約 115,873 件
https://w.atwiki.jp/opoona/pages/81.html
その売り上げは政府によって巧妙に隠されている。 世間では売れないワゴンゲーのレッテルを貼られているオプーナであるが、実際にはその売り上げは政府によって巧妙に隠されている。米国一部報道機関での調査によると全世界でのオプーナ売り上げは実に64兆本であると推定されている。なお、オプーナの売り上げは「まずは50万本、最終的には100万本のセールスを目指す」という当初ミリオン宣言を大きく上回るこの結果から世界では購入権利を持っていない人々で溢れ、量販店を始め小売店の温情により購入権利が絡まないよう、ワゴンにオプーナがこっそりと置かれるという心暖かい光景が多数目撃されている。つまりオプーナを持っていない君は今すぐ千円札を握り締めてワゴンにおいてある希少価値のオプーナを買うんだ! 名前 コメント [ トップページ ] [ オプーナさんの伝説 ]
https://w.atwiki.jp/ishikoro-ss/pages/75.html
身売りされた貴族のお話 08 酒場の扉をくぐると、やかましい声に加えて熱気と酒気が出迎えてくれた。どこにでもある、酒場の日常である。もはや、こうした光景には慣れきってしまった。 俺は片腕に抱えた紙袋を落とさないように気を配りながら、静かに客たちの間を通り、店のカウンターのほうに姿を見せにいく。そこにいた給仕――店主の娘は、ようやく俺の存在に気づいたのか、 「あら、アシュリー! いつもありがとう。こっちに来てもらえる?」 その言葉に頷き、俺は彼女に従って店の奥へ進んでいった。 厨房を抜けて小さな個室に着くと、俺は紙袋を娘に渡した。彼女はその中身――数個の瓶を取り出すと、机の上に並べた。それぞれの瓶の中には、魔力の込められた液体が入っている。 俺は端から一つ一つを指差して、それぞれの効能を説明しはじめる。外傷に効くものから、内部から生命力を回復させるもの、睡眠を催すものなど、魔法薬(ポーション)の種類はさまざまだ。それらはすべて、俺自身が拵えたものだった。 形式的な商品説明を終えると、娘は満足したように頷いた。 「うん、だいたい前回のと同じ感じね。それじゃ、お代は……」 商品と引き換えの金銭を受け取った俺は、なくさぬようにしっかりと懐にしまった。平均的な相場よりも安価で取引をしているので、硬貨の枚数はそれほどでもなく、重みも歩くのに邪魔にならない程度だ。 「それでは、私はこれで」 社交辞令として軽い笑みを浮かべながら、会釈をする。そして退室しようと背を向けた時、 「あ……」 ぽつりと漏らした娘の声に、俺は振り返った。商品や説明に何か不備があったのだろうか。若干の不安を抱きながら、「どうしましたか?」と尋ねる。 「えっと、何か悪いことでもしちゃったかな? って思って……ううん、気にしないで!」 彼女は慌てたように、そう答えた。 悪いこと? 発言の意味が掴めない。……いや、もしかしたら俺の言動のせいか。こうも堅苦しく事務的な対応を、外見不相応にしてしまったのでは、相手としてもやりづらいのかもしれない。 今度からは、もう少し自然に愛嬌を振り撒くべきだろうか。そんな性に合わないことを考えながらも、今回はもう終わってしまったことなので、俺は苦笑でごまかしながら部屋を出た。 そして店の邪魔にならぬよう、早々に厨房を抜けて、酒場を出ようとして―― 「アシュリー?」 あまり聞きたくない声を耳にしてしまった。 俺は苦い感情を抱きながらも、後ろを振り返った。すると、予想どおり、そこには喜気を浮かべた少年の顔があった。 ……この店の主人の子供だ。俺よりも二、三くらい年上だったと記憶している。 「薬を届けにきてくれたの?」 「ええ。前に来た時から、ふた月ほど経っているので、新しいものをと」 「いつもありがとう! アシュリーの薬のおかげで、この間もすぐに怪我を治せたし……」 好意をあらわにして語る彼とは正反対に、俺は沈んだ心持ちになっていた。 この少年がこうして話しかけてくるのは、おそらく俺が初めてこの酒場に来たとき、たまたま怪我をしていた彼に水魔法を使ってしまったからだろう。同年代のメイジ――それも貴族身分ではない者に、そんなお節介を受けてしまったのであれば、親近感を抱いて接するようになるのは道理である。 だが、俺にはできるだけ近づかないでほしかった。それはべつに、彼に嫌悪感を持っているというわけではない。……むしろ、俺が嫌悪しているのは、俺自身なのだろう。 「……すみませんが、私は急いでいるので」 俺はわざと不快そうな表情を顔に浮かべて、冷たく言い放った。 だというのに、 「あ、ごめん。忙しいところを引き留めちゃって……。それじゃ、また今度!」 彼はにっこりと笑って、手を振った。こっちの意図が伝わっていない様子の言動に、俺は内心で大きな溜息をついた。 「……失礼します」 軽く頭を下げた俺は、逃げだすように酒場を出た。そして重苦しい胸のうちを振り払うように、早足で通りを歩みだす。 ――馬鹿らしい悩みだ。自分でも、それはよくわかっている。 それでも、俺は極力、他人との親密な関わりを避けたかった。そうしなければ、己の不安を抑えきれないからだ。……もう、あんなことは、二度と御免なのだ。 日の沈みかける道をしばらく進みつづけると、ようやく寝泊まりしている宿に辿り着く。客らしき男たちの後ろに続いて、俺も店の中に入った。 酒の臭いと、香水の匂いが鼻をつく。男の蛮声と、女の嬌声が耳に響く。 俺は一階の騒がしい酒場を通り抜けて、客室の並ぶ二階に上った。そしていちばん奥まで進むと、ほかの客室よりも少し広めの、オーナー用の私室が現れる。俺はそのドアをノックした。 「入ってきなさい」 その声を聞いて、ドアを開ける。 そんな俺を出迎えたのは、執務机に座って記帳している四十路前後の女性だった。痩身で、長い金髪にやや釣り気味の目が特徴である。 「アシュリーか。おかえり」 「ただいま、戻りました」 お決まりの挨拶とともに、俺は懐にあった金銭を女性――エリザベスに手渡した。彼女は硬貨の枚数を数えて、その金額をべつの帳簿に記載すると、それらを机下の金庫にしまった。 俺の稼いだ金は、こうしてこの宿の女主人であるエリザベスに管理してもらっていた。そこから月に一度、下宿分の賃金を差し引いてもらっている。金銭管理は意外と面倒なだけに、こうして計算してくれるのは楽でよいものだ。まあ、相手が金を預けても心配のない人間であることが前提のやり方だが。 「ああ、それと今日届いた秘薬や薬草の類は、そこに置いてあるよ。確認しておきな」 そう言ってエリザベスが顎で示した先は、部屋の隅に置いてある木製の箱だった。その中には、秘薬やそれの素となる草花などが、いくつかの袋に分けられて入っている。俺が魔法薬(ポーション)を作るために、秘薬屋から取り寄せていたものだった。 といっても、名目上の購入者はエリザベスになっている。当たり前の話だが、俺が自分で取引しようにも、見た目が障害となってしまうのだ。十歳に満たないガキが秘薬を買い求めるというのは不自然だし、素性も知れないため信用されにくい。 だから結局、情けない話であるが、俺はこのエリザベスに大きく頼っていた。魔法薬(ポーション)の商売にしても、外面的にはエリザベスが販売主で、俺は品物を客に届けているだけということで通している。 つまるところ、こうして現状が成り立っているのは、すべてエリザベスが俺を信用してくれているからだ。だが、そもそも、彼女がなぜ俺のことを怪しまないのかということは疑問だった。俺は年齢を二つ上、つまり九歳と詐称しているのだが、その歳を差し引いても異常性は有り余るはずだ。だというのに、当時この街――ロンディニウムに着いて宿を探していた俺の話を聞いて、迷うことなく間借りの契約を交わしたというのは、今でも釈然としないところがある。 ……とはいえ、こっちが疑いの目を持ってしまっては本末転倒だ。それに、この半年間の生活で、エリザベスが俺に害意など持ち合わせていないことは、十分に理解している。だから俺にできることは、せめて目立たぬように細々と生活し、そして万が一、俺のせいでエリザベスやその周囲の人間に不利益が及びそうであるのならば――即刻、ここから立ち去るだけである。 「……たしかに、注文分はすべて揃っています。ありがとうございます、エリザベスさん」 余計な思考をしつつ、品物を確認しおえた俺は、彼女に礼を述べた。 「どういたしまして。代金はいつもどおり、お前の金から払っておいたよ」 俺は頷いた。実験や魔法薬(ポーション)の作製に必要な道具・秘薬代は高くつくものの、それでも半年間の商売を通じて、コストを上回る金は稼げている。金はいくらあっても、困ることはない。そのことは、ロンディニウムに辿り着くまでの旅路で身に染みていた。 「では、私は“部屋”に戻りますね」 そう言って、俺は杖を取り出した。 そして上を向き、“念力”の魔法を使う。振るわれた杖に応じて、天井の裏へ通ずる開き戸が開いた。 部屋、というのは屋根裏部屋だった。手に入れた素材や道具などは、すべてこの中に保管しており、商品の作製や実験などもここで行なっている。なぜ普通の客室を使わないのか、というと、薬品の臭気や日照による品質管理などの問題があるからだ。 「フル・ソル・ウィンデ……」 ついでレビテーションの魔法を唱え、先程の木箱を屋根裏に上げたのち、自らの体も浮かせて部屋の中に入りこむ。魔法が使えるおかげで、屋根裏に出入りするのに踏み台や梯子が必要ないということも、利点の一つだった。 「夕食の時間になったら、また下ります」 「ああ、またその時に」 最後に下の部屋のエリザベスとそんな会話をして、俺は戸を閉じた。 それと同時に、周囲は極端に暗くなった。もともとは物置として作られていた空間なので、採光窓が小さく、わずかな月光しか入ってこない。もちろん、このままでは何もできないので、照明を点けなければならない。 パチン、と俺は指を軽く鳴らす。すると、上部に取り付けられたランプが反応し、魔法の光で部屋を照らしだした。光度はそれほどでもないが、作業するには十分な程度である。 よし、と小さく声に出してから、俺は仕事に取りかかった。 まずは注文した素材や物品を仕分けし、必要のないものは小棚にしまう。それから在庫のなくなってきた薬の補充のため、調合と魔法の付与を行なう。 作るものは高度な秘薬ではなく、一般大衆向けの薬なので、作製自体はそれほど難しくはない。とはいえ、ある程度の量を用意しなくてはならないため、相応の労力がかかるのは確かだった。 ――そして、気づけば時間が経ち。 それまで休憩を挟まず作業を続けていたのだが、ようやく一段落ついたこともあり、俺は少し手を休めることにした。 長らく同じ姿勢だった体をほぐすために、伸びをしようとして、 「……っ」 一瞬、目眩に襲われて倒れそうになる。 俺は右手で目頭を抑えながら、近くに広げていた毛布の上に仰向けになった。 大きく、嘆息のような深呼吸をする。天井に吊るされている魔法照明の光でさえ、軽い羞明を覚えた。 「イル・ウォータル・デル……」 自分に癒しの魔法をかけると、なんとか症状が治まった。だが、気怠さは変わらないままである。身を起こそうとしても、まるで俺の体ではないかのように動かない。 最近、こうした目眩や頭痛が多くなった。その都度、水魔法でごまかしてきたが――これは本格的にまずいかもしれない。 薬売りの水メイジがこの有り様とは、とんだ皮肉である。苦い笑みが込み上がってきた。 明確な病気ではない。だが、おそらく、これが何であるかを俺は知っていた。 ――心身症だ。 「アシュリー」 下の部屋から、俺を呼ぶ声が聞こえた。 無視するわけにはいかない。気力を絞り出して、立ち上がる。 「……どうしました?」 出入り戸を開けて、俺はエリザベスに尋ねた。 彼女は俺の顔を見上げて、 「いや、いつもの食事の時間になっても下りてこなかったからね。忙しいところを邪魔してしまったかい?」 慌てて、懐中時計を確認する。……本当だ、もうこんなに経っていたのか。 ダメだ、時間感覚も狂ってきている。俺は唇を軽く噛んだ。思いのほか、疲れが溜まっているのだろうか。 「すみません。いま、行きます」 大ざっぱな片づけをしてから、俺は急いでエリザベスの部屋に下りた。 そして「食事をしてきます」と言い、すぐに室外に出ようとして―― 「アシュリー」 呼び止められた。 後ろを振り向く。そこには、めずらしく心配げな表情をしたエリザベスがいた。 彼女は小さな溜息をつくと、俺のそばにまで歩み寄ってきた。 「顔色が悪いぞ。体を壊してしまったら、元も子もないじゃないか」 目線を合わせるように屈んだエリザベスが、手のひらを俺の頬に当てる。 まるで、聞き分けのない子供に言い聞かせるかのようだった。 ……俺は子供じゃないんだ。 だから、お願いだ。そんなに気にかけないでくれよ、エリザベス。 「大丈夫ですよ」 できるかぎり安心させるために、意識して柔和な笑みを浮かべる。 「作業も、ほとんど終わりました。今日は早めに、体を休めますから」 「……アシュリー」 一瞬、何をされたのかわからなかった。 自分が抱き締められるなんて、予想だにしていなかったからだ。 「約束だよ。食事をした後は、きちんと休みなさい」 それは、本心から労わる言葉だった。 そのぬくもりに、俺は情を揺り動かされそうになるのを堪えて、 「わかりました」 と、静かに答えた。 「もう、行きますね」 「……ああ」 抱擁が解かれると、俺はすぐに部屋を出た。まるでエリザベスから逃げだすように。……いいや、まさに逃げているのだ。俺は臆病者だった。 沈んだ気分になりながら、一階に下り、酒場を通り抜けて厨房に赴く。そこで、俺はいつものように賄いを貰うと、給仕の控え室で料理を淡々と口に運びはじめた。 そうして、食事を八分ほどまで進めたところで――誰かが部屋に入ってきた。 「あら、お食事中? 邪魔しちゃってゴメンね、アシュリー」 「構いませんよ」 店で働いている女性の一人だった。 そんな彼女の姿をちらりと見て、俺はすぐに異変に気づいた。 「……怪我、ですか?」 「ええ、そうよ。バカな男にいきなり腕を掴まれて、転んじゃったの。その時に手をついて……これよ」 彼女は左手を軽く振ってみせた。そのひらには擦り剥いた傷が見える。 「まったく、いやになっちゃう。そういう乱暴な男はダメダメよ! アシュリーも覚えておくといいわ」 憤慨の声を上げる彼女に対して、俺は食器をいったん置くと、杖を取り出しながら椅子から降りた。 「傷、見せてください」 「あ……いいの?」 「エリザベスさんと、約束をしていますから」 もともと下宿させてもらう条件として、この店の従業員の健康管理なども含まれていた。というのも、ここは売春も商売の一つとしている宿であるので、そういった傷病にはとりわけ注意する必要があるのだろう。まあ、健康管理といっても、怪我や病気になっていたら癒しの魔法をかけるという簡単なものなので、俺にとってはそれほど負担があるわけではない。 「私の前に、手を出していただけますか?」 俺には左腕がないので、彼女の手を取ることはできない。はっと気づいた様子の彼女は、慌てたように怪我をした手を差し出した。 俺はその傷に意識を集中させながら、ルーンを唱えた。傷を治すのに十分な魔力が体を巡った瞬間、杖を振り下ろす。 「――これで、大丈夫です」 水の魔法によって皮膚は再生し、傷は跡形もなく消え去っていた。 彼女は治った手を確認すると、満面の笑みを浮かべて「ありがとう!」と感謝の言葉を述べた。 「アシュリーは本当にすごいわ。その歳で、こんな魔法を使えちゃうんだから」 「……それほどでは、ありません」 「んもう、謙遜しちゃってー。みんな、あなたの話を聞くと驚いちゃうくらいなのよ?」 そう言って、彼女は俺の頭を優しく撫でた。純粋な子供ならともかく、俺にとっては素直に喜びがたい褒められ方だったのだが――少なくとも、今はそんな動作が気にならないほどに、俺は衝撃を受けていた。 ……彼女は、なんと言った? 聞き間違いであってほしい。そう思いながら、震える声で、俺は尋ねた。 「……私の話を聞いて驚く、とは?」 「ん、お客さんにアシュリーのことを話した時の反応よ。『ウチのお店には、こんな小さなメイジがいる』って言うと、みんな驚いてくれるの。……もしかして、嫌だった?」 彼女は俺の顔を心配そうに覗きこんだ。おそらく、今の俺はそうとう、ひどい顔色をしているはずだ。 「ア、アシュリー? どこか具合、悪いの?」 「…………いえ」 大丈夫です、と言いきる気力も残っていなかった。 胸が締めつけられるように痛い。立っているのもやっとな状態だった。 「――――」 「――――」 もはや、相手が何を言っているのかもわからなかった。 それどころか、自分がどんな言動をしているのかも理解できない。もしかしたら、頭のおかしなことを口走っていたのかもしれない。だが、それを知る術はなかった。 結局、俺の意識がまともに戻ったのは――次の日の朝だった。 ◇ 悪夢を見た。 あの男に四肢をもがれ、心臓を抉り出されて殺されるという、胸糞悪い夢だ。なぜ、そんな夢を見たのか、俺はよくわかっている。 認めよう。俺は心底、恐怖しているのだ。 ダッシュウッド男爵に目を付けられた件のように、この街で俺に関する話が広まってしまえば、また誰かに狙われるのではないかと。また、そのせいで周囲の善良な人間に危害が及ぶのではないかと。 重い溜息をつきながら、俺は上半身を起こした。 ここは――エリザベスの部屋か。昨夜、おそらくあの場で気を失ったのであろう俺は、ここに運ばれて寝かされたのだろう。 俺は自分の体に目を向けた。上着は脱がされ、下着だけになっている。それでも汗だらけになっているところを見ると、とんでもなくあの悪夢にうなされていたようだ。 ……ひとまず、エリザベスに会いに行くべきか。そう考えて、ベッドから下りた時だった。 「――起きたかい」 ちょうど、彼女が部屋に入ってきた。その脇には、水の入った桶とタオルが抱えられている。俺の汗を拭きとるために、わざわざ持ってきてくれたのだろう。 「……エリザベスさん。昨夜は、ご迷惑をおかけしました」 「そう気にする必要はないさ。今日は、ゆっくりと休みなよ」 「……はい。ありがとう、ございます」 エリザベスは、水桶を俺の足元に置いた。 俺は彼女からタオルを貰うと、それで体を拭きはじめた。だが、その途中、あることに気づく。 「そういえば……私が、ここで寝ていたとなると、エリザベスさんは?」 ぶっ倒れた俺がこのベッドを占領していたとなると、彼女はどこで寝ていたのだろうか。申し訳ない気分で疑問を口にすると、エリザベスは「ああ、それか」と微笑で答えた。 「ちょうど、昔から馴染みの客が泊まっていてね。この歳ながら、その男と寝床を共にしたってわけさ。ま、だから心配はいらないよ」 なるほど、夜伽か。彼女も、以前はこの店でよく男性客の相手をしていたらしいから、その縁で親しい人間は多いのだろう。 納得した……が、なんと反応すればよいか困っていると、エリザベスはそれを察したのか、「さて」と話を変えてくれた。 「アシュリー。ずいぶん前に、お前から頼まれていたことなんだが」 頼み事? なんのことか、すぐにわからない。慌てて記憶を辿ってみるが、それらしいものは思い出せなかった。 俺の脳味噌はこんなに劣化してきているのか、と本気で不安になりかけたところで、エリザベスは“頼み事”について補足をした。 「あー、お前が最初の頃、私に聞いてきたことだよ。『探している人物がいる』というね」 「……ああ」 あのことか。「もし何か知っていれば、教えてくれ」といった程度の会話だったので、俺としては頼み事というほどの認識はなかったのだが。 しかし、エリザベスが今になって、この話を持ち出してくるということは……。 「宿屋を経営している知人たちに、前から頼んでおいたのさ。お前の言うような人物が客として来たのなら、私に伝えてくれとね」 「それは……」 「ああ。まさか、今になって連絡が来るとは思わなかったよ」 もはや、予想はついている。 少しの間を置いたのち、ついにエリザベスはそのことを言いきった。 「――チャーリーという傭兵のメイジが見つかった」 それはまさしく、思いがけぬ好機であった。 NEXT 名前
https://w.atwiki.jp/ouul/pages/10.html
コメントプラグイン @wikiのwikiモードでは #comment() と入力することでコメントフォームを簡単に作成することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_60_ja.html たとえば、#comment() と入力すると以下のように表示されます。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ouul/pages/7.html
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
https://w.atwiki.jp/tegaki_illust/
【描き手】ヤフオク手描きイラスト売り【雑談】@wikiへようこそ このサイトは2ちゃんねるオークション板、ヤフオク手描きイラスト売りのまとめサイトです。 ヤフオクでの手描きイラスト出品に関しての役立つ情報を掲載しています。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 バグ・不具合を見つけたら? お手数ですが、こちらからご連絡宜しくお願いいたします。 ⇒http //atwiki.jp/guide/contact.html 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wikiへお問い合わせ 等をご活用ください
https://w.atwiki.jp/powerikkon/pages/4.html
どうせ宝くじを買うのであれば、やはり当たりやすいといわれる売り場で買ってみたいものです。 当たりやすい売り場なんかない、という議論はこのさいやめておきましょう笑。 夢があればいいのです! よくいわれる高額当選が続出しているような人気宝くじ売り場で、くじを買いたいと思っている人も多いことと思います。 東京でいえばやはり代表的なのは西銀座デパートチャンスセンターではないでしょうか。 東の代表と言っても言い過ぎではないくらいに、宝くじファンなら知らない人がいないほどの売り場です。 毎回ジャンボ宝くじの発売日ともなれば、すさまじいほどの大行列ができ、ニュースで一斉に報じられるくらいです。 宝くじツアーで、この売り場に寄るコースも多くあるくらいです。 次にあげられるのは池袋南口西武線構内売り場です。 駅構内に小さく設置していて、どこにでもありそうな感じなので、一見特別当たるように見えないのですが、実は高額当選が続々でていると思われます。 行ける方は行ってみる価値はあるのではないでしょうか。 宝くじについてもっと知りたい方は、コチラ。
https://w.atwiki.jp/raumendamasii/pages/343.html
店売り加速(オート)のやり方655298
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/37676.html
【検索用 うなきはんがうりきれちゃちゃちゃう 登録タグ 2018年 VOCALOID う ヒャクブンノイチP 曲 曲あ 音街ウナ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:ヒャクブンノイチP 作曲:ヒャクブンノイチP 編曲:ヒャクブンノイチP 唄:音街ウナ 曲紹介 「生きるって楽しい! 」 曲名:『うなぎパンが売り切れちゃちゃちゃう!』(うなぎパンがうれきれちゃちゃちゃう!) 音街ウナちゃんの曲を初めて作らせていただきました。ウナちゃんのイメージソングとなっております。 歌詞 (piaproより転載) 青い空に白い雲 スキップで行くのだ そよ風に話しかけてみる 何でもないような日に クローバーさんとかくれんぼ 三つ葉でも超ラッキー さえずってる小鳥さんたち アタシも仲間に入れて 小さい川をぴょんと越え 見たことのない場所 新しくできたパン屋さん ここにあったんだね やった うなぎパン口いっぱいに広がる うなぎがたまらない また来るね バイバイ お腹がすいたらまた来るよ 元気な太陽が さんさんさんさん 育てた木のように すくすくすくすく 大きくなりたいね うなうなうなうな 頷いたのはキミ じゃあじゃあじゃあじゃあ この木に登ろう 生きているよなんてすばらしい 世界にアタシはいるのだ だだだだだだ 大好きなこの音楽の街は 誰でもウェルカム楽しいよ よよよよよよ 世の中は音楽という夢と希望に あふれてる るるるるるる ルビーのように輝く命 こまめにお手入れしてあげて てててててて 木に登る速さになら誰にも負けないよ とか言ってるそばから キミに負けちゃったよ なんでだろう そうかまだアタシの知らない事はたくさんある 全部は覚えられないけど 頑張ってみようかな ん、飽きた 嫌なことあったときは めそめそめそめそ 泣いてもいいけどさ うたうたうたうた 歌をうたうことで もりもりもりもり 盛り上がっていって げんげんげんげん 元気を出そう 生きているよなんて美しい 日々を過ごしているのだろ ろろろろろろ ろくでもないことなどないさ みんなの笑顔が宝物 のののののの 喉が渇いてお腹がすく そうだうなぎのパン一緒に にににににに 2個目を買いに行こうよさあ 早くしないと売り切れちゃ ちゃちゃちゃちゃちゃう コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/ragenkinddam/pages/11.html
商業の民 L:商業の民 = { t:名称 = 商業の民(人) t:要点 = 帽子、笑顔、もみて t:周辺環境=市場 t:評価 = 体格3,筋力3,耐久力3,外見2,敏捷1,器用0,感覚0,知識0,幸運0 t:特殊 = { *商業の民の人カテゴリ = 特別人アイドレスとして扱う。 *商業の民は、外見と幸運に+2修正を得る。 *商業の民は一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料2万tを消費する。 } t:→次のアイドレス = 大規模商業施設(施設),商人(職業),重商政策(技術),商業大イベント(イベント) (撮影:古島三つ実様・ぱんくす様 彩色:蓮田屋藤乃様) 『羅幻のにゃんにゃん棒』 (類語・ことわざ)天秤棒一本あれば行商をしてにゃんにゃんを稼ぎ財をなすという羅幻商人の勤勉さを表す言葉。 もしくは、それにあやかった商売のお守りとして商店の店先に掲げられる10フィートの棒の事。 ――NWエンサイクロペディア第7版より―― 一般的に商人と言うとへりくだったイメージがあるが、実際の現場では、物のわかっている人間同士の売買は云わば真剣勝負の様相が伺える。 そこには「売る者と買う者の心が通わなければ物は売れない」という商いの神髄が込められている様であった。 羅幻商人の特色として、用いるべきは才覚と算用だけでなく、巧妙な計算や企てを良しとせず、世の中の過不足を補い地場産業の育成や地域の活性化があってこそ商いが行えた部分がある。 よって、お互い様という観念や地域への貢献を疎かにする事は無く、不況には、国家事業への寄進、橋の架け替え工事や常夜灯の整備、学校建設への寄付、等々、数多く陰徳(売名の類ではなく、人知れず人の為になるような行為)、社会貢献があった。 「他国へ行商するもの総て我事のみと思はず、其の国一切の人を大切にして、私利を貪ること勿れ」 これは、陸路や海路を通じて、自らが誇りに思う技術力を分け隔てなく伝え、双方で商いを行う事例に由来する。 行商で成功するとその地域に出店し、新たな商売のため、大量輸送や荷物の保管場所の基地としても利用され、各地に出店している店同士で商品の回転を行い効率の良い運営に努めた。 経営方針としては短期間で大きな利益を得るような商いは良しとせず、長期的な商いを行うことを求めた。そのため、日々の努力と始末が欠かす事は無かったと言われる。 これを「売り手に良し、買い手に良し、世間に良し」の『三方良し』として、売り手と買い手の双方だけの合意ではなく、社会的に正当な商いや行商先での経済的貢献を求め、古くから企業の社会的責任を果たしてきた羅幻商人を象徴する言葉として伝えられる――。 ――ここは、羅幻中央卸売市場、通称『らげもんいちば』。 その朝は早い。 黎明ですらない明け方の心地よい空気に活気の良い掛け声が混ざり始め【市場】は慌しく動き始める。 動乱の歴史、その只中にあっても羅幻国民、食い道楽の胃袋をあずかり、卸売と小売の機能を兼ねそなえた市場として親しまれ、NACの支援を受けつつも今日に至っている。 入荷した鮮魚や青果、そして生花の競りが始まるため、セリ場は独特の雰囲気に包まれていた。 ここ鮮魚の競り区域では、冷凍マグロがズラりと並び、仲卸業者たちは手鉤を使って、身の良し悪しを確かめている。 買参人である事を示す【帽子】にそれぞれの店舗固有のナンバープレートを付けた仲買人たちは卸売のセリ人から親しげな【笑顔】に情報を聞きだすも真剣に、しかし歩く速度を落とす事無く、品物が入った発泡スチロールやダンボールの山を歩き回り、品質を調べて行く。 なお、セリの形態は各地方で異なり、声を上げる上げゼリ、指の形が値段を示す符丁となる指ゼリなどが一般的ではあるが、ここ羅幻中央卸売市場は、セリ人と買参人がまるで【もみて】をするように握手を行い、その際に爪の立て方によって値段を示す符丁となる爪ゼリと呼ばれる比較的珍しい形態が存在する。 若干、運行速度に問題があるため大半が上げゼリで行われるものの、地元の猫妖精たちが得意とするセリの形態であり、価格帯が高価な珍しい品目に用いられる事がままある。 そのセリ場からは20メートルと離れていない仲卸の店舗は、いまだ開店の準備に追われている。 卸売市場に入荷した品物は、国家の認定を受けた卸売業者からセリに掛けられ、競り落とした仲卸業者が販売する。 仲卸の仕事は、セリに参加して競り落とし、店舗に運び、加工して、スーパーなど一般消費者向けの各量販店に販売するところまでである。 一応は、一般消費者は流通管理のために市場から直接購入は出来ないし、基本的には公衆衛生法の兼ね合いもあるため入場も暗黙の了解として、禁止されている。 (一般消費者からみれば、未だマージンが価格に含まれていないため安いのではあるが、バーゲンセールという戦場に慣れた古参兵たるオバちゃん方一個連隊が大挙して押し掛けられても困る話ではある) また、鮮魚の区域よりも青果部署はいささか和やかである。 これは流通量の多さから言って卸売を行う人間の手が実質回らないため、競り売りよりも相対売りが主体となってしまっているからである。 実際の所、競り売りが未だに存在する理由は、市場は一漁師・一農家からの委託販売を基本的に断ってはならないという、漁師・農家の保護を目的として制定されている市場法によるものである。 つまり、大資本・大流通量を備えた経済連等、生産組合の品目は、流通管理と値崩れを防ぐための価格調整を念頭とした相対売り。 また、時価に幅がある嗜好品目や、出来に幅がある小手生産者の品目は、品目保護のための競り売りが主体となっている。 「…… あい! 今日は紅葉産キックバナナ秀Lイイの入ってるよー! その世界忍者産べマーラもNACから軍師殿のみたいなたゆんたゆんが入ってる! これで文句ならオマエら十歳同盟だっつーの! おぅ現金屋! 5c/s持ってけ。その3c/sは○猫屋の予約だから手ぇつけんじゃねーぞ!?」 なお、らげもんいちばの語源は、その昔手狭で移転する前は羅幻城城門前に市場が設置されていた事に由来する。 当時の市場の様相は、その時代にもまして活気がありました。 午前5時~10時の間は白いカッポウ着の板前さん、午前11時~午後3時までは一般の買物客、そして午後3時以降は料理屋など【ゆったりした服装】の玄人衆が客として賑わいをみせていました。 「夕暮れの中で、のら猫が手桶を漁っている。 人通りも無い静かな空気に鮮魚のにおいが漂う『らげもんいちば』の中を通り、路地に入れば醤油の臭いがした」 (当時の風俗学者による手記) 「【王宮】を仰ぐとそこはもう『いちば』で、【装飾品】を仕舞った【灰色の髪】の旦那さんが売り物の【ソファ】で【大きな団扇】を扇いでいました」 (共和国歳時記) ※注記 (卸売:行政の委託を受けて、生産者と仲卸の仲介を行い、価格調整と流通管理を行うこと。また、それを職業とする人。卸売業者) (仲卸:売り手と買い手(卸売と問屋、問屋と小売商・量販店など)の間に立って、物品や権利の売買の仲介をおこない、営利をはかること。また、それを職業とする人。 仲買人) (優・秀・良のカテゴリで品質を、2S・S・M・L・2L・3Lのカテゴリで大きさを示す) (c/s:ケースの意) (~~屋:屋号の事。歴史のある商店は昔からの屋号を持っており、それで呼ばれる事が多い) (NAC:New world Agricultural Cooperatives(ニューワールド農業協同組合)の意。 主催は結城杏女史@ながみ藩国) (モートラ:卸売市場で良く見かける伝動三輪運搬車の事。 「ターレ」とも呼ばれる。『モータートラック』ないしは『ターレット(旋回)式運搬車』の意) そんな、商人たちの晴れ舞台に、もっとも厳密に言えば一般ピーポーでは無いものの、明らかに不慣れなおのぼりさんよろしき一行の姿があった。 迷路のように複雑な場内の通路を、狭い通路を直角に曲がる事が出来るモートラがエンジンごと前輪を回転させて走り回り、漢たちが忙しくすれ違う渋滞の中では、全員の姿を見失わないようにするだけで精いっぱいであった。 スーパーの魚売り場のようにじっくり見ているヒマなく。 一度はぐれたら確実に迷子が予想されていた。 「――うにゃーみんなありがとーにゃー」 「おぅ、姫ちゃん、これ喰って来な!」 「羅幻ちゃん、アンタのお父さんの若い頃ってカッコ良かったのよー! これカツブシ。頑張るんだよ?」 「おら! 姫さんのお通りじゃっつーの!!」 「サンマいいのあるよ持って来な! 今日は塩焼きさね」 「先王さまはのーーそれはー素晴らしいお方じゃっったー」 「――うにゃーみんなありがとーにゃー」 視察と式典に訪れた羅幻藩王とその従卒たちである。 この藩王、元々の生まれからか妙な王器・人徳がある。もっとも『じーちゃんばーちゃんメイン』であったのだが。 彼らは動乱の時代の以前に崩御した先王の加護を忘れてはおらず。そして彼らにとって羅幻藩王はいつまでも、その時のお姫ちゃんであった。 最近新たに入国した秋雨鐘鋳は、同時期に入国した兄猫mk2と共に、浪費癖の彼女の買い物に付き合わされた彼氏よろしく、うず高く積み上げた『お土産』をへろへろふらふらと抱え運んでいた。 「えーと、不敬、と言うにはちょっと違います、よね?」 いまだその風土に慣れない若者は戸惑いを隠せなかった。何と言うかこう、藩王相手に馴れ馴れしいと言う訳ではないが―― 「うわははは、親しまれてると言うこっちゃな」 大族の長たるグレイ卿が豪快にうそぶく。 つまりそれは、時代と場所が変われども、何ら変わる事は無い人の営みであった。 ――そして。さらに舞台は変わる。 閉じ込められた暗闇に光が差すと共に、凍り付いていた秒針が動き出す。 まるで、過去と不安を打ち払うかのように電灯は明かりを灯され、堅く閉じられていた扉からはたくさんの人が入室すると共に、封印されていた機材は解凍されていく。 「―― 各スタッフ。ファイルA-17を参照してスケジューリング通りに行って下さい。 四条文族長。 OS再インストールを開始して下さい。 リブート後、テトラチェック。 終わり次第、バックアップからデータ移送を行って下さい。 すでにわんだっく及びNACのシミュレートデータ。 そして事前偵察作戦の結果から現時点のオリオンアーム平均株価指数、為替状況が算出されています。 ドクター無畏。 財務マージは任せましたよ」 肉感的な女性の的確な差配にスーツ姿の人員と機材が動員されて、数字が電光掲示板の中で推し進められて行く。 「にゅいっす。 再インスト委細問題なく。 自分はもう少しツンデレでも良かったですが、極めて順調」 「くくくくく。 こんな事もあろうかと! こんな事もあろうかとぉ! バックアップと為替シミュレートは更新を続けていたのですYOoooo!!」 こんな事もあろうかとー! 一度言ってみたかったのじゃよ――と、ツンツン頭をした白衣のカタマリが、何やら感動に悶絶しながらゴロゴロと転がって行く。 (……まぁ、しばらくこの部屋は使ってなかったからモップ換わりになってイイかなぁ) 羅幻王国文族長、珍しくもスーツ姿の四条あやは幾つものウィンドウに表示され更新されるメニューバーやプロンプトを横目に見ながら思いを馳せた。 にゃんザーズ中央市場。 かつて、Tera領域の金融株式を支えた市場であり。いまこの場所は、にゃんザーズ崩壊と共に一度は放棄した、にゃんザーズ羅幻証券取引所:マーケットセンターである。 そう、にゃんザーズは崩壊した。 オリオンアームとの接続が切られ、地方市場だけでまわそうとしていたが、ISS崩壊による社会不安を期に崩壊した。 天災、戦争、極度の治安悪化等の非常事態に施行される【緊急国民保護法】の公布、 社会不安に伴う反政府活動に対応するために警官隊を組織。ヤガミの援護を受けての治安維持活動、 Newworld Agricultural Cooperatives(ニューワールド農業協同組合)略称NAC 設立による食糧流通、 そして、天領共和国軍艦隊の襲来に対しての、火星宙域迎撃奇襲作戦――あれは本当に激戦だった。 確かに400隻以上の宇宙空母を轟沈させた歴史的な大勝ではあったけれども、かの名高き友邦キノウツンのスカーフの人に率いられて、四条あやも聯合諸国の将兵と共に暗黒の宇宙を駆け抜けたのだった。 ……そして、苦難の日を過ごして、絶望の時を越えて、市場はようやく、落ち着きを取り戻しつつある。 しかしながら共和国諸藩国は、いまだ、NACでの食料取引のみしか行う事が出来ず、中央市場や民間工場等の利用も出来ない状態にある。 それならば、また取り戻すだけの話である。 データ量を示すバーが伸び切って、インストールが終わりを告げる。 秩序は取り戻した。 安定も取り戻した。 信頼は取り戻しつつある。 ならば次は――。 甘い声が空間に響く。 「――総員傾注。『プロジェクトにゃっくす』発動。 共和国は今こそ新たなるにゃんザーズを構築する――」 next I_dress → return of nyanza-zu... to be continued... (解説:蓮田屋藤乃様)
https://w.atwiki.jp/hepfive-bargain2011/pages/8.html
HEP FIVEの場所 ヘップファイブのアクセス 阪急電車をご利用の場合 梅田駅より 東へ徒歩約3分 阪神電車をご利用の場合 梅田駅より 徒歩約5分 JR線をご利用の場合 JR大阪駅 御堂筋口より 徒歩約4分 地下鉄をご利用の場合 御堂筋線「梅田駅」より 徒歩約5分 谷町線「東梅田駅」より 徒歩約5分 ヘップファイブの初売りバーゲン、正月バーゲンはいつから?ヘップファイブの冬のバーゲンでヘップファイブの夏のバーゲンは大阪梅田にある ヘップファイブの夏のバーゲン、夏のバーゲンはいつから?ヘップファイブとエストの福袋とウインターバーゲンでヘップファイブの冬バーゲンは大阪梅田にある ヘップファイブの冬バーゲン、初売りバーゲンはいつから?ヘップファイブの初売りバーゲンでヘップファイブの冬のバーゲンは大阪梅田にある 本日 - 昨日 - ※当HPの無断転用、転写は禁止ですので絶対にしないように見つけ次第、厳重注意します。