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474 名前:報告1/2[] 投稿日:2008/02/13(水) 03 54 22 ID gsjOYClk かつて私は、とある大学のTRPG同好会に所属していた。 地元でTRPGサークルの幹事をしていると自称する その男が新入生として新歓コンベにやってきたのは、 私が2回生の時だった。 卓を共にしなかったので、どんなプレイをしたのかは見られなかったが、 後から聞いた話では、落とした消しゴムを拾ってくれた3回生の先輩に 「サンクス」と答えたり、 卓内でナイフの重量はどれぐらいだろうという話になった時に、 先輩達を相手に素っ気無く「500グラム」とだけ吐き捨てるなど、 口の利き方を知らない発言を繰り返した挙句、 「このサークルはゲームの質が低い」 「こんな低レベルなサークルに新入生が入ってはいけない」 「俺が、新入生を助ける」 などと捨て台詞を残し、同好会には入らなかった。 同じ大学とはいえ、新歓コンベに顔を出しただけのその新入生とは、 2度と接点を持たずに終わる、筈だった。 475 名前:報告2/2[] 投稿日:2008/02/13(水) 03 55 00 ID gsjOYClk その年の秋に行われた学園祭、同好会はコンベンションを開催した。 その学際コンベに、何と幾多の捨て台詞を残して去ったはずのその男が現れた。 同好会としては追い出す訳にもいかず、参加を承諾した。 私は、プレイヤーとして彼と「深淵」の卓を共にした。 話の流れは憶えていないが、彼は金持ちキャラだったので、 卓内の合意の上で、傭兵設定のPCを雇っているという事になった。 すると彼は、傭兵キャラのプレイヤーである先輩を指差して、 「こいつに金払わなきゃいけないんですけど、いくらぐらいですかね?」 とGMに質問した。このGMは、こういう手合いに比較的噛み付きやすい性格だったが、 自制して質問に答えた。だが件の彼は、プレイが始まるとずっと舌打ちを繰り返していた。 不快な事があった訳ではなく、癖らしかったのだが、それで周りが不快にならないはずもなく、 とうとうGMがプレイを中断し、「不満があるならやめようか?」と言い出す事態になった。 その後彼は舌打ちを自制、後はトラブルもなくプレイは無事終了、 件の彼も楽しんでいた様な事を言っていたのだが、彼が提出したアンケートは 何が言いたいのか分からんがとりあえず気分だけは悪くなる事を延々と書き連ねられ、 「自分の楽しい事が、相手も楽しいとは限らない」という、 自分のサークルの標語らしきもので締められていた。 こんな小粒ちゃんが、「伝説の困ったちゃん」として語られたのだから、 うちの同好会は恵まれていたのだな。 486 名前:NPCさん[] 投稿日:2008/02/13(水) 10 38 11 ID pCzN9C89 474 ……、五百グラム、地元サークル……。 非常に見覚えあるんですが。そいつ新歓で女に絡んでませんでしたか? スレ156
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カトちゃんケンちゃん 【かとちゃんけんちゃん】 ジャンル アクション 対応機種 PCエンジン メディア 2MbitHuカード 発売元 ハドソン 発売日 1987年11月30日 定価 4,900円 判定 ゲームバランスが不安定 バカゲー ポイント ちゃんと遊べるタレントゲーム難易度はお子様泣かせ TBSテレビ関連作品リンク 概要 ゲームのルール おバカな点 問題点 評価点 総評 その他 概要 当時、TBS系で放送されていたバラエティ番組「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」(*1)とのタイアップで制作された、PCエンジン初期のアクションゲーム。 本人にとてもよく似た表情豊かなグラフィックの素晴らしさと良質なBGMは、ライバルであったファミコンにPCエンジンの性能を存分に見せつけ、本体の売り上げに大きく貢献するほどの大ヒット作となった。 当時当番組で人気があったドラマ仕立て風コント「THE DETECTIVE STORY(探偵物語)」をモチーフにしている。 ただし番組と違って表記は漢字の「加」ではなく、カタカナの「カ」である。略称、愛称は上記番組と同じく「カトケン(加トケン)」。 番組の長編コントパートで2人が遊ぶシーンがあったり、特番で高橋名人をゲストに招いて視聴者代表間でスコアアタックが行われたりした。 探偵のカトちゃん(加藤茶)とケンちゃん(志村けん)がさらわれた資産家を助け出す為に調査に乗り出すというストーリー。 ゲームとしては、同社の定番作『高橋名人の冒険島』にやや近い内容、全6フィールド×4エリア構成。 ゲームのルール 操作キャラクターはカトちゃんケンちゃんのうちどちらか一名。ゲーム開始前に選ぶ。 カトちゃんは足が滑りにくい代わりに移動とジャンプのスピードが遅く、その分ジャンプの飛距離が長い。ケンちゃんはその逆。使いやすさではカトちゃんの方が上だと評される。 選ばれなかった方のキャラクターはすねてしまい、ゲーム中にプレイヤーキャラクターの妨害(時々お助け)をしてくる。 ある意味番組通りだが、番組では基本探偵事務所のパートナーなのでむしろ協力が多く、そのバランスでは少々異なる。 プレイヤーの攻撃方法は主に3種類。オールマイティに有効な攻撃は無く、場面によって使い分ける必要がある。 攻撃ボタンを押すとキックが出せる。ただし、プレイヤーキャラクターが二頭身のため物凄くリーチが短く、敵に接近して出さないと当たらない。また、ボスはキックでしかダメージを与えられない。 道中のオブジェクト(噴水やゴミ箱など)をキックするとコインや回復アイテムの食べ物が出たり、足場が出現したりする。全く無意味なアクションが起こる事もある。 街灯やヤシの木にはハンマーゴング(*2)が隠されていることもある。 敵をジャンプで踏み付ける事ができる。場合によっては敵数体を連鎖的に踏みつける事も可能。 ずっとしゃがんでいると、オナラ攻撃ができる。当然ながら尻から出るので、当てる場合は敵に背を向ける必要がある。 本作は残機+ライフ制で、時間が経過するか、敵に触れるとライフゲージが減り、無くなると1ミスになる。また、ライフに関係無く一撃でミスになる敵もいるほか、落とし穴に落ちても即ミスである。 一部のワープ装置や落とし穴、ドアに入ると、選ばれなかったキャラクターによるコントやゲームのヒントを聞く事ができる(この落とし穴はワープするだけで、ミスにはならない)。 ワープの中には逆ワープもある。また、順当なワープでも罠が仕掛けられている場合がある。 2-3終点のワープはライフが回復しないまま2-4の最初に飛ばされる。しかもこのワープスプリングは他のものと違い光っている。さらに近くには1UPハチ助が隠されている為、取ろうとして踏んでしまう事も多い。 また、スロットゲームに挑戦できる場所もある。ゲーム中でゲットできるコインを使用、当たりを出せばコイン・ライフ・自機の量を増やせる。 ボス戦まで進むには、各エリアのステージ3のどこかに隠されている「鍵」を手に入れなければならない。これを取らずに進むとボス戦に行けなくなるが、救済処置として前エリアに戻れるワープ装置が存在するので、ゲームが詰みになる事はない。ちなみに最終エリアの6−4は、ある方法を使えば「鍵」がなくてもボス戦に行けてしまう。 おバカな点 カトケンの二人がゲームキャラクターになっただけにノリもおバカなものが多く、お約束というべき点も数多い。中には「THE DETECTIVE STORY(探偵物語)」のネタとなっている演出もあり、当時を知る人にはニヤリとさせるものも。 例えば、お邪魔をしてくるキャラクターが返り討ちにされると様々な仕打ち(トラップ)を受ける。 頭上から空き缶が落ちてきて、タンコブを作りながら変顔で走り出す。 頭上からたくさんの岩またはヤカンが降ってきてそれを食らう。ここでぼーっとしているとプレイヤーまで巻き添えを喰らう。 小便や野○ソという下品なネタは当たり前。さらに、くずかごに入って大量に空き缶を投げまくり、攻撃を食らうと逆さまになってはまる。 コースの見えない所で隠れている事もあり、木を蹴ると高いところから落ちてきたり、くずかごを蹴ると上空からパラシュートで降下してきたり。 お助け役となる場合は舞台と共に仮装してセリフを言うのもポイント。 大抵の仮装が『8時だョ!全員集合』や『ドリフ大爆笑』や後の番組『志村けんのだいじょうぶだぁ』等で見られるような仮装が多くファンには必見もの。 お助け役がカトちゃんだと「加トちゃんペッ!」、ケンちゃんだと「バカ殿様」といった今でも人気のキャラクターが拝めることもある。 そして無敵状態になる時には「だいじょうぶだぁ教」でおなじみのアレ(三叉うちわ太鼓)を使うという演出も。「ウィッ、ウワァ、ウォッ!」(*3) あるステージにおいて、クリア必須な鍵を入手するために墓石を蹴る(相方のヒントでも「墓石を蹴ってみろ」と言っている)というバチあたりな方法。 カトちゃん、ケンちゃんのグラフィックがPCエンジンのハード(キャラクターの大きさ、色数)を活かして非常に完成度が高く描かれており、本人の顔にとてもよく似ているためこれらの演出がより一層際立つ。 敵キャラクターも総じてバラエティ豊か。 動物系なものが多いが中にはウ○コが存在したりしている。 ハッシーという首の長い恐竜もいる。一見巨大に見えるが、実は首が長いだけで体が妙に小さい。 おならで倒せる火の玉。(人魂) 後ろから敵が追いかける様はある意味「志村後ろ!」を表現していると言えなくもない。 大量に敵キャラクターまたはサングラスに黒スーツの男が出現するという場面も「THE DETECTIVE STORY(探偵物語)」ではエキストラを用いたよくある演出手法でもあった。 よく見ると高木ブーにクリソツな雷様。 ゲームをクリアしてエンディングを見終わると英語ながら敵キャラクターの紹介が流れるのだが、中には転がってくる岩は実はゴム製であるとか空面で登場するヘリは実はワイヤーで吊られているなど、笑撃の事実が明らかになるものも。 問題点 難易度が非常に高い。初代『高橋名人の冒険島』と匹敵する鬼ムズゲームとして知られるほど。 スタート開始直後は簡単に進められるものの、ステージが進むたびに敵の配置や出現位置、段差などが段々嫌らしくなっていき、フィールド3以降から急激に難易度が上がっていく。 罠配置が多く、リフトに飛び移る際に突進してくる敵に当たって落下死といったものや、タイミングを読み間違えて即死というパターンも少なくない。 平地でも驚くほどの数で敵が大量出現する場合があり、後ろから追っかけてきたり、前から突進してきたりとプレイヤーを引っ掻き回す。 敵も出現するだけのものから攻撃してくるものに変化し、薪が火の粉を撒き散らしたり、落とし穴から長い首を出すだけのハッシーが火を吐いてくる。 ステージの後半ともなるとリフト同士の隙間が広くなったり、高い位置に配置されたりする。一発即死の焚き火の密度が多くなり、1~2ブロック程度しか無い足場を渡らなければいけなくなる。 最終ステージともなると鬼畜さは増し、敵の出現も多くなる。連なった浮き島、立ち塞がる壁、ハッシー・コハッシーの猛攻、隠しブロックも多く配置されていて難易度が非常に高い。極めつけは連なって配置された焚き火をハエを踏み続けて飛び越えるという場面。ちなみに1-1に戻されるという隠し罠ワープも存在する。 ボスキャラクターは顔違いかつ服の色が違うタンクトップの大男のみ。 しかも前述のように、この大男たちはキック攻撃しか通用しない。 評価点 上記のように難易度は高いものの、理不尽ではない。 運ゲー要素は皆無であり、操作技術を身につけ、敵や仕掛けのパターンをしっかり把握していけば、十分クリアできるバランスになっている。 カトちゃんケンちゃんでお馴染みのネタを散りばめたコミカルな演出 出典のネタを演出として存分に活かしており、コミカルで楽しい。 良曲揃いのBGM。 特に1-2等で流れる曲は、バカゲーらしからぬ哀愁漂う曲調で人気が高い。 一方でミスをするとまるで志村けんやドリフのコントのオチにつくようなトボけたジングルが鳴る。1-1のBGMもコントチックであり、お笑いからアダルティな曲調までどれもしっかり作り込まれている。 作曲は国本剛章。スターソルジャーやチャレンジャー、迷宮組曲 ミロンの大冒険などでもおなじみである。 総評 芸能人を使用したキャラゲーである事や、見た目のバカさ加減からクソゲー扱いされやすい傾向はあるが、ゲームの出来はしっかりしている。 かなりの高難度であるためアクションゲーム初心者やライトユーザーには手放しで勧めることはできないものの、しっかりとバランスもとられており、高難度アクションゲームが好きなプレイヤーにとっては十二分にやりごたえのある仕上がりになっている。 駄作になりがちなタレントゲームの中でも稀にみる遊べる佳作である。 その他 海外版PCエンジンであるTurboGrafx-16版では、『J.J. Jeff』という架空のキャラクターを使ったタイトルに変更されている。ゲーム内容はほぼ同一だが、表現規制の関係上、オナラ攻撃はスプレー攻撃に変更されている。(*4) 有名人の肖像権が絡んだゲームであるため、バーチャルコンソールやPCエンジンアーカイブスには配信されておらず、今後も配信するのは非常に厳しいと思われる(版権作品の配信が皆無というわけではないが)。 本作と同じく版権作品であるPCエンジン版『ガンヘッド』は、バーチャルコンソール、PCエンジンアーカイブスともに版権と無関係な海外版『Blazing Lazers』を日本でも配信するという方法で実質的なプレイを可能にした。 しかし本作では同じ事をやろうとしても「文章で攻略情報が表示される」という仕様がネックになってしまう。北米版である『J.J. Jeff』のヒントメッセージは当然全て英語なので、それをそのまま配信しても英語のわかる人 or 必要な情報を既に全て知っている人以外ではクリア出来ないという欠点がある。 ちなみに『J.J. Jeff』は北米などでは普通に配信されている。 PCエンジン miniには海外版である『J.J. Jeff』が収録されている。 難易度が高くなったのは開発メンバーの「今の子供なら、これくらいはすぐにクリアするよ」という思い込みが原因の模様。 コナミのボンバーガールには、運が良ければガチャで入手できるBGMの一つに『J.J. Jeff』の名義で1面と空ステージの曲が採用されている。 ゲームセンターでカトちゃんケンちゃんの曲が鳴り響く日が来るとは誰が想像できただろうか。 PCエンジンを持っているなら誰しもが一度は手にすると言うほどに大ヒットしたので、かつてはあらゆる中古ショップに在庫が激安で溢れ、買い取り価格も近年までタダ同然だった事が多く、捨ててしまった人も多いだろう。 しかし現在では志村けんの訃報による本作の再注目と、オリジナルでの移植は不可能に近い事が明らかとなった事から中古相場が上昇傾向にあり、店によってはショーケース内のプレミアコーナーに置かれている事が増えてきている。 1988年4月2日放送の同番組はスペシャル企画としてレギュラー放送と内容をガラリと変えて、主に小中学生を対象にしたゲームイベントを行った。 番組中で本作による対戦も企画され、会場に集まった子供たちの中から代表2人が選ばれ、高橋名人とスコアアタックによる対決が行われた。なおこの勝負は高橋名人の圧勝だった。 また、この時加藤は「PCエンジンといえばこの人、高橋名人です」と紹介している。 言わずもがな彼は「ファミコン名人」として『全国キャラバン』を通して大ブレイクしたものの、PCエンジン発売に合わせてその広報担当に就任したことでそれまでのように「ファミコン名人」としてファミコン関連の活動ができなくなり、彼自身も発売の少し前にあたる8月あたりからメディアに出なくなっていた。PCエンジンはそこまでシェアがなくファミコンが圧倒的にシェアを占めていたこともあってメディアの注目度はやっぱりファミコンが中心だったため子供たちの間では「急に消えた」ようなイメージを持たれることになった(*5)。 同番組の視聴率の高さもあって、久しぶりに彼を見た子供たちも多かった。
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「・・・あぁ、そうか。3分ぐらいが限界だった。」 3分?何のことだろう。 愛理は眠る千聖にも泣きじゃくる私にもそんなに驚いてないみたいで、いつもと変わらない口調で「飲む?」とペットボトルを差し出してきた。 「ありがと。」 私が麦茶に口をつけている間、愛理は何にも言わずに千聖の髪を優しく梳いていた。 苦しそうだった千聖の表情が少しずつ和らいで、寝言も収まってきた。 「すごいね、愛理。千聖辛そうにしてたのに、愛理が来ただけで落ち着いてる。」 「私も最初はどうしたらいいかわからなかったんだけど、お泊りのときとかこういうこと何度かあって、それでいろいろ試してみたの。頭に触れられると安心するみたい。 それより、梨沙子は大丈夫?」 愛理は千聖の顔を見つめたまま、私に話しかけてきた。 「あ、うん。お茶飲んだら落ち着いた。」 「そっか。」 その後しばらくの間、私と愛理は黙って千聖の頭を撫で続けた。 いっぱい話したいことはあるけれど、何をどう言ったらいいのかわからなかった。 愛理は私と違って、困ったり傷ついたりしてもあんまりそれを表には出さない。 こういうデリケートな話の時は特に、知らないうちに愛理を追い詰めてしまいそうで怖かった。 同い年だけれど大人っぽくて、とても優しい愛理。 できれば困らせたくないけれど、このまま黙り続けているのは辛い。 私は千聖の髪を滑る愛理の指を掴んだ。 目が合った。 愛理はいつもどおり、穏やかで優しい眼をしている。 「梨沙子、ごめんね。」 「えっ」 愛理の手が、千聖から離れる。 そのまま、私の肩を優しく抱きしめてくれた。 「気づいてたんだよね、梨沙子。黙ってるの、辛かったでしょ。本当にごめん。」 何のことかなんて言わなくてもお互いに通じ合っていた。 「謝らないで。愛理は悪くないの。私が馬鹿だから、勝手に悩んでただけだよ。」 ああ、また気を使わせてしまった。 さっきまで平気な顔してたのは、これ以上私を刺激しないためだったんだ。 「本当に気にしないで。それよりも、私が千聖にしてあげられることがあったら教えて。愛理の言うことだったら、何でもやるよ。」 さっき思い切り泣いたから、今度は落ち着いて話すことができた。 「いいよ、梨沙子まだ調子悪いんでしょ?今はキュートで何とかできるから。」 「でも私だって、千聖のこと助けたい。だって愛理は、いつも自分のことより私とか、千聖のこととか、そっちばっかり優先してくれるでしょ。 私だって愛理の役に立ちたいもん。私たち、中2トリオでしょ。」 「梨沙子・・・」 それから私と愛理は千聖の側を少し離れて、ちっちゃい声で情報交換しあった。 キュートの楽屋に行く前から、千聖のお嬢様キャラについて知っていたこと。 ももにだけそのことを話してあること。 さっきプロレス技を仕掛けたのは、自分でちゃんと今の千聖のことを確認したかったから。 愛理は生真面目にメモまで取って、熱心に聴いてくれた。 「そっか、もう楽屋に来たときには知ってたんだね。キュート全員、慌てちゃったよ。ばれたらどうしようって。」 「多分、何にも知らなかったら気づかなかったと思う。千聖、演技するの上手いんだね。」 私がそう言うと、愛理はちょっと難しい顔になった。 「でも、そのせいで千聖を追い詰めてるとしたら」 「えっ」 私たちの目線は、眠っている千聖に向けられた。 まだ口をむにゃむにゃ動かしているけれど、もう怖い顔はしていないみたいだ。 「キュートの中で今、もとの千聖に戻って欲しい人とこのままでいい人とで意見が別れてるの。 前の千聖がいい人にとっては今の千聖の存在自体が許せなくて、その気持ちを直接千聖にぶつけてしまったこともあったらしいんだ。」 これは、多分舞ちゃんが千聖に謝っていたあのことだ。 「皆にはそこまで強く言ってないけど、私は今でもそのことが許せなくて。 もともと、私はどっちかって言ったらお嬢様キャラのままでいてほしい派だったのね。何か、前より共通点が見つかったり、気があったりしてたから。 でももうそんなことどうでもいい。ただ、最新の千聖の心を守りたい。 だから、今の千聖にとって不自然じゃない状態・・・・それがお嬢様なら、そのままでいたほうがいいんじゃないかって思ってる。 いくら上手に前の千聖を演じてたって、こうやってすぐに疲れちゃうよね。 夢の中でまで苦しいなんて、そんなのは可哀想だ。 でも私はさっき、梨沙子にバレたら困るからって、明るい千聖になって、梨沙子と接してって千聖に言った。矛盾してるよね。」 愛理はすごい勢いでまくしたてる。私は黙って、愛理の吐き出す言葉を受け止めてあげることしかできなかった。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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874 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/06/28(日) 22 19 30 ID ??? ゲームギアー!俺だー!動いてくれー! ところで精神病と女つう二つの武器を使って鳥取内で独裁状態を作り上げるよーな奴って困だよねー 875 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/06/28(日) 22 21 46 ID ??? そんな奴が独裁できる環境が困 876 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/06/28(日) 22 32 58 ID ??? そういえば何年も前に近所の鳥取で俺は国から認定を受けたメンヘラだからおまいら俺に優しくしろ。 いう事を聞けって暴れた奴が異端だとか。メンヘラなら大人しくオリの中で壁と会話してたらいいのに。 他所の鳥取だし、昔の事で今ではたまに話題になるだけだから詳しい事はしらない。 場所は埼玉なんで心当たりがある奴がこのスレに居たら詳細をヨロ。 878 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/06/28(日) 22 48 05 ID ??? プリキュア地蔵か? 879 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/06/28(日) 22 51 37 ID ??? 何スレ目だっけ 880 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/06/28(日) 23 08 53 ID ??? プリキュア地蔵はフェイクでないなら今年の話だから違うな。 スレ227
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“あんあん、そこはだめよ” “ぐへへへ、口では嫌がっていても××はすっかり××だぜ” 深夜1時。 私は毛布を頭からかぶって、自室のテレビをひたすらジーッと見つめていた。 画面に映るのは、舞ちゃんの運命を変えてしまったあのエッチDVD。高校のクラスメートの誰かが、いたずらで私の机にしのばせたやつだ。 部屋の前には、トランクやミニテーブルでバリケードを作った。万が一でも家族に知られるわけには行かない。こんなDVDを持っているだけでも問題ありまくりなのに、ましてやそれを見ているだなんて知られたら・・・・ “へっへっへ、お前の××、×××ぜ” “あーん、イクー” アホか。そんなんでイクーってなるわけないじゃない。 本当に、なんて内容だ。男の身勝手な妄想をぐちゃぐちゃに捏ね繰り回して凝縮させて、女の子の気持ちなんて全然考えないで、物みたいに扱ってる。信じられない。こんなのまともに見ていたら、恋愛観とかおかしくなっちゃいそう。 現に、舞ちゃんはこのビデオに感化されて、千聖に無理やりエッチなことをしたらしい。 もう仲直りはしたらしいけど、だからといって、このエッチビデオを一緒に見ようと舞ちゃんに持ちかけた私の罪が消えるわけじゃない。 私はドーンと凹んで、落ち込んで、どうしようもない状態になっていた。 といっても、仕事中は何とか平静を保つことができた。別人になりきる、お芝居という仕事だったのがラッキーだったのかもしれない。 だけど、本番が終わって、反省会が終わって、帰り支度をする頃には、また落ち込んだ気持ちが心を侵食していっていた。 一体、舞ちゃんは千聖に何をしたんだろう。 本人はもちろん、千聖にだってそんなことは絶対に聞けない。千聖は最近、いきなり明るい方の千聖に戻ったり、心が不安定になっているような気がする。 今更仲違いの原因を穿り返せば、辛かった気持ちを思い出させてしまうだけだ。 だから、私は舞ちゃんの行動のヒントを求めて、また夜な夜なこのDVDを再生しているわけだけれど・・・ 「舞ちゃぁん・・・これ犯罪だよぅ」 わかりきったことだけれど、私は間抜けな独り言を漏らした。 最初に見たときは、衝撃が強すぎて、ほとんど内容は頭に入ってなかった。ただ、無性に息が荒くなっていたのは覚えている。 逆に、舞ちゃんは冷静だったと思う。もともと、年齢のわりにかなり大人っぽいところがあるから、冷めた目で見ていたのかと思っていたんだけれど・・・ むしろ、心の深い部分を刺激されてしまっていたのかもしれない。 舞ちゃんは千聖のことが大好きで、大好きすぎていじめることが昔からよくあった。 お嬢様の千聖にはあんまりそういうことはしないけれど、喜怒哀楽の激しい明るい方の千聖のダイレクトな反応は、舞ちゃんのツボだったんだろう。 どっちかっていうとドエームな私には、よくわからない感覚だけど・・・やりすぎだと感じれば、止めに入ることもあった(その時の舞ちゃんのブリザートスマイルといったら!)。 多分、私の予想だと、千聖はそれほどMではないと思う(えりかちゃんが“ベッドの中では(ry)と言っていた。殴った)。Sでもなさそうだけど。 だから、戯れ方を間違えれば、いくら相棒の舞ちゃんだって許してもらえないこともあるんだろう。ましてこんなビデオを参考にしたんじゃ・・・ “へへへ、次は××を××してやるぜ” 相変わらず、画面ではキモイ系の男の人が、ニタニタ笑いながら女の人を辱めている。 舞ちゃん、一体何をしたの?「へへへ、次はちしゃとの××を××してやるでしゅ」って? 「あぁあ~・・・」 私は頭を抱えた。舞ちゃん本人が言うように、“遅かれ早かれ千聖にそういうことをしていた”のかもしれない。だけど、私がこんなものを見せなければ、回避できたことだったはず。 どうしよう、もういっそ私から千聖に謝って・・・いや、そんなことをしたらいろんな経緯が明るみに出て、余計に千聖を傷つけることになるか。 “ひっひっひ、××が××で××××” 「あー、うるさい!!」 人がまじめに考えているっていうのに、痴漢男の不愉快な声が邪魔をする。私は一旦DVDを消した。ベッドには戻らず、毛布を体に巻きつけて丸くなる。 そうして改めてその内容を頭に思い浮かべると、ゾッと鳥肌が立つ。 やだやだ、好きでもない人に、あんなことされるなんて絶対ありえない。あんな・・・ “ちしゃと、××が××でしゅよ。××な子でしゅね。舞が××してあげましゅ” 舞ちゃんの短く切りそろえられた爪が、千聖の小麦色の肌を優しく引っかく。真っ赤になって悶える千聖。やがて、その指は千聖の豊かな胸に 「ああああ!違うって!もう!」 一人絶叫していると、うるさい!とばかりに隣の部屋のお姉ちゃんが壁をドンと蹴った。・・・やばい、こんなところで自爆するわけにはいかない。 どうしよう、こんなこと考えちゃだめだってわかってるけど、妄想が止まらなくなってきた。頭の中で、“かまわん、続けろ”となぞの声が指令を出す。 私は毛布を頭からかぶった。外の音も全部遮断されて、完全に自分だけの世界。もう一度あのDVDの内容を思い起こしてみる。・・・今度は、痴漢の顔を舞ちゃんに、女の人を千聖に置き換えて。 「はぁ・・・」 あ、さっきより全然いいかも。使える。最近は妄想の中でみぃたんにお世話になる(・・・)ことが多かったから、これは新鮮だ。 ―私、自省のためにエッチビデオ見てたはずなのに、何でこんなことやってるんだろう。そう思っても、ピンクのもやもやに占拠された頭と、そっとソコをなぞる指が止まらない。 「うー・・・」 でもこれ、一体何目線なんだろう。寝取られ目線?痴漢目撃者目線?そもそも舞ニー?それともちさニー?いっそちさまいニー?・・・もう何でもいいや。とりあえず、始めてしまったから終わるまで楽しもうっと。明日から顔を合わせるのが、ちょっと気まずいけれど。 TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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「栞菜、楽しかったわ。ありがとう。」 スイーツと輝きがリミックスバージョンみたいになって耳から離れない私とは対照的に、カラオケ店を出てからもちっさーはご機嫌だった。 「・・・・ちっさーが楽しかったならいいよ。 で、今からなんだけどさ。良かったら、栞菜の家で夕ご飯食べて行かない?」 私が誘いをかけると、ちっさーは慌てて胸の前で両手を振った。 「そんな、申し訳ないわ。私のためにそんなに気を使わないで。今日は、このまっままっすぐ帰るわ。とても楽しかった。」 「でもちっさー・・・ううん、わかった。じゃあ改札まで送るよ。」 強引に誘うのはもうやめた。 本当に名残惜しいのだけれど、まだ私はちゃんとちっさーとの距離の測り方がわかっていないのだから、引くところは引かないといけない気がした。 「じゃあ、またね。」 「ええ。また。」 ちっさーはにっこり笑って、のんびりした足取りで改札へ向かっていく。 定期入れを片手に改札の順番待ちをする姿を眺めていたら、ふいにちっさーの足が止まった。 「ちっさー?」 急に流れを止めたちっさーを、怪訝そうににらみながら後ろのサラリーマンが追い越していく。 何人もの人が、ちっさーを抜かす。邪魔だと言わんばかりにぶつかられても、ちっさーは少しよろめいただけでその場を動かなかった。 「ちっさー、どうしたの?」 あわてて列の中から引っ張り出して、邪魔にならない柱の影まで連れて行った。 「忘れ物でもしちゃった?」 抱いてた肩を離して、正面に向き直る。 「あ・・・」 ちっさーは、私を見ていなかった。 というよりも、視点がどこにもあっていない。 茫洋としていて、あきらかに心がここにないのがわかった。 “千聖は時々ね、すごく遠い目をして、心が全然違うところに行っちゃってるの” さっきのえりかちゃんの言葉が頭をよぎる。 ど、どうしよう。どうしたらいいの。 慌ててケータイを取り出して、えりかちゃんに電話をつなごうとした。 「うわっ!ちょ、ちょっと!」 その時、いきなりちっさーが抱きついてきた。 今日のちっさーは少し高めのヒールのローファーを履いていたから、私たちはほとんど身長差がない。 耳にちっさーの息がかかる。 熱くて甘ったるくて、背中にゾクゾクが走った。 「・・・・・やっぱり、帰りたくない。」 私の手からケータイが落ちた。 「ちっさー、カレーでいいかな?」 「えぇ・・・・・」 幸というべきか、不幸というべきか。 家に戻ったら、お母さんもお父さんも出かけていた。 私たちは向かい合わせになって、リビングでレトルトのカレーを黙々と食べた。 味なんてよくわからない。 この後の展開を考えたら、身がすくむような思いだった。 「・・・あの、ちっさー。私片付けやってるから、適当にテレビでも見てて。」 「えぇ・・・・・」 ちっさーは相変わらず心ここにあらずといった様子で、私が促すままにソファへ移動してテレビを眺めはじめた。 何だか、最近読んだケータイ小説みたいだなと思った。 寂しさや不安をまぎらわすために、いろんな人と関係を持ったりする主人公がちっさー。 えりかちゃんは・・・あれだ、セフレというやつか。 それで、私は行きずりの男。 紆余曲折あって、結局ちっさー・・・じゃなかった、その主人公は幸せを掴むとかいう話で、私は大いに感動して号泣したんだけれど、こうして自分もキャストの一人に当てはめて考えてみると、ちっとも泣けない。いや、むしろ別の意味で泣けるかもしれない。 でも本当に、これでいいのかな。 えりかちゃんですら、正しいかわかっていないことを、私なんかが代わりにしてあげるなんて。 ていうか、そもそも何をどうすればいいのかわからない。 「栞菜。」 いきなり、背中越しにちっさーが声をかけてきた。 「うひゃ!・・・・あ、待って、もうちょっ・・・・!」 ちっさーはいきなり私の手を取って、強引に胸を触らせてきた。 表情はうつろなまま、でも目線だけは私をはっきり捉えている。 振りほどくことはできなかった。 どうにかして、ちっさーを元の状態に戻したい。 (で・・・できる、かも、しれない) 私はちょっとエッチな雑誌とかで得た知識を必死でよみがえらせて、ちっさーの首筋をやんわりとなで上げてみた。 「・・・っ」 ピクンと反応が返ってくる。 (えっと・・・次はどうだっけ、胸?はもう触ってるから・・・) こんな調子で恐る恐る体に触り続けていたら、何だか私もいやらしい気持ちになってきた。 どうしよう。 もっと触ってみたい。 ギュッてしてみたい。 そんな欲望が心を蝕んで、私の指はちっさーのスカートの中に伸びていった。 その時。 「・・・やっぱり、帰りたい。」 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ? ) 「ごめんなさい、栞菜。」 「ちょっ・・・ちょっとー!ちっさー、最悪なんだけど・・・!」 私はいきなり脱力して、床にへなへなと座り込んだ。 「ごめんなさい・・・」 まだ少しぼんやりしてるけど、ちっさーは概ねいつものちっさーに戻ったみたいで、介抱するように私の背中をさすってくれた。 ああああああ、もう本当に恥ずかしい。 だって、ちっさーは普通じゃない状態だったから仕方ないけれど、私ははっきりとちっさーをどうにかしてやろうと思ったわけで。 「あー!あー!もー!」 恥ずかしすぎる。ちっさーがいなかったら、私は一人で絶叫して、床をゴロゴロ転げまわりたい気分だった。 「栞菜・・・あの、私、本当に、ごめんなさい。」 「・・・いいよ、気にしないで。」 ていうか早く忘れてください。 何だか、馴れないネコを相手にしているようだった。 全身をゆだねているようにみせて、少しでも距離のとり方を間違えたら、腕の中をすり抜けていってしまうような奔放さと臆病さ。 「ちっさーは、犬だけど猫なんだね。」 「え?」 「いや、なんでもない。 それより、一個だけお姉・・・・栞菜のお願い聞いてくれる?さっきのお詫びと思って。 お母さん達が帰ってくるまでは、ここにいて。帰らないで。ちょっと寂しい。」 ちっさーは軽く目を見開いた後、「ええ、もちろん。」と満面の笑顔で承諾してくれた。 「じゃあ、栞菜の部屋で遊ぼう。」 まだ私は、遠くへ飛んでしまうちっさーの心を繋ぎとめる方法を知らない。 心に抱える果てしない孤独感も共有できない。 それでも私はちっさーが大好きだから、ちっさーが自然と痛みを吐き出せるような、そんな存在にいつかはなってあげたいと思った。 ああ、それにしても、本当に危なかった。 ケータイ小説ばっかり読んでるとアホになるっていうお母さんの小言が、今日ばかりは胸に痛かった。 やっぱりこういうのは私には向いていない。 これからはあせらずゆっくりと、ちっさーに「お姉ちゃん」て思ってもらえるような関係を目指そう。 決意を新たに、私はちっさーの手をギュッと握った。 戻る TOP コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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どうもこんにちは。出席番号1番のチンチクリンです。 さて、11月1日に某家畜が考案したゲームである「スージーちゃん」。 このゲームに感動した私は世界中にスージーちゃんを広めるためにこの協会を設立致しました。 一体「スージーちゃん」がどこまで広がるかは分かりませんが、これからも温かい目でこの協会をご支援していただきますよう宜しくお願い申し上げます。 2014年11月2日 ハゲニート野々村
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前へ 「あっ・・・ぶなかったねー!ももと梨沙子にバレるとこだった!」 「本当ね。皆さんのおかげで、2人とも気づかないでくれたみたいだわ。」 あっはっは 何言ってんだうちのリーダーとお嬢様は。どう考えても千聖がおかしいのはバレバレだったじゃないですか。 メンバー全員、なんとも言えない微妙な表情で、あいまいに笑っている。 まあ、ももちゃんはおそらく黙っていてくれるだろう。頭のいい彼女のことだ。妹のように大切な千聖をわざわざ苦しめるようなことはしないと思う。 あの態度だと梨沙子にも口止めしてくれそうだし、ベリーズ全員に千聖の今の状態を知られることはなさそうだ。 「えりかちゃん。」 ニコニコ笑いあう舞美と千聖をぼんやり眺めていたら、隣になっきぃが腰を下ろしてきた。 「まあ、よくわからないけど上手くいってよかったね。」 「・・・ねえ、何かえりかちゃん冷たい。千聖の件に関して。」 なっきぃはちょっと拗ねたような顔で、私を見上げてきた。 「私は千聖と舞ちゃんの揉め事を悪化させちゃったからさ、逆に気にしすぎてるのかもしれないけど。 でもえりかちゃんだって、千聖とはずっと仲良かったじゃない。その割りに、千聖がお嬢様になってからあんまり関わろうとしてない。最低限の協力だけしてるって感じ。」 あー。 なっきぃはこういうところがなかなか鋭い。 お嬢様化を目の当たりにした当初は、千聖の仕草や言動態度全てがおかしくて、毎日笑いをこらえるのが辛いほどだった。 まあ面白いし、こんな千聖もありっちゃありだよね、ぐらいにしか考えなかった。 だけど。 ある日、デジカメのデータを整理していた時、私の隣で千聖が笑っている写真に目が止まった。 いつ撮ったのかも忘れてしまったぐらい何気ない1枚だったけれど、2人ともぶっさいくなほど顔をクシャクシャにして笑っている。 「うーわ。ひどい顔。」 つられて笑った後、これはいらないかなと削除ボタンに手をかけた時、ふと「もう千聖とこういう顔で笑いあうことはないのかもしれない」と思った。 鳥肌が立った。 仮に元に戻らなくても、お嬢様千聖とならうまくやっていける気がしていたけれど、もしかしてそれはかなり甘い考えなんじゃないのか。 あの千聖は、その千聖とは違うんだよ、えりか。 作業を中断して、ベッドにダイビングする。ゴロゴロ寝返りを打ちながら、これまで千聖とすごしたたわいもない時間を、頭に思い浮かべた。 例えば楽屋で2人っきりで昨日見たドラマの話をしたり、 待ち時間に2人並んでボーッと空を眺めたり、 同じ歌を同時に歌い出して大笑いしたり、 そんなとりたてて大事でもないような、なんてことないエピソードが次々とよみがえってくる。 お嬢様の千聖も、きっとこういう何気ない時間を私とすごしてくれるとは思う。 でも、もうあの私たち2人だけの独特のノリではないんだろうな。 そう思うと、じわじわと寂しさがこみ上げてきた。 「め~ぐる~季節~・・・愛はときに~・・・」 無意識にこの歌が唇をついて出た。 「・・・なくしそうに~・・・なったときに・・・・はじめて気づ・・・ウゥッちさとぉ~」 いや、別に千聖に恋してるわけじゃないんだけれど。 歌詞のほんの一部分に心が揺れて、情けないことに涙が出てきた。 ちょうど女の子の日まっ最中で情緒不安定だったこともあり、心配したお姉ちゃんがお茶を持ってきてくれるまでわんわん泣いてしまった。 そう。これが原因で、私は可愛くて大好きだったこの曲を聴くと、今でもちょっと切ない気持ちになる。 「ちょっと、話聞いてるー?」 「ん!ああ、ごめんね。何か考え込んでた。・・・別に冷たくなんてしてないよ。心配しないで。」 なっきぃの肩に手を置いて、いきおいよく立ち上がる。 「もーえりかちゃん・・・もうちょっとなっきぃのこと頼ってよぅ。」 なっきぃのぼやきは聞こえなかったふりをして、メイクの準備を始めることにした。 ごめんね。 まだこの気持ちは、誰にも触れられたくない。 次へ TOP
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鬼ちゃん 基本情報 ユーザー情報 Twitter 開始年月日 2016/03/30 プレイ回数 502 勝率 54.9% 評価ポイント 470 概要 通信機器のキャリア企業であるAUのCM『三太郎シリーズ』に登場する、 『鬼ちゃん』のアカウント名を銘打つプレイヤー。 命名の由来は不明だが、演じている菅田将暉のファンなのかもしれない。 更に、『青の祓魔師』や『青春×機関銃』などに登場する 男キャラの仮面を使うことが多いことから、 マンガ好きな性格なのだと予想される。 また、イケメンな男に扮することが多いので、 その観点でいけば簡単にメタれるかもしれない。 デビューから2016年夏頃までは、12時~15時台の昼休みの時間に 出現することが多かった様子だが、師匠であるバンコと同村する ことが多い為か、最近は夜間の22時~23時台のプレイに偏っている。 また、野良村はあまり入らず、基本的にTwitter上で知り合いが 建てた村にしか行かないようで、ある種人狼がTwitter上の コミュニケーションの延長となっている部分がある。 いわゆる、半身内勢である。鬼は徒党を組んで行動するのである。 プレイスタイル ライン考察より盤面考察のクセが強い。 発言は柔らかく、鬼という名前の割りには積極的に殴りに行かず、 朝イチ考察も短めにまとめる。 その他特徴として、あまりプレイに感情移入せず、 ログを第三者的に精査してそれぞれ要素と感想を述べ上げるスタイルだが、 他人の感情については要素に取ることがある。 (この発言はどういう気分での発言だったのか、というような) 以上のように基本的に大人しく、「~です、~ます」調になることが多い。 ほんと鬼のくせに礼儀正しい。 役職別の勝率 狂人が非常に苦手なようであり、勝率は40%程度である。 その代わり、村側の重要な役職である霊能と占い師は 軒並み高めの勝率を誇っている。 鬼のくせに嘘が苦手な性格である。 他PLとの関係 バンコの古弟であり、彼が誘う村には高い確率で同村する。 また、一家のメンバーである紫蘭やミイラとも 横のつながりが強い様子である。 村建て・参加情報 デビューしたその日から自分で村を建てるなど、村長業には抵抗がなく、 他人の村を待つより自分で建てて募集をかけるスタイルだったが、 デビューの翌月(2016年4月)あたりからはやめた模様。 それでもごく稀に建てる場合は評価30~300程度を設定する。 また、2017年2月には「今日は節分だから鬼ちゃんと鬼退治しよう!!」と 題して、節分を機にアニバーサリー的に村を建てている。 もはや自分が鬼であることを忘れているのか、 大きな自己矛盾を孕む趣旨の村である。 鬼ちゃんの鬼退治村 プレイログ デビュー戦 初心者村 【人狼】どうしたらいいですか笑 【人狼】全然わからないです( _ ) 【人狼】どきっとしてしまいました!すいません笑 自分が建てた村でデビューという流れ。人狼を引く。 ローカルルールに自分で「ベグ禁止」と書いた割りに、 初日ベグ禁止の概要を理解していない動きが見て取れる。 恐らく、他の村のルールを盲目的に引用したのであろう。 鬼は上手に人間の真似が出来ないのである。 ちなみに仮面の名前は『にゃんちゅ』 村側に突然死が2人おり、狼側に有能なBWが 付いていたこともあって、PPで勝利している。 初プレイにして、力で相手を押しつぶす快楽を知ってしまったのである。 成長期 少人数村 占いしおー knightが狼に"ゃー 村騙り初めてだったから悩んだに"ゃー笑 ルール無用の5人村にて、潜伏占いを実行。 2d しかない実に短い村だが、村騙りを読んで 初日は潜伏し、2d目に速やかに村人を説得し 狼を吊りあげている。成長のエッセンスが凝縮されたログ。 ともすれば、どうも電話を取っていたようで、 半自動的に潜伏占いになってた様子である。 お前ら如きは ながら作業で余裕なんだという 成長した鬼の気迫のオーラが漂っている。 ログはに”ゃーに”ゃー言ってるけど。 最近 Village to the answer 仲良くやりましょう よろしくお願いします 霊能結果 人狼でした 笑 評価250↑の猛者ばかりの村にて、得意な霊能者でプレイ。 初日に騎士に本指定を出してしまうも、騎士coを受けて指定変更。 その変更先は狼であり、その後も騎士や占いの助けが大きかったものの、 評価村では難しい3タテを達成している。 霊能の際に思考開示をほとんどしないので汲み取るのが難しいが、 センサー能力には非常に長けているようであり、 淡々と狼を吊りあげていく様はまさに大江山悉々皆殺しである。 更に余談だが、直近100戦だけで見れば霊能の勝率は100% 脅威の全戦全勝である。 もし、運悪くあなたが人狼で鬼ちゃんが霊能者のケースに遭遇したのなら、 最優先で彼を噛み殺さなければ、逆に鬼の晩飯にされてしまうだろう。 EX H28 2020-05-07 20 12 31 (Thu)
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2 :うーちゃんとさーちゃん・1:2008/06/06(金) 21 31 44 ID ugFi2NQM0 うーちゃんの喉が声変わりを起こした頃、僕はうーちゃんから離れざるをえなくなった。 「あ、あ、あ」 クラスメートの羊の前で喉仏をさわりながら低い声を出すうーちゃんを僕は遠くから見つめている。 うーちゃんに話しかけるのは僕じゃなくて、隣の席になった羊の役目。 「何食ったらそんな図体でかくなるんだよ。牡牛」 「普通にいろいろ食べてる。考えたことない」 「毎日真剣に牛乳飲んでるのに伸びない俺の身にもなれよ」 僕らは高校一年の冬を迎えていた。うーちゃんは小学校時代からの僕の友達で、動きがとろかったから男子の中では結構いじめられていた。 僕はとろくても優しいうーちゃんが好きで、うーちゃんがしょげているとよく隣にいたものだ。 小学校三年のとき、クラスでサッカー大会があって、キーパーになったうーちゃんは敵のシュートを三回も捕り損ねて その時クラスにいた獅子に面と向かって「馬鹿」って罵られたことがあった。 いじめられても滅多に泣かなかったうーちゃんが泣いたのはその試合が終わった後の夕方だった。 クラスのみんなが帰っちゃった後の校庭の隅で、段差に腰掛けて何かに耐えるように泣いていた。 ──うーちゃん。 うーちゃんは横に座った僕に「さーちゃん」と言った。いつもの優しい声で。それから、ぐずって「勝てなくてごめんね」と言った。 僕はうーちゃんの悔しさがわかって何もいえなかった。 それから、試合が終わったあとに仲間に入れてもらえなかったうーちゃんの寂しさも。 だから、泣いてるうーちゃんの手に自分の手を重ねたんだ。 「いいよ、別に」 うーちゃんはもどかしそうに僕の手から自分の手を退けた。恥ずかしかったんだと思う。 うーちゃんに嫌がられた数少ない思い出を、僕はなんでか高校生になっても覚えていた。 続き