約 441,885 件
https://w.atwiki.jp/ikuji_kakushitsu/pages/132.html
323 名前:名無しの心子知らず投稿日: 02/11/10 00 34 ID wMcVvmxn あれは約2年前の事。私が長男を出産し、退院後1週間もしないうちに トメはやって来た。 私は実父母と同居で(ダンナはマスオさん)、うちの両親が 「よかったら家に泊まりませんか?」なんて言うもんだから (両親は社交辞令のつもりで言ったらしいが)トメは真に受けて 「それではお言葉に甘えますぅ」・・・これが悪夢の始まり。 その時、私は乳首のコンディションが良くなくて、赤ちゃんに直接母乳が やれなかった時期。搾乳して必死であげてた。 なのにトメの「母乳はいつからあげられるの?」攻撃。おまけにトメは 孫とずーっと一緒にいたいのか、なかなか離れない。私1人で 別室で搾乳。しかもそれをトメが哺乳瓶であげてた。 産後間もない私は情緒不安定でボロボロ泣いてたよ。 トメが帰った後、ダンナもうちの両親も私に「悪い事した、ごめん」って 言ってくれたけど。今だから冷静に振り返られるけど、当時はホント 辛かった。そろそろ2人目が欲しいと思ってるんだけど、あんな事は 二度とゴメンだよ。 長文になってしまってスマソ。 次のお話→7-358
https://w.atwiki.jp/narikiriitatrpg/pages/738.html
名前 :園(その)・ヘリックス HN :変幻突破(シェイプシフター) 種族 :スライムと人間のハーフ 性別 :女性ベースの両性具有 年齢 :13歳 容姿 :紫のショートヘア、同色の寝惚けたような瞳、背は低く身体は軽い。ひんにy……スレンダー。 能力 :自身の身体を自在に変形・硬化・軟化させる能力、再生能力とその応用による身体の増大化 属性 :水 職業 :賞金稼ぎ・駆け出し博物学者 所属 :とくになし 装備 :身体の変形を阻害しないスクール水着のような服と、羽織る用のローブ 住居 :北区にある新規入植者向けの安物件(安普請) 弱点 :常識に欠け、ずれた感性は配慮しているはずなのに刺々しい言葉を生み出してしまう。 耳年増だが愛情と友情の区別が付ききっていない。 経歴 :【大融合】で世界に現れたスライム族と、人間の女性の娘。 スライムと人間と言うとareな関係を考えがちだが、彼女の両親は相思相愛の夫婦である。 自身もそれを変だと思うことはなく、ある所まで育ってきた。 然し同年代の子供との付き合いで自分の特殊性に気付くと、些かの劣等感を覚え スライムの特性を活かした冒険家、そして魔学者として身を立てる事を考えて今に至る。 備考 :有能を自負しているが、周囲の人間は言葉遊びか、背伸びしたい子供の微笑ましい発言と理解しているようだ。 事実、彼女の年齢は現代学生がチュウニ・シックネスを発症する頃と重なっている。 両親はアガルタの外の住民で、彼女の旅立ちをどう考えているかは不明。
https://w.atwiki.jp/nanaitatrp/pages/723.html
名前 :園(その)・ヘリックス HN :変幻突破(シェイプシフター) 種族 :スライムと人間のハーフ 性別 :女性ベースの両性具有 年齢 :13歳 容姿 :紫のショートヘア、同色の寝惚けたような瞳、背は低く身体は軽い。ひんにy……スレンダー。 能力 :自身の身体を自在に変形・硬化・軟化させる能力、再生能力とその応用による身体の増大化 属性 :水 職業 :賞金稼ぎ・駆け出し博物学者 所属 :とくになし 装備 :身体の変形を阻害しないスクール水着のような服と、羽織る用のローブ 住居 :北区にある新規入植者向けの安物件(安普請) 弱点 :常識に欠け、ずれた感性は配慮しているはずなのに刺々しい言葉を生み出してしまう。 耳年増だが愛情と友情の区別が付ききっていない。 経歴 :【大融合】で世界に現れたスライム族と、人間の女性の娘。 スライムと人間と言うとareな関係を考えがちだが、彼女の両親は相思相愛の夫婦である。 自身もそれを変だと思うことはなく、ある所まで育ってきた。 然し同年代の子供との付き合いで自分の特殊性に気付くと、些かの劣等感を覚え スライムの特性を活かした冒険家、そして魔学者として身を立てる事を考えて今に至る。 備考 :有能を自負しているが、周囲の人間は言葉遊びか、背伸びしたい子供の微笑ましい発言と理解しているようだ。 事実、彼女の年齢は現代学生がチュウニ・シックネスを発症する頃と重なっている。 両親はアガルタの外の住民で、彼女の旅立ちをどう考えているかは不明。
https://w.atwiki.jp/tohonktkt/pages/383.html
GM:ジルヴァ(本名:長柄銀)と、NPC:テツ(長柄鉄)の両親であり、施設:旅館「長柄屋」の経営者でもある。 長柄金太郎 http //www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium illust_id=7329122 ※イメージイラストはキャラのイメージにあったイラストを pixivから勝手に引用しているだけです。許可などを取っている訳でもないので 引用先のイラスト及び作者様に迷惑が掛からないようにお願いします 見るからに強そうなおっさんだが、実際強い。 この世の中に怖いものは妻の良子以外は無い、と言う程。 …らしい。 熊程度なら片手で一撃だとか、武装した軍勢に素手で勝利しただとか、 どこぞの神拳の継承者だとか、そんなとんでもない噂がまことしやかに流れている。 しかし実物は温和で心優しく、妻には頭が上がらず、 見た目に反してこまめでしかも人見知りのフシがある…などと 噂のような恐ろしさは感じられないが…? 長柄良子 http //www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium illust_id=3882007 ※イメージイラストはキャラのイメージにあったイラストを pixivから勝手に引用しているだけです。許可などを取っている訳でもないので 引用先のイラスト及び作者様に迷惑が掛からないようにお願いします ロリ妻。 見た目はとても幼く愛らしく、誰も何も言わなければ旅館の看板娘だと勘違いされるほど。 しかし彼女をよく知る人物に彼女の事を聞くと、その返答は様々ながら大抵は引きつった笑顔で答える。 何故か? それはひとえに、彼女の戦闘力の所為である。 拳ひとつで敵の頭蓋骨をいとも容易く砕き、腕を取れば2秒でへし折り、 怯む相手に容赦なく追撃を与え、一旦捕えれば殺人級のフィニッシュホールドの雨あられ。 本気の彼女と相対した者がひと睨みだけで失禁してしまったと言う逸話も。 娘のジルヴァいわく、 「お母さん怒らせたら体中から骨がなくなります… いや、比喩とか誇張とかでなく」 …と言う事らしい。
https://w.atwiki.jp/sazae_yaruo/pages/491.html
─ 、 / \ { \ \ . \ \ ゛ ゛. ヽ \ i _ -─≠ \ i ,...... ´─ .、 (゚ ) ヽ | (○ / 人 _ ! // ヽr‐ ‐ " ヽ` ′ . ´ i ( ` , //, / , | >- /イ)/, / / V( , ` ` ‐' / / . ベ,  ̄ `" / { / >‐ 、 _ _ ..... < _ ー ─ ‐ 、__´ 二>-´  ̄ ̄ ̄ / /‐ 、 `フ / ̄ヽ;イ _ / /ノヽ ) |´ ̄ ̄/´ ̄ ヽ i _ 冂冂 / `= '‐ ' i | |└‐┐ ( / ′ ! i | lニニ  ̄ / l | └─‐┘ / l ! l二l ′ ! | l二l/ / , .ゞ、_ _ _/ヾV { , ) )、 | | [l[l.ヘ| ` 「 ̄`ー ' |_| ー1 __ | ロ | ´. -‐ \ | | / ヽ | MAIN DATA NAME リリエンタール JOB 赤犬族長 AGE アルバ+? SEX 男 MIND SKILL 1つ目 2つ目 SUB DATA RACE 獣人 SOURCE リリエンタール(賢い犬リリエンタール) HOBBY 趣味 REMARKS 概要 アルバの結婚式に訪れた赤犬族の新族長。 ファンシーな見た目に反してベネットの両親一族を袋詰めにして殺戮した武闘派。 実は大将軍の位を狙っていたらしく、警戒したナナチによってベネットを利用する形で殺された。 リリエンタールが結婚式来たタイミングは部族内紛争の区切りがついたとはいえまだ安定しておらず、そのような状況下でやってきたあたり、帝国との関係を重視していた模様。 関連項目 ナナチナナチの征北大将軍の地位を狙っている。 ベネットベネットの両親はじめ主だった一族を大地を血で汚さない名誉ある方法(袋詰め)で処刑した。
https://w.atwiki.jp/puchidangerous/pages/176.html
加地旨のり子(かちうま のりこ) ■性別 女 ■学年 2年 ■所持武器 生き汚さ ■攻撃/防御/体力/精神/FS 攻撃力:13 防御力:6 体力:6 精神力:5 FS:0 ■FS名 恥 特殊能力『やったー! これで私も勝者陣営だー!』 タイプ:付与型 効果:陣営変更(味方→敵) 135 範囲+対象:自分自身 *0.75 時間:1ターン *1 非消費制約:最終ターンのみ *0.65 非消費制約:DP負け時のみ *0.85 消費制約:防御6消費 30 FS 0 発動率:74% 成功率:100% 能力原理 自陣営の敗色を悟るや否や、その場で敵陣営の軍門に下ろうとする。 これでキミも官軍だ! やったねのり子ちゃん! 完全服従の意を表すためにすっぽんぽんになるので、防御が下がる。 キャラクター説明 とにかく勝ち馬に乗るのが大好きな女の子。 そうやって数々の修羅場を生き抜いてきた。無論、これからもな! 特技は瞬間脱衣。一番の悩み事は熟睡できない体質(≒寝返りが多い)(うまいこと言った)。
https://w.atwiki.jp/otomadstar/pages/873.html
▽タグ一覧 料理下手 琴浦さん 赤髪 音MAD素材 ニコニコで【森谷ヒヨリ】タグを検索する 概要 『琴浦さん』の登場人物。 琴浦と真鍋のクラスメイト。 真鍋に想いを寄せているが、当の真鍋からは全く気にかけてもらえずにいる。 原作の両親は新興宗教「森谷教」の教祖。アニメ版では実家が空手道場「森谷道場」に変更されている。┌(^o^)┘モリ!┌(^o^)┘モリ! フグを食べたら死んでしまう
https://w.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/1610.html
其処には、ただ。硝子をモチーフとした絵が描かれている。 透明という虚無。何もない様ですら、絵で"描ききる"ことは出来る。 この硝子容器は――ルネ・ラリックがデザインしたものだろうか? 勿論、ラリックのデザインした硝子細工の実物を、私は見たことがない。けれど、それ こそ何かを描く為の資料は世の中には溢れているし。彼がフランス生まれのデザイナーで あることを考えると。……其処に惹かれたとするならば、彼女らしいといえば彼女らしい。 虚無。ひとつの虚無を現すのならば、それこそ私という存在そのものは『それにもっと もらしい』。本当に、もっともらしいことではないだろうか? 交通事故……か。彼が言っていた。雛苺の両親は、交通事故で亡くなったと。彼女の両 親が"そう"なったと言うのなら、それはすなわち。私の両親も、そうして失われていった ということになるのだろう。 私は多分、在ってはいけない存在なのではないかと、たまに思う。 けれど。その感情をかたちにしてしまったのならば――多分、それでおしまい。 大体が、おおまかに――"終わってしまう"から、私はそれを言葉にすることを、きっと しない。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3209.html
日常の中のサプライズ すずしい春の日々はあっという間にすぎ、暑い夏の真っ只中。 ずっしりと重い荷物を持ち、俺はうんざりしながら歩いていた。 みあげれば、今日も太陽が元気いっぱいに輝いている。 やれやれ。 ハレるのはかまわないが、気温だけはあげてくれるな。 ルパン三世が、太陽を盗んでくれないだろうか。 ヒートした頭で、そんなとりとめもないことを考えてみる。 のろのろと、ただ歩く。 きれいに晴れわたった空。 よるには、まだ遠い。 うだるような暑さは、まだまだ続く。 がくがくと足が崩れていきそうだ。 くちていく、俺の足……。 「こらぁ! シャキッとしなさい!」 俺の煮え立った思考を、こんな中でも元気いっぱいな団長様がさえぎった。 誰のせいでこうなったと思ってるんだ。 おまえも少しは荷物を持ってくれ。 「何言ってるの? 荷物持ちは、雑用係の仕事でしょ」 無慈悲な団長様は、俺の願いをばっさり却下した。 「僕が持ちましょうか?」 団長様の隣を歩いていた副団長殿が、そう申し出てくれたのだが、 「だめよ、古泉君。荷物持ちなんて副団長の仕事じゃないわ。雑用係を甘やかしちゃ駄目なんだから」 団長様が拒否権を発動した。 「はぁ。そうですか」 おい、古泉。おまえもそう簡単に納得するな。 苦行に耐えて歩く俺を置き去りにして、団長様と副団長殿は仲良く手をつないで歩いている。 そう。二人はつきあっているのだ。 いやはや、これには俺も驚いたね。初めて聞いたときは、驚愕のあまりあごが落ちるかと思ったほどだ。 この唯我独尊団長様に惚れるような男がこの世に存在していたという事実だけでも、この世の95%の人類は驚きおののくことだろう。 さらに、その付き合いが2ヶ月以上も継続しているとなれば、99.9%の人類にとって驚天動地の出来事に違いない。 恋愛感情は精神病だとかいってたヤツは、はて誰だったろうね? まあ、お相手が古泉だという点については、納得できないこともない。 あいつのお相手が務まるような男は、古泉ぐらいしかいないだろう。 なんだかんだいっても、古泉はあいつのよき理解者だからな。 果てしなく続くかと思われた苦行のすえ、何とか自宅までたどり着いた。 両手に山盛りの荷物、つまりは今夜の食材を、冷蔵庫に放り込む。 家には、三人のほかは誰もいない。 両親は、現在、海外にいってるからだ。おふくろが所属しているなんとか研究所が関係している国際なんとか学会とかいうのにおふくろが出席することになって、親父も会社を休みそれに付き合っているというわけだ。いまごろは仲良く海外デートを楽しんでいるころだろう。 「いいんでしょうか、僕までご相伴にお預かりしてしまって」 古泉が優等生的なセリフを述べる。 「全然、かまわないわよ!」 団長様がそう断言する。 こればかりは、俺も賛成だ。 「俺の両親も、古泉の御両親には世話になってるしな。これぐらいは、かまいやしねぇよ」 俺の両親と古泉の両親は、昔からの友人で、いろいろと世話になっていたらしいのは事実だった。 今も、古泉の父親と俺のおふくろは、同じ研究所に属している同僚だ。とはいっても、おふくろは在宅勤務だから、直接顔をあわすことはあまりないみたいだが。 「ボケッとしてないで、お茶でも出しなさい!」 団長様が家の中でも俺をこき使おうとする。 おまえには、年上を敬うという気持ちがないのかよ。 やれやれとボヤきながら、お茶を出したところで、来客があった。 「お邪魔する」 抑揚のない声で挨拶してきた人物は、両親の友人である長門有希さんだった。近くの図書館で司書を勤めている。 彼女は、俺の両親から、両親が不在中の俺たちの面倒を頼まれてくれていたのだ。 俺が出る前に、団長様が応対した。 「あっ、有希。待ちくたびれたわよ。さっさとあがってちょうだい」 妹よ。呼び捨てにするのはどうかと思うぞ。少しは年上を敬え。 俺のそんな願いもむなしく、我が妹は長門さんを台所まで引っ張っていった。 今夜の夕食の準備開始だ。 男どもは居間でテレビを見ながらだべっていた。 「ところで、今年の夏合宿の予定は順調にいっているのか?」 俺は、古泉にそう尋ねた。 「ええ。両親のつてで孤島の別荘を確保しました。あとは、どんなイベントを行なうか練っているところです。ハルカさんに満足していただける内容となると、いささか頭が痛いですが」 「あの団長様を満足させるとなれば、去年を上回るサプライズが必要だろうな。確かに頭を抱える問題かもしれん。俺個人としては、他の女性団員と仲良くなれるようなイベントが希望なのだが」 「考慮しておきましょう」 やがて、夕食ができあがった。 テーブルに並べられた夕食に、古泉は驚愕の表情だ。 まあ、無理もない。俺も、初めてのときは、唖然としたからな。 ボールのような食器に、文字通り山盛りのご飯。それにたっぷりのカレールーがかけられている。カレーの具材もたっぷりだ。 それに加えて、キャベツほかの野菜を山のように盛り合わせたサラダが一皿。 どう考えても過剰な分量だ。 「食べて」 長門さんに淡々と促され、みんなスプーンを手に取った。 古泉は、長門さんの食べっぷりに、再び驚愕していた。 長門さんは、あっという間に一皿目を平らげ、お代わりも既に半分が消化されていた。まもなく、三皿目にかかることだろう。 「古泉君。どうしたの? 遠慮せずにじゃんじゃん食べてちょうだい」 長門さんに勝るとも劣らない食欲の妹が、唖然としたままの古泉を促す。 「あっ、はい」 古泉には、一皿が限界だろうな。 長門さんといい、妹といい、その細い体のどこにそれだけの分量が収まるのか。不思議でならん。 妹は、長門さんから、おふくろと親父の昔話を聞き出していた。 俺も耳をそばだてる。妹以上に傍若無人な母上に対抗するためには、弱味を握っておきたいからな。 淡々と話す長門さんの話には、興味深いものがいくつかあった。 こうして、楽しい夕餉は続いていく。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3084.html
日常の中のサプライズ すずしい春の日々はあっという間にすぎ、暑い夏の真っ只中。 ずっしりと重い荷物を持ち、俺はうんざりしながら歩いていた。 みあげれば、今日も太陽が元気いっぱいに輝いている。 やれやれ。 ハレるのはかまわないが、気温だけはあげてくれるな。 ルパン三世が、太陽を盗んでくれないだろうか。 ヒートした頭で、そんなとりとめもないことを考えてみる。 のろのろと、ただ歩く。 きれいに晴れわたった空。 よるには、まだ遠い。 うだるような暑さは、まだまだ続く。 がくがくと足が崩れていきそうだ。 くちていく、俺の足……。 「こらぁ! シャキッとしなさい!」 俺の煮え立った思考を、こんな中でも元気いっぱいな団長様がさえぎった。 誰のせいでこうなったと思ってるんだ。 おまえも少しは荷物を持ってくれ。 「何言ってるの? 荷物持ちは、雑用係の仕事でしょ」 無慈悲な団長様は、俺の願いをばっさり却下した。 「僕が持ちましょうか?」 団長様の隣を歩いていた副団長殿が、そう申し出てくれたのだが、 「だめよ、古泉君。荷物持ちなんて副団長の仕事じゃないわ。雑用係を甘やかしちゃ駄目なんだから」 団長様が拒否権を発動した。 「はぁ。そうですか」 おい、古泉。おまえもそう簡単に納得するな。 苦行に耐えて歩く俺を置き去りにして、団長様と副団長殿は仲良く手をつないで歩いている。 そう。二人はつきあっているのだ。 いやはや、これには俺も驚いたね。初めて聞いたときは、驚愕のあまりあごが落ちるかと思ったほどだ。 この唯我独尊団長様に惚れるような男がこの世に存在していたという事実だけでも、この世の95%の人類は驚きおののくことだろう。 さらに、その付き合いが2ヶ月以上も継続しているとなれば、99.9%の人類にとって驚天動地の出来事に違いない。 恋愛感情は精神病だとかいってたヤツは、はて誰だったろうね? まあ、お相手が古泉だという点については、納得できないこともない。 あいつのお相手が務まるような男は、古泉ぐらいしかいないだろう。 なんだかんだいっても、古泉はあいつのよき理解者だからな。 果てしなく続くかと思われた苦行のすえ、何とか自宅までたどり着いた。 両手に山盛りの荷物、つまりは今夜の食材を、冷蔵庫に放り込む。 家には、三人のほかは誰もいない。 両親は、現在、海外にいってるからだ。おふくろが所属しているなんとか研究所が関係している国際なんとか学会とかいうのにおふくろが出席することになって、親父も会社を休みそれに付き合っているというわけだ。いまごろは仲良く海外デートを楽しんでいるころだろう。 「いいんでしょうか、僕までご相伴にお預かりしてしまって」 古泉が優等生的なセリフを述べる。 「全然、かまわないわよ!」 団長様がそう断言する。 こればかりは、俺も賛成だ。 「俺の両親も、古泉の御両親には世話になってるしな。これぐらいは、かまいやしねぇよ」 俺の両親と古泉の両親は、昔からの友人で、いろいろと世話になっていたらしいのは事実だった。 今も、古泉の父親と俺のおふくろは、同じ研究所に属している同僚だ。とはいっても、おふくろは在宅勤務だから、直接顔をあわすことはあまりないみたいだが。 「ボケッとしてないで、お茶でも出しなさい!」 団長様が家の中でも俺をこき使おうとする。 おまえには、年上を敬うという気持ちがないのかよ。 やれやれとボヤきながら、お茶を出したところで、来客があった。 「お邪魔する」 抑揚のない声で挨拶してきた人物は、両親の友人である長門有希さんだった。近くの図書館で司書を勤めている。 彼女は、俺の両親から、両親が不在中の俺たちの面倒を頼まれてくれていたのだ。 俺が出る前に、団長様が応対した。 「あっ、有希。待ちくたびれたわよ。さっさとあがってちょうだい」 妹よ。呼び捨てにするのはどうかと思うぞ。少しは年上を敬え。 俺のそんな願いもむなしく、我が妹は長門さんを台所まで引っ張っていった。 今夜の夕食の準備開始だ。 男どもは居間でテレビを見ながらだべっていた。 「ところで、今年の夏合宿の予定は順調にいっているのか?」 俺は、古泉にそう尋ねた。 「ええ。両親のつてで孤島の別荘を確保しました。あとは、どんなイベントを行なうか練っているところです。ハルカさんに満足していただける内容となると、いささか頭が痛いですが」 「あの団長様を満足させるとなれば、去年を上回るサプライズが必要だろうな。確かに頭を抱える問題かもしれん。俺個人としては、他の女性団員と仲良くなれるようなイベントが希望なのだが」 「考慮しておきましょう」 やがて、夕食ができあがった。 テーブルに並べられた夕食に、古泉は驚愕の表情だ。 まあ、無理もない。俺も、初めてのときは、唖然としたからな。 ボールのような食器に、文字通り山盛りのご飯。それにたっぷりのカレールーがかけられている。カレーの具材もたっぷりだ。 それに加えて、キャベツほかの野菜を山のように盛り合わせたサラダが一皿。 どう考えても過剰な分量だ。 「食べて」 長門さんに淡々と促され、みんなスプーンを手に取った。 古泉は、長門さんの食べっぷりに、再び驚愕していた。 長門さんは、あっという間に一皿目を平らげ、お代わりも既に半分が消化されていた。まもなく、三皿目にかかることだろう。 「古泉君。どうしたの? 遠慮せずにじゃんじゃん食べてちょうだい」 長門さんに勝るとも劣らない食欲の妹が、唖然としたままの古泉を促す。 「あっ、はい」 古泉には、一皿が限界だろうな。 長門さんといい、妹といい、その細い体のどこにそれだけの分量が収まるのか。不思議でならん。 妹は、長門さんから、おふくろと親父の昔話を聞き出していた。 俺も耳をそばだてる。妹以上に傍若無人な母上に対抗するためには、弱味を握っておきたいからな。 淡々と話す長門さんの話には、興味深いものがいくつかあった。 こうして、楽しい夕餉は続いていく。