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【名前】 仮面ライダードレイク 【読み方】 かめんらいだーどれいく 【登場作品】 仮面ライダーカブト仮面ライダーディケイド 【変身者】 風間大介立川大吾 【変身アイテム】 ドレイクゼクタードレイクグリップ 【モチーフ】 ヤゴ(マスクドフォーム)、蜻蛉(ライダーフォーム) 【詳細】 仮面ライダーカブトに登場するマスクドライダー。 ドレイクグリップと呼ばれるグリップパーツを介してドレイクゼクターを呼び出し、グリップとゼクターを合体させることでシステムが起動する。 合体状態のドレイクゼクターを利用した銃撃戦に特化したライダーであり、格闘戦はあまり得意ではない。 【仮面ライダーカブト】 メイン変身者は風間大介。 メイクアップアーティストとして活動し、ZECTにも属さず行動していた。 ネイティブである立川大吾もまたドレイクゼクターを呼び出し仮面ライダードレイクに変身している。 【仮面ライダーディケイド】 「カブトの世界」ではドレイクゼクターのみ登場し、資格者は未登場。
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【種別】 ライダー 仮面ライダーバース メダルシステム 【名前】 仮面ライダーバース 【よみがな】 かめんらいだーばーす 【変身】 伊達明 (TVシリーズ第16話から) ノブナガ (劇場版 仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望) 後藤慎太郎 (劇場版 MOVIE大戦CORE) 【声の出演】 岩永洋昭 (TVシリーズ第16話から) 大口兼悟 (劇場版 仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望) 君嶋麻耶 (劇場版 MOVIE大戦CORE) 【身長】 199cm 【体重】 92kg 【パンチ力】 3.5t 【キック力】 8t 【ジャンプ力】 ひと跳び45m 【走力】 100mを5秒 【必殺技・セルバースト・】 ブレストキャノン 装備×セルメダル1 セルバースト発動×セルメダル2 クレーンアーム 装備×セルメダル1 ドリルアーム 装備×セルメダル1 ショベルアーム カッターウイング キャタピラレッグ バースバスター セルバースト発動×セルメダル6 【イメージソング】 Reverse/Re birth 【スーツアクター】 永徳 (JAE) 【登場話】 (第2クール) 第16話、第17話 仮面ライダーバース (携行型火器 バースバスター) 仮面ライダーバース・プロトタイプ (携行型火器 バースバスター)バース・デイ(バース・CLAWs 全装着) CLAWs・サソリ(バース・CLAWs合体、装甲戦闘支援型ドロイド)ブレストキャノン クレーンアーム ドリルアーム ショベルアーム カッターウイング キャタピラレッグ ライドベンダーライドベンダー マシンバイクモード 【特徴】 【一億円の装着者・伊達明】 【関連するページ】 【特徴】 鴻上生体研究所で「仮面ライダー運用計画」から天才科学者の真木清人を中心に開発・研究されメダルシステム。 仮面ライダーオーズやグリードの戦闘データを参考にして完成した生体強化スーツ、およびこのスーツを装着している装着者のことを指す。変身や攻撃にはセルメダルを使用しメダルの能力を完全に引き出すまでに成功している。今回、真木が実戦に投入したバージョンは「改良版 第89号機」と呼ばれるタイプである。試作機第1号の「バース・プロトタイプ」から大幅に改良されている。 武器は携行型火器 バースバスター。 コアメダルを集中させる器の実験の候補、オーズとグリードと真木の中にあるプランの一つではあるが実験の詳細と目的は不明である。ドクター真木はオーズと同等、又はそれ以上の力が出せるとしている。 2010年から2011年のにかけて公開された冬の劇場版「仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE」で初登場している。劇場版では前作の2号ライダー 仮面ライダーアクセルと2号ライダー同士での夢の共演が実現。バースの登場は公開前から発表されていたが装着変身する人物は公開までシークレット扱いであった。 【一億円の装着者・伊達明】 第16話でTVシリーズ初登場。装着者は劇場版とは違う人物の伊達明がバースの装着・操作アニュアルと共にバースの名前すら覚えないまま登場。マニュアルどおりの戦いを嫌い、とにかく使ってみることで自分流の使い方を貫く。セルメダル集めの報酬で鴻上に1億円を提示され装着者の契約を交わす。セルメダルには興味が無く、戦う理由は金。 開発者の真木はこのライダーの名前をつけておらず命名は出資者の鴻上光生。真木はこの名前の由来と装着者で研究室に寝泊りしているガサツな男伊達明について納得はしていないが研究の資金提供をしてくれているスポンサーである鴻上会長への機嫌とりのためやむなしとしている。 【関連するページ】 CLAWs・サソリ Reverse/Re birth オーズの謎 カッターウイング カブトヤミー キャタピラレッグ クレーンアーム グリード ショベルアーム セルメダル ドリルアーム バッタヤミー バースバスター バース・デイ ブレストキャノン ライダー レッツゴー仮面ライダー 登場ライダー 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル 仮面ライダーバース 仮面ライダーバース・プロトタイプ 伊達明 劇場版 仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望 器 岩永洋昭 巨大グリード暴走態 新ライダー 武器・武装 永徳 第19話 第26話
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仮面ライダークウガ (※フォームに依存してセリフも変わる場合や、同じライダーでも変身者が違う場合は、そのフォームで新たに項目を作ってください) (各フォームでもセリフが変わらない場合は、この例を参考に編集していただけますと幸いです。)
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仮面ライダーメテオ・マシンメテオスター 同一ヒーロー扱い仮面ライダーメテオ 旧弾05 06 プロモーションカード/PR ガンバライドデータ 旧弾 05 [部分編集] カードナンバー 05-015 レアリティ R タイプ 宇宙 必殺技 Lv1 メテオスターチャージ キック 2200 - - - - - - ステータス コウゲキ 650 ボウギョ 400 タイリョク 400 スロット 蹴 90 拳 70 拳 70 蹴 60 拳 70 蹴 60 ライダースキル あたりか、はずれか? コウゲキ+150 アタックポイント+20 相性 体力ベスパ 相性適性(攻1,防0,体3,必0) 解説 以前は相手同調型のスキルだったがシャバドゥビ1弾から無条件で発動出来るようになり、前衛に置くだけで攻撃800の高い攻撃力を確保出来るようになった。更に体力ベスパ所属とあってスペックは悪くない。05-058SRSP M-BUSを活用すれば更なるAP確保も出来る。PS-005ハッピーセットフォーゼの後衛に最適で相性が体力ベスパできれいに噛み合う。 カードナンバー 05-016 レアリティ N タイプ 宇宙 必殺技 Lv1 メテオスターチャージ 1950 - - - - - - ステータス コウゲキ 550 ボウギョ 500 タイリョク 450 スロット 蹴 90 拳 80 蹴 70 拳 70 蹴 60 拳 50 ライダースキル アリエスを求めて ひっさつ+150 相性 ベスパなし 相性適性(攻1,防0,体2,必0) 解説 基礎値の高さと相性適性数値からチームタイリョクを伸ばしやすい。スキルを発動させても必殺技威力がやや頼りないので、後衛向きと言える。 06 [部分編集] カードナンバー 06-014 レアリティ N タイプ 宇宙 必殺技 Lv1 メテオスターチャージ キック 1900 - - - - - - ステータス コウゲキ 600 ボウギョ 400 タイリョク 550 スロット 蹴 90 蹴 80 蹴 70 拳 70 拳 60 拳 50 ライダースキル 誰にも邪魔はさせない コウゲキ+200 相性 防御ベスパ 相性適性(攻0,防3,体1,必0) 解説 ステータス計が1550あり、3つの中で低めのボウギョは防御ベスパで補える。コウゲキは前弾R同様の高水準だが必殺技威力の低さが難点のため、後衛に回しても良い。 プロモーションカード/PR [部分編集] カードナンバー PR-100 レアリティ PR タイプ 宇宙 必殺技 Lv1 メテオスターチャージ 1950 - - - - - - ステータス コウゲキ 550 ボウギョ 500 タイリョク 450 スロット 蹴 90 拳 80 蹴 70 拳 70 蹴 60 拳 50 ライダースキル アリエスを求めて ひっさつ+150 相性 ベスパなし 相性適性(攻1,防0,体2,必0) 解説 [部分編集] ガンバライドデータ ライダータイプ 宇宙 武器/アイコン/剣・銃の種類武器なし/拳 登場作品 仮面ライダーフォーゼ 声 吉沢亮(「フォーゼ」朔田流星役) 備考04でSRで参戦する予定が諸事情で見送られた疑いがある。そのためか05にひっそりとNRで参戦した。
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【ライダー名】 仮面ライダーディケイド 【読み方】 かめんらいだーでぃけいど 【変身者】 門矢士 【スペック】 パンチ力:4tキック力:8tジャンプ力:ひと跳び25m走力:100mを6秒 【基本フォーム】 仮面ライダーディケイド 【フォームチェンジ】 過去の平成ライダー 【最強フォーム】 仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム仮面ライダーディケイド 激情態 【必殺技】 ディメンションキック:30t 【詳細】 カメンライドの能力で他の仮面ライダーに変身し、その能力を使いこなすことができる。 さらにファイナルフォームライドで、他のライダーたちを武器などに変えて戦うこともできる能力も持つ。
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バックナンバー 登場人物 仮面ライダー システム 組織 怪人・ガシアン
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【種別】 ライダー 【名前】 仮面ライダーディケイド 【よみがな】 かめんらいだーでぃけいど 【変身】 門矢士 【身長】 192センチ 【体重】 83キロ 【パンチ力】 4トン 【キック力】 8トン ディメンションキック発動時は30トン 【ジャンプ力】 25メートル 【走力】 100メートルを6秒 【声】 井上正大 【スーツアクター】 高岩成二 (JAE(未)) 【登場話】 仮面ライダーディケイド 第14話 仮面ライダーディケイド 第15話 劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦 作品としての仮面ライダーディケイドについては、仮面ライダーディケイド(第10作)を参照。 【特徴】 TVシリーズ(平成仮面ライダーシリーズ)第10作目「仮面ライダーディケイド」の主人公。門矢士が変身する。 詳しくは ディケイドまとめ で。 【能力】 平成仮面ライダーシリーズに登場した主人公ライダーに変身することができる。 鬼ヶ島の戦艦および電王の世界で変身したのは、以下の通り 変身した仮面ライダー 登場話 仮面ライダーアギト(未) 第14話 仮面ライダーキバ 第15話 【超・仮面ライダー電王&ディケイドでの門矢士】 【関連するページ】 2008年 サムライワールド ライダー レギュラーイマジン憑依一覧 仮面ライダーディケイド 第14話 仮面ライダーディケイド(第10作) 光夏海 野上良太郎(少年) 門矢士 電王の世界 登場人物・出演俳優 鳴滝 Mディケイド
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【種別】 仮面ライダー 仮面ライダー龍騎 平成仮面ライダーシリーズ 仮面ライダー龍騎(平成第3作) 【名前】 仮面ライダー龍騎サバイブ 【よみがな】 かめんらいだーりゅうきさばいぶ 【変身】 ?(ディケイドの召喚) 辰巳シンジ(完結編) 【身長】 193センチ 【体重】 95キロ 【パンチ力】 15トン 【キック力】 25トン 【ジャンプ力】 ひと跳び45メートル 【走力】 100メートルを4.5秒 【新たな世界】 ネガの世界(ディケイドの召喚) ライダー大戦の世界(ディケイドの召喚) ライダー大戦の世界(完結編) てれびくんの世界 【スーツアクター】 【登場話】 第21話、第30話 劇場版 仮面ライダーディケイド 完結編 超アドベンチャーバトルDVD<守れ!てれびくんの世界> 【変身フォーム】 仮面ライダー龍騎仮面ライダー龍騎サバイブ 【特徴】 仮面ライダー龍騎がアドベントカード「SURVIVE・烈火」を使用することによって変身可能な龍騎の最強形態。体色は炎を現すかのように赤色がベースにされており、全てのスペックが強化されているだけでなくキック力は龍騎の物語に登場するどの仮面ライダーを上回っているのも特徴である。なお、サバイブとは生き残りを意味するカードであり、このカードを持っている者はミラーワールド内のライダーバトルを制し生き残ることを意味すると推測される。 更にこのライダーが使用するファイナルベント「ドラゴンファイヤーストーム」は仮面ライダーオーディンのファイナルベント「エターナルカオス(AP10000)」に続いて攻撃力が9000と高い上に、脱獄犯「浅倉威」が変身する強力な攻撃力を持つ仮面ライダー「仮面ライダー王蛇」でさえも簡単にねじ伏せることが可能である。 武装は契約モンスター「無双龍ドラグレッダー」がSURVIVEの効力で変化した強化形態「烈火龍ドラグランザー」が与える力を使用することが可能な召喚機の役割を持つ上に、銃口からレーザービームを発射可能な銃「龍召機甲ドラグバイザーツバイ」である。なお、ドラグランザーが与えるアドベントカードの詳細は以下の通り。 カード名称 APorGP 効果 アドベント AP7000 烈火龍ドラグランザーを召喚し、援護させる ソードベント AP3000 ドラグバイザーツバイを長剣「ドラグブレード」に変形させる ソードベント AP4000 ドラグブレードを「バーニングセイバー」に強化する ガードベント GP4000 ドラグランザーが尻尾を振り回して攻撃を防ぐ「ファイヤーウォール」を発動する シュートベント AP4000 ドラグバイザーツバイとドラグランザーが発射する火炎弾の同時攻撃「メテオバレット」を発動する ストレンジベント AP0000 ランダムに効力が変わり、状況によって様々なアドベントカードに変化する トリックベント AP1000 自分の分身を作り、援護する「シャドーイリュージョン」を発動する。。ストレンジベントが変化。 スチールベント AP0000 相手の武装を奪い、自分のものにする。ストレンジベントが変化。 ファイナルベント AP9000 ドラグランザーのバイク形態「バイクモード」から火炎弾を発射し、最後は敵に突進する「ドラゴンファイヤーストーム」を発動する 劇中では門矢士が変身する仮面ライダーディケイド コンプリートフォームの専用アイテム・ケータッチで発動される能力「カメンライド サバイブ」で召喚された個体と、完結編で辰巳シンジが変身する仮面ライダー龍騎が二段変身した姿として登場した。 【関連するページ】 てれびくんの世界 アドベントカード オメガゼール カメンライド カメンライド サバイブ ギガゼール ケータッチ シアゴースト ソロスパイダー ソーンファンガイア デストワイルダー ネガの世界 ハイドラグーン バーニングセイバー ファイナルアタックライド リュウキ マガゼール ミラーモンスター ライダー大戦の世界 レイドラグーン 仮面ライダー 仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム 仮面ライダー龍騎 仮面ライダー龍騎(平成第3作) 完結編登場ライダー 必殺技 第21話 第30話
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第9話「魔・女・覚・醒」と第10話「月・下・激・突」の登場人物・出演俳優が記載されています。 【レギュラー・天ノ川学園高校】 登場人物 出演俳優 登場話 如月弦太朗 仮面ライダーフォーゼに変身するこの物語の主人公天ノ川学園高校に転校してきた高校2年生 福士蒼汰 第9話、第10話 歌星賢吾 弦太朗の相棒 高校2年生 高橋龍輝 城島ユウキ 弦太朗の幼馴染 高校2年生 「宇宙オタク」 清水富美加 風城美羽 学園のクイーンでチアリーダー 高校3年生 坂田梨香子 大文字隼 アメフト部キャプテン 高校3年生 冨森ジャスティン 野座間友子 目の下の黒メイクが印象的なゴス娘 高校1年生 志保 JK(ジェイク) JK(ジェイク)という通り名で売っている学園の「情報通」のチャラ男くん 高校1年生 土屋シオン 園田紗理奈 弦太朗たち2年B組の担任教師 担当は古文 虎南有香 大杉忠太 天ノ川学園高校の教師 担当は地学 田中卓志(アンガールズ) 声の出演 出演俳優 登場話 ナレーション 予告、番組宣伝CMナレーション 檜山修之 第1話~ 【ゲスト】 登場人物 出演俳優 登場話 鵜坂律子 アルター・ゾディアーツのスイッチャーの正体 梶原ひかり 第9話、第10話 倉持ゆり 今村美歩 岡村雅美 鈴木米香 名古屋雄二 神前元 第9話 不良 佐藤勇人 水泳部・女子 鈴木ふみ奈 水泳部・男子 水野駿太朗 【ゲスト・声の出演】 登場人物 出演俳優 登場話 スコーピオン・ゾディアーツの声 サソリ座の幹部ゾディアーツ 竹本英史 第9話
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「変身!」 掛け声と共にパスカードの型をした認証装置をバックルに触れる。 何も起こらない。 ただ白々とした空気がそこに広がっている。 当たり前だ。 私はライダーバトルで敗退したのだから、仮面ライダーには変身できない。 そういうルールだと黒服の男が言っていた。 なのに諦めきれず人目の少ない所で変身しようとするのはもう一度、彼女達に会いたいからだ。 モモタロス、ヤジタロス、マノタロス、マータロス。 仮面ライダーめん王に憑依する四人のいつめん達に。 最初にライダーベルトを渡されて、システムを説明された時は、何のことかわからなかった。 仮面ライダーのことは知っていた。 日曜の朝、プリキュアの前に放送しているのを目にしたことがある。 だけど自分が仮面ライダーに変身して、他のライダーと戦って欲しいと言われた時は、思わず一緒に話を聞いていたマネージャーさんの顔を見てしまった。 この男の人、大丈夫なんですか、それとも何かのドッキリで、新垣さんみたいな派手なリアクションをしなくちゃいけないんでしょうかという思いを込めて。 マネージャーさんは真剣だった。 私が仮面ライダー選ばれたのはチャンスだということを説明された。 ライダーバトルに優勝すればモベキマスのシングルのセンターになれるのだから。 世間のほとんどの人は、モベキマスのセンターなんて誰でもいいというか、興味すら持っていないということはわかってる。 学校の同級生だってモベキマスのセンターよりも、AKBの選抜メンバーに入った方が驚くだろうし、うらやましがるんだろう。 だけど私はハロープロジェクトが好きだ。 AKBは正直凄いと思うけど、モベキマスの中には何人も尊敬している先輩がいる。 いや、スマイレージの先輩二人や同期の子たちだって。 そんな人たちをさしおいて自分がセンターになっていいわけがないと思った。 でもこんな機会でなければ自分は一生、センターになることはできないとも思った。 だから私は黒服の男の人が持ってきたベルトを腰に巻き、言われたように変身した。 変身した私の姿はとてもかっこ悪かった。 私が見たことがある仮面ライダーと比べて、使われている色が少なく角とか羽もおついていない。 何これという私の気持ちが伝わったのか、黒服の男の人が言った。 「それはプラットフォームといって仮面ライダー電王の基本フォームです。 そこからソードフォームやロッドフォームにチェンジするんです」 「電王…ですか?」 黒色がメーンの地味な姿でずっといるわけではないらいいということが判って私はホッとした。 でも、電王という名前はなんか変だ。 「それまでの仮面ライダーはバイクが乗り物でしたけれど、電王は時の電車、デンライナーに乗るから電王というんです。 あ、でも勝田さんが変身するライダーはめん王という名ですが」 「めん王だったら菅谷さんの方が似合ってるんじゃないですか」 反射的に出てしまった私の言葉を聞いたマネージャーさんの顔がほころんだ。 「ああ勝田。、めん王の麺はラーメンのめんじゃなくて、いつめんのめんだから」 私の顔はプラットフォームの中で赤くなった。 「その通りです。 勝田さんが電王をモデルとしためん王に選ばれたのは、いつめんとイマジンが似たような存在だからです。 どちらも実体のない存在で…」 「いつめんはいます」 私は声を大にしていった。 「いつめんはいます。 今週のお休みも一緒に遊びに行く約束ですし」 黒服の男の人は一応は謝ってくれた上で、言葉を選んでるようだった。 「そうですねえ。 勝田さんはよくブログやラジオでいつめんさんのことを言われているようですが、それって勝田さんの心の中にいつもお友達がいるってことですよね」 ええと返事をすると男の人は勢い込んだ。 「つまり、イマジンもそういう存在なんですよ。 仮面ライダーの心の中にいつも存在する存在、それがイマジンでして、そのイマジンが乗り移ることで電王もフォームチェンジしていく」 「乗り移られるって何か怖いです」 「ああ、それは大丈夫です。 勝田さんに乗り移るいつめ、じゃなくてイマジンは我々タチバナが開発した仮想人格です。 勝目さんに悪影響が出ないよう何重にも対策が講じられています」 私は安心した。 そして決めた。 自分で変わろうとしなければ何も変わらない。 不安はあるが仮面ライダーめん王になってライダーバトルに参加しよう。 正直優勝できるとは思えないけど、その経験は私を変えてくれるはずだ。 「わかりました。 私、めん王になります。 どうやってフォームチェンジするんですか」 男の人の説明によると、ベルトについているいろんな色のボタンを押して、最初みたいにパスカードをタッチさせることでフォームチェンジできるらしい、が…。 「お願いなんですが、ボタンを押す際にあなたの仲間のハロプロメンバーのことを思い浮かべてほしいいのです」 ベルトは男の人の働いたいてるタチバナという組織のメーンコンピューターと繋がっているらしい。 そのメーンコンピューターで作られた仮想人格がイマジンとして私に乗り移ることで、めん王はフォームチェンジして戦闘力もアップするらしい。 「仮想人格を一方的に乗り移らせるだけではめん王システムの力は発揮できません。 仮想人格、つまりイマジンとの心の結びつきが強けれ強いほどめん王は強くなります」 本来なら共に戦っていくことでイマジンとの絆も強くなるらしいけどそれでは時間がかかり過ぎてライダーバトルで勝ち進むには不利なんだって。 だからよく知っていて凄いと思うハロプロメンバーと仮想人格を重ねることでめん王とイマジンの結びつきは強くなる。 「でもでもすごい人たちばっかりで誰のことを思い浮かべていいか」 「各フォームには特長が設定されています。 その特長と結びつくメンバーを思い浮かべれば効果的だと思いますよ。 たとえば…」 赤いボタンをに対応しているのはソードフォーム。 剣を使うので一対一の戦いに向いているというそのフォームにチェンジするのはモモタロスというイマジンだという説明を聞き終わったときそれは起こった。 私の手が勝手に動いてカードパスをベルトにタッチさせる。 「モモ参上」 赤色の光が私の体の周りでグルグル回るといろんな形のパーツになってプラットフォームの表面を走っているレールに組み込まれていく。 何かものすごく派手な姿になった気がする。 そして体がひとりでにクネクネ動きはじめ、知らぬ間に小指を立てている。 「あんたねえ。 確かにモモといえば桃子だけど、もっと強い誰かのこと思った方が良かったんじゃない」 目を丸くしたマネージャーさんがダメ出しをする。 「大丈夫、まだ3つ残ってますから。 強さでいえばモモタロス以上の力を持っているのがキンタロス。 これはアックスフォームといってマサカリ担いだ金太郎をモチーフに」 「私の強さにお前が泣いた。」 今度は金色の光に包まれてフォームチェンジした。 「その仕草は舞美ね」 金太郎と言われて矢島さんが写真集で着ていた水着を思い出したみたいだ。 「素晴らしい。 これほどの再現性を引き出すとは」 その後、釣り師と言われて何故か真野さんを思い浮かべ、マノタロス。 天然で弟気質。 わがまま気ままのやりたい放題と言われてマータロスが誕生した。 「素晴らしい、ほんとうに素晴らしい。 勝田さん、あなたはめん王になるために生まれてきたような人だ」 興奮して話す黒服の男の人の言葉は耳に入っていたけど、意味はわからなかった。 なぜって? それはこれまでにないぐらいいつめんの存在を感じて嬉しかったからだ。 このいつめんとなら力を合わせてライダーバトルを勝ち抜ける。 その時は本当にそう思っていたんだ。 なのに、私は負けた。 仮面ライダーイクタに敗れてしまった。 イクタ、いや生田さんは運動神経も凄いと思うけどあの負け方は納得いかない。 ディエッグ。 譜久村聖さんとの一対一のバトルで追い詰められながら、それでも動きの止まったディエッグに攻撃しようとしたところを、いきなり現れたイクタにやられてしまった。 不意打ちがずるいと言うつもりはない。 だけど一対一の戦いで弱っているところをいきなりやられて。 その上、イクタは動けなくて簡単に倒せるはずのディエッグには止めを刺さなかった。 同じモーニング娘。の9期だからなのかもしれないけど、モベキマスのセンターには一人しかなれない。 いずれは倒さなければならないはずのディエッグを倒さなかったことが、自分を軽く見れれてる気がして納得いかない。 こんなことなら私も朱莉ちゃんと組むんだった。 仮面ライダーオーデン。 私が本格的にライダーバトルに参加した時点で負けていたスマイレージの二期生。 名前から正体はわかっていたが、チーム結成を申し込む気持ちは湧いては来なかった。 いつかは戦わなければならないのなら、組んでも意味はない。 私にはいつめんという強い仲間がいるんだから、他のライダーと組まなくたって大丈夫。 そんな風に考えたバチが当たったんだろうか。 私はあっけなくライダーバトルから転がり落ちた。 イクタキックでライダースーツを壊され、変身が強制解除されてから、モモタロス、ヤジタロス、マノタロス、マータロスの声が聞こえなくなった。 めん王に変身できるときはあんなにうるさいと思っていたいつめんたちとのつながりを失ってしまった。 文句を言い終わって生田さんたちと別れてから、黒服の男の人がベルトを受け取りに現れた。 ライダー同士の戦いの記録は普通の人には見えないが、街のカメラや衛星からの映像をコンピューターで処理して見れるようにしてあるらしい。 しかし、ベルトにもいろんなセンサーやメモリーが組み込まれていて、その全てが今後の研究の対象となるらしい。 私はお願いした。 もうしばらくの間だけベルトを貸して欲しいと。 黒服の男の人は困ったような顔をしたけど、それでも必死でお願いしたら頼みをきいてくれた。 「いいでしょう。 既に敗退したライダーのベルトの解析もまだ終わってませんしね。 それにあの負け方ではあなたも納得いかないでしょうしね、ですけど…」 他のライダーベルトの解析が終わるか、ライダーバトルの勝者が決まった時点で私のベルトも返してもらうと黒服の男の人は言った。 「ですがあなたが敗退した時点でタチバナのメーンコンピューター内の仮想人格とのリンクも切れてしまっているはずです。 そもそもプラットフォームへの変身も不可能なはずですしね」 それでも構わなかった。 タチバナのコンピューターなんて関係ない。 いつめんはいつも私のそばにいるはずなのだから。 もう一度だけ彼女たちと話すだけでいい。 私のために戦ってくれてありがとうっていう気持ちを言葉で伝えたい。 彼女たちの頑張りを無駄にしてしまった自分の不甲斐なさをあやまりたい。 それができれば私は納得する。 カードパスに祈りを込めて、ベルトにタッチする。 「変身!」 青年が入ってきた時、タチバナの管制室は騒然としていた。 「いったい、どうしたんですか。 勝ち残った仮面ライダーもあと二人。 パレットとディエッグ。 共に最強フォームを手に入れた至高の戦いを前にして…」 その場を取り仕切っている男、年の頃なら三十代半ばの男が青年にディスプレイを示した。 タチバナのために働くようになってから日は浅い青年でもそのディスプレイが何のためのものかは判っている。 「また透明生命体を探知したんですか。 どうせ放っておいても自然消滅してエエエ」 青年の声が裏返ったのは、色によって透明生命体の数を表すディスプレイが真っ赤に染まっているからだ。 「こ、この数は一体」 透明生命体の数は単体の大きさに反比例するという知識が青年にある。 小型のものは多数、大型のものはごく少数。 ディスプレイの赤色は数的には千単位を意味する。 「これはきっと虫タイプの透明生命体ですよね。 だからこんなにたくさん」 男が計器を操作した。 別のディスプレイに様々なセンサーで解析して描き出した透明生命体す姿が映る。 「こ、これは!」 「モールイマジンといえば君にも判りやすいかね」 人型の体にモグラの頭。 手にはドリルやハンマーの工具が付いた異形の生物。 イマジンの名が示す通り、仮面ライダー電王に登場してきた敵に似ている。 「そんな凶々しい形態で成人男子程度の大きさの透明生命体が約、二千体」 「これまで最高でも一度に五百体程度しか出現しなかった透明生命体が何故、いきなり」 「それは君にも責任の一旦はあるかもしれない」 透明生命体はライダースーツに誘引される。 ライダースーツの素材に誘引性のある物質が組み込まれているのだ。 「膠着状態が続き、一向に進展しないライダーバトルに一石を投じた形になったのが、君がナビを担当した仮面ライダーリィサーコであり、G3-Mだった」 5体のライダーが戦い、パレット一体が勝ち残ったいわゆるベリキュー大戦。 その余韻も冷めやらぬままリィサーコが主導し、G3-Mが途中参戦したライダーバトルではディエッグ一体が残った。 複数のライダーによって繰り広げられた激しい戦いによってライダースーツの破片が大量に散乱したことで数多くの透明生命体が引き寄せられたという。 「特にイクタとG3-Mの戦いは凄まじかった」 共にスーツを大破させながら肉を切らせて骨を断ち、スーツを削るような戦いぶりを見せた師弟対決によってばらまかれたスーツの素材の量は膨大極まりないらしい。 「だったら何故今急にこんなに大量の透明生命体が発生したんです。 ベリキュー大戦や生ガキ対決が終わってからかなりの時間が経っているのに」 「透明生命体は学習するらしい。 初期の頃はただ無秩序に現れてライダーの餌食になるばかりだったやつらに防衛本能らしきものが芽生えてきたようだ」 ライダーバトルで放出されるスーツの素材に本能的に引き寄せられながら、撃退されることを回避するためにすぐさま襲撃してこず、バトルの終結を待ってから、摂取する動きが見られるというのが男の説明だった。 「ということは?」 「ああ。 これはイクタとG3-Mが戦った場所だ。 そしてやつらにとっては格好の生き餌までいる。 戦闘力が乏しくて倒される危険性が少ないライダーがな」 男がコンソールを操作すると、見えない敵に追われて逃げ惑うライダーらしき者の姿が映し出された。 黒を基調としたボディの表面を走るレール。 「…あれは仮面ライダーめん王プラットフォームじゃないですか。 どうして」 青年の悲痛な叫びに黒服の男の一人が答えた。 「その点については私のミスです」 勝田里奈に仮面ライダーめん王の変身ギアを渡し、ライダーバトルのルールについて説明したのはその黒服の男だった。 彼によれば勝田里奈がバトルから脱落した際に本人から強い要望を受け入れて、回収を延期したという。 「それはルール違反なのでは」 「厳密に言えばそうだが、責任者である私も事後承認した」 タチバナの開発したライダーシステムは装着者に怪我を負わせないよう万全の保護システムが付与されている。 ライダースーツに組み込まれた衝撃吸収システムによって、装着者の負傷回避率は99.99999999パーセントに抑えられているという。 「彼女たちが普通に道を歩いている方がケガをする可能性は高いだろうな。 しかしそれでも全然リスクを負わないわけではない」 バトルで敗れ去ったライダーの多くは疲労感を感じ、何時間も眠ってしまうという。 敗戦のショックや精神的な疲労がそうさせるのだ。 仮面ライダーになるハロプロメンバーには彼女たちにはモベキマスのセンターという賞品が提示されている。 しかし、それを手にすることができるのはたった一人。 ほとんどのライダーが敗北の苦さを味わってしまうことになる。 「肉体的なダメージを負うリスクは一律的に減らすことができたが、精神面でのケアは一人ひとり違った対応が必要だ」 いつめんと精神をリンクさせるめん王については特に極め細やかな対応が必要だと考えた男は、勝田里奈のナビを担当した黒服の判断を良しとした。 「里奈ちゃんがいつめんとの別れを受け入れるようになるまで見守ろうとしたってことですね?」 男が黙って頷いたのを見て、青年は少しホッとした。 自分が属するタチバナという組織が血も涙も無い非情の論理で動いているわけではないということがわかったからだ。 ベルトを手元に残しておくことを許された勝田里奈は、何とかめん王に変身していつめん達と別れの言葉を交わしたかったのだろう。 そしてベルトの機能が完全に停止していなかったことと里奈の思いの強さが交錯して奇跡は起きた。 ライダーバトルに敗退した勝田里奈は再び、仮面ライダーめん王に変身できたのだ。 だが、彼女を助けてくれるいつめんはいない。 ならば今、やるべきことは一つ。 「里奈ちゃんを何とかして助けないと。 透明生命体が人間に危害を加えないといっても数が多すぎます。 仮に怪我を免れても、精神的なダメージが心配です!!」 「それはわかっている。 今現在バトルに勝ち残っているパレットとディエッグに連絡して現場に急行してもらっている。 しかし少し離れていてね」 これが夏のモベキマスのツアー開催中なら、皆が一緒に行動していて対応も早いのだろうが、今は各々が自分のグループに戻って活動している。 ん、自分のグループ。 青年は空いていたデスクトップでスマイレージのスケジュールを調べた。 「今現在スマイレージはTVのバラエティ番組のロケ中です。 里奈ちゃんはその合間を見計らって、めん王に変身しようとしたんだと思います。 だったら近くに朱莉ちゃん、オーデンがいます」 仮面ライダーオーデン。 瞬間移動という特殊能力。 武器や防具を召喚できるカード。 楽天という巨大な契約モンスター。 一度だけ時間を巻き戻せるタイムベント。 そして、何より装着者である竹内朱莉の身体能力と運動センスの高さ。 運悪くかなり初期の段階でライダーバトルには脱落したが、マッチアップの次第では決勝に勝ち残っていてもおかしくはない強豪だ。 「オーデンのベルトは既に解析を終了して、再チューン中のはずです。 それを朱莉ちゃんに転送すれば…」 「君は大事な事を忘れているよ」 名案だと思った考えをあっさり否定された青年は気色ばんだ。 「何故ですか。 朱莉ちゃんのオーデンなら楽天を召喚して戦わせている間に、瞬間移動でめん王プラットフォームを救い出せます。 何なら僕もG3-M用のトレーラーを出して」 「いいかい、カズキ君。 それともノブアキ君と呼んだほうがいいかな。 確かにタチバナの科学力はライダースーツを転送することができる。 しかしそれには条件がある。それは…」 「…それは?」 ライダースーツが転送される際には勿論、原型を止めてはいない。 分子レベルに分解され、帯電子状態で転送されたライダースーツを元の形に再構築するにはデジタルスキャンしたデータと転送ゲートが必要なのだ。 「その転送ゲートってまさか?」 「そうライダーベルトがその役割を果たしている。 デジタルスキャンのデータもベルト内のメモリーに記憶させている」 つまりタチバナの転送システムはライダースーツを転送することはできても、ライダーベルト自体を転送できることはできないのだ。 起死回生の案があっさり水泡に帰したことを悟った青年は、透明生命体が発生している現場の映像に目を転じた。 数え切れない程のモールイマジンに攻撃を受けてボロボロになっためん王プラットフォームの姿がそこにある。 この様子ではもってあと数分。 ライダースーツが大破すれば勝田里奈は一方的な暴力から解放されるのかもしれない。 しかしたとえ身体に怪我を負わなくとも、大量のモールイマジンに襲われて、いつめん達との繋がりを絶たれたままではきっと心に傷を負ってしまう。 何かないのか。 自分にできることは何かないのか。 「ちくしょうーーっ!!」 青年の叫びがタチバナの管制室に虚しく響いた。 もう少し、あともう少しで楽になれる。 モグラのような顔をした透明生命体の軍団に囲まれてそんなに時間は経っていない。 なのに頭はパニック状態で早く楽になりたいと思っている。 ライダースーツが大破すれば、自分は解放される。 あんなにもなりたいと思っていた仮面ライダー。 切ないほどの願いを込めてようやく装着することが出来たライダースーツが今は壊れて欲しいと願っている。 結局いつめん達とは繋がらなかったし。 いいんだ、もう仮面ライダーになんてならない。なりたくない。なるもんか。 ひょとして大声を出せば他の皆が助けに来てくれるかもしれないけど。 でも他のみんなにはこいつらが見えないんだし。 朱莉ちゃんだってライダーベルトが無いんだったらきっと無理だし。 それにもし万が一、透明生命体が人間のことを襲うようになったら危ないよ。 だから早く壊れちゃって、私のライダースーツ。 もう二度とめん王になりたいだなんて思わないから。 勝田里奈は子供のように膝を抱えて透明生命体の攻撃に耐えている。 ライダーシステムのおかげで体への衝撃は軽減されている。 だけど恐ろしい姿をした透明生命体が自分に敵意を向けてくるという状況は里奈を傷つけた。 それ以上に、いつめんたちと繋がれないというのはもっと辛いことだった。 その時不意に携帯が鳴った。 里奈自身の携帯の着信音とは違う。 よく見ればめん王の腰のあたりにいつのまにかガラケーが装着していた。 最初は無視していた里奈だったが、あまりに鳴り止まないのでつい出てしまう。 「あきらめるな!!」 いきなり若い男の声がした。 「あきらめちゃ、だめだ。 君はいつめん達ともう一度話したいんだろう。だったらここであきらめるんじゃない」 「あなたは一体誰なんです? わかりもしないでエラそうに」 「僕は…あぁ君とは共演したことがなかったんだっけ。 僕は仮面ライダーのことを誰よりもわかっている男だ」 若い男の熱っぽさが電話越しに伝わってくる。 その熱は里奈をうんざりさせた。 「いいえ、あなたは何もわかってません。 今の私は仮面ライダーの中でも一番弱いんです。 そして…」 しばらくためらった里奈は強い気持ちを込めて、言葉を口にした。 「そしてこんな弱い私を助けてくれたいつめん達はもういないんです。 いいえ、いつめんなんて最初からいなかったんです」 言ってはいけない言葉を口にしてしまったという思いは里奈の心を苛んだが、その代わり少し楽になった。 だからもっと楽になろうと同じ言葉を繰り返す。 「いつめんなんていません。 いつめんなんていなかったんです」 「いるよ、いつめんは君の心の中にいるじゃないか」 「それはわたしが想像したんだから…」 「いいかい、里奈ちゃん。 僕は仮面ライダーのことを誰よりもわかっている男だけど、その中でも君のめん王のモデルとなった電王のことは一番よくわかっているよ」 電王、変な名前だ。 時の列車、デンライナーに乗って現れるから電王。 そんな説明を黒服の男の人から受けてから一ヶ月以上経ったんだ。 里奈の考えを他所に若い男はまくし立てている。 「電王に憑いたイマジン達は実は未来からやって来た侵略者だったんだ。 過去の歴史を自分たちの都合の良いように変える為、実体を持たない精神だけが未来からやってきたんだ」 もう少し前だったら興味を抱いたかもしれないが、今の里奈は仮面ライダーともいつめん達とも決別することを決めていた。 だから聞きたくないはずなのに。 「でもイマジンは自分たちが憑いた良太郎。 彼が電王の正体なんだけど、彼との間に生まれた絆を何より大切に思うようになったんだ。 だから彼らは徹底的に良太郎に力を貸すことにした」 この人、頭が悪いのかな。 電王って日曜朝八時から放送してきた子供向けのドラマでしょ。 何でこんなふうに熱く語るの。 「電王は最後の戦いで勝った。 でもその結果イマジンたちのいる未来へのルートが絶たれたので、イマジン達は消えてしまったんだ」 えっ、消えた。 いつめん、じゃなくてイマジン達が消えたんだ。 私とおんなじだ。 「でもイマジン達は戻ってきた。 いや消えなかったのかもしれない。 記憶こそは時間。 電王と一緒に過ごした時間が今度はイマジンたち自身の記憶となって彼らは存在し続ける」 えっ、今何を言ったかよくわからないんですけど。 「だから君も思い出すんだ。 もっと強くいつめん達と過ごした時間を思い出すんだ。 その記憶の一つ一つがいつめん達を呼び戻す鍵となる」 いつめん達が戻ってくるの。 本当に思うだけで戻ってくるならいくらでも思い出したいけど、でも、でも。 「でもいつめん達と一緒にいた時間はとっても少なくて」 「時間の長さが全てじゃない。 深さだ。 いつめん達への思いの強さが全てだ」 モモタロス。 自意識過剰な上に、すぐ高い所に登ったかと思うと飛び降りて。 体をクネクネさせて戦って少し気持ち悪いけど、とても賑やかだった。 ヤジタロス。 頭はそんなに良くないけどとても強くて。 いつめん達の中では一番私のことを気遣ってくれたとても頼りになる存在。 マノタロス。 ちょっと悪ぶったり。思わせぶりなことを言うくせに私のことをちゃんと見ていてくれた。 憎めない奴。 マータロス。 何を考えているのか判らなくて。 多分何も考えてなくて。 手当たり次第に銃を撃ちまくるなんて信じられない。 「会いたい」 「そう、もう一度会うんだ。 でもそのためにはあきらめちゃだめだ」 里奈は強い衝撃を腕に感じた。 一体の透明生命体が万力でめん王の腕の装甲を壊そうとしている。 「こいつぅ」 里奈は思い切り振りかぶり、頭突きをモグラの顔面に入れる。 その衝撃でプラットフォームの顔面の装甲に更に罅が入ったが、そんなことはもう気にもならない。 これまでほとんど無抵抗だっためん王が反撃したことで警戒したのかモールイマジン型の透明生命体が距離を取る。 しかしめん王の装甲がボロボロで、体力を消費していることは明らかだったのでそれ以上離れようともしない。 いつの間にか里奈は見覚えのある剣を手にしていた。 ソードフォームが武器にしていた剣。 プラットフォームでも使用できるが、自分は弱いという諦めからほとんど手にすることはなかったメンガッシャーソードモードだ。 ただでさえ重い剣だ。 今の里奈は構えることさえ難しい。 しかし構える。 肩に担ぐようにして何とか構える。 近づいてきた透明生命体に一撃を浴びせる覚悟だ。 ♪~ また携帯が鳴った。 今度は少しリズミカルな着メロだ。 こんな時にかけてこないでと思いながらも、進むべき道を指し示してくれた若い男を無視することもできない。 剣を肩に預けながら、何とか片手を空にすると携帯を手にする。 はい、もしもしと少しだけ声を荒げた里奈の耳に飛び込んできたのは…。 「はい、もちもち。 皆のアイドルももちですよ。 会いたかった~、ねえモモにそんなに会いたかった、ん、ん、ん」 「モモタロス」 「りなぶ~の強さに私が泣いた」 「ヤジタロス」 「やっぱり私がいないと寂しいのかな」 「マノタロス」 「こんちくわ~。 そいつらみんなまーちゃんがやっつける」 「マータロス。 みんな消えなかったんだ」 喜びよりも驚きが先に立つ里奈にマノタロスが話しかける。 「とりあえず、その携帯使ってみなよ」 「使ってって言ったって、今こうして話してるし」 わけがわからないまま携帯のボタンを押して見る。 「うわっ」 突如形成されたレールのようなものに包まれた。 空のどこかとつながっているレールを伝わって何かが高速でやってきた。 ガシャッ、ガシャッ。 何かが合体する音、燃え上がる炎。 フォームチェンジ。 モモタロスのソードフォームをベースに他の三人のいつめん達の仮面の部分が両腕と胸にドッキングしている。 「みんな消えなかったんだ」 「そうみたいだね」 「りなぶ~、また世話になるからね」 「でもまーちゃんこのカッコ気持ち悪い」 「バカ言わないで。 一番気持ち悪いのはモモなんだからね」 口々に騒ぎ立て、勝手に動き出す手足。 「ちょっと~」 苦情を口にする里奈の声色は限りなく明るい。 「とりあえず、目の前のモグラさんたちやっつけますかね。 モモの必殺~」 「違うよ、モモ…タロス」 里奈の言いたいことはみんなに伝わったようだ。 そうだねという笑いも重なり合い、響き合う。 「私たちの必殺技!!!!」