約 63,636 件
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/553.html
このページはこちらに移転しました 良い子の皆は真似しちゃダメだぞぅ!!! 作詞/84スレ104 作曲/餡の雲 ホットカーペットで秋刀魚を焼くおwwww まだかなぁwww まだかなぁwww ちょっと焼き目が付いてきたおwwww 香ばしい匂いもしてきたおwwwwwww フヒヒ サーセンwwwwwwww 今晩は秋刀魚wwwwwwwww 美味そうwwww 生唾Don t stop! デキタwwwwwwww お待ちかね秋刀魚wwwwwwww 大根おろしてむしゃぶり付くおwwwwwww うぇうぇwwwwwwwwwww これはイ・ケ・ルwwwwwwwwwww 音源 良い子の皆は真似しちゃダメだぞぅ!!! (このページは旧wikiから転載されました)
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/320.html
人間が大好きだった壊れた物真似師の唄 ◆iDqvc5TpTI 問おう、汝は何者か ――■■■■、■■■■ その者は鏡であった。 対象の外見ではなく、内面を映す鏡だった。 かの者が大自然の中に身を置いたとき、かの者はその身にこの世の真理を宿らせた。 かの者が命なき物質と対峙したとき、かの者はその身に一つの歴史を宿らせた。 かの者が動物と共に駆け抜けた時、かの者はその身に力強き生命の息吹を宿した。 かの者が人間と手を取り合って過ごした時、かの者はその身に数多の心を宿らせた。 されど、それも今となっては昔の話。 一切の歪みなく、対象をありのままに写した鏡は。 その完璧さ故に、見るもおぞましい『闇』を写してしまったおりに、砕け散った。 なにものにも染まらず、されど、なにものをも写しとることができた、透き通っていた鏡面は、黒く、黒く、染まり果てた。 最早かの者は、鏡にあらず。 ただの硝子の破片に成り果てた。 脆く、鋭く、触れようとする全ての他者を傷つけ、自らも滅びに向かっていく、そんな救いようのないものに成り果てた。 「ルゥぉぉぉぉぉぉぉ……」 「っつ、なんだ、こいつは!?」 故に、ヘクトル達が誰一人、空間を跳躍し現れ、ユーリルを刺し貫いたかの者が、誰であるかを分からなかったのも仕方がない。 かの者に、アキラがアシュレーより耳にしていた万物全てに光を見出していた物真似師の名残は、もう残っていない。 見よ、幾重にも巻かれた布で覆い隠されたかの者の顔を。 そこに何がある? “闇”だ。 ぽっかりと穴が開いている用に、底なき深淵の“闇”がフードの奥には広がっていた。 そして、その闇の中で、あるべきはずの肌色を置き去りにして、目と、口だけが浮かび上がっていた。 金色に輝く眼と、異様なまでに肥大化した口だけが、ぽっかりと。 王ならぬ身で模倣したオディオの憎悪が、かの者に人の身を保つことを許さなかったのだ。 狂気に歪んだ心は、肉体をも侵食し、生命の在り方さえ歪ませた。 かの者はもはやアシュレー・ウィンチェスターが命を賭けて呼びかけた存在にあらず。 「気をつけよ、ヘクトルッ! こやつ、首輪とデイパックが見当たらぬッ!」 「なんだと!?」 「え、でも、それっておかしいよ! あたし達、残る全ての人間を把握してるんだよ? そうでしょ!?」 「だったら、考えられるのは二つだね。一つはあいつが召喚獣であるってこと。もう一つは……」 「俺達にオディオがけしかけてきたモンスターっつうことか!」 ただの――モンスター《名前のない怪物》だ。 「nヒィ……nige……」 ゆらり、ゆらりと。 言葉にならない言葉に合わせ、金色のオーラがモンスターの全身から立ち昇る。 恒星の如く眩い黄金の魂に比べれば、登ったばかりの太陽の、なんと儚きことか。 「ニbnゲ;@.n……niguい……」 何を言っているのか、ヘクトル達には理解出来ない。 だが、モンスターが何をするつもりかは、吹き荒れる殺気で、嫌でも理解できる。 人間、死すべし。 人類、滅ぶべし。 そうだ、モンスターはその為だけに、オディオの空間を操る力を模倣し、このエリアへと跳躍してきた。 人間が最も集まっているこのエリアへと! 「ニィンゲェェェエエエンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!!!!」 “光”を“光”にて喰らう黄金の殲滅者が吠える。 モンスターが黄金色の殺意で彩られた必滅の槍を崩れ落ちる勇者の心臓から抜き、斬りかかって来るヘクトルへと打ち付ける。 何の技巧も凝らされていないただ魔力を載せただけの強打《パワーヒット》。 “勇者”と称され、ルクレチア一に輝いた人物の模倣とは思えない稚拙な一撃は。 外見からは信じられないほど手馴れた動作で槍を受け流し、懐に入り込んで一撃のもと斬り伏せんとしたしたヘクトルの斧の刃を。 塵一つ残さずに消滅させた。 「は?」 唖然。 然しものヘクトルも一瞬我を忘れる。 いやいや、ちょっと待て。 剣と槍と斧の三すくみはどうした? 斧は槍に強いんじゃなかったのか。 大体受け流し自体は成功しただろ。 だからこそ俺は生きてんだし。 だというのに、この手に握った斧に柄しか残ってねえなんてどういうこった? 「冗談きついぞ、おい!」 果たしてヘクトルが握っていたのが、アルマーズでなかったのは幸か不幸か。 もしも手にしていたのがアルマーズなら、モンスターのパワーヒットにも耐えられたかもしれない。 そうであるなら、そのままモンスターを両断できており、不幸にもみすみす勝利を逃してしまったこととなる。 けれどもそれは、あくまでも、アルマーズが先の一撃に耐えられていたらの話だ。 軽く触れただけで分子すら分解するほどの魔力が込められた戦槍。 そんなものを相手にしては、神将器といえどもただで済んだかどうか。 ありえたかも知れない切り札の破壊を免れたと考えれば、ヘクトルは幸運だった。 「退くんだ、ヘクトル!」 なればこそ、掴んだ幸運を逃がすわけにはいかない。 一瞬といえど無手のまま正体不明の敵に近づき過ぎてしまったヘクトルを救わんと、イスラがモンスターの注意を逸らす。 ヘクトルとは逆方向から斬りかかったイスラへと、モンスターは再び迎撃の槍を振るう。 その動作はやはり、お世辞にも洗練されたとは言いがたいものではあれど。 「ぐうっ!?」 「イスラ!」 先の一撃がまぐれではなかったと言わんばかりに、打ち合ったイスラを大きく吹き飛ばす。 ごろりごろりと大地を転がるイスラ。 その身体が禁止エリアへと投じられる寸前のところで、マリアベルが受け止める。 「大丈夫か、イスラよ!?」 「おかげさまでね。こいつのおかげで助かったよ」 ひらひらとイスラが振ってみせる剣に、マリアベルは目を細める。 “導かれし者”と刻まれた柄と、奇妙な形の刃を持つ剣。 目を覚ました時、ユーリルに武器を持たせたままでは危険だと武装解除するにあたって、その剣をイスラに託したのはマリアベルだ。 ロザリーから聞いていたのだ、天空の剣のことを。 アガートラームのように伝説に唄われた武器を死蔵させておく理由もない。 ヘクトルにアルマーズがあり、アナスタシアにはいざとなればアガートラームを渡せばいい。 他の面子は武器は不慣れだ。 ならキルスレスを回収するまでの繋ぎにでもとイスラの手に天空の剣は渡った。 ユーリルの人生を狂わした一因だと聞き、ややイスラは複雑な心境だったが。 おかげで今、助かったのは事実だ。 “魔王”の写し身の攻撃を防ぐという一点に関しては、アルマーズやアガートラーム以上に天空の剣は最適だった。 「で、こいつの本来の持ち主の方は?」 「危ない状態じゃ。流石は“勇者”、寸前で心臓への直撃は逸らしたみたいじゃが……。 それでも、直接その身で味わったおぬしなら分かるじゃろ」 本来の剣の担い手を気にかけるイスラに、マリアベルが静かに答える。 思わしくない返事だったが、イスラとて想像はついていた。 伝説の武具越しに受け止めたイスラでさえこの様なのだ。 直撃を避けたとはいえ、生身でモンスターの一撃を受けてしまったユーリルが無事であろうはずはない。 恐らく、イスラを襲ったのと同様の衝撃波に、ユーリルの体内はずたずたに侵されてしまったのだ。 「アキラやアナスタシアに頑張ってもらってはおるが」 「アナスタシアに? 冗談きついんじゃないかい、それは」 「仕方なかろう。おぬしとて、護るべき対象を一纏めにして護衛の戦力を集中せぬ限り、あれ相手に護り抜けるとは思うまい」 ちらりとマリアベルが目をやった先では、アキラがユーリルの意思を繋ぎ止め、アナスタシアが賢者の石で癒していた。 保身がかかっている以上、ここでアナスタシアもおかしな真似はすまい。 瀕死のユーリルの方が自暴自棄を再発させ、アナスタシアを害する可能性もなくはないが……。 モンスターの襲撃前のユーリルの様子からするに、ユーリルが既にアナスタシアを殺す気を失せていたように思えてならない。 楽観し過ぎだろうか。 アナスタシアの身は安全だと信じて、自分の気を楽にしたいだけだろうか。 「歯がゆいの……」 ぬいぐるみの中でマリアベルは歯を軋ませる。 ゴーレムを従えぬ身一つでは、親友一人の命すら他人に任せるしかない。 折悪く時は早朝、場所は屋外だ。 これまでの激戦で遮蔽物たる木々が薙ぎ払われた大地に、眩き陽光は悠々と降り注いでいた。 これでは、陽の光に焼かれるノーブルレッドたる少女はその力を万全には発揮できない。 運動を阻害するぬいぐるみなしで活動できない以上、今のマリアベルに誰かを護れる余裕はない。 「奴の動きを少しでも阻害するぞ! 俺が凍らした床に、あいつを押し出してくれ!」 「言われなくても分かってる!」 そうこうしているうちにも、アナスタシア達の護衛についてもらったストレイボウとニノが、モンスターに着々と手を打っている。 目論見通り、ストレイボウが凍らせた床に、ハイ・ヴォルテックで誘導されたモンスターは足を滑らせひっくり返った。 子どもだましの時間稼ぎだが、それでも、体勢を立て直したヘクトルが駆けつけるには十分な間だった。 「出し惜しみは無しだ、アルマーズ!」 頭をかち割らんと、入魂の一撃を叩きつける。 あいもかわらず嫌な感触が身体を襲ったが、無視する。 モンスターの常識離れした破壊力を体感していたからこそ、ヘクトルは一切の出し惜しみなくアルマーズの力を開放する。 「どおおりゃあああああああああああああああああああああああ!」 「滅biルゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」 身を起こしたばかりながらも、迎撃するモンスター。 手にした槍にはヘクトルをしてアルマーズの破壊を想像せしめたあの力が寸分違わず込められてはいたが、いかんせん足場が悪い。 凍った大地の上ではふんばりなど利くはずもなく。 足運びなどという高度な技巧を覚えているはずもないモンスターは、再び、氷に足をとられる。 そのタイミングをヘクトルは待っていた。 全力で振りかぶった斧の軌道を、更なる全力で無理矢理捩じ曲げる。 縦に振られたはずの刃が、横に疾る。 モンスターは身を崩したまま、何とか、槍の柄で受け止めんとするが、それこそヘクトルの狙いだった。 確かにモンスターの攻撃力は脅威だが、得物が槍である以上、その破壊力は穂先にのみ込められているはず。 柄尻を使った武術も存在しはするが、どちらにせよ、柄はさほど驚異ではない! 伊達にペガサスナイトと共に歩んできたわけではないのだ。 ヘクトルは、槍という武器の利点も欠点も、知り尽くしている! 「うっしゃあああ!」 アルマーズが戦槍の柄を両断する。 否、破壊は柄だけに留まらない。 天雷の名の謂れを見ろと言わんばかりに、槍の端々に稲妻が走るように破壊のエネルギーが伝搬し、分かたれた戦槍が砕け散る。 無理な軌道変更の影響でモンスター自体には振れること叶わなかったが、十分な成果だった。 見たところ、モンスターは戦槍以外の武器を持っていない。 モンスターなのだから素手でも戦えるだろうが、それでも攻撃力の低下は免れえないだろう。 そうヘクトル達は判断した――ただ一人、イスラを除いて。 「!? あれは、まさか!? 駄目だ、ヘクトル、早くそいつを斬り殺すんだ!」 ヘクトル一人に前衛を任せてしまうのは負担が大きいと、再び前に出ようとしていたイスラが顔を強ばらせ警告を発する。 彼は見てしまったのだ、武器を失ったはずのモンスター、そいつが奇妙な服の合間から取り出した幾つもの碧色の欠片を。 碧、そう、碧だ。 イスラが忘れるはずもないその色は、彼が自らの手で破壊したはずの一つの魔剣の色。 この島にて生きとし生けるもの全ての命を拘束する破滅の色。 「さっきの首輪の!?」 イスラの警告にヘクトル達も気付く。 そうだ、さっきマリアベルの手により解体されたそれを見せてもらったばかりではないか。 ぎっちりと首輪に敷き詰められた魔剣の欠片。 モンスターが手にしているのは、なぜかは知らないが、まさしくそれそのものだった。 「くそが!」 訳もわからない不安に襲われ、ヘクトルは振り抜いたばかりの斧の刃を返す。 常識的に考えれば、本来の魔剣ならともかく、剣の形もなしていない魔剣の欠片なんて武器にはならないはずだ。 なのに、欠片を掴んだモンスターを前にして不吉ばかりが加速する。 駄目だ、あれを使わせてはならない! 脳裏をよぎった不吉な予感を打ち払うように、ヘクトルは必死に逆袈裟にアルマーズで斬り上げる。 だが、必死の一撃は、更なる必死の想いにて打ち砕かれた。 打ち砕かれてしまった。 「だめええええええええええええええええええええええええええええ!」 モンスターの挙動よりも僅かに速くアルマーズが唸りをあげんとしたまさのその刹那。 悲痛な少女の声を伴った水流が、ヘクトルを押し流し、刃の射程からモンスターを逃がしていた。 辛うじて、モンスターが手にしていた魔剣の欠片を打ち払うことはできたのだが。 「な!?」 続いて輝く光が降り注ぎ、水流でヘクトルが負ったダメージを癒す。 攻撃を邪魔してきたかと思えば、癒してきたという訳の分からない乱入者の行動に、混乱するヘクトル。 一体誰が何のつもりでと声のした方を振り返ってみれば、更なる混乱がヘクトルを襲った。 「ジョウイ!? それに、てめえは確かちょこ!?」 割り込んできたのはあろうことか味方であるはずのジョウイと、一度敵対したことはあれども殺し合いには乗っていないはずの少女だった。 「どうなってんだ!? なんで、そのガキがここに!? いやそれよりもジョウイ、その傷はどうした、お前もこのモンスターにやられたのか!?」 「この傷は別件です! そのことについても説明したいところですが、今は、この人を助けるほうが先です!」 「人!? 人なんていねえだろ! どう見てもそいつはモンスターだろ!?」 本当に訳がわからない。 戦闘中にも関わらず、頭を抱えたくなるヘクトル。 けれども、衝撃とは重なるものだ。 「違うの。その人はゴゴおじさんなの! 人間が、好きで、好きで、大好きな、物真似師なの! 怪物なんかじゃない! ちょこの、アシュレーおとーさんの、大切な仲間なの!」 これまでの混乱が軽く吹き飛ぶような真実を悲痛な声で少女は告げた。 ▼ 問おう、汝は何者か ――ちょこ、誰かを護れる人になりたいの。独りにならないように。誰かを独りにしないように。 その言葉を、覚えてる。 一人じゃない、と。 ちょこはもう、独りじゃないと。 どんなときでも、ひとりじゃないと。 シャドウが、アシュレーが、ゴゴが。 少女を護ってくれた全ての父親が言ってくれた。 なら、ちょこはもう大丈夫だ。 一人ぼっちが嫌だと泣いていた幼子は、これから先、何があろうとひとりじゃない。 独りぼっちにはならない。 その小さな胸の中に、男達の姿が生き続けている限り。 ちょこは笑って、前へと進める。 この気持ちを、みんなにも知ってほしいと思う。 世界の果てで一人ぼっちで泣いていたおねーさんにも。 世界を救うい一人ぼっちになってしまったおにーさんにも。 一人ぼっちになんてなっていなかったんだって。 ううん、もしほんとに独りだったとしても、今はもう独りじゃないんだって。 約束があった。 世界を救う代わりに消えてしまった女性の処に遊びに行って、一緒にハンバーグを食べるという約束が。 伸ばした手があった。 世界を救って、けれども一人救われず、復讐に走った少年の心を救おうとして伸ばした手が。 約束はまだ叶っていない。 伸ばした手も握り返してもらっていない。 これからだ。 全てはこれからなのだ。 ちょこは笑って前に進める強さを得た。 けれどもそれは、他の誰かを置いてけぼりにして、進む強さなんかじゃない。 誰かの手を引っ張って、一緒に笑って進む強さだ。 だから少女はけじめをつけに来た。 人を殺しても幸せになんかなれないのだと、アナスタシアにも、ユーリルにも分かってもらって。 二人が抱えている本当の悲しみをちょこの方も理解して。 互いにごめんなさいを言い合って。 本当の意味で、手を繋ぐのだ。 「ジョウイおとーさん。アナスタシアおねーさんと、ユーリルおにーさんをお願い」 その為にも、二人は殺させはしない。 途中で出会って肩の切り傷を治してくれた青年に、二人を任せる。 舌足らずなちょこの言葉を解読し、慣れた手際でマリアベル達にゴゴについて説明してくれていた青年は、今も少女の心を汲みとってくてた。 「全てを失ったように思えても、幾許かの想いは手の内に残るんだ。だから……」 「うん、ありがとう、おとーさん。ちょこ、諦めないから」 そうだ、諦めてなるものか。 この両手がアナスタシアと、ユーリルと、手を繋ぐためにあるのなら。 この胸はゴゴを迎え入れるためにある。 けじめをつけて来いと少女を送り出してくれた物真似師を、今度はこっちから迎えに行こう。 刃を向けることがあるようなら殺してくれと頼まれてはいたが、そんなの知らない。 ちょこはいい子だけど、悪い子でもあるのだ。 納得できない頼みなんて、聞いてやるものか。 みんなで帰るのだ。 みんなでおうちに帰るのだ。 「じゃが、話を聞くにあやつは自らオディオになったのじゃろ。オディオに取り憑かれたというならともかく、それでは救いようが……」 言いよどむマリアベルにちょこは力強く首を横に振る。 泣き出しそうな顔で笑ってみせる。 「それでも、生きているなら、やり直せるの。何度でも!」 それは答え。 少女が人間を大好きだった物真似師から教えてもらった、とっておきの魔法の言葉。 そしてこの場にいる誰もにとっても答えとなる言葉だった。 ▽ 「それでも、生きているなら、やり直せるの。何度でも!」 それは誰の言葉だったか。 自身が口にしたような気もするし、大切な誰かにも言われた覚えがある。 ……大切な、誰か? 果たして、自分にそんな相手はいただろうか。 思い出せない。 思い出す必要すらない。 我が身に必要なのは力だけだ。 人間を滅ぼすという意思を実行するに足る力だけだ。 そして、その唯一必要な力さえ、今の自分には足りない。 血流の如く循環し続ける憎悪に対し、圧倒的に足りない。 だから、届かない。 目の前に怨敵がいるというのに。 憎んで止まない人間が群れをなして存在しているというのに、この手は一つとして命を詰み取れていない。 憎い。 ああ、憎い。 我が身を寸前のところまで追い込んだ、ぎらつく斧を手にした人間が。 その人間を殺そうとするのを、ことごとく邪魔をする輝く剣を手にした人間が。 二人の戦士を魔術にて的確に援護する二人の魔道士の人間が。 確かに槍で貫いたのに、往生際悪く死に損なった人間が。 放っておけばいいのに、その人間の生命を繋ごうと癒しを試みる三人の人間が。 憎い。 憎い。 憎いッ! 何よりもこの身が憎い。 渇いて止まない我が身が憎い。 人間どもを消し去ることのできない自らが憎い。 であるならば自我なぞ不要。 既にして、我が心は導火線に火がついたままの爆弾だ。 一度消せぬ火をつけてしまった以上、二度三度火をつけることの何を恐れるというのか。 失うことを恐れるようなものなど、もう何も残ってはいないではないか。 真に恐れるべきことはただ一つ。 この心が砕けてしまうより速く、この身体が敗北し、憎き人間どもの根絶が叶わぬことだけではないか。 更なる力を引き出すべく、今や己のものとなった憎悪の“魔王”の心の奥底へとアクセスする。 第一段階である心の読み取りで躊躇し、術技経験の読み取りを放棄した以上、更なる力を振るうにはこの手しかなかった。 人をして“魔王”とならしめたオディオの憎悪。 自殺するための最低限の自我を残しておくために、あえて不完全な物真似でとどめていたそれを。 不完全でありながらも、物真似師の心から、記憶を、絆を、安息を、輝く世界を奪ったオディオの憎悪の物真似を。 今、ここに、完成させ―― 「ア……ァ…………が……」 壊れた。 みしりと音を立てて脳の一部が破裂する。 骨格は質量を持つまでに濃縮された憎悪に耐え切れず瓦解。 腐ったみかんが押し潰されるように濁った体液を撒き散らす。 「おじさん!」 誰かが心配そうに顔を歪めて駆け寄ってくる。 人間ではない、誰かの声だ。 どうでもいい。 人間でないのなら、どうでもいい。 人間を殺せるのなら、どうなってもいい。 この憎悪を向ける矛先は人間だけだ。 「ぎっ」 無関心に、無造作に、小さな温もりを振り払う。 心配など不要。 壊れた心には壊れた身体こそ相応しい。 人間への憎悪だけで動く我が身が、人間的なものであってはならない。 「ィィィ、あ」 より深淵により広大により限界に憎悪を引き出していく。 崩壊していく世界。 絶望が吹きつける世界。 人が立つことはおろか、生命の存在そのものを許さぬ憎悪の激流に押し流されるる。 吹きつける憎悪は鋼そのもので、肉体が圧し潰される。 「――ry、が」 眼球が潰れる。 背骨が背中を突き破る。 逆流する血液。 汚染されていく精神。 痛みなどない。 痛みを感じ、堪えようとするような人間的感情など、一度目の物真似で喪失していた。 「――ryあ、あ……」 溶ける、融ける、解ける。 怨嗟の声すら奪われる。 あげる意味もない。 この身が、我が存在自体が人間への憎悪により成り立っているのなら。 わざわざ声に出すまでもない 「――――――――」 白くとける。 身体も意識も無感動に崩れていく。 残っていた一厘の自分すら消えていく。 思考も肉体も削られて、段々と自分の存在が小さくなっていく。 感覚のない体、自分のものでなくなった心は、死を恐れない。 何が恐ろしいのかさえ、もう判らない。 ああ、そういえば。 一度してしまえば正気など保っていられるはずのない物真似。 力を模倣する前に自分も判らなくなって、誰かと交わした言葉さえ思い出せなくなる。 愛した人間を憎んで、狂ってしまう。 どんな状況になっても、誰が死ぬことになっても、それだけは止めておこうと。 そう心に決めていたはずの封印を解いたのは、一体何を恐れてだったか……。 僅かに浮かびかけた疑問もしかし、すぐさま憎悪に溶かされていく。 「――――――――」 モンスターは思い出せない。 自分が真に望んだ願いを。 自分が誰かを“救いたかった”ことを。 自分の手でその“救おう”とした誰かの命を奪い、“救われぬ”存在となってしまったことを。 ▼ 問おう、汝は何者か ――今更かもしれない。俺にはそんな資格が無いなんて嫌なくらい分かってる。それでも、それでも! 俺は友でありたい。オルステッドの、カエルの友であり続けたい、今度こそ! 忘れられない言葉があった。 手放したくない言葉があった。 「罪滅ぼしのためでは無く、お前の意思で友を救えよ……」 口にしたそれは、俺にに真の新なる始まりの一歩を歩ませてくれた言葉。 あの別離の時、カエルがこの言葉を残してくれたからこそ、俺は贖罪のためだけでなく、新たな友のために走りだすことができた。 変わることを決意できた。 カエルの前で笑うことができた。 今もまたそうだ。 この言葉が俺を奮い立たせてくれている。 折れそうになっていた俺の心に火をつけてくれている。 目を逸らしたい現実と向き合う意志の力を俺に与えてくれている! 「――――――――ッ!」 見据えるは言葉をも忘れた憎悪の化身。 更なる力を発揮したモンスター、否、物真似師は素手にも関わらず、槍を持っていた時以上の力で、ヘクトル達を圧倒していた。 吹き荒れる嵐のように出鱈目に両腕を振り回しつつ走りぬける。 ただそれだけで、物真似師を抑えつけようと向かっていったイスラが吹き飛ばされ、ヘクトルとちょこが膝をつく。 ストレイボウ達が少しでも取り付く隙を作ろうと乱れ撃つ魔法に至っては、避ける素振りすら見せず、受け止めている。 強い。 あまりにも強すぎる。 これが憎しみの力か、これが憎悪の力か。 かつてストレイボウもまた憎悪を糧とし、力を得たことがあった。 言うまでもない、魔王山でオルステッドと最後の戦いを繰り広げた時がそうだった。 あの時のストレイボウは、その力に酔いしれていた。 これなら勝てる、この力ならこれまでの全ての敗北を覆し、オルステッドに勝てる! そう確信できるだけの力を感じていた。 けれど、今になって理解する。 己が抱いた憎しみの力の、なんとちっぽけで、弱かったことか。 「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!」 物真似師ゴゴ。 ちょこの話では、彼はオディオの心を物真似したという。 ストレイボウがついぞ敵わなかったオルステッドの剣技でも、“魔王”となり得た時空をも制する魔法の力でもなく。 単にその心だけを真似たという。 しかも、垣間見た時点で、物真似師がそれ以上覗くのを禁忌とした以上、心の物真似すら不完全なものということだ。 不完全な心の模倣でさえ、人に人でいることを許さず、モンスターに変えてしまったのだ。 得た力の強さが憎しみに比例しているというのなら。 人の身でありながら“魔王”に変じてしまったオディオが抱いている憎しみとは、一体どれほどのものなのだろうか。 考えるだに恐ろしく、事実、不完全な写し身にしか過ぎない物真似師を前にしてでさえ、身体の震えが止まらない始末だ。 だけど。 想いの伝え方を教えてくれた女がいた。 諦めない勇気を灯してくれた男がいた。 仲間であることを誓ってくれた少女がいる。 共に弱さを克服しようと歩き出した少女がいる。 何よりも、だけどと言える、自分がここにいるっ! 「生きているなら、やり直せる、か……。俺もそう思う。そうだと信じたい。そうして見せる! 俺は生きる! 生きて、生きて、生きて、やり直す! 贖罪のためだけではない。 俺が変わるためだけでもない! 友情に報いるために。 かつてオルステッドが抱いてくれて、そして今、カエルが捨てないでいてくれている友情の為にも! 俺は、生きる! 生きて、生きて、戦い続ける!」 罪滅ぼしのためでは無く、お前の意思で友を“救え”よ。 その言葉に込められた真の意味を、漸くストレイボウは理解した。 アナスタシアとユーリルのおかげだ。 贖罪を成し遂げただけではオルステッドを救うことはできないのだと、二人の“英雄”が教えてくれた。 そして、ならば、どうすればオルステッドを救えるのかという答えも、既にストレイボウは教わっていた。 己の意思だ。 友を“救いたい”という己の意思――友情こそが、ストレイボウをしてオルステッドを、そしてカエルを救える唯一無二の力なのだ。 故に、答えを得た今、友の刃を甘んじて受けるべきだという考えは、ストレイボウにはもうなかった。 相手がオディオの化身といえど、殺されてなどやるものか。 「おじさん……」 名前を呼んで、手をつなごうとし、拒絶され、吹き飛ばされた少女を受け止める。 少女の身体といえど、弾丸のような速度で投げ飛ばされた身を受け止めるのは、痛くなかった訳ではないが、必死に顔には出さないようにする。 弱音なんて吐いてやるものか。 なすべきことはただ一つ! 「ちょこ、でよかったか? 君の言葉は俺に届いた。俺も俺の言葉を届けたい奴らがいる。 手伝おう、俺も。そして、救おう。 かつての俺のように、今のオディオのように、憎しみにとらわれてしまったあの物真似師を!」 「うん!」 カエルを、しいてはオディオを救おうというのだ。 オディオの化身ぐらい救えずして何とする! 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 ブライオンを引き抜き、勇者バッジを握りしめる。 己の弱さと恐怖に立ち向かい、受け入れ、乗り越えようとするストレイボウを祝福するかのように。 “勇者”の剣とバッジは、一瞬なれど、確かに光り輝いた。 ▽ 時系列順で読む BACK△131-3 救われぬ者(後編)Next▼131-5 人間が大好きだった壊れた物真似師の唄(後編) 投下順で読む BACK△131-3 救われぬ者(後編)Next▼131-5 人間が大好きだった壊れた物真似師の唄(後編)
https://w.atwiki.jp/kosomane/pages/81.html
本スレにて投稿されたちょっとしたテクニックです ・腹式が出来ているか確認する方法 口の前に手の甲(手の平でも可)を3cmぐらい離してもっていきます そのまま「うーーーーーー」と発声してください 手の甲で息が感じ取れなければ腹式は出来ています 逆に息が当たっていれば腹式は出来ていません ※母音以外は唇の動きで空気がゆれるのでよく分かりません また、「う」以外は息が拡散するので感じ取れません ・鼻に掛ける/鼻に抜ける 「ん」の発音のことです 「ンフンフンフ」「ンフフフフ」等、鼻を鳴らすとも言います 高音を鼻の抜けによって調節する方法で、逆にこれを使って声真似を似せることがありますが、完璧を目指すなら元の声優さんが使ってない場合は使わない方がいいでしょう 鼻に抜けてるか分からない場合は人差し指の第二間接を鼻の下に付けて、鼻の穴を塞がないようにして発声すると分かりやすいと思います ・喉の震えで低音に聞かせる 実際に出ている音階より低く聞かせる方法です この喉の震えは慣れてないとすぐに出すことが出来ず 鍛えてないと出すことが出来ません また、無理に出すと喉を痛め、それまで出来ていた声真似が出来なくなることもあるので喉に違和感を感じたら出し方が違ってるのでやめておいた方がいいでしょう 高音で「あーーーーーー」と発声し低音に下げて行きます 「あぁあぁあぁあぁあぁあぁ」 と震えて聴こえれば合っています 「あ ぁ あ ぁ あ ぁ」 「あああああああああああ」 のように途切れ途切れになったり「あ」を連続で発声しているように聴こえたら出来ていません 男性なら「ニャンちゅう」を一回やってからすぐやりたいキャラをやってみると上手く出来るかも知れません 後は犬のうなり「うーーーーー」や空うがい(水を口に入れないでうがいの音)「ガラガラガラ」が出来れば喉の震えは出来ています どうも、ここの筋肉?は一度使わないとうまく使うことが出来ないようです 歯磨きの時などにうがいをする習慣を付けるとよいかと思います ・真似したいキャラの音階を合わせる 同じ声優さんで1人は出来るけど音階の違うキャラをやりたい時に使う方法です 例) 1・「俺の名はキャプテン・ウソップ」 2・「俺の名はキャプテン・ウソップ」 3・「俺の名はキャプテン・ウソップ」 4・「ライト君が キラです」 5・「ライト君が キラです」 6・「ライト君が キラです」 とウソップで徐々に音階を下げて行きます 4まで下がったら口調を竜崎に変えてみます 音階が高かったらさらに5~6と下げて行き 逆に低かったら3~2に上げてみてください ※声優さんが声質を変えている場合には使えません
https://w.atwiki.jp/ssf4/pages/36.html
サガット ストーリー プロフィール 概要長所 短所 立ち回り コマンド表 技解説通常技 投げ技 特殊技 ターゲットコンボ セービングアタック 必殺技 EX必殺技 スーパーコンボ ウルトラコンボ 基本コンボ アピール 勝利メッセージラウンド勝利時 タイムオーバー勝利時 汎用 特殊 トライアル メモ ストーリー 無敵の虎とも称えられたムエタイ界の帝王。 その蹴りに比肩する威力を持つ技は存在しないとまで言われた男。 かつてリュウに喫した一度の敗北を胸に刻み、新たな強さを得るべく修行を続ける。 プロフィール ファイティングスタイル ムエタイ 誕生日 7月2日 代表国/出身地 タイ 身長 226cm 体重 78kg 3サイズ B130/W86/H95 血液型 B型 好きなもの 強い対戦相手 嫌いなもの 昇龍拳、姑息なヤツ 特技 潜水(20分以上) キャッチコピー 不撓の帝王 CV 遠藤大輔 概要 リュウのライバルの一人として知られる、通称ムエタイの「帝王」 飛び道具・無敵対空・突進と一通りの技は揃っており、このゲームの基本が詰まった万能キャラクター。 技や特殊テクニックの傾向が胴着一族と似ており、ある程度はリュウ・ケンと同じような感覚で使用できる。 が、リュウやケンと比べると足が遅く、通常技も割とゆったりしたものが多いため 自ら積極的に接近戦に持ち込んだり、相手の動きに合わせて距離を調整しつつ戦うような戦闘スタイルは苦手。 その代わりに、上下に撃ち分け可能で回転率も速い飛び道具のタイガーショット グランドタイガーショットを持つ。 これを駆使し、遠距離から相手を動かしていく戦い方は得意と言える。 そこで、実戦ではどっしりと構えて弾を撃つことで相手側に接近を強要させ、 相手の接近手段に対応する形でダメージを与えていく戦法が有効。 前作と比べると体力・火力を中心に下方修正を受けたものの、出来ることが多くまだまだ強い部類のキャラに挙げられる。 相手側から攻めを強制させ、それを叩き潰すことでダメージを与えていく様からは 「帝王」の名に恥じない圧倒的威圧感を感じさせてくれるだろう。 長所 高性能な飛び道具を駆使した強力な遠距離牽制能力。 全体的にリーチと判定に優れた通常技。使いどころさえ間違えなければ、非常に優秀な性能を持った技が多い。 用途別に様々な技が揃っており、万能。 体力・火力共に高め。 実戦的なネタが豊富。タイガーアッパーカット>EXセービングによる安定かつ高リターンな切り返し、ステップローキック(空キャンセル)>タイガーニークラッシュによる接近能力など。 短所 喰らい判定が大きく、めくり起き攻めや特殊な攻めのネタの的になりやすい。 歩きの速度がワースト3位タイ。細かい距離調整や差し合いは苦手。 相手のガードを崩すネタに乏しい。 使いどころが極端に限られた技が多く、小回りが利きにくい。 立ち回り SSF4での変更点 基礎知識初心者向け講座 基本戦術(未作成) 目押しルート(未作成) コンボ 起き攻め(未作成) 連係(未作成) 反撃(未作成) ボイス キャラ対策 コマンド表 ☆印はEX対応技 分類 技名 コマンド 備考 通常投げ タイガーレイジ (近距離で)orN+弱PK タイガーキャリー (近距離で)+弱PK 特殊技 ヘビータイガーエルボー +強P 中段技 ステップローキック +弱K 下段技 ステップハイキック +強K フェイクキック (立強K動作開始時)強K 攻撃判定なし 必殺技 タイガーショット☆ +P 飛び道具 グランドタイガーショット☆ +K 飛び道具 タイガーアッパーカット☆ +P タイガーニークラッシュ☆ +K アーマーブレイク属性 アングリーチャージ +K タイガーアッパーカット強化技。スーパーコンボゲージ1/4使用 スーパーコンボ タイガージェノサイド +K ウルトラコンボ タイガーディストラクション +KKK タイガーキャノン +PPP 飛び道具 ページトップへ▲ 技解説 通常技 技 キャンセル 解説 立弱P 近 必S 肘でコツンと。あんまり使わない。 遠 必S 見た目フックっぽい肘。出番は少ない。 立中P 近 必S アッパー。攻撃判定の関係上、対空に使えなくもない。めくり気味に飛んでくる相手に。 遠 - 左ストレート。牽制としてそこそこ使えるが、屈中Kなどでスカされがち。 立強P 近 - 右ストレート。 遠 - 近強Pと同じ。判定が強めで牽制として充分使える。 立弱K 近 必S/- ローキック。足元を攻撃しているが立ちガード可能。前作と異なり2段技に変更。キャンセルがかかるのは1段目のみ。 遠 必S 近弱Kと同じ。先端当てした場合は必殺技キャンセルできなくなったため、グランドタイガーショットへ連係させて追い払うこともできなくなった。それでも、近場にいる相手への牽制に使えるが。 立中K 近 必S/- ミドルキック。二段ヒットする。そんなに使わない。 遠 - ミドルキック。リーチが長めで中距離牽制として充分使える。置き気味に振っておこう。 立強K 近 S/- ハイキック。二段技で、一段目のみキャンセル可能。 遠 S/- 近強Kと同じ。見た目通り対空に使える。意外にも発生が速く、アーマー技も潰せるのでもつれた時の暴れに使っても有効。 屈弱P 必S 肘でコツンと。3F発生。サガットにとっては優秀な小技として、近距離戦の要となる。 屈中P 必S 左ストレート。ガードさせて有利な中技。ヒットさせれば屈弱Pが繋がるくらい有利。屈グラ潰しに使おう。 屈強P - 右ストレート。通称“デヨッ”。動作が大きめだが、判定が強い。牽制として使うほか、ダメージ量を活かしてグラ潰しに使っても良い。 屈弱K 必S 小足。主要崩しパーツ。発生は遅めの5Fだが、ヒットさせて+6Fもの有利時間を得ることができる。目押しで連続ヒットする。 屈中K 必S ローキック。やや全体動作が大きいが、リーチが長めで必殺技キャンセルもできるので使いやすい。牽制やコンボの中継に。 屈強K - 足払い。ダウンを奪えるが、全体動作が大きくイマイチ使いづらい。確定場面でのみ使おう。 J弱P 垂直 - 高い打点に肘討ち。近距離から露骨にめくりを狙ってくる相手などに。 斜め - 左にパンチ。 J中P 垂直 - アッパー。垂J弱P同様、空対空に。 斜め - 下方向に強い肘打ち。前より持続が短くなったが、飛び込み技としてはまだまだ使える。 J強P 垂直 - 真横にパンチ。やはり空対空に。 斜め - 斜め下にパンチ。打点が高く、飛び込み技としてはやや使いづらい。空対空に。 J弱K 垂直 - 真横にキック。空対空に。 斜め - 膝蹴り。めくり判定があるため、起き攻めで活躍。 J中K 垂直 - 斜め下に鋭いキック。垂直Jから飛び込む時は一番頼りになる技。しゃがみ姿勢が高いキャラに昇りで出せば中段になる。 斜め - 真横にキック。 J強K 垂直 - 空中でハイキック。露骨にめくりを狙ってきた相手などに。 斜め - 斜め下にキック。下へのリーチは短めだが、横には長い方。飛び込みに。 投げ技 技 解説 タイガーレイジ 相手を捕まえて3発膝蹴りをかます。投げたあとは相手が吹き飛ぶので、ステップローキック(空キャンセル)>タイガーニークラッシュでラインを奪いつつ遠距離戦に。 タイガーキャリー 後ろに放り投げる。距離が離れるので、やはりサガット好みの遠距離戦に持ち込める。 特殊技 技 解説 ヘビータイガーエルボー 地上中段。決して見切れない技ではないが、その分威力が高めでプレッシャーになる。 ステップローキック 少しだけ前進しながらローキック。この技のステップ部分を各種必殺技で空振りキャンセル可能。これを活かせば中距離からいきなり懐に入ってタイガーアッパーカットを決めたり、遠距離からいきなりタイガーニークラッシュでぶつかりにいったりできる。 ステップハイキック 前進しながらハイキック。空中にいる相手にヒットさせれば相手が体勢を崩し、もう一発ヒットさせることが可能。リターンの大きい対空手段であり、空中コンボパーツとしても使える。 フェイクキック ハイキックの出掛かりだけを見せてそのまま攻撃せずに元に戻すフェイント技。使い道は全くの謎。 ターゲットコンボ サガットにはターゲットコンボは存在しない。 セービングアタック 肘と膝で挟み込むような、ムエタイらしい技。 リーチは短めだが、見た目よりはやや長い。また、縦に対してそこそこ判定が広い。 受け主体な戦闘スタイル上、出番は少なからずあるはず。 ちなみに、飛び込みの際に早めにJ攻撃を置いてくる相手への対空手段として使うことも可能(サガットの背が高いことから早い段階で受けられるため、SAの攻撃部分で着地際を狩りやすい)。 レベル 解説 レベル1 基本はバックダッシュまで入れ込むのが安定。CHさせていたら、ステロー空キャンアパカやグランドタイガーをヒットさせよう。 レベル2 こちらは前ダッシュを入れ込むのが基本。ヒットさせていたらそのままコンボへ。ガードさせていたら屈弱Pを主軸に固めへ。 レベル3 ガー不。起き攻めで重ねてみよう。 必殺技 技 解説 タイガーショット 打点の高い飛び道具。弱~強で速度が上がる。しゃがみに当たらないが全体動作が短く、ゲージも溜まりやすい。コマンド技の飛び道具の中では最高性能。ジャンプ防止にもなり、地上牽制として猛威を振るう。低い姿勢になりながら前進できる技などには注意したい。 グランドタイガーショット 打点低めの飛び道具。タイガーショットより硬直が長くゲージ回収率も劣るが、しゃがみ状態の相手にもしっかり当たる。これとタイガーショットを撃ち分け、遠距離戦を支配していこう。また、コンボパーツとしてはこちらが安定して活躍。 タイガーアッパーカット 無敵対空技。発生5Fと若干遅めなため詐欺飛びに弱いが、対空・切り返し・コンボパーツと出番は多い。今作は出始めの威力が一律100になり、飛び上がってからの威力は130,140,160となった。そのため、暴れや引き付け対空、コンボパーツとしてよりも置き気味に使って対空した時の方が高リターンとなる。ちなみに、アングリーチャージ後は根元・先端ともに威力140,160,180となる。 タイガーニークラッシュ ムエタイ式の飛び膝蹴り。突進技。アーマーブレイク付きで飛び道具を抜ける特性がある。前作より硬直が長くなり、弱タイガーニークラッシュによる固めは実用的でなくなった。主な使用方法はコンボパーツや接近手段。打点の高さと、足元の喰らい判定がなくなることを活かしてジャンプ潰しや足払い潰しにも。 EX必殺技 技 解説 EXタイガーショット 2ヒットで追撃属性あり。弾速も速く、撃ち合いに混ぜると強力。 EXグランドタイガーショット 2ヒットで追撃属性あり。EXタイガーショット同様、撃ち合いに混ぜていこう。SA潰しとしても猛威を振るう。 EXタイガーアッパーカット 多段ヒットで長い無敵時間がある。ダメージ量も多く、強力。対空にコンボパーツにとどんどん取り入れていこう。また、タイミングがシビアだがヒット後にタイガーディストラクションが繋がる。 EXタイガーニークラッシュ 多段ヒットで移動距離が長い。ぶっぱなし気味に使うと強力。 アングリーチャージ 一瞬暗転演出が入った後、1発だけタイガーアッパーカットの性能が上がる(威力上昇、追撃判定付加)。発動した後はタイガーアッパーカットを一度出すまで使えない。スキあらば使っておき、相手に飛び込みや固めに対してプレッシャーを与えていこう。また、暗転演出の間に相手の動作を確認できることを利用すれば、通常では有り得ないスピードで相手の動きに反応できる。ただし暗転後に若干の隙があるのでタイミング次第ではそのまま攻撃を食らったりもする。 スーパーコンボ 技 解説 タイガージェノサイド タイガーニークラッシュ>タイガーアッパーカットの連続攻撃。弱中強で移動距離が変わり、弱はほとんど動かず、強は非常に大きく動く。SCゲージはEX技やセービングキャンセルに注ぎ込むことが多いため、あまり使う機会はない。どうでもいいが、「ジェノサイド!」の部分が空耳で「パナソニック!」に聞こえたり聞こえなかったり。 ウルトラコンボ 技 解説 タイガーディストラクション タイガーニークラッシュからのコンボ。最初の上昇まで無敵で、遠めの対空や割り込み手段としても使える。主にはタイガーアッパーカット>EXセービングやステップハイキックなどからのコンボ用。 タイガーキャノン 8ヒットの飛び道具。空中の追撃で当てると5ヒットする。基本的にはブランカのローリングアタックなどに反確を取る用途で使う。追撃や対空にも使えるが、撃ち合いの際にいきなりぶっぱなすのもアリ。 ページトップへ▲ 基本コンボ J攻撃>屈中K>タイガーアッパーカット基本三段。 距離が遠ければグランドタイガーショットに置き換えよう。 アングリーチャージでダメージアップ。 屈弱K×1~2>屈弱P>タイガーアッパーカット目押しコンボ。小技を目押しで繋げ、屈弱Pからキャンセルでタイガーアッパーカットに繋げる。 小技暴れや崩しからコンボが繋がるので、是非とも覚えたい。 目押しの猶予は「屈弱K×2」は1Fで、「屈弱K>屈弱P」は3F。練習すれば充分安定させられるはず。 屈中P>屈弱P>タイガーアッパーカットガードさせても有利な中技である屈中Pで単発ヒット確認し、その後必殺技まで繋げていく。 屈中Pでグラップ潰しに成功したときなどに狙いたいコンボ。飛び込みからの繋ぎに使っても有効。 その他のコンボはこちら。 ページトップへ▲ アピール 意地を見せろ! …来い! まずは敗北を味わうことだ 闘いを侮辱するなよ! フハハハハ! フン! 震え上がらせてみろ! フフフ…どうした! この帝王を燃えさせてみろ! しっかり狙うがいい その他のボイスはこちら。 ページトップへ▲ 勝利メッセージ ラウンド勝利時 アーッハッハッハ! 帝王の名は伊達ではない! 足元にも及ばん! 己を信じ、突き進むのみ! タイムオーバー勝利時 …(仁王立ち) 汎用 01 目先の勝敗などに意味は無い 戦いそのものの中に答えがある! 02 敗北せぬことが強さなのではない! 敗地から立ち上がる者こそが強者なのだ! 03 帝王として 私はすべての格闘家の壁となる! 04 これまで出会った勇気ある者たち 彼らが私を支えている! 05 私は知らねばならない この拳の意味、戦いの行く先を! 06 いやしくも帝王と呼ばれたこの俺だ お前ごときには負けられん!! 07 お前、あいつと戦ったのだろう? よい拳だった!覚えておこう! 08 帝王の相手にはまだ足りぬ! もっと強くなるがいい! 09 痴れ者が!身の程をわきまえろ! 10 立ち上がれ! 11 これが帝王だ 特殊 対リュウ(プレイヤー) どうした!この程度の闘いでは 俺を満足させることはできんぞ! 対リュウ(ライバル戦) これでは決着はついていない! リュウ、お前にもわかっている筈! 対ケン そんな半端な技が この帝王に通じるとでも思ったか! 対春麗 どういうつもりだ! 迷いのある拳で帝王に挑むとは! 対エドモンド・本田 力で押すだけの闘い方では 犬にも勝てはしない! 対ブランカ 闘いを獣のそれと同じと思っているのなら お前に戦士の資格はない! 対ザンギエフ この程度で膝をつくなら 何かのためになどと口に出すな! 対ガイル 友の為と言うならば すぐに立ち上がってこい! 対ダルシム すべてに立ち向かうことが勝利への道 神の怒りなど恐るるに足らず! 対バイソン 自分自身にさえ勝てぬ敗者よ! もはや相手にすることはない! 対バルログ 上辺しか見ることのできぬ者には 真の価値など見えるはずもない! 対サガット (同キャラ対戦無し) 対ベガ 最早身に沁みたはず お前に帝王を従える器量は無い! 対クリムゾン・ヴァイパー 自らの力で闘うこともできぬなら はじめから挑んでくるな! 対ルーファス 闘いに必要なのは言葉ではない それすらわからないのか! 対エル・フォルテ お前のように軽薄な男は 一つの道も究めることはできん! 対アベル 進むべき道も見つけていない者が 帝王に挑んで何になる 対セス(プレイヤー) すべて剽窃の拳で 何ができるというのだ! 対セス(ラスボス戦) 自分の力で戦うことも出来ぬ者に 戦う資格などない! 対豪鬼 いかに強くとも 人を捨てた者は帝王の敵にはならん…! 対剛拳 厳しくも懐かしい… 不思議な拳を使う男だ 対さくら 人真似でなく 自分の内から生まれる力を信じるのだ! 対フェイロン 実も伴わぬ大言に 耳を傾ける価値など無い! 対ダン なんという軟弱な男よ 力無き者の恨み言など聞くに値せず! 対キャミィ 過去を受け入れることから 新たな道が開けるのだ! 対元 どれほど技を持とうとも 誇り無き拳などに負けはしない! 対ローズ この結果は予言によるものではない お前は心の弱さによって負けたのだ! 対ディージェイ そのような大道芸が 帝王に通じるものか! 対サンダー・ホーク 守るためにはさらに強く 誰よりも強くあれ! 対ダッドリー たとえ技が優れていても 心に甘さがあれば力は半減するものだ! 対いぶき それしきの技で帝王に挑むとは… 子供とて許されると思うな! 対まこと 基本に忠実なだけでは勝てん! そこからは自ら勝ち取るものだ! 対アドン 情けない! それでも我が弟子だった男か! 対コーディー お前は世に抗っているのではない 逃げ回るだけの臆病者だ! 対ガイ 流派の誇りがあるなら もっと強くなるがいい! 対ハカン どのような小細工を弄しようと 帝王の攻撃をかわすことなどできん! 対ジュリ 小娘が! お前の恫喝など帝王には通じん! ページトップへ▲ トライアル トライアル サガット ページトップへ▲ メモ 編集して欲しいネタや未編集、編集予定のネタはここに。 通常技の解説をもうちょっと具体的にできませんか? この技は○○の○○潰しに、とか・・・。 -- (名無しさん) 2010-10-26 12 57 21 移動アパカとかニーの説明欲しいです -- (名無しさん) 2010-11-19 11 02 41 移動ショットのコツ教えてください -- (名無しさん) 2010-12-01 06 43 21 ウルコンタイガーキャノンの解説で空中追撃は3ヒットしかしないとありますが5ヒットしますね。 -- (名無しさん) 2011-01-19 10 24 39 勝利メッセージ 対エル・フォルテ お前のように軽薄な男は 一つの道も究めることはできん! -- (名無しさん) 2011-04-27 00 01 42 サガットのキャノンをめくられ気味に出してめくられていた場合 キャノン硬直が解けると同時に後ろにいた相手キャラが表にワープしますよね? 全キャラ同じなんですか? -- (名無しさん) 2011-05-28 13 47 48 パナソニックはねーよw -- (名無しさん) 2011-06-07 13 34 16 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/tyamatuge1127/pages/15.html
茶まつげの声真似発見ラジオ!! !!!!お知らせ!!!! お知らせ!!! ____________ 1.茶まつげとは? ____________ 2.茶まつげの声真似とは? ____________ 3.声真似レパートリーとは? ____________ 4.ねとらじとは? ____________ 5.マウントとは? ____________ 6.掲示板とは? ____________ 7.茶まつげの単語帳とは? ____________ 8.Twitterとは? ____________ 9.yahooブログとは? ____________ 10.ニコニココモンズとは? ____________ 11.その他 ____________
https://w.atwiki.jp/tokoron/pages/16.html
★★★企画のゲーム性を増すため、「当てはまったら即落とされてしまう」という 危険ルールが存在します★★★ キャラかぶり 自分より以前に来た凸者がやったキャラの声真似をしてしまう (凸者にAさんBさんがいたとします Aさんがキョンをネタで出したとします。その場合Aさんは銀さんをやることはできません BさんがAさんの後にきた時は銀さんをやるのはOKですがキョンをやる事はできません ドラマCD版やOVA版などでアニメ版の声優が異なる場合 声は違ったとしてもキャラかぶりとします) 声優かぶり 一人の凸者がある声優の声真似を二度以上してしまう (例:アナゴさん(CV:若本)を披露した人と同じ人が セル(CV:若本)を披露) キャラ名乗り 声真似する際にキャラ名を名乗ってしまう (例:「江戸川コナン、探偵さ」「その名も名探偵コナン!」) ネタ分からず 司会者二人のうちどちらも凸者さんのネタがわからない 音響エフェクトの使用 SE・BGM・エコーを使用するなどの機械を使ってしまう (ご自分の声帯だけを使ってのネタ披露をお願いします)
https://w.atwiki.jp/tokoron/pages/14.html
★声真似を10個やりきることが出来た場合 司会者側のちまち、恐縮に声を使った無茶振りができます (例:次の凸者が来るまでデスボイス、三分間発狂など) もしも自分で思いつかない場合は、無茶振りを書き連ねるスレが別途でありますので、そちらからお選び下さい ★今までの凸での声真似の合計で○百個目の声真似をこなした場合 上の無茶振りよりグレードアップした無茶振りができます (例:○○の声で、○○のキャラでラジオ、ネタ封印、新ネタ指定など) ※もし上の無茶振りが出来る権利を得たとしても、それを放棄することも可能です>< ※性的なものやフラグ的に厳しいものなどは出来かねる場合がありますごめんなさい><
https://w.atwiki.jp/tokoron/pages/15.html
凸者さんが匿名できてる場合の特定書き込みはご遠慮ください 凸者さんへの声真似批判はご遠慮ください 凸者さんが来辛くなるような書き込みはご遠慮ください(過度な贔屓、中傷、内輪ネタなど) スレに既出の声真似は書くのはご遠慮ください(危険ルールである「キャラかぶり」で落とされる大火傷凸者が出た方がコーナー的に面白いからです^^)
https://w.atwiki.jp/kosomane/pages/19.html
永沢 「フンッそんなことして何の得があるっていうんだい?」 ※ちびまる子ちゃん 目暮警部 「どういう事かね?毛利くん?」 「な、何だってぇーーー?!」 ※名探偵コナン 大石蔵人 「前原さんですかぁ?」 「あー熊ちゃん」 「んっふっふっふ」 「バカ野郎!!」 ※ひぐらしのなく頃に その他の作品 ※しましまとらのしまじろう しまじろうの父 ※はじめ人間ギャートルズ ドテチン wikipedia アドバイス 渋い声と独特の台詞回しさえ覚えれば真似できるかも ただ、ちょっと間違えると別の親父キャラが出てくるので注意 低く声を曇らせる(目暮) ちょっと鼻にかける(永沢)
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/321.html
人間が大好きだった壊れた物真似師の唄(後編) 眩い光が世界を照らす。 闇を切り裂き夜明けを告げるかのような、希望に満ちた強き光。 かつてのかの者なら美しいと感じたであろう、人間の心の輝き。 その輝きを以てしても、今のかの者の心には響かない、届かない。 闇より暗い絶望を纏った心は、かの者に世界をくすんでしか見させない。 美しかった世界。 輝いていた世界。 物真似したいと思わせる数多のもので満ち溢れていた世界。 全てが全て、過去形で、過去の話だ。 物真似師は壊れてしまった。 “魔王”に“生贄”として自らの心を捧げ、壊れてしまった。 物真似師“ゴゴ”はもうここにはいない。 それでいて、かの者はオディオにも成りきれていない。 ここには誰もいない。 かの者の心臓は動いているし、呼吸もしている。 瞳は開いたまま、曇った世界の中、唯一色を失わず、ぎらついた輝きでかの者の心を焼き続ける人間達に向けられてはいる。 憎悪のまま両腕を振るい、うるさく喚く幼子を引き剥がしては、人間どもをなぎ払ってもいる。 けれど、それだけだ。 あるものは、ただそれだけ。 気が狂ってしまうほど迫真の物真似をしようとも、どこまでいってもこの憎悪は“魔王”のものであって物真似師のものではない。 オディオの過去すら知らない物真似師は、オディオの抱いた憎悪の強さと対象を真似することはできても、それ以上はできなかった。 何故どうしてどんな想いでどのように憎めばいいのか、物真似師には分からなかった。 経緯も論理も超越した憎悪。 誰のものでもない、自分のものですらない憎悪。 空っぽの憎悪。 「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!」 皮肉な話だった。 かの者は物真似師だった。 人を、物を、自然を写す鏡だった。 誰でもないからこそ、誰にでも、何にでもなれて、でも、そこには確かに“ゴゴ”という個が存在していた。 人を愛し、動物を愛し、自然を愛し、世界を愛していた誰かがいた。 誰の、何の物真似をするかを選び、決める、かの者自身がいた。 今はいない。 個を失い、誰のものでもない憎悪に溶けてしまった以上、かの者は人ですらない。 ただの憎悪、ただのモンスター、それ以上でもそれ以下でもないのだ。 「ゴゴおじさん、目を覚まして! 帰ってきて!」 だから。 「君の望んでいた結末はこんなものだったのかい?」 ああ、だから。 「お前にも、連れ戻したい友がいると聞いた。なら、オディオの真似ではなく、俺の真似をしてくれ! 友を救いたいという俺の真似を!」 無駄なのだ、無理なのだ。 「おぬし、アシュレーの仲間なのじゃろ。なら、根性を見せい!」 どれだけちょこ達がゴゴを救おうとしても。 「読んだ心に押し潰される……俺もそうなってたかもしんねえ。けれど俺には“ヒーロー”がいてくれた! お前も思い出すんだ、“ヒーロー”の背中を!」 どれだけ想いを込めて呼びかけようとも。 「強くなろうよ! あたしと一緒に、心も、力も!」 ここにいない人間を救えるわけがない。 「てめえも、ジャファルも連れ戻す! “闇”も“光”もオスティアで受け入れてやる!」 “救われない”、物真似師ゴゴは“救われない”! 幾度もの剣閃《救い》を拒絶し、幾度もの魔法《救い》を跳ね除け、幾度もの言葉《救い》を一蹴して。 かの者はソレを拾い上げる。 一度は使用を阻止された魔剣の欠片を。 再び手にし、今度こそ、その力を行使する。 「だめ、ゴゴおじさん、それだけは駄目! ちょこ、分かるの! それには、それの中には!」 ああ、そういえば。 さっきから何度も何度もこの身を引きとめようとしてくるコレは。 人の身に混ざりて、人間ではないコレは。 人間ではない故に、どうでもいいと、何度殴っても、蹴り飛ばして、振り払っても、向かってくるコレは……。 誰だったか。 もう誰の名前も砕けて消えて、思い出せない。 思い出せないという意思すらも、崩れ去って消えていく……。 ▼ 問おう、汝は何者か ――あたしは、強くなりたい。大切な人をこの手で護れる、大切な人と共に歩める強いあたしになりたい 物真似師ゴゴ。 かの者のことを、ニノはよく知らない。 この島に連れてこられてから、多くの出会いを果たしてきたけれど、その中にゴゴの知り合いは一人もいなかった。 人間を大好きだったという物真似師の名を聞いたのは、ついさっきが初めてだ。 それどころか、ニノはゴゴを助けて欲しいと言ってきた、ちょこという少女のこともよく知らない。 アナスタシアやイスラ、ヘクトルにユーリルは、少女とは顔見知りだったようだが、ニノは本当の本当に初見だったのだ。 つまるところ、ニノにとってちょこは赤の他人だ。 赤の他人のはずなのだ。 それなのに。 ニノは必死になって怪物とかしてしまった物真似師を救おうとしていた。 怪物から大切な人達を守るためだけでなく、泣きそうな少女を慰めようとしてでもなく。 物真似師を救いたいという願いを抱いて戦っていた。 「ストレイボウ! あいつに魔力が集まってる! おっきいの、来るよ!」 多分、今の物真似師の姿が他人ごとじゃなかったからだろう。 物真似師がああなってしまったのは、力を求めたからだという。 仲間を守ろうと、友の誇りを守ろうとしたからだという。 あたしと一緒だ。 あたしも、力を求めてる。 みんなを護れる力を求めてる。 ニノも一つだけ、物真似師同様、自らの器を超えた力を手に入れる方法を知っていた。 “闇”魔道。 大した資質を持たぬものでさえ、強大な力を引き出せる、究極の魔道。 けれども、美味しい話には代償が付き物だ。 “闇”を求める者は、自ら“闇”に入らねばならない。 “闇”は術者の自我を奪い、何故、自分が力を求めているのかさえも忘れさせてしまうという。 噂では、かの八神将ブラミモンドは、竜を倒す力を得た代わりに、感情も、記憶も、己の全ても“闇”に委ねたという。 ブラミモンドだけではない。 ニノから二度も家族を奪ったあのネルガルでさえ、“闇”魔道の犠牲者だった。 許せない奴だったが、死に際に最早自分でも分からない誰かの名を呼んだあの男は、最悪の“闇”魔道士とは思えないほど、悲しげだった。 ……もしも、ネルガルやゴゴの姿が、誰かのためにといえど、過ぎた力を求めた人間の末路だというのなら。 自分もいつか、ああなってしまう日が来るかも知れない。 ずっと置いていかれる側だったニノは、全てを捨てて誰かを護るということが、その誰かにとっては望まないものだということは分かっているけど。 それでも、そこまでして、誰かを護りたいという気持ちも分かるから。 「判ってる。手伝ってくれ、ニノ。少しでも、相殺するぞ! 皆を護るためにも、あいつに罪も背負わせない為にも、誰も死なせない!」 少なくとも、ニノを護るために感情を捨て去り、死神へと回帰したジャファルは、そのいつかに向かって、今も真っ直ぐ突き進んでいる。 「お前に言われなくたって、そのつもりだよ!」 誰かを護るために心を捨て去り、怪物へと成り果てた物真似師は、いつかの自分で、今のジャファルだ。 ならば。 物真似師を“救う”ことによって証明してみせる。 “闇”に堕ちずとも強くなれるのだと、“闇”に堕ちてもやり直せるのだと! 「あたしは負けない、負けたくない!」 激震する世界でニノは叫び続ける。 ▽ “魔王”の化身の掌で明滅する魔剣の欠片に、あたかも同調するかのように、大地が脈動し、空が震える。 生じた悪寒に誰もが息を飲み、その悪寒が何によるものかを察した者達は、不安のままに声を荒げる。 「なんだ、この感覚、デュエルゴじゃない……。怒りや憎しみの力じゃない、もっと薄汚れた力、これは!?」 「……ッ! まさか、ルシエドッ!? ううん、違うわ。善悪を超えて純粋だったあの子の欲望は、こんなにも歪んでいないッ!」 イスラが見抜いたとおり、首輪の材料にされている魔剣に宿っているのは、デュエルゴではない。 ロードブレイザー同様、オディオが呼び寄せたある一つの世界の“敗者”だ。 名を、闇黒の支配者。 一度ちょこ達の世界を滅亡寸前にまで追い込んだ、闇と欲望を司る強大な“魔王”だ。 とはいえ、かの存在はロードブレイザーとは違い、本体が丸ごと魔剣に誘われたわけではなかった。 暗黒の支配者は“敗者”ではあるが、滅ぼされたわけでなく、“勇者”と“聖女”の命をもって封印されていた。 その封印は闇黒の支配者自身の性質も相まって、欲深き人間にしか解けない。 オディオが“魔王”である以上、いかに彼とはいえ、闇黒の支配者を蘇らすことはできなかったのだ。 そこでオディオが目をつけたのが、機械魔メルギトスの放った悪の種子『源罪』であった。 イスラ達の世界の未来の敗者である機械魔メルギトス。 かの悪魔の置き土産である『源罪』には、本体であるメルギトスの復活のために周囲の負の力を収集する機能があった。 それをオディオは利用して、闇黒の支配者の力の残滓を集めたのだ。 もちろん、所詮は残り滓同士の配合だ。 ロードブレイザーのように他人に取り憑くどころか、自ら他者に干渉する力さえ残っていない。 だが、敗者の王であるオディオからすれば、敗者の力が勝者の命を握っているという状況自体に意味があった。 現に源罪の闇とでもいうべき力の結晶は、直接の猛威にはなれずとも、爆薬としては十分過ぎる性能を誇っている。 ならば、壊れた物真似師もまた、魔剣の欠片を爆薬として使用しようというのだろうか? 否、壊れたといえど、かの者は物真似師だ。 かの者がなすのは物真似しかありえない。 それは、ヘクトル達からすれば、決してさせてはならないものだった。 これまで何とかヘクトル達が戦線を維持できたのは、モンスターの側にその膨大な“魔王”の力を扱うすべが欠けていたからだ。 物真似師ゴゴはこれまで一切、魔法も必殺技も習得してこなかった。 全てを全て、仲間の物真似でまかなっていた。 モンスターとかした今のかの者には、その仲間がいない。 本来なら心の物真似の後に模倣するはずの、“魔王”の技の読み取りを拒否した以上、モンスターは現状、敵を叩いて殴る以外の戦法を取れなかった。 無論、それだけでも十分に強力ではあるのだが、一人ずつにしか攻撃できないのでは、限界がある。 前衛を張っているちょこは説明するまでもなく、アルマーズを装備したヘクトルも相当な硬さだ。 加えて、ジョウイの合流により、ヘクトル達は強力な回復役を得た。 致命傷を避けることに終始し続ければ、何度でも立ち上がれるのである。 これが、モンスターとヘクトル達の戦いが拮抗している最大の要因だった。 その拮抗も、ここまでだ。 「あぎぃひひゃカカカカカ呵呵呵、ゲェァァァァアアアアアアアアッ!!」 憎しみそのものである今のモンスターにとって、源罪の闇と同調することは余りにも容易いことだった。 欲望にまみれた人間の王。 闇の精霊。 七勇者。 聖櫃。 モンスターの脳裏を知りえぬ記憶が駆け抜ける。 その中に知っていた誰かもいたが、モンスターは一切の興味を示さなかった。 かの者が求めるものは温かい誰かとの思い出などではありえない。 魔法だ。 オディオの力を乗せるに足る、人間を一人残らず殲滅する魔法だ。 「―――――」 そして遂に、モンスターはソレを見つけた。 モンスターに未だ知恵と心が残っていたのなら、皮肉が効いた技名に乾いた笑みを浮かべただろう。 人としての道徳を奪われた、今のかの者に、その魔法はこれ以上にないほど、相応しかった。 「――モラル崩壊」 みしりと異音が響き、空が割れ、その隙間から闇の炎が招来する。 天から ふりそそぐものが 世界を ほろぼす ▼ 問おう、汝は何者か ――僕は礎だ。大好きな人と共に望んだ、誰もが笑って暮らせる世界。その世界を作るための礎だ 空は蒼を奪われ、黒く、黒く染まっていた。 物真似師より召喚された闇の炎。 高濃度に凝り固まった炎は、最早質量を得た隕石に等しい。 あれが降り注ごうものなら、如何な防壁も用をなさないだろう。 「くそ、あんなの方向を逸らしきれねえ!」 「死ぬの、私はここで……。そんなの、嫌ぁ」 それを分かっていて尚、慌てるアキラ達とは違い、空を見上げるジョウイの心には一切の絶望がなかった。 あるのはただ、歓喜のみ。 ああ、これだ、この力だ。 この力があれば、全てを守れる。 しばらく座礁船を岩陰から観察していたジョウイは、その静けさから、セッツァー達とピサロの遭遇が、戦いに発展しなかったことを察した。 そこに戦乱が生じないのであれば、ジョウイが出る幕はない。 恐らくは、あのギャンブラーが上手くピサロを引き込んだのだろうとあたりをつけ、ジョウイは引き返すことにした。 セッツァー達が手を組む展開自体は予想していなかったわけではなかった。 むしろ、五分五分の可能性でそうなると踏んでいた。 敗北は人から冷静さを奪うこともあれば、慎重さを与えることもある。 他ならぬ敗者であるジョウイは、ピサロが後者である可能性も熟慮していた。 だから、この結果は、決してジョウイにとって望ましくないものではない。 戦力を増強できた以上、セッツァー達は間違いなく打って出るだろう。 そう判断したジョウイが座礁船より引き返してきた時、既にヘクトル達の戦いは始まっていた。 ニノ達の放つ魔法は遠目からでも確認でき、ジョウイに考える時間を与えてくれた。 即ち、ヘクトル達とすぐに合流するか否か。 このまま様子見に徹すれば、労せずヘクトル達の戦力を削ることができる。 襲撃者は確かに強者ではあるが、所詮は一人。 そのうち数の理に押し負けるのは眼に見えていた。 自らの体力は温存しつつ、ヘクトル達の戦力を削り、かつ強者を一人落とせるのなら、ノーリスク・ハイリターンだった。 けれども、ジョウイはこうして、ヘクトル達との合流を選んだ。 ヘクトル達の信用を勝ち取ろうとしてのことだけではない。 戦乱というジョウイが求めてやまなかった混沌を利用するためだけでもない。 襲撃者が得たというオディオの力を直に確かめたかったからだ。 考え込む自分を余所に、戦場を目にし、一目散に駆けつけようとする少女に、ジョウイは思わず声をかけていた。 この一瞬だけは、一切の打算はなかった。 幼いその背に、ジョウイのことを兄のように、父のように慕ってくれた女の子を思い出してしまったからだ。 少女もまた、そんなジョウイの想いを子どもながらの直感で読み取ってか、おとーさんと呼んでくれた。 だけど、郷愁の想いに浸るのはそこまでだった。 舌足らずながらも必死に話すちょこの言葉を聞き進めていくうちに、ジョウイの心は父のそれでなく、王のそれに戻っていった。 僕の求めているオディオの力。 それを先に手に入れた者がいるという。 なら、僕はその力の程を確かめなければならない。 僕が求めている力が、真に理想の国を作るに足るのかどうかを! その一念でちょこにジョウイは協力を申し出た。 モンスターが単に退治すればいい存在じゃないことを知らせることで、ヘクトル達の損害を増やすという考えもあったが、あくまでもついでだった。 そして今、見極めは終わった。 モンスターが見せたオディオの力は、不完全な模倣でありながらも、あのルカや魔王をも凌駕するものだった。 世界を創造したという二十七の真の紋章の一つ、獣の紋章ですら話にならない力だった。 いけると、ジョウイは確信する。 この力さえあれば、全てを守れる。 「くっ、状況が状況です! 回復に回していた力を、全て迎撃に回します!」 「くそ、ようやっとユーリルの傷が塞ぎかかってきたっつうのに!」 無論、物真似師のように、オディオの力に呑まれてしまえば意味が無いが、自分なら大丈夫だとジョウイは信じていた。 何故なら、ジョウイもまた、オディオ同様敗者の王だからだ。 ユーリルの傷を治療しつつも、ジョウイはアキラから、自分が去った後のことを聞いていた。 ずっと気になっていたユーリルのことを初め、夢に出てきたオディオのこともだ。 敗者はかえりみられねばならない。 その通りだと、ジョウイも頷く。 かつてジョウイは敗北の折に、リオウに殺されることを望んだ。 それは多くの人を死に追いやった責を受けようとしてでもあったけど。 同時に、自身に付き従ってくれた敗軍の兵達のためでもあった。 勝者たる英雄に敗者たる悪王が倒される。 その英雄譚に敗者達は自らを慰めることができる。 騙されていたんだと。 自分達は悪ではなかったのだと。 そう思って欲しいがために、ジョウイは一人、約束の場所で待ち続けた。 約束が叶えられることは、もうない。 二人の再会は魔王の手に阻まれ、勝者であった英雄も、敗者となった。 そして、勝者たる親友が敗者になった以上、敗者たる自分が敗者のままでは誰も“救われない”。 僕は、勝つ。 僕は勝って、敗者の王になり、やり直す。 僕に付き従い敗れた、クルガンやシード達、全ての兵の為にも。 僕が殺したアナベルさんや都市同盟の人々の為にも。 この殺し合いで敗者となったリオウにナナミ、ビクトールさんの為にも。 僕が望み、彼らが望んだ理想の国を作ってみせる! 「伏せよ、アナスタシア!」 「耐えてくれ、ユーリル!」 闇の炎がマリアベルの、ジョウイの、ニノの、ストレイボウの魔法を打ち破る。 その様を見て、ユーリルをアキラが、ジョウイをマリアベルが、ニノをストレイボウが庇いに入った。 ジョウイもまたマリアベルの盾になるよう、覆いかぶさる。 「ジョウイ、おぬし!?」 「もうこりごりなんだ! リルカやビクトールさんに護られてばかりの自分が!」 真実はむしろ逆だ。 マリアベルを守りに行ったのは、こうすることが一番身の安全に繋がると判断したからだ。 オディオの憎悪が人間に向いている以上、人外の少女を護れば、自然と、闇の炎の射線から逸れる確率も上がるかもしれないのだ。 そして、この一撃さえ凌げば勝機はある。 モンスターの様子から察するに、このまま放っておけば、力の代償に後数分で自滅する。 「このバカちんが……」 そんなジョウイの打算を知らないマリアベルが静かに告げる中、闇の炎が着弾する。 ジョウイは目を閉じ、意識を手放すふりをした。 ▽ 時系列順で読む BACK△131-4 人間が大好きだった壊れた物真似師の唄Next▼131-6 Salvere000 投下順で読む BACK△131-4 人間が大好きだった壊れた物真似師の唄Next▼131-6 Salvere000