約 2,765 件
https://w.atwiki.jp/soutenshadowrun/pages/31.html
TF Eye Brack Hear Brack Skin Yellow Metatype:Human Sex Male Heit 185cm Weit 76kg 20代後半。東洋系の優男。軽いノリでフラフラと何処か頼りない。 バーレーン地区にある看板もない事務所跡に住み着き、私立探偵を自称している。 サムライと名乗るには戦闘力が足りない。魔法や電脳の才能はからっきし。フェイスらしいが、会話のキレがいまひとつ。 そんな、何をやらせても中途半端な男。 元警官らしく、言動の端々や、一般人に対する対応にその色が残る。 TFはThree-Face=三枚目。決まりきらない男、という自嘲の意味だが、由来を知る人物は少ない。 トール=藤島 日系アメリカ人。 元KE所属。警備を主とする同組織には珍しい、優秀な捜査官だったが、ある事件を切っ掛けにバッジとSINを捨て、影の世界に潜り込む。 そもそも警官時代の事を本人が語りたがらない為、詳細を知るのはごく一部の人間に留まっている。 作成方式 :優先度 優先度A :能力値:24 優先度B :財産 275000\ 優先度B :技能:36/5 優先度E :メタタイプ ヒューマン(特別点1) 優先度E :魔法 マンディン 能力値:10KP(筋力1→2) 強靱:3 敏捷:5(7) 反応5(6) 筋力2(4) 意志:4 論理:3 直感:5 魅力6 エッセンス 2.2 エッジ:3 イニシアティブ:11+2d6 身体:8(筋力×2)+強靭力+反応力]/3(切り上げ) 精神:5(論理力×2)+直観力+意思力]/3(切り上げ) 社交:7(魅力×2)+意思力+エッセンス]/3(切り上げ) 資質 信用:15KP 生体適合性(サイバーウェア):5KP バイリンガル 5KP アレルギー(軽度,汚染物質) -10KP 行動規範(非武装の一般人は殺さない)-15KP コンタクト18PP+14KP フィクサー(4/3) 「巴」。日系のエルフ美人。元企業人らしいが年齢不詳。TFの過去を知る一人で、影の世界に引き込んだ人間でもある。 ストリートドク(2/4) 「レギン」と名乗るドワーフの老人。偏屈だが、医師としての腕前は確か。 巡回警官(3/4) カスパー・キルヒマン。KE殺人課警部補。TFの元同僚。必要悪をそれと割り切れるタイプ。 バーテンダー(3/2) 「デニス」トロールの男性。バーレン地区にあるBAR「ナイト・ローゼス」のバーテンダー。 ミスター・ジョンソン(5/2)「マイヤ」二十代半ばの白人女性。イーヴォ系列企業のMs.ジョンソン。男口調。 バラライカ(3/2) ランナーあがりのフィクサーな女性。ホテルとレストランを経営。顔に現役時代の傷がある。 能動技能(6KP) 小火器技能グループ 5 エチケット 6 交渉 6 虚言 6 脅迫 5 忍び歩き(都市) 3(+2) トラッキング 2 錠前 2 知覚 4 地上機操縦(四輪) 1(+2) 言語技能 英語:N 日本語:N 知識技能 地域知識:シアトル 3 警察実務 4 企業の噂 3 暗黒街情勢 4 アーバン・ブロウル 2 装備:275,000\+10000 強化反射神経(1) 1.8 39000\ 強化人工筋肉(2,アルファ) 1.4 60000\ サイバーアイ(3)[12] 0.3 10000\ 大光量補正 [ 1] 1000\ 低光量対応[ 2] 1500\ 熱映像対応 [ 2] 1500\ スマートリンク[ 3] 4000\ 映像拡大 [ 2] 2000\ テイラードフェロモン(3)0.6 93000\ キャバリエ・デピュティ(7P AP-1 SA 7) 225¥ 外部スマートリンク 200¥ 通常弾 70発 140¥ スピードローダー 9 225¥ APDS弾 70発 840¥ スピードローダー 10 250¥ EXショッカー(9S AP-5 SS 4) 500 内蔵スマートリンク アームスライドホルスター 350¥ テイザーダート 10発 40¥ HK227(ガスベント3) 730+600\ 通常弾×90 180\ 予備クリップ×2 10\ APDS×60 720\ 予備クリップ×2 10\ FN-HAR(10P AP-2 SA/BF/FA 35) 1500¥ 外部スマートリンク 200\ スリング 15¥ 衝撃パッド 50¥ 通常弾 70発 140¥ 予備クリップ 1 5¥ APDS弾 104発 ¥ 予備クリップ 2 10¥ アーマージャケット(装甲12) 1000\ アクショニアビジネスクロース(装甲8) 1.500\ モーティマー・オブ・ロンドン・バーヴィック・スーツ(装甲値9 容量5) 2,600\ (カスタムフィット・社交リミット+1・隠蔽修正-2/ワイヤレス:社交DP+1) モーティマー・オブ・ロンドン・アージェンタム・コート)(装甲12/+4 容量14) 3,600\ (カスタムフィット(累積)・社交リミット+1・隠蔽修正-3/ワイヤレス:社交DP+1) トランシス・アヴァロン 5000\ シムモジュール 100\ サブボーカルマイク 50\ トロード 70\ ARグローブ 150\ 偽造SIN(4) 10000\ 偽造携帯免許(ピストル)(4) 800\ 偽造携帯免許(SMG)(4) 800\ 偽造携帯免許(AR)(4) 800\ 偽造隠蔽携帯免許(4) 800\ 偽造身体改造免許(サイバーウェア)(4) 800\ 偽造身体改造免許(バイオウェア)(4) 800\ 偽造私立探偵免許(4) 800\ 偽造運転免許(地上機)(4) 800\ 以上2セット ×2 偽造SIN(3) 偽造携帯免許(ピストル)(3) 偽造運転免許(地上機)(3) 偽造私立探偵免許(3) タグ・イレーサー 450\ バグ・スキャナー(6) 600\ 医療キット(3) 覚醒パッチ(6)×4 解毒パッチ(6)×4 蘇生パッチ ×4 錠前破りセット 250\ オートピッカー(6) 3,000\ マグロックパスキー(4) 8,000\ ガスマスク 200\ ダッフルバッグ 100\ ライフスタイル:下層(一か月分) 2,000\ 281150\ 所持金:6840\ カルマ 9/9
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/44113.html
登録日:2020/2/22(土) 18 15 00 更新日:2023/10/01 Sun 12 59 58 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 GG JUDGMENT イセネ イヌス ギルティギア ジャッジメント ラスボス レイモンド 人体実験 出利葉恭行 審判 科学者 「罪深き者よ、裁きを受けよ…!!!」 ジャッジメント/レイモンド CV:出利葉恭行 『GUILTY GEAR JUDGMENT』のラスボス。 【人物】 本名はレイモンド。金髪で眼鏡をかけた優男の風貌をしている。 かつて、あらゆる分野に精通した若き天才科学者だったが、モラルの度を越えた研究体制が原因で学会から除名され、以後消息不明だったという。 レイモンドは辺境の孤島「イセネ」を根城にしていた。 イセネは外界からの接触が少なく、遺跡の奥を研究所に改良、風の塔と呼ばれる施設は異界への扉が開きやすいという。 そのため、レイモンドはイセネの住民を実験台にして、異界の魔物を利用したGEARを超える生体兵器の研究を行っていた。 その結果、イセネの住民は全滅し、島内はレイモンドの研究で生み出された異界の魔物で埋め尽くされることになる。 そして、レイモンドは異界の王「イヌス」の力を利用することを思いついた。 強大な力を持つ魔物と融合すれば強大な力を身に着けることができるが、魔物の強大さゆえに自我を保つことが難しくなる。 そこで、レイモンドは一度イヌスに食われることで自分を取り込ませ、その後に素体であるイヌスの自我を取り除き力を取り込む方法を思いついたのである。 この方法を利用すれば、自我が侵されることもなく簡単に強大な力を手に入れることができるという。 そのために、イヌスを倒せる相手をこの島におびき寄せ、内部から力を押さえつけてイヌスを倒させたのである。 イヌスを取り込んだ後の姿は、黒い皮膚に筋肉隆々の姿になっている。 また、背中には光背上の武器が付いており、それが組み合わさって巨大な剣に変形させることもできる。 彼がGEAR以上の強大な力を求めていたのは、100年に及び聖戦は終わっているように見えて、闇の中で今でも聖戦が続いているという考えから。 聖戦の中で闇を照らし出す光=神になることこそ、レイモンドの目的だったのである。 そして、かつて正義と名乗った者が破れたため、世界に君臨するのは審判だという考えから「ジャッジメント」と名乗っている。 だが、レイモンドはたった一つ大きなミスを犯していた。 それは、イヌスが倒されたことによって手に入れた肉体であるため、すでに肉体が死んでいたのである。 ほとんどのキャラクターはレイモンドが気付く前にその欠陥に気づいており、死体に精神が入り込んでいるだけのため長くは生きられないことを指摘している。 自分のミスを認められず、最後は肉体に負荷をかけ過ぎたため肉体が消滅して死亡する末路をたどっている。 なお、プレイヤーキャラクターのことをよく調べており、経歴や能力まで把握している。 だが、ソルがギアのプロトタイプであることなど、一部のキャラクターの深い部分までは知らないようである。 逆にレイモンドのことを唯一知っている人物はファウストであり、メモリアルブックには旧知の仲となっている。 ほとんどのキャラクターに対して神経を逆なでする発言をして怒らせているが、メイやブリジットなど研究そのものに興味を示さない人物にはぞんざいに扱われている。 また、ある条件を満たすと隠しキャラクターとして使用可能になっている。 ストーリーはなく、ボス仕様ではない通常仕様のジャッジメントになっている。 【必殺技】 アブソリュート・パニッシュ 紫色のオーラに包まっている状態で突進する。 CPU戦ではデイティー・プロテクトでガードしている時のカウンター時に使用したり、不意に仕掛けてくることもある。 プレイヤー時には、突進後にバックをして後ろの敵に攻撃を行う。また、空中でも使用可能。 ルイナス・ペイン 紫色の巨大なオーラの球体を放ち、相手に連続でヒットさせる。 プレイヤー時及びCPU時で性能はそんな変わらず、連続で放つこともできる。 だが、画面端にたどり着く前に、一定距離で消えてしまう。 サブバート・オラクル 自身の足元に火を放つ。相手に連続でヒットさせ、足止めにも利用できる。 プレイヤー時及びCPU時で性能はそんな変わらず、射程が短いという欠点がある。 デイティー・プロテクト ゲーム内で唯一ガードを行うことができる。 CPU戦時にはこの技でガードを行い、攻撃してきた相手にアブソリュート・パニッシュでカウンターを放ってくる。 だが、あくまでもガード状態のため、CPU戦時ではそのまま投げて解除することができる。 【覚醒必殺技】 ラスト・アポカリプス 自分の周りの地面から巨大な剣の形をした紫色のオーラを放つ。 CPU戦時は必ず上空に浮かんだあと、下に降りてから放ってくる。 放つ際にはスーパーアーマー状態になっており、当たると半分以上体力ゲージを削られてしまう。 弱点は投げで解除されることと、ジャッジメントと別ラインに立っていれば回避できることである。 追記・修正は自分のミスを認める方にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ガワはカッコいいんだがね… -- 名無しさん (2020-02-22 19 07 01) 異形の怪物と融合するって言うと大抵怪物側に精神を乗っ取られたりする中で、普通にそのままだったのは凄い。うん、肉体側が死んでるから当たり前だよね -- 名無しさん (2020-02-22 20 44 44) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tmc08bbc/pages/13.html
活動日程 毎週日曜日17 00~豊田市内体育館にて。 試合日程 試合のページへ。 飲み会など 第12回ZHANの新人歓迎会 日時:2012年10月31日(水)19 00~ 場所:竹取御殿@豊田市 参加者:岡本・高須・杉本・中村・渡辺・大賀・樋口・(神谷)・つじ・むこうがわ・まつもと・ななお・まっきー、ほか 結果:集まり悪かったね 第11回ZHANの長尾さん伊藤さん送別会 日時:2012年6月27日(水)19 00~ 場所:深@豊田市 参加者:長尾・伊藤・岡本・高須・杉本・中村・渡辺・樋口・神谷・杉山 結果:今回わかったことは、①長尾さんと伊藤さんのWEDDINGまでの歩みが違うこと②神谷くんは優男にみえるが・・・だということ、③アラサーの長尾さんが、遅れてきた杉山に対して、大人気なく料理を食べていたこと、④岡本さんはやはり岡本さんだったこと、⑤樋口はおとなし過ぎること、ですかね。。伊藤さん、末永くお幸せに。長尾さん、まずは生活リズムをつかむところからはじめましょう。 第10回ZHANの新年会兼勝山さん送別会2 日時:2012年3月23日(金)20 00~ 場所:風来坊錦 参加者:勝山、長尾、岡本、伊藤、中村、渡辺、杉山、中川、ひぐち、きど、やったかな・・・ 結果:capが長尾→ひぐちに変更です。あいかわらず王様は岡本さんでした。筋肉見せすぎです。財布の中身が・・・。勝山さん、プレイボーイ過ぎます。中国ではくれぐれもカラダにお気をつけて。無事なカラダで戻ってくることを心より期待しております。 第9回ZHANの新年会:勝山さん送別会1 日時:2012年2月24日(金)20 00~ 場所:名古屋 参加者:クラブ大好きっ子 第8回ZHANの残念会 日時:2011年11月16日(水)19 00~ 場所:豊田市 参加者:すんません、突発欠席すいません、わからん 第7回ZHANの岡本さん豊田復帰会 ZHANの岡本さんが東富士から戻ってきましたので、開催します。岡本さんの人望が問われる時ですね。 日時:2011年8月03日(水)19 30~ 場所:豊田市 参加者:長尾・岡本・だけやったりして・・・ 第6回決起集会兼大賀君の送別会2兼新人歓迎会 日時:2011年6月17日(金)19 00~ 場所:穂七 参加者:長尾・勝山・渡辺・中村・大賀・岡本・高須・杉山・中川・樋口 結果:清算活動とアブノーマルな日常、治具についての話で盛り上がりました。中国での大賀君の生活が創造できません。押しに弱い勝山さん(ZHANの越野さんてとこですかね)、アグレッシブな大賀さん、中村さん(ZHANの福田吉兆)。Fってすごいよね、杉山。アスパラガスさん、名刺無駄でしょ~横浜のお店はIt s XXXXX。 第5回決起集会兼大賀君の送別会1 日時:2011年5月14日21 00~ 場所:名古屋 第4回決起集会兼『ZHANの岡本さん』の送別会 ZHANの王様こと岡本さんの送別会です。 日時:2010年9月10日(金)19 30~24 00 場所:豊田市駅付近 セルディバース 参加者:アスパラガス長尾・バーバリーブラックレーベルのポロシャツを着た岡本・バーバリーブラックレーベルの財布を持っている伊藤・ルイビトンの財布を持っている渡辺・Paul Smithのwatchを身につけた杉山・タグホイヤーの時計を持っている中村・WIREDの時計を持っている杉本・バスケ服のたまたま 結果:capのあだ名がアスパラ長尾に変更となりました。。その理由は、ココには書けません。主役の岡本さんは、財布に2000円しかありませんでした。この適当さ加減が皆に愛されるのではないでしょうか。バカなことに対しては頭の回転がはやいんですね。これから笑いをとる人がいなくなるのは残念ですが、富士で末永くお暮らしくださいませ。2次会は喜多町商店でした。お杉の大人っぷりと、capの子供っぷりには感心しました。どっちが年上なんだか・・・もうアラサーですよね、長尾さん。最後はお杉のエスティマで先輩6名を送迎。お杉、ありがとう&面倒くさくてゴメンナサイ。今度先輩たちから2Lのアクエリをおごってもらってね。中村くん、『飲み会』期待していますよ~ 感想:品行方正な人間&飲み会をするにはやはりマネさんが必要だね(by渡辺) 第3回決起集会兼ZHAN忘年会あらため新年会あらためリーグ昇格祝勝会@笑点⇒2次会は19でカラオケ。 2010年03月26日(金)19 00- 参加者:長尾・岡本・伊藤・大賀・渡辺・杉山・中村 結果:オトコだけの盛り上がりを見せました。やっぱりマネさんがいないとうちのチームはだめみたいです。祝勝会ではなく、単なるバカの集まりでした。。『ZHANの岡本さん』の副cap就任式が行われましたが・・・。寝る人、へろへろの人・・・。岡本さんのI LOVE YOU×3には参りました。ゴールドフィンガーに皆火傷をおいました。A CHI CHI。リンダリンダでcapがリンチされました。また、大賀・中村の(夜の)ホットラインも完成しました。 感想:オトコだけのカラオケはよくないね(by伊藤) 第2回決起集会@炉ばた焼つるた 2009年10月16日(金)19 30-23 00 参加者:長尾・岡本・伊藤・大賀・杉本・渡辺・勝山・杉山・あやこ 結果:寝る人、へろへろの人、キャラが変わる人、お酒好きの人、・・・。 第1回決起集会@ 参加者 無料出欠管理サイト☆ぐるうぷすけじゅ~る☆にて調整pass:capに確認のこと
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/379.html
古びた街灯が照らす薄暗い空き地 子供の遊び場であったろうその場所は、今や恐怖と支配の緊張感で支配されていた 「な、中島なにかの冗談だろ?そ、そんなもの下ろせって、なぁ…」 「磯野はバカだなぁ~。あんな大声で身内を呼ぶなんて、ははは」 坊主頭の少年はその場の雰囲気に押しつぶされるように地面にへたり込んでいる。 へたり込む少年に向かってボウガンを構える眼鏡の少年。 「無力で怯えた小学生がここにいますよーって、言ってるものじゃあないか。まぁ、昔からバカだっけ」 「わ、わかったからさぁ…僕がバカで構わないよぉ。だからそれを下ろせってなっなっ?」 なぜこんなことに?中島は僕の親友で、よく野球をして、一緒に怒られて… でもっ…これがあの中島っ? 怖い…なんで僕に弓矢をむけるの?とにかく怖いっ!!!!!! 「ふはは、それが同級生に見せる態度かい?なっさけないなぁ~」 「よぉし、長年の付き合いだ一つチャンスをやろう」 中島が眉間に狙いを定めていたボウガンが宙を向ける 「え?チャンス?助けてくれるのかい?中島っ」 「だっから!単なるチャンスだって言ってるだろう、磯野っ」 「ぐはっ!」 助けてくれると思ってすがりついた中島の足が大きく振られ、顔面に勢いよく蹴りが入る 「ぶっ、ぶばぁ…なじで?ながじばぁ…」 大量の鼻血が噴きだす、呼吸ができないっ 「僕の言うこと聞いたら助けてやるって言ってんだよぉぉおおお、分かるかい磯野ぉぉぉおお!」 「な、なじをずればいいの?、なんでぼするがらぁ~~!」 うまくしゃべれない、歯も折れているかもしれない… 中島は返り血を浴びないように、一歩下がりながら悠然と話し続ける 「磯野っ、サザエさん殺してよ。君もここにお姉さんが来てるの知ってるんだろう?名簿にあったもんなぁ」 「ヴェ?なんでねぇさんを?」 「僕は優勝したいんだ、そのためには出来るだけ無傷で参加者を殺さなければならない」 「弟の君相手ならサザエさんも油断するだろう?」 僕に姉さんを殺せだって? なんてことを言うんだ…中島の眼が、眼鏡が光って見えない 眼を見たい、そんなの冗談で言ってるんだろう?中島… 「なぁんだ、出来ないのか磯野?いっつもサザエさんの悪口ばかり言ってるのに、日頃の恨みを晴らすチャンスじゃないか?」 「ぞ、ぞんなごといっでも…姉さんは姉さんだじ…」 「じゃあ、用無しだな…死ねよ、磯野っ」 ガチャリという音とともに中島がボウガンを眼前に構えなおす 僕はもう死ぬんだ…姉さん、お父さん、お母さん、ワカメ、タラちゃん、タマ……えぇと……えぇと…マスオさんっ 自分を狙うボウガンを直視できずに頭を抱え伏せる もう…だめだ 「チェエストォォォーーーッ!!」 突然、上空から奇声が降ってくる 「ぐあっ!ぼ、僕の腕がぁぁぁあああ」 坊主頭に何かが滴り落ちる、抵抗のない地肌を伝い、顔を流れる 血?誰の? 恐る恐る見上げるとそこには、片腕を落とし鮮血を流す中島がいた そして、中島に向かい合う形で長髪の優男が光る剣を構えている 「バトロワの重力の井戸に引き込まれるのはごめんだ、そうだろ少年っ?」 「え?は、はいっそうでずっ」 何を言われたのかサッパリ分からなかったが、何故か心から同意する自分に驚いた 「上空から不意打ちだとぉぉ?卑怯なっ。しかし僕の武器は飛び道具だ、さらに僕には野球で鍛えた反射神経がある!」 片腕を失いながらも冷静な中島が、俊足で植え込みに駆け込んだ 「さらにっ!!その光る剣失敗だったなぁ!死ねぇ、ロン毛野郎っ」 ビンッ!!! 矢の放たれる音が空き地に響く 「あぶばいっ!…」 「案ずるな少年っ、そこぉっ!!」 ブーゥゥン、ビインッ 暗くて全然見えなかったのに、ロン毛の男の人はいともたやすく矢を弾いてしまった 「ちなみに言わせてもらうが、これは近接戦闘だけができるわけではないらしい」 光る剣を繁みに向けると、不意にその刀身が光線となって発射された 「ぐぅああああああ…」 「そういうことだ、すまないな中島」 僕のことを助けてくれたのはシロッコさんという人らしい 確かに名簿にも名前があった 話を聞くと僕が大声で姉さんを呼んでいたときから、頭上の木の枝に隠れていたらしい 「少年、いやカツオ。君はお姉さんのことを随分と信頼しているらしいな、どんな人物か教えてもらえないか?」 「姉さんですか?普段はおっちょこちょいで怒ってばかりなんですけど、本当は一番の家族思いで…」 「で?」 「面白くってみんなのことをグイグイ引っ張って行ってくれる町内の人気者です」 「そうか、カツオわたしは人類をより良い方向へ導けるのは優れた女性だと思っている」 「はぁ…」 「ふふふ、分かったふりをしなくても良いのだよ。まずは君のお姉さんを探しに行こうか」 「は、はいっ!」 はっきり言っておかしい人かもしれない でも、いちお助けてくれたし、姉さんを探してくれるとなったらついていくしかないっ それに…なにかひきつけるものがあるんだよなぁ、この人 【H-4 空き地 1 30】 【磯野カツオ@サザエさん】 [状態] 顔面軽傷 [装備] ボウガン(元中島の支給品) [道具] 支給品一式 [思考]1 サザエを探す 2 シロッコについていく 自分の支給品の確認はまだです 【H-4 空き地】 【シロッコ@Zガンダム】 [状態] 健康 [装備] ライトセーバー@スターウォーズ [道具] 支給品一式 [思考] 1 優秀な女性を探し、生き残らせる 2 サザエという女性に魅力を感じる 3 主催者打倒の可能性を探る
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/351.html
第十章 総員集合《フェイスゲイズ》 第五学区 ハインツホテル 1402号室 スイートルームの面影を残さない、まるで戦争でも起きたのかと言わんばかりの惨状が1402号室には広がっていた。 数百発の弾痕にひっくり返ったテーブル、脚の折れた椅子がそれを物語る。 亜継磨斗という狂気の殺し屋とキャパシティダウンを保持する木原故頼の襲来でこうなったのだ。 冷牟田はキャパシティダウンのダメージで気絶し、寅栄と樫閑は銃口を向けられて動けなかった。 亜継「じゃあ、さっさと死んでもらうぜ。」 寅栄「毒島!逃げろ!おい!」 亜継が銃の引き金に指をかけた瞬間だった。 ギュィィィィィィィィィィィィィィィィィン!! 故頼「がああああっ!!」 突如、キャパシティダウンとは違う、また別の耳鳴りが鼓膜を突き刺すと同時に故頼が血を流して倒れる。 茜「ああ・・・・う・・・・・。」 まるで赤ん坊の産声のように茜が声をあげる。 茜が目覚めた途端、反射的に振動防御帯を発動させ、彼女を胸元で抱えていた故頼の衣服や腕の皮が分子レベルに分解される。 故頼「バカな・・・・。」 亜継「おいおい。睡眠薬を盛ったにしては起きるの早いじゃねぇか?」 樫閑「わ、私たちは睡眠薬は盛ってないわよ。彼女は普通に疲れて寝ていただけ。睡眠薬はあなたが勝手に勘違いしただけじゃないの。」 眠りを妨げられ、故頼の拘束から解放された茜は瞬時に亜継の方へと向く。 どうやら、まだ軍隊蟻《アーミーアンツ》と交戦中だと勘違いしているのか、武器を持っている人間を敵と認識しているようだ。 亜継「幻の8番目の超能力者《ナンバーエイト》が相手とは、面白れぇぜ!」 亜継はすかさず、抱えていた大口径ランチャーを茜に向けて撃ちだす。 白煙を上げて射出される擲弾が真っ直ぐな直撃コースめがけて真っ直ぐに突き進む。 亜継へと突っ込む茜はそれを避けようとしない。寧ろ、自分から弾頭へと突っ込んでいく。 寅栄「物陰に隠れろ!」 そう言って、寅栄は樫閑をソファーの裏へと突き飛ばす。 そして、自分は気絶している冷牟田のところへと駆け寄り、自分の身体を盾にして彼女を護る。 ドォォォォォォォォォォォン!! 亜継が放った擲弾が爆発し、炎と衝撃が一気に広がっていく。 お高そうな絨毯や壁紙、家具に炎が移って燃え広がり、爆発の衝撃によって窓ガラスが全て粉砕された。 亜継「さぁ、来いよ!その程度で死なれちゃ、こっちが困るんだよ!」 亜継が挑発目的でそう言い放った途端、立ち込める黒煙の中から茜が飛び出す。 茜「ああああああああああああああああああっ!!」 超音波メスを纏わせた彼女の右腕が亜継のランチャーを真っ二つに切り裂く。 残った左腕で亜継を切り裂こうとするが、簡単に避けられてしまう。 …が、その瞬間、茜が自身から出した振動の衝撃波で亜継は14階の窓の外へと吹き飛ばされた。 亜継「ハハハハハ!やっぱり、能力者ってのはこうでなきゃな!!」 亜継はそう告げると、地球の重力に引っ張られて下へと自由落下していった。 亜継「でも、そういう奴をブッ殺す生き甲斐を失うのは惜しいなぁ。」 そう言うと、袖元から鉤爪の付いたワイヤーを射出し、下の階のベランダに引っかけてゆっくりと地上へ降りて行った。 地上に降りると集まった野次馬に取り囲まれるので、隣にあるビルの非常階段に飛び移り、そこから逃げて行った。 故頼「亜継の奴・・・、いくら払ってやったと思ってるんだ。」 右腕と胸元から血を流しながらも踏ん張り、故頼が立ち上がろうとする。 分子レベルに分解された衣服の胸元から立派な大胸筋をさらけ出し、腕も筋骨隆々そのものだ。とても50代とは思えない肉体だ。 彼が落とした拳銃を拾おうと手を伸ばす。 寅栄「させるか!」 瞬時に寅栄が拳銃を蹴り飛ばし、それを追う故頼より先に手に入れる。 そして、銃口を故頼に突きつける。 寅栄「形勢逆転って奴だな。」 寅栄が勝利の笑みを浮かべると、それを嘲笑うかのように故頼も笑みを浮かべていた。 故頼「それはどうかな?」 彼がそう言った瞬間、いつの間にか窓辺に置いてあった球体から煙が立ち込める。 どうやら、亜継は窓から投げ飛ばされた時に故頼も逃げられるように置き土産をしていたようだ。 立ち込める煙幕の中で故頼は姿を消した。寅栄は発砲したが、意外にもすばしっこい故頼には当たらなかった。 寅栄「チッ!逃げられたか・・・。」 寅栄は弾切れになった拳銃を放り投げる。 寅栄「さて・・・と・・・」 寅栄は腕を回して肩を鳴らし、窓辺に立つ茜を見つめる。 寅栄「目覚めちまったこいつをどうすればいいんだ?」 樫閑「もう一度、酸欠作戦しようにも七色爆弾《マルチボンバー》が足りないわ。」 故頼が撤退したのもあってか、キャパシティダウンによる耳鳴りはなくなっていた。 毒島「はぁ・・・・はぁ・・・・」 苦しそうだが毒島が息を吹き返し、立ち上がろうとする。 人間、立ち上がろうとする時はついつい近くにあるものを掴んでそれを支えに立ち上がろうとしてしまう。 毒島拳も例外ではない・・・・が、その掴んでしまったものが悪かった。 茜「うあ?」 毒島「げ!」 毒島は咄嗟に手を放したが、逆に茜が掴み返す。 毒島「ええ!?」 寅栄・樫閑「!?」 一同が驚く中、茜は毒島の手を掴んで放さず、キラキラとした目で毒島の目を見つめていた。 毒島(やめろ!そんな輝いた目で見つめるな!可愛いだろうが!チクショウ・・・。) 茜「ほーろー?」 毒島「はい?」 茜「ほーろー!」 そう叫び、茜が毒島に抱きついた。発展途上の胸やら太股やらが当たっているのも気にせず、爪を立ててまでしっかりとしがみ付いていた。 寅栄「イケメン補正って羨ましいなぁ・・・。」 樫閑「あなたも十分、イケメンだとは思うけどね。それに・・・」 ――――冷牟田「茜と帆露の関係も非常に良好であり、妹のように彼女に接していた。」―――― 樫閑「・・・って言ってたじゃない。毒島帆露と間違えているのよ。」 寅栄「まぁ、確かに似てはいるけど・・・(性別が違うだろ。)」 とりあえず、安堵する2人を尻目に茜は一方的に拳に対してイチャコラしている。 茜「ほーろー!ほーろー!」 毒島「ちょっ!待てって!俺は姉さんじゃない!」 しかし、そんな言葉が通じることもなく、茜の一方的なイチャコラは激しくなっていく。 寅栄「毒島。お前をそいつの世話係に任命する。」 毒島「おい!何勝手に決めt―――「ほーろー!」」 樫閑「彼女もかなり懐いているようだし、これがベストなのよ。絵とかでコミュニケーションも取れるみたいだし、お姉さんが治るまでの辛抱よ。」 2人の説得で毒島も一応、納得して世話係を承諾した。 寅栄「さっさと逃げるぞ。ここで警備員《アンチスキル》に捕まったら、お終いだ。」 そう言って、寅栄は気絶している冷牟田を抱え、裏の非常階段からホテルを後にした。 軍隊蟻《アーミーアンツ》 第4支部 第4支部は特定の時間限定で使うことのできる支部だ。 風輪学園中等部の体育館がそうだ。夜8時以降は学園には誰もおらず、無論、体育館も無人だ。 大人数を収容できる上に防音措置も施されていることで外部に音が漏れる心配も無い。 後は、セキリュティを軍隊蟻《アーミーアンツ》のハッカーがどうにかするだけだった。 冷牟田「ん・・・・・。」 そこで冷牟田は目を覚ました。 暗く、月明かりぐらいしか光源がないが、どこか懐かしく感じる体育館の天井が見える。 自分は体育館の冷たい床に仰向けに寝そべり、上から軽い毛布をかけられていた。 寅栄「気がついたか?」 冷牟田「ここは・・・・?」 寅栄「俺たちの第4支部。この辺りだと一番広いぜ。」 冷牟田が首を動かして辺りを見渡す。 周囲には軍隊蟻《アーミーアンツ》のメンバーが数十人ほどおり、懐中電灯やスタンドライトを頼りに何かしらの作業をしていた。 音から推測するに、銃器を扱っているのだろう。 冷牟田「まるで学校の体育館みたいね。少し懐かしいわ。」 寅栄「まぁ、実際に学校の体育館を勝手に使ってるんだがな。ここは風輪学園中等部の体育館だぜ。」 冷牟田「よくバレないわね。」 寅栄「学校って下校時刻以降はほとんど人残ってないだろ。校長室以外はセキリュティも案外貧弱だから、いいカモなんだよ。」 冷牟田「確かにそうね。・・・で、あれからどうなったの?気絶してから覚えてないんだけど。」 寅栄は簡潔にことの経緯を冷牟田に伝えた。 冷牟田「なるほどね。あの振動支配《ウェーブポイント》を味方につけたのは心強いわ。」 すると、奥の暗闇の中から大男が現れた。 仰羽「お前が、冷牟田花柄か?」 姿を現したのは仰羽だった。 額に包帯を巻き、胴体にもサラシを巻いていた。自慢の特攻服もボロボロになっている。 冷牟田「ええ。そうよ。あなたは?」 仰羽「軍隊蟻《アーミーアンツ》の№2、仰羽啓靖だ。よろしく。」 冷牟田「こちらこそよろしくね。」 仰羽「あんたに聞きたいことがあるんだが・・・。」 冷牟田「何かしら?」 仰羽「あんたの仲間だと言う奴が正門前で待ってる。 サングラスをつけた茶髪で背の低い少女と背の高い赤髪の男、マスクを着けて全身に包帯を巻いた男の3人組だ。」 冷牟田「確かに私の仲間だわ。」 寅栄「仲間って言うと、暗部の仲間か?」 冷牟田「そうよ。私たちは学園都市の闇である暗部組織“サークル”。私はそこのリーダーよ。」 寅栄「まぁ、暗部組織があるってのは、噂では聞いていたけどな。」 仰羽「実際、お目にかかるのは初めてっすね。」 蟻A「寅栄さん。3人を連れて来たッス。」 寅栄「おう。お疲れさん。」 蟻Aが誘導し、体育館の入り口から3人の男女が現れた。 ??「よう。しばらく見ない間に厄介事になってたみたいだな。」 最初に話しかけたのは背の高い赤髪の男だ。炎を再現しているかのように燃え上がる赤髪、ツリ目で少し強気な感じの男だ。 冷牟田「まさか、スキルアウトの力を借りることになるなんて、私としても予想外ね。」 次に話しかけたのは、背の低い少女だった。 仰羽が言うにはサングラスをかけていたが、さすがに体育館の中は暗いのでサングラスをはずしていた。 セミロングの髪にカチューシャを着け、ワンピースを着ている、活発で可愛らしい少女だ。 ??「花柄~。こっちの仕事はモチモチっとしたものが無くて寂しかったよ~。」 冷牟田「暗部の仕事にそういうのを求めるのが間違いよ。」 そして、最後に全身に包帯を巻いた男が話しかけて来た。 刈り上げた白髪に白いマスク、全身に包帯を巻き、その上に白衣を着ている気味の悪い男だ。 全身真っ白な彼だが、身体の所々がすす汚れていた。 冷牟田「随分と傷だらけじゃない。どうしたの?」 冷牟田の問いに、包帯の男が答える。 ??「あの後も№108の監視をしていたら、突然、炎で焼かれるわ、爆発に巻き込まれて吹き飛ばされるわ、 警備員《アンチスキル》に追い回されるわで散々だったんだぞ。」 仰羽(その炎って多分、俺だわ・・・。) 寅栄(ついでに爆弾も俺らだぜ・・・。) 冷牟田「紹介するわ。そこの赤髪が三上煉次。女の子が神座残時。ちょっと焦げた薄気味悪いのが神山才人よ。」 神山「誰が・・・・薄気味悪いだ?血毒感染《ブラッドカース》で殺すぞ?」 冷牟田「ちょっとした冗談よ。これが私たち暗部組織“サークル”よ。」 三上「おいおい。オレたちが暗部組織だなんて、言っていいのかよ?」 冷牟田「ここの奴らはそう簡単に騙せないわ。変に隠したりしない方が良いわよ。 あの振動支配《ウェーブポイント》を戦闘不能に追い込んだ連中なんだから。」 神座「マジで!?あの超能力者《レベル5》級を!?」 神山「スキルアウト・・・と言うよりは、・・・・軍隊に近い存在だ。俺は見ていた。」 寅栄「まぁ、軍隊蟻《アーミーアンツ》なんて名乗ってるしな。」 三上「それで、あんたらは?」 寅栄「ああ。俺は軍隊蟻《アーミーアンツ》のリーダー。寅栄瀧麻だ。」 仰羽「同じく№2の仰羽啓靖。」 寅栄「あと、樫閑とか毒島とか紹介したいんだけど、生憎、今は不在でね。」 冷牟田「確かに、いないわね・・・・。振動支配《ウェーブポイント》も。」 寅栄「あいつらは今、お見舞い中だよ。」 冷牟田「お見舞い?こんな時間に?」 彼女が腕時計を見ると、時刻は夜の11時を指していた。 第五学区のとある病院 毒島帆露が入院している病院だ。何の変哲もない病院だが、やはり深夜となると雰囲気が違う。 深夜の病院というのは昼とは違う雰囲気を醸しだすが、アンチオカルト・科学主義の学園都市には病院の亡霊伝説なんてものはあまり存在しない。 毒島拳、樫閑、茜と運転手を乗せた車が病院の入口前に停車する。 樫閑「行くわよ。そこそこ警備網が張られているから、気付かれないようにね。」 毒島「分かった。」 そして、毒島の腕にしがみ付いて離さない茜に対してもスケッチブックで書いた絵で樫閑が言った内容を伝える。 Yes or Noは首振りで表現できるので、こういった一方的なコミュニケーションはスムーズに出来る。 絵の内容が正しく認識されているかどうか分からないという不安が生じるのではあるが・・・。 樫閑「じゃあ、行くわよ。」 樫閑が先導し、病院潜入作戦が開始された。 普段、病院の敷地内は警備ロボットが周回し、監視カメラが作動している。そこに死角はない。 はずなのだが・・・ 樫閑「おかしい。警備ロボットが1台もいないなんて・・・。」 毒島「監視カメラも動いていないようだな。」 茜「う?」 樫閑「とりあえず、中に入ってみるわ。」 そう言うと、樫閑は監視カメラの目線など気にせず、ダッシュで病院の中へと入り込んだ。 毒島と茜もそれに続いて入り込む。 本館の階段を上り、毒島帆露のいる別館へと移る渡り廊下のある3階へと辿りつく。 そこで樫閑と毒島は違和感を覚えていた。 セキリュティが起動していなかったこと、あまりにもスムーズに病院内を移動できたこと、そして、誰一人とて看護師の姿を見ない。 毒島「気付いたか?」 樫閑「ええ。何か、おかしいわ。」 茜「う・・・・あ?」 樫閑「私はナースステーションを見て来る。あなた達は先に病室に行ってて。」 毒島「分かった。」 茜「あーい♪」 毒島と茜はそのまま渡り廊下へと進み、毒島帆露の病室へと向かった。 樫閑「もしかしたら、まずい事態になってるかもしれないわね。」 樫閑が携帯電話を取り出し、寅栄へと連絡を取ろうと電話をかける。 寅栄『樫閑か?どうした?』 樫閑「兵を何人かこっちに寄こして欲しいの。それなりの装備でお願い。」 寅栄『どうした?茜ちゃんが暴れだしたのか?』 茜「いいえ。病院が何者かに襲撃されているかもしれないの。」 樫閑が電話に集中しているから気付かないのか、背後から一人の人間が近付いていた。 そして、樫閑の背後に来ると鈍器のようなものを振り上げた。 寅栄『襲撃されている?』 樫閑「ええ。密かに何者かが―――――――」 ドカッという鈍い音と共に樫閑の頭に衝撃が走る。 どうして?何で殴られたのか? そんなことを考える間もなく、樫閑は倒れた。 電話越しの寅栄も何かしらの異変には気付いたようだ。 寅栄『どうした?樫閑?・・・おいっ!返事しろ!おいっ!』 樫閑を殴った男は、五月蝿く叫ぶ寅栄を煩わしく思ったのか、彼女の携帯を踏み潰した。 一方、樫閑が危険な目に遭っていることも知らず、毒島と茜は毒島帆露の病室の前へと来ていた。 しかし、病室の扉を開けるには勇気がいる。 もう寝ている時間とは言え、今日の昼に起きたことを考えれば、躊躇ってしまうのは当たり前だった。 しかし、毒島のそんな心情など関係無く、茜は「ほーろー?ほーろー?」と可愛らしく言って、毒島が扉を開けるのを促している。 毒島「そうだな。開けないと始まらない。」 思えば、人生で最も忙しく、有意義な2日間だったと思う。 3日前まで、黒幕の存在はおろか、実行犯の特定すら出来なかった自分からすれば、ここまで真相に近づけたのが信じられなかった。 軍隊蟻《アーミーアンツ》という存在はそれほど大きかったのだろう。 毒島(もうすぐだ。もうすぐ、全てが終わる。) 毒島は病室の扉を開ける。 月明かりに照らされる白亜の病室。窓辺には安らかに眠る姉の毒島帆露がいた。 だが、そこにはその空間にとって異物となるものが存在していた。 帆露のベッドの傍らに一人の男が立っていたのだ。 サングラスをかけたヴィジュアル系バンドのヴォーカルみたいな優男だ。 染め上げた金髪、ホストが着てそうな高いスーツを着こなし、胸元はボタンが外されて大胆にもセクシーだ。 そして、アクセサリーが彼のカッコ良さを惹き立てる。 毒島「誰だ!?」 毒島は即座に男に銃口を向ける。 銃器の扱いに慣れてないだろうと思った樫閑が宛がった女性用のハンドガンだが、人を殺すには充分な威力を持っている。 そして、同時に茜も明らかな敵意を示し、両腕に空気振動によって形成した超音波メスを腕の周囲に纏わせる。 すぐに攻撃しないのは、帆露を巻き込んでしまうと考えているからだ。言葉が話せなくても頭脳は超能力者《レベル5》。 それなりに頭は良いようだ。 優男「まぁ、待て待て。彼女に手を出すつもりはない。ちょっと睡眠薬で眠ってもらっただけさ。」 優男は自主的に手を頭にやり、帆露から離れる。 毒島「あんたは何者だ?何が目的だ?木原故頼の仲間なのか?」 茜「う~!」 優男「一気に質問を重ねないでくれないか。まず、第1の質問からだ。俺は持蒲鋭盛。研究者だ。 専攻は“自分だけの現実《パーソナルリアリティ》”。それの変質と能力への影響を研究している。」 毒島「研究者って形には見えないんだが・・・。」 持蒲「まぁ、今日は白衣が洗濯中だったからな。それに今時、顔半分に刺青をした研究者だっているぜ。」 毒島「目的は何だ?姉さんに何をした?」 持蒲「久々、学園都市に帰ってきたら、自分だけの現実《パーソナルリアリティ》に支障をきたして、 能力が暴走している学生がいるって聞いたからね。忙しい中、知的好奇心と欲求に駆られて、ここの馳せ参じた訳なんだが・・・・」 セリフの途中で持蒲は喋るのを止め、数枚の書類を取り出した。 持蒲「どうやら、彼女には俺の研究のサンプルとしての価値は無いようだ。」 持蒲はそう言って、持っていた数枚の書類をクリップで挟み、毒島の足元へと放った。 毒島が銃口を向けながらも書類を拾う。 それはカルテだった。毒島帆露の医療録が克明に記録されている。今時、電子化されているのが当たり前の中で、 持蒲が取り出したそれはコンピュータにあったものを態々プリントアウトしていた。 毒島「研究サンプルとして価値が無いってどういうことだ?」 持蒲「その通りの意味だよ。」 すると、持蒲は何かに気付いたようで、企むような顔で毒島に話しかける。 持蒲「今から、君のお姉さんの病状について、重要なことを話したいんだが、さすがにこれだけはタダって訳にはいかないんだよなぁ。」 毒島「取引しようって訳か?」 持蒲「ああ。俺の要求を呑んでくれたら、素直に話してやるぜ。」 毒島「ちっ!足元を見やがって・・・。それで、お前の要求は何なんだ?」 持蒲「そんな難しいことじゃない。君とメアドを交換したいだけさ。」 それを聞いた途端、毒島は拍子抜けした。 色々とシビアな状況だったのもあってか、大金とか無理難題を要求させられるかと思いきや、 目的は自分のメアドとは・・・・・、見た目通り、女性関係が軽そうに思えて仕方が無い。 持蒲「君のお姉さんってけっこう美人だよね。身も心も正常に戻ったら、 デートにでも誘おうと思って先約を取っておこうかなって思ったんだけど、お姉さんは現在、解約中なんだよねぇ?」 毒島(何だ?こいつ・・・・・。) 毒島は呆れ果てたが、持蒲の持ちかけた取引に応じることにした。自分のメアドを素性の知らない他人に教えるのには抵抗があったが、 持蒲の持っている情報が気になって仕方がない。 毒島(それに、メアドなんて後で変えればいいし。) 通信で見事に帆露のメアドを手に入れた持蒲は呑気に鼻歌を歌いながら、携帯をポケットにしまった。 毒島「それで、とっておきの情報ってのは何なんだ?嘘だったら・・・・」 毒島の声に呼応するかのように茜が超音波メスを纏わせた両腕を持蒲へと向ける。 毒島「あんたを分子レベルに分解することになる。」 持蒲「それは怖いなぁ。それに隠すつもりも騙すつもりもないぜ。そんなことをしたら、彼女とのデートが何年後になるのやら・・・。 とりあえず、そのカルテを見てみろ。」 毒島「これか?」 毒島は持蒲に渡された数枚の書類、カルテに目を通す。 カルテは2枚あり、内容はほとんど同じであった。 医療関連の知識を持たない毒島としては、書かれている文字も記号も全く分からない。 持蒲「1枚目は毒島帆露のカルテ、2枚目は毒島帆露の“本当のカルテ”だ。」 毒島「本当のカルテ?」 持蒲「そう、2枚目のカルテには1枚目のカルテには無い薬品が記載されている。上から7行目にあるCから始まるものだ。」 毒島「この・・キャパなんとかって奴か?」 持蒲「キャパジエリンという、能力者を収容する少年院などで能力を用いた逃走を防ぐために使われる予定の試作品だ。 能力の暴走を誘発させることで能力を制御できないようにする。」 毒島「何で姉さんにそんな薬品が・・・・まさか、能力で真相を他人に言いふらさないためにってことか。」 持蒲「察しが良くて助かるよ。まぁ、俺としては、早く病院を変えることをおススメするね。」 毒島「そうか。」 毒島はそう言うと、ベッドへ歩み寄り、帆露を背負う。 精神的に追い詰められていた帆露はとても軽く、とても儚げに思える。 毒島「ありがとな。」 持蒲「自分だけの現実《パーソナルリアリティ》について聞きたかったら、いつでもメールすると良いよ。」 毒島は頷くと、ずっと持蒲に警戒していた茜を連れて病室を出た。 持蒲は軽く手を振り、2人を見送った。 そして、2人が完全に部屋から出て行くのを確認すると、窓から一人の少女が入ってきた。 赤っぽい茶髪のツインテールの女だ。年齢的にはまだ高校生ぐらいだろう。体格はそこそこ大人っぽく、胸もあると言えばある方だ。 それに反して、顔立ちは少し幼い。 どこかの高校の制服を着ており、スカートをミニサイズに改造している。そして、制服には似合わないロングブーツを履いている。 持蒲「岬原。ここ3階だぞ。」 岬原が窓から病室の中に入り、窓の外に手を伸ばすとどこからか足跡のついた鉄板を取り出した。 岬原「座標固定《バインドポイント》で鉄板の座標を空中に固定して、そこを足場にしてたのよ。」 座標固定《バインドポイント》 その名の通り、対象をその座標に固定する能力だ。 運動、熱、電気、重力などの影響を受けず、対象をその座標に固定することで絶対に動かない物体を作ることができる。 今回は、鉄板を空中の座標に固定し、その上に乗ったことで足場としていたようだ。 岬原「いつも甘い性格だってのは知ってたけど、今回は甘すぎたんじゃないかしら?」 持蒲「美しい女性が苦しむ姿は見るに堪えないだけだ。」 岬原「あっそう。じゃあ、私は帰って当麻たん☆タイムの続きでもするわ。」 持蒲(相変わらずのストーカーっぷりだな。お前は。) 一方、帆露を背負った毒島とそれに続く茜は樫閑がいるはずのナースステーションへと辿りついた。 ステーションに明かりは付いており、周囲を見渡せるほど明るかったが、そこに樫閑の姿は無い。 毒島「樫閑さん?」 毒島は樫閑の姿が見当たらないことに疑問を持ち、少し歩いて捜そうとした瞬間だった。 茜「ああああああああああ!!!!」 突如、茜が衝撃波を出して、毒島を弾き飛ばす。無論、彼が背負っていた帆露も一緒だ。 ダメージを与えるほどの威力は無く、ちょっと彼を移動させようとした意図があった。 毒島「おい!何するんだ!?」 毒島が茜に文句を言った瞬間、自分が居た場所の近くにあった観葉植物が何かしらの衝撃を与えられて砕け散っていった。 毒島(この能力・・・確かあいつが・・・・) すると、毒島が連想した“あいつ”が姿を現した。 ??「わぁ~。過剰反応《バーサーク》の膜を見破るなんて、良い勘してますわ。」 毒島「榊原地炭・・・!!」 かつて、スキルアウト暴走蝗《グラスホッパー》を狩るときに一緒(?)に戦った男だ。 ゲーム感覚で獲物を追う目が、今度は毒島に向けられている。 茜「うううううう・・・・」 茜が明かりの届かない暗闇の方に向けて警戒し、そこにいる“誰か”に敵愾心を向けている。 ??「こりゃ驚いたわ。わいの居場所を突き止めよった。」 聞き慣れたナチュラルな関西弁と飄々とした声。 毒島はすぐに誰か理解した。そして、同時になぜ彼がここにいるのか理解できなかった。 毒島「家政夫《ヘルプマン》か。」 家政夫「やっほ~。毒島ちゃん。久しぶりやなぁ。」 毒島「何でお前がここにいるんだ?」 家政夫「何で?って、そりゃあ、軍隊蟻《アーミーアンツ》を潰しに来たんや。 毒島ちゃんが『次の目標は軍隊蟻だ。』って言ったあの日から、準備してたんやでぇ?」 毒島「かなりの人数を集めないと、“お前ら”が潰されるんじゃなかったのか?」 家政夫「だから必死に集めたんや。能力者総勢50名の軍隊蟻《アーミーアンツ》駆逐同盟やで?それに・・・」 再び、暗闇の中から榊原の兄である天明が姿を現した。弟の地炭がいるのだから、兄の天明がいてもおかしくはない。 そして、彼に引きずられて来たのは、気を失った樫閑恋嬢だった。 家政夫「№3の軍師も人質にとったんや。烏合の衆になった軍隊蟻《アーミーアンツ》に負ける要因なんて、あらへんで?」 第十一章 境界突破《アフターライン》につづく
https://w.atwiki.jp/negirowa2/pages/6.html
本編SS目次(投下順) 時系列順に本編を読みたい場合はこちらへ。 登場人物を追跡したい場合はこちらへ。 000話~050話 051話~100話 000話~050話 NO. タイトル 作者 登場人物 000 始まりの日 初代本スレ 1 言峰綺礼、衛宮士郎、柳洞一成、甘露寺七海、宮小路瑞穂、間桐慎二、白銀武、鑑純夏、御剣冥夜、小日向雄真 001 迷う者。傍にいたい者。そして見つめる者 名無しさん 伊藤誠、桂言葉、西園寺世界、清浦刹那 002 開戦直前 名無しさん 遠坂凛、美綴綾子、鑑純夏、鎧衣尊人、白銀武、御剣冥夜 003 選択 名無しさん 小日向雄真、渡良瀬準 004 開戦 名無しさん 言峰綺礼、彩峰慧、衛宮士郎、厳島貴子、伊藤誠、イリヤスフィール、戎美凪 005 少女、一人 名無しさん 彩峰慧 006 姉妹、そして妬むモノ 名無しさん 桂言葉、桂心、小泉夏美、加藤乙女、森来実 007 いきなり出た『ハズレ』 名無しさん 鑑純夏 008 決意の第一歩 名無しさん 清浦刹那、神坂春姫 009 運命の時 名無しさん 衛宮士郎、上条伸哉、ランサー 010 殺戮者の誕生 名無しさん 小日向雄真、小日向音羽、小日向すもも 011 エルダー・ミーツ・ナイト 名無しさん 宮小路瑞穂、セイバー 012 ヘタレ少年! デコメガネ少女に会う 名無しさん 伊藤誠、戎美凪、菅原君枝 013 呪縛なし自縛霊自爆レタス添え 名無しさん 高島一子、タマちゃん 014 涼宮茜の憤慨 名無しさん 涼宮茜、周防院奏、高峰小雪 015 黒と白の騎士 名無しさん 加藤乙女、黒セイバー、宮小路瑞穂、白セイバー 016 トリーズナー武 名無しさん 白銀武、鑑純夏、黒田光 017 香月ひとり並行世界調査班 名無しさん 澤永泰介、香月夕呼、西園寺世界 018 Miss flying victory 名無しさん 薪寺楓、間桐慎二、御薙鈴莉、美綴綾子 019 薄暮の惨劇 ◆QqXNFog5Ls 黒セイバー、加藤乙女、上条沙耶、小泉夏美 020 元暗殺者とたまと優男 名無しさん 葛木宗一郎、珠瀬壬姫、高溝八輔 021 ちっちゃな次期当主と大きなご令嬢 名無しさん 式守伊吹、十条紫苑 022 天の杯をもう一度 名無しさん 間桐桜 023 メイドさんと大きな銃(+花火) 名無しさん 間桐桜、藤村大河、月詠真那 024 朱と紅 ~アカとアカ~ 名無しさん 高峰小雪、アーチャー 025 尊人オルタナティブ 名無しさん 鎧衣尊人、間桐慎二、小鳥遊圭、高根美智子 026 願い事は何ですか? 叶えにくいものですか? 名無しさん 神宮寺まりも、榊千鶴、桂心、桂言葉 027 特製ハンバーグステーキ狂気のソース和え 名無しさん 梶浦緋紗子、上岡由佳里 028 誕生! 魔法少女? 名無しさん 御剣冥夜 029 エミヤ・エミヤ・エミヤ 名無しさん イリヤスフィール 030 Funnyboy on the run 名無しさん 渡良瀬準、言峰綺礼 031 「俺たちは本当に非情か?」 名無しさん 小日向雄真、遠坂凛、神宮寺まりも、小渕みなみ 032 厳島貴子の奇妙な冒険 3バカブラッド 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香 033 Dual 名無しさん 氷室鐘、御門まりや、上岡由佳里、神代巽、巴雪乃、 034 die like a dog 名無しさん 言峰綺礼、織倉楓 035 小休止 名無しさん 衛宮士郎、上条伸哉、ランサー 036 銃声のする頃に ~暇つぶし編~ 名無しさん 柳洞一成、森来実 037 ささやかな願い 名無しさん 涼宮茜、周防院奏、高峰小雪 038 アリス達の遊戯 名無しさん イリヤスフィール、彩峰慧、鑑純夏 039 SuspendedBridgeEffect 名無しさん 伊藤誠、菅原君枝、戎美凪 040 Liar Girl 名無しさん 白銀武、鑑純夏、彩峰慧、遠坂凛 041 第一回放送 名無しさん 言峰綺礼 042 禍福は巡る 名無しさん 涼宮茜、周防院奏、高峰小雪、渡良瀬準 043 黒き福音 名無しさん 高溝八輔、珠瀬壬姫、加藤乙女、黒セイバー、小日向すもも、小日向音羽 044 吊り橋の果てに 名無しさん 伊藤誠、菅原君江、戎美凪、間桐桜 045 Spitfire 名無しさん 上条信哉、衛宮士郎、ランサー 046 EXTRAVAGANZA ~蟲愛でる少女~ 名無しさん 森来実、御薙鈴莉 047 光を求めて 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香、上岡由佳里、美綴綾子、小日向すもも、間桐慎二、高溝八輔 048 どきどきビーチ! 胸騒ぎの予感 名無しさん 鎧衣尊人 049 Dancing Crazies 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香、上岡由佳里、美綴綾子、小日向すもも、間桐慎二、高溝八輔、イリヤスフィール 050 誰かのために出来ること 御剣冥夜編 名無しさん 御剣冥夜、葛木宗一郎 000話~050話 051話~100話 051話~100話 NO. タイトル 作者 登場人物 051 華の悲鳴 ~壊れた硝子の心~ 名無しさん 神坂春姫、清浦刹那、アーチャー 052 オレと彼女は主従なカンケイ 名無しさん 香月夕呼、西園寺世界、澤永泰介 053 のぞきみユ~レイ!! 名無しさん 鑑純夏、白銀武、高島一子、タマちゃん 054 KISS×100 名無しさん 鑑純夏、白銀武 055 彼女たちの流儀 名無しさん 宮小路瑞穂、白セイバー、氷室鐘、御門まりや 056 魂響 名無しさん 式守伊吹、十条紫苑、柳洞一成 057 うちの妹のばあい 名無しさん 桂心、桂言葉、???????? 058 フォレスト・イン・ザ・ダーク 名無しさん 神宮寺まりも、高峰小雪、渡良瀬準 059 ノストラダムスに聞いてみろ♪ 名無しさん 小鳥遊圭、高根美智子 000話~050話 051話~100話
https://w.atwiki.jp/girlsundpanzer/pages/134.html
474 :名無しさん@ピンキー:2014/10/06(月) 14 11 23.12 ID VaRQSTm/ あけび×ふたなりキャプテン 導入部 「はぁはぁ…ン…くふ……は…」 よく晴れた午後の学園内のトイレ。 その便座に少女は腰を降ろしていた。 「あはっ…ん……んん…ふ…… 」 両脚を投げ出し、肌に張り付くスパッツをずり下げ、必死に何かを扱いていた。 「あ…ああ…はぁ…イ…イク……」 それは股間に生えた肉棒であった。 少女の白い肌とは不釣り合いな程に赤黒く肌が硬質化した肉棒。 「あんああっ…で…でるっ…!」 右手、左手と交互に与えられる刺激に肉棒は ビクンビクンと脈打っている。 目を瞑り、眉間に皺を寄せる少女の口から漏れる甘い吐息。 「あふっ…ああっ!うっ!」 ぶばぁっぶしゃ…芝生に飛び散る糊のような塊。 白い便器の壁を黄ばんだ精液がねっとりと張り付いている。 「はぁ…はぁ…はぁ…」 少女は萎えた肉棒を下着に押し込み、スパッツをあげた。 475 :名無しさん@ピンキー:2014/10/06(月) 14 12 03.62 ID VaRQSTm/ 「はぁ…は…はぁ…」 学園の廊下を少女がおぼつかない足取りであるいていた。 髪が脂汗によって額にべったりと張り付いている。 「ん…くぅぅ……はぁ…」 少女の名前は磯辺典子。 この世に生を受けてから、典子には女性器と男性器が具わっていた。 自慰を覚えたのは中学生の頃だ、自慰による射精の快楽は脳が蕩けそうなほど 心地よかった。女性器による自慰、何度も打ち寄せるような波のような絶頂も よかったが、典子は女性として味わうことのできない射精の虜になった。 高校生になってからは、その性欲はより顕著になった。 同性の乳房や尻、太股を見ると雄としての反応が身体を支配していく。 僅かな休憩時間にトイレに籠もって、ガチガチになった肉棒を 声が漏れないように扱き、腰をかがめて吐き出す。 (わ、私は変だ…) 萎えた肉棒をパンティーに押し込め、 スパッツを上げて何とかごまかすことはできたが、 戦車道を履修し、バレー部の1年生と身体を接するような機会が増えてから ますます雄が反応し、制御できなくなってきている。 乗っている戦車が八九式中戦車甲型と比較的小さな戦車だ。 これが風紀委員やウザギさんチームなら多少はマシかもしれないが 典子の所属するアヒルさんチームは、履修生の中でも屈指のプロポーションを 持つ生徒が2人もいる。佐々木あけび、近藤妙子だ。 身長も高く、豊満な乳房に小振りな尻、すらりとした脚に、 見事にくびれた腰……画像の中のどんな裸体よりも綺麗だった。 胸のふくらみ、尻の丸み、女特有の甘い匂いをかもしだす髪。 彼女達と街を歩けば、すれ違った男が振り返り、また優男が声をかけてきた。 休日に街でショッピングをしていたら『モデルにならないか?』 と有名な芸能プロダクションのスカウトから声をかけられたこともあるらしい。 だが彼女達はすべて断った『部活と戦車道があるから』それが理由であった。 476 :名無しさん@ピンキー:2014/10/06(月) 14 21 21.03 ID VaRQSTm/ 今は、授業の合間の休憩時間。 その僅かな時間でも肉棒の疼きは止められない。 最近では授業中でも疼く。死ぬほど恥ずかしいが、 密かに購入したコンドームを被せて耐えているのだ。 「はァ…はあ……う、うう…あは…う、ん…んんっ」 声を押し殺して、便器に腰を下ろす。 スカートを押し上げ、そそり立っているモノ。 それはコンドームに包まれた男性生殖器。 下着とスパッツを引きちぎらんばかりの勢いでスカートを押し上げる肉棒は 限界まで膨れあがっていた。 「だ…いや…で、出る…!ん、ふ!」 典子は咄嗟にスカートを捲り上げ、スパッツと 下着を太股まで一気にずらすと肉棒を握りしめた。 びゅる、どぶりゅうううううっ、びゅ、びゅるびゅ…びゅ…… 「ん、ん…んくううう…は、はああ…ふ、ふんん……」 とろけそうな快感に唇を噛みしめ、典子は耐えた。 両脚がガクガク震え、少しでも気を抜けば腰が抜けてしましそうな快感。 尻肉を震わせ、空腰を振りながら射精し続ける典子は淫らすぎた。 「げ、限界…だよ……何とか…何とかしないと…ん、くうう…」 典子は荒い息をつきながら萎えた肉棒からゴムを引き抜き、元を縛って便器に流す。 そして下着を掃き、スカートを元に戻した。 典子はいきり立つ肉棒を沈めるため、オナニーを繰り返していた。 学園のシャワー室、放課後の学園のトイレ、更衣室、 一人になれる場所なら、どこでもオナニーはした。 自分の部屋には、通販で手に入れたオナホールにコンドームを隠し持ち、 オナホールで抜けば、肉棒の疼きは静まる。 それでも勃起が治まらないときは、コンドームを付け登校した。 死ぬほど恥ずかしい行為だが、教室の床にぶちまけるよりはマシだろう。 誰にも相談する事はできない。どうしよう、どうしよう、どうしよう。 今週は戦車道の合宿だ。しかも、あけび達と同じ部屋。 妙子、忍もいる。 いっそのこと相談してしまおうか……だが、 「い、いや…気持ち悪いよ。それって…男の子の…」 「や、やだ…近寄らないで下さい…」 「ふ、不潔…」 などと言われ、拒絶されたらもう終わりだ。 こ、このまま…でも、でも、でも… これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/ochiba/pages/5.html
【あいうえお順】(外国名はカタカナ表記で行う。) 全26人 +... Name (フリガナ)安倍 九十九(アベ ツクモ) HP +... Class 理事長 Sex 男 Age 36 Hight 170cm Weight 58kg Comments不眠症で理事長室に籠りがち。両足が不自由なので車椅子生活。安倍八雲の伯父にあたる。 Name (フリガナ)阿部 弥涛(アベ ミナミ) HP +... Class B組担当・体育 Sex 男 Age 39 Hight 178cm Weight 62kg Comments愛称はあべちゃん。楽天家。元プロボクサー。 Name (フリガナ)宇佐木 優兎(ウサギユウト) HP +... Class 世界史 Sex 男 Age 28 Hight 168cm Weight 57kg Commentsド天然で癒し系の優男。だけど攻め。趣味は旅行。授業中脱線しがち。 Name (フリガナ)卯花 俊也(ウノハナトシヤ) HP +... Class 用務員 Sex 男 Age 25 Hight 168cm Weight ??kg Comments真心Tシャツと赤いタオルを首にかけて、よく花壇の世話をしている。貧乏。 Name (フリガナ)梅枝 碧(ウメガエキヨシ) HP +... Class 数学 Sex 男 Age 27 Hight 180cm Weight 73kg Comments京都訛り。萌える。 Name (フリガナ)エドガー・アベーユ(えどがぁ・あべぇゆ) HP +... Class 校長 Sex 男 Age 不明(外見32歳) Hight 180cm Weight 65kg Comments元ドイツ軍人。多少のSっ気有り。校則違反するとデコピン Name (フリガナ)御茶ノ水 奏(オチャノミズソウ) HP +... Class 音楽 Sex 男 Age 27 Hight 172cm Weight 57kg Comments通称そーちゃん先生。真面目だけど、抜けてる。授業中以外は優しいマイペース教師。体力ない。 Name (フリガナ)小野 環(オノ タマキ) HP +... Class 現代文 Sex 男 Age 29 Hight 185cm Weight 73kg Comments大雑把な猫背教師。ぼそぼそと喋る。片手にはいつも本。空手・合気道の師範。ちょっかいかけられればそれなりに相手する。授業を邪魔されるのは嫌い。 Name (フリガナ)桂木 巳巳巳(カツラギミイコ) HP +... Class 食堂 Sex 女 Age ?? Hight 174cm Weight ??kg Commentsいつもニコニコしているいろいろと謎の人。年齢については聞かない方が身の為。 Name (フリガナ)坂口 海里(サカグチカイリ) HP +... Class 生物 Sex 男 Age 36 Hight 170cm Weight 69kg Comments鳥になりたい三十路ティーチャー。ヘビースモーカー。お酒は弱い。絡み酒。生徒<<<<動物 Name (フリガナ)咲音 絃慈(サキネゲンジ) HP +... Class 用務員 Sex 男 Age ?? Hight 172cm Weight ??kg(ガリガリ) Comments咲音民斗のいとこ。オネェ言葉の怪力用務員。看かねるような問題児は縄で縛りあげる。実はドM。 Name (フリガナ)咲音 民斗(サキネミント) HP +... Class 食堂 Sex 男 Age 29 Hight 185cm Weight 70kg Commentsオカン気質の食べ歩き好き。マナー違反にはごはんをあげまへんで!生徒個人々の栄養バランスを把握してる。 Name (フリガナ)三ノ宮 あき(サンノミヤアキ) HP +... Class 英語 Sex 男 Age 24 Hight 152cm Weight ??kg Commentsカナダに住んでた経験有り。アイドル願望有り。教材はギャクで選んでる。スラングも教える。 Name (フリガナ)白鳥 マヤ(シラトリ マヤ) HP +... Class 保健 Sex 男 Age 28 Hight 168cm Weight ??kg Comments皆の憧れ保険の先生(但しオネェ)優しくて構いたがりの先生。胸はツメモノ。 Name (フリガナ)曾根田 宏美(ソネダヒロミ) HP +... Class 理科 Sex 女 Age 20代後半 Hight 162cm Weight ??kg Comments婚活に励む先生。25~7歳の童顔先生。勝負時のは気合が入っている。元レディース。 Name (フリガナ)東郷 征二郎(トウゴウ セイジロウ) HP +... Class 日本史 Sex 男 Age 25 Hight 160cm Weight 54kg Commentsビビリ。 Name (フリガナ)刀谷 亜希(トウヤ アキ) HP +... Class 技術 Sex 女 Age 25 Hight 165cm Weight 63kg |Commentsいつも手元にチェーンソーを持ってるジェイソン先生…じゃなくて刀谷先生。授業外はパイポ咥えてる。 口は悪いけれど、面倒見はいい。授業を聞かないヤツにはペーパーナイフをお見舞いだ!男と間違われる。元ヤン。| Name (フリガナ)飛切 障(トビギリ サワル) HP +... Class A組担当・社会 Sex 男 Age ?? Hight 179cm Weight 63kg Comments年齢不詳の高校生先生。生徒は大体やんちゃで済ませてる。肌が白く、細見だがケンカが強い。最近のブームは料理。 リンクテキスト リンク名 安倍 九十九/アベ ツクモ 阿部 弥涛/アベ ミナミ 宇佐木 優兎/ウサギ ユウト 卯花 俊也/ウノハナ トシヤ 梅枝 碧/ウメガエ キヨシ エドガー・アベーユ 御茶ノ水 奏/オチャノミズ ソウ 小野 環/オノ タマキ 坂口 海里/サカグチ カイリ 咲音 絃慈/サキネ ゲンジ 咲音 民斗/サキネ ミント 三ノ宮 あき/サンノミヤ アキ 白鳥 マヤ/シラトリ マヤ 曾根田 宏美/ソネダ ヒロミ 東郷 征二郎/トウゴウ セイジロウ 刀谷 亞希/トウヤ アキ 飛切 障/トビギリ サワル 夏間 鬼平/ナツマ キヘイ 姫埜 亜樹/ヒメノ アキ 松川 玄/マツカワ シズカ 幹谷 光/ミキタニ ヒカル 村上 町子/ムラカミ マチコ 幸原 征十郎/ユキハラ セイジュウロウ 【担当教科・クラス別】 +... 総計26人 普通教員20人 理事長 校長 エドガー・アベーユ 副校長 A組顧問/社会 B組顧問/体育 C組顧問/国語 現代文 小野 環 世界史 日本史 数学 理科 生物 化学 英語 保険 家庭科 被服 食物 美術 音楽 用務員(計4人) ・卯花 俊也 ・ ・ ・ 食堂(計2人) ・ ・
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/818.html
手記 ――ノ月――ノ日 今日という日を記念に、私は手記を綴る事を思いつき行動に至っている。 この歳になるまで何一つ、世間一般で謂うところの女らしい事をしてきた記憶がないので、ちょうど良い機会であるとは考えてはいるが、正直なところ気恥ずかしくある。しかし、考えてみればこの手記に目を通す者は恐らくではあるが、私以外にいないであろうし、何時まで続くか判らぬので好しとしよう。 本日、私は騎士として見習いに就くことを許された。これは大変な名誉である。代々ファルシスの騎士の家系であり、一族ともに騎士団領の守護を担ってきた誉ある責務を、女に生まれた私が継ぐ事を許された喜びは何事にも代えがたく、今思い起こしても身体が奮えてくる。この国に生ける同年代の女性では到底得る事の出来ない感情が私を包み、心を昂ぶらせているのだ。聞けばリューネ騎士団には私と同じ女騎士が多いという。機会があれば、一度逢ってみたいものだ。 ――ノ月――ノ日 父の見習いに就く知らせが届いた。父としても複雑な気持ちであろう。私ですらそうなのだから。 父と母の子として生まれたのは私一人。望まれた男ではなく女。優しかった母がこの世を去り、私は男として育てられた。その事を怨むつもりはない。女として生まれた私の罪に比べれば、父を怨む事などどうして出来ようか……ただ、本音をいえば、綺麗な服を身に纏い、髪飾りや宝石で着飾った街中を歩く友人達の煌びやかな姿を羨望した時期は確かにあった。あの時は父を怨んだ。本来であれば、私が騎士を継ぐ必要はないのだ。普通の女として婿養子をとることも可能だったが、父はそれをしなかった。無論、私に選択権はないし、全てを受け入れる覚悟ではあったのだが……。父は、心の何処かで私を怨んでいるのだろう……もう、この話はよそう。 ――ノ月――ノ日 ~ ――ノ月――ノ日 【空白】 ――ノ月――ノ日 少し疎かにしてしまった。反省する。 日々の多忙に追われるなかで、あまりよくない噂を耳にした。アルナス汗国がブレア一帯を狙っていると云う噂だ。 砂漠に住まう者達にすれば、この目と鼻の先にある肥沃な地「ブレア」は喉から手が出るほどに欲しい土地であろう。現に、過去に幾度となく小競り合いを起こし、その都度、我がファルシスの騎士達がこれを防いできた。例え噂が真実だとして軍事衝突が起こったとしても、此度もファルシスの騎士がブレアを防ぎ護る事を私は信じてやまない。そして、その時がくれば、私もその名誉ある一人となれるのだ。 ――ノ月――ノ日 未だ見習いではあるものの、私は騎士である事を自負しているし、誇りに思っている。 今日はこの誇りを汚された。あまりに腹が立ったのでぶん殴ってやった。暴力で解決を図ることは粗暴であり悪い事だとは判っているが、すっきりした。たぶん、後で父からお叱りを受ける事になるだろうけども。頭の固い男を殴ったので書く手が痛む。 ファルシス騎士団では女騎士は珍しいから致し方ないのかもしれないが、やはり、あの言い様は我慢できない。間違った事はしていないと私は考えているし、実際にそうであると思う。 ――ノ月――ノ日 どうやら、あれから私は暴力女と陰口を囁かれているようだ。別に気にはしないが……といえば嘘になる。 確かに同じ年頃の女の友人達と比べて筋肉がついている分、腕や足は太いかもしれない。恐らくだが、胸も私の方が小さいだろう。 だからどうしたと言いたいが、やはり悔しさがある。 騎士である自分の中に、女としての拭えない弱さを見た気がした。書いていて嫌になってきた……もうやめよう。 ――ノ月――ノ日 ~ ――ノ月――ノ日 【空白】 ――ノ月――ノ日 今日、久方に筆を執る。 王都のあるルートガルト一帯で大きな反乱が起こったらしい。未だ詳しい知らせは届いていないが……今はただ待つほかない。 時間が経つのが遅く感じる。 ――追記。 事態は最悪な方向に転じているようだ。父が緊急の召集で家を出た。 ――追記。 宵も深くなったが父は一向に戻らず。一体何が起こっているのか。先程から胸の高鳴りが治まらず心苦しい。悪い予感がする。 ――追記。 心を静める事に大変な苦労を要した。今も筆を握る手が震えている。戦争だ。 ――ノ月――ノ日 記録として綴ることにする。 奸臣ムクガイヤの反乱によってトライド王は謀殺され、ゴート王子も国を追われている。ファルシス騎士団は、奸臣ムクガイヤの興したルートガルト国との戦争を決意し、宣戦布告をする事が決定された。 本当に戦争が起こるのだとしても、私の心の中では未だ他人事のように思えて仕方がない。実感がわかないのだ。明日、明後日と日を追うごとに世間は騒がしくなり、実感も出てくるのだろうか。それにしても戦争だなんて……いや、弱気になってどうする。 ――ノ月――ノ日 街中に傭兵然とした人相のあまり良くない男達が増えてきた。事実、彼らは傭兵なのだろう。治安の悪化が懸念される。 その中で、弓を扱う珍しい傭兵の男を見かけた。見た目にもいい加減そうな風体をした優男だったが、ああいう輩にも助力を願わなければならない現状に一抹の不安を覚える。ただ、私が意識しすぎなのかもしれないが。 ――ノ月――ノ日 張り詰めた空気が常に私を取り巻いている。近いのだと思う。 ――ノ月――ノ日 いよいよとなった。明日、陽が昇れば戦地へと赴く。それを思うと、胸の鼓動が速くなり、高鳴る。 不安がないと言えば嘘になる。私は未だ騎士見習いだ。父と同じ部隊に配属された事に少しながら安堵している自分が未熟で情けなくなる。騎士として恥ずかしくない振る舞いがとれるかどうか、正直、今の自分には自信がない。 ――追記。 寝付けない。ただただ、感覚が研ぎ澄まされていく感じだ。長年を過ごした部屋を眺め、ここに戻ってくる事はあるのだろうかと、ふと考えた。 この手記は手元に離さずにおこうかと思う。 ――ノ月――ノ日 未だ興奮が覚めやらぬが、今のうちに記しておこうと思う。 我等が騎士団の壮観とした様は、その行軍は、全ての同志に勇気を与えたであろうと信ず。戦意高揚とはまさにこの事。士気高く、勇ましき我等が騎士団に華々しき栄華がみえた。私は、我等ファルシス騎士団の勝利を確信するに足る何かを感じた。これは私だけではなく、皆が感じた事であると確信している。行軍の先にあるは約束された勝利なり。いざ往かん、我等の勝利を手に。 ――ノ月――ノ日 ~ ――ノ月――ノ日 【空白】 ――ノ月――ノ日 先日の興奮が恥ずかしくある。何をもって記したのか。士気というものがなせる業か。今読み返すと、まったくもって恥ずかしさだけが浮かぶ。 オステアを過ぎ行軍も長くなった。私は冷静さを取り戻す事が出来るようになったが、それと同時に不安に駆られる事ともなった。勝利を信ずるが故の敗北に対する怯えだと、私はそう判断している。 明日はルートガルト四区への攻撃が行われる。初めての実戦だ。自分でも驚いたが、思いのほか心は落ち着いている。事前の偵察で、守備隊が僅かである事が判明しているし、父が傍にいる。そして、共に戦う仲間がいる。恐れる事はあっても、それに打ち勝つだけの力を感じた。そろそろ寝よう。明日の為に。 ――ノ月――ノ日 地獄があるとすれば、それは戦場なのだろう。人を斬った事は初めてというわけではないが……あまりにもおぞましい光景だ。 いくら綴ったとしても、そこからは全てを知りうる統べはないのだと思う。私は……騎士にむいていないのではないか……。 これを書く今も、地に斃れた兵士達の声が耳に残り離れない……。吐きそうだ。 ――ノ月――ノ日 ~ ――ノ月――ノ日 【空白】 ――ノ月――ノ日 父が死んだ。 ルートガルト三区の戦場は悲惨だった。一面に転がる死体の山に、地面は血で赤く染まっていた。 私はよく生き残れたと、自分でも不思議に思う。父が死んだというのに、涙が出ない。私は父の後を継ぎ、騎士見習いから騎士へと、騎士家の当主へとなった。別に嬉しくもなかった。ただ、もう逃げれない事だけは理解できた。 ――ノ月――ノ日 ~ ――ノ月――ノ日 【空白】 ――ノ月――ノ日 頭上に振り上げられた剣は、私を殺すはずだった。なのに、私は生きている。 ――ノ月――ノ日 今日も生きている。 ――ノ月――ノ日 ~ ――ノ月――ノ日 【空白】 ――ノ月――ノ日 ……私が生きている理由がわかった。あの傭兵だ。弓を持った、あのいい加減な傭兵だ。私を殺そうとした敵を、あの男が邪魔していたのだ。 自分の生存を左右されている事に、何故か腹立たしさを覚えた。自分勝手といえば、その通りだろう。だが、釈然としない何かが私の身を焦がした。 騎士である自分が…………。 ――ノ月――ノ日 ~ ――ノ月――ノ日 【空白】 ――ノ月――ノ日 相変わらず私は生きている。不思議なものだ。そして、あの傭兵も生きている。栄光の行軍から生き残った者は、既に半数もいないというのに。 ファルシス騎士団の本陣営は何やら言い争いの日々を送っているらしい。私は、今の部隊を纏めるのに一苦労でそこまで気が回らない。弓を持った優男の傭兵が言伝を行ってくれている。私を助けてどうする気なのかと甚だ疑問に思う。私が女だからか。男の名前は知らないが、話をする程度の仲ではある。口癖のように「命を粗末にするな」と云う。傭兵家業が騎士の私におかしな意見をするものだ。 ――ノ月――ノ日 ブレアから援軍が着陣した。私より若い少年達だ。この着飾った少年達は、死ぬ事を恐れていないのか……。騎士の名誉の為に、わざわざ死ににきたのか……。傭兵の男が「これで仕舞いだな」と口にした言葉が、やたらと私の脳裏に響いて残る。私は未だ騎士であるのだろうか。 ――ノ月――ノ日 ~ ――ノ月――ノ日 【空白】 ――ノ月――ノ日 血で汚れ、埃に塗れ、ぼろぼろになりつつある手記を捲った。アルナスのブレア侵攻が現実となった。私は、そこで名誉ある一人になりたがっていた。今でもそう思うかは、疑問ではあるのだが……。最悪の事態だ。最早、戦線はもちそうにない。本陣営は何を悩んでいるのか。弓を持った傭兵も、気付けば私を捨てて放逐してしまっていた。私は真に愚かな騎士だ。 ――ノ月――ノ日 ~ ――ノ月――ノ日 【空白】 ――ノ月――ノ日 長居は出来ない。私は書きながら自分に言い聞かせる。自ら殿を名乗り上げた仲間を見捨てて、私はオステアまできた。私の部隊も数人しか残っていない。途中で行き倒れた者は見捨てるしかなかった。そう自分に言い訳をする。涙もとうに枯れ果てたのか。惨めな自分を鏡に映す勇気もない。 飢えを略奪で凌いだ。これが騎士のすることだろうか……。 ――ノ月――ノ日 ~ ――ノ月――ノ日 【空白】 ――ノ月――ノ日 私は今、二度と戻る事はないであろうと思っていた、長年を過ごした屋敷の部屋にいる。おめおめと生き長らえた私に、周囲の者は優しく接してくれた。だが、恐らく本心はそうではないだろう。私はそう考える。この部屋に落ち着くまでに、私は自分をもう一度、見詰め直してみた。誇りを捨てた私は、既に騎士ではなかった。むしろ、私は一度たりとも騎士であった事があったのだろうかと、そう考える。そして、その答えは否であった。 女騎士として、恥じる事なき責務を一度でも真っ当できたのだろうか……。まだ間に合うのなら、私は騎士になろうと思う。いや、ならなくてはならないのだ。 まもなく、この街に敵兵が大挙として侵攻してくるだろう。私はこの手記を残す事にする。 ――ノ月――ノ日 ~ 【以下空白】 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/taigagaga/pages/159.html
名前 ユウヘイ・ノガミ(Yuhei) PL joss ◆Xr5H9Q.EGg改め◆YyoUezf27o 年齢 19 性別 男 職業 市民 人種 東夷 能力値 武勇 機敏 精神 備考 基本値 4 5 4 攻撃力 2 6 4 防御力 5 6 5 HP 20 スキル 常備 家事 消費 隠密応援資産 経験点 8(58)うち12点GM経験点 参加回 公式33回 ランダムダンジョン×2突発第74回、突発71-5ほか 突発第80回 突発131回 突発147 突発195回 突発207回 突発274回 くっきんぐふぁいたー 洞窟群第三回 (英雄点31 バリア2解除 装備品 武器 ちくわ(宝石アイテム「クローバー」装着済み) 盾 ルーンの盾相当の(お鍋のふた) 鎧 上等な革鎧相当の(ウェイターの服) 装飾品 なし 技能書 聖医の書 上妖精族のレシピ火と水の魔法書相当の「料理人の心」<影との同調>自分の手番の時に手番の消費無しで使用可最大HPを消費してその五分の一のHPを回復する一度でも使用するとそのセッション中は他の方法でHPを回復できなくなる全て自分自身だレシピhttp //www29.atwiki.jp/taigamonogatari/pages/1840.html 参照。『ゴルカッパ』『神官が気絶する茄子』『同物同治』完全習得。『ヘビーカステラ』暫定修得 所持品 非消費 調理道具 消耗品 魚野菜生肉鶏肉卵小麦粉べとべと果物各5個ずつ フレーバー 七包丁・鳳凰天舞・死 記念品 ちくわの銅像(公式33回でアーミットさんが作ってくれました) 所持金 61208G 累計所持金 133808G 備考 NPC利用 可 二次創作 可 外見 ちょっと長めの髪を鬱陶しそうにたらした(特に後ろ髪は肩にかかっている)東夷の青年。中肉中背だが、なんだか終始困ったような顔をしているために本来よりも小さく細く見えたりする。作り自体は優男と言っても良いかもしれない。 口調 一人称 俺 三人称 君、○○君、さん、貴方 備考 君と貴方、男性に対する○○君とさんの境は年齢。相手が年上の場合、多くは敬語になる 設定 日輪の大手割烹料亭(すし屋兼)の跡継ぎの予定だったが、「いや、なんていうかあの『ヘイ、ラッシャイ』とか無理。あんまり声出無いから…ごめん」と言う理由で辞退。何もしないのもアレなので大陸に流れ着いて、白猫亭でウェイターの真似事をしている。出生だけあって料理は得意で、キッチンスタッフに回ることもある。控えめと言うか目立ちたがらない。何故か冒険者の中に混ぜられていた所謂「基本テンション低い癖に文化祭本番で頑張っちゃうタイプ」で、イベント事に対するテンションは結構高い。割とあっさり自分を捨てる 近況 どういうわけか、夜種の群れのいる洞窟から、大した怪我もなく帰ってくる。「どうしてこうなったんだろう…」状態七包丁の一つ、鳳凰天舞を手に入れるが、色々あって包丁は死んでしまった。と言うか、包丁に認められていたかは元々微妙 PC面識表 お名前(敬称略) 所感 イーサ 小さな女の子。一人行かせるのが心配だ的な事を言ったら同行する羽目になった。…心配する事無かったなぁ。大陸の女の子は凄いな ユヒテル 理不尽とか言われた。そんな事言われてもなぁ… ヤーノシュ 職業が良く分からない。性格も良く分からない。なんだろうこの人 ランデル 妖精だなぁ…刺さったら嫌そうな木片のバリエーションがやたら多いけど、どこから取ってくるんだろ トヨン 大陸の女の子は凄いなぁその2。可愛い子なのは間違いないけど何だあれ ヘルクス 店内でのギター演奏はご遠慮下さい。ギターで色々やってたけどなんなんだろうな アリア なんか凄い勘違いをされているみたいで、笑顔が胸に痛い。美人なのも相まって本当に痛い。勘弁して下さい ダルフィン 店内での半裸はご遠慮下さい。なんかクロイツさんと一緒になって凄まじい事をした人。ワイバーンが何か怖いなぁ ダリル 良く分からない人。強いみたいだなぁ クロイツ 名前覚えてください。なんか勝てる気がしない。色々と。色々と アイネ なんか勘違いしてる人その二。エルフってそんな人ばっかりなのかな。とりあえずちくわは武器じゃないよ。断じて。後、俺は実力隠してないよ。何も ディア 職場仲間の女の子。ううん。なんだかんだで女の子は元気だなぁ…女の子にこんな普通の感想抱いたの久しぶりだなぁ… ヴィエリ …メイド? 職場仲間になった人。頼りがいは多分あるかなぁ…うん。クロイツさんに遊ばれ気味だけど、頑張れせんぱ…アレ? アーミット 妖精は元気だなぁ。ちくわの銅像は正直ちょっと複雑な気分だけど、本人に悪気はなさそうだし、良い子みたいだから、うん。大事にしよう パレーネ ぼんやりしてるけど、何かその道の人っぽい女の子…大陸の女の子と魔術を掛け合わせると、どうやっても普通の感想にならないなぁ… デイジー テンションが何か胡散臭いというかちょっと面倒だけど、普通の子かなぁ…力はやたら強いけど、魔法使いの子はもっと凄いしなぁ… ロゼ 酔ってたなぁ。根っから悪い人ってわけじゃないのかもしれないけど短気というか、どっから湧き上がってくるんだろうあの胆力。 ルイエ ううん。芸人? よくよく考えたら別にそこまで悪い事してるわけじゃないんだけど、適当に扱うのが正しいような気が何となくしてくる グレックス ええっと、傀儡人? の人。俺辺りよりよっぽど料理人としての心構えがある人みたい。ちょっと天然っぽいかなぁ… ヴィータ ええっと。女の子が好きな女の子って本当に居るんだね。でも、うちの弟と同じぐらいの歳で巫女さんなわけだし、意外にしっかりしてるかな レングラント 凄いなぁ……ちょっと怖いなぁ。 ルーモア キツそうだけど意外と良い人みたいな……気もするなぁ ヤルミナ 妖精ってやたら強い子多い気がする…… PL以外からのコメント コメント