約 859,886 件
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/122.html
【名前】椰子なごみ 【出典】つよきす -Mighty Heart-】 【種族】人間 【性別】女性 【声優】海原エレナ 【外見】 【性格】 レオの後輩でクラスは1-B。成績はそこそこで運動神経も優秀。きつめの美人で背も高い。実は視力が悪く(遺伝)細かい作業の時はメガネをかけるが、コンプレックスがあるため普段はしていない(ゲーム中ではもうひとつコンプレックスが判明する)。ある理由でレオに借りを作り、生徒会執行部に入る事になる。代わりが見つかるまでという条件だが、エリカにその気は全くない。 礼儀を重んじる性格なのでレオたち上級生には敬語で話すが、まったく誠意がこもってない。エリカからは「なごみん」と呼ばれているが本人は嫌がっている。きぬとは犬猿の仲で何かといがみ合っており、きぬにだけは一切敬語を使わない。きぬには「ココナッツ」と呼ばれ、きぬを「カニ」又は「甲殻類」と呼ぶ。きぬがアルバイトをしている店「オアシス」の常連客で、完食すればタダになる超激辛カレーを普通に食べる事ができ、「辛口キング」の異名で恐れられている。 孤独を好み、友達を作らずにいつも一人で行動している。学校では人気のない屋上にいる事が多い。ある事情で家に居着かず、夜になると駅の近くを出回ることが多い。「ウザイ」「キモイ」が口癖で、目障りな相手には「潰すぞ」と脅しをかける攻撃的な性格。だがそれは未成熟で依存心の高い彼女の心を守る壁であり、不器用さの現れでもある。 幼い頃に父親を亡くしており、実はかなり重度のファザコン。母親の新しい夫候補に対して敵愾心を燃やしている。趣味、特技である「料理」に強い思い入れがあり、食材を粗末にされたり適当な事を言われると激怒する。将来は家業(花屋)を継ぐつもりらしいが、時折思い悩む場面もある。 人間関係に一線を引き、その線の内側と外側でガラリと態度が変わる。仲良くなるまでは大変だが、一度仲良くなると尽くしてくれる忠犬のようなタイプ。 【備考】 「この甲殻類が!」 「子供じゃないです。子供じゃないですよ。子供じゃないって言ってます。 ああいうのが大人だって言うなら(キス)、っう… わ、分かりましたか。子供じゃないんです」 以下、ギャルゲ・ロワイアル2ndにおけるネタバレを含む +開示する 椰子なごみの本ロワにおける動向 初登場話 013 I am bone of my sword 登場話数 10話 スタンス 奉仕マーダー(対馬レオ) 現在状況 184 蒼い鳥に誘われて時点 013【E-4森林】リセを襲うが、衛宮士郎に阻まれる。 040【E-3大聖堂】クリス達を襲うが、烏月と朋也が介入し乱戦になり撤退。その後岡崎朋也を殺害。 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 衛宮士郎 同行 不明 一応共闘 013 I am bone of my sword リセルシア・チェザリーニ 敵対 不明 殺意 013 I am bone of my sword 千羽烏月 敵対 不明 殺意 040 蒼い鳥に誘われて 岡崎朋也 敵対 不明 殺害 040 蒼い鳥に誘われて クリス・ヴェルティン 敵対 不明 殺意 040 蒼い鳥に誘われて 桂言葉 敵対 不明 死者蘇生の情報を聞く 067 ふたりはヤンデレ 藤林杏 敵対 不明 煽動した 087 復讐者 来ヶ谷唯湖 敵対 不明 殺意 040 蒼い鳥に誘われて 九鬼耀鋼 敵対 不明 殺意 121 戦う理由は人それぞれ、戦う方法も人それぞれ 一乃谷愁厳・一乃谷刀子 敵対 不明 殺意 121 戦う理由は人それぞれ、戦う方法も人それぞれ 藤乃静留 敵対 不明 殺意 148 sola 黒須太一 敵対 不明 殺意 159 観測者の愉悦 山之辺美希 敵対 不明 殺意 184 想いの果て 如月双七 敵対 不明 殺意 184 想いの果て 深優・グリーア 敵対 不明 殺意 184 想いの果て 最終状態 【C-7 市街地/1日目 夜】 【装備】:スタンガン、コルト・パイソン(6/6) 【所持品】:支給品一式、357マグナム弾13 【状態】:肉体的疲労(中)、右腕に深い切り傷(応急処置済み)、全身に細かい傷 【思考・行動】 基本方針:他の参加者を皆殺しにして、レオの仇を討つ、そして、優勝する。 0:美希を追う 1:殺せる相手は生徒会メンバーであろうと排除する 2:衛宮士郎と共に、他の参加者を殺しつくす。 3:役に立たなくなったら、衛宮士郎を切り捨てる。 4:黒須太一を残酷に殺す 5:ブレザー姿の女(唯湖)、京都弁の女(静留)、日本刀を持った女(烏月)も殺す 6:出来るだけ早く強力な武器を奪い取る 7:死者の復活には多少懐疑的。 【備考】 ※なごみルートからの参戦です。 踏破地域 1 2 3 4 5 6 7 8 A■■■■■■■■ B■■■■■■■■ C■■■■■■■■ D■■■■■■■■ E■■□□■■■■ F■■■■■■■■ G■■■■■■■■ H■■■■■■■■
https://w.atwiki.jp/tartaros-kousatu/pages/31.html
◎プロローグ◎ ナシプ族は、神の供え物として捧げられるために創造された種族です。 供え物として捧げられる人間を哀れに思ったレピオス神が、その人間の身代わりとして私たちナシプ族を作ったのです。 ナシプ族にとって供え物になることは、逃れられない運命なのです。 美しい外見と病気に対する強い抵抗力をもっていますが、それは全て供え物になるため。 力は弱く、私たちはなんの抵抗もできませんでした。 そんな中、神が追い出されたという噂を聞き、私たちは喜びました。 神が追い出されたならば、もう供え物として犠牲にならなくてよいのです。 しかしその後、ナシプ族にもっと大きな不幸が襲いました。 地上を支配するようになった人間が、ナシプ族を捕らえはじめたのです。 人間は、力が弱い私たちを簡単に捕らえ、労働力として使役するようになったのです。 それだけではありません。魂を救う神がいなくなったことを利用し、私たちを錬金術の実験材料として使うようになったのです。 神が消えた後も、ナシプ族は苦痛の毎日を過ごしています。 そして・・・永遠に不幸な宿命から逃れられないとあきらめていた時、エグリート様が私たちの前に現れました。 エグリート様は私たちに人間と戦う方法を教え、自由に生きていける希望を与えてくださいました。 エグリート様を信じて後に続いた私たちは・・・ ナシプ族に自由な世界がくることを心から信じられるようになりました。 そんな私たちをあざ笑うかのように、人間の軍隊が、また私たちの前に現れました。 彼らがどれほど強いか知っています。おそろしくつらい戦いになることでしょう。 でも、やっと手に入れたこの自由と幸せのために、私たちは武器を手に取ります。 全世界のナシプ族が、自由と幸福を手にするその日のために・・・。 ◎登場人物◎ ●エグリート CV岸尾だいすけ ナシプ族の現最高指導者。ナシプ族を失われた要塞に導き、この地で独立運動を展開するがデリオ領主は独立を認めず、逆に軍隊による包囲網を敷いて対抗している。 過去にオスバルトから人体実験を受けた際に体内にできた人工オボロスが原因で現在は満足に動けず、実質上レオニートが代行している。 ●レオニート CV内匠靖明 ナシプ族の臨時的指導者。ナシプ族の中でもとりわけ人間を憎んでいる。同族の中でも人使いが荒いと有名。 人間軍の脅威を取り除き、要塞に平和をもたらす為に古代の兵器を利用しようと日々研究を重ねている。 その研究は終了間近なのだが物資が足りず、中々終わらないようだ。 ●アレン CV上田早紀 ナシプ族女性。彼女の兄は兵士として要塞防衛のために戦っていたらしいが現在行方不明。 レオニートの研究を手伝ったり、独自に研究を行っている。 ●オスバルト CV北大輔 エリアデンの国家錬金術師。 ナシプ族を繰り返し拉致しては錬金術実験の試験体として2000人以上犠牲にした。 更にはナシプ軍の死体をかき集めて操り、人間軍の手駒としてナシプ族同士の同志討ちを誘発させるナシプ族の敵。 デリオ領主軍の総攻撃前にナシプ要塞に操ったナシプ軍部隊を伴って侵攻し、大勢のナシプ族を犠牲にした。 唯一の実験成功体であるエグリートとその体内にある人工オボロスを取り戻そうとしている。最後は人工オボロスと契約し、怪物と化したエグリートに道連れにされたかに思われたが、チャプター15にて生存が判明した。チャレンジモードにてオスバルトとの対決が可能。 ◎考察◎
https://w.atwiki.jp/oretokuapp/pages/16.html
ビルドオプション 詳しいビルドオプションについてはこちらを参照。 Visual Studio 2008 Professional以上をお持ちの方 ここからVS2008対応のフレームワークとVisual Studio Add-inをダウンロードしてインストールしてください。 あとはOretoku.slnを開いてビルド。 Visual Studio 2008 Professional以上をお持ちで無いにもかかわらずVisual Studioを使用したい方 ググって下さい。 Professional以上ならVisual Studio Add-inが使えるのでQtをビルドするだけで済みますが、 Expressの方はAdd-inを使えないので大人しく下記のGCCを使う方法をおススメします。 GCC、Qtインストール済み qmake Oretoku.pro make release GCCのみインストール済み ここからフレームワーク(Windowsの場合はMinGW版)をダウンロードしてインストール。 或いは各種パッケージ管理システムからインストールする。 Qtをインストールしたディレイクトリ/bin/qmake Oretoku.pro make release GCC、Qt未インストール ここからQt SDKをダウンロードしてインストール。 Qt CreatorでOretoku.proファイルを開きビルド。
https://w.atwiki.jp/sinigamidaikou-itigo/pages/24.html
[名前] 焼きクマ 焼き猫 焼き犬 焼き家など、焼き関係は全て俺だと思ってくれればいいです [トリップ] ◆AKBxeyut1k [年齢] 純粋な14歳 [好きな女優] 深田恭子 [好きなアイドル] AKB48 [好きなゲーム] GTA、喧嘩番長(自由度の高いゲームが好き) [好きな曲] 十年桜 言い訳maybe ハート型ウイルス チームB推し 夜風の仕業 シアターの女神 キャンディー 100メートルコンビニ 自分らしさ 愛のストリップ [好きな言葉] 「自分の選んだ道をまっすぐ走れ」 [好きなタイプ] 優しい、童顔、セミロングか前下がりボブで明るいコ [最近の悩み] 変態すぎて困っている。更生施設入りたいです青い雨雲のリ●イさんとマスカット色の●ムさんと一緒に。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/20191213/pages/18.html
「そうか...かりんも知り合いが巻き込まれてるんだな」 「そうなの。アリナ先輩も連れてこられてるみたいなの。炭治郎もなの?」 「うん。神子柴に爆弾を投げて斬りかかった人がいただろう?あの人も俺の知り合いなんだ」 「あのきらきら筋肉男?」 (きらきら筋肉...宇髄さんのことか) 月光に照らされる路上に、少年少女の影が浮かんでいる。 竈門炭治郎と御園かりん。 この殺し合いで、互いに初めて会った者同士、行動を共にしていた。 かりんはこの殺し合いに恐怖を覚えていた。がたがたと、無意味に建物の隅で震え続けていたほどに。 彼女は魔法少女としてそれなりの修羅場は経験してきたが、それはあくまでも魔女という人外相手にだけ。 対人関係に関しての命のやり取りは皆無に等しい。 それも、魔法少女としてあまり強い部類ではない彼女だ。恐怖するのも無理はないといえよう。 そんな中、炭治郎と出会えたのは幸運だった。 彼がゲームに乗っておらず、彼女を気遣い優しく宥めてくれたお陰で、気持ちもどうにか落ち着かせることができた。 そしてようやく彼女は名簿に目を通し、知人もまた巻き込まれているのを知った。 七海やちよ。 かりんと同じく神浜市の魔法少女であり、7年の経験を有する超ベテランだ。 彼女とはグリーフシードの扱いにおいてひと悶着あり、険悪ではないものの苦手な人物だが、少なくとも言われたことは正しかったし、悪い人間ではないため合流しておくべきだ。 そして、アリナ・グレイ。 彼女もまた魔法少女であり、かりんの中学校の先輩でもある。 彼女は芸術思考の高い人間であり、良く言えば唯我独尊、悪く言えば自己中心的。傍から見れば、作品こそ素晴らしいものの、人格面に問題ありの狂人と烙印を押されることだろう。 けれどかりんは知っている。彼女が落書きと吐き捨てる絵を持ち込まれても、厳しい意見と共に納得も出来る評論を下してくれることを。 何度持ち込まれても、ただ見もせずに突っぱねることだけはあまりしなかったこと。 そして、なにより『怪盗少女マジカルきりん』を読み命の尊さを知ってくれていることを。 そう。誰に何を言われようとも、かりんにとってのアリナ・グレイは揺るがない。 例え世界がアリナを侮蔑の目で見ても、かりんはアリナを信じ続けるだろう。 絶対にアリナを死なせない―――かりんはこの殺し合いにおいてようやく前を向けるようになった。 一方の炭治郎もまた、かりんと出会えて幸運だと感じていた。 彼は全てに怒っていた。普段の彼らしくもなく、一目で怒っているとわかるほどに怒りの形相を浮かべていた。 こんな催しを開いた神子柴に。この会場に漂う血と怨念の匂いに。あの時、なにもできなかった自分に。 あのセレモニーで、どこかで見たことのある気がする鬼殺隊の青年が死んだ。 彼は無残にも首輪で爆死させられたが、しかし蘇生された後も勇敢に斬りかかってみせた。 その刃こそ届かなかったものの、死してなおこの殺し合いを止めたいという想いがあったのだろう。 宇髄と丸メガネの男もそうだ。 鬼殺隊の青年より遅れての到着ではあったが、彼らも己の命すら厭わず殺し合いを止めようとしていた。 それなのに自分はなんだ。 状況の把握で行動が遅れ、神子柴が隙を見せてようやく動くことができた。 判断が遅い。もしも自分も真っ先に檀上に上がれていたら、宇髄達よりも先に攻撃出来ていたら、彼らが神子柴を討ち、こんな催しも始まらずに済んだかもしれない。 ここに至るまでの全てが許せず、思考も冷静で無くなっていた。 そんな折に鼻孔をついたのが、建物の隅から漂ってきたかりんの恐怖の匂いだった。 炭治郎は鼻が利く。匂いを嗅げれば、その人がどういう感情なのかがある程度わかる。 その恐怖の匂いを嗅いだ時、一般市民までも巻き込んだのかと炭治郎の怒りは更に高まったが、一方でなんとしても守らねばとも思った。 それから一拍置き、『でもこんなに怒った人がいたらもっと怖がらせるんじゃないか』と彼の中の理性が働き、まずは自分が落ち着くように呼吸を整え、頭を冷やしてから彼女に接触することができた。 その甲斐もあり、こうしてかりんと和やかに接する時間が作れたのだった。 (かりんのお陰で名簿を確認できる余裕ができてよかった。ここにいるのは宇髄さんだけじゃない。善逸に伊之助、玄弥に時透君もいる。それに...鬼も) この会場には鬼殺隊の面々が自分以外にも呼ばれている。 善逸はきっと寂しがっているだろうな、伊之助は無暗に強さを見せびらかしていないといいけれどと心配はするものの、誰も殺し合いには賛同していないのは確信していた。 一刻も早く合流し、共に剣を並べたいと思う。 そして、鬼舞辻無惨率いる『鬼』。 彼らの討伐は鬼殺隊の悲願であり存在理由だ。 例え己の五体が砕けようとも鬼を斬り悲しみの連鎖を断ち切る。それが、数多の隊士の共通の想いだ。 恐らく鬼たちはこの殺し合いでも人を殺すだろう。必ず倒さねばならない。 ある程度の方針が定まった二人は、荷物を纏め立ち上がり、歩き出す。 不安にならないように声を掛け合いつつ、しかし目立たぬように声を潜めつつ。 そんな折だった。 「―――っ!」 炭治郎の鼻をつく、強烈な異臭。 近づいてくる。 何者だ。 いや、覚えがある。 今まで嗅いできた、血と臓物の臭い。 これは (―――鬼) 「貴様らもこの宴の贄か」 現れたのは、炭治郎の知る鬼、鬼舞辻無惨はおろか、妓夫太郎でも猗窩座でもなく。 しかし、彼らと遜色ない気配を放つ巨漢だった。 炭治郎は咄嗟に刀を構え、かりんを己の背に隠す。 「小僧。貴様は中々の手練れのようだな。そこの小娘とは面構えが違う」 男は炭治郎を見下ろし、愉悦に顔を歪める。 「ひとつ手合わせを願おうか。我が名はゾッド。不死者(ノスフェラトゥ)の通り名で呼ばれている」 男と視線が交差した瞬間、炭治郎は理解した。この男に、言葉は通用しないと。 「俺は鬼殺隊の一人、竈門炭治郎。...かりん。離れるんだ。俺がこいつを食い止めているうちに」 炭治郎は匂いで感じ取っていた。 この男は強い。少なくとも自分の知る柱の面々に匹敵し得るほどに。 戦えば、間違いなく自分はただでは済まないだろう。なんとしてもかりんだけでも逃がさねばならない。 「見くびるな小僧」 だがしかし、返答は今までの大人しめなものではなく。 今までとはうってちがい、強い語気だった。 「我はハロウィンが生んだ魔法少女、マジカルかりん。弱者の為に戦うのは我の役目!下がるのは貴様なのだ小僧!」 「駄目だかりん!その男は―――」 ずい、と前へと進み出たかりんに炭治郎は呼び止めようとするも憚られる。 変わっていた。かりんの姿は、いつの間にか摩訶不思議な衣装に包まれていたのだ。 (えっ?) 困惑する炭治郎を他所にゾッドはかりんへと目を向ける。 「その衣装...貴様、魔女か」 「魔女ではない。魔法少女だ!怪盗だがな」 「前線に出てくるのなら女子供といえど容赦はせんぞ」 「貴様こそ我が魔鎌、ジャックデスサイズの錆にしてやろう。それが嫌ならお菓子を渡して立ち去るがいい」 「よくぞ吼えた。ならばこれ以上の言葉は無粋!いざ、尋常に!」 ゾッドが駆け出し、炭治郎とかりんは覚悟を決める。 (恐いの...でも、私だって魔法少女なの。炭治郎を見捨てることなんてできないの!) (かりんは強がっているだけだ!けど彼女を逃がしている暇はない!俺がどうにか彼女を助けつつ、ゾッドを倒す!) ゾッドの刀と炭治郎の刀が交差し、戦いは始まった。 ☆ 響き渡る金属音。 それは一度で終わらず、ゾッドが剣を振るう度に鳴り響き、早さを増していく剣劇はまるで小さな竜巻かの如く余波を広げていく。 「わわわっ」 その余波に押され、後退をよぎなくされるかりん。 一方の炭治郎は、ただひたすらにゾッドの剣風を捌きどうにか耐えていた。 やがて始まる鍔迫り合い。 技術のみならず、純粋な力も大きく左右するこの状況に、ゾッドはホゥ、と小さく感嘆の声を漏らし、炭治郎は汗を流しながら歯を食いしばる。 「やはり貴様は筋がいい。我が剣をよくぞここまで受けられたものだ」 (くあああああ!重い!手が震えて仕方ない!俺は守りに専念してやっとなのに相手はまだ余裕だ!それにこの男の刀は...!) 炭治郎の目に映る刀身は燃え滾るように赤く、『悪鬼滅殺』の四文字が刻まれていた。 間違いない。ゾッドの持つ刀は鬼殺隊の炎柱、煉獄杏寿郎の日輪刀だ。 とはいえ、炭治郎の刀とてただの刀ではない。 純粋な日本刀―――しかし、ただの日本刀ではあらず。 人の身でありながら、数体の悪魔族(デーモン)と戦い、その身と引き換えに討ち果たし、見事守るべき者を守った教職員、大柴ソウスケの刀である。 持ち主の五体砕けようとも原型を留め続けたその刀、間違いなく日輪刀に勝るとも劣らない業物であろう。 刀の差はない。あるのは使い手だ。 剣術とは腕力がすべてではない。しかし、片手でも余裕があるのと両手で受けるのがやっとでは、確実に前者が有利である。 それも、炭治郎のように達人の手解きを受けてはいなくとも、数多の戦場で培ってきた技術があるのなら猶更だ。 (考えろ!考えろ!俺がこの男に勝つには―――!) 「むぅん!」 ゾッドの筋肉に筋が走り、さらに力は籠められる。 (まずい、押される!このままじゃ―――) 「もらった!」 ゾッドの背後にまわったかりんが、跳躍し斬りかかる。 その速度こそ炭治郎とゾッドには及ばずとも、充分に人を超えている。 「ムゥン!」 ゾッドは剣から片手を放し、かりんへと裏拳を放つ。 跳躍しているため、後退することもできず、鎌でゾッドの拳を受けたかりんは、そのまま後方へと飛ばされ壁に衝突した。 「かりん!」 「大丈夫なの!」 すぐに返された返事に焦燥は消え、この隙に反撃の準備へと入る。 ス ウ ウ ゥ ゥ ゥ 炭治郎の呼吸が変わる。 呼吸。この動作が、鬼殺の剣士の『型』の根幹を為す。 (この状況から出せる型はこれしかない!) 刀の角度を逸らし、ゾッドの剣をわずかに滑らせ、身体を捩じることで僅かな空間を作る。 そこから放たれるは ―――水の呼吸、陸ノ型 ねじれ渦 渦巻のような太刀筋をゾッドは剣を逆手に持ち返ることで難なく受け止める。 (まだ終わるな!止められるのはわかっていたんだ!) ―――水の呼吸、弐ノ型 水車 刀を打ち付けた反動で浮かび上がり、宙返りからの回転斬り。それも防がれる。 ―――水の呼吸、漆ノ型 雫波紋突き! 着地し、間もなく繰り出される、炭治郎の持つ型の中で最速の突き。尚も防がれる。 (何度防がれても構わない。何度も同じ個所に衝撃を与え続ければいつかは折れるんだ) 己より格上の相手にも武器破壊は有効である。剣士である以上、剣が無ければ殺傷力はどうしても落ちるからだ。 (折る。このまま攻め続けて) 『俺は俺の責務を全うする!!』 炭治郎の脳裏に不意に過った煉獄の影。 もしも彼がこの場にいれば、自分に構うことなく折れと断じるだろう。 だが、刀は持ち主の信念が込められたものだ。炭治郎の目に焼き付いたあの大きな背中に、信念に刃を振るうこと自体に一瞬だけ微かな拒否感を抱いてしまう。 そう。瞬きにも満たぬ一瞬だ。けれど、その一瞬が勝負の明暗を分けてしまう。 「―――ヒノカミ神楽」 「ヌゥン!」 ゾッドが身を捩じり、刀身の角度を変え炭治郎の突きを逸らす。 先の炭治郎と似たような受け流しだが、しかしゾッドは余力を充分に残していたのに対し、炭治郎は全力の突き。 それが逸らされれば嫌が応にも態勢は大きく崩れてしまう。 がら空きになった炭治郎の胴体目掛けて、ゾッドは刀を振り下ろした。 ―――トリックアンドトリート 炭治郎の身体を切断するはずだった刀は、音もなく消え去った。 「ぬっ」 「ははははは!貰ったのだ!」 高笑いを上げるかりんの手には、ゾッドが握っていた筈の日輪刀があった。 魔法少女には個々の固有魔法がある。 魔法少女・御園かりんの固有魔法は窃盗。対象の意識さえ逸れていれば、大抵のものを盗めるのである。 (と...盗れたの...私、やれたの!) 「すごい...凄いぞかりん!」 「フハハハハハ!マジカルかりんに盗めないものなどないのだ!!」 魔法のことを知らない炭治郎は純粋に驚愕と称賛を抱き、それを受けたかりんはエヘンと胸を張る。 「さあ、ぼさぼさ筋肉お化けよ。もはや貴様に戦う術はない。大人しく我らに従うのだ」 高揚した気持ちのまま、かりんはゾッドに降伏を迫った。 「...なるほど。個々で劣ろうとも、貴様ら二人が合わされば、俺より剣士としては一枚上手というわけか」 淡々と、悔しさなど微塵も見せぬほど平静にゾッドは一人言ちる。 「然らば貴様らであれば我が渇きを埋めることが出来るのか...試させてもらう」 ―――ゾワリ 炭治郎とかりんの全身に怖気が走り産毛という産毛が瞬く間に逆立つ。 彼らは感じ取っていた。 ゾッドから放たれる気配が今までとはまるで別物になっていくことに。 かりんは魔女の、炭治郎は上弦の鬼と相対した際の感覚を覚える。 メキメキとゾッドの身体が変化していく。 ただでさえ巨体だった身体が二回り以上大きくなり、全身が黒く硬い毛に覆われていく。 人間の様相を象っていた顔からは1対の巨大な角と牙が生え、臀部からは巨大な尻尾が生えていく。 その姿は、まさに悪魔。見る者全てに抱かせる感情は、恐怖。 「さあ...ここからが真の戦いだ。俺を失望させてくれるな」 ☆ メキメキと身体が軋む音がする。 振るわれた剛腕は獲物を捉え、勢いよく吹き飛ばしていく。 「炭治郎!」 吹き飛ばされた炭治郎に駆け寄る間もなく、ゾッドの巨腕がかりんへと振るわれる。 「わわっ」 咄嗟に回避するも追撃は止まらない。 休む間もなく振るわれる腕は、徐々にかりんを死へと近づけていく。 (このままじゃ駄目なの。どうにか反撃を...!) 痺れを切らしたかのように、ゾッドの両腕がかりんを挟み込むように振り下ろされる。 好機。 かりんは跳躍し、ゾッドの頭上を飛び越した。 (これなら振り返る前に間に合うの) 「キャンディーデススコ」 放とうとした魔法は、しかし腹部を襲う衝撃に中断される。 尻尾だ。ゾッドの鞭のように長くしなる尻尾がかりんの腹部を叩いたのだ。 かりんの身体は地面を跳ね、態勢を整える隙すら与えられず、ゾッドの殴打がかりんを襲った。 吹き飛ばされるかりんはそのまま立ち上がろうとしていた炭治郎へと衝突し、互いの骨を軋ませる。 「どうした。これまでか?これで終わりなのか貴様らは」 足音を響かせながら歩み寄るゾッドに、炭治郎はふらふらと身体をよろめかせながらも立ち上がる。 チラ、とかりんへと目をやれば、魔女っ子染みた衣装は元の服装に戻り、頭部と口端から血を流しくるくると目を回していた。 これ以上彼女を戦わせれば命に関わってくるだろう。 退くわけにはいかない。炭治郎は、刀を強く握りしめゾッドを見据えた。 「そうだ。それでいい。俺を退屈させてくれるな」 ニイィと口角を歪め、ゾッドは嗤う。 その笑みに、炭治郎の腹部が煮えるように熱くなっていく。 「退屈...?お前はなにを言っているんだ」 この閉鎖空間で強制された殺し合いに怯え、己の命を守る為に神子柴の言葉に従うのならばまだわかる。 だが、この男は『退屈』などと宣った。炭治郎にはそれが理解できなかった。 「戦いこそが我が愉悦。強者の血こそが俺の渇きを埋めるのだ。容易く散る命であるならば、せめて微かにでも俺の渇きを埋めてみせよ」 放たれた言葉は私欲そのものだった。 一方的で、横暴極まりない我欲。 炭治郎の腹部に留まっていた感情は、一気に脳天にまで噴出した。 「命はお前の玩具じゃない。失われれば二度と戻らないんだ。ゾッド、俺は命を踏みつけにするお前を絶対に許さない!!」 響く怒声に、しかしゾッドは微塵も怯まない。 愉悦の笑みも止まらない。 「グハハハハハ!俺を許さない?ならば貴様は何ができる!?」 「お前に誰も奪わせない!罪なき命がお前の欲に踏みつけられる前に、俺がお前の首を斬る!!」 「ならばこれ以上の問答は不要。俺の屍を踏み越えてみせよ!」 ゾッドの口上が終わると同時に、弾けるように炭治郎が駆け出す。 ス ウ ウ ウ ゥ ゥ ゥ 炭治郎の呼吸が変わる。 放たれるは、水の呼吸ではなく、もう一つの呼吸。 持久力と引き換えに破壊力を手に入れた、父から授かった呼吸法から放たれるは、攻撃の威力を一点に集中させる突き技。 ―――ヒノカミ神楽 陽華突 高速で迫る炭治郎の突きに、ゾッドは両腕を盾のように構えることで迎え撃つ。 剣が、ゾッドの右腕に突き刺さった。 (このまま型を切り替えろ!腕を斬るんだ!) 「ヒノカミ神楽―――」 炎舞。放たれる筈だったそれは、しかし剣が動かず。 ゾッドの筋肉は、貫かれてなお衰えず、炭治郎の剣を挟み込んでしまったのだ。 「この俺に守りの型を取らせるとは...貴様の命、渇きを埋めるに値する!」 ゾッドは空いた左腕で、炭治郎の腹部を狙う。 躱しきれない。炭治郎は己の死を覚悟する。 ドスリ、と鈍い音が響き炭治郎の腹部が赤く染まる。 が、しかし 「......!?」 ゾッドの手に、肉を割く感触は感じられなかった。当たったはずなのに、なぜ。 ドサリ、となにかが落ちた音がその答えを彼に伝えた。 落ちたのは、ゾッドの毛深く太い左腕だった。 ゾッドの腕の切断面から遅れて血が流れ、それを押し付けられた炭治郎は蹲り大きく息を吐く。 (いつの間に斬られた...?この小僧ではなく、あの小娘でもない。ならばこれは...) ゾッドの視界の端で、バサリ、と白の外套がたなびいた。 (乱入者か。俺の意識外からとはいえ、斬られた感触すら与えんとはな) ふらふらと立ち上がり、事態を遠目に見ていたかりんはぽつりと呟いた。 「ヒーロー...なの」 ☆ 堂島正はヒーローに憧れていた。 子供の頃にテレビで見た、世のため人の為に戦うかっこいいヒーローに。 それに一番近いのは医者だと思っていた。 どんな人間の命も救う。そんな正義の象徴のような人間がいるだけで、きっと世の中は良くなると信じていた。 けれど、事はそんな単純ではなかった。 医者とは命を扱う仕事である。当然ながら、手術のひとつとっても全てが成功するとは限らない。 難病の治療に成功したところで、同じ治療法で全ての人が救えるわけではない。 99%成功する手術でも、予期せぬ出来事で残りの1%を引き当ててしまうこともある。 あと数秒早く手術を始められれば助かったというケースもある。 結局のところ、人が一生のうちに救える人間の数など数えられる程度だ。 だから、救える時があれば救えない時もあると割り切るしかなかった。 とある少年が抱えていた、手術の成功率が5割の病気を治した時だって、特別嬉しく思えなかった。 その少年、佐神善との出会いが、堂島の価値観を少しだけ変えた。 最初は彼に対してもなにも感じていなかった。 退院してからも、病弱の幼馴染、糸葱(あさつき)シスカに会いに病院に通っていたのを見かけた時だって、時期に来なくなると思っていた。 けれど、彼は何度も足を運んでいた。毎週必ず、雨の日でも雪の日でも。小学生から中学生に、高校生になってもずっとお見舞いに足を運び続けた。 そんな彼に次第に興味を持った。 どうしてそこまで気を配ってやれるのか、食事でもしながら話を聞いてみたかった。 聞けば、大層な理由もなかった。『シスカに元気になってほしい』。ただそんな優しさだけで彼女のもとへ足を運んでいたと分かった時、堂島は嬉しくなった。 優しさに溢れた命を救うことが出来たんだという、医者の喜びに改めて向き合えた。 シスカに対してもそうだ。 彼女の病気は何度手術をしても治らなかった。堂島自身、先も長くないとどこか諦めていた。今でも完治する確率は低いと見立てている。 けれど、確信していた。 善の優しさがシスカの支えとなっており、ある晴れの日に彼らが手を繋いで退院してくれることを。 割り切っていたはずの感情が、再び蘇ってきた。 彼のような優しい命を救いたい。その優しさで傍の人を救ってほしい。そんな者がいれば、きっと世の中は綺麗になるんだと。 それが医者である自分の本来の願いだったのだと。 その一方でこうも思う。 彼らと真逆の、その一人がいることで何人もの命を害する者がいる。 そんな者達がいなくなれば、どれだけの命が救われるだろうと。 医者である以上、そういった者たちが運び込まれてくれば手術もするが、これから悪党に奪われる命を見捨てていいものか。 否。 悪という病巣は野放しにできない。 一人で全てを狩りつくすのは無理だとしても、恐怖を植え付けることで抑制することはできる。 だから、堂島は偶然手に入れた吸血鬼(ヴァンパイア)の力を使い、悪人を切り殺してきた。 悪に奪われるであろう命を穢させないために。悪事を働けば殺されるという恐怖を病巣共に植え付けるために。 『医者』という正義と『悪党狩り』という恐怖。その二つを象徴する存在であり続けることこそが、彼の望む『ヒーロー』の在り方だった。 そしてそれは殺し合いに巻き込まれても変わらない。 老婆の語った報酬、死者の蘇生には微かに心が傾いた。愛する家族を取り戻せるんじゃないかと。 けれど、そんなものはまやかしだ。所詮は老婆の掌の人形でしかない。 だから堂島の方針は変わらなかった。『悪を斬る』。当然、その悪にはあの老婆も入っている。 名簿には知った名が幾つかあった。 ドミノ・サザーランド。狩野京児。加納クレタ。芭藤哲也。そして―――佐神善。 クレタと芭藤は確かに死んだはずだが、この殺し合いの為にわざわざ蘇らせたのだろうか。なんにせよ、彼らは間違いなく人々に危害を加える。斬り捨てておくべきだ。 ドミノと狩野京児は燃然党の中では残忍残酷と評判が悪いが、民間人には被害を及ぼしたという話は聞かない。あの老婆を討つ為に手を組むことも考えよう。 再三警告しても善を戦いに巻き込む以上、一時休戦、以上の関係は作ろうとは思わないが。 そして善。彼は死なせない。必ず生かして返してみせる。 方針を定めた堂島の耳に、ほどなくして戦闘音が届く。 彼はすぐに吸血鬼の姿に変身し、急いで現場へと足を進めた。 もしも善がそこにいれば必ず戦っているだろう。死なせる訳にはいかない。 やがてたどり着いた先に見たのは、巨大な怪物に刀を構え対峙する少年。その背には傷ついた少女が倒れている。 「命はお前の玩具じゃない。失われれば二度と戻らないんだ。ゾッド、俺は命を踏みつけにするお前を絶対に許さない!!」 声が聞こえた。怪物に臆することなく響く、少年の声が。 「お前に誰も奪わせない!罪なき命がお前の欲に踏みつけられる前に、俺がお前の首を斬る!!」 遠目に見ていてもわかる。少年と怪物には如何ともし難い実力差がある。 あのまま戦い続ければ、確実に少年は死ぬ。 けれど、彼は立ち向かうのだろう。 剣を振るうことで救える命があるのなら、彼はその身を傷つけても戦うのだろう。 彼のように―――佐神善のように。 「...ハッハッハッ」 思わず笑いがこぼれる。 果たして生涯のうちに、あそこまで他人の為に身体を張れる人間に何人が出会えるだろう。 自分は幸運だ。善のような少年に二人も出会えたのだから。 「だったら、死なせる訳にはいかないな」 堂島は駆け出した。己の正義を貫く為に。『善』を摘む悪を罰する為に。 そして彼は―――怪物の左腕を斬り落とした。 ☆ 「素晴らしい剣技だ。俺の腕をこうも容易く断つとはな」 ゾッドは斬り落とされた左腕を拾い、切断面同士を合わせた。 すると、たちまち皮膚と筋繊維が修復され、左腕はあるべき場所へと戻った。 (ドミノと同レベルの再生能力か...吸血鬼ではないようだが) 堂島自身、吸血鬼という異端だが、ゾッドから発せられる禍々しい気配は今までに感じた類のモノではなかった。 ならば一体これは... (なんにせよ、思ったよりも手強そうだ) 「ありがとうございました。俺は竈門炭治郎と言います」 突然の異形の来訪者に面食らった炭治郎だが、ひとまずは助けてくれた礼を言おうと頭を下げた。 「あの、あなたはいったい...?」 困惑する炭治郎の問いに、堂島は仮面の奥で笑顔と共に返した。 「ヒーローさ」 【F-6/1日目・深夜】 【ゾッド@ベルセルク】 [状態]健康 [装備]なし [道具]基本支給品、ランダム支給品0~2、右腕に刺さった大柴ソウスケの日本刀@デビルマンG(炭治郎の支給品) [行動方針] 基本方針:本能の赴くままに戦う 1:乱入者(堂島)と戦う ※参戦時期は15巻くらいからです 【堂島正@血と灰の女王】 [状態]健康 [装備]なし [道具]基本支給品、ランダム支給品1~3 [行動方針] 基本方針:悪を滅ぼし正義を生かす。 1:炭治郎たちを救う。 2:善を生還させる。ドミノと狩野とは積極的に争うつもりはない。 ※参戦時期はドミノと内通の契約を結んだ辺りです。 【御園かりん@魔法少女まどか☆マギカシリーズ】 [状態]頭部出血(中)、全身にダメージ、気絶寸前、疲労(大)、煉獄杏寿郎の日輪刀@鬼滅の刃(ゾッドの支給品) [装備]なし [道具]基本支給品、ランダム支給品1~3 [行動方針] 基本方針:ゲームから脱出する。 0:アリナ先輩を探すの。七海やちよも恐いけど探すの... 1:炭治郎と行動するの。 2:ぼさぼさ筋肉おばけ(ゾッド)、恐いの... 3:ヒーローが現れたの...! ※参戦時期はアリナがマギウスに所属しているのを知る前からです 【竈門炭治郎@鬼滅の刃】 [状態]出血(中)、全身にダメージ、打撲(中)、疲労困憊 [装備]なし [道具]基本支給品、ランダム支給品0~2 [行動方針] 基本方針:殺し合いを止める。 0:ゾッドに怒り。被害が出る前に倒す。 1:善逸、伊之助、玄弥、時透、天元との合流。 2:かりんと行動し知人を探す。 3:鬼舞辻無惨を斬る。鬼を斬る。 ※参戦時期は柱稽古の辺りからです ※鼻が利く範囲が狭まっています。 Next [[]] Previous コイントス 前話 名前 次話 START ゾッド [[]] OP 堂島正 [[]] START 御園かりん [[]] OP 竈門炭治郎 [[]]
https://w.atwiki.jp/seitokai_ss/pages/36.html
「真冬、もう少しだけ辛抱していてくれ」 真冬からの返事はない。まだ脈はある。だからまだ助けられるはずだ。 犯人はもうわかった。 生徒会に恨みを持っている人物はあの人しか居ない。最悪会長さんも紅葉先輩、そして鍵もやられているのかもしれない。 「だった一人でもやってやる」 今からあの人がいる場所へ全速力で行って、倒して、解毒剤を奪って真冬に飲ませる。 これだけの行動に出たんだ。きっと罠を仕掛けているに違いない。 それでも間に合わせて見せる。 「900秒だ。900秒で全部終わらせてやる」 勢い良く扉を開いて踏み出した。 疲労感が体を重くする。 今思えば今まで何もしてこなかったあの学校が今日になって突然襲ってきたのはこのためなのかもしれない。 でも、そんなことは関係ない。 「教えてやるよ。椎名深夏を怒らせるってことがどれだけ恐ろしいってことかを」 廊下は走ってはいけない。そんなことぐらい分かっている。 でも今はそんな常識をあたしは消し去る。 頭の中の枷が外れた。もうあたしには一般常識なんて通用しない。 物理法則もなにもかもが今のアタシには通用しない。 世界はめまぐるしく過ぎ去っていく。 常識と日常に閉ざされた世界は、それら全てをぶっ飛ばした今のあたしには見えないものだ。 だから、常識ではないそれが目に入った。 そこは日常じゃなくて非日常だった。常識はなくて非常識な空間だった。 それは巡に似ていた。巡なのは間違いない、でも巡じゃない。 巡にとてもよく似た人は床一面に広げた紅いカーペットのようなものに横たわっていた。 でもそれも間違いだって近づいてから気づいた。 これはカーペットじゃない。ただ紅で床が染まっているだけだ。 「巡!! おい、しっかりしろ巡!!」 「深夏……ゴホッ」 「喋るな!! 傷は……あ、浅いから」 「自分の体よ、自分がいちばん分かっているから」 巡は巡だった。でも傷が深い。血が止まらない。 抱えると制服は紅く染まっていた。 「深夏、逃げて。今すぐ碧陽から逃げて」 巡はそんな事を言った。でも、そんな事出来るはずが無い。真冬の命が掛かっているんだ。 「そんなの出来ない。それにこんなことをした奴をあたしは」 「床の染みは守よ」 「!!」 「守は声も姿も必要ないからこんな目に遭ったの。だから深夏だけでも逃げて」 巡の顔色はどんどん悪くなっていく。声を出せていられるのもあと僅かだろう。 もう真冬を助けるためだけじゃない。宇宙兄弟の敵討ちだ。 「そんな事聞いて、逃げられる訳ないだろ。あたしの怒りは誰にも止められない」 「いいよ。私はあいつのこと憎んでいないから……」 「巡? おい、しっかりしろ。巡、死ぬな巡!!」 巡はあたしの腕の中で静かに息を引き取った。 泣いている場合じゃないのに、涙が流れてきた。急がなきゃいけないのに、急げない。 「巡、守、仇は必ずとるから」 涙を拭いて先に進んだ。あの人がいる場所まであと少しだ。 曲がり角を曲がれば目標はあと少しというところで、そこから先は非日常だと気づいた。 日常と非日常を分ける目印の様に彼はそこに倒れていた。 病的な白い髪は紅かった。男なのに細い腕は折れていた。 善樹だ。中目黒善樹だ。 「どうして」 彼はそう言い残して息を引き取った。 その言葉には恨みはない。疑問だけがあった。 曲がり角に人の背が見えた。 あの男が善樹や巡達を殺ったんだ。そんな確信があった。 それなのにあたしの足はここに来て男と遭遇することを怯えている。 この曲がり角を曲がればあたしに日常は永遠に崩壊する。 でも、進まなければなにも始まらない。 「今更何を怯えているんだ。あたしは椎名深夏!! こんなところで逃げたりはしない」 運命の曲がり角を曲がった。 そこにいた男の手は血で染まっていた。 予想はあった。 巡は恨んでいないと言った。 善樹はどうしてと恨みよりも疑問を優先させた。 それでも否定していたから思いつかなかった。こいつがここにいると誰よりもあたしが思いたくなかった。 「どうして……どうしてだよ。どうしてお前がっ!!」 「許してくれとも愛してくれとも言わないぜ、深夏」 「なんでお前が、お前があの三人を殺すんだよっ、鍵!!」 そこにいたのは他でもない鍵だった。 涙を流しそうなわけでもないのに、とても悲しい瞳をした鍵だった。 「答えろよ鍵!! どうしてなんだよ」 「深夏なら分かるだろう。こういう時どういう行動を取るべきか」 「あたしと戦うつもりか?」 「そうだ。安心しろ、深夏を傷つけることはしない」 「鍵、そこを今すぐどいてくれ。真冬の命が危ないんだ。あたしは藤堂先輩に会わなきゃいけない」 「分かっている。でも、だからこそ深夏を通すわけには行かない」 鍵が何を考えているのかなんて分からない。分かるのはここを通すつもりはないということだけだ。 それは真冬の命が掛かっていたとしても譲れないらしい。 鍵は悪い奴じゃない。いい奴だ。その鍵がこんな行動に出るなんてなにか理由があるんだろう。 でも、それはあたしには関係ない。 「鍵悪いがあたしは鍵を倒してでもここを進まさせてもらう」 「そうか。仕方ないな。深夏の相手は本当はしたくなかったけど」 「鍵、行くぜ。ここで決着をつける」 「ああ、来いよ深夏。相手をしてやるよ」 それは激闘だった。 四天王とか言っていた妙な連中との戦いよりも遥かに激しい激戦だった。 床には穴が開き、天井は崩れ、壁は砕け散る。割られた窓の硝子の破片が夕焼けで当たりを照らしている。 決着はついた。 「大丈夫か、深夏」 「鍵……杉崎、鍵」 あたしは床に伏して鍵を睨みつけていた。 鍵はあたしに攻撃してこなかった。徹底的にあたしの足止めに徹していた。 組合うことができれば倒せた。でも、鍵はあたしと正面からは戦わず体力を削る索に出た。 「卑怯だぞ鍵!!」 「目的が違うだろ。俺は深夏を傷つけずに終わらすこと。深夏は俺を倒すこと。その違いが深夏の不利に働いただけだぜ」 「くそっ」 鍵はあたしの戦う力を削ぐことを目的としていたみたいだ。 傷つけたくないという鍵の言葉は本当だった。でも今はその言葉がとても悔しい。 悔しいか深夏。でも、深夏の体調が万全だったら立場が逆転していただろうな。まあ、だからこその四天王なんだが」 「どういう意味だよ鍵!! まさか、あいつらは鍵が」 「……ああ、そうだよ。深夏封じのために俺が送った。そうじゃなきゃ深夏は倒せないからな」 「お前は、真冬のことがそこまで嫌いだったのか!? そんな殺したいほどに組んでいたのか!?」 「いや、真冬ちゃんは大事だ。でも、会長も大事だ」 「どういう事だ? まさか会長さんもやられたのか」 なんとか立ち上がって、鍵に尋ねた。やっぱり鍵も理由があってこんなことをしているんだ。 「話しすぎだな。まだ、立ち上がる体力が残っていたのか深夏」 「く、鍵。一緒に戦おう、そして真冬と会長さんを助けよう」 「その心配はいらないぜ深夏。会長も真冬ちゃんも深夏も俺が守るから」 「鍵、お前はどうなんだ? まさか、お前」 「……」 鍵のあんなに思いつめた表情はあの日以来だ。夏のあの日鍵に合った日以来だ。 二人を助けれなかったことで苦しんでいた頃の鍵の表情だ。 「ふざけるなッ。生徒会にはお前も必要なんだ。あたしが居て真冬がいて会長さんがいて知弦さんがいて、そしてお前が居る。それが碧陽学園生徒会だ」 「悪いな、その日常は今日限りだ。形ある物はいつか壊れるから」 「そんなことさせない!! 変わっていいものもある。だけど変わっちゃいけないものだってあるんだ」 「まだ戦えるのか。だけど無駄だ深夏。お前の動きは既に見切っている」 見切っている。鍵の言うようにあたしの攻撃は一度も鍵に当たらなかった。鍵は今までの付き合いでもうあたしの攻撃を見切っていたようだ。 全ての攻撃はさばかれてあたしは鍵に体力を消耗させられて倒された。 どれだけ素早く殴っても、どれだけ鋭く蹴っても、全て無効化される。 でも、それはさっきまでの話だ。 「さっきまでのあたしと同じと思うなよ。この怒りがあたしを強くする。もうお前にだって見切れない」 「やってみろよ。俺を倒すこともできないようだったら、真冬ちゃんを助けるなんてただの妄想だ」 「あたしのこの思いがその妄想を現実に変えてやる」 体中を感情が走る。これは怒りだけじゃない、あたしの中の仲間への強い想いと絆だ。それがあたしを次の段階へ進ませる。 あたしの体に収まりきらない力はリボンを引き裂いた。力を浴びた髪がなびく。 「なにっ、消えた!?」 「こっちだ鍵!!」 体はもうガス欠だ。でも、足りない分を補ってくれるのはあたしの仲間たちへの想いだ。だからあたしは戦える。 「これが未来へと繋がる友情の力だ。ライジングエア!!」 「ぐはっ。まさか、これほどとは」 「あたしが皆を守る。真冬も会長さんも紅葉先輩も、そして鍵!! お前があたしの事を守ろうとするようにあたしもお前を守る」 「うぅ、だけど深夏。俺は倒れるわけには行かないんだ。会長を守るためにも、真冬ちゃんを助けるためにも、お前のためにも俺はまだ倒れるわけにはいかないんだ!!」 鍵はまた立ち上がった。でも、今のあたしを倒せる力はもう残っていない。 「鍵、何度やっても同じだ。一人で全部背負い込もうとするお前が、ここに居ない仲間の力を借りて一緒に戦うあたしに敵う道理はない」 鍵はそこで両膝を突いた。その鍵にあたしは手を差し伸べた。 「何やってんだ。鍵、お前も一緒に行くぞ。真冬の解毒剤を探すんだ。そして会長を助けだすんだろ」 その手を鍵は掴んで立ち上がった。 「そうだな、俺は馬鹿だな。でもな深夏」 鍵が何かを言おうとした時だった。突然目を見開いた鍵は叫んだ。 「伏せろ!! 深夏」 でも鍵を倒したあたしの体の反応は鈍かった。そんなあたしを鍵は力づくで倒した。 ドンッ そんな音を背景にあたしの目に映ったのは衝撃を受けて、血が吹き出る鍵の姿だった。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/554.html
秋祭り2日目~夕方2 これでも、それなり以上には経験を積んだつもりだった。 とある事情によって都市伝説と戦うことになって数ヶ月。 そのなかには危険なんかいくらでもあったし、「あれ、これマジで死ぬんじゃね?」と 思わされたことも一度や二度ではない。 《ジェットばあさん》と契約した時などMS5(マジで死にます5秒前)な状態だった。 しかし、それら全てを合わせても、今後ろに迫る脅威には及ばないと断言できる。 「…っ、あああああぁぁぁぁァァァッ!」 全力で叫ぶ。そうでもしないと、この恐怖を振り切ることなどできないから。 《夢の国》のマスコットでなく、ましてや黒服なんかでもないその恐怖の名は。 “全裸のハゲたムキムキ筋肉ダルマがいい笑顔を(本当に、憎らしくなるほどこの上なくいい笑顔を)満面に浮かべ凄まじい勢いで後を追ってくる”。 「たぁぁぁすぅぅぅけぇぇぇてぇぇぇぇぇぇぇ!!」 叫んではみても、周囲には人っ子一人いないのでなんの意味もない。 《ジェットばあさん》の能力を発動させようとしても、条件が満たされないのでそれもできない。 ……《ジェットばあさん》の発動条件は“目の届く範囲に自分よりも速いものがある”こと、“ある程度封鎖された空間内である”こと、 “自分に危害が加えられる”ことの三つの内のどれかを満たすことだ。 先程の戦闘では、グーフィ〇の斬撃の余波によってその条件が満たされた。 今のこの状況ではその条件が一つも満たせない…というか、満たしたくない。 一度背後のマッチョマンに捕まってしまえば、“自分に危害が加えられた”と見なされ発動もできるだろう。 しかし、その手段はどうも嫌な予感がしてならない。 あのマッチョに捕まった瞬間何かが終わってしまうような、それと同時に何かが始まってしまうような、そんな気がする。 「だーもうちくしょう、不幸だーーーーーーっ!!」 叫びつつもさらに自らの足に力を込め、日が傾きつつある街をこっちは駆け抜けていった。 前ページ次ページ連載 - 女装少年と愉快な都市伝説
https://w.atwiki.jp/yaydex/pages/56.html
きょー凸が生み出した名言の一つ 根本的な説明を加えず、浅い段階で「でも共感できるよね?」といい、意見が大きく分かれる段階で共感喧嘩に持ち込む方法。コンドームちゃんの元来の意味から乖離し、きょー感喧嘩を多用するものが大量発生した。 要するに誤用である。 共感喧嘩
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/24602.html
登録日:2012/02/17(金) 15 41 23 更新日:2024/08/23 Fri 17 53 56 所要時間:約 16(格納部込みで25) 分で読めます ▽タグ一覧 この漫画が遅い! しまぶーからは許可とった パロネタ ブラックジョーク ヤングマガジン 下ネタ 傑作or問題作 呪術廻戦ネタ元項目 喧嘩商売 喧嘩稼業 宇都宮市 木多康昭 栃木県 格闘技 格闘漫画 淫行条例 漫画 講談社 週刊ヤングマガジン 最強の格闘技は何か!? 多種ある格闘技がルール無しで戦った時… スポーツではなく 目突き金的ありの『喧嘩』で戦った時 最強の格闘技は何か!? 今現在 最強の格闘技は決まっていない ジャンプ伝説の怪作『幕張』で一部に知られる木多康昭の漫画。ヤングマガジンで連載。全24巻。 第1部『喧嘩商売』終了後、数ヶ月の休養期間を経て第2部……のはずが作者が逃亡を続け、4年後ついに捕獲されて強制的に連載が再開。 第2部『喧嘩稼業』として現在ヤングマガジンで連載中。既刊13巻。 なお、作画にはコンピューターグラフィックスが使われている、それを導入したことにより、書くペースが遅くなってしまい、現在は隔週連載になっている。 〇内容 行座宇都宮高校へ転校してきた主人公・佐藤十兵衛の喧嘩にまつわるストーリーを描く。 要するに格闘漫画なのだが、格闘家のフィジカルや技術以上に知略・策略が重視されており、特に十兵衛の卑劣ギリギリな事前・戦闘中の策謀が見どころ。 例を挙げると、試合であれば自分有利なルールに設定されるよう画策したり、催涙スプレーを使い、相手の視界を奪ってビルの屋上から転落を誘導するなど。 また合間に挟まれる、木多漫画ならではの本筋には関係ないブラックギャグ色の強いエピソードがこの作品の個性を強くしている。 〇登場人物 ◆富田流 実在する古武術流派。 冨田勢源(作中で語られたところによると、『バガボンド』の小次郎の師匠の鐘巻自斎の師匠)を開祖とする流派。よって刀を扱う技術もある。 文学の一派は江戸後期に分派したものだという。 一子相伝で代々受け継がれてきた立派な流派なのだが、どこぞの6代目がアラフォーになっても童貞なせいで存続が危ぶまれていた。 ●佐藤十兵衛 「そりゃ嘘つくよ 嘘つきなんだから」 本作の主人公。宇都宮ラッパー。 転校初日にチンピラ数名をボコボコにし、さらにヤクザを教室から投げ飛ばしたため全校生徒から恐れられるようになった。 詳しくは項目で。 ちなみにエアリア充の童貞で仮性包茎。 ●入江文学 「絶対に田島は俺がぶっ殺す」 『活殺自在の古流武術家』 古武術富田流6代目継承者。十兵衛の師匠。通称文さん。 小さい頃から武術一辺倒だったため、性知識が乏しく38歳現在未だに童貞。その事を言うと本気で落ち込む。 9年前、父を田島彬に倒されて以来田島に復讐するため修行を積んでいる。 その修業はそのへんのヤクザの事務所をメタルスライムを狩るかのように襲撃して全滅させるという凄まじいもの。学生時代には既にハマっていたらしい。 当然報復に来るヤクザも返り討ちにして経験値にしている。 しかし近年はその程度では練習台にならず、十兵衛を弟子にしたのは彼を練習相手にするという目論見もある模様。 独りで家事をこなすうち、独力でおせち料理を作れるくらいの腕前になった。十兵衛に手作りおにぎりなどを振る舞ってはキモがられる。 十兵衛は彼の弟子だが、恋愛事情においては(ネット及び妄想で)経験豊富な弟子に対して全く歯が立たず、密かにエアリア充疑惑を持ちながらも慄いている。 父とのエピソードは「木多なのに泣かされた」と好評。 その強さや親しみやすい性格からも人気が高い。漫画家・田丸浩史曰く「宇宙一かっこいい童貞」。 ●入江無一 文学の父。富田流5代目継承者。 父(文学の祖父)の不動産収入で生活しており、働かずに修行に明け暮れる日々を送っていた。 巨大な灰色熊を蹴りの一撃で殺害し、空手王と讃えられる山本陸が立ち会いを望むなど、その強さは作中でも屈指と思われる。 しかし、9年前に事前のある戦いで重傷を負っていたところを田島彰に奇襲され、昏睡状態に陥る。 8年の歳月を経て目覚め、文学の成長を見届けながら息を引き取った。 ◆暴力団 ●工藤優作 「燃えるぜ」 『殴られれば殴り返し捕まえられればへし折る 原始的な戦い方をする用心棒』 最強の喧嘩師の異名を持つ男。 生まれた時に母親に捨てられ、死にかけた経験から体内のアドレナリンを自由に放出する事ができる。 また身体能力も凄まじく、握力だけで相手の骨を折り、ビルから突き落とされようが倒れない耐久力を持つ。 上記の名前は15歳の時にヤクザから買って得たもののため、生まれた時の名前は存在しない。バーローの父親は関係ない。 強い敵と戦い戦闘に満足すると「燃えたぜ」とつぶやき逆に手ごたえがなく満足しないと「燃えねえな」とつぶやく癖がある。 本格的に喧嘩業に身を投じる前だが、十兵衛の仕掛けたさまざまな罠を超人的なパワーでねじ伏せ十兵衛を返り討ちにし、 ついに失禁しながら命乞いさせ殺害寸前まで追い詰めたものの、仲間のヤクザから止めが入った(*1)ことで「親に救われたな」の捨てセリフで彼に完全な敗北と強い恥辱と屈辱を味わせた。 そのため、現在はこの工藤を打倒する事が十兵衛の大きな目標の一つとなっている。 一方、勝利した工藤も無傷では済んでおらず、しばらく病院で療養することを余儀なくされるほどの状態まで追い詰められていた。 その分十兵衛との戦いに満足し「燃えたぜ」とつぶやいた。 + ネタバレ格納 陰陽トーナメント第一回戦にて梶原と対戦。試合前から仕掛けられた罠、試合中の戦略、更には純粋な技量で追い詰められ、遂には致死量の毒を受けながらも奮起し勝利。 対戦後は負傷を癒すためにICUに搬送、療養していたが、そこに十兵衛がかつて素性を調べるために雇った探偵と謎の女性と共に現れ… 「なんて身銭を切ってテメーの母親捜してやって殺されなきゃいけねーんだよ」 ●梶原修人 「燕よ 立ち上がれ 燕よ 飛べ!!!」 『スポーツではない戦い方を得意とする剣豪』 中日から巨人に移った井端選手古武道「梶原柳剛流」継承者。 13歳で初めて真剣を握り、その日に燕を切り落としたという天才的な実力者だが、流派の名誉のためならばあらゆるモラルを無視する危険人物。 ……なのだが、全体的に小物っぽさが漂う残念な人。詳しくは項目で。 ◆陰陽(インヤン)トーナメント主催者 ●田島彬 総合格闘家。元進道塾門下生。 ボクシング・ヘビー級チャンプを一蹴する圧倒的な実力を持つが、それ以上に最大の武器は十兵衛をも上回る知略。 ルールの隙を突いて直接戦う事なく対戦相手を死に追いやり、裏格闘場では対戦相手を蹴りの一撃で殺害するなど、一切の情を持たない男。 9年前に山本陸や無一を襲撃し、陸の片目を奪い無一を昏睡状態に追いやった。 そのため、進道塾関係者や文学からは仇と狙われている。 アメリカで得たファイトマネー2億ドルを手に帰国し、国内の強者を集めたアンダーグラウンド大会「陰陽トーナメント」を主催する。 ◆進道塾 フルコンタクト空手団体。モデルは実在する極真空手か。 ●高野照久 進道塾の天才高校生。来るとわかっても避けられない「光速後ろ回し蹴りの高野」の異名を持つ。 十兵衛のクラスメイトでもある。 非童貞、しかも相手はハーフのビクトリア。ノーとは言えない性格。 かつていじめられていた十兵衛を不良から助けた事があり、その出来事が十兵衛を喧嘩の道に進ませた。 後に十兵衛と夜の体育館で闘い、暗い体育館を利用した策略と十兵衛に技を盗まれ続けた事により敗北。 その後は喧嘩を商売とするために総合格闘技に転身する。 イッてる奴の多いこの漫画において貴重な爽やか風味の善人だが、そのせいか噛ませ犬役が定着しつつある。 十兵衛の(一応)良い友人なのだが、しれっと利用されているあたりがなんとも。 陰陽トーナメントでは十兵衛のセコンドとなり、彼の謀略の片棒を担がせられる。 ●山本陸 進道塾創始者。『空手王』の異名を持つ最強の空手家。モデルは大山倍達か。 古流空手の寸止めルールに不満を持ち離脱した過去を持ち、一番弟子である上杉と共に防具を用いない直接打撃スタイルの空手、進道塾を立ち上げた。 圧倒的な実力で名声を欲しいままにしていたが、9年前にかつての弟子・田島彰に襲撃され、片目を失う。 (なお、この件が無一の仕業と勘違いされた事が、前述の無一の悲劇に繋がる) その後は武者修行を名目に消息を絶ち、残された進道塾は分裂する事となった。 進道塾秘伝「煉獄」の開発者でもある。 ●山本海 陸の息子。現在の進道塾館長だが、実力・人望の両面において疑問が持たれており、塾の分裂を防ぐ事ができなかった。 陰陽トーナメント開催に伴い進道塾代表として上杉を復帰させねばならなくなり、自らの器の小ささに号泣・心情を吐露しながら彼に復帰を要請。快諾され、共に分裂していた流派をまとめあげる。 ●上杉均 「てめぇら黙って俺について来い!!」 『義のためなら己のすべてを失う事ができる喧嘩王と呼ばれた空手家』 進道塾高弟。陸に並ぶ実力を持つとされる『喧嘩王』。 弟子想いで義侠心があり人望も高いが、それ故に勘違いで無一を襲撃、遺恨を残してしまった。 進道塾の掟に背いた事で破門されていたが、陰陽トーナメント出場のため進道塾に復帰。 陸を除けば、「煉獄」を完全な形で使える唯一の男。 + ネタバレ格納 陰陽トーナメント第一回戦では芝原と対戦。達人対達人の戦いの中、遂に完全な形での「煉獄」を解禁。 瀕死の重傷を負い、半ば相打ちになりながらも芝原を撃破した後は彼のセコンドである佑にタオルを投げさせ、いつかの再戦を約束しながら心室細動を起こした芝原の命を救わせた。 ●橋口信 元進道塾高弟。中量級・軽重量級で三度の全国優勝経験を持つトップ選手。 上杉に恩義があり、彼が塾を破門されたのを受けて自身も塾を離れ、総合格闘技に移籍する。 しかし、八百長の依頼を断った事で暴力団・講談会と敵対し、雇われた工藤に襲撃を受けて敗北。 その後は借金返済のために講談会の用心棒として活動していた。 文学の正式な弟子としてメタルスライム講談会狩りを続ける十兵衛と激突。 十兵衛の策略と富田流奥義「金剛」の前に敗れ去る。 その後もちょくちょく登場。陰陽トーナメントでは上杉のセコンドを務める。 ◆柔道 ●金田保 (いつも思う・・・・人に感謝されるのは気持ちいいと) 元オリンピック柔道金メダリスト。現在は総合格闘家。 実力も相応にあるが、かつて国体の1位・2位を罠にはめ失格させ、自分を繰り上げ優勝できるように仕向けるなど目的のためには一切手段を選ばない。 専属ドクターである後藤とは学生時代からの親友だが、当時から彼に濡れ衣を着せて利用していた。 他にも当時の担任の弱みを握ってレイプし、彼女が後藤と結婚した後もしれっと関係を続けるなど、「こんな悪い奴見た事ない」というキャッチコピーを全く裏切らない、どうしようもない腐れ外道。 策謀家という点では十兵衛と似ているが、十兵衛と違い良心の欠片も残っていない。 その一方で、目的のためなら自身のリスクも厭わないなど、ただの卑怯者とも一線を画する。 + ネタバレ格納 「強くなるって楽しいな・・・・」 ドクターである後藤を利用してドーピングも常習的に行っており、柔道家ながら打撃戦も得意。 大晦日格闘技イベントにて十兵衛とデスマッチで戦う。 試合前に十兵衛に挑発された事もあり、互いに事前の策を徹底的に行使した上で試合に臨んだ。 グローブにメリケンサックを仕込み、試合中に胃に仕込んだ時限式のドーピングで「魔人」と化して十兵衛を何度も追い詰めるも、十兵衛の策でとどめを刺しきれないまま金田自身も睾丸破裂・骨折多数の重症を負う。 最後の切り札として時限式カプセルを一旦吐き出して直接服用し、限界を超えて魔人化。 勝ちを確信するも、十兵衛に自分が吐き出した残りの薬剤を飲まれ、両者魔人化しての打ち合いの末に薬の有効時間を読み負け、完全に勝機を失う。 負け惜しみも十兵衛に完全論破され、「煉獄」の前にこれまでの悪行を悔いながら失神KOとなった。 試合後、メリケンサックを持ち込む反則までしておきながら高校生に敗北した事で名声も失墜する。 + そして…… 「お金を稼ぐのは大変だけどやっぱやりがいがあるな・・・・」 煉獄を食らいながらあれだけ懺悔していたのはなんだったのか、資産家である後藤の一家を殺害してその遺産を貰い受ける事をベッドの上で企んでいた。 が、後藤はそんな金田の目論見はとっくに感づいており、「妻を陵辱していた事も全て知っていた。金田が金を稼ぐから付き合っていた」と告げる。 後藤に致死量の興奮剤を飲まされた事に気付いた金田は薬を吐き出そうとするが、後藤に妨害され、彼の目の前で薬剤のオーバードースにより死亡した。 自分の人生を弄び続けてきた悪魔を殺し、復讐を果たした後藤だったが、そのモノローグは「今日、僕の親友が死んだ」という寂しいものであった。 なお、その死はドーピングの失敗による事故として処理された…… ……のだが、十兵衛戦直後の死という事で文学達は「やっちまったな十兵衛」「柔道家殺しと言われていたら本当に殺しちまった」「罪から目を逸らすな!」と十兵衛が試合で殺したと徹底的にネタにしている。 十兵衛は当初は言われるたびに硬直していたが、最終的に開き直るようになった。いいのか。 事実上の『喧嘩商売』ラスボス。 モデルはヌル山こと秋山成勲。 ●関修一郎 「あなたたちの息子は誰と戦っても負けない」 『国民栄誉賞受賞者で高専柔道も経験している無差別級の柔道家』 4大会連続金メダリストであり、国民栄誉賞の授与経験もある最強の柔道家。「仁王」の異名を持つ。 その強さは、同じ金メダリストの金田を6秒で失神させるほど。 またいわゆる我々が知る、オリンピックなどで採用されている講道館柔道だけでなく、「高専柔道」の経験もある。 + 高専柔道について 高専柔道とは戦前~戦中に旧制専門学校や大学予科など、現在で言うところの大学において学生たちが行っていた独自の柔道及びその大会のこと。誕生は1898年とされる。 今「柔道」と聞けばぱっと柔道の始祖加納治五郎が作った本流である「講道館」柔道が思いつくであろうが(オリンピックの柔道も勿論これである)、 これから派生しながら独自ルール/独自組織として本家の講道館が無視できぬほどの勢力を誇っていた。また学生による大々的な大会としても規模/独自性/歴史の長さ全てで世界的にも類を見なかったという指摘もある。 団体戦であることや練習のすさまじさなど特徴も数多いが、関の高専柔道の経験が戦闘能力に関わる部分としては極めて高い寝技能力が挙げられる。 本流の柔道と高専柔道との違いとして大きく上げられるのが、前者はいわゆる「引き込み」と言った自分から寝技に誘う技術が反則とされている一方後者はそれが許されており、 また前者が寝技において膠着状態だとみなされた場合「待て」がかかりお互い立った状態からまた仕切り直しになるのに対し、後者は試合時間いっぱいまで続くことである。 つまり高専柔道においては「試合開始直後からお互いが寝技の攻防に入り、ひたすら粘っこく相手に関節技や締め技を狙う、そしてそれをひたすら凌ぐ――試合終了まで」という流れなど珍しくもなんともないのだ。 逆に高専柔道側からすれば寝技も立ち技(投げ技)も許されているので必然的に寝技重視となったのであり、講道館柔道こそ変に寝技を排斥していると主張していた (実際戦前に講道館がルールの統一を図ろうと高専柔道側に寝技の制限を申し入れたが、高専柔道側が反発したという件もあったとのこと。寝技も立ち技も認めるルールだと高専柔道の選手にはどうしても勝てなかったゆえ、という説もある)。 なお高専柔道とは関係のないシーンではあるが、文学が「嘉納治五郎は柔道を広めるためにスポーツ化しすぎた」と現代の柔道の欠点を指摘(*2)しているところもある。 ちなみに高専柔道は主に寝技の開発でも多くの功績を残しており、関が金田に決めた「三角絞め」も元々大正時代に高専柔道のコーチと選手が他校に勝つため開発したものであり、紆余曲折を経てブラジリアン柔術経由で世界の総合格闘家に広まった。 元々は学生たちが試合に勝つために編み出した技が、数十年の時を経て世界の総合格闘家たちの必修科目になるなど、なんとロマンに溢れた話ではないだろうか。 + 関と高専柔道 なお関がいつ高専柔道に触れたのかは不明である。「戦前~戦中に」と前述した通り、敗戦を機に柔道そのものが軍国主義と紐づけられてGHQによって禁止され、当然ながら高専柔道も消滅した (そのような中を、武道ではなくスポーツであると積極的に宣伝した講道館柔道がひとり生き延び、今では柔道の代名詞として完全な「ひとり勝ち」状態にある)。 ただしいくつかの大学では「七帝柔道」として現在でも高専柔道ルールを採用した大会を開いており、ありえそうなのは関の出身大が七帝柔道に参加している旧帝大であるということか、 旧帝大の七帝柔道部に頻繁に出稽古を行っていたか、あたりだろうか。 まあもっとも喧嘩商売/喧嘩稼業で高専柔道がどうなっているのかわからないので、今のところ関の試合を楽しみに待つしかないのだが……。 なお高専柔道及び七帝柔道では絶対の抜き役(対義語:分け役。勝ち抜きの団体戦である高専柔道において、相手と引き分けて現状をマイナスにしないため分けるのではなく、 相手を抜いて有利を作りだす)を「超弩級」という。 関が七帝柔道の大会に参加経験があるのなら、その実力をもって恐らく「超弩級」の位置であったことは想像に難くない。 文学達は大会参加者の中では金降山と並んで最高峰のフィジカルを誇ると評しつつ、性格の甘さを指摘している。 ●川原卓哉(カワタク) 柔道金メダリスト。金田や関よりも1つ上の世代。現在は現役を引退している。 文学の高校時代の先輩でもあり、インターハイ優勝した年に彼と試合をして敗北した経験がある。 数年後、オリンピック後の会見で「自分は山本陸に勝てるわけがないが、自分に勝った奴(文学)の師なら勝てそう」と発言した事が陸と無一の対戦のきっかけとなった。 今も文学や十兵衛の練習に付き合うなど仲が良いが、割と外道な文学に「いつか俺も利用されて殺される」と恐々としている。 ……既に数年前、山本海に喧嘩を売って門外不出の奥義を出させこっそり撮影する策の片棒を担がされているのだが、全く気づいていない。 陰陽トーナメント編に入ってからは文学とノリのいい会話を交わしつつも、数々の常識から外れたモノを見てはドン引きするシーンが多い。 主に十兵衛・文学チームの一員として偵察要員を務めており、「グローバルホーク(※アメリカの無人偵察機)」の異名を持つ。 ◆日本拳法 実在する武道。略称は日拳。 ●佐川睦夫 「わかってくれればいいんだよ 僕は本当は父さんが大好きなんだから」 『日常に居場所を無くし戦場に居場所を求めた軍隊格闘家』 伝説の拳法家・佐川雅夫(故人)の長男。 父から日拳の英才教育(という名の虐待同然の鍛錬の強要)を受けて育つ。 弟ほどの才能がなかったらしく、弟からは露骨に見下されたり、父親から比較されて超えるべき目安として設定されるなどの扱いを受けていた。 マトモな教育を受けていないため口ぶりはたどたどしく、漢字もまともに読み書きできないが、記憶力や観察力に秀でる素振りがある。 父の指導のもと、すべてをなげうって修練に明け暮れてきたが、若かりし田島に敗北したことをきっかけに実力の限界を見限られた結果精神が破綻。凶行に走る。 その後は海外で傭兵として活動しており、殺した相手の血を啜る奇行で仲間から恐れられている。 ブッ飛んだ奴の多いこの漫画でもトップクラスのヤバい人であり、十兵衛曰く「マジモン」。 自らを捨てた「父」を求め続けており、彼の判断で「父」と見込んだ相手を拉致・洗脳して従わせている。 「あなたが父さんだったんですね」はこの漫画最大の死亡フラグ。 ちなみに我らが十兵衛ちゃんは彼を利用しようと接近・信頼を得た結果「彼が弟の徳夫だったのか」と新種の死亡フラグを建ててしまった。 十兵衛の明日はどっちだ。 ●佐川徳夫 「佐川の日拳に隙はない」 『幼少から人を倒す事のみに多くの時間を割いてきた日本拳法家』 佐川雅夫の次男。とてつもない身体能力・洞察力を持つ天才。読唇術に長け、相手の嘘を完璧に見破る能力も持っている。 動体視力、反射神経が特に鋭く、かつて野球の素人でありながらドラフト指名を受けた事すらある。 一見涼やかなイケメンだが、その実未だに父の死を受け入れられず、常に傍らに父がいる幻覚を見て会話もしている兄に負けず劣らずの精神破綻者。 だが、現在の身体能力も、父の幻覚による強迫観念によって形成されたと考えると皮肉なものである。 才能で劣る睦夫を見下しているが、兄が自分のベッドの下で一週間寝起きしていた事には気づかなかった。 戦うと興奮して眠れなくなるので、自分の試合が始まる直前まで睡眠をとっている。 陰陽トーナメントでは情報のわからない文学と梶原を警戒していた。 + ネタバレ格納 陰陽トーナメントでは第二試合で石橋と対戦予定だったが、十兵衛が石橋を破り乱入参戦したため、十兵衛と戦う事に。 身体スペックと技術では十兵衛を圧倒していたものの、事前に徹底して策を張り巡らせていた十兵衛によって試合開始直前に「煉獄」を受け、ダメージを負った状態での開戦を与儀なくされる。 そんな状態でも十兵衛のあらゆる攻撃をカウンターで切って落とし、あと一歩で勝利をもぎ取れるところまで追いつめるが、最後の最後、 十兵衛が道着を脱いだ際に同調行動で自分も脱いだのが仇となり、梶原が回収していなかった「屍」を食らってしまい戦闘不能に。富田流奥義「金剛」が直撃し、敗北を喫した。 前述のとおり、洞察力が高いにもかかわらずに第一試合を寝ていて見ていなかったのが敗北の遠因となった。 (もし見ていたとしたら、工藤と梶原の会話を読唇術で読み取って毒の在処に気づいて対応できていただろう…) その後は彼を身内に引き込みたいタン・チュンチェンと板垣組の取引により、12億円で命を救われる。 が、逆に言うと命と引き換えにタンに12億の負債を背負ってしまったのであり、彼の元から離れられなくなったとも言える。 ちなみに「屍」をぶち込んだ当の十兵衛は、最初に「屍」を持ち込んだ梶原が治療法を知っていると高をくくっていたが、当の梶原が第1試合で負けてさっさと帰国していたために頓挫。十兵衛・高野の間では死んだものとされてしまった。 高野「俺はもうシリウスを見ることはできない!」 + ... (嘘を見抜ける俺だったが兄の真偽だけはわからなかった) (だが今は兄の言葉の中に一つだけは確実な真実があった事がわかる) (父さんが死んだのは外見だけだ) 「あなたが本当の父さんだったんですね」 「??? 日本語の比喩表現?私はこのホテルのオーナーをしているタン・チュンチェンといいます」 「ええ…勿論わかっていますよ」 (どうやら一時的に記憶を失っているようだな) その後、兄・睦夫のように、ベッドの上でタンを父親と認識した徳夫。 もうやだこのマジモン兄弟。 ●佐川雅夫 佐川兄弟の父親であり、かつて山本陸、川口拳治と同様に寸止めルールへの不満から古流空手を離れた男。離脱した後は自身の求める『実戦』を見出し日本拳法に転向した。 己の老いを悟り、最強への道を託して兄弟を厳しく育て上げ実際に強者にしたが、ただ強さだけを追い求めた彼の教育は兄弟の人格を決定的に歪めてしまい、拳治からも苦言を呈されていた。 本編開始時点で既に故人となっているが、睦夫徳夫双方の幻覚として出てくる。プロレス興業を妨害していたことからヤクザと揉めており、その怨恨で殺害されたと見られている。 + ... 電話が鳴っている 電話が鳴っている 電話が鳴っている 「父さん 僕だけに一生日拳を教えてください 父さんに勝ったら 約束ですよ」 十兵衛との対戦を終えた徳夫の回想によって、共謀した兄弟によって惨殺されていた事が判明。 息子である徳夫からも「思い通りになる駒が必要だっただけ」と言い切られ、内心疎まれていた彼だったが、それでも二人に与えた影響は大きく、やがて兄弟は狂気的な結論に辿り着く。 ●菅野祐太郎佐川雅夫 陰陽トーナメントにて睦夫のセコンドを務める男。 当初は会話も出来ていたが、トーナメントに向かう飛行機内で徳夫を襲撃し返り討ちにされて以来精神の均衡が崩れてしまっており、奇行を繰り返している。 「葉っぱじゃないよ♪」 「佐藤だよ♪」 + (なぜ俺はここにいる……しかも裸で……体育座り) 本当の名は上記の通り菅野祐太郎。睦夫とは小学生の頃同級生だった程度の接点しかない完全なる赤の他人である。 元々は子供の頃から通っていた進道塾で黒帯三段の腕前と増長した暴力性を得たDV夫であり、逃げ出した妻と義理の両親への報復に向かうために道を歩いていたところを睦夫に誘拐された。 陰陽トーナメントに出場するにあたり、セコンドに父を必要とした睦夫は「父とするため」の約五ヵ月のトレーニングを課し、ドーピングや隠し玉の温存などを利用して鍛錬したがそれでも敗北。 顔の形がわからなくなるまで痛めつけられた後は『佐川雅夫』として睦夫に引っ張り回され、時折正気を取り戻しては鉄拳制裁を受けている。 最終的に妻の名も自分自身の名前も思い出せなくなる程に痛めつけられ、意識が混濁する中での洗脳と狂気的な夢を経て『佐川雅夫』の名と睦夫の狂気を受け入れてしまった。 「私の名は佐川雅夫 記憶のほとんどを失っているがそれは左程重要な事ではない」 ◆ボクシング ●石橋強 「お前田島と同じだな!!!」「殺す!!」 『どんなに殴られても倒れないヘビー級ボクサー』 日本人ながらWBO世界ランキング1位の怪物。「東洋のフランケンシュタイン」の異名を持つ。 その分厚い巨躯と一枚アバラ、強固な首、そして後述のメンタルによって凄まじい打たれ強さを誇る。 それゆえに誰からも試合を避けられるようになり、長年1位に就き続けながらも未だに王位戦の機会がない。 WBC王者であるウォーレン・ウォーカーも彼との対戦は避けていたほど(テクニカルに戦うウォーカーとの相性は最悪)。 フットワークもかなりの練度であり、頭も良いため純粋なボクサーとしても超一級。 ヘビー級ボクサーこそが世界最強と信じており、下の階級のボクサーを「弱い奴らが群れているだけのコロポックル」と見下している。 そんな性格なので親しい者もおらず、あまりに強すぎるせいで試合を組んでもらえず、常日頃から目ぼしい格闘家に喧嘩を売っている。 田島に勝負を挑んだ際には彼の弟子に車で撥ねられてダウンし(なんで生きてんの……?)、その間に田島に逃げられる。 その後、高野から蹴りを学習するべく彼を襲撃し、片玉を潰されるもジャブ一発でKOした。 陰陽トーナメントにボクシング代表として参戦が決まっており、立ち位置から全参加者で唯一トーナメントの参加権をかけた喧嘩を受ける可能性があるとして、トーナメント直前に十兵衛に喧嘩を挑まれ、対決する事に。 + ネタバレ格納 「十兵衛出てきてくれぇ!!!!!」 「おチンチンが破裂してしまう!!!!!!!!」 何よりも彼の強さを支えるもの、それはダメージを受ければ受けるほど興奮して強くなっていくという極度のマゾ体質であった。 しかも相手は女性でも男性でもイケるというとんでもない男。 またその性癖は相手にも通用すると思っており、彼にとって自他問わず「死」は絶頂でしかない。 この性癖の萌芽は美しい継母にしつけとして叩かれた事にある。当時小学生。 それをきっかけに継母に恋慕を抱くが、それを知ったサディストの父は彼女と息子にSEXを命令。 父という絶対者に精神的に支配されながらのSEXという倒錯しきった環境で、己の性癖を磨き続けた。 その後、継母も彼の子を身ごもって自殺。この件が関係しているのか後に父もその手で壊してしまい(作者のTwitterから一応生存はしている模様)、絶対者を失ってしまう。 しかしその継母の死も、彼の目には「絶頂」にしか見えていなかった。 これまでの一方的な戦いは「自慰」でしかなく、十兵衛との死力を尽くした戦いこそ「SEX」であると認識。十兵衛を新たな絶対者として認める。 喧嘩の最中に勃起を始め、「お、犯される」「イクのは一緒だから」と呟き十兵衛をドン引きさせながらも、その身体スペックで煉獄を耐え抜き、頭脳で十兵衛の策を次々と潰していく。 だがエレベーターに誘い込まれた事でフットワークを封じられてしまい、頭をドアの角に何度も叩きつけられ、ついにその装甲を破られる。 そして富田流第3の奥義「高山」で睾丸を握り潰され(高野くんと合わせて通算2個目)つつ、頭部を地面に叩きつけられ敗北。陰陽トーナメントの参加権を十兵衛に奪われる。 試合中はあれだけキモがっていた十兵衛だったが、高山を叩き込む瞬間、戦いたくとも戦えず、また強者としての美学故に十兵衛と戦うしかなかった彼を哀れんでもいた。 救急は呼ばれたものの、その後の容体は定かではない。 ◆相撲 ●金隆山康隆 「あなたが俺なら嬉しいな」 『843勝0敗0休の誰もが認める史上最強の力士』 戦績843勝0敗0休を誇る史上最強の力士。あまりにも強すぎたため、自ら「突っ張り」「張り手」「閂」「鯖折り」を封印して土俵に上がっていた(*3)が、それでも一度も膝を付くことはなかった。 ミオスタチン関連筋肉肥大と呼ばれる遺伝子異常により常人の2倍以上の筋量を誇り、さらに身長197cmという正に神に選ばれた身体能力の持ち主である。 相撲の実力を疑う外国人記者の前で、体重1トンの闘牛横綱を合掌捻りで投げ飛ばし、圧倒的なパワーを見せつけた。 あえて禁じ手を設定して技を磨いたことで、相撲の技術自体も高い。 陰陽トーナメント参加者の中では関と並ぶ国民的ヒーローであり、かなりの人格者のようである。 + … 陰陽トーナメント1回戦は同じく超ヘビー級の怪物、川口と戦う。 重戦車対重戦車にも例えられる死闘の末、全力を尽くして戦えたことに満足し、勝利した。 だが川口の蹴りが側頭部にヒットしたことが致命傷となり急性硬膜下血種を発症。試合後に一人控室で倒れ、生涯一度も敗北することなく死亡した。 ◆キックボクシング ●川口夢斗 「川口夢斗こそが史上最強」 『受ける事さえ許さない防御不能の蹴りを持つキックボクサー』 キックボクシング団体「立技(*4)」の花形選手。 親譲りの立派な体躯に加え、伝説のキックボクサー・川口拳治の養子となったことで彼の技術のすべてを受け継いでいる。 幼いころに両親は借金苦から無理心中を図り、間一髪の所で救助された彼は借金を肩代わりしたその引き換えという名目で子供のいない拳治に引き取られる。 それでも自分を優れた体格に生んでくれた本当の両親、そして自分を鍛え上げてくれた拳治への感謝を胸に、遂にはキックボクシングヘビー級日本代表にまで上り詰めた。 陰陽トーナメント出場直前。実の父親から手紙を受け取った彼は返信の代わりに往復の航空券とトーナメントの観戦チケットを贈り、金隆山との戦いに臨む。 ●川口拳治 山本陸、佐川雅夫と共に寸止めルールへの不満から古流空手を離脱した一人であり、夢斗の義父。 顔面ありの空手ボクシング…後のキックボクシングに転向し共に隆盛を極めたが、競技人口も少ない中で強くなり過ぎた彼は次第に対戦相手を得られなくなっていき、衰退の中リングを去る。 夢斗の本当の両親は彼が経営するジムの練習生であり、バブル崩壊後の借金に苦しんでいた彼らのために拳治はジムを売って肩代わりした。 いわば金で買ったような関係でこそあるが夢斗との関係は非常に良好であり、それは既に真実を悟っていた彼に改めて本当の事を明かした後でも変わらなかった。 ◆プロレス ●カブト/阿南優太 「俺は最低の事をしている・・・・それは自分でも・・・・自覚している でもな」 「どうしてもお前らだけは許せない」 『パワー スピード テクニック そして圧倒的カリスマ性を持ちながら罪を犯したプロレスラー』 本編から15年ほど前、大和プロレスという団体で活躍していた覆面レスラー。優れた実力を持ち、社長であり伝説のプロレスラー生野勘助からも進道塾への挑発混じりとはいえ「カブトなら異種格闘技戦でも負けない」と太鼓判を押されていた。 本来の彼は大人しく恥ずかしがり屋で誠実な普通の青年であったが、その人格も相まって周囲からは可愛がられており、同棲の末に結婚を誓い合った恋人、千夏もできた。 しかし幸福は唐突に奪われて終わる。ある日、千夏は不良中学生グループに襲われ激しい暴行の末に死亡。更に下手人の中学生たちは16歳未満のため刑罰を科せられず、 のうのうと自首してきた事もあり保護観察処分となり釈放されるという、所業に比べてあまりにも軽すぎる罰で済まされてしまった。(*5) 無惨に殺された恋人の死の悲しみと、犯人たちを裁く事も出来ない絶望の中沈んでいたところ、下手人グループにいじめられていた少年の密告で犯人たちの素性を知らされた彼はカブトのマスクを大和プロレスの道場に置き行動に移る。 事前に待ち構え殺す気でいた犯人たちに硫酸をかけられながらも反撃し、たちどころに全員を惨殺した後は、自身の罪を受け入れ無期懲役の判決を受けるのであった。 以降はただ死んでいないだけの生活を送っていたが、陰陽トーナメントを前に元々模範囚であった事と生野の根回しもあり世論を味方につけ仮釈放。改めてカブトのマスクとファン達の声援を受け取り、トーナメントに参加する。 濃度を高めた硫酸をかけられた事で頭部の左半分は爛れて醜く膨れ上がってしまっており、元々覆面レスラーでもあったからか釈放後は常にマスクを着けている。 ちなみに元々プロレスで着けていたマスクは対戦上有利になってしまう(*6)ため、田島によりトーナメントの際には元のデザインを残しつつもより頭にフィットする形状に変更されている。 「そういえばカブトのマスクってもっとキャスバル兄さんっぽくなかったっけ?」 ◆行座宇都宮高校 序盤の日常パートで登場していたが、作品が本格的に格闘漫画になっていくにつれて出番がなくなっている。 ●山田綾子 十兵衛の同級生。十兵衛の転校初日に十兵衛のおティンコを顔に押し付けられたばかりか、2日目には処女まで奪われそうになった。 事あるごとに島田とその仲間に絡まれている。 「背の高さとエロさは反比例する」法則に従うと身長165cmなのでマグロ疑惑あり。 ●手前ビクトリア ハーフで長身のブサイク。ハーフなのにブサイク。そしてワキガ。夏の彼女はもはや兵器。 ブサイクだが母親のお見合い相手にスタンハンセンラリアットを決められようが義理の兄と父にフォークで額をぶっ刺されようが怒らないので暴力は苦手のようだ。 しかし高野とのSEXの時にこっそりコンドームに穴を開けていたりする辺り性格は最悪。寝る時は目を開けたまま寝る。 ◆島田軍団 島田流空手の使い手・島田武とその関係者。 ●島袋島田武 JK大好きエロ教師。女子アナも好き(高橋真麻以外)。早漏。 空手有段者で天敵は条例と交番。 十兵衛からはしまぶーと呼ばれている。 十兵衛にストーキングを働くサゲマン・多江山里の退治を引き受けたと見せかけ、まさかの多江山とヤった上に多江山が妊娠した子供を十兵衛に押しつけようとしている。 島田プロデュースによるメガネっ娘でボクっ娘でJKの小林紀子という彼女がいる。 ●島田清 武の祖父。 多江山里を巡るいざこざで島田に復讐を目論む十兵衛と対決、体を反らせて攻撃をかわしつつTNKを押し付ける「男イナバウアー」などの技で善戦した。 実は武の祖父ではなく実父で、武は自分の息子(故人)の妻を寝取って生ませた子である。 ●東園馬々 ●山元池輝 ●鷲尾一次 ●森元獅子(ライアン) 女子高生を愛する島田の教師仲間。ただし鷲尾は中学生も守備範囲、ライアンに至っては初潮前でもOK。事あるごとに山田綾子に絡む。 高橋ジョージを合法合体ゴッドジョージとして崇めている。 彼らが女子高生との淫行についてトークを繰り広げる幕間ギャグは、よりにもよって十兵衛と金田の死闘の合間に挟まれ読者を非常にやきもきとさせた。 ◆佐藤家 ●佐藤萌 十兵衛の妹。最近性に興味を持ち始めた。 十兵衛のイタズラによりクラスの男子に恨まれ、万引き少女としてネットに晒されてしまった。 十兵衛からは妊娠していると思われている。 現在は十兵衛が経営するIT企業の名目上の社長としてマスコット扱い。 ●佐藤俊太郎 十兵衛の父親。財務省の官僚。 十兵衛に激辛カレーを食べさせられ続けたせいで家族と別居している。 ◆白い三連星 ●ガイア(品川章二) ●マッシュ(折野仙蔵) ●オルテガ(手前浩哉) 匿名掲示板「ちゃんねるA(某アニメは関係ない)」のVIPPER。 万引き少女の汚名を着せられた萌を制裁するため自宅を特定、凸を敢行するが、萌の策略により全員逮捕された。 オルテガはビクトリアの義理の兄。 ○技 ◆富田流 以下の3大奥義は名前こそ実在する富田流奥義のものだが、内容は本作オリジナルである。 ●金剛(こんごう) 敵の心臓を「押す」事で脳を誤作動させ、意識をシャットアウトする一撃必殺の技。3大奥義の中でも富田流の骨子とされる。 心臓を押す事さえできれば技の形式に決まりはなく、拳・肘・蹴りなどバリエーションは多々。 拳よりも蹴りの方が威力が高く、無一は蹴りの一撃で灰色熊の心臓を押して倒す事に成功した他、十兵衛は金田戦で助走を加えた飛び蹴りを繰り出し、敵の背中から押す事に成功した。 使い手は富田流の文学&十兵衛と、文学から技を盗んだ梶原。 文学も十兵衛も割と頻繁にこの技を使っているが、技の性質上相手に心室細動を引き起こしてしまう可能性があり、表の流派の人間からは金剛の存在を知っても「練習相手を殺してしまう可能性があるから取得したくてもできない」と言われてしまう危険な技。 ●無極(むきょく) 0.1秒で自己暗示を行い、火事場の馬鹿力を自在に引き出したり、逆に痛みを無視するなど万能の技。 攻撃技ではないが汎用性が高く、十兵衛は様々な策謀に利用している。 この奥義を持つ富田流は如何なるテンションからでも一瞬で戦闘に入る事ができるため、文学は「富田流は爆笑しながら人を殺せる」と称した。 イメージがつきづらい人は「セクシーコマンドーを使ったor食らった直後でも臨戦態勢に入れる」と思おう。 十兵衛は工藤戦のトラウマを利用し、0.1秒で火事場の馬鹿力を発生させている。 ●高山(こうざん) 名前は『喧嘩商売』の時点で出ていたが、披露されたのは『喧嘩稼業』の石橋戦が初。 相手の股間を握りしめ、激痛による硬直で本能的に受け身を封じ、柔道の肩車の形で頭から落とす。 金剛とは別の意味で一撃必殺。見るだけで痛い技。 ……この技のみ習得の過程が描かれていないが、やはりメタルスライム(ヤクザ)を狩って習得したのだろうか。 ☆煉獄 「あの連打を煉獄っていうんだよ。昨日30分くらいだったかな?」「10分!」「そうそう、10分くらいで考えた技なんですけどね」 「ほら進道塾とかパクりそうじゃないですか?」「パクるのは勘弁して下さいよ」 「富田流の『煉獄』をね」 四肢をフルに活用し、怒涛の連打により相手の防御や回避、そしてダウンすらも許さず、こちらの体力の限界までダメージを与え続ける技。 全く知らない者にはひたすら連打しているようにしか見えないが、その正体は「5回の攻撃を1セットとし、それを7パターン×左右2種用意。状況に応じてパターンを繋げていく」というシステマティックなもの。 相手がどんな状態であろうとも14パターンのいずれかを選択する事で体力が続く限り対応を許さない。 欠点としてタネを見破られると弱点を研究されてしまう可能性があり、第三者の前で煉獄を使う事は、開発者の山本陸が禁じていた。 + 富田流の? 開発者からわかるように、本来は進道塾の秘奥義であり、一部の門下生しかその存在を伝えられていなかった。 しかし、入江親子と上杉&山本海の2対2の戦いにおいて文学が上杉の煉獄を目撃しており、それをきっかけに文学と十兵衛が「パクった」事で世間に晒される。 金田戦での決め手となり、石橋戦や徳夫戦でも使用された、富田流3大奥義と並ぶ十兵衛の必殺技の一つ。 当初文学は「あらゆる攻撃を体力の限り連打し反撃も許さない技」と認識していたが、連打しながら次の手を選択するのはあまりにも困難なため、正体を掴めずにいた。 十兵衛が弟子入りした後に進道塾高弟・青木の稽古を盗撮し、それを十兵衛がそれまでに文学が集めた煉獄の資料と照らし合わせた結果、ついに煉獄のパターンが解析される。 そして当の青木を実験台にして実戦投入した文学と、彼の練習台となった十兵衛も煉獄を習得。 金田戦でTVの電波に乗った上で煉獄を披露し、試合後に堂々と「10分で考えた富田流の技」と発言。進道塾に喧嘩を売った。 他流派の技をパクった上に特に罪もない青木をボコり、全国ネットで挑発までした理由は、文学の父・無一がかつて田島に重症を負わされた原因の一端が、上杉が勘違いから無一を襲撃した際に煉獄を叩き込んで負傷させた事にあるためで、文学にとっては恨みを晴らした形となる。 ……青木がとばっちりを受けたのは変わらないけど。 現状の欠点は煉獄を発動するための初撃で十分なダメージを与える必要がある事で、文学はレバーブロー(左鈎突き)からのみ、十兵衛は事前に負傷させるなどしなければ発動ができない。 山本陸や上杉はそれらの制限がなく、14手全てから発動が可能といわれていた。それどころか上杉は実際には7×5×2の70手(実際には左右共通の頭突き等があるためもう少し少ない)の初手から煉獄につなげることが可能であった。 進道塾の門下は人前では煉獄を使わないが、富田流が世間に晒したため現在はその制限がなくなっている。 また、相手のタフネスが圧倒的な場合、使い手の体力が尽きてしまうとその後の反撃を免れない点も入江親子対上杉 海戦や石橋戦にて判明している。 最強の追記修正は何か!? 多種ある追記修正をルール無しで行った時… 真面目にではなく りどみ無視BBS相談なしの『喧嘩』で追記修正した時 最強の追記修正は何か!? 今現在 最強の追記修正は決まっていない △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] こんなクソ漫画、さっさと打ち切りになって作者を永久追放しろ!!! -- 名無しさん (2013-10-25 17 20 53) ほっといても、消えるよ。あんたが切れる必要ないだろ。 -- 名無し (2013-10-25 20 09 00) 確かに、村枝といい木田といい問題のある作家はいる。 -- とおりすがり (2013-10-25 20 10 48) 帰ってこなさそう -- 名無しさん (2013-10-25 21 46 36) ↑4アンタひょっとして栃木県宇都宮市出身? -- 名無しさん (2013-10-25 21 50 20) シリアスとギャグの波風が激しい。「幕張」のほうがよかったな。 -- 名無しさん (2013-10-25 22 02 41) 帰ってきちゃったよ・・・wやっぱアシ抜けたりブランク長かったりで絵が相当見難くなってんなーw -- 名無しさん (2013-12-13 12 55 31) アシが今村上店長しかいねーからな、 -- 名無しさん (2013-12-14 21 45 25) 劇中でも言われてたけど、何も無いリングの上で、どう喧嘩させようか、構想がなかなかまとまらなかったんじゃないかと思ってる。で、気が付いたら結構な時間が経っててずるずると・・・ -- 名無しさん (2013-12-14 22 00 47) 下ネタより、シリアス回が不快。シリアス回読んでて作者は病んでるのかと思った。 -- 名無しさん (2014-01-11 08 05 43) シリアスで病んでるとか何言ってんだこいつ -- 名無しさん (2014-01-11 08 24 52) 荒れそうなので、コメント欄閉鎖お願いします。このままだと中傷合戦になるので。 -- 名無しさん (2014-01-11 09 02 19) 再開されないと思ったら逃亡してたのかよ、単行本でたら買って読むかな -- 名無しさん (2014-01-11 11 28 28) この程度でコメント欄閉鎖とか神経質すぎるだろ。中傷合戦どころかそんな雰囲気すら出てないのに。問題あるコメントがあるなら事前に通告して削除すればいいんだよ -- 名無しさん (2014-01-11 16 19 41) これじゃ、再開しても打ち切りになりそうだな。大丈夫か。 -- とおりすがり (2014-01-11 16 26 41) 休載しまくったんだし単行本で修正ぐらいするさ(富樫から目をそらしながら) -- 名無しさん (2014-01-11 16 42 49) 休載した理由は欝病説が有力 -- 名無しさん (2014-01-16 19 26 17) ↑×8 世界編に向けてこれからはとにかく話を進めたいらしいから、ギャグ回はもうやらないらしいぞ -- 名無しさん (2014-01-16 19 34 15) 十兵衛対金田は数ある格闘漫画の中でも屈指の名シーンなんじゃないかな -- 名無しさん (2014-04-27 00 57 30) 私は高野戦が好き。 -- 名無しさん (2014-08-09 16 42 55) 地味な闘いだけど反町と猪木が良かった。そのあと、反町の信条を猪木が受け継いでるのも燃えたわ。 -- 名無しさん (2014-08-09 18 26 06) 戸田流の奥義とその術理の説明が凄くかっこいい。『高山』のえげつなさも最高だった。 -- 名無しさん (2014-08-09 18 35 52) 奈良と石橋どっちが変態なのだろうか -- 名無しさん (2014-12-15 22 49 09) 稼業の方はギャグなしでやってくれるかな?商売はうぐいすのときとは逆にギャグパートが邪魔しちゃったからな。 -- 名無しさん (2015-01-08 10 37 27) ↑2私が木多作品を見た限りでは奈良!「奈良づくし」は食らいたくない必殺技だ。 -- 名無しさん (2015-01-08 13 05 58) なんだかんだでギャグとシリアスの最適分量を見つけた気がするなあ最近の喧嘩稼業は。もちろんシリアスの方のクオリティがめちゃめちゃ上がってるって前提だけど。 -- 名無しさん (2015-01-15 23 34 14) 只今工藤対梶原戦が熱い -- 名無しさん (2015-03-06 21 51 07) なんというか過去にでてきた登場人物たちが実際に会話したり戦ったりしてるだけで贅沢に感じるっていう漫画も久しぶり。そんだけ秀逸なキャラ立て(とクソ長い休載)をしてたんだなあ。 -- 名無しさん (2015-03-17 01 51 31) 最近もはや梶原さんが主人公なのでは?と思えてきた -- 名無しさん (2015-03-23 15 57 51) カブトさん頑張って~ -- 名無しさん (2015-03-23 22 38 18) 最強の格闘技は何かとか言いながら登場人物の強さは技術体系より当人の頭脳・肉体的スペックに依存している -- 名無しさん (2015-04-08 23 22 20) 実際んとこ詰まらんリアル話に拘るなら、ひとつの格闘技に固執する必要なんて一切なく総合やれよって話になっちゃうからなー…… 格闘技最強は何かってのはロマンよロマン -- 名無しさん (2015-04-12 23 11 16) ↑2 そこら辺は作中で石橋が言及していたな。あのトーナメントは田島の中の定義に準じて行われているモノだから仕方ない。 -- 名無しさん (2015-05-04 20 24 44) 桜井って三日ごとに記憶がリセットされるのか古い方から記憶が消えてってその結果三日分しか覚えていられないのかどっち?読解力に自信のある人教えて -- 名無しさん (2015-05-26 22 31 04) 3日ごとにリセットされていく。だから大事なことは常にメモっている. -- 名無しさん (2015-05-27 20 10 32) まさか完全にネタキャラ扱いだった梶原さんが工藤に勝ちそうなんだが -- 名無しさん (2015-06-06 23 20 26) 面白いマンガ、いろんな格闘マンガも合わせて読むと格闘マンガの歴史を感じれて楽しい -- 名無しさん (2015-10-17 06 53 45) 名作だから読んどけ -- 名無しさん (2015-10-19 01 10 02) ノーベル文化賞取れなくて残念だったね(白い目) -- 名無しさん (2015-10-19 14 58 29) ↑3 ちゃんと過去の格闘技もの(漫画だけでなく)の流れを汲みつつ新しいものを提示してる感じがする。旧くて新しいというか。 -- 名無しさん (2015-10-21 00 14 45) 十兵衛の明らかなルール違反にワロタwww -- 名無しさん (2015-12-14 21 59 11) とりあえず誰かしらが相手の眼球に指を突っ込む漫画 -- 名無しさん (2016-01-03 00 27 44) 一応ジャンルは格闘漫画だけど、状況を機転で切り抜けるジョジョと、仕込みを入れるカイジの影響を感じ取れるな -- 名無しさん (2016-02-17 19 38 19) 無職のあいつには無限の時間があった! -- 名無しさん (2016-03-31 19 06 42) ここまで展開と勝敗が予想しにくい漫画も最近じゃ珍しいと思うわ それにしても稼業で文さんは予想外しすぎじゃないか? -- 名無しさん (2016-03-31 19 33 04) 梶原さんの置き土産キター\(^o^)/ -- 名無しさん (2016-04-18 15 35 24) 佐川兄弟の涙を見てかわいそうに思えてきた… -- 名無しさん (2016-05-09 22 05 16) 休載ばっかりしてるけど、良く打ち切りにならないよな。 -- 名無しさん (2016-05-09 23 12 58) 睦夫の涙が徳夫への憐憫か透明な人からの脱却ができなくなったからかがわからない、うーんどっちなんだろ -- 名無しさん (2016-05-11 14 08 04) 梶原さんのとこ追記されてるけど、梶原さん実は単体項目あるんだよね。 -- 名無しさん (2016-07-08 19 49 31) 文さんが櫻井に勝てそうな気がしない -- 名無しさん (2016-07-08 20 25 49) 今週号みたけどさ、イヤーカップってそんなに強力なのか? -- 名無しさん (2016-08-01 14 32 29) ちょっとチェーンパンチ練習してくる。 -- 名無しさん (2016-08-30 23 35 57) 格闘漫画じゃ一番面白い -- 名無しさん (2016-09-24 20 37 00) 作中屈指のヤバさを誇る睦夫ニーサンの試合はどんな地獄絵図になるのやら… -- 名無しさん (2016-10-23 23 32 38) 今週アツすぎ、文さん、櫻井どちらも負けて欲しくない・・・。 -- 名無しさん (2016-10-24 21 13 34) 文さん・・・南無。 -- 名無しさん (2016-12-06 19 59 11) 第三試合、最高だった -- 名無しさん (2017-01-15 01 59 12) 勝っちゃうんだもんなぁ… -- 名無しさん (2017-01-15 06 51 00) 櫻井裕子になってしまったか…合掌 -- 名無しさん (2017-01-15 07 16 04) 睦夫の恐ろしさの描写が明らかに他の奴と比べても一線を画してる。関にも頑張ってほしいけどきついだろうな…。 -- 名無しさん (2017-03-16 13 43 24) ところで佐川睦夫ってコンバット越前に似てない? -- 名無しさん (2017-06-16 23 33 54) ↑あなたが父さんだったんですね -- 名無しさん (2017-06-19 23 48 17) なんだテメェおかしいのか!? -- 名無しさん (2017-06-20 09 43 33) 唐突な臨時ニュースに草は得る -- 名無しさん (2017-08-01 21 17 55) ようやく楽しみにしてた上杉対芝原か・・・でもどうせ始まるのは来年からなんだろうな -- 名無しさん (2017-10-20 14 35 53) 別にこの項目に限らんけど、ネタバレ格納するくらいなら長けりゃキャラ個別項目立ててもいいと思うよ -- 名無しさん (2017-11-21 20 56 53) タンが行方不明に -- 名無しさん (2018-03-06 22 29 00) タンが行方不明になったってどのエピソード?少なくともトーナメント終了の数ヶ月後は生きてたよね(梶原に電話してた) -- 名無しさん (2018-03-06 22 30 48) 第三試合のエピローグにあったよ -- 名無しさん (2018-03-10 11 28 57) タンが行方不明とは書いてない筈。ただアングラへの出資が止まったと書いてあるだけで、それこそ自分のやりたいことを始めた可能性もある。 -- 名無しさん (2018-04-24 01 27 05) 川口の紹介だけ短すぎだろ。両親とか義理の父親の話とかでめっちゃ好感持てる奴なのに。 -- 名無しさん (2020-06-09 21 55 55) アスリートとして一流、友人として一流、味方陣営どころか作中屈指の常識人のカワタクが地味に好き -- 名無しさん (2021-03-08 12 22 44) 続きが読みたいです・・・(嗚咽) -- 名無しさん (2023-07-05 22 27 09) 富樫先生に土下座して謝れ -- 名無しさん (2024-08-23 17 53 56) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wakiyaku/pages/525.html
【作品名】喧嘩番長 【ジャンル】ゲーム 【名前】極東高校不良 【属性】不良 【大きさ】高校生並み 【攻撃力】セリフを噛んでとまどっている番長をアッパーで5mほど上空までぶっ飛ばす 通常のパンチはアッパーより少し弱い 【防御力】パンチで10mほどぶっ飛ばされて金網に叩きつけられても立ち上がり向かってくる 【素早さ】不良並み 【長所】一応主人公の兵隊 【短所】弱い 3スレ目 584 :格無しさん:2009/06/13(土) 11 31 01 極東高校不良考察 ○○○○○嶋本~アクマ将軍 撲殺勝ち ×来栖川綾香 パンチをかわされ負け ×蚊子 血を吸われ負け ×月読 斬殺負け 来栖川綾香>極東高校不良>アクマ将軍