約 394,329 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/4387.html
伝説のスタフィー 【でんせつのすたふぃー】 ジャンル マリンアクション 対応機種 ゲームボーイアドバンス メディア 64MbitROMカートリッジ 発売元 任天堂 開発元 トーセ 発売日 2002年9月6日 定価 4,800円(税別) プレイ人数 1人 セーブデータ 2個(バッテリーバックアップ) レーティング CERO A(全年齢対象)※バーチャルコンソール版より付加 配信 バーチャルコンソール【WiiU】2015年7月29日/702円(税8%込) 判定 良作 ポイント トーセが開発公表している数少ない作品の一つ使いまわしがほぼ存在しない可愛らしいキャラ達 伝説のスタフィーシリーズリンク 概要 特徴 評価点 問題点 総評 続編 余談 概要 可愛らしいキャラクターが売りのマリンアクションシリーズ第1作。 元々はゲームボーイカラーで開発されており、画面写真が公開されるまで開発が進んでいたが、後継ハードのゲームボーイアドバンスに変更された経緯を持つ。 このため本作にはステージ中L、Rボタンを使用する操作は一切存在しない。 なお、本シリーズはゲーム開発の下請けを専門とし、なおかつ関わった作品を滅多に明かさないトーセが開発したことが公表されている。 他に公表しているのは、『ゲームボーイギャラリー3』、『NINTENDO パズルコレクション』などがある。 物語 スタフィーは空に浮かぶ王国「テンカイ」の王子。ある日、宝物を運んでいる途中に海に落としてしまった。すると、大嵐が起こってスタフィーは海に落ちてしまった。海に落ちた時、ロブじいがスタフィーを助けた。スタフィーはテンカイに帰るため、冒険に出る。(Wikipediaより引用) 特徴 システム ジャンルは他に類のない「マリンアクション」だが実際のところ水中面が多いぐらいでシステム自体は一般的なアクションゲームである。 マリオシリーズのようなジャンプアクション系ではなく、メトロイドシリーズのような探索アクションに近い。 主人公のスタフィーにできることは非常に少ない。 移動、ダッシュ、高速泳ぎの一般的なアクションを除くと、唯一の攻撃手段である「スピンアタック」とゆっくり落下できる「ムササビジャンプ」だけである。 だからといってゲーム自体もシンプルかと言えばそうでもない(後述)。 また、特定のポイントでは「のりもの」に乗って先に進むことになる。通常時とはまた違った操作を要求されるためなかなか新鮮である。 2周エンド。以降のシリーズも同様である。 2周目は地上に散らばってしまったテンカイのお宝を探すため再び地上を巡ることになる。 1周目は入れなかった場所にも入れるようになる。 1周目はストーリーの展開上一度クリアしたステージに引き返すことはできない。自由にステージ選択ができるようになるのは2周目からである。 登場キャラクター + 詳細 スタフィー テンカイの王子。水中でも呼吸に問題はない。 しゃべらない主人公だが表情は豊か。リアクションも豊富。 スピンアタック一本で世界を救ってしまった勇者。 名前の由来は「Starfish(ヒトデ)」だと思われる。海にいる者からは当然のようにヒトデと勘違いされるが、前述の通りテンカイの住人であり、ヒトデではない。混同しないように。 キョロスケ スタフィーの相棒の黄色いハマグリ。 弱い相手には強気だが実際の実力はからっきし。しかし知識は豊富でボス戦前にはそのボスの倒し方のヒントを教えてくれるありがたい存在。 ロブじいさん 海に落っこちたスタフィーを助けた海の長老。 とてもそうは見えないが昔は魔法を使いスタフィーの父、パパスタと共にオーグラを封印した実力者。ただしこの設定が明かされるのは後のシリーズである。 オーグラ 今回の事件の黒幕でありラスボス。海を荒らし回り、テンカイの征服を目論む。 壺に封印されていたが、スタフィーのドジで封印が解け自由になり、海をワルモノだらけにしてしまう。 ステージ 全9ステージ。ここではその一部を紹介する。 + 詳細 ロブのどうくつ 助けられたスタフィーはここから冒険を始めることになる。 チュートリアルステージなので敵は少なくステージ自体も短め。しかし2周目では難易度が大幅に上がる。(他のステージも同じだが) ボスはいない。チュートリアルを終えたら次のステージに進む。 サンゴショウ ここから本格的に冒険が始まることになる。敵の数も一気に増え構造も複雑になってくる。また以降のシリーズでも名前は違えど序盤で出てくるステージである。 ここではキョロスケに出会うことになる。以降の冒険をサポートする頼もしい仲間である。 ボスは「ボンボーン」。キョロスケの恋敵の巻貝で、以降のシリーズでも大抵ステージ1のボスとなる、『カービィ』シリーズでいうところのウィスピーウッズ的ポジションであり、愛すべき馬鹿でもある。 評価点 キャラクターの可愛らしさ。 海の生き物をモデルにしたキャラクターのデザインはかなり秀逸。スタフィーもアクションをする度に可愛らしいリアクションをする。 さらに特筆すべきことに、先述の登場キャラ一覧に載っているメインキャラとサポート役の人魚を除き、本作に登場するキャラクターは、敵キャラ・味方キャラ共にステージ間の使い回しが存在せず、全てステージ固有のものになっている。 (例外は「ヤドカリタ」というキャラが道案内という形で先述の2ステージに登場する程度) 美麗なグラフィック。 ゲームボーイアドバンス発売からさほど間の空かない内に発売されたが、グラフィックレベルはゲームボーイアドバンスでも上の方。アドバンスのスペックを見せつけた。 歯ごたえのある難易度。 任天堂製アクションゲームの例に漏れず本作に難易度調整は存在しない。プレイヤーの目指す位置で難易度は変わってくる。 1周クリアだけならアクションゲームに不慣れなライト層でもトライ&エラーを繰り返せばたどり着けるレベル。 しかし2周目クリアを目指すとまた話は変わってくる。特に強化された2周目ラスボスはゲーム中屈指の高難度。 とはいえ高難易度を売りにしているわけではないので無理ゲーというほど鬼畜なわけではない。 救済策として「ゲームオーバーになりにくく、なってもリスクがほとんどない」ということが挙げられる。 スタフィーのライフは5個。「しんじゅ」(マリオでいうコイン)を5個集めればそれだけでライフが一つ回復する上、穴に落ちたりしてもライフ1つを失って特定の場所まで戻されるのみ。 また、セーブポイント兼回復ポイントである人魚も随所におり、仮にゲームオーバーになってもそこからやり直しになるだけである。 ボスはいずれも一筋縄ではいかない。 基本的に普段はスピンアタックが通用しないのでなんとかして隙を作る必要がある。 ボス戦はスタフィーもボスもライフが5個に固定される。「先に5回攻撃を当てた方が勝ち」というシンプルな方式であると同時に、ダメージを与えれば与えるほどボスの攻撃が激しくなるため緊張感も増す。 豊富なやりこみ要素。 いきもの図鑑 倒した敵と出会った人物が載っておりそれらに対するキョロスケのコメントも聞ける。 中には特定の場所に行かないと倒せない敵がいたり、後述のミニゲームをクリアしないと登録できない敵もいるためコンプリートはなかなか大変。 ミニゲーム ステージ内で特定の人物に出会うとプレイできる。1周目は「かんたん」しか遊べないが2周目以降「ふつう」と「むずかしい」が解禁される。 「むずかしい」をクリアするとそこでしか出会えない特別な敵がいる場所に行ける。 どのミニゲームもシンプルながら地味にハマる良作。 お宝 2周目はこれを集めるのが目標になる。 グラフィック的にはなかなか面白く、「なんでこれがテンカイのお宝なんだ?」と思うものが多数だが、解説などはついていないのが残念。 写真 ステージ内で集めたしんじゅの総計で写真に写っているキャラクターが増えていく。 最初はスタフィー一人の寂しい写真だがだんだん増えていくのが楽しい。 ちなみに最終的に9999個のしんじゅを集める必要があるのでおそらくやりこみ要素では一番手間がかかる。 インターフェイスも良好。 会話イベントは全てスキップ可能。ボスへの再挑戦がスムーズ。 2周目ではお宝未回収のルートに入ると「!」マークが表示される。単純だが間をおいて再プレイした際未回収ルートと回収済みルートが一目でわかる。 問題点 「死にづらい」ことの弊害として「ミスすると特定地点まで戻される」場所が多い。 即死ルールの戻り復活を考えれば理不尽というわけでもないのだが煩わしく感じる人も多いだろう。 しかも「強制的に戻される」ならばまだマシな部類で「ミスったら自力で戻らなければいけない」という場所もある。これにはほとんどの人がストレスを感じるはずである。 前述の通り1周目ではステージセレクトができずまたリトライもできない。 やりこみ要素のほとんどは2周目に入ってから解禁されるうえ、取り戻せないものもないので基本的に問題はないのだが、「スピンアタック」のパワーアップ版「りゅうせいスピンアタック」というアクションを1周目で取り逃した場合、2周目まで習得不可能となってしまう。 習得できる場所は特に隠されているわけではないが、「逆らえない水流の途中」という微妙に面倒臭い位置にあるうえに、このエリアは謎解きにミスった場合のみ行くことになるペナルティエリアなので、攻略方法を知っていてサクサク進みたい再プレイヤーほど見逃しやすい。 なくても攻略に一切支障が出るわけではないのが救いか。 評価点にもある通り、各ステージに登場する味方キャラが変わるのだが、そのほとんどがチョイ役でしか出てこない。魅力的なキャラが多いだけに非常にもったいない。 例えばキョロスケのそっくりさん、「ショロスケ」と「チョロスケ」なるキャラが存在する。しかしそっくりさんという非常においしい役を持ちながら本人との絡みは一切なくかなりさびしい。 余談だがこのシャロスケとチョロスケ、なぜか2周目になると影も形もなくなる。他のほとんどのイベントキャラは2周目でもお宝のヒント役として顔出ししているのだが……まさかララコに食われたか? 地上におけるダッシュがスピンアタックボタンと兼用なので一度スピンアタックを出してからでないとダッシュできない。 そこまで違和感を覚えさせるわけではないが一応欠点として挙げておく。 前述の通りL、Rボタンを使用する操作が本作には存在しない。どちらかをダッシュボタンにしておいても良かったのではないだろうか? 総評 既存のゲームとまったく違ったゲーム性を打ち出しているということはなく、水中面が多いことをのぞけばアクションゲームとしては割とありふれたものである。 しかし、ありふれていながら細部まできちんと作りこまれたゲームというのは意外と少ないのではないだろうか? 後にシリーズ化されたことからもわかる通り、その世界観やキャラクターに引き込まれた人は多いようである。 続編 GBAで『2』『3』が発売され、『4』以降はDSで発売された。 詳細はリンク先を参照。 余談 『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』にもスタフィーが『X』からアシストフィギュアとして参戦している。呼び出すとスピンアタックで攻撃してくれる。 しかし、なぜかシリーズ通して非常に避けやすく、意図的なハズレ組を除けば、登場している全作品でほぼ最弱クラスのアシストフィギュアになってしまっている。 ゲームを1周クリアすると、タイトル画面のスタフィーとキョロスケが何故かサングラスをつけて登場するようになる。 これはスタフィーの趣味がサングラス集めという可愛い見た目からは想像できないシュールな設定から。 2024年7月12日にNintendo Switchソフト『ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online』に追加された。 本作品は海外未発売の作品である。ならば海外版の配信はどうなるのか、又は日本版とは違うタイトルが配信されるのかと注目されていたが、なんと日本版と全く同じであり『2』『3』含め全て追加された。国内のみで発売されたタイトルだけが追加されるのは非常に異例である。 本作が追加された際、当時を懐かしむ声がかなり多かったらしく、X(旧 Twitter)で「スタフィー」のワードが一時トレンド1位になるという珍事があった。ちなみにこの件は日テレのネットニュースでも紹介されていた。
https://w.atwiki.jp/denyuden/pages/107.html
エスタブール王国とは、伝説の勇者の伝説に出てくる国の1つ。 概要 元々はメノリス大陸の最南端に位置していた。 『伝説の勇者の伝説』の第1巻でローランド帝国に併合され、以降は「ローランド帝国エスタブール領」となる。 最後の国王はルウェ・エン、最後の公主はノア・エン。 社会・政治・歴史 ローランド帝国との併合以前 長い間、ローランド帝国との戦乱が続いていた国。 元々の戦争のきっかけは、領土の侵犯だったと言われているが定かではない。 ロクサヌ平原で、エスタブール王立魔法騎士団50人が、ライナによって全滅させられたことで、 長年続いた戦争は、エスタブール王国の敗北、ローランド帝国がエスタブール王国を併合する形で終結。 以降は、ローランド帝国のエスタブール領となる。 併合以降 ローランド帝国との併合の中、最後の国王ルウェ・エンはローランド帝国に従属。 ノア・エンが、サラウェル・セイルの指導の下に反乱を起こすが、 最終的にノア・エンが、ローランド帝国の貴族となることで反乱は終結。 元エスタブールの軍人であるバユーズ・ワイトなどがローランド帝国の軍に入る、 両国の魔法大系を合わせて研究するなど、徐々にローランド帝国に吸収される。 出身者 登場人物一覧を参照。 軍隊・組織・施設 エスタブール王立魔法騎士団が存在する。 軍の官舎は、愛国心を兵に作らせるような外見になっている。 またローランド帝国との長い戦争があったため、スパイなどが育成された。 魔法 登場魔法一覧とエスタブール王国の魔法大系を参照。 関連項目 メノリス大陸 南大陸 エスタブール領 ルウェ・エン ノア・エン 所在 赤いところがエスタブール王国領。 (「伝説の勇者の伝説1 昼寝王国の野望」時点で) (見方、地図の詳細はメノリス大陸を参照)
https://w.atwiki.jp/wiki11_library/pages/294.html
DVDライブラリ サイクルロードレース ツール・ド・フランス 《││》 伝説のツール・ド・フランス 出演: ランス・アームストロング; ヤン・ウルリッヒ; ジルベルト・シモーニ; フィリップ・ゴーモン; ジャン=マリー・ルブラン 内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより) 世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスの舞台裏に迫ったドキュメンタリー。2003年7月に開催された100周年記念大会のレースを振り返りながら、注目の選手に密着。彼らの雑談風景、チームの作戦会議など、ファン必見の貴重な映像を収録。 詳細 出演 ランス・アームストロング; ヤン・ウルリッヒ; ジルベルト・シモーニ; フィリップ・ゴーモン; ジャン=マリー・ルブラン 形式 Color, DTS Stereo, Dolby, Subtitled 言語 フランス語 リージョンコード リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。) 販売元 ジェネオン エンタテインメント DVD発売日 2007/11/21 時間 52 分 ASIN B000VYPQ8G ご感想などお寄せ下さい。 お名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jidoubunkorowa/pages/59.html
「木も、草も、虫も、みんな死んでいる……生きている生き物がいない……」 これが地獄なんだろうか。 自分に与えられた罰なのだろうか。 幹太郎は、命の息吹感じられぬ赤い空と霧の中で、ぼんやりとしながら木の幹に背を預けていた。 果南島というリゾート地にある喫茶店『やまびこ』の主人、それが彼の表の顔だった。 だがその正体は、自然を破壊しておいて建設されたテーマパークを楽しむ人間たちを次々と攫う、連続行方不明事件の犯人である。 最後には、彼が泳ぎを教えた少女によって自らの過ちに気づき、人々を開放して島から離れ――そして今に至る。 戦いで消耗した身体は治り、体力は十全である。だが、一歩も動く気になれない。自然を愛する彼にこの殺し合いの環境は極めて居心地が悪いのもあるが、それ以上に。島から離れ故郷に戻り、そんな自分を連れてきたあの白いウサギ。彼が自分に何を期待しているのかがわかったからだ。 ちらりと近くのコテージのテーブルを見る。そこに置かれているのは、彼が嫌う人間の象徴のような大きな銃。これを使って人々を害して回れというのだろう。果南島でそうしたように。いや、もっと直接的に。 「……そうだよな、やりかねないよな。」 視線を遠くから近くへと、傍らに投げ捨てられた拳銃へと向ける。それはあのコテージを後にしたときに持ってきてしまった物だ。 前の時は幸いにして死者は出なかった。だが、それはたまたまだ。あの時少女が、ルナが間に合わなければ、今ごろ彼らは人間の形をしていなかっただろう。 そしてもし、この場で自然を汚すような、それでいて人を殺すような人間を見れば、幹太郎はこの拳銃を使わない自身がない。 「……」 ためしに、拳銃を手に取り自分のこめかみに当ててみる。さすがの自分でも、引鉄を引けば確実に死ぬだろう。常人離れした身体能力を持つとはいえ、頭を撃ち抜かれれば。あるいは、銃弾が頭蓋骨を跳ねまわって一命を取り留めるようなケースもあると聞いたことがあるが、そんな奇跡は自分には起こらないだろう。それにいっそ、死ねばこの悪い夢から覚めるかもしれない。変な首輪を着けて殺し合いだなんて、馬鹿げている。夢なら死ねば覚めるし、夢でなくても、あの子の思いを汚すようなことをして死ぬよりかは何倍もマシかもしれない。 「ダメええぇぇぇっ!」 「うわっ!」 バアン! 突然聞こえた少女の悲鳴に反射的に引鉄を引いてしまう。 咄嗟に頭を逸らすと、今まであった場所を銃弾が通り抜ける。 パリンとコテージの窓が割れる。どうやら流れ弾で割ってしまったようだ。 「君、は?」 走り寄って来る少女に、なんとか声を絞り出して呼びかける。 冗談で拳銃自殺しようとして、それを本気で止めようとした少女の声で危うく死にかける。 幹太郎と少女、水沢巴世里の出会いはそんなものだった。 「美味しい!」 「ハハッ、喜んでもらえてよかったよ。これで少しは、さっきのお礼ができたかな。」 「あう、さっきは、勘違いしてごめんなさい。」 「気にしないで、紛らわしいことしたのはオレだし。」 ココアの入ったマグカップを顔の前で両手で抱えたパセリに、幹太郎は歯を見せて笑いかけた。 コテージは飲食店として使われていたのだろう、専門的な家電と一通りの食材が揃っていた。情報交換をする場としては悪くない。特に、喫茶店の主人だった幹太郎にとっては。 「それで――パセリちゃんは殺し合いに乗ってるの?」 「プッ、ゴホ、ゴホ!」 「ま、ノッてたらオレの入れたココアは飲んでないか! ハハハッ!」 「か、幹太郎さん!」 「ゴメンゴメン。でも、気をつけた方がいい。オレがノッてたら、そのココアに毒を入れててもおかしくはなかったんだ。これからはもっと気をつけた方がいい。」 むぅ、と難しい顔をしてココアに口をつけるパセリを見て、幹太郎は笑いながら内心思った。今のこの時は、あの時のようだと。 幹太郎の秘密を暴いた少女、ルナ。彼女は小学六年生というパセリよりも3・4歳ほど幼かったと思うが、同じように弾ける笑顔で人の悪性というものを感じさせない少女だった。ああいう人間ばかりならば、幹太郎もあんな凶行は行わなかったのではないか、そんなふうに今からなら振り返られる程度には。 ガタン。 パセリがテーブルに突っ伏す。 すぅすぅと小さな寝息を立てていた。 「やっと、眠ったか。」 もっとも、あの時も今のように飲み物に混ぜ物をして昏睡させたのだが。 「さて、君にはしばらく眠っていてもらうよ。」 幹太郎は女子小学生を昏睡させることに関しては一日の長がある。 普段ならオリジナルメニューに盛ることで匂いや味をごまかすが、殺し合いの場で自殺しようとした人間を助けるような心優しい少女だ。彼女ならばなんの疑いもなく飲むと信じていた。とはいえ、疑われればすぐにバラしてもう一つ作っておいた何も入れていないココアを差し出す気ではあったが。 幹太郎がパセリを昏睡させたのは、そこだ。 彼女は殺し合いの場にいるには優しすぎる、純粋すぎる。多くの普通の汚い人間と違って、太陽に向かって顔を上げるヒマワリのような、そんな愛と力を感じる。 そんな彼女を、こんな死の世界で咲かせてはいけない。パセリはこんな奈落で咲く花ではないのだ。 だから、花を守る大樹が必要だ。 「葉や枝が焼ける臭い……だんだん近づいているな。」 パセリをそっとソファへと運びブランケットを掛けると、幹太郎は両手にアサルトライフルを持ってコテージを出る。 幹太郎の自然への感覚が、赤い霧に阻まれながらも近くでの戦闘を嗅ぎつけていた。どんな相手かまではわからないが、パセリに近づけるわけにも知らせるわけにもいかない。きっと彼女は止めようとして無茶をしてしまうから。 幹太郎は森の中へと走り出す。その目は既に人ならざるものの目になっていた。 (! どんどん街の方に!) 「どうしたどうした! 威勢がいいのは最初だけかよお!」 森羅日下部とかまちの戦闘は、かまちの優位で進んでいた。 森を焼かないためにも最小限の炎を纏わせての肉弾戦を行う森羅は、得意の高速移動も火炎放射もほぼ封じている。 一方のかまちはお構いなしにかまいたちにより木々を切り、倒し、なんなら森羅の炎を焚きつけて森を燃やそうとする。 機動力の面で大幅に優位をとってはいるが、それは風の三次元的な攻撃によって帳消しになっていた。 (コイツは最初のアレからほとんど火を使おうとしねえ。山火事を避けてんのか? だったら街に行けば――) ひときわ強いかまいたちを放つ。それを森羅が瞬間的な炎の噴射によるダッシュで避けたのを確認して、距離を詰められないよう新たなかまいたちを発しながら街へと向かう。かまち自身も体力の消耗を感じながらも、だからこそイニシアティブを取り続けていた。 お互い、互いが疲れていることはよくわかっている。既に何度か小休止を挟みつつ、二人は三十分以上に渡って戦闘を続けている。いつ均衡が崩れてもおかしくない。 (この感じ……! 誰だ!) (あれは……妖怪、か?) (……? どこ見てんだアイツ? アレは、コテージか。) 先に好機を見つけたのは、かまちだった。 妖怪としての感覚は、二人の戦闘に気づき迫る幹太郎をいち早く捉えた。 一方、殺すべき敵の姿を幹太郎が捉えたのもほぼ同時だった。一人は足から炎を出して飛び回る妖怪、もう一人は風の刃で草木を切り刻む妖怪、という認識だ。 そして森羅だけは別のものを見ていた。パセリが眠るコテージ。近くに迫る者よりも、近づけたくない人里への警戒が上回った。 「これ以上はヤバい!」 森羅が控えていた炎による飛翔を行う。出し惜しみしても状況は好転しない。 (アイツを使えるか……!?) かまちは小さいかまいたちを放ちつつ、最大級のかまいたちを発するために力を蓄える。森羅を狙うか、自分の周りに風の鎧を作るか、あるいは。 (先に撃つのは――) 幹太郎は両手のアサルトライフルをそれぞれへと向けながら考える。たぶん自分ではこれは当たらないが撃ってしまおうか。それとも、どちらかを両手で構えて狙おうか。 「お、開いてんじゃーん!」 「開けたんだよなあ……おじゃましまーす。」 そしてコテージでは幹太郎たちとは全く無関係な来訪者が現れる。 鍵が掛かってないのをラッキーと思いズカズカと中に入るのは、桜清太郎。 気弱な声で続いて入ってきた帯刀した少年は、西宮アキト。 二人はそれぞれ幹太郎がいたのとは森の中にほっぽりだされ、小一時間遭難したところで出会い、ようやく人里に降りてきたところだ。 「殺し合いとかよくわかんないけどとりあえず警察呼ぼうぜ。」 「警察は、意味あるのかな……こんな状況で……」 「でもじゃあどうしょうもないし……あ、人いた、ってパセリじゃん。」 「君の知り合い?」 「うん、僕の親戚。転校してきたんだ。」 「へー。眠ってるね。」 「東京から来たからな。図太いんだ。」 そしてパセリは眠り続ける。 彼女の人ならざる力に気づく人間はこの場におらず、ただその身に刻まれた星の印が青く顕れる。 二つの場所を舞台に、戦闘と非戦闘が同時進行しはじめた。 【0130頃 森への入り口】 【幹太郎@妖界ナビ・ルナ(3) 黒い森の迷路(妖界ナビ・ルナシリーズ)@フォア文庫】 【目標】 ●大目標 自然とルナのような優しい人間を守る ●中目標 自然を汚す人間を、殺す? ●小目標 戦っている二人を襲う 【水沢巴世里@パセリ伝説 水の国の少女 memory(1)(パセリ伝説シリーズ)@講談社青い鳥文庫】 【目標】 ●大目標 ??? 【かまち@妖界ナビ・ルナ(1) 解かれた封印(妖界ナビ・ルナシリーズ)@フォア文庫】 【目標】 ●大目標 ぶっ殺す! ●小目標 森羅を食う 【森羅日下部@炎炎ノ消防隊 悪魔的ヒーロー登場(炎炎ノ消防隊シリーズ)@講談社青い鳥文庫】 【目標】 ●大目標 一人でも多くの人を助ける ●小目標 もう一度人里から戦闘を引き離す 【桜清太郎@パセリ伝説 水の国の少女 memory(1)(パセリ伝説シリーズ)@講談社青い鳥文庫】 【目標】 ●小目標 なんかよくわかんないけどパセリ守んないとまずいし警察とかに通報する 【西宮アキト@絶滅世界 ブラックイートモンスターズ 喰いちぎられる世界で生き残るために@集英社みらい文庫】 【目標】 ●大目標 EDFとして主催者を打倒して生き残る ●小目標 戦う力のない人を保護する
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/3619.html
伝説の邪眼 ディマイズ・ロマノフ SR 闇文明 (7) クリーチャー:ダークロード/マジック・コマンド/レジェンド・ビューティ 8000 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から、闇のカードを1枚選び、墓地に置いてもよい。その後、山札をシャッフルする。 ■このクリーチャーが攻撃する時、コスト6以下の闇のクリーチャーを1体、または☆のあるクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。 ■W・ブレイカー 作者:赤烏 ひとりロマノフサイン。 収録 DMW-18 「アルケミア編I 錬金なる命」S6/S10 評価 ヘビィループとか出来ますねΣ(゚д゚lll) -- shu-My (2012-01-22 08 57 18) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/pricone/pages/1251.html
《伝説の英雄 女魔法使い (銀)》 キャラクターカード コスト4/青/CP5000/RANK2 【魔法使い】 ボーナスアイコン RANK+1 [コネクトアタック(8)] このカードがコネクトアタックをした場合、 カードを2枚引く。 まおゆう魔王勇者で登場する青色・【魔法使い】を持つ女魔法使い(銀)。 コネクトアタック8と、コネクトアタックした場合、カードを2枚引くテキストを持つ。 2013年08月22日付の今日の1枚として公開された。 関連項目 女魔法使い (銀) 収録 まおゆう魔王勇者 01-021 R
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/290.html
今日 - 合計 - ミッキーマウス伝説の王国の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 12時57分38秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/actking/pages/84.html
現在、この方々の行方を探しています。 見かけた方は避難所にご一報下さい。 キッチュ神 スレで「CCさくら」のゲームが配信されたいた時期に現れた神。 レスの大部分に「さくらたんちゅきちゅき(*´ε`* )キッチュキッチュ・・・ミュミュミュ」とあった事から、キッチュ神と呼ばれる。 CCさくらが終了すると共にスレから姿を消す。現在消息不明。 マッチョ鏡 LOD配信時にスレで鏡をしていた人物。 本人曰く「くちょ鏡」とのこと。 2009年始めには現れていたが、その後蒸発。 戦死との噂もある。 としあき ksg主(唯一?)の友人。 としあきAととしあきBが居るらしい。 やたらとアトラスに詳しかったり、ドラレアが巧かったり、シューターだったりする。 何故か、ksg主は彼がクリアしたゲームのセーブデータを幾つか所持している。 余談だが、「止めて下さい、気持ち悪いんですけど」「ちょっと触らないで下さい」等と平気で言う辺り、かなりきつい性格だそうだ。 SBM なん実Jの住人。 たまにコテ(と鳥)を記憶したままスレに書き込むドジッ子。 4月28日現在、体重が3桁(105kg)あるらしい。 食べ物ブログは一見の価値あり ベルサガ主 なんでも実況フリーダムでベルヴィックサーガを好んで配信していた配信者 他のゲームも配信していたようだがksg主にはベルヴィックサーガの配信が印象深かったようで、この人物は決まって"ベルサガ主"として紹介される。 現在は配信を休止している。
https://w.atwiki.jp/bbtarts/pages/277.html
名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/844.html