約 2,764 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/16704.html
登録日:2010/12/29 Wed 19 49 51 更新日:2024/05/13 Mon 00 15 19 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 SAMURAI_DEEPER_KYO アホ毛 スケベ 主人公 剣聖 壬生京四郎 大甲子園 ←とは別 小西克幸 序盤は弱い 終盤は最強クラス 愛と平和の薬売り 薬売り どうしても… 守りたい女(ひと)がいる… SAMURAI DEEPER KYOに登場する超序盤の主人公 自称「愛と平和の薬売り」であり、頼りない優男。 外見的年齢は20歳くらい。短めでアホ毛が生えた黒髪と背中に背負った薬箱が特徴。 けっこうなスケベであり女湯を覗いたりエロい妄想をよくしている。 普段はおちゃらけた言動で頼り無いが時折凄まじい殺気を放つなど底知れない印象を与える。また、寂しげで儚い笑顔を浮かべることもある。 彼の売る薬はよく効く物もあるが稀に爆発したりもするちょっと危険な代物。 五尺の大太刀を持っているがボロ布で封印されており抜くことできない。京四郎的には「長い方がかっこいい」「秋には柿が採れて便利」らしく気に入っているようである。 実は過去に鬼眼の狂を倒し、狂の体を氷の中に、魂を自身の体に封印した張本人。 序盤で鬼眼の狂の人格が完全に表に出てきたために、出番が一気になくなる。 以下ネタバレ 神の一族とも言われる究極の種族であり、日本の歴史を操り操作してきた『壬生一族』の一員。 その中でも宇宙の理とも呼ばれる先代『紅の王』が自分の後継者候補として作った『紅十字の四守護士(レッドクロス・ナイツ)』の一人。背中に『聖なる紅十字』がある。 先代曰く「最高傑作」 剣聖と呼ばれる境地に達した『無明神風流』の使い手であり、『鬼眼の狂』の名を借り、千人斬りを成し得た男。 妖刀村正の一つ『紫微垣』の刀身を黒く染め上げた人物でもある。 相手を力任せになぎ払う狂の神風流とは異なり周囲の大気を穏やかに支配し相手に斬られたことすら気付かせない優しさと冷酷さを併せた『真の神風流』を使う。 狂と同じく『みずち』を始め四大奥義等の神風流の技は全て習得している。ただし、『黄龍』は使えない。 また、相手の力をいなして無効化する『陰の太刀』を使うため狂の四大奥義さえ通用しない。 『紅十字の守護士』であるため『紅き眼』や短時間なら『真の紅き眼』を使うことが可能。 ▼作中の活躍 序盤は鬼眼の狂に体を乗っ取られていたのでこれでもかというほど出番がない。 樹海編では、狂がピンチに(対織田信長等)なると狂を押しのけて出現しその剣で信長を追い詰めた。しかし、トラウマからトドメを刺せず再び狂に主導権を奪われる。 辰怜戦ではゆやの命を守るため肉体をシンクロさせ狂を助けたりした。 終盤には、鬼眼の狂の体に魂を移し、『紅の王』になることを決意する。 以下、衝撃のネタバレ ゆやの兄を殺した「背中にキズのある男」は京四郎である。 だが、これには訳がある。 元々、京四郎は偶然出会った朔夜や当代“紅の王”と一緒に遊んだりするようなごく普通の優しい少年だった。 しかし、『紅十字の四守護士』として先代の命令に従い、数え切れない命を奪っていく内にその優しさも影を潜め、青年になる頃には冷酷な殺人者と化していた。 そんな折、成長した朔夜と再会するが先代の打倒を目指した当代“紅の王”が脱走。 捕縛の為に再会した当代から彼も『紅十字の四守護士』の一人であることを聞かされ、望み通り刃に掛けるが京四郎は自分でも気付かない内に涙を流していた。 そしてそれを見た朔夜に連れられて壬生を抜け出すことになる。 ちなみに、京四郎によって斬られた当代はまだ死んでおらずその後現場に現れた先代にその血肉を吸収されて絶命していた。 壬生の外に出た京四郎は当初、格差によって苦しむ人々が居る人間の世界に対して否定的だった。 しかし、桜並木の下で出会った狂に興味を持ち交流を重ねる内に友情が芽生え、かつての無邪気で優しい性格を取り戻していった。薬屋の仕事を始めたのもこの頃であり街の人々にも慕われるようになっていた。 しかし、それも長くは続かなかった。 京四郎の前に唐突に現れたチンメイが「朔夜を殺そうとしている者がいる」と告げたのである。 朔夜を守りたかった京四郎は再び血を流すことを覚悟し朔夜を呼び出した相手を斬り捨てた。 だが、その相手は「壬生一族最大の秘密」を知ってしまった朔夜の実兄にしてゆやの義兄、椎名望だった。 全ては先代が「秘密」を守るための計画だったのである。 騙され利用されたと気付いた京四郎はチンメイに戦いを挑むが逃げられ、「“真の”壬生一族である狂の躯を奪い覚醒させれば先代を倒せる」と教えられる。 友情を育んだ狂にそんなことは出来ないと京四郎はその方法を拒否した。だが、朔夜と先代の心臓が同調していると知った狂が例え朔夜を救えないかもしれなくとも先代を倒すと言ったため対立する。 『死の病』に冒されながらもかつての殺人者として関ヶ原で狂と対決。紅き眼まで使い狂を倒したが命を奪うことは出来ず、狂の躯を樹海に魂を自身の中に押さえ込み封印。 紫微垣を村正に託して薬売りとして放浪を始める。 つまりここから本編に繋がった。 狂と信長の戦いにおいてゆやを救う代わりに先代と交わした約束通り狂の躯を奪って次代の紅の王になると発言した。だが、これは狂の敵になることで彼の力を引き出そうとしてのこと。 そして再び刃を交え“真の”紅き眼すら越え『黄龍』を会得した狂に希望を託し、土壇場で肉体を取り替えわざと敗北する。 本来の躯に戻り『死の病』によって肉体が崩壊し始めるが真の壬生一族として覚醒した狂の力で一命を取り留める。 全ての真相を知った狂に殴られ「血に汚れた自分は朔夜の傍に居ることは出来ない」と発言したが朔夜に「一緒にいて欲しい」と告げられ涙を流した。 そして、先代に捕まったゆやを救うため狂達と共に最終決戦に臨む。 『紅十字の四守護士』であるため先代の呪縛によって攻撃が出来ず、真の壬生一族の血肉を吸収され先代に取り込まれてしまう。 しかし先代の中に居た当代紅の王と、一緒に吸収され昔の記憶を取り戻したチンメイ達の助力によって先代から分離することに成功。自身の肉体に戻り間一髪狂に天狼を渡し勝利を呼んだ。 その後は朔夜と共に薬屋を始め、戻って来た狂やゆや達のよき友人としての道を歩んでいった。 ○余談 色々と設定が付け足された為か終盤は最強クラスでありながら序盤は普通の人間相手にもボコボコにされている。手加減していたにしてもさすがに弱過ぎる。 追記・修正をお願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ちんくしゃー -- 名無しさん (2015-10-09 13 19 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kensin/pages/27.html
緋村 剣心(ひむら けんしん) 生年月日:嘉永2年6月20日 身長:158cm(人斬り時:155cm・心太:125㎝) 体重:48kg(人斬り時:42㎏・心太:19㎏) 血液型:AB 星座:双子座 出身地:不明(関西?) 特技:口八丁 苦手なもの:薫の料理 人物像 短身痩躯で赤い髪の優男、左頬に大きな十字傷がある。元長州派維新志士だが、鳥羽・伏見の戦い後は全国を放浪する剣客「流浪人(るろうに)」として悠々と暮らしていた。明治11年、神谷活心流道場を訪れる。その後、黒笠事件・志々雄真実の乱など様々な事件を解決し、日本を影から護り続ける。後に神谷薫と結婚(再婚)し、息子の剣路をもうける。また、OVA星霜編ではその十数年後が描かれており、明治27年に日清戦争が勃発すると、陸軍卿・山縣有朋(史実ではこの当時既に無い職名であり、山縣は元老である)の依頼で中国に渡る。戦争終結後、日本に帰国する。この時の剣心は、飛天御剣流の反動から生じた不治の病(病状はペストや梅毒に似ている)に侵され、帰国の際は既に瀕死状態となって薫と再会するが、そのまま死亡したのかどうかは定かではない。 生来より争いごとを好まないが、戦国時代に端を発する古流剣術「飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)」の使い手で、ひとたび戦いとなれば「逆刃刀」という、峰と刃が逆転した刀で人智を越えた剣技を繰り出す。また原作終盤でいずれ自分が飛天御剣流を撃てなくなると知った際は、その前に幕末時代の宿敵である斎藤一との決着だけは果たしたいと呼び出した事がある。 流浪人になってからは自分のことを「拙者」と言い、語尾に「ござる」をつける口調をしているが、感情的になり我を忘れた時は普通に自分のことを「俺」と言う等、幕末時のしゃべり方に戻る(基本的に抜刀斎に立ち戻った時に使うが、京都編終盤以降は抜刀斎に立ち戻ってなくても激怒した時等に使う事があった。また、比古清十郎との再修業中は素で使っていた)。口癖は「おろ」で主に「え?」や「うわ!」などのかわりに使う。(使い方によって「おろろ~」などに変化する)意外にも(作者同様に)字が下手。 基本的に、女性には「~殿」と尊称で呼んでいる。唯一の例外は亡き妻である巴だが、薫の事も一度だけ呼び捨てで呼んだ事がある(ただし、薫はそれを聞いていない)。ちなみに抜刀斎時代は女性にさん付けする事もあった。 年齢は満年齢で28歳→(京都編で誕生日を迎えているので)29歳(数え年では30歳。本編終了時は誕生日の計算も入れて満年齢で33歳)だが、そうとは思えないほど若々しい。女性的な体格(身長158cm・体重48kg)もその要因の一つと思われる(作者が親しみやすさと、戦う時とのギャップをつけるためにそうしたと述べている)。尚、本作では基本的に登場人物の年齢は数え年で表記されているが、剣心だけは満年齢で歳を数えている。これは「少年誌の主人公の年齢が30代なのはマズイ」という作者の考えによるものである(但し、ドラゴンボールの孫悟空やこちら葛飾区亀有公園前派出所の両津勘吉といった前例は存在する)。尤も、後に作者は剣心について、「標準的な少年誌の主人公像とはかけ離れすぎ」と述べてる。 人斬りという明治維新の暗部(活動の後半は志々雄が暗殺家業を引き受けていたが)を良く知る人間でありながら、その人柄からか山縣有朋ら長州派維新志士の多くから(大久保利通のような薩摩派の維新志士からも)未だに強い信頼を寄せられており、剣心がその気になれば陸軍の将軍になる事や、財政界の長州派権力を動かす事すら出来る事が蒼紫や谷十三郎の口から語られている(剣心自身もそれを自覚しているようである)。また、その戦闘力は軍の一個大隊をもしのぐ。 また、山縣有朋から実際に帝国陸軍の大幹部に誘われた事もある。尤も、彼を「人斬り」と蔑む維新志士も多く、また彼の口から維新の暗部が漏れる事を恐れた一部の維新志士(本編中は明かされていないが剣心秘伝にて井上馨説が挙げられ、作者も否定していない)により、暗殺組織に命を狙われた事がある。 完全版の再筆では後ろ髪が短くなり(明治15年の後ろ髪を切った剣心に近い)、細めの2本に束ねている。十字傷は巴に付けられた横傷が長くなり、『武装錬金』の津村斗貴子の一文字傷に近いデザインになった。服装は多少洋風。 過去(幼少期~人斬り抜刀斎) 幼名は心太(しんた)。巴と共に夫婦として暮らしていた頃は検心(追憶編には『剣心』という名前は出てこない)という偽名で、薬屋を営んでいた。緋村の姓はいつ名付けられたのかは不明だが、維新志士としての活動中は既にその姓を名乗っていた。 幼少期に山賊に襲われたところを比古清十郎に助けてもらい、身寄りが無くなったところを彼に引き取られた。そのときに剣客に相応しい名ということでつけられたのが剣心である。彼の下で飛天御剣流を習うも途中で袂を分かち、動乱の京都へ向かう。なお、彼の小柄な体躯がこの幼少期からの修行によるものなのかは不明(比古曰く、餓えの余りワライタケを食べた事があるらしいので、あまり良い食べ物を食べられなかったとも考えられる)。14歳の頃、奇兵隊の試験において、桂小五郎・高杉晋作の前で丸太を一刀両断させた実力を買われ、桂の命令で「人斬り」となる。以降幕末の京都で暗躍、その強さと冷徹さから「人斬り抜刀斎」と恐れられるようになる。しかし、段々「人々を守りたい」という理想と「人斬り」という現実の自分の姿に激しい落差を感じ始め、精神が不安定になっていくが、雪代巴との出会いと交流で次第に心の平安を得るようになる。そして、行きがかり上とはいえ彼女と結婚をし、共に生活をする事で自分が守りたかったものが何なのかをはっきり掴む。しかし、誤って巴を斬殺してしまったこと、自分が巴の許婚を殺して彼女の運命を狂わせた事を知り、心に深い傷を負う。その後は桂の命令で「遊撃剣士」として働くようになるが、この時『新時代がきたら二度と人を殺めない』と誓う。鳥羽伏見の戦い後は、流浪人となり、「緋村剣心」として、放浪の旅をしながら人々を守る為に剣を振るう。明治に入り、十年後、神谷薫と出会い、神谷活心流道場で暮らし始める。それまでの彼の足取りは会津戦争に遭遇した事、西南戦争は近くで見守っていた事、明治10年に一度東京に訪れていた事が剣心秘伝や読切版で明かされている。 完全版15巻にて「緋村剣心」とは別に、維新志士「人斬り抜刀斎」として再び表紙を飾っている。再筆では人斬り時代は髪を黒く染め(地毛で活動するようになったのは遊撃剣士になってから)、新井赤空作初期型殺人奇剣「全刃刀」(峰と鍔にも刃がある)を使うとされている。なお、再筆版の剣心同様、後ろ髪は二本でまとめている(束ね方は異なる)。また目つきが相当に悪くなっている。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/22790.html
登録日:2010/11/22 Mon 16 49 25 更新日:2021/06/14 Mon 18 20 00 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 ninetail エロゲー カードバトル ゲーム マシーナ・サーガ 天ツ風〜傀儡陣風帖〜 忍者 燃えゲー 逆再生 逆再生←忍者だから NineTail第二作目でマシーナクロニクル第四作目 2008年8月29日に発売され、2010年8月27日に実質的な廉価版であるWindows7対応版が発売された。 前作の機械仕掛けのイヴの予想以上の反響を受けて、その声に応じて制作されたゲーム 一応は忍者モノだが、ほとんど能力バトル系 特に後半からはそれが謙虚に表れる。 今作は前作とは売って変わって終始シリアスな話で、凌辱要素も強め。割りと珍しい獸姦もある。 そして、前作の一番の売りだったカードゲーム要素も強化され、更にやり込み要素も上がった。 そのゲーム性の高さから、2008年度の美少女ゲームアワードプログラム賞「銀賞」を受賞 また、演出にもかなり力が入っており、遠近法も駆使されたカットイン、やたら動く立ち絵等々エロゲーの中でも特にレベルが高い。 しかし、異常に長くて中弛みが否めないストーリーと、やはり同人レベルと酷評される作画から総合的な評価は微妙。 この二つを許せるかで評価が分かれる。 後、OPムービーが『逆』再生と面白い仕様になっている。 あらすじ 泰平を迎えた世で、東間国城主が急死する。忘れ形見の紗代姫は事の察し、真相を探るため東間国を狙う隣国「浅賀国」への調査を、代々仕える忍び『霞谷衆の矢代陣馬』に命じるが、直後、浅賀の放った忍集団『冥極党』の襲撃により霞谷の里は壊滅してしまう……。 生き残った仲間を集め、強大な敵・浅賀と外法妖術を極めた冥極党を倒すために、陣馬は、静かに暗闘を始めるのだった。 キャラクター説明 ※主人公のみカードバトルのみパートボイスで後はフルボイス仕様 〇メインキャラクター ◆矢代陣馬 声:水上圭 通称『韋駄天の陣馬』 今作の主人公 忍者でありながらも仲間を思いやる優しさを持つ。 一時的に身体能力を上げる『韋駄天』の使い手 前作の主人公がアレ過ぎたので、徹底的にカッコよくなり、2008年度のエロゲ主人公の中でも屈指のカッコよさを誇る良主人公 しかし、下半身には正直で文字通りエロに命をかける姿から、ユーザーだけでなくスタッフからも「ちんま様」と呼ばれている。 まぁ、エロゲだから仕方ない。 ◆室鷲那爪 声:風音 通称『殺弦術の那爪』 幻左衛門の一人娘でちんま様の許嫁 鉄すら断ち切る糸を操る『殺弦術』で戦う。 メインヒロインだけど、人気も出番もシナリオも恵まれない可哀想な子。 ◆水無月夕凪 声:かわしまりの 通称『水鏡の夕凪』 水の幻惑術や薬に長けた上忍でちんま様に絶対の忠誠を誓っている。しかし、序盤で悪堕ちする。 術の関係とはいえ全裸になったりとエロい姉ちゃん。 後、レイープするとチ〇コが潰されるという恐ろしい機能付きの名器の持ち主。 ◆九鬼朱火 声:みる 通称『遠当ての朱火』 ロリ体系な為か純粋な戦闘能力は低いが、銃火器の扱いに長け、体系を逆手に取った接近戦も得意。 また、覚醒すると某ゴルゴ並の射撃が出来る。しかし、年並みにヘタレる場面も多い。 銃火器の研究をしている時は部屋がゴミ屋敷と化す。 序盤では色々あって敵対していた。 声優は あ の みるさんなのでその破壊力は凄まじい。 人気投票はメインヒロインを差し置いて堂々の一位に輝いた ◆望月紗代 声:芹園みや 望月家現当主であり、ちんま様の主君。 父の急逝によって家督を受け継ぎ、国の為に奔走する。国と民を愛し誰からも慕われるが、それ故に内部紛争も絶えない。 ちんま様の外法を抑える為に血と唇を捧げた。 ロリ担当 〇サブキャラクター ▽霞谷衆 ◆近藤喜兵太 声:水上圭 諜報や補給といった裏方の仕事をする忍者『陽忍』のまとめ役。 戦闘能力自体は高く無いが、逃げ足とタフさわかなりのもの。 いつも笑っている。 因みに、前作機械仕掛けのイヴの近藤家の子孫 ◆室鷲幻左衛門 声:伝ェ門 霞谷衆の頭領 かつては『戦鬼』と恐れられる程の実力を持ち、現在では盲目で引退しながらも、素手で武器持ちの上忍を瞬殺する程の実力を持つ。 行方不明と思われていたが… ◆九鬼朱丸 声:藤田恵一 朱火の父親。 ちんま様曰く、あの娘にしてこの親ありと言う人物。 ▽望月家 ◆穴井半兵衛 声:藤田恵一 ◆百沢弥七郎 声:伝ェ門 ◆松鯉上太夫 声:錫宮那由太 ▽冥極党 ◆白夜 声:深井晴花 冥極党外法七人衆筆頭『黄泉傀儡の白夜』 全ての元凶であり、古今東西のあらゆる外法が使える巫女。普段は姿を隠しているが、どう見てもバレバレ。 能力は死人の操作 序盤で死にかけたちんま様に外法を植え付け、ついでにセクースする。 声優の演技の凄まじさに定評のある人。棒読みの下忍達にも爪の垢を煎じて飲ませたい。 ◆林崎翠蓮 声:榎津まお 冥極党外法七人衆序列二位『深緑の翠蓮』 このゲームの数少ない常識人だが、それ故空気化しやすい可哀想な人。 出るゲームを間違えた人その1 ◆弥勒影斎 声:平野響子 冥極党外法七人衆序列三位『式影の弥勒』 あらゆる意味で作中随一のチート野郎 ◆敷浪道眼 声:錫宮那由太 冥極党外法七人衆序列四位『魔眼の道眼』 眼・幻惑術での撹乱戦を得意とする優男。 かなりプライドが高くナルシストでオシャレさん。 『かはは』という独特な笑い方が特徴 男性人気投票ではちんま様を差し置いてのまさかの一位 ◆業鬼 声:星一人 冥極党外法七人衆序列五位『蟲飼いの業鬼』 見た目は虚無僧だが、その正体は体内に無数の蟲を飼っている。 攻撃よりも防御な特化した能力のため、かなりしぶとい。 出るゲームを間違えた人その2 ◆刑部破軍 声:星一人 冥極党外法七人衆序列六位『剛身の破軍』 元は山賊の大将だったが、白夜に誘われて冥極党に入った。 女は犯す、男は殺すをモットーの清々しい程の外道。 とにかくデカイ体と体を鉄にする『剛身の術』で肉弾戦を主とする。脳筋に見えて割りと頭が良い。 初っぱなから死亡フラグ・かませ犬全開の癖に終盤まで残って活躍する程しぶとい。 良い意味でユーザーを裏切りまくった凄い人。 ◆深鷺 声:咲ゆたか 冥極党外法七人衆序列七位『獣群の深鷺』 見た目は犬耳ヘアーのロリだが、獣と意思を通わせる事ができ、獣との連携を生かした戦いをする。 かつては親に捨てられ、強靭な生命力で生き延びた野生児で、自らを救った白夜に忠誠を誓っている。 ◆黒雷 深鷺の従えている犬の中でも一際大きく、彼女が最も信頼している黒犬。 深鷺とは異種間恋愛中 ◆さくら 声:みわ梢子 山賊に襲われた村の唯一の生存者で、自分を救ってくれたちんま様を慕う。 サブヒロイン的ポジションの娘に見えたが… 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki6_byakumu/pages/524.html
エルンスト=ゲハイムニス(Ernst=Geheimnis) 一人称:僕 二人称:君、貴方 年齢:30台後半 作者:坂凪 優男。風体だけでなく態度も飄々としているので余計に(物理的に)軽い印象を受ける。 眼鏡に張ってつけたような軽い笑み。口八丁手八丁で人を動かして利を得るタイプ。 オメガ時代の遺産の修繕・メンテナンス等を引き受けるゲハイムニス商会のホープ(社員1名)。 かの時代の遺産をこの時代にも、をモットーに設計図が手に入れば量産も試み、幾つかを販売している。 果てしなく儲からないが、当人はそれで良いのだという。商売はあくまでそれを必要とする人がいるから商っているだか、という。 故にメンテナンスは安価――尤も、その遺産のデータ取得はするが――だが、量産品は総じて高い。ぜんぜん売れてない。 自身もトレジャーハンターで、同時代の遺跡をメインにハントする。 デルティアに居を構えてはいるが、終わりなき迷宮をはじめ各地の遺跡にちょくちょくダイブする為に留守にしがちである。 留守のときは娘のエルネスティーネ(Ernestine)が応対する。 何故か運動能力は高い。イ○ディー。 腰に提げたM712、背に負ったコメットライン共に遺産兵器。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ エルンスト=ゲハイムニス エルンスト, えるんすと, 男性, 人間, AAAA, 150 特殊能力なし 128, 144, 146, 146, 185, 162, 強気 精神, 60, 努力, 1, 足かせ, 6, 熱血, 13, 集中, 22, 挑発, 29, 魂, 42 ORI_ErnstGeheimnis.bmp, -.mid エルンスト=ゲハイムニス エルンスト=ゲハイムニス, (人間(エルンスト専用)), 1, 2 陸, 4, M, 4000, 160 特殊能力 性別=男性 有効=非表示 万 変形=狙撃体勢 エルンスト=ゲハイムニス(狙撃) 3400, 130, 700, 90 BACA, -.bmp G712改, 1200, 1, 4, -10, 10, -, -, AAAA, +0, 銃共L1 水平斉射, 1300, 2, 2, -15, 1, -, 110, AAAA, -10, 銃共L1M扇L3 === 自銃給弾, 装填="M712" 装填="水平射撃", 0, 5, -, -, 脱L1 魔導給弾機, 装填=銃, 1, 5, 10, 110, 援脱 エルンスト=ゲハイムニス(狙撃) エルンスト=ゲハイムニス, (人間(エルンスト専用)), 1, 2 陸, 0, M, 4000, 160 特殊能力 性別=男性 有効=非表示 万 回避強化Lv-8=非表示 変形=臨戦体勢 エルンスト=ゲハイムニス 3400, 130, 700, 90 BACA, -.bmp ブリット『光帝』, 0, 3, 5, +15, 2, 20, -, AAAA, +15, 銃M投L1盲 魔杖コメットライン, 1400, 3, 5, +0, 10, 10, -, AAAA, +5, 銃攻 ブリット『隕石一閃』, 1700, 4, 6, +0, 3, 40, 120, AAAA, +0, 銃攻 エルンスト=ゲハイムニス 回避, 遅い! 回避, まあ、問題ありませんね 回避, 攻撃の仕方がなっちゃいませんねぇ 回避, 遺跡の罠に比べればどうということはありませんし 回避, ふぅ、まったく。.どうして僕の周りにはこうも危険が集まるか…… 回避, もう少し機知を使うべきだとは思いますよ? 回避, エスプリが足りませんねぇ、全く 回避, それが当たってたら今頃とっくに墓の下です 回避, おっと、危ない。.当たったらどうなるかわからないわけじゃあるまいに 回避, 別段デスクワーク専業だなんて、.一度も言った覚えがないんですけどね 回避, どんな得物も振り回してるだけではねぇ、.さしずめ宝の持ち腐れというところでしょうか ダメージ小, 攻撃の仕方がなっちゃいませんねぇ ダメージ小, ダメージ軽微、問題なしですね ダメージ小, 痛い…… こともなくはないです ダメージ小, それで満足していただきたいものですが…… ダメージ小, 敵に回すには…… 良心が咎めますね ダメージ小, まぁこういうこともたまにはあるかと ダメージ小, そう簡単に事が運べば世界は楽ですなぁ ダメージ小, 微妙な手応え…… 力不足というべきでしょうか ダメージ小, おっとっと、足元不注意 ダメージ小, つぅ、少々油断しちゃいましたか ダメージ中, これはこれは…… ダメージ中, 長引くと不利ですねぇ…… ダメージ中, ぐぁっ、これほどとは…… ダメージ中, 僕は善良な研究者なんですから、手加減の一つでもしてほしいものです ダメージ中, これはご挨拶…….見た目通りか弱いんで、勘弁願いたいですね ダメージ中, 油断大敵ですねぇ、ここでこう出るとは ダメージ中, 治療費もバカになりませんのに ダメージ中, まったくもって厳しい話…….……領収書は、出ませんよねぇ ダメージ大, これは……! ダメージ大, 拙いですよ…… ダメージ大, 寄られすぎましたか……! ダメージ大, ちょっと油断しすぎましたねぇ ダメージ大, 心配すべきは明日の自分、と…… ダメージ大, こりゃ明日は店を開けられないかな ダメージ大, ぐぅっ……!?.敵ながら天晴というか何というか ダメージ大, かなりに処置なしのこの状況、.ここから生き延びるには……? ダメージ大, どんな怪物よりも、人間が一番怖い…….……って誰のセリフでしたっけね 破壊, うわーもうだめだー 破壊, とっとと退散致しましょう 破壊, 弾が、僕の弾がぁー ……というコトで退散です、か 破壊, 僕の日記はここで終わっていた……と 破壊, ゲハイムニス商会、当分休業かな 破壊, ティーネ、しばらく店を頼みます…… 射程外, 姑息ですねぇ 射程外, ちぃ、弾切れですか 射程外, 射程の穴から来るとは、いやはや 射程外, いい判断です、ですが次はそうは行きません! 射程外, こちらの射程が届かない?.なるほど、そう来ましたか 射程外, 残弾チェックを怠ってましたね…… 射程外, どこに隠れたものやら…….まったく、こいつは骨が折れそうだ 攻撃, そこ! 攻撃, 見え見えですよ! 攻撃, 僕は脆弱な一般市民ですから……っと! 攻撃, 鼻の穴をもう一つ位増やした方が御洒落ですよ……っと! 攻撃, では行きますよ、覚悟はいいですか? 攻撃, これならばお気に召してもらえますかね 攻撃, 発掘された兵器の力をお見せしましょうかね 攻撃, 僕の得物は凶暴ですよっ……なんてね 攻撃, 逃げられると思っちゃいけませんね 攻撃, こんなこともあろうかと…….って別に大した物でもないんですが 変形(エルンスト=ゲハイムニス(狙撃)), では、狙いましょう ブリット『光帝』, 光帝、装填……! ブリット『光帝』, 貴方にふさわしいブリットはこれです! ブリット『光帝』, 弾切れが心配なんですが、四の五の言っている余裕はなさそうですねぇ 魔杖コメットライン, 見え見えですよ 魔杖コメットライン, 逃れられると思っていたのですか? 魔杖コメットライン, 何だかんだと言っても遺産兵器ですからねぇ、コレ ブリット『隕石一閃』, シュート! ブリット『隕石一閃』, 落ちろ一撃、という奴です! ブリット『隕石一閃』, 超長距離の一撃、喰らいなさい! 自銃装填, ああ、弾の無駄遣いですねぇ…… 自銃装填, この銃、弾の消費が馬鹿になりませんから 魔導給弾機, 自動的に弾種を判別・生成し装填するシステムらしいのですが、試してみましょうか 魔導給弾機, これも過去の遺産なのですが、使い勝手はまだいい方ですよねぇ
https://w.atwiki.jp/orisuta/pages/1308.html
オリジナルスタンド図鑑No.5411~5420 ■ No.5421 【案師】 ID fummKdoh0 【絵師】 ID RorxR44l0 【絵師】 ID gGAJ6/Yw0 【スタンド名】 不敗の腐敗 (アンビーティン・ロッテン) 【本体】 セーラー服を着たごく普通の女の子 【タイプ】 近距離 / 物質同化型 【特徴】 包帯を巻いたミイラ 【能力】 触ったものを腐らす。どの程度腐らすかは調節可能。元に戻すこともできる。 破壊力-C スピード-D 射程距離-D 持続力-B 精密動作性-A 成長性-D 【能力射程】 D ■ No.5422 【案師】 ID k0+LM4eL0 【絵師】 ID 6lauoHLu0 【絵師】 ID UYXOSqXA0 【スタンド名】 クリスタル・カントリー 【本体】 いつも麦わら帽子を被っている少女。 帽子はとても大事なものらしく、触ろうとしただけで怒る。 【タイプ】 遠隔操作型 【特徴】 額、肩、拳にクリスタルがはめ込まれた人型 【能力】 自身の姿を透明にし、更に、その「像」を他の場所に発生させる能力。 このスタンドは、自身の周囲の電磁波を屈折させることで、 自身の姿を他人に見られないようにすることができる。 また、自分から他人をみることは可能である。 更に、屈折させた光を他の場所に投影することで、「立体映像」を発生させることができる。 電磁波は可視光線だけでなく、赤外線や紫外線などを屈折させることも可能で、 熱センサーなどにも映らない。 また、像は一つだけでなく、光を「複数に」屈折させることで数を増やすこともできる。 ただし、この場合一つの時よりも像は薄いものになり、少し透けて見えるようになる。 破壊力-C スピード‐C 射程距離‐C 持続力‐D 精密動作性‐C 成長性‐A 【能力射程】 20m ■ No.5423 【案師】 ID osCIgDE00 【絵師】 ID Q+DcrUoiO 【スタンド名】 ウィッチ・ハント 【本体】 科学オタクの小学生。11歳。 【タイプ】 近距離型 【特徴】 テンプレ的な「超能力者」風のデザイン。某エスパー系ポケモンに似ていなくもないような。 【能力】 非科学を排斥する。 本体の視界内から、非科学的な事象を排斥する。 幽霊やUFOや超能力などが、発生しないか、発生しても視界の外に一瞬で弾き出される。 能力の性質上、『ウィッチ・ハント』自身は本体の視界内に入れない。 本体の視界外で活動するスタンドではあるが、スタンドに視力はない。 破壊力-A スピード-C 射程距離-E 持続力-A 精密動作性-E 成長性-E ■ No.5424 【案師】 ID xm9hDKz00 【絵師】 ID RorxR44l0 【スタンド名】 アンビエント 【本体】 SPW財団管轄のスタンド研究機関所属の男 人工スタンド顕現実験サンプルとして、複数の人格を植え付けられている。 そのため精神的に非常に脆く時折発狂する 【タイプ】 自動操縦型 【特徴】 ひょろ長い腕と、時計の針のような一本脚を持つ亜人型スタンド。 脚の先から少し上が球状になっており、神秘性が高い 【能力】 周囲の環境を激変させ、その環境に適応しようとした生物を攻撃する どのような環境にも変更させることができ、 高温、低温、高湿、低湿さらには放射能汚染にまで対応している このスタンド能力で作られた環境は能力射程外に干渉することはない このスタンド自体は、本体が死なない限りあらゆる環境に対応するため無敵 破壊力-B スピード-B 射程距離-A 持続力-A 精密動作性-E 成長性-E 【能力射程】 約80m ■ No.5425 【案師】 ID ScR16wZ70 【絵師】 ID Q+DcrUoiO 【スタンド名】 ドウェラー・イン・ダークネス 【本体】 ニタニタ笑う這い寄る狂気 【タイプ】 遠隔操作型 【特徴】 顔のない黒い悪霊 【能力】 殺意を「矢」に変える能力 「矢」は殺意を向けられた相手に刺さる 弱い殺意ならばチクッとした痛みで済むが、強い殺意なら致命傷レベルの殺傷力となる 「誰でもいいから殺したい」等という行き場のない殺意で作られた矢は適当な場所へ飛んでいく 破壊力-E スピード-E 射程距離-A 持続力-C 精密動作性-A 成長性-C 【能力射程】 C ■ No.5426 【案師】 ID ICr3+EtW0 【絵師】 ID PveMdmvv0 【スタンド名】 エレクトリック・キセル 【本体】 芸者に憧れるアメリカの女子高生 【タイプ】 装備型 【特徴】 やたらと細長いキセル。1mくらいある。 【能力】 本体が煙を吸い、それを吐き出すと、その煙はプラズマとなる。 プラズマは触れると熱いし、ビリビリといった電気的な刺激がする。 破壊力-B スピード‐C 射程距離-B 持続力‐D 精密動作性‐C 成長性‐C ■ No.5427 【案師】 ID XunsaMvpo 【絵師】 ID lRR7X2gSO 【絵師】 ID lRR7X2gSO 【スタンド名】 苦労黒猫 (トラブル・キャット) 【本体】 おかっぱロングの根暗な女の子 【タイプ】 近距離 / 人物型 【特徴】 手足が猫で、2足歩行の獣人。真っ黒で尻尾が二又、目は黄色。 【能力】 猫のような身体能力を手に入れることができる。 (嗅覚・聴覚がするどくなる、素早く動ける、高いところからジャンプできる、 爪でひっかくことができるなど) 破壊力-B スピード-A 射程距離-C 持続力-C 精密動作性-A 成長性-E 【能力射程】 C ■ No.5428 【案師】 ID DmZ7RJ+h0 【絵師】 ID wRLPxACs0 【スタンド名】 ヒム・オブ・ラブ 【本体】 誰からも愛されなかった男。偽りの愛に癒される 【タイプ】 遠隔操作型 【特徴】 弓矢を持つ小悪魔 【能力】 「略奪愛」の能力 他人の愛を自らのものにすることが出来る 「愛情」を誰かに与えている向けている状態の人に矢を射ることが能力の発動条件となる 恋人・親・子等、特定の人へ向けた「愛情」を本体は得ることができる 同じ対象へ再度能力を行使することはできない 破壊力-なし スピード-E 射程距離-B 持続力-12時間 精密動作性-B 成長性-E ■ No.5429 【案師】 ID y784VWi80 【絵師】 ID RmwWpBCPo 【スタンド名】 レガート・ベル 【本体】 教会のシスター 【特徴】 女天使の姿 右手にベルを持っている 【能力】 鈴の音を聞いた生物の痛覚をなくす 破壊力-E スピード-C 射程距離-A 持続力-C 精密動作性-B 成長性-C ■ No.5430 【案師】 ID 0B0LZ3b60 【絵師】 ID Jcjo/ebf0 【絵師】 ID ysuhtFCSO 【スタンド名】 キス・オブ・ザ・ドラゴン 【本体】 細身の優男 【タイプ】 近距離型 【特徴】 龍をモチーフとしたスタンド 【能力】 殴った部分に、このスタンドにとっての「急所」を作り出す。 もう一度このスタンドが「急所」を攻撃すれば、大ダメージを与えることができる。 飽くまでもこのスタンドにとっての急所であるため、 このスタンド以外が「急所」を攻撃しても、ダメージは変わらない。 破壊力-E スピード-C 射程距離-E 持続力-C 精密動作性-A 成長性-C オリジナルスタンド図鑑No.5431~5440 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ ルールブック ] [ 削除ガイドライン ] [ よくある質問 ] [ 管理人へ連絡 ]
https://w.atwiki.jp/taigamonogatari/pages/1189.html
突発第319回「ガセネタをかき集めた日」 日時 2012年2月24日(金) 22 00~翌3 30 使用ルール 装備ルール+隊列三列 概要 実は最近見つかった遺跡がありまして、古代の魔術師の隠れ家かもしれないんです!探索してください!※ランダムダンジョンです みどころ ・カオス メンバー GM みふね◆mlFisQKqR. 参加者 フェルナンド かもの セドウ peta ◆7pC5Lxy.C2 コーエン HKS ◆2/9FifD5Tc ロイファー Joss ◆D04V/hGKfE ローズ u ログ 表ログ (1) 名簿 フェルナンド +設定 名前 フェルナンド Fernando PL かもの 年齢 19 性別 男 職業 神官 人種 エルフ 能力値 武勇 機敏 精神 備考 基本値 2 2 5 攻撃力 2 2 6 魔法属性 風・地 防御力 3 3 6 防御/打+2・射+1 HP 20 スキル 常備 自己犠牲 消費 不屈 治癒魔法 経験点 0 参加回 無し 装備品 武器 賢者の子杖 (15000) *知識判定:達成値+2 *弱点看破 盾 獣の盾 (10000) *防御/打+2・射+1 鎧 神官のローブ (7500) *治癒魔法+1 装飾品 技能書 アルソンの自叙伝 (10000) 所持品 非消費 兄の形見 消耗品 ロープ(10/10) マトック(10/10) フック フレーバー 無し 記念品 無し 所持金 6000 NPC利用 可 むしろ使ってください(笑) 二次創作 可 外見 中肉中背で耳は尖っている。撫で肩のせいで優男に見えるのを気にして、スポーツ刈りのような短い髪型をしているがあまり似合っていない。 口調 一人称 俺 三人称 ~さんが基本 備考 二人称はアンタ、など 性格 明るく人懐っこいがお調子者。楽天的で考える前に行動する。楽しい事が大好きで神官見習いなのによく遊び、よく食べる。仲間想いの面があり、仲間が傷つくのを見るのが嫌い。鹿が大好き。鹿を見るとテンションが上がる。 セドウ +設定 名前:セドウ 性別:男 年齢:27 職業:闘士(自由振り分け) 人種:東夷 能力値:武機精 備考 基本値: 7 1 1 攻撃力: 9 1 1 / 総合攻撃判定+3 鉄腕含む 防御力: 9 1 1 / 総合防御判定-2 スキル: 常備 鉄腕 消費 必殺技 カウンター 急所狙い 不屈 波動拳 徹し カウンター強化 装備品 赤い前掛け(ユニーク) 鎧 2/0/0 ※売れない 総合攻撃判定+3 総合防御判定-2。素肌にこれを着るのが礼儀。 技能書 「肉体言語学」 「練気法」 「柳の秘術」 消耗品 ●@オローリオの札(2/2) 防御/火+2 怪しい果物 美味しい料理に使用可能 使用した料理を食べると直後の戦闘時3 ターンの間のみ全攻撃値に+1全防御値-1 売れない 持ち物 世界怪物図鑑 第二版 褌@日輪国の服 所持金20225G 経験点0点 15点+GM5点 英雄点8点 外見 黒髪、色黒、白 ↓ 白が赤になりました 設定 自分の拳がどこまで通用するか日輪国をさすらっていたが 道に迷ってホームにたどり着いた 居心地がよかったためにそのまま居座っている コーエン +設定 名前:コーエン 性別/年齢:男/16 職業:騎士(自称) 人種:シバ人 能力値:武勇3 機敏3 精神3 攻撃値:武勇3 機敏3 精神3(属性:切、精神:火・聖) 防御値:武勇3 機敏3 精神3 HP:20 スキル(常備): スキル(消費):魔力盾、商談、人徳 技能:〈死者払い〉〈聖雨〉〈神意の降臨〉〈聖絶の剣〉 所持金:1000G 経験点:1 英雄点:1 装備品: ●使い込まれた古い剣(フレーバー) ●傷だらけの盾(フレーバー) ●オンボロの甲冑(フレーバー) ●「おれの太陽探索日誌」(火・聖の魔道書) ●太陽のマント(フレーバー、自作) 技能書: ●「神罰の書 上」(10000G*0.4)(〈死者払い〉を習得。) ●「神罰の書 中」(20000G)(〈聖雨〉を習得。) ●「神罰の書 下」(40000G*0.4)(〈神意の降臨〉を習得。) 設定: とある没落騎士の末弟。 デッカイ太陽に憧れ、家の倉庫に眠ってたオンボロの甲冑を身に纏い、”太陽”を求め探索の旅に出た。 外見: 相当使い込まれた甲冑とか剣とか盾をつけてる。 素顔は割りと幼い感じの青年だとか。 背中からたなびかせてるデッカイ太陽マークは、家にあった古いマントの上に絵の具で描いたもの。洗うと落ちる。 ロイファー +設定 名前 ロイファー(Laufer) 年令/性別 14歳/男性 職業 戦士 人種 竜人? 能力値 武勇:3 機敏:5 精神:1 HP 20 スキル 自己犠牲 不屈 ニ刀流 軽業 経験点(累計) 12(22) 装備品 1対の短剣「右利きロー」と「左回りのモッチ」 うごきやすいふく(本家ルール) 1対の短剣「右利きロー」と「左回りのモッチ」(カタール×2 うごきやすいふく アルソンの自叙伝 ガードリング(武器ルールVol.4 所持品 冒険者手帳(自作)とペン 所持金 13200G (累計67700G) 7000C 商品券500G*4 備考 武器防具追加ルールVol.4 適用時の装備。 攻撃 3/9/1 防御 3/7/1 技能書スキル<盾かざし> NPC使用 可 二次創作 可 外見 童顔の少年。薄い赤髪はやんちゃすぎてまとまりがない。 いかにも人懐っこくて明るく、好奇心旺盛な感じ。 口調 設定 ネス公国の辺境に捨てられていた赤子が、小さな孤児院に引き取られた。それが彼である 幼少の頃憧れた冒険者に貰った一対の短剣を手に、冒険者に憧れ密かに特訓などしつつすくすくと育つ。 そんな彼が14歳になった頃、転機が訪れる。手の甲の辺りが、蜥蜴の鱗のように緑色に変色し始めたのだ。 自分は竜人だったのかという驚きとともに、「院の皆が恐がる」と考えた彼は、兼ねてよりの夢を叶える事も兼ね、置手紙一つ飛び出した。 立派な冒険者になろうと、先輩冒険者から話を聞いてはメモを取ったりしているが、今は持ち前のすばしっこさと空回り気味な情熱だけで頑張る少年。 備考 自分が竜人だと思っている。自分以外の竜人に会った事が無い ローズ +設定 名前 ローズ PL u 年齢 16 性別 女 職業 剣士(元サーカス団員) 人種 シバ人 能力値 武勇 機敏 精神 備考 基本値 5 3 1 攻撃力 9 3 1 (両手/10 3 1)切 防御力 6 4 3 切・斬+2・射+1 火+2(両手)633防御/火+2 HP 20(25) スキル 常備 鉄腕 消費 急所狙い、必殺技 経験点 経験点4、英雄点3 装備品 武器 バスタードソード(片手) 25000G 2 0 0 切 バスタードソード(両手) 3 0 0 切 「なぎ払い」使用:達成値+1 盾 匠の円楯 5000G 0 1 0 防御/切・斬+2・射+1 鎧 緋色の長衣 15000G 1 0 2 防御/火+2 所持品 所持金 9670G 累計所持金 54670G NPC利用 可 二次創作 可 外見 背中まで伸ばした、柔らかい髪栗色の髪 白の詰め襟の服は腰から下がドレープになっている 見た目はアレだけども動き易い王子スタイル 行動や言動が少々仰々しい こんなですが一目で女性とは解るかんじです 口調 一人称 ボク 三人称 キミ、名前、?さん 備考 少年のような口調 設定 二人兄弟の姉、サーカス育ち 妹はまだサーカスで活動している 姉妹共々サーカスの環境で育っているからか少々世間ズレしている 世の中をみてこようと一旦サーカスから出て旅に出た次第
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1646.html
「見事に10連敗か」 「アンタのせいだ!! アンタのセッティングが悪いからだ!!」 とある神姫センターでの光景、俺の前で悪魔型が吼えている。 バトルを始めて一月、未だ一勝も出来ずにいる。ドローもなしの全敗でだ。 「なら聞くが」 「何よ?」 「短剣も駄目、剣も駄目、槍も駄目、斧も駄目、ナックルも駄目、大剣も駄目、ランチャーも駄目、機関銃も駄目、小銃も駄目、投刃も駄目、投擲も駄目、素手での格闘も話にならない。一番マシな短銃でも駄目。力に定評のある素体なのに力も弱い、命中は悪い、機動は低い、防御も紙、回避は0点でも勿体無い程度。どないせー言うねん」 「それを考えるのがオーナーの仕事でしょう!ボクのせいにするな!」 更に言うなら指示にも従わない上にトレーニングもしないでよく言うものだ。正にお手上げ。 話す気にもならなくなったので取敢えず帰るとしよう。 自宅にて鞄を放り出しデスクトップに向かう。 「お、新作出てんやん」 ゲーム関係のHPでシューティングの新作を発見し、再度出掛ける準備を始める。 「どこ行くのよ?」 「ゲーセン」 不機嫌そうな顔で何やらボソボソ言っているが知らん。今はシューティングの方が大事である。 放ったまま家を出た。 何考えてだアイツは! ずっと勝てないのは間違いなくアイツのせいだ。 対策を考えるとか何かするべきなのに何遊びに行ってるんだ! 「くそっ」 腹が立つ。そんなだから指示もカスなんだ。大体装備も沢山有るくせにいつも似たようなのしか使わないじゃないか。そのくせボクの性能にケチを付けやがる。何様のつもりなんだってんだ! あんなのがボクのオーナーなんて世の中間違ってる! 「よぉ。今日はバトロンしねーのか?」 「あれよりケ○ブの新作の方が重要じゃ。ってかあいつでは勝てん。それに指示聞く気がない奴に戦わせても面白くねー」 「成る程な」 くわえ煙草でボタンを叩く俺に話しかけて来たのは友人、こいつも神姫をやっている。 「リセットして初めからやり直せば?」 「性格が変わるわけでもなし、意味ないと思うで」 性格はメーカーで出庫される時には決まっている。リセットしたところで記憶がなくなるだけで性格は変わらない。 「クジ運悪かったな」 「言うな。ってかもうちょいスコア伸びそうやな」 今はアイツよりクリア後の数値の方が大事だ。 「流石。初でクリアかよ」 「任せろ」 事シューティングは得意なんでな。その俺の指示を無視して好き勝手やってるアイツでは勝てないのは当たり前だ。 「リセットしないならこんな手があるぞ?」 休憩に立ち上がった俺に友人が何か手渡す。 「ほう、こんなんあんねんや」 それは神姫の里親を探すって触れ込みのリサイクルショップのチラシだった。 宵の口に帰宅した俺は早速そのHPにて詳細を調べ始めた。アイツは装備を纏めてある棚で何かやっている。 (一応買い取りしてるんな) そりゃそーか、高い代物なんだ誰もタダでは出さんわな。 (明後日休みやし行ってみるかね) 相談として行けば当人(神姫)は無くてもOKらしいし。リセットせずに出す為の処置なんだろう。犬猫と同じだな。それに本人の意思よりもオーナーの意向が優先なのは当たり前か、なんせ「玩具」なんだから。 その後も一言交わす事なく眠りに付いた。 翌々日、バイト明けに例の店に出向く。 「いらっしゃいませ」 「HP見てきたんですけど・・・」 カウンターの奥にある部屋に通され説明と手順を聞く。 「それでは確認しますが、宜しいんですね?」 「はい」 再三の確認を経て書類を。何でも家で書けとの話、回りくどいと思う。 「では受け取りの期日ですけど、今日の20時から可能ですけどいつになさいますか?」 「今晩で」 即決である。そうでもなきゃ来ねーって。実にくどいと思う。 「判りました。では20時頃にお伺いさせて貰いますので」 店を後に自宅へと向かった。帰りに装備一式を入れる為100均でアクリルボックスを買って。 自宅では相変わらずアイツはゴロゴロと好き勝手にTVを見ていた。 「遅かったね」 「まぁな」 気のないやり取りはいつもの事と買ってきたボックスに悪魔型の装備一式を収めていく。剣やナイフは樹脂で出来たスリーブで覆い傷が付かないようにしておく。誰の所に行くか知らんがそれくらいはしてやろう。 「何してるのよ?」 「もう直ぐ引き取りが来るから準備。お前もいるものあるなら纏めろ」 言葉に俺を見上げてた顔は驚きがあった。 「引き取りって何よ!?」 「お前を里子に出す。その引取り」 驚きを怒りが覆っていく。 「何でよ!そんなの聞いてない!」 「言ってないし必要もないやろ。それにここよりゃマシな所にいけるんちゃうか?」 「必要ないって・・・捨てるの?」 「そやな」 怒りの表情が悔しそうになる。初めて見た顔だった。 時刻通り来た店員に書き上げた書類とアイツを渡す。 面倒なので無理やりスリープしておいたアイツの顔に表情はなかった。 目を覚ますとそこは知らない場所だった。 オーナーだったアイツは既にいないし正直どうでも良かった。 ボクは捨てられたんだから。 玩具が捨てられるのなんて当たり前だ。なのにどうしてこんな暗くなるんだろうか。 「くそっ」 感情なんてものいらないじゃないか。誰もがこうなるとは限らないけどならないとも限らないじゃないか。どうせならリセットして何もかも忘れてしまいたい。里子なんて言葉はいいオブラートでしかないのに。 神姫にとって「捨てられる」って事がどれ程のものか判ってないんだ。どんなに嫌な場所でも「逃げてくる」と「捨てられる」のとでは全く違うんだ。自身の為の「逃げ」るのはどんな結果でも納得できる。でも「捨て」では要らないと刻印されたも同じ。存在を否定されたのを喜ぶ奴なんてそうそういないだろう。 「・・・・くそっ」 アイツは言っていた。「必要ない」と。 勝てないしアイツの言う事を聞いた覚えもない。確かにアイツがオーナーなのは間違っているとも思った。だけど・・・だからって・・・・ 見知らぬ場所のクレイドルの上、ボクは初めて泣いた。 どのくらい時間がたったのかは知らない。 何とはなしに見回してみれば其処彼処に神姫の姿があった。 話している娘、眠っている娘、呆けている娘、笑っている娘、泣いている娘、様々だ。 この部屋には見ただけでも十前後の神姫が居た。机に置かれたクレイドルが人数分宛がわれていて自由にしていられる。そんな場所だ。でも窓は無く倉庫を弄っただけの部屋らしい。 「君もオーナーと別れたの?」 後ろからの声に振り向けば犬型が座っていた。さっき笑っていた娘だ。 「・・・いや」 「そう。私はさ前のオーナーと相談してここに来たんだ。仕事の関係で構ってやれないからって。寂しいけどね、オーナーは気にしてくれていたから里子に出る事にしたんだ」 何とも恵まれた事。正直ムカつく。 「次の人にも好かれるよう・・・」 「うるさい。話しかけるな!」 驚く顔を視界から外すように部屋の隅へと移動した。 それから数日でその犬型は貰われていった。彼女を選んだのは人の良さそうな女性だ。きっと可愛がられるのだろう。羨ましいというよりもその運の良さが妬ましかった。ツイている奴はツイている。こちらにも少しくらい分けて欲しいものだ。 そのまま日数をおう毎に増減していく部屋の住人、ボクはまだここに居る。 「最近バトルしてないんだな?」 「ん~、止めた。こないだ教えて貰ったリサイクルに出したしな」 「そうなのか。次は?」 「要らね。俺にはこっちの方が合ってるわ」 大型筺体でのゲーム中、友人と話す会話は神姫関係。アイツは貰われただろうか? 「おーい、そっち一機行ったぞー」 「おっと」 今はゲーム中だったな。 部屋の中ではなるべく目立たないようにしていた。 何故かは判らない。ただ何と無く。 「彼女ですね?」 「はい」 店員と客の声が聞こえる。不意に差した影に見上げればそこにはボクを見下ろす声の主がいた。 どうやらボクは売れたらしい。 優男。その言葉がこれ程似合う奴も少ないだろうと思う。そんな男に。 見知らぬ場所で装備一切を剥がれたボクの目の前には沢山の神姫達が居た。 ガラス張りの大きな水槽の様なそこからはPCに向かい合う男が見える。その傍には重厚な鎧の騎士と朱色の鎧の侍が居た。 (・・・) 何か嫌な予感がする。だってそいつらはこちらをニヤニヤしながら見ているんだから。宛ら獲物を選ぶかのような視線。 二人が男に何か言うと水槽の上からアームが降りて来て一人の天使型を掴み上げる。余程のパワーなのかもがいてもビクともしない。そのまま水槽から出され蓋がされる。向こう側に降り立った天使型、彼女の前に装備が渡され慌ててそれを付ける彼女。あぁ、成る程。何をするのか判った。 案の定その後彼女はバラされ物言わぬ姿になった。 辺りの神姫達が悲鳴を上げる。 神姫を餌に狩りをさせて楽しむとは何とも・・・ その後も数人を破壊した奴等は満足そうに部屋から消えた。 泣き崩れる皆の中ボクは天井を見上げている。 ツイていない。あぁ、何て短い生だったんだろう。あんな実力の奴になんて勝てない。普通のバトルですら勝てないボクに抗う術はなかった。 『君達にチャンスだよ』 そんな音声に反応する。天井の角にあるスピーカーから聞こえるのは優男の声。 『ただ壊すだけじゃ面白くない。だから君達には装備を返してあげるよ。それでこの建物から逃げ切れば君達は自由だ』 開いた天井から次々と装備が投入される。ご丁寧に店に渡された時のままで。 数人が開いた天上に逃げた。投入するアームに振り飛ばされた運のない娘は落とされたコンテナの下敷きになった。ある娘はアームと天井に挟まれて潰れた。またある娘は待ち構えていた奴等に刻まれた。 『焦らない事だよ。まだ始まっていない』 嘲笑う声が効いたのか大人しくなる。 人数分の装備が投入されるとまた声。 『開始は1時間後だ。精々楽しませてくれ』 既にリタイアした分の装備は取り合いになっていた。 ボクはボックスを開けて中を漁るも他の連中が殆ど持って行った為に何もなかった。 終った。何もなしでは手はない。最早絶望もなかった。 (ん?) 座り込んだアクリルボックスの中で違和感を感じその底を見てみる。 「!」 底には小さな窪みがあった。丁度取っ手の様なそれを引っ張ってみれば一部が開き中に装備が見えた。 (これって・・) いつもバトルに使っていたものばかりだ。 時刻は午後0時、水槽の壁面が落ちるように開き皆走り出した。 ボクはボックスの中でそれを見送ると例の装備を付ける。兎型のそれを一式装備する。持っていかれた武器のかわりに底の奥の装備を持った。それはサバーカの爪先から外したんだろうナイフと見た事もない大型のハンドガンだ。オートマチックのそれは重かった。 (反動も強いだろうな) 無いよりはマシとコッキングして専用だろうホルスターにしまう。共にあったハンドガンの付属品もベルトに固定した。 「これ・・・」 出ようとした時に一枚の紙切れがボックスの側面に貼ってあるのに気付く。 ”ワンオフの品を作ってみた。いつか使うかもと思ったものだったから同封しておく” 簡単な説明とアイツの言葉に少し笑った。 「ふんっ」 何となく。何となくだけどアイツの指示を思い出していた。 随分と出遅れたが外は不気味なくらい静かだった。 もう全員狩られてしまったのか、逃げ往せたのか。今は他の連中に気を回している場合じゃないのにそれが気になった。 薄く開かれたドアを潜り長い廊下を直走る。リアユニットは出来るだけ温存しておきたい。 『ただ進むだけやったら足使え』 アイツはそう言っていたっけ。ここに来てその指示に従うなんてね。自分でも不思議に思う。 角を曲がる際、ナイフを使って壁を攀じ登り上から様子を伺う。何もないのを確認してそのまま天井の装飾を伝って先へと。えらく豪奢な装飾をしている建物だったおかげで進行は簡単に行えた。 幾つかの部屋を経て大広間にらしき開けた空間に出る。 (あれは・・・) 白いパーツと金色の髪が散乱した中で天使型が半壊していた。その横では黒髪の首が転がっている。見渡せばいくつものパーツと頭が散らばっていた。皆絶望した表情のまま機能を停止している。 ここで半数は狩り取られたらしい。 既に騎士と侍が居ない。全滅を確認して終わりと思っていてくれれば楽なんだけど。 天井と壁の際を移動して開かれたドアを出る。廊下には誰も居ない。 柱を滑って音を立てずに着地するとまた走る。出口が何処かは判らないが留まるのは危険だ。 階段の踊り場で何かが光った。 慌てて身を潜め額に上げていたモナーテゴーグルを下ろす。 「プチマスィーンズ」 通常の物より大きな銃口が付いたそれが3体巡回していた。近くには腰に穴の開いた花型が息絶えている。成る程ガードシステムらしい。 天井付近に一機、床面を一機、中空を一機、それぞれマチマチの速度で回っている。階段は壁に囲まれ身を隠す場所は少ない。一箇所は角の柱の陰、一箇所は手摺の脚と壁の隙間、一箇所は天井の明かりの傘。あの巡回が視界判断のシステムだった場合ならそこに隠れつつ動けば済む。問題はセンサー系だった場合だがこれは今の状況ではおかしい。センサー系であったとしてもその範囲が狭いのだろうと推測できる。ならばその範囲の隙間を縫って動けばいいんだ。 『センサーってのは万全やない。隙はあるもんなんや』 その隙は造るのが人である以上消しようがなく如何にして気付かれないようにするかが腕の見せ所。確かそんな事だったな。 アイツの言葉が正しいとすればその隙は3体を頂点とした三角の各辺中間だろう。そうでもなければ回る意味が少ない。 その動きを慎重に見てタイミングを計る。 (ここだ) 外側を向くマスィーンズの動きに合わせて進み降り口にて走る。反応して射撃してくる弾を壁で遮って落ちるような速度で駆け下りた。 下の階は先程よりも薄暗く視界が悪い。 サァ・・・・サァァァァ・・・・ 何か流体の流れる音に近くの壁に寄り壁を調べて攀じ登る。警戒を強めて先を進めばそこは水溜りだった。 (蛇口が壊れているのか) 上っている壁の下には捻りが取れて外れかかった蛇口が水を噴出していた。見えないけどここでも戦闘があったんだろう。 壁を登り続けてバッテリーを消費するのは得策ではない。でも水面に壊れた神姫が居れば帯電している恐れがある。仕方なく温存しておいたリアを噴かせて所々に突き出ている何かを渡る事にした。 (これって・・) 暗くてハッキリとは判らないけど多分彼女達の遺体だろう。ブーツの底以外が濡れてしまうまでに飛ばなければならない以上確認はできない。けど間違いないだろう。 少しの申し訳なさを持って歪んだその体を足場に部屋を出る。 先程の部屋から見れば既にかなりの数が狩られている。 おかしいと思う。 いくら強いと言ってもたった二人であれ程の数を相手に出来るだろうか?バッテリー面から見ても不可能だ。違法改造なら可能かもしれないがそれにしては目の前で行われた時のそれに異常な高性能さは見れなかったし。ならば相手が二人ではないと考える。さっきのガードシステムも考慮すればトラップや伏兵がいると思っておこう。 暫く進むと窓が見える。 割れて風が吹いているそこ、一見チャンスに思えるがボクにはどう見てもトラップにしか思えなかった。 『要塞とかやとな、隙を見せてそこに罠を仕掛けるのが常なんや』 監獄の様なここでもそれは適応されるだろうと無視して進む事にする。 窓の在った角を曲がろうとして反対の廊下からの足音に気付く。急いで壁を登り天井の装飾に潜む。 駆けて来たのは猫型、装備はボロボロで左肩はスパークすら起こしていた。 彼女は窓を見るなり喜びの表情で飛び込む。瞬間炸裂音とばら撒かれる散弾、クレイモアだ。言うまでもなく猫型はズタズタになって外に落ちて行った。 防犯とかではなく確実に狩取る為の物だ。やはり敵の数は多い。 確信しつつ彼女の犠牲に黙祷を。 外が近いのか雨の音が聞こえる廊下を走る。 もう大分進んだ筈なのにゴールは見えて来ない。所々窓は見えたが全て無視する。先程の物が仕掛けられているか或いは強化ガラスだろうし。 タンッ!タタンッ! バスッ!!! キャァァァァァ!! 奥の部屋から悲鳴と音、誰か戦っているらしい。進める場所はそこともう一つの部屋のみ。 『戦闘してる場合は敢てそこに飛び込むのも手やで』 奇襲で決めれれば良いのだけれど・・・ 半分開かれたドアの上から中の様子を見るとサンタ型が赤黒い装備の種型と戦っていた。劣勢はサンタ型、ホーンスナイパーライフルを乱射していた。 『横殴りする時は取敢えず優勢なのに気配って隙を狙え。劣勢な方は優勢の奴が油断した時にいくらでも狙える』 バトルロイヤルでは常に敵を見極める。アイツの言葉が聞こえた気がした。 ホルスターから抜いた例の銃、片手で構えてみたけど両手でのカップ ソーサーに構え直す。 『新装備は未知数、常に基本で使え』 サプレッサーを取り付けドアの隙間から慎重に狙いを付ける。動きはサンタ型が遅くなっているせいか種型もゆったりとしていた。まるで遊んでいるかのようだ。 (気に入らない) 余裕の笑顔が癪に障る。 『常に冷静でないとアカンで』 (くっ) 一旦トリガーから指を離し静かに息を吐く。そして指先に意識を集中する。 (今っ!) カシュッ! 炭酸のペットボトルを開けたような音を残して打ち出された弾丸は一直線に種型の腰を砕き両断した。ボクは反動で尻餅をつく。くそっ、なんて反動なんだ。声を出さなかったのはただの偶然だ。 「なっ、何なの!?」 声を上げるサンタ型、まだ発見されていないらしい。もう一度銃を構えて走り反対を向いていた彼女のライフルを素手で叩き落す。 「きゃっ!」 ライフルを落としたと同時にその場を走り去った。 彼女がどうなったのかは判らない。 次の階は窓が多かった。 天井まで上って外を見れば視界は低く恐らく一階にまで来たのだろうと思う。最も景色が本物とは限らないが。 豪奢な大広間へと続くドアの影でボクは身を屈める。天井の明かりには動く赤い点が見えた。多分カメラも仕掛けられているのだろう。更には床の少し上を数機のプチマスィーンズが巡回している。 (ここまできて・・・くそっ) おそらく先にはエントランスに繋がっているだろうに。 『周りを見てみりゃ結構役立つ物があったりするもんやで』 状況を把握しろってか?思い出したアイツの言葉に苛付く。そんなのもうやって・・・ (あれって!) もう一度見上げた天井の端に小さな何かが見えた。ゴーグルを下ろして最大望遠で見てみればそれは天井に巧く隠したスプリンクラーだ! (これだ!) ベルトに装備した付属品から円柱の物を取り出しハンドガンのサプレッサー同様に銃口に装備する。 (確か通常の弾だよね) マガジンを確認してみればご丁寧に〔通〕と書かれた弾が確認できた。判り易いなぁと思う。 (感謝してあげるよ) 赤い点の動きに見付からないよう、マスィーンズに発見されないように場所取りを考えた結果ドアの蝶番の部分、壁との隙間から狙う事にした。幅的にギリギリだけどやるしかない。 タンッ! 思ったより軽い音と大きな反動、放たれた弾頭は着弾と同時に爆発した。空かさずボクは走る。 作動したスプリンクラーの雨の中反応したマスィーンズが発砲するも電気的な攻撃のそれは自滅しか生まなかった。次々に潰れるマスィーンズを後ろに何とかドアを潜った。 問題はこれからだ。間違いなくボクは確認されただろう。武器もバレた。 ここからが正念場だ。 エントランスまで来たボクの前には死屍累々と横たわる夥しい神姫達だった。 その中にはトラップに掛かった猫型の姿も見える。回収してここに集めたのだろう。トコトン悪趣味だ。 「やるじゃないか」 その山となった遺体の上で剣を突き立てているのはあの騎士だ。 「ここまで来たのは二人目ですね」 山の横からは侍が現れる。手には為虎添翼が握られている。 「次は君の番だったな」 「ええ。楽しませて下さいよ?」 上品に口元を手で隠す仕種で見下してくる。 ハッキリ言って勝ち目は低い。寧ろマイナスくらいだろう。借りに侍を出し抜けたとしても騎士がいる。更には奴等で終わりとは限らない。正に絶望的状況ってやつだ。でも何故だかボクは冷静になっていた。 『余裕かます奴程出し抜き易いもんやで』 アイツの言葉を思い出しただけで少し希望が持てた。今更になってこんな事思うなんてね。 演舞を舞う侍と嘲る様な笑みを向ける騎士、奴等を出し抜くには今の装備だけじゃ無理。でもこの建物にはトラップが沢山ある。奴等はそれを熟知しているだろう。それこそが狙い目に他ならない。早速ボクは銃を構える。態と震えるようにして。 「あらあら、怖がらなくとも一瞬で終りますよ?」 クスクスと侍。大丈夫、奴等は格下と侮っている。その慢心はバトル時の自分を見せられたような気になった。 (こんなだったんだね、ボクは) 無性に可笑しくなるが表情は崩さない。隙を突くには一瞬を見極めねばならないんだから。 侍を狙っているように見せ掛け狙うのは遺体の山、あわよくば騎士に当たればとも思う。 発射と同時に大げさに悲鳴を上げて尻餅を付く。勿論侍は避けたし騎士にも当たらなかった。 「あははっ、そぉんな大きな銃は貴方には不釣合いでしたね」 笑っている。がそれはボクも同じ。 「何が可笑しいのですか?ご自分の不様さですか?」 「アンタの馬鹿さだよ!」 ボクの言葉と同時に着弾した部分から炎が上がる。良し!計算通り! 「「なっ!?」」 唖然とした二人にもう一発お見舞いして開かれたままの玄関を飛び出した。 さっきのは巧く行った。 簡単な話だ。撃ったのは通常弾ではなく発火弾、ファイアフライっていう弾頭自体を発火させる特殊な弾だ。それを遺体の山に撃ち込んだけ。威力がある銃だ弾丸は表面では留まらず減り込む。更には装備をしたままの遺体だったのが有難い。リアユニットの燃料に引火したらしく轟々と燃え上がった。それに銃の反動の殺し方が判ってきたし。 (でもまだ倒せてはいないだろうなぁ・・・) 止まる事なくその広い庭を走る。見渡す辺りは洋風の庭園だった。ここにもトラップは仕掛けられているだろう。それにエントランスで奴は言っていた。来たのは二人だと。なら外に出たのはボクだけって事だ。どこにどんなトラップがあるのかは全く判らない。慎重にならざるおえない上に奴等は血眼で捜しているに違いない。あんな余裕を見せておいてアッサリ出し抜かれたんだ相当お冠だろうさ。 ゴーグルで辺りの赤外線を見据える。エントランスから少し離れた場所は其処彼処に赤外線が張り巡らされていた。 実に拙い。ここは飛ぶしかないか・・・ (いや、駄目だ) 上には例のプチマスィーンズが飛び交っている。おそらくはボクが外にまで出たのに対応したのだろう。しかも半端じゃない数が飛んでいる。 (くそっ、なんで止んでるんだよ) さっきまで振っていただろう雨が止んでいた。ここにきてツキに見放されたとでも言うのか! (時間ないし・・・) 少しずつ移動はしているけど発見は時間の問題だろう。 『地べたのトラップってな結構潰し易いもんなんや。特にセンサー系はな』 そんな事を言ってたけど、どうしろってんだ? アイツの言葉に頼り始めているのは自覚してる。でも今はそうでもしないと無理だ。ボク自身の知識だけじゃ脱出できない。 必死にアイツの言葉を思い出す。 『簡単やん。反応させればええねん』 居場所がバレるだろうけど何かも判らないトラップより奴等の方がまだ対応し易い。 ゴーグルで赤外線の束に成っている場所を探す。その中心にを確認してから飛び交っているマスィーンズを見据える。 (あれだね) センサー網の手前の木に登る、勿論見付からないように慎重に。枝で獲物が周回してくるのを捕まえ斬り付ける。 ピー!!!!!! 途端に辺りから多数のマスィーンズが飛来する。そのまま捕まえたものをさっき見付けた場所に投げ付ける。追いかける残りのマスィーンズ諸共四方からのマシンガンで破壊された。 「向こうか!!」 「逃がさない!!」 射撃音の向こうから奴等の声が聞こえたけどもう遅い。空の警戒がなくなった今の間にボクは飛翔しセンサー網の向こう側に降り立った。 最初のトラップ地帯は何とかなった。 次は大きな門と塀。でもそこには何もない。 (おかしい。絶対に何かある筈) 手近の木の枝を切り取り投げ付ける。 バシッ! 叩き落されたような音と電光。どうやら壁には電流が流されているらしい。流石にこれは手が出せない。壁の厚みは相当だろうし何よりボク達神姫にとって電流は最悪の相性だ。触れないにしても磁界だけで前後不覚になりかねない。 塀からの脱出を諦め別を探す事にする。 次に出てきたのはプールだった。 水は無く乾いた底が見える。 『潜入とかあんま関係ないけど聞いとく?』 興味がなかったから聞かなかったのが悔やまれる。 どうしよう?何か使える物はと探すけどなにもない。更には身を隠せるような場所もない。八方塞だった。 「ここまできてこれかよ・・・・」 悔しさに膝を折る。 (・・・・・えっ?) その時どこからか何か聞こえた。 必死に探して見付けたのは、 (排水溝・・そうか!) 水を抜いた今はそこは竪穴になっている筈。それに奴等の装備と体系ではここを抜ける事はできないだろう。早速その蓋を取ろうとしたけどとてもじゃなかった。逃げた場所は判ってしまうけど吹っ飛ばすしかない。 スプリンクラーの時に使ったライフリンググレネードを撃ち込む。たちまち吹き上がる爆炎と粉塵そして。 拉げた蓋だった。 中は光源がなく一切の闇だった。その中を壁にナイフを当てつつ落ちていく。時折リアを噴かして速度を調節しているがかなり速い。 (でも下手に燃料は使えないしね) あまり消費してしまうとタッチダウンで脚がやられてしまう。その為にも何とかナイフで減速しないとね。 しかし巧く行ったものだと思う。 今まで聞かなかったアイツの指示、それに従ってみればこの結果だ。少しだけ見直した。 (礼くらいは言ってやろうかな) ここから出られたらアイツの所に行ってみようと思った。 そういえばオーナー権限はどうなっているのだろう?もしかしてあの野郎(優男)になったままなのだろうか。もしそうなら全てを公表してやる。逮捕されればいい。そうすればボクは・・・ (・・・今は逃げる事優先) その先を考えるのは止めた。 どのくらい降りただろうか、下から水音が聞こえてきた。 やっと下水道に付いたらしい。 「えっ?」 その大きな地下に降りようとした時上から轟音が近付いて来た。良く見えないけど間違いなくそれは大量の水、追えないと判って強行にでたのか!? 速度を上げて無理に降りようとする。 「くっそぉぉぉ!!」 水の速度は速くボクは飲み込まれて落下、意識を持っていかれた。 「首尾は?」 「死んだものと思われます」 「思う?」 「実は・・・」 …… 「・・・まぁ、それなら死んだだろう。今回は不問にしてやる」 「「はい」」 「次は無いと思えよ」 ココハドコダロウ? カラダハボロボロデ、でも動ける! 少しずつ覚醒していく意識にボクは身を起こす。 「イタっ・・・」 痛みに傷を見れば左腕が砕けて内部機構が見えていた。何とか立ち上がるも足はフラフラだ。壁に凭れ掛かって場所を把握する。 「・・・あっ」 右の方から光が見える。どうやら外は近いらしい。壁を擦るようにして進めば川辺に出た。眩しい外の光、自然とボクは笑う。 「何とかなったか」 ゆっくりとでも確実に道を歩く。 脱出の終わりの方でツキに見放されたかと思ったけど真逆だった。だって今歩いている道は見知っていたから。 「ふんっ、結局ここが居場所なんじゃないか・・・」 ボクが起動してから過ごした風景に見間違いなんかない。 そして一時間を要し辿り着く。 「居ろよ?」 縋る様な思いをしてノック・・・出来ずにボクは倒れこんだ。 何やら物音がした。 気になって玄関を開けるとそこにはアイツが居た。 「何やってん・・・何やこれっ」 全身ボロボロで倒れていた。 近所の神姫センターに駆け込み修理を依頼する。本来ならオーナー権限のない人の修理依頼は面倒な手続きがいる。けど何故かコイツにの権限は俺になったままだった。おかげで助かったとも言える。そいつの状態は最悪だったそうだ。各部の間接はガタガタ、フレームは歪み罅割れからの浸水でショート寸前だったそうだ。助かったのすら奇跡とまで言われた。 大格闘の修理の間俺は例のリサイクルショップに連絡を入れていた。 「・・・そうですか。判りました」 なんでもアイツを買った客は権利書(オーナー権限)を受け取らずに帰ったそうだ。厳密には店員が渡し忘れていたんだけどな。 「今からそちらに向かいますので。はい、では続きはお店で」 センターの人間に話を入れ、電話で呼び出した友人に事を話し俺はリサイクルショップへと向かった。途中銀行でなけなしの貯金を下ろして。 「お手数お掛けしました」 「いえいえ」 下取りの金額をそのまま返金し契約書を破棄、権利書を返してもらう。大手のリサイクルメーカーで良かった。小規模の店じゃこうは行かなかっただろうし。それとアイツを買った客は問題があるかもしれないとセンターに連絡を入れるそうだ。なんでもこのメーカーの社長が神姫オーナーでその手の情報は即連絡するようになっているそうだ。何とも神姫に甘い存在らしい。 権利書を鞄に修理を依頼したセンターでは友人が待ち侘びていた。 「どうなった?」 「権利書買取って来た。今月厳しいんやけどなぁ」 言葉に友人は笑う。照れ隠しなのは自分でも気付いているから見逃せと思う。 「アイツは?」 「奥で待ってる。まだ起きてないけどな」 修理は終ったらしい。 部屋に入るとセンターの職員から説明受け驚いた。 先ず話し初めに事後承諾になるがと言われた。 修理の際もしもの時のバックアップとしてアイツのログを見たそうだ。そこにはとんでもない映像記録が残されていた。それは犯罪の可能性が高くこのログを証拠としてあげたと言う。俺には何のデメリットは無いしアイツをボロボロにした奴に少なからず怒りを覚えていたのもあるしでその件は黙認した。やれやれ一度は手放したのにと思う。・・・・まぁ良いか。 説明を終えた職員は既に連絡を入れていた警察と話しながら奥へと。俺は別の職員と修理の終ったアイツを起動させた。 「フロントライン製MMS・・・・起動します」 初期起動の時の台詞に少し驚いた。リセット状態かもしれないと説明されていたし。 だがそれは早合点だった。 「・・・久しぶり」 「・・・よう」 完全に起ち上がるとそこには「アイツ」がいた。どうやらシステム、記憶共に消えてないらしい。 家路を歩く俺とアイツ、会話は少ない。 友人は何やら含み笑いを残して帰りやがった。飯ぐらいは奢ってやろうかと思ったんだけどな。 そんなわけで二人帰宅の途中なんだ。 「難儀したみたいやな」 「まね。アンタの所の方がマシってのも少ないと思うけど」 相変わらず口は減らない。でも表情は穏やかだった。 「ありがと」 不意に言うその言葉、驚く。 「藪から棒になんや?」 「生き残れたのはアンタの指示のおかげだったから。それと装備」 …センターで少しだけ見たログ、そこでは必死になる姿があった。 「結構イケてたよ」 「さよか」 短い言葉での会話。それだけで何だか充実感があった。 ボクがここに戻って数日後、ニュースにあの優男が映っていた。 何でもあの神姫達は殆どが盗難品だったそうだ。それを立件する為の別件逮捕、それにボクのログを使ったらしい。アイツに聞いた話だ。 「捕まったんな」 「・・・うん」 あそこで壊された神姫達はどうなったんだろう? 「さぁ?でもこれ以上は増えんしあれこれ考えてもしゃーないで」 「・・うん」 慰めてくれているらしい。照れているのか顔は向こうを向いている。 「んじゃ、出掛けるわ」 「どこに?」 「どこってかお前も来る。来な話にならん」 神姫センター、バトル筺体のある場所の隅にあるテーブルにいた。 「勝ったな。やっと」 「やっとね」 指示に従ってみればアッサリと勝利した。簡単な事だった。コイツの指示は効果的で相手は碌な反撃も出来なかった。 「結構やるやんか」 「アンタもね見直した」 ここに来てボク達はやっと絆ってやつを創れたらしい。 「さて、行くか深影(みかげ)」 「うん。裕(ひろし)」 数日後、どこかのセンターで「拳銃使いの悪魔」が話題になったそうだ。
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/950.html
いかせのごれの町はずれ、そこにひっそりとたたずむ工場がある そこは一般人にとってはなんの変哲もない製鉄系の工場のように思える しかしそこは、知る人ぞ知る武器工場 常識から外れた従業員と、噂を聞きつけた契約者達が出入りしている そんなこの場所に、今日も来訪者がまたひとり 「工場長!面会希望のお客さんですよー」 女性の声が作業室に響く 呼ばれた男、タクミは工場長と呼ばれるにはまだ若いが、白髪と糸目のせいで老けて見えた そんな彼は今机に向かい、機械のパーツに夢中になっている 「ちょっと待ってね、今いい所だから」 こちらに見向きもしないその返事に、彼女はため息を吐いた 彼は一度作業に入ると、ひたすら熱中してしまう それゆえに、彼の言う「ちょっと」は下手をすれば2,3時間にまで及ぶことも珍しくないのだ 「もう、出雲寺組の参謀さんを待たせるなんて」 「え?」 彼女の呟きに、作業の手が止まった 「構いませんよ、何せ唐突にお邪魔してしまったものですから」 タクミが振り向けば、彼女の横には緑色の髪の好青年が恭しく微笑んでいるところが見えた それは、彼も良く知っている人だ 「ヨシヒトさん!」 「こんにちは、タクミさん」 タクミが笑顔で歓迎すると、ヨシヒトと呼ばれた青年も笑顔で返す ヨシヒトは極道一家である出雲寺組の参謀で、武器工場の契約者でもある 武器の扱いに長け、手入れが趣味ということもあり、タクミからはかなり気に入られている 作業に区切りを付けると、タクミは駆け足で2人の元に駆け寄った 「よく来たね、元気してた?」 「ええ、あなたも相変わらずなようで何よりです」 「元気じゃないと工場長は務まらないからね」 「仰る通りで」 「まあ立ち話もなんだし、お茶でも出すよ」 「ありがとうございます」 「というわけでヒトミさん、応接室使うから用意お願いしていい?」 「はーい」 彼女が給湯室へと駆けていったであろう所を見送ってから、彼らも別室に向かった 彼女が入れたお茶を一口飲んで一息つくと、タクミはいやあ、と言葉を発した 「それにしても久しぶりだね、いつ以来だっけ」 「確か、あの日の後処理が最後だったかと」 「となると、ずいぶんと長くなるなあ」 しみじみと、呑気に思いだす素振りをする 「アキトを定期的に向かわせていますが、迷惑はかけていませんでしたか?」 「迷惑だなんてとんでもない!彼には学ぶことが多くて嬉しい限りだよ」 「それはよかった。彼もあなたに会うのを楽しみにしている節がありますので」 「出雲寺組さんならいつでも大歓迎だよ」 「恐れ入ります」 「それで、今日はどうしてここに?参謀さんが来ると言う事は雑談しに来たわけでもなさそうだけど」 「実は、とある情報を仕入れましてね」 「ということは、商談か何かかな?」 「いえ、情報量は要りません。あなたに伝えなければならないと判断しましたので」 「へえ?」 「単刀直入に申し上げます」 「先日『白き闇』に動きがあったようです」 「!!」 その言葉に思わず目を見開き身を乗り出すタクミ ヨシヒトは冷静にその反応を見ている 「あいつ、今回は何を」 「いかせのごれ高校の生徒が数人、狙われたようです。しかし全員無事でした」 「つまり誰も壊れていないって事?」 「はい、詳しい事はわかっていませんけどね」 「…そうか」 そう言うとタクミは俯いた 冷静を装っているものの、明らかに怒りの色が見てとれる 「報復、したいのでしょう?」 「したいさ。でもね、それじゃあ何も守れない。あの日と同じだよ」 「本当にいいんですか?」 「工場長としての責任もあるし、よっぽどのことがない限りは大丈夫」 「そうですか」 「でもね、僕の他に誰かがあいつを倒してくれるなら協力は惜しまないからさ」 「それなら、情報が入り次第また伺いますよ」 「ありがとう」 タクミは頭を上げて、笑顔を見せた 「それと白き闇が動いているということは、ここもまた危険にさらされる可能性があります」 「あいつはもうこの場所に興味が無いみたいだから、大丈夫だよ」 「しかし、万が一があります。何かあれば連絡して下さい、今度こそ守り切りますから」 「わかった。でもいざとなれば優秀な用心棒もいるからさ」 「用心棒、ですか」 “用心棒”というキーワードに、あからさまに苦虫を噛み潰したような顔をする 「ヨシヒトさんバレッタの事好きじゃないんだもんね」 「はい、アレだけはどうしても生理的に受け付けないんですよね」 ヨシヒトは犬が大の苦手らしい そして、バレッタはワーウルフ、同一視しているのだろうけど 「オオカミと犬は別物だって聞いてるけど、それでもダメなの?」 「タクミさん、どちらも犬科なんですよ?生物学的に同じようなものです」 「どっちでもいいんだけど、やっぱり仲良くできないものなのかな」 「アレと仲良く?はは、出来る訳もないししたくもない」 笑顔を見せてはいるのだが、それはひきつっていて眉間にはしわも寄っている いつも落ち着いていて大人なヨシヒトが、バレッタの話題になるといつもこうだ 「バレッタもヨシヒトさんの事好きじゃないし、どうしようもないなあ」 「ええ、タクミさんが飼い主じゃなければ、半殺しにもでしてやりたいですよ」 「あー、それ彼が聞いたらどうなることやら…」 不意に、部屋のドアがガチャリと音を立てた 入ってきたのは、ふさふさとした人狼で 「タクミ、お茶新しいのもってき…あ」 「あ」 「…あーあ」 そう、噂のバレッタだった なんてタイミングだと、タクミは盛大にため息を漏らした ヨシヒトとバレッタはお互いの存在に気づくと、そのまま睨み合っている バレッタは手にもっていたお盆を机に置いて、ヨシヒトに近づいていった 「おいスーツ男、なんでてめえがここにいるんだ?」 「それはこっちの台詞ですよ、部屋に入る時はノックしてから。お母さんに習いませんでした?」 「屁理屈ばっかり言いやがって、大体その優男顔が気に入らねえんだよ!」 「気に入らない?人間様に嫉妬でもしてるのですか犬人間」 「だから犬じゃねえ!ワーウルフだと何回言えば気が済むんだ!」 「どっちも同じですよ犬野郎」 「あんなのと一緒にすんな!!」 お互い今にも殴りかかりそうな勢いで、口論はエスカレートしていく 取り残された工場長は、ただ傍観を決め込んだ そうしていると、ヒトミがこっそりと開け放しのドアから部屋に入り、彼の傍らに来た 「ごめんなさい、バレッタさんに来訪者がヨシヒトさんだってこと伝え忘れてて、それで」 「もはや日常茶飯事でしょ、お茶でも飲もうよ」 ヒトミはタクミの隣に座ると、バレッタの持ってきたお茶を手に持つ それにしても、と声を投げた 「2人とも、顔合わせたらいつもケンカ初めちゃうんですものね」 「よく飽きないよねえ、そこだけは尊敬するよ」 「尊敬と言うか、呆れると言うか…」 タクミは、目の前の光景を眺めながら思いを辿った 己の無力さにただただ後悔したあの日 しかし今この工場は平和そのもので、あの日がまるで悪夢のように感じられるほどだ こうやって日常が続くのなら、報復はまだ必要ない どこか遠くでそう考えながら、彼女が煎れたであろうお茶をすすった ―――ああ、今日もお茶は美味しいな 白き爪痕と平和なひととき 「ああもう!だからてめえは気に食わねえんだよ!なあ、タクミもそう思うだろ?」 「全く、救いようがないですね。タクミさんからも何か言ってやってくださいよ」 「いやいや、いきなり話振られても答えようないって」 「まだ続くのかな、これ…」
https://w.atwiki.jp/negirowa2/pages/65.html
黒き福音 「待って…」 先頭を行く高溝八輔が珠瀬壬姫を制するように片手を広げ、 それから探知機のモニターを見るように彼女に促す。 「誰かいる…様子を見てくるからここで待っていてくれ」 「わかりましたぁ」 「へ」 引き止めてくれることを期待していた八輔は壬姫の素っ気無い態度に思わず仰け反ってしまう。 「あの…さ…その」 「様子見てきてくれるんですよね」 「いや…その…」 (普通ならここで貴方一人にそんなことはさせられないとか何とか言ってくれるんじゃないのか! というか少しくらい心配してくれてもいいじゃないか!) 八輔のシナリオとしては引き止める壬姫を振り切って先へと進み、そして無事正解生還、 これでますます彼女は俺に夢中、という筈だった、だが…。 「どうしたんですか?行かないんですか」 「あ…はい、それじゃ…行きます」 (だめだ、天然には勝てないよ) がっくりと肩を落として歩き出す八輔だった…それでも肝心な一言だけは忘れない。 「いいかい、戻るまでここを動かないでくれよ」 それが17時55分のことだった。 そして18時10分、案の定珠瀬壬姫は夕闇の中一人浜辺をとぼとぼと歩いていた。 級友の死を聞いていてもたってもいられなくなり、感情の赴くままに泣き叫び、そして走った、で。 「ううう…迷っちゃった…」 ああ…八輔が、彼が妙な色気を出さなければきっとこれからの惨劇は起こらずに、 済んでいたかもしれなかったのに。 「よかった…」 加藤乙女は放送を聞き終わり安堵の溜息をつく。 伊藤誠はまだ死んではいない、だが次の放送まで彼が生きている保障はどこにもないわけで、 とにかく急がねばならない、何としても早く彼を探し出すか、あるいは… 乙女は自分の足元に転がる小泉夏美の死体に目をやってから、 そして自分の傍らに控える黒騎士へと視線を移す。 「覚悟を決めたようですね、オトメ」 黄金の瞳を禍々しく輝かせ、ことさら慇懃な態度を取るアルトリア。 「うん、結局勝ち残るしか道はなさそうだしね…それにもう、戻れないしね」 その言葉に頷くアルトリア、これでいい…主が覚悟を定めねば騎士は動けない、とはいえ、 (背中を押したのは私自身なのですが…これでは騎士ではなく奸臣そのものですね) 喉を鳴らして含み笑うアルトリアをちらりと見る乙女、 その禍々しさには未だ馴染めないものを感じずにはいられない、だがもうそれについても考えない。 割り切ろう。彼女は自分にとっての「武器」に過ぎないのだと。 「これからどうしよう」 乙女は武器に意見を求める。 「やはり戦うしかありません、先手必勝ですよ…しかし私としては あえて休息を取ることを進言したい…体力に自信があるとはいえどオトメはまだ戦になれてはいない 心の高揚が収まればその疲れはたちまち体を蝕む、だからここは今後のために小休止です」 「え、でもそれじゃ」 「心配は無論理解できます、ですが聞くところによると殆どの者が戦を知らぬ者たちとのこと ゆえに夜の動きはおそらく少なくなる筈、だからこそ今、休息を取るべきなのです」 アルトリアは乙女に地図を示す、このまま海岸沿いに出れば街につく。 「別に野営でもこちらは構いませんが」 「うーん、野宿は嫌ね…なら行きましょ」 「早くしなさい、日が暮れるわ」 小日向音羽は小日向すももの手を引いて街への帰りを急いでいた。 最初は新都で息を潜めて待っているつもりだったのだが、 「お母さん、やっぱり私たちだけ待ってることなんてできないよ」 ホテルの一室でその言葉を聞いたとき、音羽は正直迷った。 無論、娘を危険にさらすような真似はできない、だがこの状況においてなお人を案じる、 娘の優しさを無為にしたくないのもまた事実だった。 「だめですか、お母さん…」 すももの肩が小刻みに震えている、彼女とて怖いのだ…だがそれでも精一杯の優しさと勇気を持って、 立ち上がろうとしている、音羽は笑顔で俯き加減の娘の肩を抱えるとすももの震えは止まる。 「いい、すももちゃん…あなたが助けたいのは雄真くんや春姫ちゃんたちだけ?それとも…」 「違うよお母さん、私が助けたいのは…」 「もういいわ、今ので分かったから」 音羽の言葉に抗議しようとしたすももを笑顔で制する音羽、 もし娘が自分の知り合いだけを優先するようなことを言えば決して許さないつもりだった。 だが…結果は違った、それもうれしい方向に。 (喜んでください、私たちの娘はこんなに優しく、強く育ちましたよ) 音羽は遠い空の下にいるであろう自分の夫に心の中で語りかけ、 娘に悟られることなくそっと涙を流すのだった。 そして今2人は夕闇の仲を走っていた。 やはり放送を聴いてからのすももの落胆ぶりはかなりのものだ、まして死んだのは彼女の親友だ。 だがそれでも音羽はあえてすももを叱咤する。 「立ち止まる暇はないわ、泣くなら後で泣きなさい!」 強く強く娘の手を引き走る母、海岸が見える…このまま浜辺沿いに歩けば街に入れる。 「もう少しよさぁ、がんばって」 「まだ安心するのは早い」 「え!」 音羽が振り向く間もなく横なぎの何かが体を打ち、音羽はすももごと浜辺へとふっ飛ばされる。 口の中の砂を吐き出し視線を上げた先にいる者を見て音羽の全身が総毛立つ。 色褪せた髪、狂気に彩られた瞳、そして闇のごとき黒き鎧を纏った少女、 自分の娘と同じかもしかすると年下かもしれないにも関わらず、まるで死神に近い印象に思える。 「殺すのね…」 「ええ」 アルトリアの言葉を聞いた瞬間、音羽は即座に彼女の足元に跪いていた。 「私は死んでも構いません!でも娘は…すももだけはどうか何卒!」 「お母さん駄目!そんなこと言ったら!」 「いいのよすももちゃん!お願いします何でもいたします!だからどうか」 「何でもする…ですか、なるほどなるほど」 音羽の言葉を反芻し、楽し気に笑うアルトリア、 「何時の時に置いても肉親の情は変わらない、というわけですね…いいでしょう、ならば」 彼女の目にとぼとぼと浜辺を歩く少女が入る、ピンクの髪は夕闇の中でもよく目立った。 「見えますかあの娘が…」 頷く音羽。 「殺してきてください、さすれば娘共々解放しましょう」 「はにゃ?」 海風に気を取られている間だった、壬姫の目の前にいつの間か誰かが…小日向音羽が立っていた。 沈みかけの太陽に照らされたその姿はまるで幽鬼のように憔悴していた。 「ごめんね…ごめんね…ごめんね…」 音羽はまるで呪文のように謝罪の言葉を口ずさみながら壬姫へと襲い掛かった、その手には日本刀、 俗に古青江と分類される逸品が握られていた。 だがまかりなりにも武術の心得がある壬姫はそれを辛くも避ける。 「あああああっ、お願い逃げないでぇ!」 哀願の叫びを上げて刀を振り回す音羽、今の自分の行為が正しかろうが間違っていようがもはや関係ない。 子を守るのが親の定めだ、たとえ殺人という禁忌に手を染めたとしても。 「そんなこといってもあたったら殺されちゃいますぅ~」 口調こそのんびりとしているが壬姫の動きはかなり素早く、それが音羽の焦りを余計に誘う。 涙で曇った視界の中、必死で出鱈目に刀を振るうその姿はコントのようにも思えた。 それをまるで興味なさ気に見るアルトリア、 むしろ興味は音羽よりも自分の主である乙女の方に向いている。 「許さない…絶対に許しません!この悪魔!」 唐突にすももが叫ぶ、ちなみにその首筋にはアルトリアの魔剣が突きつけられている。 「ブリテンの守護者にして絶対かつ永遠の王たるこの私を悪魔呼ばわりとは…許しがたき所業ですね」 アルトリアのつま先がゆっくりとすももの腹に食い込んで行く。 「私に言わせれば弱さこそが悪ですよ…そして弱者を蹂躙することは強者の特権にして愉悦なのです ね、オトメ」 主に同意を求める騎士、が主はガクガクと体を震わせただ事の成り行きを見守るだけだった。 (こんなの…こんなのって…) この黒き鎧の少女はまさに悪魔以外の何者でもない、そして一時とは言えどそれに賛同した自分も…。 「うぷ」 不意にこみ上げる吐き気に口を押さえる乙女、少しだけ眉を潜めるアルトリア、その時だった。 わずかに剣の切っ先が緩んだのを見、そのまま駆け出すすもも、 無論それに対処できないアルトリアではない、薄ら笑いすら浮かべてすももの背中に手を伸ばしたとき、 顔に何かがかかった、それがすももの投げた砂と知った瞬間、 アルトリアの表情はまさに悪鬼のごとき形相へと変貌する。 「舐めるなぁ!小娘があぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「だめぇ!!」 叫びと共に乙女の左手の令呪が光を放ち、アルトリアの動きが止まる。 その間にすももは荷物をひったくると母親たちを止めるべく浜辺を駆けていった。 ちなみにまるでコントのような戦いも終焉に近づいていた。 逃げ回っていた壬姫だったが、ついにぬかるんだ浜辺に足を取られ転んでしまったのだ。 「これで…これで…」 はぁはぁと呼吸を荒くしながら汗だくで刀を振り上げる音羽、もう足元に注意を向ける余裕はない。 だから気がつかなかった、自分が壬姫のリュックを踏んでいたことも、そしてそのリュックの中から、 影のような何かが溢れ出していたことも…。 (あれは…そういえば) ぼんやりとその光景を眺める壬姫。 「これヤバそうっス!知り合いの魔法使いに見てもらったほうがいいっスよ」 と八輔に言われて封を解かなかった支給品、黒い泥のようなものが入った杯…。 (そっかぁ…あれか…って!) いち早く正気に戻った壬姫が音羽を捨て置いて一目散に逃げ出す。 追いかけようとした音羽だが、何かに背中を突き飛ばされて海中へと投げ出される。 水面に顔を出した彼女が見たものは、自分の代わりに影に飲み込まれる娘の姿と、 「クククク、アーッハッハッハッ、コトミネも味な真似を…さぁ祝いなさい、貴方の娘は私と同じく」 狂ったように笑う騎士の姿、そしてその声が止まぬ間に影の中からすももが…、 いや、かつて小日向すももであった少女が姿を現した。 その栗色の髪は色褪せた褐色に、緑の瞳は濁った鳶色に…そして肌は死者のごとく白く、 首筋から頬にかけ、まるでかの黒騎士のように赤い痣が走り… 「闇に己の心を捧げ、新たに生まれ変わったのです」 「うそ…うそよ…すももちゃん…」 身も心も変わり果てた己の娘に呼びかける音羽、ふりむいたすももの表情を見て息を呑む音羽。 嗚呼…何もかも変わり果てたはずなのに、笑顔だけは以前とまるで変わらず、 いや以前よりもはるかに愛らしく輝いているではないか。 だが、その笑顔こそまさに堕落の証なのだ。 笑顔を浮かべたまま銃を構えるすもも、万が一に備え強力な武器を娘に渡したことが災いした。 「あのねお母さん…私、兄さんが好きなの知ってるよね…でもみんな死んじゃうんだよね、 私わかったんです、もう兄さん以外私いらないから、だからお母さん…死んでください」 「やめて!やめて!すももちゃん…お願いだから…」 だが無常にも母の体を娘の放った銃弾が貫く、 「おねが…せめて…こんなのって…あんまり…」 「うるさいですお母さん、何でもしてくれるって言ったじゃないですか、だったら 私と兄さんのために早く死んでくださいよ」 何度も何度も音羽の体に、実の母の体に弾丸を撃ち込むすもも、それは音羽が動かなくなるまで続いた。 親殺しはいかなる時代、いかなる世界においても最低かつ最悪の禁忌である、 それをこうしてこの少女はためらうことなく笑顔で行ったのだった。 「ね、わたし兄さんのためにお母さん殺したんだからきっと兄さん喜んでくれますよね」 アルトリアへと色褪せた瞳を向けて笑うすもも、共に闇に魂を捧げた者同士、通じるものがあるのかもしれない。 「勿論ですよ、それが人の道ではありませんか、失った分だけ報いられるのは当然です」 聞くに絶えないような陰惨な会話はまだ続く。 「で、その衛宮士郎って人と伊藤誠って人は殺したらいけないんですね」 「ええ、そのかわりこちらも小日向雄真という男には手をだしませんよ」 勿論これは仮初の約束に過ぎない、ただ堕落した頭では互いがそう考えていることまでは理解できない。 ともかくすももはアルトリアらに頭を下げるとそのまま新都へと向かう、 その足取りはあくまでも軽かった。 (オトワとやら、貴女の気持ちはよく理解できますよ…ですがこれもあなたが弱いからいけない) 神妙な表情で音羽の死体を眺めるアルトリア、彼女自身も実の息子に裏切られ無残な最期を遂げているからだろうか? だが感傷はそれほど長くは続かない、次の瞬間にはもう乙女へと向きなおっていた。 「さて、オトメ…せっかくですがやはり野宿をしていただく他はありませんね、これから夜にかけて あの街は血の地獄と化すでしょうから…」 「お願い…お願いだから」 「何でしょう?」 大仰に耳を傾けるアルトリア。 「もう人を殺すの…やめようよ…」 「これは異な事を、ですがマスターの仰られることならば致し方ありませんね、さぁ令呪を」 左手を差し出そうとした乙女だったが…そこにはもう令呪はなかった。 「どうしたのですか?早く令呪をもって命じて下さい、さぁ!」 にやにやと乙女の顔を眺めてことさらに煽るアルトリア…ここにきてようやく乙女は悟った、 自分は嵌められたのだ、この狡猾な悪魔に。 「お願い!殺さないで!」 泣きながらアルトリアにすがりつく乙女、その脳裏には生きたまま干乾び塵と化した沙耶、頭を砕かれた夏美、 そして実の娘に鉛弾を撃ち込まれた音羽の姿が浮かぶ…そう、加藤乙女は死にたくなかったのだ。 生きるために悪魔の奴隷となる道を選ばざるを得なくとも。 「何を言ってるのですかオトメ、私が貴方を殺すなどと…例え令呪がなくとも今の主は貴方だ」 「ホントに…ホントだよね」 だらだらと汗を流しながらアルトリアに何度も確認を取る乙女、もう彼女には信じることしか許されない。 「勿論ですよ…騎士に二言はありませんから」 そして、もう何も刻まれていない乙女の左手を見て目を細めるアルトリア。 (ああ、もうすぐもうすぐです私のシロウ…貴方のアルトリアがそちらへたどり着くまでどうかどうかご無事で) 【時間:1日目・午後5時55分】 【場所:新都付近?】 高溝八輔 【装備:探知機】 【所持品:支給品一式】 【状態:健康】 【思考・行動】 1壬姫に一目惚れ。必ず俺がお護りいたします!…って待っててって言ったのに 2新都に行ってすももや知り合いを探す 【時間:1日目・午後6時30分】 【場所:新都付近の浜辺】 珠瀬壬姫 【装備:なし】 【所持品:なし(ランダムアイテムはアンリマユの残滓)】 【状態:健康】 【思考・行動】 1とにかく逃げる 2武たちと合流したい 加藤乙女 【装備:黒セイバー(アルトリア)】 【所持品:支給品一式】 【状態:磨耗(アルトリアに完全依存)。令呪なし】 【思考】 1:死にたくない 黒セイバー(アルトリア) 【装備:エクスカリバー】 【所持品:カップラーメン1ダース】 【状態:通常】 【思考】 1:表面上乙女に従う 2:間桐桜に復讐 、シロウに会いたい 小日向すもも 【装備:古青江(日本刀)、H K MP7】 【所持品:支給品一式、】 【状態:黒化】 【思考】 1:新都へ行く、雄真以外全員を殺す 【小日向音羽:死亡 残り51人】 時系列順で読む 前話 オレと彼女は主従なカンケイ 次話 誰かのために出来ること 御剣冥夜編 投下順で読む 前話 禍福は巡る 次話 吊り橋の果てに 薄暮の惨劇 加藤乙女 ティンクル☆くるせいだーす/仄かに視える絶望のMemento? 薄暮の惨劇 黒セイバー(アルトリア) ティンクル☆くるせいだーす/仄かに視える絶望のMemento? 殺戮者の誕生 小日向すもも 光を求めて 元暗殺者とたまと優男 高溝八輔 光を求めて 元暗殺者とたまと優男 珠瀬壬姫 イタミノウミ? 殺戮者の誕生 小日向音羽 GameOver
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1535.html
13話:最後まで読んではいけない 分校跡近くの森の中。 「殺し合いだと…くそっ、ふざけている!」 青と白の毛並みの人狼、ガロンは怒りの声を上げた。 突然、声も姿も見えない謎の存在に殺し合いを強制され、 しかも首に首輪まではめられ、彼のプライドは大きく傷付けられていた。 傍にあったデイパックを開け、名簿を確認する。 「フェリシアもいるのか…早い所、合流したいな」 知っている名前が一人いる事を確認すると、次にランダム支給品を調べ始める。 入っていた物は特殊警棒と、防犯用ベル。 「ロクな物が無いが…まあ良いだろう」 元々身一つでも十分戦える。今までもそうしてきた。 ガロンは特殊警棒を装備し、デイパックを携え、森の中を歩き始めた。 「ウアアアアアァア、ハハハハハハハ!! アハハハハハハ!!」 「!?」 突然、前方に見えた木造の廃墟らしき建物の中から、男の狂ったような叫び声と、 笑い声が聞こえてきた。咄嗟に身を伏せるガロン。 人間時より鋭敏な聴覚は、その声と共にドンッ、ドンッ、と、何かを激しく打ち付けるような 鈍い音まで聞き取っていた。 (な、何だ? 一体何が起きて……?) 「アハハハハハ!! アハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」 グシャッ、という嫌な音と同時に、唐突に男の声が止んだ。 「……??」 得体の知れぬ恐怖感を抱きながらも、ガロンは廃墟――分校跡の中へと入って行った。 中に入り、垂れ下がった天井板や電気コードに気を付けながら進む。 そして、とある教室跡で、 「ウ……ぁあ?」 何度も何度も壁に頭を打ち付けて、頭から大量の血を流して息絶えた、 スーツ姿の人間の男の死体が横たわっているのを発見した。 教室は目新しい荒らされた跡があり、窓が割られたり、木製の机が叩き壊されたりしていた。 男は、歪んだ笑みを浮かべながら死んでいた。 よく見れば涙を流しているようだった。 「何が起きたんだ……ん?」 ガロンは男の傍に、薄汚れた五枚の紙が落ちているのを見付けた。 「……」 なぜかは分からなかったが、ガロンはその紙に書かれた文章を無性に読みたくなった。 自分でもこの衝動が何なのか分からなかったが、ガロンは、その紙を手に取り、読み始めた。 文章は日本語で書かれていたがなぜか、ガロンは読む事が出来た。 壱 …■■君…■■■■、■いたい さっき幽霊■教えてくれた …一緒■■■て来られたけど、別の■■に閉じ込められているから …同じ校舎に居るのに、会えないらしい どうしてこんな目に遭う■ 今日は■■■■■■■■■■があったのに さぼった■■たお姉ちゃんに怒られる ■■君と会えたら、こんなトコ抜け出せる気がする ■■■■に居■■■ら、何か連絡を■■■■■…あるはずだよね 所々掠れていて読めなくなっていた。 どうやら誰かの手記らしかったが、内容はとても理解出来ない。 しかし、ガロンは自分でも分からない内に、見入っていた。 そして、弐と書かれた紙を手に取る。 弐 …寒い… あたしの身体■■■温■■ん■■■■■していっているのがわかる …さっ■から鳴■■まないこの嫌な音は何だろう 耳が痛い■思考が定まらない。■■まわりに薄い膜が張っ■いる感覚―。 そういえばさっき■体の傍に■■■ング■■■■■■■つけた この■■のどこかに■■■■わ■■■■あるら■い…何処のこと? それ■■■■、人■死体を見■■何も■わない自■の感■■■。 「…ハァ、ハァ」 身体の回りの体温が下がったような気がした。 これ以上は読まない方が良いと本能が警告している。 だが、ガロンはその警告に従えなかった。 参 ■■■■はどこにもいない やっぱりもう、会■■いのかなぁ だけど■ンタクトを取■■■■思いついた 彼が『教卓に■■■■■を残してくれたのだ。 空間が違っても■■が一緒なら、こうやって■■■取■■んだ でも、足りない…■■じゃ、■■■■■■■■。 ふざけ■■■■■■る■■■■■か…体温■か■■■くて… ただ、■が見■■ いつも会って話■てた、■■■■■事が 今となっては何物■も代え■い、 とても■■■事だったなんて こ■■、寒さ■指す■■かなくなって来てか■気が付■■■■ 頭が痛くなってきている。とても寒い。紙を持つ指が震える。 本当に危険だ。やめろ。これ以上は読むなと、自分に言い聞かせても、無駄だった。 肆 さ む い… …ゆび うごか な ■… ひ■だん も■■ない… あ いた い 足の筋 切られた 血…いっ■い出た 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」 もう止めた方が良い。尋常では無い頭痛と寒気がする。 耳鳴りがする、鋏の音? 次は読むな と ほんのうが けいこく してるのに 手が かってに ―――の手記 読みますか? 読む 伍 … 私はもう死ぬみたい どんどん血が抜けて寒くなって来た… なんかもう、目もよく見えない どうしても会えなかったな こんな時に限って 出て来てくれないんだから ■■君 君はいつも私の理想 いつも私の想像を追い越して、一歩先で笑って待っていてくれた 君はきっと今度も私の前に出て来てくれると信じていたのに 私の脳が君の出てくるのを拒否しているようだ 死んでも夢が見れたなら いつも通り、出て来てくれるよね いつものように、ふざけっこしようね ひとりにもどるのは、もういや 「くっ…何だ…頭が…ぐぅッ」 激しい嘔吐感と虚脱感に突如全身を包まれたガロンは、 気が付くと、狭く真っ赤な部屋の隅に立つ自分の姿をみとめた。 思考の混濁に意識が定まらず、地面や重力が何処にあるかもわからない 突然の降下感に驚き、ビクリと何度も神経反射を繰り返す。 人智を超えた負の波動【呪い】に取り込まれたのであろうか。 もう自分の事を緑色の棒としか捉える事が出来なくなっている。 「ア゛…ア゛…」 前触れも無く襲ってきた自我の崩壊に、ガロンはただ放心するしかなかった。 しばらくして。 分校跡のとある教室跡に、自分の爪で喉を切り裂いて死んだ青と白の人狼の死体が横たわった。 【田々邊福男@オリキャラ・男 死亡】 【ガロン@ヴァンパイアシリーズ 死亡】 【残り38人】 ≪支給品紹介≫ 【特殊警棒】 支給者:ガロン 伸縮式の警棒。見掛けによらず頑丈。 【防犯ベル】 支給者:ガロン 小学生などによく渡される、ピンを抜くと大音量の警報音が鳴る防犯グッズ。 ≪オリキャラ紹介≫ 【名前】田々邊福男(たたべ-ふくお) 【性別】男 【年齢】23 【職業】サラリーマン 【身体的特徴】特徴の無い優男 【好きな事・もの】ラーメン、職場のあの娘(誰だよ) 【苦手な事・もの】ラッシュアワー、上司 【特技】漢字に強い 【趣味】ホラーゲームのプレイ 【特筆すべき能力】一般人 【備考】動画サイトにゲームの実況動画などを投稿している 廃墟に行く時は厚着じゃないと危険 時系列順 ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる 廃墟に行く時は厚着じゃないと危険 投下順 ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる ゲーム開始 ガロン 死亡 ゲーム開始 田々邊福男 死亡