約 133,667 件
https://w.atwiki.jp/team-sousaku/
最新更新情報 [部分編集] 更新中 続き ※@wikiのガイドラインにしたがって編集してください。 ※必ずプレビューで更新前の確認をお願いいたします。 お知らせ ギャラリー:本館を開放いたしました。ご活用ください(その上でご意見いただければ幸いです) New! 参加者名簿一覧各ページに実況タグを記載いたしました。 New! 更新を実施いたしました! 及び管理者からの提案ですが、人物名鑑紹介ページの項目に関わりの深い人物の項目を追加してみてはどうでしょうか。 人物ページに飛ぶリンクとおおまかな関係概要を記載すると関わる話を作る際に便利なのでは?と考えました。 参加者用コメント欄 ここに何か書けばいいと思うよ - 髭 2016-06-03 03 22 26 翔鶴is my wife - 髭 2016-06-03 21 03 45 ξ(✿>◡❛)ξ·︻··〓〓. - Vodka 2016-06-15 00 02 29 用語集:「韋駄天計画」「Экраноплан」記載しました - 髭 2016-10-20 19 51 41 用語集の記載追加とか、ここに書くの分かりやすいですね - Vodka 2016-10-21 00 15 44 用語集「スイッチバック」追記しておきましんた - 髭 2016-10-29 13 02 14 用語集に「FBT-ジョロウグモ」の項を追加しました。 - Vodka 2016-10-29 13 05 41 風見世界ページを大幅変更。基本設定早見表を作りました。 - Vodka 2016-11-06 12 56 52 用語集:【轟々之鎮守府】(ゴゴのちんじゅふ)、【闇の勢力】(やみのせいりょく)、【フリート・アームズ・コーポレーション】、 【終末の海】(しゅうまつのうみ)、雪花艦隊関連用語を追加いたしました - 髭 2016-11-16 00 03 54 登場人物名鑑に「石黒渉」(名前のみ)、用語集に「第参型」を追加致しました。 - Vodka 2016-11-24 23 52 49 用語集「海龍神リヴァイディウス」登場人物名鑑「フィディス」追加いたしました - 髭 2016-11-28 21 09 49 用語集「縮体化」「白鯨-mobby dick-」を追加しました - 髭 2016-11-30 23 57 45 人物名鑑「サツキ」追加更新いたしました - 髭 2017-01-26 20 52 25 「雪花世界」紋章及び、世界観を更新いたしました - 髭 2017-01-26 20 52 58 用語集:「試製EMALS」追加いたしました - 髭 2017-02-28 21 10 14 名前 当wikiについて 当wikiは創作勢の皆様にお役に立てるような情報共有を目的として作成された二次創作wikiです。 メンバーの皆様のご協力により情報更新、編集を行っております。 画像、または製品名などは創作元に帰属します。 ページ内容の転載などは自己責任でお願いします。(編集者との相談など) 当サイトは全ページリンクフリーです。 バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、葛葵中将@Riveaまでご連絡ください。 作成にあたりご協力いただいた皆様:聖良紅牙氏、ひらりぃ氏。ありがとうございます!
https://w.atwiki.jp/wao8080/pages/21.html
ふたりはプリキュア INFINITE 第一話「最終決戦」 著者:月 2009年5月6日 更新> 作品の紹介 スバルとティアナをプリキュアにしちゃいました!!最初は、いきなり、歴代のプリキュアが全員集合です。 MAX HEART,Splash Star,5 GO!GO!,フレッシュ 16人の戦士が、舞い降りる。 AQUAを照らす月光
https://w.atwiki.jp/wao8080/pages/23.html
仮面の奥で 著者:キッド 2009年6月7日 更新> 作品の紹介 大切な人がいても楽しいばかりではいられない。 別の痛みが生まれることだってあるものだ。 でもきっと、最後には笑顔で…… The Earth ~この大地を踏みしめて~
https://w.atwiki.jp/wao8080/pages/19.html
ヴィヴィオの日記R 著者:キッド 2009年5月12日 更新> 作品の紹介 一話完結型のヴィヴィオの日記、思春期バージョン開始です! 忙しいといいつつ書き始めてしまいました! フェイなの+ヴィヴィオの日常を、 15歳の年のヴィヴィオがまったりとつづっていきます。 ……とりあえず、高町家はいつもどおり平和そうです♪ ヴィヴィオの日記R1 2009/4/26UP ヴィヴィオの日記R2 2009/5/12UP The Earth ~この大地を踏みしめて~
https://w.atwiki.jp/wao8080/pages/25.html
眠いんです。 著者:キッド 2009年6月17日 更新> 作品の紹介 眠いんです。 好きなんです。 ただそれだけなんですがなにか? みたいなフェイなのほのぼのSS。 The Earth ~この大地を踏みしめて~
https://w.atwiki.jp/wao8080/pages/26.html
人とは、違う夢を見る 著者:さちひと 2009年 6月 21日 更新> 作品の紹介 魔法少女リリカルレジアス! いわゆる憑依系。 かつての努力を無に帰す程の力を手に入れたレジアスの選択とは…… 物書きの宿
https://w.atwiki.jp/tohoburont/pages/2.html
このwikiは、東方project × FF11 のクロスオーバー二次創作(東方有頂天)に登場したネタの解説、それに関する雑談などを行うwikiです。 その特性上当サイトでは様々な情報が広く浅く掲載されていますが、より深い情報を知りたい方は他の専門的なサイトのご利用をお勧めします。 MENU トップページ 雑談 動画一覧 作者・人物 キャラクター ブロント語解説一覧 東方&FF&ネ実キャラ紹介 東方&FF&ネ実曲紹介 東方用語解説 ネ実用語解説 ヴァナ用語説 その他関連用語解説 AA保管庫リンク 東方有頂天関連動画紹介 ネット界隈の珍迷言集 LINK ブロントさん関係 ブロントさん名言集 ブロントさんまとめwiki ブロント様言行録 FF11関係 ファイナルファンタジーXI 公式サイト FF11用語辞典 Final Fantasy XI Wiki 東方関係 上海アリス幻樂団 東方Wiki 東方元ネタwiki 幻想情報局 イザヨイネット 東方有頂天関係 東方陰陽鉄Wiki 東方極幻想(SS投稿所) 有頂天で学園モノ wiki 有頂天創作wiki 避難所 創作物投稿所 ニコニコ動画 ニコニコ静画 Pixiv 更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/iamfantasydemon/
よおこそ ようこそ。ここは二次創作クロスオーバー小説「Historia Repetit FINAL FANTASY XIII」のwikiとなっております。 設定やキャラクター紹介などはここに記載されておりますので、気が向いたら目を通してください。 メニュー
https://w.atwiki.jp/indexssindex/pages/132.html
Date 2006/06/15(Thu) Author SS1-169 第二章 備える者たち Happy_Happy_Greeting 土御門舞夏の朝は早い。 主人より遅く起きるメイドなど論外だからだ。今日も“義兄のベッド”で目を覚ました舞夏は、家政学校で躾けられた習慣通りに身支度を開始する。 寝起きの顔に冷水を浴びせてハリを戻し、歯をみがく。鏡の前で表情作りの練習をするのも忘れない。シンプルなように見えて踏むべき手順の多いモノトーンの制服を数分かけて身につけ、最後に短い黒髪の上にヘッドドレスをちょこんと乗せればどこに出しても恥ずかしくないメイドさんの出来上がり。 「……でも兄貴いないしなー。見てくれる人がいないと張り合いがないー」 舞夏は愚痴るようにつぶやいて、仕方なしに一人分の朝食の支度を始めた。 この部屋——“男子寮”の一室——の本来の住人、土御門元春は昨日から帰ってきていない。義兄(あにき)がふらりといなくなるのはよくあることなので心配はしていないが、とまれその間、主不在の部屋を管理するのは義妹(まいか)の役目になる。 まあ、昨日に限って言えば、この部屋に泊まったことには別の理由もあったのだけど。 (静かなもんだったなー。電気が消えるまではぎゃあぎゃあかしましかったけどー) 寝不足のため何度もあくびをかみ殺しながらも、料理する手つきに狂いはない。考え事をする余裕さえある。 フライパンに卵を落としながら考えるのは、隣の部屋のこと。 昨日舞夏が目撃した金髪の少女は、結局上条当麻の部屋から出てこなかった。ここで夜遅くまで見張っていたのだから間違いない。 ということは、昨晩はうら若い三人の男女が一つ屋根の下で過ごしたことになるわけで。 ならば普通に考えて——————————まあそういう状況を期待してしまったことに罪はなかろう。 しかし、録音の用意までして待ち受けていたにも関わらず、“そういったこと”はどうやら何もなかったようなのである。 (……連れ込んでおいてそれかー。まったく、おかけでこっちはすっかり寝不足だというのにー) 気を抜いている間に目玉焼きの底が少し焦げた。 遠目に見ただけだが、あの金髪少女はかなりの美人と思えた。先住居候の銀髪シスターも、性格と食欲と行動論理を抜きにすれば美少女と評しても支障はない。そんな二人の女の子と同室で眠って「何もなし」というのは、男性としてどうなのかと思う。 「むむむ。もしかして上条当麻って“あっち側”の人間なのかなー。源蔵さんに報告すべきかー」 目玉焼きを盛り付けながら、まんざら冗談でもなくそんなことをつぶやく。ちなみに源蔵さんとは常盤台中学学生寮の料理長で、舞夏とは顔なじみだ。 いただきます、と言おうとしたときに、ふと卓上のデジタル時計が目に留まった。義兄の趣味か黒い亀の形をしたその時計は、時刻の他に日付も表示していた。 「おー」 今さら実感する。 一端覧祭まで、あと一週間だった。 古人曰く——祭りとはその準備段階こそが最も楽しい時間であると。 いやいやそんなはずはない本番が一番楽しいだろ、でも騒がしさなら確かに負けてねーな、というのが最近の上条当麻の考えだった。 今日も耳を澄ませばいろんな音が聞こえてくる。 あちらからは釘を打つ音と失敗の悲鳴が。「痛ってー指打ったー!」 こちらからは木を組む音と失敗の悲鳴が。「てめーそっち押さえてろって言っただろーがー!」 そちらからは道を歩く音と失敗の悲鳴が。「誰よこんなとこに立て看置いたのー!」 「…………ドジっ子多すぎ」 しかし待て。これにはやんごとなき事情があったりするのだ。 上条の通うこの高校は、もともと会場指定校ではなかった。当初この区域の会場校だった学校に耐震強度偽装問題が発覚し、理事会から急遽代行を命じられたのである。 あの『学舎の園』も招待校に含まれるこの区域(『学舎の園』自体は一般公開されないのが基本なので会場校にはならない)の代表という大役を代役しなければならなくなったというのは、全校生徒、並びに教員一同にとってまさしく寝耳に水の衝撃だった。 不安もあったが、ここでいい所を周囲に示せれば第七学区での、いや学園都市全体での地位向上も夢ではない。例えるなら明日のスターを決めるオーディションに飛び入り参加が決まったようなものだ。お祭り気質の強いこの学校のテンションはうなぎ登りに上がっていった。 ——だがしかし。これまで招待参加でのん気にやってきた学校に会場校としてのノウハウがあるわけもなく、あちらこちらそちらで不具合が生じてしまっているのが現状だった。 係分けすらままならず、大半の生徒が「雑用係」という適当な役目を与えられ、昨日買出しに行かされたかと思えば今日はこうして看板のペンキ塗りをしていたりする。しかも一人で。 ろくにスケジュール表も作らず、目に留まったことを上から順にやっている感があるため、放課後の校内はひたすら空回り気味だった。 上条はペタペタペターッと刷毛(はけ)を滑らせてゆく。中庭の壁に大きな木の板を立てかけて、気分だけは画家を気取り。その足元には昨日吹寄と買いに行ったペンキの缶がいくつも転がっていた。 教室内では出来ない作業をするために、中庭にはいくつかのグループがやってきていて、上条もそのうちの一人だった——まさしく。 孤独に刷毛を振るいながら、ため息がもれる。 「はあ……こんなことなら演劇班に入ればよかったかなー」 今の学校内で、唯一まともに役割分担がなされているグループ——それが演劇班だ。役者だけでなく音響、照明なども含まれる(大小道具は演劇以外にも入用なので例外)。 自分が何やってるのかわからないほどあちこち走らされるよりは、理路整然とした活動ができる方が身が入るってものだろう。 と、その時。 「ふむふむ。それなら都合がいいのですよ」 不意に上がった声に振り返ると、そこにはビッ、とチョップみたいな挨拶をしているクラスメイトの図書委員(女子)がいた。 「やっほー。調子はどう? かみやんくん」 左右の横髪だけが長く伸びた外跳ね気味のショートボブ。実用と言うよりはアクセサリーみたいな小さな眼鏡を鼻の頭に乗っけていて、ずり落ちやしないかと気になって仕方がない。右手はビラビラと綿毛みたいにテープ付箋が貼られた紙束を持っていた。 言祝栞(ことほぎ しおり)。 通り名はアウトドア系文学少女。また、現在“とある事情”でクラス内どころが高校内での最高権力を手にしている人物でもある。 上条はペンキを塗る作業を止め、刷毛を持った手で同じようにチョップを返し、 「まあまあだな。しかし、言祝“監督”じきじきの視察とは緊張するな。ま、見ての通りのものでしかないぞ」 反対の手で期待の新鋭上条画伯渾身の作品を指し示す。 言祝はその木の板をちらと見て一言。 「絵心ないね」 「………………そう言うアンタは容赦がないな」 「あはは。気にした? ごめんごめん冗談だって。でもま、そのくらいでなきゃあの演劇班(れんちゅう)の監督なんて務まらないけどねー」 演出の巧みさ、指導の正確さ、ついでに人使いの荒さにも定評のある我らが言祝監督はけらけらと上機嫌に笑った。 彼女が演劇監督に指名されたとき、誰もが「やっぱり……」と思ったほどなのだからただ者ではない。なにせその平坦な胸に朱色で三重丸を描き、白羽の矢を受けるというか射られる前に食らいつこうとしていたくらいなのだ。 元より言祝は校内でも有名な「図書委員」だった。彼女が当番の日に図書室に行くと、例外なく「オススメ」をされる。しかもその強烈さときたら受けた者が口を揃えて「あれはもはや『布教』だ」と証言するほどである。図書委員の権限を傘に着た趣味の押しつけ行為——と思いきや、実はちゃんと人を見て薦める本を選んでいるので、こっそり好評であったりもするのだが。 上条はパレット代わりに使っていたダンボールの切れ端に刷毛を置き、 「そういや、都合がいいとか言ってたけど。またどっか人手の足りない所でもできたのか?」 雑用係が東奔西走する理由の大半はそれだ。例えば砂場に穴が見つかったとして、それを埋めるために他から砂を集めるのだが、そのせいで今度は別の場所に穴ができる。その繰り返しだった。吹寄などの実行委員も頑張ってはいるようだが、砂場がまっ平らにならされるにはまだ大分かかりそうである。 しかし、言祝の反応は単なる人手不足にしてはちょっと深刻そうだった。 「……実はねー。演劇班から抜けるって人が何人かいて、このままだと練習も立ち行かなくなりそうなのですよ。それで、雑用係から移ってくれる人いないかなーってうろついてたら、ちょうどかみやんくんがぼやいてたから」 ね? と言祝は両手の平を合わせて「お願い」のポーズをとった。 つまりは演劇班への勧誘だ。それも監督が自ら足を運んでの。 うーむ、と上条は考え込む。 今から仕事を覚えるのは大変そうだが、あれやこれやと要領悪く使われるよりはマシかもしれない。中庭で代わりを探していたのなら、おそらく力仕事の類だろう。何よりこの学校の一番の見せ所である演劇「シンデレラ」が立ち行かなくなりそうだというのなら、断るわけにはいかない。 結局、お人よしな上条当麻は引き受けることに決めた。 「オッケー。で、どこに入ればいいんだ? つか、この時期に抜けるなんて迷惑な話だよな」 言祝は困ったように頬をかき、 「部活の出し物との掛け持ちがやっぱりしんどいってことで……もともと無理言って来てもらってたから、責めるわけにもいかないのですよ」 一端覧祭で出し物をするのは学校別でだけではない。吹奏楽部や美術部などの文型クラブにも発表のために相応のスペースと時間が与えられる。大抵は各学校の同じクラブとの合同という形になるが。例外的に、今年は文芸部と陸上部と弓道部が協同で企画をするらしい。 みんなそれぞれ頑張ってるんだなー、と帰宅部所属の上条はしみじみ思った。 言祝は一歩近づいてきて、 「というわけで。はいこれ」 手に持っていた紙束を差し出してきた。 コピー用紙をホチキスで留めた冊子で、表紙には「シンデレラ 役者用台本」と印字(プリント)されている。 上条は目を丸くする。じわじわと嫌な予感を背筋に覚えながら、 「へ? いや、これ言祝のじゃねーの? つか裏方なら役者用の台本じゃ駄目だろ」 すると言祝は、ありゃりゃ、とでも言うように表情を変えて、 「裏方なんて一言も言ってないんだけど」 「役者だとも一言も聞いとらんかったわ!」 「だって言ったら断られたと思うし」 「は!?」 「演劇部から来てくれてた役者さん達が、他校との合同公演に専念したいって言うからさ。だったらついでに前々から考えてたスペシャルキャストを採用してみようかと思い立った次第であります」 「てことはたまたま俺がぼやいてたからってのは嘘か!? 始めから騙してでも役者にするつもりでここに来たんだな!? てか演劇部の連中が抜けたのってこの腹黒文学少女(アーティスト)の野望に邪魔だったからじゃねーだろうなぁ!?」 身を震わせてわめく上条を眺めて、言祝は小首をかしげた。 「はて。なにが不満なのやら。かみやんくんには最高の役を用意しているのですよ?」 えー、と上条は全く信用していない。それに、この監督の下ではたとえ王子様役であったとしても惹かれはしないだろう。 言祝は受け取ってもらえなかった台本をペラペラと開き、 「ほらこれ」 と、ある文字を指差し示した。 ——それは確かに最高の役。 知らない者などいない伝説的キャラクター。 文句なしの、主役(プリマ)だった。 『シンデレラ』 たぶん、世界が十秒は止まったと思う。 「っっっっっっっっっっっっっっけんなぁ!? こんっなヤな汗かいたのは夏の海以来だ! ツンツンブラックヘアーでXY染色体持ち(じゅんせいだんし)のシンデレラ姫がどこの世界にいるっつーんだ!?」 「二次創作の世界ならいるんじゃないかなぁ」 「どこだよ!? 違う! そこ重要違う! 俺が言いたいのは、なんだって俺がシンデレラをやらなくちゃなんねーのかってことだ!!」 「あ、せーちゃんは王子様役だから」 吹寄制理→吹寄「制」理→「せい」→「せーちゃん」 (※注 ここ試験に出ます) 「吹寄も巻き込んだのかよ! ならあいつにシンデレラやってもらえばいいじゃん! 少なくとも俺よかは似合うって! 全国の玉の輿(シンデレラドリーム)を夢見る少女たちのためにどうかー!」 「うーん。でもさ、タキシードも似合うと思わない? あとレイピアとか」 「……………………………………い、いかん。ここで納得したら負ける、負けるというのに……!」 はっきり言って、タキシードを着てどっちが様になっているかと問うならば、答えは自明だ。女性に対して失礼だとは思うが、似合うのだから仕方ない。 しゃがみこんでしまった上条の肩に手を置き、言祝栞監督はまるで(もなにも)最後通牒のように優しく、 告げた。 「——ガンバレッ! お姫様(プリンセス)!」 「イ…………イヤダァァァァァァッ!!」 上条当麻は一方通行(アクセラレータ)や追跡封じ(ルートディスターブ)と戦った時にも決して上げなかった——本心からの悲鳴を上げた。 無理だ。いくら神様の奇蹟さえ打ち消せる幻想殺し(イマジンブレイカー)でも、他人の頭の中にある空想(わるのり)だけは殺せない。 何を以てここまでこだわっているのかは不明だが、言祝は完璧に上条シンデレラを舞台に立たせることに決めているようだ。そしてぶっちゃけた話、今の言祝に逆らえる人物などこの学校にいない。権力以前に論破することが不可能なのだ。一度こうと決めた芸術家の意思は鉄より硬く星より重い。 なら諦めるのか。諦めて、豪奢なドレスを着て余所の学校からも大勢の観客が集まる舞台でシンデレラ姫の役をやるのか。 (……………………………………………………うわぁ) 想像力なんて嫌いだ。一瞬でも思い浮かべてしまったことを吐くほど後悔する。ビジュアルだけでも十分死ねるが、その後の未来予想はまさに世界の終わり(カタストロフ)。校内では後ろ指を指され、校外ではまだ乙女の心を残していそうな超電磁砲(レールガン)とか空間移動(テレポート)とかに絵にもできないような目に合わされる…… 駄目だ。三日ももたない。 (だったらどうする、だったらどうする上条当麻! 逃げるのは駄目だ、この場でなんとかしないと勝手に話を進められてやがては学校全体が敵になる。くそっ、文学少女のこだわりがこれほどまでに強敵だったとは! あえて言おう! 不幸だー!) のたうつ上条を一言で表現するのなら、「崖っぷち」以外にありえない。後は堕ちるのを待つばかり、と言祝は余裕の表情だ。この状況をひっくり返すのは、もはや上条一人の力では不可能だった。 誰か、誰か救いの神はいらっしゃらないのかー! とよりにもよって右手を伸ばした上条だが、 珍しいことに今回ばかりは、幸運の天使が舞い降りたようだった。 カツン、という足音。 首を上げて見ると、校庭に通じる道から誰かが中庭に入ってきたらしい。目を凝らせば、どうやら余所の学校の女生徒らしかった。 小さくレースが入った白いブラウスに、真っ赤なスカーフが映えている。膝丈のスカートも同じ赤だった。両手で持っている手提げ鞄はあまり可愛げのないデザインだから、学校指定のものかもしれない。 (…………………………え?) 上条の頭が疑問符で埋め尽くされる。 別に、他校の生徒が校内にいることが不思議だったのではない。会場の下見目的で訪れている学生を何度か見かけたこともある。だから“彼女”も、“上条を確認して近づいてくる彼女も最初はそうだと思っていたのだけど”————! 「……問一。トーマ、地面に這いつくばっているのは修行か何かか?」 断じて違う、と答える声も出ない。 ゆるく波打つ金髪(ブロンド)。ヘアピンで上げられた前髪の下から白いおでこが覗いている。ここまで近づいてようやく気づいたが、手提げの中身はやはり大工道具。 その名もサーシャ・クロイツェフ。 上条さん家の赤シスター。 上条は精神的なダメージから起き上がることのできないまま、 「あのー、サーシャ? なぜにウチの学校へいらっしゃるので? 確か家でインデックスと『灰姫症候(シンデレラシンドローム)』探しの計画を立てていたはずでは?」 「回答一。そのインデックスから言伝を承ってきた。——今日の夕飯はオムライスがいいと」 それだけかーい! と叫ぶ勢いで立ち上がる。 と、そして気づいた。ある場所からある場所へ、ものすごい視線が送られていることに。 送信元、受信元共に上条ではない。しかしその二点を結ぶ線上に彼は立っていたのだ。熱量を伴っている気さえする視線を背筋に浴びながら、ゆっくりゆっくりとジャングルで猛獣に遭遇したときのように慎重に体をずらしていく。 そして、遮る物はなくなった。 「……………………………………、」 言祝栞からサーシャ・クロイツェフへ。 注がれる視線は熱く、それでいて静かで、ありえないほど運命的だった。 やがて震える唇がやっとの思いで言葉を紡ぐ。 「……………………採用」 「……問二。何のことだかさっぱり不明なのだが」 困ったように首をひねるサーシャに、しかし上条は返す言葉もなく、果たしてこれは本当に幸運だったのだろうかと真剣に悩み始めていた。
https://w.atwiki.jp/zensensyu/pages/87.html
創作全般 星雲賞受賞作品 Sound Horizon・登場人物 Sound Horizon・登場人物(2) Sound Horizon・登場人物(3) Chronicle 2nd ゆるキャラ ゆるキャラグランプリ2013 ミステリー主人公 タイムトラベラー 劇中劇 劇中劇(2) 劇中劇(3) スピンオフ作品主人公 超巨大ロボ ライバルメカ 砲撃メカ 量産機 戦艦 架空の航空機 架空の宇宙艦船 キャラクターの好物 二次元メニュー・(゚д゚)ウマー編 二次元メニュー・((((( ;゚Д゚)))))ガクブル編 三人組 歌姫 元ネタに童話・神話・昔話が入ってるキャラ ご当地萌えキャラ 男ツンデレ 男ヤンデレ よく死ぬキャラ 女好きキャラ 食べキャラ 鉄道擬人化キャラ 猫キャラ 猫キャラ(2) 馬キャラ 羊キャラ 転生キャラ 巫女キャラ 巫女キャラ(2) シスターキャラ ボクっ娘 仮面覆面キャラ 仮面覆面キャラ(2) 眼鏡キャラ 盲目キャラ 吸血キャラ 妹キャラ ハーフキャラ 天才キャラ 天才キャラ(2) 天才キャラ・IQ 成長キャラ 柔道キャラ 弓使いキャラ 死んだと思ったら生きてたキャラ フェードアウトしていった主要キャラ 影の薄いキャラ 敵役 女ザコ モテる男 兄貴 兄(姉)よりすぐれた弟(妹)なぞ 実は女 師匠・師範 残念な先生 脱衣キャラ 不遇キャラ 時間停止能力者 重力使い 鎖付鉄球使い 水キャラ 風キャラ まこと カタワヒロイン 貧乳キャラ おでこ少女 青髪ショート娘 ウザかわ美少女 マッドサイエンティスト 友人 剣士 剣士(2) アブノーマル剣士 狙撃手 格闘家 殺し屋 名探偵 名探偵の相棒役 架空の物質 伝説の剣 ファンタジー武器 魔球 幻の必殺技 練習した必殺技 合体技 合体技(2) 打法 ○○寺キャラ 関西弁キャラ 丁寧語キャラ 変な語尾 素敵な笑い声 裏切り者(創作) 一体何者なんだ… 本名 長い名前 長い人名 キャラクター夢の競演(対決) 主人公が異世界に迷い込む物語 太陽系(架空) メイドが登場する意外な作品 三国志派生作品 夏の物語 鬱物語 原作レイプ 最凶実写化作品 著作権上等 厨作家作品 新世紀エヴァンゲリオン同人誌 クロスオーバー・祭り作品 衝撃的第1話 衝撃的最終回 衝撃的最終回(2) 有名なネタバレ 最期の言葉(創作) 2005年夏コミ男性向けジャンル 2007年夏コミ男性向けジャンル 男性向け流行同人ネタ スマッシュブラザーズシリーズ参戦希望作品 スーパーロボット大戦シリーズ参戦希望作品 スーパーロボット大戦シリーズ参戦希望作品(2) スーパーロボット大戦シリーズ参戦希望作品(3) スーパーロボット大戦シリーズ参戦希望ネタ作品 東方Projectシリーズ・二次創作設定