくりれいむにちょうだいね!」 お兄さんは焼き魚と味噌汁、そして白米をれいむの前に置いて見せ付ける。 そして透明な箱と取り去り、れいむを解放してやった。 そうすると当然れいむは飯へと急ぐが、たどりつく寸前にお兄さんの手が伸びる。 軽いデコピンによってれいむは弾き飛ばされ、勢い良くタンスにぶつかった。 そして素早く透明な箱を被せ、お兄さんは箸に手を伸ばす。 「どうじでごんなごとずるのおぉぉぉ」 「誰がお前の飯だっと言った。これは俺の飯だ」 「ゆ? おにいさんなにいってるの? それはれいむのごはんだよ?」 泣きながら喚くれいむを他所に、お兄さんは白米を掻きみ、酒で咽を潤す。やはり労働の後の一杯は美味い。 頭に疑問符を浮かべているれいむの戯言など、耳に入らぬほどだ。 「ゆゆっ! おにいさんれいむのごはんかってにたべないで! れいむはどろぼうきらいだよ!」 「だから何時お前の飯になったんだ。これは俺が用意したんだぞ」 「そんなのかんけいないよ! れいむがみつけたんだかられいむのごはんだよ!」 いかん、埒があかない。 お兄さんはそう舌打ちし、食事を中断して本を手に取る。 そもそもお兄さんが持ってきたのに、どうしてれいむが見つけた事になっているのか。 ゆっくりへの対処法 食事編……58P それでもゆっくりが食事の際に我侭を言う事は多々あります。 曰くその食事は自分のものだ、餌の量が少ない、餌の味が悪い、などと要求は多種多様です。 そういった事を言い出した場合、罰として餌を取り上げたり、次の餌を極端に少なくしたりすると効果的でしょう。 ゆっくりの知能は非常に低いですが、餌についての事は案外素早く覚えます。 不満を言ったりすれば自分の餌がどんどん少なくなり、味が落ちていく、貰えなくなると理解させるのは難しくはないです。 しかし、まりさ種の場合は飼い主の食事を横取りしようとする事も多いので、反省したから箱から出して、などと言っても無視しましょう。 また、どうしても聞き分けないのなら絶食や体罰も手です。 絶食の目安は丸一日です。一食抜いた程度では、ようやく自分の命令を聞いて持ってきたと錯覚される事も多々あります。 半端にやると逆効果になるので気を付けましょう。 体罰は頬をちぎる、もしくは針で刺す程度でいいでしょう。 それによって力の差を覚えさえ、徐々に飼いならして行くのが最善です。 あまり初期から激しい体罰を加えると、まりさ種でなくとも恨みを抱く可能性があるので注意が必要です。 「おにいさんはやくれいむのところにはこんでね! あとここからだしてね!」 「……ゆっくり、一つ聞こう。これは誰の飯だ?」 「おにいさんばかなの、なんかいいえばわかるの? そのごはんはれいむのだよ、ゆっくりりかいしてね!」 「あっ、そう。馬鹿には今日の餌はなしだ」 そう言うとお兄さんはれいむの見ている前で黙々と食事を続ける。 どおじてだべじゃうのおぉぉ、などと色々聞こえて来るが、お兄さんにはただの雑音に過ぎない。 そして全て食べ終え、ごちそうさまと手を合わせた。 「明日お前に餌をやるかどうかはお前の態度次第だ」 「れ゙い゙む゙のごはんがあぁぁぁ」 「……ほんとに飼えるのか、こいつ?」 不安を覚えながらも、れいむを入れた箱に布を被せ、押入れにしまいこむとゆっくりは寝室へと向かう。 あの調子で騒がれた煩くて寝れやしない。 明日からの躾をどうするか考えながら、お兄さんはゆっくりと眠りに付いた。 本格的な虐待……ではなく調教は次回くらいで 躾マニュアルみたいな感じ書こうとしたけど上手く書けないな…… このSSに感想を付ける