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催眠は実のところ,そんなにむつかしい技術ではありません.見よう見まねでやれば,何となく出来てしまいます.人によっては,本を一冊読んでテレビの番組の催眠術師を真似たら出来てしまうこともあるようです.なので,大抵どんなセミナーに行っても,生で催眠をみて真似てみれば出来るようになるのではないでしょうか. ただ,セミナーによっては宗教や自己啓発セミナーへの勧誘があるものがあったりするようですので,ご注意下さい.また,催眠が出来ることと催眠を正しく理解していることは別なので,ヘンテコな催眠理論を覚えてしまって,恥を掻くこともあるかもしれません.そんなこともご注意下さい.
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323 :◇Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 41 23 ID UEIyA+7s (2/13) 愛田 王輝(あいた おうき)は股間の気持ちよさを感じた。 頭がぼんやりとする。 最初に目に入ったのは女の背中だった。服はない。どうやら女は裸のようだった。 背中に露のような汗が流れている。そして髪、見慣れた自分と同じ茜色の長い髪だ。 (姉ちゃん?) どうやら裸の女は自分の姉──愛田 姫香 (あいた ききょう)──のようだった。 そして・・・ (なんで俺は姉ちゃんとセックスしているんだろう?ああっでも気持ちいい。 まあどうでもいいよね) 寝起きのように頭が働かない 「あっあんあっああ」 姉から快楽に狂った嬌声が聞こえる。その姿は乱れながらも人を誘惑する例えるなら鱗粉をまき散らしながら飛ぶ チョウチョのようであった。 王輝は姉をじっと見てみた。綺麗な茜色の長い髪──今は乱れているがそれでも花びらが散るような美しさがある── そしてシルクのような肌に、美しいアーチを描いた背中、また顔は見えないが王輝は姉が美しい顔をしていることをしっている。 その美しい顔は今は性交の快楽で歪んでいるのだろう。 血の繋がった姉と弟のセックスのせいで部屋は異常な空気に包まれていた。 (姉ちゃんはいつ見ても綺麗だな、ちょっと抱きつこう) そう思い王輝は抱きついた。こんなことは普段は考えはしても実行に移さないだろう。 だが今の王輝はなぜかさしたる抵抗感もなく考えを実行する。 「やんっ、もういきなり抱きつくなんてびっくりしたじゃない って言っても反応してくれないか。 私の腕がもうちょっと良かったら会話とかできるのになあ、でももうすぐ・・・」 (姉ちゃんは何を言っているんだろう?聞こえないけどどうでもいいや。 それより姉ちゃんの胸すごく柔らかいなあ) 王輝はさも当然のように姉のメロンのような大きさでクッションのような柔らかさの胸を揉んだ。 「ああんもうそんなにおっぱいがいいの?もうエッチなんだから」 胸をもみつつ王輝は姫香に対しての抽送をやめない。むしろもっと快楽を貪るために 抽送を激しくする。 「あんっあっもうっ すごくっ 激しいっ いいよぅ すごく気持ちいい」 (姉ちゃんも気持ちいいんだ。すごく嬉しいな) すごく嬉しくなり王輝は姉の首筋を舐め、より激しく胸をもみもっと姉に 弟とする快楽を味わってもらおうとする 「もうダメそんなにされちゃったらお姉ちゃんダメになるっお姉ちゃんおかしくなっちゃうぅぅ」 そう言われると王輝にどす黒い感情が渦巻いてきた。そう姉をダメにしたい、おかしくしたい そう普段なら絶対に思わないこと、抱かない感情が湧いてきた。 「姉ちゃんダメにしてあげる。おかしくしてあげるよ。俺も一緒にダメになってあげる。 おかしくなってあげるから。姉ちゃんと一緒に」 「ふぇっ 王輝?」 そう言って顔をこっちに向けてきた姉の唇を素早く自分の唇で塞ぎ 王輝は最後のスパートをかける。 「んっんむっちゅぱっれろ ひゃげしいの いっしゃうの おうひぃい」 「ねえひゃん」 精液が自分の尿道を濁流のように通るのを感じながらそれを我慢することなく・・・ 王輝は自分の姉の膣の奥深くの子宮に欲望を吐き出した。 324 :◇Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 41 58 ID UEIyA+7s (3/13) 「んっんはぁはぁ 私中出しされちゃったんだぁ。はぁはぁ んっ・・・私の中に王輝のが入ってきてる。 王輝のDNAが入った精子がお姉ちゃんを孕ませようとしているんだ。 王輝との赤ちゃんかあ 楽しみだなあ」 実の弟の精液をその身に受けたというのに姫香は心底嬉しそうだった。 自分の恥丘のあたりをいとおしそうに撫でている 「もうお姉ちゃんの中にこんなに出しちゃうなんて 悪い子なんだから チュッ」 そう言いつつ姉は王輝に抱きつき頭を撫で頬にキスをした。 「んー心惜しいけどそろそろ時間だね。王輝、汚れたおちんちんお掃除してあげる」 そう言うと姫香は精液と愛液で汚れた王輝のおちんちんを頬張る。 「じゅるっじゅるうじゅるじゅる」 という音をたてながら姫香は王輝の陰茎に塗りたぐられていた精液や愛液を舐めとり、 尿道に残っていた精液まで吸い出した。 「本当はもっとしてあげたかったんだけど時間が来ちゃったからね。ごめんね王輝、お姉ちゃんの目をよく見て」 (姉ちゃん・・・?あっ) 王輝は姫香と目をあわせるとなんだか姉に吸い込まれるような感覚を覚えた。 まるで姉と一つになった感覚に。 「いい王輝これは夢なの。貴方が望んだ夢。貴方は私とセックスしたがっているの。 私と男女の関係になりたがっているの。私と夫婦の関係になろうと思っているの。これを忘れずにね」 (姉ちゃんとセックスしたがっている?俺が?姉ちゃんと男女の関係になりたがっている?姉ちゃんと夫婦に?) 「じゃあお休み王輝。いい夢見れてよかったね」 325 :催眠姉◇Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 42 51 ID UEIyA+7s (4/13) 「うわあああああああああああ」 王輝は絶叫しながら起床した。 「はあはあなんて夢を見たんだ俺は。姉ちゃんとあ、あんな夢をみるなんて」 王輝は実の姉との性交の夢を見た自分に嫌悪感を抱いていた。 「しかもここ毎日だ。こんな夢を見るのは」 しかも王輝姉との淫夢を見るのはこれが初めてではない ここ1ヶ月毎日のように見るのだ。 「いくら姉ちゃんのことが好きとはいえあんな夢をみるなんてマズイだろ! 俺と姉ちゃんは姉弟だぞ?あんな関係になるなんて「王輝うっさい!! 休日ぐらいゆっくり寝させてよね」 夢に混乱して騒いでいると姉が怒鳴りこんできた。 「全くあんたのせいで目が醒めたじゃない お詫びとして姉ちゃんをマッサージしなさい」 王輝の混乱した頭が姉の怒声によってだんだん冷えていった。 いつもは嫌な姉の怒鳴り声はこの時はとてもありがたく感じた。 そして冷静になった頭でここで逆らったら面倒な事になりそうだなと考え 生返事をしてさっさとマッサージをし姉の機嫌を良くしようと思った。 「へいへい分かりましたよお姉さま」 「早く早く~」 姉はそう言って王輝のベッドに寝転がり足をバタバタさせて催促してきた。 王輝は慣れた手つきで姫香の肩甲骨あたりをもみちょっとずつ下にずらしながら揉んでいく。 「いいわ~やっぱりあんたのマッサージ気持いいのよね」 「さいですかそれはよかったですねお姉さま」 そうぶっきらぼうに返す。 「何よ。こんなに美しいお姉様に触れるのよ?ありがたいでしょ」 「何も文句なんて言っておりませんよお姉さま」 「文句言わないのは当たり前でしょ?むしろこんなに美しいお姉様に奉仕できることを ありがたく思わないといけないのよ?ということでこんな美しい姉を持てた上に 奉仕できるなんて嬉しいですと言いなさい」 「コンナウツクシイアネヲモテタウエニホウシデキルナンテウレシイデスオネエサマ」 王輝はせめてもの反撃として棒読みで言う。 「気持ちがこもっていないやり直し」 やはりダメだったか そう思いながら次の反撃の手としてあることが思いついた。 これで顔を真赤にして怒っている姉を見て自分の復讐心を満たそうと王輝は考えた。 早速実行に移す。 王輝は素早く腕を姉の体にまわし抱きしめた。 えっと言いながら混乱している姉を尻目に自分の口を姉の耳元によせそして 「こんな美しい姉を持てた上に奉仕できるなんて嬉しいよ姉ちゃん」 とささやいた。 姉は次に怒りそして自分に何かペナルティを与えるだろう。でもそれでいい。姉に反抗できたから 自分は満足だ。そう思い構えていた。だが 「えっ・・・」 姫香は顔を真赤にした。だがそれは怒りからのものではなくどうやら羞恥からのもののようだった。 (えっちょっと姉ちゃん何!?その反応?) 王輝は自分の予想と違った姉の反応に戸惑っていた。 (まさか姉ちゃんの方が上手で嵌められたのは俺の方!? 俺どうなるの!?えっいやでも) そう思案していると 「あっ固いのがあたってる・・・」 「えっ」 王輝は姉の指摘で自分が股間を大きくしていることに気がついた。 そして王輝は姉に後ろから抱きついているので大きくした男性器を 姉に押し付けていることになる。 「ごめん姉ちゃん」 王輝はそう謝り恥ずかしさから姫香から逃げそそくさと部屋から出ていった。 326 :催眠姉◇Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 43 19 ID UEIyA+7s (5/13) 「もう恥ずかしがらずにそのまま続きをしてくれればよかったのに」 姫香は王輝がいなくなった部屋でそうつぶやいた。そうぽつりと。 「まあでもだんだん効いてきているのかな。もうひと押しってかんじだよね。それじゃあ王輝が出ていって寂しいから ベッドの王輝の匂いを嗅いで心を満たすとしますか」 そう言って姫香は掛け布団を抱きしめベッドの上を転がった。 「王輝の匂い、いい匂いだな~。ふふっこうして私の匂いと王輝の匂いが混ざっていっているんだ。 王輝と私が混ざって一つに・・・ふっふっふ王輝が私を包んで私の匂いが王輝の掛け布団に染みこんでそして それが王輝包んで・・・ もうお姉ちゃんをこんなにも誘惑するなんていけない子なんだから~そんないけない子には 夜にお・し・お・きをしないとね」 獲物を見つけたサキュバスのような妖艶で 巣にかかった獲物を狙う蜘蛛を連想させるような そんな笑みを姫香は浮かべた。 327 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 45 06 ID UEIyA+7s (6/13) (はぁもう最悪だ。姉ちゃんとの淫夢を見たあとに姉ちゃんに対して抱きついた上に更に勃起してしまうなんて) 王輝はあのあと姉と会うのが気まずかったので朝食を食べたあとどこかへ外出しようとしていた。 そう、しようとしていたのだ。 「王輝、何よその顔は。こんなに美人なお姉さまと一緒にデート出来るのよ?嬉しい顔をする理由はあっても しけた顔をする理由はないわ」 しようとしていたがこれである。 姉から逃げるために外出しようとしていたのだが姉が 「なにあんた外出するの?じゃあ私もついていくわ。買いたいものもあるしね。」 と言ってついてきた。これでは当初の目的を果たせないではないか。 それとも姉はそれが目的でついてきたのだろうか。そう無駄な思考を王輝はしていた。 ちなみに買ったものを運ぶのは王輝である。 "王"と名前に付いているが悲しいことかな実際は"姫"と名前が付いている姉の従者なのである。 (姉ちゃんに限っては名が体を表しているよな。女王様だしそれに読みがききょうって・・・ ひめかとか可愛い読みじゃないのがなんともひねくれているというか) そう思っていると 「何よその目」 どうやら姉には弟が良からぬことを思っているのはお見通しのようである 「いやなんでもありませぬよお姉さま」 「そう、ならいいわ。あっあそこの服可愛い。王輝よっていくわよ」 「承知しましたよ~お姉さま」 二人はそう会話しながら店に入った。 328 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 45 42 ID UEIyA+7s (7/13) 「あっこれいい~。どうこのブラ」 「いっいいんじゃない」 「見もせずにどうして良し悪しが分かるのよ!ちゃんと見なさい」 二人は今、女性服専門店の下着コーナーに居る。 フィクションなどではよく男性がすごく恥ずかしがるシチュだが 王輝はもはや慣れていたので恥ずかしがるということはなかった・・・ そう普段なら (くっ淫夢のせいですごく動悸がする。もう恥ずかしい直視できない もういっそのことこのまま心臓発作でも起こってくれ) 淫夢のせいで姉にすごく女を感じてしまっている今の王輝には一刻も早く終わって欲しい シチュだった。 「ちゃんと見る。」 そう言いながら姉は片手で器用に王輝の頭を動かしブラを直視できるようにしたところで 固定した。 (ぶっつ!! なんで今日に限ってそんなに扇情的なブラを選びますかお姉さま もしかして誘っているのか?いやそんな訳がないだろう何を考えているか俺は 自分の歪んだ願望を現実に投影するなんて俺は犯罪者かちくしょう) 「で?どうなのよこのブラ」 「チ・・・チガウヤツの方がいいんじゃないですかねさっ最低限オレはいいとは おもわないなあ~ホラッアレとかいか「よしこれで決定」 動揺して噛みまくっている上に長々と話をしようとしている王輝の喋りを 遮り姫香は扇情的なブラを購入することを決めた。 (お姉さま俺が嫌がることをするのがそんなに楽しいですかいや楽しいんですね ちくしょう) 王輝は今までにないほど弟をからかって喜ぶ姉に恨みを感じていた。 (全く姉ちゃんはいつも俺を誘惑するようなことばかりしている気がするぜ。 俺の思い違いだと思うが少しは俺が男で姉ちゃんは女だということを考慮して欲しいぜ。 まあ俺が実の姉に女感じていると思わねえよな普通) そう思いながら王輝は会計をしている姉を見つめた。 「あっあとカップル割引使います」 いつもなら軽く聞き流すこの言葉が今は妙に心に残る。 ありがとうございました~という店員をあとに王輝は袋を手に取り姉と一緒に店を出た。 329 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 46 25 ID UEIyA+7s (8/13) 「ただいま~あー疲れた」 「何だらしのないことを言っているのよ」 「だって今日一日中荷物を持たされて連れ回されたんだぜ?疲れるよそりゃ」 そう姉に文句を入ると姉は考えて少ししたあと名案を思いついたという顔をした。 「そうね今日は私に付き合ってくれたのだし風呂にでも入ったら?その後揉んであげる」 「マッサージしてくれんの?もしかして料理のために肉を揉むとかいう落ちじゃないよね?」 「失礼ね。ちゃんと私があんたをマッサージしてあげるわよ。疲れが取れるように」 姉がここまで言ってくれるなんて珍しいものだと王輝は思いながらも姉の厚意に甘えることにした。 「じゃあ風呂いれて入ってくる」 「いってらっしゃ~い」 330 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 46 56 ID UEIyA+7s (9/13) 「ふ~極楽極楽、肉の疲れが溶ける~」 一人で入るには広めのユニットバスで足を限界まで広げて王輝はくつろいでいた。 「こういう時は風呂が広いのがすごくありがたいなあ」 そう独り言をつぶやいた時だった。 ガラッという風呂場と脱衣所をつなぐ扉が開き 「そうよね~二人で入っても狭くないし」 そう言いながら姫香が入ってきた。 「*+!#!$%」 王輝は余りにも突然のことに言葉にならない悲鳴を上げた。 「どうしたの?急に豚のような悲鳴を上げて。私に食べて欲しいのかしら?」 「いや姉ちゃん俺入っているから」 「だからどうしたの?私も疲れたから風呂に入ろうと思ったのだけども。 それとも何?あんたは私に風呂に入るなとでも言いたいのかしら」 「いやそんなことは言っていないよ。なんで姉ちゃんは俺が入っているのに入ってきたんだよ」 「私が入りたかったから。以上」 (姉ちゃんは羞恥心がないのかよ。俺も男だぜ?しかも子供じゃないって言いたかったけど 言ったらからかわれそうだしやめとくか) 姫香はまず体にお湯を掛ける。お湯を掛けるたびに胸がぷるんぷるん揺れすごく艶かしい。 王輝はその光景に目を奪われていた。 「そんなにお姉ちゃんの体を見たいんだ~」 「えっいやそんなことは」 「ガン見しておいてそれはないでしょ。まぁ仕方ないわよね絶世の美女の裸を 見たいと思うのは当然のことよね」 わざわざナルシスト的なことを言いまくる姫香だがそう言うだけの美貌はあるので 王輝はそのことに関しては突っ込まない。 「ほらほらお姉ちゃんのおっぱいですよ~」 「やめろよ姉ちゃんそういうことをすると襲うぞ」 「あらしたいの?別に私はいいけども」 王輝はつくづく姫香の弟を誘惑してからかう癖に呆れた。 「もう姉ちゃんにはかなわないよ」 「当たり前でしょ。弟は姉にかなわないものなの」 そう言い合っているうちに姉は膣に湯をかけ洗い湯船に入ってきた。 「ふっ~いいお湯ね」 「ちょっと姉ちゃん姉ちゃん」 「何よ?」 「なんで俺にくっつきますか」 姫香は王輝のお腹に寄りかかるように背中をくっつけている。 そして・・・ (まずい!!姉ちゃんの尻が俺のムスコに!!ぞうさんの鼻の部分にあたってる! 完全に気付かれた・・・俺が姉ちゃんで勃起してしまったことを) 「別にいいじゃない。私も広々としたいの」 しかし姉はそれに対して全く意を介さずに魅惑的なおしりを押し付けてくる。 王輝は姉を見てみた。 大きい胸にピンク色の桃を思わせる乳首、肌もすべすべでふれていて気持ちいい。 そして心なしか肌が赤くなっている気がする。 (くっこのままじゃねえちゃんの尻で射精しちまう。それだけはなんとしてでも避けないと) そう思った矢先 「ふぅ~体を洗うわよ王輝」 そう言って姉が立ち上がった。 どうやら姉の尻で射精してしまうということは避けられたようである。 (良かった~でもあれ?なんで体を洗うことをわざわざ俺に・・・ってまさか) この時王輝は嫌な予感がした。そう本能的な予感が。 「私の体を洗いなさい。綺麗にそして優しく洗わないと容赦しないわよ」 だが王輝はその予感を無視してしまった。 何故と言われても分からない。昔からの習慣で姉に逆らえなかったのかそれとも── これからおこることに期待していたのかそれは分からない。 331 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 47 44 ID UEIyA+7s (10/13) まず先に髪を洗う。長くて美しい髪だ。同じ量の蜘蛛の糸や蚕の糸よりも価値があるものだろう。 良くシャワーのお湯ですすぎ髪をお湯になじませる。 その後爪を立てないように気をつけながら指の腹で丁寧にゆっくりと洗っていく。 髪が短いとすぐに終わる作業も髪が長いと大変である。 腰ほどまである髪を全て洗い終わるまでゆうに30分はかかった。 次に王輝は石鹸をスポンジにこすりつけそしてしっかりスポンジをもみ泡立てる。 十分に泡立て姉の体をスポンジで洗おうとしたが 「ちょっと待ちなさい」 「なに?」 「あんたスポンジで私の体を洗う気?」 「そうだけどもそれがなにか?」 「素手で洗いなさい」 という姉のお達しにより素手で洗うことにした。 「じゃあ姉ちゃん洗うよ」 「んっ」 王輝は会話もそこそこにして姉の体を洗うことにした。 綺麗に優しくというのが姉の要望だ。それには最大限応えようとしなければいけないと思ってしまうのが 王輝の性であった。 まず肩の外側から内側へそして首にかけて丁寧に洗っていく。力をかけすぎてはいけない。小刻みにそして優しく 高級品を扱うような気持ち、いや世界で一つしかない貴重なものを扱うような気持ちで臨んでいく。 その後背中を上から洗っていく。王輝はやり過ぎと思えるほど丁寧に洗っていった。 なぜならそうしないと自分の煩悩が払えないからである。集中することによって 姉に劣情を催すのを何とか抑えていた。 次に姉のお腹を洗おうとすると急に姉に手を掴まれた。 「なんで急にお腹なの?まず胸でしょ。胸を洗いなさい」 「いや姉ちゃん俺に胸を触られることになるけどそれでいいの?」 「別にいいわよ。それとも何?もしかしてお姉ちゃんの胸を触って興奮するの?」 「そっそんなことは・・・ない多分」 「まあそんなことはどうでもいいわ。早く洗って頂戴」 そう言いながら姫香は王輝の手を自分の胸元へ移動させた。 (え~いままよ。こうなったら乗り切ってやる。姉ちゃんの胸がなんだって言うんだ。 こっちはもっとすごい夢を見ているんだ。今更胸が何だ!!) そう思いながら王輝は姫香の鎖骨を優しく洗う。 そして (これからが問題だ。気を抜いたら胸を揉む形になるかもしれないし何より姉に勃起してはならない。 ならないんだ!) 手に力を込めないようにしながら胸を洗う。いやらしい感情をいだいてはいけないと 王輝は考えていた。だが 「あっうんはぁんあっんっ」 あろうことか姫香は喘ぎ声を上げたのだ。 (ちょっと姉ちゃん!?何そんなエロい声出しているの!?まずい興奮してきた。) 王輝はこのままではまずいと感じ胸から手を話しお腹を洗うことにした。 「姉ちゃんお腹洗うね」 「あっ」 姫香は名残惜しげそうな声をだしたが王輝はなかったことにした。 王輝は姫香のお腹を円を書くように優しく洗う。 (というかこれ姉ちゃんを後ろから抱きしめていることになるんじゃ・・・いやよそう こんなことを考えてなんになる) 「ふぅ、あとは足だよ姉ちゃん」 「何言っているの?私の股とおしりまだ洗ってないわよ」 「えっ?」 「洗いにくいなら立つわ・・・キャッ」 姫香は椅子から立とうとした時に足を滑らし体勢を崩してしまった。 「姉ちゃん大丈っ!?」 幸い手を壁についたためこけるということはなかったがその代わりに おしりを突き出す形になってしまった。それも男を誘うように 更に王輝の顔の前に (姉ちゃんのおまんこが見えてる!あれっこんな風に見た覚えがあるような・・・) そう思った時王輝の脳裏に 「お姉ちゃんのおまんこを舐めて王輝。王輝のためのおまんこを、王輝以外に触らせたことのない 王輝だけが触れていい私のおまんこを舐めて」 という姉の声と自分が姉の性器を舐める映像が浮かんだ。 体中に血液がめぐり男性器が勃起していく。そして一刻も早く 姉の女性器をなめなければという使命感に王輝は包まれた。 「姉ちゃんっ」 そう言って王輝は 「えっ何王輝きゃっ」 姉の性器にむしゃぶりついた。 「もうっ王輝急にっしなくてもっ言ってくれたらっなめさせてんんっ」 王輝は膣口と小陰唇を丹念に舐めると膣の奥からどんどん蜜が 溢れでてくる。甘い蜜を一滴も逃さないように舐める。 「あんっもっともっとなめなめして王輝っお姉ちゃんの腰をだめにしてぇぇぇ」 王輝の舌は休めることなく今度はクリトリスを舐める。 「んっそこそこいいのもっとあっあっ舌で弄られてる王輝に弄られてるぅ」 クリトリスを舌で舐め転がしていたが今度は舌で膣口をさがしそして・・・ 「いやっ入ってくる王輝の舌が入ってくるぅ。舌挿入されてるぅ」 膣口の中を舌で抽送する。愛液が川のように出てきてついには溢れるようになってきた。 「王輝ハァハァお願いハァお姉ちゃんの中にハァハァハァ王輝の物を入れてっ!」 普段なら絶対に聞けない姉の嘆願を聞き王輝は少し意地悪をしてみたくなった。 「お姉ちゃんそれじゃあ俺分からないなあ。もっと具体的にいてほしいな」 「もうっいじわる」 そう姫香は言うと息を吸って 「お姉ちゃんもう我慢できないの!!王輝のおちんちんを私のおまんこに入れて めちゃくちゃにして欲しいの!!」 と大声で叫んだ。羞恥を捨てて弟にわいせつなお願いをする姫香を見て満足したので嘆願を 聞き入れることにした。 「よく言えたねお姉ちゃん。じゃあお望み通りにっ」 王輝は自分のイチモツを持ち姉の膣口に当てそして 「きたぁああ王輝のがぁ」 「姉ちゃんの中っすごく気持ちいい」 挿入した。 姉の中はよほど弟のものを待ちわびていたのか吸い付いてきて離そうとしない。 「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん」 「王輝っ王輝っ王輝っ」 そして弟も姉を離そうとしない。 激しく膣口と子宮口を往復する。そのたびに姉は喘ぎ声を出した。 「王輝っお姉ちゃんにちゅっーしんっむむむー」 姉が言い終わる前に弟は唇を塞ぐ。 実の姉弟が上も下もつながっている官能的な情景がそこにはあった。 「んんっむれろちゅっれろんんんー」 激しく口を貪りあう。 そうやっているうちに抽送が激しくなり口からは二人の唾液が混ざったものが 溢れでていく。 「おうひっおねえひゃんもういっひゃういっひゃうよ」 「おれもいっひゃうねえひゃんしゅき~」 ろれつが回っていないのにもかかわらずお互いが言っていることがわかるのは 姉弟の絆がなせる技か。 弟は男性器を姉の子宮口に押しつけそして 「んっんんぅつ~」 姉を孕ませようと精液を出した。 「はぁはぁはぁ」 「はぁ~はぁ~はぁ~」 二人の吐息が風呂場にこだまする。 「弟の精液がこんなにたくさん・・・あんっ溢れてきた」 姫香は弟の精液を逃さないようにと力を込めていたがそれでも大量に出された 精液は漏れてきた。 情事をしたあとのせいか王輝はだんだん冷静さを取り戻していった。 冷静さを取り戻した王輝が卑猥な姉の姿を見て 「俺は・・・」 「んっどうしたの王輝?」 「俺は・・・なんということをしたんだ」 後悔していた。 (なんで俺は姉ちゃんとセックスしてしまったんだ!しかも俺から姉ちゃんに性行為をしたんだ。 俺に責任がある。一時の気の迷いで姉ちゃんを犯すなんて・・・。なんということをしたんだ 俺に非難が来るのはいい。だが姉ちゃんは?姉ちゃんはこれから弟に貞操を奪われた女としていきて いかなければならない。俺のせいでねえちゃんが・・・) そう考えていると姫香は王輝を抱きしめ・・・ (姉ちゃん?) 「今までいっぱいしてきたじゃない。なんで後悔をするの?お姉ちゃん嬉しいんだよ。やっと王輝が 私を犯してくれたのだもの。今日は記念日だわ」 止めの言葉を言った。 (姉ちゃんを犯したのは今日が初めてじゃない?) その言葉を聞いた途端に王輝は頭痛がし・・・ 思い出した。 裸の実の姉に欲望のままに行動しなさいと言われ欲望のままに 処女を奪った。 孕ませていいと言われ避妊もせずに中出ししまくった。 姉の唇を奪い、体の至る所を舐め尽くし至る所に精液を出し 子宮に自分の精を打ち付けた。 今まで見た夢は夢じゃなく現実だったのだ。 (そんな俺が姉ちゃんを傷つけてしまったんだ。俺が犯しおれがおれがオレがおレがあオレガアアアアアアアアアア) 332 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 48 11 ID UEIyA+7s (11/13) 姫香は後悔していた。 (まだ催眠術が完全じゃないのに言ってどうするのよ私のバカバカバカっ これからだっていうのに王輝が私を嫌っちゃうじゃない。嫌いはしなくても避けられたらどうしよう。 王輝がせっかく私を犯してくれたのに。私の指示じゃなく自分で犯してくれたのに) そう姫香は夜な夜な催眠術を弟にかけ自分を犯させていたのである。 教えられたのが最近のためうまく使えず夜にしか使えなかったのだが最近だんだんものにし このまま完全に弟を掌握しようとしていたのである。 (王輝が私のこと愛しているのに自制しているようだったから催眠術で余計なものをとってあげてたのに。 もうすぐ私と王輝の間の障害がなくなろうとしていたのに) 姫香は催眠術を完全に物にした暁には周りの人間にもかけ自分と王輝に邪魔が入らないようにするつもりだったのである。 そう後悔していると・・・ 「王輝?」 王輝が自分を正面から抱きしめそして 「お姉ちゃん大好き」 そう言って唇を塞いできた。 (えっなになに王輝が私にちゅーをしてきた!?でもなんで ああっでも気持ちいい) 「んむんっれろれろちゅっー」 王輝の舌が姫香の口の中に入っていき 口の至る所を舐めてきた。 姫香はそれに応えるように王輝と舌を重ねあわせ 唾液を送る。 「あむっんはむっんっんん」 王輝と姫香はしばらくお互いの口を貪り尽くしあい ようやく口を話した。 二人の口の間に唾液の橋ができそして落ちていく。 「お姉ちゃん僕お姉ちゃんのこと大好きだからお姉ちゃんを孕ませたいな。 おちんちんお姉ちゃんのおまんこに入れるね」 「っ!?」 「どうしたのお姉ちゃん?もしかして僕とのセックスは嫌?」 「そんなことは絶対にないわ。ただ王輝がかっこいい上に可愛かったから 息が詰まっただけよ」 「へへへ~お姉ちゃんにほめられた。嬉しいなあ」 「じゃあお姉ちゃんのおまんこに王輝のおちんちんをいれて~」 そう言いながら姫香は右手の人差し指と中指を小陰唇に当て 自分の性器を広げていく。 「うんお姉ちゃんいくね」 そう言い王輝は姫香の膣に自分の陰茎を一気に入れた。 「んんんんっ」 「あっお姉ちゃん気持ちいいよ。お姉ちゃんの中いつ入れてもすごくいいよ」 「当たり前でしょ?いつもあなたが入ってきてもいいように準備しているんだから」 「お姉ちゃんって淫乱だね」 そう王輝に言われ姫香はいい表しようのない性的興奮を感じた。 「そうなのっお姉ちゃんすごく淫乱なのっいつも弟とどうイチャイチャするか考えていたの!」 「いつも僕を誘惑していたんだねお姉ちゃん!でも安心してねこれからそんな誘惑にすべて のってあげるから。お姉ちゃんを満足させてあげるから!」 そう王輝は姉を言葉攻めにしながら激しく陰茎を抽送する。 亀頭を膣口のあたりまで移動させたあとに子宮口へ押し込む。 姉の恥丘と自分の恥骨が当たるのがすごくいい。 「お姉ちゃんのおっぱいすごく柔らかい~」 「もうおっぱい大好きなんだから」 王輝は抽送をしながら姫香の極上の乳を揉む。 「おっぱいが大好きじゃないよ。お姉ちゃんのおっぱいが大好きなの」 「もう王輝ったらなんでそうお姉ちゃんの好みにいちいち引っかかるのかな」 「僕がお姉ちゃんの巣に捕まっているからだよ。 お姉ちゃんの愛という巣にね」 「もうっ」 弟に愛の言葉を轟かれ姫香は照れる。 「お姉ちゃんっちゅーしたい」 「いいわよっんぐっ」 王輝は姫香となんでも繰り返したキスをする。 「おねえはゃんおねえたんおねえひゃん」 「おうちいお~ちぃおうちぃ」 王輝と姫香はお互いを激しく求め合い絡み合い貪り尽くしあっている。 それもそろそろ限界がきた。 「おねえじゃんなかにだしゅよおねえひゃんのながに」 「だしぃておねえひゃんのなかにいっふぁいだして」 王輝は姫香をより一層抱きしめ実の姉のおまんこからちんこが 外れないようにしそして・・・ 「んんっ~でひぇるでてるううううう」 吐精した。 「んんんっ」 「ふぅふぅふぅ」 姉弟はしばらくセックスの余韻に浸っていた。 しばらくすると王輝の陰茎はまた固さを取り戻していた。 「あんっもう王輝も私のこといえないくらいエッチじゃない」 「そうだよ僕はエッチなんだよ。お姉ちゃんに欲情しちゃうぐらいに」 姫香はその言葉に胸を掴まれた。 (まったくもう。王輝ったら私を惚れさせるのがうまいんだから) 「もうっ王輝ったら。」 「それじゃあ二回目しよ」 「うんいいわよ」 そうやって姉弟はもはや精液が一滴も出なくなるまで愛欲に溺れた。 そして精液が出なくなると性器がつながったままお風呂から上がりそして 性器がつながったまま夕食を口移しで食べ、 性器がつながったまま姫香の寝室で一緒に寝た。 333 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 48 33 ID UEIyA+7s (12/13) 「あんっお母さん?私、姫香よ。うんうんアゥ そう良かったねお母さん。 えっ何々 何かいいことがあったかって?うんイクッ 王輝と結ばれたの!! えっ喘ぎ声が聞こえてきたからすぐに分かったて?やだ恥ずかしい。ンン お母さんありがとうね。お母さんのネットワークのお陰で私催眠術を覚えられたんだから。 もちろん無理やりセックスなんてしてないわ。ただ私が裸になって 王輝に"欲望のままに行動して"って言っただけだし。モット あと嫌なことなら拒否しなさいとも言ったし。 うんうんいや全部完璧ってわけじゃなかったのちょっとヘマしちゃって。 催眠術が完全じゃない時にネタバラシしちゃったの。 私どうしようかと思ったら王輝が急にお姉ちゃん大好きなんて言い出したから びっくりしちゃった。あと一人称も僕になっていたし、まだ王輝が私にベッタリの頃に戻ったみたい。アンッ えっネタバラシをしたことで王輝が自分の隠れた気持ちに気がついて それまでの常識が崩されて素直になったって? もうそういう方法があるなら言ってくれればいいじゃない。 えっ綱渡りの上に最初からそれを手段にしたら失敗したら取り返しがつかなくなるじゃないって。 は~いまだまだお母さんの方が上手だなあ。あっお父さんと仲良くね。うんじゃあ。またね」 ツッーツゥー 「お姉ちゃんセックスしながら電話するなんて最初と比べてすごく淫乱になったね」 「もうそういうあんただって場所を選ばずに私とセックスしたじゃない。ごまかすの大変だったんだからね」 「お姉ちゃんだってノリノリだったし僕を誘惑してたじゃない それはそうとお姉ちゃんの穴という穴は僕に開発されちゃったね」 「もうあんたのせいでお尻の穴ゆるゆるになちゃったじゃない。 どうしてくれるかしら?」 「いいじゃない。これでもう便秘にならないよ」 「もうっ」 「ところでお姉ちゃんお母さんもお姉ちゃんと同じだったの?」 「そうよ。お母さんも弟のお父さんを愛していたの。 でも私と違って、つてとかがなかったから大変だったそうよ」 「へ~そうなんだ。なんというか今まで我慢して損しちゃった」 「うんこれからはいっぱい、いちゃいちゃして、いっぱいセックスをして幸せになろうね」 「うんお姉ちゃん」 姉弟はすごく幸せそうだった。そしてもうその年で長年連れ添った今でもラブラブな夫婦の雰囲気を出していた。 これからも姉弟は良きパートナーであり夫婦で在り続けるだろう。 「お姉ちゃん」 「王輝」 「「愛している」」
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【催眠遊戯】 740 :名無したちの午後:2012/10/26(金) 01 43 57.92 ID AOdZmCrl0 350 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/10/25(木) 22 06 52.86 ID F03yFOxS0 [1/9] 実は昨日買ってたりする・・・ とりあえず全部クリアしたよ 催眠導入が長すぎるな 体験版だとあのあとすぐ本番かと思ったけど あのあとさらに4、5回やって本番 初本番がもう終盤だもの・・・ あと多分コンプしたと思うのでサブ3人の本番もない 386 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/10/25(木) 23 04 52.20 ID F03yFOxS0 [7/9] 383 催眠かけて誤認させて股開かせてパンチラとか 発情してアヘ顔になってるとかだけでも1回想になるけど それもエロシーンでよい? だったらさっきも書いたように15くらいあるよ 催眠遊戯スレのフラゲ。意外といけるかも 55 :名無したちの午後:2012/11/30(金) 21 08 01.00 ID aejHp2ZF0 話変わるが「催眠遊戯」面白いな 主人公がヒロインに特別な好意は持たれてなくて 催眠術使ってても、相手の深層心理まで操るぐらい浸透しないうちに SEXかそれに近い行為に至ろうとするとゲームオーバーになるという ターニングポイントまではあくまで「鑑賞」に抑えないといけないというこのスレピッタシの構成 バッドエンドになる選択肢(=序盤のうちから本番に至ろうとする選択肢)選んだときの まさに理性を失った童貞、という感じの主人公の独白がやたら生々しくていい 主人公が結構独占欲強くて「他の男に」要素は薄い(終盤一応あるけどその後他の男子の記憶は消してしまう) のが個人的にはガッカリだが、SEXするようになるまで結構長いからこのスレの人は好む人多いんじゃないだろうか
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催眠にもリスク・副作用が確かに存在します。よく言われるのは次の8つです。 催眠状態が、目的以外のこと(例えばセラピストを信頼している女性クライアントを誘惑するためなど)に意図的に悪用される危険性 催眠下で生じる関係が、クライアントを催眠家に依存させてしまう危険性(逆に催眠家がクライアントにぞっこんになる危険性) 忘れていた記憶が催眠中に呼び起こされ、トラウマ的に直面してしまう危険性 潜在していた精神病が出現する危険性 ある症状が別の症状に転移してしまう可能性 パニック反応が生じたり、精神的外傷(トラウマ)を残すイメージが生じたりする可能性 事実でない記憶を想起して、それを真実と信じてしまう危険(偽記憶症候群) クライアントを覚醒させる困難や不完全な覚醒によって生ずる問題 (昔よくいわれたのは、トランスにいれた催眠術師が催眠中に突然死んでしまったりしたら、被術者はずっと目がさめないのでは、というもの。実際にはそんなことはない) 完全に誤解である最後のものを除いて、1.〜7.は、実のところ、すべての心理療法で起こり得る副作用ないし危険性です。心理療法の目的は、クライアントの(行動や感情や感覚などの)変容ですが、この目的を遂げられる程度に強いテクニックは、相手をぐどき落としたり、相手の行動をある程度方向付けたり、また精神を危機におとしいれたりすることに使えます。相手をほれさせるのに(あるいは堕落させるのに)催眠は不要です。逆にトレーニングを受けた心理療法家は、これらの副作用をさけ、危険性をきちんと認識し正しく対処できるはずです。 実際のところ、催眠のリスクは、すべての心理療法のリスクと、質においても、また量においても、ほぼ同じであると言えます。問題が生じたほとんどは、心理療法のトレーニングが不十分な人が、手のつけられない感情転移や抵抗にあってしまってオタオタといったもので、大抵はそれ以前に催眠に入らなかったり「何の効果もない」ということの方が多いです。 素人カウンセラーが少なくないように、素人催眠家も少なくありません(何しろ催眠に入れること自体は、至極簡単なことですから)。日本のように、催眠についての偏見が強い場合、さまざまな病院やクリニックを巡ってきた人が「最後の砦」「治るんだったらなんでもいい」「これが駄目だったら、祈祷か宗教しかない」と切羽詰まってかかる人も少なくないので問題が生じやすいかもしれません。また、アメリカだったら訴訟され負けて散々な目に遭うところを、日本だと相手が泣き寝入りというケースが多いので、大馬鹿ものたちが安易に他人のこころをいじることがなくならない、とも言えます。もうひとつ、「催眠に入らないと話にならない」と術者も被術者も催眠トランスに固執するケースも少なくないので、けい動脈圧迫法など、危険な催眠導入が用いられている場合がないではないのもリスク要因です。 催眠療法は無免許でできるうえ、催眠自体に「いかがわしい」イメージがあるせいか、いかがわしい療法家でも《及第点》を与えてしまう人たちが多いのは困ったことです。自分の心身は自分で守りましょう。数少ないですが、ちゃんとした医師・心理療法家で〈催眠も使える〉まともな人を探した方が無難です。
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エロ催眠の第一人者。キャッチコピーは“極悪非道の催眠術師”。 概要 語源 関連項目 外部リンク
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autolink TH-0281 カード名:鈴仙・優曇華院・イナバ 読み:れいせん・うどんげいん・いなば カテゴリ:キャラクター 属性:日 EX:日2 コスト:日無無 登場位置: ●●- ●●- AP:3 DP:2 SP:2 陣営:永遠亭 特殊能力: 月眼「月兎遠隔催眠術(テレメスメリズム)」[0] このキャラを空き味方フィールドに移動する。この特殊能力をバトル中に宣言している場合、この特殊能力は失われる。 (1ターンに1回まで使用可能) 性別:女 レアリティ:R illust:BLASTBEAT 相手ターン中にも使える疑似ジャンプ持ち。制限はあるが、日の霊夢以上のフリータイミングで使用可能。 色拘束が薄く、混色でも気軽に採用できる上、スペックも同コス帯の中では優秀と、非の打ち所があまりない。 攻撃宣言対応で使えば、思わぬところで相手の計算を狂わすこともできるし、手札がMPPを撃てるような状態であれば、手軽に滑り込み一方ダウンを狙える。 バトル中に使うと消えてしまう能力だが、逆に言えば一度はバトル中であっても使えるということ。 特に相手に詰められそうだがブロッカーがいない。そして相打ちをどうしても取られたくない最終盤などでは覚えておくとかなり重宝する。 ガチンコの殴り合いの最中であれば、1ターン封鎖ついでに次のターン以降バニラAP3として使うのもアリ。 単色混色問わず迷ったらとりあえず採用していい一枚といえる。
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千咲ちゃん、催眠術で天真先輩を更生させる 内容 本文 感想コメント 内容 聖ガヴリール×タプリス。いちゃらぶ学校生活。 性的描写あり版はこちら (pixiv) 本文 ――――――――――――――――――(00/76)―――――――――――――――――― ―図書館― タプリス(あれも、ダメ。これも……ダメですね) タプリス(はぁ、天真先輩を更生させるための手段を調べに来たものの……) タプリス(そんな都合の良い方法なんて、本当にあるんでしょうか) きょろきょろ タプリス(あれ? この本、逆さまに置かれてる) タプリス(もう……ちゃんと元に戻さないとダメなのに) タプリス「ん、んー!」 タプリス(手が、と、届かないっ! でもあと、もうちょっと!) ズルッ タプリス「えっ」 ドタンッ バラバラバラ タプリス「あいたたた、やってしまいました……」 タプリス「うぅ、早く片付けないと……って」 タプリス「んん? これは……」 タプリス「……誰でもできる催眠術入門?」 ――――――――――――――――――(01/76)―――――――――――――――――― ぺらっ ぺらっ タプリス(なるほど、要するにこれは……) タプリス(暗示一つで相手を自分の思うがままにできる、術式ですか) タプリス(しかも術後に、その間の記憶が一切残らないなんて) タプリス(ま、まさか下界にこんな秘術があったとは……) タプリス(なんと恐ろしい……) タプリス(でもこれなら、今の堕落しきった天真先輩を) タプリス(優しくて綺麗で素敵だった、あの頃の先輩に……) タプリス(戻すことができるかもしれません!) タプリス(そうと決まれば、早速行動あるのみです!) ――――――――――――――――――(02/76)―――――――――――――――――― ―ガヴリールの部屋― ガヴリール「どうした、タプリス。なんか用か」 タプリス「あの、えーっと……」 タプリス(い、勢いにまかせて先輩の家に来てしまいましたが) タプリス(どのように話を切り出せば良いのでしょう……) タプリス(催眠術をかけるには、わたしの指をじっと見つめてもらう必要がありますし) タプリス(堕天してしまったとはいえ、あの天使学校首席の先輩ですから) タプリス(わたしの嘘じゃ、簡単に見破られてしまう可能性が……) タプリス「あ、あの……近くを通りかかったので、あ、遊びに来ちゃいました!」 ガヴリール「ん? また、えらく急だな」 タプリス(さ、早速、怪しかった!?) ガヴリール「ま、いいや。てきとーに座って」 タプリス「は、はい、お邪魔します」 タプリス(ほっ。まずは第一段階クリア、ですね) ――――――――――――――――――(03/76)―――――――――――――――――― ―数時間後― タプリス(って、先輩のゲームを眺めているだけで日が暮れてしまいました!) ガヴリール「んー、やっと終わったー!」 タプリス「お疲れ様です、先輩」 ガヴリール「あー、目がちょっとしんどい」 タプリス「だ、大丈夫ですか?」 ガヴリール「最近、目の奥が痛くてなー。これが眼精疲労ってやつか」 タプリス(目が痛い、画面を見る……そ、そうだ、これです!) タプリス「先輩。わたし、目の疲れがとれる方法、知ってますよ」 ガヴリール「えっ、なにそれ」 タプリス(よし、先輩が食いついてくれました! チャンスです!) タプリス「じゃあ、わたしの指をじっと見ていてくださいね」 ガヴリール「ああ」 タプリス(あとはこうして、指をゆっくり振って……) ふぃんふぃんふぃん ――――――――――――――――――(04/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「……」 タプリス(これで終わりっと、でも……) ガヴリール「……」 タプリス(ちゃんと成功しているんでしょうか) ガヴリール「……」 タプリス(確かに瞳は虚ろな感じがしますし) タプリス(先程からずっと黙ったままですが……) タプリス(で、では……本に書いてあった通りに試してみましょう) タプリス「先輩、右手をあげてみてください」 ガヴリール「……」スッ タプリス(ほ、ほんとにあげてくれた。それなら……) タプリス「次は、左手をあげてください」 ガヴリール「……」スッ タプリス「そして、両手をさげないでください」 ガヴリール「……」 タプリス(すごい、フェイントにも全く引っかかりませんでした) タプリス(これはまさか本当に……) ――――――――――――――――――(05/76)―――――――――――――――――― タプリス(いえいえ、でも先輩のことですから) タプリス(これも演技である可能性が十分にあります) タプリス(だったら、先輩が絶対にやらないようなことを……) タプリス(そ、そうだ!) タプリス「先輩、それでは……このお部屋を隅から隅まで綺麗に掃除してください」 タプリス(演技だったらきっと、掃除が面倒ですぐにやめてくれるはず) ガヴリール「……」スタッ タッタッタッ タプリス(う、うそ。あの先輩が……) パタパタパタ タプリス(テキパキと部屋の掃除をしてます) フキフキフキ タプリス(でもなんでしょう、何かすごく落ち着かないです……) タプリス「わ、わたしも手伝いますね!」 ――――――――――――――――――(06/76)―――――――――――――――――― ピカーン キラキラキラッ タプリス「ふぅ、すごく綺麗になりましたぁ」 ガヴリール「……」 タプリス「お疲れ様です、先輩。あ、もう座っても大丈夫ですからっ!」 ガヴリール「……」ストンッ タプリス(恐ろしいですが、これは……本物ですね、正真正銘の秘術です) タプリス(これで先輩を、以前のような素晴らしい先輩に……) ガヴリール「……」 タプリス「あっ……」 タプリス(でも……本当にそれで良いんでしょうか) タプリス(わたしは今、天真先輩の心を無理やり、捻じ曲げている気がします) タプリス(天使として、それはきっと……いけない行為です) ――――――――――――――――――(07/76)―――――――――――――――――― タプリス(ですが……だとしても……) タプリス(以前の優しくて、まさに天使の中の天使だった頃の先輩の方が) タプリス(誰が見ても良いに決まっています) タプリス(これは……先輩のため、先輩のためなんです) タプリス(そう、元に戻るだけなんです) タプリス(……やりましょう) タプリス「先輩、わたしの指を見てください」 ガヴリール「……」 タプリス「天真先輩は、あの頃の……」 タプリス「天使学校にいた頃の性格に……戻ります」 ふぃんふぃんふぃん ――――――――――――――――――(08/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「……ん」 タプリス「せ、先輩?」 ガヴリール「……タプリス、ですか?」 タプリス「は、はい、タプリスです! 天使学校の後輩の!」 ガヴリール「ええ、それはもちろん知ってますけど……」 ガヴリール「あれ、私、もしかして寝てました?」 タプリス「えっ? えーっと……は、はい」 ガヴリール「ごめんなさいね。起こしてくれてよかったのに」 タプリス「えっと、あまりに気持ちよさそうに寝ていましたので……」 ガヴリール「そうですか……って、わ、私、なんて格好を!?」カァァ タプリス「えっ、いつもと同じジャージでは……」 タプリス(って、違う違う、あの頃の先輩に戻ったのだとしたら……) ガヴリール「わわっ、髪もボサボサだし。は、恥ずかしい……」 タプリス(こんな姿を他人に見られるのは、恥ずべきことなのですね) ――――――――――――――――――(09/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「えっと、ごめんなさいね、タプリス」 ガヴリール「こんな、みっともない姿を見せてしまって……」 タプリス(ということはつまり……術は大成功のようです!) タプリス「い、いえ! わ、わたしがお休み中に突然押しかけたのが悪いんです!」 タプリス(う、嘘は言ってませんよね) ガヴリール「でも……これはあまりにも」カァァ タプリス(うぅ、なんか居た堪れないです。こうなったら……) タプリス「あー、もうこんな時間! わ、わたし、そろそろお暇しますね!」 ガヴリール「そ、そう? せっかく来てくれたのに、本当にごめんなさいね」 ガヴリール「今度、この埋め合わせは必ずしますから」 タプリス「い、いえいえいえ! お気になさらず!」 タプリス「そ、それでは、お邪魔しました!」 ――――――――――――――――――(10/76)―――――――――――――――――― ―舞天市 上空― タプリス「思わず飛び出してきちゃいましたが……」 タプリス「うぅ、先輩に恥をかかせてしまったでしょうか」 タプリス「で、でも、ついにわたしは、念願の目標を達成したんです!」 タプリス「これであの、憧れの先輩が帰ってきたんですね……」 タプリス「こんなに、こんなに嬉しいことはありません」 タプリス「だけど、本当にこれで大丈夫なのでしょうか」 タプリス「効果がちゃんと持続する保証はありませんし……」 タプリス「よし、明日の朝にまた、先輩の様子を見に行きましょう」 タプリス「そうと決まれば……」 タプリス「がんばるぞー! おー!」 ――――――――――――――――――(11/76)―――――――――――――――――― ―次の日の朝 ガヴリールの家の前― タプリス「さ、さすがに朝の七時は早すぎたでしょうか」 タプリス「それに今日は学校もあるみたいですし……」 タプリス「そもそも登校前に、どういう理由で訪ねたら良いんでしょう」 タプリス「うーん」 ガチャ タプリス「えっ」 ガヴリール「……あら」 タプリス「せ、先輩!?」 キラキラキラッ ガヴリール「おはようございます、タプリス」ニコッ タプリス「え、あの、そのっ、お、おはようございますっ!」 タプリス(先輩、制服姿……? って、家を出るの早くないですか!?) ――――――――――――――――――(12/76)―――――――――――――――――― タプリス(それにしても……なんて綺麗なお姿なんでしょう) ガヴリール「タプリス?」 タプリス(清楚さを保ちながらも可愛らしい顔立ち、流れるようなブロンドの髪) ガヴリール「どうしましたー?」 タプリス(これぞわたしが夢見てた、憧れの先輩そのものです!) ガヴリール「えいっ」 タプリス「ふにゃ! は、鼻ぁ……?」 ガヴリール「ふふっ、スキありです」 タプリス「せ、先輩?」 ガヴリール「朝からそんなにぼぅっとしてたら、可愛いお顔が台無しですよ?」 タプリス「へっ、そ、そそそそそんな、可愛いだなんて!?」 タプリス「せ、先輩のほうが、何千倍も何万倍も可愛いです!!」 ――――――――――――――――――(13/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「ありがとうタプリス。お世辞でも嬉しいです」 タプリス「そ、そんな、お世辞では……」 ガヴリール「それにしても今日はどうしました?」 タプリス「え、えっとー……」 ガヴリール「あ、もしかして……学校の見学とか?」 タプリス「えっ、あ、そうですそうです! もしお邪魔じゃなかったら」 タプリス「先輩と学校まで、ご一緒したいなーって……」 タプリス「だめ、でしょうか?」 ガヴリール「もちろん、いいですよ」ニコッ ガヴリール「今から学校に向かいますけど、それでも良かったですか?」 タプリス「えっと、こんな時間から学校へ行って何を……?」 ガヴリール「教室の掃除と、花壇への水やりをしようかと思いまして」 タプリス(すごい……ま、まさに理想の天使的行為ですっ!) タプリス「さすが先輩です……尊敬します!」 ガヴリール「ふふっ、そんなに褒めても、何も出ませんよ」 タプリス(ともあれ、術は解けていないようで安心ですね) ――――――――――――――――――(14/76)―――――――――――――――――― ―通学路― ガヴリール「あ、そうそう。タプリスは今晩、なにか予定はありますか?」 タプリス「え、特にないですけど……」 ガヴリール「昨日は、ちゃんとおもてなしが出来なかったから」 ガヴリール「もしよかったら、私の家で夕食でもどうかなって」 タプリス「そ、そんなお気遣いなく!」 ガヴリール「……というのは建前で」 タプリス「へっ」 ガヴリール「最近、あなたと接する機会があまりなかったでしょう?」 ガヴリール「だから、ゆっくりお話でもできたらと思って」 ガヴリール「ダメだったでしょうか?」 タプリス「い、いえいえいえ! ぜ、ぜひ、ご一緒させていただきます!」 ガヴリール「ふふっ、ありがとう」 タプリス「お、お礼を言うのはこちらの方です! 本当にありがとうございますっ!」 タプリス(や、やりましたぁ……先輩と一緒に夕食だなんて夢みたい) ――――――――――――――――――(15/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「それと、放課後に夕食の買い出しにも行こうと思ってますが」 ガヴリール「タプリスもどうですか?」 タプリス「あ、はい、お邪魔じゃなければぜひぜひ!」 タプリス「荷物持ちでも何でもしますので!」 ガヴリール「あははっ、頼もしいですね」 ガヴリール「では何を作るのか、その時決めましょうか」 タプリス「了解です!」 タプリス(それにしても……) タプリス(一緒に作るごはんの食材を、一緒に買いに行くだなんて) タプリス(これってその、あれみたい、ですよね……) タプリス「えへへ……」 ガヴリール「タプリス? どうしました?」 タプリス「へっ、あ、えっと、その……今から、た、楽しみだなぁって!」 ガヴリール「あ、料理の腕にはあまり自信がないので、期待はしないでくださいね」 タプリス「いえいえ! 先輩の作ってくれたごはんでしたら、何でも嬉しいです!」 ガヴリール「ありがとう、タプリス。では、頑張って作りますね」 ――――――――――――――――――(16/76)―――――――――――――――――― タプリス「それで、わたしの友達が……って、あ……」 ガヴリール「……もう学校に着いてしまいましたね」 タプリス「い、いつの間に……」 タプリス(うぅ、時間が経つのが早すぎです) ガヴリール「あなたとお話していると……」 タプリス「えっ」 ガヴリール「なんだかいつもより、時間が経つのが早く感じられました」 タプリス「そ、そんな……わたし、全然まともに喋れなかったのに……」 ガヴリール「いえいえ、そんなことないですよ」 ガヴリール「なんと言いますか……あなたの元気な姿を見ていると」 ガヴリール「こちらまで、たくさん元気をもらえるんです」 タプリス「わ、わたしも! 先輩とお話できて……本当に本当に嬉しくて……」 タプリス「ここでお別れしてしまうのが、とても悲しくて……」 ――――――――――――――――――(17/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「そんな顔しないでください」ナデナデ タプリス「あっ……」 ガヴリール「また後で会えるじゃないですか」 タプリス「そ、そうですよね」 ガヴリール「それでは、また放課後に」 タプリス「はい、先輩。それでは、また後ほどです!」 タプリス(はぁ先輩、行っちゃった……) タプリス(でもあれは正真正銘、天使学校時代の先輩でした) タプリス(それにしても……) タプリス(まだ、胸のドキドキがとまりません……) タプリス(まさか先輩が、わたしの頭を撫でてくれるなんて……) タプリス「えへへ」 タプリス(わたしと話していると、元気をもらえる、って言ってくれた) タプリス(わたしなんかでも、先輩の役に立てたのなら嬉しいな) タプリス「先輩……」 ――――――――――――――――――(18/76)―――――――――――――――――― ―お昼休み 教室― サターニャ「で、今度はなに? 誰を騙そうとしてるのよ」 ガヴリール「えっと、何のことだか……」 サターニャ「誤魔化そうったって、そうはいかないんだから」 サターニャ「まさか、またあの姉天使が暴れてるの?」 ガヴリール「あの、お話がよくわかりません……」 ヴィーネ「ちょっとサターニャ、ガヴ本気で困ってるみたいじゃない?」 サターニャ「ふんっ、何考えてるか知らないけど、もう騙されないわよ!」 ヴィーネ「ねえガヴ、本当にどうしたの?」 ガヴリール「ヴィーネさんまで……私、そんなにおかしいですか?」 ヴィーネ「いや、おかしくはないんだけど……おかしいというか」 サターニャ「アンタの方がおかしなこと言ってるわよ、ヴィネット」 ヴィーネ「う、まさかサターニャに突っ込まれるなんて……」 ヴィーネ「まぁとりあえず、もう少し様子を見てみましょうか」 サターニャ「ふんっ、だ」 ――――――――――――――――――(19/76)―――――――――――――――――― ―物陰― タプリス(元に戻ったとはいえ……急変した先輩に) タプリス(クラスの方が怪しんでないか、気になって来てしまいましたが) ラフィエル「あら?」 タプリス(ここからだとイマイチ様子がわかりませんね……) ラフィエル「タプちゃんではないですか」 タプリス(なんとなく、皆さんに囲まれて天真先輩が困っているような感じが……) ラフィエル「……」 タプリス(ですが助けに行きたくても、さすがにわたし一人で教室へは……) ラフィエル「タープーちゃん!」ギュッ タプリス「ひゃ、ひゃい!」 ラフィエル「そんなにじーっと、何を見てるんですか?」 タプリス「し、しし、白羽先輩!? え、えーっと……」 ラフィエル「そうだ、これからガヴちゃん達の教室へ行こうと思ってたんですが」 ラフィエル「タプちゃんも一緒にどうですか?」 タプリス「えっ、でも、わたしが教室へ入るのはまずいのでは……」 ラフィエル「まぁ、ここの生徒さん希望ですし、少しくらいなら大丈夫でしょう」 ――――――――――――――――――(20/76)―――――――――――――――――― ―教室― ラフィエル「みなさん、今日は素敵なゲストを紹介しますー」 タプリス「お、お邪魔します……」 ヴィーネ「あら? タプちゃんじゃない! どうしたの? また学校見学?」 タプリス「は、はい、ご無沙汰しています。月乃瀬先輩」 サターニャ「なに? またこの大悪魔であるサタニキア様に勝負を挑みに来たの?」 タプリス「い、いえ、そうではなくて!」 サターニャ「ふっ、いい度胸ね、その心意気は褒めてあげるわ。だけど今度こそ――」 ガヴリール「サターニャさん。そんなにタプリスをイジメては駄目ですよ」 タプリス「せ、先輩……」 サターニャ「キーッ! 最後まで言わせなさいよ、もうっ!」 ガヴリール「では改めて。タプリス、私達の教室にようこそ」 ガヴリール「校内の方はどうでした? 緊張しませんでしたか?」 タプリス「は、はいっ、大丈夫です。ひと通り回ることができましたっ」 ガヴリール「ふふっ、さすがタプリスです。偉いですね」ナデナデ タプリス「えへへ」 ――――――――――――――――――(21/76)―――――――――――――――――― ラフィエル「ただ、その様子があまりにも不審だったので……」 ラフィエル「思わず拉致っちゃいました」 ヴィーネ「拉致って……あなたねぇ」 ラフィエル「タプちゃんにとって、今のガヴちゃんはまさに」 ラフィエル「天使学校時代の憧れていた先輩そのものですから」 ラフィエル「会わせてあげたいなぁと」 ヴィーネ「あー、そういえばゼルエルさんが来た時は……」 ヴィーネ「タプちゃん、ガヴに会ってなかったわね」 ラフィエル「ええ。……あ、良いこと思いつきました!」 ヴィーネ「ラフィのそれは、嫌な予感しかしないんだけど……」 ラフィエル「せっかくですから」 ラフィエル「お昼はガヴちゃんとタプちゃんのお二人で食べてきては?」 タプリス「し、白羽先輩っ!? いったい何を……」 ヴィーネ「ラフィにしては、珍しく良い提案ね」 ヴィーネ「天使学校の先輩後輩、水入らずで積もる話もあるだろうし」 ラフィエル「サターニャさんも、それで良いですよね?」 サターニャ「ふんっ、こんな腑抜けたガヴリールになんて興味ないし」 サターニャ「どうでもいいわ」 ――――――――――――――――――(22/76)―――――――――――――――――― ラフィエル「ガヴちゃんも、それで良いですか?」 ガヴリール「ええ、ちょうどタプリスとは色々お話したいと思ってましたから」 ガヴリール「皆さんが良いなら、ぜひ」 ラフィエル「タプちゃんタプちゃん」コソコソ タプリス「な、なんでしょう」 ラフィエル「タプちゃんは……聞くまでもないですよね?」 タプリス「……ッ」カァァ ラフィエル「では決定ですね。今日は天気もいいですし、屋上なんてどうでしょう」 ラフィエル「人もほとんどいませんから、オススメですよ」 ガヴリール「では、そうしましょうか。タプリス、行きましょう?」 タプリス「は、はい! それでは皆さん、し、失礼しました!」 ――――――――――――――――――(23/76)―――――――――――――――――― ヴィーネ「ねえ、ラフィ。あなた、何か企んでるでしょう」 ラフィエル「そんな、企んでるだなんて、人聞きの悪い……」 ヴィーネ「手際が良すぎるのよ。で、実際は?」 ラフィエル「私はお二人のことを、天使学校時代からよく知っていますし」 ラフィエル「タプちゃんが、どれだけガヴちゃんを慕っていたかも知っていますから」 ラフィエル「ただ純粋に、良い思い出を作って欲しいなぁって」 ラフィエル「そう思ってるだけですよ」 ヴィーネ「そっか。それなら良いんだけど……」 サターニャ「ねぇ、それで私たちはどうするのよ」 ラフィエル「そうですねぇ、では久しぶりに学食でも行きましょうか」 サターニャ「ふふっ、どうやら悪魔的指圧(デビルズプッシュ)の出番のようね」 ヴィーネ「いや、うどんはもういいから」 ――――――――――――――――――(24/76)―――――――――――――――――― ―屋上― ギィィ バタンッ タプリス「わぁっ、すごい! 先輩っ、空がこんなに広いです!」 ガヴリール「そんなにはしゃいでいると、転んじゃいますよ」 タプリス「えへへ、はーい」 タプリス「えっと、他には誰もいないみたいですね」 ガヴリール「ええ。それにしても、学校にこんな場所があったとは」 ガヴリール「私も知りませんでした」 タプリス「せ、先輩にも知らないことが……」 ガヴリール「もちろんです。むしろ知らないことの方が圧倒的に多いですよ」 タプリス「で、でもわたしの方が、もっと、もーっと知らないことだらけですので!」 ガヴリール「ふふっ、ありがとう。あ、ベンチもあるみたいですね」 ガヴリール「あそこに座りましょうか」 タプリス「はいっ」 ――――――――――――――――――(25/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「私の手作りで申し訳ないですが、お弁当、二人で分けましょうか」 タプリス「せ、せせせ、先輩の手作りお弁当っ!?」 ガヴリール「朝も言いましたけど、料理の自信はあまりないので」 ガヴリール「期待しないでくださいね」 タプリス「いえ、いえいえいえ! 先輩の手作りお弁当をいただけるなんて!」 タプリス「それだけでも、恐悦至極です!!」 ガヴリール「あははっ、もう大げさなんだから」 ガヴリール「あら、私としたことが……」 タプリス「どうしました?」 ガヴリール「えっと、お箸を一膳しか用意していませんでした」 タプリス「あ、じゃあわたし、自分の分を取りにいってきますね!」 ガヴリール「待ってください。わざわざ持ってくるのも大変ですから、こうしましょう」 タプリス「えっ」 ――――――――――――――――――(26/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「はい、あーん」 タプリス(ど、どうしてこんなことに!?) タプリス(いえ、嬉しいですが! もう涙が出るほどに嬉しいですが!) ガヴリール「あれ、卵焼きは嫌いでした?」 タプリス「い、いえいえ! 大好きです!」 ガヴリール「じゃあ、はい、あーん」 タプリス(き、緊張します。で、でもこちらは大きな口さえ開けてさえおけば……) タプリス「……」プルプル ガヴリール「えいっ」 タプリス「……ッ」 パクッ もぐもぐ ガヴリール「どうですか?」 タプリス「……お」 ガヴリール「お?」 タプリス「おいしいいいいいい、ですっ!!」 ――――――――――――――――――(27/76)―――――――――――――――――― タプリス(ふわっとした食感に、この甘さ増し増しの味付けがたまりませんっ) ガヴリール「えっと、甘すぎたりしない?」 タプリス「いえいえ、おいしいです! わたし、甘いの大好きですから!」 ガヴリール「そう? よかったぁ」 タプリス「ほんとにおいしい、おいしいよぉ……」 ガヴリール「タプリス? もしかして泣いてるの?」 タプリス「だっておいしくて……本当に嬉しくて……」 ガヴリール「もう、こんなことで泣かないの」ナデナデ タプリス「う、うぅ……」 ガヴリール「でも、ありがとうね、タプリス」 タプリス「あ、では今度はわたしが先輩に!」 ガヴリール「ふふっ、じゃあお願いしますね」 ――――――――――――――――――(28/76)―――――――――――――――――― タプリス(とは言ったものの……) タプリス(き、緊張して、手の震えが止まりません) タプリス(で、でも先輩も待っていますから) タプリス(落ち着いて、深呼吸……) タプリス「すぅ……はぁ……」 タプリス「ど、どうぞ先輩っ」スッ ガヴリール「……」 タプリス「……」 タプリス(……あれ? 先輩、もう食べてくれた、かな?) ガヴリール「タプリス」 タプリス「え、あ、はい?」 ガヴリール「そこ、お鼻ですよ」 タプリス「えっ? わぁぁっ、ごめんなさいごめんなさい!!」 ――――――――――――――――――(29/76)―――――――――――――――――― フキフキ ガヴリール「ふふっ、あははっ、もうタプリスったら……」 タプリス「ほんとに本当にごめんなさい……」 ガヴリール「そんなに緊張しなくても、ふふっ、いいんですよ?」 タプリス「で、でも」 ガヴリール「ほら、こうやって……」 タプリス(せ、先輩の手が、わ、わたしの手に触れ……) パクッ ガヴリール「ね? これで良いんです」 タプリス「……は、はい」カァァ ガヴリール「ほら、他にもまだありますから、どんどん食べてください」 タプリス「い、いただきます……」 ――――――――――――――――――(30/76)―――――――――――――――――― タプリス「ごちそうさまでした、本当においしかったです!」 ガヴリール「はい、お粗末さまでした」ニコッ タプリス(卵焼き、唐揚げ、プチトマト) タプリス(アスパラのベーコン巻き、タコさんウインナー、ミニおむすび) タプリス(どれも本当においしかったですけど) タプリス(交互に口に運んでいたお箸の方が、どうしても気になってしまいました) タプリス(だって、先輩とその……ごにょごにょ、ですから) ガヴリール「ありがとうね、タプリス」 タプリス「えっ、先輩がなぜ……お礼を言うのはこちらの方ですよ」 ガヴリール「ううん、私がお礼を言いたいの」 ガヴリール「だってタプリスったら、本当に美味しそうに食べてくれるから」 ガヴリール「作った側としては、すごく嬉しかった」 ――――――――――――――――――(31/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「それに自分で作った物なのに、タプリスに食べさせてもらったら」 ガヴリール「いつもより美味しく感じたんです」 ガヴリール「やっぱり二人で食べたから、でしょうね」ニコッ タプリス「せ、先輩……わたしも、わたしもそう思います」 タプリス「先輩と一緒だったから……本当においしかったです」 ガヴリール「ふふっ、ありがとう。これは、夜も楽しみですね」 タプリス「はいっ」 ヒュゥゥゥ ガヴリール「あ、少し風が出てきましたか」 タプリス「……あっ」 タプリス「先輩の髪がなびいて……綺麗……」 ガヴリール「えっ」 タプリス「え? あ、あれ? わ、わたし、もしかして……」 ガヴリール「え、えっと……」 タプリス「今の、口に……出してました?」 ガヴリール「……う、うん」 タプリス「~~~ッ!」カァァ ――――――――――――――――――(32/76)―――――――――――――――――― タプリス「い、今のは忘れてくださいっ!」 ガヴリール「……ありがとう、タプリス」スッ タプリス「せ、先輩!?」カァァ タプリス(せ、せせせ、先輩が、わ、わたしの髪に触れ、触れて……) ガヴリール「ですが私も、あなたの髪、好きですよ」 タプリス「わ、わたしのなんて、いつも纏まらないし、くせっ毛だし……」 タプリス「先輩のように、さらさらで綺麗な髪が良かった……です」 ガヴリール「そうですか? 私は、いつも明るくて元気なタプリスに、よく似合ってて」 ガヴリール「素敵だと思いますよ」ニコッ タプリス「先輩……」 ガヴリール「あ、そうだ。せっかくですから、髪、梳いてあげますね」 タプリス「えっ、せ、先輩にわざわざそんなことまでしていただくのは!」 タプリス「お、恐れ多くて、その……」 ガヴリール「ふふっ、いいんですよ。私がしたいんですから」 ガヴリール「さ、後ろ向いて?」 タプリス「うぅ……で、では、よろしくお願いします」 ――――――――――――――――――(33/76)―――――――――――――――――― スッスッスッ ガヴリール「……」 タプリス(……少しだけ、くすぐったい) タプリス(でも……先輩の丁寧な、丁寧すぎる櫛使いから) タプリス(先輩の優しさが、いっぱい、いっぱい伝わってきて) タプリス(胸の中にあったかいのが、ふわぁって広がっていくのを感じます) タプリス(なんと言ったら良いんでしょう。こういうのを……) タプリス(幸せって言うんでしょうか) ガヴリール「これでよしっと」スッ タプリス「あっ……」 タプリス(もう……終わっちゃったんだ) ガヴリール「ふふっ、もっと可愛くなりましたね」 タプリス「あ、ありがとうございます……」カァァ タプリス(可愛いだなんて、そんな……) タプリス(先輩、駄目です。わたし、馬鹿なんですから……) タプリス(そんなこと言われたら、勘違い、してしまいます……) ――――――――――――――――――(34/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「タプリス?」 タプリス「……先輩、わたしはっ!」 キンコンカンコーン タプリス「あっ……」 ガヴリール「あ、予鈴ですね。そろそろ教室に戻らないと」 タプリス「そ、そうですね……」 ガヴリール「えっと、何か言おうとしてましたけど」 タプリス「い、いえ、何でもないです! お気になさらず!」 ガヴリール「そうですか? それなら良いのですが……」 タプリス「はいっ。あ、わたしはもう少しだけ、ここに居ようと思います」 ガヴリール「わかりました、ではまた放課後ですね」 タプリス「はいっ。それでは先輩、また後ほどです!」 ギィィ バタンッ タプリス「はぁ……」 タプリス「わたし、何を言おうとしてたんだろう」 ――――――――――――――――――(35/76)―――――――――――――――――― タプリス「でも……また先輩に、可愛いって言われちゃった」 タプリス「えへへ」 ファサッ ラフィエル「その様子ですと、うまくいったようですね、タプちゃん」 タプリス「わっ!? え? 白羽先輩!?」 ラフィエル「ガヴちゃんとのお食事会は、楽しかったですか?」 タプリス「はいっ、これも全て白羽先輩のおかげです!」 タプリス「ほんっとうに、素敵なひとときを過ごせました!」 ラフィエル「そうですかそうですかぁ」 タプリス「本当に、本当にありがとうございますっ!」 ラフィエル「それは良かったです」 タプリス「あ、あれ。それより、白羽先輩もそろそろ授業が始まるのでは?」 ラフィエル「そうですね……それでは時間もあまりないので手短に」 ラフィエル「タプちゃん」 タプリス「は、はい」 ラフィエル「……ガヴちゃんに、何をしましたか?」 ――――――――――――――――――(36/76)―――――――――――――――――― タプリス「えっ? て、天真先輩に、したこと?」 ラフィエル「そうです。ガヴちゃんが以前の、天使学校時代のガヴちゃんに」 ラフィエル「戻ってしまった理由を聞いているんです」 タプリス「わ、わたしは、その……」 ラフィエル「昨日タプちゃんは、ガヴちゃんの家を訪問していますよね?」 ラフィエル「そして今日はずっと、ガヴちゃんを監視していました」 タプリス「えっと……それはつまり……」 ラフィエル「タプちゃん、私の目を見てください」 タプリス「は、はいっ」 ラフィエル「厳しいようですが、タプちゃんは……私相手に嘘を貫き通せると」 ラフィエル「本気で思っていますか?」 タプリス「……」 ラフィエル「別に怒っているわけではありませんから、安心してください」 ラフィエル「私は、ただ真実が知りたいだけです」 タプリス「……わ、わかりました……全てお話します」 ――――――――――――――――――(37/76)―――――――――――――――――― ラフィエル「……催眠術、ですか」 タプリス「は、はい」 ラフィエル(にわかに信じがたいですが……もしかすると) ラフィエル(タプちゃんには、その類の才能があるのかもしれませんね) ラフィエル(ですが、これはあまりにも……) ラフィエル「タプちゃん」 タプリス「な、なんでしょうか」 ラフィエル「その催眠術を……即刻、解除してください」 タプリス「えっ、い、今すぐ……ですか?」 ラフィエル「はい。今は、まだ何も起きていませんが、恐らく……」 ラフィエル「自分の意志とは正反対の性格が、強制的に上書きされ続けている状態です」 ラフィエル「きっとガヴちゃんの脳には、相当な負荷がかかっているはず」 ラフィエル「これ以上続けば、脳組織が耐えきれず、徐々に破壊されていき……」 ラフィエル「最悪……命を落としてしまうことでしょう」 タプリス「そ、そんな……」 ――――――――――――――――――(38/76)―――――――――――――――――― ラフィエル「それでもタプちゃんは……この催眠術を続けますか?」 タプリス「……」 ラフィエル「タプちゃん」 タプリス「……天真先輩は」 タプリス「わたしから、元気をもらえるって言ってくれたんです」 ラフィエル「……」 タプリス「一緒にごはんを食べて、わたしの髪を梳かしてくれて」 タプリス「それで、わたしのこと、可愛いって言ってくれて……」 タプリス「天真先輩に比べたら、全然、ぜんっぜん大したことないのに」 タプリス「それなのに、わたしの頭を、優しく撫でてくれたんです」 ラフィエル「タプちゃん……」 タプリス「お願いです、白羽先輩」 タプリス「一日だけ……いえ、今晩だけでも、このまま……」 タプリス「今の天真先輩と一緒にいさせて、もらえないでしょうか?」 ――――――――――――――――――(39/76)―――――――――――――――――― ラフィエル「タプちゃんが、どれだけガヴちゃんのことを慕っているか」 ラフィエル「十分、理解しているつもりです。ですが……」 タプリス「……約束、したんです」 ラフィエル「えっ?」 タプリス「今晩、一緒に食事をしようって」 タプリス「天真先輩も、わたしに料理を食べてもらうのが楽しみだって」 タプリス「そう、言ってくれたんです」 ラフィエル「……」 タプリス「今の天真先輩が、たとえ偽りの姿だったとしても……」 タプリス「わたしには、天真先輩との約束を破ることなんてできません」 タプリス「約束が終わったら、必ず。必ず、術を解除します、ですから……」 タプリス「お願い、します」 ラフィエル「……わかりました」 タプリス「し、白羽先輩……」 ラフィエル「その言葉、信じましょう」 ――――――――――――――――――(40/76)―――――――――――――――――― ラフィエル「それに一日程度なら、影響はほぼ無いはずです」 ラフィエル「ですが……本当に大丈夫ですか? やれますか?」 タプリス「はい、大丈夫です」 タプリス「確かに今の天真先輩と別れるのは、とても辛いことです」 タプリス「でもそれで……天真先輩を傷つけてしまうのだとしたら、それは……」 タプリス「もっともっと、怖くて、恐ろしいことですから」 ラフィエル「そうですね、私も……そう思います」 ラフィエル「ではタプちゃん。私はそろそろ失礼しますね」 タプリス「はい、白羽先輩。わたしの我儘を聞いてくださって」 タプリス「本当にありがとうございます」 ラフィエル「タプちゃんに……神のご加護を」 ギィィ バタンッ ラフィエル「……」 ラフィエル(もう少し真っ当な方法でしたら、黙って目を瞑ったんですが……) ラフィエル(可愛い後輩を……泣かせてしまいました) ラフィエル(……はぁ。こんな役回りはもう、こりごりですね) ――――――――――――――――――(41/76)―――――――――――――――――― ―屋上― タプリス「少し、曇ってきましたね」 タプリス「……」 タプリス(こんな思いをするくらいなら……) タプリス(あの時……少しでも思いとどまったあの瞬間に) タプリス(やめておけばよかったんでしょうか) タプリス(術を解いたら、先輩はその間の記憶を全て失ってしまう) タプリス(わたしの頭を撫でてくれたことも、優しく微笑んでくれたことも全て) タプリス(先輩は、忘れてしまいます) タプリス(覚えているのは、わたし一人だけ) タプリス(そのことにいったい、何の意味があるんでしょうか) タプリス(そんなの……夢の中のお話と何も変わらないじゃないですか) タプリス(だったら……だとしたら……) タプリス(白羽先輩がくれた最後のチャンス) タプリス(思い切り楽しまないと、損ですよね) タプリス「ああっ、もう! わたしらしくないですっ!」 タプリス(せめて先輩の前では、いつも通りのわたしの姿を見せないとっ) ――――――――――――――――――(42/76)―――――――――――――――――― ―放課後 校門前― タプリス(先輩……まだかな) ガヴリール「タプリスー!」 タプリス「あ、先輩!」 ガヴリール「ごめんなさい、だいぶ待ったでしょう?」 タプリス「いえいえ! 全然待ってないですから!」 ガヴリール「……嘘」 ぎゅっ タプリス「えっ、せ、先輩!?」 ガヴリール「こんなに手を冷たくして。それにしても、急に曇って気温が下がりましたね」 ガヴリール「待ち合わせの場所、ちゃんと決めておけばよかった」 タプリス「ほ、ほんとに大丈夫ですから! そ、それに……」 タプリス「先輩に手を温めてもらえて……嬉しかった、です」 ガヴリール「タプリス……わかりました、では……」スッ タプリス「えっ、えっ?」 ガヴリール「このまま商店街まで、手を繋いで行きましょうか」 タプリス「わっ、わわっ、先輩、引っ張らないでくださいっ」 ――――――――――――――――――(43/76)―――――――――――――――――― タプリス(あぁ、先輩と手繋ぎで歩けるなんて……っていけない、つい無言に) タプリス「そ、それはそうと、他の皆さんは?」 ガヴリール「えっと皆さん、何かそれぞれ用があるからと」 ガヴリール「ラフィから聞きまして、私一人ですよ」 タプリス(白羽先輩……本当にありがとうございます) ガヴリール「えっと……タプリスは、皆さんと一緒のほうが、よかったですか?」 タプリス「えっ? い、いえ! わ、わたしは、その……」 タプリス「先輩と、ふ、二人が……いいです……」カァァ ガヴリール「……よかった、安心しました」 タプリス「あ、安心、ですか?」 ガヴリール「ええ。私も、タプリスと二人きりがよかったから」 タプリス「そ、そそそんな、先輩にそう言ってもらえるなんて、恐縮です」 ガヴリール「そう畏まらなくていいんですよ。それよりも……」 タプリス「はい?」 ガヴリール「タプリス。お昼を食べた後、何かありましたか?」 ――――――――――――――――――(44/76)―――――――――――――――――― タプリス「えっ? と、特に何もないですけどっ。ど、どうしてです?」 ガヴリール「いえ、何かお昼の時よりも、元気がないみたいですから」 タプリス(うぅ、先輩に悟られないように、気をつけていたはずなのに) タプリス(また余計な心配をお掛けしてしまいました……) タプリス「そ、そうですかね? えーっと、もしかしたら……」 タプリス「お昼ごはんがおいしすぎて、少しだけ眠たいから、かもしれませんっ」 ガヴリール「そう、それなら良いんだけど……」 タプリス「あははっ、この通り、元気いっぱいですから大丈夫です!」 ガヴリール「タプリス」ナデナデ タプリス「せ、先輩!? あの、ええと……」 ガヴリール「……私で良かったら、いつでも相談に乗りますからね」 タプリス「先輩……あ、ありがとう、ございます……」 タプリス(……どうしてだろう。どうして先輩はいつも) タプリス(その時、わたしがしてほしいことを、してくれるんだろう) タプリス(どうして、そんな先輩とわたしは今晩……) タプリス(お別れしないといけないんだろう) ――――――――――――――――――(45/76)―――――――――――――――――― ―通学路― ポツ ポツ ポツ サァァァァァ タプリス「わ、わわっ、雨が」 ガヴリール「あらあら、やはり降ってきましたか。少し待っててくださいね」 タプリス「えっ、先輩、傘持ってるんですか? さすがです……」 ガヴリール「折り畳み傘ですけどね。……これでよしっと」 ガヴリール「さ、タプリス。もう少しこちらに」 タプリス「あ、えと、その……失礼します」 サァァァァァ タプリス(せ、先輩と……相合傘ができるなんて) タプリス(こんなに、こんなに嬉しいことはありません) タプリス(あ、でも……やっぱり。先輩の肩が濡れてる) タプリス「せ、先輩。先輩が濡れてしまってますから、もう少し傘を先輩のほうへ……」 ガヴリール「このくらい平気ですよ。気にしないでください」 タプリス「でしたら、その……」 タプリス「もう少しだけ……せ、先輩のおそばに寄ってもいいですか?」 ――――――――――――――――――(46/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「ふふっ、もちろんですよ。あ、どうせなら腕でも組みましょうか」 タプリス「え、ええっ!? そ、それは、さすがに恐れ多いといいますかっ」 ガヴリール「あ、傘を持ってもらってもいいですか?」 タプリス「えっ、あ、はい」 ガヴリール「それじゃあ私から……えいっ」 ぎゅぅ タプリス「はうっ」 ガヴリール「タプリス、あたたかい……」 タプリス「あわっ、あわわわわっ」 タプリス(せ、せせせ、先輩のぬくもりがっ) タプリス(ああっ、これがシャングリラですか、極楽浄土ですか!) タプリス(し、幸せすぎます……雨さん、ほんとにありがとう!) ガヴリール「それにしても、傍から見ると私のほうが後輩に見えそうですね」 タプリス「えっ、そ、そんなことは……」 ガヴリール「タプリスせーんぱいっ……なんちゃって」 タプリス「ごはっ!!」 ――――――――――――――――――(47/76)―――――――――――――――――― タプリス「……」パクパク ガヴリール「タ、タプリス!? あれ? あれれ?」 タプリス「はっ!」 ガヴリール「だ、大丈夫?」 タプリス「あ、危うく、三途の川を渡り終えるところでした……」 ガヴリール「あははっ、もうタプリスったら大げさなんだから」 タプリス「お、大げさじゃないです。先輩はですね、それだけ魅力的な方なんですから」 タプリス「少しは自覚していただかないと……」 ガヴリール「もう、何ですかそれ。でも、ありがとうね」 タプリス「そ、それにですね、無意識かもしれませんが……」 タプリス「誰にでもこういうことをしては――」 ガヴリール「……誰にでも、なんてするはずないじゃないですか」 タプリス「えっ、先輩……?」 ガヴリール「……」 ――――――――――――――――――(48/76)―――――――――――――――――― タプリス「え、えーっと、あ……雨、やんじゃいましたね」 タプリス(雨さん、もう少し頑張ってほしかったのに) タプリス(はぁ……せっかくの相合傘もこれで終わり、でしょうか) タプリス「傘、閉じちゃいますね」 ガヴリール「……待ってください」 タプリス「えっ」 ガヴリール「雨はまだ……降っている、と思います」 タプリス「で、でも、水たまりを見ても水滴は……」 ガヴリール「……私には、雨がやんでいるようには見えないんです」 ぎゅぅ タプリス「せ、先輩……?」 タプリス(これはつまり、その……) ガヴリール「……」 タプリス「……そう、ですよね」 タプリス「ごめんなさい、先輩。わたしの勘違いでした」 タプリス「雨、まだやんでいないみたいです」 ガヴリール「……ありがとう、タプリス」 ――――――――――――――――――(49/76)―――――――――――――――――― ―スーパーマーケット― タプリス「あ、わたしがカートを押してもいいですか?」 ガヴリール「ええ、ありがとう。雨で足元滑りやすくなってますから、気をつけてね」 タプリス「はーい」 タプリス「これで重い物も楽ちんですし、いくらでも押しちゃいますよっ」 ガヴリール「ふふっ、タプリスったら楽しそう」 タプリス「う、子供っぽいですかね。もう少しで高校生になるのに……」 ガヴリール「私は……無邪気で明るいタプリスのままでいてくれたら、嬉しいかな」 タプリス「えへへ、そうでしょうか」 タプリス「あ、でも今晩は、わたしもたくさんお手伝いしちゃいますからっ」 ガヴリール「いえいえ、タプリスはお客さんなんですから」 ガヴリール「ゆっくりしてくれてて良いんですよ」 タプリス「えっとですね……これは、その……わたしの夢なんです」 ガヴリール「夢?」 タプリス「大切な……じゃ、じゃなくて! 将来、その……二人でキッチンに並んで」 タプリス「一緒に楽しくお話しながら料理をして、一緒にそれを食べる」 タプリス「小さい頃からずっとずっと、憧れていたんです」 ――――――――――――――――――(50/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「そうでしたか……。でも、私で良いのですか?」 タプリス「えっ、あ、その、わたしは、先輩とが……いいです」カァァ ガヴリール「ふふっ、わかりました」 タプリス「はいっ。でもわたし、料理で貢献できることは少ないかもしれません……」 ガヴリール「大丈夫ですよ。それに、実はもう作るものを決めているんです」 タプリス「えっ、そうなんですか?」 ガヴリール「はい、ハンバーグにしようと思ってます」 タプリス「ハ、ハンバーグですか!?」 ガヴリール「それなら材料を混ぜて、捏ねるところをお任せできますから」 タプリス「なるほど。それなら、わたしでもできそうです!」 ガヴリール「それにタプリス、ハンバーグが好きでしたよね」 タプリス「えっ、どうしてそれを……」 ガヴリール「だってタプリス、言っていたじゃないですか」 ガヴリール「天使学校でお昼を一緒に食べた時に」 タプリス「そんな昔のこと……覚えていてくれたんですね」 ガヴリール「当たり前です。タプリスとの大切な思い出ですから」 ――――――――――――――――――(51/76)―――――――――――――――――― ―夕方 帰路― タプリス「ふんふんふーんっ」 ガヴリール「もう、タプリス。そんな歩き方をしてると転びますよ」 タプリス「大丈夫ですよ、せーんぱいっ」 タプリス「学校の屋上でも転ばなかったじゃないですか」 ガヴリール「ふふっ、確かにそうですね」 タプリス(先輩、わたしがハンバーグ好きなこと覚えていてくれた) タプリス(天使学校でたった一回しか、お昼をご一緒したことがなかったのに) タプリス(最初で最後だったあの時のこと) タプリス(わたしのこと、ちゃんと覚えていてくれた) ブロロロロロロッ タプリス(先輩はどこまで、わたしを喜ばせたら気が済むのでしょうか) タプリス(そんな先輩だから、わたしは……わたしは、あなたのこと……) ガヴリール「タプリス、危ないっ!!」 タプリス「えっ――」 キキーーーッ ――――――――――――――――――(52/76)―――――――――――――――――― ブロロロロロロッ ガヴリール「ひどい、なんて運転……」 ガヴリール「でも、神足通が間に合って本当に良かった」 タプリス「……」ガクガク ガヴリール「大丈夫ですか、タプリス。痛いところはありますか?」 タプリス「……わ、わた、わたしは」 ガヴリール「えっと、怪我は……していないようですね」 タプリス「せ、先輩……わたし、し、死んで……殺され……」 ガヴリール「えっ?」 タプリス「きっと、わ、わたしが……罰当たりなこと、した、から……」 ぎゅぅ タプリス「あっ」 ガヴリール「大丈夫です、タプリスはちゃんと生きています」 タプリス「あ、あぁ……」 ガヴリール「タプリスは何も悪くありません。私が保証します」 ガヴリール「ですから、安心してください」ナデナデ タプリス「ぐすっ……せんぱい、せんぱぁい……」 ――――――――――――――――――(53/76)―――――――――――――――――― タプリス(そうして先輩は、わたしが泣き止むまでずっと) タプリス(わたしの頭を撫でてくれた) タプリス(しばらくして落ち着いて、歩き出してからも) タプリス(黙ってわたしの手をずっと握って、歩いてくれている) タプリス(優しい先輩) タプリス(ずっとずっと憧れていた先輩) タプリス(今までは、わたしからの一方通行だった) タプリス(だから一人でずっと、我慢することができた) タプリス(でも先輩は、わたしの命を助けてくれた) タプリス(先輩がいなかったら、わたしは今、ここにいなかった) タプリス(だからこの命は全部、全部ぜんぶ、先輩のもの) タプリス(先輩への想いがどんどん溢れてきて、とまりません) タプリス(先輩、わたしは……) タプリス(わたしは先輩に、何をあげることができますか?) ――――――――――――――――――(54/76)―――――――――――――――――― ―ガヴリールの家 玄関― ガヴリール「ただいま。さ、中に入って」 タプリス「……」 カチャリ ガヴリール「あ、鍵ありが――」 ぎゅぅぅ ガヴリール「――とう、ね」 タプリス「……」 ガヴリール「どうしたの? まだ、怖い?」 タプリス「……」 ガヴリール「タプリス?」 タプリス「……先輩、好きです」 ガヴリール「……」 タプリス「昔からずっとずっと、好きでした」 ――――――――――――――――――(55/76)―――――――――――――――――― タプリス「最初はただの憧れだったんです」 タプリス「天使学校で優秀な成績を修めていて、清楚で、それでいてとても綺麗で」 タプリス「先輩のようになれたらなぁって、ずっと思ってました」 タプリス「……でも先輩のことを知っていくうちに」 タプリス「少しずつ変わっていったんです」 タプリス「ああ、違う。わたしは、この人になりたいんじゃない」 タプリス「この人のそばに居たいんだって」 タプリス「今日だって、たくさん、わたしの頭を撫でてくれて」 タプリス「それが本当に心地よくて、いっぱいいっぱい幸せをもらって」 タプリス「やっぱり先輩は、あの時の優しい先輩のままでいてくれて」 タプリス「さっきだって……わたしの命を、救ってくれました」 タプリス「だから、わたしは……先輩からもらったこの命」 タプリス「これからは先輩のために、全て使っていきたいと思ってるんです」 ――――――――――――――――――(56/76)―――――――――――――――――― ぎゅぅぅ タプリス「先輩、もう一度言います。わたしは……」 タプリス「千咲=タプリス=シュガーベルは、天真先輩のことが好きです」 ガヴリール「……」 タプリス「急にこんなことを言って、本当にごめんなさい」 タプリス「でもわたし、ダメだったんです」 タプリス「さっきから先輩への想いが溢れて溢れて、とまらなくて」 タプリス「ずっと我慢しようと思ってたのに、とまってくれなくて……」 タプリス「先輩、お願いです……」 タプリス「わたし、先輩のためなら……何でもします」 タプリス「ですから、わたしを……わたしのことを」 タプリス「もらってもらえませんか?」 ――――――――――――――――――(57/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「……ありがとう、タプリス」 ガヴリール「あなたの真っ直ぐな気持ち、痛いほど伝わってきました」 タプリス「そ、それじゃあ……」 ガヴリール「ですが、今のあなたの気持ちを受け取ることは、私にはできません」 タプリス「……っ」 ガヴリール「タプリスは……あんなことが身近に起こってしまって」 ガヴリール「今は、気が動転しているのだと思います」 ガヴリール「一時の感情に流されているのだと、私は思います」 タプリス「そんな、わたしは……」 ガヴリール「私に対して、尊敬の念を抱いてくれていたことは、知っていました」 ガヴリール「それは本当に嬉しくあり、ありがたいことです」 ガヴリール「けれど、タプリスの今の感情は……」 ガヴリール「それと今回の件がうまく噛み合わさって、偶然生まれてしまったもの」 ガヴリール「あなたが今まで抱えていた気持ちとは、少し違うと思います」 ――――――――――――――――――(58/76)―――――――――――――――――― タプリス「でも先輩、わたしはっ、わたしのこの気持ちは、嘘じゃ……」 ガヴリール「ええ、わかっています」 ガヴリール「そうやって私を慕ってくれていることは、純粋に嬉しいです」 タプリス「わたしは、先輩の……先輩のためなら……」 ガヴリール「……何でもする、なんて軽々しく言ってはいけません」 タプリス「えっ」 ガヴリール「タプリス。私は今から、厳しいことを言います」 ガヴリール「それはですね、生きることを全て、他人に委ねることと同じなんです」 タプリス「わ、わたしはそんなつもりでは……」 ガヴリール「ええ、だから少し、時間を置いたほうがいいんです」 ガヴリール「そうすればきっと、あなたの本当の気持ちがちゃんと見えてきますから」 タプリス「……」 ――――――――――――――――――(59/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「さ、タプリス。お腹、すいてませんか?」 ガヴリール「ハンバーグ、一緒に作りま――」 タプリス「……ごめんなさい、先輩」 ガヴリール「えっ」 ドンッ ドサッ ガヴリール「……タ、タプリス?」 タプリス「先輩、ごめんなさい、本当にごめんなさい」 タプリス「先輩のほうが正しいってわかってます」 タプリス「わたしの一時の気の迷いだって、わかってます」 タプリス「でも、わたしには、わたし達には、時間がないんです」 タプリス「今日じゃないと……駄目なんです」 ガヴリール「それってどういう……」 タプリス「わたし、怖いんです」 タプリス「明日のあなたが、未来のわたしが、心変わりしてしまうこと」 タプリス「それが怖くて仕方ないんです」 ――――――――――――――――――(60/76)―――――――――――――――――― タプリス「わたし馬鹿ですから、難しいことは考えられません」 タプリス「でもわたしは……わたしの今の気持ちを大切にしたい」 タプリス「先輩のことが好きで好きでしょうがない、この想いを」 タプリス「ずっとずっと、大事にしたいんです」 ガヴリール「タプリス……」 タプリス「わたし、ようやく見つけました。わたしが先輩にあげられるもの」 タプリス「何の取り柄もないわたしですけど」 タプリス「先輩への想いだけなら誰にも負けません」 タプリス「その想いを、最高の形で受け取ってもらいたいんです」 タプリス「大好きな人に、大好きだって好意を向けられる喜びを」 タプリス「先輩に差し上げたいんです」 ガヴリール「……」 ――――――――――――――――――(61/76)―――――――――――――――――― タプリス「こんな方法しか思いつかなくて、ごめんなさい」 タプリス「相手がわたしなんかで、本当にごめんなさい」 タプリス「先輩は何も悪くありません、悪いのは全部わたしです」 タプリス「全てが終わったら……責任はわたしが取ります」 タプリス「だからお願いです、先輩」 タプリス「わたしに……、一晩の思い出をくれませんか」 ガヴリール「それは……」 タプリス「わたしの指を見てください、先輩」 ガヴリール「タプリス、一体何を……」 タプリス「……天真先輩は」 「わたしのことが――」 ―――――― ―――― ―― ――――――――――――――――――(62/76)―――――――――――――――――― ―早朝 ガヴリールの部屋― タプリス「ん……あ、朝?」 ガヴリール「すぅ……すぅ……」 タプリス「……先輩?」 タプリス(かわいい寝顔……) タプリス(って、あれ? 先輩がどうして……) タプリス「~~~ッ」カァァ タプリス(そっか、わたし……) タプリス(先輩に……たくさん、たくさん、愛してもらったんだ) タプリス(最高の思い出を……もらってしまいました) タプリス(……これでもう、思い残すことはありません) タプリス(準備、しないと) タプリス「先輩を起こさないように……っと」 ごそごそ ――――――――――――――――――(63/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「……」 タプリス「先輩、寝てますよね」 タプリス「わたしは、越えてはならない一線を越えてしまいました」 タプリス「自分の欲望に目がくらんで……」 タプリス「一番大切な人の心を、好き勝手に捻じ曲げてしまいました」 タプリス「それは決して、決して……許されないことです」 タプリス「だから先輩。わたしにはもう、先輩のそばにいる資格はありません」 タプリス「天界で自首をして、然るべき罰を受けたいと思います」 タプリス「たぶんもう先輩とは……会えないと思います」 タプリス「ですが会えないとしても……わたしはずっと」 タプリス「ずっとずっと先輩の幸せを願ってますから」 タプリス「だからどうか、先輩は……」 タプリス「先輩は……」 タプリス「……っ」 ポタッ ポタポタッ タプリス「ああ、でも……最後に」 タプリス「ハンバーグ……ぐすっ、一緒に作りたかったなぁ……」 ――――――――――――――――――(64/76)―――――――――――――――――― タプリス「……もう、泣かないって……決めてたのに」 タプリス「堪えても、堪えても、涙が、ぐすっ……とまりません」 タプリス「とまってください、お願いです……」 タプリス「とまって、ひっく……とまってよぉ……」 タプリス「お願い、だからぁ……」 タプリス「最後は笑顔でって、決めてたんです」 タプリス「ね、先輩」 タプリス「先輩。わたしは今から、先輩にかかった術を解きます」 タプリス「これでわたしの、わたしだけの夢のお話も、終わりです」 タプリス「先輩との約束……守れなくてごめんなさい」 タプリス「今まで、わたしと一緒の時を過ごしてくれて……」 タプリス「幸せを、たくさん、たくさんわたしにくれて」 タプリス「ありがとうございました」 タプリス「わたし、先輩と出会えて……本当に良かった」 タプリス「さようなら先輩、そして――」 「大好きでした」 ――――――――――――――――――(65/76)―――――――――――――――――― グイッ タプリス「えっ」 ガヴリール「……言いたいことは、それだけか」 タプリス「せ、先輩?」 ガヴリール「まさか、私にあんなことまでしておいて……」 ガヴリール「一人で逃げるつもりじゃないだろうな」 タプリス「えっ、えっ? あ、あんなことって……」 タプリス「もしかして先輩、覚えて……るんですか?」 ガヴリール「あのなぁ……わ、忘れるわけないだろ」 タプリス「で、でも……術を解いたら」 タプリス「その時の記憶は全て失くなるって本に……」 ガヴリール「あぁ、だから時々変なこと言ってたのか、夢とかなんとか」 ガヴリール「でも残念だが、昨日のことは全て、しっかり覚えてるぞ」 ――――――――――――――――――(66/76)―――――――――――――――――― タプリス「そ、そうですか……でも、それなら……尚更です」 タプリス「わたしの自己中心的な行い、とても許されることではありません」 タプリス「わたしを糾弾して、罵っていただいて構いません」 タプリス「そしてわたしは、罪を償うために……」 ガヴリール「タプリス、そうやって自分を責めすぎてしまうところは」 ガヴリール「あなたの悪いところですよ」 タプリス「え、先輩? 今……」 ガヴリール「どうした? そんな顔して」 タプリス「まさか……そんな……」 ガヴリール「どうかしましたか? タプリス」ニコッ タプリス「だ、だって……先輩、自分で部屋の掃除をして」 タプリス「お弁当も作って、わたしにいろいろ! いろいろしてっ!」 ガヴリール「ひどい言われようだな……落ち着けって」 タプリス「ど、どこからどこまでが、でしょうか……?」 ガヴリール「ん? 最初から全部」 タプリス「……」パクパク ――――――――――――――――――(67/76)―――――――――――――――――― タプリス「い、意味がわかりませんっ。どうしてそんなことを……」 ガヴリール「どうして、か。そうだなぁ……」 ガヴリール「私、これでも天使学校首席だったでしょ」 タプリス「は、はい」 ガヴリール「それで前は、私を慕って会いに来てくれる後輩が結構いたんだけど」 タプリス「そ、そうだったんですか」 ガヴリール「うん。でも堕天してからは、その姿にみんな幻滅しちゃったみたいでさ」 ガヴリール「気がついたら、誰も来なくなってた」 タプリス「……」 ガヴリール「だからこうして、今も私に会いに来てくれるのは」 ガヴリール「お前だけなんだよ、タプリス」 ガヴリール「つまり、その……えっとだな」 ガヴリール「たまには……か、可愛い後輩に良いところを見せたかったというか」 ガヴリール「お前が喜ぶ姿を、見たかったというか」 ガヴリール「と、とにかく私は……」 ガヴリール「未だにお前が私を慕ってくれてるのが、嬉しかったんだよ」 ――――――――――――――――――(68/76)―――――――――――――――――― タプリス「ですが……ですけど、それでも納得できませんっ」 タプリス「だってだって、昨日の晩、わたし達は……」カァァ ガヴリール「……いいと思ったんだよ」 タプリス「えっ」 ガヴリール「お、お前となら、してもいいかなって思ったんだよ」 タプリス「せ、先輩。そ、それはつまり……」 ガヴリール「そうだな。体よく言うなら、合意の上ってやつ」 ガヴリール「私だってその……悪くなかったし」 ガヴリール「だからお前は、何も気にしなくていいし」 ガヴリール「罪なんて背負わなくてもいい」 タプリス「で、でも」 ガヴリール「しつこいな、お前。あれだけちゅっちゅしておいて、今更――」 タプリス「わぁー! わぁー!」 ――――――――――――――――――(69/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「それにお前、車に轢かれそうになって落ち込んでただろ」 タプリス「は、はい……」 ガヴリール「慰めてやりたかったんだよ。ほら、これで満足か?」 タプリス「あ、ありがとうございます……」 ガヴリール「ああ、そうそう。あの車、ナンバー記憶してるから」 ガヴリール「あとで制裁決定な」 タプリス「えっ、でもわたしは別に……」 ガヴリール「私のタプリスを怖がらせた罪は重い」 タプリス「せ、せせ、先輩の……?」 ガヴリール「ほら、後ろの鏡で自分の首、見てみるといい」 タプリス「えっ、あっ……」カァァ ガヴリール「わかったなら馬鹿なことはやめて、私の言うとおりにしろ」 タプリス「先輩……」 ガヴリール「いいな?」 タプリス「……えへへ、はい」 ――――――――――――――――――(70/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「あ、それと。タプリス、ちょっとこっち」 タプリス「な、なんですか?」 ガヴリール「もっと近く」 タプリス「先輩?」 ぎゅぅ タプリス「あっ……」 ガヴリール「まぁいろいろ長々と言ったけど、つまりだな」 タプリス「……はい」 ガヴリール「……お前は、どっちに言われたい?」 タプリス「えと……そのままの先輩が、いいです」 ガヴリール「そっか、じゃあ……」 「好きだぞ、タプリス」 ――――――――――――――――――(71/76)―――――――――――――――――― タプリス「はい、わたしも、わたしも……先輩のこと、大好きですっ!」 ガヴリール「……」ナデナデ タプリス「……えへへ」 くぅぅ タプリス「あ……」カァァ ガヴリール「そういや、お腹減ったな……昨日の晩、何も食べてないし」 ガヴリール「なんかガッツリ食べたい気分……」 ガヴリール「あ、でもその前に、シャワー浴びるか」 タプリス「そ、そうですね」 ガヴリール「大切なタプリスの体に異常がないか、見てやるぞー」 タプリス「せ、先輩、目つきがいやらしいです……」 ガヴリール「お前ほどじゃないだろ」 タプリス「~~~ッ!」ポカポカ ガヴリール「それ終わったらさ、その……ハンバーグ、作ろうな」 タプリス「あ……」 ガヴリール「一緒に」 タプリス「はい、先輩っ」 ――――――――――――――――――(72/76)―――――――――――――――――― ―後日 ガヴリールの部屋― タプリス「もう先輩っ、またこんなに散らかして」 ガヴリール「いいじゃん、私の部屋なんだし」 タプリス「あの頃の先輩に、ちょっとだけでも戻ってくださいよ!」 ガヴリール「説明しよう、真面目モードは一度発動すると」 ガヴリール「真面目パワ―の再充填に数カ月はかかり、それまで使用不可なのだ」 タプリス「また、そんなよくわからない屁理屈を言って……」 タプリス「……ん? 先輩の部屋だから……?」 ガヴリール「どうした」 タプリス「……決めました、わたし」 ガヴリール「何を?」 タプリス「わたしも、ここに住みます」 ガヴリール「は? お前勝手になに言って」 タプリス「自分だけの部屋じゃなくなれば、先輩も部屋を汚くしないはずです」 ガヴリール「いや、変わらんと思うけどな」 ――――――――――――――――――(73/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「それにここ、ペットは禁止だぞ?」 タプリス「誰が犬ですか、もうっ!」 ガヴリール「タプリス、お手」 タプリス「……」 ガヴリール「お手」 タプリス「……」スッ ガヴリール「よーしよしよしよし」ナデナデ タプリス「えへ、えへへぇ……」 ガヴリール「あ、なんか……」 タプリス「どうしました?」 ガヴリール「火がついちゃった、かも」 タプリス「えっ、先輩……んっ」 ガヴリール「お前がそんな顔するから……ちゅ……んちゅ……」 タプリス「やぁ……ま、真面目な話、んっ、してるんですからぁ……」 ガヴリール「嫌なら……ちゅっ……やめるけど?」 タプリス「ずるい、です……んん、わたしが断れないの、知ってるのに……」 タプリス(このあと、めちゃくちゃ、ちゅっちゅされました) ――――――――――――――――――(74/76)―――――――――――――――――― ガヴリール「すっきりー」 タプリス「はぁ、はぁ……お、おほん。は、話を部屋のことに戻しまして」 ガヴリール「あ、まだ続けるんだ」 タプリス「ここに二人で住むとなると少し手狭になりますかね」 ガヴリール「んー、そうかもねー」 タプリス「では、もうちょっと広い部屋を探しに行きましょう!」 ガヴリール「えー、めんどくさいー」 タプリス「ほら、準備してください!」 ガヴリール「家出たくないー」 タプリス「……仕方ありません、奥の手を使うしかないようですね」 ガヴリール「お、まさか……あれを出しちゃうか」 タプリス「先輩、わたしの指を見てください」 ガヴリール「やっぱり」 タプリス「先輩は、わたしと一緒に住みたくなーる」 ガヴリール「……なんだそれ」 ――――――――――――――――――(75/76)―――――――――――――――――― タプリス「そして、これからもずっと」 タプリス「ずっとずっと、わたしと一緒にいたくなーる」 ガヴリール「……」 タプリス「……えへへ、なんちゃって」 ガヴリール「はぁ、もう……しょうがないな」 タプリス「えっ」 ガヴリール「仕方ないから、かかってやるよ」 タプリス「ほ、本当ですか! やったぁ!」 ガヴリール「私をここまで操るなんて、腕をあげたなタプリス」 タプリス「だって、わたしは……」 タプリス「千咲=タプリス=シュガーベルは、催眠術師ですからっ」 おしまい ――――――――――――――――――(76/76)―――――――――――――――――― SS一覧へ このページのトップへ 感想コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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欧米ではインチキ療法(英語ではquackeryという単語があります)をウォッチし警戒を呼びかける公的機関や非営利団体が存在しますが、日本でこうした活動を行っているのは、あるとすれば各県にある消費生活センターぐらいです(相談窓口もあります)。 相手がインチキだ(少なくとも自分とは合わない、これ以上続けるのは自分を傷つけるばかりだ)と分かっても、インチキ療法家は最初に多額の金をとって途中解約を認めないことが、ままあります。そういう場合、法律(消費者契約法・少額訴訟法)に訴えることで、すみやかな解決が得られます。早めに消費者センター或いは法律家に相談することをお勧めします。 消費者契約法によれば、法外なキャンセル料を要求するもの、あるいはその他消費者の利益を一方的に害するもの等々など、契約書に消費者の権利を不当に害する条項は無かったことになります。 少しの手間を惜しまない余裕があるのであれば、少額訴訟法にのっとり、少額の金銭トラブルについては、弁護士等の代理人を立てず、そのため費用も安く簡易裁判所に申し立てをする事が手軽にできます。審理も1日程度と迅速です。後暗い相手はそもそも裁判所に来ないことが多いので、原告側の勝訴率95%以上だそうです。 あと医者でもないのに医療行為に該当すること(治療だけでなく病名をつけるなどの診断行為を含む)をやっている場合であれば、医師法違反で警察等に告発することもできます。 インチキ催眠療法だけをあつかったものではありませんが、霊感商法、自己啓発セミナー等、宗教名目・破壊的カルト、代替医療による消費者被害の救済にあたってきた弁護士がまとめた『Q A 宗教トラブル110番』全訂増補版(民事法研究会,2004/02; ISBN 4896281861)という本が、本人や家族・友人が被害にあった際に、便利な情報源になるかもしれません。 (くる)
https://w.atwiki.jp/hypnonanie/pages/87.html
初心者向けに、誘導部分を長くしました。スクリプト作成は初めてで、いろいろと改善すべき点があるかと思いますので、皆さんの改訂をお願いします。 誘導と簡単なイメージ、最後に解除しかしてないので、誘導部と解除部の間に別のスクリプトを挟んでもいいと思います。 布団に仰向けで寝ていることを前提としています。 ----------------------- これから、あなたに簡単な催眠術をかけます。 怖がらなくたって大丈夫。一種の夢のようなものですから。リラックスして聴いてください。いちばん大事なのは、聞こえる声を何も考えずに受け入れること。自然体で、受け入れてください。 それでは、まず深呼吸から。 はい、吸って・(5秒)・吐いて・(5秒)・ 吸って・・・吐いて・・・ 吸って・・・吐いて・・・ 吸って・・・吐いて・・・ 吸って・・・吐いて・・・ 呼吸を楽にしてください。 そのリラックスした状態で、体の余計な力を抜いていきます。 まず右腕。 右腕に意識を傾けて、右手で拳を作り、ぎゅーっと握ってください。ぎゅー・・・ はい、さっと力を抜いて。 力を抜くと、そのまま右腕がくたーんとなります。指、手、腕、肩まで、重くなって、布団に沈む。右腕を動かせなくなる。動かそうと思わなくなる。 左腕。 同じように意識を傾けて、手で拳を作り、ぎゅーっと握ってください。 はい、さっと力を抜いて。 左腕がくたーんとなる。左腕全部が重くなって、布団に沈んでいく。力が抜けると、左腕も動かなくなります。 次は右足。右足の指をぎゅーっと握って・・・ はい、力を抜いて。 指、足首、ふくらはぎ、もも、足の付け根までがくたーんとなる。足が布団に沈んでいく。右足がとっても重い。右足の力が抜けて、動かなくなります。 左足。 指をぎゅーっと握って・・・ はい、力を抜いて。 左足全部が重い。くたーんとなる。足が布団に沈んで、とっても重くなる。左足の力が抜けて、動かなくなります。 これで、両手足の力が抜けてしまいました。動かそうとしても動かない。動かそうと思わない。右手、右足、左手、左足。どんどん力が溶け出していく。 体の力が抜けたら、次は頭の力を抜きましょう。 今あなたが見ている目線の先を、ずーっと見つめてください。 天井や壁のもっと、もっと遠くを見て・・・ ずーっと、ずっと遠くの方を見通すつもりで、焦点を遠くにやってください。 そうすると、だんだん視界がうっすらぼやけて、頭もぼーっとしてくる。そのぼや~っとした状態が正解です。ぼや~っとした状態で、見つめ続けてください。 だんだん目が閉じてくる。目が重い。まぶたが重い。それでも、目は閉じないで、もう少し開けていてください。 頭がぼーっとして、何も考えられない。何も考えたくない。日頃使っている頭を、今日は休めてあげましょう。 これから3つ数えると、自然に目が閉じる。 3、2、1、・・・0。(10秒くらいかけて) 目が閉じましたね。それと同時に、頭も真っ白になる。この声だけしか聞こえないし、この声以外のことは何もわからない。頭の中はふわふわ。ふわふわして、心地いい。 その心地よさのまま、もう一度深呼吸。 吸って・・・吐いて・・・ 息を吸うと、頭がもっと真っ白になる。 吸って・・・吐いて・・・ 息を吐くと、体の力がもっと抜ける。 吸って・・・ まるで頭の中が溶けてるみたい。 吐いて・・・ 体もぐにゃぐにゃで、溶けちゃってるみたいだね。 吸って・・・頭が溶ける。 吐いて・・・体が溶ける。 吸って・・・溶ける。 吐いて・・・溶けていく。 吸って・・・吐いて・・・ 吸って・・・吐いて・・・ はい、これであなたは無事に、催眠状態に入りました。 催眠状態は心地いい。催眠術は心地いい。心地いい・・・心地いい・・・ イメージしてみてください。 あなたの目の前には、とっても長い廊下があります。何処かでみたことがあるような廊下だけど、終わりが見えないほど長い。 この廊下を、ゆっくり進んでいきます。一歩進むたびに、意識がもっと深いところへ入っていきます。でも、20歩降りたら、ちょっとだけ、休憩しましょうね。 最初の一歩。 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 休憩しましょう。 これから3つ数えると、勝手に目が開きます。 3,2,1 (パン) 起きた?でも頭はふわふわだね。とっても心地いい。 3数えると目が閉じます。 3,2,1,はい、目が閉じる。目が閉じると、もっとふわふわになる。 また廊下を進みます。 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 また目が開くよ。 3,2,1 (パン) 頭はふわふわ~心地いいね。 目が閉じます。 3,2,1,目が閉じる。もっとふわふわになる。 廊下をまた進みます。 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 3,2,1 (パン) 目が開いたね。ふわふわする。 3,2,1,目が閉じる。もっとふわふわになる。 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 とうとう、廊下の端っこまでたどり着きました。目の前には一枚の扉があります。 この扉は魔法の扉。この扉は、あなたが行ってみたい場所につながっています。想像通りの世界。行ってみたいでしょ? あなたの行きたい場所をイメージしてください。実在しなくたっていいんですよ。想像した通りの場所にいけます。 もっとよくイメージして・・・ イメージできましたか?イメージできたら、自分で扉を開けてくださいね。思いっきりリラックスして、楽しんできてくださいね。 いってらっしゃい。 (15分くらいブランク) どうですか?想像通りの場所に行けたでしょ? 残念ですけど、そろそろ帰る時間です。 でも、催眠にかかるだけで、またこの場所に行くことができます。あなたの好きな時に、また来てくださいね。 それでは、催眠を解いていきます。10数え下ろすと、催眠が解けて、いつもの自分に戻ります。 10、9、8、 手の感覚、足の感覚が戻ってくる。 7、6 手足が動かせるようになりました。 5、4 意識がだんだんはっきりしてきます。 3、2 手と足を軽く動かしてみてください。 1 もうあなたの体は、殆ど起きています。私が手を叩くと、目も開きます。 0 (パン) おはようございます。完全に目が覚めましたね。 またいつでも遊びに来てくださいね。