約 782,788 件
https://w.atwiki.jp/maskedriderkyo/pages/16.html
【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1359900362/ 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 2クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360243135/ 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 3クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360587525/ 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 4クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361004445/ 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 5クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361197344/ 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 6クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361380842/ 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 7クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361801033/ 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 8クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362059181/ 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 9クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362335751/ 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 10クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362503913/ 【咲安価】京太郎「……変、身ッ!」 小蒔「変身っ!」 11クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362749286/ 【咲安価】京太郎「……変、身ッ!」 セーラ「変身!」 12クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362922967/ 【咲安価】京太郎「……変、身ッ!」 淡「変、身っ!」 12クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363116638/ 【咲安価】京太郎「……変、身ッ!」 憧「……変身」 14クール目【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363381466/ 【咲安価】姫子「変!」 哩「身ッ!」 京太郎「俺は!?」 15クール目【ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363615339/ 【咲安価】 京太郎「……変、身」 一太「変ンンン、身ッ!」16クール目【ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1364061428/ 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ」 良子「出番をプリーズ」 17クール目【ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376310543/ 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ」 咲「……超変身」 18クール目【ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381032725/ 【咲安価】 京太郎「これが俺の、最後の……変身ッ!」 最終話【ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388329933/
https://w.atwiki.jp/maskedriderkyo/
合計 - 本日 - 昨日 - ┌────────────────┐ │ これは――「呪い」を解く物語。 ...│ └────────────────┘ ,.ー-‐.、 ヽ、 ヽ __ /,..-ニ‐- '"_,..) ' ´/ , _ 、´ . _______. . . . . . . . . . . . . . ' ,. ''" ,. -‐/ _  ̄\ . / / r─‐'‐ァ r─‐'ニニニニ7 .,ィ─ァ‐===‐‐二/ , ',. -一' ./..'/ .} . / /' = フ'¨,r ュ,rフ/二二フ/ 7´' ∠/ ∠¨_ / ,. '′ ,..,. ,/ ./ 7 / /ク r'/ / 三/ /´//ー‐/ /-'´//─‐,≠/ / { \ヽ i' /─'ー‐‐^ー―――^ー―´ '===' 'ー‐´ ー'´ `´\ ヽヽ ! /K A M E N R I D E R _ _ . ,.'⌒ `,. l ! ー"ヽ ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l l //. ! ゝ-‐'´ /l .! `ー-、 } | |// __. \ / } .} ヽ/ l 、 ヽ 、-、 ,.-, ,' r‐、ヽ `ヽヽ j ノ ._______| |ヽ ヽ_ヽ.∨ /__.ゝ ー’ノ___゙、`' / ___  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〉 ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ } ./  ̄ ̄ ̄ / ./. ヽノ  ̄ ――この物語に奇跡なんてない。 現行スレ 【Vシネ版】 京太郎「……変、身ッ」 【仮面ライダー】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397914364/
https://w.atwiki.jp/maskedriderkyo/pages/49.html
仮面ライダーバース。 聞きなれない単語だ。だがそれよりも。 また、敗北してしまった。 強くなったと、そう思っていたのにこれだ――。 その事が、胸に伸し掛かる。 結果的に、伊達明と新子憧の登場で大星淡が変身する事はなかったとしても。 須賀京太郎が、大星淡を裏切ってしまった事には変わりない。 それなのに、ここでこんな。 醜態を曝していて、良いのだろうか。 後から来た彼女に任せて。 ただ情けなくその場に倒れていて、それでいいのだろうか。 誰かに――この自分の尻拭いをさせて。 それを是とできるのだろうか。 ……こんなところでただ、倒れていて。 それを、須賀京太郎は――受け入れられるのか。 京太郎「……く、そ」 京太郎「……違う。まだだ、まだ」 京太郎「俺は、こんなんじゃ……!」 京太郎「オーズの力に頼っている、それだけ、じゃねえか……!」 それでは一体。 ヤミーの力に溺れる目の前の、あの親と。 一体、何が違うと言うのだろうか。 ……許せない。 そんな自分が。また弱くなってしまった自分が。 弱い事を肯んずる自分が、何よりも許せない。 京太郎「ぐ、ぅ……!」 カザリ「ちょっと、オーズ!?」 淡「……あんたの出番は終わったから、寝てれば?」 京太郎「――まだだ、まだ……ッ」 京太郎「俺は、何一つできや、しない……!」 京太郎「何も、これじゃあ出来ていないじゃねえか……!」 たとえ身体が動かなくなっても。 まだ考えられるのならば、動け。 そう、念じた。 +判定 786 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 12 48 20.80 ID FneyiQ5yo [3/3] 伊達明、新子憧の登場により特殊イベントが発生します 戦闘敗北はしましたが、残り気力値を消費して、HPに換算する事が可能です 気力を1残してHPに換算します それでもよろしいでしょうか? Y/N Nの場合、1残さない。20使うなど そのような選択が可能です ↓3 787 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 12 48 48.80 ID jfKUCTjTo [14/35] Y 788 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 12 50 33.89 ID OqHcxN9Go [7/13] Y 789 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 12 50 39.17 ID TjuFZVuIO [20/32] 気力50きたら即死か…… しかし選ぶしかないから実質一択 y 京太郎「――まだだ。まだ、幕は下りてない」 京太郎「そいつの相手は、俺がする……!」 京太郎「だから、あんたらは下がっててくれ……!」 京太郎「そこを、退いて……くれ!」 体中が嫌な音を立てるが。それよりも尚嫌なものがある。 この自分の為に。誰かが犠牲になる事。 そんな重さを背負えるほどの力は、京太郎にはない。 だから――それが嫌だったら。 もう、立ち上がるしか……ないじゃないか。 自分の為に大星淡が、生活を犠牲にして戦うのも。 あれほどまでに京太郎に怯えていた、手の震えを隠せない新子憧が戦うのも。 そのどちらも許したのなら。 自分自身が、許せなくなる。 カザリ「はぁ……君に死なれても困るんだけどさ」 カザリ「まあ、止めてもどうせ……戦うって言うよね?」 京太郎「当、然……だろ」 カザリ「……はぁ」 カザリ「いいよ、好きにしたら? どうせ戦うのは君だし」 カザリ「ただし、絶対にメダルを取られないでよ? 今回だけだから」 そう呟いて、カザリがメダル2枚を取り出す。 猫系のメダル。カザリのコアメダル。 これは確かに、一蓮托生だろう。 そしてカザリは、こっちの我儘に付き合ってくれる――らしい。 +アナウンス 【今回に限り、カザリはコアメダルを2枚貸し出してくれます】 【須賀京太郎の気力が31減! HPが31上昇!】 【スタミナはそのままです!】 憧「……伊達さん」 明「なに、新子ちゃん?」 憧「退いてくれって言われてるんだけど、どうしたらいい……んですか?」 明「んー」 明「医者としては止めたいところなんだけど、ありゃ……止めても聞きそうにないし」 明「援護射撃ってのは、どう?」 憧「あ、はい……。分かっ……分かりました」 明「間違っても彼に当てちゃ駄目だぜ?」 そんな伊達明の揶揄(ジョークだろう。憧の気持ちをほぐすために)を受けながら、新子憧は考える。 正直、助かった。 いくら覚悟を決めたとはいっても、やはりあんな怪物相手に戦うと言われたら緊張する。 はっきり言ってしまうなら、まだ怖い。 そういう意味でオーズ――須賀京太郎の言葉というのは、憧としては嬉しい事であったりする。 だけど同時にやはり、心配する。 あれだけの傷を負って立ち上がって彼は大丈夫なのかというの。 そして――逆に。 それだけの傷を受けて尚立ち上がれる彼の目が。 何とも、恐ろしい。有り体に言うなら狂人のような印象を受けるのだ。 ただ、ありがたいのは事実であるし。 それにそうして彼の言葉に安心して、その提案を受け入れようとしている自分がいる事。 故に口には出さないが――。 やはり、どことなく、怖い。 +アナウンス 【新子憧と伊達明が援護射撃をしてくれます】 【自らが出したコンマの大小どちらかの数字が、追撃/軽減ダメージとして働きます】 +判定 797 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 13 15 38.67 ID ttheAxk1o [4/21] 【オーズ】 須賀京太郎 【カマキリヤミー】 技能:30 技能:37 HP:31/47 HP:52/52 スタミナ:40/45 VS スタミナ:39/52 気力:1/72 気力:50/50 ATK:40 ATK:37 DEF:40 DEF:37 それでは、京太郎のスタートフォームを設定してください 現在の距離は【遠距離】です 黄色いコアメダルが2枚まで使用できます 使用可能なコアメダルと組み合わせについては以下 タカ:トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。 グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加 ライオン:ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く トラ:タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。 グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加 チーター:高速を得る クワガタ:レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5 カマキリ:レンジを【近距離】に変更 バッタ:戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする ↓3 798 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 13 16 44.46 ID jfKUCTjTo [15/35] ラキリーター 799 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 13 17 57.94 ID TjuFZVuIO [22/32] ラキリーター 800 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 13 18 27.23 ID hd0BiAHoo [9/12] ラキリーター 京太郎「……悪い」 カザリからメダルを受け取って、ドライバーに挿入する。 痛みと恐怖で手が震える。 このまま戦ったのなら、死ぬかもしれない。 先ほど受けた苦痛が、忘れられない。 だとしても――ここで戦いから逃げ出して。 すべてを恐れて、自分自身に胸を張れずに生きていく。 その事の方が、何倍も怖かった。 京太郎「……変、身!」 ――ライオン! ――カマキリ! ――バッタ! 京太郎(死ぬのとか、怖すぎるけどよ……) 京太郎(それでも……そうだとしても、俺は……!) 京太郎(負けたく、ない……ッ) +判定 804 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 13 26 29.71 ID ttheAxk1o [6/21] 802 ま、まあ……うんほら、パラレルって事で……うん ああ……せやな。そうだよこれ……ああ……ミスやな。コアメダル増やすイベント入れるわ…… よく言ってくれた。ハッピーバースデイ! 【オーズ】 須賀京太郎 【カマキリヤミー】 技能:30 技能:37 HP:31/47 HP:52/52 スタミナ:40/45 VS スタミナ:39/52 気力:1/72 気力:50/50 ATK:40 ATK:37 DEF:40 DEF:37 【仮面ライダーバース】 新子憧の援護 伊達明の援護により、コンマ値の大小どちらかが追撃/軽減ダメージとして適用されます レンジは【遠距離】です 現在の方針は【通常方針】です 須賀京太郎の行動をお書きください ↓2 30 + コンマ +10 VS 37 +コンマ +7 -(ライオンの効果) 805 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 13 27 22.29 ID ttheAxk1o [7/21] たんま! ちょっとタンマ! 相手の作戦書いてなかった! 806 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 13 27 22.93 ID fjbtTGXHo [1/7] 攻撃 807 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 13 27 23.85 ID jfKUCTjTo [16/35] 通常 808 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 13 28 09.78 ID ttheAxk1o [8/21] あ、うん……折角のコンマやし、このまま行こうか スマンな 809 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 13 34 09.99 ID ttheAxk1o [9/21] 方針未設定の為、全快の方針継続 ヤミーは攻撃方針 オーズ:30+93+10=133 カマキリヤミー:37+71+7-12=103 ダメージ:(2+2)+30/5+40-37=13 攻撃×攻撃で4倍! 更に9の追撃ダメージ! カマキリヤミーに51のダメージ! 京太郎はスタミナを18消費! カマキリヤミーはスタミナを14消費! 【オーズ】 須賀京太郎 【カマキリヤミー】 技能:30 技能:37 HP:31/47 HP:1/52 スタミナ:22/45 VS スタミナ:25/52 気力:1/72 気力:50/50 ATK:40 ATK:37 DEF:40 DEF:37 カマキリヤミーの残存HPが1となったため、次回ラストターンです! ――一因を上げるとするならば。それは死だった。 自らを死の気配が覆った時。 須賀京太郎はそれに対して恐怖した。 恐怖とは本来――生き残るためにあるものであるが。 しかしそれとは対照的に、いかなる不思議か――身体は恐怖によって硬直する。 硬直した体からは柔軟性が失われ、必要以上の衝撃を負い。 また、逆に体から力が抜けきってしまえば、そのまま嬲り殺されるしかない。 実に――不思議なメカニズムだ。 恐怖して知る事で生存を上げようと言うのに、恐怖それこそが生存の足を引っ張ってしまっている。 これではあまりにも、矛盾しているだろう。 だがこれを――個の生命ではなく。全体の生命として考えた場合。 このメカニズムは、実に合理的なものとなる。 恐怖を知って尚、立ち上がれる。 恐怖を受けるほどの場面に遭いながらも、生き延びられる。 それは――生物として、遺伝子として、優秀とは言えないだろうか。 つまりは恐怖とは、人間と言う種自体が用意した、自然淘汰である。 恐怖を覚えぬ方が、個の生き残りはできる。 だが種としては脆弱となる。恐怖を覚えぬがゆえに全滅する事もあり得る。 これはセーフティにして、より優れた個体を選別するためのシステムなのだ。 そして――その観点から考えるに。 京太郎「――――ッ!!」 この須賀京太郎は、実に生命として優秀であった。 常に恐怖を抱きながら、それでも恐怖に囚われずに前に進む事が出来る。 江口セーラがそう評した彼は、全力でヤミーを攻め立てる。 余計な事を考えないと言いながらも。 その実、彼は囚われ過ぎていた。 ヤミーの親の境遇。大星淡との約束。 強くなった自分への自信、また、本当に強くなったのかという猜疑心。 そんな考えが頭を巡っているがゆえに。 力としては下であった以前よりも、須賀京太郎は弱かった。 だが、死に直面する事で。改めて恐怖する事で。 須賀京太郎の頭には、それしかなくなった。 ――死にたくない。そして、誰かが自分のせいで傷付くのが嫌だ。 図らずも彼の敗北は。生命力の低下は。 却って、彼自身の強さを高める結果となっていた。 京太郎(こんなところで……) 京太郎(負けたままでいて、いいもんかよ……!) それでもありがとう、と。 あの時、守りきれなかった少女に言われた時。京太郎は何を思ったか。 自分にそれはふさわしくないと思いながら。 同時に、今度こそは胸を張ってそれに応えられるように。笑顔で受け取れるように。 強くなりたい――と願った。 ならば、何を余計な事を考えていたのだろうか。 強くなり、今度こそ護る――それでいいじゃないではないか。 京太郎「オ、ラァッ!」 大星淡は言い方にこそ難がある者の。 それでも言っている事は至極当然な事で、彼女の置かれた状況を鑑みるに、そんな態度は妥当であろう。 そう言ってしまうのも仕方がないのだ。 突然、ライダーの力を手に入れただけの少女なのだ。巻き込まれただけの彼女。 そこらにいる、普通の女の子と変わりはない。ただ、過酷な運命を押し付けられただけ。 であるが、故に。 そんな彼女を護らなければならない。 それこそが今、京太郎がするべきことだ。 京太郎(負けられない……ッ!) 京太郎(ここで、倒さなければなんねー……ッ!) 幾条もの剣戟が、ヤミーの体を攻め立てる。 その度に零れるセルメダルを、カザリが回収する。 京太郎(相手はどのみち、ここで一撃でも喰らったのなら終わりだ) 京太郎(だからきっと、全力で攻めてくる) 京太郎(全力で攻めの姿勢で、攻撃してくる――筈だ) 京太郎(糞っ……怖えぇよ) 京太郎(だけど、俺は……それでも負けられない……!) 京太郎(いや――――勝つ!) +判定 820 自1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 13 58 29.91 ID ttheAxk1o [12/21] 判定。須賀京太郎気力上昇値 1~20:気力が15回復 21~50:気力が30回復 51~80:気力が45回復 81~99:気力が55回復 ゾロ目:気力全快+そのゾロ目の数だけ上限値にプラス(33なら3、00なら10) ↓3 821 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 13 58 59.77 ID jfKUCTjTo [17/35] セイヤー 822 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 13 59 55.29 ID fjbtTGXHo [5/7] おまかせあれ 823 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 02 28.58 ID 8gIs5GeB0 ha 824 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 02 36.46 ID TjuFZVuIO [24/32] コンマきつい 825 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 14 05 48.53 ID ttheAxk1o [13/21] 823の判定:58 気力+55 ステータスは以下のように変更されます 【オーズ】 須賀京太郎 【カマキリヤミー】 技能:30 技能:37 HP:31/47 HP:1/52 スタミナ:22/45 VS スタミナ:25/52 気力:56/72 気力:50/50 ATK:40 ATK:37 DEF:40 DEF:37 +判定 826 1 ◆1rokEwxtC/Xp[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 14 07 03.85 ID ttheAxk1o [14/21] 【オーズ】 須賀京太郎 【カマキリヤミー】 技能:30 技能:37 HP:31/47 HP:1/52 スタミナ:22/45 VS スタミナ:25/52 気力:56/72 気力:50/50 ATK:40 ATK:37 DEF:40 DEF:37 レンジは【遠距離】です 現在の方針は【通常方針】です 須賀京太郎の行動をお書きください ↓2 30 + コンマ +10 VS 37 +コンマ +7 -(ライオンの効果) 827 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 07 37.87 ID jfKUCTjTo [18/35] 通常 集中56 828 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 07 47.62 ID fjbtTGXHo [6/7] 45じゃない? 多いからいいんだけど 反転だったらごめん 829 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 09 02.28 ID thKjRFsUo [2/3] 通常 集中56 830 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 14 11 05.65 ID ttheAxk1o [15/21] ああ、45やったな……うん。スマン まだ頭がぼけてるみたいだ……さっきからなんかグダグダですまんな とりあえず、コンマ値は下2。戦闘方針は下3で計算するよ それでいいよね? 831 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 11 54.73 ID fjbtTGXHo [7/7] いいよー 832 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 13 06.94 ID thKjRFsUo [3/3] よ、良かった 安価下されたら戦犯になるところだった ありがとうイッチ 833 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 14 01.80 ID LF/d9cHAO [3/4] コンマ値は直下のを参照してもいいんですよ?(小声) 834 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 14 17 21.35 ID ttheAxk1o [16/21] オーケー、分かった。今後もこういう事があると困るので決めておこう 方針安価に雑談や相談、指摘が被さってしまったときは判定値はそれを使い、 方針については直下を適用する しかし、GMのミスに対する指摘の場合、ひとつ上とひとつ下の大きい方を使用する! これでミスらないようにこっちも気合が入るし、みんなミスを指摘してくれるようになる これでよろしいな! 835 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 18 17.56 ID TjuFZVuIO [25/32] サンキューイッチ しかし、この判定は厳しいか? 836 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 14 19 20.29 ID ttheAxk1o [17/21] これはもうミスらないという不退転の覚悟として受け取って貰おう、ジョースターさん! まあミスがあんまりに影響するときは、ちゃんと判定自体をやり直したりするのでそれで しないつもりだけど、これからもミス指摘頼むよー 837 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 14 29 52.44 ID ttheAxk1o [18/21] #攻撃全使用50ヤミー 攻撃方針、集中50 ミスへの指摘の為、コンマは 827-829のうちの最大値87を適用! オーズ:30+87+10+46=183 カマキリヤミー:37+85+50+7-15=164 ダメージ:(3+7)+19/5+40-37=17×2で34ダメージ! 更にバースの援護により、8ダメージ! カマキリヤミーに42のダメージ! オーズはスタミナを8消費、気力を56消費! カマキリヤミーはスタミナを16消費、気力を50消費! 【オーズ】 須賀京太郎 【カマキリヤミー】 技能:30 技能:37 HP:31/47 HP:0/0 スタミナ:14/45 VS スタミナ:9/9 気力:0/72 気力:0/50 ATK:40 ATK:37 DEF:40 DEF:37 レンジは【遠距離】です 現在の方針は【通常方針】です ヤミーの撃破により、欲望値と同値にヤミーのセルメダルを換算! 70枚です! ダメージによりヤミーが落としたセルメダルは52枚! 合計、122枚のメダルが発生 ただし今回は余裕なく勝利したために、会長との約束が適応! 52枚は既にカザリに吸収されている為、70枚を振り分け! ヤミー撃破により、21枚。ヤミーへのダメージにより52枚! 合計、73枚のメダルを手に入れた! 京太郎「ゥ――オラァ!」 攻めの姿勢になったカマキリヤミー。 向かってくるその足を、チーターの足で浚う。 泳いだ上体目掛けて――――蹴り/蹴り/蹴り/蹴り/蹴り/蹴り/蹴り/蹴り。 踏ん張りきれず、弾き飛ばされるカマキリヤミーの――。 その先へと、チーターの脚力で回り込む。 吹き飛んだそのところを待ち構え、上空へと蹴り上げ。 あまりの衝撃に、大量のメダルの塊が零れ落ちる。 そのすべてを足場に、ヤミーの元まで駆けあがり――そして、 京太郎「こ・い・つ、で――――ッ!」 トドメとばかりに右一閃+左一閃=二閃。 それでもって、ヤミーをただのメダルの塊へと変貌させる。 何とか、勝った。 チーターの足で軽やかに――とはいかずとも着地を済ませた京太郎は、己の両手を見た。 震えている。 倒してから漸く血液が戻ってきたとばかりに、痺れと共に怖気が背筋を這い上がった。 それから、忘れていた体へのダメージを思い出した。 そう言えば、一度完膚なきまでに痛めつけられていたのだったか。 フラリと、体が倒れ込む感覚を覚えたときには、遅い。 須賀京太郎の身体はバランスを崩していた。 これ、変身が解除されて、生身で倒れて頭でも打ったら大変な事になるのではないか。 そう思っても、体は動かない。 そこに―― +選択 1:肩を貸すカザリ 2:肩を貸す淡 3:肩を貸すセーラ 4:肩を貸す憧 5:肩を貸す伊達さん ↓4 844 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 49 11.47 ID yhXTI0BIO [4/7] 2 845 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 49 23.21 ID TjuFZVuIO [27/32] 2 846 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 49 31.98 ID 7prmoB/So [1/5] 2 847 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 14 49 32.00 ID hd0BiAHoo [12/12] 罠な気もするけど…2 ――その時、倒れそうになった京太郎の体が、支えられる。。 誰だ、と思った瞬間、ふわりと何かが香ってくる。 淡い紅色の花を思わせる、シャンプーの匂いだ。 それから、金髪が目に入った。 これは―― 淡「……馬鹿じゃないの、そこまでボロボロになってさ」 大星、淡だった。 仕方がないとでも言いたげに、京太郎の肩を支えている。 頭が一つ分ほど下。肩は勿論、それより下。 本当に、倒れるすんでのところで支えられた――という様態だ。 何故、と思う前に大星淡がこちらを見上げてきた。 上目づかい。顔が近い。 思わずのけぞりそうになって――敵意からの反射的な抵抗と感じたのだろう。 それを察した淡の腕に力が入った。 改めて見る。その目には、先ほどまでのような憎悪や嫌悪は感じられない。 淡「やっぱり、弱いじゃん。ほんっとに弱い。全然イケてない」 京太郎「……ああ、分かって――」 本当ならば。ここまで追い詰める前に倒していただろう。 江口セーラ。神代小蒔。それにあの手際から考えて、大星淡は更に上の実力を秘めているだろう。 だから、言われるまでもなく。弱いと、自覚している。 分かっている。 そう言おうとしたところに、大星淡の言葉が被さった。 淡「――まあ、その、根性だけは認めてやってもいいかな」 淡「弱いにしても。ほんっとーにどうしようもなく弱いにしても」 淡「それより、早く自分で立ってよ。重いから」 京太郎「あ、ああ……すまん」 デネブ「淡、もっと素直にならなきゃ……」 淡「――五月蠅い、デネブ!」 デネブが発した一言と共に飛ぶ、蹴り。 それから、京太郎を迎えに来た――というかメダルを回収にきた――カザリへと押し付けると、 大星淡は、デネブへの攻撃を再開する。 まあ、なんというか一瞬ではあるが……。 少なくとも、敵意はなくなった――という事でいいんだろうか。評価は変わらないにしても。 カザリ「まったく……こうなる前にちゃんと倒してよね」 京太郎「ああ、悪い……」 カザリ「それにしても……ウヴァのヤツ、来ないなんてどういう事かな」 京太郎「案外、隠れてるところを……セーラ先輩にやられてたりして」 カザリ「……ウヴァだし、ありそうだね」 カザリ「まあ、流石にこうもライダーが揃っているところに突っ込んでは来ないだろうね」 カザリ「来るとしても、他のグリードと一緒とかさ」 京太郎「……やっぱり、状況は悪いままかよ」 カザリ「もっと安定して勝てるようになると嬉しいんだけどね」 カザリ「まあ、メダルも手に入ったし……今回は一応許しておくけど」 京太郎「……ああ、悪かった」 京太郎「次はこうならないように、頑張るよ」 邑夫「……なんで」 そんな二人の背中にかけられた、声。 髪を振り乱して、幽鬼のような表情の少年――宮田邑夫――だ。 そう言えば、彼は、ヤミーの親だったか。 邑夫「どうして、俺の邪魔、するんだよ……!」 邑夫「クソッ! 俺が復讐して何が悪いんだよ!」 邑夫「お前だって同じだろ? あの化け物みたいな力を手に入れて!」 邑夫「それで、どうして俺がやったら駄目なんだよ! なんで俺の邪魔をするんだよ!」 邑夫「糞……ッ! やっと、やっと開放されると思ったのに……!」 邑夫「俺は、力を手に入れたと思ったのに……!」 邑夫「なんでなんだよ……! どうして……!」 髪を振り乱して叫ぶ少年。 カザリは興味なさげ――と言うか邪魔するようなら殺しでもする――という目を向けるし。 淡とデネブは、冷めた目を向ける。 バース――新子憧――と伊達明に関しては不明。カザリの影で、見えなくなってる。 つまりはこれは。 京太郎が答えるべき問いかけなんだろう。 +選択 858 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 15 22 38.04 ID V6yBASfNo [4/4] 1:「……そんなの、俺が知るかよ」 2:「……さあな。違いなんて、ないんじゃないか」 3:「……貰いもんに頼るだけだから、悪いんじゃねーのか?」 4:「……お前は、やりすぎてた。そんだけだ」 ↓4 859 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 15 23 15.54 ID TjuFZVuIO [28/32] 4 860 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 15 24 24.68 ID OqHcxN9Go [12/13] 4 861 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 15 25 38.97 ID HOJ+8Ifqo [2/2] 2 862 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 15 29 50.16 ID JVGYGWJ7o [1/2] 2 京太郎「……さあな。違いなんて、ないんじゃないか」 京太郎は自分自身のエゴの為に戦っている。 自分の怖さを消したい。ただそれだけの為に、オーズの力を利用している。 自分で得た力ではない。巡り合わせで、たまたま手に入った力で。 目の前の少年も同じく、エゴの為に戦った。 自分を脅かすものを取り除く為に、ヤミーの力を利用した。 こちらも京太郎と同じく、偶然自分がありついただけの力でそれを為した。 どちらも本質的に、違いはないだろう。 ただ、須賀京太郎が勝った。それだけの話だ。 あの会長風に言うのならば。 或いはカザリから風聞した王のように言うのなら。 欲望が強いから――勝った。 そうなるかも、知れない。 自分の恐怖を押さえたいと言う京太郎と。 取り除いてほしいと願った少年と。 敢えて違うとするならば、その欲望の大きさだけだったのかもしれない。 それに、思う。 須賀京太郎は、一度はそれに負けている。 最後だって、紙一重であった。 故にその欲望の大きささえも、同じなのかもしれない。 だから、それしか言いようがなかった。 どちらも同じものである――としか。 慰められるほど彼に興味を抱いてはいないし。 教訓を与えられるほど、京太郎は優れている訳ではない。 そこまで、彼の人生に足を踏み込む事なんて、そんな偉そうな事は出来ない。 ただ、京太郎は自分の恐怖を消すために。そしてカザリとの約束の為にヤミーと戦い、勝利し。 彼は、己の脅威となる者を取り除くために、ヤミーを利用して、敗北した。 勝ちと負け。それだけの話。 それ以上を語る言葉は、京太郎の中にはなかった。 敢えて言うとするなら――。 両者は本質的には一緒だ。 だけど、もたらした結果は向こうも知っての通り、異なる。 故に、そこからは京太郎に訊かずに、自分で考えてほしい。 そういう意図も込めていた。 受け入れられるか否かは分からないが、一応、そうとだけ言っておいた。 それきり、話は終わりだ。 淡との話はついたし、あとはセーラを待ち。 それと、新子憧と伊達明について事情を聞かなければならないだろう。 やる事は――まだ――。 京太郎「……ッ」 カザリ「無理しないで、今日は休んだら?」 京太郎「せめて、セーラ先輩……待たないと、な」 カザリ「はいはい。倒れても知らないけど」 京太郎「伊達さんと、新子さん……」 京太郎「悪いけど、明日話したいんだけど、いいか……?」 そう聞いたきり。 答えを待つことなく、須賀京太郎の意識は――闇の中に投じられていった。 「強さと弱さと戦う意思」 B-Part 終了 ←To be continued...
https://w.atwiki.jp/maskedriderkyo/pages/48.html
「強さと弱さと戦う意思」 B-Part 開始 【朝】 京太郎「……そういえばさ、カザリ」 カザリ「何?」 京太郎「大星の事に関して、神代先輩には言わないで欲しい」 カザリ「……どうしてかな?」 京太郎「そうなると、さ」 京太郎「俺が……あのイマジンに負けたってことまで言わなきゃならなくなるだろ?」 京太郎「そしたら多分――あの人は自分を責める」 京太郎「あの場に間に合わなかった神代小蒔自身の事を、許せなくなる……はずだ」 京太郎「結果的に俺が助かったとしても……下手をすれば俺は死んでいた」 京太郎「自分が遅れていなければ……って感じに、な」 カザリ「ふーん」 カザリ「それって、君なりの優しさって事? それとも下心?」 カザリ「ちゃんと、言える事は言っておいた方がいいと思うんだけど……反省できなくなるんじゃないかな」 京太郎「確かに……そうだけどさ」 京太郎「でも、俺は無事だったんだから……余計なことで気を揉ませてもな」 京太郎(それに……) 京太郎(俺が理由で、人がそういう風な顔をするってのに……耐えられない) 京太郎(これはカザリの言うとおり、相手の成長の機会を奪う……俺の我儘なんだろうけど) 京太郎(それでも俺はまだ、自分が理由で何かが起こるってのには……慣れない) 京太郎(自分勝手だけど……怖いんだ。そんな状況に遭うってなっただけで、怖い) 京太郎(だから……) 京太郎「お前の言うとおりだとは思う」 京太郎「だけど、悪い。本当に悪いと思ってるけど……言わないでくれ」 カザリ「ふーん」 カザリ「まあ、いいよ。君がそう言うならさ」 カザリ(これで――オーズが会ったライダーについて、電王たちからは聞き出せない……か) カザリ(少しでもライダーに関する情報を集めたいんだけど……) カザリ(電王もイマジンも、隠し事ができるようなタイプじゃない) カザリ(オーズの機嫌を悪戯に損ねても困るし、そのライダーに関してはお預けかな?) 【昼】 鳴海「そうさ――俺は」 鳴海「お前らにとっての“悪魔(デモン)”さ」 クラスでのサッカー。 人数の関係で、加藤先生が相手チームにキーパーとしているのだが……。 なんだあのオーラ。恐ろしすぎるぞ、マジで。 +判定 直後、コンマ判定 1~50:見知った人間と会話 51~80:誰かと出会う 81~99:何かイベントの…… ゾロ目:遭遇イベント 542 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 11 40 43.73 ID a9Na6B6Do [3/22] おまsかせあれ 543 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/10(日) 11 43 06.43 ID GXIrP00Fo [7/7] 542の判定:73 よって、誰かと出会う。 誰と出会った? 龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等) ※複数選択可 ↓3 544 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 11 43 41.76 ID a9Na6B6Do [4/22] 憧 穏乃 545 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 11 43 51.81 ID 91KljuMNo [1/3] アラサー 546 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 11 43 56.60 ID Fdq8ij/R0 [3/33] アラチャー 京太郎「……あ」 灼「あ……」 昼飯でも食べようと、弁当片手に屋上に向かった時だった。 たまたま、階段で。 あの時の彼女と――鉢合わせした。 一方的な気まずさと、申し訳なささを覚える。 護ると嘯いておきながら。須賀京太郎は彼女を護る事が出来なかったのだ。 強くなればいい――。 そんな言葉を聞いて己なりに何とか納得をして。前向きに進む事を決めたものの。 やはり、気持ちの整理が完全についたかと言えば、そうでもないというのもまた真実だ。 彼女は何も悪くない。京太郎が勝手に罪悪感を覚えているだけ。 だけども言うなれば――この少女は。 京太郎にとっての、罪の証に等しかった。 落ち着いたと思っていた心の内側が抉られる。そんな気がする。 あの時の恐怖が、蘇ってくる。 己の無力感を振り返らざるを得ない。 そんな――存在である。 灼「……あの」 京太郎「……なんでしょうか」 灼「あの時は、ありがと……」 京太郎「いえ――」 俺なんかじゃ守る事ができなかった。だから言われる資格はない。 そんな言葉を吐き出しそうになり、逡巡してやめる。 彼女はライダーではない。戦う力を持たない。 守るべき存在にそんな言葉を投げかけてどうするのだろうか。 それこそが、相手の負担となる。 それは――須賀京太郎のもっとも恐れるべき事では、ないのだろうか。 さて……なら、なんというべきか。 +判定 1:「……当然の事をしたまでですから」 2:「……それよりも、あの事は悪い夢だと思った方がいい」 3:「いえ……。そちらは、大丈夫ですか?」 4:「……無事でいてくれて、ありがとうございます」 ↓5 549 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 11 56 02.07 ID 91KljuMNo [2/3] 4 550 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 11 56 04.52 ID a9Na6B6Do [5/22] 2 551 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 11 56 18.89 ID D0OgysdV0 [2/7] 3 552 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 11 56 24.00 ID Fdq8ij/R0 [4/33] 3 553 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 11 57 14.81 ID 2Y6+Rhmuo 1 京太郎「……当然の事をしたまでですから」 我ながら笑えてくる言葉だ。 当然の事と言うのは――怪人にいいように殴られる事だろうか。 そんな自嘲的な笑みが、心の内側で零れる。 勿論――そのままじゃ済まさない。 弱いのは辛い。誰かが自分のせいで死んでしまうのは怖い。そんなの許容できない。 自分の失敗に酔って、不幸に陶酔して、汚点をあざ笑って――足を止める理由なんてないのだ。 必ず、あれをバネに強くなって見せる。 失敗を失敗のままにはしない。拾った命なのだ。次こそは護れる、護るだけ強くなる。 そう、誓っているのだ。他でもない己自身の為に。 だから――。 だから――。 須賀京太郎の心の整理がつくまでは。 奮い立たせた心を萎えさせない為にも。 彼女があの事件を早く忘れる為にも。 ここではこうして、会話を進めない方がいい。終わらせて方がいい。 言うならばこの言葉は、笑顔の拒絶と同じだ。 貴方は守られるべき内の一人であって、特別に守りたかった誰かではない。 そうとも取れる言葉だろう。 当然の事というのは言い換えるならそれが普通の事。日常的な事で。 要するに、須賀京太郎の人生にとって、彼女の存在は有り触れているという事を意味する。 京太郎「……それじゃあ、失礼します」 彼女の横を通り抜けて、屋上に向かう。 弱い考えを振り払うかのように、無意識のうちに足早に。 灼「それでも――それでも……!」 灼「……助けてくれて、護ってくれてありがとう」 京太郎「――」 京太郎「はい」 +アナウンス 【鷺森灼からお礼を受けました!】 【放課後】 直衛「……この、ポエニ会戦は」 ……何故だろう。 すごく嫌そうながら、戦争の話をするときの新城先生のこの獰猛な笑みは。 と言うか、世界史って基本戦争の話しかしないよな? +選択 1:普通に帰宅する (そのレスでコンマ判定へ) 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント ※出会う人間も一緒にお書きください 2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など) ↓4 ※1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能 ※2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください ※2については、連絡先を交換した相手のみとなります 557 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 12 17 51.75 ID D0OgysdV0 [3/7] 1しず 558 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 12 18 05.43 ID a9Na6B6Do [6/22] ksk 559 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 12 18 14.81 ID 91KljuMNo [3/3] 1 アラフォー 560 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 12 19 07.84 ID Fdq8ij/R0 [6/33] 2 姫様 京太郎「……そういえば」 京太郎「励ましてもらってから、神代先輩に連絡とってなかったよな」 スマートフォンの画面をタッチ。あ、押し間違えた。 これがあるから嫌なんだよな。 使いにくくて仕方ないんだ……片手でやると読み込みを間違えるから、必然的に両手が塞がるし。 授業中、机の下でメールに返信するのも困難だ。 実は学校関係者の陰謀ではないだろうか。スマートフォン人気は。 小蒔『――はい、もしもし』 京太郎「ドーモ、神代=サン。須賀です」 小蒔『また片言なんですか……?』 京太郎「二度ある事は、三度あるって言いますからね」 小蒔『……。まだ二度目です』 京太郎「そうでしたっけ……?」 小蒔『……そうですよ、須賀さん。連絡を貰うのは、これで二度目です』 小蒔『それで……今日はどうしたんでしょうか?』 京太郎「えーっと……」 ……大星の事を考えるのなら、彼女と戦っても仕方ないけど。 +選択 1:特訓や模擬戦闘を行う 2:相談をする ↓4 564 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 12 26 45.88 ID Q2X8DoaIO [6/16] 2 565 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 12 26 46.36 ID a9Na6B6Do [7/22] 小走先輩の時の含めれば三回目じゃ…… 2 566 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 12 28 05.98 ID Fdq8ij/R0 [7/33] 2 567 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 12 29 28.18 ID D0OgysdV0 [5/7] 2 京太郎「……えっと、その、実は」 京太郎「相談というか話したい事があって……」 小蒔『相談……ですか?』 小蒔『はいっ! 私に出来る事なら、なんでも仰って下さい!』 +判定 1:「ライダー同士で親睦会とか、やりませんか?」 2:「そちらで、イマジンやヤミー・ドーパントについての手がかりは得てませんか?」 3:「この間は、ありがとうございました。そのお礼が言いたくて」 4:「一緒にお茶しませんか?」 ↓4 570 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 12 37 47.56 ID Fdq8ij/R0 [8/33] 複数いきたい選択肢だな3 571 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 12 38 07.69 ID a9Na6B6Do [8/22] 2 572 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 12 40 38.44 ID MMUiDYj3o [1/6] 2 573 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/10(日) 12 46 08.58 ID G0vpL/SEo [3/5] あれ……さっきは下4でよかったんやけどなぁ…… じゃあ、2ってことでええかな? 京太郎「……そうですね」 京太郎「こっちからはあまり掴めてないんですが……」 京太郎「そちらで、イマジンやヤミー・ドーパントについての手がかりは得てませんか?」 強くなる為に色々とやる事はあった。 だが、相手がそんなこちらの事情を汲んでくれる理由はない。 強化が終わるまで戦いを待ってくれるのは少年ジャンプの敵キャラだけ。 普通なら、そうやって出張ってこないとわかっている間に悪事を重ねるし。 或いはこちらの事情を知ろうが知るまいが、そんなのに関係なく何かを起こしているだろう。 だから――須賀京太郎が気付いていないだけで、水面下で何かは進行しており。 それが起こした波紋が、何か前兆とも言えるものとして現れているかもしれない。 京太郎は、人付き合いが良い方だと言えない。 だが、1年生から3年生までがいる神代小蒔のチームならば。 何かしら……例えばそれが小さすぎて異常と呼べないような異変であったとしても。 何かしらの差異に感づいている事は、ありえなくはない――かもしれない。 少なくとも、受信機は京太郎より広いのだ。 小蒔『……手がかり、ですか?』 小蒔『えっと――』 +判定 582 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/10(日) 13 07 43.65 ID c185ac+2o [2/2] 直後、コンマ判定 1~20:特に何もない 21~50:小蒔が見かけた(2年生) 41~60:春が見かけた(1年生) 61~80:霞・巴・初美が見かけた(3年生) 81~99:叫びだすモモタロス ゾロ目:特殊イベント 583 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 13 08 04.79 ID a9Na6B6Do [10/22] 叫ぶのは 584 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/10(日) 13 28 02.65 ID CZi/UdLno 583の判定:79 小蒔『霞ちゃんが……ちょっと様子が気になる人を見つけたって』 京太郎「ホントですか!?」 小蒔『はい。ただの気のせいだといいんですけど、もしかしたら何かある事もありえますよね……?』 京太郎「ええ、十分にあり得ます」 欲望とは――人が生きる上で欠かせないものであろう。 誰しも、大小の差はあれ欲望を持っている。 美味いものを食べたい。いい車を買いたい。可愛い恋人が欲しい。そろそろ結婚したい。 欲望とはいわば、生きる原動力だ。 言い換えるなら目標にもつながる。それを目指してモチベーションを保って進めるものともなる。 だけども、欲望の中にはマイナスのものもある。 それは、欲望の方向が――という意味ではない。 その結果だ。 他人の害となるもの。誰かを傷付けるもの。誰かから奪い取るもの。 勿論、何にだってその側面はある。 だけども人はそれをうまくコントロールしたり、何かしらの折り合いをつけて生きている。 ところがここに、グリードやドーパント、イマジンが絡めば話は別だ。 本来なら抑えられていたものが。一時の気の迷いであったものが。少し魔がさしただけのものが。 そのどれもが、過度に増幅されて噴出する。 グリードに暴走させられた欲望は歯止めが利かなくなり。 ドーパントの力を手に入れたものは暴力と言う近道を使いたがり。 イマジンの契約によってそれは本人が望まない形で顕在する。 ホンの一瞬機嫌が悪かっただけだとして。ムシャクシャしていたとして。 それが本来なら時間の経過とともに沈静したり、他人を思いやって行われずにすんだりするものであっても。 彼らの手にかかれば、それは明確なる悪意として発現するのだ。 その欲望から生まれたヤミーは人を襲うだろう。 ドーパントの力を利用して人に八つ当たりや復讐をするだろう。 イマジンは短絡的かつ悪意ある形で攻撃に移るだろう。 本来ならば、いずれは消化されるはずのものが。 誰かが傷付くと言う――そんな、取り返しのつかない間違いまで跳ねあげられるのだ。 これは到底、許されざることではない。 ホンの一時の、しかも本来なら不可侵である人の内面の事が――その人を含めた誰かの人生を狂わせる罠となる。 本人はそう思っていただけ。実行に移す気持ちなど存在していないにしても。 或いは実行に移すとて正当なる手段や納得できる手段だったはずのものが。 それが、悪意のある“牙”となり襲い掛かる。 その周囲や、或いは本人に。 これは――到底許されざるものだ。 須賀京太郎は思う。 一度も間違いを犯さない――それも心の中でも侵さない人間しか、生存を許されない。 ――否。 或いはそんな間違いを犯さないという事まで、歪曲されてただの暴力になるのだ。 本来なら間違えないものが間違いとなる。 或いは間違えてもまた歩き出せるものが、屈さざるを得なくなる。 失敗を糧にする事がなくなる。成功が一瞬で崩壊する。 そんな――誰かの未来を奪い、将来を破壊し、自由を脅かす。 些細な絶望を許容しない、儚い希望も容認しない。 どれも、そんな悪行だ。人生や人間の根底を揺るがす悪行だ。 決して許されざるべき――悪行なのだ。 故に。 本来ならば取るに足らない程度の事でも。 この件に限っては、それを些細だと切り捨てる事ができなくなる。 それで切り捨ててしまって。軽んじてしまって。 結局それが原因で事件が起こったのならば。 須賀京太郎も、神代小蒔も、自分自身の事を許せなくなる。 京太郎「その人の、名前を聞いてもいいでしょうか?」 小蒔『はい、ええと――』 小蒔『――佐々野いちごさん、という女性らしいです』 京太郎「……分かりました。佐々野いちごさん、ですね?」 小蒔『私の方でも、気にかける事にはしているのですけど……』 小蒔『やっぱり、学校ならともかく、外に出てしまうと……』 それで何もなかった場合は。 ただのプライバシーの侵害だ。余計なおせっかいだ。人の内面に土足で踏み込む事だ。 であるがゆえに。 事態の重大さに反して、そこまで積極的に動く事が出来なくなる。 精々が視界に収めておくぐらい。友人ならその悩みの相談に乗るくらい。危険に気を払うぐらい。 いずれにしても限界がある。 どこまでが妥当で、どこからが不当なのか。 その線引きが実に困難なのだ。 さて――どうするかと言っても。 実際、どうしたらいいのだろうか。 結局は考え過ぎ、なんてこともあり得る。 +判定 1:直球で話に行く ※直接佐々野いちごに接触を図ります 2:大星淡に尾行の協力をしてもらう ※京太郎が尾行したらストーカーで通報されるかもしれないので ※大星淡と会話(選択肢で) 3:ひとまずタカ・カンドロイドで佐々野いちごの周囲を警戒 (セルメダル消費:10) ※現在65 ※セルメダルを消費します。 ※空振り(実は怪人関係でない。コンマで判定)だった場合、無駄にセルメダルを消費します 4:偶然を装って運命的な出会いをして打ち解けてみる ※カザリがチンピラに擬態。京太郎が佐々野いちごを助けます 5:佐々野いちごの様子について聞き込みする ※三年生など、学園関係者に京太郎が佐々野いちごについての聞き込みを行います 6:カザリに放課後から朝までの監視を頼む ※タカ・クワガタ・カマキリ・バッタのメダルしか使用できません ※カザリが一人っきりで行動する事になります ↓3 603 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 14 34 20.12 ID Fdq8ij/R0 [16/33] 些細だと切り捨てられないっつってるから捨ておいたらバッドイベント起きるやろこれ。 聞きこみや直接、は反応が怖いしあわあわはまだ協力体制にはいけないって感じ 604 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 14 35 48.95 ID Fdq8ij/R0 [17/33] 3にしとこう でもおもろいのは4かもねww 605 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 14 40 48.42 ID MMUiDYj3o [6/6] 無視じゃなくて3 606 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/10(日) 14 47 28.76 ID SNX6s5BUo [1/3] 605の選択:3 京太郎「……分かりました。放課後の方は俺に任せてください」 京太郎「その代わり、学校での方はお願いします」 小蒔『はい!』 小蒔『それじゃあ、お願いします』 京太郎「ええ、そちらも」 京太郎「……なにもなきゃ、それが一番ですね」 小蒔『はい……本当に』 それからカザリを呼び出し、タカ・カンドロイドを呼び出すように頼む。 カザリも渋るかと思っていたが、二三事だけ呟くと協力してくれた。 メダルを消費させたのは悪いが……何事もなければいいというのは本心だ。 平穏に生きられるのならば、悪意とは関わりなく。怪人とも関わりなく。 そのまま生きてくれるのが、一番いいだろう。 カザリ「……ま、僕としてはそれがヤミーだといいんだけどね」 京太郎「彼女の目の前に出ないで、誰かを犠牲にする前に確実に倒せる」 京太郎「そう……言えるんならな」 +判定 607 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/10(日) 14 49 08.51 ID SNX6s5BUo [2/3] 直後、佐々野いちご判定 1~20:何事もなし 21~40:現在は何事もなし 41~70:思い詰めた表情をしている 71~99:不安そうな表情をしている ゾロ目:グリード出☆現! 608 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 14 49 26.05 ID a9Na6B6Do [13/22] あるといいな 615 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/10(日) 15 00 36.62 ID UOYPfMpIo [1/3] 608の判定:04 佐々野いちごはこの話では怪人フラグ・怪人襲撃フラグが立ちません 【夜】 カザリ「……それで結局どうだったの?」 京太郎「何かあれば、タカ缶が知らせてくれる事になってる」 カザリ「……って事はさ」 カザリ「無駄打ちだった、って事?」 京太郎「明日、小蒔さんたちに聞いてみてからだ」 京太郎「タカ缶から連絡がなくて、佐々野さんが明日普通に戻っているんだったら……」 京太郎「何事もなかった、ってことになるけどな」 カザリ「あーあ」 カザリ「セルメダルも数が限られてるのにさ」 京太郎「……悪い」 京太郎「だけど……知っちまった以上、ここで何もしないで悔やむってのは嫌だったんだ」 カザリ「……ま、別にいいけど」 カザリ「今のままメズールやガメル、アンクと戦う事になっても困るし」 カザリ「イマジンやドーパントだと、結局僕にとって得はないからね」 カザリ「そういう意味だと、君が余計な怪我をしないで済んだって意味ではマシかもね」 カザリ「一応、メダルを人の命より優先しないって約束だからさ」 京太郎「……ああ」 京太郎「ちゃんと、約束したもんな」 カザリ「僕の方の約束も忘れないでよね」 【朝】 京太郎「……眠い」 カザリ「あれ? 結局寝てないの?」 カザリ「何かあったら起こすって言ったのに」 京太郎「そりゃあ……何かあったら、困るし」 京太郎「いくらグリードが寝なくても大丈夫だって言っても……」 京太郎「何かやってるお前にだけ任せて、俺が寝てるっていうのは……何か悪くてさ」 カザリ「……」 カザリ「別に何をどうしようと君の勝手だからいいけどさ」 カザリ「それで、肝心な時にヘマをしないでよね」 カザリ「メダルを取られたり、ヤミーを逃がしたりしたら……許さないよ?」 京太郎「ああ、分かってるって」 【昼】 アドルフ「……今日はこれで終わりだ」 相変わらず、アドルフ先生はなんというか……。 無口なほうなのだろうか。それともそれはテレ隠しか。 時々毒舌だけど、本当は面倒見がいいし……。 小蒔さんからメールが入っていた。 佐々野いちごさんは、いつもと同じ様子に戻っていたらしい。 つまりは、彼女には何事もなかった……という事だ。 それならそれで、良かった。 +判定 直後、コンマ判定 1~50:見知った人間と会話 51~80:誰かと出会う 81~99:何かイベントの…… ゾロ目:遭遇イベント 630 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 15 41 23.16 ID E0Swr5bSo [2/4] ゾロ 631 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 15 41 25.46 ID Fdq8ij/R0 [23/33] ほい 632 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/10(日) 15 47 05.72 ID FptlX+4ko [6/6] 630の判定:16 見知った人間との会話です 1:神代小蒔 2:江口セーラ 3:大星淡 4:新子憧 ↓3 633 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 15 47 49.29 ID HWQ8B1NSo 4 634 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 15 48 02.05 ID a9Na6B6Do [16/22] 2 635 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 15 48 02.25 ID MziPOgGQo [1/3] 4 京太郎「……あ、この間の」 憧「ふきゅっ」 たまたま廊下で。曲がり角をまがった直後に。 あの時鴻上会長のオフィスにいた/京太郎を鴻上ファウンデーションまで案内した少女と顔を合わせた。 そう言えば彼女――新子憧と言ったか――もこの学園の生徒だったか。 それにしてもなんだこの声。どっから出た。 憧「あ、ああ……その説はどうも」 京太郎「あ、ああ……いやこちらこそ」 ちらちらと目線を外される。 何か悪い事でもしたのだろうか。判らない。 その、良くわからない動揺がこちらにまで伝わってきそうだ。 あの時は非情に不機嫌そうというか、つまらなそうにしていたというか。 そんな感じでぶすっと沈黙を保っていたのに、今日はどうしたのだろうか。 京太郎「新子さん……で良かったよな?」 憧「あ、はい……そうですけど」 京太郎「ちょっと話がある。ついてきてくれないか?」 そのまま弁当を持って、屋上まで上がる。 あの鴻上会長のところに居た……というのが気になる。 何かしら情報を持っている可能性もあるし、グリードについて知っている事があるかもしれない。 そうでないのなら――つまりただのアルバイトや仕事として鴻上会長の秘書役なら。 そんな、何も知らない人間を引き込むという意味で…… ますます、彼に対して警戒をせざるを得ない事になる。いや、嫌悪すると言えようか。 京太郎「ま、なんだ……その」 京太郎「新子さんだったっけ? 立ってるのもなんだから座りなよ」 京太郎「お茶でも飲んで、話をしようぜ」 京太郎「さあ、飲みなよ」 憧「うっ……」 魔法瓶に茶を入れてきている。 彼女は丁度ジュースの類を持っていないようであるし、話してれば喉も乾く事になるだろう。 そう思って、お茶を入れたカップを手渡したが……露骨に顔を顰められた。 なんだ? お茶、嫌いなのだろうか? 憧「……」 京太郎「……あれ? もしかしてお茶とか駄目なタイプだった?」 憧「い、いや……! 大丈夫、大丈夫ですから!」 そう言いながら。 お茶を持ったまま、硬直する新子憧。 ただの沈黙ではない。緊張しているらしい。 ――考えられることとしては。 会長から、須賀京太郎がグリードと行動を共にしている事を聞いて警戒しているのか。 或いは、あの契約書に穴を作った件で、あまり交流するなと申し付かっているのかもしれない。 他には、何か入れ知恵で……こちらの弱点になりそうなところを探してこいとか、交渉に使えそうなものを見つけろとか。 そのあたりを言いつけられている為、考え込んで言葉を選んでいるのだろうか。 憧「……」 憧(カップ、ひとつしかないじゃない……!) 憧(平然とした顔して差し出されても……こっちが気にするのよ……!) 憧(それに……どうして屋上で二人で弁当食べなきゃいけないの!? 何この状況!?) 憧(どうせメダルがらみだから断る事もできないし……) 憧(気まずいなぁ……男子と二人っきりになった事とか、ないから) 憧(……どうしよう) さて。 時間は有限である。特に昼休みは短い。 いつまでも沈黙していても始まらないし、何か訊いてみなければ。 京太郎「……新子さん」 憧「は、はい!」 京太郎「……あー」 +判定 641 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/10(日) 16 15 24.09 ID Sn7wFrEio [3/6] 1:「メダルとグリードの事、どこまで知ってるんだ?」 2:「あの会長のところに、どんな事情があって?」 3:「……そう緊張しなくてもいいって。別に人質に使おうとかとって喰おうって訳じゃないんだ」 4:「須賀京太郎、仮面ライダーオーズだ。よろしく」 5:「あんたらの組織は、一体何が目的なんだ?」 ↓4} 642 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 16 16 22.66 ID a9Na6B6Do [17/22] 5 643 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 16 16 39.68 ID MziPOgGQo [3/3] 3 644 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 16 17 42.21 ID Fdq8ij/R0 [25/33] 3 645 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 16 18 16.70 ID P4EUdJFqo 3 京太郎「……そう緊張しなくてもいいって」 京太郎「別に人質に使おうとか、とって喰おうって訳じゃないんだ」 そう、とりあえずおどけて見せる。 緊張からの沈黙ばかりでは、話が進まない。 そう思っての事だったが……。 憧「ひぇっ!?」 憧(ひ、人質……? とって喰う……?) 憧(そう言えば、会長は……『彼の欲望はなかなかのものだ』って言ってたわよね……?) 憧(で、化け物みたいなグリードの一人を――五体満足なグリードを自分の部下みたいにしてる……) 憧(笑いって、そう言えば威嚇の表れだって聞いた事がある) 憧(今のって、まさか脅し……?) 憧(な、何かしゃべらないと……浚ったり、喰ったりするって事?) 憧(く、喰うって……やだ、もしかして……!?) 憧(それに、欲望が凄いって……!) 憧「ぁ……」 憧「……ッ!」 京太郎(和ませようと思ったけど、逆効果だったみたいだ) 京太郎(……失敗したな) 京太郎(凄い勢いで睨みつけられている。近寄ったら殺すとでも言いたげな顔だ) 京太郎(悪い事したよな……これ) 京太郎(でも、逆に言うなら……彼女にとって俺は、そんな事をしでかす人間だと思われているって事だ) 京太郎(凶悪犯、ないしは油断ならない人間) 京太郎(つまり……やっぱり、あの会長に見抜かれていたって事でいいみたいだ) 京太郎(逆に言うなら、それを分かっていながら契約を放置した) 京太郎(少なくとも1枚……いや、2枚は持っているな) 京太郎(それが分かっただけでも、十分だ。こっちの策が向こうに見抜かれているって事) 京太郎(そして、見抜いていても尚、放置するに足る何かを持っているって事) 京太郎(十分な情報だ……新子さんには悪いが) そのままお互い、黙々と弁当を食った。 喰い終わるや否や、新子憧は凄まじい勢いでその場を立ち去っていった。 +アナウンス 【新子憧は須賀京太郎を警戒しました!】 【須賀京太郎は、会長が契約の穴に気付きながら放置している事を知りました!】 【放課後】 清麿「それで、ここの答えは――」 相変わらず。高嶺先生は凄い。 おい、誰だよ。バーチ・スウィンナートン=ダイアー予想を先生に出したヤツ。 それにあの人、なんで解けるんだよ。 ミレニアム懸賞問題じゃねえかよ。なんだよこれ。 +判定 1:普通に帰宅する (そのレスでコンマ判定へ) 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント ※出会う人間も一緒にお書きください 2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など) ↓4 ※1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能 ※2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください ※2については、連絡先を交換した相手のみとなります 652 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 16 41 58.43 ID DVbK5bGEo [1/3] 2 セーラ 653 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 16 42 28.51 ID a9Na6B6Do [19/22] ksk 654 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 16 42 37.60 ID E0Swr5bSo [4/4] ksk 655 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 16 42 46.57 ID Fdq8ij/R0 [28/33] 2セーラ そう言えば……。 セーラ先輩とは、あの戦いの後顔を合わせてないな。 鍛えて貰ったから、お礼の一つでも言いたいところだし……。 もし大星に戦いの腕が上がった事を証明するとしたら、セーラ先輩と戦った方がいいだろう。 となると、前のように模擬戦を頼んだ方がいいだろうな。 ……と。 そんな事を考えていたら、当の江口セーラから着信が入った。 すぐさまボタンを押して、通話状態にする。 京太郎「はい、もしもし……須賀ですけど」 セーラ『俺や。セーラや』 京太郎「どうしたんですか?」 セーラ『多分、ヤミーかドーパントの仕業だと思う事件があった』 セーラ『お前にしか任せられんし……来てくれへんか?』 京太郎「分かりました! 直ぐに向かいます!」 電話を切って、直後カザリに掛けなおす。 京太郎「カザリ! セーラ先輩から電話だ!」 京太郎「ドーパントか、ヤミーの仕業っぽい事件らしい。こっちに来てくれるか?」 カザリ『それは別にいいけどさ……』 カザリ『本当に信用できるの? 実は罠だったとか、ない?』 京太郎「だから、そういう事言うなって!」 京太郎「急いでそうだったし、俺たちがそうやって二の足踏んでちゃ間に合わないかもしれないだろうが!」 カザリ『……はいはい』 カザリ『分かった。すぐに行くよ』 それから直後に大星に電話をかける。 もし戦闘になったのなら――こういういい方はおかしいが、それこそ証明になる。 だから……。 淡「ここにいるって」 デネブ「淡をよろしく頼む、須賀!」 そうしたら。 着信音は後ろから。声も、後ろからした。 セーラ「……あ、すまん。そいつ、通したってな」 セーラ先輩に呼び出されて行った場所には。 警察官と思わしき人間が、数人いた。 セーラ「あー、なんつーかなぁー」 セーラ「ちょっと、警察の厄介になって……それでこう、ドーパント関連でオブザーバーとして呼ばれとんねん」 セーラ「それでまぁ、こっち関係っちゅーことでな」 そう言って、肩を抱くセーラ先輩。 耳元で、「ただし俺が仮面ライダーつーのは秘密やけど」と耳打ちしてきた。 まあ、誰かがライダーと分かってしまうのは……よくない事なのだろう。 特に、権力にとっては――力はまた別だ。 それがいいか悪いかではない。 全員の為に一部や自分たち以外を切り捨てるというのは、その全員からしたら“善”である。 だが、切られる側からしたらたまったものではないだろう。 その面から見れば悪であるが、全体からしたら、最大多数の幸福を追求しているので悪いとは言えない。 だからそこに善悪はない。判断が難しいのだ。 小さな範囲の事なら、善悪で区分するのは容易だ。 だが、大きな範囲の事となると、善悪はまた別のものとなる。 一端が――テロリストなどの人質事件だろうか。 たとえば、人質の為に身代金を払う事。 これは、人質の人名を優先したという事では良い事である。 しかし、別の視点からそれを考えるのならば。 人質をとれば金を払って貰えるとして。或いはそれが政府に重大な影響を与えるとして――更なる災禍を呼び込む事すらあり得る。 その少数の為に、未来の多数を犠牲にする。 そう考えてしまうと、悪となるだろう。 逆に、人質に構わずにテロリストを射殺したらどうなるか。 もしこれで、誰もが――超巨大な視点を以って、これは全体から考えたのなら当然の事だと騒がなかったら。 テロリストはそれが効果がない事だと知って、繰り返し手段としては用いなくなる。 その少数を犠牲に、未来の多数を助ける事に繋がるのだ。 だが、切り捨てられる少数からすれば悪だ。 一体、どちらが「正しくて」「そうではないのか」。 そのように、基準が曖昧で複雑なのだ。何を秤として考えるかがまた変わってくる。 これに関してどちらが『正義』とか、そういう考えをするのはただの間抜けだ。 どちらもある種最善を尽くしている。その事に変わりはない。 犠牲が出ないのが一番いいだろうが――そんなものは偶然に過ぎない。何か歯車が狂っていては成り立たない。 その歯車が噛み合い続けることだってあるだろう。だけど、そうじゃないかもしれない。 その、そうじゃないかを避ける。 リスクを削っていくのが、大きな視点だ。それだけ背負っているものが大きいから慎重になる。 必然で、それが当然なのだ。 加えていうのならば。 そこにはきっと――全体が純粋に一方向に向かえば良い。だけどそうじゃない事もある。 人が多くなれば、利害が絡む。対立が起きる。派閥が現れる。 そうなったときに、果たして正しさが現れるのだろうか。表せるのだろうか。 個人的な意味での『正しさ』だ。 何人も手が絡んで、目が届かなくなって、大きくなったものに。 そんな中にあって、ライダーの力はどうなってしまうのだろうか。 個人の良識に左右される力であるのに、個人の良識を超えた領域に加わってしまったのならば。 なんにしても、良い事になるとは思えない。 だからきっと、セーラ先輩はその事を隠している。 勿論警察だって、セーラ先輩がライダーである事は当然知っているだろうが。 オブザーバーとしてこうして捜査に加われるのだから、当然だ。 それでも、それ以上組み込んだりはしない。 分かっているのだ。 組み込む力にしては大きすぎて、やがて力そのものが暴走しないかと。 組織の自浄作用を追い越してはしまわないかと。 そんな事を考えてくれる人が、ある程度の権力を持っている。その事は望ましい事だ。 未確認生命体事件があって、人々の意志はある意味――よくはなったのだろう。 共通の敵が現れる事で、人々は強く手を取り合うことになったのだ。 実に皮肉的ながら。 勿論――そうだとしても。 あの事件を。未確認生命体たちを許す事など出来ない。 それが京太郎の本音である。 セーラ「ここではな、まあ、学園からの派遣っちゅー形になっとるんや」 セーラ「ほら、おっきな学園やし……中の事情も分かっている人間が居た方がええっちゅうことで」 セーラ「って事で、オブザーバーというか……どっちかと言うと、民間協力者かな?」 セーラ「ま、俺が呼んだのは――ちょっと、見てほしいものがあるからなんやけど」 セーラ「意見が聞きたいってのと」 セーラ「俺の手には、余るから……」 京太郎「……はい。判りました」 セーラ先輩の手に余るとは、一体どれほどの事件なのだろうか。 そう思って、その先に向かう。 京太郎「なんだ、これ……」 そこにあったのは。 数々の写真。 レントゲン写真。現場の写真。人間の写真。 ちなみに――その人間の下腹部の、陰毛がなくなっている。 何故写真に収めたと言いたくもなる。これ、プライバシーの侵害じゃないのか。 自分の性器を映した写真が警察にあるとか、多分死にたくなる。 ……が、そうも笑いごとではない。 他にある写真には、暴行の跡と思わしき――しかも人間の力では到底不可能なもの――がある。 つまりは、人間を襲った。そして下半身の毛を抜いた。 そう言う訳か。 セーラ「ちょっと……その、恥ずかしくて……俺には見れなくて」 京太郎「ですよねー」 セーラ「その、ちょっと……見たところを教えてほしいんやけど」 京太郎「ああ、はい……」 なんていうか、他人の男性器をマジマジと見る趣味はないんだけど。 どう考えても、事件が絡んでいる。 となればこそ、覚悟を決めなければならないだろう。 淡「うわっ……ここ、こんなのなんだ……うわわわわっ」 デネブ「こら! 見ちゃ駄目だ! それはよくない!」 ……ちょっと静かにしてもらえませんかね、お二人さん。 セーラ先輩も手の隙間からちらちら眺めないでくださいよ。顔真っ赤だし。 カザリは早くも興味を失ったという様子で、壁に寄りかかっている。 京太郎「……カザリ、念のために聞くけど」 京太郎「まさか、人のチン――ああ失礼、陰毛を盗むヤミーっているのか?」 カザリ「……さあ」 カザリ「ウヴァのヤミーなら、欲望の対象を食べる事で成長したりするけど」 カザリ「あとは、アンクのグリードなら集めたり」 欲望の対象=チン毛。 ヤミーが陰毛を頬張るインモラルな光景。 ヤミーが陰毛を抜き去って空からばらまく光景/妖怪チン毛散らし。 うわぁ……やだ。 何それ戦いたくない。軽く貞操の危機を感じる。 チン毛に欲望を抱くってよっぽど頭がおかしいヤミーの親としか思えない。 それともそこだけ禿げたのだろうか。 それで、他人の陰毛を移植。 うわぁ……。 これまでと違った意味で戦いたくない。 京太郎「……これ、女性のものはないんですか?」 ふと、写真を眺めながら思った事を口にしてみる。 被害者の写真。 並べられている限りでは、男しか見当たらない。 セーラ「なっ……!? ド、ドスケベやったんか!?」 淡「うわぁ……サイテー。キモイ。死ねば?」 デネブ「須賀……」 カザリ「……。……その欲望、解放してみる?」 向けられる驚愕の目/侮蔑の目/憐憫の目。 おかしい。こんなことは許されない。 京太郎「……いや、変な意味じゃなくて」 京太郎「狙われたのは、男だけって事なんですかね?」 セーラ「あー……そういう意味やったんか」 京太郎「それ以外の意味なんて、ありませんよ」 セーラ「本音は?」 京太郎「あるなら見たい」 セーラ「な、なっ!?」 淡「……死ねばいいのに」 デネブ「……」 カザリ「……メダル入れるよ?」 京太郎「……ま、冗談はともかくとして」 京太郎「今のが、ある意味手掛かりになりませんかね?」 セーラ「どういう事や?」 京太郎「まず……そうですね」 京太郎「真面目な話なんで、今ので十分笑っておいて貰いたかったんですけど」 京太郎「仮に――その、毛が生えてないのが欲望と絡むとして」 京太郎「男なら、まあ普通は――そっちの趣味でない限りは、女性を対象とする筈」 セーラ「うわぁ……聞かせるなー、そんな話!」 淡「キモイ。正直本当に死んでほしい」 デネブ「……」 カザリ「……頭、大丈夫?」 京太郎「俺じゃなくて、ヤミーの親の話だから!」 京太郎「で、禿げていた場合。それなら男女問わずに対象にする筈だと思う」 京太郎「植える為なら、どちらでも違いはないはずだから」 セーラ「み、見た事あるんか……!?」 淡「おえっ……きもっ」 デネブ「……」 京太郎「なんで俺、真面目な顔してこんな話して……挙句の果てに罵倒されなきゃいけないんだよ」 カザリ「いいから。続けて」 京太郎「つまり、こいつは多分……陰毛そのものが目的ではないはずだ」 京太郎「あり得るとしたら……同性愛のそういう趣味か。それともそういう趣味の女性か」 京太郎「多分、そのどっちか」 京太郎「で、そうなったとき……なにを目的にやったかって話だけど」 捜査資料を見る。 性的暴行や性器付近への暴行の形跡なし。 腕部などに防衛痕あり。しかし、それ以外の傷多数。 京太郎「ありえるとしたら、屈辱を与える為だ……と思う」 京太郎「自分がやられた事を、やり返すとか……そんなのだ」 京太郎「ヤミーだとしたら、親の欲望――つまり一番屈辱を感じた事がそれだった」 京太郎「ドーパントだとしても一緒。自分がやられた事をやり返そうとした」 京太郎「イマジンなら、こんな面倒なことはしないはずだ。多分普通に復讐する。イマジンは他人だから」 京太郎「で、犯人はおそらく男だ」 京太郎「男は……まあ、他人のものだとしても」 京太郎「なんつーかその、アレに対して攻撃を加えたがらない。見てるだけで痛いから。基本的に」 ……勿論。 中には拷問狂とか、そういう例外はいるだろうけど。 もしも――たとえば。 性的暴行を受けた女性ならば、きっと、もっと大変な事になっている。毛を抜かれるだけじゃすまない。 或いは、なんというかその……そういう趣味の女性なら。 ここまでやったのなら、動けないように痛めつけてから、行為に及ぶはずだ。 男性の場合も同じ。 ドーパントであるなら、屈辱の報復――つまり復讐の線が強い。 ヤミーならまた判らない。 親が傍にいないがために、そこまでの行為に及ばずに終了したのかもしれないが。 それでもカザリに確認したところ、アンクのヤミーならば巣まで運んでいくこともあり得るとの事。 つまりは、アンクのヤミーなら性的暴行までが含まれる。 だから言うならば、アンクのヤミーではない。 ウヴァのヤミーなら、あり得るかもしれないけど。 そんな風にカザリに評価されているウヴァに、ホンの僅かながら同情が湧かなくもないが終了。 思考を、元に戻す。 京太郎「つまりこれは――ドーパントもしくはウヴァのヤミー。それで、理由が復讐」 京太郎「俺はそう思います」 きっと通常の事件ならば。 こんな京太郎の、推理まがいの憶測などは必要とせずに。 もっと正確に、もっと確実なプロファイリングなどを行って結論に辿り着いただろう。 だが、彼らはドーパントに対する知識が浅い。もっと言うなら、ヤミーに対しての知識はない。 知らないがゆえに、窺ってしまう。探ってしまう。疑ってしまう。 自分たちの常識が通用しないのではないか、と。 要するにどこかしら、特別視をしてしまう事になるわけだ。何かしらのバイアスがかかる。或いは自分たちの直感や推理を信じがたくなる。 須賀京太郎は考える。 ヤミーはともかく。ドーパントに関しては。 銃やナイフよりもっと利便性のある武器を、かつ中毒性があるもの人間が使っているのと変わりない。 だから、その使い方が通常起こり得ない現象を起こすと言うだけで、事件そのものの動機はただの人間の犯罪とそう変わりない。 勿論力に溺れた事による違いなどはあるとしても。 これは、知っているから分かる事だ。 須賀京太郎は、ドーパントに対して――その中毒性など危険性は別として――特別思いを抱いていない。 自らのオーズの力と同じように、武器や或いは手足の延長線上と考えている。 使うのはあくまでも人間だと、そう考えているが故に――バイアスなく結論を出す事が出来る。 ……とは言ってもこれは京太郎だけが導き出した結論ではない。 己たちが普段相手にしているのとは別物かも知れない。 そう考えつつも、自分たちができる事を、している事を行った。 警察の捜査があってこそ、京太郎はある程度の憶測が立てられたのだ。 単純に最後の部分に立って『ひょっとしたら』と疑ってしまうか、『いや、変わらない』と思うか。 実にそれだけの違いに過ぎないのだ。 最後の1%の分岐で迷う人を、知っている京太郎が後押しした。それだけの話。 京太郎「できれば、被害にあった人間から話を聞けたらはえーんすけど」 呟いてみると、セーラが首を振った。 どうやら、意識が戻っていないらしい。 ドーパントにしろ、ヤミーにしろ。 その攻撃を生身で受けられるほど、人間は強靭ではない。むしろ、良く死なずに済んだと言うべきか。 ドーパントならば、まだ最後の一線を越えていない。 ヤミーならば、ただ屈辱を復讐する過程で遣り過ぎた。そんな形になるだろう。 京太郎「とりあえず、警察の人たちに伝えておいて欲しいっす」 京太郎「線としては、貴方たちが考えた通り――復讐ですって」 京太郎「あとは……俺じゃあ、関連性が分からないので……襲われた人たちの背後関係とか」 京太郎「そういうのが分かったら、いいんですけど……」 セーラ「了解や。待っときー」 そう言うなり、即座にドアを開けて飛び出ていくセーラ先輩。 ……あ。カザリにドアが当たった。 カザリ、不機嫌そうだなぁ……。 淡「……ふん」 淡「弱っちい奴が急に力なんて持つから、こういう事になるんだよ」 デネブ「……」 そんな淡の言葉は、こちらにも向けられている。 そんな気がした。 確かにこの事件は――敢えてキーワードを上げるとするなら。 『強さ』と『弱さ』だろうか。 京太郎(……あの人が戻ってこないと、俺には何もわからないしな) 京太郎(セルメダルを使って調べておくのは――) カザリ「……」 京太郎(――なしか) 京太郎(なるべく早く情報が入ってくれるといいんだけどな) 京太郎(……) +判定 675 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/10(日) 18 46 44.70 ID WqHdfVbio [2/3] 直後、コンマ判定 1~50:ドーパントの仕業 51~99:ヤミーの仕業 ゾロ目:まさかの痴女枠 676 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/10(日) 18 47 39.87 ID D0OgysdV0 [7/7] ぞろ目 【夜】 彼が――名前はここでは仮に宮田邑夫としておこう――が感じたのは、まぎれもない快感だった。 有り体に言えば彼は虐められていた。 虐めと言うよりは、より正確に言うなら暴行罪・器物損壊罪や脅迫罪・恐喝罪・侮辱罪・名誉棄損罪……れっきとした犯罪行為だ。 その被害者であった。 ここではその罪の是非はとはない。彼に原因があったか否かも、主旨ではない。 ひょっとしたら彼は――些かやり過ぎだとしても――そのコミュニティから排除されるに足る人格の持ち主であったかも知れないし、 些細な欠点の為に、謂れのない暴力の渦に巻き込まれていたのかもしれない。 が、とにかく、この点に関してはさほど重要ではない。 宮田邑夫は、自身の身に起きた事を忘れはしないだろう。 何か、気が付いたときには……白い包帯に巻かれた怪物が現れていて。 そして、緑のジャケットの男に。正確には覚えていないが――自身の行為を正当化された気がする。 そして彼は、その白い怪物――ヤミーと行動を共にした。 ――ところで。 “痛みを知っただけ、人はやさしくなれる”――そんな言葉が存在するが。 これは大方の場合としては嘘或いは非現実的である。 例えば幼児期から暴力にさらされたものは、暴力をコミュニケーションの一貫としてとらえてしまう。 児童虐待経験者が子供を持った時に、それを繰り返してしまう事が厳然と確認されているし、 また、ある研究では――幼少期や成長期に頭部に強い衝撃を負ったものは、 側頭部・大脳辺縁系・視床下部に異常を来たし、感情的且つ暴力的な傾向になるという説がある。 シリアルキラーと呼ばれる人間には、この傾向が見られた、と。 もっと単純な話で言うのならば。 自分に痛みが与えられて、それを黙って甘受できる人間は少ないと言えるし。 或いはその当人の性格によっては、その痛みを別の場所で発散にかかるだろう。相手ではない別の誰かに。 またそうして。虐げられる立場に居たものが暴力や権力を手にしたとき。 常人の持つのに比較して、過度に暴力的な方向に進むとも言われている。 要するに、彼らは雪辱を果たそうとしたときに。 情けなかった己自身の影に囚われて、それを拭わんがために――更に劣等感も相俟って――暴力を使用する。 かつての自分を相手と同一視させて。或いはかつての誰かを現在の自分と同一視させて。 情けなかった自分を、擬似的に、儀式的に抹殺しようとする。 ここでそれが正当か、果たして不当かを論じる意味はない。 兎に角、宮田邑夫という少年は。 虐められていて、グリードによって復讐という欲望を開花させられた。 そして、既に三人ほど相手に復讐を果たした。そう言う訳だ。 己のヤミーが拳を振り上げるのを見ながら。 宮田邑夫は考える。 ああ、これが――この情けない姿を見せているこれが――かつて自分を苦しめていたものだったのか、と。 覚えたのは快感だ。 踏みにじられた痛みを、相手に味わわせる。 あれほど強がっていた相手が、自分に命乞いをする。 それを更に踏み砕いて、笑いかけてやる。 (なあ、どんな気分だ――?) 情けなく地面を這いつくばり涙を流す相手。 痛みに呻き声、ときには失禁する相手。 あれほど偉そうにしていたのが。あれほどまでに自分を苦しめていたものが。 それがこうもまで醜態を曝す。 そして、その命の秤を握っているのは――この自分なのだ。 (思い知れ――。思い知れ――!) 歪んだ笑いを浮かべる宮田邑夫は。 相手の顔面を踏みにじりながら、声を上げる。 それは産声であった。 これまで抑圧されていた自我の/育ってしまった暴力衝動の誕生。 彼はそのまま、ヤミーと一緒になって。 倒れた相手を、蹴り続けた。 そこへ、闖入者が現れる。 金髪の少年。宮田邑夫とは真逆で、活発で快活そうな印象を受ける少年。 彼は、宮谷に――こう言った。 須賀京太郎は、街をかけていた。 あの後、江口セーラから貰った情報。 それを――被害者がある程度の親交を持ったメンバーであることを――頼りに。残りの被害者を割り出した。 仲がいいメンバーが襲われているのなら。 いずれ、残った二人が襲われると。 江口セーラとは二手に分かれて、残りの被害者候補の様子を見張る事となった。 お互い何かあったときは連絡する、として。 そんなときに。その少年を見つけようとしているときに。 カザリがヤミーの気配を捉え、それに従ったところで。 須賀京太郎は、その現場に居合わせた。 茶髪の少年を殴りつけるカマキリヤミー。 それと、その親らしき黒髪の少年。 倒れた相手を執拗に蹴り続ける少年と、彼に従うように行動するヤミー。 先ほど見た検察の見立てでは。 攻撃を行っているのは――暴行の傷は――ヤミーからでのみであったが。 ここに来て、その親も参加する事になっているらしい。 カザリ「……多分、ウヴァがどこかで見張っているだろうね」 デネブ「そっちは俺に任せろ!」 淡「……私は知らないけど」 カザリ「アクセルには連絡をしておくよ」 三者三様の言葉を出す中。 京太郎は、その少年にめがけて――言った。 +選択 698 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 00 11 04.33 ID +Gfzd9g9o [2/8] 1:「おい、それ以上やったら――そいつ死ぬぞ」 2:「危ないから、下がっててくれ」 3:「……やめとけよ、その辺で」 4:「……だっせえ」 5:「気持ちは分かるが……やりすぎだぜ、いくらなんでも」 ↓4 699 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 00 12 29.35 ID jfKUCTjTo [1/35] 2 700 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 00 14 07.27 ID sTayHjV00 [1/6] 3 701 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 00 14 32.58 ID ru+Huadso [1/2] 3 702 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 00 14 35.66 ID yBjwljauo [1/15] 3 京太郎「……やめとけよ、そのへんで」 これ以上やったら、おそらくは死ぬ。 ヤミーの攻撃だけで、既に意識を失っている者が多いのだ。 そこに人間の攻撃が加わったのなら――外傷により死亡する確率が高まる。 とにかく、これ以上続けさせたらいけない。 お互いに影響を及ぼす事が分かっているから――だ。 それも取り返しのつかない、そんな影響を。 そういう訳で、声をかけた。 邑夫「五月蠅い! 俺の邪魔を、すんなよ!」 邑夫「お前に何が分かるんだよ! 俺は、こいつらにずっとやられてた!」 邑夫「だから、復讐して何が悪い! その力を手に入れたんだ!」 京太郎「……」 京太郎「俺は、『やめろ』っつったんだよ。聞こえなかったのか?」 先ほど投げかけた、京太郎の言葉は最後通牒と同じだ。 相手の判断能力や、冷静さがどの程度あるのか――なんてのを期待したわけではない。 それならば、相手の良識を問うように、行為の危険性を告げるだろう。 また、ただ、目の前の少年を被害者だとも考えてはいない。 それならば恐らく、これから戦闘が起こるから離れるように伝えただろう。 加えて、少年を侮蔑しているわけではない。 それならばきっと、須賀京太郎は反射的に呟いていただろう。 そして、彼に同情をしている訳ではない。或いは説得を期待はしていない。 それならばもっと、彼を思いやった言葉を掛けていただろう。 須賀京太郎の言葉は、ただ、やめろというそれだけだ。 彼にもなにがしかの事情はあったのだろうとは思っている。 その復讐が正当であるのか、不当であるのかは考えていない。 そこまで考える余裕などない。いや、考えてはいるが、この場では役に立たない。 正当だと思うのなら――彼の行為を見過ごすのか。 不当だと思ったから――彼の行為を阻むのか。 そんなのは、正直関係なかった 誰かが拳銃を以って、他人を殺傷せしめんとしている。 だから止めた。理由や或いはそこにある善悪など関係ない。 ただ、止める。それだけだ。 それ以上彼の人生に立ち入るつもりなどない。また、立ち入っても京太郎は責任など取れない。 だから、やめろと言う事しかできないのだ。 したり顔で近付いても、それ以上何とかする事など不可能だ。 彼の問題に頭を悩ませても、答えが出るとは限らない。 故に、そのような方面の言葉はかけない。かけてもそれ以上はどうしようもなく、ただ薄っぺらになるだけだから。 ただ、ヤミーは危ない。 だから止める。それだけは確かな事である。 他人の人生を背負う事など出来ない。 よしんば背負ったとして、その人の自立する意志などはどうなってしまうのか。 結局は遣り過ぎた覆いのように成長を妨げやしないだろうか。 そのあたり、考えても答えは出ない。 救うとかそんな大層な事が自分にできる――なんて思ってはいない。 精々が、分かりやすい脅威から誰かを護る。何かを阻む。 自分の力では、出来てその程度であろう。 或いは――本来なら。 須賀京太郎とて――時間があるならば、親しいならば、相談に乗って共に進む道を考えたかもしれない。 だが、そうではない。 ここには緊急性がある。 故に、そんな言葉以外は思い付かなかった。 邑夫「……ッ。お前、俺の邪魔をするつもりなのかよ! クソッ!」 京太郎「……」 邑夫「アイツもだ! アイツもやれよ!」 カマキリヤミー「……オーズ」 カマキリヤミー「コアメダル、渡せ」 京太郎「……言ったからな、やめとけって」 京太郎「カザリ」 カザリ「はいはい」 カザリ「ウヴァが見張ってるかもしれないけど……まあ、その頃にはアクセルが来るんじゃないの?」 カザリ「だから、気にせず戦っていいと思うよ」 そう言って、ちらっと大星淡を眺めるカザリ。 一応の備えはある。だから、そう言ったのだろう。 淡「……私の手、煩わせないでよ?」 デネブ「須賀、応援してるぞ!」 京太郎「……分かってる。あと、どーも」 カザリ「ウヴァの生み出したヤミーは、ウヴァよりも頭がいいから気をつけてね」 カザリ「やたらと攻めては来ないと思うけど、君の事を倒せそうだと思ったら攻撃的な姿勢になるだろうし」 カザリ「攻撃を受け続けたんなら、防御を意識し始めるだろうね」 京太郎「……分かった」 +ステータス 705 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 01 16 36.73 ID +Gfzd9g9o [5/8] 【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 技能:30 HP:47/47 スタミナ:45/45 気力:72/72 ATK:40 DEF:40 (レンジ:至近距離~近距離) タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。 欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取 ★オーズバッシュ:使用時の戦闘判定-10。判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで固定HPダメージ20。DEFを無視する ★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用 また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離) ★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。 メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費 ★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。 判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能 《ガタキリバコンボ》 ATK:45 DEF:45 毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離 昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化 ★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能 ※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1 ※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能 ※タトバ以外からでもスタートできます タカ:トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。 グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加 ライオン:ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く トラ:タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。 グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加 チーター:高速を得る クワガタ:レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5 カマキリ:レンジを【近距離】に変更 バッタ:戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする VS 【カマキリヤミー】 欲望値:70 技能:37 HP:52/52 スタミナ:52/52 気力:50/50 ATK:37 DEF:37 レンジ:近距離~遠距離 ヤミー:ダメージを受けるごとに、HP・スタミナそれらの上限値をマイナスしていく ヤミー:HP・スタミナの補正値(コンマの部分)を親の欲望値と同値とする。 また、欲望値の10分の1、ATK・DEF・戦闘補正に+(+7) ヤミー:ダメージを受けるたびにそれと同じ枚数のメダルを掃き出し、戦闘終了と同時に、欲望値の値の分、メダルを吐き出す +判定 706 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 01 18 05.41 ID +Gfzd9g9o [6/8] 直後、戦闘距離判定 1~3:至近距離 4~6:近距離 7~9:中距離 0:遠距離 707 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 01 18 51.50 ID jfKUCTjTo [2/35] 近 708 自分:1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 01 23 43.27 ID +Gfzd9g9o [7/8] 707 よって、戦闘距離は遠距離 725 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 11 11 52.09 ID xxCD+jDdo [3/14] それでは、京太郎のスタートフォームを設定してください ↓3 726 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 11 13 17.79 ID jfKUCTjTo [6/35] タカトラーター 727 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 11 13 46.39 ID jfKUCTjTo [7/35] トラ使えんわ……下 728 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 11 14 39.34 ID TjuFZVuIO [3/32] タカキリータ 京太郎「カザリ、大星……下がってろ」 カザリ「勿論、言われなくても」 デネブ「二人は任せてくれ!」 淡「で、やっとこれから……その強さの証明をしてくれるの?」 口を尖らせる大星淡。 見せると大言を発してから、既に数日が経過。 いい加減、早くしろ――という事なのだろう。退屈が過ぎたと言わんばかりの声色だ。 京太郎「……さあな。そんなもん、わかんねーな」 京太郎「この瞬間は、その為に戦うんじゃない。お前に見せる為に戦うんじゃない」 京太郎「あのヤミーを止める――そのために俺は戦う。全力で!」 誰かに証明するために戦うというのは不得手であった。 以前の自分はどうか分からないが――今の自分にとってそれは些か難しい/無意識的に忌諱する事。 誰かに見せられるほどの力がない。 そんな事を言っておいて失望されたくない。 それが怖い――そういうのがあるのだ。 どうしても、見せびらかす――という事に躊躇いがあり。 証明するために戦うと言い出したのは、そうしなければ大星が安心できない――つまり須賀京太郎が原因となって彼女の人生が歪むから。 それが怖かった、だから、そう似合わない事を言った。 言ってしまった以上はそれを果たそうと考えていたが、事ここに相成っては別だ。 誰か人間の命がかかっている。 そして、それをどうにかできるのは自分しか――正確には大星もいるが除外だ――いない。 そんな場でどうして、証明するために戦うなどと嘯けるか。 弱いのだ。いくつの物事にも気を割ける余裕など、存在しない。 今はただ……全力で、真剣に――目の前のヤミーを止める。 その事こそが京太郎が行うべき事。 その過程で、まあ、副次的に強さの証明にもなるとは思うが。 今大事なのは、そこではなかった。 京太郎「――変、身ッ!」 ――タカ! ――カマキリ! ――バッタ! +判定 731 1 ◆JFKvgkZqVmG3[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 11 29 33.98 ID xxCD+jDdo [5/14] 【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 【カマキリヤミー】 技能:30 技能:37 HP:47/47 HP:52/52 スタミナ:45/45 VS スタミナ:52/52 気力:72/72 気力:50/50 ATK:40 ATK:37 DEF:40 DEF:37 レンジは【遠距離】です 現在の方針は【通常方針】です 須賀京太郎の行動をお書きください ↓3 30 + コンマ +10 VS 37 +コンマ +7 732 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 11 31 31.32 ID hd0BiAHoo [2/12] 防御しかないじゃない… 733 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 11 31 35.84 ID jfKUCTjTo [8/35] 集中40 734 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 11 36 29.16 ID /LsW6cLno 集中40 736 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 11 42 22.28 ID xxCD+jDdo [6/14] #先ずは様子見ヤミー 行動指定なし 通常方針 オーズ:30+16+40+10=96 カマキリヤミー:37+100(98)+7=142 ダメージ:(3+3)+46/5+37-40=13ダメージ! クリティカルにて2倍! オーズに26のダメージ! カマキリヤミーはスタミナを9消費! オーズはスタミナを1消費! 気力を40消費! 【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 【カマキリヤミー】 技能:30 技能:37 HP:21/47 HP:52/52 スタミナ:44/45 VS スタミナ:43/52 気力:32/72 気力:50/50 ATK:40 ATK:37 DEF:40 DEF:37 レンジは【遠距離】です 現在の方針は【通常方針】です 京太郎「……行くぜ」 両手を地について、クラウチングスタートを始めようとしたその時。 位置関係に気付いた。 意識しているのか、それとも無意識的なのか――おそらくは後者だ。 ヤミーの親が、その隣にいる。 チーターの脚力を以って接近し、すれ違いざまに切りつける。 ブレーキが聞きづらいが故の戦法である。 だが、これでは――この分では。 下手をすれば、あのヤミーの親をその走りに巻き込んでしまうかも知れない。そう思えた。 ならば、正着のルートはどこだ。巻き込まずに済む、正しい道はどれだ。 集中して、それを探ろうと試みる。 それは――僅かな逡巡だったが。 それでもまだ戦いに慣れたとは言えない京太郎の、思考による停止時間は長く。 それを見逃すカマキリヤミーでも、なかった。 五刃。エネルギー波が迫る。 咄嗟に展開したカマキリソードで受け止めようと試みるも、姿勢のために、受け止めきれず、避けきれない。 邑夫「はは、いいぞ! 俺は無敵だ!」 笑いを上げるヤミーの親。 力に酔っていた。自分が作り出したものだとしても、積み上げたものではない力に。 京太郎(――) とはいえ、今の一撃で少なからずダメージを負ったのも事実だ。 カザリの忠告からするなら。 カマキリヤミーは、攻めの姿勢を取り始めるところだろう――。 +判定 741 1 ◆2O9UvwLtSer3[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 11 50 33.29 ID xxCD+jDdo [8/14] 【オーズ タカキリーター】 須賀京太郎 【カマキリヤミー】 技能:30 技能:37 HP:21/47 HP:52/52 スタミナ:44/45 VS スタミナ:43/52 気力:32/72 気力:50/50 ATK:40 ATK:37 DEF:40 DEF:37 レンジは【遠距離】です 現在の方針は【通常方針】です 須賀京太郎の行動をお書きください ↓3 30 + コンマ +10 VS 37 +コンマ +7 742 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 11 51 09.78 ID jfKUCTjTo [9/35] 温存 爆発 743 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 11 51 14.05 ID TjuFZVuIO [7/32] 攻撃 集中10 744 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 11 54 36.22 ID OqHcxN9Go [3/13] 攻撃 749 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 11 58 50.38 ID xxCD+jDdo [9/14] 1#迫りくる怒涛の攻撃ヤミー 攻撃 オーズ:30+22+10=62 カマキリヤミー:37+29+7=73 ダメージ:(3+3)+11/5+37-40=6 攻撃×攻撃で4倍! オーズに24のダメージ! オーズはスタミナを4消費! カマキリヤミーはスタミナを4消費! オーズのHPが0になりました! 【オーズ タカキリーター】 須賀京太郎 【カマキリヤミー】 技能:30 技能:37 HP:0/47 HP:52/52 スタミナ:40/45 VS スタミナ:39/52 気力:32/72 気力:50/50 ATK:40 ATK:37 DEF:40 DEF:37 +判定 敗北処理 1~20:カマキリメダルを分捕るウヴァさん 21~60:そのままオーズ敗北のみ。ウヴァさんは間に合わない 61~99:伊達さんマジ天使 ゾロ目:デネブがラストダメージを肩代わり(ただしそれで負けたら淡の好感度が……) ↓3 769 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 12 13 18.30 ID TjuFZVuIO [14/32] ksk 770 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 12 13 29.37 ID hd0BiAHoo [7/12] マジでコレが最後の希望だから…頼む! 771 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/11(月) 12 13 42.90 ID jfKUCTjTo [13/35] いこう 邑夫「そうだ! そのまま、殺せよォ!!」 親の欲望が増加しているのだろう。 カマキリヤミーの攻め手の、威力が増す。 エネルギー刃にセルメダルが消費される傍から、チャージされる。 受け止めきれない。 捌き切るのも、難しい……それに。 いくらデネブがいるとは言っても、これを果たして背後に反らしていいものだろうか。 そして、ここで前に踏み出せるのか。アイツを巻き込みはしないだろうか。ヤミーの親を。 そんな迷いが足に絡み付く。 強くなった気ではいたが。だが、逆に。 それが故に、余計な事を考えてしまって――戦いに集中ができない。 弱いからこそ、前に進むしかなかった。 何も考えずに出来る事だけを。考えている余裕などなくただ立ち向かう。 半端に強くなったら、これだ。 これじゃあ正しく、大星淡の言うとおりではないだろうか――。 京太郎「ぐ、ぁ――」 そして止めとばかりに攻撃を受けて、オーズの変身が解除されてしまった。 倒れ伏す。メダルは無事だ。 だが、これでは……。 淡「……やっぱ、期待した私が馬鹿だった」 淡「最悪」 苦々しく吐き捨てて。それから、カードとベルトを取り出す大星。 彼女がこちらを見る目は、虫けらを見るのと一緒だ。 いや、虫けらならまだいいだろう。 果たして人が虫に感慨を抱くか否かという話であるが――大方の人間は気にも止めない。 だが、これは違う。 ハッキリと嫌悪。そしてすぐさまそれは、憎悪と変わるだろう。 そうして、大星がライダーに変身しようとしたときに。 突然の銃声が響き、ヤミーの身体からコアメダルが飛び散る。 明「おーおー、やってるねえ」 あれは……。 保険医の、伊達明先生だろうか。 見慣れない銃を構えて、ヤミーへの射撃を続ける。 そうして、その親からヤミーを引きはがした。 憧「生身でバースバスター使うって……どうなってるのよ、ホント」 明「悪いけど、邪魔させてもらうぜ」 そう、笑いながら。 断続的にそのバースバスターでの射撃を続ける伊達明。 零れ落ちたセルメダルの一枚を拾うと、後ろへと指で弾いた。 そこに居るのは、これまた例の銃――バースバスターというのか――を所持した、新子憧。 憧「ちょ、ちょ……っ! 危ないじゃない!」 取りこぼしそうになったメダルを掴みながら、声を上げる新子憧。 普段との違い、伊達明との違いを上げるならば。 見慣れないベルトを腰に巻いている事ぐらいだろうか。 明「あ、悪い悪い」 明「で……新子ちゃん、準備はいい?」 憧「だ、大丈夫よ! ……大丈夫、です」 明「だから敬語なんていいって」 憧「いやまあ……はい」 喋りながら。それでもヤミーの親に当てないように注意を払う伊達明。 そして、セルメダルを一枚手に取って、 憧「――よし。大丈夫、あたしならやれる」 憧「変、身っ!」 その震えを殺すように息を吐くと、ベルトの溝へと挿入。 それから、まるで児童用玩具のような取っ手を捻る新子憧。 直後――カプセルがごとき球体が彼女の体に展開して。 そして、ライダーへと姿が変わる。 カザリ「……なに、あれ?」 カザリの疑問に答えるように。 新子憧に変わって、伊達明が答えた。 明「――仮面ライダーバース。よろしく!」 ※「強さと弱さと戦う意思」2/2へ
https://w.atwiki.jp/maskedriderkyo/pages/42.html
「電話とメモリとプレゼント」 B-Part 開始 バイクに乗るのは初めての経験だ。勿論、まだ原動機付き二輪車にも乗った事がない。 車体の重さに振り回されそうになるのを堪えて、更にスロットルを捻る。 ここまで一度として信号に捕まっていないのは、なんとも幸運だろう。 タカを模したカン――カンドロイドというらしい――に導かれながら、京太郎は考える。 あの日の事を。 始まりは、些細な口喧嘩だった。 言った、言わないとか。やった、やらないとか 須賀京太郎は、いつもの如き片岡優希のからかいや冷やかしを受けて。 彼女を怒鳴りつけてしまった。 元々、そういうところがあるのは知っていた。 ただその日は、たまたま虫の居所が悪かっただけ。 だけど――それが、彼女にかけた最後の言葉となった。 始まりは、ただ面倒なだけだった。 軽く怠いとか眠気があったとか、そんな理由。 須賀京太郎は、宮永咲に話しかけられても、適当に相槌を打って返していた。 そんなの普段からあまり変わらないし、そんな日だってあるだろう。 元々、真剣に相手をしていたとはいい難い。 その日は輪をかけて、彼女に対しておざなりに接した。 しかし――それが、彼女と喋る最後の機会になった。 始まりは、ちょっとした親孝行のつもりだった。 いつも、馬鹿をやっているから。たまには夫婦で羽でも伸ばしてもらおうと。 部活の傍らにバイト代をためて、ディナーをプレゼントした。 でもそこには純粋な感謝の気持ちがあった訳じゃない。 ちょっと、自分も満喫したいと。親から一時でもいいから離れたいと。 家の中で一人、気ままな時間が欲しい。そう思ってもいた。 そして――それが、彼らと交わした最後の会話となった。 京太郎の元にやってきたのは。 片岡優希の行方不明。その知らせ。 仲直りする事も出来ず。また笑いあう事も出来ず。軽口をたたき合う事も出来ない。 もう二度と、彼女に出会う事は出来ないのだ。 京太郎の元にやってきたのは。 宮永咲の失踪。その報告。 彼女の薀蓄を聞く事も出来ず、彼女の不平を聞く事も出来ず、彼女の世話を焼く事も出来ない。 あれっきり、宮永咲と過ごす事は不可能となったのだ。 京太郎の元にやってきたのは。 焼け焦げた携帯電話。それだけ。 遺体は炭化していて、既にほとんどが失われてしまっている。 かろうじて、携帯電話だけが破壊を免れたので遺品として届けられた。 そんな、話だった。 時間はもう二度と戻らない。零れ落ちる砂のように。 後から後から、後悔だけが降り積もる。それは決して返す事のできない砂時計。 できる事と言ったら、零れ落ちる砂を少しでも堰き止める事だけ。 何故あの時、彼女にああも冷たく接したのだろうか。 何故あの時、彼女の冗談を笑い飛ばせなかったのだろうか。 何故あの時、明日も変わらず訪れると思ったのだろうか。 もっと優しくはできなかったのか。もっと彼女と会話はできなかったのか。もっと、もっと、もっと――。 何故あの時、彼女を邪険に扱ってしまったのだろうか。 何故あの時、ちゃんと彼女の話を聞いてやれなかったのだろうか。 何故あの時、こうして日々を過ごせていけるのだろうななどと思ってしまったのだろうか。 どうして普段から彼女を軽く見ていたのか。どうして彼女の事を小ばかにしていたのか。どうして、どうして、どうして――。 何故あの時、両親にそんなものをプレゼントしたのだろうか。 何故あの時、出掛けに思えば笑えない冗談を言ってしまったのだろうか。 何故あの時、ほんの少しでもウザったいなと思ってしまったのだろうか。 もう、話す事はできない。もう、あの料理を食べる事はできない。もう、もう、もう――。 周囲は同情をしてくれた。 家族を失って、友人を亡くして、自分一人だけ残られて――なんて可哀想な人間なんだろうと。 その目を向けられるたびに。言葉を投げかけられるたびに。そう噂をされるたびに。 京太郎は、内なる絶叫を上げる。血涙を流す。懺悔を行う。 違う――あれは。俺のせいなんだ。 俺があんな事を言ってしまったから! 俺がそんな事をしてしまったから! 俺がこんな風に思わなければ! そうすれば、彼らは死ぬ事もなかった! 彼らの命を奪ったのは俺だ! 俺が、俺が殺したのだ! この学園に通うまで。 死んでしまった彼らの分も、止まっている訳にはいかないと。 申し訳なさ差から動き出すまで、京太郎は泣き続けた。 動き出したのは、ただなんとなく。 いつまでも、その場に留まっていて腐っていくだけだと、彼らに面目が立たない。 そう思ったから歩き出しただけで。それほどまでの強い欲求や目的は存在しない。 勿論、絶望に浸りきって。 自分は幸せになれないとか。自分に関わると誰もが不幸になるとか。自分に生きる価値はないだとか。 そんな風に、何もかもを諦められるほどの強さ/弱さはなかった。 誰かと話したいとも思ってはいるし、人の輪に入りたいとも思う。 誰かが嘆けば悲しくなるし、誰かが怒ればその気持ちを共にした。 自分自身楽しいと思う事もある。当然悲しい事もある。興味が引かれるものもある。 そういう意味では、至って普通の人間だ。 だけども――根底には恐怖が根強く残っていた。 そうして近寄って、声をかけて、間に立って。 それでまた失ったらどうしよう。傷つけてしまったらどうしよう。守れなかったらどうしよう。 思うと、身が竦んだ。 だから、結局はそんな日常の光景を遠巻きに眺める事しかできない。 その中に入りたいとは思っても、入れないのだ。どうしても恐れが自分の心を覆い尽くす。 だから自然と、人間関係は以前より希薄になっていった。 須賀京太郎は、小走やえを助けたい。 彼女の為。それもある。 周囲の為。それもある。 だけど一番大事なのは、自分の為である。 京太郎(俺は――怖いんだ) 京太郎(何もかもが堪らなく怖い) 京太郎(俺に関わったために不幸になる誰かを見るのも) 京太郎(俺が目を背けたせいで誰かを救えないのも) 京太郎(俺の力が足りないせいで人を助けられないのも) 京太郎(俺の及ばなさで、人を傷つけてしまうのも) 京太郎(何もかもが、怖くてしょうがないんだ) 京太郎(俺は――怖い) だから――今は。 そんな恐怖を二度と味わいたくない為に。 自分と同じ悲哀と後悔を誰かに負わせたくがない故に。 これ以上の苦痛と慟哭を重ねないように。 京太郎(だから、あなたを――守る) 京太郎(他でもない、俺の為に。俺に出来る範囲の事で) 最大限、やる事はやったと。すべき事は全てしたと。出来る限りを尽くしたと。 そう、自分自身が思えるように。 須賀京太郎はやりたい事をやろうとしているのだ。 京太郎「ここか……」 カンドロイドが羽ばたいて、空中で上下する。 この廃ビル。ここに彼女がいるらしい。 あまり広くない。仮に戦闘になったのなら、あまり距離を取る事は難しいだろう。 セーラ「よっしゃ、腕がなるな」 小蒔「……頑張ります!」 気合を入れる二人に、改めて向き合う。 大きく息を吸って――ひとつ。 京太郎「――すみません、ここは俺に任せて貰えませんか?」 当然ながら二人はいい顔をしない。 怪訝な表情でこちらを窺ってくる。 片方は純粋に疑問に思って。もう片方は若干心配そうに。 京太郎「思うんですけど――まず、彼女は生きている。それは確実だと思います」 京太郎「でも、きっと苦しんでいる……不安がってもいるでしょうし、精神状態も良くないでしょう」 小蒔「あ、だからあんまり人数がいると困る……ということでしょうか?」 京太郎「はい。それが最後に引き金になりかねない」 京太郎「ただでさえ、興奮してるでしょうから……あまり人数を集めて威圧的になってしまうのも、考え物ですよね」 京太郎「それに、全員が一緒にまとめてあそこに行くと……さっきみたいに、飛んで逃げられるかもしれない」 セーラ「あー、あれかぁ……」 セーラ「……俺ら飛べんし。そうなったら追いつけんか」 京太郎「ま、そういう事です」 京太郎「だから、ここは俺が行って……なるべく彼女を興奮させないで」 京太郎「それで二人には、バックアップとフォローをお願いしてもいいですか?」 セーラ「俺は別に構わへんよ」 小蒔「私も。だけど……一人で大丈夫ですか?」 京太郎「はい、任せてください」 京太郎「その代わり、ヤバくなったらフォローお願いします。俺、弱いんで」 小蒔「はい、分かりました」 セーラ「りょーかい。任しとき」 カザリ「ま、指示は僕に任せておいてよ」 カザリ「全員の戦力を把握してるのも、僕だからさ」 そう言って、手のひらでバッタ・カンドロイドを弄ぶカザリ。 何時の間に、皆からそんな情報を得ていたのだろうか。相変わらず、卒の無い奴だ。 把握した戦力に合わせての作戦立てや割り振りは、一緒に行くカザリが。 神代小蒔と江口セーラはいつでも動けるように待機しておく遊撃手。 そして、直接顔を合わせるのは――京太郎の役目となった。 カザリ「……あ、そう言えば言い忘れてたけどさ」 カザリ「オーズには、別にあの3枚で変身するのが必要条件って訳じゃないんだよね」 カザリ「だから、別ので変身したいならそう言ってよ」 京太郎「今更だな、おい」 カザリ「喋る機会がなかったし、聞かれなかったからね」 そう言って、肩をすくめるカザリ。 まあ、なんというか……今までの分に関しては、それで何とかなっていたからよしとしよう。 それに、これからの戦略の幅が広がったというのも良い事だ。 カザリ「あとはもう一つ」 カザリ「同じ色のメダルを3枚揃える事で、オーズはコンボを発動させられる」 カザリ「体力の消耗とかが激しいんだけどさ……その分、強力だよ」 カザリ「これも選択肢に入れておいていいんじゃない?」 京太郎「……ああ」 京太郎「と言うか、お前の情報ホント今更過ぎるだろ」 カザリ「別に必要でもなかったからね」 カザリ「君より、僕の方がメダルに詳しいんだし……僕が判断した方が早かったでしょ?」 カザリ「それとも、考えながら戦える?」 京太郎「あー……確かに、そんな余裕はないよな」 カザリ「でしょ?」 京太郎「……あー」 京太郎「まあ、確かにそうだけどさ……なんつーかさ」 京太郎「それでも、ちゃんと聞かせておいてくれないか?」 京太郎「俺だって、訳が分からずに使うのは嫌だし、何かで必要になるかもしれないだろ?」 カザリ「そうだね。ま、考えておくよ」 オーズドライバーを腰に装着。 何かあれば、即座に変身できるように。 そして――二人にああは言ったものの。 実際のところ京太郎は、小走やえを説得できるとはあまり考えていなかった。 彼女が生きているというのはつまり逆説的に、彼女はガイアメモリに支配かかっているという事。 最早、言葉で止まる余地はないだろう。 頭では理解している。それでも、まだ諦めきれない。 彼女の強さなら。ドーパントになってなお、人を傷つける事を厭った彼女の強さならば或いは。 そう、信じたい気持ちがあるのも事実だ。 カンドロイドに導かれて、駐車場のスロープを上る。 やはり、怖い。 心臓は高鳴り、背中に嫌な汗が滲む。足が竦みそうになる。 その場にへたり込みたい気持ちもあるし、歩みを止めたくもなる。 だけども――ここで怖がったのなら。 ここで引いたのなら、いよいよ取り返しがつかなくなる。 須賀京太郎は、完全に終わる。自分自身を許せなくなる。 だから、歩み続ける。 そして、果たして――。 やえ「……あ」 スロープを上りきってその先に、小走やえの姿を発見した。 近付いてくる足音に、彼女もこちらに気付いたらしい。 人間のまま。酷く憔悴こそしているものの、自殺しようとか、暴れまわろうという気配は感じられない。 よかった――無事だった。 そして、彼女はやはり強かった。 人間を捨てずに、自棄になる事もなく、こんな場所で一人でいる。 そう思って、声をかけようとした――その時だった。 やえ「あれ……あんた、死んだんじゃなかったの?」 京太郎「大丈夫です。俺は生きてます」 言ったものの、返答は来ない。 彼女はただ、不思議そうに首をかしげるだけだ。 京太郎「小走先輩……?」 やえ「おかしいな……なんで死んだ奴がここにいるんだろう」 京太郎「……ッ! やえさん!」 だけど、彼女は全く――無事ではなかった。 落ち着いてはいるものの、それは津波の前兆と一緒だ。船を破壊する氷山と同じだ。 ただ静かなだけで、その背後には、その下には――もっと凍りつくほどの暴力がある。 やえ「だって……。私のせいで……私を庇って死んだんだ」 やえ「私が殺したんだ……だから、こんな場所に居るはずがない……」 やえ「ふふふ、あははははははは」 虚ろな視線で、かわいた笑みを浮べる小走やえ。 その表情に覇気はなく。生気の一つも感じさせない。 これでは逆に、そう呟く彼女こそが幽世から迷い出た幽鬼であろう。 カザリ「……無理だね、もうあれは壊れているよ」 カザリ「メモリを壊さない限り、どうにもならないでしょ」 カザリが冷静に、そう告げた。 やはり説得など不可能であると。こうして京太郎がここまで来た意味はないと。 自分がまたしても人を傷つけてしまった。 あれほど、恐れていたのに。 その事が京太郎の胸に暗闇を齎す。 ――が、そんなものに囚われている場合ではない。 泣く事も、悔やむ事も、怯える事も、立ち止まる事も後でできる。 今すべきことは一つ。たった一つだ。 あの時できなかったことを、今改めてここでやる。それだけである。 やえ「駄目じゃないか、死んだ奴が出てきちゃ……!」 やえ「死んでなきゃ――――ッ!」 ――《QUEEN BEE》! あのガイアウィスパーが再び。 小走やえの手首に納まったメモリが、彼女の姿を変貌させる。 カザリ「あれ、壊れてるからさ」 カザリ「力を残しながら戦おうとか、防ごうとか……そんなことは考えそうにないね」 カザリ「冷静さとかそういうのもないんじゃないの。見るからにさ」 カザリ「ま、近付いたときに全力で殺されないように精々気を付けてね」 そんなカザリからの、嫌味のようなアドバイスを受けながら。 受けとったメダルを、オーズドライバーに挿入する。 京太郎「あの時できなかったことを――今度はちゃんとやります」 京太郎「あなたを止める……あなたの覚悟を、あの時の思いを無駄にはしない」 京太郎「……変、身ッ!」 +選択 こちらからの発見であったため、戦闘距離を自由に設定してください。 ただし密閉空間である為、【超遠距離】の選択は不可能です また同様に、十分な高さが存在しない為、【飛行】によるマイナス補正も存在しません 距離と一緒に、スタートフォームを決めてください 1:タトバコンボ 2:【王を統べる力】 (※使用するメダルも) 3:ガタキリバコンボ (戦闘開始時にスタミナ-10) ↓3 739 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 22 42 56.78 ID QWmqgWwIO [9/13] 遠距離 2 クワガタ、カマキリ、チーター 740 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 22 43 47.14 ID gQKdusGAO [15/18] 3中距離 741 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 22 45 29.04 ID gyO5KQN3o [9/12] 3 中距離 742 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/06(水) 22 49 27.83 ID PkuQNyF1o [2/10] 【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 技能:21 HP:45/45 スタミナ:43/43 気力:64/64 ATK:40 DEF:40 スタミナ消費半減。レンジ:至近距離 欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取 ★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用 また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離) ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更 カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、タカ・トラメダルはコンマゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取 チーターメダル所持によって、高速を得る ★コンボチェンジ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて次ターンより発動。 メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費 ★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。 判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能 《ガタキリバコンボ》 ATK:45 DEF:45 毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離 昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化 ★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能 ※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1 ※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能 VS 【クインビー・ドーパント】 小走やえ 適合値:52 汚染値:88 技能:44(25) HP:46/46 スタミナ:46/46 気力:40/40 ATK:40 DEF:35 (レンジ:至近距離~近距離) 【女王蜂の記憶】:飛行を得る 【毒針】:相手にダメージを与えた場合発動。毎ターン、相手は【こちらが与えたダメージの10分の1】+【相手のスタミナ消費値と同等】のダメージを受ける。 【汚染値】:汚染値が50を超えている場合、その差分/5を技能にプラスする。超えていない場合、技能は通常のものを用いる (+8) 【適合値】:適合値/5を技能に追加する (+11) +判定 743 自分:1 ◆bc7Z4RyPRw0m[saga] 投稿日:2013/02/06(水) 22 53 59.43 ID PkuQNyF1o [3/10] 【オーズ ガタキリバコンボ】 須賀京太郎 【クインビー・ドーパント】 小走やえ 技能:21 技能:44(25) HP:45/45 HP:46/46 スタミナ:33/43 VS スタミナ:46/46 気力:64/64 気力:40/40 ATK:45 ATK:40 DEF:45 DEF:35 現在の距離は【中距離】です 現在の方針は【通常方針】です 21 + コンマ +25 VS 44 + GMコンマ ↓3 須賀京太郎のコマンド、方針などについてお書きください 744 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 22 57 01.00 ID gQKdusGAO [16/18] 沈着 745 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 22 58 14.12 ID gyO5KQN3o [10/12] 通常 集中 20 746 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 22 59 06.33 ID QWmqgWwIO [10/13] 通常 集中10 #通常方針キチーネやえ オーズ:21+25+33+10=89 クインビー:44+43=87 ダメージ:(0+6)+2/5+45-35=17ダメージ クインビー・ドーパントに17ダメージ! 須賀京太郎はスタミナを8消費した! 気力を10消費した! 小走やえはスタミナを4消費した! 【オーズ ガタキリバコンボ】 須賀京太郎 【クインビー・ドーパント】 小走やえ 技能:21 技能:44(25) HP:45/45 HP:29/46 スタミナ:25/43 VS スタミナ:42/46 気力:54/64 気力:40/40 ATK:45 ATK:40 DEF:45 DEF:35 現在の距離は【中距離】です 現在の方針は【通常方針】です ――クワガタ! ――カマキリ! ――バッタ! ――ガータガタキリバ! ガタキリバ! 京太郎「うおおおおおおお!!!」 凄まじい力が、体を駆け巡る。 これがコンボ。オーズの持つ、秘められた力。 王を統べ、すべてを支配する――まさに王の中の王の力。 やえ「ははは、あはははははははははは!」 笑いながら駆け寄ってこようとするクインビードーパント目掛けて、電撃を放って牽制。 こちらを倒す事しか考えていない。 そんな動きである。 射程に納まったのなら更に牙を剥いて、攻め立ててくるはずだ。 やえ「ううぁ……痛い、いたい……」 やえ「ははは、でも――楽しい! あんたを消してやるぅ!!」 京太郎(小走、先輩……!) +判定 751 1 ◆sgE8PvI1DUIX[saga] 投稿日:2013/02/06(水) 23 10 22.59 ID PkuQNyF1o [6/10] 【オーズ ガタキリバコンボ】 須賀京太郎 【クインビー・ドーパント】 小走やえ 技能:21 技能:44(25) HP:45/45 HP:29/46 スタミナ:25/43 VS スタミナ:42/46 気力:54/64 気力:40/40 ATK:45 ATK:40 DEF:45 DEF:35 現在の距離は【中距離】です 現在の方針は【通常方針】です 21 + コンマ +25 VS 44 + GMコンマ +15 ↓3 須賀京太郎のコマンド、方針などについてお書きください 752 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 23 11 43.41 ID TReXsQZZo [1/2] 女王蜂→ザビー→ザビーネという見事な流れ 753 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 23 12 17.58 ID gQKdusGAO [17/18] 通常 754 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 23 14 32.52 ID QWmqgWwIO [12/13] 通常 集中50 スキャニングチャージ BGM:http //www.youtube.com/watch?v=B0vsYp1wtic ゝ、-‐===、ゝ ´ ̄ 〉‐-、 / \`-‐ ヽ >´ / ', / /////∧ ´ > ´ ノ. / //////-‐= ´ >´ _ゝ / __,.ゝ-=='/////__ _> ´ // 三/ i、 、==二三≧、-‐/////≧-‐' / / 三' ∧// ` ´ > ´` <////' ゝ´ ゝ` .、`ヽゝ、 ∧∧/ / /´ゝ ´ 〉" 〈彡〈 )、/_ ミ/ / / / / _....... / / /`, ̄ ̄i'' /i .、/-‐´_/-‐二 -‐' / _ ,' ゝ-‐'、 / ', i / /´ _ / ゝ/´/////> 、 __ i ゝ-、/ 〉_ノ´ /_ゝ‐=二_/ / ////////////ヽヽゝ ´<`>-≡=‐-、 `-‐´i /ゝ-‐='  ̄ / // -‐‐===二二_ノ/ 二-‐'/ //´ -、-゛‐- 、 i/ _ -‐ /./-‐==≡二三∨ヽ/ i ==-i i !┴‐` 〈 \__ >、´三二-‐ ´ //////////////∧' i> -‐==  ̄ ̄ゝ´ ゞi i´∨`ヽ _ ///ヽ//////////// 〉、 \⌒\`i ゝ、`> _、ヽ、 ノノ i三、-‐ 二ゞ //////////////// /、 \ \ i i i=//-'_ /〉〉 \ ' ノミ,∧-‐ ´ ////////////////> ´// \ ゝ、 ゝ、-、、==' / / ̄二ヽ´、ヽヽ i i=‐-- 、 <//////////////////// ゝゞ-‐-、.-、 `> <二/---、 \ヽノ ∧ ヽヽ´―――――  ̄,'///// 〈___ヽ、 ___ `> _ ` ̄ ̄ ̄´∨ ///\ ヽヽ i///// _ ゝ-、ヽ' `ヽ\-、 三二==‐--‐= ´///////ヽ ∨, i/ / ' /´-〈\ \ 〉三\ヽ / / /二三 ̄i´//////////ヽ |i ^ヽ/ 、-‐/ /、 \ \-‐'、>==/´、 ヽヽヽ i///////////∧// / '/ /-‐‐‐/ \ \ \|| ヽ \\∧ i/////////∧/// / / ' 〈 ̄ ̄i´`ヽ \ \ \ i | i i \ 、! i//////////∧´ /\ /==-‐  ̄ /`‐- ` 、 \ \ \-‐´、ゝ=‐、、 {`ヽ |///////////∧. /\ / / // ゝ、 ゝ、\ \ \彡 ヽ \ 〉∨//////////∧ /\ ./ / // \ ゝ \ \ \、 i|三ヽ ∨//////////∧ i> ´ / // ゝ= \ \ \=‐-´\ヽi ∨//////////∧ ノ / // ` ‐-\ \ \`‐-、ヽ 〉 ∨///////////ヽ +判定 1#通常・若干本気チーネ集中15 通常・集中15 オーズ:21+52+25+50-10=147 クインビー:44+59+12=115 オーズのスキャニングチャージが発動! 45+25+(3+2)+(5+2)=82のダメージ! クインビー・ドーパントはDEFで減衰! クインビー・ドーパントに47のHPダメージ! 須賀京太郎はスタミナを10消費! 気力を50消費! 小走やえは気力を5消費! 気力を15消費! 【オーズ ガタキリバコンボ】 須賀京太郎 【クインビー・ドーパント】 小走やえ 技能:21 技能:44(25) HP:45/45 HP:0/46 スタミナ:15/43 VS スタミナ:37/46 気力:4/64 気力:25/40 ATK:45 ATK:40 DEF:45 DEF:35 ――クインビー・ドーパントというのは。 元々は、指揮官的な役割を期待して開発されたガイアメモリである。 そのドーパントの能力は大別して三種。 一つ目は飛行能力。 蜂の能力を再現した、空からの襲撃。 二つ目が毒針。 スズメバチの如く、尽きぬ毒液で対象が息果てるまで毒を打ち込む。 三つ目が支配。 クインビー・ドーパントは、その量産型であるビー・ドーパントを自在に支配する。 対象へと接近させて、自爆させるのだ。 マスカレイドの代わりにこのドーパントが大量生産されたのなら、いかに仮面ライダーと雖も苦戦を強いられるだろう。 飛行。毒。支配。数の暴力。 そんな、女王蜂に許された能力――地球の記憶を引き出して使用するガイアメモリである。 自然界で数の暴力を再現する昆虫は三種。 ――まずは蟻。 群れを成して地を進むそれには、いかなる生物も抗えない。 グンタイアリという蟻がいる。その蟻は、自分よりも体格の大きい生物をも集団で取り囲み、捕食する。 地元の人間は愚か、野生生物もグンタイアリには恐れをなす。 それほどの昆虫である。 次にあげるのは蜂。 最早言うまでもないだろう。 時速数十キロ近くに及ぶ飛行速度、一日に百キロ以上を飛行する体力。そして、生物の免疫抗体を逆手に取った猛毒。 単騎での戦闘力は言わずもがな。集団となった彼らは、無比の強靭さを誇る。 そしてもう一種。 数での暴力が語り継がれる昆虫が、存在する。 京太郎「ハァッ!」 近寄ろうとするクインビーに電撃を。 が、痛みに構わず、そのまま突っ切ってくるクインビー・ドーパント。 その毒針が、オーズのボディに打ちこまれようとしたその時に。 京太郎「こっちだぜ!」 その背後に現れたもう一体のガタキリバが、クインビードーパントを切り刻む。 そのまま一閃/一閃/一閃/一閃――――行動をとらせないために、ひたすらに打ちこまれる斬撃。 その数は増えた。 確かに、京太郎の攻撃速度が上昇しているというのもある。 速やかに終わらせるために、精神を集中し、攻撃を行っている為だ。 だが――それだけではない。 京太郎『こっちも!』 京太郎『ハァッ!』 京太郎『なんとぉぉぉお!』 京太郎『やらせない!』 単純に――そう、実に単純に。 須賀京太郎が増えているのだ。その数が。 既に10。クインビー・ドーパントの周囲を取り囲み、その体を攻め立てる。 残像ではない。一体一体すべてが実体を持った須賀京太郎自身だ。 これがガタキリバコンボの神髄。 昆虫による、数の暴力の再現。 それは全てを覆いつくし蹂躙する、飛蝗の群れに等しい。 飛蝗とは古来から、明確なる天災の一種であった。 多量に発生した群れの密度はなんと、直径三十センチの中に数万匹。 それが数百メートルの形を持った暴風として、草木や飼料・住居に襲い掛かるのなら。 中国大陸では、かの有名な三国志に蝗害が記されている。 聖書における終末を表すアポリオンは、獅子の鬣に蝗の牙をもつ。 そして世界最古の神話、シュメール神話に置けるパズズという熱砂と風の神は―― 京太郎「うおおおおおお――――ッ!!!」 この、蝗害の具現ではないかと語られてる。 つまり、ガタキリバコンボを成立させるバッタメダルの元となった昆虫にはそれほどまでの曰くが存在しているのだ。 天災の一角を担う昆虫。 さらにもう一つ、まさしく天災である雷を制御できるガタキリバコンボは。 戦士などと言うに能わず。 兵器なんて存在も通り越し――まさしく、地球上に於ける天災のそれと同じであった。 ――《SCANNING CHARGE》! ――《SCANNING CHARGE》! ――《SCANNING CHARGE》! ――《SCANNING CHARGE》! ――《SCANNING CHARGE》! ――《SCANNING CHARGE》! ――《SCANNING CHARGE》! ――《SCANNING CHARGE》! 複数のオーズがベルトをスキャンする。 どれも須賀京太郎。複数にして同一の存在。 故に彼の思う事は、ただ一つ。 京太郎「あなたの痛みも、苦しみも……俺が止めてみせる!」 小走やえを止める。 彼女の悪夢を終わらせる。絶望を蹴り砕く。 ただ、それだけだ。 数々の蹴撃が、クインビー・ドーパントの体に打ちこまれる。 一片の欠片も残さない。 微塵の不安も許さない。 完膚なきまでに、ガイアメモリへとダメージを与える。 そして爆発が覚めるその頃に。 立っているのはただ一人の須賀京太郎と。 砕かれたガイアメモリ、その横で目を閉じる小走やえ。 衰弱こそあるものの、彼女の鼓動はある。 それを、全方位を見渡すクワガタで振り返らずに確認すると同時に――須賀京太郎は、膝から崩れた。 カザリ「言ったでしょ、コンボは危険だって」 京太郎「疲れるとは聞いたけど、危険ってのは……初耳だ、ぜ……」 カザリ「そう? じゃあ、これから覚えておいたらいいんじゃないの?」 片息を付きながら、須賀京太郎は安堵の呼気を漏らす。 守れた。 助けられた。 止められた。 今度こそは、小走やえの嘆きを止める事が出来たのだ。 京太郎「ハハ……」 京太郎「……やった、ぜ」 ――尚。 この、熱砂と風の神であるパズズは。 その力が故に、悪霊を退ける護符としても利用される。 【WIN】 「電話とメモリとプレゼント」 B-Part 終了 ←To be continued...
https://w.atwiki.jp/maskedriderkyo/pages/41.html
「電話とメモリと???」 A-Part 開始 いつも思い出すのは、あの日の夢だ。 咲が去ってしまうなんて、身に覚えのない夢ではない。 俺が殺してしまった。俺のせいで命を失ってしまった人たちの夢。 どうしてああしてしまったんだろう。 あの時あれをやれてさえいれば。 そんな“もしも”の話をしたって――今は変わらない。 それこそ、イマジンにでも頼らない限りは。 あの人たちは、体を焼かれて死んだ。 俺が殺したのだ。もう二度と出会えない。 もっと俺が強ければ。俺に考えが回れば。俺が大人だったのなら。 あの人たちは、死なずに済んだ。その筈だ。 俺は罪を背負っている。消せない罪を。 だから――俺は、死にたいのかもしれない。 小走先輩を殺そうとしたときに。あのライダーから攻撃を受けて。 カザリと先輩を庇って、俺は少し安心した。 これで死ねるかもしれないと――楽になれるかもしれないと。 そう思ったのもまた、確かだった。 京太郎「ここは……?」 明「おっ……目、覚めた?」 頭をゆっくりと起こすと。 そこには、四つの人影があった。 一人は――スマートブレイン学園の保険医、伊達明。 筋骨隆々の雄々しい男。世界を股にかける医者だったらしいが、どういう訳か今は学校の保険医だ。 そのフランクさと逞しさ、外見のいかつさとは裏腹な博識ぶりに一部の女子生徒や男子生徒から人気があるらしい。 胸がズキリと痛む。 あたりを見回して、そして伊達の言葉を鑑みて認識した。 どうやらあのライダーの攻撃を受けて、京太郎は気絶してしまったらしく。 それから、学校の保健室に運ばれたのだろう。 保健室と言っても、ちょっとした病院並みの治療ができると聞く。 勿論、あまりにひどい場合は即座に学園の敷地にある病院へと搬送されるらしいが。 どうやらこの分では、それほどの怪我でもなかったらしい。 小蒔「あの、気分とか……大丈夫でしょうか?」 二人目。 京太郎の様子を問いかけてくる神代小蒔。 目に涙を浮かべているところを見ると、どうやらかなりの心配をさせてしまったらしい。 それもそうだろう。 ドーパントと戦うって言って、それっきりだ。 また、殺されているとでも思ってもおかしくはない。 カザリ「やあ。息はできるみたいだね」 三人目。 壁に背中を預けたまま、飄々とこちらの顔を窺うカザリ。 先ほど激昂したような声を上げているのを聞いた気がしたが――気絶する前だったし、果たして真実であるかどうか。 それから―― セーラ「……」 学ランの美少年……? 見知らぬ人間だ。 京太郎「誰……っすかね?」 セーラ「え、えーと……俺は……」 声から考えるのなら女だけど。 これはどうなんだろうか。変声期が来ていないだけとも考えられる。 それに、どんな事情があってこの場にいるのか。 ひょっとしたら――目撃者、なのだろうか。 カザリに目線で窺う。そうすると、首で外を指された。 どうやらこの場で喋るわけにはいかない。そんな事を言いたいらしい。 カザリ「それじゃあ、彼も目が覚めたみたいだし……僕たちは行くけどいいかな?」 明「おう。お大事にな」 そう言って手をひらひらとさせると、彼はおでんに向き合った。 何故保健室におでんが。そして、その机に並べられた原稿用紙はなんなのだろうか。 聞きたいことは色々あるが、今はそれよりこちらの方が重要だ。 会釈をして、保健室を後にする事にした。 ところで……それなりの大けがであったはずなのだが。 何故、こうも平然としているのだろうか。 戦場での傷のそれにくらべたら、軽いだろうが……日常で負う瑕ではない。 普通の病院に駆け込んだら、警察へと即座に通報されるはずだ。 明「……あ、そうだ」 明「コンロが爆発したんだって? ま、これから古い缶ボンベには気をつけな」 振り向いてそう呼びかけると、再び鍋に向き合う伊達明。 ……。 ……まあいいや。そっとしておこう。 土下座。 それは命への執着の究極形態。 セーラ「ホンマ――すんませんしたぁああああ!!!」 とりあえず話せる場所に移動という事で、屋上にやってくるなりこの状況だ。 カザリから話をまとめるにはこうだ。 彼女――断じて彼ではない――が先ほどの仮面ライダー。名前はアクセル。 彼女の持つガジェットによって、校内での戦闘を感知。 現場に向かうと、ドーパントと思わしき人間が複数いたので、先手必勝という事でデカいのをブッ放した。 そしてドーパント=小走やえに逃げられて、 その場でカザリと一触即発の空気となったところを、 戦闘音を聞いて駆け付けた神代小蒔に止められて、今に至るらしい。 京太郎が目覚めるまで、三十分ほど。 その間三者は、実に座り心地の悪い空気の中、京太郎のベッドの周りを囲んでいたらしい。 カザリ「まったく……謝って済まされる問題じゃないよね」 カザリ「君たち人間の言葉にも、謝って済むなら警察はいらないってのがあるよね?」 セーラ「ホンマ、なんといってええんやら……」 セーラ「何でもするんで、許してくれ! すまん!」 どうやら珍しく。 カザリが感情を露わにしている。 それほどまでに心配をしてくれているのは、何とも嬉しいものがある。 少し、カザリと分かり合えた気がする。 カザリ「なんでも……ねぇ」 カザリ「じゃあ、手に入れたセルメダルとコアメダルは全部僕に渡してもらおうかな」 ……気のせいだった。 どうやら、その言葉を引き出すためだったらしい。 なんというか、流石だ。大体知ってた。 まあ、それはともかくとして。 セルメダルとコアメダルについて、特に説明なく伝えられるという事は――つまり。 こちらの事情も説明しているという事だ。 なら、話が早い。 聞きたいことがいくつかある。 彼女――仮面ライダーはどんな経緯でドーパントと戦っているのか。 そして、ドーパントとはなんなのか。 それから――これが一番大事だ。 京太郎(いきなり……俺たちを殺そうとしたんだ) 京太郎(そこを、その真意を聞かなきゃ……共闘なんてできるわけがない) 不利だからと言って、初手で殺しに来たこと。 それが一番、引っかかる。 結果的に無事だったから、京太郎自身にやられた事については別にいい。 だが、一歩間違っていたなら。 あの場で、カザリもやえも死んでいた。 躊躇いなく人を殺せる人間なのか確かめなければ。 とてもじゃないが、共闘なんて出来やしない。どんな事情があったとしても。 京太郎(いや――違う) 京太郎(ひょっとしたら、彼女が行った通り……ドーパントはもう殺すしか方法がないのかもしれない) 京太郎(だったら……正しいのは彼女だ) 京太郎(俺ができなかった事。俺がやろうとしていた事。俺があのままならやっていた事) 京太郎(それを彼女が行ったからといって……俺がそれを責めるのは、筋違いかもしれない) 京太郎(……) 京太郎「――メモリブレイク?」 セーラ「そやから、別に殺そうとしたワケじゃないんや」 セーラ「いや、こんな事になってしもーたんは俺も反省しとるけど……」 京太郎「いや、別にいいっすよ。俺も、こうして無事っすから」 彼女から聞くところによるならば、以下だ。 ・ドーパントは人間がガイアメモリを生体コネクタに突き刺す事で発現。 ・ガイアメモリとは地球の記憶を内包したメモリ。利用する事で、その記憶にあった能力を手に入れる。 ・ガイアメモリには副作用――精神を侵す毒素があり、使用者は多くの場合汚染によって自らを制御出来なくなる。 ・ガイアメモリはセールスマンの手によって売買される。そして、生体コネクタ手術も彼らによって行われる ・ドーパントとなった人間には強い衝撃を与える事で、ガイアメモリが分離する ・これをメモリブレイクと呼ぶが、メモリブレイクに際し人体には様々な影響がある ・軽度の栄養失調などが主だが、酷い場合、一時的な昏睡に陥る事もある セーラ「ゆーても、俺もそんなに倒してるわけじゃないんやけどなー」 京太郎「……いや、これだけ情報をもらえるだけありがたいですよ、江口先輩」 何もなかった先ほどまでとは――大きく状況が変わっている。 メモリブレイク。つまり、殺さずして彼女を止める事が可能になった。その事が一番大きい。 勿論依然として、油断は許されない。 だけれども、道が開けたのだ。 彼女を殺さずに――彼女を救う道が。 京太郎(良かった……まだ、助けられる。その方法があるんだ) 京太郎(俺にも、まだ何かできるんだ……) 江口セーラが言っていた、ガジェットと言うのも興味深い。 ビートルフォンと呼ばれるそれは、半自立的に飛びまわり、ドーパントを見つけたときに知られせてくれるのだとか。 人のいけないような場所を通れる。そして隠密性がある。 勿論人間と違って、聞き込みができないと言うのもあるが……これは大きな戦力であろう。 京太郎(……となったら、やる事は一つだ) 京太郎(小走先輩を見つけ出す。そして、そのガイアメモリを――砕く) 京太郎「江口先輩」 セーラ「なんや?」 京太郎「俺に――協力してください」 京太郎「俺は彼女を、助けなきゃいけない」 京太郎「今だって、こうしている間にも……ガイアメモリによって苦しめられている」 京太郎「そんな彼女を、助けたいんです。だから……力を貸してください」 セーラ「ん?」 セーラ「ああ……んー」 セーラ「一つ、条件があるんだけどええか」 京太郎「条件?」 +選択 1:「氷の能力を使うイマジンやドーパント、ヤミーに心当たり……あるか?」 2:「セーラって呼んでくれや。京太郎って呼ぶから」 3:「これで、さっきのチャラにしてくれる……?」 ↓3 627 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 00 48 20.17 ID gQKdusGAO [1/18] 1 628 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 00 48 49.33 ID rbz7UkFuo [4/15] 2 629 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 00 49 07.71 ID UABtPIP50 [1/8] 2 セーラ「その……な」 京太郎「はい。なんでしょうか、江口先輩」 それこそ。 カザリを殺せとか。小走先輩を救う事を諦めろとか。 そんな事でもなければ、大体の条件は頷ける。 セーラ「その……なー。江口先輩っての」 セーラ「俺、どうにもそういう堅苦しいの苦手やから……」 セーラ「セーラって呼んでくれや。俺も、京太郎って呼ぶから」 セーラ「これからは同じライダーっちゅーか、仲間として戦うんやし……そっちの方が気持ちもええからなァ」 そう、一応は身構えてみたものの。 彼女の口から飛び出してきたのは、条件ともいえないような条件で。 思わず、顔を綻ばせてしまった。 京太郎「そんな事なら、お安い御用っすよ」 京太郎「よろしくお願いします、セーラ先輩」 セーラ「んー。まだ堅苦しいけど……合格」 セーラ「それじゃあ、よろしくな――京太郎」 それから、握手を交わした。 どんな人間かと思ってはいたけど。 思った通り――いや、それ以上に。 彼女はヒーロー然としていて、気持ちのいい人だった。 セーラ(……仲間、か) セーラ(まぁ、言えん事も……あるけど) セーラ(そこは、許してくれや) +情報 【江口セーラと連絡先を交換しました!】 【ドーパントとガイアメモリ、仮面ライダー(W系統)の情報を得ました!】 さて――それではこれからの話だ。 小走やえ。彼女を見つけ出さなければならない。 だが、手掛かりが少ないというのがある。 思えば京太郎は、彼女について何も知らない。 ドーパントになってしまった彼女が、何を思って、どんな行動をしているのか。 出来れば直ぐに探しに行きたいところだが……それで空振りに終わってしまっても仕方がないし。 彼女について、何かしらの情報を集めるのもまた、正着と言えよう。 さて……。 +選択 1:手分けをして小走やえを探す 2:手分けをして街で小走やえの情報を集める 3:小蒔とセーラに、3年生の中で小走やえについての情報を集めて貰う(今日は解散) 4:担任にでも聞きに行って、彼女の家などをあたる ↓3 643 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 01 09 49.59 ID gQKdusGAO [3/18] 4 644 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 01 10 07.44 ID UABtPIP50 [3/8] 4 645 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 01 10 09.80 ID rbz7UkFuo [7/15] 1 京太郎「あの分だと……おそらく、傷は深い」 京太郎「体力も消耗しているだろうし……きっと、そう遠くにはいけてないはずです」 セーラ「誰かを襲ってるって言うのは?」 京太郎「……」 京太郎「多分、ありえません。俺は……あの人とほんの少ししか会話してないけど」 京太郎「それでもあの人は……ああなっても、俺への攻撃を止めるぐらいに」 京太郎「誰かを傷つけるぐらいなら、自分の命を経とうとするぐらいに……」 京太郎「それぐらい、人を思いやっている人です」 セーラ「りょーかい」 小蒔「逆に言うなら……」 小蒔「このまま、命を絶ってしまう事も……ありえるのでしょうか?」 京太郎「……ッ」 京太郎「……あり得なくは、ないでしょう」 京太郎「だから……そう、だから――」 京太郎「なんとしても、彼女をすぐに見つけなきゃいけない。なんとしてでも!」 そう。 これ以上。誰かが死ぬ事を。不幸に巻き込まれる事を。 京太郎と関わってしまったばっかりに、誰かが死ぬ事を――見たくはなかった。 カザリ(これで赤いライダーってのは分かったけど) カザリ(他のは、どうなのかな) カザリ(ま、お手並み拝見ってところだよ……オーズ) +判定 ↓1 須賀京太郎による捜索判定 ↓2 神代小蒔による捜索判定 ↓3 江口セーラによる捜索判定 ↓4 ビートルフォンによる捜索判定 ↓5 カザリによるネット情報での捜索判定 ※いずれかゾロ目にて、小走やえ発見 649 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 01 20 17.36 ID UABtPIP50 [4/8] おりゃ 650 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 01 20 17.80 ID rbz7UkFuo [9/15] は 651 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 01 20 19.56 ID gQKdusGAO [4/18] おまかせあれ! 652 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 01 20 34.50 ID qJUGtA5Fo [3/6] おまかせあれ! 難易度跳ね上がった +判定 直後、小走やえ汚染度判定。現在の汚染度52。現在値以下にはならない 自制 -20 時間経過 +5 罪悪感 +5 659 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/06(水) 01 25 00.98 ID UABtPIP50 [5/8] ん 京太郎「そっちは、どうですか?」 小蒔「いえ……残念ながら」 セーラ「こっちも、空振りや……すまん」 カザリ「ネットにも、目撃情報はないね」 京太郎「クソッ……!」 握りしめた拳を、壁へと叩きつける。 拳の皮が破けるが、構わない。 どうしても――見つからない。 やはり、闇雲に探すだけではだめなのだろうか。 こうしている間にも、彼女の命は――刻一刻と蝕まれているというのに。 それ以上に、彼女自身で命を絶ってしまうかも知れないのに。 あえて――言うのであれば。 実に皮肉ながら、ガイアメモリの中毒性。それが、彼女の命綱だ。 彼女がガイアメモリに侵されていれば。その暴力を甘受したいと願っていれば。 それだけ彼女は、死から遠くなる。自ら死を願う事は、しないはずである。 何とも――実に皮肉的だ。 小走やえは彼女の未来を代償に、現在を食いつないでいるのだから。 そしてそれは、誰かの現在と未来を食いつぶす事も意味する。 もしも、だ。 彼女がガイアメモリの力を楽しんでしまったのなら。 そうなった場合、誰かの命が脅かされる。被害を受ける彼らの――“今”が奪われる。 どちらも避けなければならない。 だが――どうやって? なんの手がかりもなしに、小走やえの居場所を探す。 彼女が命を絶つ前に、汚染され切る前に、誰かを襲う前に。 彼女を、見つけ出さなければならないのだ。 京太郎(クソ……ッ!) 京太郎(このままじゃ……最悪の展開になっちまう) 京太郎(だけど、俺たちだけじゃ……!) そこで……何かが羽ばたく音に気付いた。 そして、エンジン音。こちらを照りつけるバイクの光。 その所為で、運転手の顔は窺えない。 京太郎「なんだ……?」 もしや、セーラの言っていたミュージアムの新手だろうか。 カザリが身を寄せた。 小蒔が身を固くする。 セーラが身構える。 何があるのか、そう思ったところで……唐突にその声は響いた。 ???『ハッピーバースデー、オーズ! 新しいライダーの誕生だ!』 がなり立てる低音。やけに張りがあって、そして力強い声。 自信に満ちていると言おうか。 いや、何かもっと別の……強力なものに後押しされている。そんな印象を受ける。 京太郎「……なんなんだよ」 セーラ「誰や……?」 小蒔「……」 敵なのか味方なのか、あまりに判別がつきにくい。 敵ならば――こちらに気付かれないうちに、そのまま突撃してくるだろうし。 味方ならば、こうもなんというか……芝居がかった行為をしないはずだ。こんな状況で。 ???『私が何者か、そんな事はいい!』 ???『それよりも!』 ???『オーズ、君は大変な欲望に駆られている!』 ???『実に素晴らしい!』 京太郎「欲望……?」 カザリ「……」 言っている意味が分からない。 イカレているのだろうか、この状況で。 そう考えると、腹が立ってくる。こちらは今、そんな場合ではないというのに……。 ???『そんな君の欲望に、私からバースデイプレゼントだ!』 ???『受け取りたまえ!』 それから、唐突にライトが消された。 それまでの眩しさに瞳孔を開いていた筋肉が混乱。 却って、あたりが闇に包まれた。そんな錯覚を覚える。 そのまま、バイクに跨っていたライダー――男か女か不明である・仮面ライダーではない――が。 おそらく、こちらに歩み寄ってきたのだろう。 何か、箱のようなものを差し出した。 京太郎(……重い?) そして京太郎にその箱を押し付けて。 件の、フルフェイスメットのライダーは、自動販売機へと歩き出した。 唐突な事態に、制止や呼びかけを忘れた。 それを意にも介さず、そのライダーは次々に自動販売機に硬貨を投入していく。 その度に吐き出される缶。 やはり状況が読めない。 謎の声の主と、訳の分からない箱。それに加えて、どれだけ喉が渇いているのか、缶ジュースを大量購入するライダー。 理解の範疇を逸していた。 そして止めを言うならば――。 そのライダーが自動販売機を軽くたたいた瞬間、自動販売機が、バイクに変形した事だ。 京太郎(夢でも見てるのか……? 俺は……) 声が出ないのは、セーラも小蒔も同じらしい。 カザリに関しては分からないが、押し黙ったままだ。 ???『そのプレゼントは、どれもセルメダルで動く! 君の役に立ってくれるだろう!』 ???『それでは君の誕生を! 君の健闘を! 祝福するよ、オーズ!』 ???『また会おう!』 そのまま、状況に取り残された京太郎たちを残して。 ライダーは、バイクにまたがって去っていこうとする。 が、その去り際……。 ???『ちなみに、この学園は私有地だ!』 ???『免許を持っていない君たちがバイクを乗り回したとしても、何の罪にもならない!』 テレビの前の良い子に警告をするアナウンスのように。 そんな耳に残る大声を残して、謎のライダーと、謎の声は去って行った。 京太郎「……」 カザリ「……」 セーラ「……」 小蒔「……なんだったんでしょうか、今のは」 小蒔の一言は、この場の人間すべての気持ちを代弁していた。 だけれども、そう言われても……何とも言いようがない。 京太郎にも状況がつかめない。セーラにも分からない。小蒔は言わずもがな。カザリについては黙殺中。 だが、敢えて言うとするならば。 件の声の主は――セルメダルを知っている。 つまり、こちら側。 いや、もっと言うならば……。 グリードを封印から解き放った人間。或いは、それに類するものだろうか。 何の目的があるのか。 どんな意図があるのか。 何故、こちらの事情を知っているのか。 彼の言う欲望とは、いったい如何なる意味なのか。 彼の持つ情報は、どのような経緯で集められたのか。 疑問は尽きない。 だが――まあ、それにしても。 京太郎(なんだっていい……) 京太郎(この状況をどうにかしてくれるなら、なんでもいい) 京太郎に言えるのは、それだけであった。 +情報 【須賀京太郎はメダジャリバーを手に入れました!】 【須賀京太郎はオーズバッシュが使用可能となりました!】 +ステータス 須賀京太郎のステータスを更新します 【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 技能:21 HP:45/45 スタミナ:43/43 気力:64/64 ATK:40 DEF:40 スタミナ消費半減。レンジ:至近距離~近距離 欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取 ★オーズバッシュ:使用時の戦闘判定-15。判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで固定HPダメージ20。DEFを無視する ★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用 また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離) ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更 カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、タカ・トラメダルはコンマゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取 チーターメダル所持によって、高速を得る ★コンボチェンジ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて次ターンより発動。 メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費 ★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。 判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能 《ガタキリバコンボ》 ATK:45 DEF:45 毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離 昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化 ※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1 ※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能 江口セーラのステータスを更新します 【アクセル】 江口セーラ 技能:45 HP:55/55 スタミナ:55/55 気力:70/70 ATK:40 DEF:40 (レンジ:至近距離) エンジンブレード:戦闘・撤退判定+5、相手へのダメージ+3。所持時、レンジを~中距離に変更 ☆変形:追撃・撤退判定+20。【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動。変形時、この効果を仲間に与える事も可能 ☆マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能 神代小蒔のステータスを更新 【電王】 神代小蒔 技能:7 HP:31 スタミナ:31 気力:85 ATK:20 DEF:20 (レンジ:至近) イマジンズ:以下のフォームにおける場合、小蒔の戦闘技能+40。HP・スタミナ+10 《ソードフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+20・DEF+20。戦闘・追撃判定+10。初期のみ気力+30 《ロッドフォーム》=(レンジ:~中距離)。ATK+15・DEF+20。戦闘判定+5、撤退・追撃・奇襲判定+15。相手の気力を毎ターン-10 《アックスフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+25・DEF+25。初期のみ気力+20 《ガンフォーム》=(レンジ:~遠距離)。ATK+25・DEF+20。戦闘・奇襲判定+10。追撃・撤退判定-10。ダメージを受ける度に気力-10 ★フルチャージ:戦闘判定-10。『自分ATK-相手DEF』+『気力消費分/4』の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能 ※フルチャージの際の気力消費は戦闘判定への使用とは別計算 小走やえのステータスを更新 【クインビー・ドーパント】 小走やえ 適合値:52 汚染値:88 技能:44(25) HP:46/46 スタミナ:46/46 気力:40/40 ATK:40 DEF:35 (レンジ:至近距離~近距離) 【女王蜂の記憶】:飛行を得る 【毒針】:相手にダメージを与えた場合発動。毎ターン、相手は【こちらが与えたダメージの10分の1】+【相手のスタミナ消費値と同等】のダメージを受ける。 【汚染値】:汚染値が50を超えている場合、その差分を技能にプラスする。超えていない場合、技能は通常のものを用いる (+38) 【適合値】:適合値/5を技能に追加する (+11) 「電話とメモリとプレゼント」 A-Part 終了 ←To be continued...
https://w.atwiki.jp/maskedriderkyo/pages/39.html
「生徒と欲望と???」 【朝】 衝撃の一日が明けて。 いつものように朝食を作って、昼食を作って。 それから、身支度を整えるとカザリが顔を出した。 カザリ「何をやってるのさ」 京太郎「学校に行こうと思ってな」 カザリは何と言うか、金髪で、今風の青年の姿になっていた。 流石にグリードのまま、マンションに連れて行くのは難しかった為だ。 顔を合わせるなり、渡した毛布を突っ返して来た。 夜までパソコンをやると言っていたので、寒くなるかと思って渡したが、不要だったらしい。 そこらへん、やはりグリードは強靭なのだろうか。 カザリ「学校……ああ、なるほどね」 カザリ「僕たちが目覚めたのもあの学校の近くだったし、悪くはないかもね」 京太郎「どういう事だ……?」 カザリ「昨日、ちょっと調べたよ」 カザリ「君たち人間の学生――つまり思春期の人間ってのは、色々な夢とか進路とかで悩んでいるんだろう?」 カザリ「だったら、ヤミーのえさについても丁度いいかもね」 京太郎「そんなもんか?」 カザリ「まあね。メズールたちは警戒するかもしれないけど……イマジンは別じゃないの? 君の存在を知らないんだし」 なるほど、言われてみれば確かにそうかもしれない。 欲望か……。 人数の多い学校ではあるし、なんだか施設も多い。 関係者の住居なども含めれば、ちょっとした――ある種の学園都市だろう。 多いという事はつまり、まぎれやすいという事だ。 グリードがそこに付け込む事も、イマジンがそれを利用する事も考えられる。 京太郎「じゃあ、これを渡しとくぜ」 カザリ「なにこれ……?」 京太郎「……携帯、電話と」 京太郎「あと、学校の制服。お前も紛れといた方がいいんじゃないか? いざってときの為に」 カザリ「ふーん」 京太郎「携帯は……俺の番号が入ってるはずだから。短縮で押してくれればいい」 カザリ「分かったよ。できればスマートフォンとか、そういうのがいいんだけどね」 そう言って、カザリは焦げ跡の残る携帯電話をポケットにしまった。 【昼】 鳴海「おっ、じゃあ今日はここまでな」 京太郎「……やっぱ、体育は疲れるなぁ」 流石に筋骨隆々の加藤先生の授業では疲れる。 この辺り、なんか鍛えなおした方がいいのだろうか。 昨日、それを痛感した。 戦うに当たっては、やはり何かの技術が必要だろう。 +判定 直後、コンマ判定 1~50:見知った人間と会話 51~80:誰かと出会う 81~99:何かイベントの…… ゾロ目:遭遇イベント 307 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 23 54 03.17 ID XISYPqlIO 遭遇なら雑魚怪人に襲われている灼ちゃんと遭遇 313 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 56 21.24 ID pfuDnUCbo [3/3] 307の判定:17 カザリ 神代小蒔 石戸霞 滝見春 狩宿巴 薄墨初美 誰と出会う? ↓3 314 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 23 56 29.13 ID JMlxvwqyo [49/49] つーかおやっさん! 315 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 23 56 54.42 ID mjgdMq0l0 [12/12] カザリ 316 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 23 56 58.00 ID ZIPBplDAO [24/24] カザリ 319 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 23 59 14.13 ID hbK+Wiobo [12/12] ┌(┌^o^)┐ホモォ... かつてここまで男の好感度を上げようと頑張るスレがあっただろうか?いやない(断言) 屋上に出てみる。 基本的に校舎の屋上は、解放されている。 京太郎「おっ、ここにいたのか」 カザリ「……オーズか。どうしたの?」 京太郎「オーズじゃなくて、京太郎だっての」 柵に飛び乗っているカザリの足元まで近寄る。 自殺防止用の柵とその先のフェンスの二段重ねの屋上。 それは窮屈さを感じさせるが、それでもやはり風が気持ちいい。 京太郎「それで、どうだ?」 カザリ「……ん? ああ、なかなか欲望に満ちてるし、ヤミーの親になりそうなのに困りそうにないね」 京太郎「……いや、それもそうだけどさ」 京太郎「人間の生活とか、学生の生活ってどうなんだ?」 カザリ「……」 カザリ「800年前に比べて随分進歩したと思うけど、やっぱり人間は人間だね」 そう呟いて、柵から飛び降りてきた。 足音を立てないあたり、今は人間の姿をしていても、やはり猫科の生物なのだと思わせる。 伸びを一つして、京太郎に背を向けた。 京太郎「それって、どういう」 カザリ「つまり……昔も今も欲望だらけ、ってところさ。進歩なくね」 京太郎「そんなもんか」 カザリ「そんなもんだよ」 +選択肢 さて…… 1:800年前の事を聞いてみる 2:今の時代でやりたいことを聞いてみる 3:何か必要なものはないか聞いてみる 4:その他(会話や行動なども一緒に) ↓3 322 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 06 58.41 ID uODUoNW10 [1/18] 2 323 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 07 02.85 ID pPsm9NdZ0 [1/19] 3 324 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 07 03.18 ID SZC/ts69o 1 京太郎「そういえばさ……」 カザリ「何?」 京太郎「800年前、お前はどんな事やってたんだ?」 軽い気持ちで問いかけたのに。 カザリから返ってきた笑みは、何とも複雑なものだった。 怒り、寂しさ、悔しさ、悲しさ――そんなものが綯い交ぜになった表情。 だが、一瞬でそれは消えてしまう。 見間違いだったのだろうか。 カザリ「そうだね……ま、他のグリードと同じことをやってたね」 京太郎「っていうと……」 カザリ「人間にセルメダルを入れて、ヤミーを作ってたよ」 カザリ「で、そのメダルを“王”に献上してた。確か……七:三の割合だったかな?」 京太郎「人間の命令で……?」 カザリ「ん……どこもそんなものじゃないの? それが支配だよね?」 カザリ「支配するものは奪う。それは現代も変わらないだろう?」 カザリ「王ってのは、まさに欲望の頂点だ」 カザリ「それに……欲望っていうのは何かを欲したり、叶えたかったりっていう気持ち」 カザリ「何かを欲するって事は、一方で何かを奪うって事。欲しい気持ちが強いものが奪い、弱いものが奪われる」 カザリ「だから、欲望の頂点は――それだけ欲する事を願うヤツってのは、多くを奪えるんだって」 京太郎「……!」 カザリ「待ってよ。僕が言った訳じゃない。王がそう言ってたんだって。“欲望は素晴らしい!”ってね」 京太郎「……」 カザリ「……ま、そんな意味じゃ。あの時より、今はマシかな」 カザリ「不自由だけど、一応は、自由だしさ」 そう言って背を向けて風を楽しもうとするカザリの背中は。 恐ろしいグリードとは思えないほどに、ちっぽけだった。 【カザリから800年前の事を聞きました】 【放課後】 直衛「……それじゃあ、今日はこれまで」 新城先生の歴史の授業は、色々な諧謔が混ざっていてそれなりに飽きさせない授業だ。 それだというのに、内容はあまり頭に入ってこなかった。 カザリやウヴァたちを作りだし、オーズの力を手に入れた王。 欲望を肯定し、そして強大な支配を布いた王。 彼の願いは今でこそ問題であるが、当時としては正当なものなのだろう。 そして、多かれ少なかれ、現代でも似たようなことは起きている。 受け入れがたいが、批難するほどでもない。多くの人はそう感じるだろう。 だけれども――だ。 やはり、なにか引っかかるのは事実だ。 もっとも、考えたところでどうにもならないかもしれないが。 +選択肢 1:普通に帰宅する (コンマ判定へ) 2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など) ↓3 327 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 24 14.44 ID t/xFXpK3o [1/31] 1 328 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 25 08.93 ID uODUoNW10 [2/18] 2 329 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 25 16.00 ID 7SHMQSSIO [1/12] 今度こそ雑魚怪人に襲われている灼ちゃんと遭遇 だめなら1 330 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 27 54.25 ID GG72SNW1o [3/14] 329の選択:1 ↓3 判定。一緒に名前もお書きください。出会う場合そのキャラクターと出会います 1~20:何事もない 21~80:誰かに出会う 81~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント 331 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 27 55.18 ID pPsm9NdZ0 [2/19] 329 そんなにアラチャーを襲わせたいのか?wwwwwwww 332 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 28 41.19 ID SZC/ts69o [2/27] あわあわ 333 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 28 54.31 ID VWdBHLcAO [1/22] カザリ 京太郎「……なあ」 カザリ「どうしたの?」 いつも通りの帰り道。 誰かと出会う事もない。誰かと帰る事もない。 それが今までと違うのは、こうして一緒に歩く奴がいるという事だろうか。 京太郎「そう言えば今朝、スマートフォンが欲しいとか言ってたよな」 カザリ「欲しいって言った覚えはないけどね……それがどうかしたの?」 京太郎「折角だし、買いに行くか」 京太郎「そんな携帯電話だと、不便だろ?」 カザリ「……ま、焦げてるしね。まだ使ってなかったから何とも言えないけど」 通話。メールの閲覧。携帯用ウェブサイトの閲覧。 それぐらいしかできない携帯電話だ。何しろ、古いのだから。 カザリは現代に来たばかりだ。 それなら色々と情報収集する道具が必要だろう。 インターネットに繋げる方が、おそらくは捗るはずだ。 京太郎「だからさ、スマホ買いに行こうぜ」 カザリ「……」 カザリ「君がそれでいいっていうなら、いいけどさ」 【カザリとスマートフォンを購入しました】 【イベントの発生率が上昇します】 +ステータス表 【須賀京太郎の交友関係】 ①カザリ (←協力関係) 「ふーん……。何でも実況チャンネル? ツイッ○ー? フェイス○ック?」(→さしあたっての協力関係) ②神代小蒔 (←一応の協力関係) 「連絡、来ませんね」(→協力関係) ③ウヴァ (←敵) 「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り) ④その他 ・石戸霞 (←なんかお母さんっぽい) ・滝見春 (←黒糖の人) ・狩宿巴 (←眼鏡の人) ・薄墨初美 (←痴女?) ・モモタロス (←うるさそうだな……) ・ウラタロス (←話が上手そうだな……) ・キンタロス (←『泣けるで』……?) ・リュウタロス (←子供みたいだな) 【朝】 気合を入れては見たものの。 昨日の今日では、やはりまだグリードも活動していないようだ。 それとも水面下で何か動き出しているのか。 或いは、けん制し合っているのか……。 カザリ「オーズ、今日も学校の行くのかい?」 京太郎「お前はどうする?」 カザリ「僕は僕で、ちょっと色々調べる事があるからね」 カザリ「まあ、何かあったら連絡してよ」 京太郎「おう、分かった」 カザリと別れて、学校に向かう。 昨日はスマートフォンを買ったからか、終始何かを弄り回す音が聞こえていた。 ちなみのこのスマートフォンも、スマートブレイン製だ。 改めて思うが……うちの学校は凄まじい。 鴻上ファウンデーション。スマートブレインなど、そうそうたる企業が出資者として名を連ねており。 校舎から外れた学園の敷地内には、人類基盤史研究所とかよくわからない施設や。 或いは、博物館――ミュージアム――といったものまである。 未確認の襲撃によって破壊された都市区画の整理事業として行われたため、そこまで敷地があったのだろう。 【昼】 アドルフ「……今日はここまで」 オーラルコミュニケーションと言うか。 なんだが要するに外国人の発音に触れてみましょうという類の英語の授業。 担当のラインハルト先生は何とも無愛想というか味気ない人だ。 その分真面目で、生徒の為になるように教えているというのは確かである。 そのあたり、真面目な人間には受けがいい。 どう言う訳かあまり英語などが好きでなさそうな類の生徒にも人気だ。 ただ、京太郎としてはこの手の授業は苦手である。 否応なく、誰かと組まなければならないのだから。 +判定 直後、コンマ判定 1~50:見知った人間と会話 51~80:誰かと出会う 81~99:何かイベントの…… ゾロ目:遭遇イベント 361 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 52 11.61 ID 7SHMQSSIO [5/12] 今度こそ雑魚怪人に襲われている灼ちゃんと遭遇 362 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 53 53.23 ID GG72SNW1o [11/14] 361の判定:61 よって、誰かと出会う。 誰と出会った? 龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、小走やえ、プロ勢等) ↓3 363 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 54 17.11 ID t/xFXpK3o [6/31] 出すのはいいとしてなんでわざわざ襲わせるんだよ・・・ 364 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 54 31.47 ID uODUoNW10 [6/18] 淡 365 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 00 54 43.21 ID VWdBHLcAO [3/22] やえ 考え事をしながら歩いていたら。曲がり角で、人と衝突してしまった。 咄嗟に受け止めに入ろうとするも、手が空を切った。 この辺り、オーズの時とは違ってままならない。 やえ「ちょっと、どこ見て――」 やえ「いや、すまない。不注意だった」 こちらの学年章を確認した途端に。 ハッと声を潜ませ、それから頭を下げる先輩。 どうやら、三年生らしい。 進学か就職か。 それで大変な時期に、この学園への転入を強いられた。 勿論断った人間もいるだろうが、そうでない人間の方が多いだろう。 一般受験数は少なく、代わりに、学校や学生の指定が多かった。 これだけの規模の高校なのだ。その進学や就職に対する選択肢としてはあまりに強すぎるカード。 だから、断る人間の方が少ない。 京太郎とて、半ばそうであった。 京太郎「いえ、こちらこそ……って、え」 やえ「あ……」 彼女が手に持っていた焼きそばパンは。 無残に潰れ果てていた。 これは……ああ、困ったな。 京太郎「すみません……弁償します」 それから、必要ないと突っぱねようとする彼女に頭を下げ続けて。 何とか、学食で手打ちという事になった。 購買は込むのだ。 +判定 373 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 03 59.90 ID GG72SNW1o [13/14] 直後判定 1~70:特に異常はない 71~99:あれは……なんかの入れ墨か? 374 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 04 34.94 ID uODUoNW10 [7/18] ほい +反応 376 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 04 58.51 ID pPsm9NdZ0 [8/19] 先頭フラグが? あえて00を狙ってみる 377 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 05 06.04 ID t/xFXpK3o [7/31] ほ 378 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 05 22.16 ID VWdBHLcAO [4/22] 薔薇のタトゥーとか? 379 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 06 21.78 ID QzfaUNFuo [2/8] メモリの生体コネクタと予想 380 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 06 46.65 ID GG72SNW1o [14/14] ハッピーバースデー! 新たな王者の誕生だ! 381 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 07 04.90 ID pPsm9NdZ0 [9/19] 378 ルート的にドーパントじゃね? 382 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 08 06.87 ID SZC/ts69o [8/27] はやく来てくれ哩姫ー!王者が間に合わなくなっても知らんぞー! 383 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 09 07.16 ID fnq190xe0 オルフェノクの刻印とか? 384 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 09 25.69 ID t/xFXpK3o [8/31] メモリブレイクは他のライダーでも可能だよね 社長ー!早くガジェットとベンダーの提供してくれー!セル枚数とかあってもいいからジャリバー欲しいー! この先輩の名前は。 小走やえ。そういうらしい。 なんというか、実に年上然としている先輩である。 京太郎「……麻雀部、なんですか」 やえ「ああ。昔の学校でもやっていてね。それから、こっちでも」 やえ「須賀君は、やらないのか?」 麻雀。 やはり、なんだかんだあったとは言っても、人気競技なのだ。 それはこの学園でも同じだろう。 京太郎「……いえ、俺は弱いんで」 やえ「そうか、残念だな」 京太郎「残念?」 やえ「焼きそばパンの恨みを、麻雀で晴らしてやろうかと思った」 京太郎「止めてくださいよ、本当弱いんですから」 ハハハと笑う小走先輩。 それから、食べながら色々な事を話し続けた。 この学園には、様々な学校の麻雀部が集められているらしい。 そして皆、基本的に元の高校での麻雀部と同じコミュニティを形成する。 そうでないものは、総合的な麻雀部に。 そして問題がここから。 いくらマンモス校と言っても、この地区の出場枠は1つ。 それ故に、レギュラーメンバーとして大会に出られるのはただの5人。 このレギュラーの座を争って。 各高校であった麻雀部のコミュニティを集めたメンバーとした集団たちと、 元の学校のメンバーを揃えられず、この学校での――いわばあぶれもの――を集めたスマートブレイン学園麻雀部。 その中で、学内の大会を行って出場する5人を決定するらしい。 京太郎(……色々、大変なんだな) 説明する小走先輩は自信を持っているようだったが、その顔には、どこか苦労の色が絶えなかった。 そして、なんだか不釣り合いな……。 四角形の入れ墨のようなものが袖口から覗いているのが、やけに気になった。 【放課後】 清麿「よし、それじゃあ今日はここまでだ。ちゃんと復習しろよ」 数学の高嶺先生は何と言うか、凄い。 教えるのも分かりやすく、かといって生真面目かと言えばそうでもない。 どんな質問――例えば範囲外のものどころか他教科のものでも――をしても応えてくれる為、 生徒からはアンサートーカーと呼ばれている。 さて……と。 今日は、カザリは別行動だったな。 +選択肢 1:普通に帰宅する (そのレスでコンマ判定へ) 1~15:何事もない 16~75:誰かに出会う 76~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント ※出会う人間も一緒にお書きください 2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など) ↓3 ※1ならば 「1:カザリ」 ※2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください ※2については、連絡先を交換した相手のみとなります 389 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 24 34.61 ID QzfaUNFuo [3/8] 2 小蒔 390 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 25 04.23 ID SZC/ts69o [10/27] 清麿wwwwww 2:神代小蒔 391 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 25 11.74 ID 7SHMQSSIO [8/12] 1灼ちゃん!!!!! たとえば人が困っているときに。 手を差し伸べられる人間はどれだけいるだろうかという話になるが。 この話を聞くたびに、須賀京太郎は思う。 そんなの、場合によるじゃないかと。 困っているのにも程度がある。 それはたとえばジュースが飲みたいんだけどボタンに手が届かないのか。 それとも、トイレで紙がないのかとか。 或いは、それとも不治の病で内臓に疾患があるのだとか。 それぐらい、大から小まで色々と程度と言うものがある。 そして、その助ける側にだって事情がある。 たとえば何もやる事がないのだとか。 或いは、どうしてもやらなきゃならないのだとか。 もう死にそうなのだとか。 そんなのは、場合によりけりだ。 だから、一概には言えないんじゃないか――そう思う。 そして、この場合の須賀京太郎は。 まあ、助ける側であった。 灼「ありがと……」 京太郎「いえいえ、これぐらいは構いませんって」 教師から提出したノートの再配布を頼まれたのか。 職員室の前で、ノートの束を地面に置いて、さてどうしたものかと考え込んでいる女性がいて。 自分に緊急の用事がない場合。 まあ、助けるのが普通であろう。 +判定 399 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 36 36.91 ID btc6Yihro [5/6] 直後判定 1~70:特に異常はない 71~99:その様子が…… 400 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 37 17.71 ID PR7tZpnL0 そい! +反応 405 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 38 45.82 ID btc6Yihro [6/6] ハッピーバースデー! 新しい灼の誕生だ! どうしてこう、事件性のあるものにばっかり絡むんでしょうかねぇ…… 406 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 38 56.13 ID pPsm9NdZ0 [11/19] あらら、さて、どうなる? 407 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 38 59.22 ID t/xFXpK3o [13/31] おや?灼の様子が…… 408 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 39 15.97 ID SZC/ts69o [11/27] 順調に被害者が増えて草不可避 409 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 39 51.71 ID 7SHMQSSIO [10/12] まだあきらめない!!! 410 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 39 56.87 ID yiCtp5sfo [2/11] カザリはどっちに入るのかな(混乱) 元々口数が少ない。そういう人間はいるだろう。 昔はそうではなかったが、最近の京太郎はどちらかと言えばそちらに寄っている。 必要があるなら話しかけるし、場の空気を壊さない為に盛り上げに行くことや付き合う事もある。 だけれども逆にいうなら、必要がないなら他人には話しかけない。 特に意味もなく、人の輪に入るのを好んでいないのだ。 人が嫌いと言う訳ではないが……。 京太郎(……だから、分かるんだよな) 故に。 そうやって、他人の目から映る自分の姿を常に探って、位置を調整してる京太郎は。 他人からの興味や関心を見抜くのは、自然と得意となっていた。 だから分かる。 この、隣に居る女性は――京太郎と同じような類の人間であると。 必要がなければ会話はしない。それとも、そんな必要がある場面には立ち寄らない。 京太郎は幸せな出来事を避けに行くが。 彼女は、あらゆる出来事を拒絶しにかかっている。そんな感じである。 京太郎(……ま、あんなことがあったんだ) 京太郎(それにこの学園、元々そういう人間が集められているところもあるし……な) だから。 京太郎も無理に話しかけようとはせず。 最低限の単語だけで、彼女のクラス――2年生だった――までノートを届けた。 こちらの目にそう映っているという事は。 向こうにこちらは、どう見られているのだろうか。 まあ、そんな事考えてもしょうがないが……。 【夜】 カザリ「やあ、お帰り」 京太郎「おう」 カザリ「何か異常はあったかい?」 京太郎「んー、どうだろうな」 京太郎「まあ、二人の女性と偶然知り合ったってところだけど」 カザリ「へえ」 カザリ「でも、嬉しそうにみえないけど」 京太郎「いやな……」 京太郎「なんつーか、そういうことに興味はなくもないんだけどさ」 京太郎「それどころじゃないって言うか……」 カザリ「言うか?」 京太郎(……) 京太郎「……いや、なんでもない」 京太郎「なんていうか、ちょっとスタイルが好みじゃなかったってだけだよ」 京太郎「ちょっとこう、色々小さかったんだ」 カザリ「ふーん」 カザリ「君の欲望でヤミーを作ったら、痴漢魔になるかもね」 京太郎「おい……! やめろよ、マジで!」 カザリ「まさか。やらないよ、そんなこと」 カザリ「君とは協力関係にあるんだしね」 京太郎「頼むぜ。勘弁してくれよ」 +判定 417 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 53 10.81 ID jSMph0PKo [3/21] 直後、カザリさん情報収集判定 1~40:収穫? ないよ 41~70:そう言えば、聞いた話によると…… 71~99:そう言えば、聞いた話によるとさ…… ゾロ目:??? 418 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 01 53 59.90 ID t/xFXpK3o [16/31] ほい カザリ「そう言えば、聞いた話によると……」 と、唐突にカザリが切り出してきた。 今日一日、色々情報を聞きこんだり、ネットで調べまわったりしたらしい。 カザリ「この街には……『仮面ライダー』って都市伝説があるらしい」 京太郎「『仮面ライダー』……? それって、この間の電王の事じゃないのか?」 カザリ「いや、それがどうにも違うみたいなんだよね」 カザリ「どちらかと言うなら、電王はそれに倣って名乗りを上げたって考える方が自然だ」 カザリ「仮面ライダーの目撃情報は、こんな感じだ」 ・バイクに乗っている ・仮面をつけている ・その姿は左右がバラバラの二色だったり、赤単色だったり、はたまた髑髏の仮面であったりする ・そして、化け物と戦っている 京太郎「……なるほど」 京太郎「あの電王、髑髏でもなきゃ二色でもない。単色でもないよな」 京太郎「電王にも、オーズにも一致しない」 カザリ「そうなんだよね。ただの噂なのかもしれない……って、僕もそう思ってた」 京太郎「って事は、まだ何かあるのか?」 カザリ「ああ……もう一つ、気になる噂を聞いたんだ」 カザリ「ドーパントって言う噂を」 カザリの言うところでは――。 とある闇の秘密結社が、人間を怪物に変えるものを販売しているそうだ。 それを体に打ち込む事で、思いのままの怪物に変化する。 薬を使ったドーピングに擬えて、それを“ドーパント”と呼び合わらすらしい。 京太郎「……この、ドーパントが?」 カザリ「ああ、その噂の仮面ライダーってのと戦っているのはこっちじゃないのかなって」 カザリ「僕たちグリードが甦った時期と、怪物の噂の時期が一致しない。仮面ライダーの時期も」 カザリ「かといってイマジンかって言うと、そうじゃない」 カザリ「詳しくは知らないけど、人間を怪物に変える類じゃないんでしょ? イマジンってのは」 カザリ「だから、これは別口なんじゃないかって」 京太郎「……なるほどな」 京太郎「……でも、これ、ただの噂なんじゃないか?」 京太郎「未確認生命体だなんてことがあったんだから、怪物ぐらいは誰が考えてもおかしくない」 カザリ「でも、それなら仮面ライダーってのは?」 カザリ「僕が色々調べた結果だと――君たち人間の好む都市伝説というのは、基本的に解決法が書かれていない」 カザリ「或いは、その対抗策なんかもね」 カザリ「だって、誰かに教訓や恐怖を味わわせる。そのための作り話なんだからさ」 と呟いて、カザリは端末を弄る。 洒落にならない怖い――こいつ、こんなの読んでるのか……。 カザリ「だから、わざわざこういう噂があるってのは考えにくいんだよね」 京太郎「……実際は怪物の被害がない。だから、誰かがこじつけたって線は?」 カザリ「君は、首なしライダーに殺された人がいないからって、首なしライダー狩りの話なんて作る?」 カザリ「作っても、間違いなくそんなのは受けないと思うけど」 京太郎「……でも、未確認っていうのがいたからな」 京太郎「そういう意味だと、怪物を倒す話が望まれてるって空気はあるかもしれない」 カザリ「ああ、それは確かにそうだね」 京太郎「ああ――」 カザリ「だけど――」 京太郎「俺たちは、オーズや電王って存在を知っている」 カザリ「だからこの、ドーパントや仮面ライダーも嘘だとは思いにくい」 京太郎「ありがとうな。そっちの可能性、探ってみるわ」 カザリ「僕ももうちょっと調べてみるよ」 カザリ(イマジンに加えて……こんなのまでいたら、ますます困る) カザリ(これじゃあ、“欲望”の奪い合いだ) カザリ(ある意味、都合がいいけどさ) +ステータス表 【須賀京太郎の交友関係】 ①カザリ (←協力関係) 「ドーパントねぇ……」(→さしあたっての協力関係) ②神代小蒔 (←一応の協力関係) 「連絡……いやきっと、向こうにも事情が……」(→協力関係) ③ウヴァ (←敵) 「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り) ④その他 ・石戸霞 (←なんかお母さんっぽい) ・滝見春 (←黒糖の人) ・狩宿巴 (←眼鏡の人) ・薄墨初美 (←痴女?) ・モモタロス (←うるさそうだな……) ・ウラタロス (←話が上手そうだな……) ・キンタロス (←『泣けるで』……?) ・リュウタロス (←子供みたいだな) ・小走やえ (←なんだか大変そうだなぁ) ・鷺森灼 (←なにがしかの事情がありそうだ) 【カザリから800年前の話を聞きました】 【カザリとスマートフォンを購入しました】 【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】 【小走やえに生体コネクタを発見しましたが、京太郎は生体コネクタについての知識がありません】 【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.2】 【朝】 カザリ「じゃあ、今日も僕はドーパントについて探ってみるよ」 京太郎「無理すんなよ」 京太郎「そのドーパントか、イマジンか、グリードかヤミーにぶつかったらワンコールしろ」 京太郎「直ぐにそっちに行く」 カザリ「ワンコールじゃ、僕の場所は分からないでしょ?」 京太郎「そう思ってな。ちゃんと、GPS機能を内蔵してある奴にしたんだ」 カザリ「GPS?」 京太郎「ああ。要するに、お前の携帯の場所が分かるって事」 京太郎「だから、連絡したらすぐにそっちに行く」 カザリ「学校はどうするの?」 京太郎「サボる。腹痛でもなんでも理由なんかいい。腕とか指とか、切ってもいいしな」 カザリ「ふーん……」 カザリ「ま、僕に無理なんて言葉は無縁だけどね」 京太郎「はは、まあ確かにそうだよな」 京太郎「でも、『好奇心猫を殺す』って言葉もあるし……」 カザリ「その言葉は好きなじゃないな」 カザリ「それにその言葉、正しくは『慎重さは猫の利点を殺す』って言葉の変形なんだよ」 カザリ「『Curiosity killed the cat』は、正しくは『Care will kill a cat』だったんだ」 京太郎「マジかよ……」 カザリ「ちょっと調べたら、すぐに出たよ」 カザリ「ま、どっちにしてもその言葉は嫌いだね」 カザリ「僕は猫なんかとは別さ――グリードなんだから」 カザリ「ま、それじゃあね」 京太郎「ああ」 【昼】 承太郎「……」 無口な空条先生が、教科書をパタンと閉じる。 彼の担当は生物や化学など。もとはと言えば、大学で海洋学の研究をしていたらしい。 それがどうしてこんな場所に居るのかは分からない。 が、高身長と整った顔。女子からの人気は、それなりに高い。 ただ、なんというか沈黙が怖い。 一対一では話したくはない。静かにこちらの内面を見透かしそうで。 +判定 直後、コンマ判定 1~50:見知った人間と会話 51~80:誰かと出会う 81~99:何かイベントの…… ゾロ目:遭遇イベント 438 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 02 33 50.83 ID uODUoNW10 [12/18] だ 439 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 02 33 53.43 ID pPsm9NdZ0 [14/19] へーい 440 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 02 33 53.71 ID VWdBHLcAO [7/22] ヒトデ 441 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 02 36 35.95 ID yiCtp5sfo [3/11] ああ、クロチャーいないからこんなコンマ高いのか あれは……小走先輩だろうか。 何故、後者の裏に。 それに、酷い汗だ。額に大粒の汗を浮かべて。 そして、何かを我慢するように、肩で息をしている。 京太郎「先輩、どうしたんですか!」 やえ「……ッ」 やえ「あ、ああ……君か」 顔は青ざめていて。 そして手は震えている。唇まで、紫色になっている。 これは尋常ではないと――京太郎の感が告げていた。 やえ「ちょっとした、立ちくらみだから……」 京太郎「いえ、送りますよ! 保健室まで」 慣れない環境への変化に。 麻雀部同士での対抗戦。 更に、そこに受験や就職。 そんなものが相俟ったのならば、体の一つぐらい壊してはおかしくない。 彼女はしきりに大丈夫だと口にするものの、どう見ても大丈夫そうには思えない。 やえ「少し、我慢すれば……このまま休めば、大丈夫だから」 京太郎「だったら、保健室で休んでも一緒ですよ」 京太郎「歩けないんなら、肩を貸すか、おぶっていきます」 京太郎「だから……」 やえ「……ッ」 +判定 444 :1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 02 47 21.20 ID jSMph0PKo 直後、小走やえ判定 1~20:「離してくれっ!」 21~50:「ぅ……」 51~99:「分かった……」 ゾロ目:「邪魔、するな……!」 445 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 02 48 19.07 ID VWdBHLcAO ニワカ 446 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 02 48 25.30 ID yiCtp5sfo ……おまかせあれー 447 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 02 53 31.03 ID SZC/ts69o ぞろ目が一番ヤバそうだけど、これガイアメモリの侵食具合なんだろうな…… やえ「……ッ」 やえ「離して、くれ……っ!」 そして彼女に、差し出した手を強く振り払われた。 手が、ジーンと痺れる。 病人のような彼女に、どうしてこんな力が出せるのか。 そのままの勢いで、須賀京太郎はバランスを崩し、背中を壁に打ち付けた。 やえ「……ぁ」 やえ「これは、違っ……!」 やえ「ごめん、なさい……」 そして。 頭部を揺らされたダメージに京太郎が立ち上がるよりも先に。 彼女はふらついたまま、その場を逃げ出してしまった。 余計なおせっかいを、似合わない事をしてしまった。 それで結果的に彼女を傷つけてしまっては、世話がない。 だけど…… 京太郎(なんだ、あれ……) 京太郎(《QUEENBEE》……?) 彼女のポケットから覗いた、 十センチほどの、USBメモリのようなものが妙に頭に焼きついて離れなかった。 【小走やえがガイアメモリを所持していることを知りましたが、須賀京太郎にガイアメモリに関する知識はありません】 【放課後】 巌「……という訳で、ここの構文は――っと」 巌「それじゃあ、今日はここまで」 英会話はアドルフ・ラインハルト先生。 一方の英語は、高槻巌先生が受け持っている。 何とも帽子が似合う壮年の男性で、かつてはサラリーマンとして様々な国を移動していたらしい。 それが故か、時々職員室でアドルフ先生とドイツ語を交わし合っていたりする。 何とも静かながら、凄味を感じさせる教師の一人だ。 サイレント・ウルフというあだ名が、何ともそれっぽい。 さて……と。 今日は、カザリは別行動だったな。 それにしても……あの、小走先輩の様子。 何とも、気になるものだ。 +選択肢 1:普通に帰宅する (そのレスでコンマ判定へ) 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント ※出会う人間も一緒にお書きください 2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など) ↓3 ※1ならば 「1:カザリ」 ※2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください ※2については、連絡先を交換した相手のみとなります 450 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 03 01 39.55 ID uODUoNW10 2 小蒔 451 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 03 02 53.65 ID yiCtp5sfo 2カザリ 452 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 03 02 54.61 ID VWdBHLcAO 1カザリ カザリ「やあ」 京太郎「……カザリか」 カザリ「どうしたの? 顔色が悪いけど」 京太郎「……」 京太郎「そういえば、朝のあれ」 京太郎「『Care will kill a cat』って、『病は気から』って意味らしいぜ」 京太郎「さっきの授業で、そうならった」 カザリ「ふーん」 カザリ「あーあ、もう少し騙してられると思ったんだけど」 京太郎「おかげで赤っ恥かいたよ、この野郎」 上の空だったためか。 高槻先生にその部分を当てられて、カザリから伝え聞いたのをそのまま言った。 そうすると直訳だねと先生に苦笑された、という訳だ。 その後の雑学――『好奇心猫を殺す』の部分で、一応は褒められたのでトントンだが。 それでもなんだが、ちょっと恨めしい。 カザリ「それでさ――」 +判定 458 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 03 09 17.59 ID jSMph0PKo 直後、カザリさん情報収集判定 1~30:収穫? なかったよ 31~70:そう言えば、ドーパントの件なんだけど 71~99:ガイアメモリっていうらしいね ゾロ目:??? 459 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 03 10 50.60 ID NItC6/2/o ガイア来い カザリ「そういえば、ドーパントの件なんだけどさ」 京太郎「何かわかったのか?」 カザリ「やっぱりあれ、かなり本当みたいだね」 カザリ「どうやって入手してるのかは知らないけど、本当にそんなドーピング作用のあるものがあるらしい」 カザリ「そして……そのドーパント」 カザリ「身体のどこかに、四角い入れ墨……みたいな痣ができるらしいよ」 カザリ「注射の跡なのかは知らないけどね」 カザリ「ただ、麻薬みたいなもので――中毒性があるそうだけど」 京太郎「……」 カザリ「……?」 カザリ「オーズ、どうかした?」 京太郎(ドーパントと呼ばれる怪物に変身する――) いや、まさかと考える。 彼女は疲れている様子ではあったが。 同時に、鷹揚に、京太郎へと笑いかけていた。 そんな彼女が、人を襲い、仮面ライダーという相手に倒される怪物とは思えない。 京太郎(四角い入れ墨――) だが、しかしと思う。 彼女の袖口に、まさにカザリが言っているような入れ墨のようなものがあったのは確かだ。 まさか、ただの偶然だろう。 そう思う心はある。 だけれども、あまりにも一致しすぎている。 そして、まだ知人ともいえない短い付き合い。ただ一食を共にしただけだけれども。 彼女がタトゥーを入れるとか、そんな風な人間には思えない。 京太郎(麻薬のように中毒性がある――) だけれども、それでもと思い出される。 先ほどの、昼休みの彼女の様子。 あれは――あの時は風邪か貧血か何かかと思った。 だが、考えるなら――あれは一種の麻薬中毒。その禁断症状に耐える人間に似てはいないだろうか。 故に、体格の違う京太郎をも弾き飛ばした。 それだけのパワーがあるのだ。病気にかかっている人間が、タイミングがあったとしてもそんな力を出せるとは思えない。 ということは、つまり――。 京太郎(……) +選択肢 1:このまま、小走先輩を探す 2:小蒔たちにも一報を入れる。 3:だが、まだこれだけじゃ断定できないんじゃ……。 ↓3 467 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/05(火) 03 24 52.81 ID uODUoNW10 2 京太郎「……カザリ」 カザリ「どうしたのさ、急に黙っちゃって」 京太郎「俺、そのドーパントってのに……心当たりがあるかもしれない」 感嘆の声を上げるカザリを置いて、目を閉じる。 『まさか』と思う気持ちが未だに強い。 だが、そんな『まさか』を否定して、『まさか』に縋って、『まさか』に希って――。 その果てに、何か取り返しのつかない事が起きてしまったらどうなるのか。 『まさか』が『まさか』のまま終わればいい。 あれは杞憂だったと、そう割り切れればそれでいい。 一番よくないのは――『まさか』と己の瞼を落として、現実から目を背ける事だ。 京太郎(最悪を避ける――それが必要だ) 京太郎(違ったら、ごめんなさい。お騒がせしましたって頭を下げたらいい) 京太郎(一番駄目なのは――このまま、目を閉じて何も聞かない事だ) 京太郎(何も見ないフリを決め込んで……) 京太郎(そのまま――自分の手の届かないところで、何かが始まって終わってしまう事は避けなくちゃならない) 果たして、小走先輩は本当にドーパントなのか。 ドーパントだとしたら、どう戦うべきなのか。 ドーパントを倒せるのか。 人間のままなら、そのまま殺してはしまわないか。 考えれば、いくらでも問題なんて思い浮かぶ。 だけれども、このまま考えていても始まらない。 考えながら、最低限の手は打つ。それが一番いい。 京太郎「カザリ!」 カザリ「さっきから一人で考え込んで……なにかな?」 京太郎「とりあえず、神代さんに連絡を取るぞ」 京太郎「彼女の方にも、伝えておく。ドーパントって奴がいる事を」 カザリ「それはいいけどさ……」 カザリ「で、実際に心当たりがドーパントだったとして……どうするの、その後」 京太郎「……決まってるだろ」 京太郎「止めるんだよ――――ドーパントを」 「生徒と欲望とドーパント」 A-Part 終了 ←To be continued...
https://w.atwiki.jp/maskedriderkyo/pages/38.html
「オーズとメダルと特異点」 ウヴァ――グリードたちとの戦闘の後、京太郎たちは列車の中に居た。 時を駆けるという、デンライナーに。 春「……」 京太郎「いえ……」 食べるか、と差し出された黒糖の袋を手で断る。 それどころではない状況であるのが一つ。 デンライナーの車内には、実に奇妙な光景が広がっている。 まずはどう見ても怪物が5人。 カザリ、赤鬼(モモタロス)、青亀(ウラタロス)、金熊(キンタロス)、紫竜(リュウタロス)。 それから、チャーハンを食べているステッキの壮年の男性。 この電車のオーナーらしい。 テレビで見た事があるような顔だが、他人の空似だろう。 それから美人が6人。 タイトな衣装に身を包んだ給仕役の少女――ナオミ。 そして、巫女服の5人組。 そのスタイルの良さには思わず手放しで喜びたいものがあるが、いかんせん状況がつかめない。 警戒するように京太郎の傍に近寄るカザリを見習って、顔を引き締める。 味方ではある。おそらく。 だけどもあまりにも異様な光景過ぎる。ここは間違った日本観を持ったアメコミの、ハロウィンの世界だろうか。 小蒔「えーっと、その初めまして」 京太郎「あ、どうも。初めまして」 深々と下げられた頭に、こちらも同じぐらいの角度で返す。 なんだろうか。ちょっと毒気が抜かれた。 さて―― +選択肢 1:目の前の女性に先ほどのものは何だったか、このデンライナーとは何かを訊いてみる 2:カザリに先ほどのグリードたちの事や、メダル、事情を訊いてみる 3:その他(行動や台詞などを) ↓3 242 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 20 49 13.58 ID ZIPBplDAO 2 京太郎「なあ、カザリ」 カザリ「……なんだい、オーズ」 京太郎「さっきのグリードってのは何なんだ。それに、あのメダルとか……お前の事とか」 京太郎「教えてくれないか?」 ひとまず目の前の人物たちに会釈をしたのち。 カザリに向き合って、問いかける。 オーズと呼ばれた力。 カザリやウヴァや、メズールやガメルといった存在。 そして、カザリが何故追われていたのか。 聞きたいことは、山ほどあった。 この電車のこともさることながら、それ以上である。 カザリ「……」 ここで話すのか――と。 当たりを見回し、逡巡するカザリ。 確かにこの――よくわからない――人の中、事情を話せというのは軽率だったか。 ひょっとしたら喋りにくい内容なのかもしれないが……。 カザリ「……ま、いいよ。簡単に説明するけど」 カザリ「僕たちグリードは、800年前にある王の命令によって生み出されたんだ」 カザリ「その王がオーズ。君がさっき使った、ベルトを作った人間さ」 カザリ「僕たちは――メダルをコアにして活動をしている」 カザリ「言うなれば……」 辺りを軽く見回して。 先ほど勧められた――京太郎もカザリも拒否した――モモタロスたちの飲むコーヒーを指さす。 カザリ「あのカップがコアメダル。中身がセルメダルってところかな?」 カザリ「コアメダルが足りなければ、それじゃあ僕たちはただの水。形を保てない」 カザリ「でも、セルメダルが足りなければ……コーヒーという飲み物でもなくなる」 カザリ「コアメダルが芯や骨。セルメダルが肉ってことになるのかな?」 カザリ「だから、コアメダルを奪われると僕たちの存在はあやふやになる」 カザリ「でも、セルメダルが足りなければ、結局のところまともな形を保てない」 カザリ「……ま、ちょっと違うかもしれないけど。そんなものだと思ってくれていいよ」 カザリ「……で、僕たちのコアは本来なら、9枚。それぞれ3種類が3つ」 カザリ「そんな僕たちのコアを奪い取って……」 カザリ「その力を引き出して、それで戦うのがオーズの力だよ」 『奪い取って』のあたりを強調された。 どうやらやはりグリードたちの口ぶりから、オーズにいい思い出はないらしい。 カザリ「それで……まあ、僕たちは800年前に作られたって言ったね?」 カザリ「どうして今ここにいるのかって話だけど……」 カザリ「僕たちは封印されたんだよ。先代のオーズに」 カザリ「それから、今になって封印が解放された。ま、大方誰かが僕たちの封印の器を開きでもしたんじゃないの?」 カザリ「それで、まあ――きっとその人間がコアを奪ったのか――僕たちはコアが少なかった」 カザリ「それからは、争いさ。さっき君が見たようにね」 京太郎「……」 京太郎「お前のコアは、アンクって奴に奪われてよな」 カザリ「だから僕も向こうのを奪い返してやったけどね。流石に4対1だと勝負にならなかった」 残念だよ、と。 手のひらを上に向けると、腕を組みなおすカザリ。 そのまま話は終わったとでも言うように、壁に背中を預ける。 そこで、声が入った。 ウラタロス「ちょっといい?」 青い亀の怪人――ウラタロス――からだった。 なんというか、その一人称も相俟って、どことなくカザリに似ている。 そんな印象を抱かせる怪人だ。 カザリが、やれやれと身を起こす。 人間なら眉でも寄せているだろう。 ウラタロス「それで、君たちグリードは何が目的なの」 カザリ「……」 カザリ「完全体になる――自分のメダルを集めることだけど。それがどうかした?」 カザリ「僕たちは生み出されたとき、元々は完全体だった」 カザリ「それから、コアを奪われる度に力が抜けていくんだ」 カザリ「人間でいうなら、手足に重りでもつけられているようなものってところかな」 カザリ「だから、僕たちは完全体に戻りたい。生み出されたその頃の自分にね」 つまり、カザリの目的は。 失ってしまった自分の肉体の一部を取り戻したい。そういう事なのだろう。 気持ちは判らなくもない。 あの時に――戻りたいという気持ちは。 カザリ「ああ、それと……これも大事なことだけどさ」 カザリ「僕たちグリードにとってセルメダルは身体を構成するものっていったよね?」 カザリ「僕たちは、これを手に入れる為に……あることをやる。できるって言った方がいいかな」 カザリ「こんな風に」 そしてカザリが巫女服の女性の一人に手をかざすと。 そこに、自動販売機の硬貨投入口のようなものが生み出された。 そしてウヴァから拾ったセルメダルを手で弄んだ。 カザリ「そしてここにメダルを入れる事で、僕たちはヤミー――怪人を生み出す事が出来る」 カザリ「生み出したヤミーは、その親の欲望を叶える事でセルメダルを増やす」 カザリ「それから、そのセルメダルを僕たちに還元するんだ」 カザリ「多分……ウヴァあたりは、これからヤミーを作るんじゃないかな」 カザリ「大分、君たちとの戦いでセルを削られたからね。必死じゃないの」 カザリ「他にも……僕を含めて、皆セルメダルが足りてない」 カザリ「きっとメズール立ちが慎重だったのも、それが理由だろうね」 +ステータス 情報が更新されました 【カザリ】 コア:3枚(ライオン×1、トラ×1、チーター×1) 状態:《セルメダル不足状態》 能力:40 HP:30/30(35) スタミナ:30/30(35) 気力:60/60 ATK:25(30) DEF:25(30) (レンジ:至近距離~中距離) グリード:コアメダルの枚数によって技能値及びHP・スタミナ・ATK・DEFが変動 コアメダル1枚時、技能・HP・スタミナの基礎値を25、ATK・DEF基礎値を20として、以後コアメダル1枚につき+5 これらの補正に関して、他者のコアメダルを使用した場合、+3 グリード:セルメダルの枚数によってHP・スタミナ・ATK・DEFが変動 戦闘中受けたダメージの分セルメダルを落とす。ダメージの5分の1、HPとスタミナの上限値を低下させる。(5ダメージ毎にカウント) 《セルメダル不足状態》:上記の効能により、基礎HP値からその10分の1以上のHP・スタミナの上限値が減衰する事で発動 ATK・DEF-5 《セルメダル十分状態》:HP・スタミナ・ATK・DEFを基礎値として運用する 《セルメダル多分状態》:HP・スタミナの基礎値から5以上HP・スタミナの上限値が増加する事で発動 ATK・DEF・戦闘判定+5。以降、基礎値の上昇1に対してATK・DEF・戦闘判定+1ずつ上昇させる 猫科の王:技能+5。戦闘・奇襲・追撃・撤退判定+5。温存判定時の与ダメージ量を変化させない。 コアメダルが一定数に達する事で、レンジを遠距離に変更し、自分の戦闘判定勝利時に全体に攻撃を与える 完全体:??? グリードについては、ウヴァ・メズール・ガメル・アンクと共通です ウラタロス「……そういうところは、イマジンに似てるね」 イマジン――という単語の意味は分からないが。 まあ、これからあと……彼らの事情も説明されるだろう。 カザリ「……ま、イマジンってのは知らないけど。僕たちグリードとヤミーの話はこれでほとんどだよ」 カザリ「グリードはヤミーを生み出して、人の欲望を叶える事でセルメダルを集める」 カザリ「セルメダルやコアメダルを失うと、グリードは形を保っていられない」 カザリ「こんなところ」 それから。 カザリは壁を離れて、京太郎に正対する。 顔と顔をほとんど突き合わせた状態。そんな距離まで近づいてきたのだ。 それから、囁くように言った。 カザリ「ところで君に聞きたいんだけどさ」 カザリ「オーズ」 カザリ「僕を守ってくれたのはありがとう。君のおかげで助かったよ」 カザリ「ま、あのときは一蓮托生って話だったし……今はそんなピンチを抜けたよね」 カザリ「これから、どうするつもり?」 +選択肢 1:完全体になるまで協力する 2:条件付きで協力する 3:まだ質問が残っている(可能なら質問の内容も) 4:まだあちら(電王たち)の話を聞いてないのでそれから結論 5:その他(内容も) ↓3 261 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2013/02/04(月) 21 41 46.77 ID FSCUQByd0 まあ4だろう 京太郎「……まだ、向こうの話を聞いてない」 京太郎「だから、それからだ」 カザリ「……そう。判ったよ」 それじゃあと、壁に寄りかかるカザリ。 相変わらず周囲と微妙に距離を取っている。何かあれば逃げ出せるように、だろうか。 それでもこちらとの距離は心なしか近い。そんな気がする。 小蒔「それじゃあ、私たちからなんですけど……」 ウラタロス「ま、ここは僕が説明した方がいいんじゃないの?」 ウラタロス「小蒔ちゃんたちは、こっちに来てからってことで」 そう言って、片腕を胸の前で組んで。 こちらに向かい合うウラタロス。 さっきから思っているが、どうにも彼――おそらく――はこの列車の中でも、説明役。あるいは交渉役なのかもしれない。 ウラタロス「僕たちは……どこから説明したらいいかな」 ウラタロス「時の運航を守るために戦ってる、とでも言っておくよ」 京太郎「……時の運航?」 ウラタロス「うーん、難しい話なんだけど」 ウラタロス「正しい時間の流れというのが存在していて、そんな時間の流れになるように保とうとしているって言うかな」 ウラタロス「僕たちの敵のイマジンは……時間の流れを乱すことで、歴史を改変しようとしている」 ウラタロス「そんなイマジンを倒すのが僕たちと――それと、電王って訳さ」 そう言って、先ほどの巫女服の女性を手のひらで示すウラタロス。 電王というのは、あの仮面ライダーというのの正式な名前なのだろう。 どこか生真面目そうな印象を受ける彼女は、大仰に「はい」と頷いた。 それにしても、歴史を改変だなんてスケールの大きな話だ。 未確認生命体やグリードというのも大概ではあるが。 こちらの話もまた、随分と現実離れしている。 カザリも少し、呆然としているようだ。 ウラタロス「イマジンは……その人の願いを叶える事で、過去への扉を開く」 ウラタロス「願いを叶えるって言っても随分と杜撰だけどね。星をずっと見たいって言ったら木に縛り付けられたり」 ウラタロス「それで――その扉から過去に向かっていって、過去を壊して、現在を改変しようとするんだ」 京太郎「……何が目的で?」 ウラタロス「それは僕たちにも正確には分からない」 ウラタロス「ただ、イマジンってのは『選ばれなかった時間の住人』なんだ」 ウラタロス「だから改変を起こして、時間を自分たちのいた未来につなげようとしている――ってとこ」 京太郎「……改変されたら、今はどうなる?」 ウラタロス「変わってしまうよ。場合によっては、消えるだろうね」 ウラタロス「そして、誰もその改変に気付かない。親しいものが消えてしまっても、過去で殺されてしまっても」 ウラタロス「それが『本来の時間の流れ』だと思って、生活する事になるんだ」 京太郎「……」 カザリ「……」 ウラタロス「まあ、大丈夫だよ」 ウラタロス「特異点――電王への変身者の資格を持つ者がいれば、時は本来の流れに戻されるから」 ウラタロス「この場合は、小蒔ちゃんかな」 ウラタロス「特異点は、あらゆる時間の改変の影響を受けない」 ウラタロス「それから、特異点がいるならば、その記憶を元に時間は正常なものへと修復されるんだ」 つまりは――。 電王。 彼女――小蒔がいなければこの時間はいつ改変されてもおかしくなく。 そして、どうなったとしても戻らない。 そういうことだろう。 ウラタロス「それで、なんで僕たちがここに居るかなんだけど――」 ウラタロス「元々、僕たちはここじゃない世界の人間だ。別の時間軸のね」 ウラタロス「それで――イマジンを追ってきて、この世界に来てて」 キンタロス「それで、閉じ込められたっちゅーとこやな」 モモタロス「ったく、天丼の奴とは逸れちまうしよぉ……」 ウラタロス「おねーちゃんに拾って貰えなかったら危なかったよねー」 ウラタロスの説明に、他の3人が飛び込んだ。 いつまでも続く説明に、我慢の限界だったのだろう。 それから互いに口を挟むなとか。邪魔だとか。自分にも喋らせろとか。 喧々囂々と、騒ぎ立てていた。 つまりまとめるとこうだ。 ・ウラタロスたちは別の世界の人間(イマジン) ・とある切っ掛けで世界を渡ったイマジンを追ってこちらの世界に来た ・倒して帰ろうと思ったら、何故だかこちらから帰れなくなっていた ・そして、この世界もイマジンに狙われている ・たまたま見つけた特異点である神代小蒔に協力を頼んで(正確には事情を聞いた彼女が申し出て)電王として戦っている ・仲間であるイマジン1体と逸れてしまったらしい ひとまずの説明は終わって、一旦、ブレイクタイムとなった。 モモタロスたちは毒々しい色のコーヒーを飲んでいる。 神代小蒔とその周辺の巫女服の女性――こちらの世界の人々らしい――も口にしていないあたり、 あれを飲もうとしなかった京太郎とカザリは正解だったらしい。 流石に、まずいものを飲むのは御免だ。 そう告げると、カザリは押し黙って背中を壁に預ける。 どうかしたのだろうか。 イマジンと巫女服の和気藹々とした空気を眺めながら、カザリと共に壁に寄りかかる。 一際グラマラスな女性はリュウタロスに慕われていて――姉と言うより母と子供を思わせる風格だ――。 先ほどの黒糖の女性は、キンタロスと黒糖を貪っている。食べるたびに「泣けるで」と呟くキンタロスと頷く女性は何ともシュールだ。 ウラタロスは色黒の女性――というより体格的に少女――と、眼鏡の女性と言葉を交わしている。 モモタロスは、神代小蒔と何やら話し合っていた。 カザリが、ポツリと呟いた。 カザリ「……イマジンか。厄介だね」 京太郎「ああ、確かにな」 カザリ「……でも、考えようによってはこれはチャンスかもしれない」 カザリ「イマジンとグリード――ヤミーのやり方っていうのは似てる」 カザリ「お互いかち合って、争い合う事もあり得るし」 カザリ「イマジンが先に欲望を満たしちゃったのなら、ヤミーを作る余地がなくなる」 カザリ「そうなったら――ウヴァはともかく、メズールあたりなら警戒し始めるだろうし」 カザリ「こっちを狙いに来るって事も、あまりなくなるだろうね。ヤミーとイマジンで争うかもしれないけどさ」 京太郎「……」 カザリ「それで……オーズ。君に聞きたいんだけど」 カザリ「君はこれから、どうしたい? 一応聞いておくよ」 +選択肢 271 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 25 21.31 ID b4a3T7D9o 1:電王との協調もするが、あくまでカザリが完全体になるまでを主眼に協力する 2:電王との共闘も考え、また、メダルの為に人を傷つけないなどを条件にカザリに協力する 3:まだカザリに質問が残っている(可能なら質問の内容も) 4:その他(内容も) ↓3 274 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/04(月) 22 28 43.10 ID mjgdMq0l0 2 京太郎「……」 思い出されるのは――あの夢。 理由は分からない。そんな覚えもない。 だけど、咲が離れて行ってしまう夢。どこかに戦いに。悲しみと怒りを背負って、離れて行ってしまう夢。 あれは――ただの夢だ。そんなのは現実じゃない。 だけれども。もしかしたらあの夢は本当であるかもしれない。 京太郎が忘れてしまっているか――或いは、それこそ過去が改変されたか何かで。 ただの夢として思い出されるだけの存在になっている。 勿論、特異点以外が――京太郎は特異点ではなかった――記憶する事もないはずなので、そんな夢など見るはずもないが。 そして思った。イマジンの所業を。 忘れられるというのは。人が生きた歴史すべてがなくなるという事だ。 それは、死ぬことよりもなお一層酷い。 死んだならば死んでしまったと、辛い別れになったと記憶に残るだろう。思い出が残されるだろう。 だが、消えてしまうのなら。 それは初めからいないのと同じだ。失うよりも、更に辛辣な奪われ方。 許しておける理由がない。 そして、あのウラタロスというイマジンの口ぶり。 イマジンが願いをかなえるのは、ヤミーと殆ど同じ。 ヤミーだって、セルメダルの為にだけ人の欲望を叶えるのだ。 つまりは――先ほどの例に挙げられたイマジンの行為のように――ヤミーのそれも、人を傷つけるものである可能性が高い。 人の欲望の中には、他者を蹴落としても構わないというものは純然と存在する。 故に、ヤミーという異形の力を持ったのなら、そんなことは容易く起こり得るだろう。 その犠牲者が――。 ある日の片岡優希かも知れない。原村和かもしれない。染谷まこかもしれない。竹井久かもしれない。 傷つけられた人間。 その痛みは波紋する。人が失われるという喪失は、ブラックホールが如く周囲の人間の心をも飲み込んでいく。 まさに、ここにいる須賀京太郎のように。 だから――。 京太郎「お前に協力する。お前のメダル集めにも」 カザリ「へー……!」 京太郎「でも、イマジンも放ってはおけない。そんな存在は、倒さなきゃいけない」 京太郎「俺には力が必要なんだ。誰かを守るための力が。戦うための力が」 京太郎(そう……) 京太郎(これ以上、俺のような存在を生み出さない為の力が……) 京太郎「だから、俺はお前のメダルを集める。代わりにお前は俺の戦いに協力してくれ」 カザリ「ギブアンドテイクってこと?」 京太郎「……そう思ってくれてもいい」 京太郎「ただ、出来れば純粋にお前を手伝ってやりたいとも思ってるのは本当だ」 カザリ「……」 京太郎「ただし、メダルの為に人を傷つけるな。メダルを人命より優先するな」 京太郎「この条件は飲んでもらうけどな」 カザリ「……」 カザリ「『力を貸す』『人を傷つけない』……僕のメリットに対して、君の方の条件の方が多くない?」 京太郎「……それは」 カザリ「……」 カザリ「ま、借りが一つあるってことで……いいよ。君に付き合ってあげる」 カザリ「僕にとっても、イマジンってのは邪魔だしね」 カザリ「君が人を守る為に戦うっていうんなら、傷つけないっていうのもその内に入るだろうからね」 京太郎「カザリ……!」 カザリ「ま、そういうことで――よろしくね、オーズ」 こちらへ向き合うカザリに、手を差し出す。 怪訝そうに肩を揺らすカザリに、改めて告げる。 京太郎「俺の名前は――須賀、京太郎だ」 京太郎「よろしくな……カザリ」 カザリ「ああ。よろしく」 カザリ(……) カザリ(……イマジンってのは、どうにも厄介だね) カザリ(現状、僕だけじゃ対処できそうにない。ありえないだろうけど、ウヴァたちがいてもそれは変わらない) カザリ(ってなると、ここは電王と一緒に居た方がいい) カザリ(それに……) カザリ(僕のコアは奪われたものを含めて5つ。4つが行方不明) カザリ(これの場所が分かるまでは……慎重に行動するべきだ) カザリ(それまでは――役に立ってもらうよ、オーズ) この後、神代小蒔――電王である彼女。 石戸霞――リュウタロスの母親のようなオーラを放つ女性。 滝見春――キンタロスと黒糖を貪っていた女性。 狩宿巴――ウラタロスと喋っていた眼鏡の女性。 薄墨初美――ウラタロスと海の話題で盛り上がっていた色黒の少女。痴女? と、連絡先を交換した。 彼女たちは戦闘要員ではなく、電王にも変身できない。 それでも神代小蒔のサポートの為、またウラタロス曰く彼女たちの身の安全の為にデンライナーに乗車している。 あのむっつりとしたオーナー曰くグレーらしいが、緊急事態の為、可だそうだ。 夜も更けた(デンライナーに時間の経過は関係ないが)。明日、学校もある。 細かい情報交換などについては後日に回す事にして、一旦は今日、別れる事にした。 カザリ「……ところで、僕を家に連れてって大丈夫なの?」 京太郎「……ああ」 京太郎「俺は寮じゃないし、一人暮らしだからな」 カザリ「……そう。ならいいんだけど」 京太郎「お前こそ、何か好き嫌いとかあるのか? 猫だから玉ねぎだとか、烏賊は駄目とかさ」 カザリ「……いや」 カザリ「僕はグリードだからね。食事なんて、必要ないよ」 京太郎「そっか」 京太郎「じゃあ、気が向いたら言ってくれよ。何か作るから」 カザリ「……気が向いたら、ね」 京太郎「……」 カザリ「……」
https://w.atwiki.jp/maskedriderkyo/pages/43.html
「秘密と噂と???」 A-Part 開始 カザリ「……で、結局無駄骨か」 その後。 小走やえを助け起こした京太郎たちは、彼女からガイアメモリの情報を聞き出そうと思っていた。 だが、それは叶わなかった。 思った以上にメモリに汚染されてしまっていた――京太郎が死んだと思い込んだ事による――彼女は、 メモリブレイクに際し、軽度の記憶障害となってしまっていた。 幸いそれは重度のものではなく、仮面ライダー、ガイアメモリ、そして須賀京太郎に関する記憶だ。 それでよかったと思う。 自分が自分でなくなる恐怖。麻薬的な暴力の衝動。 人を殺してしまうかもしれないと言う葛藤。殺してしまったという自責。 そんな悪夢が消えるなら、それでいいだろう。 むしろそれは、悪い効果ではないと思う。 結局のところ、彼女の問題は解決していない。 ガイアメモリに手を出すほど悩んでしまった彼女の問題は。 しかしそれは彼女自身の人生。彼女が悩む、彼女だけに与えられた試練だ。 だから、その必要がないのなら京太郎は手を貸さない。 乗り越える、そのためにある壁。 乗り越えようとすること、それ自体が重要なものだから。 それに……彼女なら、乗り越えられるだろうとも信じている。 京太郎「……無駄じゃないぜ、カザリ」 京太郎「こうして……一人、助けられたんだしな」 カザリ「……はいはい」 カザリ「僕としては、もう少しメダルとか……そういう特になる事をして欲しいんだけどね」 京太郎「メダルっていえば、あの時のアレはなんだったんだろうな」 結局は使用しなかったものの、受け渡されたあの剣。 それとカンドロイド。ライドベンダーとかいうバイク。 カンドロイドは、小走やえの捜索に実に貢献した。ライドベンダーもそうである。 しかし、渡すだけ渡されて、それっきり。 それが何とも不気味である。 カザリ「……さあね」 カザリ「まあ、用があるんだったらまた来るんじゃないの」 京太郎「そうか」 京太郎「まあ、『また会おう』って言ってたしな」 カザリ(……) カザリ「それより、学校に行かなくていいの?」 カザリ「このままだと遅刻すると思うんだけど」 京太郎「げっ、マジかよ!?」 京太郎「お前はどうするんだ?」 カザリ「僕?」 カザリ「また、色々情報を調べてみるよ」 京太郎「そうか。ま、気を付けてな」 カザリ「そっちこそ」 カザリ「この間みたいに、誰かを庇って死ぬとかはやめてよね」 カザリ「それじゃ、メダルが集まらないからさ」 【昼】 アレクサンド「それじゃあ、今日はここまでです」 アレクサンド「今日の内容を、しっかり復習するように」 倫理のアンデルセン先生はにこやかで理知的な先生だ。 その眼鏡も相俟って、実に落ち着いて穏やかな人間性を醸し出している。 が、その顎のあたりにある傷はなんなんだろう。やけに凄味を感じさせる。 +判定 直後、コンマ判定 1~50:見知った人間と会話 51~80:誰かと出会う 81~99:何かイベントの…… ゾロ目:遭遇イベント 782 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 00 46 14.90 ID w5yTKVaIO [4/30] は 菫「淡、どういう事なんだ! 麻雀部を辞めるって!」 また、いつものように屋上にでも向かおうか。 そう考えていたとき、廊下から怒鳴り声が聞こえてきた。 何かと思って顔を出すと、中々のおもち――ビューティフォー――なストレートの先輩(3年生)と、 金髪の1年生が言い合っているのが見えた。 淡「そのままの意味ですよ」 淡「辞めたくなっちゃったんだから、仕方ないじゃないですか」 菫「仕方ないって……お前」 菫「あれほど、麻雀を楽しんでたのに……どうしたんだ?」 淡「……」 淡「……だって」 淡「とにかく、ごめんなさい。私は麻雀部を辞めるんで」 淡「そういう事でお願いします、菫先輩」 菫「~~~~~~~~~~~ッッ」 菫「……分かった。お前にも、家庭の事情とか、そういうことがあるかもしれないのは」 菫「だが、よければ……たまにでいいから顔を出してくれないか?」 菫「お前が来てから、照の奴もどこか楽しそうだったんだ」 菫「私も、お前と打ちたい。一緒に打てたらな……と思っている」 淡「……」 淡「気が、向いたらね」 菫「……それでいい。待ってる、からな」 どうやら、退部の問題だったらしい。 京太郎は部活に入っていないので良くわからないが、そういうのは大変なんだろう。 そのあたりを避けている自分にはわからない事だ。 それから、その金髪の女子生徒が京太郎の方に歩み寄ってくる。 そして、京太郎の前で立ち止まる。 京太郎「……俺に何か?」 淡「邪魔。道塞いでる」 淡「どいてよ、邪魔だから」 京太郎「あ、ああ……」 どうやら用なんてのはなかったらしい。 それでも廊下なんだから避ければ十分通れるのに……。 まあ、気が立ってたんだろう。 【放課後】 慧音「……と言う訳で、この時後鳥羽上皇が」 慧音「こら! 寝るな!」 日本史(新城先生は世界史だ)の上白沢先生は何と言うか生真面目だ。あとおもち。 だけどなんというか――恐ろしい。 まず一点。 授業がクッソ眠くなる。それはもう眠くなる。カッチリキッチリしすぎて眠くなる。 二点目。 寝ると怒る。頭突きが飛んでくる。凄い痛い。ハリケーン・ミキサーか。 あの眠さからの頭突き攻撃である。最早頭突きをするために眠くさせてるとしか思えない。 死のコンボだ。ガタキリバコンボ顔負けである。 京太郎(あー、ねみぃ……) +選択判定 1:普通に帰宅する (そのレスでコンマ判定へ) 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント ※出会う人間も一緒にお書きください 2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など) ↓3 ※1ならば 「1:カザリ」 ※2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください ※2については、連絡先を交換した相手のみとなります 790 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 01 07 29.47 ID OvxPR+Ss0 [2/11] 2 小蒔 791 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 01 07 39.22 ID w5yTKVaIO [6/30] 1 淡 792 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 01 07 40.18 ID 15qFJQnAO [2/13] 1カザリ カザリ「やあ」 京太郎「……おう、カザリか」 カザリ「随分と眠そうだけど、どうかした?」 京太郎「あー、授業がなんつーかなー……うん」 カザリ「ふーん」 カザリ「その、眠たくなるってのも分からないね」 京太郎「そうなのか?」 カザリ「退屈っていうのはあるけどね、僕たちには睡眠も必要ないんだ」 カザリ「だから、眠気とか……そういうのはないよ」 京太郎「そうか」 それも、なんかつまらないな。 そんな風に思える。 京太郎「それで、調べてたのは……何かわかったか?」 カザリ「……ああ」 +判定 直後、カザリさん情報収集判定 1~30:収穫? なかったよ 31~70:そう言えば、噂なんだけどね…… 71~99:二色のライダーってのについて調べてたんだけどさ ゾロ目:カザリさん、会長に接触 798 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 01 14 12.31 ID w5yTKVaIO [7/30] は カザリ「そういえば、噂なんだけどさ」 京太郎「噂?」 カザリ「あの、ドーパント関連で何かないかなって思ってたら……あったよ」 京太郎「聞かせてくれ」 カザリ「って言っても、そこまで凄い事じゃないんだけど」 カザリ「舞姫って本、知ってる?」 京太郎「あー」 京太郎「何か授業で習ったような習わないような……」 カザリ「……はぁ」 カザリ「ま、その……森鴎外って人間が書いた『舞姫』」 カザリ「その本に、依頼ができるらしいんだ」 京太郎「依頼?」 そう聞くと、何か殺し屋でも雇いでもするような印象を受ける。 それとも、怪盗とか。探偵とか。 そっち関係の言葉である気がするのだ。 カザリ「ま、当たらずとも遠からずってところかな」 カザリ「行方不明の人間とか、悩みがどうとか……そんな事から」 カザリ「『怪物』に関わる事に関して、依頼ができるらしいんだ」 京太郎「『怪物』?」 京太郎「……っていうとこの場合やっぱり、ドーパントか」 カザリ「だろうね」 カザリ「とにかく、この『舞姫』の貸し出しカードに名前を書くのか」 カザリ「それとも中に依頼を願う手紙を挟んでおくのかは知らないけど……」 カザリ「そうすると、そんな関係の悩みを解決してもらえる……らしいよ」 京太郎「……なるほどな」 京太郎「場所とか、分かるか? この学校? 公民図書館?」 カザリ「さあ……そこまではね」 カザリ「詳しく聞けば分かるかもしれないけど、要するに――そんな馬鹿な噂にでも、真剣に食いつく」 カザリ「そんな人間を相手にするんじゃないの? ある意味選別だね」 京太郎「なるほどな……」 カザリ「ま、ただの噂かも知れないけど」 京太郎「いや、何か関係あると思うぜ」 京太郎「ドーパントとか仮面ライダーもそんな都市伝説だったんだしさ」 京太郎「サンキューな」 カザリ「……どういたしまして」 +アナウンス 【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】 【カザリから、舞姫とドーパントの噂を聞きました Level.1】 【朝】 京太郎「しかし……グリードの方に動きはないよな」 カザリ「君がいきなりコアメダルを奪ったからじゃないの?」 カザリ「あんな事されたら、そりゃ警戒もするよね。僕が同じ立場なら猶更」 京太郎「そういうもんか?」 カザリ「まあね。ウヴァあたりは焦ってそうだけど」 カザリ「それに……」 京太郎「ドーパントとイマジンか」 カザリ「ああ」 カザリ「両方とも目的が見えないのに、狙うところが一緒だからさ」 カザリ「全員、人の欲望に関わってる……つまりそのままだと食い合いになるんだ」 京太郎「……確かにな」 カザリ「そうなったら、ただでさえ現代の知識がないんだ。猶更慎重になる」 京太郎「つまり、しばらくはそこまで目立った動きはないけど――」 カザリ「――逆に動くときはかなり厄介って事だよ」 京太郎「そうか」 京太郎「で、今日は?」 カザリ「まだ情報を集めに行くよ」 カザリ「髑髏か、それとも二色の仮面ライダーに繋がる……かもしれないしね」 カザリ「どっちの情報も、持っていて損はない」 京太郎「確かにな」 京太郎「江口先輩……いや、セーラ先輩はあんな人だったけど」 京太郎「他がどうか、分からないとな」 カザリ「そういう事」 【昼】 切嗣「……これをモンロー効果と言って」 切嗣「これを利用して爆発の焦点を絞る事でその威力を上げたのが……」 切嗣「……おっと、今日はここまで」 物理の衛宮先生は、なんというか草臥れているような印象を受ける人だ。 それでも身のこなしとか、色々な知識は凄い。海外を転々としていたらしい。 この学校、国際的な人が多くないか? +判定 直後、コンマ判定 1~50:見知った人間と会話 51~80:誰かと出会う 81~99:何かイベントの…… ゾロ目:遭遇イベント 821 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 01 46 13.96 ID 1nAfgphIO [4/11] 灼ちゃん!!!!! 良子「……テディ、だからそれは」 良子「ノーウェイ、ノーウェイ」 屋上に続く階段のところで、話し声が聞こえた。 誰か、電話でもしているのだろうか。 基本的に緊急の時以外の通話は禁止されている。まあ、殆どの先生はそこまで強く取り締まろうとしないが。 それにしてもテディ……外人……? 良子「……おっと、人が来ました」 良子「失礼」 京太郎「あ、はい」 人ごみをかき分けるように手をかざして、スッと京太郎の横をすり抜ける。 なかなかのものをお持ちだ。善き哉。 誰だろうか。 制服でないという事はつまり、教師であるが。 教師にも見えないし――尤もあまり詳しくはないが――職員か、それとも部活関係者か。 この学校は色々な部活に外部からコーチを呼んでいるし。 もしかしたら、その関係であるかもしれない。 ……でも、あの携帯電話通話状態になってなかったよな? ひょっとしたらそういう病気の人なのかもしれない。 そっとしておこう。 【放課後】 ミッドバレイ「次の時間は楽器のテストをする」 ミッドバレイ「各自、練習して来るように」 音楽のホーンフリーク先生は、昔はオーケストラだか何かしらないが、有名なバンドに居たらしい。 なんでも、その音楽を聞いた人が気絶するくらいに感動的なんだとか。 そんな人が、どうしてこの学校にいるのだろう。謎だ。 それにしても……ホーンフリークって凄い名前だな、コレ。 +判定 1:普通に帰宅する (そのレスでコンマ判定へ) 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント ※出会う人間も一緒にお書きください 2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など) ↓3 ※1ならば 「1:カザリ」 ※2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください ※2については、連絡先を交換した相手のみとなります 831 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 01 57 36.83 ID +CWuyGKe0 [2/5] 2小蒔 832 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 01 57 42.06 ID TkLJDV4Qo [3/13] 2 セーラ 833 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 01 57 48.62 ID OvxPR+Ss0 [5/11] 2小蒔 そう言えば。 あれっきり、神代さんにも会ってなかったな。 色々と世話になっていて申し訳ないと思うし。 それにあの、モモタロスに怒鳴られそうだし。 小蒔『――はい、もしもし。神代です』 京太郎「ドーモ、神代=センパイ。須賀です」 小蒔『なんで片言なんでしょうか』 京太郎「いや、ノリです」 さて……と。 それで、どうしようか。 +選択判定 1:(特訓に)付き合ってください 2:(相談に)付き合ってください ※何か内容も。なければこちらで選択肢を ↓3 840 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 02 03 52.22 ID TkLJDV4Qo [4/13] 1 841 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 02 04 14.57 ID w5yTKVaIO [17/30] 2 842 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2013/02/07(木) 02 04 47.58 ID CczNgP7zo 1 小蒔『それで今日は、一体……』 京太郎「実はですね……その、何と言いますか」 京太郎「ずっと、言おうと思ってたんだけど……なかなか言い出せなくて」 非常に言いにくい事である。 事であるが、言わなければならないだろう。勇気を出して。 京太郎「付き合って下さい」 小蒔『……そうですか』 小蒔『私も、思ってたんです』 小蒔『須賀さんも、特訓しようと思ってたんですよね?』 京太郎「ええ、お恥ずかしながら……」 須賀京太郎は弱い。 須賀京太郎、神代小蒔、江口セーラと3人を並べたとき。 おそらく自分が、その中でも最も弱いだろう。 素の身体能力ならば、小蒔には勝つ自信がある。 だけどもイマジンが憑依した彼女を相手にしては、それこそコンボでも使用しなければ勝ち目はない。 そして流石は麻雀部に所属していただけあって。 その集中力や冷静さ、勝負勘などは彼女が勝る。 小蒔『それじゃあ、どうしましょうか?』 京太郎「ええと――」 +判定 1:模擬戦闘 (通常バトル形式の戦闘。ただし戦闘で状態以上の条件 3を満たしてしまうと怪我をする場合) 2:特訓や基礎訓練 (コンマで判定) ↓3 845 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 02 13 53.12 ID TkLJDV4Qo [5/13] エスパーか! 2 846 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 02 14 15.05 ID w5yTKVaIO [19/30] 2 847 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 02 14 27.75 ID dp0p3tRKo [8/19] 2 850 自分:1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/07(木) 02 23 27.87 ID GXJ7AD1Qo [25/37] 847の選択:2 京太郎「出来れば一緒にトレーニングできたらな、と」 小蒔『分かりました。それじゃあそちらに向かいますね』 京太郎「お願いします。校門のところに居るんで」 そう言って、電話を切る。 さて、それから気付いたんだが……恥ずかしいな。 確かに戦闘に関して女性に教えを乞うというのもそうであるが……。 なんというか、「付き合ってください」だけじゃあ……誤解されないか? よくそれだけでこちらの気持ちを読み取ってくれたもんだ。エスパーか。 1:技能を磨く 2:打たれ強さを強化する 3:スタミナを付ける 4:精神を鍛える 1~20:失敗 21~50:経験+1 (経験+4で1上昇) 51~70:経験+2 71~99:経験+3 ゾロ目:技能・HP・スタミナ・気力(選んだもの) +2 ↓3 &そのコンマで判定 851 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 02 24 12.87 ID OvxPR+Ss0 [7/11] ほい 852 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 02 25 02.85 ID dp0p3tRKo [9/19] 1 853 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 02 25 21.50 ID TkLJDV4Qo [6/13] 3 小蒔「それじゃあ……ランニングでもしましょうか」 そう言って出てきた彼女は、ジャージ姿だった。 なるほど、これも新鮮でいいな。 小蒔「私も、体力がないのを気にしてて……」 京太郎「そうなんですか? 電王の時、そうは見えないけど」 小蒔「あれは、モモさんたちのおかげなんです」 小蒔「それでも……結局は、その憑代である私の身体能力が低いと十分な力が出せないみたいで」 京太郎「なるほどなぁ」 小蒔「だから、頑張りましょうね!」 京太郎「ええ、お互いに……これからの為にも。負けない為にも」 小蒔「はいっ!」 ……さて、結論から言おうか。 おい、知ってるか? 乳首ってのは、ばんそうこうを張ってないで走ると擦れて痛い、らしいぜ。 俺には胸はない。 でもな、それをガン見する事は出来る! いやあ。 あれを、見るなって方が無理だって……。 だってほら、凄いんだぜ? あれ。 +アナウンス 【スタミナの経験+1された】 【神代小蒔の好感度がちょっぴり上がった】 【夜】 カザリ「どうしたの? やけに嬉しそうだけど」 京太郎「いや……そのな。ちょっといい事があったんだ」 カザリ「ふーん」 カザリ「ま、何だっていいけどさ。無駄に体力を使って、肝心な時に役に立たないとかはやめてよね」 京太郎「言い方が酷いな……」 カザリ「事実だからさ」 京太郎「でも、鍛えておいてもいいだろ? オーズになっても、戦うのは俺ってことに変わりないんだし」 カザリ「ま、それもそうだけどね」 カザリ「前みたいに、他のグリードに囲まれたら本当にどうしようもないからね」 京太郎「その時の為に、せめて真っ当にコンボを使えるぐらいの体力付けとかないとな」 カザリ「それもそうだね」 カザリ(……ま、コンボの怖さはそれだけじゃないんだけど) 京太郎「……で、どうだったんだ?」 カザリ「ああ、僕の方?」 カザリ「えーっと――」 +判定 直後、カザリさん情報収集判定 1~30:収穫? なかったよ 31~70:あの、舞姫の続きなんだけど…… 71~99:二色のライダーと骸骨について調べてたんだけどさ ゾロ目:カザリさん、会長に接触 860 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 02 41 50.86 ID 1nAfgphIO [9/11] 勢い余って間違えた カザリ「ああ、あの舞姫の続き。それを調べてたら面白い事が分かったんだ」 京太郎「面白い事?」 カザリ「順を追って説明するよ」 カザリ「あの、舞姫の噂。あの依頼をすると……どうやらね」 カザリ「二色の仮面ライダーに出会えるらしい」 京太郎「なんだって、それは本当か!?」 カザリ「ま、そういう書き込みがあったって事さ」 カザリ「書き込みには大きく2パターンがある」 カザリ「『そんな噂本当か』って程度の軽い気持ちで行ってみたもの」 カザリ「本当にそんな噂位にしか、縋るものがなかったもの」 カザリ「出会ったのは――言うまでもないよね?」 京太郎「ああ、勿論後者だよな?」 カザリ「そう。そんな都市伝説に頼るしかない人間は、すべからく二色の仮面ライダーに出会っている」 カザリ「細かい事情がどうかは書いてなかったけど、解決して貰えたってね」 カザリ「勿論、中には語りがあるだろうけど」 京太郎「なるほどな……」 京太郎「でもそうなると、凄いよな」 京太郎「どこの人間かは分からないけどさ、一々相談者の事情も調べてるって事だろ?」 京太郎「名前とか、連絡先とか……書くのか? その紙にさ」 カザリ「いや、書かないみたい」 カザリ「当然、別のところに悪用されかねないからね」 カザリ「ただ、ある程度詳しくはその内容を書かなきゃいけないらしいけど」 京太郎「なるほど」 京太郎(ってなると、怪しいのはその本を置いてある場所のスタッフだよな) 京太郎(それなら、本に挟まった依頼を見つける事をしやすいし) カザリ「で、次」 カザリ「この条件――場所の指定がない」 京太郎「……どういう事だ?」 カザリ「どこでもいいんだよ。どこでもいいか、その舞姫に依頼を挟む。それだけで、オッケーなのさ」 京太郎「嘘だろ……!?」 京太郎「そんなの、どれだけ手間がかかるか分かったもんじゃないぜ」 カザリ「不思議だよね」 カザリ「だからこその都市伝説なんだろうけど」 カザリ「……あ、勿論。この学園都市の中限定で、流石に自宅の本棚とかは無理みたい」 京太郎「そっちまで探してたら、手に負えないもんな」 京太郎「……それにしても」 京太郎(異常なまでの調査能力だぜ、それ) カザリ「よっぽどの組織ぐるみ。そうとしか思えないけどね」 京太郎「それにしても、ヤバイだろ」 カザリ「ま……これが調べて分かった事の一つ目」 カザリ「この話には続きがある」 京太郎「続き?」 カザリ「実は――昔その二色のライダーが目撃されていたときには、そんな都市伝説なんてないんだ」 京太郎「どういう事だ?」 カザリ「詳細は不明。だけれども、ドーパントと戦ってたって事さ」 京太郎「……順番が逆じゃないのか?」 京太郎「それなら、組織力が拡大したって理由が付く」 京太郎(それまで依頼でしか動かなかった奴が、大きな調査能力を持ったから依頼が不要になった) 京太郎(そう考えられる。逆なら) 京太郎(ま、もう一個……) 京太郎(それまで場当たり的にしか戦ってなかったのが、大きな調査能力を持った――そんな線もあり得るか) 京太郎(それなら、この順番で正しい) カザリ「いいや、この順番で正しいんだよ」 京太郎「あー、だったら」 京太郎「以前は、ドーパントを倒すのに取りこぼしがあったってのは?」 カザリ「さあ? 詳しい数なんてどれくらいかは分からない」 カザリ「だけど、昔も今も変わってないだろうね。そのあたりは」 京太郎「……おいおい、本当かよ」 京太郎「いや――ああ、もう一個センがあるか」 京太郎「実は昔も今も依頼型。ただし、昔はそれが知られてなかった。その噂が流されてなかった」 京太郎「だから、開きがある。昔は依頼方法があまり広まってなかったんだ」 カザリ「あー」 カザリ「確かに、それもありえるだろうね」 カザリ「……というか、常識的に考えるならそれが正しいのかな」 京太郎「……ハハ」 京太郎「それでも、十分非常識だよな」 カザリ「本当にね」 カザリ「それから――最後の噂」 京太郎「まだあるのか」 カザリ「誰かさんが中々ヤミーやグリードと戦わないから、時間だけは余ってるんだよ」 京太郎「俺に言うなよ」 京太郎「……ま、何か起きなくていいじゃないかよ。それで」 カザリ「僕は良くないけどね。メダルが溜まらないしさ」 カザリ「約束、忘れてないよね?」 京太郎「ああ」 京太郎「それでも、誰かが傷付く事が起きない方がいいってのは本心だよ」 京太郎「お前との約束も、大事だと思ってるけどさ」 カザリ「ふーん」 カザリ「ま、忘れてないならそれでいいんだけど」 カザリ「髑髏の仮面ライダー」 カザリ「こいつは、目撃されてない」 京太郎「……?」 京太郎「いや、噂になってるだろ。ってことは、目撃されてるんじゃないのか?」 カザリ「ああ、ごめん」 カザリ「最近になっては、目撃されてないらしいんだ」 カザリ「昔は居たけど――最近、彼に出番がない」 カザリ「その入れ替わりに、あのアクセルの目撃情報が増えてるんだけど」 京太郎(……) 京太郎「つまり、他のライダーが出てきて出番が減ったのか?」 京太郎「わざわざ出る必要もなく、他の二人が倒しちまうとかさ」 カザリ「おめでたい発想だね」 カザリ「……だけども、君自身思ってはいるだろう?」 カザリ「流石に、そう思わないほど馬鹿じゃないって信じてはいるんだけど」 京太郎「……」 京太郎「……ああ」 京太郎「もう一つの可能性を上げるとしたら、それは……」 カザリ「既にドーパントにやられている、って事だね」 京太郎「……だよな」 カザリ「ま、怪我で済んでるとか。単純に隠れてるだけかもしれないけど……」 カザリ「とにかく、ここ最近は人前に出られない状態って事さ」 京太郎「……」 カザリ「ま、もう一つ敢えて言うとすれば」 カザリ「あの、アクセルに倒されちゃった……とかね」 京太郎「……。セーラ先輩が、そんな事をする人に見えるか?」 カザリ「さあ? 表面的には、どうとでも取り繕えるでしょ」 カザリ「それが人間って奴じゃないの?」 京太郎「それは……そうだろうが。でも……」 カザリ「僕たちの事をいきなり攻撃してきたのも、実は殺そうとしてだったりして」 カザリ「……で、見慣れない相手だから警戒して、今は情報収集として君と一緒に居るとか」 京太郎「……おい、カザリ」 京太郎「やめとけよ、そういう言い方するのは……!」 カザリ「……はいはい」 カザリ「でも、疑うって事は別に悪い事じゃないと思うけど」 カザリ「疑っておいて、対策をしておいた方がいいってところはあるでしょ」 カザリ「それともまさか、『信じて裏切られる方がいい』とかそんな事を言うタイプだっけ」 京太郎「それは……違うけどな」 京太郎(裏切られて、俺だけに被害が来るならそれでいい) 京太郎(だけどそいつは、絶対に同じことをやる。他の誰かにも) 京太郎(……俺はいいさ) 京太郎(いや……やっぱり嬉しいもんじゃないけど、騙された自分が悪いって諦めはつく) 京太郎(だけど、他の誰かが同じ目に遭うのは許せない) 京太郎(俺がそれに目を瞑るって事は、他の誰かを同じ目に遭わせるって事につながる) 京太郎(だったら、信じて裏切られるなんて御免だ。たしかにカザリの言う事には一理ある) 京太郎(あるのは確かだけど……それにしても) 京太郎(セーラ先輩が、仮面ライダーを――ドーパントと戦う人間を、排除する……?) 京太郎(そんな事、あり得るわけがないだろ……!) 京太郎(俺は、あの人を信じたい……仲間と言ってくれた、あの人を) 京太郎(……) 京太郎(もしそうなったなら、俺が止めなくちゃいけない。誰かにその手が行く前に) 京太郎(……だけど、考えにくいよな。それにあんまりいい気分がするものでもないし) 京太郎(まあ、お互いまだそれほど仲がいいって訳じゃないんだ) 京太郎(もっと、他のライダーの皆と……話をしてみないとな) カザリ(……ま) カザリ(少なくとも、このスカルってのは……障害にはならないみたいだね) カザリ(一応、もう少し調べてみるけど) +アナウンス 【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】 【朝】 京太郎「……」 京太郎(裏切られる……か) 京太郎(そういうのも、やっぱり怖いな) 自分自身が臆病者だという自覚はある。 失うのが怖い。手放すのが怖い。守れないのが怖い。別れるのが怖い。先立たれるのが怖い。 だから、人間関係が怖い。 それでもこうして人と関わろうと思っているのは。 今、自分にオーズの力があるからだ。 ただの須賀京太郎ならば、誰と関わる事なくとも、問題は無かった。 必要があれば。求められれば手を貸す。それ以上の事は要らなかった。 だが、今は違う。 この力を持ちながら誰とも関わらないというのは、その誰かを見捨てているという事を意味する。 ――できる力を持ちながら、それを行わない。 勿論、それを行わない他人がいたとしても咎める気はない。 それはその人間なりのポリシーがあっての事だし、その人にはその人の人生や考えがある。 だから、そんなもんか……と思う。 勿論、その行為に大して、好き嫌いというものは存在するが。 ただ、須賀京太郎にとって、自分自身がそれを行うと言うのは、許されざる事だった。 もう二度と、あの怖さを味わいたくはない。 だから、須賀京太郎は人と関わろうと思った。思い始めた。 失うのが怖い。 手放すのが怖い。 守れないのが怖い。 別れるのが怖い。 先立たれるのが怖い。 そして――。 自分が目を閉じてしまったせいで、それが起きてしまう事。 自分が気付かなかったばかりに、それが起きてしまう事。 自分が関わらなかったがために、それが起きてしまう事。 誰かに自分と同じ怖さを味わわせてしまう事。 それが今、何よりも怖かった。 だから、手を伸ばす事に決めた。 故に、歩き続ける事を誓った。 その為、戦う事を選んだ。 オーズとなって。カザリと出会って。 一番変わったのは、そこだろうか。 カザリ「どうしたの? 遅刻するよ」 京太郎「……ああ、今いく」 カザリ「……」 京太郎「……どうした?」 カザリ「いや……」 歯切れが悪そうに逡巡して、結局口を閉ざすカザリ。 何か、と思ったら――カザリが前を顎で示した。 前方。見慣れない少女がいる。 カザリ「君に用じゃないの?」 京太郎「……見覚えないけどなぁ」 赤みがかった腰ほどまでの茶髪。頭の左右で一房ずつ止めている。 それから、勝気そうな瞳。 街で見かければ、視線を向ける人間も多そうだ。実際今、通行人の中にも振り向きかえる者がいる。 そんな少女は、京太郎の姿を認めると、こちらに向けて歩を進めてきた。 さて、誰だろうか。 心当たりと言うのはない。恨まれる覚えも、そのほかも。 そして、およそ数メートルの位置まで来ると立ち止まり、言った。 憧「……須賀京太郎さん?」 京太郎「そうだけど、なんで俺の名前を……」 憧「会長が呼んでるみたいだから、一緒に来てもらえますか?」 疑問形ながらそれは実際のところ、断定と同じ意味を持っていた。 会長――生徒会長か? だけれども、生徒会に呼び出しされる謂われは無いと思うが……。 カザリ「……この間の、あれじゃないの?」 カザリ「メダルのときのさ」 京太郎「……ああ、そうかもな」 で、どうするの。 少女はそうとでも言いたげな視線を送る。 京太郎と同じスマートブレイン学園生。学年称から察するに、一年生だろう。同級生だ。 授業があるからという言い訳は存在しない。 彼女自身からも、自分がサボる事になっているのだからという、言葉にならない不満の声が聞こえてくる。 しばし考える素振りをしてから、同行を決めた。 会長「ようこそ、須賀京太郎くん!」 鴻上ファウンデーションという、一大企業。 訪れるとそこに居たのは、この間の声の主。 何が嬉しいのか、ケーキなど作っている。そんな大柄の、スーツの男だ。 隣の少女――名前は知らない――は「うへぇ……」と顔を背ける。 ひょっとして、あのケーキを食べさせられているのだろうか。 京太郎「この間はどうも。助かりました」 あのカンドロイドとやらがなければ。 小走やえはもっと最悪の事態になっていただろう。 そういう意味でこの目の前の男は、小走やえの恩人であり、須賀京太郎の恩人である。 頭を下げると、鷹揚に笑い返した。 会長「役に立ったようで何より! 素晴らしい!」 京太郎(……一々テンションたけーな、この人) 京太郎「それで、俺に何の用なんですか……今日は」 会長「君にオーズ、グリード、セルメダル……そして契約の話がある」 京太郎「契約……?」 会長「まず、順を追って話そうじゃないか!」 それから、しばし説明が入った。 ・オーズとは、この国ではないどこかの国の王が錬金術師に作らせた力 ・グリードもオーズもともに、欲望というものを力にしている ・文献に残されていたオーズの力を研究するために取り寄せたところ、グリードが復活 ・セルメダルを元に様々な武装を研究しているので、これからもオーズの力になれるという事 そんなところだ。 京太郎「……どうして、オーズの力を研究しようと?」 会長「未確認生命体が、また現れないとは限らないからね。そのための備えだ!」 京太郎(……なるほど。本当ならその通りだし、筋も通るか) 京太郎「それで、契約と言うのは?」 会長「まず、わが社が開発したカンドロイド、ライドベンダー、そして必要ならバックアップを君に提供しよう!」 それがこちらのメリット。 それは純粋にありがたい。あの力があれば、もっと効率よく人を助けられる。 ただ、契約と言うのは双方にメリットがあるものだ。たとえば自分とカザリのように。 会長「その代わり――獲得したセルメダルをわが社に収めて貰う! 比率は七:三。私が七で、君が三だ!」 京太郎「――なッ!?」 七対三。それはあまりに暴力的な割合だ。 たとえばセルメダルを五十枚獲得したとしても、実際のところ手に入れられるのは十五枚。 そしてこの口ぶりでは――カンドロイドやライドベンダー。 それらを稼働させるためのセルメダルは、こっち持ちだろう。 それじゃあ結局、倒してもセルメダルは手に入らない。 カザリ「……七:三って」 カザリ「せめて、六:四ぐらいにならない?」 会長「駄目だ! 私が七、君たちは三。これは変わらない」 会長「どうしてもと言うのならば、私に何かメリットを提示してほしい」 カザリ「……」 カザリ「……どこかの誰かと一緒か」 そう、本当に屈辱だと呟くカザリ。 七対三。その言葉には覚えがある。 以前、カザリが話していた――“王”とのセルメダルの割合。 それとそのまま、一緒である。 当然カザリは、良い気分はしないだろう。あの口ぶりではそうだ。 確かに、ここで強力を断るという選択肢は――ありえない。 あの時だって、この鴻上ファウンデーションの力がなければ、小走やえを助けられなかった。 仮に、もっと早く協力できていたなら、ああなる前に止められたはずだ。 メダルを人命よりも優先しない。 それは須賀京太郎のルールだ。 当然ながら変わらない。ここで彼の手を取らないという事は、まだ見ぬ誰かを見捨てる事に等しい。 それは怖い。嫌だ。許されない。 セルメダルを人命よりも優先するのと、同じ行為である。 故に、拒絶は不可能だが――。 京太郎(……それにしても、七:三か) 会長「さあ、君の答えを聞こう!」 京太郎「……」 +選択 1:「分かった……その話、受けます」 2:「……考えさせてください」 3:「七:三? 一:九の間違いじゃないのか? 俺が九、あんたが一だ」 ↓5 903 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 20 36 28.62 ID w5yTKVaIO [24/30] 2 904 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 20 37 20.65 ID BndaydFco [3/4] 2 905 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 20 37 38.59 ID C5UYB3sQo [1/8] 2 906 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 20 38 30.97 ID dp0p3tRKo [14/19] 2 907 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 20 38 32.19 ID 15qFJQnAO [8/13] 1 判定 1~20:カザリの好感度大幅減 21~50:カザリの好感度変化なし 51~70:カザリの好感度アップ 71~99:カザリの好感度大幅アップ ゾロ目:まさかの憧ちゃんが……! 憧ちゃんマジ天使! ↓3 939 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 21 01 54.55 ID w5yTKVaIO [29/30] ら 940 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 21 01 59.59 ID +yFO7/o/o [2/4] あこちゃんがたすけてくれる 941 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 21 02 24.57 ID 89vFCaEBo [6/12] えい 京太郎「分かりました……その話、受けます」 カザリ「ちょっと……何考えてるのさ……!」 カザリ「それじゃあ、メダルが集まらない! ただでさえ、メダルに困ってるんだよ!」 カザリ「僕との約束はどうしたのさ!」 京太郎「……約束、確かにあったけど」 京太郎「でも、俺は言ったよな……『人の命より、メダルを優先するな』って」 カザリ「オーズ……!」 京太郎「お前が譲れないように、俺もその線は譲れない」 京太郎「ここでこの人の手を跳ねのけると、人を助けられなくなる」 京太郎「だから……俺はこの提案を、受ける」 カザリ「……ふーん」 カザリ「あっ、そう? じゃあ、好きにしたら?」 カザリ「僕はもう何も言わないよ。君が戦うんだしね」 カザリ「……君の勝手にしたらいい」 京太郎「……ああ、そうするよ」 そう言って、ふいと後ろを向くカザリ。 気分を損ねたのだろう。当然だ。 カザリは、「七:三」という数字にいい思い出がない。 その話を聞いておきながら、須賀京太郎は相手の提案を受けたのだ。 これはカザリにとって、自分をないがしろにされたのと同然である。 おそらく思うに、半ばこちらを信頼し始めていたからこそ、彼はここまで激怒した。当然の帰結だろう。 或いはこれは自惚れかも知れないが……。 どちらにしても、カザリの心を強く踏みにじったのは変わらない。 会長「ふむ、それでいいのかな?」 京太郎「……ええ。それでも俺は、人を助けたい」 会長「なるほど、それもまた欲望だ! 歓迎しようじゃないか!」 京太郎「ええ、俺が倒したヤミーのセルメダルを『七:三』で渡す。それでいいですね」 会長「違うな、須賀京太郎君」 会長「ヤミーだけでなく、グリードもだ」 会長「倒しただけじゃない。手に入れた分だ」 会長「そうじゃないと、そこの彼が意図的に倒さずに逃がし続ける事もありえるからね」 京太郎「それは困ります」 京太郎「戦闘中に必要になるかも知れない。そうなったときに、使った分については全体数から引いてください」 京太郎「カザリがどうあっても、戦うのは俺です。俺がわざと逃がすなんてことはあり得ない」 京太郎「『別の何かに使った場合それにはカウントしない』『倒したときのセルメダル』」 京太郎「ここは守ってください。あなたが俺の欲望を評価したのなら、その欲望を信じてください」 京太郎「俺は人を助ける為に戦う。だから、ヤミーをわざと見逃したりなんてしない」 京太郎「だからこんな割合でも、あなたの提案に乗ったんだ……」 会長「……いいだろう! 君の欲望を信じよう!」 会長「私からはカンドロイドやライドベンダーの技術やバックアップの提供。ただしカンドロイドなどに使うセルメダルは君たちが持つ!」 会長「倒したヤミーとグリードのセルメダルを七:三で収める。戦闘中に君が別に使った分に関してカウントしない!」 会長「契約は成立だ! 素晴らしい!」 京太郎「……一応、契約書を書いてもいいですか?」 京太郎「こっちの足元を見られて、割合を跳ねあげる提案をされたり」 京太郎「勝手に、条件を追加されても困ります」 京太郎「まあ、口約束と変わらないですけど……破られたら、俺は金輪際頷きません」 会長「いいだろう! 用意しようじゃないか!」 京太郎「いや、俺が書きます。あとで小さく『ここに書いてあった』なんて言われても困るから」 京太郎「カザリ、それならいいだろ?」 カザリ「……勝手にしろ、って言ったよね」 カザリ「僕は知らないよ。好きにしたら?」 そんな冷たい言葉を受けながら、契約書をしたためる。 当然ながら、それは鴻上光生も確認して、先ほど同意したものだ。 『甲、須賀京太郎。乙、鴻上光生。以下に契約を取り交わす。 一:甲が倒したグリードとヤミーから入手したセルメダルを、七:三の割合で乙に収める 二:この際、甲が戦闘中に何らかの形で使用した分に当たっては、入手したセルメダルに数えない 三:ただし倒せなかった場合のメダル消費に関しては、二を適用しない 四:甲はグリードとヤミーを恣意的に逃走させたり、見逃したりはしない 五:乙はこれと引き換えに、セルメダルを使用した技術の提供、戦力の提供を行う 六:ただし、セルメダルを使用した技術を甲が使用するに際して、必要分のメダルは甲が持つものとする 七:戦闘以前にカンドロイド・ライドベンダーに使用した分に関しては、二を適用しない 八:両者の合意なく、この契約を破棄・改竄はできない 以下、署名 』 京太郎「これでいいですか?」 会長「ああ、いいだろう! 君の欲望を歓迎しよう! 素晴らしい!」 そして互いの名前を書き、捺印を押し。 先ほどの少女――会長曰く、新子憧に送られて、その場を後にする。 会長室を出て、鴻上ファウンデーションから去る間、カザリは無言だった。 京太郎「……カザリ」 カザリ「……何?」 京太郎「悪いな、あんな事になって……」 カザリ「僕は好きにしたらいいって言ったはずだよ」 そう言いながらも、こちらを見ようとはせず。 明らかに不機嫌である。気が立っているから話しかけるな。 そうとでも言わんばかりの背中を見せる。 京太郎「……本当に悪いな。お前が七:三に関していい思い出がないって知ってるのに」 京太郎「それでも俺は、あんな割合にしちまった」 カザリ「……別に。僕には関係ないね」 京太郎「本当に悪かったと思ってる。だけど、俺が謝るのはそこだけだ」 カザリ「……どういう事?」 京太郎「あとは、あの契約をした事に対して後悔なんてない。お前に対する負い目もない」 カザリ「……ふーん」 カザリ「ま、僕には関係ないからいいんだけどさ」 カザリ「どうせ君は、それでも人助けがしたいんだろう?」 カザリ「……分かってたさ。そんな事は、最初から」 京太郎「……ああ。そこに関しては譲れない」 京太郎「だけども、それ以外はお前の協力が必要なんだよ」 カザリ「変身できないからね」 京太郎「それもある。だけど、それだけじゃない」 京太郎「まず一つ。あれは、俺が倒したヤミーとグリードに関しての話だ。そう書いた」 京太郎「だから、お前とか他のライダーが倒したのはそれに含まない」 京太郎「お前、セーラ先輩に言ってただろ? セルメダルとコアメダルを手に居れたら寄越せって」 京太郎「だから、あれは入らない。あくまで俺が倒した分についての話だ」 京太郎「それに、『何らかの形で使用した』って書いた。戦闘中に使ったって」 京太郎「お前の身体を治すのに使ったら、それは使用したって言えないか?」 カザリ「……ただの屁理屈じゃないの」 京太郎「屁理屈だよ。ただ、契約書にはそう書いてある。それ以上は書いてない」 京太郎「ハッキリ言って、俺はあの手の足元を見る奴が嫌いだ。だから容赦はしない」 カザリ「あれ、君ってそんなタイプだっけ?」 京太郎「俺は誰かの為に戦うヒーローなんかじゃない」 京太郎「人の為に生きる勇者でもないし、誰かを救い出そうとする統治者でもない」 京太郎「あくまで、ただ弱い人間だ。たまたまオーズの力を手に入れた人間だ」 京太郎「俺は、俺が後悔しない為に戦ってる。俺が怖いと思う事を取り除きたくて戦ってる」 あの時できなかったことを、今やる。 やらなきゃいけない力を手に入れた。だからやる。 それだけであって、別に誰かの都合とか、何かの事情の為に戦っている訳じゃない。 自分を含めて、自分の手に届く範囲内のものを守りたいと思っている。 それは自分の心であるし、また、カザリとの約束もそうだ。 京太郎「前にお前、言ってたよな。信じて裏切られた方を選ぶタイプだったか……って」 京太郎「だから、ここで言っておく」 京太郎「俺は臆病だし、弱い。だからそういうのは……やっぱり考えちまう。嫌だと思ってるけど」 京太郎「それでも、相手によっては容赦しない。そう決めた」 京太郎「……まあ、あの人は多分そんなの見抜いてただろうな」 カザリ「それでも、契約したって事?」 京太郎「だからきっと、まだ何か切り札を持ってるんだ」 京太郎「あの契約書をここで交わしても、後で変えられるって感じの何かを」 京太郎「そうなったらあの人は多分、それを出す」 京太郎「……或いは本当に、俺の欲望を歓迎して、分かってて契約したってのもあるかもしれないけどさ」 カザリ「それって……」 京太郎「……多分、お前のコアメダルだ」 京太郎「あの人が原因でグリードが世に出たなら、あの人が持っていてもおかしくない」 京太郎「別に契約自体はどうでもよかった……正直、そんな条件がなくても俺は飲みたいと思ってた」 京太郎「ただ、一方的にやられるのが気に食わなかったんだ。なにかこっちも手札が欲しかった」 カザリ「……」 京太郎「安心しろよ。お前との約束、ちゃんと覚えてるから」 カザリ「……はいはい」 【昼】 ワイリー「それじゃあ、ここの文法は……」 英文法のコヨーテ先生は、大柄の黒人だ。 バージニア大学に進んで建築学を学び、それからデルタフォースに行って、何の因果かここに居る。 語学担当なんだけど、数学も出来ると思うんだが……本人曰く「あまり得意じゃない」とか。 彼の言う得意ってのはどのレベルなのか気になる。 改めて思うけど、どうしてこの学校に居るんだろう。 『ワイリヤバイ超ヤバイ』『10点が爆破されて60点が50点になった』とか、そんな風に恐れられる先生だ。 +判定 直後、コンマ判定 1~50:見知った人間と会話 51~80:誰かと出会う 81~99:何かイベントの…… ゾロ目:遭遇イベント 961 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 22 30 52.51 ID fIEUaFYIO [1/6] 灼ちゃん 966 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/07(木) 22 32 41.61 ID 8zTkuZN6o [8/11] 961の判定:51 よって、誰かと出会う。 誰と出会った? 龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等) ↓3 967 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 22 33 25.46 ID LbpamgC3o [3/5] ときぃ 968 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 22 33 26.88 ID TkLJDV4Qo [11/13] しず 969 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 22 33 33.43 ID fIEUaFYIO [3/6] 灼ちゃん 京太郎「……あ」 灼「あ……」 いつものように屋上に上がると、以前見た人がいた。 名前は聞いていない――確か二年生の人だったか。 人付き合いを拒絶するその姿に、どこか似ているものがあるなと思った。 まあ、お互いに欠ける言葉なんてない。 ただ無言で腰を下ろし、弁当をあける。 向こうも、他に人が来たからか……その場を立ち去ろうか逡巡の後、パンを取り出した。 さて……まあ。 なんというか、話す言葉がない。 彼女から『話しかけるなオーラ』が出ているし、 そもそも須賀京太郎とて、必要もない限り人に話しかけるタイプではない。今、必要があるとも思えない。 黙々と。 ただお互いに無言で、飯を頬張る。 しっかり弁当を用意しているこちらと違って、コンビニのパンで済ませている彼女は食べ終わるのが早い。 そのまま、こちらの前を横切って、立ち去ろうとしたその時だった。 突風が吹いた。 彼女のポケットから何かが零れ落ち、風にさらわれる。 一瞬見えたが――あれは、ネクタイか? 灼「待っ……」 しかし無情にも。 風はそれを浚って、どこかに吹き飛ばしてしまった。 屋上のフェンスを越えて、消えていくネクタイ。 京太郎「……探すの、手伝いましょうか?」 わざわざ問いかけたのは。 彼女がそれを是とする人間か、非とする人間かによる。 あまり人の内面に立ち入ることを、須賀京太郎はしたくはない。 勿論、大事なものなら――聞くまでもなく助けた方がいいのだろうけど。 ヤミーやドーパントに襲われている人間に比べて、それは分かりにくい。 ながらく人との付き合いを拒絶していたのも相俟って、そのあたりの機微が掴み難かった。 灼「いらな……」 そして、ぷいと顔を背けると。 彼女は、屋上から立ち去った。 +アナウンス 【鷺森灼のネクタイ紛失の場面に立ち会いました!】 【放課後】 玲司「この、モナリザのリザはエリザベータという意味で」 玲司「他にもジョコンダという……」 美術の藤田先生は、元々はメトロポリタン美術館で“学芸員(キュレーター)”をやっていたらしい。 それからはギャラリーフェイクという画廊を経営しているのだが、美術の臨時講師としてこうして教えに来ているそうだ。 他の先生に比べて、体が凄そう……というのはないが。 色々、生死の境をさまよっている。そんな気迫を感じさせる人だ。 というか、画廊の名前にフェイクってどうなのよ。 +判定 1:普通に帰宅する (そのレスでコンマ判定へ) 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント ※出会う人間も一緒にお書きください 2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など) ↓5 ※1ならば 「1:カザリ」 ※2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください ※2については、連絡先を交換した相手のみとなります 26 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 23 23 21.23 ID WQjgsEWlo 1 カザリ 27 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 23 23 31.78 ID 89vFCaEBo [4/4] 1 淡 28 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 23 23 33.17 ID OvxPR+Ss0 [2/2] 2小蒔 29 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 23 23 46.45 ID 15qFJQnAO ksk 30 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/07(木) 23 23 50.96 ID w5yTKVaIO [2/2] 1淡 ……それは。砂だった。 少なくとも、砂の塊。そうとしか考えられないものであった。 何かがやってきた。 そんな衝撃を感じた途端、鷺森灼の目の前に現れたのは。 灼「あ、ああ……」 それから、“それ”は言った。 ???『お前の望みを言え。どんな望みも叶えてやる。お前が払う代償はたった一つ……』 灼「望みなんて、な…」 ???『言え……! あるだろう、望みが……!』 そう言われて――思い浮かんだのはあのネクタイだ。 先ほど、風に飛ばされてなくなってしまった思い出のネクタイ。 鷺森灼に両親はいない。いるのは祖母だけ。 物心がついたころからそうであり、それが故の苦労もあったが、灼は気にしていなかった。 だけど、世間からそう見られるかと言えばそうでもあるまい。 無意識に皆、可哀想な人間であると下に見始めるし。 また、何かをすれば、両親がいないからと侮蔑される。 故に灼は、強い人間でなければならなかった。その必要があった。 だれに求められる訳でもなく、物心が漸く芽生えるか。 そんなときから、灼はそう決心した。強くあろうと。 しかし一口に強さと言っても、色々とある。 腕っぷしを鍛えるのも強さであるし、困難でも歯を食いしばるのが強さでもある。 色々なものがあり過ぎて、一概には言えない。 どれが強さなのだろうかと、灼は考えた。 それから、灼は知った。 麻雀と言う競技がある。それは人気競技だ。 つまり、これで強くあれたのなら。手っ取り早く人から認められて、そして強いと言われるのではないだろうか。 だから、麻雀が目標となった。 大人に交じって打つ。店番の傍ら麻雀を学ぶ。常連から話を聞く。 そんな風に、灼は灼なりに、彼女の思う強さに近付いていった。 そして――ある出会いがあった。 その人は。 言うならば、こうなりたいという目標だった。 灼が目指す、その先であった。 高校一年生にして、当時無敗であった高校を破り、レジェンドと呼ばれる。 その強さを見たときに。凛としたあり方を見たときに。 鷺森灼は、これだと思った。 そして、インターハイに出場した彼女――赤土晴絵が。 再び奈良に戻ったその時に、勇気を出して会いに行った。 ひょっとしたら――いや確実に――敗れた事に残念がっているかもしれない。 自分は勇気を貰った。その姿に。 だから、彼女が今度は苦しいのなら。辛いと思っているのなら。 一声かけて、伝えたかった。 この街におかえりなさい。あなたは胸を張って良いんだと。 破れてしまったとしても、彼女の雄姿はこの目に収めたと。 一時どうあっても、これからもがんばって欲しいんだと。 それは子供なりの「自分がやらなければ」という思い込みで、実際はただの迷惑かも知れない。 だけどそれでも何か、いわゆる恩返しのような形のものをしたかったのだ。 その時、鷺森灼は魅せられていた。彼女の打ち筋に。 そんな出会いのあと、貰ったネクタイ。 あれから――彼女に出会ってはいない。 子供麻雀部に通っていたというのは知っているが、そんな彼女は見たくなかった。認めたくなかった。 自分が憧れにした彼女は、魅せられた彼女は。 凛として、一人でも、周囲の期待を背負って歩き出せる。そんな人だったのだから。 地に落ちた赤土晴絵に会う気にはなれなかった。 或いはそれには――僻みも含まれているのだろうか。 人の輪に入れない自分。麻雀を通して戦う事はあっても、誰かと気分を共にする事はない自分。 それとは違うんだと、見せつけられているような気もしたから。 或いはまた、今となってはそこに――後悔もある。 ひょっとしたらあの時の自分が言った、「がんばって」という言葉が。 それが却って彼女を追い詰めてしまったのではないか、と。 こうして、今。この街で暮らし始めて。灼は思う。 「頑張って」という言葉は。期待は思った以上に重いものであるのだと。 スマートブレイン学園への入学の引き換えは、麻雀部に入れと言うものだった。 今更、麻雀か。 そうも思った。そこを駆けても、灼の望む姿にはなれないのだと思ってからは、麻雀と離れていた。 だけれども、仕方なかった。 未確認生命体による襲撃の後。その脅威は収まったと言えども、また何があるかは分からない。 祖母の為にも、安全なこの街で暮らした方がいい。 生まれた場所を離れるという事には抵抗など――なかった。それは弱いから。 結局今では、幸いながら新しいボウリング場を立てる費用まで出してもらった為、以前と変わらない生活を送っている。 だけれども――思う。 期待と言うのは、重いものだと。 ひょっとしたらと考える。 麻雀部への入部を条件とした転入の内容。 これはもしかすれば、お前の実力を期待している――などという生易しいものではなく。 お前の実力がそぐわない場合は、この学園から退去させる。 そういう意味での、通知ではないだろうか。 ある意味は期待されている。そう考えてもいいだろう。 それはあまりにも重い。 灼の双肩に、祖母の生活までがかかっている。 そう考えたときに、一歩進む事は難しくなる。 そこで頼ったのが、縋ったのがあのネクタイだ。 あの頃の。強かったあの頃の彼女も、自分と同じように期待を負わされていた。 それを励みにして、頑張ろうと。 灼は常にネクタイをポケットに忍ばせた。 一緒にあれば、強くなれると思ったから。 それから、強さを目指した。 他のものはいらない。自分が立ち上がる、自分に持てる、それだけの荷物でいい。 だから、人付き合いというのは無縁であるし、なれ合いは必要ない。 それは――彼女を弱くしたから。 そしてそのネクタイを紛失した灼は。 藁にもすがる気持ちで、その灰燼の塊へと――言ってしまった。 灼「ネクタイを、見つけて……」 ???『――契約は成立だ』 「秘密と噂と理不尽な契約」 A-Part 終了 ←To be continued...
https://w.atwiki.jp/maskedriderkyo/pages/44.html
「秘密と噂と理不尽な契約」 B-Part 開始 京太郎「さて……どこに飛ばされたかな」 カザリ「よく君もそこまでやるよね。他人なんかのためにさ」 京太郎「まあ、前にあってるし……それになんか大事そうにしてたからな」 京太郎「それに、なんだかんだ言ってお前も付き合ってくれてんじゃん」 カザリ「……君がふらふらどこかに行ったら困るからね」 そんな事を喋りながら、校舎の周囲を歩いていたところで。 須賀京太郎は――先ほどの少女と。 彼女に手を伸ばす、オオカミの如き怪人を見つけた。 京太郎「カザリ!」 カザリ「ああ。あれはヤミーじゃない。ドーパントか、イマジンだね」 京太郎「なんでもいいから、メダルをくれ!」 京太郎「早いやつで頼む!」 カザリ「了ー解」 京太郎「――変、身ッ!」 受け取ったメダルを、オーズドライバーに挿入。 すぐさまスキャンすると、オーズへの変身を完了する。 +ステータス 【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎 技能:22 HP:45/45 スタミナ:43/43 気力:64/64 ATK:40 DEF:40 スタミナ消費半減。レンジ:至近距離 欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取 ★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用 また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離) ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更 カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、タカ・トラメダルはコンマゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取 チーターメダル所持によって、高速を得る ★コンボチェンジ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて次ターンより発動。 メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費 ★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。 判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能 《ガタキリバコンボ》 ATK:45 DEF:45 毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離 昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化 ★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能 ※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1 ※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能 ※タトバ以外からでもスタートできます VS 【ウルフイマジン】 技能:45 HP:40/40 スタミナ:45/45 気力:60/60 ATK:35 DEF:35 レンジ:至近距離~超遠距離 イマジン:契約が完了するまで、??? 砂塵化:このキャラクターが与えるダメージは相手の防御を無視して、秒数の合計+判定値差分で導き出される +判定 レンジは【超遠距離】からのスタートです まずは、須賀京太郎のスタートフォームの指定をしてください ↓3 56 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 00 43 11.65 ID 3Vl7D5M6o [2/19] ガタキリーター 57 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 00 43 44.66 ID irmDL0G6o [1/17] ガタキリーターやな 58 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 00 44 14.58 ID Q9bMtvUU0 [2/14] 56 +判定 61 1 ◆U8ialZmOMjb9[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 00 48 12.67 ID 802Ya1gNo [7/21] 【オーズ ガタキリーター】 須賀京太郎 【ウルフイマジン】 技能:22 技能:45 HP:45/45 HP:40/40 スタミナ:43/43 VS スタミナ:45/45 気力:64/64 気力:60/60 ATK:40 ATK:35 DEF:40 DEF:35 現在の戦闘方針は【通常方針】です 戦闘距離は【超遠距離】です 【王を統べる力】を使用しています 須賀京太郎の行動をお書きください ↓3 22 + コンマ +10 VS 45 +GMコンマ +? 62 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 00 50 59.29 ID rY4l2OuAO [2/16] kskも兼ねてとりあえず防御 63 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 00 53 03.79 ID irmDL0G6o [2/17] 防御 64 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 00 53 07.63 ID PqeXictIO [1/4] 防御 敵から灼を庇いつつ逃げるように説得 68 1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 00 57 38.69 ID 802Ya1gNo [8/21] #まずは通常方針勇者王 通常方針 オーズ:23+63+10=96 ウルフ:45+67=112 ダメージ:(1+2)+16/5=7ダメージ 防御方針の為、オーズへのダメージは3! オーズはスタミナを12消費! ウルフイマジンはスタミナを6消費! 【オーズ ガタキリーター】 須賀京太郎 【ウルフイマジン】 技能:22 技能:45 HP:42/45 HP:40/40 スタミナ:31/43 VS スタミナ:39/45 気力:64/64 気力:60/60 ATK:40 ATK:35 DEF:40 DEF:35 現在の戦闘方針は【通常方針】です 戦闘距離は【超遠距離】です 【王を統べる力】を使用しています 京太郎「おおお!」 ――クワガタ! ――カマキリ! ――チーター! チーターの走力の前に、距離など無意味だ。 この戦闘圏内と言うのは即ち、すべてが射程距離内。 カマキリソードを展開して、走り出そうとした、そのときだった。 ウルフイマジン「なんだぁ?」 ウルフイマジン「丁度いい、俺の相手をしてもらうぜ!」 そう言って、イマジンが半月刀を振りかぶった。 瞬間、巻き上がるエネルギー派。 避けつつ、咄嗟に両腕をクロスさせて身体を庇うが――掠ったカマキリソードが。 京太郎「砂になった!?」 その先端が、ボロボロと崩れ落ちる。 あの攻撃、直撃すると不味い。 カザリ「……あれは不味いね」 カザリ「今、電王たちを呼ぶから……ちょっと待ってて」 カザリ「まだ目的を果たしていないなら、あいつはそこまで積極的にせめて来ないはずだ」 カザリ「遣り過ぎたらどうなるか判らないけど」 そうアドバイスをして。 スマートフォンを片手に、物陰に隠れるカザリ。 +判定 71 1 ◆122CVlEViMfJ[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 01 07 17.45 ID 802Ya1gNo [10/21] 【オーズ ガタキリーター】 須賀京太郎 【ウルフイマジン】 技能:22 技能:45 HP:42/45 HP:40/40 スタミナ:31/43 VS スタミナ:39/45 気力:64/64 気力:60/60 ATK:40 ATK:35 DEF:40 DEF:35 現在の戦闘方針は【通常方針】です 戦闘距離は【超遠距離】です 【王を統べる力】を使用しています 須賀京太郎の行動をお書きください ↓3 22 + コンマ +10 VS 45 +GMコンマ +? 72 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 07 29.82 ID irmDL0G6o [3/17] 温存で時間稼ぐか 73 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 09 43.04 ID rY4l2OuAO [3/16] 温存 74 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 12 58.58 ID HjyAq8+po [6/52] 向こうも高速かな?温存 76 1 ◆122CVlEViMfJ[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 01 18 26.78 ID 802Ya1gNo [11/21] #そのまま通常勇者王 通常方針 オーズ:22+58+10=90 ウルフ:45+45=90 コンマ同値の為、相打ち! ダメージ:(1+7)=8 ダメージ:(5+8)+40-35=18 の半分 9! オーズに8のダメージ ウルフイマジンに9のダメージ! オーズはスタミナを2消費した ウルフイマジンはスタミナを4消費した 【オーズ ガタキリーター】 須賀京太郎 【ウルフイマジン】 技能:22 技能:45 HP:34/45 HP:31/40 スタミナ:29/43 VS スタミナ:35/45 気力:64/64 気力:60/60 ATK:40 ATK:35 DEF:40 DEF:35 現在の戦闘方針は【温存方針】です 戦闘距離は【超遠距離】です 【王を統べる力】を使用しています だが、避け続けても勝てない。 小蒔さんたちが今どこにいるのかもわからない。すぐに駆けつけてくれるとも。 ここは、体力を温存しつつ――攻める。 ウルフイマジン「オラァ!」 京太郎「当たらなきゃ、どうってことねえよ!」 実際のところ、肩口を切り裂かれたものの。 そのまま無視して、カマキリソードを構えたまま走り抜ける。 すれ違いざまの一撃。 ウルフイマジンの胴体から、砂が飛び散る。 ウルフイマジン「てめえ……ッ!」 一撃受けるのが屈辱的だったのか。 オオカミの姿をした――ウルフイマジンは歯ぎしりを立てた。 京太郎「狼程度が、チーターに勝てるとか思ってんじゃねえよ」 更に激昂したように、ウルフイマジンが拳を握る。 それから、へたり込む少女――鷺森灼――をちらちらと見ながら、吠えた。 何かしら、来る――。 +判定 84 :1 ◆TZzpcvyYDMlb[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 01 28 33.20 ID 802Ya1gNo [13/21] 83 スタミナ半分はタトバだけ 【オーズ ガタキリーター】 須賀京太郎 【ウルフイマジン】 技能:22 技能:45 HP:34/45 HP:31/40 スタミナ:29/43 VS スタミナ:35/45 気力:64/64 気力:60/60 ATK:40 ATK:35 DEF:40 DEF:35 現在の戦闘方針は【温存方針】です 戦闘距離は【超遠距離】です 【王を統べる力】を使用しています 須賀京太郎の行動をお書きください ↓3 22 + コンマ +10 VS 45 +GMコンマ +? 85 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 29 52.70 ID rY4l2OuAO [4/16] 通常集中40 86 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 31 15.34 ID Nq4IqE+IO [2/10] 通常 集中 40 87 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 31 42.76 ID HjyAq8+po [9/52] 通常 集中20 88 自分:1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 01 37 13.30 ID 802Ya1gNo [14/21] #ジョースター家の伝統逃走 集中59 逃走、集中59 オーズ:22+76+10+20=128 ウルフ:45+20+59=124 ダメージ:(4+2)+4/5+40-35=12 ウルフイマジンは逃げ出そうとした しかし、まわりこまれてしまった ウルフイマジンに12のダメージ! オーズはスタミナを7消費! 気力を20消費! ウルフイマジンはスタミナを2消費! 気力を59消費! 【オーズ ガタキリーター】 須賀京太郎 【ウルフイマジン】 技能:22 技能:45 HP:34/45 HP:19/40 スタミナ:22/43 VS スタミナ:35/45 気力:44/64 気力:1/60 ATK:40 ATK:35 DEF:40 DEF:35 現在の戦闘方針は【通常方針】です 戦闘距離は【近距離】です 【王を統べる力】を使用しています +反応 89 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 38 24.18 ID HjyAq8+po [10/52] 勝ったな・・・ 90 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 38 51.51 ID rY4l2OuAO [5/16] これは……第二形態とかない? 91 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 39 11.14 ID irmDL0G6o [4/17] 油断すんなよ…… 確実に仕留めるんや 92 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 39 42.79 ID sPP/uklIO [3/17] バッシュで決め…ジャリバーがねぇ!? ウルフイマジン「うおおお!」 叫びながらの半月刀の一振り。 これまでより遥かに大きいそれが、オーズを飲み込まんと迫る。 そして同時にウルフイマジンは、鷺森灼を横抱きにして、その場からの逃走を図った。 対処するにしても、避けるにしても。 それには大きく時間を使う事になる――そう考えての行動だったが。 京太郎「――逃がさねえよ」 瞬時にその眼前に現れた――と言うよりも回り込んでいたオーズの、チーターレッグによる蹴撃を受けた。 そのままカマキリソードで一閃。 鷺森灼を抱きかかえた腕を、根元から切り落とされる。 京太郎「攻めると思わせておけば逃げ切れると思ったか?」 京太郎「女の子を人質にとれば追ってこれないと思ったか?」 京太郎「狼の足なら逃げ切れると思ったか?」 京太郎「甘いし、そんなふざけた考えは大っ嫌いだ」 京太郎「もう一度言うぞ……いいか?」 京太郎「狼程度が、チーターに勝てるとか思ってんじゃねえよ」 そのまま地面に落下しそうになる鷺森灼を抱きおろし背後に庇い、イマジンに拳を向ける。 +判定 95 :1 ◆3fMVpyeqhW9q[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 01 47 16.94 ID 802Ya1gNo [16/21] 【オーズ ガタキリーター】 須賀京太郎 【ウルフイマジン】 技能:22 技能:45 HP:34/45 HP:19/40 スタミナ:22/43 VS スタミナ:35/45 気力:44/64 気力:1/60 ATK:40 ATK:35 DEF:40 DEF:35 現在の戦闘方針は【通常方針】です 戦闘距離は【近距離】です 【王を統べる力】を使用しています 須賀京太郎の行動をお書きください ↓3 22 + コンマ +10 VS 45 +GMコンマ +? 96 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 48 28.71 ID HjyAq8+po [11/52] 無理だこれ 防御 97 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 48 58.85 ID sPP/uklIO [5/17] 防御 距離を取る 遠距離 98 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 01 49 31.58 ID irmDL0G6o [5/17] あ、このGMコンマはアカンわ 防御で 102 自分:1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 01 53 25.33 ID 802Ya1gNo [17/21] 1#やけくそ攻撃方針 攻撃方針 オーズ:22+58+10=90 ウルフ:45+94=139 ダメージ:(1+6)+49/5=17のダメージ 攻撃方針 防御方針にて相殺 オーズに17のダメージ! オーズはスタミナを10消費した! ウルフイマジンはスタミナを18消費した! 【オーズ ガタキリーター】 須賀京太郎 【ウルフイマジン】 技能:22 技能:45 HP:17/45 HP:19/40 スタミナ:12/43 VS スタミナ:17/45 気力:44/64 気力:1/60 ATK:40 ATK:35 DEF:40 DEF:35 現在の戦闘方針は【防御方針】です 戦闘距離は【近距離】です 【王を統べる力】を使用しています ウルフイマジン「ああ? 俺が、何だってンだよぉぉ、オイ!!」 ウルフイマジンが円月刀を振りかぶる。 先ほどの波動が満ちるが――避ける事は難しくない。チーターの脚力を使用するなら。 ただし、それは京太郎だけに限る。 背後の鷺森灼は――その勘定に入らない。 つまり、形は変わったとしても。 これは、須賀京太郎にとって――人質を取られているも同然であった。 京太郎「クソッ!」 腕を十字にして――庇う/防ぐ/守る/受ける/反らす/止める。 京太郎が鷺森灼を守ると、そう判断しているのだろうか。 そこに付け込んで――攻撃を行う、悪辣な性格の持ち主。 ウルフイマジン「ああ? 狼がチーターになんだって、オイ!」 ウルフイマジン「聞こえねーぞ! おい、答えろよぉ!」 そのダメージは、確実に京太郎の体に響いている。 だが、回避する事などできない。 それをしてしまったら、須賀京太郎は須賀京太郎でなくなってしまう。 ただ、相手の隙が来ることを信じて/その隙をつけるように。 ひたすら、攻撃を捌く他はない。 京太郎「……あの、できればその、逃げてください」 背後の少女に、そう呼びかけて。 +判定 110 :1 ◆9WVh594HMric[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 02 05 03.87 ID 802Ya1gNo [20/21] 【オーズ ガタキリーター】 須賀京太郎 【ウルフイマジン】 技能:22 技能:45 HP:17/45 HP:19/40 スタミナ:12/43 VS スタミナ:17/45 気力:44/64 気力:1/60 ATK:40 ATK:35 DEF:40 DEF:35 現在の戦闘方針は【防御方針】です 戦闘距離は【近距離】です 【王を統べる力】を使用しています 須賀京太郎の行動をお書きください ↓3 22 + コンマ +10 VS 45 +GMコンマ +? 111 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 05 08.84 ID sPP/uklIO [8/17] サンキューイッチ 112 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 06 50.89 ID rY4l2OuAO [7/16] 温存 集中43 スキャニングチャージ 113 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 07 23.60 ID PqeXictIO [2/4] 上 123 :1 ◆9WVh594HMric[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 02 16 49.08 ID 802Ya1gNo [21/21] #ブチキレ攻撃方針 攻撃方針 オーズ:22+60+10+43-10=125 ウルフイマジン:45+87=132 ダメージ:(0+3)+8/5=5 攻撃方針によって倍化! オーズに10のダメージ! オーズはスタミナを3消費! 気力を43消費! ウルフイマジンはスタミナを16消費! 【オーズ ガタキリーター】 須賀京太郎 【ウルフイマジン】 技能:22 技能:45 HP:7/45 HP:19/40 スタミナ:9/43 VS スタミナ:1/45 気力:43/64 気力:1/60 ATK:40 ATK:35 DEF:40 DEF:35 現在の戦闘方針は【温存方針】です 戦闘距離は【近距離】です 【王を統べる力】を使用しています 灼「ごめ……腰、抜けちゃって……」 背後から帰ってきたのはそんな声。 それも仕方ないだろう。大の大人だって叫びをあげるべき怪物だ。 オーズの鎧に姿を変えている京太郎とてそうである。今にも逃げ出したいほど怖い。 だから、それを責める事などできない。 その声は震えていた。 自らの膝を叩くような、そんな音さえ聞こえる。 京太郎「……悔しいですよね」 京太郎「――じゃあ、そんな気持ち、俺が貰います。俺が護ります。安心してください」 ウルフイマジン「おい、どうなんだ! おい!」 叫びながら、攻め立てるウルフイマジン。 オーズの鎧に刻まれる幾条もの剣線。 あるいは――ここでスキャニングチャージを行うか。 必殺技で、無理やり隙を作る。できるのなら、そのまま倒せればいいが――そうじゃなくても、ある程度のダメージを願える。 そう思って、片手でオースキャナーへと手を伸ばすが。 ウルフイマジン「させると思ってるのか、テメエ!」 叫びと共に肩口に打ちこまれる円月刀。 それが、京太郎の行動を阻んだ。 京太郎(護る……ッ!) 京太郎(護る、護る、護る、護る……ッ!!) 京太郎(護る――――ッ!) +判定 判定。須賀京太郎気力上昇値 1~20:気力が10回復 21~50:気力が25回復 51~80:気力が40回復 81~99:気力が50回復 ゾロ目:気力全快+そのゾロ目の数だけ上限値にプラス(33なら3、00なら10) ↓3 130 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 29 10.77 ID sPP/uklIO [10/17] やあ 131 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 29 47.97 ID Q9bMtvUU0 [4/14] どー 132 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 29 48.06 ID rY4l2OuAO [10/16] おまかせあれ! +反応 137 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 31 01.44 ID HjyAq8+po [20/52] 声も出ない 138 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 31 20.17 ID sPP/uklIO [11/17] 負け確したか 139 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 31 41.72 ID 2bLA9oQVo [2/6] やっぱクロチャーは腹パンやな (ニッコリ 140 名前:1 ◆9WVh594HMric[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 02 33 04.19 ID 3/KKK0bWo [3/8] -―……―- ... . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ /..... . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ /.... . . . . . . . . ヽ .... | | \ ヽ ヽ . . . ' | l ヽ ' ' . . .. / / /| l i i . .l /..../ !......〃/ .! l\ ヽ i | i l . .| ′ i |\ |.{ | ト ト、 \ / i | | | . .| これでヒロインの座は私のものなのです!(ドヤッ | ' i 乂 ト{ |_、{ \ {__ 斗へ i | | | . .| | |l i ト { ` \. ヾ ヾ| l | | . .| | |l ハ ハ ___- 、___ ,、| |イ | . .| | |l / l } ´` ̄´  ̄´ .| | } l . . l | |l { i l | 、、、、 , 、、、、 | |/ i . . .l `O′ | l从 j 〃 ィ . . .l / j | | i > ` ′ . ィ /i | . . . l { / | | | |> < { | / / | . . . . l | { .从 Ⅵ |l r‐}`´ __ ノ }/ / / / | . . . . .l Ⅵ / ヾ { |l ノ ∧__∧ ∠ /_' / | . . . . . l /. \r‐ '〃/レ 〃ヽ 厶イ / /\_| . . . . . .l ' / ` 厂 ̄`r=く  ̄}/ / / ⌒ヽ . . . . l / / / 廴_ 八 { / / / V. . . l / ィ / く __ ノ 辷=- _〉/ / / V . . .l /〃 j / レ } /  ̄ ./ / / } . . . .l }}} 141 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 34 36.56 ID irmDL0G6o [8/17] 下がゾロ目というね もうほんと…… 142 自分:1 ◆9WVh594HMric[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 02 35 05.26 ID 3/KKK0bWo [4/8] 132の判定:6 よって、気力が10回復 まあ、アドさんの台詞パロったらこうなるわな。知ってた 143 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 35 51.59 ID HjyAq8+po [21/52] 22+10+コンマ-10=22+コンマ むこうは45+コンマ・・・ イッチが76以上出したら98、99、00しか勝ち目はない なおこれでも倒せるかは秒数+コンマ次第 144 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 36 20.48 ID 2UXewI1po [4/16] 140 |\_ \ /´ __r― r‐ r‐、.ト .. < /_ /乂 f i | ! i ∨ . . ミ .、 |/\| 二 ミ 、 .. .. \ 八} { } } } . . . . . . . \ , .. .. .. . . \ ' __,.. -- ' . . . . . . . . . . . \ / .. .. .. . . . . . . . .` ¨¨´ . . . . . . . . . . . . . . . ヽ . . . . ヽ / .. .. . . . . . . . . . . . . . . . . . i .. .. .. ヽ . . . .. .. ‘, . . .ハ / / . / . . . ./ .. . . . . . . . | .. . . . . . ..i . . . . . i ’ .′′...... / / ..} .. .′ . . . . . . | .....‘. .. .|.... . . . ..| i.. .i .. . . / .. . . ′. . . ./ .′/| . . . . . . . . . }i . . . .| . .} .. . . . i .} .. . . .. . . ′ .. . .i. \,.ィ ./}. ./ }. .i.. . . . . . } ハ . イ ;′. . . } ′ | ..| .. . i . . i / /`/>ー} / . . . /斗イ} / } /,! . .} .// ノノ| .. /′.. . . . | ノ' /' } . . /ノ}ノ ノ' ノ /} . /イノ′ //´ }. / |r‐ 、 . |z==ミ、 /イ ノ,斗==ミ / ノイヽ{. / . / ,o'>{ ハ . ! xxx ` ^´ xxx { . . ./⌒ヽ/ . . ././ r‐{ |__ノr‐込 ' 厂/ | |\ .. . .//r‐ミ! 廴ノ 人 \ r . n , イ 厶イ)、_.厂} ヽ. . . /{ {∧ }ー′ /` ノ { ≧=r`〒 ≦爪 / / {_.ノヽ ’... . .{ |爪 / }.八__ イ厂ト . __} / } { ∧ ハ. . ノ ィ 7~入 ノ く ./ ./| 》 /{ `{ ノ .ト} }}} 147 :1 ◆cbx8pL9aH5T1[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 02 39 04.29 ID 3/KKK0bWo [5/8] 【オーズ ガタキリーター】 須賀京太郎 【ウルフイマジン】 技能:22 技能:45 HP:7/45 HP:19/40 スタミナ:9/43 VS スタミナ:1/45 気力:11/64 気力:1/60 ATK:40 ATK:35 DEF:40 DEF:35 現在の戦闘方針は【温存方針】です 戦闘距離は【近距離】です 【王を統べる力】を使用しています ラストターンです 相手のそれが残っている状態でHP・スタミナがなくなった方が敗北します ただし双方スタミナ切れの場合、引き分けです 須賀京太郎の行動をお書きください ↓3 22 + コンマ +10 VS 45 +GMコンマ +? 148 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 40 04.11 ID rY4l2OuAO [11/16] 温存 集中11 149 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 41 05.27 ID sPP/uklIO [12/17] 温存集中10 150 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/08(金) 02 41 21.16 ID 2UXewI1po [5/16] 温存 集中11 152 1 ◆cbx8pL9aH5T1[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 02 45 45.79 ID 3/KKK0bWo [6/8] #当然攻撃方針勇者王 攻撃方針 オーズ:22+16+10+11=59 ウルフ:45+29=74 ダメージ:(0+4)+15/5=7 ×2 オーズに14のダメージ! オーズのHPゼロ! オーズはスタミナを1消費! 気力を11消費! ウルフイマジンはスタミナを4消費! +判定 【オーズ ガタキリーター】 須賀京太郎 【ウルフイマジン】 技能:22 技能:45 HP:0/45 HP:19/40 スタミナ:8/43 VS スタミナ:0/45 気力:11/64 気力:1/60 ATK:40 ATK:35 DEF:40 DEF:35 オーズは敗北しました オーズのHPがゼロになりました 特殊イベントが発生します 京太郎(護るッ! 護るッ!) 京太郎(必ず……護る……ッ!) 京太郎(俺には、今、その力があるんだ……!) 京太郎(彼女を護る……! このイマジンをブッ飛ばす……! カザリのメダルを集める……!) 京太郎(そうすれば……俺は、俺だって……! 自分が自分であるって……そう、納得できるんだ……ッ!) 京太郎(だから……ッ!) ここまで、攻撃を受けながら。 その肉体を傷つけながら、京太郎が考えていたことは一つだ。 こんな勢いで攻め立てておいて――果たしてその体力は持つのか、という事だ。 須賀京太郎の作戦、それは端的に言ってしまうのならば、肉を切らせて骨を断つ。 それだけの事だ。 ただひたすらに自分は体力を温存し、目の前の相手のスタミナ切れを待つ。 その瞬間を狙って攻撃を仕掛ける。それだけの事。 自らの身体がどれほどまでに傷付こうが構わない。 それで相手が体力を使い果たすのなら。 自らの肉体がどれほどまでに苛まれても厭わない。 それで相手に勝利できるのなら。 自らの精神にどれほどまでの苦痛が与えられても問題ない。 それで後ろの彼女を護れるのなら。 ひたすらに、少女を背後に庇いながら。 須賀京太郎は、その瞬間を――待った。 両腕のカマキリソードは砕け。 額に罅が入り。角が欠けて。 腹部にも多大な裂傷を負い、傷ついたその足は以前の如きスピードが披露できないとしても。 それでも、待った。 そして果たして、その瞬間は訪れる。 ウルフイマジン「はぁ、はぁ、はぁ……」 相手が片息を吐き始めた。円月刀の攻め手が緩む。 これこそが、狙っていた瞬間。 京太郎は耐える事を止め、その拳を繰り出し―― ウルフイマジン「なんて上手くいくと思うか、間抜けッ!」 ――同じく繰り出された、京太郎の考えを読んでいたウルフイマジンのカウンターで。 その体は跳ね飛ばされ、そして、変身が解除された。 ウルフイマジン「大体、良く考えれば分かるだろ?」 ウルフイマジン「俺たちイマジンが契約者を殺しちまったら、どうなるのかなんてよォ……」 ウルフイマジン「殺すわけないぜ、なぁ」 そんな風に嘲笑を浮べ、京太郎の元へと歩み寄るウルフイマジン。 余裕ぶった、その態度。 静かな怒りと共に、京太郎は悔しさを覚える。 だが――まだ。 満身創痍だが、死んではいない。 この体は動く。 出血がどうした。骨折がなんだ。痛みがどうした。苦しみがなんだ。 まだ、相手を殴れる腕がある。地を踏みしめられる足もある。 睨みつけられる瞳もある。喰らいつける牙もある。 だったら、まだ諦めるには早い。 蝸牛がごとき動きで、這いずりながら。 飛び散ったメダルを、その手に収めた瞬間―― ウルフイマジン「ま、正直忘れてたけどな」 だってお前が俺を怒らせたんだから仕方ないよな、と。 京太郎の手のひらを踏みにじりながら、そいつは言った。 そして、円月刀が掲げられる。 ここで首を落とす、そのつもりなのだろう。 アキレス腱を噛み切ってやる。 そう思いながら、相手の足を掴み、牙を立てる。 だが文字通り、歯が立たなかった。 噛み付いた歯牙が軋みを上げた。とてもではないが、人間の肉体のそれで対抗は不可能な硬度。 そして、振り上げられた刃が頂点に達し。 京太郎の元まで、振り下ろされんと――。 淡「……弱いのが、半端にうろちょろするからこうなるんだって」 淡「ああ、もう最悪」 いつぞや廊下で見かけたあの少女と、 デネブ「……淡、そんな言い方はよくない」 その傍らには、黒子というか忍者の如き金色のお面の怪人。 あれは、なんだろうか。 ウルフイマジン「ああ? 誰だ、お前」 淡「別にそんなの言う必要ないでしょ?」 淡「だって、どうせこれから死ぬんだからさー」 そう笑った少女――確か淡と言った――は、どこからか取り出したベルトを腰に巻きつける。 それから、その手に持った――緑色のパスを翳す。 デネブ「淡!」 淡「……うるさいってば。行くよ、デネブ」 淡「――変身っ」 ――――《ALTAIR FORM》。 牛を模したような仮面。緑を基調とした鎧。 音声から考えるのなら――加えてイマジンがいる事から考えるのなら――、それは電王たちの系統だろうが。 新たな仮面ライダーが、そこに居た。 淡「最初にいっとくけど……私は、かーなーり強い」 淡「で、最後」 淡「あんたと話すのもこれでおしまいだよ」 ウルフイマジン「なにぃ……!?」 そう呟くなり、京太郎の上に立つイマジンへと。 腰から取り外し、連結されたボウガンを両手で構え――撃つ/撃つ/撃つ。 元々、京太郎との戦いで消耗していたウルフイマジンに。 それを防ぐ手立てなど、存在しなかった。 そのまま砂を撒き散らしながら、踏鞴を踏んで遠ざかっていく。 淡「……これでおーわりっと」 ――《FULL CHARGE》。 そしてその言葉と同じく放たれた光弾が。 叫びを上げるウルフイマジンを、爆散させた。 淡「あーあ、こんなのの為に1枚使っちゃうなんて……最悪」 デネブ「淡、でもこれは人助けの為だから……」 淡「どこがなの? そいつが、余計に出しゃばったから悪いんじゃん」 デネブ「……淡、そんな言い方はよくない!」 淡「……お説教なんて聞きたくないよ」 デネブ「淡……」 それから変身を解かれた少女は。 倒れる京太郎の元まで来ると、見下し、言った。 淡「弱いやつが出しゃばってきても迷惑なの」 淡「どっかに引っ込んでたら?」 淡「居たって役に立たないし、邪魔だから」 そしてそれっきり。 彼女は背を向けて、その場を立ち去っていく。 代わりに、彼女の傍に居たデネブ――イマジンだろうか――が、京太郎の体を助け起こし、そして頭を下げる。 デネブ「……すまない。本当にすまない」 デネブ「淡はいつもはあんな娘じゃないんだ」 デネブ「淡は、本当は優しい娘なんだ。きっと、君とも友達になりたいと思ってる」 デネブ「どうか、仲良くしてあげてほしい」 淡「デネブー! そんな奴に構ってないで行くよーっ!」 デネブ「本当にすまない。あの娘に悪気はないんだ」 デネブ「申し訳ない」 京太郎「……いや、いいっすよ」 それから。 京太郎の手に飴を握らせて、二人は去って行った。 残されたのは満身創痍の須賀京太郎と、鷺森灼。 体は痛い。 だけどもそれ以上に今は、心が痛かった。 京太郎(謝る必要は、ないって……) 京太郎(俺が弱いのは……事、実――だから) +アナウンス 【須賀京太郎の欲望値が、19上昇しました!】 【戦闘を経験したため、戦闘技能+1】 【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】 【デネブキャンディーを貰いました!】 【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】 「秘密と噂と理不尽な契約」 B-Part 終了 ←To be continued...