約 20,294 件
https://w.atwiki.jp/guiltycrown/pages/52.html
トリップ:◆0TY3uCURTA 2chギルティクラウンスレ住人の最古参と自称する人 発言例 143.ギルクラ最古参 ◆0TY3uCURTA 2011/09/19(月) 22 28 17.59 ID OcgPieHg また新参が「注目してる~」とか言ってんのか糞新参が俺のアニメを語ってんじゃねぇよクズ 271.ギルクラ最古参 ◆0TY3uCURTA2011/09/22(木) 18 45 31.87 ID hlDnwuhA また新参がワラワラ涌いてきてるみたいだな。話題になってるからPV見て期待って・・だから新参は嫌われるんだよ
https://w.atwiki.jp/hakyokusi/pages/40.html
古参喧嘩師ぎめ ハハッハハハ 決めてクレー
https://w.atwiki.jp/ikendokoro/pages/64.html
◆kosaNPrO/. peercast本スレ最古参 ◆kosaNPrO/. 意見所 121-87-57-44.eonet.ne.jp参◆kosaNPrO/. 意見所"株"古参 ◆kosaNPrO/. 意見所"株神"(予定)最古参 ◆kosaNPrO/. 意見所"株神"最古参 ◆kosaNPrO/. 意見所GK古参 ◆kosaNPrO/. 意見所●最古参 ◆kosaNPrO/. 意見所株古参 ◆kosaNPrO/. 意見所最貴志 ◆kosaNPrO/. 意見所最古サンタ ◆kosaNPrO/. 意見所最古参 ◆kosaNPrO/. 意見所最古参SX ◆kosaNPrO/. 意見所最古参@1周年 ◆kosaNPrO/. 意見所最古参太 ◆kosaNPrO/. 過疎くん ◆kosaNPrO/. 最古参 ◆kosaNPrO/. トリが既に割れているが、本物はbeを付けて書き込んでいる。 151 意見所最古参 ◆kosaNPrO/. 2009/07/28(火) 00 13 20 ID CHYyh2vu0 トルティアッー! 898 意見所最古参 ◆kosaNPrO/. 2009/07/28(火) 11 03 53 ID CHYyh2vu0 NAUい息子 441 意見所最古参 ◆kosaNPrO/. 2009/07/18(土) 10 15 16 ID lZ3YgMbz0 キャス子とVP子のウマウマがついに現実のものとなるのである
https://w.atwiki.jp/drrrchatkenka/pages/15.html
今では見かけなくなった、珍しい喧嘩師・嘗ての強豪達を紹介します。 古参と判断(管理人)する基準は、活躍し名も其れなりに知られていた。 前リストに掲載されていた。等を基準にさせていただきます。 尚、意向・修正等で基準を変更する場合がありますのでご了承くださいませ。 荒らし姫 デュラララチャットでも最も名が通った喧嘩師の一人。 初心者さんホイホイ等で雑談の輪も広げていたが、 いつの間にか居なくなってしまった。 実力も中々で、タイピングも速い。 感謝ちゃん 11~1月頃頻繁に偽物が多発した。 最早本人が誰かさえ分からなくなり、最終的に3月頃まで 出没していたものが感謝ちゃんと指す者が多い。 現在行方不明で喧嘩の実力も不明。 ピース 太陽 11~2月頃喧嘩部屋で活躍した喧嘩師。 喧嘩師ささとタッグを組んで喧嘩をしていた。 11月頃、荒らし姫・ルパン三世を初めとする連合側と ピース率いる大宅側で大規模な喧嘩が行われた。 実力は定かではないが 強い 弱い の二極の意見がある。 裏で叩かれまくったことから頻度に名前を変更しているので現在は分からない。 ささ 11~3月頃喧嘩部屋で活躍した喧嘩師。 ピースとはリア友らしく良くつるんでいたとか。 喧嘩師 次元を尊敬しているらしく、よくくっついているところを目撃された。 デュラチャ最弱と言われていたが、本人の実力で2人ほど論破している。 現在まちまち現れている。 りょぽー 12月頃~3月頃まで活躍した喧嘩師。 強豪の部類に入る。詳しい詳細はわかっていないが 喧嘩師 ピースを罵倒する等実力は相応。 高校試験に落ちて ざまぁw などの非難を浴びてかそれ以来出現していない。 りと たーすけ ララバイ 12月頃~4月頃まで活躍した喧嘩師。 強豪。前リストの管理人の顔と喧嘩師の顔を二つ持つ喧嘩師。 途中で忙しくなったのかリストを閉鎖。 実力も尋常じゃなく、りょぽー同様ピース ささを罵倒し闘ったが圧勝。 現在行方不明。 ayu 11月頃~12月頃まで居た喧嘩師。 大宅の一員で11月の大規模な喧嘩の時一応混じっており、 闘ってはいないが単語を放つ等の煽りをした。 ささ ピース同様大宅のメンバーなのでバカにされること あったのか知ってる人もいる。 金爆 11月頃~2月頃まで活躍した喧嘩師。 大宅の一員だが自由気ままで喧嘩部屋に乱入する。 自分の丈にあった相手と戦っていた。 ピースとの関与性は見られない。 ルパン三世 11月頃まで居た喧嘩師。 11月の大規模な喧嘩で悲惨な末路を迎えた喧嘩師。 大宅とつるんでいた情報あり。 自演騒動がありそれ以降出現情報無し。 ピース以下実力と言われ、るなに押されていた。 何にせよ悲惨な喧嘩師である。 じん 詳細不明。 暴走中 まちまち出没していた喧嘩師。 喧嘩というよりも傍観ガチなことが多かった。 遊子ひこ 1月頃~3月頃まで活躍した喧嘩師。 前リストでは下級だったが実力は相応。 最近見かけるようになり、たまに見かける。 次元 11月頃~2月頃まで活躍した喧嘩師。 大宅最強と謳われ、最盛期には慕う者もいるほどだった。 特に11月頃猛威を振るい下級程度の喧嘩師を軽く捻った。 11月の大規模な喧嘩ではルパン三世の逃げ込みで 変わりに大宅側と対峙し勝利する等伝説が多い。 偽物が増殖した時期もあり何十人もの次元が居た事件もある。 世代交代の2月頃、有力な喧嘩師が到来したのを機に降板。
https://w.atwiki.jp/kossorisanbr/pages/21.html
■BR-古参リスト- CIAO-wiki-br参照 BRをプレイしてる時間が長くアイテム集めなどの知識が豊富で早く強くなる人物。 各職業の特徴、戦い方、弱点、BRでは有用な装備の組み合わせや、 アイテムに付いているスキル等を熟知しているため装備が整わなくても戦える人物等の紹介。 初心者は彼らに出会ったら注意しなければならない。 またほとんどのプレイヤーが頻繁に名前を変えてプレイしているため注意。 エサ ななし TOMA mino ギルガメッシュ 飛鳥 鳩 タムタムボーイ キラ 世迷い人 耳をすませば 超鬼畜 viptom 戦場のピアニスト ユミル こっそりさん クロル ロロ 八雲 black_rose 最弱 お肉とお野菜 アリエール 村人 顔文字 真・エロス るかな はと フェンリル ろしあん 中華 倉石 JAPONICA 遊ぼ 子狐
https://w.atwiki.jp/debutvselder/pages/37.html
古参陣営最終応援ボーナス:182点 数珠 浅葱(すず-あさぎ)のキャラクター説明 努々 明里(ゆめゆめ-あかり)/海辺の町/剣道の道場主の娘/両親はすでに亡くなっており、祖父と二人で暮らしている。 雪(すすき)/転写体/14歳 清々那 帰莢(すがたな-きさや) 数珠 刹那/浅葱の祖父/名の知れた剣客であり医者 もう一人のアサギ/女性/刹那とユウナの娘 闇との性交/浅葱に関する根も葉もない噂の一つ?/この噂に根拠はない 努々 明里(ゆめゆめ-あかり)/海辺の町/剣道の道場主の娘/両親はすでに亡くなっており、祖父と二人で暮らしている。 浅葱に助けられた少女。はじめは浅葱を気味悪がっていた。 彼女の祖父、努々 草月は、剣客でもある浅葱の祖父とは、旧知の仲である。 明里の住む町に来た浅葱であるが、風当たりは冷たく、餓死寸前で駅の前に倒れていた。 そこにたまたま現れた草月に助けられ、浅葱はしばらく彼の家に身を置くことになる。 そろそろ、次の町へと発とうと考えていたころ、草月と彼の友人が、この町で現在起こっている異変について話しあっているところに出くわす。 彼の友人は、浅葱を避けるように、その場から立ち去ってしまう。 「虫の居所が悪かったんだろう」と、その場を取り繕う草月をいぶかしみながらも、浅葱は「そうか」と応え、余計な節介は無用と解釈する。 しかし、その晩、用事を終えた浅葱が、草月の家に戻ると、家の中から異様な気配を察知する。 家の中に入った浅葱は、全身をどろどろに溶かされて虫の息となっていた草月を発見する。 浅葱の目には、全ての気配と性質、またその軌跡が見えており、何がその場であったのかをその瞬間に推理し悟った。 そっと草月の体に触れてみると、草月の体に付着した草月とは異なる何かの体液は、まだかなりの湿り気を帯びていた。やはりまだそれほど時間は経っていない、と浅葱は瞬時に状況を把握する。 「無理はしなくていい。いったい何があった?」 そう問う浅葱に対して、ただ、一言、草月は、 「明里を……」 とそれだけを述べる。草月の言葉を聞き、浅葱はすぐさま階段を駆け上り、明里の部屋へ向かう。 悠長に考えている時間はない。浅葱はそう判断したのだ。 明里が浅葱を避けているのは、誰の目にも明らかだった。浅葱が帰ってくるこの時間帯、浅葱と顔を合わせないように、明里はいつも部屋に閉じこもっていた。 草月は「年頃だから」と、取り繕っていたが、浅葱は単純に余所者を警戒しているのだと感じた。得体のしれないものに対し、警戒心を抱くのは自然なことだ。こちらから無理に近づいて、警戒心を煽る必要もないな、と浅葱は関わらないようにしていた。 浅葱が二階に上がると、明里の部屋のドアは溶かされ跡形も無く、そこから灯りが漏れていた。浅葱の四眼には、すぐ目の前を「青白い」気配の何かが横切るのが見えた。それを追いかけて、浅葱は明里の部屋へ入った。 浅葱の四眼が、部屋の中の明里の気配を捉える。 「た、たすけて……!!」 消え入るような明里の声が、浅葱の耳に入る前に彼は動いていた。 両手で、脇差に手を添え、抜刀する。それと同時に、何かは、この世のものとは思えない背筋を這うような悲鳴をあげた。 浅葱は思う。確かに、両断した。その手応えはあった。しかし、何かの気配は、未だにこの空間の中で蠢き、活発に収縮を繰り返している。 浅葱は、両手に携えた脇差を床に突き刺した。そて、静かに息を吐き、呼吸を落ち着かせる。 浅葱は、生まれながらに背に痣を持って生まれてきた。血を塗りたくられたようなその痣からは、六つの腕が浮かび上がっている。 現世の万物には、決して見ることも、触れることもできないそれは、冥府の六道の門を預かる。六腕と浅葱はそれを呼ぶ。 浅葱が、その両眼を開いた刹那、六腕のうち一本が、浅葱の胸を貫いた。 浅葱の心臓が、突如として、活動をやめる。浅葱は頭を垂れ、その体は前のめりに倒れこもうとした。しかし、何かに吊るされているかのように、浅葱の体が床と平行となることはなかった。 何も動かない。部屋にかけられた時計の針さえ進みはしない。全ての時間が止まっていた。その空間は、まるで凍りついたかのように――四眼――に支配されていた。 死。 絶対的な死が浅葱に満ちていくとともに、彼自身の気配が変わっていった。満ちていく死を糧に脳に巣食う四眼が神経を伸ばし、彼の両眼を侵食していく。浅葱の肉体の内部を破壊しながら根を下ろしていく。浅葱のその髪は老婆のように白く、その瞳は、血のように紅く染まっていく。 死が浅葱の体を支配したとき、浅葱の体は、四眼によって支配されていた。操られるように再び力を取り戻す浅葱の存在は亡者と化す。それと同時に動きだす時間と空間。 六腕が彼の胸から抜かれ、浅葱の意識が、再びその肉体の元に帰った時、何かが、「何か」言葉めいたものを発しているのを、浅葱は本能的に理解した。 しかし、浅葱はそれに耳を貸しはしなかった。それもまた浅葱の本能であった。 浅葱は、そっとその何かに触れた。 その瞬間、全てが決した。 その何かは、吐き出すように、巨大な仮足のようなものを天に伸ばした。そして、その仮足の内部から、一人の少女を吐き出し、さらに中空に捧げた。 少女は安らかに眠っていた。その神々しささえ抱く光景に、様子を見守っていた明里さえ見とれていた。だが、浅葱は違った。そっと瞳を閉じ、それに背を向ける。その瞬間だった。弾けるようにして、少女の体は破裂し、その肉片を周囲に散らした。 浅葱はじっとその場に留まり、その光景を背にしたまま表情を変えなかった。 何かと少女の肉片は、ぱちぱちとさらに爆ぜ続け、やがて消えてなくなった。 明里はその後、静かに意識を失った。 気づいたとき、浅葱の姿は無かった。明里は病院で目を覚ましたときは、集中治療室で草月が治療を受けており、それ所では無かったのもある。それ以来浅葱に会っていない。 草月は、なんとか一命を取りとめ、また、道場で剣を奮っている。 明里の中には、もやもやがあった。彼女は、浅葱にお礼を言いたいと思った。しかし、草月に尋ねても、草月は彼の行く先を知らなかった。 草月は言う。 「彼は業を背負っている。いや、自らそれを背負いこんでいる」 明里は草月から浅葱の話を聞く。 明里は思った。 「それは違うよ」 そして、もう一度浅葱と会って話がしたかった。しなくちゃいけないと思った。 それ以来、明里は浅葱を探している。 「この人知りませんか!?」 きちんと、お礼を言って、そして――。 雪(すすき)/転写体/14歳 雪は学校で山登りをした帰り道に、青白い球状の物体を拾う。 それを持ち帰り、しばらく身に着けていると、ある日、その物体は弾け、中から見たことも無い生き物が数匹現れた。 驚いた雪だが、どこかその生き物のしぐさを愛おしく思い、隠れて育てる。 しだいに大きくなっていく生き物たち。これ以上は、家族に隠し通すのも難しくなってきたため、雪は球状の物体を発見した山の中に生き物たちを移した。 しかし、最近の雪の様子に不信感を抱いていた、クラスメイトの男の子(スグル)に後を付けられてしまう。 その生き物のうち一匹を発見したスグルは、その気味の悪さに悲鳴を上げてしまう。そして、恐怖のあまり、手近な石でその生き物を殴り殺す。 悲鳴を聞き、駆けつけた雪はその惨状を目撃する。ショックを受けて泣き崩れる雪に、スグルは「あんな生き物、すぐに殺したほうがいい。おまえが無理なら、俺が全部殺してやるよ」と言い残し、その場から立ち去る。 一頻り泣いた後、生き物たちを探す雪だが、その生き物たちはスグルによってめちゃくちゃな状態であちこちに転がっていた。 だが、生き物たちは帰ってきた。彼女は喜んだ。 しかし、スグルとその家族は、奇怪な死を遂げていた。雪はそれを自業自得だと思った。 それからも、生き物たちは、自ら人を襲うことはなかったが、彼らを山中で見つけた登山者などは、狂ったように執拗に彼らを追いかけ彼らを殺そうとした。 そして、逆に彼らによって殺された。雪はいい気味だと思った。先に手を出したのはあっちだなんだからと、さらに生き物たちを愛でるようになった。 だが、ある日、浅葱は町でたまたま彼女を目撃する。 くすんだその青い気配に違和感を覚える。 それから数日後、あまりに行方不明者や死者が多いため、青年会で山狩りが行われる。しかし、その晩、青年会は帰って来なかった。 警察が捜索したところ、山中には青年会と思われる変死体が点々としており、生存者も発見されるが、発狂しておりとても話のできる状態ではなかった。 浅葱はその話をある少女から聞く。 少女はたびたび路上で歌う彼のところに来ていた。少女は兄が謎の変死を遂げたことを告げる。 少女は浅葱が魔人であることに気づいており、あの山に何がいるのか調べてほしいと懇願された(できれば退治してほしいとも)。 浅葱自身、この町で起こっている怪異に思うところがあったため、それを承諾する。 山中に入ると、浅葱は何者かに襲撃を受ける。 見ると、それは死者の気配であったが、青白い何かによって侵食されていた。その気配は山中に散らばっている。 「もう、無理だな」 浅葱は呟く。 彼らはこの山中に潜む何かに殺され、さらに、恐らくそれを飼っている何者かの手によって肉体の半分近くを「同化」させられていた。 浅葱は抜刀し、深く息を吐いた。 ・ ・ ・ 「来るな、人殺し……!」 手近な石を拾い上げ、雪はそれを投げつけた。 浅葱は冷たい表情のままそれを避ける。 「なんで、なんで、皆を殺したんだ……! よくも、よくも……!!」 雪は望む望まざる、知らず知らざるに関わらず、仄暗い魂によって選ばれた存在だった。 「皆? お前の生み出したあれらは、人か?」 雪は答えに詰まった。 あの生き物は確かに、人ではない。しかし、雪はあの中に少女の影を見出していた。 「けど、あれは、友達だったんだ……!」 「そうか」 雪は後ずさる。白い髪に、深紅の瞳、彼女は浅葱という存在に、恐怖を覚えていた。 「お前はもう戻れない。捨て犬を拾ったようなつもりでいたのかもしれないが、あれはそんな生易しいものじゃない。お前の魂は魅入られたに過ぎない……。やがて、あれと同じ化け物に、今度はお前自身が成り果てる」 雪は浅葱の話を理解していなかった。彼女の目には血に濡れた浅葱の脇差しか映っていない。 「……だから、私を……」 殺すの? 「……」 無言。 長い沈黙の後、浅葱は口を開いた。 「お前は責任を取らなければならない。お前の軽率さによって、この町の住人が犠牲になった。家族を失ったもの、友人を失ったもの、彼らは決してお前を許しはしない」 「けど、それはあっちが……! あっちが、先に手を出したからなんだよ……! そうじゃなかったら、あの子達が、あんな酷いことをするはずがないんだよ……!」 「お前は、あくまでそう信じるのか」 浅葱は静かに雪へと手を伸ばす。まるで、何かに体を射抜かれているのかのように、雪の体は動かなかった。 『怨むなら、怨め』 浅葱の深紅の瞳と表情は、雪にそう告げていた。 ――転写。浅葱はその現象をそう呼ぶ。あれらと心を通わせ、あれらと関わってしまった者に、平穏などありはしない。やがて、彼女も、彼女が犠牲者に施したように、肉体と魂を少しずつ侵食され、書き換えられる。その魂は永劫、穢されたまま、清まることは決してないのだ。ならば、いっそ、その前に。 雪の頬を涙が伝う。死にたくない。雪は浅葱にそう眼で訴える。しかし、浅葱の掌は、すでに彼女の頭を捉えていた。瞬間、少女は悲鳴を上げた。海老反りに腹を持ち上げ、許しを請うように、浅葱の方へ手を伸ばす。 肉を裂き、服を引き裂いて、何かが、雪の胎内から顔を出す。仮足のようなものが、雪の腹の裂け目から、天へ向かって伸びていく。 雪は獣のような、悲鳴を上げながら悶え苦しむ。雪の指先が浅葱の頬に触れた直後、その何かは、突如として爆ぜた。 雪の意識はそこで途絶えた。 気づくと、雪はあれらと関わった、一切の記憶を失っていた。 お腹には、手術の後があった。 「応急措置がよかった」 と、医者は言っていた。しかし、誰と一緒にいたかなど、雪にはその記憶がなかった。 ある少年が、山中にいた彼女を、麓まで担いできたらしいが、彼女には心当たりはない。 雪の母は、目覚めた雪をぎゅっと抱きしめた。雪の父は医者や警察にあれこれと聞いていた。 何があったんだろう。雪はふとそんなことを思うときがある。しかし、それと同時に「思い出さなくていい」という、そんな声が自然と内から湧くのだった。 ただ、私を助けてくれた少年。彼については、いつかきちんと思い出せたらいいな、と雪は思っている。 清々那 帰莢(すがたな-きさや) 少女は虚無を内に抱えていた。少女の名は帰莢と言う。 浅葱は思う。俺が彼女を殺した。 「俺は業(つみ)を背負っている」 かつて、浅葱は自らの祖父の友人、草月にそう語った。帰莢と浅葱の間に何があったのか。それを人づてに聞いていた草月は、浅葱のその言葉を聞き、彼の言う「業」を、そのように解釈した。 草月のほか、浅葱と帰莢の間で起こった出来事を知っているものは、ごく一握りである。 そもそも、「清々那 帰莢」という存在が、無名の魔人でしかない。それを知っているものがまず少ないのであるから、浅葱と彼女の間で何があったのかなどに、興味を持つこと自体ほとんどないのである。 ・ ・ ・ 「ここ、大丈夫?」 帰莢は浅葱に問いかける。 彼は無言で頷く。 昼下がりの休日、帰莢と浅葱は、ただ静かに軒下から庭を眺めていた。 「道場はいいのか?」 浅葱は尋ねた。 「今日は、父さんがいるから」 と、帰莢は微笑む。浅葱は「そうか」と言った。 帰莢の父親、清々那喜朔は、瞳術の復興者であり、現代瞳術を大成させた存在であった。当然、その娘である帰莢も、その瞳術を叩き込まれ、出稽古で滅多に家にいない父に代わり、道場を預かっていた。 この時間帯、いつも帰莢は、近所の子ども達に瞳術の稽古をつけてあげていた。 「なら、早く帰った方がいい」 しばらくの間を置いて浅葱はそう続ける。 久しぶりの親子水入らずと言うのに、わざわざ自分と共にいる必要もない。 浅葱はそう考えた。 しかし、帰莢は首を振った。 「私は養子だから」 浅葱はそれ以上言葉を続けなかった。 帰莢は、幼少の頃、道に置き去りにされていたところを、今は亡き喜朔の夫人に拾われた(その頃は、夫人ではなかったらしいが)。 帰莢に瞳術の才能を見出したために、喜朔は帰莢を必要とした。しかし、もし、帰莢に才能を見出さなければ……。 二人は、それ以上互いに言葉を交わさなかった。ただ、静かに時間だけが過ぎていく。 日が沈んだころ、帰莢はぽつりと言葉を漏らした。 「バカだね、私。こんなのいつまでも続くはずないのに、ずっと続いたらって思っちゃったよ」 帰莢は袖で目をさっと擦り、「父さんの夕食作らないといけないから」とその場から立ち去る。 周囲には人の気配はなく、月明かりだけが浅葱を照らしている。 「……ずっと、か」 浅葱はそう呟いた。 「お前、何なんだよ」 見覚えのない少年が、ある日、浅葱の前に現れた。 「何のことだ?」 こう言ったのは嘘ではない。しかし、少年はむすっとした表情で浅葱を見ている。 「……お前、帰莢の何なんだよ」 「質問の意図が分からん」 そう答えると少年は声を上げる。 「お前は帰莢のことが好きなのか!?」 「……考えたこともないな」 「嫌いなのか? それとも……そうなのか?」 「回りくどいな」 浅葱は押し黙る。このような乱暴な物言いをする以上、こちらから、その意図を汲んで、それに答えてやる必要はない。 長い沈黙の後、少年はか細い声で言った。 「……帰莢のことが好きなんだよ。あいつを手に入れるのに、お前が邪魔なんだ……」 「……そうか。なら、安心しろ。俺はあいつのことなど、何も思っていない」 浅葱はそう答えた。事実、浅葱はこの少年が抱くものと同質の感情を、帰莢に抱いてはいなかった。 「本当か!? 本当なんだな?!」 「ああ」 浅葱はそれだけ告げた。 「なら、今度あいつが来たら、突っ返してくれよ。そしたら、あいつもお前を諦める!」 浅葱はうんざりした。なぜ、自分がそこまでしなければならない。 「俺はお前の邪魔はしない。後は、お前の力でどうにかしろ」 浅葱は立ち上がり、部屋の奥へと引っ込んだ。 翌日、帰莢はいつもと同じように、浅葱の元へとやってきた。 浅葱はいつもと同じように、軒下にただ、座っていた。 「浅葱くん」 珍しく帰莢が彼の名を呼んだ。 「あのね、昨日、誰か来たの?」 そう問う帰莢に対して浅葱は「来たな」とだけ告げた。 「何か言われたの?」 帰莢はさらに問う。 「多少、言葉を交わしたな。ただそれだけだ」 「私のことについて聞かれた?」 「ああ」 「なんて……答えたの?」 「愚問だな」 浅葱はそう答えた。 帰莢はそれ以上、浅葱にこのことを問いはしなかった。 こんなやり取りがあった後も、帰莢は時間を見つけては、浅葱の元へやってきた。 二人は一切の会話をしなかったが、不思議と二人の間に流れる空気は優しいものだった。 「お前、この前、何ていった?」 あのときの少年が再び、浅葱の前に姿を現した。 浅葱はただ黙っていた。 「おい、言ってみろよ!? てめえ、前、俺に何ていった!?」 「……しつこいな」 浅葱は呟いた。 「何だって!?」 「俺は何もしていないが? 何か問題があるとすれば、それはお前自身であると俺は思うがな」 少年は絶叫し、怒りを露にして浅葱に殴りかかった。浅葱はそれをひょいと避けて、腰の脇差を抜く。そして、その切っ先を少年の首元に突きつけた。 「……!!」 浅葱は無言のまま、動かない。 「お、お前、め、眼が見えないんじゃ……?」 浅葱は答えなかった。 そのときだった。 「……何してるの?」 帰莢だった。 「道場はどうした?」 浅葱が問う。 「父さんが戻ってきたから。それより……」 「帰莢……!」 少年が帰莢にどたどたと駆け寄る。浅葱は脇差を鞘に戻した。 「み、み、見てただろう? こいつ、俺に刃物を……!」 「大丈夫、浅葱くん……?」 「え……?」 少年の脇を通り過ぎ、帰莢が浅葱に駆け寄る。 「大丈夫だ」 浅葱はそう答える。 「なめやがって……!!」 浅葱が見ると、少年はまだそこにいた。そして、能力を増大させている。 何かをしようとしているのは、誰の目にも明らかだった。だが、浅葱は少年の能力を見誤っていた。 「……!!」 浅葱が危険を察知したとき、少年の右手が帰莢の胸を貫いていた。 少年は、ぐったりとした帰莢をぐっと抱き寄せ、そっとその髪に鼻をつけた。そして深く息を吸う。 「ずっと、ずっと、見てたんだ。好きだった。触れたかった。一つになりたかった。なのに。お前さえいなければ……」 少年は、ぎょろりと浅葱を見る。 「帰莢……!」 見えなかった。少年の動きを彼は見切ることができなかった。その事実が浅葱を慎重にさせる。何かある。しかし、それ以上に、目の前の帰莢の惨状が彼の思考を鈍らせていた。 「悔しいか? 悔しいよなあ? 俺は、今、帰莢と一つになってるんだ」 「ごふっ……!」 帰莢がわずかに顔を上げる。 「きみ……、ま、えに、私の、瞳術が見てみたいって言ってた、よね……?」 帰莢の瞳術――浅葱は、それを知っていた。 「言った! 覚えててくれたんだ!」 少年は顔を綻ばせる。 「なら、今、見せてあげる……。浅葱くん、君は、どっか言ってて……」 「ハハハ! 浅葱ぃ! だってさぁ!」 少年は血の臭いに酔っていた。浅葱は拳を握り締め、さっとその場から去った。 その瞬間、少年の悲鳴と、何かがずたずたに引き裂かれる音が聞こえ、浅葱はすぐに戻った。 「帰莢……」 少年はすでに肉塊と化していた。 そして、帰莢の息もすでになく、浅葱はただ膝から崩れ落ちた。 浅葱は、それ以来、町から町へと放浪する日々を始めた。 ・ ・ ・ それが、草月らが知る、浅葱の業であった。 数珠 刹那/浅葱の祖父/名の知れた剣客であり医者 刹那と旧知の仲であったもので、浅葱のことを知らぬものはいない。 しかし、刹那に子がいたという話を知っているものは誰もいない。だが、そういうこともあるだろう、とそれを不審に思うものもいなかった。 なぜなら、刹那は好色家であった。刹那は色男であり、常に女性を側に侍らせていた。 代わる代わる女を抱き、女の嫉妬を買い、そのために友人の家にずらかりこんでは、昨晩の情事について語り出すのであった。 とは言っても、刹那は女を暴力で屈させたことは一度もなかった。刹那は一度抱いた女は最後まで目をかけたし、また、言い寄ってくれば誰でも何度でも何晩でも何人でも抱いた。何十年とそんなことを繰り返してきた。 旧知の仲であった草月など、娘を嫁がせるという時期にあっても。 それが刹那のすごいところでもあったが。 しかし、それ以上に、刹那は強かった。刹那の友は、そのあまりの強さに、普段の情けの無い姿を見ても、刹那を見限ることはしなかった。なにせ、剣客であるにもかかわらず、素手でもって郎党何百人を相手に大立ち回りをしたというのだから、本分である刀を持たせれば敵はいなかった。 そんな訳で、刹那がある日突然、浅葱をという孫を連れて歩くようになっても誰一人不思議に思わなかった。 むしろ良い傾向だと友人たちは暖かく見守っていた。すでに五十歳 それに、浅葱は目が見えない。誰かが連れて歩かなければならなかった。 いつまでも若々しく枯れることのない刹那に対して、浅葱はまるで老人のような気性の子どもであった。 刹那が連れ出さなければ、一日中庭を眺めているようなこともあった。 そんなこともあり、刹那の友人たちは妙な節介を焼いて、浅葱に刹那の剣術を覚えさせようとした。 しかし、浅葱の剣術はすでに浅葱の剣術として一定のレベルに達していたことと、刹那の「猿真似させんのは趣味じゃねえ」という言葉で、目論見は失敗に終わる。 ・ ・ ・ 「今日はすまねえな」 刹那は、お猪口に口をつけた。 「ある意味、驚いたよ。まさか、あんたが孫を連れてくるなんてね」 女性は遠い目で微笑む。 「なぁに、俺も見た目相応、歳を取ったってことさ」 「何を今さら。まだまだ現役のつもりのくせに」 刹那と、女性は互いに顔を見合わせ笑い合う。 女性の名はユウナと言う。刹那とは幼馴染であり、五十年来の仲である。 「浅葱。ちょっと向こうの姉ちゃんと遊んでてくれねえかい? このお姉さんとお話があんだよ」 刹那がそう言うと、浅葱は小さく頷き、控えていた女性と共に、部屋の外へと出た。 「いくらなんでもお姉さんはないだろ。お世辞を言ってもらって喜ぶ歳でもないよ」 「へへ、俺の目にはいまでも、おめえはあの頃のまま変わらねえよ」 「はいはい。で、今日は何のようだい? まさか、本当にあの頃のようにってつもりでもないだろう?」 「まぁ、俺はそれでも構わねえんだけどなぁ」 ユウナは目を伏せ、寂しそうに笑った。二人の間に沈黙が流れた。 刹那は気まずそうに頭をかきながら言った。 「ま、おめえとは一番付き合いが長えからな、挨拶くらいと思ってよ」 「挨拶?」 ユウナは怪訝な顔をする。 「そんな畏まって、あんたらしくないね」 「もう、長くねえんだよ」 「何を言って……」 「冗談じゃねえんだよ。俺は死ぬ。分かるんだよ。死期ってのかな。最近、妙に体の調子が悪ぃしな」 「医者には、見せたのかい?」 「必要あるか?」 「……」 「一つ、頼みがある」 「なんだい?」 「浅葱のことを頼みたい」 刹那は、改まったように向き直り、ユウナに深く頭を下げた。 「……いったい、何のつもりだい?」 「俺は、このまま姿を晦まつもりだ。だから、お前に浅葱を頼みたい」 「……そんなことを訊いてんじゃないよ。」 「いきなり、孫なんか連れて歩きだして、しかも浅葱って……」 「そりゃ、あいつは浅葱だからな」 「あんた、歳取って耄碌したんじゃないの? あの子は死んだのよ。あの子の代わりなんかいやしない」 「代わりなんかじゃないさ。あれは浅葱だよ」 刹那はそう言ってお猪口に酒を注ぐ。 「もちろん、信じてもらおうなんて思っちゃいないさ。だけどな、あれは間違いなく浅葱だ。その魂は受け継いでるよ」 「あんたの口からそんなオカルトが出るなんてね……」 ユウナはやれやれと首を振った。 「だから、信じてもらおうとなんて思っちゃいないさ」 しばらくの沈黙。刹那が口を開く。 「で、答えはどうなんだ?」 「あんな得体の知れない子を二つ返事で預かれるほど、私はお人好しじゃないんでね」 「……そうか。すまねえな」 刹那は立ち上がる。 「どこ行くんだい」 「さっき行ったろ」 「あんた、本当に最低の父親だよ」 「……浅葱を頼むな」 刹那はそう言い残して、浅葱を置いて行方を晦ました。 行方を晦ます直前、刹那をたまたま見かけた友人が、彼に話しかけた。 刹那は「時間がねえんだ」と取り合わず、先を急いでしまったという。 もう一人のアサギ/女性/刹那とユウナの娘 刹那は、剣客として名が通ってはいたが、優秀な医者でもあり、名医と言われていた。しかし、横暴な発言が多かったため評判はよくなかった。 自ら犯した医療ミスでユウナとの間にできた一人娘であるアサギを亡くして以来、ユウナとも縁を切り、医者としての自分を捨てた。 刹那に娘がいたことを知るものはいない。その理由としては、正式に婚姻を結んでいなかったこと、挙式をあげなかったことなど多々ある。 だが、一番の理由は、二人が夫婦として共同生活をしていた期間がなかったことがあげられる。 ユウナは、刹那との間に娘ができたことを話さなかった。 アサギは十四年間、父親の存在を母から知らされすに過ごしてきた。しかし、病にかかり、その治療が難しいことが分かり、ユウナに「お父さんに会いたい」と話す。アサギは、自分の父親のことをユウナに内緒ですでに調べており、父が刹那であることを知っていた。 そして、刹那が優秀な医者であることも。アサギはユウナに自分の治療を、刹那にしてもらいたいと願う。しかし、アサギも、女性がらみで節操のない刹那に対して、自分が実の娘であることを明かすのは躊躇れられた。 結果、自身が娘であることを隠してアサギは刹那に依頼する。 刹那はそれを知らず、アサギに「分かってると思うけどな。さすがの俺でもお前の病気を確実に治すのは無理だ。まぁ、できて5%ってとこか」と発言する。 傷つくユウナを尻目に、さらに多額の医療費を要求する刹那に、ユウナは怒りを露にする。しかし、そのユウナが刹那にとって、以前に何度も抱いた女であったため、「一度抱いた女は身内も同然」と発言し、治療費は無料でいいと言い出す。 アサギはその発言に引く。そして、刹那の娘は、「医療費はきちんとした額できちんと払います」と強情を張ってしまうことになる。 ・ ・ ・ アサギは苛立っていた。 「不潔」 刹那はその言葉に目を丸くした。 「おまえ、まさか処女か?」 そう口に出す刹那にアサギは顔を赤くし、大声で叫ぶ。 「うるさいな!」 刹那は激昂するアサギの手首をそっと掴み、その肩に手を回した。 「悪かったな。けど、そう怒るなよ。今から、俺が手ほどきしてやるから」 アサギはぽかーんと、刹那のその言葉に口を開けていた。刹那の指がそっとアサギの頬に触れる。そして、無駄のない動きで、刹那の唇がアサギの唇に接近した。それがまさに触れんとしたとき、 「ほんっとあんたってサイテイ!! キモイ! 気持ち悪い! あっちいけ!!」 アサギは両手で、刹那の胸板を押しのけた。そして、手近なものを掴むと、次々と刹那にそれを投げつけていく。ペンの先が、刹那の頭に突き刺さり、血が吹き出る。 それでもアサギは、投げる手をやめず、刹那を部屋から追い出した。 「いったい、何だってんだよ」 刹那は頭をさすりながら、ユウナの隣に座った。 「あんたが悪いんだよ」 「まぁ、多分そうなんだろうな。けど、ああいう女も中々、こう、いいもんだな」 ユウナはため息を吐いた。 「いいかげんにしとくれよ」 「ん? なんだ、嫉妬なんてお前らしくもない」 「……ほんっと、あんたは変わんないよ。昔から」 悲しそうな目をするユウナに対して、刹那は笑う。 「俺から言わせりゃ、みんな変わりすぎさ」 「……あんたからすれば、そう見えるのかもね」 刹那はユウナの手の甲に自分の手の平を重ねる。そして、もう片方の手で、そっとユウナの顔を自分の方へ向けると、そのまま無言で、唇を重ねようとした。 それをユウナは顔を逸らして避ける。 「そういう気分じゃないんだよ」 刹那はユウナから手を離し、首を傾げた。 「……分からねえなあ」 「あんたは無神経すぎるんだよ」 「それが俺だからな」 刹那は笑った。 「失敗だよ」 刹那は笑った。泣きじゃくるユウナに対して、刹那は頭を撫でた。 「期待させて悪いことしたな」 そして、そっと抱き寄せる。しかし、ユウナは、それを突き返した。 「ふざけんな!」 「……不謹慎だったか?」 そう問いかける刹那に対して、ユウナはわなわなと震えた。そして、無言で出て行った。 アサギが目覚めると、そこにはユウナがいた。 ユウナは膝を突き、アサギと視線を合わせた。 「……おはよう。アサギ」 「ダメだったのね」 「……」 ユウナは答えられなかった。 「覚悟はしてたからいいの」 「ごめんなさい」 ユウナは謝る。 「何を?」 「……」 「パパのこと? パパのことは仕方ないわ。私がママに、どうせ無理ならパパに治療してもらいたいって言ったんだから。それとも、ママは私を産んだことを後悔してるの?」 「そんなこと! そんなことない……!!」 「なら、もういいの。もう、いいから。だから、ママ、もう泣かないで」 「アサギ……」 ユウナはそっとアサギを抱き寄せた。そのときだった。 「どういうことだよ」 突如、刹那がドアを開けて入ってくる。 「どういうことだよ……!」 「どうもこうもないわ」 ユウナが立ち上がり、刹那に詰め寄る。 「ママ……」 「もう出て行くわ。あんたの顔なんか二度と見たくない」 「おい、説明してくれよ……!」 「分からない? あんたと話すことなんてないって言ってるの」 刹那は悲愴な面持ちで、アサギに視線を移す。 アサギはユウナの袖を引っ張る。 「ママ、刹那をあまり邪険にしないであげて。刹那も最善を尽くしてくれたんだよ」 「……アサギ」 ――刹那。 その呼び方の違いに、刹那はアサギとの間の埋められない時間を感じた。 「ねえ、刹那。刹那はママのこと好き?」 アサギはある日刹那にそう尋ねた。 「もちろん、好きだよ。当たり前だろ」 刹那はそう答える。 刹那は言えないでいた。先の手術の際にくだらないミスを犯してしまい、それが原因で手術が失敗してしまったことを。 誰にも言えないでいた。 「ならさ、どうして刹那は、節操がないの?」 刹那は答えに困った。そんなことに今まで疑問など抱いたことがない。 「さぁ、どうしてだろうな」 「自分のことなのに分からないの?」 「自分のことだからこそ、あまり意識したことないな」 「じゃあ、ポリシーとか、そういうもんでもないんだ?」 刹那は考えてみるが、ポリシーなどと言う大それたものではない。 特にそういうことを意識せずに過ごして来た結果が、現状であると思っている。 だが、刹那はこの話の流れを考えるに、それを素直に言うのをためらわれた。 しかし、刹那には負い目がある。 「どうなの?」 刹那は思わず言ってしまう。 「そういうのじゃないと、思う……」 「そうなんだ。ならさ、私のパパになってくれない?」 「パパ?」 自分はすでに父親だと思っていた刹那は面食らった。 「そう、パパ。ママだけを愛してあげて欲しいの。そうしたら、刹那のこと許してあげるよ」 「許す?」 刹那はドキリとした。アサギはにやりと笑う。 「私の病気のことは私が一番知ってるよ。刹那、医療ミスしたでしょ? 私の手術」 「す、すまない!」 刹那は頭を下げた。それを見て、アサギは笑いをこらえた。 「ふふ、鎌をかけたんだよ。こんなあっさり行くとは思わなかった」 刹那は呆然とアサギを見ていた。 「まぁ、まだこうして話ができていることから、今回だけは刹那くんにチャンスを与えよう」 アサギは尊大な態度で言った。 しかし、すぐに態度を改めた。そして寂しそうに言う。 「さっきみたいな無茶な話じゃないよ。そもそも、刹那みたいな人が、パパになれるわけないんだよね」 刹那はすぐさま否定しようとしたが、それを否定する言葉を持ち合わせていなかった。 「でね。私、悪い子だからね。最後にわがままを言おうと思うの」 アサギはパッと笑った。 「わがまま?」 刹那は聞き返す。 「私ね、ママの結婚式姿が見たいの。だから、その相手役になってよ」 「……」 「ママはね。刹那の目にはどう見えてるか分からないけど、すごく嫉妬深いんだよ。それでね、すごく真面目なの。お腹の中に私がいるのを知ったときだって、きっと刹那にそれを言いたかったと思うよ。でも、刹那はそんなでしょ? だから、ママは一人で育てるって決めたんだよ」 「だからと言って、今さら」 ユウナが、そんなことを望むはずがない。刹那はそう思った。 「分かってないなあ! だから、私のわがままなんだよ。私の自己満足のために二人は協力すればいいの!」 すぐに刹那は返事ができなかった。すると、アサギはじれったそうに声を上げた。 「もう! 分かってないな。後は、刹那がOKしてくれればいいんだよ!」 「ユウナが?」 「ママって以外とロマンチストなんだよ。長い付き合いみたいなのに気づかなかった?」 刹那は自分が恥ずかしく思えた。 「で、もちろん、協力してくれるでしょ?」 しかし、刹那はまだ何と答えていいかわからなかった。 今まで、挙式をあげて欲しいと、何人もの女性に泣きつかれ、刹那はその度に逃げ出してきた。 どこまでも尽くしてくれた女が、どれほど懇願しようと刹那はそうしてきた。それが、自分と関わる全ての女に対しての、刹那なりのけじめでもあった。それを考えると、そればかりは、覚悟を容易に決めることが刹那にはできなかった。 しかし先の話もあり、アサギは刹那のその沈黙を肯定と受け取ったらしく、笑顔を輝かせた。 「じゃあ、約束だよ! 絶対ね!」 楽しそうに式の段取りなどを話す、アサギを見て、刹那は自分の決心が未だにつかないことなど言えはしなかった。 相槌をうちながら、時間が欲しいと切り出すタイミングを見計らったが、とうとう、そのタイミングはつかめなかった。 刹那は後にこの事を後悔することになる。 アサギは、病の身でありながら、人前でその苦しさを表に出すことが決してなかった。 それゆえに、刹那はアサギが、自分のミスのために、いつ亡くなってもおかしくない状態であるということを忘れていた。 いや、アサギのその強さに甘えていた。 そして、挙式の日、刹那は行方を晦ました。しかし、ちょうどその日は、台風が重なったため、式は中止となった。 その翌日になって、アサギの様態は急変し、そのまま近くの病院で息を引き取った。 刹那が駆けつけたとき、アサギの葬儀は終わっていた。 アサギの遺言で、ユウナは刹那を表面的には許したが、その心の内には深い溝ができた。 刹那はそれから数年の後、消息を絶つ。 再び刹那が友人らの前に現れたとき、彼の傍らには「浅葱」がいた。 闇との性交/浅葱に関する根も葉もない噂の一つ?/この噂に根拠はない 刹那はアサギを蘇らせる方法を探していた。 中途半端な生ではなく、完全な生をアサギに与えたかった。 それが自分にできる唯一の罪滅ぼしだと刹那は考えた。 刹那は探した。 何年も何年も探し続けた。 そして、ある洞穴の奥深くで、あるものを見つける。 刹那はアサギの墓を暴き、その骨をあるものに捧げた。 そして、その仄暗い闇の中で、刹那は、アサギの魂を移した名状しがたい何かと契る。 刹那は気が狂いそうになりながらも、アサギへの罪悪感と、気づかぬうちに娘に抱いていた劣情を糧に、なんとか正気のようなものを維持し続ける。 だが、自分が自分でないものに取って代わられていく恐怖によって、刹那の精神は日に日に蝕まれていった。 浅葱が、それより生まれたときは刹那は、すでに正気とは言いがたい状態だった。 その後、その洞穴を出て、麓の村で浅葱を育てていた刹那だが、十年目にとうとう限界が生じ、村人を殺してしまう。 浅葱にはそれを隠し、村から出、かつての友人らの元へと姿を現す刹那。正気である振りをしながら、かつての友人らに浅葱を孫と紹介して回った。 しかし、すでに刹那の肉体jは異形と化しており、正気の振りをし続けるのにも限界が生じた。 ゆえに刹那は浅葱をユウナに預け、そのまま自ら命を絶った。
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/5824.html
652 :NPCさん:2011/02/21(月) 04 25 35.84 ID ??? そろそろ頃合かと、プチ投下。 某オンセサイトでのセッションのこと。 TRPGは結構やってるがそのルールは初心者、って新人さんがGM。 それに古参の数名が参加、新人さんはやめときゃいいのに、 上級ルール適用の高レベルでセッション開始。 まあ、オンセとルールのダブルで慣れてなかったせいもあって、 プレイ時間がかなりのびのびに。 んで案の定、古参の一人が反応なくなって、PL協議で翌日繰越に。 で、まあオンセに適当なシナリオの長さもわかってなかったのか、 その日ものびのびになり、前日と同じ古参が寝落ち。 その時には、もうその古参のキャラがいなくても終わるところまでは 進んでいたのだが、GMメインで「ここで最後まで見れないのも」って 話になり再び繰越し。 で、三日目終わった時に、古参の言った言葉は。 「こんなセッションに三日もつき合わせるな。GMもっと精進汁」 まあ身の丈合わない事したGMへはともかく、 他PLへの謝罪もなくそう言い放った古参は、十分に困だと思うのだがどうか? 653 :NPCさん:2011/02/21(月) 04 37 44.03 ID ??? そうだな、二日目に言わないのは困だな。 654 :NPCさん:2011/02/21(月) 04 44 13.32 ID ??? 652 まあ、困と言えば困だが、粒は小さいな。 寝落ちの近因として、件の初心者GMがいるわけだし、 延び延びになったときに「俺、寝落ちそうだから、今日はここまでにしてくれない?」 ってPLから言えないといけないセッション環境はちょっとつらい。 GM相手に言い放ったセリフは、優しさは足りないが、間違ってはいない。 ・寝落ちを謝らない。×2回。 ・初心者GMに優しくない。 トータルで見て二飜30符程度。 655 :NPCさん:2011/02/21(月) 04 44 23.70 ID ??? 正直寝落ちの方が迷惑だし困認定でいいんじゃね 限界なら伝えて落ちるべき 656 :NPCさん:2011/02/21(月) 05 19 57.04 ID ??? 日程を伸ばした一因が寝落ちなら古参が言えたセリフじゃないわな セッションそのものを崩壊させた困ではないし小粒かな 657 :NPCさん:2011/02/21(月) 05 32 39.66 ID ??? で案の定、古参の一人が反応なくなって 寝落ちの常習だからなのか、寝落ちが出ても無理がないほど長引いたのかでかなり違うな。 658 :NPCさん:2011/02/21(月) 07 51 11.08 ID ??? でも寝落ちの時間にもよると思う。 古参と言うからにゃ社会人の可能性も高いだろうし、 もし深夜の3時4時とかなら仕方ないんじゃね? 659 :NPCさん:2011/02/21(月) 07 57 54.51 ID ??? 658 社会人なら翌日に備えてもっと早く寝ろ。 660 :NPCさん:2011/02/21(月) 08 35 14.26 ID ??? え? 社会人って、3時とか4時とかに帰ってくる人たちのことじゃないの? 661 :NPCさん:2011/02/21(月) 08 37 31.15 ID ??? 3時4時に家帰るぐらいなら会社に寝泊まりするわ 662 :NPCさん:2011/02/21(月) 09 02 01.91 ID ??? 寝落ちする前に限界ですと言わない奴が悪い 663 :NPCさん:2011/02/21(月) 10 15 30.22 ID ??? 極々稀に1分前までは何ともなかったのに、ふと気づいたら10分ほど寝落ちしていたりするから怖い 664 :NPCさん:2011/02/21(月) 10 32 26.79 ID ??? タイピング速度の違いなんかもあるから オンセでの生存確認って大変みたいね 665 :NPCさん:2011/02/21(月) 11 27 56.29 ID ??? 最近だと、音声チャットでのセッションもあるみたいだが 結局のところ、生存確認の問題は残るんだよな 寝落ちなのか、他事に集中しているのか不明なので そこら辺も、微妙 オンラインセッション 666 :NPCさん:2011/02/21(月) 11 41 07.89 ID ??? セッション中に他のことに集中してる時点でどうかとは思うが 667 :NPCさん:2011/02/21(月) 12 27 01.29 ID ??? ビデオチャットは顔見せたくないとか機器の準備が面倒とか、まだまだ浸透してないしな。 668 :NPCさん:2011/02/21(月) 14 17 09.68 ID ??? オンセ中、なんか腹具合悪いなと思ってトイレに行ったら唐突にノロ発症 そのまま帰還できなくなった俺は困ったちゃんではないと信じたい 669 :NPCさん:2011/02/21(月) 14 23 26.13 ID ??? よし 次からくだらないPLしか集まらなかったセッションはその手で抜ける。 670 :NPCさん:2011/02/21(月) 14 35 34.78 ID ??? 668 詳しくは知らないが、そんな唐突に「ノロウィルスだ!」なんて判る程ハッキリした症状あるっけ? 下痢とか吐き気だと、風邪やインフルエンザと区別つかないと思うが。 671 :NPCさん:2011/02/21(月) 14 39 27.75 ID ??? 670 セッション中に具合悪くなって一度落ちる→あまりにヤバイから家族or救急車にそのまま病院に連れていかれる→ノロ発覚→しばらく寝込むって感じじゃない? 672 :NPCさん:2011/02/21(月) 14 57 27.11 ID ??? なんかおかしいな→トイレに行ってみる→唐突なマーライオン さらに下の方もベンド・バー。 これはなんだ、夕飯でも悪かったか?一通り出したらスッキリするかな、数分で戻れるといいが、と思う しかし洗面台に首を突っ込み便器に腰掛けた姿勢を解除できぬまま数十分 体が痙攣をはじめたので恐怖に駆られて救急車呼んだらノロだった 673 :670:2011/02/21(月) 15 05 59.42 ID ??? ……よく知らんから「区別つかん」とか言ったが、それは酷い…; 数十分その状態ってのは二日酔いで経験有るが、その後痙攣て……お疲れ様だ…それは仕方ない。 674 :NPCさん:2011/02/21(月) 15 09 22.16 ID ??? 後日に説明して謝ったんなら困ではないだろうし、説明も謝りもしなかったならやや困かも 俺もオンセでぎっくり腰になってしまって突然抜けた人が居たって時に遭遇したけど、 まぁリアルで知り合いってことも大きいかもしれないが、説明されりゃ責める人は出なかったよ 676 :NPCさん:2011/02/21(月) 15 44 40.25 ID ??? ノロ「2/26~3/7まで遊びに行くから部屋片付けときなさいよ」 とか言ってくれれば覚悟できるのにな 677 :NPCさん:2011/02/21(月) 16 01 30.78 ID ??? あー、そういや俺もオンセ開始直後に「ソボキトク ハヤクコイ」 という連絡があってだな、ということが。 678 :NPCさん:2011/02/21(月) 16 02 47.42 ID ??? ノロが発症するのは老人とか体力の無い人間だぞ 679 :NPCさん:2011/02/21(月) 16 12 22.26 ID ??? 678 睡眠不足や慢性疲労なんかは働いてれば誰でも可能性があると思うぞ。 まぁそんな疲れてたらオンセなんてしないで寝ろってのも正論だけどw 678 それは「ノロで死ぬのは」だろ。 681 :NPCさん:2011/02/21(月) 16 32 13.84 ID ??? 672 >下の方もベンド・バー ちんちんがひん曲がったのかと 682 :NPCさん:2011/02/21(月) 16 34 02.34 ID ??? 678 普段から運動とかでもしていない限り、「ちょっと疲れた」でも発症してしまうことがある。 元から消化器官の弱い俺なんざ、元気な状態からでも突然 762になった事がある。 手を石鹸で洗う以外に予防法が特に無いのが、ねえ。 スレ265
https://w.atwiki.jp/kosanwiki/
もなちゃと古参@Wiki もなちゃと入口、メイン(縦横、大部屋も書いていく予定)の古参の情報を書いているWiki もなちゃとが出来てから10年以上経ちます。 その時からずーっと来ている人はもちろん古参ですし、 入口が出来た頃から、って言う人も古参。大部屋が出来てから、って言う人も古参でしょう。 明確に○年前から来ていたら古参と言う風には言えません。が、 一応、このWikiに書くのは7~10年以上前の人達の事です。
https://w.atwiki.jp/debutvselder/pages/115.html
古参陣営最終応援ボーナス:182点 抜人 言乃、贖罪。 真野がしょんぼりするだけのSS サツキ姫の、なんでもない一日(^-^)b 『外待雨』 『はじめての銀行』 3号生陣営視点開幕SS 『私の役目』 抜人 言乃、贖罪。 お金がいるんだ。 お金がいる。もっと、たくさん。 「お姉ちゃん、いつもごめんね」 私には歳の離れた妹がいる。 両親が早くに他界し、私たちは二人きりの家族になった。 私たちに残ったのは、二人で生きていくにはわずかとしか言いようのない遺産だけ。 周りは全て敵。 「二人きりじゃ大変だろう?」 父の友人を名乗る男性が現れた。優しそうな人だった。笑ったとき笑窪ができるのが印象的で……。 私は不安に押し潰されそうだった。だから、誰かを信じたかったんだ。 けれど、その言葉を信じた私は愚かだった。両親の残したわずかな遺産さえやつに食い潰された。 もう、誰も信じない。 やつの元から離れた後、しばらくは貧しくても幸せな日々が続いた。 さらに少なくなってしまった遺産を、少しずつ少しずつ崩しながら、アルバイトをして暮らした。 遊んでる余裕はなかった。クラスメイトがおしゃれの話をしているのを、内心うらやましいと思いながらも、私は妹と二人で暮らすために日々を費やした。 妹と過ごすわずかな時間が、私の幸せだった。 だけど、そんなささやかな幸せさえ、神は奪った。妹が入院した。 難しい病で、完全に治すには移植が必要……らしかった。だけど、そのための手術は海外でしなければならない。 莫大な医療費がかかる。だから、たくさんお金がいる。 そう言われた。 学校を辞めて就職したところで、私が稼ぐには何年、何十年とかかるであろう額。 まともな方法では、決して手に入らないであろうことは、すぐに理解できた。 お金が欲しい。 助けてもらいたい。 けれど、救いの手は差し伸べられない。 お金がない。 たったそれだけで、向けられる視線は冷たくなる。 妹の担当医に呼び出された。 「君たち、お金の当てがないらしいけれど、大丈夫なのかい?」 その男は優しそうな笑みを浮かべたている。 だけど、私には、その笑みが恐ろしかった。 「……」 「答えられないかい? 残念だけど、君の妹さんの病は難しい。その進行を遅らせるだけでも、たくさんお金がかかる」 「……」 「保健は入っているのかい?」 入っていないとは言えなかった。 言えるはずがない。そもそも、私たちには保険に入る余裕もない。 日々をやり過ごすのが精一杯だった。 「そうか……」 私が無言でいると、男は私の沈黙を肯定と受け取った。 追い出されはしないだろうか。私は不安に駆られる。 しかし、男は表情を変えることなく、私の耳元で囁いた。 「お金がないなら、どうするか……分かるだろう?」 男は私の肩にそっと手を回した。 「君一人で、どうにかできるのかい? それなら、私に身を委ねるのも、悪い選択ではないんじゃないか?」 男は私に身体を要求した。妹を抱えて、私には選択の余地はない。 せめて、妹だけは――。 私は固く目を閉じた。 ・ ・ ・ 「妹のこと……よろしくお願いします」 衣服を整え、ドアノブに手をかける。 ホテルの一室。ベッドの側で半裸の男がワインをあおっている。 あれから、五年の月日が経った。 「まかせてくれよ。金の用意さえあれば、すぐにでも移植ができるよう掛け合ってあげよう」 その男は医者だ。妹の担当医。 男との関係は、あれ以来ずっと続いている。 男にはある意味で感謝している。彼のおかげで、私は一線を越えることができた。一度、一線を越えてしまえば、後は何だってできた。 "妹と一緒に幸せになる" そのためなら、どんな事でも引き受けた。 どんな手段も講じてきた。 今、ようやく、目標の金額に達しようとしていた。 後、少し……。 私はホテルを出た。 「お姉ちゃん、会社の方はいいの?」 お見舞いに行くと、妹はそんなことを尋ねる。 私は妹に、自分がどのようにして、多額の医療費を稼いでいるかを話していない。 あの男に口裏を合わせてもらい、会社を立ち上げ、その経営が上手くいっている、ということにしている。 「大丈夫。有能な部下に恵まれているから」 「そうなの?」 「ええ」 私は笑顔で頷いた。チクリと心が痛む。 妹は、その人生の三分の一を病室で過ごしてきた。 妹にはこんな私のような道を歩んでもらいたくはない。 「お姉ちゃん、見てみて。外にはこんな花が今咲いてるんだって」 妹が携帯の画面を見せる。そこには、白い花が健気に咲いていた。 「メールの子?」 「うん」 妹は、どこで知り合ったかは知らないが、同い年の女の子とメールでやり取りしているようだった。 妹の心の支えになってくれているようで、私は心底感謝していた。いつか、その子にもお礼が言いたい。 「その子とどんな話をしてるのかしら」 「気になるー?」 妹が意地悪な笑みを浮かべる。 「えー、お姉ちゃんにくらい話してよー」 「仕方ないなー、うーんっとね。恋の話だよ」 恋の話。ちょっと驚きだ。 「私ね。その子の相談に乗ってあげてるの」 「へぇ」 意外だった。ちょっと信じられない。 「あー、信じてないなぁ! 私、恋人だってちゃんといるんだからね!」 あの妹に恋人。ますます眉唾だ。 「どんな人ー? あっ、あのカッコいいナースのお兄さん?」 「もう! 茶化さないでよ。お兄さんには、ちゃんとした奥さんいるの知ってるもん! そんなこと言うなら、お姉ちゃんにはまだひみつー!」 「はいはい、わかったから。ごめんね」 「もう、信じてないなあ!」 妹はぷくっと子どもっぽく頬を膨らませた。 そのしぐさが愛おしく感じる。 ・ ・ ・ 希望崎学園で引き抜きの仕事を始めた。 見所のある魔人を極楽学園へ引き抜く仕事だ。 これを紹介してくれたのは友人だった。 出席日数も足りずに、私は留年を繰り返していた。学校で自由に動き回れる人材ということで、私は抜擢されたと言う。 実際、この仕事は労力の割には、報酬が良かった。 妹は手術を前に、ナーバスになっているようだ。気丈に振舞ってはいたが、どこか違和感があった。 この仕事なら、夜は妹の側にいてやれる。 妹と変わらない年齢の子を相手に、このような商売をすることに抵抗がないかと言えば嘘になる。 だけど、そんなことを言ってはいられない。目標まで後もう少しなんだ。 楽とは言うものの、思春期の子ども達だけあって、一筋縄ではいかないこともある。 「いくら説得されましてもぉ、ぼくぅ、行く気ありませんからぁ」 「あら、それなら、こっちの方にお願いして見ようかしら」 生徒の腰に手を添え、舐めるような手つきで愛撫を繰り返す。 「な、なんですかぁ……! お姉さん――……!!」 お金が欲しいんだ。 そのためなら……。私は何でもできる……。何だってするさ……。 私は彼のズボンのチャックを静かに下ろした。 「あなた、最近こそこそと何してるの?」 あるとき、風紀委員の少女にそう呼び止められた。 彼女は可愛らしい顔つきをしていたが、常に怒ったような表情と、その風紀に対する厳しさから、一部の男子からは非常に疎まれていた。 「何のことかしら?」 そ知らぬ顔で聞き返す。 「しらばくれないで下さい」 少女は、汚らわしいものを見るような眼で、私を一瞥する。そして、ずいと私に詰め寄る。 面倒なガキだ。だが、こんなこともあろうかと、彼女についてはすでに調べてある。 「あなた、いつも目を吊り上げてるけど、欲求不満なんじゃないかしら?」 少女の耳元で、私は、彼女が想いを寄せているとある男子生徒の名を囁いた。 「なっ……!」 少女は明らかに動揺して見せた。情報は間違っていなかったようだ。 「ふふ、あなたたち付き合ってるの? どちらから先に告白したのかしら?」 「あ、あ、あのひととは何の関係にもなっていませんっ!」 少女は恥ずかしそうに顔を赤らめ、必死に関係を否定した。 「もう、どこまで進んだのかしら? A? それともB? まさかCなんて――」 「か、何の関係もないって言ってるじゃないですかぁっ!!」 少女は声を上げた。 「もう、いいです! 次は証拠をあげて、学園から追放してやるぅっ!」 少女はそう言い残して、走って逃げていった。 (……あの子、邪魔だ……) 今回は上手く誤魔化すことができたが、これを機に、しつこく追いかけられるのはまずい。 私は、私と関係を持った男子一人一人を呼び寄せ、あることを頼んだ。 少女が想いを寄せている男子生徒、彼も私と関係を持っている。彼女には気の毒だが、私の邪魔をするというのなら仕方がない。 その放課後、あの風紀委員の少女は、数人の男子生徒に呼び出され、暴行を受けた。魔人たちの跋扈する、この学園ではよくあることだ。当然、彼女も気をつけてはいただろうが、好きな人からの呼び出しには無警戒だったようだ。 私は彼らにその一部始終をビデオに取るように言いつけていた。それをネタに少女を脅すためだ。 だが、少女が学校に来ることはなかった。少女は暴行を受けたその晩、学校の屋上から身投げした。 私は、ビデオを見ていた。 『や、やっ――! あっ、うっ……ゆ、許して――』 あの少女の声が、ディスプレイの明りだけの薄暗い部屋に響き渡る。 バカなやつだ。 自分を正当化しようと、そんなことを呟く。 だけど、本当は分かっていた。だけど、いまさら、それを受け入れることはできない……。 ――バカは私だ――。 昨夜、顔を出せなかったことを謝ろうと、翌日の朝、妹の病室を訪れた。 「お姉ちゃん!!」 妹が目を泣き腫らしていた。携帯の画面を私に見せた。 「昨日の夜、メールがきて……! ごめん……って。それから、いくら電話しても出てくれなくて……!」 背筋に何かが走るのを感じた。 いや、そんなわけがない。そんなことがあるはずない。そんな偶然あってたまるか。 「その子の……名前は?」 妹が言った名。 それは、あの風紀委員の少女の名と同じだった。 ・ ・ ・ 「今日はやけに激しいじゃないか? 私もそう若くないんだから。あまり無理はさせないでくれよ」 男はそう言いながらも、一層激しく腰を振る。私はその突き上げる快感を貪欲に求めながら、淫らに喘ぐ。 「もっと――もっともっと――もっとっぉ……!」 私をもっと穢してほしい。 二度と罪の重さに飲み込まれないよう、私の全てを犯して。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ようやく金が貯まった。 あの男から連絡が来る「話がある」ということだった。調度いい。こちらも移植の件で話がある。 「今日は、すまないな」 改まったように男は言った。 「私も話があったから」 男は、気まずそうに「そうか」と答えた。 「で、話って何?」 「……」 男は言い難い内容なのか、言葉に詰まらせている。 「妹のこと?」 「ああ」 男は頷く。冗談じゃない。 「移植の件は、ちゃんと通してくれたんじゃなかったの!?」 私は激昂した。 「そのことについては、きちんと話は通した。向こうに着けばいつでも移植は可能さ」 「……なら、何? まさか、今さらお金の問題?」 「……いや、違う」 歯切れが悪い。いつもなら、このような歯切れの悪い話し方をするような男ではない。 「なんなのよ」 「俺の離婚が成立した」 離婚……。確か、噂で聞いたことがある。こいつの妻は、名のある資産家で、別の若い男と関係をもった末に、本気になってしまい、男に離婚を突きつけたとか。 「その慰謝料でな、あいつの病気を治せる」 「あいにく、お金は貯まったの。今日はそのことで話があるわ」 ん? 私は何か違和感を覚える。 "あいつ"? 「悪いが、お前のその金は必要ない。これから先は、俺があいつの面倒を見る」 意味が分からない。 "俺があいつの面倒を見る"? いったい、こいつが私たちと何の関係がある。私たちの弱みに付け込んで、食い物にしてきただけだ。 私の初めては、こいつに穢されたんだ。 「私だけに飽き足らず、あの子にまで手を出す気か……!」 「違う」 「何が違う……! お前は――」 「話を聞け! 俺はあいつを愛しているんだ」 アイ シテ イ、ル ? バカ ヲ イウ ナ。 オマエ ガ、アノコ ヲ アイス? オマエ ノ ナニ ガ アノ コ ヲ アイ シテ イル ッ テ イウ ンダ ! ? 「ぶっ殺してやるっ!! 妹に何をしやがったっ!」 私は、そいつの喉元に手を伸ばし、力の限り握り締める。 だが、男の拳が次の瞬間、私の鳩尾に食い込む。 「っえぐぉ……!」 私は男の喉元から手を離し、蹲った。 「落ち着け。まだ、俺の方から手を出しちゃいない」 私はあいつの顔を睨む。 「俺は根は腐っていても筋は通す。それだけは信条にしている。お前の件があって、俺もあいつに告白されたときは断ったさ」 告白? そんなの嘘に決まっている。 「けど、あいつの側にいて、あいつが懸命に戦っているのを見ているうちに、あいつのために何かしたい、あいつを一生かけても守りたい。そう思い始めた。だから、あいつの想いを受け止めた」 騙されない。私は、もう騙されない。妹だけは守ってみせる。こんなやつの手で汚されてたまるか。 私は懐に手を伸ばす。護身用のナイフを忍ばせてあった。 (今、ここで殺してやる) だが、そいつは私が懐に手を入れたのを見て、すぐさま靴の先で私の胸を蹴り上げた。 ナイフが手から落ちる。 「だから、話を聞けよ。あいつには、一足早く空港に向かってもらっている」 「なっ……!」 「あいつの気持ち、分かってやって欲しい」 「お、お前が、知ったような口を叩くな! お前が私にしたこと、あの子にも全部ばらして――」 ばらして――……? 「…………俺はもう空港に行く。これはあいつから、お前にだ」 そう言って、そいつは、私にフラッシュメモリーを投げてよこした。 「あいつからのビデオレターだよ。信じちゃくれないとは思うが、俺はあいつを何があっても守り抜く。それだけは信じてほしい」 「ま、待て……!」 追いかけるが、そいつは車を用意していたのか、それに乗って消えてしまった。 手元には、そいつの残したフラッシュメモリーだけが残った。 『お姉ちゃん』 『こんな形の行ってきますで、ごめんなさい』 『先生とのこと。お姉ちゃんは許してくれないって、先生は言ってたけど、心配しすぎだよね』 『うーん、お姉ちゃん、怒ってるぅ? ……怒ってるよね。ずっと私のために頑張ってくれてたのに……。』 『けどね。お姉ちゃんは、私なんかのために頑張りすぎだよ。お姉ちゃんにはさ、もっと、自分を大切にして欲しいの』 『お姉ちゃんの幸せが、私の幸せでもあるんだよ』 『私はね、必ず、帰ってくるから! そのときは、私のこと、うんーっと叱って。私、お姉ちゃんにたくさん迷惑かけたのに、お姉ちゃん一度もそれを表にだしたことないよね?』 『だからさ、今回ばっかりは、怒っていいんだよ。おまえのためにずっと頑張ってたんだぞーって」 『だからね……、お姉ちゃん。もう、私のことなんか、忘れちゃってさ、幸せになってよ……! 私には、先生だっているし、支えてくれるたくさんのスタッフさんがいるから、もう大丈夫だよ……!!』 『あれッ ごめん。なんかッ、目にゴミ入っちゃったかなぁッ。またね、お姉ちゃんッ。バイバイ……ッ! 行って来るッ!』 これで、いいんだ。これで……。 ・ ・ ・ 『あーっ、言乃さんですか?』 電話だ。 今日、見所のある新入生何人かにパンフレットと連絡先を渡した。 「はい、ご用件承ります」 『あの、極楽学園ってどんなところですか?』 私は、この仕事をまだ続けていた。あのお金は手付かずのまま残している。 使い道は決めている。このお金は、私が傷つけた多くの人のために使う。全然こんなのじゃ足りないけど。 それでも、この一生を、その償いのために費やす。 ただ、あのときとは心境は異なる。 今度は、自分の幸せのためにも、お金を貯めるんだ。 あの子がそう望むように。 真野がしょんぼりするだけのSS 「なあヨネスケ!お前って並行世界の自分を連れてこれるんだよな!?」 「たしかにそうだが、それがどうかしたか?」 「じゃあさじゃあさ!女性で貧乳のお前を召喚することもできんじゃね!?」 「それは無理だ。」 「ショボーン(´・ω・`)」 「なあシヴァ!お前って昔地球に移民した宇宙忍者の末裔で忍術とPSYを使える、魔法の力で男にも女にもなれる、前世(雪女だった)の記憶と能力が残ってるごく普通の男子(兼女子)生徒なんだろ!?」 「は、はい…で、でも急にどうしたんですか…?」 「じゃあさじゃあさ!実はシヴァって巨乳でも貧乳でもあるんじゃ」 「それはないです。」 「ショボーン(´・ω・`)」 「なあ歩峰!お前のカマボコって自由に容姿を設定できるんだよな!?」 「ええ、そうだけど…それがどうかした?」 「ならさ!貧乳の女の子のかまぼこを召喚してくれよ!」 「それは嫌。」 「ショボーン(´・ω・`)」 「なあ一年!そんだけ人数居るんだし一人くらい貧乳の子がいるよな!?」 「いいえ、いませんよ」 「 (´;ω;`)ブワッ 」 「!?」 特に落ちはない サツキ姫の、なんでもない一日(^-^)b 「あーあ、退屈だなあ(*≧m≦*)」 いつもと変わらぬ平日の放課後。 自称・学園のアイドルであるサツキ姫は、大きなため息を漏らした。 取り立てて面白いことも起きない、平和な毎日。 そんな変わり映えのしない日常に、彼女は飽き飽きしていたのだ。 学園のみんなが、自分を愛してくれている。 そのことを重荷に感じたことはないし、自分の立場に対して、高慢な気持ちを抱いたこともない。 たとえそれが思い込みであったとしても、彼女の中では絶対の真実であり、 ならば、不満などあるはずもないのだ。 だけど、足りない。 心の中を満たすだけの、何かが足りないと、サツキ姫は感じていた。 そんなときだった。 彼女のケータイに、一通のメールが届いたのは。 「あれ? これ、誰だろう?」 画面を見ながら、サツキ姫はわずかに首を傾げる。 「KOTAKEGASUKI」 という文字列から始まるそのメールアドレスは、彼女にとって見覚えのないものだった。 不審に思いながらも、サツキ姫はメールを開く。 そして、人を疑うことを知らない彼女は、 そこに添付されていた一件のURLに、ためらいなくアクセスした。 「あっ……」 その瞬間、彼女の心が激しく揺れ動く。 それはまるで、ガス爆発にでも巻き込まれたかのような、大きな衝撃だった。 メールに添付されていたURLは、twitterのIDだ。 アクセスした先には、見知らぬ誰かのつぶやきが表示されている。 そして、その言葉の数々に、サツキ姫は魅了されたのだ。 どこにでもいる無垢で無邪気で純粋な彼女だって、twitterくらいはやっている。 だけど、ここまで心動かされるつぶやきを見たのは、初めてだった。 「こんなところに、こんなところにいたのね。私の、王子様が……」 もはや彼女は、その人物の虜となっていた。 メールの送り主が誰なのか、 また、そのURLがなぜ添付されていたのかなど、 そういった細かいことはどうでもよかった。 今はただ、この運命的な出会いに、感謝するばかりだったのだ。 恥ずかしいから、フォローはしない。 こちらから声もかけない。 リストに追加して、静かに、静かに、見守るだけだ。 それだけで、彼女は満足だった。 「私の銀河には今、最高の綺羅星が輝いているわ……」 ――しかし、サツキ姫は気付いていなかったのだ。 それが、BOTと呼ばれる代物だということに。 自動的につぶやきを漏らす機械を相手に、今日も彼女は、熱いまなざしを送り続ける。 サツキ姫が熱中するKOTAKESAMA_BOTは、現在も絶賛稼働中である。 http //twitter.com/KOTAKESAMA_BOT 『外待雨』 3年生の教室によろよろと辿り着いたその男は、敷居を越えると同時に、どう、と 倒れ伏す。ずぶ濡れの学ランから滴る雨水と血が、床にどす黒い水溜りを染み広げた。 その満身創痍の身体には、切り裂かれた傷跡で挑発的な言葉が刻まれている。 彼は1年生への連絡役として、覇竜魔牙曇(ハルマゲドン)の開戦延期を伝える為に 先刻、単身敵地へ赴いた使者であった。勿論、延期の理由は3年生が怖気づいての事で はない。本来ならば関係の無い他の在校生は安全の為にとっくに帰宅している時間なの だが、予報には無いゲリラ豪雨により校舎を出られず未だ学内に留まる一般生徒が数名 いる、との報せが3年生側の探知能力に優れる魔人によりもたらされた為である。 1年生への懲罰を意図した覇竜魔牙曇に、無辜の一般生徒を巻き込む訳にはいかない。 いかに生意気で道理の分からぬ1年生とはいえ、その程度の判断はつくものと考えた 3年生達ではあったが、その返答が前述の通りであった。 「おいッ、しっかりしろ! くそッ、早く治癒能力者を!」 「下種どもがッ……!!」 元より血の気の多い魔人揃いである。滾る血を沸騰させ、怒髪天を衝く者。無言で 得物である日本刀をすらりと引き抜く者。所作に違いはあれど許せぬ心は一つであった。 「…………待て」 だが、そんな彼らを押し留めたのは他ならぬ彼らの同志。その中でも古参として発言 力の高い男だった。 怒りに身を任せ、闇雲に突撃すれば待ち構えている1年生の思う壺であろう。それに 何より、一般生徒の件もある。此方から開戦を早めるのは愚の骨頂と言えた。 「一般生徒の避難が先だ。お前と……お前。あともう一人くらい連れて誘導に行け」 探知、移動能力……そして戦闘能力のある魔人を数人選び出す。いずれも戦闘経験の 豊富な優秀な戦力である。正直これからの決戦を前に戦力の減少は非常に厳しい。だが 社会から厄介者扱いされる魔人である彼らにも、譲れぬものはある。暴虐と破壊に身を おき、信条すら打ち捨てる。それは既に魔人ではない…………その末路は人ではない、 魔、そのものだ。 「しかしッ……!」 理屈は分かっていても、納得できるかどうかは話は別だ。反論しようとした武闘派 魔人の肩を、しかし隣の魔人が引き止め…………静かに告げる。 「………………使者は、あの人の小学校時代からの親友だぞ」 「………………ッ……!」 絶句。教室内に沈黙が流れ、場を支配する。 「急げ。開戦は近いぞ」 重々しい古参の一言に込められた苦渋と静かな怒りが、静寂を破った。 「…………外道だと思うか?」 訪れた使者を血祭りに上げ、見せしめとして侮辱を刻んだ上で放逐した後。1年生の 教室に残っていたのは二人の男女だった。残りの1年生は開戦に備え、既に戦闘配置に 着いている。 血で血を洗う戦場においてさえ、使者への暴行は禁忌とされる。それを敢えて犯し、 非道を行う。1年生の中にも反対の声が無いでは無かったが、それを押し切った武闘派 の首魁が彼であった。これは3年生側の罠だ。時間を与えては邪な企み事を許すだけだ。 そう主張する彼の言葉に、結局大勢は決したのだ。元々、3年生に対する反発から生ま れた争いである。猜疑心の土壌は常に育まれていた。加えて3年生に比べて層の薄さが 否めない陣容には探知に優れた魔人が存在せず、裏を取る事も出来ない。 「えぇ、そうね」 それに短く答えたもう一人の女生徒。 否定はしない。彼女には彼の考えが痛い程に分かっていた。だから慰めは言わない。 糾弾され、非難されるのが彼の望みだったからだ。 使者による開戦延期が告げられたとき。瞬間、1年生の間に緩んだ安堵が生まれた 事に彼だけが気付いた。人に恐れられる魔人とはいえ、彼らもまだ若い。若すぎた。 勢いで始めた覇竜魔牙曇、生命の保証など無い戦い。その開始が僅かとはいえ延びる 提案に本能的に安堵を覚えてしまった事を、一体誰が責められようか。気の緩みが、 すなわち死に直結する事を実感として知る者は少ない。 だが、一度緩んだ戦意を再び引き締める事は容易ではない。出来るとするなら、非業 による蛮勇、強烈な狂信的圧倒。それを為しうるのは彼しかいなかった。 この戦いがどちらに転んでも彼の運命は明白と言える。勝者となろうが敗者となろう が、外道の名を背負い生き、或いは死す。それで良いと、彼は思う。 そんな彼を彼女は慰めはしない。一言、呟くだけだ。 「貴方の心は、わたしが抱いて地獄へ堕ちる」 許されたい訳ではなかった。擁護されたい訳ではなかった。 ただ、誰か一人。自らを理解してくれる者がいる。それだけで。 それだけで、彼は救われた。 <了> TIPS ※外待雨…………ほまちあめ。局地的な、限られた人だけを潤す雨。 ※ゲリラ豪雨……予測が困難な、突発的で局地的な豪雨を指す俗語である。実のところ ある魔人による能力であったが、今回の覇竜魔牙曇においては直接の 関係性を持たない為、詳細は割愛。 ※首魁……………悪事・謀反などの首謀者。張本人。彼が誰であったかは記録に残って いない。 『はじめての銀行』 晴れた日曜日。三途川紗鳥は一つ下の妹を連れて隣町の銀行へと歩いていた。 「今日は晴れててよかったー。もうちょっと近くに銀行があればいいんだけど」 「希望崎に作るわけにも行かないし、しょうがないよ」 愚痴る紗鳥に、妹の沙也加が答える。 魔人の多い希望崎では、能力による強盗を警戒して銀行やATMの類は設置されていない。 そのため希望崎に住む人間や魔人は、お金を引き出すために隣町まで行かなければならないのであった。 「それに、お姉ちゃんだって文句言えないでしょ?」 「え? なんでよ」 首を傾げる紗鳥に沙也加はいたずらっぽく笑ってこう答えた。 「ほら、お姉ちゃんが銀行に入ると強盗に遭いそうでしょ? そんな人が住む街に銀行なんて作れないじゃない」 「う、うるさいわね。今までのは偶然よ」 「いやーでもホントに、お姉ちゃんには家で待ってて欲しいんだよ」 茶化しながらも本気混じりにいう沙也加に、紗鳥は言葉を詰まらせる。 沙也加のいうことは決して冗談ではない。実際に紗鳥はほぼ月に1回以上は何かしらの事件に巻き込まれている。 先月も空き巣を見つけたし、目の前でひったくりが起きたことは1度や2度ではない。 そんな沙也加が昨日急に銀行に行きたいと言い出した。無謀だやめろと家族全員に反対されたが、今日はそれをおして出かけた。 専ら銀行へ行くのは沙也加に任せているのだが、今日は壊してしまった武道場の窓の修理費を引き出すため、何としても紗鳥自身で金をおろしたかったのだ。 「私だって自分のお金は自分で管理したいのよ。ほら、着いたわよ」 言いながら紗鳥は自動ドアをくぐる。不安だなーと言いながら、沙也加も後に続いた。 「えーと……」 「ほら、お姉ちゃん。こっちだよ」 勝手がわからず戸惑う紗鳥を沙也加が促す。沙也加にとってはいつもの銀行だけれど、紗鳥にとってははじめての銀行だ。 そうして沙也加はいつものように列に並んで、紗鳥はその後に続いて―― 「ヒャッハー!! てめえら動くんじゃねえ!!」 いつものように事件に巻き込まれた。 強盗に入ったのはモヒカンザコ。数は10人。転校生の乱入した学園祭でモヒカンザコとなった希望崎学園の生徒の成れの果てである。 それぞれ釘バットは標準装備。サバイバルナイフや改造エアガンなどを持ち、強盗に相応しい姿となっている。 突如乱入したモヒカンザコの群れに騒然となる銀行。 そんな中、紗鳥は気まずそうに沙也加を見やる。 「……えーと、その」 「いいよもう……さっさとやっつけて」 沙也加が諦めたかのようにいうと、紗鳥は軽く頷き、溜息とともにモヒカンザコの前へと立ちはだかる。 「うう、なんでこんな……ほら、あなた達。怪我したくなければ今すぐ武器を捨てなさい」 無駄と分かりつつも忠告は欠かさない。むやみに能力を振るうことは武術家の精神に反している。 「ああ? 何ふざけたこと言ってやがる。てめえら、こいつをやっちまうぞ! ヒャッハー!!」 「「「「ヒャッハー!!」」」 モヒカンザコたちは当然のように聞き入れず、紗鳥へ向かって武器を振りかぶりながら走りだす。 それを見た紗鳥は、手首のところで両手を交差させ、ゆっくりと息を吐き出しつつ、拳を作りながら両手を下げる。 ・ ・ その姿を見ていた濃い顔をした2人組の客が突然声を上げる。 「むう、あの構えは!」 「知っているのか雷電!?」 「うむ、――重川流格闘法。その期限は江戸時代に遡る。太平の世。力を持て余した侍による辻斬りに対抗するため庶民の始めた護身術がその源流とされる。 刀を持つ強者に対し、徒手空拳で立ち向かう為の解を「気」に求めた。 「気」を用いたその奥義は武器を持つ者に対し絶大な威力を誇ったという。 余談ではあるが、銃刀法で規定されている違法物は、重川流格闘法奥義の対象となるもので決められている。 民明書房刊 『江戸時代の庶民生活』より」 いやいや、そんなわけないでしょう。紗鳥は突如解説を始めた2人組に心のなかでツッコミを入れながら、静かに息を吸い始める。 下ろした右拳をゆっくりと脇の下まで引いて、左拳はまっすぐ前へ伸ばし正拳突きの構えを取る。 そのまま向かってくるモヒカンザコたちへ向け、「はあっ!!」という掛け声と共に正拳を突き出す。 「ウギャー!」 叫び声とともに吹き飛ぶモヒカンザコ。彼らは何が起きたかもわからないだろう。 紗鳥の放った技は重闘法:威蛮。正拳に合わせて気を飛ばす彼女の魔人能力であり、重闘法の奥義の一つでもある。 重闘法における奥義とは、すなわち武器を持つ者に有効な魔人能力のことをいうのである。 「助かったのか……?」 「あんたすごいな! 今のはなんなんだ!?」 「ありがとう。そしてありがとう」 湧き起こる歓声。その中で紗鳥は照れくさそうに頭をかく。何度も事件に巻き込まれてはいるが、ここまでの規模のもの、そして大勢から直接感謝されるのは初めてだった。 次々と告げられる感謝の声に、戸惑いながらも紗鳥は応える。 紗鳥にとってはじめての銀行はこのような顛末と相成った。次に来るときはもうちょっと気をつけよう。そう思いながらも本来の目的であるATMへ足を向けると 「さっすがお姉ちゃん! やっぱり強いね!」 満面の笑みを浮かべた沙也加が目の前に立ちふさがった。ちなみに今の台詞は棒読みだ。 「さ、沙也加……さん? 目がコワイデスヨ」 「顔も怖くしたほうがいいのかな? いいからほら、お姉ちゃんはさっさと外に出て」 「で、でも、せっかくここまで来たんだし!」 「いいから」 「はい……」 妹にジロッと睨まれた紗鳥は、肩を落としながらすごすごと出口へ向かう。 この後、銀行に来た理由を沙也加に問いただされて姉の威厳が失墜したり、事件に関わったことで生徒会長から雷を食らったりと散々な目に合うのだが、 とりあえず今は、もう二度と来ることはないであろう店内を、名残惜しそうに目に焼き付けた。 3号生陣営視点開幕SS 「ねえ、知ってる?」 「なに?あ、そこのきのこの山とって」 「このきのこ厨が。どうぞ。」 「サンキュ。で、なんなの?」 「また山乃端一人が死んだんだって。」 「マジで?」 「うん、超マジ。あ、私にも一本ちょうだい。」 「おらよ。あー、また死んだのかー。これで何回目だよオイ。あっぶね、ワンワンに体当たりしそうになっちまった。」 「モグモグ、うん、やっぱりたけのこには敵わないな。」 「うるせえ、きのここそ至高だろうが。」 「きのこ厨は味覚障害だね。」 「黙ってろばかやろう。で、やっぱりいつもの感じになりそうなのか?」 「そうだね。一号生が結構ピリピリしてるから。時間の問題かな。あ、そこ1アップあるよ。」 「マジで?わっばかっ、てめえが急に言うから死んじまったじゃねえか。」 テテッテテテッテテテッテテ 「君の腕が悪いからだよ。まぁ、たけのこ里でも食べて落ち着きな。」 「あー、そんなアメリカ人好みの下衆た食べ物なんざいらんわ。」 「漫画から、台詞持ってくるのはどうかと思うなあ。いい年して。あ、そこにはっぱあるのに。」 「アイテムなんて俺には必要ねえんだよ、とっはっ。」 「おー、やるねえ。」 「で、一号生がピリピリしてるって具体的にどうなってるんだよ。」 「んー、3号生狩りって言って、あ、そのままいくと危ない。」 「マ、ジ、か、よ、あぶねー!流石俺だね。」 「3号生を適当にやってるみたいだね。」 「どこまで狩られてるんだよ。」 「まだ3号生になったばかりの新米さ。」 「ふーん、まぁ、やっぱそうだよな。ってうおい!」 テテッテテテッテテテッテテ 「あー、やっぱりそこで死ぬと思ったんだよねー。きのこの山なんか食べてるからだよ。」 「たけのこ食ってるよりは全然マシなはずだけどな。」 「言い訳は見苦しいねえ。ま、1号生の話なんだけど。まだLv0のヤツらしかやられてないとはいえ、彼らに勢いがあるのは確かでね。なんでそんな簡単なとこで死ぬの。」 テテッテテテッテテテッテテ 「油断した。クソが。で、あれか、生意気な1号生たちを軽く揉んでやれって上の連中がいってんのか?」 「や、そうじゃないよ。軽く揉んでやるからお前らも手伝えって話さ。」 テテッテテテッテテテッテテ 「また死んでるし。」 「や、そんなことはどうでもいい。上の連中も出るってマジでそう言ってたのか?」 「あぁ、ホントだよ。やらないならそれやってもいいかな。」 「それは、ダメだ。」 「ケチ。」 「どこまで、上の連中が来るんだよ。」 「Lv30。」 「レジェンド級どころか元老院級じゃねえか!なんでそんなヤツらが出てくるんだよ。」 ブチッ 「コントローラー持ったまま立ち上がるから画面消えちゃったじゃん。」 「あ…。セーブは…あー消えてるわー。」 「頑張ってたのにね。」 「なー。」 「まぁ、そういうわけだから。君の今回のハルマゲドンには参加してもらうよ。」 「あーい。わかったよー。」 Lv=留年した回数 『私の役目』 「おねーちゃーん! また載ってるよー!」 2つ下の妹の沙苗が持っているスポーツ新聞の一面には、お手柄女子高生。銀行強盗を撃退!! という見出しが 躍っている。 もちろん私がこの間銀行強盗を捕まえたときのものだ。 某大型掲示板ではJ18-29(重川18日ぶり29回目)というスレまで立っているらしい。 「あれだけ止めたのにねー」 「だ、だから謝ったでしょ」 沙也加はあれ以来ずっとこの調子で私に素気無い態度をとってくる。 まあ、銀行にどうしても行きたいといった理由が武道場の備品の修理代を下ろしたかったからだったのはちょっと 悪かったかなと思う。 「ちょっと友達と電話してくるねー」 明るい声で沙苗は自分の部屋へと向かった。 静かになると少し気分が重くなる。 「私だって巻き込まれたいわけじゃないんだから……」 そういって私はため息をつく。 ただでさえ高校生でありながら指導する立場になることにプレッシャーを感じているのだけれど、一時期はさらに 、あまりに事件に巻き込まれるからとマッチポンプではないかという噂まで立った。 疑われた後、監視もされている中でも何回と巻き込まれたため、さすがにすぐたち消えになったのだけど、今度は 同情の視線も痛い。 それに捕まえているとはいえ被害にあっている人がいるのも事実だ。それが自分のせいではないかと考えるとあま りいい気分はしない。 「……ごめん、言い過ぎた」 「ん。……まあ、聞かずに行った私も悪いから……」 気まずい空気が漂う。それをかき消すように、沙苗が明るい声を上げながらリビングへと入って来た。 「お姉ちゃんたちー! そろそろ道場の時間だよ!!」 「あれ、ほんと。もう出ないと」 時刻は14時20分前。道場へ片道10分かかることを考えるとギリギリだ。 「師範! 今日もよろしくお願いします!」 押忍の姿勢をとりながら沙苗がいう。苦笑しながら私は答える。 「家でそれはやめなさい」 「よろしく、師範」 「あんたまでいうのー?」 沙也加の言葉に笑ってしまった。つられるように沙苗、沙也加も笑い出す。 「フフッ。じゃあ、そろそろ行きましょう」 ―――― ――― ―― ― 「失礼しま――ってうわあ!」 先を歩く沙苗が道場の扉を開けると同時、突然大声を上げた。 何事かと沙也加と一緒に道場の中を見ると、いつもより20人ほど多くの人間がいた。 「あ、師範。おはようございます」 「おはよう……ってそれよりこれは?」 「いやーほら、師範が強盗を捕まえた記事が載ったじゃないですか。それの影響で」 「あー……」 門下生が増えること自体は歓迎したいのだけれど、さすがに数が多い。 元々道場はあまり大きくないので、これだけの人数を抱えきれるだろうかと頭をかかえる。 「いいじゃない。みんな入れちゃって」 「沙也加……。いやでもこの人数は」 「みんなお姉ちゃんに憧れてきたんだよ」 「……!」 言われて新しく来た人たちの顔をじっと見る。みんな真剣に私のことを見つめている。 記事を見て感動しました。俺も師範みたいに強くなれますか。ああいう技を使えるようになりますか。そんな声が 聞こえる。 「そうね、うん。私に憧れてきたんだもんね」 他人の視線なんて関係なかった。私の周りで事件が起きたのならそれはいいことだ。誰かが傷つく前に私が捕まえ ればいいのだから。 私が本当にやるべきことは、ただ一つ。弱者のための拳。それを教えることだけだ。 「じゃあみんな、入門を認めるわ。最初のメニューは――」
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/5612.html
575 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/07/25(日) 03 38 26 ID ??? 某IRCオンセサイトにて 痛い新参を痛い古参集団がいじめている光景 お前等全員困ったちゃんだよ! とは言えない俺 578 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/07/25(日) 05 51 11 ID ??? うちの鳥取では、聖痕者はモヒカン頭の黒レザー野郎とかばっかりだが、 率先して殺戮者堕ちを目指すような非協力的なPLはいないけどなぁ。 575 ウィスパー機能かなんかで、個人的に「ここは老害が多いからやめといた方が良いよ」 とか伝えてみるのはどうかね。 582 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/07/25(日) 11 26 35 ID ??? 578 ウィスパー機能かなんかで、個人的に「ここは老害が多いからやめといた方が良いよ」 とか伝えてみるのはどうかね。 今回は新人のほうもかなり痛い人だから、触りたくないんだ… そして老害共はそいつをひたすら罵るだけ、とにかく口汚いし周りを気にしない、それを平気で日常の光景にしてる それを一応公共の場所であるチャンネルでやってるから目に余る 困ったちゃんとは別問題かもしれんが個人的には、一番口汚い老害の「中学生に間違えられる女子」というPL設定が一番痛い 583 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/07/25(日) 11 31 51 ID ??? 新人、よく出ていかないな、それ つーかそんなに気に入らないなら、参加させなきゃいいのにな 584 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/07/25(日) 11 45 07 ID ??? どっちも痛いからってわけじゃないが、意外と相性いいんじゃないのか? スレ257