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いたくても、つらくても。 ◆QzFJmuHgIs リンクは途方にくれていた。 それは襲われるかもしれない、とかそういう不安からくるものではない。 それはインデックスを説得し(頑固な彼女を説得するのにのに少しかかった。) 寝かせてしばらくたって始まったジェダの放送に起因する。 (雨が降るだって?) それは、この状況では最悪といえた。 なぜなら、ここには熱を出したインデックスと全裸のなのはがいるからだ。 そんなところへジェダの言う、「冷たい激しい雨」が降ればどうなるか。 「どうしよう……」 リンクは考える。このままではみんな体が冷え、体力が失われてしまう。 これは熱の出ているインデックスにとってはまさにに致命的だ。 とはいえ、木の下では完全に雨をシャットアウトできない。 そこの工場に運ぶにも人手が足りない。 どうする、とリンクが思案していると、不意に声が響いた。 『やっぱりそこの工場へ入るしかないですねえ』 声の主はアリサの腰にあるカレイドステッキだ。 「えっと、君は...」 『わたしのことはルビーちゃんとお呼びください』 「……うん、わかった。で、ルビーちゃん。工場に入るのはいいけどどうやっていこう?」 『簡単です。たたき起こせばいいじゃないですか』 「えっ...でも...」 『今は非常事態ですよ。そのくらいは許されます』 「そうなのかなあ?まあいいか。わかった」 そうと決まったら、誰を起こそう。やはり一番力がありそうなのはアリサだろう。 あの大太刀を扱っていたのだから。 最悪あとの二人が起きなくても、1人あたり1人を背負うのなら何とかなる、と考えまずは アリサを起こしにかかる。だが、これが鬼門だった。 「起きて、起きてよ、ねえ!」 呼びかけても反応すらしない。 ゆすっても起きない。 「『起きて(ください)!!』」 ルビーと声を合わせても起きない。 「起きてよ!起きないとまずいんだって!」 起きない。業を煮やしたリンクは、 「おきろー!!」 と耳元で叫びながら思いっきりゆすり始めた。すると... びりっ! 「え?」 そこにあったのは、リンクの手によって破かれた服。 下には何も着ていない。 つまるところ… 「っわあああああああ!!」 某御剣流の剣士もびっくりの超絶スピード元に戻そうとする。まさに神速。 これなら縮地相手でも互角に戦えるだろう。 しかし、あせっている今のリンクでは、いくら速くてもうまく戻すことができない。 しかも、破れたものを元に戻せるはずも無い。 そうこうしているうちに... びりりりり!! 「わああああああああ!」 状況はさらに悪化する。 もはや、ゴールデンでは流せない有様になっている。 (お、おお落ち着け、大丈夫、まだ起きてない、起きるまでに何とかしろ、KOOLにならないと!!) かなーりあせりながらそんなことを思って 落ち着こう、と手をかけ直したそのとき、 「……ふあ?」 アリサの目が開いた。覆いかぶさるようにしていたリンクと目が合う。 視線を落とす。そして見た。リンクがかけている手と、見事に破れている自分の服を。 Q.これを見た女の子は普通どう思うでしょう? 「.........」 無言。 「こっ、これは...」 アリサは微笑みかける。もう何も言わなくていいと言うかのように。 次の瞬間、打撃音が響いた。 ***************************************** リンクが精神的、かつ肉体的なダメージを負って倒れている間、アリサはとりあえず多元転身で服を直し、 ルビーに現在の状況を聞いてみた。ルビーから聞き出せたことは、 臨時でジェダの放送があったことと、それはジェダ自身の力の誇示と、零時から雨が降り始めるという 事を知らせる内容だったと言うことだった。 「雨が降るって...ここにいたらびしょぬれになっちゃうじゃない!」 『そうですよ。とりあえず雨宿りしないとお話にならない格好の方々がいますからねえ。 だからリンクさんはそこの工場に入ろうと思って、 まず手始めにアリサさんを起こそうとしたんですよ』 ルビーは答えつつ、さりげなく状況説明を交えつつ、リンクをフォローする。 「ふーん。で、ああなったと」 アリサはいやなことを思い出すように、いや実際思い出しつつ言う。 フォローは逆効果だったようだ。 「ううっ、あれは事故だよ...」 リンクが再起動しつつ言う。 「あら、生きてたの」 「ひどいよ...」 『で、これからの行動方針ですけど』 ルビーが二人の会話を無視して言う。 「とりあえず一人で一人を背負う格好になるかな...あとの二人は起こせそうもないし。」 リンク普通の状態に戻って確認をとる。 熱を出しているインデックスを起こすわけには行かない。 なのはも起こせば何をするかわからない。 「確かにこの二人は起こせないわね...わかった。 じゃああんたはインデックスを持ちなさい。」 「えっ、何で?」 「何でもへちまもないわよ。あんた裸の女の子を背負う気なの?」 「...確かに」 同年代の、それも裸の女の子を背負っていくと言うのはかなりの勇気がいる。 現実世界でやれば、きっと青い制服のお兄さんに連れ去られてしまうだろう。 『それはそれでドッキドキの...』 ルビーが軽口を言い終えないうちに、アリサの体から凄まじい殺気がほとばしった。 ゴゴゴゴゴ、という効果音さえ聞こえそうだ。 さすがのルビーもこれには黙った。 結局、アリサがなのはを、リンクがインデックスを背負うこととなった。 「「んしょっと」」 二人がそれぞれ背負う。アリサは、背負ったなのはがとても軽く感じた。 アリサの力もかなり強化されているから、一概に軽くなったとは言えないものの、 アリサには、自分が強くなったから、とは思えなかった。 そして、そのあまりの軽さに驚くと同時に、悲しくなった。 なのはがどれだけ無理をしてきたかがわかるようだったからだ。 そして思う。自分が守らないと、と。 *************************************** いくら軽いと言ってもさすがに疲れはくる。もともと疲れていたアリサにとって、 人一人を背負うのはかなり無理があったのだ。 なのはをおぶっているうちにアリサの手から感覚はなくなっていく。 そして、しばらく行ったとき、ついに限界が訪れた。 アリサの手がすべり、なのはが地面に落ちる。 「はあ、はあ、ちょっときついかな...」 アリサがしびれた手足を振りながら弱音を漏らす。 「大丈夫?少し休もうか?」 リンクが気遣って言うが、 「大丈夫、後もう少しだけだし」 と、アリサが返した。事実、もう入り口は目の前なのだ。 と、そこで地面に転がっていたなのはの目が開いた。 なのはは、しりもちをついてアリサとリンクを見ている。 「あ、目が覚めちゃった?ごめんね、落としちゃって。自分で歩ける?」 アリサが謝罪しながら手を伸ばした。すると... パシン なのははアリサの手を振り払った。 「え…………?」 アリサもリンクも唖然とする。 なのはは手を借りずによろよろと立ち上がると 「言ったよね……アリサちゃん。私と一緒にいたら傷ついちゃうって。 だめなの、私みたいのがアリサちゃんと一緒にいたら。私は人殺しなんだから。 人殺しは友達なんて作っちゃいけないんだよ。」 そんなことを言った。 立っているだけで崩れてしまいそうに、よろめきながら。 「あ、あんた……なんで...」 アリサは問わずにいられなかった。 何故、そこまでしなくてはいけないのか。 何故、なのはが追い込まれなければならないのか。 何故、と。もちろん答えはわかっていた。 「さっきも言ったよね、このゲームは殺し合いのゲーム。こんなのがあっていいはずない。 でも、乗っている人もいっぱいいる。そういう人は止めなくちゃいけない。」 「いったいどうやって…?」 今度はリンクが問う。なのはは初めてリンクがそこにいるのに気づいたようにリンクのほうを向き、 「乗ってる人は人殺しに悪い人だからね。……命を奪ってでもとめないと。」 どこまでも冷たい声で答えた。 リンクは唖然とする。 「人殺しは悪いことじゃないのか?」 「そうだよ。でも、わたしははやてちゃんを殺したから。それは許されない罪なの。 ……もう汚れてる私がもっと汚れれば、みんな汚れなくて済む。みんな幸せになれるんだよ。」 おかしい。何かが矛盾している。リンクが決して認めることのできない矛盾。 反論しようとしたとき、なのはと目が合った。 ――そこには、底のない虚無が広がっていた。 リンクはそれを見た瞬間、思った。 その理論にどんな矛盾が有ったところで、 そんな矛盾を突いたからと言って、 ――この人は止まるのだろうか。 リンクは思わずアリサのほうを見る。 アリサはくやしそうな顔をしていた。そう、アリサは知っている。 一度、同じどこまでも冷たい声で告げられたのだ。このことも、友達じゃないとも。 なのはが立ち去ろうとする。よろよろと。一歩ずつ。今すぐにでもつぶれそうな足取りで。 リンクは呆然と見送る。アリサは歯を食いしばって耐えている。 その時。 「それは違うんだよ。」 突然、静かな声が響いた。 ********************************************* インデックスが目を覚ますと、まず体を揺られる感覚に襲われた。 インデックスは考える、おそらく、自分は負ぶわれているのだろう、と。 おぶっているのは服の感触からしてリンクだ。 (迷惑をかけちゃいけないな) そう思ってリンクに声をかけようと口を開く。 そのときだ。高町なのはの声が聞こえてきたのは。 「...人殺しは友達なんて作っちゃいけないんだよ。」 「...それは許されない罪なの」 なんだこれは、とインデックスは思う。確かにこの理論は正しい。でも 、、、、、、、 正しすぎるのだ。 おかしい、と思うと同時に思う。よかった、と。 なのははまだ救える。りかが言っていたような悪魔にはまだなってない、と。 残酷な世界の仕組みにとらわれたただの哀れな少女だ、と。 救えるのなら救わなければならない。これ以上堕としてはいけない。 自分が幻想殺しの少年に救われたように、自分がこの少女を救わなくてはならない。 そしてインデックスは言葉をつむぐ。 くだらない しくみ その残 酷 な世界の幻 想を、ぶち壊すために。。 ************************************************* 二人は声の主―インデックスのほうをみる。 「インデックス、いつの間に?...ね、熱は大丈夫?!」 「ありさがなのはを落としたところ、かな?熱はまだつらいけど、何とか大丈夫。 ...全部聞かせてもらったよ。なのは」 なのはもインデックスのほうを見る。 「何が違うの?何もおかしいところは…」 「ある。それだけで理論が崩壊してしまう、とっても大きな矛盾が。」 インデックスは厳かに、神託のように告げる。 シェオールフィア それは、あらゆる宗教の矛盾を看破して心を打ち砕く「 魔 滅 の 声 」の応用。 その始まりを告げる合図。 そう、なのはの理論はもはや理論と言うよりも宗教に近い。 そこまでなのはは、その鉄の理論で心を守っている。 これを崩壊させるには、一度にそれが崩壊するほどの揺さぶりが必要だ。 それは、常人がいくら矛盾を突いたところで崩れない。 そんなことは、なのはにとっては些細なことなのだ。 すべての矛盾を、一部のすきもなく論破する。 常人にはできない。が、 それをやってこそ、10万3000冊の魔道書の管理人――! 「どこに?どこにそんな矛盾があるの?」 なのはが冷たく問う。が、少し感情の色が見えた。 インデックスはそれを見逃さず、問い返す。 「まず聞くけど、あなたが殺すのは「悪人」なんだね?」 「そうだよ。だから…」 わかった、とインデックスはなのはの言葉をさえぎる。 「「悪人」を殺せば、このゲームは成り立たなくなる、といいたいんだね。 じゃあまずそこから違う。悪人だって人なんだよ?友達だっていれば、家族だっている。 なのはは自分が悪人だって言ってるみたいだけど、その悪人のなのはだって、家族がいる。 ありさみたいな友達だっている。」 「違うよ。アリサちゃんはもう友達じゃないし、」 「聞くんだよ!!友達って言うのがだめなら、自分を大切に思ってる人でもいい。 そんな人がその人が「悪人」として裁かれたと知ったら、どうすると思う? また新たな「悪人」が生まれるかもしれない。 それにその人だって「悪人」になろうとしてなったわけじゃないかもしれない。 大切な人を守ろうとして仕方なく「悪人」になったのかもしれない。 そんな人の事情もわからずに、ただ「悪人」だからって裁く? ふざけるのも大概にするんだよ!!」 それは、インデックスの心からの叫び。 「イ…インデックス?」 急に言葉を荒げたインデックスに、おびえたようにリンクが言った。 そんなこと歯牙にもかけず、なのはが言う。 「「悪人」は「悪人」なんだから。そんな人の事なんか考えてたら、何もできないよ」 それは、はやてを殺されたヴィータを、あの烈火のような怒りを、あの壊れてしまいそうな虚無を、 見たインデックスにとっては、絶対に耐えることのできない理屈だった。 「じゃあさっき言ってた「みんな」が幸せになれるって言うのは間違いだね。 それともなのはのいう「みんな」っていうのは自分のお眼鏡にかなった、優等生ばかりなのかな? それ以外はみんな「悪人」。みんな殺していいと。…そんなわけないんだよッ!!」 「じゃあ、悪人を黙って見過ごせと?人殺しなんだよ?だめなんだ。 そんなのを野放しにしてたら。止めなきゃいけないんだ。 それをやめろって言うの?何もしてない人が死んでもいいって言うの? 私はそれのほうが耐えられない!」 なのはは叫ぶ。自分を守る鉄の意思を守るために。 自分の行動に理由をつけるために。 そしてインデックスは、それを崩すために叫ぶ。 「確かにそのとおりなんだよ。でもその方法は殺す以外にもある。殺すのは絶対の選択肢じゃない。 そんなことにも気づかないの!?」 「殺すしかないよ。それしかないんだ!!私だって一人で考えた! たくさんたくさん考えた!!でも、これしかない!殺すしか! 命を奪って止めるしか!!私が汚れるしか!!それ以外に方法があるの?!」 それは、心からの叫び。もはや冷たくもなんともない。 自分を守るための心の防衛手段。 それにかまわずにインデックスは叫ぶ。鉄の心に楔を打ち込む。 「ある!!なのははそれに気づかないだけ。なのはは一人で考えてたから そんな方法しか気づかなかっただけ!!みんなで考えればもっといい方法が見つかるよ。 「悪人」を止める方法なんてそれこそ無限にあるんだよ!」 なのはにとっては、この上ない衝撃。 「在るとしても、私にそれは残されてない。私は人殺しだって言ったでしょ! もう許される方法なんてないから!私がほかの人と友達になっちゃいけないの!」 これは、なのはが極限まで追い詰められてなお、友達のことを大事に思った証。 それを聞いて、インデックスは、初めての友達のことを思い出した。自分を化け物とさげすみ、 消えていった、友人のことを。そして改めて思う。絶対に、救うと。 「許されない罪なんてない!!重要なのは罪を犯したかではなく、罪を犯した後、 いかに悔い改めて生きていくかなんだよ!なのはは許される。 真に大事なのはこれからなんだ。今まで殺した人たちのためにも、 あなたが殺してしまったはやてのためにも!」 それは、十字の教えでもある。 それを十字教の修道女であるインデックスがいったのは当然だったのかもしれない。 「私ははやてちゃんを殺したのを償うために悪人を殺しているのに!どうして! 私さえ汚れればみんなきっと助かるのに!」 それは、慟哭。なのはの思いの炸裂。今までの思いが、一気に破裂する。 悲しみ、苦しみ、痛み―さまざまな思いが、この言葉に詰まっていた。 それを聞いただけでも、その痛みが伝わってくるようだ。 一瞬、インデックスが言葉に詰まる。 その時、 「なのは」 突然、今まで黙って聞いていたアリサが割り込んだ。 ************************************** アリサは、突然始まったこの論争を、黙って聞いていた。 アリサには割り込むことができていなかった。 なぜなら、二人があまりに速い速度で応酬しているからだ。 しかし、聞くことはできる。だから、ただ聞いていた。 「私さえ汚れればみんなきっと助かるのに!!」 ああ、分かった。そうだったのか。あんたは。 やっぱりなのはは変わってなかった。 自分で他人の荷物まで背負おうとするところまで、全部。 ただ、なのはにはあるものが足りなかった。 アリサは口を開く。足りないものを、補うために。 足りないもの、それは... *************************************** インデックスは、突然の乱入者のほうを振り向く。 アリサは、痛みに耐えるように、言う。 「はやてが死んじゃったのは悲しい。今でもとても悔しいよ。 でも、あんたがそれのせいで汚れていくのは嫌だ。」 アリサの目に、涙がにじむ。 「どうしてこんなになっちゃったのか、 私にはわかるような気がするよ。 なのははいっつもそうだもん。自分一人でいつも背負い込んで。 自分より他人を優先して、人の分まで背負い込んで。 だから、みんなの分も痛みを背負おうっておもったんだね。」 アリサの目から、気持ちがあふれ出す。 「無理してきたんだよね、つらかったんだよね、痛かったよね。 でも、痛くても、つらくても、戻らなかったんだよね。 なのはは、優しいから。 今まで奪ってしまった命に、申し訳ないって、 みんなにいたいのを押し付けられなかったんだよね。」 もはや言葉も上ずって、聞き取りにくくなっている。 「でもね、もういいよ。なのははよく頑張ったよ。もういい。」 一歩、なのはに向かって歩む。 「そんなになのはがぼろぼろになって、傷つく必要なんてないよ。」 もう一歩。 ねえ、なのは。あんたは一人じゃあない。みんなをもっと頼りなさいよ。 ここなら、私も、リンクも、インデックスもいる。」 今さっき会ったばかりだけど、一緒に死線を潜り抜け、信頼できるようになった仲間。 「みんなでなら、痛みだって分け合える。きっと軽くなるよ。」 そして、なのはのもとへたどり着く。 なのはがぺたん、と座り込む。 「どうして...私なんか...私は悪い人なんだよ!許されちゃいけないのに!!」 なのはの心はまだ折れない。 アリサは静かになのは。そして、へとかがみこむ。なのはと同じ目線になる。 そして。 ―なのはを、抱きしめた。 「なのはがどんな罪を背負っていても、関係ない」 アリサは、なのはに、言う。 「一緒に、行こう」 なのはのとうに錆付いたはずの涙腺から、ひとすじ、涙が伝った。 **************************************************** 「なのはは、許される。」 本当にそうかもしれない、と思ってしまう。 「一緒に、行こう」 思わず、その言葉に甘えそうになる。 でも。 なのはは、そんな思いをねじ伏せる。 そう、自分は悪魔なのだ。そんな言葉をかけてもらえる資格さえない。 そんな言葉に甘えてはいけない。 大丈夫、鉄の心はまだ崩れていない。 そう、自分のすべては、みんなのために。 そう自分に言い聞かせる。 そして思った。自分は元のままだと。 なのはは考えた。 工場まで一緒に行ってそこで分かれよう。 工場になら、服も在る。よし、そうしよう。でも.. まだ未練が在るのか。なら思い出せ、初めて自分のつむいだ呪文はなんだったか。そう、今でも覚えている。 ―不屈の心は、この胸に。― **************************************************** りろん なのははまだ気づかない。自分の幻 想が、すでに崩壊していることを。 鉄の心には、風穴が開いたことを。いま、自分のほほを伝う、涙にも。 ポツリ、ポツリと、雨が降り出す。 2日目が、幕を開けた― 【A-3/工場東側/2日目/真夜中】 【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】 [状態]:左太腿と右掌に裂傷(治療済み)、左肩に打撲、足に軽度の凍傷 [装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル、コキリの剣@ゼルダの伝説 [道具]:基本支給品一式×5(食料一人分-1、飲料水を少し消費)、クロウカード『希望』@CCさくら、 歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録、時限爆弾@ぱにぽに、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、 じゃんけん札@サザエさん、ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、 祭具殿にあった武器1~3つ程、祭具殿の鍵、裂かれたアリサのスリップ(包帯を作った余り) [服装]:中世ファンタジーな布の服など。傷口に包帯。 [思考]: えっと... 第一行動方針: 第二行動方針:なのは、アリサと話をする。 第三行動方針:ヴィータを捜し、説得する(無理なら…?)。 第四行動方針:ニケ達と合流し、エヴァの伝言を伝える。 第五行動方針:もし桜を見つけたら保護する。 基本行動方針:ゲームを壊す。その後、できることなら梨花の世界へと赴き、梨花の知り合い達に謝罪したい。 参戦時期:エンディング後 [備考] リンクが所持している祭具殿にあった他の武器が何なのかは次以降の書き手さんに任せます。 (少なくとも剣ではないと思われます) 祭具殿の内部を詳しく調べていません。 【インデックス@とある魔術の禁書目録】 [状態]:高熱、全身に軽度の凍傷、軽い貧血気味、 背中に大きな裂傷跡と火傷、足裏に擦過傷(共に応急手当て済み) [装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストⅤ [道具]:支給品一式(食料-1日分、時計破損)、 ビュティの首輪、鉄製の斧@ひぐらしのなく頃に(?) [服装]:私立聖祥大付属小学校の制服の下に水の羽衣。背中と足にシルクの包帯。 [思考]:なのは... 第一行動方針:なのは、アリサと話をする。 第二行動方針:ヴィータを捜し、説得する。 第二行動方針:ニケ達と合流する。 第三行動方針:紫穂の行方の手掛かりを探す。エヴァの説得も諦めていない。 第四行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。 基本行動方針:誰にも死んで欲しくない。状況を打破するため情報を集め、この空間から脱出する。 [備考] 拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。 インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。 【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(深い切り傷) 上記の怪我は全て応急処置済み。精神負担中、足と両手に軽度の凍傷 [装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night [道具]:なし [服装]:チャイナドレス。変身を解いたらショーツ一枚。 [思考]:一緒に行こう。 第一行動方針:工場へはいる。 第二行動方針:リンク、インデックスと情報交換する。 第三行動方針:はやての遺志を継いで、なんとかする。 基本行動方針:(なのはと一緒に)ゲームからの脱出。 【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:残存魔力極小、両手首から軽く出血、背中に軽度の凍傷、 頬骨と肋骨一本にヒビ、精神負担大 [装備]:なし [道具]:なし [服装]:全裸 [思考]:... 第一行動方針:とりあえず工場までは一緒に行く。 第二行動方針:少なくともこの殺し合いが終わるまではヴィータを完全に行動不能にする(?)。 基本行動方針:ジェダを倒して生き残りで脱出。詳細は不明。 [備考] なのはのスタンスについて かなり不安定です。表面では、冷酷になろうとしていますが、 心の奥(本人も分からないような)では、一緒に行きたいと思っています。 結果、行動がどうなるのかは、次以降の書き手さんに任せます。 ※アリサとリンクたちは、まだ満足に情報交換していません。 場所について 四人がいる場所は、工場の入り口から50メートルほど離れた 地点です。でも、直接工場の入り口が見えるわけではありません。 ≪246 いたくても、つらくても。 時系列順に読む 248 奪う覚悟があるのならば≫ ≪246 いたくても、つらくても。 投下順に読む 248 奪う覚悟があるのならば≫ ≪242 許されざる者(前編)≪245 臨時放送、あるいはイレギュラー リンクの登場SSを読む 250 だから人は夢を見る≫ ≪242 許されざる者(前編)≪245 臨時放送、あるいはイレギュラー インデックスの登場SSを読む 250 だから人は夢を見る≫ ≪242 許されざる者(前編)≪245 臨時放送、あるいはイレギュラー アリサ・バニングスの登場SSを読む 250 だから人は夢を見る≫ ≪242 許されざる者(前編)≪245 臨時放送、あるいはイレギュラー 高町なのはの登場SSを読む 250 だから人は夢を見る≫
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切り裂く瞬間を じゃりっと音が鳴る。顔を仮面で隠している目の前の人物は、腰に差した刀に手を当てて此方ににじり寄って 来ていた。敵意と殺意を漲らせ、一歩、一歩自分と彼女に近寄ってくる。恐らくはここ最近人里で暴れ周り、好 奇心旺盛な天狗を喜ばせ、善良な村人を恐怖のどん底に陥れている新手の妖怪なのであろう。 いくら立ち寄った先から貰った妖怪除けが強力であっても、人里の離れを不用心に歩いていたのは少々どころ か、大分間抜けであったものである。その分は埋め合わせをしなければならないだろう、自分の武器で。 一緒に居る彼女を下がらせて銃を構える。香霖堂で買った年代物の小銃は、スラリとした刀が先に取り付けら れている。月の光と周りを照らす紫色の光に照らされて、良く研ぎ澄まされた刀は冷たく光っていた。 一方目の前の襲撃者は、僕が連れを後ろに下がらせたのが気にくわなかったらしい。仮面の奥からゴリゴリと 音が聞こえてきた位だから、文字通り歯を食いしばる程に気にくわないのであろう。 威嚇の意味を込めて一発を放つ。適当に打った銃弾は外れ、スタートの号令の如く相手が襲いかかってきた。 今度は狙ってもう一発を打つ。それを相手は躱す。体の中心を狙ったそれすらも躱すことに目をむきながらも、 自分の体は自動的に敵の刀を防いでいた。頭の上で交差する刃と刀。よく見ると其程大きくない癖に、相手の 力は男の自分を凌ぐものであった。ジリジリと押されていく体制を壊し、下がりながら相手の顔を狙って突きを 繰り出す。自分の左肩を犠牲にした一撃は、相手に傷を負わせることは出来なかったものの、仮面を剥ぐ事には 成功していた。 「よ、妖夢・・・。」 顔見知りに襲われていると知り、頭の中で火花が散る。何故という思いで一杯となり、引き金を引くことすら 忘れてしまう。そんな僕を再起動させたのは、後ろで響いたドサリという鈍い音であった。弾かれたように後 ろを見ると、彼女が地に伏している。月明かりに照らされて広がっていく黒い染み。彼女から溢れる濃厚な血の 臭いは、自分の肩から流れる痛みと混じり合い、頭の中を埋め尽くしていた。 「隙あり。」 いつか練習で聞いたことのある声がしたと同時に、背中を冷たい塊が通り過ぎていく。直後に熱い血が流れ、全 身に痛みが走る。何も考えられなくなり、それでも痛いという事だけが頭を埋め尽くし、地面に倒れた後も這い 回る。それでも目の前の彼女に手を伸ばす。致命傷だと分かっていても。 さくりと音がして、手が止められる。喉から叫び声が出て、痙攣を起こす手が地面をのたうち飛び跳ねるが、 自分では止められそうにない。そうしている僕を尻目に、妖夢は彼女を川に蹴り落とす。鈍い音の後のボチャン という大きな音が僕の耳の中にこびりついた。 妖夢は僕の方を振り返る。半霊より黒く濡れた刀を受け取ると、予想に反して刀を鞘に収めた。そして身を固く する僕を抱え空中に飛びたつ。急激な重力と痛みによって、僕の意識はすぐに消えていった。 薄暗い部屋で目を覚ます。すぐに今までの事を思い出し、僕は起き上がろうとするが、痛みですぐに伏せてし まう。空気がふわりと動き、ずれた布団が僕にかけ直されるのを感じ、僕は近くに誰かがいると分かった。 「起きましたか。○○さん。」 蝋燭の火に目が慣れると、妖夢が布団の横で正座をしているのが分かった。色々な思いが駆け巡るが、言葉に出来 ない。つっかえてやっと出たのは、ありきたりな一言だった。 「何故、と。」 ポツリと妖夢は話す。 「愛ですよ。」 愛って何だよ-と禅問答の様な答えを返す僕に、妖夢は話を続ける。 「私、○○さんが好きです。」 「でも○○さんは私なんかよりも、他の人の方と仲良しでした。」 だから、殺したのか-と僕は信じられない思いで言う。信じたくは無いが、辻斬りの被害者には僕の知り合いが 何人も居たのは事実である。そしてそれで余計に僕は、あの場で妖怪を殺そうとした。今までの恨みを晴らそう として。 「好きな人って、逃したくないじゃないですか。」 僕の問いかけに沈黙で肯定を返し、妖夢は続ける。 「だから、逃げ道を潰して、後ろから挟み込んで。」 「あの女が怪我した○○さんを見て固まった時に、半霊で後ろからバッサリと切ってやって、それでそれを見て 固まった○○さんを今度はちゃんと斬ってあげて。」 「何でしたっけ?自分の髪を売って時計に付ける鎖を買う女と、時計を売って髪飾りを買う男でしたっけ?それ にピッタリですね。」 そんなんじゃない、と言う僕に彼女は尚も言葉を続ける。 「別に○○さんを責めている訳では無いんですよ。あの女が悪いんですから。まあ死んじゃいましたけれどね。」 「私の方が相応しい。それだけの事ですから。」 人殺しに相応しいもクソもあるかという反論をねじ伏せるように妖夢は言う。 「え、私は別に人殺しじゃありませんよ。あれは唯の妖怪の仕業ですから。」 「大体、あれだけ派手に何人も殺していれば、とうに異変として巫女が動いたり、里の自警団が動くでしょう?」 「現に動いていたじゃないか。」 痛みを堪えて叫ぶ。妖夢の言う事が嘘であって欲しいと願って。 「あんなの形だけですよ。人外の本気はもっと凄いんですから。」 妖夢の態度はそれでも余裕である。 「それに、あの稗田家で貰った妖怪除け、あれ、白玉楼製のやつですから。」 「当主様が認めたとでも言うのか!!」 「これ、この屋敷の鍵です。幽々子様は暫く留守にされるんですよ。気を遣って下さって。二人の為にって。」 「○○さん。二人っきりですよ。この屋敷で。」 「ねえ、何かして欲しいことは御座いますか?」
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夜の扉 ◆Ok1sMSayUQ なぜ自分がここにいるのか、片桐恵は分からなかった。 覚えているのは、バジリスク号で岸田洋一に犯され、気を失ったところまでだ。 未だに股間の、自らの大切な箇所がじんじんと痛む。あの男に征服され、汚された場所が疼きを上げている。 征服。その単語を思い浮かべた恵の頭が、もう一つの記憶を呼び起こす。 犯されたのは二回。一度目は、船員の死体が横たわるブリッジで血まみれになりながら犯された。 死の恐怖を間近に突きつけられ、漂う臓物の匂いに忌避感も抵抗心もなくなり、自ら望んで犯された。 片桐恵は自尊心と、誇りを失った。 命の危険を前に、みっともなく痴態を晒す恥知らずの人間になった。 二度目はバジリスク号客室にて、寝ているところを犯された。正確には、そうするよう指示された。 片桐恵は、征服者に従う奴隷となった。 だが、それだけならまだ良かった。犯されるだけなら、辱められるだけなら、まだ被害者の顔をしていることができた。 自分はかわいそうな人間なんだと言うことさえできた。 もう一つの記憶。それは犯されたことではない。 自らも殺人に加担し、人殺しとなってしまったことだった。 犯された直後、岸田によって機関室へと連れて行かれ、レバーを握らされた。 押せ、と命じられた。レバーの先の、クランクの中から、人の呻き声が聞こえた。 このままクランクを回せば、中の人間は容赦なく押し潰されることは分かりきっていた。 がん、がん、と叩く音が聞こえる。必死に中から出ようとしているのが、分かった。 助けてあげたかった。あんな狭いところに押し込められて、苦しいだろう。 けれども思うだけで、行動には移せなかった。岸田がすぐ近くにいて、丸太のような腕を肩にかけていたから。 抵抗の意志を見せれば、万力のような力でねじ伏せられるだろう。 岸田は囁いた。クランクならまだ空きがある、と。 それは動かない自分に対しての最後通告だった。殺さなければ、殺す。 一度犯されたときの恐怖が蘇っていた。なす術もなく岸田の剛直を押し付けられ、純潔を汚された瞬間を。 躊躇なく踏みにじってみせたこの男なら。簡単に自分の命を奪ってしまうだろう。 けらけらと哄笑を浴びせながら、玩具で遊ぶような気持ちで、クランクのレバーを押すのだ。 想像は容易かった。殺さなければ、殺される。 死にたくない。もはや道徳も倫理観も、守るべき価値のなくなったものだった。 死にたくない。それだけの思いに突き動かされて。 死にたくない。片桐恵は、レバーを押した。 根源的な恐怖。命を失うという真実の恐怖を目の前にしては、それまで恵が培ってきたものなど何の役にも立ちはしなかった。 助けて。 神様。 声は、クランクの中から聞こえた。 祈るべき神の存在を無くしたのは、恵のほうだった。 おめでとう! おめでとう! これでお前も同じだ! この俺と同じだ! 喜色満面の笑みで自分を祝福してくれたのは、征服者だった。 恵は実感した。 最後の最後、この男は人間としての存在すら奪ったのだと。 「……そうよ、だから」 恵は呟く。犯されたことも、自分がここにいることも、既にどうでもよかった。 あの男はまだここにいる。岸田洋一という、征服者がここにいる。 岸田は飽くなき征服を続けるだろう。自らの欲のために、快楽のために。 じきこの島にいる人間は岸田の手にかかるだろう。そうなってしまったら最後、落ちるところまで落ち、人間としての価値すら失った人形が出来上がる。 生きているのか死んでいるのかも分からない、ただ恐怖にのみによって突き動かされ、自分の命を守るためならどこまでも貶める存在になる。 そうなる前に、岸田洋一は殺さなくてはならなかった。裁いてみせなければならなかった。 全てを支配しようと目論む男を、絶対に殺し尽くさなければならなかった。 自分自身も信じられなくなり、生きていることさえ罪悪と感じてしまう人間になる前に。 自分も許せず、他人を呪い、こうなってしまったのは仕方がなかったんだと運命に言い訳をする人間を作ってしまう前に。 岸田洋一が、恐怖で恐怖を支配する世界を作ってしまう前に。 どうせ自分は、ここで死ぬ。 岸田洋一は絶望の肴に、自分のあることないことを情報としてバラ撒くに違いない。 片桐恵は殺人鬼だ。船員をクランクに押し込めて殺した殺人鬼だ。ほら、ここにビデオもある。あいつが殺したんだ。 善人を装いながら、無害な他人の振りをしながら、無責任に悪意をバラ撒く。 そうして岸田の悪意に当てられた人間もまた、無責任に自分を詰るのだろう。 脅されたから? 仕方ない? そんなものが理由になるか。人殺しはいけないんだ。 責任を問い、崖に追い詰め、そして突き落とすのだろう。 だから諦めは持てた。岸田一人を殺しきってやろうという気概も湧いた。 あれだけ死ぬことを怖れていたのに、今は別にどうでもいいとさえ思っている。 逃げ道が、生きるための道が完全に閉ざされてしまったからなのだろう。人間として、女の子としてまともに生きる道を。 岸田の恐怖に支配された人間も、そうでない人間も、もう恵の味方ではないのだから。 ここは全て、恵の敵だった。 だから利用する。 人間を利用し、武器を利用し、状況を利用し、罠を張り、策を巡らせて、岸田を殺す。 あらゆる犠牲を払ってでも、見殺しにしても、時には自分が手を下してでも。 殺人鬼は、殺人鬼が殺すのだ。 こんな自分は、狂っているのだろうか。 自分も、周りも、全てを信じられず、結局は恐怖で支配することで苦しみから逃れようとしている自分は。 恭介。親近感を抱いていた相手。自分を任せていたかもしれない人間の名前を最後に呟いて、片桐恵は復讐の一人旅を始めた。 その手には、隠匿に便利なデリンジャーを握って。 このちっぽけな銃が、人間の命を奪う凶器が、恵の唯一の希望の在り処だった。 【時間:1日目午後12時30分ごろ】 【場所:F-1】 片桐恵 【持ち物:デリンジャー、予備弾丸×10、水・食料一日分】 【状況:健康】 005 101匹天使ちゃん? 時系列順 050 少女綺想曲~そして全てはゼロになる~ 019 Prison 投下順 020 残酷なアリアを歌え、壊れモノよ GAME START 片桐恵 076 死と狂いと優しさのセプテット
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【名前】ウォムギ=スノーロード 【性別】男 【所属】魔術 【能力】『冷凍者(スヴェル)』 【能力説明】 北欧神話に登場する盾の霊装のレプリカ。 あまり言及はされていないが、太陽の前に存在するとされ、 それがなければあらゆる物が燃え上がると言われている。 霊装の基本機能としては極シンプルに、冷気と氷を発する盾。 熱攻撃のみならず、通常の攻撃も霊装自身の頑強さと魔術による氷の強度によって受け止められる。 また、『太陽の前に立った』『輝く神の前に立った』と語られることから、 『冷気によって発生した氷』によって光の屈折、乱反射を引き起こすことが出来る。 これによって瞬間的に煙幕のように用いたり、相手の光系統の魔術を遮断したりする事が可能。 基本的には雪の結晶の形をしたハンドシールド程の大きさ。 さらに氷を成長させることで形状を幅広く変化させ、 全力を出せば数十人単位で覆う簡易シェルターのように扱うことも可能。 【概要】 魔術結社『世界樹を焼き払う者』に所属する少年魔術師。 元はストリートチルドレンで、アヴァルスに魔術的才能を見出されて『世界樹を焼き払う者』に所属することになった。 殆どアヴァルスの私兵のような存在であり、『世界を作りなおした後』の事は殆ど考えていない。 アヴァルスの手によって『真っ当な生活』を手に入れられた事から、 彼に見捨てられること、特に『ゴミ』として扱われる事に強い恐怖を覚えている。 (なお、アヴァルスは彼の名前を覚えていない。『お前』とか『冷凍者の持ち主』等と呼ばれている) 『命令だから』という理由で人殺しだろうとためらいなく行うが、心の中で葛藤は有るらしく、 (勿論アヴァルスには悟られないように)任務の後は性格がやや不安定になる事もある。 任務がない時は一人で部屋にこもっている。 扱う霊装から『冷たい部屋』を好み、殆ど冷凍庫状態。 その状態で、まるで冬眠しているかのようにゆっくりと呼吸をするのが数少ない趣味。 【特徴】 銀髪と、浅黒い肌をした男の子。常に分厚い防寒着を着込んでいる。 【台詞】 「はい、アヴァルス様……直ぐに任務を果たします」 「『冷凍者(スヴェル)』、展開。積層型凍結氷装甲――!」 【SS使用条件】 特になし
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プリチュール・ノーブル(女) 役職:総務部総合受付 国籍:フランス 種族:サキュバス フルネーム:Pourriture=Noble(プリチュール=ノーブル) 愛称:ノーブル 年齢:23(?) 誕生日:11/18 身長:168cm 体重:65kg 髪:若干緑の入った黒色のボブ 眼:コバルトグリーン 服装:受付嬢スタイル アクセサリー:黄色のカチューシャ 使用武器:無し 戦闘:基本的に戦わないが、相手に幻惑を見せたり、人ならぬ怪力を発揮等出来る 戦闘能力:下の上 家族構成:父、母 父→インキュバス。ニート。 母→人間。ヒモ。 経歴:プリチュールの一族は精力を糧にしなければ生きていけないようなタイプの夢魔ではなく、現代に応じて進化してきたタイプの夢魔であった為、食に関しては困らずに生活をしてきた。 高校生ぐらいまではほどほどの男遊びもしてきたのだが、ある時、友人に勧められた薄い本を見てから嗜好が一変。 同性愛(ただし男に限る)に目覚めた彼女は創作活動をしたり、イベントに行ったり等、それはそれは楽しい三年間を送っただとか。 それほどに頭が良かったので大学進学を考えてきたのだが、刑務所の噂を聞き、物は試しにと実際足を運んだらしい。 その時に見てしまったある光景に心を奪われたプリチュールは、進学を蹴って就職を希望。 以後、受付嬢として数年間働いている。 性格:才色兼備、といった風貌ではあるが内面は腐りに腐っている残念な性質。ある程度の常識は踏まえているが、やはり人間の生死に関してはどこか無頓着な一面もあり、人殺し?そんなことよりホモろうぜ!!が彼女の信条だとか。 交友歴:デンタやエイシンとは仕事上よく会話をする仲で、特にエイシンは人として尊敬している。ユノとは腐女子仲間でキャアキャア騒いでは共にデンタから制裁を受けている。ヘリアンフォラとは人外仲間で身体面での相談をよくしている。 特技:身体の状態を見て何があったか大体把握出来る 趣味:カップリング観察 能力:サキュバス特有の能力 主に幻惑や相手の理想の姿へ変身等といったものだが、防衛術として怪力も進化の過程の中で身につけたらしい。 能力を使うにあたり、自身の精力を消費しなければならない。
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145.ローグ姐さん ♀ローグは親指を切り落とされた時、全身に冷水をぶっかけられた気分だった。 呆然としながらその指を見た後、それを為したアサシンを見る。 今までアサシンなぞ、どうとでも料理出来るザコぐらいにしか見えてなかったのが、いきなり凶悪無比の敵としてその瞳に映ったのだ。 翻って自らの戦力を考えるに、どう見ても不利。現状では絶対に勝てない。 そんな思いが♀ローグの動きを完全に止めてしまっていた。 アサシンは言いたい事だけ言うと、風の様に去ってしまう。 ♀ローグは黙ってそれを見送る事しかできなかった。 しばらくそのままの姿勢で立っていたのだが、時期に右手親指に激痛を感じる。 「痛っ!」 慌てて服の袖を口で切り裂いて、簡易な包帯としてそれを親指に巻き付ける。 片手と口のみなので、思いの外時間がかかる。 そしてその一連の作業が終わると、一息ついてその場にしゃがみこんでしまった。 こてん そのまま後ろに仰け反って仰向けに大の字に寝っ転がる。 「あ~あ、負けちゃったか…………」 少しそのままで黙った後、猛然と叫びだした。 「くやしい! くやしい! くやしーーーーーーーーーー!!」 手足をばたばたさせ、体をごろごろ転がしながら大声で喚き散らす。 散々喚いた後、溜息一つ。 「敗因……あ~もう痛い程わかってるんだけどね~」 冷静さを欠いた事が全ての原因だ。悪魔プリとの戦いまではまだそれでもなんとかなったが、その後の連戦は絶対に避けるべきであったのだ。 逃げる方法もあった。自分が熱くなっていてそれに気付かなかったのが問題だったのだ。 「でもあのアサシン……なんだって殺さなかったんだい? それだけがどうにも解せないね~」 だがまあそれも最早どうでもいいと思えた。 まだダマスカスもある、体も動く。右手はさておき、左手はぴんぴんしてる。 まだまだ戦える。しかし、何やら気が抜けたというのが正直な所だ。 これが、見るからにぬるい生活を送ってきた奴相手ならば、次こそはと挑むであろう。 しかし、人殺しを生業にしている者との勝負に負け、気まぐれか何かで生かしておいてもらった身となれば、それは♀ローグにとっては敗北以外の何者でもなかった。 「頭を冷やしなさい……か~。もーあのプリにもアサシンにも見抜かれてたか~。情けなくて涙出てくるわこれ」 ふと、鼻孔をくすぐる香りがする。 それは、草の香り、風の香り、大地の香り。久しく感じていなかった香りだ。 「……そういえばもう長いこと、こんな風にのんびりした事無かったわね~」 しばらくそうしていると、徐々に眠気を覚える。 「もうどうでもいいわ。どーせ一回死んだ身だしなんでも来なさいよ~…………」 心地よい微睡みにその身を委ねると、自然と瞼は閉じ、顔中に広がる何かが踏みつける感覚と、人一人分には少し軽い重量のせいで鼻がべしゃっと…… 「って何事よーーーーー!!」 慌てて飛び起きると、その視線の先にはアラーム仮面を付けた異常に細身の何者かが居た。 バドスケは突然呼び止められて、後ろを振り向く。 「うわっ! アラーム仮面! めっさ恐っ!」 ♀ローグが騒ぎ出すのを見て、初めてそれに気付いたバドスケは慌ててマンドリンを構える。 そんなバドスケを見て♀ローグはひらひらと手を振る。 「あ~構えなくてもいいわよ。こっちはもー殺る気も失せてるから」 だが、バドスケは何やらぶつぶつ呟きながらマンドリンを手に少しつづ近づいてくる。 「あらら。殺る気満々? それならもー少し早く来て欲しかったわね~」 「……俺は……皆殺しにしなきゃ……みんなころさなきゃ……」 バドスケの様子に♀ローグはすぐにぴんと来たらしい。 「アラーム仮面君は気合い充分と……ふん」 バドスケはマンドリンを振りかざし♀ローグに襲いかかるが、その一撃は♀ローグに片手で呆気なく払いのけられる。 驚くバドスケは二撃目を加えんと再度マンドリンを振りかぶるが、♀ローグの一喝の方が早かった。 「いいかげんにしなさいっ!」 びくっとバドスケは震えてマンドリンを止める。 「本気で人殺す気ならその抜けた腰と抜けた根性なんとかしなさい!」 バドスケはその言葉に反応して、更に力を込めてマンドリンを振るう。 マンドリンは♀ローグの左肩に叩きつけられるが、♀ローグは涼しい顔だ。 「ね? 言ったでしょ? ……そんなへっぴり腰で人が殺せるもんかい!」 左の拳で鉄拳一閃。 バドスケはあっさりそれを喰らってひっくり返ってしまった。 そこでようやく♀ローグはバドスケの正体に気付く。 「あんた……モンスターだったの? スケルトンかい?」 バドスケは即座に言い返す。 「違うっ! 俺はアーチャースケルトン・バドスケだ!」 ♀ローグは一瞬びっくりした顔をするが、すぐに破顔してバドスケの隣に座る。 「そうかいそうかい、バドスケね。んでバドスケには一体何があったんだい?」 「なっ!? 何を……」 「まあまあ、私もやる事無くなっちゃったもんで暇なのよ。いいからお姐さんにあった事話してみなさいって」 気安くそう呼びかける♀ローグにバドスケは座り込んだままでずりずりと後ずさる。 「なんなんだよお前! お前には関係ねーだろうが!」 ♀ローグはふと真顔になる。 「あのね、あんたからは悲鳴が聞こえるんだよ。私はそういうのわかるんだ」 『……ずーっと昔、私もそんな経験あったからね』 最後の言葉は口にはしなかった。 結局バドスケは♀ローグの押しの強さに押されて、いつしかぽつりぽつりと今まであった事を話し始めたのだった。 「で? 結局あんたはそのアラームって子を守りたいって事かい?」 そう言う♀ローグにバドスケは頷く。 そんなバドスケを見ながら♀ローグはわざとらしいぐらいに深く溜息をついてみせた。 「あのねぇ。いいかい姐さんが今から言う事を良くお聞きよ?」 そう言ってこほんと咳払い。 「まず、その子が小さい女の子で今まで生き残ってるって事はおそらく誰かの庇護を受けてるって事だと思うわね」 バドスケは頷く。 「次に、アラームが生きている間にあんたが他の敵を全部倒す。これあんた程度の腕じゃ絶対に無理。現実見なさい、きちっと」 バドスケが何か言おうとするが、ぴしゃっとそれを制する♀ローグ。 「一人や二人殺した程度でそんなんになってるあんたが、これから先一体何人殺せると思うんだい」 あっさりと返事に詰まるバドスケ。 「私は既に四人殺したけどね、その私でも大負けこいて、ほら、このザマよ」 バドスケの前で親指の欠けた右腕をぷらぷらさせる♀ローグ。 「だったらさ、それ以外の方法でなんとかするよう考えた方が現実的じゃないかい?」 バドスケはしかし頭を垂れ、絞り出すように言う。 「……俺は、今更後戻りなんか出来ない。やり方なんて変えられない……」 そんなバドスケを鼻で笑う♀ローグ。 「あっはっはっはっは、ちゃんちゃらおかしいさねあんた。その子の為に全員ぶっ殺すつもりだったあんたが、なんだって殺した奴に気なんざ遣ってるんだい?」 バドスケは俯いたままだ。 「バッカじゃないのかい? 皆殺しの覚悟決めたんだろ? そんなに大事な子なんだろ?」 ♀ローグは人殺しの目で言った。 「あんたはその為に必要な事だけしてりゃいいんだよ。ノービスだろうと友達だろうと仲間だろうと全部裏切り、利用し、殺してあんたは目的を果たせばいい」 バドスケは顔を上げる、♀ローグの顔が悪鬼羅刹に見えた。 「そんでね……もしそれが出来ないってんなら」 瞬時に♀ローグの表情が変わる。 「あんたは是が非でもその子の側に居てやんなよ。それが一番さね」 バドスケは激しく首を横に振る。 「ダメだ! 俺はもう人を殺してるんだぞ!」 「それを知ったらその子が悲しむってんなら黙ってりゃいいだけの話さね」 「俺はあいつに嘘はつけないっ!」 バドスケの言葉に♀ローグの表情が変わる。 「甘ったれるんじゃないよ! 嘘をつく? その程度でおたおたすんじゃないの! 本当にそれがその子の為になるってんなら嘘の一つや二つ平然とついてみせなっ!」 バドスケは呆然として♀ローグを見る。 「その子の為にあんたが何をしてやれるのか……それを冷静になって良く考えな。その子が喜ぶ事。その子が幸せになる為に必要な事。それらはまっすぐ生きてるだけじゃ手に入らない事もあるさね」 そこまで言うと急ににんまりとした顔になる。 「多分、こんな場所で知り合いに会えたらその子すんごい喜ぶわよ~、絶対。その顔見たくないかい?」 バドスケは脳内で葛藤を繰り返すが。♀ローグはそんな暇すら与える気は無いようだ。 「あーもー! 骨のくせにぐちぐちと! あんた骨なんだからもっとからっとドライに生きなさい!」 「って、ちょっと待て! 俺はまだ行くとは……」 「だーからってこんな所でうじうじしてたって話は進まないの!」 ♀ローグが無理矢理バドスケを引っ張りながら何処へともなく歩き出す。 「っだーーーー! お前押し強すぎだぞ!」 「良く言われるわよん♪」 悪党の理屈。バドスケはそれに初めて巡り会って困惑を隠せないでいるが、何故か頭の中全てを覆っていたもやもやは既に半分程晴れていたのだった。 戻る 目次 進む 144 目次 146
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鋳薔薇 part30-111・113 111 :鋳薔薇(1/2):2007/04/16(月) 03 45 22 ID iBsIMjkJ0 19世紀、蒸気機関と機械精密産業に沸く北欧の国『エーデルワイス』を、 『鉄人』と呼ばれる巨大機械兵器の部隊が襲った。 鉄人を束ねるのは、うら若き5人の娘たち。 『ローズ・ガーデン』と名乗った彼女たちの頂点に立つのは、 かつて機械義肢の研究・開発で名を馳せていた、テレサ・ローズ博士であった。 彼女は言う。 「この汚らわしい地上を、全て破壊してしまいましょう。そしてその上を、 キレイなバラ園をつくりましょう」 ワタシタチガ キレイニ シテアゲル その圧倒的な戦力を前に、成す術もなくなった政府軍は、『ネゴシエーター』と よばれる特殊攻撃部隊に属するボンドとダインに出動を命ずる。 「まさか博士が・・・何故?」 実は2人は、かつてテレサ博士の義肢によって命を救われたことがあった。 彼女の真意を確かめるべく、2人は怒りと困惑を隠せないまま出撃するのであった。 113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 03 45 51 ID iBsIMjkJ0 テレサが凶行に及んだ理由。それは、自分を裏切った国への復讐であった。 テレサはかつて、国立の機械義肢研究所に勤めていた。 自分の研究が、人々を救うと信じながら。 しかしある時、自分の研究が軍事利用されていたことを知る。 政府軍はテレサの研究を利用し、極秘に鉄人を開発していたのだ。 テレサはたちまち人々からの信用を失った。人殺しの兵器を作った女として。 もはや研究所は不要と判断した政府は、テレサの同僚や部下たちをみな処刑した。 その中には、テレサの恋人もいたのだった……。 激しい戦いの末、ボンドとダインはついにテレサを追い詰める。 そこにはもはや凶悪な侵略者などいない。かつて自分たちを救ってくれた、 美しい女性が絶望に打ちひしがれていただけだった。 「裏切られた復讐とはいえ、博士は許されないことをしたよ。 子供の頃から、博士の技術は俺の左にも宿っている。生きて罪を償ってくれ。 本当に辛いイバラの道だろうが……。 博士に感謝している人が、多くいることを忘れないで……」
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265 :earth:2012/05/09(水) 21 58 27 津波によって壊滅した旧アメリカ合衆国東海岸地域。 北米再開発のためには早めに復興しなければならない地域であったが、アメリカ風邪と言う疫病によってそれも不可能となっていた。 日英独の三ヶ国は協力してこの悪夢の病魔の封じ込めを行っていたが、それとて完璧ではなく、生き残った元アメリカ人が時折封鎖線を越えて 逃亡するときもあった。 中でも船舶(殆どが小船だが)を使って逃亡したアメリカ人がフロリダに上陸した時は大騒ぎになった。各国海軍は封鎖のために戦力の 増強を図ると同時に傭兵を募った。 しかしそんな中、傭兵のように金のためではなく、「自らの意思で世界を守ろう」という崇高な意思を持って立ち上がる男達もいた。 「(人類が生存できる)環境を守るために、今こそ立ち上がるときだ!」 男達は独自に武器と船舶を調達し、世界を守るために海洋に乗り出した。 各国政府は最初は困惑したが、彼らの行動が自国のためになると判断されると積極的に後押しした。 「彼らこそ、優良人種の鑑である!」 ドイツの某総統閣下はそう絶賛した。 南米やメキシコといった国々も身銭を切って世界を守ろうとする彼らに対し、惜しみない賞賛を送った。 彼らが寄港するたび、誰もが彼らを歓待し、彼らの武勇伝に聞き入った。 そして金銭に余裕のある人間達は、彼らに対して金銭的な支援を行い始める。これによって資金力を得た彼らはますます行動を活発化させて いくことになる。 特に一部の団体はドイツの後押しを受け、武装親衛隊の協力の下、容赦の無い攻撃を難民船に浴びせた。 「……軍人でも傭兵でもない民間人に、人殺しをさせるべきではないのでは?」 勿論そんな声もあったが、アメリカ風邪の脅威や封鎖線が破られた際の被害の大きさを盾にされて、すぐに萎むことになる。 「シーシェ○ードもどきの団体が賞賛される世界か……嫌な世界だ」 前世でよほど嫌な思い出があるのか、海軍軍人にして海保の相談役と言われる某海軍大将は、自称「(人類が生存できる)環境保護団体」が 操る船と彼らが掲げる旗を見てそうぼやいたと言われている。
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【名前】粮科六科(かてじな むじな) 【サイド】科学 【能力】油分操作(オイルパニック) 【特徴】レベル2 体表から放出される汗の量を意図的に調整できる能力。 全く汗をかかない状態や大量に発汗し続ける状態を保つ事が可能。 能力を応用して指紋を残さずに物に触れたりする事や代謝率を極端に下げ、 身体の老化を防ぐ事も可能。 【特徴】 サイズの大きめの長月学園の制服。 私服は少し幼めの少女がよく着る様なピンク系の服にスカート。 これは能力によって保たれた彼女の幼い身体を、幼い格好にする事で 逆に目立たないものにする為の一種のカモフラージュらしい。 髪型は黒髪のツインテールを腰辺りまで伸ばしている。 顔は世の穢れを知らない無垢な瞳をした美少女、 に見えるが実際は実年齢より少し冷めた性格。 【概要】 長月学園に在籍する二年生で、一応西園宰蓮の派閥に属している。 軽犯罪の常習犯でもあり、特に万引きと盗難に関しては手馴れた感すら見受けられる。 しかも今まで何度も軽犯罪を犯してきたにもかかわらず見つかった事は一度も無い、 まさに軽犯罪のプロ。 “何事もスリルが命”をモットーとしており、同じ軽犯罪でもスリルが無い事はしない。 また時々自らを窮地に立たせる事によってより大きなスリルを得ようとしており、 まるで軽犯罪をゲームか何かの様に楽しんでいる。しかし軽犯罪の域から出るような犯罪は決してせず、 そういった事を平気で行う連中を心底嫌っている。もっとも、一般人にとってはどちらも悪者な事には変わりないのだが。 西園宰蓮には勿論この数々の軽犯罪の記録を弱味として握られているが、彼女はそれすらスリルに昇華して楽しんでいる。 【セリフ】 「あぁ今度こそ私捕まっちゃうかも。いいわぁこの高揚感、これだから万引きは辞めらんないのよ」 「車上荒らしは昼間の人気の少ない所でバレるがバレないかの瀬戸際を楽しむのが玄人。真夜中の誰もいない場所でするなんて邪道、素人だわ」 「私を人殺しや強盗をするようなクズと一緒にしないでくれる?私にも私なりのプライドってもんがあるのよ」 【SS使用許可】 とくになし
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「フン……鬼ごっこねェ!?」 深夜。黒ずくめのチンピラが、真っ暗な夜道をすいすい歩いて行く。顔には多数のピアス。 反射神経、集中力、第六感、身体能力、特殊能力、耐久力、吸血能力、etc etc。 そして、人間の肉体を軽々と引きちぎる『力』。純粋な暴力。 変身能力はなく、知性も高いわけではないが―――下っ端の『吸血鬼』としてはそれなりだ。 彼は、己の理知をもって超常の力を自覚し、好き好んで行使する者。血を吸う『鬼』だ。ゲスで残忍な。 「なんでもいいや。くだらねえ、くだらねえ。俺にとっちゃあ、人殺しができて生き血がすすれれば、なんでもかまわねーや」 彼は、とっくの昔に地獄に落ちた。だが主催者によって蘇生させられ、この殺人ゲームの舞台に引き出された。 ゲームに勝利すれば、彼は現世に復活することが出来るのだという。慈悲深くも有り難い話だ。彼は喜んでこの話に乗ることにした。 「鬼ごっこだかなんだか知らねーが、子だか親だか知らねーが」 ルールや支給品は確認した。両手には、いい感じの機関銃。特殊能力もない人間を狩るには充分。 子を過半数捕まえるか、皆殺しにすればゲームは勝ちだ。鬼同士で殺し合う必要は皆無。むしろ協力すべきだろう。 「ブッ 殺してやらあ」 【???/深夜】 【ヤン・バレンタイン@HELLSING】 [役]:鬼 [状態]:健康 [装備]:FN P90 短機関銃 2挺 サプレッサー&スコープつき [道具]:四次元っぽい紙袋、不明支給品3つ [思考・行動] 基本方針:殺し、犯し、食らう 1:子を見つけたら狩る。捕まえてもいいらしいが、めんどいし殺す方が楽しいので殺す。親よりは子を優先。 2:支給品などで反撃を受けないよう気はつける。トドメを刺したら血肉を啜る。 3:最高に勃起モンだぜ!! 『人物解説』 漫画『HELLSING』2巻に登場する人造吸血鬼。CV:高木渉(OVA版)。顔中にピアスをつけ、黒ずくめのパンクな服装をしたゲスなチンピラ。 身体能力はそれなりに高いが、特殊能力はない。日中に普通に屋外で行動しているので、特に日光に弱いわけでもない。 ナチスの残党組織「ミレニアム」に所属しており、兄ルークとともに銃火器で武装したグール(ゾンビ)の軍団を率いてヘルシング邸を襲撃。 邸内の私兵部隊を壊滅させるが、執事ウォルターと吸血鬼セラスによってグールが殲滅され、自身も取り押さえられる。 一瞬の隙を突いて拘束を抜け出し、重要人物が集う円卓会議室に突入するも、一斉射撃を浴びて倒れる。さらに体内に仕掛けられた発火装置により炎上、死亡した。