約 20,294 件
https://w.atwiki.jp/ikendokoro/pages/394.html
http //www.google.co.jp/search?q=◆cn%2FpuiiyJU 516 意見所最古参 ◆cn/puiiyJU 2007/11/22(木) 11 57 28 ID uJtf0voM 割れこそは意見所最古参である 595 意見所最古参 ◆cn/puiiyJU 2007/11/22(木) 12 10 54 ID uJtf0voM お金貸してくださいw 614 意見所最古参 ◆cn/puiiyJU 2007/11/22(木) 12 13 47 ID uJtf0voM お金恵んでください
https://w.atwiki.jp/debutvselder/pages/102.html
古参陣営最終応援ボーナス:182点 砂原清仁の出会い~拳骨武男編~ 砂原清仁~闘う理由~ 無題(誰かいいアイデアあったら勝手に題名つけてくれないかな…) 『ぼくのかんがえたカマボコ』 戸成野=シヴァ=葵の憂鬱 月読葛八、邂逅。 『開戦の狼煙』 「武論斗状」 砂原清仁の出会い~拳骨武男編~ 希望崎学園入学式会場。ここには様々な表情の者がいる。 これからの生活に絶望するものいれば魔人の恐怖におびえるいる。錯乱のあまり自殺を図ろうとするものさえいる始末である。 だがこの時、砂原清仁が胸に抱いていたのは希望であった。 それも、この学園で暴れてやろうとか支配してやるといったものではなく、新たな出会いへの希望である。 この日本有数の魔人学園になら自分とコンボの組める魔人に出会えるのだと。 ──このクラスにはどうやらいねえみたいだな。 入学式が終わり、クラスメイトとの顔合わせが終わった時、砂原は軽く落胆していた。 このクラスにも魔人らしいヤツはいるのだが砂原の求める魔人はいなかったのである。 ──まぁ、そんな簡単に出会えるわけがねえか。 だが、砂原はそんなことぐらいで諦めたりはしない。この広い学園のどこかには必ずそいつはいるはずなのだ。 クラス会が終わってすぐ、砂原は行動を開始した。 この学園で魔人が徒党組むところといえば生徒会か番長グループである。多くの魔人と出会うにはそいつらの集まる場所に行くのが手っ取り早い。 生徒会室は学園の地図に書いてあったし、番長小屋はクラス会で教師が絶対に近づくなといっていたところだろう。 どっちにいくべきか。数秒迷ったところで番長小屋に行くことに決めた。番長グループの方が響き的に攻撃的っぽい感じがしたからだ。 なら、とりあえずは外にでておくべきだと、砂原は玄関に向かって歩き出した。新入生たちが思い思い歩きまわっている中ひと際目をひかれる男がいた。 他のヤツらより頭ひとつ、いやみっつぐらいはでかい。砂原とは対照的に筋肉も発達している。だが、それだけではない。まるで体全体がこいつを欲しているかのような感覚に襲われた。 ──まさか、あいつ ──再行動能力者か──! いや、間違いない。このたまらず惹かれるような感覚。砂原の魔人としての全てが、この男を必要としている。 「おい、そこのでかいあんた。」 たまらず声をかけた。 「なんじゃ、チビ。」 男は威圧するかのように声を返した。まぁ、見ず知らずの赤髪のチビがいきなりあんな風に話しかけられれば仕方ないだろう。 「や、すまん。喧嘩売ってるわけじゃないんだ。あんた俺とおんなじで魔人だろ。俺ァ今から番長グループに挨拶にいこうと思ってんだがよかったらあんたも一緒にこねえかい。」 「なんじゃ、お前も魔人なんか。そうはみえんがのう。まぁ、ええ。ワシも番長グループを見に行こうと思っとったんじゃが、ちょっと迷っちまってたんじゃ。ちょうどええから案内せい。」 「あいよ。俺は砂原清仁ってんだ。まぁこれからよろしく頼むぜ。」 「ワシァ拳骨武男じゃ。」 「番長小屋はたぶんこっちだからついてきてくれ。」 ──ついてる。今年の俺は間違いなくついてる。まさかこんなに早く再行動に出会えるとは思わなかったぜ。 確かに再行動能力者というはそうそういない。いや、いるときにはいるがいないときにはとことんいないものである。 その再行動能力者と出会えたことは間違いなく幸運ではある。ただ、砂原は見落としている。拳骨武男は再行動能力者にしてはいやに筋肉が発達しているということを。 いや、筋肉が凄まじいということはわかっているがそれがどういうことを意味するのかを全く考えていない。つまり完全に浮かれているのである。 そして自分たちの中学の頃の話などをし、その話がちょうどつきたころに番長小屋についた。 「随分遠かったのお。」 「まぁ、この学園自体が馬鹿みたいに広いからな。それにお前にはこんぐらい広い方が暴れやすくていいだろ。」 「がっはっは。まぁ、それもそうじゃのう。どれ、それじゃあ先輩らに挨拶でもしてくるか。」 拳骨が歩みを進めたので砂原もついていった。拳骨が番長を小屋を壊さんばかりの勢いでドアをノックする。 「おーい、ワシらあ新入生のもんじゃが、番長グループに入りたくてのう。ちょっと挨拶をさせてくれんかあ。」 「うるせえ。そんな大声出して大きな声出さなくても聞こえるよ」 中から出てきたのは特に特徴もない中肉中背の一般的な高校生を実体化させたようなおことだった。 「あ、なんだてめえら。大男と貧弱なチビなコンビたあ随分覚えやすいヤツらだなあ。番長グループに入りたいんだって?まぁここは基本来るもの拒まずだからよ。入りてえってんなら俺たちはもう仲間だ。俺は扇田ってんだ。よろしくな。」 「がっはっは。よろしく頼みますわい。」 「あぁー、ちなみにおめえらどんな能力なの?や、別にいいたくねえならいいんだけどさ。」 「俺は敵を行動不能にするみたいな感じっす。ちょっと条件があるんすけどね。」 「へえー結構強いじゃん。そっちのでっかいのは?」 こいつのは聞かなくてもわかる。再行動だ。俺の魔人としての本能がそう告げている。 「ワシは再行動じゃのう。」 やっぱりそうか。 「へー、意外だなあ。そんなガタイしてるからもっと攻撃的な能力かと思ってたぜ。」 あぁ、一見こいつはそういうタイプにみえるが実はそうじゃないんですよ。扇田さん。 「ま、再行動ちゅっても自分のみじゃがのがっはっはっはっは!」 え? 「なーんだ。つまり自分を複数回行動させるだけってわけかい。なるほどそりゃあ確かにみためにあってるわ。ははは」 扇田と拳骨が笑いあってる中。砂原は思わず放心していた。 え?待って?自分のみってことは?再行動できるのは?拳骨だけってこと? 拳骨だけってことは?俺は再行動できないってこと? 俺が再行動できないってことは?俺はまた能力使えないってこと? 「どうしたよ。チビ。どっか具合でも悪いのか?」 「あぐらっしゃべらべらーーーーーー!!!!」 砂原の中で何かが壊れた。よくわからないが自分でも抑えきれない怒りに駆られた。 ペチッ。情けない音だが。砂原が拳骨を殴った音である。 「い、いきなりなんじゃあ、砂原!気でもちごおたんか!」 「うるせえ!俺はなあ!俺はなあ!」 「おい、チビやめろ!お前じゃどう考えてもこいつにかてねえって!」 扇田が砂原を抑えにかかる。 「うっせえはなせ!俺はこいつをぶっ殺すんだ!」 「わけわかんねえって!落ち着け!いいから落ちつけよ!」 「うわああああああああああ!!!」 こうして砂原清仁の高校生活一日目は終わっていくのでした。チャンチャン 砂原清仁~闘う理由~ 空気が、震えていた。 遠くに、戦いの気配を感じる。 おそらく、まだ本格的にぶつかりあってはいないだろう。実際に闘っている場所もここからはかなり離れている。 だが、それでもなお、砂原は震えていた。まるで肌に刺さるかのような緊張感。両陣営の混じり合った殺気。狂気。 そして戦場に向かった仲間がみせた、微かな脅え。 それらは実戦経験のない砂原を恐怖の海に溺れさせるには十分すぎるほどのものだった。 ──チクショウ、足が震えてやがるッまだ実際に戦場に立ったわけじゃねえってのによッ ──馬鹿野郎。俺は、逃げるわけにはいかねえんだ。ここで逃げたらあの時の屈辱は一生はらせねえッ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 「砂原せんぱーい。」 「あ?なんだよ?」 「砂原先輩ってガムテープで敵を行動不能にする能力を使うって聞いたんですけどマジっすか?」 「ん、ああそうだよ。俺の能力は周囲2マスの敵を行動不能にする最強の能力さ。」 「やっぱそうなんすか!いやー、先輩は結構ノーマル方かと思ってたんスけどガムテで緊縛プレイとかマジマニアックっすねwwwww」 「あ?」 「やwwwwだって魔人の能力なんて大体変態性癖が基になってるんでしょwwwガムテで緊縛プレイとか先輩マジぱねえっすwww」 「ちげえよ!何言ってんだ!俺のガムテはそんなんじゃねえよ!緊縛プレイなんか興味もねえってんだよ!」 「え?じゃあなんでそんな能力になったんすか?あ!わかった!先輩ガムテをオナホ変わりにしてるんでしょ!ぱねえwww先輩のでけええwwww」 「ちげええええ!ガムテに劣情を催したことなんざねええええええ!!」 「えー、じゃあ先輩なんでガムテなんかを能力に使ってるんですかー、わけわかんないっすよー。」 「んなもんしらねえよ!あれじゃねえの?なんか昔からガムテから好きだったからじゃねえの?」 「そんな理由つまんないっすよー。先輩もつまんない魔人っすねー。だから童貞なんじゃないっすかー?」 (ぶっ殺してえ…!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ──よし!思いだしたらなんかいけそうになってきたぜ! 無題(誰かいいアイデアあったら勝手に題名つけてくれないかな…) 「夢だ…これは…夢だ。この俺がこんなに探しても見つからないなんて…きっと…これは夢なんだ…」 入学式終了後、一週間以上かけて探し続けてきた。最初は、自分が探したりないのだと思っていた。 …だが、違った。 見落としがあると思い、部長部にあるという総合名簿を探し出し、何十回もすべての教室を探して回った。 今ではまだ入学から一週間しかたっていないのに、同学年女子の名前と顔が思い浮かべられるほどになった。 だが…見つからない、いくら探しても、何度名簿を見て、漏れがないかを確認しても……いない。見つからない。 いくら探しても見つからないのだ、貧乳が。 「落ち着け…落ち着くんだ!平安貴族はうろたえない!」 そうだ…落ち着いて考えるんだ…同学年にいなくても先輩たちの中にはいるはずだ。 先輩たちと仲が良くなれるような所…そう、例えば部活動とかに参加すればいいだけじゃないか。 自販機でココアでも買って頭を冷やそう…そう思い、自販機のある1階に向けて歩き出す望月。 しかし、彼はここで重大なあることを思い出す。 俺のメンタルで…先輩達とまともにはなせるのか…!? そう、何百年も前から、彼は極度の恥ずかしがり屋なのだ。まともに女子の顔を見て話すこともできない。 そんな自分が部活に入ったところで…まともに話ができるはずがない。先輩たちと仲良くなれるはずがない。 もう駄目だな…ココア買って、飲み終わったら家に帰ろう… そう思ったとき、彼は自販機の横にうずくまっている魔人を見つけた。貧弱そうな、手にガムテープを持った男の魔人である。 何やら「ちくしょう…何で誰もいねえんだよ…」「拳骨の野郎騙しやがって…」などと呟いている。 そうか、こいつも…目当ての魔人を見つけられなかったのだ。 「お前も…見つけられなかったのか…?」 「うう…そうだ…その通りだ…見つからないんだ、いないんだ、再行動能力者が…」 「うっ…わかる、わかるぞその気持ち…!俺もだ、俺も貧乳を見つけられなかったんだ……!」 それから小一時間、二人はお互いを慰め合った…名前も知らない仲だったが、そんなことは関係なかった。 同じような仲間がいる、自分だけではない…そう思うと不思議と心が軽くなった。 「ありがとう…お前と話してたら元気でてきたよ…じゃあな…」 「ああ、俺もだ…俺の名前は砂原清仁、お前は?」 「俺の名前は真野望月。…今度一緒に麻雀でもしようぜ。」 そしてこれ以来、二人は賭けを外した者同士よくつるむようになった。 数か月後、ある一人の転入生によって二人の仲が一気に悪くなるのは、また別のお話… 『ぼくのかんがえたカマボコ』 名前:鎌倉簿子(かまくらぼこ) 性別:妹 二つ名:戦闘結界<ポータブルバーサーカー> 「R.I.S(理想の妹製作委員会)」なる組織により発注され、生み出されたカマボコ。 理想の妹たるべく自我を与えられており、お兄ちゃんのことを愛してやまない。 いつもお兄ちゃんにぴったりと寄り添って歩いており、 どんなささいな内容でも、お兄ちゃんに危害を加えるような輩が現れれば 狂ったように全力で排除に向かうことから、簿子の周囲の空間を 『戦闘結界<ポータブルバーサーカー>』と呼ぶ人もいるのだとか。 「深く、深く……愛して、愛して、愛してあげるからね、お兄ちゃん♪」 しかし妹として振舞う反面、自身があくまで魚肉であることに大きなコンプレックスを抱えている。 まして賞味期限は1ターン。余命いくばくもない病弱妹である。 「お兄ちゃん、最後のお願い。私を、私を食べて……! お兄ちゃんになら、私……。」 ものすごい語弊がある。 果たしてその後どうなったのか? それはお兄ちゃんのみぞ知る。 見た目は小柄、痩せぎみで胸はないに等しい。ショートカットで活発な印象の、 小尻とシッポがキュートな猿。着ている巫女服は兄の趣味。 名前:まるは&にちろ 性別:双子 二つ名:円環少年<アンファンテリブル> 伝説の魔人「あへんとたいま」を作成しようとした何者かによって発注された魚肉双生児。 能力はもちろん容姿、性別までもオリジナルとは全く異なるのだがそういう発注だから仕方がない。 二人と遊んでいた人間はいつの間にか消滅してしまい、「円環の理」に導かれてしまうことから いつしか二人は「円環少年<アンファンテリブル>」と呼ばれるようになった。 戸成野=シヴァ=葵の憂鬱 (え、え?? なんで……!?) シヴァは心底困惑していた。 「シヴァさん、期待してるっス!」 「がんばろーぜ、シヴァ。期待してっからなー!」 「え!? な、な、な……!?」 シヴァはなんと返答すべきか分からず、自分の戸惑いをうまく言葉にすることができなかった。 先ほど、今回の戦いの参戦メンバーが決まった。 「選抜については、明日もう少し考えようか。糞一年坊どもに目に物見せてやろうぜ!」 「おう! あいつらにいっぺん、恐怖ってもんをみっちり叩き込んでやんよ!」 三年生それぞれが、戦いを前に意気込んでいる。 そんな中、シヴァは一人、状況が飲み込めず、あたふたとしていた。 (ど、どうして私が参戦メンバーに選ばれてるんですかぁ……!?????) シヴァの頭の中に大量の疑問符が浮かんだ。 シヴァは今回の学園の支配権を巡る争いに、自分が必要とされることは決してないだろうと考えていた。実際、集まったメンバーはどいつもこいつも、シヴァの目には恐ろしげに映った。 シヴァは終始心臓をドキドキさせ「いつ帰ろうか」と、帰るタイミングを見計らっていた。 そもそも、シヴァは今回、三年生たちの作戦会議に顔を出すつもりもなかった。 たまたま、先生から用事を頼まれ、それを終えて教務室に報告へ行こうとしていたところ、同級生の一人につかまってしまい、強引にこの会議に参加させられてしまったのだ。 会議が始まるやいなや、場違いなところに連れ込まれてしまったと、シヴァはすぐさま思った。 そして、帰るタイミングだけを必死に探していた。そこに、「よろしく頼むぞ、シヴァ!」という言葉である。 シヴァは、驚きのあまり跳ね上がった。そして、状況がつまめず、あたふたしているうちに、会議は終わってしまった。 「まさか、Aチームの選抜に選ばれるなんてぇ……。戦うとか無理ですよぉ……」 放課後、一人、教室でため息をつくシヴァ。 スタメンに選ばれることはないにしても、もし運悪く援軍として呼ばれてしまったら……シヴァはぞっとした。そんなの自分では無理だ。 「勘弁してくださいよぉ」 シヴァは頭を抱えた。 そのとき、一陣の風が吹き、シヴァは思わず顔をあげた。 「あ……」 そのときになってようやく、シヴァは教室の中に自分以外のひとがいたことに気づいた。 目の前には数珠浅葱がいた。彼は窓枠に沿うように腰をつけ、顔だけを校庭に向け、静かに外の景色を眺めている(ように、シヴァには見えた。彼は眼が見えないと聞いていたので、実際のところはシヴァには分からなかった)。 完全に風景と一体化してしまっているかのように、彼と夕焼け色に染まった教室は絵になっていた。 (あ、気配を消してるんですか……) 浅葱は自分の気配を完全に消していた。なぜ、自分が彼の気配に今まで気づけなかったのか、それである程度シヴァは納得がいった。 「い、いつから……」 いたんですか? シヴァは尋ねる。 しかし、浅葱の返事はない。沈黙は続く。シヴァは不安になってしまった。あの独り言を全て聞かれてしまったとしたら、それは恥ずかしい。 (うぅ、どうしよう……) だが、その沈黙を破り、浅葱が口を開いた。 「気にするな」 そして、浅葱は窓からおりる。そのまま、教室を出て行こうとする。 (あれ?) 眼が見えないにしては、その足取りは流暢である。一瞬、それに気を取られるシヴァ。 (そんなことより) 「あ、浅葱くん。き、聞いてたんですよねぇ」 シヴァはどもりながら、浅葱の背にそう叫んだ。 「わ、私。あの、た、戦い参加なんかで、できないです……!」 浅葱は立ち止まる。しかし、背を向けたまま無言。 シヴァの内に留めていた不安が、あふれるように言葉となって出ていく。 「浅葱くんみたいに、私、自分をアピールとかできないですし……。能力だって、私より優れてる人、もっともっといます……。こ、こんな私が、こんな大事な戦いに、参戦できるなんて、何かの間違いなんですよぉ……。誰か、べ、別の人と……」 別の人と――そこから先を言うことができなかった。 浅葱は振り返り、シヴァの目を見ている。その先を言ってしまえば、浅葱のその見えていないはずの眼に、自分の心の内の弱さを全て見透かされてしまうのではないかと、シヴァは感じた。 しかし、浅葱は目を閉じ、そして、再びシヴァに背を向けた。 「全てにおいて優れたやつなどいない」 「え……」 シヴァは面食らう。浅葱は誰と話すにしても、いつも一言二言で、あまり自分の考えを積極的に言おうとするタイプではなかった。 そのため、浅葱がこのように自ら考えを述べるのは意外であった。 浅葱は続けた。 「自分にとって有利な状況を選べず、命を落としていくやつもいる。だからこそ、お前はあまり自分を卑下するな」 「それって、どういうこと?」 シヴァは聞き返す。 しばらくの沈黙の後、浅葱はふっと静かに笑った。 「独り言だ」 それだけ告げ、浅葱は立ち去っていく。 廊下の向こうに消えていく影を前に、シヴァは浅葱の言葉を反芻していた。 月読葛八、邂逅。 (兄貴はどこに行ったのだろう) 葛八はぼんやりと屋上から空を眺めていた。 (また、やってるのか……) ふと、校門に目をやると、一年生と三年生が今日もいがみ合っている。 ハルマゲドンの開催が宣言されて、ここはもうじき戦場に変わる。 「……俺、何してんだろ」 兄貴を探すという名目で旅を始めた。それなのに、俺はいまにも戦いが始まろうとしているこの希望崎にいつまでも留まっている。 (俺、殺し合いが好きなのかな) そんなことを考える。 曲がりなりにも自分は拳法を使う。それは、純粋に拳と拳を付き合わせた、「戦い」が好きだからだと、純粋に思っていた。 味方はもちろん、戦意のない相手を殺してしまわないように、能力はいつだってコントロールしてきた。 どうして、ここに来たんだっけかな。 思い返してみても理由は思い出せない。 葛八は自分の掌を見た。 「戦争、なんだよなぁ」 殺らなきゃ殺られる。そのような状況下において、理屈の上では、殺しは正当化される。 (兄貴なら、きっと) 迷うことなく、この戦いに身を投じただろう。だが、葛八は違った。今まで、自分から戦闘をしかけたことは無く、拳を奮うのは身を守るとき、もしくはお互いの合意があった上である。 「……俺は」 狂人ではない。そこは、兄貴とは違う。葛八は拳を握り締める。 戦争に身を投じるからには、命を落とす覚悟はあるはず。 そう自身に言い聞かせるが、葛八は自分を納得させることはできなかった。 「すみません」 葛八は振り返った。 ・ ・ とある田舎町を旅していたとき、葛八は、おかしな路地に迷い込んだことがあった。 日が暮れようとしていたのもあり、近道をしようとしたところ、自分の居場所が分からなくなった。 辺りを見渡しても、寂れた店並があるだけで、人の気配はない。 いつしか、完全に日が沈み、途方に暮れていた。 「すみません」 「ん?」 声の方を見ると、見ず知らずの少女が、心細げに立っていた。 「あの、迷ってしまって……。大通りへはどうやって行きますか?」 葛八は合点がいった。助けてあげたいのはやまやまだが、自分も迷子である。 「あー、ごめん。俺も迷子で」 「あ、そうなんですか」 少女は一層、不安そうな表情を浮かべた。 「よかったら、一緒に探さない?」 そう提案してみる。少女は、「いいんですか?」と恐る恐る聞き返したので、「もちろん」と返した。 それから、何時間も人通りのありそうな道を探したが、見つけることはできなかった。 少女を気遣い、葛八はシャッター通りにあった店の側で休むことにした。 気まずい空気が流れていた。 葛八は何か話そうとはしたが、行き連れの身で、あれこれ詮索するのは憚れた。 長い沈黙を破って葛八は口を開いた。 「俺は、月読葛八。君は?」 少女は、一瞬何かを躊躇った後、微かに口を開いた。 「山乃端、一人です」 「あ、そうだ! 一人ちゃんは、兄貴――」 葛八の話を遮って、少女が口を開いた。 「わたし、来年の六月に何者かに殺されます」 「へ?」 葛八はそのあまりに突拍子のない発言に、間の抜けた声をあげた。 「それって、どういう……?」 しかし、少女は俯いたまま、それ以上、口を開こうとしない。 葛八には、それ以上詮索することはできなかった。 お互い、何も話さないまま、時間だけが過ぎていった。 「ねえ」 少女が再び口を開いた。 葛八は顔を上げた。 「何もしないの?」 葛八は身体が急激に熱を帯びるのを感じた。だが、 「別に、いいんだよ。いまさら」 少女のその言葉に、それが急激に冷めていく。 「……」 「意気地なし」 少女がその夜口を開くことはなかった。 「おはよう」 明るい声に葛八は目を開けた。 目の前の少女がにこにことこちらを見ている。 昨晩との違いに戸惑っていると、少女が葛八の手を引いた。 「道、見つけたよ!」 「え!?」 葛八は立ち上がり、少女に牽かれるがままに道を進んだ。 「ほら!」 そこは、葛八が近道をしようとする前に、通った道であった。 「ここだよ。ここ! 俺の通った道だ」 そう喜んでいると、 「ねえ」 見ると、少女が不満げに葛八を見ていた。 「あ、ありがとう! 一人ちゃん」 少女は満足げに微笑んだ。 「ねえ、葛八」 「なんだ?」 「私ね、希望崎の生徒なんだよ」 希望崎の生徒、ということは、葛八とはそう年齢は変わらない。 少女は、とことこと、葛八から離れていく。 そして、振り返った。 「今は、用事で来てるからね、時間取れないんだけど。もっとお話したいから、学校に遊びに来てね」 そういって、少女は駆けていった。 ・ ・ ・ 「ぁあ……!」 葛八は、振り返った先に、かつて道に迷った際に出会った少女の幻を見た。 そういえば、彼女は、ここの生徒だと言っていた。それに、今回、ここで暗殺されたっていう少女の名前は……。 「うわぁああ――!!」 葛八は叫んだ。なんで、自分は忘れていたんだ。 なぜ、自分がここにいるのか。それは。あの少女、山乃端一人に導かれたからじゃないのか? 葛八は、屋上のフェンスを力の限り殴った。 「なんで、あの子が殺されなければならないんだ……!」 それを突き止めるまでは、ここを離れるわけにはいかない。 葛八は、血に濡れた拳を一層、強く握り締めた。 『開戦の狼煙』 にわかに、教室の外がざわめいていた。 「一年の奴ら、完全になめてやがるぜ」 「上等じゃ、鉄拳制裁したるわい!」 「ひとりひとり希望崎ヒルズから突き落としてやるよ・・・!」 先日校内掲示板にでかでかと書かれた一年から三年への宣戦布告は、三年生たちの戦意を燃え上がらせるには十分であった。 その宣戦布告もヴァーミリオン・碧我のグラフィティによって塗りつぶされたわけだが― 今も希望崎学園には、不穏な空気が流れつつあった。 そんな中、三年生の教室で将棋を指す男女ふたりの姿があった。 『六3金だ』 「んーそうきますかー。じゃあ、同銀!これでどうだ!」 『ふむ・・・なかなかやるな。』 月読葛八と名戯まりあ―正確には、まりあのお腹の中にいる子供、名戯肯である。 胎内にいる肯は当然将棋が(物理的に)指せないため、まりあが代打ちしている形なのだが、 アホの子であるまりあには当然将棋が理解出来ないので、半分寝ながら座っているようだった。 「・・・外、騒がしいッスね」 『ああ、どうやら1年生が3年生に宣戦布告をしたとか。お前も知らないわけではあるまい』 「そっスねー。よくあることでしょう。下克上なんて珍しくもないっスよ」 『それが人間というものだろう。まりあ、二4歩だ』 「・・・ふにゃ~?えっとー、ふ、ふ・・・・えいっ」 「・・・まりあちゃん、それだと二歩で負けッスよ」 「ええ~?そうなのー?もう、肯くんしっかりしてよ~」 『い、今のはお前が打つ場所を間違えたんだろう・・・!』 二人(三人)は、三年生陣営に誘われていたものの積極的に闘いをするようなタイプではない。 しかしここまで来ると一年生との衝突は避けられないだろう。 『月読。お前はどうするつもりなんだ?』 「俺は・・・ちょっと訳あって強くならなきゃいけないんスよ」 『自らを鍛えるために闘いの中に身を置くか。やはり格闘家だな。将棋も修行のためか?』 「師匠が「八極拳士なら将棋くらい指すだろJK」って言ってたんスよ」 (どういうことだろう) 「肯くんはどうするんすか?」 『私はまりあと一心同体だからな。彼女を守るだけさ』 「まりあさん、危なっかしいですからね」 『わかるか?昔からこの女は・・・』 「ちょっと~、肯くんったら、何言ってるのよ~」 「ハハハ・・・まあ、イザとなったら俺が二人とも守りますよ」 『・・・そうか。せいぜい頼らせてもらおう』 「お願いしますね~。」 これまでは、自分の身を守る戦いしかしなかった。 だが今は、守るべき仲間がいる。 それだけで、少年は強くなれる気がした。 「武論斗状」 武論斗状は20××年に希望崎学園にて起きたハルマゲドンの激化のきっかけになったと言われている宣戦布告である。 当初、3号生には一号生を軽く揉んでやろうという雰囲気すらあったがその布告によりそのような温い空気は吹き飛んでしまったとされている。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ AM3 00 「へえ、これが一号生の挑発か。」 「まったく無礼なヤツらだ。だが、この程度の挑発では単に火に油をそそぐだけ。自らの首を絞めるに等しい行為よ。」 「うん、確かにそうだね。でも、これじゃあまだ足りないかな。」 「どういうことだ?」 「確かに才を感じる文ではあるけど、僕たちを芯から憤激せしめるには、まだまだ業が足りないのさ。」 「ほう。」 「どうせなら3号生だけではなく、これを読んだ人全てが怒り狂うような文のほうが、僕らも一号生を殲滅させる気力がわいてくるってものさ。」 「それに、大義名分にもなるというわけか。」 「そういうことだね。」 「で、これを書き換えるのは誰がやるんだ?」 「そういうのは君にお任せするよ。並行世界の中にはそういうのが得意の君もいるだろう?」 「やれやれ、人遣いのあらいやつだ。」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ AM8 00 「一年のクソどもが!」 「ヤツら俺たちをなめてやがんのか!」 「二年の俺もこれはひくわ。」 「軽く捻って赦してやろうと思ってたが、やつら皆殺しにしてやるよ!」 あまりにも無礼な宣戦布告にざわめく生徒たち。 うさぎフードを被った少女がその様子をみながら微かに笑みをこぼしていた。 「今回の覇竜魔牙曇は二戦制とするッ!各陣営は2チームに分かれて儂にまで登録することッッ!」 「それで↑これが僕らと戦う子たちってわけだね↓」 両陣営には敵陣営の名簿が配られていた。 「そうなるな。ふふ、左高 速右ってちょっとお前の名前と似てないか?」 「反復横跳び能力者ねぇ→名は体を示すだね←」 「それを言うならお前こそだろう。お前のは『上下』は正しい位置なのに『左右』は逆になっているんだからな 自分から『僕は鏡の向こう側の住人だ』と言っているようなものじゃないか」 「あはは↑面白い解釈だね↓まぁ確かに僕がつなぐのは鏡の向こうの世界だよ→パラレルワールドならぬシンメトリーワールドだね← 一応隠してたつもりなんだけど↑まぁ君にはばれても仕方がないか↓どっかの世界の君にでも聞いたのかい→?←」 「あぁ。ここの世界に限らず俺たちは似た能力同士つるむことが多いみたいだな。名前の解釈は俺オリジナルだが。 ‥‥鏡の世界ってのも無限にあるのか?それとも一つ?」 「もちろん↑鏡の数だけさ↓もしも鏡の世界が一つだったら鏡同士で矛盾が生じるだろう→?←」 「そりゃそうか。しかしそんなファンタジーやメルヘンみたいなものが有るとはなぁ。 いや、鏡の世界を作るところまで含めてお前の能力なのか?」 「それは違う↑僕の能力はあくまで繋ぐだけ↓でも繋がるってことは存在するってことさ→別に鏡の世界に限った話じゃあない← 幽霊を扱う能力者がいれば幽霊の存在が↑UFOと友好を結ぶ能力者がいればUFOの存在が↓並行世界を行き来する能力者がいれば並行世界の存在が確定するだろう→?← 僕は↑鏡の世界の存在を確定したくて↓この能力を目指したのさ→←」 「へぇ、でも何で鏡の世界を存在させたかったんだ?」 「そりゃぁ↑面白いからに決まってるだろう↓ 幽霊もUFOも→並行世界も鏡の世界も←夢も希望も絶望も↑穏やかな日々も争いごとも↓なんだって無いより有ったほうが→面白い←」 そう微笑みながら、鏡のような短剣(ダガー)を覗きこむと、そちらの世界の彼女はウサギのフードも被っていなかったし、笑みも浮かべていなかった。
https://w.atwiki.jp/debutvselder/pages/106.html
古参陣営最終応援ボーナス:182点 ヴァーミリオン・碧我、目覚めと別れ 闇峠 右左子、カガミウツシ。 マジカマのこだわり ヨネスケ・ヴァレンタイン、剪定。 「理由」 ☆アブカとまりあとemと 「あぁ、エキセントリック学園スクール」 「実録・守護ネ申の一日」 「実録・守護ネ申の一日 2」 ★最強戦士あらわる! ヴァーミリオン・碧我、目覚めと別れ あたいの絵は世界一。 みんなが褒めてくれた。 「先生の絵だよ」 そう言うと、先生は微笑んでくれた。 「お姉ちゃんの絵だよ」 そう言うと、お姉ちゃんは抱きしめてくれた。 みんなそうだった。 それが嬉しくて嬉しくて、たくさん絵を描いたんだ。 お姉ちゃん。みんなが泣いてた。 大きな箱の中で、お姉ちゃんは眠ってる。 「さよなら言おうね」 ママが言った。パパも言った。みんなが言う。 「明日会える?」 誰も答えてくれなかった。 その日から、お姉ちゃんはいなくなった。 だから、お姉ちゃんの絵を描いた。何枚も描いた。 抱きしめてもらいたくて、何枚も描いた。 あたいの絵は世界一。 そのころはクレヨンで絵を描いてた。 手をぐちゃぐちゃにさせながら、自分の描いた絵を眺めて勝ち誇った。 みんなが褒めてくれた。それが嬉しかった。泣いて褒めてくれた。 ねえ、お姉ちゃんも、褒めてよ。たくさんお姉ちゃん描いたんだよ。 ねえ、お姉ちゃん。ぎゅっとしてよ。 お姉ちゃん。 おかえり、お姉ちゃん。 ねえ、あたいの絵は世界一? ・ ・ ・ 「何描いてんの?」 小学校の頃、図工室で遅くまで絵を描いてた。 誰もいない校舎、先生は残っていたけど、様子を身に来るだけ。毎日、毎日、残って描いてたから。 誰もいない風景。いつも側に誰かいたけど、そのときは絵に夢中だったから、後で返事したときには、いなくなっていた。 あたいの絵は世界一? 自分の描いた絵を眺めて、首を捻る。 こんな絵じゃない。それを破り捨てる。 その繰り返し。 『コンクール金賞』 みんなが褒めてくれた。いつしか、それが当たり前になって、いつしかそれがつまらなくなった。 「こんな絵じゃない」 この絵は世界一じゃない。 ・ ・ ・ 「碧我。まだやってんのかー?」 中学に入ってからも、それでも描き続けた。 あたいの絵は世界一! 『すごいね!』(これじゃダメだ) 『入賞確実だよ!』(そんなの意味ない!) 『学園一だね!!』(そんなのイヤダ!!!) あたいは筆を折った。 あたいの絵は――。 ・ ・ ・ 「碧我ぁー。おめえ、まじ最高だわ」 連れがそう感嘆した。 「……」 何だこれは。壁一面に、スプレー缶で絵を描いたが。 「この絵、どう思う?」 「あん? だから、マジパネぇって」 「あーそー」 スプレー缶で、描いた絵を塗りつぶしていく。 「ちょっ! おい。せっかく見てたのによぉ」 碧我は黙々と絵を塗りつぶし、ものの30秒で、絵は完全に消え去った。 「もったいねぇなぁ。まぁ、いいや。なぁ、碧我ぁ。俺らもそろそろねんごろだしよぉ。そろそろなあ、いいだろう――?」 連れのにやにやとした面に、スプレー缶をたたきつけた。 「ぐふぇ……!!」 「失せな!」 連れはそそくさと逃げていった。 青く塗りつぶされた壁を見上げる。 「ちっ……!」 スプレー缶を持ち、もう一度絵を描く。 ・ ・ ・(少女→? ・ ・ ずっと描いては潰し、描いては潰しての繰り返し。 「何描いてんの?」 誰かが話しかけたような気がした。だけど、ただひたすらスプレー缶を使い、絵を描き続けた。 空のスプレー缶が何本も、壁の前に転がっていく。 気づけばもう、あたりは真っ暗になっていた。 背を伸ばし、身体をほぐす。 「んー、ん?」 ふと、振り返る。 清楚な雰囲気の制服姿の小柄な女が、鉄材の上に座ってこちらを眺めている。 そいつは親しげに私に手を振った。 「何度も声かけたけど、集中してたみたいだったから」 そいつはそう微笑む。 「なんだ、てめえ?」 癖でがんを飛ばす。実際、こいつは得体が知れない。それくらいしても良いかもしれない。 しかし、そいつは一瞬ひるんだだけで、すぐに笑みを作った。 「覚えて……ないよね。幼稚園から、小学校のころまでは一緒だったんだよ」 じっと、そいつの顔を見たが、確かに見覚えはある、だが、名前が出てこない。 「忘れたよ」 そう答える。 「やっぱね」 そいつは悲しげに呟く。 「で、何のようだよ」 見た感じ、どっかのお嬢系の学校の生徒であろう。こんなところをこんな時間にうろつくなど、親や学校が色々とうるさいに違いない。 こちとら、この光景を人に見られれば、変な疑いもかけられかねない。 できることなら、早くどこかへ言って欲しい。 「あなたを見ててね、ずっと言いたいことあったの」 絵のことだろうか。ドキリとする。 「なんだよ」 食いつくように聞き返した。 「碧我、好きだよ」 「あ?」 唐突な告白。 期待したものと異なる、それに、理解が追いつかず、聞き返した。 「どういう意味だ?」 「そのままの意味だよ」 このアマは自分をバカにしているのだろうか。そう考えるが、そいつの眼には涙が浮かんでいた。 「本当に、絵が好きなんだね」 そいつは、私の背後にある壁の絵を注視した。愛おしそうに、しかし、妬ましそうな、そんな顔で。 「あいにく……」 そういう趣味はないんだ。そう言いかける。しかし、絶句した。 そいつは、その細い指で、胸のリボンをほどき、ブラウスをその場に脱ぐ。 真っ白なブラウスがコンクリートの上で翻った。艶かしい柔肌は、月明かりに照らされている。 「な……!」 言葉が出なかった。止めようと思えば止められただろう、けれど、身体が動かない。まるで、その先の光景を見ることを望んでいるかのように。 あたいの中で、何かが、ドクンッドクンッと高鳴るのを感じた。 ――綺麗。 そいつが、その身に何一つ纏わぬ姿になったとき、思わずそう呟いた。 まだ、成熟していない幼い体躯が、淫らに煌いている。 つばを飲む。 描きたい。そんな衝動に駆られた。 もはやあたいの中で、そいつは「少女」という被写体で、たとえ、拒まれてももう、私には描く手を止める理性は残っていなかった。 描きたい。 スプレー缶を手に取る。 「いいよ」 少女はそう優しく微笑んだ。 その瞬間、箍が外れた。 あたいは時間が経つのも忘れて彼女を描いた。 彼女の瞳の輝きも、毛の滑らかさも、全てを一枚の壁に描ききるつもりで。 ただ、ひたすら描き続け、気づけば、もう朝になっていた。 空になったスプレー缶が足の踏み場もなく、散らばっている。 あたいは自分の絵を見上げた。 「あぁ!」 膝の力が抜けた。 あたいは蹲り、年甲斐もなく、声をあげて泣いた。 そこには、私の絵があった。 『世界一の、あたいの絵!』 なんで、ここに……! 私は涙が枯れるほど、取り付かれたかのように泣き続けた。 そうだ、あれからずっと側にいてくれたんだ。なのに。 「ねえ!」 周囲を見渡すが、すでにそこに少女の姿はなかった。 ・ ・ ・ 「お前、何してんだよ」 墓の前にいた。 あれから、こいつのことを探して回った。ひょっとしたら、本当は生きてるんじゃないかって、探した。 しかし、こいつはどこにもいなかった。考えてみれば、それも当然か。 「なにやってんだよ、バカ」 私はペチンと墓石を叩く。そして、その裏に回り、そこに描かれた小さな落書きをスプレーで塗りつぶす。 「じゃあな」 そう呟く。シューッと全てが塗りつぶされる瞬間、 『行って来ます』 優しい声が聞こえたような、そんな気がした。 闇峠 右左子、カガミウツシ。 "私は鍵です。" "私はこの世界とこことは異なる世界をつなぐために、"私自身の能力"によって送り込まれました。" "この世界での私の役割はそれだけなのです。" "それを果たせば、私のお役目は終わりなのです。" 「おい、お前がいけよ」 クラスメイトたちの囁き声が聞こえる。 「嫌だよ。あいつ、何話しかけても無言だし、気味悪ィ」 私のことかな。 「この前なんか、消しゴム落ちてたから拾ってやったのによぉ、何も言わないんだぜ?」 「そんなのいつものことじゃん」 ごめんなさい。 「まじ、うぜぇ。先生もさー、俺らにばっか押し付けて。腫れ物みたいにあいつ扱ってるしさ。あいつさえいなければ、最高のクラスなのになあ」 「そんなこと大きな声で言っちゃ、聞こえちゃうよ」 「別に聞こえたっていいぜ!? あいつが、きちんと演じてくれんなら、俺はあいつに今ここで殴られたってかまわねぇよ」 「もう、そんなことはどうでもいいでしょ! 今は明日のことについて話してるんだから!」 「でもよ、みんなで練習してきたんだぜ? あいつ一人のせいで台無しにされるとかよぅ」 「いっそのこと、あいつセリフ無しでいいじゃん」 「一人一回は必ずセリフを言うって、決めたじゃない」 「……けどよぅ」 「それにあの子の役は、元々先生に演じてもらう予定だった役じゃない」 「何がクラス全員で、演じられるようにだよ……。余計なことしやがって。あいつもだよ、あんな一言二言のセリフくらい、何で言えねえんだよ」 ああ、そうか。 彼らは明日に行われる学園祭の催しの話をしてるんだ。 私がここに転入する前にそう決まっていたみたい。 演じて欲しいって何度かお願いされた。 「で、誰が言うよ? あいつ、あのまま出せねえよ」 「私は、無理。だって、いじめみたいだもん」 クラスに沈黙が続く。 「あたしが行くよ」 今まで事の成り行きを見守っていたクラスメイトの一人が立ち上がる。 「右左子さん」 名を呼ばれる。声の方を向いた。 「みんなの邪魔するならさ、明日来ないでよ」 声が出ない。 「聞いてんの? まぁ、返事なんか期待してないけど」 そう言って彼女は戻っていった。 全員から注がれる敵意の目線。 居た堪れなくて、立ち上がり教室から出て行く。 みんなの歓声が聞こえた。 校門を出るとき、教室の方を見た。 窓ガラスの向こうでみんな楽しそうに笑ってる。 「ごめんなさい」 そう呟いた。 ふと視線を下に向けた。黒い斑点がぽつぽつと増えていく。 「雨だ」 ・ ・ ・ 私は異物ですか? ・ ・ ・ 文化祭が終わった。 学校へ行く。 「……おは……う……」 みなの笑い声にかき消される。 席に座った。 隣を見た。話をしてた。 「……お……よ……」 一瞬、こちらを向いてくれた。けど、首を傾げて、また別のクラスメイトと話し出す。 授業が始まる。 「ここ、読んでもらおうか。闇峠」 先生が私を指す。 「……――」 「じゃあ、次、峯崎ー」 「……あ、……の……」 頑張って声を出す。 「私、あたりましたよー」 「お、そうだったか? すまんすまん」 はっはっはと先生は笑った。 クラスメイトの一人が、突然、何かを思い出したかのように手をあげる。 「先生、先生! 昨日、連れて来た人って彼女さんですか!?」 「あ! 私も気になります!」 「どこで知り合ったんですか!? 告白したのは先生から? それとも彼女からですか?」 何人かが同調する。 先生は照れくさそうに声を荒げた。 「お、お前ら! あまり大人をちゃかすなぁ!」 クラスにどっと笑いが走る。 がやがやとした雰囲気の中で、私のいる空間だけが、まるで異世界のようだった。 異物。私は異物? ポケットから手鏡を取り出す。 そこには私がいた。 私そっくりな私がいる。 ただ、ここにいる私とは違う。彼女は、うさぎのフードを被っている。そのフードについている耳は、垂れていて可愛い。 ――鏡の向こうに行きたい。 いつの頃からか、そんなことを考えるようになっていた。 そこにいる私。ここにいる私。鏡の中には、私から切り離されたもう半分の私がいるような、そんな気がしていた。 それから鏡を持ち歩き始めた。 鏡を通して世界を見ると、世界は少し違って見えた。 鏡映しの世界。 (そっちに行きたい) 私は強く願った。 だから、彼女はそっちにいる。 私を不思議の国に連れてってくれる、彼女はクロック・ラビットなんだ。 鍵は彼女が持っている。 彼女は私の半身だから、私と同じであまり話すのは得意でないんだ ・ ・ ・ 「何をしてるんだ?」 私は無言で振り返る。 「もうすぐ、戦いが始まるんだ。あまりふらふらしてるなよ」 「わかりました」 小さく頷く。 短刀をかざし、そこに映る自分を見る。 そこには、私ではない私がいる。 (マスターは思い違いをしてます) もうすぐ、ハルマゲドンが始まろうとしている。 鏡の中の私は、この世界の怖さを知らない でも、私は、私の役割を果たすだろう。 鏡を挟んだ向こう側で、私自身がそれを望んでいると言うのなら。 マジカマのこだわり スケトウダラのスリミを冷凍し解凍ご更に冷凍する事でスリミが繊維状となりまるで蟹の様な食感になるという事をご存じでしょうか。 現在の一般的なカニカマの製法である細長い蒲鉾を束ねてロールする方法は大量生産に向いておりますが暗黒お料理クラブ水産加工部門「新寅」では製法にこだわり昔ながらの作り方を貫いております。 そして新寅がリアリティと活きの良さを追求した結果至ったのは動く蒲鉾という境地でした。 魚肉のスリミを混ぜ合わせ無害な着色料を使用して本物そっくりに作り上げ、一族の人造魔人技術を使って命を吹き込まれたのが魔人蒲鉾、通称マジカマである。 新寅の本物志向の造形技術によってあらゆる魔人にそっくりな生きたマジカマを製作可能で味の方も絶品。 鮮度も重要視しており「冷たい扉(クールドア)」によってあらゆる場所へ一瞬でお届け可能です。 豆知識 現在カニカマは世界中で安価に食べられるサラダのトッピングとして普及しており「スリミ(surimi)」といえばカニカマの事である。フランスではバゲットに挟んでサンドイッチに、中国では「人造蟹柳レンザオシエリュウ」として中華料理にも用いられるほど。すしバーではcrabは蟹の寿司だがKANIを注文するとカニカマの寿司が出て来るのだ。 / レ' `丶 〈Vf ミヽ ,-=^ }人} i 、 ヽ ムイ / 'マ 〈 \ 、 i \ } /=ミ、>=へヾ}、ト、} . テア ノ ハ. =ヲ ; ー= トz__> ´ / / _廴_i_,_ j / }____ ノ / 〈^ _ヾ' ,_,_ ハ /}リ ノ ア . T  ̄ ー,__ .........====} .厂__ } { 爪ミ==== ヲ . {ア´ _ - ¨¨¨テ二二 -‐ ¨¨^ヘ!/ 〉.リ ノ! }ハー r ´ ヽ . - ´ノ } .レ'> ' リ / リ/く ハ /¨) ` rー- ´ ./ x≦テ⌒ヽ------ァ | / .xz} /x≦ / / } .イ ___././} x≦ / / _ノ }' . < ̄ ̄ア/ 〃 x≦ / / ¨¨ - < . < // 〃 x≦ .イ / ; -ミ、 ...._ ` <) // ムz≦ / / / ;イAイ } ¨ - ._ ` </ }/ / ./ / {ム==ア `゚ 、 `丶/ / / / `¨¨¨´ なんという深い味わい これは美味いぞぉ!! ヨネスケ・ヴァレンタイン、剪定。 俺はヨネスケ・ヴァレンタイン。 無数の並行世界を行き来する能力を持つ。その世界ごとに異なる俺がいる。 俺よりも、スペックの高い俺。俺よりも、スペックの低い俺。 俺自身が他の世界に呼ばれることもある。 その並行世界の中で、自分のスペックはどの位置なのか。気にならないと言えば嘘になる。 「死ね」 優生思想と言うものがある。 社会的介入によって、人間の遺伝形質を改良しようとする考えだ。 それと同じように、俺たちの間でも、人為的介入によって、自らの能力を改良しようとする、そんな風潮が流行ったことがある。 今は大分落ち着いたが、それでも決してないとは言い切れない。 なにせ化け物がいるのだ。 とは言え、その風潮が流行っていた当初も、それは地獄だった。 何が地獄かと言うとだ。 呼び出された瞬間、ナイフで切りかかられる――そんなことはざらだ。 だからこそ、そのときのことを知っているものは、自分も相手を殺すために、常に武器を持ち歩いている。 こいつは、自分を殺そうとしているのではないか? そんな疑心暗鬼に満ちた殺伐とした雰囲気が、満ち満ちていた。 まぁ、せっかく呼び出すのだから、より高スペックな自分を召喚したい。そう思うのは仕方がない。 もし、弱い自分が並行世界から召喚されてしまい、そのせいで、何か失敗してしまったら、今度は同じことがないようにと、失敗の原因たるそいつを殺してしまおう、とか考えてしまうのは仕方がない だけど、それをあくまで考えの内に留めるのと、実行に移すとでは話が違う。 それにだ。殺される方も、そうやすやすとは殺されまい。 逃げ延びれば、恐怖から凶行及ぶこともあるだろうに。 また、一度でも一線を越えてしまえば、もう後戻りはできない。そうやって、どんどんこの"ゲーム"は広がっていく。 すでに始まってしまったものを、一並行世界の俺だけの力で止めることなど、到底できない。 誰かが始めたこのゲームは、さまざまな並行世界を超えて、途方もない数の俺によって実行されていった。 当然、俺だって殺されるためだけに、何度も呼び出されたことがある。 それは完全なる不意打ちによって、いつも気づかされる。 「死ね」 冷たい声とともに、飛んでくるナイフ。 状況を飲み込む余裕もなく、反射のみに頼ってその凶刃を避ける。だが、無事に避けられることなどほとんどない。 話し合いを試みたこともある。だが、自ら、そんなことを実行しようとする輩に、話し合いなど通用しなかった。 そのとき俺は、召喚の時間が切れるまでの間、その世界を逃げ回る。 逃げ切れずに応戦して、逆に相手を殺してしまったことだって、そりゃ、あったさ。 「助けてくれ!」 また、呼び出された先で、別の並行世界の俺に助けを請われたこともある。 そいつのスペックは最低ランクで、そいつを殺そうとしたやつは最高と言ってもいいランクだった。 最低ランクの方は、ぶくぶく太った体躯。スプーンほどのしゃもじ。 最高ランクの方は、イケメンで、なおかつ引き締まった身体。5メートルはあろうかという、巨大なしゃもじを軽々と携えている。 「どけよ、俺」 最高ランクの俺が言う。 (勝てない) 本能で分かった。俺は道を空けようとした。しかし、 「た、助けてくれよぉ! 呼び出されたと思ったらさぁ! そいつ、いきなり俺にナイフを!」 見ると、最低ランクの俺の腹にはナイフが突き刺さっている。 低スペックな俺はなおも縋る。 「死にたくないよぉ! 守ってくれよぉ!」 「なんだ、お前も死にたいのか?」 最高ランクの俺が歩み寄ってくる。 俺は、力の限り縋り付いてくるそいつを、踏みつける。 「ぶひぅ……!」 そいつの手から力抜けた瞬間、俺は、走った。 できるだけ遠くへ。 だが、突如、背後から肉の塊が襲い掛かる。 「――!!」 俺は地面を派手に転がった後、すぐさま飛び起きる。 「あ、あわわ!」 傍らには、ただの肉の塊と化した最低ランクの俺が、肉片を四方に散らばらせて倒れていた。 「次は、貴様だ」 俺は動けなかった。いや、動く暇など与えられなかった。 すでに間合いは詰められていた。 「死ね――」 巨大なしゃもじが、俺の眼と鼻の先に迫った刹那――。 俺は俺の世界に帰還していた。 「あ……」 召喚者が死んだから、能力が解除されたのか。 俺はほっと胸をなでおろす。 俺は自分のしゃもじを見た。 その大きさは、決して小さくはない。だが、先ほどみた、あの巨大なしゃもじと比べれば、それはあまりにも小さい。 俺は、サバイバルナイフを購入した。そして、その日から肌身離さずそれを持ち歩くようにした。 "あの最高ランクと思われる俺でさえ、ナイフを携えていた。あれよりも、恐ろしい化け物が、並行世界のどこかには存在する??" そんなことを考えたら、ぞっとした。その晩は、布団の中でガチガチと震えながら、夜が明けるの待った。 「右左子」 俺はそいつを呼ぶ。 右左子も俺と同様、異界を繋ぐ能力を持つらしい。 右左子は振り返る。しかし、無言。元から、口数の少ないやつだ。それは気にしない。 「お前は、自分に殺されかけたことはあるか?」 そう尋ねてみる。だが、右左子は、意味が分からないとでも言いたげに、首を傾げた。 (幸せなやつだ) そいつとなら、この気が狂いそうになる恐ろしさを、互いに分かち合うことができるかもと思ったが、どうやら俺と右左子とでは、能力の性質が違うらしい。 "殺される前に" 俺は、俺自身を呼んだ。 俺は何よりも先に、そいつが手にするしゃもじに眼を向ける。 そいつが、俺の手に負える存在かを確認するために。 だが、もし、そのしゃもじの大きさが、俺のものをはるかに上回っていたならば……。 俺はきっと――。 「理由」 「やぁぁーっ!」 「はぁぁぁッ」 武道場にて、一組の男女の仕合う音が聞こえる。 「気」を操る「重闘法」の使い手重川紗鳥と、生命力を武器として使う月読葛八である。 同系統の能力を持つ二人は、なんやかんやあって意気投合したのであった。 今では週に1度ほど稽古をする仲である。 「ありがとうございますッ!」 「お疲れ様ー。だんだん動きが様になってきたね」 「いえ、師範に比べればまだまだですよ」 「もう、師範って呼ぶのやめてって言ってるのに・・・」 稽古をすると言っても、1年で師範まで昇りつめた紗鳥と我流で拳法を身につけた葛八では実力に大きな開きがあり、 葛八の方が押しかけ弟子になっているようなものであった。 「・・・ところで、葛八くんはなんで強くなりたいの?」 「え?突然だなぁ・・・うーん、一言で言うとリベンジ、ですかね」 「リベンジ?」 「そうっす。・・・俺の兄貴分がですね、少々乱暴でして―― 毎日いろんな技の練習台にされてたんですよ」 (それ、イジメじゃないのかしら) 兄貴分・ケイゴとの連日のプロレスごっこによって強靭な肉体を得た葛八であったが、それはまた別のお話。 「だから俺は、兄貴とは違う形で上を目指そうと思って」 「ふうん・・・いいわね。目指すものがあれば、あなたはもっと強くなるわ」 「あんなんでも一応兄貴ですから。希望崎に来たのも兄貴に会う為なんすよね、恥ずかしながら」 「へぇ、お兄さんこっちにいるんだ」 「なんかこの近くの石松町ってとこで格闘大会に出てたらしいっす」 「会えるといいわね」 「ハイ」 ☆アブカとまりあとemと 「アビバラダ、ウンクム。……エカピゴダ! ブゲダ! アバロッバ!!」 全身に刺青を入れた隻腕の大男が、大声でまくしたてる。 それに対し少女は、疑問調で言葉を返した。 「ウンドコダ? アゲダ? イモウト=ソ=ムリエ?」 さらに、もう1人の少女も続く。 「ワンナンバウンババ? アベシ・タワバ? ゴウランガ!」 中庭奥地の密林、コンガラハッタ族の集落にて。 3年生の仲間としてここに案内された名戯まりあとemは、族長のアブカと談笑しているようだった。 先の2人のリアクションに対し、アブカは笑顔で答える。 「アイノークム。ウケム。エビローダソ。ポポポポーンwwww」 「ポポポポーンwwww」 2人の少女は、手を叩いて笑いころげ出した。 「バナナwwwバッナーナwwww」 アブカは一仕事した顔でニヒルな笑みを浮かべている。ジョークがウケたようでご機嫌だ。 すっかり打ち解けた3人はメールアドレスの交換をして、その場はお開きとなった。 『……で、何だって?』 帰途。まりあの息子、肯はお腹の中から語りかけた。 emとまりあは顔を見合わせると、 「「わかんにゃい」」 同じようにアホ面ぶらさげて、けらっと言った。 『えーっ! な、なんだったんだよ今の。妙な語学に堪能なのかと思って関心しちゃったじゃないか!』 「だいじょうぶだよ、心は通じたよきっと」 「そーだよそーだよ」 2人の瞳には一点の曇りもない。 「……ほら、あれだよ! えーと、馬の耳にもネンブツって言うじゃない!」 「それだ!」 『……まりあ。』 「うん?」 『それだと、通じてない』 「あれー」 ♪犯りたかったー 犯りたかったー 「あ、メールだ(ピッ)」 と、携帯が鳴り始めたので、まりあは取り出した。 『その着メロ変えようよ』 「やだー」 メールは、先ほどアドレス交換したばかりのアブカからだった。 Subject:ポポポポーンww 本文: さっきは楽しかったよ、アリガトウ! 今度は一族に伝わる料理もごちそうしたいな! また遊ぼうね(*^_^*) 『日本語ペラペラじゃねーか……』 肯は、未発達な胃が痛み出すのを感じた。 「あぁ、エキセントリック学園スクール」 最近 だんだん わかってきた うちの陣営 ろくなのいない いろんなものが みえてきた みたくはないものばかりだけど 名戯まりあは いつもレモンをかじっているのさ 冗談でナイフを出しても紗鳥マジギレるのさ 阿頼耶識は入れ替える お前はどうして入れ替える あぁ、エキセントリック学園 拳骨が素手でまた拾い食いした でも言えない汚すぎると言えやしない マジカマよりマシだから tp //www.youtube.com/watch?v=FxnO1YumV-Y 瑠丹流は アホほど くるくる回る シヴァは アホほど 謝ってくる めっちゃ腹立つ めっちゃ腹立つ emは もっと 隠密しろ 「増援に呼ばれたら終わりや」 「うわ、俺知らんうち召喚されとる」 最近 だんだん わかってきた 学園生活 命がけ 家に帰れば ヨネスケ接待 2時間の刑 今日も米は 切れている 六埜九兵衛は トラウマだらけ 雨曇は うどんを食うとうまいという アキカンは 人殺しをやめようとしない なんで やめないのか あぁ エキセントリック学園 紅姫がうるさくてねむれない あー 能力使うやる気が出ない えっ!? 再行動 能力者いるの? あー明日になんかならなきゃいいのに あー明日になんかならなきゃいいのに どうせ 本選 金縛り 永続的に 金縛り 「実録・守護ネ申の一日」 コンガラハッタ族の守護ネ申・田辺騎士の朝は、早い。 彼の一日は、コンガラハッタ族長の要請メールから始まる。 『件名:テラヤバスwww 本文:3年生のチームメイトが二人誘拐されたっぽいwww 田辺ネ申さん救出よろちくび(^v^)』 「ま、マジっすか、アブカさん……」 田辺はメールを受信したPCの前で、重たい頭を起こす。 昨晩は3時まで撮りためていたアニメを見ていたため、ひどい寝不足だった。 頭に鉛が入っているように思いし、椅子に座ったまま寝たため、体のあちこちが痛い。 しかし、田辺はそんなことが理由で頼みを断るわけにはいかないのだ。 自分はコンガラハッタ族の守護神であり、アブカ・コンガラハッタからの信頼を裏切ることなどできない。 ただの浪人生の一般人である自分のことを、何の疑いもなく守護神であると信じてくれている、 たったひとりの友人のために――! 「『了解。1ターン以内に救出します。』…と」 手早く返信を済ませると、田辺は誘拐魔からの救出作戦の準備に取り掛かる。 金属バット。ヘルメット。手製のボウガン。 相手がナイフを持っていた場合にそなえて、分厚い漫画雑誌とまな板。 花火をほぐして自作した、爆薬も役に立つかもしれない。 アブカ・コンガラハッタの依頼は、概ね魔人相手のものがほとんどである。 「魔人の能力で行動不能になった味方を助けて欲しい」 「魔人の能力でドラゴンに変化した友人を助けて欲しい」 ……いずれの依頼も簡単なものではなかった。 それでも、田辺は知恵と勇気の限りを尽くし、あらゆる状況を打破してきた。 一度たりとも失敗のできない、命のかかった頼みごとである。 そう、アブカ・コンガラハッタの能力は、実は魔人能力などではない! 一般人である田辺騎士が、己の知恵と勇気のみを頼りに、強引にバステを解除する力技なのである! デデーン♪ 決死の覚悟を固める田辺のもとに、さらなるメールが着信する。 『件名:Re Re テラヤバスwww 本文:犯人はアキカンで人質が着ぐるみ状態とかwww わけわかめ(^O^)/ でも田辺さんなら… 田辺さんならなんとかしてくれる…!』 今回の相手も、自分の常識が通じる相手ではなさそうだ。 しかし、田辺はその手の常識はとっくに捨て去っている。 「待っててください、アブカさん……! そしてアブカさんのチームメイト……!」 田辺は金属バットと手製のボウガンを構えて、自室を飛びだしていく。 たったひとりの友人の期待にこたえるために…… 【Fin】 「実録・守護ネ申の一日 2」 コンガラハッタ族の守護ネ申・田辺騎士の朝は、早い。 彼の一日は、コンガラハッタ族長の要請メールから始まる。 『件名:リア充爆発しろ 本文:きつねとかいう1年がコミュ力高すぎて攻撃できないwww 田辺ネ申さん対応よろちくび(●^o^●) 田辺さんのコミュ力(笑)でなんとかして!!!111!』 「俺、コミュ力なんてないっすよ、アブカさん……!」 田辺は自転車を疾走させながら、対応手段を考える。 まさかコミュ力を増大させて防御する魔人がいようとは。 下手に割り込めば、自分が殺されてしまうに違いない。どうする? 「そうだ! この最新のスマートフォンでググれば……!」 田辺は己の直感に従い、検索を開始する。 なんという機転! 世界とつながるネットがあれば、いつでもどこでも検索が可能なのだ。 田辺の指が素早く検索ワードを入力する! 『コミュ力 高い人 攻撃する 簡単』 【該当 : 1件】 >コミュ力が高い人を攻撃するには、 >相手を認識しないようにしてしまうのが簡単です。 >相手の顔にモザイクをかけるとか……ちょっとやりすぎ?(^_^;) >あと、コミュ力の高い人は携帯のいっぱい入った鞄とか持ってるから、 >それを奪って隔離しちゃうのもいいと思います^m^ 「これだ!」 これぞ天の助け。神は自分を見捨てていなかった。 いや、自分こそが守護ネ申でなければならないのだ。 田辺は己の甘さを恥じ、コンビニでビニール袋とカッターナイフを購入した。 これで戦場に踊りこみ、誰かが反応する前にビニール袋を相手の頭にかぶせ、 カッターナイフで鞄の取っ手を切断! そのまま奪い取り、遠くに放り投げる。 これしかないだろう。あとは、この方法を実行するには―― 生唾を飲み込みながら、田辺はサイバネティック人体改造整形外科のドアをたたいた。 「先生……」 田辺はハッキングと株式売買で入手した7000万円を医師に差し出し、土下座をした。 「俺に、超加速装置を埋め込んでください!!!」 守護ネ申の覚悟が、戦場に一陣の旋風をもたらす……! 【Fin】 ★最強戦士あらわる! 「あの宣戦布告を見た時の奴らの憤慨した顔!」 「よほど悔しかったんかね」 「強さに学年は関係ない……目にモノ見せてやろうぜ!」 たむろする名も無き1年生の集団。 自分たちの勝利を確信しているかのように、自信に満ちた笑みをかわしている。 迫る決戦を前に、彼らの戦意も高まりつつあったのだが――と、その時である。 べしゃん! 「!?」 彼らのうち1人の後頭部に何かがぶつけられた! 増長しつつあった彼らにしてみれば、凄まじい侮辱である。 いったいどこのどいつがこんな事を! 「ザッケンナコラー!」「スッゾオラー!」 怒りとともに彼らが振り返る。そのアタマから、ぽろりと、先ほど当たった物体が落ちた。 ……おにぎりだ。 「フヌーン」 嘲笑が聞こえる。 振り向いた彼らが見たのは……世にもおぞましき姿をした戦士であった。 右手のステッキからはハデな光線を放ち、肩に装着した謎のアンテナからは、 気分が悪くなるような怪電波が向かってくる。 口元に装着したマスクはバチバチとイナズマを纏っており、 左手ではハンマーをブンブン振り回している。 全身からはシュワシュワした柑橘系のオーラが立ちのぼり、今にも爆発しそうだ。 そしてなぜか、背中におにぎりを大量に抱えている。さっき投げたのはこれだろう。 <完全装備uDon!> そう、これはコピー能力者である香川雨雲が、味方のあらゆる能力を得た究極の姿なのだ! 「ア……アイエエエエ!?」「コワイ!」「ゴボボーッ!」 そのあまりにゴテゴテした姿に言い知れぬ気持ち悪さを感じ、 1年生達は目に見えて狼狽した。なんという悪趣味な姿であろうか! しかしここでさらに彼らを絶望させるセリフを……その相手は口にしたのである。 ヒュヒュヒュヒュヒュ (^o^) 三 (^o^) 三 (^o^) 三 更にこんな私が (\\ 三 (\\ 三 (\\ 三 6倍に増えたら < \ 三 < \ 三 < \ 三 \ \ \ 三(/o^) 三(/o^) 三(/o^) 三( / 三( / 三( / 三/ く 三/ く 三/ く 生き延びられますか? なんという事か! 彼女がスプレーで自画像を3つ書くと、それはあっという間に実体化され、 さらに、唐突に出現した2つの魚肉の塊が、一瞬にして整形され彼女自身の姿となった。 計6人の完全装備香川である! 「アイエエエエ!!」「増えた!増えたナンデ!?」「ゴボボーッ!」 1年生達は醜態を晒し、無様に逃げ帰るしかなかったのである……。 御厨「……というPVを送りつけてやるのはどうかしら。クックック」 香川「やめて」
https://w.atwiki.jp/debutvselder/pages/119.html
古参陣営最終応援ボーナス:182点 天牛J子、暴虐。 ~2015年 春~ 第一戦『ふたなりレズなんて不潔です』 全選手入場!! 第二戦『一家テレビ争奪戦』 御厨括琉SS『真理の果て』 『クラス分け』 ボッチ、怪奇。 天牛J子、暴虐。 私は改造人間だ。 何者かによって、私は改造された。 変身ヒーローなんて、私のことを呼ぶ連中がいるが、私は別にヒーローを自称したことも、ヒーローを夢見たこともない。 私は自分の私利私欲のために、この能力を使っているだけだ。 ともすれば、むしろ、私の方が怪人かもしれないな。 「裏切り者め!」 私のことを敵の怪人らは、そのように呼ぶ。 それについては否定しない。 実際、私は裏切り者だ。 やつらは、何らかの目的を持って、この世界に反逆している。 別段、それについて興味はないが、彼らにとって、それは自分の身体を差し出してまで、成し遂げなげればならない価値があるのだろう。 だが、私にはそれがない。 私から言わせれば、それらは非常にガキっぽい。 『一緒に戦わないか?』 暗闇が広がっていた。 ああ、ここは地獄か……。そんなことを考えた。 むしゃくしゃしていた。 訳も分からずいらいらしていた。正体のわからないその感情に、私は振り回されていた。 壊したい。 何でもいい。悲鳴を聞きたい。だから、鉄パイプを振り回した。 それで人を殴ればどのようなことになるか。想像するだけで、心の中のもやもやが少し和らいだ。 だけど、想像するだけじゃ、満足できない。 だから、実行しようと思った。 暗闇に身を潜め、人がやってくるのを待つ。 殺す気はなかった。はじめから、後先など考えちゃいない。 足音が響く。それはゆっくりと近づいてくる。 (……今だ) 暗闇の中、物陰から飛び出す。 「――……!」 いちいち、相手の確認などしない。 鉄パイプを思い切り振りかぶり、その先を相手の顔面に叩きつける。 インパクトの瞬間、頭の中が真っ白になり、もやもやがすーっと晴れた。 と、同時に、何かがひしゃげる音。 足元を見る。暗闇の中、か細い手足が痙攣しているのが、薄っすらと分かる。 私は笑った。 こんなにも爽快なことがこの世の中にあったのか。 もはや、私は誰にも止められなかった。 その日から、場所を点々としながら、このゲームを繰り返した。 これはゲームだ。 人を狩るゲーム。所詮、私にとって、これは遊びに過ぎない。 何人か、死んだかもしれない。 だが、そんなことは、私には関係ない。 思い切り振った鉄パイプが、相手の肉を骨を砕く瞬間、私は全てを忘れられた。 そんなときやつらが現れた。 私と同じように、暴力を奮う集団。周りのやつらは彼らを怪人と呼んでいた。 やつらの蛮行をみたとき、私の中に新たな感情が芽生える。 それは嫉妬だった。 (あの能力が欲しい) そう思った。 だからこそ、彼らに近づいたのだ。思っていた以上に私はすんなりと受け入れられた。 私が夜な夜な行っていた蛮行を彼らは知っていたようだ。彼らは、私の存在に興味を抱いていた。 胡散臭い見た目から、彼らとは気は合いそうにないなとはじめは思っていたが、話してみれば気のいい連中だった。 彼らはみな、何かしらの理由があり、それと戦うために、肉体を改造したらしかった。 はっきり言って、それについては興味がなかったので、私なりに「共感」を演じてみせた。 彼らは、自分たちの「動機」が正当なもの、誰もが共感する内容のものだと、思い込んでいるらしく、私の下手な演技を前にしても私を疑うことはなかった。 その点では、彼らはお笑いだった。共感する演技よりも、笑いを堪える方が大変だった。 そうこうしているうちに、私は、肉体を改造された。 突然だった。 ある日、後ろから何かを嗅がせられ卒倒。目が覚めたら、これだ。 『今日から君は、生まれ変わった。……君は、天牛J子だ』 私の中で何かがぷっつんした。 「…………ざけんじゃねえぞ、てめぇ!!」 虫けらだ。虫けらをモチーフにされた。 よりにもよって虫けらだ! 私はあの強さに憧れただけだ! 勝手に拉致して、得体の知れないものに改造される筋合いはねえ。 もう勢いだった。衝動的にこれから先、この能力でまず何をしようか、決めてしまった。 私は勝手に余計なおまけをつけてくれた、彼らに復讐を誓い、彼らの計画をことごとく邪魔してやった。 ~2015年 春~ 「卒業生代表、天牛J子!」 「はいっ」 「くそ、なんでだ。こんないっつも争いばっか起きてるような学園、いっつも逃げたいと思ってたのによ。」 「どうして涙がとまらねえんだ。」 「貴様ら、三年間よくやった。儂からたむけの言葉を送ろう。ありがたくうけとれい。」 「儂が希望崎学園校長、江田島平八郎である!」 「押忍!ごっつぁんです!」 魁!!ダンゲロス~完~ 長い間御愛読有難う御座いました!ヌガー先生の次回作に御期待下さい! 三年生肉皮らみねSS 第一戦『ふたなりレズなんて不潔です』 「おーっほっほほ、私の作った空間に男は近寄れまい! じっとそこで悔しそうに放課後レズタイムを見ているがいいわ!」 「うわーん、ボインボインの先輩に女子的バリアー貼られて男の子な俺達は近寄れないよー!」 大変だ!後輩男子が性的な差別を受けている! 1年生たちの教室に突然やってきた淫乱フタナリレズの朱雀院紅姫がクラスの女子を能力空間に囲みこんだんだ! ここは、性によるえり好みを許さないらみねの出番だ! 「待ちなさーい!」 「だ、誰?」 空より舞い落ちる制服と下着、見上げると素っ裸の肉体をラミネートで 覆っている少女が教卓の上でポーズを取っている。 「性別で他者を切り捨てる変態レイパー達を許さない!無性戦士ラーミネーターけんざんっ!」 「ふうん、貴女が有名なラーミネーター(性なきモノ)なのね。いいわ、私を止めたくばかかって来なさいっ」 「言わレズ友!とう!」 教卓の上から飛び降りようとするらみね。 だが、この時なぜか教卓に置きっぱなしになっていた濡れ雑巾を踏み足を滑らしてしまう。 本当、教卓には濡れ雑巾が置きっぱな事多いね! 「きゃっ、ま、まずぃ、思いっきりこけたらオッパイやズラがズレるっ」 と、わけのわからない事を言いながら胸と頭を両手で押さえてすってんころりんと転がり落ちるらみね。 「ふうっ、頭も胸もなんともないわね…いやーん!なんていうこと、転んで教卓から落ちた拍子に 私のアソコに朱雀院さんの右手の先がずっぽし入ってるわ!」 「これには私、朱雀院もびっくりよ!でもこれは好都合、貴女も私のハーレムに加えてさらに男子禁制の 結界を強固にしてやるー」 股間部分のラミネートは強度こそ確かなものだが、伸縮性が高く、紅姫の右手はコンドーム被った チンポのごとき動きで少女にしては肉の盛り上がりが大きいらみねの割れ目の中に侵入していく。 「あっはーん、無性であると名乗っている私がこんなにもレズキャラに追いつめられるなんて… ま、まずいわ。このまま手首を突入させたら無性だなんて名乗れなくなっちゃいそう」 「追いつめるも何も100%そちらの自爆でしょう、さーて体をラミネートで覆っただけで 女性じゃないなんて名乗るオバカさんのアソコの具合はどんなかしらね?」 紅姫の右手がついに完全に割れ目の中に侵入する。 と、その時だった。 「あら?奥の方に何か入れているの?」 「いやああ、それ触っちゃだめえ~」 指先に触れるぶにゅぶにゅとした感触、この感触に紅姫は覚えがある。 おもむろに自身の股間に空いている左手を突っ込み、同時に手を動かしてみると ラミネート越しだが確かに弾力も暖かさも酷似しているのが分かる。 「あ、あんたまさか女じゃなくって」 「最初から無性だって言ってるじゃない!」 「い、いや、そうじゃなくって、う、ううっ、ウオエエエエエエエエエエー!!!!」 突如全身に鳥肌を発生させ、直後紅姫はロッパーと口から大量にゲロを吐きのたうちまわった。 経緯は不明だがらみねの能力が紅姫の限定空間を破った瞬間である。 こうして『男はこっぱずかしくて入れない女性的空間』は 『無性を含め全ての性の存在が入りたくなくなるゲロバリケード』と化したのだ。 「俺達が中の女の子達に触れないのは変わらないじゃん!」 「礼には及ばないわ1年生の皆!それじゃあ私は今日は見たいテレビがあるからこれで!」 全力でその場から離れ帰宅するらみね。 別に正体ばれたくないとかいう事では無い(らみねが無性たるラーミネーターである事実は皆知ってるし)。 本当にテレビを見たかったのだ。 なんせ、家にはしょっちゅうテレビを独占する弟がいる。 「ただいまー、ゴーイングちゃんテレビー!」 「あんっ!あんっ!だめよお!今使ってるから!」 テレビの中のオナニーする美少女に合わせて股間をクチュクチュといじりあえぐ美少女がそこにいた。 第二戦『一家テレビ争奪戦』に続く。 全選手入場!! 女殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積み人間性器が甦った!!! ビッチ!! 朱雀院紅姫だァ――――!!! 究極のコンボはすでに我々が完成している!! ガムテープ使い砂原清仁だァ――――!!! DP獲得次第しだい召喚しまくってやる!! 三号生男の娘代表 小津 鹿乃子だァッ!!! 純ダメの撃ち合いなら我々の歴史がものを言う!! 目立ちたがり屋スパイ em!!! 真の純愛を知らしめたい!! デンジャラス少女 サツキ姫だァ!!! DPは3消費だが効果なら最高値は私のものだ!! 希望崎の純潔 肉皮らみねだ!!! 保存対策は完璧だ!! 「新寅」部長 歩峰冥!!!! 全魔人のベスト・噛み付きは私の中にある!! 噛み付きの神様が来たッ 天牛J子!!! ついてなさなら絶対に敗けん!! 最悪のビジョン見せたる 絶対不幸 負一統色だ!!! 試合終盤ならこいつが怖い!! スズハラの人造魔人 錫原呂々郎だ!!! 中学校から阿呆の子が上陸だ!! 処女懐胎 名戯まりあ!!! ルールの無いチャットがしたいから族長になったのだ!! プロのチャットを見せてやる!!アブカ・コンガラハッタ!!! めい土の土産に転校とはよく言ったもの!! 達人のスカウトが今 実戦でバクハツする!! 極楽学園内通者 抜人言乃先生だ―――!!! 香川県こそがうどんの代名詞だ!! まさかこの女がきてくれるとはッッ 香川雨曇!!! 隣に突撃したいからここまできたッ キャリア一切不明!!!! アメリカ大統領の来孫 ヨネスケ・ヴァレンタインだ!!! オレは雰囲気イケメン最強ではないイケメンで最強なのだ!! 御存知バイセクシャル 六埜九兵衛!!! SSの本場は今やキャラ説にある!! オレを驚かせる奴はいないのか!! 数珠 浅葱だ!!! チッチャアアアアアいッ説明不要!! 20cm!!! 270g!!! 名戯 肯だ!!! 能力は実戦で使えてナンボのモン!!! 発動率100超え!!! 陸上部から瑠丹流美代の登場だ!!! 落ちてるものはオレのもの 邪魔するやつは思いきり殴りもう一回思いきり殴るだけ!! 古き良き時代の男 拳骨武男!!! 自分を試しに希望崎へきたッ!! 魔法使い全月面チャンプ 月宮クズレ!!! 能力に更なる磨きをかけ ”精神共鳴”夢ヶ峰ウツロが帰ってきたァ!!! 今の自分に戦意はないッッ!! 八極拳 月読葛八!!! 真野家1300年の呪術が今ベールを脱ぐ!! 平安から 真野望月だ!!! 弟の前でならオレはいつでも全盛期だ!! 穏やかな狂気 桂珪乃 本名で登場だ!!! 医者の仕事はどーしたッ 殺人の欲望 未だ消えずッ!! 治すも剥がすも思いのまま!! B.J.アキカンだ!!! 特に理由はないッ 銃刀法違反が悪いのは当たりまえ!! 師匠にはないしょだ!!! 重闘法! 重川紗鳥がきてくれた―――!!! 異世界で磨いた実戦能力!! 希望崎のプリティー・ラビット 闇峠右左子だ!!! ガイドライン外だったらこの人を外せない!! EFB指定能力者 阿頼耶識そらだ!!! 超一流魔人の超一流の嫌がらせだ!! 生で拝んでオドロキやがれッ 御厨一族の奇行師!! 御厨括琉!!! コピー能力はこの女が完成させた!! アーティスト業会の切り札!! ヴァーミリオン・碧我だ!!! 若きメシアが帰ってきたッ どこへ行っていたンだッ 救世主ッッ 俺達(特に2人)は君を待っていたッッッ戸成野=シヴァ=葵の登場だ――――――――ッ 第二戦『一家テレビ争奪戦』 「パンツ以外も履いてないから恥ずかしく無いもん!何で私こんな簡単な事気付かなかったんだろう」 そう言ってソファーに座るスッポンポンの美女はオナニーを続ける。 これが、らみねの弟こと肉皮ゴーイングである。 全裸になれば自分の見た事ある女性なら誰にでも変装できるという能力を持つゴーイングは、 自由が丘の変態ランド内で販売されるAVの有名魔人ソックリ女優系のホープとして働いている。 そして仕事が休みの日は自分が変装した美女の映像を見ながら別の美女になってずっとオナニーしているのだ。 学校にもたまには顔を出している。(主に新キャラの顔を覚えて変装対象にするために) 今日のずりネタは今化けている方のが色々あってパンツ履けなくなった茜里殺鬼、 映像の方がオーソドックスに希望崎一のビッチ鏡子だが、そんな事はらみねにはどうでもいい。 「ゴーイング」 「なあにお兄ちゃん、オナニー終わるまでまってよう。あんっあんっ」 「お兄ちゃんって…違うでしょ。無性の年上兄弟って呼びなさい。 それとテレビ代わりなさいよ。見たい番組があるの」 「だーかーらー、オナニー終わったら代わるって言ってるじゃない」 「4時間も待てるか!!」 「そんなに長く無いよ、後2時間ちょっとだから」 ゴーイングの変身能力は最大4時間継続する。 そして、彼はいつもその4時間をかけてじっくりねっとりとオナニーするのだ。 終わるのを待っていたららみねの見たい番組なぞとっくに終わってしまうであろう。 「んもー、こうなったら奥の手よ!」 らみねは強引にゴーイングの右手を取ると、自分の股間へと導く。 股間のラミネートは柔らかく伸びる素材でできており、たちまち指先が割れ目の奥に触れた。 脈打つ肉の感触が伝わってくる。 「ソコ触っちゃらめええええー!」 「自分で指つっこませといて何言ってるんだよ兄ちゃーん。 …うおやばい、何かオナニー対象がどうでもよくなってきた」 今まで女性しかオナニーの対象として見れなかったゴーイングはらみねの能力により 全方位オナニー対象、何にでも4時間変装できる存在へと生まれ変わったのだ。 「ねえ、ゴーイング。私の能力が効いてる内に色々やって見ない?」 「言われずともさあ!」 基本的にゴーイングの変装はバステとして処理される。そしてバステは制限時間が過ぎるまで 解除はできないのだが、上書きは可能である。ゴーイングは殺鬼の変装状態の上にさらに能力を重ねて発動した。 ゴーイングの全身がビクビクと痙攣し、全身の穴から大量の触手が噴出した。 殺鬼だった皮は中身を失いしぼんでいき腐敗した後に消滅し、ゴーイングは触手の塊へと変じていた。 「ピキーピキー♡」 「ふふっ、新たな性癖に目覚めたみたいね。さあ弟よ今のあなたは眼に映る全てがオナネタよ。 こんな部屋でビデオなんて見てるばあいかしら?」 「ピキー!」 うねうねしながら外へと繰り出す。らみねの能力が切れるまでは戻ってこないだろう。 ゴーイングはゴリラ並みの筋力と変装スキルに演技力を併せ持つ相当の強者だが 基本的にオナニーしか脳にない男である。仮にどこかに閉じ込められ殺し合いとかしたら 序盤に死んだりするタイプである。外に出しても危険は無いはずだ。 「さーて、テレビが空いたわね。ニュースニュース」 らみねの見たかった番組、それはニュースである。 「さーて、私が退治すべき変態のニュースはないかしらっと」 「次のニュースです。本日希望崎市の河川敷で発見された2名の遺体の身元が歯型鑑定により判明しました。 殺害されたのは、河本春香さん15歳と飯盛毅さん17歳。2人に関係性はなく、 通り魔的犯行と見て警察では捜査を進めています。また、全身の皮を剥ぐという常人では不可能な殺害方法や 希望崎学園に近い場所ということから、犯人は魔・・・」 魔人による犯行、それを聞きらみねの脳内に電流が走る。犯人がこの二人を襲ったのはそれが 犯人の能力に対する制約なのだからだ。性別への制約に敏感ならみねだからこそ気付けた事だった。 「許せない…、男女揃って無いと何もしないなんて、それって酷い差別だよ!」 第三戦『アキカン潰し』に続く 御厨括琉SS『真理の果て』 突然だが、世界の真理というのを知っているだろうか? え、俺は誰かって? 別にそれはこの話で重要なことじゃないんだが……そうだな、『真理を追い求める者』とでも呼んでくれ。世界の真理の探求者である俺に最も相応しい呼び名だろう。 いきなり真理と言われても分からないかもしれないので、それじゃあ俺が真理と出会ったときの話をしよう。 あれは昨年のことだった。当時は俺がダンゲロスこと希望崎に入学したばかり。その頃俺は極めて強力な魔人能力を所持することで期待の新人と周囲に噂されていた。 加えて自分で言うのもなんだが、周囲からの人望に優れ、頭も良く、顔もそれなりに整っていたためか女生徒たちの人気も高かった。……あ、別に自慢しているわけじゃない。だってこんなことは世界の真理に比べればどうでもいいことなんだから。 まあとにかく、当時の俺は希望崎の中でも重要な人物であったわけだ。 さて、学園できなくさい情勢になったのはそんな時だった。詳しいことは割愛するが、要はハルマゲドンが勃発しそうな状況になったのだ。 そして期待の新人である俺の動向も当然ながら注目された。どちらが勝つのかまるで分からない拮抗していた戦力の両陣営のどちらかに俺が付けば、それで均衡は崩れて決着が付くのではないかと。かくして俺を巡って両陣営による激しい争奪戦が行われたわけだ。 とまあそれが当時の俺の置かれた状況だったのだ。今から思えば信じられない。 おっとしまった、俺の話ではなく真理について話さなければならなかったんだった。まあ微妙に脱線してしまったが、話を戻そう。 そんな状況でなんだか色々と嫌気が差し、俺が心安らげるのは親しい友人たちと、そして想いを寄せていた幼馴染の少女と共に居る時くらいだった。彼女の方も満更ではなかったようで実際に付き合うまでカウントダウンという状況だった。 そんなある日の昼休みの事だった。俺は教室で彼女と仲良く話していた。まあ他愛もない世間話だったわけだが、その最中俺はふと視線を下にやった。そこには女子高生にしては比較的丈の長いスカートがあった。そしてそこから目が離せなくなっていた。 別に教室内で突然劣情を抱いたわけではない。しかし釘付けになった視線は動かない。 そして俺は何かに導かれるようにふらりと動き、彼女のスカートの中に顔を突っ込んでいた。 光が遮られていて明瞭にというわけではないが、俺の視界一杯に彼女の普段スカートによって隠されていたものが広がっていたのだ。思わず俺は叫んだ。 「これが――これが世界の真理か!」 その瞬間、まるで自分が発した言葉に導かれたかのように俺は全てを理解した。そう、これが世界の真理なのだ。 スカートによって光の遮られた薄暗い空間、視界一杯に広がる女性の大切なところを守る白い布とそこから伸びる二本の足。そしてスカートの中に篭った暖かい空気、そこに熟成されたような芳しい香り。 そう――これらこそが世界の真理なのだ! 突然のことに硬直していたであろう彼女の悲鳴が響き渡り、教室内も騒然としだす。だが俺は動かない。目の前に広がる『真理』をもっと受けとめたかったからだ。 いつの間にか俺の目からは涙が流れ出していた。これまでまるで知らなかった、世界の真なる姿を目にして感激していたのだ。 彼女は必死に俺を引き離そうとしていたが、魔人である俺とは違い彼女は単なる一般生徒。力で俺を何とかできるはずもなかった。 こうして、俺は魔人たち数人がかりで彼女から引き離されるまで、真理を堪能し続けた。 この後俺の周囲からの扱いは酷いものとなった。極めて親しい幼馴染である彼女も、周囲に沢山いた友人たちも全て離れていった。 周りの目も冷たく、俺は変態魔人として扱われることになった。いや、もっと酷いかもしれない。希望崎には数多くの変態魔人がいるが、まともな魔人として扱われていた分その落差で他の変態魔人以上に嫌われているらしい。特に女性からはゴキブリでも見るような目で見られている。 ついでに両陣営の間で釣りあがっていた俺の価値も暴落したわけだがそれでも強力な魔人であることには変わらなかった。が、起こるはずだったハルマゲドンはなんかいろいろあって結局起こることなく収束してしまい、俺に汚名返上の機会は与えられなかった。 それにしても何故あの時突然彼女のスカートに顔を突っ込もうなどと思ったのかは分からない。が、もしかしたら何者かの魔人能力なのではないかと思う事がある。あのままハルマゲドンが勃発した場合でキーマンとなるであろう俺に対して事前に攻撃をしかけたのだろう。戦場で敵としたとき与し易くするするためか、俺の価値を落として自陣に引き入れやすくするためか、それとももっと別の理由かは分からない。 もっともそうだとしても別に恨み言を言う気はない。俺はあの時多くのものを失うことになったが、その代わりに世界の真理を知ることが出来たのだから。……ほんとだよ。別に強がりでもなんでもなく。辛いから現実逃避しているってわけじゃないからな。だからそんな目で見るなって。 さて、まあ俺の話はだいたいこんなものだ。それじゃあ真理の探究にまた戻ろうか。 え、何をするのかって? さっきの話を聞いてなかったのか? 何よりまず再び真理を目にすることが重要だろう。真理の探究者としてのライフワークだ。 ちょうど向こうに一人女の人が歩いてくるし。三年生の先輩かな。彼女を通して世界の真理を目にしてくる事にする。それじゃあ行ってくる。 そういって駆け出し、いつものように女性のスカートに顔を潜り込ませ―― 「ぎゃあぁぁぁぁあああああああ!」 目の前に広がる光景に激しい衝撃を受け、俺は意識を失った。 ※ ※ ※ 「もう、なんなのよ突然。失礼しちゃうわね」 突然自分のスカートにもぐりこんだかと思うと失神して泡を吹いている少年を見下ろし、肉皮らみねは首を傾げ、そして溜息をついた。 らみねは知らないが、強がってこそいるものの日々の生活の内にすっかり精神の磨耗した少年にとって、彼が目にした光景は精神攻撃に匹敵するものだったのだろう。 肉皮らみねのスカートの中にどんな光景が広がっているのか。それは知らぬが仏である。 『クラス分け』 こたびの戦いは1年対3年という特殊な勝負ゆえに2チームに編成する事となった。 「ヨネスケはAチームかー、私と一緒だね!」 「げー俺Bチームかよ、仲間って思われたくない奴がいるんだけど…」 悲喜こもごもの3年生達、だが覆面含め全員分けたと思ったらどっちにもつかずに ポツーンと立っているキャラが一人いた。 「私あらへーん」 と、あずまんがの大阪のマネをしてみる肉皮らみねだったが、渾名すらどっちの名簿にものっていない。 「米ットさーん、私どっちのチームですかー?」 「らみねはどちらのチームにも所属しません」 「…え?」 それはダンゲロス史上始まって以来のハブだった。 ベンチ入りですらなくどちらのチームにも所属しないとの事。 キャラがボツになる。2戦してどちらでもベンチ。能力によって陣営分けと同時に死亡。 この様なことはあったが、こんな話は初めて聞く。 「出れないって事?」 「簡単に言うとそう」 「今回真面目にキャラ作ったんだけどな。ゆとりの…ゲフンゲフン。 私作った人曰く新人相手だから変態性封印した良キャラって自信持ってたのに」 「やっぱゆとりの(ピー)さんはオカマ作ってなんぼなんですよ」 「そうかな。で、ハルマゲドンにおいて私こと肉皮らみねはどういう立場になるの?」 「関わる事自体アウトな存在なので開催日間違えて家でオナニーしてた事にでもしといてください、 今回は御縁が無かったという事で」 「私、無性だからオナニーなんてしないわよ」 こうして、肉皮らみねはダンゲロスの歴史に残る本気でいらないキャラとなった。 ちんちん。 ボッチ、怪奇。 その少年はボッチと呼ばれていた。 ボッチは転校生だった。 ボッチはこの希望崎学園で、上手くやっていけるか不安だった。 前の学校でも、ボッチは魔人ということで、毛嫌いされいつも独りぼっちだった。 この希望崎なら、友達がたくさんできるんじゃないかと、一方でボッチは期待に胸を膨らませていた。 転校初日、ボッチはクラスメイト一人一人に挨拶して回った。 『ぼ、僕、前の学校ではボッチって呼ばれてて……。あの、ボクと友達になって……!』 その翌日から、ボッチは一人ぼっちになった。 友達はいつもボッチに微笑んでくれたが、その接し方はどこかよそよそしかった。 ある日、教室に入ると、ボッチの席がなかった。 『僕はどこにいたらいいの?』 ボッチはクラスメイトに尋ねて回った。 「あ、君の席ないよ」 「あれ? ボッチくん、まだ生きてたの? もう死になよ?」 「そこのロッカーが空いてるよ」 「あ、せんせぇー。ボッチくんが、しつこく絡んできます」 『……ぼ、ぼくっ……』 「ボッチくんのために、隣の空き教室を開けといたわ。授業が終わったら、迎えに行くわ」 ボッチのすすり泣く声が、空き教室に響く。 どれほど経っただろうか。ボッチは窓を見る。外は真っ暗だった。 『先生……、ボクのこと忘れちゃったのかな……』 ボッチはそれでも待ち続けた。 ずっと待ち続けた。 「ねえ、ねえ。あの噂って聞いた?」 「もしかして、夜の校舎に響く、あの啜り泣きのこと? あれ、多分ボッチだよ、きっと」 「ボッチ?」 「知らないのぅ? いつも独りでいたボッチくん」 「もしかして、噂って、あの?」 (真夜中の校舎に響く啜り泣き) (自分以外誰もいないはずなのに) (――その声に耳をかしてはいけない――) (――もし、その声に耳をかしてしまったら――) (『ボクはここにいるよ』) 「あれ、○○ちゃんって最近見なくない?」 「○○? 誰だっけぇそれ」 「ありゃ、誰だろ?」 「ねえ、そんなことよりさぁ。私、駅前でおしゃれな――」 (『ねえ、ボクと友達になって』) 「もう使われていない空き教室」 「もし、真夜中にそこを通ることがあるなら、決してその声を聞いてはならない」
https://w.atwiki.jp/wizry/pages/170.html
Q.荒らしちゃん A.何故か相変わらずバックアップが消せない(失笑 Q.バックアップで直しといたよー\(^o^)/ A.直すならちゃんと直せよksg Q.古参(笑) A. 七海=中二病、痛すぎ、自治厨これ大切。 悲しいですが七海たんが引退です>< 七海たんの祭りに便乗したスルー推奨とされてる人としては とても悲しいです>< GHOST=中二病。 CROSS=数字に弱い みかんの紫箱を30億で買ったり、 Spaceの精霊魔法(10億)を30億で買ったりした 他人のIDで出たり入ったりしている為規制を喰らう。クソスwww 「VIPPER駄目」「別にネットで何言われても困んないし」 「ネットでしか騒げない奴嫌い」等々、 典型的な厨房語を吐き捨てて引退(と言う名目の惨めな敗走)をした。 リアルで騒ぐ奴=痛い・DQN だと気付くまで後何年要するのだろうか… 恐らく自分自身が該当する為、一生気付く事無く人生を終えるだろう。 mikado=上2人とよくつるんでる人 フロリーナ=まぁ、こういう不陰気(←何故か正しく変換できない)にh(ry hide、takuya、セアト、アシェル、ネ申= 基本的に上記五名の取り巻きで無個性 タギ=CROSSとほぼ同じ文面、内容で取引を迫ってきた過去がある。 兄弟or同一人物じゃね? と思っている。唯の友人関係かも知れんが。 他人のIDで(ry)が発覚、結局クソスと同一人物だった様だ。 シオン、aquan=他人のID(ry)が発覚。こうなると中の人も同一人物に思えてくる。 ちなみにBBSでの謝罪文で、クソスとシオンの内容がほぼ同じ文面だったりする。 どいつもこいつも同一人物くせぇwww 胡桃=中二病。「こらん」「ことう」等と読んでおkwww お仲間が減った事と魔界改悪が重なり2月24日に晴れて卒業しました。 めでてぇwwwwwwwwww しょーさん=小3 国乱立厨 池沼 ヘタレ 一時期Spaceが粘着した 多人数に愛されてる様で頻繁にレイプ(一方的な戦略による滅亡)される 美羽=嫌VIPPER 「うz」「きm」等意味不明な言語を発する。 日本語でおkwww 最後まで書けないチキンちゃん 十六夜 咲夜=語尾に「~ですわ。」 咲夜はそんなこといわ(ry 桜=最強と帝に辟易している。Wikiには載せて欲しくないらしい。だが断る。 自分の為に作られた武器(専用ではない)をアッサリ作られてお怒り。 その怒りを他所のEBに持って行ったらしく、コメント欄には「この低脳が」 特記事項を自分で作って下さいました。ご協力ありがとうございます>< 参照SS http //wktk.vip2ch.com/vipper21162.bmp 因みにそちらのサイトではヨーグルト氏とウホッ Q.厨房(笑) A. 帝=古参ってワケではないが厨房。痛々しい。 某バケツプリンに尋常じゃなく嫌われてる 頭が弱い人に粘着してる。武器とか情報とか下の世話とか色々。 帝 > ↓すいませんでした。 >俺 [ 2月28日 (17 56) ] 帝 > 突然で申し訳ないのですが、あなたに捧げるラブソディを、余っていませんでしょうか? >俺 [ 2月28日 (17 47) ] 死ね池沼が 狼=ググれカス 痛々しい なにやらEBSの改造方法を募っていたと思ったら 突然みかん、帝と共に垢ハックされたと騒ぎ出す 不審な所が多すぎてVIPPERに問い詰められたところ 狼 > じゃあおれがやったじょうこでもあるのか?? [ 3月22日 (22 22) ] 狼 > だまれチョモ [ 3月22日 (22 24) ] などと言い残してログアウト 狼 > 引退しますw もう嫌になりました。[ 3月23日 (17 31) ] だっておwwww色々とめでてえwwwwww ロナウジーニョ=転売厨。「買って」 だっておwww 恒例の痛々しさを持つ厨房 最強に弱い人=(頭が)最強に弱い 日本語が不自由 14歳(失笑 帝と友人関係らしいが、最近は粘着されて呆れている。 でも他の皆から呆れられている。と言うか同属嫌悪だと思う。 「やっぱり引退はやめておきます」→「やっぱり引退します。」 →「やっぱり無かった事に」(笑) ウイング=管理人に嫌われる程痛い。全体的にどうしようもなく痛い厨房。 バグ利用をやらかしたりするどうしようもない問題児。やっぱり痛い。 最強の凡人=「この中で女の子はいますか?」「皆さ何歳ですか?」 「俺は中学生だよー」 リア厨は死ねばいいのに^^;^;; Q.VIPPER(笑) A. エイネ=リットルコーヒー、病弱っ娘、近頃はバケツプリンに手を出し始めた模様。 プッチンプリン信者。何故か今になってポケモンマスターを目指し始めた。 胸パッドでアレを挟んでみたいという夢が有るらしい、やっぱり変態である。 口と性格が非常に悪いが面倒見は割りといい様子 だから新参はエイネから適当に何か貰っとけばいいと思うよ^^ 結局の所一言で纏めるとツンデレであるwwwww 古参厨房に対してはかなり鬼畜。だがそれがいい。 魔界改悪にもめげずに日々図鑑を増やしたりしている 何を思ったのか突然NEET脱出してみたりする 意味わからん>< リップクリーム大好き>< 10日で2本、一ヶ月6本も食べるくらい大好き。 一本の大きさは約1mで1kg程度。もっと大きなリップクリームは出ないのかな!? チョモ=snya(笑)紫買いすぎ。100個溜め込んだ記録保持者。 死ねばいいのに(笑)小さな何かや縁箱のハズレを送ってあげると喜びます。 ついにチョモクジ当選し約69万を手にする。死ねばいいのに ピコリーEXを精製。死ねばいいのに エ○ネ曰く、「snyaで会話すると逆効果。」とのこと。やっぱり死ねばいいのに ぽりぽり=枕、枕、枕。別に枕してる訳でも無いのに枕扱い。 あるある→ねーよww 新一=コナン→バーロー ぽりぽり=枕 は同義語 戦国ラ○スを所持しているらしく、その変態度は○イネにも負けていない。 Space=別名空白。戦争やり杉で副管から警告、しょーさん大好き。 きもけーねも大好き。ガチホモ。だがスルー推奨。 空気が読めない自重が出来ない 最近またブラクラ踏みにはまりOS再インスコ中 やっぱりしょーさん大好き 最強に弱い人を引退に追い込んだ張本人。 *空白 VIPPER 初規制 天狐=元きもけーね 奇襲大好きのドSかと思いきやとあることからMっ気があることが露呈した。 近頃戦争が無くてヒマらしい。誰か国建ててやれよwwwwwww エイリーク=最古参、否ブラゲ住民?しかしVIPPER。ドンタコス。天狐ちゃんと紫様が大好きv ほんみりん=故人 ご冥福をお祈りします。名前で呼んであげてください。 チキンの人=故人 ブラゲスレ初期メンバーの一人。 ソノ=魔界凸し過ぎだろ・・・ 賀田 麻里=便乗しやすそうな香具師。腹黒い子。 猫こっぷん=空白? スルーしてやっよwwwww 隆太=アイコンがチョモと被ってる所為か頻繁に間違われる不運の人。 「とりあえずしゃぶれよ」でぐぐったら某VIPWikiで引っかかって更に可哀想な人。 割と変態さんだったりするけど気にしたら負けかもしれない 最近は野球にハマってるらしい うはおけ=Spaceと共にしょーさんの奪い合いをしてたりしてなかったり。 ダムール=最近は専らSOSな為か、魔界英雄並のレアモンスターと化している。 ぬこ=故ぬこ 保健所に引き取られて行きました。ドナドナー それは無いわ=開始直後からしゃぶるように強制されたかわいそうな人。 Kuita=怖い怖い狼さんなんですぅ>< 食べられちゃうんですぅ>< アルベルト=「患部に触ると、すぐ反応^o^ご存知アルベルトです」が俺らの中で流行語。 何かと古参と厨に絡む痛い子><厨に触りすぎるせいで俺らまで痛い子に見えるので絡むのは程々に^^;^;^;; Q.管理人(笑) キャノン=グレードA、最高のドS うにゃぁ♪の茨道はコイツの仕業 基本的に常に誰かを虐めていないと気が済まないらしい。 その矛先は仲間である筈の紫の人にまで向けられる事も。まさに外道 紫魔法=ドSでありドMでもある 改造がルーズでドS ROのエミュ鯖は健全なんです>< もちろんウソです>< 突然、ただでさえ厳しい魔界を弱体化どころか強化したりする。 ドSっぷりを数値化すると5e+65536の自乗くらいではなかろうかと思う ↑廃人への嫌がらせのつもりかもしれないのだが どう考えても一般人の損害の方が大きいです本当にありがとうございました ようやく神奈相手に勝率五分になっていた全俺が泣いた 魔界無理ゲーだしもう\(^o^)/クリア 魔界改悪マジ鬼畜wwwwwwwww コイツのお陰で東方EB終わったなwwwクリアしたwwwww ~以下普通のVIPPER~ だるお 夕刻 結城 景虎 ぬるぽっぽ KTS カーミン うにこ inaba 幻魔 August 吉田 扉 ぷよ饅うめえwwwwwwww 愚民 Mim 頭蓋骨 効果音 さくら 内藤サバイバル (^ω^) ( ゚д゚) マイケル富岡 切奈 リーズ にんにん saku Dread janpo あふあふ 黒き夢の旅人
https://w.atwiki.jp/dmlegendplayer/pages/37.html
てすや
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/7472.html
570 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/06/30(土) 22 52 40.04 ID ??? 報告 「データ管理にノーパソ使う」って言ってGMがノーパソを用意してきた。 しかしそのパソコンが ・ファンの音うるせえ「ぐおぉーん」じゃねーよ、 ・コード短いから卓分けをもう一度やり直すはめに ・メモ帳開くだけでフリーズ寸前の古参兵 ・そもそも肝心のMAP画像とかデータとかUSBに入れたまま忘れてた。 ・テーブルで目玉焼きが焼けそうな位熱くなってる これらの要因が重なった挙句、セッション開始は午後四時に…… しかもコンベの閉会式六時だし 他の卓は昼飯終わって十二時半には開始してたのに、とんだ目にあった。 571 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/06/30(土) 22 53 52.34 ID ??? 愚痴スレ向き 572 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/06/30(土) 22 58 06.65 ID ??? 笑い話に転化すべきだったな 575 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/06/30(土) 23 31 28.15 ID ??? 570 乙 困としては小粒だが、地味に卓参加者のダメージは大きいそうだな。 管理等に使うからにはノーパソもそのセッションでは小道具のひとつなわけで 準備不足とかの類だな 576 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 00 22 26.60 ID ??? 流石に午後4時開始ってのはどうかと思う オリジナルシステムでGMのPCにしかデータが無いとかならありえるかもしれんが 途中で手持ちのボドゲーを始めたくなるだろうな 577 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 00 24 55.57 ID ??? 570 GM「コンセントから遠い位置に卓分けした運営がへぼい」 GM「旧式のパソコンなんだから動作が遅いのは当たり前なのに、ぐちぐち言われた」 GM「USBが小さいから忘れた。消費者のことを考えて忘れにくいように制作するべきだ」 ぐらい考えてたら面白いんだけどなw 578 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 00 30 36.97 ID ??? コンセント使う必要があった時、俺はあらかじめ運営に言ってコンセントの近くにしてもらったな 579 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 01 44 43.24 ID ??? コンセントの側に卓立てしてもらわなかった事、必須データの入ったUSBを忘れた事といい 段取り下手なGMってだけじゃね? ノーパソが古いからと報告者は感じたようだが、待たされてイラつく所を煽る原因になった だけでメモ帳開く時間やファンの騒音は実際には大してかかってないのと違うかしら。 十分うぜぇけど つか、プリントアウトしたのとかノートでも前段取りでしっかり準備してあれば時間かからない し、ノーパソ使おうが使う順番とか考えて準備してなきゃ遅くなるよな GMも仕事も前段取りが最重要だわ 580 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 01 47 59.24 ID ??? まぁ手際の悪いやつは、あまりGMに向いてないってことは確かだろうな。 581 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 02 40 15.37 ID ??? シナリオデータとかそれぐらいなら、ノーパソを持っていけるのであれば、そのまま突っ込んでるけどなあ。 USBにはバックアップとしてとっておく感じで保存はするが。 582 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 03 41 53.30 ID ??? 主催側「バッテリーぐらい充電しとけよ……」 583 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 06 16 44.87 ID ??? 『セッション開始が16時で閉会が18時、 他の卓は12時半には開始できてるってあたりで そもそも段取りも何もあったもんじゃないレベルだと思うの』 『そこまでひどいパソコンってどんなだろうなぁ』 『ペン4乗っけたデスクノートを目いっぱいまで使い込んだ感じなのかしらん』 『ペン2のころのせろりんでも、メモ帳ぐらいならこなせると思うんだが』 『なの』 584 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 08 04 09.36 ID ??? 582 コンベの卓分け終わってからセッション終了までバッテリー持つノートって案外少ないぞ ファンがついてるようなノートだとまず無理と思われ 585 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 08 13 49.89 ID ??? つーか、コンベでノーパソにしかシナリオ入れてこないGMは大抵困だよ。 電源使用不可の会場なのに、 ごねて無理矢理みとめさせるようなやつとか。 586 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 08 32 45.62 ID ??? 今はタブレットがあるから、その用途ではかなり便利に 587 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 09 50 38.90 ID ??? 下手に現地のコンセント使うと、盗電になったりすることもあるな。 いきなり逮捕はないが、出入り禁止や追加料金発生とかになるかもしれんな。 588 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 09 52 18.02 ID ??? 手で持ってハンドル回す発電機あるじゃん。 あれを地蔵に渡してセッション中ずっと回してもらえばいんじゃね。 589 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 09 58 07.07 ID ??? 587 電源使用不可かどうかぐらいチェックするし、スタッフもGMには言うだろjk 590 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 10 31 27.39 ID ??? 589 それで納得する人間ばかりならこのスレはとっくの昔に無くなってるよ 595 名前:超神ドキューソ@エミュレイター[] 投稿日:2012/07/01(日) 13 09 35.97 ID 7NCfaAob 588 セッション中、ずっとチャカポコチャカポコと妙な音がしてると思ったら…! 596 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 13 18 59.97 ID ??? めんたこか 598 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 13 34 37.05 ID ??? 588 地蔵の有効利用ふいたw スレ331
https://w.atwiki.jp/ikendokoro/pages/393.html
347 意見所最古参 ◆Kosana9rcw 2008/04/21(月) 04 44 11 ID T0TVz5Ps0 コードギアスはなかなか面白かったのである。 だが二期は期待していないのである。 355 意見所最古参 ◆Kosana9rcw 2008/04/21(月) 04 48 20 ID T0TVz5Ps0 ここはアニメを語る場ではない。 寂しがりやの馴れ合い厨は去るのである。 391 意見所最古参 ◆Kosana9rcw 2008/04/21(月) 05 31 52 ID T0TVz5Ps0 23 . 気ままなチャンネル (78 / 86) [動画 - 江頭2:50のピーピーピーするぞ! 初回から] Playing 7時くらいまで流す予定 おい、森さんがゲストで出てるぞwwww
https://w.atwiki.jp/ikendokoro/pages/391.html
http //www.google.co.jp/search?q=◆E4bLDYeQlY 通称"改行"。 キチガイを装った書き込みをしてはいるが、普通にレスをしている姿も目撃されている。 480 意見所最古参 ◆E4bLDYeQlY 2007/11/22(木) 11 47 51 ID ZoOfU3p+ おまえら ニートだけと おれもニートだおおおお 499 意見所最古参 ◆E4bLDYeQlY 2007/11/22(木) 11 52 46 ID ZoOfU3p+ ひさびさ ハナクソみたけど 死相 でてんな。 こりゃ 死ぬで 16 意見所最古参 ◆E4bLDYeQlY 2007/11/23(金) 00 10 20 ID khMWqDWM だんだんと過疎って消えていくスレ 過疎スレナンバーワンの ゼロ スレ のように さめじま配信しろ てめーのどなり声きかせろ
https://w.atwiki.jp/ikendokoro/pages/221.html
503 シコキャス最古参 ◆7n1OgunBmw 2009/07/30(木) 07 18 47 ID /c17xHCP0 暇なんでシコキャスから来ましたピュピュ 509 シコキャス最古参 ◆7n1OgunBmw 2009/07/30(木) 07 23 28 ID /c17xHCP0 でるでるうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううドピュピュ 513 シコキャス最古参 ◆7n1OgunBmw 2009/07/30(木) 07 24 53 ID /c17xHCP0 くまくんのおいなりさんを口でほうばりたいおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおシコシコ