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▼下へジャンプ 【鬼畜】姉の下着盗んでたのがバレた避難所【ムーブメント】 4 弟喰姉さん ◆GI/T0mVh96 06/08/30 22 12 28 ID 03jVX/sf 勇者スペック③ ■和製 ◆A9bR.sXi42 18歳。水泳部。種オタ 。元カノとは4日で別れる。 姉1の着替え覗いたり色々して姉2にいつも心配かけている。 最近野球マネに一目ぼれ。 避難所生活に乗り遅れるが最近合流。 ★姉1 21歳。ニート。 ★姉2 双子の姉。水泳部。優しい。 ・・・というより和製のいいなり(住人感想) ■フォル ◆GyAzveqMds 中3。姉にキスできない身長。 うわめづかいと絶対的な安価実行力が武器。 そっちの知識が全くなかったが、住人に(鬼畜)英才教育を受け、急成長中。 遂に姉の目の前で従妹でNDT。 ★姉 19歳。短大生。もてる(彼氏居ない)。ドM。SM本、リモコンローター所持 フォルの奴隷に成長中 ★アヤ 従妹。19歳。短大生。ルックスは姉よりイイらしいい。 いじわる、エロい。フォルのことをおもちゃだと思っている。 ★マイ 姉と同じ短大生で幼馴染。かわいくておとなしめの不思議ちゃん。 キス魔(姉談)でフォルとDキス済み。 酒やHな雰囲気で スイッチが入ると急激に(いとこの比じゃないぐらい)エロくなるらしい(姉談)。 フォルをキープ君に? そのほかにも担任の先生がスゴイ保健体育の先生だったり、転校生が隣の席にきたりと エロげー要素満載。 13 和製 ◆A9bR.sXi42 06/08/30 22 30 35 ID hMKfuBb0 マネジャは追加しなくていいよな? 年下だしさ 178 和製 ◆A9bR.sXi42 06/08/31 00 05 45 ID YDVutY/c なんつーかもう俺場違いじゃねwwww 相手が姉じゃねぇんだしwwwww 181 人参王 ◆WxL5xKzvvQ 06/08/31 00 08 15 ID W2y8THF3 178 このスレは何でも有りなんだぜwww 183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 06/08/31 00 08 37 ID JMc9ofgk 178 気にしないwww 184 騎士 ◆eW40codo.c 06/08/31 00 08 46 ID +gSqtf5c このスレは初代1が主役なんだぜ? あれ? 189 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 06/08/31 00 11 22 ID 0sA9nSZA 和製、気にする必要なし! 184 守りつづけて幾月… ナツカシス ( ゚Д゚)y-~~ 212 和製 ◆A9bR.sXi42 06/08/31 00 21 09 ID YDVutY/c オレも明日はクラブだし、 きっと報告できるぜ 214 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 06/08/31 00 21 28 ID 0sA9nSZA 212 楽しみにしてるぜw でも煙草はもう吸うなよw 216 人参王 ◆WxL5xKzvvQ 06/08/31 00 24 33 ID W2y8THF3 212 クラブガンガレ 219 弟喰姉さん ◆GI/T0mVh96 06/08/31 00 26 56 ID j5ZJCVZ4 姉者「あたしは欲張りだから…」 姉者「恋人っていう肩書きないとうまく割り切れないんだよね…」 弟者「うん」 姉者「だから迷惑だったらこの場でふってほしい、姉者と付き合うなんて無理だよって」 弟者「マキちゃん」 姉者「…うん?」 弟者「僕は今日楽しかったよ?」 姉者「よかった…」 弟者「マキちゃんが言ってるのは、今日僕が断ったら」 弟者「今日みたいなのはもうおしまいって事でしょ?」 姉者「…そうなるね」 弟者「じゃあ断らない」 姉者「え…」 弟者「僕はマキちゃんの恋人になる」 姉者「…いいの?恋人ってどういう事かわかってる…?」 そういいかけた時 半分泣きそうなあちしをちっこい身体で抱きしめてくれた そのまま地上へ到着 景色殆ど見てねぇぜ…orz 226 和製 ◆A9bR.sXi42 06/08/31 00 30 15 ID YDVutY/c 219 ・゚・(ノД`)・゚・。 よぉぉぉぉぉぉっしッ!!! 俺もがんばるぜ。 明日に備えてねるぜノシ 240 弟喰姉さん ◆GI/T0mVh96 06/08/31 00 35 49 ID j5ZJCVZ4 238 ありがとん そしてごめんな勝手に勇者にしたてあげて… だが反省はしていない 246 和製 ◆A9bR.sXi42 06/08/31 00 36 40 ID YDVutY/c 240 ねーさんホントオメデトー それじゃっ!夕方に会おうぜッ! INDEX 和製-インデックス PREV 和製-014 NEXT 和製-016 ▲上へジャンプ
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夏のお遊び②4分の2 8KB 人間があれ、方言がいや という人は読まないほうがいいね! 駄文なのは勿論。舞台は幻想郷?なら問題ないかなぁ。 微妙な長さだから4つに分けました。 その2 「わがりばじた。ぞれでぢぇんをたずけてもらえるんでずね。じまず、しまず、うんうんしまず!」 ゆっくりはプライドの高いナマモノなので、こういった命令には従わないが、この状況ではさすがに。 「おい、こっちに見えるようにやれよ!」 「わがりまじた。ら、ら、りゃんのうんぶんするどころみでくだざいいいぃぃぃーーーー」 「ぼんがばやべべ! ぼんばこごしだぐでぼ、ぐぇんふぁだびびょうるだぼ! (らんしゃまやめて! そんなことしなくても、ちぇんはだいじょうぶだよ! 〔俺的主観〕)」 らんは底に当たる部分を天へと向ける。肛門=あにゃるをSに向けているのだろう。 内出餡の目立つ顔はほんのりと赤い。群れの前でこんな格好を晒すのは、ゆっくりでも恥ずかしいのだろう。 「おーい、S。お前そんな趣味あってんな。俺友達付き合い考えなおすわ。」 「10何年いっしょにおったけどまさかなぁ。Mちゃんに言っとくわ、気つけやって。」 「何言ってるねん、お前ら。俺そんな趣味ないわ。 この前何かの本で読んだんやけど、らんてな糞が温い酢飯らしいねん。 俺最近ずーっとほんまかなぁーって思っとったんや。それが確かめたかってな。」 「それやったら初めっから、らんにうんうんしろって言えばいいやないか。」 「でもそれってなんか風情ないし、つまらんやん。 何かこう、大事なものを守るために羞恥に耐えるって方が何かうーん、いいやんけ。」 S、お前はやっぱり変態0確やな。 そういっている間にも、らんは必死に息んでいる。 「ぶーん、うーん! うんぶんざんはやくでてええぇぇーーーでてくれなびど、こばるびょのおおーーー」 「早くしろや! この腐れ饅頭が! 糞の1つぐらいひねりだされへんのか、えーこらぁぁ!」 「ゆっくりが便秘って聞いたことないしなぁ。あっ! ここ2,3日雨続いたやろ。 こいつら餌食べてへんのとちゃうか?」 俺は側にいたまりさに聞いてみる。 「おい、昨日はお前ら餌食べたんか。2,3日雨降ったら食いもんベシャベシャでだめになってまうやろ?」 「そうです! むれのみんな、きのうごはんさんあんまりたべられてません。 とっておいたおはなさんとか、まわりのくささんをたべただけです。」 「お前ら花ってこの辺咲いてへんやんけ、どこから持ってきたんや?」 「よこのおおきないしさんがいっぱいあるところにあるのを、ほしておくんです。」 「他にもそこから採ってきたりするんか?」 「はいいい、とってきます。かたいのにはいったあまいおみずさんとか、たまにあまあまさんがあります。」 「ってことらしいわ。この墓荒らしが言うには。多分本当やろ、あんまり食ってへんのわ。」 短くなったタバコを、そのまりさのまむまむに突っ込んで消す。 「あづっ、あづいよぉぉーー まりざ、までぃざのまむまむとぺにべにがあああぁーーーー ぼうでいむと、すすずっきりしで、あっあっかじゃんづくれだいびょおおぉぉー」 「ぞうでず、らんばおなががずいてるんでず。むれのびんなもぞうでぶ。だがらなかながでなびんでず。」 「ほー じゃあ腹いっぱいになったら、すぐに出せんねんな?」 「でます!でばず! きっと、ぜっだいにぶんうんだじまずすぅー」 「ちょっと待てよ、今おはぎとあまあまさん?食わしてやるからな。」 立ち上がり側にあった穴に目を向け、手を突っ込む。 「さっきから聞こえてないと思っとったんか、おい。 『おぎゃあさんとおどぶざんがー ゆっくりできないよーーー』 ってずっと聞こえとってんぞ。このちびどもが。」 穴の中から、ちぇん3匹、らん1匹を掴み上げる。子ゆっくりになったばかりぐらいだ。 それにしてもよく気が付いたな。抜け目の無い奴だ、昔から。 「あまあまは3つっと。あー、あんこがいるな。こっちにいてっかな。」 そこから2,3歩の穴に今度は手を入れる。 「大当たりー!!! 餡子種ゲット! こしあん2つとつぶあん1つか、これで十分!」 数にして子ゆっくり7匹か。それにしてもこいつら地面にも巣作ってたんやな。気づかんかったな。 草むらの中に廃材の塊があって、それが巣やと思ってたけど、いくつか持ってるねんな。 「はなぜ、はなぜよ! このくぞにんげん! まりさたちが、おとうさんとおかあさんたちがほんきになったら、 おばえらなんかゆっくりできなくしでやるううぅーーー」 「はなしてね! はなしてね! かわいいれいむにこんなことしちゃだめだよ! ゆっくりできないよ!」 「わがらない、わっわっわがらないびょ! どぼしてこんなごとになってぶのぉぉぉ」 「だめだよ! ぢぇん! おかあさんがなんとかまもっていてくべだのに、そんなこといっちゃぁぁぁーー」 「ふぅー 1匹だけは現状理解できてるみたいやな。これはおいといて。 後はもう救いようないな。折角大人たちがかくまってたみたいやのに。その辺にもいくつかあるぞ。 このらんの頑張りを無駄にするとは、やはりゆっくり。しかしこれもゆっくりの魅力やな。」 俺と周りを見て、耳を澄ます。 「ゆっ、ゆっ、ゆーぅうーーん! ごわいよ、こわいよ、たすけでよーーおとうさん、おきゃあさーん!!」 といった声がいくつかから聞こえてくる。あいつ地獄耳かほんまに。 「この1匹を除いた6匹はもうゆっくりできません! がんばったこのらんのご褒美になります。 ゆっくり理解して絶望してね!」 「なんだのおぉーーー あのばばあだけあばあばぼらべりゅのおおぉぉー まぢがってぶんだぜええぇええーー」 「おかあざんだけずるい、ずるいじゅるいいいいーー ちぇんばわからないびょっ!」 「かわいいれいむにもちょうだいね! まってるよ! ゆっくりはやくおねがいね!」 状況を理解しているであろう子らんは、白目をむいて泡を吹いている。 ゆっくりにしては賢すぎるのも残酷なことだ。 「はぁ、何言ってるの? ばかなの、ねえ、ほんとにばかなの? 何で俺がお前たちに餌なんかやらんとあかんの? ねえ?」 そう言ってSはらんのしっぽを1つちぎる。らんは痛みに堪え、悲鳴を上げない。 そして子まりさを1匹、子れいむを1匹掴み上げる。 「ゆーん、おそらとんでりゅみたい!! もっとやって、もっとやって!!!」 「くそにんげんにしてはきがきくんだぜ! まりささまをたのしませようとするなんて。」 現状を理解していない2匹は、場違いな嬌声を上げている。 『ぶりゅっ! ぶりゅぅぅぅううーーーー!!!!』 「「ゆべっ!!」」 「ああぁぁあああ゛゛ーーー お、おっちびちゃんたちぐああああああああーー」 2匹は餡子の塊へと姿を変えた。 一瞬静まりかえったゆっくりたちが、思い思いに声を上げ、うるさい。 「ほんとにばか、餡子脳! まあ、全部餡子だからな。」 そう言いながらSは、らんのしっぽの皮を剥き、餡子で包んでいく。 「つっくりましょー♪ つっくりましょー♪ なになになにがーでっきるかなぁ♪」 こいつも場違いな懐かしい歌を歌いながら、餡子をこねていく。 「あっ、できました♪ 今回の究極のメニューはこれだ!!! 野生の子まりさとれいむを苦痛を味あわせることなく一瞬で潰し、餡子とする。 それでこれまた野生のゆっくり育ったらんの米粒。 これをその場で仕上げた、究極の『おはぎ』だ。」 ただの餡子と米粒の塊を一々仰々しく掲げる。 汚染物質の塊じゃねえか、これ。 「さあ、食え! お食べなさい! 遠慮することはない。これは俺がお前のためだけに初めて作った、真心一杯の新妻料理だ!」 「りゃんのしっぼと、れいみゅたぢのこじょもたちぐうあぁーーーーー」 らんは精一杯口を閉じ、それを食べることを拒む。 「どうした? 食え、食え、うまいぞ。たぶんしつこい甘さもなく、上品に仕上がっているぞ!」 「ぶーん、ぶーん」 「俺の料理が食えないと。やっぱりそうか、いざとなったら自分が一番かわいいんだ。 ちぇんがどうなってもいいんだな。」 そう言いポケットからライターを取り出し、ちぇんに近づける。 「ほーれ、ほーれ。火がついちゃうぞーーー ちぇんが飛んでっちゃうぞー」 「ぶーん、うーん、りゃんぎゃま、りゃんじゃまああああぁぁぁぁーーー」 観念したようにらんが言う。 「わがりばした、わがりまじたがら。そのゆっぐりできにゃいものをじぇんからはなじてくださいーーー」 「おおっ、食べるんだな。遠慮深い奴だなぁ、すぐに食べないなんて。 さあ、お食べ、たんとおあがりなさい。」 らんは周りのゆっくりの視線を気にしながら口をつけていく。 「おい、うまいか? なあ、うまいか? どうだ、自分のしっぽと他人の子どもの味は!」 「ゆぐっ、ゆぐっ! おいしいでず、とっでもおいしいでぶ。」 「そうかぁー? ほんまにおいしいんか? お前たちおいしいの食べると『むーしゃむーしゃ、しあわせー♪』って言うやろ。」 「ほんとにおいしいです。むーじゃ、むーしゃ、しっしっじあばぜーーーー」 らんは顔中涙と涎だらけにしながら、今できる精一杯の笑顔で『しあわせー』繰り返す。 それを見つめるゆっくり達は、ガタガタ震えるのみ。悪態をつくものはいない。 ぱちゅりーは『ぐぼぉぉーー、ごぼぉっ』っと中身を吐き出している。ありゃもうダメだな。 「どうだ? お腹いっぱいになったか?」 「はいい゛ー らんはおなかいっぱびになりまじた。ありぎゃとうございまず!」 「じゃあ、次はデザートだな。待ってろよ、すぐに準備するからな!」 「えっ! もういいでぶ! おなきゃいっぱいでず! らんばもううんうんできまず!!!」 「いやぁ、そういってもお前、お腹のところまだペチャンコじゃねえか。 それにしっかりデザートまでごちそうしないと、失礼にあたるだろ、ゆっくりでも。」 「もう、もう、いいでずーーーー えんりょじでおきまぶぅうーー」 また起こりうる惨劇を理解しているであろうらんは、必死に辞退しようとする。 ここでSは初めて俺達を呼んだ。 続き トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る
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うっわぁ。 それがその光景を見た崇永成汰の率直な感想だった。なんというかもうこれ以上言い様がないというくらいに、素直な感想だ。語彙力がないのも申し訳ないが、心の底からそう思ったのだ。 成汰は講義を終えて、食べ損ねていた昼食を買いに行こうとしていた。普段は弁当を自作して持ってきているのだが、今日は放課後にいろいろと用事があり、鞄の中に弁当箱を入れるのが邪魔だったので珍しく外食することにしたのだ。成汰の場合、コンビニ弁当でも気分的には外食扱いになる。 教育学部の校舎を出て、ふと周囲に視線を動かすと、見覚えのある人がいた。 ベンチに腰かけるグレイのジャケット姿の男、久賀だ。八千代さんという黒のラブラドールレトリバーを常に連れた職業不明の男で、よく大学キャンパス内を二人で散歩している。成汰はちょっとしたきっかけで会えば軽い会話を交わすくらいの仲なのだが、友人を表現するにはちょっと気が引けてしまう感じの人だ。もう少し仲良くなりたいなぁと思ったりもしているのだが。 久賀は学生とおぼしき成汰と同い年くらいの男と話していた。ぎょろっとした目が蛙のようである。一度見かければ忘れられなそうな顔だったが、見覚えはなかった。 声をかけるべきか迷った瞬間、矢継ぎ早に言葉を連ねる久賀の声が聞こえてきたのだ。 成汰は一瞬耳を疑った。 それは舌鋒と言うに相応しい、相手の心を完膚なきまでにへし折りそうな言葉攻めであった。 問いかけという形式をとりながら、相手に一切回答の機会を与えない言葉の羅列。会話の隙がないというだけではない、言葉を発するのを躊躇わせる威圧感のようなものがその時の久賀にはあった。フラットに抑えられた声音で重ねられる問いには恐怖すら感じられた。 うっわぁ。 そして、成汰の感想に至るわけである。 八千代さんの制止ではっとした久賀は言葉を収め、気まずそうに謝罪していた。相手へのフォローもそぞろに八千代さんの連れて立ち去る久賀に、あの人も人間だったんだなぁといささか場違いに感心した。 一方、一人取り残された学生のほうは蒼白な顔で突っ立ったまま、地面を見つめて口元を震わせている。 成汰が聞く前にどんな会話が繰り広げられていたのかは知らないが、久賀は悪意を持って誰かを傷つけることはまずない男だ。そもそも他人に対する悪意や害意がないのではないかと思う。 勿論怒りや不快さを感じることはあるだろうし(わかりやすく言うと八千代さん関連の話だとか)、どうやら何かにつけて同意を求めるタイプの人間は苦手らしい。おそらくあの学生は何かしら久賀の逆鱗に触れたのだろう。 それにしても、なんだが気の毒な立ち姿である。今にも崩れ落ちそうな悲惨な顔に思わず同情してしまった。知り合いでもなんでもない相手だが、だからこそ盗み聞きのように立ち聞いてしまった申し訳なさが強かった。 「……あのさ、顔色悪いけど大丈夫?」 なるべく何気ない風を装って成汰は学生に声をかけた。 別に久賀のフォローというわけではないが、このまま放置するのも気が引けたのだ。 「気分悪いの? それとも貧血か? ひどい顔してるぜ」 「……あんた……」 反応がないので少し大きめに声を出すと、ようやく学生は成汰に気がついた。顔は蒼白のままだったが、目の焦点は合っている。 「なんか飲み物も買ってこようか? あ、それか、なんか食う?」 結構強引な話題の転換だったが、この場所にいるのはよくないだろう、いろいろと思い出して。ちょうど昼食に行くところだったわけだし、少しでも気が紛れればいい。 「もし大丈夫なら、飯でも食いに行かねぇ? ちょうどこれから――」 すると学生の顔が少し上がった。これなら一緒に飯でも食えば大丈夫そうかな、と成汰が安心しかけたその時だった。 「あ、ナリリン!」 この状況下ではかなり場違いなハイトーンの声が、絶対に振り返りたくない呼称が成汰を呼んだ。しかし、どれほど振り返りたくないと思っても、すでに反射的に反応してしまうほど呼ばれ慣れてしまった呼称でもあった。 しぶしぶ振り返れば案の定、毎日顔を突き合わせる学科の奴らが六人全員揃って、先程成汰が出てきた学部の校舎から出てきたところだった。ちなみに全員女子。今日も、お前ら寒い寒い言うならもうちょっと長いスカートはくとか、ジーパンにするとかしろよと言いたくなる格好だ。実際に言うと「ナリリンはわかってない!」「何がわかっていないかというと」「乙女の気持ちが!」とかいう鬱陶しい流れになるのでもう言わない。 さっきまで受けていたのは必修の授業ではなく、成汰一人が受講しているもので、学科の連中は空きコマだったはずだ。どこかの教室か休憩室でまたどこぞの誰かの噂話に花を咲かせていたのだろう。 どうしてこういうタイミングで来るかな、こいつら。 思わず盛大に溜め息を吐いていると、あっという間に囲まれた。 「授業終わったのー?」 「確か選択だよね? ナリリンってば真面目っ子!」 「真面目っ子ー!」 「うるせぇよお前ら」成汰から言わせればこいつらのほうが不真面目すぎる。 「ねぇ、ナリ君、この後って空いてる? みんなでケーキ食べに行かないかって話してたんだけど」 「私のアパートの近くに最近できたやつだよ」 「ナリリン気になるって言ってたでしょ? 行かない?」 「あぁ、あれか……」確かに気になる店だった。小さくカフェスペースもあって、入ってみたいなぁと頭の隅にはあったのが、毎度のことながらああいった店に一人で入った瞬間の店員のなんともいえない視線が嫌になる。その点、こいつらと一緒なら気兼ねなく入っていけるし、長々とショーケースを眺めていても、同じく長々とケーキ選びに迷うこいつらに紛れて変な目で見られることはない。 「……もう授業はないし、行くかな」 と、思わず行く気になって呟いてから思い出した。慌てて振り返る。 しばしの間ではあるが、成汰の脳内から完全に消去されていた男子学生は特徴的な蛙のような目を見開いて、唖然としていた。そりゃあ、いきなり姦しい女子学生が六人もやって来て、わらわらと囲まれたら驚くだろう。 飯に誘おうとしていたのに放置してしまった。慌てて謝る。 「あ、悪い。こいつら学科の連中で――」 が、いきなり背中に衝撃をくらってバランスを崩した。膝に手をついて堪えるが、何故か背中への荷重が消えない。「って、おい、押すな寄りかかんな誰だ海藤かっ?」矢継ぎ早に叫ぶが、姦し娘たち(なんか表現が古いな。六人だし)は聞く耳なんて持たない。 「これ誰? ナリリンの友達?」 「教育の人じゃないよね。ナリリンサークル入ってないし、何繋がり?」 「授業とかじゃない? ナリリン真面目っ子だから」 「だから、うるっせってのっ。そのネタ引っ張んな。てか、さっさと退けっ」重くはないが、激しく邪魔だ。 「何? その人もケーキ屋行くの?」 「いや、そういう話じゃないでしょう? いきなりそれって悪いじゃない」 「というか、早く行かないとケーキなくなっちゃうよ。ナリリン、新しいお店は全メニューチェックしたいんでしょ?」 「できればな、って、そういう話じゃねぇんだよ今は」 完全スルーから妙な絡みなんて、初対面なのに失礼すぎる。体を起して背中の重さを無理矢理落とし、改めて学生に向き直るが、 「…………けんなよ……」 歯軋りが聞こえてきそうな低い声で学生が呟く。 久賀に容赦なく言葉を並べたてられ紅潮から蒼白へと変わっていた顔色は、悄然から呆然とした様子に変わり、最終的には怒りか羞恥に染まった赤色に戻っていた。 「ふっざけんなよっ! 馬鹿野郎っ!」 何かの堰を切ったように金切り声で言い捨てて、学生は走り去った。足をもつれさせながら遠ざかる背中を成汰は唖然として見ていた。久しぶりに怒鳴られたな、最近キャーキャーって感じのこいつらの声ばっかり聞いてたから、なんか新鮮だな。 成汰は驚きのあまりちょっとずれたことを考えていたが、状況的に何もわかっていない学科の連中はいきなりの直情的な罵声に驚きつつもご立腹だった。 「何アレ!? いきなり馬鹿野郎とかなくない?」 「や、なんで怒ったのかすら意味わかんない」 「私たちがうるさかったのかもしれないけど、ナリ君は悪くないのに」 「ほんと、わけわかんないよね」 「もういいじゃん、あんなの。早くケーキ屋行こうよ」 「そうだよ、本題忘れることだった。ナリリン、行けるんだよね」 一瞬非難が集中したが、それもすぐさま流されて、なかったことにされる。この恐ろしく素早い意識の転換に時折、すげぇなこいつら、と感心する。絡まれて流されたあの学生は大変可哀想だが。 「いや、行けるけどよ」 学生が走り去った方向を見つめていた成汰だったが、追いかけるわけにもいかないし、追いかけてもしょうがないような気もして、結局諦めた。心の中で深く謝罪し、ついでに久賀の分も謝罪しておいた。 悪い。悪気はないんだ。ほんと、悪い。 成汰も、恐らくは久賀も、本当に悪気はないのだ。 「ささっ、ケーキ屋へゴー!」 「何食べよっかなぁ。迷うー」 「今月ちょっとお財布ピンチなんだよね」 「いや、むしろ別の何かがピンチだよ」 「だよねー。晩ご飯抜こっかな」 「ほら、早く行こうよ、ナリリン」 「お前らなぁ」 あの状況の元凶はお前らじゃないかと思いつつ、後ろ髪引かれながらも成汰は姦しいというか喧しい少女たちの後を追った。 あ、そうだ。 「悪い、途中で金下ろしに行っていいか?」 一度に全メニュー制覇は無理だが、ある程度は押さえたい。 いくらあれば足りっかな。 あとがき 傍から見ると、成汰は大勢の女の子をはべらせている野郎だという話(そこなのか)。 成汰は別に小川のことは嫌いじゃないよ。 悪気はない。 どちらかというと、ケーキのほうが大事だけど。 何故か久賀の話よりえぐい気がする。
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安卓平板Wikiへようこそ こちらは中国のAndroidタブレットを主に取り扱ったWikiです。 中国語で (安卓=Android) (平板=タブレット) と言う意味です。 現状中国製品のみですが、特に限定している訳ではありません。 スペック等はWeb上からの引用ですので、製品版とは違いがある可能性があります。 元祖の中華タブレットWikiが復活したため、現在編集ロックを行っております。編集に参加頂いた皆様には心より感謝致します。 端末一覧 5インチ 原道 (Window)/N50 7インチ Ainol/Novo 7 Advanced Ainol/Novo 7 Advanced II Ainol/Novo 7 Aurora Ainol/Novo 7 Aurora 2 Ainol/Novo 7 Crystal Ainol/Novo 7 Elf Ainol/Novo 7 Elf 2 Ainol/Novo 7 Fire Ainol/Novo 7 Legend Ainol/Novo 7 Mars Ainol/Novo 7 Paladin Ainol/Novo 7 Tornados Chuwi/V70 Cube/U30GT双核豌豆Mini E FUN/nextbook Premium7 ICOO/D70W Ultimate ICOO/ICOU7 JXD/S70 Onda/V711双核版 Onda/V712双核版 Onda/Vi10精英版 Pipo/U1 原道 (Window)/N70双撃 原道 (Window)/N70双撃HD 8インチ Chuwi/V80 E FUN/nextbook Premium8 ICOO/D80 豪華版 Onda/Vi30 双核版 9.7インチ Chuwi/V90 Cube/U19GT双核太陽花 ICOO/D90W Onda/Vi40 Elite Onda/Vi40 双核版 UPPO/PO8003 10.1インチ Ainol/Novo 10 Hero Cube/U30GT双核豌豆 キーワードで探す 検索 and or タグで探す メーカー 端末 chuwi 7インチ 1024x600 IPS Android 4.0 Amlogic8726-M6 メモリ1GB デュアルコア 2012Q3 jxd Bluetooth 8インチ 1024x768 icoo TFT Allwinner A10 シングルコア 2012Q1 800x600 メモリ512MB onda 9.7インチ uppo ainol Novo7 800x480 Amlogic8726-M3 2012Q2 efun Android 2.3 RK2918 2011Q4 i.MX6 Quad クアッドコア cube RK3066 10.1インチ 1280x800 Android 4.1 2012Q4 Pipo 原道 5インチ Amlogic8726-M3L Allwinner A13 JZ4770 2ch 関連スレッド 左カラムを編集 本日の人気ページ カウンターの値があるページは1つもありません。 最近追加された端末 Ainol/Novo 7 Legend Ainol/Novo 10 Hero Ainol/Novo 7 Crystal Pipo/U1 Onda/V712双核版 Onda/V711双核版 Cube/U19GT双核太陽花 Cube/U30GT双核豌豆Mini JXD/S70 Onda/Vi30 双核版 メーカー一覧 Ainol Chuwi Cube E FUN Hyundai ICOO JXD Onda PiPo Ployer RAmos SmartQ Teclast UPPO VVSUM 原道 (Window) 右カラムを編集 コメント 当 Wiki に対するご意見や連絡事項用のフォームです。 最新10件を表示しています。 名前 CTB-701も頼む - 名無しさん 2016-01-15 01 56 05 屁リウムおじさまへ クレームとかが多くて閉口されてる様ですが、多くの人は、このような情報を載せていただき大変感謝しております。 - イシダ 2013-08-03 04 59 57 N70Sの情報って載らないのでしょうか…。 - 名無しさん 2013-01-17 21 49 38 もし場違いでないのであれば、今話題()のDOSPARA TABLET(A07I-D15A)の情報の記載をお願い致します。 - とまと 2013-01-17 11 08 56 DOSPARA TABLETはnovo7crystalですよ 全く同じで背面にドスパラのロゴを入れただけ - 名無しさん 2013-02-10 08 18 01 nextbookのカスタムをしていたらドライバーを入れ間違えたみたいで・・・たちあがらなくなりました。。どちら様か教えていただける方いないでしょうか・・お願いします。 - tomoko 2012-11-25 01 16 32 明伸 - 菅田 2012-11-21 21 00 05 atwiki側からの要望でテンプレートのベースをrev2に変更しました。何か不具合あればご連絡下さい。 - 管理者 2012-11-17 15 39 56 ICOO D70PROの情報掲載を希望します。 - 名無しさん 2012-10-12 10 55 29 最強7インチ候補、PIPO U1の情報掲載を希望します。 - 名無しさん 2012-09-02 06 59 23 取り急ぎ追加しました。情報追記のご協力お願いします。 - 名無しさん 2012-09-03 11 50 52 Novo 7 Burningのページ名を、Novo 7 Fireに変更 - 名無しさん 2012-08-20 11 45 04 最終Wiki更新日時 0000-00-00 00 00 00
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子供上着奥 211 :名無しの心子知らず:2010/12/16(木) 10 57 25 ID HO4TsMHq うちは週末、地域の親子マラソン大会があったんだけど、 子どもの上着を、別の子どもに着せて帰られかけた。 正確には泥棒未遂だからスレチかもしれないけど、 割と子どもの少ない地域で、皆顔見知りみたいな感じなのに あんなことする人って信じられないよ。 傘もそうだけど、自分のよ~って顔してれば誰にもわからないから怖い。 218 :名無しの心子知らず:2010/12/16(木) 11 57 22 ID 37oqKcII 211 帰り際に荷物とかバタバタしていて手近にあった子供用上着を よく見ずに引っ掴んで子どもに着せた、 うっかり間違いじゃなく明らかに狙ってたって事? 221 :名無しの心子知らず:2010/12/16(木) 12 34 04 ID HO4TsMHq 218 211書いた者ですが それが、最初はそう思うじゃない?>うっかり間違い うちの子の上着がないからキョロキョロして 着て歩いてる子がパッと目に付いたから 「ごめん!それうちの子の上着だわ」と声かけたら 「え?うちのだけど?間違えてない?」と喧嘩腰で言い返されて なんか周囲もビックリする雰囲気で、詳しくは忘れたけど 「いきなり泥棒呼ばわり?」とか「絶対自分のだって言えるの?」とか まくし立てられてむちゃくちゃ腹たった。 写真とってくれてる人がいて、証明できたからよかったけど あの調子だと、私が私のうちの物だって証明できなかったら 大きな顔して罵られたかも知れない。 223 :名無しの心子知らず:2010/12/16(木) 12 41 25 ID lH8zQrTx 221 証明できた後の泥と周囲の反応はどうでした? 224 :名無しの心子知らず:2010/12/16(木) 12 57 05 ID HO4TsMHq レスありがとう。ごめんねうまく説明できなくて。 周囲はもう、困ってるかんじで 上着が、うちの子がいつも学校に着ていくのと違ったから皆知らないし、 相手の子がどんなの着てたかとかも、わかる人いないみたいだった。 私もすごく親しくしてる人とかもいないんだけど顔見知りの人が 「私さんどこかに名前書いたりしてない?」とか聞いてくれたり、 他の人も「勘違いかもしれないから、各自上着を取って」 と、持ち主のない上着が残るように計らってくれたりしたけど どっちかわからないから、どちらの味方も出来ない感じで そしたら誰かが、カメラが趣味でよく行事で写真撮ってる人を つれて来てくれて、その人のデジイチを確認しましょうってなったら 上着盗ろうとした人が 「あ、でも待って、違うかも。 うちの似にてるけど、今日着てきてないかも」と言い出して でも、別の誰かが 「間違いでも確認するまでいて?」と引き止めて 受付の風景を写したショットの中に、上着を着ているうちの子と その人の子は集合写真に、上着なしで写っていて 「今日はコート着て来られなかったんじゃない?」と聞かれて 「そうかも…うちにあるのに似てるから。○ちゃん、脱ぎなさい!」 と、親子とも謝りもしないで帰っていきました。 周りの人は 「良かったわ、ちゃんと持ち主に返って」とか 「間違いなのかもしれないけど、嫌な思いしたわね」と言ってました。 225 :名無しの心子知らず:2010/12/16(木) 13 08 43 ID BkCAeHb7 間違いなのかもしれないけど、嫌な思いしたわね 大人な発言だな。 訳せば 泥に遭って気の毒だったわね。 だと思う。 226 :名無しの心子知らず:2010/12/16(木) 13 14 15 ID HO4TsMHq そうなんだよ~ 上品な人が多い地域で、私もちょいと場違い感なんだけど こんなケースはめったにない。 学校でも幼稚園でもゆるゆるで性善説で、いつも大丈夫だから ショックだったし、悔しかったけど みんなが大人な反応で、なんかもう~~~~って気持ち。 ここに書いて聞いてもらって、ちょっと気がすんだ。ありがとう。 227 :名無しの心子知らず:2010/12/16(木) 13 26 06 ID 8tk3cwJ0 224 乙 その状況だと絶対似た上着は持ってないねw 泥はわかってて盗ろうとしたんだろうね 写真趣味の人がいてよかった 228 :名無しの心子知らず:2010/12/16(木) 13 41 49 ID cCXIpu7f HO4TsMHqの書き方から性善説もまかり通るような のんびりしたいい地域と住民ばかりなのがうかがえるから よけい今度の事は本人さんも周りも呆然となっちゃったんだろうね でも大勢の目のある所でやらかしたわけだから 今度からはその親子は要注意人物と認識されるだろうね ほんとに乙でした 229 :名無しの心子知らず:2010/12/16(木) 13 59 24 ID 4+iw9Oje 性善説善良住人多数の地域だと、ほんとに些細な泥でも十分ニュースだからなぁ。 次のお話→ハンウェイ傘奥(233)
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142 :2号:2012/01/24(火) 15 21 40 ちょっと思いついたネタです。 「夢幻会はカオスの世界を往くようです」 とある工場、キャットウォークの上に居る3人の男たちが広大な建造施設、 自動車工場のようなラインの上を2メートルを超えるフルプレートの鎧が流れるように動く様を眺めていた。 「これでラインが本格的に動き出せば月産1000機の無人霊子甲冑を生産できるのですか?ブレント社長」 「ええ、ヤフキエルの量産が進めばさらに安価に製造する事もできるでしょう。ミスタ・タヌマ。 これも税の優遇措置と安価にて工場の敷地を用意してくれたミスタ・ツジの協力あってのおかげだよ」 見るからに小役人のような風体の男が自信満々な笑みを浮かべた男に声をかけ、 その男は応えながら後ろに控えている眼鏡をかけた、これまたにこにこした男に声をかけた。 「いやいや、製鉄所や発電所、港湾施設へのダグラス社の潤沢な資金提供があったればこそ、 この短期間で施設の立ち上げが出来たのですよ。社長の莫大な資本投入の迅速な決断があったからです」 「ふむ、まあ安価で優秀な労働力がある日本は世界戦略の要になりうるというミスタ・ツジの話は一理ある。 必要な投資は惜しまないのが経営者としては当然だと私は思うからね」 「お互いに利益のある関係は長続きしますからな。 私も陸軍の試験報告次第では政府に働きかけて大量発注を取れるよう根回ししましょう」 そう、期待してますよと誰ともなく笑い出した三人の男たちを人形遣いの怪人が冷ややかに見つめていた。 「太正15年」クリスマスイブの「人型蒸気暴走事件」の少し前のことであった。 143 :2号:2012/01/24(火) 15 22 53 2 クリスマスイブ。 この日、帝国陸軍工廠の広大な施設内にて数百人の陸軍や海軍の軍服や白衣、 陰陽服や巫女装束などの場違いな格好の者たちまでふくめ、とある実験が行われようとしていた。 直径が十メートルを超えるであろう複雑な文様、西洋系や東洋系魔法陣が敷かれ、 中央部分に電源装置とコードにつながれたフルプレートの鎧のような物、無人霊子甲冑ヤフキエルが置かれていた。 何度か装置の電源スイッチを入れたり切ったりした後、 白衣を着た科学者らしき長髪の男の合図と共に場違いな格好の者たちが一斉に呪言を唱え始め、 魔法陣が輝き始めると共に緊張感が高まってゆく。 そして一瞬、目も開けていられないほど光が増してうなり声の様な起動音がした。 「鬼動成功。診断を開始する。超能部隊は引き続き警戒を」 白衣を着た長髪の男がゆっくりと、戸惑うように体を動かすヤフキエルに近寄り話しかける。 「お名前を言えますか?」 その話しかけた男に周囲を見回すようにしていたヤフキエルはスピーカーから『声』を発した。 「ナマエ?・・・XX・XXXダ。ココハドコダ?ジブンハバルチックカンタイトセントウチュウダッタハズダガ」 「成功か。XX・XXXさん。状況を説明しますから落ち着いて聞いてくださいね」 男が説明しているのを遠目に見ていた男たちがほっとため息を漏らす。 「いきなり暴走はないようですね。渋鯖男爵」 「そうだな辻君。しかし記憶や人格、経験などの保持と維持がどれだけ出来るかはこれからの研究次第だな」 「まあ、このヨーロッパの魔王たるワシが監修したんじゃ、万一の失敗もないわい。おお、マリアそこじゃ」 眼鏡をかけた男とヨレヨレの白衣を着た男、 身長が2メートル近い老人がそれぞれ笑ったり肩を女性型アンドロイドに揉ませたりしながら話し始める。 「培養した降魔の体に人の魂、英霊の魂を召還したら悪影響が出そうですけどその辺は大丈夫でしょうね?」 「なあに、問題ないわい。麻帆良の神木の枝と聖別した部品を使った特製制御装置、 負の念に対抗する措置を複数系統で配置してあるからのう。」 「(今はあんまりボケてないとはいえあのドクター・カオスだからそれでも心配なんだが) ・・・・・・英霊を制御装置として使う英霊甲冑で数を補いしばらく持たせ、 人造霊魂の量産技術の確立がなされれば本格的な無人機運用と日本全国への対超常存在配備も可能だろう。 そのへんは山崎君に任せればいい。辻君こっちへの予算の配分、頼むよ」 「ええ、おまかせください。 経済はダグラス社の行動が呼び水になってさらに好調ですからね。ちょっと色をつけますよ」 眼鏡の男、辻はそう言って退出する。 その背後ではようやく実験成功と判定され歓声が沸き起こっていた。 144 :2号:2012/01/24(火) 15 23 42 3 クリスマスイブの夜。 とあるホテルの一室に2人の男、辻と田沼がグラスを手に持ちながら窓の外を眺めていた。 その視線の先にはヤフキエルの大群と帝國華撃団の霊子甲冑が戦っていた。 それを憂鬱そうに見ながら田沼は独白する。 「わたしはサクラ大戦のファンだがね。実際に女子供が命がけで戦っているのを見るのはこたえるなあ」 グラスに入った水を飲みながらなお続ける。 「花小路伯爵の言う事もわかる。霊力を霊子甲冑が使えるレベルで持っているのは女性がほとんどだ。 通常兵器が効きにくい降魔から都市を、この国を防衛する為に霊子甲冑が必要な以上、 否応も無いと言う事はわかってはいる。納得は出来ないが」 「あなたはそんな彼女たちの負担を軽減するために動いたのでしょう? そのための超能力者部隊、そのための英霊甲冑、そのための人造霊魂開発、 そのための・・・統合超常現象対策開発計画ではありませんか」 苦笑を浮かべながら田沼に対応し、 窓の外、ブレント・ファーロングが居るであろう方向を見て嘲笑を浮かべ辻はそれに、と続ける。 「ブレント社長は、あの尊大な男はいい仕事をしてくれました。 神祇院が創設した黒之巣会や黒鬼会の人達のおかげで大震災の人的被害を抑え、 復興特需に沸く帝國にカンフル剤をもたらしてくれました。 その上に今回の暴走事件で生産施設、株式は根こそぎ接収できる。いやあブレントさまさまですね」 そんな黒い事を言う辻に顔をひきつらせながら田沼は話を変える。 「ブレントといえばあの人形遣いはどうしたんだ?」 「ああ彼ですか?彼なら田沼さんの後ろに」 「キズイテナカッタノカ」 「うおわあああっ」 「ククッ、ツジヨブレントノモツアメリカノザイサンニカンスルショルイダ」 驚いて飛び上がる田沼の滑稽な姿が可笑しかったのか笑いながら書類を辻に渡す。 たしかに、と受け取った書類を確かめながら話を続ける。 「うん、これでアメリカで群を抜いたダグラス社の技術は根こそぎ出来そうですね。 ごくろうさまでした。ミスタ・パトリック。 あ、魔界軍人界工作班所属工作員、いえ、アシュタロス公の分御霊様と言った方がいいですか?それとも芦様?」 「どれでもかまわんよ。 いや芦の森、だったか神社に祭られたせいか八百万の神として神性を持ってしまったからな。芦のほうがいいか。 ・・・まったく、日本に来たらいきなり加藤とか言う男に調伏されて括られた時には何事かと思ったぞ」 人形遣いの姿が一変して神主の服を着た角の生えた金髪の女性に変化する。 そして空いていたひとつの椅子に腰をかけてどこからか取り出した酒を煽り始める。 145 :2号:2012/01/24(火) 15 24 26 4 そんな男言葉の女性に笑いながら声をかける。 「いやはや、知恵と稲作の技術を伝えた土着の神としてでっち上げたのですが、明日樽の命でしたっけ? うまく一柱の神になられてよかったですな。近くの技術廠から日参してる人もいるとか」 「ふん、軍の技術者達からの信仰が沢山もらえるのはいいんだがな。 あいつらの中の結構な数が私が幼女になるようにってイメージしながら祈るのは何とかならんのか?」 日本人は神に祭り上げてまで悪魔も働かせるのか、幼女好きとかどこまで業が深いんだとぶつぶつ言う女性。 幼女って・・・と呟きながら田沼は不機嫌そうな女性をみる。 そして納得したかのように頷く。 彼女は小さくなればとある作品の某神社に入り浸る飲兵衛の鬼に見えるからだ。 おわり 山崎真之介・・逆行者。霊子甲冑開発者。ミカサは設計していない。 作った霊子核機関は国家機密指定で表向きには存在しない。現在は軍で開発者をやっている。 渋鯖男爵・・夢幻会所属。逆行者。好きな女性が震災で死んでいない。人造霊魂の製造、量産研究をやっている。 田沼晴義・・夢幻会所属。賢人機関所属。逆行者。 政治家で女子供を戦わせる事で花小路伯爵と対立、代替計画を推進している。 花小路伯爵・・賢人機関所属。非逆行者。 田沼とは対立してはいるが心情的には彼を認めており、 代替計画が成功するならそれはそれで良しと思っている。 ドクターカオス・・長い時を生きる錬金術師。今は日本政府をパトロンとして様々な霊的技術開発を行っている。 ボケ防止のための記憶装置の開発を依頼され、作ろうと設計を行っている。 マリア・・ドクターカオスの作ったアンドロイド。体の中に仕込んだ秘密兵器はすごい物。 黒之巣会や黒鬼会・・大震災対策の為に設置された偽装テロ組織。 震災一年ほど前から時々屋台を壊したり公園のベンチを壊したり、 花見客を怪我しないように気をつけながら追い散らしたりしながら活動していた。 (損壊した物品は匿名の寄付という事で弁償された) 大震災予定日に大規模爆破テロを予告し、 政府による東京の民間人の緊急避難命令の根拠を与えて任務完了。 以後表向きには活動していない。この世界では最後まで正体不明、名称不明のテロ組織。 出ていない人 京極大臣・・逆行者。書類の山に埋もれている。 真宮寺一馬・・逆行者。娘が大神の嫁になるかどうか心配している。 藤枝あやめ ・・生存。帝國華撃団副司令。今は山崎姓。
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第五回定時放送「死に行く女の為に出来ること」 ◆1aw4LHSuEI 運命の歯車は決して止まることはない。 ただ無情にも正確に時を刻む。 止まらない。戻らない。やり直すことは出来ない。 どれほど取り返しがつかなくても、先に進むしかない。 掛け替えの無い未来が奪われて。 あるいは、掛け替えの無い未来を刈り取って。 生き残った者たちの、夜が明ける。 さて。 誰しもに平等に寸分違わぬ六時間が経過し。 第五回定時放送が、始まった。 ―――――――――――――――――― 「えっと、これでいいのかしら。……んん。 ―――お疲れ様。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンよ。 ゲーム開始から三十時間が経過したみたいね。 んー。思えば長かったような短かったような……。 ……ああ、私の感慨なんてどうでもいいわよね。 それじゃ、連絡事項を言うけれど聞き逃さないでね。 一度しか言わないから。……意地悪じゃないのよ? …………。 いいかしら? じゃ、伝えるわよ。 まずは電車の運行状況よ。 修復中ってことだったけど―――。 うーん。もう、いいわよね、これ。直さなくても。 だって、これ誰か使ってるの? 今。 だいたい陣の見立てにしてもどうも中途半端だし……。 わざと空けるにしても北西……? 駅の数も五。……デビルスターにしても歪よね。 地脈に重なってるわけでもないし……。 やっぱり魔術的なものじゃなさそうよね、多分。 そもそもなんでいちいち修復してたのかしら? 誰の指示だったの、これ? ……え、リボンズ? ふうん……。ま、別にいいでしょ。 ―――と、いうわけで。 私たち主催者は今後一切電車が破壊されても修理しませんので参加者の皆様ご理解の方よろしくお願いします! って、ところかしら。 ……あ。でも【Dー6】駅はもう復旧させちゃったみたいね。 別に今まで通り問題の無い範囲では動かすから、適当に使っちゃっていいわよ」 流れだした音声は、名乗られた姓名は。 これまで出てきた誰でもない名前。 それを知る者は最早死に絶えている。 だが、知らぬものでも理解できるだろう。 いままでの事務的な放送と違い、不要とも言えるような情報が過多に詰められたのその内容。 明らかすぎるほどの異常事態には。 その場違いとも取れるほどの違和感にどれだけ気付けているのだろう。 特に緊張した様子もなく、幼い少女の声は言葉を続ける。 「……で、次は禁止エリアの発表? 三時間後には【A-6】【C-4】【G-3】も禁止エリアになるみたい。 間違って踏み込まないように気をつけてね。 うっかりドカン! ……なんていやでしょ? もう一度言うけど……気をつけてね。 ん……。 ―――じゃ、最後になったけどこの六時間以内での死亡者の発表をするわよ。 【C.C.】 【ファサリナ】 【戦場ヶ原ひたぎ】 【ユーフェミア・リ・ブリタニア】 【上条当麻】 【福路美穂子】 【衛宮士郎】 【デュオ・マックスウェル】 【浅上藤乃】 【白井黒子】 以上、十名。これで、残りは十二名。 はあ……。随分、死んだわね。死んじゃったのね……。 うん。まさかペースが上がるとは思っていなかったわ。 こっちとしては加速してくれるなら文句は無いんだけど……。 ―――賭け、負けちゃったな。 ふう…………。 ―――……あ、ごめんなさい。 私からの連絡事項は以上よ。 生き残ったみんなにも期待しているから頑張って。 こんなこと言っても信じられないかもしれないけど……。 約束は、ちゃんと守るから。 ―――えっと、それで、最後に遠藤のメッセージがある、っていうのがいつもの流れみたいだけど……。 残念だけど、まだ生き返ってないみたい。本当に色々と段取り悪くてごめんね? 放送自体も今回は此処まで。……それじゃ」 ―――――――――――――――――― ―――何かが、起きた。 きっと参加者達の多くが気付くであろう事実。 ―――何かが、あった。 確かに、既に語られた物語以上のことが。 それは一体どういう物語なのか。 参加者にとって福音となるものか。 あるいはさらなる破滅へと誘う序曲か。 未だこの時点では誰一人予想も出来ず。 音も無くローレライの唄だけが闇に響いた。 【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/stay night】 [状態]:限界に近い [服装]:??? [装備]:??? [道具]:??? [思考] 基本:聖杯としての役割を果たして、優勝者の望みを叶える。 1:この殺し合いを完遂し、優勝者の望みを叶える。 2:それまでは死なない。 [備考] ※参戦時期は本編終了後から一年経過程度です
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[部分編集] やほー👼 別名 むじょりん 通称 ドーナツドーナツ女野砲 Twitter @mujyourinri_201 YouTubeチャンネル 無常りんり【201号室】 [部分編集] 概要 ここでは、オナサポスレでの評価について記す 201号室所属、廻天つづり(石巻つむり)の元同僚。201号室騒動では、石巻つむりとちょっとした小競り合いになった。 [部分編集] 配信での扱い [部分編集] スレでの扱い 騒動以前は、スレ内での評価はおおむね高く、良心のある人物という扱いを受けていたが、騒動時のちょっとしたいざこざで、特徴的な言葉遣いが面白かったり、腹黒さが垣間見えた部分があり、騒動中はよくネタにされた(主な持ちネタ参照) また、騒動後に201号室、無常りんりについて話す専用のスレがオナサポスレから分化した(→むじょスレ) 騒動以後にも、廻天つづりの比較対照として、獅子王クリスとともによく比較される。つづりとは対照的に無常りんりの伸びは順調である。このままいけば22年度末には登録者を越すとされている。 [部分編集] 主な持ちネタ むじょ語録 無常りんりの語録。主にお気持ち表明や騒動中のツイートにより、騒動中にたくさん生み出された。👼や😠など絵文字を多用するのが特徴。 代表的なものは、 「いくぞ!!!!😠」や「ひねくれ者ですまんな!👼」など。 以下のような、評価の高い改編語録もある。 768: ↓名無し:22/03/05(土) 15 16 07 ID ??? 👼「いくら言っても勉強しないのは本気で辛いよ…😢 だから手を上げることにしましたわよ!ひねくれ者ですまんな!!👼あなたへの溜まってた鬱憤も晴らします!いくぞ!!!!😡」 👼🤜🐌ボコッボコッ 🐌💦「え〜、お兄ちゃんも学校行ってないじゃ〜ん」 👼💢「あなたが何年間も人を振り回し続けた限界が今日来たんだよ、これ以上はダメってサインを何回も出してたよね …まあ覚えてなくてもいいや😂」 👼🔪🐌 ザクッ 👼🔪🩸つむりちゃんだったあなたへ むじょスレ 201号室騒動中にオナサポスレから分化した専用のスレ。201号室についての建設的な話し合いの場となっている。 むじょキッズ 騒動中、以後に現れた、むじょ語録を多用したり、話の流れをぶったぎっていきなり無常りんりの話をしだすスレ民。大本の語録の面白さもあり、初期の改編語録などは受け入れられていたが、徐々にうざがられ、消えていった。騒動以降はアク禁対象にある(スレ主にもよるが。) なお、むじょキッズがオナサポスレに現れた際、スレ民はよく「むじょスレに帰れ」と言うが、むじょキッズはむじょスレが建つ前から存在するし、むじょスレ民も彼らを場違いであると快く思っていないため、実際のところ、むじょスレからも受け入れられていない。 おててないないのうた 無常りんりがYoutubeに投稿した謎動画。独特の雰囲気がネタにされる。 https //youtu.be/UeYeciyA-aY お気持ち表明 騒動時に投稿されたお気持ち表明。渦中の石巻つむりに対するお気持ちが書き綴られている。 直接の内容だけでなく、文中の語録も使いやすい、改編しやすいものが多く、それ単体でも擦られる。 リンク https //mujyorin.fanbox.cc/posts/3486261(削除済み) https //archive.is/0zjm1(魚拓)(*1) やほー👼 騒動中の無常りんりの語録のひとつ。これが発されるまでには少し複雑な経緯がある。 経緯 無常りんりは上記のお気持ち表明におまけとして、以下の画像を添付した。 これを見ると、Discord上で、石巻つむりが他のライバーをブロックしたかのようにみえる。しかし、つむりは以下の説明により事実無根の虚偽であると反論した。 (石巻つむり反論ノートからの引用) おまけ2 私が無常氏をブロックしているかのように報告されていますがそのような事実はありません。 元々はサーバーから追い出して共通のサーバーを無くしフレンドも切るとdiscordの仕様上メッセージが送れなくなることを私に主張するために、私のライバーとしてのアカウントを利用して撮影されたスクリーンショットだったようですがまさかこんな風に使い回されるとは思いませんでした。 私から無常さんをブロックした事実は一切ありません。 後に、弁明を求めるために、同じ内容をツイッターで無常りんり宛に直接送った。
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前ページ次ページゼロの女帝 「本当にやるのかい、ゼロのルイズ」 「・・・・・・・・・あたりまえよ」 そんな、短い会話から始まったルイズとギーシュの決闘 しかしルイズに戦う術は無く、ただギーシュ操る五体のゴーレムに蹴られ殴られ、掴まれた後投げ飛ばされたりしていた 痛い もういやだ 泣いてしまおうか でも彼女は、決して逃げない それは彼女の、最後のささやかな意地なのだから そんな彼女を、学長と教師は鏡越しに沈痛な表情で見つめていた。 そしてコルベールは考える。 これで、彼女が自分を無能だと思ってしまってくれればいいと 教師としてあるまじき思い しかしこれが彼女にとって最も幸せな道なのだと自分に言い聞かせながら そんな彼女を、彼女の使い魔は見つめる。 ここで手を貸してはいけない 手を貸したりすれば彼女の心は挫けてしまう 「どうだい、もうやめないか。 レディを傷付けるのは正直好みじゃないんだよ」 そんな偽善に満ちた言葉を、心の中で中指おったてて拒絶する。 「それは、あんたが負けを認めるってことかしら?」 その言葉に対する返答は、(多分)手加減してるんだろうけどそれでも痛烈なボディブローだった。 ああ、助けてよ 誰か、誰でもいいから助けてよ 父さま 母さま お姉さま ちい姉さま コルベール先生 セト・・・ (ルイズちゃんも出来る事をやればいいのよ 出来ない事をしろ、なんて言ってないんだから) (あたしに出来る事って何よ・・・・・・ あたしに出来る事なんて 出来る・・・事・・・) 爆音とともに、ゴーレムの一体が内部からはじけ飛ぶ 「こ・・・・・・これは・・・・・・」 ギーシュが薄れる煙の向こうに見たのは、ニヤリと妙にハードボイルドな笑顔をした「ゼロのルイズ」 「ようやく暖まって来たわぁ・・・・・・お遊びはここまでね 最後まで付き合ってもらうからね、ギーシュ」 四体目のゴーレムが、強烈な爆発に吹き飛ばされて壁にめり込む。 「ギーシュのゴーレムが・・・・・・」 「吹っ飛ばされたぜ」 「あのルイズが・・・・・・」 いくつものクレーターが開いた中庭で、戦慄するギャラリーたち。 その顔に走る緊張はルイズがギーシュと互角に闘っている、という事実だけが原因ではない さっきから関係無い所を爆破するルイズの魔法を恐れてるからでもあるのだ あ、マリコルヌがこんがりといい香りさせてるな だが、決闘はまだ終わってはいない ギーシュは自分がまだ負けていない事を分かっているし、ルイズも自分がまだ勝っていない事を知っている 「さあギーシュ!まだ出せるんでしょ! 本気で来なさい!」 「おや、君が知っているとは思わなかったね 僕のゴーレムが五体で打ち止めではない事を」 その言葉に驚くギャラリー、そしてモンモランシー。 なぜギーシュについて自分が知らない事をあいつが知っている? 場違いとは知りながらひそかな嫉妬心に心を燃やすモンモランシーであった 「じゃあお言葉に甘えて」 その言葉とともに姿を表わす二体のゴーレム。 どよめくギャラリーと少々狼狽するルイズ 「何よ、アンタ六体までが限界なんじゃなかったの?」 「いや、七体までは出せる かろうじて、だけど 父上からの教えでね、『味方にばれる事は敵にもばれる』ってんで五体までしか出せないフリをしてたんだが なぜ君は六体目を出せる事を知ってるんだい?」 「そんな事どうでもいいじゃない」 これは失敗だった 多分この爆発を起こせるのはあと一回が限度 その一回を使ってしまったらへたり込むのを耐えるのがやっと その一発で二体のゴーレムを吹き飛ばし、負けを認めさせるつもりだったのだが・・・ 考えろ 考えろ 死に物狂いで考えるんだ ・・・・・・・・・・・・アレだ! 「ギーシュ・ド・グラモォン!」 大声で、二体をこちらに向かわせ、一体で自分を守っているギーシュに叫ぶと、ちらりと あのモノを視線で指し示す。 すると、ギーシュは杖を下ろして彼女に告げる。 「分かったよ・・・・・・僕の負けだ」 「おいギーシュ、なんでおまえの負けなんだ?」 「見たまえ」 ギーシュが視線で指し示したのは、最初に爆破されたゴ-レム。 「アレは、内部から破壊されている。 つまり彼女の爆発は『見えない所』『密封された所』にも起こせるという事だ 例えば・・・・・・『ゴーレムでかばわれた術者』を爆破する事だってね」 その言葉に青ざめる一同。 「つまり彼女は・・・・・・凄い術者ってことさ」 前ページ次ページゼロの女帝
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神社で行われている夏祭りに、浴衣を着た若い男がゆっくりれいむを一匹連れ添って遊びに来ていた。 一緒に歩くので男の下駄がカランコロンと鳴る間にぽよんという音が入って カランぽよんコロンという不思議な音色になって境内に響いた。 その珍妙さはまるでゆっくりと人間の組み合わせのようだった。 「ゆ!みんなゆっくりたのしそうだよ!おにいさんいっぱいゆっくりしようね!!」 れいむは普段とは打って変わって屋台が並び煌びやかに飾り付けられた神社の様子を見て 興奮気味に飛び跳ねながら男に言った。 「ははは、どちらかというとゆっくりよりにぎやかと言った方が正しい気もするけど れいむがそう言うならきっとそうなんだろうね」 男は少し屈むとにこりと笑ってれいむに応えた。 「うん!ゆっくりだよ!」 一人と一匹は軽く笑いあいながら屋台の間を歩いていった。 れいむはものめずらしそうに両脇の屋台を見ては男に何の店なのかを尋ねていく。 男は面倒がるそぶりを欠片も見せずにれいむにもわかるように丁寧に答えていった。 「ゆー、こんなにゆっくりたのしいところれいむはじめてみたよ」 れいむは驚きを隠さずに素直に祭りのことを褒め称えた。 「それはよかった、僕もつれて来た甲斐があったよ」 男はれいむが喜んでいるのを見て嬉しそうに笑った。 「そうだれいむ、こんなものがあるんだけど」 男は浴衣の懐から小さくて丸いものを取り出した。 「ゆ??ゆ!あかちゃんだ!とってもゆっくししててかわいいね ゆっくりしていってね!」 男が取り出したものはゆっくりの赤ちゃんだった。 両目をつぶっていて、どうやら眠っているようだった。 「ぱくっとな」 男はれいむに見せ付けるかのようにそれを口の中に入れた。 「ゆゆ!おにいさんのおくちのなかでゆっくりあそんでね! おにいさん!つぎはれいむにやらせてね!」 れいむはそれを見て親ゆっくりが子ゆっくりを避難させたり遊ばせたりする時と同じように 男が赤ちゃんゆっくりと遊んでいると思ったようだ。 グチャ 何かを噛み潰す音が男の口の中から漏れた。 「ゆ・・・!?」 唖然とするれいむを尻目にむしゃむしゃと咀嚼音を漏らしながら男は顎を動かし ゆっくりの赤ちゃんを噛み砕いた。 そしてれいむが何かを言おうとしたその時、ごくりと男は口の中の物を飲み込んだ。 「お゛に゛い゛ざんなんでごどずるのおおおおおおお!?」 祭りの会場に場違いなれいむの悲鳴が響いた。 「あがぢゃんだぢでえええええええ!!ゆ゛あ゛あ゛ああああああ!!」 れいむはぼよんぼよんと男の足に体当たりした。 ぶつかるたびに涙が浴衣の裾をぬらした。 その様子を見て男は堪えきれなくなったのかのように笑い出した。 「あははは!ごめんごめんれいむ ほら、これを見て」 男は暴れるれいむを抱え上げると脇の屋台の男に話しかけた。 「親父さん、一つ見せてくれないかい?」 「あいよ」 その屋台の中年はさっさと手先を器用に動かして、飴細工を作って見せた。 「ゆゆ!?」 赤白黒肌色の飴を見事に使って、ゆっくりれいむそっくりの飴細工だった。 「すごーい!!!」 「へへへ、お嬢ちゃんそっくりでしょう」 「すごいよすごいよおじさんすごい!とってもゆっくりしてるあめさんだよ!!」 れいむの興奮のボルテージは頂点に達したようで、男の腕の中で跳ねようと暴れまくった。 男はおっとっととなんとかれいむを抑えこんだ。 「はは、実はこういうことさ このおじさんはこの辺りでたった一人の有名なゆっくり飴細工師なのさ」 「ゆー、れいむすっごくびっくりしたよ!もうにどとしないでね!!」 れいむはぷくーっと膨れて怒りを露にして男に抗議した。 「ごめんごめん、それじゃあ行こうか」 男は手のひらを額に立てて謝罪する手振りをした。 「ゆ!ゆっくり行こうね」 れいむは男の腕の中から降りて神社の本堂の方へと歩いていった。 屋台の男はチッと小さく舌打ちした。 「あんにゃろ、作らせるだけ作らせて結局なーんも買っていかねーでやんの 初めてみる顔だからサービスしてやったってぇのに」 屋台の男は今作ったばかりのゆっくりれいむの飴細工を串立てに立てて並べた。 一人と一匹のカランぽよんコロンという珍妙な音が夜の境内に不気味に響き渡った。 このSSに感想を付ける