約 1,989,019 件
https://w.atwiki.jp/gundamwar/pages/4345.html
RGM-79Q ジム・クゥエル(コンペイトウ方面軍仕様) 不敗の流派 UNIT U-149 黒 1-4-1 C (自動D):このカードは、防御に出撃する場合、ターン終了時まで+1/+1/+1を得る。 宇宙 地球 [3][1][3] 所属が変わったところ、たいそう後ろ向きなカードになってしまった。防御時には一回りサイズが大きくなるが、焼け石に水の感は否めない。 指定国力や資源コストの低さは評価できるが、それしか評価できる点がないともいえる。
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/71.html
4-615、618、620、623、626、630 七色の宝石 ありがとうございますっ(感涙) アンゼロット城…跡地。僅かに残った機材やらを集めて何とかごまかし、この城の主は今も懸命に指揮を続けていた。 『うわー、だめだー』 「第五から二百六十一方面部隊壊滅!」 「三百四十二方面部隊をフォローに回しなさい!」 「敵戦力、尚も増大…十万、二十万…数え切れません!」 「ガッテム!統率力を欠いたというのにこの戦力差…」 この城の主、アンゼロットは焦っていた。主戦場は城に移ったがゆえ、城外の戦力は圧倒的不利に陥っていたのだった。 無論、彼女は城に突入した者たちを信頼していないわけではない。 おそらく、この戦いはもうすぐ終わる──だが、それとこれとは話が別。なんだかんだで忘れられてしまっている敵さん方を、主力の居ない現存戦力で押し留めなければいけないのだから。 「何か…何か…この状況を打開する策は」 周囲を見回したアンゼロットの視界に、二人の少女が横切った。 ひとりは真壁翠、ちょっとアレな自称・清純派のウィザード☆ そして、もうひとりは…、 「エリスさん、翠さん。そう言えばお二人には救護役をお願いしていたのでしたね」 輝明学園の制服を着た、かつての"シャイマール"志宝エリスだった。 「はい、今の私に出来ることを精一杯やってます!」 「エリスちゃん、すっごく手際がいいんですよ。さすが嫁スキル持ちっ」 ───聞いてください 「「「!!!」」」 その時、世界に言葉が降り注いだ。彼女らの知る、親しい友人の声が。 「くれは、さん?」 ──今、みんなの住んでいる世界を守るために戦っているやつらがいます。 「これは…」 ──けど、世界を守るためにはみんなの助けが必要なんです。 「世界が震えてる?」 ──みんなには、信じる気持ちを持って欲しいだけなんです。 「これは、喜び…?世界が喜びに震えていると言うのですか…」 ──誰かと一緒にいたり、笑ったりするための 三人は、いや、くれはの声が届いたすべてのものが彼女の言葉に聞き入っていた。 ──明日っていう、希望を。 「…私っ!信じます!」 「え、エリスちゃん?」 唐突に声を上げたエリスにアンゼロットと翠はぽかんとしている。 「柊さんはぜっっったい負けないって信じてますから!」 そんなエリスの決意に呼び出されたのか、突然光輝く二枚のカードが彼女の前に現れた。 「カード?エリスちゃん、なんか危なそうだから触っちゃ…ってちょっと!?」 翠の忠告を無視してエリスは左手を伸ばした。 左手が触れた瞬間、二枚のカードから眩い閃光がほとばしる。 「きゃ」 閃光は七色だった。 そう、それは── 「ほう、き?」 エリスの失った翼、"無限光"の名を冠すエリスだけの箒──ゲイザー=キリヒトとの戦いで消滅したはずの"アイン・ソフ・オウル"そのものだった。 「……私にまた力を貸してくれるの?」 七枚の箒は光跡を残しながらエリスの周りを嬉しそうに飛び回る。 「奇跡…だとでもいうのですか。ご丁寧に七徳の宝玉まで付いて」 「あっ、宝玉の力を使えば全部丸く収まるんじゃないですか?」 「そうですね…いえ、駄目でしょう。それでは"人"の勝利にはならない。問題の先送りでは意味がありません」 「じゃあ、どうして、箒と宝玉が…」 エリスが言いかけたとき、箒が、いや宝玉が突然輝き始めた。 希望を乗せた"音"を受けて。 「音楽…?そういうことでしたか…!エリスさん、はいか…以下省略!わたくしと一緒に来て下さい!」 「え、えー」 「アンゼロットさん、私は…?」 「翠さんは、時雨とてきとーな隊員を二人ほど連れて来て下さい!時間がありません、早くっ」 「は、はいぃぃっ!」 アンゼロット宮殿の奥深く。なぜだか唯一壊滅を逃れた巨大なホール。 側面はガラス張りでファー・ジ・アースがよく見える。 「あの、本当にやるんですか?」 「もちろんです。諸々の理由で"これ"が実に効果的だということは、すでに実証済みです」 ホールの中心、壇上には以前着ていた制服を思わせる白いふりふりドレス姿のエリスと、指揮用の制服ではなく普段着ている黒いドレスを、これでもかとふりふりにしたようなものを纏うアンゼロットの姿があった。 「ともかく、がんばって下さい、エリスさん。あなたの歌声に、世界の命運はかかっているのですから」 二人の前にはマイクスタンドが二本。 「そうですよね。私、がんばります!」 後ろ控えるには、ベースの翠、ギターの時雨、ドラムのロンギヌス・コイズミに、キーボードのロンギヌス・コジマメ。 ……そこ、同じのが二人居るとか言うな。ロンギヌスは現在激しく人手不足なのです。 「えーとー、アンゼロットさん」 「何です?翠さん」 「ボーカルはともかく、私たち楽器の経験ないですよ」 「問題ありません。宝玉の力を使ってどうとでもできます」 「それって反則…っていうかただ歌いたいだけじゃ…」 「だまらっしゃい」 「は、はいぃぃぃっ!」 彼らの周囲には"アイン・ソフ・オウル"が、まるでスポットライトのように配置されている。 要するに…ここはライブ会場なのだった。 これから起こる、とびっきり、最大級の"奇跡"を盛り上げる一夜限りのスペシャルステージ。 特別参加は異世界からの飛び入り、超★空賊シドとゆかいな仲間たち。 「準備はいいですか?エリスさん」 「はい!」 エリスが答えたと同時に、世界中に張り巡らされた通常回線、霊界経路さらにその他諸々はジャック…というか、ワイプがが画面端に出て、戦域には無数の専用魔道モニターが姿を現した。 モニターにはエリスのアップが映し出されている。 「みなさん、はじめまして。志宝エリスです」 続いてアンゼロット。 「みなさん、ごきげんよう。わたくしはアンゼロットです」 律儀に頭を下げるエリスと優雅に会釈するアンゼロット。 「"音"を宝玉で増幅、広域展開させることでこの戦いに挑むすべての人に"希望"を届ける──それがこの"ミンメイ"作戦の趣旨です」 冗談のような話だが、アンゼロットの目は本気だ。無論、彼女も確信あってのこの作戦だ。 シドたちが発した"福音"が柊蓮司に集中・収束するのなら、彼女らの"宝玉"の音は世界すべてを包み込み、無限にも近い意志の力を与える。 「この戦いの勝敗を決めるのは、物量でも圧倒的な力でもありません」 未だ戦火の続くファー・ジ・アースを睨み、世界の守護者は高らかに宣言した。 「勝利の鍵…それは、ひとりひとりの心の力。逆境において、なお折れない強い心の力なのです!!」 アンゼロットの言葉を受け、一歩前に出たエリスが続ける。 「私はいままでたくさんの人たちに助けられてきました。柊さん、くれはさん、灯ちゃん…みんなみんな、大切です」 箒に取り付けられた"希望"の宝玉の光がエリスを照らす。 「大切な人たちのために、大切な人たちに教えてもらった"諦めない"こと、"希望"を忘れないこと、それをこの歌に込めて歌います──"Satisfaction"!!」 ポップな前奏とともに七色の光が弾けた。 4-634、641、646、651 宇宙 「どうやら、このまま押し切れそうじゃの、スカリエッティ」 青い惑星へと押し寄せる、機械と異形の群れを見下ろしながら、Dr.ワイリーがつぶやく。 複雑な思いである。人を憎み、機械の星を望んだ自分の意思が整えた異形の群れが 母なる星を押し潰す。だが、これで本当に自分の望みはかなうのか。 「この世界」が滅んだ後で機械の群れを借り受け、こんどこそ「自分の世界」であのロック マンを打ち倒し、自分の理想を叶える。 そのための共闘であった。だが 「希望ナド無意味。スベテヲクライツクセ」 既に人の意思など残っていないスカリエッティの姿を見て思う。 以下に自分といえどもこの群れの狂気に支配されないでいられるのか? だが既に……DCヒーロー、マーブルヒーロー、パステリオン。世界屈指の戦闘力・異能 をもった集団が屈そうとしている。絶対的な物量の前に。 地上はあの者たちの思い通りにいっていないようだが、この群れが降り立てば全ては 終わる。 もはや、悩む時間はないだろう。この群れの中には天才Dr.ワイリーのチップが仕込ん であるのだ。必ず自分の意思で支配できると考えるしかなかろう。無論警戒は怠れないが。 目の前の愚か者の轍を踏むつもりはない。 群れが消し飛んでいく。切り刻まれ、打ち砕かれ、石に変えられ、原子の炎に焼かれ。 ヒーローや魔法少女のそれとは規模が違う。言うなれば神の御業。 「な、何が起こっておるのじゃ?」 その中心を慌ててサーチ。まず目に付いたのは巨大なロボット。おそろしく古めかしい デザイン。胸に輝く原子力マーク。宇宙の絶対真空に響き渡る荘厳極まりない革命歌 インターナショナル。機体に記された赤い星はソ連軍機のマーキング。 データを検索する。冷戦当時、北極海でパトロール任務についていた5カ年計画号と 回答が出た。とうの昔に原子炉は燃え尽き、シベリアに廃棄された、とある。 では、あれはなんだ。「こいつはいったい何者じゃ?」おもわず呟く。呟いただけだ。 あんな非常識なものと通信する手段など考え付かない。だが 「何者かと聞かれれば答えてやろう。闇のソビエト中央委員会!」 宇宙空間を貫いて回答が帰ってくる。 「そ、ソビエト中央委員会???」 あらゆる想定を覆す回答に、混乱するしかない。 「90年で滅んだと思ったのかね?いいや、違う。より深く潜ったのだよ。」 楽しそうに笑う少女。少女だ。ツインテールにメガネ属性のセーラー服少女。 5カ年計画号の方で笑っている。 「補足いたしますと、彼女はヴィーカ・ソビエツカヤ。思想神ですわ、Dr.ワイリー。」 少女の横の和装の女性が説明を追加してくれる。その全身を覆う蛇のオーラには 見覚えがあった。<世界秩序>の配下の一人であったはずだ。 「ついでなので、説明を続けましょう。私は<世界>の一部、人を愛する蛇神、大上 由紀代。そしてこれは古き神、都怒我阿羅斯等」 彼女の傍らで機械の群れを引き裂き続ける角を持った鬼を指し示す。 「僕は九鬼蓮夜。光太郎の友人の少年探偵にして経営神。ついでにいうと、これは 僕の古代ナノマシン式神アラハバキ。天地開闢からこっち、僕に仕えている」 説明しながらも機械の群れを打ち砕き続ける少年のコートが一瞬遮光土偶ににた 姿をとる。 「最後に俺は光太郎の友人、和泉剛人。創造破壊神だ。……最近はあんまり破壊 してないぞ。収録時間が延びるだけだと気づいたからな!」 周囲の機械の群れを瞬時に石化させながら、魔眼の少年が笑う。 「か、神々がなぜワシらを阻む?ワシらを呼んだのはお前たちであろうが!」 「ええ、その通り。あなた方は大変役に立ってくれました。あなた方への備えで世界 最大の異能集団2つが釘付けになってくれたおかげで、東京の状況を制御できまし たし。ただ、光太郎様が晋太郎様の所へたどり着いた今、あなた方はもう不要なの です。過ぎたる力、過ぎたる滅びを私たちは望みません」 「ふ、ふざけるな。ワシらを利用しただけだというのか」 「はい、そのとおりです。あなた達のような方々は人の成長を促すための試練として 利用しやすいですので、有効に活用させていただきました。」 「君らみたいなコンプレックスの塊は利用しやすいしね」 「だが、もう終わりだ。地上がどう決着するにせよ、貴様らが地上に降りることはない」 「ちゃんと元の世界に戻してさしあげますからご心配なく。お土産も差し上げますわ」 「な」思わず絶句する。こいつらは晋太郎と同じだ。上位存在。人とは心が違う。 「シンリャクセヨ シンリャクセヨ シンリャクセヨ」 もはや状況を理解できないスカリエッティが命じる。要塞が地球へと突進する。 異形の群れが密度を増して突き進む。 ワイリーは脱出カプセルへと急ぐ。あの者たちが「制御可能な力」として自分たちを 呼び込んだ以上、我々に勝ち目はないと「わかっている」のだ、あいつらは最初から。 「ワイリーが脱出するのを待ってやる暇はないかな?」 「どうせスカリエッティも一度滅ぼしてから、再生しなければいけませんし。 一緒にやっちゃってかまいませんわよ」 「では片付けるか。紹介していなかったな。これが俺の式神、三千世界級世界演算機 天空の劫火だ」 太陽の中から現れた惑星サイズの存在が引き起こした重力震が、全てをなぎ払った。 4大神の介入で宇宙部隊ほぼ消滅。 4-644 その頃の二人 その声を聞き、彼女は思わず笑みを漏らした。 「まったく……それで正解です。 世界なんて重いもの、一人で背負おうとする必要はないんです。 あなたを助けようって人間は、あなたが思うよりずっと多いんですよ?」 「ま、マユリっ!今の声、なんでありますかっ!?」 「さぁ。とりあえず―――救援要請じゃないですか?」 笑って言う彼女に、ノーチェは一瞬言葉を失った。 「随分余裕でありますな。なにかいいことでもあったでありますか?」 「秘密です。 そんなことより、私たちもお祈りしておきましょうか。 明日は、アンゼロットさんのところで派手に騒ぐ予定なんです。来なきゃ困りますからね」 そしてまた二つ、遠く太平洋の上空から、光が加わった。 4-649 NW!群雄譚 ラスボス候補、登場? と、1レスで済むから此処でラスボス候補投下。 ――玖珂晋太郎は愛おしい実弟・光太郎と相対しながら 思考の中でと或るモノに語り掛けていた。 (……〈世界の秩序〉としての僕だけの力ならコウ、今の君なら 僕と良い勝負が出来るかも知れない……しかし、僕もコウに似て 案外負けず嫌いでね。 ……世界の律は陰と陽の組み合わせでも在る。 今在る〈世界〉が、等しく世界を消滅させられる力も 相反するそれを同居させられていたとしたらどうなるかな?) 晋太郎の思考に呼応するかの様に、ダイソードの剣撃をその存在感だけで 密かに受け止め且つ相手にそれを悟らせていない――今の式神の城の 核たる眼球の様な――否、眼球そのものの巨大な球体がその瞳孔を僅かに絞める。 (……次元の果てで偶然見付けて持ち込むのには難儀したし、 今も僕との同調は完全では無いけれど……何、ワールドゲートが 開けばその〈多次元世界の律〉を利用して完全に取り込んであげるよ。 その爪先の欠片から生じた分身だけで一世界を滅ぼす寸前にまで追い込んだ存在、 その破壊神の――あらゆる知性体の器官の中でも端的に神秘の力を象徴する箇所 ――エンディヴィエの眼。さぁ、僕に力を得させて貰うよ) ……式神の城の真奥に鎮座するエンディヴィエの眼は 今は只静かに脈動するのみ……… 4-662、664-671、688 誘惑する世界 八神和麻は風の精霊王と契約した術者である。 故に、彼を前にして隠れることなど不可能なのだ。 「そろそろ出て来いよ」 「――ああ、バレバレなのか。流石は風の精霊王と契約した男だ」 姿を現したのは、紅き眼と漆黒を背負った少年。 強いオーラを感じる。が、威圧感はそれほどでもない。 「俺はシン… ああ、いや、違うな。SHINだ」 「名前なんぞどうでもいい。お前が俺達を襲ったのか?」 「俺は違うさ。ただ、俺の身内がやったことに対しては謝罪しよう」 意外にも、素直に頭を下げるSHIN。 だが、その言葉が意味するところは、つまり。 「俺と綾乃を襲ったのはお前の仲間か」 「そういうことになる。本当にすまないな、先走った奴は後で処分しておく」 「処分ねぇ? まあ、そんなのは俺にはどうでもいいんだ」 「どうでもいい、か。なるほど、そういうタイプなのか――ああ、適正があるハズだ」 「適正だと? …おい、まさか魔術師か」 「俺は違う。俺は魔術も魔法も法術も使わない。研究者じゃ、ないからな」 話しながらも、和麻は構える。殺意も敵意も感じないが、戦意はある。 それに、この男はどこか気に入らない。 「ともかく、俺の目的はお前の勧誘なんだ。一緒に来ないか、八神和麻」 「面倒だ。俺に関わるな」 「…過去に、後悔していることはないか?」 その一言は、何故か心の奥底を刺激した。 「過去、だと…? そいつはどういう意味だ」 「言葉通りの意味だ。過去をやり直したいと思ったことぐらい、あるだろ」 確かに、人間は生きている限り、そういったことを考える。 ちょっとしたミスでも、大きな失敗でも、人は悔いとして背負ってしまう。 「俺達は、そういった望みを叶える存在だ。具体的には――お前を過去に戻せる」 「俺を…過去に戻せる」 「そうだ。考えてみろ、お前の後悔を消し去れるんだ」 後悔したことはある。あの時、もっと強ければ。 俺が力を持っていさえすれば、と。何度も思い返した。 それは、愛する者を失った悲しみと、愛する人を守れなかった自分への憎悪。 だから、SHINにその先の言葉を促してしまう。 「俺に……何をしろって言うんだ」 「今回の戦いを手伝ってくれさえすればいい。この戦いが終れば、お前にも、お前の身内にも手は出さないさ」 八神和麻にとって自らと周囲はごく狭い世界でしかない。 自分自身と、自分が興味を持った者達、好意を持った者達。それだけが、彼の世界の全てである。 「…いい条件だが。金は?」 「望みの金額を言えばいい。現状はこちらが不利なようだからな」 言いながら、SHINは見上げる。白と蒼の機神を。 「サイバスターとグランゾンか… 門を開くとは、やってくれる」 「お前、あのロボットを知ってるのか?」 「ああ、十分に知っているさ。魔装機神と武装機甲士、異世界のロボットだ」 SHINの説明に、和麻は納得する。道理で感じた覚えのない風が多いわけだ。 「異世界の存在が数多く流入している。俺達の目的の邪魔をする為にな」 「お前らの目的ってのは、そんなにヤバイのか?」 「この世界を壊すことさ。結果として、他の世界を救うことになる」 世界を壊して、他の世界を救う。理解に苦しむが、まあ、なんとなくわかる。 要するに、異世界とやらを救うために、この世界を壊すのか。だが、それでは話が違う。 「オイオイ、待てよ! この世界を壊しちまったら、俺達はどうなる?」 「安心しろ。壊すのはあくまでも世界だけだ、人々はそのままでな」 彼はこう説明する。人々の行為の結果として、いくつかの世界は崩壊する。 その前に世界のうちの一つを壊せば、他の世界は救われる、と。 「俺達は複数の世界に住む人々の想いから生み出された。究極の一、アルティメット・ワンだ」 アバターとも呼ばれる、世界をも上回る数多の世界の人間達の生存本能の結晶。 目的は人々の世界を守ることであり、結果として世界が崩壊しても許されるという。 「なあ、八神和麻。お前にとって、力を求めた理由はなんだ?」 「俺の理由なんぞどうでもいいだろう。お前らの目的にも興味はない」 「なんだよ、目的を聞いたのはお前だろ?」 確かに、それはそうなのだが。 「興味があったのは世界を壊した結果、俺達がどうなるかだ。世界がどうなろうと知らねぇよ」 「そうか。それじゃ、俺達に協力してくれるかどうか、言ってくれ」 「いや、本当に残念なんだがな。俺と契約してる精霊王が、あの白いのに敵対するなとさ」 風の精霊王と契約している以上、その意思も汲み取らねばならない。 それに、不利なのはSHINが所属している勢力なのだ。 「お前らが不利な状況にあるってんなら、なおさらだ。手伝う気はないね」 「そうか、残念だな。せっかく風の精霊王以上の力を手に入れられるってのに」 「ああ、残念だが手伝えない……待て、風の精霊王以上の力ってのは、どういうことだ?」 「食いついたか。そうだ、風の精霊王なんぞ問題にもならん力さ」 それは、その言葉は、八神和麻にとって、どんなに甘い毒だろうか。 「オマケに過去にも戻れる。その力を持ったままで、だ。どういう意味か、分かるだろ?」 あの時に、今の力があれば。いや、それ以上の力を持っていけるのならば。 俺は、今度こそ、あいつを守ってやれるのではないだろうか。 「そうだ、過去の選択肢をもう一度やり直せ。結果として、お前は最上の未来を手に入れる」 そうだ。それは、とても素敵なことに違いない。 だが、それほどのことができるのならば、何故? 「……なんで、俺に協力を求めるんだ」 「簡単さ。お前が俺達と同じく、U-1になりえる存在だからだ」 U-1。それはつまり、究極の一であるところの、アルティメット・ワンとやらか。 俺が、それになりえると、その素質がある、ということか。 「究極の一を受け入れる器としては、お前はかなり上質だからな。どうだ?」 それを受け入れれば、過去に戻れる。精霊王すら凌駕する力を持ったままで。 そしてその力を振るい、今度こそ彼女を守るのだ。 ああ、場合によっては故郷に戻って、風牙衆の相手をするのもいいだろう。 煉や綾乃だけじゃ心配になるし。知ってしまったからには手伝うことも考えちまう。 ああ、ああ。次から次へと湧き出てくる。俺が理想とする道筋が。 過去の後悔を消し去り、大切だと思える人と明るい未来を作っていく。 そんな日々を、手に入れられるというのならば、俺は。 こいつの言葉を、受け入れちまってもいいのかもしれない。 そして、この世界を壊してでも。自分が理想とする世界を手に入れる。 それができるだけの力を、今まで求めてきたようにさえ、思える。 「決めるなら早くしてくれよ。こっちも時間がないんだ」 「時間がないってのは、どういうことだ」 「さっきも言ったが状況は不利でな。そろそろ門番役も兼ねなきゃならなくなりそうなんだ」 いや、苦労するよ。とSHINは愚痴る。 「そうか。そりゃ悪かったな。それじゃ、俺は――」 その先の言葉を口にする前に、横から炎が飛んできた。 「危なかったわね、和麻! そいつは敵よ!!」 「いや、お前はもうちょっと空気読んでくれ」 神凪綾乃。今回の仕事のパートナーであり、八神和麻の身内の一人だ。 「おい、そこの赤いのを止めてくれないか。そろそろ門もやばそうだ」 「悪いが、こいつを止める気はないぞ。こいつの無理無茶無謀を見るのも楽しいんだ」 「なにを言ってんのよアンタは!? そもそも敵とくっちゃべってんじゃない!!」 相変わらず沸点が低い奴だ。いや、悪いとは言わんが。 「ああ、綾乃。そいつは敵じゃないぞ、新しい仕事の依頼人だ。条件もなかなかよくてな」 「やっぱそういうこと!? また乗り換えるわけ!?」 「…ぐだぐだしてないで、急いでくれよ。お前も過去に後悔はあるだろう」 SHINはなんだか疲れてるみたいだ。まあ、あのタイミングじゃなあ。 だが、おかげで俺は冷静になれた。よく考えるとあんな話はいかにも怪しい。 「さっきの話か。ああ、悪いが受け入れることはできないな」 「おいしい話には裏がある、か。それは事実だ、お前にもデメリットはあるさ」 やっぱりな、そのデメリットを隠されてたんじゃ受け入れるつもりにはなれない。 「さっさと言ってくれ。じゃなきゃお前の依頼は受けられない。」 言っても受けないかもしれないが。まあ、一応聞くだけ聞いておこう。 「たまに呼び出されて今回みたいな戦いをするだけだ、頻度は低い」 「今回みたいな戦い? そりゃ、どういう意味だ」 「だから、世界が崩壊するだとか、人々が死に絶えるだのがあった時に呼び出される」 非常勤の掃除屋ってことか。まあ、そのぐらいなら許容範囲。 さっきの話が本当なら、かなりおいしい話にはなるな。 「お前が風の精霊王以上の力を手に入れることができる。これも本当だ」 「具体的にはどういう力なんだよ。うさんくさいぞ」 まあ、気にはなるから聞いてみるか。背後で綾乃がうるさいが、BGMだ。 「数多の世界の精霊達から加護を受けられる、と言えばわかるか?」 「精霊王以上とは言えないんじゃないのか」 「お前の全力を、手加減していても常時発揮できる程度にはなるさ」 「その言葉、本当だろうな?」 「だーから和麻! そんな奴の話を聞いちゃ駄目だって言ってるでしょ!?」 「…いいのか?」 「いい、本当なら受け入れるつもりでいるからな」 「だから駄目ーっ!!」 綾乃はうるさい。別に人間さえ助かれば、世界がどうなろうがいいってのに。 まあいい、世界が壊れても人間は無事でいられると教えてやらないと。 流石にそれを聞けば、こいつも少しは大人しくなるだろう。 「イヤよ! だいたい、過去に戻るってなによ!?」 「文字通りだ。お前だってなかったことにしたい過去ぐらいあるだろう」 「む…? それって、あの娘のことよね?」 「ああ、そうだ」 知ってるくせにいちいち聞くな。本当に馬鹿だなこいつは。 「じゃあ聞くけど、そういうことして、あの翠鈴って子が喜ぶと思うの?」 「前にも言ったが、死んだ人間はどうも思わんだろう」 「違うわ! さっきの話が本当なら、過去に戻れば生きてるじゃないの!!」 「そりゃまあ、そうだが」 けど今は生きてるわけじゃないだろう。なにが問題だと言うんだ。 生きていない以上、何も感じることはない。少なくとも、今は生きていないんだ。 「過去に戻るって、いつに戻るのかは知らないけどね。そんなのは否定すべきことだわ!」 「だから、何を言ってるんだお前は」 「だって和麻、アンタは世界を生贄に自分の望みを果たそうとしているもの。気に入らないわ!」 「生贄…? どういう意味だ、綾乃」 「だってそうじゃない、そいつの話を受け入れれば世界を壊すのに加担することになる。 なら、それは力を手に入れる為に世界を壊さなきゃならないってことでしょ? それは、自分が力を得る為に世界を生贄に捧げるってことよ!」 確かにそうだ。だが、世界が滅んだとしても、人さえ生きていれば俺はどうでもいい。 世界と人間じゃ、俺にとっての価値が違いすぎる。 「生贄にするってのは大げさだな。どうせ壊れるんだ、被害は最小限にすべきだろ」 「そうだけど…納得いかないじゃないのよ、そんなの!」 だが実際、世界が軋みを上げている。何故だか、そう感じ取ることができる。 これは、SHINの言うU-1としての素養がそうさせているのだろうか。 「おい、早くしてくれ。せめて力を受け取るか受け取らないかぐらいは」 「力を受け取ったらアンタらに協力しなきゃならないんでしょ? そんなのは…!」 「ふん、なるほどね。それじゃ、そろそろ行かせてもらうぜ」 「おい、俺はまだ答えを出してないんだが?」 「受け入れるつもりにはなってるようだが、そっちの赤いのが邪魔するだろ」 「当然よ!」 ああ、もう。本当にいつもいつも考えなしに言ってくれる。 「そういうわけだ。これだけ渡しておく」 と言って、SHINは蒼い結晶を放り投げ、和麻はそれを受け取った。 「なんだよこれは?」 「俺達の存在を受け入れるなら、それを使え。使う気になればいつでも、な」 言いながらも、SHINは去っていく。状況が不利なのは、本当だろう。 「待て。最後に一つだけ聞かせてくれるか?」 「いいぜ。なんだ?」 「お前は――U-1になってどう思った」 その言葉で、SHINは立ち止まる。その表情は見えない。 「最初は望んで手に入れた。俺は力が欲しかったから。大切な人達を助けられるだけの力が。 次は当然、戦った。力を手に入れたなら、それを振るい、弱者を助けるのが当然だ。 今は少しばかり飽きてきた。最初の想いはともかくとして、その為の義務がうざったい。 だが、今回の戦いが終ればまた戻れる。労働に対する報酬としては十分過ぎる世界へな」 「なるほどな。そりゃ、納得だ」 道理で、俺がこいつに共感してしまったわけだ。 SHINは大切な人達を助ける力を欲した。それは、守れなかったからだ。 ならば、今は、どうなのか。力を手に入れ、結果として守れたのかどうか。 「当然、守れたさ。俺は少なくともあの世界では最強となり、究極となった。 たまに呼び出される以外は、軽く力を振るっただけで英雄扱いだ。 心苦しいと思わなくもないが、それは贅沢な悩みだろう?」 圧倒的な力を振るって弱者を助け続けたのならば、そうもなろう。 英雄扱いを嫌う気持ちもわからないでもない。 だが、それは楽そうで、とても魅力的な世界だ。 「もう話は終わりだ。俺は行くが、お前はどうする?」 「ああ、お前らを受け入れることにした」 「ちょ、ちょっと和麻!?」 話を聞いてわかった。それは俺の望みに限りなく近い世界だ。 望んだ世界と同一というわけじゃないが、その程度は割り切ろう。 煉や綾乃、なにより翠鈴がいる世界。その世界が手に入るのなら、俺はそれだけでいい。 「考え直したんじゃなかったの!? ちょっと和麻ーっ!!」 「うるさいぞ、綾乃。別にお前らを裏切るわけじゃないだろうに」 「裏切りよ裏切りーっ! アンタが嫌うやり方にしか思えないっ!!」 俺が嫌うやり方か。だが、世界そのものを壊したとしても、俺にはどうでもいいことだ。 だから、俺はU-1を――――アバターの力を、受け入れた。 それは禍々しき漆黒の風。それは聖浄なる純白の風。 相反するふたつの風が、八神和麻によって統一される。 「ハ、ハハハ……ハハハハハハハハッ!!」 愉悦、歓喜、そして――自分を見失うほどの快感。 圧倒的な力を得た。そう自覚する。この力さえあれば、もはや自分に敵などいない。 物理法則をも超越する精霊術を、更に超越し、世界の理も何もかもを無視できる力。 それが『俺達』の――U-1・アバターの力! 「最高だ! ああ、最高の気分じゃないか! いつかより、もっと喜ばしい!!」 自分が壊れていくのがわかる。だが、それもどうでもいいことだ。 弱い自分など必要ない。自分の身内を守れればどうにでもなるだろう。 そう、身内さえ守れれば、他はどうなろうが知ったことじゃない。 世界が壊れても、俺が幸せになれさえすればどうでもいいのだ。 「これが、アバターの力か…! クハハハ! いいぜ、SHIN。手伝ってやるよ」 いや、最早それは手伝う、などというものではない。 アバターとなり、U-1として存在する以上、それは当然の義務だ。 「この八神和麻が……いや、KAZUMAが風の帝王として君臨する! この世界すべてに風が存在するならば、世界そのものが俺の領域となった!!」 風の精霊達に協力を願うのではない。風の精霊達を屈服させ、服従させる。 精霊王さえ超越した今ならば、それも不可能ではないのだ。 「綾乃、お前はどうする? 一緒に来るか?」 「…嫌よ、そんなの。今のアンタにはついていけない」 「そうか、残念だ… 本当に残念だ、綾乃」 言いながらも、その目は笑っている。嘲笑っている。 本当に馬鹿だ、と。どうせ同じことなのに、と。 「まあいいさ。終った後で、素直にしてやろう。 いや、少しばかり気が強い方が好みではあるんだがな。ハハハッ!」 その言葉は、まるでいつでも素直にさせることができると言っているようだ。 「概念としての俺達はそういう存在だからな。おい、急いでくれKAZUMA。 神々もどうやらそろそろ終焉を望んでいるようだからな。ああ、負けるかもしれないがそれも務めだ」 「理解はしているさ、当然な。だが、俺に負けるつもりはない」 去り行く二人を、綾乃はただ見つめるしかなかった。 ――和麻はKAZUMAとなり、SHINと共にこの世界を壊そうとしている。 ならば、自分にできることはないのか? 和麻が更なる力を得たなら、自分では到底及ばない。 そんな自分には、なにもできないのか。そう、綾乃は絶望した。 だが、その時だった。歌が、聞こえたのは。 ――――紅い月が昇る、満ちたる闇の象徴。月門は開かれた、贄求めて。 それは、その歌は。どこから聞こえているのか。 ――――心の深遠に、喰らいつく邪悪な影。儚く消える夢、つなぎとめて。 ――――真実が、揺らいでる。WAKE UP! ――――さだめ超えて。今、解き放て。 ――――求めて、秘めたる力。信じて、思いの強さ。 ――――開いて。希望への道。伝えて。明日への祈り。 ――――夜の闇まといて。FLY IN TO THE NIGHT! それは希望の歌。世界を侵食する、絶望への反抗。 歌に乗せられた願いが、祈りが、神凪綾乃をつなぎとめる。 まだ絶望するには早い。まだ諦めるには早すぎる! 綾乃は立ち上がる。手にするのは、古から神凪家に伝わる炎雷覇。 自分の中に、まだ力があると確信する。なら、できることはあるはずだ。 心にあった諦めという絶望を燃やし尽くす。概念さえも、焼き払う。 そう。神凪の炎は、もとより形のないモノを燃やす為にあった! ならば、自分はまだ戦える。絶望なんて、もうどこにもない。 私がこうも簡単に自分を取り戻せたのだ。和麻なら、もっと簡単なはずだ。 その為に、私があいつを取り戻す! 過去ではなく、確かな未来を見つめさせる為に! 「過去は大切でしょうよ、ええ! でもね… 人間にとって大事なのは、明日であり、未来よ!」 そのことを、あいつに教えてやるんだ。この決意を、和麻に叩きつけてやる! だから、受け取って欲しい。私の決意を、私の希望を、祈りを、八神和麻という風に託したい! 「だから――私の全力で、根性叩きなおしてあげるから!!」 「流石です、綾乃様」 「俺達も手伝いますよ」 「誰…!?」 果たして、そこにいた。少女の決意を見て取って。 風牙衆の生き残り、風巻美琴と。神凪宗家の一人、神凪燎。 「あんた達… いたの!?」 「はい、偶然にもこの街で仕事がありまして」 「そういうわけです、綾乃様。八神和麻には借りがある。 今回は、それを返すことにしますよ」 彼らの気持ちは嬉しい。だが、それでも、彼らと和麻を戦わせるわけにはいかない。 今の和麻に手加減など期待できないからだ。この二人と和麻には、自分以上の差がある。 だから、戦わせるわけにはいかない。そう思った。 「駄目よ。和麻は、私一人で引き戻すわ」 「ですが!」 「駄目と言ったら駄目なの。アンタ達も、結構ボロボロじゃないの」 そう、二人は多くの敵と戦っていたようだった。 この街中にあふれたあしきゆめと、戦って、戦って、戦った。 「だから、後は私に任せなさい。これでも神凪宗家、次期当主よ?」 「いえ、我々でもやれることはあります」 「そうさ、俺達は露払いに徹します。だから、一緒に行きましょう」 「……そう。ありがとうね、二人とも」 迷いはない。今こそ、神凪綾乃の全力を出し切る時だ。 ――――だから待っていて、和麻。私がアンタの目を覚まさせるから! その手の力は、確かな未来を手にする力。悪夢に染まった世界に、決意を与える言葉。 祈りが力を生み、希望への道を切り開く。それこそが、本当の強さなのだと。 これは、希望を受け取った者達のうちの、一組の話だ。 彼らの顛末は語るまでもないだろう。希望という概念も人々が望んだもの。 U-1、アバター、最強という幻想。その概念を打ち砕くのは、希望という幻想である。 4-677 サイバスターの開いた橋頭堡。 異世界の参戦者とともに、ウィザードたちもそこから城の内部へと進出していた。 しかし内部に入ったところでも、やはり多量の自律機動兵器や異形の化け物が立ちはだかる。 それらを駆逐しつつの進軍は、次第にその足を遅くさせていった。 駄目か。そう思いかけた瞬間だった。 ――光が舞い降りる。 その光は小さなカードの形を成していた。 「琴理ちゃんセンパイ!」 「風音さま!」 互いの名を叫び、ふたりは頷きあった。 己の肖像が描かれたカードを、手に取る。手に触れた瞬間、それは光の粒子となって弾け、その手に吸い込まれていった。 するとどうだろう。琴理と、風音の体から、溢れるように。 プラーナの、光が。 「……結局ボクたち」 「優さまにご迷惑かけてばかりですわね」 更には。 聞こえてくるのだ。世界を諦めまいとする声が。希望を信じ、叫ぶ声が。 それは錯覚かもしれない。だがそれで十分だった。 「ボクたちだけじゃない」 突入からともに行動していたウィザードたち――フリーの者もロンギヌスの制服姿のものもいた――の元にもその声は届いているようだった。 そして小さな、そう、本当に【小さな奇跡】も、届いていた。 「こ、このカードは……」 ロンギヌス制服を着込んだ仮面の男が、自らの肖像を留めるカードに手を伸ばす。 それは琴理や風音のときと同じように弾け―― 「ぬあああああああっ!? この力はッ!?」 急激に上がっていくレベルを実感しながら、仮面の男は叫んだ。 力を手にした今の自分を。脇役であっても、それ故に主役の脇を護ることの出来る自分を。 だから、今この瞬間、名乗りを上げるのだ。 「超★ウルトラスーパーヘヴィミラクルスペシャルハイパーグレートワンダフルビューティフルマーヴェラスストロングマッシヴ・ロンギヌス・コイズミ! ここに新生いいいいいいいいいいいッッッ!!!!!!!!!!!」 超★(略)コイズミは怒涛の勢いで迫り来る機動兵器を薙ぎ倒していく。 それを見やり、我も我もとカードに手を伸ばすその他ウィザード。 この瞬間、皆の想いは一つだった ――自分にももっと出ばn 違うだろ。 ――聞こえ来る、全ての希望の声に、応えられるだけの力を! ***** 以上、PC-NW勢とその他名も無き参戦者の方々の雑魚を駆逐する模様の実況でした。 名前アリの方々は後ろ任せて心置きなく戦ってください。 4-681 :FLY INTO THE "KURENAI" NIGHT COME S ON BULE ERATH! 空に浮かんだ 月の誘い あやしく光る 壊れた窓からのぞく摩天楼 墓石みたいだねと誰かが言う 思えば生きてる証って誰から貰えるんだろうね? 繰り返すアキラメの日々のなか 誰よりも君を求める理由が 打算じゃなくて愛という本能だと信じさせて その笑顔を その涙を 胸に抱いて歩いていく まだ知らないその向こうにたとえ何が待っていても この世界がこの全てがたとえ明日消え去っても 想いは消せはしないから A Night Come s! 紅い月が昇る 満ちたる闇の象徴 月門は開かれた 贄求めて 心の深淵に 喰らいつく邪悪な影 儚く消える夢 繋ぎとめて 真実が揺らいでる WAKE UP さだめ越えて 今 解き放て 僕たちをやわらかく包む 終わらないこの世から目を逸らさない 青ざめた光遮って 偽りに満ちている 時の流れ止めよう 繰り返す嘘も 繰り返す苦しみも 終わらずに廻り続ける 青い星の上でずっと 空に浮かんだ紅き印が導く時のなか 出会えた仲間たち なくせない未来を たとえこの身が傷ついたって絶望に負けないから 散りゆく この世界と生まれ変わろう 凍てついた青い時のなか 求め合う繋がりは刹那の焔 抱き締めた君の眼差しが 哀しみに濡れてても解きはしない 絡みつく定説の鎖(ALL HAIL TRUE MOON MOON) 解き放ち風の指す路へ(ALL HAIL TO THEE) その笑顔を その涙を 胸に抱いて歩いていく まだ知らないその向こうにたとえ何が待っていても この世界がこの全てがたとえ明日消え去っても 想いは消せはしないから 見つめて 確かな未来 探して なくしたカケラ 感じて 古の技 与えて 生み出す言葉 求めて 秘めたる力 信じて 想いの強さ 開いて 希望への道 伝えて 明日への祈り 夜の闇まといて FLY INTO THE NIGHT 4-683 The World Is Critical! NightWizard! ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/kattenisrc/pages/1043.html
708 :名無しさん(ザコ):2013/04/14(日) 20 05 15 ID dG9PVMBY0 九条水希(ナイトウィザード) 小説版NWの第一号ヒロイン。男装ボクっ娘吸血鬼。 NWでのヒロイン枠はサポート能力持ちが多いのだが、その例にもれずパーティー内の回復役である。 また、戦力としても遠近両方をこなせる万能型で、空も飛べるのでかなり便利だが、 集中を持っていないので、前衛での雑魚掃除のメインにはちょっと不安がある。 最大火力も1600とパッとしないので、ボス戦でも意外と使えない。 人員不足でないならば、大人しく魔法での援護射撃や回復に徹したほうが良い。 近接武装は余裕があれば反撃に使うとか、EN倹約のためのとどめ用で使うくらい。 グィードと同じく浄属性持ちでもあるので、再生持ちの敵相手には近接の出番が多くなりそうだが。 もう一つ特徴として、切り払い、S防御、再生と、生存性を高める技能を3重に持っているということ。 どれもそれほどレベルが高くないが、3つあればどれかが発動してくれるかもしれない。 更にSPにも隠れ身、忍耐、あと絆と持っているので、耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで生き延びたキャラだけあって、 手段を問わず生き残ることに徹するならば、想像以上にしぶとい(かもしれない)。 ただ、そういう無理をさせるよりは、応援や激励、絆など、支援中心にSPを使っていったほうが役に立つ。 [[アイテム]]強化はなんでもできるゆえに、前線要員、射撃屋、あるいは支援屋、プレイヤーで好みの要素を伸ばせばいい。 総合的には見た目ちょっと地味だが普通に良キャラ。スタメンはほぼ確定だ。
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/6335.html
今日 - 合計 - サイボーグクロちゃん ~ホワイトウッズの逆襲~の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 16時15分08秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/trpg_kawasaki/pages/36.html
GM名 Dr.リー システム名 ナイトウィザード2nd TRPG初心者対応 可 世界観 ナイトウィザード(夕闇の魔術師)と呼ばれる現代に生きる人々が、侵魔(エミュレイター)と呼ばれる人々の生命(プラーナ)を奪う化け物から人知れず人々と世界を守る現代退魔師ものです。PCはそんなナイトウィザードとなっていただき、人々を救っていただきます。 判定方法 能力値に2D6を足して大きい目が出ると幸せになれまするこのとき、さいころの目がC値と同じなら振り足し、F値ならとても不幸な目になります。また、プラーナという有限のリソースを使ってさいころの数を増やすことができます。 シナリオ概要 それは小さな願いであった。「こんな日々が、ずっと続けばいいのに」だが、それはPCと村を巻き込んで小さな異変を生み出した。幼馴染から送られてきた「助けて」というメールとそれに思い当たる節がないという神社の巫女である幼馴染。その村で行われているという夏祭とその祭りを熱心に調べる一人の女性とその周囲に現れる怪異。PC達はその怪異を打ち破り、守らなければならない人々を守りきることができるのであろうか?!ナイトウィザード2nd 「夏祭 ~刻紡ぎの巫女~」紅き月が昇るとき、異界への門が開かれる。 PC作成方法 サンプルに一回、成長させます。PC1推奨サンプル 勇者PC2推奨サンプル 大いなる者PC3推奨サンプル 陰陽師PC4推奨サンプル 魔剣使い こんな人におすすめ ロールをガシガシやって、お話を皆で作りたいという人 GMから一言 ロール過多なセッションになるかと思いますが、どしどし他のPCやらNPCやらと絡みつつ、お話を積極的に作っていただけると、ありがたいです。
https://w.atwiki.jp/spots/pages/40.html
問屋 自分のお店に並べる商品をここで仕入れることができます(お店を持ってない方は購入しても意味がありません)。 購入したい商品にチェックを入れた上でページ最下部で数量を指定し「OK」ボタンを押してください。 品揃えは毎日1回変わりますが、何時に変わるかはランダムに変わります。 また、お金は普通口座より引き落とされます。 アイテム
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/66.html
4-149-157 IN・最前線(後半、4-151から) それは風。 強く、激しく、荒々しく――清々しき風。 悪夢たちの夜を駆け抜ける一陣の風があった。 「ちっ! いつから地上はこんな混沌状態になったんだ?!」 夜を照らし出す太陽。 暗黒の中で輝く純白。 純白の翼と白亜の装甲を纏った巨人が、剣を手に舞っていた。 「マサキ! そんニャこと言っている場合じゃニャいのだ!」 「後ろ後ろぉ!」 「ちっ!!」 背後から迫る、巨人を超える巨体の異形。 乱杭歯の顎を開き、その口内から放たれるレーザーの如き閃光を白亜の巨人は翼をはためかし、 残像が残るような速度で躱す。 躱されたと異形が理解するよりも早く、回り込んだ白亜の巨人が振り下ろした剣がそれを両断 していた。 「まったく、ラ・ギアスでもこんなに魔物が出現したことはねえぞ?!」 白亜の巨人――すなわち【風の魔装機神 サイバスター】の操者、マサキ・アンドーは吐き捨てる ように呟いた。 「ここは本当に地上なのか?」 マサキの呟きに、コクピットの脇でマサキにしがみ付いていた黒猫と白猫が呟く。 「……しかも、ニャんかチラホラ生身で戦っている人が見えるニャんだけど」 「けど、座標は確かに日本の東京ニャ」 「なのに、こんな事態だってのに連邦の連中が出てこないってのは――どういうことだっ!」 翼を瞬き、装甲の一部を開く。 そこから射出されたカトリックミサイルが、小型の異形たちを薙ぎ払う。 「まさか、地上への転移の時に起こった異常エネルギーの所為?!」 白猫の言葉に、たらーりと一筋の汗が操縦桿を握るマサキの額に浮かぶ。 「嘘だろ……まさか、異世界から異世界ってことは――」 マサキがそう呟いた瞬間だった。 「全力全開! ディバインン・バスターァアアアア!!」 モニターの端、マサキが意図的に視線を外していた位置に“飛んでいる白い衣の少女”が持つ 杖から、HTBキャノンに匹敵するビーム砲キャノンが飛び出し、異形たちの群れを消滅させた。 「……OK。認めよう、ここは俺の知っている地上じゃない」 「子供が、ニャまみでビームを撃つニャなんて異世界以外にありえないニャ」 「うわー、これぞ本当に魔砲少女って奴ニャんかニャ?」 人型ロボットを操縦し、異世界で暮らす元地上人の割には常識的な反応を返すマサキ。 ――“ ” その瞬間だった。 「ッサイフォス?!」 魔装機神に宿る風の高位精霊。 サイフォスが語りかけてくる感覚に、マサキは瞬時に反応し、空を見上げた。 そこに映るのは異常事態の中心と思しきねじれた城。 サイバスターに搭載された魔術結界が悲鳴を上げ、精霊レーダーのメーターを振り切るほど 膨大な魔力を放つ歪みの根本。 その正門に――見覚えのある異形が見えた。 「あれはっ!!」 「ヴォ、ヴォルクルスニャ!!?」 ラ・ギアスを護る宿命を帯びた魔装機神。 その大敵とも呼べる邪神、その分身体。 その姿にサイバスターのエネルギー源であるフルカネルリ式永久機関が、マサキの感情に呼応 して駆動音を上げる。 プラーナコンバーターが加熱し、処理し切れないプラーナの輝きがサイバスターの全身から漏れ でていく――その時だった。 「へえ」 今にも飛び出しかけていたサイバスター。 その中で、マサキは目を見開き、笑みを浮かべていた。 「やるじゃねえか、あいつ等」 人の身では敵うはずもない邪神。 人知を超え、あらゆる魔と闇を内包せし破壊神。 破壊の権化とも言える異形に、たった二人の少年が戦っていた。 「ぐっ!?」 人間など微塵と砕かんばかりの巨大な鉤爪。 その一撃を辛うじて魔剣で受け止めるも――そこは足場無き空。 大質量の一撃に叩き落され、血反吐を吐きながら柊は落下していく。 つまり高度が下がった。 「柊!?」 空間すら歪ませるカギヅメの軌跡から逃れながら、呪符を放っていた光太郎が思わず叫ぶ。 【ルゥウオオオオオオオオオオオオオオオオ――!!!】 「まずっ!?」 その刹那、僅かに注意を逸らした光太郎に、破壊神から放たれた歌声が直撃した。 あらゆる物質を破砕し、無へと返す衝撃破。 ただの咆哮ですら高密度の魔術術式となって、顕現した破壊魔術。 「がっ!?」 その直撃に、防御用の呪符と高校中退後も着続けている制服の欠片を撒き散らしながら、光太郎 もまた吹き飛ぶ。 今まで突き進んでいた二人の少年が、今ここに足を止める…… 「来てくれ」 本当に? 「おわぁああああああ」 そんな――わけがない! 「絢爛舞踏ザサエさん!!」 光太郎の咆哮。 それと共に彼の背中に柔らかい感触がした。 誰かが抱きとめるような感触。 そして、“姿は見えないけれど”、感じ慣れた温かい気配。 「サンキューな、ザサエさん」 (コクン) 声も聞こえない。 けれども、光太郎には“彼女”が微笑んだのを感じた。 「お? 光太郎、誰だこの人?」 そして、その横でザサエさんに回収されたのであろう柊が、首根っこで宙釣りになりながら光太郎 に問いかけた。 「? 柊、お前見えるのか、ザサエさんの姿」 「おー。一応ウィザードだしな、あとザサエさんってどこの国民番組の母親なんだよ!」 「あー、彼女はザサエさん。俺の相棒な」 「しかも無視かよ?!」 何故かクスクスと笑っているような気配を感じながら、光太郎は上を見上げ直す。 そこには翼をはためかせ、血管の浮かんだ瞳で睨み付けてくる邪神の姿。 「よっしゃっ! 第二ラウンドだ!!」 「……アイツを突破しねえと先に進めねえしな。しゃーねえ、行くか!」 学生服の中身から無数の呪符を掴み取り、 血を流す手で魔剣の柄を握り直す。 「作戦は?」 「決まってるだろ! 真っ向からぶっ飛ばす!!!」 ザサエさんの力を借り、光太郎が上空に向かって飛び出した。 飛翔能力。 式神であるザサエさんの力を借りて、可能とした光太郎の力の一つ。 「だろうな。そういうと思ったぜ」 ザサエさんから手を離され、落下していく柊の体。 しかし、数秒とせずに落下は止まり、それどころか上昇を開始する。 ――常識を遮断せし異相結界・月衣。 マジカル・ウォー以来急激に力を増し、非常識の力を行使するウィザードたちが身に付けた新た なる常識の突破能力。 そして、柊は“重力”という常識を遮断する。 空が飛べない? そんな常識は無い。 空が蹴れない? そんな常識は通じない。 何故ならば、彼は“常識の通じない夜闇の魔法使いなのだから”。 「“風の如く 舞い踊れ” ――エア・ダンス!!」 “空を蹴り”、己の魔力で発生させた上昇気流に乗って柊が加速する。 瞬く間に光太郎と並走し、二人は同時に顔を見合わせ――薄く微笑んだ。 「右!」 そして。 「左ぃ!」 互いに繰り出した蹴り足で、二人が左右に飛び込む。 たった今の瞬間、自分たちが居た場所をすり抜けたカギヅメを見ながら、光太郎は叫んだ。 「絢爛舞踏ザサエさん、GO!」 ( !) 光太郎の声に気配が応じ、次の瞬間邪神の腕から青黒い血が噴き出した。 ザサエさんの攻撃だ。 畳み掛ける! 「いっけえ!!」 呪符を手に取り、願いを篭めて、邪神に向かって投げ放つ。 淡い輝きに満ちた無数の呪符は夜闇を切り裂く流星の如き勢いで、破壊神に向かって飛来し。 『ルォオ――』 「“届け 風の果てまでも” ――エア・ブレード!!」 衝撃破で迎撃しようとした邪神の咆哮よりも早く、鋭き風の刃の祝福を帯びた呪符が邪神の肉体 へと突き刺さり――爆散。 『ガァアアアア!!?』 高性能爆薬にも匹敵する爆風と輝きに、邪神が悲鳴を上げる。 「“轟け 爆炎の如く” ――エンチャント・フレイム!!」 そして、その瞬間紅い閃光と紅蓮の焔を纏った斬撃が、邪神の腹部を切り裂いた。 刀身にして一メートル弱。 高層ビルにも匹敵する邪神にとってはかすり傷にも等しい小さな刀身。 されども、その斬撃は深々と血肉を切り裂き、焼き尽くした。 『GI,GAXAAAAAAAAAAAAAAAAA!?!?!?!』 「決めるぞ、光太郎!」 「おう!!」 絶叫を上げる邪神。 それに向かって、柊は己の手を魔剣に添える。 光太郎は呪符を握り締め、己の手を掲げた。 「舞い上がれ」 烈風を帯びる。 「喰らい尽くせ」 焔を纏う。 「解放しろ――」 ポタリと柊の添えた手から零れる血に、魔剣の刀身が唸りを上げた。 それはさながら嬌声を上げる処女の乙女の如き咆哮。 刀身に刻まれたルーン文字が閃光を発し、同時に刀身の一部が変形して、普段は隠されている 宝玉が露出する。 「俺の魔剣!!」 ――魔器解放―― 「俺は進まないといけないんだ」 光が集う。 「だから」 拳が輝く。 「俺は――」 もっと。 「お前を」 もっともっともっと。 「ぶっ飛ばす!」 光輝を発す! ――少年探偵の一撃―― 走る。 疾る。 奔る。 世界に選ばれた二人の少年が、魔剣を、拳を振り翳して突き進む。 「「おぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」 それは純粋なる願い。 「魔剣よ――」 「ぶっ飛べ――」 それは世界に選ばれし者たちの一撃。 「切り裂けぇえええええええええ」 烈風を纏わせ、灼熱を宿す炎の剣が邪神の胴体を突き刺さり―-両断。 神殺しの魔剣が、破壊”神”の因果を断ち切る。 「悪党ぉおおおおおおおおおおお!」 光輝を背負い、理不尽をぶっ飛ばす少年探偵の拳は、邪神の頭部に直撃し――爆散。 溢れ出る光が、その肉体を浄化してく。 「「ラァッ!!!」」 そして、閃光が溢れた。 異形の空は一瞬だけ、光に溢れた。 ――柊・光太郎ペア 正門突破 さて、某所でHIIRAGIを書く作業に戻るか。 なんか前スレで呼ばれた気がするので、書いてみたw 4-160、163 さて、増援部隊の第一陣のメンバーは三人 「こちらの準備は終わったわ」 戦闘用の魔女服を身につけた妙齢の女性、空色の魔女、ふみこ・O・ヴァンシュタイン 「ほっとくわけにもいかないからね。いつでもいいよ!」 ふてぶてしい猫を連れた少女、極楽台風、ニーギ・ゴージャスブルー 「急ぐのでゴザル。コウが城の主まで辿り着く前に!」 そして、間違った忍者装束を纏う青年、世界忍者ロジャー・サスケことロイ・バウマン。彼は光太郎の幼なじみでありーー 「みょ~に焦ってるわね、セプテントリオン。これってアンタ等が仕掛けたことなんでしょ?」 セプテントリオンのエージェント、RSその人である。 「この事件の半分以上が既に我々の手から離れている。それに……僕は、コウを護りたい」 「セプって身内も売るじゃない?」 「信じなくても結構!!僕はコウを護る……それだけだ!!」 真剣な面持ちで話すロイにアンゼロットは笑みを返す 「信じましょう。あなたが知らせた情報は信用に足るものですし、今は一人でも強い戦力が欲しいですから」 アンゼロットの言葉にロイは頷いた。そう、今の自分はロイ・バウマンではなく、友の盾たるロジャー・サスケなのだからーー!! 「けれど、何をそんなに焦っているのかしら?光太郎は私が見込んだ男よ。あいつならどんな敵も突破するわ」 ふみこの問いにロイは顔を歪ませた 「……今回の敵は“世界の秩序”……そして、その正体が問題なんだ」 「……どういうことですか?」 「……“世界の秩序”はコウのーー」 ロイが続けて言葉を発しようとしたーーその時 「そこから先は僕が説明しましょう」 皆の目前に突如として白い装束を纏った青年が出現した。 「お初にお目にかかります。僕の名前は玖珂晋太郎。光太郎の兄です。」 青年こそが“世界の秩序”にして玖珂光太郎の実兄である 「シン兄ぃ……!!」 驚愕するロイ。 そしてアンゼロットもまた驚きに目を見開き、言葉をもらした 「ワールド・オーダー……!!」 4-164-165 「我々が敗北するなど、ありえないことのはずだ」 その言葉は誰のものだったか。この場にいる全員の戸惑いでもあった。 彼らは人々の希望から生まれ、世界をも改変しうる力を持つ者ばかり。 だというのに、彼らの中から敗北する者が出ている。 「事実として負けた奴がいるんだ、それは受け入れるべきだろう」 真紅の魔眼を持つ少年は、まわりに向けてそう言った。 「俺も出る。負けるのは馴れてるから、問題ないさ」 彼の名はシン・アスカ、究極の一として生まれた者達のうちの一人である。 「だが、いいのか? 敗北はお前の本意ではないはずだ」 「そりゃそうさ。けど、俺は新参者だからな。それくらいはしないと」 そう言いつつも、彼の目には負ける気が見あたらなかった。 「で、八神和麻を味方にすればいいんだよな?」「ああ、数はそれだけで力だからな」 「わかった、じゃあ行ってくる」 瞬間、少年の姿が消え失せる。時空転移、彼が持つ力の一端である。 その八神和麻は、偶然にも東京に来ていた。 神凪綾乃と一緒にちょっとした仕事をこなしていたら、巻き込まれたのだ。 「しかし、見事に分断されちまったな」 突然奇襲されたと思ったら、既に綾乃は吹っ飛ばされていた。 さっきの相手は間違いなく綾乃より強い。そして、周囲には無数の敵が。 「急がないと、綾乃が危ないか」 どれだけ時間がかかるかわからないが、綾乃は確実に負ける。 ならば和麻の取る手段は一つしかない。 「こいつらを全力で潰して、最速で駆け付ける」 綾乃がそれまで無事であることを祈りつつ、彼はコントラクターの力を解き放った。 4-166 それはいつもの事だった。 「マモルー。ゆうなちゃんが変な城につれていかれたから晩御飯までに連れ帰ってきてー。」 「わかったよ母さん。」 高校生の子持ちでありながら若々しい母に言われて、 ボサボサ髪のビン底眼鏡の少年は渋々家の外に出る。 そして、一瞬で忍者装束へと姿を変える。 切れ長の目を城の方角へと向ける。 「早くゆうなを連れ帰ってゲームの続きをするか。」 彼の名は陰守マモル。 忍者の中でも最強と名高い陰守一族の少年である。 陰守一族は代々とある蒟蒻職人の一族を守る使命を帯びている。 お隣さん守り続けて400年 マモルは突如出現した城へと向かって走り出した。 当然、妨害してくるものもいるわけで、適当に蹴散らせながら駆けていく。 「陰守忍法バナナの皮手裏剣!」 人型の怪物の足元にバナナの皮を投げつける。 バナナの皮に滑って見事に転倒頭ぶつけて即死のコンボ。 一方その頃、その光景を監視していた者達は唖然としていた。 「バナナの皮でエミュレイターを倒すなんてありえない!!」 と、とある守護者のアンゼロットが唖然とするのは当然のこと。 「彼の攻撃は全て魔術効果が付与されるのでしょう。存在そのものが常識外のようですし。」 と、とある魔王のリオンが答えを導き出すのはいつものこと。 そしていつの間にか怪物の集団に囲まれるマモル。 「陰守忍法奥義 円盤カレイドスコープをみせてやる。」 「あっUFO!」 その一言で周囲の怪物たち及び監視をしている者達は停止した。 「えっUFO!?どこですか!?」 と、突然UFOを探し出すアンゼロットとロンギヌスの面々。 「えっUFO?どこどこー?」 と、つい探し出すベル&リオン他。 マモルはUFOを探す怪物達の隙をついてその場から離脱していた。 「私を暗示にかけるなんて中々やりますわねあの男。」 「大魔王ベール・ゼファーに暗示をかけるなんてやるわねあの男。」 と、同時にアンゼロットとベール・ゼファーがお怒り気味に呟くのであった。 「うぅなんか寒気がしたぞ。」 微妙な悪寒に震えながらマモルは式神の城へとむかうのであった。 一方、ゆうなはというと・・・。 「バーナナ、バナナ、バーナナ、バナナ、バナナナバナナナ、バ、ナ、ナ♪」 と、城の中の隠し通路を歩きながら、誰にも気づかれずに唄ってましたとさ。 4-180-183 ~地上戦~ 式神の城の直下。 城の外で戦うものが因縁めいたものと合しているならば。 城の中で戦うものがその指揮を執るものと相対しているならば。 STGにおいて「ザコ」と称される無数のものと対峙しているのは誰なのか。 こと侵略においては最強の敵である彼らを押しとどめなければならない。 「それこそこの世界の住人の仕事だろう!」 迫り来るのは有機的無機的シリアスコミカル巨大矮小入り混じった機械、機械、機械の群れ。 それはヴァーミスと呼ばれる機動兵器郡であったり、スカリエッティ研究所製であったり、「めいど☆いん☆わいりー」だったりした。 それらを自慢の魔剣で斬り、払い、薙ぎ倒して進むブレザーの少年。 見る人が見ればこう思っただろう。彼には柊蓮司の面影がある、と。 ~地上戦・もうひとりの参戦者~ 「ひぅっ!?」 「風音さんっ!」 「っ……こっのぉ! 好き勝手やってくれちゃってぇ!」 ひゅ、という風切り音。刹那のうちに、棒手裏剣で貫かれハリネズミのようになった機械……なのだろうか? 人間大の機動兵器が爆散した。 「空からはヴァーミス、だっけ? あの機械の。地上もワケわかんないのいっぱい出てるし。キリがないよぉ」 「ですわね……護法童子!」 ご、という鈍音に風音は振り返る。 逞しい体つきをした琴理の式神が、ヘルメットに足がついたようなメカを殴り飛ばしていた。 「ボクが後ろをとられてた!?」 「機械に気配はありませんわ!」 「そのとーりぃっ!」 さらにその後ろ。またも迫っていた機械が両断された。 「! あなたは!」 「!!! き、ききき君は!」 「「強化ちゃんはイメチェンしたというのに自分は色黒の子に出番とられて要らん子と化したまけん君!」」 「ハモるなっ! そして長い! さらには失礼だー!」 エア・ブレードで強化した射程に任せてザコをなぎ払いつつもツっこむ姿勢に二人は感銘を受けた。 嗚呼、柊の原型ここにあり、と。 ~地上戦・さらば愛しき参戦者~ 「俺はッ! 俺は要らん子じゃねえッ!」 剣を振るう。 「今! この瞬間! こんなにも世界を護っている!」 剣を振るう。だが柊ならぬ彼の限界は早い。 「例え出番がゼロだったって、俺を必要としてくれる状況が! 人が! あるならば! 俺は――」 剣を振る――えなかった。彼の魔剣は戦いの中でその寿命を全うし、折れ飛んだ。 「畜生!?」 ぎぃん、と刃の跳ねる音が、そして異音が聞こえてくる。 そう、聞こえてきたのだ、彼の耳に。聞きなれない、鈴のような少女の声が。 【宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ――】 「! なんだ!?」 【神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴える! 我が導きに、応えなさい!!】 瞬間、目の前に現れた銀色の鏡のようなものに彼は吸い込まれていった。 魔剣のない魔剣使い=魔剣使い-魔剣=使い、である。 ただこの場合は剣の折れた魔剣使いであるので、 魔剣使い-剣=魔 使い。しかしこれでは意味が通らないので空白を削除してアナグラムをする。 すると表れる単語は――使い魔。普通の地球では平賀くんが選ばれるのだが、その平行世界であるFTEの運命はこのもっとも使い魔に相応しい男を選んだらしい。 彼はその後、魔法を吸い込む古びれたおニューの魔剣とか二次大戦時に使用された三菱製の戦闘機とかに乗ったりして、 胸のない美少女と恋に冒険に大活躍することになるのだが、それはここで語るべきことではない。 ともあれ。 「えーと、消えちゃったね?」 「何をしにいらしたんでしょうか、あの方」 取り残された二人はただただ呆然とするばかり……でもいられない。 敵はまだまだわんさとやってくるのだ。 そうして、気付く。ウィザードとしての感覚が警鐘を鳴らした。城の直下、そこで膨れ上がる闇の存在に。 風音はちらり、と背後を見やる。100Mほど離れたところでピンク色の魔法少女?たちが赤い服のアバターと戦闘を繰り広げていた。 「琴理ちゃんセンパイ、あの人たちのさぁ」 「邪魔は、させられませんわ」 飛来する『ザコ』は雲霞のごとく。 それを蹴散らすため、少女たちは――駆ける。 妹と琴理ちゃんはSTG的に御札ショットと手裏剣ショットで大量のザコを駆逐中ということでいかがでしょ 4-185、187-188 みなごろしとにせもの-下っ端戦闘員vs正義の味方- 「……っ!?」 E-MIYAは息を呑んだ。 敵は赤いヒーローと魔法少女。彼の放った幻想の「矢」は、周囲の小物ごと敵を簡単に消し去れるだけの威力があった。 そして彼らにはその範囲から逃れる術はなかったはずだ。しかし、目の前の光景は想像を遥かに凌駕していた。 桃色の蟷螂怪人を左手に抱えた顔のないただの戦闘員が、正義の味方に負けるべき悪の組織の、その内さらに下っ端であるはずの戦闘員が。 右手で、その破滅の矢を握り止めていた。 戦闘員―――NO.37564は、前の赤い外套の騎士を睨みながらぽい、と抱えていた上司を放り投げて背後に向けて言った。 「レッド、魔法少女。コイツを頼む。戦闘力は弱くないはずだが、どうにも目を離すと危なっかしい。コイツと一緒にご町内を守ってやってくれ」 「へ?け、けどアンタは―――」 「俺はこの勘違い野郎の相手をしてやる。だから、さっさと行け」 「待てNO.37564!俺は、俺の中のヒーローは、コイツを許すわけには―――」 「お前らはヒーローだろ?この街にあるものを守るためにここにいるんだ、別にこいつと戦うためにいるわけじゃない。 その点、俺は戦闘員だからな。戦う相手がいて、しかもそれが正義の味方だって名乗るんなら相手をしないわけにはいかない」 ぱきん、と澄んだ音を立ててNO.37564の手の中で幻想の矢が砕け散る。 E-MIYAはさらに混乱する。 彼の生む矢は自らの意思によって強度が決まる、彼の意思こそが強度と言いかえてもいい「力」だ。 そして、彼らアバターは人間の想念が、欲望が、憧憬が生み出した幻想の塊。積み重ねられし人間の願望こそが彼らの能力にして力。 多くの人間に望まれた力が彼を形作っている、「歪なる最強の幻想」そのもの。 そんな力の積み重ねにより作られた彼の武器が、誰の幻想に支えられているわけでもない存在の手によって砕かれたことが、E-MIYAには本気で信じられない。 クロスは、決意の表情でNO.37564を見る。 「……本気なんだな?」 「なんだ、心配してくれてるのか?」 「別に心配はしてない。できるだけさっさと終わらせてくれ。お前の手も必要だ」 行くぞ、と言ってベホイミの襟を掴んでずるずると引きずっていくクロス。 ベホイミはまだぎゃあぎゃあとわめいているが、クロスはまったく意に解さない。 やがて―――赤い騎士と黒い戦闘員の間に、一筋の風が流れた。 赤い騎士が問う。 「貴様―――何者だ。この俺の偽・螺旋剣を片手で止める生き物など見たことがない」 「埼玉の所沢に『クロック』っていう悪の秘密組織があってな、そこの下っ端戦闘員だよ」 「ふざけるな。それだけの力を持つ生き物がただの戦闘員でいる組織ならば、とっくに抑止の世話になっていることだろうよ」 「って言っても俺の立場は本当にただの下っ端なんだが。向上心って奴をどこかに置いてきちまったらしくてね。 あぁそうだ、俺も一つ聞いていいか?」 無言を肯定と受け取り、悪の組織の戦闘員は赤い衣装の正義の味方に問う。 「―――お前の『正義』って、なんだ?」 シニカルな笑みを浮かべ、E-MIYAはその問いに答える。 「知れたこと。より人が幸せになれることだ」 「それで、一回世界を滅ぼすのか」 「悪の組織の構成員がその善悪を問うのか。より人が幸せになれる世界になるなら、それもまた仕方あるまいよ」 それは、本物の抑止の守護者はけして言わぬ言葉。狂った妄想の生み出せし、壊れた正義を振るう者の姿がそこにあった。 NO.37564は抑止の守護者のことを知っているわけではない。けれど、その目の前の存在が狂っていることだけは理解できた。 そして―――告げる。 「俺はこれでも正義の味方って奴と何人か会ってきてね。経験上、一つだけ言える。 ―――お前は、正義の味方なんかじゃない」 「なんだと?」 「確かに、一人の手でできることは限界があるだろう。救えないものだってたくさんあるんだろう。 俺は正義の味方じゃないから、その苦労は理解できないしその重みを考えることもないさ。 それでも―――それでもな、救えずこぼれた欠片を何度でも拾おうとする奴もいるんだよ」 思い出すのは、共に戦う戦友のこと。 赤いヒーローも、魔法少女も、子供達の夢と明日を守るためだけに戦っている。 たとえ救った子供が大人になって子供を脅かそうとも、今度はその子供をまた救おうと手を伸ばせる存在。 「何度でも、何度でも。皆が幸せになれるまで、皆が笑顔になれるまで、その手を差し出し続けられる者。 そんな存在こそが、俺の認める正義の味方だ。それ以外を、俺は正義の味方とは認めない。 なあ、自称正義の味方。 正義の味方が存在するために必要不可欠な俺に、悪の組織の下っ端に、認められない正義の味方なんぞ誰が必要とするっていうんだ?」 E-MIYAは、固い表情を崩さない。 たとえ自身の存在を否定するようなことを、たった一人に言われたところで彼を構成する妄想の群れは崩れはしない。 けれど、その言葉を否定する言葉は出なかった。 声が返ってこないせいか、NO.37564は続ける。 「お前が壊すのに荷担しようとしてる今のこの世界を見ろよ。本当に無駄だと思うのか。 この世界を、それぞれの理由で守ろうとしてる奴らが見えないのか」 この異常な戦場の中で、ただひたすら前を向き駆ける者がいる。 仲間のために、一つでも多くの敵を倒す者がいる。 傷ついた戦友を抱え、走る者がいる。 「なぁ、見ろよ正義の味方(ニセモノ)。お前は、この世界を守ろうと一生懸命な連中を無駄だと言ってのけるのか」 「くだらん」 問いかけに、E-MIYAはそう吐き捨てた。 「所詮は一時の感情に惑わされているだけにすぎん。この世界はもう限界だ、あちこち歪んで悲鳴を上げている」 「悲鳴を上げていようが、血反吐を吐いていようが、それでも世界は続いてる。 それを、たった一人の人間が無駄だと言って切って捨てていい権利なんかどこにだってありはしない」 「よくよく口が回るな。目障りだ、失せろ―――停止解凍(フリーズアウト)、全投影連続層写(ソードバレルフルオープン)!」 その言葉とともに、大量の刃が発生してNO.37564を襲う。 白銀の嵐。その一つが心臓をでも貫けばその場で絶命する刃金の奔流がNO.37564を飲み込んだ。 あまりの質量の落下に、アスファルトが削り取られ、粉塵がもうもうと周囲に立ちこめる。 ふん、と鼻を鳴らすE-MIYA。NO.37564は、刃から一歩も逃れる時間はなかった。あれだけの刃が襲ったのだ、命があるわけがない。 もうもうと舞っている粉塵を、突如吹いた突風が吹き飛ばす。 ―――そこには、傷一つなく剣の檻の中に立つ戦闘員がいた。 今度こそ、E-MIYAの息が止まる。 ありえない。あれだけの刃の雨を受けて、生きていられる生物など存在しない。あの密度の剣の弾幕をかわせる生物など存在しない。 ならば、ならば――― E-MIYAの足が、無意識に一歩退った。 「貴様―――一体、『何』だ!?」 恐れを含んだその声に、先ほどと変わらぬ調子で、絶対の誇りを持って悪の組織の下っ端戦闘員は答える。 「さっきも言っただろ、俺は『クロック』の戦闘員―――正義の味方を叩き潰す、悪の組織の手先だよ」 言って。 巨大ロボをローキック一発で破砕し、正義の味方の拠点を潰し、ブラックホールに単独で放り込まれても帰還すると言われた最強の戦闘員は、自身の言葉を忠実に実行した。 正直言って、37564は反則です(笑)。 なんだよ成田せんせー、「終末が来てしまうということに対する反作用存在」って。 まぁ、本人がどっちかっつーとご近所英雄(本人悪の組織だけど)派なんで城には乗り込みませんが。 4-229-230 地に伏すのは、一人の侍。 彼は満足げな表情で、本来は存在しないはずの空を見上げていた。 彼の名はリン・バウマン。かつて「青い眼のサムライ」と呼ばれた役者。 しかし、あしきゆめ―――精神寄生体がとりついた彼は、本物の侍と遜色ない実力を誇っていた。 「見事だ」 「……これでも、郷里の方では武も教える者デス」 「ごめんなさい。私は、あなたを眠らせることしかできないから……」 青い眼のサムライの賞賛に、正直な言葉を漏らす二人の勝者。 金大正と赤羽くれはもまた、無傷とは言いがたい状況だった。 くれはの言葉に、役者はくつくつと笑った。 「それでいい。死に逝く者へできることなど、人間にはほとんどないよ。 私も、妻を失ったときにそれを思い知った……。 だから、前を向くといい。若いお嬢さん」 もっとも、私の言葉などなくとも君は前を向けるように見えるがね、と目を閉じたまま彼は告げる。 それきり。「青い眼の」リン・バウマンは空に溶けるように消えていく。 ひと時だけ眼を伏せる二人。 神職のくれはと道士の金だ。二人とも死に行くものへの礼儀を尽くす。 その時だ。 大量の岩石の群れが、その空間へと次々と降り注ぐ。 「何デスかっ!?」 「は、はわっ!?」 岩石の砲弾から逃れようと、くれはと金は別方向へと跳ぶ。 金は仁王剣を振るい岩石を跳ね飛ばし、くれはは実家からの支給品である破魔弓から簡単な魔法を使って次々と岩石の軌道を逸らしていく。 しかし、岩石の雨は止まらない。圧倒的な量に対応していこうとするも、いつかは限界が訪れる。 「くぅっ!」 先に限界を迎えたのはくれはだった。 いかに連射の効く破魔弓であろうと、3本ありある程度の自律行動のできる仁王剣と違い、対応が間に合わなくなる。 自身の上に降り注いだ巨大な岩石は、すでに避けきれる位置ではない。真っ向から迎撃を果たすしかない状況。 くれはは全身からプラーナを開放し、その一発に全てをかける。 「<ヴォーテックス・トライデント>ぉっ!」 闇の三叉は、彼女の頭上に迫る岩と拮抗する。 くれはは、渾身の力を込めてさらに魔法を押し出した。 「はあああぁぁぁぁぁっ!」 青い輝きが魔法に力を与え、その威力を底上げする。 そして、結果として彼女の渾身の一撃は巨岩を打ち砕いた。 しかし巨岩は砕け散り、破片が雨のごとく降り注ぐ。直前まで魔法に全力を注いでいた彼女に、それを回避する術はない。 いくつもの破片の直撃を受け、彼女は気を失った。 それはこの岩石降り注ぐ場所では命に関わる。金も駆け寄ろうとするが、彼を襲う岩石の雨が止んだわけではない。 すでに岩塊の雨はくれはまでの道を塞ぐように壁と化している。 そして、ぷつりと岩の雨が止む。 どういう理屈かはわからなかったが、金は最後に彼女がいた場所へと駆けつける。が――― ―――そこに、赤羽くれはの姿はなかった。 金は拳を痛いほど握り締め、とにかく状況を正確に把握するため、ふみこの万能執事へと連絡とるのを優先させた。 ――― 式神の城の奥深く。 白いマントの青年が、黒く長い髪の少女を抱えて立っていた。 青年の名は「世界の秩序」。力を欲したがために世界と同化し、いまや世界の一部として世界を動かす「白い世界」。 さて、と青年は呟いて真っ白に輝く光の玉のペンダントを少女の首にかけた。 「これでいいよ。後はこの娘を蜘蛛に組み込むだけだ。それくらいは君にもできるだろう?フットワーカー」 その言葉に曖昧に頷くのは、セプテントリオンの上級コードネームを持つエージェント。 はじまりは、同じく上級コードネームを持つRSを出し抜くために上に企画を提出したこと。 それがここまで大事になってしまっている。けれど、ここまで来てしまっては後には引けない。 彼は、目の前の世界の冷たい視線に答えることはできずともなんとか自分の命をつなぐための選択をし続ける。 青年は思い出したように問うた。 「あぁ、覚えているよね?約束を」 「玖珂光太郎が最後の間に着いた瞬間、お前に身柄を好きにさせる、だったか。 他にはないのか?」 「いや、覚えているならいいんだ。 あとは、これから他の邪魔が入らないために君の集めた連中に向けて命令しておいてくれればそれでいい」 「その程度はこちらも把握している」 じゃあ、よろしく頼んだよ。僕は挨拶をしてくるから、と彼は言い、その場から姿を消した。 フットワーカーは相手の気配が消えるのを待って、大きなため息をついた。 目の前に横たえられている少女をちらりと見て、彼女の首にかかる白い宝玉の説明を思い出す。 この宝玉は世界の力を引き出す玉。そう「世界」は言っていた。 それを、この娘の力を束ねる「依代」としての体質と、かつて七つの宝玉の力を遠き地へと送り出したことで作られた「転送」のパスを利用し、彼の切り札に利用する。 それが説明の全てだった。事実、娘にその両方の力が宿っているのは事実であったため、そのこと自体に不満はない。 仕事の時間だ、と頭を切り替えて、娘をかかえながら協力者達へと最後の攻撃の命令を下す。 ―――ここに、世界の危機が始まる。 4-233-234 「おい、光太郎生きてるか?」 「…ああ、なんとかな」 何とか城に突入した柊と光太郎だったがその代償はあまりにも大きかった。 上着はどちらもほぼ原形をとどめておらずワイシャツも血で赤く染まっていた。 「クソッタレさっきの野郎で思った以上にくらっちまったみてぇだ。」 「だが、ここで立ち止まるわけにはいかない…そうだろ柊?」 だが二人の闘志は全く衰えを見せていない。 それを嘲笑うかのように現れる魔物たち。 「へっ、上等じゃねーか…!!」 「手負いだからって甘く見るんじゃねぇぞ!!」 ふたりはかまえをとるがその構えはどこか崩れていた。 度重なる激戦で二人の体力は限界に達していたのだ。 魔物たちは好機と判断し一斉に襲い掛かる。 だが・・・ 「スレッジハンマー!!」 突如現れた巨大なハンマーを持ったツインテールの少女が魔物たちはなぎ払った。 「な、なんだぁ!!」 当然の乱入者に柊たちは驚く。 「んふふ~、さすがは317ちゃん。頼りになるわ~♪」 「誰だてめぇは!!」 声の主の方に視線を向けるとそこには女性がいた。 …なんというか青少年には大変目に毒な格好をした。 「私はクラリス・パラケルスス、錬金術師よ。」 (なんだろう、アンゼロット並みに関わっちゃいけねぇ気がする。) 彼女の雰囲気に柊は警戒する。 「で、その錬金術師様が何でこんなところに。」 「はぁ、これだけ大きな城なんだからお宝の一つや二つは有りそうだしね。それに・・・」 クラリスは柊に視線を向け、 「君にすっごく興味があるのよね~♪」 「俺に?」 「そうそう、さっき君たちを助けてくれた子あれ私が作ったホムンクルスなのよ。」 「何だって。」 柊と光太郎はさっき助けてくれた少女に目を向ける。 「あたしの最高傑作なのよ~」 クラリスの言葉に柊は嫌な予感を感じる。 クラリスの笑みがなんだがどっかのロリババァと重なったからである。 「何企んでるんだ、あんた。」 柊は警戒心をあらわにする。 「ん~、その前に取引しない?」 「取引?」 「そうそう、私は君たちを完全な状態まで治療することが出来るわ。」 「つまり治療してやるからあんたに宝探しに付き合えってか?」 「そのと~り。そんでもって柊君にはちょっと私の研究に協力して欲しいのよ。」 「…研究!?」 柊は嫌な予感がした。 そしてそれは的中する。 「今度新しいホムンクルス作ろうと思ってるんだけどそのベースを柊君にしてみようと思うのよ~」 「…マジか!?」 「うんマジマジ。何たってウィザード随一の戦闘力は魅力だし美形だから結構高値で売れそうだから。」 「ふざけんな、そんな理由で俺をホムンクルスのベースにするなぁぁぁぁぁぁ!!」 思わず柊は叫んだ。 「マスター、敵です。」 待機していた317の報告どおり周囲には何時の間にか魔物が集結していた。 「ゲッ…」 「んふふ~、どうやら拒否は出来なさそうの状況ね~」 クラリスの言うとおり状況はかなり危険な状況だ。 はっきりいって今の柊と光太郎は戦力にならない。 いくら317がクラリスの最高傑作でも多勢に無勢だ。 それ故に二人が出した結論は。 「だぁぁぁぁぁ、仕方ねぇ。宝探しでも研究でも付き合ってやるからさっさと治療してくれ!!」 「交渉成立~、それでは!!」 クラリスは魔力を放出する。 すると二人の傷は見る見るうちにふさがっていく。 それだけではないボロボロの衣服も新品同様に修繕され、疲れすらも消えていた。 「すげぇ。」 クラリスの力に感心する柊。 「それでは、お宝目指してれっつご~♪」 こうしてクラリスを加えた柊たちは最深部を目指す… ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/shinsen/pages/10331.html
薬問屋 レベル:数 39-44 7 黄色ネーム 構成NPC 名前 種類 レベル 開始時付与 特徴 薬問屋 薬 守護 薬屋用心棒 侍 守護 薬屋のせがれ 鞭忍 反射結界 薬屋の娘 薬 結界 特徴 生息地域 越中: ドロップアイテム その他情報 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/arms900/pages/267.html
コンペイトウ宙域 マップ一覧へ マップ詳細 種類 宇宙 作戦名 出現 デラーズ紛争編のみ 解説 先のデラーズ・フリートによる大々的な宣戦布告に対し、グリーン・ワイアット大将は一年戦争後初の観艦式を敢行する。これに対しデラーズ・フリートは、一見散漫とも思える陽動攻撃を仕掛ける。そんな最中、ガトーが駆るGP02Aのアトミック・バズーカのロックオンサイトは旗艦バーミンガムを捕捉していた。 地形 備考 マップ 宇宙 100% ・ジオン側はRおよびUCガトーで出撃すると出撃時のセリフが変化 更にGP02AでAバズーカを(クリティカルで)放てば原作同様あのセリフが聞けます。 地上 0% 砂漠 0% 森林 0% 冷地 0% 水中 0% 曲 優勢 DENDROBIUM 通常 コンペイ島鎮守府 劣勢 陽動作戦 特殊部隊 連邦軍 (両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 コウ・ウラキ(R,Ver.2) ガンダム試作1号機Fb ビーム・ライフル(ガンダム試作1号機) シールド(ガンダム試作1号機) 対抗心 2番機 アルファ・A・ベイト(Ver.1) ジム・カスタム ジム・ライフル シールド(ジム・スナイパーII) 強化炸裂弾 3番機 ベルナルド・モンシア(Ver.1) ジム・カスタム ジム・ライフル シールド(ジム・スナイパーII) 高度格闘プログラム 4番機 チャップ・アデル(Ver.1) ジム・キャノンII ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) 5番機 チャック・キース(UC) ジム・キャノンII ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) 艦長 エイパー・シナプス アルビオン 部隊名 アルビオン隊 出展 機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY(第9話 ソロモンの悪夢) ジオン軍 (両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 アナベル・ガトー(R,ver.2) GP02A 2番機 カリウス リック・ドムII/PT ジャイアント・バズ(リック・ドムII) MMP-80マシンガン(後期型) ミノフスキー粒子散布装置 3番機 一般兵 リック・ドムII/PT ジャイアント・バズ(リック・ドムII) MMP-80マシンガン(後期型) 強化炸裂弾 4番機 一般兵 ザクII後期型 MMP-80マシンガン(後期型) ハンド・グレネイド 5番機 一般兵 ドラッツェ なし なし 伏兵 艦長 エギーユ・デラーズ グワデン 部隊名 観艦式襲撃部隊 出展 機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY(第9話 ソロモンの悪夢) CPU部隊 連邦軍 (両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 コウ・ウラキ(R,ver.2) ガンダム試作1号機フルバーニアン ビーム・ライフル(ガンダム試作1号機仕様) シールド(ガンダム試作1号機仕様) 不明 2番機 チャック・キース(C) ジム・キャノンII ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド仕様) 3番機 一般兵 ジム改(宇宙戦仕様) ブルパップ・マシンガン シールド(ジム寒冷地仕様) 4番機 一般兵 ジム改(宇宙戦仕様) ブルパップ・マシンガン シールド(ジム寒冷地仕様) 5番機 一般兵 ジム改(宇宙戦仕様) ブルパップ・マシンガン シールド(ジム寒冷地仕様) 艦長 グリーン・ワイアット バーミンガム 部隊名 観艦式防衛隊 出展 機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY ジオン軍 (両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 アナベル・ガトー(R,Ver.1) GP02A なし なし 2番機 カリウス リック・ドムII PT仕様 MMP-80マシンガン(後期型) なし 3番機 一般兵 リック・ドムII PT仕様 MMP-80マシンガン(後期型) なし 4番機 一般兵 ドラッツェ なし なし 5番機 一般兵 ドラッツェ なし なし 艦長 エギーユ・デラーズ グワデン 部隊名 観艦式襲撃隊 出展 機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY(第9話 ソロモンの悪夢)
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/58567.html
【検索用 とうやいもここはな 登録タグ 合と 合成音声】 + 目次 目次 製品概要 製品紹介 公式設定 関連タグ内の更新履歴 コメント 橙屋イモコ 橙屋コハナ 製品概要 製品名 橙屋イモコ・コハナ リリース 2009年1月13日 エンジン UTAU 言語 日本語 性別 男声(イモコ)/女声(コハナ) 音源提供者 そとしま 製品紹介 合成音声名:『橙屋イモコ・コハナ』(とうや いもこ こはな) g+10 (g-5~g+10くらい)にするとイモコ、g-20 (g-20~g-5くらい)にするとコハナになる。 現在は配布終了している。 公式設定 イモコ コハナ 種族 ヒトのかたちをしたなにか 年齢 たぶん20前後 身長 それほど大きくはない 小さい 体重 重くはない 軽い 髪色 橙 目の色 灰色 その他 芋声。下げすぎるとロボる。スーツ角眼鏡。短髪。手袋させようかどうか迷い中 偽ロリ。ワンピースっぽいなにか。癖付きのショート。 関連タグ内の更新履歴 ※「橙屋イモコ」タグ内で最近編集やコメントのあった記事を新しい方から10件表示しています。 UTAU s World 冬のUTAU箱 Dear you From U ※「橙屋コハナ」タグ内で最近編集やコメントのあった記事を新しい方から10件表示しています。 UTAU s World Merry X mas!! 冬のUTAU箱 Dear you From U 花祭り 宵祭り コメント 名前 コメント